JP2023534122A - ロバストな流体結合装置 - Google Patents

ロバストな流体結合装置 Download PDF

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Abstract

ターゲット材料供給装置は、接合された場合に、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にある軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネント(1122,1126)と、第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置と、を含む。結合装置は、設置されて封止された場合に軸方向流路の一部になる内側開口を規定する環状の形状を有するガスケット(1105)を含む。ガスケットが第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されることにより、第1及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断するターゲット材料流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる。任意選択的に、例えば流れ制限部(1160)のような機能挿入部をガスケットに設置することができる。【選択図】図12A

Description

(関連出願の相互参照)
[0001] 本出願は、2020年7月21日に出願された「ROBUST FLUID COUPLING APPARATUS」と題する米国特許出願第63/054,410号、2021年3月29日に出願された「ROBUST FLUID COUPLING APPARATUS」と題する米国特許出願第63/167,254号、及び、2020年6月30日に出願された「ROBUST FLUID COUPLING APPARATUS」と題する米国特許出願第63/216,820号の優先権を主張する。これらの出願は援用により全体が本願に含まれる。
[0002] 開示される主題は、2つの流体流コンポーネントを流体結合する(fluidly couple)ための、ガスケットを含む装置に関する。
[0003] 例えば、20ナノメートル(nm)以下、5~20nmの間、又は13~14nmの間の波長の光を含む、100nm以下の波長を有する(時として軟x線とも称される)電磁放射のような極端紫外線(「EUV」)光は、フォトリソグラフィプロセスで使用され、レジスト層において重合を開始することにより、例えばシリコンウェーハのような基板に極めて小さいフィーチャを生成することができる。EUV光を発生させるための方法は、限定ではないが、ソース材料の物理的状態をプラズマ状態に変化させることを含む。ソース材料は、例えばキセノン、リチウム、又はスズのような、EUV範囲内に輝線を有する化合物又は元素を含む。しばしばレーザ生成プラズマ(「LPP」:laser produced plasma)と呼ばれる1つのそのような方法では、例えばソース材料の小滴、流れ、又はクラスタの形態であるソース材料を、駆動レーザと称されることのある増幅光ビームで照射することにより、必要なプラズマが生成される。このプロセスでは、プラズマは通常、例えば真空チャンバのような密閉容器内で生成され、様々なタイプのメトロロジ機器を用いて監視される。プラズマ状態の場合にEUV範囲内で放出するキセノン、リチウム、又はスズのようなソース材料は、駆動レーザのターゲットとなって照射されるので、一般にターゲット材料と呼ばれる。
[0004] いくつかの全体的な態様において、ターゲット材料供給装置は、接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、ターゲット材料流体をノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置と、を含む。結合装置は、設置されて封止された場合に軸方向流路の一部になる内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットを含む。ガスケットが第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されることにより、第1及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断するターゲット材料流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる。
[0005] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含むことができる。例えば、ガスケットは、接合を損傷することなく接合から取り外し可能であるように構成され得る。ガスケットの外側半径方向接続表面が隣接する流体流コンポーネントの内側半径方向接続表面と係合した後、半径方向面内に延出するガスケットの少なくとも1つの表面は、隣接する流体流コンポーネントの突起と係合するように構成され得る。
[0006] 第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製され得る。
[0007] ターゲット材料供給装置は、ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に含み、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有し得る。機能挿入部は、ターゲット材料流体に適合する材料で作製され得る。機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、ポリイミド、又は高融点金属で作製された流れ制限部であり得る。機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性(tin-phobic)材料でコーティングされた金属で作製され得る。ターゲット材料流体は溶融スズであり得る。ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささであり得る。機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きくすることができる。機能挿入部は流れ制限部であり、第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。
[0008] 他の全体的な態様において、結合装置は、接合された場合に流体が横断することができる軸方向流路を規定する2つの流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成されている。結合装置は、軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、ガスケットの内側開口の直径はガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、ガスケット内側開口は軸方向流路を延長する、ガスケットと、ガスケットが配置されている支持コンポーネントと、を含む。支持コンポーネントは、半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、支持コンポーネントの内側開口の直径はガスケットの外径よりも大きい。ガスケットが2つの流体流コンポーネント間に設置されることにより、2つの流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる。
[0009] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含むことができる。例えば、ガスケットは2つの流体流コンポーネントの間で軸方向流路を延長し得る。ガスケットは、軸方向流路に最も近い軸方向長さが軸方向流路から最も遠い軸方向長さよりも大きい断面形状を有し得る。
[0010] 支持コンポーネントは、流体流コンポーネント又は別個の支持リングのうち1つ以上の一部であり得る。支持コンポーネントは、ガスケットの材料よりも硬い材料で作製され得る。
[0011] ガスケットの断面形状はT字形であり得る。ガスケットはポリイミドで作製され得る。ガスケットは軸方向に対称であり得る。
[0012] 流体流コンポーネント間の接合が締め付けられると、流体流コンポーネントとガスケットとの間で軸方向に沿って接合封止が形成される前に、流体流コンポーネントのうち少なくとも1つの内側半径方向接続表面とガスケットの外側半径方向接続表面との間に接合封止が最初に形成され得る。
[0013] 2つの流体流コンポーネントは双方とも、軸方向流路を規定する内径を規定するチューブであり得る。あるいは、流体流コンポーネントのうち第1のものは軸方向流路を規定する内径を規定するチューブであり、流体流コンポーネントのうち第2のものは流体が通り抜けるのを阻止するように構成された流体停止デバイスであり得る。第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製され得る。
[0014] 結合装置は、ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に含み、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有し得る。機能挿入部は、ターゲット材料流体に適合する材料で作製され得る。機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製され得る。機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製され得る。ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささであり得る。機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きくすることができる。機能挿入部は流れ制限部であり、第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。
[0015] 他の全体的な態様において、ターゲット材料供給装置は、接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、ターゲット材料流体をノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置と、を含む。結合装置は、金属又は金属合金以外の材料で作製されたガスケットを含み、ターゲット材料流体に適合すると共にターゲット材料流体に対して不活性であり得る。
[0016] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含むことができる。例えば、ターゲット材料流体は溶融スズを含み、ガスケットはポリイミドで作製され得る。ガスケットは、200℃より高い温度及び3000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製され得る。ガスケットは、10,000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製され得る。流体の流圧が増大するとガスケットによって形成される封止が向上するように、ガスケットは第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置され得る。
[0017] ターゲット材料供給装置は、ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に含み、支持コンポーネントは軸方向流路の方向に沿って硬い停止部を提供するように構成され得る。支持コンポーネントは、第1及び第2の流体流コンポーネントの材料の熱膨張係数に適合する熱膨張係数を有し得る。ターゲット材料供給装置は、ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に含み、支持コンポーネントは、ガスケットが軸方向流路から離れる方へ押し出されて封止を維持できなくなることを防止するように構成され、支持コンポーネントは、ガスケットの材料よりも強い材料で作製され得る。ターゲット材料供給装置は、ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に含み、支持コンポーネントは、ニッケルコバルト鉄合金、又は、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、マグネシウム、銅、モリブデン、及びタングステンのうち1つ以上の合金で作製され得る。ターゲット材料供給装置は、ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に含み、支持コンポーネントは、ガスケットの材料の剛性よりも2~100倍大きい剛性を有する材料で作製され得る。
[0018] 第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製され得る。
[0019] ターゲット材料供給装置は、ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に含み、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有し得る。機能挿入部は、ターゲット材料流体に適合する材料で作製され得る。機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製され得る。機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製され得る。ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささであり得る。機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きくすることができる。第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされ得る。
