図1は、基地局およびユーザ機器(UE)などのデバイスがデータを伝達する、本明細書のシステム、方法、および技術をサポートする例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、図1が単一の基地局の表現によって示し、本明細書が検討を容易にするために(限定を目的とせず)単数形を使用して検討する1つまたは複数の基地局102を含む。基地局102は、新無線NRなどの特定の無線アクセス技術(RAT)の無線アクセスネットワーク(RAN)をサポートする。基地局102は、1つまたは複数の種類のコアネットワーク(CN) 105(たとえば、5GC、EPCなど)に通信可能なように接続し、さらに、コアネットワーク(CN) 105は、インターネットおよび/または任意の数のその他のネットワーク108に通信可能なように接続し、その他のネットワーク108は、1つまたは複数のプライベートおよび/またはパブリックネットワーク108を含む場合がある。基地局102の描写と同様に、図1は、1つまたは複数のコアネットワーク105を単一のコアネットワークの表現を使用して示し、本明細書は、1つまたは複数のCN 105について、検討を容易にするために(限定を目的とせず)単数形を使用して検討する。
1つまたは複数の種類のRANを介してワイヤレス通信が可能な任意の好適なデバイスであることが可能であるユーザ機器(UE) 110は、基地局102を介してワイヤレス通信システム100と通信可能なように接続することができる。UE 110は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、CPU) 115と、1つまたは複数のプロセッサ115が読み取りおよび/または実行するコンピュータが実行可能な命令を記憶する1つまたは複数の非一時的な有形のコンピュータ可読メモリ118とを含み得る処理ハードウェア112を含む。特に、命令は、本明細書において開示される方法、原理、および技術のうちの1つまたは複数に従って、基地局102によってUEに配信され、UEによる復元に失敗するデータを処理するための送信/再送信メカニズム命令120(読みやすくするために、本明細書は「(再)送信」メカニズム命令120とも呼ぶ)を含む。メモリ118は、実施形態において、その他の命令122も記憶し得る。UE 110の例示的な実装において、1つまたは複数のプロセッサ115は、コンピュータが実行可能な命令120、122を実行して、説明された方法および/または技術の一部分のうちのいずれか1つまたは複数を実行する。一部の実装において、1つまたは複数のプロセッサ115は、コンピュータが実行可能な命令120、122を実行して、説明される方法および/または技術の一部分のうちのいずれか1つまたは複数の部分を実行するようにファームウェアおよび/または処理ハードウェア112のその他の部分と連携して動作する。
さらに、UE 110のメモリ118は、本明細書の中で説明される方法および/または技術の一部分のうちのいずれか1つまたは複数を実行するために利用されるデータを記憶することができる。特に、メモリ118は、説明される方法および/または技術に関連する送信/再送信メカニズム構成125(たとえば、読みやすくするために本明細書内で「(再)送信」メカニズム構成125と呼ばれる)ならびに複数のバッファB1~Bnを記憶する。概して、(再)送信メカニズム構成125は、基地局およびUEによって利用される、復元に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムの機会の総数を定義するかまたは示す。(再)送信メカニズム構成125は、たとえば、機会のそれぞれの識別子を含んでよい。実施形態において、メカニズムは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスまたは手順および対応するHARQ識別子(ID)を含んでよい。各再送機会は、実施形態において、周期的に発生するようにスケジューリングされてよく、機会の発生の周期性および機会の周期的な発生の順序は、半永続的スケジューリング(SPS)によって定義されてよい。たとえば、構成125は、8つの機会を定義する場合があり、8つの機会は、順次、SPSに従って周期的に発生するように、たとえば、機会1、機会2、...、機会7、機会8、機会1、機会2、...などとスケジューリングされてよい。したがって、本明細書内で利用されるとき、機会nの「周期性」は、機会nのそれぞれのスケジューリングされた発生と機会nの次の(または直後の)スケジューリングされた発生との間に経過する決まったまたは一定の時間間隔に基づく。さらに、一部の実装において、任意の2つの連続的に発生する機会のスケジューリングされた発生の間(たとえば、機会nおよび機会n+1のスケジューリングされた発生の間)に経過する時間間隔は、決まったまたは一定の時間間隔であってよい。
基地局102は、接続設定手順中に(再)送信構成125をUE 110に送信して、それによって、(再)送信メカニズムのためにUE 110を構成する。UE 110は、基地局がUEに送信するデータを復元する際に利用するために、構成125内で示される各機会のためのそれぞれのバッファB1~Bnを割り当てる。たとえば、構成125がn個の異なる機会を示すかまたは定義するとき、UE 110は、それぞれがメカニズムのそれぞれの機会に対応するn個の異なるバッファを割り当てる。概して、nは、1から16の間の整数であってよいが、必ずしもそうでなくてもよい。UE 110は、異なるn個の機会の間にメカニズムを介して受信された送信のペイロードを復号するために、バッファB1~Bnを利用してよい。したがって、バッファB1~Bnは、ソフトバッファであってよい。もちろん、メモリ118は、(再)送信メカニズム構成125およびバッファB1~Bnに加えて、その他のデータ128を記憶してよい。UE 110は、説明される方法および/または技術の一部分のうちの1つまたは複数を実行しながら、記憶されたデータ125、128と、バッファB1~Bnのうちの1つまたは複数とを利用してよい。
さらに、例示的な処理ハードウェア112は、UE 110によってサポートされる1つまたは複数の異なる種類のRATに応じて無線を介して基地局102と無線周波数(RF)信号を伝達し合うために使用される1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)コントローラ130を含む。RF信号は、アップリンクおよびダウンリンクを介してUE 110と基地局102との間で配信されるデータおよび/またはその他の信号を含むかまたは転送してよい。ダウンリンクRF信号の少なくとも一部は、半永続的スケジューリング(SPS)に従って基地局102からUE 110に配信されるデータを含む。
たとえば、基地局102は、ペイロードとして、UE 110に配信されるべきデータを含むトランスポートブロックを準備し、SPSに従って周期的に発生するようにスケジューリングされている機会の発生中、たとえば、それぞれの周期的にスケジューリングされたPDSCH(たとえば、HARQプロセスまたは手順)中に、UE 110にトランスポートブロックを配信する。周期的に発生する機会は、たとえば、復元に失敗したダウンリンクデータの自動再送信中に、その識別子を介して参照または利用されてよい。送信に含まれるデータがUE 110に正常に配信されないおよび/またはUE 110によって正常に復元されない場合、基地局102は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるように、当該機会の後続のスケジューリングされた発生中に、別の周期的にスケジューリングされた機会の発生中に、または機会の周期的にスケジューリングされた発生の合間に、たとえば、非周期的に、復元されていないデータの再送信をスケジューリングする場合がある。
概して、UE 110は、特定の機会に対応するPDSCH中に基地局102から送信されたトランスポートブロックに含まれるデータを正常に復号することまたはそれ以外の方法で復元することに失敗するとき、特定の機会に関連するローカルバッファBiに、たとえば、バッファB1~Bnのうちの対応する1つに送信のペイロードを記憶する。(特定の機会の識別子を示してよい)基地局102からのトランスポートブロックの再送信を受信すると、UE 110は、再送信のペイロードをバッファBiの内容と合成し(たとえば、ソフト合成し)、合成された情報からデータを復元しようと試みる。データの復元が再びうまくいかない場合、UE 110は、合成された情報をバッファBiに記憶し、トランスポートブロックの別の再送信を待つ。重大なことに、UE 110は、特定の機会に対応する合成された情報を、特定の機会の周期性を超える継続時間にわたってバッファBi内に持続させてよく、したがって、特定の機会のための周期的にスケジューリングされたPDSCHの後続の発生は、トランスポートブロックの以前の(再)送信のペイロードが上書きされるか、削除されるか、またはUE 110から失われる結果とならない。したがって、UE 110が最初の送信および後続の送信のペイロードをバッファBiに、たとえば、ソフト合成されたフォーマットで持続させるので、合成されたペイロードは、データを復号および復元しようとして将来の再送信のペイロードとともに使用するためにUEによって利用可能である。したがって、データを復元するそれぞれの後続の試みが、データの復元を支援するために、持続する以前に受信された情報を利用してよいので、現在の再送信技術と比較して、データ配信のレイテンシが減少する。実際、本明細書において説明される技術は、SPSの周期性が、たとえば、10ミリ秒未満、5ミリ秒未満、または1ミリ秒未満に短縮されるシステムにおいて、データ配信のレイテンシを短くするのに特に有用である。
説明するために、図2は、配信に失敗したまたは復元に失敗したデータの1つまたは複数の(再)送信のペイロードがUE 210から失われ、それによって、基地局202からUE 210へのデータの配信のレイテンシの一因となる従来技術のメッセージフロー200を示す。メッセージフロー200において、基地局202は、配信に失敗したまたは復元に失敗したデータの自動再送信に対応する機会の総数を示すSPS構成を用いて(参照番号212によって示されるように)UE 210を構成し、UE 210は、各機会のために異なるバッファを割り当てる。明瞭にする目的で、図2は、バッファB1~Bnのうちの1つのみ、たとえば、参照番号215によって示されるバッファB1を示し、バッファB1は、第1の機会、たとえば、機会1に対応する。同様に、明瞭にする目的で、図2は、機会1のスケジューリングされた発生以外の機会のスケジューリングされた発生を示さない。
動作中、基地局202は、機会1のスケジューリングされた発生中に、たとえば、本明細書が概して「スケジューリングされた」PDSCHと呼ぶ、機会1の周期的にスケジューリングされた発生に資するために利用されるPDSCH中に、UE 210にデータの最初の送信を送信する(参照番号218)。UE 210は、最初の送信218からデータを正常に復元することに失敗し(220)、したがって、将来の復号またはデータの復元の試みを支援するのに使用するために、最初のまたは第1の送信のペイロード、たとえば、「ペイロードA(1)」を、機会1に対応するバッファB1に記憶し(参照番号222)、否定応答またはNACK 225を基地局に送信する。
