JP2023536161A - 消毒装置及び方法 - Google Patents

Abstract

対象を消毒するための装置は、一酸化窒素及び／又はオゾンのガス及び／又はプラズマを含む消毒物質の供給部と、対象を消毒するために消毒物質を対象に導くように構成された導管とを含む。図１３（ａ）は、チャネル１２４０を介して、エレベータ１２２０内に消毒プロダクトを放出するように構成された、消毒プロダクト生成器デバイス１２００を示す。消毒プロダクトは、混合室内の細菌及びウイルスを破壊し、その後、汚染物質が無いリフトシャフト及びリフトキャビンに戻され、エレベータの取り囲まれた容積全体に広がり得る。それにより、空気中及びエレベータの表面上の細菌及びウイルスを破壊し、清浄な空気を循環させ、例えば、エレベータドアの開口部を介して流入する汚染された空気、又は乗客の咳及びくしゃみによって汚染された空気を清浄にする。【選択図】図１３（ａ）

Description

本発明は、対象を消毒する装置及び方法に関連し、限定はされないが、特に、物品及び空間を消毒する装置及び方法に関する。

細菌及びウイルス並びに他の病原体の破壊等、これまでに考慮された消毒の手法は、典型的には噴霧又は洗浄による、用途に応じた液体殺菌剤及び抗菌剤の使用を含む。しかし液体は、物品又は物理的空間を含み得る意図された対象に、必ずしも効率的に浸透することができない。

別のこれまでに考慮された手法では、潜在的に有害な細菌及びウイルスを破壊するために、紫外線等の放射線が対象に当てられる。しかしながら、この方法もまた、特に対象の形状が複雑又は回旋状である場合、意図された対象の表面の一部が放射線の影の中に位置し得るため、完全な有効性を欠く。紫外線照射を利用することはまた、人又は動物の生命を害する可能性があるため、いくつかの状況において問題がある。

工業的、商業的及び家庭的環境の広範囲において、物品、表面及び空間を消毒するための、安全で効率的な技術を提供する必要性が高まっている。したがって、本発明の実施形態は、従来技術に見られる欠点を伴わずに、物品、表面、又は空間等の対象を安全で効果的に消毒する装置及び方法を提供することを目的とする。

本発明は、添付される独立請求項に定められており、ここで参照されるであろう。更に、好ましい構成は、独立請求項に追加される従属請求項に見出され得る。

本発明の一態様によれば、対象を消毒するための装置であって、一酸化窒素及び／又はオゾンのガス及び／又はプラズマを含む消毒物質の供給部を含み、対象を消毒するために消毒物質を対象に導くように構成される、装置が提供される。

装置は、導管、及び／又は限定はされないがファン等の推進デバイスを介して、消毒物質を対象に導くように構成されてもよい。

消毒物質の供給部は、ガス又はプラズマの生成器を備えてもよい。好ましい構成では、供給部は一酸化窒素及び／又はオゾンの低温プラズマの生成器を備える。

対象は、部屋、エレベータ、コンベア、乗り物、又は物品の容器の内部等の空間を含んでもよい。好ましい構成では、対象は密閉空間を含んでもよい。

代替的に、又は追加的に、対象は、乗り物、又は建造物、及び／又は家具のアイテム、機器、又は衣服、又は包装、エレベータ又はコンベアの面等の面（より好ましくは内面）を含んでもよい。

対象は、人若しくは動物、又は手足等の人若しくは動物の一部を含んでもよい。装置は、人又は動物の少なくとも一部を実質的に密閉するように構成されるクロージャー、例えば、外周エンクロージャー、又はエンベロープを含んでもよい。

対象は、道具（ｔｏｏｌ）、器具（ｉｍｐｌｅｍｅｎｔ）、用具（ｕｔｅｎｓｉｌ）等の物品を含むことができる。

対象は、製造工程又は包装工程等の工程を含んでもよい。

装置は、消毒物質を空気と混合するための混合室を含んでもよく、装置は、空気が室から放出される前の使用時に消毒物質を実質的に除去するように構成されたフィルタを含む。

本発明の別の態様によれば、一酸化窒素及び／又はオゾンのガス又はプラズマを含む消毒物質の供給物を対象に導いて対象を消毒することを含む、対象を消毒する方法が提供される。

