JP2023542134A - 堅牢で再使用可能なモジュール式のシッパー - Google Patents

Abstract

堅牢で再使用可能な配送コンテナのための方法、システム、デバイス、および／または装置。堅牢で再使用可能な配送コンテナは蓋を有する。蓋は開閉されるように構成される。堅牢で再使用可能な配送コンテナはベースエンクロージャを有する。ベースエンクロージャは蓋に連結され、積載物エリアを有する。積載物エリアは、積載物を受けるように、および、積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成される。堅牢で再使用可能な配送コンテナは挿入装置を有する。挿入装置は、積載物エリア内に位置決めされるように、および、積載物の周囲の環境の温度を低下させるかまたは維持するように構成される。【選択図】図３

Description

（関連出願の相互参照）
[0001]本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、２０２０年９月１５日に出願した「ＨＡＲＤＥＮＥＤ ＲＥＵＳＡＢＬＥ ＭＯＤＵＬＡＲ ＳＨＩＰＰＥＲ」と題される米国仮特許出願第６３／０７８，７３４号の優先権および利益を主張するものである。

[0003]本明細書は、配送コンテナに保管される積載物（ｐａｙｌｏａｄ）を移送中および／または保管中に保護するための交換可能である構成要素を有するモジュール式の配送コンテナのためのシステム、装置、および／または方法に関する。

[0005]健康産業、医療産業、製薬産業、および／または生命科学産業では、温度制御・耐水環境において積載物を安全に保管することがその産業の重要な側面である。通常、積載物を配送するとき、荷送人（ｓｈｉｐｐｅｒ）が積載物を再使用不可の段ボール箱などのエンクロージャに梱包し、温度を維持するためにポリスチレン発泡体コンテナおよび／またはドライアイスなどの配送材料を積載物の周りに梱包することができる。荷送人が、積載物の温度を維持するために、ドライアイスペレットまたはドライアイスブロックを、ポリスチレン発泡体などの絶縁材料で作られた内側梱包材料の中に、および積載物の周りに、配置するかまたはすくい入れることができる。荷送人が内側梱包材料を丈夫な段ボール箱などの外側エンクロージャの中に配置することができ、外側エンクロージャを部分的に密閉することができる。このような構成のために、ドライアイスを使用することで、荷送人は１つの温度範囲で積載物を移送することに制限される。さらに、ドライアイスの気化が完了する場合に、温度を維持するために、移動および供給を通してシッパーが開けられ得、ドライアイスを補充し得る。

[0006]したがって、堅牢で、再使用可能な、および／または、モジュール式の、配送コンテナのためのシステム、装置、および／または方法が求められる。

[0007]一般に、本明細書で説明される主題の一態様は、堅牢で再使用可能な配送コンテナで具現化される。堅牢で再使用可能な配送コンテナは蓋を有する。蓋は、開閉されるように構成される。堅牢で再使用可能な配送コンテナはベースエンクロージャを有する。ベースエンクロージャは蓋に連結され、積載物エリアを有する。積載物エリアは、積載物を受けるように、および、積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成される。堅牢で再使用可能な配送コンテナは挿入装置を有する。挿入装置は、積載物エリア内に位置決めされるように、および、積載物の周囲の環境の温度を低下させるかまたは維持するように構成される。

[0008]これらのおよび他の実施形態は、任意選択で、以下の特徴のうちの１つまたは複数を有することができる。挿入装置は、挿入時に積載物の下方およびその周りにドライアイスを配置するのを可能にするための、積載物挿入装置の側部の下方に、および、その周りにドライアイスを収容する積載物挿入装置であってよい。堅牢で再使用可能な配送コンテナは積載物ホルダを有することができる。積載物ホルダは、挿入装置内に位置決めされるように、および、挿入装置の中に嵌め込まれるように構成され得る。積載物ホルダは、中に積載物が挿入されるときに積載物を受けるように構成され得る。積載物ホルダは、挿入装置内で積載物を保持および位置決めするように構成され得る。

[0009]堅牢で再使用可能な配送コンテナはドライアイスバスケットを有することができる。ドライアイスバスケットは、積載物ホルダおよび積載物挿入装置の上方に位置決めされ得る。ドライアイスバスケットはドライアイスを保持するように構成され得、その結果、積載物ホルダ内に積載物が存在する場合に、ドライアイスが少なくとも部分的に積載物の上にあり、少なくとも部分的に積載物を覆うようになる。挿入装置は、挿入装置の少なくとも一方の側部に沿うケーブル経路を有することができる。ケーブル経路は、１つまたは複数のプローブを積載物エリアの中に挿入するのを可能にすることができる。通気口はベースエンクロージャに位置決めされ得、積載物エリアからガスを放出するのを可能にするように構成され得る。

[0010]堅牢で再使用可能な配送コンテナは、１つまたは複数のチャネル（例えば、溝）を有することができる。１つまたは複数の溝またはチャネルは、蓋およびベースエンクロージャの面内で窪んでいてよい。堅牢で再使用可能な配送コンテナは１つまたは複数の固定具を有することができる。１つまたは複数の固定具は、蓋が閉位置にあるときに蓋をベースエンクロージャに連結するために１つまたは複数の溝内に位置決めされ得る。

[0011]堅牢で再使用可能な配送コンテナはドキュメントコンパートメントを有することができる。ドキュメントコンパートメントは、少なくとも部分的におよび全体として、蓋内で窪んでいてよく、１つまたは複数のドキュメントを受けるように構成され得る。堅牢で再使用可能な配送コンテナはベースエンクロージャを有することができ、ベースエンクロージャの背面が取り外し可能であるか、または取り外されるように構成されたパネルを有する。堅牢で再使用可能な配送コンテナはベースエンクロージャを有することができ、ベースエンクロージャの背面の少なくとも小部分が、取り外されることおよび開けられることの少なくとも一方であるように構成されたパネルを有する。堅牢で再使用可能な配送コンテナは相変化材料の層を有することができる。相変化材料は、挿入装置の内側表面上にあってよい。挿入装置は取り外し可能である真空絶縁パネルであってよい。挿入装置および相変化材料の層は、環境の温度を多様な温度範囲または多様な温度帯で維持するように構成され得る。

