JP2023544770A - 喫煙物品及び喫煙物品を製造するための方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、喫煙物品（１）の遠位端（１ａ）及び口端部（１ｂ）のそれぞれのベース領域（２ａ、２ｂ）を貫く長手方向軸（Ｌ）を有する円筒形状を備える喫煙物品（１）に関し、喫煙物品（１）は、遠位端（１ａ）から口端部（１ｂ）まで次の順で続けて配置され、周方向ラッパー（４）に少なくとも部分的に包まれる以下のセグメント（３）を備える：ａ．タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備えるタバコセグメント（５）、ｂ．タバコセグメント（６）からフィルタセグメント（９）までの第１の流路（８）を有する円筒形状の冷却材料（７）を備える冷却セグメント（６）、ｃ．冷却セグメント（６）から口端部（１ｂ）までの第２の流路（１０）を備えるフィルタセグメント（９）。本発明は、冷却材料（７）の表面（１１）が、３０μｍの平均粒子サイズを有するタバコ粒子と、タバコ粒子を分散させるための分散媒とを備えるタバコ生成物（１２）で、少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする。本発明はまた、そのような喫煙物品を製造する方法にも関する。【選択図】図１

Description

本発明は、改善された味覚を備える、喫煙物品、好ましくは、非燃焼加熱式製品に関する。

通常、そのような非燃焼加熱式物品のタバコセグメントは、タバコ由来喫煙可能材料として再構成タバコ（ＲＴＢ）を備える。次いで、喫煙物品にその遠位端から挿入される喫煙可能材料は、電気ヒータによって加熱される。喫煙可能材料は通常、タバコ材料及び好適な結合剤からなる。この喫煙可能材料が電気ヒータで２５０℃までの温度に加熱されると、結合剤は蒸発し、それによって、吸入可能なエアロゾルを生成する。吸入可能なエアロゾルは、喫煙可能材料から風味物質及びニコチンも運ぶ。また、タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料に由来する非燃焼加熱式製品の吸入可能なエアロゾルは、正規の既製の紙巻タバコと比較すると、依然として、味覚が不足している。

したがって、本発明の目的は、改善された味覚を備え、製造が容易で、さらに、経済的である、改善された喫煙物品、特に、非燃焼加熱式製品を提供することである。

この目的は、喫煙物品の遠位端及び口端部のそれぞれのベース領域を貫く長手方向軸を有する円筒形状を備える喫煙物品によって達成され、喫煙物品は、遠位端から口端部まで次の順で続けて配置され、周方向ラッパーに少なくとも部分的に包まれる以下のセグメントを備える。
ａ）タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備えるタバコセグメント、
ｂ）タバコセグメントからフィルタセグメントまでの第１の流路を有する円筒形状の冷却材料を備える冷却セグメント、
ｃ）冷却セグメントから口端部までの第２の流路を備えるフィルタセグメント。

本発明は、冷却材料の表面が、３０マイクロメートルの平均粒子サイズを有するタバコ粒子と、タバコ粒子を分散させるための分散媒とを備えるタバコ生成物で、少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする。

エアロゾルがタバコセグメントで生成されたあと、エアロゾルは、タバコセグメントから冷却セグメントに導かれる。冷却セグメントは、消費者が吸入するのに安全である温度まで、生成されたエアロゾルを冷却する。冷却は、タバコセグメントからフィルタセグメントまでの第１の流路に沿ってエアロゾルを導く間の対流によって行われる。冷却セグメントを通る第１の流路は、長手方向軸と平行に配置される。冷却セグメントを通過中、エアロゾルは、冷却材料の表面上に配置されたタバコ生成物と接触する。エアロゾルがタバコ生成物と接触すると、エアロゾルは、タバコ生成物に含まれたタバコ粒子からタバコ風味を取り込む。このようにして、エアロゾルは、非常に自然で効果的な方法で風味を付けることができる。このようにして、タバコセグメント又はその構成要素を変更する必要なしに、喫煙物品の味覚を改善することも可能である。これにより、本発明は、非常に汎用性があり、既存の喫煙物品、好ましくは、非燃焼加熱式製品と組み合わせるのが容易なものとなる。３０マイクロメートルの平均粒子サイズにより、エアロゾルへの味覚の提供は最適化されることが見出された。大きな表面積により、タバコ粒子とのエアロゾルの有効相互作用が提供される。

タバコ粒子は、分散媒中で分散する。分散媒は好ましくは、水、一価アルコール、多価アルコール、糖アルコール、糖、及び／又は多価アルコールエステルを備える。用語「多価アルコール」は（とりわけ）グリセリン及びプロピレングリコールを含む。タバコ生成物がフィルタセグメントに配置される前に、分散媒は、タバコ粒子とともに、液状又はペースト状のタバコ生成物を形成する。タバコ生成物がフィルタセグメントに配置されたあと、タバコ生成物の分散媒含量は、乾燥により減少することがある。

別の実施形態によると、タバコセグメントは、タバコ生成物も備える。このようにして、タバコセグメントは、タバコ生成物に由来する基本風味をエアロゾルに提供する。その後、続いて、基本風味を備えるエアロゾルは、エアロゾルが冷却区間に配置されたタバコ生成物からさらなる風味物質を取り込む冷却区間に入る。本発明のタバコ生成物を有する又は有しないタバコセグメントを使用することによって、喫煙物品の味覚を微調整することができる。また、高温エアロゾルが冷却セグメントとの冷却のために冷却セグメントを通して導かれるとき、冷却セグメントの外側は、特定の温度まで加熱され、また、冷却セグメントの外側域の少なくとも一部の上にコーティングされたタバコ生成物は、特定の範囲まで加熱される。次いで、外側域上のタバコ生成物は、タバコ風味を環境に放出する。これは、消費者に追加の風味知覚を提供することができ、タバコセグメントでタバコ又はタバコ由来喫煙可能材料の別の不快な焦臭を隠すことができる。この環境への風味の放出及び不快な焦臭を隠すことにより、消費者の喫煙物品の全体的な味覚感覚も改善するであろう。好ましい実施形態において、冷却セグメントの内側域及び／又は外側域上に配置されるタバコ生成物は、あるパターンでそれぞれの領域に適用される。

