JP2023537945A - 出現血清型24fを含む多価肺炎球菌複合糖質ワクチン - Google Patents

出現血清型24fを含む多価肺炎球菌複合糖質ワクチン Download PDF

Info

Publication number
JP2023537945A
JP2023537945A JP2023509513A JP2023509513A JP2023537945A JP 2023537945 A JP2023537945 A JP 2023537945A JP 2023509513 A JP2023509513 A JP 2023509513A JP 2023509513 A JP2023509513 A JP 2023509513A JP 2023537945 A JP2023537945 A JP 2023537945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polysaccharide
immunogenic composition
serotypes
vaccine
conjugated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023509513A
Other languages
English (en)
Inventor
カプレ,スバッシュ・ブイ
ダッタ,アヌープ・ケイ
Original Assignee
インベントプライズ・インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インベントプライズ・インコーポレイテッド filed Critical インベントプライズ・インコーポレイテッド
Publication of JP2023537945A publication Critical patent/JP2023537945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/09Lactobacillales, e.g. aerococcus, enterococcus, lactobacillus, lactococcus, streptococcus
    • A61K39/092Streptococcus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
    • A61K39/116Polyvalent bacterial antigens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/60Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
    • A61K2039/6031Proteins
    • A61K2039/6037Bacterial toxins, e.g. diphteria toxoid [DT], tetanus toxoid [TT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/60Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
    • A61K2039/6031Proteins
    • A61K2039/6068Other bacterial proteins, e.g. OMP
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/60Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
    • A61K2039/6031Proteins
    • A61K2039/6081Albumin; Keyhole limpet haemocyanin [KLH]

Abstract

本発明は、S.ニューモニアの新たに出現した血清型である多糖24Fを含む多価肺炎球菌複合糖質組成物、ならびにその製造及び使用に向けられる。肺炎球菌血清型24Fは、多糖反復単位構造を含む。多価免疫原性組成物は、S.ニューモニエの血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F及び35Bから選択され、好ましくは直接的に又はリンカーを介して間接的にのいずれかで担体タンパク質にコンジュゲートされている、少なくとも25のS.ニューモニア莢膜多糖、ならびに薬学的に許容可能な担体及び/又はアジュバントを含む。本開示は、担体タンパク質とのコンジュゲーションより前の多糖を理解するために、血清型24Fの莢膜多糖構造を提供する。

