JP2023537337A - 検知および対話型提示システムを備えた廃棄物受け器 - Google Patents

Abstract

【要約】【解決手段】システムおよびシステムを動作させる方法。この方法は、廃棄物受け器の少なくとも１つのセンサが、少なくとも１つの物品の少なくとも１つの特性を特定するセンサデータを生成する工程と、前記廃棄物受け器が、前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性に関連する第１のメディアコンテンツを特定する動作を実行する工程と、前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定された場合に、前記第１のメディアコンテンツを廃棄物受け器または外部デバイスから出力させる工程と、前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定できない場合に、前記第１のメディアコンテンツとは異なる第２のメディアコンテンツを選択し、当該第２のメディアコンテンツを前記廃棄物受け器または外部デバイスから出力させる工程とを有する。【選択図】 図１２

Description

この特許文書は、２０２０年７月３１日に出願された「ＷＡＳＴＥ ＲＥＣＥＰＴＡＣＬＥ ＷＩＴＨ ＳＥＮＳＩＮＧ ＡＮＤ ＩＮＴＥＲＡＣＴＩＶＥ ＰＲＥＳＥＮＴＡＴＩＯＮ ＳＹＳＴＥＭ」（検知および対話型提示システムを備えた廃棄物受け器）と題する米国仮特許出願第６３／０５９，５２３号の優先権を主張するものである。これらの特許出願の内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

本開示は、受け器に関する。より具体的には、本開示は、受け器に置かれた物品の種類を特定し、変更可能な媒体が当該特定された種類に基づいて反応するようになっているシステムおよび方法の実施に関する。

シングルストリーム式リサイクル工場では、使用可能な材料の収集効率がわずか１０％であり、そのようなリサイクル工場に入る廃棄物の９０％は埋め立て地へ送られることになる。この低効率の主な原因は、利用者が廃棄物を正しい箱（ｂｉｎ）に捨てなかったり、過度に汚染されたリサイクル可能なものをリサイクル用の箱に入れたりすることにある。利用者は不明確なリサイクル規制に直面することが多く、結果的に自身の判断にフィードバックをかけられず、それは混乱やリサイクルに対する無関心につながる。

さらに、利用者がリサイクル可能な廃棄物を適切な箱またはコンテナに入れる場合でも、その廃棄物が汚染されすぎて、埋め立て廃棄物以外のものとして処理できない場合がある。例えば、空のプラスチック飲料ボトルは一般的にリサイクル可能と見なされるが、一定量の液体が充填されているプラスチック飲料ボトルは、下流のリサイクル工場でリサイクル可能な物品として受け入れられない場合がある。同様に、段ボールは一般的にリサイクル可能と見なされるが、食品、グリス等で汚染された段ボール材はリサイクル可能な物品として受け入れられない場合がある。それにもかかわらず、多くの利用者は依然としてこれらの汚染された物品を対応するリサイクル用の箱に入れるため、下流のリサイクル工場では汚染された物品を分類し廃棄する必要があり、リサイクルプロセスに多大な時間と費用が加わっている。さらに、リサイクル用の箱に入れられた汚染されたリサイクル製品は、他のリサイクル可能な物品と混合して汚染をもたらし、再利用可能な材料の再生効率をさらに低下させる可能性がある。

本文書は、システムおよびシステムを動作させる方法の実施に関する。この方法は、廃棄物受け器の少なくとも１つのセンサが、少なくとも１つの物品の少なくとも１つの特性を特定するセンサデータを生成する工程と、前記廃棄物受け器が、前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性に関連する第１のメディアコンテンツを特定する動作を実行する工程とを有する。前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定された場合、前記廃棄物受け器または外部デバイスに前記第１のメディアコンテンツを出力させる。一方、前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定できない場合、第２のメディアコンテンツが選択される。前記第２のメディアコンテンツは前記第１のメディアコンテンツとは異なるものである。その後、前記廃棄物受け器または外部デバイスに前記第２のメディアコンテンツを出力させる。前記外部デバイスは、（ｉ）前記少なくとも１つの物品を持っている又は所有する個人のモバイル通信デバイス、または（ｉｉ）前記廃棄物受け器デバイス近くに位置する提示デバイスを有し得る。

前記物品の前記特性は、これらに限られないが、物品の種類、前記少なくとも１つの物品が有する廃棄物の種類、前記少なくとも１つの物品の物理的外観、前記少なくとも１つの物品の状態、前記少なくとも１つの物品の出所、前記少なくとも１つの物品の商品名、前記少なくとも１つの物品の製品識別子、前記少なくとも１つの物品のラベル情報、前記少なくとも１つの物品の内容物、前記少なくとも１つの物品が属するグループ、他の物品に対する前記少なくとも１つの物品のランキングまたは重要度、および／または少なくとも１つの他の物品の出所に対する前記少なくとも１つの物品の前記出所のランキングまたは重要度を含み得る。

この方法はまた、前記廃棄物受け器が、当該廃棄物受け器近くで第１の物品が検出されたときから始まる期間内で当該第１の物品および第２の物品が入れられたときを検出する動作を実行する工程を有するものである。前記センサデータは前記第１の物品および前記第２の物品の特性を特定するものである。前記第１および第２の物品の前記特性は、前記第１および第２の物品が属するグループの識別子、前記第１および第２の物品の共通の出所の特定、前記第１および第２の物品の相対的な重要度、および重み値のうちの少なくとも１つを有する情報を取得するのに用いられる。

第２のメディアコンテンツはランダムに選択されてよい。代替的に、前記第２のメディアコンテンツは、時刻、前記廃棄物受け器の地理的位置、所与の時間に前記廃棄物受け器近くで検出された個人の総数、前記廃棄物受け器の近くにいる個人の身体的特性、前記廃棄物受け器の近くにいる前記個人が所持している電子デバイスの種類、集団内における前記少なくとも１つの物品の人気の度合い、または所与の期間に前記廃棄物受け器によって処理された物品の平均数に基づいて選択されるものである。

さらに、または代替的に、前記センサデータを分析して個人に基づく情報を取得し、前記個人に基づく情報を用いて前記第２のメディアコンテンツを選択する。前記個人に基づく情報は、これらに限られないが、前記廃棄物受け器近くの個人の識別子、前記廃棄物受け器近くの前記個人と共通の少なくとも１つの特性を有する人々の間での物品種類の人気を示す情報、および／または所与の期間中に廃棄物受け器によって過去処理された同一または類似の種類の物品の総数または平均数を示す情報を含み得る。

上記方法を実施するシステムは、これらに限られないが、プロセッサと、システムを動作させる方法を前記プロセッサに実行させるように構成されたプログラム命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを含む。

添付の図面は様々な実施形態の例を含むが、それらの図面は特許請求の範囲に記載の主題を限定することが意図されるものではない。
図１は、作動式廃棄物コンテナを示す図である。 図２は、他の作動式廃棄物コンテナを示す図である。 図３は、更なる他の作動式廃棄物コンテナを示す図である。 図４は、図１に示す廃棄物コンテナの断面図である。 図５は、作動式分別区画を示す図である。 図６は、他の分別区画を示す図である。 図７Ａ～図７Ｃ（纏めて「図７」という）は、更なる他の分別区画を示す図である。 図７Ａ～図７Ｃ（纏めて「図７」という）は、更なる他の分別区画を示す図である。 図７Ａ～図７Ｃ（纏めて「図７」という）は、更なる他の分別区画を示す図である。 図８は、廃棄物コンテナ内の廃棄物を処理する例示的な方法のフロー図である。 図９は、廃棄物コンテナ内に配置された廃棄物の種類を決定する例示的な方法のフロー図である。 図１０は、廃棄物コンテナ内に配置された廃棄物の種類を決定する例示的な方法のフロー図である。 図１１は、廃棄物コンテナの回路のアーキテクチャの図である。 図１２は、廃棄物処理システムの図である。 図１３Ａ～図１３Ｂ（纏めて「図１３」という）は、システムを制御する例示的な方法のフロー図である。 図１３Ａ～図１３Ｂ（纏めて「図１３」という）は、システムを制御する例示的な方法のフロー図である。 図１４は、システムを制御する例示的な方法のフロー図である。 図１５は、例示的なコンピューティングデバイスの図である。

この文書全体で用いられる用語、略語、および語句の簡単な定義を以下に示す。

本明細書における「一実施形態」または「実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本明細書の各所に現れる「一実施形態において」という語句は、必ずしも全てが同一の実施形態を参照しているわけではなく、別個の実施形態または代替実施形態が他の実施形態と相互に排他的となるわけでもない。さらに、様々な特徴が説明されているが、それはいくつかの実施形態により示され他の実施形態では示されていないことがある。同様に、様々な要件が記載されているが、それはいくつかの実施形態の要件であって他の実施形態の要件でなくてもよい。

文脈上明確に別段の要求がない限り、本説明および特許請求の範囲を通じて、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」などの単語は、排他的または網羅的な意味ではなく、包括的な意味で解釈されるべきである。すなわち、「含むが、これに限定されない」という意味である。本明細書で用いられる場合、「接続された」、「連結された」という用語またはそれらの任意の変形は、２つ以上の要素間の直接的または間接的な任意の接続または連結を意味する。要素間の連結または接続は、物理的、論理的、またはそれらの組み合わせにすることができる。例えば、２つのデバイスが直接的に連結されていてもよいし、１若しくはそれ以上の中間チャネルまたはデバイスを介して連結されていてもよい。他の例として、物理的な接続を互いに共有せずにデバイス間で情報を渡すことができるようにデバイスを連結してもよい。さらに、「ここに」、「上に」、「下に」、および同様の意味を持つ言葉は、本文書で用いられる場合、本出願の特定の部分ではなく、本文書全体を指すものとする。また、本明細書において単数または複数を使用する単語は、文脈が許す限り、複数または単数をそれぞれ含むことができる。２つ以上の物品のリストを示す「または」という用語は、当該用語の解釈として、リスト内の物品のいずれか、リスト内の全ての物品、およびリスト内の物品の任意の組み合わせの解釈全てを包含する。

本文書で用いられる場合、単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、文脈上明確に別段の指示がない限り、複数の参照を含む。別段の定義がない限り、本明細書で用いる全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本文書で用いられる場合、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」（または「有する」（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ））という用語は、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）（または含む（ｉｎｃｌｕｄｅ））が、それに限定されない」ことを意味する。本文書で用いられる場合、「例示的な」という用語は「例として」を意味することを意図しており、特定の例示的な物品が好ましいまたは必要なことを示すことを意図したものではない。

明細書に、構成要素または機能が或る特性を「含んでもよい」又は「有してもよい」、あるいは「含むことができる」または「有することができる」と記載されている場合、その特定の構成要素または機能はその特性を含むまたは有する必要はない。

本文書において、「第１」および「第２」などの用語が名詞を修飾するように用いられている場合、そのような使用は単にある物品を他の物品と区別することを意図しており、特に明記されていない限り、連続した順序を必要とすることは意図されない。数値に関連して用いられる場合、「約」という用語は数値に近いが正確ではない値を含むことが意図される。例えば、いくつかの実施形態において、「約」という用語は、値の±１０パーセント内の値を含み得る。

「電子デバイス」または「コンピューティングデバイス」は、プロセッサおよびメモリを含むデバイスまたはシステムをいう。各デバイスは、独自にプロセッサおよび／またはメモリを有してもよく、あるいは、当該プロセッサおよび／またはメモリは仮想マシンまたはコンテナ構成にあるような他のデバイスと共有されていてもよい。メモリはプログラム命令を格納するまたは受け取るものであり、当該プログラム命令はプロセッサによって実行されると、そのプログラム命令に従って電子デバイスに１若しくはそれ以上の動作を実行させる。電子デバイスの例としては、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、仮想マシン、コンテナ、ゲームシステム、テレビ、デジタル・ホーム・アシスタント、およびスマートフォン、フィットネス追跡デバイス、ウェアラブル仮想現実デバイス、スマートウォッチやスマートアイウェアなどのインターネット接続ウェアラブル、携帯情報端末、カメラ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メディアプレーヤなどのモバイル電子デバイスなどが含まれる。また、電子デバイスには、スマートサーモスタット、冷蔵庫、接続式電球、およびその他のデバイスなど、ＩｏＴ構成で通信できる電化製品やその他のデバイスが含まれてもよい。また、電子デバイスには、ダッシュボードエンターテイメントやナビゲーションシステム、車載診断および操作システムなどの車両部品が含まれてもよい。クライアントサーバ構成において、クライアントデバイスおよびサーバは電子デバイスであり、この場合、サーバは、クライアントデバイスが１若しくはそれ以上の通信ネットワークの１若しくはそれ以上の通信リンクを介してアクセスする命令および／またはデータを含む。仮想マシン構成において、サーバが電子デバイスであってもよく、また各仮想マシンまたはコンテナを電子デバイスと見なしてもよい。上記説明では、クライアントデバイス、サーバデバイス、仮想マシン、またはコンテナは、簡潔にするため単に「デバイス」ということがある。電子デバイスに含まれ得る追加の要素は図１の文脈で上述される。

本文書において、「プロセッサ」および「処理デバイス」という用語は、プログラム命令を実行するように構成された電子デバイスのハードウェアコンポーネントをいう。特段に明記しない限り、単数の用語「プロセッサ」または「処理デバイス」は、単一の処理デバイスの実施形態と、複数の処理デバイスが一緒にまたは集合的にプロセスを実行する実施形態との両方を含むことを意図している。

本文書において、「メモリ」、「メモリデバイス」、「データ格納部」、「データ格納機能」などの用語はそれぞれ、コンピュータ可読データ、プログラム命令、またはその両方が格納される非一時的なデバイスをいう。特段に記載のない限り、「メモリ」、「メモリデバイス」、「データ格納部」、「データ記憶機能」などの用語は、単一のデバイスの実施形態、複数のメモリデバイスが一緒にまたは集合的にデータまたは命令のセットおよびそのようなデバイス内の個々のセクタを格納する実施形態を含むことを意図している。

