JP2023553192A - 蒸気トラップを監視し蒸気トラップの故障を検出する装置、システム及び方法 - Google Patents

蒸気トラップを監視し蒸気トラップの故障を検出する装置、システム及び方法 Download PDF

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    • F16T1/00Steam traps or like apparatus for draining-off liquids from enclosures predominantly containing gases or vapours, e.g. gas lines, steam lines, containers
    • F16T1/38Component parts; Accessories
    • F16T1/48Monitoring arrangements for inspecting, e.g. flow of steam and steam condensate

Abstract

蒸気トラップの監視装置の一例は、筐体と、筐体に収容され、蒸気トラップの特性を測定するセンササブシステムと、筐体に収容されたメモリと、筐体に収容され、サーバと通信するように構成された通信用インタフェースと、筐体に収容され、センササブシステム、メモリ及び通信用インタフェースに相互接続されたプロセッサと、を含み、プロセッサは、センササブシステムから蒸気トラップの特性を表すデータを取得し、データから重要な特徴のセットを抽出し、通信用インタフェースを介して、故障を検出する更なる処理のために、重要な特徴のセットをサーバに送信するように構成される。【選択図】図1

Description

本明細書は、一般に、蒸気動力システム(steam-powered systems)に関し、より具体的には、ターゲット装置を監視しターゲット装置の故障を検出する装置、システム及び方法に関する。
パイプネットワークシステム、蒸気動力システムなどを含むシステムは、様々な部品、例えば、ポンプ、モータ及びトラップを含んでもよく、これらの部品は、時々故障し、これらの部品が配備されたシステムに悪影響を与える場合がある。例えば、蒸気トラップは、蒸気動力プロセスの蒸気ラインに使用されて、蒸気ラインから蒸気ラインを遮断し蒸気動力プロセスを阻害する可能性がある凝縮物を除去する。蒸気トラップは、弁が意図したように開閉できない場合に、故障する可能性がある。蒸気トラップが故障した場合、蒸気が失われて、失われた蒸気に代わって追加蒸気を生成するため、高価であり、凝縮物が蒸気ラインを遮断すると、蒸気動力プロセスに有害になる。
本明細書の一態様によれば、蒸気トラップの監視装置が提供される。監視装置は、筐体と、筐体に収容され、蒸気トラップの特性を測定するセンササブシステムと、筐体に収容されたメモリと、筐体に収容され、サーバと通信するように構成された通信用インタフェースと、筐体に収容され、センササブシステム、メモリ及び通信用インタフェースに相互接続されたプロセッサと、を含み、プロセッサは、センササブシステムから蒸気トラップの特性を表すデータを取得し、データから重要な特徴のセットを抽出し、通信用インタフェースを介して、更なる処理のために、重要な特徴のセットをサーバに送信するように構成される。
本明細書の別の態様によれば、蒸気トラップの故障を検出する方法が提供される。方法は、蒸気トラップの監視装置によりキャプチャーされた蒸気トラップデータを表す重要な特徴のセットをサーバで取得するステップと、重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップと、故障を検出した場合、アラートをクライアント装置に送信するステップと、ダッシュボードデータをクライアント装置に出力するステップと、を含む。
本明細書のまた別の態様によれば、蒸気トラップの故障を検出するシステムが提供される。システムは、サーバと、蒸気トラップに結合された監視装置と、を含み、監視装置は、蒸気トラップの特性を測定するように構成されたセンササブシステムと、センササブシステムに相互接続されたプロセッサとを含み、プロセッサは、センササブシステムから蒸気トラップの特性を表す蒸気トラップデータを取得し、蒸気トラップデータから重要な特徴のセットを抽出し、重要な特徴のセットをサーバに送信するように構成され、サーバは、監視装置から受信した重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するように構成される。
以下の図面を参照しながら実施形態を説明する。
蒸気トラップにおける故障を監視し検出するシステムの一例の概略図である。 図1のシステムにおける監視装置の一例の断面図である。 図2の監視装置を取り付ける取付ブラケットの一例の斜視図である。 図2の監視装置の特定の内部部品のブロック図である。 図1のシステムにおけるサーバの特定の内部部品のブロック図である。 蒸気トラップにおける故障を監視し検出する方法の一例のフローチャートである。 図6の方法のブロック610で重要な特徴を抽出する方法の一例のフローチャートである。 図6の方法のブロック610で重要な特徴を抽出する方法の一例のフローチャートである。 図6の方法のブロック610で重要な特徴を抽出する方法の一例のフローチャートである。 図6の方法のブロック630で故障を検出する方法の一例のフローチャートである。
蒸気動力システム又は他のシステムなどのシステムの部品の故障は、該システムを操作する会社に手間がかかり、コストがかかる。それに応じて、故障しやすく、かつ動作に大きな影響を与える可能性がある、特定の部品又はターゲット装置を監視するのが望ましい。いくつかの解決手段は、オーディオデータ、画像データ、温度データなどのデータをキャプチャーすることによりターゲット装置を監視し、該データを解析してターゲット装置の故障を検出する監視装置を提供することを含んでもよい。いくつかの監視装置は、搭載回路を用いて、キャプチャーされたデータを解析してもよいが、このような解決手段は、高価であり、特に、設備又はシステムが各ターゲット装置を監視するために数百又は数千の監視装置を必要とする場合に高価である。更に、各ターゲット装置が単独に監視されるため、このようなシステムは、設備全体の全体的な機能状態の概観を提供しない。それに応じて、他の監視装置は、データをキャプチャーし、更なる処理のために該データを中央演算装置(central computing device)に送信してもよい。しかしながら、キャプチャーされたデータを中央演算装置に送信するために、監視装置は、高帯域通信プロトコルを利用するため、長距離にわたってデータを伝えるチャレンジに直面する可能性がある。したがって、システムは、局地化した演算装置及び解析に限定される。
本開示には、ターゲット装置を監視する監視装置を含むシステムが記載されている。監視装置は、ターゲット装置に関するデータ(例えば、オーディオデータ、振動データ、温度データ)をキャプチャーするセンササブシステムと、キャプチャーされたデータにデジタル信号処理技術を適用して、重要な特徴のセットを抽出するプロセッサと、を含み、該重要な特徴のセットは、キャプチャーされたデータの代表であり、低消費電力広域ネットワークを介してデータを安定して伝送できるほど十分に簡潔である。つまり、信号処理を監視装置自体に適用することにより、大きなデータセットを重要な特徴の小さなセットに縮小することができるため、装置は、例えば、長距離(LoRa)通信を用いて、重要な特徴のセットをクラウドベースのサーバに送信することができる。更に有利には、重要な特徴のセットが大きなデータセットの代表であるため、クラウドベースのサーバは、重要な特徴のセットを解析して、ターゲット装置の状態を決定することができる。したがって、より多くのメモリ集中型の演算は、個別の装置上ではなく、クラウド上で実行されてもよい。
図1は、ターゲット装置における故障を監視し検出するシステム100を示す。システム100は、サーバ108と通信する監視装置104を含み、本実施例では、監視装置104は、蒸気ライン(図示せず)における蒸気トラップ110を監視するように構成される。
