JP2023534994A - 火工式回路遮断器 - Google Patents

火工式回路遮断器 Download PDF

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Abstract

火工式回路遮断器であって、ハウジング(10)と、少なくとも2つの接続端子(21、22)と、2つの接続端子(21、22)を接続し、例えば導電体(31)によって形成される内部電気回路と、移動可能であり、初期位置と最終位置の間で移動するときに内部電気回路の開放されるべき部分を開放して、その結果、開放後に導体(32、33)の少なくとも2つの別個の部分を形成するように構成された開放部材(40)と、開放部材(40)を初期位置から最終位置に移動させるように構成された火工アクチュエータ(50)と、開放されるべき部分を受け入れる内部チャンバ(60)と、を備え、内部チャンバは、難燃剤を含むプラスチック材料で形成された壁からなる、又は難燃剤を含むプラスチック材料で形成された壁によって形成された少なくとも1つの内面を含む、火工式回路遮断器。【選択図】図5

Description

本発明は、一般に、自動車、特に、例えばハイブリッド自動車又は電気自動車などの自動車の電力回路に搭載されるように意図された火工式回路遮断器に関する。
流動性絶縁材料を使用することが提案されている、米国特許第20130175144号に記載されているような回路遮断装置は、従来技術において知られている。一方、このシステムは、特に、多くの流動性絶縁材料を必要とするという欠点を有し、大量に必要とし、漏洩を発生させる可能性がある。シリコーンを含有する材料の場合、(例えば塗料と適合性がないために)自動車用途には予防措置及び認可が必要である。さらに、本出願人は、そのような流動性絶縁材料が、回路遮断器の動作中に、より長い開放時間及び/又は性能劣化(高電力電流(例えば、少なくとも100A/100V、又は例えば800A/450V)の通電を事実上遮断するのにかかる時間)を発生させ得ることに気付いた。最終的に、動作後に良好な絶縁抵抗を保証できることが重要である。
文献国際公開2020099486(A1)号は、ガラス繊維などの強化繊維を含むことができるプラスチック材料で作られた内壁を有する火工式回路遮断器を開示している。本出願人は、このような装置では、動作後の絶縁抵抗が、特定の又は厳しい要求を満たすのに十分でない場合があることを見出した。
本発明の1つの目的は、上述した従来技術の欠点に対処することであり、特に、まず第1に、製造が簡単であり、高い遮断能力、動作中の迅速な開放時間、及び開放後の良好な絶縁抵抗を有する火工式回路遮断器を提案することである。
したがって、本発明の第1の態様は、火工式回路遮断器であって、
ハウジングと、
少なくとも2つの接続端子と、
2つの接続端子を接続し、例えば導電体によって形成された内部電気回路と、
移動可能であり、初期位置と最終位置の間で移動するときに内部電気回路の開放されるべき部分を開放して、その結果、開放後に導体の少なくとも2つの別個の部分を形成するように構成された開放部材と、
開放部材を初期位置から最終位置に移動させるように構成された火工アクチュエータと、
開放されるべき部分を受け入れる内部チャンバと、を備え、
内部チャンバは、難燃剤を含むプラスチック材料で形成された壁によって形成された少なくとも1つの内面を備える、又は含む火工式回路遮断器に関する。
上記の実装形態によれば、回路遮断器は、内部チャンバ内に配置された、すなわち、切断される部分に面した壁を備え、この壁は難燃剤を含む。本出願人は、動作後の絶縁抵抗が、同じ幾何学的構成を有するが難燃剤を有する材料を有しない回路遮断器で測定された絶縁抵抗よりも高いことを見出した。換言すれば、遮断中に形成される電気アークに曝される壁のうちの1つの材料に難燃剤を提供することにより、遮断が実行された後の漏洩電流を大幅に低減することが可能になる。
換言すれば、内部チャンバは、難燃性添加剤を含有するプラスチック材料により形成された壁、又は、難燃材とするために選択した添加剤を含むプラスチック材料により形成された壁により形成された、少なくとも1つの内面を備える、若しくは含む。
この実装形態によれば、例えば内部チャンバ内に壁の表面を注入するために用いられるために溶融されることになる顆粒に、難燃性添加剤が直接一体化される、又は組み込まれるようにすることができる。
一実施形態によれば、難燃剤を含む上述のプラスチック材料は、ポリアミドなどの、好ましくはポリフタルアミド(PA6T/66)であるポリマーであってもよい。
一実施形態によれば、難燃剤を含む上述のプラスチック材料は、マトリックスを形成し、かつ10重量%~70重量%の範囲の割合、好ましくは45重量%~55重量%の範囲の割合で、繊維、好ましくは無機繊維、例えばガラス繊維などの充填材料を含むポリマーであり得る。