[0012]別の態様では、本主題はモジュール式の配送コンテナで具現化され得る。モジュール式の配送コンテナは、開閉されるように構成された蓋を有する。モジュール式の配送コンテナは、蓋に連結されたベースエンクロージャを有する。ベースエンクロージャは、積載物を受けるように、および、積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された積載物エリアを有する。モジュール式の配送コンテナは、積載物エリア内に位置決めされた１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルを有する。モジュール式の配送コンテナは、相変化材料の層を有する。相変化材料の層は、１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルの内側表面に配設される。

[0013]これらのおよび他の実施形態は、任意選択で、以下の特徴のうちの１つまたは複数を有することができる。モジュール式の配送コンテナは、蓋およびベースエンクロージャの壁内にある絶縁材料を有することができる。モジュール式の配送コンテナは、ガスケットを有することができる。ガスケットは、蓋が閉じられているときに蓋とベースエンクロージャとの間に位置決めされ得、それにより蓋とベースエンクロージャとの間に液密シールを形成する。ガスケットは、ガスを逃がすための１つまたは複数の孔を有することができる。モジュール式の配送コンテナは、積載物エリアからガスを放出するのを可能にする一方向弁を有する通気口を有することができる。１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルは、積載物エリアの底部において、積載物エリアの壁に沿って、蓋の内側表面上に、位置決めされた複数の取り外し可能である真空絶縁パネルを含むことができ、それにより積載物エリアを囲んで包囲する。モジュール式の配送コンテナは、追加の保管コンテナを保持（ｈｏｌｄ）または担持（ｃａｒｒｙ）するために、追加の保管コンテナに接続されるように構成された１つまたは複数の固定具またはコネクタを有することができる。

[0014]さらに別の態様では、本主題は、堅牢で再使用可能な配送コンテナで具現化され得る。堅牢で再使用可能な配送コンテナは蓋を有する。蓋は開閉されるように構成される。堅牢で再使用可能な配送コンテナはベースエンクロージャを有する。ベースエンクロージャは蓋に連結される。ベースエンクロージャは、積載物を受けるように、および、積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された積載物エリアを有する。堅牢で再使用可能な配送コンテナは、蓋の上にあるいはベースエンクロージャの上にまたはベースエンクロージャ内に、空洞を有する。空洞は、電子デバイスを収容するように構成される。

[0015]これらのおよび他の実施形態は、任意選択で、以下の特徴のうちの１つまたは複数を有することができる。空洞は、積載物エリア内に位置決めされた１つまたは複数のセンサに対して電子デバイスを電子的に連結するために、電気回路（ｗｉｒｉｎｇ）を受けるための１つまたは複数の開口部を有することができる。電子デバイスは、１つまたは複数のセンサからのデータを受信、保存、および伝送するように構成されたデータロガーであってよい。空洞は、空洞を包囲するように構成された１つまたは複数の層のカバーを有することができる。空洞はベースエンクロージャの外部表面と内部表面との間においてベースエンクロージャ内にあってよい。空洞は、電子デバイスを空洞の中に挿入するために、ベースエンクロージャの頂部からアクセス可能である開口部を有することができる。

[0016]以下の図および詳細な説明を精査することにより、当業者には本開示の他のシステム、方法、特徴、および利点が明らかとなろう。図面に示される構成要素部分は必ずしも正確な縮尺ではなく、本開示の重要な特徴をより良好に示すために拡大強調され得る。

[0017]本開示の一態様による、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの一例の図である。 [0018]本開示の一態様による、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの背面斜視図である。 [0019]本開示の一態様による、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの上面斜視図である。 [0020]本開示の一態様による、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの正面斜視図である。 [0021]本開示の一態様による、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの拡大正面斜視図である。 [0022]本開示の一態様による、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの背面にある通気口の図である。 [0023]本開示の一態様による、１つの温度範囲または温度帯で動作する図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの分解図である。 [0024]本開示の一態様による、図３の、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの断面図である。 [0025]本開示の一態様による、複数の温度範囲または温度帯で動作する図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの断面図である。 [0026]本開示の一態様による、電子デバイス空洞および熱電対チャネルを示している、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの断面図である。 [0027]本開示の一態様による、１つまたは複数の孔を示している、図１Ａの、堅牢で、再使用可能な、および／またはモジュール式の配送コンテナの断面図である。

[0028]本明細書では、積載物エリア内の温度を一定の温度範囲内に維持する堅牢で再使用可能なモジュール式の配送コンテナ（または、「シッパー」）のためのシステム、デバイス、および／または方法が開示される。シッパーは、積載物エリア内の積載物を、衝撃および振動などの環境要因から保護する、ポリカーボネート、ポリエチレン、または他のポリマーなどの、硬化材料から作られ得る。さらに、シッパーは硬化材料から作られているため、シッパーを除染および洗浄することができ、それによりシッパーを再使用することが可能となる。

[0029]他の利益および利点が、シッパーの積載物エリア内の温度およびひいては積載物エリア内に位置決めされた積載物の温度を維持するために、シッパーの壁内にあるまたはシッパーの壁の内部にある、ならびに／あるいはシッパーの空洞内に位置決めされた相変化材料を使用することを含む。相変化材料を使用することにより、シッパーは、積載物エリア内の温度を維持および／または管理することができる。積載物エリア内の温度は１つの温度範囲に限定されず、例えば、温度調節媒体としてドライアイスを使用する場合に、ドライアイスの温度のみに限定されない。代わりに、シッパーは種々の異なる温度範囲で積載物の温度を維持するための融通性を有し、これらの種々の異なる温度範囲が、温度調節媒体として相変化材料を使用して設定され得る。

