JP2023544728A - 扁平苔癬の治療のための局所ルキソリチニブ - Google Patents

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Abstract

本開示は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を使用した扁平苔癬(LP)の局所治療に関する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月2日に出願された米国仮出願第63/086,898号に対する優先権を主張するものであり、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を使用した扁平苔癬(LP)の局所治療に関する。
苔癬様組織反応(LTR)には、扁平苔癬(LP)、皮膚ループス、皮膚筋炎(DM)、及び移植片対宿主病(GVHD)が含まれる。LPの病因は完全には理解されていないが、既知の自己抗原なしでT細胞に媒介されたものであることが明らかである。扁平苔癬(LP)は、紫色、多角形、かゆみ、丘疹、及び斑を特徴とする炎症性皮膚疾患である。LPは、皮膚(最も一般的)、爪、粘膜など、外胚葉由来の組織に影響を与える可能性がある。LPは、一般人口の約1~2%に影響を与えると考えられている。ほとんどの皮膚LPは1~2年以内に解決する。疾患の持続期間は、昇順で、全身性皮膚、非全身性皮膚、皮膚及び粘膜、粘膜、肥大、ならびに扁平苔癬(毛髪LP)である。LPは原型的な苔癬組織反応(LTR)である。LPの現代の理論には、抗原認識、リンパ球の活性化、及びケラチノサイトのアポトーシスという3つの主要な段階が含まれる。第4段階である解決は、新しく浮上しているトピックである。LP関連遺伝子を保有する遺伝的素因のある個体にトリガー因子が発生すると、疾患が発症する。開始段階では、ケラチノサイトへの損傷により、DNA、RNA、及びカテリシジン(LL37)が放出される。これらのタンパク質は、トール様受容体7、9(TLR7、9)を介して形質細胞様樹状細胞(PDC)を刺激し、インターフェロンアルファ(IFNα)の放出をもたらす。IFNαは、骨髄樹状細胞(MDC)及びケラチノサイトに局所的及び遠隔的な影響を与える可能性がある。刺激されたMDCは、CD4+Tヘルパー細胞及び適切な抗原と相互作用する。抗原は不明のままであるが、ウイルス由来のペプチドである可能性がある。MDC上のシグナル伝達受容体は、腫瘍壊死因子アルファ(TNFα)、インターロイキン-1(IL-1)、及びインターロイキン-12の放出を介してCD4+Tヘルパー細胞を刺激する。さらに、分化クラスター(CD40)及びCD40リガンド(CD40L)は、Tヘルパー/MDC相互作用の共刺激をもたらす。そして、刺激されたCD4+Tヘルパー細胞は、インターフェロンガンマ(IFNγ)及びIL-2を放出する。これらのサイトカインは、CD8+T細胞傷害性細胞を刺激する。ケモカイン受容体-3(CXCR3)を発現する刺激されたCD8+細胞は、ケモカインリガンド9(CXCL9)、-10、-11の放出に続いて真皮表皮接合部に移動する。これらのケモカインは、ストレスを受けて刺激を受けたケラチノサイトによって放出される。刺激されたCD8+細胞は、ストレスを受けたケラチノサイトと相互作用し、適切なシグナル伝達受容体でアポトーシスを誘導することができる。この抗原も不明のままであるが、局所ストレスによって放出される自己抗原である可能性がある。主な殺傷シグナルは、TNFα、グランザイム、及びパーフォリンである。Fas及びFasリガンド(FasL)は、ケラチノサイトとリンパ球の両方で発現する。局所のCXCR3+DC及びT制御細胞も、局所の苔癬様応答を調節し得る。
LPにおけるCD8+T細胞傷害性細胞ならびにIFNα及びIFNγシグナル伝達の重要な役割に基づいて、局所ヤヌスキナーゼ(JAK)1、2阻害剤による阻害は、重要な治療の可能性を秘めている。LPの現在の局所治療オプションは、局所コルチコステロイド、カルシニューリン阻害剤、及びレチノイドに限定されている。局所療法は限られた疾患で効果的であるが、難治性疾患に頻繁に遭遇する。肥大性LPや限局性皮膚疾患などのLPの特定の変種は、多くの場合、すべての局所療法に対して難治性であり、経口アシトレチンまたはメトトレキサートまたは光線療法による全身または皮膚向けの治療が必要である。したがって、追加の局所療法は、肥大性及び難治性局所皮膚LPで非常に望ましいであろう。原理の証明として、ルキソリチニブによる全身性JAK1、2阻害は、ステロイド難治性移植片対宿主病(GVHD)に非常に効果的であった(例えば、Burchert et al,Leukemia.2015;29(10):2062-8を参照)。さらに、難治性皮膚筋炎(DM)におけるルキソリチニブによるJAK1、2阻害に対する例外的な応答者の最近の症例報告があった(例えば、Janzen V et al,N Engl J Med.2014;371(26):2537-8を参照)。上記のように、DM、GVHD、及びLPは同様の組織学的パターンとシグナル伝達メカニズムを共有しているため、LPは全身及び局所治療で同様に反応すると予想される。
これらの制限を考慮すると、新しい治療オプションに対する医学的必要性がある。本出願は、その必要性及び他の必要性を対象とする。
本願は、とりわけ、扁平苔癬(LP)に罹患しているヒト患者をルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩で治療する方法を提供する。
本開示はさらに、本明細書に記載の方法のいずれかで使用するためのルキソリチニブ局所製剤を提供する。
本開示はまた、本明細書に記載の方法のいずれかで使用するための医薬品の製造におけるルキソリチニブ局所製剤の使用を提供する。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細が、以下の記載に示される。本発明の他の特徴、目的、及び利点が、説明及び図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかとなる。
ルキソリチニブは強力なJAK1/JAK2阻害剤、(R)-3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-3-シクロペンチルプロパンニトリル(INCB018424;ルキソリチニブ;JAKAFI(登録商標)中の有効成分)、及びその薬学的に許容される塩であり、米国特許第7,598,257号に以前に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ルキソリチニブリン酸塩は、以前に米国特許公開第2008/0312259号に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
例えば、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療するための方法が提供され、この方法は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む局所製剤を、前記ヒト患者の患部皮膚領域に投与することを含む。他の例では、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療するための方法が提供され、この方法は、前記ヒト患者の患部皮膚領域に、ルキソリチニブリン酸塩クリームを1日2回投与することを含む。いくつかの実施形態では、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩は、遊離塩基ベースで0.5%から1.5%(w/w)の量で存在する。いくつかの実施形態では、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩は、遊離塩基ベースで0.75%から1.5%(w/w)の量で存在する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部皮膚領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含む。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部皮膚領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、ベースラインからの総病変数の減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与でベースラインからの総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、ベースラインからの指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度(modified Clinical Assessment Scale of Severity for Index Lesion Signs and Symptoms(mCAILS))スコアにおいて指数治療及び対照病変の改善を達成する。いくつかの実施形態では、改善は統計的に有意である。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後にmCAILSスコアの統計的に有意な減少を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージの統計的に有意な減少を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから統計的に有意な改善を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから統計的に有意な改善を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから1ポイントの改善を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから1ポイントの改善を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから2ポイントの改善を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与で、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価においてベースラインから2ポイントの改善を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、そう痒数値評価尺度スコアのベースラインからの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後にそう痒数値評価尺度スコアのベースラインからの減少を達成する。
本願は、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、それを必要とする前記ヒト患者の患部皮膚領域にクリーム製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、患者は、Skindex-16スコアのベースラインからの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。いくつかの実施形態では、患者は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後にSkindex-16スコアのベースラインからの減少を達成する。いくつかの実施形態では、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩は、ルキソリチニブリン酸塩である。
いくつかの実施形態では、患者は、18歳以上の男性または女性である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%から20%である。いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が3%から20%である。いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬に関与する体表面積が2%から19%、2%から18%、2%から17%、2%から16%、2%から15%、2%から14%、2%から13%、2%から12%、2%から11%、2%から10%、2%から9%、2%から8%、2%から7%、2%から6%、2%から5%、2%から4%、2%から3%、3%から20%、3%から19%、3%から18%、3%から17%、3%から16%、3%から15%、3%から14%、3%から13%、3%から12%、3%から11%、3%から10%、3%から9%、3%から8%、3%から7%、3%から6%、3%から5%、3%から4%、4%から20%、4%から19%、4%から18%、4%から17%、4%から16%、4%から15%、4%から14%、4%から13%、4%から12%、4%から11%、4%から10%、4%から9%、4%から8%、4%から7%、4%から6%、4%から5%、5%から20%、5%から19%、5%から18%、5%から17%、5%から16%、5%から15%、5%から14%、5%から13%、5%から12%、5%から11%、5%から10%、5%から9%、5%から8%、5%から7%、5%から6%、6%から20%、6%から19%、6%から18%、6%から17%、6%から16%、6%から15%、6%から14%、6%から13%、6%から12%、6%から11%、6%から10%、6%から9%、6%から8%、6%から7%、7%から20%、7%から19%、7%から18%、7%から17%、7%から16%、7%から15%、7%から14%、7%から13%、7%から12%、7%から11%、7%から10%、7%から9%、7%から8%、8%から20%、8%から19%、8%から18%、8%から17%、8%から16%、8%から15%、8%から14%、8%から13%、8%から12%、8%から11%、8%から10%、8%から9%、8%から8%、9%から20%、9%から19%、9%から18%、9%から17%、9%から16%、9%から15%、9%から14%、9%から13%、9%から12%、9%から11%、9%から10%、10%から20%、10%から19%、10%から18%、10%から17%、10%から16%、10%から15%、10%から14%、10%から13%、10%から12%、10%から11%、11%から20%、11%から19%、11%から18%、11%から17%、11%から16%、11%から15%、11%から14%、11%から13%、11%から12%、12%から20%、12%から19%、12%から18%、12%から17%、12%から16%、12%から15%、12%から14%、12%から13%、13%から20%、13%から19%、13%から18%、13%から17%、13%から16%、13%から15%、13%から14%、14%から20%、14%から19%、14%から18%、14%から17%、14%から16%、14%から15%、15%から20%、15%から19%、15%から18%、15%から17%、15%から16%、16%から20%、16%から19%、16%から18%、16%から17%、17%から20%、17%から19%、17%から18%、18%から20%、18%から19%、または19%から20%である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小4、好ましくは10である。いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小4である。いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が10である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小10である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小20である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小30である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小40である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小50である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小60である。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の病変が最小70である。
