JP2023549805A - 洗剤投入装置および洗濯機器 - Google Patents

Abstract

本発明は、洗剤投入装置および洗濯機器を開示している。この洗剤投入装置は、給水口および吐水口を有する第１チャンバと、給液口および吐液口を有する第２チャンバと、第１チャンバ内に設けられた第１回動機構と、第２チャンバ内に設けられた分配機構と、入力端が第１回動機構につながり、出力端が分配機構につながる減速機構と、を備え、第１回動機構は、給水口から導入された水流によって駆動回動され、第１回動機構から出力された動力が減速機構により減速され、トルクを増加させてから分配機構に伝達され、分配機構は、洗剤を給液口から導入させて吐液口から排出させる。このように、水流を動力源として利用し、コストを節約することができて、減速機構による減速・トルク増加により、水流水圧の動作範囲を効果的に広げることができる。

Description

関連出願の交互引用
本発明は、出願番号が２０２０１１２８８１４９．６であり、出願日が２０２０年１１月１７日である中国特許出願に基づいて提案され且つこの中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願の全ての内容を参照として本出願に援用する。

本発明は、洗剤投入分野に関し、具体的に、洗剤投入装置および洗濯機器に関する。

関連技術では、洗濯機器は、洗濯作業中、洗剤を投入する必要があることがある。洗濯機を例として、液体洗剤、柔軟剤などの洗剤を投入する必要がある。洗剤を手動で投入するには余分な操作が必要であり、かつ使用量と投入タイミングが正確に把握しにくいため、自動投入機能を持つ洗濯機がますます人気になる。関連する自動投入装置の多くは電動駆動式の蠕動ポンプ、ギアポンプ、ピストンポンプなどのポンプボディを用いて洗剤を抽出することで、自動投入を実現する。このように、電動駆動装置を別途に設置する必要があり、ハードウェアのコストが高くなって、自動投入機能付き洗濯機の普及が困難になっている。

以上の事情に鑑みて、本発明の実施例は、洗剤投入装置のコストを削減することを目的とする洗剤投入装置および洗濯機器を提供する。

本発明の実施例の技術解決策は、次のようにして実現する。
本発明の実施例は、
給水口および吐水口を有する第１チャンバと、
給液口および吐液口を有する第２チャンバと、
第１チャンバ内に設けられた第１回動機構と、
第２チャンバ内に設けられた分配機構と、
入力端が第１回動機構につながり、出力端が分配機構につながる減速機構と、を備え、
第１回動機構は、給水口から導入された水流によって駆動回動され、第１回動機構から出力された動力が減速機構により減速され、トルクを増加させてから分配機構に伝達され、分配機構は、洗剤を給液口から導入させて吐液口から排出させる、洗剤投入装置を提供する。

上記技術解決策において、洗剤投入装置は、
ハウジングをさらに備え、ハウジングには、互いに間隔を空けて設けられた第１チャンバおよび第２チャンバが形成される。

上記技術解決策において、ハウジング内には、減速機構を収容するための第３チャンバが形成され、第３チャンバは、第１チャンバと第２チャンバとの間に位置する。

上記技術解決策において、減速機構は、第２チャンバに位置する。

上記技術解決策において、入口が給液口に連通し、出口が吐液口に連通するポンプボディを備える。

上記技術解決策において、ポンプボディは、プランジャポンプ、ベーンポンプ、ダイヤフラムポンプのうちの少なくとも１つである。

上記技術解決策において、第１回動機構は、回動軸が第１チャンバ内に垂直に設けられた第１インペラを備え、給水口および吐水口は、それぞれ第１インペラの両側に設けられ、水流が給水口を介して流入した後に第１インペラを回動させることに適し、第１インペラの回動軸は、減速機構の入力端につながる。