[0030]加えて、シッパーは、ドキュメントホルダ、データロガー、電子ラベル（「ｅラベル」）、ならびに／あるいは、センサ、ディスプレイ、および／または、温度監視デバイスを含めた他の環境監視デバイス・構造部などの、環境監視能力を有することができる。これらの一体型の特徴が、シッパーの移送、供給、および保管を支援および／または促進するための追加の能力を提供する。

[0031]図１Ａ～図１Ｂは、積載物エリア内の積載物のための温度制御環境を維持するシッパー１００の外観図を示す。図１Ａは、シッパー１００の正面斜視図を示す。図１Ｂは、シッパー１００の背面斜視図を示す。シッパー１００は、洗浄および除染され得、それにより再使用され得る、ポリエチレン、ポリカーボネート、または他のポリマーなどの、硬化材料または剛体材料から作られ得る。硬化材料または剛体材料が移送中にシッパー１００を保護し、移送中に生じる衝撃および振動を吸収するように設計された材料で作られ得る。シッパー１００は、接着剤をそこに結合するのを可能にするシッパー１００の外側部分で露出する材料またはコーティング（例えば、ラベル、ロゴ、サイン）を有することができる。

[0032]シッパー１００は、蓋１０２または他のカバーおよびベース１０４を有するエンクロージャであってよい。エンクロージャは、シッパー１００を積み重ねるのを可能にする複数の面１１２ａ～ｆを備える立方体または他の３次元多角形形状として成形され得る。シッパー１００は、例えばシッパーが直立である場合、シッパーが約９０度であるときに別のシッパーの頂部に積み重ねられ得る。１つまたは複数の面１１２ａ～ｆのうちの１つの面において、連番のシッパー１００がこれらの面のうちの１つの面の上の形状に合わせて作られる。シッパー１００の１つまたは複数の面１１２ａ～ｆ、１つまたは複数の縁部、あるいは１つまたは複数の角部は、緩衝装置を有することができる。緩衝装置は、ゴムなどの、ポリマーから作られ得る。緩衝装置は、移送中にシッパー１００に対してのダメージを軽減するかまたは防止することができる。

[0033]異なる面１１２ａ～ｆまたはその小部分１１８はモジュール式となるように設計され得、例えば、異なる面１１２ａ～ｄまたは小部分１１８が他の面１１２ａ～ｆまたは小部分１１８から取り外し可能および／またはそれらと交換可能となり得る。１つまたは複数の面１１２ａ～ｆあるいは小部分１１８は、例えば１つまたは複数の固定具１２０を外すことにより、取り外され得、例えば図１Ｂに示されるように、交換用の面または小部分に交換され得る。

[0034]例えば、背面１１２ｄ上の小部分１１８は１つまたは複数のパッケージングラベルを有することができ、その結果、小部分１１８を取り外して交換することが、１つまたは複数のパッケージングラベルを取り外す場合よりも迅速となり得、それによりシッパー１００の有用性が向上する。小部分１１８は再使用可能または再使用不可であってよく、ならびに／あるいは、１つもしくは複数のラベルの正確な配置を示すために彫刻印刷されていてよいか、または空白であってもよい。このモジュール式のデザインより、配送ラベルを交換するより迅速に、使用者が、配送ラベルを有する小部分１１８を新しい配送ラベルを有する交換用の小部分に交換することが可能となる。さらに、小部分１１８を取り替えて交換することにより、使用者が古い配送ラベルを後で取り外すことができる。これによりシッパー１００のための所要時間が改善される。加えて、このモジュール性および交換可能性がコストを低減する。その理由は、多様な面が類似のスペア部品を用いて交換され得るからである。さらに、小部分１１８が反転可能であってよい。例えば、小部分１１８が反対側にある側方表面を特徴とすることができ、異なる配送ラベル、サイン、取り扱い指示、および／または注意指示がここに取り付けられ得るかまたは付着され得る。例えば、第１の移送区間において、第１の配送ラベルを有する小部分１１８の第１の側面は、取扱者に可視になるように背面１１２ｄから離れる方を向くことができ、第２の移送区間において、第２の配送ラベルを有する小部分１１８の第２の側面は、取扱者に可視になるように背面１１２ｄから離れる方を向くことができる。

[0035]いくつかの実装形態では、シッパー１００は、シッパー１００の背面１１２ｄ上に別のまたは追加の保管コンテナを保持または担持するように設計され得る。シッパー１００の背面１１２ｄは、例えばバックパックなどの、追加の保管コンテナを保持および／または担持するために追加の保管コンテナに固定される（例えば、接続される、連結される）１つまたは追加の固定具またはコネクタを有することができる。追加の保管コンテナは、アクセサリまたは他のドキュメントを保管するのに使用され得る。

[0036]蓋１０２はベース１０４の頂部に位置決めされ得、開位置と閉位置との間で移動可能となり得る。シッパー１００の背面１１２ｄにおいて、シッパー１００は、蓋１０２の背面部分およびベース１０４の背面部分に連結する、シッパー１００の背面１１２ｄに位置決めされた、旋回装置（ｓｗｉｎｇ）、枢動装置、またはヒンジなどの、１つまたは複数の取付デバイス１０６を有することができる。１つまたは複数の取付デバイス１０６は蓋１０２およびベース１０４を連結することができ、蓋１０２の正面部分を閉位置から開位置まで旋回または移動させるのを可能にすることができ、それによりベース１０４の積載物エリアに使用者がアクセスするのを可能にする。さらに、１つまたは複数の取付デバイス１０６は、蓋１０２をベース１０４の上で位置決めするために蓋１０２の正面部分を開位置から閉位置まで旋回または移動させるのを可能にすることができ、その結果、使用者がシッパー１００の積載物エリアを密閉または包囲することができるようになる。いくつかの実施形態では、１つまたは複数の取付デバイス１０６は、中に成形されるヒンジであってよい。いくつかの実施形態では、１つまたは複数の取付デバイス１０６が、蓋１０２、ベース１０４、または取付デバイス１０６の交換を可能にするために、ボルト留め、ねじ留め、またはリベット留めなどされ得る。

