JP2023550786A - パイプ継手挿入デバイス、パイプ継手アセンブリ、及び、それらの形成方法 - Google Patents

パイプ継手挿入デバイス、パイプ継手アセンブリ、及び、それらの形成方法 Download PDF

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Abstract

ポリマーパイプは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を備え、前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有している。前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する鐘型(ベル型)端部または雌型端部である。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容されており、本体材料で形成された環状本体部と、当該挿入デバイスの一部として形成されたスプライン部分と、を有している。前記スプライン部分は、前記挿入デバイスによって担持されて前記環状本体部の軸線に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含む。

Description

(関連出願のデータ)
この特許出願は、各々「パイプ継手挿入デバイス、パイプ継手アセンブリ、及び、それらの形成方法」と題された、同時係属中の、2021年7月12日に出願された米国特許仮出願第63/220,893号、及び、2020年11月23日に出願された米国特許仮出願第63/117,148号の利益を受ける権利があり、それらの優先権を主張する。これらの仮出願の全内容が、当該参照によって本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、全体としてパイプ継手に関し、より具体的には、パイプ継手挿入デバイス、及び、そのような挿入デバイスを使用するパイプ継手アセンブリ、並びに、そのような挿入デバイスを利用してパイプ継手に組み込む方法、に関する。
(背景技術)
パイプセクションは、継手(ジョイント)で互いに結合されて、延長された長さのパイプを形成する。ポリ塩化ビニル(PVC)パイプなどの非金属パイプは、しばしば、継手を形成するためにスプラインなどの機械的な係止構造を使用する。従来のスプラインタイプの拘束型パイプ継手システムは、典型的には、スプライン溝、別個のスプライン、及び、パイプ継手のスプラインから軸方向に離れて配置される別個のシール、を有する。スプライン溝とシール溝とは、典型的には、パイプ端の内面に機械加工され、シールとスプラインも、典型的には、パイプ端部及び継手内に別個に設置される。
スプライン溝、スプライン及びシール部分は、別途に製造される必要があるため、製造コストが比較的高い。別個の部分(部品)を製造するために、及び、別個の部分(部品)をパイプ継手に設置するために、追加の人員並びに/または時間及び労力が必要とされる。このような設計の例は、米国特許第5,662,360号、米国特許第7,284,310号、及び、米国特許第7,537,248号に開示及び記載されている。一部のユーザは、拘束型パイプ継手、スプライン配置、パイプ継手アセンブリ、及び対応する方法、の改善から恩恵を受けるであろう。従って、拘束型パイプ継手、挿入デバイス、及び継手係止コンポーネント、の改良が引き続き注目されている。
本開示の教示による一実施例において、ポリマーパイプは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を備え、前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有している。前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する鐘型(ベル型)端部である。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容されており、本体材料で形成された環状本体部と、当該挿入デバイスの一部として形成されたスプライン部分と、を有している。前記スプライン部分は、前記挿入デバイスによって担持されて前記環状本体部の軸線に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含む。
一実施例において、前記環状本体部は、前記本体材料よりも剛性が低いシール材料が結合されたシール部分を更に有し得る。
一実施例において、前記挿入デバイスは、前記環状本体部によって担持されたシール材料であって、半径方向内側方向に面する内側シールを画定するシール材料を含み得る。
一実施例において、前記シール材料は、半径方向外側方向に面して当該ポリマーパイプの内径面に接触する外側シールを画定し得る。
一実施例において、前記シール材料は、前記環状本体部を貫通し得て、前記内側シールと前記外側シールとの両方を一体的に形成し得る。
一実施例において、前記環状本体部は、成形要素であり得て、前記シール材料は、前記挿入デバイスの一部として、前記環状部材部に対して、同時成形され得るか、インサート成形され得るか、または、オーバーモールドされ得る。前記環状本体部の前記本体材料は、実質的に剛性であり得て、第1デュロメータ硬さを有し得て、前記シール材料は、前記環状本体部の実質的に剛性の材料よりも低い第2デュロメータ硬さを有し得る。
一実施例において、前記環状本体部の前記本体材料は、高分子材料から形成され得る。前記シール材料は、前記高分子材料よりも剛性の低いエラストマー材料から形成され得る。
一実施例において、前記シール材料は、例えば、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、IR/SBRブレンド、ニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、合成ゴム、及び、フルオロポリマーエラストマー、のうちの少なくとも1つである、エラストマー材料であり得る。
一実施例において、当該ポリマーパイプは、前記第2端部の内径(ID)表面上に周方向に配置された1または複数の挿入凹部を更に備え得る。前記挿入デバイスは、前記1または複数の挿入凹部内に着座し得る。
一実施例において、前記挿入デバイスは、約3インチ~約48インチの範囲内の内径と、約0.125インチ~約3インチの軸方向長さと、を有し得る。
一実施例において、前記スプラインは、前記環状本体部の一体部分であり得て、前記本体材料で形成され得る。前記スプラインは、1または複数の脆弱接続部によって、前記環状本体部の前記スプライン部分に接続され得て、前記1または複数の脆弱接続部は、破壊されることで、前記スプラインが前記環状本体部に対して半径方向に移動することを許容するように構成され得る。
本開示の教示による一実施例において、第1端部と第2端部との間の長さ部分を備えたポリマーパイプを形成する方法は、挿入デバイスをマンドレルの外径上に設置する工程を備える。当該挿入デバイスは、本体材料で形成された略環状本体部と、当該挿入デバイスの一部として形成されたスプライン部分と、を有する。前記マンドレルは、加熱された時の前記ポリマーパイプの前記第2端部内に強制的に位置決めされて、直径を拡大し、前記長さ部分と前記第1端部とが第1直径を有して前記第2端部が前記第1直径より大きい第2直径を有するように鐘型化される(belled)。前記ポリマーパイプの前記第2端部は、前記挿入デバイスの周りで冷却され、それによって前記挿入デバイスをその中に保持する前記第2端部の前記内径内の挿入凹部を形成する。前記スプライン部分は、前記挿入デバイスによって担持されて前記環状本体部の軸線に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含む。
一実施例において、前記冷却する工程は、前記マンドレルが前記ポリマーパイプの前記第2端部から取り外される前に少なくとも部分的に行われ得る。前記ポリマーパイプの前記第2端部を前記マンドレルに向けて半径方向に吸引するために、真空が適用され得る。
一実施例において、前記冷却する工程は、前記マンドレルが前記第2端部から取り外された後も継続し得る。
本開示の教示による一実施例において、ポリマーパイプの鐘型端部のための挿入デバイスは、本体材料から形成され、スプライン部分を有する環状本体部と、当該挿入デバイスに接続され、前記環状本体部の軸線に対して半径方向に移動可能であるスプラインと、を備える。
一実施例において、当該挿入デバイスは、前記環状本体部のシール部分と、前記シール部分に結合、接着または他の態様で接合されたシール材料であって、前記本体材料よりも剛性が低いシール材料と、を更に備え得る。
一実施例において、前記スプラインは、当該スプラインが前記半径方向に移動される時に回動可能な態様で曲がるように構成された前記シール材料の一部に結合され得る。
一実施例において、前記スプラインは、前記半径方向に移動するために、半径方向に拡張するように構成され得る。
本開示の教示による一実施例において、パイプ継手アセンブリは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を有するポリマーパイプを備えている。前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する雌型端部または鐘型端部である。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容され、スプライン部分と、当該スプライン部分によって一体的且つ弾性的に担持されたスプラインと、を伴って、本体材料で形成された環状本体部を有している。(もう1つの)パイプが、前記ポリマーパイプの前記第2端部内に設置されたスピゴット端部を有している。前記スピゴット端部は、外径面上にスプライン溝を有しており、前記スプラインは、前記スプライン溝内に着座して、前記ポリマーパイプに接続された前記パイプを軸方向に保持する。
一実施例において、前記挿入デバイスは、前記環状本体部のシール部分と、前記シール部分によって担持されたシール材料と、を含み得る。当該シール材料は、前記本体材料よりも剛性が低い場合がある。
一実施例において、前記シール材料は、前記スピゴット端部の外径面と接触する内側シールを形成し得る。
一実施例において、前記スプラインは、前記スピゴット端部を前記ポリマーパイプの前記第2端部内に取り付けることを許容するために、前記スピゴット端部によって半径方向外側に移動されるように構成され得る。前記スプラインは、前記スプライン溝と整列される(位置合わせされる)時に半径方向内側に移動して前記スプライン溝内に着座するように構成され得る。
一実施例において、前記ポリマーパイプ、前記スピゴット端部、及び、前記挿入デバイスは、各々が完全に非金属であり得る。
本開示の教示による一実施例において、パイプ継手の組立方法は、スピゴット端部と、前記スピゴット端部の外径面上のスプライン溝と、を有する第1パイプを提供または取得する工程と、鐘型端部を有する第2パイプを提供または取得する工程と、を備える。前記第1パイプの前記スピゴット端部は、前記第2パイプの前記鐘型端部内に嵌合するサイズとされている。挿入デバイスが、前記鐘型端部内に保持され、スプライン部分と、当該スプライン部分によって移動可能且つ弾性的に担持されたスプラインと、を伴う環状本体部を含む。前記挿入デバイスの前記スプラインが前記スピゴット端部の前記スプライン溝と軸方向に整列されるように、前記第1パイプの前記スピゴット端部が前記第2パイプの前記鐘型端部内に挿入される。前記スプラインは、少なくとも部分的に前記スプライン溝内に存在して、前記第1パイプ及び前記第2パイプを互いに結合した状態に保持する。
一実施例において、当該方法は、前記環状本体部のシール部分によって担持されたシール材料を提供する工程を備え得て、前記シール材料の内側シールが、前記スプライン溝から軸方向に離間した位置で前記スピゴット端部の外径面に接触する。
本開示の教示による一実施例において、パイプシステムは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を有するポリマーパイプを備える。前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する雌型端部または鐘型端部である。1または複数の挿入凹部が、前記ポリマーパイプの前記鐘型端部の内径面に形成されている。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容され、シール部分とスプライン部分とを伴う環状本体部を有している。シール材料が、前記シール部分に結合されており、スプラインが、前記スプライン部分の一部として一体化されている。前記スプラインは、前記環状本体部によって移動可能且つ弾性的に担持されており、前記挿入デバイスの軸線に対して半径方向に移動可能である
一実施例において、当該パイプシステムは、前記ポリマーパイプの前記鐘型端部内に設置されたスピゴット端部を有するパイプを備え得る。前記スピゴット端部は、外径面上にスプライン溝を有し得て、前記スプライン溝は、前記挿入デバイスの前記スプラインと軸方向に整列して当該スプラインを受容し得て、前記ポリマーパイプと前記スピゴット端部とを軸方向に結合し得る。
本開示の教示による一実施例において、ポリマーパイプは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を備え、前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する鐘型端部である。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容される。前記挿入デバイスは、本体材料で形成されてシール部分を有する略環状本体部と、前記本体材料よりも柔軟または剛性が低いシール材料と、を有する。前記シール材料は、前記環状本体部と当該シール材料との接続構造間の協調によって、前記環状本体部の前記シール部分に機械的に接続される。
一実施例において、前記環状本体部は、本体材料で形成されたスプライン部分を含み得る。前記スプライン部分は、前記環状本体部に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含み得る。
一実施例において、前記挿入デバイスは、前記環状本体部の一部として形成されたスプライン溝を含み得る。
一実施例において、前記シール材料は、半径方向内側方向に面する内側シール部分と、半径方向外側方向に面する外側シール部分と、を有し得る。前記シール材料は、前記シール部分の前記本体材料を通る1または複数の半径方向開口を貫通し得て、前記内側シール部分及び前記外側シール部分の両方を一体的に形成し得る。前記接続構造は、前記1または複数の半径方向開口を含み得る。
一実施例において、前記ポリマーパイプは、前記第2端部の内径(ID)表面に形成された1または複数の挿入凹部を含み得て、前記環状本体部は、前記1または複数の挿入凹部内に着座し得る。
一実施例において、前記1または複数の挿入凹部は、前記パイプの前記第2端部の鐘型化処理(べリングプロセス)の結果として、形成され得る。
一実施例において、前記シール材料は、前記挿入デバイスの一部として、前記環状部材部に対して、同時成形(コモールド)要素、インサート成形要素、または、オーバーモールド要素、であり得る。前記本体材料は、実質的に剛性であり得て、第1デュロメータ硬さを有し得て、前記シール材料は、前記環状本体部の実質的に剛性の材料よりも低い第2デュロメータ硬さを有し得る。
一実施例において、前記環状本体部の前記本体材料は、高分子材料から形成され得る。前記シール材料は、前記高分子材料よりも剛性の低いエラストマー材料から形成され得る。
一実施例において、前記シール材料は、例えば、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、IR/SBRブレンド、ニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、合成ゴム、及び、フルオロポリマーエラストマー、のうちの少なくとも1つである、エラストマー材料であり得る。
一実施例において、前記挿入デバイスは、約3インチ~約48インチの範囲内の内径と、約0.125インチ~約3インチの軸方向長さと、を有し得る。
