JP2023535525A - モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム - Google Patents

モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023535525A
JP2023535525A JP2023520405A JP2023520405A JP2023535525A JP 2023535525 A JP2023535525 A JP 2023535525A JP 2023520405 A JP2023520405 A JP 2023520405A JP 2023520405 A JP2023520405 A JP 2023520405A JP 2023535525 A JP2023535525 A JP 2023535525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
direct drive
drum
belt
drive drum
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023520405A
Other languages
English (en)
Inventor
サリツナイ,アルベルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Habasit Italiana SpA Cesano Boscone R&D Plastics Zweigniederlassung Reinach Bl
Original Assignee
Habasit Italiana SpA Cesano Boscone R&D Plastics Zweigniederlassung Reinach Bl
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Habasit Italiana SpA Cesano Boscone R&D Plastics Zweigniederlassung Reinach Bl filed Critical Habasit Italiana SpA Cesano Boscone R&D Plastics Zweigniederlassung Reinach Bl
Publication of JP2023535525A publication Critical patent/JP2023535525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G21/00Supporting or protective framework or housings for endless load-carriers or traction elements of belt or chain conveyors
    • B65G21/16Supporting or protective framework or housings for endless load-carriers or traction elements of belt or chain conveyors for conveyors having endless load-carriers movable in curved paths
    • B65G21/18Supporting or protective framework or housings for endless load-carriers or traction elements of belt or chain conveyors for conveyors having endless load-carriers movable in curved paths in three-dimensionally curved paths
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G17/00Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface
    • B65G17/06Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface having a load-carrying surface formed by a series of interconnected, e.g. longitudinal, links, plates, or platforms
    • B65G17/08Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface having a load-carrying surface formed by a series of interconnected, e.g. longitudinal, links, plates, or platforms the surface being formed by the traction element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G17/00Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface
    • B65G17/06Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface having a load-carrying surface formed by a series of interconnected, e.g. longitudinal, links, plates, or platforms
    • B65G17/08Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface having a load-carrying surface formed by a series of interconnected, e.g. longitudinal, links, plates, or platforms the surface being formed by the traction element
    • B65G17/086Conveyors having an endless traction element, e.g. a chain, transmitting movement to a continuous or substantially-continuous load-carrying surface or to a series of individual load-carriers; Endless-chain conveyors in which the chains form the load-carrying surface having a load-carrying surface formed by a series of interconnected, e.g. longitudinal, links, plates, or platforms the surface being formed by the traction element specially adapted to follow a curved path

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

モジュール式搬送ベルト(180)用の直接駆動ドラム(100)が、ドラム回転軸、複数の支持要素(110)、及び複数の直接駆動要素(120)を備える。各支持要素(110)は、ドラム回転軸から遠位側にドラム回転軸と反対に向けられたベルト支持面(111)を有する。各直接駆動要素(120)は、直接駆動ドラムの周方向(106)に離れて配置され、各支持要素(110)から離れて配置される。このようにして、モジュール式搬送ベルト(180)の崩壊段階において、モジュール式搬送ベルト(180)内や、モジュール式搬送ベルト(180)と直接駆動ドラム(100)との間で発生する張力を低減できる。

Description

本発明は、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム、並びにこのような直接駆動ドラム及びモジュール式搬送ベルトを備える搬送システムに関する。
US2017/0022012A1、及びこれに関連する特許出願公開US2018/0290833A1及びUS2019/0308817A1から、螺旋搬送ベルト用の確動駆動システムが公知であり、当該システムは、直接駆動システムとしても知られている。当該システムにおいては、駆動要素 ―具体的には、駆動ドラムの一部を形成して起伏の付いたリブ及びケージバーの形態である― が、モジュール式搬送ベルトと係合して当該ベルトを駆動するだけでなく、当該ベルトを支持する。駆動ドラムは、また、リブの末端とドラムの入口端との間で延在する連続的な円周リングを含むことができ、それにより、駆動要素を接続し、ベルト支持面が設けられる。
WO2013/142136A1は、同様の確動駆動システムを開示しており、当該システムにおいては、駆動要素及び支持要素が組み合わされ、モジュール式搬送ベルトと係合し、当該ベルトを駆動して支持する。これらの複合された駆動要素及び支持要素の間に、追加の支持要素を配置できる。
モジュール式搬送ベルト(この文脈では、「モジュール式(modular)」とは、複数の個別のベルトモジュールから構成されていることを意味する。)を駆動するために使用される際に、このような既知の確動又は直接駆動システムが直面する技術的課題は、モジュール式搬送ベルトに不所望な張力が生じ、それにより、駆動ドラムと搬送ベルトとの間で十分な滑りが生じ得なくなることである。このような張力は、モジュール式搬送ベルトの運動方向又はベルト走行方向の変更中に、特に発生する。
直接駆動ドラムにより、搬送ベルトのベルト走行方向が直線方向から、円形方向へと、すなわち、螺旋搬送システムのように直接駆動ドラム周りの周方向へと強制されると、モジュール式搬送ベルトの個々のベルトモジュールが、直接駆動ドラムに近位であり直接駆動ドラムに支持されている(内側の)端部に向けて互いに近づくように移動するよう強制されると共に、直接駆動ドラムから遠位である(外側の)端部に向けて離れるように移動するよう強制される。したがって、この「崩壊段階(collapse phase)」の間には、搬送ベルトの個々のベルトモジュール同士の間の距離を変える必要があるが、駆動ドラムの個々の駆動要素同士の間の距離は、一定に保たれる(駆動要素は、個々のベルトモジュールにて又は個々のベルトモジュール間において、搬送ベルトと係合している)。個々のベルトモジュールは、互いに近づくことと離れることとを同時に強制されるため、モジュール式搬送ベルト内で張力が発生し、モジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間で張力が発生する。
解放段階(disengagement phase)において直接駆動ドラムから離脱するに際し、モジュール搬送ベルトが、そのベルト走行方向を円形方向から直線方向へと変えると、ベルトモジュールは、配列し直され、外面、特に直接駆動ドラムの駆動要素から外れる必要がある。この場合にも、同様に張力が発生する。出口での張力は低過ぎるときがあり、そのときには、張力を僅かに上昇させる必要がある。
そこで、本発明は、特にモジュール式搬送ベルトの崩壊段階において、より効果的にはモジュール式搬送ベルトの解放段階においても、モジュール式搬送ベルト内で発生する張力をより適切に制御する直接駆動ドラムを提供することを目的とする。
この目的は、独立請求項1に記載のモジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム、及びこのような直接駆動ドラムを備えた独立請求項14に記載の搬送システムを提供することによって達成される。独立請求項16は、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムの製造方法を特定する。特に有利な本発明の実施形態は、従属請求項から生じる。
本発明の核心は次のとおりである。モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムは、ドラム回転軸と、複数の支持要素と、複数の直接駆動要素とを備える。各支持要素は、ドラム回転軸から遠位側にベルト支持面を有し、ドラム回転軸と反対に向いている。各直接駆動要素は、直接駆動ドラムの周方向に離れて配置され、各支持要素から離れて配置される。
螺旋搬送システムの直接駆動ケージまたは直接駆動ドラム上で、直接駆動要素(例えば、駆動リブを備える)を、支持要素(例えば、ケージバーとして、又はケージあるいはケージバー上の追加のベルト支持バーあるいはシートとして実現される)から、(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離することにより、崩壊段階中の張力を低減でき、あるいは回避さえできることが分かった。したがって、支持機能を果たすための第1の複数の要素と、駆動機能を果たすための第2の複数の要素とを有することにより、駆動機能から支持機能を(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離することが有利であることが分かった。第2の複数の要素は、第1の複数の要素とは異なるものであり、第1の複数の要素から空間的に分離される。
また、解放段階中に、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトに伝達される力を有利に減少させることができ、直接駆動ドラム上の個々の要素の支持機能を直接駆動機能から(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離し、そのためモジュール式搬送ベルトと係合する直接駆動要素の個数を減少させることにより、ベルトモジュールの再整列が容易になることも分かった。モジュール式搬送ベルトと係合する直接駆動要素の個数が減少すると、モジュール式コンベアベルトの直接駆動ドラムへの付着が減少し、それによりモジュール式コンベアベルトの直接駆動ドラムからの解放が容易になる。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムと、モジュール式搬送ベルトの少なくとも1つのベルトモジュールとの間の摩擦に単純に依拠するのではなく、モジュール式搬送ベルトの少なくとも1つのベルトモジュールを押圧することによって、モジュール式搬送ベルトと直接的に又は確動的に係合する駆動ドラムである。
本発明に係るモジュール式搬送ベルトは、(個々の)ベルトモジュールを備える搬送ベルトであり、隣接するベルトモジュールは、互いに接続される。放射状又は螺旋状の(モジュール式)搬送ベルトにおいては、ベルトモジュールは、ベルト移動方向に対して垂直な2方向において、少なくともある程度、相対的に反転又は捻転可能なようにして、相互接続されている。例えば、隣接するベルトモジュールは、連結端を挿入することによって接続されることができ、挿入する連結単は、連結端内のスロットを貫通して延びる揺動ロッドによって連結される。スロットは、揺動ロッドが、ベルト移動方向及びその逆方向にある程度移動することを許容し、それにより、ある程度柔軟な接続が実現される。すなわち、ベルトモジュールは、ある程度、互いに対して相対移動可能になる。
直接駆動ドラムは、モジュール式搬送ベルトの隣接する2つのベルトモジュール間の自由な空間に突出する直接駆動要素によって、モジュール式搬送ベルトと係合でき、このような空間として、モジュール式搬送ベルトの隣接する2つのベルトモジュール間のギャップ、ノッチ、又は溝を例示できる。
2つの隣接するベルトモジュール間の自由空間は、直接駆動ドラム及びその最外面に対向するベルトモジュールの端部から延びる2つの突出部又はカムの間に設けることもできる。直接駆動ドラムは、ベルトモジュールから延びるカムの少なくとも1つと係合することによって、例えば、ベルトモジュールから延びるカムの少なくとも1つを押すことによって、搬送ベルトと係合する。一部のカムが、特定の段階で、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と接触する場合がある。ベルトモジュールは、ドラム対向端部に、1以上のカム、好ましくは1又は2つのカム、最も好ましくは1つのカムを有することができる。カムは、各ベルトモジュールのうち、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と直接的に接触してベルト支持面によって支持される唯一の部分であってもよい。
直接駆動ドラムは、モジュール式搬送ベルトを駆動する際に直接駆動ドラムがその周りを自転又は公転するドラム回転軸を備える。ドラム回転軸は、幾何学的な又は仮想的な回転の軸線であり、ドラムの(仮想的な)上部円形部及び下部円形部の各々の中心を通過すると共にドラムの全高にわたって延びる幾何学的中間軸である。例えば、直接駆動ドラムがターンテーブル(例えば、円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、又は歯車によって支持され且つ/又は駆動される場合に、回転軸(又は回転の軸線)は、機械的な部品又は要素ではない場合がある。しかし、直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムを支持し且つ/又は駆動するために使用される機械的部品の形態の回転軸を、当該回転軸の一端又は両端に装着された1以上の軸受、スプロケット、及び/又は歯車と共に、有していてもよい。
本発明に係る支持要素は、構造部品(直接駆動ドラムの表面構造の一部を形成する)であり、ドラム回転軸から径方向に離れて外方に向けられたベルト支持面を有し、それにより所定の時点でモジュール式搬送ベルトと接触してこれを支持する。ベルト支持面が、直接駆動ドラムの最外面の一部を形成してもよい。支持要素は、例えば、長方形状又はロッド形状のように、種々の形状を有することができる。支持要素の(その最長軸又は長手軸に沿った)長さは、その幅又は直径の数倍大きい。例えば、長さ:幅、又は長さ又は直径の比率は、5:1~100:1、好ましくは10:1~100:1、より好ましくは10:1~25:1である。支持要素の幅又は直径は、通常30mmから150mmである。支持要素の長さは、直接駆動ドラムの高さに依存して、8m以上に達し得る。各支持要素が、(支持要素の長さが直接駆動ドラム又はその一部の高さを規定するようにして)下支持端から上支持端へと上方に(その長手軸と共に)延びる配置が好ましい。支持要素は、ベルト支持面の一部として機能しない1以上の面取りされたエッジを有していてもよい。直接駆動ドラムの円周に沿った特定の位置で、直接駆動ドラムの底部と上部との間の全体にわたって延びる単一の支持要素があってもよい。これに代えて、そのような位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間で直線的に並ぶ2以上の別個の支持要素が設けられていてもよい。このような別個の支持要素は、互いに隣接して配置されていてもよく、2つの隣接する支持要素は、互いに接触していてもよいし、それらの間の間隙又はシールを介して分離されていてもよい。
直接駆動ドラムの底部が、モジュール式搬送ベルトの支持、係合、及び駆動に使用される支持要素及び/又は直接駆動要素を何ら備えず、代わりに、ターンテーブル(円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、歯車、スプロケット、及び/又は軸受のような他の部品を備える場合には、下支持端は、直接駆動ドラムの底部または下端と同じレベルにあってもよいし、直接駆動ドラムの底部の近くにあってもよい。
直接駆動ドラムの上部が、モジュール式搬送ベルトの支持、係合、及び駆動に使用される支持要素及び/又は直接駆動要素を何ら備えず、代わりに、ターンテーブル(円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、歯車、スプロケット、及び/又は軸受のような他の部品を備える場合には、上支持端は、直接駆動ドラムの上部又は上端であってもよく、直接駆動ドラムの上部の近くにあってもよい。
直接駆動要素は、例えばリブ、エッジ、又はバーのような構造部品(直接駆動ドラムの表面構造の一部を形成する)である。該構造部品は、2つの隣接するベルトモジュールの間の自由な空間内に自身又はその一部が一時的に挿入されることで、モジュール式搬送ベルト係合し、それにより駆動要素として機能する。自由な空間として、モジュール式搬送ベルトの2つの隣接するベルトモジュールの間のギャップ、ノッチ、又は溝を例示できる。
直接駆動ドラムの円周に沿った特定の位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間の全体にわたって延びる単一の直接駆動要素があってもよい。これに代えて、そのような位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間で直線的に並ぶ2以上の別個の直接駆動要素が設けられていてもよい。このような別個の直接駆動要素は、互いに隣接するように配置されていてもよい。2つの隣接する直接駆動要素は、互いに接触していてもよく、これらの間の間隙又はシールを介して分離されていてもよい。
―ベルトモジュールの構造の複雑さを低減し、ベルトモジュールの製造に必要とされる材料料及びコストを削減するという観点から― モジュール式搬送ベルトを係合する簡単で効果的な方法は、2つの隣接するベルトモジュールの長辺同士又はその一部の間のギャップを使用することであり、ベルトモジュールの長辺は、通常、ベルト移動方向を交差し、又はベルトの移動方向に対して70°から90°の角度で傾斜するように延びている。この場合、例えばリブ、エッジ、又はバーのような駆動要素は、十分に狭い必要がある。すなわち、駆動要素の幅は、駆動要素を(少なくとも部分的に)間隙内に挿入することで駆動要素とベルトモジュールとを係合できるように、駆動要素の幅は、十分に小さい必要があり、又は間隙の幅よりも小さい必要がある。
また、隣接する2つのベルトモジュール間の自由空間は、直接駆動要素及び/又は直接駆動ドラム及び/又はその最外面に対向するベルトモジュールの端部から延びる2つの突出部またはカムの間に設けられてもよい。この場合、直接駆動要素は、ベルトモジュールの各々から延びる突出部又はカムの1つと係合することによって、例えば突出部又はカムを押すことによって、搬送ベルトと係合する。
カムは、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と接触してもよい。ドラム対向端部において、各ベルトモジュールは、1以上のカム、好ましくは1又は2つのカム、最も好ましくは1つのカムを有し得る。カムは、各ベルトモジュールのうち、直接駆動要素の支持要素の1つ又は少なくとも1つの支持面と直接的に接触し、これらに支持される唯一の部分であってもよい。
したがって、直接駆動要素は、摩擦又は摩擦力伝達によらず、ベルトモジュールと係合することによって、モジュール式搬送ベルトを直接的に駆動する。ベルトモジュールと係合することを目的として、直接駆動要素は、ドラム回転軸から離れるように径方向に延び、隣接する支持要素を超えて突出してもよい。これは、直接駆動要素の突出(高さ)が、少なくとも隣接する支持要素のベルト支持面のレベルを超過することを意味しており、摩擦損失を伴う摩擦力伝達と比べ、直接的な力を伝達の利点がある。
しかし、直接駆動要素は、直接駆動ドラムの底部と頂部との間の全高又は距離にわたって、又は直接駆動要素の全長にわたって、隣接する支持要素の支持面のレベルを超えて突出する必要はない。むしろ、前述したとおり、直接駆動要素が、例えば係合部及び直接駆動部のように直接駆動ドラムの特定の部分においてのみ突出する一方、例えば崩壊部及び解放部、すなわち、モジュール式搬送ベルト内の(過大な)張力を防止するためにモジュール式搬送ベルトの滑り又は一定量の滑りが望まれる又は許容されるべき領域のように、直接駆動ドラムの他の部分では突出しないことが有利である。
直接駆動ドラムの1以上の別個の領域を定義できる。直接駆動ドラムの領域は、直接駆動ドラムの高さの特定の部分にわたって鉛直に又は鉛直方向に、すなわちドラム回転軸に沿って及び/又はこれと平行に延び、直接駆動ドラムの周りに周方向全体にわたって延びる直接ドラムの一部であり、したがって、当該領域は、より正確には、「高さ部」又は「鉛直部」と呼ばれてもよい。直接駆動ドラムの特定の周方向位置では、直接駆動ドラムの領域が、以下を備えてもよい。
― 要素が直接駆動ドラムの底部から頂部まで、又はその逆に一体的に延びる場合に、要素の長手方向において支持要素又は直接駆動要素の特定の部分又は領域、又は
― 直接駆動ドラムの全高にわたって幾つかの別個の要素を用いる場合に、直接駆動ドラムの底部から頂部までの方向、又はその逆の方向における、1以上の支持要素又は直接駆動要素。
直接駆動ドラムの領域内で、支持要素は、直接駆動ドラムの残りの部分の支持要素又はその少なくとも1つの他の領域内の支持要素とは異なる1以上の特定の特性を有していてもよい。領域内で、直接駆動要素は、直接駆動ドラムの残りの部分の直接駆動要素又はその少なくとも1つの直接駆動要素とは異なる1以上の特定の特性を有していてもよい。例えば、前記特性とは、支持要素及び/又は直接駆動要素のサイズ又は寸法(長さ、幅、高さ)、特に、ベルト支持面とドラム回転軸又は垂直軸との間の角度等の位置、及び/又は直接駆動要素又はその駆動リブの高さ又は突出高さであってもよい。
本発明の好ましい一態様では、複数の支持要素が、直接駆動ドラムの最外周のベルト支持面を画定する。
この構成は、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの直接接触を有利に可能にし、直接駆動ドラムの回転対称構造を可能にし、それにより、直接駆動ドラムの回転によるモジュール式搬送ベルトの円滑な駆動が保証され、モジュール式搬送ベルトがベルト移動方向から外れて横方向に動くことが回避される。
直接駆動ドラムの最外周のベルト支持面は、モジュール式搬送ベルトを支持する最外周のドラム面であり、よって、支持要素のベルト支持面を一纏めにしたものに対応する。
支持要素と直接駆動要素の及び/又はそれらの間の以下の構造のうち、1つ又は複数が、直接駆動ドラム及び/又はモジュール式搬送ベルトに作用する力を、有利に均一化すること又は均等に分配することに寄与する。
(i) 支持要素(の長手軸)は、直接駆動ドラムの底部(bottom part)、底部(bottom section)、又は下端(bottom end)から、直接駆動ドラムの頂部(top part)、頂部(top section)、又は上端(top end)まで、直線又は曲線に沿って延びる。
(ii) 支持要素は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って、他の支持要素と共に延びる。
(iii) 直接駆動要素(の長手軸)は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って延びる。
(iv) 直接駆動要素は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って、他の駆動支持要素と共に延びる。
(v) 各直接駆動要素(の長手軸)は、(直接駆動ドラムの周方向において直接駆動要素の後又は前にある)各支持要素(の長手軸)と平行に延びる。
(vi) 各直接駆動要素の長手軸は、(直接駆動ドラムの周方向において直接駆動要素の後又は前にある)各支持要素の直線部の長手軸と平行に延びる。
(vii) 支持要素と直接駆動要素とは、支持要素の直線部(すなわち、直接駆動ドラムのスカート部のように曲がっていない部)の長手軸と、直接駆動要素の長手軸とが、ドラム回転軸と同軸状に配置されるようにして、配置される
(ix) 支持要素と直接駆動要素とが、ドラム回転軸周りに回転対称に配置されている。及び/又は
(x) 複数の支持要素と、複数の直接駆動要素とが、円形又は正多角形を共に形成し、当該円形又は正多角形の幾何学的中心がドラム回転軸上にある。
有利には、支持要素と直接駆動要素との両方が、本発明に係る直接駆動ドラムの周方向に交互に配置される。各支持要素の次に、1~5個の直接駆動要素、好ましくは1つの直接駆動要素が続き、各直接駆動要素の次に、1~5個の支持要素、好ましくは1つの支持要素が続く。
支持要素及び駆動要素のこのような交互配列は、モジュール式搬送ベルトが十分に支持されて同時に駆動されるという点で、モジュール式搬送ベルトを駆動する安定且つ円滑な方法を保証し、それによりモジュール式搬送ベルトの不整動、及び/又はベルト移動方向を外れたモジュール式搬送ベルトの横方向の移動を回避する。