[0037]シッパー１００の正面１１２ｃにおいて、クリップ、バックル、ラッチ、または固定するように構成された他のコネクタなどの、１つまたは複数の固定デバイス１０８を有することができる。１つまたは複数の固定デバイス１０８は、蓋１０２および／またはベース１０４のうちのもう一方に位置決めされた第２の小部分または端部に、クリップ留めされるか、連結されるか、掛合されるか、バックル留めされるか、スナップ式に嵌め込まれるかまたは他の手法で固定されるか、接続されるか、あるいは、他の手法で連結される、蓋１０２および／またはベース１０４上に位置決めされた１つの小部分または端部を有することができる。蓋１０２が閉位置に位置決めされて１つまたは複数の固定デバイス１０８の両方の小部分または両方の端部が連結されるか、固定されるか、または他の手法で接続されると、シッパー１００が密閉されたエンクロージャを形成し、この密閉されたエンクロージャは、外部流体の浸入に対して少なくとも部分的に密閉され得、および／または、密閉されたエンクロージャの内部から流体を放出することができる。種々の実施形態で、シッパー１００は耐水性である。種々の実施形態で、シッパー１００は液密である。

[0038]１つまたは複数の固定デバイス１０８は１つまたは複数のチャネル１１０（例えば、溝）内に位置決めされ得、その結果、１つまたは複数の固定デバイス１０８が外側に突出せず、１つまたは複数の面１１２ａ～ｆと面一となり、１つまたは複数のチャネル１１０の縁部と面一となる。これにより、１つまたは複数の固定デバイス１０８が移送中におよび／または保管中に障害物に引っ掛かることが防止される。１つまたは複数のチャネル１１０は窪み部分から形成され得るか、またはシッパー１００の１つまたは複数の面１１２ａ～ｅ内で窪んでいてよい。例えば、１つまたは複数のチャネル１１０は、頂面１１２ａ、底面１１２ｂ、背面１１２ｄ、および／または正面１１２ｃなどの、１つまたは複数の面の各々内で湾入していてよく、つまり窪んでいてよく、これらの各々に沿って長手方向に延在していてよい。１つまたは複数のチャネル１１０は、頂面１１２ａ、底面１１２ｂ、正面１１２ｃ、および／または背面１１２ｄの長さに沿って延在していてよく、その結果、１つまたは複数のチャネル１１０が平行となり、側面１１２ｅ～１１２ｆのうちの１つまたは複数の周縁部または周縁部の一部分を部分的にまたは完全に囲む。

[0039]１つまたは複数の面１１２ａ～ｄにおいて、シッパー１００は、１つまたは複数の面１１２ａ～ｆ内で窪んでいてよい１つまたは複数のハンドル部分１１４を有することができる。１つまたは複数のハンドル部分１１４は、１つまたは複数の面１１２ａ～ｆから離れる方向に少なくとも部分的に突出しないように、シッパー１００の１つまたは複数の面１１２ａ～ｆ内で窪んでいてよく、それによりシッパー１００の供給プロフィールおよび／または保管プロフィールを縮小することができる。１つまたは複数のハンドル部分１１４は、使用者、荷送人、または他の人が、配送中、供給中、および／または移送中に、直立状態でシッパー１００を保持し、握持し、持ち上げ、および／または他の手法で位置決めするのを可能にする。

[0040]シッパー１００は、頂面１１２ａまたは底面１１２ｄと側面１１２ｅ～ｆとの間などの、２つ以上の面１１２ａ～ｆの間に角度を付けられた移行部分１１６を有することができる。角度を付けられた移行部分１１６は、頂面１１２ａ、底面１１２ｂ、正面１１２ｃ、および／または背面１１２ｄなどの、１つの面から、側面１１２ｅ～ｆのうちの１つまたは複数まで、外側に角度を付けられていてよい。角度を付けられた移行部分１１６は、シッパー１００の小区画構造を維持しながらすべての水および液体を流出させるのを可能にし、それにより、保管および／または移送を容易にするためにおよび／またはコンパクトにするために、２つ以上のシッパー１００を互いの頂部に積み重ねることまたは２つ以上のシッパー１００を互いに隣接させて位置決めすることが可能となる。

[0041]シッパー１００はドキュメントコンパートメント１２２を有することができる。ドキュメントコンパートメント１２２は、頂面１１２ａなどのシッパー１００の面１１２ａ～ｆのうちの１つ、および／または、透明または半透明窓またはカバー１２４の中に向かって窪んでいてよい。例えば、ドキュメントコンパートメント１２２は、シッパー１００の蓋１０２内に位置決めされ得る。

[0042]ドキュメントコンパートメント１２２は、挿入される配送ラベルなどの、１つまたは複数のドキュメントを受けることができる。ドキュメントコンパートメント１２２は、フリーザーボックス、連続するジップタイ、あるいはシッパー１００の保管および／または移送を促進するための他のアクセサリなどの、使用者によって必要とされる他のアクセサリを保持することができる。ドキュメントコンパートメント１２２内に位置決めされると、窓またはカバー１２４は、使用者が配送ラベルを見るのを可能にすることができる。ドキュメントコンパートメント１２２ならびに／あるいは窓またはカバー１２４は、積載指示および／または荷降ろし指示などの、印刷される指示、あるいは、配送人、受取人、または他の使用者に対しての取り扱い指示または配送指示を示すためのＱＲコード（登録商標）を有することができる。

