JP2023546876A - 口腔ケア装置を制御するための方法及びシステム - Google Patents

Abstract

本発明は、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための方法を提供する。本方法は、１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションを記録するステップ、及び記録された１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定するステップを含む。フィードバックは、１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整することをユーザに促すために生成され、ユーザは、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックを提供される。

Description

本発明は、口腔ケア装置の分野に関し、より具体的には、口腔ケア装置の制御の分野に関する。

動力式歯ブラシ及び他の口腔ケア装置のユーザが、当該装置を用いた口腔ケアセッションの効果を低下させる１つ又は複数の口腔ケア習慣を持つ、又はそれを開発することは、一般的である。

例えば、動力式歯ブラシの場合、推奨される２分間のブラッシングルーチンが終了する前に、ユーザはしばしば歯磨きセッションを終了する。特に、一部のユーザは、日常的に及び一貫して、推奨される２分間のブラッシングルーチンを完了しない。口腔ケアルーチンを実行するのに推奨される時間期間に達する前に上記ルーチンを終了することは、口腔ケアの不完全なカバー及び口腔の健康の喪失をもたらす可能性がある。

更なる例では、動力式歯ブラシの場合、ユーザが強く磨きすぎる、又は不適切な角度で磨き、最適でない口腔ケアがもたらされる。

既存の多くの動力式歯ブラシは、一定間隔で作動する様々な種類のインジケータを通して時間の経過を示すシステムを持ち、これは、口の中の異なる領域間を切り替えるときをユーザに示すことができる。しかしながら、ユーザの口腔ケアルーチンに関連するパーソナライズされた詳細なフィードバックをユーザに提供するものではない。

そのため、ユーザのより幅広い口腔ケア習慣に対処する手段の必要性が存在する。

ＷＯ２０１９／２０２０５４は、パーソナライズされた口腔ケアフィードバックをユーザに提供する、歯ブラシなどの口腔ケア装置を開示する。タイミング及びブラッシング力など、ブラッシング中のセンサーデータが監視される。口腔の健康を表す値が決定される。

ＷＯ２０１９／２１５４４７は、フィードバックシステムを備えた、歯ブラシなどの別の歯科ケア装置を開示する。ユーザの歯の３Ｄ表現が表示され、この表示の上にブラッシングデータがオーバーレイされ、ユーザへの正確なフィードバック機構が提供される。

本発明は、特許請求の範囲により規定される。

本発明の一側面による実施例によれば、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための方法が提供され、該方法は、
記録ユニットにより記録された、１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションの口腔ケアパラメータを受信するステップと、
上記１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに対する上記受信した口腔ケアパラメータに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定するステップと、
上記１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整することをユーザに促すためのフィードバックを生成するステップと、
フィードバックユニットを制御して、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックをユーザに提供するステップとを有する。

本方法は、複数の口腔ケアセッションにわたって特定された口腔ケア習慣を調整するために、フィードバックをユーザに提供する手段を提供する。

一度に１つ又は複数の口腔ケア習慣における１つのみに関するフィードバックを提供することにより、多すぎるフィードバックでユーザを圧倒することが防止され得る。一度に１つの口腔ケア習慣のみに焦点を当てることで、フィードバックの効果が増加され、ユーザはフィードバックに基づきポジティブな変化を起こす可能性が高くなる。

ユーザにフィードバックを提供するステップは、
フィードバックを受けることを希望することを確認するために、ユーザからの入力を要求するステップと、
上記ユーザがフィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、後続の口腔ケアセッションにおいて上記フィードバックを上記ユーザに提供するステップと、
上記ユーザがフィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、又はユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中に上記フィードバックが上記ユーザに提供されることを防止するステップとを有する。

こうして、フィードバックを受けることを希望することを確認する要求がユーザに提供され、これにより、提供される任意のフィードバックをユーザが常に認識することが確実にされる。こうして、予期せぬフィードバックによるユーザの混乱が回避され、ユーザの口腔ケア習慣におけるより効果的な変化が実現されることができる。

一実施形態では、フィードバックは、
光信号、
音信号、
触覚信号、及び
電気信号の１つ又は複数を含んでいる。

こうして、フィードバックは、任意の適切な手段を用いてユーザに提供されることができる。

一実施形態では、口腔ケアセッションを記録するステップは、
口腔ケアセッションの時間；
上記口腔ケアセッション中の上記口腔ケア装置の動きを表す動作信号；
上記口腔ケアセッション中の上記口腔ケア装置の向き；
上記口腔ケアセッション中に上記口腔ケア装置に加えられた圧力を表す圧力信号；
近接信号；
力信号；
光信号；
フロー信号；
電流信号：及び
上記口腔ケアセッションの音の１つ又は複数を自動的に記録するステップを含む。

こうして、過去の口腔ケアセッションの記録は、様々な異なる情報を含み、ユーザが口腔ケア装置を使用する際に自動的に収集されることができる。口腔ケアセッションを自動的に記録することで、本方法は、効果を発揮するために、ユーザからの能動的な入力を必要としない。

一実施形態において、１つ又は複数の口腔ケア習慣は、
上記口腔ケア装置を使用した時間；
上記口腔ケア装置の使用頻度；
上記口腔ケア装置の向き；
上記口腔ケア装置に加えられる圧力；
上記口腔ケア装置の動作パターン；
上記口腔ケア装置のブラシヘッド；
上記口腔ケア装置のカバーエリアの１つ又は複数を含む。