本明細書において、「通信リンク」および「通信経路」という用語は、第１のデバイスが通信信号を１若しくはそれ以上の他のデバイスに送信および／または当該他のデバイスから受信する有線または無線経路を意味する。デバイスが通信リンクを介してデータを送受信できる場合、デバイスは「通信可能に接続」されている。「電子通信」とは、２つ以上の電子デバイス間での１もしくはそれ以上の信号を介したデータの送信をいい、有線または無線ネットワークを介して、直接的または１若しくはそれ以上の中間デバイスを介して間接的に行われる。

本文書において、「撮像デバイス」という用語は、一般的に、デジタル画像を取得するように構成されたハードウェアセンサいう。撮像デバイスは、静止画像および／またはビデオ画像を取得することができ、また、任意選択的に他の画像関連のアプリケーションに用いられてもよい。例えば、ＤＳＬＲ（デジタル一眼レフ）カメラ、携帯電話のカメラ、またはビデオカメラなどの撮像デバイスは利用者により保持され得る。撮像デバイスは、他のハードウェア構成要素を含む画像取得システムの一部であってもよい。例えば、一脚や三脚などのアクセサリに撮像デバイスを取り付けることができる。撮像デバイスはまた、空中ドローン、ロボット車両などの輸送車両、または取得したデジタル画像をシステムの他の構成要素に送信及び他の構成要素からコマンドを受信できるトランシーバを備えた飛行機やヘリコプターなどの有人航空機にも取り付けることができる。

本文書において、「接続された」という用語は、２つの物理的構造をいう場合、２つの物理的構造が互いに接触していることを意味する。接続されているデバイスは、互いに固定されていてもよく、あるいは、単に接触しているだけで固定されていなくてもよい。

本文書において、「電気的に接続された」という用語は、２つの電気構成要素をいう場合、２つの構成要素間に導電経路が存在することを意味する。前記経路は、直接経路、または１若しくはそれ以上の中間構成要素を介した間接経路であってよい。

本文書で用いられる場合、「頂部」および「底部」、「上」および「下」、または「前」および「後」などの用語は、絶対的な向きを有することを意図したものではなく、様々な構成要素の互いに対する相対位置を説明することを意図したものである。例えば、構成要素がその一部となっているデバイスが第１の方向に配向している場合、第１の構成要素は「上部」構成要素であることがあり、また第２の構成要素は「下部」構成要素であることがある。それらの構成要素を含む構造の配向が変更される場合、当該構成要素の相対的な配向は逆になってもよく、あるいは当該構成要素は同一平面上にあってもよい。特許請求の範囲は、そのような構成要素を含むデバイスの全ての配向を含むことが意図される。

本文書において、「廃棄物」またはゴミという用語は、廃棄物コンテナ（ゴミ箱など）、リサイクル用コンテナ（リサイクルされるべき物体が入れられる箱（ｂｉｎ）など）、または、再生／再利用用コンテナ（使用済みのインクカートリッジ、あるいは、洗浄、再充填、またはその他の方法で再生および再利用できるその他の物品を受けるコンテナなど）に入れられる廃棄物または物体をいう。本文書において、そのような全てのコンテナを「廃棄物コンテナ」といい、また、そのような全ての物体を「廃棄物」または「ゴミ」ということがある。

この明細書で用いられる用語は、特定の例と組み合わせて用いられている場合でも、最も広く合理的な方法で解釈されることを意図している。本明細書で用いられる用語は、一般的に、本開示の文脈内で、および各用語が用いられる具体的な文脈において、当技術分野における通常の意味を有する。便宜上、例えば大文字、斜体、および／または引用符などを用いて特定の用語を強調表示する場合がある。強調表示の使用は、用語の範囲および意味に影響を及ぼすものではなく、用語の範囲および意味は強調表示されているかどうかにかかわらず同様の文脈において同じである。同じ要素を複数の方法で説明できることを理解されたい。

したがって、本明細書で説明する用語の任意の１若しくはそれ以上に対しては代替語および同義語を用いることができるが、用語が本明細書で詳述されているどうかあるいは説明されているかどうかに特別な意味はない。１若しくはそれ以上の同義語の繰り返しは、他の同義語の使用を排除するものではない。本明細書で説明される任意の用語の例を含め、本明細書の任意の箇所で用いられる例は、説明することのみを目的としており、本開示または例示の用語の範囲および意味をさらに限定することを意図するものではない。同様に、本開示は本明細書に示す種々の実施形態に限定されるものでない。

本明細書で示す技術は、次のシステムと方法が含まれる：（ｉ）廃棄物片を捨てる前に利用者が複雑な絵を解読したり長い説明を読んだりする必要なく、廃棄物コンテナに入れられた廃棄物の種類を自動的に決定し、当該廃棄物を適切な廃棄箱（ｗａｓｔｅ ｂｉｎ）（例えば、リサイクル用の廃棄箱、非リサイクル用の廃棄箱（例えば、埋め立て用の箱または肥料箱））、および／またはその他の廃棄箱（例えば、リサイクル用の紙入れまたはリサイクル用のプラスチック入れ）に分配し、（ｉｉ）前記水コンテナの利用者に、例えば所与の製品の使用を動的に奨励するフィードバックを提供する。

廃棄物コンテナのアーキテクチャ
ここで図１を参照すると、作動式廃棄物コンテナが示されている。廃棄物コンテナ１００は開口部１０２を通じて廃棄物を受け取る。図１では１つの開口部が示されているが、本解決法はこの点に関して限定されるものではない。代替的に、図３に示すように、廃棄物コンテナには２つ以上の開口部３０２、３０４を設けることができる。開口部３０２、３０４は、図３に示すように互いに隣接して配置することができ、あるいは、他の配置（例えば、一方が他方の後ろにある、一方が他方に対して対角線上にある、垂直に積み重ねられた配置など）にすることができる。

図１に示すように、任意選択で開口部１０２にはカバー１０４を設けることができる。カバー１０４は、これらに限られないが、フラップ、ヒンジ付きの蓋、および／またはスライド式ドアを含むことができる。カバー１０４は、図１に示す開位置と、図２に示す閉位置との間で切り替わるまたは遷移するように構成されている。さらに、カバー１０４は開口部１０２を部分的に閉じることができる。カバーは、マイクロフォン（例えば、図２のマイクロフォン２０２）を介した個人による音声命令に応答して手動で開閉することができ、および／または、廃棄物コンテナのセンサ（例えば、近接センサ）によって生成されたセンサデータ（例えば、それに近接する個人またはモバイル通信デバイスの検出）に基づいて自動的に開閉することができる。

廃棄物コンテナ１００は図１～図３に示す単一の自立式構成に限定されるものではない。例えば、複数の廃棄物コンテナを、部屋、壁、またはキャビネット内に互いに近接して提供することができる。これらの廃棄物コンテナは、建物内で独自の開口部および／またはゴミシュートを備えた別個の廃棄箱を含むことができる。この場合、それは単一の廃棄物コンテナではなく、廃棄物受取システムと見なしてもよい。

廃棄物コンテナ１００は、回路１０６（例えば、プロセッサ、データストア、トランシーバおよび／またはセンサ）を含むことができる。回路１０６は廃棄物コンテナとの間のデータ通信を容易にするように構成されている。データは、通信ネットワークを介して、例えばリモートデータ記憶設備の外部コンピューティングデバイスから受信および／または送信することができる。外部コンピューティングデバイスは、これらに限られるものではないが、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、携帯情報端末、および／またはスマートフォンを含み得る。

通信ネットワークは、これらに限られるものではないが、データネットワーク、無線ネットワーク、電話ネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。データネットワークは、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、メトロポリタン・エリア・ネットワーク（ＭＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）、公衆データネットワーク（例えば、インターネットなど）、短距離無線ネットワーク（Ｗｉ－Ｆｉネットワークなど）、パケット交換ネットワーク（例えば、独自のケーブルまたは光ファイバーネットワークなど）、またはそれらの任意の組み合わせのいずれであってもよい。ワイヤレスネットワークは、例えば、セルラーネットワークであってもよく、グローバル進化型高速データレート（ＥＤＧＥ）、汎用パケット無線サービス（ＧＰＲＳ）、モバイル用グローバルシステム（ＧＳＭ）通信、インターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム（ＩＭＳ）、ユニバーサルモバイル通信システム（ＵＭＴＳ）など、およびその他の好適な無線媒体（例えば、広域帯移動無線アクセスシステム（ＷｉＭＡＸ）、ロング・ターム・エボリューション（ＬＴＥ）ネットワーク、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）、広帯域符号分割多元接続（ＷＣＤＭＡ（登録商標））、ワイヤレスフィデリティ（Ｗｉ－Ｆｉ）、無線ＬＡＮ（ＷＬＡＮ）、ブルートゥース（登録商標）、インターネットプロトコル（ＩＰ）データキャスティング、衛星、モバイル・アド・ホック・ネットワーク（ＭＡＮＥＴ）、またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な技術を用いてもよい。

データは、これに限られないが、回路１０６の１若しくはそれ以上のセンサによって生成されたセンサデータを含み得る。センサは、これらに限られないが、インダクタンスセンサ、静電容量センサ、光電センサ、荷重センサ、カメラ、温度センサ、赤外線センサ、近赤外線センサ、分光画像センサ（分光計など）、音声センサ、蛍光センサ、ミリ波レーダーセンサ、電子スケール、および／または匂いセンサを含み得る。センサデータは、例えば、カメラによって取得された画像、匂い検出センサによって取得された匂い、電子スケールによって決定された重量、赤外線センサまたは温度センサによって決定された温度、および／または物品に含まれる流体またはその他の物質の量を含み得る。廃棄物コンテナ１００の回路１０６および／または外部コンピューティングデバイスは、センサデータを処理して、物品が廃棄物コンテナに入れられているときを検出し、当該物品の製造業者を特定し、当該物品に付随する商標を特定し、前記センサデータに基づいて当該物品の種類を分類する、および／または当該物品の状態を特定する（例えば、きれいか汚れているか）、および／または前記センサデータ処理の結果に基づいて当該物品を廃棄した個人にフィードバックを提供する。フィードバックは（例えば、個人が所有するモバイル通信デバイスを介した）、聴覚的フィードバック、視覚的フィードバック、および／または触覚的フィードバックを含み得る。これに関して、廃棄物コンテナ１００は、図２に示すような、表示画面２００、スピーカー２０４および／または照明システム２０６（例えば、ＬＥＤまたはレーザー照明システム）などの出力デバイスを含み得る。廃棄物コンテナ１００のこれらおよびその他の動作１００は説明が進むにつれて明らかになるであろう。

ここで図４を参照すると、廃棄物コンテナ１００の断面図が示されている。廃棄物コンテナ１００はフレーム４１０とその中に設けられた分別区画４０２とを含む。フレーム４１０は任意の種類の構造材料（例えば、プラスチック棒、アルミニウム棒および／またはその他の金属）から形成することができる。フレーム４１０は１若しくはそれ以上の廃棄箱４０６，４０８の上の分別区画４０２を構造的に支持する。各廃棄箱４０６、４０８は所与の種類の物品（例えば、リサイクル可能なもの、埋め立てゴミ、金属、堆肥、または有害廃棄物）の収集用に設計することができる。廃棄箱４０６，４０８は、同じまたは異なる種類の物品を収集するために提供することができる。廃棄物片は、廃棄物コンテナ１００の開口部１０４に入れられた後、分別区画４０２に移動する。分別区画４０２は、電子回路と機械部品とを含み、物品を分別し、および／またはその底部バルブまたは出入口４１２を介して当該物品を所与の廃棄箱４０６、４０８に制御自在に方向付ける。

廃棄物コンテナのサイズ、廃棄箱の数、および／または廃棄箱のサイズは、地域の廃棄物処理規則に基づいてカスタマイズ自在になっていてもよい。例えば、混合リサイクル（すなわち、ほとんどまたは全てのリサイクル可能な材料を１つのコンテナまたは箱に混合すること）を許可している地方自治体では、２つの廃棄箱（例えば、リサイクル可能なもの用に１つと、埋め立て廃棄物用に１つ）しか必要としない場合がある。一方、分別リサイクル（例えば、ほとんどまたは全てのリサイクル可能なものを個別のコンテナまたは箱に入れること）を必要とする地方自治体では、３つ以上の廃棄箱が必要になる場合がある。

回路１０６のセンサは分別区画４０２内またはその近くに配置することができる。センサは、廃棄物を分別区画４０２で受けたときに、廃棄物コンテナ１００および／または遠隔のコンピューティングデバイスが廃棄物片を特定、分別、および方向付けるのに用いることができるセンサデータを生成するように構成されている。センサは、分別区画４０２内、下、および／または上の、分別区画４０２内の内容物を検出および／または特定可能な位置に配置することができる。

図５は、分別区画４０２の動作を理解するのに役立つ図を示す。分別区画４０２は、一般的に、物品５００を受け取るように構成され、その物品に関連する廃棄物の種類に基づいて物品５００を廃棄物コンテナ１００の開口部１０２から廃棄箱４０６または４０８内へ選択的に移動させる。この点に関して、分別区画４０２は、第１の方向に配向された第１の壁のセット５０８と、第１の方向に垂直な第２の方向に配向された第２の壁のセット５１０とを有する。１若しくはそれ以上の壁５１０は、物品５００を所与の廃棄箱４０６または４０８へ移動させるよう作動させることができる。