[0043]いくつかの実装形態では、ドキュメントコンパートメント１２２は、シッパー１００の面１２２ａ～ｆのうちの１つの中に向かって窪んでいてよい。例えば、ドキュメントコンパートメント１２２は、例えば図１Ｃに示されるように、シッパー１００の頂面１１２ａと面一であってよい。窓またはカバー１２４などの、ドキュメントコンパートメント１２２の小部分は、開いていてよいか、ロック解除されていてよいか、またはシッパー１００の頂面１１２ａから隆起していてよい。隆起している場合、ドキュメントコンパートメント１２２は１つまたは複数のドキュメントを受けることができる。ドキュメントコンパートメント１２２は、１つまたは複数の仕切りまたはパーティションを中に有することができる。１つまたは複数の仕切りまたはパーティションは、例えば配送旅程の多様な配送区間のためのドキュメントなどの、挿入される多様なドキュメントを分離する。さらに、隆起しているおよび／または開いている窓またはカバー１２４は、下げられ得、ロックされ得、および／または他には閉じられ得る。閉じられている場合、窓またはカバー１２４は、ドキュメントコンパートメント１２２内の１つまたは複数のドキュメントを環境から保護する。これによりさらに、ドキュメントコンパートメント１２２内でドキュメントが固定され、挿入されたおよび／または受け取られたドキュメントにアクセスすることが防止される。

[0044]シッパー１００は、例えば図１Ｄに示されるように、データロガー１３０を有することができるかまたはデータロガー１３０に連結され得、電子ラベル（すなわち、ｅラベル）１２６（図１Ａを参照）を有することができるかまたは電子ラベル１２６に連結され得、ならびに／あるいは、温度ディスプレイなどの別の電子デバイスを有することができるかまたはこのような別の電子デバイスに連結され得る。データロガー１３０、ｅラベル１２６、および／または他の電子デバイスが、内部または外部環境要素を監視するために、および対応するセンサデータを生成するために、積載物エリア内に位置決めされ得るかまたはシッパー１００上で他の手法で位置決めされ得る、熱電対などの１つまたは複数のセンサからの監視データを表示することができる。データロガー１３０、ｅラベル１２６、および／または他の電子デバイスは、各々、温度または他のセンサデータを監視するための、それ自体の熱電対または他のセンサならびに／あるいはケーブルを有することができる。熱電対または他のセンサならびに／あるいはケーブルは、シッパー１００内に位置決めされ得る。センサデータは、積載物エリア内のおよび／またはシッパー１００の外部の温度、ロケーション、圧力、湿度、向き、光、振動、ならびに／あるいは、生物学的材料の移送、保管、および／または配送に関連する他のセンサデータを示すことができる。ｅラベル１２６または他のディスプレイは、センサデータ、ロケーションデータ、配送データ、ならびに／あるいは、生物学的材料などの積載物の移送、保管、および／または配送を促進する他の情報を含めた情報を表示または提供することができる。データロガー１３０、ｅラベル１２６、ならびに／あるいは１つまたは複数のセンサなどの、多様な構成要素は、有線接続または無線接続を介して通信を行うことができ、１つまたは複数の、プロセッサ、メモリ、および／または、ディスプレイなどのユーザーインターフェースを有することができる。いくつかの実施形態では、ｅラベル１２６は、透明または半透明カバーを有することができる。カバーは、衝撃またはデブリからｅラベル１２６を保護することができる。

[0045]図１Ｄは、シッパー１００に連結され、ならびに／あるいは、シッパー１００に一体化されるかまたはシッパー１００内に含まれる、種々の構成要素を示す。シッパー１００は、データロガー１３０および／またはｅラベル１２６へのアクセスを可能にするために、正面１１２ｃなどの１つまたは複数の面１１２ａ～ｄ内の１つまたは複数の溝またはチャネルに沿って摺動的に嵌め込まれたり摺動的に外されたりされ得るか、スナップ式に嵌め込まれたりスナップ式に外されたりされ得るか、あるいは、フリップ式に開けられたりフリップ式に閉じられたりされ得る、カバーまたはアクセスパネル１３２を有することができる。カバーまたはアクセスパネル１３２が、摺動的に外されるか、スナップ式に外されるか、またはフリップ式に開けられる場合、データロガー１３０、ｅラベル１２６、および／または他の電子デバイスを収容する、電子デバイス空洞１２８などの空洞または凹部が露出され得る。いくつかの実施形態では、複数のカバー層が存在してよい。例えば、シッパー１００は、図１Ｄに示されるように、カバーまたはアクセスパネル１３２によって包囲される内側カバーを有することができる。内側カバーは、カバーまたはアクセスパネル１３２とは異なる方向にまたは異なる方法（例えば、摺動的に外されたり、スナップ式に外されたり、フリップ式に開けられたりされる）で、開けられるかまたは閉じられ得る。シッパー１００は、カバーまたはアクセスパネル１３２を閉位置でロックするラッチ機構を有することができる。データロガー１３０、ｅラベル１２６、および／または他の電子デバイスに連結される１つまたは複数のセンサが積載物エリア内に存在してよく、対応するケーブルがチャネルを介してシッパー１００の前側部分にある電子デバイス空洞１２８に繋がっており、それにより、データロガー１３０、ｅラベル１２６、および／または他の電子デバイスをセンサに連結する。ケーブルは同じチャネルを経由していてよいかまたは異なるチャネルを経由していてもよい。

[0046]電子デバイス空洞１２８の上方で、シッパー１００は、例えば図１Ｅに示されるように、例えばジップタイ孔１３６などの、孔または開口部を有することができる。ジップタイ孔１３６は、１つまたは複数の固定デバイス１０８の近くに、１つまたは複数の固定デバイス１０８の上に、あるいは１つまたは複数の固定デバイス１０８の近傍に、位置決めされ得る。蓋１０２が閉じられている場合にジップタイ（ｚｉｐ－ｔｉｅ）がジップタイ孔１３６の中に挿入されてジップタイ孔１３６の周りで固定されると、ジップタイが、蓋１０２が開けられたか、または他のかたちで不正開封されたことを使用者に示すことができる。

