JP2023550455A - 吻合口の保護装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、保護スリーブと、第１の固定アセンブリと、給電アセンブリと、第２の固定アセンブリとを備える吻合口の保護装置を提供し、保護スリーブは、管状組織内部において吻合口に対応する位置に位置し、第１の固定アセンブリは、前記管状組織の外壁に設けられ、電磁発生部材を備え、給電アセンブリは、前記電磁発生部材に電気的に接続され、前記電磁発生部材に給電するために使用され、第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブの内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリと前記第１の固定アセンブリとは、磁気吸着により相対的に固定されている。本発明は、電磁発生部材と内部固定アセンブリの磁気吸着により、吻合口を保護する保護スリーブを必要な位置に固定し、管状組織の正常な蠕動を阻害せず、かつ管状組織に周方向伸縮の空間を提供し、吻合口付近の正常な血液供給を保証する。

Description

本発明は、医療機器技術分野に関し、具体的には吻合口の保護装置に関する。

腸管に切断縫合手術を行った後、排泄物が吻合口に張力を加え、又は、排泄物が吻合口を汚染して吻合口感染を起こすことを回避するためには、一般的に吻合口を保護する必要がある。

既存の吻合口保護方式は、一般的に、腸管内部に管状カニューレを設置し、カニューレが腸管の内面に対応する吻合口の位置を覆って、カニューレを通じて排泄物を人体外に導入し、吻合口を効果的に保護することができるだけでなく、吻合口の生理組織が成長した後、２回の手術を行う必要がなく、カニューレを直接に取り出すればよい。カニューレを所望の位置によりよく固定するためには、カニューレの外部に、固定直径を有し腸管を位置決定に囲むように配置された固定ベルトを設置する必要がある。しかし、この固定帯は、必然的に腸管に一定の圧力を形成し、腸管の正常な蠕動を阻害し、さらに、固定帯の持続圧力により吻合口付近の血液供給不良などの問題を引き起こす可能性がある。

従来技術における問題点に対して、本発明の目的は、電磁発生部材と内部固定アセンブリの磁気吸着により、吻合口を保護する保護スリーブを必要な位置に固定する吻合口の保護装置を提供することにある。

本発明の実施例は、保護スリーブと、第１の固定アセンブリと、給電アセンブリと、第２の固定アセンブリとを備える吻合口の保護装置を提供し、保護スリーブは、管状組織内部において吻合口に対応する位置に位置し、第１の固定アセンブリは、前記管状組織の外壁に設けられ、電磁発生部材を備え、給電アセンブリは、前記電磁発生部材に電気的に接続され、前記電磁発生部材に給電することで前記電磁発生部材が通電して磁気を発生し、第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブの内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリと前記第１の固定アセンブリの電磁発生部材とは、磁気吸着により相対的に固定されている。

いくつかの実施例では、前記電磁発生部材は、電磁石を備える。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリは、間隔を空けて設けられた複数の電磁発生部材を備え、前記複数の電磁発生部材は、前記管状組織の周方向に沿って順次に配置されている。

いくつかの実施例では、前記第２の固定アセンブリは、間隔を空けて設けられた複数の内部固定ブロックを備え、前記内部固定ブロックは、磁性体又は磁気に吸引可能な構造体である。

いくつかの実施例では、前記給電アセンブリは、給電ハーネスを備え、前記給電ハーネスは、前記管状組織の外壁を取り囲むとともに、前記電磁発生部材に電気的に接続されている。

いくつかの実施例では、前記給電ハーネスは、複数のハーネス載置部と複数のハーネス接続部を備え、前記ハーネス載置部は、前記電磁発生部材の外部を取り囲み、前記ハーネス接続部は、隣接する２つの前記ハーネス載置部の間に接続され、前記ハーネス載置部と前記ハーネス接続部とは、前記管状組織の外壁を取り囲む環状構造を組み合わせて形成している。

いくつかの実施例では、前記給電ハーネスは、さらに、延在部を備え、前記延在部の一端は、前記ハーネス接続部に接続され、前記延在部の他端は、体外に延出する。

いくつかの実施例では、前記電磁発生部材の側面に周方向に沿う第１の取付溝が設けられており、前記給電ハーネスのハーネス載置部は、前記第１の取付溝に嵌設され、又は、前記給電ハーネスのハーネス載置部の内側面に周方向に沿う第１の取付溝が設けられており、前記電磁発生部材は、前記第１の取付溝に嵌設される。

いくつかの実施例では、前記ハーネス載置部の幅は、前記ハーネス接続部の幅よりも大きく、及び／又は、前記ハーネス載置部の厚さは、前記ハーネス接続部の厚さよりも大きい。

いくつかの実施例では、前記給電ハーネスは、弾性ハーネスである。

いくつかの実施例では、前記ハーネス接続部の弾性は、前記ハーネス載置部の弾性よりも大きい。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記管状組織の外壁を取り囲む第１の接続部材を備え、前記第１の接続部材は、前記電磁発生部材を載置する第１の載置部と隣接する２つの前記第１の載置部の間に接続された第１の接続部とを備え、前記第１の載置部は、前記ハーネス載置部の外部を取り囲む。

いくつかの実施例では、前記給電ハーネスは、第１の接続構造を備え、前記給電ハーネスは、前記第１の接続構造に接続されて前記管状組織の外壁を取り囲み、又は、前記第１の接続構造に切断されて前記管状組織の外壁から離脱される。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記管状組織の外壁を取り囲む第１の接続部材を備え、前記第１の接続部材は、前記電磁発生部材に接続されている。

いくつかの実施例では、前記第１の接続部材は、第２の接続構造を備え、前記第１の接続部材は、前記第２の接続構造に接続されて前記管状組織の外壁を取り囲み、又は、前記第２の接続構造に切断されて前記管状組織の外壁から離脱される。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリは、内部固定ブロックと前記内部固定ブロックを載置する第２の接続部材とを備え、前記第２の接続部材は、前記保護スリーブの内面に位置する。

いくつかの実施例では、前記第１の接続部材、前記第２の接続部材及び／又は前記内部固定ブロックのうちの少なくとも一部に生体吸収性材料が採用されている。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記電磁発生部材を載置する第１の接続部材を備え、及び／又は、前記第２の固定アセンブリは、内部固定ブロックと前記内部固定ブロックを載置する第２の接続部材とを備え、前記電磁発生部材の周方向の少なくとも一部に第１の取付溝が設けられており、前記第１の接続部材の内周は、前記第１の取付溝に嵌合し、又は、前記第１の接続部材の内周の少なくとも一部に第１の取付溝が設けられており、前記電磁発生部材は、前記第１の取付溝に嵌合し、前記内部固定ブロックの周方向の少なくとも一部に第２の取付溝が設けられており、前記第２の接続部材の内周は、前記第２の取付溝に嵌合し、又は、前記第２の接続部材の内周の少なくとも一部に第２の取付溝が設けられており、前記内部固定ブロックは、前記第２の取付溝に嵌合する。

いくつかの実施例では、前記保護スリーブの前記吻合口の上流に位置する一端に有支持部が設けられており、前記支持部は、前記保護スリーブの径方向に伸縮可能であり、前記第１の固定アセンブリと前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口と前記支持部との間に設けられる。

いくつかの実施例では、前記第１の固定アセンブリと前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の上流に設けられ、又は、前記吻合口の保護装置は、２つの前記第１の固定アセンブリと２つの前記第２の固定アセンブリを備え、１つの前記第１の固定アセンブリと１つの前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の上流側に設けられ、他の前記第１の固定アセンブリと他の前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の下流側に設けられる。

いくつかの実施例では、前記給電アセンブリの出力電流は、調整可能である。

いくつかの実施例では、前記給電回路は、入力電源と、電流調節回路と、制御素子と、給電ハーネスとを備え、前記入力電源は、前記電流調節回路と前記給電ハーネスとを順次に介して前記電磁発生部材に給電し、前記制御素子は、前記電流調節回路の出力電流値を調節するために使用される。

いくつかの実施例では、前記電流調節回路は、変圧器を含み、前記変圧器の２次側コイルの巻数は調整可能であり、又は、前記電流調節回路は、分圧回路又は分流回路を備え、前記分圧回路又は分流回路のうちの少なくとも１つの分流分岐は可変抵抗を備える。

いくつかの実施例では、信号収集アセンブリをさらに備え、前記信号収集アセンブリは、少なくとも１つの圧力センサを備え、前記圧力センサは、前記第１の固定アセンブリの前記管状組織に向かう側及び／又は前記第２の固定アセンブリの前記保護スリーブに向かう側に設けられる。

いくつかの実施例では、信号処理アセンブリをさらに備え、前記信号処理アセンブリは、所定の駆動電流変化周期にて基づいて駆動電流値を決定し、及び／又は、前記圧力センサの検出データに基づいて駆動電流値を決定するように構成され、前記信号処理アセンブリは、さらに、前記駆動電流値を含む駆動信号を前記給電アセンブリに送信するように構成され、前記給電アセンブリは、前記駆動電流値に基づいて出力電流を制御するように構成される。

いくつかの実施例では、前記給電アセンブリは、複数の電磁駆動モジュールを備え、前記電磁駆動モジュールは、前記圧力センサに対応し、前記信号処理アセンブリは、前記圧力センサの検出データに基づいて対応する電磁駆動モジュールの駆動電流値を決定し、前記駆動電流値を含む駆動信号を対応する電磁駆動モジュールに送信する。

いくつかの実施例では、前記信号処理アセンブリは、さらに、前記圧力センサの検出データを所定の基準値と比較し、比較結果に応じて警報を行うか否かを判断し、又は、複数の前記圧力センサの検出データを比較し、比較結果に応じて警報を行うか否かを判断し、又は、前記圧力センサの検出データを所定の基準値を比較し、又は、複数の前記圧力センサの検出データを比較し、比較結果に応じて駆動電流値を生成し前記駆動電流値を含む駆動信号を前記電磁駆動モジュールに送信するかどうかを判断する。

いくつかの実施例では、表示アセンブリをさらに備え、前記表示アセンブリは、前記圧力センサの検出データ及び／又は前記給電アセンブリの出力電流値を表示するために使用される。