Description

関連出願の参照
本出願は、2020年8月10日出願の米国仮特許出願番号63/063,842に対する優先権を主張し、その出願の全体は本明細書中で参考によって組み込まれる。
背景
発明の分野
本発明は、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)血清型24Fの免疫原性成分を含む組成物、及び免疫原性組成物の製造のための方法及びS.ニューモニエ感染予防のための方法及び/又はS.ニューモニエに感染した患者の治療に関する。
背景の説明
肺炎球菌とも呼ばれるストレプトコッカス・ニューモニエは、肺炎、菌血症、髄膜炎及び急性中耳炎などの侵襲性肺炎球菌疾患(IPD)の病因となるグラム陽性病原体である。肺炎は、侵襲性肺炎球菌疾患の最もよくある症状であるが、呼吸器内の細菌の蔓延は、中耳感染、副鼻腔炎又は再発性気管支炎をもたらすこともある。肺炎球菌は、化学結合した多糖によって被包されており、この多糖が、血清型特異性をもたらす。少なくとも90の肺炎球菌血清型が公知であり、そのうち約23が、侵襲性の疾患の90%を占め、そして莢膜多糖は、不十分な免疫原である。
現在、世界で市販されている3種のPCVワクチンが存在する:PREVNAR(登録商標)、SYNFLORIX(登録商標)及びPREVNAR-13(登録商標)。PREVNAR-13(登録商標)において見出されない血清型及び時間経過にわたる血清型の置き換わりの可能性に起因する、肺炎球菌疾患の適用範囲についての未だ満たされない医学的需要に、取り組む必要がある。ヒトにおけるそして2歳未満の小児において、さらなるストレプトコッカス・ニューモニエ血清型を含む全ての血清型に対し均一かつ高い免疫応答を誘発するために使用され得る、病原性血清型を包含する免疫原性組成物及び方法論についての需要がある。
莢膜多糖(CPS)は、主要なビルレンス決定基であり、概して、乳児及び小児においてT細胞依存型免疫応答を誘導するには不十分な免疫原性を有する。担体タンパク質のCPSへのコンジュゲーションは、クラススイッチを受けている免疫応答を誘導し得る。したがって、7価(PCV-7、Pfizer Inc.,USA)、10価(Synflorox-10、GSK Vaccines)及び13価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV-13、Pfizer Inc.,USA)が、IPDの発生を効率的に予防するために開発されている。還元的アミノ化化学及びシアニル化化学が、コンジュゲートワクチンを調製するために広範に用いられている。
米国特許番号9,492,559は、コンジュゲート化莢膜多糖抗原を含む免疫原性組成物及びその使用を開示する。この開示の免疫原性組成物は、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物を含む。また、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物も、開示される。
国際出願公開番号WO2014/097099A2は、Preevnar-13価コンジュゲートに加えていくつかの血清型に向けられたグリコール-コンジュゲーションプロセスを開示する。新たな多糖コンジュゲートが、ワクチンの効能を増大するために調合物に添加される。
米国特許出願公開番号2011/023526は、15価の肺炎球菌多糖-タンパク質コンジュゲートワクチン組成物を開示する。この特許は、現在入手可能な1~3つのワクチンと共に、2つ以上の血清型を加えることによって製造される15価のコンジュゲートワクチンに向けられる。
国際出願公開番号WO2016/207905は、多価肺炎球菌コンジュゲートワクチンを開示する。本出願は、13価以上の価数のコンジュゲートワクチン及び血清型6Aの欠失に向けられる。
米国特許出願公開番号2017/007713は、((2-オキソエチル)チオ)を含み増強した官能性を有するリンカーを開示する。
国際出願公開番号WO2014/092377は、12の血清型が血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、及び23Fからなる群より選択され、1つが12又は9Nより選択される、13価の組成物を開示する。
国際出願公開番号WO2014/092378は、13の異なる多糖-タンパク質コンジュゲートを有する免疫原性組成物を開示し、ここで、各コンジュゲートは、12の血清型が血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23Fからなる群、及び血清型22F又は33Fより選択される、莢膜多糖を含んでいた。
中国出願公開番号101590224は、血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、9N、9V、14、18C、19A、19F及び23Fを含む14価の肺炎球菌多糖-タンパク質コンジュゲートワクチンを開示する。
中国出願公開番号104069488は、14の血清型が1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33Fである、14価の多糖タンパク質コンジュゲートを開示する。
国際出願公開番号WO2016207905は、CRM197ならびに血清型1、3、4、5、6B、7F、9N、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F及び33Fから選択される少なくとも14の莢膜多糖のコンジュゲートを含む多価肺炎球菌コンジュゲートワクチンを開示する。米国特許8,192,746は、CRM197にコンジュゲートした血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、及び33Fからの莢膜多糖を含む15価の免疫原性組成物を開示した。
国際出願公開番号WO2013/191459は、1、2、3、4、5、6A、6B、7F、9N、9V、14、18C、19A、19F及び23Fの血清型からのS.ニューモニエ莢膜多糖を含む15価の組成物を開示する。
中国出願公開番号103656632は、24の異なる肺炎球菌血清型に対する防護を提供する血清型6A及び1、2、3、4、5、6B、7F、8、9N、l0A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F及び33Fからなる群より選択される少なくとも1つのさらなる血清型を含む、多価肺炎球菌莢膜多糖組成物を開示する。
中国出願公開番号103656631は、24の異なる血清型viz.1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9N、9V、l0A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F及び33Fの肺炎球菌の莢膜多糖を含む多価肺炎球菌莢膜多糖-タンパク質コンジュゲート組成物を開示する。
米国特許出願公開番号2016/0324950は、B群ストレプトコッカス(GBS)とも呼ばれるストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)由来の莢膜多糖(CP)及び担体タンパク質を含む免疫原性多糖-タンパク質コンジュゲートを開示し、ここで、このCPは、血清型Ia、Ib、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、及びIXからなる群より選択される。これは、慢性糖尿病、がん、心不全、神経性症状及び泌尿器科症状の治療を意味する。担体タンパク質莢膜多糖コンジュゲートは、多彩である。
米国特許番号5,360,897は、少なくとも2つのカルボニル基及び細菌毒素又はトキソイドを有する細菌病原体S.ニューモニエのインタクトな莢膜のポリマーの還元的アミノ化生成物を含む免疫原性コンジュゲートを開示し、このコンジュゲートは、莢膜のポリマーと毒素又はトキソイドとの間の直接共有結合が中に存在する架橋したコンジュゲートを含む。
米国特許番号7,862,823は、少なくとも2つの異なる担体タンパク質を有する多価コンジュゲートワクチン組成物を記載する。
米国特許番号8,808,708は、血清型が1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23Fからなり、そして担体タンパク質がCRMI97である、多糖-タンパク質コンジュゲートからなる13価の免疫原性組成物を開示する。
米国特許出願公開番号2009/0017059は、血清型19A及び19Fが異なる細菌トキソイドにコンジュゲートしている免疫原性組成物を開示する。
国際出願公開番号WO2011/110241は、肺炎球菌コンジュゲート免疫原性組成物又はワクチンを記載し、ここでは、免疫原性組成物又はワクチンの異なる成分について異なるコンジュゲーション化学が使用されていた。少なくとも1つの血清型のコンジュゲーションのために還元的アミノ化が使用され、そして還元的アミノ化以外のコンジュゲーションが、異なる血清型のコンジュゲーションのために使用された。異なる血清型のために選択されたコンジュゲーション方法は、各血清型が、糖エピトープの最良の提示を可能にするコンジュゲーション方法を用いて提示されることを可能にした。いくつかの肺炎球菌糖は、還元的アミノ化を用いて十分にコンジュゲートされたが、他の肺炎球菌糖は、環構造が壊れないままで残ることが可能であるように異なってコンジュゲートされて、より良い結果を提供した。
米国特許番号7,955,605は、活性化された血清型19A多糖及び担体タンパク質がジメチルスルホキシド(DMSO)中に懸濁させられてコンジュゲートを形成する、血清型19Aからなる担体タンパク質多糖コンジュゲートを作製するプロセスを開示する。