[0047]シッパー１００は通気口２０２を有することができる。図２は、シッパー１００の背面の拡大図を示す。通気口２０２は、例えば図２に示されるように、シッパー１００の背面１１２ｄの１つまたは複数の取付デバイス１０６の近くにおよび／またはその近傍に位置決めされ得る。種々の例で、通気口２０２は、ガスの通過を制御するためにアパーチャの中に挿入されるデバイスを備えることができる。さらなる例では、通気口２０２は、マウスホールなどの孔を備えることができる。通気口２０２は、シッパー１００の積載物エリアからガスを放出するのを可能にする一方向弁に連結され得る。一方向弁は再使用可能であってよいかまたは一回使用であってよい。通気口２０２は、円形形状、または、図２に示される六角形などの、多角形形状であってよい。通気口２０２は、鋭利な縁部、隅肉を有する縁部、または面取りされた縁部を有することができ、アパーチャの中に挿入されるデバイスなどの、挿入装置を有することができる。通気口２０２は加圧される通気口であってよく、これは、通気口２０２は、ガスが閾値を超える圧力を有することに応答して選択的にガスを排出することができる、ことを意味する。加圧される通気口は、通気口を通る通路の異なる側の間で圧力差が閾値を超えることに応答して、選択的にガスを排出することができる。

[0048]図３は、シッパー１００の分解図を示す。一態様では、シッパー１００は、シッパー１００の積載物エリア３０２内の温度を低下させるおよび／または維持するためのドライアイスを受けるようにまたは包含するように実装され得る。シッパー１００は、シッパー１００のベース１０４の空洞内にある積載物エリア３０２を有することができ、積載物エリア３０２は、例えば、約８インチ（約２０．３ｃｍ）×８インチ（約２０．３ｃｍ）×８インチ（約２０．３ｃｍ）つまり約３２０立方インチ（約５２４４立方ｃｍ）であってよい。積載物エリア３０２は、所望される場合、より大きくても、またはより小さくてもよく、あるいは異なる形状を有してもよい。上述の積載物エリア３０２は１つの非限定の実施例では立方体形状を用いて説明されるが、他の形状も企図される。積載物エリア３０２は、シッパー１００の積載物エリア３０２内の温度を、ならびに／あるいはシッパー１００内の積載物挿入装置３０４の中に挿入されているかまたは位置決めされているときの積載物の温度を、低下させるおよび／または維持するドライアイスを収容する積載物挿入装置３０４を受けることができ、および／または保管することができる。

[0049]積載物挿入装置３０４は積載物エリア３０２内に位置決めされ得、シッパー１００の積載物エリア３０２内の温度を低下させるおよび／または維持するためのドライアイスを収容することができる。ドライアイスは、保管される積載物エリア３０２内の積載物を一定の温度範囲内で維持する。積載物挿入装置３０４は、ドライアイスの一部分を、小部分４０２（図４を参照）内などの積載物挿入装置３０４の下方に、および／または、小部分４０４（図４を参照）内などの積載物挿入装置３０４の側面の周りに、保管することができる。これにより、積載物ホルダ３０６の中に積載物が挿入されているとき、積載物の下方におよび積載物の周りにドライアイスを位置決めすることが可能となる。

[0050]積載物挿入装置３０４は、積載物エリア３０２内の温度を監視するために、温度プローブ、熱電対、または他のセンサなどの、１つまたは複数のプローブを、積載物エリア３０２に挿入するかまたはその中に配置するのを可能にするための、積載物挿入装置３０４の１つまたは複数の側面に沿うケーブル経路３１０を有することができる。ケーブル経路３１０は、積載物エリア３０２内に挿入された、または積載物エリア３０２内に位置する１つまたは複数のプローブに繋がっているおよび／またはこれらの１つまたは複数のプローブからの１つまたは複数のプローブワイヤを受けて保護する経路またはチャネルを提供することができる。

[0051]シッパー１００は積載物ホルダ３０６を有することができる。積載物ホルダ３０６は、積載物挿入装置３０４内に位置決めされ得、および／または積載物挿入装置３０４内に嵌め込まれ得る。積載物ホルダ３０６は、中に積載物が挿入されているとき、積載物を保持することができ、動かなくすることができ、および／または受けることができる。積載物ホルダ３０６は調整可能であってよく、積載物挿入装置３０４の形状に適合することができ、および／または、ドライアイスの昇華時に積載物の形状に合うように成形され得る。例えば、積載物ホルダ３０６のサイズは、受けられることになる積載物の等しい形状に合うように積載物ホルダ３０６の形状を調整するのを可能にするように、調整可能となり得る。さらに、ドライアイスの昇華時に積載物ホルダ３０６が垂直方向の下方に移動することができ、積載物を定位置で維持することができる。例えば、積載物ホルダ３０６は、垂直方向の移動を可能にするセンサ導管を有することができる。種々の例で、約２インチ（約５．１ｃｍ）の垂直方向の移動が促進される。さらに、約２インチ（約５．１ｃｍ）の垂直方向の移動などの、垂直方向の移動範囲を画定するためのタブをセンサ導管に提供するのに１つまたは複数のジップタイが使用され得る。積載物ホルダ３０６は積載物挿入装置３０４内で積載物を保持して位置決めし、その結果、積載物挿入装置３０４の壁から等距離の中央ロケーションなどに、ドライアイスが嵌め込まれ、配置され、および／または積載物を囲む。いくつかの実装形態では、積載物エリア３０２内で積載物を保持するのを支援するためにカスタマイズ可能である発泡体が挿入され得る。

[0052]シッパー１００は、積載物ホルダ３０６内に位置決めされるか、積載物ホルダ３０６に連結されるか、または他の手法で積載物ホルダ３０６にインターフェース接続される、垂直方向のおよび／または水平方向の調整デバイスまたはパネル（あるいは、「調整デバイス」）を有することができる。調整デバイスは、積載物ホルダ３０６内で垂直方向におよび／または水平方向に移動することを含めて、動的に移動することができる。調整可能パネルなどの、調整デバイスは、多様なサイズの積載物を受け入れるためにまたは多様なサイズの積載物の周りに嵌め込まれるように、水平方向に移動することができる。調整デバイスは、ドライアイスの昇華時に積載物エリア内での積載物の位置を調整するために、例えば下方などの、垂直方向に移動することができる。これにより積載物をドライアイス内の中央に位置決めすることが可能となり、その結果、積載物エリア上に位置決めされたときの積載物の周りでの積載物の冷却が実質的に均等になり、積載物は積載物ホルダ３０６内で固定された状態が維持される。

