JP2023534541A - スマートロック - Google Patents

スマートロック Download PDF

Info

Publication number
JP2023534541A
JP2023534541A JP2023504099A JP2023504099A JP2023534541A JP 2023534541 A JP2023534541 A JP 2023534541A JP 2023504099 A JP2023504099 A JP 2023504099A JP 2023504099 A JP2023504099 A JP 2023504099A JP 2023534541 A JP2023534541 A JP 2023534541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stop
locking mechanism
mechanical
smart lock
electric actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023504099A
Other languages
English (en)
Inventor
キング,エドワード
ビラーリアル,アンドニ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glue AB
Original Assignee
Glue AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glue AB filed Critical Glue AB
Publication of JP2023534541A publication Critical patent/JP2023534541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/0001Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof
    • E05B47/0012Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof with rotary electromotors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/02Movement of the bolt by electromagnetic means; Adaptation of locks, latches, or parts thereof, for movement of the bolt by electromagnetic means
    • E05B47/026Movement of the bolt by electromagnetic means; Adaptation of locks, latches, or parts thereof, for movement of the bolt by electromagnetic means the bolt moving rectilinearly
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/0001Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof
    • E05B2047/0014Constructional features of actuators or power transmissions therefor
    • E05B2047/0018Details of actuator transmissions
    • E05B2047/002Geared transmissions
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/0001Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof
    • E05B2047/0014Constructional features of actuators or power transmissions therefor
    • E05B2047/0018Details of actuator transmissions
    • E05B2047/0026Clutches, couplings or braking arrangements
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0048Circuits, feeding, monitoring
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0048Circuits, feeding, monitoring
    • E05B2047/005Opening, closing of the circuit
    • E05B2047/0052Opening, closing of the circuit opening the circuit by detection of current increase
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0048Circuits, feeding, monitoring
    • E05B2047/0065Saving energy
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0048Circuits, feeding, monitoring
    • E05B2047/0067Monitoring
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0048Circuits, feeding, monitoring
    • E05B2047/0067Monitoring
    • E05B2047/0069Monitoring bolt position
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B2047/0094Mechanical aspects of remotely controlled locks

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

閉鎖構造体を固定するためのスマートロックが提供される。スマートロックは、ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための駆動列と、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置された電動アクチュエータと、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサと、電動アクチュエータに流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサと、プロセッサとを備える。プロセッサは、ロック機構を第1の方向に作動させるように電動アクチュエータを制御し、電流信号を監視し、電流信号に基づいてロック機構のための第1の機械的エンドストップの位置を判断し、ロック機構のための第1の動作エンドストップを定めるように構成され、第1の動作エンドストップは第1の機械的エンドストップから離隔しており、プロセッサはさらに、ロケーション信号に基づいて第1の動作エンドストップで停止するようロック機構を作動させるように電動アクチュエータを制御するように構成される。