上記技術解決策において、第１インペラは、曲面羽根またはストレート羽根である第１羽根を備える。

上記技術解決策において、減速機構は、歯車減速機、ウォームホイール減速機または遊星減速機である。

上記技術解決策において、減速機構は、
ハウジングに固定されたリングギヤと、
第１回動機構に接続され、第１回動機構によって駆動される動力軸と、
動力軸とリングギヤとの間に配置されると共に、動力軸およびリングギヤの両方の歯車と噛み合う遊星歯車と、
遊星歯車に接続され、遊星歯車の駆動により動力を分配機構に出力するキャリアと、を備える。

上記技術解決策において、減速機構は、
第１回動機構に接続され、第１回動機構によって駆動される動力軸と、
動力を分配機構に出力するための出力軸と、
動力軸と出力軸との間に設けられ、動力軸から出力された動力を出力軸に伝達するための少なくとも一段の減速歯車と、を備える。

上記技術解決策において、ポンプボディは、本体、第２羽根および弾性部材を備え、
本体は、第２チャンバ内に偏心して設けられると共に、減速機構の出力端に接続され、本体には、径方向に沿って設けられた複数の凹溝が開口され、
第２羽根は、弾性部材を介して凹溝内に取り付けられ、本体の駆動により第２チャンバを形成する内壁面と密封密着するように凹溝に沿って伸縮し、
第２羽根および弾性部材は、凹溝と一対一で対応して設けられる。

上記技術解決策において、ポンプボディは、
内部にポンプキャビティが形成されるポンプハウジングと、
洗剤が給液口、第１逆止弁を介して一方向にポンプキャビティへ流入可能となるように、給液口に連通する第１逆止弁と、
ポンプキャビティ内の洗剤が第２逆止弁、吐液口を介して排出可能となるように、吐液口に連通する第２逆止弁と、
減速機構の出力端に接続され、減速機構により駆動されかつポンプキャビティで洗剤の抽出および排出を行うためのスライダクランク機構と、を備える。

上記技術解決策において、減速機構の減速比は、３０～１５０:１である。

本発明の実施例は、本発明の実施例に記載の洗剤投入装置を備える洗濯機器をさらに提供する。

上記技術解決策において、前記洗濯機器は、洗濯機または食器洗い機である。

本発明の実施例が提供する技術解決策は、水流により第１回動機構を駆動させ、第１回動機構から出力された動力が減速機構により減速され、トルクを増加させた後に分配機構に伝達し、分配機構は、洗剤を給液口から導入させて排液口から排出させるようになる。このように、水流を動力源として利用し、洗剤の自動投入を実現し、電動駆動装置が不要になり、コストを節約することができ、かつ、第１回動機構から出力された動力が減速機構により減速され、トルクを増加させた後に分配機構に伝達することで、水流水圧の動作範囲を効果的に広げて、洗剤投入装置の動作の信頼性を向上させることができる。

図１は本発明の実施例に係る洗剤投入装置の構造の模式図である。 図２は図１のＡ－Ａに沿う断面模式図である。 図３は図１のＢ－Ｂに沿う断面模式図である。 図４は本発明の一実施例に係る減速機構の構造の模式図である。 図５は図１のＣ－Ｃに沿う断面模式図である。 図６は本発明の実施例に係る洗剤投入装置の他の構造の模式図である。 図７は図６のＤ－Ｄに沿う断面模式図である。

本発明の目的、技術解決策および利点をより明らかにするために、以下、図面を組み合わせて本発明をさらに詳しく説明し、説明する実施例は本発明の制限とみなされるべきではなく、当業者は創意工夫をしないことを前提として、得られたすべての他の実施例はいずれも本発明の範囲に属する。

本発明の説明において、「ある実施例」がすべて可能な実施例のサブセットを説明するが、「ある実施例」はすべて可能な実施例の同じサブセットまたは異なるサブセットであってもよく、かつ、衝突することの限り互いに結合されてもよいと理解できる。

