JP2023537200A - ライトガイドパイプを備えるエアロゾル発生デバイス及び関連する組立方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、ブラケット（２４）と、ＬＥＤ（３７）を備え、ブラケットに固定されるプリント回路基板（３４）と、外側ケーシング（２６）とを備えるエアロゾル発生デバイス（１０）に関する。外側ケーシングは、ブラケットを受け入れるよう構成され、デバイス軸Ｘに沿って延在し、側部アパーチャ（６２）を画成する側面（６１）を備える。デバイスは、更に、中央キャビティ（７２）を画成し、側部アパーチャを通ってＬＥＤから側面に延在するよう側部アパーチャ内に受け入れられるよう構成されるライトガイドパイプ（７０）と、ライトガイドパイプを側部アパーチャ内に繋止するよう中央キャビティ内に挿入されるよう構成されるピン（７１）とを備える。

Description

本発明は、ライトガイドパイプを備えるエアロゾル発生デバイスに関する。

本発明は、また、かかるエアロゾル発生デバイスの組立方法にも関する。

異なる種類のエアロゾル発生デバイスが当技術分野で既に知られている。一般に、かかるデバイスは、例えば液体又は固体を含むことができる、エアロゾル形成前駆体を貯蔵するための貯蔵部を備える。加熱システムは、エアロゾルを発生するために前記前駆体を加熱するよう配置される１つ以上の電気起動抵抗性加熱要素から形成される。エアロゾルは、デバイスの入口と出口との間に延在する流路内に放出される。出口は、エアロゾルを送出するためにユーザが吸入するマウスピースとして配置されてもよい。

幾つかのエアロゾル発生デバイスにおいて、前駆体は、着脱可能なカートリッジに貯蔵される。従って、前駆体が消費される場合、カートリッジを容易に取り外して交換することができる。着脱可能なカートリッジをデバイス本体に取り付けるために、例えばねじ込み接続を用いることができる。

当技術分野で公知のエアロゾル発生デバイスのほとんどは、少なくとも１つの光インジケータを備えている。かかるインジケータは、例えば、デバイスが使用中であるか、又は充電中である場合を示してもよい。加えて、同じインジケータによって与えられる情報は、所定の光／周波数コードに基づいて、ユーザによって異なって解釈されてもよい。例えば、緑色の連続光は、デバイスが使用中であること、又は充電が完了したことを表してもよい。赤色の連続光は、デバイスが充電中であることを表してもよい。赤色の点滅赤色は、バッテリ充電が少なく、デバイスが充電される必要があることを表してもよい。

かかる光インジケータの動作を確実にするために、発光ダイオード（「ＬＥＤ」と称する）が、通常、デバイスの内部に、例えばプリント回路基板上に配置される。デバイスの外側に光を送出するものには、ＬＥＤからデバイスの外面に延在するライトガイドが通常用いられる。ライトガイドは、ＬＥＤからの光を集め、それを拡散させるために僅かに不透明な材料で提供することができる。

従って、ライトガイドを用いることは、デバイスコンポーネントの内部配置に対して、並びにデバイスの組立方法に対して、多くの制約を課す。加えて、これらのコンポーネントの形状及び外部デバイス設計もまた、これらの制約によって悪影響を及ぼされる可能性がある。

本発明の目的の１つは、特にライトガイドを含む内部コンポーネントを特にコンパクトな方法で配置することができるエアロゾル発生デバイスを提供することにある。これにより、デバイス組立方法が簡素化され、外部設計に悪影響を及ぼさない。

この目的のために、本発明は、エアロゾル発生デバイスであって、
－ブラケットと、
－ＬＥＤを備え、ブラケットに固定されるプリント回路基板と、
－デバイスの内部を区切り、ブラケットを受け入れるよう構成される外側ケーシングであって、デバイス軸に沿って延在し、側部アパーチャを画成する側面を備える外側ケーシングと、
－中央キャビティを画成し、ブラケットがデバイスの内部に受け入れられる場合に、側部アパーチャを通ってＬＥＤから側面に延在するよう側部アパーチャに受け入れられるよう構成されるライトガイドパイプと、
－ライトガイドパイプを側部アパーチャ内に繋止するよう中央キャビティ内に挿入されるよう構成されるピンと、を備える、
エアロゾル発生デバイスに関する。

