JP2023538876A - 生体物質中の感染性化合物を分離および/または検出および/または生体外で定量する方法 - Google Patents

生体物質中の感染性化合物を分離および/または検出および/または生体外で定量する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、微生物に結合することができるアポリポタンパク質H系ペプチド、ならびにそれを用いて生体物質中の感染性化合物の分離および/または検出および/または定量および/または生体外で同定する方法に関する。特に本発明は、微生物に結合することができるペプチド、かつ生体物質中に存在する微生物を捕捉するためのセンサーとしてのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、生体物質中の感染性化合物を分離、および/または検出、および/または定量、および/または生体外で同定する方法に関する。
本特許出願では、用語「生体物質」は、生体組織、生体組織に由来する液状または固形状の調製物または抽出物、あるいは感染性化合物を含み得る天然媒体または非天然媒体、例えば排水もしくは果物および野菜の濯ぎ水などを意味する。このような物質はまた、上記に定義した少なくとも2つの物質の混合物であってもよく、従って、その物質は特に感染症に罹患している患者の組織、器官、糞便、または体液から調製されるか、あるいは「生体外」での培養から得られてもよく、そのような生体物質はまた、血清、血漿、尿、脳脊髄液、滑液、腹腔液、胸膜液、精液、または腹水液であってもよい。
本特許出願では、用語「感染性化合物」は、外因性または内因性の感染性媒体、あるいはそれらの代謝産物を意味し、その感染性化合物の中では、それは、例えばウイルス、細菌、または真菌を意味する。
β2-糖タンパク質Iと呼ばれ、あるいは「β2GPI」と略される血漿糖タンパク質が以前から明示されていて、このヒト糖タンパク質の配列は、特に、J. LOZIER et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol. 81, p. 3640-3644 (1984)およびT. KRISTENSEN et al., FEBS Letters, Vol. 289, p. 183-186 (1991)による論文中に示されている。このβ2GPIタンパク質は多型を有することが判明しているが、β2GPIという名称は、以下では全ての形態の総称と見做される。
国際出願WO 94/18569号では、特定の感染性化合物、特にタンパク質性化合物が、フランス特許2 701 263号に記載されるβ2GPI形態表面に固定されることが示されている。国際出願WO 94/18569号の文献中には、ウイルス化合物を検出および/または測定する方法が提示され、この方法では、感染性のウイルス化合物がβ2GPIの使用形態表面に固定され、これによってこの形態のβ2GPIが生体物質中に含まれる感染性のウイルス化合物に付着して、このように捕捉されたウイルス化合物を分離して、次いでそれらを検出および/または測定する。欧州特許EP 0775 315号では、特にタンパク質性の化合物である感染性化合物と任意の形態のβ2GPIとの間の複合物の形成が説明されていて、この感染性化合物は、特に細菌またはウイルスであってもよい。
現時点では、生体内でのβ2GPIの役割はよく分かっていない。しかし生体外での検討では、β2GPIは、負に帯電した構造物および分子、特に陰イオン性のリン脂質(PL)、血小板、アポトーシス細胞、ミトコンドリア、DNA、胆汁酸に結合する特異性を有することが分かっている。抗リン脂質症候群(SAP)などの特定の自己免疫性疾患では、β2GPIまたはβ2GPI-PL複合体に対する抗体が注目されている。これらの抗体は、凝血を阻害するので循環性抗凝血剤と呼ばれている。これらは、血栓性の静脈または動脈の臨床症状および習慣性の流産をもたらす。SAPは、血小板減少症、冠動脈疾患または弁膜症、神経疾患、自己免疫性溶血性貧血などの様々な臨床症状を伴うことがある。これらの抗体の存在はまた、感染症(ウイルス、細菌、または寄生虫)および腫瘍形成(固形腫瘍、リンパ増殖症候群など)の際にも出現することもある。これらの性質は、S. Miyakis et al., Thrombosis Research, Vol. 114, Issues 5-6, 2004, p.335-346に纏められている。
SAPに関与するβ2GPIエピトープを決定するために、いくつかの検討が実施されてきた。結果としてGharavi et al., Journal of Autoimmunity (2000) 15, p.227-230は、β2GPIのVドメイン(Vth domain)からのGly274からCys288までの15個のアミノ酸(aa)のペプチドでマウスを免疫化することにより抗PL抗体および抗β2GPI抗体を誘発している。この領域は、Hunt and Krilis, Journal of Immunology, 1994 Jan 15; 152 (2): 653-9が説明している領域に対応し、PLとの連携を担っている。Ito et al., Human Immunology (2000) 61 (4), p.366-77は、ペプチドライブラリーを用いて、T細胞の応答に関与するβ2GPIの配列を特定した。Blank et al., PNAS (1999) 96 (9), p.5164-5168は、SAPに関与すると思われるβ2GPIの3種のペプチド配列を特定した。Pope et al., J. Immunol. (2012) 189, p.5047-5168は、β2GPIのVドメイン(Vth domain)からのペプチドを用いて腸虚血の状況での炎症が軽減されることを説明している。最後にDu et al., Br J Haematol. (2012) 159 (1), p. 94-103は、β2GPIのドメインIが血小板減少性血栓性紫斑病での保護効果を有すると考えられることを示している。
