JP2023535000A - マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法 - Google Patents

マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023535000A
JP2023535000A JP2023504173A JP2023504173A JP2023535000A JP 2023535000 A JP2023535000 A JP 2023535000A JP 2023504173 A JP2023504173 A JP 2023504173A JP 2023504173 A JP2023504173 A JP 2023504173A JP 2023535000 A JP2023535000 A JP 2023535000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masimorelin
minutes
growth hormone
subject
administration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023504173A
Other languages
English (en)
Inventor
ニコラ アンマー
ミヒャエル タイフェル
ベアーテ アウエ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aeterna Zentaris GmbH
Original Assignee
Aeterna Zentaris GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aeterna Zentaris GmbH filed Critical Aeterna Zentaris GmbH
Publication of JP2023535000A publication Critical patent/JP2023535000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/5005Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells
    • G01N33/5091Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells for testing the pathological state of an organism
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/74Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving hormones or other non-cytokine intercellular protein regulatory factors such as growth factors, including receptors to hormones and growth factors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/435Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans
    • G01N2333/575Hormones
    • G01N2333/61Growth hormones [GH] (Somatotropin)

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法に関する。本発明は、小児科患者における成長ホルモン分泌不全症の診断に使用するための物質マシモレリンをさらに提供する。方法は、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された少なくとも1つの血液試料を提供すること、各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること、測定された成長ホルモンレベルを単一の閾値と比較すること、前記少なくとも1つの血液試料中の成長ホルモンレベルと前記単一の閾値の比較に基づいて、対象が成長ホルモン分泌不全症を患っているかどうかを診断することを含む。本発明の方法は独立型試験であり、繰り返される必要がなく、信頼性を持って小児科患者を診断するために代わりの成長ホルモン刺激試験は必要とされない。

Description

[背景技術]
成長ホルモン(GH)は、タンパク質、脂質、及び炭水化物恒常性を調節する主要な体組織にわたる代謝ホルモンであり、体及び精神の成長、発生、及び維持に必要である。GHは、視床下部からの成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)による刺激と同時に下垂体の前葉で産生される。GHは、下垂体から24時間の間におよそ6~10回のランダムなほとばしりのパルス状に分泌される。
成長ホルモン分泌不全症(GHD)は、GH分泌不全症の原因に基づいて4つの区分に大きく分類され得る:1)下垂体又は「古典的」GHD、2)視床下部GHD、3)機能性GHD、及び4)特発性GHD。GHDは、小児期にも、成人でも臨床的に明白になり得る。米国において、小児でのGHDの発生率は4,000人に1例~10,000人に1例であると推定されている。米国の50,000人を超える成人がGHDであり、成人としてのGHDに移行するGHD小児を含む6,000の新症例が毎年報告されている(Human Growth Foundation www.hgfound.org)。
GHDは、小児において、成長不全及び低身長のような成長学的パラメーターの減少を特徴とする疾患である。小児におけるGHDは先天性でも後天性でもあり得て、単独のことも他の下垂体ホルモン欠損と組み合わさることもある。小児におけるGHDの明瞭な原因は多くあるが、原因は多くの場合未知である(特発性GHD)。様々な種類のGHDの定義及び低身長の他の原因は、International Classification of Pediatric Endocrine Diagnoses(ICPED)に与えられている。処置されない場合、小児期発症GHDは永続的な低身長をもたらす。小児では、GHDの診断は、詳細な病歴、臨床的特徴、成長(成長学的)分析、GH-IGF軸の成分の生化学的試験(GH=成長ホルモン;IGF=インスリン様成長因子)、並びにMRIを使用する骨格の成熟及び下垂体解剖学的構造の放射線医学的評価に基づく(GHRS,2000)。
成人の状況と同様に、小児におけるGHDの診断は、GHの放出を刺激することが知られている薬剤により誘導できるGHレベルを決定する成長ホルモン刺激試験(GHST)に基づく生化学的試験によるものである。インスリン負荷試験(ITT)又はグルカゴン刺激試験(GST)のような現在使用されているGHSTは、特にこの目的のために開発及び認可されてはいないが、他の適応症から適応され、そのため、特異度の感度(sensitivity of specificity)、安全性又は利用可能性などの性能特性に関して制限を有する(Molitch et al.,2011;Cook et al.,2009)。
ITTは、GHDの評価のための標準治療であると考えられてきた。インスリンの静脈内投与が使用されて、低血糖が誘導され、次にそれがGH放出をもたらす。しかし、振戦、傾眠、及び頻脈のような症状と関連する低血糖と関連する潜在的リスクのため、対象の集中的な医学的モニタリングが要求されるので、この試験は多くの人手を要する。副作用は危険であるとしばしば報告されている。さらに、ITTは、発作性疾患及び虚血性心疾患を有する対象では禁忌である(Yuen 2011;Yuen 2013)。したがって、ITTは、その不便さ及び安全性の問題のため広く使用されてはいない。
GSTは、利用が増えてきた選択肢である(Molitch 2011;Yuen 2011;Yuen 2013)。GSTの通常の副作用には、悪心、嘔吐、及び頭痛がある。試験の長さ(3~4時間)及び筋肉内注射の必要性の制限がある。安全で信頼性がある代替試験の実際の満たされていない医療ニーズが残っている。
成長ホルモン分泌促進(GHS)活性を有する経口利用可能なペプチド模倣グレリン受容体アゴニスト、マシモレリンに基づいてGHDを診断する試験は、国際公開第2007/093820A1号パンフレットにおいてLarsenにより開示された。
グレリンはGH放出を強く刺激する(Kojima 1999)。グレリンのGH放出効果は、主に下垂体及び視床下部レベルで存在する特定の受容体により媒介されると考えられている(Nogueiras 2006)。ヒト視床下部及び下垂体から誘導されたGHS-受容体を含む膜調製物において、マシモレリンが、ヒトGHS受容体に対して、その天然のリガンド、グレリンのものと同等な結合効力を示すことが示された(Broglio 2002)。マシモレリンは、消化管から容易に吸収され、グレリンと同じ方法でその作用を発揮すると推測されている。
マシモレリンが健康な対象において経口投与の直後にGHパルスの放出を実施する能力に基づいて、マシモレリンは、成人でのGH分泌不全症の経口診断薬として開発された。
化合物としてのマシモレリン及びGHDの処置におけるその使用は、Martinezらにより国際公開第01/96300A1パンフレットに開示された。
成人GHD(AGHD)におけるマシモレリンGHSTはGarciaらにより開示された(J Clin Endocrinol Metab.2013-1157、J Clin Endocrinol Metab.2018-00665、及び2017年の99th Annual Meeting of the Endocrine Societyの「Validation of Macimorelin As a Diagnostic Test for Adult Growth Hormone Deficiency (AGHD):A Phase 3 Study in Comparison with the Insulin Tolerance test (ITT)」というタイトルのポスター)。
国際公開第2019/121762A1号パンフレットにおいて、ヒト又は動物対象において成長ホルモンレベルを測定する方法が開示された。方法は、マシモレリン含有組成物の対象への経口投与、投与後25~95分の範囲内で1、2、又は3つの投与後試料を前記対象から収集すること、及び1、2、又は3つの試料中の成長ホルモンのレベルを、単一の閾値と比較することを含み、単一の閾値が2.8ng/mLであり、「単一の閾値」は、マシモレリン刺激に対する適切な応答を示す閾値成長ホルモンレベルを指す。
小児科患者におけるGH刺激試験の役割についてかなりの議論があるが、その理由は、誘発試験において低GHレベルがしばしば起こり、GHSTの妥当性及び再現性に関して懸念があるからである。
したがって、小児におけるGHDの診断のガイドラインは、1つのGHSTの使用しか必要とされない典型的な脳欠損がない限り、GHDの診断の結論を出すために、通常2つのGHSTのアウトカムを必要としている(GHRS,2000、GHRS 2019)。
2000年に発表されたGH Research Societyのコンセンサスガイドライン(GHRS,2000)並びに2003年に発表されたAmerican Association of Clinical Endocrinologists guidelines(Gharib,2003)及び国のガイドライン(Binder,2014)は、限定された数のGHST剤が、一晩絶食後、充分に標準化されたGHSTプロトコルで使用されるべきであることを推奨した。これらには、アルギニン(ARG)、クロニジン、グルカゴン、インスリン、及びL-ドーパがある。
GH Research Societyのコンセンサスガイドラインは、GHSTとしてのGHRHとARGの組合せが、適切なカットオフ点が適用されるならば、小児期及び成人期のGHDの診断において有用であると考えられたと述べている(GHRS,2000)。この組合せは、小児及び青年において(Maghnie,2002)、青年期後期及び若い成人において(Corneli,2007)高い感度及び高い特異度を有することが示された。この後者の治験において、カットオフ点はやせた患者においてしか確立されなかった。GH分泌が体重及び脂肪過多の関数であることを考えると(Colao,2009)、過体重及び肥満の小児科患者にとって適切なカットオフ点(年齢、BMI、及び腹囲を考慮した)は未だ定義されていない。
GHDの臨床基準を有する小児において、10ng/mL未満のピークGH濃度が、診断を支持するためのカットオフ点として従来使用されてきた。異なる試験で異なるGHSTに使用された感度、特異度、及びGHカットオフ点が最近再検討された(van Vught,2009)。
この背景で、種々のGHSTが診療に使用されており、標準的な診断手順の一部として2つのGHSTの要件は、同じGHSTの反復か2つの異なるGHSTの連続実施のいずれかにより、可変的に満たされている。
これらの2つのGHSTは、同じ日か連続した2日のいずれかに実施され、それらには、試験あたり4~6つの血液試料が必要である。特に小さい小児において、採取される血液の量は安全性の懸念と考えられ、安全な体積の限度が、例えばWHOにより推奨される通り配慮されるべきである(Howie 2011)。この安全性の話題とは別に、2つの試験の実施には時間がかかり資源を消費すること並びに小児及びその親たち並びに小児科の内分泌専門医の関連する負担が大きいことに留意すべきである。
