JP2023533437A - 脈管プロテーゼ送達デバイスのための逆回転防止構成要素 - Google Patents

脈管プロテーゼ送達デバイスのための逆回転防止構成要素 Download PDF

Info

Publication number
JP2023533437A
JP2023533437A JP2022577213A JP2022577213A JP2023533437A JP 2023533437 A JP2023533437 A JP 2023533437A JP 2022577213 A JP2022577213 A JP 2022577213A JP 2022577213 A JP2022577213 A JP 2022577213A JP 2023533437 A JP2023533437 A JP 2023533437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
proximal
handle
pinion gear
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022577213A
Other languages
English (en)
Inventor
バンチェリ,ブライアン
Original Assignee
ボルトン メディカル インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボルトン メディカル インコーポレイテッド filed Critical ボルトン メディカル インコーポレイテッド
Publication of JP2023533437A publication Critical patent/JP2023533437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/95Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts
    • A61F2/962Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having an outer sleeve
    • A61F2/966Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having an outer sleeve with relative longitudinal movement between outer sleeve and prosthesis, e.g. using a push rod
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/95Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts
    • A61F2/9517Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts handle assemblies therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/95Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts
    • A61F2002/9505Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having retaining means other than an outer sleeve, e.g. male-female connector between stent and instrument
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/95Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts
    • A61F2/962Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having an outer sleeve
    • A61F2/966Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having an outer sleeve with relative longitudinal movement between outer sleeve and prosthesis, e.g. using a push rod
    • A61F2002/9665Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts having an outer sleeve with relative longitudinal movement between outer sleeve and prosthesis, e.g. using a push rod with additional retaining means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

送達デバイスは、ピンの周囲に伝動機構を回転させ、外科的部位での血管内植込みの間に大動脈プロテーゼを進めるハンドルの解放の際に、クラッチとピンの嵌合により圧縮下で大動脈プロテーゼの長手方向の伸展を防ぐ。

Description

発明の背景
大動脈瘤は、生命を脅かし得る大動脈の区分(section)の拡大または膨脹である。大動脈瘤の治療は難題なままである。血管内修復は、大動脈瘤の修復を開発するための見込みのある選択肢となっている。血管内アプローチは、血流から動脈瘤嚢を排除するための血管内グラフトの挿入を生じる。一旦しかるべき位置に入ると、血管内グラフトは、広げられて、血流のための新しい経路を作製する。血管内グラフトは、大動脈の壁に対して緊密な適合および密封を作製する金属ステントの使用を通じて、永久に大動脈の内部に残る。現在、血管内送達デバイスは、医師が動脈瘤の部位にグラフトをしかるべき位置に設置する(has in placement of)正確な制御に対して制限を有する。
より具体的に、血管内植込みは典型的に、脈管構造を通り抜けるため、ならびに次いで外科的部位で血管内プロテーゼを正確に標的化および展開するために並進(translational)力および機械的な利点の異なる組み合わせを使用する送達デバイスに頼る。送達および展開の過程の間に、血管内プロテーゼは、送達デバイス内のプロテーゼの位置をしばしばゆがめる種々の物理的な力に曝露される。典型的に、血管内送達デバイス内のプロテーゼの配置に影響する主要な力は、プロテーゼが展開される外科的部位にプロテーゼが到達するまでプロテーゼを半径方向(radially)に閉じ込める、シースからのプロテーゼの進行の結果である長手方向の圧縮である。しばしば、進行は、送達デバイスのボディ部の周囲での、外科医によるハンドルの回転により得られる。回転は、プロテーゼを、患者の脈管構造内で外科的部位まで進ませる伝動装置により、送達デバイスのボディ部に沿った長手方向の力に変換される。一旦プロテーゼを進ませる力が停止すると、プロテーゼは、プロテーゼの進行の方向とは反対の方向の対抗する力として(すなわち医師へと戻る近位の方向で)、プロテーゼの元の長手方向の寸法を回復する傾向を有する。この対抗する力は、送達デバイスの伝動装置により戻し変換されて、ハンドルを維持した場合にプロテーゼを進めるために外科医が使用した方向とは反対の回転の方向に、ハンドルを「逆回転」させる。これは、プロテーゼの植込みの間に、医師に対して少なくとも3つの問題を提起し得る。第1は、外科的部位でプロテーゼの位置を正確に知ることができないことである。透視装置像に関わらず、プロテーゼを外科的部位に進めるために外科医が使用するハンドルの瞬間の解放であっても、その結果としてプロテーゼが位置を変える場合、プロテーゼは全体としてプロテーゼの進行を続ける前にその長手方向に圧縮された位置を再度獲得するので、プロテーゼの進行を続けるために外科医がどのくらい多くハンドルを進行させる必要があるかについて、外科医は確信がない。第2の問題は、第1の問題に関連し、送達の間におよび最も重要なことに、一般的に不可逆的な手順の一部である送達デバイスからのプロテーゼの展開および解放の間にプロテーゼを着陸させる(landing)場合に、プロテーゼの全体的な制御において感受性がないことからなる。第3は、ハンドルの回転によりプロテーゼを進行させる際に、ハンドルの回転を長手方向の力に変換する伝動装置アセンブリにおいてギアの歯にものが詰まって(jammed)、プロテーゼの送達方法の一部ではないいくつかの方法などにより、外科医がギアの間のかみ合いを瞬間的に緩め得るまで、送達デバイスが動かなくなり得る可能性である。動脈プロテーゼの植込みの間に送達デバイスにものが詰まること、および方法、時々送達デバイスを振ることなどの場当たり的な方法は、外科医およびかかる手順の間にしばしば意識がある患者に対して気を散らせることになり得、プロテーゼの植込みの成功および患者の生命を危険にさらし得る。
結果として、大動脈瘤を治療するための新規で改善された送達デバイスを開発する必要がある。
発明の概要
本発明は一般的に、プロテーゼの外科的部位への進行により引き起こされる、送達デバイス内の長手方向の圧縮下でプロテーゼの逆回転を効果的に防ぐ、脈管プロテーゼを植込むための送達デバイスに関する。
一態様において、本発明の送達デバイスは、長手軸、近位端および遠位端を有するハンドルボディ部を含む。ギアラックはハンドルボディ部内に伸長し、近位ハンドルは、ギアラックの周囲に伸長して歯を画定する。近位ハンドルは、ハンドルボディ部およびギアラックの周囲で回転可能である。遠位ハンドルは、ハンドルボディ部の遠位端でハンドルボディ部の周りに伸長し、近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテルは、ハンドルボディ部、近位ハンドルおよび遠位ハンドルを通って、ハンドルボディ部の長手軸に沿って伸長する。送達カテーテルは、近位ハンドルに対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部の遠位端内からかつガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する遠位端を有する。外側カテーテルは、送達カテーテルが第1の引き込まれた位置にある場合に、遠位ハンドルから遠位にかつ送達カテーテルの周囲に伸長する。ギアアセンブリは、近位ハンドルの歯をギアラックに連結し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、近位ハンドルおよび送達カテーテルを、長手軸に沿って、ギアラックに対して動かす。ギアアセンブリでのクラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドルの関連のある回転を偏らせる。
