JP2023551383A - 縫合糸に調節可能に張力付与するためのデバイス、並びに関連するシステム及び方法 - Google Patents

縫合糸に調節可能に張力付与するためのデバイス、並びに関連するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

本明細書では、ヒト患者のカテーテルアクセス部位を閉鎖するために使用される縫合糸などの縫合糸に調節可能に張力付与するためのデバイス、システム、及び方法が開示される。いくつかの実施形態では、縫合糸張力付与デバイスは、ハウジングと、ハウジングに摺動可能に結合された作動部材と、を含む。ハウジングは、軸に沿って少なくとも部分的に位置合わせされた第1の貫通孔及び第2の貫通孔を含むことができる。作動部材は、第3の貫通孔を含むことができる。縫合糸張力付与デバイスは、作動部材とハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材を更に含むことができる。付勢部材は、第3の貫通孔が軸からオフセットされる第1の位置に、作動部材を付勢することができる。作動部材は、第3の貫通孔が軸に沿って第1及び第2の貫通孔と少なくとも部分的に位置合わせされる第2の位置に移動可能である。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年11月10日に出願され、「DEVICES FOR ADJUSTABLY TENSIONING SUTURES,AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS」と題された米国仮特許出願第63/111,774号の利益を主張する。
本技術は、概して、ヒト患者の経皮カテーテルアクセス部位を閉鎖するために使用される縫合糸などの縫合糸に調節可能に張力付与するためのシステム、方法、及びデバイスに関する。
経皮的医療処置は、患者の皮膚の穿刺を介して患者の内部器官、組織、及び/又は血管系にアクセスすることを伴う。経皮アプローチは、血管形成術、ステント留置術、血栓除去などの血管内処置において一般的に使用される。より具体的には、多くの血管内処置は、膝窩アクセス部位、内頸静脈アクセス部位、大腿部アクセス部位、又は別の静脈若しくは動脈アクセス部位などのアクセス部位を通して、カテーテル及び/又は医療デバイスを患者の血管内に挿入することを含む。例えば、導入器アセンブリは、アクセス部位を通して血管内に位置付けることができ、1つ以上の医療器具は、血管内処置を実施するために、導入器アセンブリを通して前進させることができる。
このような処置の後、アクセス部位は、患者が回復する際に止血を維持するために閉鎖されなければならない。アクセス部位を閉鎖するための一般的な技法は、手動圧迫及び縫合を含む。しかしながら、アクセス部位が大きいときに、例えば、大口径カテーテルを利用する血管内処置に対して、アクセス部位の閉鎖及び止血の達成に成功することが困難であり得る。加えて、アクセス部位の閉鎖は、回復中の患者にとって不快であり得る。
本技術は、概して、ヒト患者のカテーテルアクセス部位を閉鎖するために使用される縫合糸などの縫合糸に調節可能に張力付与するためのデバイス、並びに関連するシステム及び方法を対象とする。いくつかの実施形態では、縫合糸張力付与デバイスは、ハウジングと、ハウジングに摺動可能に結合された作動部材と、を含む。ハウジングは、軸に沿って互いに少なくとも部分的に位置合わせされた第1の貫通孔及び第2の貫通孔を含むことができる。作動部材は、第3の貫通孔を含むことができる。縫合糸張力付与デバイスは、作動部材とハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材を更に含むことができる。付勢部材は、第3の貫通孔が軸からオフセットされ、したがってハウジングの第1及び第2の貫通孔と位置合わせされない第1の位置に作動部材を保持する作動部材に対して付勢力を及ぼすことができる。作動部材は、付勢部材の付勢力に抗して、第3の貫通孔が軸に沿って第1及び第2の貫通孔と少なくとも部分的に位置合わせされる第2の位置に移動可能とすることができる。
動作中、ユーザは、作動部材が第2の位置にあるときに、縫合糸を第1、第2、及び第3の貫通孔に糸通しすることができる。縫合糸は、カテーテルアクセス部位などの患者の穿刺を閉鎖するために使用することができる。縫合糸の張力を所望の張力に調節した後に、ユーザは、付勢部材が作動部材を第1の位置に駆動することを可能にするように、作動部材を解放することができる。第1の位置において、作動部材及び/又はハウジングは、縫合糸に係合して、縫合糸が第1、第2、及び第3の貫通孔を通って移動することを阻止する。したがって、縫合糸張力付与デバイスは、縫合糸の所望の張力を維持することができる。縫合糸の張力を調節するために、ユーザは、付勢部材の付勢力に抗して作動部材を作動させて(例えば、押下して)、作動部材を第2の位置に移動させることができる。次いで、ユーザは、縫合糸の張力を別の所望の張力に調節し、次いで、作動部材を解放して、縫合糸を選択された張力で定位置にロックすることができる。したがって、本技術の一態様では、縫合糸張力付与デバイスは、縫合糸の張力を容易に調節することを可能にする。例えば、ユーザは、穿刺をより良好に閉鎖し、かつ止血を維持するために張力を増加させ、及び/又は患者の快適さに対応するために張力を減少させることができる。
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照してより良く理解することができる。図面中の構成要素は必ずしも縮尺通りではない。むしろ、本開示の原理を明確に例示することに重点が置かれている。
それぞれ、本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの等角図及び部分分解図である。 それぞれ、本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの等角図及び部分分解図である。 それぞれ、本技術の実施形態による、張力付与アセンブリ102の分解上面及び底面等角図である。 それぞれ、本技術の実施形態による、張力付与アセンブリ102の分解上面及び底面等角図である。 本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの包帯アセンブリの分解等角図である。 本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスとともに使用するための糸通しツールの等角図である。 本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスを動作させるためのプロセス又は方法のフロー図である。 本技術の実施形態による、縫合糸の糸通しを例示する縫合糸張力付与デバイスの等角図である。 本技術の実施形態による、縫合糸の糸通しを例示する縫合糸張力付与デバイスの等角図である。 本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの張力付与アセンブリ内に位置付けられた縫合糸の拡大側面断面図である。 本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリの分解等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの分解等角図及び等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの分解等角図及び等角図である。 本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリの拡大等角図である。 本技術の追加の実施形態による、縫合糸張力付与デバイスの分解等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリの等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリの等角図である。 本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリの等角図である。 本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリの拡大等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリの等角図である。 それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリの等角図である。
