JP2023537888A - ヒートパイプ及び光電池を含む熱電力変換システム - Google Patents

ヒートパイプ及び光電池を含む熱電力変換システム Download PDF

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Abstract

原子力発電システム等の発電システムが記載される。代表的な発電システムは、熱源、ヒートパイプ、及び熱光電池を含む。ヒートパイプは、第1の領域及び第2の領域を含む。第1の領域は熱源から熱を吸収するように配置され、第2の領域は吸収された熱の少なくとも一部を熱放射としてヒートパイプから放射するように配置される。熱光電池はヒートパイプの第2の領域からの熱放射を受け、熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される。発電システムは、熱光電池からの廃熱を除去するように配置される別のヒートパイプをさらに含み得る。

Description

(関連出願への相互参照)
本出願は、2020年8月17日に出願された“THERMAL POWER CONVERSION SYSTEM FOR A MICRO-REACTOR INCLUDING HEAT PIPES AND PHOTOVOLTAIC CELLS”という名称の米国仮特許出願第63/066,532号及び2021年4月15日に出願された“THERMAL PHOTOVOLTAIC(TPV)DECAY HEAT REMOVAL AND/OR POWER CONVERSION SYSTEMS”という名称の米国仮特許出願第63/175,428号の利益を主張するものであり、これらはそれぞれ、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
本技術は、原子炉システム等に使用される光電池に熱エネルギーを放射するヒートパイプを含む熱電力変換システムに関する。
発電所には様々な形状及びサイズのものがある。大規模な発電所は、地理的な領域に電力を供給するために使用することができるが、比較的小規模な発電所は、例えば、地域、潜水艦、宇宙船等に電力を供給するために使用することができる。発電所は、電力を供給するだけでなく、海水の脱塩から医療目的の核同位体の作成まで、無数の追加の又は異なる目的に使用することができる。同様に、利用可能な発電所の種類は、いくつかの例を挙げると、ガス発電、石炭火力発電、原子力発電等の幅広い技術をカバーしている。宇宙用途、ポータブルアプリケーション等での使用のために、多くの場合、発電所のサイズ及び重量を最小限に抑えることが望ましい。同時に、発電所の単純さ及び信頼性を高めることが望ましい。
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照することでよりよく理解することができる。図面の構成要素は、必ずしも縮尺比に従うものではない。その代わりに、本技術の原理を明確に示すことに重点が置かれている。
本開示の態様は、一般的に原子力発電システム等の発電システム及び関連する方法に向けられている。以下に説明するいくつかの実施形態において、代表的な発電システムは、熱源、ヒートパイプ、及び熱光電池を含む。ヒートパイプは、第1の領域及び第2の領域を含む。第1の領域は熱源から熱を吸収するように構成され、第2の領域は吸収された熱の少なくとも一部を熱放射としてヒートパイプから放射するように構成される。熱光電池はヒートパイプの第2の領域からの熱放射を受けるように配置され、熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように構成される。
いくつかの実施形態では、ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、発電システムは熱光電池からの廃熱を除去するように配置された第2のヒートパイプをさらに含んでもよい。例えば、熱光電池は、廃熱を熱光電池から第2のヒートパイプに伝導的に移すことができるように第2のパイプに取り付けられ得る。第2のヒートパイプは、廃熱をヒートシンク又は他のソースに放出することができる。このようにして、第2のヒートパイプは、熱光電池のヒートパイプ理システムとして機能することができ、熱光電池から廃熱を除去し、熱光電池を最大動作温度に又はそれ以下に維持する。
いくつかの実施形態では、ヒートパイプ及び熱光電池は、ヒートパイプ及び熱光電池の複数のグループの1つを含む。このような実施形態では、グループは、熱源の周りに垂直及び/又は円周方向に配置されて、熱光電池のための大きな表面積を持つコンパクトな配置を提供することができる。
本技術の実施形態に従って構成された発電システムの側面断面図である。
図1の発電システムの等角図である。
図1の発電システムの上面図である。
図1の発電システムの側面図である。
本技術の実施形態に従って構成された図1の発電システムの第1のヒートパイプの上面図である。
本技術の実施形態に従って構成された図1の発電システムの熱光電池の上面図である。
本技術の実施形態に従って構成された図1の発電システムの第2のヒートパイプの上面図である。
本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システムの部分的な概略側面断面図である。
本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システムの部分的な概略側面断面図である。
本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システムの側面断面図である。
本技術の様々な実施形態を完全に理解するために、以下の説明及び図1-8に特定の詳細を示す。他の例では、多くの場合、原子炉、ヒートパイプ、熱光電池等に関連付けられた周知の構造、材料、動作及び/又はシステムは、本技術の様々な実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、以下の開示において詳細に示されず且つ説明もされていない。しかしながら、当業者であれば、本技術が、本明細書に記載されている1つ以上の詳細なしに、及び/又は他の構造、方法、構成要素等と共に、実施可能であることを認識するであろう。以下で使用される用語は、本技術の実施形態の特定の例示の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、最も広範で合理的なやり方で解釈されるべきである。
添付の図面は、本技術の実施形態を示しており、明示されていない限り、その範囲を制限することを意図していない。描かれている様々な要素のサイズは、必ずしも縮尺比に合わせて描画されているわけではなく、これらの様々な要素は、読みやすさを向上させるために拡大されている場合がある。構成要素の詳細は、構成要素の位置及び構成要素間の特定の正確な接続等の詳細が、本技術をどのように作成及び使用するかを完全に理解するために不要な場合は除外されるように図面において抽象化されている場合がある。図面に示されている詳細、寸法、角度、及びその他の特徴の多くは、単に本開示の特定の実施形態を例示しているに過ぎない。したがって、他の実施形態は、本技術から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、及び特徴を有し得る。さらに、当業者であれば、本技術のさらなる実施形態は以下に説明するいくつかの詳細なしに実施され得ることを理解するであろう。
図1は、本技術の実施形態に従って構成された発電システム(「システム100」)の側面断面図である。図2-4は、それぞれシステム100の等角図、上面図、及び側面図である。図1-4を一緒に参照すると、システム100は、熱源102と熱源102に熱的に結合された複数の第1のヒートパイプ110を含んでもよい。第1のヒートパイプ110は、熱源102から熱を除去し、複数の熱光起電力(TPV)又は光起電力(PV)パネル又はセル120に向けて熱を放射するように構成される。TPVセル120は、第1のヒートパイプ110からの熱放射を吸収するように配置され、熱放射を電気エネルギーに変換して1本以上の電線103(図1)で伝送するように構成される。図示された実施形態では、システム100は、TPVセル120に熱的に結合され、TPVセル120からの廃熱を除去することでTPVセル120を最大動作温度に又はそれ以下に維持するように構成された複数の第2のヒートパイプ130をさらに含む。