したがって、2つの試験の代わりに、証明された安全性、忍容性、容易な適用、感度及び特異度に関する強い試験特性、並びに信頼性のある再現性を有する単一の試験の証明された必要性がある。本発明に関する簡単な報道発表が2020年に発表されて、マシモレリンの用量設定小児科試験における前向きな結果が公表された。
一態様において、本発明は、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料を提供すること;
(b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
(c)工程(b)で得られた測定された成長ホルモンレベルを、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較すること;
(d)工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い対象を、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定し、工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である対象を、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定すること
を含む方法を提供する。
別の態様において、本発明は、小児科患者における成長ホルモン分泌不全症の診断に使用するための物質マシモレリンであって、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料が提供され;
(b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルが測定され;
(c)工程(b)で得られた測定された成長ホルモンレベルが、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較され;
(d)工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い対象が、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定され、工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である対象が、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定される、物質マシモレリンに関する。
さらなる態様において、本発明は、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された少なくとも1つの血液試料を提供すること;
(b)各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
(c)測定された成長ホルモンレベルのそれぞれを単一の閾値と比較すること;
(d)前記少なくとも1つの血液試料において工程(b)で測定された成長ホルモンレベルと前記単一の閾値との比較に基づいて、対象が成長ホルモン分泌不全症を患っているかどうかを診断すること;
を含み、
対象が、成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することが、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている方法に関する。
定義
本発明の方法の説明のために示された用語は、常に、明細書又は特許請求の範囲で特記されない限り、以下の意味を有する。
本明細書で使用される通り、「対象」又は「小児科患者」は、約2~18歳未満の年齢であるいずれかの性別(男性又は女性)のヒトの子供である。例えば、対象は、約3~18歳未満、約4~18歳未満、約5~18歳未満、約6~18歳未満、約7~18歳未満、約8~18歳未満、約9~18歳未満、約10~18歳未満、約11~18歳未満、約12~18歳未満、約2~17歳未満、約2~16歳未満、約2~15歳未満、約2~14歳未満、約2~13歳未満、約2~12歳未満、約2~10歳未満、約2~9歳未満、又は約2~8歳未満の年齢である。
本明細書で使用される通り、「マシモレリン」は、成長ホルモン分泌促進(GHS)活性を有するグレリン受容体アゴニストとして作用するペプチド模倣化合物を指す。その化学構造及びGHDの処置における使用は、米国特許第6,861,409号明細書、国際公開第01/96300号パンフレット、及び国際公開第2007/093820号パンフレットに開示されている。
本明細書で使用される通り、用語「有効量」は、所望の効果を生み出すのに充分な量である、所与の物質の量を指す。例えば、受容者において成長ホルモン分泌を誘導するためのマシモレリンの有効量は、対象へのその投与時に成長ホルモンの分泌の検出可能な増加を達成することが可能なその化合物の量である。
本願で使用される用語「試験」及び「試験すること」は、対象の症状に基づく特定の病態の存在が疑われる人の明確化及び病態が存在するか存在しないかという特定につながる行動を説明する。言い換えると、病態を「試験すること」は、病態の確認又は除外を包含する。
本願で使用される用語「処置する」又は「処置すること」は、関連する病態のあらゆる症状の根絶、減少、緩和、逆転、若しくは予防、又はその発症若しくは再発の遅延につながる行動を説明する。
本明細書で使用される通り、用語「血液試料」は、全血試料並びに血清又は血漿試料など全血の分画を包含する。2つ以上の血液試料が同じ方法スキームでの試験に使用される場合は常に、これらの血液試料は同じ種類のものである。例えば、第1の試料が血清であるならば、その場合第2及びあらゆるその後の試料も血清である。さらに、1より多くの血液試料が提供される場合、用語「血液試料」は、ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後の異なる時点で採取された血液試料を指す。2つの血液試料は、例えば、ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約30±10分及び約45±10分で、又は約30±10分及び約60±10分で採取された血液試料を指し得る。3つの血液試料は、例えば、ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約60±10分で、又は好ましくは約30±10分、約45±10分で、及び約90±10分で、又は、或いは、約30±10分で、約60±10分で、及び約90±10分で採取された血液試料を指し得る。
本明細書で使用される用語「約」は、基準値の±10%の範囲を示す。例えば、「約10」は9~11の範囲を規定する。
用語「単一の閾値」は、マシモレリン刺激に対する適切な応答を示す閾値成長ホルモンレベルに関する。成人試験に通常使用される2.8ng/mL閾値の代わりに、本発明の方法に使用される閾値は、約10.0ng/mL以上、例えば約10.0~25.0ng/mL、約10.0~20.0ng/mL、約10.1~19.5ng/mL、約10.2~19.0ng/mL、約10.3~18.5ng/mL、約10.4~18.0ng/mL、約10.5~17.5ng/mL、約10.6~17.0ng/mL、約11.0~16.5ng/mL、約12.0~16.0ng/mL、約13.0~15.5ng/mL、約14.0~15.0ng/mL、約15.0~16.0ng/mL、約15.5~18.0ng/mL、約16.0~18.0ng/mL、約16.5~18.0ng/mL、約17.0~18.0ng/mL、約17.5~18.5ng/mL、約18.0~19.0ng/mL、約18.5~19.5ng/mL、約19.0~20.0ng/mL、約20.0~21.0ng/mL、又は約25.0~30.0ng/mLのより高い範囲にある。本発明の方法に使用される単一の閾値は、単一の値、例えば10.5ng/mL、11.0ng/mL、11.5ng/mL、12.0ng/mL、12.5ng/mL、13.0ng/mL、13.5ng/mL 14.0ng/mL、14.5ng/mL、15.0ng/mL、15.5ng/mL、16.0ng/mL、16.5ng/mL、17.0ng/mL、17.5ng/mL、18.0ng/mL、18.5ng/mL、19.0ng/mL、20.0ng/mL、又は25.0ng/mLでもあり得る。さらに、単一の閾値は、全血又は血清/血漿中のmLあたりのngを指す。最も好ましくは、単一の閾値は、血清中のmLあたりのngを指す。用語「単一の閾値」及び「カットオフ点」は互換的に使用される。
重量パーセント、重量によるパーセント、重量%、%w/wなどは、物質の重量を組成物の重量で割り100倍した、その物質の濃度を指す同義語である。
本願で引用された全特許、特許出願、及び他の刊行物は、全目的のために全体として参照により組み込まれる。
コホート1、すなわち0.25mg/kg体重、線形目盛り(薬物動態解析対象集団(PKS)、患者の数(N)=24)の時間に対する個別のマシモレリン濃度を示す。 コホート2、すなわち0.5mg/kg体重、線形目盛り(PKS、N=24)の時間に対する個別のマシモレリン濃度を示す。 コホート3、すなわち1.0mg/kg体重、線形目盛り(PKS、N=24)の時間に対する個別のマシモレリン濃度を示す。 コホート1、すなわち0.25mg/kg体重、線形目盛り(薬力学解析対象集団(PDS)、N=24)の時間に対するマシモレリンGHST後の個別のGH濃度を示す。 コホート2、すなわち0.5mg/kg体重、線形目盛り(PDS、N=24)の時間に対するマシモレリンGHST後の個別のGH濃度を示す。 コホート3、すなわち1.0mg/kg体重、線形目盛り(PDS、N=24)の時間に対するマシモレリンGHST後の個別のGH濃度を示す。 コホート1、すなわち0.25mg/kg体重(PDS、N=24)のマシモレリンGHSTの受信者動作特性(ROC)分析を示す。 コホート2、すなわち0.5mg/kg体重(PDS、N=24)のマシモレリンGHSTの受信者動作特性(ROC)分析を示す。 コホート3、すなわち1.0mg/kg体重(PDS、N=24)のマシモレリンGHSTの受信者動作特性(ROC)分析を示す。
本発明の目的は、小児科患者における成長ホルモンレベルを測定し、小児科患者におけるGHDを検出する独立型方法を提供することである。目標は、試験時間期間及び採血の数を減少させることにより試験管理者及び被験対象に対する負担を減少させるだけではなく、安全で、信頼性があり、優れた診断性能を提供しなければならない新たな方法を開発することである。
本発明の目的は、驚くべきことに、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料を提供すること;
(b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
(c)工程(b)で得られた測定された成長ホルモンレベルを、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較すること;
(d)工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い対象を、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定し、工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である対象を、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定すること
を含む方法を提供することにより、一態様において解決された。
そのため、1~5つの血液試料は、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15分以降で成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約100分までに対象から採取される。
例えば、血液試料中の単一の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である場合、対象は、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定される。別の選択肢では、全血液試料中の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い場合、対象は、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定される。
好ましい実施形態において、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法は、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのインビトロのスクリーニング方法である。
好ましい実施形態において、成長ホルモンの単一の閾値は、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である。