実際、これらの特徴を用いて、ピンは、単純且つコンパクトな方法でライトガイドを固定するために用いることができる。

幾つかの実施形態によれば、外側ケーシングは、単一部品から作成され、挿入開口部を画成し、ブラケットは、挿入開口部を介して摺動することによってデバイスの内部に受け入れられ、好ましくは、挿入開口部は、デバイス軸に対して垂直に延在する。

これらの特徴により、外側ケーシングの外面上の突出要素の数は、デバイスを操作している間の特定のユーザ感覚を保証するように最小限に抑えることができる。

幾つかの実施形態によれば、ブラケットは、ブラケットがデバイスの内部に受け入れられる場合に側部アパーチャに面するよう構成される固定穴を画成する固定部分を備え、ライトガイドパイプは、ピンが中央キャビティに挿入される場合に、ブラケットをデバイスの内部に繋止するよう構成される。

これらの特徴により、ライトガイドパイプとピンとの組み合わせは、光伝達と外側ケーシング内側へのブラケットの固定との両方の目的のために用いることができる。その上、この組み合わせは、外側ケーシングの外面上に見える外側ケーシング内側のブラケットの固有の固定手段を形成することができる。

幾つかの実施形態によれば、ライトガイドパイプは少なくとも部分的に透明な材料から作成され、ピンは固体材料から作成される。

これらの特徴により、ライトガイドパイプとピンとの組み合わせの良好な固定特性を達成することが可能である。

幾つかの実施形態によれば、少なくとも１つの耐高温性接着テープは、ブラケットの周りに巻回され、デバイスの内部にブラケットを固定するよう設計される。

これらの特徴により、外側ケーシング内側へのブラケットの固定を向上させることができる。

幾つかの実施形態によれば、ＬＥＤは、ブラケットがデバイスの内部に受け入れられる場合に、横軸に従って側部アパーチャと位置合わせされ、横軸はデバイス軸に対して垂直である。

幾つかの実施形態によれば、ライトガイドパイプは、側部アパーチャに挿入される場合に横軸に沿って延在する円筒形状を画成する。

幾つかの実施形態によれば、中央キャビティは封止される。

これらの特徴により、コンパクトな形状で良好な固定を確実にするライトガイドパイプを用いることができる。

幾つかの実施形態によれば、プリント回路基板は、更に、ブラケットがデバイスの内部に受け入れられる場合に、横軸に従って側部アパーチャと位置合わせされて配置されたスイッチを備え、横軸はデバイス軸に対して垂直である。

幾つかの実施形態によれば、ＬＥＤは、ブラケットがデバイスの内部に受け入れられる場合に横軸から離間して配置される。

幾つかの実施形態によれば、ライトガイドパイプは、横軸に沿って延在する円筒形状の第１の部分と、ライトガイドパイプが側部アパーチャに挿入される場合にＬＥＤを第１の部分に連結するよう構成される第２の部分とを備える。

これらの特徴により、スイッチをプリント回路基板上に直接配置し、ピンを用いてスイッチを作動させることが可能である。

幾つかの実施形態によれば、ピンは、２つの端部間に延在し、その端部の一方によってスイッチと当接するよう中央キャビティを通過するよう構成され、反対側の端部は、中央キャビティ内で面一となるよう構成される。

これらの特徴により、デバイスを保持している間の望ましくないスイッチ作動を防止することが可能である。

幾つかの実施形態によれば、ピンは、２つの端部間に延在し、その端部の一方によってスイッチと当接するよう中央キャビティを通過するよう構成され、反対側の端部は、中央キャビティから突出するよう構成される。