例えば、物品がプラスチックボトルの場合、壁５１０は、リサイクル可能な物品を収集するために提供された廃棄箱４０６に当該物品が落ちるように、同物品を左に移動させるよう作動されてもよい。物品がリサイクル可能でない場合、壁５１０は、埋め立ての物品を収集するために提供された廃棄箱４０８に当該物品が落ちるように、同物品を右に移動させるよう作動されてもよい。また、壁５０８は、廃棄物コンテナの前部に向かう第３の方向および／または廃棄物コンテナの後部に向かう第４の方向に物品を移動させるよう作動されてもよい。壁の動き５０８は、（図５では見えない）追加の廃棄箱への物品の廃棄を容易にし得る。本解決法はこの実施例の具体的事項に限定されるものではない。任意の数の壁を、左、右、前方、後方、および／または斜めに移動させるように構成することができる。壁の動きはサーボモータまたはダイレクト・ドライブ・システムを用いて達成することができる。

その他の型の自動分別区画も可能である。例えば、図１６は、他の例示的な分別区画６００を示す。分別区画６００は、廃棄物を区画に入れられるようにする開口部４００と、廃棄物を分別区画から出せるようにする作動可能な出口ドア６０４、６０８と、区画に入る廃棄物の種類を検知するセンサとを有する。出口ドア４１０、４２０はモータおよびヒンジ６１４、６１６を介して開閉可能である。センサは、１若しくはそれ以上の作動式分別開口部６０２内、下、および／または上に配置され、分別区画６００に入る内容物を、および／または分別区画６００内の内容物を検知する。前記実施例と同様に、センサは、これらに限られないが、インダクタンスセンサ、静電容量センサ、光電センサ、荷重センサ、カメラ、温度センサ、匂いセンサ、赤外線センサ、近赤外線センサ、分光画像デバイス、音声センサ、蛍光センサ、および／またはミリ波レーダーセンサを含み得る。出口ドア６０４、６０８は荷重センサおよび金属検出センサなどの追加のセンサを含んでもよく、当該追加のセンサは耐廃棄物材料の層（例えば、防水ライニングなど）の下に収容される。

分別区画６００は廃棄箱に対して相対的に移動するように構成されている。これに関して、枢動部材６１８が分別区画の回転運動を容易にするよう設けられている。枢動部材６１８は、モータ（例えば、サーボモータまたはダイレクト・ドライブ・システム）によって回転または作動されるポストを含み得る。モータ／ポストは分別区画６００を水平軸６２２を中心に回転させ、および／または垂直軸６２０を中心に回転させることができる。分別区画が廃棄箱に対して直線的に移動できるように、枢動部材に加えて、または枢動部材の代わりに、他の機械的手段を設けることもできる。

動作中、廃棄物コンテナの回路はセンサデータを処理して、（ｉ）物品が分別区画６００内に置かれたことを判定し、（ｉｉ）その物品を埋め立て地に廃棄すべきであると判定する。埋め立ての物品を収集するための廃棄箱は分別区画６００の右側に位置する。分別区画６００は枢動部材６１８を中心に反時計回りに回転して、出口ドア６０４、６０８を当該廃棄箱の上方に位置させる。モータ６１０、６１２がヒンジ６１４、６１６を作動させることにより、出口ドア６０４、６０８が閉位置から開位置に移行し、それにより、物品が放出され、または廃棄箱に落ちる。

ここで図７を参照すると、他の分別区画７００が示されている。分別区画７００は液体収集区画７５０の頂部に配置されている。分別区画７５０が移動可能（例えば、枢動部材７０６上で回転自在）なのに対して、液体収集区画７５０は静止している。分別区画７００は底壁を有さず、その中に置かれた物品が液体収集区画７５０の頂面７１６に止まるようになっている。荷重センサ７０４は液体収集区画７５０に取り付けることができ、表面７１６に止まった物品の重量を測定する。

表面７１６は凹状でその中に排水孔７２２が形成されていてもよい。排水孔７２２は、凹面７１６の最下点に位置していてもよく、それにより、少なくとも部分的に重力で任意の内容物（例えば、液体、粉末、顆粒、またはその他の物質など）が物品から液体収集区画７５０へ排出されるようになっている。壁７１０、７１４の下端部７０８、７１８はそれぞれ、凹面７１６に付随する縁部７１２、７２０の曲率に従う。分別区画７００は、凹面７１６に付随する縁部７１２、７２０に擦れることなく、枢軸７０６を中心に回転することができる。

ここで図８を参照すると、廃棄物コンテナ（例えば、図１の廃棄物コンテナ１００）内の廃棄物またはその他の物品を処理する例示的な方法８００のフロー図が示されている。方法８００は８０２から始まり８０４へと続き、８０４において、回路（例えば、図１の回路１０６）が、物品（例えば、図５の物品５００）が廃棄物コンテナの分別区画（例えば、図４の分別区画４０２、図６の分別区画６００、図７の分別区画７００）で受け取られたときを検出する動作を実行する。この検出は、廃棄物コンテナに設けられた１若しくはそれ以上のセンサにより生成されたセンサデータを用いて行うことができる。センサデータは、これらに限られるものではないが、画像、ビデオ、ビーム切断センサデータ、動きセンサデータ、光検出センサデータ、匂いセンサデータ、および／またはカバー位置センサデータを含み得る。このような検出が行われるとき、任意選択で回路は、個人が廃棄物コンテナによる物品の処理を妨げたり怪我をしたりするのを防ぐよう、廃棄物コンテナの安全機構を作動させて閉位置でカバー（例えば、図１のカバー１０４）を固定する動作を実行する。前記安全機構は、これに限られるものではないが、ラッチおよび／またはロックを含み得る。

次いで８０８において、廃棄物コンテナの回路が、（ｉ）センサデータに基づいて検出された物品の廃棄物の種類を決定し、（ｉｉ）当該物品が有する材料の種類を決定する動作を実行する。廃棄物の種類は、リサイクル可能な種類の廃棄物またはリサイクル不可能な種類の廃棄物を含んでもよい。リサイクル可能な廃棄物には、リサイクルできる任意の物品（例えば、金属缶、プラスチック製の物体、紙コップ、段ボールシート、布切れ、および／またはガラス容器など）が含まれる。リサイクル不可能な廃棄物は、埋め立て系の廃棄物、堆肥系の廃棄物、またはその他の種類の廃棄物としてサブカテゴリに分類されてもよい。廃棄物の種類がリサイクル可能な種類の廃棄物であると決定された場合、その物品について材料カテゴリが決定される。材料カテゴリとしては、これに限られるものではないが、プラスチックカテゴリ、紙カテゴリ、金属カテゴリ、および／または他のリサイクル可能な材料のカテゴリが含まれ得る。各材料カテゴリにはサブカテゴリを設定することができる。例えば、プラスチックカテゴリは、Ｐ１プラスチックサブカテゴリ、Ｐ２プラスチックサブカテゴリなどを付随することができる。紙カテゴリは、事務用紙サブカテゴリ、段ボールサブカテゴリなどを付随することができる。

物品がリサイクル可能な種類であると決定されると、８１０で示すように、回路により、分別区画は物品を特定の廃棄箱（例えば、図４の廃棄箱４０６または４０８）に堆積させる。この堆積は、分別区画がリサイクル可能な物品を収集するために提供された廃棄箱に物品を放出するよう、モータ（例えば、図６のモータ６１０および／または６１２）を作動させることにより達成することができる。

物品がリサイクル不可能な種類であると決定された場合、回路は、分別区画が、リサイクル不可能な物品またはサブカテゴリのリサイクル不可能な物品（例えば、埋め立て系の物品）を収集するために提供された廃棄箱に物品を放出するよう、モータを作動させる動作を実行する。

工程８１４において、分別区画がその休止位置または状態に戻る。工程８１６では、カバーが解放され／ロック解除され／ラッチ解除され、他の物品を廃棄物コンテナに廃棄できるように、任意選択的に安全機構が作動される。続いて、８１８が実行され、方法８００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、８０４に戻る）。

ここで図９を参照すると、分別区画（例えば、図４の分別区画４０２、図６の分別区画６００，図７の分別区画７００）により自動的に廃棄物を分別する方法９００のフロー図が示されている。方法９００は９０２から始まり、９０４へと続き、９０４において、センサデータが生成され、当該センサデータを用いて分別区画内の物品の存在が検出される。例えば、動き検出センサを用いて個人がシステムの近くにいることを検出してもよく、位置センサを用いて誰かがカバー（例えば、図１のカバー１０４）を開けてその中に物品を置くことを検出しやすくしてもよく、および／または荷重センサを用いて重量を受けたことを検出しやすくしてもよい。

２つ以上のセンサがデータポイントを取得することとなり、システムは当該データポイントを用いて、（ｉ）物品に廃棄物の種類を割り当て、（ｉｉ）複数の廃棄箱のうち前記割り当てられた種類に関連付けられた廃棄箱を選択することとなる。例えば、９０６で示すようにカメラが廃棄物コンテナ内に置かれた物品のデジタル画像を取得してもよい。９０８で示すように荷重センサが物品の重量を測定してもよい。９１０では、金属検出器を用いて物品が金属でできているかどうかが検出されてもよく、また、金属でできている場合、どのような種類の金属であるかが検出されてもよい。金属検出器は、これらに限られないが、インダクタンスセンサおよび静電容量センサを含み得る。代替的に、および／またはさらに、１若しくはそれ以上の他のセンサを用いて、物品について廃棄物カテゴリの種類を決定するのに役立つセンサデータを生成することができる。これらの他のセンサとしては、これらに限られないが、温度センサ、赤外線センサ、分光センサ、音声センサ、静電容量センサ、蛍光センサ、ミリ波レーダーセンサ、および／または深度カメラが含まれ得る。

システムは、センサデータを用いて比較演算を実行し、センサデータが一定量（例えば、７０％）一致する所定のデータセットを特定する。９１２で示すように、所定のデータセットが特定されると、システムはデータ格納部にアクセスして、それに関連する種類の廃棄物カテゴリ（例えば、リサイクル可能な種類の廃棄物またはリサイクル不可能な種類の廃棄物）を取得する。例えば、第１のセンサが物品のデジタル画像を取得したカメラである場合、システムは画像処理を実行し、当該デジタル画像の内容が既知のリサイクル可能な物体の１若しくはそれ以上の特性に対応するかどうかを決定する。画像処理は、これらに限られないが、エッジ検出、物体認識、特徴抽出、およびその他の技術を含む現在または今後知られる画像処理技術を用いて実行することができる。既知のリサイクル可能な物体の特性は、プロセッサがアクセス可能なデータセットに格納されていてもよい。データセットに格納される既知の物体の特性の例としては、ロゴ（製品の商標など）、既知の製品名の文字、形、サイズ、および／または配色が含まれる。

デジタル画像の内容が、データセットで特定された既知のリサイクル可能な物体の１若しくはそれ以上の特性に対応する場合（９１２で「はい」の場合）、９１４においてシステムは物品をリサイクル可能な種類の廃棄物として分類することとなる。次いで、分別区画が、（ｉ）９２０で示すように物品をリサイクル可能な廃棄物に堆積させ、あるいは（ｉｉ）以下で説明する９１８、９２２、９２４で更なる分析を実行する。

デジタル画像の内容が既知のリサイクル可能な物体の１若しくはそれ以上の特性に対応しない場合、９１６で示すように、システムは廃棄物片をリサイクル不可能な種類の廃棄物として分類することとなる。次いで、９２２で示すように、分別区画がその物品を非リサイクル用の廃棄箱に方向付ける。任意選択で、９１８で示すように、システムは検知したデータを分析して、この材料が堆肥化可能かどうかを決定してもよい。可能な場合（９１８で「はい」の場合）、９２４において、分別区画が物品を堆肥化用の廃棄箱に方向付ける。

他の実施例として、（単独で、または金属検知器の他のセンサと組み合わせて）センサの一つがインダクタンスセンサである場合であって、当該インダクタンスセンサが廃棄物片が金属であることを示す場合、システムは、廃棄物がリサイクル可能な材料で形成されていると決定してもよい。

システムは、１つのセンサだけでなく、カメラによって生成された画像、荷重センサによって生成された重量測定値、およびインダクタンスセンサによって測定されたインダクタンスを組み合わせて分析し、任意の好適なアルゴリズムを用いて、あるいは検知されたデータとデータセットに格納されている材料種類の特性との比較により廃棄物の種類を決定してもよい。

９１２または９１６において、センサの１つがカメラである場合、カメラによって生成された画像を分析するために、システムは視覚アルゴリズムを用いて、カテゴリのリストおよび、その物体に関連付けられた対応する確率のリストを生成することができる。システムは機械学習法（例えば、ベイジアン分類アルゴリズム）を利用してもよく、当該機械学習法は画像またはその他の取得されたセンサデータを訓練されたデータセットと比較して、画像内の物品が特定の既知の物品を表す確率を決定することができる。例えば、画像が与えられると、視覚アルゴリズムはカテゴリのリスト｛ボトル、カップ、スティック、ボール｝および対応する確率のリスト｛０．６、０．３、０．１、０．２｝を生成してもよい。この例において、確率のリストは、画像が０．６の確率でボトル、０．３の確率でカップ、０．１の確率でスティック、０．２の確率でボールであることを示す。本解決法はこの実施例の具体的事項に限定されるものではない。