好ましい実施形態において、工程(a)において、1~4つの血液試料が提供され、好ましくは、工程(a)において、1~3つの血液試料が提供され、より好ましくは、工程(a)において、2又は3つの血液試料が提供される。上記で説明された通り、1より多くの血液試料が提供される場合、これらの血液試料は、ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後の異なる時点で採取される。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、血液試料は、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20~約100分の範囲内、好ましくは約25~約100分の範囲内、より好ましくは約25~約95分の範囲内、最も好ましくは約30~約90分の範囲内に対象から採取される。そのため、血液試料は、例えば、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20分以降だが約100分まで、好ましくは約25分以降だが約100分まで、より好ましくは約25分以降だが約95分まで、最も好ましくは約30分以降だが約90分までに採取される。
さらに別の好ましい実施形態において、1より多くの血液試料が提供される場合、血液試料は、約10~約60分の間隔で、好ましくは約15~約30分の間隔で対象から採取される。或いは、血液試料は、担当医により適切であると考えられる任意の時間間隔で採取できる。例えば、血液試料は、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約45、又は約60分の間隔で採取できる。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、血液試料は、全血試料、血清試料、又は血漿試料である。好ましくは、工程(a)において、血液試料は、血清試料又は血漿試料である。1より多くの血液試料が採取される場合、2つ以上の血液試料は同じ種類のものであり、したがって、これらの血液試料は、全血試料、血清試料、又は血漿試料のいずれかである。最も好ましくは、血液試料は血清試料である。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、工程(a)において、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される。典型的には、有効量のマシモレリンは、下限(low-end)で対象の体重kgあたり約0.8~約0.9mgの範囲及び上限(high-end)で約1.0、約1.1~約1.2mg/対象の体重kgの範囲であり得るか、又は下限量のいずれか1つ及び上限量のいずれか1つにより定義される範囲内、例えば、約0.9~約1.1mg/kg体重であり得る。有効量のマシモレリンは、例えば、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、又は約1.2mg/kg体重の単一の値であり得る。体重(kgで記録)は、好ましくは、最も近い整数に丸められ得る。最も好ましくは(most preferred)、工程(a)において、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される。
例えば、1つのマシモレリン単位投与量は、水中の経口懸濁剤の調製のための1817.2mg含有組成物からなる。典型的には、調製された懸濁剤は、懸濁剤のmLあたり0.5mgマシモレリンを含有する。再構成された懸濁剤の体重調整分割量が小児科対象に投与されて、小児における1.0mg/kg体重の投与量をもたらす。前記単位投与量は、100%の含有量を有する遊離塩基として計算されたマシモレリンに定義される。前記単位投与量中のマシモレリン遊離塩基又はその遊離塩基同等物の質量は、含有量に従って調整される。
好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、マシモレリンを好適な薬剤塩として含む組成物中で投与され、好ましくは、好適な薬剤塩は、マシモレリンの酢酸塩、マシモレリンのトリフルオロ酢酸塩、又はこれらの組合せから選択される。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与は経口投与である。
マシモレリンの投与が経口投与である場合、マシモレリンは経口懸濁剤として調製され得る。懸濁剤は、経口懸濁剤の調製後約90分以内、好ましくは約60分以内、より好ましくは約30分以内に投与され得る。好ましくは、経口懸濁剤は、約1分以下の期間にわたり、好ましくは約30秒以下の期間にわたり飲まれる。
さらに好ましい実施形態において、対象は、マシモレリンの投与に先立ち(prior)約10時間、好ましくは約9時間、より好ましくは約8時間絶食した。さらに好ましくは、工程(a)において、対象は、マシモレリン投与後約100分間絶食し、これは、工程(a)において、対象が、マシモレリンの投与後約100分、約95分、又は約90分にわたり絶食し得ることを意味する。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約60±30分で対象から採取された1つの血液試料が提供される。或いは、1つの血液試料は、マシモレリンの投与後約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分で対象から採取され得る。1つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
別のさらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約45±10分で対象から採取された2つの血液試料が提供される。或いは、2つの血液試料は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分で対象から採取され得る。2つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約60±10分で対象から採取された2つの血液試料が提供される。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約60±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約90±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約60±10分で、及び約90±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供される。或いは、3つの血液試料は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分で対象から採取され得る。3つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
工程(a)において、4つ以上の血液試料が提供される場合、これらの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。例えば、好適な時点は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分である。
特に好ましい方法において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分、約45±10分、約60±10分、及び約90±10分からなる群から選択される時点で対象から採取された、1~4つの、さらに好ましくは(further preferred)1~3つの、より好ましくは(more preferred)2又は3つの血液試料が提供される。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、マシモレリン及び任意選択で担体物質などのさらなる薬学的に許容できる賦形剤を含む組成物中で投与される。好ましくは、マシモレリンは、マシモレリン及び甘味剤を含む組成物中で投与される。好適な甘味剤は、例えばサッカリンである。好都合には、サッカリンは、マシモレリンの好適な矯味剤であることが見出された。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、約3.5%(w/w)マシモレリン(遊離塩基として計算)、約93.1%(w/w)噴霧乾燥ラクトース一水和物、約2.0%(w/w)クロスポビドンタイプA、約0.1%(w/w)コロイド状二酸化ケイ素、約1.0%(w/w)フマル酸ステアリルナトリウム、及び約0.3%(w/w)サッカリンナトリウム二水和物を含む組成物中で投与される。
さらに好ましい実施形態において、対象は2~18歳未満の年齢のヒトの子供であり、好ましくは、対象は2~17歳未満の年齢のヒトの子供であり、より好ましくは、対象は2~16歳未満の年齢のヒトの子供である。
さらに好ましい実施形態において、方法は独立型試験であり、繰り返される必要がなく、信頼性を持って小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するために代わりの成長ホルモン刺激試験は必要ではない。
さらに好ましい実施形態において、工程(d)に従って、対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することは、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている。
驚くべきことに、信頼性を持って小児科患者におけるGHDを診断するためにさらなるGHSTが必要とされないので、本発明の方法が、独立型試験として好適であることが見出された。
本発明の目的は、驚くべきことに、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料が提供され;
(b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルが測定され;
(c)工程(b)で得られた測定された成長ホルモンレベルが、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較され;
(d)工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い対象が、成長ホルモン分泌不全症を有すると診断され、工程(b)で得られた血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である対象が、成長ホルモン分泌不全症を有さないと診断される、
小児科患者における成長ホルモン分泌不全症の診断に使用するための物質マシモレリンを提供することにより、別の態様において解決された。
1~5つの血液試料は、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15分以降で成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約100分までに対象から採取される。
好ましい実施形態において、小児科患者における成長ホルモン分泌不全症の診断に使用するための物質マシモレリンは、小児科患者における成長ホルモン分泌不全症のインビトロの診断に使用するための物質マシモレリンである。
好ましい実施形態において、成長ホルモンの単一の閾値は、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である。
好ましい実施形態において、工程(a)において、1~4つの血液試料が提供され、好ましくは、工程(a)において、1~3つの血液試料が提供され、より好ましくは、工程(a)において、2又は3つの血液試料が提供される。1より多くの血液試料が提供される場合、これらの血液試料は、ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後の異なる時点で採取される。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、血液試料は、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20~約100分の範囲内、好ましくは約25~約100分の範囲内、より好ましくは約25~約95分の範囲内、最も好ましくは約30~約90分の範囲内に対象から採取される。その結果、血液試料は、例えば、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20分以降であるが約100分まで、好ましくは約25分以降であるが約100分まで、より好ましくは約25分以降であるが約95分まで、最も好ましくは約30分以降であるが約90分までに採取される。
さらに別の好ましい実施形態において、1より多くの血液試料が提供される場合、血液試料は、約10~約60分の間隔で、好ましくは約15~約30分の間隔で対象から採取される。或いは、血液試料は、担当医により適切であると考えられる任意の時間間隔で採取できる。例えば、血液試料は、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約45、又は約60分の間隔で採取できる。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、血液試料は、全血試料、血清試料、又は血漿試料である。好ましくは、工程(a)において、血液試料は、血清試料又は血漿試料である。1より多くの血液試料が採取される場合、2つ以上の血液試料は同じ種類のものであり、したがって、これらの血液試料は、全血試料、血清試料、又は血漿試料のいずれかである。最も好ましくは、血液試料は血清試料である。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、工程(a)において、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される。典型的には、有効量のマシモレリンは、下限で対象の体重kgあたり約0.8~約0.9mgの範囲及び上限で約1.0、約1.1~約1.2mg/対象の体重kgの範囲であり得るか、又は下限量のいずれか1つと上限量のいずれか1つにより定義される範囲内、例えば、約0.9~約1.1mg/kg体重であり得る。有効量のマシモレリンは、例えば、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、又は約1.2mg/kg体重の単一の値でもあり得る。体重(kgで記録)は、好ましくは、最も近い整数に丸められ得る。