NACK 225に応答して、基地局202は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生の合間に、UE 210にトランスポートブロックのデータを再送信する(参照番号228)。特に、基地局202は、割り振られたPDSCHリソース上でのペイロードAの差し迫った再送信を、(たとえば、周期的ダウンリンク制御チャネル(Periodic Downlink Control Channel)リソース上で送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を介して)UE 210に知らせ、基地局202は、割り振られたPDSCH中にトランスポートブロックのデータ(たとえば「ペイロードA(2)」)を再送信する(参照番号228)。「割り振られた」PDSCHは、本明細書内で利用されるとき、概して、機会1の周期的にスケジューリングされた発生に資するために利用されず、その代わりに、機会1に関連する非周期的な再送信に資するために基地局202によって割り振られるPDSCHを指す。割り振られたPDSCHを介した再送信228を受信すると、UE 210は、再送信228のペイロードとバッファB1の内容とを合成し、合成からデータを復元しようと試みる。たとえば、UE 210は、再送信228のペイロードA(2)をバッファB1に記憶されたペイロードA(1)(参照番号222)とソフト結合し、UE 210は、ペイロードA(1)とペイロードA(2)とのソフト結合からデータを復元しようと試みる。メッセージフロー200において、UE 210は、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成からデータを復元することに再び失敗し(参照番号230)、したがって、将来の復号の試みに使用するためにペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成をバッファB1に記憶し(参照番号232)、基地局202に対応する否定応答またはNACK 235を返す。
しかし、図2に示されたシナリオにおいて、基地局202は、参照番号238によって示されるように、機会1の次のスケジューリングされた周期的な発生中にUE 210への新しいデータ(たとえば、「ペイロードB」)の最初のまたは第1の送信を既にスケジューリングしているので、NACK 235に応答してペイロードAの別の再送信を準備し、送信することができない。そのような状況は、機会1の周期性が比較的短い継続時間(たとえば、10ms未満、5ms未満、1ms未満など)のものであるとき、容易に生じる場合がある。このシナリオにおいて、UE 210は、自動的に、機会1の各発生を新しいデータの最初の送信として扱う。したがって、UE 210は、送信238から新しいデータを正常に復元することに失敗するとき(参照番号240)、送信238のペイロードを機会1に対応するバッファB1に記憶する(参照番号242)。つまり、UE 210は、バッファB1に記憶されていたペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成(参照番号232)に、ペイロードB(参照番号242)を上書きする。
したがって、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成は、ペイロードAの後続の再送信を復号するのに使用するためにUE 210によってもはや利用可能でない。その結果、基地局202が、最終的に、NACK 235に応答してペイロードAの別の再送信をスケジューリングし、UE 210に送信するとき、以前に受信された情報(たとえば、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成)は再送信のペイロードを復号するのに使用するためにUE 210によってもはや利用可能でないので、UE 210は、おそらく再び複数回の再送信によってペイロードAのデータを復元するために白紙状態から開始しなければならない。したがって、基地局202からUE 210へのペイロードAの配信におけるレイテンシまたは遅延は、大幅に増加する場合がある。この望ましくない状況は、機会の比較的短い周期性を有するシステムにおいてのみならず、UE 210が深いチャネルフェージングまたは著しい干渉にさらされるときにも比較的発生しやすく、それによって、データの復元が失敗する可能性を大きくし、したがって、より多くの再送信を必要とする。
一方、図3は、UEが、基地局302から送信された配信に失敗したまたは復元に失敗したデータの1つまたは複数の(再)送信のペイロードを維持するかまたは持続させ、それによって、データの配信のレイテンシを減らす例示的なメッセージフロー300を示す。実施形態においては、図1のシステム100が、メッセージフロー300を実施してよい。たとえば、基地局302は、システム100の基地局102であってよく、UE 310は、システム100のUE 110であってよい。もちろん、メッセージフロー300は、図1に示されたシステム、基地局、および/またはUE以外のシステム、基地局、および/またはUEによって実施されてよい。
メッセージフロー300においては、図2と同様の方法で、基地局302が、配信に失敗したまたは復元に失敗したデータの自動再送信に対応する機会の総数を示すSPS構成を用いてUE 310を構成し(参照番号312)、UE 310は、各機会のために異なるバッファを割り当てる。やはり図2と同様に、明瞭にするために、図3は、バッファB1~Bnのうちの1つのみ、たとえば、参照番号315によって示される、機会1に対応するバッファB1を示す。加えて、明瞭にする目的で、図3は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生以外の機会の周期的にスケジューリングされた発生を示さない。
さらに図2と同様に、動作中、基地局302は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生中に、たとえば、機会1の周期的にスケジューリングされた発生のために利用されるスケジューリングされたPDSCH中に、UE 310にデータの最初の送信を送信する(参照番号318)。UE 310は、最初の送信318からデータを正常に復元することに失敗する(320)。したがって、UE 310は、データの最初のまたは第1の送信のペイロード、たとえば、「ペイロードA(1)」をバッファB1に記憶し(参照番号322)、否定応答またはNACKを基地局302に返す(参照番号325)。
しかし、メッセージフロー300においては、最初の送信318からデータを正常に復元することに失敗すること(参照番号320)に基づいて、UE 310は、再送信タイマーTを始動または作動させる(参照番号328)。たとえば、UE 310は、機会1の発生中の最初の送信(参照番号318)からデータを復元することに失敗する(320)、機会1に関連するバッファB1にペイロードA(1)を記憶する(参照番号322)、またはNACK 325を基地局302に送信すると、再送信タイマーTを始動または作動させてよい(参照番号328)。再送信タイマーTは、機会1に対応するバッファB1の内容がUE 310においてバッファB1に持続させられるべきであり、削除または上書きされるべきでない継続時間を示す。特に、再送信タイマーTがアクティブである間、UE 310は、機会1に関連して受信された再送信を、バッファB1の持続する内容と併せて処理し続け、バッファB1の内容を上書きまたはクリアしない。再送信タイマーTの長さは、たとえば、(再)送信構成データ125内で構成されてよく、調整可能であってよい。たとえば、基地局302とUE 310との間の接続を設定するための手順中、または接続の再構成のための手順中に、基地局302が、再送信タイマーTの継続時間を用いてUE 310を構成してよく、またはUE 310が、基地局302に再送信タイマーTの継続時間を知らせてよい。
いずれにせよ、例示的なメッセージフロー300について続けると、否定応答 325に応答して、基地局302は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生の合間に、UE 310にトランスポートブロックのデータを再送信する。図3に示されるように、基地局302は、ペイロードAの近く行われる非周期的な再送信を(たとえば、PDDCHリソース上のDCIを介して)UE 310に知らせるかまたはシグナリングし、DCI信号の後に、割り振られたPDSCHを介してトランスポートブロックのデータ(たとえば、「ペイロードA(2)」)を再送信する(参照番号330)。再送信タイマーTがまだアクティブであるので、UE 310は、再送信330のペイロードをバッファB1の内容と合成し、合成からデータを復元しようと試みる。たとえば、UE 310は、再送信330のペイロードA(2)をバッファB1に記憶されたペイロードA(1)(参照番号322)とソフト結合し、UE 310は、ペイロードA(1)とペイロードA(2)とのソフト結合からデータ(たとえば、ペイロードA)を復元しようと試みる。メッセージフロー300に描かれたシナリオにおいて、UE 310は、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成からデータを復元することに再び失敗する(参照番号332)。再送信タイマーTがまだアクティブであるので、UE 310は、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成をバッファB1に記憶し(参照番号335)、対応する否定応答またはNACK 338を基地局302に返す。
さらに、重大なことに、基地局302およびUE 310が再送信タイマーTに従って動作するように構成されており、基地局302が機会1に関連するペイロードAに対応するNACK 338を受信するので、基地局302は、機会1の将来のスケジューリングされた発生中に新しいデータのいかなる最初の送信もスケジューリングしない。したがって、機会1の次のスケジューリングされた発生時に、基地局302は、UE 310にペイロードA(たとえば、「ペイロードA(3)」)をもう一度再送信し(参照番号340)、いかなる新しいデータも送信しない。
再送信タイマーTがまだアクティブであるので、UE 310は、再送信340のペイロードをバッファB1の現在の内容(参照番号335)と合成し、合成からデータを復元しようと試みる。たとえば、UE 310は、再送信340のペイロードA(3)をバッファB1に記憶されたペイロードA(1)とペイロードA(2)とのソフト合成(参照番号335)とソフト結合し、UE 310は、ペイロードA(1)と、ペイロードA(2)と、とペイロードA(3)とのソフト結合からデータを復元しようと試みる。メッセージフロー300に示されたシナリオにおいて、UE 310は、ペイロードA(1)と、ペイロードA(2)と、ペイロードA(3)との合成からデータを復元することに再び失敗する(参照番号342)。再送信タイマーTがまだアクティブであるので、UE 310は、ペイロードA(1)と、ペイロードA(2)と、ペイロードA(3)との合成をバッファB1に記憶し(参照番号345)、対応する否定応答またはNACK 348を基地局302に返す。
その後のある時点で、基地局302は、たとえば、機会1に対応する別のスケジューリングされたPDSCH中にか、またはDCIと連携して割り振られたPDSCH中にかのどちらかで、ペイロードA(たとえば、「ペイロードA(n)」)をUE 310にもう一度再送信する(参照番号350)。UE 310は、再送信350のペイロードをバッファB1の現在の内容(参照番号352)と合成し、合成からデータを復元しようと試みる。たとえば、UE 310は、再送信350のペイロードA(n)を、バッファB1に記憶されたペイロードA(1)と、ペイロードA(2)と、ペイロードA(3)と、...、ペイロードA(n-1)とのソフト合成(参照番号352)とソフト合成し、ソフト合成から最初の送信318のデータを復元しようと試みる。今回、UE 310は、最初の送信318のペイロードAを正常に復元し(参照番号355)、UE 310は、肯定応答またはACK 358によって、成功したデータの復元を基地局302に知らせる。加えて、成功したデータの復元355により、UE 310は、たとえば、成功した復元355を完了すると、またはACK 358を送信すると、再送信タイマーTを停止または解除する(参照番号360)。したがって、UEは、必要に応じて、その他のデータに関連してバッファB1を利用してよい。実際、一部の実施形態において、UE 310は、ACK 358を送信すると、および/または再送信タイマーTを解除する(参照番号360)と、バッファB1の内容をクリアしてよい。さらに、基地局302は、ペイロードAの成功した復元を示すACK 358を受信するので、機会1のスケジューリングされた再発生中に新しいデータの最初の送信をスケジューリングしてよい。