一実施例において、前記接続構造は、前記環状本体部の前記シール部分を半径方向に貫通して形成された複数の孔を含み得る。前記シール材料は、前記複数の孔を貫通し得る。
一実施例において、前記接続構造は、周方向に間隔を空けて軸線方向に延在する前記環状本体部の複数のブリッジ部を含み得る。前記シール材料は、前記間隔を空けたブリッジ部の間のギャップまたはスロットを介して、前記環状本体部を貫通し得る。
一実施例において、ポリマーパイプは、前述の方法によって形成され得て、前記挿入デバイスの前記シール材料及び前記環状本体部は、前記環状本体部と前記シール材料との接続構造間の協調によって互いに機械的に接続保持される。
本開示の教示による一実施例において、ポリマーパイプの雌型端部または鐘型端部のための挿入デバイスは、本体材料で形成されてシール部分と当該シール部分に当該環状本体部の接続構造によって機械的に保持されたシール材料とを有する環状本体部を備える。前記シール材料は、前記本体材料よりも柔軟または剛性が低い。前記接続構造は、軸線方向及び半径方向において前記シール材料と干渉して、前記機械的な接続を容易化する。
一実施例において、前記機械的構造は、前記シール部分上に、半径方向外側表面と半径方向内側表面とを含み得る。前記シール材料は、前記半径方向外側表面及び前記半径方向内側表面の両方に対して配置され得る。前記機械的構造は、1または複数の軸方向に面する表面をも含み得る。前記シール材料は、前記1または複数の軸方向に面する表面に対しても配置され得る。
一実施例において、前記機械的構造の前記1または複数の軸方向に面する表面は、前記環状本体部の前記シール部分上の軸方向突部上に設けられ得る。
一実施例において、前記シール材料は、前記環状本体部を通って半径方向に互いに対して一体的に接続された半径方向内側シールと半径方向外側シールとを画定し得る。
一実施例において、パイプ継手アセンブリは、第1端部と第2端部との間の長さ部分を有するポリマーパイプを備え、前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する鐘型(ベル型)端部である。挿入デバイスが、前記第2端部内に受容されており、シール部分を有する環状本体部と、当該シール部分によって担持されたシール材料と、を有している。前記シール材料は、前記本体材料よりも剛性が低く、接続構造によって前記環状本体部に機械的に接続されている。スピゴット端部を有する(もう1つの)パイプが、前記ポリマーパイプの前記第2端部内に設置される。
一実施例において、パイプ継手アセンブリは、前記環状本体部のスプライン部分によって一体的且つ弾性的に担持され前記本体材料から形成されたスプラインと、前記パイプの前記スピゴット端部の外径上のスプライン溝と、を備え得る。前記スプラインは、前記スプライン溝内に着座し得て、前記ポリマーパイプに接続された前記パイプを軸方向に保持し得る。
一実施例において、前記スプラインは、前記スピゴット端部を前記ポリマーパイプの前記第2端部内に取り付けることを許容するために、前記スピゴット端部によって半径方向外側に移動されるように構成され得る。前記スプラインは、前記スプライン溝と整列される時に半径方向内側に移動して前記スプライン溝内に着座するように構成され得る。
一実施例において、前記ポリマーパイプ、前記(もう1つの)パイプ、及び、前記挿入デバイスは、各々が完全に非金属であり得る。
一実施例において、前記シール材料は、前記ポリマーパイプの内面に接触する外側シールを形成し得て、前記パイプの前記スピゴット端部の外面に接触する内側シールを形成し得る。
一実施例において、前記外側シールは、前記シール部分の半径方向外面に配置され得て、前記内側シールは、前記シール部分の半径方向内面に配置され得て、端部シールが、前記シール部分の端部を取り囲み得る。前記内側シール、前記外側シール及び前記端部シールは、前記機械的構造の少なくとも一部を画定し得る。
一実施例において、前記シール材料は、前記環状本体部を通る複数の貫通孔、ギャップ(間隙)及び/またはスロットを介して、当該環状本体部を貫通し得る。
一実施例において、前記貫通孔、間隙及び/またはスロットは、軸方向に主要部分とシール部分との間にある前記環状本体部の一部内に形成され得る。
一実施例において、パイプ継手アセンブリは、前記挿入デバイスの前記環状本体部によって形成された第1スプライン溝と、前記パイプの前記スピゴット端部の外径上の第2スプライン溝と、を備え得る。スプラインが、前記第1及び第2スプライン溝と軸方向に整列される時にそれら内に着座し得て、前記ポリマーパイプに接続された前記パイプを軸方向に保持し得る。
本発明の目的、特徴及び利点は、図面と併せて以下の説明を読むことで明らかになるであろう。
図1は、本開示の教示に従って構成されたパイプ継手アセンブリの一実施例の斜視図を示す。
図2は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスを含む図1のパイプ継手アセンブリの分解図を示す。
図3は、図2のパイプ継手アセンブリの3-3線断面図を示す。
図4及び図5は、図2のパイプ継手アセンブリの挿入デバイスの対向する斜視図を示す。 図4及び図5は、図2のパイプ継手アセンブリの挿入デバイスの対向する斜視図を示す。
図6は、図4及び図5の挿入デバイスの分解図を示す。
図7は、図4の挿入デバイスの7-7線断面図を示す。
図8乃至図11は、組み立てられる進行段階での図3のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図8乃至図11は、組み立てられる進行段階での図3のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図8乃至図11は、組み立てられる進行段階での図3のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図8乃至図11は、組み立てられる進行段階での図3のパイプ継手アセンブリの図を示す。
図12は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の一部の拡大断面図を示す。
図13は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の一部の拡大斜視断面図を示す。
図14は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の一部の拡大斜視断面図を示す。
図15は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスを含む、図1のそれと同様の、パイプ継手アセンブリの分解図を示す。
図16は、図15のパイプ継手アセンブリの16-16線断面図を示す。
図17及び図18は、図15のパイプ継手アセンブリの挿入デバイスの対向する斜視図を示す。 図17及び図18は、図15のパイプ継手アセンブリの挿入デバイスの対向する斜視図を示す。
図19は、図17及び図18の挿入デバイスの、スプラインを除いた、環状本体部及びシール材料の斜視図を示す。
図20は、シール材料を除いた、図17及び図18の挿入デバイスの環状本体部の図を示す。
図21は、図17の挿入デバイスの21-21線断面図を示す。
図22至図25は、組み立てられる進行段階での図16のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図22至図25は、組み立てられる進行段階での図16のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図22至図25は、組み立てられる進行段階での図16のパイプ継手アセンブリの図を示す。 図22至図25は、組み立てられる進行段階での図16のパイプ継手アセンブリの図を示す。
図26は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の一部の拡大斜視断面図を示す。
図27は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の一部の拡大斜視断面図を示す。
図28は、図27の挿入デバイスの、シール材料を除いた、環状本体部の側面図を示す。
図29は、図28の挿入デバイスの環状本体部及びスプライン部分の拡大斜視断面図を示す。
図30は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図31は、図30の挿入デバイスの、シール材料を除いた、環状本体部を示す。
図32は、図30の挿入デバイスの環状本体部の一部の拡大斜視図を示す。
図33は、図32の挿入デバイスの一部の拡大断面図を示す。
図34は、パイプ鐘型化(ベリング)プロセス用のマンドレルの一例の斜視図を示す。当該マンドレルは、本明細書に開示されるような挿入デバイスに適合するための真空ポートを含むように修正され、当該マンドレルは本開示の教示に従って構築される。
図35は、マンドレルアセンブリ、すなわち、図34のマンドレルを含む組み立てられた状態のべリングツールアセンブリ、の斜視図を示す。挿入デバイスがその上に取り付けられている。
図36は、図35のマンドレルアセンブリの長手方向断面図を示す。
図37は、図36のマンドレルアセンブリの真空ポートの斜視断面図を示す。
図38は、図25のパイプ継手アセンブリの断面図を示す。
図39乃至図41は、本開示の教示による、パイプの鐘型端部と挿入デバイスの別の例とを組み込んだパイプ継手アセンブリの一部の拡大断面図を示す。
図42は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図43は、図42の挿入デバイスの拡大斜視断面図を示す。
図44は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図45は、シール部分を除いた、図44の挿入デバイスの環状本体部の斜視図を示す。
図46は、図44の挿入デバイスの断面図を示す。
図47は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図48は、図47の挿入デバイスの断面を示す。
図49は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図50は、図49の挿入デバイスの断面を示す。
図51は、シール材料が除かれた、図49の挿入デバイスの環状本体部の斜視図を示す。
図52は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図53は、図52の挿入デバイスの断面を示す。
図54は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図55は、シール部分が除かれた、図54の挿入デバイスの環状本体部の斜視図を示す。
図56及び図57は、図54の挿入デバイスの異なる断面を示す。 図56及び図57は、図54の挿入デバイスの異なる断面を示す。
図58は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの環状本体部の別の例の斜視図を示す。
図59及び図60は、図58の環状本体部を利用した挿入デバイスの異なる部分での断面図を示す。 図59及び図60は、図58の環状本体部を利用した挿入デバイスの異なる部分での断面図を示す。
図61は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの環状本体部の別の例の斜視図を示す。
図62及び図63は、図61の環状本体部を利用した挿入デバイスの異なる部分での断面図を示す。 図62及び図63は、図61の環状本体部を利用した挿入デバイスの異なる部分での断面図を示す。
図64は、図47及び図48のそれと同様の、別の挿入デバイスの断面を示す。
図65は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図66は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイスの別の例の斜視図を示す。
図67は、図65及び図66の挿入デバイスの断面を示す。
本開示は、パイプ継手挿入デバイス、パイプ継手アセンブリ、及び、そのような挿入デバイス及びパイプ継手アセンブリを製造及び組み立てる方法、の様々な実施形態及び実施例を説明して図示する。開示される実施形態は、従来の既知のパイプ継手部品及び解決策に伴う前述及び/または他の問題及び欠点を解決または改善する。開示される実施形態及び実施例の目的、特徴及び利点は、本開示を読むことによって、当業者に明らかになるであろう。
図面が参照されて、図1乃至図3は、本開示の教示に従って構成されたパイプ継手アセンブリの一実施例100を示す。この例では、パイプ継手アセンブリ100は、当該パイプ継手アセンブリにおいて互いに結合された2本のパイプを有する。当該2本のパイプのうちの第1パイプ102が、雄型端部またはスピゴット104を有しており、それは、第1パイプの長さの大部分のそれらと本質的に合致する、内径(ID)、壁厚及び外径(OD)を有し得る。前記2本のパイプのうちの第2パイプ106が、鐘型端部(belled end)108または雌型端部またはソケットを有し、そこに第1パイプ102の雄型端部またはスピゴット104が受け入れられている。第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108は、第2パイプの長さの大部分のそれらと比較して、また、第1パイプ102の雄型端部またはスピゴット端部104のそれらと比較して、より大きな内径及び外径を有するように形成または鐘型付け(ベル化)され得る。
以下でより詳細に説明されるように、第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108はまた、本開示の教示に従って構成された挿入デバイス110-1を含むように形成されている。この例の挿入デバイス110-1は、パイプ継手アセンブリ100における第1パイプ102と第2パイプ106との間に設置される。挿入デバイス110-1は、カートリッジ、挿入カートリッジ、スプライン形成器(多くの例において)、溝形成器(幾つかの例において)、シールカートリッジ(多くの例において)、スプラインインサート(多くの例において)、シールインサート(多くの例において)、または、他の適切な用語、と呼ばれ得る。図2及び図3を参照して、一実施例では、1または複数の溝112が、第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108の内面114に形成され得る。パイプ内面114上の1または複数の溝または凹部112は、以下に更に説明されるように、第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108を形成する際の鐘型化(ベリング)処理中に形成され得る。これに代えて、1または複数の溝または凹部112は、第2パイプ106の内径の内面114に切り込みとして設けられ得る、あるいは、他の態様でレースとして形成され得る。いずれの場合も、挿入デバイス110-1は、パイプ継手アセンブリ100において、第1パイプ102の外径の外面116と第2パイプ106の内径の内面114との間に配置される。
本明細書に開示され説明される実施形態では、挿入デバイス110-1は、当該挿入デバイスの一体化部分としてスプライン118を作成しているか、または、作成するように実装されていて、当該スプライン118がパイプ継手アセンブリ100において2つのパイプを互いに連結している。この実施形態及び本明細書に開示され説明される他の多くの実施形態における挿入デバイス110-1はまた、パイプ継手アセンブリ100において2つのパイプ102、106間にシール119を提供及び形成するように構成されている。この実施例及び本明細書に開示及び説明される他の実施形態における挿入デバイス110-1は、2つのパイプ102、106の間にシールを形成し、且つ、2つのパイプを互いに係止するためのスプラインを形成する。パイプ継手アセンブリ100の開示された実施例または実施形態において、挿入デバイス110-1の態様は修正され得る。また、以下に開示及び説明される挿入デバイスの代替的な実施形態に従って、当該デバイスは置換され得る。
