JP2023543597A - 方法 - Google Patents

Abstract

アイウェアフレームは、２つのハーフフレームを備える。調整可能ノーズブリッジが２つのハーフフレームの間に配置される。２つのハーフフレームは、一対のシースルーレンズを保持するように適合されている。一対のシースルーレンズのうち少なくとも一方に仮想ディスプレイが埋め込まれるまたは重ね合わされる。眼鏡フレームは、人の鼻の上にある調整可能ノーズブリッジと、人の耳の上に載るテンプル部品とを利用して、一対のシースルーレンズを人の眼の前の定位置に保持する。仮想ディスプレイは、人が仮想ディスプレイの全体が見えるようにするための、対応付けられたアイボックスを有する。調整可能ノーズブリッジは、ユーザの顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系およびアイボックスを位置合わせするために、眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータを独立して調整できるように適合されている１つ以上のブリッジ－フレーム留め具配置を含む。

Description

分野
本開示は、電子的に情報を表示する機能、およびユーザがシースルーすることを可能にする機能を有する眼鏡に関する。

背景
アイウェア（すなわち、グラス、眼鏡またはメガネとしても知られる）は、視覚補助具であり、フレームに搭載されたガラスまたは硬質プラスチックのレンズから構成される。フレームは、通常、鼻の上にあるノーズブリッジおよび耳の上に載る脚部（テンプルまたはテンプル部品として知られる）を利用して、レンズを人の眼の前で保持する。

スマートアイウェアは、装着者が眼鏡を通して見えるものとともに情報を付加する眼鏡（または、スマートグラス）である。情報（たとえば、デジタル画像）を視野に重畳することは、光学ヘッドマウントディスプレイ（ＯＨＭＤ）、または透明なヘッドアップディスプレイ（ＨＵＤ）を有する埋め込み型ワイヤレス眼鏡、または拡張現実（ＡＲ）オーバーレイなど、スマート光学系を通して実現され得る。最近のスマートアイウェアは、自己完結型のモバイルアプリを実行できる、事実上のウェアラブルコンピュータである。ハンズフリーのスマートアイウェアもあり、自然言語の音声コマンドを介してインターネットと通信できるスマートアイウェアもあれば、タッチボタンを用いるスマートアイウェアもある。

ここで、組み立てを簡素化することと、個々の装着者にスマートアイウェアをカスタムフィッティングすることを考慮する。

概要
包括的な態様では、アイウェアフレームは、２つのハーフフレームを含む。２つのハーフフレームの間には、調整可能ノーズブリッジが配置される。２つのハーフフレームは、一対のシースルーレンズを保持するように適合されている。仮想ディスプレイは２つのハーフフレームのうち少なくとも一方に対応付けられており、仮想ディスプレイは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするための対応付けられたアイボックスを有する。調整可能ノーズブリッジは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために眼鏡フレームに対してアイボックスの位置を位置合わせするための眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータを独立して調整するように適合されている１つ以上の調整可能なブリッジ－フレーム留め具配置を含む。眼鏡フレームの各形状パラメータの独立した調整は、眼鏡フレームのその他の形状パラメータの調整とは独立している。形状パラメータの独立した調整は、１つずつ実行される。

例示的な実施の形態は、本明細書における詳細な説明、および添付の図面から全面的に理解されるであろう。同様の要素は同様の参照番号で表される。これらの要素は、あくまで例示として提供されているので、例示的な実施の形態を限定しない。

スマートアイウェアを組み立てるために使われる、例示的な交換可能または局所調整可能な部品を示す図である。 スマートアイウェアを組み立てるために使われる、例示的な交換可能または局所調整可能な部品を示す図である。 スマートアイウェアを組み立てるために使われる、例示的な交換可能または局所調整可能な部品を示す図である。 瞳孔間距離設定がそれぞれ異なる例示的な眼鏡フレームを示す図である。 瞳孔間距離設定がそれぞれ異なる例示的な眼鏡フレームを示す図である。 例示的なノーズパッド組付け品の正面図である。 例示的なノーズパッド組付け品の側面図である。 眼鏡フレームの右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームに取り付けられたノーズパッドの組み立て品を示す図である。 ノーズパッドが右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームに取り付けられたフレームの斜視図である。 ノーズパッドが右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームに取り付けられたフレームの斜視図である。 そり角がない調整可能ノーズブリッジの上面図である。 そり角がある調整可能ノーズブリッジの上面図である。 そり角がほぼない調整可能ノーズブリッジによって互いに接続された眼鏡フレームの上面斜視図である。 そり角があるフレームを反らせるように曲げられた調整可能ノーズブリッジによって互いに接続された眼鏡フレームの上面斜視図である。 右眼用レンズおよび左眼用レンズの回旋がほぼない眼鏡フレームの斜視図である。 右眼用レンズおよび左眼用レンズが回旋された眼鏡フレームの斜視図である。 調整可能ノーズブリッジを用いて人の顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系を位置合わせするためのフィッティング手順を示す図である。 調整可能ノーズブリッジを用いて人の顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系を位置合わせするためのフィッティング手順を示す図である。 人の顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系を位置合わせするための例示的な方法を示す図である。 人の顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系を位置合わせするための例示的な方法を示す図である。 人の顔および眼の形状に眼鏡フレームの光学系を位置合わせするための例示的な方法を示す図である。 固定された形状を有する例示的なノーズブリッジの断面図である。 右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームに固定された図９Ａのノーズブリッジを示す図である。 所定のそり角を含む固定された形状を有する例示的なノーズブリッジの断面図である。 右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームに固定された図９Ｃのノーズブリッジを示す図である。 人にフィットされた眼鏡を組み立てるための例示的な眼鏡部品キットを示す図である。 固定された形状を有する別の例示的なノーズブリッジを示す図である。 ノーズブリッジの例示的な化粧カバーを示す図である。 ハーフフレームにノーズブリッジを固定するために用いられ得る受容穴を示す図である。 右眼用ハーフフレームへのノーズブリッジの取り付けを示す図である。 ノーズブリッジが右眼用ハーフフレームと左眼用ハーフフレームを連結するアイウェアを示す図である。 人の人体測定特徴または生体特徴を取り込むための方法を示す図である。

なお、これらの図面は、特定の例示的な実施の形態において用いられる方法、構造、および／または素材の一般的な特徴を例示し、以下に提供する明細書を補助するための図面である。しかしながら、これらの図面は縮尺通りではなく、提供するいずれの実施の形態の正確な構造的特徴または性能上の特徴を正確に反映していない場合があり、例示的な実施の形態が含む値または特性の範囲を規定したり限定したりすると解釈されるべきではない。たとえば、記載の眼鏡の部品の相対的な厚みおよび位置は、分かりやすくするために縮小されていたり誇張されていたりする場合がある。様々な図面において同様または同じ参照番号が用いられているのは、同様または同じ要素または特徴の存在を示すためのである。

実施の形態の詳細な説明
スマートグラスは、装着者が眼鏡を通して見えるものに情報を加える仮想画像ディスプレイ（以下、「仮想ディスプレイ」）を有し得る。仮想ディスプレイは、たとえば、レンズ内蔵型マイクロディスプレイ、またはレンズ表面に投影されたディスプレイ、またはレンズなしフレームの平面上に投影されたディスプレイなどであってもよい。従来のスマートグラスでは、装着者は、装着者に対するスマートグラスの全体的な人体構造上のフィッティングから独立して仮想ディスプレイの位置を調整できない。多くの例では、仮想ディスプレイ（たとえば、レンズ内蔵型マイクロディスプレイなど）を有するスマートグラスは、フリーサイズ（Ｏｎｅ－Ｓｉｚｅ－Ｆｉｔｓ－Ａｌｌ Ｖｅｒｓｉｏｎｓ）のみが入手可能であり、装着者の人体構造のばらつきについて考慮されていない。仮想ディスプレイを有するさらに別のスマートグラスは、予め取得した個々の装着者の人体測定の測定値（たとえば、カスタム３Ｄ画像スキャンによる）に基づいて、遠隔の工場において個々の装着者ごとにカスタム製造される。

本明細書では、本開示の原理に従う、装着者の顔上でのアイウェアのその場組み立ての間に装着者にカスタムフィットされ得るアイウェア（たとえば、スマートアイウェア）を開示する。

例示的な実施態様では、スマートアイウェアは、交換可能またはその場で局所調整可能な部品から組み立てられてもよい。たとえば、スマートアイウェアは、ワイヤー、バンド、および／またはその他の結合手段を用いて２つのハーフフレームを結合してめがねフレーム（以下、「フレーム」または「眼鏡フレーム」）を形成することによって組み立てられ、一対のシースルーレンズを人の眼の前で保持してもよい。結合手段は、局所調整可能なノーズブリッジを含み得る。一対のシースルーレンズのうち少なくとも一方に仮想ディスプレイが重ね合わされてもよく、埋め込まれてもよい。

眼鏡フレームは、人の鼻の上にある調整可能ノーズブリッジを利用し、人の耳の上に載るテンプル部品を利用し、一対のシースルーレンズ（仮想ディスプレイを含む）を人の眼の前の定位置に保持してもよい。

眼鏡フレームに取り付けられたテンプル部品は、仮想ディスプレイ上に表示するためのデータ（たとえば、キャプション、画像）を加工および送信する電子部品を備えてもよい。仮想ディスプレイは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするための対応付けられたアイボックスを有してもよい。

調整可能ノーズブリッジは、人の顔および眼の形状に眼鏡の光学系を位置合わせするための眼鏡フレームの形状パラメータ（たとえば、瞳孔間距離、そり角、回旋など）を独立して局所調整できるようにするメカニズムを含んでもよい。眼鏡の光学系を位置合わせすることは、たとえば、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために眼鏡フレームに対してアイボックスの位置を位置合わせすることを含んでもよい。本明細書において説明する例示的な調整可能ノーズブリッジは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために眼鏡フレームに対してアイボックスの位置を位置合わせするための独立した調整（たとえば、瞳孔間距離、そり角、回旋など）の少なくとも３つの自由度（ＤＯＦ）を可能にする。

また、スマートアイウェアを組み立てるために使われる交換可能または局所調整可能な部品は、２つのハーフフレームに取り付けられ得るノーズパッドを含んでもよい。ノーズパッドは、人の鼻に心地よくフィットさせ、人の顔および眼の形状に眼鏡の光学系を位置合わせするために人の鼻の上にある眼鏡フレームの高さを設定するよう、局所調整可能であってもよい。