いくつかの実施形態では、図1に示すように、熱源102は原子炉システム(「原子炉102」)であってもよい。図1を参照すると、原子炉102は、制御された核反応が行われる炉心104を収容する原子炉容器101を含んでもよい。図示された実施形態では、原子炉容器101は円筒形又はカプセル形であるが(例えば、断面形状が円形である)、他の実施形態では、原子炉容器101は、球形、円錐形、又は他の形状であってもよく、且つ/又は他の断面形状(例えば、楕円、直線、長方形、多角形、不規則)であってもよい。炉心104は、核分裂性物質及び/又は他の適切な材料を含む1つ以上の燃料集合体105を含んでもよい。いくつかの実施形態では、原子炉102は、炉心104の周りに配置された反射器109を含んでもよく、これは、中性子を炉心104に戻して、そこで行われる核反応を促進する。
いくつかの実施形態では、原子炉容器101は、炉心104からの熱を第1のヒートパイプ110に伝える作動流体又は冷却材106(例えば、一次冷却材)をさらに収容し得る。例えば、原子炉容器101内に位置する矢印で示されるように、冷却材106は、原子炉容器104において原子炉容器101の底に向かって加熱される。加熱された一次冷却材(例えば、添加物の有無にかかわらず水、液体金属)は、炉心104から炉心シュラウド107を通って、ライザ管108へと上昇する。高温で浮力のある冷却材106は、ライザ管108を通って上昇し続け、ライザ管108を出て、下向きに第1のヒートパイプ110を通過する。冷却材106が下降して第1のヒートパイプ110を通過すると、冷却材106は第1のヒートパイプ110に熱を伝え、その後、サイクルが再び始まる原子炉容器101の底に下降する。したがって、冷却材106の浮力の変化によってサイクルを駆動することができるため、冷却材106を移動させるポンプ、バルブ、又はその他の能動的な流体制御装置の必要性を低減又は排除できる。
原子炉102は、複数の制御システム及び関連するセンサ(図示せず)をさらに含んでもよい。例えば、原子炉102は、炉心104内の核分裂性物質の反応速度を制御するための1つ以上の制御棒、液体減速材及び/又は他の構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、冷却材106が省略され、第1のヒートパイプ110は炉心104に直接熱的に結合され得る。例えば、核燃料が第1のヒートパイプ110に直接熱的に結合され得る(例えば、取り付けられる)。いくつかの実施形態において、原子炉102は、(i)2020年10月15日に出願された“HEAT PIPE NETWORKS FOR HEAT REMOVAL,SUCH AS HEAT REMOVAL FROM NUCLEAR REACTORS,AND ASSOCIATED SYSTEMSAND METHODS”という名称の米国特許出願第17/071,838号、(ii)2020年10月15日に出願された“NUCLEAR REACTORS HAVING LIQUID METAL ALLOY FUELS AND/OR MODERATORS”という名称の米国特許出願第17/071,795号、及び/又は(iii)2021年2月4日に出願された“SUPPORTS WITH INTEGRATED SENSORS FOR NUCLEAR REACTOR STEAM GENERATORS,AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS”という名称の米国特許出願第17/168,118号に詳細に記載された原子炉システムのいずれかと同様の又は同一のいくつかの特徴を含んでもよく、且つ/又は同様に又は同一に動作してもよく、これらはその全体が参照により本明細書に組み込まれている。
図1を引き続き参照すると、第1のヒートパイプ110、TPVセル120、及び第2のヒートパイプ130は、複数のグループ140(例えば、レイヤ、セット)で垂直に(例えば、スタック状に)配置され得る。図示の実施形態では、5つのグループ140が垂直方向にあり、各グループ140は、(i)2つの第1のヒートパイプ110、(ii)2つのTPVセル120、及び(iii)1つの第2のヒートパイプ130を含んでいる。いくつかの実施形態では、例えば、グループ140の各々が第1のヒートパイプ110の少なくとも1つをグループ140の別の1つと共有するように、グループ140は少なくとも部分的に重複してもよい。したがって、TPVセル120のペアは、複数の第1のヒートパイプ110の間で垂直に交互配置されてもよく、第2のヒートパイプ130は、各ペアのTPVセル120の間で垂直に交互配置されてもよい。各グループ140では、TPVセル120の一方が第1のヒートパイプ110の一方に面し、TPVセル120の他方が第1のヒートパイプ110の他方に面し得る。
図2-4をさらに参照すると、複数のグループ140が、熱源102の周囲に円周方向に、又は熱源102の周囲に垂直に配置されてもよい。図2に最もよく示されているように、システム100が合計60(12x5)のグループ140を含むように、例えば、12のグループ140がそれぞれ垂直の高さで熱源102の周囲に円周方向に配置される。他の実施形態では、垂直方向及び/又は円周方向のグループ140の数は異なってもよく、及び/又はグループ140は、より多くの又はより少ない第1のヒートパイプ110、TPVセル120、及び/又は第2のヒートパイプ130を含んでもよい。さらに、第1のヒートパイプ110、第2のヒートパイプ130、及びTPVセル120は、熱源102の縦軸に対して概ね水平に(例えば、直交して)延びるように示されているが、他の実施形態では、第1のヒートパイプ110、第2のヒートパイプ130、及び/又はTPVセル120のうちの1つ以上が縦軸に対して垂直に(例えば平行に)及び/又は別の角度で延びてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110は互いに概ね類似しており又は同一であり、TPVセル120は互いに概ね類似しており又は同一であり、及び/又は第2のヒートパイプ130は互いに概ね類似しており又は同一であってもよい。例えば、図5A-5Cは、本技術の実施形態に従った、それぞれ第1のヒートパイプ110の1つ、TPVセル120の1つ、及び第2のヒートパイプ130の1つの上面図である。
図5Aを参照すると、第1のヒートパイプ110の各々(「第1のヒートパイプ110」)は、第1の領域512(例えば、蒸発器領域)、第1の領域512から延びる第2の領域514(例えば、断熱領域)、及び第2の領域514から延びる第3の領域516(例えば、凝縮器領域)を含んでもよい(集合的に「領域512-516」)。図示された実施形態では、第1の領域512及び第2の領域514は細長い長方形の形状であるが、第3の領域516は台形の形状である。いくつかの実施形態では、第3の領域516は、第1の領域512及び第2の領域514よりも大きな表面積を有する。他の実施形態では、領域512-516のサイズ、形状、及び/又は寸法は異なり得る。例えば、第3の領域516は長方形であってもよい。
図5Bを参照すると、TPVセル120の各々(「TPVセル120」)は台形の形状であってもよく、第1のヒートパイプ110の第3の領域516に略一致するようにサイズ及び形状が決められ得る。TPVセル120の上面522の一部、実質的に全て、又は全てが、熱エネルギーを電気エネルギーに変換するために、光起電力ダイオード等の回路524で覆われ得る。TPVセル120の下面(図5Bでは隠されている)は、TPVセル120からの(例えば、以下により詳細に説明するように、第2のヒートパイプ130への)廃熱除去を容易にするための熱伝導性材料を含んでもよい。