[0053]シッパー１００は、ドライアイスバスケット３０８を有することができる。ドライアイスバスケット３０８または他のドライアイス保管装置は積載物ホルダ３０６および積載物挿入装置３０４の頂部に配置されて積載物ホルダ３０６および積載物挿入装置３０４を覆うことができ、その結果、積載物が積載物ホルダ３０６内にあるときにドライアイスバスケット３０８が積載物の上方に置かれて積載物を覆うことになる。ドライアイスバスケット３０８は、積載物が積載物ホルダ３０６内にあるときにドライアイスを積載物の上においてドライアイスにより積載物を覆うように、ドライアイスを保持することができる。ドライアイスバスケット３０８は、積載物ホルダ３０６および／または積載物挿入装置３０４の頂部に着座することができるメッシュワイヤまたは金属フレームから作られ得る。

[0054]いくつかの実装形態では、シッパー１００は、１つまたは複数の真空絶縁パネル（ＶＩＰ：ｖａｃｕｕｍ ｉｎｓｕｌａｔｅｄ ｐａｎｅｌ）５０２を使用することができる。ＶＩＰ５０２のうちの１つまたは複数は、例えば図５に示されるように、シッパー１００の積載物エリア３０２内の温度を管理および／または維持するための相変化材料（ＰＣＭ：ｐｈａｓｅ－ｃｈａｎｇｅ ｍａｔｅｒｉａｌ）の１つまたは複数の層をさらに有することができる。１つまたは複数のＶＩＰ５０２（および／または、ＰＣＭ）は積載物エリア３０２内に位置決めされ得る。１つまたは複数のＶＩＰ５０２（および／または、ＰＣＭ）は、積載物挿入装置３０４（図４を参照）、積載物ホルダ３０６、およびドライアイスバスケット３０８と交換可能であってもよい。ＰＣＭは、１つまたは複数のＶＩＰ５０２の積載物エリア３０２の方を向く内側表面で層状に配置され得る。これにより、冷却剤としてドライアイスを使用する場合とは異なり、積載物エリア３０２内の温度を異なる複数の温度範囲および／または温度帯で管理および／または維持することが可能となる。

[0055]図５は、温度を管理および／または維持するために１つまたは複数のＶＩＰ５０２およびＰＣＭを使用するシッパー１００の断面図を示す。１つまたは複数のＶＩＰ５０２およびＰＣＭは、概して、－８０℃から－６０℃、－２５℃から－１５℃、２℃から８℃、および１５℃から２５℃の間の温度範囲などの、複数の温度範囲および／または温度帯でのシッパー１００の使用を促進する。これらの温度範囲は、所定の継続時間で積載物を所望の温度状態で維持する。種々の実施形態で、所望の温度状態とは所望の物質状態のことである。例えば、積載物は、所定の時間長で凍結状態で維持され得る。

[0056]１つまたは複数のＶＩＰ５０２は、蓋１０２の内側表面の凹部位置などの、蓋１０２内でまたはそれに隣接するところで、位置決めされ得、ならびに／あるいは、積載物エリア３０２内でまたは積載物エリア３０２の側面に隣接するところで、位置決めされ得、その結果、蓋１０２が閉位置にあるときに１つまたは複数のＶＩＰ５０２が積載物エリア３０２を包囲して積載物エリア３０２の周りに内側ボディシェルを形成することができる。

[0057]ＰＣＭは、有益な加熱および／または冷却を実現するために相転移で十分なエネルギーを放出および／または吸収する物質である。ＰＣＭは、固体と液体との間で転移することができる。多様なＰＣＭが、多様な温度範囲および／または温度帯においてならびに／あるいは多様な温度範囲内および／または温度帯内で積載物エリア３０２内の温度を維持するように設計され得る。ＰＣＭは、１つまたは複数のＶＩＰ５０２の内側表面の周りにならびに／あるいは１つまたは複数のＶＩＰ５０２の内側表面の上に、位置決めされたおよび／または配置された薄いフィルムまたはパネルの層であってよい。

[0058]シッパー１００はガスケット５０４を有することができる。ガスケット５０４は、蓋１０２が閉位置であるときに蓋１０２とベース１０４との間にシールを提供し、したがって、シッパー１００は、通気口２０２をガスが通過するのを可能にしながら耐水性を有することができる。いくつかの実装形態では、ガスケット５０４は、例えば図７に示されるように、１つまたは複数の特別に設計された孔７０２を有する。１つまたは複数の特別に設計された孔７０２は、ガスが逃げるのを可能にすることができる。例えば、孔７０２は、ガスが通気口２０２（図２を参照）から逃げるのを許容することができる。シッパー１００は、積載物エリア３０２内の温度を維持するように絶縁を実現するために、および、シッパー１００を構造的に支持するために、ポリウレタン発泡体などの発泡体５０６を有することができる。発泡体５０６は、１つまたは複数のＶＩＰ５０２ならびに／あるいはＰＣＭの層との組み合わせで、積載物エリア３０２内の制御される温度環境の長時間の持続性を可能にする。

[0059]シッパー１００は、電子デバイス空洞１２８および／または図６に示される熱電対チャネル６０４を有することができる。電子デバイス空洞１２８はベース１０４（図１Ａを参照）の外側部分と内部部分との間にあってよい。電子デバイス空洞１２８は、ベース１０４の頂部からアクセス可能である開口部を有することができる。電子デバイス空洞１２８は、積載物エリア３０２内で検出されるセンサデータを受信、監視、保存、および伝送するために、シッパー１００内にデータロガーまたは他の電子デバイスを位置決めするのを可能にすることができる。熱電対チャネル６０４は、電子デバイス空洞１２８内のデータロガーおよび／またはｅラベル１２６に電気的に連結されるために、熱電対デバイスからの１つまたは複数のワイヤを積載物エリア３０２内に位置決めするのを可能にするチャネルであってよい。電子デバイス空洞１２８内のデータロガーは、無線で、または有線接続を介して、シッパー１００の外部の別のコンピューティングデバイスとの通信を行うことがきる。