本技術の様々な実施形態の完全な理解を提供するために、特定の詳細が以下の説明及び図1~図13Bに記載されている。他の例では、本技術の様々な実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、血管内処置、経皮的アクセス部位などに関連付けられることが多い周知の構造、材料、動作、及び/又はシステムは、以下の開示において詳細には図示又は説明されない。しかしながら、当業者は、本技術が、本明細書に記載される詳細のうちの1つ以上を伴わずに、及び/又は他の構造、方法、構成要素などを伴って、実施され得ることを認識するであろう。
以下に使用される用語は、本技術の実施形態の特定の例の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、その最も広い妥当な方法で解釈されるべきである。現に、特定の用語は、以下に強調されることさえあり得る。しかしながら、任意の限定された方法で解釈されることが意図される任意の用語は、この詳細な説明のセクションにおいてそのように明白かつ具体的に定義される。
添付の図は、本技術の実施形態を描写しており、明示的に示されない限り、その範囲を限定することを意図していない。様々な描写される要素のサイズは、必ずしも一定の縮尺で描かれておらず、これらの様々な要素は、読みやすさを改善するために拡大され得る。構成要素の詳細は、そのような詳細が本技術の創造及び使用方法の完全な理解のために不要であるとき、構成要素の位置及びそのような構成要素間の特定の正確な接続などの詳細を除外するために、図において抽象化され得る。図に示される詳細、寸法、角度、及び他の特徴の多くは、本開示の特定の実施形態の単なる例示である。したがって、他の実施形態は、本技術から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、及び特徴を有することができる。加えて、当業者は、本技術の更なる実施形態が、以下に説明される詳細のうちのいくつかを伴わずに実施することができることを理解するであろう。
本説明内の「遠位」及び「近位」という用語に関して、別段の指定がない限り、これらの用語は、操作者及び/又は脈管構造内の場所に対するカテーテルサブシステムの部分の相対位置を指すことができる。また、本明細書で使用される場合、「後方」、「前方」、「上方」、「下方」などの指定は、参照された構成要素を特定の配向に限定することを意味しない。そのような指定は、図に例示されるような参照される構成要素の配向を指すことが理解されるであろう。本技術のシステムは、ユーザに好適な任意の配向で使用され得る。
図1A及び図1Bは、それぞれ、本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイス100の等角図及び部分分解図である。図1A及び図1Bを一緒に参照すると、縫合糸張力付与デバイス100は、パッド106を介して包帯アセンブリ104に結合されるように構成された張力付与アセンブリ102(図1Bに分解して示される)を含むことができる。包帯アセンブリ104は、経皮的アクセス部位など、患者(例えば、ヒト患者)内の切開又は穿刺の上に位置付けられるように構成されており、穿刺の周りに患者(例えば、患者の皮膚)に接着させることができる。張力付与アセンブリ102は、穿刺を閉鎖するために使用される1つ以上の縫合糸を受容し、張力付与するように構成されている。図1C及び図1Dは、それぞれ、本技術の実施形態による、張力付与アセンブリ102の分解上面及び底面等角図である。バレル106は、明確にするために図1A~図1Dにおいて部分的に透明なものとして示されている。図1Eは、本技術の実施形態による、包帯アセンブリ104の分解等角図である。
最初に図1Eを参照すると、いくつかの実施形態では、包帯アセンブリ104は、接触層110と、接触層110の上の及び/又はそれと統合される接着剤部分112と、を含む。接触層110及び接着剤部分112は、明確にするために、図1Eでは部分的に透明なものとして示されている。例示される実施形態では、包帯アセンブリ104は、概して、細長い卵形様形状を有するが、他の実施形態では、包帯アセンブリ104は、他の形状(例えば、長方形、円形、直線、多角形、不規則)を有することができる。いくつかの実施形態では、接触層110は、包帯アセンブリ104を患者に解放可能に固着するために、その下側に接着剤材料(例えば、アクリル及び/又はアクリレート材料)を含む、及び/又は備える。いくつかの実施形態では、接触層110(例えば、接触層110の上面)は、例えば、ポリエチレン材料を含む医療用テープを含むことができる。接着剤部分112は、アクリル、アクリレート、又は他の好適な接着剤材料を含むことができる。例示される実施形態では、包帯アセンブリ104は、接触層110(例えば、接触層110の下面)に結合された第1の除去可能な保護層114a及び第2の除去可能な保護層114b(まとめて「保護層114」)を含む。保護層114は、包帯アセンブリ104が使用される前に、接触層110及びその接着剤を被覆、密閉、及び/又は保護することができ、包帯アセンブリ104を患者上に留置する前に除去することができる。いくつかの実施形態では、第1の除去可能な保護層114a及び第2の除去可能な保護層114bは、接触層110からのそれらの除去を容易にするために折り畳むことができる。他の実施形態では、包帯アセンブリ104は、より多くの又はより少ない層を含むことができ、及び/又は異なる材料を含むことができる。例えば、包帯アセンブリ104は、一緒に積層された複数の異なる層を含むことができる。
例示される実施形態では、(i)保護層114は、第1の開口部111(例えば、第1の除去可能な保護層114aと第2の除去可能な保護層114bとの間に形成された貫通孔又はアパーチャ)を含む/画定し、(ii)接触層110は、第2の開口部113を含み、(iii)接着剤部分112は、第3の開口部115を含む(まとめて「開口部111~115」)。図1A、図1B、及び図1Eを一緒に参照すると、開口部111~115は、少なくとも部分的に位置合わせされて、第1の表面117a(例えば、下面)と第2の表面117b(例えば、上面)との間で包帯アセンブリ104を完全に通って延在する貫通孔118を画定する。張力付与アセンブリ102は、貫通孔118の上の包帯アセンブリ104の接着剤部分114に固着されるように構成されている。図3~図4Bを参照して以下でより詳細に説明されるように、1つ以上の縫合糸は、貫通孔118を通して張力付与アセンブリ102に糸通しされ(例えば、ルーティングされ、挿入され)得る。
縫合糸張力付与デバイス100の動作では、包帯アセンブリ104は、保護層114が適所にある状態で、患者の皮膚に対して留置され得る。開口部111~115を患者の切開などの所望の位置の上/その位置に位置付けした後、操作者は、第1の除去可能な保護層114a及び第2の除去可能な保護層114aを引き剥がして除去し、次いで、接触層110を患者に接着することができる。
図1A~図1Dを一緒に参照すると、張力付与アセンブリ102は、下側ハウジング部分132及び上側ハウジング部分134を有するハウジング130に/内に移動可能に(例えば、摺動可能に)結合された作動部材120を含むことができる。例示される実施形態では、下側ハウジング部分132及び/又は上側ハウジング部分134は(例えば、一緒に又は個別に)、第1の付勢部材マウント136a、第2の付勢部材マウント136b、第1の停止面138、及び第2の停止面139を含むチャネル131を画定する。作動部材120は、(i)ハウジング130の外側に少なくとも部分的に延在する押圧部分122と、(ii)押圧部分122から第2の停止面139を過ぎてハウジング130内に延在する細長い部分124と、(iii)細長い部分124からチャネル131を少なくとも部分的に通って延在するフランジ又はマウント部分126と、を含むことができる。第1の付勢部材140aは、第1の付勢部材マウント136aと作動部材120のマウント部分126との間に動作可能に結合させることができる。同様に、第2の付勢部材140bは、第2の付勢部材マウント136bと作動部材120のマウント部分126との間に動作可能に結合させることができる。