一実施形態によれば、難燃剤を含む上述のプラスチック材料は、垂直試験片に対して実施される規格UL94(2013年3月28日第6版)による燃焼性試験の間に、10秒後に自己消火することができ、粒子損失は、失われた粒子が発火しない限り許容されている、難燃剤を含むプラスチック材料である。
一実施形態によれば、難燃剤は、
メラミンのシアヌル酸との転化生成物又は反応生成物、
メラミン縮合生成物、
メラミンのポリリン酸との転化生成物又は反応生成物、
メラミンのポリリン酸との縮合生成物の転化生成物又は反応生成物、
ホスフィン酸金属塩、
リン酸のエステル、
これらの材料の混合物、
から選択される非ハロゲン化化合物であってもよい。
一実施形態によれば、難燃剤は、以下の化合物及びそれらの混合物から選択される非ハロゲン化化合物であってもよい。
メラミンシアヌレート、メラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、メレムホスフェート(すなわち、2,5,8-トリアミノヘプタジンホスフェート)、メレムピロホスフェート、ジメラミンピロホスフェート、ジメラミンホスフェート、メレムポリホスフェート、ホスファフェナントレン、金属水酸化物、ホスフィン酸塩、ジホスフィン酸塩。
プラスチック材料を強化するために既知の方法で使用されるガラス繊維は、それらが燃焼しない又は容易に燃焼しない場合であっても、上述のプラスチック材料の点火又は燃焼を、決して制限しない又は遅らせないことに留意されたい。
一実施形態によれば、火工式回路遮断器は、第2のプラスチック材料によって形成されたベース部を備えることができ、難燃剤を含む上述のプラスチック材料は、ベース部に取り付けられてもよく、又はベース部上にオーバーモールドされてもよい。そのような実装形態は、追加の部品を設けることなく、難燃剤を含むプラスチック材料を電気アークに正確に曝されるであろう場所のみに配置することを可能にする。
一実施形態によれば、開放部材は、
第2のプラスチック材料によって形成された開放本体と、
開放本体上にオーバーモールドされた又は取り付けられた、難燃剤を含む第2のプラスチック材料によって形成され、被開放部に対向して、かつ/又は内部チャンバと同じ側に配置された露出面と、を備えることができる。
開放部材上のそのような配置は、難燃剤を含むプラスチック材料が電気アークに可能な限り近接し、したがって、電気アークに十分に曝され、その結果絶縁抵抗が高くかつ再現性があることを保証する。
一実施形態によれば、上述の第2の材料は、マトリックスを形成し、かつ40重量%~50重量%の範囲の割合でガラス繊維を含むことができるポリアミド、好ましくはポリフタルアミド(PA6T/XT)であってもよい。第2の材料は、機械的な力に耐えることができる頑丈な開放本体を提供することを可能にする。
一実施形態によれば、火工式回路遮断器は、回路遮断器が通電中の電気回路に接続されているとき、開放部材の初期位置と最終位置との間の移動中に導体の2つの別個の部分の間に電気アークを生成するように構成されることができ、難燃剤を含むプラスチック材料は、電気アークによるアブレーションによって除去されるように配置することができる。
詳細には、アブレーションによって除去されるように構成された難燃剤を含むプラスチック材料は、電気アークの強い熱流束の作用下で変換される(例えば昇華させられる)。アブレーションによって除去されたこの材料は、次いで、内部チャンバの壁上に凝縮又は堆積することができ、これは、高い絶縁抵抗を提供する。さらに、そのような実装によって、電気アークプラズマの組成及びその導電率を変更可能であり、電気アーク電圧を高め得る。そのような電気アークは、回路遮断器が、電圧範囲0V~1000V及び電流範囲0A~25000Aの通電中の電気回路に接続されているとき、500A未満の強度に対して2500μH(マイクロヘンリー)までの範囲の誘電負荷により、25000Aの強度に対しては5μHまでの範囲の誘電負荷により電気アークが生成され得る。火工アクチュエータを備える回路遮断器は一度しか使用できないため、本発明による回路遮断器は、10ms未満、さらには5ms未満で、永続的な方法で電流を確実に遮断することを可能にする。いったん使用されると、回路遮断器はまた、良好な絶縁抵抗を有する。
一実施形態によれば、火工式回路遮断器は、導体の2つの別個の部分の間で電気アークを案内するように構成された少なくとも1つの通路を備えることができ、難燃剤を含むプラスチック材料は、通路を少なくとも部分的に形成するように、又は画定するように配置されてもよい。
この実装形態によれば、難燃剤を含むプラスチック材料は必然的に電気アークに曝される。
一実施形態によれば、通路は、開放部材上に少なくとも部分的に形成されてもよい。