Description

本開示は、ドアまたはその他の閉鎖構造体をロック解除およびロックする手段を提供する、改良されたスマートロックおよび関連する方法に関する。加えて、本開示のスマートロックは、ユーザが、第三者の、たとえば友人および家族、配送会社、清掃会社、保育提供者、およびその他の訪問者の、ドアまたは閉鎖構造体を介したアクセスを、管理できるようにする。
背景
「スマート」ロックは、電気機械式ロックであり、スマートフォン等の認証されたリモートデバイスから命令を受信すると、典型的には認証プロセスを実行するためにワイヤレスプロトコルおよび暗号鍵を使用して、ドアに対するロック動作およびロック解除動作を実行するように設計される。スマートロックは、アクセスまたはアクセスの試みを監視し必要に応じてリモートデバイスに警告を送信することもできる。スマートロックは、スマートホームの一部として使用されることもある。
そのようなスマートロックは、任意のタイプの閉鎖またはロック機構に適用することができる。ユーロシリンダー(Euro Cylinder)スマートロックの一例が、その内容全体を本明細書に引用により援用するWO2017/046399A1に示されている。
スマートロックのモータを動作させるには、スマートロックが適切にロックおよびロック解除されることを保証するためにモータをどれだけ駆動すべきかを、判断する必要がある。これは、多くの理由から単純なタスクではない。第1に、ドアをロック解除およびロックするのに要する回転量には非常に大きなばらつきがある。スマートロックトランスミッションシステムは、ドアをロックおよびロック解除するために、モータで駆動されるだけでなく、手動でも使用される。このことは、異なるドアにおいて、または同じドアであっても、ロックまたはロック解除するためにモータが動作しなければならない固定された回転量または時間がないことを意味する。加えて、ボルトを動かすときの摩擦は、あるドアと別のドアとで異なる。その原因は、ロック自体、ドアをフレームに嵌める方法、および、ドアフレームの中で維持するボルトのフィット性に影響する環境の変動の可能性がある。
ロック機構は、各方向に機械的エンドストップを有する。機械的エンドストップは、ロック機構がそれを超えて移動または回転できないポイントである。既存のスマートロックは、この機械的エンドストップに達するまでモータを駆動し、これがモータを停止させる。モータによって引き出される電流の増加を検出してモータの作動を停止させることができる。この電圧急上昇の原因が、トランスミッションシステムの機械的移動の終了にあり、動かされるときのボルトの移動の摩擦の増加ではないことを検証するためには、電圧急上昇を、指定された期間にわたって常に検知しなければならない。
これは、いくつかの理由で不十分である。第一に、モータが繰り返し駆動され、移動の最後に停止するように設計されている場合、モータおよびギアボックスには応力が加わる。その結果、かなりの無駄なギアの摩耗およびモータ寿命の短縮が発生する。さらに、この方法は、ロックが実際にロック位置またはロック解除位置に入った後も継続してモータを駆動する。典型的に、スマートロックは、主電源から給電されるのではなく、代わりに電池に依存する。この方法は、電池残量を効率良く使用せず、その一部は、モータを駆動することが必要なときが過ぎてからモータを駆動するのに無駄に使用される。実際、機械的エンドストップにおいてモータを駆動すると、システムの通常負荷の300%~400%の電流消費の急上昇が発生する。このプロファイルが、電池に対してさらに応力を加えるので、(特に寿命の最後で)電池の性能が不安定になる。
最終的に、このシステムにより、スマートロックの動作速度は低下する。多くのユーザは、ドアを開けるまたはドアから出る前に、スマートロックがその移動を終えるまで、待つことを望むであろう。モータが駆動されて実際のロック位置を過ぎると、待っていても追加の利益はない。
EP2132717A1は、機械的エンドストップに達したことを電流が示すまでモータを作動させることにより、スマートロックを駆動する、というような方法を開示している。この文献は、機械的エンドストップに達する前にモータを停止させる方法を推測している。しかしながら、この機能を実現することができる方法または装置は開示されていない。代わりに、適切な停止位置を判断するために電流値(または勾配)を使用することを教示している。ロック機構が機械的エンドストップに達するまで、電流値が急上昇し始めることはない。したがって、この開示では、ロック機構がエンドストップに達したときにモータの移動を停止することしかできず、その前に停止することはできない。
概要
本開示は、請求項1に記載のスマートロックを提供する。このスマートロックは、電動アクチュエータが機械的エンドストップにおいて不必要に駆動することを防止することにより、機械的摩耗および電力使用量を減じることができる。
プロセッサはさらに、f.ロック機構を第1の方向と反対の第2の方向に作動させるように電動アクチュエータを制御し、g.電流信号を監視し、h.電流信号に基づいてロック機構のための第2の機械的エンドストップの位置を判断し、i.ロック機構のための第2の動作エンドストップを定めるように構成されてもよく、ロック機構は、第2の動作エンドストップにおいて第2の機械的エンドストップから離隔しており、プロセッサはさらに、j.ロケーション信号に基づいて第2の動作エンドストップで停止するようロック機構を作動させるように電動アクチュエータを制御するように、構成されてもよい。これは、ロックが、その移動の両側の端部におけるいずれかの機械的エンドストップに対して不必要に駆動するのを防止することにより、機械的摩耗および電力使用量を低減することを可能にする。
プロセッサは、ロック機構が第1の機械的エンドストップに位置するように、ステップa、次にステップb、次にステップcを実行し、その後、ロック機構を第1の機械的エンドストップから第2の機械的エンドストップまで作動させるように、ステップf、次にステップg、次にステップhを実行する。これにより、ロック機構を一方のエンドストップまで駆動し、次に他方のエンドストップに戻るように駆動する。この意味において、スマートロックは、単一動作で双方の動作エンドストップを定めることができる。
ロック機構は、ドアを固定するためのボルトを含み得るものであり、プロセッサはさらに、電流信号に基づいて、駆動列とボルトとの係合の位置を判断するように構成される。係合の位置を判断することにより、スマートロックの動作を一層完璧にマッピングすることができる。
各動作エンドストップは、係合の位置に基づいて定められてもよい。これにより、スマートロックは、ロック機構の過剰な移動の量を減じるようにエンドストップを定めることができる。
係合の位置は、ロック位置とロック解除位置との間のロック機構の移動に対応する係合のロック解除位置と、ロック解除位置とロック位置との間のロック機構の移動に対応する係合のロック位置とを含み得る。第1の動作エンドストップの位置は、係合のロック解除位置に基づいて定められてもよく、第2の動作エンドストップは、係合のロック位置に基づいて定められてもよい。2つの係合位置は、ボルトの移動に対応する、異なる位置にあってもよい。そのため、ロック機構の移動量は、関連する係合位置を通過した直後にロック機構を停止させることによって最小限に抑えることができる。
移動経路が、第1の機械的ストップと第2の機械的ストップとの間の全長として定められてもよく、各動作ストップ位置は、係合位置からの移動経路の少なくともX%に定められてもよく、Xは1であり、好ましくはXは5であり、最も好ましくはXは10である。
各動作ストップ位置は、対応する機械的ストップ位置からの距離として定められてもよい。距離に基づいて定めることは、ロック機構が機械的エンドストップに達しないことを保証するのに役立ち得る。これに代えて、動作ストップ位置は、電動アクチュエータの作動時間に基づいて定められてもよい。
移動経路が、第1の機械的ストップと第2の機械的ストップとの間の全長として定められてもよく、各動作ストップ位置は、対応する機械的ストップ位置からの移動経路の少なくともY%に定められてもよく、Yは1であり、好ましくはYは5であり、最も好ましくはYは10である。
プロセッサはさらに、第1の機械的エンドストップから離隔した、ロック機構のための第3の動作エンドストップを定めるように構成されてもよい。ロック機構をさらに移動させることが望ましい場合があり、それはたとえば移動させた場合にさらなるセキュリティが生まれるロック上である。そのようなロックの場合、追加の動作エンドストップを有することが有益となり得る。
第3の動作エンドストップは、係合の位置に基づいて定められてもよい。これは、ボルトの移動を停止させた直後のエンドストップを提供する。第1および/または第2の動作エンドストップはさらにロック機構の自由移動中にあってもよい。
プロセッサはさらに、時間信号、ユーザ入力、学習されたユーザの行動、および/または検知されたユーザの行動、のうちの1つ以上に基づいて、第1の動作エンドストップまたは第3の動作エンドストップの一方を選択し、ロケーション信号に基づいて、選択した動作エンドストップで停止するようロック機構を作動させるように電動アクチュエータを制御するように、構成されてもよい。ロックまたはロック解除動作の直前(すなわちボルトがロック機構によって持ち上げられる直前)に、ロックを保持できる状況が存在する場合がある。これは、指定されたパラメータに基づいて不必要な電力使用量を最小限に抑えるのに役立ち得る。たとえば、スマートロックは、機械学習等を通して学習されたユーザの行動を利用してスマートロックをどのように作動させるかを判断してもよい。
駆動列は複数のギアを含み得るものであり、符号器は、複数のギアのうちのサンプリングギアに配置された磁石と、サンプリングギアの移動を検出するように配置された磁気検出器とを含み得る。これは、駆動列の移動を測定する効果的な方法である。
スマートロックは、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置された回転可能マニュアルアクチュエータをさらに含み得るものであり、マニュアルアクチュエータが一回転すると、サンプリングギアはN回転し、Nは整数である。このことは、サンプリングギアの複数の回転がマニュアルアクチュエータの完全な回転の割合に対応するので、サンプリングギアの複数の回転をマッピングするのが容易であることを、意味する。
プロセッサは、各動作エンドストップを揮発性メモリに格納する。これにより、スマートロックのセキュリティを損なう恐れのある期限切れ情報が保持されることを防止する。
位置センサは符号器であってもよい。磁気符号器はこの構成に特に適した符号器となり得る。
第2の態様に従い、請求項16に記載のスマートロックを使用する方法が提供される。これは、機械的エンドストップに達したときにモータが停止するのを防止し、それにより、モータおよび電池の効率と寿命を改善する。