米国特許出願公開番号2010/0074922は、19Fの莢膜の糖がジフテリアトキソイド(DT)にコンジュゲートし、血清型18Cの莢膜の糖が破傷風トキソイドにコンジュゲートし、そして血清型1、4、5、6B、7F、9V、14及び23Fの莢膜の糖がインフルエンザ菌(Haemophilus influenza)由来のタンパク質Dにコンジュゲートしている、10以上の血清型を含む免疫原性組成物を開示する。
米国特許出願公開番号2010/0239604は、多価のS.ニューモニエ莢膜の糖コンジュゲートを含む組成物を開示し、ここでは、血清型19Aが、第1の細菌トキソイドにコンジュゲートし、そして19Fが、第2の細菌トキソイドにコンジュゲートし、そして2~9のS.ニューモニエ莢膜の糖が、タンパク質Dにコンジュゲートしている。より多数の血清型に対する防護を提供するであろう、ワクチンを開発することによる防護の範囲の拡大のほかに、合成のより新しい方法に尽力した。
米国特許番号7,709,001は、莢膜多糖の担体タンパク質コンジュゲートの合成の方法を記載し、この方法は、以下からなる:(1)精製した多糖を弱酸と反応させて、サイズ減少を生じさせること;2)工程1の多糖を二価陽イオンの存在下で酸化剤と反応させて活性化多糖を生じさせること;3)この活性化多糖を担体タンパク質と混ぜ合わせること;4)工程3の活性化多糖及び担体タンパク質を還元剤と反応させて多糖-担体タンパク質コンジュゲートを形成させること;及び5)工程4の生成物中の未反応のアルデヒドをキャッピングして免疫原性多糖-担体タンパク質コンジュゲートを作製すること。
国際出願公開番号WO2014/097099は、(a)糖を水性溶媒中の2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ(TEMPO)及びN-クロロスクシンイミド(NCS)と反応させて活性化糖を生成すること;及び(b)この活性化糖を1つ以上のアミン基を含む担体タンパク質と反応させることを含む、担体タンパク質コンジュゲートを合成する方法を開示する。
米国特許出願公開番号2012/321658は、血清型1、3、19A及び19Fが、直接的に又は還元的アミノ化以外の化学を介して間接的にタンパク質担体に結合し、そして1つ以上の異なる糖が、還元的アミノ化によってタンパク質担体に結合する血清型4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C及び23Fからなる第2の群から選択される、免疫原性組成物を開示する。
肺炎球菌ワクチンは、(1)肺炎球菌多糖ワクチン及び(2)肺炎球菌コンジュゲートワクチンに基づく。Merckによって販売されるPNEUMOVAX(登録商標)は、血清型1、2、3、4、5、6B、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15B、17F、18e、19F、19A、20、22F、23F及び33Fに属する未コンジュゲート化多糖を含む。乳児及び低年齢の小児は、ほとんどの肺炎球菌多糖に対し反応性が乏しい。貧弱な免疫原の免疫原性は、担体タンパク質とコンジュゲートすることによって増強される。多糖タンパク質コンジュゲートワクチンは、タンパク質担体に結合した莢膜多糖を用いて作製される。このコンジュゲートは、特定の血清型に対し、T細胞依存型の増強された免疫応答を誘導する。
コンジュゲートは、ホモ二官能性、ヘテロ二官能性スペーサー及び長さの変動するリンカーなどの、種々の試薬を用いて合成される。3種の肺炎球菌コンジュゲートワクチン、PREVNAR(登録商標)、SYNFLORIX(登録商標)、及びPREVNAR-13(登録商標)が市販されている。PREVNAR(登録商標)は、CRM197と命名された担体タンパク質に各々コンジュゲートしている血清型4、6B、9Y、14、18C、19F及び23Fからの莢膜多糖を含む、7価のワクチンである。SYNFLORIX(登録商標)は、NTHi由来のタンパク質Dにコンジュゲートした10の莢膜多糖を組み込んだ、GSK Biologicals製の10価のワクチンであり、さらなる3種の肺炎球菌系統、血清型1、5及び7Fに対する適用範囲を提供する。PREVNAR-13(登録商標)は、CRM197と命名された担体タンパク質にコンジュゲートしたストレプトコッカス・ニューモニエの13の血清型(1、3、4、5、6A、6B、7F、9Y、14、18C、19A、19F、及び23F)から調製された、13の莢膜多糖を含む13価のワクチンである。
抗生物質に対する微生物耐性の増大及び免疫無防備状態の人々の人数の増加は、特に、PREVNAR-13(登録商標)において見出されていない血清型に起因する肺炎球菌疾患の適用範囲についての血清型の数の増大に対して有効な多価ワクチンの開発をもたらす、なおより広範な防護を有する肺炎球菌ワクチンの開発を、余儀なくされている。特定の血清型についての需要は、地域及び発展した抗生物質耐性に依存する。したがって、米国特許8192746は、15の別個の多糖-タンパク質コンジュゲートを有する多価免疫原性組成物を報告する。各コンジュゲートは、担体タンパク質CRM197にコンジュゲートしたストレプトコッカス・ニューモニエの血清型(1、3、4、5、6A、6B、7F、9¥1、14、18C、19A、19F、22F、23F、又は33F)から調製される莢膜多糖からなる。血清型15B、15C、及び15Aに対する免疫応答を誘導するワクチンについての需要がある。
現行の方法によると、多価コンジュゲートワクチン調合物における多糖抗原の数が増大するほど、担体タンパク質含量は増大する。この増大は、担体タンパク質に対する免疫応答の増大をもたし、これは、全身的な過負荷を生じ得る。これは、低減される必要がある。また、血清型が増えるにつれ免疫応答が低下し、これを上昇させる必要がある。
国際公開第2014/097099号 米国特許出願公開第2011/023526号明細書 国際公開第2016/207905号 米国特許出願公開第2017/007713号明細書 国際公開第2014/092377号 国際公開第2014/092378号 中国特許出願公開第101590224号明細書 中国特許出願公開第104069488号明細書 国際公開第2013/191459号 中国特許出願公開第103656632号明細書 中国特許出願公開第103656631号明細書 米国特許出願公開第2016/0324950号明細書 米国特許第5,360,897号明細書 米国特許第7,862,823号明細書 米国特許第8,808,708号明細書 米国特許出願公開第2009/0017059号明細書 国際公開第2011/110241号 米国特許第7,955,605号明細書 米国特許出願公開第2010/0074922号明細書 米国特許出願公開第2010/0239604号明細書 米国特許第7,709,001号明細書 米国特許出願公開第2012/321658号明細書
したがって、ますます数が増える血清型に対する均一な防護ならびに担体タンパク質及び特に新たに特定された血清型24Fに対する免疫応答の低減を提供する、肺炎球菌ワクチンを開発する必要がある。また、個々の血清型に対する免疫応答は、好ましくは、抗原の数の増大によって影響を受けない。既存の及びさらなる血清型についての免疫刺激を拡大する多価ワクチンの開発において、従来の確立されているコンジュゲーション方法に関与する全ての因子に働きかける必要がある。ますます数が増える血清型に対する好適な防護を提供することに加えて、血清型の数の増加にもかかわらず、担体タンパク質抗体を低減する方法を開発する必要もある。
発明の要旨
本発明は、現行の戦略及び設計に伴う問題及び不都合を克服し、そしてS.ニューモニエ感染の予防のため及び/又はS.ニューモニエに感染した患者を治療するための、新たな組成物、ツール及び方法を提供する。
本発明の1つの実施形態は、血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F及び35Bより選択されるS.ニューモニアの少なくとも25の莢膜多糖を含む、多価免疫原性組成物に向けられる。免疫原性組成物は、好ましくは24F多糖の確立された反復単位を有する化学構造を含む、血清型24Fを好ましくは含む。好ましくはこの多糖は、直接又はリンカー分子を介して、担体タンパク質にコンジュゲートされる。リンカーは、好ましくは、二価リンカー又は多価リンカーである。
本発明の別の実施形態は、本明細書中で開示される免疫原性組成物を含むワクチンに向けられる。
本発明の別の実施形態は、本明細書中で開示される免疫原性組成物の製造のための方法に向けられる。
本発明の別の実施形態は、本明細書中で開示される免疫原性組成物を対象に投与することを含む、S.ニューモニア感染の予防及び/又は治療のための方法に向けられる。好ましくは、対象は、哺乳動物である。
本発明の他の実施形態及び利点は、部分的には以下の詳細な説明に示され、そして部分的には、この詳細な説明から明らかである場合もあり、又は、本発明の実施からわかる場合もある。
天然のS.ニューモニエ24F莢膜多糖の化学構造。 血清型24F多糖のグリコシル組成分析。 HPAE-PADによるHF処理された24F PSのグリコシル組成分析。 部分的にメチル化された酢酸アルジトール誘導体としてのGC-MSによる、PNU24F多糖の結合分析。 部分的にメチル化された酢酸アルジトール誘導体としてのGC-MSによる、HF処理されたPNU24F多糖の結合分析。 2SSI 24F莢膜多糖と比較した、24F莢膜多糖のH NMR分光測定。 血清型24FコンジュゲートIgG μg/ml、007SPを参照血清として含む、全IgG 25-Vコンジュゲートワクチン。
発明の詳細な説明
本明細書中で実現されそして広く説明されるとおり、本発明は、S.ニューモニエ感染の予防のための、及び/又はS.ニューモニエに感染した患者を治療するための新規な組成物、ツール及び方法に向けられる。
本開示は、例えばCRM197などの薬学的に許容可能な担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている少なくとも25の肺炎球菌多糖血清型を含むコンジュゲート化肺炎球菌免疫原性組成物を含む、免疫原性多価血清型組成物に向けられ、この組成物は、血清型24Fからの莢膜多糖を含む。好ましくは、血清型24F莢膜多糖は、図1に開示される化学構造を有する。