いくつかの実施例では、前記信号処理アセンブリと前記圧力センサ及び前記給電アセンブリとの間は、それぞれ信号線又は無線通信を介してデータが伝送される。

本発明における吻合口の保護装置は、以下の利点を有する。

本発明は、保護スリーブを通じて吻合口の内面を保護し、管状組織の内容物の通過を誘導する過程で吻合口を汚染しなく、そして、第１の固定アセンブリの電磁発生部材と第２の固定アセンブリの間の磁気吸着を通じて、保護スリーブを必要な位置に固定し、この装置では、電磁発生部材と第２の固定アセンブリとの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されており、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口付近の正常な血液供給を保証する。電磁発生部材と給電アセンブリを設けることにより、給電のオンオフを制御することにより電磁発生部材における磁気の有無を柔軟に制御することができ、給電電流の大きさを制御することにより電磁発生部材における磁気の大きさを柔軟に制御することができる。本発明の吻合口の保護装置が応用する管状組織は、腸管であってもよく、人体内の他の管状組織、例えば消化管中の他の位置の管状組織などであってもよい。

本発明の他の特徴、目的、及び利点は、以下の図面を参照して非限定的な実施例についての詳細な説明を参照することによってより明らかになるであろう。
本発明の第１の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第１の実施例における吻合口の保護装置の構造の模式図である。 本発明の第１の実施例における吻合口の保護装置の分解図である。 本発明の第１の実施例における第１の固定アセンブリと給電アセンブリとの協働の模式図である。 本発明の第１の実施例における第１の接続部材の切断の模式図である。 本発明の第１の実施例における給電ハーネスの切断の模式図である。 本発明の第１の実施例における給電ハーネスの正面図である。 本発明の第１の実施例における給電ハーネスの側面図である。 本発明の第１の実施例における第１の接続部材の正面図である。 本発明の第１の実施例における第１の接続部材の側面図である。 本発明の第２の実施例における吻合口の保護装置の構造の模式図である。 本発明の第３の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第４の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第４の実施例における内部固定ブロックと第２の接続部材との協働の模式図である。 本発明の第４の実施例における第２の接続部材の正面図である。 本発明の第４の実施例における第２の接続部材の側面図である。 本発明の第５の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第６の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第７の実施例における吻合口の保護装置の構造の模式図である。 本発明の第７の実施例における吻合口の保護装置の分解図である。 本発明の第７の実施例における電流調節回路の第１の模式図である。 本発明の第７の実施例における電流調節回路の第２の模式図である。 本発明の第７の実施例における電流調節回路の第３の模式図である。 本発明の第７の実施例における信号収集アセンブリと信号処理アセンブリを追加した吻合口の保護装置の構造の第１の模式図である。 本発明の第７の実施例における信号収集アセンブリと信号処理アセンブリを追加した吻合口の保護装置の構造の第２の模式図である。 本発明の第８の実施例における吻合口の保護装置の構造の模式図である。 本発明の第９の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に設置された構造の模式図である。 本発明の第１０の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に配置された構造の模式図である。

次に、図面を参照して、例示的な実施例についてより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施例は様々な形態で実施することができ、本明細書で説明する実施例に限定されると理解されるべきではない。逆に、これらの実施例は、本発明が包括的かつ完全であり、例示的な実施例の構想を当業者に全面的に伝達するように提供される。図中の同一の符号は同一又は類似の構造を表すので、重複する説明は省略する。

本発明は、吻合口の保護装置を提供し、前記装置は、保護スリーブ、第１の固定アセンブリ、第２の固定アセンブリ及び給電アセンブリを含む。前記保護スリーブは、管状組織内部において吻合口に対応する位置に位置し、保護スリーブは、吻合口の内面に対して保護作用を果たし、管状組織の内容物の通過を案内する過程で吻合口を汚染しない。前記第１の固定アセンブリは、前記管状組織の外壁に設けられ、前記第１の固定アセンブリは、電磁発生部材を備え、前記電磁発生部材は、給電電流を入力する際に磁気を発生させ、これにより、前記電磁発生部材が通電した後に磁気を発生させる。前記給電アセンブリは、前記電磁発生部材に電力を供給するために、前記電磁発生部材と電気的に接続されている。前記第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブの内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリ自体が磁気を有するか、磁気に吸引可能であり、前記電磁発生部材と磁気吸着により相対的に固定されるので、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリとの間の磁気吸着により、保護スリーブを必要な位置に固定する。

この吻合口の保護装置には第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されているため、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口付近の正常な血液供給を保証する。第１の固定アセンブリは、通電可能で磁性を有する電磁発生部材を含み、給電のオンオフを制御することにより電磁発生部材における磁気の有無を柔軟に制御し、給電電流の大きさと電磁発生部材の巻線の巻数を制御することにより電磁発生部材における磁気の大きさを柔軟に制御することができる。

以下、本発明の各具体的な実施例の吻合口の保護装置の構造を添付図面とともに詳細に説明するが、個々の具体的な実施例は、本発明の保護範囲を限定するものではないことが理解される。
それぞれの実施例では、腸内組織を例として説明する。 他の実施例では、前記管状組織は腸組織に限らず、人体の他の管状組織、例えば消化管の他の場所にある管状組織等でもよく、全て本発明の保護範囲に入ることが理解されよう。

図１～８に示すように、本発明の第１の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織９に応用される構造の模式図である。
図１～図４に示すように、前記吻合口の保護装置は、保護スリーブ１と、第１の固定アセンブリと、給電アセンブリと、第２の固定アセンブリとを備え、保護スリーブ１は、腸管組織９の内部において吻合部に対応する位置に位置し、吻合口の内面を保護し、腸管の内容物を案内する過程で吻合部を汚染しない。第１の固定アセンブリは、前記腸管組織９の外壁に設けられ、前記第１の固定アセンブリは、電磁発生部材を備え、給電アセンブリは、前記電磁発生部材に電気的に接続され、前記電磁発生部材に給電することで前記電磁発生部材が通電して磁気を発生し、第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブ１の内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリと前記第１の固定アセンブリの電磁発生部材とは、磁気吸着により相対的に固定されている。

この装置には、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されているため、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口付近の正常な血液供給を保証する。第１の固定アセンブリにおける電磁発生部材は、給電アセンブリの給電の時に磁気を発生する。従って、給電のオンオフを制御することにより電磁発生部材における磁気の有無を柔軟に制御し、給電電流の大きさを制御することにより電磁発生部材における磁気の大きさを柔軟に制御することができる。

この実施例では、前記電磁発生部材は、電磁石２である。電磁石は、通電して電磁を発生する構造であり、鉄心の外部にはその電力に合わせた導電巻線が巻回され、導電巻線に通電すると、このような電流を流す巻線は磁石のように磁気的である。したがって、この実施例では、前記電磁石２におけるコイル巻数を制御することにより、電磁石２に電流が投入された後に発生する磁気の大きさを調整することもできる。他の代替的な実施例では、前記電磁発生部材は、電磁コイルなどの他の構成を採用してもよいが、本発明の保護範囲内に属する。

図１～４に示すように、この実施例では、前記第１の固定アセンブリは、間隔を置いて配置している複数の電磁石２を備え、前記複数の電磁石２は、前記保護スリーブ１を均一で安定した固定を形成するために、前記腸管組織９の周方向に沿って順に配列されている。前記第２の固定アセンブリは、前記電磁石２に一対一に対応する内部固定ブロック３を含む。前記内部固定ブロック３は、自身は磁性を持たないが磁石に吸引可能な材料、例えば鉄、ニッケル、コバルトなどの親磁性の金属及びその合金などを用いることができる。又は、内部固定ブロック３は、磁石などのような自身の磁性を有する磁性材料を用いてもよい。この実施例では、複数の前記電磁石２は互いに間隔を空けて設けられ、複数の前記内部固定ブロック３は互いに間隔を空けて設けられている。電磁石２と内部固定ブロック３の数も必要に応じて選択して設置することができ、また電磁石２と内部固定ブロック３との間には１対１の対応関係、１対多の関係、又は多対１の関係などが形成されてもよく、いずれも本発明の保護範囲内に属する。他の代替的な実施例では、電磁石２は、１個及び／又は内部固定ブロック３は、１個に設けられてもよい。

図２に示すように、前記保護スリーブ１は、管状の保護スリーブであり、吻合口に周方向の保護を形成することができる。前記保護スリーブ１は、ゴムフィルムスリーブ、シリカゲルフィルムスリーブ等のような肉厚の薄い可撓性を有するフィルムスリーブであってもよいが、本発明はこれに限定されない。他の代替的な実施例では、保護スリーブ１は、他の形状を採用してもよく、吻合口の内壁の全部又は一部を覆ってもよく、すべて本発明の保護範囲内に属する。

前記固定アセンブリは、好ましくは、吻合口の上流側に配置され、保護スリーブ１を固定するために使用され、これにより、保護スリーブ１が吻合口の下流側に移動して吻合口の保護を失うことを回避する。本発明において、吻合口の上流とは、腸管の内容物が腸管に沿って移動する方向を参照し、腸管の内容物が腸管に沿って吻合口の上流側から吻合口の下流側に移動することを指す。この吻合口の保護装置が腸管低位に適用されると、保護スリーブ１は、排泄物を腸管に沿って排出するように導き、吻合口の上流側から吻合口の下流側に移動する。

図２及び図３に示すように、前記保護スリーブ１の前記吻合口の上流に位置する一端には、前記保護スリーブ１の径方向に伸縮可能な支持部１１が設けられている。前記支持部１１が径方向に収縮すると、前記保護スリーブ１は、全体として腸管組織９の内部に入れるか、腸管組織９の内部から取り出すことができ、前記保護スリーブ１が所定の位置に置かれた後、前記支持部１１は径方向に拡張して保護スリーブ１に対する支持を形成し、保護スリーブ１の位置を保持する。支持部１１は、膨張／収縮可能な環状のエアバッグを採用することができ、膨張時に半径方向に膨張する状態にあり、収縮時に半径方向に収縮する状態にある。前記支持部１１は、他の径方向に伸縮可能なバネ又は径方向に運動可能なスライダ構造を採用してもよく、支持部１１の外径の増大又は縮小を図ることができればよい。前記第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリは、前記吻合口と前記支持部１１との間に設けられ、支持部１１との協働により保護スリーブ１を吻合口の位置により良好に保持することができる。