こうして、複数の口腔ケア技術の調整をユーザに促すため、様々な口腔ケア習慣が、フィードバックの対象とされることができる。

一実施形態において、本方法は、
後続の口腔ケアセッションを記録するステップと、
記録された後続の口腔ケアセッションに基づき、口腔ケア習慣が調整されたか否かを決定するステップと、
上記決定に基づき、上記フィードバックを更新するステップとを更に有する。

こうして、フィードバックは、後続の各口腔ケアセッションに基づき更新されることができ、これにより、ユーザに提供されるフィードバックが、ユーザの現在の口腔ケア習慣に関連することが確実にされる。

本発明の一側面による実施例によれば、処理システムを持つコンピューティングデバイス上で実行されると、処理システムが上述の方法の全てのステップを実行することをもたらすコンピュータプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムが提供される。

本発明の一側面による実施例によれば、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための処理ユニットが提供され、上記処理ユニットが、
過去の複数の口腔ケアセッションを記録し、
記録された複数の過去の口腔ケアセッションに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定し；
上記１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整するようユーザに促すためのフィードバックを生成し、及び
後続の口腔ケアセッション中にフィードバックをユーザに提供するための指示を生成するよう構成される。

一実施形態において、フィードバックをユーザに提供する命令を生成するとき、処理ユニットは、
後続の口腔ケアセッション中にフィードバックをユーザに提供するための指示を自動的に生成する、又はフィードバックを受けることを希望することを確認するためにユーザからの入力を要求し、
上記ユーザが上記フィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、後続の口腔ケアセッション中に上記フィードバックを上記ユーザに提供し；
上記ユーザが上記フィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、又はユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中に上記フィードバックが上記ユーザに提供されることを防止するよう構成される。

本発明の一側面による実施例によれば、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するためのシステムが提供され、該システムは、
口腔ケア装置と、
上述の処理ユニットと、
上記複数の過去の口腔ケアセッションを記録するよう構成された、上記処理ユニットと通信する記録ユニットと、
フィードバックをユーザに提供するよう構成された、上記処理ユニットと通信するフィードバックユニットとを有する。

実施形態では、処理ユニット、記録ユニット、及びフィードバックユニットは、口腔ケア装置に組み込まれる。

実施形態では、口腔ケア装置は、
動力式歯ブラシ；
動力式ブラッシングマウスピース；
動力式フロッシング装置；及び
動力式ホワイトニング装置の１つ又は複数を含む。

実施形態では、記録ユニットは、
タイマー；
モーションセンサ；
方位センサ；
圧力センサ；
近接センサ；
力センサ；
光センサ；
フローセンサ；
電流センサ；及び
マイクの１つ又は複数を含む。

実施形態では、処理ユニットは、
スマートフォン；
スマートウォッチ；及び
スマートホームデバイスのようなスマートデバイスに組み込まれ、
上記口腔ケア装置が、上記処理ユニットと通信する通信ユニットを更に有する。

一実施形態では、
上記フィードバックユニット及び／又は上記記録ユニットが更に、上記スマートデバイスに組み込まれ、
上記フィードバックユニット及び／若しくは上記記録ユニットは、上記口腔ケア装置に組み込まれ、上記フィードバックユニット及び／若しくは上記記録ユニットは、上記通信ユニットと通信可能であり、又は、
上記フィードバックユニット及び／若しくは上記記録ユニットが充電ユニットに組み込まれ、上記充電ユニットは、上記口腔ケア装置を充電するよう構成される。

本発明のこれら及び他の側面が、以下に記載される実施形態から明らかとなり、実施形態を参照して説明されることになる。

口腔ケア装置を使用する際に、技術に関するフィードバックをユーザに提供する方法を示す図である。 本発明の一側面による口腔ケア装置としての動力式歯ブラシの概略表現を示す図である。 本発明の一側面による口腔ケアシステムの概略表現を示す図である。 本発明の更なる態様による口腔ケアシステムの概略表現を示す図である。

本発明の好適な理解のため、及びその実現方法をより明確に示すため、例示に過ぎない添付の図面が参照される。

本発明が、図を参照して説明される。

詳細な説明及び具体的な例は、装置、システム、及び方法の例示的な実施形態を示すものの、説明のみを目的としており、本発明の範囲を限定するものとして意図されていない点を理解されたい。本発明の装置、システム、及び方法のこれら及び他の特徴、側面、及び利点が、以下の説明、添付の請求項、及び添付の図面からより好適に理解されるであろう。図は単なる概略的なものであり、縮尺に合わせて描かれていないことを理解されたい。同一又は類似の部分を示すために図を通して同じ参照番号が使用される点も理解されたい。

本発明は、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための方法を提供する。本方法は、１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションを記録するステップ、及び記録された１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定するステップを含む。フィードバックは、１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整することをユーザに促すために生成され、ユーザは、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックを提供される。

図１は、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための方法１００を示す。

口腔ケア装置は、動力式歯ブラシ；動力式ブラッシングマウスピース；動力式フロッシング装置；及び動力式ホワイトニング装置の１つ又は複数を含む。図１の方法は、方法が口腔ケア環境においてどのように実現され得るかの例示的な説明を提供するために、動力式歯ブラシの文脈で説明される。しかしながら、本書に記載された方法は、上記の口腔ケア装置のいずれにも、又は実際に任意の適切な動力式口腔ケア装置に適用され得ることに留意されたい。