対象は、本明細書の任意の記載に従ってもよい。

方法は、空気を混合室に引き込んで空気を消毒物質と混合し、空気を、空気から消毒物質を実質的に除去するように構成されたフィルタに空気を通して、混合室から放出する誘導ステップを含んでもよい。

本発明は、相互に排他的であり又は相互に矛盾する特徴の組合せを除いて、本明細書で言及される構成又は限定の任意の組合せを含んでもよい。

本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、代替的な分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、代替的な分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、代替的な分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、更なる分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、更なる分配デバイスの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、人の患者を治療するためのエンクロージャーデバイスの例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、人の患者を治療するためのエンクロージャーデバイスの例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、人の患者を治療するためのエンクロージャーデバイスの例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、移動及び輸送に関連する様々な装置又は環境の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、エスカレータの部分の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、エスカレータの部分の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、エスカレータの部分の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、エスカレータの部分の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、ハンドドライヤの例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、ハンドドライヤの例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、携帯電話ケースの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、保管装置の例の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、携帯型運搬装置の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、携帯型運搬装置の模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、フェイスマスクの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、フェイスマスクの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、フェイスマスクの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、フェイスマスクの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、フェイスマスクの模式図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、吸入器の図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、吸入器の図である。 本発明の実施形態に従う消毒装置を組み込んだ、吸入器の図である。 例えば本発明の実施形態に従い、空気を消毒する消毒装置を組み込んだエレベータの模式図である。 例えば本発明の実施形態に従い、空気を消毒する消毒装置を組み込んだエレベータの模式図である。 例えば本発明の実施形態に従い、空気を消毒する消毒装置を組み込んだエレベータの模式図である。 例えば本発明の実施形態に従い、空気を消毒する消毒装置を組み込んだエレベータの模式図である。 図１３（ａ）から図１３（ｄ）に示される乗り物に類似する消毒装置を組み込んだ乗り物の模式図である。 本発明の実施形態に従うスタンドアロン空調装置の模式図である。

ここで、本発明の好ましい実施形態を、添付の線図を参照して、単なる例示として説明する。

本発明の実施形態は、一酸化窒素及び／又はオゾン等のガス及び／又はプラズマの小型生成器を用いて、無菌物品、表面及び／又は空間を消毒（ｓａｎｉｔｉｓｅ）／殺菌（ｓｔｅｒｉｌｉｓｅ）／除去（ｄｉｓｉｎｆｅｃｔ）／無菌化（ｒｅｎｄｅｒ ａｓｅｐｔｉｃ）する。いくつかの実施形態では、消毒物質が、例えば導管を介して、及び／又は限定はされないが、ファン等の推進デバイスを介して、物品、表面、又は空間を備え得る対象に導かれる。

本発明における使用に適し得るプラズマ及びガスを生成する技術の例を、例えば、英国特許第２５３２１９５号明細書、英国特許第２５４８３８２号明細書及び英国特許第２５４８５５７号明細書に見出すことができ、その全体の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。

「プロダクト」の用語は、一酸化窒素及び／又はオゾンのプラズマ又はガス等の消毒物質を表して、以下で使用される。プロダクトの性質及び組成は、個々の場合において、ガス／プラズマの用途、及び対象の性質（空気／空間、表面等）に応じて選択されるであろう。ある場合には、プロダクトは実質的にＮＯ（一酸化窒素）のみを含み、ある場合には、プロダクトは実質的にオゾンのみを含むであろう。いくつかの用途では、ＮＯ及びオゾンの組み合わせがあり、それぞれの濃度は具体的な使い方によって決定されるであろう。皮膚治療が関わる場合、ＮＯのみが使用されるであろう。

いくつかの実施形態では、プロダクトは空気を消毒するために使用され、空気はプロダクトとともに混合される。空気の消毒は混合室内で行われてもよく、プロダクトは、空気が混合室から放出される前に、フィルタにかけられて空気から除去されてもよい。このことは特に、プロダクトが人体に有害であると考え得る場合に当てはまる。

