JP2023544295A - 放射線機器アセンブリ及びかかるアセンブリのアラインメント調整方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、-主発出方向(13)を中心とするX線(12)のビームを発生させるX線管(11)と、-主X線発出方向(13)に実質的に垂直な方向である第一の方向(D1)及び第二の方向(D2)によって画定される平面内に延びる平面センサ(14)であって、X線(12)を受け取ることが意図されるセンサと、を含む放射線機器アセンブリ(10)に関し、それは、-2つの電磁界発出部分に分割される第一の分割エミッタ(15)と、-2つの電磁界発出部分に分割される第二の分割エミッタ(16)と、-いわゆる平面電磁界エミッタ(24)と、-平面センサ(14)にしっかりと固定された電磁界センサ(29、30、31、32)と、-主発出方向(13)と平面センサ(14)の法線(N1)との間のアラインメント角度を特定し、第一及び第二のセンタリングエラーを特定することが意図される処理手段(17)と、-X線管(11)に第一の補正移動を適用することによってアラインメント角度を、またX線管(11)に第一の補正移動及び/又は第二の補正移動を適用することによって第一及び第二のセンタリングエラーを補正する補正手段(171)と、を含むことを特徴とする。
Description
本発明は放射線機器アセンブリ、より正確には、放射線機器アセンブリの2つの要素の、すなわちX線管に関する平面センサのアラインメント調整に関する。本発明はまた、かかる放射線機器アセンブリのアラインメント調整方法にも関する。本発明は、放射線機器(例えば、医学又は獣医学用放射線機器)の分野に関するが、この分野に限定されない。本発明には、安全及び工業検査の分野での利用可能性もある。本発明はまた、点状放射線源を平面センサに関してアラインメント調整することが必要なその他の分野、例えば赤外線イメージングの分野にも応用し得る。
本特許出願において、本発明は放射線機器アセンブリに応用されるケースについて提示されている。しかしながら、本発明には、2つの要素を相互に関して正確に位置付けることが必要なその他の分野にも応用し得る。
放射線機器アセンブリは2つの要素、すなわちX線のビームを発生させるためのX線管と放射線画像の平面センサからなる。アセンブリは、主として病院内で患者の放射線画像を作成することが意図される。その放射線画像が撮影されることになる患者は、X線と平面センサとの間に位置付けられる。したがって、2つの要素は、X線管により発せられたX線の全てが平面センサにより捕捉されるように、相互に関して正しく位置決めさなければならない。すると、これら2つの要素は正確にアラインメント調整されていると、言う。アラインメント調整は、X線管からX線が発出される前に行わなければならない。目的は、良好な画像品質を得る一方で、センサにより捕捉されなかったX線による患者の過剰照射を防止することである。
一般に、X線管はオペレータが手動で平面センサと対向するようにアラインメント調整される。アラインメント調整は、並進運動と回転運動で実行される。アラインメント調整は一般に、患者が所定の位置、すなわちX線管と平面センサとの間に位置付けられているときに行われる。平面センサが遮蔽される多くの具体的なケースがある。例えば、腹部又は骨盤のX線写真撮影のために平面センサが患者の体の下に設置されるケースを挙げ得る。また、平面センサがシーツの下、ストレッチャの下、又はさらには保育器の中にあるケースも挙げ得る。したがって、この場合、オペレータにとってX線管を平面センサに関してアラインメント調整することは非常に難しい。
さらに、平面センサの環境には幾つかの種類があり得る。環境は特に、金属フレームを含む病院のベッド若しくはストレッチャ又は未熟児用の保育器であり得る。したがって、センサの環境はX線管を平面センサに関して正確に位置決めすることに関するさらなる障害となり得る。
第一の要素の第二の要素に関するアラインメント調整は、幾つかの不良、すなわちセンタリング不良(X線のビームが平面センサ上の中心を通らない)、方位不良(X線のビームが平面センサの平面に関して正しく方位付けられていない)、及び垂直度不良(X線のビームが平面センサに垂直に入射しない)の補正を含む。垂直度不良は、画像生成のために散乱防止グリッドが使用されている場合、非常に重要である。この場合、グリッドは平面センサ上に設置される。X線は、平面センサにより検出可能となるようにするために、センサに、平面センサに対して垂直に入射しなければならない。垂直に関する角度誤差は小さい(わずか数度)。
2つの要素のアラインメント調整を進めるには2つの方法がある。まず、2つの要素が一方の要素の他方に関する相対位置を測定する光ビームによってアラインメント調整される光学アラインメントを挙げ得る。光学アラインメントは放射線画像撮影の分野では使用できず、それは、平面センサがベッドのシーツや患者自身により部分的に遮蔽されることが多いからである。
アラインメント調整はまた、音波のビームによっても実現され得る。しかしながら、アラインメント調整は患者がいるときに実行されるため、患者の体が平面センサの全部又は一部を遮蔽するかもしれない。それに加えて、患者の存在により、音波が局所的に減衰し、それゆえ、平面センサとX線管との間の距離の測定が不正確となり得る。
2つの要素のアラインメント調整を電磁波の伝播時間の測定に基づいて実行することも可能である。波の伝播時間の測定によって、2つの要素間の距離を測定することが可能となる。三角法により、2つの要素の相互に関する相対位置を特定することが可能となる。しかしながら、このアラインメント調整手法は放射線画像撮影への応用のケースではうまく使用できず、これは電磁波の伝播時間が2つの要素(X線管と平面センサ)間の患者の位置に依存して変化し得るからである。それに加えて、環境(ベッド、ストレッチャ等)によって複数のエコーが発生し得るが、これらのエコーは主要信号より高い信号レベルを有する可能性がある。
同じ原理により、電磁信号の減衰の測定に基づいて2つの要素間の距離を測定することに基づくアラインメント調整手法が存在する。放射線画像撮影への応用の場合、患者の体が電磁波を局所的に減衰させ、したがって測定が不正確となり得るため、このアラインメント調整手法は不適である。
さらに、米国特許第10080542号明細書には、X線管と移動式X線装置の検出器のアラインメント調整のための情報を、X線管及び検出器の絶対位置の方位を検知するためのセンサを使って提供する方法が記載されている。検出器でセンサにより評価されるために、1つの磁界がX線管において、X線管と検出器を横切る軸に沿って生成される。回転に関する相対的な方位情報は、X線管と検出器の絶対方位間の差により計算される。並進に関する相対的位置決めは、測定された磁界成分の数値を事前に登録されたものと比較することにより行われる。この情報は6自由度の可動性について得られるため、1つの磁界の使用は、その1つの磁界で測定エラーが生じた場合に堅牢性の点で不十分であるように思われる。それに加えて、1つの磁界の使用には、6自由度の可動性を特定するための複雑な公式の使用が関わり、それゆえ、アラインメントアルゴリズムはさらに複雑となる。
最後に、歯科用放射線機器システム(仏国特許第2 899 349号明細書)は、同一の平面内に設置された複数の電磁界エミッタ又は、エミッタにより発せられた電磁界を受け取ることができる2つの電磁界レシーバを使用する。2つのレシーバの使用により、センサの角方位を特定することが可能となるが、一方の要素の他方に関する(X線管の平面センサに関する)角度に関してはいかなる指示もなされない。それに加えて、同一の平面内にエミッタを位置付けた場合、平面センサのX線管に関する位置に関して、それほど精度の高い指示はなされない。歯科用放射線画像撮影は、X線管とセンサとの間の距離が、医科用放射線画像撮影の分野のX線管とセンサとの間の距離(約1~2m)と比較して、比較的短い(20~30cm)ことがわかるであろう。
本発明は、X線管にしっかりと固定され、別々の平面内に位置付けられた複数の電磁界エミッタを有し、また、平面センサ上に位置付けられ、X線を受け取る複数の電磁界センサを有する放射線機器アセンブリを提供することにより、上述の問題の全部又は一部を軽減することを目的とする。このアセンブリにより、平面センサの空間位置を明確に把握し、したがってX線管に関するその位置を把握し、それゆえX線管を平面センサに関してアラインメント調整し、位置決めすることが可能となる。より具体的には、本発明は、平面センサのX線管に関する垂直方向のアラインメント調整と、それに続くX線の主発出方向を中心としたセンタリングに基づく。