別の実施形態によると、冷却セグメントは、通気孔を備え、タバコ生成物は、通気孔の下流にのみ配置される。消費者が喫煙物品を吸うと、通気孔を通して、喫煙物品の周囲からの追加の空気を第１の流路に引き込むことができる。通気孔の下流に配置されたタバコ生成物により、タバコ生成物は、すでに冷却されたエアロゾルと接触する。タバコ生成物の組成に応じて、これは、タバコ生成物からエアロゾルへの風味移送のために有利である。この実施形態は、タバコ生成物に構成される風味の劣るタバコの種類のために好ましい。また、通気孔からの追加の空気を備える完全なエアロゾル流は、タバコ生成物と接触する。これは、完全なエアロゾルがタバコ生成物から風味を取り込むことができることを意味し、その風味は、次いで、完全な味覚体験のために消費者に提供される。

別の実施形態によると、冷却セグメントは、通気孔を備え、タバコ生成物は、通気孔の上流にのみ配置される。通気孔の上流で配置されたタバコ生成物により、タバコ生成物は、エアロゾルが依然としてより高い温度を備える冷却セグメントの領域に置かれる。これは、タバコ生成物からエアロゾルへのより良好な風味の移送を確実にする。通気孔の上流及び下流の両方にタバコ生成物を配置することも可能である。さらに、タバコ生成物は、あるパターンで通気孔の下流及び／又は上流に配置されてもよい。

別の実施形態によると、冷却セグメントは、冷却セグメントの貫通孔に配置されるフローダイバータをさらに備え、フローダイバータは、タバコ生成物被覆面の方に直接、第１の流路の向きを変える。貫通穴の直径に応じて、エアロゾルの一部のみ、冷却セグメントの内側域上に配置されるタバコ生成物と接触する。特に、貫通孔の中心を貫通するエアロゾルの一部は、タバコ生成物と直接接触しないことがある。

この問題は、フローダイバータによって阻止することができる。フローダイバータは、第１の流路の特定の断面を遮る。好ましくは、フローダイバータは、第１の流路の断面の中心部を遮る。特に、これは、フローダイバータが内側域に直接配置される第１の流路の断面の一部を遮らないことを意味する。第１の流路の中心部を遮ることによって、エアロゾルは、第１の流路の断面の遮られていない部分に沿って進むことを強制される。このようにして、エアロゾルは、タバコ生成物被覆面に直接導かれる。これは、タバコ生成物とエアロゾルとの間の相互作用を改善し、したがって、タバコ生成物からエアロゾルへの風味の移送を増加させる。

別の実施形態によると、フローダイバータは、冷却セグメントの貫通孔に突出するフィルタセグメントの突起である。この実施形態は、冷却セグメントの貫通孔にフローダイバータを配置するための、非常に簡単で確実な方法を示す。冷却セグメントは、喫煙物品のフィルタセグメントに直接隣接して配置される。このようにして、フィルタセグメントの突起は、冷却セグメントの貫通孔に突出するように、簡単に配置することができる。これは、喫煙物品の部品の数を減らし、したがって、その組立てを容易にするだけでなく、冷却セグメントの貫通孔の第１の流路の中心点へのフローダイバータの固定も行う。特に、フローダイバータがその位置を固定する手段のない、固定されていない要素である場合であるとき、フローダイバータは、冷却セグメントの内側域に接触しない。

好ましくは、フローダイバータであるフィルタセグメントの突起は、円筒形状又は円錐台形状を備える。後者の場合、円錐台形状のより大きなベース領域は好ましくは、フィルタセグメントに配置され、その一方で、円錐台形状の先端は好ましくは、タバコセグメントの方に配置される。フローダイバータは好ましくは、フィルタセグメントと同じ材料からなる。しかし、フローダイバータのために、フィルタセグメントとは異なる材料を使用することも考えられる。

別の実施形態によると、フローダイバータは、冷却セグメントの貫通孔の内側に配置された固定されていない要素であり、長手方向軸と平行なその最長軸を有して配置される球体又は長球の形状を備える。固定されていない要素であるフローダイバータにより、フローダイバータの材料及び形状は、フィルタセグメントの突起として具現化されるフローダイバータと比較して、より自由に選択することができる。固定されていない要素であり、冷却セグメントの貫通孔の内側に配置されるフローダイバータが、円筒形状を備えることも考えられる。好ましくは、喫煙物品の長手方向軸に対して垂直に測定されるフローダイバータの最大直径は、冷却セグメントの貫通孔の直径より小さい。好ましくは、フローダイバータの直径は、冷却セグメントの貫通孔の直径より５～１０％小さい。この寸法形状により、貫通孔におけるフローダイバータの過剰な移動は妨げられる。これは、喫煙物品の高品質な感覚を確実にする。

球体又は長球の好ましい形状で、フローダイバータは、エアロゾルを貫通孔の内側域の方へ徐々に向きを変えることができる。フローダイバータは、プラスチック材料、好ましくは、２５０℃以上の温度に耐えることができるプラスチック材料からなってもよい。

フローダイバータのすべての前述の実施形態は、タバコ生成物による内側域の部分的なコーティングのみと組み合わされてもよい。特に、タバコ生成物は、あるパターンで内側域に適用されてもよい。フローダイバータのすべての実施形態により、喫煙物品の吸い込み抵抗を制御することも可能である。特に、冷却セグメントに配置されるタバコ生成物による味覚の改善とともに、従来の紙巻タバコの吸い込み抵抗を模倣することが可能であり、消費者の全体的な体験は、従来の紙巻タバコと非常に類似しているようになる。