[0060]方法／システムの例示の実施形態を例示的に開示してきた。したがって、全体を通して採用される専門用語は非限定的に読まれるべきである。当業者には本明細書の教示に対しての小さい変更形態が思い付くであろうが、本明細書の寄与する当技術分野の進歩の範囲内に合理的に入るようなすべての実施形態が、本明細書で保証される発明の範囲内に包含されることを意図されること、および、本発明の範囲が、添付の特許請求の範囲およびその均等物に照らし合わせることを除いて、限定されるべきではないことを理解されたい。

Claims (20)

1. 開閉されるように構成される蓋と、
   積載物を受けるように、および、前記積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された積載物エリアを有する、前記蓋に連結されたベースエンクロージャと、
   前記積載物エリアの内部に位置決めされるように、および、前記積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された挿入装置と、
   を備える、堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
2. 前記挿入装置が、挿入時に前記積載物の下方およびその周りにドライアイスを配置するのを可能にするための積載物挿入装置であり、前記積載物挿入装置は前記積載物挿入装置の側部の下方に、および、その周りに前記ドライアイスを収容する、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
3. 前記挿入装置の内部に位置決めされるように、および、前記挿入装置の中に嵌め込まれるように、ならびに、中に前記積載物が挿入されるときに前記積載物を受けるように構成された、積載物ホルダをさらに備え、
   前記積載物ホルダが、前記挿入装置の内部で前記積載物を保持および位置決めするように構成される、請求項２に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
4. 前記積載物ホルダの内部に前記積載物が存在する場合に、前記ドライアイスが少なくとも部分的に前記積載物の上にあり、少なくとも部分的に前記積載物を覆うように、前記ドライアイスを保持するように構成された、前記積載物ホルダおよび前記積載物挿入装置の上方に位置決めされたドライアイスバスケット
   をさらに備える、請求項３に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
5. 前記ベースエンクロージャ上に位置決めされ、前記積載物エリアからガスを放出するのを可能にするように構成された通気口
   をさらに備える、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
6. 前記挿入装置が、前記挿入装置の少なくとも一方の側部に沿うケーブル経路を有し、前記ケーブル経路が、１つまたは複数のプローブを前記積載物エリアの中に挿入するのを可能にする、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
7. 前記蓋および前記ベースエンクロージャの面内で窪んでいる１つまたは複数のチャネルと、
   前記蓋が閉位置にあるときに前記蓋を前記ベースエンクロージャに連結するために前記１つまたは複数のチャネルの内部に位置決めされた１つまたは複数の固定具と、
   をさらに備える、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
8. 少なくとも部分的に前記蓋の内部で窪んでおり、１つまたは複数のドキュメントを受けるように構成されたドキュメントコンパートメント
   をさらに備える、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
9. 前記ベースエンクロージャの背面の少なくとも一部分が取り外し可能である、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
10. 前記挿入装置の内側表面にある相変化材料の層であって、前記挿入装置が、取り外し可能である真空絶縁パネルであり、前記挿入装置および前記相変化材料の層が、前記環境の前記温度を多様な温度範囲で維持するように構成される、相変化材料の層
    をさらに備える、請求項１に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
11. 開閉されるように構成された蓋と、
    積載物を受けるように、および、前記積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された積載物エリアを有する、前記蓋に連結されたベースエンクロージャと、
    前記積載物エリアの内部に位置決めされた１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルと、
    前記１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルの内側表面に配設された相変化材料の層と、
    を備える、モジュール式の配送コンテナ。
12. 前記蓋および前記ベースエンクロージャの壁内にある絶縁材料
    をさらに備える、請求項１１に記載のモジュール式の配送コンテナ。
13. 前記蓋が閉じられているときに、前記蓋と前記ベースエンクロージャとの間にシールを形成するために前記蓋と前記ベースエンクロージャとの間に位置決めされるガスケットと、
    前記積載物エリアからガスを放出するのを可能にする一方向弁を有する通気口と、
    をさらに備える、請求項１１に記載のモジュール式の配送コンテナ。
14. 前記１つまたは複数の取り外し可能である真空絶縁パネルが、（ｉ）前記積載物エリアの底部において、（ｉｉ）前記積載物エリアの壁に沿って、（ｉｉｉ）前記蓋の内側表面上に、のうちの少なくとも１つで位置決めされた複数の取り外し可能である真空絶縁パネルを含む、請求項１１に記載のモジュール式の配送コンテナ。
15. 追加の保管コンテナを保持または担持するために、前記追加の保管コンテナに接続されるように構成された１つまたは複数の固定具
    をさらに備える、請求項１１に記載のモジュール式の配送コンテナ。
16. 開閉されるように構成された蓋と、
    積載物を受けるように、および、前記積載物の周囲の環境の温度を維持するように構成された積載物エリアを有する、前記蓋に連結されたベースエンクロージャと、
    を備え、
    （ｉ）前記蓋、および、（ｉｉ）前記ベースエンクロージャの少なくとも一方が、電子デバイスを収容するように構成された空洞を画定する、
    堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
17. 前記空洞が、前記積載物エリアの内部に位置決めされた１つまたは複数のセンサに対して前記電子デバイスを電子的に連結するために、電気回路を受けるための１つまたは複数の開口部を有する、請求項１６に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
18. 前記電子デバイスが、前記１つまたは複数のセンサからのデータを受信、保存、および伝送するように構成されたデータロガーである、請求項１７に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
19. １つまたは複数の層のカバーが前記空洞を包囲する、請求項１６に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
20. 前記ベースエンクロージャが、前記ベースエンクロージャの外部表面と内部表面との間に前記空洞を画定し、前記空洞が、前記電子デバイスを前記空洞の中に挿入するために、前記ベースエンクロージャの頂部からアクセス可能である開口部を有する、請求項１６に記載の堅牢で再使用可能な配送コンテナ。
    

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