図4乃至図7は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイス110-1の様々な図を示す。この実施例では、挿入デバイス110-1は、シール部分122及びスプライン部分124を有する環状本体部120を含む。この実施例では、シール部122は、大部分が、環状本体部120の先端部126とスプライン部分124との間の空間である。環状本体部120は、一般に、周面と、リング状または環状の中心に画定される軸(軸線)と、を有する環状または円筒状の形状を有する。この実施例では、環状本体120のスプライン部分124は、モノリシック挿入デバイス構造の一体化部分として、スプライン118を形成している。スプライン118は、挿入デバイスの軸に対して半径方向に弾性的に移動するように構成されている。シール材料Sが、環状本体部120に対して、同時成形され、インサート成形され、デュアル成形され、あるいは、他の態様で成形されて、挿入デバイス110-1が形成されている。この実施例では、シール材料は、モノリシック挿入デバイス構造の一体化部分としてシール119を形成するように構成されている。当該実施例の挿入デバイス110-1及び他の代替例の挿入デバイスについての詳細が、以下で更に説明される。
挿入デバイス110-1は、パイプ106の雌型端部または鐘型端部108内に事前配置または事前設置され得る。他の実施例では、挿入デバイスは、パイプ106の雌型端部または鐘型端部108の溝、レース、凹部などの中に挿入され得る。このような設置方法が、以下で更に説明される。第1パイプ102のスピゴット端部104は、外径面116にスプライン溝128を有するように形成されている。挿入デバイス110-1を含んで、開示される実施例の多くでは、挿入デバイスは、スプライン118とシール119との両方を生成するモノリシック構成要素すなわち一部品構成要素を提供するように構成されており、パイプ継手アセンブリ100内で別個のシール及びスプライン部品を必要としない。これは、パイプ継手アセンブリに必要とされる構成要素のコスト及び複雑さを軽減し、パイプ継手アセンブリを形成するために必要なアセンブリプロセスを簡素化する。
図8乃至図11は、組み立ての様々な段階で、図1乃至図3のパイプ継手アセンブリ100を示している。挿入デバイス110-1は、雌型端部または鐘型端部108における第2パイプ106の内径(ID)内に常駐している。パイプ継手アセンブリ100を組み立てるために、図8乃至図10に示されるように、第1パイプ102のスピゴット端部104が第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108内に挿入されて、軸方向内方に押される。スピゴット104の遠位端部132が、第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108内の角度付(傾斜付)壁134またはストッパに当接し得る。遠位端部132、角度付壁134、スプライン118及びスプライン溝128の位置決めは、図11に示されるように、パイプ102の遠位端部132が角度付壁134に対して底当たるか当接する時にスプライン118とスプライン溝128とが自動的に互いに整列(位置合わせ)されるように構成され得る。
この実施例では、スプライン118は、角度付面またはテーパ状面136を有し、それは、半径方向内側に面していて、第1パイプの挿入を許容するように角度付けられているまたは傾斜付けられている。第1パイプ102が第2パイプ106内に押し込まれると、図9及び図10に示されるように、スプライン118が、テーパ状面136と第1パイプ102の外径(OD)面116との間の接触によって、半径方向外側に弾性的に付勢される。完全に挿入された位置に達すると、あるいは、スプライン溝128とスプライン118とが互いに整列(位置合わせ)されると、スプライン118はスプライン溝128内に弾性的に撤退する。図11に示されるように、スプライン118はまた、2つのパイプ102、106を互いに係止して、2つのパイプが引き離されるのを防止するように構成されている。この実施例では、スプライン118は、スプライン溝128内に位置して当該溝の軸方向面に当接する自由端部138を有している。スプライン118はまた、第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108の内径面114の溝または凹部112のうちの1つのストッパ面に当接し得る反対側のストッパ端部140をも有する。2つのパイプ102、106が引き離されそうな時、溝128内の軸方向面がスプライン118の自由端部138に対して力を適用する。これにより、スプライン118のストッパ端部140と、第2パイプ106の内径面114上の溝または凹部112のストッパ面と、の間に強固な接触が生成され、2つのパイプの分離が防止される。
図1乃至図11の実施例では、スプライン118は、挿入デバイス110-1の一部として作成され、細長いプラスチック製のストリップタイプのスプラインを擬態してそれに置き換わる。そのようなスプラインは、2つのパイプの重複端部の対応する溝によって形成される空間内に挿入されていたか、あるいは、第2パイプ部分の雌型端部の孔を介して対応する溝の空間内に挿入されていたであろう。開示される挿入デバイスの実施例の一体化スプラインは、そのような個別のスプライン部品を置き換える。開示される実施例の一体化スプラインは、依然として、2つのパイプ部分が互いに対して軸方向に分離されることを防止することによって、2つのパイプを互いに連結する。開示される実施例では、スプラインは、以下に更に説明されるように、周方向に拡張可能及び収縮可能である。
挿入デバイスの詳細は、記載される説明を読んで本明細書に開示され説明される様々な実施例を検討することによって明らかになる通り、本開示の精神及び範囲内で変更可能である。前記の実施例では、挿入デバイス110-1は、環状本体部を形成する比較的硬いまたは剛性の本体材料を含む。また、それは、環状本体部に接合されるか、接続されるか、または保持される、異なる剛性の、より硬くない、より柔らかい、またはより剛性が低い、シール材料Sを含む。
一実施例では、環状本体部120はポリマーから形成され得る。幾つかの実施例では、ポリマーは、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、アセタール、デルリン、ナイロン、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)、等のうちの少なくとも1つであり得る。他の実施例では、ポリマーは、ガラス、カーボン、繊維、タルク、構造充填剤、等の少なくとも1つの強化材料または強化繊維を含み得る。一実施例では、環状本体部は、約1E9N/m2~約4E9N/m2の範囲の弾性率を有し得る。環状本体部は、軸(線)、内径、及び、外径を含み得る。環状本体部120は、図4、図5及び図7の各々に図示されるような軸方向長さを有し得る。
一実施例では、シール材料Sは、エラストマーであり得る。シール材料もまた、円筒状、環状、または、リング状に形成されており、環状本体部120と同軸である。幾つかの実施例では、シール材料は、環状本体部の軸方向端部に接続され得る。他の実施例では、シール材料は、環状本体部を通って延在し得て、あるいは、環状本体部の周囲に形成されたポケット内に受容され得る。これらの様々な実施形態が、記載される説明及び図面を通じて開示される。シール材料の一部は、パイプ継手アセンブリ内に液密シールを形成するために、挿入デバイスの内径表面、挿入デバイスの外径表面、または、それらの両方、に露出され得る。幾つかの実施例では、エラストマーなどのシール材料は、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、IR/SBRブレンド、ニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、バイトン、等のうちの少なくとも1つで形成され得る。幾つかの用途では、シール材料は、プラスチックパイプ継手用のエラストマーシールに関するASTM規格F477の化学適合性要件を満たし得るエラストマーであり得る。一実施例では、当該シールは、環状本体部よりも剛性が低く、約40ショアA~約80ショアAの範囲の硬度を有し得る。
図4乃至図7に示されるように、この実施例の挿入デバイス110-1は、当該挿入デバイスの一部として一体化スプライン118を担持している。この実施例では、スプライン118は、環状本体部120のスプライン部分124の一部として設けられており、挿入デバイスの環状本体部と同一材料の連続部分として形成され得る。シール材料Sは、環状本体部120及びスプライン118に対して、インサート成形またはデュアル成形され得る。スプライン118は、挿入デバイス110-1の周りで最終的に互いから周方向に分離された2またはそれ以上のスプラインセグメント118aを有して形成され得る。従って、スプライン部分は、挿入デバイスの設置及び使用中、必要に応じて、直径が拡大または縮小され得る。スプライン118は、最小限の接続部分のみを介して、環状本体部120の残部である主要部分すなわち先端部分126に接続され得る。例えば、1または複数の軸方向ブリッジ142が、先端部分26とスプライン118との間に延在し得て、スプラインセグメント118aは、壊れやすいまたは脆弱な接続144によって周方向に接続され得る。軸方向ブリッジも、同様の壊れやすいまたは脆弱な接続(図示せず)によってスプライン118に接続され得る。挿入デバイス110-1の形成中、環状本体部120は、1つの一体化部品であり得る。挿入デバイス110-1の設置中、これらの脆弱な接続144は、(敢えて)壊れるように構成され得て、それによって、環状本体部120の残部に対して半径方向に移動するようにスプライン118及びスプラインセグメント118aを解放し得る。
この実施例では、図7に示されるように、スプライン118は、環状本体部120の主要部すなわち先端部126とは反対側のシール材料Sの軸方向端において、シール材料Sに接続されている。従って、スプライン118は、シール材料Sの可撓性により、半径方向に弾性的に移動可能であり得る。この実施例では、スプライン118は、シール材料Sに対して片持ち梁状となっており、半径方向外側方向に屈曲可能または回動可能である。この実施例では、スプライン118は、シール材料Sに接続され環状本体部120の先端部126に向いた基端部146を有する断面J字状をなしている。スプライン118はまた、ストッパ端部140を画定する湾曲部分と、当該湾曲部分から延在して自由端部138で終端する脚部と、を有する。応力がかかっていない状態、すなわち、静止位置または自然位置(図3及び図7を参照)では、脚部は、環状本体部120及びシール材料Sに対して半径方向内側にある角度で延びており、且つ、環状本体部120に向かって軸方向に概ね戻るように延びている。当該脚部は、自由端部138すなわち係止端部で終端している。当該脚部の傾斜した内向き面は、スプライン118のテーパ状、角度付、または傾斜状の面136を画定し、スプラインがスピゴットの外径上のスプライン溝内にスナップ嵌めされるまでの第2パイプの鐘型端部内へのスピゴットの挿入を許容する。
2またはそれ以上のスプラインセグメント118aへのスプライン118の周方向の分離は、この実施例のスプライン部分(各スプラインセグメント)が半径方向外側に回動して拡張することを許容する。スプラインセグメントの数は、2個のセグメント(スプライン部分の周の半分)から、16個の異なるセグメント等の、任意の数のより小さなセグメントまで、変更可能である。本明細書に開示される挿入デバイス110-1は、環状本体部120(シール部分122及びスプライン部分124を含む)、スプライン118、及び、シール材料Sを含むが、特定の材料ないし材料タイプに限定されることは意図されていない。環状本体部とシールとの両方の材料は、本開示の範囲内で変更可能であり、本明細書で言及された限定的な実施例から変更可能である。この実施例では、シール材料は、スプラインが環状本体部の残部すなわち主要部分に対して移動することを許容するのに十分な弾性を有している。
挿入デバイスの実施形態は、PVCパイプまたはPVCパイプ継手の端部などの、ポリマーチューブの内部、すなわち、開示される実施例では第2パイプの内部、に設置されるように構成されている。更に、幾つかの実施形態では、設置される挿入デバイスは、パイプ継手アセンブリに1または複数のシールを形成し得る。図1乃至図11を参照して、幾つかの実施例では、シール材料は、挿入デバイス110-1と第2パイプ106の内径面114との間にシール148を形成するように構成され得る。シール材料Sは、環状本体部120の外径面に露出されてシール148を形成して第2パイプの鐘型端部の内径面114に接触する部分を有し得る。開示される様々な実施例において、挿入デバイス110-1は、当該挿入デバイスと、別のパイプまたは継手の外径面116(すなわち、図1乃至図11の第1パイプのスピゴット端部)と、の間にシール119を形成するように構成され得る。
一実施例では、挿入デバイスが第1パイプと第2パイプとの間のパイプ継手アセンブリ内に設置される時、1または複数のシールは、液密シールを形成するためにある程度の圧縮を受ける可能性がある。一実施例では、シール部分は、約10%~約35%の圧縮率を受ける可能性がある。この比率は、パイプ継手の配置が異なれば、異なり得るし、所与の挿入デバイスの特定のシール部分及び環状本体部の形態に依存し得る。本明細書で使用される場合、圧縮率とは、パイプ継手アセンブリ内での使用中に非圧縮状態から圧縮状態に形状が変化するシール部品のパーセンテージとして定義され得る。
幾つかの実施例では、挿入デバイスは、広範囲のパイプ直径に合わせてサイズ決定され得る。この範囲は、外径約3インチ~外径約48インチの間であり得るが、他のサイズも確かに可能である。更に、挿入デバイス及びシール部分の軸方向の長さも、広範囲のサイズ内で変更可能である。一実施例では、挿入デバイスまたはシール部分は、約0.125インチ~約3インチの軸方向長さを有し得る。
幾つかの実施例では、環状本体部は、当該環状本体部または挿入デバイスの他の部分に対して半径方向外側に突出する、少なくとも1つ、場合によっては2つ以上、の別個の部分を有し得て、挿入デバイスの外径面に対して見られる時に1または複数の「丸こぶ(hump)」を画定し得る。このような実施例におけるそのような環状の「丸こぶ」部分は、モノリシックまたは単一の環状本体部の一部として一体的に形成され得る。
この実施例には図示されていないが、以下に更に説明されるように、環状本体部にスプライン溝部分を形成するために、1つの環状部分または「丸こぶ」が設けられ得る。スプライン溝部分は、半径方向内側に面し、環状本体部の周囲に延在する環状スプライン溝を画定し得る。環状スプライン溝は、第1パイプ102の第2パイプ106への設置を許容するようにパイプ継手アセンブリ100を組み立てる時に、スプライン118を受け入れるための部分、すなわち、少なくともスプラインの半径方向外側への動きに適応する(当該動きを収容する)ための部分を生成し得る。係止空間の他の部分は、図2並びに図8乃至図11に示されて前述されたように、第1パイプ102の外面または外径面116に形成されたスプライン溝128によって生成され得る。
また、図1乃至図11の実施例のように、環状本体部120の環状の丸こぶ部分は、シール材料Sと一致するように設けられ得る。挿入デバイスのシール材料は、シール148等において、丸こぶを形成するように、構成され得る。開示される実施例では、環状本体部は、当該本体部の軸方向に、前述の1または複数の丸こぶ等の、半径方向高さに少なくとも1つの変化を生成する断面輪郭、を有するように形成され得る。これは、パイプ継手アセンブリの長さに沿った所望の軸方向位置ないし長さ方向位置に挿入デバイスを位置決めして、第2パイプの雌型端部または鐘型端部に対して所望の軸方向位置に挿入デバイスを保持するのに役立つ、ための軸方向の位置決め及び係止の機構を生成することが予定される。
