JP2023554616A - 海洋電力導管インターフェースアセンブリ - Google Patents

Abstract

海洋電力導管インターフェースアセンブリは、ハウジング内でスライド移動可能なスライドを有する。このスライドをハウジング内でスライド移動させることにより、アセンブリをエネルギー発電機のソケットにロックする。前記スライドは、ハウジングのボアの内面に形成された溝内で軸方向に延びる脚部を有し、ハウジングの外面から径方向外側に延びるフランジを有するリングに接続される。このリングは、ハウジングのスロットを通る径方向内側に延びるフィンガーによって脚部に接続されている。ハウジング内のスライドをスライド移動させることでロックを作動させたり、ロックを解除したりすることができる。

Description

本発明は、風力タービンなどの海洋エネルギー発電機に電力導管を固定するための、例えば電力導管を洋上タービン装置、典型的には風力タービンに接続するための、海洋電力導管インターフェースアセンブリに関するものである。

洋上ウィンドファームの建設において、風力タービンは通常、海底に設置されたベースに取り付けられる。このベースは、海底に固定された静止脚や支柱で構成されることがある。風力タービンによって生成された電力は、ケーブルなどの電力導管を通じてタービンから取り出され、当該電力導管は、通常、ベースを貫通する（例えば、脚部の側壁などを貫通する）ソケットに通される。ケーブルの摩耗を抑えるため、ケーブルとベースとの間のインターフェースには、ベースの開口部にはめ込み、ケーブルを受けるボアを持つインターフェースアセンブリを設けることができる。ケーブルは、インターフェースのボア内を通る。典型的なシステムは、特許文献１（米国特許出願公開第２０１９／０２８０４６８号明細書）及び特許文献２（米国特許出願公開第２０１１／０２２６５２７号明細書）に記載されており、これらは、本発明を理解するのに有用である。

米国特許出願公開第２０１９／０２８０４６８号明細書 米国特許出願公開第２０１１／０２２６５２７号明細書

本発明は、軸と海洋電力導管を受け入れるボアとを有するハウジングを含む、海洋電力導管インターフェースアセンブリであって、
前記ハウジングに対して軸方向にスライド移動するように構成された少なくとも１つのスライドと、
前記アセンブリを海洋エネルギー発電機のソケット内に固定するように構成されたロック装置であって、該ロック装置は、軸に対して径方向に後退した第１の位置から径方向に広がった第２の位置まで移動可能な少なくとも１つのロックアームと、当該ロックアームを前記第１の位置から前記第２の位置に動かすように構成されたロックオペレータと、を備え、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させるために、前記ロックオペレータと前記ロックアームは、軸に沿った相対的なスライド移動によって係合し、
前記ロックアームは、前記ハウジングと前記スライドの一方に配置され、前記ロックオペレータは、前記ハウジングと前記スライドの他方に取り付けられ、前記ハウジングと前記スライドの軸方向の相対的なスライド移動により、前記ロックオペレータと前記ロックアームのテーパ面が互いに相対的に移動し、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させ、
前記アセンブリは、ラッチを含み、当該ラッチは、前記スライドが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能なリリース位置と、前記ハウジングと前記スライドとの相対的なスライド移動が前記ラッチによって制限されるラッチ位置とを有し、
前記スライドは、前記ハウジングのボア内で軸方向に延びる少なくとも１つの脚部と、リングとして形成された環状部と、を含み、
前記少なくとも１つの脚部は、前記ハウジングのボアの内面に形成された溝に配置され、
前記リングは、前記ハウジングの外面から径方向外側に延びるフランジを含み、
前記リングは、前記ハウジングのスロットを通り径方向内側に延びたフィンガーによって、前記少なくとも１つの脚部に接続されている、
海洋電力導管インターフェースアセンブリである。

ハウジングは円筒形であってよい。

ロックアームとロックオペレータの一方が、他方の面に係合するテーパ面を有してもよい。また、両方がテーパ面を有し、相互に係合してロックアームを第１の位置と第２の位置の間で移動するようにしてもよい。さらに、ロックオペレータはスライド上にあり、ロックアームはハウジング上にあってもよい。

ラッチは、ハウジングとスライドの一方（スライドであってよい）に設けられたラッチ部材と、他方（ハウジングであってよい）に設けられたラッチプレートを含んでもよい。ラッチ部材はフックを含んでもよく、ラッチプレートはフックが係合するリップを含んでもよい。ラッチ部材は、プレートと係合したり、プレートから離れたりするために、移動可能であってよく、例えばハウジングに対して枢動可能であってよい。ラッチ部材の一部は、部分的に弾力性を有していてもよく、プレート（例えば、リップ）の上で変形することができるようになっていてもよい。