付勢部材140は、作動部材120を、図1Aの矢印Aによって示される方向(例えば、水平方向又は横方向)に、第1の停止面138から離れるように外向きに駆動するように構成されている(例えば、成形される、サイズ設定される、及び/又は位置付けられる)。いくつかの実施形態では、付勢部材140は、チャネル131を通って延在し、かつ接着剤、締結具(例えば、ねじ)、溶接、又は別の好適な取り付け機構を介して付勢部材マウント136及びマウント部分126に直接取り付けられる圧縮ばねである。他の実施形態では、張力付与アセンブリ102は、作動部材120をハウジング130に動作可能に結合する、より多くの又はより少ない(例えば、1つ、3つ、4つ、又はそれより多くの)付勢部材140を含むことができる。いくつかの実施形態では、付勢部材140は、約10~25ポンド/インチ(例えば、約12~22ポンド/インチの間、約16~18ポンド/インチ、約17ポンド/インチなど)のばね定数を有することができる。
例示される実施形態では、下側ハウジング部分132は、第1の貫通孔133(図1D)を含み/画定し、作動部材120の細長い部分124は、第2の貫通孔123(図1C)を含み、上側ハウジング部分134は、第3の貫通孔137を含む。第1の貫通孔133及び第3の貫通孔137は、図1C及び図1Dに示す軸B(例えば、垂直軸)に沿って互いに少なくとも部分的に位置合わせされる(例えば、互いに重ね合わされる)。
張力付与アセンブリ102は、図1A~図1Dにおいて、付勢部材140が、作動部材120を矢印Aの方向に外向きに付勢し、その結果、マウント部分126が、下側ハウジング部分132の第2の停止面139に係合/接触する第1の位置(例えば、ロック位置)にある。第1の位置では、作動部材120の細長い部分124を通る第2の貫通孔123は、ハウジング130の第1及び第3の貫通孔133、137と位置合わせされない。より具体的には、第2の貫通孔123は、軸Bから軸方向に離れて位置付けられ、その結果、第2の貫通孔123が第1及び第3の貫通孔133、137と重ね合わされない。動作中、作動部材120が作動されて、張力付与アセンブリ102を、第1の位置から、第2の貫通孔が第1及び第3の貫通孔133、137と位置合わせされる第2の位置(例えば、図4Bに示される解放位置)に移動させることができる。より具体的には、ユーザ(例えば、医師、看護師)は、作動部材120の押圧部分122を押圧して、付勢部材140の付勢力に抗して作動部材120を図1Bに示される矢印Cの方向に内向きに、マウント部分126が下側ハウジング部分132の第1の停止面138に係合するまで駆動することができる。第2の位置では、第2の貫通孔123は、軸Bに沿って第1及び第3の貫通孔133、137と少なくとも部分的に位置合わせされる。いくつかの実施形態では、矢印Cの方向における作動部材120の移動は、軸Bに略直交する。
図1A~図1Eを一緒に参照すると、いくつかの実施形態では、パッド106は、接着剤、締結具、スナップ嵌め構成などを介して、包帯アセンブリ104の下側ハウジング部分132及び接着剤部分114に/それらの間に結合させることができる。いくつかの実施形態では、パッド106は、可撓性であり得、縫合糸張力付与デバイス100の使用中に患者の皮膚に適合するように構成することができる。例えば、パッド106は、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、シリコーン、及び/又は別の可撓性材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、包帯アセンブリ104の接着剤部分114、パッド106、及びハウジング130の下側ハウジング部分132は全て、同じ略湾曲した長方形の平面図形形状を有する。他の実施形態では、接着剤部分114、パッド106、及び下側ハウジング部分132は、異なる形状(例えば、長方形、円形、直線、多角形、不規則)及び/又は互いに異なる形状を有することができる。いくつかの実施形態では、パッド106は、省略され得、下側ハウジング部分132は、包帯アセンブリ104の接着剤部分114に直接取り付けることができる。
例示される実施形態では、パッド106は、(i)張力付与アセンブリ102の第1及び第3の貫通孔133、137、並びに(ii)包帯アセンブリ104の貫通孔118と、軸Bに沿って位置合わせされる貫通孔108を含む/画定する。したがって、作動部材120がハウジング130に向かって内向きに押圧された状態で、張力付与アセンブリ102が第2の位置にあるときに、貫通孔108、118、123、133、及び137の各々は、少なくとも部分的に位置合わせされて、1つ以上の縫合糸を受容するための縫合糸張力付与デバイス100を通る連続経路を画定する。
図2は、本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイス100とともに使用するための糸通しツール250の等角図である。糸通しツール250は、細長い部分252と、開口部256を囲む/画定するループ部分254と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、細長い部分252及びループ部分254は、ナイロンモノフィラメントなどの可撓性材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、細長い部分252は、ループ部分254よりも剛性であり得る。例えば、細長い部分252は、ループ部分254とは異なる、より剛性の材料で形成され得、及び/又はループ部分254より厚くすることができる。図4A及び図4Bを参照して以下に詳細に説明されるように、糸通しツール250は、張力付与アセンブリ102が第2の位置にあるときに、張力付与アセンブリ102を通して挿入及び引かれて、開口部256内に位置付けられた1つ以上の縫合糸を、張力付与アセンブリ102を通して引く/糸通しすることができる。
図3は、本技術の実施形態による、縫合糸張力付与デバイス100を動作させるためのプロセス又は方法360のフロー図である。方法360のいくつかの特徴が、例示のために図1A~図2に示される実施形態の文脈において説明されるが、当業者は、本明細書に説明される他の好適なシステム及び/又はデバイスを使用して、例えば、図6~図13Bを参照して以下に説明される縫合糸張力付与デバイスのいずれかを使用して、方法360が実施され得ると容易に理解するであろう。
ブロック361において、方法360は、1つ以上の縫合糸を縫合糸張力付与デバイス100に糸通しすることを含む。縫合糸は、患者の穿刺を閉鎖するために使用することができる。図4A及び図4Bは、例えば、本技術の実施形態による、包帯アセンブリ104が皮膚に取り付けられる前の、縫合糸470の糸通しを例示する、縫合糸張力付与デバイス100の等角図である。いくつかの実施形態では、縫合糸470は、約#4-0~#2のU.S.P.サイズを有する。最初に図4Aを参照すると、ユーザは、糸通しツール250の開口部256を通して縫合糸470(例えば、縫合糸470の端部分472)を挿入/ループすることができる。張力付与アセンブリ102が第2の位置にある状態で、ユーザは、次いで、包帯アセンブリ104、パッド106、及び張力付与アセンブリ102の貫通孔を通して糸通しツール250の細長い部分252を挿入することができる。例えば、ユーザは、作動部材120を押下して、張力付与アセンブリ102を第2の位置に維持することができる。次に、図4Bを参照すると、ユーザは、縫合糸張力付与デバイス100の貫通孔を通して糸通しツール250を完全に引き、貫通孔を通して縫合糸470を引くことができる。他の実施形態では、ユーザは、糸通しツール250を使用せずに、縫合糸470を縫合糸張力付与デバイス100に糸通しすることができる。
いくつかの実施形態では、縫合糸470は、穿刺の周りに8の字状に糸通しし/結ぶことができる。いくつかの実施形態では、縫合糸470は、縫合糸張力付与デバイス100に糸通しされる前に、(例えば、外科医の結び目において)結ばれていない。穿刺は、アクセス部位を通して患者の血管の中にカテーテル又は医療デバイスを挿入することを含む、血管内処置などの経皮的医療処置を実施するために使用される、患者の身体内へのアクセス部位であり得る。アクセス部位は、膝窩アクセス部位、内頸静脈アクセス部位、大腿部アクセス部位、又は別の静脈若しくは動脈アクセス部位であり得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位は、大口径カテーテルを利用する血管内処置を容易にするために必要とされるものなど、相対的に大きくすることができる。いくつかの実施形態では、アクセス部位は、(i)2016年9月16日に出願され、「INTRAVASCULAR TREATMENT OF VASCULAR OCCLUSION AND ASSOCIATED DEVICES,SYSTEMS,AND METHODS」と題された米国特許第9,700,332号、(ii)2017年4月26日に出願され、「DEVICES AND METHODS FOR TREATING VASCULAR OCCLUSION」と題された米国特許10,098,651号、及び/又は(iii)2019年8月8日に出願され、「SYSTEM FOR TREATING EMBOLISM AND ASSOCIATED DEVICES AND METHODS」と題された米国特許出願第16/536,185号に詳細に説明された血栓除去処置のいずれかを容易にするために使用され得、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ブロック362において、方法360は、縫合糸張力付与デバイス100を患者に結合することを含む。例えば、ユーザは、包帯アセンブリ104から保護層116を除去し、包帯アセンブリ104の下層110を穿刺の周りの患者の皮膚に押し付け、包帯アセンブリ104を穿刺の上/周りで患者に接着させることができる。いくつかの実施形態では、包帯アセンブリ104は、縫合糸470が張力付与アセンブリ102に糸通しされる前に、及び/又は張力付与アセンブリ102が包帯アセンブリ104に結合される前に、患者に結合させることができる。