図5Cを参照すると、図5Aに示されている第1のヒートパイプ110と同様に、第2のヒートパイプ130の各々(「第2のヒートパイプ130」)は、第1の領域532(例えば、蒸発器領域)、第1の領域532から延びる第2の領域534(例えば、断熱領域)、及び第2の領域534から延びる第3の領域536(例えば、凝縮器領域)を含んでもよい(集合的に、「領域532-536」)。図示の実施形態では、第2の領域534及び第3の領域536は細長い長方形の形状であるが、第1の領域532は台形の形状である。いくつかの実施形態では、第1の領域532は、第1の領域534及び第2の領域536よりも大きな表面積を有する。図1-4をさらに参照すると、いくつかの実施形態では、第2及び第3の領域534は、(例えば、縦軸に垂直な半径軸に沿って)より大きな幅を有し得る(例えば、熱源102の縦軸に沿って)第1の領域532よりも大きな厚さを有し得る。他の実施形態では、領域532-536のサイズ、形状、及び/又は寸法は異なり得る。例えば、第3の領域536は長方形であってもよい。
図5A-5Cを一緒に参照すると、いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110の第3の領域516、TPVセル120、及び第2のヒートパイプ130の第1の領域532のサイズ及び形状(例えば、平面のサイズ及び形状)は、概ね同様であり又は同一であり得る。以下により詳細に説明するように、これらの構成要素は、コンパクトな配置を提供するために別の構成要素に垂直に重ね合わされてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130は、概ね同様の又は同一の構造を有してもよく、及び/又は概ね同様に又は同一に動作し得る。例えば、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130の各々は、作動流体を含むチャネル(例えば、キャビティ、チャンバ)を画定する外側ケーシングを含んでもよい。第1のヒートパイプ110のチャネルは、第1の領域512から第2の領域514を経て第3の領域516まで延び、第2のヒートパイプ130のチャネルは、第1の領域532から第2の領域534を経て第3の領域536まで延びてもよい。作動流体は、例えば、ナトリウム又はカリウム等の二相(例えば、液相及び気相)材料であってもよい。いくつかの実施形態では、ケーシングは、鋼、モリブデン、モリブデン合金、酸化モリブデン-ランタン、及び/又は他の金属又はセラミック材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130の各々は、毛細管現象を介して圧力差に対して作動流体を輸送するためのチャネル内に配置された構造を含んでもよい。例えば、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130の各々は、作動流体を輸送するためのウィッキング構造(例えば、複合ウィッキング)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130は、2020年10月15日に出願された“HEAT PIPE NETWORKS FOR HEAT REMOVAL,SUCH AS HEAT REMOVAL FROM NUCLEAR REACTORS,AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS”という名称の米国特許出願第17/071,838号に詳細に記載されているヒートパイプのいずれかと概ね同様又は同一であってもよく、これはその全体が参照により本明細書に組み込まれている。
図1-5Cを一緒に参照すると、第1のヒートパイプ110が原子炉容器101を通って熱源102に延びている。より具体的には、第1のヒートパイプ110の各々について、第1の領域512は熱源102内に配置されてもよく、第3の領域516は熱源102の外側に配置されてもよく、第2の領域514は熱源102の内側及び/又は外側に配置されてもよい。TPVセル120は、第2のヒートパイプ130の対応する1つに設置されてもよく、第2のヒートパイプ130は、熱源102から離れてTPVセル120から外側に延び得る。より具体的には、各TPVセル120は、第2のヒートパイプ130の対応する1つの第1の領域532の下面又は上面に設置され得る(例えば、取り付けられ、結合され、熱的に結合され、運搬される)。各第1のヒートパイプ110の第3の領域516は、その上に設置されたTPVセル120の対応する1つの回路526に面するように、第2のヒートパイプ130の隣接する1つの第1の領域532の上に配置されてもよい。すなわち、各グループ140において、第1のヒートパイプ110の第3の領域516、TPVセル120、第2のヒートパイプ130の第1の領域532が垂直に重ね合わされてもよい。したがって、各TPVセル120は、第2のヒートパイプ130の1つに取り付けられ、第1のヒートパイプ110の隣接する(例えば、対応する)1つの第3の領域516に面するように配置され得る。
本技術のいくつかの態様では、第1のヒートパイプ110の第3の領域516、TPVセル120、及び第2のヒートパイプ130の第1の領域532の相補的な構成(例えば、台形の形状及び同じ又は実質的に同様のサイズ)により、各TPVセル120は、(i)第1のヒートパイプ110の隣接する1つの第3の領域516に概ね又は少なくとも略全体が(例えば、90%以上)面し、(ii)TPVセル120が取り付けられている第2のヒートパイプ130の第1の領域532に概ね又は少なくとも略全体が(例えば、90%以上)接触することが確実にされる。さらに、図2及び3に最もよく見られるように、第1のヒートパイプ110の第3の領域516、TPVセル120、及び第2のヒートパイプ130の第1の領域532の台形形状は、熱源102の円周方向の実質的に全空間を利用する入れ子状の配置を提供することができ、それによって表面積(及び、例えば、TPVセル120の対応するエネルギー変換密度)を最大化しつつコンパクトな設計を提供する。
システム100の動作中、熱源102(例えば、循環冷却剤106)は、第1のヒートパイプ110の第1の領域512に熱を伝達する。各第1のヒートパイプ110について、第1の領域512で吸収された熱は、第1の領域512において/その中で作動流体を蒸発(例えば、気化)させ、第1の領域512と第3の領域516との間に圧力差を発生させる。圧力差は、蒸発した作動流体を第1の領域512から第2の領域514を通って第3の領域516まで駆動する。作動流体は第3の領域516で冷却及び凝縮し、それによって第3の領域516の第1のヒートパイプ110のケーシングに熱を伝え、その後、第1のヒートパイプ110から熱を放射する。したがって、熱は第1の領域512に蓄積し、第1のヒートパイプ110の第3の領域516から除去される。いくつかの実施形態では、熱は第2の領域514で除去されず又は追加もされない。いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110の各々は、凝縮/冷却された作動流体を圧力勾配に逆らって第3の領域516から第1の領域512まで送り返すように構成されてもよく、そこで作動流体は再び加熱及び気化されてもよい。例えば、上記で詳細に説明したように、第1のヒートパイプ110の各々は、毛細管現象によって圧力勾配に逆らって作動流体をポンプするように構成されたウィッキング構造を含んでもよい。他の実施形態では、第1のヒートパイプ110は、重力及び/又は遠心力が冷却及び凝縮された作動流体を第1の領域512に戻すように配置されてもよい。
TPVセル120の各々は、同じグループ140内の第1のヒートパイプ110の隣接する1つの第3の領域516から放射される熱を受け取るように配置されている。TPVセル120の回路524は、熱放射(例えば、受信した光子)を電気エネルギー(例えば、直流電力)に変換することができ、これは電線103を介してTPVセル120から運び出されてもよい。いくつかの実施形態では、電線103は単一の負荷又は伝送路に接続され得るが、他の実施形態では、電線103は電気エネルギーを別々の負荷及び/又は伝送路に転送してもよい。いくつかの実施形態では、図1に示すように、システム100は、選択的に、TPVセル120及び第1のヒートパイプ110の周囲に少なくとも部分的に真空容器150(破線ムで示す)を含んでもよい。真空容器150は、TPVセル120と第1のヒートパイプ110の第3の領域516との間に真空又は部分的な真空を生成/維持するように構成されてもよく、TPVセル120に向かって熱エネルギーを放射する。真空は、例えば、第1のヒートパイプ110とTPVセル120との間の放射伝達経路を妨げる可能性のある塵又はその他の汚染物質の量を最小限に抑えることによって、TPVセル120が第1のヒートパイプ110から受け取る熱放射の量を増やすことができる。さらに、TPVセル120の各々は、TPVセル120によって受け取られる放射線の効率を高め、電気エネルギーに変換するために、第1のヒートパイプ110の隣接する1つから比較的小さな距離だけ離れてもよい。