Nilsson et al., Mol Microbiol. (2008) 67 (3), p. 482-92は、β2GPIのドメインVに由来する特定のペプチドの殺菌効果を示している。抗菌ペプチドがカチオン性かつ疎水性のアミノ酸の群と共通の構造を有すると仮定して、Yeaman and Yount, Pharmacol Rev. (2003) 55 (1), p.27-55は、6個のペプチド、すなわちβ2GPIのドメインIに存在するSRGGMRK(SRG7)ならびにβ2GPIのドメインVに存在するGDKVSFFCKNKEKKCS(GDK15)、GDKVSFF(GDK7)、CKNKEKKCS(CKN8)、FKEHSSLAFWKTDASDVKPC(FKE20)、およびFKEHSSLAFWK(FKE11)を検討している。これらのペプチドの中で、GDK15とCNK8のみが大腸菌(E. coli)および化膿性連鎖球菌(S. pyogenes)に対して殺菌効果を有する。この効果は、黄色ブドウ球菌(S. aureus)に対しては少ない。他のペプチドには効果は殆どないか全くない。GDK15ペプチドとの接触後の細菌の生存率は、(試験された3種の菌株において)菌株に依って異なる。これらの全ての結果では、ペプチドと細菌の相互作用が3種の試験された菌株間で同一ではないと推測される。Agar et al., Blood (2011) 117 (25), p. 6939-47は、β2GPIのVドメインへのグラム陰性細菌のLPSの結合を説明していて、より正確には、Agar and coll., Thromb Haemost. (2011) 106 (6), p. 1069-75には、LPSへのβ2GPIの結合を阻害することができるこのドメインのペプチドであるLAFWKTDAを示している。
これらの文献から、β2GPIの2つのドメイン、すなわちドメインIおよびドメインV、ならびにこれらのドメインに位置するペプチドが、種々のタンパク質メカニズム、すなわちPLへの結合、抗PLの誘発、T細胞の応答、殺菌効果、LPSへの結合などに関与しているように見受けられる。Nilssonが説明する検討では、ペプチドには殺菌効果があり、この効果は投与量と検討される細菌株に依存する。その検討では、Agarはグラム陰性細菌にのみ見出されるLPS化合物へのβ2GPIの結合に注目している。しかしこれらのいずれ検討も、これらペプチドの細菌への結合、ならびにこれら同じ微生物の診断へのそれらペプチドの使用を公式には提示していない。
Nilssonの検討は、β2GPIが化膿連鎖球菌(S. pyogenes)のHタンパク質およびM1タンパク質に結合することを示しているが、この結合を担うβ2GPI中のペプチド領域は検討していない。Zhang et al., Microbiology (1999) 145 (1), p.177-83は、黄色ブドウ球菌のSbiタンパク質とのβ2GPIの結合を示している。これらの検討から、β2GPIと種々の細菌タンパク質との結合が明らかになった。これらのタンパク質には先験的には共通点はないので、当業者はいくつかの配列がこの結合に関与するはずであると考える。さらに、β2GPIの殺菌効果が実際にある場合に、(β2GPIのVドメインに対応する)細菌-ペプチド結合は、これらのペプチドが付着する支持体により捕捉された細菌の培養物によっては検出ができないと思われる。従って上記の事実を考慮すると、当業者には、生体物質中の細菌の分離および/または検出および/または同定および/または定量の目的のために、全ての細菌に共通するβ2GPIペプチドへの細菌の固定法を探究する意向はなかったと思われる。最終的に、β2GPIの領域に対応するペプチドの種々のウイルスおよび真菌への結合に関する検討はなされてこなかった。これらは完全に異なる微生物、ウイルス、細菌、および真菌であるので、当業者には、生体物質中の細菌の分離および/または検出および/または同定および/または定量の目的のために、全ての細菌、ウイルス、および真菌に共通するβ2GPIペプチドへの細菌、ウイルス、または真菌の固定法を探究する意向はなかったと思われる。
本発明に従って、出願人は、β2GPIのVドメインに対応する、以下では総称としてpepβ2GPIと呼ぶペプチドが、最終的には固形支持体に結合して、細菌、すなわちグラム陽性菌およびグラム陰性菌、ならびにDNAウイルスおよびRNAウイルス、および真菌を結合する特性を有することを示した。
本発明に従って、この特性を用いて、分子生物学技術(PCR、RT-PCR)および免疫酵素法、ATP測定、および培養により、細菌、ウイルス、および真菌を捕捉して、それらを検出および/または定量する。
従って本発明は、微生物に結合することができる、
単独での
P1:SSLAFWK、
P2:環状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋有り)、
P3:直鎖状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋無し)、
あるいはそれらを互いに結合して生成される以下の分子
P4:CKNKEKKCGGSSLAFWK、または
P5:R-X-R’、
P6: H-(R)-K、もしくは
P7: H-[(R)-K)-K
から選択されるペプチドに関し、上記の式中で、
RおよびR’は、同一または異なっていてもよく、P1:SSLAFWK;またはP2:環状のCKNKEKKC;またはP3:直鎖状のCKNKEKKCであってもよく、かつ
Xは、以下から選択される1つのスペーサーであってもよく、
・Sp1:-CO-NH-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CO-NH-(CH)p-CO-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよい;
・Sp2:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CO-NH-(CH)p-NH-;式中、mおよびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよい;
・Sp3:-CO-(CH)m-O-(CH)n-NH-CO-(CH)p-O-(CH)q-CO-NH-(CH)r-O-(CH)s-NH-;式中、mおよびqは、数値1、2、または3のうちのいずれか1つ、好ましくは数値2を独立して有してもよい整数であってもよく;かつpおよびqは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
・Sp4:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CZ-(CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-;式中、Zは環状のC10であり、mおよびqは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれ1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnおよびpは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