図１Ａ、図１Ｂ、および図１Ｃは、たとえば、スマートアイウェアを組み立てるために用いられてもよい交換可能または局所調整可能な部品の一部（たとえば、それぞれ、右眼用ハーフフレーム１０Ｒ、左眼用ハーフフレーム１０Ｌ、および調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢ）を示す。

図１Ａに示すように、右眼用ハーフフレーム１０Ｒは、光学シースルーレンズ１０Ａを保持してもよく、図１Ｂに示すように、左眼用ハーフフレーム１０Ｌは、光学シースルーレンズ１０Ｂを保持してもよい。レンズ１０Ａおよびレンズ１０Ｂは、視力補正レンズまたはニュートラルレンズであってもよい。レンズのうち１つ以上（たとえば、レンズ１０Ｂ）は、対応付けられた仮想ディスプレイ（たとえば、仮想ディスプレイ１０ＭＤ）を有してもよい。右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌの両方は、それぞれのリム端部（たとえば、リム端部１０ＲＥおよび１０ＬＥ）に１つ以上のねじ穴（たとえば、ねじ穴１０Ｈ）を、局所調整可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）を取り付けるためのブリッジ－フレーム留め具配置の一部として含んでもよい。視覚的に分かりやすくするために、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに取り付けられてもよいテンプル部品は、図１Ａにも図１Ｂにも示されていない（また、後続の図面の一部でも図示せず）。

ノーズブリッジは、１つ以上のブリッジ－フレーム留め具配置を用いて右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌを互いに接続し、眼鏡フレームを形成するように適合されてもよい。

図１Ｃは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌを互いに接続するために用いられ得る例示的な局所調整可能なノーズブリッジ（たとえば、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢ）の正面図を示す。例示的な実施態様では、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢは、ブリッジ－フレーム留め具配置の一部として、横方向の材料片（たとえば、帯部１０Ｃ）を含んでもよい。帯部１０Ｃは、横軸ｘに沿った長さＬと縦軸ｙに沿った高さＨとを有する略長方形状を有してもよい。帯部１０Ｃ／調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢは、中央軸Ｍを中心に、たとえば、（横軸ｘおよび縦軸ｙに対して垂直な）ｚ方向に折りたたみ可能な素材から作られてもよい。折りたたみ可能な素材は、弾性金属、合金、プラスチック、樹脂、ポリマー、または金属とポリマーの複合材料であってもよい。

帯部１０Ｃは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒ（図１Ａ）および左眼用ハーフフレーム１０Ｌ（図１Ｂ）に調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを取り付けるためのブリッジ－フレーム留め具配置の一部として、１つ以上の長手方向または横方向の開口部（たとえば、帯部の中央Ｍあたりから、帯部の左側端部および右側端部まで、またはほぼ左側端部およびほぼ右側端部までそれぞれ延在する、たとえば、スロット１０Ｄ１、スロット１０Ｄ２）を含んでもよい。長手方向または横方向の開口部（たとえば、スロット１０Ｄ１、スロット１０Ｄ２）は、２つのハーフフレーム１０Ｒおよび１０Ｌのそれぞれのリム端部にあるねじ穴１０Ｈに一致するねじを受容するように適合されてもよい。例示的な実施態様では、開口部は、たとえば、材料片（たとえば、帯部１０Ｃ）を切り取った１つ以上の横スロットによって形成されてもよい。図１に示す例では、開口部は、狭い横スロット１０Ｄ１および１０Ｄ２によって設けられてもよい。横スロット１０Ｄ１および１０Ｄ２を合わせると、たとえば、帯部１０Ｃのほぼ一端からほぼ他端までの長さＬ１だけ延在する。

長手方向または横方向の開口部（たとえば、狭い横スロット１０Ｄ１および１０Ｄ２）を貫通するねじを用いて、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢが取り付けられてもよい。狭い横スロット１０Ｄ１および１０Ｄ２の長さに沿った（たとえば、ｘ軸に沿った）異なる複数の位置でねじを使用し、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌとの間の様々なフレーム間離間距離を設定してもよい。

図２Ａ、図２Ｂは、たとえば、フレーム間離間距離設定が異なる眼鏡フレーム２００Ａおよび２００Ｂを示す。眼鏡フレーム２００Ａおよび２００Ｂは、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを用いて右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌを互いに接続することによって組み立てられてもよい。図２Ａは、たとえば、位置Ｐ１にあるねじＳ１が右眼用ハーフフレーム１０Ｒに調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを取り付け、位置Ｐ２にあるねじＳ２が左眼用ハーフフレーム１０Ｌに調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを取り付ける眼鏡フレーム２００Ａを示す。位置Ｐ１とＰ２は、横方向の距離Ｄ１だけ離間してもよい。横方向の距離Ｄ１は、横スロット１０Ｄ１と１０Ｄ２とを合わせた横方向の長さＬ１よりも小さい。横方向の距離Ｄ１（位置Ｐ１とＰ２との間）は、フレーム間離間距離ｗ１に対応してもよい。フレーム間離間距離ｗ１は、眼鏡フレーム２００Ａの瞳孔間距離ＩＰＤに比例してもよい。人の眼の瞳孔（図示せず）間の瞳孔間距離（ＩＰＤ）は、レンズ１０Ａの中央または中心（ＬＣ）とレンズ１０Ｂの中央または中心（ＬＣ）との間の距離に一致または対応してもよい。

例示的な実施態様では、位置Ｐ１とＰ２は、中央軸Ｍに対して対称に位置してもよい。よって、フレーム間離間距離ｗ１は、中央軸Ｍからの右眼用ハーフフレーム１０Ｒの距離と、中央軸Ｍからの右眼用ハーフフレーム１０Ｒの距離からの対称または等しい寄与（たとえば、ｄａ、ｄｂ、ｄａ＝ｄｂ））を含んでもよい。

その他の実施態様では、位置Ｐ１とＰ２は、中央軸Ｍに対して非対称に（すなわち、中央軸Ｍから不等距離に）位置してもよい。よって、フレーム間離間距離ｗ１は、中央軸Ｍからの右眼用ハーフフレーム１０Ｒの距離と、中央軸Ｍからの右眼用ハーフフレーム１０Ｒの距離からの非対称または不等な寄与（たとえば、ｄａ、ｄｂ、ｄａ≠ｄｂ）を含んでもよい。

図２Ｂは、取り付けねじ（すなわち、ねじＳ１およびねじＳ２）を用いて、図２Ａに示す眼鏡フレーム２００Ａのフレーム間離間距離（たとえば、距離ｗ１）とは異なる眼鏡フレーム２００Ｂの右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌとの間のフレーム間離間距離（たとえば、距離ｗ２）を設定する例を示す。

図２Ｂは、たとえば、眼鏡フレーム２００Ｂにおいて、位置Ｐ３にあるねじＳ１が右眼用ハーフフレーム１０Ｒに調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを取り付け、位置Ｐ４にあるねじＳ２が左眼用ハーフフレーム１０Ｌに調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを取り付けることを示す。位置Ｐ３とＰ４は、横方向の距離Ｄ２だけ離間してもよい。横方向の距離Ｄ２は、横スロット１０Ｄ１と１０Ｄ２とを合わせた横方向の長さＬ１よりも小さい。距離Ｄ２だけ離間した位置Ｐ３および位置Ｐ４にねじＳ１およびねじＳ２をそれぞれ取り付けることは、フレーム間離間距離ｗ２に対応してもよい。図２Ａおよび図２Ｂに示す例では、眼鏡フレーム２００Ａ（図２Ａ）におけるフレーム間離間距離ｗ１は、たとえば、眼鏡フレーム２００Ｂ（図２Ａ）におけるフレーム間離間距離ｗ２よりも小さくてもよい。

例示的な実施態様では、眼鏡フレーム２００Ａにおける定位置（すなわち、本来の場所）に調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを変更または調整し、別のフレーム間離間距離を得ることによって眼鏡フレーム２００Ｂが得られてもよい。調整は、ねじ（すなわち、位置Ｐ１にあるねじＳ１および位置Ｐ２にあるねじＳ２、図２Ａ）の一方または両方を緩めることと、スロット１０Ｄ１およびまたはスロット１０Ｄ２に沿ってハーフフレームをスライドして別のフレーム間離間距離を得ることと、眼鏡フレーム２００Ｂの新しい位置でねじ（すなわち、位置Ｐ３にあるねじＳ１および位置Ｐ４にあるねじＳ２、図２Ｂ）を締め付け直すこととを含んでもよい。簡単な工具（たとえば、精密スクリュードライバー）を用いてねじを緩めたり締め付けたりしてもよい。

右眼用ハーフフレーム１０Ｒ（図１Ａ）、左眼用ハーフフレーム１０Ｌ（図１Ｂ）、および調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢ（図１Ｃ）に加えて、スマートアイウェアを組み立てるために用いられる交換可能または局所調整可能な部品は、可撓性のある折りたたみ可能なノーズパッド組付け品をさらに含んでもよい。これらのノーズパッド組付け品を用いて、人が装着したときの眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ａまたはフレーム２００Ｂ）の高さを設定してもよい。例示的な実施態様では、ノーズパッド組付け品は、人の鼻にフィットするように調整可能であり、たとえば、人の顔に対して左、右、上、または下、および手前、奥に３次元で眼鏡フレームを移動させてもよい。図３Ａおよび図３Ｂは、例示的なノーズパッド組付け品３００の正面図および側面図をそれぞれ示す。例示的なノーズパッド組付け品３００は、略Ｊ字形状のワイヤー３０Ｂの第１端に取り付けられるノーズパッド３０Ａ（たとえば、シリコーンパッド）を含んでもよい。Ｊ字形状のワイヤー３０Ｂの他端（すなわち、第２端）は、位置決めピン３０Ｃと、ねじ穴ガイドリング３０Ｄとを含んでもよい。ねじ穴ガイドリング３０Ｄは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌのいずれか（または、ノーズブリッジ１０ＮＢ）にノーズパッド組付け品３００を取り付けるために用いられてもよいねじ（たとえば、ねじ３０Ｅ）を受容するように構成されてもよい。位置決めピン３０Ｃは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌのリム端部上でノーズパッド組付け品３００の取付位置を決定するために用いられてもよい。取付位置では、ねじ穴ガイドリング３０Ｄが、右眼用ハーフフレーム１０Ｒまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌのリム端部上でねじ穴（図示せず）に位置合わせされてもよい。これらのねじ穴は、ハーフフレームにノーズパッド組付け品３００を取り付けるためのねじ（たとえば、ねじ３０Ｅ）を受容するように構成されてもよい。Ｊ字形状のワイヤー３０Ｂは、たとえば、人の鼻の形に合わせるために、そして人が装着している眼鏡フレームの高さを設定するためにノーズパッド３０Ａの位置を調整可能または移動可能にする折りたたみ可能な素材から作られる。