一実施形態によれば、内部チャンバは、シリコーンを含む第3のプラスチック材料で形成された少なくとも1つの壁を備える又は含むことができる。この実装形態によれば、内部チャンバの少なくとも1つの他の壁がシリコーンを含む。本出願人は、壁を形成する材料にシリコーンを添加することにより、使用後に高い絶縁抵抗を保証することができることを見出した。さらに、本出願人は、別の壁が難燃剤を含む場合、絶縁抵抗に対する効果が増幅されることを見出した。
一実施形態によれば、火工式回路遮断器は、少なくとも1つの支持体を備えてもよく、シリコーンを含む第3のプラスチック材料が支持体上にオーバーモールドされてもよく、又は支持体に取り付けられてもよい。そのような実装形態は、シリコーンを含む第3のプラスチック材料を配置することが、追加の部品を設けることなく、絶縁抵抗に顕著な影響を及ぼすであろう場所のみにシリコーンを含む第3のプラスチック材料を配置することを可能にする。
一実施形態によれば、支持体は、導電体の一部分を含むことができる。
一実施形態によれば、支持体は、ハウジング部分を含むことができる。
一実施形態によれば、支持体は、開放部材の一部分を含むことができる。
一実施形態によれば、シリコーンを含む第3のプラスチック材料で形成された壁は、開放後の導体の2つの別個の部分の間の漏洩電流経路、好ましくは開放後の導体の2つの別個の部分の間の最短漏洩電流経路を支持することができる。そのような実装形態は、最短漏洩電流経路を支持する壁にシリコーンを追加することにより、漏洩電流がとるはずの漏洩電流経路を効果的に遮断することを可能にする。
一実施形態によれば、シリコーンを含む第3のプラスチック材料で形成された壁は、内部チャンバの全表面積の50%未満を覆うことができる。このような実装形態は、シリコーンの使用又は添加が、絶縁抵抗に顕著な影響を及ぼすであろう場所のみにシリコーンの使用又は添加を制限することを可能にする。
一実施形態によれば、シリコーンを含む第3のプラスチック材料は、ポリアミド型ポリマー、好ましくはPA6T/XT型のポリフタルアミドを含むことができる。
一実施形態によれば、シリコーンを含む第3のプラスチック材料は、3.5重量%~6.5重量%、優先的には4.25重量%~5.75重量%の範囲の割合で、シリコーン及び/又はポリシロキサンを含むことができる。
一実施形態によれば、いったん開放部材が最終位置になると、接続端子間の絶縁抵抗は、30MΩより大きく、好ましくは50MΩより大きく、好ましくは100MΩより大きく、好ましくは500MΩより大きく、非常に優先的には1GΩより大きくなり得る。
本発明の別の態様は、第1の態様による回路遮断器の作製方法であって、
ハウジングを形成するステップと、
2つの接続端子を接続する、例えば導電体によって形成された内部電気回路を形成するステップと、
移動可能であり、初期位置と最終位置の間で移動するときに内部電気回路の開放されるべき部分を開放して、その結果、開放後に導体の少なくとも2つの別個の部分を形成するように構成された開放部材を提供するステップと、
開放部材を初期位置から最終位置に移動させるように構成された火工アクチュエータを提供するステップと、
開放されるべき部分を受け入れる内部チャンバを形成するステップと、を含み、
内部チャンバを形成するように意図された、例えば顆粒化された第1の原材料に、40重量%~60重量%のシリコーンを含む、例えば顆粒化された第2の原材料を添加することによって、シリコーンを含むプラスチック材料で形成された少なくとも1つの壁を有する内部チャンバを形成することからなるステップを含むことを特徴とする方法、に関する。
換言すれば、本発明による方法は、内部チャンバの製造前に、内部チャンバを形成するように意図された、例えば顆粒化された第1の原材料を、40重量%~60重量%のシリコーンを含む、例えば顆粒化された第2の原材料と混合することからなるステップを含む。典型的には、シリコーンを含む壁は射出成形法によって形成され、製造方法は、注入される材料を、2つのタイプの顆粒、第1の原材料及びシリコーンを含む第2の原材料、を混合することによって調製するステップを含む。したがって、純粋なシリコーンが提供される又は取り扱われことはなく、シリコーンを既に含む固体顆粒のみが取り扱われる。この実装は、単純な方法を維持することを可能にする。
本発明の別の態様は、本発明の第1の態様による少なくとも1つの火工式回路遮断器を備える自動車に関する。
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の実施形態の詳細な説明を読むことで、より明らかとなり、本発明の実施形態の詳細な説明は、例として提供されているが、これらになんら限定されず、以下の添付の図面によって示されている。
