JP2023537885A - 分離した帯域幅セグメントを用いたニューラジオ測位に関するシグナリング考察 - Google Patents

分離した帯域幅セグメントを用いたニューラジオ測位に関するシグナリング考察 Download PDF

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Abstract

分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位のためのシグナリング考察を提供するためのシステム、方法、および非一時媒体が開示される。たとえば、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示をユーザ機器によって送信することができる。1つまたは複数の指示に基づいて、ユーザ機器は、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することできる。応答して、ユーザ機器は、次いで、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することができる。

Description

本開示の態様は、一般に、ワイヤレス測位などに関する。いくつかの実装形態において、分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を可能にするための例が説明される。
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、および第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、WiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、およびより良好なカバレージを必要とする。5G規格(「ニューラジオ」または「NR」とも呼ばれる)は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、たとえば、オフィスフロア上などの共通のロケーションに居る数十人のユーザに対するギガビット接続速度によって、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように、設計されている。大規模なセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G/LTE規格と比較して著しく高められるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が高められるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
以下は、本明細書で開示する1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関係する主要もしくは重要な要素を識別するか、または任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでもない。したがって、以下の概要は、以下で提示する詳細な説明に先立って、本明細書で開示する機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示するという唯一の目的を有する。
分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのシステム、装置、方法、およびコンピュータ可読媒体が開示される。少なくとも一例によれば、ワイヤレス測位のための方法が提供される。本方法は、ユーザ機器によって、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信するステップと、ユーザ機器において、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信するステップと、ユーザ機器において、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するステップとを含むことができる。
別の例において、メモリと、トランシーバと、メモリに結合されたプロセッサ(たとえば、回路に構成されている)とを含む、ワイヤレス測位のための装置が提供される。プロセッサは、トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信することと、トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することと、ユーザ機器において、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行うように構成されている。
別の例において、少なくとも1つの命令を格納されて含み、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信することと、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することと、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
別の例において、ワイヤレス測位のための装置が提供される。装置は、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信するための手段と、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信するための手段と、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するための手段とを含む。
別の例において、ワイヤレス測位のための方法が提供される。本方法は、基地局において、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信するステップと、基地局において、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定するステップと、ユーザ機器が分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、基地局によって、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供するステップとを含むことができる。
別の例において、メモリと、トランシーバと、プロセッサに結合されたプロセッサ(たとえば、回路に構成されている)とを含む、ワイヤレス測位のための装置が提供される。プロセッサは、トランシーバを介して、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信することと、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定することと、ユーザ機器が分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、トランシーバを介して、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供することとを行うように構成されている。
別の例において、少なくとも1つの命令を格納されて含み、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信することと、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定することと、ユーザ機器が、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するために、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
別の例において、ワイヤレス測位のための装置が提供される。装置は、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信するための手段と、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定するための手段と、ユーザ機器が分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供するための手段とを含む。
別の例において、ワイヤレス測位のための方法が提供される。本方法は、ユーザ機器において、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信するステップと、位相コヒーレンスの指示に基づいて、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定するステップと、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、ユーザ機器において、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するステップとを含むことができる。
別の例において、メモリと、トランシーバと、プロセッサに結合されているプロセッサ(たとえば、回路に構成されている)とを含む、ワイヤレス測位のための装置が提供される。プロセッサは、トランシーバを介して、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信することと、位相コヒーレンスの指示に基づいて、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定することと、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行うように構成されている。
別の例において、少なくとも1つの命令を格納されて含み、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信することと、位相コヒーレンスの指示に基づいて、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定することと、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
別の例において、ワイヤレス測位のための装置が提供される。装置は、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信するための手段と、位相コヒーレンスの指示に基づいて、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定するための手段と、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するための手段とを含む。
別の例において、ワイヤレス測位のための方法が提供される。本方法は、基地局において、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定するステップと、基地局によって、ワイヤレス測位のために複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信するステップであって、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる、ステップと、基地局において、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信するステップであって、集約参照信号は、位相コヒーレンスの指示に基づいてユーザ機器によって決定される、ステップとを含むことができる。
別の例において、メモリと、トランシーバと、プロセッサに結合されているプロセッサ(たとえば、回路に構成されている)とを含む、ワイヤレス測位のための装置が提供される。プロセッサは、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定することと、トランシーバを介して、ワイヤレス測位のために複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信することであって、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる、送信することと、トランシーバを介して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信することであって、集約参照信号は、位相コヒーレンスの指示に基づいてユーザ機器によって決定される、受信することとを行うように構成されている。
別の例において、少なくとも1つの命令を格納されて含み、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定することと、ワイヤレス測位のために複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信することであって、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる、送信することと、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信することであって、集約参照信号は、位相コヒーレンスの指示に基づいてユーザ機器によって決定される、受信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
別の例において、ワイヤレス測位のための装置が提供される。装置は、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定するための手段と、ワイヤレス測位のために複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信するための手段であって、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる、送信するための手段と、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信するための手段であって、集約参照信号は、位相コヒーレンスの指示に基づいてユーザ機器によって決定される、受信するための手段とを含む。
いくつかの態様では、装置は、モバイルデバイス(たとえば、携帯電話またはいわゆる「スマートフォン」または他のモバイルデバイス)、ウェアラブルデバイス、エクステンデッドリアリティデバイス(たとえば、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、または混合現実(MR)デバイス)、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車両、サーバコンピュータ、または他のデバイスであるか、またはその一部分である。いくつかの態様では、装置は、1つまたは複数の画像を取り込むためのカメラまたは複数のカメラを含む。いくつかの態様では、装置はさらに、1つまたは複数の画像、通知、および/または他の表示可能なデータを表示するためのディスプレイを含む。いくつかの態様では、上述した装置は、装置のロケーション、装置の状態(たとえば、温度、湿度レベル、および/または他の状態)を決定するために、および/または、他の目的に使用することができる、1つまたは複数のセンサを含むことができる。
本概要は、特許請求される主題の主要なまたは必須の特徴を特定することが意図されておらず、特許請求される主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図されていない。本主題は、本特許の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されるべきである。
本明細書で開示される態様に関連付けられた他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
添付図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
本開示のいくつかの態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。 本開示のいくつかの態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。 本開示のいくつかの態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、ユーザ機器のコンピューティングシステムの例示的なブロック図である。 本開示のいくつかの態様による、フレーム構造の例示的な図である。 本開示のいくつかの態様による、測位測定値の正確性の増大をもたらす、無線周波数信号の実行帯域幅を増大させるための連続するコンポーネントキャリアにまたがる無線周波数信号の一例を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、2つの別個の周波数帯域のための時間領域波形の例示的なグラフ図である。 本開示のいくつかの態様による、連続的な複数の時間期間において測定される3つの分離した周波数レイヤ上で受信される無線周波数(RF)信号の一例を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、例示的な周波数帯域およびそれらの関連付けられる位相コヒーレンスを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、図8Aのコンポーネントキャリアの例示的なビットマップを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、例示的な周波数レイヤおよびリソースを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、例示な位相コヒーレンスグループを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、コムシンボルパターンの例示的な表を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、コムシンボルパターンの例示的なチャートを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、ユーザ機器による分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するための例示的プロセスの流れ図である。 本開示のいくつかの態様による、基地局による分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図である。 本開示のいくつかの態様による、ユーザ機器による位相コヒーレンスおよび分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図である。 本開示のいくつかの態様による、基地局による位相コヒーレンスおよび分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図である。 本開示の態様による例示的なコンピューティングシステムを示す図である。
本開示のいくつかの態様および実施形態が、以下で例示を目的として提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないかまたは省略される。当業者に明らかになるように、本明細書に記載の態様および実施形態のうちのいくつかは独立して適用されてもよく、それらのうちのいくつかは組み合わせて適用されてもよい。以下の説明では、説明の目的で、本出願の実施形態の完全な理解を与えるために具体的な詳細が記載される。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに様々な実施形態が実践され得ることは明らかであろう。図および説明は限定的であることが意図されていない。
以下の説明は、例示的実施形態のみを提供し、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図しない。そうではなく、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に提供するものである。添付の特許請求の範囲に記載したような本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更を要素の機能および構成に加えることが可能であることを理解されたい。
「例示的」および/または「例」という用語は、本明細書では、「例、実例、または例示として使用されること」を意味するために使用される。「例示的」および/または「例」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
分離した帯域幅セグメントを用いたニューラジオ測位に関するシグナリング考察動作のためのシステム、装置、プロセス(方法とも呼ばれる)、およびコンピュータ可読媒体(「システムおよび技法」と本明細書で総称される)が説明される。下記により詳細に説明するように、システムおよび技法は、ネットワーク(たとえば、基地局、ニューラジオ、gノードBなど)が、所望のリソースおよび構成によって(たとえば、目標精度要件を満たすためにより広い総帯域幅が必要とされる場合)1つまたは複数のユーザ機器(UE)デバイスとより良好に通信するために、分離した帯域幅セグメント(たとえば、周波数、周波数帯域、周波数レイヤおよびリソース、コンポーネントキャリアなど)を利用することができる。たとえば、UEは、分離した周波数帯域からの集約帯域幅を処理することができる。
いくつかの例において、UEは、分離した周波数帯域からの集約帯域幅を処理するためにUEが使用することが可能である1つまたは複数の帯域幅実装および/またはアルゴリズムを示す情報を提供することができる。たとえば、UEは、シグナリング考察のための好ましい帯域幅実装を決定することができ、好ましい帯域幅実装を基地局、ロケーションサーバ、および/または他のネットワークエンティティに提供することができる。測位のためのシグナリング考察は、いずれの信号、リソース、周波数レイヤ、周波数、周波数帯域、帯域幅、および/またはコンポーネントキャリアを測位目的に利用すべきか(たとえば、測位参照信号リソース)を含むことができる。UEは、好ましい帯域幅実装に基づくワイヤレス測位のための分離した帯域幅セグメントの割り当てを受信することができ、分離した帯域幅セグメントの割り当てをダウンリンクで利用して、基地局から測位データを受信することができる。
いくつかの例において、UEは、複数の周波数レイヤによって構成される。各レイヤについて、基地局と関連付けられる複数の送受信点(TRP)が存在することができ、各TRPは、複数のリソースを有することができる。下記に説明するように、TRPは、基地局の1つまたは複数のアンテナを含むことができる。基地局は、複数の周波数レイヤおよび/または複数の周波数レイヤのリソースと関連付けられる位相コヒーレンス情報の指示(たとえば、シグナリングを通じた)をUEに提供することができる。いくつかの例において、位相コヒーレンスの指示は、インジケータ(たとえば、ブールインジケータ)のリスト、ビットマップ(またはビットアレイ)、1つまたは複数のリストを送ることなどの様々なシグナリング機構を使用して、および/または、他のシグナリング機構を使用して提供することができる。複数の周波数レイヤおよび/またはリソースにまたがる位相コヒーレンスが存在するか否かの明示的な指示を使用して、UEは、ワイヤレス位置推定(たとえば、到着時刻(ToA)推定)などの前に、たとえば、コヒーレントな位相を有する周波数隣接レイヤを、1つまたは複数のより大きい帯域幅単位にグループ化することができる。より大きい帯域幅単位を使用することによって、ワイヤレス位置推定の精度を改善することができる。
