JP2023546170A - 血管ステントグラフト - Google Patents

血管ステントグラフト Download PDF

Info

Publication number
JP2023546170A
JP2023546170A JP2023523595A JP2023523595A JP2023546170A JP 2023546170 A JP2023546170 A JP 2023546170A JP 2023523595 A JP2023523595 A JP 2023523595A JP 2023523595 A JP2023523595 A JP 2023523595A JP 2023546170 A JP2023546170 A JP 2023546170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stent graft
layer
vascular stent
diameter
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023523595A
Other languages
English (en)
Inventor
ムーア マイケル
ゴッタルディ ローマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ascense Medical GmbH
Original Assignee
Ascense Medical GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ascense Medical GmbH filed Critical Ascense Medical GmbH
Publication of JP2023546170A publication Critical patent/JP2023546170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels
    • A61F2/07Stent-grafts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels
    • A61F2/07Stent-grafts
    • A61F2002/072Encapsulated stents, e.g. wire or whole stent embedded in lining
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2210/00Particular material properties of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2210/0076Particular material properties of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof multilayered, e.g. laminated structures
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2250/00Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2250/0014Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis
    • A61F2250/0037Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis differing in height or in length
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2250/00Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2250/0014Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis
    • A61F2250/0039Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis differing in diameter

Abstract

本発明は、下行大動脈における解離を治療するためのステントグラフトを提供し、このステントグラフトは、管状の壁を有する管状の本体と、管状の壁に係合された複数のステントとを含み、管状の壁は、布地から成る第1の層と、液密な材料から成る第2の層とを含み、管状の壁は、5~20%の範囲内で半径方向に伸展性を有している。

