JP2023540525A - クイック充填カップリングを有する万年筆 - Google Patents

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Abstract

クイック充填カップリングを有する万年筆が提案され、ペン先アセンブリと、メインタンク及び筆記用タンクが中に形成されているハウジングと、ペン先アセンブリと反対を向くほうの万年筆の端部にある回転可能なテーパ部と、インク供給装置の上にハウジングを載置するためのカップリングとを有し、筆記用タンクとメインタンクとの間に、メインタンクによって筆記用タンクを充填するために選択的に開放及び閉止することができる第1のシールユニットが配置され、筆記用タンクとペン先アセンブリとの間に、ペン先アセンブリにインクを供給するために選択的に開放及び閉止することができる第2のシールユニットが配置され、メインタンクとカップリングとの間に、メインタンクを充填するために開放及び閉止することができる第3のシールユニットが配置され、テーパ部は、少なくとも第1のシールユニット及び第2のシールユニットの開放状態を制御するために構成されたメカニズムとリンクされる。

Description

本発明は、クイック充填カップリングを有する万年筆に関し、及び、万年筆とインク供給装置とを有する筆記具システムに関する。
ペン先アセンブリを有する高価値な筆記具は、インク容器の中にペン先アセンブリを浸漬することによって、及びペン先アセンブリと反対を向くほうに配置されたテーパ部を回すことによって、充填することができるピストンタンクをしばしば有している。充填プロセスの後、ペン先アセンブリを洗浄するのが有意義である。たとえば旅客飛行高度で地上よりも明らかに低い圧力が生じる旅客機でこのような万年筆を使用する場合、低下した圧力がピストンタンクに対して作用するために、時としてペン先アセンブリからインクが外に出ることがあり得る。
本発明の課題は、上に述べた欠点を少なくとも部分的に取り除く万年筆を提案することにある。それにもかかわらず、同時にこの万年筆はできる限り簡易に操作できるのがよい。
この課題は、独立請求項1の構成要件を有する万年筆によって解決される。好ましい実施形態と発展例は、従属請求項及び以下の説明から明らかとなる。
クイック充填カップリングを有する万年筆が提案され、ペン先アセンブリと、メインタンク及び筆記用タンクが中に形成されているハウジングと、ペン先アセンブリと反対を向くほうの万年筆の端部にある回転可能なテーパ部と、インク供給装置の上にハウジングを載置するためのカップリングとを有し、筆記用タンクとメインタンクとの間に、メインタンクによって筆記用タンクを充填するために選択的に開放及び閉止することができる第1のシールユニットが配置され、筆記用タンクとペン先アセンブリとの間に、ペン先アセンブリにインクを供給するために選択的に開放及び閉止することができる第2のシールユニットが配置され、メインタンクとカップリングとの間に、メインタンクを充填するために開放及び閉止することができる第3のシールユニットが配置され、テーパ部は、少なくとも第1のシールユニット及び第2のシールユニットの開放状態を制御するために構成されたメカニズムとリンクされる。
ペン先アセンブリは、ペン先とインク導管とで構成されるユニットとして理解することができる。ペン先はインク導管に嵌め合わされ、又は差し込まれ、インク導管の導通をする毛管の中のインクと流体接続される。
ハウジングは筆記具の主要な外側形状を提供し、場合により容器とも呼ばれる。ハウジング又は容器は、筆記をするときに利用者によって把持される。本発明による万年筆における特殊性は、タンクがメインタンクと筆記用タンクに下位区分されることにある。筆記用タンクは、たとえばペン先アセンブリと直接的に流体接続させて、これにインクを提供することができるであろう。
筆記用タンクのサイズは、ピストンタンクの通常のサイズに比べて明らかに低減することができる。そして筆記用タンクは、ペン先アセンブリへインクを一時的に供給するための役目だけを果たす。したがって、従来式のピストンタンクと比較して明らかに少ない筆記用タンクの容積に対する、低い圧力の影響を明らかに制限することができる。筆記用タンクが空になったときには、メインタンクとの流体接続を選択的に成立させることで、万年筆の内部で直接筆記用タンクを補充することができる。
テーパ部はハウジングと同一平面上で終わっており、好ましくは、ハウジングに対して接線連続的な表面形状を有する。利用者はハウジングを把持し、テーパ部を回すことによって上記の機能を実行することができる。