これらの特徴により、スイッチを簡単な方法で作動させることができる。

本発明は、また、組立方法）であって、
－ＬＥＤを備えるプリント回路基板をブラケット上に固定するステップと、
－外側ケーシングによって区切られるデバイスの内部にブラケットを挿入するステップであって、外側ケーシングは、デバイス軸に沿って延在し、側部アパーチャを画成する側面を備える、ステップと、
－側部アパーチャを通ってＬＥＤから側面に延在するよう、側部アパーチャ内に中央キャビティを画成するライトガイドパイプを挿入するステップと、
－ピンを中央キャビティに挿入して、ライトガイドパイプを側部アパーチャ内に繋止するステップと、を含む、
組立方法にも関する。

幾つかの実施形態によれば、外側ケーシングは、単一部品から作成され、挿入開口部を画成し、ブラケットをデバイスの内部に挿入するステップは、挿入開口部を介してデバイスの内部にブラケットを摺動させることによって行われる。

これらの特徴により、組立方法は簡単な方法で実行される可能性がある。

本発明及びその利点は、非限定的な例としてのみ挙げられ、且つ添付の図面を参照して記述される以下の説明を読むことでよりよく理解されるであろう。

本発明の第１の実施形態によるエアロゾル発生デバイスの斜視図である。 図１のエアロゾル発生デバイスの分解図であり、図１の図と比較して反転された図である。 図１のエアロゾル発生デバイスの一部の分解図である。 図１の平面ＩＶに従うエアロゾル発生デバイスの一部の断面図である。 エアロゾル発生デバイスが本発明の第２の実施形態によるものである、図３の図と同様の図である。 エアロゾル発生デバイスが本発明の第２の実施形態によるものである、図４の図と同様の図である。

本発明を説明する前に、本発明は、以下の説明に記載される構造の詳細に限定されないことを理解されたい。本開示の利益を有する当業者には、本発明は他の実施形態が可能であり、様々な方法で実践又は実行できることが明らかであろう。

本明細書で用いるように、「エアロゾル発生デバイス」又は「デバイス」という用語は、エアロゾル発生ユニット（例えば、ユーザが吸入するための、例えばマウスピースにおいてデバイスの出口に送達される前に、エアロゾルに凝縮する蒸気を発生するエアロゾル発生要素）によって、蒸気吸入用のエアロゾルを含むエアロゾルをユーザに送達するための蒸気吸入デバイスを含んでいてもよい。デバイスは、可搬であってもよい。「可搬」とは、ユーザが保持する場合に用いられるデバイスを指してもよい。デバイスは、例えば、可変の時間量にわたり、ヒーターシステムを作動させることにより、（定量のエアロゾルとは対照的に）可変量のエアロゾルを発生するよう適応してもよく、それは、トリガによって制御されてもよい。トリガは、蒸気吸入ボタン及び／又は吸入センサ等、ユーザが作動させることができるものであってもよい。吸入センサは、吸入強度並びに吸入持続時間に対する感度が高いものであってもよく、可変量の蒸気を提供することが可能になる（その結果、タバコ、葉巻、又はパイプなどの従来の可燃性喫煙具の喫煙効果を模倣する）。デバイスは、ヒーター及び／又は加熱されたエアロゾル発生物質（エアロゾル前駆体）の温度を特定の目標温度まで駆動し、その後、エアロゾルの効率的な発生を可能にする目標温度で温度を維持するための温度調節制御部を含んでもよい。

本明細書で用いるように、「エアロゾル」という用語は、固体粒子、液滴、気体のうちの１つ以上として、前駆体の懸濁液を含んでいてもよい。前記懸濁液は、空気を含む気体の状態であってもよい。本明細書のエアロゾルは、一般的に、蒸気を指すか又はそれを含んでいてもよい。エアロゾルは、前駆体の１つ以上の成分を含んでいてもよい。