この方法は、ステップ１１０で、１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションと、それらのセッション中の特に口腔ケアパラメータとを記録することにより始まる。記録された口腔ケアパラメータは、コンピュータプログラムを実行するプロセッサにより受信される。１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションは、所与の口腔ケア装置による任意の口腔ケアセッションを含み得る。

例えば、口腔ケア装置が動力式歯ブラシである場合、ユーザが動力式歯ブラシを使用して歯を磨くたびに、歯磨きセッションが口腔ケアセッションとして記録されることができる。複数の記録された口腔ケアセッションにわたり、所与のユーザの典型的なブラッシング、又は口腔ケア習慣を特定することが可能である。

例えば、少なくとも推奨される２分の時間、ユーザがいつも歯を磨く場合、推奨される時間に関して口腔ケアルーチンを実行するための更なる励ましを、ユーザは必要としない場合がある。しかしながら、上記ユーザは、スクラビングと呼ばれるように、歯を強く又は速く磨きすぎている場合がある。この場合、よりソフトに又はゆっくり磨くようユーザを促すことが望ましい。口腔ケアセッションの記録は、後続の口腔ケアセッション中にユーザが習慣を再開しないことを確実にするために、継続的に行われることができる。

しかしながら、もしユーザが時間期間経過前に口腔ケアセッションを終了し、歯を強く磨きすぎている場合、最適な態様で口腔ケアルーチンを行うようユーザを促すために、ユーザは複数のフィードバックを受けることで利益を受けることができる。同時に又は立て続けに供給される複数のフィードバックは、ユーザにとって混乱をもたらす場合がある。従って、ユーザの混乱を避けるために、フィードバックは一度に１つの習慣についてユーザに供給されることができる。

複数の過去の口腔ケアセッション、及び特にそれらの口腔ケアセッションの口腔ケアパラメータを記録することは、多くの態様で実行されることができる。例えば、過去の口腔ケアセッションの口腔ケア時間を記録することは、口腔ケア装置の電源を入れたときにタイマーをスタートさせ、口腔ケア装置の電源を切ったときにタイマーをストップさせることにより、口腔ケア時間を自動的に記録すること；上記口腔ケア装置のモーションセンサにより得られた動作信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の圧力センサにより得られた圧力信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の近接センサにより得られる近接信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の力センサにより得られた力信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の光センサにより得られた光信号に基づき、口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置のフローセンサにより得られた流量信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の電流センサにより得られる電流信号に基づき、上記口腔ケア時間を決定すること；上記口腔ケア装置の近傍に設置されたマイクにより得られた音信号に基づき、口腔ケア時間を決定することの１つ又は複数を含む。

ステップ１２０では、記録された１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに基づき、１つ又は複数の習慣が特定される。

１つ又は複数の習慣は、ユーザによる口腔ケア装置の使用に関連する任意の習慣、又は特性であり得る。例えば、記録された過去の口腔ケアセッションから特定され得る１つ又は複数の習慣は、上記口腔ケア装置を使用した時間；上記口腔ケア装置の使用頻度；上記口腔ケア装置の向き；上記口腔ケア装置に加えられる圧力；上記口腔ケア装置の動作パターン；上記口腔ケア装置のブラシヘッド；上記口腔ケア装置のカバーエリアの１つ又は複数を含む。

特定の例では、口腔ケアの習慣は、口腔ケアルーチンを実行するのに費やされる不十分な又は過剰な時間を含み得る。更なる例では、口腔ケア習慣は、所与の口腔ケアルーチンを実行するその必要な頻度が低い、又は高いことを含み得る。更なる例では、口腔ケアの習慣は、口腔ケアセッション中の口腔ケア装置の誤った角度又は向きを含む場合がある。更なる例では、口腔ケアの習慣は、口腔ケアセッション中に口腔ケア装置に加えられる過度の又は不十分な圧力を含むことがある。一例として、口腔ケア習慣は、口腔ケア装置を使用する際に、スクラビング動作などの最適でない動作パターンを含む場合がある。一例として、口腔ケアの習慣は、所与の口腔ケアルーチンのための不適切なブラシヘッドを含むことができる。更なる例では、口腔ケア習慣は、口腔ケアルーチンの不十分なカバー領域を含むことができる。

習慣は、後続の口腔ケアセッションごとに更新されることができる点に留意されたい。例えば、習慣を更新することは、後続の各口腔ケアセッションに基づき、口腔ケアルーチンを実行するのに費やされた移動平均時間又は口腔ケアセッション中に口腔ケア装置に加えられる移動平均圧力といった移動平均を計算することを含み得る。更に、本方法は、記録された後続の口腔ケアセッションに基づき、口腔ケア習慣がユーザにより調整されたか否かを決定することを含み得る。

ステップ１３０では、１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整するようユーザに促すためのフィードバックが生成される。

フィードバックの生成は、フィードバックがユーザに提供されるべき、後続の口腔ケアセッション中の時点を決定することを含み得る。例えば、口腔ケア装置の平均使用時間に達する前に、又は達するときに、フィードバックが提供されるべきであると決定されることができる。更に、口腔ケアルーチンが日中のある時間に行われるとき、平均口腔ケア時間は、日中の他の時間に口腔ケアルーチンが行われるときと異なると決定される場合があり、これは、後続の口腔ケアルーチンが実行される日中の時間に基づき、フィードバックが、後続の口腔ケアのセッションの異なる時点で提供され得ることを意味する。ユーザが朝及び夕方に歯を磨く例では、ユーザは朝の口腔ケアセッションにおいて、夜の口腔ケアセッションとは異なる時点でフィードバックを要求することがある。

