JP2023537844A - オピオイド使用の低減における治療における使用のためのマボグルラント、mglur5拮抗薬 - Google Patents

オピオイド使用の低減における治療における使用のためのマボグルラント、mglur5拮抗薬 Download PDF

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Abstract

本発明は、オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における;オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における;オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における;オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安の症状の治療におけるマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。

Description

本発明は、mGluR5拮抗薬の使用に関する。
本発明は、オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減;オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防;オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進;オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療における、マボグルラントという名称のmGluR5拮抗薬、又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。特に、本発明は、オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減/オピオイド使用再燃の予防におけるマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
オピオイド使用障害は、複合精神障害であり(例えば、DSM-5基準に準拠して、即ち、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders.5th Edition,Washington,DC:American Psychiatric Association,2013に従い定義される)、医学的、社会的、及び経済的に有害な効果を及ぼす重大な世界的健康問題へと拡大し続けている(Bahorilk et al J Addict Med.2017;11(1):3-9)。オピオイド使用に関連する社会経済的な危険は、犯罪の増加、暴力、及び死につながる過量投与を含む。
mGlu5受容体(mGluR5)は、乱用及び薬物探索行動について、様々な薬物の報酬効果に関係してきた。Van der Kam et al.は、mGluR5拮抗薬である2-メチル-6-(フェニルエチニル)-ピリジン(MPEP)が、薬物依存のラットモデルにおいて、用量依存的に、ケタミンの自己投与(SA)を低減し(75%)、ヘロインのSAをやや(20%)低減したことを示した(Van der Kam et al Behavioural Pharmacology 18(2007)717-724)。Brown et al.は、成体CD1マウスにおけるモルフィンのオペラント自己投与及び手がかり誘発性の薬物探索に対する、選択的ネガティブアロステリックモジュレーターである3-[(2-メチル-1,3-チアゾール-4-イル)エチニル]ピリジン(MTEP)によるmGluR5の拮抗作用の影響を調べた。MTEP(20mg/kg、i.p.)の投与は、強制的禁断の期間の後、モルフィン(0.1mg/kg/注入)に対するオペラント反応及び手がかり誘発性のモルフィン探索を減弱した。
本発明は、
-オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における;
-オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における;
-オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における;
-オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安の症状の治療における
マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
図1は、足舐め潜時(foot licking latency)に対する化合物(III)の効果を示す図である。 図2は、足舐め潜時に対する化合物(I)の効果を示す図である。 図3は、レミフェンタニル自己投与に対するマボグルラント(3、10、30mg/kg)、MPEP(20mg/kg)、及びブプレノルフィン(0.2mg/kg)の効果を示す図である。A)レミフェンタニルの1セッション当たりの自己投与の注入の回数に対する効果。B)レバー押しの速度に対する効果(反応/s/セッションとして報告されるレバー押しの速さ)。 図4Aは、レミフェンタニルの手がかり誘発性の復元に対するマボグルラントの効果を示す図である。10mg/kgのマボグルラント。 図4Bは、レミフェンタニルの手がかり誘発性の復元に対するマボグルラントの効果を示す図である。3mg/kgのマボグルラント。 図4Cは、レミフェンタニルの手がかり誘発性の復元に対するMPEPの効果を示す図である。20mg/kgのMPEP。
マボグルラントは、以下のうちの1つ以上など、オピオイド使用障害と診断された患者に対する治療上の利点を有するため、前記患者集団の治療に理想的な候補であり得る:
i)マボグルラントは、例えば、検尿によって(例えば、尿中オピオイド代謝物を計測することにより)評価したとき、又はタイムラインフォローバック自己報告[Sobell,L.C.,Sobell,M.B.(1996)Timeline Followback User’s Guide:A Calendar Method for Assessing Alcohol and Drug Use.Addiction Research Foundation,Toronto,Ontario,Canada;J.Anal.Toxicolo.,2002,26:393-400]のような標準化されたツールによる自己報告オピオイド使用を用いることによって評価したとき、例えばプラセボと比較して、例えば禁断を維持することによるか、又はオピオイド使用の量若しくは頻度を低減することによりオピオイド禁断を促進する;
ii)マボグルラントは、例えばプラセボと比較してオピオイド使用再燃を減少させ、例えばマボグルラントは、臨床試験などの治療プログラムにおける再燃までの時間又は患者再燃率を増加させる;
iii)マボグルラントは、例えばプラセボと比較して、以下から選択されるオピオイド使用障害に関連する症状のうちの1つ以上を(例えば、消失させることによるか、強度、持続期間若しくは頻度を低減することにより)軽減する:
a.例えば、ベック抑鬱質問票[Beck,A.T.et al.,(1961)An inventory for measuring depression.Archives of General Psychiatry,4,561-571;Beck,A.T.et al.,(1988)Psychometric properties of the Beck Depression Inventory:Twenty-five years of evaluation.Clinical Psychology Review,8(1),77-100]により評価したときの、抑鬱症状;及び
b.例えば、状態特性不安質問票[Spielberger,C.D.(1989).State-Trait Anxiety Inventory:Bibliography(2nd Ed.).Palo Alto,CA:Consulting Psychologists Press;Spielberger,C.D.et al.,(1983).Manual for the State-Trait Anxiety Inventory.Palo Alto,CA:Consulting Psychologists Press]により評価したときの、不安症状。
iv)マボグルラントは、例えばプラセボと比較して、治療における患者の継続性を増加させ、例えばマボグルラントは、臨床試験などの治療プログラムにおける患者継続率(例えば、予定されている来診への患者の出席及び/又は臨床プロトコルから脱落するまでの時間によって計測したとき)を増加させる;
v)マボグルラントは、例えば臨床全般印象尺度(Clinical Global Impression Scale)-重症度(CGI-S)及び改善度(CGI-I)Psychiatry,2007,4(7):28-37)により評価したときの、全般的機能を改善する;又は
vi)マボグルラントは、有利な安全性プロファイル又は代謝プロファイルなど、有利な治療プロファイル、例えば、精神医学的有害事象、遺伝毒性、又は心血管有害事象(例えば、血圧、心拍数、心電図パラメータ)に関する有利なプロファイルを有する;例えば、マボグルラントは、オピオイド使用障害の治療において使用されている1つ又は複数の公知の治療剤と比較して良好な治療プロファイル(例えば、少ない副作用、オフターゲット効果の減少又は遺伝毒性の減少など、毒性の減少)を有する。
本発明の実施形態は以下である。
実施形態(a):
1a.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
2a.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
3a.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
4a.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
5a.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング(snorting))、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1a~4aのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
6a.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1a~5aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
7a.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1a~6aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
8a.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1a~7aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
9a.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8aに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
10a.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1a~9aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
11a.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1a~10aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
12a.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック(noradregenic)薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11aに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
13a.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1a~12aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
14a.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1a~13aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
15a.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1a~14aのいずれか1つに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
16a.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態15aに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
17a.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15a又は16aに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
18a.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態(b):
1b.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
2b.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
3b.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
4b.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
5b.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1b~4bのいずれか一項に記載の使用のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
6b.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1b~5bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
7b.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1b~6bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
8b.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1b~7bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