本明細書中で用いるように、用語「エアロゾル形成前駆体」若しくは「前駆体」又は「エアロゾル形成物質」若しくは「物質」或いは「気化可能材料」とは、エアロゾルを形成するよう空気中で気化可能な任意の材料を指定するために用いられる。気化は一般に、温度を気化材料の沸点まで、例えば４００℃まで、好ましくは３５０℃までの温度に上昇させることによって得られる。気化可能材料は、例えば、エアロゾル発生液体、ゲル、若しくはワックス等、又はロッドの形態であってもよいエアロゾル発生固体を含むか、又はそれからなっていてもよく、これは加工タバコ材料、再構成タバコ（ＲＴＢ）の圧着シート若しくは配向ストリップ、又はこれらの任意の組み合わせを含有する。気化可能材料は、ニコチン、カフェイン、又は他の有効成分のうちの１つ以上を含んでいてもよい。有効成分は、キャリアで運ばれてもよく、キャリアは液体であってもよい。キャリアは、プロピレングリコール又はグリセリンを含んでいてもよい。香料が存在していてもよい。香料は、エチルバニリン（バニラ）、メントール、酢酸イソアミル（バナナ油）等を含んでいてもよい。
発明の第１の実施形態
本発明の第１の実施形態によるエアロゾル発生デバイス１０を図１に示す。この図１の実施例において、エアロゾル発生デバイス１０は、図１にも見えるペイロードコンパートメント１４内に受け入れられるよう意図される取り外し可能なカートリッジ（図示せず）と共に動作するよう設計されている。カートリッジは、前駆体を貯蔵することができる前駆体貯蔵部と、エアロゾルを発生させるよう前駆体を加熱することができる少なくとも１つのヒーターとを備える。カートリッジのヒーターは、カートリッジ及びエアロゾル発生デバイス１０の両方に配置される一対の接点を介してデバイス１０の電源に電気接続される。本発明の別の実施形態によれば、カートリッジのヒーターは、デバイス１０に配置され、このデバイス１０の電源によって電力供給される加熱要素と結合されてもよい。この場合、熱は、デバイスの加熱要素からカートリッジのヒーターに直接伝達される。本発明の更に別の実施形態によれば、ペイロードコンパートメント１４は、デバイス１０に対して固定された前駆体貯蔵部を画成する。この場合、前駆体貯蔵部は、例えば、前駆体を補充することができる。

エアロゾル発生デバイス１０は、以下でデバイス軸Ｘと称する軸Ｘに沿って延在している。図１及び図２を参照すると、エアロゾル発生デバイス１０は、複数の内部コンポーネント２２と、内部コンポーネント２２を支持するよう構成されるブラケット２４と、内部コンポーネント２２を有するブラケット２４を受け入れるよう構成される外側ケーシング２６と、外側ケーシング２６の内側に内部コンポーネント２２を有するブラケット２４を固定するよう構成される固定手段２８（図１及び３で見ることができる）とを備えている。

内部コンポーネント２２は、特に、バッテリ３２及びプリント回路基板３４を備えている。バッテリ３２は、例えば、当該技術において公知の充電式リチウムイオンバッテリである。プリント回路基板３４は、エアロゾル発生デバイス１０の動作を制御するよう構成される複数の電子コンポーネントを備えている。特に、プリント回路基板３４は、例えば、バッテリ３２によってカートリッジのヒーターに提供される電圧を制御するよう構成されるコントローラ（図示せず）と、プリント回路基板３４から突出する少なくとも１つの突出要素３６（図４に示す）とを備えている。本発明の第１の実施形態によれば、突出要素３６は、デバイス１０の少なくとも１つの動作モードを光で示すために用いられ、コントローラ３５によって制御されるＬＥＤ３７（発光ダイオード）等のインジケータを呈している。従って、ＬＥＤは、デバイス１０が動作中又は充電中であることを示すことができる。ＬＥＤはまた、バッテリが低下していること、又はデバイス１０が外部デバイスに接続されていることを示すこともできる。ＬＥＤは、例えば、異なる色及び／又は光周波数を用いて、異なる動作モードを示すことができる。内部コンポーネント２２はまた、デバイス１０の異なる機能性を確実にするために用いられる、それ自体が公知の他のコンポーネントを備えていてもよい。