TPVセル120は第1のヒートパイプ110からの熱放射を受け取るので、放射の一部は回路524によって電気エネルギーに変換されず、その代わりにTPVセル120の温度を上昇させる廃熱として吸収され得る。TPVセル120は第2のヒートパイプ130の第1の領域532の対応する1つに取り付けられるので、TPVセル120は第2のヒートパイプ130の第1の領域532に廃熱を伝達する(例えば、熱伝導させる)ことができる。第2のヒートパイプ130の各々について、第1の領域532で吸収された熱は、第1の領域532において/その中で作動流体を蒸発(例えば、気化)させ、第1の領域532と第3の領域536との間に圧力差を発生させる。圧力差によって、蒸発した作動流体は第1の領域532から第2の領域534を通って第3の領域536まで駆動される。作動流体は第3の領域536で冷却及び凝縮され、それによって第2のヒートパイプ130から除去するために第3の領域536において第2のヒートパイプ130のケーシングに熱を伝える。このようにして、第2のヒートパイプ130は、TPVセル120からの廃熱を除去し、TPVセル120を最大動作温度に又はそれ以下に(例えば、最適な又は所望の動作温度に)維持するという、TPVセル120のヒートパイプ理システムとして機能することができる。
したがって、熱はTPVセル120によって第2のヒートパイプ130の第1の領域532に蓄積され、第3の領域536から除去される。いくつかの実施形態では、熱は第2の領域534で除去されず又は追加もされない。いくつかの実施形態では、第2のヒートパイプ130の各々は、凝縮/冷却された作動流体を圧力勾配に逆らって第3の領域536から第1の領域532に(例えば、毛細管及び/又は他の力を介して)戻すように構成されてもよく、そこで作動流体は再び加熱及び気化され得る。
いくつかの実施形態では、第2のヒートパイプ130は、地面(例えば、月、火星、又は地球の表面)、大気(例えば、火星又は地球の大気)、又は宇宙空間等のヒートシンクに廃熱を(例えば、放射的、伝導的に)伝達し得る。いくつかの実施形態では、第2のヒートパイプ130によって取り除かれた熱は、氷を含む土壌を加熱して水を抽出するプロセス等のさらなるプロセスで使用され得る。例えば、第2のヒートパイプ130の少なくとも第3の領域536は、第2のヒートパイプ130が土壌に熱を放出するように、氷を含む土壌で覆われ得る。土壌から蒸発した水蒸気を取り込むために、土壌はカプセル化され又は柔軟性のあるシートで(例えば、土壌を袋詰めすることによって)覆われてもよい。土壌(例えば、土嚢)は、土壌の氷の含有量が枯渇したときに交換され得る。
いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110は、500°C以上、700°C以上、900°C以上、1100°C以上等の高温で動作し、熱を放射するように構成される。例えば、熱源102が原子炉である場合、冷却材106は動作中に約900°C以上の温度を有し得る。いくつかの実施形態では、第2のヒートパイプ130は、100°C未満、75°C未満、50°C未満、25°C-50°C以下等、(例えば、TPVセル120の動作温度に対応する)比較的低い温度で動作するように構成される。したがって、第1のヒートパイプ110は高温ヒートパイプと呼ばれてもよく、第2のヒートパイプ130は低温ヒートパイプと呼ばれてもよい。いくつかの実施形態では、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130は、特定の高温又は低温動作温度に対して熱伝達係数を最大化するために、異なる構成/配置を有し得る。例えば、第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130は、異なる作動流体、サイズ、ウィッキング構造等を有し得る。
本技術のいくつかの態様では、システム100の電力変換構成要素は、バルブ又はポンプを使用せずに動作することができる。例えば、冷却材106は炉心104によって受動的に加熱されてもよく、第1のヒートパイプ110の各々は、冷却材106から熱を除去してTPVセル120に熱を放射するための閉じた流体システムとして動作してもよく、第2のヒートパイプ130の各々は、同様にTPVセル120から廃熱を除去するための閉じた流体システムとして動作し得る。これにより、ブレイトン発電サイクルを含むシステム等の従来の電力変換システムと比較して、システム100の複雑さ及び関連する保守要件が軽減され、それによってシステム100の信頼性を高めることができる。
他の実施形態では、システム100は、第2のヒートパイプ130に加えて、又はその代替として、TPVセル120から排熱を除去するための他の装置又はシステムを有し得る。例えば、流体(例えば水)がTPVセル120の下で受動的又は能動的に循環されて、TPVセル120から排熱を冷却及び除去することができる。
図6は、本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システム(「システム600」)の部分的な概略側面断面図である。システム600は、図1-5Cを参照して上述したシステム100の対応する特徴と構造が少なくとも概ね同様であるか、構造及び機能が同一であるいくつかの特徴を含んでもよく、システム100と概ね同様に又は同一に動作し得る。例えば、同様の又は同一の構成要素は、図1-5Cに示された同じ参照番号で識別される。
しかしながら、図示された実施形態では、システム600は、(i)第2のヒートパイプ130の第1のセット652の第3の領域536に熱的に結合された第1の熱除去システム650(概略的に示されている)、及び(ii)第2のヒートパイプ130の第2のセット656の第3の領域536に熱的に結合された第2の熱除去システム654(概略的に示されている)をさらに含む。図示された実施形態では、第1のセット652における第2のヒートパイプ130の数は、第2のセット656における第2のヒートパイプ130の数よりも多いが、他の実施形態では、第1のセット652は、第2のセット656よりも少ない数又は同じ数の第2のヒートパイプ130を含んでもよい。いくつかの実施形態では、(例えば、図1-4に示されている対応するグループ140における)第1のセット652の第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130に関連するTPVセル120は、一次発電機能を提供することができ、一方、(例えば、図1-4に示されている対応するグループ140における)第2のセット656の第1のヒートパイプ110及び第2のヒートパイプ130に関連するTPVセル120は、崩壊熱除去を提供し得る。例えば、図示の実施形態では、第1のセット652は、第2のセット656の上に位置し、ここでは、冷却剤106は、通常、より高い温度にあり、したがって、より多くの熱及び熱エネルギーを第1のセット652の第1のヒートパイプ110に伝えることができる。
いくつかの実施形態では、第1の熱除去システム650は、第2の熱除去システム654と異なり得る。例えば、第1の熱除去システム650は、能動的なポンプ、循環等を介して第1のセット652内の第2のヒートパイプ130の第3の領域536を通過する水、空気、他の流体、及び/又は他の熱伝達媒体を循環させるように構成された能動的システムであってもよく、一方、第2の熱除去システム654は、第2のセット656内の第2のヒートパイプ130の第3の領域536から熱を除去するための受動的システムであり得る。いくつかの実施形態では、第2の熱除去システム654は、第2のセット656内の第2のヒートパイプ130からの崩壊熱を受動的に吸収するように構成された流体(例えば、水)、汚れ、空気界面、及び/又は他のヒートシンクのプールであってもよい(又はそれを含んでもよい)。他の実施形態では、第1の熱除去システム650及び第2の熱除去システム654は、同じ受動的又は能動的熱除去システムを備えてもよい。本技術のいくつかの態様では、第2の熱除去システム654は、(例えば、第1の熱除去システム650が能動的な熱除去システムである場合)第1の熱除去システム650の電力が失われた場合に熱源102から熱を除去するように動作し得る。本技術のいくつかの態様では、第2の熱除去システム654の受動的な動作は、他の能動的な熱制御システムの必要性を削減又は排除することによって、システム600の設計を簡素化することができる(それによって、例えば、信頼性が高まる)。