第2の態様に従い、請求項17に記載のスマートロックを較正する方法が提供される。較正されたスマートロックは、機械的エンドストップでの電動アクチュエータの駆動を回避する。
この方法は、電流信号に基づいて第2の機械的エンドストップの位置を特定するためにロック機構を第1の方向と反対の第2の方向に作動させるように電動アクチュエータを作動させるステップと、ロケーション信号に基づいてロック機構のための第2の動作エンドストップを定めるステップとをさらに含み得るものであり、ロック機構は、第2の動作エンドストップにおいて第2の機械的エンドストップから離隔している。これにより、ロックが、その移動の両端のいずれかの機械的エンドストップで不必要に駆動することを防止することで、機械的摩耗および電力消費量を減じることができる。
ロック機構は、閉鎖構造体を固定するためのボルトをさらに含み得るものであり、この方法は、電流信号に基づいて駆動列とボルトとの係合の位置を判断するステップと、ロック機構のための第3の動作エンドストップを定めるステップとをさらに含み得るものであり、各動作エンドストップは、係合の位置に基づいて定められてもよい。使用時に、ロック機構は、ボルトが開放位置と閉鎖位置との間に動かされた後に移動を続ける場合があり、結果として、特定の利益をもたらすことなく電力をさらに使用する可能性がある。係合のこの位置に基づいて動作エンドポイントを定めることにより、これを回避することができる。
第3の態様に従い、請求項20に記載のスマートロックを再較正する方法が提供される。スマートロックの再較正は、保存された情報が正確であることを保証するのに役立ち、それによってスマートロックのセキュリティを高める。
ロック機構は、閉鎖構造体を固定するためのボルトをさらに含み得るものであり、この方法は、電流信号に基づいて駆動列とボルトとの係合の位置を判断するステップと、ロック機構のための第3の動作エンドストップを定めるステップとをさらに含み得るものであり、各動作エンドストップは、係合の位置に基づいて定められてもよい。使用時に、ロック機構は、ボルトが開放位置と閉鎖位置との間に動かされた後に移動を続ける場合があり、結果として、特定の利益をもたらすことなく電力をさらに使用する可能性がある。係合のこの位置に基づいて動作エンドポイントを定めることにより、これを回避することができる。
次に、あくまでも例として、本開示の実施形態を、それらが示されている以下の図面を参照しながら説明する。
本開示に係るスマートロックの斜視図である。 ドアに設置された図1のスマートロックを示す図である。 図1のスマートロックの分解斜視図である。 図1のスマートロックの断面図である。 図4の断面図の一部の拡大図である。
図面の詳細な説明
図1~図4Aは、本開示に係るスマートロック1を示す。以下、あくまでも例として、家庭用スイングドア5を固定する際に使用するスマートロック1を説明し、示す。言い換えると、ドア5は、1つ以上のヒンジに取り付けられ、これらのヒンジの上で、開位置と閉位置との間で枢動する。しかしながら、スマートロック1は、必要に応じて他のドアおよび他のタイプの閉鎖構造体を固定するために使用されてもよい。
スマートロック1は、概ねWO2017/046399A1で描かれ説明されているものと同様であり、その改良点を以下で述べる。特に、クラッチ装置および/または駆動列等の本発明の作動機構は、WO2017/046399A1に記載されているものと同様であってもよく、その改良点を以下で述べる。
スマートロック1は、本体部8とフロントカバー9とで形成されていてもよい。この本体部8の内部に電動アクチュエータ24が設けられてもよい。電動アクチュエータ24はモータであってもよい。また、ロック機構をロック解除位置とロック位置との間で作動させるように配置された駆動列が設けられてもよい。ロック位置ではドア5の開放が防止される。ロック解除位置ではドア5を開くことができる。使用時、電動アクチュエータ24は、ロック機構をロック解除位置とロック位置との間で作動させるために駆動列を駆動する。
たとえば、モータ24の出力シャフトは、駆動列内のベベルギア57に結合するように構成されたピニオンギア80に結合されてもよい。図4からわかるように、モータ24の出力シャフトの回転軸は、ベベルギア57の回転軸を交差する方向であってもよく、またはこの回転軸に垂直であってもよい。
ロック機構は、図2に示されるボルト11を含み得る。ボルト11は、概ねドア6から突出していないロック解除位置(図2に示される)と、ボルト11がドア6から突出してロックキープに収容されドア6が開くのを防止するロック位置との間で移動可能であってもよい。ロックの位置は、「ロッキング状態」として知られているものであってもよい。ボルト11の、ロック解除位置からロック位置への移動は「ロックアクション」として知られている。ボルト11の、ロック位置からロック解除位置への移動は、「ロック解除アクション」として知られている。
ボルト11および/またはロック機構は、全体として、実質的にドア6の凹部の中に収容されてもよい。これは特に、ユーロシリンダーロックまたはその他のモーティス(mortice)型ロックに当てはまる。これに代えて、ボルト11および/またはロック機構が全体としてドア6の外部にあってもよい。たとえば、ボルト11および/またはロック機構は、別個のハウジング内またはスマートロックハウジング8内で保持されてもよい。これは特に、US4313320Aに示されるような箱錠(rim lock)に当てはまる。
スマートロック1は、スマートフォン等のリモートデバイスと通信するように配置された受信機および/または送信機を含み得る。これに代えて、またはこれに加えて、スマートロック1は、それ自体がリモートデバイスと通信しているスマートハブ等のリモートハブと通信してもよい。
使用時、受信機は、ロックアクションまたはロック解除アクションを開始する入力信号をリモートデバイスから受信することができる。スマートロックはプロセッサをさらに含み得る。プロセッサは、任意の適切な制御システムであればよく、1つ以上のサブプロセッサを含み得る。プロセッサは、入力信号を受信することができ、電動アクチュエータ24の作動を制御することにより、ロック機構を駆動して、ロックアクションまたはロック解除アクションを完了することができる。
スマートロック1は、1つ以上のマニュアルアクチュエータをさらに含み得る。1つのマニュアルアクチュエータは、ロック機構を作動させるためにユーザのキーを収容するためのキーシリンダまたはキーホールであってもよい。キーシリンダは、正しいキーがキーホールに挿入されて回されると回転するように、既知の原理に従って動作する、典型的なバレルシリンダであってもよい。テールピース105がキーシリンダから延びている。テールピース105は、キーシリンダに挿入されたキーが回転すると回転する。このテールピース105の移動により、ロック機構を作動させて、ボルト11をロック位置とロック解除位置との間で移動させることができる。
典型的に、キーホールは、ドア6の外側に配置される。すなわち、一般的に、ドア6の、外界に露出する側である。なお、ドア6の内側では、スマートロック1をロックおよびロック解除するための鍵は必ずしも必要ではない。代わりになるものとして、オペレータに対するいかなる検証手段も含まない、サムターンホイール12または他のマニュアルアクチュエータがある。これにより、内部マニュアルアクチュエータを、素早くかつ簡単に操作して、ボルト11をロック位置とロック解除位置との間で移動させることができる。
使用時、機械式アクチュエータの作動はまた、駆動列を駆動してロック機構を作動させる。駆動列は、機械式および電動アクチュエータを分離するためのクラッチ機構を含み得る。たとえば、駆動列は、ロックテールピース105を収容するように配置されたクラッチ本体55を含み得る。ロックテールピース105は、交換される特定のタイプのロックに対応するように選択されたインサート25に収容されてもよい。同様に、スマートロック1をドアに取り付けるための適切な取付板26が設けられてもよい。取付板26は、特定のタイプのロックに対応し得る。次に、このインサート25をクラッチ本体55に収容してロック機構の作動を可能にしてもよい。
マニュアルアクチュエータは、電動アクチュエータ24にロックまたはロック解除アクションを開始させるためのボタン14をさらに含み得る。ボタン14の押下はプロセッサによって検出されてもよく、そうすると、プロセッサは適宜電動アクチュエータ24を制御する。たとえば、ボタン14は、図面に示されるようにサムターンホイール12上のボタン14として設けられてもよい。このボタン14は、ユーザがドア6を通って出る(すなわち内部の場所から外部の場所へと進む)ときに使用されてもよい。
ボルト11がロック解除位置にあるとき、ユーザは、ボタン14を押してロックアクションをトリガしてもよい。このロックアクションは、予め定められた遅延期間の後に行われてもよい。たとえば、ロックアクションは、所定の期間後に行われてもよい。代わりに、スマートロック1は、ドア6が閉じられた時間を検知してもよく、その後ロックアクションが開始されてもよい。
結果として、ユーザは、ドア6を通って出るときにボタン14を押すことができる。ユーザは、背後でドア6を閉じることができ、予め定められた遅延期間の後に、ドア6を固定するためにロックアクションが開始される。ボタン14を使用することで、瞬間ロックアクションと予め定められた遅延期間後のロックアクションとを区別してもよい。たとえば、ボタン14を複数回押すまたは押した位置で保持することにより、予め定められた遅延期間をトリガしてもよい。
ロック機構を電動アクチュエータ24によって作動させる場合、デジタルイベントが存在するので、たとえばプロセッサによって作動イベントをログ記録することは容易である。次に、送信機は、(場合によってはスマートハブを介して)ユーザのリモートデバイスと通信することにより、イベントの通知を生成することができる。ロックまたはロック解除アクションをマニュアルアクチュエータを通して作動させるときにはそのようなデジタルイベントはない。
駆動列の位置を判断するために位置センサが設けられてもよい。ボルトが駆動列によって駆動されるときに、駆動列の位置を知ることで、ボルトの位置、したがってそのロッキング状態を知ることができる。位置センサは、駆動列の位置、したがってロック機構、ボルト11、および電動アクチュエータ24の位置を示す、ロケーション信号を出力するように、配置されてもよい。たとえば、位置センサは、駆動列内のギアまたはクラッチ構成要素のうちの1つの回転位置を検出するように配置されてもよい。位置センサが配置される構成要素は、サンプリングギアと呼ばれることがある。特に、位置センサは、ロータリーエンコーダまたはリニアエンコーダであってもよい。
このサンプリングギアは、駆動列内の少なくとも1つの他のギアより小さくてもよい。サンプリングギアがより小さいということは、ロック機構の移動がサンプリングギアのより多くの回転に対応することを意味する。いくつかの例において、位置センサは、駆動列内のギアの最小半分におけるギアに、または駆動列の最小ギアに配置されてもよい。代わりにより大きなサンプリングギアを用いてもよい。