本開示の追加の態様が、下記により詳細に説明される。
本明細書で使用する「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、またはさもなければそうしたRATに限定されることは、意図されない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、および/またはトラッキングデバイスなど)、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブルリング、仮想現実(VR)ヘッドセット、拡張現実(AR)ヘッドセットなどのエクステンデッドリアリティ(XR)デバイス)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、および/またはモノのインターネット(IoT)デバイスなどであってもよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11通信規格などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介するような、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
基地局は、UEがその中に展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、ニューラジオ(NR)ノードB(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ接続、音声接続、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含め、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用されてもよい。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通じて信号を基地局に送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、または順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク、逆方向もしくはダウンリンク、および/または順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
「基地局」という用語は、単一の物理送受信ポイント(TRP)、または、共設されてもよいし共設されなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(または、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってよい。「基地局」という用語が、共設されている複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであってよい。「基地局」という用語が、共設されていない複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、分散アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)(移送媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)(サービング基地局に接続された遠隔の基地局)であってよい。代替として、共設されていない物理的なTRPは、UE、およびUEがその参照RF信号(または、単に「参照信号」)を測定している隣接する基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用するとき、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPに言及するものとして理解されるべきである。
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態において、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがあるが(たとえば、UEのためのデータ接続、音声接続、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりにUEによって測定されるように参照信号をUEへ送信してよく、かつ/またはUEによって送信された信号を受信および測定してよい。そのような基地局は、測位ビーコン(たとえば、信号をUEへ送信するとき)、および/またはロケーション測定ユニット(たとえば、UEからの信号を受信および測定するとき)と呼ばれることがある。
無線周波数信号または「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通って情報を移送する所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される場合、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝播特性により、各々の送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれ得る。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明確である場合、「ワイヤレス信号」または単に「信号」と呼ばれることもある。
様々な態様によれば、図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある、ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102および様々なUE104を含むことができる。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含むことができる。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに相当するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに相当するgNB、あるいはその両方の組合せを含んでよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでよい。
基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて(コアネットワーク170の一部であってよく、またはコアネットワーク170の外部にあってもよい)1つまたは複数のロケーションサーバ172に、インターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続セットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS:non-access stratum)メッセージのための配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器トレース、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配信のうちの1つまたは複数に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線および/またはワイヤレスであってよいバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPCまたは5GCを通じて)互いに通信し得る。
基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供することができる。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」とは、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じかまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連付けられ得る。場合によっては、異なるセルが、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成されてよい。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理通信エンティティおよびそれをサポートする基地局のうちの一方または両方を指すことがある。加えて、TRPが通常はセルの物理的な送信点であるので、「セル」および「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。場合によっては、「セル」という用語は、地理的カバレージエリア110のいくつかの部分内での通信のためにキャリア周波数が検出および使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)を指すこともある。
隣接するマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によって大幅に重複されることがある。たとえば、スモールセル基地局102'は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110と大幅に重複するカバレージエリア110'を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られていることがある。異種ネットワークはまた、閉じた加入者グループ(CSG)として知られている限定されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含んでもよい。
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、および/または基地局102からUE104へのダウンリンク(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでよい。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通じてもよい。キャリアの割振りは、ダウンリンクおよびアップリンクに対して非対称であってよい(たとえば、アップリンク用よりも多数または少数のキャリアがダウンリンク用に割り振られてよい)。
ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含んでよい。無認可周波数スペクトルの中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを判定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)またはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実行し得る。いくつかの例において、ワイヤレス通信システム100は、超広帯域(UWB)スペクトルを利用して、1つまたは複数のUE104、基地局102、AP150などと通信するデバイス(たとえば、UEなど)を含むことができる。UWBスペクトルは、3.1~10.5GHzの範囲をとることができる。
スモールセル基地局102'は、認可周波数スペクトルおよび/または無認可周波数スペクトルにおいて動作し得る。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102'は、LTEまたはNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトルにおいてLTEおよび/または5Gを採用するスモールセル基地局102'は、アクセスネットワークへのカバレージを拡大し得、かつ/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、licensed assisted access(LAA)、またはMulteFireと呼ばれ得る。
ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または準mmW周波数において動作し得るmmW基地局180をさらに含んでもよい。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHzから300GHzの範囲および1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長を有する。この帯域における電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(SHF)帯域は、3GHzから30GHzの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmWおよび/または準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、経路損失が大きく、距離が比較的短い。mmW基地局180およびUE182は、極めて高い経路損失および短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは準mmWおよびビームフォーミングを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技法である。従来より、ネットワークノード(たとえば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号をすべての方向に(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するのかを決定し、より強力なダウンリンクRF信号をその特定の方向に発射し、それによって、(データレートの観点から)より高速およびより強力なRF信号を受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の指向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々においてRF信号の位相および相対振幅を制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向を指し示すように「ステアリングされ」得るRF波のビームを作成する、アンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)を使用してよい。詳細には、望ましくない方向における放射を抑圧するように除去しながら、別個のアンテナからの電波が一緒に加えられて所望の方向における放射を大きくするように、適切な位相関係を伴って送信機からのRF電流が個々のアンテナに給電される。
送信ビームは擬似的にコロケートされてもよく、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされているかどうかにかかわらず、それらの送信ビームが同じパラメータを有するものとして受信機(たとえば、UE)に見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL: quasi-collocation)の関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の参照RF信号についてのいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース参照RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース参照RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース参照RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の参照RF信号のドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、および遅延拡散を推定することができる。ソース参照RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース参照RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の参照RF信号のドップラーシフトおよびドップラー拡散を推定することができる。ソース参照RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース参照RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の参照RF信号のドップラーシフトおよび平均遅延を推定することができる。ソース参照RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース参照RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の参照RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。たとえば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/または位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機がある方向においてビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得と比較して高いこと、または、その方向におけるビーム利得が、受信機が利用可能な他のビームのビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉+雑音比(SINR)など)をもたらす。
受信ビームは空間的に関係していることがある。空間関係は、第2の参照信号のための送信ビーム用のパラメータが、第1の参照信号のための受信ビームについての情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク参照信号(たとえば、測位参照信号(PRS)、追跡参照信号(TRS)、位相追跡参照信号(PTRS)、セル固有参照信号(CRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために、特定の受信ビームを使用してよい。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、1つまたは複数のアップリンク参照信号(たとえば、アップリンク測位参照信号(UL-PRS)、サウンディング参照信号(SRS)、復調参照信号(DMRS)、PTRSなど)をその基地局へ送るための送信ビームを形成することができる。
「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が参照信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク参照信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450MHzから6000MHzまで)、FR2(24250MHzから52600MHzまで)、FR3(52600MHz超)、およびFR4(FR1とFR2との間)に分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182およびセルによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアであり、UE104/182は、初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実行するか、またはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかである。プライマリキャリアは、すべてが共通のおよびUE特有の制御チャネルを搬送し、免許周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成されることが可能であり、かつ追加の無線リソースを提供するために使用されることが可能である、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、無認可周波数におけるキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方が通常はUE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報および信号しか含まないことがあり、たとえば、UE特有であるシグナリング情報および信号はセカンダリキャリアの中に存在しないことがある。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有し得ることを意味する。アップリンクプライマリキャリアに同じことが当てはまる。ネットワークは、あらゆるUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、たとえば、異なるキャリア上での負荷のバランスをとるために行われる。(PCellまたはSCellにかかわらず)「サービングセル」はいくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数および/またはコンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(または「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は2次キャリア(「SCell」)であってもよい。キャリアアグリゲーションにおいて、基地局102および/またはUE104は、各方向における送信のための合計YxMHz(x個のコンポーネントキャリア)までのキャリア当たりYMHz(たとえば、5、10、15、20、100MHz)までの帯域幅のスペクトルを使用することができる。コンポーネントキャリアは、周波数スペクトルにおいて互いに隣接することも、隣接しないこともある。キャリアの割振りは、ダウンリンクおよびアップリンクに対して非対称であってよい(たとえば、アップリンク用よりも多数または少数のキャリアがダウンリンク用に割り振られてよい)。複数のキャリアの同時送信および/または同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レートおよび/またはデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して理論的にデータレートの2倍の増大(すなわち、40MHz)に至ることになる。