別の実施形態によると、冷却セグメントは、複数の平行な第１の流路を備え、そのそれぞれが冷却セグメントのそれぞれの部分によって円周方向に取り囲まれ、表面のそれぞれの部分は、タバコ生成物で少なくとも部分的にコーティングされる。そのような構成は、たとえば、材料の巻き上げられたストリップによって実現されてもよい。冷却セグメントより直径が小さい、段ボール又は平行なストロー状チューブの束の巻き上げられた紙又は巻き上げられたストリップのような、冷却セグメントのこの実施形態は、喫煙物品にさらなる剛性を提供する。それは、第１の流路に沿ったさらなる層流も提供する。タバコ生成物は、複数の平行な第１の流路のいずれかに配置される任意の表面上に配置されてもよい。

本発明の目的は、喫煙物品を製造するための方法によっても達成され、タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備えるタバコセグメント、第１の流路を有する円筒形状の冷却材料を備える冷却セグメント、及び、第２の流路を備えるフィルタセグメントは、長手方向軸上に所定の順で続けて配置されて、周方向ラッパーに少なくとも部分的に包まれ、それによって、それぞれ、タバコセグメントが配置される遠位端、及び、フィルタセグメントが配置される口端部である、喫煙物品のそれぞれのベース領域を貫く長手方向軸を有する円筒形状を有する喫煙物品を形成し、第１の流路は、タバコセグメントをフィルタセグメントと接続し、第２の流路は、冷却セグメントを口端部と接続する。この方法は、タバコセグメントとフィルタセグメントとの間に冷却セグメントを配置する前に、冷却材料の表面は、３０マイクロメートルの平均粒子サイズを有するタバコ粒子と、タバコ粒子を分散させるための分散媒とを備えるタバコ生成物で、少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする。

タバコセグメントとフィルタセグメントとの間に冷却セグメントを配置する前に、冷却材料の表面をタバコ生成物でコーティングすることによって、喫煙物品のすべてのセグメントを配置するための標準的な配置プロセスを使用することができる。これは、既存の製造方法の非常に経済的な使用を可能にし、変更が必要である箇所のみ、製造方法を変更する。この方法は、製造の柔軟性も高めるが、それは、冷却セグメントを、まったくタバコ生成物を備えていない又は異なるように分散されたタバコ生成物を備える別の冷却セグメントと簡単に交換することができるためである。タバコセグメントがタバコ生成物も備える本発明のある実施形態では、冷却セグメント、タバコセグメント、及びフィルタセグメントを組み合わせる前に、タバコ生成物がタバコセグメントにも配置される。これも再び、製造の効率及び柔軟性を高める。

方法の別の実施形態によると、タバコ生成物は、噴霧又は印刷することによって、冷却材料の表面に適用される。好ましくは、タバコ生成物は、噴霧又は印刷プロセスのために希釈される。好ましくは、希釈媒体は分散媒と同じである。好ましくは、タバコ生成物は、水プロピレングリコール及び／又はグリセリンで希釈される。

噴霧のために、タバコ生成物は、冷却材料の表面の所望の範囲に、ノズルで噴霧される。パターンは、表面の特定の領域をマスキングすることによって、又は、表面上を特定のパターンで噴霧ノズルを移動させることによって、冷却材料の表面に適用されてもよい。冷却材料に適用されるタバコ生成物層の厚さは、ノズルですでに噴霧された領域に再び戻り、第２の被覆を適用することによって、又は、噴霧ノズルの流れを増加させることによって、変えることができる。

印刷のために、タバコ生成物は好ましくは、後述するように希釈される。特に好ましい実施形態は、タバコ生成物組成全体の１～５８％のタバコ粒子を備える。この範囲では、タバコ生成物の適正な粘度だけでなく、十分な色強度も保証される。タバコ生成物が喫煙物品の装飾のために使用される場合、後者は特に重要である。タバコ生成物の粘度は好ましくは、２５℃において落棒粘度計で測定された、５０～３５０ｄＰａｓである。この粘度範囲は、タバコ生成物中のタバコ粒子の予め与えられた量で保証される。これにより、０．８～１．５ｇ／ｃｍ^３の希釈されたタバコ生成物の合計密度になる。

印刷プロセス自体は、連続材料上に印刷するための従来の印刷機で実行されてもよい。そのような従来の印刷機構は、印刷ローラ及びタバコ生成物が含まれるインクリザーバを含んでもよい。次いで、印刷ローラは、リザーバからのタバコ生成物で被覆され、次いで、冷却材料の表面上に転がされる。シルクスクリーン印刷又はインクジェット印刷を使用することも考えられる。印刷プロセスは、冷却セグメントの製造に合わせて、又は、冷却セグメントの製造前に外部で、実行されてもよい。

印刷プロセスのために、タバコ生成物は、溶剤、顔料染料、樹脂、滑沢剤、可溶化剤、界面活性剤、粒子状物質、及び／又は蛍光剤も含有してもよい。好ましくは、すべてのこれらの材料は、食品に対して安全である。好ましくは、タバコ生成物は、水及び湿潤剤も含有する。溶剤、樹脂、滑沢剤及び可溶化剤、及び／又は界面活性剤で、インクの流動学的性質を最適化することができる。これは、印刷結果をさらに改善する。タバコ生成物が、好ましくは冷却セグメントの外側域上の、装飾目的のために使用される場合、染料、樹脂、及び／、粒子状物質は、冷却材料の表面上に印刷されるときに、タバコ生成物の色強度及び隠蔽力を最適化するために使用することができる。印刷されるときに、タバコ生成物中のタバコ粒子として使用されるタバコ種類及び濃度を選択することによって、タバコ生成物の色強度を適合させることも可能である。タバコ生成物によるより暗い印刷結果のために、好ましくは、バーレー種タバコ、暗色火力乾燥タバコ、及び暗色空気乾燥タバコのようなダークタバコの種類が使用される。