ブロック363において、方法360は、所望の/選択された張力を有するように縫合糸470を調節することを含む。例えば、ユーザは、作動部材120を押下し続けて、張力付与アセンブリ102を第2の位置に移動させ、次いで、所望の張力が達成されるまで、縫合糸470を引くことができる。張力は、患者の穿刺を閉鎖し、穿刺における止血を維持するために十分であり得る。
ブロック364において、方法360は、縫合糸470の所望の張力を維持するために、縫合糸470を縫合糸張力付与デバイス100にロックすることを含む。例えば、所望の張力を有するように縫合糸470を引いた後、ユーザは、作動部材120を単に解放して、作動部材120が第2の位置から第1の位置に戻ることを可能にし、それによって、縫合糸470が張力付与アセンブリ102内で移動することを防止することができる。より具体的には、図5は、本技術の実施形態による、作動部材120が第1の位置にある、張力付与アセンブリ102内に位置付けられた縫合糸470の拡大側面断面図である。
図1A~図1D及び図5を一緒に参照すると、作動部材120を解放することにより、付勢部材140が作動部材120を第1の停止面138から離れるように第2の停止面139に向かって及び/又はそれと係合するように駆動し、それによって第2の貫通孔123を移動させて第1及び第3の貫通孔133、137との位置合わせから外すことが可能となる。作動部材120が第1の位置に移動する際、第2の貫通孔123の外周又は縁部527が、縫合糸470に係合し、矢印A(図1A)の方向にハウジング130内のチャネル131を通して縫合糸470を引く。したがって、図5に示されるように、縫合糸470は、蛇行経路に沿って張力付与アセンブリ102を通って横断し、縫合糸470と作動部材120とハウジング130との間の摩擦/係合は、縫合糸470を定位置にロック/クランプして、ハウジング130を通る縫合糸470の移動を阻止又は防止することさえできる。すなわち、張力付与アセンブリ102は、第1の位置において縫合糸470を締め付けて、それを通る縫合糸470の移動を阻止する。
ブロック365において、方法360は、任意選択的に、縫合糸470の張力を調節することを含む。張力を調節するために、ユーザは、付勢部材140の付勢力に抗して作動部材120を第2の位置に移動させるように作動部材120を押下し、次いで、張力をそれぞれ減少又は増加させるように、張力付与アセンブリ102を通して縫合糸470を前進又は後退させることができる。例えば、ユーザは、縫合糸470の張力を増加させて、穿刺に対する締め付け力を増加させ、止血を促進することを所望することがある。逆に、ユーザは、患者の快適さに対応するために、縫合糸470の張力を減少させることを所望することがある。したがって、本技術の一態様では、縫合糸張力付与デバイス100は、作動部材120を押下/解放することによって、包帯アセンブリ104を妨害することなく、縫合糸470の張力を簡単に調節することを可能にする。対照的に、穿刺を閉鎖するための従来の技法は、縫合糸の張力を維持するために穿刺を閉鎖するために使用される縫合糸を結ぶことを含む。しかしながら、結び目は、張力を調節するために結び目を解いてから再び結ばなければならないことから、結び目は、縫合糸の張力を容易に調節することを妨げる。
ブロック366において、方法360は、縫合糸470を縫合糸張力付与デバイス100から除去することと、縫合糸張力付与デバイス100を患者から除去することと、を含む。例えば、ユーザは、作動部材120を押下して、作動部材120を第2の位置に移動させ、次いで、張力付与アセンブリ102及び/又は包帯アセンブリ104を患者から引き離して、そこから縫合糸470を除去することができる。いくつかの実施形態では、張力付与アセンブリ102を、包帯アセンブリ104から結合解除し、包帯アセンブリ104が患者上に残っている間に、縫合糸470の上から除去することができる。
図6~図13Bは、本技術による縫合糸張力付与デバイス及び張力付与アセンブリの追加の実施形態を例示する。図6~図13Bを参照して説明される縫合糸張力付与デバイスは、互いの特徴及び/又は図1A~図5を参照して詳細に説明される縫合糸張力付与デバイス100の特徴と略類似又は同一のいくつかの特徴を含むことができ、略類似又は同一の様式で動作させられ、機能することができる。したがって、図6~図13Bの説明は、様々な実施形態の固有の特徴を強調する。しかしながら、当業者であれば、様々な実施形態を組み合わせる及び/又は修正することができると理解するであろう。例えば、図6~図13Bを参照して説明される張力付与アセンブリの各々は、明示的に示されていなくても、包帯アセンブリ(例えば、包帯アセンブリ104)及び/又は可撓性パッド(例えば、パッド106)に結合され得る。
図6は、本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリ602の分解等角図である。例示される実施形態では、張力付与アセンブリ602は、第1の付勢部材640a及び第2の付勢部材640bを介してハウジング又はベース630に動作可能に結合された作動部材620を含む。より具体的には、第1の付勢部材640aは、作動部材620上の第1の付勢部材マウント629aと、ベース630内に形成された第1のチャネル636aとにおいて/の間で結合され得る。同様に、第2の付勢部材640bは、作動部材620上の第2の付勢部材マウント629bと、ベース630内に形成された第2のチャネル636bとにおいて/の間で結合され得る。ベース630は、作動部材620の細長い部分624を摺動可能に受容するように構成されたチャネル631を含むことができる。ベース630は、少なくとも部分的に通って延在し、かつチャネル631へのアクセスを提供する、第1の貫通孔633及び第2の貫通孔637を更に含むことができる。第1及び第2の貫通孔633、637は、少なくとも部分的に互いに位置合わせされ得る(例えば、貫通孔を通って延在する軸に沿って)。作動部材620の細長い部分624は、第3の貫通孔623を含むことができる。
付勢部材640は、作動部材620をベース630から離れるように付勢して、第3の貫通孔が第1及び第2の貫通孔633、637と位置合わせされない(例えば、オフセットされる)第1の位置にするように構成されている。ユーザは、付勢部材640の付勢力に抗して作動部材620をベース630に向かって押下して、作動部材620の細長い部分624を、チャネル631を通して駆動することができ、その結果、第3の貫通孔623が第1及び第2の貫通孔633、637と位置合わせされる。したがって、動作中、ユーザは、張力付与アセンブリ602が第2の位置にあるときに、貫通孔623、633、637を通して1つ以上の縫合糸を挿入することができ、次いで、作動部材620を解放して、張力付与アセンブリ602が第1の位置に戻ることを可能にすることができる。第1の位置では、作動部材620及びベース630は、縫合糸を締め付けて(例えば、図5に関して説明された方法で)、張力付与アセンブリ602を通る縫合糸の移動を阻止することができる。
図7A及び図7Bは、それぞれ、本技術の追加の実施形態による、縫合糸張力付与デバイス700の分解等角図及び等角図である。図7A及び図7Bを一緒に参照すると、縫合糸張力付与デバイス700は、張力付与アセンブリ702と、包帯アセンブリ704と、パッド706(例えば、可撓性パッド)と、を含むことができる。パッド706は、貫通孔708を画定し、包帯アセンブリ704内のアパーチャ719内に位置付けられるように構成されている(例えば、サイズ設定及び成形される)。例えば、パッド706は、アパーチャ719を通して患者の皮膚に直接結合され得る。
