JP2023535242A - 水環境での遭難者のための自己救助システム及び方法、水環境において自己救助方法を実行するように構成された個人用ビーコン及びｕ字型ブイ - Google Patents

Abstract

水環境での遭難者の自己救助システム及び方法、水環境において自己救助方法を実行するように構成された個人用ビーコン及びＵ字型ブイ。本発明は、水環境での遭難者の自己救助システム及び方法、遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）、ならびに自己救助方法を実行するように構成され、かつタービン（４０）に作動可能に接続された信号処理及びデータ処理手段を備えた前記Ｕ字型ブイ（２０）内の電子モジュール（３０）を備えた、タービンによって自走し、バッテリー駆動である、Ｕ字型ブイ（２０）に関する。

Description

本発明は、水環境での遭難者のための自己救助方法、自己救助方法を実行するように構成された個人用ビーコン及びＵ字型ブイに関する。

自走式Ｕ字型救助乗り物は、海、川及びダムの貯水池などでの被災者の救助活動に特に有効であることが示されており、現在、従来の救助手段である救命ボイに代わるものとして、市場で高い注目を集めている。

介入の速度と、救助手段を遠隔制御する可能性と相まった救助が、レジャー用ボートの所有者もしくは専門家によって、又は海事当局もしくは海水浴場の営業権保有者によって、示されている前述の要望の理由である。

特許文献ＷＯ２０１２２１３９０４４に記載及び開示されているシステム及び方法が、本発明に最も近い従来技術であると考えられる。水環境での遭難者を救助するために特別に適合された遠隔操作乗り物が開示されている。しかし、水環境での遭難者によって発動される(triggered)救助手段の可能性は想定されていない。一方、前述の文献では、救助乗り物又はブイは遠隔操作による救助現場に関するのに対し、本発明では、それは自動的に行われる。

本発明は、遭難者により始動(initiate)され、第三者の介入なしに、すなわち完全に自動化されて、本発明の方法の一部である装置により制御されることから、自己救助と呼ばれる救助方法を含む。

救助活動において重要な要因は、検知された危機的状況に対する救助手段の反応時間であることがわかった。検知は通常、人間、及び／又はスイミングプール、ビーチ、又はボートであり得る特定のエリアの監視を担当している監視カメラ及び／又はセンサなどの技術的手段で行われる。しかし、検知は常に適時行われるとは限らず、そのことは多くの失敗するケースの一因である。本発明の目的は、船舶の側から水中に落下し、あるいは海、プール、湖、もしくはダムで溺れるという理由で、遭難者によって警報が発せられる方法を提供することである。遭難信号が発信(issue)され、救助ブイに設置された信号受信機によって受信されると、ブイの進水(launch)で開始され、続いて遭難者が発見される場所までのその操舵に続くプロセスが発動される。このようなプロセスは、本発明の方法を用いて、ブイに設置された計算手段（ユーザが携帯している信号発信ビーコンによって発信(emit)される信号を処理する手段）によって制御される。計算手段は、ビーコンから発信される信号を処理し、遭難者とブイの相対位置に応じて、リアルタイムでルートを決定し、Ｕ字型ブイの端部に設置されたタービンの相対位置を変更し、その方向と動きを調整する自動装置を作動(activate)させる。

本発明によれば、請求項１に規定されているように、水難救助システムが提供される。

本発明をよりよく理解するために、添付の図面を参照して、純粋に非限定的な例として、好ましい実施形態を説明する：

本発明によるモータ付きＵ字型ブイ又は水難救助乗り物の概略上面図を示す。 本発明による個人用信号発信ビーコンの概略図を示す。 船舶から進水される、本発明による自己救助方法の概略図である。 沿岸エリアのポンツーンから進水され、ブイの位置が監視カメラによって決定される、本発明による自己救助方法の概略図である。 プールの壁から進水される、本発明による自己救助方法の概略図を示す。 本発明のコントローラで作動(operate)される信号及びデータ処理のフローチャートを示す。

これらの図を参照して、本発明による自己救助システム及び方法、ならびにそのコンポーネントが示される。

特に図３及び図６では、本発明の方法、並びにこの方法を含むシステムの異なるコンポーネントが概略的に示されている。

水環境での遭難者のための自己救助システムは、基本的なコンポーネントとして、個人用信号発信ビーコン１０、及びタービンによって自走し、バッテリーで駆動されるＵ字型ブイ２０を有する。