特に、内部電気回路を形成する導電体によって横断されるハウジングと、火工式アクチュエータと、火工式アクチュエータが作動又はトリガされると内部電気回路を開放するように構成された開放部材と、を備える火工式回路遮断器の断面図示す。 図1の回路遮断器のハウジングの詳細を示す。 図1の回路遮断器の開放部材の詳細を示す。 火工式アクチュエータが作動又はトリガされた後の図1の回路遮断器の断面の詳細を示す。 図1の回路遮断器の上面断面図を概略的に示す。
図1は、特に以下を含む回路遮断器を示す。
下側ケーシング部分12及び上側ケーシング部分11によって形成されるケーシング10、
2つの接続端子21及び22、
2つの接続端子21と22とを接続し、導電体31によって形成される内部電気回路、
移動可能であり、初期位置(図1による)と最終位置(図4による)との間で移動するときに内部電気回路の開放されるべき部分31Aを開放し、それにより開放後に導体32及び33の少なくとも2つの別個の部分(図4に見える)を形成するように構成された開放部材40、
開放部材40を初期位置から最終位置に移動させるように構成された火工式アクチュエータ50、
ケーシング10に形成された1つ以上の内壁によって画定され、被開口部31Aを受け入れる内部チャンバ60(下側チャンバ62と上側チャンバ61を含む)、
ケーシング10の内部に配置され、動作中にガスの温度を低下させ、したがって回路遮断器の遮断容量を増加させるように画定された冷却器70。
図1の回路遮断器は、典型的には、自動車(例えば、電気自動車)の電力回路に組み込まれ、緊急事態が発生した場合に電力回路を遮断するために使用することができる。したがって、この回路遮断器の機能の1つは、高電流(例えば、500アンペアを超える)が存在する場合であっても、電力回路を迅速に遮断することができることである。この回路遮断器の別の機能は、内部電気回路が開放された後に接続端子21と22との間の良好な絶縁抵抗を保証することである。
開放機能に対処するために、火工式アクチュエータ50(典型的には電気火工式点火器)がトリガされ、火工式アクチュエータ50と開放部材40との間の空間に高圧が生成され、開放部材40を図1の上部に向かって押して、図示された初期位置から図4の最終位置に移動させる。
この移動の間、開放部材40は、電気導体の開放されるべき部分31Aに接触し、その結果、機械的せん断により電気導体31を切断して内部電気回路を開放する。しかしながら、最初は別個であり、互いに接触している2つの素線(strand)のうちの1つを押してそれらを分離することによって代替的に開放がもたらされてもよい。
図3に示すように、開封部材40は、溝46によって離隔された2つの突出部45を備え、これらの突出部45は、開放されるべき部分31Aを切断するナイフを形成する。詳細には、図1に示されるように、開放されるべき部分31Aは、上部ハウジング部分11のリターン13によって支持された中央部分を備え、このリターン13は、開放されるべき部分31Aの中央部分上にオーバーモールドされたバー14と係合し、電気導体31上にオーバーモールドされたオーバーモールド体15と一体である。
開放部材40が初期位置から最終位置に移動するとき、開放部材40の突出部45は、電気導体31の支持されていない部分を圧迫し、電気導体31をバー14及びリターン13の両側で(上部チャンバ61に対向する開放されるべき部分31Aにおいて)せん断する。しかしながら、単一の突出部45、又は2つより多い突出部45を有することが代替的に提供されてもよく、突出部45の数は、開放部材40の移動中に導電体31に形成される破断の数を規定する。
図4に示すように、導電体31のせん断は以下を形成する。
内部チャンバ60内(特に上部チャンバ61内)に内側端部34をそれぞれ有する2つの別個の側方部分32、及び
バー14と係合したままである中央部分33。
さらに、開放のまさに開始時に、内側端部34が依然として中央部分33の近傍にあるとき、電気アークが、図4に点線で示されるアーク経路TAにおいて、各内側端部34と中央部分33との間に(電流が導電体31を通過するか否かに応じて)形成され得る。初期位置から最終位置への移動中に、開放部材40は、各個別の側方部分32を押して曲げ、その結果、動作の終了時に電気アークの消弧及び内部電気回路の迅速な遮断又は開放を保証するのに十分な自由距離を呈するために、アーク経路TAが「引っ張られる」又は「長くなる」。
図2及び図3は、開放部材40のハウジング10内への取り付けを示しており、特に、ガイドユニットが、オーバーモールド体15において、開放部材40とハウジング10との間に設けられている。実際、開放部材40(図3)には、ガイド突起を形成する側方突出部43が設けられ、オーバーモールド本体15には、上側チャンバ61の側壁611(図2で見ることができる)に形成されたガイド溝を形成する側方溝613が設けられている。
