JP2023551912A - 歯内療法用セメントを形成するための歯科用製品 - Google Patents

歯内療法用セメントを形成するための歯科用製品 Download PDF

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Abstract

本発明は、水分の存在下でヒドロキシアパタイトベースの歯内療法用セメントを形成するための歯科用製品に関し、形成されたセメントは、簡単な超音波チップ再加工に適している。【選択図】図2

Description

本発明は、歯管内の水分の存在下で、歯内療法用セメント又は根管セメントを形成するための歯科用製品に関する。形成されたセメントは、例えば超音波を適用することによって、容易に再加工することができる。
歯内療法は、歯周の健康及び歯科器官の耐久性を左右する困難な処置法である。歯内療法は、病的な歯を健康で無症状かつ機能的な歯列へと変化させるために、歯髄及び根尖性感染(骨内及び歯根の周囲)を予防、診断及び治療することからなる。
根管治療又は歯内療法は、根尖性歯周炎(歯根膜の炎症性病変)の臨床的及び/又は放射線写真的徴候の有無にかかわらず、不可逆性歯髄炎(炎症、歯髄感染)又は壊死歯髄に適用されるか、あるいは、歯髄の生命予後が好ましくない場合、歯根切除もしくは半側切除がある場合、及び歯冠修復中に歯髄が露出する可能性が高くて直接覆髄できない場合に生活歯髄に対して適用される。
歯髄の炎症や感染は、例えば、う蝕、クラック、破損、又は歯への衝撃など、さまざまな原因によって生じうる。感染や炎症を起こした歯髄を放置すると、激しい痛みを引き起こし、膿瘍をもたらすこともある。
歯内療法は、細菌及びそれらの毒素を根管系から除去するとともに、細菌の増殖の栄養源や支持体となりうるあらゆる残留物を除去することによって、感染を予防又はなくすことからなる。この消毒を維持するために、健康な根管系における歯髄又はその残遺物を、治癒を促進する水密充填物で置き換えなければならない。この処置により、根尖周囲組織に刺激を与える有機物及び細菌性物質を除去し、中和する。その結果、安定性と耐久性がなければならない。修復されると、歯は機能的であり、無症状であり、臨床症状を示さない。
根管用セメントは十分に忍容性があり、良好な耐久性を有することが知られている。しかしながら、セメントの修復など歯内療法を繰り返す必要が生じた場合、以前に埋入した歯科用セメントを再加工することは困難なことがある。実際に、再加工のために管内のセメントの硬度を下げるために、潜在的に毒性のある溶剤を使用する必要がある場合がある。
再加工手順をより容易にしながら、所望の根管充填を生じる歯内療法用セメントを形成するのに利用可能な歯科用製品を得ることが望ましい。
本発明は、歯管内で歯内療法用セメントを形成するための歯科用製品であって、少なくとも以下を含む歯科用製品に関する:
- 少なくとも1種のリン酸カルシウムを含み、水分の存在下でヒドロキシアパタイトを形成することができる、40質量%~55質量%の質量含有率の粉末組成物、
- 0.5%~5%の質量含有率のバインダー、及び
- 30%~50%の質量含有率の液体媒体。
上記の歯科用製品の特定の組成は、得られる歯内療法用セメントにいくつかの利点を与える。
実際、このセメントは生体適合性があり、非刺激性である。このセメントは、象牙質の主成分であるヒドロキシアパタイトをベースとしており、製品が根管内の水分と接触すると自然に硬化する。また、得られたセメントは、例えば超音波チップを用いての、容易で安全な再加工操作のために、このセメントを大きすぎるものにせずに、所望の強度を提供するのに十分な凝集力を有する。したがって、セメントは、有利には、3MPa~15MPa、例えば3MPa~10MPaである圧縮強度を有する。気泡を形成せずに歯管に容易にこの製品を導入できるように、この製品の粘度は、さらに制限される。従って、この製品の動的粘度は、有利には240Pa・s以下、例えば200Pa・s以下、例えば150Pa・s以下である。
粘度は、例えばTA instrumentsにより「Discovery HR-2」の名称で販売されているプレーナレオメーターにより、20℃で測定することができる。上記歯科用製品の粘度及びフロー閾値を測定するために、0.01~10s-1の「フローランプ」法及び10~1・10-6-1の「フロースイープ」法を使用することができる。