図３Ｃは、たとえば、眼鏡フレーム２００Ｂ（図２Ｂ）の右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに取り付けられたノーズパッド組付け品３００を示す。

図４Ａおよび図４Ｂは、たとえば、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌにノーズパッド組付け品３００が取り付けられたフレーム２００Ａおよび２００Ｂの斜視図をそれぞれ示す。

また、図４Ａおよび図４Ｂは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに取り付けられてもよい例示的なテンプル部品１０ＲＴおよび１０ＬＴの部分ビューを示す。

眼鏡フレームの高さに加えて、人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を適切に位置合わせするために重要であってもよい別の形状フレームパラメータは、いわゆる、フロント角（弓、そり角、または２面角としても知られる（以下、「そり角」））である。そり角は、眼鏡前方の平面と、右眼用レンズ形状または左眼用レンズ形状の平面との間の角度として規定されてもよい。

上記の通り、例示的な実施態様では、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢは、たとえば、帯部１０Ｃの中央Ｍまたは中央Ｍあたりで折りたたみ可能な素材で作られてもよい。折りたたみ可能な素材は、弾性金属、合金、プラスチック、樹脂、ポリマー、または金属とポリマーの複合材料であってもよい。

図５Ａは、そりがほぼない（すなわち、角度α～０）眼鏡フレーム（たとえば、眼鏡フレーム２００Ｂ）の（ｙ方向に上から見た）上面図を概略的に示す。図示した例では、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢ／帯部１０Ｃは、曲がっておらず、ｘ－ｙ平面（すなわち、眼鏡前方１０Ｆ）に平行である。右眼用レンズ形状（たとえば、レンズ１０Ｂ）の平面および左眼用レンズ形状（たとえば、レンズ１０Ａ）の平面は、α～０のそり角を有するｘ－ｙ平面（すなわち、眼鏡前方１０Ｆ）に平行である。

図５Ｂは、そり角αがゼロでない眼鏡フレーム（たとえば、眼鏡フレーム２００Ｂ）の（ｙ方向に上から見た）上面図を概略的に示す。図示した例では、中央Ｍの両側にある調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢ／帯部１０Ｃの側部は、たとえば、水平（すなわち、ｘ軸）に対して角度αを有してｚ方向に曲げられている。右眼用レンズ形状（たとえば、レンズ１０Ａ）の平面、および左眼用レンズ形状（たとえば、レンズ１０Ｂ）の平面の各々は、ｘ－ｙ平面（すなわち、眼鏡前方１０Ｆ）に対してそり角αを有する。

図６Ａは、そりがほぼない状態で（すなわち、α～０）右眼用ハーフフレーム１０Ｒまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌが調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって互いに接続された眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の上面斜視図を示す。図６Ｂは、フレームを装着している人の顔に対してそり角α_１を有するようにフレーム２００Ｂを反るよう曲げられた調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌが互いに接続されたフレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の上面斜視図を示す。

さらには、例示的な実施態様では、調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）は、ｘ－ｙ平面における垂直方向（ｘ軸）に対して角度を有してフレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよびまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌの各々を調整可能に保持するように構成されてもよい。人の顔および眼の形状にフレームをフィットさせるとき、人の眼の回旋（たとえば、無意識の回旋輻輳）に一致または補償するように、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよびまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌを垂直方向（ｘ軸）に対して角度を有して（たとえば、角度θ_１およびθ_２でそれぞれ）回転させてもよい。例示的な実施態様では、回旋角度（θ_１またはθ_２，）は、０度～２０度の範囲の角度であってもよい。

図６Ｃは、回旋がほぼない状態で調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌが互いに接続されたフレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の斜視図を示す。図６Ｄは、互いに接続する調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）に対する回転によって右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌがｘ－ｙ平面で（たとえば、それぞれ角度θ１およびθ２で）回旋されたフレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の斜視図を示す。

アイウェア（たとえば、フレーム２００Ａ、フレーム２００Ｂ）は、調整可能ノーズブリッジと、調整可能ノーズブリッジによって互いに接続されて眼鏡フレームを形成する２つのハーフフレームと、２つのハーフフレームのうち少なくとも一方に対応付けられている仮想ディスプレイとを備える。仮想ディスプレイは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするための対応付けられたアイボックスを有する。調整可能ノーズブリッジは、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために眼鏡フレームに対してアイボックスの位置を位置合わせするための眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータを独立して調整するように適合されている１つ以上の調整可能なブリッジ－フレーム留め具配置を含む。眼鏡フレームの各形状パラメータ（たとえば、瞳孔間距離）の独立した調整は、眼鏡フレームのその他の形状パラメータ（たとえば、そり角、回旋など）の調整とは独立している。

よって、仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために眼鏡フレームに対してアイボックスの位置を位置合わせするために、調整可能ノーズブリッジは、眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータを調整するための１つ以上の調整可能なブリッジ－フレーム留め具配置を含んでもよい。

１つ以上の調整可能なブリッジ－フレーム留め具配置は、たとえば、眼鏡フレームの瞳孔間距離、鼻と眼の瞳孔との距離、顔のそり、頭部の幅、および耳の位置のうち、１つ以上を調整できるようにして、それにより、眼鏡フレームの瞳孔間距離パラメータ、そり角パラメータ、および回旋パラメータのうち、少なくとも１つを調整する。

人にフィットされるスマートアイウェアを組み立てるためのキットは、２つのハーフフレームを含む。２つのハーフフレームのうち少なくとも一方は、仮想ディスプレイ、および交換可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ、ノーズブリッジ９００ＮＢ、ノーズブリッジ９０２ＮＢ、ノーズブリッジ１００１、ノーズブリッジ１００１－１など）のセットに対応付けられる。各ノーズブリッジは、２つのハーフフレームを１つのフレームとして連結するように適合されている。交換可能なノーズブリッジのセット中の複数のノーズブリッジは、眼鏡フレームに対する仮想ディスプレイを見るためのアイボックスの位置に関する眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータの規定において異なる。

図７Ａおよび図７Ｂは、本開示の原理に従う、調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）を用いて人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を位置合わせするためのフィッティング手順を概略的に示す。

図７Ａは、フィッティング手順の様々なステージ（たとえば、ステージ１およびステージ２）の間に人の目の前に載置された眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）を概略的に示す。同図では、人の眼は、右眼６０ＲＥおよび左眼６０ＬＥとして絵で表されている。人の眼は、瞳孔間距離ＩＰＤ１を有してもよい。人の右眼６０ＲＥから光学的視線への方向は、図において矢印１０ＬＳで示されている。

フィッティング手順では、人が眼鏡フレーム２００Ｂを装着すると、眼鏡フレーム２００Ｂによって光学シースルーレンズ１０Ａおよび１０Ｂが人の眼の前に載置されてもよい。眼鏡フレーム２００Ｂにおいて、レンズ１０Ａおよびレンズ１０Ｂは、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢによって互いに接続されたハーフフレーム１０Ｌおよび１０Ｒによって保持されてもよい。レンズ１０Ａおよびレンズ１０Ｂは、視力補正レンズまたはニュートラルレンズであってもよい。レンズ１０Ａは、仮想ディスプレイ１０ＭＤを含んでもよい。仮想ディスプレイ１０ＭＤは、マイクロディスプレイの全体が見えるようにするために眼の瞳孔が存在していなければならないボリューム（すなわち、アイボックス１０ＥＢ、台形錐台のボリューム）を規定してもよい。調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢのそり角およびフレーム間距離の調整は、人の眼に対するアイボックス１０ＥＢの向きおよび位置を制御してもよい。

フィッティング手順のステージ１では、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢは、フレーム間離間距離Ｌｓ１を有するように設定され、そり角α_１を有するように曲げられてもよい。フレーム２００Ｂのパラメータ設定Ｌｓ１およびα_１では、図に示すように、右眼６０ＲＥの瞳孔全体がアイボックス１０ＥＢに収まっていなくてもよい。フレーム間の離間Ｌｓ１の幅が広すぎてこの人はアイボックス１０ＥＢ／仮想ディスプレイ１０ＭＤの全体が見えていなくてもよい。Ｌｓ１のフレーム間の離間では、この人は、仮想ディスプレイ１０ＭＤの一部しか見えておらず、アイボックス１０ＥＢ／仮想ディスプレイ１０ＭＤの右端は、右眼６０ＲＥで見た場合、滲んで見えてもよい。説明の便宜上、フィッティング手順のステージ１における仮想ディスプレイ１０ＭＤの人の部分ビューは、長方形の箱１０ＰＶとして図において破線によって絵で表されている。図に示すように、人の部分ビュー（たとえば、長方形の箱１０ＰＶ）は、アイボックス１０ＥＢの右側（たとえば、側１０ＥＢＲ）全体をカバーしていない。このため、仮想ディスプレイ１０ＭＤの右側は、人の視界では、滲んで見えてもよい。

仮想ディスプレイ１０ＭＤの全体が見えるようにするために、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを調整してフレーム間離間距離を小さくする必要があってもよい。図に示すように、フィッティング手順のステージ２では、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢが調整されてフレーム間離間距離を値Ｌｓ２（Ｌｓ１未満）に設定し、仮想ディスプレイ１０ＭＤの全体が見えるようにされてもよい。フレーム間離間距離の調整は、そり角に対する変更とは独立してもよい。図に示すように、そり角は、フィッティング手順のステージ１およびステージ２を経て変わらず値α_１を有する。

フィッティング手順のステージ２のおけるフレーム間離間距離の調整によってアイボックス１０ＥＢ／仮想ディスプレイ１０ＭＤの全体が見えるようになってもよいが、図に示すように、マイクロディスプレイ１０ＭＤは、まだレンズ１０Ａにおいて右側に位置してもよいので、人は、マイクロディスプレイを見るために右を見なければならない。