好ましくは、サンプリングギア(および任意の数の中間ギア)は、マニュアルアクチュエータの1回転が、サンプリングギアの整数Nの回転をもたらすように、サイズが決められる。すなわち、サンプリングギアの1回転は、マニュアルアクチュエータの総回転の、割り切れる比率である。
特定の実施形態において、サンプリングギアは、ギアボックス38の一部として配置されてもよい。好ましくは、サンプリングギアはまた、ギアボックスを通してトルクを伝達するが、位置センサの一部として単に存在する訳ではない。サンプリングギアは、駆動するギアについて、1:1~2:1のギア比を有していてもよい。
サンプリングギアは、ボルトがロック位置とロック解除位置との間で(またはその逆)移動する前に、何度も回転し得る。ボルトの位置を判断するために、現在の回転の角度とともに、回転の累積をカウントしてもよい(すなわち360°回転ごと)。これにより、スマートロック1の互換性を高めることができる。回転がわずか90°のロックも、回転が最大720°、さらにはそれを超えるロックもある。
設置中に、ユーザが、サムターンホイール12を一連の向きに回転させ、これらをスマートロック1の内部メモリに格納することにより、スマートロック1を較正してもよい。このことは、スマートロック1が相互作用しているドアロック機構の種類をスマートロック1に示し、プロセッサは、電動アクチュエータ24を制御して、ロック機構を適宜作動させることができる。これにより、広範囲にわたる互換ロックに対してスマートロック1を最適化することが可能になる。
この較正は、サムターンホイール12の回転の開始および停止位置、回転の角度距離(たとえば単位「度」)および持続時間(たとえば単位「秒」)、回転の一時停止が必要な任意の位置、ならびにコマンドが実行された後にロックが戻るべき任意の「中立位置」を、含み得る。これにより、スマートロック1は、より広い範囲のドアロック機構に対応することができる。
較正は、外部アプリケーションと併せて実行されてもよい。
較正の一例において、サムターンホイール12を、最初に、完全にロックされた位置まで回転させ、次に、完全にロック解除された位置まで回転させる(またはその逆)。これらの位置において、ロック機構は、それぞれの機械的エンドストップに接触している。スマートロック1は、これに基づいてボルト11がいつロック位置にあるかまたはロック解除位置にあるかを識別するために、位置センサを使用してもよい。次に、プロセッサは、モータ24を制御して適切な場所まで回転させることにより、ロックまたはロック解除イベントを実行してもよい。
位置センサは、1つ以上の磁石34と、1つ以上の磁石34を検出するように配置された磁気センサ32とから形成された、磁気位置センサであってもよい。ある具体的な実施形態において、磁気位置センサは、一連の磁極を有する単一の直径磁石34を含み得る。磁気センサは、磁気抵抗センサまたはホール効果センサであってもよい。
位置センサは、動作するのに電力の投入を必要とする能動センサであってもよい。これは、測定から十分な精度を得てロック機構のロッキング状態を判断するために必要となり得る。ロケーション信号が、ロックによってロッキング状態が変更されたことを示すと、信号を送信してユーザのリモートデバイス上に通知を生成してもよい。
ほとんどの動作設定において、スマートロック1は、主電源に接続されることはなく、代わりに電池電力に頼らなければならない。位置センサのみを使用する場合、ユーザがサムターン12を使用してロッキング状態をいつ調整したかを検出するために、位置センサは常に給電されていなければならない。結果として、電池は常に消費されることになり、これは、より頻繁に電池を再充電または交換する必要があることを意味する。
そのため、位置センサを、能動検出状態と非能動状態との間で切り替えてもよい。位置センサは、非能動状態において、全く電力供給されなくてもよく、または低電力「スリープ」状態であってもよい。非能動状態において、位置センサは、駆動列の移動を検出していないので、ロケーション信号を出力することはできない。
スマートロック1は、マニュアルアクチュエータの移動に応じて移動信号を出力するように配置された移動センサをさらに含み得る。すなわち、移動センサは、マニュアルアクチュエータが移動したことを示す信号を出力する。移動センサは、位置センサよりも、低電力を引き出すことができる。たとえば、移動センサが引き出す電力は、受動または非給電センサよりも低電力であってもよい。これに代えて、移動センサは、赤外線センサ等の低電力センサであってもよい。
移動センサは、1つ以上のスイッチまたはマイクロスイッチであってもよい。これに代えて、移動センサは、穴を通過する光または回転するバーコードを読み取る光センサ等の光学センサであってもよい。好ましくは、移動センサは磁気センサである。たとえば、移動センサは、AS5600磁気回転位置センサであってもよい。この磁気センサは、1つ以上の磁石と、1つ以上の磁石の移動を検出するように配置された磁気検出器とを含み得る。磁気検出器と1つ以上の磁石とのうちのいずれかが、マニュアルアクチュエータに配置され、他方がスマートロック1の静止部分に搭載されてもよい。
たとえば、サムターン12は、サムターン内部ホイール40の周りで回転してもよい。サムターン内部ホイール40に、プロセッサを含み得るPCB20が取り付けられていてもよい。磁気検出器42はサムターン内部ホイール40に取り付けられ、1つ以上の磁石44はサムターンホイール12に取り付けられてもよい。1つ以上の磁石44は、図4および図4aに示されるように、サムターンホイール12の側部に配置されてもよい。これに代えて、磁石44は、任意の適切な表面に配置されてもよい。サムターンホイールは、ロック機構を作動させるために軸を中心として回転し、磁石44は、この軸について回転対称に配置されてもよい。
マニュアルアクチュエータとして、この場合はサムターンホイール12が移動すると、移動センサは、サムターンホイール12が移動していることを示す移動信号を出力する。この移動信号に応じて、プロセッサは、位置センサの監視を開始してもよい。これが位置センサをトリガして、位置センサが非能動状態から「目覚めて」能動状態になるようにしてもよい。
次に、位置センサを監視することで、マニュアルアクチュエータの移動がスマートロック1のロッキング状態を変化させるか否かを判断することができる。これは、較正ステップ中に学習された位置センサのロック位置およびロック解除位置に基づいていてもよい。これに代えて、スマートロック1のロッキング状態を、ロック機構の位置と、1つ以上の動作エンドストップ(以下で詳細に説明する)とを比較することにより、判断してもよい。動作エンドストップは、機械的エンドストップから離隔していてもよい。
スマートロック1のロッキング状態が変更された場合に、スマートロック1は、リモートデバイスと通信して、ロック状態が変更されているという通知を生成してもよい。この意味において、ロック状態を、マニュアル作動についても、スマートロック1の電池を不必要に消費することなく、監視することができる。
マニュアルアクチュエータの移動信号は、誰かがマニュアルアクチュエータを触っていることと、ロックまたはロック解除イベントとを区別するために、しきい値と比較されてもよい。たとえば、しきい値は、マニュアルアクチュエータの一定量の移動を必要としてもよく、またはマニュアルアクチュエータが所与の期間にわたって移動することを必要としてもよい。
閉鎖構造体を固定するためのスマートロック1が提供される。スマートロック1は、ロック機構をロック解除位置とロック位置との間で作動させるための駆動列を含み得る。スマートロック1はさらに、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置された電動アクチュエータ24と、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサとを含み得る。スマートロック1はさらに、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置されたマニュアルアクチュエータと、マニュアルアクチュエータの移動に応じて移動信号を出力するように配置された移動センサとを含み得る。プロセッサが、移動信号を検出し、移動信号の検出に応じてロケーション信号を監視するように、構成されてもよい。
スマートロック1は、電動アクチュエータ24に流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサを含み得る。たとえば、電流センサは、電動アクチュエータ24と直列に設置された電流計であってもよい。電流センサは、電流信号をプロセッサに送信するためにプロセッサに接続されてもよい。
電動アクチュエータ24を駆動するためには電流が必要となり得る。引き出される電流は、電動アクチュエータ24に与えられる負荷に依存することになる。これを使用してスマートロック1についての1つ以上の動作エンドポイントを定めてもよい。
ロック機構は、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で移動することができる。各機械的エンドストップは、ロック機構がロック方向およびロック解除方向においてどこまで移動するかについての物理的限界を表す。第1の機械的エンドストップは、ロックされた機械的エンドストップに対応してもよく、第2の機械的エンドストップは、ロック解除された機械的エンドストップに対応してもよく、または、その逆であってもよい。
電動アクチュエータ24を使用してロック機構を駆動するときには、実質的に規則的な電流プロファイルが引き出される。電流は、移動全体の間に、その移動中のシステム内のばね力または摩擦が原因で、変動する可能性があるが、全体的なプロファイルは再現される。ロック機構が機械的エンドストップに達すると、さらなる移動に対する抵抗により、電動アクチュエータ24が停止し、引き出される電流は急速に増加することになる。機械的エンドストップにおいてモータをある期間停止させるアクションは、システムが受ける通常の負荷の300%~400%の電流消費急上昇を引き起こす可能性がある。この意味において、機械的エンドストップは、この停動電流(stall current)を検出することによって識別することができる。
特に、プロセッサは、第1の方向にロック機構を作動させるように電動アクチュエータ24を制御してもよい。第1の方向は、ロック方向とロック解除方向のいずれであってもよい。第1の方向は、回転ロック機構に対して時計回りと反時計回りのいずれであってもよい。電流が増加し始めると、位置センサからのロケーション信号を読み取って第1の機械的エンドストップの位置を判断してもよい。電流の増加を、電流をしきい値と比較することにより、または電流の変化率を変化率しきい値と比較することにより、または電流が増加する時間の長さを時間の長さのしきい値と比較することにより、または任意の他の適切な方法により、識別してもよい。