したがって、開放部材40は、ハウジング10に対して摺動接続又は並進接続で取り付けられ、その移動中に初期位置から最終位置に摺動し、それにより、再現可能な制御された最終動作、及び動作終了時に十分な自由距離を有し、迅速な開放及びアーク消弧を保証する位置が提供される。
しかしながら、火工式アクチュエータ50の動作は、内部チャンバ60内に放出され、典型的には内部チャンバ60の壁、特に壁611、側方突出部43及び側方溝613を覆う又はそれらの上で凝縮する多数の高温粒子及びガスを発生させる可能性がある。そのような堆積物は、導電性又はわずかに導電性の層を形成する可能性があり、電気導体31の開放後の絶縁抵抗が影響を受ける可能性がある。
さらに、電気アークは、開放部材40及び/又はハウジング10(特にリターン13又はバー14)の材料をアブレーションによって除去する可能性があり、これはガス又は粒子を発生させる可能性があり、ガス又は粒子は、内部チャンバ60の壁を覆い、かつ/又はその上に凝縮し、絶縁抵抗にも影響を及ぼす。
動作後に測定される、接続端子21と22との間のそのような絶縁抵抗は、回路遮断器の内部電気回路を開放後に接続端子21と22との間に漏洩電流がないことを保証するために高くなければならない。
そのような漏洩電流は、典型的には、内部チャンバ60の内壁に沿って延びる、開放後の導体の別個の部分間の漏洩電流経路を通過する。
図5は、上から見た、導電体31の上面を通過する平面における、開放後の図1の回路遮断器の概略断面図(図1の全ての詳細を示してはいない)を示す。
電気導体31は、その結果、導体の3つの別個の部分、すなわち、2つの別個の側方部分32及び中央部分33に開放されている。中央部分33は、開放部材40の側方突出部45によって2つの別個の側方部分32から分離されている。
図5の詳細A及び詳細Bは、漏洩電流が、特に、最短漏洩電流経路である別個の側方部分32の下側角部32Aと中央部分33の下側角部33Aとの間を、内部チャンバ60の内壁に沿って形成された漏洩電流経路CCFに沿って進み得ることを示す。
良好な絶縁抵抗を提供する機能は、いったん導電体31が破断された又は開放された動作後に保証される必要があることに留意されたい。典型的には、空気の抵抗率が大きすぎるため、漏洩電流はアーク経路TAに沿っては確立され得ない。結果として、漏洩電流は、回路遮断器の壁、特に内部チャンバ60の内壁又は開放部材40の壁に沿ってのみ流れることができ、これは、好ましくは、最も低い絶縁抵抗を有する最短経路上である。
図5の詳細A及びBに示されるように、漏洩電流経路CCFは、内部チャンバ60の壁に沿って走る又は延びる。実際には、粒子又は凝縮ガスが内部チャンバの内壁に堆積した場合であっても、接続端子間の絶縁抵抗は、30MΩより大きい、好ましくは50MΩより大きい、好ましくは100MΩより大きい、好ましくは500MΩより大きい、そして非常に優先的には1GΩより大きいことが意図される又は求められる。
良好な絶縁抵抗を保証するために、第1の代替形態では、難燃剤を含むプラスチック材料で形成された壁を内部チャンバ60内に設けることが提案され得る。実際、本出願人は、特に回路遮断器の動作中に電気アークに曝される表面を形成する壁に難燃剤を添加することにより、動作後の絶縁抵抗を大幅に増加させることができることを見出した。
難燃剤を含むプラスチック材料は、典型的にはポリアミド、好ましくはポリフタルアミド(PA6T/66など)であってもよい。強化繊維、例えばガラス繊維を45重量%~55重量%の割合で提供することが可能である。
難燃剤は、典型的には、以下の材料及びそれらの混合物から選択される非ハロゲン化化合物である。
-メラミンとシアヌル酸との転化生成物又は反応生成物、
-メラミン縮合生成物、
-メラミンとポリリン酸との転化生成物又は反応生成物、
-メラミンとポリリン酸との縮合生成物の転化生成物又は反応生成物
-ホスフィン酸金属塩、
-リン酸のエステル。
特に、難燃剤は、以下の化合物及びそれらの混合物から選択される非ハロゲン化化合物とする対応をしてもよい。メラミンシアヌレート、メラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、メレムホスフェート、メレムピロホスフェート、ジメラミンピロホスフェート、ジメラミンホスフェート、メレムポリホスフェート、ホスファフェナントレン、金属水酸化物、ホスフィン酸塩、ジホスフィン酸塩。
難燃剤を含むプラスチック材料は、2重量%~30重量%、好ましくは5重量%~30重量%、より優先的には8重量%~25重量%の難燃剤を含んでもよい。