蒸気トラップ110は、流入ライン112、本体114、凝集ライン116及び弁118を含む。動作中に、蒸気及び蒸気の凝縮物は、流入ライン112を介して、蒸気ラインから蒸気トラップ110の本体114へ流れる。凝縮物及び他の凝縮できない流体は、本体114に収集され、本体114が所定量の凝縮物を収容した場合、弁118を開いて凝縮物を凝集ライン116に放出する。特に、弁118の構成及び構造、並びに本体114上の流入ライン112により、蒸気ラインから蒸気を少量排出しながら、弁118を開いて凝縮物を排出することができる。例えば、弁118は、十分な凝縮物が本体114に収容された場合、フローティングボール(floating ball)が凝縮物に浮かんで弁118を開くフローティングボール弁などであってもよい。凝縮水が凝集ライン116を介して排出されるにつれて、フローティングボールが下がって、弁118を閉じる。
後に分かるように、動作中に、弁118は、定期的に開閉し、時々機械的故障を経験する。例えば、弁118は、開状態で故障する可能性があり、この場合、本体114に所定量未満の凝縮物が収容されているにもかかわらず、弁118が開いたままである。弁118が開状態で故障した場合、蒸気は、開かれた弁118から逃げて、蒸気ラインで蒸気が失われることを引き起こす可能性がある。それに応じて、蒸気ラインのために蒸気を生成するシステムは、蒸気ラインによって蒸気動力プロセスに供給される必要量の蒸気を維持するために、より多くの蒸気を生成する必要がある。他の実施例では、弁118は、閉状態で故障する可能性があり、この場合、本体114に所定量より多い凝縮物が収容されているにもかかわらず、弁118が閉じたままである。弁118が閉状態で故障した場合、凝縮物は、蒸気ラインを塞ぎ、蒸気ラインによって供給されるプロセスのプロセス故障を引き起こす可能性がある。
それに応じて、監視装置104は、蒸気トラップ110に近接して配置されて、蒸気トラップ110の1つ以上の特性を監視し、上記特性をサーバ108に報告して蒸気トラップの潜在的な故障を検出する。例えば、監視装置104は、流体ラインに取り付けられてもよく、例えば、流入ライン112、好ましくは、本実施例に示すように凝集ライン116に取り付けられてもよい。したがって、監視装置104は、一般に、蒸気トラップの特性を測定するように構成された複数のセンサ(例えば、センササブシステム)を含む。例えば、センサは、温度データ、オーディオデータ、振動データなどを測定してもよい。監視装置104は、更に、サーバ108と通信し、更なる解析のためにデータをサーバ108に送信するように構成される。好ましくは、監視装置104は、長距離(LoRa)プロトコルなどの通信プロトコルを用いて、広域ネットワークを介して、サーバ108と通信してもよい。特に、LoRaプロトコルが低消費電力広域ネットワーク通信プロトコルであるため、監視装置104からサーバ108に伝えられるデータの帯域幅が限定されてもよい。それに応じて、センサから取得された全てのデータを送信することではなく、監視装置104は、更に、センサから取得されたデータから重要な特徴のセットを抽出し、更なる解析のために重要な特徴をサーバ108に送信するように構成される。以下、監視装置104の構造、内部部品及び機能をより詳細に説明する。
監視装置104とサーバ108との間の通信リンク106は、好ましくは、実質的に無線であり、直接リンク又は1つ以上のネットワークを横切るリンクを含む有線及び無線接続の組み合わせを含んでもよい。例えば、通信リンク106は、セルラーネットワーク、インターネットなどの適切な広域ネットワーク(WAN)と、1つ以上のルータ、スイッチ、無線アクセスポイントなどによって定義された任意の適切なローカルエリアネットワーク(LAN)とのうちのいずれか1つ又はそれらの任意の組み合わせを含むネットワークを利用してもよい。例えば、通信リンク106は、長距離(LoRa)ネットワークを介してゲートウェイに達する第1リンクと、ロングタームエボリューションネットワーク(long-term evolution;LTE(登録商標))を介してサーバ108に達する第2リンクと、を含んでもよい。
サーバ108は、一般に、監視装置104のセンサにより取得されたデータの重要な特徴を取得し解析して、蒸気トラップ110の機能状態を決定するように構成される。つまり、サーバ108は、重要な特徴に基づいて、蒸気トラップ110が機能的であるか否か、弁118が開状態で故障したか否か、又は弁118が閉状態で故障したか否かを決定してもよい。蒸気トラップ110に故障が検出された場合、サーバ108は、通知又はアラートを、例えば、蒸気トラップ110が位置する設備の操作者によって制御されたクライアント装置120に送信してもよい。サーバ108は、更に、蒸気トラップ110の重要な特徴を集計し記憶し、集計データをクライアント装置120に提示してもよい。以下、サーバ108の内部部品及び機能をより詳細に説明する。後に分かるように、いくつかの実施例では、サーバ108の機能は、複数の連携サーバ、クラウドベースのサーバ環境などを含む任意の適切なサーバ環境で実行されてもよい。
クライアント装置120は、パーソナルコンピュータ又はデスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、モバイルデバイス、別のサーバなどの演算装置であってもよい。本実施例では、単一のクライアント装置120が示されるが、他の実施例では、サーバ108は、複数のクライアント装置120と通信してもよい。特に、クライアント装置120は、設備管理者又は蒸気トラップ110が配備された設備の操作者などの作業者によって操作されてもよい。クライアント装置120は、サーバ108と通信し、特にアラート又は通知を受信し、かつ上記アラート及び通知を示す視覚信号又はオーディオ信号を生成する適切なハードウェア(例えば、スピーカー、ディスプレイ)を含む。クライアント装置120は、更に、測定された蒸気トラップ110の特性を表す、過去のデータを含むダッシュボードデータをサーバ108から受信し、クライアント装置120のユーザが閲覧するダッシュボードデータを表示するように構成される。例えば、操作者は、パーソナルコンピュータをクライアント装置120として利用して、ウェブアプリケーションにアクセスしてダッシュボードデータを閲覧する。更に、後に分かるように、アラート及び通知と、ダッシュボードデータの閲覧とは、異なるクライアント装置120で発生してもよい。
図2を参照すると、監視装置104の断面図が示される。監視装置104は、筐体200を含み、筐体200は、回路基板204、加速度計208、2つのマイクロホン212-1及び212-2(一般に、マイクロホン212と呼ばれ、マイクロホン212と総称され、この用語は、本明細書の他の場所にも使用される)、2つの温度センサ216-1及び216-2を収容する。監視装置104は、筐体200に結合され、監視装置104を流体ライン(例えば、蒸気ライン、流入ライン112又は凝集ライン116)に取り付けるように構成された取付ブラケット220を更に含んでもよい。
筐体200は、一般に、監視装置104の内部部品を収容し、内部部品を損傷から保護するように構成される。筐体200は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などのプラスチック、ポリマー、金属、これらの組み合わせを含んでもよい。例えば、筐体200は、プラスチック材料を射出成形することにより形成されてもよい。好ましくは、筐体200は、監視装置104が取り付けられた流体ラインから監視装置104自体、特にその内部部品への熱伝達を低減するために、耐熱材料から形成される。
回路基板204は、電子部品(以下、更に詳細に説明される)及び1つ以上のセンサを支持するプリント基板(PCB)であってもよい。例えば、本実施例では、回路基板204は、加速度計208と、加速度計208の1つの部品としての二次温度センサ216-2とを支持する。
加速度計208は、蒸気トラップ110の動き、特に振動を測定するように構成された任意の適切な動き検出センサであってもよい。より具体的には、監視装置104の筐体200に支持され、取り付けられた加速度計208は、監視装置104の振動を測定する。また、監視装置104が蒸気トラップ110の凝集ライン116に取り付けられてもよいため、蒸気トラップ110の振動は、監視装置104に伝播されることにより、加速度計208により検出することができる。