本発明の説明において、係る用語「第１、第２」などは類似のオブジェクトを区別するだけであり、オブジェクトに対する特定の順序付けを意味するものではなく、「第１、第２」などは、本発明の実施例が図示または記載されている以外の順序で実施できるように、可能であれば特定の順序または優先順位を入れ替えてもよいと理解できる。特に説明していない限り、「複数」とは少なくとも２つを意味する。

本発明の説明において、用語である「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などが指示するポジションまたは位置関係は、図面の例示に基づくポジションまたは位置関係であり、単に、本発明の実施例の説明の便宜上および簡略化のためであり、言及される装置または要素が必ずしも特定のポジションを有し、特定のポジションで構築および操作されると指示または暗示するものではないため、本発明に対する制限と見なすべきではないことを理解できる。

本発明の説明において、用語である「取り付け」、「つながり」、「接続」は特に明らかな規定と限定がない限り、広義的に理解をしなければならず、例えば、固定接続でもよく、着脱可能な接続でもよく、または一体的な接続でもよく、直接接続してもよく、中間媒体を介して間接接続してもよく、２つの素子内部の連通でもよい。当業者にとっては、具体的な状況に基づいて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。

本発明において、特に明らかな規定と限定がない限り、第１特徴が第２特徴の「上」または「下」にあることは、第１特徴と第２特徴が直接に接触することも、第１特徴と第２特徴が直接に接触することなく両者の間にほかの特徴を介して接触することも含む。そして、第１特徴が第２特徴の「上」、「上方」および「上面」にあることは、第１特徴が第２特徴の真上にあることおよび斜め上にあることを含み、または第２特徴よりも第１特徴のほうが水平の高さが高いことを示すだけである。第１特徴が第２特徴の「下」、「下方」および「下面」にあることは、第１特徴が第２特徴の真下にあることおよび斜め下にあることを含み、または第２特徴よりも第１特徴のほうが水平の高さが低いことを示すだけである。

本発明の実施例は、水流を動力源として洗剤の自動投入を実現できる洗剤投入装置を提供する。図１～図５に示すように、この洗剤投入装置は、給水口１０１１および吐水口１０１２を有する第１チャンバ１Ａと、給液口１０１３および吐液口１０１４を有する第２チャンバ１Ｃと、を備える。洗剤投入装置は、第１チャンバ１Ａ内に設けられた第１回動機構２と、第２チャンバ１Ｃ内に設けられた分配機構３と、入力端が第１回動機構２に接続され、出力端が分配機構３に接続された減速機構４と、を備える。第１回動機構２は給水口１０１１から導入された水流によって駆動回動され、第１回動機構２から出力された動力が減速機構４により減速され、トルクを増加させた後に分配機構３に伝達され、分配機構３は、洗剤を給液口１０１３から導入させて吐液口１０１４から排出させるようになる。

このように、洗剤投入装置は、水流を動力源として利用し、洗剤の自動投入を実現することができ、電動式のポンプボディが不要になり、コストを節約することができる。ここで、洗剤は洗濯に必要な液状または粉状の洗濯用製品であってもよく、当業者が必要に応じて合理的に選択でき、本発明ではこれを具体的に限定しない。

また、なお、水流の水圧は、使用中に変動するため、本発明の実施例では、第１回動機構２から出力された動力が減速機構４により減速され、トルクを増加させた後に分配機構３に伝達することで、水流水圧の動作範囲を効果的に広げることができ、低圧水状態での水流が第１回動機構２を駆動させた後、減速機構４により減速され、トルクを増加させることにより、分配機構３から出力されたトルクを増大させるので、分配機構３は、給液口１０１３から導入させて排液口１０１4から排出させるように洗剤を動かすので、洗剤の自動投入を実現し、洗剤投入装置の動作の信頼性を向上させることに貢献する。