更に、フィードバックの生成は、生成されたフィードバックを伝達するためにユーザに提供される光信号又は音信号を用いるといった、フィードバックをユーザに供給する最適な手段を決定することを含むことができる。

１つ又は複数の以前に記録された口腔ケアセッションから複数の習慣が特定される場合、フィードバックの生成は、他の習慣の前に、フィードバックにより対処されるべき１つの習慣を優先させることを含み得る。例えば、習慣は、各習慣が対象の口腔の健康に及ぼし得る負の影響の尺度に基づきランク付けされ得る。フィードバックがユーザに提供される順序は、以前に記録された口腔ケアセッションから得られる任意の適切な尺度に基づき決定されることができる。

フィードバック順序、供給手段などを含むフィードバックは、記録された後続の口腔ケアセッションに基づき更新されてもよい。従って、ユーザに提供されるフィードバックの関連性が時間の経過とともに維持されることが確実にされ得る。

ユーザに提供されるフィードバックの決定は、任意の適切なアルゴリズムを使用して計算され得る。更に、フィードバックの推奨セットを出力として生成するために、機械学習アルゴリズムに口腔ケア習慣を入力として提供することにより、アルゴリズムが設計されることができる。アルゴリズムが設計され、口腔ケア装置にロードされると、アルゴリズムは静的であり得、即ち新しい入力データに基づきもはや変化せず、これにより、口腔ケア装置の計算要件が低減される。

機械学習アルゴリズムは、出力データを生成又は予測するため、入力データを処理する任意の自己学習アルゴリズムである。ここで、入力データは口腔ケアの習慣を有し、出力データはユーザに提供されるフィードバックを有する。

本発明で採用される適切な機械学習アルゴリズムは、当業者には明らかであろう。適切な機械学習アルゴリズムの例は、決定木アルゴリズム及び人工ニューラルネットワークを含む。ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、ナイーブベイズモデルなど、他の機械学習アルゴリズムが適切な代替例である。

人工ニューラルネットワーク（又は、単にニューラルネットワーク）の構造は、人間の脳から着想されたものである。ニューラルネットワークは層で構成され、各層は複数のニューロンを有する。各ニューロンは、数学的な演算を有する。特に、各ニューロンは、単一のタイプの変換の異なる重み付けされた組み合わせを有する（例えば、同じタイプの変換、シグモイド等であるが、異なる重み付けを有する）。入力データを処理する過程では、入力データに対して各ニューロンの数学的演算が行われて数値出力が生み出され、ニューラルネットワークの各層の出力は次の層に順次供給される。最終層は、出力を提供する。

機械学習アルゴリズムの学習方法は、よく知られる。典型的には、斯かる方法は、訓練入力データ項目と対応する訓練出力データ項目とを含む訓練データセットを取得することを有する。初期化された機械学習アルゴリズムが各入力データエントリに適用され、予測される出力データエントリが生成される。予測された出力データ項目と対応する訓練出力データ項目との間の誤差は、機械学習アルゴリズムを修正するのに使用される。このプロセスは、誤差が収束し、予測される出力データ項目が訓練出力データ項目と十分に類似（例えば±１％）するまで繰り返されることができる。これは一般的に、教師あり学習として知られる。

例えば、機械学習アルゴリズムがニューラルネットワークから形成される場合、誤差が収束するまで、各ニューロンの数学的演算（の重み付け）が修正されることができる。ニューラルネットワークを修正する既知の方法は、勾配降下法、バックプロパゲーションアルゴリズムなどを含む。

訓練入力データ項目は、例示的な口腔ケア習慣に対応している。訓練出力データ項目は、ユーザに提供されるべき推奨フィードバックに対応する。

ステップ１４０において、フィードバックは、後続の口腔ケアセッション中にユーザに提供される。フィードバックは、光信号；音信号；触覚信号；及び電気信号の１つ又は複数を有する。

本方法は、ステップ１５０に進み得、後続の又は現在の口腔ケアセッションの間に、フィードバックがユーザに自動的に提供される。しかしながら、この方法は、代わりにステップ１６０に進み、そこでは、フィードバックを受けることを希望することを確認するためにユーザからの入力が要求される。ステップ１７０において、ユーザがフィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、フィードバックは、後続の口腔ケアセッション中にユーザに提供される。ステップ１７０において、ユーザがフィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、又はユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックがユーザに提供されることが防止されることができる。

図２は、口腔ケア装置を使用する際にその技術に関するフィードバックをユーザに提供するためのシステムの少なくとも一部を形成し得る、口腔ケア装置としての動力式歯ブラシ２００の概略図を示す。動力式歯ブラシは、本体部２１０とブラシヘッド部２２０とを含んでよく、ブラシヘッド部は、口腔ケアルーチンを実行するためにユーザの口に提供されるよう構成される。動力式歯ブラシ２００の本体部２１０は、バッテリ２３０と、ブラシヘッド部２２０を動作させるための駆動ユニット２４０とを含むことができる。

図２に示す例では、動力式歯ブラシ２００は、口腔ケア装置を使用する際の技術に関するフィードバックをユーザに提供するための処理ユニット２５０を含む。処理ユニットは、図１を参照して上述した方法を実現するよう構成され得る。