本開示はまた、莢膜多糖が、担体タンパク質にコンジュゲートされているS.ニューモニエの血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、12F、14、15A、15B、16F、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33F及び35Bから得られるか又はこれらに由来する、免疫原性多価血清型組成物にも向けられる。好ましい担体タンパク質としては、例えば、天然の又は組換えの交差反応性材料(CRM)又はCRMのドメイン、CRM197、破傷風毒素、破傷風毒素重鎖タンパク質、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、シュードモナス属(Pseudomonas)エキソタンパク質A、シュードモナス・エルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)トキソイド、ボルデテラ・パーツシス(Bordetella pertusis)トキソイド、クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens)トキソイド、大腸菌熱不安定性毒素Bサブユニット、ナイセリア・メニンギティディス(Neisseria meningitidis)外膜複合体、インフルエンザ菌(Hemophilus influenzae)タンパク質D、フラジェリンFli C、カブトガニヘモシアニンならびにこれらの断片、誘導体及び変型が挙げられる。多価免疫原性組成物は、好ましくは、S.ニューモニエの11A、15C、I7F、20及び23Bより選択される1つ以上のさらなる血清型をも含む。
24F血清型の莢膜多糖構造は、コンジュゲーション目的で活性化されてもよい。血清型24F多糖は、微生物の発酵後に単離された後、連続的な溶菌酵素処理ならびにその後の限外濾過及びダイアフィルトレーションを用いる精製、ならびにイオン交換クロマトグラフィー及び疎水性相互作用クロマトグラフィーを用いる最終精製が続いてもよい(例えば、米国特許番号10,435,433を参照されたい、これは、参考によって具体的に組み込まれる)。
精製された多糖は、NMR分光測定によって性質決定されてもよく(図1を参照されたい)、これは、別途得られた標準的な24F多糖と一致する。実施例でさらに記載されるように、高速陰イオン交換-パルスドアンペロメトリ検出(HPAE-PAD)及びガス液体クロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)による多糖の化学組成分析は、この多糖が、およそ等モル比のL-ラムノース、アラビニトール、N-アセチル-D-グルコサミン、D-リボフラノース及びD-グルコースからなることを明らかにする(すなわち、Rhap:GlcpNAc:Glcp:Ribf:Ara)。
この多糖は、物理的プロセス又は化学的プロセス、例えば、高圧ホモジナイゼーション又は酸加水分解などによって、サイズ減少され得る。サイズ減少は、コンジュゲーション及び/又は他の目的のためであり得る。好ましくは、莢膜多糖の1つ以上が、約10kDa~約50kDa、又は約30KDa~約100KDa、又は約100KDa~約300KDaである。多糖は、活性化されてもよく、そして、担体タンパク質に、直接又は担体タンパク質に結合する二官能性スペーサー及びリンカーを介してコンジュゲートされてもよい。好適なリンカー/スペーサーとしては、例えば、例えば、NH-PEG-NH/NHS、NHS/NH-PEG-COOH、Mal-PEG-NH2、Mal-PEG-NHS、CHO-PEG-CHO、SH-PEG-NH2、ADHHZ-PEG-HZ、SMPH、SMCC、4-Arm-PEG-NHなどのヘテロもしくはホモ二官能性又は多官能性スペーサーアームからなるスペーサーアームが挙げられる。コンジュゲーションプロセス詳細は、実施例2に記載される。好ましくは、免疫原性組成物は、各多糖について(言い換えれば二官能性及び/又は多官能性リンカーを用いずに)担体タンパク質を含む免疫原性組成物と比較して、低減した量の担体タンパク質を含む(例えば、米国特許番号10,729,763を参照されたい;これは、具体的に参考によって組み込まれる)。好ましくは、担体タンパク質は、担体タンパク質全体と重量でほぼ等量の莢膜多糖を含む。また、好ましくは、担体タンパク質は、約0.5重量%~約0.7重量%の組成物を含み得る。
別の実施形態において、コンジュゲーション方法は、CDAPによる糖の活性化により、シアネートエステルを形成することを含む。同様に、担体タンパク質は、PEG化ヒドラジン又はリンカーを含む任意の他の二官能性基によって、EDC/sNHS化学を用いて誘導体化され得る。活性化糖は、スペーサー(リンカー)基を介して、担体タンパク質上の好ましくはヒドラジン基を結合し得る。好ましくは、多糖シアネートエステルは、タンパク質担体上のヒドラジン基を介するカルボジイミド(例えば、EDAC又はEDC)化学を用いて、PEG化ヒドラジン(HZ-PEG-HZ))によって担体タンパク質と結合する。
同様に、多糖は、酸化されて、-アルデヒド(-CHO)又はカルボン酸(-COOH)基を作ってもよく、次いで、還元的アミノ化又はEDC/sNHS化学を用いて直接又はリンカーを介してのいずれかで担体タンパク質とコンジュゲートしてもよい。
莢膜多糖の担体タンパク質へのコンジュゲーション後、多糖-タンパク質コンジュゲートは、濃縮/ダイアフィルトレーション操作、及びデプス濾過によって、精製されてもよい(例えば、多糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化されてもよい)。個々の複合糖質が精製された後、これらは、混ぜ合わせられて、本開示の免疫原性組成物を調合されてもよく、この組成物は、ワクチンとして使用され得る。
好ましくは、免疫原性組成物は、肺炎球菌感染の治療及び/又は予防のためのワクチンである。ワクチンは、例えば、アルミニウム塩、リン酸カルシウム、モノホスホリルリピドAのリポソーム(MPLA)、サポニンQS-21、TLR7/8アゴニスト、ならびにそれらの誘導体及び組み合わせなどのアジュバントを含んでもよい。アルミニウム塩誘導体としては、例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム及び水酸化アルミニウムが挙げられる。
好ましい実施形態において、本発明は、多価肺炎球菌コンジュゲート免疫原性組成物又はワクチン(PCV)組成物を提供する。好ましくは、本開示は、25価、26価、27価、28価、29価、30価及び30より大きい価数の免疫原性組成物を提供し、ここで、この組成物は、血清型24Fからの莢膜多糖を含む。好ましい免疫原性組成物は、担体タンパク質にコンジュゲートしているS.ニューモニエの血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、11A12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F及び35Bの25以上から選択される、莢膜多糖を含む。好ましくは、S.ニューモニエの血清型の各々からの多糖の量は、4.4μgを含む血清型6Bを除いて、各2.2μgで担体タンパク質にコンジュゲートする。
本開示の組成物は、従来の手順、例えば、米国特許番号10,702,596及びWIPO出願公開番号WO/2020/102791(各々具体的に参考によって組み込まれる)に記載されるとおりの手順にしたがって、製造され得る。詳細には、組成物は、薬学的に許容可能な担体及び希釈剤又はビヒクル、例えば、水又は生理食塩溶液などと共に調合されてもよい。他の薬学的に許容可能な担体としては、例えば、油、水、油中水又は水中油混合物、アルコール、緩衝液、単糖、二糖もしくは多糖、糖アルコール、グリセロール又はこれらの組み合わせが挙げられる。この組成物は、緩衝液、例えばヒスチジン、アルギニンなどのアミノ酸、保存料、又は安定化剤、ポリソルベート、リン酸アルミニウムなどのアジュバント、及び/又は凍結乾燥賦形剤などの成分を、含み得る。
本開示の組成物は、は、単位単回用量バイアル、多回用量バイアル、又はプレフィルドシリンジの形態で調合され得る。この組成物は、2-フェノキシエタノールなどの保存料を、多回用量調合物中にさらに含み得る。保存料の量は、好ましくは、4~20mg/mLの量の範囲に及ぶ。
本開示の組成物は、ワクチンの分野で使用される任意の従来的な経路、詳細には、非経口経路などで全身的に、例えば皮下、筋肉内、皮内又は静脈内経路で、投与され得る。有効量の組成物は、その後のチャレンジの間にS.ニューモニエの感染の可能性又は重症度を有意に低減する抗体を惹起するために必要な用量を含む。
本開示の組成物は、6B約4.4μgを除き2.2μgの各多糖;約50~90μgのCRM197全担体タンパク質;0.2mg~1mgのリン酸アルミニウムアジュバント;塩化ナトリウム、ヒスチジン及び賦形剤としての緩衝液を含むように調合された、単回0.5mL用量で投与される免疫原性組成物として、さらに提供され得る。
本開示の組成物は、25、26、27、28、29、30又はそれより大きい価数のPCVを調合するための血清型組成物をさらに含み得、この調合は、以下を含む:活性化されそして直接又は二官能性リンカーを介してのいずれかで個々に免疫原性担体タンパク質にコンジュゲートしている、多糖血清型に属する既知のサイズの肺炎球菌莢膜多糖のコンジュゲーション;個々の1価の肺炎球菌コンジュゲートのダイアフィルトレーション;1価の肺炎球菌コンジュゲートを含む、SEC-HPLCによるコンジュゲートの分析及びその後の0.2μmフィルターを用いる濾過滅菌;ならびに25の1価の肺炎球菌コンジュゲート(血清型6Bについて約4.4μg、残りの血清型について約2.2μg)及び適切な賦形剤及び緩衝液と一緒にAdju-Phos(登録商標)アジュバント、ならびにその後の無菌充てん包装を用いる、25価のPCVの調合。得られたPCV 25の血清型組成物は、血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9V、9N、10A、12F、14、15A、15B、16F、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33F及び35Bを含む。