マイクロホン212は、蒸気トラップ110により生成された音声及び蒸気トラップ110の環境からの音声(例えば、背景雑音)を表すオーディオデータをキャプチャーするように構成された任意の適切なセンサであってもよい。本実施例では、監視装置104は、マイクロホン212-1及び二次マイクロホン212-2を含む。動作中に、監視装置104は、マイクロホン212-1が蒸気トラップ110に向かう方向に対向するが、二次マイクロホン212-2が蒸気トラップ110から離れた方向に対向するように、配向されてもよい。それに応じて、マイクロホン212-1は、主に、蒸気トラップ110により生成された音声をキャプチャーしてもよいが、蒸気トラップ110から離れて配向された二次マイクロホン212-2は、蒸気トラップの環境からの音声(例えば、背景雑音)を表す二次オーディオデータをキャプチャーするように構成される。
いくつかの実施例では、マイクロホン212で受信された音声を更に限定するために、筐体200は、筐体200内に収容されたマイクロホン212と筐体200の外面との間に延びる円筒214-1及び214-2を含んでもよい。円筒214は、筐体200に接続するように構成された別の部品として形成されてもよく、筐体200と一体に形成されてもよい。円筒214は、各マイクロホン212に近接する端部で狭くなり、反対側の端部(即ち、各マイクロホン212から離れた端部)で広くなる軽い円錐形を有してもよい。他の実施例では、円筒214は、各マイクロホン212でキャプチャーされたオーディオデータを調整するために、別個の壁、湾曲壁などを含む異なる形状を有してもよい。マイクロホン212は、筐体200において円筒214の各内側端部に配置される。
円筒214は、更に、マイクロホン212でキャプチャーされたオーディオデータを、各マイクロホン212で生じ、対応する円筒214によって定義されたセクター内で生じる音声に実質的に限定する役割を果たしてもよい。例えば、マイクロホン212-1は、蒸気トラップ110に向かって配向されるため、円筒214-1は、マイクロホン212-1と蒸気トラップ110との間に配向される。したがって、円筒214-1は、マイクロホン212-1でキャプチャーされたオーディオデータを、実質的に蒸気トラップ110の方向に対応する方向から生じる音声に限定するように構成される。つまり、監視装置104、ひいてはマイクロホン212-1及び円筒214-1の配向に基づいて、マイクロホン212-1は、主に、蒸気トラップ110により生成された音声をキャプチャーし、円筒214-1は、他の方向から生じる音声がマイクロホン212-1に到達することを遮断又は限定する。つまり、円筒214-1により、マイクロホン212-2が実質的に単一指向性になる。同様に、二次マイクロホン212-2と円筒214-2とは、協働して、二次マイクロホン212-2によりキャプチャーされたオーディオデータを、監視装置104に対して定義された蒸気トラップ110から離れた方向から生成された音声に限定する。
マイクロホン212は、所定の範囲外の周波数を減衰させるように構成された狭帯域フィルタを追加的に含んでもよい。例えば、蒸気トラップ110が弁118の開状態で故障した場合、蒸気が弁118を介して失われることにより、蒸気トラップ110は、約40kHzの周波数を有する超音波を放出する可能性がある。それに応じて、蒸気トラップ110により生成された音声を表すオーディオデータをキャプチャーするように構成されたマイクロホン212-1は、約35kHz~約45kHzの範囲内の周波数を通過させる狭帯域フィルタを用いて、上記範囲外の周波数を減衰させてもよい。他の実施例では、帯域フィルタは、広帯域フィルタであっても狭帯域フィルタであってもよく、弁118が開状態で故障した場合に蒸気トラップ110によって放出された雑音の期待周波数に基づいて異なる中心を有してもよい。後に分かるように、マイクロホン212-1及び二次マイクロホン212-2は、各マイクロホン212によりキャプチャーされるターゲット音声に基づいて、異なる周波数範囲の帯域フィルタを用いてもよい。
監視装置104は、温度センサ216-1及び二次温度センサ216-2を更に含む。温度センサ216は、温度データをキャプチャーするように構成された温度計又は他の適切なセンサであってもよい。特に、温度センサ216-1は、蒸気トラップ110の凝集ライン116のおおよその温度を表す温度データをキャプチャーするように構成され、二次温度センサ216-2は、筐体200の内部温度を表す二次温度データをキャプチャーするように構成される。つまり、二次温度センサ216-2は、筐体200の内部の温度を測定するために、筐体200内に収容された回路基板204に支持されてもよい。
凝集ライン116の温度をキャプチャーするために、温度センサ216-1は、凝集ライン116に近接して配置されてもよい。特に、監視装置104は、取付ブラケット220を介して凝集ライン116に取り付けられてもよい。
例えば、図3を参照すると、取付ブラケット220の斜視図が示される。取付ブラケット220は、取付アーム300と、取付アーム300から延びる通路304と、通路304に結合され、取付アーム300と離間するプレート308と、を含む。
取付アーム300は、一般に、流体ライン(例えば、凝集ライン116)に接続するように構成される。好ましくは、取付アーム300は、取付ブラケット220を介する、流体ラインから監視装置104までの熱伝達を低減するためにV字形を有してもよい。つまり、流体ラインは、取付アーム300のV字形の内部に位置するように構成されてもよい。流体ライン(即ち、パイプ)の略円筒形状と取付アーム300のV字形に基づいて、流体ラインは、(例えば、表面全体ではなく)2本の線に沿った点でのみ取付アーム300に接触する。V字形において、V字形の頂点に通気性を持たせることで、熱伝達を更に低減する。追加的に、V字形により、取付ブラケット220は、熱伝達の低減を維持しながら、様々な直径を有する流体ラインと嵌合することができる。
取付アーム300がクランプ、ひも、チェーン又は他の適切な締結具を介して流体ラインに固定されてもよいことは、当業者にとって明らかである。いくつかの実施例では、取付アーム300は、締結具を取付アーム300に維持する(即ち、締結具が取付アーム300の端部から滑り落ちることを止める)ために、端部から延びるストッパー302を含んでもよい。
取付ブラケット220は、取付アーム300から延びる通路304を更に含む。通路304は、一般に、閉鎖され、監視装置104のセンサを収容する空間306を提供する。例えば、温度センサ216-1を温度が測定される流体ラインに近く位置付けするように、温度センサ216-1は、筐体200内に支持され、通路304の空間306内に延びてもよい。通路304における温度センサ216-1の収容が図2に示される。したがって、監視装置104が凝集ライン116に取り付けられる場合、チャネル304における温度センサ216-1の収容により、温度センサ216-1を凝集ライン116に近く配置して、凝集ライン116の温度を表す温度データをより正確にキャプチャーすることができる。
図3に戻って、通路304は更に、プレート308を取付アーム300から離間させる役割を果たす。つまり、プレート308は、取付アーム300とは反対側の端部で通路304に結合されてもよい。プレート308は、筐体200に接続して監視装置104を取付ブラケット220に支持するように構成される。例えば、プレート308は、筐体200内(即ち、筐体200の内部)にあるように筐体200内に受容されてもよく、プレート308は、筐体200の対応するスロット及びタブ又はピンと連結して筐体200をプレート308に結合するように構成されたスロット及びタブ又はピンを含んでもよい。他の実施例では、プレート308は、筐体200の外部で筐体200に結合されてもよい(例えば、筐体200は、プレート308の上面又は開放面に固定されてもよい)。更に、他の実施例では、監視装置104を取付ブラケット220を介して流体ラインに取り付けるように、筐体200をプレート308に固定するために、当業者が想到し得るネジ、クランプ、クリップ又は他の適切な締結具を代替的又は追加的に使用してもよい。