9b.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8bに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
10b.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1b~9bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
11b.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1b~10bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
12b.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11bに記載の使用のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
13b.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1b~12bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
14b.即時放出形態又は放出調節形態である、実施形態1b~13bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
15b.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1b~14bのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
16b.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態15bに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
17b.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15b又は16bに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
18b.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
実施形態(c):
1c.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
2c.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
3c.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
4c.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療における使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
5c.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1c~4cのいずれか一項に記載の使用のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの更なる医薬活性成分を含む医薬の組み合わせ。
6c.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1c~5cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
7c.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1c~6cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
8c.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1c~7cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
9c.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8cに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
10c.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1c~9cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
11c.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態1c~10cのいずれか一項に記載の使用のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの更なる医薬活性成分を含む医薬の組み合わせ。
12c.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1c~11cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
13c.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1c~12cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
14c.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1c~13cのいずれか1つに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
15c.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態14cに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
16c.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態14c又は15cに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
17c.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る使用のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用。
実施形態(d):
1d.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
2d.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
3d.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
4d.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
5d.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1d~4dのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
6d.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1d~5dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
7d.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1d~6dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
8d.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1d~7dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
9d.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8dに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
10d.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1d~9dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
11d.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1d~10dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
12d.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11dに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
13d.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1d~12dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
14d.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1d~13dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
15d.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1d~14dのいずれか1つに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
16d.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態15dに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
17d.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15d又は16dに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
18d.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係るマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態(e):
1e.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
2e.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
3e.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
4e.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
5e.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1e~4eのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物の使用。
6e.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1e~5eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
7e.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1e~6eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
8e.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1e~7eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
9e.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8eに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
10e.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1e~9eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
11e.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1e~10eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
12e.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11eに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物の使用。
13e.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1e~12eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
14e.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1e~13eのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物の使用。
15e.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1e~14eのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
16e.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態15eに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
17e.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15e又は16eに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
18e.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の使用。
実施形態(f):
1f.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
2f.オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
3f.オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