例示的なメッセージフロー300において、UE 310は、最初の送信のデータを正常に復元する(参照番号355)と、および/または成功した復元の肯定応答358を基地局302に送信すると、再送信タイマーTを停止または解除する(参照番号360)。しかし、(図3に示されていない)その他のシナリオにおいて、UE 310は、再送信タイマーTの時間切れの前に最初の送信ブロックのデータを正常に復元することができない場合がある。したがって、これらのシナリオにおいては、再送信タイマーTの時間が切れると、UE 310は、バッファB1がその他の目的のために解放されてよいように、バッファB1の内容をクリアしてよく、および/またはUE 310は、関連する機会を介してUEが受信する新しいもしくはその他のデータの処理と、おそらくは、たとえば、バッファB1の任意の内容を上書きすることによるバッファB1への新しいもしくはその他のペイロードの記憶とを開始してよい。したがって、再送信タイマーTの長さまたは継続時間は、データの特定のブロックを正常に配信するための最大待機時間、たとえば、上限に対応する。たとえば、図3の例示的なメッセージフロー300に示されるように、再送信タイマーTの長さまたは継続時間は、機会1の周期性の長さまたは継続時間よりも長い。待ち時間のこの拘束は、時間の経過とともに、単位遅延あたりのデータ値の落ち込みが小さくなり、したがって、時間-データ値曲線のある点において、新しい送信を処理することが、再送信を処理するために新しい送信を延期するよりも価値が高いので、レイテンシの制約が厳しいシステム内で特に重要である。再送信タイマーの長さまたは継続時間は、時間-データ値曲線のこの点に対応する場合がある。たとえば、送信タイマーTの長さまたは継続時間は、(たとえば、構成125において定義される)SPSの構成、現在のもしくは予想されるトラフィック負荷、UE 310および/もしくは基地局302の現在のまたは予想される処理負荷、チャネル条件、ならびに/またはレイテンシに影響を与える場合があるその他の条件に対応してよい。一部の実施形態において、再送信タイマーTの長さまたは継続時間は、1つまたは複数のレイテンシに影響を与える条件に合わせてチューニングされる場合がある。実際、一部の実施形態において、再送信時間は、変化するレイテンシに影響を与える条件に合わせて反応よくおよび/または動的に調整またはチューニングされる場合がある。たとえば、UE 310が、再送信タイマーTの継続時間を調整し、基地局302に知らせてよく、および/または基地局302が、再送信タイマーTの継続時間を調整し、UE 310に知らせてよい。
メッセージフロー300の一部の実施形態において、UE 310は、UE 310が正常に復元することができなかった最大数の再送信、たとえば、4回の復元に失敗した再送信、6回の復元に失敗した再送信などを受信した後、再送信タイマーTを停止または解除する(参照番号360)。したがって、そのようなシナリオが発生するとき、UE 310は、再送信タイマーTを解除し、バッファB1がその他の目的のために解放されるようにバッファB1の内容をクリアしてよく、および/またはUE 310は、関連する機会を介してUEが受信する新しいもしくはその他のデータの処理と、おそらくは、たとえば、バッファB1の任意の内容を上書きすることによるバッファB1への新しいもしくはその他のペイロードの記憶とを開始してよい。復元に失敗した再送信の最大数は、予め定義されてよく、調整可能であってよい。UE 310は、UE 310が再送信タイマーTを解除したことを基地局302に知らせる場合があり、または知らせない場合がある。
一部の実施形態において、UE 310は、複数の再送信タイマーを利用してもよい。たとえば、各バッファB1、...、Bnが、それぞれの再送信タイマーに関連付けられてよい。各再送信タイマーは、同じ継続時間を有する場合があり、または複数の再送信タイマーのうちの少なくとも一部が、異なる継続時間を有する場合がある。たとえば、異なる継続時間の異なる再送信タイマーは、優先度、レイテンシ要件、目標ビット誤り率、および/またはその他の基準などの(たとえば、ネットワークによって示される)異なるサービス品質(QoS)要件を有する異なる種類のメッセージペイロードに関連付けられる場合がある。
メッセージフロー300の一部の実施形態において、UE 310は、メッセージフロー300内の異なる時点で再送信タイマーTを始動または作動させてよい(参照番号328)。たとえば、UE 310は、第1のまたは最初の送信からペイロードAを復元することに失敗する(たとえば、図3に示されるように参照番号318および320に対応する)と再送信タイマーTを作動させる(参照番号328)代わりに、後の再送信からペイロードAを復元することにその後失敗する(たとえば、参照番号330および332、または参照番号340および342に対応する)と再送信タイマーTを作動させてよい(参照番号328)。
図4は、本明細書内で開示される原理および技術の少なくとも一部による、半永続的スケジューリングに従って、配信に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムおよび再送信タイマーを使用することによって基地局から送信されたデータを処理するための例示的な方法400の流れ図を示す。方法400の少なくとも一部は、UEによって実行されてよい。例示的な実装において、UEは、図1のUE 110であり、UE 110は、(再)送信命令120および任意でその他の命令122を実行することによって方法400の少なくとも一部を実行する。例示的な実装において、UEは、図3のUE 310または別のUEである。一部の実施形態において、方法400の少なくとも一部は、本明細書内で説明される1つまたは複数のその他の方法の少なくとも一部と連携して実行されてよい。たとえば、方法400の少なくとも一部は、図8の方法800の少なくとも一部と連携して、および/または図3のメッセージフロー300の少なくとも一部と連携して実行されてよい。一部の実施形態において、方法400は、図4に示されるアクション以外の1つまたは複数の代替的なおよび/または追加的なアクションを含む。しかし、検討を容易にするためにおよび限定を目的とせずに、本明細書は、図1のワイヤレス通信システム100および図3の例示的なメッセージフロー300を同時に参照して方法400を検討するが、方法400は、その他のワイヤレス通信システムにおいておよび/またはその他のメッセージフローを利用することによって実行されてよい。
方法400を実行するUEおよびUEにデータを送信する基地局は、配信に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムに関連する再送信タイマーと連携して動作するように構成されてよい。たとえば、基地局は、図3の参照番号312によって示されるような、1つまたは複数の再送信タイマーの構成を含む(再)送信手順構成125を用いてUEを構成してよい。1つまたは複数の再送信タイマーは、たとえば、図3の再送信タイマーTを含んでよい。
ブロック402において、方法400は、UEの処理ハードウェアによって、メカニズムを使用して基地局からのデータの送信を受信することを含み、データの送信は、SPSに従ってスケジューリングされた機会の周期的な発生に関連付けられる。機会は、構成125によって定義される1組の機会に含まれる場合がある。実施形態において、1組の機会は、1組のHARQプロセスまたは手順であってよく、各HARQ手順は、SPSに従って周期的にスケジューリングされ、それぞれのPDSCHに関連付けられる。概して、構成された組に含まれる機会の発生の周期性は、10ミリ秒以下、5ミリ秒以下、またはさらに1ミリ秒以下など、比較的短い継続時間を有する。
実施形態において、データの送信を受信すること402は、基地局からUEへのデータの最初の送信を受信することを含む。したがって、本実施形態において、受信された最初の送信に関連する機会の発生は、スケジューリングされたPDSCHに対応し、方法400は、受信された最初の送信からデータを復元しようと試みること(図4に示さず)を含む。
別の実施形態において、データの送信を受信すること402は、基地局からUEに以前に送信され、復元に失敗したデータの再送信を受信することを含む。再送信402は、データの最初の送信に関連する機会の別の周期的にスケジューリングされた発生中に(たとえば、図3の参照番号340、350)、またはいくつかの割り振られたタイムスロットもしくは割り振られたPDSCH中に(たとえば、図3の参照番号330、350)基地局からUEに配信されてよい。いずれにせよ、本実施形態において、方法400は、受信された再送信402のペイロードを、受信された送信に関連する機会に対応するバッファ(たとえば、ソフトバッファ)の現在の内容と合成することと、合成から最初の送信のデータを復元しようと試みることとを含む(図示せず)。たとえば、方法400は、再送信402のペイロードをバッファの現在の内容とソフト合成することと、ソフト合成から最初の送信のデータを復元しようと試みることとを含んでよい。
ブロック405において、方法400は、(たとえば、受信された送信402が最初の送信であるときに)受信されたペイロードを単独で処理することによるのか、または(たとえば、受信された送信402が再送信であるときに)受信されたペイロードを以前に受信されたペイロードと組み合わせて処理することによるのかに関わらず、受信された送信に含まれるデータを復元することに失敗することを含む。失敗は、たとえば、データもしくはペイロードの破損の発見、データもしくはペイロードの復号の失敗、送信のペイロードとバッファに以前に記憶されたデータとの合成の復号の失敗、および/または送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)の受信の失敗が原因である場合がある。もちろん、その他の条件が、追加的または代替的に、失敗の原因となる場合がある。
受信された送信に含まれるデータを正常に復元することに失敗すること(ブロック405)に基づいて、方法400は、処理ハードウェアによって、関連する機会に対応するバッファに、送信のペイロードを持続させること(ブロック408)と、処理ハードウェアによって、対応する否定応答(NACK)を基地局に送信すること(ブロック410)と、それぞれの再送信タイマーを作動させることであって、それぞれの再送信タイマーの間、UEが、メカニズムを使用して基地局からの機会に関連するデータの1つまたは複数の再送信を処理し(ブロック412)、機会に関連する新しいデータのいかなる新しい送信も処理しない、作動させることとを含む。
たとえば、特にブロック408に関して、受信された送信402がデータの最初の送信であるとき、バッファに送信のペイロードを持続させること408は、バッファに最初の送信のペイロードを記憶することを含む。一方、受信された送信402が、以前に送信され、復元に失敗したデータの再送信であるとき、バッファに送信のペイロードを持続させること408は、再送信のペイロードと、バッファの以前に記憶されたまたは持続させた内容との合成(たとえば、ソフト合成)をバッファの更新された内容として記憶することを含む。しかし、最初の送信であるのかまたは再送信であるのかに関わらず、一部のシナリオにおいて、バッファに送信のペイロードを持続させること408は、機会の発生の周期性よりも長い時間の長さにわたってバッファに送信のペイロードを持続させることを含む。たとえば、図3を参照すると、方法400は、機会1のスケジューリングされた発生318と機会1のスケジューリングされた発生340との間の時間の間隔よりも長い時間の長さにわたって、バッファ315にペイロードA(およびペイロードAの再送信の様々な合成)を持続させてよい。