[0020] 他の全体的な態様において、結合装置は、ターゲット材料流体を保持する貯蔵部と貯蔵部をノズル供給装置に流体接続するように構成されたアダプタとの間の接合を封止するように構成されている。結合装置は、ターゲット材料流体が横断することができる貯蔵部からノズル供給装置までの軸方向流路を延長する。結合装置は、軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、ガスケットの内側開口直径はガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、ガスケット内側開口は軸方向流路を延長する、ガスケットと、ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部と、を含む。機能挿入部は、軸方向流路の一部である内側開口を含む。機能挿入部内側開口は、ガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有する。ガスケットが貯蔵部とアダプタとの間に設置されることにより、貯蔵部及びアダプタを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる。
[0021] 実施例は、以下の特徴のうち1つ以上を含むことができる。例えば、結合装置は、ガスケットが配置されている支持コンポーネントを更に含み、支持コンポーネントは、半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、支持コンポーネントの内側開口はガスケットの外径よりも大きくすることができる。
[0022] 他の全体的な態様において、分離結合装置は、第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成されている。分離結合装置は、ターゲット材料流体が横断することができる貯蔵部からノズル供給装置までの軸方向流路を延長する。分離結合装置は、軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有する分離ガスケットを含み、分離ガスケットの内側開口直径は分離ガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさである。ガスケット内側開口は軸方向流路を延長する。分離ガスケットは、ターゲット材料流体に対して嫌性であると共に適合する材料で作製される。分離ガスケットが第1及び第2の流体流コンポーネントの間に設置されることにより、第1の流体流コンポーネント及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体から分離ガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる。
[0023] 流体が横断することができる軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネント間の接合を封止するよう構成された結合装置のブロック図である。 [0024] 接合を形成する第1の流体流コンポーネントと第2の流体流コンポーネントとの間に配置された図1の結合装置の実施例の概略断面図である。 [0025] 図2Aの結合装置における界面のクローズアップ断面図である。 [0026] 図2Aの結合装置におけるガスケットの実施例の斜視図である。 [0027] 図3Aのガスケットの側断面図である。 [0028] 図3Aのガスケットの上面図である。 [0029] 図2Aの結合装置の支持コンポーネントの実施例の斜視図である。 [0030] 図4Aの支持コンポーネントの側断面図である。 [0031] 図4Aの支持コンポーネントの上面図である。 [0032] 図2Aの結合装置における界面のクローズアップ断面図であり、最初に接合が形成され、第1及び第2の流体流コンポーネント間に結合装置が設置された後、対向する第1及び第2の流体流コンポーネントに加えられた力が低値LVを超えると圧力活性化界面が係合する。 [0033] 図2Aの結合装置における界面のクローズアップ断面図であり、最初に接合が形成され、第1及び第2の流体流コンポーネント間に結合装置が設置され、圧力活性化界面が係合し、更に、対向する第1及び第2の流体流コンポーネントに加えられた力が中間値IVを超えた後、ガスケットの外側平面と第1及び第2の流体流コンポーネントの抑え部(gland)との間の領域で各軸方向界面が係合する。 [0034] 図2Aの結合装置における界面のクローズアップ断面図であり、最初に接合が形成され、第1及び第2の流体流コンポーネント間に結合装置が設置され、圧力活性化界面が係合し、各軸方向界面が係合し、更に、対向する第1及び第2の流体流コンポーネントに加えられた力が上値UVを超えた後、停止界面が係合する。 [0035] 第1及び第2の流体流コンポーネント間の接合を封止するよう構成された図1の結合装置の実施例の側断面図である。 [0036] 図6Aの結合装置におけるガスケットの斜視図である。 [0037] 第1及び第2の流体流コンポーネント間の接合を封止するよう構成された図1の結合装置の実施例の側断面図である。 [0038] 図7Aの結合装置におけるガスケットの斜視図である。 [0039] ターゲット材料供給装置の概略図であり、結合装置の実施例は、ターゲット材料流のソースとノズル供給装置との間の軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネント間の接合を封止するよう構成されている。 [0040] 図8のターゲット材料供給装置の概略図であり、ノズル供給装置はターゲットの流れ(ターゲット材料流から作られる)をEUV光源に供給する。 [0041] ガスケット内に設置された挿入部(流れ制限部及び/又は分離挿入部とすることができる)を含む、図1の結合装置の実施例のブロック図である。 [0042] ノズルアセンブリとターゲット材料流体貯蔵部との間のノズル供給装置に位置決めされた図10の流れ制限結合装置の実施例の側断面図である。 [0043] 図11Aの流れ制限結合装置の詳細な側断面図である。 [0044] 正常動作中の図11A及び図11Bの流れ制限結合装置を示す側断面図である。 [0045] 流れ制限動作中の図11A及び図11Bの流れ制限結合装置を示す側断面図である。 [0046] 図10から図12Bの流れ制限結合装置の流れ制限部及びガスケットの実施例の側断面図である。 [0046] 図10から図12Bの流れ制限結合装置の流れ制限部及びガスケットの実施例の側断面図である。 [0046] 図10から図12Bの流れ制限結合装置の流れ制限部及びガスケットの実施例の側断面図である。 [0047] 機能挿入部が分離挿入部である図10の結合装置の実施例の詳細な側断面図である。 [0048] 機能挿入部が分離挿入部であると共にガスケットが単一要素である図10の結合装置の実施例の詳細な側断面図である。
[0049] 図1を参照すると、結合装置100は、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126間の接合120を封止するように構成されている。X、Y、Zデカルト座標系のZ軸に平行な軸方向131に沿って力124を加え、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126を取り付けることによって、接合120が形成される。接合120は、取り外し可能な接続とすることができる、つまり、相互に分離できるコンポーネントから構成される。力124を与えるため、任意の適切な1又は複数の機械的デバイスを使用できる。いくつかの実施例では、機械的デバイスは取り外し可能又は分離可能である。これは、永続的でない接合120を形成することを意味する。このため、機械的デバイスによって加えられた力124は、接合120を損傷することなく除去できる。例えば、力124は、ねじ式締結具、ピン、止め輪、又はクランプを用いて加えることができる。第1及び第2の流体流コンポーネント122、126は、流体132が横断することができる軸方向流路130を規定する。軸方向流路130は軸方向131に沿って延出している。結合装置100はロバストであり、軸方向流路130を横断する流体132の圧力が増大すると結合装置100の機能性は向上する。結合装置100は受動デバイスである。これは、結合装置100が封止機構として動作するために追加エネルギを必要としないことを意味する。このように、結合装置100は受動圧力活性化封止を提供する。
[0050] 結合装置100は、ガスケット105及び支持コンポーネント110を含む。ガスケット105は、形状の中心が軸方向131と位置合わせされた環状の形状を有する。具体的には、ガスケットの半径方向の面(X-Y面)の断面は環状である。ガスケット105のこの環状の形状は内側開口106を規定し、内側開口106の直径ID105は軸方向131に垂直な半径方向の面(X-Y面)に沿っている。内側開口106の直径ID105は、流体132がガスケット105を通り抜ける(すなわちガスケット105の内側開口106を通る)のに充分な大きさである。内側開口106は、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126の一方又は双方の軸方向流路130を延長する。
[0051] ガスケット105は支持コンポーネント110に配置されている。支持コンポーネント110は、ガスケット105の形状に合致するか又はそれを補足する環状の形状を有する。支持コンポーネント110は、半径方向の面(X-Y面)に沿った直径ID110を有する内側開口111を規定し、直径ID110はガスケット105の外径OD105よりも大きい。第1及び第2の流体流コンポーネント122、126間にガスケット105が設置され、力124を加えて第1及び第2の流体流コンポーネント122、126を取り付けることによって接合120が形成された場合、内側開口106を横断する流体132からガスケット105に加えられる力Pfが、接合120における封止の密閉機能を向上させる。具体的には、これはつまり、圧力Pfが増大すると、接合120における封止は、流体132がこの接合を通り抜けるのをいっそう良好に防止できるようになることを意味する。従って、圧力Pfが増大すると、接合120を通る流体132の漏れは低減する。接合120を通る流体132の流れによってガスケット105に加えられる圧力Pfは、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126に加わる力124によってガスケット105に加えられる圧力とは異なる。言い換えれば、ガスケット105に加えられる圧力Pfは、第1及び第2の流体流コンポーネントに加わる力124でなく、接合120を通る流体132の力から生じる。
[0052] ガスケット105は、欠陥及びプロセスに対してロバストである。これはつまり、ガスケット105の材料が、接合120における材料の変動に対応するよう良好に適合及び変形できること、並びに、そのような変動に対して良好に封止できる(ゴム部品と同様に)ことを意味する。しかしながら、ガスケット105の材料は、ゴム製Oリングで従来用いられるゴム部品よりも適切な特性を有する。例えば、ガスケット105の材料は一般的なゴム製Oリングよりも強い。ガスケット105の材料は熱的に安定している。これはつまり、その封止特性が接合120で生じる温度変化に対して著しく変化しないことを意味する。そのような温度変化は、一つには、(流体132を非固体形態に保つため)流体132を維持する温度に起因して発生する。ガスケット105の設計及び材料は、接合120の締め付けがトルク及び回転の仕様内でいっそう一貫した接合120を生成するロバストなプロセスであるようなものである。ガスケット105は、大きい弾性歪みに耐えることができ、圧力Pfが増大した時又は力124のような外部負荷が加えられた時に発生し得る数マイクロメートルの取り付け膨張に対応できる。
[0053] ガスケット105は、ガスケット105と接触する流体132の材料に適合すると共にこの材料に対して反応しない材料で作製される。更に、ガスケット105の材料は、流体132を維持する必要がある温度に耐えることができる。例えば流体132が液体スズを含む場合、スズは232℃で溶融し、確実に液体の状態を保つため260℃に維持されるので、ガスケット105は少なくとも200℃の動作温度に耐えられる材料で作製しなければならない。ガスケット105の材料は、流体132からガスケット105に加わる圧力Pfに耐えることができなければならない。このため、ガスケット105の材料は、約3000ポンド平方インチ(PSI)又はそれ以上の圧力Pfに耐えることができなければならない。更に、ガスケット105は、10,000PSIを超える流体流圧力Pfで封止特性を維持する材料で作製することができる。すなわちガスケット105は、流体流圧力Pfが10,000PSIを超える場合であっても、漏れを引き起こす割れ又は裂けが生じない。ガスケット105は、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126を接合するため加えられる力124が増大した場合に圧縮するよう充分なコンプライアンスを有し、変形可能で、柔らかくなければならない。ガスケット105は、接合120を構成する他のコンポーネント(第1及び第2の流体流コンポーネント122、126等)を損傷することなく接合120から除去可能である。すなわち、ガスケット105は接合120から分離可能であるように構成される。例えば、いくつかの実施例において、ガスケット105はVespel(商標)等のポリイミド系プラスチックで作製される。