第１回動機構２が水流の駆動で回転するインペラであってもよく、例えば、タービンまたはプロペラであると理解できる。第１回動機構２が第１チャンバ１Ａ内を流れる水流によって回動し、動力として出力することができればよく、本発明はこれを具体的に限定しない。

ある実施例では、図１および図２に示すように、第１回動機構２は、回動軸が第１チャンバ１Ａ内に垂直に設けられた第１インペラ２１を備え、給水口１０１１および吐水口１０１２は、それぞれ、第１インペラ２１の両側に設けられ、水流が給水口１０１１を介して流入した後に第１インペラ２１を回動させることに適し、第１インペラ２１の回動軸は減速機構４の入力端につながる。このように、第１インペラ２１は水流の駆動で回転して、水エネルギーを機械エネルギーに変換することができる。ここで、第１インペラ２１は、出力軸に固定された複数の第１羽根２１１を備え、第１羽根２１１は、曲面羽根またはストレート羽根であってもよく、ただし、ストレート羽根とは、水流の駆動で回動するように羽根の表面が平面状になることで、曲面羽根とは、羽根の末端に所定の弧度を有し、回転する渦流を形成しやすいように羽根の表面が曲面状になることである。

例示的に、図１および図２に示すように、洗剤投入装置は、ハウジング１を備え、ハウジング１内には、互いに間隔を空けて設けられた第１チャンバ１Ａと第２チャンバ１Ｃが形成される。ハウジング１は、ケーシング１０１および第１エンドカバー１０２を備え、第１エンドカバー１０２はケーシング１０１と組み立てて第１チャンバ１Ａを形成し、給水口１０１１と吐水口１０１２は、それぞれ、ケーシング１０１の両側に設けられ、外部からの水源は、給水口１０１１を介して第１チャンバ１Ａに流入し、吐水口１０１２を介して流出し、第１回動機構２を回動させる。例えば、水流の方向は図２の矢印に示され、第１チャンバ１Ａ内にある第１回動機構２が水流の圧力によって時計回り方向に回動する。

減速機構４は、歯車減速機、ウォームホイール減速機または遊星減速機を含むが、それらに限定されず、水流によって駆動される第１回動機構２が出力する動力をより大きな出力トルクに変換することができればよく、本発明はこれに具体的に限定しないと理解できる。

ある実施例では、ケーシング１０１内には、減速機構４を収容するための第３チャンバ１Ｂが形成され、第３チャンバ１Ｂは、第１チャンバ１Ａと第２チャンバ１Ｃとの間に位置する。他の実施例では、減速機構４は、構造がよりコンパクトになるために第２チャンバ１Ｃ内に設けられてもよいと理解できる。

例示的に、図１および図３に示すように、減速機構４は、第１回動機構２に接続され、第１回動機構２によって駆動される動力軸４０１と、遊星歯車４０２と、キャリア４０３と、ケーシング１０１に固定されたリングギヤ４０４と、を備え、リングギヤ４０４は、個別に設けられたリング部材であってもよく、リング部材の内壁に内歯が設けられ、このリング部材が第３チャンバ１Ｂ内に固定され、または第３チャンバ１Ｂの内壁に環状の内歯面を有するリングギヤ４０４が加工で形成されてもよく、遊星歯車４０２は動力軸４０１とリングギヤ４０４との間に配置され、かつ動力軸４０１およびリングギヤ４０４の両方の歯車と噛み合い、キャリア４０３は遊星歯車４０２に接続され、遊星歯車４０２の駆動により動力を分配機構３に出力すると理解できる。動力軸４０１の第１端４０１Ａは第１チャンバ１Ａ内まで延びると共に、第１回動機構２に固定接続されてもよく、動力軸４０１の第２端４０１Ｂには遊星減速機の太陽歯車として遊星歯車４０２と噛み合う外歯が設けられる。キャリア４０３は、第２チャンバ１Ｃ内にある分配機構３を駆動するための、第２チャンバ１Ｃまで延びる端部４０３Ａを有してもよい。