いくつかの実施形態では、患者は少なくとも8ヶ月間扁平苔癬を患っていた。
いくつかの実施形態では、患者は、扁平苔癬の前治療に対して適切な応答を達成できなかった。いくつかの実施形態では、前治療は、トリアムシノロンアセトニド、プロピオン酸クロベタゾール、二酢酸ジフロラゾン、フルオシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、アムシノニド、デスオキシメタゾン、フルオシノニドアセトニド、ハルシノニド、吉草酸ヒドロコルチゾン、デソニド、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、及びリン酸デキサメタゾンナトリウムからなる群から選択される1つ以上の局所コルチコステロイド;局所タクロリムス及びピメクロリムス;全身免疫抑制剤;経口メトロニダゾール;経口スルファサラジン;ならびに経口レチノイドのうちの1つの投与である。いくつかの実施形態では、前治療は、トリアムシノロンアセトニド、プロピオン酸クロベタゾール、二酢酸ジフロラゾン、フルオシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、アムシノニド、デスオキシメタゾン、フルオシノニドアセトニド、及びハルシノニドからなる群から選択される1つ以上の局所コルチコステロイド;局所タクロリムス及びピメクロリムス;全身免疫抑制剤;経口メトロニダゾール;経口スルファサラジン;ならびに経口レチノイドのうちの1つの投与である。いくつかの実施形態では、前治療は光線療法である。いくつかの実施形態では、前治療は、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキサート、アザチオプリン、もしくはシクロスポリン、またはそれらの組み合わせの投与である。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインからの総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに総病変数の統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも1つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも2つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも3つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも4つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも5つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも6つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも7つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも8つの病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも9つの病変の減少を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも10の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、総病変数のうち少なくとも10の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、総病変数のうち少なくとも10の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、総病変数のうち少なくとも10の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、総病変数のうち少なくとも10の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも20の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、総病変数のうち少なくとも20の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、総病変数のうち少なくとも20の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、総病変数のうち少なくとも20の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、総病変数のうち少なくとも20の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも30の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、総病変数のうち少なくとも30の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、総病変数のうち少なくとも30の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、総病変数のうち少なくとも30の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、総病変数のうち少なくとも30の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも40の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、総病変数のうち少なくとも40の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、総病変数のうち少なくとも40の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、総病変数のうち少なくとも40の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、総病変数のうち少なくとも40の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、少なくとも50の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインからの治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも5ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも5ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも5ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも5ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも5ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも6ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも6ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも6ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも6ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも6ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも7ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも7ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも7ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも7ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアで少なくとも7ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で統計的に有意な差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも1ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも2ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも3ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも4ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも5ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも6ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、治療病変と対照病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも7ポイントの差を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージのスコアで統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージのスコアで統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージのスコアで統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージのスコアで統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも10%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも20%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも30%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも40%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも50%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも60%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも70%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも80%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージで少なくとも90%の減少を達成する。いくつかの実施形態では、皮膚扁平苔癬に関与する体表面積のパーセンテージでの減少は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する。いくつかの実施形態では、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価における0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)を達成する。いくつかの実施形態では、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価における0(クリア)は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において1(ほぼクリア)を達成する。いくつかの実施形態では、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価における1(ほぼクリア)は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において2(有意な改善)を達成する。いくつかの実施形態では、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価における2(有意な改善)は、1日、または2日、または3日、または4日、または5日、または6日、または7日、または8日、または9日、または10日、または11日、または12日、または13日、または14日、または3週間、または4週間、または5週間、または6週間、または7週間、または8週間の前記投与後に達成される。
いくつかの実施形態では、患者は、そう痒数値評価尺度スコアのベースラインからの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも1ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも2ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも3ポイントの減少を達成する。いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも3ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで少なくとも4ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、Skindex-16スコアの減少を達成する。いくつかの実施形態では、減少は統計的に有意である。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアの統計的に有意な減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、患者は、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する。
いくつかの実施形態では、投与は少なくとも4週間維持される。
いくつかの実施形態では、投与は少なくとも8週間維持される。
いくつかの実施形態では、投与は少なくとも12週間維持される。
いくつかの実施形態では、1日2回の投与は、少なくとも8時間離れている。
いくつかの実施形態では、1日2回の投与は、約12時間離れている。
いくつかの実施形態では、局所製剤は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含むクリームである。
いくつかの実施形態では、クリーム製剤は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む水中油エマルジョンである。
いくつかの実施形態では、クリーム製剤は、前記ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)含む水中油エマルジョンである。
いくつかの実施形態では、クリーム製剤は、約2.8~約3.6のpHを有する。
いくつかの実施形態では、クリーム製剤は、約2.8~約3.9のpHを有する。
いくつかの実施形態では、クリーム製剤は可溶化クリームである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬を患者に投与することをさらに含む。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、及び