支持要素及び直接駆動要素は、2つの連続する要素の間の間隔をおいて、直接駆動ドラムの周方向に有利に配置される。連続する要素の幅は、(連続するベルトモジュールが互いにある程度自由に動くことができ、且つ要素をコンパクトに配置して直接駆動ドラムの構造をコンパクト化できるように)支持要素の1つの幅以下であるが、少なくとも1つの駆動要素の1つの幅を有する。
複数の支持要素のうちの1つの支持要素が、バー又はプレートであってよく、ドラム回転軸から遠位側に、ドラム回転軸と反対を向いているベルト支持面を有し、ベルト支持面は、好ましくは平坦面又は凸状面であってもよい。本発明のこの態様の利点は、支持要素が、モジュール式搬送ベルトの案内及び/又は支持を改善することであり、それにより、平坦面又は凸状面が、接触圧力又は支持圧力を分散させ、モジュール式搬送ベルト、支持要素自体、及び直接駆動ドラムに作用する機械的負荷又は応力を最小化し、ドラム回転軸と、直接駆動要素から遠ざかる直接駆動ドラムの周面とに向かう方向に作用するモジュール式搬送ベルトの負荷が除かれる。これにより、直接駆動要素をより具体的に直接駆動ドラムに係合するように構成することができる。例えば、比較的に狭い駆動リブ又はリッジを主として備え、それにより、例えば2つのモジュールの間の(狭い)ギャップに、モジュール式搬送ベルト又はその個々のモジュールを支持するためというより、モジュール式搬送ベルトを係合するために役立つ
複数の支持要素のうちの1つの支持要素は、バー、特に、Tバー、プレート、又はシートとして構成されていてもよい。支持要素は、プラスチック材料又は金属、好ましくはプラスチック材料で製作されてもよい。プラスチックバー、特にプラスチックTバー、プラスチックプレート、又はプラスチックシートが好ましい。支持要素は、モジュール式搬送ベルトを支持及び/又は案内するために、ドラム回転軸から離れる方向、特にモジュール式搬送ベルトの方を向くベルト支持面を特徴とすることが好ましい。ベルト支持面は、プラスチック材料又は金属、好ましくはプラスチック材料で製作され、又はそれを備えていてもよい一方、支持要素の残りの部分が、金属で製作されていてもよい。適切なプラスチック材料は、例えば、ポリアセタール、ポリカーボネート、HDPE(高密度ポリエチレン)、ポリアミド、PEEK(ポリエーテルケトン)、およびUHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)などの耐摩耗性プラスチック材料である。
複数の直接駆動要素のうちの1つの直接駆動要素は、駆動リブを備えていてもよく、当該駆動リブは、ドラム回転軸から離れて半径方向に延在し、及び/又は直接駆動ドラムの少なくとも一部の上で隣接する支持要素を越えて突出する。本発明のこの態様の利点は、直接駆動要素が、モジュール式搬送ベルトと係合するために、より具体的に構成されることであり、例えば、相対的に狭い駆動リブを主として備え、例えば2つのベルトモジュールの間の(狭い)ギャップにモジュール式搬送ベルトを係合するために役立つ。モジュール式搬送ベルトとの係合を改善又は最適化することを目的として、直接駆動要素は、ドラム回転軸から離れる方向に傾斜が付いていてもよい。
有利には、直接駆動要素のいずれも、ドラム回転軸から遠位側にベルト支持面を備えていない。
直接駆動要素、又は少なくともその駆動リブ又はその表面は、プラスチック材料(ポリマー)又は金属、好ましくは金属、最も好ましくは鋼で製作されてもよい。耐久性と、摩擦及び/又はコストの削減とのバランスをとることを目的として、直接駆動要素をプラスチック及び鋼の組み合わせから有利に製作することもできる。材料の特に有利な組み合わせは、(高い機械的摩耗度に晒される係合部における耐久性を上昇させることを目的として)係合部に鋼を使用し、(摩擦を低減することを目的として)更にその上方で、特に直接駆動部にプラスチックを使用することである。直接駆動部は、通常、その支持要素及び直接駆動要素によって覆われる直接駆動ドラムの高さ部に関して、係合部よりも大きく、又ははるかに大きくさえある。したがって、モジュール式搬送ベルトのより長い、又ははるかに長い部は、常時、係合部というよりも、直接駆動部と接触している。両方の部において直接駆動要素の材料が同じであれば、係合部よりも直接駆動部において、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの間でより大きい摩擦が生じる。直接駆動要素、少なくともそれらの駆動リブ、又はそれらの表面に、係合部とは異なる材料を直接駆動部で使用することによって、直接駆動部における高い摩擦量を低減又は補償できる。当該材料は、例えばプラスチック材料のように、モジュール式搬送ベルトに対してより低い摩擦係数を有する。
直接駆動ドラムの幾つかの領域では、直接駆動要素は、隣接する支持要素を超えて完全に(すなわち、リブの全高)突出していてもよく、部分的に(すなわち、リブの高さの一部のみ)突出していてもよく、又は突出していなくてもよい。直接駆動ドラムの幾つかの領域において、突出量(すなわち、突出高さ)は、変化していてもよく、すなわち、増加及び/又は減少してもよい。
直接駆動要素が、直接駆動ドラムの少なくとも一部にわたって、隣接する支持要素を超えて突出する場合において、直接駆動要素は、好ましくは、具体的にはある突出高さで、直接駆動ドラムの少なくとも一部にわたって隣接する支持要素のベルト支持面を超えて突出する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムの下支持端から上方へ延びる下スカート部を備えていてもよく、該下スカート部は、直接駆動ドラムの上支持端よりも低い高さ位置に、スカート部上端を備え、スカート部において、支持要素のベルト支持面は、ドラム回転軸に対して、0.5°~30°、好ましくは0.5°~15°、より好ましくは0.5°~10°、更に好ましくは0.5°~7.5°、最も好ましくは0.5°~5°、例えば1°~3.5°の角度(スカート角、傾斜角)が付くように配置されている。スカート角は、直接駆動ドラムの底部に向けて下方に開いている。スカート部にわたって延びる支持要素の一部は、支持要素のスカート部と呼ばれてもよい。したがって、スカート角は、支持要素のスカート部のベルト支持面と、ドラム回転軸との間の角度でもある。スカート角は、スカート部又は支持要素のスカート部にわたって一定に維持されてもよく、変化してもよい。
スカート部を有することの利点は、以下のことがより円滑に行われることにある。
- 直接駆動ドラムが、入ってくるモジュール式搬送ベルトと係合すること。
- モジュール式搬送ベルトが、直線運動(直線配列)から、直接駆動ドラム周りの円運動(円形配列)へと強制される間に、モジュール式搬送ベルトを曲げること。
スカート角に起因して、直接駆動ドラムの直径は、スカート部にわたってその底部に向けて拡大し(そのため、スカート部は「円錐部」と呼ばれることもある)、そこで、入ってくるモジュール式搬送ベルト(の一部)は、直接駆動ドラムに供給され且つ到達する。モジュール式搬送ベルトが、本質的に直線の運動方向から、曲線運動又は円運動に、すなわち(直接駆動ドラム周りへの)屈曲へと強制されるにつれ、横方向(ベルト移動方向に対して横切る方向又は垂直な方向)に且つ直接駆動ドラムに向かう屈曲が生じる。これには、隣接するベルトモジュールが、少なくともある程度、横方向において互いに相対回転又は捻転する必要がある。例えば、隣接するベルトモジュールは、リンク端を介在させることによって接続されてもよく、介在するリンク端は、リンク端内のスロットを貫通して延びる揺動ロッドによって連結され、このスロットにより、揺動ロッドは、ベルト移動方向及びその判定方向にある程度移動することを許容され、それにより、多少柔軟な接続が構成される。隣接するベルトモジュールの柔軟な接続のため、例えばクリッピングが代用されてもよい。柔軟な接続により、個々のベルトモジュールが、ある程度、互いに相対移動可能になり、それにより、モジュール式搬送ベルト又はその一部を曲げることができ、直接駆動ドラムにできる限り密着させることができる。スカート部内の直接駆動ドラムの直径が大きいほど、直接駆動ドラムの周長が大きくなり、直接駆動ドラムの底部又はその付近にあるスカート部におけるモジュール式搬送ベルトの初期曲げ量が、直接駆動ドラム上の更に上方でモジュール式搬送ベルトを曲げる場合と比べて、特に、直接駆動部での曲げ量と比べて、減少する。曲げ量が減少すると、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュールの互いに対する向きの変化量が減少し、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間における、モジュール式搬送ベルト内の張力量も減少する。最も外側のモジュールに作用する張力の減少は、ベルトがスカート部に沿って上方へ移動するときの直径の変化によって生じる。モジュールの列は駆動要素との係合後に設定される。最も外側のリンクは直径が小さくなる側へ移動する、つまり互いに近づくため、最も外側のリンクに作用する張力は減少する。
直接駆動要素は、スカート部内へと延びてもよい。この構成は、スカート角に従い、隣接する支持要素を超えて直接駆動要素の突出量又は突出高さを(徐々に又はゆっくりと)変化させるという利点を提供する。特に、直接駆動ドラムの下支持端及び/又は底部からの距離、及び/又はスカート部上端に向かう方向における距離の増加に伴い、直接駆動要素の突出高さを隣接する支持要素を超えるように増加させるという利点を提供する。隣接する支持要素を超えて直接駆動要素の突出量又は突出高さを変更することは、特に徐々に又はゆっくりと実行される場合、直接駆動要素、したがって直接駆動要素がモジュール式搬送ベルトと完全に係合するまで遅延を生じるという利点がある。これにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールが互いに自由に相対移動可能になる、すなわち、モジュールを必要に応じて直線配列から円形配列へと再配置可能になり、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間におけるモジュール式搬送ベルト内の張力が減少し、あるいは全く発生しなくなる。
好ましくは、直接駆動要素は、隣接する支持要素のベルト支持面を超えて、特に突出高さで突出する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、崩壊部と、隣接する係合部とを備えてもよい。崩壊部においては、直接駆動要素のいずれも、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れて径方向に突出せず、隣接する係合部においては、少なくとも1つの直接駆動要素の突出部が、ドラム回転軸から離れて径方向に延び、隣接する支持要素を超える。崩壊部は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、又は直接駆動ドラムの上部又は上端から延びてもよい。崩壊部及び係合部は、スカート部の一部を形成してもよく、崩壊部がスカート部の下支持端から延びる場合においてはスカート部を形成してもよい。
隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から径方向に離れる直接駆動要素の突出部は、係合部の少なくとも一部において崩壊部から離れる方向に有利に増加する突出高さを有する。崩壊部と隣接する係合部のこの構成は、直接駆動ドラムの崩壊部からの距離の増加に伴い、隣接する支持要素を超える直接駆動要素の突出高さを(徐々に又はゆっくりと)増加させるという利点を提供する。崩壊部内において、モジュール式搬送ベルトは、最初に直接駆動ドラムと接触し、モジュール式搬送ベルトのモジュールの再配向が開始する。すなわち、モジュール式搬送ベルトが、直接駆動ドラムに供給される(したがって、崩壊部は、「送り込み部」とも呼ばれる。)。
したがって、
― 崩壊部においては直接駆動要素ドラムの突出部がないこと、及び
― 隣接する支持要素を超える直接駆動要素の突出量又は突出高さが、特に徐々に又はゆっくりと実行される場合において、直接駆動ドラムの隣接する係合部において増加すること
は、直接駆動要素ひいては直接駆動ドラムがモジュール式搬送ベルトと完全に係合するまで遅延を生じるという利点を有し、それにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールは互いに対して自由に相対移動可能になる。
このようにして、ベルトモジュールを必要に応じて直線配列から円形配列へと再配向することができ、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間におけるモジュール搬送式ベルト内の張力が、減少し、又は全く発生しなくなる。
本発明に係る直接駆動ドラムの係合部少なくとも一部において、直接駆動要素の突出高さは、崩壊部から離れる方向において減少する。(隣接する支持要素のベルト支持面を超える)突出高さの減少、特に、(隣接する支持要素のベルト支持面を超えて)全く突出しなくなるレベルへの減少は、直接駆動ドラムの周方向において、モジュール式搬送ベルトと(完全に)係合する駆動要素の数が減少するという利点を有する。それにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールは、互いに対してより大きく相対移動可能になり、再配向を改善でき、モジュール式搬送ベルト内の張力を低下させることができる。
係合部内において、直接駆動要素の突出高さは、
― 崩壊部から離れる方向において増加するだけであり、
― 崩壊部から離れる方向において減少するだけであり、
― 崩壊部から離れる方向において、まず増加し、次に減少し、
― 崩壊部から離れる方向において、まず減少し、次に増加し、
― 崩壊部から離れる方向において増減し、又は
― 崩壊部から離れる方向において、少なくとも1回増加し、少なくとも1回減少する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、係合部に隣接した直接駆動部を備えていてもよく、直接駆動部においては、直接駆動要素の少なくとも1つの突出高さ、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れる径方向における突出高さが、一定であってもよい。直接駆動要素を備える直接駆動部の役割は、モジュール式搬送ベルトと完全に係合すること、及びそれによりモジュール式搬送ベルトを駆動することである。モジュール式搬送ベルトを駆動及び支持するという役割に専念する直接駆動ドラムの一部により、モジュール式搬送ベルトが確実に駆動されるという利点がある。好ましくは、直接駆動要素は、直接駆動部内で一定の突出高さで突出し、モジュール式搬送ベルトは、直接駆動部の直接駆動要素によって完全に且つ均等に係合され、有利には、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトへと実質的に均等且つ均一に力が伝達することを可能にする。
好ましくは、直接駆動部は、係合部のすぐ上に隣接して配置される。
本発明に係る直接駆動ドラムは、解放部を備えてもよく、解放部においては、直接駆動要素のいずれも、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れて径方向に突出していない。換言すれば、本発明に係る直接駆動ドラムは、解放部を備えていてもよく、解放部において、各支持要素のベルト支持面は、
― 隣接する直接駆動要素又はその駆動リブを超えて突出し、又は
― 隣接する直接駆動要素又はその駆動リブと同じレベルにあり、特に、-ドラム回転軸から離れる径方向において- 隣接する直接駆動要素の、すなわち隣接する駆動リブの最外縁と同じレベルにある。
この構成に起因して、解放部内で直接駆動要素は、モジュール式搬送ベルトと係合しない。解放部の役割は、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラムから解放されるように準備すること、及び結果的にモジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放することである。したがって、解放部において直接駆動要素が突出していないことにより、直接駆動要素のいずれも、解放部においてモジュール式搬送ベルトと係合しなくなる。すなわち、直接駆動要素は、(モジュール式搬送ベルトの個々のモジュールを押すことによって)モジュール式搬送ベルトに力を伝達しなくなる。換言すれば、解放部において、モジュール式搬送ベルトの各モジュールは、直接駆動ドラムによって支持されるものの、直接駆動要素に係合されてはいない。これにより、モジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放すること、及び党がモジュールを円形配列から直接配列へと再配置することを有利に容易化できる。
したがって、解放部の間、直接駆動要素から搬送ベルトに伝達される力は、有利に減少し、ベルトモジュールの再配置が、モジュール式搬送ベルトと係合している直接駆動要素及び駆動リブの個数が減少することによって容易化される。この個数の減少により、
モジュール式搬送ベルトの直接駆動ドラムへの付着が減少し、したがって、モジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放することも容易化される。
本発明に係る直接駆動ドラムは、上スカート部を備えることができる。直接駆動ドラムは、下スカート部なしで又は下スカート部に加えて、上スカート部を備えることができる。直接駆動ドラムは、下スカート部なしで又は下スカート部に加えて、下スカート部を備えることができる。
上スカート部においては、支持要素のベルト支持面は、ドラム回転軸に対して角度(スカート角又は傾斜角)が付けられている。スカート角は、直接駆動ドラムの頂部に向けて上向きに開いている。スカート角又は傾斜角は、スカート角度またはスロープ角度は、ドラム回転軸に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、さらにより好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
上スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備えていてもよく、上側で直接駆動ドラムに供給されて下方へ走行するモジュール式搬送ベルトの係合を補助できる。
代わりに、モジュール式搬送ベルトが上向きに走行している場合に、上スカート部は、解放部を備えていてもよく、上側で直接駆動ドラムから離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助できる。
本発明の一態様において、
― 上スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備え、直接駆動ドラムの上部に供給され、特に、その上スカート部に供給されるモジュール式搬送ベルトの係合を補助し、且つ
― 下スカート部は、解放部を備えることができ、直接駆動ドラムの下部、特に、その下スカート部から離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助する。
逆に、本発明の別の態様において、
― 上スカート部は、解放部を備えることができ、直接駆動ドラムの上部、特に、その上スカート部から離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助し、且つ
― 下スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備え、直接駆動ドラムの下部、特に、その下スカート部に供給されるモジュール式搬送ベルトの係合を補助する。
スカート部が、第2スカート部であり、モジュール式搬送ベルトの解放の補助に使用される場合において、第2スカート部は、解放部を備えることができる。この場合、解放を補助する効果は、直接駆動要素のいずれも隣接する支持要素を越えてドラム回転軸から離れて径方向に突出していない解放部と、スカート角、すなわち、次のように支持要素のベルト支持面に角度をつけることとの両方によってもたらされる。モジュール式搬送ベルトが、直接駆動ドラムから離脱又は巻き出されたりするときに、ベルト移動方向が円形方向から直線方向に代わると、個々のベルトモジュールが、再配向される必要があり、外面から、特に直接駆動ドラムの直接駆動要素から且つ支持要素及びそのベルト支持面から外れる必要がある。ベルトモジュールの再整列と、直接駆動ドラムの外面からの解放との両方が、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの間、及びモジュール式搬送ベルト内の張力の蓄積を伴う。
互いに対して角度が付いた又は曲がった方向から直線方向へとベルトモジュールを再配列するプロセスは、スカート部における直接駆動ドラムの直径を、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラムから巻き出されて離脱する出口部に向けて連続的に増加させることにより、改善され、より円滑になる。
また、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトに伝達される力の量を減らすことは、この再配列のプロセス、及び直接駆動ドラムの外面からの解放のプロセスにおいて助けとなる。この力の減少は、直接駆動要素からモジュール式搬送ベルトを連続的に離す、特に、駆動要素の構成を介し、すなわち解放部によって、及び/又はスカート部において角度が付けられたベルト支持面を介し、直接駆動要素の駆動リブからモジュール式搬送ベルトを連続的に離すことにより、達成できる。同時に、駆動リブとモジュール式搬送ベルトとの間の接触面のサイズは、連続的に減少し、それにより駆動リブへの付着が減少する。
このプロセスの連続的な特性により、モジュール式搬送ベルトに伝達される力の突然の変化によって引き起こされる、モジュール式搬送ベルトの不整動を回避できる。モジュール式搬送ベルトの不整動により、
― モジュール搬送ベルトの構成部品に作用する機械的応力が増加し、又は過大になることで、モジュール式搬送ベルトを損傷させ、又はその寿命が短くなり、及び/又は
― モジュール式搬送ベルトによって輸送される物品及び.又は液体が損傷し、又はこぼれてしまう。
本発明に係る直接駆動ドラムは、1以上、例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つのガイドレール、又は1以上、例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つのガイドフレームを備え、1以上のガイドレールの各々が、その一部を形成してもよい。
本発明のモジュール式搬送ベルトは、1以上のガイドレール、好ましくは2つのガイドレール上を走行してもよい。ガイドレールは、直接駆動ドラムの周りに螺旋状に巻き付けられ、ガイドフレームの一部を形成してもよい。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、モジュール式搬送ベルトの支持体として機能し、モジュール式搬送ベルトを重力に抗して(下から)支持し、更には横方向にも支持してもよい。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、直接駆動ドラム周りに、且つ直接駆動ドラムの上方又は下方に、モジュール式搬送ベルトを案内する。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、直接駆動ドラム(のケージ構造)に対して(例えば、ロッド又はスプロケットによって)固定されて直接駆動ドラムと共に回転してもよく、代わりに、ケージ又は足場(scaffold)に固定され、直接駆動ドラムと共に回転せず静止したガイドフレームを形成してもよい。
ガイドレールが使用される場合、外ガイドレール及び内ガイドレールがあってもよく、外ガイドレールは、内ガイドレールよりも、ドラム回転軸から離れて配置される。外ガイドレールと内ガイドレールとの間に、更に1以上のガイドレールが存在していてもよい。
ガイドレール及び/又は互いに独立した支持面は、滑らかな走行面を有する(古典的な)レールの形態のレール、平坦な金属片、及びL形輪郭で構成される群から選択された特別な断面形状を有することができる。
ガイドレール及び/又は支持面の前述の輪郭内、及び/又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)に、ガイドスロットがあってもよい。ガイドレール及び支持面のガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトのベルトモジュールから突出する先端又はエッジを受容する一方、モジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)のガイドスロットは、ガイドレールを受容する。ガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトに(追加的に)横方向のガイドを提供してもよい。
L形状は、直接駆動ドラム、又はその(円周)ベルト支持面から離れるように向けられたモジュール式搬送ベルトの外側部分に(作用することによって)、それ自体で横方向のガイドを提供することができるが、追加の横方向のガイドのため、L形状も、ガイドスロットを備えることができる。
本発明は、本書に記載される直接駆動ドラムと、本書に記載されるモジュール式搬送ベルトとを備える搬送システムを提供する。
本発明に係る搬送システムにおいて、好ましくは、
(i) 各支持面が、本書で記載されるとおりであり、ドラム回転軸から遠位側にドラム回転軸から反対に向けられたベルト支持面、モジュール式搬送ベルトを支持するベルト支持面の少なくとも幾つかを有し、及び/又は
(ii) 直接駆動要素の少なくとも幾つかが、本書に記載されるとおりであり、直接駆動ドラムの係合部及び/又は直接駆動部においてモジュール式搬送ベルトと係合する。
搬送システムは、好ましくは、螺旋状の搬送システムであり、モジュール式搬送ベルトは、直接駆動ドラムを上方に且つ直接駆動ドラム周りに移動する間、螺旋又は渦巻(a spiral or a helix)を描く。言い換えると、モジュール搬送ベルトは、直接駆動ドラムを上方に且つ直接駆動ドラム周りに線に沿って移動するとしたとき、その線は、螺旋又は渦巻を描き、又はこれに近似する。
本発明の別の態様は、複数の支持要素を備えるドラムから幾つかの支持要素を取り除き、取り除かれた支持要素の各々を直接駆動要素で置き換えることによって、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムを製造する方法である。このようにして、既存のドラムが、本発明に係る直接駆動ドラムへと改造される。
本発明の性質及び目的を更に理解するため、参照符号が、添付の図面と共に、以下の本発明の様々な実施形態の詳細な説明に付されている。図面を通じて、同様の特徴(機械要素又は機械部品、方向、断面、表面、高さ、角度、中点等の幾何学的用語)は、同様の参照符号によって示され、異なる実施形態の同様の特徴に使用される参照符号は、実施形態間において、百ずつ、二百ずつ、又は数百ずつ異なる。例えば、直接駆動ドラムは、参照符号100、500、600、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、4500、4600、4700、4800、及び4900で示される。支持要素は、参照符号110、510、610、710、810、910、1010、1110、4510、及び4910で示される。直接駆動要素は、120、520、620、720、820、920、1020、1120、1220、1320、1420、1520、1620、1720、1820、1920、2020、2120、2220、4520、4620、4720、4820、及び4920で示される。あるいは、崩壊部は、様々な実施形態において、参照符号153、553、653、753、853、及び953で示される。したがって、簡潔性のため、図で繰り返し現れる特徴は、必ずしも、全ての図の説明において示されているわけではない。それらは、図中の参照符号の下2桁を、図1から図10に図示され且つ明細書で完全に示されたに第1実施形態の参照符号の下2桁、又はその他の実施形態の参照符号の下2桁と比較することにより、特定可能である。
(1以上の図に関して)本書に一般的かつ具体的に記載され、且つ図面に示された様々な実施形態は、本書に提供される技術的教示に沿って相互に互換性があり、したがって組み合わせることができることを理解されたい。1つの特定の実施形態及び/又は図の1以上の特徴が、本書に一般的に又は具体的に記載され又は図に示された他の実施形態において使用されてもよい。
図1は、直接駆動ドラム及び(模式的に表された)モジュラー搬送ベルトを備えた、本発明の一実施形態に係る螺旋搬送システムの斜視図である。
図2は、図1の螺旋搬送システムの平面図である。
図3は、図1の螺旋搬送システムの直接駆動の斜視図である。
図4は、図3の直接駆動の下部の斜視図であり、モジュラー搬送ベルトの一部を共に示す。
図5は、図3の直接駆動ドラムの側面図であり、モジュラー搬送ベルトの一部を共に示す。