例えば、1つのマシモレリン単位投与量は、水中の経口懸濁剤の調製のための1817.2mg含有組成物からなる。典型的には、調製された懸濁剤は、懸濁剤のmLあたり0.5mgマシモレリンを含有する。再構成された懸濁剤の体重調整分割量が小児科対象に投与され、小児における1.0mg/kg体重の投与量をもたらす。前記単位投与量は、100%の含有量を有する遊離塩基として計算されたマシモレリンに定義される。前記単位投与量内のマシモレリン遊離塩基又はその遊離塩基同等物の質量は、含有量に従って調整される。
好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、その好適な薬剤塩としてのマシモレリンを含む組成物中で投与され、好ましくは、好適な薬剤塩は、マシモレリンの酢酸塩、マシモレリンのトリフルオロ酢酸塩、又はこれらの組合せから選択される。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与は経口投与である。
マシモレリンの投与が経口投与である場合、マシモレリンは経口懸濁剤として調製され得る。懸濁剤は、経口懸濁剤の調製後約90分以内、好ましくは約60分以内、より好ましくは約30分以内に投与され得る。好ましくは、経口懸濁剤は、約1分以下の期間にわたり、好ましくは約30秒以下の期間にわたり飲まれる。
さらに好ましい実施形態において、対象は、マシモレリンの投与に先立ち約10時間、好ましくは約9時間、より好ましくは約8時間絶食した。さらに好ましくは、工程(a)において、対象は、マシモレリン投与後約100分間絶食し、これは、工程(a)において、対象が、マシモレリンの投与後約100分、約95分、又は約90分にわたり絶食し得ることを意味する。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約60±30分で対象から採取された1つの血液試料が提供される。或いは、1つの血液試料は、マシモレリンの投与後約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、約100±10分で対象から採取され得る。1つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
別のさらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約45±10分で対象から採取された2つの血液試料が提供される。或いは、2つの血液試料は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分で対象から採取され得る。2つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約60±10分で対象から採取された2つの血液試料が提供される。
別の好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約60±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約90±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約60±10分で、及び約90±10分で対象から採取された3つの血液試料が提供される。或いは、3つの血液試料は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分で対象から採取され得る。3つの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。
4つ以上の血液試料が提供される場合、これらの血液試料は、マシモレリンの投与後、担当医により適切であると考えられる約15~約100分の範囲内の任意の時点で採取され得る。例えば、好適な時点は、マシモレリンの投与後約20±10、約30±10、約40±10、約45±10、約50±10、約60±10、約70±10、約80±10、約90±10、又は約100±10分である。
特に好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分、約45±10分、約60±10分、及び約90±10分からなる群から選択される時点で対象から採取される1~4つの、さらに好ましくは1~3つの、より好ましくは2又は3つの血液試料が提供される。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、マシモレリン及び任意選択で担体物質などのさらなる薬学的に許容できる賦形剤を含む組成物中で投与される。好ましくは、マシモレリンは、マシモレリン及び甘味剤を含む組成物中で投与される。好適な甘味剤は、例えばサッカリンである。サッカリンは、マシモレリンの好適な矯味剤であることが見出された。
さらに好ましい実施形態において、工程(a)において、マシモレリンは、約3.5%(w/w)マシモレリン(遊離塩基として計算)、約93.1%(w/w)噴霧乾燥ラクトース一水和物、約2.0%(w/w)クロスポビドンタイプA、約0.1%(w/w)コロイド状二酸化ケイ素、約1.0%(w/w)フマル酸ステアリルナトリウム、及び約0.3%(w/w)サッカリンナトリウム二水和物を含む組成物中で投与される。
さらに好ましい実施形態において、対象は2~18歳未満の年齢のヒトの子供であり、好ましくは、対象は2~17歳未満の年齢のヒトの子供であり、より好ましくは、対象は2~16歳未満の年齢のヒトの子供である。
さらに好ましい実施形態において、物質は独立型試験で使用され、繰り返される必要はなく、信頼性を持って小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するために代わりの成長ホルモン刺激試験は必要とされない。
さらに好ましい実施形態において、工程(d)に従って対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することは、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている。
驚くべきことに、信頼性を持って小児科患者におけるGHDを診断するためにさらなるGHSTが必要でないため、本発明の方法が独立型試験として好適であることが見出された。
本発明の目的は、驚くべきことに、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
(a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された少なくとも1つの血液試料を提供すること;
(b)各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
(c)測定された成長ホルモンレベルのそれぞれを単一の閾値と比較すること;
(d)前記少なくとも1つの血液試料における工程(b)で測定された成長ホルモンレベルと前記単一の閾値との比較に基づいて、対象が成長ホルモン分泌不全症を患っているかどうかを診断すること;
を含み、対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することが、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている方法により、さらなる態様において解決された。
好ましい実施形態において、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法は、マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症をインビトロで診断するためのスクリーニング方法である。
好ましい方法において、工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分、約45±10分、約60±10分、及び約90±10分からなる群から選択される時点で対象から採取された1~4つの、さらに好ましくは1~3つの、より好ましくは2又は3つの血液試料が提供される。
好ましい実施形態において、工程(d)において、工程(b)で測定された最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値より低い対象は、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定され、工程(b)で測定された最高の成長ホルモンレベルが単一の閾値以上である対象は、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定される。
別の好ましい実施形態において、単一の閾値は、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である。
さらに別の好ましい実施形態において、対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される。
さらに好ましい実施形態において、対象は2~18歳未満の年齢のヒトの子供であり、好ましくは、対象は2~17歳未満の年齢のヒトの子供であり、より好ましくは、対象は2~16歳未満の年齢のヒトの子供である。
本発明の方法の主な一特徴は、医療専門家により現在使用されている標準的な2試験フォーマットとは対照的に、単回刺激試験フォーマットであることである。少なくとも1日あけて実施され、8~12回もの採血を伴う2つの別々な試験を有することではなく、本発明の新たな方法は、成長ホルモン分泌不全症を検出するための正確度、特異度、及び感度において信頼できる診断性能を達成するために、1つの試験のみ及びわずか1~5回、好ましくは2~4回のみの採血を要し、そのため、試験される小児に対する試験の負担及び潜在的な害を大いに減少させる。好都合には、これらの血液試料は、マシモレリンの投与後全体で約90分の期間などの短い期間内に、約15から約30分までの間隔で収集できる。
驚くべきことに、本発明の方法は、成長ホルモン分泌不全症を診断するために、より高い閾値を使用することにより、著しい改善を達成した。従来、成人患者がGHDに関して試験される場合、約2~3ng/mLの単一の閾値が使用され、小児科患者がGHDに関して試験される場合、10ng/mL未満の単一の閾値が使用される。発明者らは、意外にも、10.0ng/mL以上のより高い単一の閾値が使用される場合、小児科患者のためにより良好な診断性能を達成できることを発見した。例えば、約16.0~19.0ng/mL、好ましくは約17.0~18.0ng/mLの単一の閾値が、本発明の独立型方法において非常に効果的にGHDを示すことが見出された。
さらに、本発明の方法は、成長ホルモン分泌不全症を診断するために、より高いマシモレリン投与量を使用することにより、著しい改善を達成した。現在の方式に使用されるマシモレリンの従来の投与量は、特に成人患者がGHDに関して試験される場合、0.5mg/kg患者体重であるが、発明者らは、意外にも、より高い投与量のマシモレリンが小児科患者の成長ホルモン刺激試験に使用される場合、より良好な診断性能を達成できることを発見した。例えば、約0.8~約1.2mg/kg、好ましくは約1.0mg/kg体重のマシモレリン投与量が、本発明の1試験方法において非常に効果的にGHDを示すことが見出された。
本発明は、ヒトの子供における下垂体関連GH分泌不全症を、子供へのマシモレリンの単回経口投与後に評価する方法を含み:
-独立型試験として(1つの試験方法及び単回のGH刺激のみが必要とされる)、
-2~4つの血液試料が、マシモレリンの投与後に、例えば全体で約90分の期間に、約15から約30分までの間隔で収集され
-約10.0ng/mL以上、好ましくは約10.0ng/mL~約25.0ng/mL、より好ましくは約10.2ng/mL~約20ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲のGHカットオフ点を有する
ヒトの子供における成長ホルモンレベルを測定する方法を提供する。
以下の実施例は、限定のためではなく例としてのみ提供される。当業者は、変更又は修飾されて基本的に同じ又は類似の結果を生み出し得る種々の重大でないパラメーターを容易に認識するだろう。
小児における成長ホルモン分泌不全症(GHD)は、成長不全及び低身長をもたらす稀で病因学的に多様な病態である。GHDの診断には、2つの異なる成長ホルモン刺激試験(GHST)に対する不充分な応答が必要とされる。マシモレリン酢酸塩、強力な経口投与される成長ホルモン(GH)分泌促進因子は、成人のGHD(AGHD)の診断用にFDA及びEMAにより認可されている。この試験(AEZS-130-P01)は、GHDが疑われる小児の診断試験としてのマシモレリン酢酸塩を調査するために設計された。
これは、GHDが疑われる小児科対象における単回投与0.25、0.5、及び1.0mg/kg経口マシモレリン酢酸塩の安全性、忍容性、薬物動態、及び薬力学を調査する、非盲検、群比較、用量漸増治験である。マシモレリンGHSTを、各施設の(local)臨床業務に従って実施される2つの標準的なGHSTの間に、試験の間に7~28日の回復期をおいて投与した。投与前(±15分)並びにマシモレリン酢酸塩摂取後15、30、45、60、90、120、及び360分に、血液試料を収集した。