調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢをさらに調整して、レンズ１０Ａの前方中央にマイクロディスプレイ１０ＭＤを配置してもよい。図７Ｂに示すように、フィッティング手順のステージ３では、たとえば、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを調整してフレーム間離間距離を小さくする、かつフレーム２００Ｂのそり角をなくすまたは小さくすることによって、マイクロディスプレイ１０ＭＤ／アイボックス１０ＥＢが前方中央に移動されてもよい。図７Ｂは、たとえば、フィッティング手順のステージ３において、フレーム間離間距離を値Ｌｓ３（Ｌｓ２未満）に設定するように調整され、そり角を値α_３に設定するように調整された調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを示す。これらのパラメータ設定（すなわち、フレーム間離間距離Ｌ３およびそり角の値α_３は、レンズ１０Ａ／右眼６０ＲＥの真正面にマイクロディスプレイ１０ＭＤ／アイボックス１０ＥＢを載置することに対応してもよい。

図８Ａは、本開示の原理に従う、人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を位置合わせするための例示的な方法８００Ａを示す。眼鏡フレームは、調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって連結される左眼用ハーフフレームと右眼用ハーフフレームとを含んでもよい。眼鏡フレームは、仮想ディスプレイ（たとえば、眼鏡の右眼用レンズに埋め込まれた、または重ね合わされた）を備えてもよく、眼鏡フレームの光学系を位置合わせすることは、右眼用レンズにあるマイクロディスプレイを全体が見えるように位置合わせすることを含んでもよい。

方法８００Ａ（図７Ａに示す例を参照しながら）は、眼鏡の右眼用レンズフレームにあるマイクロディスプレイの全体が見えないと判断すること（８１０）を含んでもよい。方法８００Ａは、マイクロディスプレイの右端が滲んで見えるかどうかを判断すること（８２０）と、ノーズブリッジをより狭いフレーム間離間距離設定に調整すること（８２２）とをさらに含んでもよい。方法８００Ａは、マイクロディスプレイの左端が滲んで見えるかどうかを判断すること（８３０）と、ノーズブリッジをより広いフレーム間離間距離設定に調整すること（８３２）とをさらに含んでもよい。

図８Ｂは、本開示の原理に従う、人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を位置合わせするための例示的な方法８００Ｂを示す。眼鏡フレームは、調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって連結された左眼用ハーフフレームと右眼用ハーフフレームを備えてもよい。眼鏡フレームは、仮想ディスプレイ（たとえば、眼鏡の右眼用レンズに対応付けられた）を備えてもよく、眼鏡の光学系を位置合わせすることは、右眼用レンズに対応付けられた仮想ディスプレイの位置を、人の右眼の真正面かつ前方に位置合わせすることを含んでもよい。

方法８００Ｂ（図７Ｂに示す例を参照しながら）は、眼鏡の右眼用レンズにあるマイクロディスプレイを配置し直す必要があるかどうかを判断すること（８４０）を含んでもよい。マイクロディスプレイを配置し直す必要があってもよい。なぜならば、たとえば、マイクロディスプレイの現在の位置が、右に寄っていて人の右眼の真正面かつ前方にないかもしれないためである。

方法８００Ｂは、マイクロディスプレイを左に配置し直すまたは移動させる必要があるかどうかを判断すること（８５０）と、ノーズブリッジをより広いフレーム間離間距離設定に調整してマイクロディスプレイを左に移動させること（８５２）と、マイクロディスプレイを右眼用レンズのより中央に置く必要があるかどうかを判断すること（８６０）と、ノーズブリッジをより狭いフレーム間離間距離設定およびより小さいそり角α設定に調整してマイクロディスプレイを中央に移動させること（８６２）とをさらに含んでもよい。

前述したように（たとえば、図３Ｃを参照しながら）、右眼用ハーフフレーム１０Ｒまたは左眼用ハーフフレーム１０Ｌにノーズ組付け品３００を直接取り付けることができる。例示的な実施態様では、ノーズパッドに対するさらなる操作または移動を必要とせずにノーズブリッジを配置し直すまたは調整することが容易になるようにクリアランスを持たせて、ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）の左または右にノーズパッド組付け品３００が取り付けられてもよい。調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）に加えて、人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を位置合わせするためのノーズパッド組付け品（たとえば、ノーズパッド組付け品３００）が用いられてもよい。ノーズパッド組付け品によって、個々のフレームの個々の人へのフィッティング工程においてさらなる自由度がもたらされる。ノーズパッドの左および右への微調整は、人の顔の自然な非対称性および鼻の構造を埋め合わせて（すなわち、緩和して）もよい。さらには、（たとえば、ワイヤー３０Ｂを曲げることによって、図３Ａ）ノーズパッド組付け品を調整して人の鼻の上の異なる複数の位置に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）を載置できる。異なる複数の位置は、人の眼に対する異なる複数の高さ（たとえば、上下の位置）にマイクロディスプレイ１０ＭＤを載置することに相当してもよい。

図８Ｃは、本開示の原理に従う、人の顔および眼の形状に眼鏡フレーム（たとえば、フレーム２００Ｂ）の光学系を位置合わせするための例示的な方法８００Ｃを示す。眼鏡フレームは、調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）によって連結される左眼用ハーフフレームと右眼用ハーフフレームとを含んでもよい。眼鏡フレームは、対応付けられた仮想ディスプレイ（たとえば、眼鏡の右眼用レンズに）を備えてもよく、眼鏡の光学系を位置合わせすることは、右眼用レンズにある仮想ディスプレイの位置を全体が見えるように位置合わせすることを含んでもよい。眼鏡は、左眼用ハーフフレームおよび右眼用ハーフフレームに取り付けられたノーズパッド（たとえば、ノーズパッド組付け品３００、図３Ａ）を備えてもよい。ノーズパッドは、人の顔および眼の前にフレームを機械的に支持してもよい。

方法８００Ｃは、眼鏡の右眼用レンズにあるマイクロディスプレイの全体が見えないと判断すること（８７０）を含んでもよい。方法８００Ａは、マイクロディスプレイの上端が滲んで見えるかどうかを判断すること（８８０）と、フレームのノーズパッド組付け品を調整して人の顔のより高い位置に置くこと（８８２）と、マイクロディスプレイの下端が滲んで見えるかどうかを判断すること（８９０）と、フレームのノーズパッド組付け品を調整して人の顔のより低い位置に置くこと（８９２）とをさらに含んでもよい。

眼鏡のレンズの間に配置された可撓性のあるスライド可能な調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）は、ある人に眼鏡フレームをフィッティングしている間に調整でき、その後、簡単な工具（たとえば、スクリュードライバー）を用いて別の人に合わせるように再調整できる。調整可能ノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ）により、ユーザは、左眼までのフレーム距離と、右眼までのフレーム距離を独立して連続的に変更することができる。また、調整可能ノーズブリッジにより、ユーザは、各人の顔を囲む眼鏡フレームのそりを調整できる。さらには、ノーズパッド組付け品３００により、ユーザは、鼻の上の眼鏡フレームの高さを調整できる。このように、調整可能ノーズブリッジを有して組み立てられた１つのスマート眼鏡ユニットは、簡単な工具（たとえば、スクリュードライバー）のみを用いてほとんどの大人にフィットされ得る。眼鏡フレームにおける調整可能ノーズブリッジの上に化粧カバーを置くことができる。

その他の例示的な実施態様では、固定された形状（すなわち、形状が調整不可能またはスライド不可能な形状）を有し、所定のフレーム間離間距離を有するノーズブリッジを用いて、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌを連結させて人にフィットした眼鏡フレームが形成されてもよい。

図９Ａは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌとを所定のフレーム間離間距離（たとえば、所定のフレーム間離間距離ＩＦＤ１）で連結するために用いられ得る、固定された形状を有する例示的なノーズブリッジ９００ＮＢの断面図を示す。例示的なノーズブリッジ９００ＮＢは、第１フランジ１２と第２フランジ１３との間を延在する中央梁またはウェブ部分１１を有する略Ｉ字梁形状を有してもよい。中央梁またはウェブ部分１１は、所定の離間距離ＩＦＤ１に対応する厚みＴを有してもよい。第１フランジ１２および第２フランジ１３ならびに中央梁またはウェブ部分１１の側壁は、中央梁またはウェブ部分１１の両側に略Ｃ字形状のソケットまたはチャネル（たとえば、チャネル１４および１５）を形成してもよい。Ｃ字形状のソケットまたはチャネル（たとえば、チャネル１４および１５）は、開口幅Ｗを有してもよい。Ｃ字形状のソケットまたはチャネル１４および１５は、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌのリム端部をそれぞれ受容して保持するように構成されてもよい。例示的な実施態様では、開口幅Ｗは、たとえば、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌのリム端部（リム端部１０ＲＥ、１０ＬＥ）の厚さと同等であってもよい。ノーズブリッジ９００ＮＢは、たとえば、Ｃ字形状のソケットまたはチャネル１４および１５にハーフフレームのリム端部を締り嵌めすることによって、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに固定されてもよい。図９Ｂは、たとえば、Ｃ字形状のソケットまたはチャネル１４および１５にハーフフレームのリム端部（たとえば、リム端部１０ＲＥ、１０ＬＥ）を締り嵌めすることによって右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに固定された、たとえば、ノーズブリッジ９００ＮＢを示す。

所定のフレーム間離間距離を有することに加えて、固定された形状を有するノーズブリッジは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌとを所定のそり角で連結するように構成されてもよい。

図９Ｃは、右眼用ハーフフレーム１０Ｒと左眼用ハーフフレーム１０Ｌとを、たとえば、所定のフレーム間離間距離（たとえば、所定のフレーム間の離間ＩＦＤ２）および所定のそり角（そり角α_３）で連結するために用いられ得る、固定された形状を有する例示的なノーズブリッジ９０２ＮＢの断面図を示す。例示的なノーズブリッジ９００ＮＢ（図９Ａ）のように、例示的なノーズブリッジ９０２ＮＢは、第１フランジ１７と第２フランジ１８との間を延在する中央梁またはウェブ部分１６を有する略Ｉ字梁形状を有してもよい。中央梁またはウェブ部分１６の側壁と、第１フランジ１７および第２フランジ１８とによって形成されたＣ字形状のソケットまたはチャネル１９および２０は、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌのリム端部をそれぞれ受容して保持するように構成されてもよい。図９Ｄに示すように、ノーズブリッジ９００ＮＢのように、ノーズブリッジ９０２ＮＢは、たとえば、Ｃ字形状のソケットまたはチャネル１９および２０にハーフフレームのリム端部（たとえば、リム端部１０ＲＥ、リム端部１０ＬＥ）を締り嵌めすることによって、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌに固定されてもよい。右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌは、ノーズブリッジ９０２ＮＢによって、所定の離間距離（たとえば、所定のフレーム間の離間ＩＦＤ２）およびノーズブリッジに関連する所定のそり角（そり角α_３）で保持されてもよい。