図6は、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部の斜視図であり、これらはそれぞれ、図1~図5の直接駆動ドラムのケージに取り付けられる。
図7は、図1及び図2に示される螺旋搬送システムの一部を模式的に示す平面図である。
図8~図10は、以下のとおり、異なる係合段階で螺旋搬送システムの詳細の一部を模式的に示す平面視である。
図8は、直接駆動ドラムの直接駆動要素がモジュラー搬送ベルトと係合していない状況、例えば、直接駆動要素が、直接駆動ドラムの崩壊部又は解放部内にあり、隣接する支持要素を超えて突出していない場合を示す。
図9は、直接駆動ドラムの直接駆動要素がモジュラー搬送ベルトと部分的に係合している状況、例えば、隣接する支持要素を超えた直接駆動要素の突出高さが、直接駆動ドラムの係合部内で、変化(増加又は減少)している場合を示す。
図10は、直接駆動ドラムの直接駆動要素が、例えば、直接駆動ドラムのスカート部上端もしくは直接駆動部において、モジュラー搬送ベルトと完全に係合している状況を示し、この状況において、直接駆動要素は、隣接する支持要素を超えて完全に突出している。
図11は、別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部を模式的に示す側面図である。
図12は、図12に示される直接駆動ドラムの下部の、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部を模式的に示す側面図である。
図13は、更に別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部を模式的に示す側面図である。
図14は、図14に示される直接駆動ドラムの下部の、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部を模式的に示す側面図である。
図15、図16、図17、及び図19は、本発明の別の実施形態に係る支持要素の下部及び直接駆動要素の下部の斜視図である。図17は、図16と同じ実施形態を示すが、各要素を別の方向からより広範に示す。
図18、図20、図21、及び図22は、本発明の別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部の斜視図である。図18は、図16及び図17と同じ実施形態を示し、図20は、図19と同じ実施形態を示す。図21及び図22は、図19及び図20に示される実施形態に近似する実施形態を示しており、唯一の相違は、図21及び図22において、直接駆動要素の駆動リブ延長片が異なる点にある。
図23~図35は、別の実施形態に係る、下支持端の付近であり且つ下支持端を含む直接駆動ドラムの下部の斜視図であり、各直接駆動要素の駆動リブの下部の構造が、図面ごとに変化している。
図36~図47は、本発明の実施形態に係る、直接駆動要素の駆動リブの様々な断面形状を示す断面図であり、各断面形状は、直接駆動ドラムに取り付けられた直接駆動要素の上面視又は底面視で示され、開放された上端(線が引かれていない)は、ドラム回転軸に対向する一方、(直線的で(blunt)、丸められ、湾曲され、又は先鋭な)底端は、ドラム回転軸から径方向に離れ、あるいはモジュラー搬送ベルトとの係合を目的として当該方向に対して傾斜している。
図48は、図1~図3、及び図5に示される直接駆動の上部の斜視図である。
図49~図52は、本発明の別の実施形態に係る、上支持端の付近であり且つ上支持端を含む直接駆動ドラムの上部の斜視図であり、各直接駆動要素の駆動リブの上部の構造が、図面ごとに変化している。
図53は、下スカート部と、上スカーブと、ガイドレールとを備える螺旋搬送システムの側面図である。
図54は、図53の螺旋搬送システムの側面図であり、ガイドレールを省略して示す。
図1~図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る搬送システム190は、以下により詳細に説明する直接駆動ドラム100を備える。ドラムは、図2及び図7に示すように、ドラム回転軸105周りに、(上から見て)時計回り107a又は反時計回り107bに回転し、それによりモジュール式搬送ベルト180を支持して駆動する。モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲を上向きに走行する間、又は直接駆動ドラム100の周囲を下向きに走行する間、螺旋又は渦巻を描く。モジュール式搬送ベルト180は、ベルト送込み部(belt infeed section)にて直接駆動ドラム100に供給され、ベルト出口部(belt outlet section)にて直接駆動ドラム100から離脱する。
本発明の第1実施形態の1つの態様において、ベルト送込み部は、(ベルト走行方向において)係合部(engagement section)の前に配置され、且つ直接駆動ドラム100の底部又はその近く、例えば点P1又はその近くに配置される一方で、ベルト出口部は、(ベルト走行方向において)解放部(disengagement section)の後に配置され、且つ直接駆動ドラム100の頂部又はその近く、例えば点P2又はその近くに配置される。この態様にでは、モジュール式搬送ベルト180は、上向きに且つ直接駆動ドラム100の周囲を時計回り方向107aに走行し、それにより螺旋又は渦巻を描く。
本発明の第1実施形態の別の態様において、ベルト送込み部は、(ベルト走行方向において)係合部の前に配置され、且つ直接駆動ドラム100の頂部又はその近く、例えば、点P2又はその近くに配置される一方で、ベルト出口部は、(ベルト走行方向において)解放部の後に配置され、且つ直接駆動ドラム100の底部又はその近く、例えば点P1又はその近くに配置される。この態様では、モジュール式搬送ベルト180は、下向きに且つ直接駆動ドラム100の周囲を反時計回り方向107bに走行し、それにより螺旋又は渦巻を描く。
第1実施形態のどの態様においても、このような搬送システムは、螺旋搬送システム190とも呼ばれる。
直接駆動ドラム100は、複数の支持要素110及び複数の直接駆動要素120を備える。これらは、直接駆動ドラム100の周方向106において、互いに分離され、互いに(間隙140によって生じた)距離をおいて配置されており、したがって、直接駆動ドラム100の円筒状の又は準円筒状の外周面を形成する。各支持要素110は、下支持端101から上支持端102まで延び、ドラム回転軸105から遠位側でドラム回転軸105と反対に向けられたベルト支持面111を有する。ベルト支持面111は、モジュール式搬送ベルト180を支持する。各直接駆動要素120は、駆動リブ121を備え、各直接駆動要素120により、特に図5に図示されるとおり、直接駆動ドラム100の係合部155及び直接駆動部156において、モジュール式搬送ベルト180が駆動リブ121と係合する。
下支持端101は、直接駆動ドラムの底部と同じレベル又はその付近にあってもよい。例えば、直接駆動ドラム100の底部が、ターンテーブルあるいは他の旋回台又は旋回盤によって構成され、これに各支持要素110の下部及び各直接駆動要素120の下部が(下支持端101と共に)取り付けられている場合には、下支持端101が、直接駆動ドラム100の底部の付近にあってもよい。ターンテーブルあるいは他の旋回台又は旋回盤は、直接駆動ドラム100を軸受に取り付けるため、及び/又は直接駆動ドラム100をモータで駆動するために使用されてもよい。同様に、直接駆動ドラム100の頂部が、旋回盤で構成され、これに各支持要素110の上部及び各直接駆動要素120の上部が(上支持端102と共に)取り付けられている場合には、上支持端102が、直接駆動ドラム100の頂部の付近にあってもよい。旋回盤は、直接駆動ドラム100を軸受に装着するために、及び/又は直接駆動ドラム100をモータで駆動するために使用されてもよい。
各支持要素110は、直接駆動ドラム100の上部分において、(その長手軸と共に)ドラム回転軸105と平行に、且つ各直接駆動要素120と平行に延びる。下部分においては、各支持要素105は、スカートの形状を有し、そのため、特に図3~図6に図示されるとおり、スカート部151として示されている。各支持要素は、鉛直線又はドラム回転軸105に対して角度αが付くようにして延びる。ドラム回転軸105は、図6により詳細に示されているとおり、鉛直軸である。この角度αによって、各支持要素110又はその支持面111は、スカート部151において、直接駆動ドラムの底部に向かうにつれ、外向きに、ドラム回転軸105から遠ざかるように、屈曲又は傾斜する。逆にいえば、直接駆動ドラム100には、その底部からスカート部上端152に向けて傾斜が付いている。
支持要素110及び直接駆動要素120は、ケージ取付けリング170に取り付けられ、例えばネジ173のような固定手段によって該リングに固定される。代わりに、支持要素110及び直接駆動要素120は、溶接によってケージ取付けリング170に固定されてもよい。各支持要素110と、これに隣接する直接駆動要素120との間の間隙140という形で、自由な空間がある。支持要素スペーサ171が、各支持要素と各ケージ取付けリング170との間に配置されている。駆動要素スペーサ172が、各直接駆動要素120と各ケージ取付けリング170との間に配置されている。結果的に、直接駆動ドラム100は、(ベルト支持面111が十分に凸状である場合には)略円筒形状を有し、又は(ベルト支持面111が平坦である場合には)準円筒形状を有する。また、直接駆動ドラム100は、対応する周状のベルト支持面130を有する。支持要素110、直接駆動要素120、及びケージ取付けリング170は、ネジ173及びスペーサ171,172を使用して組み付けられ、ケージ又はケージ構造を形成する。支持要素スペーサ171及び/又は駆動要素スペーサ172を用いない代替の実施形態も考えられる。スペーサは、特に、複数の支持要素を備える既存のドラムの改造と関連して使用され、この改造は、例えば、支持要素を2つおきに取り外し、取り外された支持要素を直接駆動要素120に置き換えることによって行われる。
図4を参照して、モジュール式搬送ベルト180は、複数のベルトモジュール182を備える。隣接するベルトモジュール182は、穴を貫通して延びる揺動ロッドで連結されたリンク端を挿入することにより、接続されている。穴は、具体的には、楕円形の穴又はスロットであり、ピボットロッドの直径よりも僅かに大径であり、全てのリンク端に存在している。この穴又はスロットにより、揺動ロッドは、ベルト走行方向及びその逆方向にある程度移動可能となる。それにより、ベルトモジュール182間に多少柔軟な接続を形成でき、2つの方向に、すなわち、―ベルト移動方向に見られるように― 上下方向と側方、つまり、直接駆動ドラム100及び/又はその周状のベルト支持面130に向かう方向とそこから離れる方向に、屈曲可能なモジュール式搬送ベルト180を形成できる。
図2から図5を参照して、支持要素110の個々のベルト支持面111は、直接駆動ドラム100の周状のベルト支持面130を共に画定し、周状のベルト支持面130は、モジュール式搬送ベルト180を支持して案内する。直接駆動要素120が存在するとともに、各支持要素とこれに隣接する直接駆動要素120との間に間隙140が存在するため、周状のベルト支持面130は、その位置及び曲率が支持要素110及びそのベルト支持面111によって明確に定義されるとはいえども、厳密に言えば連続的な面ではなく、部分的に仮想的な面である。
図1~図5を参照して、支持要素110及び直接駆動要素120は、直接駆動ドラムの周方向106に交互に配置され、各支持要素110には1つの直接駆動要素120が続き、各直接駆動要素120には1つの支持要素110が続く。代替の実施形態においては、各支持要素の次に2以上の直接駆動要素が続いていてもよく、各直接駆動要素の次に2以上の支持要素が続いていてもよい。各支持要素100は、バー、プレート、又はシートであり、好ましくは金属又はプラスチックで製作される。
各支持要素110は、ドラム回転軸105から遠位側でドラム回転軸105と(径方向に)反対に向けられたベルト支持面111を有し、ベルト支持面111は、モジュール式搬送ベルトを支持するため、モジュール式搬送ベルト180に向けられている。好ましくは、支持面111は、モジュール式搬送ベルト180を追加的に案内する。好ましくは、支持面111は、平坦面又は凸状面である。各直接駆動要素120は、ドラム回転軸105から離れて径方向107に延びる駆動リブ121を備え、駆動リブ121は、モジュール式搬送ベルト180と係合してこれを駆動すべく、モジュール搬送ベルト180に向けて、隣接する支持要素110を超えて、突出している。駆動リブ121は、直接駆動ドラムの少なくとも一部150にわたって設けられる。
直接駆動ドラム100の当該部位150は、図3から図5に最もよく示されており、直接駆動ドラム100の高さ方向の特定部分(高さ部又は鉛直部)にわたって鉛直に又は鉛直方向に延び、直接駆動ドラム100の全周にわたって周方向106に延びる。当該部位150は、係合部155と直接駆動部156とに分かれる。それぞれの異なる部位において、支持要素110は、その他の部位の支持要素110及び/又は直接駆動ドラム100の残りの部分とは異なる1以上の特定の特性を有し、直接駆動要素120は、その他の部位の直接駆動要素120及び/又は直接駆動ドラム100の残りの部分とは異なる1以上の特定の特性を有する。例えば、この特性とは、支持要素110及び/又は直接駆動要素120のサイズ又は寸法(長さ、幅、高さ)、特に、図6に示されるように、ベルト支持面111とドラム回転軸105又は鉛直軸との間の角度α、及び/又は直接駆動要素120又はその駆動リブ121の高さ又は突出高さhであってもよい。それぞれの異なる部位において材料が異なっていてもよく、例えば、ある部位では低摩擦係数のプラスチックであってもよく、別の部位では高摩擦係数の金属であってもよい。
図3から図6で看取可能なとおり、スカート部151は、直接駆動ドラムの下支持端101から上向きに延び、直接駆動ドラム100の上支持端102よりも低い高さ位置にスカート部上端152を備える。スカート部151において、支持要素110のベルト支持面111は、ドラム回転軸105に対して角度αが付けられるようにして配置され、角度αは、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
スカート部上端152は、各支持要素110に形成されたキンクに配置され又はキンクによって構成され、キンクは、直接駆動ドラム100のスカート部151において、―直接駆動ドラム100の底部に向かって見て― 外向きに且つ(ここに記載された)角度αが付くように支持要素110を曲げることによって形成される。
各直接駆動要素120は、スカート部151内へと延びる。図5及び図6に最もよく示されているとおり、スカート部151は、崩壊部153、及び崩壊部153の上方に隣接する係合部155を備える。崩壊部153においては、駆動要素120又はその駆動リブ121のいずれもが、隣接する支持要素110を超えてドラム回転軸150から径方向に遠ざかるように突出していない。係合部155においては、各直接駆動要素120の突出部160が、ドラム回転軸から径方向に遠ざかるようにして隣接する支持要素110を超えて延び、その突出高さhが、崩壊部153からは遠ざかりスカート部上端152に向かう方向において増加する。直接駆動要素120の駆動リブ121は、崩壊部153内にまでは延びていない。
スカート部151にわたって各駆動リブ121の突出が増加することで、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラムの底部又はその付近にある崩壊部153において駆動リブ121と係合されず、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラム100のスカート部151の周りに上向きに走行していくにつれて次第に駆動リブ121と係合されるという効果が得られる。これにより、モジュール式搬送ベルト180が、崩壊段階中に、それまでの直線方向から直接駆動ドラム100周りの円形方向へと走行方向の変更を余儀なくされるときに、ベルトモジュール182を再配列するための時間、及び必要に応じてベルトモジュール同士の間の距離を変更するための時間が十分に確保される。このようにして、モジュール式搬送ベルトにおける張力が減少する。
直接駆動ドラム100は、係合部155の上方に隣接する直接駆動部156を更に備える。直接駆動部156においては、隣接する支持要素110を超えてドラム回転軸105から径方向108に遠ざかる各直接駆動要素120の突出高さhが、一定である。
また、直接駆動ドラム100は、解放部158を備える。解放部158においては、直接駆動要素120又はその駆動リブ121のいずれもが、ドラム回転軸105から径方向に遠ざかるようにして隣接する支持要素110を超えて突出していない。実際、直接駆動要素120の駆動リブ121は、解放部158内にまでは延びていない。この構成に起因して、解放部158において直接駆動要素120は、モジュール式搬送ベルト180と係合しない。解放部158の役割は、モジュール式搬送ベルト180が直接駆動ドラム100から解放されるように準備すること、及びモジュール式搬送ベルト180を結果的に直接駆動ドラムから解放することである。したがって、解放部158において直接駆動要素120が突出していないことで、解放部158においてモジュール式搬送ベルト180と係合する直接駆動要素120はなくなる。すなわち、直接駆動要素120は、(モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール182を押すことによって)モジュール式搬送ベルト180に力を伝達しない。換言すれば、解放部158においてモジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100に支持されてはいるが、直接駆動要素120と係合されていない。これにより、直接駆動ドラム100からモジュール式搬送ベルト180を容易に解放でき、ベルトモジュール182を円形配列から直線配列へと容易に再配列できる。モジュール式搬送ベルト180の直接駆動ドラム100への付着を低減し、したがって、その解放が容易化される。
図7を参照して、直接駆動ドラム100は、ドラム回転軸105周りに―上から見て―時計回り方向107aに回転し、それによりモジュール式搬送ベルト180を支持して駆動し、したがって、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲を上向きに時計回り方向107aに走行する。モジュール式搬送ベルト180は、送込み部159aにおいて直接駆動ドラム100に供給され、送込み部159aにおいては、モジュール式搬送ベルト180は、まだ直接駆動ドラム100(の支持要素110)によって支持されていない。送込み部159aの後には崩壊部153が続いており、崩壊部153において、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の支持要素110によってドラム回転軸105に向かう方向に支持されるが、まだ直接駆動要素120及びその駆動リブ121によって支持されていない。崩壊部153の後には係合部155が続いており、係合部155において、直接駆動要素120の駆動リブ121が、モジュール式搬送ベルト180に次第に係合されていく。次いで、直接駆動部156において、直接駆動要素120の駆動リブ121がモジュール式搬送ベルト180と完全に係合する。次いで、解放部158(図7では示されていない)において、モジュール式搬送ベルト180は、支持要素110によって依然支持されているが、直接駆動要素120とは最早係合されておらず、最後に出口部159bにおいて、モジュール式搬送ベルト180が、直接駆動ドラム100から離脱する。送込み部159aは点P1に又はその近くに配置される一方、出口部159bは点P2に又はその近くに配置される。図示される実施形態において、送込みと送出しとの間の角度は180度である。もちろん他の角度であってもよい。
本実施形態の変形例においては、本書で既に記載のとおり、モジュール式搬送ベルトは、反対方向、直接駆動ドラム100の周囲を反時計回り方向107bに下向きに走行する。したがって、直接駆動ドラム100は、反時計回り方向107bに回転し、送込み部は、点P2に又はその近くに配置され、出口部は点P1に又はその近くに配置される。
更に、本実施形態の不図示の変形例において、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲で時計回り方向107aに下向きに走行し、送込み部は直接駆動ドラム100の頂部に配置され、出口部は直接駆動ドラム100の底部に配置される。あるいは、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲で反時計周り方向107bに上向きに走行し、送込み部が直接駆動ドラム100の底部に配置され、出口部が直接駆動ドラム100の頂部に配置される。
前述した変形例においては、モジュール式搬送ベルトが、送込み部159aと出口部159bとの間を走行する際には、本実施形態として上で述べたものと対応する他の部位153,155,156を順次通過する。
回転角ρは、ある特定のベルトモジュール182の支持を開始した位置から、当該ベルトモジュール182が直接駆動ドラム100上のある特定の位置に到達した位置までの、直接駆動ドラム100の全回転角として定義される。回転角ρは、直接駆動ドラム100のある特定のベルトモジュール182が直接駆動ドラムの周囲を上向きに走行している間における当該ベルトモジュールの位置を説明するために本書で使用され、また、当該ベルトモジュールが直接駆動ドラム100の周囲を上向きに走行している間に、崩壊部153、係合部155、直接駆動部156、及び/又は解放部158等の直接駆動ドラム100の特定の部位が、ベルトモジュール182を支持している程度を説明するために本書で使用される。
したがって、ρ=0°の位置では、ベルトモジュール182が、直接駆動ドラム100によって支持され始める。すなわち、崩壊部153の開始である。典型的には、ρ=n×360°+180°(又は異なる角度)において、ベルトモジュール182は、直接駆動ドラム100による支持を終了し、解放部158において直接駆動ドラム100から離脱する。なお、nは、5から20の整数、又はそれよりも大きい整数であり、好ましくは5から15、より好ましくは8から12の整数である。
例えば、ベルトモジュール182は、サイズ、特に直接駆動ドラム100の全高に依存して、
― 0°から720°、好ましくは0°から180°、最も好ましくは0°から45°の回転角ρで、崩壊部182にあり、及び/又は
― 30°から180°、好ましくは40°から120°、最も好ましくは45°から90°の回転角ρで、係合部155にあり、
― 75°からn×360°(nは1から100まで、1から90、1から80、1から70、1から60、1から50、1から40、1から30、1から20、又は1から10までの整数)の回転角ρで、直接駆動部156にあり、及び/又は
― これに少なくとも30°、好ましくは少なくとも40°、より好ましくは少なくとも45°、更により好ましくは最大で360°、最も好ましくは30°から360°が追加された回転角で、解放部158にある。
図8、図9、及び図10を参照して、支持要素110及び直接駆動要素120は、支持要素スペーサ171及び駆動要素スペーサ172をそれぞれ使用し、且つネジ173を使用して、直接駆動ドラム100のケージ取付けリング170に取り付けられている。直接駆動ドラム100は、その支持要素110でモジュール搬送ベルト180を支持し、各支持要素110の支持面111は、少なくとも1つのカム183と接触する。カム183は、モジュール式搬送ベルト180の各ベルトモジュール182から、ドラム回転軸105に向かう方向に突出する。各支持面111は、ドラム回転軸105から離れて外側へ下傾している。各支持要素110とこれに隣接する直接駆動要素120との間には、間隙140がある。
図8、図9、及び図10は、以下のとおり、直接駆動ドラム100の回転中における、駆動リブ121によるモジュール式搬送ベルト180のカム183の係合の異なる段階を示している。
図8は、直接駆動ドラム100の崩壊部153又は解放部158における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれに隣接する支持要素110を超えて突出していないため、駆動リブ121がカム183と係合していない。
図9は、直接駆動ドラム100の係合部155における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれと隣接する支持要素110を超えて突出する高さが依然小さいため、駆動リブ121がカム183と部分的に係合している。
図10は、直接駆動ドラム100の直接駆動部156における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれと隣接する支持要素を超えてできる限り大きく突出しているため、駆動リブ121がカム183と完全に係合している。
図11及び図12は、本発明に係る直接駆動ドラム500の別の実施形態を示す。直接駆動ドラム500は、ケージ取付けリング570に取り付けられた、駆動リブ521を備える直接駆動要素520、及びベルト支持面111を備える支持要素510を備える。
スカート部551は、下支持端501から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラム500の上支持端502よりも低い高さ位置にスカート部上端552を備える。各直接駆動要素520は、その駆動リブ521も併せて、崩壊部553にまでは延びていない。各直接駆動要素520の突出部560は、これに隣接する支持要素510を超えてドラム回転軸から径方向に遠ざかり、その突出高さhは、係合部555において、崩壊部553から離れる方向に増加していく。これにより、駆動リブ521それ自体が一定の高さを有する。
図13及び図14は、本発明に係る直接駆動ドラム600の別の実施形態を示す。直接駆動ドラム600は、ケージ取付けリング670に取り付けられた、駆動リブ621を備える直接駆動要素620、及びベルト支持面611を備える支持要素610を備える。スカート部651は、直接駆動ドラム600の下支持端601から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラム600の上支持端602よりも低い高さ位置でスカート部上端652を備える。各直接駆動要素620は、その駆動リブ621も併せて、下支持端601と同じレベルにある崩壊部653の下端に至るまで全体にわたってはいないものの、崩壊部653へと延びている。各直接駆動要素620の突出部660は、これに隣接する支持要素610を超えてドラム回転軸から径方向に遠ざかり、その突出高さhは、係合部655において、崩壊部653から離れる方向に増加していく。これにより、駆動リブ621それ自体が一定の高さを有する。
図15は、本発明に係る直接駆動ドラムの別の実施形態を示す。直接駆動ドラムは、ケージ取付けリング(図示せず)に取り付けられた、駆動リブ721を備える直接駆動要素720と、ベルト支持面711を備える支持要素710とを備える。スカート部751は、直接駆動ドラムの下支持端701から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラムの上支持端よりも低い高さ位置にスカート部上端752を備える。各直接駆動要素720は、その駆動リブ721と併せて、崩壊部753へと延びているが、駆動リブ721は、フランジ726の上方で、2つの異なるものの一定の高さを有し、底部の付近又は底部におけるカーニング(kerning)又は凹所において高さが小さく、カーニングの上方で高さが大きい。したがって、カーニング又は凹所における駆動リブ721は、これに隣接するベルト支持面711の上方に突出部を有しておらず、カーニング又は凹所の上方の駆動リブ721は、これに隣接するベルト支持面711の上方に突出部を有し、その突出高さは、係合部755において、カーニングから上向きに離れる方向に増加していく。カーニング又は凹所の上方における駆動リブ721のこの部分は、駆動リブ721の効果的な駆動部分であり、カーニング又は凹所に向けられた端部725で面取りを有し、モジュール搬送ベルトの係合が容易になる。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムの直接駆動要素の駆動リブの長さ及び形状を異ならせることで具現化されてもよい。すなわち、ある実施形態では、駆動リブ121(少なくともその駆動部分)が、崩壊部153(図5及び図6)にまで延びておらず、解放部158(図5)にまで延びていない。他の実施形態では、駆動リブ721の効果的な駆動部分が、崩壊部753にまで延びていない。更に他の実施形態では、駆動リブ821が、崩壊部853にまで完全に延びており、下支持端801と同じレベルにある崩壊部853の下端に達している(図16~図18)。別の実施形態では、駆動リブ921の駆動部分が、それ自体は崩壊部953にまで延びていないが(図19~図22)、短小な駆動リブ延長片923(図21)又は長大な駆動リブ延長片924(図22)によって崩壊部953にまで延びていてもよい。これら延長片は、例えば、少なくとも2つのネジ973によって取り付けられ、各ネジが、直接駆動要素920のボア922に貫通される(図21及び図22)。