このために、本発明の1つの主旨は、
-主発出方向を中心とするX線のビームを発生させるためのX線管と、
-主X線発出方向に実質的に垂直な第一の方向及び第二の方向により画定される平面内に延びる平面センサであって、X線を受け取ることが意図されたセンサと、
を含む放射線機器アセンブリであり、
それが、
-2つの電磁界発出部分に分割され、第一の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するように配置された第一の分割エミッタであって、分割エミッタの2つの発出部分の各々はX線のビームのそれぞれの側に位置付けられる第一の分割エミッタと、
-2つの電磁界発出部分に分割され、第二の電磁界を主発出方向に実質的に垂直であり、第一の電磁界の主方向のセカントである主方向に発出するように配置された第二の分割エミッタであって、分割エミッタの2つの部分の各々はX線のビームのそれぞれの側に位置付けられる第二の分割エミッタと、
-いわゆる平面電磁界エミッタであって、巻き線からなるコイルであり、第三の電磁界を、X線のビームの主発出方向に実質的に平行な主方向に発出するように配置され、巻き線を主発出方向が通過する、いわゆる平面エミッタと、
-平面センサにしっかりと固定され、第一のエミッタ、第二のエミッタ、及びいわゆる平面エミッタによりそれらの主方向に交互に発出される第一、第二、及び第三の電磁界を検出し、検出された電磁界に応じて第一、第二、第三の電気信号を発生することができる電磁界センサと、
-主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を特定し、第一の電磁界の主発出方向と平面センサの第一の方向との間の第一のセンタリングエラーを特定し、第二の電磁界の主発出方向と平面センサの第二の方向との間の第二のセンタリングエラーを特定することが意図される、第一、第二、及び第三の電気信号を処理するための処理手段と、
-第一の補正移動をX線管に適用することによってアラインメント角度を、また第一の補正移動及び/又は第二の補正移動をX線管に適用することによって第一及び第二のセンタリングエラーを補正する補正手段と、
を含むことを特徴とする。
-主発出方向を中心とするX線のビームを発生させるためのX線管と、
-主X線発出方向に実質的に垂直な第一の方向及び第二の方向により画定される平面内に延びる平面センサであって、X線を受け取ることが意図されたセンサと、
を含む放射線機器アセンブリであり、
それが、
-2つの電磁界発出部分に分割され、第一の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するように配置された第一の分割エミッタであって、分割エミッタの2つの発出部分の各々はX線のビームのそれぞれの側に位置付けられる第一の分割エミッタと、
-2つの電磁界発出部分に分割され、第二の電磁界を主発出方向に実質的に垂直であり、第一の電磁界の主方向のセカントである主方向に発出するように配置された第二の分割エミッタであって、分割エミッタの2つの部分の各々はX線のビームのそれぞれの側に位置付けられる第二の分割エミッタと、
-いわゆる平面電磁界エミッタであって、巻き線からなるコイルであり、第三の電磁界を、X線のビームの主発出方向に実質的に平行な主方向に発出するように配置され、巻き線を主発出方向が通過する、いわゆる平面エミッタと、
-平面センサにしっかりと固定され、第一のエミッタ、第二のエミッタ、及びいわゆる平面エミッタによりそれらの主方向に交互に発出される第一、第二、及び第三の電磁界を検出し、検出された電磁界に応じて第一、第二、第三の電気信号を発生することができる電磁界センサと、
-主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を特定し、第一の電磁界の主発出方向と平面センサの第一の方向との間の第一のセンタリングエラーを特定し、第二の電磁界の主発出方向と平面センサの第二の方向との間の第二のセンタリングエラーを特定することが意図される、第一、第二、及び第三の電気信号を処理するための処理手段と、
-第一の補正移動をX線管に適用することによってアラインメント角度を、また第一の補正移動及び/又は第二の補正移動をX線管に適用することによって第一及び第二のセンタリングエラーを補正する補正手段と、
を含むことを特徴とする。
本発明の1つの態様によれば、処理手段は生成された電気信号を区別する手段を含む。
本発明の1つの態様によれば、第一、第二、及び第三の電気信号を処理するための処理手段は、第一の電磁界の主方向と平面センサの第一の方向との間の方位角を推定する推定器を含む。
本発明の1つの態様によれば、第一及び第二の分割エミッタの2つの発出部分の各々は、少なくとも1つの巻き線を含み、X線のビームの主発出方向は第一及び第二の分割エミッタの少なくとも1つの巻き線間に位置付けられる。
本発明の1つの態様によれば、いわゆる平面エミッタは、X線のビームの主発出方向が通過する少なくとも1つの巻き線を含む。
本発明の1つの態様によれば、第一及び第二の分割エミッタの2つの発出部分といわゆる平面エミッタは平面コイルである。
本発明の1つの態様によれば、第一の補正移動は主方向のうちの1つへのX線管の回転及び/又は主発出方向へのX線管の回転であり、第二の補正移動は主方向のうちの1つへのX線管の並進である。
本発明の1つの態様によれば、平面センサは少なくとも1つの傾斜計を含む。
本発明の1つの態様によれば、処理手段と補正手段は平面センサに機械的に連結される。
本発明の1つの態様によれば、処理手段と補正手段はX線管に機械的に連結される。
本発明はまた、放射線機器アセンブリのアラインメント調整方法にも関し、これは、
-第一の分割エミッタにより、第一の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するステップと、
-第二のエミッタにより、第二の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するステップと、
-いわゆる平面エミッタにより、第三の電磁界を主発出方向に実質的に平行な主方向に発出するステップと、
-センサにより、第一のエミッタ、第二のエミッタ、及びいわゆる平面エミッタによりそれらの主方向に交互に発出された電磁界を検出するステップと、
-第一、第二、第三の検出された電磁界に応じて、センサにより第一、第二、第三の電気信号を発生させるステップと、
-主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を評価するステップと、
-第一の補正移動を適用することにより、主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を補正するステップと、
-第一の電磁界の主発出方向と平面センサの第一の方向との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主発出方向と平面センサの第二の方向との間の第二のセンタリングエラーを評価するステップと、
-第二の補正移動を適用することによって、第一及び第二のセンタリングエラーを補正するステップと、
-任意選択により、上記のステップを、アラインメント角度が所定のアラインメント角度閾値より小さくなるまで、及び/又は第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーが所定の第一のセンタリングエラー閾値より、及び所定の第二のセンタリングエラー閾値より小さくなるまで繰り返すステップと、
を含むことを特徴とする。
-第一の分割エミッタにより、第一の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するステップと、
-第二のエミッタにより、第二の電磁界を主発出方向に実質的に垂直な主方向に発出するステップと、
-いわゆる平面エミッタにより、第三の電磁界を主発出方向に実質的に平行な主方向に発出するステップと、
-センサにより、第一のエミッタ、第二のエミッタ、及びいわゆる平面エミッタによりそれらの主方向に交互に発出された電磁界を検出するステップと、