図２の実施例において、ブラケット２４は、デバイス軸Ｘに沿って連続的に配置される、プリント回路基板３４を受け入れることができる回路コンパートメント４５と、バッテリ３２を受け入れることができるバッテリコンパートメント４６とを画成する単一部品から構成されている。特に、図４にも見られる回路コンパートメント４５は、ブラケット２４が外側ケーシング２６内に受け入れられる場合に、プリント回路基板３４が、図４に示すようにデバイス軸Ｘに垂直な横軸Ｚに関して外側ケーシング２６の内部の略中央に配置されるように、デバイス軸Ｘと平行にプリント回路基板３４を受け入れ、固定するよう構成される。図４の実施例において、プリント回路基板３４をブラケット２４に固定するために、ブラケット２４は、回路コンパートメント４５内に、回路コンパートメント４５の両端に配置されるねじ穴４８及び繋止歯４９を画成する。従って、プリント回路基板３４の一端部をねじ穴４８を用いてねじ止めし、プリント回路基板３４の他端部を繋止歯４９を用いて係止してもよい。

図４に示すように、ブラケット２４は、ブラケット２４を外側ケーシング２６に固定するために使用可能な固定部分５０を画成する。この図の実施例において、固定部分５０は、回路コンパートメント４５内に配置され、以下で説明するように固定手段２８を受け入れることができる固定穴５１を呈している。固定穴５１は、プリント回路基板３４がブラケット２４に固定される場合に、突出要素３６に面するよう配置されている。

外側ケーシング２６は、デバイス軸Ｘに沿って延在し、図２に示すように、デバイス軸Ｘに対して垂直に延在する挿入開口部６０を介して内部コンポーネント２２を有するブラケット２４を特に受け入れることができるデバイス１０の内部を区切っている。外側ケーシング２６は、デバイス軸Ｘに沿って延在し、側部アパーチャ６２を画成する側面６１を備えている。側部アパーチャ６２は、以下に説明するように、固定手段２８を受け入れるよう構成されている。加えて、側部アパーチャ６２は、ブラケット２４が外側ケーシング２６内に受け入れられる場合に、回路コンパートメント４５、特に固定穴５１に面するよう配置される。従って、この構成により、プリント回路基板３４がブラケット２４に固定される場合、側部アパーチャ６２はプリント回路基板３４の突出要素３６に面する。言い換えれば、側部アパーチャ６２、固定穴５１、及び突出要素３６は、横軸Ｚに従って配置される。

有利には、本発明によれば、側部アパーチャ６２は、外側ケーシング２６の側面６１上に固有の開口部を形成する。加えて、外側ケーシング２６は、例えば金属材料から単一部品で作成することができる。

図３を参照すると、固定手段は、ライトガイドパイプ７０及びピン７１を備えている。

ライトガイドパイプ７０は、ブラケット２４が外側ケーシング２６内に受け入れられる場合、側部アパーチャ６２内に受け入れられて、突出要素３６から、特にＬＥＤ３７から、側部アパーチャ６２及び固定穴５１を通って側面６１に延在するよう構成される。ライトガイドパイプ７０は、少なくとも一部が透明であり、例えば可撓性を有する材料から作成される。加えて、本発明の第１の実施形態によれば、ライトガイドパイプ７０は、横軸Ｚに沿って延在するように意図され、例えば円形断面を有する円筒形状を呈している。ライトガイドパイプ７０は、ピン７１を受け入れるよう構成される中央キャビティ７２を画成している。キャビティ７２の寸法は、例えば、ピン７１の側面をしっかりと支持するよう選択される。最後に、図４の実施例において、中央キャビティ７２は、側面６１と接触している端部とは反対側の端部において封止されている。この場合、ライトガイドパイプ７０は、突出要素３６に面するよう構成される後壁７３を形成する。後壁７３の外面は、例えば、突出要素３６と接触するよう構成される。

ピン７１は、ライトガイドパイプ７０の中央キャビティ７２に挿入されて、ライトガイドパイプ７０を側部アパーチャ６２内に繋止するよう構成される。この目的のため、ピン７１は、中央キャビティ７２と協働するよう構成される円筒形状を呈していてもよい。特に、ピン７１は、２つの端部間に延在し、その端部の一方が後壁７３の内面と接触するように、中央キャビティ７２を通過するよう構成される。他方の端部は、キャビティ７２内で面一にされるか、キャビティ７２から突出するか、又はキャビティの対応する先端及び側面６１と平滑な表面を形成してもよい。ピン７１は、例えば金属材料のような固体材料から作成される。有利には、ライトガイドパイプ７０が可撓性材料から作成されている場合、ピン７１は、キャビティ７２内に挿入されるために、この材料を少なくとも僅かに圧縮してもよい。