したがって本発明による万年筆は、第1及び第3のシールユニットの閉止によって、並びに第2のシールユニットの開放によって、筆記状態を成立させるために構成される。第1のシールユニットが開放され、第2のシールユニットが閉止され、及び第3のシールユニットが閉止されることで、メインタンクからのインクによって筆記用タンクを再充填することができる。このとき万年筆を軽く傾けて、筆記先端部が下方に向くようにするのがよいであろう。第1及び第3のシールユニットが開放され、並びに第2のシールユニットが閉止されることで、カップリングを介してインクをメインタンクと筆記用タンクに供給することができる。それに応じて万年筆の充填は、ペン先アセンブリを通じてではなく、カップリングを通じて実現される。上述した充填プロセスのとき、場合により生じる圧力差がインクの漏出につながるのを防ぐために、各シールユニットの開放と閉止の特定の順序が意図されていてよい。
インク供給装置として、別個の容器からインクを供給する、一種の充填システムを利用することができる。このことは機械式又は電気式に行うことができる。インク供給装置は、それぞれ小管として製作された空気通路とインク通路とを有することができる。空気通路は、インク通路の内部に同心的な配置で位置決めされていてよい。タンクの中にあるインクを洗流し、そのようにして万年筆を完全に空にするために、特定の空気量を空気通路を通して放出するのが有意義であり得る。引き続いて空気通路から空気が吸い出されることで、インク通路を介してインクを吸引することができ、その後にこのインクが容器からタンクへ流れ込む。このときタンクの完全な充填を実現するために、空気容積又はインク容積が特定の万年筆に合わせて調整されるのが好ましい。このとき万年筆は、筆記先端部が上方を向くようにアライメントされていてよい。このような充填システムが利用されれば、万年筆の中にある残ったインクをまず容器に移送してから、万年筆をインクで充填することができる。
筆記用タンクがペン先アセンブリとメインタンクとの間に配置されると特別に好ましい。したがって筆記用タンクはペン先アセンブリに直接配置され、又は近似的に直接配置される。その場合、ペン先アセンブリと筆記用タンクとの間には第2のシールユニットだけがあり、これがペン先アセンブリへのインクの供給又は洗浄のために開放され、筆記用タンクの補充のために閉止される。
テーパ部が取外し可能であり、これがハウジングに配置されたときにカップリングを隠すと好ましい。したがってこの場合、カップリングは、テーパ部が取り外されているときにだけ可視であり利用可能となる。このことは、万年筆それ自体の外観上の印象を改善するだけでなく、さらに、カップリングが汚れから良好に防護される。
第1のシールユニットは、スリーブと、スリーブの中へ入るように、及びスリーブから外に出るように直線的にスライド可能である、相補的に成形された第1のシール体とを有することができるであろう。したがって第1のシール体をスリーブの内部に入れることができ、たとえば周回するシールリング等によって、径方向のシールをスリーブとともに形成することができる。第1のシール体をスリーブから外へスライドさせることで、第1のシールユニットの開放を惹起することができる。これと逆向きに、第1のシール体をスリーブの中に入るようにスライドさせれば、開口部を閉止することができる。したがってシールを成立させるために、又はこれを開放するために、軸方向運動だけしか必要ない。スリーブの中への第1のシール体の特別に簡易な案内を創出するために、漏斗状の進入端部を設けることができるであろう。
メカニズムは、第1のシール体とリンクされている、ハウジングの中で直線的にスライドするために構成された長手方向スライド部材を有するのが好ましい。それに応じて長手方向スライド部材を簡易にスライドさせることで、第1のシールユニットを操作することができる。中心軸に沿っての配置又はこれに対して平行の配置により、テーパ部が配置されているハウジングの端部からでも、第1のシールユニットの操作を行うことができる。
好ましい実施形態では、第2のシールユニットは、第2のシール体と、通過穴が配置されたシール面とを有し、第2のシール体は通過穴を覆うためにシール面に対して直線的に押圧可能である。したがって筆記用タンクとペン先アセンブリとの間には、第2のシール体によって選択的に隠すことが可能である通過穴だけが配置されていてよいであろう。第2のシール体は、通過穴に対して軸方向に押圧することができる弾性材料からできていてよいであろう。それにより、筆記用タンクからペン先アセンブリへのインクの漏出を防止することができる。