特定の一態様において、送達デバイスのギアアセンブリは、近位ハンドルと嵌合される上部ピニオンギアを含むピニオンギアアセンブリを含み、ここで上部ピニオンギアは、ピニオンギア軸の周囲で回転可能である非円形のピニオンギア開口部を画定する。この態様において、下部ピニオンギアは、上部ピニオンギアと軸方向に整列され、下部ピニオンギア開口部を画定する。下部ピニオンギアは、ギアラックと嵌合され、上部ピニオンギアと選択的に嵌合され、ここでクラッチは、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合に、下部ピニオンギアと嵌合する。この態様の特定の一例において、下部ピニオンギアは、ハンドルボディ部の長手軸に向かって伸長する下部部分、ギアラックと嵌合されるギア部分および上部ピニオンギア開口部内で伸長するピニオンギア伸長部を含み、ここでピニオンギア伸長部は下部ピニオンギア伸長部開口部を画定する。ピニオンギア伸長部はさらに側方開口を画定する。側方開口および上部ピニオンギア開口部は一緒になって、占有される場合に、上部ピニオンギアおよび下部ピニオンギアの互いに対する回転を防ぐ干渉開口を画定する。この態様はまた、それぞれの側方開口の少なくとも1つにおいてボールベアリングを含み、ここでボールベアリングは、側方開口を画定する壁の厚さよりも大きい直径を有する。中心ピンは、ピニオンギア軸に沿ってかつ下部ピニオンギア開口部内で移動可能である。下部ピニオンギア開口部内の中心ピンは、第1の直径を有する基部部分と、第1の直径よりも小さい第2の直径の間に円錐台状(frustoconical)部分を含み、上部ピニオンギア開口部に配置され、中心ピンの円錐台状部分の移動は、干渉開口へのボールベアリングの半径方向に外側の転置を生じ、それにより下部ピニオンギアに対する上部ピニオンギアの回転の間に干渉関係を生じる。下部ピニオンギアでのばねは、中心ピンに、ハンドルボディ部の長手軸から半径方向に外側の偏りを提供し、ボールベアリングは、側方開口を通って干渉開口へと、半径方向に外側に方向づけられ、それにより下部ピニオンギアに対する上部ピニオンギアの回転の干渉関係を生じ、中心ピンを押し下げることにより、ボールベアリングの外側の転置が除去され、上部ピニオンギアと下部ピニオンギアの回転の間の干渉関係が排除され、ハンドルボディ部に対し、長手軸に沿った送達カテーテルの長手方向の移動に独立した近位ハンドルの回転が生じる。
別の態様において、本発明の送達デバイスは、長手軸、近位端および遠位端を有するハンドルボディ部を含む。ギアラックはハンドルボディ部内に伸長し、近位ハンドルは、ギアラックの周囲に伸長して歯を画定し、ここで近位ハンドルは、ハンドルボディ部およびギアラックの周囲で回転可能である。遠位ハンドルは、ハンドルボディ部の遠位端でハンドルボディ部の周りに伸長する。近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテルは、ハンドルボディ部、近位ハンドル、遠位ハンドルを通ってかつ長手軸に沿って伸長する。送達カテーテルは、近位ハンドルに対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部の遠位端内からかつガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する遠位端を有する。外側カテーテルは、第1の引き込まれた位置において、遠位ハンドルから遠位にかつ送達カテーテルの周囲に伸長する。ギアアセンブリは、近位ハンドルの歯をギアラックに連結し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転により、近位ハンドルおよび送達カテーテルは、長手軸に沿って、ギアラックに対して移動される。ギアアセンブリは、ギアラックと嵌合するピニオンギアアセンブリ、ならびに近位ハンドルの歯と嵌合する上部連結ギアおよび上部連結ギアに上部連結ギアとハンドルボディ部の長手軸の間で固定される下部連結ギアを含み、ピニオンギアアセンブリと嵌合する歯を有する連結ギアアセンブリを含む。上部連結ギアおよび下部連結ギアは、ハンドルボディ部の長手軸に垂直な共通の回転軸を有し、ここで下部連結ギア中の上部連結ギアはそれぞれ、共通の回転軸に沿って中心開口を画定する。押し棒は、ガイドワイヤカテーテルの周囲にかつ送達カテーテル内に伸長し、近位端でガイドワイヤカテーテルおよびハンドルボディ部の近位でガイドワイヤカテーテルに固定され、近位ハンドルに選択的に固定される。施錠機構(locking mechanism)アセンブリは、押し棒の周囲に伸長し、施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構を含み、ここで第1の施錠機構は第1のソケットを画定し、ハウジングは第2のソケットを画定し、ピンの反対の末端は、第1のソケットおよび第2のソケットに配置される。第2の施錠機構は、施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒をハンドルボディ部に固定するハンドルボディ部の近位端に固定され、ここで第2の施錠位置における第1の施錠位置の施錠機能は相互に排他的である。作動器は、ギアアセンブリを含み、ハンドルボディ部の周囲に伸長するハウジングをさらに含み、該ハウジングは、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有し、該ハウジングは、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する。中心ピンは、上部連結ギアおよび下部連結ギアの中心開口を通って伸長する。ピンは、施錠機構アセンブリおよびハウジングにある反対側の末端(ends)を含む。クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合し、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドルの関連のある回転を偏らせ、ここでクラッチが嵌合される場合に、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイスの残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、クラッチは、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合にピンと連結ギアアセンブリを嵌合し、ギアアセンブリを近位方向に方向づける近位ハンドルの回転は、ピンと、第1および第2のソケットの少なくとも1つの間の干渉関係により抵抗される。
さらに別の態様において、本発明の送達デバイスは、長手軸、近位端および遠位端を有するハンドルボディ部、ならびにハンドルボディ部内に伸長するギアラックを含む。近位ハンドルは、ギアラックの周囲に伸長して歯を画定する。近位ハンドルは、ハンドルボディ部およびギアラックの周囲で回転可能である。遠位ハンドルは、ハンドルボディ部の遠位端でハンドルボディ部の周りに伸長し、ガイドワイヤカテーテルは、近位端および遠位端を有する。ガイドワイヤは、ハンドルボディ部、近位ハンドル、遠位ハンドルを通って、かつ長手軸に沿って伸長する。送達カテーテルは、近位ハンドルに対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部の遠位端内からかつガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する遠位端を有する。外側カテーテルは、第1の引き込まれた位置において、遠位ハンドルから遠位にかつ送達カテーテルの周囲に伸長する。ギアアセンブリは、近位ハンドルの歯をギアラックに連結し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、近位ハンドルおよび送達カテーテルを、長手軸に沿って、ギアラックに対して移動させる。ギアアセンブリは、ギアラックと嵌合するピニオンギアアセンブリ、ならびに近位ハンドルの歯と嵌合する上部連結ギアおよび上部連結ギアに上部連結ギアとハンドルボディ部の長手軸の間で固定される下部連結ギアを含む連結ギアアセンブリを含み、ピニオンギアアセンブリと嵌合する歯を有する。上部連結ギアおよび下部連結ギアは、ハンドルボディ部の長手軸に垂直な共通の回転軸を有し、ここで下部連結ギアにおける上部連結ギアはそれぞれ、共通の回転軸に沿って中心開口を画定する。押し棒は、ガイドワイヤカテーテルの周囲にかつ送達カテーテル内に伸長し、ハンドルボディ部の近位のガイドワイヤカテーテルの近位端でガイドワイヤカテーテルに固定される。押し棒は、近位ハンドルに選択的に固定される。施錠機構アセンブリは、押し棒の周囲に伸長し、施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構、および施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒をハンドルボディ部に固定する、ハンドルボディ部の近位端に固定された第2の施錠機構を含み、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置の施錠機能は互いに排他的である。作動器は、ギアアセンブリを含み、ハンドルボディ部の周囲に伸長するハウジングをさらに含み、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有する。ハウジングは、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する。作動器の中心ピンは、上部連結ギアおよび下部連結ギアの中心開口を通って伸長し、施錠機構およびハウジングにある反対側の末端を含む。クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドルの関連のある回転を偏らせ、ここで長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、クラッチが嵌合される場合に、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイスの残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、クラッチは、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合に、ピンと連結ギアアセンブリを選択的に嵌合する。第2のクラッチは、連結ギアアセンブリとピニオンギアアセンブリの嵌合の間にピニオンギアアセンブリがギアラックに沿って遠位に方向づけられる場合に、連結ギアアセンブリとピンを嵌合させる。第2のクラッチは、一端で第1の施錠機構に固定されるコイルばねであり、ピンは、コイルばねを通って伸長し、コイルばねは、連結ギアアセンブリとピニオンギアアセンブリの嵌合の間にピニオンギアアセンブリがギアラックに沿って遠位に方向づけられる場合に、ピンと嵌合される。