任意に、固定手段２８は、更に、ブラケット２４の周りに巻回されるよう意図され、ブラケット２４をデバイス１０の内部に固定するよう設計される少なくとも１つの耐高温性接着テープを備えていてもよい。

本発明によるエアロゾル発生デバイス１０の組立方法をここで説明する。最初のステップにおいて、内部コンポーネント２２をブラケット２４に固定する。特に、図２の実施例によれば、バッテリ３２はバッテリコンパートメント４６に挿入され、プリント回路基板３４は回路コンパートメント４５に挿入される。プリント回路基板３４は、ねじ穴４８及び繋止歯４９を用いてブラケット２４に固定されてもよい。任意に、耐高温性接着テープは、ブラケット２４の周りに巻回されてもよい。次のステップにおいて、内部コンポーネント２２が取り付けられたブラケット２４が、挿入開口部６０を通して外側ケーシング２８内に摺動される。この位置において、固定穴５１及び側部アパーチャ６２は、突出要素３６に面する。次のステップにおいて、ライトガイドパイプ７０がケーシング２６の側部アパーチャ６２及びブラケット２４の固定穴５１に挿入される。次のステップにおいて、ピン７１がライトガイドパイプ７０のキャビティ７２に挿入されて、ライトガイドパイプ７０を側部アパーチャ６２に繋止する。これにより、ブラケット２４も外側ケーシング２６の内側に繋止される。
発明の第２の実施形態
本発明の第２の実施形態によるエアロゾル発生デバイス１１０を、ここで、図５及び６を参照して説明する。エアロゾル発生デバイス１１０は、以下に説明する特徴を除いて、上で説明したエアロゾル発生デバイス１０と同様である。

先の場合と同様に、及び図６に示すように、本発明の第２の実施形態によるエアロゾル発生デバイス１１０は、ブラケット１２４の回路コンパートメント１４５内に受け入れられるプリント回路基板１３４を備える。回路コンパートメント１４５及びブラケット１２４は、それぞれ、上で説明した回路コンパートメント４５及びブラケット２４と同様である。

先の場合と同様に、プリント回路基板１３４は、ＬＥＤ等のインジケータ１３７も備える突出要素１３６を備えている。先の場合とは反対に、突出要素はまた、例えばデバイス１０の少なくとも１つの動作モードを切り替えるために使用可能なスイッチ１３８を備えている。この目的のために、スイッチ１３８は、例えば、デバイス１１０のコントローラに接続され、例えば、押しボタンを呈する。

図６に示すように、スイッチ１３８は、横軸Ｚに従って、外側ケーシング１２６に形成される側部アパーチャ１６２及びブラケット１２４に形成される固定穴１５１と位置合わせされてもよい。この場合、ＬＥＤ１３７は、横軸Ｚから離間して配置される。別の実施形態によれば、スイッチ１３８及びＬＥＤ１３７の配置は、逆になってもよい。更に別の実施形態によれば、突出要素１３６は、横軸Ｚから離間して配置されるＬＥＤ１３７のみを備える。

ブラケット１２４を外側ケーシング１２６に固定するよう意図される固定手段１２８を、図５に示している。先の場合のように、固定手段１２８は、ライトガイドパイプ１７０及びピン１７１を備えている。

先の場合と同様に、ライトガイドパイプ１７０は、ブラケット１２４が外側ケーシング１２６内に受け入れられる場合、側部アパーチャ１６２内に受け入れられて、突出要素１３６から、特にＬＥＤ１３７から側部アパーチャ１６２を通って側面１６１に延在するよう構成される。この目的のため、本発明の第２の実施形態によれば、ライトガイドパイプ１７０は、横軸Ｚに沿って延在する円筒形状の第１の部分１７３と、ライトガイドパイプ１７０が側部アパーチャ１６２に挿入される場合にＬＥＤ１３７を第１の部分１７３に連結するよう構成される第２の部分１７４とを備える。従って、第２の部分１７４は、第１の部分１７３によって形成される円筒形状から突出する尾部形状を形成する。ライトガイドパイプ１７０はまた、横軸Ｚに沿って延在し、ピン１７１を受け入れて、ライトガイドパイプ１７２を側部アパーチャ１６２に固定するよう構成されるキャビティ１７２を画成する。先の場合とは逆に、キャビティ１７２は、横軸に沿ってライトガイドパイプ１７２を横断してもよい。