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%から20%である。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が20%以下であり、及び
扁平苔癬の病変が少なくとも4つあり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が20%以下であり、及び
扁平苔癬の病変が10であり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%~20%であり、及び
扁平苔癬の病変が少なくとも4つあり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%~20%であり、及び
扁平苔癬の病変が10であり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が20%以下であり、及び
扁平苔癬の病変が少なくとも10であり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
本願は、とりわけ、治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法を提供し、この方法は、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、ここで、前記局所製剤は、ルキソリチニブリンまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含み、
ここで、患者は、
18歳以上の男性または女性であり、
扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有し、
ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%~20%であり、及び
扁平苔癬の病変が少なくとも10であり、ならびに
ここで、患者は、ベースラインから総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する。
明確にするために、別個の実施形態と関連して記載される、本発明のある特定の特徴はまた、単一の実施形態では組み合わせて提供され得るとさらに理解される。逆に、簡潔性のために単一の実施形態の文脈において説明される本発明の様々な特徴を、別個にまたは任意の好適な部分的組み合わせで提供することもできる。
定義
本明細書で使用される場合、「患部皮膚領域」とは、扁平苔癬病変を有する患者の皮膚の領域を指す。
本明細書で使用される場合、「ルキソリチニブリン酸塩」とは、ルキソリチニブのリン酸塩を意味し、ここで、ルキソリチニブとリン酸は1:1の比率である。
いくつかの実施形態では、「クリーム」とは、皮膚に塗布するためのエマルジョンの半固体剤形を意味する。
方法が投与の「ベースラインから4週目まで」または「ベースラインから8週目まで」に言及する場合、これは、投与が中断されない、クリーム製剤の最初の投与後の期間を指す。例えば、方法がクリーム製剤BIDを投与された患者のベースラインから4週目までのそう痒NRSスコアの減少に言及する場合、これは、そう痒NRSスコアが、クリーム製剤の最初の投与後に、日をスキップすることなく、クリーム製剤を8週間BID投与した後に評価されたことを意味する。
方法が投与の「4週目から8週目まで」に言及する場合、これは、投与が中断されない、クリーム製剤を投与する4週目の終わりから8週目の終わりまでの期間を指す。例えば、方法がクリーム製剤BIDを投与された患者の4週目から8週目までのそう痒NRSスコアの減少に言及する場合、これは、そう痒NRSスコアが、クリーム製剤のBID投与の4週目の終わりと8週目の終わりにそれぞれ評価されたことを意味する。
方法が投与の「8週目から12週目まで」に言及する場合、これは、投与が中断されない、クリーム製剤を投与する8週目の終わりから12週目の終わりまでの期間を指す。例えば、方法がクリーム製剤BIDを投与された患者の8週目から12週目までのそう痒NRSスコアの減少に言及する場合、これは、そう痒NRSスコアが、クリーム製剤のBID投与の8週目の終わりと12週目の終わりにそれぞれ評価されたことを意味する。
本明細書で使用される場合、「%BSA」とは、扁平苔癬(LP)によって影響を受ける総体表面積のパーセンテージを指す。これは、目安として、指を含む手のひらを1%、親指を0.1%として、0.1%単位で決定できる(「ハンドプリント」)。いくつかの実施形態では、%BSAは頭皮を除外する。いくつかの実施形態では、%BSAは顔を除外する。
本明細書で使用される場合、「CAILS」とは、指数病変徴候及び症状の重症度の臨床評価尺度を指し、以下の表に示されるように9段階スケールを有する。
本明細書で使用される用語「修正CAILS」または「mCAILS」スコアとは、紅斑(0~8)、スケーリング(0~8)、プラーク上昇(0~8)、及びサイズ(0~18)の合計を指す。修正CAILSスコアは0~42であり、スコアが高いほど重症度が高いことを示す。0~18のスケールを使用して、病変のサイズを平方センチメートルで等級分けした(0、0[測定可能領域なし];1、>0及び≦4;2、>4及び≦10;3、>10及び≦16;4、>16及び≦25;5、>25及び≦35;6、>35及び≦45;7、>45及び≦55;8、>55及び≦70;9、>70及び≦90;10、>90及び≦110;11、>110及び≦130;12、>130及び≦155;13、>155及び≦180;14、>180及び≦210;15、>210及び≦240;16、>240及び≦270;17、>270及び≦300;ならびに18、>300)。病変の面積は、デジタル面積測定法で測定される(例えば、Olsen et al,Journal of clinical oncology:official journal of the American Society of Clinical Oncology.011;29(18):2598-607;Duvic et al,Arch Dermatol.2001;137(5):581-93);Rogers et al,J Diabetes Sci Technol.2010;4(4):799-802を参照)。
本明細書で使用される場合、「PGA」とは、医師による全般的評価を指す。例えば、PGAは皮膚扁平苔癬の重症度を評価するために本明細書で使用されており、以下の表に示すように7段階スケールを有する、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価(Physician Global Cutaneous Lichen Planus Assessment(PhCLPGA))と呼ばれる。
本明細書で使用される場合、「そう痒NRSスコア」または「かゆみNRSスコア」とは、そう痒数値評価尺度を指す。そう痒NRSは、かゆみ強度の毎日の患者報告尺度(24時間の想起)である。被験者は、下の表に示すように、過去24時間のかゆみの最悪のレベルを最もよく表す0(かゆみなし)から10(考えられる最悪のかゆみ)までの数字を選択することにより、LPによるかゆみの重症度を評価するよう求められる。非限定的な例では、かゆみの重症度を記録するためのハンドヘルドデバイス(eDiary)を患者に発行することができる。患者に毎晩eDiaryを完了するように指示することができる。
本明細書で使用される「Skindex 16」スコアとは、合計Skindex-16スコアを指す。Skindex 16は、患者が記入する16項目の評価であり、数値アナログスケール(0=まったく気にしない~6=いつも気にする)を使用して皮膚の状態を評価する。Skindex-16に対する反応は、下の表に示すように、症状、感情、及び機能の3つのサブスケールに分類される。Skindex-16の合計スコアは0~96である。
本明細書で使用される場合、「BID」とは、1日2回を指す。
本明細書で使用される場合、「統計的に有意」とは、p値が0.05未満(好ましくは0.001未満、最も好ましくは0.0001未満)であることを意味する。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」という句は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織との接触における使用に適した化合物、材料、組成物、及び/または剤形を意味する。いくつかの実施形態では、「薬学的に許容される」とは、動物、より具体的にはヒトに使用するために連邦政府または州政府の規制当局によって承認されている、または米国薬局方もしくは他の一般に認められた薬局方に記載されていることを意味する。
本発明には、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩も含まれる。本明細書で使用する「薬学的に許容可能な塩」は、開示されている化合物の誘導体であり、ここで、親化合物は、既存の酸または塩基部分をその塩形態に変換することによって改変されている。薬学的に許容可能な塩の例には、アミンなどの塩基性残基の無機塩または有機酸塩、カルボン酸等の酸性残基のアルカリまたは有機塩等が含まれるが、これらに限定されない。本発明の薬学的に許容可能な塩には、例えば、非毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の従来の非毒性塩が含まれる。本発明の薬学的に許容可能な塩は、従来の化学的方法により、塩基性部分または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般的に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、水中もしくは有機溶媒中、または2つの混合物中の化学量論的な量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製することができ、一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリル(MeCN)のような非水性媒体が好ましい。好適な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見出され、その各々の全体が参照によって本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態において、薬学的に許容される塩は、リン酸塩、硫酸塩、またはマレイン酸塩である。
本明細書で使用される場合、「乳化剤成分」という用語は、一態様では、流体媒体内で元素または粒子を懸濁状態に維持する物質または物質の混合物を指す。いくつかの実施形態において、乳化剤成分は、水と組み合わせると油相がエマルジョンを形成することを可能にする。いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を指す。
本明細書で使用される場合、「閉塞剤成分」という用語は、角質層からの水分の蒸発を防ぐことによって経表皮水分喪失(TEWL)を低減する、皮膚上に閉塞膜を形成する疎水性薬剤または疎水性薬剤の混合物を指す。
本明細書で使用される場合、「硬化剤成分」という用語は、クリームの粘度及び/または粘稠度を増加させる、またはクリームのレオロジーを改善する物質または物質の混合物を指す。
本明細書で使用される場合、「皮膚軟化剤成分」という用語は、皮膚を軟化もしくは鎮静化するか、または炎症を起こした内面を鎮静化する薬剤を指す。
本明細書で使用される場合、「安定剤成分」という用語は、クリームの安定性及び/またはクラム内の成分の適合性を改善する物質または物質の混合物を指す。いくつかの実施形態では、安定剤成分は、エマルジョンの凝集を防ぎ、水中油型エマルジョン中の液滴を安定化させる。
本明細書で使用される場合、「溶媒成分」という用語は、ルキソリチニブ(またはその塩)または他の物質をクリームに溶解することができる液体物質または液体物質の混合物である。いくつかの実施形態において、溶媒成分は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩が合理的な溶解性を有する液体物質または液体物質の混合物である。例えば、ルキソリチニブ(遊離塩基)またはそのリン酸塩(1:1塩)の溶解度を表1に報告する。いくつかの実施形態では、溶媒は、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩(使用される方)が、実施例2に記載のように測定した場合、少なくとも約10mg/mL以上、少なくとも約15mg/mL以上、または少なくとも約20mg/mL以上の溶解度を有する物質またはその混合物である。
本明細書で使用される場合、「抗菌性防腐剤成分」という句は、クリーム中の微生物の増殖を阻害する物質または物質の混合物である。
本明細書で使用される場合、「キレート剤成分」という句は、金属イオンと強く結合する能力を有する化合物または化合物の混合物を指す。
本明細書で使用される場合、「エマルジョンの重量%」とは、エマルジョン中の成分の濃度パーセントが重量/重量ベースであることを意味する。例えば、成分Aの1%w/w=[(成分Aの質量)/(エマルジョンの総質量)]×100である。
本明細書で使用される場合、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩の「遊離塩基ベースのエマルジョンの重量%」とは、%w/wが、エマルジョン全体中のルキソリチニブの重量に基づいて計算されることを意味する。例えば、ルキソリチニブリン酸塩の「遊離塩基ベースで1.5%w/w」は、100グラムの総製剤に対して、エマルジョン中に1.98グラムのルキソリチニブリン酸塩があることを意味する(これは、1.5グラムの遊離塩基、ルキソリチニブに相当する)。
本明細書で使用される場合、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩の「遊離塩基ベースの製剤の重量%」とは、%w/wが、製剤全体中のルキソリチニブの重量に基づいて計算されることを意味する。例えば、ルキソリチニブリン酸塩の「遊離塩基ベースで1.5%w/w」は、100グラムの総製剤に対して、製剤中に0.66グラムのルキソリチニブリン酸塩があることを意味する(これは、1.5グラムの遊離塩基、ルキソリチニブに相当する)。
本明細書で使用される場合、「成分」という用語は、物質または物質の混合物を意味することができる。
本明細書で使用される場合、「脂肪酸」という用語は、飽和または不飽和の脂肪酸を指す。いくつかの実施形態において、脂肪酸は、異なる脂肪酸の混合物中にある。いくつかの実施形態において、脂肪酸は、平均で約8~約30個の炭素を有する。いくつかの実施形態において、脂肪酸は、平均で約12~20個、14~20個、または16~18個の炭素を有する。好適な脂肪酸には、セチル酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、エルシン酸、パルミチン酸、パルミトリン酸、カプリン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、セトステアリン酸、イソステアリン酸、セスキオレイン酸、セスキ-9-オクタデカン酸、セスキイソオクタデカン酸、ベヘン酸、イソベヘン酸、及びアラキドン酸、またはそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「脂肪アルコール」という用語は、飽和または不飽和の脂肪族アルコールを指す。いくつかの実施形態において、脂肪アルコールは、異なる脂肪アルコールの混合物中にある。いくつかの実施形態において、脂肪アルコールは、平均で約12~約20個、約14~約20個、または約16~約18個の炭素を有する。好適な脂肪アルコールには、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、セチルアルコール、カプリルアルコール、カプリリルアルコール、オレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキドニックアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、及びリノレイルアルコール、またはそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ポリアルキレングリコール」という用語は、単独でまたは他の用語と組み合わせて使用され、オキシアルキレンモノマー単位を含むポリマー、または異なるオキシアルキレンモノマー単位のコポリマーを指し、ここで、アルキレン基は、2~6、2~4、または2から3個の炭素原子を有する。本明細書で使用される場合、「オキシアルキレン」という用語は、単独で、または他の用語と組み合わせて使用され、式-O-アルキレン-の基を指す。いくつかの実施形態では、ポリアルキレングリコールはポリエチレングリコールである。