[0054] 図1で示されているように、支持コンポーネント110は、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126とは別個の専用部品とすることができる。図6A及び図7Aを参照して以下で検討される他の実施例では、支持コンポーネント110を流体流コンポーネントのうち1つ以上の一部とするか又はそれと一体化することができる。
[0055] 支持コンポーネント110は、ガスケット105を取り囲み、以下のような1つ以上の機能を提供することができる。第1に、支持コンポーネント110は半径方向の支持を与える。これはつまり、ガスケット105のための半径方向(X-Y面内)に沿った停止部として作用することを意味する。ガスケット105に圧力Pfが加えられると、ガスケット105は変形し、内側開口106から離れる方へ押し出され始める可能性がある。支持コンポーネント110は、ガスケット105が内側開口106から離れる方へ押し出されることを阻止し、従ってガスケット105の故障率を低減させる。第2に、支持コンポーネント110は軸方向の停止部を提供し、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126に加わる力124を増大させて接合120を締め付けることに起因したガスケット105に対する軸方向の圧縮を制限する。圧縮中のある時点で、支持コンポーネント110が与える硬い停止部により、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126が相互に近付くことは阻止される。
[0056] 支持コンポーネント110は、これらの支持機能を提供するので、ガスケット105の材料よりも剛性の高い材料で作製される。特に、支持コンポーネント110は、ガスケット105の材料の剛性よりも5~100倍大きい剛性を有する材料で作製され得る。言い換えると、支持コンポーネント110の材料はガスケット105の材料よりも弾性が著しく小さい。従って、同じ量の応力が加えられた場合、ガスケット105は支持コンポーネント110の5~100倍大きく変形する。更に、支持コンポーネント110は第1及び第2の流体コンポーネント122、126に近いので、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126で用いられる材料の熱膨張係数と適合する熱膨張係数を有し得る。例えば、支持コンポーネント110と第1及び第2の流体流コンポーネント122、126との熱膨張係数の不一致は、熱膨張係数の差を、第1及び第2の流体コンポーネント122、126間に位置決めされた支持コンポーネント110の部分の全軸方向長さで除算したものに等しいものであり得る。
[0057] 支持コンポーネント110のサイズは、接合120において適切な封止を保証するように、ガスケット105の複雑な幾何学的形状を中心としてガスケット105を第1及び第2の流体流コンポーネント122、126と位置合わせするように設定できる。また、支持コンポーネント110は、任意の向きでの組立を容易にするため、ガスケット105及び付属品(図2Bの第2の環状リング部213等)を保持する特徴部も含む。
[0058] ガスケット105がポリイミド系プラスチックで作製される場合、支持コンポーネント110は、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、マグネシウム、銅、モリブデン、及びタングステンのうち1つ以上の合金で作製することができる。いくつかの実施例において、支持コンポーネント110は、Kovar等のニッケルコバルト鉄合金で作製される。
[0059] 第1及び第2の流体流コンポーネント122、126は、流体132が通り抜ける内部通路122p、126pをそれぞれ含む。これらの内部通路122p、126pは軸方向流路130を規定する。内部通路のうち1つ以上は、流体流コンポーネント122、126及び結合装置100以外の別のデバイスとの間で流体132を受け渡すことができる貫通通路である。図1で示されているように、第1の流体流通路122pは、ガスケット105の内側開口106から第1の流体流コンポーネント122の全体を通り抜けるので貫通通路である。更に、図1の実施例では、第2の流体流通路126pは行き止まりである。つまりこれは、一端(ガスケット105の内側開口106)では開口しているが、第2の流体流コンポーネント126の他方の側まで貫通していない。このように、第2の流体流コンポーネント126は流体132の通過を防止するので、流体停止デバイスと見なされる。
[0060] いくつかの実施例では、第1及び第2の流体流コンポーネント122、126の双方は、貫通通路である内部通路122p、126pをそれぞれ有する。次に、図2A及び図2Bを参照してそのような機構の一例を検討する。
[0061] 図2A及び図2Bに、結合装置100の実施例200が示されている。結合装置200は、接合220を形成する第1の流体流コンポーネント222と第2の流体流コンポーネント226との間に配置されている。第1の流体流コンポーネント222及び第2の流体流コンポーネント226は双方とも、貫通開口である通路222p、226pを含む。第1の流体流コンポーネント222はT字形であり、通路222pはT字形の通路である。
[0062] 第1の流体流コンポーネント222は、接合220が形成された場合に第2の流体流コンポーネント226の方へ軸方向に延出する第1の環状突起又は抑え部223を含み、第2の流体流コンポーネント226は、接合220が形成された場合に第1の流体流コンポーネント222の方へ軸方向に延出する第2の環状突起又は抑え部227を含む。抑え部223、227は、軸方向流路230と向かい合う内側半径方向接続表面223s、227sをそれぞれ規定する。
[0063] 図3Aから図3Cも参照すると、結合装置200は、接合220に設置された場合に通路222p、226pと流体結合される内側開口206を有するガスケット205を含む。内側開口206の直径ID205は、ガスケット205が接合220に設置された場合に流体132がガスケット205を通過するのに充分な大きさである。ガスケット205は、変動軸方向長さLaを有する形状を有する。ここで、Laは、結合装置200における流体流の軸方向231に沿ったガスケット205の長さである。具体的には、(ガスケット205が接合220に設置された場合)軸方向流路230(及び内側開口206)に最も近い軸方向長さLacは、軸方向流路230から最も遠い軸方向長さLafよりも大きい。ガスケット205は、X-Z面に沿ってT字形の断面を有する。
[0064] いくつかの実施例において、組立を容易に、かつエラー耐性を高くするため、ガスケット205は軸方向に対称である。これはつまり、ガスケット205の中心を通る軸方向面(X-Y面内)を中心として対称であることを意味する。いくつかの実施例では、図3Aから図3C等で示されているように、ガスケット205は更に、軸対称、すなわち軸方向231を中心として回転対称とすることができる。他の実施例では、ガスケット205は軸対称でない場合があり、従って断面形状は円形以外であり得る(多角形、楕円形、長円形、楕円形等)。
[0065] ガスケット205は、1対の対向する内側環状平面207a、207bと、1対の対向する外側平面208a、208bとを有し、これらの各々は、円筒形中間面209a、209b(それぞれ外側半径方向接続表面と見なすことができる)によって接続されている。
[0066] 図4Aから図4Cも参照すると、結合装置200は、第1の環状リング部212で規定された内側開口211を有する支持コンポーネント210を含む。内側開口211は、結合装置200が接合220に配置された場合にガスケット205を収容するのに充分な大きさである。具体的には、内側開口211は、ガスケット205の外径OD205よりも大きい直径ID210を有する(半径方向X-Y面に沿って)。また、支持コンポーネント210は、(図2Bに示されているような)第2の流体流コンポーネント226の円筒形表面229の周りに設置されている第2の環状リング部213も含む。
[0067] 結合装置200が接合220内に挿入された場合、様々な表面で、異なる方向に沿って、いくつかの界面が形成される。更に、これらの界面は、どのくらい大きい力124が加えられるかに応じて異なる時点で係合することができる。取り外し可能又は分離可能である任意の適切な機械的デバイスを用いて、第1及び第2の流体コンポーネント222、226に力124を加えることができ、更に、この力124を除去して第1及び第2の流体コンポーネント222、226を取り外すことが可能である。一例として、力124は、1つ以上のクランプ又は1つ以上のねじ式締結具を用いて加えることができる。
[0068] 図5Aを参照すると、接合220が最初に形成された場合、結合装置200を第1及び第2の流体流コンポーネント222、226間に設置した後、対向する第1及び第2の流体流コンポーネント222、226に加えられた力124が低値LVを超えると、圧力活性化界面215、216が係合する。これらの圧力活性化界面215、216は、円筒形中間面209a、209bと隣接する各抑え部223、227の内側半径方向接続表面223s、227sとの相互作用によって係合する。この時点で、ガスケット205の対向する外側平面208a、208bは抑え部223と227との間に配置又は位置決めされ、外側平面208aは抑え部222に向かい合うと共に外側平面208bは抑え部227に向かい合っている。それでもなお、力124がまだ中間値IVを超えていないので、外側平面208aと抑え部223との間、及び外側平面208bと抑え部227との間には、それぞれギャップが存在したままである。
[0069] 図5Bを参照すると、力124が増大して中間値IVを超えると、表面208aと抑え部223との間の軸方向距離、及び表面208bと抑え部227との間の軸方向距離は短くなる。最終的に、外側平面208aが抑え部223と接触し始め、外側平面208bが抑え部227と接触し始めた時、外側平面208a、208bと各抑え部223、227との間の領域で各軸方向界面224、228が係合する。
[0070] 力124が更に上値UVを超えて増大すると、第1の環状リング部212の平面212aと第1の流体流コンポーネント222の軸方向壁222aとの間の軸方向距離は短くなり、最終的には図5Cで示されているように停止界面233が係合する。更に、この時点で又はこの時点より前に、第1の環状リング部212の第2の平面212bと第2の流体流コンポーネント226の軸方向壁226bとの間の軸方向距離は係合し得る。最終結果として、第1の環状リング部212と第1及び第2の流体流コンポーネント222、226との間のこれらの相互作用は、界面215、216、224、及び228におけるガスケット205に対する更なる圧縮又は過剰な圧縮を防止する停止部として作用する。この点で、ガスケット205は、抑え部223、227間で対向する外側平面208a、208bにおいて、支持コンポーネント210によって、特に、係合している停止界面233によって許容される最大量だけ、くぼんでいる。対向する外側平面208a、208bにおいてガスケット205に許容されるくぼみ量は、支持コンポーネント210の環状リング部212の軸方向長さによって決定される。いくつかの実施例において、ガスケット205は、対向する外側平面208a、208bにおいて最大で25%の量だけ圧縮することが許容され得る。ガスケット205の対向する外側平面208a、208bにおける最大圧縮量は、ガスケット205に課された歪み限度を回避することを目標として決定され得る。
[0071] このように、第1及び第2の流体流コンポーネント222、226間の接合220が締め付けられると、図5Aで示されているように、流体流コンポーネントのうち少なくとも1つ(222又は226)の軸方向流路230に向かい合う抑え部223、228の内側半径方向接続表面223s、227sと、ガスケット205の外側半径方向接続表面(表面209a及び/又は209b)との間で、最初に接合封止が形成される。その後、図5Bで示されているように、流体流コンポーネント222、226とガスケット205との間で軸方向に沿って接合封止が形成される。
[0072] 図6Aを参照すると、結合装置100の別の実施例600は、X、Y、Zデカルト座標系のZ軸に平行な軸方向631に沿って延出する軸方向流路630を規定する第1及び第2の流体流コンポーネント622、626間の接合620を封止するよう構成されている。結合装置600は、第1及び第2の流体流コンポーネント622、626によって規定された軸方向流路630を延長する内側開口606を規定するガスケット605(図6Bにも示されている)を含む。結合装置600は、この実施例では第1の流体流コンポーネント622の延長部であると共に一部である支持コンポーネント610を含む。これは、支持コンポーネント210が第1及び第2の流体流コンポーネント222、226の双方と別個である図2A及び図2Bに示されている実施例とは区別される。結合装置100又は200と同様、結合装置600は受動圧力活性化封止を提供する。具体的には、ガスケット605はポリイミド等の材料で作製され、内側開口606を横断する流体(流体132等)から圧力Pfがガスケット605に加えられた場合、接合620における封止の密閉機能が向上する。別の言い方をすれば、圧力Pfが増大すると、接合620における封止は、流体が接合620を通り抜けるのをいっそう良好に防止できるようになる。
[0073] 図6Aで示されているように、第1及び第2の流体流コンポーネント622、626は、相互に係合するよう構成されたクランプデバイス634、636を用いて接合される。クランプデバイス634、636の界面の接合635を締め付け、接合635の締め付けによって第1及び第2の流体流コンポーネント622、626に力624が加えられるようにすることで、接合620を締め付ける。
[0074] 上記で検討したように、流体流が軸方向流路630及び内側開口606を通って流れる動作中、支持コンポーネント610が提供する半径方向停止部によって、ガスケット605が内側開口606から押し出されること及びその封止能力を失うことを防止する。