ある実施例では、図４に示すように、減速機構４は、動力軸４０１、第１減速歯車４０５、第２減速歯車４０６および出力軸４０７を備え、該第１減速歯車４０５は動力軸４０１と噛み合う大端面および第２減速歯車４０６と噛み合うための小端面を有し、動力軸４０１が第１回動機構２によって駆動され、動力軸４０１が第１減速歯車４０５の大端面と協働し、減速を実現し、さらに第１減速歯車４０５の小端面が第２減速歯車４０６と協働し、再び減速を実現し、第２減速歯車４０６は出力軸４０７に接続され、これによって、段階的に減速した後、水流の動力を出力軸４０７を介して第２チャンバ１Ｃ内にある分配機構３に伝達することができる。動力軸４０１と出力軸４０７との間に設けられた減速歯車の数は、減速比の要求を満たすように必要に応じて設置することができると理解できる。

ある実施例では、減速機構４の減速比は、３０～１５０:１である。このように、この洗剤投入装置が０．０３ＭＰＡ～１．０ＭＰＡの間の水圧範囲内で正常に動作することができるので、この洗剤投入装置は、例えば、洗濯機または食器洗い機などの家電製品に適用できるなど、幅広い利用可能性がある。

ある実施例では、分配機構３は、ポンプボディ３０を備え、ポンプボディ３０の入口が給液口１０１３に連通し、ポンプボディ３０の出口が吐液口１０１４に連通する。ポンプボディ３０は、プランジャポンプ、ベーンポンプ、ダイヤフラムポンプのうちの少なくとも１つであってよい。このポンプボディ３０は、減速機構４によって出力されたトルク増加後の動力により作動することができ、例えば、ポンプボディ３０の入力軸が図３に示すキャリア４０３の端部４０３Ａまたは図４に示す出力軸４０７に接続されることができる。

例示的に、図１に示すように、ハウジング１は、ケーシング１０１と組み立てて第２チャンバ１Ｃを形成する第２エンドカバー１０３をさらに備え、給液口１０１３および吐液口１０１４は、それぞれケーシング１０の両側に設けられ、洗剤が給液口１０１３を介して第２チャンバ１Ｃに流入し、吐液口１０１４を介して洗濯機器の作動チャンバ内に投入されることができる。

ある実施例では、図５に示すように、分配機構３は、本体３０１、第２羽根３０２および弾性部材３０３を備え、この本体３０１は、第２チャンバ１Ｃ内に偏心して設けられ、且つ減速機構４の出力端（例えば、キャリア４０３の端部４０３Ａまたは出力軸４０７）に接続される。具体的に、本体３０１の中心と第２チャンバ１Ｃの中心との間に偏心距離を有し、本体３０１は、減速機構４の駆動により、第２チャンバ１Ｃ内で本体３０１の中心のまわりに回転することができ、即ち、第２チャンバ１Ｃに対して偏心して回転することができる。本体３０１には径方向に設けられた複数の凹溝３０１１が開口され、第２羽根３０２は弾性部材３０３を介して凹溝３０１１内に取り付けられる。本体３０１は、減速機構４の駆動により第２チャンバ１Ｃ内で回転（例えば、図５に示すように反時計回り方向に沿って回転）する。弾性部材３０３によって、凹溝３０１１内に設けられた第２羽根３０２が、ケーシング１０１に形成された第２チャンバ１Ｃの内壁面１０１５と密封密着するように凹溝３０１１に沿って外部へ突出する。よって、隣接する２つの第２羽根３０２の間に密封領域が形成され、ただし、本体３０１は第２チャンバ１Ｃ内に偏心して設けられたため、２つの第２羽根３０２、本体３０１および内壁面１０１５の間に容積が変化する密封領域が形成される。図５に示すように、本体３０１が反時計回りに回転するときに、給液口１０１３で対応する密封領域の容積が小さいものから大きくなり、密封領域内の圧力が小さくなり、洗剤は給液口１０１３を介して密封領域内に吸い込まれ、この密封領域が吐液口１０１４まで回転するとき、容積が大きいものから小さくなり、密封領域の圧力が増大し、密封領域内の洗剤が圧力によって吐液口１０１４を介して排出され、洗剤の抽出および排出を実現する。具体的に、第２羽根３０２および弾性部材３０３は、隣接する第２羽根３０２の間に密封領域を形成しやすくなるために凹溝３０１１と一対一で対応して設けられる。