図7は、本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システム(「システム700」)の部分的な概略側面断面図である。システム700は、図1-6を参照して上述したシステム100及び/又はシステム600の対応する特徴と構造が少なくとも概ね同様であるか、又は構造及び機能が同一であるいくつかの特徴を含んでもよく、システム100及び/又はシステム600と概ね同様に又は同一に動作することができる。例えば、類似又は同一の構成要素は、図1-6に示された同じ参照番号で識別される。
しかしながら、図示された実施形態では、システム700は、二次冷却剤又は作動流体(例えば、蒸気及び水)を含む、蒸気発生器等の熱交換器760をさらに含む。熱交換器760は、電力変換システム770に動作可能に結合されており、二次冷却剤を加熱し、加熱された二次冷却剤を電力変換システム770に導くように構成されており、それは二次冷却剤からの熱を使用して電力を生成し、及び/又は他の有用な出力を提供する。熱交換器760及び電力変換システム770は合わせて、一次発電システム、一次電力変換システム等と呼ばれ得る。図示された実施形態では、熱交換器760は、第1の流体ヘッダ762(例えば、給水ヘッダ)、第1の流体ヘッダ762の上の第2の流体ヘッダ764(蒸気ヘッダ等)、及び第1及び第2の流体ヘッダ762,764の間に延びてそれらを流体的に連結する多数の導管766を含む。いくつかの実施形態では、図7に概略的に示すように、導管766がライザ管108の周囲に円周状に、例えば、螺旋パターンで配置されるように、熱交換器760はライザ列108の上部の周りに配置される。
図示された実施形態では、電力変換システム770は、タービン772、発電機774、凝縮器776、及びポンプ778を含む。システム700の動作中、炉心104によって加熱された一次冷却材106は、ライザ管108を通って上昇した後で、ライザ管108を出て、熱交換器760の導管766を下方向に通過することで、熱交換器760内に含まれる二次冷却材を加熱する。加熱された二次冷却材は、導管766を通って第2の流体ヘッダ764まで上昇してもよく、そこで加熱された二次冷却材は電力変換システム770に誘導される。いくつかの実施形態では、二次冷却材は、導管766を通って上昇している間に気化し得る。タービン772は、加熱された(例えば、気化した)二次冷却材を受け取り、加熱された二次冷却材の熱エネルギーの少なくとも一部を発電機774を介して電気に変換する。二次冷却材は、凝縮器776で凝縮される前に、減圧された圧力でタービン772から出てもよく、その後、(例えば、ポンプ778を介して)第1の流体ヘッダ762に誘導される。その後、二次冷却材は、導管766を通って上昇し、再び加熱される。いくつかの実施形態では、電力変換システム770は、第1の流体ヘッダ762への及び/又は第2の流体ヘッダ764からの二次冷却材の速度を制御するように構成された1つ以上のバルブ及び/又は他の流体制御装置(図示せず)を含み、それによって電力変換システム770によって生成される電力を制御し得る。
図示された実施形態では、システム700は、図1-6を参照して上述したシステム100及び600よりも少ない数のグループ140を含んでおり、グループ140は熱交換器760の下に配置されている。したがって、システム700の通常の動作中に、一次冷却剤106はグループ140よりも熱交換器760の近くでより高い温度を有してもよく、より多くの熱エネルギーを熱交換器に伝達することができる。他の実施形態では、システム700はより多くの又はより少ないグループ140を含んでもよく、及び/又はグループ140は異なって配置され得る。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上のグループ140が、熱交換器760に隣接して(例えば、ライザ管108に沿った同じ垂直位置に)追加的又は代替的に配置され得る。
いくつかの実施形態では、熱交換器760及び電力変換システム770は一次発電機能を提供することができ、一方、第1のヒートパイプ110、TPVセル120及び第2のヒートパイプ130のグループ140は崩壊熱除去を提供することができる。詳細に前述したように、グループ140は熱源102から受動的に熱を除去するように構成され、「常にオン」になっている。本技術のいくつかの態様では、これはシステム700の信頼性を高めながら、システム700に必要な制御の数を減らすことができる。さらに、いくつかの実施形態では、TPVセル120によって生成された電気エネルギーは、熱源102及び/又はシステム700の他の構成要素に関連する1つ以上の制御システム、安全システム、及び/又は他のシステムに電力を供給するように電線103を介して転送され得る。すなわち、例えば、電力変換システム770を介して生成された電力は、主に外部負荷に向けられ得るが、TPVセル120を介して生成された電力は、主にシステム700の動作に関連する負荷に向けられ得る。本技術のいくつかの態様では、グループ140によって提供される崩壊熱の受動的且つ継続的な除去により、TPVセル120を介して生成された電力は信頼性が高く、一次電力変換システム770の障害時に継続的に提供され得る。本技術の追加の態様では、熱源102が最小電力レベルで動作している場合であっても(例えば、炉心104がホットゼロ出力に近い状態で動作している場合)、TPVセル120は継続的に電力を生成することができる。本技術のいくつかの態様では、この電力を使用して原子炉104の容易な再起動を促進することができる。
図8は、本技術の追加の実施形態に従って構成された発電システム(「システム800」)の側面断面図である。システム800は、図1-7を参照して上記で詳細に説明したシステム100,600及び/又は700の対応する特徴と構造及び機能が少なくとも概ね同様であるか、又は構造及び機能が同一であるいくつかの特徴を含んでもよく、システム100,600及び/又は700と概ね同様に又は同一に動作し得る。例えば、類似又は同一の構成要素は、図1-7に示された同じ参照番号で識別される。
しかしながら、図示された実施形態では、システム800は、熱源102の外側に配置され、且つ原子炉容器101に面している1つ以上のTPVセル820を含む。いくつかの実施形態では、炉心104によって加熱された冷却材106は原子炉容器101を加熱してもよく、それは(例えば、図8の矢印で示されているように)TPVセル820に向けて熱を放射する。TPVセル820は、原子炉容器101からの熱放射を吸収するように配置され、熱放射を電気エネルギーに変換して1つ以上の電線803上で伝送するように構成されている。いくつかの実施形態では、システム800は、TPVセル820に熱的に結合され、且つTPVセル820から廃熱を除去するように構成された熱除去システム880をさらに含んでもよく、それによってTPVセル820を最大動作温度以下に維持する。熱除去システム880は、能動的又は受動的な空気、水、及び/又は他の流体冷却システムを含んでもよく、及び/又はTPVセル820に熱的に結合された1つ以上のヒートパイプを含み得る。したがって、図示された実施形態では、原子炉容器101は熱エネルギーをTPVセル120に直接放射することができるため、原子炉容器101内から熱エネルギーを除去して放射するための何らかの中間ヒートパイプ(例えば、図1-7の第1のヒートパイプ110)を含む必要がない。他の実施形態では、TPVセル820は原子炉容器101から放射される熱エネルギーを受け取るように配置されてもよく、一方で、システム800は1つ以上の中間ヒートパイプをさらに含む。すなわち、例えば、TPVセル820及び関連する熱除去システム880は、追加の発電を提供するために、上記で詳細に説明したシステム100,600及び/又は700のいずれかの周りに配置されてもよい。例えば、図7の熱交換器760及び電力変換システム770は一次発電を提供しているが、TPVセル820の配置は受動的/崩壊熱電力変換に使用することができる。