いくつかの実施形態では、空気を中に引き込み、空気を消毒プロダクトに曝露するために、小型の複合入口、ファン、及びプロダクト生成器が提供される。

次に、図面を見ると、図１（ａ）は、概して１００において、環境を消毒するための単純な装置を示す。この例では、装置を個人用、又は携帯型の装置と考えてもよい。デバイスは、ハウジング１１０と、押しボタン１２０と、点灯ベゼル１３０と、放出ベント１４０とを備える。デバイスは、電池（図示せず）によって給電されてもよく、引出し、食器棚、又は容器等のせまい空間の中、又はその上に設置されてもよい。デバイスを作動させるためにユーザがボタン１２０を押すと、ハウジング内に配置された生成器（図示せず）が、プロダクトを周辺に放出する。図１（ｂ）は、より小さくてもよく、ハンドバッグ又は同様のものに入れて便利に携帯されてもよい、個人的な使用のための変形例を示す。この変形例では、キャリーハンドル１５０及びメッシュ状出口ベント１６０が設けられ、同様に設けられた作動スイッチ（図示せず）は、例えば、時間基準又は動作感知のいずれかに基づいて、プロダクトの放出を作動するように構成されてもよい。空気は、入口ベント１７０を介してデバイス内に引き込まれる。デバイス内の生成器（図示せず）は、空気が放出される前に、空気を曝露するプロダクトを生成する。このデバイスは、短時間の運転に特に適している。

図２（ａ）から図２（ｃ）は、概して２００において、自立式でもよく、又は壁、例えば公衆トイレの壁（図示せず）に取り付けられてもよく、電源式又は電池式でもよい、部屋の消毒器／フレッシュナーの例を示す。デバイス２００は、タイマー又は動作感知に基づいてプロダクトを分配するように構成されてもよく、部屋の消臭効果をも生じてもよい。

図３（ａ）及び図３（ｂ）は、概して２５０において、自立式でもよく、電源式又は電池式でもよい、部屋の消毒器を示す。図３（ａ）は、消毒器の側面（Ｓ）と同一平面上にベゼル２５２がある、非機能的構成の消毒器を示す。図３（ｂ）は、消毒器の側面に対する鉛直面を中心に、ベゼル２５２が回転した、機能的構成の消毒器を示す。装置は、家庭内、個人用又は携帯式で使用するものと考えられてもよく、中小のエンクロージャー内で作動して個人又は家族の所有物を消毒してもよい。ベゼル２５２の旋回が、デバイスを作動させるように構成されてもよい。

図４（ａ）から図４（ｃ）は、概して３００において、プロダクトを用いて人又は動物を治療する際に使用するエンクロージャーの例を示す。それぞれの場合において、エンベロープ又はスリーブ３１０が治療部位を取り囲み、プロダクトが生成され、エンベロープの中に導入される。図４（ａ）は、患者３２０の身体を、頭部まで包み込む全身スリーブの例である。この例では、プロダクトが外部生成器Ｇで生成され、チューブ３１２を介してエンベロープに導入される。図４（ｂ）では、患者の足がスリーブに包み込まれており、図４（ｃ）では、患者の腕が包み込まれている。それぞれの場合において、スリーブは膨張可能かつ透明であり、治療部位を臨床医に見えるようにし、それによって、あらゆるドレッシングの不要な交換の必要性を取り除く。リブ及びチューブ３３０は、構造を形成するのに役立ち、空気は、押して作動され得る小型のファン／入口／プロダクト生成器３４０からスリーブ内に導入される。小型生成器は空気の流入時に空気を消毒し、空気は出口３５０を介して流出する。エンクロージャーは、プロダクトを治療部位に送るための一方向弁（図示せず）と、最適な殺菌及び傷の治癒のためにプロダクト濃度の監視を確実にするセンサ（図示せず）とを有する。

図４（ｃ）において、患者の手Ｈは、指の自由な運動を可能にする密閉されたエンクロージャー３６０の内部に見ることができる。治療部位は、シール３７０によっていずれかの端部で密閉される。

治療エンクロージャーは、組み合わせ得る複数のモジュール式エンクロージャーを含んでもよい。図４（ａ）に示されるようなより大きいエンクロージャーは、診療所において患者を治療するために使用され得る一方、図４（ｂ）及び図４（ｃ）に示されるようなより小さいエンクロージャーは、在宅の患者によって使用され得る。

図５（ａ）から図５（ｐ）は、輸送環境において、より具体的には本例における航空旅行の分野において、安全な消毒を提供するために使用される装置の例を示す。

図５（ａ）は、概して４００において、航空機のホールド部保管空間を示す。ホールド部は、本発明に従う装置４２０を使用して消毒され得る荷物４１０を含む。装置４２０は、図５（ｂ）（斜視図）及び図５（ｃ）（端面図）において、より詳細に示される。装置４２０は、荷物ホールド空間の内部に固定され得るプロダクトの生成器を含む。電動式ローター４３０は、飛行中にプロダクトをホールド部内で着実に循環させて、荷物を消毒する。