開示される実施例の少なくとも幾つかでは、接続部分が、環状本体部120のシール部分122とスプライン部分(及び任意選択的にスプライン溝)124とを結合するものとして定義され得る。当該接続部分は、環状本体部上の隣接するシール部分及びスプライン部分の径方向高さ寸法よりも短い径方向高さ寸法を有し得る。従って、挿入デバイスの外面は、環状のシール部分とスプライン部分との間の接続部分によって画定される谷部を伴うM字状の形状を有し得る。これにより、第2パイプの鐘型端部の内面は、当該雌型端部または鐘型端部内において対応するM字状の二重挿入凹部または二重溝112を有するであろう。設置時には、挿入デバイスは、挿入凹部内に入れ子にされるかまたは着座されて、第1パイプと第2パイプとの間に捕捉される。挿入デバイスの外径面と、第2パイプの鐘型端部の内径面上の挿入凹部と、の対応する(対応し合う)形状が、当該パイプ継手アセンブリが組み立てられる時、挿入デバイスを位置決めし、且つ、挿入デバイスを軸方向に所定位置に保持する。図1乃至図11の実施例では、環状本体部は単一の「丸こぶ」のみを有する。従って、第2パイプの鐘型端部が形成される時、当該鐘型端部は内径面上に単一の挿入凹部のみを有するであろう。
挿入デバイスの環状本体部、シール材料、及び、スプライン、の形状及び形態は、本明細書に示され説明された実施例から変更可能であり、依然として意図された通りに機能し得る。環状本体部の環状シール部分及びスプライン部分(及び任意選択的な接続部分)は、各々、他の部分から独立して、それら自身の特有のサイズ、形状及び形態を有し得る。各部分は、他の部分の形状とは無関係に、開示された実施例の形状のいずれを取ることもできる。シール及びシール材料はまた、サイズ、形状及び形態において、本明細書に開示され説明された実施例から変更可能である。
図4乃至図7は、本開示の教示に従って構成された一実施例の挿入デバイス110-1を示す。シール材料Sは、環状本体部120のシール部分122または先端部分126の縁部に同時成形(コモールド)されている。シール材料Sは、半径方向内側に突出する突出内側シール119またはシール要素を有しており、それは、第1パイプ102の雄型端部すなわちスピゴット端部104の外径面114に接触してそこにシールを形成するようなサイズ及び構成とされている。シール材料Sはまた、環状本体部120のシール部分122から半径方向外側に突出する突出外側シール148またはシール要素を有しており、それは、第2パイプの雌型端部または鐘型端部108の内径面116に接触してそこにシールを形成するようなサイズ及び構成とされている。この実施例では、外側シール148の半径方向外側高さは、環状シール部分122の半径方向外側高さよりも大きい。もっとも、外側シール148は、環状本体部の最大半径方向高さよりも半径方向内側の位置で第2パイプの鐘型端部に接触するように形成されてもよい。更に、内側及び外側シール119、148の各々は、当該シールと接触するパイプ表面に対して液密シールを形成するのに役立つべく、1または複数のリブ150、あるいは、他のそのような構成、を有し得る。各シール119、148は、複数のそのようなリブ150を含み得て、当該リブ150は、挿入デバイス110-1の周りで周方向に延在し得て、シールの各々の上で互いから離間され得る。
図4乃至図7の実施例では、シール材料Sは、環状本体部120の内径面及び外径面の両方にオーバーモールドされ得て、環状本体部のシール部分122の開口、孔またはギャップ(間隙)を通過し得て、シール材料Sが挿入デバイスの外径面と内径面との両方に露出され得る。シール材料Sは、内外シール119、148を画定するシール材料の部分からスプライン118に向かって軸方向に延在する接続部分152を含む。接続部分152は、スプライン118に結合し、スプライン118のための弾性のあるカンチレバーとして機能する。シール材料Sの接続部分152は、第2パイプの鐘型端部の形成中(以下参照)、及び、第1パイプのスピゴット端部を鐘型端部内へ設置してパイプ継手アセンブリを形成する間、スプライン118が回動される時に、撓み得るし、あるいは、屈曲し得る。
前述されたように、一実施例では、環状本体部120の2つの環状部分、すなわち、シール部分122ないし先端部分126とスプライン部124とが、2つの環状部分の間に配置された接続部分によって接続され得る。接続部分は、当該接続部分を通る空隙、開口、または穴によって分離または離間された、複数の前述の薄壁軸方向ブリッジ部分142やリブ等として、形成され得る。代替的に、接続部分は、実質的に中実の薄壁連続構造として形成されてもよい。接続部分、ひいてはスプライン部分、の可撓性を許容するために、接続部分を完全に中実の構造とする代わりに、より小さな穿孔または分離が接続部分内に形成されてもよい。接続部分の設計は、コスト、材料使用量、及び/または、重量目標、を達成する必要性に応じて変更可能である。接続部分のサイズ、軸方向長さ、厚さ、等もまた、所与のパイプ継手アセンブリ用途のニーズ(要求仕様)または設計パラメータに依存して変更可能である。もっとも、接続部分は、環状本体部が単一の連続部品として成形され得るように設けられてもよい。更に、接続部分は、シール材料が環状本体部上に形成、結合、または他の態様で成形される時に、スプライン部分が環状本体部のシール部分から離脱可能であるように、脆弱であり得る、あるいは、脆弱部分を含み得る。
他の実施例では、環状本体部は、環状シール部分とスプライン部分とが直接結合されたものを含み得て、従って、接続部分を排除し得る(必須としない)。更に他の実施例では、環状本体部は、単一の環状部分、すなわち、単一の「丸こぶ」のみを含み得る。これらの実施形態の幾つかでは、単一の環状部分は、挿入デバイスのシールの態様または機能と、スプラインの態様または機能と、の両方を促進するように構成され得る。他の実施形態では、単一の環状部分は、スプライン機能またはシール機能のみを含み得る。単一(シングル)の丸こぶ(hump)と二重(デュアル)の丸こぶ(hump)との両方の実施例が、以下に更に開示され説明される。
本開示の教示による挿入デバイスの他の実施例は、本明細書には図示されていないが、シール溝を画定するシール部分を備えた環状本体部を有し得る。シール材料は、シール溝内に着座可能であり(同時成形、デュアル成形、インサート成型、接着、等)、スピゴットの外径面に対して接触してシールするインナーシールを生成し得る。環状本体部は、接続部分に結合されたスプライン部分を有していてもよい。接続部分は、シール部分の一端から軸方向に延在し得て、スプライン部分は、接続部分に結合されるスプラインを有し得る。スプラインは、環状本体部のシール部分に向かって半径方向内側に延びて軸方向に戻る脚部を有し得る。この実施例では、スプラインまたは脚は、接続部分に対して鋭角に配向され得る。当該脚部またはスプラインは、図1乃至図11の実施例と同様に、回動または屈曲し得る。もっとも、可撓性は、接続部分、及び/または、接続部分と脚部またはスプラインとの間の角度付き結合、によって提供されてもよい。スプライン溝部分が、接続部分の内面と脚部またはスプラインとの間に画定され得て、それらはスプライン溝部分の方向に撓むまたは屈曲することができる。更に、環状本体部は、スプラインがセグメント状に(分割して)設けられ、シール部もセグメント状に(分割して)設けられるように、形成され得る。図1乃至図11の実施例と同様に、スプラインまたは脚部の自由端は、係止要素を画定し得て、スプラインまたは脚部の角度付き内向き面は、アセンブリまたは挿入用のランプ部を画定し得る。
別の実施例(図示せず)では、挿入デバイスは前述の代替的な実施例と同様であり得るが、スプラインが環状本体部のシール部分とスプライン部分との間の薄壁の接続部分に接合された物体(要素)である。スプライン物体は、一方の側で係止要素を画定し、他方の側でスピゴットの設置を許容する角度付き傾斜面を画定するように、形成され得る。スプラインは、薄壁の接続部分を曲げることによって、環状本体部に対して回動または屈曲するように構成され得る。
図12及び図13は、更なる修正を含みながら、前述の片持ち式または旋回式のスプラインの実施例の特徴を組み合わせた更なる代替的な実施例の挿入デバイス110-2、110-3示す。これらの実施例でも、スプライン160は、一方の側に係止面162を有し、他方の側に角度付き傾斜面164を有する物体(要素)である。各実施例のスプライン160は、係止面162側から延びるアーム166を有している。図12の挿入デバイス110-2では、シール材料Sの可撓性部分にアーム166が結合されている。図13の挿入デバイス110-3では、環状本体部の径方向延在部分にアーム166が結合されている。各実施例において、環状本体部は、シール材料Sから(110-2)または環状本体部の径方向延在部分167(110-3)から環状本体部のスプライン部分170まで軸方向に延在する接続部分168をも有する。スプライン部分170のストッパ部172が、接続部分168の自由端に接合されている。ストッパ部172は、軸方向ストッパ面174及び半径方向ストッパ面176を形成するスプライン160に面する直角凹部を有する。スプライン160の自由隅は、パイプ継手アセンブリの2つのパイプが引き離される時に、軸方向ストッパ面176及び半径方向ストッパ面174を圧迫し得る。ストッパ面174、176は、スプライン160がパイプ継手アセンブリの雄型パイプの溝から外れることを防止するのに役立ち、接続を保持するのに役立つ。また、スプライン部分170のストッパ部172とシール材料Sとの間であって、接続部168の径方向内向き面上に、環状本体部のスプライン溝部178が画定されている。スプライン160は、マンドレル上に設置される時、または、スピゴットが挿入される時、アーム166を介してスプライン溝部分178に向かって半径方向外側に弾性的に回動し得る。この実施例でも、スプラインと接続部分とは、セグメントとして形成され得る。
図14は、本開示の教示に従って構築された挿入デバイス110-4を示す。挿入デバイス110-4は、図12の挿入デバイス110-2と非常に似ており、スプライン160はアーム166を介してシール材料Sに接続されて、スプライン160に可撓性と弾性とを与えている。一方、この実施例では、挿入デバイス110-4の環状本体部が接続部分168を含まず、スプライン溝部178を有していない。代わりに、スプライン部分170は、前述及び更に後述されるように、軸方向ブリッジ部分(図示せず)を介して、環状本体部のシール部分または他の部分に接続され得る。スプライン160は、環状本体部のスプライン部分とシール材料Sとの間の空間内で径方向に移動可能である。
当業者には明らかであるように、前述の実施例は、本開示の精神及び範囲内で修正され得る。スプライン、シール材料、シール部分及びスプライン部分を含む環状本体部、の構造の詳細は、変更され得る。これらの実施例のスプラインは、本開示の範囲内で、シール材料、本体材料、またはそれらの両方、を使用して生成され得る、弾性回動動作または片持ち曲げ動作、によって半径方向に移動可能である。様々な開示された実施例及び他の実施例の形状、サイズ、材料、及び形態は、本発明の概念の範囲内で変更され得る。
図15及び図16は、本開示の教示に従って構成された別の実施例のパイプ継手アセンブリ180を示す。この実施例では、パイプ継手アセンブリ180は、当該パイプ継手アセンブリにおいて互いに結合された2つのパイプ102、106を有する。第1パイプ102は、雄型端部またはスピゴット104を有し、第2パイプ106は、第1パイプ102の雄型端部またはスピゴット104が受け入れられる鐘型(belled)端部108または雌型端部またはソケットを有する。パイプ102、106、並びに、それらの構造及び配置は、図1乃至図3を参照して前述されたたものと同一であり得る。
本開示の教示に従って構成された別の実施例の挿入デバイス110-5は、やはり、前述と同様の態様で、パイプ継手アセンブリ180内において、第1パイプ102の外径の外面116と第2パイプ106の内径の内面114との間に設置される。挿入デバイス110-5は、やはり、挿入デバイスの一体化部分としてスプライン182を作成するか、作成するように実装され、パイプ継手アセンブリ180において2つのパイプを一緒に連結する。この実施例の挿入デバイス110-5はまた、パイプ継手アセンブリ180において2つのパイプ102、106の間にシール119、148を形成し、2つのパイプを互いに係止するためのスプライン182を形成する。
図17乃至図21は、本開示の教示に従って構成された挿入デバイス110-5の様々な図を示す。この実施例では、挿入デバイス110-5は、シール部分186及びスプライン部分188を有する環状本体部184を備える。この実施例では、シール部分186は、環状本体部184の先端部分190を含むが、やはり大部分は、先端部分とスプライン部分188との間に配置された軸方向の空間である。環状本体部184もまた、円周及び軸(線)を有する略環状または円筒状の形状である。この実施例では、環状本体部185のスプライン部分188も、モノリシック挿入デバイス構造の一体化部分としてスプライン182を形成している。スプライン182は、やはり、挿入デバイスの軸に対して半径方向に弾性的に移動するように構成される。シール材料Sが、環状本体部184に成形されて、挿入デバイス110-5が形成される。
この実施例では、シール材料Sは、モノリシック挿入デバイスの一体化部分として内径シール119及び外径シール148を形成する。この実施例では、挿入デバイス110-5のスプライン182にも、シール材料Sが接着されている。図21に示されるように、シール材料Sは、シール119、148から環状本体部のスプライン部分188まで延びる接続部分189を有している。接続部分189の自由端が、スプライン部分188にしっかりと接着されており、近位端は、シール119、148のシール材料と一体的である。接続部分189の半径方向内向き面は、また、スプラインセグメント182aの半径方向外向き面に接着されている。
図17乃至図21に示されるように、先端部分190は、複数の軸方向ブリッジ部分192を介してスプライン部170に接合され得る。これらのブリッジ部分192は、破断可能ないし脆弱な接続ではなく、永久的なブリッジであり得て、一体化された環状本体部184を形成し得る。この実施例のスプライン182は、やはり複数のスプラインセグメント182aを含み得る。スプラインセグメント182aの周方向端部は、当該スプラインセグメントをブリッジ部分192に接続する脆弱な接続部194を含み得る。この実施例では、環状本体部184は、スプラインセグメント182aに付与される任意選択的な特徴も有する。各スプラインセグメント182aは、各周端から突出する一体のボス196を含み得る。隣接する軸方向ブリッジ部分192は、そこから円周方向に突出し、ボスから離間しているがボスに隣接するストッパ突起198を含み得る。スプラインセグメント182aと環状本体部184の残部との間の脆弱な接続部194は、ボス196とブリッジ部分192との間、または、ストッパ突起198とセグメントの周方向端との間、にあり得る。ボス196及びストッパ突起198は、パイプ継手アセンブリ180が組み立てられている時に、スプラインセグメント182a、ひいてはスプライン182、の軸方向の移動を制限するように位置決めされ得る。パイプ102がパイプ106に押し込まれると、ボス196がストッパ突起198のストッパ面に当接し、スプライン182に接合されたシール材料Sの接続部189に過度の応力が加わるのを防止する。
挿入デバイス110-5は、パイプ106の雌型端部または鐘型端部108内に事前配置または事前設置され得て、あるいは、自動プロセスなどを通じてパイプ106の雌型端部または鐘型端部108の溝、レース、凹部などの中に挿入され得る。図22乃至図25は、組み立ての様々な段階で、図15及び図16のパイプ継手アセンブリ180を示している。挿入デバイス110-5は、やはり、雌型端部または鐘型端部108における第2パイプ106の内径内に常駐している。パイプ継手アセンブリ180を組み立てるために、図22乃至図24に示されるように、第1パイプ102のスピゴット端部104が第2パイプ106の雌型端部または鐘型端部108内に挿入されて、軸方向内方に押される。遠位端部132、角度付壁134、スプライン182及びスプライン溝128の位置決めは、やはり、図25に示されるように、パイプ102の遠位端部132が角度付壁134に対して底当たるか当接する時にスプラインとスプライン溝とが自動的に互いに整列(位置合わせ)されるように構成され得る。