図１０は、人にフィットされた眼鏡を組み立てるための例示的な眼鏡部品キット（たとえば、眼鏡部品キット１０００）を示す。眼鏡部品キット１０００は、固定された形状を有し、所定のフレーム間離間距離を有する（たとえば、ノーズブリッジ９００ＮＢ、ノーズブリッジ９０２ＮＢのような）交換可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１００１、１００２、１００３、１００１－１、１００１－２、および１００３－１）のセットを含む。図１０では明示されていないが、眼鏡部品キット１０００は、シースルーレンズを人の眼の前に保持するように各々が適合されている２つのハーフフレーム（たとえば、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌ）を含んでもよい。２つのハーフフレームが保持するシースルーレンズのうち少なくとも一方は、仮想ディスプレイ（たとえば、仮想ディスプレイ１０ＭＤ）を備えてもよい。眼鏡部品キット１０００は、キット１００の調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢに加えてまたはその代わりに、交換可能なノーズブリッジのセットを含んでもよい。各ノーズブリッジは、各フレーム間離間距離および各そり角に対応付けられてもよい。ノーズブリッジの各フレーム間離間距離および各そり角は、人の眼に対する、仮想ディスプレイに対応付けられた視認アイボックスの向きおよび位置を決定してもよい。

例示的な実施態様では、眼鏡部品キット１０００は、それぞれの所定のフレーム間離間距離の値（たとえば、約３ｍｍ～１０ｍｍの範囲）とそれぞれのそり角の値（たとえば、約０度～２０度の範囲）との様々な組合せを有する交換可能なノーズブリッジのセットを含んでもよい。図１０に示すように、眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００）は、たとえば、６つの交換可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１００１、１００２、１００３、１００１－１、１００１－２、および１００３－１）のセットを含んでもよい。ノーズブリッジ１００１の所定のフレーム間離間距離は５ｍｍであり、所定のそり角は０度であってもよい。ノーズブリッジ１００２の所定のフレーム間離間距離は６ｍｍであり、所定のそり角は０度であってもよい。ノーズブリッジ１００３の所定のフレーム間離間距離は７ｍｍであり、所定のそり角は０度であってもよい。ノーズブリッジ１００１－１の所定のフレーム間離間距離は５ｍｍであり、所定のそり角は５度であってもよい。ノーズブリッジ１００２－１の所定のフレーム間離間距離は６ｍｍであり、所定のそり角は５度であってもよい。ノーズブリッジ１００３の所定のフレーム間離間距離は７ｍｍであり、所定のそり角は５度であってもよい。

人に眼鏡フレームをフィットさせるための例示的な手順において、様々な所定のフレーム間の離間および様々な所定のそり角の値を有する様々なノーズブリッジ（たとえば、キット１０００からの）を用いて２つのハーフフレーム（たとえば、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌ）を１つのフレームとして連結してもよい。適切な右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌは、人の人体測定特徴（たとえば、瞳孔間距離および頭部の幅）の測定値に基づいて選択されてもよい。たとえば、キット１０００にある様々なノーズブリッジを試行錯誤して使用し、ハーフフレームを互いに接続することによって、眼鏡フレームの光学系を人の顔および眼の形状に位置合わせするための適切なパラメータ（たとえば、フレーム間離間距離およびそり角）が決定されてもよい。

図１１Ａは、アイウェアにおいて右眼用ハーフフレームと左眼用ハーフフレーム（たとえば、ハーフフレーム２０Ｒおよび２０Ｌ、図１１Ｄ～図１１Ｅ）を連結するために用いられ得る、固定された形状を有する別の例示的なノーズブリッジ１１０ＮＢを示す。ノーズブリッジ１１０ＮＢは、たとえば、２つのハーフフレームを所定のフレーム間離間距離および所定のそり角で保持してもよい。例示的なノーズブリッジ１１０ＮＢは、本体部１１０Ｂを備えてもよい。本体部１１０Ｂは、たとえば、本体端面１１０ＢＥの間に長さＩＰＤ３を有する略長方形のブロック形状を有してもよい。脚部１１０ＢＬは、本体部１１０Ｂの左側および右側にある本体端面１１０ＢＥから略水平に（たとえば、本体部１１０Ｂの長さに沿って）延在してもよい。脚部１１０ＢＬは、右眼用ハーフフレームおよび左眼用ハーフフレームの端部にある対応する穴またはスロット（たとえば、スロット２０ＲＨ）に挿入され（たとえば、はめられ、押し込まれ、またはクランプされ）て、右眼用ハーフフレームと左眼用ハーフフレームを連結してもよい。脚部１１０ＢＬは、たとえば、ハーフフレームにある対応する穴において締り嵌めを形成してもよい。これに代えてまたはこれに加えて、脚部１１０ＢＬは、ねじを受容してハーフフレームの定位置に脚部１１０ＢＬを固定するためのねじ穴（たとえば、ねじ穴１１０ＳＨ）を含んでもよい。ノーズブリッジ１１０ＮＢを配置して右眼用ハーフフレームと左眼用ハーフフレームを連結すると、本体端面１１０ＢＥは、ハーフフレームの端部に当接し、本体端面１１０ＢＥ間の長さに等しい距離、すなわち、距離ＩＰＤ３を空けてハーフフレームを保持してもよい。

例示的な実施態様では、例示的なノーズブリッジ１１０ＮＢは、折りたたみ可能な素材によって作られてもよい。所定のフレーム間離間距離を有することに加えて、ノーズブリッジ１１０ＮＢを折り曲げて（たとえば、中心軸ＣＣの両側にある形状の平面の内側または外側に曲げて）、（たとえば、図９Ｄに示すノーズブリッジ９０２ＮＢと同様に）右眼用ハーフフレーム２０Ｒと左眼用ハーフフレーム２０Ｌを所定のそり角で連結してもよい。例示的な実施態様では、脚部１１０ＢＬは、角度を有して本体部１１０Ｂまで延在してもよい、たとえば、角度を有して本体部の長さに沿った水平に延在する。角度は、ノーズブリッジに関連する各そり角パラメータに比例する。

図１１Ｂは、例示的なカバー１１０Ｃを示す。カバー１１０Ｃは、化粧目的または飾り目的のためにノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１１０ＮＢ）の上にある眼鏡フレーム組付け品に配置されてもよい。

図１１Ｃは、右眼用ハーフフレーム２０Ｒの分離部分の分解図を示し、たとえば、右眼用ハーフフレームにノーズブリッジ１１０ＮＢを固定するために用いられ得る受容スロット２０ＲＨを示す。受容スロット２０ＲＨは、右眼用ハーフフレームの端部２０ＲＥに配置されてもよい。受容スロット２０ＲＨは、右眼用ハーフフレーム２０Ｒにノーズブリッジ１１０ＮＢを固定するためのノーズブリッジ１１０ＮＢの脚部１１０ＢＬを受容するように構成されてもよい。たとえば、受容スロット２０ＲＨは、脚部１１０ＢＬを締り嵌めするために構成された寸法を有してもよい。これに代えてまたはこれに加えて、右眼用ハーフフレーム２０Ｒは、ねじを受容して脚部１１０ＢＬを受容スロット２０ＲＨの定位置に保持するためのねじ穴２０ＳＨを含んでもよい。

図１１Ｄは、右眼用ハーフフレーム２０Ｒと左眼用ハーフフレーム２０Ｌを連結する工程において右眼用ハーフフレーム２０Ｒにノーズブリッジ１１０ＮＢを取り付ける様子を示す。図に示すように、右眼用ハーフフレーム２０Ｒの受容スロット２０ＲＨにノーズブリッジ１１０ＮＢの脚部１１０ＢＬを挿入する。（見えないねじ穴２０ＳＨおよび１１０ＳＨを貫通した）ねじ１１０Ｓは、ノーズブリッジ１１０ＮＢの本体部１１０Ｂが右眼用ハーフフレームの端部２０ＲＥに接触して保持された状態で、ノーズブリッジ１１０ＮＢの脚部１１０ＢＬを定位置に保持してもよい。同様に、ノーズブリッジ１１０ＮＢの脚部１１０ＢＬを左眼用ハーフフレームにある対応する受容穴（図１１Ｄでは図示せず）に挿入することによって、ノーズブリッジ１１０ＮＢが左眼用ハーフフレーム２０Ｌの端部に接触して保持されてもよい。

図１１Ｅは、ノーズブリッジの脚部１１０ＢＬをハーフフレームにある対応する受容穴またはスロットに挿入して保持することによって右眼用ハーフフレーム２０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム２０Ｌにノーズブリッジ１１０ＮＢが固定されるアイウェア１１００を示す（脚部１１０ＢＬおよび対応する受容穴またはスロットは、図では見えない）。さらには、化粧目的のためにノーズブリッジ１１０ＮＢの上にカバー１１０Ｃ（図１１Ｂ）が載置されてもよい。ノーズブリッジ１１０ＮＢは、２つのハーフフレームを所定のフレーム間離間距離ＩＰＤ３および所定のそり角で保持してもよい。

例示的な実施態様では、眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００、図１０は、固定された形状を有し、所定のフレーム間離間距離の範囲（たとえば、３ｍｍ、５ｍｍ、７ｍｍなど）および所定のそり角の範囲（たとえば、０度、５度、１０度など）を有するノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１１０ＮＢ）のセットを含んでもよい。

例示的な実施態様では、本明細書に記載の眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００）は、右眼用ハーフフレームと左眼用ハーフフレームを互いに接続するために用いられる調整可能ノーズブリッジのカバーを含んでもよい。たとえば、保護目的、化粧目的、または飾り目的のために、調整可能ノーズブリッジの上にカバー（たとえば、カバー１１０Ｃ、図１１Ｂ）が載置されてもよい。