特にブロック410に関して、NACKを基地局に送信することは、NACKと併せて機会のインジケーション(たとえば、機会識別子)を送信することを含んでよい。NACKを受信すると、基地局およびUEが再送信タイマーに従って動作するように構成されているので、基地局は、たとえば、機会の周期的にスケジューリングされた発生を介して、または割り振られたタイムスロットもしくは割り振られたPDSCH中にUEへのデータの再送信を再スケジューリングするかまたはその他の方法で計画する。実際、UEが再送信に関連するNACKを基地局に送信する限り、基地局は、最初の送信に対応する機会を介して配信されるようにいかなるその他の(たとえば、いかなる新しい)データもスケジューリングしない。
特にブロック412に関して、再送信タイマーを作動させることは、図3の再送信タイマーTのような再送信タイマーを作動または始動させることを含んでよい。既に検討されたように、再送信タイマーの継続時間は、構成可能および/または動的にチューニング可能であってよい。加えて、作動された再送信タイマーは、機会に関連するバッファにのみ対応する場合があり、または2つ以上のバッファのために利用されてよい再送信タイマーのインスタンスである場合がある。既に検討されたように、再送信タイマーを作動させることは、データを復元することに失敗すること(ブロック405)、送信のペイロードを機会に対応するバッファに記憶すること(ブロック408)、またはNACKを基地局に送信すること(ブロック410)に関連して発生する場合がある。
一部の実施形態(図4に示さず)において、方法400は、機会に関連するバッファの内容を正常に回復すると、たとえば、図3の参照番号360に関連して既に検討されたような方法で、UEの処理ハードウェアによって、再送信タイマーを解除することをさらに含む。たとえば、方法400は、たとえば、図3の参照番号352、358、360と同様の方法で、再送信タイマーを作動させた(412)後、機会に対応するバッファの現在の内容と再送信のペイロードとの合成からデータを正常に復元することと、データの成功した復元に基づいて再送信タイマーを解除することと、UEの処理ハードウェアによって、肯定応答を基地局に送信することとをさらに含んでよい。方法400は、実施形態において、成功したデータの復元に連動して、機会に対応するバッファの任意の内容をクリアすることを含んでよい。
一部の実施形態(図4に示さず)において、方法400は、UEの処理ハードウェアによって、再送信タイマーの時間切れまたは解除に応答して、バッファの任意の内容をクリアすることと、クリアすることに基づいて、任意で、バッファがクリアされ、したがって、基地局が最初の送信に対応する機会を介して配信されるようにその他の(たとえば、新しい)データをスケジューリングしてよいことを、UEの処理ハードウェアによって基地局にシグナリングすることとをさらに含む。たとえば、方法400は、最大数の再送信の試みがUEにおいて受信され、復元に失敗した後、たとえば、図3に関連して検討されたのと同様の方法で、UEの処理ハードウェアによって、再送信タイマーを解除することを含んでよい。
一部の実施形態において、方法400は、成功したデータの復元を示す肯定応答を基地局に送信した後、または再送信タイマーの時間切れに応答してバッファの内容をクリアした後、バッファに関連する機会の別の周期的にスケジューリングされた発生中に、メカニズムを使用して基地局からUEの処理ハードウェアによって、新しいデータの最初の送信を受信することと、新しいデータをその最初の送信から復元することに失敗することと、たとえば、機会に対応するバッファの任意の内容に新しいデータの最初の送信のペイロードを上書きすることによって、新しいデータの最初の送信のペイロードを機会に関連するバッファに記憶することとを含んでよい。これらの実施形態において、方法400は、最初の送信に含まれる新しいデータを復元することに失敗すること、および/または第2のデータの最初の送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)を受信することに失敗することのうちの少なくとも1つが起こると、再送信タイマーを再作動させることをさらに含んでよい。
ここで図5に目を向けると、図5は、時間が左から右に進む異なる表現500を使用して、図2の従来技術のメッセージフロー200のシナリオを示す。図5は、基地局がシグナリングおよびペイロード218、228、238をUEに配信するダウンリンク245(たとえば、PDDCHとPDSCHとの両方を含む)と、UEがシグナリング225、235、250を基地局に送信するアップリンク248とを示す。図5に示されるように、および図2に関連して既に検討されたように、基地局は、周期的にスケジューリングされた機会(たとえば、機会1)の発生218を介してUEにデータの最初の送信を送信する。UEは、最初の送信218からデータを正常に復元することに失敗し、その結果、最初の送信218のペイロード(たとえば、ペイロードA(1))を、機会1に関連するバッファB1に記憶し(参照番号215、222)、NACK 225を基地局に送信する。NACK 225に応答して、基地局は、対応するDCIによってUEにそのようにシグナリングした後、割り振られたPDSCH中にUEにペイロードAを再送信する(参照番号228)。UEは、再送信228のペイロード(たとえば、ペイロードA(2))とバッファB1の現在の内容(参照番号222)と合成し(たとえば、ソフト合成し)、合成からデータを復元しようと試み、その試みは、このシナリオ500においては、うまくいかない。したがって、UEは、再送信228に基づくデータの復元がうまくいかなかったことをNACK 235によって基地局に示し、UEは、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成をバッファB1に記憶する(参照番号215、232)。しかし、基地局202は、機会1の次のスケジューリングされた周期的な発生中にUEへの新しいデータ(たとえば、「ペイロードB」)の最初のまたは第1の送信を既にスケジューリングしている(参照番号238)ので、基地局は、NACK 235に応答してペイロードAの別の再送信を準備し、送信することができない。UEは、自動的に、機会1の各発生を新しいデータの最初の送信として扱うので、UEが最初の送信238から新しいデータを回復することに失敗するとき、UEは、対応するNACK 250を基地局に送信し、送信238のペイロード(たとえば、ペイロードB)を機会1に対応するバッファB1に記憶する(参照番号242)。したがって、UEは、バッファB1に記憶されたペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成(参照番号232)に、ペイロードB(参照番号242)を上書きする。したがって、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成は、図2に関連して既に検討されたように、NACK 235に応答して送信された再送信など、ペイロードAのいかなる後続の再送信を復号するのに使用するためにもUEによってもはや利用可能でない。
図6は、対応するデータが正常に復号または復元される前に、UEが機会1に関連するバッファの内容を上書きすることを防止するための提案された従来技術の解決策600を示す。図2および図5と同様に、提案された従来技術の解決策600は、機会1に関連するバッファB1(参照番号215)、ダウンリンク245、およびアップリンク248を利用する。図6に示されるように、図2および図5と同様に、基地局は、周期的にスケジューリングされた機会(たとえば、機会1)の発生602を介してUEにデータの最初の送信を送信し、UEは、最初の送信602からデータを正常に復元することに失敗し、その結果、NACK 605を基地局に送信し、最初の送信602のペイロード(たとえば、ペイロードA(1))をバッファB1に記憶する(参照番号215、608)。基地局は、基地局が機会1に関連する復元されていないデータの再送信を送信することになることを、PDCCHリソースを介して送信されるDCI 610によってUEに示すことによって応答する。しかし、提案された解決策600においては、割り振られたPDSCHを介して再送信を送信する代わりに、基地局が、機会の次の周期的にスケジューリングされた発生(参照番号615)まで、(参照番号612によって示されるように)機会1に関連する復元されていないデータの再送信を送信することを遅らせる。図6に示されたシナリオにおいて、次の周期的にスケジューリングされた発生615は、SPSに従って、周期的にスケジューリングされた発生が機会1の周期的にスケジューリングされた発生の直後に続くように定義される機会2に対応する。したがって、基地局が機会2の周期的にスケジューリングされた発生615の間にUEに配信されるように新しいデータ(たとえば、ペイロードC)をスケジューリングする代わりに、基地局は、割り振られたPDSCH中にUEに配信されるように新しいデータをスケジューリングし、対応するDCIを介して差し迫った配信をUEにシグナリングし、その後、(参照番号618によって示されるように)割り振られたPDSCHを介してUEに新しいデータを送信する。したがって、シナリオ600においては、DCI 610を介して、基地局が、UEに、機会(たとえば、機会2)の次の周期的にスケジューリングされた発生615のペイロードを、機会1に対応する最初の送信602に含まれるデータ、たとえば、ペイロードA(2)の再送信として処理するように命じる。UEは、再送信615のペイロードA(2)とバッファB1に記憶されたペイロードA(1)(参照番号608)との合成からデータを復元することに失敗する場合、対応するNACK 620を基地局に送信し、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成(参照番号622)をバッファB1に記憶する。その結果、UEは、将来のデータの復元の試みに使用するために、ペイロードAに対応する情報をバッファB1に維持する。
しかし、既に検討されたように、提案された従来技術の解決策600は、いくつかの欠点を抱えている。たとえば、深いフェージングなどの悪いチャネル条件下でPDCCHの検出確率を維持するためには、基地局が、PDCCHのためにより多くの制御チャネル要素(たとえば、CCE、時間/周波数無線リソースなど)を配置する必要がある。したがって、利用可能なPDCCHリソースの数が、後続のまたは次の周期的にスケジューリングされたSPS PDSCH(たとえば、PDSCH 615)を上書きする再送信のPDSCHをスケジューリングするのに不十分である場合がある。加えて、基地局が次の周期的にスケジューリングされた発生615の直前のタイムスロットにおいてUEからNACK 605を受信する場合、基地局は、次の周期的にスケジューリングされた発生615中に発生するペイロードAの再送信を準備するのに十分な時間がない場合がある。さらに、基地局は、復号に失敗したトランスポートブロック(たとえば、ペイロードA、参考番号615)の再送信後まで、新しいトランスポートブロック(たとえば、ペイロードC、参照番号618)の新しい送信を延期する。レイテンシの制約が厳しいサービスにおける経時的なデータ値の減衰を考慮すると、新しい送信は、再送信よりもデータ値の落ち込みが大きく、したがって、再送信を優先して新しい送信を延期することは、スケジューリングされた通りに新しい送信が行われることを許すよりもコストが高い。さらに、基地局は、新しいデータを配信するかまたは機会2に対応する以前に送信されたデータを再送信するために機会2の発生(参照番号615)を利用せず、したがって、データ配信の全体的なスループットを低下させる。
対照的に、図7に示される例示的なシナリオ700によって示される技術は、不必要に延期することなく新しいデータが配信されることを可能にしながら、データを復元する試みに使用するための再送信のペイロードと組み合わせて使用するために、復元に失敗したペイロードの情報がUEにおいて維持され、持続させられることを可能にする。図7に示されるように、それぞれ図5および図6のシナリオ500および600と同様に、例示的なシナリオ700は、UEの機会1に関連するバッファB1(参照番号215)、ダウンリンク245、およびアップリンク248を利用する。やはり図5および図6と同様に、基地局は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生702を介してUEにデータの最初の送信を送信し、UEは、最初の送信702からデータを正常に復元することに失敗し、その結果、NACK 705を基地局に送信し、最初の送信702のペイロード(たとえば、ペイロードA(1))を機会1に対応するバッファB1に記憶する(参照番号215、708)。