例示される実施形態では、張力付与アセンブリ702は、チャネル781を含む/画定し、パッド706の貫通孔708内に位置付けされるように構成されたベース部分780を含む。いくつかの実施形態では、ベース部分780は、貫通孔708の上のパッド706に結合され得る。張力付与アセンブリ702は、ベース部分780に結合された本体部分782を更に含む。本体部分782は、一対の第1の貫通孔784を介してアクセス可能なチャネル783を画定する(第1の貫通孔784のうちの下側のものは、図7A及び図7Bでは不明瞭である)。張力付与アセンブリ702は、チャネル783内に回転可能に位置付けられた細長い部分785を有する作動部材786を更に含むことができる。細長い部分785は、第2の貫通孔787を含む。ベース部分780のチャネル781及び本体部分782の第1の貫通孔784は、それを通って延在する軸に沿って少なくとも部分的に位置合わせされる。作動部材786は、細長い部分785の第2の貫通孔787を回転させて、第1の貫通孔784及びチャネル781と位置合わせさせる、及びそれらとの位置合わせから外すように回転可能である。
動作中、ユーザは、作動部材786を回転させ、その結果、第2の貫通孔787がチャネル781及び第1の貫通孔784と位置合わせされ、次いで、1つ以上の縫合糸をチャネル781、第1の貫通孔784のうちの下側の貫通孔、第2の貫通孔787、及び第1の貫通孔784のうちの上側の貫通孔に糸通しすることができる。1つ以上の縫合糸が張力付与アセンブリ702に糸通しされると、作動部材786が回転されて、縫合糸を締め付けて、張力付与アセンブリ702を通る縫合糸の移動を阻止することができる。いくつかの実施形態では、縫合糸は、作動部材786の細長い部分785の周りに巻かれて、縫合糸と細長い部分785の外面との間の摩擦を介して縫合糸を締め付けることができる。いくつかの実施形態では、作動部材786を第1の方向(例えば、時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を増加させ、第2の方向(例えば、反時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を減少させることができる。したがって、本技術の一態様では、張力付与アセンブリ702は、ユーザが張力付与アセンブリ702を通して縫合糸を手動で引く/解放することを必要とせずに、縫合糸の張力を増加/減少させるように作動可能である。
図8は、本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリ802分解等角図である。例示される実施形態では、張力付与アセンブリ802は、ハウジング892に回転可能に結合された作動部材890(例えば、レバーアーム)を含む。より具体的には、ハウジング892は、ベース893と、ベース893から突出する側壁894と、を含むことができ、作動部材890は、側壁894を通って延在し、それによって支持される(例えば、その中の一対の開口部を通って延在する)細長い部材であり得る。ベース893は、第1の貫通孔895を含む/画定することができ、作動部材890は、第2の貫通孔896を含むことができる。いくつかの実施形態では、張力付与アセンブリ802は、第3の貫通孔899を有し、かつベース893の反対側でハウジング892に結合されるように構成されたキャップ898を更に含むことができる。キャップ898がハウジング892に結合されるときに、第1及び第3の貫通孔895、899を、少なくとも部分的に互いに位置合わせすることができる。作動部材890は、第2の貫通孔896を回転させて第1及び第3の貫通孔895、899と位置合わせさせる、及びそれらとの位置合わせから外すように回転可能である。
動作中、ユーザは、作動部材890を回転させ、その結果、第2の貫通孔896が第1及び第3の貫通孔895、899と位置合わせされ、次いで、1つ以上の縫合糸を貫通孔の各々に糸通しすることができる。1つ以上の縫合糸が張力付与アセンブリ802に糸通しされると、作動部材890を回転させて、縫合糸を作動部材890の周りに巻き付け、縫合糸と作動部材890の外面との間の摩擦を介して縫合糸を締め付けることができる。いくつかの実施形態では、作動部材890を第1の方向(例えば、時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を増加させ、第2の方向(例えば、反時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を減少させることができる。したがって、本技術の一態様では、張力付与アセンブリ802は、ユーザが張力付与アセンブリ802を通して縫合糸を手動で引く/解放することを必要とせずに、縫合糸の張力を増加/減少させるように作動可能である。
図9は、本技術の追加の実施形態による、縫合糸張力付与デバイス900の分解等角図である。例示される実施形態では、縫合糸張力付与デバイス900は、包帯アセンブリ904に結合されるように構成された張力付与アセンブリ902を含む。包帯アセンブリ904は、貫通孔918を画定し、患者の皮膚内の穿刺の上及び/又はそれに近接して、患者に適用することができる。張力付与アセンブリ902は、ベース部分980と、ベース部分980と解放可能に嵌合及び係合するように構成されたキャップ又は蓋部分982と、を含む。より具体的には、ベース部分980は、蓋部分982のフランジ部分986を受容するように構成された(例えば、成形され、サイズ設定され、及び/又は位置付けられた)環状溝983を含む/画定することができる。蓋部分982は、溝983を通してフランジ部分986を回転させるために、ユーザによって回転され得る。いくつかの実施形態では、蓋部分982は、フランジ部分986から半径方向外向きに延在し、かつベース部分980内(例えば、ベース部分980の側壁内)に形成されたトラック988内に位置付けられるように構成された突起987を更に含む。蓋部分982の回転は、突出部987をトラック988の端部分と接触させ、それによって蓋部分982の回転を制限することができる。すなわち、トラック988は、蓋部分982が360度未満の角度にわたって回転可能であるように、ベース部分980の周りに部分的にのみ延在することができる。例示される実施形態では、ベース部分980は、第1の貫通孔990を含み、蓋部分982は、第1の貫通孔990と位置合わせされ及びそれとの位置合わせから外れるように回転され得る第2の貫通孔992を含む。
動作中、ユーザは、蓋部分982を回転させ、その結果、第2の貫通孔992が第1の貫通孔990と位置合わせされ、次いで、1つ以上の縫合糸を包帯アセンブリ904内の貫通孔918並びに第1及び第2の貫通孔992、994に糸通しすることができる。1つ以上の縫合糸が張力付与アセンブリ902に糸通しされると、蓋部分982が回転されて、フランジ部分986とベース部分980との間の溝983内の縫合糸を締め付けて、張力付与アセンブリ902を通る縫合糸の移動を阻止することができる。いくつかの実施形態では、蓋部材982を第1の方向(例えば、時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を増加させ、第2の方向(例えば、反時計回り)に回転させて、縫合糸の張力を減少させることができる。したがって、本技術の一態様では、張力付与アセンブリ902は、ユーザが張力付与アセンブリ902を通して縫合糸を手動で引く/解放することを必要とせずに、縫合糸の張力を増加/減少させるように作動可能である。
図10A及び図10Bは、それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリ1002の等角図である。図10A及び図10Bを一緒に参照すると、張力付与アセンブリ1002は、(i)凹部1081を画定するベース1080と、(ii)凹部1081に挿入されるように構成された(例えば、成形及びサイズ設定された)圧縮性部材1082と、を含む。いくつかの実施形態では、圧縮性部材1082は、ベース1080よりも柔らかいデュロメータを有する材料から形成することができる。したがって、圧縮性部材1082を、凹部1081内に押し込み、摩擦嵌め又はスナップ嵌め構成を介して内部にぴったりと固着させることができる。例示される実施形態では、ベース1080は、第1の貫通孔1084を画定し、圧縮性部材1082は、第2の貫通孔1086を画定する。第1の位置では、圧縮性部材1082が凹部1081の外側に位置付けられるときに、第2の貫通孔1086は、第1の直径Dを有することができる。第2の位置では、圧縮性部材1082が凹部1081の内側で圧縮されるときに、第2の貫通孔1086は、第1の直径Dよりも小さい第2の直径Dを有することができる。更に、第1及び第2の貫通孔1084、1086は、第2の位置において互いに少なくとも略位置合わせすることができる。