本明細書で使用される場合、「ソルビタン脂肪エステル」という用語は、ソルビタンまたはソルビトール及び脂肪酸、ならびに必要に応じて、ソルビタンエステル及びポリエトキシル化ソルビタンエステルを含むポリ(エチレングリコール)単位から誘導される生成物を含む。いくつかの実施形態において、ソルビタン脂肪エステルは、ポリエトキシル化ソルビタンエステルである。
本明細書で使用される場合、「ソルビタンエステル」という用語は、ソルビトール及び少なくとも1つの脂肪酸のエステル化から誘導される化合物、または化合物の混合物を指す。ソルビタンエステルを誘導するのに有用な脂肪酸には、本明細書に記載されているものが含まれるが、これらに限定されない。好適なソルビタンエステルには、Span(商標)シリーズ(Uniqemaから入手可能)が含まれるが、これに限定されない。Span(商標)シリーズには、Span 20(ソルビタンモノラウレート)、40(ソルビタンモノパルミテート)、60(ソルビタンモノステアレート)、65(ソルビタントリステアレート)、80(ソルビタンモノオレエート)、及び85(ソルビタントリオレエート)が含まれる。他の好適なソルビタンエステルとしては、参照によりその全体を本明細書に援用する、R.C.Rowe and P.J.Shesky,Handbook of pharmaceutical excipients,(2006),5th ed.に記載されているものを含む。
本明細書で使用される場合、「ポリエトキシル化ソルビタンエステル」という用語は、ソルビタンエステルのエトキシル化から誘導される化合物またはその混合物を指す。この化合物のポリオキシエチレン部分は、脂肪エステルとソルビタン部分との間にあり得る。本明細書で使用される場合、「ソルビタンエステル」という用語は、ソルビトール及び少なくとも1つの脂肪酸のエステル化から誘導される化合物または化合物の混合物を指す。ポリエトキシル化ソルビタンエステルを誘導するのに有用な脂肪酸には、本明細書に記載されているものが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約2から約200のオキシエチレン単位を有する。いくつかの実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約2から約100のオキシエチレン単位を有する。いくつかの実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約4から約80のオキシエチレン単位を有する。いくつかの実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約4から約40のオキシエチレン単位を有する。いくつかの実施形態では、化合物または混合物のポリオキシエチレン部分は、約4から約20のオキシエチレン単位を有する。好適なポリエトキシル化ソルビタンエステルには、Tween 20(POE(20)ソルビタンモノラウレート)、21(POE(4)ソルビタンモノラウレート)、40(POE(20))ソルビタンモノパルミテート)、60(POE(20)ソルビタンモノステアレート)、60K(POE(20)ソルビタンモノステアレート)、61(POE(4)ソルビタンモノステアレート)、65(POE(20)ソルビタントリステアレート)、80(POE(20)ソルビタンモノオレエート)、80K(POE(20)ソルビタンモノオレエート)、81(POE(5)ソルビタンモノオレエート)、及び85(POE(20)ソルビタントリオレエート)を含むTween(商標)シリーズ(Uniqemaから入手可能)が含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、略記「POE」とは、ポリオキシエチレンを指す。POE略記に続く数字は、化合物中のオキシエチレン繰り返し単位の数を指す。他の好適なポリエトキシル化ソルビタンエステルには、参照によりその全体を本明細書に組み込んだ、R.C.Rowe and P.J.Shesky,Handbook of pharmaceutical excipients,(2006),5th ed.に記載されているポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが含まれる。いくつかの実施形態において、ポリエトキシル化ソルビタンエステルは、ポリソルベートである。いくつかの実施形態において、ポリエトキシル化ソルビタンエステルは、ポリソルベート20である。
本明細書で使用される場合、「グリセリル脂肪酸エステル」という用語は、脂肪酸のモノー、ジー、またはトリグリセリドを指す。グリセリル脂肪酸エステルは、必要に応じて、スルホン酸基、またはその薬学的に許容される塩で置換されてもよい。脂肪酸のグリセリドを誘導するための好適な脂肪酸には、本明細書に記載されるものが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、グリセリル脂肪酸エステルは、12から18個の炭素原子を有する脂肪酸のモノグリセリドである。いくつかの実施形態において、グリセリル脂肪酸エステルは、グリセリルステアレートである。
本明細書で使用される場合、「トリグリセリド」という用語は、脂肪酸のトリグリセリドを指す。いくつかの実施形態では、トリグリセリドは中鎖トリグリセリドである。
本明細書で使用される場合、「アルキレングリコール」という用語は、式-O-アルキレン-の基を指し、式中、アルキレン基は、2から6、2から4、または2から3個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、アルキレングリコールは、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)である。
本明細書で使用される場合、「ポリエチレングリコール」という用語は、式-O-CH-CH-のエチレングリコールモノマー単位を含むポリマーを指す。好適なポリエチレングリコールは、ポリマー分子の各末端に遊離ヒドロキシル基を有し得るか、または例えばメチル基のような低級アルキルでエーテル化された1つ以上のヒドロキシル基を有し得る。更に好適なものは、エステル化可能なカルボキシ基を有するポリエチレングリコールの誘導体である。本開示において有用なポリエチレングリコールは、任意の鎖長または分子量のポリマーであり得、ならびに分岐を含み得る。いくつかの実施形態において、ポリエチレングリコールの平均分子量は、約200から約9000である。いくつかの実施形態において、ポリエチレングリコールの平均分子量は、約200から約5000である。いくつかの実施形態において、ポリエチレングリコールの平均分子量は、約200から約900である。いくつかの実施形態において、ポリエチレングリコールの平均分子量は、約400である。好適なポリエチレングリコールには、ポリエチレングリコール-200、ポリエチレングリコール-300、ポリエチレングリコール-400、ポリエチレングリコール-600、及びポリエチレングリコール-900が含まれるが、これらに限定されない。名称のダッシュに続く数字は、ポリマーの平均分子量を指す。
本明細書で使用される場合、「接触させること」という用語は、インビトロ系またはインビボ系にて、示された部分を一緒にすることを指す。例えば、JAKを本発明の化合物と「接触させること」は、本出願の化合物を、JAKを有するヒト等の個体または患者に投与すること、及び例えば、JAKを含む細胞調製物または精製された調製物を含む試料へ本発明の化合物を導入することを含む。
本明細書で使用される場合、「含有する」は「含む」と同等である。
本明細書で使用される場合、用語「対象」、「個体」、または「患者」は、交換可能に使用され、ヒトを指す。いくつかの実施形態では、「対象」、「個体」、または「患者」は、前記治療を必要としている。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、またはその薬学的製剤、その局所製剤は、治療有効量で投与される。本明細書で使用されるとき、「治療有効量」という語句は、組織、系、動物、個体、またはヒトにおいて、研究者、獣医、医師、または他の臨床医によって求められる生物学的応答または薬物応答を誘発する活性化合物または医薬品の量を指す。
本明細書で使用されるとき、「治療すること」または「治療」という用語は、(1)疾患を阻害すること、例えば、疾患、状態または障害の病態または症状を経験または示している個体における疾患、状態または障害を阻害すること(すなわち、病態及び/または症状のさらなる進行を阻止すること)、(2)疾患を寛解すること、例えば、疾患、状態または障害の病態または症状を経験または示している個体における疾患、状態または障害を寛解すること(すなわち、病態及び/または症状を逆転すること)、例えば、疾患の重症度を低下させること、あるいは(3)疾患、状態、または障害の素因がある可能性があるが、疾患の病態または症状をまだ経験または示していない個体の疾患、状態、または障害を予防すること、のうちの1つまたは複数を指す。いくつかの実施形態では、治療することは、疾患を阻害または寛解することを指す。いくつかの実施形態では、治療することは、疾患を予防することである。
いくつかの実施形態では、成分は、指定された範囲で正確に存在する(例えば、「約」という用語は存在しない)。いくつかの実施形態において、「約」とは、値の±10%を意味する。
併用療法
本明細書に記載の方法は、1種または複数種の追加の治療薬を投与することをさらに含むことができる。1種または複数種の追加の治療薬は、同時にまたは逐次的に患者に投与することができる。
いくつかの実施形態において、追加の治療薬は、抗生物質である。いくつかの実施形態において、抗生物質は、クリンダマイシン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、トリメトプリム-スルファメトキサゾール、エリスロマイシン、メトロニダゾール、リファンピン、モキシフロキサシン、ダプソン、またはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗生物質は、クリンダマイシン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、トリメトプリム-スルファメトキサゾール、またはメトロニダゾールと組み合わせたエリスロマイシンである。いくつかの実施形態では、抗生物質は、リファンピン、モキシフロキサシン、及びメトロニダゾールの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗生物質は、モキシフロキサシンとリファンピンの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、レチノイドである。いくつかの実施形態では、レチノイドは、アダパレン、エトレチネート、アシトレチン、またはイソトレチノインである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ステロイドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コルチコステロイドである。いくつかの実施形態では、ステロイドは、トリアムシノロン、デキサメタゾン、フルオシノロン、コルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、またはフルメトロン等である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は免疫抑制剤である。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤はメトトレキセートまたはシクロスポリンAである。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤はミコフェノール酸モフェチルまたはミコフェノール酸ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アゼライン酸である。
薬学的製剤
皮膚に投与するための局所投与用の薬学的製剤としては、溶液、懸濁液、フォーム、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、液体、及び粉末が挙げられ得る。従来の薬学的担体、水性基剤、粉末基剤、または油性基剤、増粘剤などは、必須であるか、または望ましいことがある。いくつかの実施形態では、組成物は、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム、軟膏、ローション、スプレー、フォーム、液体、及び粉末による局所投与用に製剤化される。
皮膚扁平苔癬(LP)などの皮膚疾患の治療では、皮膚バリアに浸透し、限られた全身効果をもたらし得る局所薬が特に重要である。
局所(真皮/皮内)製剤は、通常、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム、軟膏、ローション、スプレー、及びフォームである。好ましい局所製剤は、物理的及び化学的に安定であり、皮膚刺激を引き起こさず、全身曝露を制限しながら、治療応答をもたらす濃度で皮膚の適切な層に活性剤を送達する必要がある。
いくつかの実施形態では、投与は局所的であり、1つまたは複数の薬学的に(例えば、皮膚科学的に)許容される賦形剤を含む製剤から構成される。皮膚科学的に許容される賦形剤の例としては、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、共溶媒、浸透促進剤、湿潤剤、増ちょう剤、ゲル化剤、増粘剤、界面活性剤、噴射剤、芳香剤、着色剤、またはそれらの任意の組み合わせもしくは混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、局所製剤は、患者に局所的に投与される(例えば、病変部位に投与される)。