4f.オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
5f.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1f~4fのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの更なる医薬活性成分を含む医薬の組み合わせの使用。
6f.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1f~5fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
7f.使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1f~6fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
8f.使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1f~7fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
9f.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8fに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
10f.使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1f~9fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
11f.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態1f~10fのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩及び少なくとも1つの更なる医薬活性成分を含む医薬の組み合わせの使用。
12f.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1f~11fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
13f.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1f~12fのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
14f.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1c~13cのいずれか1つに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
15f.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態14fに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
16f.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態14f又は15fに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
17f.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の使用。
実施形態(g):
1g.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減のための方法であって、有効量のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
2g.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防のための方法であって、有効量のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
3g.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進のための方法であって、有効量のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
4g.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安の症状の治療のための方法であって、有効量のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
5g.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1g~4gのいずれか一項に記載の方法。
6g.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1g~5gのいずれか1つに係る方法。
7g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の投与が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1g~6gのいずれか1つに係る方法。
8g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の投与が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1g~7gのいずれか1つに係る方法。
9g.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8gに係る方法。
10g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の投与がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1g~9gのいずれか1つに係る方法。
11g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1g~10gのいずれか1つに係る方法。
12g.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11gに記載の方法。
13g.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1g~12gのいずれか1つに係る方法。
14g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1g~13gのいずれか1つに係る方法。
15g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1g~14gのいずれか1つに係る方法。
16g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が食事と共に投与される、実施形態15gに係る方法。
17g.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15g又は16gに係る方法。
18g.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る方法。
実施形態(h):
1h.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
2h.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
3h.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
4h.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
5h.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1h~4hのいずれか一項に記載の方法。
6h.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1h~5hのいずれか1つに係る方法。
7h.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の投与が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1h~6hのいずれか1つに係る方法。
8h.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の投与が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1h~7hのいずれか1つに係る方法。
9h.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8hに係る方法。
10h.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物の投与がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1h~9hのいずれか1つに係る方法。
11h.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、実施形態1h~10hのいずれか1つに係る方法。
12h.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態11hに記載の方法。
13h.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1h~12hのいずれか1つに係る方法。
14h.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が即時放出形態又は放出調節形態である、実施形態1h~13hのいずれか1つに係る方法。
15h.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1h~14hのいずれか1つに係る方法。
16h.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が食事と共に投与される、実施形態15hに係る方法。
17h.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態15h又は16hに係る方法。
18h.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る方法。
実施形態(j):
1j.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
2j.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
3j.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
4j.それを必要としているオピオイド使用障害患者によるオピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療方法であって、有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
5j.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1j~4jのいずれか一項に記載の方法。
6j.オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1j~5jのいずれか1つに係る方法。
7j.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の投与が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、実施形態1j~6jのいずれか1つに係る方法。
8j.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の投与が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、実施形態1j~7jのいずれか1つに係る方法。
9j.心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による、実施形態8jに係る方法。
10j.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用の投与がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1j~9jのいずれか1つに係る方法。
11j.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態10jに記載の方法。
12j.患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1j~11jのいずれか1つに係る方法。
13j.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用が即時放出形態又は放出調節形態である、実施形態1j~12jのいずれか1つに係る方法。
14j.マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1j~13jのいずれか1つに係る方法。
15j.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用が食事と共に投与される、実施形態14jに係る方法。
16j.有効量のマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩と、少なくとも1つの更なる医薬活性成分とを含む医薬併用が朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態14j又は15jに係る方法。
17j.オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、前出の実施形態のいずれかに係る方法。
実施形態(k):