-第一、第二、第三の検出された電磁界に応じて、センサにより第一、第二、第三の電気信号を発生させるステップと、
-主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を評価するステップと、
-第一の補正移動を適用することにより、主発出方向と平面センサの法線との間のアラインメント角度を補正するステップと、
-第一の電磁界の主発出方向と平面センサの第一の方向との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主発出方向と平面センサの第二の方向との間の第二のセンタリングエラーを評価するステップと、
-第二の補正移動を適用することによって、第一及び第二のセンタリングエラーを補正するステップと、
-任意選択により、上記のステップを、アラインメント角度が所定のアラインメント角度閾値より小さくなるまで、及び/又は第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーが所定の第一のセンタリングエラー閾値より、及び所定の第二のセンタリングエラー閾値より小さくなるまで繰り返すステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明の1つの態様によれば、方法は、事前に、電気信号をX線管の、及び平面センサの所定の位置に応じて較正することが意図される較正ステップを含む。
本発明の1つの態様によれば、エミッタにより、電磁界を発出するステップは、エミッタに電源を供給するステップを含み、エミッタには、発出される電磁界が異なるように、異なる瞬間に、若しくは同時に異なる周波数で、又は同時に位相ずれの状態で電源が供給される。
本発明の1つの態様によれば、方法は、センタリングエラーを補正するステップの後に、第一の電磁界の主方向と平面センサの第一の方向との間の方位角を評価するステップを含み、方位角を評価するステップの後に、第一の電磁界の主方向と平面センサの第一の方向との間の方位角を補正するステップを含む。
本発明は、例として示されている1つの実施形態の詳細な説明を読めばよりよく理解され、その他の利点も明らかとなり、この説明は下記のような添付の図面により図解されている。
明瞭にするために、様々な図面の中で同じ要素は同じ参照符号により示されている。
図1は、本発明による放射線機器アセンブリ10の1つの例を示す。放射線機器アセンブリ10は、X線管11を含み、これは主発出方向13を中心とするX線12のビームを発生させる。放射線機器アセンブリ10は、主発出方向13に実質的に垂直な方向である第一の方向D1と第二の方向D2により画定される平面内に延びる平面センサ14を含む。平面センサ14は、X線12を受けることが意図される。本発明によれば、放射線機器アセンブリは、2つの電磁界発出部分20、21に分割され、第一の電磁界を主発出方向13に実質的に垂直な主方向18に発出するように配置された第一の分割エミッタ15を含み、分割エミッタ15の2つの発出部分20、21の各々は、X線12のビームのそれぞれの側に位置付けられる。有利な点として、分割エミッタ15は、X線12のビームを発生させるためのX線管11にしっかりと固定される。この構成において、X線12のビームを発生させるためのX線管11の位置は、分割エミッタ15により発出される電磁界の主方向から推測され得る。
同様に、放射線機器アセンブリは第二の分割エミッタ16も含み、これは2つの電磁界発出部分22、23に分割され、第二の電磁界を主発出方向13に実質的に垂直で、第一の電磁界の主方向のセカントである主方向に発出するように配置され、分割エミッタ16の2つの発出部分22、23の各々はX線12のビームのそれぞれの側に位置付けられる。
換言すれば、各分割エミッタ(例えば、15)は、その主面が相互に平行なエミッタのペア20、21であると考えられ得て、エミッタの各々はX線12のビームのそれぞれの側に配置される。エミッタのペア20、21(22、23についても同様)は、X線12のビームの中の、2つの要素20、21間に配置される仮想エミッタと等価である。1つの分割エミッタ(すなわち、エミッタの1ペア)を考えたとき、発出された電磁界は等価的な仮想エミッタにより発出されるであろう電磁界と等価である。この配置には、X線を遮蔽しないという利点があり、これは、エミッタのペアがX線12のビームのそれぞれの側に配置されており、それらのビームの中にないからである。さらに、エミッタのこの配置には、エミッタに損傷を与えないという利点もある。具体的には、X線のビーム内に設置される等価的エミッタは、その使用中にX線により損傷を受けるであろう。本発明の場合、エミッタはX線の照射を受けないため、材料抵抗性の観点から保護される。
放射線機器アセンブリ10は、いわゆる平面電磁界エミッタ24をさらに含み得て、これは、第三の電磁界を主発出方向13に実質的に平行な主方向9に発出するように配置される。いわゆる平面エミッタ24により、主発出方向13に平行な電磁界を有することが可能となる。
図1に示されるエミッタの配置により、それぞれの主方向が相互に垂直な3つの異なる軸に沿った電磁界を有することが可能となる。エミッタはX線12のビームを発生させるためのX線管11にしっかりと固定されるため、3つの軸の電磁界によって、X線管11及び平面センサ14の異なる位置を比較できるようにする特定の角度情報を特定することが可能となる。3つの軸は必ずしも相互に垂直であるとはかぎらない点に留意されたい。方向18及び19はセカントであり、角度(相互間に、及び主発出方向13とで)何れの角度も成し得る。X線管11の平面センサ14に関する相対位置もまた特定され得る。
第一、第二、及び第三の電磁界の周波数には2つの制約がある:
-分割エミッタ15及び16で、及び平面エミッタ14で使用されるスパンとパワーが比較的小さいため、第一、第二、及び第三の電磁界について広い範囲の発出を得ながら、ノイズから信号を抽出するために十分に高い周波数を使用する必要があることと、
-しかしながら、放射線機器アセンブリ100の環境中に金属製の物体が存在する場合、低周波数を使用しなければならない。
-分割エミッタ15及び16で、及び平面エミッタ14で使用されるスパンとパワーが比較的小さいため、第一、第二、及び第三の電磁界について広い範囲の発出を得ながら、ノイズから信号を抽出するために十分に高い周波数を使用する必要があることと、
-しかしながら、放射線機器アセンブリ100の環境中に金属製の物体が存在する場合、低周波数を使用しなければならない。
例えば、第一、第二、及び第三の電磁界の周波数は10Hz~10kHzであり得る。
それに加えて、第一、第二、及び第三の電磁界は、回転電磁界を得ることを避け、また、第一、第二、及び第三の電磁界間の一切の相互作用を回避するように、連続的に、一定の異なる方位で発出される。好ましくは垂直な3つの方向には、連続的に、それぞれ個別に、所定の期間にわたって一定の周波数、方位、及び振幅の電磁界で対応される。
放射線機器アセンブリ10は、4つの電磁界センサ29、30、31、32を含む。4つのセンサ29、30、31、32は、平面センサ14に統合され得る。センサ29、30、31、32は分割エミッタ15及び16によって、及びいわゆる平面エミッタ24によって発出される電磁界を検出し、検出された電磁界に応じた電気信号を発生させることが意図される。留意すべき点として、放射線機器アセンブリは、4つより少ない、又は4つより多い電磁界センサを含んでいてよい。
センサ29、30、31、32は平面センサ14に統合される。これらは、それらが放射線画像の取得の障害とならないような方法で取り付けられる。これらは例えば、放射線画像を検出するための要素の、X線の入射面に関して背後に設置される。これらは、平面センサ14上の何れの位置も有し得る。この場合、補正手段はX線管11の平面センサ14に関する相対位置を特定する必要がある。それに対して、それらが平面センサの中心に関して完璧に対称に位置付けられた場合、センサ29、30、31、32が完璧にバランスのとれた信号を有していれば、X線12のビームを発生させるためのX線管11に関する完璧なセンタリングが得られる。