図１に示すように、この実施例では、前記給電アセンブリは、前記腸管組織９の外壁を取り囲み、それぞれの前記電磁石２に電気的に接続された給電ハーネス６を含む。さらに、前記給電アセンブリは、入力電源７をさらに含む。前記給電ハーネス６は入力電源７と電気的に接続することができ、入力電源７は給電ハーネス６を介して電磁石２の導電巻線に給電し、電磁石２に磁気を発生させる。電磁石２は、通電時に磁性を有し、停電時に急速に消磁する構造を用いることができる。腸管組織９の外壁に電磁石２を固定する必要がある場合、入力電源７を介して給電ハーネス６に通電することにより、電磁石２と内部固定ブロック３とが磁気吸着する。使用中、給電ハーネス６は電磁石２に給電し続ける。内部固定ブロック３自身が磁性を有する磁性ブロックである場合、電磁石２は、内部固定ブロック３の磁性とは反対である。腸管組織９の外壁から電磁石２を取り外す必要がある場合は、電磁石２が磁気を失うように、入力電源７による給電ハーネス６への給電を遮断することができる。給電ハーネス６における給電電流の大きさを制御することにより、電磁石２の磁気強度の大きさを制御することもできる。他の代替的な実施例では、前記電磁石２は、電源オフ後にゆっくりと消磁する構成、すなわち、電力供給が磁気的である後、再電源オフ時に、しばらくの間磁気的を保持することができるようにしてもよい。

図４に示すように、前記給電ハーネス６は、複数のハーネス載置部６１と、複数のハーネス接続部６２とを備え、前記ハーネス載置部６１は、前記電磁石２の外部を取り囲む環状の中空構造であり、前記ハーネス接続部６２は、隣接する２つの前記ハーネス載置部６１の間に接続され、前記ハーネス載置部６１と前記ハーネス接続部６２は、前記腸管組織９の外壁を取り囲む環状構造を組み合わせて形成する。図４に示すように、前記電磁石２の側面には周方向に沿った第１の取付溝２２が設けられ、前記給電ハーネス６のハーネス載置部６１は、前記第１の取付溝２２に嵌設されて、前記電磁石２と前記給電ハーネス６との安定した接続を保証する。別の代替実施例では、前記給電ハーネス６のハーネス載置部６１の内側面に周方向に沿った第１の取付溝が設けられ、前記電磁石２が前記第１の取付溝に嵌設されていてもよい。電磁石２を給電ハーネス６に容易に取り付け、給電ハーネス６から取り外すために、前記電磁石２と前記取付孔の内壁と接する各側壁は、フィレット２１構造を有する。

この実施例では、前記給電ハーネス６は、弾性ハーネス６であり、さらに、少なくとも前記ハーネス接続部６２は、弾性を有しているので、腸管に制限圧力をかけることなく腸管の蠕動に伴って弾性変形を起こすことができ、腸管に伸縮可能な運動空間を提供することができる。前記ハーネス載置部６１と前記ハーネス接続部６２が共に弾性である場合、好ましくは、前記ハーネス接続部６２の弾性は、前記ハーネス載置部６１の弾性よりも大きく、ハーネス載置部６１は電磁石２とより安定した接続を形成でき、ハーネス接続部６２の弾性変形力はより良く、より良い周方向伸縮空間を提供できる。

図３～４に示すように、前記給電ハーネス６は、一端が前記ハーネス接続部６２に接続された延在部６３をさらに備え、前記延在部６３の他端は、体外に延出し、前記延在部６３は、入力電源と電気的に接続可能である。

この実施例では、腸管組織９における給電ハーネス６の取り付け及び取り外しを容易にするために、前記給電ハーネス６は、第１の接続構造を含む。前記第１の接続構造は、前記給電ハーネス６の両端部に着脱可能に設けられた構造である。具体的には、前記給電ハーネス６は、１本のストライプハーネスであり、２つの端部を有し、この２つの端部に取り外し可能な第１の接続構造が設けられている。例えば、この第１の接続構造は、前記給電ハーネス６の一方の端部に設けられた溝と他方の端部の突起を含み、突起は、溝に埋め込まれ、前記給電ハーネス６の２つの端部の接続を実現することができ、２つの端部が接続された後、前記給電ハーネス６は閉じた環状を形成し、突起を溝から取り出し、前記第１の接続構造は、接続を切断し、前記給電ハーネス６は、ストライプハーネスに復帰する。他の代替的な実施例では、前記第１の接続構造は、スナップ構造、ねじ接続構造、粘着スナップ接続構造などであってもよい。図６に示すように、前記給電ハーネス６が腸管組織９に取り付けられているとき、前記給電ハーネス６は、第１の接続構造で接続されて、前記腸管組織９の外壁を取り囲むことができ、例えば、閉じた環状構造を形成することができる。前記給電ハーネス６の環状構造は、接続端点６４で切断して、前記給電ハーネス６は、閉鎖されていない環状又はストライプ構造にしてもよく、これにより、腸管組織９の外壁から離脱できる。前記給電ハーネス６の接続端点６４における接続は、スナップ、フック、接着、固定具の付加などにより、すべて本発明の保護範囲内に属することができる。給電ハーネス６は、２つの応用方式があり、１つの方式として、給電ハーネス６の初期状態が閉鎖されたループであり、腸管組織９から取り外す必要があるときに、その第１の接続構造を切断して腸管組織９から離脱し、もう１つの方式として、給電ハーネス６の初期状態が閉鎖されていない構造であり、腸管組織９の外部に取り付けられた後、接続構造でループに閉鎖される。

図７に示すように、前記ハーネス載置部６１の幅ｗ１１は、前記ハーネス接続部６２の幅ｗ１３よりも大きくてもよい。これにより、前記ハーネス載置部６１は、保護スリーブ１に対する電磁石２のより良好な固定作用を実現するために、幅の広い電磁石２を支持することができ、さらに、ハーネス接続部６２の幅が小さく、ハーネス接続部６２の弾性変形能力を高めることができ、腸管組織９への蠕動影響を大幅に低減することができる。さらに、前記ハーネス載置部６１の環状壁の幅ｗ１２は、前記ハーネス接続部６２の幅ｗ１３より大きく、前記ハーネス載置部６１と電磁石２との接続安定性を高めることができる。図８に示すように、前記ハーネス載置部６１の厚さｔ１１は、前記ハーネス接続部６２の厚さｔ１２とほぼ等しくてもよい。別の代替実施例では、前記ハーネス載置部６１の厚さｔ１１は、厚い電磁石２を支持するために、前記ハーネス接続部６２の厚さｔ１２よりも大きくてもよく、ハーネス接続部６２の弾性変形能力をさらに高め、より良い周方向伸縮空間を提供することができる。ここでの厚み方向は、環状構造を形成した給電ハーネス６の径方向（保護スリーブ１の径方向に対応）に相当する。

図３及び図４に示すように、前記電磁石２と腸管組織９との対向面は、電磁石２と腸管組織９の外壁とのより良好な合わせを実現するために、腸管組織９の外壁に実質的に適合する円弧状の表面である。前記内部固定ブロック３と前記保護スリーブ１との対向面は、内部固定ブロック３と保護スリーブ１の内面とのより良好な合わせを実現するために、保護スリーブ１の内面に実質的に適合する円弧状の表面である。

さらに、別の代替実施例では、前記電磁石２及び／又は内部固定ブロック３の表面は波形であってもよい。具体的には、前記電磁石２の前記腸管組織９に向かう表面は、前記腸管組織９の長手方向（図３中S方向）に沿って高低起伏のある波形表面であり、腸管組織９の外壁によりよく適応することができ、電磁石２と腸管組織９との接触面積を増大させ、電磁石２と腸管組織９の外壁との嵌合度を高めることができる。前記内部固定ブロック３の前記保護スリーブ１に向かう表面は、前記腸管組織９の長手方向（図３中S方向）に沿って高低起伏のある波形表面であり、内部固定ブロック３と保護スリーブ１との接触面積を大きくし、内部固定ブロック３と保護スリーブ１の内壁との嵌合度を高めることができる。

この実施例において、前記第１の固定アセンブリは、前記腸管組織９の外壁を囲む第１の接続部材４をさらに備え、前記第１の接続部材４は、前記電磁石２を載置する第１の載置部４１と、隣接する２つの前記第１の載置部４１間に接続された第１の接続部４２とを含み、前記第１の載置部４１は、前記ハーネス載置部６１の外側を囲む。前記第１の接続部材４は、弾性を有し、腸に制限的な圧力を印加することなく、腸の蠕動に合わせて弾性変形させることができ、腸に伸縮可能な運動空間を与える。例えば、前記第１の接続部材４は、ある程度の弾力性を有するゴムやシリコン等からなる弾力性のある接続部材であってもよい。
前記第１の接続部４２と前記第１の載置部４１の両方が弾性を有する場合、前記第１の載置部４１は、前記第１の接続部４２より弾性が小さくてもよい。
前記第１の載置部４１と前記第１の接続部４２とに同じ引張力が加わったとき、前記第１の載置部４１に生じる弾性変形を、前記第１の接続部４２に生じる弾性変形より小さくすることができる。
これにより、第１の載置部４１が電磁石２をより良好に固定し、第１の接続部４２が周方向の伸縮能力をより良好に提供することができる。

図５に示すように、前記第１の接続部材４には、第２の接続構造がさらに設けられ、前記第１の接続部材４は、前記第２の接続構造で接続されて前記腸管組織９の外壁を取り囲むことができ、又は、前記第２の接続構造で切断されて腸管組織９の外壁から離脱することができる。図５に示す第２の接続構造は、２つの端部にそれぞれ設けられた接続突起４３と接続溝４４とを含み、接続突起４３が接続溝４４に嵌設されたとき、第１の接続部材４は環状であり、接続突起４３が接続溝４４から分離されたとき、第１の接続部材４はストライプ状又はその他の閉鎖されていない形状である。他の代替的な実施例では、接続構造は、２つの端部にそれぞれ接続リングと接続フックを設け、両者を結合したり分離したりして第１の接続部材４の２つの状態を実現したり、２つの端部に接着構造を設けたり、接着又は接着分離によって第１の接続部材４の２つの状態を実現したりするなど、他の形態を採用することもできる。

図９に示すように、前記第１の載置部４１の幅ｗ２１は、第１の接続部４２の幅ｗ２３よりも大きい。これにより、第１の載置部４１は、保護スリーブ１に対する電磁石２のより良好な固定作用を実現するために、幅の広い電磁石２を支持することができ、さらに、第１の接続部４２の幅が小さく、第１の接続部４２の弾性変形能力を高めることができ、腸管組織９への蠕動影響を大幅に低減することができる。さらに、前記第１の載置部４１の環状壁の幅ｗ２２は、第１の接続部４２の幅ｗ２３よりも大きくすることができ、第１の載置部４１と電磁石２との接続安定性を高めることができる。この実施例では、図１０に示すように、前記第１の載置部４１の厚さｔ２１と第１の接続部４２の厚さｔ２２とは略等しい。別の代替実施例では、第１の載置部４１の厚さｔ２１は、第１の接続部４２の厚さｔ２２よりも大きくてもよい。これにより、第１の載置部４１は、保護スリーブ１に対する電磁石２のより良好な固定作用を実現するために、厚い電磁石２を支持することができる。また、第１の接続部４２の厚みが小さく、第１の接続部４２の弾性変形能力をさらに高めることができる。ここでの厚み方向とは、環状構造を形成した第１の接続部材４の径方向（保護スリーブ１の径方向に対応）に相当する。