図23~図35に示されるように、本発明に係る直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の別の実施形態において、各直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220が、ウェブとしての駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221、及びフランジ1026,1126,1226,1326,1426,1526,1626,1726,1826,1926,2026,2126,2226を備えるTバーとして構成される。直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の下部、各直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220の下部、及びその駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の下部は、図23~図35に示されるように、スカート部の一部を形成する。スカート部において、支持要素1010のベルト支持面1011は、ドラム回転軸に対して、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°、例えば1°又は3.5°の角度(スカート角、傾斜角)が付くようにして配置されている。各駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の下部は、―特別なタイプ又は構成のモジュール式搬送ベルトと最適に滑らかに相互作用できるように― 図23~35に示されるような、また、以下に説明するような形状を有している(図23から図35に示される実施形態は、例えば支持要素1010(図23から図35に示されるが、図23~図35では参照符号を付していない)及びそのベルト支持面1011は同じであるものの、駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の形状、ひいては直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220の全体の形状、及び ―図23~図35の各々においてドラム回転軸から径方向に遠ざかる方向に見て― 隣接するベルト支持面1011の上方における突出部及び突出高さにおいてのみ相違しており、互いによく似ている)。直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の下部(及びそのスカート部)は、直接駆動ドラムの崩壊部として参照され、駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の、2つの隣接するベルト支持面1011の上方での突出高さが、ゼロである。
図23において、駆動リブ1021は、フランジ1026の上方で一定の高さを有し、突出部を有する。隣接する2つのベルト支持面1011の上方でドラム回転軸から径方向に遠ざかる方向における突出部の突出高さは、底部ではゼロであり、スカート部において底部から上に向かうにつれて増加する。各支持要素1010は、ベルト支持面1011を備える下支持端1001から延びる。各支持要素1010及び各直接駆動要素1020は、支持要素スペーサ1071及び駆動要素スペーサ1072をそれぞれ使用して、また、ネジ1073を使用して、ケージ取付けリング1070に取り付けられる。支持要素1010とこれに隣接する直接駆動要素1020との間には間隙1040がある。
図24において、駆動リブ1121は、底部の付近又は底部にあるカーニング又は凹所で鉛直直線に追従する。駆動リブ1121は、短小な駆動リブ延長片1123によって底部に至るまで延びる。この駆動リブ延長片は、ネジ1173によって直接駆動要素1120の残余の部位に取り付けられ、(図19~図22に示される直接駆動要素920、駆動リブ921、及び延長片923,924と同様に)前述のカーニングを埋める。駆動リブ1121及び短小の駆動リブ延長片1123は、フランジ1126の上方に一定の高さを有する。したがって、駆動リブ1121及び短小の駆動リブ延長片1123は、突出部を有し、2つの隣接するベルト支持面1011の上方への突出高さは、底部ではゼロであり、スカート部において底部から上に向かうにつれて増加する。
図25において、駆動リブ1121は、ドラム回転軸に対して傾斜しながら底部から下向きに延びる直線に沿って追従し、―下から見ると― 5°の角度で突き出ている。駆動リブ1121の高さは、フランジ1226の上方で、底部から上向きに一定の傾きで増加していく。したがって、ある点からのみ上向きの駆動リブ1121は、隣接する2つのベルト支持面1011の上方に突出部を有し、突出部の高さはスカート部において上方に向かって増加する。
図26において、駆動リブ1321は、まず、底部から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1321は、フランジ1326の上方に高さを有し、底部での0から曲率に沿って徐々に減少する傾きで増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1321が、ある点から上方にのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方に突出部を有し、突出部の高さは、スカート部において上向きに増加していく。
図27において、駆動リブ1421は、まず、底部から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1421は、フランジ1426より上方に高さを有し、その高さは、曲率に沿って減少する傾きで底部から増加し、次いで一定に保たれる。底部での傾きははるかに小さく、傾きは、図26の場合よりもよりゆっくりと減少する。したがって、駆動リブ1421が、曲率内のある点から上向きにのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方で突出部を有し、突出高さはスカート部において上向きに増加する。
図28において、駆動リブ1521は、(図1、図3~図5、及び図15に示される直接駆動要素120,720と同様に)底部の付近及び底部にあるカーニング又は凹所を有する鉛直直線に追従する。駆動リブ1521は、フランジ1526の上方に2つの異なるものの一定の高さを有し、カーニング又は凹所では高さがより低く、カーニングの上方で高さがより高い。カーニング又は凹所の上方で駆動リブ1521は、2つの隣接するベルト支持面1011の上方で突出部を有し、突出高さが、スカート部においてカーニングから上向きに増加する。
図29において、駆動リブ1621は、ドラム回転軸に対して下から斜め上向きの直線に追従し、下から見て20°の角度で突き出し、次いで、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ1621は、フランジ1626の上方で高さを有し、この高さは、まず底部から上向きに一定の傾きで増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1621は、ある点から上方にのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方で突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図30において、駆動リブ1721は、まず、底部から上向きの鉛直直線に追従し、次いで、ドラム回転軸に対して傾斜している直線に追従し、下から見て20°の角度で突き出し、その後、鉛直直線に追従する。駆動リブ1721は、フランジ1726より上の高さを有し、フランジ1726は、まず、底部から上向きに一定のままであり、次いで、一定の勾配で増加し、次いで、再び一定に保たれる。したがって、駆動リブ1721は、ある点から上方にのみ突出部を有し、その突出高さは、隣接する2つのベルト支持面1011よりも上であり、スカート部において上向きに増加する。
図31において、駆動リブ1821は、底部から上向きにいくらかの距離だけから始まり、ドラム回転軸に対して傾斜する直線に追従し、下から見て20°の角度で張り出し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1821は、フランジ1826より上の高さを有し、最小は底部から上に向かってゼロであり、次にある値に飛び、そこから一定の傾きで増加して一定に保たれる。したがって、駆動リブ1821は、ある点から上方にのみ、2つの隣接するベルト支持面1011より上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上方に増加する。
図32においては、駆動リブ1921が、底部から上向きにいくらかの距離だけで始まり、フランジ1926から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、上向きの直線に追従する。駆動リブ1921は、フランジ1926より上の高さを有し、その高さは、曲率に沿って減少していく勾配で0から増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1921は、曲率の上方のある点からのみ、2つの隣接するベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図33において、駆動リブ2021は、直線に追従しており、この直線は、ドラム回転軸に向かって傾斜角で傾斜しており、この傾斜角は、好ましくは、ベルト支持面1011がドラム回転軸に向けて傾斜している角度(スカート角、傾斜角)と同じ角度であり、すなわち、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。駆動リブ2021は、フランジ2026よりも上の高さを有し、その高さは、一定の勾配で底部から上向きに減少する。したがって、駆動リブ2021は、隣接する2つのベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において一定に保たれる。
図34において、駆動リブ2121は、底部から上向きにある距離だけ離れた位置で始まり、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ2121は、フランジ2126よりも上に一定の高さを有する。したがって、駆動リブ2121は、2つの隣接するベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図35において、駆動リブ2221は、まず、底部から上向きに延びる鉛直直線に追従し、次いで、下から見てある傾斜角でドラム回転軸に向けて傾斜している直線に追従し、最終的には更に上向きに鉛直直線に追従する。この傾斜角は、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは15°から30°であり、例えば20°である。駆動リブ2221は、フランジ2226よりも上に高さを有し、その高さは、まず、底部から上向きに一定であり、次いで、更に上向きに一定の勾配で減少し、更に上に向かって一定に保たれる。したがって、駆動リブ2221は、隣接する2つのベルト支持面1011の上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において底から上向きに増加し、次いでスカート部において突出部が消えるまで減少する。
図36から図47を参照して、本発明に係る直接駆動ドラムの直接駆動要素の駆動リブは、モジュール式搬送ベルトの特定のタイプ又は構成に対応し、最適化された滑らかな相互作用を可能にするために、様々な断面形状3327,3427,3527,3627,3827,3927,4027,4127,4227,4327,4427で具現化される。各断面形状3327,3427,3527,3627,3827,3927,4027,4127,4227,4327,4427は、直接駆動ドラムに取り付けられた直接駆動要素の上端又は下端から看取される。
開放上端(線を引いていない)は、ドラム回転軸に対向している一方で、(直線的な、丸められた、湾曲された、又は先鋭な)下端は、モジュール式搬送ベルトと係合するため、ドラム回転軸から径方向に離れる方向に向けられ、又はこの方向に対して角度が付いている。下端は、したがって、ここでは外端とも呼ばれる。したがって、本発明の別の実施形態において、駆動リブは、次のとおり、図36~図47に示されるような断面形状(その長手軸に対して、すなわち、駆動リブの一端から又は直接駆動ドラムの頂部又は底部から見て、直交して延びる)を有する。
図36は、長方形状3327を示す。
図37は、外端が丸められた長方形状3427を示す。
図38は、外端が90°の角度で二等辺三角形のように尖っている長方形状3527を示す。
図39は、外端が30°の角度で二等辺三角形のように尖っている長方形状3627を示す。
図40は、外端が25°の角度で二等辺三角形のように尖っており、結果として先端が丸くなっている長方形状3727を示している。
図41は、外端が22.5°の角度で尖っており、長方形の長辺の1つのみが角度を付けられている長方形状3827を示している。
図42は、外端が22.5°の角度で尖っており、長方形の長辺のうちの1つのみが角度を付けられ、結果として先端が丸くなっている長方形状3927を示している。
図43は、エッジの1つが外端から離れるように面取りされている立方体状又はバー状のプロファイル4027を示す。
図44は、外端の角部の1つが、長方形状4127の幅の半分(0.5)に等しい曲率半径で丸められている長方形状4127を示す。
図45は、外端の角部の1つが、長方形状4227の幅と等しい曲率半径で丸められている長方形状4227を示す。
図46は、ある点で長方形が、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは10°から30°、例えば15°の角度が横方向に付けられている長方形状4327を示す。
図47は、ある点から曲線に沿って直接駆動ドラムの周方向に横方向に曲げられている長方形状4427を示し、当該曲線の曲率半径は、当該諜報緒形状の幅の8倍に等しい。
図48は、図1から図10の直接駆動ドラム100の上部をより詳細に示す。
図49から図52は、本発明に係る直接駆動ドラム4500,4600,4700,4800の上部の異なる実施形態を示し、これらドラムは、直接駆動部156の上部と、その上方の解放部158とを含み、特に、その直接駆動要素4520,4620,4720,4820の上部と、その駆動リブ4521,4621,4721,4821とを含む。解放部において、フランジ4526,4626,4726,4826それぞれよりも上の駆動リブ4521,4621,4721,4821の高さは減少し、したがって、隣接する2つのベルト支持面4511よりも上の駆動リブ4521,4621,4721,4821の突出部の突出高さは、減少し又はゼロである。
図49は、支持要素4510の上部及び直接駆動要素4520の上部と共に、直接駆動ドラム4500の上部を示す。支持要素4510の上部は、ベルト支持面4511を有し、上支持端4502まで延びている。直接駆動要素4520の上部は、ウェブとしての駆動リブ4521、及びフランジ4526を有するTバーの形態である。直接駆動要素4520の上部は、ネジ4573を使用してケージ取付けリング4570に取り付けられ、直接駆動要素4520とケージ取付けリング4570との間には駆動要素スペーサ4570が配置されている。駆動リブ4521は、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ4521は凹所を有し、そこから頂部まで鉛直直線に追従し続け、頂部においてフランジ4526から依然突出している。駆動リブ4521は、フランジ4526よりも上に2つの異なるものの一定の高さを有し、凹所では高さがより小さく、凹所の下方では高さがより大きい。したがって、駆動リブ4521は、2つの隣接するベルト支持面4511よりも上に突出部を有する。その突出高さは凹所よりも下方で一定である。また、駆動リブ4521は、凹所から上方では突出部を有さない。
図50において、駆動リブ4621は、まず、上向きの鉛直直線に追従し、次いで、下から見てドラム回転軸に向かってある傾斜角で傾斜している直線に追従して頂部に到達し、頂部ではフランジ4626から依然突出している。当該傾斜角は、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは10°から30°であり、例えば10°である。駆動リブ4621は、フランジ4626よりも上に高さを有し、まず、一定に保たれ、次いで、更に上向きに一定に減少し、ある点から頂部に至るまで突出部は存在しない。
図51において、駆動リブ4721は、まず、上向きの鉛直直線に追従し、次いで、頂部まで凸状曲線又は凸状曲率を上向きに追従する。駆動リブ4721は、フランジ4726よりも上の高さを有し、その高さは、まず、一定に保たれ、次いで、曲率に沿って増加する勾配で上向きに減少していく。したがって、駆動リブ4721は、2つの隣接するベルト支持面4511よりも上に突出部を有し、その突出高さは、まず一定に保たれ、上向きに頂部に達するまで勾配を増加させながら減少していき、ある点から上方では突出部がなくなる。
図52において、駆動リブ4821は、まず、鉛直直線に追従し、次いで、頂部まで凸状曲線又は凸状曲率を上向きに追従する。駆動リブ4821は、フランジ4826よりも上に高さを有し、その高さは、まず、一定に保たれ、次いで曲率に沿って勾配を減少させながら減少していく。したがって、駆動リブ4821は、2つの取りなり合うベルト支持面4511よりも上に突出部を有し、その突出高さは、まず一定に保たれ、次いで頂部に達するまで上向きに勾配を減少させながら減少し、ある点から上方では突出部がなくなる。
図53及び図54はそれぞれ、以下の点を除き、図1から図10に示される直接駆動ドラム100と同じ構造を概して有している。
- その上部の構成、直接駆動ドラム4900が、(下スカート部4951に加えて)追加的に上スカート部4957を備える場合に、上部の構造、及び
― 図53の場合において、ガイドレール4995,4996と、このガイドレール4995,4996がその一部を形成する任意のガイドフレーム(図示せず)。
したがって、直接駆動ドラム4900は、複数の支持要素4910と、複数の直接駆動要素4920とを備える。その両方が、ネジ4973によってケージ取付けリング4970に固定され、直接駆動ドラム4900の周方向4906に互いに分離され且つ互いに(間隙4940によって生じた)距離をおいて配置され、したがって、直接駆動ドラム4900の円筒状又は準円筒状の周面を形成する。各支持要素4910は、下支持端4901から上支持端4902まで延び、ドラム回転軸(図示しないが、図2及び図7に示すドラム回転軸105の位置と対応する位置に配置される)から遠位側に配置され、ドラム回転軸とは反対に向けられている。ベルト支持面4911は、モジュール式搬送ベルト4980を支持している。各直接駆動要素4920は、駆動リブ4921を備え、モジュール式搬送ベルト4980は、図1から図10と関連して本書で記載されたものと同じようにして、駆動リブ4921と係合している。したがって、第2スカート部、すなわち上スカート部4957を有していることを除けば、直接駆動ドラム4900は、直接駆動ドラム100と同じように機能し、図1から図10及び本書の説明は、直接駆動ドラム4900にも適用可能である。図53及び図54における参照符号は、同じ2つの数字で終わるものの、図1から図10で使用されている参照符号と百及び千の位が異なっており、図1から図10と関連して本書で記載されたものと同じ意味を有している。
上スカート部4957において、各支持要素4910及びそのベルト支持面4911は、角度α(スカート角又は傾斜角。図53及び図54では図示しないが、図6における図示を類推適用)が付けられており、すなわち、ドラム回転軸(図53及び図54では図示しないが、図1~図7における図示を図2及び図7に示されるドラム回転軸105と共に類推適用)から遠ざかるようにして、直接駆動ドラム4900に向けて屈曲し又は外向きに傾斜している。上スカート部4957において、直接駆動ドラム4900は、スカート部上端、この場合においては上支持端4902に向かって、広がっている。スカート角又は傾斜角αは、ドラムの回転軸に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°であり、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
上スカート部4957は、解放部を備えてもよく、下スカート部4951に加えて設けられる。モジュール式搬送ベルト4980が、直接駆動ドラム4900に供給され、下スカート部4951においてその直接駆動要素4920によって係合され、下スカート部4951が、崩壊部及び係合部を備え、直接駆動ドラム4900の周囲で上向きに走行する場合において、上スカート部4957は、モジュール式搬送ベルト4980の直接駆ドラム4900からの解放を補助する。
逆に、モジュール式搬送ベルト4980は、直接駆動ドラム4900に供給されることができ、上スカート部4957においてその直接駆動要素4920によって係合されることができる。この場合、上スカート部は、崩壊部及び係合部を備え、直接駆動ドラムの周囲で下向きに走行し、下スカート部4951が、解放部を備え、モジュール式ベルト4980の直接駆動ドラム4900からの離脱又は巻出しを補助する。
第2スカート部4951,4957は、モジュール式搬送ベルト4980の解放を補助するために使用され、第2スカート部4951,4957は、解放部を備える。この場合において、解放を補助するという効果は、解放部、すなわち本書で記載されたように駆動リブ4921の構成と、スカート部、すなわち、本書で記載されたように支持要素4910及びそのベルト支持面4911に角度を付けたこととの両方によって、もたらされる。
本発明のモジュール式搬送ベルトは、1以上のガイドレール、好ましくは2つのガイドレール上を走行してもよい。図53に示されるガイドレール4995,4996は、直接駆動ドラムに螺旋状に巻き付けられ、ガイドフレーム(図示せず)の一部を形成してもよい。ガイドレール4995,4996及びガイドフレームが存在する場合には、それらは、モジュール式搬送ベルトの支持体として機能し、重力に抗して(下から)モジュール式搬送ベルトを支持し、また、横方向に支持してもよい。ガイドレール4995,4996及びガイドフレームが存在する場合には、それらは、(例えば、図示しないロッド又はスプロケットによって)直接駆動ドラム4900(のケージ構造)に固定され、直接駆動ドラム4900と共に回転してもよく、あるいは、その代わりに、ケージ又は足場に固定され、直接駆動ドラム4900と一体に回転しない静止されたガイドフレーム(図示せず)を形成してもよい。
外側ガイドレール4995及び内側ガイドレール4996が存在し、外側ガイドレール4995は、内側ガイドレール4996よりもドラム回転軸から更に離れて配置される。外側ガイドレールと内側ガイドレールとの間には、1以上の追加のガイドレール(図示せず)が存在していてもよい。互いに独立したガイドレール4995,4996は、滑らかな走行面を有する(古典的な)レールの形態のレール、平坦な金属片、およびL形状からなる群から選択される特定の断面形状を有していてもよい。
ガイドレールの前述した断面形状に、及び/又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)に、ガイドスロットがあってもよい。ガイドレールのガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトのベルトモジュールから突出する先端部又はエッジを受容し、及び.又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)のガイドスロットは、ガイドレールを受容する。このガイドスロットにより、モジュール式搬送ベルトは(追加的に)横方向にも案内される。
L形状は、直接駆動ドラム又は(周状の)ベルト支持面と反対に向けられたモジュール式搬送ベルトの外側部分に(作用することによって)、単独で横方向への案内を提供するが、追加の横方向への案内のためにL形状もガイドスロットを備えていてもよい。
図1、図3~図6、及び図11~図35に関する限りにおいて、これらの図面は、例えばスカート部上端152,552,652,752,852,952がスカート部下端となるように、上下を逆さまにして、本書で提供された説明を解釈して同じように適用することで、これらの図面は、更なる実施形態を図示していることになる。つまり、上スカート部としてのスカート部151,551,651,751,851,951が、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の上部に配置され、モジュール式搬送ベルト180が、この上部及び上スカート部において、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200に供給され且つ係合され、その下部において、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200から解放されて離脱する。
本発明は、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム、並びにこのような直接駆動ドラム及びモジュール式搬送ベルトを備える搬送システムに関する。
US2017/0022012A1、及びこれに関連する特許出願公開US2018/0290833A1及びUS2019/0308817A1から、螺旋搬送ベルト用の確動駆動システムが公知であり、当該システムは、直接駆動システムとしても知られている。当該システムにおいては、駆動要素 ―具体的には、駆動ドラムの一部を形成して起伏の付いたリブ及びケージバーの形態である― が、モジュール式搬送ベルトと係合して当該ベルトを駆動するだけでなく、当該ベルトを支持する。駆動ドラムは、また、リブの末端とドラムの入口端との間で延在する連続的な円周リングを含むことができ、それにより、駆動要素を接続し、ベルト支持面が設けられる。
WO2013/142136A1は、同様の確動駆動システムを開示しており、当該システムにおいては、駆動要素及び支持要素が組み合わされ、モジュール式搬送ベルトと係合し、当該ベルトを駆動して支持する。これらの複合された駆動要素及び支持要素の間に、追加の支持要素を配置できる。
モジュール式搬送ベルト(この文脈では、「モジュール式(modular)」とは、複数の個別のベルトモジュールから構成されていることを意味する。)を駆動するために使用される際に、このような既知の確動又は直接駆動システムが直面する技術的課題は、モジュール式搬送ベルトに不所望な張力が生じ、それにより、駆動ドラムと搬送ベルトとの間で十分な滑りが生じ得なくなることである。このような張力は、モジュール式搬送ベルトの運動方向又はベルト走行方向の変更中に、特に発生する。
直接駆動ドラムにより、搬送ベルトのベルト走行方向が直線方向から、円形方向へと、すなわち、螺旋搬送システムのように直接駆動ドラム周りの周方向へと強制されると、モジュール式搬送ベルトの個々のベルトモジュールが、直接駆動ドラムに近位であり直接駆動ドラムに支持されている(内側の)端部に向けて互いに近づくように移動するよう強制されると共に、直接駆動ドラムから遠位である(外側の)端部に向けて離れるように移動するよう強制される。したがって、この「崩壊段階(collapse phase)」の間には、搬送ベルトの個々のベルトモジュール同士の間の距離を変える必要があるが、駆動ドラムの個々の駆動要素同士の間の距離は、一定に保たれる(駆動要素は、個々のベルトモジュールにて又は個々のベルトモジュール間において、搬送ベルトと係合している)。個々のベルトモジュールは、互いに近づくことと離れることとを同時に強制されるため、モジュール式搬送ベルト内で張力が発生し、モジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間で張力が発生する。
解放段階(disengagement phase)において直接駆動ドラムから離脱するに際し、モジュール搬送ベルトが、そのベルト走行方向を円形方向から直線方向へと変えると、ベルトモジュールは、配列し直され、外面、特に直接駆動ドラムの駆動要素から外れる必要がある。この場合にも、同様に張力が発生する。出口での張力は低過ぎるときがあり、そのときには、張力を僅かに上昇させる必要がある。
そこで、本発明は、特にモジュール式搬送ベルトの崩壊段階において、より効果的にはモジュール式搬送ベルトの解放段階においても、モジュール式搬送ベルト内で発生する張力をより適切に制御する直接駆動ドラムを提供することを目的とする。