いくつかの実施形態では、pH調整剤は、酸、酸塩、塩基、塩基塩、及び緩衝剤、またはそれらの任意の混合物から選択される。例示的な酸には、乳酸、酢酸、クエン酸、及び安息香酸、ならびにそれらの塩が含まれるが、これらに限定されない。例示的な塩基には、トロラミン、トロメタミン、及びそれらの塩が含まれるが、これらに限定されない。例示的な緩衝剤には、クエン酸塩/クエン酸、酢酸塩/酢酸、エデト酸塩/エデト酸、乳酸塩/乳酸などが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、キレート剤は、単一の賦形剤である。いくつかの実施形態では、キレート剤は、2つ以上のキレート剤の混合物である。キレート剤の例としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはその塩が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、キレート剤は、キレート剤と抗酸化剤との混合物を含み、ここで、キレート剤と抗酸化剤は、組成物中の酸化分解反応を防止、最小化、または低減する。抗酸化剤の例としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、及び没食子酸プロピルが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の防腐剤を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2つ以上の防腐剤の混合物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1~5つの防腐剤を含む。防腐剤の例としては、ベンジルアルコール、フェノニエタノール(phenonyexthanol)、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、組成物は、1つ以上の共溶媒を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、2つ以上の共溶媒の混合物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1~5つの共溶媒を含む。例示的な溶媒には、水、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジメチルイソソルビド、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、プロパンジオール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400など)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、溶媒は非水溶性薬剤である。非水溶性薬剤の例としては、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、及び中鎖トリグリセリドが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の浸透促進剤を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2つ以上の浸透促進剤の混合物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1~5つの浸透促進剤を含む。浸透促進剤は、溶媒及び浸透促進剤の両方として作用することができる。浸透促進剤の例としては、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、ピロリドン、スルホキシド、アルコール、ジオール及びポリオール、またはそれらの任意の混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される共溶媒は浸透促進剤である。
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の増ちょう剤、ゲル化剤、または増粘剤を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、2つ以上の増粘剤、ゲル化剤、または増粘剤の混合物を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、1~5つの増ちょう剤、ゲル化剤、または増粘剤を含む。増ちょう剤、ゲル化剤、または増粘剤の例としては、セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びポリビニルピロリドン(PVP)が挙げられるが、これらに限定されない。
界面活性剤は、2種の液体間の界面張力、または液体と固体との間の界面張力を低下させる化合物である。界面活性剤は、2つ以上の界面活性剤の混合物であってもよい。例示的な界面活性剤には、エトキシル化脂肪アルコールエーテル(例えば、ステアレス-2、ステアレス-10、ステアレス-20、セテアレス-2、セテアレス-10等)、PEGエステル(例えば、PEG-4ジラウレート、PEG-20ステアレート等)、グリセリルエステルまたはその誘導体(例えば、グリセリルジオレエート、グリセリルステアレート等)、高分子エーテル(例えば、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182等)、ソルビタン誘導体(例えば、ポリソルベート80、ソルビタンモノステアレート等)、脂肪アルコール(例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール等)、及び乳化ワックス(例えば、乳化ワックスNF、セテアリルアルコールとポリソルベート60との混合物の混合物等)が含まれるが、これらに限定されない。
局所(例えば、皮内)投与は、皮膚障害を局所的に治療し、全身曝露に関連する潜在的な有害事象を最小限に抑え、必要に応じて治療を容易に中止できるという利点を提供する。さらに、クリーム、軟膏、及びゲル等の一部の局所剤形には、皮膚軟化剤または閉塞剤として作用する可能性のある賦形剤の利点があり、治療期間中の患者の健康とコンプライアンスを向上させることができる。経口、非経口、及び吸入等の他の投与経路では、治療を超える全身薬物レベル、有害事象の可能性の増加、薬物間相互作用、及び活性/毒性代謝産物の生成につながる可能性があり、治療の中止や不十分な患者コンプライアンスにつながる可能性がある。
皮膚送達を目的とする局所製剤は、通常、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム、軟膏、ローション、スプレー、及びフォームであり、本明細書に記載の1つまたは複数の従来の担体を含有することができる。製剤組成物は、有効成分を皮膚の適切な層(複数可)に送達し、全身暴露を最小限に抑え、皮膚刺激を防ぐことを目標に調製する必要がある。さらに、医薬組成物は物理的及び化学的に安定していなければならない。選択した剤形に応じて、本明細書に記載の1つまたは複数の追加の賦形剤(例えば、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、共溶媒、浸透促進剤、保湿剤、増ちょう剤、ゲル化剤、増粘剤、界面活性剤、噴射剤、芳香剤、着色剤、またはそれらの任意の組み合わせまたは混合物)が必要になる場合がある。
いくつかの実施形態では、局所製剤は、本明細書に記載の1つ以上の従来の担体を含有し得る。いくつかの実施形態では、軟膏は、水、及び例えば、流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリン等から選択される1つ以上の疎水性担体を含有し得る。クリームの担体組成物は、水と、グリセロール及び1つ以上の他の構成成分、例えば、グリセリンモノステアリン酸塩、PEG-グリセリンモノステアリン酸塩、及びセチルステアリルアルコールとの組み合わせに基づき得る。ゲルは、イソプロピルアルコール及び水を使用して、好適には、例えばグリセロール、ヒドロキシエチルセルロースなどの他の構成成分と組み合わせて製剤化され得る。
患者に投与される組成物は、上記の薬学的組成物の形態であり得る。これらの組成物は、従来の殺菌技法によって殺菌され得るか、または無菌濾過されてもよい。水溶液は、そのままで使用するために包装するか、または凍結乾燥することができ、凍結乾燥調製物は、投与前に無菌水性担体と組み合わされる。
本発明の組成物は、1種または複数種の追加の医薬品をさらに含むことが可能であり、その例は上に挙げられている。
クリーム製剤
いくつかの実施形態において、クリームは、ルキソリチニブリン酸塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)含む水中油型エマルジョンを含む。
いくつかの実施形態では、クリームは、米国特許出願公開第2015/0250790号に記載されている水中油型エマルジョンであり、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。特に、米国特許出願公開第2015/0250790号の実施例3~6(特に表3~5及び付随するテキスト)は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、油成分は、エマルジョンの約10重量%から約40重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、油成分は、エマルジョンの約10重量%から約24重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、油成分は、エマルジョンの約15重量%から約24重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、油成分は、エマルジョンの約18重量%から約24重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、油成分は、ワセリン、脂肪アルコール、鉱油、トリグリセリド、及びシリコーン油から独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、油成分は、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、軽質鉱油、中鎖トリグリセリド、及びジメチコンから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、油成分は閉塞剤成分を含む。
いくつかの実施形態では、閉塞剤成分は、エマルジョンの約2重量%から約15重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、閉塞剤成分は、エマルジョンの約5重量%から約10重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態において、閉塞剤成分は、脂肪酸(例えば、ラノリン酸)、脂肪アルコール(例えば、ラノリンアルコール)、炭化水素油及びワックス(例えば、ワセリン)、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール)、シリコーン(例えば、ジメチコン)、ステロール(例えば、コレステロール)、植物性または動物性脂肪(例えば、ココアバター)、植物性ワックス(例えば、カルナウバワックス)、及びワックスエステル(例えば、ミツロウ)から選択される1つ以上の物質を含む。
いくつかの実施形態では、閉塞剤成分は、ラノリン酸脂肪アルコール、ラノリンアルコール、ワセリン、プロピレングリコール、ジメチコン、コレステロール、ココアバター、カルナウバワックス、及びミツロウから選択される1つ以上の物質を含む。
いくつかの実施形態では、閉塞剤成分はワセリンを含む。
いくつかの実施形態では、閉塞剤成分は白色ワセリンを含む。
いくつかの実施形態では、油成分は、硬化剤成分を含む。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、エマルジョンの約2重量%から約8重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、エマルジョンの約3重量%から約6重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、エマルジョンの約4重量%から約7重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、脂肪アルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、C12-20脂肪アルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、C16-18脂肪アルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、硬化剤成分は、セチルアルコール及びステアリルアルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、油成分は皮膚軟化剤成分を含む。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤成分は、エマルジョンの約5重量%から約15重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤成分は、エマルジョンの約7重量%から約13重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤成分は、鉱油及びトリグリセリドから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤成分は、軽質鉱油及び中鎖トリグリセリドから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤成分は、軽質鉱油、中鎖トリグリセリド、及びジメチコンから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、水は、エマルジョンの約35重量%から約65重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、水は、エマルジョンの約40重量%から約60重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、水は、エマルジョンの約45重量%から約55重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、エマルジョンの約1重量%から約9重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、エマルジョンの約2重量%から約6重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、エマルジョンの約3重量%から約5重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、エマルジョンの約4重量%から約7重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態において、エマルジョンは、乳化剤成分及び硬化剤成分を含み、乳化剤成分及び硬化剤成分の合計量は、エマルジョンの少なくとも約8重量%である。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、グリセリル脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、乳化剤成分は、グリセリルステアレート及びポリソルベート20から独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、安定剤成分をさらに含む。
いくつかの実施形態では、安定剤成分は、エマルジョンの約0.05重量%から約5重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、安定剤成分は、エマルジョンの約0.1重量%から約2重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、安定剤成分は、エマルジョンの約0.3重量%から約0.5重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、安定剤成分は、多糖類から独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、安定剤成分はキサンタンガムを含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、溶媒成分をさらに含む。
いくつかの実施形態では、溶媒成分は、エマルジョンの約10重量%から約35重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、溶媒成分は、エマルジョンの約15重量%から約30重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、溶媒成分は、エマルジョンの約20重量%から約25重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態において、溶媒成分は、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、溶媒成分は、プロピレングリコール及びポリエチレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約35重量%から約65重量%の水;
エマルジョンの約10重量%から約40重量%の油成分;
エマルジョンの約1重量%から約9重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約10重量%から約35重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.05重量%から約5重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約35重量%から約65重量%の水;