・Sp5:-CO-(CH)m-NH-CO-NH-(CH)n-CO-NH-(CH)p-NH-;式中、mおよびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnは、数値2、3、4、5、または6、好ましくは3、4、5のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値4を有してもよい整数であってもよい;
・Sp6:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、m、n、およびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは3、4、5、6、または7のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
・Sp7:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-;式中、mおよびnは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは3、4、5、6、または7のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
・Sp8:-CO-(CH)m-CO-NH-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよい;
・Sp9:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよい;
・Sp10:-CO-(CH)m-O-(CH)n-O-(CH)p-O-(CH)q-O-(CH)r-O-(CH)s-NH-;式中、m、n、p、q、r、およびsは、数値1、2、または3のうちのいずれか1つ、好ましくは数値2を独立して有してもよい整数であってもよい;
・SP11:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-CO-(CH)r-NH-CO -(CH)s-NH-;式中、m、n、p、q、r、およびsは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
・SP12:-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-;
・SP13:-CO-(CH)m-NH-CO-C[NH-CO-(CH)n-NH-](CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-;式中、m、n、p、およびqは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
ここで当然のことであるが、P1、P2、P3では、任意のアミノ酸を、各回毎に1つだけであるが、任意の他のアミノ酸で置換してもよい。
好ましくは、本発明に従ってペプチドは以下であってもよい:
P1:SSLAFWK
P2:環状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋有り)
P3:直鎖状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋無し)
P4:CKNKEKKCGGSSLAFWK;
P8:
P9:
P10:H-(SSLAFWK)2-K-NH

P11:H-((SSLAFWK)2-K)2-K-NH;あるいは
以下の種々のスペーサーにより分離されたA:CKNKEKKCおよびB:SSLAFWKを含むペプチド:

・P12
・P13
・P14
・P15
・P16
・P17
・P18
・P19
・P20
・P21
・P22
・P23
・P24
・P25
・P26
・P27
・P28
・P29
・P30
・P31
・P32
・P33
・P34
・P35
・P36
・P37
・P38
・P39
図1:ペプチドP11による血液培養中に存在する細菌の捕捉
本発明はまた上述のようなペプチドに関し、それらを使用して生体物質中に存在する微生物を捕捉する。本発明に従って、前記微生物は、細菌、すなわちグラム陽性細菌およびグラム陰性細菌、DNAウイルスまたはRNAウイルス、あるいは真菌であってもよい。
本発明はまた、固形支持体に結合された少なくとも1種の前述のペプチドを含むことを特徴とする微生物センサーに関する。
本発明は、上述のようなペプチドすなわちpepβ2GPIおよびプロセスの実行のための支持固体を含む生体物質中で、細菌、ウイルス、および真菌を分離する、および/または検出する、および/または同定する、および/または定量する方法に関する。
前記方法は、生体外で実施することが好ましい。
用語「固形支持体」は、Current Protocols in Immunology「免疫学での最新手法」by Editions Coligan J., Bierer B., Margulies D., Shevach E., Strober W., and Coico R., Wiley Interscience, 2013に説明されるうちの1種の支持体のような本分野では既知の任意の固形支持体を指す。この支持体は、例えば、ELISA型のマイクロタイタープレート、ニトロセルロースなどの膜、クロマトグラフィー用のゲル、例えばポリスチレン製のビーズ、例えばポリスチレンまたはポリプロピレン製の管などであってもよい。
本発明に従って、生体物質中に存在する微生物を捕捉するための前記生体外での方法は、以下の工程を含む:
・請求項3に記載の微生物センサーを潜在的に微生物を含む生体物質と接触させる第1の工程;
・2分~24時間の期間に亘って前記センサーと前記生体物質を培養する第2の工程、
・前記生体物質と前記センサーを分離する第3の工程;および
・前記センサーに付着した前記微生物を検出、および/または同定、および/または定量する第4の工程。
上述のようなペプチドすなわちpepβ2GPIのうちの1つ以上の固形支持体への付着は、Current Protocols in Immunology「免疫学での最新手法」by Editions Coligan J., Bierer B., Margulies D., Shevach E., Strober W., and Coico R., Wiley Interscience, 2013に説明される方法などの本分野では既知の任意の方法に従って、ペプチドすなわちpepβ2GPIの反応基と支持体の反応部位との反応によって実施される。