より正確には、粉末組成物の含有量は、セメントの圧縮強度が所望の凝集力を得るのに十分であるとともに、再加工操作を可能にし、かつ製品が制御された粘度を保持するように制限されたままである。製品中に相当の含有量で存在する液体媒体も、粘度を制限するのに役立つ。バインダーの含有量は、所望の凝集力を得るのに十分であるとともに、粘度に影響を与えないように制限されたままである。
上記の組成を有する歯科用製品は、セメントを形成するために歯管に導入される準備が整った製品に相当することに留意されたい。この製品は、以下にさらに詳細に記載されるように、使用前にその全構成成分を含む単一の組成物として、又は製品の使用時だけ混合されるように、各々が別個の区画内に幾つかの別個の部分として包装されてもよい。特に断らない限り、当該歯科用製品の構成成分の内容物は、歯管に導入する前に取得される。
例示的な一実施形態では、粉末組成物の質量含有率は43%~52%である。
このような特徴は、有利には、セメントの圧縮強度と製品の粘度との間の妥協点を最適化するのに役立つ。
例示的な一実施形態において、粉末組成物は、リン酸二カルシウムとリン酸四カルシウムとの混合物を含む。
特に、製品中のリン酸四カルシウムの質量と製品中のリン酸二カルシウムの質量との間の比は0.9~1.9であることができる。
例示的な一実施形態において、粉末組成物は、50μm以下の平均粒径D50を有する。
「平均粒径D50」とは、統計的粒径分布により母集団の真ん中に与えられる粒径を指す。
粉末組成物用の微細粒子の選択は、改善された凝集力及び歯管内でのセメントの迅速な硬化を達成することを助ける。
例示的な一実施形態において、バインダーの質量含有率は0.5%~3.5%である。
このような特徴は、有利には、セメントの圧縮強度と製品の粘度との間の妥協点を最適化するのに役立つ。
例示的な一実施形態において、当該製品は、さらに、15%以下の質量含有率の放射線不透過性造影剤を含む。
放射線不透過性造影剤の存在は、セメントの配置中にセメントのモニタリング及び放射線検査を可能にする。造影剤が存在する場合、その含有量は、リン酸カルシウムによるネットワークの形成に影響を与えることによってセメントの圧縮強度を変化させないように、制限されたままでなければならない。
例示的な一実施形態において、当該製品は、さらに、1.5%以下の質量含有率の懸濁剤を含む。
懸濁剤の存在は、当該製品中の固相と液相との間の分離のおそれを回避する。懸濁剤が存在する場合、当該製品の粘度を過度に上昇させないように、その含有量は制限されたままでなければならない。
例示的な一実施形態において、当該製品は、さらに、10質量%以下の質量含有率のセメント硬化促進剤を含む。
この化合物は、セメントの形成を促進する。存在する場合、それでも、その含有率は、当該製品の粘度を過度に増加させないように制限されたままでなければならない。
例示的な一実施形態において、当該製品は、以下のようなものである:
- 粉末組成物の質量含有率は43%~52%であり、
- バインダーの質量含有率は0.5%~1%であり、
- 液体媒体は非水性であり、その質量含有率は30%~40%であり、
- 当該製品は、5%~15%、例えば5%~12%である質量含有率の放射線不透過性造影剤を含み、
- 当該製品は、4%~7%の質量含有率のセメント硬化促進剤を含む。
特に、放射線不透過性造影剤は硫酸バリウムを含んでいてもよく、粉末組成物の質量含有率は43%~48%であることができる。
あるいは、放射線不透過性造影剤は酸化ジルコニウムを含んでいてもよく、粉末組成物の質量含有率は48%~52%であることができる。
別の例示的な実施形態によれば、製品は以下のようなものである:
- 粉末組成物の質量含有率は43%~52%であり、
- バインダーの質量含有率は3%~3.5%であり、
- 液体媒体は水を含み、その質量含有率は30%~40%であり、
- 製品は、放射線不透過性造影剤を含み、その質量含有率は5%~15%である。
本発明は、また、少なくとも上記の製品を、上記の製品を歯管内に導入するのに適した導入装置内に含む、歯管を充填及びシーリングするためのキットに関する。
本発明は、また、少なくとも以下を含む歯内療法用セメントを配置する方法に関する:
- 上記の歯科用製品を歯管に導入する工程と、
- このようにして導入された歯科用製品を、歯管内に存在する水分と接触させて歯内療法セメントを形成する工程。
本発明は、また、上記の歯科用製品から得られ、かつ、歯管内に存在する歯内療法用セメントを処理する方法であって、前記歯内療法用セメントに、超音波周波数で振動するツールを接触させる方法に関する。