第1の機械的エンドストップの位置が判断された状態で、プロセッサは次に第1の動作エンドストップを定めてもよい。この第1の動作エンドストップを、位置センサから提供されるロケーション信号に対して定めてもよい。第1の動作エンドストップは、第1の機械的エンドストップから離隔している。たとえば、第1の動作エンドストップを、位置センサからのロケーション信号に基づいて、第1の機械的エンドストップから特定の距離に定めてもよい。これに代えて、第1の動作エンドストップを、ロック機構が第1の機械的エンドストップに到達するのに要する時間からの時間オフセットに基づいて定めてもよい。これに代えて、第1の動作エンドストップを、ボルトのピックアップ位置からの距離のオフセットまたは時間のオフセットに基づいて、定めてもよい(以下で詳細に説明する)。位置センサは、複数の完全な回転を通じて回転してもよい。
プロセッサは、a.ロック機構を第1の方向に作動させるように電動アクチュエータを制御し、b.電流信号を監視し、c.電流信号に基づいてロック機構のための第1の機械的エンドストップの位置を判断し、d.ロック機構のための第1の動作エンドストップを定めるように構成されてもよく、第1の動作エンドストップは第1の機械的エンドストップから離隔しており、プロセッサはさらに、e.ロケーション信号に基づいて第1の動作エンドストップで停止するようロック機構を作動させるように電動アクチュエータを制御するように構成されてもよい。これらのステップは、a、b、c、d、eの順に実行されてもよい。これに代えて、これらのステップが任意の他の適切な順序で実行されてもよい。
次に、プロセッサは、第1の方向と反対の第2の方向にロック機構を作動させるように電動アクチュエータ24を制御してもよい。すなわち、第1の方向がロック方向である場合、第2の方向はロック解除方向であり、その逆も同様である。これは、プロセッサがロック機構の移動経路全体をマッピングすることを実質的に可能にする。
次に、ロック機構は、第2の機械的ストップに達するまで、この第2の方向に駆動されてもよい。この場合も電動アクチュエータ24によって引き出される電流が増加することになり、これを先に述べたように識別してもよい。これにより、第2の機械的ストップ位置の位置を判断してもよい。
プロセッサはさらに、f.ロック機構を第1の方向と反対の第2の方向に作動させるように電動アクチュエータを制御し、g.電流信号を監視し、h.電流信号に基づいてロック機構のための第2の機械的エンドストップの位置を判断し、i.ロック機構のための第2の動作エンドストップを定めるように構成されてもよく、ロック機構は、第2の動作エンドストップにおいて第2の機械的エンドストップから離隔しており、プロセッサはさらに、j.ロケーション信号に基づいて第2の動作エンドストップで停止するようロック機構を作動させるように電動アクチュエータを制御するように、構成されてもよい。これらのステップは、a、b、c、d、e、f、g、h、i、jの順に実行されてもよい。これに代えて、ステップは、a、b、c、f、g、hの順に実行され、続いて、ステップd、e、iおよびjが任意の適切な順序で実行されてもよい。さらに、これに代えて、ステップが任意の他の適切な順序で実行されてもよい。
この第2の動作エンドストップを、位置センサから提供されるロケーション信号に対して定めてもよい。第2の作動エンドストップは、第2の機械的エンドストップから離隔している。たとえば、第2の動作エンドストップを、位置センサからのロケーション信号に基づいて、第2の機械的エンドストップから特定の距離に定めてもよい。これに代えて、第2の動作エンドストップを、ロック機構が第2の機械的エンドストップに到達するのに要する時間からの時間オフセットに基づいて定めてもよい。これに代えて、第2の動作エンドストップを、ボルトのピックアップ位置からの距離のオフセットまたは時間のオフセットに基づいて、定めてもよい(以下で詳細に説明する)。位置センサは、複数の完全な回転を通じて回転してもよい。
これらの較正ステップは、連続して複数回実行されてもよく、動作エンドストップは平均値に基づいて決定される。
ロック機構の移動経路は、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間でロック機構が移動する総距離として定義することができる。これを、位置センサの完全な回転数および不完全な回転数として定義してもよい。結果として、ロック機構の起こり得る移動全体をマッピングしてもよい。また、総移動時間を、電動アクチュエータ24がロック機構を第1の機械的エンドストップから第2の機械的エンドストップに、またはその逆に駆動するために必要な時間として定義してもよい。
各動作エンドストップの、対応する機械的エンドストップからの間隔を、移動経路全体または総移動時間に対する百分率として定義してもよい。たとえば、各動作エンドストップは、対応する機械的エンドストップから、移動経路の少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%、最も好ましくは少なくとも10%、離隔していてもよい。
さらに他の使用において、プロセッサは、機械的エンドストップの前に、動作エンドストップで停止するまで、ロック機構を駆動するように、電動アクチュエータ24を制御してもよい。この意味において、電動アクチュエータの停止を防止して、部品の摩耗を少なくすることにより、スマートロック1の寿命を延ばす。
プロセッサは、各機械的エンドストップおよび/または各動作エンドストップの位置を格納してもよい。たとえば、プロセッサは、第1の機械的エンドストップの位置をメモリユニットに格納してもよい。メモリユニットは揮発性メモリユニットであってもよい。すなわち、電源投入時にのみ情報を格納するメモリユニットである。その結果、スマートロック1は、電池が取り外されると、各機械的ストップおよび動作ストップを、再度決定しなければならないことになる。これに代えて、メモリユニットは不揮発性メモリユニットであってもよい。
上記マニュアル較正を、プロセッサが、電流センサおよび位置センサを使用して、自動的に実行してもよい。プロセッサは、先ず、ロック機構を第1の機械的エンドストップまで駆動するように電動アクチュエータ24を制御し、次に、適切な第1の動作エンドストップを定めてもよい。その後、プロセッサは、ロック機構を第2の機械的エンドストップまで駆動するように電動アクチュエータ24を制御し、次に、適切な第2の動作エンドストップを定めてもよい。当然ながら、プロセッサは、各動作エンドストップを計算する前に、ロック機構を先ず第1の機械的エンドストップまで駆動し次に第2の機械的エンドストップまで駆動するように、電動アクチュエータ24を制御してもよい。
典型的に、駆動列は、ボルト11がピックアップされ移動させられるまでは、比較的容易に(したがってより低い電流で)移動する。これは、係合点または係合位置としても知られている。すなわち、ロック機構は、ボルト11をロック位置とロック解除位置との間で動かしていない場合も、いずれの方向にもある程度移動する。ロック機構がボルトをピックアップする(したがって駆動列がボルトをピックアップする)と、それに関連して電流が急上昇することになる。この急上昇は、典型的に、モータ停止急上昇よりも小さい。小さい方の急上昇は、ボルト11のピックアップ位置を表す。
スマートロック1は、少なくとも2つのピックアップ位置、すなわち、ロックイベント中にボルトがピックアップされるときのロックされたピックアップ位置と、ロック解除イベント中にボルトがピックアップされるときのロック解除されたピックアップ位置とを有し得る。
各ピックアップ位置は、先に述べたやり方と同様のやり方で、識別されその位置が特定されてもよい。プロセッサは、機械的エンドストップと異なる特性のセットについて電流信号を監視することになる。これらのピックアップ電流特性が検出されると、ピックアップ点の位置をロケーション信号から判断することができる。
第1および/または第2の動作エンドポイントを、これらのピックアップポイントに対して定めてもよい。たとえば、ロックされた動作エンドポイントを、ロックされたピックアップポイントから一定距離または一定時間のポイントとして定めてもよい。これは、ロック機構の移動距離、したがってモータの動作時間を最小にするのに役立ち得る。
これに代えて、第3および/または第4の動作エンドポイントを、ピックアップポイントに対して定めてもよい。結果として、複数のロックおよび/またはロック解除動作エンドポイントが存在してもよい。プロセッサは、何らかの要素に基づいてエンドポイントを選択してもよい。
たとえば、ロックされた動作エンドポイントのうちの1つが、ロックされた動作エンドポイントのうちの別のものよりも安全である可能性がある。たとえば、ロックボルト11は、たとえば動かす長さが異なる2つのロック位置を有し得る。プロセッサは、所与の使用状況に対してどの動作エンドポイントが適切であるかを選択してもよい。
プロセッサは、時間信号、ユーザ入力、適切な動作エンドポイントを選択するために学習されたユーザの行動および/または検知されたユーザの行動のうちの1つ以上、またはその組み合わせを使用してもよい。たとえば、時間信号が、現在の時間が、ユーザがドア6から離れている(仕事中など)可能性または睡眠中(夜など)の可能性が高い時間であることを示す場合、より安全なロックされた動作エンドポイントを選択しロック機構をこの動作エンドポイントまで作動させるようにモータを制御してもよい。
スマートロック1は、機械学習を適用してユーザの典型的な行動を検出および学習し、これを利用して次の動作を予測しそれに基づいて適切な動作エンドポイントを選択してもよい。たとえば、ユーザが典型的に日曜日の夜に数分間(たとえばゴミを捨てるために)自宅から出る場合、プロセッサは、ユーザが間もなくドア6のロックを解除して再び入ることを望むと予測すると、ロックされたピックアップポイントの直前に対応する動作エンドポイントまでロック機構を作動させるようにモータを制御してもよい。
各動作エンドストップを定めるための測定は、一度実行してもよい。これに代えて、複数回繰り返し(ロックの通常動作中など)、平均を取ってもよい。これは、個々の測定値から誤ったデータを取り除くのに役立つ場合がある。
動作エンドストップのいずれかを使用することにより、ユーザがマニュアルアクチュエータを使用してスマートロック1をロックしたかロック解除したかを判断してもよい。先に述べたように、位置センサを、ユーザがサムターンホイール12を回すなどしてマニュアルアクチュエータを動かし始めたときに、起動してもよい。位置センサは、いつ、マニュアルアクチュエータがロック機構を動作エンドストップまでまたは動作エンドストップを通過するまで移動させたかを、検出してもよい。動作エンドストップまでまたはそれを通過するまでのロック機構の移動を利用して、ロック状態が変化したと判断してもよい。