Ｕ字型ブイ２０と個人用ビーコンの両方は、それぞれのシステムコンポーネントが位置している地理的位置をリアルタイムで決定するロケータをそれぞれ有している。

本発明の好ましい実施形態では、ロケータはＧＰＳ装置であり得る。しかし、本発明は、他のタイプのロケータを使用して実施されることができる。例えば、位置は、音響信号を処理することによって、三角測量によって、又は別の形で、システムコンポーネントに作動可能に接続されたビデオ監視カメラによって決定されることができる。

ブイコンポーネント２０は、電子モジュール３０を含み、電子モジュール３０は、前述のロケータ、信号受信機、及び個人信号発信ビーコン１０から発信された信号を処理するコントローラを含む。

発信される信号は、発信／受信の周波数に応じてコード化された遭難又は場所の２つのタイプからなり得る。

前述のコントローラ３０は、信号処理及びデータ処理手段を備え、タービン４０に操作可能(operatively)に接続されている。タービン４０は、コントローラによって作動されて、空間内でのそれらの方向及びそれらの回転速度を変えることができる。

本発明によれば、処理手段は、ｉ）Ｕ字型ブイの信号受信機によって遭難信号を受信した後に、支持装置５０からブイを解放する、Ｕ字型ブイ２０の離脱及び／又は動きのための自動装置を発動し、及び／又はＵ字型ブイ２０の動きを開始及び指示し、ｉｉ）タービン４０の隣に配置された自動装置を作動させ、該自動装置は、遭難信号の後に受信される最初の位置信号の受信によって決定された救助ルートに応じて、タービン４０の方向を変更し、遭難者が携帯しているビーコン１０からリアルタイムで発信される位置信号に応じて前述ルートをリアルタイムで修正する、ように構成されている。

本発明の遭難者の自己救助システムの好ましい実施形態では、信号はＲＦ信号である。

有利には、信号は音波信号である。

遭難者の位置は、電磁波三角測量によっても特定できる。

本発明のシステムは、水環境での遭難者の自己救助方法の実行を可能にする。

この方法は自動であり、個人信号発信ビーコン１０内に配置され、Ｕ字型ブイ２０に作動可能に接続され、計算手段によってブイ２０内に配置された電子モジュールから制御されるイニシエータデバイス１５によって発動される。これらの手段は、個人用ビーコン（１０）から発信された遭難信号を受信した後に、プロセッサが、ｉ）Ｕ字型ブイ２０の支持装置５０からの自動離脱及び／又は発動を起動し、ｉｉ）Ｕ字型ブイ２０と個人用ビーコン１０からリアルタイムで発信される位置信号との相対位置に応じて、リアルタイムで水中の救助ルートを決定及び修正し、及びｉｉｉ）Ｕ字型ブイのタービンのための位置自動装置を起動させ、リアルタイムで個人用ビーコン１０を携帯している人がいる場所へ、Ｕ字型ブイ２０を操舵する、自己救助方法を実行するように構成されている。

本発明の方法の好ましい実施形態では、遭難者の位置は、作動可能に接続され、個人用ビーコンを携帯している遭難者に向けられたカメラ６０によって決定される。

本発明のシステムは、コンポーネントとして、個人用ビーコン装置１０、遭難信号及び位置信号のエミッタ、及びＵ字型ブイを有する。

個人用ビーコン装置１０は、位置決定ロケータ、及びＵ字型ブイ２０の信号受信機によって受信されるように構成された遭難信号及び位置信号のエミッタを含み、説明したような自己救助方法を実行する。

本発明の好ましい実施形態では、遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン１０、ロケータはＧＰＳ装置である。

有利には、遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン１０は、信号ビーコンの相対位置をリアルタイムで決定し、遭難者の位置データをＵ字型ブイ２０に送信するように構成された、ビデオ監視カメラ６０に作動可能に接続された無線周波数（ＲＦ）エミッタである。救難信号を発信する個人用ビーコン装置１０は、支持体１１及びイニシエータデバイス１５を含み得る。