本発明のさらに別の態様において、送達デバイスは、長手軸、近位端および遠位端を有するハンドルボディ部を含む。ギアラックは、ハンドルボディ部内に伸長し、近位ハンドルは、ギアラックの周囲に伸長して歯を画定する。近位ハンドルは、ハンドルボディ部およびギアラックの周囲で回転可能である。遠位ハンドルは、ハンドルボディ部の遠位端でハンドルボディ部の周りに伸長する。ガイドワイヤカテーテルは、近位端および遠位端を有し、ハンドルボディ部、近位ハンドル、遠位ハンドルを通って、かつ長手軸に沿って伸長する。送達カテーテルは、近位ハンドルに対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部の遠位端内からかつガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する遠位端を有する。外側カテーテルは、第1の引き込まれた位置において、遠位ハンドルから遠位にかつ送達カテーテルの周囲に伸長する。ギアアセンブリは、近位ハンドルの歯をギアラックに連結し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、近位ハンドルおよび送達カテーテルを、長手軸に沿って、ギアラックに対して移動させる。ギアアセンブリは、ギアラックと嵌合するピニオンギアアセンブリ、ならびに近位ハンドルの歯と嵌合する上部連結ギアおよび上部連結ギアに上部連結ギアとハンドルボディ部の長手軸の間に固定される下部連結ギアを含む連結ギアアセンブリを含む。下部連結ギアは、ピニオンギアアセンブリと嵌合する歯を含む。上部連結ギアおよび下部連結ギアは、ハンドルボディ部の長手軸に垂直な共通の回転軸を有し、ここで上部連結ギアおよび下部連結ギアはそれぞれ、共通の回転軸に沿って中心開口を画定する。押し棒は、ガイドワイヤカテーテルの周囲かつ送達カテーテル内に伸長し、ハンドルボディ部に近位のガイドワイヤカテーテルの近位端でガイドワイヤカテーテルに固定され、近位ハンドルに選択的に固定される。施錠機構は、押し棒の周囲に伸長し、施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構、および施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒をハンドルボディ部に固定する、ハンドルボディ部の近位端に固定される第2の施錠機構を含み、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置の施錠機能は互いに排他的である。ギアアセンブリを含む作動器は、ハンドルボディ部の周囲に伸長するハウジングをさらに含む。ハウジングは、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有し、該ハウジングは、遠位開口中の近位開口の間の孔をさらに画定する。作動器の中心ピンは、上部連結ギアおよび下部連結ギアの中心開口を通って伸長し、該ピンは、施錠機構およびハウジングにある反対側の末端を含む。ギアアセンブリでのクラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドルの関連のある回転を偏らせ、ここで長手軸の周囲の近位ハンドルの回転は、クラッチが嵌合される場合に、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイスの残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、クラッチは、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合に、ピンと連結ギアアセンブリを選択的に嵌合させる。連結ギアアセンブリとピニオンギアアセンブリの嵌合の間にピニオンギアアセンブリがギアラックに沿って遠位に方向づけられる場合に、第2のクラッチは連結ギアアセンブリとピンを嵌合させ、ここで第2のクラッチは、一端でハウジングに固定されるコイルばねであり、ピンは、コイルばねを通って伸長し、コイルばねは、連結ギアアセンブリとピニオンギアアセンブリの嵌合の間にピニオンギアアセンブリがギアラックに沿って遠位に方向づけられる場合に、ピンと嵌合される。
本発明の送達デバイスおよびその使用方法は多くの利点を有する。例えば、送達デバイスの周囲に回転されて外科的部位への送達を制御するハンドルの解放の際に生じ得るものなどの、シースからプロテーゼを進ませる力の除去後のプロテーゼの長手方向の伸長は、クラッチにより最小化されるかまたは排除される。クラッチは、ギアアセンブリがハンドルの回転の力を変換し、外科医に機械的な利点を提供して、プロテーゼを送達デバイスの長手軸に沿って進ませる場合にのみ嵌合する。プロテーゼの近位の移動または長手方向の伸長に対する抵抗は、再度、進行の方向とは反対の方向の、外科医による近位ハンドルの回転により適用される機械的な利点により克服され得る。抵抗は、例えばクラッチと、その周囲にクラッチが伸長するピンの少なくとも1つの間の静的な摩擦およびクラッチまたはピンと、ハンドルの回転またはプロテーゼの送達部位への長手方向の進行により回転しない送達デバイスの別の構成要素の間の締まりばめにより克服され得る。それにより、クラッチの選択的な嵌合および静的摩擦は、プロテーゼの外科的部位への進行の間におよび送達デバイスからの展開および解放の前の外科的部位でのプロテーゼの着陸を標的化する間に、外科医により大きな制御を提供し得る。クラッチおよび静的摩擦の選択的使用は、別々にまたは組み合わせてのいずれかで、干渉およびギアへのものの詰まりの可能性も低減し得、そうでなければこれらは送達デバイスを動かなくなして妨害するか、またはプロテーゼの送達を全く妨げる。
図面の簡単な説明
図1は、本発明の送達デバイスの一態様の斜視図である。 図2は、本発明のシフトノブ、駆動シャフトおよび作動器の一態様の斜視図である。 図3は、図2に示される態様のシフトノブおよび駆動シャフトの斜視図である。 図4は、シフトノブ、遠位ハンドル、遠位ハンドルノーズの斜視図ならびに本発明の別の態様のハンドルボディ部および送達カテーテルの部分的な断面図である。 図5は、図4に示される本発明の送達デバイスの態様の一部の部分カッタウェイ図である。 図6は、その全てが図4に示される本発明の態様のシフトノブと駆動シャフトを連結する、ハンドルボディ部、中間ギア、減速ギアおよび接続ギアの一部の詳細の部分カッタウェイ図である。 図7は、外側カテーテルが遠位ハンドルノーズで接続される遠位ハンドルおよび基部の断面図を示す、図4の態様の部分カッタウェイ図である。 図8は、送達カテーテルの周囲に伸長する収縮リングを示す図4の態様の部分カッタウェイである。 図9は、ハンドルボディ部により画定されるスロットの近位端での作動器および押しボタンを示す、図1の送達デバイスの部分カッタウェイの別の態様である。 図10は、図1に示される態様の第1の施錠構成要素および第2の施錠構成要素ならびに駆動シャフトとのそれらの関係の斜視図である。 図11は、図1の態様の駆動シャフトに対する、第1の施錠構成要素および第2の施錠構成要素、ならびに第1の施錠構成要素と第2の施錠構成要素の間の空間的関係を安定化する第1の施錠構成要素ハウジングおよび第2の施錠構成要素ハウジングのそれぞれの別の図である。 図12Aは、ハンドルボディ部の周囲の近位ハンドルの回転または作動器の押しボタンを押し下げて、それにより近位ハンドルの回転なしで作動器および近位ハンドルの長手方向の移動を可能にすることの結果の、ハンドルボディ部に沿った近位ハンドルおよび作動器の転置を示す、図1の態様の別の斜視図である。図12Bは、図1の態様の別の斜視図であり、ここで近位ハンドルは、送達系のハンドルボディ部に沿って進行している。 図13は、作動器ハウジングなしの、図1に示される発明の態様のハンドルボディ部での近位ハンドルおよび作動器の詳細である。 図14は、図13に示される作動器の押しボタンなしの、図13の詳細の斜視図である。 図14Aは、図14の作動器と関連する連結ギアアセンブリの斜視的な拡大図である。 図15は、第1の施錠構成要素ハウジングに対するピニオンおよび連結ギアアセンブリの関係ならびにハウジング内の送達カテーテルに対する第1の施錠構成要素ハウジングの関係を示す、図1の態様の部分カッタウェイである。 図16は、本発明の送達デバイスの一態様の、第1の施錠機構、連結ギア、ピンおよびコイルばねクラッチの斜視的な分解組立図である。 図17は、集合した場合の図16の、ハウジングならびに第1の施錠機構、連結ギア、ピンおよびコイルばねの斜視的な部分カッタウェイ図である。 図18は、本発明の送達デバイスの別の態様の、第1の施錠機構、一方向ニードルローラーベアリングクラッチおよびピンの斜視的な分解組立図である。 図19は、本発明の送達デバイスの別の態様における集合された場合の連結ギアアセンブリ、ピンおよびピンの基部での一方向ニードルローラーベアリングクラッチの側面図である。 図20は、本発明の送達デバイスのさらに別の態様における集合された場合の連結ギアアセンブリ、ピンおよびピンの頂部部分での一方向ニードルローラーベアリングクラッチの側面図である。 図21は、本発明の送達デバイスのさらに別の態様における、連結ギア、ピン、第1のクラッチとしての一方向ニードルローラーベアリングクラッチ、および第2のクラッチとしてのコイルばねの斜視的な分解組立図である。 図22は、集合された形態の図21に示される構成要素の斜視図であり、ここでピンは、本発明の送達デバイスの第1の施錠機構のソケットと整列される。 図23は、図22の集合連結ギア、ピン、クラッチおよび整列された第1の施錠機構の側面図である。 図24は、集合された場合にばねコイル第2クラッチの末端が配置される位置を示す、本発明の送達デバイスの一態様のハウジング構成要素の内部部分の平面図である。 図25は、一方向ニードルローラーベアリングクラッチである第1のクラッチおよびコイルばねである第2のクラッチを含む、本発明の連結ギアアセンブリの分解組立図である。 図26は、本発明の第1の施錠構成要素ハウジングと組み合わせた、図25の連結ギアアセンブリの部分的に分解された斜視図である。 図27は、図26の連結ギアアセンブリおよび第1の施錠構成要素ハウジングの組合せの側面図である。 図28は、図27の第1の施錠構成要素ハウジングの平面図である。 図29は、2つの一方向ニードルローラーニードルベアリングクラッチを含む、本発明の連結ギアアセンブリの別の態様の分解組立図である。 図30は、集合された場合の図29に示される本発明の連結ギアアセンブリの側面図である。 図31は、作動器の連結ギアアセンブリおよびピニオンギアアセンブリの斜視図と一緒になった、ハンドルボディ部のカッタウェイ図内の第1の施錠構成要素ハウジングおよび第2の施錠構成要素ハウジングの斜視図である。 図32は、図16に示されるような本発明の図の側面図である。 図33は、図31および32に示されるハンドルボディ部の遠位端および第2の施錠構成要素の部分カッタウェイである。 図34は、図32に示される作動器の部分カッタウェイの斜視図である。 図35は、図1に示される態様のラックおよび近位ハンドルならびに連結ギアアセンブリを欠く本発明の作動器の代替的な態様の斜視図である。 図36は、図35のピニオンギアアセンブリの態様の部分的に透明な斜視図である。 図37は、図36に示される態様の別の図である。 図38は、これらの図に示される上部ピニオンギアを欠く、図36および37に示される態様の斜視図である。 図39は、図38に示される図の別の態様である。 図40Aは、図36~39のピニオンギアアセンブリの断面図であり、ここでピンは押し下げられておらず、それによりボールベアリングの半径方向に外側の転置により、上部ピニオンギアおよび下部ピニオンギアは互いに対して干渉関係になり、ピニオンギアアセンブリの下部ピニオンギアの下部伸長部、および下部伸長部が配置される一方向ニードルローラークラッチをさらに示す。図40Bは、図40Aのピニオンギアアセンブリの断面図であり、ここで中心ピンは押し下げられており、それにより偏りばねが圧縮され、ボールベアリングの半径方向に外側の転置の除去により上部および下部ピニオンギアの独立した回転が可能になり、そうでなければ上部および下部ピニオンギアの独立した回転の干渉関係が生じる。図40Cは、図36~39のピニオンギアアセンブリの断面図であり、ここでピンは押し下げられておらず、それにより上部ピニオンギアおよび下部ピニオンギアは、ボールベアリングの半径方向に外側の転置により互いに対して干渉関係にあり、ピニオンギアアセンブリの下部ピニオンギアの上部伸長部および上部伸長部が配置される一方向ニードルローラークラッチをさらに示す。図40Dは、図40Cのピニオンギアアセンブリの断面図であり、ここで中心ピンは押し下げられており、それにより偏りばねが圧縮され、ボールベアリングの半径方向に外側の転置の除去により上部および下部ピニオンギアの独立した回転が可能になり、そうでなければ上部および下部ピニオンギアの独立した回転の干渉関係が生じる。 図41は、一方向ニードルローラーベアリングクラッチのソケットへの圧力ばめなどにより、一方向ニードルローラーベアリングクラッチが配置されるソケットを画定する、第1の施錠機構と整列される、図40のピニオンギアアセンブリの斜視的な分解組立図である。 図42は、斜視的な図40および41の連結ギアアセンブリの斜視図である。 図43は、図41の第1の施錠機構と集合された場合の図40~42の集合された連結ギアアセンブリの側面図である。 