[0075] 図7Aを参照すると、結合装置100の別の実施例700は、X、Y、Zデカルト座標系のZ軸に平行な軸方向731に沿って延出する軸方向流路730を規定する第1及び第2の流体流コンポーネント722、726間の接合720を封止するよう構成されている。結合装置700は、第1及び第2の流体流コンポーネント722、726によって規定された軸方向流路730に流体結合されてこれを延長する内側開口706を規定するガスケット705(図7Bにも示されている)を含む。結合装置700は、この実施例では第1の流体流コンポーネント722及び第2の流体流コンポーネント726の延長部であると共に一部である支持コンポーネント710を含む。これは、支持コンポーネント210が第1及び第2の流体流コンポーネント222、226の双方と別個である図2A及び図2Bに示されている実施例、並びに、支持コンポーネント710が第1の流体流コンポーネント622だけの延長部であると共に一部である図6Aに示されている実施例とは区別される。結合装置100、200、及び600と同様、結合装置700は受動圧力活性化封止を提供する。具体的には、ガスケット705はポリイミド等の材料で作製され、内側開口706を横断する流体(流体132等)から圧力Pf(図1)がガスケット705に加えられた場合、接合720における封止の密閉機能が向上する。別の言い方をすれば、圧力Pfが増大すると、接合720における封止は、流体が接合720を通り抜けるのをいっそう良好に防止できるようになる。
[0076] また、図7Aで示されているように、第1及び第2の流体流コンポーネント722、726は、相互に係合するよう構成されたクランプデバイス734、736を用いて接合される。クランプデバイス734、736の界面の接合735を締め付け、接合735の締め付けによって第1及び第2の流体流コンポーネント722、726に力724が加えられるようにすることで、接合720を締め付ける。
[0077] 上記で検討したように、流体流が軸方向流路730及び内側開口706を通って流れる動作中、支持コンポーネント710が提供する半径方向停止部によって、ガスケット705が内側開口706から押し出されること及びその封止能力を失うことを防止する。
[0078] 図8を参照すると、結合装置800は、ターゲット材料供給装置840の一部である第1及び第2の流体流コンポーネント822、826間の接合820を封止するよう構成されている。第1及び第2の流体流コンポーネント822、826は、接合された場合に軸方向流路830を規定する。軸方向流路830は、ターゲット材料流体832のソース842とノズル供給装置844との間の流体流路である。軸方向流路830は、ターゲット材料流体832をノズル供給装置844の方へ送るように構成されている。結合装置800は、金属又は金属合金以外の材料で作製されたガスケット805を含む。ガスケット805は、ターゲット材料流体832に適合すると共にターゲット材料流体832に対して不活性である。
[0079] ガスケット805は、接合820内に設置されて封止された場合に軸方向流路830の一部になると共に軸方向流路830を延長する内側開口806を規定する環状の形状を有することができる。更に、ガスケット805が第1及び第2の流体流コンポーネント822、826間に設置され、これによって、第1及び第2の流体流コンポーネント822、826を取り付けることで形成された接合820を封止した場合、軸方向流路830に沿ってガスケット内側開口806を横断するターゲット材料流体832からガスケット805に加えられる力Pfが、接合820における封止の密閉機能を向上させる。
[0080] ターゲット材料供給装置840は、ターゲット材料流体832をソース842から第1の流体流コンポーネント822へ移送するため、ターゲット材料流体ソース842と第1の流体流コンポーネント822との間に位置決めされた流体流システム846を含むことができる。流体流システム846は、1つ以上の流体流コンポーネントを含む。更に、ターゲット材料供給装置840は、ターゲット材料流体832を第2の流体流コンポーネント826からノズル供給装置844へ移送するため、第2の流体流コンポーネント826とノズル供給装置844との間に位置決めされた流体流システム848を含むことができる。流体流システム848は、1つ以上の流体流コンポーネントを含む。
[0081] ターゲット材料流体ソース842は、1つ以上の貯蔵部システムと、固体物質からターゲット材料流体832を調製するように構成されたプライミングシステムと、1つ以上の流体調節デバイスと、ターゲット材料流体832を生成し供給するためソース842の特徴(aspect)を制御するための流体制御システムと、を含むことができる。
[0082] ノズル供給装置844は、第2の流体流コンポーネント826から任意選択的な流体流コンポーネントセット848を介してターゲット材料流体832を受け取るように構成され、更に、ターゲットの流れ850の形態であるターゲット材料流体832を外部システム852へ供給するように構成されている。また、ターゲット材料供給装置840は、ノズル供給装置844の連続的な動作中に(すなわち、ノズル供給装置844がターゲット材料流体832を外部システム852へ供給している間に)ターゲット材料流体832をノズル供給装置844へ供給するよう構成することができる。
[0083] 例えば図9に示されている実施例では、外部システム852はEUV光源952であり、ノズル供給装置844は、ターゲット材料流体832から成るターゲットの流れ850を放出して、ターゲット932pが真空チャンバ956内のプラズマ形成位置954に送出されるようにする。各ターゲット850をプラズマ形成位置954へ供給するには、ノズル供給装置844のノズルアセンブリ845を介して溶融ターゲット材料流体832を送り出し、ターゲット850をプラズマ形成位置954への軌道に沿って押し流せばよい。いくつかの実施例において、ターゲット850は力によってプラズマ形成位置954へ誘導することができる。
[0084] プラズマ形成位置954は、光源959によって生成され光路955を経由して真空チャンバ956へ送出された少なくとも1つの光ビーム958を受けることができる。光ビーム958とターゲット932pのターゲット材料との相互作用により、EUV光953を放出するプラズマが生成され、このEUV光953は収集されて(951)リソグラフィ露光装置957へ供給される。この例では、ターゲット材料流体832は、プラズマ状態の場合にEUV光953を放出する任意の材料とすることができる。例えばターゲット材料流体832は、水、スズ、リチウム、キセノン、及び/又は、プラズマ状態に変換された場合にEUV範囲内に輝線を有する任意の材料を含み得る。例えば、ターゲット材料は元素スズとすることができ、これは、純粋なスズ(Sn)として、例えばSnBr4、SnBr2、SnH4のようなスズ化合物として、例えばスズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの合金の組み合わせのようなスズ合金として、使用され得る。
[0085] リソグラフィ露光装置957は、このEUV光953を用いて、任意の数のプロセスステップを使用してウェーハ上にパターンを生成する。そういったプロセスステップは、ウェーハの材料もしくはウェーハ上に堆積した材料に開口(溝、チャネル、孔等)のパターンを生成するための、エッチング、堆積、及び異なるマスクを用いるリソグラフィプロセス等、プロセスステップの組み合わせのうち1つ以上とすることができる。
[0086] ターゲット材料供給装置840で結合装置800を使用することにより、ターゲット材料供給装置840における故障の減少及びEUV光源952を動作させるためのダウンタイムの短縮を含めて、EUV光源952からのパワー出力及び性能の増大が得られる。このような改善は、ノズル供給装置844がターゲット850の連続的かつ調整可能な流れを提供することの結果である。特に、結合装置800は接合820を封止するための従来のデバイスよりもロバストであるため、結合装置800が高い流体圧力Pfで故障する可能性は低いので、ターゲット材料供給装置840内でターゲット材料流体832に加えられる圧力を調整し、増大することができる。
[0087] 図10を参照すると、結合装置100の実施例1000は、接合1020に追加の(例えば流れ制限及び/又は分離可能性の)機能を与えるように構成されている。このため、結合装置1000は、例えば流れ制限部又は分離挿入部として機能し得る機能挿入部1060を受容し設置するように構成されたガスケット105の実施例1005を含む。X、Y、Zデカルト座標系のZ軸に平行な軸方向1031に沿って力1024を加えて、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026を取り付けることにより、接合1020が形成される。接合120と同様、接合1020も取り外し可能接続とすることができる、つまり、相互に分離できるコンポーネントから構成される。力124と同様、力1024を与えるため、任意の適切な1又は複数の機械的デバイスを使用できる。同様に、機械的デバイスによって加えられた力1024は、接合1020を損傷することなく除去できる。例えば力1024は、ねじ式締結具、ピン、止め輪、又はクランプを用いて加えることができる。
[0088] 第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026は、流体1032が横断することができる軸方向流路1030を規定する。軸方向流路1030は軸方向1031に沿って延出している。結合装置1000はロバストであり、軸方向流路1030を横断する流体1032の圧力が増大すると結合装置1000の機能性は向上する。結合装置1000は受動デバイスである。これは、結合装置1000が封止機構として動作するため追加エネルギを必要としないことを意味する。このように、結合装置1000は受動圧力活性化封止を提供する。
[0089] 結合装置1000は、ガスケット1005、機能挿入部1060、及び支持コンポーネント1010を含む。ガスケット1005(ガスケット105と同様)の環状の形状は内側開口1006を規定し、内側開口1006の直径(以下で検討する直径ID1005_1及びID1005_2)は、軸方向1031に垂直な半径方向の面(X-Y面)に沿っている。内側開口1006は、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026の一方又は双方の軸方向流路1030を延長する。
[0090] ガスケット1005は、支持コンポーネント110と同様の設計の支持コンポーネント1010に配置されている。上記で検討したように、支持コンポーネント1010は、ガスケット1005の形状に合致するか又はそれを補足する環状の形状を有する。第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026間にガスケット1005が設置され、力1024を加えて第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026を取り付けることによって接合1020が形成された場合、内側開口1006を横断する流体1032からガスケット1005に加えられる力Pfが、接合1020における封止の密閉機能を向上させる。具体的には、これはつまり、圧力Pfが増大すると、接合1020における封止は、流体1032がこの接合を通り抜けるのをいっそう良好に防止できるようになることを意味する。従って、圧力Pfが増大すると、接合1020を通る流体1032の漏れは低減する。接合1020を通る流体1032の流れによってガスケット1005に加えられる圧力Pfは、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026に加わる力1024によってガスケット1005に加えられる圧力とは異なる。言い換えれば、ガスケット1005に加えられる圧力Pfは、第1及び第2の流体流コンポーネントに加わる力1024でなく、接合1020を通る流体1032の力から生じる。
[0091] ガスケット105と同様、ガスケット1005は、欠陥及びプロセスに対してロバストである。これはつまり、ガスケット1005の材料が、接合1020における材料の変動に対応するよう良好に適合及び変形できること、並びに、そのような変動に対して良好に封止できる(ゴム部品と同様に)ことを意味する。しかしながら、ガスケット1005の材料は、ゴム製Oリングで従来用いられるゴム部品よりも適切な特性を有する。例えば、ガスケット1005の材料は一般的なゴム製Oリングよりも強い。ガスケット1005の材料は熱的に安定している。これはつまり、その封止特性が接合1020で生じる温度変化に対して著しく変化しないということを意味する。そのような温度変化は、一つには、(流体1032を非固体形態に保つため)流体1032を維持する温度に起因して発生する。ガスケット1005の設計及び材料は、接合1020の締め付けがトルク及び回転の仕様内でいっそう一貫した接合1020を生成するロバストなプロセスであるようなものである。ガスケット1005は、大きい弾性歪みに耐えることができ、圧力Pfが増大した時又は力1024のような外部負荷が加えられた時に発生し得る数マイクロメートルの取り付け膨張に対応できる。
[0092] ガスケット1005は、ガスケット1005と接触する流体1032の材料に適合すると共にこの材料に対して反応しない材料で作製される。更に、ガスケット1005の材料は、流体1032を維持する必要がある温度に耐えることができる。例えば流体1032が液体スズを含む場合、スズは232℃で溶融し、確実に液体の状態を保つため260℃に維持されるので、ガスケット1005は少なくとも200℃の動作温度に耐えられる材料で作製しなければならない。ガスケット1005の材料は、流体1032からガスケット1005に加わる圧力Pfに耐えることができなければならない。このため、ガスケット1005の材料は、約3000ポンド平方インチ(PSI)又はそれ以上の圧力Pfに耐えることができなければならない。更に、ガスケット1005は、10,000PSIを超える流体流圧力Pfで封止特性を維持する材料で作製することができる。すなわちガスケット1005は、流体流圧力Pfが10,000PSIを超える場合であっても、漏れを引き起こす割れ又は裂けが生じない。ガスケット1005は、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026を接合するため加えられる力1024が増大した場合に圧縮するよう充分なコンプライアンスを有し、変形可能で、柔らかくなければならない。