以下の例は、本技術のいくつかの実施形態を例示している。
(例1)
原子炉容器の内側に配置される炉心を含む原子炉であって、
前記炉心は熱を発生するように構成される、原子炉と、
前記炉心からの前記熱を受けるように配置される表面であって、熱放射として前記表面から受けた熱の少なくとも一部を放射するように配置される表面と、
前記表面からの前記熱放射を受け、且つ前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される熱光電池と
を備える、原子力発電システム。
(例2)
第1の領域及び第2の領域を有するヒートパイプをさらに備え、前記第1の領域は前記炉心から熱を受けるように構成され、前記第2の領域は前記表面を含む、例1の原子力発電システム。
(例3)
前記ヒートパイプは、それぞれが前記第1の領域及び前記第2の領域を有する複数の第1のヒートパイプのうちの1つであり、前記熱光電池は、複数の熱光電池のうちの1つであり、前記熱光電池の各々は、前記第1のヒートパイプの対応する1つの前記第2の領域の前記表面からの前記熱放射を受け、前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置され、前記第1のヒートパイプの前記第1の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の内側に配置され、前記第1のヒートパイプの前記第2の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の外側に配置され、
複数の第2のヒートパイプであって、前記第2のヒートパイプの各々は、1つ以上の熱光電池に熱的に結合され、前記1つ以上の熱光電池から熱を移動させるように配置される、第2のヒートパイプをさらに備える、例2の原子力発電システム。
(例4)
前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、前記熱光電池に熱的に結合される第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプは、前記熱光電池から熱を移動させるように配置される、例2又は例3の原子力発電システム。
(例5)
前記熱光電池は、前記第1のヒートパイプから間隔を空けて配置され、前記第2のヒートパイプに取り付けられる、例4の原子力発電システム。
(例6)
前記第2のヒートパイプは、第1の領域及び第2の領域を有し、前記熱光電池は、前記第2のヒートパイプの前記第1の領域に取り付けられ、前記第2のヒートパイプの前記第2の領域は、ヒートシンクに熱を伝達するように配置される、例4又は例5の原子力発電システム。
(例7)
前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第2のヒートパイプの前記第1の領域は、互いに重ね合わされる、例6の原子力発電システム。
(例8)
前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第1の領域は、それぞれが少なくとも略同一の平面形状を有する、例6又は例7の原子力発電システム。
(例9)
前記ヒートパイプの前記第2の領域は、台形の断面形状を有する、例2-8のいずれか1つの原子力発電システム。
(例10)
前記熱光電池は、実質的に同様の台形の断面形状を有し、前記熱光電池は、前記ヒートパイプの前記第2の領域と重ね合わされる、例9の原子力発電システム。
(例11)
熱を発生するように構成される炉心を有する原子炉と、
前記炉心から熱を吸収し、且つ前記熱の少なくとも一部を熱放射として前記ヒートパイプから放射するように配置される複数のヒートパイプと、
1つ以上のヒートパイプからの前記熱放射を吸収し、且つ前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される複数の熱光電池と
を備える、原子力発電システム。
(例12)
前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器に対してスタック状に配置され、少なくとも1つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置される、例11の原子力発電システム。
(例13)
前記ヒートパイプの各々は、前記炉心から熱を吸収するように配置される第1の領域、及び前記熱放射を放射するように配置される第2の領域を含み、前記ヒートパイプの前記第2の領域及び前記熱光電池は、実質的に同一の形状及びサイズを有し、前記第2の領域は、前記熱光電池と重ね合わされる、例12の原子力発電システム。
(例14)
前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器に対してスタック状に配置され、2つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池の中の第1のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの中の第1のものに面し、前記2つの熱光電池の中の第2のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの第2のものに面している、例11-13のいずれか1つの原子力発電システム。
(例15)
前記ヒートパイプは、第1のヒートパイプであり、前記原子力発電システムは、複数の第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプの1つが前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池は、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの間に配置される前記第2のヒートパイプの1つに取り付けられる、例14の原子力発電システム。
(例16)
前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器の周囲に円周方向に配置され、前記熱光電池は、前記原子炉容器の周囲に円周方向に配置され、前記第2のヒートパイプの中の対応するものと重ね合わされる、例11-15のいずれか1つの原子力発電システム。
(例17)
前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプ及び前記熱光電池は、前記原子炉容器の周囲に垂直に且つ円周方向に配置される複数のグループに配置され、各グループは、(a)少なくとも1つのヒートパイプ及び(b)前記少なくとも1つのヒートパイプからの前記熱放射を吸収するように配置される少なくとも1つの熱光電池を含む、例11-16のいずれか1つの原子力発電システム。
(例18)
ヒートパイプの第1の領域において原子炉の炉心から発生する熱を吸収するステップと、
前記熱の少なくとも一部を前記ヒートパイプの第2の領域から熱放射として放射するステップと、
熱光電池において前記熱放射を受けるステップと、
前記熱光電池において前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するステップと
を含む、発電の方法。
(例19)
前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、前記方法は、第2のヒートパイプを用いて前記熱光電池から排熱を移動させるステップをさらに含む、例18の方法。
(例20)
前記方法は、
冷却材を用いて前記炉心から熱を吸収するステップと、
前記ヒートパイプの一部を通るように前記冷却材を流すステップと
をさらに含む、例18又は例19の方法。
(例21)
第1の領域及び第2の領域を有するヒートパイプであって、前記第1の領域は熱源から熱を吸収するように構成され、前記第2の領域は吸収された熱の少なくとも一部を熱放射として前記ヒートパイプから放射するように構成される、ヒートパイプと、