実施形態1k:オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態2k:オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃の予防における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態3k:オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断の促進における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態4k:オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安症状の治療における使用のためのマボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態5k:オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1k~4kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態6k:オピオイド使用障害は、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害、又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1k~5kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態7k:使用は、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と組み合わせられる、実施形態1k~6kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態8k:使用は、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と組み合わせられる、実施形態1k~7kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態9k:心理社会療法又は行動療法は、コンピュータ支援による、実施形態8kに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態10k:使用は、メサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1k~9kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態11k:マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、更なる活性薬剤と組み合わせて投与される、実施形態1k~10kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態12k:患者は、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1k~11kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態13k:マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1k~12kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態14k:マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d、又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1k~13kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態15k:オピオイド使用障害は、気晴らし飲みに関連する、実施形態1k~14kのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態(m):
1m.オピオイド使用障害の治療のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
2m.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1mに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
3m.オピオイド使用障害は、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害、又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1m又は2mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
4m.使用は、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と組み合わせられる、実施形態1m~3mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
5m.使用は、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と組み合わせられる、実施形態1m~4mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
6m.心理社会療法又は行動療法は、コンピュータ支援による、実施形態5mに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
7m.使用は、メサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1m~6mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
8m.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、更なる活性薬剤と組み合わせて投与される、実施形態1m~7mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
9m.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態8mに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
10m.患者は、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1m~9mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
11m.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1m~10mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
12m.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d、又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1m~11mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
13m.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、食事と共に投与される、実施形態12mに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
14m.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態12m又は13mに記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
15m.オピオイド使用障害は、気晴らし飲みに関連する、実施形態1m~14mのいずれか一項に記載の使用のためのマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態(n):
1n.オピオイド使用障害の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
2n.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
3n.オピオイド使用障害は、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害、又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1n又は2nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
4n.使用は、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と組み合わせられる、実施形態1n~3nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
5n.使用は、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と組み合わせられる、実施形態1n~4nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
6n.心理社会療法又は行動療法は、コンピュータ支援による、実施形態5nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
7n.使用は、メサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1n~9nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
8n.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、更なる活性薬剤と組み合わせて投与される、実施形態1n~7nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
9n.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態8nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
10n.患者は、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1n~9nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
11n.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1n~10nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
12n.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d、又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1n~11nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
13n.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、食事と共に投与される、実施形態12nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
14n.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態12n又は13nに記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
15n.オピオイド使用障害は、気晴らし飲みに関連する、実施形態1n~14nのいずれか一項に記載のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態(p):
1p.オピオイド使用障害患者の治療をそれを必要としている患者において行うための方法であって、有効量のマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩を前記オピオイド使用障害患者に投与することを含む方法。
2p.オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、実施形態1pに記載の方法。
3p.オピオイド使用障害は、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害、又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、実施形態1p又は2pに記載の方法。
4p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の投与は、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と組み合わせられる、実施形態1p~3pのいずれか一項に記載の方法。
5p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の投与は、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と組み合わせられる、実施形態1p~4pのいずれか一項に記載の方法。
6p.心理社会療法又は行動療法は、コンピュータ支援による、実施形態5pに記載の方法。
7p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の投与は、メサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、実施形態1p~6pのいずれか一項に記載の方法。
8p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、更なる活性薬剤と組み合わせて投与される、実施形態1p~7pのいずれか一項に記載の方法。
9p.更なる活性薬剤は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩から選択される、実施形態8pに記載の方法。
10p.患者は、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、実施形態1p~9pのいずれか一項に記載の方法。
11p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、即時放出形態又は放出調節形態で投与される、実施形態1p~10pのいずれか一項に記載の方法。
12p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d、又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、実施形態1p~11pのいずれか一項に記載の方法。
13p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、食事と共に投与される、実施形態12pに記載の方法。
14p.マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩は、朝夕に12時間の間隔を空けて投与される、実施形態12p又は13pに記載の方法。
15p.オピオイド使用障害は、気晴らし飲みに関連する、実施形態1p~14pのいずれか一項に記載の方法。
一般的用語
用語「オピオイド使用障害」又は「OUD」は、本明細書で使用されるとき、DSM-5基準に準拠して(即ち、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders.5th Edition,Washington,DC:American Psychiatric Association,2013に従い)定義される(この内容は全て、参照により本明細書に援用される)。本明細書で使用されるとき、用語「オピオイド使用障害」は、以下のうちの少なくとも2つに現れるとおりの、12ヵ月の期間内に起こる臨床的に有意な機能障害又は窮迫につながる問題のあるオピオイド使用パターンとして定義される:
1)多くの場合にオピオイドが意図したより多量に又はより長い期間にわたって服用される。
2)オピオイド使用への持続的欲求がある、又はそれを削減若しくは抑制しようとする努力が不成功に終わる。
3)オピオイドの入手、オピオイドの使用、又はその効果からの回復に必要な活動に多くの時間が費やされる。
4)オピオイド使用への渇望、又は強い欲求若しくは衝動。
5)オピオイド使用が繰り返され、それにより職場、学校、又は家庭での主要な役割義務を果たせなくなる。
6)オピオイドの効果によって引き起こされ又は悪化する社会的又は対人上の問題が絶えない又は繰り返されるにも関わらず継続されるオピオイド使用。
7)重要な社会的、職業的、又は娯楽的活動がオピオイド使用のために断念され又は減少する。
8)物理的に危険な状況で繰り返されるオピオイド使用。
9)オピオイドによって引き起こされ又は悪化した可能性が高い身体的又は心理的問題が絶えない又は繰り返されることを分かっているにも関わらず継続されるオピオイド使用。
10)以下のいずれかによって定義されるとおりの、耐性:a)中毒状態又は所望の効果に達するためにオピオイドの著しい増量が必要である;b)同じ量のオピオイドの常用に伴う著しい効果の低下。
11)以下のいずれかに現れるとおりの、離脱:
a)特徴的なオピオイド離脱症候群:
i)長期にわたるオピオイド使用の中止(又は低減);
ii)不快な気分及びオピオイド使用の中止(又は低減)後、数時間~数日以内に生じる、以下の生理的な変化のうちの2つ(又はそれ以上):疲労;鮮明な、いやな夢;不眠症又は睡眠過剰;食欲の増加;精神運動性制止又は激越。
b)オピオイドが、離脱症状を軽減する又は回避するために服用される。
「オピオイド使用障害」は、以下の3つのカテゴリに分けられてもよい:軽度(即ち、DSM-5基準に準拠して定義される症状が2又は3つある)、中等度(即ち、DSM-5基準に準拠して定義される症状が4又は5つある)、及び重度(即ち、DSM-5基準に準拠して定義される症状が6つ以上ある)。一実施形態において、「オピオイド使用障害」は、本明細書で使用されるとき、「軽度オピオイド使用障害」、「中等度オピオイド使用障害」、及び「重度オピオイド使用障害」を指す。更なる実施形態において、「オピオイド使用障害」は、本明細書で使用されるとき、「軽度オピオイド使用障害」、「中等度オピオイド使用障害」、又は「重度オピオイド使用障害」を指す。
用語「オピオイド使用障害患者」は、本明細書に定義されるとおりのOUDと診断された患者を指す。一実施形態において、用語「オピオイド使用障害患者」は、例えば少なくとも1日間、例えば3日間以上オピオイドを禁断中のOUDと診断された患者を指す。用語「オピオイドを禁断中のオピオイド使用障害患者」は、ある期間、例えば少なくとも1日間オピオイドを禁断中のOUDと診断された患者を指す。用語「気晴らし飲みに関連するオピオイド使用障害」は、オピオイド使用障害と診断され且つアルコールの乱用者(即ち大量飲酒者)である患者を指す。http://drugabuse.com/library/alcohol-abuse/に説明されるとおり、アルコール乱用者は常に飲酒しているとは限らず、例えば週1回飲酒するに過ぎないこともあるが、しかし飲酒時は大量に飲酒し得るため、アルコール中毒症に罹るなど、それが問題を引き起こすことになる。明確にする目的から、本明細書では、アルコール乱用者はアルコール使用障害患者ではない(即ち、DSM-5基準に準拠して定義されるアルコール使用障害の基準を満たさない)。用語「大量飲酒者」は、大量のアルコール使用パターンを持つ人を指す。国立アルコール乱用・アルコール中毒研究所(National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism:NIAAA)によれば、薬物乱用・精神衛生管理庁(Substance Abuse and Mental Health Services Administration:SAMHSA)は「大量アルコール使用」を、過去1ヵ月で5日以上の気晴らし飲みと定義している。NIAAAは気晴らし飲みを、血中アルコール濃度(BAC)値を0.08g/dLに至らせる飲酒パターンと定義している。これは典型的には、約2時間で女性について4アルコールドリンク及び男性について5アルコールドリンク後に起こる。薬物乱用・精神衛生管理庁(Substance Abuse and Mental Health Services Administration:SAMHSA)は「気晴らし飲み」を、過去1ヵ月で少なくとも1日の、同じ機会における(即ち、同時の又は互いの数時間以内における)男性について5アルコールドリンク以上又は女性について4アルコールドリンク以上と定義している。用語「アルコール」は、本明細書で例えば「ドリンク」、「アルコールドリンク」又は「飲酒」に関して使用されるとき、エチルアルコール(即ちエタノール)を指す。用語「飲酒」、「ドリンク」、又は「アルコールドリンク」は、本明細書で使用されるとき、人の飲用に意図される蒸留酒又はブレンドなどの「スタンダードドリンク」の文脈で理解され、ここで「スタンダードドリンク」は12gエタノールに等しい。
用語「オピオイド」は、本明細書で使用されるとき、天然(オピエート)形態又は合成(オピオイド)形態及び天然又は合成混合オピオイド作動薬/拮抗薬の両方を指し、限定を伴うことなく、アルファメチルフェンタニル、アルフェンタニル、ブプレノルフィン、ブトルファノール、コデイン、ジアセチルモルフィン、ジヒドロコデイン、ジヒドロエトルフィン、ジヒドロモルフィン、エチルモルフィン、エトルフィン、フェンタニル、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、L-アセチルメタドール、レボルファノール、メタドン、メペリジン、モルフィン、ニコモルフィン、ノルメタドン、ノルオキシコドン、ノルモルフィン、ノルレボルファノール、オキシコドン、オキシモルフォン、フェナゾシン、プロポキシフェン、レミフェンタニル、トラマドール、テバイン、タペンタドール、レボルファノール、スフェンタニル、ペンタゾシン、カルフェンタニル、オームフェンタニル(ohmfentanyl)、ノカイン(nocaine)、ケトベミドン、アリルプロジン、プロジン、デキストロプロポキシフェン、デキストロモラミド、ベンジトラミド(benzitramide)、ピリトラミド、ジピパノン、ロペラミド、ジフェノキシラート、ナルブフィン、レボメトルファ(levomethorpha)、デゾシン、レフェタミン、及びチルジン(tildine)を含む。一実施形態において、「オピオイド」は、モルフィン、ヒドロコドン、オキシコドン、及びコデインからなる群から選択される;特に、オピオイドは、ヒドロコドン及びオキシコドンからなる群から選択される。一実施形態において、オピオイドは、ヒドロコドンである。別の実施形態において、オピオイドは、オキシコドンである。
用語「オピオイド渇望」は、本明細書で使用されるとき、オピオイド消費への意識的な欲求又は衝動を指す。
用語「オピオイド使用」は、本明細書で使用されるとき、オピオイド消費を指す。
用語「オピオイド使用を低減する」又は「オピオイド使用の低減」は、本明細書で使用されるとき、例えば、検尿によって(例えば、尿中オピオイド代謝物を計測することにより)評価したとき、又はタイムラインフォローバック自己報告(Sobell LC,Sobell MB,1996,Timeline FollowBack user’s guide:A calendar method for assessing alcohol and drug use.Addiction Research Foundation,Toronto,Ontario,Canada;J.Anal.Toxicolo.,2002,26:393-400)のような標準化されたツールによる自己報告オピオイド使用を用いることによって評価したときオピオイド使用の量又は頻度の低減を指す。
用語「オピオイド禁断」又は「オピオイドを禁断中」は、本明細書で使用されるとき、オピオイドを服用していないことを指す。用語「オピオイド禁断を促進する」又は「オピオイド禁断の促進」は、本明細書で使用されるとき、特に少なくとも1日間オピオイドを服用しなかった後の、オピオイド使用の禁断の維持、例えば、オピオイド使用の禁断の例えば少なくとも1週間、2週間、3週間、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月又はそれ以上、特に少なくとも1週間又はそれ以上、例えば2週間の期間にわたる維持を助けることを指す。
用語「オピオイド使用再燃」又は「オピオイド消費再燃」は、本明細書で使用されるとき、オピオイド禁断期間の後、例えば、少なくとも1日又はそれ以上、例えば3日、1週間、2週間、3週間、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月又はそれ以上のオピオイド禁断期間の後のオピオイド摂取(即ちオピオイドを服用すること)を指す。
用語「オピオイド使用再燃を予防する」又は「オピオイド消費再燃を予防する」は、本明細書で使用されるとき、患者がオピオイド摂取を停止した後、特に1日又はそれ以上オピオイドを服用しなかった後のOUD患者によるオピオイド摂取の予防を指す。一部の実施形態において、この用語には、オピオイド摂取の永久的な停止が包含される。他の実施形態において、この用語には、本発明の化合物を投与されていない対象による再開までの時間と比較したときのオピオイド摂取再開の遅延が包含される。再開の遅延は、例えば、数日(例えば、2、3、4、5、6、7日)、数週間(例えば、1、2、3週間)、数ヵ月(例えば、1、2、3、4、5、6ヵ月)、又はそれ以上であってもよい。
用語「心理社会療法又は行動療法」は、本明細書で使用されるとき、限定はされないが、認知行動療法(例えば、Arch.Gen.Psychiatry 1999;56:493-502に記載されるとおり)、対人関係療法(例えば、Psychol Addict Behav 2009;23(1):168-174に記載されるとおり)、随伴性マネージメントに基づく療法(例えば、Psychol Addict Behav 2009;23(1):168-174;J.Consul.Clin.Psychol.2005;73(2):354-59;又はCase Reports in Psychiatry,Vol.2012,Article ID 731638に記載されるとおり)、コミュニティ強化アプローチに基づく療法(例えば、Drug Alcohol Depend 2004;74:1-13に記載されるとおり)、動機づけ面接に基づく療法(例えば、J.Consul.Clin.Psychol.2001;69(5):858-62に記載されるとおり)、動機付け強化に基づく療法(例えば、Drug Alcohol Depend 2007,91:97-101に記載されるとおり)又は瞑想に基づく療法、例えば超越瞑想に基づく療法(例えば、Addiction 2004;99(7):862-874又はJ.Consul.Clin.Psychol.2000;68(3):515-52に記載されるとおり);特に随伴性マネージメントに基づく療法を指す。
用語「標準化された心理学的治療」又は「標準化された心理学的支援」は、本明細書で使用されるとき、例えば週1回の、標準的なカウンセリングセッション、特にオピオイド消費に焦点を置いたカウンセリングを指す。
表現「心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による」の中の用語「コンピュータ支援による」は、本明細書で使用されるとき、オンラインツール、スマートフォン、無線デバイス又は健康アプリケーションなどの電子的ツールの使用を含む心理社会療法又は行動療法を指す。一実施形態において、表現「心理社会療法又は行動療法がコンピュータ支援による」の中の用語「コンピュータ支援による」は、本明細書で使用されるとき、「コンピュータ実装されている」(即ち心理社会療法又は行動療法がコンピュータ実装されている)と理解されるべきである。
用語「食事と共に投与される」は、例えば、固体又は液体の、カロリー含有量を伴う任意の食品を指す。マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の投薬量は、例えば食前30分~例えば食後1時間の間に対象に投与されてもよい。特に、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の投与は、食後すぐ~食後約30分までに行われる。
用語「遺伝的変異」は、参照配列(例えば、一般に見出される配列及び/又は野生型配列)と比べた遺伝子配列の変化を指す。遺伝的変異は、点突然変異及びスプライス部位突然変異のような置換/欠失/挿入イベントなどの組換えイベント又は突然変異であり得る。一実施形態において、遺伝的変異はmGluR5の遺伝的変異である。
用語「治療する」「治療している」「治療」又は「療法」は、本明細書で使用されるとき、有益な又は所望の結果、例えば臨床結果を達成することを意味する。有益な又は所望の結果としては、限定はされないが、オピオイド使用障害に関連する不安症状又は抑鬱症状など、本明細書に定義するとおりのオピオイド使用障害患者の、特に本明細書に定義されるとおりのオピオイドを禁断中のオピオイド使用障害患者による1つ以上の症状の軽減を挙げることができる。治療の一側面は、例えば、前記治療が患者に対して最小限の有害作用しか有してはならず、例えば使用される薬剤が、例えばこれまでに公知の治療レジメンの副作用を生じることのない、高い安全性レベルを有しなければならないことである。用語「軽減」は、例えば病態の症状に関して、本明細書で使用されるとき、患者における病態の症状の頻度及び幅のうちの少なくとも1つを低減することを指す。
用語「並行して行われる」は、本明細書で使用されるとき、例えば「メサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる」に関して、同時投与及び逐次投与の両方を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「対象」は、哺乳類生物、好ましくはヒト(男性又は女性)を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「患者」は、疾患に罹っている、且つ治療から利益を受け得る対象を指す。
本明細書で使用されるとき、対象は、かかる対象(患者)が治療から生物学的に、医学的に又はクオリティ・オブ・ライフ上利益を受け得る場合に、かかる治療を「必要としている」。
用語「医薬組成物」は、本明細書では、対象に発症する特定の病態(即ち、疾患、障害又は病態又はその臨床症状の少なくとも1つ)を治療するため対象に投与される少なくとも1つの活性成分又は治療剤を含有する混合物又は溶液を指すものと定義される。