複数のキャリア周波数上で動作するために、基地局102および/またはUE104は、複数の受信機および/または送信機を備える。たとえば、UE104は、2つの受信機、「受信機1」および「受信機2」を有してもよく、「受信機1」は帯域(すなわち、キャリア周波数)「X」または帯域「Y」に同調することができるマルチ帯域受信機であり、「受信機2」は帯域「Z」のみに同調可能な1帯域受信機である。この例において、UE104が帯域「X」においてサービスされている場合、帯域「X」はPCellまたはアクティブキャリア周波数と呼ばれることになり、「受信機1」は、帯域「Y」を測定するために帯域「X」から帯域「Y」(SCell)へと同調すること(および、その逆)が必要になる。対照的に、UE104が帯域「X」においてサービスされているか、または帯域「Y」においてサービスされているかにかかわらず、別個の「受信機2」があるため、UE104は、帯域「X」または「Y」上のサービスを中断することなく帯域「Z」を測定することができる。
ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、かつ/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含んでもよい。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellおよび1つまたは複数のSCellをサポートすることができ、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートすることができる。
ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含んでよい。図1の例において、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(たとえば、UE190がそれを通じてセルラー接続性を間接的に取得し得る)D2D P2Pリンク192、およびWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)D2D P2Pリンク194を有する。一例において、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、Wi-Fi Direct(Wi-Fi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
様々な態様によれば、図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、5GC210(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)は、協働的に動作してコアネットワークを形成する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)として機能的に見られ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213および制御プレーンインターフェース(NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215およびユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210に接続されてよい。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、ニューRAN(New RAN)220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかは、UE204(たとえば、図1に示すUEのうちのいずれか)と通信し得る。
別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがあるロケーションサーバ230を含んでよい。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素と統合されてもよく、または代替として、コアネットワークの外部にあってもよい。いくつかの例において、ロケーションサーバ230は、5GC 210のキャリアもしくはプロバイダ、サードパーティ、相手先商標製品製造者(OEM)、または他のパーティによって運用することができる。いくつかの事例において、キャリアのロケーションサーバ、特定のデバイスのOEMのロケーションサーバ、および/または他のロケーションサーバなどの、複数のロケーションサーバを提供することができる。そのような事例において、キャリアのロケーションサーバから位置特定支援データを受信することができ、OEMのロケーションサーバから他の支援データを受信することができる。
様々な態様によれば、図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、協働的に動作してコアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能として機能的に見られ得る。ユーザプレーンインターフェース263および制御プレーンインターフェース265は、ng-eNB224を5GC260に、詳細には、それぞれ、UPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265およびUPF262へのユーザプレーンインターフェース263を介して、5GC260に接続されてよい。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を伴うかまたは伴わずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、ニューRAN(New RAN)220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかは、UE204(たとえば、図1に示すUEのうちのいずれか)と通信し得る。ニューRAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と、かつN3インターフェースを介してUPF262と通信する。
AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間でのセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証およびアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、ならびにセキュリティアンカー機能性(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と相互作用し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、ニューRAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割振り、およびUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPPアクセスネットワークのための機能性もサポートする。
UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティングおよび転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則強制(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、アップリンクおよび/またはダウンリンクレート強制、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリング、ならびに1つまたは複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ることおよび転送することを含む。UPF262はまた、UE204とセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間でのユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理、ユーザプレーン機能の選択および制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするための、UPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー強制およびQoSの部分の制御、ならびにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。LMF270は、コアネットワーク5GC260を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続できるUE204のための、1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と類似の機能をサポートし得るが、その一方で、LMF270は、制御プレーンを介して(たとえば、音声またはデータではなくシグナリングメッセージを伝達することを意図するインターフェースおよびプロトコルを使用して)AMF264、ニューRAN220、およびUE204と通信してよく、SLP272は、ユーザプレーンを介して(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図するプロトコルを使用して)UE204および外部クライアント(図2Bに示さず)と通信してよい。
一態様では、LMF270および/またはSLP272は、gNB222および/またはng-eNB224などの基地局と統合されてもよい。gNB222および/またはng-eNB224と統合されるとき、LMF270および/またはSLP272は、「ロケーション管理構成要素」または「LMC」と呼ばれることがある。しかしながら、本明細書において使用される場合、LMF270およびSLP272への参照は、LMF270およびSLP272がコアネットワーク(たとえば、5GC260)の構成要素である事例と、LMF270およびSLP272が基地局の構成要素である事例の両方を含む。
図3は、ユーザ機器(UE)307のコンピューティングシステム370の一例を示す。いくつかの例において、UE307は、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、トラッキングデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、XRデバイスなど)、モノのインターネット(IoT)デバイス、および/または、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される他のデバイスを含むことができる。コンピューティングシステム370は、バス389を介して電気的に結合され得る(または適宜に別様に通信していてもよい)ソフトウェアおよびハードウェア構成要素を含む。たとえば、コンピューティングシステム370は、1つまたは複数のプロセッサ384を含む。1つまたは複数のプロセッサ384は、1つまたは複数のCPU、ASIC、FPGA、AP、GPU、VPU、NSP、マイクロコントローラ、専用ハードウェア、それらの任意の組合せ、および/または、他の処理デバイスもしくはシステムを含むことができる。バス389は、コア間および/または1つもしくは複数のメモリデバイス386との通信のために1つまたは複数のプロセッサ384によって使用することができる。
コンピューティングシステム370はまた、1つまたは複数のメモリデバイス386、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)382、1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)374、1つまたは複数のモデム376、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378、アンテナ387、1つまたは複数の入力デバイス372(たとえば、カメラ、マウス、キーボード、タッチ式スクリーン、タッチパッド、キーパッド、マイクロフォンなど)、および1つまたは複数の出力デバイス380(たとえば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタなど)も含んでもよい。
1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378は、アンテナ387を介して、1つまたは複数の他のUE、ネットワークデバイス(たとえば、eNBおよび/またはgNBなどの基地局、WiFiルータなど)、クラウドネットワークなどのような、1つまたは複数の他のデバイスとの間でワイヤレス信号(たとえば、信号388)を送受信することができる。本明細書に記載のように、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378は、組合せ送信機/受信機、別個の送信機、別個の受信機、またはそれらの組合せを含むことができる。いくつかの例において、コンピューティングシステム370は、複数のアンテナを含むことができる。ワイヤレス信号388は、ワイヤレスネットワークを介して送信されてもよい。ワイヤレスネットワークは、セルラーもしくは通信ネットワーク(たとえば、3G、4G、5Gなど)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(たとえば、WiFiネットワーク)、Bluetooth(商標)ネットワーク、および/または他のネットワークなどの、任意のワイヤレスネットワークであってもよい。いくつかの例において、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378は、他の構成要素の中でも、増幅器、信号ダウンコンバージョンのためのミキサ(信号乗算器とも呼ばれる)、信号をミキサに提供する周波数合成器(発振器とも呼ばれる)、ベースバンドフィルタ、アナログ-デジタル変換器(ADC)、1つまたは複数の電力増幅器などの、1つまたは複数の構成要素を含む無線周波数(RF)フロントエンドを含んでもよい。RFフロントエンドは、概して、ワイヤレス信号388の選択およびベースバンドまたは中間周波数への変換を処理することができ、RF信号をデジタル領域に変換することができる。
いくつかの事例において、コンピューティングシステム370は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378を使用して送信および/または受信されるデータを符号化および/または復号するように構成されているコード化-復号デバイス(またはCODEC)を含むことができる。いくつかの事例において、コンピューティングシステム370は、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378によって送信および/または受信されるデータを(たとえば、AESおよび/またはDES規格に従って)暗号化および/または解読するように構成されている暗号化-解読デバイスまたは構成要素を含むことができる。
1つまたは複数のSIM374は各々、UE307のユーザに割り当てられた国際移動電話加入者識別(IMSI)番号および関連する鍵を安全に記憶することができる。IMSIおよび鍵を使用して、1つまたは複数のSIM374と関連付けられるネットワークサービスプロバイダまたはオペレータによって提供されるネットワークにアクセスするときに、加入者を識別および認証することができる。1つまたは複数のモデム376は、1つまたは複数の信号を変調して、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378を使用して送信するために情報を符号化することができる。1つまたは複数のモデム376はまた、送信情報を復号するために、1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378によって受信される信号を復調することもできる。いくつかの例において、1つまたは複数のモデム376は、4G(またはLTE)モデム、5G(またはNR)モデム、Bluetooth(商標)モデム、vehicle-to-everything(V2X)通信のために構成されているモデム、および/または他のタイプのモデムを含むことができる。いくつかの例において、1つまたは複数のモデム376および1つまたは複数のワイヤレストランシーバ378は、1つまたは複数のSIM374のデータを通信するように使用することができる。
コンピューティングシステム370は、限定はしないが、ローカルストレージおよび/もしくはネットワークアクセス可能ストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、プログラム可能、フラッシュ更新可能であることがあるRAMおよび/もしくはROMなどのソリッドステート記憶デバイスなどを含むことができる、1つまたは複数の非一時的機械可読記憶媒体または記憶デバイス(たとえば、1つまたは複数のメモリデバイス386)も含むことができる(かつ/または、それと通信することもできる)。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータ記憶装置を実装するように構成されてよい。
様々な実施形態では、機能は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品(たとえば、命令またはコード)をメモリデバイス386に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ384および/または1つまたは複数のDSP382によって実行されてもよい。コンピューティングシステム370はまた、たとえば、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含む、ソフトウェア要素(たとえば、1つまたは複数のメモリデバイス386内に位置する)も含むことができ、1つまたは複数のアプリケーションプログラムは、様々な実施形態によって提供される機能を実施するコンピュータプログラムを備え得、かつ/または本明細書で説明する方法を実装すること、および/もしくは本明細書で説明するシステムを構成することを行うように設計され得る。
上記で言及したように、キャリアアグリゲーションは、UE(たとえば、UE307)が複数のキャリア周波数上で同時に受信および/または送信することができる技法であり、これによって、ダウンリンクおよびアップリンクデータレートを増大させることができる。いくつかの事例において、UE307は、1つのキャリア周波数(たとえば、アンカーキャリア)に同調するための第1の無線と、異なるキャリア周波数(たとえば、2次キャリア)に同調するための第2の無線とを同時に利用することができる。加えて、第1の無線および第2の無線の各々は、一度に複数の異なる周波数に同調可能であり得る。
ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)の間でのダウンリンク送信およびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4は、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有してよい。
LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上でOFDMを利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRではアップリンク上でOFDMを使用するという選択肢もある。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて送られ、時間領域においてSC-FDMを用いて送られる。隣接するサブキャリアの間の間隔は、固定されてよく、サブキャリアの総本数(K)は、システム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであってよく、最小リソース割振り(リソースブロック)は12個のサブキャリア(すなわち、180kHz)であってよい。したがって、公称FFTサイズは、それぞれ、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、または2048に等しくてよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてよい。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーしてよく、それぞれ、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは、複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得る。たとえば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および240kHzまたはそれ以上のサブキャリア間隔(SCS)が利用可能であり得る。以下で提供するTable 1(表1)は、異なるNRヌメロロジーのためのいくつかの様々なパラメータを列挙する。
一例において、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域において、10ミリ秒(ms)フレームは、各々が1msの等しくサイズ決定された10個のサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4では、時間が左から右に増大して時間が水平方向に(たとえば、X軸上に)表され、周波数が下から上に高く(または低く)なって周波数が垂直方向に(たとえば、Y軸上に)表される。
タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてよく、各タイムスロットは、周波数領域において1つまたは複数の時間並行のリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間領域において1シンボル長に、また周波数領域において1個のサブキャリアに対応し得る。図4のヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において7個の連続するシンボルを含んでよい。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計で72個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において6個の連続するシンボルを含んでよい。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
REのうちのいくつかは、ダウンリンク参照(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含んでもよい。図4は、DL-RSを搬送するREの例示的なロケーションを示す(「R」とラベル付けされている)。
PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBに、また時間領域においてスロット内の「N個の」(たとえば、1個または複数の)連続するシンボルに広がることができる。時間領域における所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは周波数領域における連続するPRBを占有する。