Description

本発明は、大動脈解離の治療に使用するための血管ステントグラフトに関する。
現在の胸部大動脈ステントグラフトは主に、一般に人工血管として機能する管状の本体を供給して動脈瘤を除外することによって下行胸部大動脈瘤を治療するために設計されている。この疾患の治療におけるステントグラフトの機能が、その形状を決定する。
管状のグラフト体は、典型的には近位端部と遠位端部との間に延びる、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の紡績繊維等の適切なプラスチック材料の織物から製造されている。管状の本体の壁に結合された(縫い付けられたまたは接着された)複数の周方向拡張ステント部材が、長手方向に間隔をあけて配置されている。
各ステント部材は、典型的には波形に形成されたニチノールワイヤリングであり、これにより、波形部分の周囲における周方向の拡張および圧縮を可能にする。この構成は、各ステント部材が大動脈内に適切に配置されると、挿入中の周方向に収縮した状態から周方向に拡張することを可能にする。問題は、管状のグラフト体および各ステント部材が、内部でこれらが展開されるべき大動脈の直径に対してオーバーサイズであることにより、グラフト体が埋め込まれる際に、大動脈に大きな半径方向力が伝わり、管状のグラフト体の陥入またはひだが生じることである。
典型的なステントグラフトは、近位端部および遠位端部においてそれぞれ終わる近位固定セグメントと遠位固定セグメントとを有しており、これらは(これらのセグメントにおけるステント部材の数、サイズ、構成および/または位置により)、動脈瘤に対して近位の健康な大動脈組織(以下、「近位ランディングゾーン」)および遠位の健康な大動脈組織(以下、「遠位ランディングゾーン」)に固定されるように適合されている。このような配置により、ステントグラフトは、大動脈内にシールを形成することができ、ステントグラフトの内側部分は、動脈瘤をブリッジして、循環血流から動脈瘤を除外する。
良好なシールを達成するためには、近位ランディングゾーンおよび遠位ランディングゾーンにおける大動脈直径に対する、ステントグラフトのオーバーサイジングが必要とされる。動脈瘤には、約20%のオーバーサイジング率が選択される。
これらのステントグラフトは、大動脈解離の治療にも使用されている。このような使用に伴う問題は、この疾患が生理学的に動脈瘤とは全く異なるという点から生じる。解離は、大動脈の内膜層の亀裂によって引き起こされ、血液が大動脈壁層内へ漏出すると共に大動脈壁層間を流れることを可能にし、これにより、「真腔」とは別個の「偽腔」を形成する。解離は、胸部大動脈に限定される場合があるが、下方の腹部大動脈にまで広がる場合もある。
ステントグラフトを用いた大動脈解離の血管内治療の主目的は、血液が大動脈壁内へ、すなわち大動脈壁層間へ流入することを可能にする亀裂入口を閉塞することにある。効果的な閉塞を達成するために、ステントグラフトは、解離部全体を覆う必要はなく、最も近位の亀裂入口のみを覆う。
上述したステントグラフトは、ステント部材のオーバーサイズ寸法によって生じる、本体の織布材料に対する半径方向荷重と、織物自体の組成の両方に基づき、半径方向においても長手方向においても剛性を有している。その結果、ステントグラフトは、少なくとも大動脈のランディングゾーン内で、大動脈に高い半径方向力を加えることになる。
これらの隆起した設計の属性は、大動脈の「ウインドケッセル機能」を低下させ、左心室肥大を誘発し、血液脈波速度を増加させ、ひいては動脈高血圧を誘発する恐れがある。
また、機械的合併症は、この伸展性の欠如に関連している場合があり、結果として伸展性のミスマッチが生じる恐れがある。これらの合併症は、近位側に広がる逆行性大動脈解離、または遠位ステントグラフト誘導の新しい侵入(dSINE)である。前者の状態は開腹手術を必要とし、後者は開腹手術か、二次的なステントグラフトの留置のいずれかを必要とする。
本発明は、上述した問題点を少なくとも部分的に解決するものである。
以下、「近位」および「遠位」という用語は、大動脈の弓部に対する近接を指す。
以下、「編物」という用語は、布地がいくつかの経糸または縦糸と緯糸または横糸とを使用して製作される「織物」とは異なり、1本の糸またはより糸が干渉または交錯する布地構造を指す。
以下、「予め形成された」という用語は、1つまたは複数のステントが管状の本体に係合される前に管状の本体において実施される形成ステップを指す。
以下、構造を説明するために使用する場合、「伸展性(compliance)」という用語は、本来の状態から拡張し、次いで反動で本来の状態に戻る構造の能力を指す。
第1の態様では、本発明は、下行大動脈における解離を治療するためのステントグラフトを提供し、このステントグラフトは、
管状の壁を有する管状の本体と、
管状の壁に係合された複数のステントと、