全体で24名の小児科対象(コホート[C1、C2、C3]あたり8名)を薬物動態/薬力学(PK/PD)解析に含めた。5名の男性及び3名の女性をC1及びC2で観察し、7名の男性及び1名の女性をC3で観察した。全3コホートで、少なくとも3名の対象は、タナー段階I又はIIを示した。24名の対象は全員(100%)白人であり、スクリーニング時に、年齢中央値は9.8、9.0、及び10.5年(範囲4~15年)及びボディマス指数中央値は16.1kg/m(12.4~21.4kg/m)であった。全体として、88の有害事象が報告されたが、多くは標準的なGHSTに関連し、マシモレリン試験に関連すると考えられたものはなかった。マシモレリンの最高血漿濃度は、主に30~45分に観察された。平均Cmax値は、C1、C2、及びC3で、それぞれ3.46、8.13、及び12.87ng/mLであった。AUCは投与量と共に増加した;平均AUC0-6値は、6.69、18.02、及び30.92 h・ng/mLであった。平均消失半減期は、それぞれ、1.22、1.61、及び1.71時間であった。全3コホートでPK及びPDプロファイルは同等であり、ピークGHレベルは、主にマシモレリン摂取後30~60分以内に観察された。
マシモレリン酢酸塩は、全投与コホートにおいて、安全で忍容性が良好であった。小児及び青年におけるマシモレリンCmax及びAUCの用量依存性増加は、成人対象から得たデータと良好に相関した。頑強な用量比例GH応答も達成された。PD結果は、GH応答が全投与群で同等なことを示し、より高いマシモレリン投与量でより早いtmaxへのわずかなシフトがあった。
さらに、マシモレリンGHSTのアウトカムは、2つの標準的なGHSTのアウトカム並びに治験責任医師により評価された最終診断との驚くほど高い一致を示した。C3において、GH分泌は、8名の患者全員で明らかに刺激された。最後に、単一試験として適用されたマシモレリンGHSTのアウトカムは、8名の対象のうち7名で、2つのsGHSTの組合せのアウトカム並びにPI評価との一致を示した。
実施例1:CGHDを診断するためのマシモレリン含有組成物
マシモレリン含有組成物は、表1に列記される以下の成分を含む。
1マシモレリン投与単位(dose unit)は、水中の経口懸濁剤の調製のための1817.2mg含有組成物からなる。典型的には、調製された懸濁剤は懸濁剤のmLあたり0.5mgマシモレリンを含有する。
再構成された懸濁剤の体重調整分割量が小児科対象に投与されて、小児における1.0mg/kg体重の投与量をもたらす。成人において、再構成された懸濁剤の体重調整分割量が投与されて、0.5mg/成人対象のkg体重の投与量をもたらすことに留意されたい。
前記単位投与量は、含有量が100%である遊離塩基として計算されたマシモレリンに定義される。前記単位投与量内のマシモレリン遊離塩基又はその遊離塩基同等物の質量は、含有量に従って調整される。
マシモレリンは、前記単位投与量中に好適な薬剤塩として含まれ得る。好適な薬剤塩の例は、酢酸塩及びトリフルオロ酢酸塩である。
前記単位投与量は、GHD試験を容易に利用できるように好適な容器中に充填され得る。好適な容器の例は、小袋又はプラスチックのガラス(glass of plastic)でできた好適なサイズの容器である。
60kgの対象では、容器は、ポリエチレンラミネートされたアルミニウムホイル製の小袋であり、63.6mgマシモレリン、1691.8mg噴霧乾燥ラクトース一水和物、36.3mgクロスポビドンタイプA、1.8mgコロイド状二酸化ケイ素、18.2mgフマル酸ステアリルナトリウム、及び5.5mgサッカリンナトリウム二水和物を含むマシモレリン含有組成物を有する。120mLの水に再構成される場合、2mLが1.0mgマシモレリンを与える。
実施例2:不快な味を隠すためのマシモレリン含有組成物中のサッカリンの使用
多施設共同、ランダム化、2期、クロスオーバー試験において、成人成長ホルモン分泌不全症(AGHD)が確認された100名の対象に、GHRH+L-Arg及びマシモレリンをGHSTとして与えて、AGHDに関するマシモレリンの診断有効性を決定した。
この試験は2パートで実施した。第1パートでは、実施例1に記載され、サッカリンなしの0.5mg/kgの投与のマシモレリン含有組成物を使用したが、軽度から中程度の不快な味が、52名の対象のうち12名(21%)により報告された。
試験中断の間に、サッカリンが好適な矯味剤であるとわかったが、苦味は完全には隠されなかった。試験の第2パートでは、実施例1に記載のマシモレリン含有組成物(サッカリン有り)を使用して、48名の被験対象のうち1名(2%)のみが、強度が軽い不快な味を報告した。
実施例3:診断試験としてのマシモレリンの薬物動態的、薬力学的、並びに探索的試験特性
試験AEZS-130-P01は、GHDが疑われる小児科患者における0.25mg/kg、0.5mg/kg、及び1mg/kの単回経口投与後のマシモレリン酢酸塩の安全性、忍容性、薬物動態(PK)、及び薬力学(PD)を調査する非盲検、群比較、用量漸増治験であった。
目的は下記の通り定義された:
主要:
・GHDが疑われる小児科患者における、マシモレリンの漸増する単回経口投与後のマシモレリン酢酸塩の安全性及び忍容性を調査する。
二次的:
・GHDが疑われる小児科患者におけるマシモレリン酢酸塩のPKを調査する、
・GHDが疑われる小児科患者における、成長ホルモン(GH)放出により測定される、マシモレリン酢酸塩のPDを調査する、
・GHDが疑われる小児科患者における、マシモレリン酢酸塩の単回経口投与後のPK/PD関係を探索する。
方法論:
マシモレリンの血漿濃度及びGHの血清濃度は、中央検査機関で分析された。
マシモレリン血漿濃度:マシモレリン濃度に関する血漿試料の分析は、中央検査機関、Prolytic GmbH,Germanyで、0.2ng/mLの検出限界を有する検証済みの液体クロマトグラフィー-質量分析法(LCMS/MS)方法(Franz,2005)を使用して実施された。
予備的な薬物動態(PK)は、サンプリング期間におけるマシモレリン血漿濃度の最高の測定された濃度の時間(tmax)及び最高濃度(Cmax)により決定された。
GH血清濃度:血清試料のGH濃度に関する分析は、検証済みの免疫化学発光アッセイ(IDS-iSYS Human Growth Hormone(hGH)、Immunodiagnostic Systems Ltd[UK])(Manolopoulou et al.,2012)により中央検査機関で実施された。このアッセイは、組換え型成長ホルモン較正標準WHO 98/574に対して標準化されており、Clemmonsにより概説されたアッセイ標準化の推奨(Clemmons et al.,2011)に準拠している。
GHのために申し込んだ分析機関は、Central Laboratory Synevo Lodz,Krakusa Str.28,93-515 Lodz Polandであった。定量化の下限は<0.05ng/mLであった。
患者の数
全体として、マシモレリンを、単回経口投与で、GHDが疑われる24名の小児科患者に、投与群あたり8名の患者で投与した。これらの8名の患者のうち、投与群あたり少なくとも3名の患者は、それぞれ、思春期前(タナー段階I)及び思春期(タナー段階II~IV)であった。
患者組入れの主な基準:
対象は、治験への参加に適格になるためには以下の基準の全てを満たさなければならなかった:
1.2~18歳未満の年齢の男性又は女性小児科対象;
2.成長学的及び臨床基準に基づいてGHDが疑われる;
3.誘発性の成長ホルモン刺激試験(GHST)の性能の適応(indication of performance)。
標準的診断手順の一部としてGHSTに先立ち性ステロイドプライミングを有する対象は、マシモレリンGHSTでも性ステロイドプライミングを有さなければならない。
治験薬(IMP)マシモレリン
単回使用アルミニウムパウチ(同義:小袋)は63.6mgマシモレリンを含んでいたが、120mLの水に溶解されると0.5mg/mLのマシモレリンを与える。
連続コホートの治験参加者は、漸増する単回経口投与量でマシモレリンを服用した:すなわち、コホート1(C1)では0.25mg/kg体重、コホート2(C2)では0.5mg/kg体重、及びコホート3(C3)では1mg/kg体重。
マシモレリンPK/PDを測定するために、血液試料を、投与前、次いでマシモレリンの投与後15、30、45、60、90、120、及び360分で採取した。
試験として、単回経口投与のマシモレリン酢酸塩を、マシモレリンGHSTの日に患者に投与した。
マシモレリンGHST調合物
マシモレリン経口懸濁剤は治験担当者により調製され、以下の説明(工程番号1~工程番号5)に従って投与されたが、ここではコホートC3の投与量(すなわち;1.0mg/kg)を例として考えた:
1.患者の体重を測定し、必要なパウチ/小袋の数を計算する(1名の患者に1つのパウチが必要だろう)。体重(kgで記録)は最も近い整数に丸められるだろう;
2.パウチの内容物全体を、好適な透明なガラス又はポリプロピレン容器中で120mLの水に溶解させ(すなわち、該当する場合、120mLに1つのパウチ、240mLに2つのパウチ)、少なくとも3分間穏やかに撹拌する(少量の未溶解粒子が残るだろう);
3.1.0mg/kgのマシモレリン投与量に基づいて、患者体重に対応する懸濁剤の要求される体積を計算する、すなわち、懸濁剤の要求される体積は2mL/kgである(例えば、1.0mg/kgのマシモレリン投与量を要する30kg患者は、60mLの調製済み懸濁剤が必要だろう);
4.目盛り付きシリンジを使用して、患者に対して要求される体積を測定し、それを飲用グラスに移す(20mL未満の体積は、不完全な飲込みから生じる損失のリスクを最低限にするため経口シリンジにより投与されるべきである;説明については下記参照);
5.懸濁剤は、調製後30分以内に使用しなければならない。
GHSTに先立つ絶食
患者は、マシモレリン刺激試験の開始に先立ち8時間、及びそのサンプリング期間を通して絶食しなくてはならなかった。
投与
マシモレリン経口懸濁剤の投与は、治験担当者の監督のもとに実施された。患者は、30秒以下の期間に、上述のコホートに独特な投与説明の工程番号4で調製されたガラス容器の全内容物を飲むように勧められた。
血液サンプリング
血液試料は以下の時点で収集された:投与前(サンプリング時間枠:±15分)、次いで、マシモレリンの投与後15、30、45、60、90、120分(±5分枠)及び360分(±10分枠)。GHの血清濃度及びマシモレリンの血漿濃度は、中央検査機関で分析された。
治験のマシモレリンGHSTは、第1のsGHSTが完了した後に実施された。少なくとも1週間及び最大で4週間の回復期がGHSTの間に導入されて、キャリーオーバー効果又はその後のGHSTとの間の干渉を避け、以前に使用された誘発剤による(to)おそらくは薬剤関連の有害事象の観察のために適切な経過観察期間を与えた。
試験P01に使用した標準的GHST
2つの標準成長ホルモン刺激試験(sGHST)を、各施設の業務に従って患者に実施しなければならなかった。sGHST剤は、IMPとしてではなく「バックグラウンド」として考えられた。
以下の薬理作用剤(pharmacological agents)がsGHSTに認められている:インスリン(インスリン負荷試験(ITT))、アルギニン、アルギニン/成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)、クロニジン、グルカゴン、L-ドーパ。
単回投与のsGHST剤を、筋肉内(i.m.)、静脈内(i.v.)、皮下(s.c.)、又は経口(製剤に応じて)で、sGHSTの日に投与した。バッチ番号を、Patient Records(患者記録)及び「standard GHST Patients Accountability Logs(標準GHST患者管理記録)」に現場で記録した。
評価の基準
治験評価項目
安全性及び忍容性
・患者の(patientive)忍容性(味の許容性並びに睡眠、食欲、及び胃腸症状に対する影響を含む)、有害事象(AE);
・安全性に関連する臨床検査パラメーターの変化の測定;
・バイタルパラメーター(脈拍数、血圧、心電図)に対する影響。
薬物動態
・マシモレリンの濃度-時間プロファイル;
・標的パラメーター:AUC、Cmax、Tmax、T1/2
薬力学
・GHの濃度-時間プロファイル;
・標的パラメーター:Cmax、Tmax
・予備的なPK/PD:マシモレリンのTmax対GHのTmax;マシモレリンのCmax対GHのCmax
その他
・GHDが疑われる小児科患者における診断目的の推奨される投与量の確立;
・小児科患者におけるGHDの診断を確立するためのその後の試験のための好適なGHカットオフ点の探索。
統計的方法:
全統計分析は、本質的に探索的であると考えられる。データセットは、SASバージョン9.3以上を使用して分析した。
全般に、定量的な変数の要約統計量(n、算術平均、標準偏差、中央値、最低、及び最高)及び定性的データの度数分布表は、投与群ごとに表した。
マシモレリンPK:PKパラメーターを、PK解析対象集団(PKS)に関して分析し、n(測定値の数)、算術平均、標準偏差、及び変動係数(CV)、中央値、最低、最高値により、及び、さらに(Tmaxを除外)幾何平均、幾何標準偏差、及び幾何学的CVにより要約する。Tmaxに関して、追加的に、頻度数並びに中央値、最低、及び最高も表す。
マシモレリンPD:PKデータの利用可能性とは関係なく、GH濃度データをPD解析対象集団(PDS)に関して分析した。GHピーク濃度を、臨床診断手順のアウトカム(GHDの診断が確認されたか、又は確認されないか)と相関づけた。
PK/PD分析:個別の患者のマシモレリンの血漿濃度を、同じ時点でのそれぞれのGH濃度、並びに臨床診断手順(GHDの診断が確認されたか、又は確認されないか)のアウトカムと相関づけた。