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容可能な賦形剤」には、当業者には公知であろうとおりのあらゆる溶媒、分散媒、コーティング、界面活性剤、抗酸化剤、保存剤(例えば、抗細菌剤、抗真菌剤)、等張剤、吸収遅延剤、塩、保存剤、薬物安定剤、結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、香味剤、色素など及びこれらの組み合わせが含まれる(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,22nd Ed.Mack Printing Company,2013,pp.1049-1070を参照のこと)。任意の従来の担体が活性成分と不適合である場合を除き、治療用組成物又は医薬組成物中におけるその使用が企図される。
用語「薬物」、「活性物質」、「活性成分」、「医薬活性成分」、「活性薬剤」、又は「治療剤」は、遊離形態又は薬学的に許容可能な塩の形態の化合物、特に本明細書に指定される種類の化合物を意味するものと理解されるべきである。特に、本明細書で(例えば、上述の実施形態(a)~(j)のいずれか又は以下の特許請求の範囲にあるいずれかにおいて)使用されるとおりの更なる活性薬剤と組み合わせたマボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩への言及は、GABA系薬剤(例えばトピラマート、チアガビン、バクロフェン、若しくはビガバトリン)、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬、デュアルドーパミン-セロトニンリリーサー(例えばPAL-287)、ノルアドレジェニック薬(例えばドキサゾシン、ジスルフィラム、若しくはネピカスタット)、5-HT1A受容体部分作動薬(例えばブスピロン)、MUオピオイド作動薬(例えばブプレノルフィン)、NET阻害剤(例えばデシプラミン)、及びNMDA受容体拮抗薬(例えばアマンタジン);又はその薬学的に許容可能な塩からなる群から選択される少なくとも1つの更なる活性薬剤と組み合わせたマボグルラントを指す。
用語「即時放出形態」は、活性物質を生体内投与後即時に放出するように設計された医薬組成物を指す。
用語「放出調節形態」は、活性物質を即時に放出するのでなく、持続性の、遅れた、継続的な、徐々の、長期にわたる又はパルス状の放出を提供し、従って即時放出形態と比べて薬物血漿レベルを特徴的に変化させる医薬組成物を指す。用語「放出調節形態」には、放出制御形態、持続放出形態、延長放出形態、及び長時間作用形態;特に持続放出形態として記載される形態が包含される。
用語「併用」又は「医薬併用」は、1つの単位投薬形態(例えば、カプセル、錠剤、カプレット又は粒剤)における多剤混合型併用か、非多剤混合型併用のいずれか、又は併用投与用のキット・オブ・パーツを指し、ここでは本発明の化合物と1つ以上の併用パートナー(例えば、本明細書に指定されるとおりの別の薬物、更に「医薬活性成分」、「治療剤」又は「共薬剤」とも称される)とが独立に同時に又は時間間隔内で別個に投与されてもよく、特にこれらの時間間隔が、併用パートナーが協同効果、例えば相乗効果を示すことを可能にする。用語「共投与」又は「併用投与」などは、本明細書において利用されるとき、それを必要としている単一の対象(例えば患者)への選択された併用パートナーの投与を包含することが意味され、薬剤が必ずしも同じ投与経路によって投与されない又は同時に投与されない治療レジメンが含まれることが意図される。用語「多剤混合型併用」は、活性成分、例えば本発明の化合物と1つ以上の併用パートナーとが両方ともに単一の実体又は投薬量の形態で患者に同時に投与されることを意味する。用語「非多剤混合型併用」は、活性成分、例えば本発明の化合物と1つ以上の併用パートナーとが両方ともに別個の実体として患者に同時投与されるか、又は特に制限時間を設けることなく逐次投与されるかのいずれかを意味し、ここでかかる投与は患者の体内で2つの化合物の治療上有効なレベルを提供する。
本発明の化合物は、同じ若しくは異なる投与経路によって別個に投与されても、又は他方の薬剤と同じ医薬組成物で一緒に投与されてもよい。本発明の併用療法では、本発明の化合物及び他方の治療剤は同じ又は異なる製造者により製造され、及び/又は製剤化されてもよい。更に、本発明の化合物及び他方の治療薬は、併用療法となるように:(i)医師への併用製品のリリース前に(例えば、本発明の化合物と他方の治療剤とを含むキットの場合);(ii)投与直前に医師自身により(又は医師の指導下で);(iii)患者自身の体内で、例えば本発明の化合物及び他方の治療剤を逐次投与する間に、一つにまとめられてもよい。
本明細書で使用されるとき、本発明との関連において(特に特許請求の範囲との関連において)使用される用語「a」、「an」、「the」及び類似の用語は、本明細書に特に指示されない限り、又は文脈上明確に否定されない限り、単数形及び複数形の両方を包含すると解釈されるべきである。
本明細書に提供されるいかなる例、又は例えを示す文言(例えば「など」)の使用も、単に本発明をより良く明らかにすることが意図されるに過ぎず、本来特許請求される本発明の範囲に限定を課すものではない。
本明細書で使用されるとき、本発明の化合物、別称、化合物(I)は、本明細書において上記及び以下で使用されるとき、式:
Figure 2023537844000001

のmGluR5拮抗薬(-)-(3aR,4S,7aR)-4-ヒドロキシ-4-m-トルイルエチニル-オクタヒドロ-インドール-1-カルボン酸メチルエステル、また(-)-(3aR,4S,7aR)-4-ヒドロキシ-4-[2-(3-メチルフェニル)エチニル]ペルヒドロインドール-1-カルボン酸メチルエステルとも称されるもの、別名マボグルラントであり、これは例えば、国際公開第2003/047581号パンフレット、例えば実施例1に記載されるとおり調製するか、又は国際公開第2010/018154号パンフレットに記載されるとおり調製することができる。国際公開第2003/047581号パンフレット(参照により本明細書に援用される)はまた、第7頁のとおり、そのインビトロ生物学的データも記載している。本明細書で使用されるとき、マボグルラントは遊離形態を指し、その薬学的に許容可能な塩へのいかなる言及も、その薬学的に許容可能な酸付加塩を指す。従って本明細書で使用されるとき、本発明との関連において(特に、上記又は以下の実施形態のいずれか及び特許請求の範囲との関連において)使用されるとおりの用語マボグルラント、又はその塩、例えばその薬学的に許容可能な塩は、本明細書に特に指示されない限り、遊離形態及びその薬学的に許容可能な塩の両方を包含すると解釈されるべきである。
一実施形態において、化合物(I)はまた、同位体標識形態を表すことも意図される。同位体標識化合物は、上記の式に描かれた構造を有するが、但し1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子に置き換えられている点が異なる。本発明の化合物に取り込むことのできる同位体としては、例えば水素の同位体、即ち、式:
Figure 2023537844000002

[式中、各R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22及びR23はH又は重水素から独立して選択され;但し、化合物中に少なくとも1つの重水素が存在するものとする]の化合物が挙げられる。他の実施形態において、化合物中には重水素原子は複数存在する。
更に、特定の同位体、特に重水素(即ちH又はD)を取り込むと、代謝安定性の高まり、例えば生体内半減期の増加又は必要投薬量の減少又は治療指数若しくは忍容性の向上によってもたらされる特定の治療上の利点がもたらされ得る。これに関連した重水素は本発明の化合物の置換基と見なされることが理解される。重水素の濃度は同位体濃縮係数によって定義し得る。用語「同位体濃縮係数」は、本明細書で使用されるとき、指定の同位体の同位体存在度と天然存在度との間の比を意味する。本発明の化合物中の置換基が重水素であると表示される場合、かかる化合物は、各指定される重水素原子について同位体濃縮係数が少なくとも3500(各指定される重水素原子に52.5%の重水素取り込み)、少なくとも4000(60%の重水素取り込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素取り込み)、少なくとも5000(75%の重水素取り込み)、少なくとも5500(82.5%の重水素取り込み)、少なくとも6000(90%の重水素取り込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素取り込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素取り込み)、少なくとも6600(99%の重水素取り込み)、又は少なくとも6633.3(99.5%の重水素取り込み)である。用語「同位体濃縮係数」は、重水素についての記載と同じように任意の同位体に適用できることが理解されなければならない。
本発明の化合物中に取り込むことのできる同位体の他の例としては、重水素以外の水素の同位体、炭素、窒素、酸素、及びフッ素の同位体、例えば、それぞれH、11C、13C、14C、15N、18Fが挙げられる。従って、本発明が、例えば、H及び14Cなどの放射性同位体、又はH及び13Cなどの非放射性同位体が中に存在するものを含め、前述の同位体のいずれかの1つ以上を取り込む化合物を含むことは理解されなければならない。かかる同位体標識された化合物は、代謝研究(14Cによる)、反応速度論研究(例えばH又はHによる)、薬物又は基質組織分布アッセイを含めた陽電子放射断層撮影法(PET)又は単一光子放射型コンピュータ断層撮影法(SPECT)などの検出又はイメージング技法、又は患者の放射線治療において有用である。特に、PET又はSPECT試験には18F又は標識化合物が特に望ましいものであり得る。同位体標識化合物は、概して、これまで用いられてきた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用することにより、当業者に公知の従来技術によるか、又は本発明の化合物の記載される調製と類似した方法によって調製することができる。
本明細書で使用されるとき、用語「遊離形態(free form)」又は「遊離形態(free forms)」は、それぞれの化合物、例えば本明細書に指定される化合物(例えばマボグルラント又は例えば本明細書に定義されるとおりの更なる医薬活性成分)の塩基遊離形態又は酸遊離形態など、非塩形態の化合物を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「塩(salt)」、「塩(salts)」又は「塩形態」は、それぞれの化合物、例えば本明細書に指定される化合物(例えばマボグルラント又は例えば本明細書に定義されるとおりの更なる医薬活性成分)の酸付加塩又は塩基付加塩を指す。「塩」には、特に「薬学的に許容可能な塩」が含まれる。用語「薬学的に許容可能な塩」は、典型的には生物学的に又は他の点で望ましくないものでない、化合物の生物学的有効性及び特性を保持している塩を指す。本明細書に指定されるとおりの化合物(例えばマボグルラント又は例えば本明細書に定義されるとおりの更なる医薬活性成分)は、アミノ基及び/又はカルボキシル基又はこれらと同様の基が存在するおかげで酸性塩及び/又は塩基性塩の形成能を有し得る。本発明の化合物は酸付加塩の形成能を有し、従って、本明細書で使用されるとき、マボグルラントの薬学的に許容可能な塩という用語は、マボグルラントの薬学的に許容可能な酸付加塩を意味する。
薬学的に許容可能な酸付加塩は、無機酸及び有機酸と形成されることができる。
塩の由来元となり得る無機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。
塩の由来元となり得る有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルホサリチル酸などが挙げられる。
薬学的に許容可能な塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基と形成されることができる。
塩の由来元となり得る無機塩基としては、例えばアンモニウム塩及び周期表第I族~第XII族の金属が挙げられる。特定の実施形態において、塩は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銀、亜鉛、及び銅に由来し;特に好適な塩としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム及びマグネシウム塩が挙げられる。
塩の由来元となり得る有機塩基としては、例えば、第一級、第二級、及び第三級アミン類、天然に存在する置換アミン類を含めた置換アミン類、環状アミン類、塩基性イオン交換樹脂などが挙げられる。幾つかの有機アミン類としては、イソプロピルアミン、ベンザチン、コリネート、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、リジン、メグルミン、ピペラジン及びトロメタミンが挙げられる。
薬学的に許容可能な塩は、塩基性又は酸性部分から、従来の化学的方法により合成することができる。概して、かかる塩は、遊離酸形態の化合物を化学量論量の適切な塩基(水酸化、炭酸、重炭酸Na、Ca、Mg、又はKなど)と反応させることによるか、又は遊離塩基形態の化合物を化学量論量の適切な酸と反応させることにより調製することができる。かかる反応は、典型的には水中又は有機溶媒中、又はこれら2つの混合物中で実行される。概して、実行可能な場合、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒体の使用が望ましい。更なる好適な塩のリストは、例えば、“Remington’s Pharmaceutical Sciences”,22nd edition,Mack Publishing Company(2013);及び“Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use”Stahl及びWermuth著(Wiley-VCH,Weinheim,2011,2nd edition)を参照することができる。
本明細書に指定される化合物(例えばマボグルラント又は例えば本明細書に定義されるとおりの更なる医薬活性成分)は、従来の経路により、特に、当該技術分野において公知のとおりの製薬技法に従い製造することのできる錠剤、カプセル、カプレット又は粒剤の形態など、経口的に投与することができ(例えば“Remington Essentials of Pharmaceutics,2013,1st Edition,Linda Felton編,Pharmaceutical Press 2012,ISBN 978 0 85711 105 0;特にChapter 30)、ここで医薬賦形剤は、例えば、“Handbook of Pharmaceutical Excipients,2012,7th Edition,Raymond C.Rowe,Paul J.Sheskey,Walter G.Cook及びMarian E.Fenton編,ISBN 978 0 85711 027 5”に記載されるとおりである。特に、国際公開第2014/199316号パンフレットは、マボグルラントを含む製剤、特にその放出調節製剤について記載しており、より詳細にはその中にある実施例、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲が、参照により本明細書に援用される。