ロック装置は、ラッチをリリース位置とラッチ位置との間で、例えばリリース位置からラッチ位置へ、及び／又は、ラッチ位置からリリース位置へ動かすことにより作動できるようにしてもよい。ラッチ位置では、ラッチ部材はラッチプレートと係合してもよい。リリース位置では、ラッチ部材はラッチプレートから離されてもよい。ラッチは、スライドとハウジングとの間の相対的な軸方向の動きに応答して、リリース位置とラッチ位置との間で移動可能であってもよい。

環状部は、スリーブ、又は、部分的なスリーブを含んでもよい。環状部の半径は、ソケットの半径より大きくてもよい。溝はボアの内面に開放していてもよく、ハウジングの壁厚よりも小さい径方向の深さを有してもよく、このような場合、溝は通常、ハウジングの外面に対して閉じている。溝の径方向の深さは、脚部の径方向の寸法に少なくとも等しくてもよい。言い換えれば、脚部は溝の開放面から径方向に突出せず、溝は脚部の径方向の寸法よりも大きな径方向の深さを有してもよい。

溝は直線状の断面を有してもよく、概ねＵ字型としてもよく、直線状の側壁を有することが好ましく、ボアに面した溝の開放側の反対側に平坦なベースを有してもよい。脚部と溝は同じ断面形状を有してもよい。溝と脚部は、軸に平行に延びることが好ましい。

脚部は、軸の周りに円周方向に間隔をあけて配置されてもよい。脚部は、環状部から間隔をあけてカンチレバー端部でロックオペレータを支持してもよい。脚部は、ロックオペレータとは反対側の端部で環状部に固定されてもよい。各脚部は、例えば脚部の内側端部において、ロックオペレータを支持するエンドストップを有してもよい。エンドストップはＬ字型であってよい。エンドストップは、脚部から径方向外側に延びてもよい。エンドストップは、ロックオペレータに接していてよい。

脚部と環状部は軸方向に単一ユニットとして移動してもよい。フィンガーは脚部（脚部の外側端部としてもよい）及び環状部に固定（例えばボルト止め）されてもよい。各脚部は、典型的には、それぞれに溝、フィンガー及びスロットを有し、これらの全ては、周方向に整列され、ハウジングの周方向の周りに規則的に間隔をあけて配置されることが好ましい。フィンガーは、環状リングから径方向内側に延びてもよく、ハウジングの内面まで延びてもよい。フィンガーは、軸の周りに周方向に間隔をあけて配置され、スロット（当該スロットは軸の周りに周方向に間隔をあけて配置されてよい）を通り抜けるようにしてもよい。フィンガーは、スロット（当該スロットは軸方向に延びていてよい）を通り抜けるようにし、軸方向に長さを有する当該スロットが、スライドの軸方向の動きを制限してもよい。

スライドは、一端に取り付けられたロックオペレータと、ロックオペレータから間隔をあけて他端に設けられたラッチ部材とプレートの一方（ラッチ部材であってよい）を有してもよい（さらに、ラッチ部材とプレートの一方は環状部に取り付けられてもよい）。ラッチ部材（例えばフック）は環状部に取り付けられてもよい。

アセンブリは、海洋エネルギー発電機のソケットを通るように構成された内側端部と、使用時にソケットの外側に残る外側端部を有してもよい。アセンブリは、内側端部と外側端部の間に、ソケットへのハウジングの通過を制限する停止部材を含んでもよい。停止部材はスライドに接続され、ハウジングから径方向に延びてもよい。停止部材はスライドの環状部、例えばフランジを含んでもよい。

ハウジングは、ソケットに通されるプルインラインに接続されていてもよく、プリインラインによって設置中にハウジングをソケットに引き込むことができるようにしてもよい。アセンブリをソケットに挿入し（例えば、内側端部を最初に挿入して）、ハウジングから径方向外側にソケットの口よりも径方向に大きく延びるロック装置（例えば、環状部又はフランジ）の径方向に延びる肩にソケットの外面が係合したときに、ロック装置が作動するようにしてもよい。それにより、ソケットの外面は、（フランジ又は他の構成要素がソケットの外面に接しているため）ソケットへのスライドのさらなる内側への移動に抵抗し、ハウジングをソケットにさらに引き込むと、スライドがソケットに対する位置を保持したまま、ハウジングをソケット内へスライド移動させ、これにより、ハウジングに対するスライドのスライド移動が生じる。