図５（ｅ）及び図５（ｆ）は、航空機のシートアーム４５０に取り付けられ得る利用者端末４４０を示す。端末は、消毒プロダクトを機内に放出するための出口４４０（ａ）を含む。端末４４０は、例えば乗客のために客室が清掃若しくは準備されているときに使用されてもよく、又は飛行中に使用されてもよい。出口４４０（ａ）のそばには、図５（ｇ）に示されるように、乗客Ｐによる個人使用のためのプラグ差込ソケット４４０（ｂ）がある。乗客Ｐは、従来のヘッドホンの要領で耳によって支持される個人用マスク型消毒デバイス４６０を着用する。マスク型デバイス４６０は、出口４４０（ａ）から、乗客の顔前方の口及び鼻の領域周辺に消毒プロダクトを届ける。代わりに、清浄空気がデバイス４６０内に引き込まれてもよく、デバイス４６０上の小型の入口／ファン／生成器４７０が、気流内にプロダクトを導入してもよい。消毒された空気は、デバイス４６０から流出して、ＮＯ及び清浄な空気、例えば標識されたＮＯのシールドを作る。

図５（ｉ）は、航空機の機内ロッカー４９０（図４（ｊ）及び図４（ｋ））の中、又はそばに位置する消毒プロダクトの小型生成器４８０を示す。生成器４８０は、積み込まれたとき又は時限動作中に、プロダクトをロッカー４９０に連続的に導入するように構成されてもよい。例えばロッカードアを閉じることにより、ロッカー内へのプロダクトの放出が誘発されるように構成されてもよい。

図５（ｌ）から図５（ｏ）は、航空機向けのケータリングロッカー４９２を示す。これらの飛行用の保管食品及びその内部は、扉が閉められているときに動作する小型プロダクト生成器４９４を使用して消毒され得る。例えば食品トレー４９２（ａ）は、最初にロッカーの中に積み込んだときに消毒することができ、その後使用して、収納した後に、再び消毒することができる。

図５（ｏ）は、概して４９６において、空港で使用されるような荷物スキャンデバイスを示す。荷物スキャンデバイス４９６はまた、プロダクト生成器４９８をデバイス４９６内に組み込むことによって、図５（ｐ）に模式的に示されるように、同時に荷物を消毒するために使用され得る。プロダクト生成器４９８のうちの１つ以上は、既存の装置に据え付けることができ、荷物の搬送を遅くすることなく、密閉又は半密閉されたベルト及びローラコンベアアセンブリに組み込まれ得る。装置は、例えば、荷物回収コンベア及びセキュリティ用バッグスキャナ等のＸ線又は他のスキャナ機械を使用するときのセキュリティチェックのために、既存のベルトラインと連携し、又はベルトラインの中で機能するように適合され得る。内部に取り付けられたプロダクト生成器４９８の代替として、外部生成器を設けてもよく、外部生成器はチューブによってエンクロージャー４９６に接続されてもよい。

図６（ａ）は、図６（ｂ）に示されるエスカレータシステム５１０の一部である手すり５００の一部を示す。手すり５００は、エスカレータの取り囲まれた構造内を、連続したループの中、及びその戻りの間で移動する。この場合、生成器５２０によって生成されるプロダクトを使用して、手すり５００を消毒してもよい。消毒器本体５３０は、手すりが消毒されている間、ゴム含有ローラ５４０で手すりの一部を取り囲むことができる。図６（ｃ）は、プロダクト生成器５５０が、消毒プロダクトを、流路５５２を通じて、消毒器本体／滞留エンクロージャー５３０の中の手すり５００の上及び周囲へ、そして部分５５４、５５６の開口部の外に導く、代替実施形態を示す。

レールは、取り囲まれた本体を通過し、取り囲まれた空間を満たすプロダクト、典型的にはオゾンに曝露される。エンクロージャー５３０内におけるプロダクトの適切な濃度、及び手すりの最適な滞留／曝露時間を計算し、センサ（図示せず）によって監視してもよい。エンドシールは、オゾンが滞留エンクロージャー５３０から漏れるのを防止する。