これは、ボルト11のピックアップ位置によって定められる動作エンドポイントについて特に役立つ場合がある。そのような位置は、ボルト11がロックされた位置またはロック解除位置まで移動した直後であり、そのため、ロッキング状態が変化したと判断するのに適したトリガポイントを表す。
たとえば、マニュアルアクチュエータが、ロック機構を、ロックされたピックアップポイントを通過しその後ロックされていないピックアップポイントを通過するまで移動させたことを、プロセッサが検出した場合、これは、ボルト11をロックされた位置からロック解除位置まで移動させたことを示す。
マニュアル操作に続いて、ロック機構が、いずれの動作エンドポイントにも対応しない位置に残されている場合、プロセッサは、ロック機構を適切な終点まで作動させるようにモータを制御してもよい。たとえば、ロック機構がロックされた位置に残されている場合、プロセッサは、ロック機構をロックされた動作ポイントまで作動させるようにモータを制御してもよい。これは、先に述べた任意のロックされた動作エンドポイントであってもよく、先に述べたのと同じやり方で、時間信号、ユーザ入力、学習されたユーザの行動および/または検知されたユーザの行動のうちの1つ以上に基づいて選択されてもよい。
加えて、またはこれに代わるものとして、プロセッサは、予想される次の操作にとってより好都合な位置までロック機構を作動させるようにモータを制御してもよい。たとえば、これを利用して、駆動列がボルトと係合するまでの移動量を短くしてもよい。そうすると、スマートロックを次にロック解除するときに必要となる作動が少なくなる。そのため、これにより、能動的に使用されるときのスマートロック1の開放を加速することができる。最後の操作後の時間が非常に重要ではない場合、処理の一部は事前に実行される。
プロセッサは、学習されたユーザの行動に基づいて、たとえば、場合によっては決まった時間の決まったアクションには決まった他のアクションが続くといったような、予想される次の操作を、予測してもよい。
閉鎖構造体を固定するためのスマートロック1を提供することができる。スマートロックは、ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための駆動列を含み得る。スマートロック1はさらに、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置された電動アクチュエータ24と、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサとを含み得る。スマートロック1はさらに、電動アクチュエータ24に流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサを含み得る。スマートロック1はプロセッサをさらに含み得るものであり、このプロセッサは、ロック機構を第1の方向に作動させるように電動アクチュエータを制御し、電流信号を監視し、電流信号に基づいてロック機構のための第1の機械的エンドストップの位置を判断し、第1の機械的エンドストップから離隔した、ロック機構のための第1の動作エンドストップを定め、ロケーション信号に基づいてロック機構を作動させて第1の動作エンドストップで停止するように電動アクチュエータを制御するように、構成される。
上記スマートロック1のうちのいずれかを、任意の適切なドア6に、後付けでまたは新規で設置してもよい。スマートロック1はいくつかの方法で使用することができる。
スマートロック1を監視する方法も提供される。スマートロック1は、ロック機構をロック解除位置とロック位置との間で作動させるための駆動列と、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置された電動アクチュエータと、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサと、駆動列を駆動してロック機構を作動させるように配置されたマニュアルアクチュエータと、マニュアルアクチュエータの移動に応じて移動信号を出力するように配置された移動センサとを含み得る。このスマートロック1は概ね先に述べた通りであってもよい。
この方法は、最初に、移動信号を検出してマニュアルアクチュエータの移動を識別するステップを含み得る。たとえば、移動信号は、値ベースまたは時間ベースのしきい値と比較されてもよい。
次に、移動信号の検出に応じてロケーション信号を監視することで、駆動列の位置を判断することができる。これは、位置センサを起動することを含み得る。すなわち、位置センサは、低電力または無電力「スリープ」モードであってもよく、プロセッサは、たとえば、フル電力供給電圧および電流を位置センサに提供することにより、位置センサをこのスリープモードから「目覚めさせ」てもよい。
スマートロックは、リモートデバイスとの通信のための送信機および/または受信機をさらに含み得る。リモートデバイスは、スマートフォン、またはユーザが携行している可能性が高い他のデバイスであってもよい。スマートロックは、リモートデバイスと直接通信してもよい。これに代わるものとして、またはこれに加えて、スマートロックは、中央スマートハブを介してリモートデバイスと通信してもよく、中央スマートハブはその後リモートデバイスと通信する。中央スマートハブは、スマートロック1が保護している家の内部または外部に位置するサーバまたはクラウドベースのシステムであってもよい。
この方法は、次に、移動信号の検出に応じてロケーション信号に関する情報をリモートデバイスに送信するステップをさらに含み得る。
スマートロック1(または中央ハブ等の関連するリンクされたデバイス)は、ロック機構がロック解除位置にあるかロック位置にあるかを、ロケーション信号に基づいて判断することにより、スマートロック1のロッキング状態を判断してもよい。ロッキング状態は、ボルト11がロック位置にあるかロック解除位置にあるかを表示する。このロッキング状態は、リモートデバイスに送信されるロケーション信号に関する情報であってもよい。この情報は、ロッキング状態が変更された場合にのみ送信されてもよい。リモートデバイスは、ロッキング状態が変更された場合に通知を生成してもよい。これに代えて、またはこれに加えて、リモートデバイスは、スマートデバイスのユーザが、たとえばリモートデバイス上のアプリケーションを介して、スマートデバイスの状態の検査を要求するときに、スマートロック1にクエリを送信してもよい。
さらに他の方法は、スマートロック1を較正するためのものであってもよい。そのような方法のためのスマートロック1は、ロック解除位置とロック位置、またはその逆にそれぞれ対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための電動アクチュエータと、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサと、電動アクチュエータに流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサと、電動アクチュエータの作動を制御するように構成されたプロセッサとを含む。
較正方法は、電流信号に基づいて第1の機械的エンドストップの位置を特定するために第1の方向にロック機構を作動させるように電動アクチュエータ24を作動させるステップを含み得る。電動アクチュエータ24は、プロセッサによってこの第1の方向に作動するように制御されてもよい。第1の方向は、時計回りまたは反時計回り等のロック解除方向またはロック方向であってもよい。
次に、ロケーション信号に基づいて、ロック機構のための第1の動作エンドストップを定めてもよい。ロック機構は、第1の動作エンドストップにおいて第1の機械的エンドストップから離隔していてもよい。この間隔は、物理的距離に基づいて、または作動時間に基づいて定められてもよい。第1の動作エンドストップはプロセッサによって定められてもよい。
将来の操作において、プロセッサは、この第1の動作エンドストップに到達するとロック機構を第1の方向に移動させることを停止するように電動アクチュエータ24を制御してもよい。
スマートロック1を、第1の方向と反対の第2の方向に較正してもよい。たとえば、第1の方向がロック方向である場合、第2の方向はロック解除方向である、またはその逆も同様である。いくつかの例において、第1の方向は時計回りであってもよく、第2の方向は反時計回りであってもよく、またはその逆も同様である。スマートロック1を、第1の方向と反対の第2の方向にロック機構を作動させるように作動させてもよい。この作動は、電流信号に基づいて第2の機械的エンドストップの位置を特定するためである。次に、ロケーション信号に基づいて、ロック機構のための第2の動作エンドストップを定めてもよい。第1の動作エンドストップと同様の態様で、ロック機構は、第2の動作エンドストップにおいて第2の機械的エンドストップから離隔していてもよい。
スマートロック1を再較正するさらに他の方法も提供される。この方法は、たとえば上記方法を通して既に較正されている、動作中のスマートロック1に適用されてもよい。
再較正の方法は、ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための、電動アクチュエータ24を含む、スマートロック1を用いて行われてもよい。位置センサが、駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置されてもよい。電流センサが、電動アクチュエータ24に流れる電流を示す電流信号を出力するように配置されてもよい。スマートロック1は、電動アクチュエータの作動を制御するように構成されたプロセッサをさらに含み得る。プロセッサはロック機構のための第1の動作エンドストップを、ロケーション信号に基づいて定めてもよく、ロック機構は、第1の動作エンドストップにおいて第1の機械的エンドストップから離隔している。プロセッサは、揮発性メモリ等のメモリユニットに、この第1の動作エンドストップを格納してもよい。これに代えて、エンドストップを不揮発性メモリに格納してもよい。
電動アクチュエータを、電流信号に基づいて第1の機械的エンドストップの位置を特定するために、ロック機構を第1の方向に作動させるように作動させてもよい。第1の機械的エンドストップの位置が特定されると、第1の動作エンドストップを、ロケーション信号に基づいて再度定めてもよい。ロック機構は、再度定められた動作エンドストップにおいて第1の機械的エンドストップからなおも離隔していてもよい。
この意味において、スマートロック1は、経時的に継続して正確かつ効率的なものとなり得る。たとえば、これは、電池の電荷が放出されそれが電池の性能を変更させる可能性があるときに、有用となり得る。再較正は、スマートロック1に対して定められた数の動作エンドストップに対して実行されてもよい。再較正は、一定期間の後に、またはスマートロック1の一定の動作回数の後に、自動的に実行されるように構成されてもよい。また、再較正はユーザ入力に続いて実行されてもよい。