第1のシール体と第2のシール体は、軸方向のばね力を印加するばねを介して互いにリンクされるのが特別に好ましい。それにより、第1のシール体の運動を第2のシール体の運動とリンクさせることができる。第1のシール体がペン先アセンブリの方向へ軸方向に動いたとき、第2のシール体と第1のシール体との間に配置された圧縮ばねが、通過穴の方向へと第2のシール体を動かすことができるであろう。そして、第1のシール体を時間オフセットしてスリーブから出るように案内するために、第2のシール体がシール面と面接触した後に継続する第1のシール体の運動が容易に可能である。その際にはばねが圧縮されて、第2のシール体がいっそう固定的に通過穴へと押圧されるにすぎない。メカニズムがそれによって明らかに簡素化される。
特別に好ましい実施形態では、第1のシールユニットと第2のシールユニットは、筆記位置と、補充位置と、洗浄位置へ相互に移行可能であり、筆記位置では第1のシールユニットが閉止されて第2のシールユニットが開放され、補充位置では第1のシールユニットが開放されて第2のシールユニットが閉止され、洗浄位置では第1のシールユニットと第2のシールユニットが同時に開放される。筆記位置と補充位置は、特定の位置へのテーパ部の回転によって到達されるのが好ましい。洗浄位置は、洗浄液での万年筆全体の洗流を実行するために万年筆が構成される位置である。万年筆はそのカップリングをもって洗浄装置に嵌め合わせることができ、引き続いてこれが洗流液を導通する。この洗浄位置は、テーパ部によって直接的に設定可能ではないほうが好ましく、特にテーパ部等を取り外した後に、隠れているリリース手段を通じて、たとえばそのために適した工具を通じて、設定可能である。
同じく好ましい実施形態では、長手方向スライド部材は、テーパ部によって回転可能である、それによって長手方向スライド部材の直線的なスライドを行うカムスリーブとリンクされる。それに応じて長手方向スライドは、突起部等を動かすカムを有するカムスリーブによって行われる。テーパ部を回すことによってカムスリーブを回転させることができ、それにより、その中にある突起部が軸方向に動く。このとき突起部によって駆動される物体の回動を回避するために、カムスリーブの長手方向案内が有意義である。
好ましい実施形態では、第3のシールユニットは、通過部が中に延びるゴム弾性材料からなる少なくとも1つのシール材を有する。第3のシールユニットに、たとえばインク及び/又は空気を通す小管を挿通することができるであろう。ゴム弾性材料はエラストマーであってよく、又は、少なくとも室温のもとでエラストマーの特性を有する材料であってよい。
第3のシールユニットが、カップリングと反対を向く方向で小さくなっていく直径を有する通過部をそれぞれ備えた、長手方向で互いに間隔をおく2つのシール材を有していると好ましく、カップリングに近いほうの第1のシール材の通過部はメインタンクと流体接続させることが可能であり、カップリングと反対を向く第2のシール材は筆記用タンクと流体接続させることが可能である。それにより、それぞれ異なる長さを有する同軸の2つの管路を、両方のシール材と接触させることができる。第1のシール材は空気移送を可能にするのに対して、第2のシール材はインク移送のために意図されていてよいであろう。
長手方向スライド部材は中空であるのが好ましく、第2の通過部と筆記用タンクとの流体接続が成立可能である。それに応じて長手方向スライド部材は空気を、又は設計に応じてインクを、案内することができるであろう。したがって、万年筆の内部の限られた設計スペースを二重機能によって良好に活用することができる。
さらに、テーパ部はバヨネット接合によって取外し可能であるのが好ましい。バヨネット接合は動きが軽くロバストであり、それにより反復して操作可能でもある。バヨネット接合は、簡易な取付と簡易な取外しとを可能にする。
さらに本発明は、万年筆とインク供給装置とを有する筆記具システムに関し、第3のシールユニットによって案内可能である空気通路及び空気通路から分離されたインク通路を有し、インク供給装置は、空気を空気通路へ導入するため、及び空気を空気通路から吸い出すために構成され、インク通路はインク容器と流体接続させることが可能である。
本発明のその他の構成要件、利点、及び適用可能性は、実施例についての以下の説明及び図面から明らかとなる。ここで記述されている、及び/又は図面で示されている、すべての構成要件はそれ自体として、及び任意の組合せとして、個々の請求項やその引用でこれらがどのように組み立てられているかに関わりなく、本発明の対象物を構成する。さらに図面では、同じ符号は同一又は類似の対象物を表す。