所与のPRB内でのPRSリソースの送信は、特定のコム(comb)サイズ(「コム密度」とも呼ばれる)を有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または、周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSはPRBのシンボルのN本ごとのサブキャリアの中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の第4のシンボルの各々に対して、4本ごとのサブキャリア(たとえば、サブキャリア0、4、8)に対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、DL-PRSに対してコム2、コム4、コム6、およびコム12というコムサイズがサポートされる。図4は、(6個のシンボルに広がる)コム6に対する例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、影付きのRE(「R」とラベル付けされる)のロケーションはコム6 PRSリソース構成を示す。
「PRSリソースセット」とは、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じTRPに関連する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、および(たとえば、PRS-ResourceRepetitionFactor)同じ反復係数を有する。周期性とは、最初のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、2μ・{4、5、8、10、16、20、32、40、64、80、160、320、640、1280、2560、5120、10240}スロット、μ=0、1、2、3、から選択される長さを有してよい。反復係数は、{1、2、4、6、8、16、32}スロットから選択される長さを有してよい。
PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、(TRPが1つまたは複数のビームを送信し得る場合)単一のTRPから送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連する。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は「ビーム」と呼ばれることもある。このことが、PRSがその上で送信されるTRPおよびビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しないことに、留意されたい。
「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」とは、PRSが送信されるものと予想される、周期的に反復される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、または単に「オケージョン」、「インスタンス」、もしくは「反復」と呼ばれることもある。
「測位周波数レイヤ」(単に「周波数レイヤ」または「レイヤ」とも呼ばれる)とは、いくつかのパラメータに対して同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHに対してサポートされるすべてのヌメロロジーがPRSに対してもサポートされることを意味する)、同じPoint A、同じ値のダウンリンクPRS帯域幅、同じ開始PRB(および、中心周波数)、および同じコムサイズを有する。Point Aパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(ここで、「ARFCN」は「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値を取り、送信および受信のために使用される1対の物理無線チャネルを指定する識別子および/またはコードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、最小が24個のPRBかつ最大が272個のPRBであって、4つのPRBという粒度を有してよい。現在、4つまでの周波数レイヤが規定されており、周波数レイヤごとにTRP当たり2つまでのPRSリソースセットが構成され得る。
周波数レイヤの概念は、いくぶんコンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、データチャネルを送信するためにコンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(または、マクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって使用されるが、PRSを送信するために周波数レイヤがいくつかの(通常は3つ以上の)基地局によって使用されるという点で異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などの、UEがその測位能力をネットワークへ送るとき、UEがサポートできる周波数レイヤの数を示してよい。たとえば、UEは、UEが1つの測位周波数レイヤをサポートできるのかまたは4つの測位周波数レイヤをサポートできるのかを示してよい。
いくつかの実装形態において、NRは、ダウンリンクベースの測位方法、アップリンクベースの測位方法、ならびに、ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位方法を含む、いくつかのセルラーネットワークベースの測位技術をサポートする。ダウンリンクベースの測位方法は、LTEにおける観測到達時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)、NRにおけるダウンリンク到達時間差(DL-TDOA:downlink time difference of arrival)、およびNRにおけるダウンリンク発射角(DL-AoD:downlink angle-of-departure)を含む。OTDOAまたはDL-TDOA測位プロシージャでは、UEは、参照信号時間差(RSTD:reference signal time difference)または到達時間差(TDOA)測定値と呼ばれる、基地局の対から受信される参照信号(たとえば、PRS、TRS、NRS、CSI-RS、SSBなど)の到達時間(ToA:times of arrival)の間の差分を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子を支援データの中で受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーション、およびRSTD測定値に基づいて、測位エンティティはUEのロケーションを推定することができる。DL-AoD測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるダウンリンク送信ビームの角度および他のチャネル特性(たとえば、信号強度)を測定する。
アップリンクベースの測位方法は、アップリンク到達時間差(UL-TDOA)およびアップリンク到来角(UL-AoA:uplink angle-of-arrival)を含む。UL-TDOAはDL-TDOAと類似であるが、UEによって送信されるアップリンク参照信号(たとえば、SRS)に基づく。UL-AoA測位の場合、基地局は、UEのロケーションを推定するために、UEと通信するために使用されるアップリンク受信ビームの角度および他のチャネル特性(たとえば、利得レベル)を測定する。
ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位、およびマルチラウンドトリップ時間(RTT)測位(「マルチセルRTT」とも呼ばれる)を含む。RTTプロシージャにおいて、イニシエータ(基地局またはUE)が、RTT測定信号(たとえば、PRSまたはSRS)をレスポンダ(UEまたは基地局)へ送信し、レスポンダは、RTT応答信号(たとえば、SRSまたはPRS)をイニシエータへ戻して送信する。RTT応答信号は、受信から送信までの(reception-to-transmission)(Rx-Tx)測定値と呼ばれる、RTT測定信号のToAとRTT応答信号の送信時間との間の差分を含む。イニシエータは、「Tx-Rx」測定値と呼ばれる、RTT測定信号の送信時間とRTT応答信号のToAとの間の差分を計算する。イニシエータとレスポンダとの間の伝搬時間(「飛行時間」とも呼ばれる)が、Tx-Rx測定値およびRx-Tx測定値から計算され得る。伝搬時間および知られている光の速度に基づいて、イニシエータとレスポンダとの間の距離が決定され得る。マルチRTT測位の場合、UEは、基地局の知られているロケーションに基づいてUEのロケーションが三角測量されることを可能にするために、複数の基地局とのRTTプロシージャを実行する。RTTおよびマルチRTT方法は、ロケーション確度を改善するためにUL-AoAおよびDL-AoDなどの他の測位技法と組み合わせられ得る。
E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出される隣接基地局の識別子、推定されるタイミング、および信号強度を報告する。UEのロケーションが、次いで、この情報および基地局の知られているロケーションに基づいて推定される。
測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、図2Aのロケーションサーバ230、図2BのLMF270など)は支援データをUEに提供してよい。たとえば、支援データは、そこからの参照信号を測定すべき基地局(または、基地局のセルおよび/またはTRP)の識別子、参照信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、参照信号識別子(ID)、参照信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含んでよい。代替的に、支援データは、基地局自体に直に由来してもよい(たとえば、定期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージなどにおいて)。いくつかの事例において、UEは、支援データを使用せずに隣接ネットワークノード自体を検出することが可能であってもよい。
ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなどの、他の名称によって呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地学的であってよく座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備えてよいか、または都市的であってよくストリートアドレス、郵便宛先、もしくはロケーションのいくつかの他の説明を備えてよい。ロケーション推定値はさらに、いくつかの他の知られているロケーションに関連して規定されてよく、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および/または高度を使用して)規定されてもよい。ロケーション推定値は、(たとえば、いくつかの指定されるかまたはデフォルトのレベルの信頼性を伴って、ロケーションがその中に含まれることを予想されるエリアまたはボリュームを含むことによって)予想される誤差または不確定性を含むことがある。
商用測位使用事例(一般的な商用使用事例および具体的には(I)IoT使用事例を含む)の高精度(水平および垂直)要件、低レイテンシ要件、ネットワーク効率(スケーラビリティ、RSオーバーヘッドなど)要件、およびデバイス効率(電力消費、複雑度など)要件をサポートするための技法が必要とされている。たとえば、精度要件を参照すると、ロケーション推定の精度は、1つまたは複数の受信測位参照信号(PRS)に基づいて決定される測位測定値(たとえば、ToA、TDoAなど)の精度に依存する。PRSの帯域幅が大きくなるほど、測位測定値がより正確になる。
上記で言及したように、PRSの帯域幅を増大させるために、マルチ周波数レイヤPRSスティッチングを実施するためのシステムおよび技法が、本明細書において説明される。マルチ周波数レイヤPRSスティッチングは、連続するコンポーネントキャリアにまたがるPRSリソースを使用した位置測定を可能にする。いくつかの事例において、マルチ周波数レイヤPRSスティッチングは、不連続な周波数またはコンポーネントキャリアにまたがるPRSリソースを使用した位置測定を可能にすることができる(たとえば、サポートする帯域幅がより小さいが、gNBまたは他のネットワークエンティティによって提供される帯域幅にわたってホップすることができるデバイスについて)。たとえば、UEが20MHzをサポートするが、gNBが100MHzをサポートする場合、UEが一度に占有することができるのは20MHzにすぎないが、経時的に100MHzにわたって移動することができる。そのような連続するまたは不連続なコンポーネントキャリアにまたがることによって、図5に示すように、実効PRS帯域幅を増大させることができ、結果として、測位測定精度が増大する。たとえば、コンポーネントキャリアは100MHzとして定義することができる。図5の例にあるような3つのコンポーネントキャリアを使用することによって、測定PRSの実効帯域幅は300MHzになる。マルチ周波数レイヤPRSスティッチングを実施するとき、実効PRS帯域幅を(UL-PRSとDL-PRSの両方について)増大させることができるように、連続するコンポーネントキャリアの間の仮定を定義する必要がある(たとえば、QCL、同じアンテナポートなど)。同じアンテナポートが送信されるとUEが仮定することができるように、集約されたPRSは、同じTRPから送信されるPRSリソースの集合を含む。集約されたPRSの各PRSリソースは、PRS成分と本明細書で呼ばれる。各PRS成分は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、周波数レイヤ、または同じ帯域上の異なる帯域幅で物理的に送信され得る。
帯域幅は、ToA推定においてより高い精度を達成するための重要なリソースである。しかしながら、ネットワークオペレータは、典型的には、利用可能な帯域幅の広い連続する部分を所有しない。代わりに、断片化されたキャリア帯域幅のより小さい部分が、典型的には、複数のキャリア帯域にわたって割り振られる。したがって、複数の分離した帯域にわたって帯域幅スライスを効果的に集約し、利用することによって、ワイヤレスネットワーク(たとえば、5Gネットワーク)において高精度の測位を実施することが可能になり得る。加えて、複数の分離した帯域にわたって、または、経時的に複数回の測定にわたって帯域幅を集約することが可能であることによって、所望の精度が達成されるまで複数の分離した帯域の測定を繰り返し実施しなければならないのと比較して、より高速でより正確な位置決定を可能にすることができる。加えて、帯域幅集約は、断片化されたスペクトルを購入することによって、キャリアがコストを低減することを可能にし、自動車およびIIOT使用事例などにおいて、高い精度および低いレイテンシが必要とされる場合に、それらのスペクトルを垂直的に使用することを可能にする。
時間領域ベースの手法には、不連続な帯域幅にわたるPRSのToAを決定することに対して課題がある。たとえば、2つ以上のタップを有するチャネルについてメインローブをサイドローブから区別することは困難である。これは、2つの別個の帯域の例示的な時間領域波形を示すグラフである図6に示されている。図6に見られるように、帯域1のピークは容易に区別可能であるが、帯域1と帯域2との組合せのピークは区別可能でない。正確なToA推定のために最も早いピークを識別することに伴う時間領域の課題に加えて、位相コヒーレンスも課題である。
帯域幅サポートが限定されているデバイスなどの、特定の条件下で、UEは、複数の異なる周波数レイヤにおけるリソースの同時測定を実施することができない。結果として、図7に示すように、各周波数レイヤ上でのタイミング測定が、時分割多重化(TDM)様式で実施される。具体的には、図7は、連続する、同時でない時間期間において測定される3つの分離した周波数レイヤ上で受信されるRF信号(たとえば、PRS)の一例を示す。図7に示すプロットは、x軸上に時間(t)を有し、y軸上に周波数(f)を有する。
高精度測位のための方針は、商用使用事例(一般的な商用使用事例およびIoTの特定的な使用事例を含む)の高精度(水平および垂直)要件、低レイテンシ要件、ネットワーク効率(たとえば、スケーラビリティ、参照信号(RS)オーバーヘッドなど)要件、およびデバイス効率要件(たとえば、電力消費、複雑度など)をサポートすることができるソリューションの開発を含むことができる。そのようなソリューションは、特定のシナリオ(たとえば、モノのインターネット(IoT)シナリオなど)において達成可能な測位精度およびレイテンシを評価し、性能ギャップを識別することによって開発することができる。他の例は、改善された精度、低減されたレイテンシ、ネットワーク効率、およびデバイス効率のために測位技法、DL/UL測位参照信号、シグナリングおよびプロシージャを識別し、評価することを含む。測位技法における増強は、優先順位を付けることもできる。
いくつかの実例において、本明細書において説明されるように、集約された帯域幅を利用するときに、測位のためにシグナリングが必要とされ得る。集約された帯域幅は、周波数領域において接合される帯域幅セグメントを含むことができる。システムおよび/またはUEは、高度化された処理技法を利用して、分離した帯域幅セグメントを含んでもよい帯域幅セグメントを集約し、組み合わせることができる。帯域幅セグメントは分離していてもよいが、システム/ネットワークおよび/またはUEは、分離した帯域幅セグメントを組み合わせて測位精度を改善するために、コンポーネントキャリア、周波数帯域、および/または周波数帯域内のリソースを組み合わせることができる。分離した帯域幅セグメントを利用することによって、システム/ネットワークおよびUEは、レイテンシを低減しながら、より高い精度を達成することができる。
通信および信号処理において、広帯域周波数領域を時間領域に変換する結果として、狭いインパルス関数がもたらされる。周波数領域の帯域幅が広くなるほど、時間領域のインパルスは狭くなる。たとえば、より広い帯域幅を所与とすると、送信および受信のための2つの伝播経路が存在する。1つの伝播経路は、送信から受信への見通し線であり、一方、第2の伝播経路は反射であり得る。これら2つの伝播経路は、時間領域において、相対遅延によって分離することができる。これら2つの伝播経路の間の分離が十分に大きい場合、2つの伝播経路を時間領域において区別することができる。しかしながら、これら2つの経路が互いに近い場合、時間領域におけるインパルス関数の幅に応じて、2つの伝播経路は区別不能である場合がある。2つの伝播経路を区別することができない場合、時間領域における分解能は不満足なものになる。したがって、時間領域においてより良好な分解能が存在する場合に、改善された精度を得ることができる。完全に連続する広い帯域幅については、課題が存在しない場合がある。しかしながら、本開示において説明されているように、帯域幅が分離したセグメントを含む事例においては、分離したセグメント(たとえば、異なる別個の帯域)をスティッチングすることによって、より広い帯域幅を利用することを可能にし、以て、到着時刻推定精度を改善することができる。
ニューラジオ(NR)ワイヤレス測位に関して、「測位周波数レイヤ」は、同じヌメロロジー(たとえば、サウンディング参照信号(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ、同じキャリア周波数(たとえば、中心周波数)、および同じ開始点(たとえば、点A))を含み得る、1つ以上の送受信点(TRP)にわたるダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)リソースセットの集合であり得る。DL PRSリソースセットは、同じ値のDL PRS帯域幅および開始物理リソースブロック(PRB)を有しながら、同じ測位周波数レイヤに属することができる。DL PRSリソースセットは、同じヌメロロジー(たとえば、コムサイズの値)を有しながら、同じ測位周波数レイヤに属することもできる。
高いレベルにおいて、周波数レイヤは、複数のTRPにわたって共有することができ、ダウンリンクPRSリソース上で送信するために利用することができる周波数領域またはリソース(たとえば、帯域幅)を含むことができる。UEは、その帯域幅にわたって測定を実施し、チャネル測定値に基づいてチャネルインパルス応答を導出することができる。結果もたらされる時間領域波形を分析して、信号の到着時刻を識別することができ、信号の到着時刻は、その後、UEの位置を計算するための三角測量アルゴリズムに情報を提供するために使用することができる。たとえば、TRPは、帯域幅を利用してUEに信号(たとえば、PRS)を送ることができ、UEは、次いで、信号を測定し、信号の到着時刻を推定することができる。1つの説明例の帯域幅の帯域は、400MHzであり得る。より広い実行帯域幅を有することによって、たとえば、分離した帯域幅セグメントを集約することによって、TOA推定とともに三角測量アルゴリズムを利用するときに、より良好な性能を達成することができる。
いくつかの例において、本明細書において説明されているシステムおよび技法は、測位精度をより高くするためにマルチ周波数レイヤPRSスティッチングを利用することができる。マルチ周波数レイヤPRSスティッチングは、図5に示すように、連続するコンポーネントキャリア(CC)にまたがるPRSを使用した位置測定を可能にすることを含むことができる。実効PRS帯域幅を増大させることによって、到着時刻(TOA)測定精度の増大を達成することができる。実効PRS帯域幅を増大させることができるように(たとえば、UL PRSとDL PRSの両方について)、連続するCC間の適切な仮定を定義することができる(たとえば、QCL、同じアンテナポートなど)。
いくつかの例において、システムおよび技法は、不連続なCCをスティッチングして、分離した周波数帯域を形成することができる。分離した周波数帯域のCCの各々は、互いに不連続とすることができ、または、1つのCCを、互いに連続する他の複数のCCから不連続とすることができる。いくつかの事例において、CCは、帯域内または帯域間とすることができる。アンテナが擬似的に位置特定される事例において、複数の異なるCCにおいて測定を実施して、広い帯域幅をスティッチングすることができる。いくつかの例において、複数のCCにわたる位相コヒーレンスを使用して、いずれの周波数を広い帯域幅に組み合わせるかを決定することができる。たとえば、測位測定が実施されるときに2つのPRS CCが同相でなく、したがって位相コヒーレントでない場合(たとえば、より広い帯域幅の上側部分の1つの測定値およびより広い帯域幅の下側部分の別の測定値)、時間領域において(たとえば、CCが時間領域に変換される場合)、上側部分と下側部分との間に中断または不連続性があるため、結果は適切なインパルス応答にならない。そのような事例において、既存のアルゴリズムは、同相にない帯域幅部分からの2つの測定値を組み合わせることができず、組み合わされたCCを測位に使用することができない。位相コヒーレントであるCCを決定することによって、UEまたは他のデバイスは、分離したまたは不連続なCC(位相コヒーレンスを有する)を測位に使用することができる。