難燃剤は、少なくとも1種の相乗剤(又は耐着火性をさらに改善する相乗化合物)をさらに含むことができ、上述の少なくとも1種の相乗剤は、窒素含有化合物、窒素及びリン含有化合物、金属ホウ酸塩、金属炭酸塩、金属水酸化物、金属ヒドロキシオキシド、金属窒化物、金属酸化物、金属リン酸塩、金属硫化物、金属スズ酸塩、金属ヒドロキシスズ酸塩、ケイ酸塩、ゼオライト、塩基性ケイ酸亜鉛、ケイ酸及びそれらの組合せ、特にトリアジン誘導体、メラミン、グアニジン、グアニジン誘導体、ビウレット、トリウレット、タートラジン、グリコールウリル、アセトグアナミン、ブチログアナミン、カプリノグアナミン、ベンゾグアナミン、シアヌル酸のメラミン誘導体、イソシアヌル酸のメラミン誘導体、シアヌル酸メラミン、メラミン縮合生成物、ピロリン酸メラミン、メラミン縮合生成物のピロリン酸塩、リン酸ジメラミン、ピロリン酸ジメラミン、ポリリン酸メラミン、ジシアンジアミド、ポリリン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、メラミン縮合生成物のポリリン酸塩、硫酸メラミン、アラントイン、水酸化アルミニウム、合成水酸化アルミニウム、合成メタ水酸化アルミニウム、天然水酸化アルミニウム、天然メタ水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、硫化カルシウム、酸化鉄、ホウ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、窒化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫化マグネシウム、水酸化マンガン、酸化マンガン、窒化チタン、二酸化チタン、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、窒化亜鉛、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、硫化亜鉛、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、塩基性ケイ酸亜鉛、酸化スズ水和物及びそれらの組合せからなる群から選択される。
典型的には、難燃剤を含むプラスチック材料は、垂直試験片に対して実施される規格UL94(2013年3月28日第6版)に従って行われる燃焼性試験の間に10秒後に自己消火し、粒子損失は、失われた粒子が発火しない限り許容されている、難燃剤を含むプラスチック材料である。特に、サンプルの長さは5インチ(127mm)であり、その幅は0.5インチ(12.7mm)である。その厚さは、0.5インチ(12.7mm)を超えてはならない。それは垂直位置においてその上端の1/4で固定される。外科用綿で覆われた金属メッシュをサンプルの12インチ(305mm)下に置く。バーナーは、3/4インチ(19mm)の青色炎を形成するように設定される。この火炎は、3/8インチ(9.5mm)の距離で下からプラスチックサンプルの底縁部に向けられる。それを10秒間適用し、次いで除去する。サンプルの燃焼時間を測定する。燃焼が停止したら、火炎を10秒間再適用する。火炎を除去したらすぐに、燃焼時間及び白熱状態時間を再度測定する。全部の試験を5つのサンプルに対して行う。
試験された材料は、以下の場合、UL94V-0として分類される。
A)5つのサンプルのいずれも、バーナー炎が除去された後10秒を超えて燃焼しない。
B)5回の試験にわたる総燃焼時間は25秒を超えない。
C)試験したサンプルのいずれも、炎を伴って、又は白熱状態で、保持ジョーまで燃焼しない。
D)どのサンプルからも、下に置かれた綿を発火させる可能性のある白熱滴が落下しない。
E)30秒を超える白熱時間を有するサンプルは存在しない。
図示の例では、開放部材40は、(ベース部分を形成する)開放本体41を備えることができ、その上に露出面42がオーバーモールドされ、難燃剤を含むプラスチック材料で形成される。あるいは、難燃剤を含むプラスチック材料を、ハウジング10上又はオーバーモールドされた本体15上など、内部チャンバ内に面する別の壁に設けることができる。
基部、すなわちここでは開放本体41は、ポリアミド、好ましくはマトリックスを形成し、かつ0重量%~50重量%の範囲の割合でガラス繊維を含むPA6T/XTなどのポリフタルアミドなどの、第2のプラスチック材料であってもよい。
例えば、様々な条件下で実施された動作試験(通電回路の遮断)の後、基準回路遮断器、及び(開放部材40に取り付けられた露出面42を形成するための)難燃剤を含む開放部材を有する回路遮断器の絶縁抵抗が測定された。結果を表1、2及び3に示す。
450V/8000A/15μH/125℃で行った試験
475V/8000A/20μH/+125℃で行った試験
450V/8000A/20μH/+125℃で行った試験
各一連の試験において、開放後の絶縁抵抗は、内部チャンバが、電気アークに曝され、難燃剤を含む材料によって形成されている表面を含む部品の方が、難燃剤を含まない基準部品よりも著しく高いことに留意されたい。