放射線機器アセンブリ10は、第一、第二、第三の電気信号を処理するための処理手段17を含む。さらに、処理手段17は、主発出方向13と平面センサ14の法線N1との間のアラインメント角度を特定することのできる計算機を含む。処理手段17はまた、第一の電磁界の主発出方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主方向19と平面センサ14の第二の方向D2との間の第二のセンタリングエラーを特定できる計算機も含む。本発明による放射線機器アセンブリの特別な特徴は、そのアラインメントモードにある。本発明は、先行技術で行われるように平面センサの絶対位置を考えるのではなく、平面センサの法線N1とX線の主発出方向13との間のアラインメント調整を行い、平面センサを法線N1の周囲で、それゆえX線の主発出方向13と共にセンタリングする。
処理手段17はまた、第一の電磁界の主方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の方位角を推定するための推定器も含む。
さらに、放射線機器アセンブリ10の堅牢性を確保するために、処理手段17は生成された電気信号を区別する手段を含む。具体的には、生成された各電気信号は補正を誘導するため、どの電気信号が平面センサ14のセンサ29、30、31、32で捕捉されるかを正しく識別する必要がある。
放射線機器アセンブリ10はまた、アラインメント角度並びに第一及び第二のセンタリングエラーを補正するための補正手段171も含む。より具体的には、補正手段171は、アラインメント角度並びに第一及び第二のセンタリングエラーを処理手段17から受け取ると、アラインメント角度の補正の場合は、X線管11上の第一の補正移動によって動作し、第一及び/又は第二のセンタリングエラーの補正の場合は、X線管11上の第一の補正移動及び/又は第二の補正移動によって動作する。
より具体的には、第一の補正移動は、X線管11の第一及び第二の電磁界の主方向18及び19のうちの一方への回転又は、X線管11の主発出方向13への回転である。また、第二の補正移動は、X線管11の第一及び第二の電磁界の主方向18及び19の一方への並進である。第一の補正移動は、第二の補正移動と同様に、手動で行われても、補正手段171に関連して自動化されてもよい。
さらに、同様にして、補正手段171は、第一の補正移動をX線管11に適用することによって第一の電磁界の主方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の方位角を補正できる。
しかしながら、方位角の評価と補正は、アラインメント角度及びセンタリングエラーの評価と補正に関して依然として任意選択的である。具体的には、X線12のビームを発生させるためのX線管11と平面センサ14が正しくアラインメント調整されている場合、すなわちアラインメント角度がゼロ度に近い場合、且つ、X線12のビームを発生させるためのX線管11と平面センサ14が正しくセンタリングされている場合、すなわちセンタリングエラーがゼロに近い場合、方位角はそれゆえ、必然的にゼロ度に近くなる。したがって、この方位角は、X線12のビームを発生させるためのX線管11及び平面センサ14が正しくアラインメント調整され、正しくセンタリングされたことを確認できるようにする測度である。
最後に、処理手段17及び補正手段171は、1つの好ましい実施形態において、平面センサ14に機械的に連結される。しかしながら、処理手段17と補正手段171はまた、X線管11にも機械的に連結され得る。
原点がエミッタブロックの中心と一致するZ軸磁極座標系では、発出源(本願の場合はX線管11)により画定される参照フレーム内の球座標(ρ、θ、φ)の点Mで測定される磁界の成分Bγ、Bθ、及びBφはそれゆえ、
となり、
式中、μ0は基礎定数であり、真空透磁性と呼ばれ、γは発出源と点Mとの間の距離であり、θはアラインメント状態に近いアラインメント角度である。
式中、μ0は基礎定数であり、真空透磁性と呼ばれ、γは発出源と点Mとの間の距離であり、θはアラインメント状態に近いアラインメント角度である。
アラインメント調整方式において可能となる簡素化と概算により、それゆえ、アラインメント偏差を推定することが可能となり、その際の精度はこの偏差が小さいほど高くなる。この偏差は、エミッタと検出器の間の相対的な回転位置に対応する。これは、主発出方向13に対する回転を検出器(平面センサ14)に、又は主発出方向13に対する逆の回転を発出源(本願の場合、X線管11)に適用することにより、第一の補正移動により補正される。この簡素化には、計算が比較的単純になり、したがって、計算時間及びパワーの面でそれほどコストがかからないという利点もある。
第一の電磁界の主方向18への並進と第二の電磁界の主方向19の回転との間の第一の相互作用と、第二の電磁界の主方向19への並進と第一の電磁界の主方向18への回転との間の同様の第二の相互作用がある。第一の相互作用は、検出器(平面センサ14)と発出源(X線管11)との間の第一の電磁界の主方向18への並進が、検出器(平面センサ14)と発出源(X線管11)との間の第二の電磁界の主方向19への回転の適用と同様であり、反対方向の、検出器(平面センサ14)で測定された磁界の回転を含むと説明される。
この相互作用は、検出器(平面センサ14)で傾斜計を使用して、発出源(X線管11)に関するアラインメントを評価することによって解消される。アラインメント角度がわかることにより、検出器(平面センサ14)と発出源(X線管11)との間の相対回転を適用して、平面センサ14とX線管11との間のアラインメントを得ることが可能となる。
検出器の水平面(平面センサ14の第一の方向D1と第二の方向D2により形成される平面)と発出源の水平面(X線管11の主方向18及び19により形成される平面)がアラインメント調整されると、電磁界で測定される角度は、主方向18への第一のセンタリングエラーと主方向19への第二のセンタリングエラーにそれぞれ関係付けられる変位からのみ生じる。前述の発展型と同様の計算及び推定を通じて、主方向18及び19への電磁界の回転を測定し、そこから第一及び第二のセンタリングエラーの補正の数値を推測することも可能となり、これらは放射線検出器の発出源に関する位置を画定する。
検出器(平面センサ14)の発出源(X線管11)に関する位置決めの、主発出方向13への距離は、これら2つがアラインメント調整されているときに、正確な数値に固定される測度ではない。この距離は単に、散乱防止グリッドの特徴である最小値と最大値の範囲でなければならない。この数値はそれでも、センサ29、30、31、32で測定された数値の平均をとり、それを検出器(平面センサ14)と発出源(X線管11)との間の距離に応じた誘導モジュールの較正と相関させることによって、検出器(平面センサ14)の中心での電磁界のモジュールの測度により推定され得る。
これらの公式は全て、平面センサ14及びX線管11のアラインメントに近くなると非常に単純になるため、検出器(平面センサ14)が標的位置に近いほど高くなる精度で位置と角度を計算することが可能となる。これらの概算により、十分な精度を局所的に取得することが可能となり、他方で、使用電磁界全体についてこの同じ精度を求めようとすると、逆問題の解決は非常に複雑となり、例えばカルマンフィルタ等の方法やアルゴリズムに頼る必要性が生じ、同様に計算時間の点でコストがかかり、したがってシステムの応答時間にとって、又は計算機の複雑さにとって不利である。
図2は、本発明による電磁界エミッタ15及び16の配置の例を示す。図2では、放射線機器アセンブリは2つの分割エミッタ15、16を含み、これらは2つの電磁界発出部分20、21及び22、23に分割される。第一の分割エミッタ15は、2つの電磁界発出部分20、21に分割され、主発出方向13に実質的に垂直な主方向18に第一の電磁界を発出するように配置される。分割エミッタ15の2つの発出部分20、21の各々は、X線12のビームのそれぞれの側に位置付けられる。同様に、第二の分割エミッタ16は2つの電磁界発出部分22、23に分割され、主発出方向13に実質的に垂直で、第一の電磁界の主方向18に実質的に垂直な主方向19に第二の電磁界を発出するように配置される。分割エミッタ16の2つの発出部分22、23の各々は、X線12のそれぞれの側に位置付けられる。
分割エミッタ15及び16といわゆる平面エミッタ24は、例えば、コイル又はソレノイドであり得る。より具体的には、分割エミッタ15の2つの発出部分20、21の各々と分割エミッタ16の2つの発出部分22、23の各々は少なくとも1つの巻き線を含み、その中に電流が流れ得る。さらに、同様にして、いわゆる平面エミッタ24は少なくとも1つの巻き線を含み、その中に電流が流れ得る。