リサイクル可能な材料をリサイクル用の廃棄箱に入れる前に、９１６において、システムは更なる検知データを用いて、廃棄物がリサイクル可能な閾値を満たしているかどうかを判断してもよい。例えば、分離動作で廃棄物片が食品または飲料容器であると決定された場合、リサイクル可能率の閾値は、当該容器に含まれる液体またはその他の材料の量が閾値以下であることを要件とすることができる。次いで、システムは、物体の重量を決定し、その重量が、リサイクル不可能な閾値を満たすかあるいは超えるかどうかを決定してもよい。他の例として、分類動作で廃棄物片が段ボール箱であると決定された場合、システムはセンサ（カメラなど）を用いて当該箱がピザの箱であるかどうかを決定することができる。ピザの箱であると決定された場合、分別区画は、ピザの箱は典型的には食品の粒子で汚染されているため、リサイクルできないと予想されるという規則に基づいて、当該箱を非リサイクル用の廃棄箱に移動させることができる。

システムはまた、９１２において、特定の廃棄物片がリサイクル可能かどうかを決定する際に、物体の重量を考慮してもよい。例えば、システムは、重量および対応する廃棄物片の表をメモリに格納していてもよい。この表には、埋め立て系の紙の重量は典型的には１１ｇ～２３ｇの範囲、金属缶の重量は典型的には１３ｇ～１５ｇの範囲、プラスチック容器の重量は典型的には１４ｇ～１９ｇの範囲である等の情報が含まれていてよい。重量カテゴリは、視覚アルゴリズムによって生成されたカテゴリに対応することができ、重複することができ、または、ばらばらにすることができる。廃棄物コンテナに置かれた廃棄物片の重量に基づいて、システムは各カテゴリに確率を割り当てる。

システムは様々な方法で確率をカテゴリに割り当てることができる。重量が複数のカテゴリに分類される場合、システムは確率を複数のカテゴリに均等に分配することができる。例えば、廃棄物片の重量が１６ｇの場合、システムは当該廃棄物片が金属缶である確率を０．０、当該廃棄物片がプラスチック容器である確率を０．５、当該廃棄物片が埋め立て系の紙である確率を０．５と決定してもよい。さらに、または代替的に、システムは、測定された重量が特定のカテゴリに関連付けられた平均重量に近いほど、より高い確率を割り当てる。例えば、埋め立て系の紙の平均重量は１７ｇ、金属缶の平均重量は１４ｇ、プラスチック容器の平均重量は１６．５ｇである。測定された廃棄物片の重量は１６ｇであると決定される。平均重量の近さに基づいて確率を割り当てると、前記廃棄物片が金属缶である確率は０であり、前記廃棄物片がプラスチック容器である確率は（１６ｇ－１４ｇ）／（１６．５ｇ－１４ｇ）＊０．５＝０．４であり、前記廃棄物片が埋め立て系の紙である確率は（１６ｇ－１１ｇ）／（１７ｇ－１１ｇ）＊．５＝０．４１７である。２つの確率を合計して１になるように正規化すると、システムは、前記廃棄物片がプラスチック容器である確率は０．４９であり、一方、埋め立て系の紙である確率は０．５１であると決定してもよい。システムは、物品が分類されることとなる材料として、より高い確率のものを選択してもよい。本解決法はこの実施例の具体的事項に限定されるものではない。

システムはまた、９１２で特定の廃棄物片がリサイクル可能かどうかを決定する際に、あるいは９１６でリサイクル可能率の閾値を決定する際に、物体のインダクタンスを考慮してもよい。これを行うために、システムはインダクタンスおよび対応する廃棄物片の表をメモリに格納してもよい。インダクタンスが１４０Ｈ～１５４Ｈ内で変わる場合、金属を含むゴミ片を除いて、ほとんどの材料のインダクタンスは一般的に等しく約１３７Ｈである。したがって、いくつかの状況において、リサイクル可能率の閾値は特定のインダクタンスレベル（１４０Ｈなど）になっていてもよい。受け取った測定値に基づいて、システムは廃棄物片が金属である確率を割り当ててもよい。最終的に、システムは、画像分析、重量分析、およびインダクタンス分析から受け取った、様々なカテゴリに関連付けられた確率を組み合わせて、廃棄物コンテナに入れられた廃棄物の種類を決定する。

廃棄物片が特定の種類の廃棄物であることをシステムが所定の確度で特定できない場合、システムは埋め立て処分用に指定された箱にその廃棄物を自動的に振り分けてもよい。例えば、上記の様々なセンサ入力に基づいて廃棄物片が特定の材料で形成されている確率を割り当てた後、システムがまだ少なくとも８０％の確実性で廃棄物の種類を認識しない場合、システムは当該廃棄物を埋め立て用の箱に振り分けることができる。ただし、特定のリサイクル箱に廃棄物を振り分けるために必要な実際の廃棄物種類の認識閾値は８０％に限定されるものではなく、リサイクル工場の選択、地域の規制などに基づいてプロセッサ内でカスタマイズ可能および／または調整可能であってよい。

さらに、システムは本明細書で説明するように有線または無線ネットワークを介してデータベースに接続することができる。システムはコンピュータ可読メモリ内のデータセットに、受け取った廃棄物の種類に関する情報を格納してもよい。さらに、前記データセットは廃棄物の種類を当該廃棄物に関連付けられた識別子（ＩＤ）と関連付けることができる。また、廃棄物コンテナがディスプレイまたはスピーカーを備えている場合、システムはまた、廃棄物に関連付けられたＩＤについて廃棄物の種類に関する情報を取得し、システムの利用者に表示デバイスまたはオーディオ出力を介して情報および／または統計を出力することができる。このような情報は、ゲームの仕組みを利用して、リサイクル可能な廃棄物につながる物品の消費を奨励したり、学校でリサイクル可能なものとそうでないものについて材料の種類を教育したりすることなどに用いることができる。例えば、２つの異なる廃棄物コンテナがオフィスビルの２つの異なるフロアに配置されている場合、プロセッサは、どのフロアがより多くのリサイクル可能な廃棄物を廃棄したかを追跡し、より多くのリサイクル可能な廃棄物を廃棄したフロアにゲームポイントなどのインセンティブを与えることができる。

上述したように、回路１０６は、廃棄物片が特定の物品（プラスチックボトル、金属製の物体、または紙製品）に対応するかどうかを評価するように構成されている。このような評価は、図８～図９に関して上述した方法で実行することができる。図９に関して上述した方法は、複数のセンサを用い動作させて、廃棄物コンテナ内に置かれた廃棄物片を分類し、その廃棄物を適切に処分することについて詳述しているのに対し、図１０は、やはり複数の異なるセンサ入力を利用するが、特定のセンサ入力に基づいて分類に優先順位を付けて廃棄物の種類を決定する方法を詳述する。

ここで図１０を参照すると、方法１０００が１００２から開始し、１００４へと続き、１００４においてカメラが廃棄物コンテナ内に置かれた廃棄物片の画像を撮影する。１００６において、荷重センサが廃棄物片の重量を測定する。工程１００８において、インダクタンスセンサは廃棄物片の導電率を測定する。動作１００４～１００８は任意の順序で実行することができ、また、適用可能な各センサを複数個用いてもよいことが理解されよう。代替的に、および／またはさらに、１若しくはそれ以上のセンサ、例えば、温度センサ、赤外線センサ、分光センサ、音声センサ、静電容量センサ、蛍光センサ、ミリ波レーダーセンサ、深度カメラなどを、カメラ、荷重センサ、またはインダクタンスセンサの１若しくはそれ以上に代えて、若しくはそれに加えて用いてもよい。

工程１０１２において、プログラム命令を実行するプロセッサによって、カメラがプラスチックボトルの存在の可能性を検出したかどうかが決定される。上述したように、システムは、例えばベイジアン分類などの機械学習法を利用してもよく、これは、カメラによって取得された画像を訓練されたデータセットと比較して、画像内の物品が例えばプラスチックボトルなどの特定の既知の物品を表す確率を決定することができる。１０１２で「はい」の場合、方法は１０１８へと続き、１０１８において、システムが、廃棄物をリサイクル可能または非リサイクル可能として分類するに際し、カメラから受け取ったデータを優先する。すなわち、カメラによって画像に取り込まれた物体がプラスチックボトルである（またはそうでない）という相対信頼度の増加により、システムは、カメラデータに関連する確率決定を、その他のセンサ（例えば、荷重センサ、インダクタンスなど）から受け取ったデータよりも重く重み付けするように構成してもよい。ほとんどのプラスチックボトルは様々な既知の形状、サイズ、および／または色のいずれかで形成されているため、カメラから受け取ったデータが物体の種類を決定するのに最も正確になる可能性が高い。

一方、１０１２で「いいえ」の場合、その後、方法は１０１４へと続き、１０１４において、システムが、インダクタンスセンサが金属製の物体（例えば、アルミニウム製の飲料缶）の存在の可能性を検出したかどうかを決定する。ここでも、機械学習法を用いて、インダクタンスセンサによって取得された導電率データを訓練されたデータセットと比較して、特定の導電率を有する物体が例えばアルミニウム製の飲料缶などの既知の物品を表す確率を決定してもよい。１０１４で「はい」の場合、方法は１０２０へと続き、１０２０において、システムが、廃棄物をリサイクル可能または非リサイクル可能として分類するに際し、誘導センサから受け取ったデータを優先する。この場合において、インダクタンスセンサが金属製の物体の存在を示す場合、検出された物体がリサイクル可能な金属製の物体（例えば、飲料缶）である可能性が高くなる。このように、金属製の物体は例えばカメラまたは荷重センサよりもインダクタンスセンサによってより容易かつ確実に特定できるため、プロセッサは、導電率データに関連する確率決定を、他のセンサから受け取ったデータよりも重く重み付けするように構成してもよい。

一方、１０１４で「いいえ」の場合、方法は１０１６へと続き、１０１６にいて、システムが、荷重センサがリサイクル可能な紙製品の存在の可能性を示すかどうかを決定してもよい。上述のように、紙製品は典型的には特定の重量範囲（例えば、１１ｇ～２３ｇ）に収まるため、荷重センサから受け取ったデータを用いて、物体がプラスチックボトルではないかどうか且つ金属製の物体でもないかどうか、紙製品であるかどうかを決定してもよい。１０１６で「はい」の場合、システムは、廃棄物をリサイクル可能または非リサイクル可能として分類するに際し、荷重センサから受け取ったデータを優先する。この場合において、荷重センサが紙製品の存在の可能性を示す場合、検出された物体が段ボールや事務用紙などのリサイクル可能な製品である可能性が高くなる。このように、紙製品は例えばカメラまたはインダクタンスセンサよりも荷重センサによってより容易かつ確実に特定できるため、プロセッサは、重量データに関連する確率決定を、他のセンサから受け取ったデータよりも重く重み付けするように構成してもよい。

工程１００４～１００６は、カメラ、インダクタンスセンサ、および荷重センサをそれぞれこの順序で用いて説明されているが、これらの工程も任意の順序で実行されてよく、また、決定工程１０１２～１０１６も同様に任意の順序で決定されてよいことを理解されたい。また、カメラ、インダクタンスセンサ、および荷重センサは、図１０に記載の方法において説明されているが、温度センサ、赤外線センサ、分光センサ、音声センサ、静電容量センサ、蛍光センサ、ミリ波レーダーセンサ、深度カメラなどの１若しくはそれ以上の他のセンサを、カメラ、荷重センサ、またはインダクタンスセンサの１若しくはそれ以上の代わりに、またはそれに加えて利用することができ、プロセッサは、特定の物体の存在を決定する際の所与のセンサの精度の相対的な信頼度に基づいて、上記センサのいずれか１つから受け取ったデータを優先してもよい。

カメラがプラスチックボトルの存在の可能性を検出せず、インダクタンスセンサが金属製の物体の存在の可能性を検出せず、且つ荷重センサが紙製品の存在の可能性を検出しない場合、１０２４において、システムが、挿入された廃棄物を埋め立て廃棄物用に指定された箱に入れる命令を実行してもよい。そのような命令は、用いられるどのセンサも、挿入された物体が（少なくとも部分的に）リサイクル可能な材料を含んでいる可能性があると決定していないという事実に基づいて行われる。ここでも、リサイクル可能な製品が存在する可能性があるかどうかを決定するに際し、カメラ、荷重センサ、またはインダクタンスセンサの１若しくはそれ以上の代わりに、またはそれに加えて、他のセンサを利用してもよい。

ブロック１０１８を再び参照すると、システムは、プラスチックボトルの存在が決定された場合にカメラから受け取ったデータを優先するが、システムはまた、決定ブロック１０２６で他のセンサ（例えば、荷重センサ、ミリ波レーダーセンサなど）からの入力を利用して、その物体が実際にプラスチックボトルであるかどうかだけでなく、プラスチックボトルがリサイクル可能かどうかも決定してもよい。すなわち、例えば荷重センサからの二次センサ入力は、プロセッサがアクセスする訓練されたデータセットから決定されるように、そのプラスチックボトルが、実質的に空のリサイクル可能なプラスチックボトルの既知の閾値範囲よりも重いことを示す場合がある。既知の閾値範囲を超える重量のプラスチックボトルは、ボトルにまだ液体が入っていることを示している可能性がある。地域の規制によっては、所定量を超える（水を含む）液体が入ったプラスチックボトルは汚染されているとみなされ、リサイクルできない場合がある。したがって、二次センサデータからの決定が「はい」であり、リサイクル可能なプラスチックボトルが検出されたことを示唆している場合、１０３８において、プロセッサが廃棄物をプラスチックリサイクル用の箱に入れる命令を出し、工程１０４４で当該廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。一方、二次センサデータが「いいえ」であり、カメラによって検出されたプラスチックボトルが（例えば、汚染などにより）リサイクルできないことを示唆している場合、工程１０３２において、プロセッサが廃棄物を埋め立て用の箱に入れる命令を出し、工程１０４４で当該廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。