図1は、異なる根管セメントで充填された標本および歯の模型の写真である。 図2は、根管セメントが再処理された後の歯の模型の写真である。
当該歯科用製品は、流体の形態にあり、液体媒体中に、少なくとも、粉末組成物とバインダーとを含む。当該歯科用製品は懸濁液の形態にあってもよい。歯科用製品は、歯管を充填及びシーリングするための歯内療法用セメントを形成するために、歯管に導入されることが意図されている。当該歯科用製品の動的粘度は、90Pa・s~240Pa・s、例えば90Pa・s~200Pa・s、さらに、90Pa・s~150Pa・sであることができる。上記のように、得られるセメントの圧縮強度は、3MPa~15MPa、例えば3MPa~10MPaであることができる。
セメントの圧縮強度は、以下に記載する作業手順を用いて測定することができる。水交換可能な直径6mm及び高さ10mmの石膏型に、気泡が残らないように注意しながらスパチュラを用いて歯科用製品を充填した。充填した型を40℃及び高相対湿度のオーブンに3日間入れた。3日後、過度の力を加えて損傷させないように注意しながら歯内療法用セメント試験片を型から取り出した。次に、500N又は10kNのロードセル、治具ホルダー及びP/25治具を備えた、SHIMADZUによりAGS-Xという名称で販売されている万能試験機を使用して、この試験片を圧縮強度試験に供した。圧縮試験中、試験片が破断するまで0.750mm/分の試験速度を適用した。Fmaxが試験片の破断直前にかかる力、dが初期の試験片直径であるとした場合、圧縮強さRcは、次式で求められる。
Figure 2023551912000002
以下では、上記歯科用製品の種々の成分に関する詳細が提供される。以下に記載される種々の特徴を単独で又は互いに組み合わせて得ることができる。
上記歯科用製品は、歯科用セメントを形成するために、水分の存在下、特に当該製品が導入される歯管内に存在する水分と接触して、ヒドロキシアパタイトCa10(PO(OH)を形成することができる粉末組成物を含む。
上記粉末組成物は、少なくとも1種のリン酸カルシウムを含み、一例によれば、水分の存在下で反応してヒドロキシアパタイトを形成することができる酸性リン酸カルシウムと塩基性リン酸カルシウムとの混合物を含んでもよい。この場合、酸性リン酸カルシウム及び塩基性リン酸カルシウムはそれぞれ粉末の形態にある。
少なくとも1種のリン酸カルシウムからヒドロキシアパタイトを形成することはそれ自体公知である。式CaHPOの無水物又は式CaHPO・2HOの二水和物であってもよいリン酸二カルシウムと、式Ca(POOのリン酸四カルシウムとの混合物の使用について言及することができる。リン酸二カルシウムは酸性リン酸カルシウムであり、リン酸四カルシウムは塩基性リン酸カルシウムである。
リン酸二カルシウム二水和物などのリン酸カルシウムと炭酸カルシウム又は水酸化カルシウムとの混合物を含む粉末組成物を使用することも可能である。それでもなお、本発明の文脈において、優先的に使用されるものは、例えば、リン酸二カルシウムなどの酸性リン酸カルシウムとリン酸四カルシウムなどの塩基性リン酸カルシウムとの混合物から実質的になる粉末組成物である。例えば、水分の存在下で反応してヒドロキシアパタイトを形成するリン酸二カルシウムとリン酸四カルシウムとの等モル混合物を使用することができる。一例によれば、粉末組成物は、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム又はケイ酸三カルシウムを含まないものであってもよい。
粉末組成物の平均粒径D50は、上に示したように、50μm以下であることができる。一例では、酸性リン酸カルシウムと塩基性リン酸カルシウムとの混合物が使用される場合、塩基性リン酸カルシウムの平均粒径D50は10μm以下であることができる。このような特徴は、セメントの硬化を促進させるのに有利に役立つ。上に示したように、粉末組成物は、歯科用製品中に、40%~55%、例えば43%~52%、例えば45%~50%である質量含有率で存在する。粉末組成物がリン酸二カルシウムとリン酸四カルシウムの混合物を含む場合、質量比[製品中のリン酸四カルシウムの質量]/[製品中のリン酸二カルシウムの質量]は0.9~1.9であることができる。
上記歯科用製品は、液体媒体を含み、その中に、上記粉末組成物及びバインダーが存在する。液体媒体は、以下の化合物のうちの少なくとも1つを含んでもよい:グリセロール、プロピレングリコール、水、及びそれらの混合物。