万年筆を側方断面で示す図である。 万年筆の側方断面を示す詳細図である。 万年筆の側方断面を示す詳細図である。 万年筆の側方断面を示す詳細図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 1つの状態の万年筆の細部を示す図である。 インク供給装置及びインク容器とともに万年筆を示す図である。
図1は万年筆2の全体図を一覧性のために示しており、それに対して、さらに後続する各図面には個々の細部が示されている。万年筆2は、ペン先6と、ペン先6を担持するインク導管8とを備えるペン先アセンブリ4を有している。ペン先アセンブリ4はハウジング10の前側に配置されている。
さらにハウジング10の中に、メインタンク12と筆記用タンク14が形成されている。筆記用タンク14はメインタンク12より明らかに小さいサイズを有しており、これによって補充することができる。そのために筆記用タンク14とメインタンク12との間には、メインタンク12と筆記用タンク14の間の流体接続を選択的に成立させ、又は妨げることができる第1のシールユニット16が配置されている。筆記用タンク14はペン先アセンブリに直接的に接しており、筆記用タンク14とペン先アセンブリ4との間に第2のシールユニット18が配置されている。これは筆記用タンク14とペン先アセンブリ4との間の流体接続を選択的に成立させることができる。
ハウジング10の後方の端部に、回転可能なテーパ部20が配置されている。これはハウジング10から取り外すことができる。そこにはさらにカップリング22があり、これによって万年筆2をインク供給装置(図示せず)に嵌め合わせることができる。カップリング22とメインタンク12との間に、メインタンク12の充填のために選択的に開放及び閉止することができる第3のシールユニット24が配置されている。ここではテーパ部20は、少なくとも第1のシールユニット16及び第2のシールユニット18における開放状態を制御するために構成されたメカニズム26とリンクされている。したがって万年筆2は、テーパ部20を回すことで筆記状態にすることができ、又は、メインタンク12によって筆記用タンク14を充填するための状態にすることができる。
図2は万年筆2の後方部分を示している。ここではテーパ部20は、組付ねじ30を介してテーパ部20とねじ止めされるテーパねじ28を有している。テーパ部20と相対回転不能に結合されるバヨネットスリーブ32が、カムスリーブ36の突起部34に係合する。これはタンクブッシュ40の翼部38と面接触しており、翼部38は径方向外側に配置された溝42の中で案内され、それによりタンクブッシュ40は直線的にのみ動く。カムスリーブ36と反対を向くほうの翼部38の側に、翼部38及びこれに伴ってタンクブッシュ40をテーパ部20の方向へ押圧する圧縮ばね44が配置されている。したがってテーパ部20を回すことで、突起部34を介してカムスリーブ36と結合されているバヨネットスリーブ32が回転し、そのようにしてこれが回転運動を伝達する。それによりタンクブッシュ40が軸方向へ動き、それに伴って長手方向スライド部材48をスライドさせる。
カップリング24は、例示として、タンクブッシュとカムスリーブ36との間に間隙50を有することができるであろう。これを介して万年筆2を、インク供給装置に嵌め合わせることができる。所定の方向へテーパ部20を回すことで、バヨネットスリーブ32を突起部34から外すことができ、それにより、テーパ部20をテーパねじ28及びバヨネットスリーブ32とともに万年筆2から一式取り外すことができる。テーパ部20がバヨネットスリーブ32とともに再び取り付けられると、テンションスプリング52が紙面で見て左方に向かって若干引っ張られ、それにより、ある程度の保持力がバヨネットスリーブ32又は突起部34で及ぼされる。この初期応力は、バヨネット接合のスナップ嵌めを通じて良好な触感的フィードバックを利用者に与える。