前記ヒートパイプの前記第2の領域からの前記熱放射を受け、前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される熱光電池と
を備える、発電システム。
(例22)
前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、前記熱光電池に熱的に結合される第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプは、前記熱光電池から熱を移動させるように配置される、例21の発電システム。
(例23)
前記熱光電池は、前記第1のヒートパイプから間隔を空けて配置され、前記第2のヒートパイプに取り付けられる、例22の発電システム。
(例24)
前記第2のヒートパイプは、第1の領域及び第2の領域を有し、前記熱光電池は、前記第2のヒートパイプの前記第1の領域に取り付けられ、前記第2のヒートパイプの前記第2の領域は、ヒートシンクに熱を伝達するように配置される、例22又は例23の発電システム。
(例25)
前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第2のヒートパイプの前記第1の領域は、互いに重ね合わされる、例24の発電システム。
(例26)
前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第1の領域は、それぞれが少なくとも略同一の平面形状を有する、例24又は例25の発電システム。
(例27)
前記ヒートパイプの前記第2の領域は、台形の断面形状を有する、例21-26のいずれか1つの発電システム。
(例28)
前記熱光電池は、実質的に同様の台形の断面形状を有し、前記熱光電池は、前記ヒートパイプの前記第2の領域と重ね合わされる、例27の発電システム。
(例29)
前記熱源をさらに備える、例21-28のいずれか1つの発電システム。
(例30)
前記熱源は原子炉を含む、例21-29のいずれか1つの発電システム。
(例31)
熱源と、
前記熱源から熱を吸収し、前記熱の少なくとも一部を熱放射として前記ヒートパイプから放射するように配置される複数のヒートパイプと、
1つ以上のヒートパイプからの前記熱放射を吸収し、且つ前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される複数の熱光電池と
を備える、発電システム。
(例32)
前記ヒートパイプは、前記熱源に対してスタック状に配置され、少なくとも1つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置される、例31の発電システム。
(例33)
前記ヒートパイプの各々は、前記熱源から熱を吸収するように配置される第1の領域、及び前記熱放射を放射するように配置される第2の領域を含み、前記ヒートパイプの前記第2の領域及び前記熱光電池は、実質的に同一の形状及びサイズを有し、前記第2の領域は、前記熱光電池と重ね合わされる、例32の発電システム。
(例34)
前記ヒートパイプは、前記熱源に対してスタック状に配置され、2つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池の中の第1のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの中の第1のものに面し、前記2つの熱光電池の中の第2のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの第2のものに面している、例31-33のいずれか1つの発電システム。
(例35)
前記ヒートパイプは、第1のヒートパイプであり、前記発電システムは、複数の第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプの1つが前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池は、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの間に配置される前記第2のヒートパイプの1つに取り付けられる、例34の発電システム。
(例36)
前記ヒートパイプは、前記熱源の周囲に円周方向に配置され、前記熱光電池は、前記熱源の周囲に円周方向に配置され、前記第2のヒートパイプの中の対応するヒートパイプと重ね合わされる、例31-35のいずれか1つの発電システム。
(例37)
前記ヒートパイプ及び前記熱光電池は、前記熱源の周囲に垂直に且つ円周方向に配置される複数のグループに配置され、各グループは、(a)少なくとも1つのヒートパイプ及び(b)前記少なくとも1つのヒートパイプからの前記熱放射を吸収するように配置される少なくとも1つの熱光電池を含む、例31-36のいずれか1つの発電システム。
(例38)
ヒートパイプの第1の領域において熱源から熱を吸収するステップと、
前記熱の少なくとも一部を前記ヒートパイプの第2の領域から熱放射として放射するステップと、
熱光電池において前記熱放射を受けるステップと、
前記熱光電池において前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するステップと
を含む、発電の方法。
(例39)
前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、
前記方法は、第2のヒートパイプを用いて前記熱光電池から排熱を移動させるステップをさらに含む、例38の方法。
(例40)
前記方法は、核反応を介して前記熱源において前記熱を発生させるステップをさらに含む、例38又は例39の方法。
(例41)
原子炉容器の内側に配置される炉心を含む原子炉と、
複数の第1ヒートパイプであって、前記第1のヒートパイプの各々は、第1の領域及び第2の領域を含み、前記第1の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の内側に配置され、前記炉心から発生する熱を吸収するように構成され、前記第2の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の外側に配置され、吸収された熱の少なくとも一部を熱放射として前記第1のヒートパイプから放射するように構成される、第1のヒートパイプと、
複数の熱光電池であって、前記熱光電池の各々は、前記第1のヒートパイプの対応する1つの前記第2の領域からの前記熱放射を受け、前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される、熱光電池と、
複数の第2のヒートパイプであって、前記第2のヒートパイプの各々は、1つ以上の熱光電池に熱的に結合され、前記1つ以上の熱光電池から熱を移動させるように配置される、第2のヒートパイプと
を備える、原子力発電システム。
本技術の実施形態に関する上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は技術を上記に開示された正確な形態に限定することを意図したものではない。技術の具体的な実施形態及び例示は説明のために上記に記載されているが、当業者が認識するように、技術の範囲内で様々な均等な修正が可能である。例えば、ステップは所定の順序で示されているが、他の実施形態は異なる順序でステップを実行してもよい。また、本明細書に記載されている様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供してもよい。
上記により、技術の具体的な実施形態は説明のために本明細書に記載されているが、技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の構造及び機能は詳細に示されていないことが理解されよう。文脈が許す限り、単数又は複数の用語は、それぞれ複数又は単数の用語も含んでもよい。