この目的は、独立請求項1に記載のモジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム、及びこのような直接駆動ドラムを備えた独立請求項13に記載の搬送システムを提供することによって達成される。独立請求項15は、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムの製造方法を特定する。特に有利な本発明の実施形態は、従属請求項から生じる。
本発明の核心は次のとおりである。モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムは、ドラム回転軸と、複数の支持要素と、複数の直接駆動要素とを備える。各支持要素は、ドラム回転軸から遠位側にベルト支持面を有し、ドラム回転軸と反対に向いている。直接駆動要素のいずれも、ドラム回転軸から遠位側でドラム回転軸とは反対に向けられたベルト支持面を備えていない。各直接駆動要素は、直接駆動ドラムの周方向に離れて配置され、各支持要素から離れて配置される。
螺旋搬送システムの直接駆動ケージまたは直接駆動ドラム上で、直接駆動要素(例えば、駆動リブを備える)を、支持要素(例えば、ケージバーとして、又はケージあるいはケージバー上の追加のベルト支持バーあるいはシートとして実現される)から、(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離することにより、崩壊段階中の張力を低減でき、あるいは回避さえできることが分かった。したがって、支持機能を果たすための第1の複数の要素と、駆動機能を果たすための第2の複数の要素とを有することにより、駆動機能から支持機能を(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離することが有利であることが分かった。第2の複数の要素は、第1の複数の要素とは異なるものであり、第1の複数の要素から空間的に分離される。
また、解放段階中に、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトに伝達される力を有利に減少させることができ、直接駆動ドラム上の個々の要素の支持機能を直接駆動機能から(直接駆動ケージ又はドラムの周方向又は回転方向に)分離し、そのためモジュール式搬送ベルトと係合する直接駆動要素の個数を減少させることにより、ベルトモジュールの再整列が容易になることも分かった。モジュール式搬送ベルトと係合する直接駆動要素の個数が減少すると、モジュール式コンベアベルトの直接駆動ドラムへの付着が減少し、それによりモジュール式コンベアベルトの直接駆動ドラムからの解放が容易になる。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムと、モジュール式搬送ベルトの少なくとも1つのベルトモジュールとの間の摩擦に単純に依拠するのではなく、モジュール式搬送ベルトの少なくとも1つのベルトモジュールを押圧することによって、モジュール式搬送ベルトと直接的に又は確動的に係合する駆動ドラムである。
本発明に係るモジュール式搬送ベルトは、(個々の)ベルトモジュールを備える搬送ベルトであり、隣接するベルトモジュールは、互いに接続される。放射状又は螺旋状の(モジュール式)搬送ベルトにおいては、ベルトモジュールは、ベルト移動方向に対して垂直な2方向において、少なくともある程度、相対的に反転又は捻転可能なようにして、相互接続されている。例えば、隣接するベルトモジュールは、連結端を挿入することによって接続されることができ、挿入する連結単は、連結端内のスロットを貫通して延びる揺動ロッドによって連結される。スロットは、揺動ロッドが、ベルト移動方向及びその逆方向にある程度移動することを許容し、それにより、ある程度柔軟な接続が実現される。すなわち、ベルトモジュールは、ある程度、互いに対して相対移動可能になる。
直接駆動ドラムは、モジュール式搬送ベルトの隣接する2つのベルトモジュール間の自由な空間に突出する直接駆動要素によって、モジュール式搬送ベルトと係合でき、このような空間として、モジュール式搬送ベルトの隣接する2つのベルトモジュール間のギャップ、ノッチ、又は溝を例示できる。
2つの隣接するベルトモジュール間の自由空間は、直接駆動ドラム及びその最外面に対向するベルトモジュールの端部から延びる2つの突出部又はカムの間に設けることもできる。直接駆動ドラムは、ベルトモジュールから延びるカムの少なくとも1つと係合することによって、例えば、ベルトモジュールから延びるカムの少なくとも1つを押すことによって、搬送ベルトと係合する。一部のカムが、特定の段階で、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と接触する場合がある。ベルトモジュールは、ドラム対向端部に、1以上のカム、好ましくは1又は2つのカム、最も好ましくは1つのカムを有することができる。カムは、各ベルトモジュールのうち、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と直接的に接触してベルト支持面によって支持される唯一の部分であってもよい。
直接駆動ドラムは、モジュール式搬送ベルトを駆動する際に直接駆動ドラムがその周りを自転又は公転するドラム回転軸を備える。ドラム回転軸は、幾何学的な又は仮想的な回転の軸線であり、ドラムの(仮想的な)上部円形部及び下部円形部の各々の中心を通過すると共にドラムの全高にわたって延びる幾何学的中間軸である。例えば、直接駆動ドラムがターンテーブル(例えば、円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、又は歯車によって支持され且つ/又は駆動される場合に、回転軸(又は回転の軸線)は、機械的な部品又は要素ではない場合がある。しかし、直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムを支持し且つ/又は駆動するために使用される機械的部品の形態の回転軸を、当該回転軸の一端又は両端に装着された1以上の軸受、スプロケット、及び/又は歯車と共に、有していてもよい。
本発明に係る支持要素は、構造部品(直接駆動ドラムの表面構造の一部を形成する)であり、ドラム回転軸から径方向に離れて外方に向けられたベルト支持面を有し、それにより所定の時点でモジュール式搬送ベルトと接触してこれを支持する。ベルト支持面が、直接駆動ドラムの最外面の一部を形成してもよい。支持要素は、例えば、長方形状又はロッド形状のように、種々の形状を有することができる。支持要素の(その最長軸又は長手軸に沿った)長さは、その幅又は直径の数倍大きい。例えば、長さ:幅、又は長さ又は直径の比率は、5:1~100:1、好ましくは10:1~100:1、より好ましくは10:1~25:1である。支持要素の幅又は直径は、通常30mmから150mmである。支持要素の長さは、直接駆動ドラムの高さに依存して、8m以上に達し得る。各支持要素が、(支持要素の長さが直接駆動ドラム又はその一部の高さを規定するようにして)下支持端から上支持端へと上方に(その長手軸と共に)延びる配置が好ましい。支持要素は、ベルト支持面の一部として機能しない1以上の面取りされたエッジを有していてもよい。直接駆動ドラムの円周に沿った特定の位置で、直接駆動ドラムの底部と上部との間の全体にわたって延びる単一の支持要素があってもよい。これに代えて、そのような位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間で直線的に並ぶ2以上の別個の支持要素が設けられていてもよい。このような別個の支持要素は、互いに隣接して配置されていてもよく、2つの隣接する支持要素は、互いに接触していてもよいし、それらの間の間隙又はシールを介して分離されていてもよい。
直接駆動ドラムの底部が、モジュール式搬送ベルトの支持、係合、及び駆動に使用される支持要素及び/又は直接駆動要素を何ら備えず、代わりに、ターンテーブル(円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、歯車、スプロケット、及び/又は軸受のような他の部品を備える場合には、下支持端は、直接駆動ドラムの底部または下端と同じレベルにあってもよいし、直接駆動ドラムの底部の近くにあってもよい。
直接駆動ドラムの上部が、モジュール式搬送ベルトの支持、係合、及び駆動に使用される支持要素及び/又は直接駆動要素を何ら備えず、代わりに、ターンテーブル(円周ギヤリムを主として備える)、駆動ディスク、歯車、スプロケット、及び/又は軸受のような他の部品を備える場合には、上支持端は、直接駆動ドラムの上部又は上端であってもよく、直接駆動ドラムの上部の近くにあってもよい。
直接駆動要素は、例えばリブ、エッジ、又はバーのような構造部品(直接駆動ドラムの表面構造の一部を形成する)である。該構造部品は、2つの隣接するベルトモジュールの間の自由な空間内に自身又はその一部が一時的に挿入されることで、モジュール式搬送ベルト係合し、それにより駆動要素として機能する。自由な空間として、モジュール式搬送ベルトの2つの隣接するベルトモジュールの間のギャップ、ノッチ、又は溝を例示できる。
直接駆動ドラムの円周に沿った特定の位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間の全体にわたって延びる単一の直接駆動要素があってもよい。これに代えて、そのような位置に、直接駆動ドラムの底部と上部との間で直線的に並ぶ2以上の別個の直接駆動要素が設けられていてもよい。このような別個の直接駆動要素は、互いに隣接するように配置されていてもよい。2つの隣接する直接駆動要素は、互いに接触していてもよく、これらの間の間隙又はシールを介して分離されていてもよい。
―ベルトモジュールの構造の複雑さを低減し、ベルトモジュールの製造に必要とされる材料料及びコストを削減するという観点から― モジュール式搬送ベルトを係合する簡単で効果的な方法は、2つの隣接するベルトモジュールの長辺同士又はその一部の間のギャップを使用することであり、ベルトモジュールの長辺は、通常、ベルト移動方向を交差し、又はベルトの移動方向に対して70°から90°の角度で傾斜するように延びている。この場合、例えばリブ、エッジ、又はバーのような駆動要素は、十分に狭い必要がある。すなわち、駆動要素の幅は、駆動要素を(少なくとも部分的に)間隙内に挿入することで駆動要素とベルトモジュールとを係合できるように、駆動要素の幅は、十分に小さい必要があり、又は間隙の幅よりも小さい必要がある。
また、隣接する2つのベルトモジュール間の自由空間は、直接駆動要素及び/又は直接駆動ドラム及び/又はその最外面に対向するベルトモジュールの端部から延びる2つの突出部またはカムの間に設けられてもよい。この場合、直接駆動要素は、ベルトモジュールの各々から延びる突出部又はカムの1つと係合することによって、例えば突出部又はカムを押すことによって、搬送ベルトと係合する。
カムは、直接駆動ドラムの支持要素のベルト支持面と接触してもよい。ドラム対向端部において、各ベルトモジュールは、1以上のカム、好ましくは1又は2つのカム、最も好ましくは1つのカムを有し得る。カムは、各ベルトモジュールのうち、直接駆動要素の支持要素の1つ又は少なくとも1つの支持面と直接的に接触し、これらに支持される唯一の部分であってもよい。
したがって、直接駆動要素は、摩擦又は摩擦力伝達によらず、ベルトモジュールと係合することによって、モジュール式搬送ベルトを直接的に駆動する。ベルトモジュールと係合することを目的として、直接駆動要素は、ドラム回転軸から離れるように径方向に延び、隣接する支持要素を超えて突出してもよい。これは、直接駆動要素の突出(高さ)が、少なくとも隣接する支持要素のベルト支持面のレベルを超過することを意味しており、摩擦損失を伴う摩擦力伝達と比べ、直接的な力を伝達の利点がある。
しかし、直接駆動要素は、直接駆動ドラムの底部と頂部との間の全高又は距離にわたって、又は直接駆動要素の全長にわたって、隣接する支持要素の支持面のレベルを超えて突出する必要はない。むしろ、前述したとおり、直接駆動要素が、例えば係合部及び直接駆動部のように直接駆動ドラムの特定の部分においてのみ突出する一方、例えば崩壊部及び解放部、すなわち、モジュール式搬送ベルト内の(過大な)張力を防止するためにモジュール式搬送ベルトの滑り又は一定量の滑りが望まれる又は許容されるべき領域のように、直接駆動ドラムの他の部分では突出しないことが有利である。
直接駆動ドラムの1以上の別個の領域を定義できる。直接駆動ドラムの領域は、直接駆動ドラムの高さの特定の部分にわたって鉛直に又は鉛直方向に、すなわちドラム回転軸に沿って及び/又はこれと平行に延び、直接駆動ドラムの周りに周方向全体にわたって延びる直接ドラムの一部であり、したがって、当該領域は、より正確には、「高さ部」又は「鉛直部」と呼ばれてもよい。直接駆動ドラムの特定の周方向位置では、直接駆動ドラムの領域が、以下を備えてもよい。
― 要素が直接駆動ドラムの底部から頂部まで、又はその逆に一体的に延びる場合に、要素の長手方向において支持要素又は直接駆動要素の特定の部分又は領域、又は
― 直接駆動ドラムの全高にわたって幾つかの別個の要素を用いる場合に、直接駆動ドラムの底部から頂部までの方向、又はその逆の方向における、1以上の支持要素又は直接駆動要素。
直接駆動ドラムの領域内で、支持要素は、直接駆動ドラムの残りの部分の支持要素又はその少なくとも1つの他の領域内の支持要素とは異なる1以上の特定の特性を有していてもよい。領域内で、直接駆動要素は、直接駆動ドラムの残りの部分の直接駆動要素又はその少なくとも1つの直接駆動要素とは異なる1以上の特定の特性を有していてもよい。例えば、前記特性とは、支持要素及び/又は直接駆動要素のサイズ又は寸法(長さ、幅、高さ)、特に、ベルト支持面とドラム回転軸又は垂直軸との間の角度等の位置、及び/又は直接駆動要素又はその駆動リブの高さ又は突出高さであってもよい。
本発明の好ましい一態様では、複数の支持要素が、直接駆動ドラムの最外周のベルト支持面を画定する。
この構成は、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの直接接触を有利に可能にし、直接駆動ドラムの回転対称構造を可能にし、それにより、直接駆動ドラムの回転によるモジュール式搬送ベルトの円滑な駆動が保証され、モジュール式搬送ベルトがベルト移動方向から外れて横方向に動くことが回避される。
直接駆動ドラムの最外周のベルト支持面は、モジュール式搬送ベルトを支持する最外周のドラム面であり、よって、支持要素のベルト支持面を一纏めにしたものに対応する。
支持要素と直接駆動要素の及び/又はそれらの間の以下の構造のうち、1つ又は複数が、直接駆動ドラム及び/又はモジュール式搬送ベルトに作用する力を、有利に均一化すること又は均等に分配することに寄与する。
(i) 支持要素(の長手軸)は、直接駆動ドラムの底部(bottom part)、底部(bottom section)、又は下端(bottom end)から、直接駆動ドラムの頂部(top part)、頂部(top section)、又は上端(top end)まで、直線又は曲線に沿って延びる。
(ii) 支持要素は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って、他の支持要素と共に延びる。
(iii) 直接駆動要素(の長手軸)は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って延びる。
(iv) 直接駆動要素は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、直接駆動ドラムの頂部、頂部、又は上端まで、直線又は曲線に沿って、他の駆動支持要素と共に延びる。
(v) 各直接駆動要素(の長手軸)は、(直接駆動ドラムの周方向において直接駆動要素の後又は前にある)各支持要素(の長手軸)と平行に延びる。
(vi) 各直接駆動要素の長手軸は、(直接駆動ドラムの周方向において直接駆動要素の後又は前にある)各支持要素の直線部の長手軸と平行に延びる。
(vii) 支持要素と直接駆動要素とは、支持要素の直線部(すなわち、直接駆動ドラムのスカート部のように曲がっていない部)の長手軸と、直接駆動要素の長手軸とが、ドラム回転軸と同軸状に配置されるようにして、配置される
(ix) 支持要素と直接駆動要素とが、ドラム回転軸周りに回転対称に配置されている。及び/又は
(x) 複数の支持要素と、複数の直接駆動要素とが、円形又は正多角形を共に形成し、当該円形又は正多角形の幾何学的中心がドラム回転軸上にある。
有利には、支持要素と直接駆動要素との両方が、本発明に係る直接駆動ドラムの周方向に交互に配置される。各支持要素の次に、1~5個の直接駆動要素、好ましくは1つの直接駆動要素が続き、各直接駆動要素の次に、1~5個の支持要素、好ましくは1つの支持要素が続く。
支持要素及び駆動要素のこのような交互配列は、モジュール式搬送ベルトが十分に支持されて同時に駆動されるという点で、モジュール式搬送ベルトを駆動する安定且つ円滑な方法を保証し、それによりモジュール式搬送ベルトの不整動、及び/又はベルト移動方向を外れたモジュール式搬送ベルトの横方向の移動を回避する。
支持要素及び直接駆動要素は、2つの連続する要素の間の間隔をおいて、直接駆動ドラムの周方向に有利に配置される。連続する要素の幅は、(連続するベルトモジュールが互いにある程度自由に動くことができ、且つ要素をコンパクトに配置して直接駆動ドラムの構造をコンパクト化できるように)支持要素の1つの幅以下であるが、少なくとも1つの駆動要素の1つの幅を有する。
複数の支持要素のうちの1つの支持要素が、バー又はプレートであってよく、ドラム回転軸から遠位側に、ドラム回転軸と反対を向いているベルト支持面を有し、ベルト支持面は、好ましくは平坦面又は凸状面であってもよい。本発明のこの態様の利点は、支持要素が、モジュール式搬送ベルトの案内及び/又は支持を改善することであり、それにより、平坦面又は凸状面が、接触圧力又は支持圧力を分散させ、モジュール式搬送ベルト、支持要素自体、及び直接駆動ドラムに作用する機械的負荷又は応力を最小化し、ドラム回転軸と、直接駆動要素から遠ざかる直接駆動ドラムの周面とに向かう方向に作用するモジュール式搬送ベルトの負荷が除かれる。これにより、直接駆動要素をより具体的に直接駆動ドラムに係合するように構成することができる。例えば、比較的に狭い駆動リブ又はリッジを主として備え、それにより、例えば2つのモジュールの間の(狭い)ギャップに、モジュール式搬送ベルト又はその個々のモジュールを支持するためというより、モジュール式搬送ベルトを係合するために役立つ
複数の支持要素のうちの1つの支持要素は、バー、特に、Tバー、プレート、又はシートとして構成されていてもよい。支持要素は、プラスチック材料又は金属、好ましくはプラスチック材料で製作されてもよい。プラスチックバー、特にプラスチックTバー、プラスチックプレート、又はプラスチックシートが好ましい。支持要素は、モジュール式搬送ベルトを支持及び/又は案内するために、ドラム回転軸から離れる方向、特にモジュール式搬送ベルトの方を向くベルト支持面を特徴とすることが好ましい。ベルト支持面は、プラスチック材料又は金属、好ましくはプラスチック材料で製作され、又はそれを備えていてもよい一方、支持要素の残りの部分が、金属で製作されていてもよい。適切なプラスチック材料は、例えば、ポリアセタール、ポリカーボネート、HDPE(高密度ポリエチレン)、ポリアミド、PEEK(ポリエーテルケトン)、およびUHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)などの耐摩耗性プラスチック材料である。
複数の直接駆動要素のうちの1つの直接駆動要素は、駆動リブを備えていてもよく、当該駆動リブは、ドラム回転軸から離れて半径方向に延在し、及び/又は直接駆動ドラムの少なくとも一部の上で隣接する支持要素を越えて突出する。本発明のこの態様の利点は、直接駆動要素が、モジュール式搬送ベルトと係合するために、より具体的に構成されることであり、例えば、相対的に狭い駆動リブを主として備え、例えば2つのベルトモジュールの間の(狭い)ギャップにモジュール式搬送ベルトを係合するために役立つ。モジュール式搬送ベルトとの係合を改善又は最適化することを目的として、直接駆動要素は、ドラム回転軸から離れる方向に傾斜が付いていてもよい。
直接駆動要素、又は少なくともその駆動リブ又はその表面は、プラスチック材料(ポリマー)又は金属、好ましくは金属、最も好ましくは鋼で製作されてもよい。耐久性と、摩擦及び/又はコストの削減とのバランスをとることを目的として、直接駆動要素をプラスチック及び鋼の組み合わせから有利に製作することもできる。材料の特に有利な組み合わせは、(高い機械的摩耗度に晒される係合部における耐久性を上昇させることを目的として)係合部に鋼を使用し、(摩擦を低減することを目的として)更にその上方で、特に直接駆動部にプラスチックを使用することである。直接駆動部は、通常、その支持要素及び直接駆動要素によって覆われる直接駆動ドラムの高さ部に関して、係合部よりも大きく、又ははるかに大きくさえある。したがって、モジュール式搬送ベルトのより長い、又ははるかに長い部は、常時、係合部というよりも、直接駆動部と接触している。両方の部において直接駆動要素の材料が同じであれば、係合部よりも直接駆動部において、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの間でより大きい摩擦が生じる。直接駆動要素、少なくともそれらの駆動リブ、又はそれらの表面に、係合部とは異なる材料を直接駆動部で使用することによって、直接駆動部における高い摩擦量を低減又は補償できる。当該材料は、例えばプラスチック材料のように、モジュール式搬送ベルトに対してより低い摩擦係数を有する。
直接駆動ドラムの幾つかの領域では、直接駆動要素は、隣接する支持要素を超えて完全に(すなわち、リブの全高)突出していてもよく、部分的に(すなわち、リブの高さの一部のみ)突出していてもよく、又は突出していなくてもよい。直接駆動ドラムの幾つかの領域において、突出量(すなわち、突出高さ)は、変化していてもよく、すなわち、増加及び/又は減少してもよい。
直接駆動要素が、直接駆動ドラムの少なくとも一部にわたって、隣接する支持要素を超えて突出する場合において、直接駆動要素は、好ましくは、具体的にはある突出高さで、直接駆動ドラムの少なくとも一部にわたって隣接する支持要素のベルト支持面を超えて突出する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムの下支持端から上方へ延びる下スカート部を備えていてもよく、該下スカート部は、直接駆動ドラムの上支持端よりも低い高さ位置に、スカート部上端を備え、スカート部において、支持要素のベルト支持面は、ドラム回転軸に対して、0.5°~30°、好ましくは0.5°~15°、より好ましくは0.5°~10°、更に好ましくは0.5°~7.5°、最も好ましくは0.5°~5°、例えば1°~3.5°の角度(スカート角、傾斜角)が付くように配置されている。スカート角は、直接駆動ドラムの底部に向けて下方に開いている。スカート部にわたって延びる支持要素の一部は、支持要素のスカート部と呼ばれてもよい。したがって、スカート角は、支持要素のスカート部のベルト支持面と、ドラム回転軸との間の角度でもある。スカート角は、スカート部又は支持要素のスカート部にわたって一定に維持されてもよく、変化してもよい。
スカート部を有することの利点は、以下のことがより円滑に行われることにある。
- 直接駆動ドラムが、入ってくるモジュール式搬送ベルトと係合すること。
- モジュール式搬送ベルトが、直線運動(直線配列)から、直接駆動ドラム周りの円運動(円形配列)へと強制される間に、モジュール式搬送ベルトを曲げること。
スカート角に起因して、直接駆動ドラムの直径は、スカート部にわたってその底部に向けて拡大し(そのため、スカート部は「円錐部」と呼ばれることもある)、そこで、入ってくるモジュール式搬送ベルト(の一部)は、直接駆動ドラムに供給され且つ到達する。モジュール式搬送ベルトが、本質的に直線の運動方向から、曲線運動又は円運動に、すなわち(直接駆動ドラム周りへの)屈曲へと強制されるにつれ、横方向(ベルト移動方向に対して横切る方向又は垂直な方向)に且つ直接駆動ドラムに向かう屈曲が生じる。これには、隣接するベルトモジュールが、少なくともある程度、横方向において互いに相対回転又は捻転する必要がある。例えば、隣接するベルトモジュールは、リンク端を介在させることによって接続されてもよく、介在するリンク端は、リンク端内のスロットを貫通して延びる揺動ロッドによって連結され、このスロットにより、揺動ロッドは、ベルト移動方向及びその判定方向にある程度移動することを許容され、それにより、多少柔軟な接続が構成される。隣接するベルトモジュールの柔軟な接続のため、例えばクリッピングが代用されてもよい。柔軟な接続により、個々のベルトモジュールが、ある程度、互いに相対移動可能になり、それにより、モジュール式搬送ベルト又はその一部を曲げることができ、直接駆動ドラムにできる限り密着させることができる。スカート部内の直接駆動ドラムの直径が大きいほど、直接駆動ドラムの周長が大きくなり、直接駆動ドラムの底部又はその付近にあるスカート部におけるモジュール式搬送ベルトの初期曲げ量が、直接駆動ドラム上の更に上方でモジュール式搬送ベルトを曲げる場合と比べて、特に、直接駆動部での曲げ量と比べて、減少する。曲げ量が減少すると、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュールの互いに対する向きの変化量が減少し、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間における、モジュール式搬送ベルト内の張力量も減少する。最も外側のモジュールに作用する張力の減少は、ベルトがスカート部に沿って上方へ移動するときの直径の変化によって生じる。モジュールの列は駆動要素との係合後に設定される。最も外側のリンクは直径が小さくなる側へ移動する、つまり互いに近づくため、最も外側のリンクに作用する張力は減少する。
直接駆動要素は、スカート部内へと延びてもよい。この構成は、スカート角に従い、隣接する支持要素を超えて直接駆動要素の突出量又は突出高さを(徐々に又はゆっくりと)変化させるという利点を提供する。特に、直接駆動ドラムの下支持端及び/又は底部からの距離、及び/又はスカート部上端に向かう方向における距離の増加に伴い、直接駆動要素の突出高さを隣接する支持要素を超えるように増加させるという利点を提供する。隣接する支持要素を超えて直接駆動要素の突出量又は突出高さを変更することは、特に徐々に又はゆっくりと実行される場合、直接駆動要素、したがって直接駆動要素がモジュール式搬送ベルトと完全に係合するまで遅延を生じるという利点がある。これにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールが互いに自由に相対移動可能になる、すなわち、モジュールを必要に応じて直線配列から円形配列へと再配置可能になり、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間におけるモジュール式搬送ベルト内の張力が減少し、あるいは全く発生しなくなる。
好ましくは、直接駆動要素は、隣接する支持要素のベルト支持面を超えて、特に突出高さで突出する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、崩壊部と、隣接する係合部とを備えてもよい。崩壊部においては、直接駆動要素のいずれも、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れて径方向に突出せず、隣接する係合部においては、少なくとも1つの直接駆動要素の突出部が、ドラム回転軸から離れて径方向に延び、隣接する支持要素を超える。崩壊部は、直接駆動ドラムの底部、底部、又は下端から、又は直接駆動ドラムの上部又は上端から延びてもよい。崩壊部及び係合部は、スカート部の一部を形成してもよく、崩壊部がスカート部の下支持端から延びる場合においてはスカート部を形成してもよい。
隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から径方向に離れる直接駆動要素の突出部は、係合部の少なくとも一部において崩壊部から離れる方向に有利に増加する突出高さを有する。崩壊部と隣接する係合部のこの構成は、直接駆動ドラムの崩壊部からの距離の増加に伴い、隣接する支持要素を超える直接駆動要素の突出高さを(徐々に又はゆっくりと)増加させるという利点を提供する。崩壊部内において、モジュール式搬送ベルトは、最初に直接駆動ドラムと接触し、モジュール式搬送ベルトのモジュールの再配向が開始する。すなわち、モジュール式搬送ベルトが、直接駆動ドラムに供給される(したがって、崩壊部は、「送り込み部」とも呼ばれる。)。
したがって、
― 崩壊部においては直接駆動要素ドラムの突出部がないこと、及び