分離した(たとえば、不連続な)CCの広い帯域幅を利用することによって、たとえば、測位アルゴリズムを利用するときに、時間領域においてより良好な分解能およびより正確な測位が可能である。いくつかの実例において、周波数領域チャネル応答が観測されるとき、周波数領域ベースのアルゴリズムを利用して、いずれの周波数およびCCが分離した周波数帯域にスティッチングされるべきかを決定することができる。周波数領域チャネル応答が観測されるとき、時間領域ベースのアルゴリズムを利用して、いずれの周波数および/またはCCが分離した周波数帯域にスティッチングされるべきかを決定することができる。しかしながら、所望の実装形態に応じて、いずれかのタイプの周波数および/または時間領域ベースのアルゴリズムを、両方の領域タイプに利用することができる。
不連続な周波数および/またはCCをスティッチングするために利用され得るアルゴリズムの一例は、行列ペンシルアルゴリズムである。行列ペンシルは、RF信号の電力遅延プロファイル(PDP)を周波数領域において表すために使用される。RF信号のPDPは、マルチパスチャネルを通じて受信されるときのRF信号の強度を、時間遅延の関数として示す。行列ペンシルを使用したRF信号のPDPの周波数領域表現は、以下のように与えられる。
式中、kはサブキャリアインデックスであり、nはチャネルタップインデックスであり、rはタップの総数であり、jは複素数の虚数であり、τnは第nの経路の遅延であり、dnは第nの経路の複素振幅であり、Δfはサブキャリア間隔である。
行列表現は、以下のとおりである。
X=VL×r×d
式中、
また、式中、
上記の式において、VL×rはヴァンデルモンド行列である。
集約されたPRSは、同じアンテナポートが送信されるとUEが仮定することができるような、同じTRPから送信されるPRSリソースの集合を含む。集約されたPRSの各PRSリソースは、PRS成分と呼ばれ得る。各PRS成分は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、周波数レイヤ、および/または同じ帯域上であるが異なる帯域幅上で物理的に送信され得る。
帯域幅は、高い測位精度に対する重要な構成要素である。しかしながら、周波数リソースの不足に起因して、オペレータによって所有される総帯域幅は、通常、断片化されている。分離した帯域にわたって利用可能な帯域幅を完全に利用するために、オペレータは、本明細書において説明されているシステムおよび技法に基づいて、集約された帯域幅にわたる測定値を共同的に処理することができる。本明細書において説明されているように、より良好な性能を提供するために、異なるアルゴリズムが異なるUEによって実施され得る。いくつかの事例において、UEは、UEによって使用される特定のアルゴリズムに基づいて、または、より良好な性能を提供するために、異なるUE選好を有することができる。そのような選好は、とりわけ、PRSリソース構成(たとえば、帯域組合せ、ヌメロロジー、コムシンボルパターンなど)の選好、分離したリソースにわたって位相コヒーレンスを利用する能力に関する選好を含むことができる。
本明細書において説明されているようなUE選好および機能を利用することができることによって、目標精度要件を満たすためにより広い総帯域幅が必要とされるときに、ネットワークは、所望のリソースおよび構成によって、UEとより良好に通信することができる。本明細書において説明されているシステムおよび技法に従って提供することができる新たなシグナリング情報は、分離した帯域幅にわたるPRSリソース構成のUE選好を含むことができ、周波数的に分離したPRSリソース間の位相コヒーレンスを利用するUEの能力、および/または、他の情報が、本開示においてさらに論じられる。ネットワークに通信される新たなシグナリング情報によって、ロケーション管理機能(LMF)およびgNBは、分離した帯域幅が精度を高めるために割り振られるときに、UEにより良好にサービスすることができる。
1つまたは複数のPRSリソースを搬送する各周波数レイヤは、1つまたは複数のPRSリソースを搬送する他の周波数レイヤから分離していてもよく、または、周波数レイヤの異なるグループは、互いに連続し、ただし周波数レイヤの他のグループから分離していてもよい。
いくつかの事例において、位相コヒーレンスは、複数の周波数レイヤにわたるPRS測定値の共同処理に必須の情報であり得る。たとえば、複数のPRSリソースにわたって一貫したタイミングおよび位相が適用可能であるとき、異なる周波数レイヤおよび/またはリソースに割り振られた連続する帯域幅セグメントにわたる測定値は、実効的に、単一の広い帯域幅に「スティッチング」することができる。「スティッチング」の例は、本明細書において説明されているように、周波数、周波数帯域、またはCCを組み合わせること、追加すること、補完すること、割り振ること、グループ化すること、および/または割り当てることを含む。
異なるCCは、異なるトランシーバを利用し、ひいては、異なる発振器を有し得る。したがって、各CCの位相は異なり得る。たとえば、異なるCCの測定値にわたる位相差(Δ位相)があり得る。異なる位相のCCがともにスティッチングされるとき、CCは整合されていなくてもよい。異なるクロックをCCの各々と関連付けることができるため、CCの測定のタイミングも異なってもよい。これらの実例において、位相コヒーレンスまたはタイミングコヒーレンスが重要な要因になり、位相および/またはタイミングコヒーレンスを整合させるためのプロシージャが実行され得る。
DL PRSリソースを受信するとき、UEは、2つの周波数レイヤに属するリソースが位相コヒーレントであるか否かについてアウェアでなくてもよい。したがって、周波数レイヤが位相コヒーレントでない場合、広い帯域幅は有効でない場合があるため、デフォルトで、UEは、位相コヒーレンスが適用可能でないと仮定することができる。位相コヒーレントでない周波数レイヤを有する広い帯域幅は依然として使用可能であり得るが、位相コヒーレントでない周波数レイヤを有する広い帯域幅は、非位相コヒーレンス周波数レイヤの各々から個々に測定を行うよりも効率的または正確でない場合があり、性能劣化をもたらす可能性がある。他の実例において、周波数リソースが位相コヒーレントであることについてUEがアウェアでない場合、位相コヒーレンスが存在するときであっても、UEは周波数連続リソースを単一のより大きい帯域幅にスティッチングすることができない可能性がある。
いくつかの事例において、ネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、周波数レイヤおよびリソースにわたる位相コヒーレンス(たとえば、Δ位相)が存在するか否かに関する明示的な指示(たとえば、較正情報を含む指示)をUEに送信することができる。そのような明示的な指示によって、UEは、TOAを推定する前に、位相コヒーレントである隣接するレイヤをグループ化または調整してより大きい帯域幅片にすることができ、これによって、TOAおよび/または関連する位置推定値の精度を改善することができる。いくつかの事例において、ネットワークは、周波数レイヤおよびリソースの位相コヒーレンス情報を提供するために、明示的な指示をUEに送信することができる。次いで、UEは、位相コヒーレンス情報を利用して、いずれの周波数を単一のより大きい帯域幅として利用するかを決定することができる。UEはまた、ネットワークによって決定される位相コヒーレンス情報に基づいて、いずれの周波数をより大きい帯域幅に組み合わせるかの指示を、ネットワークから受信することもできる。
いくつかの実例において、UEは、複数の周波数レイヤによって(たとえば、より低レベルおよびより高レベルの周波数レイヤにおいて)動作するように構成することができる。いくつかの事例において、各周波数レイヤに対して複数のTRPが存在し得、各TRPは複数のリソースを有する。TRPの位相コヒーレンス情報は、以下の例に従って、ネットワークからUEに搬送することができる。
1つの例において、各周波数レイヤにおいて位相が複数のリソースにわたって一貫している場合、ネットワークは、TRPが複数の異なる位相を有する任意のレイヤを有するか否かをUEに対して示す情報を、UEに送信することができる(たとえば、レイヤベースの手法)。この例において、UEは、各それぞれの周波数レイヤのリソースにわたって位相が一貫していると仮定する。代替的に、UEは、各それぞれの周波数レイヤのリソースが位相コヒーレントでないと仮定することができ、ネットワークからの位相コヒーレンス情報の受信を待つことができる。情報は、様々な方法を使用してネットワークからUEに送信することができる。たとえば、ネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、インジケータ(たとえば、ブールインジケータ)のリスト、周波数レイヤのビットアレイ(またはビットマップ)、周波数レイヤのリスト、および、位相コヒーレンスである周波数レイヤのリソース、またはそれらの任意の組合せを送信することができる。
たとえば、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤおよび対応するブールインジケータのリストを含むことができる。ブールインジケータは、いずれかの周波数レイヤが位相コヒーレントであるかを示すことができる。ブールインジケータは、TRPの周波数レイヤの各対と関連付けることができる。いくつかの実例において、各対の周波数レイヤは、図8Aに示すように、互いに位相コヒーレントであり得る(後述)。いくつかの事例において、ブールインジケータはビットマップと関連付けられ得る。1つの説明例において、ブールインジケータのリストは、6つの異なる対を有する4つの周波数レイヤと、6ビット長ビットマップとを含むことができる。ビットマップは、いずれの周波数レイヤが位相コヒーレントであるかを示すことができる、0および1などの値を含むことができる(たとえば、0などの一方の値が、先行する周波数レイヤとの位相コヒーレンスを示し、1などの他方の値が、先行する周波数レイヤとの非位相コヒーレンスを示す)。さらに、ブールインジケータのリストのビットマップに基づいて、UEは、いずれの周波数レイヤおよびそれらの対応するリソースが位相コヒーレントであるかを決定することができる。周波数レイヤおよびそれらの対応するブールインジケータのリストは、いずれの周波数レイヤが位相コヒーレントであるか、および/または、いずれの周波数レイヤを組み合わせるかを示す、周波数レイヤの網羅的なリストであってもよい。
図8Aは、本開示のいくつかの例による、例示的な周波数帯域およびそれらの関連付けられる位相コヒーレンスを示す。図8Aにおいて、位相コヒーレントである、連続する周波数帯域が、同じパターンで示されている。この例においては、4つの周波数レイヤが、4つの分離した帯域幅セグメントの上に示されている。周波数帯域の2つの対が、CC0:CC1およびCC2:CC3として示されている。コンポーネントキャリアCC0およびCC1は互いに位相コヒーレントであり、CC2およびCC3は互いに位相コヒーレントである。この例において、CC0およびCC1は、CC2およびCC3と位相コヒーレントでない。図8Aに示すように、ビットマップ802は、様々な周波数帯域(たとえば、CC0、CC1、CC2、およびCC3)の間の位相コヒーレンスの指示を提供する。たとえば、ビットマップ802は、n個の周波数レイヤを有する(n-1)ビットアレイを含むことができる(図8Aに示す4つの周波数レイヤについてはn=4)。5ビット、8ビット、10ビットまたは他のビット数など、より少ないビットまたはより多いビットが、いくつかの例において提供されてもよく、これは、いくつかの事例において周波数またはコンポーネントキャリアの数に依存し得る。第nのビットは、第(n+1)のレイヤが第nのレイヤと位相コヒーレントである場合は1に設定することができ、第(n+1)のレイヤが第nのレイヤと位相コヒーレントでない場合は0に設定することができる。図8Aに示すように、ビットマップは、CC1の1のビット値、CC2の0のビット値、およびCC3の1のビット値を含む、3つのビット値を含む。CC1の1のビット値は、CC1がCC0と位相コヒーレントであることを示す。CC2の0のビット値は、CC2がCC1と位相コヒーレントでないことを示す。CC3の1のビット値は、CC3がCC2と位相コヒーレントであることを示す。いくつかの例において、ビットマップ802は、位相コヒーレントであるコンポーネントキャリアの1つまたは複数のグループを示すための各コンポーネントキャリアのグループ値または指定を含むことができる(たとえば、CC0およびCC1は位相コヒーレントであり、共通のグループ指定または値を有することができ、CC2およびCC3は位相コヒーレントであり、共通のグループ指定または値を有することができる、などである)。
図8Bは、本開示のいくつかの例による、図8Aのコンポーネントキャリアのビットマップ802をさらに示す表である。図8Aのビットマップ802と同様に、このビットマップは、n個の周波数レイヤを有する(n-1)ビットアレイを含むことができ(たとえば、図8Aおよび図8Bに示すものとしては4つの周波数レイヤ)、第nのビットは、第(n+1)のレイヤが第nのレイヤと位相コヒーレントである場合は1に設定することができ、第(n+1)のレイヤが第nのレイヤと位相コヒーレントでない場合は0に設定することができる。図8Bに示すように、CC1は、1のビット値を含むことができ(CC1: 1)、CC2は、0のビット値を含むことができ(CC2: 0)、CC3は、1のビット値を含むことができる(CC3: 1)。図8Aおよび図8Bの例のビットマップ802は3つのビットを含むが、いくつかの例ではより少ないビットまたはより多いビットを提供することができ、これは、周波数またはコンポーネントキャリアの数に依存し得る。図8Bに示すように、ビットマップ802はまた、位相コヒーレントであり、したがって、ともにグループ化してより大きい帯域幅にすることができるコンポーネントキャリアの1つまたは複数のグループを示すためのグループ値(あらかじめ決定することができる)も含み得る。たとえば、図8Bに示すように、位相コヒーレントであるCC0およびCC1は第1のグループにあり(1のグループ値を有する)、位相コヒーレントであるCC2およびCC3は第2のグループにある(2のグループ値を有する)。いくつかの事例において、CC0はビット値を含まなくてもよいが、1のグループ値を含むことができる。
ネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、ビットマップ802を、コンポーネントキャリアCC0、CC1、CC2、およびCC3にわたって位相コヒーレンス(たとえば、Δ位相)が存在するか否かに関する明示的な指示として、UEに送信することができる。ビットマップ802内の情報を使用して、UEは、位相コヒーレントである隣接するレイヤを、(たとえば、TOAを推定することによって)その測位を決定する前にグループ化または調整して、より大きい帯域幅片にすることができる。図8Aのビットマップによって提供される情報を使用して、UEは、より大きい帯域幅を形成するために、(CC1およびCC0が位相コヒーレントであることを示す、CC1の1のビット値の決定またはCC0およびCC1の1のグループ値の決定に基づいて)CC0およびCC1をともにスティッチングすることができ、および/または、(CC3およびCC2が位相コヒーレントであることを示す、CC3の1のビット値の決定またはCC2およびCC3の2のグループ値の決定に基づいて)CC2およびCC3をともにスティッチングすることができる。
いくつかの事例において、位相コヒーレンスの指示は、位相が1つまたは複数のTRPのリソースにわたって変化するときにシグナリングすることができる。たとえば、位相がまた、1つのTRPのリソースにわたって変化する場合、ネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、TRPが異なるリソースおよびレイヤにわたって異なる位相を有することを示す情報をUEにシグナリングすることができる。いくつかの例において、情報は、1つまたは複数のリストにおいてUEに送信することができる。たとえば、各リストは、位相コヒーレントである周波数レイヤおよびリソースのグループを要約する情報を含むことができる。リストは、網羅的である必要はなく、特定の周波数レイヤおよびリソースを含むことができる。説明例が、図9および図10に関して提供される。
図9は、本開示のいくつかの態様による、例示的な周波数レイヤおよびリソース(たとえば、リソース1~6)を示す。たとえば、図9は、2つの周波数レイヤ(周波数レイヤ0および周波数レイヤ1を含む)および各周波数レイヤの3つの対応するリソース(周波数レイヤ0のリソース1、リソース2、およびリソース3、ならびに、周波数レイヤ1のリソース4、リソース5、およびリソース6を含む)を示す。この実例において、3つのリソースを有する2つの周波数レイヤは各々、位相コヒーレンス関係の6つの異なる組合せを提供する。上記で言及したように、位相がまた、1つのTRPのリソースにわたって変化する場合、ネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、TRPが異なるリソースおよびレイヤにわたって異なる位相を有することを示す情報をUEにシグナリングすることができる。たとえば、図9を参照して、周波数レイヤ0のリソースn(たとえば、リソース1、2、または3)および周波数レイヤ1のリソースm(たとえば、リソース4、5、または6)がいかなる共通のリスト上にもない場合、UEは、周波数レイヤ1のリソースnおよび周波数レイヤ2のリソースmが位相コヒーレントでないと考える。
図10は、図9に示す周波数レイヤおよびリソースに関する例示的な位相コヒーレンスグループ1005を示す。たとえば、図10は、リソースのグループを、それらの対応する位相とともに示す。たとえば、グループ0はリソース1を含み、グループ1はリソース2および4を含み、グループ2はリソース3および5を含み、グループ3はリソース6を含む。図10は、位相コヒーレンスグループ1005からのグループ1およびグループ2を含む位相コヒーレンスリスト1010を、位相コヒーレントリソースとともにさらに示し、単一メンバーグループは位相コヒーレンスリストから省かれている。図10に示す例において、グループ1(周波数レイヤ0からのリソース2および周波数レイヤ1からのリソース4を含む)およびグループ2(周波数レイヤ0からのリソース3および周波数レイヤ1からのリソース5を含む)は、位相コヒーレントであるグループとしてリストされている。位相コヒーレンスリスト(たとえば、位相コヒーレンスリスト1010)がネットワークによって生成されると、ネットワークは、位相コヒーレンスリストをUEに送信することができる。位相コヒーレンスリスト内の情報に基づいて、UEは、位相コヒーレントであるリソースのグループのリストを決定することができる。位相コヒーレンスリストにおいて識別される分離した位相コヒーレントリソースを使用して、UEは、その位置を三角測量し、および/または、測位データをネットワークと交換することができる。
いくつかの例において、UEは、PRSスティッチングを実施することなどによって、分離した帯域を通じて集約された帯域幅を処理するために、異なるアルゴリズムを実施することができる。より良好な性能またはアルゴリズム需要を得るために(たとえば、ダウンリンクではPRSまたはアップリンクではSRS)、UEは、特定の帯域幅実装選好を有し、この帯域幅実装選好をネットワークに提供して、いずれの周波数帯域をUEに割り振るかを決定することができる。いくつかの例において、UEは、PRSスティッチングのためのその構成選好を示すための情報要素(IE)および制御要素(CE)をシグナリングメッセージに含めることができる。UEは、その情報または制御要素を有するシグナリングメッセージをネットワークに(たとえば、基地局、ロケーションサーバ、または他のネットワークエンティティに)送信することができる。UEからネットワークへのアップリンク(たとえば、1つまたは複数のSRSリソース内)について、送信は、ネットワークの代わりにUEによって開始することができる。いくつかの事例において、UEは、データを送信するために使用されるとき、TRPに、タイミング差を提供することができる。様々なシグナリング方法を含む例示的なパラメータのセットが下記に説明され、パラメータは、明示的にシグナリングすることができるか、または、UEによって黙示的に導出することができる(この事例において、情報要素(IE)は明示的にシグナリングされない)。
明示的なシグナリングは、UEが、実装選好を示す1つまたは複数のIEをシグナリングすることなどによって、明示的な実装選好を含む情報をネットワーク(たとえば、gNBなどの基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、および/または他のネットワークエンティティ)に送信する場合である。明示的なシグナリング(たとえば、1つまたは複数のIE)は、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)、無線リソース制御(RRC)メッセージ、MAC制御要素(MAC-CE)、ダウンリンク制御情報(DCI)、および/または他のシグナリングメッセージもしくはリソースにおいて提供することができる。黙示的な導出は、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)が、UEがUEによってシグナリングされる情報に基づくかまたはシグナリングされない情報に基づく特定の選好を有することを暗示する場合である。黙示的な導出はまた、ネットワークおよびUEによって利用される(いかなるシグナリングにも基づかない)デフォルトのシグナリング実装形態として定義することもできる。
いくつかの態様では、UEの帯域組合せに関する選好は、明示的にシグナリングすることができるか、または、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)によって黙示的に導出することができる。UEが明示的にシグナリングすることができる選好情報の例は、UEが帯域内または帯域間のみをサポートするかの指示、UEが不連続な帯域または連続する帯域のみを指示するかの指示、UEが同じ周波数(FRx)のみをサポートするかまたは異種の周波数(FR1+FR2などの、FRx+FRy)をサポートするかの指示を含むことができる。さらに、UEは、測位三角測量目的のためにUEが選好する特定の帯域(たとえば、キャリア帯域)、CC、および/または周波数を含むリストを、IEにおいて明示的にシグナリングすることができる。時間領域ベースの測距アルゴリズムを適用することが、遠く隔てられている分離した帯域から受益しない実例において、UEは連続する帯域のみに対する選好を提供してもよい。間隙を有する分離した帯域をUEが利用することができる高度化されたアルゴリズムを利用する実例において、UEは、不連続帯域間または帯域内サポートに対する選好を要求または提供してもよい。したがって、UEは、帯域組合せを、その選好する帯域幅実装として選択することができる。本明細書において説明されているように、帯域幅の大きい連続するブロックを得ることは困難であり得る。分離した帯域の使用を可能にする、本明細書において説明されている技法は、帯域幅の連続するブロックを得ることにおける問題を軽減する。分離した帯域幅を使用して帯域組合せを選択することによって、より大きい帯域幅が提供される。より大きい帯域幅は、他の利点の中でも、より正確な測位測定値を提供することができ、マルチパスまたは偽ピーク検出を低減することができる。