動作中、ユーザは、張力付与アセンブリ1002が第1の位置にあるときに、1つ以上の縫合糸を第1及び第2の貫通孔1084、1086に糸通しすることができる。次いで、ユーザは、圧縮性部材1082を凹部1081内に位置付ける(例えば、スナップ留めする)前に、縫合糸の張力を手動で調節することができる。第2の貫通孔1086の直径Dは、圧縮性部材1082が第2の位置において縫合糸を締め付け/把持して、張力付与アセンブリ1002を通る縫合糸の移動を阻止するのに十分に小さくすることができる。縫合糸の張力を調節するために、ユーザは、凹部1081から圧縮性部材1082を除去し、張力を手動で調節することができる。
図11は、本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリ1102の等角図である。例示される実施形態において、張力付与アセンブリ1102は、可撓性チューブ1180と、可撓性チューブ1180の周りに位置付けられたクランプ1182と、を含む。可撓性チューブ1180は、第1の端部分1183aと、第2の端部分1183bと、それらの間に延在する中間部分1183cと、を含む。可撓性チューブ1180は、第1及び第2の端部分1183a、bの間に延在する内腔1185を画定することができる。いくつかの実施形態では、内腔1185の直径は、変化することができる。例えば、例示される実施形態では、可撓性チューブ1180は、第1及び第2の端部分1183a、bにおいてフレア状に広がっており、その結果、ルーメン1185の直径は、第1及び第2の端部分1183a、b及びその近傍において、中間部分1183cよりも大きい。クランプ1184は、例えばピン1188を介して互いに枢動可能に結合された第1のアーム1186a及び第2のアーム1186bを含むことができる。クランプ1182は、図11の第1の位置にあり、この位置では、アーム1186が互いから離れるように枢動されている。アーム1186は各々、1つ以上の嵌合/係合特徴(図示せず)を含むことができ、その結果、アーム1186を、互いに向かって枢動させ、第2の位置で一緒に結合させることができる(例えば、スナップフィット構成を介して)。第2の位置では、アーム1186は、可撓性チューブ1180を圧縮する。例示される実施形態では、クランプ1182は、可撓性チューブ1180の中間部分1183cの周りに位置付けられる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の端部分1183a、bにおける可撓性チューブ1180の直径は、第1の位置におけるクランプ1182の直径よりも大きくすることができ、その結果、クランプ1182が可撓性チューブ1180から容易に滑り落ちない。
動作中、ユーザは、クランプ1182が第1の位置にあるときに、1つ以上の縫合糸を内腔1185に糸通しすることができる。次いで、ユーザは、クランプ1182のアーム1186を第2の位置に移動させて可撓性チューブ1180を縫合糸に対して/上に圧縮して縫合糸を締め付け/把持して、張力付与アセンブリ1102を通る縫合糸の移動を阻止する前に、縫合糸の張力を手動で調節することができる。縫合糸の張力を調節するために、ユーザは、クランプ1182を図11に例示される第1の位置に移動させ、張力を手動で調節することができる。
図12は、本技術の追加の実施形態による、張力付与アセンブリ1202の分解等角図である。例示される実施形態では、張力付与アセンブリ1202は、下側部分1280と、下側部分1280に結合され、内腔1283を画定する上側部分1282と、内腔1283内に位置付けられる可撓性膜1284と、を含む。下側部分1280は、第1の貫通孔1286を含むことができ、可撓性膜1284は、第2の貫通孔1288を含むことができ、上側部分1282は、第3の貫通孔(図12では隠れている)を含むことができる。貫通孔の各々は、少なくとも部分的に互いに位置合わせすることができる。上側部分1282は、可撓性膜1284を外部圧力源(例えば、シリンジなどの真空源)と動作可能に/流体的に結合するように構成されたポート1285を更に含むことができる。ポート1285に負圧を適用することは、可撓性膜1284を少なくとも部分的に圧潰することができる。
したがって、動作中、ユーザは、ポート1285に負圧を適用することなく、下側部分1280の第1の貫通孔1286、可撓性膜1284の第2の貫通孔1288、及び上側部分1282の第3の貫通孔に1つ以上の縫合糸を糸通しすることができる。次いで、ユーザは、ポート1285に負圧を適用して、縫合糸の周りの可撓性膜1284を圧潰して、縫合糸を締め付け/把持して、張力付与アセンブリ1202を通る縫合糸の移動を阻止する前に、縫合糸の張力を手動で調節することができる。縫合糸の張力を調節するために、ユーザは、負圧源を除去し、縫合糸の張力を手動で調節することができる。
図13A及び図13Bは、それぞれ、本技術の追加の実施形態による、第1の位置及び第2の位置における張力付与アセンブリ1302の等角図である。図13A及び図13Bを一緒に参照すると、張力付与アセンブリ1302は、細長い可撓性ストラップ1380及びベース1390を含む。例示される実施形態では、ベース1390は、第1の表面1391と第2の表面1393との間を通って延在する第1の開口部1392及び第2の開口部1394を含む。ストラップ1380は、タブ部分1382と、複数のリッジ又はラチェット部分1386を含むラチェット表面1384と、を含むことができる。例示される実施形態では、ストラップ1380は、第1及び第2の開口部1392、1394に糸通しされ、その結果、ラチェット表面1384が半径方向内向きに面し、タブ部分1382が第2の開口部1394の近傍及び/又はその中に位置付けられ、第1の表面1391においてアクセス可能となる。図13Aに示される第1の位置では、タブ部分1382は、ラチェット表面1384から分離されている(例えば、係合解除されている、結合解除されている)。図13Bに示される第2の位置では、タブ部分1382は、ラチェット表面1384に係合する。
動作中、張力付与アセンブリ1302が第1の位置にある状態で、ユーザは、ストラップ1380のラチェット表面1384に沿って、かつ第1の開口部1392を(例えば、第1の表面1391から第2の表面1393に向かう方向に)1つ以上の縫合糸を糸通しすることができる。次いで、ユーザは、ストラップ1380のタブ部分1382をラチェット表面1384及び縫合糸に対して押し付けて、縫合糸をストラップ1380に(例えば、ラチェット部分1386のうちの1つ以上に対して)固着することによって、張力付与アセンブリ1302を第2の位置に移動させることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、次いで、所望の縫合糸張力に達するまで、ジップタイのように、ベース1390を通してストラップ1380を引く/押すことによって、ストラップの張力を調節することができる。縫合糸を除去するために、張力付与アセンブリ1302を、第1の位置に戻し、縫合糸が第1の開口部1392から除去することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に詳細に説明された張力付与アセンブリは、他の特徴を有することができ、及び/又は様々な実施形態の特徴を組み合わせることができる。例えば、回転可能な作動部材を含む張力付与アセンブリのいずれか(例えば、張力付与アセンブリ702、張力付与アセンブリ802、張力付与アセンブリ902など)は、縫合糸を作動部材に固着するために、孔ではなくスロットを利用することができる。具体的には、例えば、図7A及び図7Bに関して詳細に説明された張力付与アセンブリ702の作動部材786の細長い部分785は、第2の貫通孔787の代わりに、それを少なくとも部分的に通って延在するスロットを含むことができる。スロットは、スロットがベース部分780のチャネル781又は第1の貫通孔784と完全に位置合わせされることを必要とせずに、縫合糸を受容及び固着することができる。同様に、図8に関して詳細に説明された張力付与アセンブリ802の作動部材890の第2の貫通孔896は、スロットなどと置き換えることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に詳細に説明された張力付与アセンブリは、作動部材の移動を阻止するための1つ以上のロック特徴を有して、例えば、それに/その中に固着される縫合糸の張力を維持することができる。