を含み、
管状の壁は、布地から成る第1の層と、液密な材料から成る第2の層とを含み、
管状の壁は、5~20%の範囲内で半径方向に伸展性を有している。
布地は、編成された布地または織布であってよい。
編成された布地または織布は、例えば編成されたポリエチレンテレフタレート(PET)等の、少なくとも1つのポリエステル材料から成る糸を含んでいてよい。
液密な材料は、エラストメリックポリマー材料、例えば、ポリウレタン等であってよい。
第2の層のエラストメリックポリマー材料は、第1の層を覆うか、第1の層に結合するか、または第1の層を封入するシートまたはチューブ等の固形プリフォームで提供されてよい。代替的に、第2の層のエラストメリックポリマー材料は、任意の適切な手段により、第1の層に液状形態で被着されてからその上で凝固して、第1の層を被覆または封入してもよい。
複数のステントが、管状の壁に固定されていてもよいし、第1の層と第2の層との間に挟まれまたは挿入されていてもよい。代替的に、複数のステントが、管状の壁に固定され、第2の層内に埋め込まれていてもよい。
第2の態様では、本発明は、下行大動脈における解離を治療するためのステントグラフトを提供し、このステントグラフトは、
布地から成る少なくとも1つの第1の層から構成された管状の壁を有する管状の本体を含み、
前記本体は、
第1の直径および第1の長さを有して予め形成された円筒形の近位固定部と、
第2の長さを有する先細形状の遠位処置部と、
管状の本体を固定部から処置部に向かって先細にする移行部と、
固定部に係合され、固定部を第1の直径から第1の直径を超える第2の直径へ付勢するように適合された、少なくとも1つのステントの第1のセットと、
処置部に係合され、それぞれ先細形状を維持するように適合された、複数のステントの第2のセットと、
を含む。
好適には、第1の直径は、近位ランディングゾーンにおける大動脈直径に近似するように寸法設定されている。
第1の直径は、18mm~40mmの範囲内であってよい。
第2の直径は、第1の直径を約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%またはこの間の任意の範囲だけ、上回っていてよい。好適には、第2の直径は第1の直径を9%~11%上回っている。
処置部は、移行部に隣接する第3の直径から遠位端部における第4の直径まで先細になっていてよい。
第3の直径は、17mm~39mmの範囲であってよい。第4の直径は、それぞれ15mm~38mmの範囲であってよい。
第1の長さは、20mm~50mmの範囲内であってよい。
移行部の長さは、1mm~10mmの範囲内であってよい。
第2の長さは、50~250mmの範囲内であってよい。
布地は、管状の壁の半径方向の伸展性を約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%またはこの間の任意の範囲だけ可能にするように適合されていてよい。
布地は、編成された布地または織布であってよい。
編成された布地または織布は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の、少なくとも1つのポリエステル材料から成る糸を含んでいてよい。
好適には、編成された布地または織布は、エラストマー糸と非エラストマー糸との組合せを含む。
管状の壁は、第1の層を覆うか、コーティングするか、または封入する第2の層を含んでいてよい。
第2の層は、液密な材料から成っていてよい。液密な材料は、例えばポリウレタン等であってよい。
液密な材料は、第1の層を覆って第1の層に結合するシートまたはチューブ等の固形プリフォームで提供されてもよい。代替的に、液密な材料は、液体であってもよく、この液体は、任意の適切な手段により、第1の層に被着されてからその上で硬化する。
第1のセットのステントおよび第2のセットのステントは、それぞれ固定部および処置部に固定されていてもよいし、第1の層と第2の層との間に挟まれまたは挿入されていてもよい。代替的に、第1のセットのステントおよび第2のセットのステントは、それぞれ固定部および処置部に固定され、第2の層内に埋め込まれていてもよい。
第1のセットおよび第2のセットの各ステントは、周方向自己拡張型ステントであってよい。
第1および第2のセットの各ステントは、例えばニチノール等の適切な超弾性合金から製造されていてよい。
第1のセットおよび第2のセットの各ステントは、波形ワイヤボディ構成または拡張型溝付きチューブ構成を有していてよい。
固定部は、固定部に係合された第1のセットの複数の、好適には2つのステントを有していてよい。
第2のセットの各ステントは、第2の長さに沿って間隔をあけて連続的に処置部に係合されていてよい。好適には、間隔は規則的である。より好適には、間隔は13~15mmである。