この反応は、好ましくは0℃~40℃の温度で実施され、ペプチドすなわちpepβ2GPIは、pHが2.5~10.5、好ましくは5.5~7.5の緩衝液中に入れられる。好ましくは、等張性またはほぼ等張性の緩衝液を用いる。緩衝液はリン酸塩型または酢酸塩型であってもよい。得られた溶液は、0.005~100g/Lの濃度のペプチドすなわちpepβ2GPIを有することが好都合である。支持体は、0~40℃の温度かつ30分~24時間の培養時間でペプチドすなわちpepβ2GPIを含む緩衝液との接触を継続させることが好都合である。培養後に、未反応のペプチドすなわちpepβ2GPIを含む緩衝液を支持体から分離して、この支持体をペプチドを含有する緩衝液と同じ緩衝液で洗浄することが好ましい。ペプチドすなわちpepβ2GPIと反応していない支持体の活性部位を飽和させる必要がある場合がある。この場合に、ウシアルブミン、ウシ胎児血清、カゼイン、グリシン、Tween(登録商標)20または80およびTriton X100などの界面活性剤の各溶液から選択される他の活性基を、これらの活性部位に反応させる。
ウシ血清アルブミンの溶液、特にペプチドすなわちpepβ2GPIのために使用される緩衝液中の2%溶液を、この目的のために使用することが好都合である。支持体をまた、好ましくは反応後に洗浄し乾燥させる。
上述のような1つ以上のペプチドすなわちpepβ2GPIを担持する固形支持体の生体物質との反応は、Current Protocols in Immunology「免疫学での最新手法」by Editions Coligan J., Bierer B., Margulies D., Shevach E., Strober W., and Coico R., Wiley Interscience, 2013に説明されるプロセスなどの本分野では既知の任意のプロセスに従って実施される。次いでペプチドすなわちpepβ2GPIが固定された支持体を、細菌を含有できる生体物質と接触させる。生体物質を、3.5~10、好都合には5.6~7.6のpHを付与する緩衝液を用いて希釈することが好ましい。この反応を、0℃~50℃、好都合には37℃に近傍の温度で、2分~24時間に亘って実施することが好ましい。次いで生体物質を、少なくとも1つの細菌を有するかまたは必要に応じて固定されたペプチドすなわちpepβ2GPIを担持する支持体から分離する。次いで生体物質を、必要に応じて溶液で、好ましくは緩衝液で洗浄する。
ペプチドすなわちpepβ2GPIを含む固形支持体表面に固定された感染性化合物の分離または単離を、Guide to protein purification. Methods in enzymology.「タンパク質精製ガイド。酵素学での方法」Published by Deutscher M., Academic Press, 1990に説明される方法などの親和性クロマトグラフィー用に使用される任意の溶出法に従って実施してもよい。生体物質を、pHが2~11.5で0~5 MのNaCl濃度を有する緩衝液を用いて、好都合にはpHが2.5の0.1 mol/Lのグリシン-HCl緩衝液を用いて、ペプチドすなわちpepβ2GPIを含む固形支持体から分離または溶出する。
ペプチドすなわちpepβ2GPIに付着した感染性化合物の検出および/または同定および/または定量は、Current Protocols in Immunology「免疫学での最新手法」by Editions Coligan J., Bierer B., Margulies D., Shevach E., Strober W., and Coico R., Wiley Interscience, 2013に説明される抗体による検出および/または同定および/または定量を用いる手法などの任意の既知の手法で実施されてもよい。用語「抗体」は、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体を指す。用語「モノクローナル抗体」は、均質な抗体集団からなる抗体組成物を指す。この用語は、この抗体を産生する種、その起源、またはそれが産生される方法に関して限定はされない。ペプチドすなわちpepβ2GPIに付着した細菌の検出および/または同定および/または定量は、好ましくは感染性化合物の脂質性の抗原またはタンパク質を特異的に認識する抗体を用いて実施される。既知の方法では、この抗体を酵素マーカー、コロイド状の金に、あるいは放射性、蛍光性、または発光性のトレーサーに結合させてもよい。
過剰の抗体を洗浄により除去する。次いで既知の方法で、抗体を酵素マーカーに結合する場合に、抗体に結合される酵素に対する特異的な基質を付加して、一定の条件で着色生成物に転換する。前記着色化合物の形成は、所望の感染性化合物の存在を示し、その同定ならびに定量ができるようになる。
ペプチドすなわちpepβ2GPIに付着した感染性化合物の検出および/または同定および/または定量は、培養法および染色法による検出および/または同定および/または定量を用いる手段など、既知の手段により実施できる。
ペプチドすなわちpepβ2GPIに付着した感染性化合物の検出および/または同定および/または定量は、核酸技術に基づく方法による検出および/または同定および/または定量を用いる手段など、またCurrent Protocols in Molecular Biology「分子生物学での最新手法」Edited by Ausubel F., Brent R., Kingston R., Moore D., Seidman J., Smith J. & Struhl K., Wiley Interscience, 2003に説明される標識プローブとのハイブリダイズによる、あるいはポリメラーゼにより達成される連鎖反応(「PCR」または「ポリメラーゼ連鎖反応」と呼ぶ技術)による特定の核酸の配列決定および/または検出および/または同定および/または定量など、任意の既知の手段により実施できる。
ペプチドすなわちpepβ2GPIに付着した感染性化合物の検出および/または同定および/または定量は、ATP測定法による検出および/または同定および/または定量を用いる手段など、任意の既知の手段により実施できる。
以下に示す実施例は、純粋に本発明の非限定的な説明を目的として、本発明に対する理解を深める。
実施例1:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズ表面へのウイルスの結合
使用するウイルスは、培養上清液に由来するサケの貧血の原因となるISAVウイルス(感染性サケ貧血ウイルス)である。
ウイルスの固定を意図して使用されるマイクロビーズは、「Estapor(商標)超常磁性小球体」の名称でMERCK社が販売する、直径が0.300~0.500 nmの磁性マイクロビーズである。