同様に、再び工程１０２０を参照すると、金属製の物体の存在が検出された場合、システムはインダクタンスセンサから受け取ったデータを優先してもよいが、工程１０２８において、プロセッサはまた、他のセンサ（例えば、カメラ、荷重センサなど）からの入力も利用して、その物体に金属材料が含まれているかどうかだけでなく、その金属製の物体がリサイクル可能かどうかも決定する。プラスチックボトルに関する上記実施例と同様に、例えば荷重センサからの２次センサ入力は、金属製の物体（例えば、アルミニウム製の飲料缶）がまだ液体を含んでおり、したがって地域の規制に従い汚染されすぎて適切にリサイクルできないことを示す場合がある。このように、二次センサデータからの決定が「はい」であり、リサイクル可能な金属製の物体が検出されたことを示唆する場合、工程１０４０においてプロセッサが廃棄物を金属リサイクル用の箱に入れる命令を出し、工程１０４４でその廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。一方、二次センサデータが、「リサイクル可能か」という問いに対し答えが「いいえ」を示唆している場合、インダクタンスセンサによって検出された金属製の物体は（例えば、汚染などにより）リサイクル可能ではなく、工程１０３４において、プロセッサが廃棄物を埋め立て用の箱に入れる命令を出し、工程１０４４でその廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。

工程１０２２を再び参照し、紙製品または紙物体の存在が検出された場合、プロセッサは荷重センサから受け取ったデータを優先してもよいが、工程１０３０において、プロセッサはまた、他のセンサ（例えば、カメラ、ミリ波レーダーセンサなど）からの入力を利用して物体が紙でできているかどうかだけでなく、紙自体がリサイクル可能かどうかを決定する。例えば、カメラやミリ波レーダーセンサからの二次センサ入力は、紙製品が汚染されすぎて地域の規制に従って適切にリサイクルできない可能性があることを示してもよい。例えば、段ボール箱は典型的にはリサイクル可能であるが、そのいずれかの表面に食品またはグリスによる汚染がある段ボール箱はリサイクル可能でなくてもよい。このように、二次センサデータによる決定が「はい」であり、リサイクル可能な紙製品が検出されたことを示唆する場合、ブロック１０４２においてプロセッサが廃棄物を紙リサイクル用の箱に入れる命令を出し、工程１０４４で当該廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。一方、二次センサデータが「いいえ」であり、荷重センサによって検出された紙製品が（例えば、食品による汚染などにより）、リサイクルできないことを示唆している場合、工程１０３６においてプロセッサが廃棄物を埋め立て用の箱に入れる命令を出し、１０４４で当該廃棄物が適切な箱に自動的に入れられる。

図１０に関して上述した方法は、物体を特定することと、そのリサイクル可能性を決定することとの双方についての工程を詳述しているが、リサイクル可能な材料として許容されるものと許容されないものの基準は、多くの場合、地域の管轄区域および／またはリサイクル工場施設によって設定されることに留意されたい。したがって、物体がリサイクル可能かどうかを決定するためにプロセッサによって用いられる閾値は、廃棄物コンテナの場所での地域コードおよび好みに基づいて動的に調整され得る。例えば、或るリサイクル工場では液体が１オンスまで残っているプラスチックボトルを許容する可能性があるが、別の場所のリサイクル工場では液体が残っているプラスチックボトルを許容しない可能性がある。本開示の態様によれば、そのような閾値はプロセッサに動的にプログラムされて位置固有の分類を提供してもよい。

同様に、地域によってリサイクルできる材料の種類が制限されてもよい。例えば、全てのプラスチックのリサイクルを許可する場所もあれば、リサイクルを種類１、２、４および６のプラスチックに制限する場所もある。したがって、種類１、２、４および６のプラスチックのみがリサイクル可能と見なされる地域では、プロセッサは、（前述のように様々なセンサを介して）プラスチックの種類を決定し、それに応じて分類するようにプログラムされていてもよい。将来、その地域で他の種類のプラスチックがリサイクル可能であるとみなされるなら、システムをローカルまたはリモートで更新して、そのような分類を可能にすることができる。

廃棄物コンテナに挿入された様々な廃棄物片を分類および／または特定するのに用いられる様々な種類のセンサに加えて、１若しくはそれ以上の追加のセンサが廃棄物コンテナ内に存在してもよく、それにより廃棄物コンテナ中の１若しくはそれ以上の廃棄箱についてその充満度および／または残存容量を決定するようにしてもよい。例えば、１若しくはそれ以上のソナーセンサまたは赤外線センサを廃棄物コンテナ内で用いて、１若しくはそれ以上の箱の相対的な充満度および／または残存容量を決定してもよい。廃棄物コンテナは、視覚的および／または聴覚的インジケータなどの外部インジケータを有してもよく、それは、特定の廃棄箱が容量に達しているかまたは容量に近いため空にすべきことを利用者または責任者に通知する。例えば、廃棄箱が容量に達しているかまたは容量に近い場合、廃棄物コンテナで直接見ることができる１若しくはそれ以上の発光ダイオードまたは他の視覚インジケータを点灯させてもよい。代替的におよび／またはさらに、廃棄箱自体に配置されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースが、廃棄箱が満杯であることを視覚的および／または聴覚的に示すか、あるいは、廃棄物コンテナと通信するウェブ対応デバイス（例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど）上のユーザインターフェースが、廃棄箱が満杯であることを同様に視覚的および／または聴覚的に示してもよい。

他の一実施形態によれば、廃棄箱は、例えば、その上に設けることができるディスプレイまたはユーザインターフェースを有してもよく、例えば、廃棄物の適切な処分に関する指示、リサイクル可能な廃棄物とみなされる（またはみなされない）ものに関する情報、広告などを提供してもよい。一態様において、廃棄物片が汚染またはその他の理由によりリサイクルできないと決定された場合、ディスプレイまたはユーザインターフェースは、当該廃棄物がリサイクル用の廃棄箱ではなく埋め立て用の廃棄箱に置かれた理由を利用者に示すことができる。例えば、使用者が許容量を超えた量の液体が入ったままのプラスチックボトルを廃棄箱に置くと、ディスプレイまたはユーザインターフェースは使用者に視覚的および／または聴覚的なフィードバックを提供し、プラスチックボトルがリサイクルできなかった理由を説明してもよい。さらに、ディスプレイまたはユーザインターフェースは、今後廃棄物を適切に処分する方法に関する１若しくはそれ以上の推奨事項を利用者に提供してもよい（例えば、「廃棄する前にプラスチックコンテナから全ての液体を空にしてください」）。代替的に、および／またはさらに、ディスプレイまたはユーザインターフェースは、廃棄箱自体に配置するのではなく、廃棄物コンテナと通信するウェブ対応デバイス（例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど）に配置してもい。

ここで図１１を参照すると、廃棄物コンテナの回路１０６のより詳細なブロック図が示されている。回路１０６はコンピュータシステム８００の例示的な形態のマシンを有してもよく、その中で、本明細書で説明する方法またはモジュールの任意の１若しくはそれ以上をそのマシンに実行させるための命令のセットを実行することができる。

回路１０６は、プロセッサ１１０２、メインメモリ１１０４、不揮発性メモリ１１０６、およびインターフェースデバイス１１０８などの要素を含み得る。説明を簡単にするために、様々な一般的構成要素（キャッシュメモリなど）が省略されている。回路１０６は、記載の構成要素および／または方法（およびこの明細書に記載のその他の構成要素）のいずれかを実装できるハードウェアデバイスを示すことが意図される。回路１０６は任意の適用可能な既知のまたは好適な種類のものにすることができる。回路１０６の構成要素はバスを介して、または他の既知または好適なデバイスを介して連結することができる。

本開示は回路１０６が任意の好適な物理的形態をとることを企図する。例として、限定するものではないが、回路１０６は、組み込みコンピュータシステム、システム・オン・チップ（ＳＯＣ）、シングル・ボード・コンピュータ（ＳＢＣ）システム（例えば、コンピュータ・オン・モジュール（ＣＯＭ）またはシステム・オン・モジュール（ＳＯＭ））、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップ若しくはノートブック・コンピュータ・システム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）、サーバ、またはこれらの２つ以上の組み合わせであってよい。好適には、回路１０６は、１若しくはそれ以上のコンピュータシステムを含み、それは単一または分散型であり、複数の場所にまたがり、複数のマシンにまたがり、または、１若しくはそれ以上のネットワークの１若しくはそれ以上のクラウド構成要素を含んでもよい。好適には、１若しくはそれ以上のコンピュータシステムは、実質的に空間的または時間的な制限なしに、本明細書で説明または図示される１若しくはそれ以上の方法の１若しくはそれ以上の工程を実行することができる。一例では、限定するものではないが、１若しくはそれ以上のコンピュータシステムは、本明細書に記載または図示される１若しくはそれ以上の方法の１若しくはそれ以上の工程をリアルタイムまたはバッチモードで実行してもよい。好適には、１若しくはそれ以上のコンピュータシステムは、本明細書で説明または図示される１若しくはそれ以上の方法の１若しくはそれ以上の工程を異なる時間または異なる場所で実行してもよい。

また、バス１０１０は、プロセッサ１１０２と、不揮発性メモリ１１０６および駆動装置１１１２とを連結している。不揮発性メモリ１１０６は、多くの場合、磁気フロッピー若しくはハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、またはＥＥＰＲＯＭなどの読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、磁気カード若しくは光学式カード、または大量のデータの格納部を形成するその他ものである。多くの場合、このデータの一部は、前記回路でのソフトウェアの実行中にダイレクト・メモリ・アクセス・プロセスによってメモリに書き込まれる。不揮発性格納部は、ローカル、リモート、または分散型とすることができる。メモリ内の全ての適用可能なデータを用いてシステムを作成できるため、不揮発性メモリは任意選択的である。典型的なコンピュータシステムは、通常、少なくとも、プロセッサと、メモリと、当該メモリを前記プロセッサに連結するデバイス（バスなど）とを含むこととなる。

プログラム命令は典型的には不揮発性メモリおよび／またはドライブユニットに格納される。実際には、大規模なプログラム全体をメモリに格納することは不可能な場合がある。それでも、ソフトウェアを実行するために、必要に応じて、処理に適したコンピュータ可読場所に移されること、また、説明のために当該場所を本文書においてメモリということを理解されたい。ソフトウェアをメモリに移して実行する場合でも、プロセッサは典型的には、ソフトウェアに関連する値を格納するためのハードウェアレジスタと、理想的には実行速度を向上させる役割を果たすローカルキャッシュを利用することになる。本明細書で用いられるように、ソフトウェアプログラムが「コンピュータ可読媒体に実装されている」という場合、そのソフトウェアプログラムは、任意の既知のまたは便利な場所（不揮発性格納部からハードウェアレジスタまで）に格納されていると想定される。プログラムに関連する少なくとも１つの値が、プロセッサによって読み取り可能なレジスタに格納されている場合、プロセッサは「プログラムを実行するように構成されている」と見なされる。

また、バスはプロセッサ１１０２をネットワーク・インターフェース・デバイス１１０６へ連結する。ネットワーク・インターフェース・デバイス１１０６は１若しくはそれ以上のモデムまたはネットワークインターフェースを含み得る。モデムまたはネットワークインターフェースは回路の一部と見なすことができることを理解されたい。インターフェースは、アナログモデム、ＩＳＤＮモデム、ケーブルモデム、トークン・リング・インターフェース、衛星伝送インターフェース（例えば、「ダイレクトＰＣ」など）、またはコンピュータシステムを他のコンピュータに連結する他のインターフェースを含み得る。インターフェースは１若しくはそれ以上の入力および／または出力デバイスを含み得る。Ｉ／Ｏデバイスは、限定されるものではないが、一例として、キーボード、マウスまたはその他のポインティングデバイス、ディスクドライブ、プリンタ、スキャナ、およびディスプレイデバイスを含むその他の入出力デバイスを含み得る。ディスプレイデバイスは、限定されるものではないが、一例として、陰極線管（ＣＲＴ）、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、またはその他の適用可能な既知のまたは好適なディスプレイデバイスを含み得る。簡単のために、図１１の例には示していない任意のデバイスのコントローラがインタ-フェースに存在すると仮定する。

動作中、回路は、ディスク・オペレーティング・システムなどのファイル管理システムを含むオペレーティング・システム・ソフトウェアによって制御することができる。オペレーティング・システム・ソフトウェアおよびそれに関連するファイル管理システムソフトウェアの一例としては、ワシントン州レドモンドのＭｉｃｒｏｓｏｆｔ社のＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）として知られるオペレーティングシステムのファミリと、それらに関連するファイル管理システムがある。オペレーティング・システム・ソフトウェアおよびそれに関連するファイル管理システムソフトウェアの他の例としては、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）ＴＭオペレーティングシステムとそれに関連するファイル管理システムがある。ファイル管理システムは典型的には、不揮発性メモリおよび／またはドライブユニットに格納され、プロセッサに、不揮発性メモリおよび／またはドライブユニットへのファイルの格納を含め、データの入出力およびメモリへのデータの格納のためにオペレーティングシステムが必要とする様々な行為を実行させる。

この詳細な説明のいくつかの箇所では、コンピュータメモリ内のデータビットに対する動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して示されている場合がある。これらのアルゴリズムの記述および表現は、データ処理技術の当業者が自分の作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために用いる手段である。アルゴリズムとは、ここでは一般的に、所望の結果を導く自己矛盾のない一連の動作のことである。
動作は物理量の物理的な操作を必要とするものである。一般的には、必ずではないが、これらの量は、格納、転送、結合、比較、およびその他の操作が可能な電気信号または磁気信号の形を取る。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数などということが、主に一般的な使用上の理由から時として便利であることが証明されている。