また、他の変形例も、考えられる。例えば、現在示されている実施例では、取付ブラケット220は、筐体200とは別の部品である。他の実施例では、取付ブラケット220と筐体200は、一体的に形成されてもよい。つまり、筐体200は、筐体200から延びる通路と、通路の端部で取付アームとを有するように形成されてもよい。
現在、図4を参照すると、監視装置104の特定の電子部品のブロック図である。監視装置104は、それぞれ筐体200内に収容又は支持された、プロセッサ400、メモリ404、通信用インタフェース416及びセンササブシステム420を含む。例えば、プロセッサ400、メモリ404及び通信用インタフェース416は、回路基板204に支持されてもよい。
プロセッサ400は、中央処理装置(central processing unit;CPU)、マイクロコントローラ、処理コアなどであってもよい。プロセッサ400は、複数の連携プロセッサを含んでもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ400によって実行される機能は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array;FPGA)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit;ASIC)、デジタル信号処理(digital signal processing;DSP)プロセッサなどの、1つ以上の特別に設計されたハードウェア及びファームウェア部品によって実行されてもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ400は、本明細書で説明される監視動作の処理速度を向上させるために、ASIC、FPGA、DSPプロセッサなどの専用ロジック回路を介して実行され得る専用プロセッサであってもよい。
プロセッサ400は、メモリ404などの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と相互接続される。メモリ404は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ又はRAM)と不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ又はROM、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ又はEEPROM、フラッシュメモリ)との組み合わせを含んでもよい。プロセッサ400及びメモリ404は、1つ以上の集積回路を含んでもよい。メモリ404の一部又は全ては、プロセッサ400に統合されてもよい。メモリ404は、プロセッサ400によって実行されるコンピュータ可読命令を記憶する。特に、メモリ404は、制御アプリケーション408を記憶し、該制御アプリケーション408は、プロセッサ400によって実行されると、以下でより詳細に説明される、監視装置104による蒸気トラップの監視動作に関連する様々な機能を実行するようにプロセッサ400を構成する。アプリケーション408はまた、一連の別個のアプリケーションとして実行されてもよい。メモリ404はまた、監視装置104による蒸気トラップの監視動作に使用されるルール、閾値及び他のデータなどを含むリポジトリ412を記憶してもよい。
監視装置104はまた、プロセッサ400と相互接続された通信用インタフェース416を含む。通信用インタフェース416は、監視装置104が他の演算装置、特にサーバ108と通信することを可能にする適切なハードウェア(例えば、送信機、受信機、ネットワークインタフェースコントローラなど)を含む。通信用インタフェース416の特定の部品は、通信リンク106を含むネットワーク又は他のリンクのタイプに基づいて選択され、監視装置104が通信リンク106を介して通信する。
監視装置104はまた、センササブシステム420を含む。本実施例におけるセンササブシステム420は、加速度計208、マイクロホン212-1及び温度センサ216-1を含むように示される。他の実施例では、センササブシステム420は、二次マイクロホン212-2及び二次温度センサ216-2を含むが、これらに限定されない追加のセンサ、並びに他の適切なセンサを含んでもよい。また別の実施例では、センササブシステム420は、本明細書で示され説明されたセンサの一部又は代替センサを含んでもよい。
いくつかの実施例では、監視装置104はまた、プロセッサ400と相互接続された1つ以上の入力装置及び/又は出力装置(図示せず)を含んでもよい。入力装置は、操作者などから入力を受信する1つ以上のボタン、キーパッド、タッチディスプレイ画面などを含んでもよい。出力装置は、出力又はフィードバックを提供する1つ以上のディスプレイ画面、音声発生器、振動器などを含んでもよい。
図5に戻って、特定の内部部品を含むサーバ108がより詳細に示される。サーバ108は、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、処理コアなどのプロセッサ500を含む。プロセッサ500は、複数の連携プロセッサを含んでもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ500によって実行される機能は、FPGA、ASICなどの、1つ以上の特別に設計されたハードウェア及びファームウェア部品によって実行されてもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ500は、本明細書で説明される故障決定動作の処理速度を向上させるために、ASIC、FPGA、DSPプロセッサなどの専用ロジック回路を介して実行され得る専用プロセッサであってもよい。
プロセッサ500は、メモリ504などの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と相互接続される。メモリ504は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ又はRAM)と不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ又はROM、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ又はEEPROM、フラッシュメモリ)との組み合わせを含んでもよい。プロセッサ500及びメモリ504は、1つ以上の集積回路を含んでもよい。メモリ504の一部又は全ては、プロセッサ500に統合されてもよい。メモリ504は、プロセッサ500によって実行されるコンピュータ可読命令を記憶する。特に、メモリ504は、制御アプリケーション508を記憶し、該制御アプリケーション508は、プロセッサ500によって実行されると、以下でより詳細に説明される、サーバ108による蒸気トラップの故障決定動作に関連する様々な機能を実行するようにプロセッサ500を構成する。アプリケーション508はまた、一連の別個のアプリケーションとして実行されてもよい。メモリ504はまた、蒸気トラップの故障決定動作に使用されるルールなど(例えば、蒸気トラップの故障を定義する閾値、範囲又は他の条件に関連するもの)を含むリポジトリ512と、以前に受信された蒸気トラップデータとを記憶してもよい。他の実施例では、メモリ504及び/又はリポジトリ512はまた、システム100の蒸気トラップの故障決定動作に関連する他のルール及びデータを記憶してもよい。
サーバ108はまた、プロセッサ500と相互接続された通信用インタフェース516を含む。通信用インタフェース516は、サーバ108が他の演算装置、特に監視装置104及びクライアント装置120と通信することを可能にする適切なハードウェア(例えば、送信機、受信機、ネットワークインタフェースコントローラなど)を含む。通信用インタフェース516の特定の部品は、通信リンク106を含むネットワーク又は他のリンクのタイプに基づいて選択され、サーバ108が通信リンク106を介して通信する。