pepβ2GPIを、供給元の推奨に従ってマイクロビーズに接合させた。要約すると、マイクロビーズをpH6.0のリン酸緩衝液中に懸濁する。次いでビーズを、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドおよびN-ヒドロキシコハク酸イミドの存在で15分間活性化する。2mMのHClで洗浄した後に、ビーズをpepβ2GPIを含むpH7.5のリン酸緩衝液中に懸濁する。この結合緩衝液中でのpepβ2GPIの濃度は20mg/Lであり、マイクロビーズを、25℃の温度で3時間に亘って穏やかに一定に振盪しつつ緩衝液中で培養する。次にマイクロビーズを、1,500 rpmで遠心分離して上清液を除去し、遠心分離後の小球を、pepβ2GPIの結合用に使用されるのと同じ緩衝液中に懸濁させて、所望の試験用のpepβ2GPIで被覆されたマイクロビーズの懸濁液を形成する。
検討対象の100μLのウイルス培養上清液を、900μLのpH7.5のトリス緩衝液および10μLのマイクロビーズとともにエッペンドルフ管に入れる。この管を水平に振盪させてマイクロビーズをよく混合して、それぞれの管を37℃または室温(22℃)で30分間培養する。次いでそれぞれの管内で、外側から管の壁面に当てて配置した磁石によってマイクロビーズを液相から分離して、ウイルスRNAを抽出する。このビーズを、QIAGEN社が販売するQIAamp RNAウイルスキットであるRNA抽出キット中に含まれるウイルス溶解緩衝液と接触させて、販売元の推奨に従ってウイルスRNAを分離する。
次いでRNAを、以下の手順に従って、逆転写酵素の存在で相補性DNAに転写する。
Figure 2023538876000031
Figure 2023538876000032
最終的に相補性DNA(cDNA)を、ポリメラーゼを用いる連鎖反応によって増幅して、以下の手順に従って定量する。
Figure 2023538876000033
Figure 2023538876000034
Figure 2023538876000035
使用したプライマーは、
プライマーISAV-F(センス):3’-CTACACAGCAGGATGCAGATGT-5’、および
プライマーISAV-R(アンチセンス):3’-CAGGATGCCGGAAGTCGAT-5’である。
得られた結果を以下の表1に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドがISAVウイルスの捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000036
実施例2:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへのウイルスの結合
使用したウイルスは、培養上清液に由来するIPNウイルス(感染性膵臓壊死ウイルス)であり、サケの膵臓の壊死の原因となるものである。
実施例1の説明と同じ手順を実施した。
使用したプライマーは、
プライマーIPNV-F(センス):5’-TCTCCCGGGCAGTTCAAGT-3’、および
プライマーIPNV-R(アンチセンス):5’-CGGTTTCACGATGGGTTGTT-3’である。
得られた結果を以下の表2に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドがIPNウイルスの捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000037
実施例3:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへのウイルスの結合
使用したウイルスは、患者の血漿中に存在するHCVウイルス(C型肝炎ウイルス)である。
実施例1の説明と同じ手順を実施した。
使用したプライマーは、
プライマーKY80(センス):5’-GCAGAAAGCGTCTAGCCATGGCGT-3’、および
プライマーKY78(アンチセンス):5’-CTCGCAAGCACCCTATCAGGCAGT-3’である。
得られた結果を以下の表3に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドがHCVウイルスの捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000038
実施例4:ELISA型マイクロタイタープレートへのウイルスの結合
所望の化合物は、内因性ヒトレトロウイルス抗原(HERV:human endogenous retrovirus)である。この検討は、自己免疫疾患を患う患者からの血清ならびに健康なドナーからの血清について実施した。
用いた支持体は、「DYNATECH」社から販売される、96個のウェルと平底部を有するELISA型のマイクロタイタープレートである。健康なドナーからの4個の血清試料および自己免疫疾患を患う患者からの4個の血清試料を用いた。
血清試料を、pH7.6±0.05の50mMのトリス-HCl緩衝液で10倍に希釈する。100μLのこの溶液をマイクロプレートの各ウェルの平底部に入れる。
次いでこれを+37℃で90分間培養する。次にそれぞれのウェルからこの液体を吸引する。次いで、0.01mol/Lのリン酸ナトリウムおよびリン酸二ナトリウムならびに0.15mol/Lの塩化ナトリウムを含み7.00±0.05のpHを有する300~400μLのリン酸緩衝液を、それぞれのウェルに導入する。
支持体と3分間接触させた後に緩衝液を吸引する。この洗浄操作を3回実施する。
次いで内因性HERV-Wレトロウイルスのエンベロープタンパク質に対する100μLの特異的マウスモノクローナル抗体溶液を各ウェルに添加する。
このプレートを37℃で60分間放置する。
この培養の後に、プレートのウェルの内容物を吸引する。上述の300~400μLのリン酸緩衝液をそれぞれのウェルに導入し、3分間の接触時間の後に緩衝液を吸引する。この洗浄操作を3回実施する。
次いでマウス抗体を認識するポリクローナル抗体溶液を、1ウェル当たり100μL添加する。プレートを37℃で60分間放置する。この培養の後に、プレートのウェルの内容物を吸引する。上述のリン酸緩衝液を各ウェルに300~400μL導入し、3分間の接触時間の後に緩衝液を吸引する。この洗浄操作を6回実施する。
o-フェニレンジアミン、2HClのクエン酸ナトリウム緩衝液溶液を、それぞれのウェル当たり100μL添加する。それを室温で30分間培養させた後に、それぞれのウェルに50μLの2NのHSOを添加して反応を停止させる。反応の最終点に得られる492nmでの吸光度を、プレートリーダーロボットを用いて測定する。
以下の表の結果は、P/2Nで表されるが、Pは所定の血清について得られた吸光度の平均値に対応し、Nは健康なドナーから得られた吸光度の平均値を2倍したものに対応する。
Figure 2023538876000039