NACK 705に応答して、基地局は、たとえば、PDDCHリソース上のDCI 710を介して、ペイロードAの差し迫った非周期的な送信をUEに知らせ、割り振られたPDSCH中にUEにペイロードAを再送信する(参照番号712)。図7に示されるように、DCI 710および任意で再送信712は、最初の送信702に関連する機会、たとえば、「ID 1」によって示される機会1のインジケーションを含む。加えて、DCI 710または再送信712のうちの少なくとも一方は、UEがペイロードAの復元をリダイレクトまたは再割り当てするべき特定の機会を示す「ID x」によって示される別の機会xのインジケーションを含んでよい。つまり、基地局は、UEが機会1の代わりに機会xを利用してペイロードAを復元するべきであることを、ID 1とID xとの関連付けによってUEに示す。図7は、DCI 710と再送信712との両方が再割り当て機会の識別子、たとえば、ID xを示すものとして示すが、一部の実施形態においては、DCI 710または再送信712の一方のみが、ID xを示す場合がある。
既に検討されたように、基地局は、(たとえば、構成125において)基地局とUEとの間の接続に対応する1組の機会を用いてUEを構成済みであり、UEは、それぞれの構成された機会のためにUEにおいてそれぞれのバッファ(たとえば、図1のB1~Bn)を割り当て済みである。基地局が元の機会1(たとえば、その識別子ID 1による)に関連して機会x(たとえば、その識別子ID xによる)を示すことによって、基地局は、ペイロードAの復元を、機会1に関連付けられた状態から再割り当て機会xに関連付けられた状態にリダイレクトするようにUEに通知し、したがって、UEは、将来の復元の試みに使用するためにペイロードAのすべての復元されていない再送信を記憶するかまたは持続させるために、機会1に割り当てられたバッファ(たとえば、バッファB1(参照番号215))ではなく、機会xに割り当てられたバッファ(たとえば、バッファBx(参照番号715))を利用する。つまり、UEは、復元されていないペイロードAの記憶をバッファB1からバッファBxに再割り当てし、UEは、ペイロードA(および/またはペイロードAの再送信の合成)をバッファBxに持続させる。したがって、本明細書は、機会xを機会1に関連する「再割り当て機会」と呼び、バッファBxをその対応する「再割り当てバッファ」と呼ぶ。本明細書がその他の節でより詳細に検討するように、バッファBxは、1組のバッファB1~Bnに含まれる場合があり、または含まれない場合がある。
図7に示されるように、再送信712を受信すると、UEは、再送信のペイロード(たとえば、ペイロードA(2))をバッファB1の内容(たとえば、ペイロードA(1))と合成し(たとえば、ソフト合成し)、合成からデータを復元しようと試みる。図7において、復元の試みはうまくいかず、したがって、UEは、NACK 718を基地局に送信し、基地局のリダイレクトに従って、(参照番号720によって示されるように)ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成を再割り当てバッファBxに記憶し、バッファB1には記憶しない。したがって、UEは、ペイロードA(1)とペイロードA(2)との合成の記憶をバッファB1からバッファBxに再割り当てして、それによって、ペイロードAの将来の再送信に基づく将来の復元の試みに利用するために合成を維持するかまたは持続させる。
有利なことに、機会1から機会xへのリダイレクトおよび再割り当てのおかげで、UEは、基地局が機会1のさらなる周期的な発生を介して送信する新しいデータを復元するためにバッファB1(参照番号215)を利用してよい。たとえば、図7に示されるように、基地局は、機会1の次の周期的にスケジューリングされた発生(参照番号725)中、たとえば、発生702の直後に周期的に発生するようスケジューリングされた機会1の発生中にUEに送信するために新しいデータ(たとえば、ペイロードB)をスケジューリングする。このシナリオ700において、UEは、ペイロードBをその最初の送信725から正常に復元することに失敗し、NACK 728を基地局に返し、(参照番号730によって示されるように)機会1のために割り当てられたバッファB1にペイロードBを記憶する。したがって、UEは、復元されていないペイロードA(その合成された形態)と復元されていないペイロードBとの両方を、たとえば、それぞれ、バッファBxおよびB1に維持するかまたは持続させ、したがって、UEは、たとえば、基地局がペイロードAの再送信のために機会xを示す再送信を送信するとき、将来の復元の試みを支援するために、持続させた情報を使用してよく、基地局は、ペイロードBの再送信のために機会1を示す再送信を送信する。このようにして、ペイロードAの配信も、ペイロードBの配信も、不必要に遅らせられない。さらに、機会1の周期的な発生の間に周期的に発生するようにスケジューリングされるその他の機会(たとえば、図7に示されていない機会2、機会3、...、など)を介したデータの配信も、UEがペイロードAまたはペイロードBの損失を危うくすることなくこれらの機会に対応するバッファ(たとえばB2、B3、...)をそれらのバッファの対応する機会のデータの復元に使用するために利用してよいので、不必要に遅らされるまたは省略されることがない。
基地局またはUEは、ペイロードAの復元がリダイレクトまたは再割り当てされるべき特定の機会、たとえば、機会xを決定してよい。特定の機会は、予め定義されるか、予め指定されるか、もしくは予め決定される場合があり、動的に決定される場合があり、または任意にもしくはランダムに決定される場合がある。例示的な実装において、機会1に対応する再割り当て機会(たとえば、機会x)は、機会1の周期的な発生に対してその他の機会の周期的な発生の時間よりも遅いまたは最も遅い時間に発生するように周期的な発生が(SPSに従って)スケジューリングされている構成125の機会であってよい。たとえば、構成125が16個の機会を定義する場合、基地局は、機会1の発生の直前に周期的に発生するように発生がスケジューリングされた機会、たとえば、機会16、またはスケジューリングされた機会の中の何らかの比較的後で発生する機会、たとえば、機会14もしくは15であるように機会xを決定してよい。別の例において、基地局は、任意にもしくはランダムに機会xを決定する場合があり、および/またはローディング(loading)、配信されるデータのキューの長さ、データの優先度などの1つもしくは複数の基準に基づいて機会xを決定する場合がある。さらに別の例において、基地局は、構成125から除外された機会であるように機会xを決定する場合がある。たとえば、構成125が機会1~8がデータの復元に使用されることになると定義する場合、基地局は、機会9、10、または11を機会xであると決定する場合がある。
一部の実施形態においては、基地局が参照番号710、712によって示されるようにインライン(in-line)式にUEに再割り当て機会を示す代わりに、機会xが、予め決定されてよく、基地局は、構成125においてUEに予め決定された再割り当て機会を示してよい。たとえば、構成125は、そのような状況が生じたならば、基地局が機会1および任意で1つまたは複数のその他の機会のための再割り当て機会として機会xを予め指定したことを示してよい。したがって、これらの実施形態において、基地局は、DCI 710および/または再送信712でID xを具体的に示す代わりに、たとえば、フラグまたは何らかのその他の好適なインジケーションによって、UEが構成125において定義された機会1のための予め指定された再割り当て機会を利用すべきであることを大まかに示すだけでよい。構成125は、特定の配列で、(たとえば、それぞれの1つまたは複数のその他の機会のための)再割り当て機会として働くように異なる機会を予め定義または予め指定してよい。
一部の実施形態において、UEは、基地局からのいかなる入力もなしに、再割り当て機会xを決定する場合がある(または代替的に、再割り当てバッファBxを決定する場合がある)。これらの実施形態において、基地局は、DCI 710および/または再送信712で機会xの特定の識別子(たとえば、ID x)を具体的に示す代わりに、UEに対して、(たとえば、フラグまたは何らかのその他の好適なインジケーションによって)機会1のデータの復元の試みに資するために何らかの好適な再割り当て機会および/または再割り当てバッファを利用するようにUEに大まかにシグナリングするかまたは示すだけでよい。たとえば、構成125が16個の機会を定義する場合、UEは、周期的にスケジューリングされた発生が機会1の周期的にスケジューリングされた発生の直前に発生するようにスケジューリングされている機会、たとえば、機会16、または機会の定義されたサイクル中の(機会1の発生に対して)何らかの比較的後で発生する機会、たとえば、機会14もしくは15であるように再割り当て機会xを決定してよい。別の例において、UEは、任意にもしくはランダムに再割り当て機会xを決定する場合があり、および/またはローディング、データの優先度などの1つもしくは複数の基準に基づいて再割り当て機会xを決定する場合がある。別の例において、UEは、構成125から除外された機会および/または利用されていない機会であるように再割り当て機会xを決定する場合がある。たとえば、構成125が機会1~8を定義する場合、UEは、機会9、10、または11であるように再割り当て機会xを決定する場合がある。UEは、希望に応じて、異なる機会のための異なる再割り当て機会を決定するために1つまたは複数の異なる手法を利用してよい。
メッセージフロー700の一部の実施形態において、UE 710は、UE 710が正常に復元することができなかったペイロードAの最大数の再送信、たとえば、4回、6回などをUE 710が受信した後、持続させた復元されていないペイロードA(その合成された形態)を再割り当てバッファBxからクリアする。したがって、ペイロードAの最大数の復元に失敗した再送信が発生した後、UE 710は、UE 710が別の機会に資するためまたは別の目的のために再割り当てバッファBxを使用してよいように再割り当てバッファBxを解放する。復元に失敗した再送信の最大数は、予め定義されてよく、調整可能であってよい。UE 710は、UE 710が持続させた復元されていないペイロードAをクリアまたは削除したことを基地局702に知らせる場合があり、または知らせない場合がある。
図8は、本明細書内で開示される原理および技術の少なくとも一部による、半永続的スケジューリング(SPS)に従って、配信に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムならびに再割り当て機会および/または再割り当てバッファを使用することによって基地局から送信されたデータを処理するための例示的な方法800の流れ図を示す。方法800の少なくとも一部は、UEによって実行されてよい。例示的な実装において、UEは、図1のUE 110であり、UE 110は、(再)送信命令120および任意でその他の命令122を実行することによって方法800の少なくとも一部を実行する。一部の実施形態において、方法800の少なくとも一部は、本明細書内で説明される1つまたは複数のその他の方法の少なくとも一部と連携して実行されてよい。たとえば、方法800の少なくとも一部は、図4の方法400の少なくとも一部と連携して、および/または図7のメッセージフロー700の少なくとも一部と連携して実行されてよい。一部の実施形態において、方法800は、図8に示されるアクション以外の1つまたは複数の代替的なおよび/または追加的なアクションを含む。しかし、検討を容易にするためにおよび限定を目的とせずに、本明細書は、図1のワイヤレス通信システム100および図7の例示的なメッセージフロー700を同時に参照して方法800を検討するが、方法800は、その他のワイヤレス通信システムにおいておよび/またはその他のメッセージフローを利用することによって実行されてよい。