ラッチをラッチ位置からリリース位置に移動させることにより、ロック装置の動作を停止できるようにしてもよい。ラッチは、スライドとハウジングの間の相対的な軸方向移動に応答して、ラッチ位置からリリース位置へ移動可能であってもよい。ロック装置の動作停止を、スライドに、例えば環状リングに、軸方向の力を加えることによって行うことができるようにしてもよい。ロック装置の動作停止は、ソケットの外側から、例えば解体時に行うことができるようにしてもよく、しかし、例えばラッチ部材をプレートから外すことによって、ラッチ部材とプレートとの間の接続を中断してもよい。これにより、ハウジングに対するスライドの相対的なスライド移動が可能になり、ロックオペレータとロックアームの係合が解除され、アセンブリがソケットからスライド移動して外れるようになる。フックを保持するピンをせん断したり、フックを切断したりすることで、ロック装置を破壊してもよい。

径方向に広がった第２の位置において、ロックアームは、ハウジングに対して９０°未満（７０°未満であってもよく、例えば６０°）の角度で配置される。ロックアームの自由端は、軸方向について、ロックアームのピボットポイントとソケットに挿入されるように構成されたアセンブリの内側端部との間に配置されてもよい。言い換えれば、自由端はアセンブリの内側端部の方を向いている。ソケットからアセンブリを引き出すと、ソケットの内壁が径方向に広がったアームに負荷をかけ、当該アームを径方向に後退した第１の位置に（典型的には、軸と平行になるように）移動させるので、引き出し中にロックアームが受動的に折りたたまれる。

本発明は、軸と海洋電力導管を受け入れるボアとを有するハウジングを含む、海洋電力導管インターフェースアセンブリであって、
前記ハウジングに対して軸方向にスライド移動するように構成された少なくとも１つのスライドと、
前記アセンブリを海洋エネルギー発電機のソケット内に固定するように構成されたロック装置であって、該ロック装置は、軸に対して径方向に後退した第１の位置から径方向に広がった第２の位置まで移動可能な少なくとも１つのロックアームと、ロックアームを前記第１の位置から前記第２の位置に動かすように構成されたロックオペレータと、を備え、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させるために、前記ロックオペレータと前記ロックアームは、軸に沿った相対的なスライド移動によって係合し、
前記ロックアームは、前記ハウジングと前記スライドの一方に配置され、前記ロックオペレータは、前記ハウジングと前記スライドの他方に取り付けられ、前記ハウジングと前記スライドの軸方向の相対的なスライド移動により、前記ロックオペレータと前記ロックアームのテーパ面が互いに相対的に移動し、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させ、
前記アセンブリは、ラッチを含み、当該ラッチは、前記スライドが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能なリリース位置と、前記ハウジングと前記スライドとの相対的なスライド移動が前記ラッチによって制限されるラッチ位置とを有する、
海洋電力導管インターフェースアセンブリである。

本発明の様々な態様は、関連する技術の当業者によって理解されるように、単独で、又は、他の態様の１つ以上と組み合わせて実施することができる。本発明の様々な態様は、本発明の他の態様の任意の特徴の１つ以上と組み合わせて提供されてもよい。また、１つの態様に関連して説明された任意の特徴は、通常は、単独で、又は、本発明の異なる態様における他の特徴と一緒に、組み合わせることができる。本明細書に記載された任意の主題は、本明細書における任意の他の主題と組み合わせて、新規な組合せを形成することができる。

次に、本発明の様々な態様を、添付の図を参照しながら詳細に説明する。本発明のさらに他の態様、特徴、及び利点は、多くの例示的な態様及び実施態様を示す図を含むその説明全体から容易に明らかになる。本発明はまた、他の異なる実施例及び態様が可能であり、そのいくつかの詳細は、本発明の趣旨及び範囲から何ら逸脱することなく、様々な点で変更することができる。したがって、本明細書の各実施例は、広範な適用が可能であると理解されるべきであり、本発明を実施する１つの可能な方法を例示することを意図しており、請求項を含む本開示の範囲がその実施例に限定されることを示唆する意図はない。さらに、本明細書で使用される用語及び表現は、専ら説明のために使用され、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。特に、別段の記載がない限り、本明細書に含まれる寸法及び数値は、請求される主題の可能な一態様を説明する例として提示され、本開示を、記載された特定の寸法又は数値に限定するものではない。本開示におけるすべての数値は、「約」によって修飾されているものと理解される。本明細書に単数形で記載された要素又は他の構成はすべて、その複数形を含むと理解され、その逆もまた同様である。