― 隣接する支持要素を超える直接駆動要素の突出量又は突出高さが、特に徐々に又はゆっくりと実行される場合において、直接駆動ドラムの隣接する係合部において増加することは、直接駆動要素ひいては直接駆動ドラムがモジュール式搬送ベルトと完全に係合するまで遅延を生じるという利点を有し、それにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールは互いに対して自由に相対移動可能になる。
このようにして、ベルトモジュールを必要に応じて直線配列から円形配列へと再配向することができ、モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール間、及びモジュール式搬送ベルトと直接駆動ドラムとの間におけるモジュール搬送式ベルト内の張力が、減少し、又は全く発生しなくなる。
本発明に係る直接駆動ドラムの係合部少なくとも一部において、直接駆動要素の突出高さは、崩壊部から離れる方向において減少する。(隣接する支持要素のベルト支持面を超える)突出高さの減少、特に、(隣接する支持要素のベルト支持面を超えて)全く突出しなくなるレベルへの減少は、直接駆動ドラムの周方向において、モジュール式搬送ベルトと(完全に)係合する駆動要素の数が減少するという利点を有する。それにより、モジュール式搬送ベルトのモジュールは、互いに対してより大きく相対移動可能になり、再配向を改善でき、モジュール式搬送ベルト内の張力を低下させることができる。
係合部内において、直接駆動要素の突出高さは、
― 崩壊部から離れる方向において増加するだけであり、
― 崩壊部から離れる方向において減少するだけであり、
― 崩壊部から離れる方向において、まず増加し、次に減少し、
― 崩壊部から離れる方向において、まず減少し、次に増加し、
― 崩壊部から離れる方向において増減し、又は
― 崩壊部から離れる方向において、少なくとも1回増加し、少なくとも1回減少する。
本発明に係る直接駆動ドラムは、係合部に隣接した直接駆動部を備えていてもよく、直接駆動部においては、直接駆動要素の少なくとも1つの突出高さ、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れる径方向における突出高さが、一定であってもよい。直接駆動要素を備える直接駆動部の役割は、モジュール式搬送ベルトと完全に係合すること、及びそれによりモジュール式搬送ベルトを駆動することである。モジュール式搬送ベルトを駆動及び支持するという役割に専念する直接駆動ドラムの一部により、モジュール式搬送ベルトが確実に駆動されるという利点がある。好ましくは、直接駆動要素は、直接駆動部内で一定の突出高さで突出し、モジュール式搬送ベルトは、直接駆動部の直接駆動要素によって完全に且つ均等に係合され、有利には、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトへと実質的に均等且つ均一に力が伝達することを可能にする。
好ましくは、直接駆動部は、係合部のすぐ上に隣接して配置される。
本発明に係る直接駆動ドラムは、解放部を備えてもよく、解放部においては、直接駆動要素のいずれも、隣接する支持要素を超えてドラム回転軸から離れて径方向に突出していない。換言すれば、本発明に係る直接駆動ドラムは、解放部を備えていてもよく、解放部において、各支持要素のベルト支持面は、
― 隣接する直接駆動要素又はその駆動リブを超えて突出し、又は
― 隣接する直接駆動要素又はその駆動リブと同じレベルにあり、特に、-ドラム回転軸から離れる径方向において- 隣接する直接駆動要素の、すなわち隣接する駆動リブの最外縁と同じレベルにある。
この構成に起因して、解放部内で直接駆動要素は、モジュール式搬送ベルトと係合しない。解放部の役割は、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラムから解放されるように準備すること、及び結果的にモジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放することである。したがって、解放部において直接駆動要素が突出していないことにより、直接駆動要素のいずれも、解放部においてモジュール式搬送ベルトと係合しなくなる。すなわち、直接駆動要素は、(モジュール式搬送ベルトの個々のモジュールを押すことによって)モジュール式搬送ベルトに力を伝達しなくなる。換言すれば、解放部において、モジュール式搬送ベルトの各モジュールは、直接駆動ドラムによって支持されるものの、直接駆動要素に係合されてはいない。これにより、モジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放すること、及び党がモジュールを円形配列から直接配列へと再配置することを有利に容易化できる。
したがって、解放部の間、直接駆動要素から搬送ベルトに伝達される力は、有利に減少し、ベルトモジュールの再配置が、モジュール式搬送ベルトと係合している直接駆動要素及び駆動リブの個数が減少することによって容易化される。この個数の減少により、
モジュール式搬送ベルトの直接駆動ドラムへの付着が減少し、したがって、モジュール式搬送ベルトを直接駆動ドラムから解放することも容易化される。
本発明に係る直接駆動ドラムは、上スカート部を備えることができる。直接駆動ドラムは、下スカート部なしで又は下スカート部に加えて、上スカート部を備えることができる。直接駆動ドラムは、下スカート部なしで又は下スカート部に加えて、下スカート部を備えることができる。
上スカート部においては、支持要素のベルト支持面は、ドラム回転軸に対して角度(スカート角又は傾斜角)が付けられている。スカート角は、直接駆動ドラムの頂部に向けて上向きに開いている。スカート角又は傾斜角は、スカート角度またはスロープ角度は、ドラム回転軸に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、さらにより好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
上スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備えていてもよく、上側で直接駆動ドラムに供給されて下方へ走行するモジュール式搬送ベルトの係合を補助できる。
代わりに、モジュール式搬送ベルトが上向きに走行している場合に、上スカート部は、解放部を備えていてもよく、上側で直接駆動ドラムから離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助できる。
本発明の一態様において、
― 上スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備え、直接駆動ドラムの上部に供給され、特に、その上スカート部に供給されるモジュール式搬送ベルトの係合を補助し、且つ
― 下スカート部は、解放部を備えることができ、直接駆動ドラムの下部、特に、その下スカート部から離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助する。
逆に、本発明の別の態様において、
― 上スカート部は、解放部を備えることができ、直接駆動ドラムの上部、特に、その上スカート部から離脱又は巻き出されるモジュール式搬送ベルトの解放を補助し、且つ
― 下スカート部は、崩壊部及び/又は係合部を備え、直接駆動ドラムの下部、特に、その下スカート部に供給されるモジュール式搬送ベルトの係合を補助する。
スカート部が、第2スカート部であり、モジュール式搬送ベルトの解放の補助に使用される場合において、第2スカート部は、解放部を備えることができる。この場合、解放を補助する効果は、直接駆動要素のいずれも隣接する支持要素を越えてドラム回転軸から離れて径方向に突出していない解放部と、スカート角、すなわち、次のように支持要素のベルト支持面に角度をつけることとの両方によってもたらされる。モジュール式搬送ベルトが、直接駆動ドラムから離脱又は巻き出されたりするときに、ベルト移動方向が円形方向から直線方向に代わると、個々のベルトモジュールが、再配向される必要があり、外面から、特に直接駆動ドラムの直接駆動要素から且つ支持要素及びそのベルト支持面から外れる必要がある。ベルトモジュールの再整列と、直接駆動ドラムの外面からの解放との両方が、直接駆動ドラムとモジュール式搬送ベルトとの間、及びモジュール式搬送ベルト内の張力の蓄積を伴う。
互いに対して角度が付いた又は曲がった方向から直線方向へとベルトモジュールを再配列するプロセスは、スカート部における直接駆動ドラムの直径を、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラムから巻き出されて離脱する出口部に向けて連続的に増加させることにより、改善され、より円滑になる。
また、直接駆動ドラムからモジュール式搬送ベルトに伝達される力の量を減らすことは、この再配列のプロセス、及び直接駆動ドラムの外面からの解放のプロセスにおいて助けとなる。この力の減少は、直接駆動要素からモジュール式搬送ベルトを連続的に離す、特に、駆動要素の構成を介し、すなわち解放部によって、及び/又はスカート部において角度が付けられたベルト支持面を介し、直接駆動要素の駆動リブからモジュール式搬送ベルトを連続的に離すことにより、達成できる。同時に、駆動リブとモジュール式搬送ベルトとの間の接触面のサイズは、連続的に減少し、それにより駆動リブへの付着が減少する。
このプロセスの連続的な特性により、モジュール式搬送ベルトに伝達される力の突然の変化によって引き起こされる、モジュール式搬送ベルトの不整動を回避できる。モジュール式搬送ベルトの不整動により、
― モジュール搬送ベルトの構成部品に作用する機械的応力が増加し、又は過大になることで、モジュール式搬送ベルトを損傷させ、又はその寿命が短くなり、及び/又は
― モジュール式搬送ベルトによって輸送される物品及び.又は液体が損傷し、又はこぼれてしまう。
本発明に係る直接駆動ドラムは、1以上、例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つのガイドレール、又は1以上、例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つのガイドフレームを備え、1以上のガイドレールの各々が、その一部を形成してもよい。
本発明のモジュール式搬送ベルトは、1以上のガイドレール、好ましくは2つのガイドレール上を走行してもよい。ガイドレールは、直接駆動ドラムの周りに螺旋状に巻き付けられ、ガイドフレームの一部を形成してもよい。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、モジュール式搬送ベルトの支持体として機能し、モジュール式搬送ベルトを重力に抗して(下から)支持し、更には横方向にも支持してもよい。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、直接駆動ドラム周りに、且つ直接駆動ドラムの上方又は下方に、モジュール式搬送ベルトを案内する。ガイドレール及びガイドフレームが存在する場合には、これらは、直接駆動ドラム(のケージ構造)に対して(例えば、ロッド又はスプロケットによって)固定されて直接駆動ドラムと共に回転してもよく、代わりに、ケージ又は足場(scaffold)に固定され、直接駆動ドラムと共に回転せず静止したガイドフレームを形成してもよい。
ガイドレールが使用される場合、外ガイドレール及び内ガイドレールがあってもよく、外ガイドレールは、内ガイドレールよりも、ドラム回転軸から離れて配置される。外ガイドレールと内ガイドレールとの間に、更に1以上のガイドレールが存在していてもよい。
ガイドレール及び/又は互いに独立した支持面は、滑らかな走行面を有する(古典的な)レールの形態のレール、平坦な金属片、及びL形輪郭で構成される群から選択された特別な断面形状を有することができる。
ガイドレール及び/又は支持面の前述の輪郭内、及び/又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)に、ガイドスロットがあってもよい。ガイドレール及び支持面のガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトのベルトモジュールから突出する先端又はエッジを受容する一方、モジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)のガイドスロットは、ガイドレールを受容する。ガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトに(追加的に)横方向のガイドを提供してもよい。
L形状は、直接駆動ドラム、又はその(円周)ベルト支持面から離れるように向けられたモジュール式搬送ベルトの外側部分に(作用することによって)、それ自体で横方向のガイドを提供することができるが、追加の横方向のガイドのため、L形状も、ガイドスロットを備えることができる。
本発明は、本書に記載される直接駆動ドラムと、本書に記載されるモジュール式搬送ベルトとを備える搬送システムを提供する。
本発明に係る搬送システムにおいて、好ましくは、
(i) 各支持面が、本書で記載されるとおりであり、ドラム回転軸から遠位側にドラム回転軸から反対に向けられたベルト支持面、モジュール式搬送ベルトを支持するベルト支持面の少なくとも幾つかを有し、及び/又は
(ii) 直接駆動要素の少なくとも幾つかが、本書に記載されるとおりであり、直接駆動ドラムの係合部及び/又は直接駆動部においてモジュール式搬送ベルトと係合する。
搬送システムは、好ましくは、螺旋状の搬送システムであり、モジュール式搬送ベルトは、直接駆動ドラムを上方に且つ直接駆動ドラム周りに移動する間、螺旋又は渦巻(a spiral or a helix)を描く。言い換えると、モジュール搬送ベルトは、直接駆動ドラムを上方に且つ直接駆動ドラム周りに線に沿って移動するとしたとき、その線は、螺旋又は渦巻を描き、又はこれに近似する。
本発明の別の態様は、複数の支持要素を備えるドラムから幾つかの支持要素を取り除き、取り除かれた支持要素の各々を直接駆動要素で置き換えることによって、モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラムを製造する方法である。このようにして、既存のドラムが、本発明に係る直接駆動ドラムへと改造される。
本発明の性質及び目的を更に理解するため、参照符号が、添付の図面と共に、以下の本発明の様々な実施形態の詳細な説明に付されている。図面を通じて、同様の特徴(機械要素又は機械部品、方向、断面、表面、高さ、角度、中点等の幾何学的用語)は、同様の参照符号によって示され、異なる実施形態の同様の特徴に使用される参照符号は、実施形態間において、百ずつ、二百ずつ、又は数百ずつ異なる。例えば、直接駆動ドラムは、参照符号100、500、600、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、4500、4600、4700、4800、及び4900で示される。支持要素は、参照符号110、510、610、710、810、910、1010、1110、4510、及び4910で示される。直接駆動要素は、120、520、620、720、820、920、1020、1120、1220、1320、1420、1520、1620、1720、1820、1920、2020、2120、2220、4520、4620、4720、4820、及び4920で示される。あるいは、崩壊部は、様々な実施形態において、参照符号153、553、653、753、853、及び953で示される。したがって、簡潔性のため、図で繰り返し現れる特徴は、必ずしも、全ての図の説明において示されているわけではない。それらは、図中の参照符号の下2桁を、図1から図10に図示され且つ明細書で完全に示されたに第1実施形態の参照符号の下2桁、又はその他の実施形態の参照符号の下2桁と比較することにより、特定可能である。
(1以上の図に関して)本書に一般的かつ具体的に記載され、且つ図面に示された様々な実施形態は、本書に提供される技術的教示に沿って相互に互換性があり、したがって組み合わせることができることを理解されたい。1つの特定の実施形態及び/又は図の1以上の特徴が、本書に一般的に又は具体的に記載され又は図に示された他の実施形態において使用されてもよい。
図1は、直接駆動ドラム及び(模式的に表された)モジュラー搬送ベルトを備えた、本発明の一実施形態に係る螺旋搬送システムの斜視図である。
図2は、図1の螺旋搬送システムの平面図である。
図3は、図1の螺旋搬送システムの直接駆動の斜視図である。
図4は、図3の直接駆動の下部の斜視図であり、モジュラー搬送ベルトの一部を共に示す。
図5は、図3の直接駆動ドラムの側面図であり、モジュラー搬送ベルトの一部を共に示す。
図6は、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部の斜視図であり、これらはそれぞれ、図1~図5の直接駆動ドラムのケージに取り付けられる。
図7は、図1及び図2に示される螺旋搬送システムの一部を模式的に示す平面図である。
図8~図10は、以下のとおり、異なる係合段階で螺旋搬送システムの詳細の一部を模式的に示す平面視である。
図8は、直接駆動ドラムの直接駆動要素がモジュラー搬送ベルトと係合していない状況、例えば、直接駆動要素が、直接駆動ドラムの崩壊部又は解放部内にあり、隣接する支持要素を超えて突出していない場合を示す。
図9は、直接駆動ドラムの直接駆動要素がモジュラー搬送ベルトと部分的に係合している状況、例えば、隣接する支持要素を超えた直接駆動要素の突出高さが、直接駆動ドラムの係合部内で、変化(増加又は減少)している場合を示す。
図10は、直接駆動ドラムの直接駆動要素が、例えば、直接駆動ドラムのスカート部上端もしくは直接駆動部において、モジュラー搬送ベルトと完全に係合している状況を示し、この状況において、直接駆動要素は、隣接する支持要素を超えて完全に突出している。
図11は、別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部を模式的に示す側面図である。
図12は、図12に示される直接駆動ドラムの下部の、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部を模式的に示す側面図である。
図13は、更に別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部を模式的に示す側面図である。
図14は、図14に示される直接駆動ドラムの下部の、支持要素の下部及び直接駆動要素の下部を模式的に示す側面図である。
図15、図16、図17、及び図19は、本発明の別の実施形態に係る支持要素の下部及び直接駆動要素の下部の斜視図である。図17は、図16と同じ実施形態を示すが、各要素を別の方向からより広範に示す。
図18、図20、図21、及び図22は、本発明の別の実施形態に係る直接駆動ドラムの下部の斜視図である。図18は、図16及び図17と同じ実施形態を示し、図20は、図19と同じ実施形態を示す。図21及び図22は、図19及び図20に示される実施形態に近似する実施形態を示しており、唯一の相違は、図21及び図22において、直接駆動要素の駆動リブ延長片が異なる点にある。
図23~図35は、別の実施形態に係る、下支持端の付近であり且つ下支持端を含む直接駆動ドラムの下部の斜視図であり、各直接駆動要素の駆動リブの下部の構造が、図面ごとに変化している。
図36~図47は、本発明の実施形態に係る、直接駆動要素の駆動リブの様々な断面形状を示す断面図であり、各断面形状は、直接駆動ドラムに取り付けられた直接駆動要素の上面視又は底面視で示され、開放された上端(線が引かれていない)は、ドラム回転軸に対向する一方、(直線的で(blunt)、丸められ、湾曲され、又は先鋭な)底端は、ドラム回転軸から径方向に離れ、あるいはモジュラー搬送ベルトとの係合を目的として当該方向に対して傾斜している。
図48は、図1~図3、及び図5に示される直接駆動の上部の斜視図である。
図49~図52は、本発明の別の実施形態に係る、上支持端の付近であり且つ上支持端を含む直接駆動ドラムの上部の斜視図であり、各直接駆動要素の駆動リブの上部の構造が、図面ごとに変化している。
図53は、下スカート部と、上スカーブと、ガイドレールとを備える螺旋搬送システムの側面図である。
図54は、図53の螺旋搬送システムの側面図であり、ガイドレールを省略して示す。
図1~図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る搬送システム190は、以下により詳細に説明する直接駆動ドラム100を備える。ドラムは、図2及び図7に示すように、ドラム回転軸105周りに、(上から見て)時計回り107a又は反時計回り107bに回転し、それによりモジュール式搬送ベルト180を支持して駆動する。モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲を上向きに走行する間、又は直接駆動ドラム100の周囲を下向きに走行する間、螺旋又は渦巻を描く。モジュール式搬送ベルト180は、ベルト送込み部(belt infeed section)にて直接駆動ドラム100に供給され、ベルト出口部(belt outlet section)にて直接駆動ドラム100から離脱する。
本発明の第1実施形態の1つの態様において、ベルト送込み部は、(ベルト走行方向において)係合部(engagement section)の前に配置され、且つ直接駆動ドラム100の底部又はその近く、例えば点P1又はその近くに配置される一方で、ベルト出口部は、(ベルト走行方向において)解放部(disengagement section)の後に配置され、且つ直接駆動ドラム100の頂部又はその近く、例えば点P2又はその近くに配置される。この態様にでは、モジュール式搬送ベルト180は、上向きに且つ直接駆動ドラム100の周囲を時計回り方向107aに走行し、それにより螺旋又は渦巻を描く。
本発明の第1実施形態の別の態様において、ベルト送込み部は、(ベルト走行方向において)係合部の前に配置され、且つ直接駆動ドラム100の頂部又はその近く、例えば、点P2又はその近くに配置される一方で、ベルト出口部は、(ベルト走行方向において)解放部の後に配置され、且つ直接駆動ドラム100の底部又はその近く、例えば点P1又はその近くに配置される。この態様では、モジュール式搬送ベルト180は、下向きに且つ直接駆動ドラム100の周囲を反時計回り方向107bに走行し、それにより螺旋又は渦巻を描く。
第1実施形態のどの態様においても、このような搬送システムは、螺旋搬送システム190とも呼ばれる。
直接駆動ドラム100は、複数の支持要素110及び複数の直接駆動要素120を備える。これらは、直接駆動ドラム100の周方向106において、互いに分離され、互いに(間隙140によって生じた)距離をおいて配置されており、したがって、直接駆動ドラム100の円筒状の又は準円筒状の外周面を形成する。各支持要素110は、下支持端101から上支持端102まで延び、ドラム回転軸105から遠位側でドラム回転軸105と反対に向けられたベルト支持面111を有する。ベルト支持面111は、モジュール式搬送ベルト180を支持する。各直接駆動要素120は、駆動リブ121を備え、各直接駆動要素120により、特に図5に図示されるとおり、直接駆動ドラム100の係合部155及び直接駆動部156において、モジュール式搬送ベルト180が駆動リブ121と係合する。
下支持端101は、直接駆動ドラムの底部と同じレベル又はその付近にあってもよい。例えば、直接駆動ドラム100の底部が、ターンテーブルあるいは他の旋回台又は旋回盤によって構成され、これに各支持要素110の下部及び各直接駆動要素120の下部が(下支持端101と共に)取り付けられている場合には、下支持端101が、直接駆動ドラム100の底部の付近にあってもよい。ターンテーブルあるいは他の旋回台又は旋回盤は、直接駆動ドラム100を軸受に取り付けるため、及び/又は直接駆動ドラム100をモータで駆動するために使用されてもよい。同様に、直接駆動ドラム100の頂部が、旋回盤で構成され、これに各支持要素110の上部及び各直接駆動要素120の上部が(上支持端102と共に)取り付けられている場合には、上支持端102が、直接駆動ドラム100の頂部の付近にあってもよい。旋回盤は、直接駆動ドラム100を軸受に装着するために、及び/又は直接駆動ドラム100をモータで駆動するために使用されてもよい。
各支持要素110は、直接駆動ドラム100の上部分において、(その長手軸と共に)ドラム回転軸105と平行に、且つ各直接駆動要素120と平行に延びる。下部分においては、各支持要素105は、スカートの形状を有し、そのため、特に図3~図6に図示されるとおり、スカート部151として示されている。各支持要素は、鉛直線又はドラム回転軸105に対して角度αが付くようにして延びる。ドラム回転軸105は、図6により詳細に示されているとおり、鉛直軸である。この角度αによって、各支持要素110又はその支持面111は、スカート部151において、直接駆動ドラムの底部に向かうにつれ、外向きに、ドラム回転軸105から遠ざかるように、屈曲又は傾斜する。逆にいえば、直接駆動ドラム100には、その底部からスカート部上端152に向けて傾斜が付いている。
支持要素110及び直接駆動要素120は、ケージ取付けリング170に取り付けられ、例えばネジ173のような固定手段によって該リングに固定される。代わりに、支持要素110及び直接駆動要素120は、溶接によってケージ取付けリング170に固定されてもよい。各支持要素110と、これに隣接する直接駆動要素120との間の間隙140という形で、自由な空間がある。支持要素スペーサ171が、各支持要素と各ケージ取付けリング170との間に配置されている。駆動要素スペーサ172が、各直接駆動要素120と各ケージ取付けリング170との間に配置されている。結果的に、直接駆動ドラム100は、(ベルト支持面111が十分に凸状である場合には)略円筒形状を有し、又は(ベルト支持面111が平坦である場合には)準円筒形状を有する。また、直接駆動ドラム100は、対応する周状のベルト支持面130を有する。支持要素110、直接駆動要素120、及びケージ取付けリング170は、ネジ173及びスペーサ171,172を使用して組み付けられ、ケージ又はケージ構造を形成する。支持要素スペーサ171及び/又は駆動要素スペーサ172を用いない代替の実施形態も考えられる。スペーサは、特に、複数の支持要素を備える既存のドラムの改造と関連して使用され、この改造は、例えば、支持要素を2つおきに取り外し、取り外された支持要素を直接駆動要素120に置き換えることによって行われる。
図4を参照して、モジュール式搬送ベルト180は、複数のベルトモジュール182を備える。隣接するベルトモジュール182は、穴を貫通して延びる揺動ロッドで連結されたリンク端を挿入することにより、接続されている。穴は、具体的には、楕円形の穴又はスロットであり、ピボットロッドの直径よりも僅かに大径であり、全てのリンク端に存在している。この穴又はスロットにより、揺動ロッドは、ベルト走行方向及びその逆方向にある程度移動可能となる。それにより、ベルトモジュール182間に多少柔軟な接続を形成でき、2つの方向に、すなわち、―ベルト移動方向に見られるように― 上下方向と側方、つまり、直接駆動ドラム100及び/又はその周状のベルト支持面130に向かう方向とそこから離れる方向に、屈曲可能なモジュール式搬送ベルト180を形成できる。
図2から図5を参照して、支持要素110の個々のベルト支持面111は、直接駆動ドラム100の周状のベルト支持面130を共に画定し、周状のベルト支持面130は、モジュール式搬送ベルト180を支持して案内する。直接駆動要素120が存在するとともに、各支持要素とこれに隣接する直接駆動要素120との間に間隙140が存在するため、周状のベルト支持面130は、その位置及び曲率が支持要素110及びそのベルト支持面111によって明確に定義されるとはいえども、厳密に言えば連続的な面ではなく、部分的に仮想的な面である。
図1~図5を参照して、支持要素110及び直接駆動要素120は、直接駆動ドラムの周方向106に交互に配置され、各支持要素110には1つの直接駆動要素120が続き、各直接駆動要素120には1つの支持要素110が続く。代替の実施形態においては、各支持要素の次に2以上の直接駆動要素が続いていてもよく、各直接駆動要素の次に2以上の支持要素が続いていてもよい。各支持要素100は、バー、プレート、又はシートであり、好ましくは金属又はプラスチックで製作される。
各支持要素110は、ドラム回転軸105から遠位側でドラム回転軸105と(径方向に)反対に向けられたベルト支持面111を有し、ベルト支持面111は、モジュール式搬送ベルトを支持するため、モジュール式搬送ベルト180に向けられている。好ましくは、支持面111は、モジュール式搬送ベルト180を追加的に案内する。好ましくは、支持面111は、平坦面又は凸状面である。各直接駆動要素120は、ドラム回転軸105から離れて径方向107に延びる駆動リブ121を備え、駆動リブ121は、モジュール式搬送ベルト180と係合してこれを駆動すべく、モジュール搬送ベルト180に向けて、隣接する支持要素110を超えて、突出している。駆動リブ121は、直接駆動ドラムの少なくとも一部150にわたって設けられる。