本発明のさらなる利点、目的、及び特徴を、添付の図面を参照して以下の説明において、単なる一例として説明する。図面において、類似の構成要素及び異なる実施形態は、同一の参照記号を示す可能性がある。

冷却セグメント６を備える喫煙物品１の一般的概略図である。 別の実施形態による冷却セグメント６の概略図である。 異なる実施形態による冷却セグメント６の概略図である。 タバコ生成物１２でコーティングされた表面１１の詳細図である。 パターン１３の異なる実施形態である。 パターン１３のさらなる実施形態である。 複数の流路８ａ～８ｅを備える冷却セグメント６の２つの異なる実施形態である。 タバコ生成物１２を備える冷却材料７である。 通気孔１７を備える冷却セグメント６の２つの実施形態である。 １つの実施形態によるフローダイバータ１８を備える冷却セグメント６の概略図である。 異なる実施形態によるフローダイバータ１８を備える冷却セグメント６である。 フローダイバータ１８の別の実施形態を備える冷却セグメント６である。 別の実施形態によるフローダイバータ１８を備える冷却セグメント６である。 喫煙物品１を製造するための方法のフローチャートである。

図１は、喫煙物品１の一般図を示す。喫煙物品１は、長手方向軸Ｌに沿って続けて配置される３つの異なるセグメント３を備える。３つのセグメント３はすべて、喫煙物品１全体と同様に、円筒形状２を備える。喫煙物品は、タバコセグメント５が配置される遠位端１ａを備える。タバコセグメント５は、加熱時に、吸入可能なエアロゾルを生成することができるタバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備える。喫煙物品１は、フィルタセグメント９が直接配置される口端部１ｂも備える。タバコセグメント５とフィルタセグメント９との間に、冷却セグメント６が配置される。タバコセグメント５で生成されたエアロゾルは、冷却セグメント６を通して第１の流路８に沿ってフィルタセグメント９に移送され、フィルタセグメント９を通して第２の流路１０に沿って、エアロゾルを消費者に提供する口端部１ｂに移送される。冷却セグメント６は、円筒形状の冷却材料７を備える。冷却材料７は、タバコ生成物１２が置かれる少なくとも１つの表面１１を備える。表面１１は、タバコ生成物１２で必ずしも完全にコーティングされるというわけではない。表面１１の一部のみがタバコ生成物１２でコーティングされることも考えられる。好ましくは、タバコ生成物１２でコーティングされる表面１１の一部は、第１の流路８に直接隣接する。このようにして、タバコ生成物１２は、第１の流路８に沿ったエアロゾル流と直接接触する。このようにして、エアロゾルは、タバコ生成物１２から風味物質を取り込むことができる。これは、喫煙物品１のエアロゾルの風味を改善する非常に効率的で簡単な方法である。

図２は、冷却セグメント６の１つの実施形態の概略図を示す。本実施形態において、冷却セグメント６は、チューブを形成するために巻き上げられている、冷却材料７のシートからなる。好ましくは、冷却材料７は、紙又は厚紙である。第１の流路８は、チューブ内に配置される。タバコ生成物１２は、シート冷却材料７の表面１１の少なくとも一部の上に置かれる。好ましくは、タバコ材料１２は、チューブの内側に配置される、表面１１ａの一部の上に置かれる。しかしながら、タバコ生成物１２を表面部１１ｂに置き、チューブの外側領域を形成することも考えられる。タバコ生成物１２を内面１１ａ及び外面１１ｂに置くことも考えられる。当然、すべてのこれらの表面を部分的にのみタバコ生成物１２でコーティングすることが考えられる。示される実施形態において、タバコ生成物１２は、周方向リング１３ａ～１３ｃの表面１１上にコーティングされる。周方向リング１３ａ～１３ｃは、長手方向Ｌにそれぞれの範囲ｅを備える。周方向リング１３ａ～１３ｃは、それぞれの距離ｄだけ、互いから離れている。距離ｄも、長手方向Ｌに沿って測定される。すべての周方向リング１３ａ～１３ｃは、それらのそれぞれの隣接するものに対して同じ距離ｄを備えることが考えられる。しかしながら、周方向リング１３ａ～１３ｃは、それらのそれぞれの隣接するものに対して異なる距離ｄを備えることも考えられる。すべての周方向リング１３ａ～１３ｃが同じ範囲ｅを備えることも考えられる。しかしながら、各周方向リング１３ａ～１３ｃが個々の範囲ｅを備えることも考えられ、又は、特定の周方向リング１３ａ～１３ｃが同じ範囲を備え、その一方で、他の周方向リング１３ａ～１３ｃが異なる範囲を備えることも考えられる。

図３は、異なる実施形態による冷却セグメント６を示す。本実施形態において、冷却セグメント６は、中空円筒の形状を備える。中空円筒は、貫通孔１５を取り囲む内側域１４を有する貫通孔１５を備える。中空円筒は、中空円筒の最外側面を意味する外側域１６も備える。本実施形態において、内側域１４は冷却材料７の内面１１ａに対応し、外側域１６は冷却材料７の外面１１ｂに対応する。第１の流路８は、中空円筒の貫通孔１５に配置される。本実施形態において、冷却材料７は好ましくは、モノアセタート及び／又はプラスチック材料である。タバコ生成物１２は好ましくは、内側域１４の少なくとも一部及び／又は外側域１６の少なくとも一部の上に置かれる。タバコ生成物１２は内側域１４及び／又は外側域１６の上にパターン１３で配置されることが考えられる。