"including"、"comprising"、"having"、"containing"、"involving"、及び、それらの変形語などの言葉は、広範であることを意図しており、その後に列挙した主題、同等物、及び言及されていない追加の主題を包含し、他の添加物、構成、整数又はステップを除外することを意図するものではない。同様に、"comprising"は、適用される法的目的では、"including"や"containing"と同義とみなされる。したがって、文脈上そうでない場合を除き、本明細書及び特許請求の範囲全体を通して、"comprise"又は"comprises"や"comprising"などの変形語は、明記された整数又は整数群を含むことを意味するが、他の整数又は整数群を排除することを意味しないと理解されるであろう。

文書、行為、材料、装置、物品などに関するあらゆる議論は、本発明の文脈を提供する目的でのみ本明細書に含まれている。これらの事項のいずれか又はすべてが、先行技術基盤の一部を形成することを示唆又は表明するものではなく、本発明に関連する分野における広く知られた一般知識であることを示唆又は表明するものでもない。

本開示では、組成物、要素又は要素群に、移行句の"comprising"が先行するときはいつでも、組成物、要素又は要素群の記載に先行する移行句である"consisting essentially of"、"consisting"、"selected from the group of consisting of"、"including"、又は"is"を、同じ組成物、要素又は要素群に対する移行句として想定していることも理解され、逆もしかりである。本開示において、"typically"又は"optionally"という言葉は、特定の実施例では存在するが、他の実施例では本発明の範囲から逸脱することなく省略できる、本発明の任意又は非必須の特徴を示すことを意図していると理解される。

上部及び下部、並びに、例えば「上」、「下」などの方向といった、方向及び位置に関する記述への言及は、図面に示された特徴の向きを指すために記載された実施例の文脈で、当業者によって解釈されるべきであり、本発明をその用語の文字通りの解釈に限定するものと解釈してはならず、当業者によって理解されるようなものと解釈されるべきである。

添付の図面は以下のとおりである。

リリース位置にあるインターフェースアセンブリの正面図を示す。 図１の線Ａ－Ａを通る断面図を示す。 図１の位置にあるときの図９の線Ｂ－Ｂを通る断面図を示す。 図１の配置を示す切断面図を示す。 同じものの透視図を示す。 同じものの平面図（図７の配置平面図に対応）を示す。 ラッチ位置にあるインターフェースアセンブリの正面図を示す。 図７の線Ａ－Ａを通る断面図を示す。 図７の配置の底面図（図１の配置に対応）を示す。 （アセンブリが図７の位置にある間の）図３と同様の断面図を示す。 図７の位置の切断面図を示す。 図７の位置にあるアセンブリの透視図を示す。 図１０におけるラッチ部材の詳細図を示す。 ケーブルと共に使用されているアセンブリの概略切断面図を示す。

次に図面を参照すると、海洋電力導管インターフェースアセンブリ１は、一実施例ではケーブル保護スリーブを含む。アセンブリ１は、海底に固定されたベースＢに取り付けられた洋上風力タービンからの電力取出しに使用されるケーブルＣ（図１４参照）を受け入れるように構成された軸方向ボア１０ｂを有するハウジング１０を備える。典型的には、タービンベースＢは、ソケットＳを有する外壁を備えた管状のものであり、設置中に、このソケットを通して、通常は、隣接するタービン又は変圧器、或いは、他の海底電力管理又は発電装置から、ケーブルＣをベースＢの中央ボアに引き込む。ケーブルＣは大きて重く、設置中（及びケーブルＣの耐用期間にわたって）裸のソケットＳを通るケーブルＣが相対的に動くと、ケーブルＣの外面が摩耗されがちとなり、高いコストでの交換又はメンテナンスを必要とする。それゆえ、アセンブリ１は、ケーブルＣを保護し、使用中及び設置中のケーブルＣの摩耗を低減するための保護スリーブを備える。

設置中、ケーブルＣは、ソケットＳを通してケーブルＣを引っ張るためのプルインワイヤＷに取り付けられている。アセンブリ１は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第２０１９／０１８１６２３号明細書に示されるような弱リンク装置Ｌによってプルインワイヤに取り付けられ、ハウジング１０の内側端部２がソケットＳに入るまでハウジング１０をプルインワイヤＷに連結し、その後ハウジング１０とプルインワイヤＷとの連結を分離するように設計されているため、ハウジング１０をソケットＳ内に残し、ケーブルＣがワイヤＷによってベースＢの中央ボアに引き込まれるようになっている。通常、ケーブルＣは、ケーブルＣの内側端部がタービン内の電力取出装置に接続されるまで、何メートルもソケットＳ及びハウジング１０内を引き回される。ソケットＳは通常、海底に近く、タービン内の電力取出装置は通常、上部デッキにある。ケーブルＣがアセンブリ１の外側端部３を通過する際には、通常、曲げ制限器がケーブルＣを取り囲む。