結果及び結論:
スクリーニングした合計で27名の患者のうち、24名の患者にマシモレリン試験を投与し、3つの投与コホート(C1、C2、及びC3)のそれぞれに8名の患者とした。
そのため、安全性解析対象集団(SAF)並びにPK解析対象集団(PKS)、PD解析対象集団(PDS)、及びPK/PD集団は24名の患者からなっていた。
ベースライン特性:
全体で、17名(70.8%)の患者が男性であり、7名(29.2%)が女性であり、100%が白色人種であった。スクリーニング時に、全3投与コホートの中央値パラメーターは、年齢10.5年(範囲:4~15歳)、身長123.35cm(範囲:46.0~152.5cm)、体重25.5kg(範囲:12~43kg)、及びボディマス指数(BMI)16.1kg/m(範囲:12.4~21.4kg/m)であった。
タナー状態は下記の通り分布していた:C1並びにC3では、4名の患者がタナーIを示し、4名の患者がタナーIIを示し、C2では、5名の患者がタナーIを示し、3名の患者がタナーIIを示した。性ステロイドプライミングは、テストステロンデポ製剤のi.m.投与により、C3中の2名の男性患者に適用された。
ベースライン病歴については、C2中の2名の患者に関してのみ、他の下垂体軸の欠乏(すなわち甲状腺欠損症)が報告された。標準的な「diagnostic work-up(診断用精密検査)」の一部として、IGF-1及びIGF-BP3値が、各施設の診断基準に従って収集されたまま電子症例報告書(eCRF)に取り込まれた。
IGF-1値は、C1中の7名の患者に、C2及びC3のそれぞれ8名の患者に呈され、中央値は、C1で88.00μg/L(SD 68.72)、C2で100.00μg/L(SD 97.90)、及びC3で119.50μg/L(SD 68.88)であった。IGF-BP3値は、C3の1名の患者で利用可能になった。
骨年齢は、中央値で102.2か月の値(範囲:24~156か月)を示した。成長学パラメーターの一部として、身長SDSは、中央値で-2.35(範囲-3.2~1.7)、BMI SDS -0.60(範囲-2.1~2.0)、及び年間換算成長速度SDS -1.50(範囲:-3.3~0.5)であった。
SGHST:全体として、ITTを22名の患者に(すなわち、来院1(V1)で5名の患者(20.8%)及び来院3(V3)で17名の患者に(70.8%))、アルギニンをV1で8名の患者に(33.3%)、クロニジンを16名の患者に(すなわち、V1で11名の患者(45.8%)及びV3で5名の患者(20.8%))投与した。グルカゴンは1名の患者のみに投与し、L-ドーパは全く投与しなかった。
マシモレリンの処置コンプライアンスは、全3コホートで100%であった。
薬物動態及び薬力学結果:
血漿濃度データ
全般に、マシモレリン血漿濃度は用量依存性増加を示し(図1)、個人間変動が高かった。マシモレリンの投与後に、血漿濃度は迅速に増加し、最高レベルが0.25~2時間で観察された。投与後6時間の最後のサンプリング時点で、血漿濃度は大幅に減少していた。
薬物動態:
全般に、マシモレリン血漿濃度は用量依存性増加を示し(図1)、個人間変動が高かった。マシモレリンの投与後に、血漿濃度は迅速に増加し、最高レベルが0.25~2時間で観察された。投与後6時間の最後のサンプリング時点で、血漿濃度は大幅に減少していた。
マシモレリンのAUC及びCmaxは用量依存性増加を示し、算術平均AUC0-6が、C1で6.69 h・ng/mL、C2で18.02 h・ng/mL、及びC3で30.92 h・ng/mLであり、算術平均Cmaxが、C1で3.46ng/mL、C2で8.13ng/mL、及びC3で12.87ng/mLであった(表2)。
平均Tmaxは全3群の間で同等であり、算術平均は、C1で45.5分、C2で40.6分、及びC3で31.9分であった。平均T1/2はより高い投与量でわずかな増加を示し、すなわち、C1で73.18分、C2で96.31分、及びC3で102.85分であった。
薬力学:
図2に示される通り、GH濃度はマシモレリン投与後に増加しており、投与量の漸増と共により高い値になる傾向がある。大きな患者間変動性が、GHDを有すると疑われる観察される集団中で予測される。
マシモレリン投与後に、ピークGHレベルは、C1で0.5~1時間以内に(平均Tmax 52.5分(SD 11.3))、C2で0.25~1時間以内に(平均Tmax 37.5分(SD 13.9))、及びC3で0.5~0.75時間以内に(平均Tmax 37.5分(SD 8.0))観察された(表3参照)。
GHカットオフ点の探索的解析:
GHD診断によるピークGH値を、GHST結果及び治験担当医師の評価に基づいて比較した。カットオフ点として試験されたGH値の診断特性(すなわち、感度、特異度、及びヨーデン指標(重み付けなし、重み付けあり))を、10.03ng/mLのピークGHのC1、10.43ng/mLのピークGHのC2、及び17.13ng/mLのC3で留意すべき診断特性の最も確実な表現と共に列記した。
GHSTの診断アウトカムを表4に表す。この表において、sGHSTの診断アウトカムを、両sGHSTが利用可能であり、両方が7ng/mL以下のピークGHをもたらす場合「確認された」と考え、又はピークのうち少なくとも1つが7ng/mL超である場合「確認されない」と考える。アウトカム「確認されない」を、両sGHST結果が利用可能であり、GHピークが7ng/ml超である場合「除外」に、状況が上述のいずれにも適合しない場合「未確定(equivocal)」に分類する。治験担当医師の評価は、各施設の診断用標準的慣行に基づいている。マシモレリンGHSTを、個別のピークGH値から計算されたカットオフ点に対して試験した。
上記で概説された検討事項に基づいて、表4は、治験責任医師の(PIの)評価と両sGHSTのアウトカムとの一致を表している:21名(87.5%)の患者(すなわち、確認された8名及び確認されない13名)において、治験担当医師評価とsGHSTアウトカムの一致がある。3名(12.5%)の患者において、治験担当医師はGHDと結論付けたが、sGHSTは(1名の患者において)診断を除外し、又は(2名の患者において)未確定であった。
さらに、診断結果は下記の通り要約できる(表5):マシモレリンGHSTは、全3コホート中で治験担当医師により「GHD」と評価された全体で11名の患者から、C2の1名(9.09%)の患者のみに「GHDが確認されない」を示す。
治験担当医師によりGHDを有すると「確認されない」と評価された合計で13名の患者から、マシモレリンGHSTは、それぞれ、C1で3名(23.08%)の患者及びC3で1名(7.69%)の患者にGHDを確認した。
上記に表したデータを考察すると、マシモレリン試験の最強の試験特性はC3に観察される:GH分泌は、8名の患者全員で明らかに刺激された。最後に、単一試験として適用されたマシモレリンGHSTのアウトカムは、8名の対象のうち7名で、2つのsGHSTの組合せのアウトカムと、並びにPI評価と一致した。
受信者動作特性(ROC)分析
試験された全GHカットオフ点では、C1のROC曲線は、C2及びC3と比較すると最低の感度及び特異度を示す(図3)。関連する曲線下面積(AUC)は投与量漸増と共に増加している。
3コホートの間のGHカットオフ点の特性を比較すると、C3の17.130ng/mL GHのカットオフ点は、1.0の感度、0.8の特異度、0.80以上のヨーデン指標、及び0.93のROC AUCを有し、最強の試験特性を示す(表6参照)。
感度分析を実施し、「確認された」対「確認されない」と分類されたsGHSTの試験アウトカムに基づいてROC AUC進展(development)を観察した。やはり、最強の試験特性は、例えば、C2(感度0.75、特異度0.75、ROC AUC 0.563)及びC1(感度1.0、特異度o.71、ROC AUC 0.714)と比較して、1.00の感度、0.80の特異度、及び0.933のROC AUCを有するC3に表されている。
PK及びPD要約
全体として、C1、C2、及びC3のマシモレリンPK及びPDは同等のプロファイルを示す:
・マシモレリンTmaxは全3群で同等であり、平均Tmax値は約0.5~0.75時間である;
・平均マシモレリンCmaxは用量比例増加を示す;
・AUCはマシモレリン投与量と共に増加する;
・最高GH放出はマシモレリン投与後0.25~2時間で観察され、平均Tmax値は約0.5~1時間である。
AUC及びCmaxの最高値は、1.0mg/kg体重のマシモレリン投与でC3に観察される。さらに、感度分析は、0.80の特異度、1.00の感度、0.80のヨーデン指標、及び0.933のROC AUCを有する、およそ17ng/mL GHのカットオフ点で表された最強の試験特性を有するC3での投与を支持する。
安全性結果:
全体で、88のAEが、SAFの23名患者で、すなわちC1の8名の患者で27事象、C2の8名の患者で28事象、及びC3の7名の患者で33事象が記録された。
合計で70の処置下で発現した有害事象(TEAE)が、SAFの21名の患者で、すなわちC1の8名の患者で22の事象、C2の6名の患者で24の事象、及びC3の7名の患者で24の事象が記録された。
TEAEのいずれも、マシモレリン試験に関連すると報告されなかった。
SAE又は重篤TEAEはこの治験の過程で報告されなかった。報告されたAE又はTEAEのいずれも患者の離脱に至らなかった。
AEの大部分はITTに関連しており、すなわち、患者の21名(91.3%)における62(70.5%)の事象であった。クロニジン関連AE(13(14.8%))が患者の7名(30.4%)に観察され、アルギニン関連AEが1名(4.3%)の患者に報告された。ITTが22名の患者に、アルギニンが8名の患者(33.3%)、クロニジンが16名の患者に、グルカゴンが1名の患者にのみ投与されたことに留意されたい。
AEとして、感染性疾患、1例の裂肛、及びsGHSTに使用された試験剤の副作用が報告された。
AEは、ほとんど、強度が軽度から中程度であった。ITT関連AEには低血糖の症状(例えば、振戦、発汗)があり、それはこのsGHSTの臨床エンドポイントである。クロニジンに関連して、低血圧関連症状が報告されたが、それらはこのsGHST剤の公知の副作用である。
高強度が、コホート1中の1名の患者のTEAEに報告された:予測される低血糖の一部として5つのAE(すなわち、動悸、頻脈、空腹、多汗症、及び振戦)が、ITTの間に患者HU01-01に起こった。
臨床検査、バイタルサイン、身体所見、心電図:
臨床的に重要な変化は、安全性クリンカル(clincal)検査パラメーター、バイタルサイン、及び身体診察で観察されない。臨床的に重要なアブノーマティリーズ(abnormatilies)も心電図パラメーターの著しい変化も記載されない。
忍容性調査票:
GHST Tolerability Questionnaire(忍容性調査票)は、患者又は親/法定後見人により記入されるものとした。
全体として、大部分では、事前に定義された声明への一致又は強い一致を、全3投与群においてマシモレリンに関して認めることができた。
C1において、不一致は、「許容される味」に関する1例及び「翌日に胃が調子よく感じられた」に関連する1(once)例で記載された。1例において、強い不一致が、「翌日の便通」に関して印づけられた。
強い不一致も不一致も、C2のマシモレリン試験関連調査票のいずれにも述べられなかった。
「許容される味」への1例の不一致がC3で記載された。
手書きのコメントとして、「苦味」が、マシモレリンGHST後に2名の患者により報告された。これらのコメントのいずれも、治験担当医師によりAEであると評価されなかった。
全体として、マシモレリン試験後に患者又は親/法定後見人により与えられたフィードバックは、試験の良好な忍容性及び安全性を表す。
結論:
この治験は、GHDが疑われる小児科患者において、0.25mg/kg、0.5mg/kg、及び1.0mg/kgの単回経口投与後のマシモレリン酢酸塩の安全性、忍容性、PK、及びPDを調査するために実施した。さらに、それは、試験妥当性の治験(validation trial)におけるさらなる試験のための好適なマシモレリン投与量を特定するために、且つ試験のためのGHカットオフ点を探索するのために役立った。
全3投与コホートで、マシモレリン血漿レベルのCmax及びTmaxは、成人発達プログラム(adult development program)から期待される範囲内であることが見出された。
観察された小児科集団において、マシモレリンCmax(3.46対8.13対12.87ng/mL)並びに平均AUC0-6(6.69対18.02対30.92 h・ng/mL)の用量依存性増加が観察された。消失半減期t1/2は、1.25~1.75時間の範囲であった。
全般に、小児科集団のPKパラメーターは、成人のものと類似の範囲であった。
0.25mg/kg(C1)のマシモレリン投与量は、小児においてGH分泌の最高の刺激をもたらさなかったが、それは、PK/PDデータの見直し並びに探索されたGHカットオフ点対PI評価及びsGHSTの結果の間の一致の比較において明らかになる。
0.5mg/kg(C2)の投与量は、強いGH放出、マシモレリンGHST対sGHSTに基づく治験責任医師(PI)評価の間の高レベルの一致並びに0.80のROC AUCを示した。しかし、1.0mg/kg(C3)の投与量が、全対象において、まず間違いなく充分に高いマシモレリン曝露のために、より一貫した強いGH刺激をもたらすようである。
最後に、感度分析は、0.80の特異度、1.00の感度、0.80のヨーデン指標、及び0.93のROC AUCと共に、およそ17ng/mL GHのカットオフ点で表される最強の試験特性を有するC3における投与を支持する。