図４は、タバコ生成物１２が置かれる表面１１を有する冷却材料７の詳細図を示す。本実施形態において、タバコ生成物１２は、層の厚さを変えながら表面１１上に置かれる。本実施形態において、タバコ生成物１２の層の厚さは、第１の流路８に沿って増加している。特に、図４に示された位置Ａでは、タバコ生成物１２の層の厚さは、図４に同様に示された位置Ｂより小さい。第１の流路８に沿ってタバコ生成物１２の層の厚さが増加する実施形態が好ましい。換言すれば、タバコ生成物の層の厚さは、フィルタセグメント９に近い位置Ｂよりも、タバコセグメント５に近い位置Ａにおいてより小さい。タバコセグメント５から生じるエアロゾルは、比較的高い温度を備え、それは、次いで、エアロゾルが冷却セグメント６を通って進むとき、第１の流路８に沿って引き続き冷却されるので、この実施形態は有利である。これは、位置Ａにおいて、エアロゾルは、位置Ｂより高い温度を備えることを意味する。位置Ａにおけるより高い温度により、タバコ生成物１２からエアロゾルへの風味移送は、位置Ｂにおけるより低い温度での風味移送より効率的であろう。第１の流路８に沿ったタバコ生成物の層の厚さの増加により、エアロゾルの温度低下による風味移送の効率の低下は、タバコ生成物１２の層の厚さの増加により、領域単位あたりのタバコ生成物１２をより多く提供することによって補われる。このようにして、第１の流路８に沿った温度低下によってエアロゾルへの風味の移送効率は低下するが、タバコ生成物１２からエアロゾルへの一定の風味移送が可能である。

図５は、タバコ生成物１２を表面１１上に置くことができるパターンのさらなる実施形態を示す。図５では、黒い線はタバコ生成物１２を表し、白い下地は表面１１を表す。パターンは、六角形、同心正方形、長方形、又は、円、ジグザグの線若しくは曲がりくねった線、及び／又は、平行な直線若しくは曲線を含んでもよい。代替形態において、又は、図４に示される異なる層の厚さに加えて、パターン１３の密度を増加又は減少させることによって、表面１１の単位面積あたりに置かれるタバコ生成物の量を増加又は減少させることも考えられる。図５は、異なるパターン１３を示し、それぞれが異なる密度で示されている。特に、パターン１３の密度は、図５の左から右に増加している。これにより、より高いパターン密度については、表面１１の領域単位あたりのタバコ生成物１２がより多くなる。したがって、これにより、より低いパターン密度については、表面１１の領域単位あたりのタバコ生成物１２の量はより少なくなる。

図６は、さらなる可能なパターン１３の３つの異なる実施形態を示す。図６では、３つの異なる可能なパターン１３が示されている。一番上のパターン１３は、チェックパターンを備える。図６に示される一番下のパターン１３も、チェックパターンを備える。図６の中央に示されるパターン１３は、正方形又はピクセルの無秩序な分布を備える。ここでも、黒色はタバコ生成物１２を表し、白色はコーティングされていない表面１１を表す。図６に示される３つのパターン１３はすべて、表面１１の単位面積あたりのタバコ生成物１２の密度が左から右に低下する。パターン１３が左から右に密度の別個の格子を示す図５とは対照的に、図６のパターン１３は、表面１１の単位面積あたりのタバコ生成物１２の密度の段階的な変化を示す。チェックパターンのタバコ生成物１２でコーティングされる正方形のサイズを徐々に減少させることによって、又は、タバコ生成物１２でコーティングされる正方形の無秩序な配置の場合には、タバコ生成物１２でコーティングされるピクセルの密度を徐々に減少させることによって、これは実行される。これらのパターン１３によって、第１の流路８に沿って減少又は増加するパターン１３の密度を実現するだけでなく、密度を減少させ、その後、密度を増加させて、所望する回数、このサイクルを繰り返すことによって、表面１１のタバコ生成物１２の交互する密度をつくることも考えられる。このようにして、表面１１の単位面積あたりに置かれるタバコ生成物１２の量は、冷却セグメント６の冷却プロファイルに非常に正確に適合させることができる。

図７ａ及びｂは、複数の流路８ａ～ｅを備える冷却セグメント６の２つの異なる実施形態を示す。図７ａは、冷却セグメント６を形成する、冷却セグメント６が冷却材料７を備える実施形態を示す。冷却材料７は、巻き上げられて、冷却セグメント６として配置される。冷却材料７は好ましくは、コイルと同様に、多重巻きで巻き上げられる。冷却材料７は、円筒形状に巻き上げられる直線状の材料、又は、この場合も円筒形状２に巻き上げられている波形材料のいずれかとすることができる。巻き上げられた冷却材料７は好ましくは、第２のラッパー４ａで包まれる。第２のラッパー４ａで巻き上げられた冷却材料７は、円筒形状２に維持される。冷却材料７の表面１１は、タバコ生成物１２で少なくとも部分的にコーティングされる。好ましくは、冷却材料７は、円筒形状２にゆるく巻き上げられる。このようにして、複数の流路８ａ～ｃは、巻き上げられた冷却材料７の個々の直接隣接する層の間に形成される。

図７ｂは、複数の流路８ａ～ｅを備える冷却セグメント６の異なる実施形態を示す。本実施形態において、冷却材料７は、互いに平行に配置される複数のチューブからなる。チューブ、すなわち、冷却材料７は、長手方向軸Ｌと平行に配置されるストローのように形づくられる。チューブのそれぞれを通して、複数の流路８ａ～ｅの１つが配置される。好ましくは、同様に、流路８ａ～ｅは隣接するチューブの間に配置される。このようにして、複数の流路８ａ～ｅは、チューブのそれぞれに、又は、チューブの間に配置される。冷却材料７の各チューブは、少なくとも部分的に、タバコ生成物１２が好ましくは配置される、内面１１ａと外面１１ｂとを備える。冷却材料７のチューブの内面１１ａ上にタバコ生成物１２を配置することだけでなく、冷却材料７のチューブの外面１１ｂ上にのみ、又は、内面１１ａ及び外面１１ｂの両方にタバコ生成物１２を配置することも考えられる。