液体媒体は、非水性であってもよいし、あるいは、水を含んでいてもよい。上記歯科用製品は、使用前に、その構成成分の全てを含む単一の組成物で包装されてもよいことを上で示した。この場合、使用前のヒドロキシアパタイトの形成を避けるために、非水性の液体媒体の使用が好ましい。代わりに、当該製品は、当該製品の使用時だけ混合されることを意図して、それぞれ別個の区画内に幾つかの別個の部分に包装される。この場合、例えば、酸性リン酸カルシウムと塩基性リン酸カルシウムとの混合物を含む粉末組成物があり、酸性リン酸カルシウムが第1の区画に包装され、塩基性リン酸カルシウムが、第1の区画とは別の第2の区画に包装される。この場合、使用前、酸性リン酸カルシウムと塩基性リン酸カルシウムとは分離されており、ヒドロキシアパタイトを形成する反応はできないため、第1の区画及び/又は第2の区画に水が使用されてもよい。上記のように、液体媒体は、歯科用製品中に30%~50%、例えば30%~40%の質量含有率で存在する。
上記歯科用製品は、上記粉末組成物を形成する1又は2種以上の化合物とは異なる化合物から形成されたバインダーをさらに含む。一例によれば、バインダーは、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、及びそれらの混合物から選択することができる。例えば、BASFによりKollidon(登録商標) 90 Fの名称で販売されている製品を使用することができる。上記のように、バインダーは、歯科用製品中に、0.5%~5%、例えば0.5%~3.5%の質量含有率で存在する。より詳細には、液体媒体が水を含む場合、歯科用製品中のバインダーの質量含有率は、3%~5%、例えば3%~3.5%であることができる。あるいは、液体媒体が非水性である場合、歯科用製品中のバインダーの質量含有率は0.5%~1%であることができる。
上記のように、上記歯科用製品は、粉末組成物及びバインダーに加えて、液体媒体中に他の構成成分を含んでもよい。これらの追加の構成成分は、もし存在する場合、以下に記載するものである。
上記歯科用製品は、さらに、硫酸バリウム、酸化ジルコニウム、又はそれらの混合物から選択することができる放射線不透過性造影剤を含んでもよい。放射線不透過性造影剤は、上記歯科用製品中に、15%以下、例えば5%~14%、例えば5%~12%の質量含有率で存在することができる。
上記のように、上記歯科用製品は、さらに、懸濁剤を含んでもよい。懸濁剤は、シリカを含んでいてもよい。例えば、EvonikによりAerosil(登録商標)200の名称で販売されている製品を使用することができる。懸濁剤は、上記歯科用製品中に、1.5%以下、例えば1%以下の質量含有率で存在することができる。この含有率は、0.25%~1.5%、例えば0.25%~1%、又は0.5%~1.5%、例えば0.5%~1%であることができる。
上記のように、上記歯科用製品は、さらに、セメント硬化促進剤を含んでもよい。硬化促進剤は、ヒドロキシアパタイト、リン酸ナトリウム、又はそれらの混合物であることができる。硬化促進剤は、歯科用製品中に、10%以下、例えば7%以下又は6%以下の質量含有率で存在することができる。この含有量は、4%~10%、例えば4%~7%、例えば5%~6%であることができる。
上記歯科用製品は、さらに、少なくとも1種の防腐剤を含んでもよい。防腐剤は、歯科用製品中に、1.5%以下、例えば1%以下の質量含有率で存在することができる。この質量含有率は、0.15%~1.5%、例えば0.15%~1%、又は0.5%~1.5%、例えば0.5%~1%であることができる。防腐剤は、上記歯科用製品を経時的に安定化させるものであり、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロルヘキシジン、及びそれらの混合物から選択することができる。
上記歯科用製品は、少なくとも1種の歯科処置剤、例えば治療剤、例えば防腐剤又は抗炎症剤の少なくとも1種を含んでもよい。防腐剤は、塩酸クロルヘキシジン、二塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ジグルコン酸クロルヘキシジン、次亜塩素酸ナトリウム、第四級アンモニウム、ヨウ素誘導体、又はそれらの混合物から選択することができる。防腐剤は、特に、グルコン酸クロルヘキシジン又はジグルコン酸クロルヘキシジンを含んでもよい。抗炎症剤は、ブトホルム、酢酸プレドニゾロン、β-グリチルレチン酸、非ステロイド性抗炎症剤、又はそれらの混合物から選択することができる。