第3のシールユニット22は、ゴム弾性材料で形成された、差込開口部56への管の差込を可能にする第1のシール材54を有している。この管は、たとえばインク通路53は、通過部55を通って第1のシール材54の全体に延びて、破線で図示するように、差込開口部56と反対を向くほうの第1のシール材54の側で終わっていてよいであろう。第2のシール材58がこれに後続しており、これは、さらに小さい直径を有するたとえば空気通路53などの管を通過部57へ挿通することを可能にし、この管は全面的に第2のシール材58を通って延びて、同じく破線で示唆するように、第1のシール材54と反対を向くほうの第2のシール材58の側で終わっている。第1のシール材54は、インクを供給する管の挿通を可能にする。インクは、両方のシール材54及び58の間の中間スペースに入り、軸方向で後続する環状間隙60を通ってメインタンク12の方向に流れることができる。他方、長手方向スライド部材48は中空に製作されており、第2のシール材58を貫通する細いほうの管と流体接続されている。これはあとで詳しく説明する、特に空気の移送のための役目を果たす。
図3は、万年筆2及び特にメインタンク12の中央区域を示している。ここでは長手方向スライド部材48が貫いて、万年筆2の長軸に沿って延びている。ここでは紙面で見て左側に、第1のシールユニット16を見ることができる。これは内壁64を有するスリーブ62を有している。内壁64に沿って、外側円周にシールリング68を担持する第1のシール体66が摺動することができる。シールリング68が完全に内面64の内部にあるとき、メインタンク12と筆記用タンク14との間で流体接続が妨げられる。シール体66は長手方向スライド部材48と結合されているので、スライド部材48が動くことで、第1のシールユニット16を開放又は閉止することができる。念のため、スリーブ62をハウジング10に向かって外面で封止する追加のシールリング70があることを指摘しておく。
図4は、ペン先アセンブリ4のほうを向く区域を示している。ここでは、通過穴74が配置されたシール面72を有する第2のシールユニット16を見ることができる。たとえばゴム弾性材料からなる第2のシール体76を、軸方向スライドによりシール面72に対して押圧することができる。それによって通過穴74を閉じることができ、したがって、筆記用タンク14とペン先アセンブリ4との間の流体接続を妨げることができる。第2のシール体76の枢支は、第1のシール体66と結合されたばね78を介して行われる。長手方向スライド部材48の中空スペース80が第1のシール体66の流動通路82と接続されており、それにより、特に空気が中空スペース80からばね78を通って筆記用タンク14に入る。
テーパ部20を取り外したうえで、カップリング22をもって万年筆2をインク供給装置(図示せず)の上にセットすることができる。このとき空気通路を第2のシール材58と接続し、インク通路を第1のシール材54と接続することができる。空気通路は空気を中空スペース48を通して筆記用タンク14の中に案内することができ、それにより、その中にあるインクが、開放された第1のシールユニット16を通ってメインタンク12の中へ、及びそこから環状通路60及びインク通路を介して導出される。引き続いて中空スペース48から空気が吸い出されることで、インクをインク通路すなわち第1のシール材54を介して吸い込むことができ、それにより、これがメインタンク12と筆記用タンク14を通して流動通路82へと流れ、その際に両方のタンク12及び14を充填する。
万年筆2を用いて筆記をするために、第1のシールユニット16が閉止されて第2のシールユニット18が開放される。このことは、特定の回転位置へとテーパ部20を回すことによって行うことができる。ここで図5には、突起部34とバヨネットスリーブ32が三次元の図面で示されている。制御カム84の中で突起部34が引き戻された位置へと移行しているカムスリーブ36を見ることができる。したがって、第1のシール体66と第2のシール体76がペン先アセンブリ4と反対を向いている。バヨネットスリーブ32はバヨネット86と係合しており、テーパ部20は万年筆に固定されて配置されている。
図6は、上で説明したような両方のシール体66及び76の位置を示している。メインタンク12からのインクによる筆記用タンク14の補充は、第2のシールユニット18が閉止されて第1のシールユニット16が開放されることによって行うことができる。このことは、両方のシール体66及び76が紙面で見て左方に向かってスライドしなければならないことを意味する。このことは、制御カム84の中で左方に向かってスライドしている、図7に示す突起部34によって明らかである。したがって図8に示すとおり、メインタンク12から筆記用タンク14へのインクのオーバーフローが流動矢印で示唆しているように可能である。