エマルジョンの約10重量%から約24重量%の油成分;
エマルジョンの約1重量%から約9重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約10重量%から約35重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.05重量%から約5重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約40重量%から約60重量%の水;
エマルジョンの約15重量%から約30重量%の油成分;
エマルジョンの約2重量%から約6重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約15重量%から約30重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.1重量%から約2重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約40重量%から約60重量%の水;
エマルジョンの約15重量%から約30重量%の油成分;
エマルジョンの約2重量%から約6重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約15重量%から約24重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.1重量%から約2重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約45重量%から約55重量%の水;
エマルジョンの約15重量%から約24重量%の油成分;
エマルジョンの約3重量%から約5重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約20重量%から約25重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.3重量%から約0.5重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約45重量%から約55重量%の水;
エマルジョンの約15重量%から約24重量%の油成分;
エマルジョンの約4重量%から約7重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約20重量%から約25重量%の溶媒成分;
エマルジョンの約0.3重量%から約0.5重量%の安定剤成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、
油成分は、ワセリン、脂肪アルコール、鉱油、トリグリセリド、及びジメチコンから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
乳化剤成分は、グリセリル脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
溶媒成分は、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
安定剤成分は、多糖類から独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、
油成分は、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、軽質鉱油、中鎖トリグリセリド、及びジメチコンから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
乳化剤成分は、グリセリルステアレート及びポリソルベート20から独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
溶媒成分は、プロピレングリコール及びポリエチレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
安定剤成分はキサンタンガムを含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約35重量%から約65重量%の水;
エマルジョンの約2重量%から約15重量%の閉塞剤成分;
エマルジョンの約2重量%から約8重量%の硬化剤成分;
エマルジョンの約5重量%から約15重量%の皮膚軟化剤成分;
エマルジョンの約1重量%から約9重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約0.05重量%から約5重量%の安定剤成分;
エマルジョンの約10重量%から約35重量%の溶媒成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約40重量%から約60重量%の水;
エマルジョンの約5重量%から約10重量%の閉塞剤成分;
エマルジョンの約2重量%から約8重量%の硬化剤成分;
エマルジョンの約7重量%から約12重量%の皮膚軟化剤成分;
エマルジョンの約2重量%から約6重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約0.1重量%から約2重量%の安定剤;
エマルジョンの約15重量%から約30重量%の溶媒成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約45重量%から約55重量%の水;
エマルジョンの約5重量%から約10重量%の閉塞剤成分;
エマルジョンの約3重量%から約6重量%の硬化剤成分;
エマルジョンの約7重量%から約13重量%の皮膚軟化剤成分;
エマルジョンの約3重量%から約5重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約0.3重量%から約0.5重量%の安定剤成分;
エマルジョンの約20重量%から約25重量%の溶媒成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約45重量%から約55重量%の水;
エマルジョンの約5重量%から約10重量%の閉塞剤成分;
エマルジョンの約4重量%から約7重量%の硬化剤成分;
エマルジョンの約7重量%から約13重量%の皮膚軟化剤成分;
エマルジョンの約4重量%から約7重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約0.3重量%から約0.5重量%の安定剤成分;
エマルジョンの約20重量%から約25重量%の溶媒成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、
エマルジョンの約45重量%から約55重量%の水;
エマルジョンの約7重量%の閉塞剤成分;
エマルジョンの約4.5重量%から約5重量%の硬化剤成分;
エマルジョンの約10重量%の皮膚軟化剤成分;
エマルジョンの約4重量%から約4.5重量%の乳化剤成分;
エマルジョンの約0.4重量%の安定剤成分;
エマルジョンの約22重量%の溶媒成分;及び
遊離塩基ベースでのエマルジョンの0.5重量%から1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態において、ルキソリチニブ、またはその薬学的に許容される塩は、ルキソリチニブリン酸塩として存在する。
いくつかの実施形態において、エマルジョンは、エマルジョンの1.5重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態において、エマルジョンは、エマルジョンの1.5重量%のルキソリチニブリン酸塩を含む。
いくつかの実施形態において、エマルジョンは、エマルジョンの0.75重量%のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態において、エマルジョンは、エマルジョンの0.75重量%のルキソリチニブリン酸塩を含む。
いくつかの実施形態において、硬化剤成分及び乳化剤成分の合計量は、エマルジョンの少なくとも約8重量%である。
いくつかの実施形態では、
閉塞剤成分はワセリンを含み、
硬化剤成分は、1つまたは複数の脂肪アルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
皮膚軟化剤成分は、鉱油及びトリグリセリドから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
乳化剤成分は、グリセリル脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
安定剤成分は、多糖類から独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
溶媒成分は、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、
閉塞剤成分は、白色ワセリンを含み、
硬化剤成分は、セチルアルコール及びステアリルアルコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
皮膚軟化剤成分は、軽質鉱油、中鎖トリグリセリド、及びジメチコンから独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
乳化剤成分は、グリセリルステアレート及びポリソルベート20から独立して選択される1つまたは複数の物質を含み、
安定剤成分はキサンタンガムを含み、及び
溶媒成分は、プロピレングリコール及びポリエチレングリコールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、抗菌性防腐剤成分をさらに含む。
いくつかの実施形態において、抗菌性防腐剤成分は、エマルジョンの約0.05重量%から約3重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態において、抗菌性防腐剤成分は、エマルジョンの約0.1重量%から約1重量%の量で存在する。
いくつかの実施形態では、抗菌性防腐剤成分は、アルキルパラベン及びフェノキシエタノールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、抗菌性防腐剤成分は、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びフェノキシエタノールから独立して選択される1つまたは複数の物質を含む。
いくつかの実施形態では、エマルジョンは、キレート剤成分をさらに含む。
いくつかの実施形態において、キレート剤成分は、エデト酸二ナトリウムを含む。
ルキソリチニブは、米国特許第7,598,257号及び米国特許公開第2009/0181959号に記載されているように調製することができ、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ルキソリチニブの1:1リン酸塩は、米国特許公開第2008/0312259号に記載されているように調製することができ、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
理解されるように、本明細書に記載されるクリーム(エマルジョン)のいくつかの成分は、複数の機能を有することができる。例えば、所与の物質は、乳化剤成分及び安定剤の両方として作用し得る。そのような場合、特定のコンポーネントの機能は、そのプロパティによって複数の機能が許可される場合でも、単一であると見なすことができる。いくつかの実施形態では、製剤の各成分は、異なる物質または物質の混合物を含む。
キット
本出願には、例えば、扁平苔癬(LP)を治療及び/または予防する際に有用な医薬キットも含まれ、そのキットには、本明細書に記載される治療有効量のルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む1つまたは複数の容器が含まれる。当業者には明らかなように、そのようなキットは、必要に応じて、例えば、1つ以上の薬学的に許容される担体を有する容器、追加の容器等の様々な従来の医薬キット構成要素のうちの1つ以上をさらに含むことができる。挿入物またはラベルのいずれかとして、投与される成分の量、投与のガイドライン、及び/または成分を混合するためのガイドラインを示す指示書も、キットに含めることができる。
本発明を、具体的な実施例によってより詳細に記載する。以下の実施例は例示の目的のために提供され、いかなる様式でも本発明を限定するようには意図されない。当業者らは、本質的に同じ結果をもたらすように変更または修正され得る様々な重要ではないパラメータを容易に認識するであろう。
インビトロ実験のすべての統計分析は、クルスカル・ウォリス・テスト及びマン・ホイットニーU検定を使用して、GraphPadプリズムソフトウェア(バージョン7)で実行された。ウェルチのt検定を使用して、Partek Flowゲノム解析ソフトウェア及びSubio Platformソフトウェアv1.22.5266で遺伝子発現を解析した。信頼区間は95%で決定された。P<0.05は「有意」(*)、p<0.01は「非常に有意」(**)と見なされた。KEGG経路は、DAVID v6.8(Database for Annotation,Visualization and Integrated Discovery)を使用して、差次的に発現する遺伝子にマップされた。
実施例A:ルキソリチニブ(INCB018424)リン酸塩の水中油型クリーム製剤の調製
水中油型クリーム製剤は、製剤の1.5重量%(遊離塩基当量)で1:1ルキソリチニブリン酸塩用に調製した。製剤に使用されるすべての賦形剤は、公定書グレード(すなわち、USP/NFまたはBP)であるか、局所製品での使用が承認されている。0.5、1.0、及び1.5%のクリーム製剤の代表的な400kgバッチの定量的な処方も表Aに示されている。
水中油型クリーム製剤は、以下の手順に従って合成した。一部のバッチは、混合容器やミキサーのサイズなど、スケールアップに関連する小さな変更の対象となった。一般に、高せん断混合ブレードと低せん断混合ブレードを備えたオーバーヘッドミキサーがこのプロセスに適している。
手順
1.メチルパラベンとプロピルパラベンをプロピレングリコールの一部と混合することによって、パラベン相を調製した(表Aの%を参照)。
2.次に、キサンタンガムをプロピレングリコールと混合してキサンタンガム相を調製した(表Aの%を参照)。
3.次に、軽質鉱油、グリセリルステアレート、ポリソルベート20、白色ワセリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ジメチコン、及び中鎖トリグリセリドを混合することにより、油相を調製した。この相を70~80℃に加熱して溶融させ、均一な混合物を形成させる。
4.次に、精製水、ポリエチレングリコール、及び二ナトリウムEDTAを混合して水相を調製した。この相を70~80℃に加熱する。
5.ステップ4の水相、ステップ1のパラベン相、及び実施例2(APIのリン酸塩)を合わせて混合物を形成した。
6.次に、ステップ2からのキサンタンガム相を、ステップ5からの混合物に加えた。
7.次に、ステップ3からの油相を、高せん断混合下で、ステップ6からの混合物と合わせて、エマルジョンを形成した。
8.次に、フェノキシエタノールをステップ7からのエマルジョンに添加した。混合を継続した後、生成物を低せん断混合下で冷却した。
ルキソリチニブリン酸塩を水相に徐々に添加し、次に他の相と組み合わせることにより、より大きなスケール(例えば、140kg)でより一貫性のあるバッチを得ることができた。同様に、よりゆっくりとした冷却によって(例えば、反応器の外被に、低温の水ではなく室温の水を使用することによって)、より一貫性のあるバッチを得ることができた。
バッチは25℃での安定性についてテストされ、上記のpH範囲と一致するpHで24か月まで安定していることが分かった(米国特許公開第2015/0250790号の表7、9、11、12、13、15、17、及び19を参照;参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。クリーム製剤の粘度(例えば、遊離塩基ベースで0.75%または1.5%のルキソリチニブリン酸塩を含む)は、放出時の粘度が17,000cPs以上であり、貯蔵寿命の粘度が10,000cPs以上であった。表AのバッチのpHは2.8から3.6であった。