なお、難燃剤を含有するプラスチック材料は、アーク経路TAに可能な限り近接して配置されており、そのために、開放部材40には、電気アークを案内する通路44が設けられており、通路44は、難燃剤を含有するプラスチック材料で直接形成されていることに留意されたい。実際には、通路44は、開放部材40がリターン13に当接する最終位置にあるときでも自由空間を提供するために、難燃剤を含有するプラスチック材料に形成された小寸法(10分の数ミリメートルの幅及び/又は深さ)の溝であり、その結果、電気アークは優先的にこの通路44を通過し、難燃剤を含有するプラスチック材料をアブレーションによって除去するであろう。
良好な絶縁抵抗を保証するために、第2の代替形態では、シリコーンを含む第3のプラスチック材料で形成された壁を内部チャンバ60内に設けることが提案され得る。実際に、本出願人は、特に回路遮断器の動作後に漏洩電流が流れる可能性のある壁にシリコーンを添加することにより、動作後の絶縁抵抗を大幅に高めることができることを見出した。
特に、シリコーンを含む第3のプラスチック材料は、ポリアミド型ポリマー、好ましくはPA6T/XTなどのポリフタルアミドを含む。詳細には、シリコーンを含む第3のプラスチック材料は、3.5重量%~6.5重量%、優先的には4.25重量%~5.75重量%の範囲の割合で、シリコーン及び/又はポリシロキサンを含む。
図示の例では、シリコーンを含む第3のプラスチック材料が、導電体31のオーバーモールドのために、すなわち図1に見られるオーバーモールド体15を製造するために使用される対応がされてもよい。実際、本明細書に示される例示的な実施形態によれば、図5を参照して上述したように、最短漏洩電流経路が位置するのは、この構成要素(オーバーモールドされた本体15)の壁上である。しかしながら、ハウジング10又は破壊部材40のような、内部チャンバ60に含まれる壁を形成する他の部品にシリコーンを加えることが可能であり得る。
本出願人は、このオーバーモールドにシリコーンを添加することにより、絶縁抵抗を増加させることができることを見出した。例えば、動作試験(通電回路の遮断)後、絶縁抵抗が、基準回路遮断器、及び10%のシリコーンを含むオーバーモールド本体15を有する回路遮断器について測定された。結果を表4に示す。
450V/8000A/20μH/+125℃で行った試験
開放後の絶縁抵抗は、オーバーモールド体15が10%のシリコーンを含む部品が、オーバーモールド体15がシリコーンを含まない参照部品よりも著しく高いことに留意されたい。
最後に、本出願人は、2つの選択肢が追加された場合、すなわち内部チャンバ内に以下が設けられた場合、絶縁抵抗が大幅に増加することを見出した。
難燃剤を含むプラスチック材料を有する壁
シリコーンを含む第3のプラスチック材料を有する壁
実際、表3及び表4に報告された試験に関連して、本出願人はまた、難燃剤を含む内部チャンバの壁(開放部材40の露出面42)及びシリコーンを含む別の壁(オーバーモールド本体15内)を有する回路遮断器も試験を行った。結果を表5に示す。
450V/8000A/20μH/+125℃で行った試験
表5の結果から、難燃剤を含む内部チャンバの壁及びシリコーンを含む別の壁を追加することによる絶縁抵抗に対する効果は、選択肢のうちの1つのみを含む部品で測定された効果の単純な加算をはるかに超えていることに留意されたい。結果として、相乗作用が観察され、この構成(難燃剤を含む内部チャンバの壁及びシリコーンを含む別の壁)は、証明された利点を有する。
当業者にとって自明である様々な修正及び/又は改善が、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の本発明の異なる実施形態になされてもよいことが理解されよう。

Claims (15)

  1. 火工式回路遮断器であって、
    ハウジング(10)と、
    少なくとも2つの接続端子(21、22)と、
    前記2つの接続端子(21、22)を接続し、例えば導電体(31)によって形成された内部電気回路と、
    移動可能であり、初期位置と最終位置の間で移動するときに前記内部電気回路の開放されるべき部分を開放して、その結果、開放後に導体(32、33)の少なくとも2つの別個の部分を形成するように構成された開放部材(40)と、
    前記開放部材(40)を前記初期位置から前記最終位置に移動させるように構成された火工式アクチュエータ(50)と、
    前記開放されるべき部分を受け入れる内部チャンバ(60)と、を備え、
    前記内部チャンバ(60)は、
    難燃剤を含むプラスチック材料で形成された壁によって形成された少なくとも1つの内面を備える、又は含む火工式回路遮断器。
  2. 前記難燃剤を含む前記プラスチック材料は、ポリアミドなどの、好ましくはポリフタルアミド(PA6T/66)であるポリマーである、請求項1に記載の火工式回路遮断器。