いくつかの実施例では、サーバ108はまた、プロセッサ500と相互接続された1つ以上の入力装置及び/又は出力装置(図示せず)を含んでもよい。入力装置は、操作者から入力を受信する1つ以上のボタン、キーパッド、タッチディスプレイ画面などを含んでもよい。出力装置は、出力又はフィードバックを提供する1つ以上のディスプレイ画面、音声発生器、振動器などを含んでもよい。
以下、それぞれプロセッサ400及び500によりアプリケーション408及び508を実行することにより実行されるシステム100の動作について、より詳細に説明する。図6は、蒸気トラップを監視し、蒸気トラップの故障を検出する方法600を示す。図1~図5に示す部品を参照して、方法600を、そのシステム100における実行と併せて説明する。他の実施例では、方法600は、他の適切な装置及び/又はシステムによって実行されてもよい。
方法600は、ブロック605から始まる。ブロック605において、監視装置104は、蒸気トラップ110の1つ以上の特性を表す蒸気トラップデータをキャプチャーする。例えば、監視装置104は、マイクロホン212-1を用いて、蒸気トラップ110により生成された音声を表すオーディオデータをキャプチャーし、温度センサ216-1を用いて、凝集ライン116のおおよその温度を表す温度データをキャプチャーし、蒸気トラップ110によって引き起こされ監視装置104が受けた振動を表す振動データをキャプチャーしてもよい。いくつかの実施例では、ブロック605においてキャプチャーされた蒸気トラップデータは、二次マイクロホン212-2によりキャプチャーされた蒸気トラップ110の環境からの音声を表す二次オーディオデータと、監視装置104の筐体200の内部温度を表す二次温度データとを更に含んでもよい。また別の実施例では、更なる蒸気トラップデータは、センササブシステム420の他のセンサを用いてキャプチャーされてもよい。
ブロック610において、監視装置104は、ブロック605においてキャプチャーされた蒸気トラップデータから重要な特徴のセットを抽出する。特に、重要な特徴のセットがブロック605においてキャプチャーされた蒸気トラップデータの代表的なサンプルを形成することにより、サーバ108が蒸気トラップ110の機能状態を正確に決定することができるとともに、データセットを十分に小さいサイズに縮小することにより、重要な特徴のセットをパケット化して低消費電力広域ネットワークを介して、例えばLoRa通信プロトコルを使用してサーバ108に送信することができる。
例えば、図7Aを参照すると、マイクロホン212-1によりキャプチャーされたオーディオデータを処理して重要な特徴のセットに含まれるオーディオデータポイントを抽出する例示的な方法700が示される。他の実施例では、方法700は、マイクロホン212-2によりキャプチャーされた二次オーディオデータに適用されてもよい。
ブロック705において、監視装置104、特にプロセッサ400は、所定の時間間隔内又は所定の時間間隔で所定数のポイントで、マイクロホン212-1によりキャプチャーされたオーディオデータをサンプリングする。つまり、監視装置104は、所定の時間間隔内の離散時点又は所定の時間間隔で検出されたオーディオデータの大きさを決定する。例えば、監視装置104は、約1ミリ秒の間隔でオーディオデータを300回サンプリングしてもよい。他の実施例では、監視装置104は、オーディオデータを約100回、約2000回又は他の適切なサンプリングレートでサンプリングしてもよい。更に、他の実施例では、サンプリングは、3ミリ秒、10ミリ秒又は他の適切な時間間隔で実行されてもよい。
ブロック710において、監視装置104は、ブロック705において取得されたサンプルの大きさの平均値(即ち、サンプリングされたオーディオデータの平均大きさ(average magnitude))を決定する。この平均値は、重要な特徴のセットに含まれるオーディオデータポイントとして定義される。
ブロック715において、監視装置104は、閾値数のオーディオデータポイントを取得したか否かを決定する。閾値数のオーディオデータポイントを取得した場合、監視装置104は、方法700を終了し、方法600のブロック615に戻る。閾値数のオーディオデータポイントを取得していない場合、監視装置104は、ブロック705に戻って、更なるオーディオデータポイントを取得する。例えば、閾値数のデータポイントは、約20のデータポイントであってもよい。閾値数のオーディオデータポイントは、例えば、リポジトリ412内で定義され、通信用インタフェース416の帯域幅容量に基づいて選択されてもよい。つまり、閾値数のオーディオデータポイントは、選択されてサーバ108に十分な情報を提供してオーディオデータを解析するとともに、監視装置104からサーバ108に、特に低消費電力広域ネットワークを介してデータを安定して伝送することを維持する。
現在、図7Bを参照すると、加速度計208によりキャプチャーされた振動データを処理して重要な特徴のセットに含まれる振動データポイントを抽出する例示的な方法720が示される。
ブロック725において、監視装置104、特にプロセッサ400は、所定の時間間隔内の振動データの周波数帯域パワーを決定する。つまり、監視装置104は、所定の時間間隔内のパワーが最も強い振動周波数を決定する。所定の間隔内の周波数帯域パワーは、重要な特徴のセットに含まれる振動データポイントとして定義される。
ブロック730において、監視装置は、閾値数の振動データポイントを取得したか否かを決定する。閾値数の振動データポイントを取得した場合、監視装置104は、方法720を終了し、方法600のブロック615に戻る。閾値数の振動データポイントを取得していない場合、監視装置は、ブロック725に戻って、更なる振動データポイントを取得する。例えば、閾値数の振動データポイントは、約20個のデータポイントであってもよい。閾値数の振動データポイントは、例えば、リポジトリ412内で定義され、通信用インタフェース416の帯域幅容量に基づいて選択されてもよい。つまり、閾値数の振動データポイントは、選択されてサーバ108に十分な情報を提供して振動データを解析するとともに、監視装置104からサーバ108に、特に低消費電力広域ネットワークを介してデータを安定して伝送することを維持する。
現在、図7Cを参照すると、温度センサ216-1によりキャプチャーされた温度データを処理して重要な特徴のセットに含まれる温度データポイントを抽出する例示的な方法740が示される。他の実施例では、方法740が適用されてもよい。
ブロック745において、監視装置104は、温度センサ216-1に記録された温度を重要な特徴のセットに含まれる温度データポイントとして定義する。特に、温度センサ216-1は、単一の離散時点で温度を測定するように構成されてもよいため、重要な特徴のセットの離散データポイントを取得する更なる処理を必要としない。次に、監視装置104は、方法600のブロック615に進んでもよい。
他の実施例では、重要な特徴のセットに含まれるオーディオデータポイント、振動データポイント及び温度データポイントを抽出するために、オーディオデータ、振動データ及び温度データをサンプリングする他の方法が使用されてもよいことを理解されたい。例えば、監視装置104は、単一の離散時点で記録された温度を取得することではなく、所定の時間間隔内に記録された平均温度を決定してもよい。連続信号をサンプリングして、連続信号を表す所定数の離散データポイントを取得する他の方法も考えられる。
図6に戻って、蒸気トラップデータの重要な特徴を抽出した後、監視装置104は、方法600のブロック615に進む。ブロック615において、監視装置104は、通信用インタフェース416を用いて重要な特徴のセットをサーバ108に送信する。特に、監視装置104とサーバ108が互いに離れているので、通信リンク106が広域ネットワークを横切ることができるため、通信用インタフェース416は、LoRa通信プロトコルを用いてもよい。重要な特徴のセットに加えて、監視装置104は、例えば監視装置104自体、蒸気トラップ110、蒸気トラップ110が配備された設備などに関連する識別データを追加的に伝送してもよい。