第1のセットの各ステントは、大動脈により固定部に加えられる弾性的な反動力に抗して第2の直径を維持するように適合されていてよい。
第2のセットの各ステントは、ステントグラフトの使用時に、大動脈の真腔が解離前の本来の直径に戻る際に、大動脈に半径方向力が加えられることなしに、または無視し得る程度の半径方向力が加えられて、処置部の先細形状を維持するように適合されていてよい。
固定部は、開窓部を有していてもよいし、または管腔に流体接続した側方分岐部を備えて形成されていてもよい。
引き続き、添付の図面を参照して本発明を各例に基づき説明する。
大動脈解離の種類を示す概略図である。 本発明によるステントグラフトの立面図である。 図2に示したステントグラフトの等角投影図である。 本発明の第2の実施形態によるステントグラフトの立面図である。 開窓部を示す、図2または図4に示したステントグラフトの等角投影図である。 ステントグラフトのステントの等角投影図である。 図6に示したステントの立面図である。 ステントグラフトの管状の本体の壁の横断面図である。 下行大動脈内の第1の位置において展開されたステントグラフトを示す概略図である。 下行大動脈内の第2の位置において展開されたステントグラフトを示す概略図である。
図1に示す一連の図の最初の図(すなわち図1A)には、大動脈10の基本的な解剖学的構造が示されている。
一連の図の後の3つ(図1B、図1Cおよび図1D)はそれぞれ、大動脈解離の分類を決定する初期亀裂12の位置を示している。例えば、上行大動脈14における亀裂はタイプAの解離を引き起こし(図1Bおよび図1C参照)、一方、下行大動脈16における亀裂はタイプBの解離を引き起こす(図1D参照)。このような亀裂は、図示のように、大動脈の長さを延長させる場合がある。初期亀裂は、大動脈の壁内への血液の流入を可能にする。これにより、偽腔18が形成される恐れがある。
大動脈解離は、血管内ステントグラフトを用いて治療することができる。ステントグラフトを大動脈内に展開して内膜亀裂を閉塞することにより、内膜亀裂領域が補強され、さらに、亀裂を介した偽腔内への血流が妨げられることになる。
しかしながら、動脈瘤用に設計された従来のステントグラフトの展開には、上述した問題が伴う。
添付図のうちの図2には、下行大動脈における解離の特殊治療用に設計・構成された、本発明による血管内ステントグラフト20が示されている。
ステントグラフト20は、管腔26を画定する管状の壁24を有するほぼ管状の本体22を有している。長手方向において、本体は近位端部28と遠位端部30との間に延びている。
本発明の第1の態様では、ステントグラフトの本体22の壁24は、内層または支持層32と、外層またはコーティング層34とから構成されている。この壁の層状構造は、図8に示されている。
管状の壁24の内層32は、任意の適切な量または密度の非エラストマー糸またはエラストマー糸と非エラストマー糸との組合せを含む編物または織物から製造されており、ステントグラフトの本体22に5%~20%の半径方向伸展性を与える(図6には、この布地の編成された構成が示されている)。
一例では、布地は編成された布地である。好適な糸は、非エラストマー材料、例えばPETであってよいポリエステル材料等から製造されている。PET等の非吸収性で生体適合性の材料の編成メッシュは、伸展性がありかつ伸縮可能でありながらコーティング層を被着することができる支持フレームを提供する。この例では、糸は非エラストマー材料であってよいが、布地に固有の半径方向伸展性は、糸の編成によって達成される。
別の一例では、布地は織布である。この場合、好適には糸の種類が混合されており、エラストマー糸と非エラストマー糸の両方共が含まれている。
図6に最も良く図示された布地、特に編成された布地の多孔性に基づき、管状の壁24は、管腔26からの血液漏れを防ぐために血液密に製造されねばならない。これは、液密な外層34を提供することにより行われる。この外層用の材料にはポリウレタンが、そのエラストマーの液密特性に基づき選択され、外層が内層の半径方向伸展性に応じて半径方向に拡張することを可能にしている。さらに、このポリマーは、固形プリフォームで提供され、内層上に嵌合または積層され、内層に熱アシスト式に接着させることができるか、または化学的に結合させることができる。あるいは、このポリマーは、液状形態で提供されてもよく、スプレーコーティング、浸漬コーティングまたは任意の別の適切な方法により、内層に被着させることができる。
管状の本体の管状の形状を保つために、それぞれ36A,36B,36C・・・36Nで示す複数の周方向自己拡張型ステントが、長手方向に間隔をあけて、管状の本体22に係合されている。
この例では、各ステント36は、複数の山39.1と複数の谷39.2とによって形成された、ニチノール等の適切な超弾性材料から成る波形(ジグザグ)のワイヤボディ38を有している。ステントの構成は、図6および図7に最もよく示されている。