本発明の医薬組成物又は併用は、1mg~300mg、特に50mg~200mg、例えば50mg~100mgの範囲、より詳細には200mgの量のマボグルラント(遊離形態のマボグルラントの量を基準とし、その塩が使用される場合には、この量はそれに応じて適合されることになる;特にマボグルラントは遊離形態である)を含む単位投薬形態(例えば、錠剤、カプセル、カプレット又は粒剤)であってもよい。上述の使用/治療方法について、適切な投薬量は、例えば、年齢、体重、性別、用いられる投与経路又は塩など、種々の要因に応じて変わり得る。例えば50~70kg体重の患者では、指示される1日投薬量は、例えば、200mg/b.i.dである(遊離形態のマボグルラントの量を基準とし、その塩が使用される場合には、この量はそれに応じて適合されることになる)。
略語
BE=ベンゾイルエクゴニン
EtG=エチルグルクロニド
CM=随伴性マネージメント
DSM 5=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,5th Ed
OUD=オピオイド使用障害
PK=薬物動態
TLFB=タイムラインフォローバック
mg=ミリグラム
bid=b.i.d=1日に2度(2回)
mmHg=水銀柱ミリメートル(millimiter of mercury)
msec=ミリ秒
HIV=ヒト免疫不全ウイルス
ELISA=酵素結合免疫吸着アッセイ
ECG=心電図
QT=Q波の始まりからT波の終わりまでの間の時間
T波=各QRS群後の陽性の振れ
ST波=S波の始まりからT波の終わりまでの間の時間
QRS=Q波の始まりからT波の終わりまでの間の時間
QTcF=フリデリシアQT補正式
SoA=標準治療
SSRI=選択的セロトニン再取り込み阻害薬
C-SSRS=コロンビア自殺重症度評価尺度(Columbia Suicide Severity Rating Scale)
hCG=ヒト絨毛性ゴナドトロピン
AST=アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
ALT=アラニンアミノトランスフェラーゼ
ULN=正常範囲上限
GGT=γ-グルタミルトランスペプチダーゼ
AVブロック=房室ブロック
UDS=尿中薬物スクリーニング
MDMA=3,4-メチレンジオキシ-メタンフェタミン
MDEA=3,4-メチレンジオキシ-N-エチルアンフェタミン
MDA=3,4-メチレンジオキシ-アンフェタミン
℃=摂氏度
cm=センチメートル
i.p.=腹腔内
p.o.=口から、経口的に
PEG=疼痛の強度(P)、生活の楽しみ(E)、全般的な活動(G)の評価
NRS=数値評価スケール
TLFB-Opioid=時系列で振り返るオピオイド使用についての自己報告日誌
COWS=臨床オピエート離脱尺度
OCS=オピオイド渇望尺度
NOSE=数的オピオイド副作用
QTcF=フリデリシアの式によって補正されたQT間隔
QTcB=バゼットの式によって補正されたQT間隔
GGT=ガンマーグルタミルトランスフェラーゼ
ULN=正常範囲上限
hCG=ヒト絨毛性ゴナドトロピン
FDA=食品医薬品局
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく本発明を例示するために提供される。
実施例1:
用語「化合物(I)」(即ちマボグルラント)は、これらの実施例との関連において使用されるとき、遊離形態を指す。用語「化合物(III)」は、2-メチル-6-(フェニルエチニル)-ピリジン(即ちMPEP)を指し、これらの実施例との関連において使用されるとき、遊離形態を指す。
実施例1a:マウスにおけるオピエート耐性試験(ホットプレート)
鎮痛作用に対する耐性を検出する方法は、Fernandes et al(Naunyn-Schmiedeberg’s Arch. Pharmacol.,297,53-60,1977)によって記載される方法に従う。
マウスを、54℃に維持した熱い金属プレート上に置き、プレキシガラスの筒(高さ:13cm;直径:19cm)(Bioseb:型式PE34)によって囲んだ。第1の足舐めまでの潜時を、測定した(最大:30秒間)。モルフィン(32mg/kg i.p.)又は媒体を、1日2回、6日間(9:00及び15:00頃)投与し、次に、モルフィン耐性を評価するために、7日目の試験の30分前に、モルフィン8mg/kg i.p.(又は生理食塩水)を投与した。
化合物(I)を、7日目の試験の60分前に、モルフィン耐性マウスに急性的にp.o.投与した3つの用量(1、3、及び10mg/kg)で判定した。実験は、モルフィン耐性に対する被験物質の可能性のある効果を評価するために、適切な対照群を含んだ。化合物(III)を、同じ実験条件下で投与した1つの用量(10mg/kg)で判定し、比較物質として使用した。
群当たりに10匹のマウスをテストした。試験は、盲検的に実施した。データは、対応のないスチューデントt検定を使用して、適切な対照と治療群を比較することによって解析した。
結果:
7日目の試験の60分前にp.o.投与した化合物(III)(10mg/kg)は、1日目から6日目まで1日2回、媒体p.o.及びモルフィン(32mg/kg)i.p.を受けた動物において、1日目から6日目までモルフィンを受けた動物と比較して、足舐め潜時を有意に増加させた(+32%、p<0.05)(図1)。
7日目の試験の60分前にp.o.投与した化合物(I)(1mg/kg)は、1日目から6日目まで1日2回、媒体p.o.及びモルフィン(32mg/kg)i.p.を受けた動物において、1日目から6日目までモルフィンを受けた動物と比較して、足舐め潜時を有意に増加させた(+44%、p<0.01)。3又は10mg/kgでは、有意な効果はなかった(図2)。
結論:
これらの結果は、急性的にp.o.投与した化合物(I)(1mg/kg)及び化合物(III)(10mg/kg)が、モルフィン耐性の発現を有意に減少させることを示唆する。
実施例1b:
スプラーグドーリーラットにおける静脈内自己投与モデルを使用するオピエート依存復元に対するマボグルラントの効果の判定
いくつかの前臨床モデルを、化合物による乱用傾向を評価するために及び/又は薬物依存の治療におけるそれらの有効性を判定するために、開発した。静脈内自己投与は、様々な薬物の乱用傾向を評価するための妥当なモデルとして、広く認められている。例えば、このモデルを使用すると、化合物が、オピエート自己投与を減弱することにおいて有効性を示すかどうかを評価することができる。このモデルを使用すると、オピエートに対する条件反応の消去後の再燃を予防する化合物の有効性を判定することもできる。
方法:
手術及びオピエート訓練:レバー押しして、餌をもらう訓練をラットに施し、次に、静脈内カテーテルを取り付けた。レバー押し反応を習得させた後、ラットに、薬物溶液の給与と引き換えの、あらかじめ餌と一組にしたレバーを押すことによって、オピエート(例えば、モルフィン、ヘロイン、レミフェンタニル)を自己投与させる(FR1~3、即ち、オピエート注入ごとに1~3回のレバー押し)。
被験化合物
マボグルラント(遊離形態)は、1、3、及び10mg/kgで0.5%メチルセルロース(MC)中に製剤化し、試験60分前に1ml/kgの用量容積で経口投与することができる。
MPEPは、10mg/kgで0.5%メチルセルロース(MC)中に製剤化し、試験30分前に1ml/kgの用量容積で経口投与することができる。
方法:
第I段階:ラットにおけるオピエート自己投与に対するマボグルラントの急性効果
訓練物質について安定した反応が確立された後、媒体、マボグルラント(1、3、10mg/kg)、MPEP(20mg/kg i.p.30分)を、1回の試験セッションの間に判定する。
第II段階:自己投与反応の手がかり誘発性の復元に対するマボグルラントの効果
餌訓練、カテーテル手術、フラッシュ、及び注入確認の方法は、第I段階と同じとする。
消去及び手がかり誘発性の復元
安定したオピエート自己投与率が達成された後、ラットは、アクティブレバーを押すとオピエートの代わりに生理食塩水の注入が起こることを除いて習得訓練と同様のものである消去手順を受ける。
一旦消去が達成されたら(例えば、アクティブレバー押しの有意な低減)、ラットに、手がかり復元セッション(音及び手がかり光)の前に、媒体、被験物質、又は比較物質により、前治療を行う。
結論:
本明細書において上記実施例1aにおいて示されるように、マボグルラントは、オピオイド(モルフィン)の鎮痛効果に対する耐性を低減する。オピオイド薬の長期使用又は誤用は、中毒、依存、及び耐性の発症と密接に関係している(Morgan&Christie Brit J Pharm 2011,164:1322-1334)。耐性は、薬物の有効性の低減及び薬物用量の増加の必要によって特徴付けられる。こういった知識及び実施例1aの結果に基づくと、従って、マボグルラントは、オピエート自己投与のモデル及びオピエートの再燃のモデルにおいて効果的であることが妥当と思われる。
実施例2:
スプラーグドーリーラットにおけるレミフェンタニル静脈内自己投与モデルを使用するオピオイド依存に対するマボグルラントの効果の判定
動物
Harlan Laboratory(Indiana、USA)の成体雄スプラーグドーリーラット(到着時220~320g)を、使用した。到着した時からテストの終了まで、ラットは、ウッドリターを敷いたmacrolonケージ(SAFE、89290 Augy、France)中に一匹ずつ収容した。更なる環境エンリッチメント(巣づくりの材料、かじる材料、及びトンネル、手術の段階まで)を、提供した。飼育室は、7:00~19:00の間、人工照明(12時間)下で、22±2℃に制御した周囲温度、30~70%の間の相対湿度で維持した。
被験化合物
レミフェンタニル塩酸塩(Ultiva(登録商標))、(3.2μg/kg/注入)を、生理食塩水に溶解し、0.519mL/kg(0.9%NaCl)の用量容積でi.v.投与した。
マボグルラント(遊離形態)を、3、10、及び30mg/kgで0.5%メチルセルロース(MC)中に製剤化し、試験30分前に5ml/kgの用量容積で経口投与した。
MPEP塩酸塩[2-メチル-6-(フェニルエチニル)-ピリジンHCl]を、20mg/kgで0.5%メチルセルロース(MC)中に製剤化し、試験30分前に5ml/kgの用量容積で経口投与した。
ブプレノルフィン塩酸塩(Buprecare(登録商標)又はbupaq(登録商標)Multidose 0.3mg/mL)を、生理食塩液中で希釈し、5ml/kgの用量容積で皮下に投薬した。
装置
実験は、防音性で換気孔を設けたキュービクル内に配置した、25.5×29.5×高さ19cmのオペラントチャンバー(MED Associates,Inc.、St.Albans、Vermont、U.S.A.)において実行する。それぞれのチャンバーに、給餌ホッパーからペレット飼料を給与するための5×5cmの開口部の右側に配置される単一のレバーを備える。2.5cmの半透明の刺激光源を、給餌ホッパーの上に配置する。実験上のイベントを、管理し、モニターし、データを、コンピュータシステム(MED-PCIV、MED Associates,Inc.)及び関連するインタフェース(MED Associates,Inc.)によって収集し、保存する。
方法
ラットにおけるレミフェンタニル自己投与に対するマボグルラントの急性効果
餌訓練及び手術
到着した時から、ラットは、5~7日間、餌の入手を制限し(15g/ラット/日、次に、手術後18g/ラット/日)、この後、レバーの訓練を、ペレット飼料(AIN-76A Rodent Tablet 45mg、Cambridge University)提示について、定率強化1(FR1)スケジュール下で開始する。1日のセッションは、45分間又は20回の餌提示の最初に起こった方を含む。一旦ラットが、FR1スケジュール下で、単一のセッションにおいて、20回のペレット飼料を受けたら(典型的に5日以内)、餌訓練を、停止し、長期留置i.v.大腿カテーテルを、植え込む。
レミフェンタニル自己投与反応の習得
手術の少なくとも3日後、1日のセッション(通常、120分間の最大継続期間)を、実行し、この間、ラットは、定率強化(FR1)スケジュール下で、訓練物質の最大50回のi.v.注入(レミフェンタニル3.2μg/kg/注入)を受けた。1日のセッションの開始直前に、ラットは、レミフェンタニル3.2μg/kg/注入の1回の非随伴性の(non-contingent)(即ちプライミング)注入を受けた。特有の視覚刺激を、i.v.注入が可能な期間、見せた。それぞれの注入の後に、30秒間のタイムアウトが続き、この間、チャンバーは、暗く保たれ、レバー押しに対する結果は、設定されていなかった。
マボグルラントによる薬理学的治療
訓練物質(レミフェンタニル3.2μg/kg/注入)に対する反応が安定した後(即ち、セッション当たりに給与される注入の回数の変動が、連続3セッションにわたって±30%を超えない)、媒体(p.o.-30分)、マボグルラントの3つの用量(3、10、及び30mg/kg p.o.30分)、MPEPの用量(20mg/kg p.o.30分)、並びにブプレノルフィンの用量(0.4mg/kg s.c.30分)について、1回の試験セッションの間に、判定した。
N=14(ラットの総数)
媒体(0.5%メチルセルロース)
マボグルラント3mg/kg
マボグルラント10mg/kg
マボグルラント30mg/kg
MPEP 20mg/kg
ブプレノルフィン0.4mg/kg
結果:
レミフェンタニル自己投与に対するマボグルラントの効果
図3Aに示されるように、1回のレミフェンタニル3.2μg/kg/注入セッションの30分前にp.o.投与したマボグルラント(3、10、又は30mg/kg)は、レミフェンタニル注入の平均回数に有意に影響を及ぼさなかった。レバー押しの速度(反応の回数/秒/セッションとして報告されるレバー押しの速さ)は、レミフェンタニル3.2μg/kg/注入又は媒体プラセボ治療(0.077±0.031)と比較して、マボグルラントによる治療(それぞれ、3、10、及び30mg/kg;0.048±0.019、0.035±0.010、及び0.026±0.007により、用量に依存して低減したが、統計的有意差(P>0.05)に達しなかった(図3B)。
1回のレミフェンタニル3.2μg/kg/注入セッションの30分前にp.o.投与した20mg/kgのmGluR5拮抗薬MPEPは、レミフェンタニル注入の平均回数に有意に影響を及ぼさなかった(図3A)。レバー押しの速度もまた、前述のレミフェンタニル3.2μg/kg/注入のみの段階と比較して又は媒体試験セッションと比較して、有意に低減しなかった(1秒当たり0.039±0.011回の反応)(p>0.05)(図3B)。
オピオイド受容体部分作動薬ブプレノルフィンは、著しくまた有意に、レミフェンタニル注入の平均回数を低減した(図3A)。レバー押しの速度は、1秒当たりの反応を0.038±0.025回低減したが、統計的有意差に達しなかった(p>0.05、前述のレミフェンタニル3.2μg/kg/注入のみの段階と比較して又は媒体試験セッションと比較して)(図3B)。
実施例3:ラットにおけるレミフェンタニル探索の手がかり誘発性の復元におけるマボグルラントの判定
餌訓練及び手術
餌訓練、カテーテル手術、フラッシュ、及び注入確認の方法は、実施例2における方法と同じとした。
レミフェンタニル自己投与の習得