実施例1.ルキソリチニブによる皮膚扁平苔癬の治療に関する第II相試験
NCT03697460は、12人の患者を対象とした単一施設の探索的非盲検単群デザイン試験であった。医師が選択した標準治療に応答しなかった患者は、ウォッシュアウト期間を経て、試験に登録された。
ルキソリチニブ(INCB018424)リン酸塩クリームを使用して複数の安全性試験が実施されており、最大20%のBSAに対する1.5%クリームBIDの用量が安全であると見なされている。各コホート内で、治療された病変の総乾癬病変評価スコアのベースラインからの最大の減少は、治療の終わり(28日目)に観察された。したがって、本明細書に記載されているように、12人の患者を対象とした単一施設の探索的非盲検単群デザイン試験を実施した。未治療及び治療抵抗性のLP患者は、1.5%ルキソリチニブ(INCB018424)リン酸塩クリームで治療された。ルキソリチニブクリーム中のルキソリチニブは、遊離塩基ベースでのルキソリチニブリン酸塩のパーセンテージとして%w/wとして表された。ルキソリチニブクリーム製剤は、実施例Aに記載されているように調製された水中油型クリーム製剤であり(米国特許公開第2015/0250790号も参照)、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
BSAの最大20%(例えば2%~20%)のLPを持つ個体が選択された。選択された個体は、直径が少なくとも5mmの、最低4つ、好ましくは10以上の病変を有していた。2つの病変が指数病変であり、8つ以上の病変が4週間で応答または非応答として選択されたため、10の病変が理想的であった。指数病変を除くすべての病変を治療し、すべての病変に注釈を付け、写真を撮り、採点した。最小8病変の理論的根拠は、2週間で50%の応答率の仮定に基づいている。8つの病変がある場合、8つの病変すべてが応答する可能性は1%未満である。理想的には、2つの指数病変は直径が10mmであるが、これは必須ではなかった。前治療は許可された。ただし、局所剤の場合は2週間、全身剤の場合は4週間のウォッシュアウト期間が必要であった。ウォッシュアウト期間に、個体はPhCLPGA、BSA計算による評価を受け、修正CAILSスコア病変A-治療指数病変及びB-指数対照病変を使用した評価のために2つの最も大きい代表的な病変が選択された。どの病変に治療を行うか、及びどれを対照とするかの決定は、無作為に決定された。追加の8つの病変の写真撮影、測定、採点、及びCAILSスコアの記録も行った。後の計算は、応答性及び非応答性病変の決定に使用された。その時点で、NRSとSkindex-16を使用した追加のそう痒測定値を収集した。
患部身体領域の一部またはすべてに、個々のLP病変を数えることが不可能なほど広範なLP疾患が含まれている場合、これらの領域の病変数は推定された。手のひらの表面は、約1%のBSAに相当する。広範な疾患の身体領域における病変数を推定するために、その広範囲に罹患した身体領域内の手掌表面の面積に相当する領域内でカウントされた病変の数に、その身体領域の代表的なBSAを掛けて、その身体領域に含まれる推定病変数を決定した。身体領域の代表的なBSAは、頭(7%)、首(2%)、体幹前部(13%)、腕(8%)、前腕(6%)、手(5%)、体幹後部(13%)、臀部(5%)、大腿(19%)、下腿(14%)、足(7%)、及び股間(1%)のように定義される。
個体は最初にLPのすべての病変をBID治療し、毎週評価し、0週目~4週目の間にPhCLPGA、BSA、病変数、CAILS、そう痒NRS、及びSkindex-16によって評価した(付録を参照)。4週目は主要評価項目であったが、治療はさらに4週間続けられた。治療を止め、個体は8週目に評価され、PhCLPGA、BSA、病変数、CAILS、そう痒NRS、及びSkindex-16によって評価された。実験室及び安全性モニタリングは、1週目、2週目、3週目、4週目、8週目、及び12週目に行われる。3D写真は、0週目、2週目、4週目、8週目、及び12週目に撮られた。その時点で個々の病変を円で囲み、各病変の正確な体積を測定した。0週目、4週目、及び12週目に得られた疾患及び正常組織のクローズアップ写真を撮った。
応答性及び非応答性病変は、0週目から4週目までのCAILSの変化によって決定された。応答性はCAILSの50%の減少を必要とし、非応答性はCAILSの進行、変化なし、または50%までの減少を示す可能性があった。
以下の主要な選択基準のすべてを満たした被験者を試験に含めることができた。(i)スクリーニング時に18歳の男性と女性;(ii)LPの臨床的及び組織学的特徴を有する;(iii)LPはBSAの2~20%に関与する必要がある;(iv)最低4つの病変、好ましくは10のLP病変を有する;(v)治療未経験の皮膚LP、または、LPに対して確立された少なくとも1つの治療法の失敗によって定義される治療抵抗性疾患を有する;及び(vi)局所治療、全身免疫抑制剤、経口メトロニダゾール、経口スルファサラジン、及び経口レチノイドを含むがこれらに限定されない前治療の少なくとも1つに失敗した。
以下の主要な除外基準のいずれかを満たした被験者は、試験から除外された。(i)除外された治療法を受けている、安定した用量の治療法を受けていない、または治療法のウォッシュアウトが不完全である(表1);(ii)INCB018424 PHOSPHATE CREAMのいずれかの成分に対する既知の過敏症;(iii)治験責任医師がINCB018424 PHOSPHATE CREAMに不適切であるとみなしたLPの変種(びらん性LP、間擦過性LP、経口LP、顔面LP、薬物誘発性LP、及び膣LPを含むが、これらに限定されない);(iv)LP関与が20%BSAを超える;(v)妊娠中または保育中(授乳中)の女性(妊娠は、受胎後から妊娠終了までの女性の状態として定義され、陽性のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)臨床検査によって確認される);(vi)出産の可能性のある女性[閉経後または出産の可能性がないことは、1年間の自然(自発)無月経または外科的両側卵巣摘出術(子宮摘出術の有無にかかわらず)、子宮全摘出術または少なくとも6週間前の卵管結紮によって定義された。卵巣摘出術のみは、基本的な避妊方法を使用していない限り、すべての女性が生理学的に妊娠することができるとして定義され、出産の可能性がないと見なされるようにフォローアップのホルモンレベル評価によって確認する必要があり、その基本的な避妊方法は、完全な禁欲(定期的な禁欲と禁断は避妊の方法として認められない);女性の不妊手術(子宮摘出術を伴うまたは伴わない両側卵巣摘出術)、子宮全摘出術、または試験治療を受ける少なくとも6週間前の卵管結紮術(卵巣摘出術のみでは、受精能についてフォローアップのホルモンレベル評価が必要である);男性の不妊手術(スクリーニングの少なくとも6か月前)(精管切除された男性パートナーは、その被験者の唯一のパートナーでなければならない);バリア避妊法:コンドームまたは密閉キャップ;完全な有効性(失敗<1%)を持つ経口、注射もしくは移植ホルモン避妊法または他の形態もしくはホルモン避妊法の使用(避妊薬の投与量は3か月間安定している必要がある)を含む;(vii)INCB018424 PHOSPHATE CREAMの利点の評価を混乱させ得るLP以外の進行中の皮膚の活動性の炎症性疾患;(viii)治験責任医師の意見では、被験者を著しく免疫不全状態にし、及び/または被験者を、免疫調節療法を受けるための許容できないリスクにさらす基礎疾患(代謝、血液、腎臓、肝臓、肺、神経、内分泌、心臓、感染または胃腸の状態を含むが、これらに限定されない);(ix)無作為化前の2週間中の活動性の全身感染症(一般的な風邪ウイルスは含まれない)、または定期的に再発する感染症;及び(x)被験者が治験に適さないまたは被験者のリスクが高くなると治験責任医師が判断する現在の重度の進行性または制御不能な疾患。
この試験の主要評価項目は、ビヒクルクリームBIDで治療された被験者と比較した、1.5%ルキソリチニブリン酸塩クリームBIDで治療された被験者におけるベースラインから4週目までの指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度(mCAILS)スコアのベースラインからの変化、及びビヒクルクリームBIDで治療された被験者と比較した、1.5%ルキソリチニブリン酸塩クリームBIDで治療された被験者におけるベースラインから4週目までの総病変数の変化である。
試験の副次的評価項目は、そう痒NRSの変化(0週目から4週目、0週目から8週目、4週目から8週目、8週目から12週目);Skindex-16の変化(0週目から4週目、4週目から8週目、8週目から12週目);医師による全般的皮膚扁平苔癬評価(PhCLPGA)の変化(0週目から4週目、0週目から8週目、4週目から8週目、8週目から12週目);BSAの変化(0週目から4週目、0週目から8週目、4週から8週目、8週目から12週目);修正CAILSの変化(0週目から8週目、4週目から8週目、8週目から12週目)である。
探索的結果測定は、応答を予測し、0週目にLPの固有のバイオマーカーとトランスクリプトーム変化を特定し、4週目に応答性及び非応答性組織でRNA配列決定を利用することにより、治療の薬力学を調べて、これらのバイオマーカーを全体的な応答の測定値(CAILS、PhCLPGA、BSA、及び病変数)と相関させることである。
結果
要約:患者(女性83.3%)の平均年齢は61.1歳であった。総病変数は中央値で50病変減少した(四分位範囲[IQR]25,723;p<0.001)。mCAILSスコアは、指数治療病変と対照病変の間で平均差7.6(SD8.8、p=0.016)減少した。対照の4/12(33.3%)と比較してmCAILSスコアが50%以上減少したことで定義されるように、10の指数治療病変(83.3%)が治療応答を達成した(p=0.077)。指数対照病変を治療した4人の患者を除いて、1(12.5%)の対照病変と比較して7(87.5%)の治療が応答した(p=0.04)。患部BSAは、平均6.1%から0.9%に減少した(p=0.004)。すべての患者はPGAで応答した。12人のうち2人は100%クリアであり、12人のうち5人は90%以上の改善を示し、12人のうち4人は顕著な改善(≧75~90%)を示し、12人のうち1人は中等度(≧50~75%)の改善を示した。
登録された患者の人口統計及びベースラインの臨床的特徴を表2に示す。
表3に示されるように、患者は、12週間の投与にわたって全身病変数の有意な減少を達成した。例えば、中央値の患者は、全身病変コートで病変の減少を達成した。ベースライン(0日目)から4週目までで53の病変が減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで69の病変が減少し、4週目から8週目までで16の病変が減少し、8週目から12週目までで3つの病変が減少した。平均スコアに基づいて、患者は12週間にわたって全身病変数の有意な減少も達成した。ベースライン(0日目)から4週目までで63の病変が減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで84の病変が減少し、4週目から8週目まで21の病変が減少した。
患者の対照病変及び治療病変の修正CAILSスコアをそれぞれ表4及び表5に示す。治療病変の平均修正CAILSスコアを対照病変の平均スコアと比較すると、患者は、投与の12週間にわたって修正CAILSスコアの減少を達成した。具体的には、ベースライン(0日目)から4週目までで11ポイント減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで11ポイント減少し、8週目から12週目まででさらに2ポイント減少した。さらに、対照病変を除いた修正CAILSスコアの合計を表6に示す。これは、患者が12週間にわたって修正CAILSスコアの減少を達成したことも示している。
表7に示されるように、患者は、投与の12週間にわたり、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価(PhCLPGA)スコアの有意な改善を達成した。例えば、ベースライン(0日目)から4週目までで、12人の患者のうち2人がPhCLPGAスコアで0(クリア;疾患の証拠なし)を達成し、12人の患者のうち5人がPhCLPGAスコアで1(ほぼクリア;非常に有意なクリアランス)を達成し、12人の患者のうち4人がPhCLPGAスコアで2(顕著な改善;有意な改善)を達成し、12人のうち1人がPhCLPGAスコアで3(中等度の改善;軽度と顕著の中間)を達成した。ベースライン(0日目)から8週目までで、12人の患者のうち3人がPhCLPGAスコアで0(クリア;疾患の証拠なし)を達成し、12人の患者のうち6人がPhCLPGAスコアで1(ほぼクリア;非常に有意なクリアランス)を達成し、12人の患者のうち1人がPhCLPGAスコアで2(顕著な改善;有意な改善)を達成した。ベースラインの4週目から8週目までで、もう1人の患者がPhCLPGAスコアで0または1を達成した。
表8に示すように、平均スコアに基づいて、患者は、投与の12週間にわたってLPの体表面積(BSA)スコアの減少を達成した。具体的には、ベースライン(0日目)から4週目までで5.2ポイント減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで6ポイント減少し、4週目から8週目まででさらに0.8ポイント減少した。
表9に示すように、平均スコアに基づいて、患者は、投与の12週間にわたってSKindex-16スコアの減少を達成した。具体的には、ベースライン(0日目)から4週目までで36.4ポイント減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで42.2ポイント減少し、4週目から8週目まででさらに5.8ポイント減少した。
表9に示すように、平均スコアに基づいて、患者は、投与の12週間にわたってそう痒数値評価尺度(NRS)スコアの減少を達成した。具体的には、ベースライン(0日目)から4週目までで4.5ポイント減少し、ベースライン(0日目)から8週目までで4.7ポイント減少し、4週目から8週目まででさらに0.2ポイント減少した。
合計14の有害事象があるが、いずれの有害事象も深刻な有害事象ではなく、1週目に1つの事象(「異常な味覚」)のみが試験治療に関連しており、その他はすべて試験治療に関連していなかった。
本明細書に記載されたものに加えて、本発明の様々な修正は、上述の説明から当業者らには明らかであろう。そのような修正は、添付の特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。本出願において引用される全ての特許、特許出願及び特許公開を含む各参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (78)

  1. 治療を必要とするヒト患者の皮膚扁平苔癬を治療する方法であって、前記ヒト患者の患部領域に局所製剤を1日2回投与することを含み、前記局所製剤が、ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩を遊離塩基ベースで1.5%(w/w)を含む、前記方法。