図8に示すように、各ステントは、内層32にステントを係合させることにより、外層34の被着前にステントグラフト20の管状の本体22に係合させられており、次いでポリウレタンを内層に嵌合、積層させるかまたはコーティングして、第2の層を提供する。
代替的には、コーティング法を用いて、内層をポリウレタンから成る第1の被膜でコーティングし、次いでステントを第1の被膜にまたは第1の被膜内に係合させ、次いで第2のポリウレタン被膜を被着し(両被膜が第2の層を構成する)、これにより、第2の層内にステントを封入する。両方法を使用した場合、ステントは、図8に示すように、各層の間または外層内に効果的に挟まれた(または部分的に包囲された)状態になる。コーティングの前に、適切な接着剤を使用して接着することにより、または縫い付けることにより、各ステントを内層に予め取り付けることができる。
本発明の第2の態様では、管状の本体22は機能的に、円筒形の近位「固定」部40と、先細形の遠位「治療」部42と、管状の本体を固定部から処置部に向かって先細にする移行部44とに分けられている。
処置部は細長く、50mm~250mmの長さを備えている。この長さは最終的に、左鎖骨下動脈のレベルから下行大動脈に沿って遠位にある解離の位置に基づいた、大動脈の病状に基づく。これらの中心線距離は、急性外傷性解離の場合には50mm~150mmと短くなり、慢性的なタイプBの解離の場合には250mm以上になることがある。固定部と移行部とを組み合わせた長さは比較的短く、例えば約30mmである。この長さは、総頸動脈の遠位口から遠位横行大動脈弓を越えて左鎖骨下動脈の遠位口に到るまでの臨床距離である。
ステントの係合前に予め形成された1つの構成では、管状の本体は、解離前の本来の大動脈の輪郭に近似するように寸法設定されており、
・血管内で展開された構成で、大動脈弓に隣接するまたは大動脈弓内の近位ランディングゾーン46において大動脈に近似するように寸法設定された第1の直径を有する固定部と、
・移行部に隣接した一方の端部48における第3の直径から、遠位端部30における第4の直径までまっすぐな先細部を有する処置部であって、先細部は、大動脈が大動脈弓47から離れる方向に先細になっているため、大動脈に近似するように寸法設定されている、処置部と、
を備えている。
第3の直径は、左鎖骨下動脈に対して遠位の大動脈直径に相当する。大動脈は、大動脈基部から弓部と下行胸部大動脈とを経て自然に先細になっている。大動脈は、(左鎖骨下動脈に対して近位の)遠位横行大動脈弓から下行胸部大動脈まで、約1mm先細になっている。したがって、第3の直径は、左鎖骨下動脈に対して遠位の大動脈のレベルにおける直径に相当する。
第4の直径は、装置の遠位端部である。下行胸部大動脈は、長手方向長さ150mmにつき、直径が約1mm先細になっている。したがって、約200~250mmの長さのステントグラフトの場合、このステントグラフトは、自然な先細部に追従して、第3の直径から第4の直径まで約2mm先細になることになる。
固定部40および処置部42には、複数のステント36の第1のセットおよび第2のセットがそれぞれ係合している。本発明の別の実施形態は、異なる数のステントを有していてもよい。例えば、図3では、固定部は2つの関連するステントを有しており、図4では4つである。処置部に沿って、好適には長さ13mm~15mm毎に1つのステントが設けられている。数の違いにもかかわらず、第1のセットのステントと、第2のセットのステントとは、それぞれ異なる構成であり、この場合、
・第1のセットのステントは、固定部を、血管展開構成の第1の直径から自立構成の第2の直径に付勢するように適合されており、
・第2のセットのステントは、処置部の直径または解離前の本来の状態の大動脈の直径にまたはこれを超えて半径方向の力を加えることなしに、(固定部の位置に関係なく)処置部の先細形状を維持するように適合されている。
1つの特別な例では、第1、第3および第4の直径は、それぞれ28mm、27mmおよび26mmであってよく(ただし、これらの直径は、年齢、性別、人種および民族等の要因に依存する、治療されるべき患者に固有の大動脈構造に従って、ステントグラフトにおいて変化する)、第2の直径は、第1の直径を5%~20%上回るが、典型的にはこの差は約10%であり、すなわち+/-31mmである。
本発明のこの態様では、ステントグラフトの本体22の壁24は、2つの層を有していなくてもよく、単に(第1の)内層32のみから成るに過ぎない。この例では、第1の層は、典型的にはエラストマー糸と非エラストマー糸との混合物を含む織布から構成されている。それほど多孔質ではなく、布地内にエラストマー要素が含まれる場合には、(第2の)液密な外層34は必ずしも必要ではない。
この態様の1つの別の例では、壁24は、第1の層および第2の層(32,34)を含んでおり、第1の層は、典型的には編成された布地であり、その上に第2の液密なエラストマー層が配置されている。