いくつかの例において、UEの帯域組合せに関する選好は、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)によって黙示的に導出することができる(たとえば、IEが含まれない場合)。たとえば、UEが特定の選好情報を示すIEを提供していないとネットワークが判定する場合、ネットワークは、UEの選好を暗示することができる。1つの説明例において、IE情報がUEによってシグナリングされない場合、ネットワークは、UEが、帯域内のみをサポートするのみであること、FRxをサポートするのみであること、および、連続する帯域をサポートするのみであることを暗示することができる。
他の態様では、UEのヌメロロジーおよびコムシンボルパターンに関する選好は、UEによって(たとえば、1つまたは複数のIEにおいて)明示的にシグナリングすることができるか、または、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)によって黙示的に導出することができる。UEが明示的にシグナリングすることができる選好情報の例は、同じヌメロロジーの指示、複数の周波数レイヤにわたる同じコムシンボルパターンの指示、デスタッガリング後の同じPRS周波数間隔の指示、および/または他の情報を含むことができる。これらの指示は、複数の周波数レイヤまたは異なるヌメロロジーおよび周波数レイヤの複数のコンポーネントキャリアにわたるコムシンボルパターンにわたることができる。
時間領域ベースの測距アルゴリズムを適用することによって、対応する時間領域波形の形状が信号到着時刻の推定に曖昧さを導入する可能性があるため、UEは、不均一な周波数サンプリング(たとえば、異なるヌメロロジーを有する2つの隣接する帯域のスティッチングに起因する)から受益しない場合がある。周波数領域ベースの高度化されたアルゴリズムは、周波数サンプルを利用して信号到着時刻を推定することができる。
UEによって利用されるアルゴリズムに応じて、UEは、PRS送信のための異なるコンポーネントキャリアにとって好ましいヌメロロジーおよび/またはコムシンボルパターンをネットワークに(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティに1つまたは複数のIEをシグナリングすることによって)示すことができる。さらに、UEによる選好の選択は、コンポーネントキャリアが同期していることを確認するための、コンポーネントキャリア間のタイミングドリフトを含むことができる。UEによって利用されるアルゴリズムはまた、異なるコンポーネントキャリアにわたる測定値を利用して時間ドリフトを計算し、それに応じて調整することができる、遅延に対する許容範囲も含んでもよい。したがって、UEは、ヌメロロジーおよび/またはコムシンボルパターンを、その選好する帯域幅実装として選択することができる。
下記Table 2(表2)は、UEが選好および/または使用し得、また、(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティに1つまたは複数のIEを送信することによって)ネットワークに提供することもできるヌメロロジーおよびコムシンボルパターンの一例を提供する。この実例において、ヌメロロジー選択は、0~4の範囲をとり、コムシンボルパターンは、12~14の範囲内の値を含む。
他のヌメロロジーおよびコムシンボルパターンが、本開示において想定される。ヌメロロジーとコムシンボルパターンとの異なる組合せも、異なるコンポーネントキャリア周波数にわたってユーザによって選好および/または使用され得、これはその後、ネットワークに提供することができる。PRS間隔もまた、UEによって選択される要因であり得る。PRS信号は、複数のシンボルにわたって周波数領域から分離され得る。
いくつかの実例において、2つの信号(たとえば、第1の信号および第2の信号)が同じコムシンボルを利用している場合、周波数領域における送信は、スタッガリングと呼ばれる、2つの信号の周波数領域における重複を回避するために、2つの信号の間でシフトすることができる。「デスタッガリング」は、シンボル間で、PRSトーンの周波数割振りが分離しているかまたは重複していないことを指す。一例において、異なるPRSについて、240kHzなどの周波数分離があり得る(たとえば、周波数領域におけるPRSロケーション間隔)。複数のトーンにわたってスタッガリングプロセスが実施された後、PRSトーン間には約30kHzの間隔があり得る。いくつかの実例において、異なるコンポーネントキャリアにわたって同じコムを利用することができ、スタッガリングプロセス後、UEは、PRS周波数間隔が適切であるか否かを判定することができる。その場合、UEは、スタッガリングおよび/またはデスタッガリングプロセス後に、同じPRS周波数を選好し得る。このプロセスは、5GまたはLTE動的スペクトル設定において利用され得る(産業IoT設定を純粋な狭帯域IoT構成のままにし得る、マクロ狭帯域LTE IoT信号を追跡することができる産業IoT設定における資産追跡を含む)。
図11は、本開示のいくつかの例による、コムシンボルパターンの例示的な表を示す。図12は、本開示のいくつかの例による、コムシンボルパターンの例示的なチャートを示す。たとえば、スロット内のDL PRSリソースのパターンが、図11および図12に示されている。DL PRSリソースは、全体的な周波数領域の千鳥状パターンを有する2、4、6、12個の連続するシンボルに広がることができる。DL PRSリソースはまた、スロットの、高レイヤが構成した任意のDLまたはFLシンボルの中に構成することもできる。さらに、所与のDL PRSリソースのREに対して一定の、リソース要素当たりエネルギー(EPRE:energy per resource element)があり得る。
いくつかの事例において、ヌメロロジー、コムシンボルパターン、および/またはPRS周波数間隔は、UEによって選好がシグナリングされない場合、デフォルト設定に基づいて導出することができる。1つの説明例において、UEによって、1つまたは複数のIEにおいて選好がシグナリングされない場合、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、UEが、デスタッガリング後に、同じヌメロロジー、周波数レイヤにわたる同じコムおよびシンボル、ならびに同じPRS周波数間隔のみを選好すると推測することができる。
さらに別の態様では、UEは、高度化されたアルゴリズムを利用して、異なるPRSレイヤおよび/またはリソースの間のタイミングドリフトおよびタイミング誤差を推定および補償することができる。タイミングドリフトに関するUEの許容範囲を理解することによって、UE性能およびネットワーク効率に対してより良好なリソース割振りを提供することができる。したがって、UEは、時間ドリフトを、その選好する帯域幅実装として選択することができ、それに従って、ある範囲をネットワークに提供することができる。
その上、UEは、異なる周波数レイヤからのPRSリソース間の時間期間誤差または差(たとえば、Δ時間期間)を、選好としてネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)に明示的にシグナリングすることができる。2つのPRSリソース間のタイミングが小さすぎるかまたは大きすぎる場合、2つのPRSリソースの集約された帯域幅は、本明細書において論じられているような広い帯域幅の改善を提供することができない。したがって、UEは、低いタイミング誤差でリソースを利用するために、PRSリソースタイミング正確度などのタイミング関連情報をシグナリングすることができる。いくつかの事例において、ネットワークは、時間期間差および/または他の情報を黙示的に導出することができる。
いくつかの例において、UEは、異なる周波数レイヤからのPRSリソース間のタイミング誤差などの、PRSリソースタイミング精度選好を示す1つまたは複数のIEを明示的にシグナリングすることができる。タイミング誤差は、x秒未満であり、かつy秒の窓以内の時間差を有するPRSリソースに関する情報を含むことができる。他の実例において、UEは、PRSリソース間の完璧に近い同期またはネットワークからのタイミングに関する支援データに対する選好を示すことができる。
いくつかの例において、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、(たとえば、1つまたは複数のIEがUEによってシグナリングされないとき)PRSリソースタイミング精度選好を黙示的に導出することができる。1つの説明例において、ネットワークは、UEが完璧に近い同期を選好すると推測することができる。別の説明例において、ネットワークは、ネットワークがタイミングを目的とした支援データをUEに提供することをUEが選好すると推測することができる。
本明細書において説明されている、リストされた選好に加えて、UEはまた、その能力を示すこともできる。たとえば、UE能力は、送信がPRSリソースにわたって位相コヒーレントであるという情報をUEが利用することができることに関する情報を含むことができる。一例において、帯域内シナリオでは、UEは、位相コヒーレンスがPRSリソースにわたって維持されるときに、連続する帯域を単一のより大きい帯域幅にスティッチングすることができる。何らかの他の事例(たとえば、FR1+FR2)において、アルゴリズムは、FR1およびFR2のPRSリソースを共同的に処理することができるが、これはコヒーレンス情報を完全に利用しなくてもよい。UEがTxコヒーレンスを利用することが可能であることを知ることによって、gNBは、開始するために利用することができないUEのコヒーレンスを維持することを試行しないことによって、不要な処理を回避することが可能であり得る。さらに、UEが本明細書において説明されているプロセスの開始時にその能力を提供することができない実例において、UEは、測定において、UEが選好をネットワークに提供することが可能であるか否かの指示を提供することができる。
いくつかの態様では、UEが位相コヒーレンス情報を使用することができることに関連する選好は、明示的にシグナリングすることができるか、または、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)によって黙示的に導出することができる。UEが明示的にシグナリングすることができる位相コヒーレンスに関連する選好情報の例は、UEがPRSリソースにわたって位相コヒーレンス情報を使用することが可能であることの指示を含むことができる。いくつかの実例において、位相コヒーレンス情報は、本明細書において説明されているようなスティッチングにおいて使用することができる。
いくつかの態様では、ネットワーク(たとえば、基地局、ロケーションサーバもしくはLMF、または他のネットワークエンティティ)は、UEがUEのデフォルト選好に基づいて位相コヒーレンス情報を使用することができることに関連する選好を黙示的に導出することができる(たとえば、IEが含まれない場合)。1つの説明例において、UEが位相コヒーレンス情報を使用することができることに関する情報がUEによってシグナリングされない場合、ネットワークは、スティッチングを実施するときに位相コヒーレンス情報がUEによって使用されないことを暗示することができる。
いくつかの例において、本明細書において説明されている方法およびシステムは、送信がネットワークの代わりにUEによって開始され得る場合にはアップリンク(たとえば、SRS)において利用され得る。いくつかの事例において、本明細書において説明されている例は、TRPに関して上述したのと同様に使用することができる、測位またはダウンリンクPRSのサウンディング参照信号(SRS)とともに利用することができる。
図13は、本開示のいくつかの例による、ユーザ機器による分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位のためのシグナリング考察動作を実施するためのプロセス1300の例示的な流れ図を示す。動作1302において、プロセス1300は、ユーザ機器によって、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信することを含むことができる。いくつかの例において、好ましい帯域幅構成は、図8Aおよび図8Bに示すような帯域幅組合せ選好である。いくつかの実装形態において、帯域幅組合せ選好は、図8Aおよび図8Bに示すような好ましいキャリア帯域のリストを含む。いくつかの事例において、好ましい帯域幅構成は、図11および図12に示すようなヌメロロジー選好である。いくつかの例において、ヌメロロジー選好は、図11および図12に示すような周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含む。
いくつかの実装形態において、好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である。たとえば、UEは、異なる周波数レイヤからのPRSリソース間のタイミング誤差などの、PRSリソースタイミング精度選好を示す1つまたは複数のIEを明示的にシグナリングすることができる。タイミング誤差は、x秒未満であり、かつy秒の窓以内の時間差を有するPRSリソースに関する情報を含むことができる。他の実例において、UEは、PRSリソース間の完璧に近い同期またはネットワークからのタイミングに関する支援データに対する選好を示すことができる。
動作1304において、プロセス1300は、ユーザ機器において、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することを含むことができる。たとえば、測位のためのシグナリング考察は、いずれの信号、リソース、周波数レイヤ、周波数、周波数帯域、帯域幅、および/またはコンポーネントキャリアを測位目的に利用すべきか(たとえば、測位参照信号リソース)を含むことができる。
いくつかの例において、分離した帯域幅セグメントは、図7に示すような複数の周波数レイヤを含む。いくつかの実装形態において、複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、図9に示すように、他の各周波数レイヤから不連続である。いくつかの事例において、複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、図10に示すように、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である。
動作1306において、プロセス1300は、ユーザ機器において、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することを含むことができる。たとえば、UEは、好ましい帯域幅実装に基づくワイヤレス測位のための分離した帯域幅セグメントの割り当てを受信することができ、分離した帯域幅セグメントの割り当てをダウンリンクで利用して、基地局から測位データを受信することができる。
いくつかの例において、プロセス1300は、ユーザ機器において、基地局から好ましい帯域幅構成に対する要求を受信することを含む。
図14は、本開示のいくつかの例による、基地局による分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図を示す。動作1402において、プロセス1400は、基地局において、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信することを含むことができる。いくつかの例において、好ましい帯域幅構成は、図8Aおよび図8Bに示すような帯域幅組合せ選好である。いくつかの実装形態において、帯域幅組合せ選好は、図8Aおよび図8Bに示すような好ましいキャリア帯域のリストを含む。いくつかの事例において、好ましい帯域幅構成は、図11および図12に示すようなヌメロロジー選好である。いくつかの例において、ヌメロロジー選好は、図11および図12に示すような周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含む。
いくつかの実装形態において、好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である。たとえば、UEは、異なる周波数レイヤからのPRSリソース間のタイミング誤差などの、PRSリソースタイミング精度選好を示す1つまたは複数のIEを明示的にシグナリングすることができる。タイミング誤差は、x秒未満であり、かつy秒の窓以内の時間差を有するPRSリソースに関する情報を含むことができる。他の実例において、UEは、PRSリソース間の完璧に近い同期またはネットワークからのタイミングに関する支援データに対する選好を示すことができる。
動作1404において、プロセス1400は、基地局において、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定することを含むことができる。たとえば、測位のためのシグナリング考察は、いずれの信号、リソース、周波数レイヤ、周波数、周波数帯域、帯域幅、および/またはコンポーネントキャリアを測位目的に利用すべきか(たとえば、測位参照信号リソース)を含むことができる。
いくつかの例において、分離した帯域幅セグメントは、図7に示すような複数の周波数レイヤを含む。いくつかの実装形態において、複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である。いくつかの事例において、複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である。
動作1406において、プロセス1400は、基地局によって、ユーザ機器が分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供することを含むことができる。たとえば、UEは、好ましい帯域幅実装に基づくワイヤレス測位のための分離した帯域幅セグメントの割り当てを受信することができ、分離した帯域幅セグメントの割り当てをダウンリンクで利用して、基地局から測位データを受信し、1つまたは複数の測位測定値を決定することができる。
いくつかの例において、プロセス1400は、基地局によって、好ましい帯域幅構成に対する要求をユーザ機器に提供することを含む。
図15は、本開示のいくつかの例による、ユーザ機器による位相コヒーレンスおよび分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図を示す。動作1502において、プロセス1500は、ユーザ機器において、図10に示すような複数の帯域幅と関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信することを含むことができる。参照信号の例は、とりわけ、測位参照信号(PRS)、測位に使用されるサウンディング参照信号(SRS)を含むことができる。位相コヒーレンスの指示が提供される複数の参照信号は、同じタイプの参照信号(たとえば、PRS、SRSなど)を含んでもよい。
いくつかの例において、位相コヒーレンスの指示は、周波数レイヤの対のブールインジケータのリストを含む。いくつかの実装形態において、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤの対と関連付けられる1つまたは複数のビットマップを含む。たとえば、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤおよび対応するブールインジケータのリストを含むことができる。ブールインジケータは、いずれかの周波数レイヤが位相コヒーレントであるかを示すことができる。ブールインジケータはまた、TRPの周波数レイヤの各対と関連付けることもできる。いくつかの実例において、各対の周波数レイヤは、図8Aに示すように、互いに位相コヒーレントであり得る。いくつかの事例において、ブールインジケータはビットマップと関連付けられ得る。1つの説明例において、ブールインジケータのリストは、6つの異なる対を有する4つの周波数レイヤと、6ビット長ビットマップとを含むことができる。
いくつかの事例において、位相コヒーレンスの指示は、複数の周波数レイヤのビットアレイを含む。いくつかの例において、複数の周波数レイヤは、低周波数から高周波数へとソートされる。いくつかの実装形態において、位相コヒーレンスの指示は、位相コヒーレントである周波数レイヤおよびリソースのリストを含む。いくつかの実例において、UEは、いずれの周波数レイヤおよびそれらの対応するリソースが位相コヒーレントであるかを決定することができる。周波数レイヤおよびそれらの対応するブールインジケータのリストは、周波数レイヤの網羅的なリストであってもよい。
動作1504において、プロセス1500は、図9および図10に示すような位相コヒーレンスの指示に基づいて複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定することを含むことができる。
いくつかの例において、複数の帯域幅セグメントは、図10に示すような複数の周波数レイヤを含む。いくつかの実装形態において、複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である。いくつかの事例において、複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である。いくつかの例において、複数の周波数レイヤは、連続する周波数レイヤおよび不連続な周波数レイヤを含む。
動作1506において、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、プロセス1500は、ユーザ機器において、複数の帯域幅セグメントからの集約された参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定することを含むことができる。たとえば、UEは、好ましい帯域幅実装に基づくワイヤレス測位のための分離した帯域幅セグメントの割り当てを受信することができ、分離した帯域幅セグメントの割り当てをダウンリンクで利用して、基地局から測位データを受信することができる。ユーザ機器は、分離した帯域幅セグメントからの集約された参照信号を使用して1つまたは複数の測位測定値を決定することができる。
図16は、本開示のいくつかの例による、基地局による位相コヒーレンスおよび分離した帯域幅セグメントを用いたワイヤレス測位を実施するためのプロセスの例示的な流れ図を示す。動作1602において、プロセス1600は、基地局において、図9および図10に示すような複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定することを含むことができる。