図44は、本発明の一態様の近位クラスプアセンブリの一態様の斜視図である。 図45は、図44に示される近位クラスプアセンブリの部分カッタウェイである。 図46A~46Cは、図1に示される送達デバイスの遠位端の斜視的断面図である。 図47Aは、第1の位置にあるシフトノブの斜視図であり、ここで押し棒は近位ハンドルに固定され、プロテーゼは展開されない(undeployed)。図47Bは、第1の位置にある近位クラスプアセンブリの詳細な斜視図であり、頂部クラスプアセンブリは開かれない(unopened)。図47Cは、第1の位置にあるシフトノブの詳細な斜視図である。 図48Aは、シフトノブが第2の位置にある場合のプロテーゼを含む送達シースの進行を示す、図47A~47Cの送達デバイスの斜視図であり、ここで押し棒は、ハンドルボディ部に固定される。図48Bは、図48Aの送達シースの進行の詳細な斜視図である。 図49Aは、送達シースの進行を示す、図48A、48Bの送達デバイスの斜視図である。図49Bは、第2の位置にある図49Aのシフトノブの詳細な斜視図である。 図50Aは、図49A、49Bの送達デバイスの斜視図であり、ここで送達シースは部分的に、プロテーゼから引き込まれている。図50Bは、閉じた位置にある本発明の一態様の頂部クラスプアセンブリの図である。 図51Aは、図50Aの送達デバイスの斜視図であり、ここで頂部クラスプアセンブリは、近位クラスプアセンブリの作動により開放され、それにより図51Cに示されるプロテーゼの近位ステントの頂部が解放される。図51Bは、図44、45の近位クラスプアセンブリの図であり、示されないが、頂部クラスプアセンブリは開放されている。図51Cは、開かれた位置の本発明の一態様の頂部クラスプアセンブリの図である。 図52Aは、図51Aの送達デバイスの斜視図であり、ここでシフトノブは、第3の位置に移動されており、押し棒は、近位ハンドルおよびハンドルボディ部から解放されており、押し棒は、完全に展開されたプロテーゼから引き込まれている。図52Bは、図52Aに示される場合の第3の位置にあるシフトノブの斜視図である。
発明の詳細な説明
本発明は、その例示的態様を参照して具体的に示され、記載されるが、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲を逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更が本発明においてなされ得ることが当業者に理解される。
本発明の送達デバイス10の一態様を図1に示す。送達デバイス10は、近位端14および遠位端16を有するガイドワイヤカテーテル12(図10、11)を含む。送達デバイスおよびその構成要素を参照して本明細書で使用される用語として、「近位」は、送達デバイスを操作する外科医に対して相対的に近いことを意味する。送達デバイスおよびその構成要素を参照して本明細書で使用される用語として、「遠位」は、送達デバイスを操作する外科医から相対的に遠位にあることを意味する。プロテーゼ、ステントグラフトおよび構成要素を参照して本明細書で使用される用語として、「近位」は、患者の心臓に対して相対的に近いことを意味する。プロテーゼ、ステントグラフトおよび構成要素を参照して本明細書で使用される用語として、「遠位」は、患者の心臓から相対的に遠位にあることを意味する。図1に戻り、送達デバイス10は、ガイドワイヤカテーテル(示さず)の周囲に伸長する送達アセンブリ18を含む。送達アセンブリ18は、主要長手軸22、近位端24および遠位端26を有するハンドルボディ部20を含む。送達カテーテル28(図9)は、ハンドルボディ部20(図1)の遠位端26内からかつガイドワイヤカテーテル(示さず)の周囲に伸長する遠位端30(図27B)を有する。
一態様において、押し棒32は、ガイドワイヤカテーテル12の周囲かつ送達カテーテル28(図10、11)内に伸長する。押し棒32は、ピン192(図25)でハンドルボディ部の近位の押し棒32の近位端34でガイドワイヤカテーテル12に固定される。図1に戻って参照して、近位ハンドル36は、ハンドルボディ部20の周囲に伸長し、送達カテーテル28に対して軸方向に固定される。近位ハンドル36は、押し棒32に選択的に固定され、ここで近位ハンドル36は、ハンドルボディ部20の周囲に回転可能であり、ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転は、図12Aと図12Bを比較することにより見られ得るように、長手軸22に沿った送達カテーテル28の、および選択的にハンドルボディ部20に対する押し棒32の長手方向の移動に変換される。ハンドルボディ部20での第1の施錠機構38(図15)は、近位ハンドル36(図12Aおよび12B)と押し棒32を選択的に嵌合させる。
遠位ハンドル40は、ハンドルボディ部20の遠位端26でハンドルボディ部20の周囲に伸長し、第1の施錠機構38および第2の施錠機構132(図15)を含む施錠機構37のシフトノブ42に対して遠位である。遠位ハンドルノーズ44(図1)は、遠位ハンドル40から遠位に伸長し、溶液源(示さず)と送達デバイス10の内部構成要素の間に流体連絡を提供して、必要な場合は、被験体における脈管プロテーゼの植込み前に、被験体内で送達デバイス10の構成要素と脈管プロテーゼ(示さず)の間の接触を水和するためのフラッシュポート46を含む。外側カテーテル48は、遠位ハンドルノーズ44(図1)から伸長する。
作動器80は近位ハンドル36に連結され、近位ハンドル36は、ハンドルボディ部20の周囲に回転し得、一方で作動器80のハウジング81での押しボタン82は、ハンドルボディ部20により画定されるスロット84と整列したままである。作動器80の押しボタン82の押し下げは、近位ハンドル36の回転をハンドルボディ部20から選択的に解放し、近位ハンドル20の回転は、ハンドルボディ部20に対する、長手軸22に沿った送達カテーテル28の長手方向の移動とは独立する。
図2に見られ得るように、シフトノブ42は、駆動シャフト88により駆動ギア86に連結される。駆動シャフト88は、近位端90および遠位端92を有し、ハンドルボディ部20(示さず)の内部に沿って進む。図3に見られ得るように、シフトノブ42は、一態様において、中間ギア94Aにより駆動シャフト88に連結され、ハンドルボディ部20の周囲のシフトノブ42の回転は、中間ギア94Aによるシフトノブ42と駆動シャフト88の間の連結のために、駆動シャフト88の回転を生じる。この態様において、シフトノブ42は、直接の連結とは対照的に、駆動シャフト88に間接的に連結される。「直接連結」は選択的な態様であり、シフトノブ42と駆動シャフト88の間の直接の接触である。シフトノブ42は、遠位ハンドル40に回転可能に連結され、図1に示されるように、これはハンドルボディ部20の遠位端26に固定される。
図4および5に示される別の態様において、シフトノブ42と駆動シャフト88の間の連結は、同軸減速ギア96に連結される中間ギア94Bでギア減速を含み、これは次いで、駆動シャフト88に同軸上に連結される接続ギア98に連結される。ギア減速のために、駆動シャフト88に対するシフトノブ42の回転速度は、減速ギア96および接続ギア98(図5、6、7)の相対的な寸法により制御され得る。典型的に、シフトノブ42:駆動シャフト88の回転比または減速比は、約1:2~約1:6の比である。減速ギア96と接続ギア98の間の関係は、図6においてより詳細に見られ得る。
図7により詳細に見られ得るように、送達カテーテル28は、ハンドルボディ部20、遠位ハンドル40および遠位ハンドルノーズ44を通って伸長する。図5に戻って参照すると、外側カテーテル48は、基部102に連結され、外側カテーテル48は、ハンドルボディ部20とは独立して回転可能である。図8に示されるように、収縮リング104は、ハンドルボディ部20内の送達カテーテル28に沿って伸長する。図8および9に示されるように、収縮リング104は、スロット84の幅よりも大きい外径を有し、収縮リング104は、近位ハンドル36による送達カテーテル28に対する長手方向の圧縮力の適用が、送達カテーテル28が締まり、それによりスロット84を通ってかつハンドルボディ部20の外側に移動することを防ぐ。収縮リング104はまた、送達カテーテル28の外径よりもわずかに小さい内径を有し、収縮リング104は、送達カテーテル28との締まりばめを有するので、収縮リング104は、方向づけられる場合は送達カテーテル28に沿って長手方向に移動し得るが、そうでなければ送達カテーテル28に対して定位置のままである。ギアラック106は、ハンドルボディ部20内に長手方向に伸長する。ハンドルボディ部20の遠位端26でのピン108は、ハンドルボディ部20の遠位端26から伸長し、シフトノブ42のスロット110、112、114内に選択的に差し入れられる。シフトノブ42は、ハンドルボディ部20に沿って長手方向に移動可能であり、シフトノブ42の回転がシフトノブ42のスロット110、112、114のいずれか内のピン108の配置を移動させるために十分に、ハンドルボディ部20の周囲に回転可能であり、それにより中間ギア94の回転を生じる。結果として、駆動シャフト88は、駆動シャフト88の長手軸116(図10)の周囲に回転する。シフトノブ42は、ばね118(図7)によりピン108に対して偏る。
図9に見られ得るように、ギアラック106および駆動シャフト88は、スロット84の長さで伸長する。図10は、駆動シャフト88、押し棒32および第1の施錠機構38の間の関係を示す。押し棒32は、第1の施錠機構38を通って伸長し、次いで第1の施錠機構38の駆動ギア86で駆動シャフト88と嵌合する。第1の施錠機構38は、それを通って押し棒32が伸長する遠位ベアリング120で、近位ハンドル(示さず)に対して固定される。遠位ベアリング120は、ピン122により第1の施錠構成要素ハウジング150に連結される。第1の施錠機構38の第1の施錠構成要素124は、遠位端126で遠位ベアリング120に対して固定され、近位端128で駆動ギア86に連結され、駆動シャフト88の回転および結果的な駆動ギア86の回転は、第1の施錠構成要素124のコイルを進める(further)かまたは引下げ、施錠機構38および結果的に近位ハンドル(示さず)と、押し棒32の嵌合または解放のそれぞれを生じる。第1の施錠機構38が押し棒32と嵌合する場合、駆動シャフト88およびそのためにハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル(示さず)の長手方向の移動は、図12Aおよび12Bを比較することに見られ得るように、駆動シャフト88およびハンドルボディ部20に沿った押し棒32の長手方向の移動を生じる。