いずれの例でも、第1の層を構成する布地は、第1の直径から第2の直径への半径方向拡張に適応するように、十分に伸展性を有している。第2の直径よりも小さい第1の直径を有する管状の本体22の固定部40を予め形成することの利点は、第1の直径に向かって固定部の直径縮小を必要とする展開時に、管状の壁24にひだまたは陥入を生ぜしめずにその円筒形状を保持する点にある。壁のひだは、ステントグラフトの管腔から血液が流出する複数の出口を開けることになる。
第1のセットのステント36は、予め形成された固定部40の寸法に対して約10%の拡張を達成するように、オーバーサイズ化されている。これらのステントは、ステントグラフトの展開時に必要な場合には、少なくとも第1の直径へ周方向に圧縮し、かつ固有のばね付勢により第2の直径へ周方向に拡張するように適合されてもいる。
これとは対照的に、第2のセットの各ステント36は、これらが係合している処置部42の部分の直径に対してオーバーサイズ化されてはいない。結果的に、これらのステントは、予め形成された処置部のための支持手段を提供すると共に、処置部の先細形状と寸法とを維持することになる。これらの第2のセットのステントは、それらの対応パーツである第1のセットと同様に、直径方向に圧縮しかつ拡張することができる。ただし、大幅な直径変化は必要とされない。なぜなら、ステントグラフト20の展開は、予め形成された処置部が本来の大動脈に対して相補的に形成されて大動脈内で展開されるため、予め形成された処置部の寸法に一致させるための大幅な圧縮または拡張を必要としないからである。
つまり、処置部42の直径は、関連するステント36と同様に、収縮期の上昇サイクル中の血圧の上昇および拡張期の下降サイクル中の血圧の低下と共に、拡張して反動する。拡張期を通じて、処置部は大動脈の本来の直径まで後退することになる。この、心周期の最中の自然な直径変化に従うというグラフトの処置部の能力は、ステントグラフトの本体22の壁24を構成する材料の固有の伸展性に基づき、大動脈の「ウインドケッセル機能」を維持する能力として最もよく説明される。
ステントグラフトは、商標つきの導入装置または当該技術分野において周知の導入装置(いずれも図示せず)により、治療される患者の大動脈10内に導入されることができる。導入される際、第1のセットのステント36の付勢によりオーバーサイズ化される固定部40は、自立構成から血管展開構成に圧縮されることになる。ステントグラフト20が、図9または図10に示すように-固定部40が近位ランディングゾーン46にあり、固定部40の一部、処置部42またはその両方共が内膜亀裂領域を閉塞し、これにより、亀裂を通じた偽腔18内への別の血流を防止するように-最適に配置されると、固定部は、圧縮から解放されてよい。固定部は、ステントの作用下で拡張し、ランディングゾーンの大動脈壁と耐荷重接触してステントグラフトを固定することになる。固定部により大動脈壁に加えられる半径方向力は、図9および図10に双方向矢印により示されている。
これに対して、ステントグラフトの処置部42は、この処置部42が展開される下行大動脈の大動脈壁に対して、それほど攻撃的でない作用を有することになる。せいぜい、関連する第2のセットのステント36は、大動脈を、解離により部分的につぶれた場合にその本来の解離前の直径へと押圧するに過ぎない。本来の直径へ押し戻した後、処置部は、大動脈壁との無視し得る程度の耐荷重接触を有することになる。従来技術によるステントグラフトに一般的な半径方向の剛性を有さないため、処置部は、各脈拍の血流圧力波に穏やかに追従する。
そこで展開されると、ステントグラフト20は、血液の流れを、偽腔18を迂回して管腔26を通るように向けるように位置決めされる。
図5には、本発明のステントグラフトの第2の実施形態20Aが示されている。本発明のこの実施形態は、管状の本体22の固定部40の管状の壁24を貫通する開口または開窓部50を有している。この実施形態は、より高い位置の内膜亀裂12に基づき、ステントグラフトを、下行大動脈16においてより高く展開する必要がある場合に使用されることになる。このより高い位置決めは、ステントグラフト用のランディングゾーン46が大動脈弓47内に配置されていることを示す図10に示されている。開窓部が設けられていないと、左鎖骨下動脈52が閉塞されることになる。開窓部が設けられていると、展開時に外科医が、この動脈に通じる開口に位置を合わせて開窓部を位置決めし、これにより血流導管を提供することが保証される。
伸展性の構成材料と、処置部42にオーバーサイズ化されたステントが存在しないこととにより、本発明のステントグラフト20は、従来技術のステントグラフトと比較して、より伸展性/より低剛性を有し、大動脈に加えられる累積的な半径方向力が、より低くなっている。