この実施例では、スプライン182は、角度付面またはテーパ状面200を有し、それは、半径方向内側に面していて、第1パイプ102の挿入を許容するように角度付けられているかまたは傾斜付けられている。第1パイプ102が第2パイプ106内に押し込まれる時、図23及び図24に示されるように、スプライン182は、テーパ面200と第1パイプの外径面116との間の接触によって半径方向外側に弾性的に付勢される。完全に挿入された位置に達すると、あるいは、スプライン溝128とスプライン182とが互いに整列(位置合わせ)されると、スプラインはスプライン溝内に弾性的に後退する。図25に示されるように、スプライン182はまた、2つのパイプ102、106を互いに係止して、2つのパイプが引き離されるのを防ぐように構成される。この実施例では、スプライン182は、スプライン溝128内に存在して、当該溝の軸方向面に当接する軸方向面202を有する。スプライン182はまた、環状本体部184のスプライン部分188上のストッパ面に当接し得る反対側の軸方向ストッパ面204を有する。2つのパイプ102、106が引き離されそうな時、溝128内の軸方向面がスプライン182の軸方向面202に対して力を適用する。これにより、スプライン182のストッパ面204と環状本体部184のスプライン部分188のストッパ面との間に強固な接触が生じて、2つのパイプの分離が防止される。図15乃至図25の実施例では、スプライン182は、挿入デバイス110-5の一部として作成され、細長いプラスチック製のストリップタイプのスプラインを擬態してそれに置き換わる。
前述の実施例では、スプライン182は、シール材料の接続部189の弾性運動を介して半径方向に移動する。スプライン182は、先行する実施例のように回動したり屈曲したりしない。この実施例及び他の実施例において、シール材料Sは、前述されたように、内側シール119及び外側シール148を形成する主要部分を有する。また、シール材料Sは、環状本体部184のシール部分186とスプライン部分188とので延びる軸方向延長部、すなわち接続部189、を有している。スプライン182の半径方向外向き面は、シール材料の軸方向延長部の表面に接合されている。軸方向延長部は、環状本体部184のスプライン部分188の固定部に接合、固定、接着等されている。これにより、スプライン182は、軸方向延長部189と共に移動することができ、軸方向延長部189は、シール部分と環状本体部のスプライン部分の固定部との間で弾性及び可撓性を有する。
この実施例では、シール材料Sの軸方向延長部189が、スプライン182の半径方向外側に面する側に固定される位置と、環状本体部184のスプライン部分188の固定部に固定される位置と、の間に制限された余剰長さを有する。軸方向延長部189はまた、スプライン182とシール材料Sの主要部分との間の反対側の端部に、制限された余剰長さを有する。当該部分もまた、角度をなして配向されており、スプライン182の半径方向の移動を許容し得る。シール材料の接続部189の余剰長さと、それらの余剰長さ部分の形状とが、スピゴット端部が設置される時、あるいは、挿入デバイスがマンドレルに設置されて第2パイプの鐘型端部が形成される時に、スプライン182がどのように動くかを画定し得る。スプライン182は、半径方向外側に移動して、スプラインの各軸方向側の接続部1809の形状及び余剰長さに応じて、一方向または他方向にわずかに回転し得る。先行する回動式の実施例と同様に、スプライン182の回転方向は、角度付面または傾斜面200が軸方向に対してより平行となるような方向であり得て、これにより、挿入デバイス110-5をマンドレルに設置すること、または、挿入デバイス110-5を通してスピゴット端部を設置することが容易になる。この実施例では、スプライン182は、挿入デバイス110-5の周囲に別個のセグメント182aを有して形成され、スプラインの半径方向外側への拡張を可能にする。
挿入デバイス110-5の形態及び構造も、本開示の精神及び範囲内で前述の実施例から変更可能である。図17乃至図21の挿入デバイスと類似の挿入デバイスの別の実施例(図示せず)では、シール材料の軸方向延在部または接続部が、角度をなして延在する代わりに、スプラインの半径方向外側に面する側から直接シール材料Sの主要部に向かって軸方向に延在し得る。軸方向延長部の半径方向外面は、複数のリブを有し得る。軸方向延長部の余剰長さは変化可能であり、リブにより軸方向延長部が変形して曲がることができ、スピゴットが設置される時にスプラインが回転して半径方向外側に動くことが可能である。
図17乃至図21の挿入デバイスと類似の挿入デバイスの別の実施例では、スプラインの半径方向外側に面する側に接着された軸方向延長部の一部分の厚さが、スプライン部分とスプラインとの間、及び、スプラインと環状本体部との間、の余剰長さの厚さに比べて、相対的に厚くてもよい。更に別の実施例では、図26に示されるように、挿入デバイス110-6は、比較的薄壁の断面を有する軸方向延長部210の余剰長さを含み得て、L字形を有する。軸方向延長部210の自由端は、スプライン212の半径方向外向き側に直接接合され得る。
図27は、先行する実施例と類似の別の実施例の挿入デバイス110-7を示す。この実施例では、軸方向延長部214は、環状本体部218のスプライン部分216に異なる態様で接続されており、軸方向延長部の余剰長さは、異なる形状とされている。この実施例では、軸方向延長部214の制限された長さ端部が、環状本体部218のスプライン部分216の軸方向面に接着されている。軸方向延長部214の余剰長さ端部は、鋭い逆V字形状を有する。別の実施例では、類似の挿入デバイスが、スプラインから突出するフィンガに接続される余剰長さ端部のみを備えたシール材料の軸方向延長部を含み得る。
開示された実施例の多くでは、2つのパイプが引き離される時のスプラインの軸方向の動きを防止するストッパが、環状本体部のスプライン部分のセクションに設けられ得る更に、環状本体部のシール部分とスプライン部分との間のスプライン溝部分が、スピゴットが設置される時にスプラインの回動、回転、及び/または半径方向外側への移動を許容し得る。また、本明細書の各実施例におけるスプラインは、全周スプラインを指すが、必要に応じて各セグメントが半径方向に移動できるようにセグメント化され得る。更に、開示された実施例の多くでは、シール材料の軸方向延長部をスプラインの頂部または半径方向外側に面する側に接続することによって、設置時に鐘型端部とスプラインとの間にポケットまたは空間、すなわちスプライン溝部分、が形成される。当該ポケットは、汚れや氷などから保護され、必要な時にスプラインが妨げられることなく自由に動くことを保証するのに役立つ。
更に他の実施例では、挿入デバイスは、微細ではあるが潜在的には重要な違いを含み得る。これらの実施例では、シール材料で形成された軸方向延長部が、スプラインの頂部面または半径方向外面に接着され得る。軸方向延長部の自由長さは、そこから環状本体部のスプライン部分の軸方向面に沿って延びることができ、スプラインに接着され得る。軸方向延長部の他端は、鋭利な逆V字形または他の適切な形状に形成された余剰長さを有し得て、シール材料の主要本体部に一体的に接合され得る。これらの位置におけるシール材料の量及び形状は、変更され得る。
これらの部分の材料の量は、シール材料の使用量を節約するために変更され得る。幾つかの実施例では、スプラインの半径方向外面上の軸方向延長部材料は、隣接していなくてもよく、その代わりに、スプライン面の周囲に接着された薄い長方形のリングとして形成され得る。この表面上の材料の量は、スプラインが半径方向外側に移動可能であることの相対的な容易性または困難性に寄与し得る。これらの領域は、所与の挿入デバイス及びパイプ用途の要件に合致するように設計され得る。困難性の増大は、組み立て中にスプラインを半径方向外側よりも軸方向により大きく移動させ得ることになり、これは、スプラインをシールに対して固着させ得る。材料の種類(タイプ)と、本体、スプライン及びシール材料が様々な接続面で互いにどのように接着されているか、に依存して、柔らかい材料が、多かれ少なかれ自由に伸びるように構成され得る。材料が界面の全体に付着されていて、スプラインの動作中にその状態が維持される場合、硬質プラスチックと軟質ゴムとが、互いに接着されている領域で、同様に変形する可能性がある。硬質プラスチックを変形するのに要求される力は、より柔らかいシール材料、すなわちゴム、を変形するのに要求される力よりも大幅に高いであろう。従って、使用される材料は、それほど重要ではない可能性がある。シール材料またはゴムの非接着部分が、スプラインの移動に要求される伸びの全てを経験する(受け持つ)であろう。硬質プラスチックとシール材料とが表面全体(スプラインの半径方向外側面やスプライン部分の軸方向面など)に亘って互いに接着されていない場合、柔らかいシール材料やゴムは、それらが接着されていない任意の場所で自由に伸びるであろう。これらの機能は、シール材料またはゴムの機械的特性と特定の幾何形状とに応じて、スプラインを移動するのに要求される力の量を増減するように設計され得る。幾つかの実施例では、より大きな体積のシール材料またはゴムが変形される必要があるが、柔らかい材料が伸ばされなければならない距離は同一であり得る。なぜなら、それは、スプラインまたはスプラインセグメントがどれだけ移動する必要があるか、に基づいているからである。幾つかの実施例では、シール材料またはゴムの「自由」長さが増大され得て、これは、材料の伸び率が低下され得ることに帰結するであろう。
図28及び図29を参照して、前述されたように、複数のブリッジまたはブリッジ部分220がモールド内に形成され得て、環状本体部218のシール部分222とスプライン部分216とを接続し得る。これらのブリッジ220は、挿入デバイスの完全性を維持するシール材料に依存して、必要に応じて、使用中に脆弱で破損可能であるほどに十分に薄い場合がある。あるいは、これらのブリッジ220は、使用中、接続を維持するのに十分に堅牢であり得る。ブリッジ220は、スプライン224のスプラインセグメント224aの間に設けられ得る。この実施例では、2つのブリッジ220のみが図示されており、したがって2つのスプラインセグメント224aのみが図示されている。ブリッジ220は、環状本体部218の成形中のプラスチックの流れを許容するのに十分に堅牢であるべきである。しかしながら、一実施例では、ブリッジは、使用前または使用中に破断することが意図されている可能性がある。別の実施例では、ブリッジ220は、使用中にスプライン部分が移動することを許容するべく屈曲する必要があり得る。破断することが意図されている場合、ブリッジの最初の破断は、挿入デバイスのマンドレル上への鐘型化前の設置の間に、発生し得る。
図30乃至図33は、非常に類似した実施例であるが環状本体部及びブリッジ部分の構成が僅かに異なる挿入デバイス110-8の追加の図を示す。挿入デバイス110-8は、同一の機能を有する環状本体部、スプライン及びシール材料を含む。挿入デバイス110-8は、本開示の教示に従って構成される。この実施例の挿入デバイス110-8は、直前に説明された実施例と非常に類似している。しかしながら、この実施例では、環状本体部230は、シール部分234を環状本体部のスプライン部分236に接続する追加のブリッジ232を含む。従って、スプライン238は、ブリッジ232によって互いに分離された追加のセグメント238aを含む。この実施例では、セグメント238aは、脆弱な接続によってブリッジ232に接続される。脆弱な接続は、挿入デバイス110-8が鐘型形成マンドレル上に取り付けられる時に破断するように構成され得るが、ブリッジは破断されずに留まるように設計され得る。
本明細書に開示される挿入デバイス110-1などの事前配置または事前設置された挿入デバイスを含む第2パイプ106上に鐘型端部108を形成するために使用される方法は、本開示の教示に従って変更可能である。図34を参照して、本方法の一実施例は、鐘型マンドレル300及びストリッパープレート(図示せず)を利用する。一般に、マンドレル300は、熱いまたは加熱された第2パイプ106の遠位端部内に押し込まれる。マンドレル300は、図35に示されるように、幾らか弾丸形状をしており、より小さい直径のノーズ304、テーパ状で徐々に拡径するセクション306、及び、一定の大径のセクション308、を有し得る。マンドレル300は、当該マンドレルが第2パイプ106の端部に更に押し込まれるにつれて、熱いパイプ材料の遠位端開口部及び端部の内径を徐々に増大させるように構成されている。パイプ106の端部108は、マンドレル300の鐘型形状をとる。この成形プロセスは、パイプ106が押出成形された後、熱い間に、なされ得る。
図35乃至図37に示されるように、当該プロセスを説明するために一般的に挿入デバイス110-1として特定される挿入デバイスが、マンドレル300上に当該マンドレルの一定直径セクション308に沿った所望位置に取り付けられ得る。ストリッパプレートの円筒部分のテーパ状端部または自由端部が、マンドレルのプーレットノーズ端304に面し得て、及び、反対側の端部に面し得て、すなわち挿入デバイスのスプライン部分124の平坦端部がストリッパプレートに当接し得る。従って、ストリッパプレートは、マンドレルがパイプ106の端部に押し込まれるか、または、パイプがマンドレル上に押し付けられる時に、挿入デバイス110-1をマンドレル300上の所望位置に保持し得る。パイプ106の遠位端部がマンドレル300の外面316に沿って挿入デバイス110を押す代わりに、ストリッパプレートが挿入デバイスを所定位置に保持する。従って、パイプ106の端部は、材料が熱いうちに、挿入デバイス110-1の上を通過し、ストリッパプレートの円筒部分の上を通過するであろう。挿入デバイス110-1の先端部分126は、パイプ106の遠位端部を徐々に拡張してパイプが挿入デバイスの上を通過できるようにする傾斜付きまたはテーパ状の端部または面318を有し得る。図36は、マンドレルがパイプの端部内に押し込まれた後、またはその逆の後の、マンドレル300上のパイプ端部108(仮想線で)及び挿入デバイス110-1を示す。
パイプ106が所望の鐘型形状108をとった時、当該パイプはマンドレル300に対して軸方向に特定の所望の位置に配置されていて、挿入デバイス110-1はパイプ106の内径面114とマンドレル300の外面316との間に捕捉されている。真空が、ストリッパプレートを介して及び/またはマンドレル300を通して、並びに、挿入デバイス110-1の環状本体部に設けられ得る様々な真空開口または穴(図示せず)を介して、適用され得る。真空は、熱いパイプ106のプラスチック材料をマンドレル300上に、ひいては挿入デバイス110-1の環状本体部120上に、半径方向内側に引っ張るまたは引き寄せるのに役立ち得る。これは、第2パイプ106の鐘型端部108の形状を形成するのに役立ち得る。あるいは、パイプ106が冷えるにつれて、鐘型端部108がマンドレル300上に押し付けられ得る。より具体的には、挿入凹部または溝112が、挿入デバイス110-1が温かいパイプ106の材料内に押し込まれる時に形成される。パイプ106は、予熱され、後硬化されて、形成される。次に、鐘型端部108が加熱され、マンドレル300上に押し付けられる。次に、鐘型端部108は、真空を介して引っ張られるまたは引き寄せられる、あるいは、マンドレル上及び挿入デバイス110-1の周囲に押し付けられる。
ストリッパプレートは、マンドレル300から、従ってパイプ106の遠位端部から、あるいは、それに沿って、引き抜かれ得る。次いで、加熱されていたパイプの鐘型端部108が冷却される。ストリッパプレートが引き抜かれた後、真空が適用され得る、あるいは、継続して適用され得る。パイプ材料の冷却は、膨張していたパイプ直径を更に収縮させる(ただし、挿入デバイス110-1が、パイプのそこでの収縮を防止する)。パイプ材料が十分に冷えた後に、マンドレル300がパイプに対して引き抜かれてもよい。挿入デバイス110-1は、当該挿入デバイスを収容するべくパイプ106の直径が収縮する時にパイプ106の内径面114の周りに形成される挿入凹部112または溝内に捕捉される。従って、挿入デバイス110-1は、この方法を使用して、パイプ106の鐘型端部108内に、事前配置、事前設置、または自己設置される。鐘型端部108に形成された1または複数の挿入凹部112は、挿入デバイス110-1の外面または外径面の形状をとり、パイプ継手アセンブリ内で挿入デバイスの位置を保持する。第2パイプ106の鐘型形状は、前述のように、第1パイプ102がパイプ継手アセンブリ内に正確な所定の深さまで挿入されるように形成され得る。従って、パイプの直径が徐々に増大することにより、第2パイプ106の鐘型端部108に挿入される時の第1パイプ102のためのストッパが形成され得る。この深さが、前述のように、2本のパイプのスプライン溝124とスプライン118とが互いに軸方向に整列し、第2パイプ内のシールが第1パイプの外径の平坦部分に位置決めされて適切なシールを形成し、スプラインがスプライン溝内に着座する、ことを保証する。