エスカレータの例が説明されたが、装置はまた、例えばトラベレーター、動く歩道及び荷物コンベアの、手すり及び他の部分に使用されてもよい。

図６（ｄ）は、概して５７０において、トラベレーター／動く歩道を模式的に示す。可動プラットフォーム５７２は、矢印Ａの向きに乗客を運ぶ。プラットフォーム５７２は、戻るときに、生成器５５０に接続された密閉エンクロージャー５３０を通過し、密閉エンクロージャー５３０はプラットフォーム５７２を消毒のためにオゾン又はＮＯに確実に曝露させる。

図７（ａ）は、６００において、生成器６１０を組み込んだハンドドライヤを模式的に示す。生成器６１０は、使用者の手（図示せず）に導かれる気流に消毒プロダクトを導入するように構成される。図７（ｂ）は、このデバイスを組み込むことのできるハンドドライヤの代替例を示す。これらの例は、例えば公衆トイレでの用途を見出し得る。

図８は、概して７００において、個人用機器と共に使用するための消毒デバイスを示し、この例では消毒デバイスは携帯電話７１０である。デバイスは、小型のプロダクト生成器を内蔵する携帯電話用ケースを含み、ケースは電話から、例えば誘導によって電力を得る。デバイス７００は、プロダクトを大気中に放出してもよく、又はプロダクトをチューブ（図示せず）に通してフェイスマスク（図示せず）に供給してもよい。

図９（ａ）から図９（ｇ）は、概して８００において、保管ユニット、食器棚、引き出し、キャビネット、及びロッカーの例を示す。これらは、プロダクトを利用して、中に保管された物品（機器、用具、装置又は衣類等）を消毒し得る。当該物品は例えば、衣類、履物、及び人（例えば医療従事者（図示せず））等の私物である。（任意で密閉された）ユニット８００内に配置されたミニチュア生成器８１０は、例えば閉じた状態で、消毒プロダクトを自動的に放出してもよく、又はデバイスのボタンを押すことによって等、ユーザ起動の操作により手動で行ってもよい。プロダクト（任意にオゾン）を、予め計算され監視された用量で所定の期間にわたって供給し、損傷を引き起こすことなく内容物を殺菌し、安全なものにしてもよく、さらに、オゾンをエンクロージャーから放出する前にフィルタにかけてもよい。このようにして消毒プロダクトに曝露すると、結果として、例えば細菌によって引き起こされる、望ましくない臭気を除去することもできる。図１を参照して説明した装置１００は、この目的のために使用することができる。また、無線周波（ＲＦ）又は他の通信回線（図示せず）を提供してプロダクト生成器の動作を制御してもよい。

小型生成器８１０は、空気を引き込み、生成されたプロダクトで空気を消毒する、統合された入口／ファン／生成器ユニットを備えてもよい。また、図９（ｃ）の例では、より大きなユニットが、外部に設置された生成器８２０からプロダクトを与えられてもよい。この場合、より大きなユニットは、いくつかのキャビネットを備えてもよく、ＮＯ又はオゾン等のプロダクトの断続的な放出をもたらしてもよい。

図９（ｅ）は、ミニ（ｍｉｎｉ）生成器８１０、及び空気排出口（図示せず）を特徴とする、身の回り品向けのフォールドオーバー消毒バッグ８３０を示す。

図９（ｆ）は、エンクロージャー８５０を組み込んだ衣類ラック８４０を示す。衣類棚８４０は、この例では透明であり、小型の入口／ファン／生成器８１０及び排気口（図示せず）を備える。衣類ラック８４０は、衣類を、顧客が試着した（しかし購入しなかった）後であって、陳列に戻す前に、消毒しなければならない店舗での使用に適している。

図９（ｇ）は、ミニなファン／入口／生成器８１０を組み込んだ個人用衣類ストア／キャリア８６０を示す。これは、例えば、作業服、携帯品又はウエアラブル機器を消毒するために使用され得る。

装置はまた、食品の貯蔵に使用されてもよい。現在、多くの人々は生鮮食品及び食品包装を家庭に持ってくるときに、それを消毒するのにかなりの時間を費やしている。ウイルス及び細菌は、冷蔵庫でよく見られるような低温で生存することができる。本発明の実施形態に従う引き出し又はボックスは、身の回り品及び商品の配送だけでなく、食品をも消毒するために使用することができる。実際、果物及び野菜を含む生鮮食品は、このようにして消毒プロダクトに曝露される場合に、より長く新鮮に保たれ得る。