前記第１の載置部４１は、前記第１の接続部４２と一体成形されており、前記第１の載置部４１は、電磁石２を取り囲む中空環状構造であり、即ち、前記第１の載置部４１には取付孔が設けられ、電磁石２は取付孔に嵌設されている。他の代替的な実施例では、前記第１の載置部４１は、他の形状を採用してもよいし、第１の接続部４２と独立して成形して固定接続してもよい。図４に示すように、前記電磁石２の側面には、周方向の第１の取付溝２２が少なくとも部分的に設けられており、環状の前記第１の載置部４１は、前記第１の取付溝２２に嵌設されている。別の代替的な実施例では、前記第１の載置部４１の中空環状構造の縁の内側に少なくとも部分的に周方向の取付溝が設けられ、前記電磁石２の側面が前記取付溝に嵌設されて、前記電磁石２と前記第１の載置部４１との安定した接続を実現してもよい。この実施例では、前記第１の載置部４１は、前記給電ハーネス６のハーネス載置部６１の外側に位置している。

この第１の実施例及び後述する第３の実施例、第４の実施例、第５の実施例、第６の実施例、第７の実施例、第９の実施例、第１０の実施例において、前記第１の接続部材４は、一定の強度を保証する場合に柔軟性を有するか、又は一定の弾性を有する生体吸収性材料、例えば、生体吸収性の医療用フィルムを一部又は全部用いて作製することができる。これにより、術後に第１の接続部材４の除去工程を省略することができる。

図３に示すように、保護スリーブ１の内面には、保護スリーブ１の内面における内部固定ブロック３の位置決めをより良くするために、前記内部固定ブロック３に一対一に対応する溝１２をさらに設けてもよい。前記内部固定ブロック３は、対応する溝１２に嵌設され、内部固定ブロック３と保護スリーブ１の内面との取り外し可能な固定を実現する。

この第１の実施例及び後述する第２の実施例、第３の実施例、第４の実施例、第７の実施例、第８の実施例、第９の実施例及び第１０の実施例では、前記内部固定ブロック３は、生体吸収性材料、例えば生体吸収性鉄基材料、又は、磁化された生体吸収性鉄基材料等を部分的又は全部用いてもよく、これにより、術後に内部固定ブロック３の除去工程を省略することができる。

図１１に示すように、本発明の第２の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される模式図である。この実施例では、前記第１の固定アセンブリは、第１の接続部材を含まない。給電ハーネス６は、電磁石２の固定と電磁石２に給電する役割を同時に果たすことができる。前記給電ハーネス６及び前記電磁石２と前記給電ハーネス６との協働関係は、前記第１の実施例における具体的な構成を採用することができるが、本発明はこれに限定されない。他の代替的な実施例では、前記給電ハーネス６は、他の構造として設計することができ、電磁石２とは他の方式で接続することができ、いずれも本発明の保護範囲内に属する。前記第２の固定アセンブリは、前記第１の実施例の具体的な構成を採用することができる。

図１２に示すように、本発明の第３の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される構造の模式図である。この実施例では、前記吻合口の保護装置は、腸管上位の吻合口の保護に使用される。前記吻合口の保護装置は、２つの前記第１の固定アセンブリと２つの前記第２の固定アセンブリを備え、１つの前記第１の固定アセンブリと１つの前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の上流側に設けられ、他の前記第１の固定アセンブリと他の前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の下流側に設けられる。前記第１の固定アセンブリは、前記第１の実施例、第２の実施例の第１の固定アセンブリの構成を採用することができ、前記第２の固定アセンブリは、前記第１の実施例、後述する第４の実施例、第５の実施例、又は第６の実施例の第２の固定アセンブリの構成を採用することができる。上流の第１の固定アセンブリと下流の第１の固定アセンブリの構造は同じであっても異なっていてもよく、上流の第２の固定アセンブリと下流の第２の固定アセンブリの構造は同じであっても異なっていてもよい。吻合口の上流側の腸管組織９の外壁には１組の電磁石２が設置され、保護スリーブ１内部には内部固定ブロック３が対応して設置され、吻合口の下流側の腸管組織９の外壁には別の組の電磁石２が設置され、保護スリーブ１内部には内部固定ブロックが対応して設置されている。このような構造は、必要な保護スリーブ１の長さを大幅に節約することができ、手術中の保護スリーブ１の配置と吻合口の回復後の保護スリーブ１の除去をより便利にすることができ、また、保護スリーブ１を必要な位置に固定し、使用中の安定性を保証することができる。

図１３～１６に示すように、本発明の第４の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される構造の模式図である。この実施例では、前記第２の固定アセンブリは、第２の接続部材５をさらに含む。前記第２の接続部材５が前記腸管組織９に装着されると、前記第２の接続部材５は前記保護スリーブ１の内面を取り囲んで接続環状構造を形成し、それにより前記内部固定ブロック３と共に保護スリーブ１を周方向に固定する。前記第２の接続部材５は、前記第１の接続部材４の位置に対応して保護スリーブ１に対する固定リングを形成する。図１４に示すように、前記第２の接続部材５は、第２の載置部５１と第２の接続部５２とを含む。前記第２の載置部５１は、内部固定ブロック３に一対一に対応し、対応する内部固定ブロック３を載置する。第２の接続部５２は、隣接する２つの第２の載置部５１の間に接続されている。前記第２の接続部材５が前記腸管組織９に装着されると、前記第２の接続部材５は周方向に伸縮可能である。さらに、前記第２の接続部材５は、弾性接続部材であってもよく、少なくとも第２の接続部５２が弾性を有する。したがって、腸管蠕動時には、第２の接続部材５は、腸管に制限圧力を加えることなく、腸管の蠕動に伴って弾性変形を起こすことができ、腸管に伸縮可能な運動空間を提供することができる。例えば、前記第２の接続部材５は、ゴム、シリカゲルなどの材料からなる弾性を有する弾性接続部材であってもよい。第２の接続部材５は、支持部１１と平行に配置することができる。前記第２の接続部材５は、閉鎖された環状構造であってもよいし、接続口を有するコネクタであってもよく、前記腸管組織９に装着されると、首尾が接合されてコネクタリングを形成する。前記第２の接続部５２と第２の載置部５１が共に弾性を有する場合、前記第２の載置部５１の弾性は、第２の接続部５２の弾性よりも小さくてもよい。これにより、第２の載置部５１が内部固定ブロック３を良く固定し、第２の接続部５２がより良い周方向伸縮能力を提供することができる。

さらに、この第３の実施例及び後述する第１０の実施例において、前記第２の接続部材５は、一定の強度を保証する場合に柔軟性を有するか又は一定の弾性を有する生体吸収性材料、例えば生体吸収性フィルムからなる生体吸収性材料を一部又は全部用いてもよい。これにより、術後に第２の接続部材５を除去する工程を省略する。

図１５に示すように、この実施例では、前記第２の載置部５１の幅ｗ３１は、第２の接続部５２の幅ｗ３３よりも大きい。これにより、第２の載置部５１は、保護スリーブ１に対する内部固定ブロック３のより良い固定作用を実現するために、幅の広い内部固定ブロック３を支持することができ、また、第２の接続部５２の幅が小さく、第２の接続部５２の弾性変形能力を高めることができ、腸管組織９の蠕動に対する影響を大幅に低減することができる。さらに、前記第２の載置部５１の環状壁の幅ｗ３２は、第２の接続部４２の幅ｗ３３よりも大きく、第２の載置部５１と内部固定ブロック３との接続安定性を高めることができる。この実施例では、図１６に示すように、前記第２の載置部５１の厚さｔ３１と第２の接続部５２の厚さｔ３２とは略等しい。別の代替実施例では、第２の載置部５１の厚さｔ３１は、第２の接続部５２の厚さｔ３２よりも大きくてもよい。これにより、第２の載置部５１は、保護スリーブ１に対する内部固定ブロック３のより良い固定作用を実現するために、厚い内部固定ブロック３を支持することができる。また、第２の接続部５２の厚みが小さく、第２の接続部５２の弾性変形能力をさらに高めることができる。

図１４に示すように、前記第２の載置部５１は、前記第２の接続部５２と一体成形されており、前記第２の載置部５１は、内部固定ブロック３を囲む中空環状構造であり、即ち、前記第２の載置部５１には取付孔が設けられ、内部固定ブロック３は取付孔に嵌設されている。内部固定ブロック３を第２の接続部材５により容易に取り付け、第２の接続部材５から取り外すために、前記内部固定ブロック３は、取付孔の内壁に接する各側壁にフィレット３１構造を有する。他の代替的な実施例では、前記第２の載置部５１は、他の形状を採用してもよいし、第２の接続部５２と独立して成形して固定接続してもよい。図１４に示すように、前記内部固定ブロック３の側面には、周方向の第２の取付溝３２が少なくとも部分的に設けられており、環状の前記第２の載置部５１は、前記第２の取付溝３２に嵌設されている。別の代替的な実施例では、前記第２の載置部５１の中空環状構造の縁の内側に少なくとも部分的に第２の固定ブロックの周方向の第２の取付溝が設けられ、前記内部固定ブロック３の側面が前記第２の取付溝に嵌設されて、前記内部固定ブロック３と前記第２の載置部５１との安定した接続を実現してもよい。

この実施例では、前記第２の接続部材５は、前記保護スリーブ１と一体成形されていてもよい。代替的な実施例では、前記第２の接続部材５は、保護スリーブ１とそれぞれ成形された後、粘着などの方法で固定されていてもよい。別の代替的な実施例では、前記第２の接続部材５は、事前に保護スリーブ１に固定されておらず、手術時に医師によって保護スリーブ１の対応する位置に配置されてもよい。