本開示は、莢膜多糖血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9V、9N、10A、12F、14、15A、15B、16F、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33F及び35Bを含むPCV 26、27、28、29、30又はより大きい価数を含む、25価のPCVを調合するための血清型組成物を含む;これは、S.ニューモニエの11A、15C、I7F、20及び/又は23Bより選択される1つ以上の莢膜多糖血清型を、さらに含み得る。
担体タンパク質は、好ましくは、非毒性及び非反応性でありかつ十分な量及び純度で入手可能であるタンパク質である。担体タンパク質は、S.ニューモニエ多糖にコンジュゲート又は結合して、多糖の免疫原性を増強し得る。担体タンパク質は、好ましくは、標準コンジュゲーション手順に従う。大腸菌宿主内で組換え的に製造されたCRM197を含むCRM197が、担体タンパク質として使用され得る。好ましくは、各莢膜多糖は、1つの担体タンパク質に、PEG化ヒドラジンリンカーを介してコンジュゲートする。あるいは、S.ニューモニエ由来の莢膜多糖は、不活化細菌毒素(例えば、破傷風トキソイド(TT)、TTHc断片、百日咳トキソイド(PT)、外膜複合体C(OMPC)などのナイセリア属(Neisseria)外膜タンパク質、ナイセリア属ポーリン(PorA、PorB)、ニューモリシン(PLY)、肺炎球菌表面タンパク質A(PspA)、肺炎球菌アドヘシンタンパク質(PsaA)、又はインフルエンザ菌タンパク質D)などの1つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートし得る。他のタンパク質、例えばヒト血清オボアルブミン(HSA)、又はツベルクリン(DPPD)の精製タンパク質誘導体もまた、担体タンパク質として使用され得る。
各ワクチン用量中のコンジュゲートの量は、好ましくは、有意な有害作用を起こさずに免疫防御応答を誘導する量として選択される。このような量は、肺炎球菌血清型に依存して変動し得る。一般に、各ワクチン用量は、約4~5μgを含む6Bを除き約2~3μgの各多糖、又は好ましくは約4.4μgを含む6Bを除き約2.2μgの各多糖を含む。
好ましくは、PCVは、個々に担体タンパク質にコンジュゲートしている、1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15(A、B、及び/又はC)、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F及び35Bより選択される25の血清型の莢膜多糖を含む、25価の無菌液体調合物である。各0.5mL用量は、約4μgの6Bを除き約2μgの各多糖;約50~90μgのCRM197担体タンパク質;アジュバントとして約0.125~0.150mgのアルミニウム元素(0.5~0.625mgリン酸アルミニウム);及び塩化ナトリウム及びL-ヒスチジン緩衝液を含むように、調合される。
本開示は、免疫学的に有効な量の本明細書中に記載の多価免疫原性組成物をヒトに投与することを含む、S.ニューモニエ莢膜多糖コンジュゲートに対する免疫応答を誘導する方法を含む。
以下の実施例は、本発明の実施形態を説明するが、本発明の範囲を限定するものと考えられるべきではない。
実施例1 24F多糖の精製、ならびにNMR分光測定、HPAEC-PAD及びパーメチル化の後のGC-MS分析を用いた化学構造決定
24F莢膜多糖の単離及び精製
細菌の培養
細菌の培養を、培地及び各株に適切な条件を含む5~10-L発酵槽中で行った。バイオリアクターの全ブロスを、0.15%デオキシコール酸塩で沈殿させ、デカントして、遠心分離した。細胞を、タンジェンシャル精密濾過によって培養ブロスから分離した。無細胞精密濾過液を、S.ニューモニエについて及びさらなる株についての、CPS精製のために用いた。
無細胞CPSを、30~100kDaのタンジェンシャルフロー限外濾過(TFUF)膜によって、1~20倍に濃縮した。濃縮物を、緩衝液で生物濾過した。血清型24Fからの水溶性CPS画分を、pH7に調整した。組換え酵素を、順次添加した:ベンゾナーゼ(Tris-HCl 50mM、2mM MgCl及び20mM NaCl含有);ムタノリシン/リゾチーム(1:1);β-D-Ν-アセチルグルコサミニダーゼ;及びプロテイナーゼKを、各間2~4時間間隔をあけて添加し、そして12~24時間にわたって37℃~56℃でアルカリ性pH(pH8.8~10.5)下、50~100rpmにてインキュベートした。酵素分解及び洗浄剤処理による低分子量夾雑物を、2回目の30~100kDaカットオフのTFUF膜によって除去した。精製されたCPSを、0.2μιτι膜によって濾過滅菌し、そしてマイナス20℃で保存した。
さらなる純度は、残留タンパク質、核酸及び内毒素に対する重量により、マルチモーダルクロマトグラフィー又は疎水性相互作用又はイオン交換クロマトグラフィー工程を用いて達成した。マルチモーダルクロマトグラフィーもまた、精製工程の間に使用した残留酵素を除去するために、使用した。
血清型24F莢膜PSの単糖組成分析
24F PS及びHF処理24F PS(HF-PS)の単糖組成分析を、HPAE-PAD組成分析を用いて実施した。多糖を、2M TFAによって、100℃にて4時間にわたって加水分解した。
PSの単糖組成分析を、酢酸アルジトール及びトリメチルシリルエーテル誘導体化方法の両方を用いて、GC-MSを用いて実施した。酢酸アルジトール分析について、25μgの材料を、2N CFCOOHを用いて100℃にて4時間にわたって加水分解し、その後、単糖を対応するアルジトール-アセテート誘導体(AA)に誘導体化した。単糖を、Restek-5msカラム(30m×0.25mm×0.25μm)を備えたAgilent GC-MS(Agilent Technologies)を用いて同定した。クロマトグラフィーのために使用した温度勾配は、80℃を2分間に続き、10℃/分で180℃までの温度勾配;2分間の維持、次いで2℃/分で220℃まで、5分間の維持、その後5℃/分で240℃まで、5分間の維持であった。インジェクター及びトランスファーライン温度を、220℃及び280℃にそれぞれ設定した。ヘリウムガスを、キャリアガスとして1.2mL/分の流速で用いた。組成分析を、TMS誘導体としてGC-MSを用いても実施し、これを、多量のリビトールがアラビニトール、Rha、Glc及びGlcNAcと一緒に存在する下で示した。サンプルを、1M MeOH-HClを80℃で16時間にわたって用いて加メタノール分解し、その後、酸の除去、re-N-アセチル化及びTMS誘導体化を行った。オーブン温度勾配を、5℃/分で100℃から120℃までで開始し、1分間維持し、そして次に、3℃/分の傾斜で最終温度である230℃まで行い、その後4分間維持した。インジェクター及びトランスファーライン温度を、220℃及び280℃にそれぞれ設定した。
24F莢膜多糖のグリコシル結合分析
PSの結合分析を、無水DMSO中に溶解した乾燥PSを用い、その後、無水DMSO中NaOHスラリー及びCHIを加えた。反応を、45分間にわたって続けさせ、その後、氷冷水を用いてクエンチした。パー-O-メチル化されたPSを、反応混合物からクロロホルムによる抽出によって抽出した。クロロホルム層を、乾燥させ、そして4N TFAを用いて100℃にて4時間にわたって加水分解した。加水分解したサンプルを、還元しそしてアセチル化して、組成単糖の部分的にメチル化された酢酸アルジトール誘導体(PMAA)の混合物を得た。PMAA誘導体を、Restek-5ms(30m×0.25mm×0.25μm)融合シリカキャピラリーカラムを備えたGC-MS(Agilent Technologies)クロマトグラフを用い、180℃から240℃への2℃/分での温度勾配を用いて同定した(図2A及び図2Bを参照されたい)。
PS(HF-PS)の脱リン酸化の別の実験を、48% HF水溶液処理及びその後の1KD MWCO透析チュービングを用いたサンプルの過剰なHF及び低分子除くための透析を用いて行った。化学組成及び結合分析を、脱リン酸化PS(HF-PS)を用いて行った(図3A及び3Bを参照されたい)。
新たな血清型24F莢膜多糖のNMR分析及び構造
1D及び2DNMRを、DO交換したPS上で、5mmブロードバンドプローブを用いたBruker Daltroniks600MHz NMRを用いて実施した。データを、会社によって提供されたTop-spinソフトウェアを用いて分析した。
多糖の単糖組成分析は、アラビニトール、Rha、Rib、Glc及びGlcNAcの等モル量での存在を示した。1D H-プロトンNMRは、いくつかのアノマーピークの存在及び2D H-13CHSQC-NMRスペクトルの比較を明らかにし(図4を参照されたい)、4つの明らかなピークが13C次元に存在したことが明らかであった。陽子NMRについてのδ 5.1及び4.87ppmでの化学シフト値は、α-アノマーに相当し、そしてδ4.52~4.56ppmの間の化学シフト値を有するいくつかの重なるピークは、β-アノマーに相当した。炭素化学シフトは、アノマーについて94.0ppm、α-アノマー結合について97ppm及びβ-アノマー結合について104及び101.5ppmであった。他のシグネチャーピークは、6.4Hzの結合定数で、1.98~2.02ppmの間のいくつかのN-アセチルメチル一重項及び1.16pmmでの6-デオキシメチル基又はRha残基であった。2D-HSQC NMRスペクトルはまた、多糖が、いくつかの窒素含有炭素(GlcNのC-2)をδ53~50ppmの間に、そして非置換のC6-CHOH基をδ60.4ppmに含んでいたことを示した。いくつかのCH3-C基(RhaのC-6)もまた、δ20~16ppmの範囲内に見られた。多糖は、Rib(f)、Rha、Glc及びGlcNAcによる規則的な四糖反復単位に相当する主要なシグナルを、主な構成成分として含む。