  3. 前記難燃剤を含む前記プラスチック材料が、マトリックスを形成し、かつ10重量%~70重量%の範囲の割合、好ましくは45重量%~55重量%の範囲の割合で、繊維、好ましくは無機繊維、例えばガラス繊維、炭素繊維など、の充填材料を含むポリマーである、請求項1~2のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  4. 前記難燃剤を含む前記プラスチック材料が、垂直試験片に対して実施される規格UL94(2013年3月28日第6版)による燃焼性試験の間に10秒後に自己消火し、粒子損失は、失われた粒子が点火されない限り許容されている、難燃剤を含むプラスチック材料である、請求項1~3のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  5. 前記難燃剤が、
    メラミンのシアヌル酸との転化生成物又は反応生成物、
    メラミン縮合生成物、
    メラミンのポリリン酸との転化生成物又は反応生成物、
    メラミンのポリリン酸との縮合生成物の転化生成物又は反応生成物、
    ホスフィン酸金属塩、
    リン酸のエステル、
    これらの材料の混合物、
    から選択される非ハロゲン化化合物である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  6. 前記難燃剤が、以下の化合物、メラミンシアヌレート、メラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、メラミンポリホスフェート、メレムホスフェート、メレムピロホスフェート、ジメラミンピロホスフェート、ジメラミンホスフェート、メレムポリホスフェート、ホスファフェナントレン、金属水酸化物、ホスフィン酸塩、ジホスフィン酸塩、及びそれらの混合物、から選択される非ハロゲン化化合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  7. 第2のプラスチック材料によって形成されたベース部分を備え、前記難燃剤を含む前記プラスチック材料が、前記ベース部分に取り付けられる、又はオーバーモールドされる、請求項1~6のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  8. 前記回路遮断器が通電中の電気回路に接続されているとき、前記開放部材(40)の前記初期位置と最終位置との間の移動中に前記導体の2つの別個の部分(32、33)の間に電気アークを生成するように構成され、
    前記難燃剤を含む前記プラスチック材料は、前記電気アークによるアブレーションによって除去されるように配置されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  9. 前記電気アークを前記導体の2つの別個の部分(32、33)の間で案内するように構成された少なくとも1つの通路(44)を備え、
    前記難燃剤を含む前記プラスチック材料は、前記通路(44)を少なくとも部分的に形成するように、又は画定するように配置される、請求項8に記載の火工式回路遮断器。
  10. 前記内部チャンバ(60)が、シリコーンを含む第3のプラスチック材料で形成された少なくとも1つの壁を備える、又は含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  11. 少なくとも1つの支持体を備え、シリコーンを含む前記第3のプラスチック材料が、前記支持体上にオーバーモールドされる、又は前記支持体に取り付けられる、請求項10に記載の火工式回路遮断器。
  12. シリコーンを含む前記第3のプラスチック材料で形成された前記壁が、開放後の前記導体の2つの別個の部分(32、33)の間の漏洩電流経路、好ましくは開放後の前記導体の2つの別個の部分(32、33)の間の最短漏洩電流経路を支持する、請求項10~11のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  13. シリコーンを含む前記第3のプラスチック材料で形成された前記壁が、前記内部チャンバ(60)の全表面積の50%未満を覆う、請求項10~12のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  14. シリコーンを含む前記第3のプラスチック材料が、3.5重量%~6.5重量%、優先的には4.25重量%~5.75重量%の範囲の割合でシリコーン及び/又はポリシロキサンを含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
  15. 少なくとも1つの、請求項1~14のいずれか一項に記載の回路遮断器を備える自動車。
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