図１０（ａ）及び図１０（ｂ）は、概して９００において、本発明に従う消毒プロダクトの生成を含む、保管容器の例を示す。図１０（ｂ）の例は、食品の輸送のための、又は医療用途で使用するための、並びに／又は個人の所有物（例えばハンドバッグ）の保管及び輸送のための、並びに／又は特に有名な細菌誘引デバイス及び物品を保持及び消毒するための、硬性保冷箱及び軟性保冷箱を含む。小型プロダクト生成器９１０は、容器の側壁、基部、又は蓋に組み込まれてもよい。

図１１（ａ）から図１１（ｅ）は、概して１０００において、フェイスマスクの例を示す。マスク１０００は、着用者の呼吸の動作によってマスク内に引き込まれた空気中に、消毒プロダクトを導入する生成器１０１０を含む。生成器は、バッテリーパック（図示せず）によって便利に給電されてもよく、マスクは顔面を覆うためのバイザー部１０３０を含む。変形例は、ヒンジ付きバイザー１０４０（図１１（ｃ））、ソリッドヒンジ付き式ヘアネット１０５０（図１１（ｄ））、及び交換可能なルーペ型バイザー１０６０（図１１（ｅ））を含む。それぞれのケースにおいて、ＨＥＰＡ（高効率粒子空気）廃棄物フィルタ１０７０（図１１（ａ））が、同様にガス触媒／フィルタ（図示せず）及びバッテリ残量表示１０９０（図１１（ａ））が、設けられてもよい。

図１１（ｂ）では、生成器１０１０によってマスクの上部の中に空気を引き込み、引き込まれた空気を混合室１０１２内でプロダクトと混合する。消毒された空気は、着用者の顔に到達する前に、プロダクトを除去するため、フィルタ１０１４を通過する。

任意のフィルタをプロダクトに浸透させ、フィルタに捕捉されたウイルス及び細菌を破壊することができる。こうしなければ、フィルタは過負荷になり、最終的にはパンク状態になる可能性がある。

図１２（ａ）から図１２（ｃ）は、本体１１１０と、使用中に本体１１００のマウスピース１１１０（ａ）を通じて消毒プロダクトを放出するように構成された、交換式カートリッジ１１２０と、を備える吸入デバイス１１００をまとめて示す。カートリッジ１１２０は、作動ボタン１１２４を有するバッテリ電力ユニット１１２２と、プロダクトを生成するための生成器ユニット１１２６とを備える。

図１３（ａ）は、チャネル１２４０を介して、エレベータ１２２０内に消毒プロダクトを放出するように構成された、消毒プロダクト生成器デバイス１２００を示す。消毒プロダクトは、混合室内の細菌及びウイルスを破壊し、その後、汚染物質が無いリフトシャフト及びリフトキャビンに戻され、エレベータの取り囲まれた容積全体に広がり得る。それにより、空気中及びエレベータの表面上の細菌及びウイルスを破壊し、清浄な空気を循環させ、例えば、エレベータドアの開口部を介して流入する汚染された空気、又は乗客の咳及びくしゃみによって汚染された空気を清浄にする。上述のように、浸透の程度は液体スプレーよりも大きい。更に、本発明の実施形態に従うプロダクトを使用することは、液体スプレー及びＵＶ曝露の場合と異なり、エレベータの使用を一時的に停止する必要がない。

図１３（ｂ）は、図１３（ａ）の実施形態に向けた空気を消毒するための装置を、より詳細に、模式的に示す。生成器１２００は、電源１２０２に接続され、好ましくはオゾンの、消毒プラズマを生成する。プラズマは混合／滞留室１２３０に移動し、混合／滞留室１２３０で導管１２５０を通じてエレベータかごから引き込まれる空気と混合する。消毒された空気はそれから、導管１２４０を通ってエレベータかごに再導入される前に、触媒フィルタＦを通過する。

図１３（ｃ）は、エレベータかごの中に入り、エレベータかごから外に出てエレベータシャフトの中に入り、その後エレベータかごの中に戻る空気の流れを模式的に示す。

図１３（ｄ）は、空気が、ポンプＰによって、フィルタＦを通じて生成器１２００に引き込まれ、滞留室１２３０の中に入り、別のフィルタＦを通ってからエレベータかご１２２０に入る、代替的な構成を模式的に示す。