Claims (21)

  1. 閉鎖構造体を固定するためのスマートロックであって、前記スマートロックは、
    ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための駆動列と、
    前記駆動列を駆動して前記ロック機構を作動させるように配置された電動アクチュエータと、
    前記駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサと、
    前記電動アクチュエータに流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサと、
    プロセッサとを備え、前記プロセッサは、
    a.前記ロック機構を第1の方向に作動させるように前記電動アクチュエータを制御し、
    b.前記電流信号を監視し、
    c.前記電流信号に基づいて前記ロック機構のための前記第1の機械的エンドストップの位置を判断し、
    d.前記ロック機構のための第1の動作エンドストップを定めるように構成され、前記第1の動作エンドストップは前記第1の機械的エンドストップから離隔しており、前記プロセッサはさらに、
    e.前記ロケーション信号に基づいて前記第1の動作エンドストップで停止するよう前記ロック機構を作動させるように前記電動アクチュエータを制御するように構成される、スマートロック。
  2. 前記プロセッサはさらに、
    f.前記ロック機構を前記第1の方向と反対の第2の方向に作動させるように前記電動アクチュエータを制御し、
    g.前記電流信号を監視し、
    h.前記電流信号に基づいて前記ロック機構のための前記第2の機械的エンドストップの位置を判断し、
    i.前記ロック機構のための第2の動作エンドストップを定めるように構成され、前記ロック機構は、前記第2の動作エンドストップにおいて前記第2の機械的エンドストップから離隔しており、前記プロセッサはさらに、
    j.前記ロケーション信号に基づいて前記第2の動作エンドストップで停止するよう前記ロック機構を作動させるように前記電動アクチュエータを制御するように構成される、請求項1に記載のスマートロック。
  3. 前記プロセッサは、
    前記ロック機構が前記第1の機械的エンドストップに位置するように、ステップa、次にステップb、次にステップcを実行し、その後、
    前記ロック機構を前記第1の機械的エンドストップから前記第2の機械的エンドストップまで作動させるように、ステップf、次にステップg、次にステップhを実行する
    ように、構成される、請求項2に記載のスマートロック。
  4. 前記ロック機構は、前記閉鎖構造体を固定するためのボルトを含み、
    前記プロセッサはさらに、前記電流信号に基づいて、前記駆動列と前記ボルトとの係合の位置を判断するように構成される、先行するいずれかの請求項に記載のスマートロック。
  5. 各動作エンドストップは、前記係合の位置に基づいて定められる、請求項4に記載のスマートロック。
  6. 前記係合の位置は、
    前記ロック位置と前記ロック解除位置との間の前記ロック機構の移動に対応する係合のロック解除位置と、
    前記ロック解除位置と前記ロック位置との間の前記ロック機構の移動に対応する係合のロック位置とを含み、
    前記第1の動作エンドストップの位置は、前記係合のロック解除位置に基づいて定められ、
    前記第2の動作エンドストップは、前記係合のロック位置に基づいて定められる、請求項5に記載のスマートロック。
  7. 移動経路が、前記第1の機械的ストップと前記第2の機械的ストップとの間の全長として定められ、各動作ストップ位置は、前記係合の位置からの前記移動経路の少なくともX%に定められ、Xは1であり、好ましくはXは5であり、最も好ましくはXは10である、請求項5または6に記載のスマートロック。
  8. 各動作ストップ位置は、対応する前記機械的ストップ位置からの距離として定められる、請求項1~4のいずれか1項に記載のスマートロック。
  9. 移動経路が、前記第1の機械的ストップと前記第2の機械的ストップとの間の全長として定められ、各動作ストップ位置は、対応する前記機械的ストップ位置から、前記移動経路の少なくともY%に定められ、Yは1であり、好ましくはYは5であり、最も好ましくはYは10である、請求項8に記載のスマートロック。
  10. 前記プロセッサはさらに、前記係合の位置に基づいて前記ロック機構のための第3の動作エンドストップを定めるように構成される、請求項4に従属する請求項8~9のいずれか1項に記載のスマートロック。
  11. 前記プロセッサはさらに、
    時間信号、
    ユーザ入力、
    学習されたユーザの行動、および/または
    検知されたユーザの行動、
    のうちの1つ以上に基づいて、前記第1の動作エンドストップまたは前記第3の動作エンドストップの一方を選択し、
    前記ロケーション信号に基づいて、前記選択した動作エンドストップで停止するよう前記ロック機構を作動させるように前記電動アクチュエータを制御する
    ように、構成される、請求項10に記載のスマートロック。
  12. 前記駆動列は複数のギアを含み、
    前記位置センサは、
    前記複数のギアのうちのサンプリングギアに配置された磁石と、
    前記サンプリングギアの移動を検出するように配置された磁気検出器とを含む、先行するいずれかの請求項に記載のスマートロック。
  13. 前記駆動列を駆動して前記ロック機構を作動させるように配置された回転可能マニュアルアクチュエータをさらに備え、前記マニュアルアクチュエータが一回転すると、前記サンプリングギアはN回転し、Nは整数である、請求項12に記載のスマートロック。
  14. 前記プロセッサは、各動作エンドストップを揮発性メモリに格納するように構成される、先行するいずれかの請求項に記載のスマートロック。
  15. 前記位置センサは符号器である、先行するいずれかの請求項に記載のスマートロック。
  16. 先行するいずれかの請求項に記載のスマートロックを使用する方法であって、前記方法は、
    前記スマートロックを前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動させるためのユーザ入力を受けるステップと、
    前記電動アクチュエータを作動させて前記ロック機構を作動させるステップと、
    前記ロック機構が前記第1の動作エンドストップに達したときに前記電動アクチュエータを停止させるステップとを含む、方法。
  17. スマートロックを較正する方法であって、
    前記方法は、スマートロックを提供するステップを含み、
    前記スマートロックは、
    ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための電動アクチュエータと、
    前記駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された位置センサと、
    前記電動アクチュエータに流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサと、
    前記電動アクチュエータの作動を制御するように構成されたプロセッサとを備え、
    前記方法は、
    前記電流信号に基づいて前記第1の機械的エンドストップの位置を特定するために前記ロック機構を第1の方向に作動させるように前記電動アクチュエータを作動させるステップと、
    前記ロケーション信号に基づいて前記ロック機構のための第1の動作エンドストップを定めるステップとを含み、前記ロック機構は、前記第1の動作エンドストップにおいて前記第1の機械的エンドストップから離隔している、方法。
  18. 前記電流信号に基づいて前記第2の機械的エンドストップの位置を特定するために前記ロック機構を前記第1の方向と反対の第2の方向に作動させるように前記電動アクチュエータを作動させるステップと、
    前記ロケーション信号に基づいて前記ロック機構のための第2の動作エンドストップを定めるステップとをさらに含み、前記ロック機構は、前記第2の動作エンドストップにおいて前記第2の機械的エンドストップから離隔している、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ロック機構は前記閉鎖構造体を固定するためのボルトをさらに含み、
    前記方法は、前記電流信号に基づいて前記駆動列と前記ボルトとの係合の位置を判断するステップをさらに含み、
    各動作エンドストップは前記係合の位置に基づいて定められる、請求項17または18に記載の方法。
  20. スマートロックを再較正する方法であって、
    前記方法は、スマートロックを提供するステップを含み、
    前記スマートロックは、
    ロック解除位置とロック位置、またはその逆に対応する、第1の機械的エンドストップと第2の機械的エンドストップとの間で、ロック機構を作動させるための電動アクチュエータと、
    前記駆動列の位置を示すロケーション信号を出力するように配置された符号器と、
    前記電動アクチュエータに流れる電流を示す電流信号を出力するように配置された電流センサと、
    前記電動アクチュエータの作動を制御するように構成されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記ロケーション信号に基づいて前記ロック機構のための第1の動作エンドストップを定め、前記ロック機構は、前記第1の動作エンドストップにおいて前記第1の機械的エンドストップから離隔しており、
    前記方法は、
    前記電流信号に基づいて前記第1の機械的エンドストップの位置を特定するために前記ロック機構を第1の方向に作動させるように前記電動アクチュエータを作動させるステップと、
    前記ロケーション信号に基づいて前記ロック機構のための前記第1の動作エンドストップを再度定めるステップとを含み、前記ロック機構は、前記再度定めた第1の動作エンドストップにおいて前記第1の機械的エンドストップから離隔している、方法。
  21. 前記ロック機構は前記閉鎖構造体を固定するためのボルトをさらに含み、
    前記方法は、前記電流信号に基づいて前記駆動列と前記ボルトとの係合の位置を判断するステップをさらに含み、
    各動作エンドストップは前記係合の位置に基づいて定められる、請求項20に記載の方法。
JP2023504099A 2020-07-20 2021-07-19 スマートロック Pending JP2023534541A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB2011118.3A GB2595007B8 (en) 2020-07-20 2020-07-20 Smart lock
GB2011118.3 2020-07-20
PCT/EP2021/070114 WO2022018015A1 (en) 2020-07-20 2021-07-19 Smart lock