ブロック620において、監視装置104は、重要な特徴をサーバに送信してから所定の時間が経過したか否かを決定する。所定の時間が経過した場合、監視装置104は、ブロック605に戻って、新しいデータをキャプチャーし、定期的に更新した蒸気トラップデータをサーバ108に提供する。所定の時間が経過していない場合、監視装置104は、所定の時間が経過するまで待ち続ける。いくつかの実施例では、監視装置104は、電力及びエネルギーを節約するために所定の時間が経過するまで低電力又は睡眠状態に戻るように構成されてもよい。所定の時間は、例えば、5分、10分、30分、1時間又は他の適切な期間であってもよい。更に、いくつかの実施例では、各データタイプ(例えば、オーディオデータ、振動データ、温度データ)は、更新したデータを取得するための異なる所定の時間に対応してもよい。例えば、オーディオデータ及び振動データは、30分ごとにキャプチャーされ、温度データは、5分ごとにキャプチャーされてもよい。
ブロック625において、サーバ108は、監視装置104から重要な特徴のセットを取得し、更なる処理のためにブロック630に進む。いくつかの実施例では、ブロック630に進む前に、サーバ108は、まず重要な特徴のセットから二次温度データを抽出して、監視装置の動作状態を評価してもよい。特に、筐体200の内部温度を表す温度データポイントが閾値温度を超える場合、サーバ108は、監視装置104の温度条件が許容可能な動作閾値を超えると決定するため、センサによりキャプチャーされたデータは、不正確である可能性がある。それに応じて、サーバ108は、アラートを生成し、該アラートをクライアント装置120に送信して、監視装置104の動作不能状態を操作者に警告してもよい。
ブロック630において、サーバ108は、重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定する。
例えば、図8を参照すると、蒸気トラップの故障を識別する例示的な方法800が示される。方法800のブロックは、同時に実行され、及び/又は図示されたものとは異なる順序で実行されてもよいため、ステップではなくブロックと呼ばれる。例えば、サーバ108は、温度データを、オーディオデータ及び振動データと逐次的ではなく同時に解析してもよい。
ブロック805において、サーバ108は、オーディオデータポイントが閾値の大きさを超えるか否かを決定する。いくつかの実施例では、サーバ108は、多数(又は閾値割合)のオーディオデータポイントが閾値の大きさを超える場合、重要な特徴のセットからのオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えると決定してもよい。他の実施例では、サーバ108は、重要な特徴のセットからの全てのオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えるか、又は重要な特徴のセットからの少なくとも1つのオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えることを要求してもよい。なお、狭帯域フィルタが所定の範囲外の周波数を減衰させるので、閾値の大きさを超える大きさを有するオーディオデータポイントは、キャプチャーされたオーディオデータが、弁118が開状態で故障することに対応する所定の範囲にあることを示す。
更に、いくつかの実施例では、サーバ108は、オーディオデータポイントが少なくとも閾値時間(例えば、2時間、6時間、1日又は別の適切な期間)にわたって閾値の大きさを超えるか否かを決定してもよい。したがって、特に、いくつかの実施例では、サーバ108は、オーディオデータポイントの過去のデータを考慮してもよい。つまり、サーバ108は、以前に受信した重要な特徴のセット(例えば、リポジトリ512に記憶されたもの)からオーディオデータポイントを検索してもよい。例えば、サーバ108は、まず、閾値割合のオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えるか否かを決定してもよい。決定が肯定的である場合、サーバ108は、オーディオデータポイントの過去のデータを検索して、オーディオデータポイントが少なくとも2時間にわたって閾値の大きさを超えるか否か(即ち、前の4セットのオーディオデータポイントも閾値の大きさを超えるか否か)を決定してもよい。
ブロック805の決定が満たす閾値の大きさ及び特定の条件は、リポジトリ512内で定義されてもよい。いくつかの実施例では、閾値の大きさは、例えば、ベースライン環境雑音に関して動的に決定されてもよい。他の実施例では、閾値の大きさは、(即ち、オーディオデータのパターンの経時的な変化を検出するために)以前に記録されたオーディオデータに基づいて動的に決定されてもよい。
オーディオデータポイントが閾値の大きさを超えると決定された場合、サーバ108は、オーディオデータが、弁118が開状態で故障した蒸気トラップ110を示すと決定してもよい。更に、オーディオデータポイントが少なくとも閾値時間にわたって閾値の大きさを超えた(即ち、複数セットのオーディオデータポイントを横切った)という決定は、故障が一時的ではなく進行中であることを示す。いくつかの実施例では、ブロック805において肯定的な決定がなされた後、サーバ108は、(破線で示す)ブロック820に直接的に進んでもよい。他の実施例では、ブロック805において肯定的な決定がなされた後、サーバ108は、ブロック810に進み、トラップ開故障(trap open failure)の決定を確認してもよい。ブロック805における決定が否定的である場合、サーバ108は、弁118が開状態で故障していないと決定し、更なる解析のためにブロック830に進んでもよい。
ブロック810において、サーバ108は、二次オーディオデータを用いてトラップ開故障の決定を確認する。特に、サーバ108は、二次オーディオデータからの二次オーディオデータポイントも閾値の大きさを超えるか否かを決定する。決定が肯定的である場合の閾値の大きさ及び特定の条件は、オーディオデータポイントの閾値の大きさ及び特定の条件と同様であってもよく、リポジトリ512内で定義されてもよい。
二次オーディオデータポイントはまた、閾値の大きさを超えると決定された場合、このようなデータは、マイクロホン212-1により検出された音声が蒸気トラップ110によって生成されたものではないが、蒸気トラップ110の環境(例えば、設備)内に存在することを示すため、蒸気トラップ110の故障に対応しない。具体的には、マイクロホン212のそれぞれが実質的に指向的に音声をキャプチャーし、マイクロホン212-1が蒸気トラップの方向からの音声をキャプチャーし、二次マイクロホン212-2が蒸気トラップの方向から離れた方向から生じた音声をキャプチャーするので、同じ周波数範囲内のキャプチャーされたオーディオデータは、キャプチャーされたオーディオデータが、蒸気トラップ110自体から生じたものではなく、全方向又は多方向の音源から生成されるか、又は複数の発生源から生成されることを示す。
それに応じて、ブロック810における決定が肯定的である場合、サーバ108は、弁118が開状態で故障していないと決定し、更なる解析のためにブロック830に進んでもよい。ブロック810における決定が否定的である場合、トラップ開故障の決定を更に確認するために、サーバ108は、いくつかの実施例ではブロック820(破線で示す)に進んでもよく、他の実施例ではブロック815に進んでもよい。
ブロック815において、サーバ108は、振動データポイントが閾値の大きさを超えるか否かを決定する。つまり、サーバ108は、振動データが、監視装置104が特定の周波数を超えて振動していることを示すか否かを決定する。例えば、決定は、閾値割合の振動データポイントが閾値の大きさを超えるか否かに関してなされてもよい。ブロック815における決定が満たす閾値の大きさ及び特定の条件は、リポジトリ512内で定義されてもよい。例えば、閾値の大きさは、振動データのパターンの経時的な変化などを検出するために、以前に記録された振動データに対して、ベースライン振動周波数に基づいて動的に決定されてもよい。特に、振動データポイントが閾値の大きさを超えると決定された場合、監視装置104が受けた振動は、蒸気トラップ110が弁118の開状態で故障したことを示す。つまり、開いた弁118から逃げる蒸気は、凝集ライン116内に振動を引き起こし、この振動が監視装置104に伝播される。