人の人体測定特徴または生体特徴を取り込むための検眼に関するツールは、本開示の原理に従ってテスト用眼鏡フレームを組み立てて人にフィットさせるために用いられ得る眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００）を含んでもよい。人体測定特徴または生体特徴は、たとえば、瞳孔間距離、鼻から瞳孔までの垂直方向の距離、顔のそり、頭部の幅、耳の位置などを含んでもよい。

眼鏡部品キットは、たとえば、互いに接続されたテスト眼鏡フレームを形成し、一対のシースルーレンズを人の眼の前で保持できる２つのハーフフレームを含んでもよい。一対のシースルーレンズのうち少なくとも一方に仮想ディスプレイが埋め込まれ得、または重ね合わされてもよい。

眼鏡部品キットは、２つのハーフフレームを互いに接続してテスト眼鏡フレームを形成できる調整可能または交換可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１０ＮＢ、ノーズブリッジ９００ＮＢ、ノーズブリッジ９０２ＮＢ、ノーズブリッジ１００１、１００２、１００３、１００１－１、１００１－２、および１００３－１など）を含んでもよい。テスト眼鏡フレームは、人の鼻の上にあるノーズブリッジを利用し、人の耳の上に載るテンプル部品を利用して一対のシースルーレンズを人の眼の前の定位置に保持してもよい。テンプル部品は、仮想ディスプレイ上に表示するための刺激（たとえば、キャプション、画像）を用意して送るための電子部品を備えてもよい。テンプル部品が備える電子部品は、（たとえば、ワイヤーで、またはワイヤレスに）仮想ディスプレイに連結され、仮想ディスプレイ上に光刺激（たとえば、画像およびパターン）を表示するように構成されてもよい。

ノーズブリッジは、テスト眼鏡フレームの光学系を人の顔および眼の形状に位置合わせするための、テスト眼鏡フレームの形状パラメータ（たとえば、瞳孔間距離、そり角、回旋など）を独立して調整（すなわち、１つずつの調整）できるメカニズムを含んでもよい。

眼鏡部品キットは、２つのハーフフレームに取り付け可能な一対のノーズパッドを含んでもよい。ノーズパッドは、人の鼻に心地よくフィットさせるため、ならびにテスト眼鏡フレームの光学系を人の顔および眼の形状に位置合わせするために、人の顔上でテスト眼鏡フレームの高さを設定するために調整可能であってもよい。

検眼に関するツールは、フィッティング工程の間に、（たとえば、テンプル部品にある電子部品を用いて）仮想ディスプレイ上にテスト刺激を表示するように構成されてもよい。テスト刺激は、たとえば、検眼に関するテストパターンまたは画像を含んでもよい。検眼に関するテストパターンまたは画像は、たとえば、色均一性を評価するための色パターン、または歪みを評価するための線パターン、または焦点を評価するためのドットパターンを含んでもよい。異なる特質の知覚を取り込む複数のテスト刺激が用いられてもよい。

検眼に関するツールは、フィッティング工程の各ステージにおいて、テスト眼鏡フレームの仮想ディスプレイ上に表示されたテスト刺激に対する人の反応を記録してもよい。反応は、たとえば、マイクロディスプレイの全体を見る能力のうち、１つ以上を含んでもよい（たとえば、ディスプレイの四隅すべてが見えること；人が認識する画像全体の均一性、明るさ、色、シャープネス、コントラスト（および、その他の画像特性）；人が認識するマイクロディスプレイの端から端までの画像の焦点の均一性または非均一性；人が認識する垂直方向および水平方向の位置合わせ、キーストーン、およびその他の形状上の画像歪み；ならびに人が認識する画質および形状のその他の態様）。

検眼に関するツールは、フィッティング工程の各ステージにおいてテスト眼鏡フレーム構成についてのデータ（たとえば、フレーム部品の寸法、向き、間隔など）を取り込むための読出メカニズムを備えてもよい。読出メカニズムは、エンコーダー／センサー（たとえば、機械、光、電気、センサーなど）を含んでもよい。エンコーダー／センサーは、機械的変化（または、フレーム構成の状態）に反応して、テスト眼鏡フレーム形状を取り込んでもよい。その他の例示的な読出メカニズムは、コンピュータビジョンを含んでもよい。たとえば、カメラをベースにした観測を用いて、テスト眼鏡フレーム構成の現在の状態が取り込まれてもよい。場合によっては、読出メカニズムは、手作業による測定および観測（たとえば、人によるテスト眼鏡フレーム形状の距離および角度の観測）を含んでもよい。

テスト眼鏡フレームベストフィット構成は、人による刺激（たとえば、仮想ディスプレイのフルビュー）の所望または目標の知覚に対応してもよい。検眼に関するツールは、所望または目標の刺激知覚に対応するベストフィットテスト用眼鏡フレーム構成についてのデータ（たとえば、フレーム部品の寸法、向き、間隔）を取り込んでもよい。

テスト眼鏡フレーム構成についてのデータ（たとえば、フレーム部品の寸法、向き、間隔など）およびフィッティング工程の間に検眼に関するツールが提示する様々な表示刺激に対する人の反応についてのデータは、フィッティング結果データとして収集されてもよい。フィッティング結果データは、たとえば、テスト眼鏡フレームのベストフィット構成に一致する新しい眼鏡フレームの形状を決定するために用いられ得る。固定された形状（たとえば、変更不可能な形状）を有する一品として新しい眼鏡フレームが製造されてもよい。

アイウェアをフィッティング中に検眼に関するツールから得られるフィッティング結果データは、眼鏡および人のアイウェア以外のデバイスをカスタム化するために用いられ得る人体測定データまたは生体データを含んでもよい。人体測定データまたは生体データは、たとえば、瞳孔間距離、そり角、回旋などのうち、１つ以上を含んでもよい。人体測定データは、たとえば、人にスイミングゴーグルまたはオートバイのヘルメットをカスタマイズしてフィットさせるために用いられてもよい。

図１２は、本開示の原理に従ってテスト用眼鏡フレームを組み立てて人にフィットさせるための眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００）を用いて、人の人体測定特徴または生体特徴を取り込むための方法を示す。

テストフレームを組み立てて人にフィットさせるために用いられ得る眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００）を含む検眼に関するツールを用いて、方法１２００を実施してもよい。テストフレームは、一対のシースルーレンズを人の眼の前に保持するように適合されている２つのハーフフレームを備えてもよい。仮想ディスプレイ（たとえば、レンズ内蔵型マイクロディスプレイ）は、一対のシースルーレンズのうち少なくとも一方に埋め込まれてもよく、または、仮想ディスプレイは、一対のシースルーレンズのうち少なくとも一方のレンズ上に重ね合わされた投影型ディスプレイであってもよい。テストフレームは、仮想ディスプレイ上に刺激（たとえば、画像およびパターン）を表示するための電子部品を（たとえば、テンプル部品に）含んでもよい。

方法１２００は、テスト用調整可能眼鏡フレームをキットからの部品を用いて各形状構成に組み立てることを含む（１２１０）。

方法１２００は、反復的フィッティング手順において、テスト用調整可能眼鏡フレームを人に載せて、眼鏡フレームに対応付けられた仮想ディスプレイを人の眼の前の人の眼の前に保持すること（１２２０）と、仮想ディスプレイに１つ以上のテスト刺激を表示すること（１２３０）と、表示された１つ以上のテスト刺激の人の知覚を記録すること（１２４０）とをさらに含む。

表示された１つ以上のテスト刺激の人の知覚が１つ以上のテスト刺激の目標知覚に一致した場合、方法１２００は、テスト用調整可能フレームの形状構成がテストフレームのベストフィット形状構成であると判断すること（１２５０）を含む。表示された１つ以上のテスト刺激の人の知覚が１つ以上のテスト刺激の目標知覚と一致しない場合、方法１２００は、調整可能なテスト用眼鏡フレームの各形状構成を再調整して反復的フィッティング手順を繰り返すこと（１２６０）を含む。

方法１２００は、反復的フィッティング手順の結果を記録すること（１２７０）と、反復的フィッティング手順の結果から抽出された人体測定データまたは生体データに基づいて、人のために固定された形状を有するアイウェアデバイスを作製すること（１２８０）とをさらに含む。

方法１２００において使われるキットからの調整可能部品は、テスト用調整可能眼鏡フレームの瞳孔間距離、鼻から瞳孔までの垂直方向の距離、顔のそり、頭部の幅、および耳の位置、のうち１つ以上を設定するために調整可能な部品を含んでもよい。キットからの調整可能部品は、テスト用調整可能眼鏡フレームの瞳孔間距離、鼻から瞳孔までの垂直方向の距離、そり角、および回旋、のうち１つ以上を設定するために調整可能なノーズブリッジおよびノーズパッドを含んでもよい。これに代えてまたはこれに加えて、キットからの調整可能部品は、テスト用調整可能眼鏡フレームの固定されたレンズ間距離および固定そり角に対応する交換可能なノーズブリッジを含んでもよい。

方法１２００では、仮想ディスプレイ上に１つ以上のテスト刺激を表示することは、１つ以上の検眼に関するテスト画像およびテストパターンを表示することを含んでもよい。検眼に関するテスト画像およびテストパターンは、色均一性を評価するための色パターン、または歪みを評価するための線パターン、または焦点を評価するためのドットパターン、のうち１つ以上を含んでもよい。１つ以上の１つ以上の検眼に関するテスト画像およびテストパターンを表示することは、仮想ディスプレイ上の業界標準の検眼に関するテスト画像およびテストパターンを含んでもよい。

方法１２００では、１つ以上のテスト刺激の目標知覚は、
ディスプレイのフルサイズが見えること、
ディスプレイの端から端まで均一の明るさ、色、シャープネス、コントラスト、
ディスプレイの端から端までの焦点の均一性、
垂直方向および水平方向の位置合わせ、
画像歪みがないこと、および、
キーストーン欠陥のない画像、のうち１つ以上を含んでもよい。

方法１２００では、反復的フィッティング手順の結果から抽出された人体測定データまたは生体データに基づいて人のために固定された形状を有するアイウェアデバイスを作製することは、テストフレームのベストフィット形状構成に一致する形状固定眼鏡フレームを作製することを含む。

例示的な実施の形態は、様々な変形例および別の形式を含んでもよいが、それらの実施の形態が、添付の図面および本明細書における説明において一例として示されている。しかしながら、例示的な実施の形態を開示された特定の形式に限定する意図はなく、例示的な実施の形態は、むしろ、クレームの範囲に含まれるすべての変形例、均等物、および代替物を含むことを理解されたい。図面の説明を通して、同様の要素には同様の番号を付す。