この実施例のハウジング１０は概ね円筒形であり、当該ハウジングは、ハウジングの壁内で径方向に部分的に（完全にではなく）延び、且つ、内側端部１２からボア１０ｂの内面に沿って軸方向に延びる周方向に並んだ平行な溝１５の列を有しており、この内側端部１２は、設置時にソケットＳに入るように構成され、ハウジング１０は、反対側の外側端部１３までには至らずに止まり、この外側端部１３は、ソケットＳの外に残るように構成されている。この実施例の溝１５は直線状の断面を有する（例えば、直線で平行な側壁と平らなベースを有する正方形又は長方形）。外側端部１３の近くで、ハウジングは、当該ハウジング１０の壁を通過し、軸の周りに一定の間隔をあけて円周方向に並んだ外側スロット１６の列を有する。スロット１６は、短い距離だけ軸方向に延び、また、相互に平行（さらに、軸と平行）である。ハウジング１０はまた、その内側端部１２に同様の内側スロット１７の列（図８参照）を有し、これらもハウジング１０の壁を通過し、さらに内側端部１２から外に出ている。

内側スロット１７は、ロック装置３０のロックアーム３２を受け入れ、ロックアーム３２は、アーム３２の一端にあるピボットピンを介してスロット１７に枢動可能に取り付けられる。各アームの他端は、ハウジング１０から径方向外側に自由に枢動し、テーパ面を有する径方向の内側表面を有する（図２参照）。

反対側の外側端部において、外側端部１３と外側スロット１６との間で、ハウジングは、ハウジングの本体から径方向に延びる平坦面を備えたフランジ４４を有し、フランジ４４とスロット１６との間にリップ４３を有し、このリップ４３は、（外側端部１３に最も近いところで）場合によっては切り取ることで輪郭形成された外面を有してもよい（図１３参照）。内側端部１３はまた、典型的には、プルインワイヤＷ又は弱リンク装置Ｌへのハウジング１０の取り付けを容易にするために、その端部終端にネックを有する。

ハウジング１０のボア１０ｂ内において、溝１５の各々は、スライド２０を形成する部分を集めたスライド脚部を収容し、当該スライド２０は、ハウジング１０に対してボア１０ｂ（例えば、プルインワイヤＷ及びケーブルＣが通っているのと同じボア）内を内側端部と外側端部の間でスライド移動するように構成されている。脚部２１と溝部１５は、同じ直線状の断面を有する。溝１５の径方向の深さは、ボア１０ｂの利用可能なサイズを大きくするために、脚部２１の径方向の寸法よりも大きい。脚部２１はそれぞれ、その内側端部において径方向に延びるＬ字形の停止部材を有し、この停止部材は、この実施例では、ロック装置３０のラムブロック３１の形態であるロックオペレータに接して支持する。ラムブロック３１は、ロックアーム３２のテーパ面に向き合って配置され、対応するテーパを有するテーパ面を有する（図２参照）。ハウジングの内側端部１２では、脚部２１は接続されていないが、ハウジング１０の外側端部１３では、ハウジング１０の外面に配置されたラッチリングから外側端部１３のスロット１６を通って径方向に延びるラッチフィンガー４５によって脚部２１は共通のラッチリング４１に接続されている。この実施例では、ラッチリング４１は、ハウジング１０の周囲を完全に覆うスリーブである。ラッチフィンガー４５は、典型的には、スライド脚部２１の外側端部、及び、ハウジング１０の外面のラッチリング４１にボルトで固定される。したがって、スライド脚部２１及びラッチリング４１は、スロット１６の軸方向限界内で、軸方向に単一のユニットとして移動するので、ラッチリング４１がスロット１６の外側端部に向けて軸方向に移動すると、スライドフィンガー４５（及びラムブロック３１）がハウジング１０に対して内側端部１２から外側端部１３まで協調してスライド移動する。