いくつかの例において、位相コヒーレンスの指示は、周波数レイヤの対のブールインジケータのリストを含む。いくつかの実装形態において、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤの対と関連付けられる1つまたは複数のビットマップを含む。たとえば、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤおよび対応するブールインジケータのリストを含むことができる。ブールインジケータは、いずれかの周波数レイヤが位相コヒーレントであるかを示すことができる。ブールインジケータはまた、TRPの周波数レイヤの各対と関連付けることもできる。いくつかの実例において、各対の周波数レイヤは、図8Aに示すように、互いに位相コヒーレントであり得る。いくつかの事例において、ブールインジケータはビットマップと関連付けられ得る。1つの説明例において、ブールインジケータのリストは、6つの異なる対を有する4つの周波数レイヤと、6ビット長ビットマップとを含むことができる。
いくつかの事例において、位相コヒーレンスの指示は、複数の周波数レイヤのビットアレイを含む。いくつかの例において、複数の周波数レイヤは、低周波数から高周波数へとソートされる。いくつかの実装形態において、位相コヒーレンスの指示は、位相コヒーレントである周波数レイヤおよびリソースのリストを含む。いくつかの実例において、UEは、いずれの周波数レイヤおよびそれらの対応するリソースが位相コヒーレントであるかを決定することができる。周波数レイヤおよびそれらの対応するブールインジケータのリストは、周波数レイヤの網羅的なリストであってもよい。
動作1604において、プロセス1600は、基地局によって、ワイヤレス測位のための複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信することを含むことができ、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、図9および図10に示すような複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる。
いくつかの例において、複数の帯域幅セグメントは、図10に示すような複数の周波数レイヤを含む。いくつかの実装形態において、複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である。いくつかの事例において、複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である。いくつかの例において、複数の周波数レイヤは、連続する周波数レイヤおよび不連続な周波数レイヤを含む。
動作1606において、プロセス1600は、基地局において、複数の帯域幅セグメントからの集約された参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信することを含むことができる。集約された参照信号は、ユーザ機器によって、位相コヒーレンスの指示に基づいて決定することができる。たとえば、UEは、好ましい帯域幅実装に基づくワイヤレス測位のための分離した帯域幅セグメントの割り当てを受信することができ、分離した帯域幅セグメントの割り当てをダウンリンクで利用して、基地局から測位データを受信することができる。
いくつかの例において、本明細書において説明されるプロセス(たとえば、プロセス1300、1400、1500、1600および/または本明細書において説明される他のプロセス)は、コンピューティングデバイスまたは装置によって実行されてもよい。一例において、プロセス1300、1400、1500、1600は、コンピューティングデバイスまたは図17に示されるコンピューティングシステム1700によって実行され得る。
コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス(たとえば、携帯電話)、デスクトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、VRヘッドセット、ARヘッドセット、ARグラス、ネットワーク接続ウォッチもしくはスマートウォッチ、または他のウェアラブルデバイス)、サーバコンピュータ、自律運転車もしくは自律運転車のコンピューティングデバイス、ロボティックデバイス、テレビジョン、ならびに/または、プロセス1300、1400、1500、1600を含む本明細書において説明されるプロセスを実行するためのリソース能力を持つ任意の他のコンピューティングデバイスなどの、任意の適切なUEまたはデバイスを含み得る。いくつかの場合、コンピューティングデバイスまたは装置は、1つもしくは複数の入力デバイス、1つもしくは複数の出力デバイス、1つもしくは複数のプロセッサ、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、1つもしくは複数のマイクロコンピュータ、1つもしくは複数のカメラ、1つもしくは複数のセンサ、および/または本明細書において説明されるプロセスのステップを行うように構成される他の構成要素などの、様々な構成要素を含んでもよい。いくつかの例において、コンピューティングデバイスは、ディスプレイ、データを通信および/または受信するように構成されるネットワークインターフェース、これらの任意の組合せ、および/または他の構成要素を含んでもよい。ネットワークインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)ベースのデータまたは他のタイプのデータを通信および/または受信するように構成されてもよい。
コンピューティングデバイスの構成要素は、回路で実装され得る。たとえば、構成要素は、1つまたは複数のプログラム可能電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、グラフィクス処理装置(GPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、ビジョンプロセッシングユニット(VPU)、ネットワーク信号プロセッサ(NSP)、マイクロコントローラ(MCU)および/または他の適切な電子回路)を含み得る、電子回路もしくは他の電子ハードウェアを含むことができ、および/もしくはそれらを使用して実装されることが可能であり、ならびに/または、本明細書において説明される様々な動作を実行するために、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはこれらの任意の組合せを含むことができ、および/もしくはそれらを使用して実装されることが可能である。
プロセス1300、1400、1500、1600は、論理フロー図として図示され、それらの動作は、ハードウェア、コンピュータ命令、またはそれらの組合せで実施され得る動作のシーケンスを表す。コンピュータ命令の文脈では、動作は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、記載された動作を実行する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するかまたは特定のデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されることが意図されておらず、説明される任意の数の動作は、プロセスを実装するために任意の順序でかつ/または並列に組み合わされ得る。
加えて、プロセス1300、1400、1500、1600、および/または本明細書において説明される他のプロセスは、実行可能命令を用いて構成された1つまたは複数のコンピュータシステムの制御下で実行されてもよく、1つもしくは複数のプロセッサ上で、ハードウェアによって、またはそれらの組合せで、まとめて実行するコード(たとえば、実行可能命令、1つもしくは複数のコンピュータプログラム、または1つもしくは複数のアプリケーション)として実装されてもよい。上で述べられたように、コードは、たとえば、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な複数の命令を備えるコンピュータプログラムの形で、コンピュータ可読記憶媒体または機械可読記憶媒体に記憶されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体または機械可読記憶媒体は非一時的であってもよい。
図17は、本技術のいくつかの態様を実装するためのシステムの例を示す図である。具体的には、図17はコンピューティングシステム1700の例を示し、これは、たとえば、内部コンピューティングシステム、リモートコンピューティングシステム、カメラ、またはそれらの任意の構成要素を構成する任意のコンピューティングデバイスであってもよく、システムの構成要素は接続1705を使用して互いに通信している。接続1705は、バスを使用した物理接続、またはチップセットアーキテクチャなどにおけるプロセッサ1710への直接接続であり得る。接続1705はまた、仮想接続、ネットワーク接続、または論理接続であり得る。
いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム1700は、本開示において説明された機能が、データセンター、複数のデータセンター、ピアネットワークなどに分散され得る分散型システムである。いくつかの実施形態では、説明されたシステム構成要素の1つまたは複数は、そのために構成要素が説明される機能の一部またはすべてを各々実行するような多くの構成要素を表す。いくつかの実施形態では、構成要素は物理デバイスまたは仮想デバイスであり得る。
例示的なシステム1700は、読取り専用メモリ(ROM)1720およびランダムアクセスメモリ(RAM)1725などのシステムメモリ1715を含む様々なシステム構成要素をプロセッサ1710に結合する、少なくとも1つの処理装置(CPUまたはプロセッサ)1710および接続1705を含む。コンピューティングシステム1700は、プロセッサ1710に直接接続される、それに接近している、またはその一部として統合される高速メモリのキャッシュ1712を含み得る。
プロセッサ1710は、プロセッサ1710、ならびにソフトウェア命令が実際のプロセッサ設計へと組み込まれるような専用プロセッサを制御するように構成される、記憶デバイス1730に記憶されるサービス1732、1734、および1736などの、任意の汎用プロセッサおよびハードウェアサービスまたはソフトウェアサービスを含み得る。プロセッサ1710は基本的に、複数のコアまたはプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュなどを含む、完全に自己完結型のコンピューティングシステムであってもよい。マルチコアプロセッサは、対称でも非対称でもよい。
ユーザ対話を可能にするために、コンピューティングシステム1700は入力デバイス1745を含み、発話のためのマイクロフォン、ジェスチャ入力またはグラフィカル入力のためのタッチ感知スクリーン、キーボード、マウス、モーション入力、発話などの、任意の数の入力機構を表し得る。コンピューティングシステム1700は出力デバイス1735も含むことができ、これはある数の出力機構の1つまたは複数であり得る。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムは、ユーザが複数のタイプの入力/出力を提供してコンピューティングシステム1700と通信することを可能にできる。コンピューティングシステム1700は通信インターフェース1740を含むことができ、これは全般に、ユーザ入力およびシステム出力を支配して管理することができる。
通信インターフェースは、オーディオジャック/プラグ、マイクロフォンジャック/プラグ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート/プラグ、Apple(登録商標)Lightning(登録商標)ポート/プラグ、イーサネットポート/プラグ、光ファイバポート/プラグ、プロプライエタリ有線ポート/プラグ、BLUETOOTH(登録商標)ワイヤレス信号伝送、BLUETOOTH(登録商標)low energy(BLE)ワイヤレス信号伝送、IBEACON(登録商標)ワイヤレス信号伝送、無線周波識別(RFID)ワイヤレス信号伝送、近距離通信(NFC)ワイヤレス信号伝送、専用短距離通信(DSRC)ワイヤレス信号伝送、802.11 Wi-Fiワイヤレス信号伝送、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)信号伝送、可視光通信(VLC)、Worldwide Interoperability for Microwave Access (WiMAX)、赤外線(IR)通信ワイヤレス信号伝送、公衆交換電話網(PSTN)信号伝送、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)信号伝送、3G/4G/5G/LTEセルラーデータネットワークワイヤレス信号伝送、アドホックネットワーク信号伝送、ラジオ波信号伝送、マイクロ波信号伝送、赤外線信号伝送、可視光信号伝送、紫外光信号伝送、電磁スペクトルに沿ったワイヤレス信号伝送、またはこれらの何らかの組合せを利用したものを含む、有線および/またはワイヤレストランシーバを使用した有線通信またはワイヤレス通信の、受信および/または送信を実行または促進し得る。
通信インターフェース1740はまた、1つまたは複数の全地球航法衛星システム(GNSS)システムに関連する1つまたは複数の衛星からの1つまたは複数の信号の受信に基づいて、コンピューティングシステム1700のロケーションを決定するために使用される、1つまたは複数のGNSS受信機またはトランシーバを含み得る。GNSSシステムは、限定はされないが、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法衛星システム(GLONASS)、中国の北斗航法衛星システム(BDS)、および欧州のGalileo GNSSを含む。いずれの特定のハードウェア構成上で動作することに対し制約がないので、ここではこの基本的な特徴は、開発されるにつれて、改善されたハードウェアまたはファームウェアの構成により容易に置き換えられることがある。
記憶デバイス1730は、不揮発性の、および/または非一時的な、および/またはコンピュータ可読のメモリデバイスであってもよく、ハードディスクであってもよく、または、磁気カセット、フラッシュメモリカード、ソリッドステートメモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、磁気ストリップ/ストライプ、任意の他の磁気記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリスタメモリ、任意の他のソリッドステートメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)光学ディスク、再書き込み可能コンパクトディスク(CD)光学ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)光学ディスク、ブルーレイディスク(BDD)光学ディスク、ホログラフィック光学ディスク、別の光学媒体、セキュアデジタル(SD)カード、マイクロセキュアデジタル(microSD)カード、メモリスティック(登録商標)カード、スマートカードチップ、EMVチップ、加入者識別モジュール(SIM)カード、ミニ/マイクロ/ナノ/ピコSIMカード、別の集積回路(IC)チップ/カード、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュEPROM(FLASHEPROM)、キャッシュメモリ(L1/L2/L3/L4/L5/L#)、抵抗性ランダムアクセスメモリ(RRAM/ReRAM)、位相変化メモリ(PCM)、スピントランスファートルクRAM(STT-RAM)、別のメモリチップもしくはカートリッジ、および/またはこれらの組合せなどの、コンピュータによりアクセス可能であるデータを記憶できる他のタイプのコンピュータ可読媒体であってもよい。
記憶デバイス1730は、そのようなソフトウェアを定義するコードがプロセッサ1710によって実行されるとシステムに機能を実行させる、ソフトウェアサービス、サーバ、サービスなどを含み得る。いくつかの実施形態では、特定の機能を実行するハードウェアサービスは、機能を実行するために、プロセッサ1710、接続1705、出力デバイス1735などの必要なハードウェア構成要素と接続している、コンピュータ可読媒体に記憶されているソフトウェアコンポーネントを含み得る。「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はされないが、ポータブルまたは非ポータブルの記憶デバイス、光記憶デバイス、ならびに、命令および/またはデータを記憶し、収容し、または搬送することができる様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データがそこに記憶され得るとともに、ワイヤレスにまたは有線接続を介して伝搬する搬送波および/または一時的な電子信号を含まない、非一時的媒体を含んでもよい。
非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスクもしくはテープ、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリ、またはメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造、もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得る、コードおよび/または機械実行可能命令を記憶していることがある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すことおよび/または受けることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の好適な手段を介して渡され、転送され、または送信されてもよい。
本明細書において提供されている実施形態および例の完全な理解を提供するために、上記の説明において具体的な詳細が提供されたが、本出願はそれに限定されないことが当業者には認識されよう。したがって、本出願の例示的な実施形態が本明細書で詳細に説明されたが、本発明の概念が他の方法で様々に具現化され採用され得ることと、従来技術によって限定される場合を除き、添付の特許請求の範囲がそのような変形を含むものと解釈されることが意図されることとを理解されたい。上記で説明された適用例の様々な特徴および態様は、個別にまたは一緒に使用され得る。さらに、実施形態は、本明細書のより広い趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるもの以外の任意の数の環境および適用例において利用され得る。したがって、本明細書および図面は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。例示のために、方法は特定の順序で説明された。代替実施形態では、方法は説明された順序とは異なる順序で実行され得ることを諒解されたい。
説明を明快にするために、いくつかの事例では、本技術は、デバイスと、デバイス構成要素と、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて具現化された方法におけるステップまたはルーチンとを備える個々の機能ブロックを含むものとして提示されることがある。図に示されるものおよび/または本明細書で説明されるもの以外の追加の構成要素が使用されてもよい。たとえば、不必要な詳細で実施形態を不明瞭にしないように、回路、システム、ネットワーク、プロセス、または他の構成要素がブロック図の形態で構成要素として示されることがある。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不必要な詳細なしに示されることがある。
さらに、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性に関して上記で説明されている。そのような機能性がハードウェアとして実装されるのかまたはソフトウェアとして実施されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能性を特定の適用例ごとに様々な方法で実施し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
個々の実施形態が、フローチャート、流れ図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスまたは方法として上で説明されることがある。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行することができる。加えて、動作の順序は並べ替えられてよい。プロセスは、その動作が完了するときに終了するが、図に含まれない追加のステップを有することがある。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、その関数が呼出し関数またはメイン関数に戻ることに対応することがある。
上記で説明された例によるプロセスおよび方法は、記憶されたまたは他の方法でコンピュータ可読媒体から入手可能なコンピュータ実行可能命令を使用して実装され得る。そのような命令は、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、もしくは処理デバイスに特定の機能もしくは機能のグループを実行させるか、または特定の機能もしくは機能のグループを実行するように汎用コンピュータ、専用コンピュータ、もしくは処理デバイスを他の方法で構成する、命令およびデータを含むことができる。使用されるコンピュータリソースの部分は、ネットワークを介してアクセス可能であり得る。コンピュータ実行可能命令は、たとえば、アセンブリ言語、ファームウェア、ソースコードなどのバイナリ、中間フォーマット命令であってよい。命令、使われる情報、および/または記載した例による方法中に作成される情報を記憶するのに使われ得るコンピュータ可読媒体の例は、磁気または光ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性メモリを設けられたUSBデバイス、ネットワーク接続された記憶デバイスなどを含む。
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶デバイス、媒体、およびメモリは、ビットストリームなどを含むケーブルまたはワイヤレス信号を含み得る。しかしながら、言及されるとき、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、エネルギー、キャリア信号、電磁波、および信号などの媒体を本来は明確に除く。
情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などにいくつかの事例において応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