有利には、支持体１１はブレスレットである。

イニシエータデバイスの実施形態の１つのオプションは、ボタン１５である。

イニシエータデバイスのもう１つの好ましいものはピンである。

個人用ビーコンの補完的なコンポーネントとして、Ｕ字型ブイはシステムの不可欠な部分である。本発明のブイは、本発明の方法を実行するように構成されている。

前記ブイ２０は、タービン４０によって自走し、バッテリー駆動であり、及び、ブイの位置を決定するためのロケータと、個人用ビーコン１０によって発信される遭難信号及び位置信号を受信する手段と、タービンに作動可能に接続された信号及びデータ処理手段を備える制御装置とを含む電子モジュール３０を含む。処理手段は、ｉ）Ｕ字型ブイの信号受信機によって遭難信号を受信すると、支持装置５０からブイを解放する離脱及び／又はＵ字型ブイに配置された自動装置の発動を起動し、及び／又は前記Ｕ字型ブイの動きを発動及び指示し、ｉｉ）タービン４０の隣に配置された自動装置を起動させ、これにより、これらの自動装置は、遭難信号の後の最初の位置信号の受信から決定される救助ルートに応じて、タービン４０の方向を変更し、ｉｉｉ）該ルートを、遭難者が携帯しているビーコン１０から発信される位置信号に応じて、リアルタイムで修正するように構成されている。

図１は、本発明の車両／Ｕ字型ブイ２０を平面で示している：信号受信手段、信号及びデータ処理手段、データ発信手段が収容されて、タービン４０のアクチュエータを制御する電子モジュール３０が示されている。

図２は、個人用信号発信ビーコン１０、この場合は、支持体１１とボタン１５を含むブレスレットを示している。個人用ビーコンは、ビーコン携帯者の位置を決定するためのロケータを含む。

図３は、本発明の自己救助方法を示している。個人用信号発信ビーコン１０にあるイニシエータボタン１５を作動させると、Ｕ字型ブイ２０を支持装置５０から解放し、及び、信号発信ビーコン１０を携帯する人がいる場所まで操舵するステップを含む自動処理が実行される。

図４は、自然の水浴施設（湖、ビーチ、ダム）で使用される本発明の自己救助方法を示している。水環境における遭難者の位置の決定は、信号発信ビーコン１０に作動可能に接続されたビデオ監視カメラを使用して行われる。

図５は、支持体５０に取り付けられたＵ字型ブイを有するスイミングプールにおける本発明を表している。

図６は、本発明による信号とデータを処理するためのフローチャートを示している。本発明のイニシエータデバイス１５が作動すると、ＲＦ又は他の信号が発信され、Ｕ字型ブイ２０の電子モジュールで受信される。この信号は、信号受信機によって認識され、遭難信号として識別される。プロセッサで遭難信号が認識されると、処理１０１が開始され、その最終結果は、リテーナ自動装置１０５の起動であり、その結果、Ｕ字型ブイ２０の解放又は進水１０７がもたらされる。遭難信号に続いて、ＧＰＳ又は他の位置決定システムによって得られる、個人用ビーコン１０のユーザの位置のコーディングを含む信号発信ビーコン１０による信号の周期的な発信がある。位置データは、受信され１０２、処理され１０４、その結果、救助ルートが決定され、タービン自動装置４０が実行され、リアルタイムでこのルートが修正される、すなわち、個人用ビーコン１０を携帯しているユーザがいる場所に到達するように自己救助ブイの方向をリアルタイムで修正する（１０８）。個人用信号発信ビーコンの所持者と自己救助ブイの地理的位置は、それらが存在する水環境の不安定な性質のため常に変化しているため、処理には、処理ルーチンに含まれる、新しい位置データ１０９が含まれる。

最後に、ここで説明及び図示された自己救助方法及びシステム、ならびに本発明の方法を実行するように構成された個人用ビーコン及びＵ字型ブイは、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の保護範囲から逸脱することなく修正及び変更できることは明らかである。

Claims (16)