バヨネットスリーブ32は、ストッパ又はその他の種類の遮蔽部によって、両方のシールユニット16及び18が交互にのみ開放される筆記位置と補充位置との間でだけ回転がなされるようにセットアップされていてよい。テーパ部20を回すことによって両方のシールユニット16及び18を中間位置で閉止するのが好ましく、それにより、両方のシールユニット16及び18のうちそのつど一方だけが開放され得ることが保証される。したがって、両方のシールユニット16及び18が同時に開放される洗浄位置は、テーパ部20によっては設定可能でない。しかし万年筆2の洗浄のために、テーパ部20を取り外してから、工具88をカムスリーブ36に当てつけて、これを別の方向に動かすことができる。このことは図10及び図11に示されている。工具88により、シール体66及び76が開放される位置へと移される。そのために両方のシール体66がテーパ部20の方向にスライドさせられ、それにより、ペン先アセンブリ4と反対を向くほうのスリーブ62の側で第1のシール体66が外に出る。それに伴い、万年筆2を通って全面的に延びる流体接続が確立される。たとえば第1のシール材54を通して洗浄液を導入することで、万年筆2を洗流することができる。
最後に、図12はインク容器92の上のインク供給装置90を示しており、万年筆2がインク供給装置90に嵌め合わされている。インク供給装置は、インク供給装置90に対して押圧されることによって万年筆2が最初に空気を空気通路を通して案内し、引き続いて空気を吸い出すように構成されており、それにより上で説明したように、インク容器92と接続されたインク通路からインクが追加流動する。図示している構造は筆記具システム94を形成する。
補足として指摘しておくと、「有する」はそれ以外の部材やステップを排除するものではなく、「1つの」は複数を排除するものではない。さらに指摘しておくと、上記の実施例のうちの1つを参照して説明している構成要件は、上に説明した別の実施例の別の構成要件との組合せで適用することもできる。特許請求の範囲の符号は限定とみなされるべきものではない。
2 万年筆
4 ペン先アセンブリ
6 ペン先
8 インク導管
10 ハウジング
12 メインタンク
14 筆記用タンク
16 第1のシールユニット
18 第2のシールユニット
20 テーパ部
22 カップリング
24 第3のシールユニット
26 メカニズム
28 テーパねじ
30 組付ねじ
32 バヨネットスリーブ
34 突起部
36 カムスリーブ
38 翼部
40 タンクブッシュ
42 溝
44 圧縮ばね
46 内側区域
48 長手方向スライド部材
50 間隙
52 テンションスプリング
53 インク通路
54 第1のシール材
55 通過部
56 差込開口部
57 通過部
58 第2のシール材
59 空気通路
60 間隙
62 スリーブ
64 内壁
66 第1のシール体
68 シールリング
70 シールリング
72 シール面
74 通過穴
76 第2のシール体
78 ばね
80 中空スペース
82 流動通路
84 制御カム
86 バヨネット
88 工具
90 インク供給装置
92 インク容器
94 筆記具システム

Claims (14)

  1. クイック充填カップリングを有する万年筆(2)において、
    ペン先アセンブリ(4)と、
    メインタンク(12)及び筆記用タンク(14)が中に形成されているハウジング(10)と、
    前記ペン先アセンブリ(4)と反対を向くほうの前記万年筆(2)の端部にある回転可能なテーパ部(20)と、
    インク供給装置(90)の上に前記ハウジング(10)を載置するためのカップリング(22)とを有し、
    前記筆記用タンク(14)と前記メインタンク(12)との間に、前記メインタンク(12)によって前記筆記用タンク(14)を充填するために選択的に開放及び閉止することができる第1のシールユニット(16)が配置され、
    前記筆記用タンク(14)と前記ペン先アセンブリ(4)との間に、前記ペン先アセンブリ(4)にインクを供給するために選択的に開放及び閉止することができる第2のシールユニット(18)が配置され、
    前記メインタンク(12)と前記カップリング(22)との間に、少なくとも前記メインタンク(12)を充填するために開放及び閉止することができる第3のシールユニットが配置され、
    前記テーパ部(20)は、少なくとも前記第1のシールユニット(16)及び前記第2のシールユニット(18)の開放状態を制御するために構成されたメカニズム(26)とリンクされる、
    万年筆。
  2. 前記筆記用タンク(14)は前記ペン先アセンブリ(4)と前記メインタンク(12)との間に配置される、請求項1に記載の万年筆(2)。