しかしながら、これらの用語および類似の用語は全て、適切な物理量に関連付けられており、これらの量に適用される便利なラベルにすぎないことに留意されたい。以下の説明から明らかなように特段に記載のない限り、説明全体を通して、「処理する」、「計算する」、「演算する」、「決定する」、「表示する」、または「生成する」などの用語を用いる説明は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理（電子）量として表されるデータを、コンピュータ・システム・メモリ若しくはまたはレジスタまたはその他のそのような情報の格納、送信、または表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータに操作および変換する、コンピュータシステムまたは同様の電子計算デバイスの動作およびプロセスをいう。

本明細書に示すアルゴリズムおよび表示は本質的に特定のコンピュータまたはその他の装置に関連するものではない。様々な汎用システムを本明細書の教示に従ったプログラムと共に用いてもよく、あるいは、いくつかの実施形態の方法を実行するために、より特殊な装置を構築することが好適であることが分かることがある。これらの様々なシステムに必要な構造は以下の説明から明らかになるであろう。さらに、本技術は、特定のプログラミング言語を参照して説明されておらず、したがって、種々の実施形態は様々なプログラミング言語を用いて実装することができる。

代替的な実施形態では、マシンはスタンドアロンデバイスとして動作するか、または他のマシンに接続（例えば、ネットワーク化）されていてよい。ネットワーク化された配置において、マシンは、クライアント・サーバ・ネットワーク環境でサーバまたはクライアントマシンの機能で動作するか、ピア・ツー・ピア（または分散）ネットワーク環境でピアマシンとして動作してよい。

マシン可読媒体またはマシン可読記憶媒体が例示的な実施形態において単一の媒体として示されているが、「マシン可読媒体」および「マシン可読記憶媒体」という用語は、１若しくはそれ以上の命令のセットを格納する単一の媒体または複数の媒体（例えば、集中型または分散型データベース、および／または関連するキャッシュおよびサーバ）を含むと解釈されたい。また、「マシン可読媒体」および「マシン可読記憶媒体」という用語は、マシン実行命令のセットを記憶、符号化又は運搬することができ、かつ現在開示されている技術の及び革新的な方法論又はモジュールの任意の１若しくはそれ以上を当該マシンに実行させることができる任意の媒体を含むものと解釈されるものとする。

一般的に、本開示の実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの一部として、または特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュール、または「コンピュータプログラム」という一連の命令として実施することができる。コンピュータプログラムは典型的には、コンピュータ内の様々なメモリおよび記憶デバイスに様々な時点で設定され、コンピュータ内の１若しくはそれ以上の処理ユニットまたはプロセッサによって読み取られて実行されると、コンピュータに、本開示の様々な態様を含む要素を実行する動作を実行させる１若しくはそれ以上の命令を有する。

さらに、十分に機能するコンピュータおよびコンピュータシステムの環境において実施形態を説明してきたが、当業者であれば、様々な実施形態が様々な形態のプログラム製品として配布可能であり、本開示は実際に配布を行うために使用されるマシンやコンピュータ可読媒体の特定の種類に関係なく等しく適用されることを理解されるであろう。

マシン可読記憶媒体、マシン可読媒体、またはコンピュータ可読（記憶）媒体の更なる例には、これらに限定されないがとりわけ、揮発性および不揮発性メモリデバイス、フロッピーおよびその他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク（例えば、コンパクトディスク読取専用メモリ（ＣＤＲＯＭ）、デジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ）など）、ならびにデジタルおよびアナログ通信リンクなどの伝送型媒体などの記録可能な媒体種類が含まれる。

いくつかの状況において、例えばバイナリ１からバイナリ０へ、またはその逆への状態変化など、メモリデバイスの動作は、物理的変換などの変換を有してもよい。特定の種類のメモリデバイスにおいて、そのような物理的変換は、物品の異なる状態または物への物理的変換を有し得る。例えば、これに限定されないが、いくつかの種類のメモリデバイスでは、状態の変化は、電荷の蓄積および記憶、または記憶された電荷の放出に関し得る。同様に、他のメモリデバイスでは、状態の変化は、磁気配向の物理的変化または変換、または結晶から非晶質へ、またはその逆など、分子構造の物理的変化または変換を有し得る。上記は、メモリデバイスにおけるバイナリ１からバイナリ０への、またはその逆の状態変化が、物理的変換などの変換を含み得る網羅的なリストであることを意図するものではない。むしろ、上記は説明のための例示を意図したものである。

記憶媒体は典型的には、非一時的であるか、または非一時的デバイスを有するものであってよい。この文脈において、非一時的記憶媒体は、有形のデバイスを含んでもよく、すなわち、デバイスはその物理的状態が変化してもよいが具体的な物理的形態を有する。したがって、例えば、非一時的とは、このような状態の変化にもかかわらず、デバイスが有形のままであることを意味する。

例示的なシステム
ここで図１２を参照すると、対話型提示機能を実装する廃棄物収集システム１２００が示されている。システム１２００は、廃棄物受け器１２０２と、コンピューティングデバイス１２０６と、データ格納部１２０８と、モバイル通信デバイス１２１０と、任意選択的な提示デバイス１２１２とを有する。列挙されている構成要素１２０２，１２０６，１２１０および／または１２１２は、ネットワーク１２０４を介した有線通信または無線通信により相互に通信することができる。そのような有線および／または無線通信を容易にするために、任意の通信技術を用いることができる。ネットワーク１２０４は、これらに限られないが、インターネット、ＬＡＮ、ＷＡＮ、セルラーネットワーク、および／または無線ネットワークを含み得る。

廃棄物受け器は図１の廃棄物コンテナを含むことができる。前述のように、廃棄物コンテナ１００は、（ｉ）個人が物品を入れることができる開口部１０２と、（ｉｉ）当該開口部１０２を通じて分別区画（例えば、図４の分別区画４０２、図６の分別区画６００、図７の分別区画７００）へ入れられた物品の特性を検出するように構成された回路１０６とを有する。検出された特性は、物品を廃棄物受け器に投入する前、投入中、および／または投入後に個人にフィードバックを提供するなど、様々な目的に用いることができる。フィードバックは、これらに限られないが、聴覚的フィードバック（例えば、音、歌、および／またはスピーチ）、視覚的フィードバック（例えば、画像、ビデオ、および／または光の提示）および／またはまたは触覚的フィードバック（電子デバイスの振動など）を含み得る。列挙されているフィードバックの各種類は、廃棄物受け器にアクセスできるライブラリ１２２０で定義または指定されている。

ライブラリ１２２０は、データストア１２０８および／または廃棄物受け器１２０２のメモリ（例えば、図１のメインメモリ１１０４など）に格納することができる。ライブラリ１２２０は、これらに限られないが、既定のタグおよび／またはその他の情報に関連付けて格納されたメディアコンテンツを含み得る。メディアコンテンツは、オーディオ（例えば、音、歌、および／またはスピーチ）、画像、ビデオ、広告、グラフィック、アイコン、光提示用の命令）、および／または触覚的フィードバックを提供するための命令（例えば、単一の振動または一連の振動など）を含み得る。既定のタグは、廃棄物受け器の近く（例えば、外側だが近距離にある）または内側にある物品に関連するメディアコンテンツについてライブラリ１２２０を検索する手段を提供する。既定のタグは、物品の種類（例えば、ボトル、皿、銀食器、ストロー、箱、新聞、雑誌、シャツなど）、廃棄物の種類（例えば、リサイクル可能、または非リサイクル可能）、物品の材料（例えば、ガラス、プラスチック、紙、ボール紙、および／若しくは布）、製造業者（例えば、コカ・コーラ社）、製品名（例えば、コカ・コーラ・ソフトドリンク）、製品コード若しくは識別子（例えば、バーコード、固有の製品コード、商標など）、製造業者、物品のマーク（例えば、商標、スローガン、ラベルデザイン）、物品の形状、物品サイズ、物品の色、および／または物品の内容物（例えば、液体、固体、粉末、腐りやすい食品、危険な液体化学物質など）を特定することができる。その他の情報としては、これらに限られないが、物品を使用および／または購入する個人の人口統計、物品の人気度、物品が通常使用または購入される地域、および／または物品の使用方法（例えば、消費、電子デバイスの電源、食品貯蔵、娯楽など）を含み得る。

メディアコンテンツは、廃棄物受け器のセンサによって生成されたセンサデータに基づいて廃棄物受け器１２０２、モバイル通信デバイス１２１０、および／または提示デバイス１２１２から選択的に出力することができる。メディアコンテンツが選択的に出力される方法は、説明が進むにつれて明らかになる。提示デバイス１２１２は、これらに限られないが、ディスプレイ、スピーカー、および／または照明システム（例えば、ＬＥＤパネルおよび／またはレーザー照明システム）を含み得る。提示デバイス１２１２は、壁に取り付けるか、廃棄物受け器１２１２の近くに置くことができる。モバイル通信デバイス１２１０は、廃棄物受け器１２０２の近くにいる個人が所持しているものであってもよい。モバイル通信デバイス１２１０は、これらに限られないが、スマートフォン、スマートウォッチ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、および／またはタブレットを含み得る。

動作中、廃棄物受け器１２０２のセンサ（例えば図１のセンサ１０８）は、廃棄物受け器１２０２に近接している（例えば、外側にある）および／または廃棄物受け器１２０２に配置されている物品の特性を特定するセンサデータを生成する動作を実行する。また、センサデータは物品を所有している、または廃棄物受け器１２０２に入れられる前に物品を所有していた個人の特性を特定することもできる。センサデータは、これらに限られないが、画像、ビデオ、音声信号、におい識別子、温度、重量、サイズ、形状、色、マーク、バーコード情報、状態（例えば、空、満杯、破損、キャップ有、キャップなしなど）、廃棄物受け器からの物品の距離、基準位置（例えば、廃棄物受け器１２０２または提示デバイス１２１２の位置）に対する物品の位置、物品の動き、廃棄物受け器に対する個人の位置、基準物体に対する個人の位置（例えば、個人が廃棄物受け器１２０２または提示システム１２１２に向かい合っているかどうかなど）、個人の動き（例えば、個人の移動経路が廃棄物受け器に対して向かう、通過する、または離れる）、および／またはモバイル通信デバイス識別子を含み得る。

廃棄物受け器１２０２の回路（例えば図１の回路１０６）および／またはその他のデバイス（例えば、コンピューティングデバイス１２０６など）はセンサデータを受信、処理し、物品に基づく情報を決定または取得する。物品に基づく情報には、これらに限られないが、（１）物品の種類（例えば、ボトル、缶、ピザの箱など）、（２）物品が有する廃棄物の種類（例えば、リサイクル可能または非リサイクル可能）、（３）物品の特性（例えば、サイズ、重量、形状、色など）、（４）物品の状態（例えば、空、部分的に充填、満杯、破損しているなど）、（５）物品の製造業者、（６）物品の商品名、（７）物品の製品識別子、（８）物品のラベル情報（価格など）、および／または（９）物品に関連するその他の情報（例えば、物品の内容物（例えば、液体、固体、粉末、危険な液体化学物質など））が含まれ得る。また、センサデータを用いて個人に基づく情報を取得することもできる。個人に基づく情報には、これらに限られないが、個人の識別子（例えば、個人が所有するモバイル通信デバイスのメディアアクセス制御（ＭＡＣ）アドレス）、個人間での物品種類の人気度を示す情報、および／または、日の所与の時間帯（例えば、朝食時間、昼食時間、夕食時間など）または年（例：えば、ホリデーシーズン）でのシステム１２００によって過去処理された同一または類似の種類の物品の平均数を示す情報が含まれ得る。ＭＡＣアドレスを用いてモバイル通信デバイスを所有する個人に関連する（例えば、製品に対する個人の好き嫌いを示す）ソーシャル・メディア・コンテンツ、および／または個人が属するグループにおける物品の人気（例えば、年齢別グループ、国別グループなど）を取得することができる。

システムは、物体検出、画像分類、セマンティック分割、または物体認識を含む１若しくはそれ以上のコンピュータ視覚アルゴリズムを用いて物品に基づく情報および／または個人に基づく情報を取得することができる。例えば、システムは深層学習およびランダム・フォレスト・モデルを用いて分類器アルゴリズムを作成することができるが、本発明の範囲内でその他の分類器を用いることもできる。これらのコンピュータ視覚アルゴリズムは、統計的手段によって処理された特性の既存のデータセットを用いてトレーニングされ、新規の画像内の物品の特性を予測できるモデルを作成する。

次いで、廃棄物受け器１２０２の回路および／またはその他のデバイス（例えば、コンピューティングデバイス１２０６など）が、ライブラリ１２２０にアクセスし物品に基づく情報を用いて検索を行う。ライブラリ１２２０は、物品に基づく情報（例えば、所与の種類の物品、所与の種類の廃棄物、所与の物品の特性、所与の物品の状態、所与の製造業者、所与の商品名、諸所の製品識別子、所与のラベル情報（例えば、価格帯など）、所与の物品の内容物、および／またはその他の情報）に関連するメディアコンテンツ（例えば、音、歌、画像、ビデオ、光パターン、振動パターンなど）を特定するように検索される。

次いで、特定されたメディアコンテンツがデータストア１２０８および／または廃棄物受け器１２０２のローカルメモリから取得される。次いで、メディアコンテンツが廃棄物受け器１２０２、モバイル通信デバイス１２１０、および／または提示デバイス１２１２から出力される。例えば、画像／ビデオ／広告が廃棄物受け器１２０２のディスプレイ（例えば、図２のディスプレイ２００）、廃棄物受け器１２０２の近くにあるモバイル通信デバイス１２１０のディスプレイ、および／または廃棄物受け器１２０２の近くにある提示デバイス１２１２に表示される。また、デバイス１２０２、１２１０、および／または１２１２のスピーカーから音を出力してもよい。また、デバイス１２０２、１２１０、および／または１２１２から光を出力してもよい。本解決法は本実施例の具体的事項に限定されるものではない。いくつかの状況において、特定されたメディアコンテンツはデータストア１２０８からデバイス１２０２、１２１０、および／または１２１２へストリーム配信される。