したがって、ブロック815における決定が肯定的である場合、サーバ108は、ブロック820に進む。ブロック815における決定が否定的である場合、サーバ108は、ブロック825に進む。
ブロック820において、サーバ108は、ブロック625において取得した重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップ110が開状態で故障したと決定する。そして、サーバ108は、ブロック635に進む。
ブロック825において、サーバ108は、ブロック625において取得した重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップ110が故障した可能性があるが、データが不明であると決定する。例えば、オーディオデータは、蒸気トラップ110が開状態で故障したことを示すが、この結論は、振動データによって裏付けられず、該振動データは、トラップ開故障の結論を裏付けるのに十分に高い振動周波数を実証していない。それに応じて、例えば、設備の操作者により概観することにより、データを更に解析する必要がある。そして、サーバ108は、ブロック635に進む。
ブロック830において、サーバ108は、温度センサ216-1から取得した温度データポイントが閾値温度未満であるか否かを決定する。いくつかの実施例では、サーバ108は、温度が少なくとも閾値時間(例えば、30分、2時間、6時間又は別の適切な期間)にわたって閾値温度未満であったか否かを更に決定してもよい。したがって、特に、サーバ108は、温度データポイントの過去のデータを考慮してもよい。つまり、サーバ108は、以前に受信した重要な特徴のセット(例えば、リポジトリ512に記憶されたもの)から温度データポイントを検索してもよい。したがって、温度が少なくとも30分にわたって閾値温度未満であったか否かを決定するために、サーバ108は、前の6セットの温度データポイントも閾値温度未満であったか否かを決定してもよい。
温度データポイントが閾値温度未満であると決定された場合、サーバ108は、温度データが、蒸気トラップ110が弁118の閉状態で故障したことを示すと決定してもよい。つまり、本体114内に含まれる凝縮物は、一般に温かく、近くの蒸気によって継続的にわずかに温められる。したがって、凝縮物は、凝集ライン116に排出されると、同様に凝集ライン116を温める。凝集ライン116が長期間にわたって低温のままである場合、これは、弁118が蒸気トラップ110内に含まれる凝縮物を放出するために定期的に開いていないことを示す。つまり、凝集ライン116が閾値温度未満のままである場合、これらの条件は、弁118が閉状態で故障したことを示す。
それに応じて、ブロック830における決定が肯定的である場合、サーバ108は、ブロック835に進む。ブロック830における決定が否定的である場合、サーバ108は、ブロック840に進む。
ブロック835において、サーバ108は、ブロック625において取得した重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップ110が閉状態で故障したと決定する。そして、サーバ108は、ブロック635に進む。
ブロック840において、サーバ108は、ブロック625において取得した重要な特徴のセットに基づいて、蒸気トラップ110が機能的であると決定する。そして、サーバ108は、ブロック640に進んでクライアント装置にダッシュボードデータを提示する。
いくつかの実施例では、上述したいくつかのブロックは、監視装置104の構成、サーバ108により受信された重要な特徴のセット又は他の要因に基づいて、スキップされるか又は選択されてもよい。例えば、監視装置104が単一のマイクロホンを含む場合、方法800は、オーディオデータがトラップ開故障を示す場合、ブロック805からブロック815に直接的に進んで、振動データを用いてトラップ開故障を確認してもよい。また、他の組み合わせは、考えられる。
図6に戻って、ブロック635において、故障を検出すると、サーバ108は、アラートを生成し、該アラートをクライアント装置120に送信する。アラートは、メール通知、テキストメッセージ、関連するアプリケーションからのプッシュ通知、視覚的(例えば、ポップアップ)インジケータ、オーディオインジケータ又はその他の適切なアラートであってもよい。アラートは、蒸気トラップ110の識別情報(例えば、蒸気トラップ110が配備された設備内の蒸気トラップ110の位置を含む識別名又は識別番号)、検出された故障のタイプの指示情報(例えば、トラップ開故障、トラップ閉故障、エラー状態/不確定故障)などの検出された故障の詳細を含んでもよい。
ブロック640において、サーバ108は、重要な特徴のセットを、以前に受信した重要な特徴のセットと共にクライアント装置120の視覚的ダッシュボードに表示されるダッシュボードデータに集計する。そして、ダッシュボードデータは、クライアント装置120に出力される。ダッシュボードデータには、蒸気トラップ110の性能をクライアント装置120の操作者に提示するチャート、グラフ又は他の視覚的補助として、表示用データが集計されてもよい。更に、いくつかの実施例では、ダッシュボードデータには、例えば、全てが特定の設備に配備された複数の蒸気トラップの重要な特徴のセット及び性能データが集計されてもよい。
上述したように、監視装置は、ターゲット装置を監視し、ターゲット装置に関するデータをキャプチャーするように構成されてもよい。監視装置は、オンボードデジタル信号処理を適用して、キャプチャーされたデータを、キャプチャーされたデータを表す重要な特徴のセットに縮小する。重要な特徴のセットは、監視装置がLoRa又はその他の低消費電力広域ネットワーク通信を用いることができるように十分に簡潔であるとともに、サーバが有意義な解析を実行できるように十分に詳細になるように選択される。
本実施例では、ターゲット装置は、蒸気トラップであり、他の実施例では、監視装置は、他のターゲット装置を監視するために用いられてもよく、他のターゲット装置は、ポンプ、モータ又は定期的に故障する可能性のある他の部品を含むが、これらに限定されない。後に分かるように、そのような実施例では、監視装置は、ターゲット装置の故障を決定するために、適切なセンサを用いてデータをキャプチャーしてもよい。例えば、センササブシステムは、画像センサ、赤外線センサ、マイクロホン、温度センサなどを含んでもよい。更に、故障が検出される条件は、ターゲット装置の特定の故障条件(例えば、異なる周波数範囲でオーディオデータをキャプチャーすること、部品の色の変化などの故障の視覚的インジケータを識別することなど)に応じて選択されてもよい。
特許請求の範囲は、上記実施例に記載された実施形態によって限定されるべきではなく、本明細書全体と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。

Claims (25)

  1. 蒸気トラップの監視装置であって、
    筐体と、
    前記筐体に収容され、前記蒸気トラップの特性を測定するセンササブシステムと、
    前記筐体に収容されたメモリと、
    前記筐体に収容され、サーバと通信するように構成された通信用インタフェースと、
    前記筐体に収容され、前記センササブシステム、前記メモリ及び前記通信用インタフェースに相互接続されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
    前記センササブシステムから前記蒸気トラップの特性を表すデータを取得し、
    前記データから重要な特徴のセットを抽出し、
    前記通信用インタフェースを介して、更なる処理のために、前記重要な特徴のセットを前記サーバに送信するように構成される、監視装置。