ラッチリングは、この実施例ではフック４２（図１３参照）の形をしたラッチ部材を有し、フック４２は、ラッチリング４１からのフック４２の抜け落ちに抵抗するグラブネジとして機能するせん断ピン４６によってラッチリング４１に保持されているが、フック４２は、フック４２の先端がリップ４３に係脱できるように、ラッチリング４１のソケット内で、軸に対して径方向平面内でわずかに枢動することができる。この実施例では、フック４２は、せん断ピン４６によって拘束される場合でも、ソケット内でのフックの弾力的な動きを可能にするために、プラスチック材料の外面で形成されてもよく、径方向平面内でのフックの枢動の範囲を制限する面取りヒール（図１３で見て取れる）をその内側端部に有してもよい。せん断ピン４６は、閾値の力に達したときにピン４６をせん断することを可能とする弱い部分を有してもよく、これは解体時に有用である。せん断ピン４６は、フックの開口部の径方向外側部分のみと係合するようにしてもよく、その結果、フックが径方向平面内でラッチリング４１に対して移動する自由度を維持するが、ピン４６がそのままの状態で通常の使用中にラッチリング４１から外れないようになる。

使用時には、図１４に示すように、アセンブリをケーブルＣとプルインワイヤＷに接続し、ソケットＳを通して内側端部をベースＢのボアに引き込む。アセンブリは、この段階では、図１～５に示す構成であり、ロックアーム３２はハウジング１０の表面と同一平面を形成し、ラッチリング４１はスロット１６の内側端部にあって、フック４２はリップ４３から外れている。スライド２０はハウジング１０の内側端部１２にあり、ラムブロック３１はロックアーム３２の内側端部に対して静止しているが、それらが図１～５に示す同一平面の構成から離れることを促してはいない。アセンブリは、図１４に示す構成に至っていない。

アセンブリ１がソケットＳに引き込まれると、ラッチリング４１がベースＢの外面に接触する。ラッチリング４１の半径は、ラッチリング４１がソケットＳを通り抜けるのを防ぐために、ソケットＳの半径よりも大きい。こうなると、ラッチリング４１は、ワイヤＷ及びハウジング１０の他の部分とともに移動しなくなる。ラッチリング４１はベースＢに対する移動が制限されているので、ハウジング１０がソケットＳ内にさらに引き込まれると、ラッチリング４１はスロット１６内でハウジング１０の外側端部１３に向かってスライドする。ラッチリング４１はスライド２０に接続されているので、ハウジング１０がソケットに引き込まれると、脚部２１も同様にハウジング１０と共に移動することを停止して静止し、その結果、脚部２１がハウジングの溝１５内をスライド移動する。そして、ラムブロック３１は、ハウジング１０の内側端部１２でロックアーム３２に対して軸方向に移動し、ラムブロック３１とロックアーム３２のテーパ面が係合すると、ロックアーム３２は、その外側端部をスロット１７に保持するピボットピンの周りを枢動するように促され、その結果、ロックアームが図１～５に示す第１の構成から図7～１４に示す径方向に広がった第２の構成へと径方向に広がる。このことは、アセンブリの内側端部２（及びハウジング１０の内側端部１２）がソケットＳに完全に入り、ソケットＳの壁の内面を越えて移動した後に起こるので、ロックアーム３２の径方向の広がりは、ロックアーム３２がベースＢのボアの内側にあり、ソケットＳを越え終わっているときにのみ起こる。ロックアーム３２は、ソケットＳの寸法よりも大きな寸法まで径方向に広がるので、アームが図７～１４に示す径方向に広がった第２の構成にあるとき、このアームは、ハウジング１０がソケットＳから引き抜かれることに抵抗する。

ロックアーム３２が第２の構成へと径方向に広がると、ハウジングの外側端部１３にあるラッチ４０が係合し、アセンブリをラッチ位置に移動させる。この動作は、フック４２がリップ４３の内縁に突き当たるまで、ラッチリング４１がスロット１６に沿って移動し、その後、枢動してそれを越えて、図７～１４に示す位置まで移動するときに生じる。せん断ピン４６は、フック４２が抜け落ちないように保持するだけであり、リップを越えて移動するフック４２の動きを許容しており、このことは、リップ４３の内縁に乗り上げるフック４２のテーパ状の外面によって促進されている。フック４２がリップ４３を越えて図７～１４に示す位置までスナップバックすると、ラッチリング４１のハウジング１０に対する移動は抑制される。これにより、ラムブロック３１がロックアーム３２に対して所定の位置にロックされ、図７～１４に示す径方向に広がった構成でロックアーム３２を保持し、それにより、アセンブリ１がソケットＳ内にロックされる。