物品に関連付けられているメディアコンテンツが特定されない場合、システムは、個人に基づく情報（例えば、示されているように、当該物品と個人が好きまたは嫌いな他の製品／物品との関係）、および／または、その他の情報（例えば、時間帯、廃棄物受け器の地理的位置、所与の時刻に廃棄物受け器近くで検出された個人の総数、廃棄物受け器近くで検出された全ての個人のサイズ（例えば、子供および／または大人を示す）、近くの個人が所有している電子デバイスの種類（例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ポータブル電子ブック・リーダ・デバイス、携帯式ゲームデバイスなど）、個人の共通属性の有無に関わらず個人間での物品の人気の度合い、システムによって処理されるそのような物品の平均数など）に従ってメディアコンテンツを選択することができる。その他の基準は、（ｉ）クロック、（ｉｉ）カウンタ、および／または（ｉｉ）廃棄物受け器とその近くにある電子デバイスとの間のワイヤレス通信（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信またはビーコン信号）を用いて取得することができる。

ここで図１３を参照すると、システム（例えば、図１２のシステム１２００）を動作させる例示的な方法１３００のフロー図が示されている。方法１３００は１３０２から始まり、１３０４へと続き、１３０４において、廃棄物受け器（例えば、図１２の廃棄物受け器１２０２）が節電モードまたはアイドルモードの動作状態に置かれる。これらの動作モードの両方において、廃棄物受け器のセンサは、１３０６で示すように、個人が廃棄物受け器に近づいたとき（例えば、１０フィート以内になったとき）を検出することができる。センサは、これらに限られないが、カメラ、近接センサ（例えば、ビーム遮断センサなど）、および／または外部デバイスと通信する無線通信デバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０など）を含み得る。

このような検出が行われると、廃棄物受け器は１３０８の廃棄物処理モードの動作に移行する。廃棄物処理モードの動作では、１３１０で示すように、廃棄物受け器のセンサが、物品が廃棄物受け器近くにあるとき、および／または廃棄物受け器に入れられているときを検出し、１３１２で示すように、廃棄物受け器近くの（例えば、廃棄物受け器から１０フィート以内にある）物品および／または個人の特性を特定するセンサデータを生成する。個人には、（ｉ）当該物品を所有している、または所有していた人、および／または（ｉｉ）当該物品を所有していない、または所有していなかった他の人が含まれ得る。１３１４において、センサデータが、廃棄物受け器の回路（例えば、図６の回路１０６）および／または外部デバイス（例えば、図１２のコンピューティングデバイス１２０６）に提供される。

１３１６において、センサデータが分析されて物品に基づく情報が取得される。物品に基づく情報には、これらに限られないが、（１）物品の種類（例えば、ボトル、缶、ピザの箱など）、（２）物品が有する廃棄物の種類（例えば、リサイクル可能、または非リサイクル可能）、（３）物品の特性（例えば、サイズ、重量、形状、色など）、（４）物品の状態（例えば、空、部分的に充填、満杯、損傷があるなど）、（５）物品の製造業者、（６）物品の商品名、（７）物品の製品識別子、（８）物品のラベル情報（例えば、価格）、および／または（９）物品に関連するその他の情報（例えば、物品の内容物（例えば、液体、固体、粉末、危険な液体化学物質）など）が含まれ得る。

いくつかの状況において、物品に基づく情報は、物品の最初の１つが廃棄物受け器によって検出された時から開始する閾値期間内（例えば、お互いが１分以内）に当該廃棄物受け器に入れられた２つ以上の物品について取得される。２つの物品に基づく情報のセットが追加の物品に基づく情報を生成または取得するのに用いられる。追加の物品に基づく情報には、これらに限られないが、物品の分類、両物品が属するグループの識別子、両物品の共通の出所識別子（例えば、所与の店舗、製造業者、または流通業者）、互いに相対的な物品のランキング、互いに関連する物品の重要性、および／またはその特性に基づいて物品に対して選択された重みを用いて計算された値が含まれる。

１３１８において、物品に基づく情報を用いてライブラリ（例えば、図１２のライブラリ１２２０）を検索し、当該物品に基づく情報に関連するメディアコンテンツを特定する。メディアコンテンツは、物品に基づく情報が、メディアコンテンツに関連付けられた既定のタグと（例えば、ある程度または量だけ）合致する場合に特定され得る。メディアコンテンツが特定された場合（１３２０で「はい」の場合）、１３３２において、当該メディアコンテンツが廃棄物受け器またはその他のデバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２）から出力（例えば、ストリーミング）される。続いて、１３２４が実行され、方法１３００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、１３０２に戻る）。

メディアコンテンツが特定されなかった場合（１３２０で「いいえ」の場合）、次に方法１３００は図１３Ｂの１３２６に続く。１３２６において、センサデータを分析して個人に基づく情報を取得する。個人に基づく情報には、これらに限られないが、個人の識別子（例えば、個人が所有するモバイル通信デバイスのＭＡＣアドレス）、個人間での物品種類の人気度を示す情報、および／または、日の特定の時間帯（例えば、朝食時間、昼食時間、夕食時間など）または年（例えば、ホリデーシーズン）での廃棄物受け器によって過去処理された同一または類似の種類の物品の平均数を示す情報が含まれ得る。ＭＡＣアドレスを用いて、モバイル通信デバイスを所有する個人に関連する（例えば、製品に対する個人の好き嫌いを示す）ソーシャル・メディア・コンテンツ、および／またはその個人が属するグループにおける物品の人気（例えば、年齢別グループ、国別グループなど）を取得することができる。

次の１３２８において、個人に基づく情報を用いてライブラリが検索される。この検索中にメディアコンテンツが特定された場合（１３３０で「はい」の場合）、当該メディアコンテンツが廃棄物受け器またはその他のデバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２）から出力される。続いて、１３３８が実行され、方法１３００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、１３０２に戻る）。

この検索でメディアコンテンツが特定されなかった場合（１３３０で「いいえ」の場合）、次いで１３３４において、メディアコンテンツがライブラリからランダムに、またはその他の情報（例えば、時間帯、廃棄物受け器の地理的位置、所与の時刻に廃棄物受け器近くで検出された個人の総数、廃棄物受け器近くで検出された全ての個人のサイズ（例えば、子供および／または大人を示す）、近くの個人が所有している電子機器の種類（例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、携帯式電子ブック・リーダ・デバイス、携帯式ゲームデバイスなど）、個人の共通属性の有無に関わらず個人間での物品の人気の度合い、システムによって処理されるそのような物品の平均数など）に基づいて選択される。１３３６で示すように、選択されたメディアコンテンツは、次いで廃棄物受け器またはその他のデバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２）から出力される。続いて、１３３６が実行され、方法１３００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、１３０２に戻る）。

ここで図１４を参照すると、システム（例えば、図１２のシステム１２００）を動作させる他の例示的な方法１４００のフロー図が示されている。方法１４００は１４０２から始まり、１４０４へと続き、１４０４において、２つ以上の物品について物品に基づく情報が取得される。これらの物品は、互いの、または両方が同時に廃棄物受け器に近接する閾値期間内に廃棄物受け器（例えば、図２の廃棄物受け器１２０２）に入れられたものを含み得る。

物品が同じ出所からのものであることを物品に基づく情報が示している場合（１４０６で「はい」の場合）、次いで方法１４００は１４０８～１４１０に続く。１４０８～１４１０は、共通の出所に関連付けられたライブラリ（例えば、図１２のライブラリ１２２０）からメディアコンテンツを選択し、当該選択されたメディアコンテンツを廃棄物受け器またはその他のデバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２）から出力させることに関する。続いて、１４１２が実行され、方法１４００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、１４０２に戻る）。

物品が異なる出所からのものであることを物品に基づく情報が示している場合（１４０６で「はい」の場合）、次いで方法１４００は１４１４～１４１８に続く。１４１４～１４１８は、任意選択的に、出所のランキングを決定し、ライブラリ（例えば、図１２のライブラリ１２２０）からランダムにまたは前記出所ランキングに基づいてメディアコンテンツを選択し、当該選択されたメディアコンテンツを廃棄物受け器またはその他のデバイス（例えば、図１２のモバイル通信デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２）から出力させることに関する。続いて、１４１２が実行され、方法１４００が終了し、またはその他の動作が実行される（例えば、１４０２に戻る）。

いくつかの状況では、個人が廃棄物受容コンテナに近づき、飲料缶を入れる場合がある。蓋が閉じ、センサが、その物体に関するデータ（画像など）を取得し、コンピュータ視覚アルゴリズムをホストするクラウドサーバに情報を送信する。コンピュータ視覚アルゴリズムはコンシューマ製品グッズのブランド名のロゴを検出してそのブランド名の値を返すように訓練されている。コンピュータ視覚アルゴリズムは、受け取ったデータを処理し、物品のラベルを返す。ラベルは、飲料会社のブランド名に伴う値などの特定のラベル、または飲料缶などの一般的なカテゴリであってよい。次いで、システムは、スクリプトを用いることによって、特定されたラベルに対応するコンテンツを含むデジタル・メディア・ファイルを選択してもよく、当該スクリプトは、廃棄物コンテナの回路またはリモートサーバによって実行されると、ローカルまたはクラウドでホストされているライブラリデータベースを検索する。ライブラリにおいて、メディアの各部分は、ブランド名、物体の材料、物体の種類（アルミ缶、プラスチックボトル、ガラス瓶など）など、潜在的な廃棄物体の特性に関連する１若しくはそれ以上のタグに関連付けられている。システムがスクリプトを実行しこのライブラリを検索するとき、ラベルの初期出力値がメディアに付けられたこれらのタグと比較され、特定されたラベルの関連するタグを有するメディア部分がアルゴリズムによって検出されると、システムがそのメディアコンテンツ部分を再生するようトリガーされる。タグは、ブランド固有であってもよく（例えば、コーラの缶が検出された場合、メディアが提示候補としてタグ付けされてもよく）、またはカテゴリ（ノンアルコール飲料の缶など）に関連付けられていてもよい。任意のコンテンツの物品を複数のタグに関連付けることができる。次いで、システムが、デジタルファイルを再生し、クラウドサーバからメディアをストリーミングするか、ローカルデバイスからメディアを再生することにより、提示デバイスを介してファイルのコンテンツを出力してもよい。例えば、スクリプトを実行することによって選択されたデジタル・メディア・ファイルが飲料製品の広告である場合、システムは飲料製品の画像を表示してもよい。

これらの状況またはその他の状況では、個人がコーヒーカップを廃棄物コンテナに入れる場合がある。システムは、上記のような方法を用いてその物体をコーヒーカップとして特定することとなる。次いで、システムは、コーヒーカップのリサイクル可能性に関するコンテンツを含むメディアファイルをライブラリから選択してもよい。この情報には、その物体がリサイクル可能かどうか、廃棄する前に洗浄する必要があるかどうか、および一般的な廃棄物の統計が含まれ得る。システムはそのコンテンツをディスプレイまたはその他の提示デバイスを介して出力してもよい。

システムは、更なる規則を用いて、消費者に提示するメディアコンテンツを決定してもよい。例えば、システムは、単一の廃棄物品だけでなく、互いに短い閾値期間内（例えば、１０秒、２０秒、または３０秒以内）に廃棄された複数の物品を考慮する多段階プロセスを実施してもよい。システムは、同時に廃棄された各物品を特定し、これらの物品が集合的に「グループラベル」またはカテゴリに関連付けられているかどうかを決定してもよい。その場合、システムは、グループラベルに関連するタグを有するメディアコンテンツを選択し提示してもよい。例えば、システムが同時に廃棄されたおしりふきとおむつを検出した場合、おしりふきはおむつに関連していたと推定してもよく、また、グループラベルは「赤ちゃんを持つ親」としてもよい。他の例として、システムがしわくちゃの食品包装紙を見つけたが、包装紙のロゴを検出できず、同時に廃棄されたファーストフード・レストランのロゴが付いたドリンクカップを検出した場合、システムは両物品がそのファーストフード・レストラン（または一般的なファーストフード・レストラン）のグループラベルに関連付けられていると推測してもよい。

システムは、その他のシステムを用いて、複数の物体が同一人によって破棄されたかどうかを検出してもよい。一例において、ビーコンまたは廃棄物受け器に近接するモバイル電子デバイス（携帯電話など）の識別子を検出する他の無線システムを含んでもよい。例えば、複数の物品が廃棄された期間中に１つの電子デバイスのみが検出された場合、システムは、それらの物品が関連しており同一人によって廃棄されたと推定してもよい。

これらの状況またはその他の状況では、廃棄物品の検出に応じて提示するコンテンツを特定するに際し、複数のメディアコンテンツ物品が、当該廃棄物品ラベルに関連付けられたタグを有していてもよい。この場合、システムは、候補のメディアコンテンツ物品からコンテンツを選択するのに任意の好適なプロセスを用いてもよい。そのようなプロセスは、ランダム化アルゴリズムを適用することを含んでもよく、任意選択で、特定のコンテンツ物品が選択される可能性がより高くなるように重みが適用されてもよい。例えば、最新のコンテンツ物品、または広告主が割増金を支払ったコンテンツ物品には、より大きな重みを与えてもよい。その他の例としては、ランク順（すなわち、キュー内で次となる物品について再生する）が含まれてもよく、あるいは物品が以前に再生されてからの時間、除外因子（特定の日若しくは時間に特定のコンテンツ物品を再生するなど）、またはその他の基準といった更なる因子をアルゴリズムに適用してもよい。