直接駆動ドラム100の当該部位150は、図3から図5に最もよく示されており、直接駆動ドラム100の高さ方向の特定部分(高さ部又は鉛直部)にわたって鉛直に又は鉛直方向に延び、直接駆動ドラム100の全周にわたって周方向106に延びる。当該部位150は、係合部155と直接駆動部156とに分かれる。それぞれの異なる部位において、支持要素110は、その他の部位の支持要素110及び/又は直接駆動ドラム100の残りの部分とは異なる1以上の特定の特性を有し、直接駆動要素120は、その他の部位の直接駆動要素120及び/又は直接駆動ドラム100の残りの部分とは異なる1以上の特定の特性を有する。例えば、この特性とは、支持要素110及び/又は直接駆動要素120のサイズ又は寸法(長さ、幅、高さ)、特に、図6に示されるように、ベルト支持面111とドラム回転軸105又は鉛直軸との間の角度α、及び/又は直接駆動要素120又はその駆動リブ121の高さ又は突出高さhであってもよい。それぞれの異なる部位において材料が異なっていてもよく、例えば、ある部位では低摩擦係数のプラスチックであってもよく、別の部位では高摩擦係数の金属であってもよい。
図3から図6で看取可能なとおり、スカート部151は、直接駆動ドラムの下支持端101から上向きに延び、直接駆動ドラム100の上支持端102よりも低い高さ位置にスカート部上端152を備える。スカート部151において、支持要素110のベルト支持面111は、ドラム回転軸105に対して角度αが付けられるようにして配置され、角度αは、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
スカート部上端152は、各支持要素110に形成されたキンクに配置され又はキンクによって構成され、キンクは、直接駆動ドラム100のスカート部151において、―直接駆動ドラム100の底部に向かって見て― 外向きに且つ(ここに記載された)角度αが付くように支持要素110を曲げることによって形成される。
各直接駆動要素120は、スカート部151内へと延びる。図5及び図6に最もよく示されているとおり、スカート部151は、崩壊部153、及び崩壊部153の上方に隣接する係合部155を備える。崩壊部153においては、駆動要素120又はその駆動リブ121のいずれもが、隣接する支持要素110を超えてドラム回転軸150から径方向に遠ざかるように突出していない。係合部155においては、各直接駆動要素120の突出部160が、ドラム回転軸から径方向に遠ざかるようにして隣接する支持要素110を超えて延び、その突出高さhが、崩壊部153からは遠ざかりスカート部上端152に向かう方向において増加する。直接駆動要素120の駆動リブ121は、崩壊部153内にまでは延びていない。
スカート部151にわたって各駆動リブ121の突出が増加することで、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラムの底部又はその付近にある崩壊部153において駆動リブ121と係合されず、モジュール式搬送ベルトが直接駆動ドラム100のスカート部151の周りに上向きに走行していくにつれて次第に駆動リブ121と係合されるという効果が得られる。これにより、モジュール式搬送ベルト180が、崩壊段階中に、それまでの直線方向から直接駆動ドラム100周りの円形方向へと走行方向の変更を余儀なくされるときに、ベルトモジュール182を再配列するための時間、及び必要に応じてベルトモジュール同士の間の距離を変更するための時間が十分に確保される。このようにして、モジュール式搬送ベルトにおける張力が減少する。
直接駆動ドラム100は、係合部155の上方に隣接する直接駆動部156を更に備える。直接駆動部156においては、隣接する支持要素110を超えてドラム回転軸105から径方向108に遠ざかる各直接駆動要素120の突出高さhが、一定である。
また、直接駆動ドラム100は、解放部158を備える。解放部158においては、直接駆動要素120又はその駆動リブ121のいずれもが、ドラム回転軸105から径方向に遠ざかるようにして隣接する支持要素110を超えて突出していない。実際、直接駆動要素120の駆動リブ121は、解放部158内にまでは延びていない。この構成に起因して、解放部158において直接駆動要素120は、モジュール式搬送ベルト180と係合しない。解放部158の役割は、モジュール式搬送ベルト180が直接駆動ドラム100から解放されるように準備すること、及びモジュール式搬送ベルト180を結果的に直接駆動ドラムから解放することである。したがって、解放部158において直接駆動要素120が突出していないことで、解放部158においてモジュール式搬送ベルト180と係合する直接駆動要素120はなくなる。すなわち、直接駆動要素120は、(モジュール式搬送ベルトの個々のモジュール182を押すことによって)モジュール式搬送ベルト180に力を伝達しない。換言すれば、解放部158においてモジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100に支持されてはいるが、直接駆動要素120と係合されていない。これにより、直接駆動ドラム100からモジュール式搬送ベルト180を容易に解放でき、ベルトモジュール182を円形配列から直線配列へと容易に再配列できる。モジュール式搬送ベルト180の直接駆動ドラム100への付着を低減し、したがって、その解放が容易化される。
図7を参照して、直接駆動ドラム100は、ドラム回転軸105周りに―上から見て―時計回り方向107aに回転し、それによりモジュール式搬送ベルト180を支持して駆動し、したがって、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲を上向きに時計回り方向107aに走行する。モジュール式搬送ベルト180は、送込み部159aにおいて直接駆動ドラム100に供給され、送込み部159aにおいては、モジュール式搬送ベルト180は、まだ直接駆動ドラム100(の支持要素110)によって支持されていない。送込み部159aの後には崩壊部153が続いており、崩壊部153において、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の支持要素110によってドラム回転軸105に向かう方向に支持されるが、まだ直接駆動要素120及びその駆動リブ121によって支持されていない。崩壊部153の後には係合部155が続いており、係合部155において、直接駆動要素120の駆動リブ121が、モジュール式搬送ベルト180に次第に係合されていく。次いで、直接駆動部156において、直接駆動要素120の駆動リブ121がモジュール式搬送ベルト180と完全に係合する。次いで、解放部158(図7では示されていない)において、モジュール式搬送ベルト180は、支持要素110によって依然支持されているが、直接駆動要素120とは最早係合されておらず、最後に出口部159bにおいて、モジュール式搬送ベルト180が、直接駆動ドラム100から離脱する。送込み部159aは点P1に又はその近くに配置される一方、出口部159bは点P2に又はその近くに配置される。図示される実施形態において、送込みと送出しとの間の角度は180度である。もちろん他の角度であってもよい。
本実施形態の変形例においては、本書で既に記載のとおり、モジュール式搬送ベルトは、反対方向、直接駆動ドラム100の周囲を反時計回り方向107bに下向きに走行する。したがって、直接駆動ドラム100は、反時計回り方向107bに回転し、送込み部は、点P2に又はその近くに配置され、出口部は点P1に又はその近くに配置される。
更に、本実施形態の不図示の変形例において、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲で時計回り方向107aに下向きに走行し、送込み部は直接駆動ドラム100の頂部に配置され、出口部は直接駆動ドラム100の底部に配置される。あるいは、モジュール式搬送ベルト180は、直接駆動ドラム100の周囲で反時計周り方向107bに上向きに走行し、送込み部が直接駆動ドラム100の底部に配置され、出口部が直接駆動ドラム100の頂部に配置される。
前述した変形例においては、モジュール式搬送ベルトが、送込み部159aと出口部159bとの間を走行する際には、本実施形態として上で述べたものと対応する他の部位153,155,156を順次通過する。
回転角ρは、ある特定のベルトモジュール182の支持を開始した位置から、当該ベルトモジュール182が直接駆動ドラム100上のある特定の位置に到達した位置までの、直接駆動ドラム100の全回転角として定義される。回転角ρは、直接駆動ドラム100のある特定のベルトモジュール182が直接駆動ドラムの周囲を上向きに走行している間における当該ベルトモジュールの位置を説明するために本書で使用され、また、当該ベルトモジュールが直接駆動ドラム100の周囲を上向きに走行している間に、崩壊部153、係合部155、直接駆動部156、及び/又は解放部158等の直接駆動ドラム100の特定の部位が、ベルトモジュール182を支持している程度を説明するために本書で使用される。
したがって、ρ=0°の位置では、ベルトモジュール182が、直接駆動ドラム100によって支持され始める。すなわち、崩壊部153の開始である。典型的には、ρ=n×360°+180°(又は異なる角度)において、ベルトモジュール182は、直接駆動ドラム100による支持を終了し、解放部158において直接駆動ドラム100から離脱する。なお、nは、5から20の整数、又はそれよりも大きい整数であり、好ましくは5から15、より好ましくは8から12の整数である。
例えば、ベルトモジュール182は、サイズ、特に直接駆動ドラム100の全高に依存して、
― 0°から720°、好ましくは0°から180°、最も好ましくは0°から45°の回転角ρで、崩壊部182にあり、及び/又は
― 30°から180°、好ましくは40°から120°、最も好ましくは45°から90°の回転角ρで、係合部155にあり、
― 75°からn×360°(nは1から100まで、1から90、1から80、1から70、1から60、1から50、1から40、1から30、1から20、又は1から10までの整数)の回転角ρで、直接駆動部156にあり、及び/又は
― これに少なくとも30°、好ましくは少なくとも40°、より好ましくは少なくとも45°、更により好ましくは最大で360°、最も好ましくは30°から360°が追加された回転角で、解放部158にある。
図8、図9、及び図10を参照して、支持要素110及び直接駆動要素120は、支持要素スペーサ171及び駆動要素スペーサ172をそれぞれ使用し、且つネジ173を使用して、直接駆動ドラム100のケージ取付けリング170に取り付けられている。直接駆動ドラム100は、その支持要素110でモジュール搬送ベルト180を支持し、各支持要素110の支持面111は、少なくとも1つのカム183と接触する。カム183は、モジュール式搬送ベルト180の各ベルトモジュール182から、ドラム回転軸105に向かう方向に突出する。各支持面111は、ドラム回転軸105から離れて外側へ下傾している。各支持要素110とこれに隣接する直接駆動要素120との間には、間隙140がある。
図8、図9、及び図10は、以下のとおり、直接駆動ドラム100の回転中における、駆動リブ121によるモジュール式搬送ベルト180のカム183の係合の異なる段階を示している。
図8は、直接駆動ドラム100の崩壊部153又は解放部158における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれに隣接する支持要素110を超えて突出していないため、駆動リブ121がカム183と係合していない。
図9は、直接駆動ドラム100の係合部155における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれと隣接する支持要素110を超えて突出する高さが依然小さいため、駆動リブ121がカム183と部分的に係合している。
図10は、直接駆動ドラム100の直接駆動部156における状況を図示しており、駆動リブ121を備える直接駆動要素120がこれと隣接する支持要素を超えてできる限り大きく突出しているため、駆動リブ121がカム183と完全に係合している。
図11及び図12は、本発明に係る直接駆動ドラム500の別の実施形態を示す。直接駆動ドラム500は、ケージ取付けリング570に取り付けられた、駆動リブ521を備える直接駆動要素520、及びベルト支持面111を備える支持要素510を備える。
スカート部551は、下支持端501から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラム500の上支持端502よりも低い高さ位置にスカート部上端552を備える。各直接駆動要素520は、その駆動リブ521も併せて、崩壊部553にまでは延びていない。各直接駆動要素520の突出部560は、これに隣接する支持要素510を超えてドラム回転軸から径方向に遠ざかり、その突出高さhは、係合部555において、崩壊部553から離れる方向に増加していく。これにより、駆動リブ521それ自体が一定の高さを有する。
図13及び図14は、本発明に係る直接駆動ドラム600の別の実施形態を示す。直接駆動ドラム600は、ケージ取付けリング670に取り付けられた、駆動リブ621を備える直接駆動要素620、及びベルト支持面611を備える支持要素610を備える。スカート部651は、直接駆動ドラム600の下支持端601から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラム600の上支持端602よりも低い高さ位置でスカート部上端652を備える。各直接駆動要素620は、その駆動リブ621も併せて、下支持端601と同じレベルにある崩壊部653の下端に至るまで全体にわたってはいないものの、崩壊部653へと延びている。各直接駆動要素620の突出部660は、これに隣接する支持要素610を超えてドラム回転軸から径方向に遠ざかり、その突出高さhは、係合部655において、崩壊部653から離れる方向に増加していく。これにより、駆動リブ621それ自体が一定の高さを有する。
図15は、本発明に係る直接駆動ドラムの別の実施形態を示す。直接駆動ドラムは、ケージ取付けリング(図示せず)に取り付けられた、駆動リブ721を備える直接駆動要素720と、ベルト支持面711を備える支持要素710とを備える。スカート部751は、直接駆動ドラムの下支持端701から上向きに延び、スカート部は、直接駆動ドラムの上支持端よりも低い高さ位置にスカート部上端752を備える。各直接駆動要素720は、その駆動リブ721と併せて、崩壊部753へと延びているが、駆動リブ721は、フランジ726の上方で、2つの異なるものの一定の高さを有し、底部の付近又は底部におけるカーニング(kerning)又は凹所において高さが小さく、カーニングの上方で高さが大きい。したがって、カーニング又は凹所における駆動リブ721は、これに隣接するベルト支持面711の上方に突出部を有しておらず、カーニング又は凹所の上方の駆動リブ721は、これに隣接するベルト支持面711の上方に突出部を有し、その突出高さは、係合部755において、カーニングから上向きに離れる方向に増加していく。カーニング又は凹所の上方における駆動リブ721のこの部分は、駆動リブ721の効果的な駆動部分であり、カーニング又は凹所に向けられた端部725で面取りを有し、モジュール搬送ベルトの係合が容易になる。
本発明に係る直接駆動ドラムは、直接駆動ドラムの直接駆動要素の駆動リブの長さ及び形状を異ならせることで具現化されてもよい。すなわち、ある実施形態では、駆動リブ121(少なくともその駆動部分)が、崩壊部153(図5及び図6)にまで延びておらず、解放部158(図5)にまで延びていない。他の実施形態では、駆動リブ721の効果的な駆動部分が、崩壊部753にまで延びていない。更に他の実施形態では、駆動リブ821が、崩壊部853にまで完全に延びており、下支持端801と同じレベルにある崩壊部853の下端に達している(図16~図18)。別の実施形態では、駆動リブ921の駆動部分が、それ自体は崩壊部953にまで延びていないが(図19~図22)、短小な駆動リブ延長片923(図21)又は長大な駆動リブ延長片924(図22)によって崩壊部953にまで延びていてもよい。これら延長片は、例えば、少なくとも2つのネジ973によって取り付けられ、各ネジが、直接駆動要素920のボア922に貫通される(図21及び図22)。
図23~図35に示されるように、本発明に係る直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の別の実施形態において、各直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220が、ウェブとしての駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221、及びフランジ1026,1126,1226,1326,1426,1526,1626,1726,1826,1926,2026,2126,2226を備えるTバーとして構成される。直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の下部、各直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220の下部、及びその駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の下部は、図23~図35に示されるように、スカート部の一部を形成する。スカート部において、支持要素1010のベルト支持面1011は、ドラム回転軸に対して、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°、例えば1°又は3.5°の角度(スカート角、傾斜角)が付くようにして配置されている。各駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の下部は、―特別なタイプ又は構成のモジュール式搬送ベルトと最適に滑らかに相互作用できるように― 図23~35に示されるような、また、以下に説明するような形状を有している(図23から図35に示される実施形態は、例えば支持要素1010(図23から図35に示されるが、図23~図35では参照符号を付していない)及びそのベルト支持面1011は同じであるものの、駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の形状、ひいては直接駆動要素1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1720,1820,1920,2020,2120,2220の全体の形状、及び ―図23~図35の各々においてドラム回転軸から径方向に遠ざかる方向に見て― 隣接するベルト支持面1011の上方における突出部及び突出高さにおいてのみ相違しており、互いによく似ている)。直接駆動ドラム1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の下部(及びそのスカート部)は、直接駆動ドラムの崩壊部として参照され、駆動リブ1021,1121,1221,1321,1421,1521,1621,1721,1821,1921,2021,2121,2221の、2つの隣接するベルト支持面1011の上方での突出高さが、ゼロである。
図23において、駆動リブ1021は、フランジ1026の上方で一定の高さを有し、突出部を有する。隣接する2つのベルト支持面1011の上方でドラム回転軸から径方向に遠ざかる方向における突出部の突出高さは、底部ではゼロであり、スカート部において底部から上に向かうにつれて増加する。各支持要素1010は、ベルト支持面1011を備える下支持端1001から延びる。各支持要素1010及び各直接駆動要素1020は、支持要素スペーサ1071及び駆動要素スペーサ1072をそれぞれ使用して、また、ネジ1073を使用して、ケージ取付けリング1070に取り付けられる。支持要素1010とこれに隣接する直接駆動要素1020との間には間隙1040がある。
図24において、駆動リブ1121は、底部の付近又は底部にあるカーニング又は凹所で鉛直直線に追従する。駆動リブ1121は、短小な駆動リブ延長片1123によって底部に至るまで延びる。この駆動リブ延長片は、ネジ1173によって直接駆動要素1120の残余の部位に取り付けられ、(図19~図22に示される直接駆動要素920、駆動リブ921、及び延長片923,924と同様に)前述のカーニングを埋める。駆動リブ1121及び短小の駆動リブ延長片1123は、フランジ1126の上方に一定の高さを有する。したがって、駆動リブ1121及び短小の駆動リブ延長片1123は、突出部を有し、2つの隣接するベルト支持面1011の上方への突出高さは、底部ではゼロであり、スカート部において底部から上に向かうにつれて増加する。
図25において、駆動リブ1121は、ドラム回転軸に対して傾斜しながら底部から下向きに延びる直線に沿って追従し、―下から見ると― 5°の角度で突き出ている。駆動リブ1121の高さは、フランジ1226の上方で、底部から上向きに一定の傾きで増加していく。したがって、ある点からのみ上向きの駆動リブ1121は、隣接する2つのベルト支持面1011の上方に突出部を有し、突出部の高さはスカート部において上方に向かって増加する。
図26において、駆動リブ1321は、まず、底部から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1321は、フランジ1326の上方に高さを有し、底部での0から曲率に沿って徐々に減少する傾きで増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1321が、ある点から上方にのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方に突出部を有し、突出部の高さは、スカート部において上向きに増加していく。
図27において、駆動リブ1421は、まず、底部から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1421は、フランジ1426より上方に高さを有し、その高さは、曲率に沿って減少する傾きで底部から増加し、次いで一定に保たれる。底部での傾きははるかに小さく、傾きは、図26の場合よりもよりゆっくりと減少する。したがって、駆動リブ1421が、曲率内のある点から上向きにのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方で突出部を有し、突出高さはスカート部において上向きに増加する。
図28において、駆動リブ1521は、(図1、図3~図5、及び図15に示される直接駆動要素120,720と同様に)底部の付近及び底部にあるカーニング又は凹所を有する鉛直直線に追従する。駆動リブ1521は、フランジ1526の上方に2つの異なるものの一定の高さを有し、カーニング又は凹所では高さがより低く、カーニングの上方で高さがより高い。カーニング又は凹所の上方で駆動リブ1521は、2つの隣接するベルト支持面1011の上方で突出部を有し、突出高さが、スカート部においてカーニングから上向きに増加する。
図29において、駆動リブ1621は、ドラム回転軸に対して下から斜め上向きの直線に追従し、下から見て20°の角度で突き出し、次いで、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ1621は、フランジ1626の上方で高さを有し、この高さは、まず底部から上向きに一定の傾きで増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1621は、ある点から上方にのみ、隣接する2つのベルト支持面1011の上方で突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図30において、駆動リブ1721は、まず、底部から上向きの鉛直直線に追従し、次いで、ドラム回転軸に対して傾斜している直線に追従し、下から見て20°の角度で突き出し、その後、鉛直直線に追従する。駆動リブ1721は、フランジ1726より上の高さを有し、フランジ1726は、まず、底部から上向きに一定のままであり、次いで、一定の勾配で増加し、次いで、再び一定に保たれる。したがって、駆動リブ1721は、ある点から上方にのみ突出部を有し、その突出高さは、隣接する2つのベルト支持面1011よりも上であり、スカート部において上向きに増加する。
図31において、駆動リブ1821は、底部から上向きにいくらかの距離だけから始まり、ドラム回転軸に対して傾斜する直線に追従し、下から見て20°の角度で張り出し、次いで、鉛直直線に追従する。駆動リブ1821は、フランジ1826より上の高さを有し、最小は底部から上に向かってゼロであり、次にある値に飛び、そこから一定の傾きで増加して一定に保たれる。したがって、駆動リブ1821は、ある点から上方にのみ、2つの隣接するベルト支持面1011より上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上方に増加する。
図32においては、駆動リブ1921が、底部から上向きにいくらかの距離だけで始まり、フランジ1926から上向きに延びる凸状曲線又は凸状曲率に追従し、次いで、上向きの直線に追従する。駆動リブ1921は、フランジ1926より上の高さを有し、その高さは、曲率に沿って減少していく勾配で0から増加し、次いで一定に保たれる。したがって、駆動リブ1921は、曲率の上方のある点からのみ、2つの隣接するベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図33において、駆動リブ2021は、直線に追従しており、この直線は、ドラム回転軸に向かって傾斜角で傾斜しており、この傾斜角は、好ましくは、ベルト支持面1011がドラム回転軸に向けて傾斜している角度(スカート角、傾斜角)と同じ角度であり、すなわち、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。駆動リブ2021は、フランジ2026よりも上の高さを有し、その高さは、一定の勾配で底部から上向きに減少する。したがって、駆動リブ2021は、隣接する2つのベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において一定に保たれる。
図34において、駆動リブ2121は、底部から上向きにある距離だけ離れた位置で始まり、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ2121は、フランジ2126よりも上に一定の高さを有する。したがって、駆動リブ2121は、2つの隣接するベルト支持面1011よりも上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において上向きに増加する。
図35において、駆動リブ2221は、まず、底部から上向きに延びる鉛直直線に追従し、次いで、下から見てある傾斜角でドラム回転軸に向けて傾斜している直線に追従し、最終的には更に上向きに鉛直直線に追従する。この傾斜角は、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは15°から30°であり、例えば20°である。駆動リブ2221は、フランジ2226よりも上に高さを有し、その高さは、まず、底部から上向きに一定であり、次いで、更に上向きに一定の勾配で減少し、更に上に向かって一定に保たれる。したがって、駆動リブ2221は、隣接する2つのベルト支持面1011の上に突出部を有し、その突出高さは、スカート部において底から上向きに増加し、次いでスカート部において突出部が消えるまで減少する。
図36から図47を参照して、本発明に係る直接駆動ドラムの直接駆動要素の駆動リブは、モジュール式搬送ベルトの特定のタイプ又は構成に対応し、最適化された滑らかな相互作用を可能にするために、様々な断面形状3327,3427,3527,3627,3827,3927,4027,4127,4227,4327,4427で具現化される。各断面形状3327,3427,3527,3627,3827,3927,4027,4127,4227,4327,4427は、直接駆動ドラムに取り付けられた直接駆動要素の上端又は下端から看取される。
開放上端(線を引いていない)は、ドラム回転軸に対向している一方で、(直線的な、丸められた、湾曲された、又は先鋭な)下端は、モジュール式搬送ベルトと係合するため、ドラム回転軸から径方向に離れる方向に向けられ、又はこの方向に対して角度が付いている。下端は、したがって、ここでは外端とも呼ばれる。したがって、本発明の別の実施形態において、駆動リブは、次のとおり、図36~図47に示されるような断面形状(その長手軸に対して、すなわち、駆動リブの一端から又は直接駆動ドラムの頂部又は底部から見て、直交して延びる)を有する。
図36は、長方形状3327を示す。
図37は、外端が丸められた長方形状3427を示す。
図38は、外端が90°の角度で二等辺三角形のように尖っている長方形状3527を示す。
図39は、外端が30°の角度で二等辺三角形のように尖っている長方形状3627を示す。