ピン１７１は、例えば、上で説明したピン７１と同様である。しかし、本実施形態によれば、ピン１７１は、キャビティ１７２を完全に横断して、突出要素１３６と、特にスイッチ１３８と当接することができる。スイッチ１３８の機能に応じて、横軸Ｚに従うピン１７１の長さを適合させてもよい。例えば、スイッチ１３８のスイッチング機能がデバイスの非通常動作モード（例えば「リセット」モードとして）をトリガする場合、ピン１７１の長さを、ピン１７１がキャビティ１７２内で面一になるように適合させてもよい。スイッチ１３８のスイッチング機能がユーザにとってより通常の動作モード（「オン／オフ」スイッチングモードとして）をトリガする場合、横軸Ｚに従うピン１７１の長さを、ピン１７１が側面１６１と共に滑らかな表面を形成するように、又はこの側面１６１から突出するように適合させてもよい。この最後の場合、ユーザによって容易に作動されてもよい。

本発明の第２の実施形態によるエアロゾル発生デバイス１１０の組立方法は、本発明の第１の実施形態によるエアロゾル発生デバイス１０の組立方法と同様である。

Claims (15)

1. エアロゾル発生デバイス（１０、１１０）であって、
   －ブラケット（２４、１２４）と、
   －ＬＥＤ（３７、１３７）を備え、前記ブラケット（２４、１２４）に固定されるプリント回路基板（３４、１３４）と、
   －前記デバイス（１０、１１０）の内部を区切り、前記ブラケット（２４、１２４）を受け入れるよう構成される外側ケーシング（２６、１２６）であって、デバイス軸（Ｘ）に沿って延在し、側部アパーチャ（６２、１６２）を画成する側面（６１、１６１）を備える外側ケーシング（２６、１２６）と、
   －中央キャビティ（７２、１７２）を画成し、前記ブラケット（２４、１２４）が前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に受け入れられる場合に、前記側部アパーチャ（６２、１６２）を通って前記ＬＥＤ（３７、１３７）から前記側面（６１、１６１）に延在するよう前記側部アパーチャ（６２、１６２）に受け入れられるよう構成されるライトガイドパイプ（７０、１７０）と、
   －前記ライトガイドパイプ（７０、１７０）を前記側部アパーチャ（６２、１６２）内に繋止するよう前記中央キャビティ（７２、１７２）内に挿入されるよう構成されるピン（７１、１７１）と、を備える、
   エアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
2. 前記外側ケーシング（２６、１２６）は、単一部品から作成され、挿入開口部（６０）を画成し、前記ブラケット（２４、１２４）は、前記挿入開口部（６０）を介して摺動することによって前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に受け入れられ、
   好ましくは、前記挿入開口部（６０）は、前記デバイス軸（Ｘ）に対して垂直に延在する、
   請求項１に記載のエアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
3. 前記ブラケット（２４、１２４）は、前記ブラケット（２４、１２４）が前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に受け入れられる場合に前記側部アパーチャ（６２、１６２）に面するよう構成される固定穴（５１、１５１）を画成する固定部分（５０）を備え、
   前記ライトガイドパイプ（７０、１７０）は、前記ピン（７１、１７１）が前記中央キャビティ（７２、１７２）に挿入される場合に、前記ブラケット（２４、１２４）を前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に繋止するよう構成される、
   請求項１又は２に記載のエアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
4. 前記ライトガイドパイプ（７０、１７０）は少なくとも部分的に透明な材料から作成され、前記ピン（７１、１７１）は固体材料から作成される、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
5. 更に、前記ブラケット（２４、１２４）の周りに巻回され、前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に前記ブラケット（２４、１２４）を固定するよう設計される少なくとも１つの耐高温性接着テープを備える、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