当該方法、鐘型化(べリング)ツールアセンブリ、及び、それによって形成されるパイプ継手アセンブリの様々な態様が、本開示の範囲内で変更可能である。ストリッパプレートの円筒部分には、自由端の内径面に形成されるポケットが設けられ得る。当該ポケットは、ストリッパプレートが鐘型化用のパイプ106の遠位端部を受け入れる位置にある時、挿入デバイス110-1の上に延在してそれを覆うようなサイズ及び構成とされ得る。ポケットの端部は、挿入デバイス110-1のスプライン部分124の平坦端部に当接するように位置決めされ得て、それをマンドレル300に沿った所望位置に位置決めして保持し得る。当該ポケットは、パイプ106の端部がマンドレル300に沿って軸方向に押される時、挿入デバイス110-1が転がったり、座屈したり、他の変形をすることを防止するのに役立つように設けられ得る。挿入デバイス110-1の先端部分126は、露出され得て、パイプ106の端部が挿入デバイス及びストリッパプレートの上を通過するのに役立つ傾斜面またはテーパ面318を有し得る。
前述のように、当該方法、鐘型化(べリング)ツールアセンブリ、及び、それによって形成されるパイプ継手アセンブリの態様は、本開示の範囲内で変更可能である。図37は、変更可能な態様の更なる例を示す。図37に示されるように、鐘型化ツールアセンブリは、外面316の周囲に真空ポートまたは真空スロット320を有するマンドレル300を含み得る。当該スロット320は、対応する空気流路322と流体連通しており、当該空気流路322は、1または複数の空気流チャンバ324と流体連通している。当該1または複数のチャンバ324に負圧が適用され、これにより、通路322及びマンドレル300の外面316のスロットまたはポート320に真空が適用される。
この実施例における真空ポートまたはる真空スロット320は、二重の目的を達成するのに十分な軸方向長さを有する。図37に示されるように、各スロット320の一部は、マンドレル300の周囲に延在する設置される挿入デバイス110-1の一部と位置合わせされてその下に位置する。各スロット3206の一部は、マンドレルの外面に露出している。パイプ106の加熱された端部がマンドレル300上に押し付けられる時、スロット320に負圧または真空が適用される。真空は、挿入デバイス110-1をマンドレル上の所定位置に保持するのに役立ち得る。真空はまた、スロットの露出部分を覆うパイプの端部の材料をマンドレルに向かって引き寄せるのにも役立つであろう。これは、挿入デバイスの周囲のパイプの鐘型端部の内径面に凹部を形成するのに役立つ。
この実施例では、図35及び図36に示されるように、マンドレル300は、使用のために当該マンドレルを固定するために、シリンダまたはシャフト326上に嵌め込まれて固定され得る。マンドレル300は、ナット328を使用してシャフト326のネジ付き端部に固定され得る。Oリングまたはシールがマンドレル300の内部で使用され得て、シャフト326とマンドレル本体との間にシールを形成し得て、マンドレル300内に空気チャンバ324を形成し得る。シャフト空気通路330が、シリンダまたはシャフト326に沿って延在し得て、一端が真空源(図示せず)に接続され得る。シャフト通路330の他端または他の部分が、シャフト空気通路と1または複数の空気チャンバとの間の1または複数のボアまたは孔を介して、マンドレル300内の1または複数の空気チャンバ324と流体連通状態であり得る。負圧が、シャフト空気通路330を介して、マンドレル300に適用され得る。
鐘型化ツールアセンブリは、異なる形態の挿入デバイスを設置しながらパイプ端部の鐘型化に対応するように構成及び修正され得る。本明細書に開示された挿入デバイスは、任意の適切な1または複数のプロセスを使用して形成され得る。挿入デバイスの環状本体部は、機械加工、切断、成形(モールド)等によって形成可能であり、PVC、ナイロン、ウレタン等の任意の適切な材料から製造され得る。鐘型化のツールアセンブリ及びプロセスは、本明細書に開示され説明されるような挿入デバイスを収容するように構成され得る。
本明細書には図示されていないが、マンドレルの外周は、設置時に挿入デバイスを受け入れるための環状の浅い凹部を含み得る。当該凹部は、挿入デバイスの正確な軸方向の位置決めを提供し得て、パイプの鐘型端部の形成中にパイプ端部がマンドレル上に押し付けられる時に挿入デバイスの軸方向の移動に対するある程度の抵抗を提供し得る。更に、挿入デバイスの半径方向内側接触面などの環状本体部120の一部が、半径方向に小さなサイズとされ得て、マンドレル300の外面316と挿入デバイスとの間に干渉を生じさせ得て、パイプ106の鐘型端部108の形成中にその位置を保持するのに役立ち得る。更に、通路及びスロットまたは穴が、マンドレル本体に機械加工され得る、あるいは、他の態様で形成され得る。
前述の実施形態及び実施例に従って示されるように、挿入デバイスの様々な態様が、本開示の範囲内で変更可能である。幾つかの実施例では、挿入デバイスの環状本体部は、当該本体部の軸方向前縁から軸方向後縁まで、半径方向に実質的に一貫した壁厚を含み得る。他の実施例では、壁厚は、本体部の前縁から後縁まで、半径方向に変化し得る。幾つかの実施例では、パイプの鐘型端部の壁厚が、パイプの非鐘型の残りの長さ部分の壁厚とほぼ等しい。他の実施例では、パイプの鐘型の雌型端部が、パイプの非鐘型の残りの長さ部分の壁厚より大きいかまたは小さい壁厚を有し得る。例えば、パイプの雌型の鐘型端部の壁厚は、パイプの非鐘型の残りの長さ部分の壁厚よりも約5%~約20%厚くてよい。
挿入デバイスの実施例は、約0度~約6度というパイプ間の角度撓みの範囲に亘って、約10%~約35%の圧縮率を含み得る。例えば、パイプ間の撓み(すなわち、対向するパイプ端部で測定される時のパイプ継手アセンブリにおける第1パイプの中心軸と第2パイプの中心軸との間に形成される角度)についての約0度~約6度という範囲が、画定される撓みまたはパイプ撓みであり得る。
当該方法の一実施例では、最終的なパイプ継手アセンブリを形成するために、雌型の鐘型端部の切断または機械加工が必要とされない。一実施例では、スプライン溝も環状シール溝も、鐘型化の前後においてパイプの鐘型端部の機械加工作業を必要としない。別の実施例では、パイプの鐘型化(べリング)中に、挿入デバイスが自動的に鐘型端部内に配置及び設置される。別の実施例では、当該方法は、第1パイプ及び挿入デバイスを第2パイプに結合してパイプ継手アセンブリを形成する工程を更に備え得る。開示された挿入デバイスは、第1パイプのスプライン溝内、及び、任意選択的に第2パイプの挿入デバイス内、における別個の機械的拘束(すなわち、別個のスプライン)の必要性を排除する。従って、当該パイプ継手アセンブリは、一方のパイプの鐘型端部内に挿入デバイスを設置するだけで、拘束継手タイプのパイプ継手とされ得る。幾つかの実施例では、最終的なパイプ継手アセンブリは、約5,000ポンド~約250,000ポンドの範囲内の引張強度を有し得る。
挿入デバイスの実施例は、軸方向長さ(AL)の半径方向高さ(RH)に対するアスペクト比(AR)を有し得て、それは変更可能である。例えば、ある挿入デバイスのARは、シール部分が無い場合、約3.0~約5.0の範囲内であり得る。別の実施例では、ある挿入デバイスのARは、スプライン部分とシール部分との両方を伴って、約6.0~約9.0の範囲内であり得る。環状本体部の実施例は、シール部分が無い場合、約5.0~約7.0の範囲内のARを有し得る。スプライン部分とシール部分との両方を伴う場合、環状本体部のARは、約10.0~約15.0の範囲内であり得る。他の実施例も、本開示の範囲内である可能性がある。
シールの実施例は、前述のように、内径面上に複数の環状隆起部またはリブを含み得る。幾つかの実施例では、当該隆起部は、互いから離間して、当該シールの軸方向端部からも離間して、対称的に配置され得る。リブまたは隆起部の実施例は、相手のパイプに対して約10%~約35%の圧縮率を有するように構成され得る。リブまたは隆起部の実施例は、接合されるパイプのサイズに依存して、シールの本体部から約0.1インチ~約1インチの範囲内で半径方向内側に突出し得る。他の実施例では、シール上のリブまたは隆起部は、三角柱、半楕円体、半球、非対称角柱、角度付き要素、腎臓形要素、等の1または複数の特定の形状を有し得る。また、前述のように、シール材料は、パイプの鐘型端部の内径面と対になってシールするように、外径面上に1または複数の環状リブを有し得る。
一実施例では、環状本体部の実質的に硬質のプラスチックまたはポリマー材料が、当該本体部の外径の周りに延在する1または複数の環状リブまたは突起部を有し得る。これらのプラスチックリブは、組み立て中に挿入デバイスが設置される鐘型の第2パイプの内径面の材料を貫通し得る。なぜなら、当該材料は、貫通を許容するほどに十分に熱いであろうからである。従って、このようなリブは、当該リブにおける環状本体部の材料とそれが設置されるパイプの材料との間の半径方向の重なりを介して、軸方向の機械的リンクを形成し得る。
挿入デバイスのスプラインまたはスプライン部分の形状及び構成も、2つのパイプ間で使用されるスプライン及びジョイントのタイプに依存して変更可能である。前述の図面の多くは、本願の譲受人のCERTA-LOK(登録商標)CLICパイプ継手の構成と共に使用されるスプライン形状を示している。これについては、後述の係属中の出願に記載されている。もっとも、挿入デバイスは、単一の半径方向深さを有する、異なる先行する標準のスプライン形状のスプライン形状を有するように形成されてもよい。
同時係属中の共に2018年1月29日に出願された米国特許出願第15/882,696号及び米国特許出願第15/882,726号、並びに、2018年9月18日に出願された米国特許出願第16/134,561号が、各々、それらの全体において本明細書に組み込まれる。各々が、前述のスプライン及びスプライン付きパイプ継手の実施例の詳細及び態様を開示している。これらの出願において、鐘型パイプの内径上のスプライン溝は、パイプ材料内に直接的に形成される。本明細書に開示された実施例では、パイプの鐘型端部のスプライン溝は、挿入デバイスによって部分的に形成されているか、あるいは、排除されている。スプライン及び溝の形状は、変更可能であり、特に、これらの同時係属中の出願の実施例を少なくとも含むように変更可能である。
本明細書に開示された挿入デバイスは、所与の用途の必要性及び要件に対応するように、サイズ、形状、形態及び詳細において、変更または修正され得る。スプラインセグメントは、所定の挿入力の下で開いて撓むように構成され得て、様々な態様で開くことができる。本明細書に開示された挿入デバイスは、スプラインが当該挿入デバイスの一部として一体化されているため、別個のスプライン構成要素を別途に製造、保管、出荷、設置する必要性を排除する。従って、開示されたスプライン付き挿入デバイスは、資本コストを節約し得て、製造及び組み立てがより容易であり得る。開示された挿入デバイスは、パイプの鐘型端部内に事前設置されるため、スプラインの幾何形状及び許容されるスプラインの移動のために、現場で逆向きに設置することは不可能であり、且つ、マンドレル上で逆向きに設置することはほぼ不可能である。開示された挿入デバイスの多くはまた、事前設置される挿入デバイスがスプライン部分が移動するまたは撓むためのシールされた内部空間を提供し得るため、汚れや氷の問題を排除し得る。当該シールされた内部空間は、パイプ組立中に現場で汚染されることがない。
セグメント化されたスプライン形態と、スプライン部分のシール部材への接続とが、スプライン自体が撓む乃至変形する必要性を大幅に軽減する。代わりに、弾性のある可撓性のシール材料が、圧縮され、変形され、及び/または、スプライン部分が移動することを許容するバネとして使用される。完全なリング形状では、スピゴットの外径が通過することを許容するために、剛性のスプライン材料が大きく変形することを強いることになる。代わりに、分割されたスプラインセグメントは、長手方向の強度を実質的に損なうことなく、統合されたスプラインが様々な許容態様で外側に変形することを許容する。CLICタイプのスプラインと同様に、半径の増大は、1つの分割のみ、すなわち、1つのスプライン「セグメント」のみ、で実現され得る。もっとも、開示された挿入デバイスの環状本体部及びスプラインに使用されるより剛性の高い材料は、2またはそれ以上の分割、したがって2またはそれ以上のスプラインセグメント、を備える方がより良好に機能し得る。スプラインセグメントの数は、1(1)または2(2)から変更可能であり、4(4)、8(8)、16(16)等、任意の適切な偶数または奇数の分割及び/またはセグメントを含み得る。スプラインセグメントの数を増やす場合、金型の複雑さ及びコストは増大するが、スプライン変形力(スピゴット挿入力)は減少し、必要とされる支持フィンガまたはブリッジの数は増大して、初期破断力は増大するが、金型内でスプラインを充填する能力は増大し、縦方向の強度は僅かに低下する、等のことが生じ得る。
本開示の教示による挿入デバイスの別の実施例でも、前述のように、挿入デバイスは、鐘型形成作業を助けるために傾斜状または楔状の環状本体部の先端を有し得る。当該本体部の後端は、スプラインセグメントに向かう内側向きに軸方向に突出するリップを有し得る。本体部の前端と後端との間の隙間(ギャップ)が、スプライン溝を画定し得て、その中でスプラインセグメントが半径方向に拡張し得る。リップは、スプライン溝の浅い深さ部分を画定し得る。スプラインセグメントは、2つのパイプの組み立てを許容するために傾斜状とされた1つの軸方向面を有し得る。一方のパイプのスピゴット端部が他方のパイプの鐘型端部内に挿入される時、スプラインセグメントは、スピゴット端部の外径面との接触によってスプライン溝内に半径方向外側に押し込まれる。スプラインセグメントは、一方のパイプのスプライン溝と係合するために平坦な反対側の軸方向面を有し得る。組み合わせにおいて、後端の軸方向面と本体部の突出するリップとが、パイプが引き離される時、スプラインセグメントの外側への拡張を効果的に阻止することにより、パイプの分離を防止する。
本開示の教示によって構成される挿入デバイスの別の実施例では、挿入デバイスはシール部分またはシールを含まない場合があり、従って、シールレス挿入デバイスである。当該挿入デバイスは、前述のように、鐘型化プロセスを支援するために傾斜面を有するまたは楔形に形成された先端(前端)を有する本体部を備え得る。当該本体部はまた、後端と、それらの間にスプライン溝を画定する先端と後端との間の間隙(ギャップ)と、を有し得る。当該後端もまた、先端に向かってスプライン溝内に軸方向に延びる突出部を有し得る。この実施例の挿入デバイスは、スプライン溝セグメント及び当該装置の本体部の一部に接続されたより柔らかい材料を含み得る。この実施例では、当該より柔らかい材料部分は、スプラインセグメントの半径方向外向き面に接着された部分を有し得る。当該より柔らかい材料部分はまた、本体部の先端及び後端に接続された軸方向延長部を有し得る。先端に結合された延長部は、伸長または拡張を許容する比較的長い自由部分を有し得て、スプラインセグメントが半径方向外側に移動することを許容し得る。後端に結合された延長部は、本体部の後端に面する傾斜側でのスプラインセグメントの移動を大幅に少なくするために、はるかに短くすることができる。
図39乃至図41は、シールレス挿入デバイスと組み合わせて利用される別個の独立シール340を有する実施例を示す。図39は、挿入デバイスの軸方向内側で、一方のパイプの鐘型端部の内径に形成されたシール溝342を示す。当該シール溝に、Oリング340が着座している。図40及び図41は、挿入デバイスと共に、しかし挿入デバイスとは別個に、一方のパイプの鐘型端部内に事前設置され得るシール溝344及びシール346の更なる実施例を示す。このタイプのシールは、Reiberタイプのシールであり得る。従って、本明細書に開示されたシールレス形式の挿入デバイスは、パイプ接合部においてシールを必要としない場合でも、パイプ接合部にシールを必要とする場合でも、利用され得る。