図40は、外端が25°の角度で二等辺三角形のように尖っており、結果として先端が丸くなっている長方形状3727を示している。
図41は、外端が22.5°の角度で尖っており、長方形の長辺の1つのみが角度を付けられている長方形状3827を示している。
図42は、外端が22.5°の角度で尖っており、長方形の長辺のうちの1つのみが角度を付けられ、結果として先端が丸くなっている長方形状3927を示している。
図43は、エッジの1つが外端から離れるように面取りされている立方体状又はバー状のプロファイル4027を示す。
図44は、外端の角部の1つが、長方形状4127の幅の半分(0.5)に等しい曲率半径で丸められている長方形状4127を示す。
図45は、外端の角部の1つが、長方形状4227の幅と等しい曲率半径で丸められている長方形状4227を示す。
図46は、ある点で長方形が、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは10°から30°、例えば15°の角度が横方向に付けられている長方形状4327を示す。
図47は、ある点から曲線に沿って直接駆動ドラムの周方向に横方向に曲げられている長方形状4427を示し、当該曲線の曲率半径は、当該諜報緒形状の幅の8倍に等しい。
図48は、図1から図10の直接駆動ドラム100の上部をより詳細に示す。
図49から図52は、本発明に係る直接駆動ドラム4500,4600,4700,4800の上部の異なる実施形態を示し、これらドラムは、直接駆動部156の上部と、その上方の解放部158とを含み、特に、その直接駆動要素4520,4620,4720,4820の上部と、その駆動リブ4521,4621,4721,4821とを含む。解放部において、フランジ4526,4626,4726,4826それぞれよりも上の駆動リブ4521,4621,4721,4821の高さは減少し、したがって、隣接する2つのベルト支持面4511よりも上の駆動リブ4521,4621,4721,4821の突出部の突出高さは、減少し又はゼロである。
図49は、支持要素4510の上部及び直接駆動要素4520の上部と共に、直接駆動ドラム4500の上部を示す。支持要素4510の上部は、ベルト支持面4511を有し、上支持端4502まで延びている。直接駆動要素4520の上部は、ウェブとしての駆動リブ4521、及びフランジ4526を有するTバーの形態である。直接駆動要素4520の上部は、ネジ4573を使用してケージ取付けリング4570に取り付けられ、直接駆動要素4520とケージ取付けリング4570との間には駆動要素スペーサ4570が配置されている。駆動リブ4521は、上向きの鉛直直線に追従する。駆動リブ4521は凹所を有し、そこから頂部まで鉛直直線に追従し続け、頂部においてフランジ4526から依然突出している。駆動リブ4521は、フランジ4526よりも上に2つの異なるものの一定の高さを有し、凹所では高さがより小さく、凹所の下方では高さがより大きい。したがって、駆動リブ4521は、2つの隣接するベルト支持面4511よりも上に突出部を有する。その突出高さは凹所よりも下方で一定である。また、駆動リブ4521は、凹所から上方では突出部を有さない。
図50において、駆動リブ4621は、まず、上向きの鉛直直線に追従し、次いで、下から見てドラム回転軸に向かってある傾斜角で傾斜している直線に追従して頂部に到達し、頂部ではフランジ4626から依然突出している。当該傾斜角は、1°から45°、好ましくは10°から45°、より好ましくは10°から35°、最も好ましくは10°から30°であり、例えば10°である。駆動リブ4621は、フランジ4626よりも上に高さを有し、まず、一定に保たれ、次いで、更に上向きに一定に減少し、ある点から頂部に至るまで突出部は存在しない。
図51において、駆動リブ4721は、まず、上向きの鉛直直線に追従し、次いで、頂部まで凸状曲線又は凸状曲率を上向きに追従する。駆動リブ4721は、フランジ4726よりも上の高さを有し、その高さは、まず、一定に保たれ、次いで、曲率に沿って増加する勾配で上向きに減少していく。したがって、駆動リブ4721は、2つの隣接するベルト支持面4511よりも上に突出部を有し、その突出高さは、まず一定に保たれ、上向きに頂部に達するまで勾配を増加させながら減少していき、ある点から上方では突出部がなくなる。
図52において、駆動リブ4821は、まず、鉛直直線に追従し、次いで、頂部まで凸状曲線又は凸状曲率を上向きに追従する。駆動リブ4821は、フランジ4826よりも上に高さを有し、その高さは、まず、一定に保たれ、次いで曲率に沿って勾配を減少させながら減少していく。したがって、駆動リブ4821は、2つの取りなり合うベルト支持面4511よりも上に突出部を有し、その突出高さは、まず一定に保たれ、次いで頂部に達するまで上向きに勾配を減少させながら減少し、ある点から上方では突出部がなくなる。
図53及び図54はそれぞれ、以下の点を除き、図1から図10に示される直接駆動ドラム100と同じ構造を概して有している。
- その上部の構成、直接駆動ドラム4900が、(下スカート部4951に加えて)追加的に上スカート部4957を備える場合に、上部の構造、及び
― 図53の場合において、ガイドレール4995,4996と、このガイドレール4995,4996がその一部を形成する任意のガイドフレーム(図示せず)。
したがって、直接駆動ドラム4900は、複数の支持要素4910と、複数の直接駆動要素4920とを備える。その両方が、ネジ4973によってケージ取付けリング4970に固定され、直接駆動ドラム4900の周方向4906に互いに分離され且つ互いに(間隙4940によって生じた)距離をおいて配置され、したがって、直接駆動ドラム4900の円筒状又は準円筒状の周面を形成する。各支持要素4910は、下支持端4901から上支持端4902まで延び、ドラム回転軸(図示しないが、図2及び図7に示すドラム回転軸105の位置と対応する位置に配置される)から遠位側に配置され、ドラム回転軸とは反対に向けられている。ベルト支持面4911は、モジュール式搬送ベルト4980を支持している。各直接駆動要素4920は、駆動リブ4921を備え、モジュール式搬送ベルト4980は、図1から図10と関連して本書で記載されたものと同じようにして、駆動リブ4921と係合している。したがって、第2スカート部、すなわち上スカート部4957を有していることを除けば、直接駆動ドラム4900は、直接駆動ドラム100と同じように機能し、図1から図10及び本書の説明は、直接駆動ドラム4900にも適用可能である。図53及び図54における参照符号は、同じ2つの数字で終わるものの、図1から図10で使用されている参照符号と百及び千の位が異なっており、図1から図10と関連して本書で記載されたものと同じ意味を有している。
上スカート部4957において、各支持要素4910及びそのベルト支持面4911は、角度α(スカート角又は傾斜角。図53及び図54では図示しないが、図6における図示を類推適用)が付けられており、すなわち、ドラム回転軸(図53及び図54では図示しないが、図1~図7における図示を図2及び図7に示されるドラム回転軸105と共に類推適用)から遠ざかるようにして、直接駆動ドラム4900に向けて屈曲し又は外向きに傾斜している。上スカート部4957において、直接駆動ドラム4900は、スカート部上端、この場合においては上支持端4902に向かって、広がっている。スカート角又は傾斜角αは、ドラムの回転軸に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から15°、より好ましくは0.5°から10°、更により好ましくは0.5°から7.5°であり、最も好ましくは0.5°から5°であり、例えば1°又は3.5°である。
上スカート部4957は、解放部を備えてもよく、下スカート部4951に加えて設けられる。モジュール式搬送ベルト4980が、直接駆動ドラム4900に供給され、下スカート部4951においてその直接駆動要素4920によって係合され、下スカート部4951が、崩壊部及び係合部を備え、直接駆動ドラム4900の周囲で上向きに走行する場合において、上スカート部4957は、モジュール式搬送ベルト4980の直接駆ドラム4900からの解放を補助する。
逆に、モジュール式搬送ベルト4980は、直接駆動ドラム4900に供給されることができ、上スカート部4957においてその直接駆動要素4920によって係合されることができる。この場合、上スカート部は、崩壊部及び係合部を備え、直接駆動ドラムの周囲で下向きに走行し、下スカート部4951が、解放部を備え、モジュール式ベルト4980の直接駆動ドラム4900からの離脱又は巻出しを補助する。
第2スカート部4951,4957は、モジュール式搬送ベルト4980の解放を補助するために使用され、第2スカート部4951,4957は、解放部を備える。この場合において、解放を補助するという効果は、解放部、すなわち本書で記載されたように駆動リブ4921の構成と、スカート部、すなわち、本書で記載されたように支持要素4910及びそのベルト支持面4911に角度を付けたこととの両方によって、もたらされる。
本発明のモジュール式搬送ベルトは、1以上のガイドレール、好ましくは2つのガイドレール上を走行してもよい。図53に示されるガイドレール4995,4996は、直接駆動ドラムに螺旋状に巻き付けられ、ガイドフレーム(図示せず)の一部を形成してもよい。ガイドレール4995,4996及びガイドフレームが存在する場合には、それらは、モジュール式搬送ベルトの支持体として機能し、重力に抗して(下から)モジュール式搬送ベルトを支持し、また、横方向に支持してもよい。ガイドレール4995,4996及びガイドフレームが存在する場合には、それらは、(例えば、図示しないロッド又はスプロケットによって)直接駆動ドラム4900(のケージ構造)に固定され、直接駆動ドラム4900と共に回転してもよく、あるいは、その代わりに、ケージ又は足場に固定され、直接駆動ドラム4900と一体に回転しない静止されたガイドフレーム(図示せず)を形成してもよい。
外側ガイドレール4995及び内側ガイドレール4996が存在し、外側ガイドレール4995は、内側ガイドレール4996よりもドラム回転軸から更に離れて配置される。外側ガイドレールと内側ガイドレールとの間には、1以上の追加のガイドレール(図示せず)が存在していてもよい。互いに独立したガイドレール4995,4996は、滑らかな走行面を有する(古典的な)レールの形態のレール、平坦な金属片、およびL形状からなる群から選択される特定の断面形状を有していてもよい。
ガイドレールの前述した断面形状に、及び/又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)に、ガイドスロットがあってもよい。ガイドレールのガイドスロットは、モジュール式搬送ベルトのベルトモジュールから突出する先端部又はエッジを受容し、及び.又はモジュール式搬送ベルト(のベルトモジュール)のガイドスロットは、ガイドレールを受容する。このガイドスロットにより、モジュール式搬送ベルトは(追加的に)横方向にも案内される。
L形状は、直接駆動ドラム又は(周状の)ベルト支持面と反対に向けられたモジュール式搬送ベルトの外側部分に(作用することによって)、単独で横方向への案内を提供するが、追加の横方向への案内のためにL形状もガイドスロットを備えていてもよい。
図1、図3~図6、及び図11~図35に関する限りにおいて、これらの図面は、例えばスカート部上端152,552,652,752,852,952がスカート部下端となるように、上下を逆さまにして、本書で提供された説明を解釈して同じように適用することで、これらの図面は、更なる実施形態を図示していることになる。つまり、上スカート部としてのスカート部151,551,651,751,851,951が、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200の上部に配置され、モジュール式搬送ベルト180が、この上部及び上スカート部において、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200に供給され且つ係合され、その下部において、直接駆動ドラム100,500,600,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,1800,1900,2000,2100,2200から解放されて離脱する。

Claims (16)

  1. ドラム回転軸(105)と、
    前記ドラム回転軸(105)から遠位側に前記ドラム回転軸(105)と反対に向けられたベルト支持面(111, 511, 611, 711, 811, 911, 1011, 4511, 4911)を有する複数の支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)と、
    複数の直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)と、
    を備える、モジュール式搬送ベルト(180, 4980)用の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    各直接駆動要素が、前記直接駆動ドラムの周方向(106, 4906)に離れて配置され、各支持要素から間隔をあけて配置される、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  2. 請求項1に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記複数の支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)が、前記直接駆動ドラムの最外周のベルト支持面(130)を画定する、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  3. 請求項1又は2に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200)であって、
    前記支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)と、前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)との両方が、前記直接駆動ドラムの周方向(106, 4906)に交互に配列され、各支持要素の次に1~5個の直接駆動要素、好ましくは1個の直接駆動要素が続き、各直接駆動要素の次に1~5個の支持要素、好ましくは1つの支持要素が続く、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記複数の支持要素の各支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)が、バー又はプレートであり、前記各支持要素の前記ベルト支持面(111, 511, 611, 711, 811, 911, 1011, 4511, 4911)が、好ましくは平坦面又は凸状面である、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)がいずれも、前記ドラム回転軸から遠位側にベルト支持面を備えない、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4900)であって、
    前記複数の直接駆動要素の前記各直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)が、駆動リブ(121, 521, 621, 721, 821, 921, 1021, 1221, 1321, 1421, 1521, 1621, 1721, 1821, 1921, 2021, 2121, 2221, 4521, 4621, 4721, 4821, 4921)を備え、
    該駆動リブが、前記ドラム回転軸(105)から径方向(108)に延び、及び/又は、前記直接駆動ドラムの少なくとも一部(150)にわたり、これに隣接する支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)を超えて突出する、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    下支持端(101, 501, 601, 701, 801, 901, 1001, 4901)から上方に延びる下スカート部(151, 551, 651, 751, 851, 951, 4951)を備え、
    前記下スカート部は、前記直接駆動ドラムの上支持端(102, 502, 602, 4502, 4902)よりも低い高さにあるスカート部上端(152, 552, 652, 752, 852, 952, 4952)を備え、
    前記下スカート部にて、前記支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)の前記ベルト支持面(111, 511, 611, 711, 811, 911, 1011, 4511, 4911)が、前記ドラム回転軸(105)に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から10°の角度(α)で配置されている、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(4900)であって、
    前記直接駆動ドラムの上支持端(4902)から下方に延びる上スカート部(4957)を備え、
    前記上スカート部において、前記支持要素(4910)の前記ベルト支持面(4911)が、前記ドラム回転軸に対し、0.5°から30°、好ましくは0.5°から10°の角度で配置されている、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  9. 請求項7又は8に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)の少なくとも幾つかが、前記下スカート部(151, 551, 651, 751, 851, 951, 4951)内に、及び/又は前記上スカート部(4957)内に延びる、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    崩壊部(153, 553, 653, 753, 853, 953)と、隣接する係合部(155, 555, 655, 755, 855, 955)とを備え、
    前記崩壊部においては、前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)がいずれも、前記ドラム回転軸(105)から径方向(108)に遠ざかり隣接する支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)を超えて突出しておらず、
    前記係合部においては、少なくとも1つの前記直接駆動要素の突出部(160, 560, 660)が、前記ドラム回転軸から径方向に遠ざかり、隣接する支持要素を超えて延びる、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  11. 請求項10に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記ドラム回転軸から径方向に遠ざかり隣接する支持要素を超えて突出する、少なくとも1つの前記直接駆動要素の前記突出部(160, 560, 660)が、突出高さ(h)を有し、
    該突出高さは、少なくとも前記係合部(155, 555, 655, 755, 855, 955)の一部において前記崩壊部から離れる方向に増加し、及び/又は、少なくとも前記係合部(155, 555, 655, 755, 855, 955)の一部において前記崩壊部(153, 553, 653, 753, 853, 953)から離れる方向に減少する、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  12. 請求項10又は11に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記直接駆動ドラムが、前記係合部に隣接する直接駆動部(156)を備え、
    該直接駆動部においては、前記ドラム回転軸(105)から径方向(108)に遠ざかり隣接する支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)を超えて突出する、少なくとも1つの前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)の突出高さ(h)が、一定の突出高さ(h)を有する、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)であって、
    前記直接駆動ドラムが、解放部(158)を備え、
    該解放部においては、前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)がいずれも、前記ドラム回転軸(105)から径方向(108)に遠ざかり隣接する支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)を超えて突出していない、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラム。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)と、
    モジュール式搬送ベルト(180, 4980)と、
    を備える、搬送システム(190)。
  15. 請求項14に記載の搬送システム(190)であって、
    (i) 前記支持要素(110, 510, 610, 710, 810, 910, 1010, 4510, 4910)の前記ベルト支持面(111, 511, 611, 711, 811, 911, 1011, 4511, 4911)の少なくとも幾つかが、前記モジュール式搬送ベルト(180, 4980)を支持し、及び/又は
    (ii) 前記直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)の少なくとも幾つかが、前記直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)の、係合部(155, 555, 655, 755, 855, 955)及び/又は直接駆動部(156)と係合している、
    ことを特徴とする、搬送システム。
  16. 請求項1から13のいずれか1項に記載のモジュール式搬送ベルト(180, 4980)用の直接駆動ドラム(100, 500, 600, 800, 900, 1000, 1100, 1200, 1300, 1400, 1500, 1600, 1700, 1800, 1900, 2000, 2100, 2200, 4500, 4600, 4700, 4800, 4900)を製造する方法であって、
    複数の支持要素を備えるドラムから幾つかの支持要素を取り除き、取り除かれた各支持要素を直接駆動要素(120, 520, 620, 720, 820, 920, 1020, 1120, 1220, 1320, 1420, 1520, 1620, 1720, 1820, 1920, 2020, 2120, 2220, 4520, 4620, 4720, 4820, 4920)で置き換える、
    ことを特徴とする、直接駆動ドラムの製造方法。
JP2023520405A 2020-06-15 2021-06-09 モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム Pending JP2023535525A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20180034.9 2020-06-15
EP20180034.9A EP3925909A1 (en) 2020-06-15 2020-06-15 Direct drive drum for a modular conveyor belt
PCT/EP2021/065514 WO2021254854A1 (en) 2020-06-15 2021-06-09 Direct drive drum for a modular conveyor belt

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023535525A true JP2023535525A (ja) 2023-08-17

Family

ID=71096604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023520405A Pending JP2023535525A (ja) 2020-06-15 2021-06-09 モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20230257205A1 (ja)
EP (2) EP3925909A1 (ja)
JP (1) JP2023535525A (ja)
CN (1) CN115836016A (ja)
BR (1) BR112022025350A2 (ja)
CA (1) CA3187143A1 (ja)
WO (1) WO2021254854A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4944162A (en) * 1989-11-07 1990-07-31 Liquid Carbonic Corporation Helical conveyor food freezer
JP6151349B2 (ja) * 2012-03-21 2017-06-21 レイトラム,エル.エル.シー. 確実駆動スパイラルコンベヤ
US10155627B2 (en) * 2015-05-08 2018-12-18 Fps Food Process Solutions Corporation Tapered drive bar apparatus
US9884723B2 (en) 2015-07-24 2018-02-06 Ashworth Bros., Inc. Spiral conveyor system

Also Published As

Publication number Publication date
CN115836016A (zh) 2023-03-21
US20230257205A1 (en) 2023-08-17
BR112022025350A2 (pt) 2023-01-03
WO2021254854A1 (en) 2021-12-23
EP3925909A1 (en) 2021-12-22
CA3187143A1 (en) 2021-12-23
EP4164969A1 (en) 2023-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10189645B2 (en) Positive-drive spiral conveyor
EP0488702A1 (en) Conveyor system
EP1902978B1 (en) Conveyor
EP2828184B1 (en) Positive-drive spiral conveyor
EP0219210A1 (en) Positive drive helical conveyor system
US5501319A (en) Conveyor belt with asymmetric edge links
US11053081B2 (en) Direct drive spiral conveyor belt systems and methods
US11787637B2 (en) Active direct drive spiral conveyor belt systems and methods
JP2023535525A (ja) モジュール式搬送ベルト用の直接駆動ドラム
EP1572560B1 (en) Supporting installation and bearing element therefor
EP1843957A1 (en) Reduced friction roller support for modular link conveyor chain
WO2024008259A1 (en) Method of driving a self-supporting flexible belt in a helical conveying path and a support system therefore
AU2014240227A1 (en) Positive-drive spiral conveyor and belt

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20230112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240418