図１７に示すように、本発明の第５の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される構造の模式図である。この実施例では、前記第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブ１の内面に塗布された磁性粒子被覆層８を含み、前記磁性粒子被覆層８の位置は、前記電磁石２に対応し、磁性粒子被覆層８の磁気は、電磁石２の通電時の磁気とは反対である。磁性粒子被覆層８は、磁性粒子とバインダー、溶剤等とを磁性スラリーとして形成することにより、保護スリーブ１の内面に塗布することができる。そのため、第２の固定アセンブリは、保護スリーブ１と一体構造に形成され、手術時に腸管組織９内部の必要な位置に一緒に置くことができ、術後に吻合口が回復した後に腸管組織９から一緒に取り出すことができる。この実施例の第２の固定アセンブリ構成は、上記各実施例の電磁石２の構成と組み合わせてもよい。同様に、磁性粒子の分布密度と磁性粒子の総数を制御することにより、電磁石２と磁性粒子被覆層８との間の磁気吸着力の大きさを制御する目的を達成することができる。さらに、磁性粒子被覆層８は、保護スリーブ１と一体的に設けられており、第２の固定アセンブリを保護スリーブ１に取り付ける工程及び保護スリーブ１から取り外す工程を省略する。また、第２の固定アセンブリは、保護スリーブ１の内部に占有されるスペースがより小さくなるように磁性粒子被覆層を用いている。

図１８に示すように、本発明の第６の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される構造の模式図である。この実施例では、内部固定ブロック３の表面の全部又は一部に磁性粒子被覆層が被覆されているか、内部に磁性粒子が分布している。各前記内部固定ブロック３の磁性粒子の磁性は同じであり、前記電磁石２の磁性とは反対である。
この上記第４の実施例、第５の実施例及び第６の実施例において、第１の固定アセンブリの構成、給電ハーネス６の構成及び第１の固定アセンブリと給電ハーネスとの協働は、第１の実施例と同様であってもよい。別の代替的な実施例では、前記第１の固定アセンブリ及び／又は給電ハーネス６は、他の構成を採用することもでき、第１の固定アセンブリと給電ハーネスとの協働は、他の方法を採用することもできる。

従来技術における固定帯は腸管を囲んだ後、腸管に対する圧力が固定されており、調整を実現することができない。これに基づいて、本発明はまた給電アセンブリの出力電流調整可能な吻合口の保護装置を提供し、給電アセンブリと内部固定アセンブリの磁気吸着によって、吻合口を保護する保護スリーブを必要な位置に固定し、出力電流調整可能な給電アセンブリを採用することによって、給電アセンブリが発生する磁力の大きさを調整し、それによって第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの管状組織に対する圧力を調整することができる。

図１９～２５に示すように、本発明の第７の実施例に係る吻合口の保護装置の構成の模式図である。この実施例と第１の実施例との違いは、給電アセンブリの構成が異なることである。前記吻合口の保護装置は、保護スリーブ１と、第１の固定アセンブリと、給電アセンブリと、第２の固定アセンブリとを備え、保護スリーブ１は、腸管組織９の内部の吻合口に対応する位置に位置し、吻合口の内面に対して保護作用を発揮し、腸管の内容物を通過させる過程で吻合口を汚染しなく、第１の固定アセンブリは、前記腸管組織９の外壁に設けられ、前記第１の固定アセンブリは、電磁発生部材を備え、給電アセンブリは、前記電磁発生部材に給電して、前記給電アセンブリが通電して磁気を発生し、前記給電アセンブリの出力電流は、調整可能であり、第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブ１の内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリと前記第１の固定アセンブリの電磁発生部材とは、磁気吸着により相対的に固定されている。

この装置では、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されているため、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口の付近の正常な血液供給を保証する。第１の固定アセンブリ内の給電アセンブリは、給電アセンブリを介して電力を供給する際に磁気を発生させることができる。したがって、給電アセンブリの給電のオンオフを制御することにより、給電アセンブリ中の磁気の有無を柔軟に制御することができ、さらに、出力電流調整可能な給電アセンブリを採用することにより、給電アセンブリが発生する磁力の大きさを調整することができ、それにより、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの管状組織に対する圧力を調整することができる。

この実施例では、前記電磁発生部材が電磁石２であることを例に説明する。他の代替的な実施例では、前記電磁発生部材は、本発明の保護範囲内に属する電磁コイルなどの他の構成を採用することもできる。

図１９～２１に示すように、この実施例では、前記第１の固定アセンブリは、間隔を空けて配置している複数の電磁石２を備え、前記複数の電磁石２は、前記腸管組織９の周方向に沿って順に配列されて、前記保護スリーブ１に対して均一で安定した固定を形成する。前記第２の固定アセンブリは、前記電磁石２に一対一に対応する内部固定ブロック３を含む。前記内部固定ブロック３は、自身は磁性を持たないが磁石に吸引可能な材料、例えば鉄、ニッケル、コバルトなどの親磁性の金属及びその合金などを用いることができる。あるいは、前記内部固定ブロック３は、磁石などのような自身の磁性を有する磁性材料を用いてもよく、磁性は、前記電磁石２の通電時の磁性とは反対である。この実施例では、複数の前記電磁石２は、互いに間隔を空けて設けられ、複数の前記内部固定ブロック３は、互いに間隔を空けて設けられている。電磁石２と内部固定ブロック３の数も必要に応じて選択して設置することができ、さらに、電磁石２と内部固定ブロック３との間には１対１の対応関係、１対多の関係、又は多対１の関係などが形成されてもよく、いずれも本発明の保護範囲内に属する。他の代替的な実施例では、電磁石２は、１個及び／又は内部固定ブロック３は、１個に設けられてもよい。

図２０に示すように、前記保護スリーブ１は、管状の保護スリーブであり、吻合口に周方向の保護を形成することができる。前記保護スリーブ１は、ゴムフィルムスリーブ、シリカゲルフィルムスリーブ等のような肉厚の薄い可撓性を有するフィルムスリーブであってもよいが、本発明はこれに限定されない。他の代替的な実施例では、保護スリーブ１は、他の形状を採用してもよく、吻合口の内壁の全部又は一部を覆ってもよく、すべて本発明の保護範囲内に属する。前記固定アセンブリは、好ましくは、吻合口の上流側に配置され、保護スリーブ１を固定するために使用され、これにより、保護スリーブ１が吻合口の下流側に移動して吻合口の保護を失うことを回避する。

図１９及び図２０に示すように、前記保護スリーブ１の前記吻合口の上流に位置する一端には、前記保護スリーブ１の径方向に伸縮可能な支持部１１が設けられている。前記支持部１１の構成及び動作態様は、上記第１の実施例における支持部１１と同様であってもよい。前記第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリは、前記吻合口と前記支持部１１との間に設けられ、支持部１１との協働により保護スリーブ１を吻合口の位置により良好に保持することができる。

図１９に示すように、この実施例では、前記給電は、給電ハーネス６、電流調節回路７１、制御素子７３及び入力電源７２を備え、前記入力電源７２は、前記電流調節回路７１と前記給電ハーネス６とを順次介して前記電磁石２に給電し、前記制御素子７３は、前記電流調節回路７１の出力電流値を調整し、前記制御素子７３は、手動調整スイッチ又は自動制御回路（例えばプログラマブル論理コントローラＰＬＣを用いて実現される）であってもよい。前記入力電源７２は、充電可能なバッテリ又は充電不可能なバッテリなどを用いることができ、前記電流調節回路７１は、交流電流又は直流電流を前記給電ハーネス６に伝送することができ、対応して、前記電磁石２は、交流電磁石又は直流電磁石である。

前記給電ハーネス６は、前記腸管組織９の外壁を取り囲んでおり、それぞれ前記電磁石２と電気的に接続されている。前記給電ハーネス６は、入力電源７２と電気的に接続してもよく、電磁石２が磁気を発生するように、入力電源７２は、電流調節回路７１及び給電ハーネス６を介して電磁石２の導電巻線に電力を供給する。電磁石２は、通電時に磁性を有し、停電時に急速に消磁する構造を用いることができる。電磁石２を腸管組織９の外壁に固定する必要がある場合、入力電源７２で電流調節回路７１を介して給電ハーネス６に通電し、電磁石２と内部固定ブロック３とを磁気吸着させる。使用中、給電ハーネス６は、電磁石２に給電し続ける。腸管組織９の外壁から電磁石２を取り外す必要がある場合、電磁石２が磁気を失うように、入力電源７２による給電ハーネス６への給電を遮断することができる。電流調節回路７１により、給電ハーネス６における給電電流の大きさを制御することができ、電磁石２の磁気強度の大きさを制御することができる。

前記電流調節回路７１は、入力された駆動信号で出力される電流の大きさを調整可能にすれば、複数の異なる回路構成を採用してもよい。例えば、前記電流調節回路は、変圧器を含み、前記変圧器の２次側コイルの巻数を調整することができ、前記変圧器の１次側コイルは、前記入力電源７２の給電電流を入力し、前記変圧器の２次側コイルは、前記給電ハーネス６に給電電流を入力し、前記変圧器の２次側コイルの巻数を調整することで、給電電流を調整する目的を達成することができる。また、例えば、電流調節回路は、少なくとも１つの分流分岐に可変抵抗が含まれる分流回路を含むことができ、可変抵抗の抵抗値を調整することにより、前記分流回路の出力電流を調整することができる。

図２１～図２３に３種類の電流調節回路７１の構成を示すように、ここでは電流調節回路７１の調整原理回路の例にすぎない。実際の用途では、電流調節回路７１は、その中の１つ又は複数の構造を含むことができ、さらに、他の必要な回路部品を含むことができ、例えば、図４～図２３の回路にフィルタ回路、定電圧回路、電流検出回路、電圧検出回路などを追加することができる。

図２１に示すように、この実施例における第１の電流調節回路の模式図である。ここで、電流調節回路は、変圧器Ｔと、変圧器Ｔの１次側巻線Ｐの２つの入力端点間の入力電源Ｖｉｎと、変圧器Ｔの２次側巻線Ｓの出力端点Ｏ４とＯ５間の出力電源Ｖｏｕｔとを含む。２次側巻線Ｓは４つの出力端点０１、０２、０３を引き出し、スイッチＫの第一端には可変接点が設けられ、他端には出力オフ０４が接続され、スイッチＫの可変接点を制御して異なる出力端点０１、０２、０３に電気的に接続することにより、出力端点０４と０５の間の出力電源Ｖｏｕｔの電圧値の調整を実現することができ、電磁石２のコイル巻数が変わらない場合、電磁石２に入力される電圧Ｖｏｕｔの変化により、電流調節回路が電磁石２に供給する電流値も変化する。このような構成では、２次側巻線Ｓの巻数は、３つの変調可能なシフトがあることに相当し、２つの変調可能なシフトのみを設けたり、さらに多くのシフトを増やしたりすることもできる。