本技術のいくつかの態様を以下の実施例に記載する。
1. 縫合糸に張力付与するためのデバイスであって、
第1の貫通孔を有するハウジングと、
ハウジングに結合され、かつ第2の貫通孔を有するアクチュエータであって、アクチュエータが、ハウジングに対して第1の位置から第2の位置に移動可能であり、第1の貫通孔及び第2の貫通孔が、第1の貫通孔及び第2の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成されている、アクチュエータと、を備え、
第1の貫通孔及び第2の貫通孔が、縫合糸を受容し、かつアクチュエータが、第1の位置にあるときに、アクチュエータ及びハウジングが協働して、縫合糸がハウジングに対して移動することを阻止し、
第1の貫通孔及び第2の貫通孔が、縫合糸を受容し、かつアクチュエータが、第2の位置にあるときに、アクチュエータ及びハウジングが協働して、縫合糸がハウジングに対して移動することを可能にする、デバイス。
2. ハウジングに結合された可撓性パッドを更に備える、実施例1に記載のデバイス。
3. 可撓性パッドが、患者の皮膚に対して配置され、患者の皮膚に適合するように構成されている、実施例2に記載のデバイス。
4. アクチュエータとハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材を更に備え、付勢部材が、アクチュエータを第1の位置に付勢するように構成されている、実施例1~3のいずれか1つに記載のデバイス。
5. 第1の貫通孔及び第2の貫通孔が、第1の位置において軸方向にオフセットされ、第1の貫通孔及び第2の貫通孔は、第2の位置において軸方向に位置合わせされる、実施例1~4のいずれか1つに記載のデバイス。
6. ハウジング及びアクチュエータが、縫合糸をハウジングに対してクランプするために、第1の位置において縫合糸に係合する、実施例5に記載のデバイス。
7. 第1の貫通孔及び第2の貫通孔が、第2の位置において軸に沿って位置合わせされ、アクチュエータが、軸に略直交する方向において第1の位置から第2の位置に移動可能である、実施例1~6のいずれか1つに記載のデバイス。
8. 縫合糸張力付与デバイスであって、
第1の貫通孔及び第2の貫通孔を有するハウジングであって、第1及び第2の貫通孔が、軸に沿って少なくとも部分的に位置合わせされる、ハウジングと、
ハウジングに摺動可能に結合されたアクチュエータであって、アクチュエータが、第3の貫通孔を含む、アクチュエータと、
アクチュエータとハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材であって、付勢部材は、第3の貫通孔が軸からオフセットされる第1の位置に向かってアクチュエータを付勢するように構成されており、アクチュエータは、第3の貫通孔が軸に沿って第1及び第2の貫通孔と少なくとも部分的に位置合わせされる第2の位置に移動可能である、付勢部材と、を備える、縫合糸張力付与デバイス。
9. 第1、第2、及び第3の貫通孔が、第1、第2、及び第3の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成されており、アクチュエータ及びハウジングは、アクチュエータが第1の位置にあるときに、縫合糸に係合して、縫合糸が第1、第2、及び第3の貫通孔を通って移動することを阻止する、実施例8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
10. 第1、第2、及び第3の貫通孔が、第1、第2、及び第3の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成され、アクチュエータ及びハウジングは、アクチュエータが第1の位置にあるときに、縫合糸に係合して、縫合糸の張力を維持する、実施例8又は実施例9に記載の縫合糸張力付与デバイス。
11. 付勢部材が、第1の付勢部材であり、縫合糸張力付与デバイスが、アクチュエータとハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材を更に備え、第1及び第2の付勢部材が、アクチュエータを第1の位置に付勢するように構成されている、実施例8~10のいずれか1つに記載の縫合糸張力付与デバイス。
12. ハウジングの下側部分に結合された可撓性パッドを更に備え、可撓性パッドが、軸に沿って第1及び第2の貫通孔と位置合わせされた第4の貫通孔を含み、可撓性パッドが、患者の皮膚に対して配置され、患者の皮膚に適合するように構成されている、実施例8~11のいずれか1つに記載の縫合糸張力付与デバイス。
13. 患者の皮膚の穿刺の周りに患者の皮膚に取り付けられるように構成された包帯アセンブリを更に備え、ハウジングは、包帯アセンブリに解放可能に結合されるように構成されている、実施例8~12のいずれか1つに記載の縫合糸張力付与デバイス。
14. アクチュエータが、軸に略直交する方向において第1の位置から第2の位置に移動可能である、実施例8~14のいずれか1つに記載の縫合糸張力付与デバイス。
15. 患者の皮膚の穿刺を閉鎖するために使用される縫合糸に張力付与する方法であって、
縫合糸張力付与デバイスに縫合糸を糸通しすることと、
縫合糸の張力を所望の張力に調節することと、
縫合糸張力付与デバイスを作動させて、縫合糸張力付与デバイス内の縫合糸をロックして、所望の張力を維持することと、を含む、方法。
16. 縫合糸張力付与デバイスを作動させて、縫合糸をロックすることが、縫合糸張力付与デバイスのアクチュエータを解放することを含む、実施例15に記載の方法。
17. 縫合糸の張力を調節することが、アクチュエータを押下しながら縫合糸を引くことを含む、実施例16に記載の方法。
18. 縫合糸をロックするためにアクチュエータを解放した後に、縫合糸の張力を所望の張力から別の所望の張力に調節するためにアクチュエータを押下しながら縫合糸を引くことを更に含む、実施例16又は実施例17に記載の方法。
19. 方法が、縫合糸の張力を所望の張力から別の所望の張力に調節することを更に含み、縫合糸の張力を別の所望の張力に調節することが、縫合糸張力付与デバイスを作動させて、縫合糸を縫合糸張力付与デバイスからロック解除することを含む、実施例15~18のいずれか1つに記載の方法。
20. 方法が、縫合糸張力付与デバイスの可撓性パッドを患者の皮膚に対して位置付けることを更に含む、実施例15~19のいずれか1つに記載の方法。
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は本技術を上記で開示された厳密な形態に限定することを意図していない。本技術の特定の実施形態及び例が例示の目的で上に記載されているが、当業者が認識するように、本技術の範囲内で様々な同等の修正が可能である。例えば、ステップは所与の順序で提示されているが、代替的な実施形態は、異なる順序でステップを実行し得る。本明細書に記載された様々な実施形態を組み合わされて、更なる実施形態を提供し得る。
上記から、本技術の特定の実施形態が例示の目的で本明細書に記載されているが、本技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の構造及び機能は詳細に示されていないか、又は記載されていないことが理解されるであろう。文脈が許す場合、単数形又は複数形の用語は、それぞれ複数形又は単数形の用語も含み得る。
更に、「又は」という語が、2つ以上の項目のリストに関して他の項目から排他的な単一の項目のみを意味するように明確に限定されない限り、そのようなリストにおける「又は」の使用は、(a)リスト内の任意の単一の項目、(b)リスト内の項目の全て、又は(c)リスト内の項目の任意の組み合わせを含むものとして解釈されるべきである。更に、用語「含む(comprising)」は、任意のより多くの同じ特徴及び/又は追加のタイプの他の特徴が除外されないように、少なくとも列挙された特徴を含むことを意味するために全体を通して使用される。特定の実施形態が例示の目的で本明細書に記載されているが、本技術から逸脱することなく様々な修正がなされ得ることも理解されるであろう。更に、本技術のいくつかの実施形態に関連する利点をこれらの実施形態の文脈で説明してきたが、他の実施形態もそのような利点を示す場合があり、全ての実施形態が本技術の範囲内に入るために必ずしもそのような利点を示す必要はない。したがって、本開示及び関連する技術は、本明細書で明示的に図示又は説明されていない他の実施形態を包含することができる。