手術の少なくとも3日後に開始して、1日2時間のセッション(月曜日から金曜日)を、実行し、この間に、ラットは、レバー押しについてのFR1スケジュール下で、ベースラインの薬物(レミフェンタニル、3.2μg/kg/注入)のi.v.注入を最大200回受けた。ラットごとに、1本のレバーだけが、アクティブであった。非アクティブレバーに対する反応は、記録するが、反応に対する結果は、設定されていなかった。1日のセッションの開始直前に、ラットは、レミフェンタニル3.2μg/kg/注入の非随伴性の(即ちプライミング)注入を受けた。室内の照明は、i.v.注入が可能な期間、オンにした。これらのセッションの間に、ラットがアクティブレバーを押した場合、手がかり光を、3秒間オンにした。手がかり光をオンにした2秒後に、注入ポンプの駆動と共に、音シグナル(2900Hz sonalert、約79DB)を1秒間オンにした。それぞれの注入の後に、30秒間のタイムアウトが続き、この間、チャンバーは、暗く保たれ、レバー押しに対する結果は、設定されていなかった。タイムアウト期間の間、アクティブレバーに対する反応を、記録したが、ポンプ駆動/レミフェンタニル注入は、起こらない。
消去及び手がかり誘発性の復元
上記に記載される基準に達した動物を、第1の消去段階に含めた。ラットは、これらのセッションの間、注入ポンプに接続したが、消去セッションは、アクティブレバー押しによって、もはや、薬物注入も手がかり光/音の提示も注入ポンプの雑音(ポンプはオフにした)も生じないという点で、自己投与セッションと異なる。これらのセッションを、2時間続け、毎日(月曜日から金曜日)、最大15日間行った。これらの消去セッションの1回の間に、薬物投与に慣らすために、ラットに、媒体(p.o.)により前治療を行った。ラットは、連続2セッションの間に、ラットが、平均12回未満のアクティブレバー押し又はレミフェンタニル自己投与の最後の2セッションの間に起こったアクティブレバー押しの回数の最大25%の最初に発生した方を見せた時、行動が消去されたとみなされた。
第1の手がかり誘発性の復元:次の作業日に、ラットに、手がかり復元セッションの30分前に、媒体、マボグルラント(3及び10mg/kg)、MPEP(20mg/kg/)p.o.により前治療を行う。手がかり復元セッションは、音(1秒間)及び手がかり光(3秒間)により開始する。2時間のセッションの残りは、レミフェンタニルが給与されないこと及び30秒間のタイムアウトがないことを除いて、自己投与セッションと同一とする(手がかり光及び音は、アクティブレバー押しと同時に提示される)。レバー押しを、記録した。
第2の消去:ラットを、最大15日間、第2の消去期間にかけた。第1の消去期間と同様に、ラットを、これらのセッションの間、注入ポンプに接続するが、消去セッションは、アクティブレバー押しによって、もはや、薬物注入も手がかり光/音の提示も注入ポンプの雑音(ポンプはオフにした)も生じないという点で、自己投与セッションと異なる。
第2の手がかり誘発性の復元:第1の手がかり誘発性の復元セッションと同様に、ラットに、手がかり復元セッションの30分前に、媒体、マボグルラント(3及び10mg/kg)、MPEP(20mg/kg/)p.o.により前治療を行った。手がかり復元セッションは、音(1秒間)及び手がかり光(3秒間)により開始する。2時間のセッションの残りは、レミフェンタニルが給与されないこと及び30秒間のタイムアウトがないことを除いて、自己投与セッションと同一とした(手がかり光及び音は、アクティブレバー押しと同時に提示される)。レバー押しを、記録した。復元セッションの間に得られたアクティブレバー押しの回数を、消去レバー反応と比較した。これを、復元の判定基準とみなした。
結果:
自己投与の手がかり誘発性の復元に対するマボグルラントの効果
20mg/kgのMPEPは、アクティブレバー押しの回数を、媒体条件と比較して、有意に減少させた(p<0.05)が、媒体と比較して、インアクティブレバー押しの回数に有意に影響を及ぼさなかった(図4C)。
10mg/kgのマボグルラントは、アクティブレバー押しの回数を、媒体条件と比較して、有意に減少させた(p<0.01)。同じように、10mg/kgのマボグルラントは、インアクティブレバー押しの回数を、媒体と比較して、有意に減少させた(p<0.05)(図4A)。有意な効果は、3mg/kg p.o.のマボグルラントにより治療した群において観察されなかった(図4B)。
本テストは、10mg/kgで投与したマボグルラントが、レミフェンタニルの自己投与に対する手がかり誘発性の再燃を低減することにおいて、有効であることを示した。これらの結果に基づくと、従って、マボグルラントは、オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃を減弱することが妥当と思われる。
Figure 2023537844000003
テストの設計
これは、OUDを有する患者におけるランダム化対象及び治験責任医師盲検並行群間プラセボ対照テストとする。本テストは、以下からなる:約21日間のスクリーニング期間の後に、7日間のベースライン;98日間の外来患者治療期間(14日間の漸増用量レジメンの後に、84日間の維持用量)、及び最後に、最後のテスト薬投与の約14日後のテスト終了来院判定。テストにおけるそれぞれの患者について総継続期間は、最大約20週間までとする。
テスト来院(1~112日目):テスト来院は、1週間当たり2回の頻度で外来のかたちで実施する。これらの来院の間に、尿サンプルを、安全性/有効性の評価と共に薬物検査(オピオイド及び他の薬物の代謝物)のために収集する。
スクリーニング(-28~-8日目):安全性検査及び他の臨床試験を含み、患者の初めの適格性を決定する。スクリーニング時に適格基準を満たす患者は、ベースライン判定が許可される。
ベースライン(-7~-1日目):安全性の判定に加えて、様々な尺度及び質問票での患者の自己評価を含む。ベースラインの間に、自己報告のオピオイド使用についての病歴(TLFB)及び2回の尿サンプルを、異なる2日間に収集し、2回目のサンプルは、オピオイド使用の禁断を示すために、ランダム化の3日前に収集する。
治療(1~98日目):ベースライン後、1日目に、適格患者を、マボグルラント(遊離形態)又はプラセボに1:1の比でランダムに割付ける
・A群-マボグルラント(遊離形態):最初の2週間、漸増レジメン:1日目から7日目まで50mg bid、8日目から14日目まで100mg bid、その後、84日間、200mg bidでの投薬
本テストにおいて判定のために選択した用量(200mg b.i.d/放出調節製剤)は、完了したマボグルラントテストの安全性、忍容性、及び薬物動態学的データに基づいて選んだ。
・B群:適合するプラセボ。
テスト薬:食事と共に、朝夕に1日2回(b.i.d.)服用(約12時間の間隔を空けて)。あらゆるテスト評価又はPK/尿サンプル収集を含む、すべての外来の朝の来院について、テスト医薬は、テストセンターで患者が自己投与し、テスト担当者が監督する。これらの日に、標準的な朝食が、テストセンターで用意され、医薬摂取の間に、患者がとる。治療期間の間に、患者はまた、様々な尺度及び質問票による評価並びにSoA毎の投与の2±1時間前及び後に安全性評価及び薬物動態学的サンプリングも受ける。
尿サンプル(1~113日目):サンプルは、テストセンターで1週間当たり2回収集し、テストは、例えば、火曜日及び金曜日又は月曜日及び木曜日又は火曜日の朝及び木曜日の午後というように、少なくとも48時間空ける。サンプル収集は、スタッフが監視し、オピオイド及びアルコール代謝物[例えばエチルグルクロニド(EtG)]の存在について量的にアッセイする。尿サンプルは、テスト実行の間に収集する:14週間の治療を続ける患者から28サンプル(漸増の1~2週目に4サンプル);3~14週目に(維持用量)24サンプル;15~16週目に(経過観察)4サンプル、及び最後に、テスト終了の来院時の最後の1サンプル。患者が、予定の試験日に、クリニックに通院することができない又はサンプルを提供することを拒否する場合、サンプルは、受診の免除が与えられていない限り(例えば病気、他の個人的な理由)、陽性とみなされる。サンプルを採り損なった又は拒否した場合、サンプルは、可能であれば翌日に収集する。
服薬及びプロトコルの遵守を確実にするための臨床に関する支援:
・服薬コンプライアンス:患者は、PK収集日に及び尿サンプリング評価を含む他のすべての日に、朝の投与のためのテスト薬投与時にテスト施設にいる。これらの日に、テスト医薬の自己投与は、テスト担当者が監督し、コンプライアンスは、医薬が飲み込まれた後、口のチェックによって確実にする。服薬遵守をモニターするために、患者に、テスト医薬の投与を記録するための個々の服薬日誌(小冊子)を提供する。服薬コンプライアンスは、治験責任医師及び/又はテスト担当者によって、少なくとも毎週、錠剤(複数可)の数を使用してモニターする。投薬遵守は、患者の服薬日誌による自己報告のデータを、返却されたビン又はブリスター(包装形態による)中の錠剤の総数と比較することによって検証する。遵守は、治療段階の間に服用される予定の総量によって割った、服用された錠剤の総量として計算する。治験責任医師が適切であると思う場合、外来患者期間の間に、コンプライアンスを確認するために、患者にさらに連絡してもよい。
集団
オピオイドを使用している、OUDと診断された18~65歳の患者を、テストに組み入れる。
統計モデル及び解析の方法
主要変数:治療期間(1~98日目)の間のオピオイド使用日数の割合とする。
患者ごとに、オピオイド使用日数の割合は、完了者については、治療期間、即ち98日間及びテスト治療の早期中止の場合には、1日目と最後の投与との間の日の数の間のオピオイド使用の日の数を割ることによって計算する。これを連続変数とみなす。オピオイド消費は、テスト全体の間にTLFBを使用して毎日記録する(はい/いいえ)。
ベイズの解析を、オピオイド使用日数の割合について実行する。これを、正規分布した誤差を伴う連続アウトカムと仮定する。治療因子及び共変量としてのオピオイドの過去の消費を有する線形モデルをフィットさせる。無情報事前分布を、すべてのパラメータに使用する。オピオイドの過去の消費は、スクリーニング来院に先行する3ヵ月にわたるオピオイド使用日数の割合であり、これは、TLFBを使用して評価する。このモデルにより、マボグルラントとプラセボとの間のオピオイド使用日数の割合における差が<0であること及びそれが<-10%であることの事後確率を求める。この適応症における文献に基づくと、日数の10%の差は、最小限の臨床的に意義がある効果と考えられ、20%の差は、非常に有望な効果となる。以下の2つの基準が満たされる場合、テストは、有効性について肯定的な証拠を示す:
1.マボグルラントとプラセボとの間のオピオイド使用日数の割合における差が<0である確率が、少なくとも90%である
2.マボグルラントとプラセボとの間のオピオイド使用日数の割合における差が<-10%である確率が、少なくとも50%である
データの分布が正規でない場合、感度解析を、負の二項回帰のような他のモデルを使用して実施する。加えて、長期にわたる消費のプロファイルを、反復測定混合モデルを使用し、長期的データ(週単位の使用)の解析を通して、治療群の間で比較する。
副次的変数:治療期間にわたる陰性のUDSの割合を含み、主要変数と同じように解析する。安全性及びPKを、このテストについての副次的評価項目とする。

Claims (16)

  1. オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用の低減における治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  2. オピオイド使用障害患者によるオピオイド使用再燃を予防するための治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  3. オピオイド使用障害患者によるオピオイド禁断を促進するための治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  4. オピオイド使用障害に関連する抑鬱又は不安の症状の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  5. オピオイド使用障害は、オピオイド吸入(即ちスモーキング)、静脈内オピオイド、オピオイド経鼻吸入(即ちスノーティング)、又はオピオイドの経口製剤に関連する;特に、オピオイド吸入(即ちスモーキング)に関連する、請求項1~4のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  6. オピオイド使用障害が、反社会性人格障害、境界性人格障害、抑鬱、不安、統合失調症、注意欠陥多動障害、双極性障害、強迫性障害又は気晴らし食い障害など、精神障害と併存する、請求項1~5のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  7. 前記使用が、例えば個人又は集団レベルでの標準化された心理学的治療と併用される、請求項1~6のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  8. 前記使用が、心理社会療法又は行動療法又はこれらの組み合わせ、特に随伴性マネージメントに基づく療法と併用される、請求項1~7のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  9. 前記心理社会療法又は前記行動療法がコンピュータ支援による、請求項8に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  10. 前記使用がメサドン又はブプレノルフィン治療と並行して行われる、請求項1~9のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  11. マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が更なる活性薬剤と併用して投与される、請求項1~10のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  12. 前記患者が、オピオイド使用障害に関連する遺伝的変異など、物質使用障害に関連する遺伝的変異を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  13. マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が即時放出形態又は放出調節形態で投与される、請求項1~12のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  14. マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩が、50mg/b.i.d~200mg/b.i.d、特に50mg/b.i.d.、100mg/b.i.d又は200mg/b.i.d.、例えば200mg/b.i.d.の量で投与される、請求項1~13のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  15. オピオイド使用障害が気晴らし飲みに関連する、請求項1~14のいずれか一項に記載の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント、又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  16. オピオイド使用障害の治療用医薬品の製造のための、マボグルラント又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
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