この実施例では、前記制御素子は手動のスイッチであってもよく、自動の制御回路であってもよい。例えば、前記電流調節回路は、２次コイルの巻数調整可能な変圧器Ｔを含む場合、前記制御素子は、前記スイッチＫを手動で調整可能なシフトスイッチであり、前記シフトスイッチの各シフトは前記スイッチＫの調整可能接点の異なる位置にそれぞれ対応し、前記シフトスイッチを調整することにより、変圧器Ｔの２次のコイル巻数を調整することができる。別の実施例では、制御素子は、変圧器Ｔの２次のコイル巻数を調整するために、制御信号を生成して前記スイッチＫの調整可能接点と異なる出力端点０１、０２、０３との間のオン又はオフを制御する制御回路を用いて実現することもできる。

図２２に示すように、この実施例における第２の電流調節回路の模式図である。ここで、２次巻線Ｓと３つの出力端点０１、０２、０３との間にそれぞれ１つのＭＯＳ（金属－酸化物半導体電界効果）スイッチング管Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３を設け、ＭＯＳスイッチング管のゲート電圧をそれぞれ制御することにより、スイッチング管Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３のソースドレイン間のオンの制御を図ることができ、異なる出力電圧Ｖｏｕｔを実現することができる。例えば、スイッチング管Ｍ１のソースドレインのみをオンにする場合、出力電圧Ｖｏｕｔは、出力端点０１と０４の間の電圧に対応し、スイッチング管Ｍ２のソースドレインのみをオンにする場合、出力電圧Ｖｏｕｔは、出力端点０２と０４の間の電圧に対応し、スイッチング管Ｍ３のソースドレインのみをオンにする場合、出力電圧Ｖｏｕｔは、出力端点０３と０４の間の電圧に対応する。電磁石２のコイル巻数が変化しない場合、電磁石２に入力される電圧Ｖｏｕｔの変化により、電流調節回路が電磁石２に供給する電流値を変化させる。このような構成における２次巻線Ｓの巻数は、３つの変調可能なシフトがあることに相当し、２つの変調可能なシフトのみを設けたり、又は、多くのシフトを増やしたりすることもできる。

この実施例では、前記制御素子は、手動のスイッチであってもよく、自動の制御回路であってもよい。例えば、前記制御素子は、各スイッチング管のゲート電圧を手動で調整可能なスイッチングであってもよいし、各スイッチング管のゲート電圧を自動的に調整する制御回路であってもよい。

図２３に示すように、この実施例における第３の電流調節回路の模式図である。ここで、直列に接続された抵抗Ｒ１と可変抵抗Ｒ２により分圧が実現され、可変抵抗Ｒ２の抵抗値を調整する際に、出力電圧Ｖｏｕｔの電流の変化が実現され、電磁石２のコイル巻数が変わらない場合、入力電磁石２の電圧Ｖｏｕｔの変化により、電流調節回路が電磁石２に送る電流値が変化する。別の代替的な実施例では、少なくとも２つの並列接続された抵抗を用いて分流回路を実現することもでき、そのうちの少なくとも１つの抵抗は可変抵抗であり、可変抵抗の電流値を調整することによって、出力電流の調整を実現する。

この実施例では、前記制御素子は手動のスイッチであってもよく、自動の制御回路であってもよい。例えば、前記制御素子は、前記可変抵抗Ｒ２を手動で調整可能なスイッチであり、前記スイッチを動かすことにより、前記可変抵抗Ｒ２が電流調節回路に接続される抵抗値を調整することができ、前記制御素子は、前記可変抵抗Ｒ２を自動的に調整する制御回路であってもよい。

なお、以上の実施例では、電圧又は電流調節回路がシフトに応じて調整される回路を上げ、無極調圧の調圧回路であってもよく、又は無極調速のバリスタ回路であってもよい。

図２４及び図２５に示すように、この実施例では、前記吻合口の保護装置は、信号収集アセンブリをさらに含むことができ、前記信号収集アセンブリは、少なくとも１つの圧力センサ８１を含み、前記圧力センサ８１は、電磁石２が前記管状組織の一方に向かう側及び/又は前記内部固定ブロック３が前記保護スリーブの一方に向かう側に設けられ、又は、前記圧力センサ８１は、保護スリーブ１上の第１の固定アセンブリ又は第２の固定アセンブリに対応する位置に配置される。図２４に電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設置する構成を示し、１つ又は複数の電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設置することができる。図２５は、内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設置する構成を示し、１つ又は複数の内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設置することができる。別の実施例では、一部又は全部の電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設けるとともに、一部又は全部の内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設ける構成としてもよい。圧力センサ８１は、電磁石２と内部固定ブロック３との間の圧力、すなわち磁気吸引力の大きさを収集することができ、磁気吸引力の監視を実現することができる。前記信号処理コンポーネントは、圧力センサ８１によって収集されたアナログ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器をさらに含むことができる。

図２４及び図２５に示すように、前記吻合口の保護装置は、さらに、信号処理アセンブリ８２を含むことができ、前記信号処理アセンブリ８２は、前記電源供給アセンブリの駆動電流値を調整し、その後、前記駆動電流値を含む駆動信号を前記電源供給アセンブリに送信することができ、前記給電アセンブリは、前記駆動電流値に基づいて出力電流を制御するように構成されている。具体的には、前記制御素子７３は、自動電流制御を可能にする制御回路を含み、前記駆動信号は、前記信号処理アセンブリ８２によって制御素子７３に送信される。前記制御素子７３は、前記駆動信号に基づいて前記電流調節回路７１の出力電流値を調整することができ、例えば、図２１の構成について、前記制御素子７３は、前記駆動電流値とスイッチＫのシフト位置との関係に基づいて、スイッチＫの調整可能接点と対応する出力端点０１、０２又は０３と電気接続を調整し、図２２の構成について、前記制御素子７３は、前記駆動電流値とシフト位置との関係に基づいて、スイッチングＭ１、Ｍ２及びＭ３のゲート電圧を制御し、スイッチング管Ｍ１、Ｍ２及びＭ３のオン又はオフを調節し、前記電流調節回路７１の出力電流調整可能を実現し、図２３の構成について、前記制御素子７３は、前記駆動電流値と可変抵抗値の関係に基づいて、前記可変抵抗の抵抗値を調節し、前記電流調節回路７１の出力電流調整可能を実現する。

信号処理アセンブリ８２は、駆動電流値を決定する際に、異なる方法を採用することができる。例えば、一実施例では、前記信号処理アセンブリ８２は、予め設定された駆動電流変化周期に基づいて駆動電流値を決定し、前記電磁石２と前記内部固定ブロック３との間の磁気吸引力の周期的調整、すなわち第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリとの間の固定力の周期的調整を実現することができる。別の実施例では、信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データに基づいて駆動電流値を決定することもでき、例えば、前記信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データを予め設定された基準値と比較することができ、前記圧力センサ８１の検出データが予め設定された基準値より小さい場合、磁気吸引力が小さく、駆動電流値を大きくすることができ、逆に、駆動電流値を小さくすることができる。さらに、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値との差が第１の予め設定された閾値より大きい場合、前記信号処理コンポーネントは、アラームを行い、例えば、アラーム音又はアラームランプを発するようにアラームを制御したり、ユーザ端末にアラーム信号を送信したりすることができる。

さらに、前記信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値とを比較し、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値との差の絶対値を計算し、差の絶対値が予め設定された差の閾値より大きいかどうかを判断し、そうであれば、実際の検出データと予め設定された基準値との差が大きいことが分かり、前記信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値との差に基づいて駆動電流値を計算し、前記駆動電流値を含む駆動信号を前記制御素子７３に送信する必要がある。差分の絶対値が予め設定された差分しきい値以下であれば、誤差が許容範囲内であることが分かり、この場合、前記差分値から駆動電流値を計算する必要はない。複数の圧力センサ８１がある場合、前記信号処理アセンブリ８２は、複数の前記圧力センサ８１の検出データを比較し、２つの前記圧力センサ８１ごとの検出データの誤差が予め設定された誤差閾値より大きいかどうかを判断することができ、そうであれば、その中の１つ又は複数の圧力センサ８１に対応する電流調節回路７１の出力データを調整する必要があり、すなわち、前記信号処理アセンブリ８２は、対応する駆動信号を生成して、対応する制御素子７３に送信する。

複数の電磁石２と複数の圧力センサ８１が設けられている場合には、１つの全体の電流調節回路７１を用いて複数の電磁石２に電力を供給してもよいし、複数の電流調節回路７１を設けてそれぞれの電磁石２に電力を供給してもよい。全体的な電流調節回路７１が設けられている場合、前記信号処理アセンブリ８２は、複数の圧力センサ８１の平均検出データに基づいて駆動電流値を決定することができる。さらに、複数の圧力センサ８１間の差が第２の予め設定された閾値よりも大きい場合、前記信号処理コンポーネント８２は、アラームを行い、例えば、アラーム装置からアラーム音又はアラームランプを発するように制御するか、又はユーザ端末にアラーム信号を送信するようにアラームを行うことができる。また、複数の電流調節回路７１が設けられてそれぞれの電磁石２に電力を供給する際に、信号処理アセンブリ８２は、各圧力センサ８１の検出データに基づいてそれぞれ駆動電流値を決定し、対応する電流調節回路７１に駆動信号を出力することもできる。

前記信号処理アセンブリ８２と圧力センサ８１と前記給電アセンブリの電流調節回路７１との間では、それぞれ信号線を介してデータを伝送することができる。信号線は、腸管組織９の外壁を囲むように配置されてもよいし、他の設置方式を採用してもよい。別の実施例では、前記信号処理コンポーネント８２と圧力センサ８１と前記給電アセンブリの電流調節回路７１との間で無線通信によりデータを伝送することもできる。例えば、圧力センサ８１及び電流調節回路７１にそれぞれ無線通信モジュールを追加する。前記信号処理コンポーネント８２は、信号線を介して圧力センサ８１と通信し、無線通信を介して電流調節回路７１と通信し、又は、無線通信を介して圧力センサ８１と通信し、信号線を介して電流調節回路７１と通信してもよい。前記信号処理コンポーネント８２は、モニタされた圧力センサ８１の圧力値を表示することができる表示アセンブリ８３にさらに接続することができる。前記信号処理コンポーネント８２は、１つのプロセッサチップを用いて実現されてもよいし、前記信号処理コンポーネント８２及び前記表示アセンブリ８３は、携帯電話、ノートパソコン、タブレット、デスクトップなどのユーザ端末を用いて実現されてもよいし、前記表示アセンブリ８３は、１つのディスプレイスクリーンを用いて実現されてもよい。前記表示アセンブリ８３と前記信号処理コンポーネント８２との間は、信号線又は無線通信によって通信することができる。前記表示アセンブリ８３は、前記電源供給アセンブリの制御状態をリアルタイムで表示するために、前記駆動電流値をさらに表示することもできる。さらに、前記信号処理コンポーネント８２がアラームを行う場合、表示アセンブリ８３は、アラーム信号、及びアラームの原因、アラーム時圧力センサの検出データ、アラームの圧力センサの位置など、アラーム信号に関する情報をさらに表示することができる。