歯科用製品の組成に関する様々な詳細は、上に記載したとおりである。以下の記載は、歯科用セメントを形成するため及びそれを再加工するための本製品の使用についての詳細を提供する。
上記歯科用製品は、使用前にその構成成分の全てを含む単一の組成物として包装されてもよく、又は、例えば酸性リン酸カルシウムと塩基性リン酸カルシウムとを分離して、歯科用製品の使用時だけ混合されることを意図して、それぞれ別個の区画内に幾つかの別個の部分として包装されてもよい。
上記歯科用製品を根管内に導入するための導入装置は、根管を充填するための特定のチップを有する単一又は2区画シリンジであることができる。このような導入装置はそれ自体公知であり、使用可能な導入装置の例として、Sulzer Mixpac(商標)によりColibri(商標)の名称で販売されている工具を挙げることができる(2区画の例)。上記歯科用製品は、根管内に導入されると、根管内の水分と接触して硬化し、ヒドロキシアパタイトを形成するため、根管を充填し、封鎖する。
セメントは、容易に再加工すること、例えば歯科用セメント修復処置を行うために容易に再加工することを可能にする適度な硬度を有する。セメントは、超音波周波数で振動する工具、例えば超音波チップとの接触によって、全体的又は部分的に根管から除去することができる。工具の振動周波数は、26kHz~36kHzであることができる。超音波周波数で振動する工具はそれ自体公知であり、使用可能な工具の例として、SATELECにより販売されているインサートNo.ET25Sを挙げることができる。
以下の表は、調製した本発明による歯科用製品の配合物の3つの例を提供する。
Figure 2023551912000003
配合物A及びBの成分は、使用前に同じ組成で包装したが、配合物Cの場合、リン酸二カルシウム二水和物(DCPD)及びリン酸四カルシウム(TTCP)を2つの別々の区画に、配合物Cの歯科用製品を形成するための使用時のこれらの区画の内容物の配分を1:1として包装した。。
Figure 2023551912000004
Figure 2023551912000005
放射線不透過性造影剤は、配合物A及びCの場合には硫酸バリウムであり、配合物Bの場合には酸化ジルコニウムであった。各配合物において、DCPDの平均粒径D50は10μm(レーザー粒度分析計による測定では9.213μm)であり、TTCPの平均粒径D50は10μm未満であった。
湿潤条件下で、配合物Aは、3.27MPaの圧縮強度を有するセメントを生成し(配合物Aの粘度は98.2613Pa・sであった)、配合物Bは6.23MPaの圧縮強度を有するセメントを生成し(配合物Bの粘度は142.127Pa・sであった)、配合物Cは4.34MPaの圧縮強度を有するセメントを生成した(配合物Cの粘度は93.2593Pa・sであった)。
本発明の文脈で得られたセメントの性能を、異なるシーリング材を充填したFKG歯の試験片及び模型を用いたブラインド再加工試験で評価した。
上記配合物B(写真中のB)及び上記配合物A(写真中のC)を、他の市販のシーラントと比較して試験した:「トータルフィルBCシーラー(Total Fill BC Sealer)」(写真中のA)、「MTAキャップス(MTA Caps)」(写真中のD)及び「MTAフロー・エキステンデッド・ワーク・タイム(MTA Flow Extended Work Time)」(写真中の「EWT」)。
分解試験の前に、シーリング材の硬化を、上部に圧力を加えることによってチェックした。すべての材料は硬く、完全に硬化したように見えた。分解試験は、ニュートロンP5XS超音波発生器を使用して出力10(歯内療法範囲の最大出力)で行い、歯冠側3分の1及びイスムスの再加工専用のET25Sインサートを使用して実施した。
試験片の分解試験中に、以下の観察を行った:
- 「トータルフィルBCシーラー」セメントは、超音波で容易に分解され、水と接触すると溶解したようにも見えた(再加工後の水の色は白っぽい)。
- 本発明による配合物から得られたセメントは、「トータルフィルBCシーラー」と同様に、超音波で容易に分解された。また、溶解があるようであるが、その程度は「トータルフィルBCシーラー」よりも低い。
- 「MTAフローEWT」セメントは、超音波で容易に分解された。しかし、このセメントは、水との接触では溶解しなかった。