図10、11に戻って参照すると、駆動シャフト88は、駆動シャフト88の近位端90で第2の近位施錠構成要素ハウジング152の一部である駆動シャフトベアリング130で、ハンドルボディ部20(図9)に回転可能に固定される。第2の施錠機構132は、駆動シャフト88の近位端90で駆動シャフト88と嵌合する変換ギア134を含み、近位ベアリング138(図10)および遠位ベアリング140(図10)を含む機構ベアリング136(図11)と回転可能に嵌合し、これは次いで、ピン142でハンドルボディ部20に対して固定される。近位ベアリング138は、ハンドルボディ部20に対して半径方向かつ軸方向に固定される。遠位ベアリング140は、ハンドルボディ部20に軸方向に固定される。第2の施錠機構132の第2の施錠構成要素144は、第2の施錠構成要素144の近位端146で近位ベアリング138の1つと嵌合し、第2の施錠構成要素144の遠位端148で変換ギア134と嵌合し、駆動シャフト88の回転および結果的に変換ギア134の回転は、第2の施錠構成要素144と押し棒32を締めて嵌合させるかまたはそれらを緩めて解放する。押し棒32と嵌合される場合、第2の施錠構成要素144は、ハンドルボディ部(示さず)に対する位置で押し棒32を固定させる。緩められて押し棒32から解放される場合、押し棒32は、ハンドルボディ部(示さず)に対して長手方向に移動可能である。第1の施錠構成要素124および第2の施錠構成要素144の方向は逆向きにされ、一方向の駆動シャフト88の回転は、第1の施錠構成要素124および第2の施錠構成要素144と、押し棒32との嵌合および開放をそれぞれ同時に生じる。押し棒32からの第1の施錠構成要素124の解放は、シフトノブ42のスロット110でピン108により画定される第1の位置から、シフトノブ42の第2のスロット112でピン108により画定される第2の位置112へのシフトノブ42(図9)の移動により生じる。シフトノブ42の第1の位置から第2の位置への同じ移動は、第2の施錠構成要素144と押し棒32との嵌合を同時に生じ、押し棒32は、ハンドルボディ部20の長手軸116に沿った近位ハンドル36の移動とは関係なく、第2の施錠構成要素144でハンドルボディ部20に対する位置に固定される。図8および9に戻って参照すると、ピン108が、シフトノブ42の第1のスロット110と第2のスロット112の間の中間スロット114にあるようにシフトノブ42の位置を決定することは、第1の施錠構成要素124および第2の施錠構成要素144の両方を押し棒32から解放させる。
図11に見られ得るように、第1の施錠構成要素ハウジング150は、第1の施錠構成要素124および駆動シャフト88の側方の移動を固定し、第2の施錠構成要素ハウジング152は、駆動シャフト88の近位端90に対する、第2の施錠構成要素144およびベアリング138、140の位置をそれぞれ固定する。さらに、図11にも見られ得るように、頂部解放カテーテル154は押し棒32内に伸長し、ガイドワイヤカテーテル12は頂部解放カテーテル154内に伸長する。
図12Aおよび12Bは、ハンドルボディ部20に沿った作動器80および近位ハンドル36の相対的な移動を示す。ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転は、押しボタン82が第1の位置にある場合、図12Aおよび12Bに示されるように、近位ハンドル20および作動器80の、ハンドルボディ部20に沿った長手方向の移動を生じる。押しボタン82の作動器ハウジング81と本質的に同一面にある(flush)第2の位置への押し下げの際、近位ハンドル36の回転は、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36または作動器の長手方向の移動を生じない。むしろ、近位ハンドル36および作動器80は、ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転なしで、ハンドルボディ部20に沿って移動可能である。
図13~15に見られ得るように、近位ハンドル36の歯156は、連結ギアアセンブリ158の上部連結ギア160と嵌合する。連結ギアアセンブリ158は、ピニオンギアアセンブリ164と嵌合する。連結ギアアセンブリ158の下部連結ギア162は、ピニオンギアアセンブリ164の上部ピニオンギア166と嵌合する。ピニオンギアアセンブリ164は、スロット84を通って第1の施錠構成要素ハウジング150(図11)に連結される。図1を参照すると、連結ギアアセンブリ158およびピニオンギアアセンブリ164は作動器80の構成要素である。図14および14Aに見られ得るように、コイルばね210は、ピン214の周囲に配置され、上部連結ギア160の陥凹216内の末端212で固定される。
図16は、第1の施錠構成要素ハウジング150、ピン214、上部連結ギア160およびコイルばね210の斜視的な分解組立図であり、コイルばね210が、ピン214の周囲または周りでどのように巻かれるか、およびばね210がピン214の周囲を締めるような方向で上部連結ギア160が回転される場合に、コイルばね210の1つの末端212で伸長部218がどのようにひっかけられて、コイルばね210を、ピン214の周囲の回転に対して、上部連結ギア160の開口217で固定させるかを示す。この場合、ピン214は、集合される場合に、第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174(図11)と整列され、その中に配置される。ピン214は、集合される場合に、上部連結(liking)ギア160の一方向の回転を生じて、ピン214の周囲にコイルばね210を締めつけ、それによりコイルばね210がクラッチとして作用するのに十分にコイルばね210と接触され、ここで連結ギアアセンブリ158のさらなる回転も、ピン214の回転を生じる。例えば、図16に示されるように、上部連結ギア160の、ピン214の周囲の時計回りの方向の回転は、コイルばね210にピン214の周囲を締めつけさせ、それにより、ピン214を、クラッチ機構として用いて固定させ、上部連結ギア160の連続した時計回りの回転の際に、ピン214を、上部連結ギアアセンブリ158と共に回転させる。ピン210がピン214の周囲を締めつけてそれ用いて固定するこのクラッチング機構は、例えばプロテーゼを外科的部位に進めた後で外科医が近位ハンドル36を解放することにより促進される植込みの際の、脈管プロテーゼ58(図47A、下記)の長手方向の伸長による第1の施錠機構38(図15)の近位方向への(外科医に向かう)方向づけにより生じ得る。逆に、近位ハンドル36が時計回りの方向で外科医により回転される場合に、上部連結ギア160、近位ハンドル36の歯と嵌合するその歯は、反時計回りの方向に回転し、それによりコイルばね210がピン214の周囲の直径に伸長し、それによりピン214が上部連結ギア160の回転から解放される。
図17は、連結ギアアセンブリ158と組み合わせたハウジング81および第1の施錠機構38の一部の斜視的な部分カッタウェイ図である。ピニオンギアアセンブリ164は、連結ギアアセンブリ158を明確に示す目的で、示されない。図17に示される本発明の態様から見られ得るように、ピン214は、連結ギアアセンブリ158を通って伸長し、ハウジング81により画定されるソケット222の一端220および第1の施錠機構38により画定されるソケット174の反対の末端224で固定される。この態様において、ピン214は、締まりばめによりソケット222およびソケット174の少なくとも1つに配置され、ピン214は、その長手軸の周囲の回転に抵抗する。抵抗は、近位ハンドル36(図1、13、14)が、脈管プロテーゼの少なくとも部分的な進行後に外科医により解放される場合に、長手軸22(図1)に沿って送達されるステントグラフトの長手方向の伸展を防ぐのに十分であり、それにより逆回転が防がれる。ピン214の回転に対する抵抗はそれほど大きくはないが、脈管プロテーゼが、近位ハンドル36を進行の方向とは反対の方向に回転することにより(例えば、上述の近位ハンドル36の回転の時計回りの方向とは反対の反時計回り方向で)、(脈管プロテーゼの展開の前に)外科医へと戻るように意図的に移動される事象において、外科医により越えられ得ない。一態様において、ハウジング81による回転に対する抵抗として発揮される力の量は、約2.0lbf.インチ~約12.0lbf.インチの範囲である。別の態様において、ハウジング81による回転に対する抵抗として発揮される力の量は、約5.0lbf.インチ~約7.0lbf.インチの範囲である。好ましくは、ハウジング81またはソケット222を画定するハウジング81の少なくとも一部は、γ放射線適合性である医学等級で工作されたプラスチックで作製される。好ましくは、ハウジング81は、射出成型で工作されたプラスチックである。ソケット222も、射出成型で工作されたプラスチックであり得る。好ましくは、ソケット174を画定する第1の施錠機構38は、ステンレス鋼、陽極酸化アルミニウムまたは医学等級で工作されたプラスチックで作製される。好ましくは、ハウジング81のソケット222のみが、ピン214の回転に対する抵抗を提供する。本発明の送達デバイスにおいて逆回転に対する抵抗が克服される場所に応じて、ソケット174、222の少なくとも1つ、ピン214または下記の一方向ニードルローラーベアリングクラッチのニードルは、締まりばめの静的な摩擦を克服するために必要とされるトルク力を部分的に制御するために、ステンレス鋼で形成され得る。ソケット174などの第2のクラッチが使用される示されない別の態様において、第2のクラッチは、ピン214の回転に対する抵抗を提供する。
図18に示される本発明の別の態様において、図16および17のコイルばね214は、当該技術分野で公知のものなどの一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226により置き換えられる。一方向ニードルローラーベアリングクラッチは、シリンダーの内表面上に整列される「ニードル」を含むクラッチであり、ここでニードルは、シリンダー内で一方向に回転されるピンの周囲で自由に転がるが、固定し、それにより、ピンがその軸の周囲の回転の反対の方向に方向づけられる場合にトルクを提供する。図18は、第1の施錠機構38、ピン214および連結ギアアセンブリ158の斜視的な分解組立図であり、ここでコイルばね214の代わりに、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226が使用される。この態様において、集合される場合に一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226は、連結ギアアセンブリ158の上部および下部連結ギアにより画定される開口部240に圧力ばめされる。図16に示される態様と同様に、図18の態様は、図13および14に示されるものなどの、近位ハンドル36の時計回りの回転ならびに結果的に、ハウジング81により画定されるソケット222および第1の施錠機構38の第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174の少なくとも1つとの締まりばめにあるピン214の周囲の連結ギアアセンブリ158の反時計回りの回転を可能にし、それにより脈管プロテーゼを外科的部位に進める。しかしながら、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226は、ピン214の周囲を固定し、ピン214と、ソケット222およびソケット174の少なくとも1つの間の締まりばめのために、脈管プロテーゼを外科的部位に少なくとも部分的に進めた後に、外科医が近位ハンドル36(図13および14)を解放する場合の脈管プロテーゼの長手方向の伸展の結果などである連結ギアアセンブリ158およびピニオンギアアセンブリ164からなるギアアセンブリ230(図13および14)の外科医に向かう近位の移動に抵抗する。図16に示される態様と同様に、ピン214と、ソケット222およびソケット174の少なくとも1つの間の干渉により提供されるピン214の回転に対する抵抗は、反時計回りの方向に近位ハンドル36を力強く回転することにより外科医により克服され得、それにより脈管プロテーゼは、送達デバイスに向かってまたはその中に戻って引き込まれる。代替的な態様において、送達デバイスの構成要素部分は、上述の時計回りの回転を使用する反時計回りの回転および反時計回りの回転を使用する時計回りの回転により上述の機能が実行され得るように構築され得ることが理解されるべきである。また、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226が固定される場合に、連結ギアアセンブリ158の回転に対する抵抗の他の配置が使用され得ることが理解される。例えば、ピン214が、ハウジングまたは第1の施錠機構のいずれかで定位置で融合されるかまたは固定される態様において、逆回転に抵抗するが、進行の方向とは反対の方向において送達デバイスの周囲の方向で近位ハンドル36を回転することにより外科医が脈管プロテーゼを引き込むことを可能にする締まりばめは、例えば一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226と連結ギアアセンブリ158の間の締まりばめにより、またはピン214と、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ226内の構成要素ニードルの間の摩擦を超えることにより達成され得た。