この第７の実施例では、前記給電ハーネス６は、複数のハーネス載置部６１と、複数のハーネス接続部６２と、１つの延在部６３とを含むことができる。前記給電ハーネス６の構成、前記給電ハーネス６と前記電磁石２との協働方式、前記第１の接続部材４の構成、前記給電ハーネス６と前記第１の接続部材４との協働方式、前記電磁石２の形状、前記内部固定ブロック３の形状、前記内部固定ブロック３と前記保護スリーブ１との協働方式、及び前記吻合口の保護装置における各部材の材質は、上述した第１の実施例で説明したものと同様であってもよく、例えば、前記吻合口の保護装置の各部材の構造及び接続関係は、図４～１０に示す部材の構造及び接続関係を採用することができる。

この第７の実施例では、前記第２の固定アセンブリは、上記第５の実施例で説明した磁性粒子被覆層を用いることができる磁性粒子被覆層を含む構造に置き換えることもできる。前記第２の固定アセンブリは、前記第６の実施例において磁性粒子を含む内部固定ブロックの構造に置き換えることもでき、該内部固定ブロック及び磁性粒子は、前記第６の実施例と同様であってもよい。

図２６に示すように、本発明の第８の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織９に適用される構造の模式図である。この実施例と第７の実施例との違いは、前記第１の固定アセンブリが第１の接続部材を含まないことである。給電ハーネス６は、電磁石２の固定と電磁石２に給電する役割を同時に果たすことができる。前記給電ハーネス６及び前記電磁石２と前記給電ハーネス６との協働関係は、前記第１の実施例における具体的な構成を採用することができるが、本発明はこれに限定されない。他の代替的な実施例では、前記給電ハーネス６は、他の構造として設計することができ、電磁石２とは他の方法で接続することができ、いずれも本発明の保護範囲内に属する。前記第２の固定アセンブリは、前記第１の実施例の具体的な構成を採用することができる。

図２７に示すように、本発明の第９の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織９に応用される構造の模式図である。この実施例と第７の実施例との違いは、前記吻合口の保護装置が腸管上位部の吻合口保護に使用できることである。吻合口の上流側の腸管組織９の外壁には１組の電磁石２が設置され、対応する保護スリーブ１内部には内部固定ブロックが設置され、吻合口の下流側の腸管組織９の外壁には他の組の電磁石２が設置され、対応する保護スリーブ１内部には内部固定ブロックが設置されている。このような構造では、肛門まで延びる必要はなく、吻合口の上流から下流までの適切な位置にのみ配置された保護スリーブ１の長さを大幅に節約することができ、さらに、手術中の保護スリーブ１の配置と吻合口の回復後の保護スリーブ１の除去をより便利にする一方、保護スリーブ１を必要な位置に固定し、使用中の安定性を保証することができる。２組の電磁石２の駆動は、それぞれ２つの給電ハーネス６を介して接続され、２つの給電ハーネス６は１つの電流調節回路７１と１つの入力電源７２に同時に接続され、１つの電流調節回路７１を介して２組の電磁石２の磁気を同時に調整してもよいし、２つの電流調節回路７１にそれぞれ接続されて、２組の電磁石２の磁気をそれぞれ調整しても良い。この第９の実施例において、前記給電ハーネス６の構成、給電ハーネス６と電磁石２との協働、及び前記第１の接続部材４の構成は、いずれも前記第１の実施例の構成を採用することができる。

図２８に示すように、本発明の第１０の実施例における吻合口の保護装置が腸管組織に応用される構造の模式図である。この実施例と第７の実施例との違いは、前記第２の固定アセンブリが第２の接続部材５をさらに含むことである。前記第２の接続部材５が前記腸管組織９に装着されると、前記第２の接続部材５は前記保護スリーブ１の内面を取り囲んで接続環状構造を形成し、それにより前記内部固定ブロック３と共に保護スリーブ１を周方向に固定する。前記第２の接続部材５は、前記第１の接続部材４の位置に対応して保護スリーブ１に対する固定リングを形成する。この実施例の第２の接続部材５の構成及び第２の接続部材５と内部固定ブロック３との協働は、上記第４の実施例の構成と同様であってもよく、具体的には、例えば、図１４～１６に示す構成を採用することができる。この実施例の第１の接続部材４、電磁石２の構成は、上述した第１の実施例の構成を採用することができる。

本発明における吻合口の保護装置の各実施例の材質は、すべて生体適合性を満たす材質である。

本発明における吻合口の保護装置は以下の利点を有する。

本発明は、保護スリーブを通じて吻合口の内面を保護し、管状組織の内容物の通過を誘導する過程で吻合口を汚染しなく、そして、第１の固定アセンブリの電磁発生部材と第２の固定アセンブリの間の磁気吸着を通じて、保護スリーブを必要な位置に固定し、この装置では、電磁発生部材と第２の固定アセンブリとの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されており、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口付近の正常な血液供給を保証する。電磁発生部材と給電アセンブリを設けることにより、給電のオンオフを制御することにより電磁発生部材における磁気の有無を柔軟に制御することができ、給電電流の大きさを制御することにより電磁発生部材における磁気の大きさを柔軟に制御することができる。本発明の吻合口の保護装置が応用される管状組織は、腸管であってもよく、人体内の他の管状組織、例えば消化管中の他の位置の管状組織などであってもよい。

以上は、具体的な好適な実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明したものであり、本発明の具体的な実施がこれらの説明に限定されているとはみなすことはできない。本発明が属する技術分野の一般技術者にとって、本発明の構想を逸脱することなく、いくつかの簡単な推論又は置換を行うことができ、いずれも本発明の保護範囲に属すると見なすべきである。

従来技術における固定帯は腸管を囲んだ後、腸管に対する圧力が固定されており、調整を実現することができない。これに基づいて、本発明はまた給電アセンブリの出力電流調整可能な吻合口の保護装置を提供し、給電アセンブリと内部固定アセンブリの磁気吸着によって、吻合口を保護する保護スリーブを必要な位置に固定し、出力電流調整可能な給電アセンブリを採用することによって、電磁発生部材が発生する磁力の大きさを調整し、それによって第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの管状組織に対する圧力を調整することができる。

この装置では、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの間の磁気吸着位置だけが相対的に固定されているため、管状組織の正常な蠕動を阻害することはなく、管状組織に周方向に伸縮する空間を提供し、吻合口の付近の正常な血液供給を保証する。第１の固定アセンブリ内の電磁発生部材は、給電アセンブリを介して電力を供給する際に磁気を発生させることができる。したがって、給電アセンブリの給電のオンオフを制御することにより、電磁発生部材中の磁気の有無を柔軟に制御することができ、さらに、出力電流調整可能な給電アセンブリを採用することにより、電磁発生部材が発生する磁力の大きさを調整することができ、それにより、第１の固定アセンブリと第２の固定アセンブリの管状組織に対する圧力を調整することができる。

図２１～図２３に３種類の電流調節回路７１の構成を示すように、ここでは電流調節回路７１の調整原理回路の例にすぎない。実際の用途では、電流調節回路７１は、その中の１つ又は複数の構造を含むことができ、さらに、他の必要な回路部品を含むことができ、例えば、図２１～図２３の回路にフィルタ回路、定電圧回路、電流検出回路、電圧検出回路などを追加することができる。

図２１に示すように、この実施例における第１の電流調節回路の模式図である。ここで、電流調節回路は、変圧器Ｔと、変圧器Ｔの１次側巻線Ｐの２つの入力端点間の入力電源Ｖｉｎと、変圧器Ｔの２次側巻線Ｓの出力端点Ｏ４とＯ５間の出力電源Ｖｏｕｔとを含む。２次側巻線Ｓは、さらに、３つの出力端点０１、０２、０３を引き出し、スイッチＫの第一端には可変接点が設けられ、他端には出力オフ０４が接続され、スイッチＫの可変接点を制御して異なる出力端点０１、０２、０３に電気的に接続することにより、出力端点０４と０５の間の出力電源Ｖｏｕｔの電圧値の調整を実現することができ、電磁石２のコイル巻数が変わらない場合、電磁石２に入力される電圧Ｖｏｕｔの変化により、電流調節回路が電磁石２に供給する電流値も変化する。このような構成では、２次側巻線Ｓの巻数は、３つの変調可能なシフトがあることに相当し、２つの変調可能なシフトのみを設けたり、さらに多くのシフトを増やしたりすることもできる。

図２３に示すように、この実施例における第３の電流調節回路の模式図である。ここで、直列に接続された抵抗Ｒ１と可変抵抗Ｒ２により分圧が実現され、可変抵抗Ｒ２の抵抗値を調整する際に、出力電圧Ｖｏｕｔの変化が実現され、電磁石２のコイル巻数が変わらない場合、入力電磁石２の電圧Ｖｏｕｔの変化により、電流調節回路が電磁石２に送る電流値が変化する。別の代替的な実施例では、少なくとも２つの並列接続された抵抗を用いて分流回路を実現することもでき、そのうちの少なくとも１つの抵抗は可変抵抗であり、可変抵抗の電流値を調整することによって、出力電流の調整を実現する。

図２４及び図２５に示すように、この実施例では、前記吻合口の保護装置は、信号収集アセンブリをさらに含むことができ、前記信号収集アセンブリは、少なくとも１つの圧力センサ８１を含み、前記圧力センサ８１は、電磁石２が前記管状組織の一方に向かう側及び/又は前記内部固定ブロック３が前記保護スリーブの一方に向かう側に設けられ、又は、前記圧力センサ８１は、保護スリーブ１上の第１の固定アセンブリ又は第２の固定アセンブリに対応する位置に配置される。図２４に電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設置する構成を示し、１つ又は複数の電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設置することができる。図２５は、内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設置する構成を示し、１つ又は複数の内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設置することができる。別の実施例では、一部又は全部の電磁石２の内側面に圧力センサ８１を設けるとともに、一部又は全部の内部固定ブロック３の外側面に圧力センサ８１を設ける構成としてもよい。圧力センサ８１は、電磁石２と内部固定ブロック３との間の圧力、すなわち磁気吸引力の大きさを収集することができ、磁気吸引力の監視を実現することができる。前記信号収集コンポーネントは、圧力センサ８１によって収集されたアナログ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器をさらに含むことができる。