天然のPSに対するグリコシル結合分析データは、T-アラビニトール、Rib(f)、4-Rha、4-Glc及び3/4-GlcNAcの存在を示した。これは、アラビニトール、Rha、Glc、GlcNAc及びRib(f)単位からなる反復単位を有する提唱された構造につながる。PSを、48% HF水溶液で処理し、ホスホジエステル結合部分のみを選択的に除去した。HF-PSの組成分析は、何らのリボース単位の非存在及びRha、Glc及びGlcNAcのみが多糖中に存在したことを示した。HF-PSに対する結合分析データは、T-Rib(f)残基の非存在及び4-Rha、4-Glc及び4-GlcNAcのほぼ1:1:1比での主要ピークとしての存在を明らかに示した(アラビリトール(Arabilitol)の欠失は、リン酸化を示唆する)。このデータは、Rib(f)部分がGlcNAc残基の3位にホスホジエステル結合を介してGlcNAc残基の3位に結合することを示す(図1を参照されたい)。また、HF-PSのNMR分析を、直鎖多糖の構造を示すように実施する。
実施例2 24F血清型肺炎球菌多糖の担体タンパク質へのコンジュゲーションによる、多糖-CRM197コンジュゲートの形成
S.ニューモニエ血清型24F及び他の血清型、例えば、1、2、3、4、5、6C、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15(A、B及び/又はC)、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、33F及び35Bについての、多糖サイズ減少、活性化及びコンジュゲーションプロセス。
24F多糖。各100mgのS.ニューモニエ24Fの莢膜多糖(CPS)を、10mMの酢酸又は0.1M HClをpH2.5~3.0で含む10mlの水溶液中に溶解し、そして60~85℃の温度を60~120分間の間維持することによって加水分解を実施した。中和の後に得られたオリゴ糖を、3~10KDa TFF Centriconフィルターを用いてダイアフィルトレーションした。多糖濃度を、アントロンアッセイを用いて測定し、そして得られた分子サイズ分布(KDa)は、10~50KDa、30~100KDa、及び100~300KDaの範囲に及んだ。
CPS(50mg)部分(200~500KDa以上のサイズの天然の多糖又は10~50KDa、30~100KDa及び100~300KDaのサイズのサイズ減少した多糖)は、活性化プロセスにおいて用いた活性化シアニル化試薬であった。多糖分子サイズ分布を、SEC-HPLC(Shodex SB-405及びSB-406 SECカラム)を用い、(10~1000KDa)Pollulan混合物(Shodex、USAからのPollulan標準)を参照標準として用いた分析によって決定した。
スペーサーアームを、5~8倍モル過剰なアジピン酸ジヒドラジン(ADH_Sigma)によるpH5.8~6.2にて3~5時間にわたる反応によって、CRM197に導入した。長いスペーサーアーム(二官能性リンカー又は長4アームリンカー)を、5~10倍モル過剰、pH5.6~6.0にて3~5時間にわたる反応によって、CRM197に導入した。
肺炎球菌多糖24F 1価コンジュゲートの合成
差次的なサイズ減少及び誘導体化サイズ減少をした多糖を、活性化した(50mg)(200~500KDa以上のサイズの天然の多糖又は10~50KDa、100~300KDa、30~100KDaの間のサイズのサイズ減少した多糖)は、活性化プロセスで一般に使用される活性化シアニル化試薬(CDAP)であった。
担体タンパク質CRM197を、短鎖ホモ二官能性ヒドラジンリンカーによってさらに誘導体化させた。代表的な試薬は、アジピン酸ジ-ヒドラジン(ADH)であった。ジアミン、ジ-ヒドラジンもしくはアミン又はヒドラジン-カルボン酸/アルデヒド官能基を担うホモ又はヘテロ二官能性PEGリンカー、例えば、NH2-PEG(1K-3.5K)-NH2、HZ-PEG(1-3.5K)-HZ、NH2-PEG3.5K-COOHを、使用した。いくつかの他のホモ又はヘテロ二官能性スペーサーアームもまた、誘導体化のために使用した。短いスペーサーアームを、5~8倍モル過剰のアジピン酸-ジヒドラジン(Sigma)とのpH5.8~6.2にて300~600mM MES緩衝液中3~5時間にわたるRTでの反応によって、担体タンパク質CRM197に導入した。長鎖リンカー(二官能性リンカー又は長四官能性リンカーを、5~10倍モル過剰のリンカーとのオリゴ糖への、atpH5.8~6.2にて300~600mM MES緩衝液中3~5時間にわたるRT(室温)での反応によって、担体タンパク質内に導入した。
別々のアリコートの、同じ又は異なってサイズ減少された、及び誘導体化されたサイズ減少された多糖(10mg/ml)(短スペーサーアームADH及び長スペーサーアームHZ-PEG-HZを有する)を、誘導体化CRM197タンパク質サンプル(10mg/ml)の1mlアリコートと、4℃にて8~12時間にわたって、EDC/sNHSの存在下で混合した。長鎖及び単鎖リンカーの両方を含むコンジュゲートを、100~300KDa centriconフィルター(EMD Millipore)を用いて精製した。1価コンジュゲート各々を、アントロン又はウロン酸アッセイのいずれかによって全多糖含量についてアッセイし、全タンパク質含量を、BCA又はLowryアッセイによってアッセイした。鎖及び単鎖リンカーの両方を含むコンジュゲートを、100~300KDa centriconフィルター(EMD Millipore)を用いて精製した。1価コンジュゲート各々を、アントロン又はウロン酸アッセイのいずれかによって全多糖含量についてアッセイし、全タンパク質含量を、BCA又はLowryアッセイによってアッセイした。
実施例3 血清型24Fを含む25価のコンジュゲートの調合物
25V又はより高い価数の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの試験調合物。24Fを含む血清型についての肺炎球菌多糖-CRM197コンジュゲートと他の多糖、例えば血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9V、9N、10A、11A、11F、12F、14、15(A、B及び/又はC)、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、33F、及び35Bとを合わせ、最終抗原濃度を4.0μg PS/mLとした。塩化ナトリウム(150mM)溶液、10~20mMヒスチジン、及び0.001% Tween-20も、調合物プロセスの間に希釈剤として用い、そしてリン酸アルミニウム(Adju-Phos、Brenntag、USA)を、試験アジュバントとして用いた。24-V以上のコンジュゲートを、2mL無菌バイアル内に無菌充填した。PNEUMOVAX(登録商標)(Merck、USA)又はPREVNAR-13(登録商標)(Pfizer、USA)を、2つの対照市販ワクチン調合物として用いた。
実施例4 ビーズベースの多重ELISAを用いた、血清型24F(全IgG)を含む25価のコンジュゲートの動物免疫原性研究
コンジュゲートの免疫原性研究
肺炎球菌PS-CRM197コンジュゲートの免疫原性を比較するために、ニュージーランド白ウサギモデル(NZW)を本研究において選択した。全群からのウサギ(18以上の価数のコンジュゲート、PREVNAR-13(登録商標)、Pfizer及びPNEUMOVAX(登録商標)-23(Merck USA))を、血清学的力価について、免疫性付与期間の前後に試験した。全ての群について、免疫性付与前、ブースター投与(7日及び14日)及び終了時の採血(28日)を収集して分注し、-80℃で使用するまで保存した。全IgGの決定のための免疫原性アッセイを、標準プロトコールにしたがい、参照標準血清007(CBER、FDA、USA)を用いて実施した。参照血清及びウサギ血清を、希釈し、そして肺炎球菌CWPS及び非ワクチン血清型25PSによる処理によって、交差反応性抗体についてあらかじめ吸着させた。ヒト/ウサギ/マウスモノクローナル抗多糖抗体を、全IgG推定のために使用した。Bio-Plex 200(Bio-Rad)リーダーを、製造業者の指示にしたがって使用した。
コンジュゲート、すなわち莢膜多糖特異的抗体の免疫原性(全IgG)を、ビーズベースのELISAアッセイ方法を用いて測定した(図5に示す)。全IgG値を、ウサギ免疫原性データにおけるPREVNAR-13(登録商標)と、一対一で比較した。28日目のデータは、IVT-24Fコンジュゲートにおける力価の有意な増加を示す。そして、他の血清型コンジュゲートについては、ワクチンを、PREVNAR-13(登録商標)ワクチンと比較した。
本発明の他の実施形態及び使用は、明細書を考慮しそして本明細書中で開示される本発明の実施することから、当業者に明らかとなるであろう。全ての刊行物、米国及び外国の特許及び特許出願を含む、本明細書中で挙げられた全ての参考文献は、具体的にそして全体的に参考によって組み込まれる。どこで使用されたものでも、用語「含む(comprising)」は、「からなる」及び「から本質的になる」を含むことが意図される。さらに、用語「含む(comprising)」、「含む(including)」及び「含む(containing)」は、限定を意図されない。明細書及び実施例は、例示としてのみ理解され、以下の特許請求の範囲によって示される本発明の真の範囲及び精神を有することが、意図される。