Claims (35)

  1. 血管ステントグラフトであって、管状の壁を有する管状の本体と、前記管状の壁に係合した複数のステントとを含み、前記管状の壁は、布地から成る第1の層と、液密な材料から成る第2の層とを含み、前記管状の壁は、5%~20%の範囲内で半径方向に伸展性を有している、血管ステントグラフト。
  2. 前記布地は、編成された布地または織布である、請求項1記載の血管ステントグラフト。
  3. 前記編成された布地または織布は、少なくとも1つのポリエステル材料から成る糸を含む、請求項1または2記載の血管ステントグラフト。
  4. 前記液密な材料は、エラストメリックポリマー材料である、請求項1から3までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  5. 前記エラストメリックポリマー材料はポリウレタンである、請求項4記載の血管ステントグラフト。
  6. 前記第2の層は、前記第1の層を覆うか、前記第1の層に結合するか、または前記第1の層を封入する固形のシートまたはチューブで提供されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  7. 前記第2の層は、前記第1の層にコーティングされている、請求項1から5までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  8. 前記複数のステントは、前記管状の壁に固定されているか、前記第1の層と前記第2の層との間に挿入されているか、または前記第2の層内に封入されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  9. 下行大動脈における解離を治療するための血管ステントグラフトであって、該ステントグラフトは、布地から成る少なくとも1つの第1の層から構成された管状の壁を有する管状の本体を含み、該本体は、第1の直径および第1の長さを備えて予め形成された円筒形の近位固定部と、第2の長さを有する先細形状の遠位処置部と、前記管状の本体を前記固定部から前記処置部に向かって先細にする移行部と、前記固定部に係合され、該固定部を前記第1の直径から該第1の直径を超える第2の直径へ付勢するように適合された、少なくとも1つのステントの第1のセットと、前記処置部に係合され、それぞれ前記先細形状を維持するように適合された、複数のステントの第2のセットとを含む、血管ステントグラフト。
  10. 前記第1の直径は、近位ランディングゾーンにおける大動脈直径に近似するように寸法設定されている、請求項9記載の血管ステントグラフト。
  11. 前記第1の直径は、18mm~40mmの範囲内である、請求項9または10記載の血管ステントグラフト。
  12. 前記第2の直径は、前記第1の直径を5%~20%上回る、請求項9から11までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  13. 前記処置部は、前記移行部に隣接する第3の直径から遠位端部における第4の直径まで先細になっている、請求項9から12までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  14. 前記第3の直径は、17mm~39mmの範囲内であり、前記第4の直径は、それぞれ15mm~38mmの範囲である、請求項9から13までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  15. 前記第1の長さは、20mm~50mmの範囲内である、請求項9から14までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  16. 前記移行部の長さは、1mm~10mmの範囲内である、請求項9から15までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  17. 前記第2の長さは、50~250mmの範囲内である、請求項9から16までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  18. 前記布地は、前記管状の壁の半径方向の伸展性を5%~20%の間にするように適合されている、請求項9から17までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  19. 前記布地は、編成された布地または織布である、請求項18記載の血管ステントグラフト。
  20. 前記編成された布地または織布は、少なくとも1つのポリエステル材料から成る糸を含む、請求項19記載の血管ステントグラフト。
  21. 前記編成された布地または織布は、エラストマー糸と非エラストマー糸との組合せを含む、請求項19または20記載の血管ステントグラフト。
  22. 前記管状の壁は、前記第1の層を覆うか、コーティングするか、または封入する第2の層を含む、請求項9から21までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  23. 前記第2の層は、液密な材料を含む、請求項22記載の血管ステントグラフト。
  24. 前記液密な材料はポリウレタンである、請求項23記載の血管ステントグラフト。
  25. 前記液密な材料は、前記第1の層を覆って該第1の層に結合するシートまたはチューブとして提供されている、請求項24記載の血管ステントグラフト。
  26. 前記液密な材料は、前記第1の層をコーティングしている、請求項24記載の血管ステントグラフト。
  27. 前記第1のセットの前記ステントおよび前記第2のセットの前記ステントは、それぞれ前記固定部および前記処置部に固定されているか、前記第1の層と前記第2の層との間に挿入されているか、または前記第2の層内に封入されている、請求項22から26までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  28. 前記第1のセットおよび前記第2のセットの各ステントは、周方向自己拡張型ステントである、請求項9から27までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  29. 前記第1のセットおよび前記第2のセットの各ステントは、超弾性合金から製造されている、請求項28記載の血管ステントグラフト。
  30. 前記第1のセットおよび前記第2のセットの各ステントは、波形ワイヤボディを有しているか、または拡張型溝付きチューブである、請求項28または29記載の血管ステントグラフト。
  31. 前記固定部は、該固定部に係合された前記第1のセットの複数のステントを有している、請求項28から30までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  32. 前記第2のセットの各ステントは、前記第2の長さに沿って連続的に前記処置部に係合されている、請求項28から31までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  33. 前記第1のセットの各ステントは、前記大動脈により前記固定部に加えられる弾性的な反動力に抗して前記第2の直径を維持するように適合されている、請求項28から32までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  34. 前記第2のセットの各ステントは、前記処置部の前記先細形状を維持するように適合されている、請求項28から33までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
  35. 前記固定部は、開窓部を有しているか、または管腔に流体接続した側方分岐部を有している、請求項28から34までのいずれか1項記載の血管ステントグラフト。
JP2023523595A 2020-10-12 2021-10-12 血管ステントグラフト Pending JP2023546170A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ZA2020/06308 2020-10-12
ZA202006308 2020-10-12
PCT/IB2021/059330 WO2022079586A2 (en) 2020-10-12 2021-10-12 Vascular stent-graft