アセンブリを解体する場合、オペレータは、例えば、油圧ジャッキ又は同様の装置を用いて、ハウジング１０の上のフランジ４４から離れるようにラッチリング４１を強制的に軸方向移動させることによって、ハウジング１０をソケットＳから選択的に切り離すことができる。これにより、フック４２を所定の位置に保持するピン４６がせん断され、ピン４６がラッチリング４１から離れられるようにすることもでき、又は、場合によっては、フック４２はラッチリング４１に保持されるが、リップ４３から離れられるようにすることもでき、それにより、軸に沿ってスライド脚部２１をスライド移動させてラムブロック３１をロックアーム３２から離し、その結果、ロックアーム３２は枢動して、図１～６の同一面位置に戻ることができる。これにより、ハウジング１０をソケットから容易に引き出すことができる。アセンブリは、所望により、ピン４６を交換することで再装着することができる。

特定の実施例における利点であるが、ロックアーム３２は同一面位置から９０°未満だけ枢動するので、ロックアーム３２の自由端はハウジング１０の内側端部に向けられることとなり、このことは、ハウジング１０の引き出し中にソケットＳの内壁と係合するときにアームが同一面位置まで受動的に後退することを助ける。

Claims (24)

1. 軸と海洋電力導管を受け入れるボアとを有するハウジングを含む、海洋電力導管インターフェースアセンブリであって、
   前記ハウジングに対して軸方向にスライド移動するように構成された少なくとも１つのスライドと、
   前記アセンブリを海洋エネルギー発電機のソケット内に固定するように構成されたロック装置であって、該ロック装置は、軸に対して径方向に後退した第１の位置から径方向に広がった第２の位置まで移動可能な少なくとも１つのロックアームと、当該ロックアームを前記第１の位置から前記第２の位置に動かすように構成されたロックオペレータと、を備え、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させるために、前記ロックオペレータと前記ロックアームは、軸に沿った相対的なスライド移動によって係合し、
   前記ロックアームは、前記ハウジングと前記スライドの一方に配置され、前記ロックオペレータは、前記ハウジングと前記スライドの他方に取り付けられ、前記ハウジングと前記スライドの軸方向の相対的なスライド移動により、前記ロックオペレータと前記ロックアームのテーパ面が互いに相対的に移動し、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させ、
   前記アセンブリは、ラッチを含み、当該ラッチは、前記スライドが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能なリリース位置と、前記ハウジングと前記スライドとの相対的なスライド移動が前記ラッチによって制限されるラッチ位置とを有し、
   前記スライドは、前記ハウジングのボア内で軸方向に延びる少なくとも１つの脚部と、リングとして形成された環状部と、を含み、
   前記脚部は、前記ハウジングのボアの内面に形成された溝に配置され、
   前記リングは、前記ハウジングの外面から径方向外側に延びるフランジを含み、
   前記リングは、前記ハウジングのスロットを通り径方向内側に延びたフィンガーによって、前記少なくとも１つの脚部に接続されている、
   海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
2. 前記ハウジングは円筒形である、請求項１に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
3. 前記ロックアームと前記ロックオペレータの一方が、他方の面に係合するテーパ面を有する、請求項１又は２に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
4. 前記ロックオペレータは前記スライドの上にあり、前記ロックアームは前記ハウジングの上にある、請求項１～３のいずれか１項に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
5. 前記ラッチは、前記スライドに設けられたラッチ部材と、前記ハウジングに設けられたラッチプレートと、を含む、請求項１～４のいずれか１項に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
6. 前記ラッチ部材は、前記ハウジングに対して移動可能であり、前記ラッチプレートと係合したり、前記ラッチプレートから離れたりする、請求項５に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
7. 脚部のそれぞれに対応する溝内に配置された複数の脚部を有し、前記脚部及び前記溝は、前記軸の周りに周方向に間隔をあけて配置されている、請求項１～６のいずれか１項に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
8. 前記脚部が、前記ハウジングの内側端部に配置されたカンチレバー端部で前記ロックオペレータを支持する、請求項７に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
9. 前記ロックオペレータは前記スライドの一端に取り付けられ、前記ラッチは前記ロックオペレータから間隔をあけて前記スライドの他端に取り付けられる、請求項１～８のいずれか１項に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
10. 前記アセンブリは、前記海洋エネルギー発電機の前記ソケットを通るように構成された内側端部と、使用時に前記ソケットの外側に残る外側端部とを有し、前記アセンブリは、前記内側端部と前記外側端部の間に、前記ソケットへの前記ハウジングの通過を制限する停止部材を含み、当該停止部材は、前記スライドに接続され、前記ハウジングから径方向外側に延びている、請求項１～９のいずれか１項に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