分配機構３が洗剤投入を実行する具体的な投入過程は以下である。

外部の水流は給水口１０１１を介して第１チャンバ１Ａ内に流入し、吐水口１０１２から流出し、第１インペラ２１が水流の駆動によって回動し、第１インペラ２１の回動による回動エネルギーが動力軸４０１を介して減速機構４に伝達され、減速機構４により減速してトルクを増加させた後に本体３０１を駆動回転させ、本体３０１が回転すると、第２羽根３０２が遠心力および弾性部材３０３の弾性力によってケーシング１０１の内壁面１０１５に密着する。このように、２つの第２羽根３０２、本体３０１および内壁面１０１５の間に大きさが変化する作動容積を構成し、この作動容積は小さいものから大きくなると洗剤を吸引し、そして大きいものから小さくなると洗剤を放出し、本体３０１が１周回転すると、１回の洗剤の吸引および放出が完了する。

ある実施例では、図６および図７に示すように、分配機構３は、さらに減速機構４の駆動で往復変位するポンプボディであってもよく、この分配機構３は、ポンプハウジング３０４、第１逆止弁３０５、第２逆止弁３０６およびスライダクランク機構３０８を備え、ただし、ポンプハウジング３０４内にはポンプキャビティ３０７が形成され、ポンプキャビティ３０７は第１逆止弁３０５を介して給液口１０１３に連通し、洗剤が給液口１０１３、第１逆止弁３０５を介してポンプキャビティ３０７に一方向に流入することができ、ポンプキャビティ３０７は第２逆止弁３０６を介して吐液口１０１４に連通し、ポンプキャビティ３０７内の洗剤は第２逆止弁３０６、吐液口１０１４を介して一方向に排出されることができる。スライダクランク機構３０８は、給液口１０１３、第１逆止弁３０５を介して一方向に流入すると共に、第２逆止弁３０６、吐液口１０１４を介して一方向に排出するように洗剤を動かすために、減速機構４の出力端の駆動による周方向の運動を直線往復運動に変換することができ、ポンプキャビティ３０７と対応するスライダをポンプキャビティ３０７の内壁面に沿って往復変位させることになる。ただし、スライダクランク機構３０８とは、クランクとスライダによって回動と移動との相互変換を実現する平面リンク機構であり、具体的な構造はここで省略する。

このように、本発明の実施例における分配機構３は減速機構４により駆動される回動機構だけでなく、減速機構４からの出力を直線往復変位に変更させる機構であってもよく、当業者は必要に応じて合理的に設計し、洗剤の自動投入を実現することができる。

本発明の実施例は上記実施例の洗剤投入装置を備える洗濯機器をさらに提供する。この洗濯機器は上記洗剤投入装置に基づいて、水のパスの水流を利用して洗剤の自動投入を実現することができる。

本発明の実施例では、洗濯機器は、洗濯機または食器洗い機であってもよい。洗濯機を例として、洗濯機は、筐体、洗濯槽および給水管路を備え、筐体に洗剤を貯蔵するための貯蔵室がさらに設けられ、洗剤投入装置の給水口１０１１は給水管路に連通し、給液口１０１３は洗剤を貯蔵するための貯蔵室に連通し、吐水口１０１２および吐液口１０１４はいずれも洗濯槽に連通できる。このように、給水口１０１１の水流を動力源として利用し、貯蔵室内の洗剤の自動投入を実現することができる。