1. － 遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）と；
   － タービン（４０）によって自走し、バッテリー駆動されるＵ字型ブイ（２０）であって、前記Ｕ字型ブイ（２０）の位置を決定するためのロケータ、及び前記個人用ビーコンによって発信された遭難信号及び位置信号を受信する手段を含む電子モジュール（３０）を備える、Ｕ字型ブイ（２０）と；
   － 前記タービンに作動可能に接続された信号処理及びデータ処理手段を備えた、前記Ｕ字型ブイ（２０）内の前記電子モジュール（３０）内の制御装置と、
   を含み、
   前記処理手段は：
   前記Ｕ字型ブイ（２０）の信号受信手段によって遭難信号を受信した後に、支持装置（５０）から前記Ｕ字型ブイ（２０）を解放する離脱及び／又は前記Ｕ字型ブイ（２０）に配置された自動装置の発動を起動し、及び／又は前記Ｕ字型ブイ（２０）の動きを発動及び指示し、前記タービン（４０）の隣に配置された自動装置を起動し、これらの自動装置は、前記遭難信号受信後の最初の位置信号の受信から決定された救助ルートに従って、前記タービン（４０）の方向を変更し、前記ルートを、遭難者が携帯している前記個人用ビーコン（１０）からリアルタイムで発信された位置信号に従ってリアルタイムで修正するように、構成されている、
   ことを特徴とする、水環境での遭難者の自己救助システム。
2. 前記Ｕ字型ブイ（２０）のロケータはＧＰＳ装置であることを特徴とする、請求項１に記載の水環境での遭難者の自己救助システム。
3. 前記位置信号は、前記個人用ビーコン（１０）に組み込まれているＧＰＳ装置によって取得されることを特徴とする、請求項１に記載の水環境での遭難者の自己救助システム。
4. 前記参照された信号がＲＦ信号であることを特徴とする、請求項１に記載の水環境での遭難者の自己救助システム。
5. 前記参照された信号は音波信号であることを特徴とする、請求項１に記載の水環境での遭難者の自己救助システム。
6. 遭難者の位置が、電磁波三角測量によって決定されることを特徴とする、請求項１に記載の水環境での遭難者の自己救助システム。
7. － 個人用ビーコン（１０）から発信された遭難信号を受信した後に、Ｕ字型ブイ（２０）の支持装置（５０）からの離脱及び／又は発動を起動し、
   － 前記Ｕ字型ブイ（２０）と個人用ビーコン（１０）からリアルタイムで発信される位置信号との相対位置に応じて、水環境での救助ルートをリアルタイムで決定及び修正し、
   － 前記Ｕ字型ブイ（２０）のタービンの位置自動装置を起動し、前記Ｕ字型ブイ（２０）をリアルタイムで前記個人用ビーコン（１０）を携帯している人がいる場所へ向ける、
   ことを特徴とする、水環境での遭難者の自己救助方法。
8. 遭難者の位置は、作動可能に接続され、個人用ビーコン（１０）を携帯している遭難者に向けられたカメラ（６０）によって決定されることを特徴とする、請求項７に記載の水環境での遭難者の自己救助方法。
9. 位置決定のためのロケータと、Ｕ字型ブイ（２０）の信号受信機によって受信され、請求項３に記載の救助方法を実行するように構成された遭難信号及び位置信号のエミッタとを含むことを特徴とする、遭難信号及び位置信号の個人用ビーコン（１０）エミッタ。
10. 前記ロケータがＧＰＳ装置であることを特徴とする、請求項９に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
11. 前記ロケータは、前記信号を発信するビーコンの相対位置をリアルタイムで決定し、遭難者の位置データを前記Ｕ字型ブイ２０に送信するように構成された、ビデオ監視カメラ（６０）に作動可能に接続された無線周波数（ＲＦ）エミッタであることを特徴とする、請求項１０に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
12. 支持体（１１）とイニシエータデバイス（１５）を含むことを特徴とする、請求項９に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
13. 前記支持体（１１）はブレスレットであることを特徴とする、請求項１２に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
14. 前記イニシエータデバイスは、ボタン（１５）であることを特徴とする、請求項１３に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
15. 前記イニシエータデバイスはピンであることを特徴とする、請求項４又は５に記載の遭難信号及び位置信号を発信する個人用ビーコン（１０）。
16. Ｕ字型ブイ（２０）の位置を決定するためのロケータ、及び個人用ビーコン（１０）によって発信された遭難信号及び位置信号を受信する手段を含み、タービンによって自走し、バッテリー駆動である、Ｕ字型ブイ（２０）であって、
    － 前記タービンに作動可能に接続された信号及びデータ処理手段を備えた制御装置、
    を含むことを特徴とし、
    前記処理手段は：
    前記Ｕ字型ブイ（２０）の信号受信機によって遭難信号を受信した後に、支持装置（５０）から前記Ｕ字型ブイ（２０）を解放する離脱と前記Ｕ字型ブイ（２０）に配置された自動装置の発動を起動し、及び／又は前記Ｕ字型ブイ（２０）の動きを発動及び指示し、前記タービン（４０）の隣に配置された自動装置を起動し、これらの自動装置は次に、遭難信号の受信後の最初の位置信号の受信から決定された救助ルートに従って、前記タービン（４０）の方向を変更し、遭難者が携帯している前記ビーコン（１０）からリアルタイムで発信される位置信号に応じて前記ルートをリアルタイムで修正するように構成されている、
    ことを特徴とする、Ｕ字型ブイ（２０）。

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