4人の病気の対象のうちの2人に対して、HERVエンベロープ抗原が、試験した2種のペプチドにおいて有効であることが明らかになった(4人の健康な対象では有効でない)。
実施例5:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌の結合
用いた細菌は、臨床分離株由来の大腸菌株(E.Coli)B6094である。予備培養物を、37℃で16時間に亘って以下の組成を有するLB(ルリア・ベルターニ)培地中で培養する。
バクト・トリプトン:10g
酵母エキス:5g
食塩:10g
pH:7.5
水量:1000g
この予備培養物を、直ちに使用するか、または4.5℃で保存する。
この実施例で用いる細菌の結合を意図するマイクロビーズは、0.300~0.500 μmの直径を有する「Estapor(商標)超常磁性小球体」の名称でMERCK社が販売する磁気マイクロビーズである。
これらのマイクロビーズを、β2GPIを含むpH6.0の酢酸緩衝液中に懸濁する。この結合緩衝液中のβ2GPIの濃度を100μg/mLとして、マイクロビーズを、25℃の温度で3時間に亘って穏やかに一定に振盪しつつ緩衝液中で培養する。次いでマイクロビーズを1500rpmで遠心分離して上清液を除去して、遠心分離後の小球を、β2GPIの結合に使用したものと同じ緩衝液に懸濁し、試験すべきβ2GPIで被覆されたマイクロビーズの懸濁液を形成する。
検討する細菌の1mLの培養液を溶血管内に入れる。100μLの商標名がTTGBの緩衝液、次いで20μLのマイクロビーズを添加する。この管を水平に攪拌してマイクロビーズをよく混合して、37℃または室温(22℃)で30分間培養する。培養の終了時に、マイクロビーズを管の壁面に対し外側に配置された磁石の手段によって液相から分離する。次いでマイクロビーズをLB培地で2回洗浄し、次に以下の配合組成を有する1 mLのBTS(トリプチカーゼ大豆ブロス)培養培地中に再懸濁する。
カゼインペプトン:17.0g
大豆粉ペプトン:3.0g
D(+)-ブドウ糖:2.5g
塩化ナトリウム:5.0g
リン酸二カリウム:2.5g
水量:1000g
pH:7.3
この培養液を使用前に沸騰させ、次いでオートクレーブで滅菌する。
20μLのマイクロビーズ懸濁液を採取して、以下の配合組成を有するTS寒天(トリプチカーゼ大豆寒天)を含むペトリ皿内に展開する。
カゼインペプトン:15.0g
大豆粉ペプトン:5.0g
塩化ナトリウム:5.0g
寒天:15.0g
pH:7.3
ペトリ皿を+37℃で24時間培養する。次いで寒天表面に増殖した細菌を数える。
得られた結果を以下の表5に纏めてある。それらの結果は、試験したペプチドの全てが、臨床分離株からの大腸菌(E.coli)B6054の捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000040
実施例6:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌の結合
用いた細菌は、採取した大腸菌(E.Coli)の株ATCC 8739から得た。前記の実施例の説明と同じ試験を実施した。
得られた結果を以下の表6に纏めてある。それらの結果は、試験したペプチドの全てが、臨床分離株からの大腸菌(E.coli)ATCC 8739の捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000041
実施例7:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌の結合
用いた細菌は、Sotto et al., Diabetes Care (2008) 31 (12), p. 2318-24に説明する、糖尿病患者の足の傷から単離された黄色ブドウ球菌(S. aureus)SA 378804の菌株である。前記の実施例の説明と同じ試験を実施した。
得られた結果を以下の表7に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドが、臨床分離株からの黄色ブドウ球菌(S. aureus)SA 378804の捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000042
実施例8:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌の結合
β2GPIおよびそれに由来するペプチドが接合したビーズを用いて、処理廃水中に存在する細菌を捕捉した。この水は、Grau-du-Roiの処理施設から浄水器の出口で回収した。前記の実施例の説明と同じ試験を実施した。
得られた結果を以下の表8に纏めてある。それらの結果は、試験したペプチドの全てが、処理施設からの処理廃水に存在する細菌を捕捉するのに有効であることを示している。
Figure 2023538876000043
実施例9:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌の結合
β2GPIおよびそれに由来するペプチドが接合したビーズを、ヒト血液中に存在する細菌の捕捉のために用いて血液培養によって増殖させた。
これらの血液培養を、静脈血試料(約10mL)をBacT/ALERT(商標)3D型の好気性バイアルに入れて実施する。次いで、これらのフラスコを自動システムにより35℃で少なくとも5日間培養する。これらの瓶には、各瓶の底部に配置されたセンサーを有する比色検出システムが備えられている。細菌の増殖によって生成される二酸化炭素がセンサーの色を変化させ、この色の変化は自動化システムによって検出されて、細菌の増殖の存在を示す。これらの血液培養は実用的であると言える。BacT/ALERT(商標)3Dバイアルには活性炭の粒子が存在していて、患者の血液中に潜在的に存在する抗生物質を阻害し、それによって微生物の検出を向上させる。血液培養で陽性と判明した細菌の存在を確認するために、病院では血液寒天培地で培養を実施する。従って、病院からの全ての結果により、以下のことを特定できる。
・陽性の血液培養(自動化システムで陽性、かつ培養で陽性)、
・陰性の血液培養(自動化システムで陰性)、および
・偽陽性の血液培養(自動システムで陽性、かつ培養で陰性)
β2GPIおよびそれらに由来するペプチドで被覆されたマイクロビーズと血液中に存在する細菌との相互作用を試験するために、1mLの血液培養物を各試料から採取し、15 mL管に入れる。20μLのマイクロビーズを添加し、それぞれの管を水平に振盪しながら37℃で培養する。次いで管を磁場中に置いてマイクロビーズを壁面に保持し上清液を除去する。次にマイクロビーズを、前に提示したのと同じ組成の滅菌PBSで2回洗浄し、次いでマイクロビーズを150μLのBTS培養培地中に再懸濁させる。マイクロビーズにより捕捉された細菌を検出するために、TS寒天上での培養およびPCRの2つの方法を用いた。