  3. 前記テーパ部(20)は取外し可能であり、前記ハウジング(10)に配置されているときに前記カップリング(22)を隠す、請求項1又は2に記載の万年筆(2)。
  4. 前記第1のシールユニット(16)は、スリーブ(62)と、前記スリーブ(62)の中へ入るように、及び前記スリーブ(62)から外に出るように直線的にスライド可能である、相補的に成形された第1のシール体(66)とを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  5. 前記メカニズム(26)は、前記第1のシール体(66)とリンクされている、前記ハウジング(10)の中で直線的にスライドするために構成された長手方向スライド部材(48)を有する、請求項4に記載の万年筆(2)。
  6. 第2のシールユニット(18)は、第2のシール体(76)と、通過穴(74)が配置されたシール面(72)とを有し、前記第2のシール体(76)は前記通過穴(74)を覆うために前記シール面(72)に対して直線的に押圧可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  7. 前記第1のシール体(66)と前記第2のシール体(76)は軸方向のばね力を印加するばね(78)を介して互いにリンクされる、請求項4から6のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  8. 前記第1のシールユニット(16)と前記第2のシールユニット(18)は、筆記位置と、補充位置と、洗浄位置へ相互に移行可能であり、
    前記筆記位置では前記第1のシールユニット(16)が閉止されて前記第2のシールユニット(18)が開放され、
    前記補充位置では前記第1のシールユニット(16)が開放されて前記第2のシールユニット(18)が閉止され、
    前記洗浄位置では前記第1のシールユニット(16)と前記第2のシールユニット(18)が同時に開放される、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  9. 前記長手方向スライド部材(48)は、前記テーパ部(20)によって回転可能である、それによって前記長手方向スライド部材(48)の直線的なスライドを行うカムスリーブ(36)とリンクされる、請求項4に記載の万年筆(2)。
  10. 前記第3のシールユニット(24)は、通過部(55,57)が中に延びるゴム弾性材料からなる少なくとも1つのシール材(54,58)を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  11. 前記第3のシールユニット(24)は、前記カップリング(22)と反対を向く方向で小さくなっていく直径を有する通過部(55,57)をそれぞれ備えた、長手方向で互いに間隔をおく2つのシール材(54,58)を有し、
    前記カップリング(22)に近いほうの第1のシール材(54)の前記通過部(55,57)は前記メインタンク(12)と流体接続させることが可能であり、前記カップリング(22)と反対を向く第2のシール材(58)は前記筆記用タンク(14)と流体接続させることが可能である、
    請求項10に記載の万年筆(2)。
  12. 前記長手方向スライド部材(48)は中空であり、前記第2の通過部(57)と前記筆記用タンク(14)との流体接続が成立可能である、請求項5から11のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  13. 前記テーパ部(20)はバヨネット接合によって取外し可能である、請求項1から12のいずれか一項に記載の万年筆(2)。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の万年筆(2)と、インク供給装置(90)とを有する筆記具システム(94)において、前記第3のシールユニット(24)によって案内可能である空気通路(59)及び前記空気通路(59)から分離されたインク通路(53)を有し、前記インク供給装置(90)は、空気を前記空気通路(59)へ導入するため、及び空気を前記空気通路(59)から吸い出すために構成され、前記インク通路(53)はインク容器(92)と流体接続させることが可能である、筆記具システム。

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