本明細書において説明したシステムおよび技術の様々な実施態様は、デジタル電子回路、集積回路、専用に設計されたＡＳＩＣ（特定用途向け集積回路）、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および／またはそれらの組合せで実現することができる。これらの様々な実施態様は、少なくとも１つのプログラム可能なプロセッサを備えるプログラム可能なシステム上で実行可能および／または解釈可能な１つ以上のコンピュータプログラムでの実装を含み得る。当該少なくとも１つのプログラム可能なプロセッサは、特定用途のものであっても、汎用のものであってもよく、ストレージシステム、少なくとも１つの入力装置、および少なくとも１つの出力装置に連結されてそれらとデータおよび命令を送受信する。本明細書に記載のシステムおよび技術の様々な実施態様は、ソフトウェアの側面とハードウェアの側面とを合わせた回路、モジュール、ブロック、またはシステムとして実現および／または一般に称され得る。たとえば、モジュールは、機能／行為／プロセッサ（たとえば、シリコン基板、ＧａＡｓ基板などの上に形成されたプロセッサ）またはその他のプログラマブルデータプロセッサ上で実行されているコンピュータプログラム命令を含んでもよい。

例示的な実施の形態のうち一部を、フローチャートで示したプロセスまたは方法として説明した。フローチャートでは、動作を逐次プロセスとして説明したが、動作の多くは、並列、同時、または一斉に実行できる。これに加えて、動作の順序を並び替えることができる。プロセスは、その動作が完了したときに終了させることができるが、図面に含まれていないさらなるステップを含んでもよい。これらのプロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応してもよい。

フローチャートによって一部が図示されている上述した方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実現できる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実現された場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントが、マシンまたは記憶媒体などのコンピュータ読み取り可能な媒体に格納され得る。プロセッサ（複数可）が当該必要なタスクを実行してもよい。

本明細書において説明した特定の構造および機能の詳細は、例示的な実施の形態を説明する目的のための典型例に過ぎない。しかしながら、これらの例示的な実施の形態は、多くの代替形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施の形態にのみ限定されると解釈されるべきではない。

様々な要素を説明するために、第１、第２という用語などが本明細書において使用されてもよいが、要素は、これらの用語によって限定されるべきではないと理解されるだろう。これらの用語は、１つの要素を別の要素と区別するために使用されているに過ぎない。たとえば、例示的な実施の形態の範囲から逸脱することなく、第１要素を第２要素と称することができ、同様に、第２要素を第１要素と称することができる。本明細書において使用するとき、および／またはという用語は、記載された関連する項目のうちの１つ以上の項目のいかなる組合せも含む。

ある要素が別の要素に接続または連結されると称される場合、当該要素は、当該別の要素に直接接続もしくは連結され得、または、中間要素が存在し得る、と理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素に直接接続または連結されると称される場合、中間要素は存在しない。要素間の関係を説明するために用いられるその他の単語も同様に解釈されるべきである（たとえば、間にと間に直接との関係、隣接すると直接隣接するとの関係など）。

本明細書において使用される用語は、特定の実施の形態を説明するためだけのものであり、例示的な実施の形態の範囲を限定することを意図していない。本明細書において使用するとき、ａ、ａｎ、およびｔｈｅという単数形は、文脈が明らかにそうでないと示されていない限り、複数形も含むことを意図する。本明細書において使用されるとき、備える／含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）、備える／含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）という用語は、および／または含む（ａｎｄ／ｏｒ ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）を含み、記載の特徴、整数、ステップ、動作、要素、および／または構成要素の存在を具体的に挙げるが、１つ以上のその他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および／またはそれらの群の存在もしくは追加を排除しないと理解されるだろう。

また、いくつかの別の実施態様では、説明した機能／行為は、図面に記した順序ではない順序で生じてもよいことを留意されたい。たとえば、連続して示された２つの図面は、含まれる機能／行為によっては、実際には、同時に実行されてもよく、または、逆の順序で実行される場合があってもよい。

特に定義されていない限り、本明細書において用いられるすべての用語（技術用語および科学用語を含む）は、例示的な実施の形態が属する技術分野の当業者が共通して理解する同じ意味を持つ。たとえば、一般的に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味と矛盾しない意味があると解釈されるべきであり、本明細書において明示的に定義されない限り、理想化したり大げさに形式ばった意味で解釈されたりすることはないことをさらに理解されたい。

上記の例示的な実施の形態および対応する詳細な説明うちのいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する操作のソフトウェア、またはアルゴリズム、およびシンボル表現の観点から提示されている。これらの説明および表現は、当業者が彼らの仕事内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために使われる説明および表現である。アルゴリズムは、本明細書において用語が使われた場合、および一般に使われる場合、所望の結果に導く自己矛盾のないステップのシーケンスであると考えられる。当該ステップは、物理量の物理的な操作を必要とするステップである。通常、必須ではないが、これらの量は、格納、転送、結合、比較、その他操作が行える光信号、電気信号、または磁気信号の形をとる。時には、主に一般的な使用上の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、シンボル、文字、用語、数字などと呼ぶことが好都合であることは明らかである。

上記例示的な実施の形態では、プログラムモジュールまたは機能的処理として実装され得る動作（たとえば、フローチャートの形式の）の行為およびシンボル表現についての言及は、特定のタスクを実行するまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み、既存の構造要素において既存のハードウェアを用いて説明および／または実装されてもよい。このような既存のハードウェアは、１つ以上の中央処理装置（ＣＰＵ）、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）コンピュータなどを含んでもよい。

しかしながら、これらのおよび同様の用語のすべては、適切な物理量に対応付けられており、これらの量に付された便利な名称に過ぎないことを留意されたい。特に具体的に明示しない限り、または説明から明らかであるように、「処理する（ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ）」、「演算する（ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ）」、「算出する（ｃａｌｃｕｌａｔｉｎｇ）」、「決定／判断する（ｄｅｔｅｒｍｉｎｉｎｇ）」、または「表示する（ｄｉｓｐｌａｙｉｎｇ）」などの用語は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の、物理電子量で表されるデータを操作して、コンピュータシステムメモリ、レジスタ、またはその他のこのような情報記憶装置、送信装置もしくは表示装置内の物理量として同様に表されるその他のデータに変換するコンピュータシステムまたは同様の電子コンピューティングデバイスのアクションおよび処理を指す。

また、ソフトウェアによって実現される例示的な実施の形態の態様は、通常、なんらかの形式の非一時的なプログラム記憶媒体上で符号化される、またはなんらかの種類の伝送媒体上で実施されることを留意されたい。プログラム記憶媒体は、磁気媒体（たとえば、フロッピー（登録商標）ディスクまたはハードドライブ）または光媒体（たとえば、コンパクトディスク読み出し専用メモリ、またはＣＤ ＲＯＭ）であり得、読み出し専用媒体またはランダムアクセス媒体であり得る。同様に、伝送媒体は、ツイストペア電線、同軸ケーブル、光ファイバ、または、当技術分野で知られているその他の適した伝送媒体であり得る。例示的な実施の形態は、いずれの実施態様のこれらの態様によって限定されない。

また、最後に、添付のクレームでは、本明細書に記載の特徴の特定の組合せが記載されているが、本開示の範囲は、以下にクレームする当該特定の組合せに限定されず、むしろ、今回添付のクレームに特定の組合せが具体的には列挙されているかどうかに関わらず、本明細書に開示の特徴または実施の形態の任意の組合せにも及ぶことを留意されたい。

調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢをさらに調整して、レンズ１０Ａの前方中央にマイクロディスプレイ１０ＭＤを配置してもよい。図７Ｂに示すように、フィッティング手順のステージ３では、たとえば、調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを調整してフレーム間離間距離を小さくする、かつフレーム２００Ｂのそり角をなくすまたは小さくすることによって、マイクロディスプレイ１０ＭＤ／アイボックス１０ＥＢが前方中央に移動されてもよい。図７Ｂは、たとえば、フィッティング手順のステージ３において、フレーム間離間距離を値Ｌｓ３（Ｌｓ２未満）に設定するように調整され、そり角を値α _２ に設定するように調整された調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢを示す。これらのパラメータ設定（すなわち、フレーム間離間距離Ｌ３およびそり角の値α _２ は、レンズ１０Ａ／右眼６０ＲＥの真正面にマイクロディスプレイ１０ＭＤ／アイボックス１０ＥＢを載置することに対応してもよい。

図１０は、人にフィットされた眼鏡を組み立てるための例示的な眼鏡部品キット（たとえば、眼鏡部品キット１０００）を示す。眼鏡部品キット１０００は、固定された形状を有し、所定のフレーム間離間距離を有する（たとえば、ノーズブリッジ９００ＮＢ、ノーズブリッジ９０２ＮＢのような）交換可能なノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１００１、１００２、１００３、１００１－１、１００１－２、および１００３－１）のセットを含む。図１０では明示されていないが、眼鏡部品キット１０００は、シースルーレンズを人の眼の前に保持するように各々が適合されている２つのハーフフレーム（たとえば、右眼用ハーフフレーム１０Ｒおよび左眼用ハーフフレーム１０Ｌ）を含んでもよい。２つのハーフフレームが保持するシースルーレンズのうち少なくとも一方は、仮想ディスプレイ（たとえば、仮想ディスプレイ１０ＭＤ）を備えてもよい。眼鏡部品キット１０００は、キット１０００の調整可能ノーズブリッジ１０ＮＢに加えてまたはその代わりに、交換可能なノーズブリッジのセットを含んでもよい。各ノーズブリッジは、各フレーム間離間距離および各そり角に対応付けられてもよい。ノーズブリッジの各フレーム間離間距離および各そり角は、人の眼に対する、仮想ディスプレイに対応付けられた視認アイボックスの向きおよび位置を決定してもよい。

例示的な実施態様では、眼鏡部品キット（たとえば、キット１０００、図１０）は、固定された形状を有し、所定のフレーム間離間距離の範囲（たとえば、３ｍｍ、５ｍｍ、７ｍｍなど）および所定のそり角の範囲（たとえば、０度、５度、１０度など）を有するノーズブリッジ（たとえば、ノーズブリッジ１１０ＮＢ）のセットを含んでもよい。