Claims (25)

  1. 血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、12F、14、15A、15B、16F、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33F及び35Bのストレプトコッカス・ニューモニア莢膜多糖を含むストレプトコッカス・ニューモニアの少なくとも25の莢膜多糖を含む、免疫原性組成物。
  2. 前記24F血清型莢膜多糖が、化学構造:
    Figure 2023537945000002
    の反復単位を含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  3. S.ニューモニア血清型11A、15C、I7F、20及び/又は23Bの莢膜多糖をさらに含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  4. 各々がS.ニューモニアの血清型を含む26、27、28、29又は30の莢膜多糖を含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  5. 前記少なくとも25の莢膜多糖が、1つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートしている、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  6. 前記1つ以上の担体タンパク質が、天然の又は組換え交差反応性材料(CRM)又はCRMのドメイン、CRM197、破傷風毒素、破傷風毒素重鎖タンパク質、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、シュードモナスエキソタンパク質A、シュードモナス・エルギノーザトキソイド、ボルデテラ・パーツシストキソイド、クロストリジウム・パーフリンジェンストキソイド、大腸菌熱不安定性毒素Bサブユニット、ナイセリア・メニンギティディス外膜複合体、インフルエンザ菌タンパク質D、フラジェリンFli C、カブトガニヘモシアニン、ならびにこれらの断片、誘導体及び変型からなる群より選択される、請求項5に記載の免疫原性組成物。
  7. 前記少なくとも25の莢膜多糖が、単官能性、二官能性、及び/又は多官能性スペーサー/リンカーを介して2つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートしている、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  8. 前記少なくとも25の莢膜多糖の各々が、1つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートしている、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  9. 薬学的に許容可能な担体をさらに含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
  10. 前記薬学的に許容可能な担体が、油、水、油中水又は水中油混合物、アルコール、緩衝液、単糖、二糖もしくは多糖、糖アルコール、グリセロール、アミノ酸、ヒスチジン、アルギニン、保存料、安定化剤、ポリソルベート又はこれらの組み合わせを含む、請求項9に記載の免疫原性組成物。
  11. 請求項1に記載の免疫原性組成物を含む、ワクチン。
  12. 前記少なくとも25の莢膜多糖が、1つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートしている、請求項11に記載のワクチン。
  13. アジュバントをさらに含む、請求項11に記載のワクチン。
  14. 前記アジュバントが、アルミニウム塩、リン酸カルシウム、モノホスホリルリピドAのリポソーム(MPLA)、サポニンQS-21、TLR7/8アゴニストならびにこれらの誘導体及び組み合わせを含む、請求項13に記載のワクチン。
  15. 前記血清型の各々に由来する多糖の量が、約2~5μgを含む、請求項11に記載のワクチン。
  16. 多糖の総量が、約60~70μgを含む、請求項11に記載のワクチン。
  17. 多糖の総量が、約50~90μgを含む、請求項11に記載のワクチン。
  18. 1つ以上の担体タンパク質にコンジュゲートしている、血清型1、2、3、4、5、6B、6C、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、16F、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F及び35Bのストレプトコッカス・ニューモニア莢膜多糖からなる群より選択されるストレプトコッカス・ニューモニアの少なくとも25の莢膜多糖を含む、免疫原性組成物。
  19. 請求項18に記載の免疫原性組成物を含むワクチン。
  20. 莢膜多糖の各々を活性化させること;
    前記活性化させた莢膜多糖を、直接的に又はリンカーを介して間接的に、担体タンパク質にコンジュゲートさせること;及び
    前記免疫原性組成物を単離すること
    を含む、請求項18に記載の免疫原性組成物の製造のための方法。
  21. 前記リンカーが、二官能性スペーサー/リンカー及び/又は多官能性スペーサー/リンカーである、請求項20に記載の方法。
  22. 内毒素が、マルチモーダルクロマトグラフィーを介して除去される、請求項20に記載の方法。
  23. 前記単離することが、個々のコンジュゲートのダイアフィルトレーション及びそれに続く濾過滅菌を含む、請求項20に記載の方法。
  24. 請求項18に記載の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、S.ニューモニアの感染の予防又は治療のための方法。
  25. 前記対象が、哺乳動物である、請求項24に記載の方法。
JP2023509513A 2020-08-10 2021-08-10 出現血清型24fを含む多価肺炎球菌複合糖質ワクチン Pending JP2023537945A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063063842P 2020-08-10 2020-08-10
US63/063,842 2020-08-10
PCT/US2021/045334 WO2022035816A1 (en) 2020-08-10 2021-08-10 Multivalent pneumococcal glycoconjugate vaccines containing emerging serotype 24f