より具体的には、処理ユニット２５０は、複数の過去の口腔ケアセッションを記録し；記録された複数の過去の口腔ケアセッションに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定し；上記１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整するようユーザに促すためのフィードバックを生成し、及び後続の口腔ケアセッション中にフィードバックをユーザに提供するための指示を生成するよう構成される。更に、処理ユニットは、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックをユーザに提供するための指示を自動的に生成する；又はフィードバックを受けることを希望することを確認するためにユーザからの入力を要求し；上記ユーザが上記フィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、後続の口腔ケアセッション中に上記フィードバックを上記ユーザに提供し；ユーザがフィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、若しくはユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中にフィードバックがユーザに提供されることを防止するよう構成される。

図２に示す例では、動力式歯ブラシは、複数の過去の口腔ケアセッションを記録するよう構成された記録ユニット２６０と、決定されたフィードバックをユーザに提供するよう構成されたフィードバックユニット２７０とを有する。

記録ユニット２６０は、タイマー；モーションセンサ；圧力センサ；近接センサ；力センサ；光センサ；フローセンサ；電流センサ；及びマイクの１つ又は複数を含む。

例えば、記録ユニットは、タイマーを有し、ここで、タイマーは、ユーザが口腔ケア装置をオンにしたときに口腔ケアセッションの計時を開始し、ユーザが口腔ケア装置をオフにしたときに口腔ケアセッションの計時を停止するよう構成される。

更なる例では、記録ユニットは、加速度計、ジャイロスコープ、及び／又は慣性測定ユニットなどのモーション／向きセンサを含んでいてもよい。記録ユニットがモーションセンサを有する場合、記録ユニットは、ユーザが口腔ケア装置と相互作用することに対応する動きが検出されるとき、口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成され得る。記録ユニットは、モーションセンサが１０秒などの所定時間、任意の動きを検出しないとき、口腔ケアの記録を停止することができる。図２に示す例では、モーションセンサは、動力式歯ブラシ内の任意の箇所に配置されることができる。記録ユニットがモーション／向きセンサを含む場合、口腔ケアセッション記録は、使用時の口腔ケア装置の動き（ブラッシング）パターン、及び口腔ケア装置の角度などの情報を含むことができる。

更なる例では、記録ユニットは圧力センサを含むことができ、この場合、記録ユニットは、ユーザが口腔ケア装置と相互作用することに対応する圧力の変化が検出されるとき、口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成されることができる。例えば、圧力センサがブラシ本体２１０に配置される場合、圧力の変化は、ユーザがブラシ本体を把持することに対応することができる。圧力センサがブラシ本体に配置される場合、圧力センサは、ブラシヘッドとブラシ本体との間の物理的接続によりブラシヘッド２２０に加えられる力を検出することもできる。

代替的に、圧力センサがブラシヘッド２２０内に配置される場合、圧力の変化は、ブラシヘッドがユーザの口に入ること、又はブラシヘッドがユーザの歯に圧力を加えることに対応することができる。更なる代替例では、圧力センサがブラシ本体の基部に配置される場合、圧力の変化は、口腔ケア装置がピックアップされたことに対応することができる。記録ユニットは、例えば、ユーザが口腔ケア装置を放したとき、口腔ケア装置がユーザの口を離れたとき、又は口腔ケア装置が置かれたときなど、セッション開始前に記録したレベルに圧力測定値を回復させるような圧力の変化を圧力センサが感知するとき、口腔ケアセッションの記録を停止することができる。記録ユニットが圧力センサを有する場合、口腔ケアセッションの記録は、口腔ケア装置の使用時に口腔ケア装置又は口腔に加えられる圧力に関連する情報を含むことができる。

更なる例では、記録ユニットは近接センサを含んでいてもよく、この場合、記録ユニットは、口腔ケア装置がユーザの所与の近接距離内に持ち込まれたことが検出されるとき、口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成され得る。例えば、近接センサがブラシ本体２１０に配置される場合、近接検出は、口腔ケア装置をピックアップするユーザの手の検出に関連することができる。代替的に、近接センサがブラシヘッド２２０に配置される場合、近接検出は、ブラシヘッドがユーザの口腔内に入ることの検出に関連し得る。ユーザが口腔ケア装置の所与の範囲内にいなくなったことを近接センサが検出するとき、記録ユニットは口腔ケアセッションの記録を停止してもよい。

一例として、記録ユニットは力センサを含んでいてもよく、その場合、記録ユニットは、ユーザにより口腔ケア装置に力が加えられるとき口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成されることができる。例えば、力センサがブラシ本体２１０に配置される場合、力の検出は、ユーザが口腔ケア装置をピックアップすることの検出に関連することができる。代替的に、力センサがブラシヘッド２２０に配置される場合、力検出は、ユーザの口腔に入る際にブラシヘッドに加えられる力の検出に関連し得る。力センサが口腔ケア装置に力が加わらなくなったことを検出すると、記録ユニットは口腔ケアセッションの記録を停止してもよい。記録ユニットが力センサを有する場合、口腔ケアセッションの記録は、口腔ケア装置の使用時に口腔ケア装置又は口腔に加えられる力に関する情報を含むことができる。