方法１２００は、反復的フィッティング手順において、テスト用調整可能眼鏡フレームを人に載せて、眼鏡フレームに対応付けられた仮想ディスプレイを人の眼の前に保持すること（１２２０）と、仮想ディスプレイに１つ以上のテスト刺激を表示すること（１２３０）と、表示された１つ以上のテスト刺激の人の知覚を記録すること（１２４０）とをさらに含む。

方法１２００では、仮想ディスプレイ上に１つ以上のテスト刺激を表示することは、１つ以上の検眼に関するテスト画像およびテストパターンを表示することを含んでもよい。検眼に関するテスト画像およびテストパターンは、色均一性を評価するための色パターン、または歪みを評価するための線パターン、または焦点を評価するためのドットパターン、のうち１つ以上を含んでもよい。１つ以上の検眼に関するテスト画像および１つ以上のテストパターンを表示することは、仮想ディスプレイ上の業界標準の検眼に関するテスト画像およびテストパターンを含んでもよい。

Claims (23)

1. ２つのハーフフレームを含むフレームと、
   前記２つのハーフフレームの間に配置された調整可能ノーズブリッジと、
   前記２つのハーフフレームのうち少なくとも一方に対応付けられている仮想ディスプレイとを備え、前記仮想ディスプレイは、前記仮想ディスプレイの全体が見えるようにするための、対応付けられたアイボックスを有し、
   前記調整可能ノーズブリッジは、前記仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために前記眼鏡フレームに対して前記アイボックスの位置を位置合わせするための前記眼鏡フレームの１つ以上の形状パラメータの独立した調整を提供するように適合されている１つ以上の調整可能なブリッジ－フレーム留め具配置を含む、アイウェア。
2. 前記ブリッジ－フレーム留め具配置は、前記調整可能ノーズブリッジを異なる複数の位置に前記２つのハーフフレームにスライド可能に取り付けるための１つ以上のスロットを含み、前記異なる複数の位置は、前記２つのハーフフレーム間の異なる複数のフレーム間離間距離に対応する、請求項１に記載のアイウェア。
3. 前記調整可能ノーズブリッジを異なる複数の位置に前記２つのハーフフレームにスライド可能に取り付けるための前記１つ以上のスロットは、前記２つのハーフフレームにあるねじ穴に位置合わせされたねじを受容して前記２つのハーフフレームをフレーム間離間距離を空けて保持するように適合されている、請求項２に記載のアイウェア。
4. 前記独立した調整は、前記仮想ディスプレイの全体が見えるようにするために人の眼に対して前記アイボックスの位置を位置合わせすることを含む、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のアイウェア。
5. 前記独立した調整は、前記人の眼に対する前記アイボックスの向きおよび／または位置を制御するために、
   瞳孔間距離パラメータの独立した調整、
   そり角パラメータの独立した調整、および、
   回旋パラメータの独立した調整、のうち１つ以上を含む、請求項４に記載のアイウェア。
6. 前記独立した調整は、前記調整可能ノーズブリッジから前記人の左眼までの距離の独立した変更と、前記調整可能ノーズブリッジから前記人の右眼までの距離の独立した変更とを含む、請求項４または請求項５に記載のアイウェア。
7. 前記２つのハーフフレームに取り付けられた調整可能ノーズパッドをさらに備え、前記ノーズパッドは、前記人の鼻にフィットするとともに、前記人の顔に対して左、右、上、または下に前記ハーフフレームを移動させるように調整可能である、先行する請求項のいずれか一項に記載のアイウェア。
8. 前記仮想ディスプレイは、２つのハーフフレームによって保持されている一対のシースルーレンズの少なくとも一方に埋め込まれたレンズ内蔵型マイクロディスプレイ、または、前記一対のシースルーレンズの少なくとも一方の上に重ね合わされた投影型ディスプレイを含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のアイウェア。
9. 前記２つのハーフフレームを互いに接続する前記調整可能ノーズブリッジの上に配置される化粧カバーをさらに備える、先行する請求項のいずれか一項に記載のアイウェア。
10. 人にフィットされたスマートアイウェアを組み立てるためのキットであって、
    ２つのハーフフレームを備え、前記２つのハーフフレームのうち少なくとも一方は、仮想ディスプレイに対応付けられ、前記キットは、さらに、
    交換可能なノーズブリッジのセットを備え、各ノーズブリッジは、前記２つのハーフフレームを１つのフレームとして連結するように適合されており、各ノーズブリッジは、前記１つのフレームの各フレーム間離間距離パラメータ、各回旋パラメータ、および各そり角パラメータに対応付けられており、
    前記各フレーム間離間距離パラメータ、前記各回旋パラメータ、および前記各そり角パラメータは、前記人の眼に対する、前記仮想ディスプレイに対応付けられた視認アイボックスの向きおよび位置を決定する、キット。
11. 請求項１から請求項９のいずれか一項に記載のアイウェアを組み立てるために提供される、請求項１０に記載のキット。
12. 各ノーズブリッジは、第１フランジと第２フランジとの間を延在する中央梁を有する略Ｉ字形状のブロックを含み、前記中央梁ならびに前記第１フランジおよび前記第２フランジは、前記中央梁の両側に略Ｃ字形状のチャネルを形成し、前記中央梁の両側にある前記略Ｃ字形状のチャネルの各々は、各ハーフフレームの端部を受容して締り嵌めによって保持するように適合されている、請求項１１に記載のキット。
13. 前記第１フランジおよび前記第２フランジによって前記中央梁の両側に形成されている前記略Ｃ字形状のチャネルの各々は、前記中央梁に対して角度を有して延在しており、前記角度は、前記ノーズブリッジに関連する前記各そり角パラメータに比例する、請求項１２に記載のキット。
14. 各ノーズブリッジは、
    ２つの本体端面の間に長さを有する略長方形の本体部と、
    本体部の左側および右側にある前記２つの本体端面から延在する脚部とを含み、前記脚部は、前記２つのハーフフレームの端部にある対応するスロットに挿入されて保持され、前記２つのハーフフレームを前記本体部の前記長さにほぼ等しいフレーム間離間距離を空けて保持するように適合されている、請求項１０に記載のキット。
15. 交換可能なノーズブリッジのセットは、約３ｍｍから１０ｍｍの範囲の各フレーム間離間距離パラメータと、約０度から１５度の範囲の各そり角パラメータとを有するノーズブリッジを含む、請求項１０から請求項１４のいずれか一項に記載のキット。
16. 調整可能眼鏡フレームを使用する人の人体測定データを取り込むための方法であって、前記調整可能眼鏡フレームは、一対のレンズを保持し、前記レンズのうち少なくとも一方は、仮想ディスプレイに対応付けられ、前記方法は、
    キットからの調整可能部品を用いてテスト用調整可能眼鏡フレームを各形状構成に組み立てることと、
    反復的フィッティング手順において、前記人に前記テスト用調整可能眼鏡フレームを載せて仮想ディスプレイに対応付けられた前記レンズの前記少なくとも一方を前記人の眼の前に保持することと、
    前記仮想ディスプレイ上に１つ以上のテスト刺激を表示することと、
    表示された前記１つ以上のテスト刺激の前記人の知覚を記録することと、
    表示された前記１つ以上のテスト刺激の前記人の知覚が前記１つ以上のテスト刺激の目標知覚と一致した場合、前記テスト用調整可能フレームの前記形状構成が前記テスト用調整可能眼鏡フレームのベストフィット形状構成であると判断することと、
    表示された前記１つ以上のテスト刺激の前記人の知覚が前記１つ以上のテスト刺激の前記目標知覚と一致しなかった場合、前記調整可能なテスト用眼鏡フレームの前記各形状構成を再調整して前記反復的フィッティング手順を繰り返すことと、
    前記反復的フィッティング手順の結果を記録することと、
    前記反復的フィッティング手順の前記結果から抽出された人体測定データに基づいて、前記人のために固定された形状を有するアイウェアデバイスを作製することとを含む、方法。
17. 前記キットからの前記調整可能部品は、前記テスト用調整可能眼鏡フレームの瞳孔間距離、鼻と眼の瞳孔との距離、顔のそり、頭部の幅、および耳の位置、のうち１つ以上を設定するために調整可能な部品を含む、請求項１６に記載の方法。
18. 前記キットからの前記調整可能部品は、前記テスト用調整可能眼鏡フレームの瞳孔間距離、そり角、および回旋のうち、１つ以上を設定するために調整可能なノーズブリッジを含む、請求項１６または請求項１７に記載の方法。
19. 前記キットからの前記調整可能部品は、前記人が装着したときの前記テスト用調整可能眼鏡フレームの高さを設定するために調整可能なノーズパッドを含む、請求項１６から請求項１８のいずれか一項に記載の方法。
20. 前記キットからの前記調整可能部品は、交換可能な形状固定ノーズブリッジを含み、各交換可能な形状固定ノーズブリッジは、前記テスト用調整可能眼鏡フレームの固定のフレーム間離間距離および固定そり角に対応している、請求項１６から請求項１９のいずれか一項に記載の方法。
21. 前記仮想ディスプレイ上に１つ以上のテスト刺激を表示することは、色均一性を評価するための色パターン、歪みを評価するための線パターン、および焦点を評価するためのドットパターン、のうち１つ以上を含む検眼に関するテスト画像およびテストパターンのうち１つ以上を表示することを含む、請求項１６から請求項２０のいずれか一項に記載の方法。
22. 前記１つ以上のテスト刺激の前記目標知覚は、
    前記仮想ディスプレイがフルサイズで見えること、
    前記仮想ディスプレイの端から端まで均一な明るさ、色、シャープネス、コントラスト、
    前記仮想ディスプレイの端から端までの焦点の均一性、
    垂直方向および水平方向の位置合わせ、
    画像歪みがないこと、および、
    キーストーン欠陥のない画像、のうち１つ以上を含む、請求項１６から請求項２１のいずれか一項に記載の方法。
23. 前記反復的フィッティング手順の前記結果から抽出された人体測定データに基づいて、前記人のために固定された形状を有するアイウェアデバイスを作製することは、前記テスト用調整可能眼鏡フレームの前記ベストフィット形状構成に一致する形状固定眼鏡フレームを作製すること、スイミングゴーグルを作製すること、または、オートバイのヘルメットを作製することを含む、請求項１６から請求項２２のいずれか一項に記載の方法。
    

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