ここで各発出部分20、21及び22、23の各々の巻き線が表す表面を考えると、発出部分20の表面120は発出部分21の表面121に実質的に平行であることがわかるであろう。さらに、分割エミッタ15により発出される電磁界は、表面120及び121に垂直な主方向18を有する。同じ原理により、発出部分22の表面122は発出部分23の表面123に実質的に平行である。さらに、分割エミッタ16により発出される電磁界は、表面122及び123に垂直な主方向19を有する。有利な態様として、表面120及び121は、表面122及び123に垂直である。セカントであることに加えて、主方向18及び19はすると、相互に自室的に垂直となる。この配置は、X線12のビームを発生させるためのX線管11が正方形の形状の発出フラックスを有する場合、特に有利である。このように、X線12のフラックスは、主発出方向13に表面120、121、122、123間で発出され、その際、エミッタ15、16はX線12のフラックスの中にないことから、エミッタ15、16と交差せず(したがって、それらに損傷を与えず)、また遮蔽されない。
分割エミッタ15及び16のこの構成によって、X線12のビームの主発出方向13が分割エミッタ15及び分割エミッタ16の少なくとも1つの巻き線間に位置付けられるようにすることが可能となり、また、それぞれの表面120、121及び122、123が相互に平行であるエミッタ20、21及び22、23のペアの各々が、X線の主発出方向13と同レベルのエミッタ15、16の表面120、121、122、123の中心に配置される仮想エミッタと確実に等価的となるようにすることができ、それに対して、中心はX線のビームが通るため、中心に1つのエミッタを設置することはできない。それゆえ、エミッタは、中心からずれた位置において、中心位置で発出された電磁界と等価的な電磁界を発出し得て、その際、X線管11により発せられたX線を遮蔽しない。それに加えて、分割エミッタ15及び16並びにいわゆる平面エミッタ24の少なくとも1つの巻き線は、正方形の形状、長方形の形状、或いは円形の形状であり得る。
同様にして、いわゆる平面エミッタ24の巻き線により表される表面は、いわゆる平面エミッタ24の表面124として解釈され得る。いわゆる平面エミッタ24のこの表面124は、表面120、121、122、123に実質的に垂直である。分割エミッタ15及び16と異なり、X線12のフラックスはいわゆる平面エミッタ24を巻き線において通過し得る。X線12のフラックスはいわゆる平面エミッタ24により遮蔽されず、これは、それがそこを1つ又は複数の巻き線を通って流れるからである。
図2に示されるエミッタの配置により、その主方向が相互に垂直な3つの異なる軸上の電磁界を有することが可能となる。分割エミッタ15及び16並びにいわゆる平面エミッタ24はX線12のビームを発生させるためのX線管11にしっかりと固定されているため、3つの軸上の電磁界により、X線12のビームを発生させるためのX線管11の平面センサ14に関するアラインメント角度、第一及び第二のセンタリングエラー、或いは方位角等の特定の角度情報を特定することが可能となる。
3つの軸は必ずしも相互に垂直であるとはかぎらないことがわかるであろう。方向18及び19はセカントであり、(両者間に、及び主発出方向13と)何れの角度も成し得る。より広い意味では、3つの軸上の電磁界により、X線12のビームを発生させるためのX線管11の平面センサ14に関する位置を特定することが可能となる。
図2において、エミッタは3個であり(15、16、24、すなわち、4つの発出部分20、21、22、23及び1つのエミッタ24)、直方体を形成するように位置付けられる。それでも、3つより多くのエミッタがあることも完全に想定可能であり、その場合、各々が、面の数が使用される発出部分とエミッタの数に対応する多面体のうちの1つの面上に位置付けられる。エミッタの数が増えると、アラインメント角度、第一及び第二のセンタリングエラー、及び任意選択により、X線管11の平面センサ14に関する方位角の評価の精度が高くなる。それでも、このように数が増えると、製造コストが増大し、信号処理もより複雑になる。図2のように、エミッタが3つであると、角度情報の評価の精度と信号処理の複雑さの間の非常によいバランスがとれる。
図3は、電磁界エミッタのホルダ39の例を示す。図2の構成に対応して、ホルダ39は面40、41、42、43、44を有し、これらは相互に実質的に垂直である。面42は、発出部分22を受けることのできる溝45を有する。同様に、面44はエミッタ24を受けることのできる溝46を有する。同じことが面の各々について言える。ホルダ39は中間要素47を含み、これは面40、41、42、43に実質的に垂直であり、面44に実質的に平行である。中間要素47は固定手段であり、それによってホルダ39(及びしたがってエミッタ15、16、24)をX線12のビームを発生させるためのX線管11にしっかりと固定することが可能となる。
複数の他のエミッタと構成される場合、ホルダ39は、平坦面を有する他の3次元幾何学形状を有し、各平坦面は1つのエミッタを収容するように配置された溝を有する。その他の配置もあり得、これは特にエミッタがプリント回路基板上に製作される場合である。この場合、平面コイルがコリメータの面に固定され得て、X線12のビームを発生させるためのX線管11の剛直で移動可能なフレーム構造として機能する。それゆえ、第一及び第二の分割エミッタ15及び16の2つの発出部分20、21及び22、23並びにいわゆる平面エミッタ24は平面コイルであり、それゆえ、システム全体の大きさが小さくなる。
平面コイルがコリメータの面に置き換えられること、又はコリメータに直接組み込まれることも想定され得る。
図2及び3に示される形状により、相互に平行な表面のペア(120と121、122と123)とこの目的のために提供された溝内のエミッタの配置は、(面42及び43の)左右の窓及び/又は(面40及び41の)前後の巻き線が高い対称性を有し、それによって幾何学形状の中心に完璧にセンタリングされた磁界を有することができ、X線の通路が妨害されないことを意味する。側面の溝に複数の巻き線を有する必要がなく、底部の巻き線、すなわち溝46内の面44のそれは、対称とするのに十分である。
換言すれば、各分割エミッタ(15、16)は2つの電磁界発出部分(20、21と22、23)に分割され、これらは発出部分が形成する2つの面間で完璧にセンタリングされた電磁界を発生させるように構成される。2つの発出部分の各々は表面を有し、これら2つの表面は相互に平行である。
図4は、本発明による放射線機器アセンブリ10の断面図を示す。図1について前述したように、センサ29、30、31、32は平面センサ14に組み込まれる。これらは、それらが放射線画像の取得を干渉しないように取り付けられる。これらは例えば、放射線画像を検出するための要素の、X線の入射面に関して背後に設置される。
電磁界センサ29、30、31、32は、例えばコイル、磁力計、磁気抵抗器、異方性磁気抵抗器、磁気トランジスタ、磁気ダイオード、フラックスゲート、又はホール効果センサであり得る。さらに、平面センサ14とX線12を発生させるためのX線管11は、少なくとも1つの傾斜計を含む。具体的には、X線管11及び平面センサ14に設置された傾斜計によって、発出部分、すなわちX線管11上の、及び受信部分、すなわち平面センサ14上の重力加速度を評価することが可能となる。この加速度は絶対ベクトルを示し、通常、発出及び受信部分について同じであり、X線管11の平面センサに関するアラインメント、センタリング、及び方位からの観察可能な偏差に応じて、異なるように投影されなければならない。
X線管11及と平面センサ14が平行であれば、すなわち、X線管11の主方向15及び16により形成される平面が平面センサ14の第一の方向D1及び第二の方向D2により形成される平面に平行であれば、X線管11の絶対ベクトルは平面センサ14の絶対ベクトルと共線となる。
それ以外の場合、X線管11の絶対ベクトルと平面センサ14の絶対ベクトルとの間に形成される角度は、X線管11の主方向15及び16により形成される平面と平面センサ14の第一の方向D1と第二の方向D2により形成される平面との間の傾斜に、したがってX線管11と平面センサ14との間のミスアラインメントに対応する。
電磁界センサ29、30、31、32の各々は、センサ29、30、31、32の各々により生成される電気信号を処理することが意図される増幅及びフィルタリング電子回路(図示せず)を含み得る。各センサ29、30、31、32は電磁界を検出し、検出された電磁界の振幅に応じた電気信号を生成する。生成された電気信号は、増幅及びフィルタリング電子回路により処理される。