本明細書で使用される「A及び/又はB」等の「及び/又は」という語句は、Aのみ、Bのみ、及びA及びBを指す。参照により本明細書に組み込まれた資料が本開示と矛盾する限りにおいて、本開示は管理される。さらに、「備える」という用語は、より多くの同じ特徴及び/又は他の特徴の追加のタイプが排除されないように、少なくとも言及された(複数の)特徴を含むことを意味するように全体を通して使用される。また、説明の目的で特定の実施形態が本明細書に記載されているが、技術から逸脱することなく様々な変更を加え得ることも理解されるであろう。さらに、技術のいくつかの実施形態に関連する利点がそれらの実施形態の文脈で説明されているが、他の実施形態もそのような利点を示す場合があり、全ての実施形態が技術の範囲内に入るために必ずしもそのような利点を示す必要はない。したがって、本開示及び関連する技術は、本明細書に明示的に示されていない、又は記載されていない他の実施形態を含んでもよい。

Claims (20)

  1. 原子炉容器内に配置される炉心を含む原子炉であって、
    前記炉心は熱を発生するように構成される原子炉と、
    前記炉心からの前記熱を受けるように配置される表面であって、熱放射として前記表面から受けた熱の少なくとも一部を放射するように配置される表面と、
    前記表面からの前記熱放射を受け、且つ前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される熱光電池と
    を備える、原子力発電システム。
  2. 第1の領域及び第2の領域を有するヒートパイプをさらに備え、前記第1の領域は前記炉心から熱を受けるように構成され、前記第2の領域は前記表面を含む、請求項1に記載の原子力発電システム。
  3. 前記ヒートパイプは、それぞれが前記第1の領域及び前記第2の領域を有する複数の第1のヒートパイプのうちの1つであり、前記熱光電池は、複数の熱光電池のうちの1つであり、前記熱光電池の各々は、前記第1のヒートパイプの対応する1つの前記第2の領域の前記表面からの前記熱放射を受け、前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置され、前記第1のヒートパイプの前記第1の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の内側に配置され、前記第1のヒートパイプの前記第2の領域は、少なくとも部分的に前記原子炉容器の外側に配置され、
    複数の第2のヒートパイプであって、前記第2のヒートパイプの各々は、1つ以上の熱光電池に熱的に結合され、前記1つ以上の熱光電池から熱を移動させるように配置される、第2のヒートパイプをさらに備える、請求項2に記載の原子力発電システム。
  4. 前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、前記熱光電池に熱的に結合される第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプは、前記熱光電池から熱を移動させるように配置される、請求項2に記載の原子力発電システム。
  5. 前記熱光電池は、前記第1のヒートパイプから間隔を空けて配置され、前記第2のヒートパイプに取り付けられる、請求項4に記載の原子力発電システム。
  6. 前記第2のヒートパイプは、第1の領域及び第2の領域を有し、前記熱光電池は、前記第2のヒートパイプの前記第1の領域に取り付けられ、前記第2のヒートパイプの前記第2の領域は、ヒートシンクに熱を伝達するように配置される、請求項4に記載の原子力発電システム。
  7. 前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第2のヒートパイプの前記第1の領域は、互いに重ね合わされる、請求項6に記載の原子力発電システム。
  8. 前記第1のヒートパイプの前記第2の領域、前記熱光電池、及び前記第1の領域は、それぞれが少なくとも略同一の平面形状を有する、請求項6に記載の原子力発電システム。
  9. 前記ヒートパイプの前記第2の領域は、台形の断面形状を有する、請求項2に記載の原子力発電システム。
  10. 前記熱光電池は、実質的に同様の台形の断面形状を有し、前記熱光電池は、前記ヒートパイプの前記第2の領域と重ね合わされる、請求項9に記載の原子力発電システム。
  11. 熱を発生するように構成される炉心を有する原子炉と、
    前記炉心から熱を吸収する複数のヒートパイプであって、前記熱の少なくとも一部を熱放射として前記ヒートパイプから放射するように配置されるヒートパイプと、
    1つ以上のヒートパイプからの前記熱放射を吸収し、且つ前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するように配置される複数の熱光電池と
    を備える、原子力発電システム。
  12. 前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器に対してスタック状に配置され、少なくとも1つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置される、請求項11に記載の原子力発電システム。
  13. 前記ヒートパイプの各々は、前記炉心から熱を吸収するように配置される第1の領域、及び前記熱放射を放射するように配置される第2の領域を含み、前記ヒートパイプの前記第2の領域及び前記熱光電池は、実質的に同一の形状及びサイズを有し、前記第2の領域は、前記熱光電池と重ね合わされる、請求項12に記載の原子力発電システム。
  14. 前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器に対してスタック状に配置され、2つの熱光電池が前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池の中の第1のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの中の第1のものに面し、前記2つの熱光電池の中の第2のものが、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの第2のものに面している、請求項11に記載の原子力発電システム。
  15. 前記ヒートパイプは、第1のヒートパイプであり、前記原子力発電システムは、複数の第2のヒートパイプをさらに備え、前記第2のヒートパイプの1つが前記スタック内の隣接するヒートパイプの各ペアの間に配置され、前記2つの熱光電池は、前記隣接するヒートパイプの前記ペアの間に配置される前記第2のヒートパイプの1つに取り付けられる、請求項14に記載の原子力発電システム。
  16. 前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプは、前記原子炉容器の周囲に円周方向に配置され、前記熱光電池は、前記原子炉容器の周囲に円周方向に配置され、第2のヒートパイプの中の対応するものと重ね合わされる、請求項11に記載の原子力発電システム。
  17. 前記原子炉は、前記炉心を収容する原子炉容器を含み、前記ヒートパイプ及び前記熱光電池は、前記原子炉容器の周囲に垂直に且つ円周方向に配置される複数のグループに配置され、各グループは、(a)少なくとも1つのヒートパイプ及び(b)前記少なくとも1つのヒートパイプからの前記熱放射を吸収するように配置される少なくとも1つの熱光電池を含む、請求項11に記載の原子力発電システム。
  18. ヒートパイプの第1の領域において原子炉の炉心から発生する熱を吸収するステップと、
    前記熱の少なくとも一部を前記ヒートパイプの第2の領域から熱放射として放射するステップと、
    熱光電池において前記熱放射を受けるステップと、
    前記熱光電池において前記熱放射の少なくとも一部を電気エネルギーに変換するステップと
    を含む、発電の方法。
  19. 前記ヒートパイプは第1のヒートパイプであり、前記方法は、第2のヒートパイプを用いて前記熱光電池から排熱を移動させるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記方法は、
    冷却材を用いて前記炉心から熱を吸収するステップと、
    前記ヒートパイプの一部を通るように前記冷却材を流すステップと
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
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