図８は、タバコ生成物１２をその表面１１上に置かれた、シート状の冷却材料７を示す。シート冷却材料７は、図８の矢印で示された巻き上げ移動Ｒで巻き上げられて、円筒形状２を形成する。このようにして、図１、２、及び７ａに示される実施形態に類似した冷却セグメント６を実現することができる。図８で示される冷却材料７は、内面１１及び外面１１ｂの両方の面上にタバコ生成物１２を備える。しかし、内面１１ａ上又は外面１１ｂ上のみにタバコ生成物１２が置かれることも考えられる。図８に示される実施形態において、タバコ生成物は、内面１１ａ及び外面１１ｂの一部の上にのみ置かれている。しかしながら、タバコ生成物１２が、内面１１ａ全体、外面１１ｂ全体、又は、両面１１ａ、１１ｂ全体に置かれることも考えられる。図７ａに示される冷却セグメント６の実施形態を実現するために、冷却材料７は、図８に示されるように平坦ではないが、波形形状を備えるであろう。

図９ａ及びｂは、通気孔１７を備える冷却セグメント６の実施形態を示す。通気孔１７は、冷却材料７を通る貫通孔である。これは、通気孔１７が冷却材料７の内面１１ａと外面１１ｂとを接続することを意味する。特に、流体流れは、冷却セグメント６の周囲から、第１の流路８が配置される冷却セグメント６の内側に、通気孔１７を貫通することができる。消費者が喫煙物品１の口端部１ｂを吸うと、エアロゾルがタバコセグメント５から喫煙物品１の口端部１ｂまで移送されるだけでなく、喫煙物品１の外側から通気孔１７を通って第１の流路８までの空気の流入も生じる。通気孔１７を通る冷却セグメント６への気流は、第１の流路８に沿ったエアロゾルとそこで合流し、その後、続いて、第１の流路８及び第２の流路１０に沿って、喫煙物品１の口端部１ｂに提供される。

図９に示される実施形態において、タバコ生成物１２は、通気孔１７の下流に配置される。これは、通気孔１７を通って冷却セグメント６に流れる空気が、エアロゾルとともに第１の流路８に沿って流れるとき、その後、タバコ生成物１２を通過することを意味する。図９ｂは、タバコ生成物１２が通気孔１７の上流に配置される実施形態を示す。これは、エアロゾルは最初、タバコ生成物１２を通過し、タバコ風味を取り込み、次いで、通気孔１７を通過し、ここで、エアロゾルは、喫煙物品１の外側から冷却セグメント６に流れる空気と合流することを意味する。本実施形態では、通気孔１７を通って冷却セグメント６に流れる空気は、タバコ生成物１２を通過しない。

図１０は、喫煙物品１のセグメント３の断面図を示す。冷却区間６の示される実施形態では、フローダイバータ１８が含まれている。フローダイバータ１８は、フィルタセグメント９から冷却セグメント６の貫通孔１５に突出するフィルタセグメント９の突起１９として実行される。冷却セグメント６の貫通孔１５に配置されたフローダイバータ１８によって、第１の流路８は、フローダイバータ１８のまわりを回ることが強制される。フローダイバータ１８は好ましくは、円筒形状を備える。この円筒形状は、図１０の断面的性質のために、長方形として示される。フローダイバータ１８のまわりを流れなければならない第１の流路８は、冷却材料７の表面１１の方へ向きを変えられる。これにより、タバコ生成物１２で少なくとも部分的にコーティングされる表面１１のより近くに第１の流路８が配置される。これは、第１の流路８がタバコ生成物１２の方に向けられ、したがって、タバコ生成物１２と、さらにより効果的に相互作用することができることを意味する。結果として、第１の流路８に沿って流れるエアロゾルは、さらにより効果的に風味物質をタバコ生成物１２から取り込む。第１の流路８は、フローダイバータ１８のまわりに広がる。図１０の断面図では、これは、２つの平行な流路８ａ及び８ｂによって、例示的に示されている。エアロゾルがフィルタセグメント９に移送されると、エアロゾルは、第２の流路１０に沿って流れる。フィルタセグメント９では、その前に分割された第１の流路８、８ａ、８ｂは、好ましくは、元のように、単一の第２の流路１０に結合される。

図１１は、フローダイバータ１８の別の実施形態を示す。この実施形態は、図１０に示される実施形態と類似している。図１０に示される実施形態とは対照的に、フローダイバータ１８の形状は、円錐台状である。フローダイバータ１８の円錐台形状によって、第１の流路８の非常に効率的な流れ偏向が実現される。フローダイバータ１８の円錐台形状は、第１の流路８に沿ってフローダイバータ１８のベース１８ｂの方へ広がる先端１８ａを備える。この実施形態のフローダイバータ１８の鋭い先端１８ａによって、第１の流路８は、乱流が発生することなく、冷却材料７の表面１１の方に簡単に向きが変えられる。

図１２は、フローダイバータ１８の別の実施形態を示す。本実施形態において、フローダイバータは、冷却区間６の貫通孔１５に構成される固定されていない要素２０である。固定されていない要素２０は、球面形状を備える。貫通孔１５の直径ｄ１は、フローダイバータ１８の直径ｄ２より大きい。このように、フローダイバータ１８は、冷却セグメント６の貫通孔１５に収まる。また、より小さい直径ｄ２により、第１の流路８は、フローダイバータ１８と冷却セグメント６の内側域１４又は内面１１ａとの間を通ることができる。好ましくは、フローダイバータ１８の直径ｄ２は、貫通孔１５の直径ｄ１より５％小さい。特に好ましい実施形態において、フローダイバータ１８の直径ｄ２は、貫通孔の直径ｄ１より１０％小さい。