他の実施例では、本開示の教示に従って構成されたシールレスタイプの挿入デバイスにおいて、シールのない挿入デバイスの形状及び形態が、変更され得る。当該デバイスは、より柔らかい材料を介して本体部に接続された本体部の周囲のスプラインセグメントを備え得る。より柔らかい材料は、スプラインセグメントの半径方向外面に接着された部分を有し得て、本体部の後端の軸方向面に接着された延長部分を有する。当該後端もまた、スプラインセグメントに向かって延びる軸方向の突出部を有する。
個別の独立したReiberタイプのシールを備えた挿入デバイスは、幾つかの用途において好適であり得る。接合アセンブリを形成するために、前述のように、まず挿入デバイスとReiberシールとがパイプの鐘型端部に事前設置される。もう一方のパイプのスピゴットが、先のパイプの鐘型端部内に挿入される。スピゴット端部が、スプラインセグメントの傾斜側に接触し、スプラインセグメントを半径方向外側にスプライン溝内に押し込む。スプラインセグメントがスピゴット内のスプライン溝と整列(位置合わせ)すると、当該スプラインセグメントは半径方向内側に戻り、部分的にスピゴットのスプライン溝内に着座する。パイプが更に互いに対して押し込まれると、Reiberシールが前方ストッパとして機能し得て、スプラインセグメント、従ってスピゴットが、他方のパイプの鐘型端部に更に押し込まれることを防止する。パイプが引き離されると、スプラインセグメントは1または複数の軸方向突起部の下方に押し込まれ、スプラインセグメントの半径方向の拡張を妨げる。これにより、接合アセンブリが依然として維持される。
パイプの鐘型端部は、挿入デバイス、及び/または、挿入デバイスを事前設置する際の鐘型化(ベル化)プロセス、によって形成される溝の代わりに、機械加工されたスプライン溝を有し得る。この実施例では、Reiberシールが省略され得て、機械加工された溝が、スプラインセグメント、従ってスピゴットが、鐘型端部内に更に押し込まれることを防止する前方軸方向面を有し得る。スプライン本体部は、パイプが引き離される場合の、スプラインセグメントの軸方向の拡張を防止するように、軸方向の突出部を依然として有し得る。
本開示の教示に従って構成されるシールレスタイプの挿入デバイスの更なる実施例は、挿入デバイスの本体部上の軸方向突起部が省略され得る。代わりに、機械加工された溝が、パイプが引き離される時にスプラインセグメントの軸方向の拡張を防止する第2の深さを含み得る。また、これらの実施例では、挿入デバイスの本体部が大幅に縮小される。より柔らかい材料が、スプラインセグメントの半径方向外側面に採用され、スプラインセグメントを互いに接続し、更にスピゴットの設置中に半径方向の拡張を許容する。別個のシールまたは機械加工された溝壁のいずれかが、スプラインセグメントの軸方向のストッパを提供し得る。更に、鐘型パイプの内径にある複数の深さの機械加工された溝、及び/または、当該溝内のシール材料が、パイプが引き離されるのを防ぐように、半径方向の拡張に対するストッパを提供し得る。
再び、これらの追加の実施例の多くにおいて、より柔らかい材料の厚さ、形状、長さ、及び接着部分は、先行する実施例について前述されたように、スプライン部分の所望の可撓性(柔軟性)及び移動特性を達成するように設計され得る。他の実施例では、より柔らかい材料は完全に省略(除去)され得る。図42及び図43は、他の実施例のシールレスタイプの挿入デバイス110-9を示す。この実施例では、挿入デバイスは、複数の短いスプラインセグメント350を有する実質的に剛性のプラスチック製の本体部を備える。この実施例の各スプラインセグメントは、本体部の周囲に円周方向に配置された対の形式で設けられている。各対は、本体部に柔軟かつヒンジ状に接続された一端と、円周方向の反対側の自由端と、を有している。この実施例のスプラインセグメント350は、スピゴットが本体部に押し込まれる時に自由端が半径方向外側に移動し得て、溝と位置合わせされる時にスピゴットのスプライン溝内にスナップバックし得る、というように配置されている。
他のシールレスの挿入デバイスの実施例も本開示の範囲内で可能である。更に、開示された実施例で使用される、パイプ継手のスタイル、溝のタイプ、及び、スプラインが、スプライン部分及びスプラインセグメントの特定のサイズ及び形状を画定し得る。スプラインの断面形状は、スプラインが既に所定位置にある状態でスピゴットの挿入を許容するために、角度付けられた、テーパ付けられた、または、傾斜付けられた部分を含み得る。開示された挿入デバイスは、所望のタイプのスプライン及びジョイントに適合するように利用及び設計され得る。スプライン形状は、本開示の譲受人であるノースアメリカンパイプコーポレーションによって製造されるCerta-Lok(登録商標)CLIC(登録商標)PVCパイプ連結システムのそれらを模倣し得る。
本明細書に開示されるように、挿入デバイスが環状本体部(より剛性のプラスチック部分)とシール部(より柔らかいゴムまたはエラストマー部分)との両方を含むように形成される時、シール部は、環状本体部上に、例えば環状本部体のシール部分上などに、オーバーモールドまたはインサート成形され得る。当該技術分野で知られているように、射出成形プロセス中、2つの異なる材料は、それらの対応する接触表面に沿って互いに化学的に結合され得る。このようにして、接合された表面は、使用中の2つの接合された部分の表面間での流体の漏れを防止するであろう。他の実施例では、2つの材料は、接着剤または他のそのような既知の方法によって、互いに結合され得る。
もっとも、幾つかの実施例では、環状本体部のシール部分とシール部との間の機械的接続が、必要であり得る、好適であり得る、または、望ましい場合がある。機械的結合は、金型の設計を介して、従って部分(パーツ)、幾何学的形状の設計を介して、製造され得る。2つの部分(パーツ)間の機械的結合は、シール部を環状本体部の所定位置に接続して固定した状態に保持するのに役立つ。当該機械的結合はまた、環状本体部とシール部との接触面間の流体漏れの可能性を低減または排除するのに役立つように構成されるべきである。
図44乃至図46は、環状本体部360と、環状本体部360に接合されたシール部362と、を有する挿入デバイスの一実施例110-10を示す。当該挿入デバイス110-10はまた、他の実施例について前述されたものと同様のスプライン部分364を有する。環状本体部360は、環状リングの形態の主要部分と、当該主要部分から軸方向に間隔を置いて配置されたテーパ状または傾斜状のリング部分、すなわちシール部分362と、を有している。スプライン部分364は、コネクタ部分368において環状本体部の周囲で互いに周方向に接合された複数のセグメント366aを有するセグメント化スプライン366を含む。コネクタ部分368は、環状本体部の主要部分とテーパ状リング部分とに接合される軸方向コネクタを含む。この実施例では、そのような軸方向コネクタは4つあるが、そのようなコネクタ部分の数及び形態は変更可能である。スプラインセグメント366aは、その各端部にあるコネクタ部分の円周コネクタ370によって軸方向コネクタに接続されている。図45は、環状本体部360と、様々な部品、部分、及びコネクタと、を示している。
シール材料Sは、図44及び図46に示されるように、環状本体部のテーパ状のリング部分すなわちシール部分362を完全に覆うように成形される。また、シール材料Sは、スプラインセグメント366aの径方向外側のみを覆うように成形されており、径方向内側は覆っていない。更に、環状本体部360のスプライン366とテーパ状リング部分362との間の軸方向隙間に、シール材料Sが配置されている。シール材料Sは、これら軸方向隙間において、内向きのラジアル内側シール119と外向きのラジアル外側シール148とを形成しており、これらのシールは周方向に連続している。シール材料はまた、スプラインセグメント366aと軸方向コネクタ368との間、及び、半径方向コネクタ370の周囲において、周方向及び径方向の空間を完全に充填している。シール材料Sはまた、主要部分の径方向外側の溝または凹部の一部にも重なっている。
図46に示されるように、スプラインセグメント366aは、軸方向及び半径方向コネクタ368、370の弾性、並びに、シールとスプラインセグメントとの間で伸長するシール材料Sの薄肉の屈曲部分、に従って、前述のように、半径方向に拡張または移動可能である。あるいは、接続は脆弱であって、スプラインセグメント366aは、成形されたシール材料Sによって機械的に捕捉されている。この実施例では、シール材料は、環状本体部に化学的には結合されていない。先行する実施例では、環状本体部のプラスチック材料にシール材料Sが接合されている。その代わりに、シール材料Sは、射出成形される時、本体部の角度付き部分またはテーパ状部分を取り囲む部分と、コネクタ部品すなわち軸方向コネクタ368及び半径方向コネクタ370を取り囲む部分と、によって、環状本体部上に機械的に保持される。これにより、シール材料は、環状本体部360の一部を半径方向に貫通し、本体部の半径方向内側面と半径方向外側面との両方で環状本体部の一部上に軸方向に延びる。各部分の幾何学的形状により、シール材料と環状本体部との間に機械的接続が形成される。更に、シール材料が環状本体部のシール部分362、すなわち、当該シール部分によって形成されるシール(半径方向内向きシール及び半径方向外向きシール)に隣接する角度付き部分またはテーパ状部分、を完全に取り囲むことによって、機械的な接続のみで化学的な結合や接着等ではない接続がシール部と環状本体部とを接合するために利用される時でも、漏れが防止され得る。
当業者には明らかであるように、シール部分及び環状本体部の詳細は、シール部分及びシール材料を環状本体部に機械的に接合及び保持するのに必要または好適な幾何学的形状を提供しながら、広範囲に変更可能である。更に、そのような機械的接続は、一体化されたスプライン部分を持たない挿入デバイスや、環状本体部の一部として形成されたスプライン溝を有する挿入デバイス等、異なる構成を有する挿入デバイスで利用され得る。
例えば、図47乃至図51は、環状本体部と、環状本体部に機械的に接続されたシール材料と、を備えた挿入デバイスの他の実施例を示している。これらの実施例では、挿入デバイスは、スプライン部分またはスプラインを含まない。その代わりに、これらのデバイスは、パイプ106の雌型または鐘型端部108内にスプライン溝を形成し、その中に従来の別個のスプライン要素を受け入れ得て、パイプを結合し得る。
図47及び図48では、環状本体部及び/またはシール部分の幾何学的形状、並びに、シール材料が変更可能であることが明らかである。この実施例では、挿入デバイス110-11が、部分的にU字形の複雑な形状の軸方向延長部を有するシール部分380を有する。シール部分380は、シール材料と環状本体部との間で、半径方向と軸方向の干渉を生成する。シール部分380及びシール材料は、2つの材料間の機械的接続を使用する場合、環状本体部とシール材料との間により良好なシールを形成するように最適化され得る。更に、幾何学的形状が最適化され得て、所望のまたはより堅牢な機械的接続を生成し得る。図64は、シール部分の端部の異なる軸方向突起部を示す。この実施例では、軸方向突起部が、シール部分386の本体の端部にヘッド384を有している。当該ヘッドが、シール材料と環状本体部との間に半径方向及び軸方向の表面干渉を生成し得る。図49乃至図51は、図44乃至図46について前述されたものと同様の幾何形状の環状本体部390及びシール材料Sを備えているが、異なる挿入デバイス形態である、挿入デバイス110~12の別の実施例を示している。この実施例では、環状本体部390は、当該環状本体部390を貫通して形成された複数の穿孔392または開口を含み、シール材料を環状本体部に接続する機械的な接続または構造の少なくとも一部を形成している。これらの実施例では、環状本体部の角度付き部分またはテーパ状部分は、シール材料が環状本体部を半径方向に貫通したままでありながら、シール材料とシール部分392を含む環状本体部390との間に異なる機械的連結を生成するように修正される。また、これらの実施例では、挿入デバイスの先端の大部分を、環状本体部の材料ではなく、シール材料Sが形成している。図52及び53は、スプラインを備えないが、環状本体402上にシール部分400を備えた挿入デバイス110-13の別の実施例を示す。シール部分は、挿入デバイスのテーパ状の先端を画定しているが、この実施例では、当該材料内に屈曲部404を有している。この屈曲部が、2つの材料間で異なる角度の接触面を形成することにより、シール材料と環状本体部との間の機械的な接続を強化し得る。
これらの実施例の幾つかでは、環状本体部は、その半径方向内面にスプライン溝を画定している。別個のスプライン要素が使用されて、スプライン溝に受け入れられて、パイプ接続を固定する。従って、この挿入デバイスは、一体化されたスプラインを含まなくてもよい。図54乃至図57に示されるように、挿入デバイス110-14は、スプライン溝412を備えた主要部分と、シール部分414としての前述の傾斜付き部分またはテーパ条部分に相当する軸方向先端部分と、を有する環状本体部410を備える。この実施例では、環状本体部410のシール部分414は、6つ(6)の一体化コネクタ416等の複数の軸方向コネクタによって主要部分に固定されている。間隙またはスロットが、軸方向コネクタ416の間で環状本体部を半径方向に貫いて設けられている。
この実施例では、シール材料Sが射出成形されて、図56及び図57に示されるように、挿入デバイス110-14上に半径方向内側シール119及び半径方向外側シール148を形成する。シール材料は、軸方向コネクタ416間の間隙またはスロットを半径方向に貫通している。シール材料Sは、図56に示されるように、半径方向内面及び半径方向外面の両方で軸方向コネクタに重なるシール材料によって、及び、図57に示されるように、間隙及びスロットを介して環状本体部を通って延在するシール材料によって、それぞれ形成される機械的接続または構造によって環状本体部に保持されている。この実施例では、非接着のシール材料とシール部分414との間で、流体漏れが生じる可能性がある。より具体的には、流体は、パイプ接続の湿潤側の軸方向コネクタ及び乾燥側の軸方向コネクタにおいてシール材料と環状本体部の材料との間を通過し得る。これは、これらの接触点において化学的な結合が存在していないからである。もっとも、十分なシール圧縮、十分に低い流体圧力、より高い粘度の流体、堅牢な挿入デバイスの幾何学的形状、または、それらの組み合わせ、が存在し得るために、流体が漏れないであろうパイプ継手の多くの例が存在し得る。一方で、図44乃至図46に関して示され説明されたものと同様の挿入デバイスを利用して、そのような漏洩の可能性を軽減することも可能である。
図58乃至図60は、挿入デバイス110-14と同一の挿入デバイス110-15の別の実施例を示す。もっとも、この実施例では、先行する実施例の幾つかと同様に、シール部分がセグメント418に分離されて、シール材料によって完全に覆われている。これにより、鐘型化の間、または、パイプ継手の組み立て中に、挿入デバイスの半径方向の拡張が向上し得る。更に、この実施例では、挿入デバイス110-15は、本体部の角度付きシール部分またはテーパ状シール部分に、軸方向の追加の機械的連結を含む。これは、図59に示されるように、軸方向コネクタ416に隣接する部分の周りの半径方向突出部420によって形成される。半径方向及び軸方向の機械的連結は、また、シール材料が軸方向コネクタの半径方向表面に重なることによって、及び、軸方向コネクタ間の周方向に配置された隙間またはスロット内で環状本体部を貫通することによって、形成される。
図61乃至図63は、シール材料と環状本体部との間に機械的接続を形成するように構成された更に別の実施例の挿入デバイス110-16を示す。この実施例では、シール部分430が、角度付き部分またはテーパ状部分を含み、軸方向リング434によって環状本体部432の主要部分に軸方向に結合されている。比較的多数の貫通孔または貫通孔パターン436が、軸方向リング434と、環状本体432の角度付きシール部分またはテーパ状シール部分430と、の両方を貫通して形成されている。シール材料は、軸方向リングとテーパ状部分との両方の半径方向内側表面と半径方向外側表面とに重なっている。シール材料は、全ての貫通孔を介して環状本体部を貫通している。これにより、この実施例では、重要な機械的連結が形成され、同時に、シール材料が挿入デバイス上で半径方向内側シールと半径方向外側シールとを形成している。