この手法は他の乗り物に適用することができる。図１４は、鉄道車両１３００を模式的に示す。車両はまた、非限定的な例として、路面電車／バス又は救急車であってもよい。生成器１２００は、車１３００のルーフの外部に配置されるが、内部に配置されてもよい。エレベータかごの上記の例と同様の流路が構築され、この場合、消毒プロダクトは、滞留室１２３０内に引き込まれた空気と混合された後にフィルタにかけられ、消毒された空気は車内に放出される。

図１５は、入口１２５０を有するスタンドアロン空調ユニットを模式的に示す。入口１２５０は、周囲空気が滞留室１２３０を通過する前に、周囲空気をプロダクト生成器に導入する。その後、空気は調整され、放出される。

本発明によれば、生成器は、用途及び／又は意図する目的（例えば、殺菌、表面の汚染除去、材質、対象、又は密閉空間の体積）に応じて、様々な大きさとすることができる。より小型の用途では、押しボタン又はスイッチ等のオンオフ制御も備え得る複合入口ファン／生成器が好ましい。ユニットは、電池式若しくは電源式であってよく、又は他の方法で電力を得てもよい。

対象は、大きく２つのカテゴリに分類することができる。第１のカテゴリは、表面又は物体であり、第２のカテゴリは空間である。人がプロダクトを吸入する危険性がある場合、空気を大気中に放出する前に、プロダクトの空気を清浄にするフィルタを用いてもよい。

前述の明細書において、特に重要であると考えられる本発明の構成に注目を集めるように努めているが、特別な強調がなされているか否かにかかわらず、出願人は、本明細書で言及する及び／又は図面に示す、任意の特許性のある構成又は構成の組み合わせに関する保護を主張することを理解されたい。

Claims (13)

1. 対象を消毒する装置であって、
   前記装置は、一酸化窒素及び／又はオゾンのガス及び／又はプラズマを含む消毒物質の供給部を含み、
   前記装置は、前記消毒物質を対象に導き、前記対象を消毒するように構成される、
   装置。
2. 消毒物質の前記供給部は、ガス又はプラズマの生成器を備える、
   請求項１に記載の装置。
3. 前記供給部は、一酸化窒素及び／又はオゾンの低温プラズマの生成器を備える、
   請求項１又は２に記載の装置。
4. 前記対象は、部屋、エレベータ、コンベア、乗り物、又は物品の容器の内部等の空間を含む、
   請求項１から３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記対象は、乗り物、又は建造物、及び／又は家具のアイテム、機器、又は衣服、又は包装、エレベータ又はコンベアの表面等の表面を含む、
   請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記対象は、人若しくは動物、又は手足等の人若しくは動物の一部を含む、
   請求項１から５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記装置は、人又は動物の少なくとも一部を実質的に取り囲むように構成されるクロージャー、例えば、外周エンクロージャー又はエンベロープを含む、
   請求項６に記載の装置。
8. 前記対象は、道具、器具又は用具等の物品を含む、
   請求項１から７のいずれか一項に記載の装置。
9. 前記対象は、製造工程又は包装工程等の工程を含む、
   請求項１から８のいずれか一項に記載の装置。
10. 前記装置は、前記消毒物質を空気と混合する混合室を含み、
    前記装置は、前記空気が前記混合室から放出される前の使用時に前記消毒物質を実質的に除去するように構成されたフィルタを含む、
    請求項１から９のいずれか一項に記載の装置。
11. 一酸化窒素及び／又はオゾンのガス又はプラズマを含む消毒物質の供給物を対象に導いて前記対象を消毒する誘導ステップを含む、対象を消毒する方法。
12. 前記方法は、
    部屋、エレベータ、コンベア、乗り物、又は物品の容器の内部等の空間、
    乗り物、又は建造物、及び／又は家具のアイテム、機器、又は衣服、又は包装の表面等の表面、
    エレベータ又はコンベア、
    人若しくは動物、又は手足等の人若しくは動物の一部、
    道具、器具又は用具等の物品、
    のいずれかを含む対象を消毒する方法を含む、
    請求項１１に記載の方法。
13. 前記方法は、
    空気を混合室内に引き込む引込ステップと、
    前記空気を前記消毒物質と混合する混合ステップと、
    前記空気を、前記空気から前記消毒物質を実質的に除去するように構成されたフィルタを通して、前記混合室から放出する放出ステップと、
    を含む、
    請求項１１又は請求項１２に記載の方法。

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