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023534541A true JP2023534541A (ja) 2023-08-09

Family

ID=72338871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023504099A Pending JP2023534541A (ja) 2020-07-20 2021-07-19 スマートロック

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230287708A1 (ja)
EP (1) EP4182525A1 (ja)
JP (1) JP2023534541A (ja)
GB (1) GB2595007B8 (ja)
WO (1) WO2022018015A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021023278A1 (zh) * 2019-08-06 2021-02-11 云丁网络技术(北京)有限公司 一种智能安防系统
WO2023227222A1 (en) * 2022-05-26 2023-11-30 Glue Ab Smart lock and method of transmitting a status of a smart lock
EP4299863A1 (de) * 2022-06-28 2024-01-03 Roto Frank Fenster- und Türtechnologie GmbH Steuereinheit für ein motorschloss sowie verfahren zum kalibrieren bzw. verwenden eines schlosses

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4313320A (en) 1978-11-30 1982-02-02 Best Lock Corporation Rim lock with classroom function
US7140213B2 (en) * 2004-02-21 2006-11-28 Strattec Security Corporation Steering column lock apparatus and method
SE532853C2 (sv) * 2007-02-23 2010-04-20 Phoniro Ab Anordning och metod för upplåsning av lås med hjälp av strömövervakning
US20080223093A1 (en) * 2007-03-14 2008-09-18 Haim Amir Self Adjusting Lock System And Method
JP2010007350A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Miwa Lock Co Ltd 電気錠の施・解錠状態検出装置
US10487544B2 (en) * 2018-01-16 2019-11-26 Schlage Lock Company Llc Method and apparatus for deadbolt position sensing
US10691953B2 (en) * 2013-03-15 2020-06-23 August Home, Inc. Door lock system with one or more virtual fences
GB201516435D0 (en) 2015-09-16 2015-10-28 Glue Together Ab A smart lock
US11808056B2 (en) * 2017-04-18 2023-11-07 ASSA ABLOY Residential Group, Inc. Door lock detection systems and methods
FR3091547B1 (fr) * 2019-01-07 2021-01-01 Opendoors Procédé de commande d’un dispositif électromécanique d’actionnement de serrure

Also Published As

Publication number Publication date
GB2595007B (en) 2022-08-17
GB2595007A (en) 2021-11-17
GB2595007B8 (en) 2022-12-07
US20230287708A1 (en) 2023-09-14
WO2022018015A1 (en) 2022-01-27
GB2595007A8 (en) 2022-12-07
GB202011118D0 (en) 2020-09-02
EP4182525A1 (en) 2023-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023534541A (ja) スマートロック
JP2023534539A (ja) スマートロック
EP1660742B1 (en) Device at lock
US9534420B1 (en) Intelligent door lock system retrofitted to existing door lock mechanism
US8540291B2 (en) Device and method for unlocking a lock by use of monitoring of current
US20100089109A1 (en) Lock device
WO2009079685A1 (en) Sensing the position of a door
WO2021156497A1 (en) Smart lock
EP3560092A1 (en) Controlling motor movement
CN211736733U (zh) 用于锁组件的电子驱动器以及门锁
US11959308B2 (en) Magnetic sensor for lock position
WO2020035867A1 (en) Changing a state of a lock
CN111411831B (zh) 用于控制闩锁致动机电装置的方法
WO2023110856A1 (en) Lock device and lock system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240312