スプライン部分またはスプラインのない前述の実施形態は、スプラインを組み込むように確かに修正され得るし、そのような実施形態に対して開示された機械的接続構造は、一体化スプラインを含む挿入デバイスでも使用され得る。更に、開示された実施例の幾つかでは、溝の1つが、浅い係止セクションと、より深い解放、バイパスまたは挿入セクションと、を有し得る。スプラインは、一方のパイプの一方の溝の浅いセクション内に押し込まれ得て、従って、継手アセンブリが分離方向に引っ張られる時、もう一方のパイプの他のスプライン溝にも部分的に着座し得る。浅いセクションでは、スプラインは(どのパイプに溝が形成されているかに応じて)拡張や伸縮がなされ得ず、部分的にスプライン溝の各々内に位置する。これが、2本のパイプを軸方向に連結する。一方、2つのパイプが一緒に押し込まれる時、すなわち取り付けられる時、スプラインは、1つのスプライン溝のより深いセクションと整列するであろう。これは、スプラインがより深いセクション内に拡張または収縮することを許容し、スプラインを他のスプライン溝から引き抜く。
別の実施例では、本明細書に開示され説明された挿入デバイスは、分割リング型の環状本体部を含み得る。このような実施例では、リングは、当該リング内の分割のサイズに応じて拡張及び収縮し得る。拡張は、前述の方法に従って挿入デバイスをマンドレル上に取り付ける際に役立ち得る。あるいは、挿入デバイスの収縮は、溝やレース等を既に含むパイプまたは事前に鐘型化されたパイプの雌型端部内に当該デバイスを取り付ける際に役立ち得る。環状本体部は、パイプの内径内に適合するように収縮され得て、その後、雌型または鐘型端部のパイプの内径面の溝またはレース内に弾性的に拡張され得る。このプロセスは自動化され得て、挿入デバイスの挿入がかなり単純にされ得て、パイプ継手の組み立ても比較的簡単にされ得る。
開示された実施例及び他の実施例では、シール材料の一部と環状本体部との間で、軸方向、半径方向及び円周方向において、干渉による機械的連結が形成され得る。これにより、シール材料は、環状本体部上に成形される時、環状本体部に対して半径方向、軸方向、または円周方向に移動することが抑制され、シール材料が所定の位置に留まり、本体部から外れることがない。環状本体部の形状及び特徴は、そのような干渉を生成するように構成され得る。開示された実施例では、シール材料による環状本体部の半径方向の貫通、シール材料と環状本体部の一部との軸方向の重なり、及び、環状本体部の一部(コネクタ)が、各方向に十分な干渉を生み出す。
図65及び図67は、分割リングタイプの挿入デバイス110-17の一例を示す。この実施例では、環状本体部440は、当該本体部の軸全体に沿って分割部442を有する。この実施例では、シール材料Sは、環状本体部440のシール部分444全体を覆っており、角度付き部分やテーパ状部分には分割部が見えない。シール材料は、分割されておらず、挿入デバイス110-17の全周に亘って延びている。シール材料は、必要に応じて分割部442を介して環状本体部が拡張または収縮することを許容するのに十分な可撓性及び弾性を有し得る。図66は、挿入デバイス110-17と類似の挿入デバイスの別の実施例を示す。もっとも、この実施例では、分割部446は、分割部442よりも周方向にはるかに大きい。
本開示の教示に従って、特定の挿入デバイス、パイプの鐘型端部、パイプ継手アセンブリ、及び形成方法が、本明細書に記載されたが、この特許がカバーする範囲は、それらに限定されない。反対に、この特許は、本開示の教示の全ての実施形態を網羅し、それらは、許容される均等物の範囲内のものである。

Claims (28)

  1. 第1端部と第2端部との間の長さ部分と、
    前記第2端部内に受容された挿入デバイスと、
    を備え、
    前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、
    前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する雌型端部または鐘型端部であり、
    前記挿入デバイスは、本体材料で形成された環状本体部と、当該挿入デバイスの一部として形成されたスプライン部分と、を有しており、
    前記スプライン部分は、前記挿入デバイスによって担持されて前記環状本体部の軸線に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含む
    ことを特徴とするポリマーパイプ。
  2. 前記環状本体部は、前記本体材料よりも剛性が低いシール材料が結合されたシール部分を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーパイプ。
  3. 前記挿入デバイスは、前記環状本体部によって担持されたシール材料であって、半径方向内側方向に面する内側シールを画定するシール材料を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーパイプ。
  4. 前記シール材料は、半径方向外側方向に面し、当該ポリマーパイプの内径面に接触する外側シールを画定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のポリマーパイプ。
  5. 前記シール材料は、前記環状本体部を貫通して、前記内側シールと前記外側シールとの両方を一体的に形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載のポリマーパイプ。
  6. 前記環状本体部は、成形要素であり、
    前記シール材料は、前記挿入デバイスの一部として、前記環状部材部に対して、同時成形(コモールド)されるか、インサート成形されるか、または、オーバーモールドされ、
    前記環状本体部の前記本体材料は、実質的に剛性で、第1デュロメータ硬さを有し、
    前記シール材料は、前記環状本体部の実質的に剛性の材料よりも低い第2デュロメータ硬さを有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のポリマーパイプ。
  7. 前記環状本体部の前記本体材料は、高分子材料からなり、
    前記シール材料は、前記高分子材料よりも剛性の低いエラストマー材料からなる
    ことを特徴とする請求項3に記載のポリマーパイプ。
  8. 前記エラストマー材料は、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、IR/SBRブレンド、ニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、合成ゴム、及び、フルオロポリマーエラストマー、のうちの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項7に記載のポリマーパイプ。
  9. 前記第2端部の内径(ID)表面上に周方向に配置された1または複数の挿入凹部
    を更に備え、
    前記挿入デバイスは、前記1または複数の挿入凹部内に着座している
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーパイプ。
  10. 前記挿入デバイスは、約3インチ~約48インチの範囲内の内径と、約0.125インチ~約3インチの軸方向長さと、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーパイプ。
  11. 前記スプラインは、前記環状本体部の一体部分であって、前記本体材料で形成されており、
    前記スプラインは、1または複数の脆弱接続部によって、前記環状本体部の前記スプライン部分に接続されており、
    前記1または複数の脆弱接続部は、破壊されることで、前記スプラインが前記環状本体部に対して半径方向に移動することを許容するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーパイプ。
  12. 第1端部と第2端部との間の長さ部分を備えたポリマーパイプを形成する方法であって、
    挿入デバイスをマンドレルの外径上に設置する工程であって、当該挿入デバイスは、本体材料で形成された略環状本体部と、当該挿入デバイスの一部として形成されたスプライン部分と、を有している工程と、
    加熱された時の前記ポリマーパイプの前記第2端部内に前記マンドレルを強制的に位置決めして直径を拡大する工程であって、前記長さ部分と前記第1端部とが第1直径を有して前記第2端部が前記第1直径より大きい第2直径を有するように拡大または鐘型化される工程と、
    前記挿入デバイスの周りの前記ポリマーパイプの前記第2端部を冷却する工程であって、それによって前記挿入デバイスをその中に保持する前記第2端部の前記内径内の挿入凹部を形成する工程と、
    を備え、
    前記スプライン部分は、前記挿入デバイスによって担持されて前記環状本体部の軸線に対して半径方向に弾性的に移動可能であるスプラインを含む
    ことを特徴とする方法。
  13. 前記冷却する工程は、前記マンドレルが前記ポリマーパイプの前記第2端部から取り外される前に少なくとも部分的に行われ、
    前記ポリマーパイプの前記第2端部を前記マンドレルに向けて半径方向に吸引するために真空が適用される
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記冷却する工程は、前記マンドレルが前記第2端部から取り外された後も継続する
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. ポリマーパイプの鐘型端部のための挿入デバイスであって、
    本体材料から形成され、スプライン部分を有する環状本体部と、
    当該挿入デバイスに接続され、前記環状本体部の軸線に対して半径方向に移動可能であるスプラインと、
    を備えたことを特徴とする挿入デバイス。
  16. 前記環状本体部のシール部分と、
    前記シール部分に結合、接着または他の態様で接合されたシール材料であって、前記本体材料よりも剛性が低いシール材料と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項15に記載の挿入デバイス。
  17. 前記スプラインは、当該スプラインが前記半径方向に移動される時に回動可能な態様で曲がるように構成された前記シール材料の一部に結合されている
    ことを特徴とする請求項16に記載の挿入デバイス。
  18. 前記スプラインは、前記半径方向に移動するために、半径方向に拡張するように構成されている
    ことを特徴とする請求項15に記載の挿入デバイス。
  19. 第1端部と第2端部との間の長さ部分を有するポリマーパイプと、
    前記第2端部内に受容された挿入デバイスと、
    前記ポリマーパイプの前記第2端部内に設置されたスピゴット端部を有するパイプと、
    を備え、
    前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、
    前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する雌型端部または鐘型端部であり、
    前記挿入デバイスは、スプライン部分と、当該スプライン部分によって一体的且つ弾性的に担持されたスプラインと、を伴って、本体材料で形成された環状本体部を有しており、
    前記スピゴット端部は、外径面上にスプライン溝を有しており、
    前記スプラインは、前記スプライン溝内に着座して、前記ポリマーパイプに接続された前記パイプを軸方向に保持する
    ことを特徴とするパイプ継手アセンブリ。
  20. 前記挿入デバイスは、
    前記環状本体部のシール部分と、
    前記シール部分によって担持されたシール材料であって、前記本体材料よりも剛性が低いシール材料と、
    を更に有することを特徴とする請求項19に記載のパイプ結合アセンブリ。
  21. 前記シール材料は、前記スピゴット端部の外径面と接触する内側シールを形成する
    ことを特徴とする請求項20に記載のパイプ継手アセンブリ。
  22. 前記スプラインは、前記スピゴット端部を前記ポリマーパイプの前記第2端部内に取り付けることを許容するために、前記スピゴット端部によって半径方向外側に移動されるように構成されており、
    前記スプラインは、前記スプライン溝と整列される時に半径方向内側に移動して前記スプライン溝内に着座するように構成されている
    ことを特徴とする請求項20に記載のパイプ継手アセンブリ。
  23. 前記ポリマーパイプ、前記スピゴット端部、及び、前記挿入デバイスは、各々が完全に非金属である
    ことを特徴とする請求項19に記載のパイプ継手アセンブリ。
  24. パイプ継手の組立方法であって、
    スピゴット端部と、当該スピゴット端部の外径面上のスプライン溝と、を有する第1パイプを提供または取得する工程と、
    雌型端部または鐘型端部を有する第2パイプを提供または取得する工程であって、前記第1パイプの前記スピゴット端部は、前記第2パイプの前記鐘型端部内に嵌合するサイズとされている工程と、
    前記鐘型端部内に保持される挿入デバイスを設置する工程であって、当該挿入デバイスは、スプライン部分と、当該スプライン部分によって移動可能且つ弾性的に担持されたスプラインと、を伴う環状本体部を有している工程と、
    前記挿入デバイスの前記スプラインが前記スピゴット端部の前記スプライン溝と軸方向に整列されるように、前記第1パイプの前記スピゴット端部を前記第2パイプの前記鐘型端部内に挿入する工程と、
    を備え、
    前記スプラインは、少なくとも部分的に前記スプライン溝内に存在して、前記第1パイプ及び前記第2パイプを互いに結合した状態に保持する
    ことを特徴とする方法。
  25. 前記環状本体部のシール部分によって担持されたシール材料
    を更に備え、
    前記シール材料の内側シールが、前記スプライン溝から軸方向に離間した位置で前記スピゴット端部の外径面に接触する
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 第1端部と第2端部との間の長さ部分を有するポリマーパイプと、
    前記第2端部内に受容された挿入デバイスと、
    を備え、
    前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、
    前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する雌型端部または鐘型端部であり、
    前記ポリマーパイプの前記鐘型端部の内径面に1または複数の挿入凹部が形成されており、
    前記挿入デバイスは、シール部分とスプライン部分とを伴う環状本体部を有しており、
    シール材料が、前記シール部分に結合されており、
    スプラインが、前記スプライン部分の一部として一体化されており、
    前記スプラインは、前記環状本体部によって移動可能且つ弾性的に担持されており、前記挿入デバイスの軸線に対して半径方向に移動可能である
    ことを特徴とするパイプシステム。
  27. 前記ポリマーパイプの前記鐘型端部内に設置されたスピゴット端部を有するパイプ
    を更に備え、
    前記スピゴット端部は、外径面上にスプライン溝を有しており、
    前記スプライン溝は、前記挿入デバイスの前記スプラインと軸方向に整列して当該スプラインを受容して、前記ポリマーパイプと前記スピゴット端部とを軸方向に結合する
    ことを特徴とする請求項26に記載のパイプシステム。
  28. 第1端部と第2端部との間の長さ部分と、
    前記第2端部内に受容された挿入デバイスと、
    を備え、
    前記長さ部分と前記第1端部とは、第1直径を有しており、
    前記第2端部は、前記第1直径より大きい第2直径を有する鐘型端部であり、
    前記挿入デバイスは、本体材料で形成されてシール部分を有する略環状本体部と、前記本体材料よりも柔軟または剛性が低いシール材料と、を有しており、
    前記シール材料は、前記環状本体部と当該シール材料との接続構造間の協調によって、前記環状本体部の前記シール部分に機械的に接続されている
    ことを特徴とするポリマーパイプ。
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