11. 前記ソケットへの前記アセンブリの挿入によって、前記ソケットの外面が前記ハウジングから径方向外側に延びる前記ロック装置の径方向に延びる肩に係合したときに、前記ロック装置が作動し、それによって、前記スライドのさらなるソケット内側への移動に抵抗し、そのことで、前記ハウジングに対する前記スライドのスライド移動が生じる、請求項１０に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
12. 前記ロックアームは、前記ハウジングに対して９０°未満だけ枢動するように制限されている、請求項１～１１に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
13. 径方向に広がった前記第２の位置において、前記ロックアームは前記ハウジングに対して９０°未満の角度で配置され、前記ロックアームの自由端は、前記ロックアームのピボットポイントと前記ソケットに挿入されるように構成された前記アセンブリの内側端部との間に配置されている、請求項１２に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
14. 径方向に広がった前記第２の位置において、前記ロックアームは、前記ハウジングに対して７０°未満の角度で配置されている、請求項１３又は１４に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
15. 前記ボアの内面に形成された前記溝は、前記ボアの内面に開放しており、前記ハウジングの壁厚よりも小さい径方向の深さを有する、請求項１～１４に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
16. 前記溝の前記径方向の深さは、前記脚部の径方向の寸法に少なくとも等しい、請求項１～１５に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
17. 前記溝は、直線状の側壁を有する直線状の断面を有し、前記溝の開放側の反対側に平坦なベースを有する、請求項１～１６に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
18. 前記脚部と前記溝は、同じ断面形状を有する、請求項１７に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
19. 前記ロック装置は、前記リリース位置から前記ラッチ位置へ、及び、前記ラッチ位置から前記リリース位置へ、選択的に作動可能である、請求項１～１８に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
20. 前記ロック装置は、前記スライドと前記ハウジングとの間の相対的な軸方向移動に応答して、前記リリース位置から前記ラッチ位置へ、及び、前記ラッチ位置から前記リリース位置へ、選択的に作動可能である、請求項１９に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
21. 前記脚部及び前記環状部は、軸方向に単一のユニットとして移動する、請求項１～２０に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
22. 径方向に延びた前記フィンガーを受け入れる前記スロットが、前記ハウジングの内面及び外面を通る、請求項２１に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
23. 前記スロットは軸方向に延び、この軸方向に長さを有する前記スロットが前記スライドの軸方向の動きを制限する、請求項２１に記載の海洋電力導管インターフェースアセンブリ。
24. 軸と海洋電力導管を受け入れるボアとを有するハウジングを含む、海洋電力導管インターフェースアセンブリであって、
    前記ハウジングに対して軸方向にスライド移動するように構成された少なくとも１つのスライドと、
    前記アセンブリを海洋エネルギー発電機のソケット内に固定するように構成されたロック装置であって、該ロック装置は、軸に対して径方向に後退した第１の位置から径方向に広がった第２の位置まで移動可能な少なくとも１つのロックアームと、当該ロックアームを前記第１の位置から前記第２の位置に動かすように構成されたロックオペレータと、を備え、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させるために、前記ロックオペレータと前記ロックアームは、軸に沿った相対的なスライド移動によって係合し、
    前記ロックアームは、前記ハウジングと前記スライドの一方に配置され、前記ロックオペレータは、前記ハウジングと前記スライドの他方に取り付けられ、前記ハウジングと前記スライドの軸方向の相対的なスライド移動により、前記ロックオペレータと前記ロックアームのテーパ面が互いに相対的に移動し、前記ロックアームを前記第１の位置と前記第２の位置の間を移動させ、
    前記アセンブリは、ラッチを含み、当該ラッチは、前記スライドが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能なリリース位置と、前記ハウジングと前記スライドとの相対的なスライド移動が前記ラッチによって制限されるラッチ位置とを有し、
    前記スライドは、前記ハウジングのボア内で軸方向に延びる少なくとも１つの脚部と、リングとして形成された環状部と、を含み、
    前記脚部は、前記ハウジングのボアの内面に形成された溝に配置され、
    前記リングは、前記ハウジングの外面から径方向外側に延びるフランジを含み、
    前記リングは、前記ハウジングのスロットを通り径方向内側に延びたフィンガーによって、前記少なくとも１つの脚部に接続され、
    前記ボアの内面に形成された前記溝は、前記ボアの内面に開放しており、前記ハウジングの壁厚よりも小さい径方向の深さを有し、前記溝の前記径方向の深さは、前記脚部の径方向の寸法に少なくとも等しく、
    前記ロック装置は、前記リリース位置から前記ラッチ位置へ、及び、前記ラッチ位置から前記リリース位置へ、選択的に作動可能である、
    海洋電力導管インターフェースアセンブリ。

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