なお、本発明の実施例に記載された解決策は互いに衝突しない限り、任意に組み合わせることが可能である。

以上は、本発明の具体的な実施形態のみであるが、本発明の範囲はこれに限定されず、当業者であれば、本発明に記載された技術範囲内で、容易に考えられる変更または置換は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。そのため、本発明の範囲は請求の範囲を基準とすべきである。

１ ハウジング；１Ａ 第１チャンバ；１Ｃ 第２チャンバ；１Ｂ 第３チャンバ；１０１ ケーシング；１０２ 第１エンドカバー；１０３ 第２エンドカバー；１０１１ 給水口；１０１２ 吐水口；１０１３ 給液口；１０１４ 吐液口；１０１５ 内壁面；２ 第１回動機構；２１ 第１インペラ；２１１ 第１羽根；３ 分配機構；３０ ポンプボディ；３０１ 本体；３０１１ 凹溝；３０２ 第２羽根；３０３ 弾性部材；３０４ ポンプハウジング；３０５ 第１逆止弁；３０６ 第２逆止弁；３０７ ポンプキャビティ；３０８ スライダクランク機構；
４ 減速機構；４０１ 動力軸；４０１Ａ 第１端；４０１Ｂ 第２端；４０２ 遊星歯車；４０３ キャリア；４０３Ａ 端部；４０４ リングギヤ；４０５ 第１減速歯車；４０６ 第２減速歯車；４０７ 出力軸

Claims (16)