使用されるセンサの種類に応じて、いずれかの時点において、各センサ29、30、31、32は1つ又は複数の情報を生成し得る。センサが単軸である場合、これは1つの情報を生成する。センサがタジクであれば、それは複数の情報を生成する。多軸センサの使用により、電磁界の振幅とその方位を知ることが可能となる。
本願の構成では、センサが単軸センサの場合、平面センサ14のある位置について、12の情報が生成される。センサが3軸センサである場合、36の信号が生成される。
検出された信号はデジタル化され、図1に示される処理手段17の計算機に送られ、それが傾斜角度、第一及び第二のセンタリングエラー又は、平面センサ14のX線12を発生させるためのX線管11に関する方位角等の角度情報を処理する。センサ29、30、31、32からの情報はすると、デジタル形態で転送される。これらはそれゆえ、ワイヤリンク又はワイヤレスリンクの何れでも伝送され得る。
図5は、本発明によるアラインメント調整方法のステップを図式的に示す。本発明による放射線機器アセンブリ10のアラインメント調整方法は、以下のステップを含む:
-第一の分割エミッタ15により、第一の電磁界主発出方向13に実質的に垂直な主方向18に発出する(ステップ100)、
-第二のエミッタにより、第二の電磁界を主発出方向13に実質的に垂直な主方向19に発出する(ステップ101)、
-いわゆる平面エミッタにより、第三の電磁界を主発出方向13に実質的に平行な主方向9に発出する(ステップ102)、
-センサにより、第一のエミッタ15、第二のエミッタ16、及びいわゆる平面エミッタ24によりそれぞれの主方向に交互に発出される電磁波を検出する(ステップ110)、
-センサ29、30、31、32により、第一、第二、第三の検出された電磁界に応じて第一、第二、第三の電気信号を生成する(ステップ120)、
-主発出方向13と平面センサ14の法線との間のアラインメント角度を評価する(ステップ130)、
-第一の補正移動を適用することにより、主発出方向13と平面センサ14の法線N1との間のアラインメント角度を補正する(ステップ131)、
-第一の電磁界の主発出方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主発出方向19と平面センサ14の第二の方向D2との間の第二のセンタリングエラーを評価する(ステップ140)、
-第一の補正移動及び/又は第二の補正移動を適用することにより、第一及び第二のセンタリングエラーを補正する(ステップ141)。
-第一の分割エミッタ15により、第一の電磁界主発出方向13に実質的に垂直な主方向18に発出する(ステップ100)、
-第二のエミッタにより、第二の電磁界を主発出方向13に実質的に垂直な主方向19に発出する(ステップ101)、
-いわゆる平面エミッタにより、第三の電磁界を主発出方向13に実質的に平行な主方向9に発出する(ステップ102)、
-センサにより、第一のエミッタ15、第二のエミッタ16、及びいわゆる平面エミッタ24によりそれぞれの主方向に交互に発出される電磁波を検出する(ステップ110)、
-センサ29、30、31、32により、第一、第二、第三の検出された電磁界に応じて第一、第二、第三の電気信号を生成する(ステップ120)、
-主発出方向13と平面センサ14の法線との間のアラインメント角度を評価する(ステップ130)、
-第一の補正移動を適用することにより、主発出方向13と平面センサ14の法線N1との間のアラインメント角度を補正する(ステップ131)、
-第一の電磁界の主発出方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主発出方向19と平面センサ14の第二の方向D2との間の第二のセンタリングエラーを評価する(ステップ140)、
-第一の補正移動及び/又は第二の補正移動を適用することにより、第一及び第二のセンタリングエラーを補正する(ステップ141)。
任意選択により、アラインメント角度が所定のアラインメント角度閾値より小さくなるまで、及び/又は第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーが所定の第一のセンタリングエラー閾値及び所定の第二のセンタリングエラー閾値より小さくなるまで上述のステップを繰り返す。
具体的には、放射線機器アセンブリ10が複数のエミッタ15、16、24を含む場合、処理手段17は、検出された第一、第二、及び第三の磁界に応じて生成された電気信号を区別する手段を含まなければならない。
主発出方向13と平面センサ14の法線との間のアラインメント角度を評価するステップ130は、例えば前述の増幅及びフィルタリング電子回路により第一、第二、及び第三の電気信号を処理することによって行われる。それゆえ、計算機により、アラインメント角度が評価され、分析されて、X線管11と平面センサ14との間のアラインメントの差がよりよく把握される。具体的には、アラインメント角度により、X線管11における第一及び第二の電磁界の主方向18及び19により形成される平面と、平面センサ14の第一及び第二の方向D1及びD2により形成される平面との間の平行度を明らかにすることが可能となる。
それゆえ、アラインメント角度を補正するステップ131により、上述のX線のビーム13に垂直なX線管11の平面と平面センサ14の平面との間の平行度を実現することが可能となる。これを行うために、第一の補正移動が適用されて、第一又は第二の電磁界の主方向18、19のうちの一方への回転が得られる。このようにして、X線12のビームが平面センサ14に面して正しくアラインメント調整されることと、平面センサ14の外部への照射が回避されることが確実となる。
同様にして、第一の電磁界の主発出方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の第一のセンタリングエラーと、第二の電磁界の主発出方向19と平面センサ14の第二の方向D2との間の第二のセンタリングエラーを評価するステップ140は、例えば前述の増幅及びフィルタリング電子回路により第一、第二、及び第三の電気信号を処理することによって実行される。第一及び第二のセンタリングエラーの評価と分析により、X線管11と平面センサ14との間のセンタリングの欠如の可能性を明らかにすることが可能となる。すると、その結果、平面センサ14の領域外へとX線12のビームが照射され、これは最適ではない。
第一のセンタリングエラーと第二のセンタリングエラーを補正するステップ141により、X線管11を平面センサ14に関してリフォーカスすることが可能となる。これを行うために、第一の補正移動を適用することにより、X線管11を主発出方向13に回転させて、X線管11の第一の電磁界の主方向18が平面センサ14の第一の方向D1に平行になり、また、第二の電磁界の主方向19が平面センサ14の第二の方向D2に平行になるようにする。それゆえ、X線管11における第一及び第二の電磁界の主方向18及び19により形成される平面と平面センサ14の第一及び第二の方向D1及びD2により形成される平面はすると、共線となる。
それに続いて、第二の補正移動を適用することにより、X線管11を第一の電磁界の主方向18及び/又は第二の電磁界の主方向19に並進させて、平面センサ14の第一の方向D1と第二の方向D2により形成される平面への第一の電磁界の主方向18と第二の電磁界の主方向19の投影が、それぞれ平面センサ14の第一の方向D1及び第二の方向D2となるようにする。このようにして、X線管11は平面センサ14とアラインメント調整され、これによって照射が最適化される。
本発明によるアラインメント調整方法は、事前に、X線管11と平面センサ14の所定の位置に応じて電気信号を較正することが意図される較正ステップ150を含み得る。このステップ中、前述の角度情報は保存され、その後、後続のステップ中に考慮される補正条件を特定するために使用される。