図１３は、固定されていない要素２０として実行される、フローダイバータ１８の別の実施形態を示す。本実施形態において、フローダイバータは、長球の形状を備える。長球は、最長軸Ａ１を備える。長球は、長手方向軸Ｌと平行なその最長軸Ａ１で配置される。その最長軸Ａ１に対して垂直に測定される長球の直径ｄ２は、冷却セグメント６の貫通孔１５の直径ｄ１より小さい。好ましくは、長球の直径ｄ２は、冷却セグメント６の貫通孔１５の直径ｄ１より５％、さらにより好ましくは、１０％小さい。図１２及び１３の両方の実施形態において、第１の流路８は、フローダイバータ１８を完全に取り囲む。フローダイバータ１８を取り囲むことによって、第１の流路８は、冷却セグメント６の表面１１に近接する。表面１１は、タバコ生成物１２で少なくとも部分的にコーティングされる。このようにして、エアロゾルは、タバコ生成物１２でコーティングされる表面１１に接近して第１の流路８に沿って進む。これにより、タバコ生成物１２から、第１の流路８に沿って流れるエアロゾルに、非常に効果的に風味移送が行われる。

図１４は、喫煙物品１を製造するための方法のフローチャートを示す。方法は、タバコ生成物１２を希釈する任意選択のステップ１０１で開始してもよい。希釈１０１は、後続プロセス１２のための、タバコ生成物１２の必要な粘度を実現するために必要であることがある。希釈１０１のあとのタバコ生成物１２、又は、希釈が第１のステップとして直接行われない場合のタバコ生成物１２は、冷却セグメント６上にコーティングされる（１０２）。特に、タバコ生成物１２は、冷却材料７の表面１１上にコーティングされる（１０２）。これは、噴霧１０３又は印刷１０４のいずれかによって行うことができる。噴霧１０３については、タバコ生成物１２は、噴霧ノズルで表面１１に適用される。タバコ生成物１２がパターン１３で表面１１上に配置される（１０２）場合、パターン１３は、噴霧ノズルと表面１１との間にマスクを置くことによって、又は、表面１１に対して噴霧ノズルを移動させて、所望のパターン１３に従うことによって、実現される。タバコ生成物１２が印刷１０４によって表面１１上にコーティングされる（１０２）場合、タバコ生成物１２は、好ましくは印刷ローラで、冷却材料７の表面１１に適用される。印刷ローラは、凹状表面部を備えてもよい。好ましくは、凹状表面部は、タバコ生成物１２が表面１１上にコーティングされる（１０２）ように望まれるパターン１３の雌型を形成する。タバコ生成物１２が冷却材料７の表面１１上にコーティングされた（１０２）あと、冷却セグメント６は、冷却材料７から形成されてもよい（１０５）。冷却セグメント６を形成するこのステップ１０５も任意選択であり、たとえば、図７ａ及びｂ又は図８に示されるような実施形態が使用される場合にのみ、行われる。たとえば、表面１１をタバコ生成物１２で少なくとも部分的にコーティングしたあと、冷却材料７は、この形成ステップ１０５の間に、図８に示されるように、冷却セグメント６の円筒形状２を形成するために巻き上げられてもよい。その後、すべてのセグメント３、すなわち、タバコセグメント５、冷却セグメント６、及びフィルタセグメント９は、共通の長手方向軸Ｌに沿って適正な順に配置される（１０６）。セグメント３が配置された（１０６）あと、セグメント３は、周方向ラッパー４で包まれる（１０７）。ラッパーがすべてのセグメント３を完全に包むことは、必ずしも行われるわけではない。実際、ラッパー４がいくつかのセグメント３を部分的にのみ包むことが考えられる。この段階で、喫煙物品１は完全に製造される。

本出願人は、本願の明細書に開示されるすべての特徴が、先行技術に照らして、個別に又は組み合わせて新規である限り、それらの特徴を本発明の本質的な特徴であるものとして特許請求する権利を留保する。さらにまた、図において、個別に有利である可能性がある特徴が記載されていることに留意されたい。当業者であれば、図に開示された特定の特徴は、この図のさらなる特徴を取り入れなくても有利である可能性があることをすぐに認識するであろう。さらにまた、当業者であれば、１つ又はさまざまな図に開示された多様な特徴の組合せから利点が発展する可能性があることを認識するであろう。

１ 喫煙物品
１ａ 遠位端
１ｂ 口端部
２ 円筒形状
２ａ、２ｂ ベース領域
３ セグメント
４ ラッパー
４ａ 第２のラッパー
５ タバコセグメント
６ 冷却セグメント
７ 冷却材料
８ 第１の流路
８ａ～ｅ 複数の流路
９ フィルタセグメント
１０ 第２の流路
１１ 表面
１１ａ 内面
１１ｂ 外面
１２ タバコ生成物
１３ パターン
１３ａ～ｃ 周方向リング
１４ 内側域
１５ 貫通孔
１６ 外側域
１７ 通気孔
１８ フローダイバータ
１８ａ 先端
１８ｂ ベース
１９ 突起
２０ 固定されていない要素
１０１ タバコ生成物を希釈する
１０２ 表面をタバコ生成物でコーティングする
１０３ 噴霧する
１０４ 印刷する
１０５ 冷却セグメントを形成する
１０６ セグメントを配置する
１０７ セグメントを包む
Ａ 位置Ａ
Ｂ 位置Ｂ
ｅ 範囲
ｄ 距離
ｄ_１ 直径
ｄ_２ 直径
Ａ_１ 最長軸
Ｌ 長手方向軸、長手方向
Ｒ 巻き上げ移動

Claims (15)