図19および20は、一方向ニードルローラーベアリングクラッチと組み合わせた本発明の連結ギアアセンブリの他の態様の側面図および斜視図のそれぞれを示す。この態様において、ピン214は、上部連結ギア160および下部連結ギア162に融合されるかまたはそれらと締まりばめにあるかのいずれかである。図19において、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ232は、ピン214の一端にあり、示されないが、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ232は、ソケット174に圧力ばめされることなどにより、第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174に配置される。図20において、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ234は、ピン214の反対の末端にあり、再度示されないが、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ234は、ハウジング81(図17)のソケット222中に圧力ばめされることなどによりハウジングのソケット222に配置される。いずれかの場合において、第1の施錠構成要素ハウジング150が(外科医に向かって)近位の方向に駆り立てられる場合(図12Aおよび12B)、逆回転に対する抵抗は、脈管プロテーゼを進めた後に外科医が近位ハンドル36を解放する結果として、ピン214と連結ギアアセンブリ158の間、ピン214と一方向ニードルローラーベアリングクラッチ232の間または一方向ニードルローラーベアリングクラッチ234とソケット222の間の摩擦(図16および17)、および一方向ニードルローラーベアリングクラッチ234と、それがその中に配置されるソケット174または222などのソケットの間の摩擦のいずれか1つまたはそれらの組合せにより抵抗され得、引き起こされ得る。逆回転に対する抵抗にかけられるトルクの量は、特定の脈管プロテーゼの植込みのための送達デバイスの適用および特定の構成および必要性に応じて、全体的な抵抗に寄与する構成要素の間で異なり得ることが理解される。
図21~30は、本発明の態様の図であり、ここで本発明の送達デバイスは、同じピン214の周囲の他のものの嵌合の方向とは反対の方向のピン214の周囲の回転においてそれぞれが嵌合する2つのクラッチ236、238を含む。これらの態様のそれぞれにおいて、ピン214は、ハウジング81または第1の施錠機構38のいずれかのソケットと締まりばめにある必要はない。代わりに、図21に示される一方向ローラーニードルベアリングクラッチであり得る第1のクラッチ236は上述のように逆回転を防ぐが、連結ギアアセンブリ158のピン214の周囲に伸長するコイルばねなどの第2のクラッチ238は、連結ギアアセンブリ158が214ピンと嵌合する場合に嵌合し、近位ハンドル36(図12Aおよび12B)は、回転されて、脈管プロテーゼを、外科医から離れて外科的部位に向かう遠位の方向で進ませる。この態様における第2のクラッチ238の嵌合の間に、ピン214は第2のクラッチ238内で回転し、一方で第2のクラッチ238は嵌合して、第2のクラッチ238とピン214の間の静的な摩擦を克服する。第2のクラッチ238を嵌合しながら第2のクラッチ238内の214ピンの回転に対する抵抗を克服するために必要なトルクは、ピン214と、ハウジング81のソケット222または第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174との間の締まりばめにより生じるものを戻し得る。それにより第2のクラッチ238は、ハウジング81または第1の施錠構成要素ハウジング150のいずれかにおけるソケットの構築における変動性の要因、使用の間の性能限界内で機能するために一般的に非常に低い抵抗を必要とする仕様に対してより依存的でない送達デバイスの製造を可能にすることにより、手術の間の外科医による制御を向上し得る。代替的に、ピン214および連結ギアアセンブリ158は、脈管プロテーゼを進ませる連結ギア160、162の回転の間に嵌合し得ない。むしろ、連結ギア160、162は、連結ギア160、162が脈管プロテーゼを進ませる方向で回転する場合にピン214の周囲を自由に回転する。かかる整列は、例えば図21~24に示される一方向ニードルローラーベアリングクラッチまたは連結ギアとピンの間のコイルばねなどの第1のクラッチ236の結果であり得るので、第1のクラッチ236は、近位ハンドル36(図12Aおよび12B)の解放により第1の施錠機構38が近位に(外科医に向かって)方向づけられる場合にのみ、連結ギア160、162とピン214を嵌合させる。この態様において、第2のクラッチ238は、近位ハンドル36の回転による脈管プロテーゼの進行の際に機能を有さないが、近位方向の第1の施錠機構38の方向により、または脈管プロテーゼを引き込むための外科医による近位ハンドル36の意図的な回転により引き起こされる連結ギア160、162および近位ハンドル36の任意の逆回転の間に、ピン214(図21)の回転に対する抵抗を提供する。一態様において、連結ギア160、162が脈管プロテーゼの進行の間にピン214の周囲で自由に回転するかどうかにかかわらず、第2のクラッチ238により生じる摩擦を克服するために必要な力は、第1のクラッチ236により生じるものより小さい。
2つのクラッチを含む本発明の特定の一態様において、図21は、ピン214、上部連結ギア160、一方向ニードルローラーベアリングクラッチである第1のクラッチ236およびコイルばねクラッチである第2のクラッチ238の斜視図を含む、本発明のアセンブリの分解組立図である。図22に示されるように部分的に集合される場合、第1のクラッチ236は、上部連結ギア160により画定される開口部240に圧力ばめされ、コイルばね238の一端242は、図24に示されるハウジング81、スロット244に固定される。図23は、図22に示される部分アセンブリの側面図である。ピン214は、第1のクラッチ236および第2のクラッチ238を通って伸長する。図24は、コイルばね238の末端242が、連結ギアアセンブリ158、ピン214、コイルばね238およびハウジング81の組み立ての際に配置されるスロット244を示す、ハウジング81の平面図である。組み立ての際に、ピン214の反対側の末端は、上述のように、ハウジング81のソケット222および第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174に配置される。上述のようなハンドル36の時計回りの回転による脈管プロテーゼの進行の間に、第1のクラッチ236は嵌合しないので、上部連結ギア160および下部連結ギア162は、ピン214の周囲に自由に回転する。部分的に長手方向に圧縮された脈管プロテーゼの長手方向の伸展により近位方向に連結ギアアセンブリ158を駆り立てることなどによる上部連結ギア160の逆回転または時計回りの回転の際に、第1のクラッチ236は、上部連結ギア160の回転に対するピン214の回転を固定し、第2のクラッチ238内のピン214の回転は、ピン214の周囲でクラッチを緩め、一方で第2のクラッチ238内のピン214の回転に対する摩擦抵抗をさらに提供する。好ましい態様において、第1のクラッチ238が固定される場合の第1のクラッチ236内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を超えるために必要な力は、第1のクラッチ236を固定する同じ方向でピン214を回転させる場合に第2のクラッチ238内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を克服するために必要な力よりも大きい。
2つのクラッチを含む本発明の別の具体的な態様において、図25は、ピン214、連結ギアアセンブリ158、一方向ニードルローラーベアリングクラッチである第1のクラッチ236およびコイルばねである第2のクラッチ246の斜視図を含む本発明のアセンブリの分解組立図である。少なくとも部分的に集合される場合に、図25に示されるように、第1のクラッチ236は、上部連結ギア160により画定される開口部240に圧力ばめされ、コイルばね246は、ピン214の一端の周囲に伸長する。集合された形態の図25の部分アセンブリの組合せの斜視図である図26に示されるように、コイルばね246の一端248は、第1の施錠構成要素ハウジング150に固定される。図27は、図25および26に示される態様の側面図である。図28は、コイルばね246の末端248が適合するソケット174およびスロット247を示す第1の施錠構成要素ハウジング150の平面図である。図26に示されるように、ピン214は、第1のクラッチ236および第2のクラッチ246を通って伸長する。図28は、図26の部分アセンブリの側面図である。ピン214およびコイルばね246の一端は、完全に組み立てられる場合に第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174内に配置され得る。ピン214の反対の末端は、上述のようにハウジング81(図17)のソケット222内に配置される。上述のように、ハンドル36の時計回りの回転による脈管プロテーゼの進行の間に、第1のクラッチ236は嵌合しないので、連結ギアアセンブリ158は、ピン214の周囲に自由に回転する。上部連結ギアの逆回転または時計回りの回転の際に、第1のクラッチ236は、上部連結ギア160の回転に対してピン214の回転を固定し、第2のクラッチ238内のピン214の回転は、ピン214の周囲の第2のクラッチ(図25~28に示されるコイルばね)238を緩め、一方でピン238の回転に対する摩擦抵抗をさらに提供する。好ましい態様において、第1のクラッチ236が固定される場合の第1のクラッチ(一方向ニードルローラーベアリングクラッチである)236内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を越えるために必要な力は、第1のクラッチ236を固定する同じ方向にピン214が回転される場合の第2のクラッチ238内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を克服するために必要な力よりも大きい。
2つのクラッチを含む本発明のさらに別の具体的な態様において、図29は、ピン214、連結ギアアセンブリ158、一方向ニードルローラーベアリングクラッチである第1のクラッチ236および一方向ニードルローラーベアリングクラッチである第2のクラッチ250の斜視図を含む本発明の別のアセンブリの分解組立図である。別の態様において、第1のクラッチ236および第2のクラッチ250は、遠位進行の際に両方解放され、近位方向に方向づけられる場合に嵌合される。この代替的な態様において、第1のクラッチ236が固定される場合の第1のクラッチ236内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を越えるために必要な力は、第1のクラッチ236が固定される方向でピン214が回転される場合の第2のクラッチ250内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を克服するために必要な力よりも大きくあり得る。