基地局は、たとえば、本明細書内の他の箇所で説明される方法と同様の方法で、基地局からUEに送信された復元に失敗したデータの自動再送信のために利用されるメカニズムの1組の機会を示す(再)送信手順構成125を用いてUEを構成する。各機会のそれぞれの発生は、たとえば、半永続的スケジューリング(SPS)に基づいて周期的に発生するようにスケジューリングされてよい。実施形態において、1組の機会は、1組のHARQプロセスまたは手順であってよく、各HARQ手順は、SPSに従ってデータを配信するために周期的にスケジューリングされ、それぞれのスケジューリングされたPDSCHに関連付けられる。概して、構成された組に含まれる機会の発生の周期性は、10ミリ秒以下、5ミリ秒以下、またはさらに1ミリ秒以下など、比較的短い継続時間を有する。それぞれの異なる機会は、それぞれの識別子、たとえば、それぞれの機会識別子によって識別されてよい。
ブロック802において、方法800は、UEの処理ハードウェアによって、メカニズムを使用して基地局からのデータの送信を受信することを含む。データの送信は、SPSに従ってスケジューリングされ、構成125において定義された機会、たとえば、機会1の周期的な発生に関連付けられる。ブロック805において、方法800は、受信された送信に関連する機会の識別子、たとえば、機会1の識別子、すなわち、識別子1を決定することを含む。
実施形態において、データの送信を受信すること802は、基地局からUEへの新しいデータの最初の送信を受信することを含む。したがって、本実施形態において、機会の識別子を決定すること805は、たとえば、構成125に定義された、UEが送信802を受信したスケジューリングされたPDSCHとの機会の関連付けに基づいてよい。本実施形態において、方法800は、受信された最初の送信のペイロードからデータを復元しようと試みることを含む(図示せず)。
別の実施形態において、データの送信を受信すること802は、基地局からUEに以前に送信され、復元に失敗したデータの再送信を受信することを含む。第1の例示的なシナリオにおいて、UEは、データの最初の送信に関連する機会に対応するスケジューリングされたPDSCH中に再送信802を受信してよく、したがって、機会の識別子を決定すること805は、たとえば、構成125に定義された、UEが再送信802を受信したスケジューリングされたPDSCHと機会との関連付けに基づいてよい。第2の例示的なシナリオにおいて、UEは、たとえば、非周期的な再送信を示すDCIと連動して、データの最初の送信に関連する機会の周期的な発生の合間に再送信802を受信してよい。したがって、機会の識別子を決定すること805は、再送信802に含まれるおよび/または対応するDCIに含まれる機会識別子(たとえば、識別子1)または機会のその他の好適なインジケーションに基づいて機会の識別子を決定することを含んでよい。いずれにせよ、本実施形態において、方法800は、受信された再送信802のペイロードを、識別された機会に対応するバッファ(たとえば、ソフトバッファ)(たとえば、機会1に対応するバッファB1)の現在の内容と合成することを含む。概して、バッファの内容は、たとえば、合成された(たとえば、ソフト合成された)形態である場合がある、データの1つまたは複数の以前の(再)送信のペイロードを含む。加えて、本実施形態において、方法800は、再送信802のペイロードと現在のバッファの内容との合成からデータを復元しようと試みることを含む(図示せず)。たとえば、方法800は、再送信802のペイロードをバッファB1の現在の内容とソフト合成することと、ソフト合成から最初の送信のデータを復元しようと試みることとを含んでよい。
ブロック808において、方法800は、(受信された送信802が新しいデータの最初の送信であるときなどに)受信されたペイロードを単独で処理することによるのか、または(受信された送信802が以前に送信され、復元されていないデータの再送信であるときなどに)受信されたペイロードを以前に受信されたペイロードと組み合わせて処理することによるのかに関わらず、受信された送信802に含まれるデータを復元することに失敗することを含む。失敗は、たとえば、データもしくはペイロードの破損の発見、データもしくはペイロードの復号の失敗、送信のペイロードとバッファに以前に記憶されたデータとの合成の復号の失敗、および/または送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)の受信の失敗が原因である場合がある。もちろん、その他の条件が、追加的または代替的に、失敗の原因となる場合がある。
受信された送信に含まれるデータを正常に復元することに失敗する(ブロック808)と、方法800は、対応する否定応答(NACK)を基地局に送信すること(ブロック810)と、ブロック812において、機会の識別子と別の第2の機会(たとえば、機会x)の識別子との間の関連付けに基づいて、受信された送信802のペイロードを、第2の機会に対応する別のバッファ(たとえば、バッファBx)に記憶し、持続させることとを含む。たとえば、受信された送信802が新しいデータの最初の送信である場合、UEは、最初の送信のペイロードを再割り当てバッファBxに記憶し、持続させてよい。別の例において、受信された送信802が再送信である場合、UEは、第2の機会に対応する再割り当てバッファBxに、第1の機会に対応するバッファB1の現在の内容と受信された送信802のペイロードとの合成(たとえば、ソフト合成)を記憶し、持続させてよい。したがって、UEは、最初の送信の復元に失敗したデータの自動再送信に関連する機会を、機会1から機会xに再割り当てし、UEは、将来の復元の試みに使用するために最初の送信および任意の再送信のペイロードの内容を(たとえば、合成されたまたはソフト合成されたフォーマットで)記憶し、持続させるために使用されるバッファを、バッファB1からバッファBxに再割り当てする。
実施形態において、受信された送信802のペイロードを再割り当てまたは第2のバッファBxに持続させること(ブロック812)は、送信のペイロードを、第1の機会の(たとえば、機会1の)周期性の長さよりも長い時間の長さにわたって再割り当てまたは第2のバッファBxに持続させることを含み、第1の機会の周期性は、SPSに従って定義される。実際、UEは、機会1およびその他の機会の周期的にスケジューリングされた発生などの、機会のその他の周期的にスケジューリングされた発生中に基地局から受信されたデータを処理しながら、受信された送信のペイロードを再割り当てバッファBxに持続させてよい。
たとえば、SPSに基づいて、機会2の各発生は、機会1の周期的にスケジューリングされた発生の直後に周期的に再発生するようにスケジューリングされてよい。この例において、方法800は、受信された送信802に関連する機会1の周期的な発生の直後に続くようにスケジューリングされた機会2の周期的な発生中に、新しい第2のデータの最初の送信を受信することを含んでよい。たとえば、方法800は、新しい第2のデータをその最初の送信から復元することに失敗することと、受信された送信802のペイロードを(おそらくは合成された形式で)再割り当てバッファBxに維持するかまたは持続させながら、新しい第2のデータの最初の送信のペイロードを機会2に関連するバッファB2に維持することとを含んでよい。したがって、受信された送信802に関連するデータの配信と、新しい第2のデータの配信との両方は、UEがそれらの復元に失敗したペイロードに対応する情報を、たとえば、それぞれ、バッファBxおよびB2に維持し、持続させ、したがって、UEが将来のデータの復元の試みに持続させた情報を利用してよいので、不必要に遅らされない。
別の例において、方法800は、機会1の後続の周期的にスケジューリングされた発生中、すなわち、受信された送信802に関連する機会1の発生の直後に発生するようにスケジューリングされた機会1の周期的な発生中に、新しい第2のデータの最初の送信を受信することを含んでよい。この例において、方法800は、新しい第2のデータをその最初の送信から復元することに失敗することと、受信された送信802のペイロードを再割り当てバッファBxに維持するかまたは持続させながら、新しい第2のデータの最初の送信のペイロードを機会1に関連するバッファB1に維持することとを含んでよい。したがって、受信された送信802に関連するデータの配信と、機会1を介して送信された新しい第2のデータの配信との両方は、UEがそれらの復元に失敗したペイロードに対応する情報を、たとえば、それぞれ、バッファBxおよびB1に維持し、持続させ、に従って、UEが将来のデータの復元の試みに持続させた情報を利用してよいので、不必要に遅らされない。
実施形態(図8に示さず)において、方法800は、UEの処理ハードウェアによって、第1の機会識別子と第2の関連付け識別子との間の関連付けを決定することをさらに含んでよい。たとえば、UEは、たとえば、受信された送信802自体の中で、および/または受信された送信802に対応するDCIの中でなど、受信された送信802に関連して、基地局から、第1の関連付け識別子と第2の関連付け識別子との間の関連付けのインジケーションを受信してよい。たとえば、基地局は、第1の関連付け識別子と第2の関連付け識別子との間の関連付けのインジケーションとして、第1の機会の識別子(たとえば、識別子1)と第2の再割り当て機会の識別子(たとえば、識別子x)との両方を送信してよい。基地局は、たとえば、構成によって定義される機会の順序付けに基づいて、1つもしくは複数の動的な条件(たとえば、ローディング、データの優先度、キューの長さなど)に基づいて、任意にもしくはランダムに第2の機会識別子を選択することによって、またはメカニズムがUEに関連する自動再送信のために第2の機会を利用するか否かに基づいて、第1の機会のための再割り当て機会として第2の機会を決定した可能性がある。たとえば、基地局は、基地局およびUEによって使用するために構成されなかった機会であるように再割り当て機会を決定する場合がある。別の例において、基地局は、利用可能な構成された機会、または周期的にスケジューリングされた発生が第1の機会の周期的にスケジューリングされた発生の直前にある機会であるように再割り当て機会を決定する場合がある。
別の例において、基地局は、UEに対して再割り当て機会を明示的に識別するのではなく、第1の機会の識別子(たとえば、識別子1)に関連してUEにフラグまたはその他のインジケータを送信して、第1の機会のための予め構成された再割り当て機会を利用するように、またはそうでなければ、基地局からの入力なしに好適な再割り当て機会を選択もしくは決定するようにUEに示してよい。この例において、UEは、たとえば、(再)送信構成125から第1の機会に対応する予め指定された再割り当て機会の識別子を取得すること、構成によって定義された機会の順序付けに基づいておよび/または1つもしくは複数の動的な条件に基づいて第2の機会識別子を選択すること、第2の機会識別子を任意にまたはランダムに選択すること、あるいは何らかのその他の決定基準によって、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けを決定してよい。
いずれにせよ、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けを決定すると、方法800は、実施形態において、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けのインジケーションを記憶することを含んでよい。