本発明によるアラインメント調整方法は、ステップ141の後に、例えば前述の増幅及びフィルタリング電子回路によって、第一、第二、及び第三の電気信号を処理することによって行われ、第一の電磁界の主方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の方位角を評価するステップを含み得る。このステップにより、第一の電磁界の主方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の正しい平行度を確認することが可能になる。具体的には、この平行度はステップ141中に検証されるが、方位角の評価により、さらに検証を行うことが可能となり、それによって本発明によるアラインメント調整方法の精度と堅牢性が向上する。
それゆえ、図1に示される放射線機器アセンブリ10の第一、第二、第三の電気信号を処理するための処理手段17は、任意選択により、X線管11の第一及び第二のセンタリングエラーの平面センサ14に関するアラインメント角度の推定に加えて、方位角を推定するための推定器を含み得る。
それに加えて、方位角を評価するこのステップに続き、方位角を補正する追加のステップを取り入れて、主発出方向13への第一の補正移動を適用することにより、第一の電磁界の主方向18と平面センサ14の第一の方向D1との間の平行度を補正し得る。それゆえ、方位角を評価し、補正するこのステップは任意選択によるが、アラインメント調整方法の堅牢性と精度を向上させる。
さらに、アラインメント調整方法は、ステップ131に続いて、X線管11と平面センサ14のアラインメントを確認するステップを含み得る。アラインメントを確認するこのステップにより、前述の2つの要素の正しいアラインメントを判断することが可能となる。これを行うために、ステップ131中に補正されるアラインメント角度がアラインメント角度閾値と比較され、これは例えば1°~2°であり得る。このようにして、アラインメントの確認が決定的でない場合、すなわちステップ131中に補正されたアラインメント角度がアラインメント角度閾値より依然として大きい場合、アラインメント角度には、追加的に第一の補正移動を適用することにより、主発出方向13と平面センサ14の法線N1との間のアラインメント角度を新たに補正し得る(ステップ131)。
同様にして、アラインメント調整方法は、ステップ141に続いてX線管11と平面センサ14を確認するステップを含み得る。センタリングを確認するこのステップにより、上述の2つの要素の正しいセンタリングを判断することが可能になる。これを行うために、ステップ141中に補正された第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーはそれぞれ、第一のセンタリングエラー閾値及び第二のセンタリングエラー閾値と比較され、これらは例えば約2センチメートル~5センチメートルであり得る。このようにして、センタリングの確認が決定的でない場合、すなわちステップ141中に補正された第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーが依然として第一のセンタリングエラー閾値及び第二のセンタリングエラー閾値より高いままであれば、第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーには、第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーの新たな補正が行われ得る(ステップ141であり、第一の補正移動及び/又は第二の補正移動を適用することによる追加的に適用することによる)。
それゆえ、アラインメント角度がアラインメント角度閾値より小さくなるまで、及び/又は第一のセンタリングエラー及び第二のセンタリングエラーが第一のセンタリングエラー閾値及び第二のセンタリングエラー閾値より小さくなるまで上述のステップが繰り返されるようにすることができる。
最後に、エミッタ15、16、24には、異なる時点で、若しくは同時に、異なる周波数で、又は同時に位相ずれの状態で電気信号によって電源供給され、異なる電磁界が発出されるようにされる。
換言すれば、第一の分割エミッタ15及び第二の分割エミッタ16は、異なる時点で、又は同時に、異なる周波数で、又は位相ずれの状態で電源が供給され得る。分割エミッタに異なる時点で、又は同時に、異なる周波数で、又は位相ずれの状態で電源が供給されることは、生成された電気信号を区別する1つの手段である。
同様に、いわゆる平面エミッタ24並びに第一の分割エミッタ15及び第二の分割エミッタ16には、異なる時点で、又は同時に、異なる周波数で、又は位相ずれの状態で電源供給され得る。
上記の本発明には既存の解決策と比較して幾つかの利点がある:
-発出源/同期検出に関連付けられる低周波数磁気受信器アセンブリの組合せによって、例えば、
--地球の磁界を含む電磁干渉、
--発出源と受信器との間の物体であって、光を含む高周波数放射に対して不透過の物体の存在
等の外的干渉に関するアラインメント調整システムの感受性を低くすることができる。
-局所的に検出及び計算する原理により、不必要で、計算時間及びパワーの点でよりコスト高となる全ての位置での均一な位置決めの精度より、アラインメント調整の精度が求められる分野における磁気逆問題を解決できる。
-アラインメントの探索により、発出源と受信器との間の距離が長くても動作できる。
-システムは、干渉により影響を受ける環境における建物内で動作し得る。
-本発明は、X線源及びそのコリメータにしっかりと固定された発出システムを追加することにより、また、検出器の電子部品に組み込まれた小型センサを追加することにより、容易に実装され得る。
-計算された情報は、管と検出器のラインメント調整を自動で行うために、放射線機器システムに容易に転送され得る。
-発出源/同期検出に関連付けられる低周波数磁気受信器アセンブリの組合せによって、例えば、
--地球の磁界を含む電磁干渉、
--発出源と受信器との間の物体であって、光を含む高周波数放射に対して不透過の物体の存在
等の外的干渉に関するアラインメント調整システムの感受性を低くすることができる。
-局所的に検出及び計算する原理により、不必要で、計算時間及びパワーの点でよりコスト高となる全ての位置での均一な位置決めの精度より、アラインメント調整の精度が求められる分野における磁気逆問題を解決できる。
-アラインメントの探索により、発出源と受信器との間の距離が長くても動作できる。
-システムは、干渉により影響を受ける環境における建物内で動作し得る。
-本発明は、X線源及びそのコリメータにしっかりと固定された発出システムを追加することにより、また、検出器の電子部品に組み込まれた小型センサを追加することにより、容易に実装され得る。
-計算された情報は、管と検出器のラインメント調整を自動で行うために、放射線機器システムに容易に転送され得る。
主な革新は、発出源と受信器との間のアラインメント調整の問題を、複雑な計算、推定、及びアルゴリズムに頼らずに、反復的な方法で容易に解決することを可能にする方法である。
この方法は、
-3つの直交する方向に発出された電磁界の3軸測定の第二のものより低い速度での更新、
-軸がアラインメント状態に近いほど正確となる位置及び方位の単純な計算方法であって、複雑なアルゴリズム又は高い計算パワーを必要としない簡単な計算を通じて磁気逆問題を解決することを可能にする方法、
-当初の磁気情報を慣性センサにより提供される情報を組み合わせて、補正の精度を向上させる可能性、
-手動でのアラインメント調整を容易にするため、又は自動アラインメント調整装置に制御信号を送信するために、計算結果を使用する可能性
に基づく。
-3つの直交する方向に発出された電磁界の3軸測定の第二のものより低い速度での更新、
-軸がアラインメント状態に近いほど正確となる位置及び方位の単純な計算方法であって、複雑なアルゴリズム又は高い計算パワーを必要としない簡単な計算を通じて磁気逆問題を解決することを可能にする方法、
-当初の磁気情報を慣性センサにより提供される情報を組み合わせて、補正の精度を向上させる可能性、
-手動でのアラインメント調整を容易にするため、又は自動アラインメント調整装置に制御信号を送信するために、計算結果を使用する可能性
に基づく。
空間内にあらゆる地点における正確な位置決めよりアラインメント方式を重視することにより、必要な計算時間及びパワーを削減することができる。それゆえ、遅延時間が最小化され得て、測定がより高い周期で更新され得る。その結果、変位はより正確でよりスムーズとなる。
Claims (14)
- -主発出方向(13)を中心とするX線(12)のビームを発生させるためのX線管(11)と、
-前記主X線発出方向(13)に実質的に垂直な方向である第一の方向(D1)及び第二の方向(D2)により画定される平面内に延びる平面センサ(14)であって、前記X線(12)を受け取ることが意図されたセンサと、