培養による細菌捕捉の検出のために、このように得られた50 μLのマイクロビーズ懸濁液を採取して、それらをTS寒天を含むペトリ皿内に展開する。ペトリ皿をオーブン中で37℃で24時間培養する。次いで寒天上に増殖した細菌を数えた。
得られた結果を以下の表9に纏めてある。それらの結果は、試験したペプチドが、試験した4個の血液培養中に存在する細菌を捕捉するのに有効であることを示している。
Figure 2023538876000044
PCRによる細菌捕捉を実証するために、このように得られた50 μLのマイクロビーズの懸濁液を採取して細菌DNAを抽出する。
細菌を、100μLの「Chelex 30%」(BioRad社のInstaGene Matrix)の添加により溶解する。混合物を95℃で10分間培養して、次いで10,000rpmで10分間遠心分離する。DNAを含む上清液を-20℃で保存する。
3μLの抽出されたDNAに、47μLの増幅溶液(AquapureゲノムDNA単離キット)を添加し、最終濃度を以下の通りとする。
200mMのdXTP:5μL、
緩衝液5X:10μL、
2mMのMgCl:5μL、
10μMに希釈した以下の各プライマー:1μL
27F:5’-GTGCTGCAGAGAGTTTGATCCTGGCTCAG-3’
1492R:5’-CACGGATCCTACGGGTACCTTGTTACGACTT-3’
5u/μLのTaqポリメラーゼ(Roche社のFast Start Hight Fidelity):1μL、
注入水の量:50μL
均質化の後に反応混合物をサーモサイクラー(Eppendorf社のMaster cycler personnal)に入れ、次のプログラムにかける。
95℃で2分間の初期変性
続けて以下を含む30サイクル
95℃で1分
62℃で30秒
72℃で1分
次いで72℃で7分間の最終伸長
約1400 bpの増幅産物の存在の検証を、1μg/mLの臭化エチジウムを含む0.5X TBE緩衝液中の1.5%のアガロースゲル上で試料の一部を泳動させて実施する。このゲルを、UV照明により視覚化する。PCR産物を、27Fプライマーを用いるCogenics社(Meylan, France)による自動配列決定法により直接的に配列決定する。
得られた結果を次の図1に示す。それらの結果は、試験したペプチドが、試験した2個の血液培養物中に存在する細菌を捕捉するのに有効であることを示している。
図1:ペプチドP11による血液培養中に存在する細菌の捕捉
実施例10:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズ表面へのHSVウイルスおよびBVDVウイルスの結合
試験したウイルスは、HSVウイルス(単純ヘルペスウイルス)およびBVDVウイルス(ウシウイルス性下痢ウイルス)である。
実施例1の説明と同じ手順を実施した。
使用するプライマーは以下の通りである。
HSVでは
HSV-1(センス):TGGGACACATGCCTTCTTGG
HSV-1(アンチセンス):ACCCTTAGTCAGACTCTGTTACTTACCC
BVDVでは
BVDV(センス):GCCATGCCCTTAGTAGGACTAGC
BVDV(アンチセンス):CAACTCCATGTGCCATGTACA
得られた結果を以下の表10に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドがHSVウイルスおよびBVDVウイルスの捕捉に有効であることを示している。
Figure 2023538876000045
実施例11:pepβ2GPIで被覆された磁気マイクロビーズへの細菌と酵母の結合
試験した細菌は、C3大腸菌(E.coli)ATCC 11105、C5黄色ブドウ球菌(S. aureus)ATCC 6538、H61大腸菌(E.coli)B6054、C1:大腸菌(E.coli)ATCC 8739、H46:C.アルビカンス1、およびH:60 SCNである。
実施例9の説明と同じ手順およびプライマーにより実施した。
得られた結果を以下の表11に纏めてある。それらの結果は、試験した全てのペプチドが細菌と酵母に有効であることを示している。
Figure 2023538876000046

Claims (6)

  1. 微生物に結合することができるペプチドであって、
    単独での
    P1:SSLAFWK、
    P2:環状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋有り)、
    P3:直鎖状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋無し)、あるいは
    それらを互いに結合して生成される以下の分子
    P4:CKNKEKKCGGSSLAFWK;または
    P5:R-X-R’、
    P6: H-(R)-K、もしくは
    P7: H-[(R)-K)-K
    から選択され、ここで、
    RおよびR’は、同一または異なっていてもよく、P1:SSLAFWK;またはP2:環状のCKNKEKKC;またはP3:直線状のCKNKEKKCであってもよく、かつ
    Xは、以下から選択される1つのスペーサーであってもよく、
    ・Sp1:-CO-NH-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CO-NH-(CH)p-CO-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp2:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CO-NH-(CH)p-NH-;式中、mおよびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp3:-CO-(CH)m-O-(CH)n-NH-CO-(CH)p-O-(CH)q-CO-NH-(CH)r-O-(CH)s-NH-;式中、mおよびqは、数値1、2、または3のうちのいずれか1つ、好ましくは数値2を独立して有してもよい整数であってもよく;かつpおよびqは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp4:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-CZ-(CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-;式中、Zは環状のC10であり、mおよびqは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれ1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnおよびpは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp5:-CO-(CH)m-NH-CO-NH-(CH)n-CO-NH-(CH)p-NH-;式中、mおよびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を独立して有してもよい整数であってもよく;かつnは、数値2、3、4、5、または6、好ましくは3、4、5のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値4を有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp6:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、m、n、およびpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは3、4、5、6、または7のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp7:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-;式中、mおよびnは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは3、4、5、6、または7のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp8:-CO-(CH)m-CO-NH-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp9:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-;式中、mは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を有してもよい整数であってもよく;nは、数値1、2、3、4、または5、好ましくは2、3、または4のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値3を有してもよい整数であってもよく;かつpは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値6を有してもよい整数であってもよい;
    ・Sp10:-CO-(CH)m-O-(CH)n-O-(CH)p-O-(CH)q-O-(CH)r-O-(CH)s-NH-;式中、m、n、p、q、r、およびsは、数値1、2、または3のうちのいずれか1つ、好ましくは数値2を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・SP11:-CO-(CH)m-NH-CO-(CH)n-NH-CO-(CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-CO-(CH)r-NH-CO -(CH)s-NH-;式中、m、n、p、q、r、およびsは、数値1または2のうちのいずれか1つ、好ましくは数値1を独立して有してもよい整数であってもよい;
    ・SP12:-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-CO-CH-NH-CO-CHCHOH-NH-;
    ・SP13:-CO-(CH)m-NH-CO-C[NH-CO-(CH)n-NH-](CH)p-NH-CO-(CH)q-NH-;式中、m、n、p、およびqは、数値1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10、好ましくは4、5、6、7、または8のうちのいずれか1つ、より好ましくは数値5を独立して有してもよい整数であってもよい;
    P1、P2、P3では、任意のアミノ酸を、各回に1つだけであるが、任意の他のアミノ酸で置換してもよいことが理解される、
    ペプチド。
  2. P4:CKNKEKKCGGSSLAFWK、
    P1:SSLAFWK、
    P2:環状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋有り)、
    P3:直鎖状のCKNKEKKC(ジスルフィド架橋無し)、
    P8:
    P9:
    P10:H-(SSLAFWK)2-K-NH
    P11:H-((SSLAFWK)2-K)2-K- NH、あるいは
    以下の異なるスペーサーにより分離されたA:CKNKEKKCおよびB:SSLAFWKを含むペプチド:
    ・P12
    ・P13
    ・P14
    ・P15
    ・P16
    ・P17
    ・P18
    ・P19
    ・P20
    ・P21
    ・P22
    ・P23
    ・P24
    ・P25
    ・P26
    ・P27
    ・P28
    ・P29
    ・P30
    ・P31
    ・P32
    ・P33
    ・P34
    ・P35
    ・P36
    ・P37
    ・P38
    ・P39
    から選択される、請求項1に記載のペプチド。
  3. 生体物質中に存在する微生物を捕捉するために使用される、請求項1または2に記載のペプチド。
  4. 前記生体物質中の微生物は、細菌、すなわちグラム陽性菌およびグラム陰性菌、DNAウイルスもしくはRNAウイルス、または真菌であることを特徴とする、請求項3に記載のペプチド。
  5. 固形支持体に結合された、請求項1~4のいずれか一項に記載の少なくとも1種のペプチドを含むことを特徴とする、微生物センサー。
  6. 生体物質中に存在する微生物を捕捉するための生体外での方法であって、
    ・請求項5に記載の微生物センサーを潜在的に微生物を含む生体物質と接触させる第1の工程;
    ・2分~24時間の期間にわたり前記センサーと前記生体物質を培養する第2の工程;
    ・前記生体物質と前記センサーを分離する第3の工程;および
    ・前記センサーに付着した前記微生物を検出および/または同定および/または定量する第4の工程、
    を含むことを特徴とする、方法。
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