  2. 前記センササブシステムは、前記蒸気トラップにより生成された音声を表すオーディオデータをキャプチャーするように構成されたマイクロホンを含む、請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記筐体は、前記マイクロホンと前記蒸気トラップとの間に配向された円筒を含み、前記円筒は、前記マイクロホンによりキャプチャーされたオーディオデータを、実質的に前記蒸気トラップの方向に対応する方向から生じる音声に限定するように構成される、請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記センササブシステムは、前記蒸気トラップから離れて配向された二次マイクロホンを更に含み、前記二次マイクロホンは、前記蒸気トラップの環境からの音声を表す二次オーディオデータをキャプチャーするように構成される、請求項2又は請求項3に記載の監視装置。
  5. 前記マイクロホンは、更に、前記オーディオデータに狭帯域フィルタを適用して、所定の範囲外の周波数を減衰させるように構成される、請求項2~4のいずれか一項に記載の監視装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記オーディオデータを所定の時間間隔で所定数のポイントでサンプリングし、
    サンプリングした前記オーディオデータの平均大きさを決定し、
    前記平均大きさを前記重要な特徴のセットに含まれるオーディオデータポイントとして定義するように構成される、請求項2~5のいずれか一項に記載の監視装置。
  7. 前記センササブシステムは、前記蒸気トラップの凝集ラインの温度を表す温度データをキャプチャーするように構成された温度センサを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の監視装置。
  8. 前記プロセッサは、前記凝集ラインの温度を前記重要な特徴のセットに含まれる温度データポイントとして定義するように構成される、請求項7に記載の監視装置。
  9. 前記センササブシステムは、前記筐体の内部温度を表す二次温度データをキャプチャーするように構成された二次温度センサを更に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の監視装置。
  10. 前記プロセッサは、前記筐体の内部温度を前記重要な特徴のセットに含まれる温度データポイントとして定義するように構成される、請求項9に記載の監視装置。
  11. 前記センササブシステムは、前記監視装置が受けた振動を表す振動データをキャプチャーするように構成された加速度計を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の監視装置。
  12. 前記プロセッサは、
    所定の時間間隔内の前記振動データの周波数帯域パワーを決定し、
    前記周波数帯域パワーを前記重要な特徴のセットに含まれる振動データポイントとして定義するように構成される、請求項11に記載の監視装置。
  13. 前記筐体に結合された取付ブラケットを更に含み、前記取付ブラケットは、前記監視装置を前記蒸気トラップに近接する流体ラインに取り付ける、請求項1~12のいずれか一項に記載の監視装置。
  14. 前記取付ブラケットは、
    前記流体ラインに接続するように構成された取付アームと、
    前記取付アームから延び、前記センササブシステムのセンサを収容するように構成された通路と、
    前記通路に結合され、前記取付アームと離間し、前記筐体に接続されて前記監視装置を前記取付ブラケットに支持するように構成されたプレートと、を含む、請求項13に記載の監視装置。
  15. 前記取付アームは、流体ラインから前記監視装置までの熱伝達を低減するためにV字形を有する、請求項14に記載の監視装置。
  16. 前記通信用インタフェースは、低消費電力広域ネットワーク通信プロトコルを用いるように構成される、請求項1~15のいずれか一項に記載の監視装置。
  17. 蒸気トラップの故障を検出する方法であって、
    前記蒸気トラップの監視装置によりキャプチャーされた蒸気トラップデータを表す重要な特徴のセットをサーバで取得するステップと、
    前記重要な特徴のセットに基づいて、前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップと、
    故障を検出した場合、アラートをクライアント装置に送信するステップと、
    ダッシュボードデータを前記クライアント装置に出力するステップと、を含む、方法。
  18. 前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップは、
    前記重要な特徴のセットからのオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えるか否かを決定するステップと、
    前記オーディオデータポイントが前記閾値の大きさを超えた場合、前記蒸気トラップが開状態で故障したと決定するステップと、を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記重要な特徴のセットからのオーディオデータポイントが閾値の大きさを超えるか否かを決定するステップは、前記オーディオデータポイントの閾値割合が前記閾値の大きさを超えるか否かを決定するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップは、
    前記重要な特徴のセットからの二次オーディオデータポイントが前記閾値の大きさを超えるか否かを決定するステップと、
    前記二次オーディオデータポイントが前記閾値の大きさを超えない場合、前記蒸気トラップが開状態で故障したと確認するステップと、を更に含む、請求項18又は請求項19に記載の方法。
  21. 前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップは、
    前記重要な特徴のセットからの振動データポイントが閾値振動の大きさを超えるか否かを決定するステップと、
    前記振動データポイントが前記閾値振動の大きさを超えた場合、前記蒸気トラップが開状態で故障したと確認するステップと、を更に含む、請求項18~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するステップは、
    前記重要な特徴のセットからの温度データポイントが閾値温度より低いか否かを決定するステップと、
    前記温度データポイントが前記閾値温度より低い場合、前記蒸気トラップが閉状態で故障したと決定するステップと、を含む、請求項17~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記アラートは、メール通知、テキストメッセージ、プッシュ通知、視覚的インジケータ、及びオーディオインジケータのうちの1つ以上を含む、請求項17~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ダッシュボードデータは、予め受信された重要な特徴のセット及び更なる蒸気トラップの重要な特徴のセットのうちの1つ以上の前記重要な特徴のセットの集合を含む、請求項17~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 蒸気トラップの故障を検出するシステムであって、
    サーバと、
    前記蒸気トラップに結合された監視装置と、を含み、前記監視装置は、
    前記蒸気トラップの特性を測定するように構成されたセンササブシステムと、
    前記センササブシステムに相互接続されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは、
    前記センササブシステムから前記蒸気トラップの特性を表す蒸気トラップデータを取得し、
    前記蒸気トラップデータから重要な特徴のセットを抽出し、
    前記重要な特徴のセットを前記サーバに送信するように構成され、
    前記サーバは、前記監視装置から受信した重要な特徴のセットに基づいて、前記蒸気トラップの故障を検出したか否かを決定するように構成される、システム。
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