さらに、マシモレリンGHSTのアウトカムは、2つの標準的GHSTのアウトカム並びに治験責任医師により評価された最終診断との驚くほど高い一致を示した。C3において、GH分泌は、8名の患者全員で明らかに刺激された。最後に、単一試験として適用されたマシモレリンGHSTのアウトカムは、8名の対象のうち7名で、2つのsGHSTの組合せのアウトカムとの一致、並びにPI評価との一致を示した。
結論としては、全3投与コホートにおいて、マシモレリンは、観察された集団中で報告されたAEがなく、良好な安全性及び忍容性を示した。PK及びPDプロファイルは、成人発達プログラムから予測される範囲内であった。この最初の小児科治験におけるマシモレリンの全体的な特性化は、試験妥当性に関する第3相治験での調査のために1.0mg/kgのマシモレリン投与量の選択を支持する。

Claims (39)

  1. マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
    (a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料を提供すること;
    (b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
    (c)工程(b)で得られた前記測定された成長ホルモンレベルを、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較すること;
    (d)工程(b)で得られた前記血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値より低い対象を、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定し、工程(b)で得られた前記血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値以上である対象を、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定すること
    を含むスクリーニング方法。
  2. 前記単一の閾値が、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)において、1~4つの血液試料が提供され、好ましくは、工程(a)において、1~3つの血液試料が提供され、より好ましくは、工程(a)において、2又は3つの血液試料が提供される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 工程(a)において、前記血液試料が、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20~約100分の範囲内、好ましくは約25~約100分の範囲内、より好ましくは約25~約95分の範囲内、最も好ましくは約30~約90分の範囲内で対象から採取される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 1より多くの血液試料が提供される場合、前記血液試料が、約10~約60分の間隔で、好ましくは約15~約30分の間隔で前記対象から採取される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 工程(a)において、前記血液試料が、血清試料又は血漿試料である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程(a)において、対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、工程(a)において、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程(a)において、マシモレリンの前記投与が経口投与である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約60±30分で前記対象から採取された1つの血液試料が提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約45±10分で前記対象から採取された2つの血液試料が提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約60±10分で前記対象から採取された2つの血液試料が提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約60±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約90±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約60±10分で、及び約90±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  13. 工程(a)において、前記マシモレリンが、マシモレリン及び任意選択でさらに薬学的に許容できる賦形剤を含む組成物中で投与され、好ましくは、工程(a)において、前記マシモレリンが、マシモレリン及び任意選択でサッカリンを含む組成物中で投与される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 工程(a)において、前記マシモレリンが、遊離塩基として計算された約3.5%(w/w)マシモレリン、約93.1%(w/w)噴霧乾燥ラクトース一水和物、約2.0%(w/w)クロスポビドンタイプA、約0.1%(w/w)コロイド状二酸化ケイ素、約1.0%(w/w)フマル酸ステアリルナトリウム、及び約0.3%(w/w)サッカリンナトリウム二水和物(dehydrate)を含む組成物中で投与される、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記対象が、2~18歳未満の年齢のヒトの子供である、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記方法が独立型試験であり、繰り返される必要がなく、信頼性を持って小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するために代わりの成長ホルモン刺激試験が必要とされない、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 工程(d)に従って前記対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することが、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 小児科患者における成長ホルモン分泌不全症の診断に使用するための物質マシモレリンであって、
    (a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された1~5つの血液試料が提供され;
    (b)工程(a)で提供された各血液試料の成長ホルモンレベルが測定され;
    (c)工程(b)で得られた前記測定された成長ホルモンレベルが、10.0ng/mL以上である単一の閾値と比較され;
    (d)工程(b)で得られた前記血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値より低い対象が、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定され、工程(b)で得られた前記血液試料中の最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値以上である対象が、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定される、物質マシモレリン。
  19. 前記単一の閾値が、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である、請求項18に記載の使用のための物質マシモレリン。
  20. 工程(a)において、1~4つの血液試料が提供され、好ましくは、工程(a)において、1~3つの血液試料が提供され、より好ましくは、工程(a)において、2又は3つの血液試料が提供される、請求項18又は19に記載の使用のための物質マシモレリン。
  21. 工程(a)において、前記血液試料が、成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約20~約100分の範囲内、好ましくは約25~約100分の範囲内、より好ましくは約25~約95分の範囲内、最も好ましくは約30~約90分の範囲内で対象から採取される、請求項18~20のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  22. 1より多くの血液試料が提供される場合、前記血液試料が、約10~約60分の間隔で、好ましくは約15~約30分の間隔で対象から採取される、請求項18~21のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  23. 工程(a)において、前記血液試料が、血清試料又は血漿試料である、請求項18~22のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  24. 工程(a)において、対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、工程(a)において、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される、請求項18~23のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  25. 工程(a)において、マシモレリンの前記投与が経口投与である、請求項18~24のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  26. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約60±30分で対象から採取された1つの血液試料が提供される、請求項18~25のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  27. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約45±10分で前記対象から採取された2つの血液試料が提供される、請求項18~25のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  28. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、及び約60±10分で前記対象から採取された2つの血液試料が提供される、請求項18~25のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  29. 工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約60±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約45±10分で、及び約90±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供されるか、又は工程(a)において、マシモレリンの投与後約30±10分で、約60±10分で、及び約90±10分で前記対象から採取された3つの血液試料が提供される、請求項18~25のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  30. 工程(a)において、前記マシモレリンが、マシモレリン及び任意選択でさらに薬学的に許容できる賦形剤を含む組成物中で投与され、好ましくは、工程(a)において、前記マシモレリンが、マシモレリン及び任意選択でサッカリンを含む組成物中で投与される、請求項18~29のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  31. 工程(a)において、前記マシモレリンが、遊離塩基として計算された約3.5%(w/w)マシモレリン、約93.1%(w/w)噴霧乾燥ラクトース一水和物、約2.0%(w/w)クロスポビドンタイプA、約0.1%(w/w)コロイド状二酸化ケイ素、約1.0%(w/w)フマル酸ステアリルナトリウム、及び約0.3%(w/w)サッカリンナトリウム二水和物を含む組成物中で投与される、請求項18~29のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  32. 前記対象が2~18歳未満の年齢のヒトの子供である、請求項18~31のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  33. 前記物質が独立型試験に使用され、繰り返される必要がなく、信頼性を持って小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するために代わりの成長ホルモン刺激試験が必要とされない、請求項18~32のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  34. 前記対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを工程(d)に従って決定することが、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいている、請求項18~33のいずれか一項に記載の使用のための物質マシモレリン。