  2. 前記患者が、ベースラインからの総病変数の減少を達成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者が、ベースラインからの指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度(CAILS)スコアにおいて指数治療及び対照病変の改善を達成する、請求項1~2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記ルキソリチニブまたはその薬学的に許容される塩がルキソリチニブリン酸塩である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記患者が18歳以上の男性または女性である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記患者が扁平苔癬の臨床的及び組織学的特徴を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記患者は、ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が20%以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記患者は、ベースラインで扁平苔癬に関与する体表面積が2%~20%である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記患者が少なくとも4つの扁平苔癬の病変を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記患者が10の扁平苔癬の病変を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記患者が少なくとも10の扁平苔癬の病変を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記患者が少なくとも8か月間扁平苔癬を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記患者が、扁平苔癬の前治療に対して適切な応答を達成していない、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記前治療が、
    トリアムシノロンアセトニド、プロピオン酸クロベタゾール、フルオシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、アムシノニド、デスオキシメタゾン、フルオシノニド、及びハルシノニドの群から選択される1つ以上の局所コルチコステロイド;
    局所タクロリムス及びピメクロリムス;
    全身性免疫抑制剤;
    経口メトロニダゾール;
    経口スルファサラジン;ならびに
    経口レチノイド
    のうちの1つの投与である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記患者が、ベースラインからの前記総病変数の統計的に有意な減少を達成する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記患者が、ベースラインからの前記総病変数のうち少なくとも20の病変の減少を達成する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記患者が、ベースラインからの前記総病変数のうち少なくとも30の病変の減少を達成する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記患者が、ベースラインからの前記総病変数のうち少なくとも40の病変の減少を達成する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記患者が、ベースラインからの前記総病変数のうち少なくとも50の病変の減少を達成する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記患者が、ベースラインから前記投与の4週目までに、前記総病変数の前記減少を達成する、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記患者が、ベースラインから前記投与の8週目までに、前記総病変数の前記減少を達成する、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記患者が、前記投与の4週目から8週目までに、前記総病変数の前記減少を達成する、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記患者が、前記投与の8週目から12週目までに、前記総病変数の前記減少を達成する、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記患者が、ベースラインからの治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの統計的に有意な減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも1ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも2ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも3ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも4ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも5ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも6ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記患者が、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでベースラインから少なくとも7ポイントの減少を達成する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記患者が、ベースラインから前記投与の4週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでの前記減少を達成する、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記患者が、ベースラインから前記投与の8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでの前記減少を達成する、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記患者が、前記投与の4週目から8週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでの前記減少を達成する、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記患者が、前記投与の8週目から12週目までに、治療病変の指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアでの前記減少を達成する、請求項24~31のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で統計的に有意な差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法 。
  37. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも1ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも2ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも3ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも4ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも5ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも6ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記患者が、治療病変と対照病変の前記指数病変徴候及び症状の重症度の修正臨床評価尺度スコアの減少の間で少なくとも7ポイントの差を達成する、請求項24~35のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記患者が、前記皮膚扁平苔癬に関与する前記体表面積のパーセンテージの統計的に有意な減少を達成する、請求項1~43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記患者が、前記皮膚扁平苔癬に関与する前記体表面積のパーセンテージで少なくとも10%の減少を達成する、請求項1~43のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記患者が、前記皮膚扁平苔癬に関与する前記体表面積のパーセンテージで少なくとも50%の減少を達成する、請求項1~43のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記患者が、前記皮膚扁平苔癬に関与する前記体表面積のパーセンテージで少なくとも90%の減少を達成する、請求項1~43のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記患者が、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する、請求項1~47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 前記患者が、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)を達成する、請求項1~47のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記患者が、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において1(ほぼクリア)を達成する、請求項1~47のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記患者が、医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において2(有意な改善)を達成する、請求項1~47のいずれか一項に記載の方法。
  52. 前記患者が、前記投与の4週目に医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する、請求項48~51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記患者が、前記投与の8週目に医師による全般的皮膚扁平苔癬評価において0(クリア)、1(ほぼクリア)、または2(有意な改善)を達成する、請求項48~51のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記患者が、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから統計的に有意な減少を達成する、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記患者が、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも1ポイントの減少を達成する、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記患者が、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも2ポイントの減少を達成する、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記患者が、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも3ポイントの減少を達成する、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記患者が、そう痒数値評価尺度スコアでベースラインから少なくとも4ポイントの減少を達成する、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記患者が、ベースラインから前記投与の4週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで前記減少を達成する、請求項54~58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記患者が、ベースラインから前記投与の8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで前記減少を達成する、請求項54~58のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記患者が、前記投与の4週目から8週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで前記減少を達成する、請求項54~58のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記患者が、前記投与の8週目から12週目までに、そう痒数値評価尺度スコアで前記減少を達成する、請求項54~58のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記患者が、Skindex-16スコアの統計的に有意な減少を達成する、請求項1~62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記患者が、前記Skindex-16スコアで少なくとも10ポイントの減少を達成する、請求項1~62のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記患者が、前記Skindex-16スコアで少なくとも20ポイントの減少を達成する、請求項1~62のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記患者が、前記Skindex-16スコアで少なくとも30ポイントの減少を達成する、請求項1~62のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記患者が、前記Skindex-16スコアで少なくとも40ポイントの減少を達成する、請求項1~62のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記患者が、ベースラインから前記投与の4週目までに、Skindex-16スコアで前記減少を達成する、請求項63~67のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記患者が、ベースラインから前記投与の8週目までに、Skindex-16スコアで前記減少を達成する、請求項63~67のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記患者が、前記投与の4週目から8週目までに、Skindex-16スコアで前記減少を達成する、請求項63~67のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記患者が、前記投与の8週目から12週目までに、Skindex-16スコアで前記減少を達成する、請求項63~67のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記投与が少なくとも4週間維持される、請求項1~71のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記投与が少なくとも8週間維持される、請求項1~71のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記投与が少なくとも12週間維持される、請求項1~71のいずれか一項に記載の方法。
  75. 前記局所製剤がクリームである、請求項1~74のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記クリーム製剤が水中油エマルジョンである、請求項75に記載の方法。
  77. 前記クリーム製剤が約2.8から約3.6のpHを有する、請求項76に記載の方法。
  78. 追加の治療薬を前記患者に投与することをさらに含む、請求項1~77のいずれか一項に記載の方法。
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