一部の実施形態(図示せず)において、方法800は、第2の再割り当てバッファの内容から、受信された送信802に関連するデータを復元することと、肯定応答を基地局に送信することとをさらに含む。たとえば、UEは、メカニズムを使用して基地局から、受信された送信802に関連するデータの再送信を受信してよく、再送信は、第2の機会識別子に関連付けられる。たとえば、再送信は、第2の機会の周期的にスケジューリングされた発生に関連するスケジューリングされたPDSCH中に受信されてよく、または再送信は、第2の機会のインジケーションを含むか、もしくはそうでなければ第2の機会を識別する対応するDCIと連携して、割り振られたPDSCH中に受信されてよい。識別された第2の再割り当て機会に基づいて、UEは、再送信のペイロードを第2の再割り当てバッファBxの現在の内容と合成し(たとえば、ソフト合成し)、合成から元のデータを回復しようと試みてよい。復元の試みが成功した場合、UEは、対応するNACKを基地局へ送信してよい。復元の試みが再びうまくいかない場合、UEは、対応するNACKを基地局に送信し、再送信のペイロードと第2のバッファBxの内容との合成を第2のバッファBxの更新された内容として記憶し、持続させて、さらなる再送信を待ってよい。
一部の実施形態(図示せず)において、方法800は、受信された送信802に対応するペイロードの再送信の最大数の失敗した復元、たとえば、4回、6回などの発生後に、第2の再割り当てバッファをクリアすることと、任意で、UEが受信された送信802に対応する持続させた復元されていないペイロードをクリアまたは削除したことを基地局に知らせることとをさらに含む。したがって、第2の再割り当てバッファは、たとえば、別の機会のための再割り当てバッファとして働くために、またはその他の目的のために解放される。復元に失敗した再送信の最大数は、予め定義されてよく、調整可能であってよい。
特に、復元されていないデータの差し迫った非周期的な再送信をUEに知らせるDCI(たとえば、DCI 330、DCI 710、または送信802を示すDCI)に関して、知られているまたは現在利用されている復元の機会の使用が継続されるべきである再送信に対応するDCI(たとえば、DCI 330)は、復元の機会が別の機会にリダイレクトまたは再割り当てされるべきであることをUEにシグナリングするかまたは示すDCI(たとえば、DCI 710、または送信802を示すDCI)とは異なる場合がある。両方の種類のDCIが以前に送信されたデータの再送信を示すので、両方の種類のDCIの新データインジケータ(NDI: New Data Indicator)フィールドは「再送信」を示してよく、たとえば、NDI = 1である。しかし、2つの種類のDCIのフォーマットは異なる場合がある。たとえば、一方の種類のDCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子(RNTI: Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を含む場合があり、一方、他方の種類のDCIは、第1のRNTIと異なる第2のRNTIによってスクランブルされたCRCを含む場合がある。たとえば、第1のRNTIは、セルRNTI(C-RNTI)である場合があり、第2のRNTIは、構成済みスケジューリングRNTI(CS-RNTI: Configured Scheduling RNTI)である場合があり、またはその逆である場合がある。追加的または代替的に、フォーマットフラグフィールドの値が、2つの種類のDCIの間で異なる場合がある。その他の好適なフォーマットの違いが、2つの異なる種類のDCIを区別するために利用されてよい。したがって、これらのフォーマットの違いに基づいて、UEは、UEがデータの復元を目的として現在利用している知られている機会のための再割り当て機会を決定するべきか否かを判別することができる。
以下のさらなる考慮が、上の検討に当てはまる。
本明細書の技術が実装され得るユーザデバイスまたはユーザ機器(UE)(たとえば、UE 110、310)は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルゲームコンソール、販売時点情報管理(POS: point-of-sale)端末、健康モニタリングデバイス、ドローン、カメラ、メディアストリーミングドングルもしくは別のパーソナルメディアデバイス、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、ワイヤレスホットスポット、フェムトセル、またはブロードバンドルータなどのワイヤレス通信が可能な任意の好適なデバイスであることが可能である。さらに、場合によっては、ユーザデバイスは、乗り物のヘッドユニット(head unit)または先進運転支援システム(ADAS: advanced driver assistance system)などの電子システムに組み込まれる場合がある。さらに、ユーザデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイスまたはモバイルインターネットデバイス(MID)として動作し得る。種類に応じて、ユーザデバイスは、1つまたは複数の汎用プロセッサ、コンピュータ可読メモリ、ユーザインターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、1つまたは複数のセンサーなどを含み得る。
特定の実施形態が、論理またはいくつかの構成要素もしくはモジュールを含むものとして本明細書において説明されている。モジュールは、ソフトウェアモジュール(たとえば、非一時的機械可読媒体に記憶されたコード)、またはハードウェアモジュールであることが可能である。ハードウェアモジュールは、特定の動作を実行することができる有形のユニットであり、特定の方法で構成または配列されてよい。ハードウェアモジュールは、特定の動作を実行するように(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用プロセッサとして)恒久的に構成される専用の回路または論理を含み得る。ハードウェアモジュールは、特定の動作を実行するようにソフトウェアによって一時的に構成されるプログラミング可能な論理または回路を(たとえば、汎用プロセッサまたはその他のプログラミング可能なプロセッサ内に包含されるものとして)含んでもよい。専用の恒久的に構成された回路または(たとえば、ソフトウェアによって構成された)一時的に構成された回路内にハードウェアモジュールを実装する判断は、コストおよび時間の考慮によって促される可能性がある。
ソフトウェアに実装されるとき、技術は、オペレーティングシステムの一部、複数のアプリケーションによって使用されるライブラリ、特定のソフトウェアアプリケーションなどとして提供され得る。ソフトウェアは、1つもしくは複数の汎用プロセッサまたは1つもしくは複数の専用プロセッサによって実行され得る。
本明細書を読むと、当業者は、本明細書において開示された原理による、無線リソース制御非アクティブ状態のユーザ機器の処理を向上させるためのさらに追加的な代替的な構造的および機能的設計を理解するであろう。したがって、本明細書は特定の実施形態および応用を図示し、説明するが、開示された実施形態は、開示された厳密な構造および構成要素に限定されない。当業者に明らかであろう様々な修正、変更、および変形が、添付の請求項において定義される精神および範囲を逸脱することなく、方法および装置の開示された配列、動作、および詳細になされてよい。
例の以下のリストは、本開示によって明示的に想定される様々な実施形態を反映する。
例1. 半永続的スケジューリング(SPS)に従っておよび配信に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムを使用することによって基地局から送信されたデータを処理するためのユーザ機器(UE)における方法であって、
UEの処理ハードウェアによって、メカニズムを使用して基地局からのデータの送信を受信するステップであって、データの送信が、SPSに従ってスケジューリングされた機会に関連付けられる、ステップと、送信に含まれるデータの復元の失敗に応答して、
処理ハードウェアによって、機会に対応するバッファに、送信のペイロードを持続させるステップと、処理ハードウェアによって、基地局に否定応答を送信するステップと、再送信タイマーを作動させるステップであって、再送信タイマーの間、UEが、メカニズムを使用して基地局からの機会に関連するデータの1つまたは複数の再送信を処理する、ステップとを含む、方法。
例2. UEの処理ハードウェアによって、バッファの内容を正常に復元すると、再送信タイマーを解除するステップをさらに含む例1の方法。
例3. UEの処理ハードウェアによって、再送信タイマーの時間切れに応答して、バッファの内容をクリアするステップをさらに含む例1の方法。
例4. 送信が、メカニズムを使用した基地局からUEへの最初の送信に含まれるデータの再送信であり、機会に対応するバッファに再送信のペイロードを持続させることが、機会に対応するバッファに、最初の送信のペイロードとの再送信のペイロードの合成を持続させることを含む上記例のいずれか1つの方法。
例5. 機会に対応するバッファに、最初の送信のペイロードとの再送信のペイロードの合成を持続させることが、機会の周期性の長さよりも長い時間の長さにわたって、機会に対応するバッファに、最初の送信のペイロードとの再送信のペイロードの合成を持続させることであって、周期性が、SPSに従って定義される、持続させることを含む例4の方法。
例6. 再送信が、第1の再送信であり、合成が、第1の合成であり、方法が、再送信タイマーが作動されている間に、
メカニズムを使用して基地局からデータの第2の再送信を受信するステップと、UEの処理ハードウェアによって、第2の再送信のペイロードと持続させた第1の合成との第2の合成を生成するステップと、機会に対応するバッファに第2の合成を持続させるステップとをさらに含む例4または5の方法。
例7. SPSに従って定義された機会の周期性の長さよりも長い時間の長さにわたって、バッファに、第2の合成を持続させるステップをさらに含む例6の方法。
例8. 送信に含まれるデータの復元の失敗が、データの破損の発見、データの復号の失敗、送信のペイロードとバッファに以前に記憶されたデータとの合成の復号の失敗、またはUEの処理ハードウェアの、送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)の受信の失敗のうちの少なくとも1つを含む上記例のいずれか1つの方法。
例9. UEにおけるSPS手順の構成、トラフィック負荷、処理負荷、またはチャネル条件のうちの少なくとも1つに従って、再送信タイマーの継続時間をチューニングするステップをさらに含む上記例のいずれか1つの方法。
例10. 再送信タイマーを作動させた後、機会に対応するバッファの内容からデータを復元するステップと、データの復元に基づいて再送信タイマーを解除するステップと、UEの処理ハードウェアによって、基地局に肯定応答を送信するステップとをさらに含む上記例のいずれか1つの方法。
例11. 機会が、機会の第1の発生であり、データが、第1のデータであり、方法が、基地局に肯定応答を送信した後に、
バッファに関連する機会の第2の発生中に、メカニズムを使用して基地局からUEの処理ハードウェアによって、第2のデータの最初の送信を受信するステップと、機会に対応するバッファの任意の内容に、第2のデータの最初の送信のペイロードを上書きするステップとをさらに含む例10の方法。
例12. 第2のデータの最初の送信に含まれる第2のデータの復元に失敗すること、または第2のデータの最初の送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)の受信に失敗することのうちの少なくとも1つが起こると、再送信タイマーを再作動させるステップをさらに含む例11の方法。
例13. データの送信が、メカニズムを使用した基地局からUEへのデータの最初の送信である例1から3および8から12のいずれか1つの方法。
例14. 再送信タイマーが作動されている間に、メカニズムを使用して基地局からデータの再送信を受信するステップと、再送信のペイロードを、機会に対応するバッファの現在の内容と合成するステップと、合成から機会に関連するデータを復元しようと試みるステップとをさらに含む上記例のいずれか1つの方法。