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023546170A true JP2023546170A (ja) 2023-11-01

Family

ID=78725539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023523595A Pending JP2023546170A (ja) 2020-10-12 2021-10-12 血管ステントグラフト

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20230372079A1 (ja)
EP (1) EP4225209A2 (ja)
JP (1) JP2023546170A (ja)
KR (1) KR20230087528A (ja)
CN (1) CN116615154A (ja)
AU (1) AU2021359201A1 (ja)
WO (1) WO2022079586A2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7682381B2 (en) * 2004-04-23 2010-03-23 Boston Scientific Scimed, Inc. Composite medical textile material and implantable devices made therefrom
CN110064076A (zh) * 2012-01-16 2019-07-30 麦瑞通医疗设备有限公司 被旋转纺丝材料覆盖的医疗器械和制造方法
US11246699B2 (en) * 2017-07-18 2022-02-15 Cook Medical Technologies Llc Flexible stent with non-bonded stent cover material regions

Also Published As

Publication number Publication date
US20230372079A1 (en) 2023-11-23
KR20230087528A (ko) 2023-06-16
WO2022079586A2 (en) 2022-04-21
CN116615154A (zh) 2023-08-18
EP4225209A2 (en) 2023-08-16
AU2021359201A1 (en) 2023-05-25
WO2022079586A3 (en) 2022-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2352465B1 (en) Multi-section stent
EP1613242B1 (en) Devices for treatment of abdominal aortic aneurysms
EP0880948B1 (en) Stent and stent-graft for treating branched vessels
AU2009215690B2 (en) Stent/stent graft for reinforcement of vascular abnormalities and associated method
JP4825665B2 (ja) 取付け特性を増強した内腔用デバイス
US9056001B2 (en) Method of producing low profile stent and graft combination
US6929659B2 (en) Method of preventing the dislodgment of a stent-graft
US8915956B2 (en) Prosthesis with moveable fenestration
JP7223703B2 (ja) 多層の管腔内プロテーゼアセンブリおよび製造方法
US20020099436A1 (en) Kink-resistant bifurcated prosthesis
CN109464212A (zh) 覆膜支架
EP1800620B1 (en) prosthesis comprising a coiled stent
US9205233B2 (en) Balloon catheter
JP2023546170A (ja) 血管ステントグラフト
CN211271403U (zh) 一种可控性绒毛支架
EP1477134A2 (en) Stent and stent-graft for treating branched vessels
AU779171B2 (en) Kink resistant bifurcated prosthesis
US20140277368A1 (en) Prosthesis comprising a coiled stent and method of use thereof
MXPA99007689A (en) Bifurcated vascular graft and method and apparatus for deploying same