[0093] ガスケット1005は、接合1020を構成する他のコンポーネント(第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026等)を損傷することなく接合1020から除去可能である。すなわち、ガスケット1005は接合1020から分離可能であるように構成される。例えば、いくつかの実施例において、ガスケット1005はVespel(商標)等のポリイミド系プラスチックで作製される。
[0094] 支持コンポーネント1010は、ガスケット1005を取り囲み、上記で検討したような機能のうち1つ以上を提供することができる。支持コンポーネント1010は、これらの支持機能を提供するので、ガスケット1005の材料よりも剛性の高い材料で作製される。特に、支持コンポーネント1010は、ガスケット1005の材料の剛性よりも5~100倍大きい剛性を有する材料で作製され得る。言い換えると、支持コンポーネント1010の材料はガスケット1005の材料よりも弾性が著しく小さい。従って、同じ量の応力が加えられた場合、ガスケット1005は支持コンポーネント1010の5~100倍大きく変形する。更に、支持コンポーネント1010は第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026に近いので、第1及び第2の流体コンポーネント1022、1026で用いられる材料の熱膨張係数と適合する熱膨張係数を有し得る。例えば、支持コンポーネント1010と第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026との熱膨張係数の不一致は、熱膨張係数の差を、第1及び第2の流体コンポーネント1022、1026間に位置決めされた支持コンポーネント1010の部分の全軸方向長さで除算したものに等しいものであり得る。
[0095] ガスケット1005がポリイミド系プラスチックで作製される場合、支持コンポーネント1010は、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、マグネシウム、銅、モリブデン、及びタングステンのうち1つ以上の合金で作製することができる。いくつかの実施例において、支持コンポーネント1010は、Kovar等のニッケルコバルト鉄合金で作製される。
[0096] 第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026は、流体1032が通り抜ける内部通路1022p、1026pをそれぞれ含む。これらの内部通路1022p、1026pは軸方向流路1030を規定する。
[0097] いくつかの実施例において、機能挿入部1060は流れ制限部であり、内側開口1062を規定するバルク材料で作製することができる。流れ制限部1060はターゲット材料流体1032と直接接触するので、このバルク材料はターゲット材料流体1032の材料に適合する。例えばターゲット材料流体1032がスズ又はスズ合金を含む場合、流れ制限部1060のバルク材料は、タンタル又はタンタル合金から作られ、旋盤又は超硬工具のような従来の機械加工技法を用いて機械加工することができる。他の可能な実施例では、流れ制限部1060のバルク材料は、タングステン、レニウム、モリブデン、クロム、又はこれらの金属の合金で作られる。ターゲット材料流体1132がスズ又はスズ化合物を含む実施例において、流れ制限部1060は、炭化ホウ素、スズ嫌性コーティングを有する様々な金属、他の高融点金属、ポリイミド、又は他の適切な材料で作ることができる。更に別の可能な実施例では、流れ制限部1060のバルク材料は、セラミック、ガラス、又はシリコーンで作られる。
[0098] 他の実施例において、流れ制限部1060は、ターゲット材料流体1032の材料に適合する材料でコーティングされた基板から作製される。
[0099] 他の実施例において、機能挿入部1060は(図16を参照して記載されるような)分離挿入部であり、ターゲット材料流体1032の材料に適合する(すなわちそれと反応しない)と共にターゲット材料流体1032の材料に対して嫌性の(積極的にはじく)材料で作ることができる。ターゲット材料流体1032がスズ又はスズ化合物を含むそのような実施例では、分離挿入部1060は、ガラス、セラミック、炭化ホウ素、スズ嫌性コーティングを有する金属、タンタル等の高融点金属、又はポリイミドで作ることができる。
[0100] いくつかの実施例において、機能挿入部1060は流れ制限部と分離挿入部の双方として機能する。例えば図11Aから図15の機能挿入部1060は、内側開口1062が流れ制限機能と分離能力を与えるのに充分な小ささであるので、流れ制限部と分離挿入部の双方として機能する。機能挿入部1060は、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026の分離を容易にする場合、分離能力を有する。このように、機能挿入部1060の設計のため、第1及び第2の流体流コンポーネント1022、1026は、これらの流体流コンポーネント1022、1026を損傷することなく相互に分離することができる(例えば、流路の一部を補修するため)。他の実施例において、機能挿入部1060は、分離能力を与えるのに充分な小ささであるが顕著な流れ制限機能を与えるほどには小さくない内側開口1062を有する分離挿入部としてだけ機能することができる。このような設計については、以下で図16を参照して説明する。
[0101] 結合装置1000において、ガスケット1005の内側開口1006は、2つの別個の内径ID1005_1及びID1005_2を有するような階段状又は層状である。ガスケット1005の内側開口1006の小さい方の直径ID1005_1は、軸方向流路1030を延長するのに充分な大きさでなければならず、ガスケット1005の内側開口1006の大きい方の直径ID1005_2は、機能挿入部1060を収容するのに充分な大きさでなければならない。従って、内側開口1006の小さい方の直径ID1005_1は、流体1032がガスケット1005を(すなわち、ガスケット1005の内側開口1006を)通り抜けるのに充分な大きさである。機能挿入部1060の内側開口1062は、ガスケット1005の内側開口1006の直径ID1005_1及びID1005_2の双方よりも小さい直径(XY面内)を有する。更に、ガスケット1005の内側開口1006の小さい方の直径ID1005_1は、制限内側開口1062の直径と少なくとも同じ大きさであり、第1の流体流コンポーネント1022の内部通路1022pの直径と少なくとも同じ大きさであり、また、ガスケット1005と流れ制限部1060との間のXY界面1064において機能挿入部1060を軸方向に支持するのに充分な小ささである。
[0102] 図11A及び図11Bを参照すると、機能挿入部1060が主として流れ制限部1160であり、更に分離機能も提供する結合装置1000の実施例1100が示されている。流れ制限結合装置1100は、ノズルアセンブリ1145(ノズルアセンブリ845の一実施例である)と、ターゲット材料流体1132を保持するターゲット材料流体貯蔵部1126(第2の流体流コンポーネント1026に対応する)との間で、ノズル供給装置844(図8及び図9)に位置決めされている。結合装置1100は、ガスケット1105、流れ制限部1160、及び支持コンポーネント1110を含む。ガスケット1105の環状の形状は、ガスケット1105内の挿入部として機能する流れ制限部1160の形状に適合する。ガスケット1105は(ガスケット105と同様)、内側開口1106を規定し、内側開口1106の直径(以下で検討される直径ID1005_1及びID1005_2等)は、(ターゲット材料流体1132の流れの方向によって規定される)軸方向1131に垂直な半径方向の面(X-Y面)に沿っている。
[0103] ノズルアセンブリ1145をターゲット材料流体貯蔵部1126に接続するため、アダプタ1122(第1の流体流コンポーネント1022の一実施例)が位置決めされている。アダプタ1122は内部通路1122pを含み、流体貯蔵部1126は内部通路1126pを含み、これらの通路はターゲット材料流体1132の通過を可能とする。ガスケット1105の内側開口1106は、アダプタ1122及び流体貯蔵部1126の一方又は双方の軸方向流路1130を延長する。すなわち、軸方向流路1130は、ガスケット1105の開口1106を介してアダプタ1122と流体貯蔵部1126との間に延出している。
[0104] ノズルアセンブリ1145は、溶融ターゲット材料流体1132を受け取って、これによりターゲットの流れ1150を形成する毛細管1147を含む。各ターゲット1150は、真空チャンバ(真空チャンバ956等)内でプラズマ形成位置1154への軌道に沿って流れることができる。いくつかの実施例において、ターゲット1150は力によってプラズマ形成位置1154へ誘導できる。プラズマ形成位置1154は、光源(光源959等)によって生成された少なくとも1つの光ビーム1158を受けることができる。図9を参照して上述したように、光ビーム1158とターゲット1150のターゲット材料との相互作用により、EUV光を放出するプラズマが生成される。
[0105] また、上述したように、ターゲット材料流体1132は、水、スズ、リチウム、キセノン、及び/又は、プラズマ状態に変換された場合にEUV範囲内に輝線を有する任意の材料を含み得る。例えば、ターゲット材料は元素スズとすることができ、これは、純粋なスズ(Sn)として、例えばSnBr4、SnBr2、SnH4のようなスズ化合物として、例えばスズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの合金の組み合わせのようなスズ合金として、使用され得る。
[0106] アダプタ1122は、ターゲット材料流体1132の材料に適合する材料で作製することができる。従って、ターゲット材料流体1132が、スズ、スズ合金、又はスズ化合物を含む実施例では、アダプタ1122は、モリブデン又はモリブデンレニウム等のモリブデン化合物で作製され得る。
[0107] ガスケット1005と同様、ガスケット1105の内側開口1106は、2つの別個の内径ID1105_1及びID1105_2を有するような階段状又は層状である。ガスケット1105の内側開口1106の小さい方の直径ID1105_1は、軸方向流路1130を延長するのに充分な大きさでなければならず、ガスケット1105の内側開口1106の大きい方の直径ID1105_2は、内部に挿入部としての流れ制限部1160を収容するのに充分な大きさでなければならない。従って、内側開口1106の小さい方の直径ID1105_1は、流体1132がガスケット1105を(すなわち、ガスケット1105の内側開口1106を)通り抜けるのに充分な大きさである。ガスケット1105は、1対の対向する外側平面1108a、1108b(ガスケット205の表面208a、208bと同様)を含む。更に、アダプタ1122及びターゲット材料流体貯蔵部1126の壁の各々は、環状の突起1123及び1127(上述した第1及び第2の流体流コンポーネント222、226の環状の突起223、227と同様)を含む。従ってガスケット1105は、上記で詳述した圧力活性化機能を用いて、アダプタ1122及びターゲット材料流体貯蔵部1126の壁を封止する。
[0108] 流れ制限部1160の内側開口1162の直径(XY面内)は、ガスケット1105の内側開口1106の直径ID1105_1及びID1105_2の双方よりも小さい。更に、ガスケット1105の内側開口1106の小さい方の直径ID1105_1は、制限内側開口1162の直径と少なくとも同じ大きさであり、アダプタ1122の内部通路1122pの直径と少なくとも同じ大きさであり、また、ガスケット1105と流れ制限部1160との間のXY界面1164において流れ制限部1160を軸方向に支持するのに充分な小ささである。
[0109] 制限内側開口1162の直径は、ターゲット材料流体1132の体積又は質量流量を通過させるのに充分な大きさであるが、流圧制限が必要な場合に、ターゲット材料流体貯蔵部1126からノズルアセンブリ1145への(アダプタ1122を介した)ターゲット材料流体1132の流圧を制限するのに充分な小ささでなければならない。特に、制限内側開口1162の直径は、アダプタ1122(流れ制限部1160の下流の要素)の内部通路1122pの直径の少なくとも10分の1でなければならない。毛細管1147は、流れ制限部1160に向かい合う側である大きい方の半径方向長さ(約300μm又は約500μm)から、ターゲット1150がプラズマ形成位置1154への流れとして解放される小さい方の半径方向長さ(約3μm)まで、テーパ状を有し得る。制限内側開口1162の直径は、毛細管1147の大きい方の半径方向長さよりも小さくなければならないが、毛細管1147の小さい方の半径方向長さよりも大きくなければならない。更に、ターゲット材料流体1132がスズ又はスズ化合物を含むいくつかの実施例では、制限内側開口1162の直径は数十ミクロンのオーダーとすることができ、又は約70μmであり得る。
[0110] 流れ制限部1160は、ガスケット1105と同様に環状の形状である。また、上述したように、流れ制限部1160はターゲット材料流体1132に適合する材料で作製される。従って、ターゲット材料流体1132がスズ又はスズ化合物を含む実施例では、流れ制限部1160は、タンタル、炭化ホウ素、スズ嫌性コーティングを有する様々な金属、他の高融点金属、ポリイミド、又は他の適切な材料で作製することができる。