  35. マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法であって、
    (a)成長ホルモン分泌を誘導するのに有効な量のマシモレリンの投与後約15~約100分の範囲内で対象から採取された少なくとも1つの血液試料を提供すること;
    (b)各血液試料の成長ホルモンレベルを測定すること;
    (c)前記測定された成長ホルモンレベルのそれぞれを単一の閾値と比較すること;
    (d)前記少なくとも1つの血液試料において工程(b)で測定された成長ホルモンレベルと前記単一の閾値との比較に基づいて、前記対象が成長ホルモン分泌不全症を患っているかどうかを診断すること;
    を含み、
    前記対象が成長ホルモン分泌不全症を有するか有さないかを決定することが、単回のマシモレリン投与による成長ホルモンレベル誘導のみに基づいているスクリーニング方法。
  36. 工程(d)において、工程(b)で測定された最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値より低い前記対象が、成長ホルモン分泌不全症を有すると決定され、工程(b)で測定された最高の成長ホルモンレベルが前記単一の閾値以上である前記対象が、成長ホルモン分泌不全症を有さないと決定される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記単一の閾値が、約10.0~約25.0ng/mL、好ましくは約10.2~約20.0ng/mL、さらに好ましくは約12.0~約19.0ng/mL、さらに好ましくは約14.0~約18.0ng/mL、より好ましくは約16.0~約18.0ng/mL、最も好ましくは約17.0~約18.0ng/mLの範囲内である、請求項35又は36に記載の方法。
  38. 対象体重kgあたり約0.8mg~約1.2mgのマシモレリンが投与され、好ましくは、対象体重kgあたり約1.0mgのマシモレリンが投与される、請求項35~37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記対象が2~18歳未満の年齢のヒトの子供である、請求項35~38のいずれか一項に記載の方法。
JP2023504173A 2020-07-22 2020-07-22 マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法 Pending JP2023535000A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2020/070691 WO2022017599A1 (en) 2020-07-22 2020-07-22 A screening method for diagnosing growth hormone deficiency in pediatric patients by using macimorelin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023535000A true JP2023535000A (ja) 2023-08-15

Family

ID=71784051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023504173A Pending JP2023535000A (ja) 2020-07-22 2020-07-22 マシモレリンを使用することにより小児科患者における成長ホルモン分泌不全症を診断するためのスクリーニング方法

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP4185866A1 (ja)
JP (1) JP2023535000A (ja)
KR (1) KR102635025B1 (ja)
CN (1) CN114258492A (ja)
AR (1) AR124626A1 (ja)
AU (1) AU2020460118A1 (ja)
CA (1) CA3185680A1 (ja)
IL (1) IL299918A (ja)
MX (1) MX2023000935A (ja)
TW (1) TW202219511A (ja)
WO (1) WO2022017599A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE302181T1 (de) 2000-06-13 2005-09-15 Zentaris Gmbh Verbindungen zur stimulation der sekretion von wachstumshormonen
GB0603295D0 (en) 2006-02-18 2006-03-29 Ardana Bioscience Ltd Methods and kits
BR112015022257A8 (pt) * 2013-03-11 2018-01-23 Amunix Operating Inc tratamento de deficiência do hormônio do crescimento pediátrica com análogos de hormônio do crescimento humano
CN106310229A (zh) * 2015-06-30 2017-01-11 深圳翰宇药业股份有限公司 一种马昔瑞林薄膜衣片及其制备方法
US10288629B1 (en) * 2017-12-19 2019-05-14 Aeterna Zentaris, Inc. Method of assessing growth hormone deficiency in humans by a macimorelin containing composition

Also Published As

Publication number Publication date
MX2023000935A (es) 2023-02-22
IL299918A (en) 2023-03-01
EP4185866A1 (en) 2023-05-31
AU2020460118A1 (en) 2023-02-02
KR102635025B1 (ko) 2024-02-07
WO2022017599A1 (en) 2022-01-27
CN114258492A (zh) 2022-03-29
KR20220015466A (ko) 2022-02-08
TW202219511A (zh) 2022-05-16
AR124626A1 (es) 2023-04-19
CA3185680A1 (en) 2022-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Darwish et al. Absolute and relative bioavailability of fentanyl buccal tablet and oral transmucosal fentanyl citrate
Santoveña et al. Design of a pediatric oral formulation with a low proportion of hydrochlorothiazide
JP7361816B2 (ja) マシモレリン含有組成物によるヒトにおける成長ホルモン欠損を評価する方法
Csákváry et al. Safety, tolerability, pharmacokinetics, and pharmacodynamics of macimorelin in children with suspected growth hormone deficiency: an open-label, group comparison, dose-escalation trial
UA123865C2 (uk) Визначення та лікування дефіциту гормону росту
Sadek et al. A randomized, two-way crossover study to evaluate the pharmacokinetics of caffeine delivered using caffeinated chewing gum versus a marketed caffeinated beverage in healthy adult volunteers
Tan et al. Design and evaluation of an economic taste-masked dispersible tablet of pyridostigmine bromide, a highly soluble drug with an extremely bitter taste
KR102635025B1 (ko) 마시모렐린을 사용하여 소아 환자의 성장 호르몬 결핍증을 진단하는 스크리닝 방법
JP7225221B2 (ja) ガンマアミノ酪酸の新規製剤
Mubaslat et al. Pharmacokinetics and effects on saliva flow of sublingual and oral atropine in clozapine-treated and healthy adults: an interventional cross-over study
Qaqundah et al. Efficacy and safety of fluticasone propionate hydrofluoroalkane inhalation aerosol in pre–school-age children with asthma: A randomized, double-blind, placebo-controlled study
US11644474B2 (en) Use of macimorelin in assessing growth hormone deficiency in children
Valenzuela et al. Relative Bioavailability of Chewable and Conventional Film-Coated Tablet Formulations of Sildenafil 100mg in Healthy Volunteers Under Fasting Conditions
Chen et al. Pharmacokinetics of single and repeated oral doses of prucalopride in healthy Chinese volunteers
KR20220003541A (ko) 신생아 오피오이드 금단 증후군 치료를 위한 방법
Ahmad et al. Phase 1 study of EDP‐305, a novel once‐daily oral farsenoid× receptor agonist, in healthy subjects and those with presumptive nonalcoholic fatty liver disease
WO2001087353A1 (en) Preparations for diagnosing infection with helicobacter pylori
MARELLA et al. A Novel and Robust Analytical Technique for Determining Covid-19 Medications Used in Emergencies
Yang et al. Bioequivalence Study of Epalrestat for Healthy Chinese Subjects
Spindeldreier et al. PP-033 Physico-chemical stability of cabazitaxel-containing premix solution and ready-to-administer solutions
Wasilewski et al. Pre-formulation and Stability Study of 20-mcg Clonidine Hydrochloride Pediatric Capsules
JP2024506370A (ja) チザニジン液体製剤及びその用途
Chae et al. Pharmacokinetics of a nanocrystal-containing megestrol acetate formulation: a single-dose, randomized, open-label, 2-part, 2-period crossover study in healthy Korean subjects
PRASAJA et al. FORMULATION OF ORALLY DISINTEGRATING TABLET OF DONEPEZIL AND ITS COMPARATIVE BIOAVAILABILITY IN HEALTHY VOLUNTEERS
EA041109B1 (ru) Способ оценки дефицита гормона роста у людей при помощи композиции, содержащей мациморелин

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230418

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305