1. 喫煙物品（１）であって、前記喫煙物品（１）の遠位端（１ａ）及び口端部（１ｂ）のそれぞれのベース領域（２ａ、２ｂ）を貫く長手方向軸（Ｌ）を有する円筒形状を備え、前記遠位端（１ａ）から前記口端部（１ｂ）まで、
   ａ．タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備えるタバコセグメント（５）、
   ｂ．前記タバコセグメント（５）からフィルタセグメント（９）までの第１の流路（８）を有する円筒形状の冷却材料（７）を備える冷却セグメント（６）、
   ｃ．前記冷却セグメント（６）から前記口端部（１ｂ）までの第２の流路（１０）を備える前記フィルタセグメント（９）
   の順で続けて配置され、周方向ラッパー（４）に少なくとも部分的に包まれるセグメント（３）を備える、喫煙物品（１）において、
   前記冷却材料（７）の表面（１１）が、３０μｍの平均粒子サイズを有するタバコ粒子と、前記タバコ粒子を分散させるための分散媒とを備えるタバコ生成物（１２）で、少なくとも部分的にコーティングされる
   ことを特徴とする、喫煙物品（１）。
2. 前記タバコセグメント（５）が、前記タバコ生成物（１２）をも備えることを特徴とする、請求項１に記載の喫煙物品（１）。
3. 前記タバコ生成物（１２）が、パターン（１３）で前記表面（１１）に適用されることを特徴とする、請求項１又は２に記載の喫煙物品（１）。
4. 前記パターン（１３）が、長手方向（Ｌ）の範囲（ｅ）を有し、距離（ｄ）だけ前記長手方向（Ｌ）に沿って互いに離れている周方向リング（１３ａ～ｄ）を備えることを特徴とする、請求項３に記載の喫煙物品（１）。
5. 前記パターン（１３）が、前記表面（１１）上に層の厚さが変化する前記タバコ生成物（１２）を備えることを特徴とする、請求項３又は４に記載の喫煙物品（１）。
6. 前記冷却セグメント（６）が、前記第１の流路（８）が配置される貫通孔（１５）を取り囲む内側域（１４）を有する中空円筒の形状を備え、前記第１の流路（８）も、前記長手方向軸（Ｌ）と平行であり、前記内側域（１４）が、前記タバコ生成物（１２）で少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする、請求項１～５のいずれか一項に記載の喫煙物品（１）。
7. 前記冷却セグメント（６）が、前記第１の流路（８）が配置される貫通孔（１５）を取り囲む内側域（１４）を有する中空円筒の形状を備え、前記第１の流路（８）は、前記長手方向軸（Ｌ）とも平行であり、前記冷却セグメント（６）の外側域（１６）が、前記タバコ生成物（１２）で少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする、請求項１～６のいずれか一項に記載の喫煙物品（１）。
8. 前記冷却セグメント（６）が、通気孔（１７）を備え、前記タバコ生成物（１２）が、前記通気孔（１７）の下流にのみ配置されることを特徴とする、請求項６又は７に記載の喫煙物品（１）。
9. 前記冷却セグメント（６）が、通気孔（１７）を備え、前記タバコ生成物（１２）が、前記通気孔（１７）の上流にのみ配置されることを特徴とする、請求項６又は７に記載の喫煙物品（１）。
10. 前記冷却セグメント（６）が、前記冷却セグメント（６）の前記貫通孔（１５）に配置されるフローダイバータ（１８）をさらに備え、前記フローダイバータ（１８）が、前記タバコ生成物被覆面（１１）の方に直接、前記第１の流路（８）の向きを変えることを特徴とする、請求項６に記載の喫煙物品（１）。
11. 前記フローダイバータ（１８）が、前記冷却セグメント（６）の前記貫通孔（１５）に突出する前記フィルタセグメント（９）の突起（１９）であることを特徴とする、請求項１０に記載の喫煙物品（１）。
12. 前記フローダイバータ（１８）が、前記冷却セグメント（６）の前記貫通孔（１５）の内側に配置される固定されていない要素（２０）であり、前記長手方向軸（Ｌ）と平行なその最長軸（Ａ１）を有して配置される球体又は長球の形状を備えることを特徴とする、請求項１０に記載の喫煙物品（１）。
13. 前記冷却セグメント（６）が、複数の平行な第１の流路（８ａ～ｅ）を備え、そのそれぞれが前記冷却セグメント（５）の前記表面（１１）のそれぞれの部分によって円周方向に取り囲まれ、前記表面（１１）の前記それぞれの部分が、前記タバコ生成物（１２）で少なくとも部分的にコーティングされることを特徴とする、請求項１～５のいずれか一項に記載の喫煙物品（１）。
14. 喫煙物品（１）を製造するための方法であって、タバコ又はタバコ由来喫煙可能材料を備えるタバコセグメント（５）、第１の流路（８）を有する円筒形状の冷却材料（７）を備える冷却セグメント（６）、及び、第２の流路（１０）を備えるフィルタセグメント（９）が、長手方向軸（Ｌ）上に所定の順で続けて配置されて、周方向ラッパー（４）に少なくとも部分的に包まれ、それによって、それぞれ、前記タバコセグメント（５）が配置される遠位端（１ａ）、及び、前記フィルタセグメント（９）が配置される口端部（１ｂ）である、前記喫煙物品（１）のそれぞれのベース領域（２ａ、２ｂ）を貫く長手方向軸（Ｌ）を有する円筒形状を有する前記喫煙物品を形成し、前記第１の流路（６）が、前記タバコセグメント（５）を前記フィルタセグメント（９）と接続し、前記第２の流路（１０）が、前記冷却セグメント（６）を前記口端部（１ｂ）と接続する、方法において、
    前記タバコセグメント（５）と前記フィルタセグメント（９）との間に前記冷却セグメント（６）を配置する（１０６）前に、前記冷却材料（７）の表面（１１）が、３０μｍの平均粒子サイズを有するタバコ粒子と、前記タバコ粒子を分散させるための分散媒とを備えるタバコ生成物（１２）で、少なくとも部分的にコーティングされる（１０２）ことを特徴とする、方法。
15. 前記タバコ生成物（１２）が、噴霧（１０３又は印刷（１０４）によって、前記冷却材料（７）の前記表面（１１）に適用されることを特徴とする、請求項１４に記載の方法。

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