[0111] 結合装置1000において固体スズが形成される場合、流れ制限部1160は、有利には、固体スズからの容易な分離を可能とするため、スズ嫌性材料で作製することができる。結合装置1000の軸方向流路1130に固体スズが形成される場合はいつでも、アダプタ1122及びターゲット材料流体貯蔵部1126の容易な分離を可能とするように制限内側開口1162の直径が選択される。特に、アダプタ1122をターゲット材料流体貯蔵部1126から分離するため、結合装置1100における流体ライン全体を冷却し、ターゲット材料流体1132が凍結するポイントまでこれを冷却する。流れ制限部1160はターゲット材料嫌性材料で作製されているので、ターゲット材料流体1132が凍結した場合、ターゲット材料流体1132は流れ制限部1160に張り付かない。更に、内側開口1162は非常に小さいので、凍結したターゲット材料流体1132が内側開口1162内に残っている場合、壊しやすいつまみ位置(pinch location)を与える。これにより、流体ラインを冷却する前に結合装置1100からターゲット材料流体1132を逆流させるか又は押し戻す必要なく、結合装置1100においてアダプタ1122とターゲット材料流体貯蔵部1126を分離することが可能となる。
[0112] 図12Aを参照すると、正常動作中、流れ制限部1160はガスケット1105に設置され、流体貯蔵部1126からアダプタ1122への方向に沿ったターゲット材料流体1132の流れの圧力によって、その軸方向位置に保持される。この圧力は流れ制限部1160にかかり、流れ制限部1160は静かに界面1164に押される。また、流れ制限部1160は、ガスケット1105の内壁(大きい方の直径ID1105_2を有する壁)によって、その半径方向位置に保持される。流れ制限部1160とガスケット1105との間には能動封止機構が存在せず、界面1164に静かに押されるだけなので、ターゲット材料流体1132は、制限内側開口1162(1166と番号を付けた経路)だけでなく、1168と番号を付けた矢印で示されるように、流れ制限部1160とガスケット1105との間のギャップも自由に通る。この時点で、流れは大きくは制限されない。環状の突起1127とガスケット1105の外側平面1108bとの間に封止が形成されているので、ターゲット材料流体1132は、ガスケット1105と流体貯蔵部1126の壁との間を通ることが阻止される。また、環状の突起1123とガスケット1105の外側平面1108aとの間に封止が形成されているので、ターゲット材料流体1132は、ガスケット1105とアダプタ1122の壁との間を通ることが阻止される。
[0113] 図12Bを参照すると、流れ制限部1160の下流(アダプタ1122に近い方)で破断が発生した場合、流れ制限部1160は流れ制限動作を行う。流れ制限部1160の下流にある1つ以上のコンポーネントが故障した場合、破断が発生する可能性がある。例えば、ノズルアセンブリ1145内のコンポーネントが割れて密閉封止が破れた場合、流れ制限部1160の下流のターゲット材料流体1132がその破断/破損/亀裂の位置へ押し寄せるので、流れ制限部1160は、流れ制限部1160の上流のターゲット材料流体1132の圧力から著しく大きい力を受ける。このような圧力は、特に界面1164において、流れ制限部1160とガスケット1105との間に追加の(密閉)封止を生成する。この密閉封止が形成される理由は、少なくとも一つには、ガスケット1105が、ターゲット材料流体1132の圧力が増大して流れ制限部1160から力が加わった場合に圧縮するのに充分なコンプライアンスを有し、変形可能で、柔らかい材料で作製されているからである。密閉封止は、流れ制限部1160とガスケット1105との間の経路1168に沿ってターゲット材料流体1132が流れるのを阻止するのに充分な強さである。従ってターゲット材料流体1132は、経路1166だけに沿って制限内側開口1162を通るように流される。内側開口1162は直径が非常に小さいので、ターゲット材料流体1132は、アダプタ1122及び毛細管1147へ向かう途中、著しく小さくなった圧力で流れ制限部1160から出る。これにより毛細管1147は、流れ制限部1160が存在しなかったらターゲット材料流体1132から受けていたはずの望ましくない大きい力から保護される。更に、この時点で、破断したコンポーネントを通ったターゲット材料流体1132の流れから、別個の漏れセンサがトリガされる。
[0114] 図13から図15を参照すると、流れ制限部1060の代替的な実施例1360、1460、1560、及びガスケット1005の代替的な実施例1305、1405、1505が示されている。図13及び図14では、流れ制限部1360/1460及びガスケット1305/1405は、直角の環状L字形エッジで連結する。図15では、流れ制限部1560及びガスケット1505は、鈍角環状エッジで連結する。これらの様々な代替的実施例は、上記で図示及び検討した流れ制限部1160及びガスケット1105と機能的に同様に動作する。
[0115] 図16の結合装置1660において、分離挿入部1660は、ガスケット1605及び支持コンポーネント1610内に設置され、第1及び第2の流体流コンポーネント1622、1626を結合するように位置決めされている。ターゲット材料流体1632は、第1及び第2の流体流コンポーネント1622、1626のそれぞれの内部通路1622p、1626pを通って流れ、軸方向流路1630は、これらの内部通路1622p、1626p及び機能挿入部1660の内側開口1622の間に延出している。ガスケット1605はガスケット1105と同様であり、支持コンポーネント1610は支持コンポーネント1110と同様である。機能挿入部1660は分離機能を提供するが、ターゲット材料流体1632の流れを目に見えるほどには制限しない。
[0116] この実施例において、内側開口1662は、通路1622p、1626p間のターゲット材料流体1632の流れが著しく制限されない充分な大きさに設計される。それにもかかわらず、内側開口1662は、第1及び第2の流体流コンポーネント1622、1626間の分離を容易にするのに充分な小ささでなければならない。例えば、内側開口1662の直径は約1mmのオーダーとすることができる。他の実施例では、内側開口1662の直径は0.5~1.5mmの範囲とすることができる。特に、第1の流体流コンポーネント1622を第2の流体流コンポーネント1626から分離するため、結合装置1600における流体ライン全体を冷却し、ターゲット材料流体1632が凍結するポイントまでこれを冷却する。この実施例では、挿入部1660はターゲット材料嫌性材料で作製されているので、流体ラインを冷却した場合、ターゲット材料流体1632は凍結するが、挿入部1660に実質的に張り付かない。更に、内側開口1662は(通路1622p、1626pのサイズに比べて)比較的小さいので、凍結したターゲット材料流体1632が内側開口1662内に残っている場合、これは、凍結ターゲット材料流体1632のためのつまみ又は破損位置を与える。このようなつまみ位置は、第1及び第2の流体流コンポーネント1622、1626を損傷することなく凍結ターゲット材料流体1632を壊しやすい位置である。これにより、流体ラインを冷却する前に結合装置1600からターゲット材料流体1632を逆流させるか又は押し戻す必要なく、結合装置1600において第1及び第2の流体流コンポーネント1622と第2の流体流コンポーネント1626を分離することが可能となる。
[0117] 図17で示されているような更に別の実施例では、図16のガスケット1605及び挿入部1660は、ターゲット材料流体1632に適合し、かつターゲット材料流体1632に対して嫌性である単一構造1705として作製することができる。単一構造1705は、挿入部1660の内側開口1662と同様のサイズを有する内側開口1762を有するガスケットである。更に、ガスケット1705は、ターゲット材料流体1632に対して嫌性の材料で作製されるので、流体ラインを冷却してターゲット材料流体1632が凍結した場合、ターゲット材料流体1632は挿入ガスケット1705に実質的に張り付かない。
[0118] 実施例は、以下の条項を用いて更に記載することができる。
1.接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、ターゲット材料流体をノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、
第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、設置されて封止された場合に軸方向流路の一部になる内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットを含む結合装置と、を備え、
ガスケットが第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されることにより、第1及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断するターゲット材料流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる、
ターゲット材料供給装置。
2.ガスケットは、接合を損傷することなく接合から取り外し可能であるように構成されている、条項1に記載のターゲット材料供給装置。
3.ガスケットの外側半径方向接続表面が隣接する流体流コンポーネントの内側半径方向接続表面と係合した後、半径方向面内に延出するガスケットの少なくとも1つの表面は、隣接する流体流コンポーネントの突起と係合するように構成されている、条項1に記載のターゲット材料供給装置。
4.第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項1に記載のターゲット材料供給装置。
5.アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製されている、条項4に記載のターゲット材料供給装置。
6.ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有する、条項1に記載のターゲット材料供給装置。
7.機能挿入部はターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、条項6に記載のターゲット材料供給装置。
8.機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、ポリイミド、又は高融点金属で作製された流れ制限部である、条項7に記載のターゲット材料供給装置。
9.機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、条項7に記載のターゲット材料供給装置。
10.ターゲット材料流体は溶融スズである、条項7に記載のターゲット材料供給装置。
11.ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、条項6に記載のターゲット材料供給装置。
12.機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、条項6に記載のターゲット材料供給装置。
13.機能挿入部は流れ制限部であり、第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項6に記載のターゲット材料供給装置。
14.接合された場合に流体が横断することができる軸方向流路を規定する2つの流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、
軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、ガスケットの内側開口の直径はガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、ガスケット内側開口は軸方向流路を延長する、ガスケットと、
ガスケットが配置されている支持コンポーネントであって、支持コンポーネントは半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、支持コンポーネントの内側開口の直径はガスケットの外径よりも大きい、支持コンポーネントと、を備え、
ガスケットが2つの流体流コンポーネント間に設置されることにより、2つの流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる、結合装置。
15.ガスケットは2つの流体流コンポーネントの間で軸方向流路を延長する、条項14に記載の結合装置。
16.ガスケットは、軸方向流路に最も近い軸方向長さが軸方向流路から最も遠い軸方向長さよりも大きい断面形状を有する、条項14に記載の結合装置。
17.支持コンポーネントは、流体流コンポーネント又は別個の支持リングのうち1つ以上の一部である、条項14に記載の結合装置。
18.支持コンポーネントは、ガスケットの材料よりも硬い材料で作製されている、条項14に記載の結合装置。
19.ガスケットの断面形状はT字形である、条項14に記載の結合装置。
20.ガスケットはポリイミドで作製されている、条項14に記載の結合装置。
21.流体流コンポーネント間の接合が締め付けられると、流体流コンポーネントとガスケットとの間で軸方向に沿って接合封止が形成される前に、流体流コンポーネントのうち少なくとも1つの内側半径方向接続表面とガスケットの外側半径方向接続表面との間に接合封止が最初に形成される、条項14に記載の結合装置。
22.ガスケットは軸方向に対称である、条項14に記載の結合装置。
23.2つの流体流コンポーネントは双方とも、軸方向流路を規定する内径を規定するチューブであるか、又は、