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023537945A true JP2023537945A (ja) 2023-09-06

Family

ID=80114704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023509513A Pending JP2023537945A (ja) 2020-08-10 2021-08-10 出現血清型24fを含む多価肺炎球菌複合糖質ワクチン

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220040283A1 (ja)
EP (1) EP4192499A1 (ja)
JP (1) JP2023537945A (ja)
CA (1) CA3191005A1 (ja)
WO (1) WO2022035816A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112020004396A8 (pt) * 2017-09-07 2023-01-31 Merck Sharp & Dohme Polissacarídeos pneumocócicos e uso dos mesmos em conjugados imunogênicos polissacarídeo-proteína carreadora

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ752348A (en) * 2016-09-30 2022-11-25 Biological E Ltd Multivalent pneumococcal vaccine compositions comprising polysaccharide-protein conjugates
WO2018156465A1 (en) * 2017-02-24 2018-08-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Polysaccharide-protein conjugates utilizing diphtheria toxin fragment b as a carrier
JP7438102B2 (ja) * 2017-09-07 2024-02-26 メルク・シャープ・アンド・ドーム・エルエルシー 肺炎球菌多糖体および免疫原性多糖体-キャリアタンパク質コンジュゲートでのその使用

Also Published As

Publication number Publication date
US20220040283A1 (en) 2022-02-10
WO2022035816A1 (en) 2022-02-17
EP4192499A1 (en) 2023-06-14
CA3191005A1 (en) 2022-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7132954B2 (ja) 改善された免疫原性及び結合活性を提供する2価又は多価コンジュゲート多糖を含む多価コンジュゲートワクチン
US20220143167A1 (en) Saccharide-polypeptide conjugate compositions and methods of use thereof
KR102049825B1 (ko) 스트렙토코쿠스 뉴모니아에 피막 폴리사카라이드 및 그의 접합체
JP5555623B2 (ja) コンジュゲートワクチン用修飾多糖
TWI789357B (zh) 多價肺炎球菌多醣-蛋白質共軛物組成物(二)
RU2634405C2 (ru) Иммуногенная композиция
AU2016285017B2 (en) Multivalent pneumococcal conjugate vaccine
TWI770044B (zh) 多價肺炎球菌多醣-蛋白質共軛物組成物(一)
KR20160005793A (ko) 담체 단백질에 대한 박테리아 다당류의 컨쥬게이션 방법
JP2022068303A (ja) 多価肺炎球菌多糖体-タンパク質複合体組成物
JP2017523985A (ja) 抗原用担体分子
JP7439174B2 (ja) 免疫原性コンジュゲート及びその使用
US20220040283A1 (en) Multivalent Pneumococcal Glycoconjugate Vaccines Containing Emerging Serotype 24F
US11612664B2 (en) Immunogenic compositions
US11246918B2 (en) Haemophilus influenzae saccharide-carrier conjugate compositions and uses thereof
KR20220018939A (ko) 폐렴구균 다당류-세포벽 유래 물질 접합체를 포함하는 면역원성 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305