を含む放射線機器アセンブリ(10)において、
-2つの電磁界発出部分(20、21)に分割され、第一の電磁界を前記主発出方向(13)に実質的に垂直な主方向(18)に発出するように配置された第一の分割エミッタ(15)であって、前記分割エミッタ(15)の前記2つの発出部分(20、21)の各々は前記X線(12)のビームのそれぞれの側に位置付けられる第一の分割エミッタ(15)と、
-2つの電磁界発出部分(22、23)に分割され、第二の電磁界を前記主発出方向(13)に実質的に垂直であり、前記第一の電磁界の前記主方向(18)のセカントである主方向(19)に発出するように配置された第二の分割エミッタ(16)であって、前記分割エミッタ(16)の前記2つの部分(22、23)の各々は前記X線(12)のビームのそれぞれの側に位置付けられる第二の分割エミッタ(16)と、
-いわゆる平面電磁界エミッタ(24)であって、巻き線からなるコイルであり、第三の電磁界を、前記X線のビームの前記主発出方向(13)に実質的に平行な主方向(9)に発出するように配置され、前記巻き線を前記主発出方向(13)が通過する、いわゆる平面エミッタ(24)と、
-前記平面センサ(14)にしっかりと固定され、前記第一のエミッタ(15)、前記第二のエミッタ(16)、及び前記いわゆる平面エミッタ(24)によりそれらの主方向に交互に発出される前記第一、第二、及び第三の電磁界を検出し、前記検出された電磁界に応じて第一、第二、第三の電気信号を発生することができる電磁界センサ(29、30、31、32)と、
-前記主発出方向(13)と前記平面センサ(14)の法線(N1)との間のアラインメント角度を特定し、前記第一の電磁界の前記主発出方向(18)と前記平面センサ(14)の前記第一の方向(D1)との間の第一のセンタリングエラーを特定し、前記第二の電磁界の前記主発出方向(19)と前記平面センサ(14)の前記第二の方向(D2)との間の第二のセンタリングエラーを特定することが意図される、前記第一、第二、及び第三の電気信号を処理するための処理手段(17)と、
-第一の補正移動を前記X線管(11)に適用することによって前記アラインメント角度を、及び前記第一の補正移動及び/又は第二の補正移動を前記X線管(11)に適用することによって第一及び第二のセンタリングエラーを補正する補正手段(171)と、
を含むことを特徴とする放射線機器アセンブリ(10)。 - 前記処理手段(17)は前記生成された電気信号を区別する手段を含む、請求項1に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記第一、第二、及び第三の電気信号を処理するための前記処理手段(17)は、前記第一の電磁界の前記主方向(18)と前記平面センサ(14)の前記第一の方向(D1)との間の方位角を推定する推定器を含む、請求項1に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記第一及び第二の分割エミッタ(15、16)の前記2つの発出部分(20、21;22、23)の各々は少なくとも1つの巻き線を含み、前記X線(12)のビームの前記主発出方向(13)は前記第一及び第二の分割エミッタ(15、16)の前記少なくとも1つの巻き線間に位置付けられる、請求項1~3の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記いわゆる平面エミッタ(24)は、前記X線(12)のビームの前記主発出方向(13)が通過する少なくとも1つの巻き線を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記第一及び第二の分割エミッタ(15、16)の前記2つの発出部分(20、21;22、23)と前記いわゆる平面エミッタ(24)は平面コイルである、請求項1~5の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記第一の補正移動は前記主方向(18、19)のうちの1つへの前記X線管(11)の回転及び/又は前記主発出方向(13)への前記X線管(11)の回転であり、前記第二の補正移動は前記主方向(18、19)のうちの1つへの前記X線管(11)の並進である、請求項1~5の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記平面センサ(14)は少なくとも1つの傾斜計を含む、請求項1~6の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記処理手段(17)と前記補正手段(171)は前記平面センサ(14)に機械的に連結される、請求項1~7の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 前記処理手段(17)と前記補正手段(171)は前記X線管(11)に機械的に連結される、請求項1~7の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)。
- 請求項1~10の何れか1項に記載の放射線機器アセンブリ(10)のアラインメント調整方法において、
-前記第一の分割エミッタ(15)により、前記第一の電磁界を前記主発出方向(13)に実質的に垂直な前記主方向(18)に発出するステップ(ステップ100)と、
-前記第二のエミッタにより、前記第二の電磁界を前記主発出方向(13)に実質的に垂直な前記主方向(19)に発出するステップと、
-前記いわゆる平面エミッタにより、第三の電磁界を前記主発出方向(13)に実質的に平行な主方向(9)に発出するステップと、
-前記センサにより、前記第一のエミッタ(15、16)、前記第二のエミッタ(15、16)、及び前記いわゆる平面エミッタ(24)によりそれらの主方向に交互に発出された前記電磁界を検出するステップ(ステップ110)と、
-前記第一、第二、第三の検出された電磁界に応じて、前記センサ(29、30、31、32)により前記第一、第二、第三の電気信号を発生させるステップ(ステップ120)と、
-前記主発出方向(13)と前記平面センサ(14)の法線との間の前記アラインメント角度を評価するステップと、
-前記第一の補正移動を適用することにより、前記主発出方向(13)と前記平面センサ(14)の法線との間の前記アラインメント角度を補正するステップと、
-前記第一の電磁界の前記主発出方向(18)と前記平面センサ(14)の前記第一の方向(D1)との間の前記第一のセンタリングエラーと、前記第二の電磁界の前記主発出方向(19)と前記平面センサ(14)の前記第二の方向(D2)との間の前記第二のセンタリングエラーを評価するステップと、
-前記第二の補正移動を適用することによって、前記第一及び前記第二のセンタリングエラーを補正するステップと、
-任意選択により、上記のステップを、前記アラインメント角度が所定のアラインメント角度閾値より小さくなるまで、及び/又は前記第一のセンタリングエラー及び前記第二のセンタリングエラーが所定の第一のセンタリングエラー閾値より、及び所定の第二のセンタリングエラー閾値より小さくなるまで繰り返すステップと、
を含むことを特徴とするアラインメント調整方法。 - 事前に、前記電気信号を前記X線管(11)の、及び前記平面センサ(14)の所定の位置に応じて較正することが意図される較正ステップ(150)を含む、請求項11に記載のアラインメント調整方法。
- 前記エミッタにより、前記電磁界を発出するステップは、前記エミッタ(15、16、24)に電源を供給するステップを含み、前記エミッタには、前記発出される電磁界が異なるように、異なる瞬間に、若しくは同時に異なる周波数で、又は同時に位相ずれの状態で電源が供給される、請求項11又は12に記載のアラインメント調整方法。
- 前記センタリングエラーを補正する前記ステップの後に、前記第一の電磁界の前記主方向(18)と前記平面センサ(14)の前記第一の方向(D1)との間の前記方位角を評価するステップを含み、前記方位角を評価する前記ステップの後に、前記第一の電磁界の前記主方向(18)と前記平面センサ(14)の前記第一の方向(D1)との間の前記方位角を補正するステップを含む、請求項11~13の何れか1項に記載のアラインメント調整方法。
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