更なる例では、記録ユニットは光センサを含んでいてもよく、この場合、記録ユニットは、光の変化が検出されるとき口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成されていてもよい。例えば、光センサがブラシ本体２１０に配置される場合、光検出は、口腔ケア装置をピックアップするユーザの手の検出に関連し、これにより、光センサに光が衝突するのが遮断される。代替的に、光センサがブラシヘッド２２０に配置される場合、光検出は、ブラシヘッドがユーザの口腔に入ることの検出に関連してもよく、これにより、光センサに衝突する光の量が低減される。光量が口腔ケアセッションを開始する前の状態に戻ることを光センサが検出するとき、記録ユニットは口腔ケアセッションの記録を停止してもよい。更に、口腔ケア装置が、例えば歯のホワイトニング目的で治療用光を生成する場合、光センサは、治療用光がいつ、どのくらいの時間アクティブであるかを感知するよう構成されることができる。

一例として、記録ユニットは、フローセンサを含んでいてもよく、この場合、記録ユニットは、流れが口腔ケア装置に関連するフローセンサを通過することが検出されるとき、口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成され得る。例えば、口腔ケア装置が使用される部屋のシンクの流入口又は流出口のいずれかにフローセンサが配置されることができ、この場合、流れ検出は、ユーザによりタップがオンにされ、これによりセンサを通過する流れがもたらされることの検出に関連し得る。流れがセンサを通過しなくなったことをフローセンサが検出するとき、記録ユニットは口腔ケアセッションの記録を停止してもよい。フローセンサは、フローセンサのデータを口腔ケア装置と通信するために、通信ユニットを含むことができる。

更なる例では、記録ユニットは電流センサを含んでいてもよく、この場合、記録ユニットは、２つの電極の間に電流が流れていることが検出されるとき口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成され得る。例えば、電流センサがブラシ本体２１０に配置される場合、電流検出は、ユーザが口腔ケア装置をピックアップし、ユーザの手が電流センサとの回路を完成させることを検出することに関連する。代替的に、電流センサがブラシヘッド２２０に配置される場合、電流検出は、ブラシヘッドがユーザの口腔内に入ることの検出に関連してもよく、その場合、ユーザの唾液が電流センサとの回路を完成させることができる。記録ユニットは、電流が所与のレベル以下に低下したことを電流センサが検出するとき、口腔ケアセッションの記録を停止してもよい。

更に別の例では、記録ユニットはマイクロフォンを含んでいてもよく、この場合、記録ユニットは、口腔ケアセッションに関連する音が検出されるとき口腔ケアセッションの記録を開始するよう構成され得る。音は例えば、駆動ユニットの音又は歯を磨く音など、任意の適切なトリガー音とすることができる。代替的に、ユーザは、マイクにより検出される、口腔ケアセッションの記録を開始することを意図したコマンドワードを話すことができる。マイクがトリガー音を検出しなくなったとき、又はユーザが口腔ケアセッションの記録を終了することを意図したコマンドワードを話すとき、記録ユニットは、口腔ケアセッションの記録を停止することができる。

フィードバックユニット２７０は、光源；スピーカ；触覚フィードバックユニット；電気信号生成器の１つ又は複数を含む。

例えば、フィードバックユニットが光源を有する場合、フィードバックは、点灯；点滅光；光色の変化などの１つ又は複数を含む。フィードバックユニットがスピーカを有する場合、フィードバックは、短い可聴音；伸長された可聴音；反復可聴音；複数の可聴音などの１つ又は複数を含む。フィードバックユニットが振動ユニットなどの触覚フィードバックユニットを有する場合、フィードバックは、短い触覚信号；長い触覚信号；反復触覚信号；複数の触覚信号などの１つ又は複数を含む。フィードバックユニットが電気信号生成器を有する場合、フィードバックは、例えば、フィードバックをユーザに提供するために口腔ケア装置の挙動を変化させるよう構成された電気信号を有することができる。例えば、電気信号生成器は、ユーザにフィードバックを与えるために、駆動ユニットの挙動を短時間変化させる信号を生成することができる。

フィードバックユニットが上述した複数のフィードバック手段を有する場合、ユーザは好みのフィードバックタイプを選択することができる。更に、各異なるフィードバックタイプは、記録された口腔ケアセッションから得られる異なる習慣と関連付けられることができる。

図３は、口腔ケアシステム３００の概略図を示し、口腔ケア装置３１０は、図２を参照して上述した記録ユニットのような記録ユニット３１５を含む動力式歯ブラシである。

図３に示す例では、口腔ケアシステム３００は、口腔ケア装置３１０を受け取り、充電するよう構成された充電ユニット３２０を有する。更に、充電ユニット３２０は、処理ユニット３３０とフィードバックユニット３４０とを有する。処理ユニット及びフィードバックユニットは、図２を参照して上述したように実現されることができる。言い換えると、処理ユニット及びフィードバックユニットは、口腔ケア装置そのものではなく、口腔ケアシステムの充電ユニットに設けられてもよい。口腔ケア装置の記録ユニットは、口腔ケア装置が充電ユニットに接触されるとき、処理ユニットと通信するようにされることができる。

代替的に、処理ユニットは口腔ケア装置に設けられ、フィードバックユニットは充電ユニットに設けられてもよく、その逆もあり得る。口腔ケア装置及び充電ユニットは、物理的に接続されていないときに、口腔ケア装置と充電ユニットとの間の無線通信を確立するための通信ユニットを含んでいてもよい。