1. 給水口（１０１１）および吐水口（１０１２）を有する第１チャンバ（１Ａ）と、
   給液口（１０１３）および吐液口（１０１４）を有する第２チャンバ（１Ｃ）と、
   前記第１チャンバ（１Ａ）内に設けられた第１回動機構（２）と、
   前記第２チャンバ（１Ｃ）内に設けられた分配機構（３）と、
   入力端が前記第１回動機構（２）につながり、出力端が前記分配機構（３）につながる減速機構（４）と、を備え、
   前記第１回動機構（２）は、前記給水口（１０１１）から導入された水流によって駆動回動され、前記第１回動機構（２）から出力された動力が前記減速機構（４）により減速され、トルクを増加させてから前記分配機構（３）に伝達され、前記分配機構（３）は、洗剤を前記給液口（１０１３）から導入させて前記吐液口（１０１４）から排出させる、
   洗剤投入装置。
2. ハウジング（１）をさらに備え、
   前記ハウジング（１）には、互いに間隔を空けて設けられた前記第１チャンバ（１Ａ）および前記第２チャンバ（１Ｃ）が形成される、
   請求項１に記載の洗剤投入装置。
3. 前記ハウジング（１）内には、前記減速機構（４）を収容するための第３チャンバ（１Ｂ）が形成され、前記第３チャンバ（１Ｂ）は、前記第１チャンバ（１Ａ）と前記第２チャンバ（１Ｃ）との間に位置する、
   請求項２に記載の洗剤投入装置。
4. 前記減速機構（４）は、前記第２チャンバ（１Ｃ）に位置する、
   請求項２に記載の洗剤投入装置。
5. 前記分配機構（３）は、入口が前記給液口（１０１３）に連通し、出口が前記吐液口（１０１４）に連通するポンプボディを備える、
   請求項１に記載の洗剤投入装置。
6. 前記ポンプボディは、プランジャポンプ、ベーンポンプ、ダイヤフラムポンプのうちの少なくとも１つである、
   請求項５に記載の洗剤投入装置。
7. 前記第１回動機構（２）は、回動軸が前記第１チャンバ（１Ａ）内に垂直に設けられた第１インペラ（２１）を備え、前記給水口（１０１１）および前記吐水口（１０１２）は、それぞれ前記第１インペラ（２１）の両側に設けられ、水流が前記給水口（１０１１）を介して流入した後に前記第１インペラ（２１）を回動させることに適し、前記第１インペラ（２１）の回動軸は、前記減速機構（４）の入力端につながる、
   請求項１に記載の洗剤投入装置。
8. 前記第１インペラ（２１）は、曲面羽根またはストレート羽根である第１羽根（２１１）を備える、
   請求項７に記載の洗剤投入装置。
9. 前記減速機構（４）は、歯車減速機、ウォームホイール減速機または遊星減速機である、
   請求項１に記載の洗剤投入装置。
10. 前記減速機構（４）は、
    前記ハウジング（１）に固定されたリングギヤ（４０４）と、
    前記第１回動機構（２）に接続され、前記第１回動機構（２）によって駆動される動力軸（４０１）と、
    前記動力軸（４０１）と前記リングギヤ（４０４）との間に配置されると共に、前記動力軸（４０１）および前記リングギヤ（４０４）の両方の歯車と噛み合う遊星歯車（４０２）と、
    前記遊星歯車（４０２）に接続され、前記遊星歯車（４０２）の駆動により動力を前記分配機構（３）に出力するキャリア（４０３）と、を備える、
    請求項２に記載の洗剤投入装置。
11. 前記減速機構（４）は、
    前記第１回動機構（２）に接続され、前記第１回動機構（２）によって駆動される動力軸（４０１）と、
    動力を前記分配機構（３）に出力するための出力軸（４０７）と、
    前記動力軸（４０１）と前記出力軸（４０７）との間に設けられ、前記動力軸（４０１）から出力された動力を前記出力軸（４０７）に伝達するための少なくとも一段の減速歯車と、を備える、
    請求項１に記載の洗剤投入装置。
12. 前記ポンプボディは、本体（３０１）と、第２羽根（３０２）と、弾性部材（３０３）と、を備え、
    前記本体（３０１）は、前記第２チャンバ（１Ｃ）内に偏心して設けられると共に、前記減速機構（４）の出力端に接続され、前記本体（３０１）には、径方向に沿って設けられた複数の凹溝（３０１１）が開口され、
    前記第２羽根（３０２）は、前記弾性部材（３０３）を介して前記凹溝（３０１１）内に取り付けられ、前記本体（３０１）の駆動により前記第２チャンバ（１Ｃ）を形成する内壁面（１０１５）と密封密着するように前記凹溝（３０１１）に沿って伸縮し、
    前記第２羽根（３０２）および前記弾性部材（３０３）は、前記凹溝（３０１１）と一対一で対応して設けられる、
    請求項５に記載の洗剤投入装置。
13. 前記ポンプボディは、
    内部にポンプキャビティ（３０７）が形成されるポンプハウジング（３０４）と、
    洗剤が前記給液口（１０１３）、第１逆止弁（３０５）を介して一方向に前記ポンプキャビティ（３０７）へ流入可能となるように、前記給液口（１０１３）に連通される第１逆止弁（３０５）と、
    前記ポンプキャビティ（３０７）内の洗剤が第２逆止弁（３０６）、前記吐液口（１０１４）を介して一方向に排出可能となるように、前記吐液口（１０１４）に連通される第２逆止弁（３０６）と、
    前記減速機構（４）の出力端に接続され、前記減速機構（４）により駆動されかつ前記ポンプキャビティ（３０７）で洗剤の抽出および排出を行うためのスライダクランク機構（３０８）と、を備える、
    請求項５に記載の洗剤投入装置。
14. 前記減速機構（４）の減速比は、３０～１５０:１である、
    請求項１に記載の洗剤投入装置。
15. 請求項１～１４のいずれか一項に記載の洗剤投入装置を備える、
    洗濯機器。
16. 前記洗濯機器は、洗濯機または食器洗い機である、
    請求項１５に記載の洗濯機器。

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