本明細書において開示されている態様に関連して説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せを使用して実装または実施されてもよく、様々なフォームファクタのいずれをとることもできる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードにおいて実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメント(たとえば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読媒体または機械可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、必要なタスクを実行し得る。フォームファクタの例は、ラップトップ、スマートフォン、携帯電話、タブレットデバイスまたは他の小型フォームファクタパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ラックマウントデバイス、スタンドアロンデバイスなどを含む。本明細書で説明される機能は、周辺装置またはアドインカードにおいても具現化され得る。そのような機能は、さらなる例として、単一のデバイスにおいて実行する異なるチップまたは異なるプロセスの中の回路板上でも実装され得る。
命令、そのような命令を伝えるための媒体、命令を実行するためのコンピューティングリソース、およびそのようなコンピューティングリソースをサポートするための他の構造は、本開示で説明される機能を提供するための例示的な手段である。
本明細書で説明される技法はまた、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、またはワイヤレス通信デバイスハンドセットおよび他のデバイスにおける適用例を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなどの、様々なデバイスのうちのいずれかにおいて実装され得る。モジュールまたは構成要素として説明される任意の特徴は、集積論理デバイスの中で一緒に、または個別であるが相互動作可能な論理デバイスとして別々に実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、技法は、実行されると、上記で説明した方法、アルゴリズム、および/または動作のうちの1つまたは複数を実施する命令を含むプログラムコードを備える、コンピュータ可読データ記憶媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読データ記憶媒体は、コンピュータプログラム製品の一部を形成してもよく、これはパッケージング材料を含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、FLASHメモリ、磁気または光データ記憶媒体などの、メモリまたはデータ記憶媒体を備え得る。技法は、追加または代替として、伝搬される信号または波などの、命令またはデータ構造の形でプログラムコードを搬送または通信し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、かつ/または実行され得る、コンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現されてもよい。
プログラムコードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、または他の等価な集積論理回路構成もしくは個別論理回路構成などの、1つまたは複数のプロセッサを含んでもよいプロセッサによって実行されてもよい。そのようなプロセッサは、本開示に記載された技法のいずれかを実行するように構成されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装されてもよい。したがって、本明細書において使用される「プロセッサ」という用語は、上記の構造、上記の構造の任意の組合せ、または本明細書において説明された技法の実装に適した任意の他の構造もしくは装置のいずれかを指すことがある。
本明細書において使用される、未満(「<」)およびよりも大きい(「>」)という記号または用語は、本記述の範囲から逸脱することなく、それぞれ、以下(「≦」)および以上(「≧」)という記号で置き換えられ得ることを、当業者は理解するだろう。
構成要素がいくつかの動作を実行する「ように構成される」ものとして説明される場合、そのような構成は、たとえば、動作を実行するように電子回路もしくは他のハードウェアを設計することによって、動作を実行するようにプログラム可能電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、もしくは他の適切な電子回路)をプログラムすることによって、またはそれらの任意の組合せで達成され得る。
「に結合された」という句は、直接もしくは間接的にのいずれかで別の構成要素に物理的に接続された任意の構成要素、および/または、直接もしくは間接的にのいずれかで別の構成要素と通信している(たとえば、有線もしくはワイヤレス接続および/または他の好適な通信インターフェースを介して別の構成要素に接続された)任意の構成要素を指す。
セット「の少なくとも1つ」および/またはセットの「1つまたは複数」と記載する請求項の文言または他の文言は、セットの1つの要素またはセットの(任意の組合せでの)複数の要素が請求項を満足することを示す。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」または「AまたはBの少なくとも1つ」を記載する請求項の文言は、A、B、またはAおよびBを意味する。別の例において、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」を記載する請求項の文言は、A、B、C、またはAおよびB、またはAおよびC、またはBおよびC、またはAおよびBおよびCを意味する。セット「の少なくとも1つ」および/またはセットの「1つまたは複数」という文言は、セットに列挙される項目にセットを限定しない。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」または「AまたはBのうちの少なくとも1つ」を記載する請求項の文言は、A、B、またはAおよびBを意味することができ、加えて、AおよびBのセットに列挙されていない項目をさらに含むことができる。
本開示の説明のための態様は、以下を含む。
態様1. 少なくとも1つのメモリと、トランシーバと、少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信することと、トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することと、分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行うように構成されている、装置。
態様2. 好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、態様1に記載の装置。
態様3. 好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、態様1または2のいずれか1つに記載の装置。
態様4. 好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、態様1から3のいずれか1つに記載の装置。
態様5. 分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、態様1から4のいずれか1つに記載の装置。
態様6. 複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、態様5に記載の装置。
態様7. 複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、態様5または6のいずれか1つに記載の装置。
態様8. 少なくとも1つのプロセッサは、基地局から、好ましい帯域幅構成に対する要求を受信するように構成されている、態様1から7のいずれか1つに記載の装置。
態様9. 少なくとも1つのメモリと、トランシーバと、少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、トランシーバを介して、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信することと、好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定することと、ユーザ機器が分離した帯域幅セグメント内の測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、トランシーバを介して、分離した帯域幅セグメントを示す測位構成をユーザ機器に提供することとを行うように構成されている、装置。
態様10. 好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、態様9に記載の装置。
態様11. 好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、態様9または10のいずれか1つに記載の装置。
態様12. 好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、態様9から11のいずれか1つに記載の装置。
態様13. 分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、態様9から12のいずれか1つに記載の装置。
態様14. 複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、態様13に記載の装置。
態様15. 複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、態様13または14のいずれか1つに記載の装置。
態様16. 少なくとも1つのプロセッサは、好ましい帯域幅構成に対する要求をユーザ機器に提供するように構成されている、態様9から15のいずれか1つに記載の装置。
態様17. 少なくとも1つのメモリと、トランシーバと、少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、トランシーバを介して、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を受信することと、位相コヒーレンスの指示に基づいて、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきか否かを判定することと、各帯域幅セグメントと関連付けられる参照信号を集約すべきであるという判定に応答して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行うように構成されている、装置。
態様18. 位相コヒーレンスの指示は、周波数レイヤの対のブールインジケータのリストを含み、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤの対と関連付けられる1つまたは複数のビットマップを含む、態様17に記載の装置。
態様19. 位相コヒーレンスの指示は、複数の周波数レイヤのビットアレイを含み、複数の周波数レイヤは、低周波数から高周波数へとソートされる、態様17から18のいずれか1つに記載の装置。
態様20. 複数の帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、態様17から19のいずれか1つに記載の装置。
態様21. 複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、態様20に記載の装置。
態様22. 複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、態様20または21のいずれか1つに記載の装置。
態様23. 複数の周波数レイヤは、連続する周波数レイヤおよび不連続な周波数レイヤを含む、態様17から22のいずれか1つに記載の装置。
態様24. 少なくとも1つのメモリと、トランシーバと、少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、複数の帯域幅セグメントと関連付けられる複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を決定することと、トランシーバを介して、ワイヤレス測位のために複数の参照信号の位相コヒーレンスの指示を送信することであって、複数の帯域幅セグメントの各帯域幅セグメントは、複数の参照信号のうちのある参照信号と関連付けられる、送信することと、トランシーバを介して、複数の帯域幅セグメントからの集約参照信号に基づく1つまたは複数の測位測定値を受信することであって、集約参照信号は、位相コヒーレンスの指示に基づいてユーザ機器によって決定される、受信することとを行うように構成されている、装置。
態様25. 位相コヒーレンスの指示は、周波数レイヤの対のブールインジケータのリストを含み、ブールインジケータのリストは、周波数レイヤの対のビットマップを含む、態様24に記載の装置。
態様26. 位相コヒーレンスの指示は、複数の周波数レイヤのビットアレイを含み、複数の周波数レイヤは、低周波数から高周波数へとソートされる、態様24または25のいずれか1つに記載の装置。
態様27. 複数の帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、態様24から26のいずれか1つに記載の装置。
態様28. 複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、態様27に記載の装置。
態様29. 複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、態様27または28のいずれか1つに記載の装置。
態様30. 複数の周波数レイヤは、連続する周波数レイヤおよび不連続な周波数レイヤを含む、態様24から29のいずれか1つに記載の装置。
態様31. 態様1から30のいずれかの動作を含む、方法。
態様32. デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、態様1から30のいずれかの動作を実施させる命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
態様33. 態様1から30の動作のいずれかを実施するための1つまたは複数の手段を備える、装置。
100 ワイヤレス通信システム
102 基地局
102' スモールセル基地局
104 UE
110 地理的カバレージエリア
120 通信リンク
122 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 WLANアクセスポイント
152 WLAN STA
164 UE
170 コアネットワーク
180 mmW基地局
182 UE
184 mmW通信リンク
192 D2D P2Pリンク
194 D2D P2Pリンク
200 ワイヤレスネットワーク構造
204 UE
210 5GC
212 ユーザプレーン機能
213 ユーザプレーンインターフェース
214 制御プレーン機能
215 制御プレーンインターフェース
220 ニューRAN
222 gNB
223 バックホール接続
224 ng-eNB
230 ロケーションサーバ
250 ワイヤレスネットワーク構造
260 5GC
262 ユーザプレーン機能
263 ユーザプレーンインターフェース
264 アクセスおよびモビリティ管理機能
265 制御プレーンインターフェース
266 セッション管理機能
270 LMF
272 SLP
307 UE
370 コンピューティングシステム
374 加入者識別モジュール
376 モデム
378 ワイヤレストランシーバ
380 出力デバイス
382 デジタル信号プロセッサ
384 プロセッサ
386 メモリデバイス
387 アンテナ
389 バス
802 ビットマップ
1005 位相コヒーレンスグループ
1010 位相コヒーレンスリスト
1700 コンピューティングシステム
1705 接続
1710 プロセッサ
1712 キャッシュ
1720 読取り専用メモリ
1725 ランダムアクセスメモリ
1730 記憶デバイス
1732 サービス
1734 サービス
1735 出力デバイス
1736 サービス
1740 通信インターフェース
1745 入力デバイス

Claims (30)

  1. 測位を決定するための装置であって、
    少なくとも1つのメモリと、
    トランシーバと、
    前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
    前記トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信することと、
    前記トランシーバを介して、前記好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信することと、
    前記分離した帯域幅セグメント内の前記測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定することとを行うように構成されている、装置。
  2. 前記好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、請求項1に記載の装置。
  5. 前記分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、前記複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、前記複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、請求項5に記載の装置。
  8. 前記少なくとも1つのプロセッサは、基地局から、前記好ましい帯域幅構成に対する要求を受信するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  9. 測位を決定する方法であって、
    トランシーバを介して、好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を送信するステップと、
    前記トランシーバを介して、前記好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を受信するステップと、
    前記分離した帯域幅セグメント内の前記測位参照信号に基づいて、1つまたは複数の測位測定値を決定するステップとを含む、方法。
  10. 前記好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、請求項9に記載の方法。
  12. 前記好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、請求項9に記載の方法。
  13. 前記分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、請求項9に記載の方法。
  14. 前記複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、前記複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、前記複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、請求項13に記載の方法。
  16. 前記トランシーバを介して、基地局から、前記好ましい帯域幅構成に対する要求を受信するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  17. 測位を決定するための装置であって、
    少なくとも1つのメモリと、
    トランシーバと、
    前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
    前記トランシーバを介して、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信することと、
    前記好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定することと、
    前記ユーザ機器が前記分離した帯域幅セグメント内の前記測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、前記トランシーバを介して、前記分離した帯域幅セグメントを示す前記測位構成を前記ユーザ機器に提供することとを行うように構成されている、装置。
  18. 前記好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、請求項17に記載の装置。
  19. 前記好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、請求項17に記載の装置。
  20. 前記好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、請求項17に記載の装置。
  21. 前記分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、請求項17に記載の装置。
  22. 前記複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、請求項21に記載の装置。
  23. 前記複数の周波数レイヤは、複数の周波数レイヤグループを形成し、前記複数の周波数レイヤのうちのある周波数レイヤは、前記複数の周波数レイヤグループのうちのあるグループと不連続である、請求項21に記載の装置。
  24. 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記好ましい帯域幅構成に対する要求を前記ユーザ機器に提供するように構成されている、請求項17に記載の装置。
  25. 測位を決定する方法であって、
    トランシーバを介して、ユーザ機器によって送信されるシグナリング考察のための好ましい帯域幅構成の1つまたは複数の指示を受信するステップと、
    前記好ましい帯域幅構成に基づく測位参照信号を含む分離した帯域幅セグメントを示す測位構成を決定するステップと、
    前記ユーザ機器が前記分離した帯域幅セグメント内の前記測位参照信号に基づいて1つまたは複数の測位測定値を決定するために、前記トランシーバを介して、前記分離した帯域幅セグメントを示す前記測位構成を前記ユーザ機器に提供するステップとを含む、方法。
  26. 前記好ましい帯域幅構成は、好ましいキャリア帯域のリストを含む帯域幅組合せ選好である、請求項25に記載の方法。
  27. 前記好ましい帯域幅構成は、複数の周波数レイヤにわたるコムおよびシンボル情報を含むヌメロロジー選好である、請求項25に記載の方法。
  28. 前記好ましい帯域幅構成は、タイミング誤差許容範囲選好である、請求項25に記載の方法。
  29. 前記分離した帯域幅セグメントは、複数の周波数レイヤを含む、請求項25に記載の方法。
  30. 前記複数の周波数レイヤの各周波数レイヤは、他の各周波数レイヤから不連続である、請求項29に記載の方法。
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