流体流コンポーネントのうち第1のものは軸方向流路を規定する内径を規定するチューブであり、流体流コンポーネントのうち第2のものは流体が通り抜けるのを阻止するように構成された流体停止デバイスである、条項14に記載の結合装置。
24.第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項14に記載の結合装置。
25.アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製されている、条項24に記載の結合装置。
26.ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有する、条項14に記載の結合装置。
27.機能挿入部はターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、条項26に記載の結合装置。
28.機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製されている、条項27に記載の結合装置。
29.機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、条項27に記載の結合装置。
30.ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、条項26に記載の結合装置。
31.機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、条項26に記載の結合装置。
32.機能挿入部は流れ制限部であり、第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項26に記載の結合装置。
33.接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、ターゲット材料流体をノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、
第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、金属又は金属合金以外の材料で作製されたガスケットを含み、ターゲット材料流体に適合すると共にターゲット材料流体に対して不活性である、結合装置と、
を備える、ターゲット材料供給装置。
34.ターゲット材料流体は溶融スズを含み、ガスケットはポリイミドで作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
35.ガスケットは、200℃より高い温度及び3000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
36.ガスケットは、10,000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
37.流体の流圧が増大するとガスケットによって形成される封止が向上するように、ガスケットは第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
38.ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、支持コンポーネントは軸方向流路の方向に沿って硬い停止部を提供するように構成されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
39.支持コンポーネントは、第1及び第2の流体流コンポーネントの材料の熱膨張係数に適合する熱膨張係数を有する、条項38に記載のターゲット材料供給装置。
40.ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、支持コンポーネントはガスケットが軸方向流路から離れる方へ押し出されて封止を維持できなくなることを防止するように構成され、支持コンポーネントはガスケットの材料よりも強い材料で作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
41.ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、支持コンポーネントは、ニッケルコバルト鉄合金、又は、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、マグネシウム、銅、モリブデン、及びタングステンのうち1つ以上の合金で作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
42.ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、支持コンポーネントは、ガスケットの材料の剛性よりも2~100倍大きい剛性を有する材料で作製されている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
43.第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
44.アダプタはモリブデンレニウムで作製され、ガスケットはポリイミドで作製されている、条項43に記載のターゲット材料供給装置。
45.ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有する、条項33に記載のターゲット材料供給装置。
46.機能挿入部はターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、条項45に記載のターゲット材料供給装置。
47.機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製されている、条項46に記載のターゲット材料供給装置。
48.機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、条項46に記載のターゲット材料供給装置。
49.ガスケットの内側開口の直径は、軸方向流路を規定するアダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、条項45に記載のターゲット材料供給装置。
50.機能挿入部は流れ制限部であり、流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超えるターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、軸方向流路の直径よりも小さく、ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、条項45に記載のターゲット材料供給装置。
51.第1の流体流コンポーネントはアダプタであり、第2の流体流コンポーネントはターゲット材料流体貯蔵部であり、アダプタはターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、条項45に記載のターゲット材料供給装置。
52.ターゲット材料流体を保持する貯蔵部と貯蔵部をノズル供給装置に流体接続するように構成されたアダプタとの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、
結合装置は、ターゲット材料流体が横断することができる貯蔵部からノズル供給装置までの軸方向流路を延長し、
結合装置は、
軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、ガスケットの内側開口直径はガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、ガスケット内側開口は軸方向流路を延長する、ガスケットと、
ガスケットの内側開口内に設置された機能挿入部であって、機能挿入部は軸方向流路の一部である内側開口を含み、機能挿入部内側開口はガスケットの内側開口の直径よりも小さい直径を有する、機能挿入部と、を備え、
ガスケットが貯蔵部とアダプタとの間に設置されることにより、貯蔵部及びアダプタを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体からガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる、結合装置。
53.ガスケットが配置されている支持コンポーネントを更に備え、支持コンポーネントは、半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、支持コンポーネントの内側開口はガスケットの外径よりも大きい、条項52に記載の結合装置。
54.第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された分離結合装置であって、
分離結合装置は、ターゲット材料流体が横断することができる貯蔵部からノズル供給装置までの軸方向流路を延長し、
分離結合装置は、軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有する分離ガスケットを備え、分離ガスケットの内側開口直径は分離ガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、ガスケット内側開口は軸方向流路を延長し、分離ガスケットはターゲット材料流体に対して嫌性であると共に適合する材料で作製され、
分離ガスケットが第1及び第2の流体流コンポーネントの間に設置されることにより、第1の流体流コンポーネント及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された接合を封止した場合、軸方向流路に沿ってガスケット内側開口を横断する流体から分離ガスケットに加えられる圧力が、接合における封止の密閉機能を向上させる、分離結合装置。

Claims (53)

  1. 接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、前記軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、前記ターゲット材料流体を前記ノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、
    前記第1及び第2の流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、設置されて封止された場合に前記軸方向流路の一部になる内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットを含む、結合装置と、を備え、
    前記ガスケットが前記第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されることにより、前記第1及び第2の流体流コンポーネントを取り付けることで形成された前記接合を封止した場合、前記軸方向流路に沿って前記ガスケット内側開口を横断するターゲット材料流体から前記ガスケットに加えられる圧力が、前記接合における前記封止の前記密閉機能を向上させる、
    ターゲット材料供給装置。
  2. 前記ガスケットは、前記接合を損傷することなく前記接合から取り外し可能であるように構成されている、請求項1に記載のターゲット材料供給装置。
  3. 前記ガスケットの外側半径方向接続表面が隣接する流体流コンポーネントの内側半径方向接続表面と係合した後、半径方向面内に延出する前記ガスケットの少なくとも1つの表面は、前記隣接する流体流コンポーネントの突起と係合するように構成されている、請求項1に記載のターゲット材料供給装置。
  4. 前記第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    前記第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部と前記ノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項1に記載のターゲット材料供給装置。
  5. 前記アダプタは、モリブデンレニウムで作製され、
    前記ガスケットは、ポリイミドで作製されている、請求項4に記載のターゲット材料供給装置。
  6. 前記ガスケットの前記内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、
    前記機能挿入部は、前記軸方向流路の一部である内側開口を含み、
    前記機能挿入部内側開口は、前記ガスケットの前記内側開口の前記直径よりも小さい直径を有する、請求項1に記載のターゲット材料供給装置。
  7. 前記機能挿入部は、前記ターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、請求項6に記載のターゲット材料供給装置。
  8. 前記機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、ポリイミド、又は高融点金属で作製された流れ制限部である、請求項7に記載のターゲット材料供給装置。
  9. 前記機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、請求項7に記載のターゲット材料供給装置。
  10. 前記ターゲット材料流体は、溶融スズである、請求項7に記載のターゲット材料供給装置。
  11. 前記ガスケットの前記内側開口の前記直径は、前記軸方向流路を規定する前記アダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の前記機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、請求項6に記載のターゲット材料供給装置。
  12. 前記機能挿入部は、流れ制限部であり、
    前記流れ制限部の内側開口の前記直径は、閾値を超える前記ターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、前記軸方向流路の直径よりも小さく、前記ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、請求項6に記載のターゲット材料供給装置。