例15. バッファに関連する機会が、SPSに対応する第1の周期的にスケジューリングされた機会であり、データの再送信を受信するステップが、SPSに対応する第2の周期的にスケジューリングされた機会の発生中に、再送信、および第1の周期的にスケジューリングされた機会を示す機会識別子を受信することであって、第2の周期的にスケジューリングされた機会の各発生が、第1の周期的にスケジューリングされた機会のそれぞれの発生の直後に続くようにスケジューリングされる、受信することを含み、再送信のペイロードを、バッファの現在の内容と合成するステップが、受信された機会識別子に基づく例14の方法。
例16. バッファに関連する機会が、SPSに対応する第1の周期的にスケジューリングされた機会であり、データの再送信を受信するステップが、SPSに対応する第2の周期的にスケジューリングされた機会の発生の前にデータの再送信を受信することであって、第2の周期的にスケジューリングされた機会の各発生が、第1の周期的にスケジューリングされた機会のそれぞれの発生の直後に続くようにスケジューリングされる、受信することを含む例14の方法。
例17. 機会が、SPSに従って周期的にスケジューリングされ、機会の周期性の長さが、10ミリ秒未満である上記例のいずれか1つの方法。
例18. 機会の周期性の長さが、1ミリ秒未満である例17の方法。
例19. 機会に関連するデータの送信を受信するステップが、機会の周期的にスケジューリングされた発生中にデータの送信を受信することを含む上記例のいずれか1つの方法。
例20. 機会に関連するデータの送信を受信するステップが、ダウンリンク制御情報(DCI)に従って、機会の周期的にスケジューリングされた発生の合間にデータの送信を受信することを含む例1から18のいずれか1つの方法。
例21. 再送信タイマーの継続時間が、機会の周期性の長さよりも長い上記例のいずれか1つの方法。
例22. 例1から21のいずれか1つの方法を実行するように構成されたユーザ機器(UE)。
例23. 基地局が、例1から21のいずれか1つの方法の少なくとも一部を実行するようにUEを構成する例22のUE。
例24. 例1から21のいずれか1つの方法を実行するように構成されたシステム。
例25. 半永続的スケジューリング(SPS)に従っておよび配信に失敗したデータの自動再送信のためのメカニズムを使用することによって基地局から送信されたデータを処理するためのユーザ機器(UE)における方法であって、
メカニズムを使用して基地局からUEの処理ハードウェアによって、SPSに従ってスケジューリングされた機会に対応するデータの送信を受信するステップと、機会に対応し、UEの第1のバッファに関連する第1の機会識別子を決定するステップと、送信に含まれるデータの復元の失敗に応答して、
処理ハードウェアによって、基地局に否定応答を送信するステップと、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けに基づいて、処理ハードウェアによって、第2の機会識別子に関連する第2のバッファに送信のペイロードを持続させるステップとを含む、方法。
例26. 第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けを記憶するステップをさらに含む例25に記載の方法。
例27. 処理ハードウェアによって、第1の機会識別子と第2の関連付け識別子との間の関連付けを決定するステップをさらに含む例25または26のいずれか1つの方法。
例28. 第1の機会識別子と第2の関連識別子との間の関連付けを決定するステップが、基地局から処理ハードウェアによって、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けのインジケーションを受信することを含む例27の方法。
例29. 第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けのインジケーションを受信することが、機会に対応するデータの送信を受信することに関連して、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けのインジケーションを受信することを含む例28の方法。
例30. 処理ハードウェアによって、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けを決定するステップが、UEに記憶された構成に基づいて、第1の機会識別子と第2の機会識別子との間の関連付けを決定すること、構成によって定義された機会の順序付けに基づいて、および/もしくは動的な条件に基づいて、第2の機会識別子を選択すること、または任意にもしくはランダムに第2の機会識別子を選択することのうちの1つを含む例27の方法。
例31. 機会に対応するデータの送信を受信するステップが、機会の周期的にスケジューリングされた発生中にデータの送信を受信することを含む例25から30のいずれか1つの方法。
例32. 機会に対応するデータの送信を受信するステップが、機会の周期的にスケジューリングされた発生の合間にデータの送信を受信することを含む例25から30のいずれか1つの方法。
例33. 基地局が、第2の機会識別子を選択する例25から29および31から32のいずれか1つの方法。
例34. 第2の機会識別子が、ランダムに選択される例25から33のいずれか1つの方法。
例35. データが、第1のデータであり、機会が、第1の機会であり、方法が、第1の機会の直後に続くようにSPSに従ってスケジューリングされる第2の機会の間に処理ハードウェアによって、メカニズムを使用して基地局から第2のデータの最初の送信を受信するステップと、第1のデータの送信のペイロードを第2の機会識別子に関連する第2のバッファに持続させながら、第2のデータの最初の送信のペイロードを第2の機会に対応する特定の機会識別子に関連する特定のバッファに記憶するステップとをさらに含む例25から34のいずれか1つの方法。
例36. データが、第1のデータであり、機会が、周期的にスケジューリングされた機会であり、第1のデータの送信が、周期的にスケジューリングされた機会の第1の発生に対応し、方法が、周期的にスケジューリングされた機会の第2の発生中に、基地局から処理ハードウェアによって、メカニズムを使用して第2のデータの最初の送信を受信するステップと、第1のデータの送信のペイロードを第2の機会識別子に関連する第2のバッファに持続させながら、第2のデータの最初の送信のペイロードを第1の機会識別子および周期的にスケジューリングされた機会に関連する第1のバッファに記憶するステップとをさらに含む例25から35のいずれか1つの方法。
例37. UEにおけるメカニズムの構成が、メカニズムの1組の機会に対応する1組の機会識別子を含み、1組の機会識別子が、第2の機会識別子を除外する例25から36のいずれか1つの方法。
例38. 機会が、第1の周期的にスケジューリングされた機会であり、第2の機会識別子が、第2の周期的にスケジューリングされた機会に対応し、第1の周期的にスケジューリングされた機会の各発生が、第2の周期的にスケジューリングされた機会のそれぞれの発生の直後に続くようにSPSに従ってスケジューリングされる例25から37のいずれか1つの方法。
例39. 第2のバッファに送信のペイロードを持続させるステップが、機会の周期性の長さよりも長い時間の長さにわたって第2のバッファに送信のペイロードを持続させることであって、周期性が、SPSに従って定義される、持続させることを含む例25~38のいずれか1つの方法。
例40. 再送信のペイロードを第1のバッファの現在の内容と合成するステップと、合成からデータを復元することに失敗するステップとをさらに含み、送信のペイロードを第2のバッファに持続させるステップが、送信のペイロードと第1のバッファの現在の内容との合成を第2のバッファに持続させることを含む例25から39のいずれか1つの方法。
例41. 第1のバッファの現在の内容が、データに対応する2つ以上の受信されたペイロードの合成を含む例40の方法。
例42. 送信に含まれるデータの復元の失敗が、データの破損の発見、データの復号の失敗、送信のペイロードとバッファに以前に記憶されたデータとの合成の復号の失敗、またはUEの処理ハードウェアの、送信に対応する媒体アクセス制御層プロトコルデータユニット(MAC PDU)の受信の失敗のうちの少なくとも1つを含む例25から41のいずれか1つの方法。
例43. 第2のバッファの内容からデータを復元するステップと、UEの処理ハードウェアによって、基地局に肯定応答を送信するステップとをさらに含む例25から42のいずれか1つの方法。
例44. 第2のバッファの内容からデータを復元するステップが、第2のバッファに持続させた内容と別の再送信のペイロードとの合成からデータを復元することを含む例43の方法。
例45. 送信が、メカニズムを使用した基地局からUEへの最初の送信に含まれるデータの第1の再送信であり、第1の再送信のペイロードを第2のバッファに持続させることが、最初の送信のペイロードと第1の再送信のペイロードとの第1の合成を第2のバッファに持続させることを含み、方法が、
メカニズムを使用して基地局から、データの第2の再送信を受信するステップであって、データの第2の再送信が、第2の機会識別子に関連付けられる、ステップと、
第2の再送信に関連する第2の機会識別子に基づいて、
UEの処理ハードウェアによって、第2の再送信のペイロードと持続させた第1の合成との第2の合成を生成するステップと、第2の合成を第2のバッファに持続させるステップとをさらに含む例25から44のいずれか1つの方法。
例46. SPSに従って定義された機会の周期性の長さよりも長い時間の長さにわたって、第2のバッファに、第2の合成を持続させるステップをさらに含む例45の方法。
例47. 第2の再送信のダウンリンク制御情報(DCI)が、第1の再送信のダウンリンク制御情報と異なる例45または46の方法。
例48. 第1の再送信のDCIが、第1の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を含み、第2の再送信のDCIが、第1のRNTIとは異なる第2のRNTIによってスクランブルされたCRCを含む例47の方法。
例49. 第1のRNTIまたは第2のRNTIの一方が、セルRNTI(C-RNTI)であり、第1のRNTIまたは第2のRNTIの他方が、構成済みスケジューリングRNTI(CS-RNTI)である例48の方法。
例50. 第1の再送信のDCIのフォーマットフラグフィールドの値が、第2の再送信のDCIのフォーマットフラグフィールドの値と異なる例47から49のいずれか1つの方法。
例51. UEの1組のバッファが、第1のバッファを含み、1組のバッファの各バッファが、メカニズムに対応し、UEにおいて構成された複数の手順の複数の機会識別子のうちの異なる機会識別子に対応する例25から50のいずれか1つの方法。
例52. 1組のバッファが、第2のバッファを含む例51の方法。
例53. 機会が、SPSに従って周期的にスケジューリングされ、機会の周期性の長さが、10ミリ秒未満である例25から52のいずれか1つの方法。
例54. 機会の周期性の長さが、1ミリ秒未満である例53の方法。
例55. 例25から54のいずれか1つの方法を実行するように構成されたユーザ機器(UE)。
例56. 基地局が、例25から54のいずれか1つの方法の少なくとも一部を実行するようにUEを構成する例55のUE。
例57. 例25から54のいずれか1つの方法を実行するように構成されたシステム。
例58. 例1から24のその他のいずれか1つと組み合わされた例1から24のいずれか1つ。
例59. 例25から57のその他のいずれか1つと組み合わされた例25から57のいずれか1つ。
例60. 例25から54のいずれか1つの方法と組み合わされた例1から21のいずれか1つの方法。
例61. 例60の方法を実行するように構成されたユーザ機器(UE)。
例62. 基地局が、例60の方法の少なくとも一部を実行するようにUEを構成する例61のUE。
例63. 例60の方法を実行するように構成されたシステム。
例64. 上記例のその他のいずれか1つと組み合わされた上記例のいずれか1つ。