- 「MTAキャップス」セメントは、他の試験片よりも分解しにくく、高い強度を示した。さらに、このシーリング材は、超音波に長時間接触すると黒ずんだ。
FKG歯の模型で上記の種々のシーリング材の分解を試験したところ、より視認できる差異が明らかになった。実際、より深く、より狭い領域であるほど、トータルフィルBCシーラーは試験片におけるよりも高い強度を有する。インサートを歯管内に深く挿入することができないため、シーリング材を段階的に分解することが可能である。部分によっては、分解させることがより一層困難であり、超音波とのより長い接触時間を必要とするようである。このシーリング材を用いた場合には、狭い歯管のような限られたアクセスでは再加工が困難であることに留意されたい。
本発明の文脈で得られるセメントは、「トータルフィルBCシーラー」と比較して低い抵抗性を有する。実際、超音波と接触すると、限られたアクセス領域であっても、セメント全体を分解させることが非常に容易である。酸化ジルコニウムを含有する配合物は、硫酸バリウムを含有する配合物よりもわずかに高い抵抗性を有することも、この試験で示された。
超音波を使用する根管治療の再加工は、既存のシーリング材と比較して、本発明による配合物の存在下で促進される。
「・・・~・・・」という表現は、その上下限を含むと理解されるべきである。

Claims (13)

  1. 歯管内で管内療法用セメントを形成するための歯科用製品であって、少なくとも以下のものを含む歯科用製品:
    - 少なくとも1種のリン酸カルシウムを含み、水分の存在下でヒドロキシアパタイトを形成することができる、40%~55%の質量含有率の粉末組成物、
    - 0.5%~5%の質量含有率のバインダー、及び
    - 30%~50%の質量含有率の液体媒体。
  2. 前記粉末組成物の質量含有率が43%~52%である、請求項1に記載の製品。
  3. 前記粉末組成物が、リン酸二カルシウムとリン酸四カルシウムとの混合物を含む、請求項1又は2に記載の製品。
  4. 前記粉末組成物が、50μm以下の平均粒径D50を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の製品。
  5. 前記バインダーの質量含有率が0.5%~3.5%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製品。
  6. さらに、15%以下の質量含有率の放射線不透過性造影剤を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の製品。
  7. さらに、1.5%以下の質量含有率の懸濁剤を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品。
  8. さらに、10質量%以下のセメント硬化促進剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の製品。
  9. - 前記粉末組成物の質量含有率が43%~52%であり、
    - 前記バインダーの質量含有率が0.5%~1%であり、
    - 前記液体媒体が非水性であり、その質量含有率が30%~40%であり、
    - 前記製品は、5%~15%の質量含有率の放射線不透過性造影剤を含み、
    - 前記製品は、4%~7%の質量含有率のセメント硬化促進剤を含む、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の製品。
  10. 前記放射線不透過性造影剤が硫酸バリウムを含み、前記粉末組成物の質量含有率が43%~48%である、請求項9に記載の製品。
  11. 前記放射線不透過性造影剤が酸化ジルコニウムを含み、前記粉末組成物の質量含有率が48%~52%である、請求項9に記載の製品。
  12. 請求項1~8のいずれか一項に記載の製品であって、
    - 前記粉末組成物の質量含有率が43%~52%であり、
    - 前記バインダーの質量含有率が3%~3.5%であり、
    - 前記液体媒体が水を含み、その質量含有率が30%~40%であり、
    - 前記製品は、5%~15%の質量含有率の放射線不透過性造影剤を含む、
    製品。
  13. 少なくとも請求項1~12のいずれか一項に記載の製品を、前記製品を歯管内に導入するのに適した導入装置内に含む、歯管を充填及びシーリングするためのキット。
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