さらに、前記信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値とを比較し、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値との差の絶対値を計算し、差の絶対値が予め設定された第１の予め設定された閾値より大きいかどうかを判断し、そうであれば、実際の検出データと予め設定された基準値との差が大きいことが分かり、前記信号処理アセンブリ８２は、前記圧力センサ８１の検出データと予め設定された基準値との差に基づいて駆動電流値を計算し、前記駆動電流値を含む駆動信号を前記制御素子７３に送信する必要がある。差分の絶対値が予め設定された第１の予め設定された閾値以下であれば、誤差が許容範囲内であることが分かり、この場合、前記差分値から駆動電流値を計算する必要はない。複数の圧力センサ８１がある場合、前記信号処理アセンブリ８２は、複数の前記圧力センサ８１の検出データを比較し、２つの前記圧力センサ８１ごとの検出データの誤差が予め設定された誤差閾値より大きいかどうかを判断することができ、そうであれば、その中の１つ又は複数の圧力センサ８１に対応する電流調節回路７１の出力データを調整する必要があり、すなわち、前記信号処理アセンブリ８２は、対応する駆動信号を生成して、対応する制御素子７３に送信する。

Claims (29)

1. 保護スリーブと、第１の固定アセンブリと、給電アセンブリと、第２の固定アセンブリとを備える吻合口の保護装置であって、
   前記保護スリーブは、管状組織内部において吻合口に対応する位置に位置し、
   前記第１の固定アセンブリは、前記管状組織の外壁に設けられ、電磁発生部材を備え、
   前記給電アセンブリは、前記電磁発生部材に電気的に接続され、前記電磁発生部材に給電することで前記電磁発生部材が通電して磁気を発生し、
   前記第２の固定アセンブリは、前記保護スリーブの内面に設けられ、前記第２の固定アセンブリと前記第１の固定アセンブリの電磁発生部材とは、磁気吸着により相対的に固定されていることを特徴とする、吻合口の保護装置。
2. 前記電磁発生部材は、電磁石を備えることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
3. 前記第１の固定アセンブリは、間隔を空けて設けられた複数の電磁発生部材を備え、
   前記複数の電磁発生部材は、前記管状組織の周方向に沿って順次に配置されていることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
4. 前記第２の固定アセンブリは、間隔を空けて設けられた複数の内部固定ブロックを備え、
   前記内部固定ブロックは、磁性体又は磁気に吸引可能な構造体であることを特徴とする、請求項３に記載の吻合口の保護装置。
5. 前記給電アセンブリは、給電ハーネスを備え、
   前記給電ハーネスは、前記管状組織の外壁を取り囲むとともに、前記電磁発生部材に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項３に記載の吻合口の保護装置。
6. 前記給電ハーネスは、複数のハーネス載置部と複数のハーネス接続部を備え、
   前記ハーネス載置部は、前記電磁発生部材の外部を取り囲み、前記ハーネス接続部は、隣接する２つの前記ハーネス載置部の間に接続され、前記ハーネス載置部と前記ハーネス接続部とは、前記管状組織の外壁を取り囲む環状構造を組み合わせて形成していることを特徴とする、請求項５に記載の吻合口の保護装置。
7. 前記給電ハーネスは、さらに、延在部を備え、
   前記延在部の一端は、前記ハーネス接続部に接続され、前記延在部の他端は、体外に延出することを特徴とする、請求項６に記載の吻合口の保護装置。
8. 前記電磁発生部材の側面に周方向に沿う第１の取付溝が設けられており、前記給電ハーネスのハーネス載置部は、前記第１の取付溝に嵌設され、又は、
   前記給電ハーネスのハーネス載置部の内側面に周方向に沿う第１の取付溝が設けられており、前記電磁発生部材は、前記第１の取付溝に嵌設されることを特徴とする、請求項６に記載の吻合口の保護装置。
9. 前記ハーネス載置部の幅は、前記ハーネス接続部の幅よりも大きく、及び／又は、
   前記ハーネス載置部の厚さは、前記ハーネス接続部の厚さよりも大きいことを特徴とする、請求項８に記載の吻合口の保護装置。
10. 前記給電ハーネスは、弾性ハーネスであることを特徴とする、請求項６に記載の吻合口の保護装置。
11. 前記ハーネス接続部の弾性は、前記ハーネス載置部の弾性よりも大きいことを特徴とする、請求項１０に記載の吻合口の保護装置。
12. 前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記管状組織の外壁を取り囲む第１の接続部材を備え、
    前記第１の接続部材は、前記電磁発生部材を載置する第１の載置部と、隣接する２つの前記第１の載置部の間に接続された第１の接続部とを備え、前記第１の載置部は、前記ハーネス載置部の外部を取り囲むことを特徴とする、請求項５に記載の吻合口の保護装置。
13. 前記給電ハーネスは、第１の接続構造を備え、前記給電ハーネスは、前記第１の接続構造に接続されて前記管状組織の外壁を取り囲み、又は、前記第１の接続構造に切断されて前記管状組織の外壁から離脱されることを特徴とする、請求項５に記載の吻合口の保護装置。
14. 前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記管状組織の外壁を取り囲む第１の接続部材を備え、
    前記第１の接続部材は、前記電磁発生部材に接続されていることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
15. 前記第１の接続部材は、第２の接続構造を備え、
    前記第１の接続部材は、前記第２の接続構造に接続されて前記管状組織の外壁を取り囲み、又は、前記第２の接続構造に切断されて前記管状組織の外壁から離脱されることを特徴とする、請求項１２又は１４に記載の吻合口の保護装置。
16. 前記第１の固定アセンブリは、内部固定ブロックと前記内部固定ブロックを載置する第２の接続部材とを備え、
    前記第２の接続部材は、前記保護スリーブの内面に位置することを特徴とする、請求項１４に記載の吻合口の保護装置。
17. 前記第１の接続部材、前記第２の接続部材及び／又は前記内部固定ブロックのうちの少なくとも一部に生体吸収性材料が採用されていることを特徴とする、請求項１６に記載の吻合口の保護装置。
18. 前記第１の固定アセンブリは、さらに、前記電磁発生部材を載置する第１の接続部材を備え、及び／又は、前記第２の固定アセンブリは、内部固定ブロックと前記内部固定ブロックを載置する第２の接続部材とを備え、
    前記電磁発生部材の周方向の少なくとも一部に第１の取付溝が設けられており、前記第１の接続部材の内周は、前記第１の取付溝に嵌合し、又は、前記第１の接続部材の内周の少なくとも一部に第１の取付溝が設けられており、前記電磁発生部材は、前記第１の取付溝に嵌合し、
    前記内部固定ブロックの周方向の少なくとも一部に第２の取付溝が設けられており、前記第２の接続部材の内周は、前記第２の取付溝に嵌合し、又は、前記第２の接続部材の内周の少なくとも一部に第２の取付溝が設けられており、前記内部固定ブロックは、前記第２の取付溝に嵌合することを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
19. 前記保護スリーブの前記吻合口の上流に位置する一端に有支持部が設けられており、前記支持部は、前記保護スリーブの径方向に伸縮可能であり、前記第１の固定アセンブリと前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口と前記支持部との間に設けられることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
20. 前記第１の固定アセンブリと前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の上流に設けられ、又は、
    前記吻合口の保護装置は、２つの前記第１の固定アセンブリと２つの前記第２の固定アセンブリを備え、１つの前記第１の固定アセンブリと１つの前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の上流側に設けられ、他の前記第１の固定アセンブリと他の前記第２の固定アセンブリとは、前記吻合口の下流側に設けられることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
21. 前記給電アセンブリの出力電流は、調整可能であることを特徴とする、請求項１に記載の吻合口の保護装置。
22. 前記給電回路は、入力電源と、電流調節回路と、制御素子と、給電ハーネスとを備え、
    前記入力電源は、前記電流調節回路と前記給電ハーネスとを順次に介して前記電磁発生部材に給電し、前記制御素子は、前記電流調節回路の出力電流値を調節するために使用されることを特徴とする、請求項２１に記載の吻合口の保護装置。
23. 前記電流調節回路は、変圧器を含み、前記変圧器の２次側コイルの巻数は調整可能であり、又は、
    前記電流調節回路は、分圧回路又は分流回路を備え、前記分圧回路又は分流回路のうちの少なくとも１つの分流分岐は可変抵抗を備えることを特徴とする、請求項２２に記載の吻合口の保護装置。
24. 信号収集アセンブリをさらに備え、
    前記信号収集アセンブリは、少なくとも１つの圧力センサを備え、前記圧力センサは、前記第１の固定アセンブリの前記管状組織に向かう側及び／又は前記第２の固定アセンブリの前記保護スリーブに向かう側に設けられていることを特徴とする、請求項２２に記載の吻合口の保護装置。
25. 信号処理アセンブリをさらに備え、
    前記信号処理アセンブリは、所定の駆動電流変化周期にて基づいて駆動電流値を決定し、及び／又は、前記圧力センサの検出データに基づいて駆動電流値を決定するように構成され、
    前記信号処理アセンブリは、さらに、前記駆動電流値を含む駆動信号を前記給電アセンブリに送信するように構成され、前記給電アセンブリは、前記駆動電流値に基づいて出力電流を制御するように構成されることを特徴とする、請求項２４に記載の吻合口の保護装置。
26. 前記給電アセンブリは、複数の電磁駆動モジュールを備え、前記電磁駆動モジュールは、前記圧力センサに対応し、前記信号処理アセンブリは、前記圧力センサの検出データに基づいて対応する電磁駆動モジュールの駆動電流値を決定し、前記駆動電流値を含む駆動信号を対応する電磁駆動モジュールに送信することを特徴とする、請求項２５に記載の吻合口の保護装置。
27. 前記信号処理アセンブリは、さらに、
    前記圧力センサの検出データを所定の基準値と比較し、比較結果に応じて警報を行うか否かを判断し、又は、
    複数の前記圧力センサの検出データを比較し、比較結果に応じて警報を行うか否かを判断し、又は、
    前記圧力センサの検出データを所定の基準値を比較し、又は、複数の前記圧力センサの検出データを比較し、比較結果に応じて駆動電流値を生成し前記駆動電流値を含む駆動信号を前記電磁駆動モジュールに送信するかどうかを判断することを特徴とする、請求項２５に記載の吻合口の保護装置。
28. 表示アセンブリをさらに備え、
    前記表示アセンブリは、前記圧力センサの検出データ及び／又は前記給電アセンブリの出力電流値を表示するために使用されることを特徴とする、請求項２５に記載の吻合口の保護装置。
29. 前記信号処理アセンブリと前記圧力センサ及び前記給電アセンブリとの間は、それぞれ信号線又は無線通信を介してデータが伝送されることを特徴とする、請求項２５に記載の吻合口の保護装置。

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