6. 前記ＬＥＤ（３７、１３７）は、前記ブラケット（２４、１２４）が前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に受け入れられる場合に、横軸（Ｚ）に従って前記側部アパーチャ（６２、１６２）と位置合わせされ、前記横軸（Ｚ）は前記デバイス軸（Ｘ）に対して垂直である、請求項１～５のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１０、１１０）。
7. 前記ライトガイドパイプ（７０）は、前記側部アパーチャ（６２）に挿入される場合に前記横軸（Ｚ）に沿って延在する円筒形状を画成する、請求項６に記載のエアロゾル発生デバイス（１０）。
8. 前記中央キャビティ（７２）は封止される、請求項７に記載のエアロゾル発生デバイス（１０）。
9. 前記プリント回路基板（１３４）は、更に、前記ブラケット（１２４）が前記デバイス（１１０）の前記内部に受け入れられる場合に、横軸（Ｚ）に従って前記側部アパーチャ（１６２）と位置合わせされて配置されたスイッチ（１３８）を備え、前記横軸（Ｚ）は前記デバイス軸（Ｘ）に対して垂直である、請求項１～５のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１１０）。
10. 前記ＬＥＤ（１３７）は、前記ブラケット（１２４）が前記デバイス（１１０）の前記内部に受け入れられる場合に前記横軸（Ｚ）から離間して配置される、請求項９に記載のエアロゾル発生デバイス（１１０）。
11. 前記ライトガイドパイプ（１７０）は、前記横軸（Ｚ）に沿って延在する円筒形状の第１の部分（１７３）と、前記ライトガイドパイプ（１７０）が前記側部アパーチャ（１６２）に挿入される場合に前記ＬＥＤ（１３７）を前記第１の部分（１７３）に連結するよう構成される第２の部分（１７４）とを備える、請求項１０に記載のエアロゾル発生デバイス（１１０）。
12. 前記ピン（１７１）は、２つの端部間に延在し、その端部の一方によって前記スイッチ（１３８）と当接するよう前記中央キャビティ（１７２）を通過するよう構成され、反対側の端部は、前記中央キャビティ（１７２）内で面一となるよう構成される、請求項９～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１１０）。
13. 前記ピン（１７１）は、２つの端部間に延在し、その端部の一方によって前記スイッチ（１３８）と当接するよう前記中央キャビティ（１７２）を通過するよう構成され、反対側の端部は、前記中央キャビティ（１７２）から突出するよう構成される、請求項９～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル発生デバイス（１１０）。
14. エアロゾル発生デバイス（１０、１１０）の組立方法であって、
    －ＬＥＤ（３７、１３７）を備えるプリント回路基板（３４、１３４）をブラケット（２４、１２４）上に固定するステップと、
    －外側ケーシング（２６、１２６）によって区切られる前記デバイス（１０、１１０）の内部に前記ブラケット（２４、１２４）を挿入するステップであって、前記外側ケーシング（２６、１１５）は、デバイス軸（Ｘ）に沿って延在し、側部アパーチャ（６２、１６２）を画成する側面（６１、１６１）を備える、ステップと、
    －前記側部アパーチャ（６２、１６２）を通って前記ＬＥＤ（３７、１３７）から前記側面（６１、１６１）に延在するよう、前記側部アパーチャ（６２、１６２）内に中央キャビティ（７２、１７２）を画成するライトガイドパイプ（７０、１７０）を挿入するステップと、
    －ピン（７１、１７１）を前記中央キャビティ（７２、１７２）に挿入して、前記ライトガイドパイプ（７０、１７０）を前記側部アパーチャ（６２、１６２）内に繋止するステップと、を含む、
    組立方法。
15. 前記外側ケーシング（２６、１２６）は、単一部品から作成され、挿入開口部（６０）を画成し、前記ブラケット（２４、１２４）を前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に挿入する前記ステップは、前記挿入開口部（６０）を介して前記デバイス（１０、１１０）の前記内部に前記ブラケット（２４、１２４）を摺動させることによって行われる、請求項１４に記載の組立方法。

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