集合される場合、図30に示されるように、第1のクラッチ236は、上部連結ギア160の開口部241に圧力ばめされ、第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250は、第1の施錠構成要素ハウジング150(図18)のソケット174に圧力ばめされる。第1および第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチの位置は逆転され得ることが理解される。ピン214は、第1のクラッチおよび第2のクラッチを通って伸長する。ピン214の反対側の末端は、ハウジング81(図17)のソケット222および第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250内に配置される。上述のようなハンドル36の時計回りの回転による脈管プロテーゼの進行の間に、第1の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ236は嵌合しないが、外科医により近位ハンドルにかけられるトルクは、第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250によりピン214に対し提供される摩擦抵抗を越えるのに十分である。摩擦抵抗は、第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250と第1の施錠構成要素ハウジング150のソケット174の間または第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250のニードルとピン214の間の摩擦の結果であり得る。上部連結ギア160(または連結ギアアセンブリ158)の逆回転または時計回りの回転の際に、第1のクラッチ236は、ピン214の回転を上部連結ギア160の回転に固定し、第2のクラッチ250内のピン214の回転(rotation of rotation)は、第2のクラッチ250をピン214から解放する。一態様において、外科医は、第1の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ236により提供される摩擦力を越えることにより、脈管プロテーゼを引き込む方向に近位ハンドル36を回転し得る。例えば摩擦力は、第1の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ236と、それが圧力ばめされる連結ギアアセンブリ158の開口部241の間および一方向ニードルローラークラッチ236のニードルローラーとピン214の間の摩擦力の少なくとも1つであり得る。好ましい態様において、第1のクラッチ236が固定される場合の第1のクラッチ236内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を越えるために必要な力は、第1のクラッチ236を固定する方向にピン214が回転される場合の第2のクラッチ250内のピン214の回転に対する摩擦抵抗を克服するために必要な力よりも大きい。ピン214と第1の一方向ニードルローラークラッチ236および第2の一方向ニードルローラークラッチ250の間の摩擦を越えるために必要とされる相対的なトルク力は、例えば第1の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ236において金属ニードルローラーおよび第2の一方向ニードルローラーベアリングクラッチ250においてプラスチックニードルを使用することにより操作され得る。
図31は、第1の施錠構成要素ハウジング150および第2の施錠構成要素ハウジング152の図1の作動器80(ハウジング81または押しボタン82なし)の斜視図である。クラッチとしてのコイルばね210は、ピン214の周囲に伸長する。コイルばね210の末端218は、上部連結ギアの陥凹内に配置される。ピン214、クラッチ210、連結ギアアセンブリ158および第1の施錠構成要素ハウジング150のこの態様は、図16に示されるものと同じである。
図25~28に示されるアセンブリを使用する図32に示される別の態様において、上部ピニオンギア166は、下部ピニオンギア168と同軸上にあり、下部ピニオンギア168は次いでギアラック106と嵌合する。ここに示されるように、第1のクラッチは、連結ギアアセンブリ158により画定される開口部240に圧力ばめされる一方向ニードルローラーベアリングクラッチ236であり、第2のクラッチは、それを通ってピン214が伸長するソケット174内に配置されるコイルばね246である。図31および32の両方の態様において、送達カテーテル28は、第1の施錠構成要素ハウジング150に連結され、従って第1の施錠構成要素124(図19)が押し棒32(図33および34)と嵌合されるかどうかに関係なく、図1に示されるような近位ハンドル36および作動器80の動きに伴って、ハウジング150に沿って長手方向に動く。そのため、上部ピニオンギア166が下部ピニオンギア168と嵌合する場合、ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36(図1に示される)の回転は、連結ギアアセンブリ158(図1および34)の回転、ならびに結果的にピニオンギアアセンブリ164(図34)の回転、ならびにギアラック106(図31、32および34)に沿ったピニオンギアアセンブリ164の移動、ならびにハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36(図1)および作動器80(図12Aおよび12B)の移動を生じる。さらに、第1の施錠構成要素124(図10、11、33および34)は押し棒32と嵌合されるが、近位ハンドル36の回転は、ハンドルボディ部20に沿った押し棒32の長手方向の移動を生じる。全ての場合において、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36および作動器80の移動は、常に一緒に起こり、ハンドルボディ部20に長手方向に沿った送達カテーテル28の移動を生じる。
しかしながら、以下でさらに説明されるように、中心ピン170の押し下げは、上部ピニオンギア166を下部ピニオンギア168から解放する。上部ピニオンギア166が下部ピニオンギア168から解放される場合、ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転は、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36および作動器80の長手方向の移動を生じない。さらに、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36および作動器80の長手方向の移動は、ハンドルボディ部20(図1、12Aおよび12B)の周囲で近位ハンドル36を回転することなく近位ハンドル36および作動器80をハンドルボディ部20に沿って移動させることにより単純に得られ得る。
図34は、作動器80(図1および31)の連結ギアアセンブリ158およびピニオンギアアセンブリ164の別の斜視図である。
図35に示される代替的な態様として、押しボタン82は、上部ピニオンギア166を通って伸長する中心ピン170の頂部にある。図35および36にも見られ得るように、下部ピニオンギア168は、ギアラック106と嵌合し、上部ピニオンギア166と軸方向に整列される下部ピニオンギア168と軸方向に整列されるピニオンギア伸長部265を含む。ピニオンギア168の下部部分172は、第1の施錠構成要素ハウジング150(図11)により画定される開口174(図11)内に伸長し、それにより全てが図11の以前の態様に示される第1の施錠構成要素ハウジング150(図11)、遠位ベアリング120(図11)、第1の施錠構成要素124および駆動ギア86に対してピニオンギアアセンブリ164の位置を固定する。
図36は、下部ピニオンギア168と、ギアラック106および中心ピン170の円錐台状部分176の嵌合を示す斜視図である。図37および38に見られ得るように、ボールベアリング178は、ピニオンギア伸長部265により画定される側方開口180を通って伸長し、中心ピン170が、図37に示される伸長した位置にある場合、中心ピン170の円錐台状部分176は、ボールベアリング178を外側に、かつ側方開口183および上部ピニオンギア開口部182(図36)により画定される干渉開口183と干渉関係に押しやる。上部ピニオンギア開口部182は、上部ピニオンギア166(図36および37)により画定される。干渉開口183がボールベアリング178により占有される場合、上部ピニオンギア166は、下部ピニオンギア168と嵌合する。
図40Aから40Bへの移行において見られ得るように、ボタン82(図1)を押し下げることにより中心ピン170が作動される場合、中心ピン170は、下部ピニオンギア開口部263内で移動し、ボールベアリング178は、下部ピニオンギア168に対する軸269の周囲の上部ピニオンギア166の回転により、ピニオンギア265の側方開口180を通って内側に押しやられ、上部ピニオンギア166は、もはや下部ピニオンギア168と嵌合しない。中心ピン170は、ばね184および円錐台状部分176を偏らせることにより外側の位置に偏り、上部ピニオンギア166は、ピニオンギア伸長部265のピニオンギア伸長部開口部263内の中心ピン170の基部に位置するばね184により、下部ピニオンギア168との嵌合へと方向づけられる。図40Aおよび40Bで見られ得るように、クラッチ260は、示されないが以下に説明されるように、クラッチ260がソケット174内に配置される場合に下部伸長部262にある。図40Bおよび40Cに示される別の態様において、クラッチは、下部ピニオンギア164上のピニオンギア265にある。この態様において、クラッチ260は、それを通って中心ピン170が伸長するハウジング81の開口で、ソケット(示さず)内に配置される。
図41は、ピニオンギアアセンブリ164の下部伸長部262で一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260を示す、図35~40AおよびBに示される態様の分解組立図である。下部伸長部262は、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260内に配置され、これは次いで、第1の施錠構成要素ハウジング150の図41に示されるソケット174内に、圧力ばめされることなどにより配置される。一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260および第1の施錠機構38と集合された場合のピニオンギアアセンブリ164の側面図を図43に示す。使用の際に、外科医は、中心ピン170を押し下げて、偏りばね184を圧縮し、中心ピン170の円錐台状部分176を解放することによりボールベアリング178を外側の配置から解放し、それにより下部ピニオンギア168を上部ピニオンギア166から解放する。そうすることにより、外科医は、本発明の送達デバイスにより送達される脈管プロテーゼを、近位ハンドル36を回転することなく外科的部位の遠位の位置に進ませ得、下部ピニオンギア168(図40~42)は、ピニオンラック106(図36~38)と嵌合し続けるので、回転し続ける。しかしながら、上部ピニオンギア166は下部ピニオンギア168から解放されるので、上部ピニオンギア166は、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36および第1の施錠機構38の長手方向の移動の間に回転しない。外科医が近位ハンドル36を解放するかまたは近位方向に(外科医に向かって)ハンドル36を引く場合、下部ピニオンギア168は、脈管プロテーゼの長手方向の進行の方向とは反対の方向にスピンする。脈管プロテーゼの進行の反対方向の下部ピニオンギア168の回転は、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260を下部伸長部262に固定させ、それにより下部ピニオンギア168のさらなる回転ならびに結果的に第1の施錠機構38および脈管プロテーゼの外科医に向かうさらなる近位の長手方向の移動に対する抵抗を提供する。下部ピニオンギアのさらなる回転に対する抵抗は、外科医が近位ハンドル36を近位方向に引くことにより克服され得る。代替的に、近位ハンドル36は、反時計回りの方向に回転され得、ここで下部ピニオンギア伸長部262は、クラッチニードルローラー内で回転して滑るので、回転に対する抵抗は、クラッチ260およびソケット174の締まりばめ内でより大きい。さらなる回転に対する抵抗は、少なくとも一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260と、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260が圧力ばめされるソケット1744および一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260内に配置される下部ピニオンギア168の下部伸長部262の間の摩擦である。脈管プロテーゼが展開される外科的部位への脈管プロテーゼのアプローチの際に、外科医は中心ピン170を解放して、それにより上部ピニオンギア168と下部ピニオンギア166を再嵌合させ得る。