ここで図１５を参照すると、コンピューティングデバイス１５００の例示的なアーキテクチャが示されている。図１２の廃棄物受け器１２０２、コンピューティングデバイス１２０６、モバイル・コンピューティング・デバイス１２１０および／または提示デバイス１２１２は、コンピューティングデバイス１５００と同一または類似である。そのため、コンピューティングデバイス１５００の説明は図１２のデバイス１２０２、１２０６、１２１０、１２１２の理解により十分である。

コンピューティングデバイス１５００は図１５に示すものよりも多くのまたは少ない構成要素を含むことができる。しかしながら、図示の構成要素は本解決策を実施する例示的な解決策を開示するのに十分である。図１５のハードウェアアーキテクチャは、本明細書で説明するように、車両を動作させるように構成された代表的なコンピューティングデバイスの一実施形態を示す。そのため、図１５のコンピューティングデバイス１５００は本明細書に記載の方法の少なくとも一部を実施する。

コンピューティングデバイス１５００の一部または全ての構成要素はハードウェア、ソフトウェア、および／またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実施することができる。ハードウェアには、これらに限られないが、１若しくはそれ以上の電子回路が含まれる。電子回路としては、これらに限られないが、受動部品（例えば、抵抗器およびコンデンサ）および／または能動部品（例えば、増幅器および／またはマイクロプロセッサ）が含まれ得る。受動部品および／または能動部品は、本明細書に記載の方法論、手順、または機能の１若しくはそれ以上を実行するように適合、配置、および／またはプログラムすることができる。

図１５に示すように、コンピューティングデバイス１５００は、ユーザインターフェース１５０２と、中央処理装置（ＣＰＵ）１５０６と、システムバス１５１０と、コンピューティングデバイス１５００の他の部分にシステムバス１５１０を通じて接続されアクセス可能なメモリ１５１２と、システムインターフェース１５６０と、システムバス１５１０に接続されたハードウェアエンティティ１５１４とを有する。ユーザインターフェースは、コンピューティングデバイス１５００の動作を制御するためのユーザ・ソフトウェア対話を容易にする入力デバイスおよび出力デバイスを含み得る。入力デバイスには、これらに限られないが、物理的キーボードおよび／またはタッチキーボード１５５０が含まれ得る。入力デバイスは有線または無線接続（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）接続など）を介してコンピューティングデバイス１５００に接続することができる。出力デバイスには、これらに限られないが、スピーカー１５５２、ディスプレイ１５５４、および／または発光ダイオード１５５６が含まれ得る。システムインターフェース１５６０は、外部デバイス（例えば、アクセスポイントなどのネットワークノードなど）との有線または無線通信を容易にするように構成されている。

少なくともいくつかのハードウェアエンティティ１５１４はメモリ１５１２へのアクセスおよび使用に関する動作を実行するものであり、それは、ＲＡＭ、ディスクドライブ、フラッシュメモリ、ＣＤ－ＲＯＭ、ならびに／または命令およびデータを格納できるその他のハードウェアデバイスとすることができる。ハードウェアエンティティ１５１４は、コンピュータ可読記憶媒体１５１８を有するディスク・ドライブ・ユニット１５１６を含むことができ、前記コンピュータ可読記憶媒体１５１８には、本明細書に記載の方法論、手順、または機能のうちの１若しくはそれ以上を実行するように構成された１若しくはそれ以上の命令１５２０のセット（例えば、ソフトウェアコード）が格納されている。また、命令１５２０は、コンピューティングデバイス１５００による実行中に、メモリ１５１２および／またはＣＰＵ１５１６内に完全にまたは少なくとも部分的に常駐させることができる。また、メモリ１５１２およびＣＰＵ１５０６はマシン可読媒体を構成することもできる。本明細書で用いる「マシン可読媒体」という用語は、１若しくはそれ以上の命令１５２０のセットを格納する単一の媒体または複数の媒体（例えば、集中型または分散型データベース、および／または関連するキャッシュおよびサーバ）をいう。また、本明細書で用いる「マシン可読媒体」という用語は、コンピューティングデバイス１５００により実行する命令１５２０のセットを格納、エンコード、または運搬することができ、コンピューティングデバイス１５００に本開示の方法論の任意の１若しくはそれ以上を実行させる任意の媒体をいう。

特許請求の範囲の主題についての様々な実施形態の上記説明は例示および説明の目的で提供してきた。網羅的であることや、特許請求の範囲の主題を開示された正確な形式に限定することは意図していない。当業者であれば多くの修正や変形が明らかであろう。実施形態は、本発明の原理およびその実際の応用を最もよく説明するため選択され説明されたが、それにより、関連技術の当業者は、特許請求の範囲の主題、様々な実施形態、および企図される特定の用途に適した様々な修正を理解することができる。

実施形態を十分に機能するコンピュータおよびコンピュータシステムの内容において説明してきたが、当業者であれば、様々な実施形態が様々な形態のプログラム製品として配布可能であり、本開示は実際に配布を行うために使用されるマシンやコンピュータ可読媒体の特定の種類に関係なく等しく適用されることを理解されるであろう。

上記詳細な説明は、特定の実施形態および企図される最良の形態を説明しているが、上記文が如何に詳細なものあっても、本実施形態は様々な方法で実施することができる。システムおよび方法の詳細が本明細書に含まれているが、それらの実施の詳細は大きく異なっていてもよい。上述のように、様々な実施形態の特定の特徴または態様を説明するときに用いられる特定の用語は、その用語が、関連する本発明の任意の特定の特性、特徴、または態様に限定されるよう本明細書で再定義されていることを意味すると解釈すべきではない。一般的に、特許請求の範囲で用いられる用語は、本明細書で明示的に定義されていない限り、本発明を本明細書に開示される特定の実施形態に限定するものであると解釈されるべきではない。したがって、本発明の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、特許請求の範囲に基づき実施形態を実施または実行する全ての均等な方法も包含する。

明細書で用いる文言は、主に読みやすさと説明の目的で選択されたものであり、発明の主題を描写または制限するために選択されたものではない。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明によって限定されるものではなく、ここに基づく出願で発行される特許請求の範囲によって限定されることが意図されている。したがって、様々な実施形態の開示は、特許請求の範囲に規定される実施形態の範囲を例示するものであり、限定するものではないことが意図される。

Claims (20)

1. システムを動作させる方法であって、
   廃棄物受け器の少なくとも１つのセンサが、少なくとも１つの物品の少なくとも１つの特性を特定するセンサデータを生成する工程と、
   前記廃棄物受け器が、前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性に関連する第１のメディアコンテンツを特定する動作を実行する工程と、
   前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定された場合に、前記第１のメディアコンテンツを廃棄物受け器または外部デバイスから出力させる工程と、
   前記第１のメディアコンテンツが前記廃棄物受け器によって特定できない場合に、前記第１のメディアコンテンツとは異なる第２のメディアコンテンツを選択し、当該第２のメディアコンテンツを前記廃棄物受け器または外部デバイスから出力させる工程とを
   有する方法。
2. 請求項１に記載の方法において、前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性は、物品の種類、前記少なくとも１つの物品が有する廃棄物の種類、前記少なくとも１つの物品の物理的外観、前記少なくとも１つの物品の状態、前記少なくとも１つの物品の出所、前記少なくとも１つの物品の商品名、前記少なくとも１つの物品の製品識別子、前記少なくとも１つの物品のラベル情報、前記少なくとも１つの物品の内容物、前記少なくとも１つの物品が属するグループ、他の物品に対する前記少なくとも１つの物品のランキングまたは重要度、または少なくとも１つの他の物品の出所に対する前記少なくとも１つの物品の前記出所のランキングまたは重要度を有するものである、方法。
3. 請求項１に記載の方法において、前記外部デバイスは、（ｉ）前記少なくとも１つの物品を持っている又は所有する個人のモバイル通信デバイス、または（ｉｉ）前記廃棄物受け器デバイス近くに位置する提示デバイスを有するものである、方法。
4. 請求項１に記載の方法において、さらに、前記廃棄物受け器が、当該廃棄物受け器近くで第１の物品が検出されたときから始まる期間内で当該第１の物品および第２の物品が入れられたときを検出する動作を実行する工程を有するものである、方法。
5. 請求項４に記載の方法において、前記センサデータは前記第１の物品および前記第２の物品の特性を特定するものである、方法。
6. 請求項５に記載の方法において、さらに、前記第１および第２の物品の特性を用いて、前記第１および第２の物品が属するグループの識別子、前記第１および第２の物品の共通出所の特定、前記第１および前記第２の物品の相対的な重要度、および重み値のうちの少なくとも１つを有する情報を取得する工程を有するものである、方法。
7. 請求項１に記載の方法において、前記第２のメディアコンテンツはランダムに選択されるものである、方法。
8. 請求項１に記載の方法において、前記第２のメディアコンテンツは、時刻、前記廃棄物受け器の地理的位置、所与の時間に前記廃棄物受け器近くで検出された個人の総数、前記廃棄物受け器の近くにいる個人の身体的特性、前記廃棄物受け器の近くにいる前記個人が所持している電子デバイスの種類、集団内における前記少なくとも１つの物品の人気の度合い、または所与の期間に前記廃棄物受け器によって処理された物品の平均数に基づいて選択されるものである、方法。
9. 請求項１に記載の方法において、さらに、前記センサデータを分析して個人に基づく情報を取得し、前記個人に基づく情報を用いて前記第２のメディアコンテンツを選択する工程を有するものである、方法。
10. 請求項９に記載の方法において、前記個人に基づく情報は、前記廃棄物受け器近くの個人の識別子、前記廃棄物受け器近くの前記個人と共通の少なくとも１つの特性を有する人々の間での物品種類の人気を示す情報、所与の期間中に前記廃棄物受け器によって過去処理された同一または類似の種類の物品の総数または平均数を示す情報のうちの少なくとも１つを有するものである、方法。
11. 廃棄物受け器であって、
    プロセッサと、
    非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、廃棄物受け器を動作させる方法を前記プロセッサに実行させるように構成されたプログラム命令を有するものであり、前記プログラム命令は、
    少なくとも１つの物品の少なくとも１つの特性を特定するセンサデータを取得し、
    前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性に関連する第１のメディアコンテンツを特定し、
    前記第１のメディアコンテンツが前記プロセッサによって特定された場合に、前記第１のメディアコンテンツを前記廃棄物受け器または外部デバイスから出力させ、
    前記第１のメディアコンテンツが前記プロセッサによって特定できない場合に、前記第１のメディアコンテンツとは異なる第２のメディアコンテンツを選択し、当該第２のメディアコンテンツを前記廃棄物受け器または前記外部デバイスから出力させる
    命令を有するものである前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体と
    を有する、廃棄物受け器。
12. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記少なくとも１つの物品の前記少なくとも１つの特性は、物品の種類、前記少なくとも１つの物品が有する廃棄物の種類、前記少なくとも１つの物品の物理的外観、前記少なくとも１つの物品の状態、前記少なくとも１つの物品の出所、前記少なくとも１つの物品の商品名、前記少なくとも１つの物品の製品識別子、前記少なくとも１つの物品のラベル情報、前記少なくとも１つの物品の内容物、前記少なくとも１つの物品が属するグループ、他の物品に対する前記少なくとも１つの物品のランキングまたは重要度、または少なくとも１つの他の物品の出所に対する前記少なくとも１つの物品の前記出所のランキングまたは重要度を有するものである、廃棄物受け器。
13. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記外部デバイスは、（ｉ）前記少なくとも１つの物品を持っている又は所有する個人のモバイル通信デバイス、または（ｉｉ）前記廃棄物受け器デバイス近くに位置する提示デバイスを有するものである、廃棄物受け器。
14. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記プログラム命令は、さらに、前記廃棄物受け器近くで第１の物品が検出されたときから始まる期間内で当該第１の物品および第２の物品が入れられたときを検出する命令を有するものである、廃棄物受け器。
15. 請求項１４に記載の廃棄物受け器において、前記センサデータは前記第１の物品および前記第２の物品の特性を特定するものである、廃棄物受け器。
16. 請求項１５に記載の廃棄物受け器において、前記プログラム命令は、さらに、前記第１および第２の物品の特性を用いて、前記第１および第２の物品が属するグループの識別子、前記第１および第２の物品の共通出所の特定、前記第１および前記第２の物品の相対的な重要度、および重み値のうちの少なくとも１つを有する情報を取得する命令を有するものである、廃棄物受け器。
17. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記第２のメディアコンテンツはランダムに選択されるものである、廃棄物受け器。
18. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記第２のメディアコンテンツは、時刻、前記廃棄物受け器の地理的位置、所与の時間に前記廃棄物受け器近くで検出された個人の総数、前記廃棄物受け器の近くにいる個人の身体的特性、前記廃棄物受け器の近くにいる前記個人が所持している電子デバイスの種類、集団内における前記少なくとも１つの物品の人気の度合い、または所与の期間に前記廃棄物受け器によって処理された物品の平均数に基づいて選択されるものである、廃棄物受け器。
19. 請求項１１に記載の廃棄物受け器において、前記プログラム命令は、さらに、前記センサデータを分析して個人に基づく情報を取得し、前記個人に基づく情報を用いて前記第２のメディアコンテンツを選択する命令を有するものである、廃棄物受け器。
20. 請求項１９に記載の廃棄物受け器において、前記個人に基づく情報は、前記廃棄物受け器近くの個人の識別子、前記廃棄物受け器近くの前記個人と共通の少なくとも１つの特性を有する人々の間での物品種類の人気を示す情報、所与の期間中に前記廃棄物受け器によって過去処理された同一または類似の種類の物品の総数または平均数を示す情報のうちの少なくとも１つを有するものである、廃棄物受け器。

Images