Claims (20)

  1. 縫合糸に張力付与するためのデバイスであって、
    第1の貫通孔を有するハウジングと、
    前記ハウジングに結合されており、かつ第2の貫通孔を有する、アクチュエータであって、前記アクチュエータが、前記ハウジングに対して第1の位置から第2の位置に移動可能であり、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成されている、アクチュエータと、を備え、
    前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記縫合糸を受容し、かつ前記アクチュエータが、前記第1の位置にあるときに、前記アクチュエータ及び前記ハウジングが、協働して、前記縫合糸が前記ハウジングに対して移動することを阻止し、
    前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記縫合糸を受容し、かつ前記アクチュエータが、前記第2の位置にあるときに、前記アクチュエータ及び前記ハウジングが、協働して、前記縫合糸が前記ハウジングに対して移動することを可能にする、デバイス。
  2. 前記ハウジングに結合された可撓性パッドを更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記可撓性パッドが、患者の皮膚に対して配置されるように、かつ前記患者の前記皮膚に適合するように構成されている、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記アクチュエータと前記ハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材を更に備え、前記付勢部材が、前記アクチュエータを前記第1の位置に付勢するように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記第1の位置において軸方向にオフセットされ、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記第2の位置において軸方向に位置合わせされる、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記ハウジング及びアクチュエータが、前記縫合糸を前記ハウジングに対してクランプするために、前記第1の位置において前記縫合糸に係合する、請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、前記第2の位置において軸に沿って位置合わせされ、前記アクチュエータが、前記軸に略直交する方向において前記第1の位置から前記第2の位置に移動可能である、請求項1に記載のデバイス。
  8. 縫合糸張力付与デバイスであって、
    第1の貫通孔及び第2の貫通孔を有するハウジングであって、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔が、軸に沿って少なくとも部分的に位置合わせされる、ハウジングと、
    前記ハウジングに摺動可能に結合されたアクチュエータであって、前記アクチュエータが、第3の貫通孔を含む、アクチュエータと、
    前記アクチュエータと前記ハウジングとの間に動作可能に結合された付勢部材であって、前記付勢部材は、前記第3の貫通孔が前記軸からオフセットされる第1の位置に向かって前記アクチュエータを付勢するように構成されており、前記アクチュエータは、前記第3の貫通孔が前記軸に沿って前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔と少なくとも部分的に位置合わせされる第2の位置に移動可能である、付勢部材と、を備える、縫合糸張力付与デバイス。
  9. 前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、及び前記第3の貫通孔が、前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、及び前記第3の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成されており、前記アクチュエータ及び前記ハウジングは、前記アクチュエータが前記第1の位置にあるときに、前記縫合糸に係合して、前記縫合糸が前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、及び前記第3の貫通孔を通って移動することを阻止する、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  10. 前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、及び前記第3の貫通孔が、前記第1の貫通孔、前記第2の貫通孔、及び前記第3の貫通孔を通して縫合糸を受容するように構成され、前記アクチュエータ及び前記ハウジングは、前記アクチュエータが前記第1の位置にあるときに、前記縫合糸に係合して、前記縫合糸の張力を維持する、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  11. 前記付勢部材が、第1の付勢部材であり、前記縫合糸張力付与デバイスが、前記アクチュエータと前記ハウジングとの間に動作可能に結合された第2の付勢部材を更に備え、前記第1の付勢部材及び前記第2の付勢部材が、前記アクチュエータを前記第1の位置に付勢するように構成されている、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  12. 前記ハウジングの下側部分に結合された可撓性パッドを更に備え、前記可撓性パッドが、前記軸に沿って前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔と位置合わせされた第4の貫通孔を含み、前記可撓性パッドが、患者の皮膚に対して配置され、前記患者の前記皮膚に適合するように構成されている、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  13. 患者の皮膚の穿刺の周りに患者の皮膚に取り付けられるように構成された包帯アセンブリを更に備え、前記ハウジングは、前記包帯アセンブリに解放可能に結合されるように構成されている、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  14. 前記アクチュエータが、前記軸に略直交する方向において前記第1の位置から前記第2の位置に移動可能である、請求項8に記載の縫合糸張力付与デバイス。
  15. 患者の皮膚の穿刺を閉鎖するために使用される縫合糸に張力付与する方法であって、
    縫合糸張力デバイスに前記縫合糸を糸通しすることと、
    前記縫合糸の張力を所望の張力に調節することと、
    前記縫合糸張力付与デバイスを作動させて、前記縫合糸張力付与デバイス内の前記縫合糸をロックして、前記所望の張力を維持することと、を含む、方法。
  16. 前記縫合糸張力付与デバイスを作動させて、前記縫合糸をロックすることが、前記縫合糸張力付与デバイスのアクチュエータを解放することを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記縫合糸の前記張力を調節することが、前記アクチュエータを押下しながら、前記縫合糸を引くことを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記縫合糸をロックするために前記アクチュエータを解放した後に、前記縫合糸の前記張力を前記所望の張力から別の所望の張力に調節するために、前記アクチュエータを押下しながら、前記縫合糸を引くことを更に含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記方法が、前記縫合糸の前記張力を前記所望の張力から別の所望の張力に調節することを更に含み、前記縫合糸の前記張力を前記別の所望の張力に調節することが、前記縫合糸張力付与デバイスを作動させて、前記縫合糸を前記縫合糸張力付与デバイスからロック解除することを含む、請求項15に記載の方法。
  20. 前記方法が、前記縫合糸張力付与デバイスの可撓性パッドを、前記患者の前記皮膚に対して位置付けることを更に含む、請求項15に記載の方法。
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