更に、充電ユニットは、上述した圧力センサ又はマイクなどの記録ユニット３５０を有することができる。代替的に、記録ユニットは、ユーザが充電ユニットから口腔ケア装置を取り外すときに口腔ケアセッションの計時を開始し、ユーザが口腔ケア装置を充電ユニットに戻すときに口腔ケアセッションの計時を停止するよう構成されたタイマーを含んでいてもよい。

図４は、口腔ケアシステム４００を概略的に示す図であり、ここで、口腔ケア装置４１０は、スマートデバイス４２０の形態の遠隔処理ユニットと無線通信する通信ユニット４１５を含む動力式歯ブラシである。通信ユニットと通信可能な任意のリモート処理ユニットが、本書の方法を実行するために使用され得ることに留意されたい。例えば、遠隔処理ユニットの少なくとも一部は、コンピュータ、ノートパソコン、タブレット、サーバ、分散処理ネットワークなどに組み込まれることができる。

図４に示す例では、スマートデバイス４２０はスマートフォンである。しかしながら、スマートデバイスは、スマートフォン；スマートウォッチ；スマートホームデバイスの１つ又は複数を含む。

処理ユニット、フィードバックユニット、記録ユニットのうち１つ又は複数は、スマートデバイスに組み込まれることができる。

例えば、記録ユニットは、図２を参照して上述したような口腔ケア装置に組み込まれることができる。記録された口腔ケアセッションは、通信ユニット４１５により、処理ユニット及びフィードバックユニットを含むスマートデバイスに提供され得る。スマートデバイスは、上記のような任意の好適なタイプのフィードバックを生成することができ、例えば、ディスプレイにより提供される光信号；スピーカにより提供される可聴信号；例えば振動を生成することによる触覚信号；及び電気信号であり、口腔ケア装置の挙動を変化させるために口腔ケア装置の通信ユニットに伝達される、又はフィードバックをユーザに伝えるためにスマートデバイスの側面を変化させるのに使用される、電気信号である。

代替的に、スマートデバイスは、上述したようなマイクを含む記録ユニットを有してもよい。更に、スマートデバイスがスマートウォッチである場合、スマートデバイスは、モーションセンサを含む記録ユニットを有することができる。

スマートデバイスは、処理ユニットにより生成されたフィードバックを受け取ることを希望することを確認する要求をユーザに提供するよう構成されたユーザインタフェースを含み得る。更に、ユーザインタフェースは、提案されるフィードバックがどの習慣に関連するかのインジケーションを提供することができ、これにより、ユーザは、後続の口腔ケアセッション中に提供されるとき、フィードバックに基づき、その習慣に正しく対処することができる。こうして、自分の口腔ケア装置におけるフィードバックがなぜトリガーされたのかをユーザは理解することができ、混乱が防止される。

例示的な使用例では、口腔ケア装置は、モーションセンサ及び力センサを含む記録ユニットを有する動力式歯ブラシであり、処理ユニット及びフィードバックユニットは、口腔ケア装置と通信するスマートデバイスに組み込まれる。

ユーザが口腔ケア装置の使用を開始すると、１つ又は複数の口腔ケアセッションが記録され、処理のためにスマートデバイスに送信される。スクラビング又は口腔ケアセッションのミスタイミングなどの１つ又は複数の口腔ケア習慣が、スマートデバイスの処理ユニットにより記録内で特定されることができ、ユーザがスクラビングフィードバックから利益を得ることができると決定されることができる。その後、ユーザに、スクラビングフィードバックの受信を希望することを確認するための要求が提供されることができる。ユーザがフィードバックを受けることを希望することを確認する場合、後続の口腔ケアセッション中にスクラビングが検出されるといつでもフィードバックが供給されることができる。

複数の習慣が検出される場合、ユーザインタフェースは、ユーザがフィードバックを受けている現在の習慣を特定する情報を提供することができる。代替的に、異なる習慣が、異なるタイプのフィードバックを使って対処されることもできる。

図２～図４で説明した実施形態の任意の組み合わせも実現可能であることに留意されたい。例えば、記録ユニットは口腔ケア装置に組み込まれ、処理ユニットはスマートデバイスに組み込まれ、フィードバックユニットは充電ユニットに組み込まれることができ、各要素は１つ又は複数の通信ユニットによりリンクされる。更に、上述したユーザインタフェースは、上述した口腔ケア装置又は充電ユニットに組み込まれることができる。

開示された実施形態への変形は、図、開示、及び添付の請求項の検討から、請求項に記載された発明を実施する当業者により理解及び実施されることができる。特許請求の範囲において、「有する」という語は、他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「ａ」又は「ａｎ」は複数性を除外するものではない。

１つのプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載された複数の項目の機能を果たすことができる。

ある手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。

コンピュータプログラムは、他のハードウェアとともに、又はその一部として供給される光記憶媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体に格納／配布されることができるが、インターネット又は他の有線若しくは無線通信システムを介してなど、他の形態で配布されることもできる。

特許請求の範囲又は明細書において、「～よう適合」という用語が使用される場合、「～よう適合」という用語は「～よう構成された」という用語と同等であることが意図されることに留意されたい。

特許請求の範囲に記載される任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。

Claims (13)