  13. 前記機能挿入部は、流れ制限部であり、
    前記第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    前記第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部と前記ノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項6に記載のターゲット材料供給装置。
  14. 接合された場合に流体が横断することができる軸方向流路を規定する2つの流体流コンポーネントの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、
    前記軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、前記ガスケットの前記内側開口の直径は前記ガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、前記ガスケット内側開口は前記軸方向流路を延長する、ガスケットと、
    前記ガスケットが配置されている支持コンポーネントであって、前記支持コンポーネントは前記半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、前記支持コンポーネントの前記内側開口の直径は前記ガスケットの外径よりも大きい、支持コンポーネントと、を備え、
    前記ガスケットが前記2つの流体流コンポーネント間に設置されることにより、前記2つの流体流コンポーネントを取り付けることで形成された前記接合を封止した場合、前記軸方向流路に沿って前記ガスケット内側開口を横断する流体から前記ガスケットに加えられる圧力が、前記接合における前記封止の前記密閉機能を向上させる、結合装置。
  15. 前記ガスケットは、前記2つの流体流コンポーネントの間で前記軸方向流路を延長する、請求項14に記載の結合装置。
  16. 前記ガスケットは、前記軸方向流路に最も近い軸方向長さが前記軸方向流路から最も遠い軸方向長さよりも大きい断面形状を有する、請求項14に記載の結合装置。
  17. 前記支持コンポーネントは、前記流体流コンポーネント又は別個の支持リングのうち1つ以上の一部である、請求項14に記載の結合装置。
  18. 前記支持コンポーネントは、前記ガスケットの前記材料よりも硬い材料で作製されている、請求項14に記載の結合装置。
  19. 前記ガスケットの断面形状は、T字形である、請求項14に記載の結合装置。
  20. 前記ガスケットは、ポリイミドで作製されている、請求項14に記載の結合装置。
  21. 前記流体流コンポーネント間の前記接合が締め付けられると、前記流体流コンポーネントと前記ガスケットとの間で前記軸方向に沿って前記接合封止が形成される前に、前記流体流コンポーネントのうち少なくとも1つの内側半径方向接続表面と前記ガスケットの外側半径方向接続表面との間に前記接合封止が最初に形成される、請求項14に記載の結合装置。
  22. 前記ガスケットは、軸方向に対称である、請求項14に記載の結合装置。
  23. 前記2つの流体流コンポーネントは双方とも、前記軸方向流路を規定する内径を規定するチューブであるか、又は、
    前記流体流コンポーネントのうち第1のものは前記軸方向流路を規定する前記内径を規定するチューブであり、前記流体流コンポーネントのうち第2のものは流体が通り抜けるのを阻止するように構成された流体停止デバイスである、請求項14に記載の結合装置。
  24. 第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部とノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項14に記載の結合装置。
  25. 前記アダプタは、モリブデンレニウムで作製され、
    前記ガスケットは、ポリイミドで作製されている、請求項24に記載の結合装置。
  26. 前記ガスケットの前記内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、
    前記機能挿入部は、前記軸方向流路の一部である内側開口を含み、
    前記機能挿入部内側開口は、前記ガスケットの前記内側開口の前記直径よりも小さい直径を有する、請求項14に記載の結合装置。
  27. 前記機能挿入部は、前記ターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、請求項26に記載の結合装置。
  28. 前記機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製されている、請求項27に記載の結合装置。
  29. 前記機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、請求項27に記載の結合装置。
  30. 前記ガスケットの前記内側開口の前記直径は、前記軸方向流路を規定する前記アダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の前記機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、請求項26に記載の結合装置。
  31. 前記機能挿入部は、流れ制限部であり、
    前記流れ制限部の内側開口の直径は、閾値を超える前記ターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、前記軸方向流路の直径よりも小さく、前記ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、請求項26に記載の結合装置。
  32. 前記機能挿入部は、流れ制限部であり、
    前記第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    前記第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部と前記ノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項26に記載の結合装置。
  33. 接合された場合に軸方向流路を規定する第1及び第2の流体流コンポーネントであって、前記軸方向流路は、ターゲット材料流体のソースとノズル供給装置との間にあり、前記ターゲット材料流体を前記ノズル供給装置の方へ送るように構成されている、第1及び第2の流体流コンポーネントと、
    前記第1及び第2の流体流コンポーネントの間の前記接合を封止するように構成された結合装置であって、金属又は金属合金以外の材料で作製されたガスケットを含み、前記ターゲット材料流体に適合すると共に前記ターゲット材料流体に対して不活性である、結合装置と、
    を備える、ターゲット材料供給装置。
  34. 前記ターゲット材料流体は、溶融スズを含み、
    前記ガスケットは、ポリイミドで作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  35. 前記ガスケットは、200℃より高い温度及び3000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  36. 前記ガスケットは、10,000PSIより高い流体流圧で封止特性を維持する材料で作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  37. 前記流体の流圧が増大すると前記ガスケットによって形成される前記封止が向上するように、前記ガスケットは前記第1及び第2の流体流コンポーネント間に設置されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  38. 前記ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、
    前記支持コンポーネントは、前記軸方向流路の前記方向に沿って硬い停止部を提供するように構成されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  39. 前記支持コンポーネントは、前記第1及び第2の流体流コンポーネントの前記材料の前記熱膨張係数に適合する熱膨張係数を有する、請求項38に記載のターゲット材料供給装置。
  40. 前記ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、
    前記支持コンポーネントは、前記ガスケットが前記軸方向流路から離れる方へ押し出されて前記封止を維持できなくなることを防止するように構成され、
    前記支持コンポーネントは、前記ガスケットの前記材料よりも強い材料で作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  41. 前記ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、
    前記支持コンポーネントは、ニッケルコバルト鉄合金、又は、ニッケル、コバルト、鉄、チタン、アルミニウム、マグネシウム、銅、モリブデン、及びタングステンのうち1つ以上の合金で作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  42. 前記ガスケットが内部に配置されている支持コンポーネントを更に備え、
    前記支持コンポーネントは、前記ガスケットの前記材料の前記剛性よりも2~100倍大きい剛性を有する材料で作製されている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  43. 第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部と前記ノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  44. 前記アダプタは、モリブデンレニウムで作製され、
    前記ガスケットは、ポリイミドで作製されている、請求項43に記載のターゲット材料供給装置。
  45. 前記ガスケットの前記内側開口内に設置された機能挿入部を更に備え、
    前記機能挿入部は、前記軸方向流路の一部である内側開口を含み、
    前記機能挿入部内側開口は、前記ガスケットの前記内側開口の前記直径よりも小さい直径を有する、請求項33に記載のターゲット材料供給装置。
  46. 前記機能挿入部は、前記ターゲット材料流体に適合する材料で作製されている、請求項45に記載のターゲット材料供給装置。
  47. 前記機能挿入部は、タンタル、タングステン、モリブデン、タンタルの合金、タングステンの合金、モリブデンの合金、高融点金属、又はポリイミドで作製されている、請求項46に記載のターゲット材料供給装置。
  48. 前記機能挿入部は、炭化ホウ素、又はスズ嫌性材料でコーティングされた金属で作製されている、請求項46に記載のターゲット材料供給装置。
  49. 前記ガスケットの前記内側開口の前記直径は、前記軸方向流路を規定する前記アダプタの内側開口と少なくとも同じ大きさであり、内部の前記機能挿入部を軸方向に支持するのに充分な小ささである、請求項45に記載のターゲット材料供給装置。
  50. 前記機能挿入部は、流れ制限部であり、
    前記流れ制限部の内側開口の前記直径は、閾値を超える前記ターゲット材料流体の流圧が加わった時にターゲット材料流体の制限された流れを可能とするのに充分な小ささであり、前記軸方向流路の直径よりも小さく、前記ノズル供給装置の流路の最小直径よりも大きい、請求項45に記載のターゲット材料供給装置。
  51. 前記第1の流体流コンポーネントは、アダプタであり、
    前記第2の流体流コンポーネントは、ターゲット材料流体貯蔵部であり、
    前記アダプタは、前記ターゲット材料流体貯蔵部と前記ノズル供給装置との間に位置決めされている、請求項45に記載のターゲット材料供給装置。
  52. ターゲット材料流体を保持する貯蔵部と前記貯蔵部をノズル供給装置に流体接続するように構成されたアダプタとの間の接合を封止するように構成された結合装置であって、
    前記結合装置は、前記ターゲット材料流体が横断することができる前記貯蔵部から前記ノズル供給装置までの軸方向流路を延長し、
    前記結合装置は、
    前記軸方向流路に垂直な半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有するガスケットであって、前記ガスケットの前記内側開口直径は前記ガスケットを流体が通り抜けるのに充分な大きさであり、前記ガスケット内側開口は前記軸方向流路を延長する、ガスケットと、
    前記ガスケットの前記内側開口内に設置された機能挿入部であって、前記機能挿入部は前記軸方向流路の一部である内側開口を含み、前記機能挿入部内側開口は前記ガスケットの前記内側開口の前記直径よりも小さい直径を有する、機能挿入部と、を備え、
    前記ガスケットが前記貯蔵部と前記アダプタとの間に設置されることにより、前記貯蔵部及び前記アダプタを取り付けることで形成された前記接合を封止した場合、前記軸方向流路に沿って前記ガスケット内側開口を横断する流体から前記ガスケットに加えられる圧力が、前記接合における前記封止の前記密閉機能を向上させる、結合装置。
  53. 前記ガスケットが配置されている支持コンポーネントを更に備え、
    前記支持コンポーネントは、前記半径方向面に沿った直径を有する内側開口を規定する環状の形状を有し、前記支持コンポーネントの前記内側開口は前記ガスケットの外径よりも大きい、請求項52に記載の結合装置。
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