1. 口腔ケア装置を使用するときの技術に関するフィードバックをユーザに提供するコンピュータ実現による方法において、
   記録ユニットにより記録された、１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションの口腔ケアパラメータを受信するステップと、
   前記１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに関する前記受信した口腔ケアパラメータに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定するステップと、
   前記１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整するよう前記ユーザに促すフィードバックを生成するステップと、
   後続の口腔ケアセッション中に前記フィードバックを前記ユーザに提供するためにフィードバックユニットを制御するステップとを有し、
   前記フィードバックユニットを制御するステップが、
   前記フィードバックを受けることを希望することを確認するために、前記ユーザからの入力を要求するステップと、
   前記ユーザがフィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、後続の口腔ケアセッションにおいて前記フィードバックを前記ユーザに提供するステップと、
   前記ユーザがフィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、又は前記ユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中に前記フィードバックが前記ユーザに提供されることを防止するステップとを有する、方法。
2. 前記フィードバックが、
   光信号；
   音信号；
   触覚信号；及び
   電気信号の１つ又は複数を有する、請求項１に記載の方法。
3. 前記１つ又は複数の過去の口腔ケアセッションに関する口腔ケアパラメータを受信するステップが、
   口腔ケアセッションの時間；
   前記口腔ケアセッション中の前記口腔ケア装置の動きを表す動作信号；
   前記口腔ケアセッション中の前記口腔ケア装置の向き；
   前記口腔ケアセッション中に前記口腔ケア装置に加えられた圧力を表す圧力信号；
   近接信号；
   力信号；
   光信号；
   フロー信号；
   電流信号；及び
   前記口腔ケアセッションの音の１つ又は複数を含む口腔ケアパラメータを受信するステップを有する、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記１つ又は複数の口腔ケア習慣が、
   前記口腔ケア装置を使用した時間；
   前記口腔ケア装置の使用頻度；
   前記口腔ケア装置の向き；
   前記口腔ケア装置に加えられる圧力；
   前記口腔ケア装置の動作パターン；
   前記口腔ケア装置のブラシヘッド；
   前記口腔ケア装置のカバーエリアの１つ又は複数を含む、請求項１乃至３のいずれかに記載の方法。
5. 後続の口腔ケアセッションに関する口腔ケアパラメータを記録するように前記記録ユニットを制御するステップと、
   前記後続の口腔ケアセッションに関する前記記録された口腔ケアパラメータに基づき、前記口腔ケア習慣が調整されたかを決定するステップと、
   前記決定に基づき、前記フィードバックを更新するステップとを更に有する、請求項１乃至４のいずれかに記載の方法。
6. 処理システムを持つコンピューティングデバイス上で実行されるとき、前記処理システムに請求項１乃至５のいずれかに記載の方法のすべてのステップを実行させるコンピュータプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
7. 口腔ケア装置を使用するときの技術に関するフィードバックをユーザに提供する処理ユニットであって、前記処理ユニットが、
   複数の過去の口腔ケアセッションについて記録された口腔ケアパラメータを受信し、
   前記複数の過去の口腔ケアセッションについて記録された口腔ケアパラメータに基づき、１つ又は複数の口腔ケア習慣を特定し、
   前記１つ又は複数の口腔ケア習慣における口腔ケア習慣を調整するようユーザに促すフィードバックを生成し、
   フィードバックを受けることを希望することを確認するために、前記ユーザからの入力を要求し、
   前記ユーザが前記フィードバックを受けることを希望することを確認する入力を提供する場合、後続の口腔ケアセッション中に前記フィードバックを前記ユーザに提供し；
   前記ユーザが前記フィードバックを受けることを希望しないことを示す入力を提供する場合、又は前記ユーザが入力を提供しない場合、後続の口腔ケアセッション中に前記フィードバックが前記ユーザに提供されることを防止する、処理ユニット。
8. 口腔ケア装置を使用するときの技術に関するフィードバックをユーザに提供するシステムであって、
   口腔ケア装置と、
   請求項７に記載の処理ユニットと、
   前記複数の過去の口腔ケアセッションの口腔ケアパラメータを記録するよう構成された、前記処理ユニットと通信する記録ユニットと、
   前記フィードバックを前記ユーザに提供する、前記処理ユニットと通信するフィードバックユニットとを有する、システム。
9. 前記処理ユニット、前記記録ユニット及び前記フィードバックユニットが、前記口腔ケア装置に組み込まれる、請求項８に記載のシステム。
10. 前記口腔ケア装置が、
    動力式歯ブラシ；
    動力式ブラッシングマウスピース；
    動力式フロッシング装置；
    動力式ホワイトニング装置の１つ又は複数を含む、請求項８又は９に記載のシステム。
11. 前記記録ユニットが、
    タイマー；
    モーションセンサ；
    方位センサ；
    圧力センサ；
    近接センサ；
    力センサ；
    光センサ；
    フローセンサ；
    電流センサ；及び
    マイクの１つ又は複数を含む、請求項８乃至１０のいずれか１項に記載のシステム。
12. 前記処理ユニットが、スマートデバイスに組み込まれ、
    前記口腔ケア装置が、前記処理ユニットと通信する通信ユニットを更に有する、請求項８に記載のシステム。
13. 前記フィードバックユニット及び／若しくは前記記録ユニットが、更に前記スマートデバイスに組み込まれ、
    前記フィードバックユニット及び／若しくは前記記録ユニットは、前記口腔ケア装置に組み込まれ、前記フィードバックユニット及び／若しくは前記記録ユニットは、前記通信ユニットと通信可能であり、又は、
    前記フィードバックユニット及び／若しくは前記記録ユニットが充電ユニットに組み込まれ、前記充電ユニットは、前記口腔ケア装置を充電するよう構成される、請求項１２に記載のシステム。

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