一旦上部ピニオンギア166が下部ピニオンギア168と再嵌合し、近位ハンドル36(例えば図1)が外科医の視点から時計回りの方向などの方向に回転されると、脈管プロテーゼは、より制御された様式で外科的部位へと進められ得る。近位ハンドル36の回転による脈管プロテーゼの進行の間に、脈管プロテーゼは典型的に、送達デバイス10内で長手方向に圧縮される。外科医が近位ハンドル36を解放する場合、脈管プロテーゼは、第1の施錠機構36および結果的に連結ギアアセンブリ158に対して近位の長手方向の力を(外科医に向かって)発揮する。下部ピニオンギアはギアラック106と嵌合するので、ピニオンギアアセンブリ164に対する近位の長手方向の力は、下部ピニオンギア168の回転を促し、それにより一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260を下部ピニオンギア168の下部伸長部262に固定し、同じ方向のさらなる回転を防ぐ。また、中心ピン170は作動されないので、下部ピニオンギア168および上部ピニオンギア166は固定され、ボールベアリング178を、上部ピニオンギア166の回転と干渉関係にし、従って外科的部位に向かう脈管プロテーゼの長手方向の進行の方向とは反対の方向の近位ハンドル36の逆回転を防ぎ、脈管プロテーゼを外科的部位へと進める時計回りの方向などの方向での外科医による回転後に、外科医が近位ハンドル36を解放することの結果であり得るものなどの、脈管プロテーゼの長手方向の圧縮の緩和により引き起こされる脈管プロテーゼの長手方向の伸展を防ぐ。外科医は、反時計回りの方向などの進行を引き起こす方向とは反対の方向に近位ハンドル36を回転することにより、一方向ニードルローラーベアリングクラッチ260と、ソケット174および下部ピニオンギア168の下部伸長部262の少なくとも1つとの間の摩擦を越させ得る。外科的部位へのアプローチの前または後の任意の時点で、中心ピン170は、押し下げられて、下部ピニオンギア168を上部ピニオンギア166から解放し得、それにより外科医が、近位ハンドル36の回転なしで近位ハンドル36を遠位または近位に方向づけることにより、脈管プロテーゼを長手方向に進めるかまたは引き込むことを再度可能にする。
図46Aに見られ得るように、ノーズコーン50は、ガイドワイヤカテーテル12の遠位端16でガイドワイヤカテーテル12に固定される。脈管プロテーゼ構成要素58は、ノーズコーン50の近位で送達デバイス10内に配置される。
図44および45は、本発明の近位クラスプアセンブリ184構成要素の斜視図およびカッタウェイ図のそれぞれを示す。図44に見られ得るように、外側カップリング186は、押し棒32の近位端34に沿って摺動可能である。固定された構成要素188は、ピン192によりガイドワイヤカテーテルの近位端に固定される。外側カップリング186および固定された構成要素188は、接合190でかみ合う関係にある。外側カップリング186内のばね194は、外側カップリング186を、固定された構成要素188に対して偏らせる。近位クラスプアセンブリ184は、図44、47Bに示される第1の位置から、図51Bに示されるように、外側カップリング186のいずれかの面上の凸縁196に圧力をかけることおよび外側カップリング186の90(90)°の回転を可能にするのに十分な程度で外側カップリング186を遠位に方向づけること、次いで外側カップリング186の凸縁196が、固定された構成要素188の凸縁198の間に整列されるように外側カップリング186を引き抜くことにより、示される第2の位置へと移動される。図44に示される第1の位置から図51Bに示される位置への外側カップリング186の移動により、頂部クラスプアセンブリ52の開放が生じ、近位捕捉構成要素は、図50Bに示される頂部クラスプアセンブリ52の遠位捕捉構成要素56に対してかみ合う関係にある第1の位置から、図51Cに示される第2の位置へと引き込まれ、ここで近位捕捉構成要素54はもはや、遠位捕捉構成要素56とかみ合う関係にはない。近位捕捉構成要素54(図50B)を遠位捕捉構成要素56(図50B、51C)から分離するための、固定された構成要素188に対する近位クラスプアセンブリ184(図44、47B、51B)の外側カップリング186の近位の移動は、脈管プロテーゼ構成要素58の近位端60で、ステント66の頂部68を解放する。
図46A~46Cは、送達デバイス10の遠位端202内の展開しない状態の脈管プロテーゼ構成要素58を示す、本発明の送達デバイス10の一部の断面図である。具体的に、図46Aに示されるように、脈管プロテーゼ構成要素58は送達シース200内にある。脈管プロテーゼ構成要素58の遠位端62はバットレス204と隣接する。次いで、バットレス204は、遠位端206で押し棒32とかみ合い、脈管プロテーゼ構成要素58の近位端60は、図46Aに示されるように、頂部クラスプアセンブリ52が閉じた位置にある場合に近位ステント66の頂部68で、頂部クラスプアセンブリ52により捕捉される。頂部クラスプ(class)アセンブリ52は、ガイドワイヤカテーテル12の遠位端16で遠位捕捉構成要素56を含み、近位捕捉構成要素54は、遠位捕捉構成要素56とかみ合い可能な関係にあり、頂部解放カテーテル154の遠位端210に取り付けられる。頂部解放カテーテル154はガイドワイヤカテーテル12の周囲に伸長し、頂部解放カテーテル154およびガイドワイヤカテーテル12の両方は、脈管プロテーゼ構成要素58および押し棒32を通って近位クラスプアセンブリ184(図45)へと伸長する。図46Cに見られ得るように、送達シース200は、その近位端で、送達カテーテル28の遠位端30に固定され、脈管プロテーゼ構成要素58の周囲を頂部クラスプアセンブリ52へと伸長する。図46Aに戻り、ノーズコーン50は、ガイドワイヤカテーテル12で、頂部クラスプアセンブリ52の遠位捕捉構成要素56に対して遠位に固定される。外側カテーテル48は、遠位ハンドルノーズ44(図1)から、送達カテーテル28および送達シース200の周囲で、ノーズコーン50まで伸長する。
図47A~52Bに示されるように、本発明の送達デバイスを使用して、被験体の治療部位に脈管プロテーゼを送達するための方法は、プロテーゼ58をプロテーゼ58の近位端60で頂部クラスプアセンブリ52にマウントしながら、脈管プロテーゼ58を進める工程を含む。近位頂部クラスプアセンブリ184は、図47Bに示される第1の位置にあり、頂部クラスプアセンブリ52は閉鎖される(図50B)。脈管プロテーゼ58の頂部は、近位クラスプアセンブリ184が第1の位置にある場合に、頂部クラスプアセンブリ52で固定される。次いで、頂部クラスプアセンブリ52は、ガイドワイヤカテーテル12の遠位端16に固定され、シフトノブ42は、ピン108がスロット110(図47C)内にある場合に第1の位置にあり、近位ハンドル36の長手方向の移動により押し棒32を移動させる。プロテーゼ58は、それを通ってガイドワイヤカテーテル12が伸長する、遠位端26を有する、送達デバイス10のハンドルボディ部20の周囲の第1の方向の近位ハンドル36の回転により、被験体の脈管治療部位の遠位の位置に進められる。ガイドワイヤカテーテル12は、ハンドルボディ部20を通っても伸長する押し棒32内に配置され、ここでガイドワイヤカテーテル12は、ピン192(図44)によりガイドワイヤカテーテル12または押し棒32の近位端などで押し棒32に固定され、近位ハンドル36の回転により、ハンドルボディ部20に沿ったガイドワイヤカテーテル12および押し棒32の長手方向の移動が生じ、それにより図48A~48Bに見られ得るように、プロテーゼ58が外側カテーテル48から少なくとも部分的に進められる。任意に、作動器80の押しボタン82を押し下げて、近位ハンドル36の回転を、ハンドルボディ部20に沿った近位ハンドル36の長手方向の移動から解放し得、それによりハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転なしで、脈管プロテーゼ58の、被験体の脈管治療部位への手動の進行を可能にする。
シフトノブ42は、第1の施錠構成要素124(図10、11)が近位ハンドル36を押し棒32に固定する第1の位置から、第2の位置へシフトし、第1の施錠構成要素124(図10、11)は、近位ハンドル36を押し棒32から解放し、第2の施錠構成要素144(図10、11)は、ハンドルボディ部20の近位端24で、押し棒32とハンドルボディ部20を嵌合させる。
図50Aおよび50Bに見られ得るように、次いで、作動器押しボタン82を押し下げずに、近位ハンドル36は第2の方向に回転され得、遠位端30(図53A)を有し、押し棒32の周囲に伸長する送達カテーテル28は、押し棒32に沿って引き抜かれ、送達カテーテル(図4~9)の遠位端から伸長する送達シース200は、プロテーゼ52の周囲から少なくとも部分的に引き込まれる。任意に、作動器80の押しボタン82が押し下げられ得、それにより近位ハンドル36の回転がハンドルボディ部20から解放され、それにより図51Aに見られ得るように、ハンドルボディ部20の周囲の近位ハンドル36の回転なしで、送達シース200が脈管プロテーゼ58から完全に引き込まれる。
次いで、近位クラスプアセンブリ184は、図51Bに示されるように外側カップリング186を圧縮し、外側カップリング186を最初に遠位に移動させ、次いで外側カップリング186を90°回転させ、その後外側カップリング186を第2の位置に引き込むことにより作動され、それにより頂部解放カテーテル154が押し棒32(図10、11)内に引き込まれ、近位捕捉構成要素54が遠位捕捉構成要素56から引き込まれる。ステント66の頂部68は、脈管プロテーゼ58の近位端60で頂部クラスプアセンブリ52から解放され、それにより図51Cに見られ得るように、プロテーゼ58は送達デバイス10から解放される。次いで、シフトノブ42は第2の位置から第3の位置へと移動され、ここで図52Bに見られ得るように、ピン108は、第1のスロット110と第2のスロット112の間でスロット114内に配置され、それにより押し棒32がハンドルボディ部20から解放される。次いで、押し棒32およびガイドワイヤカテーテル12は、ハンドルボディ部20を通って押し棒32を引くことにより脈管プロテーゼ58から引き抜かれ、それにより図52Aに見られ得るように、脈管プロテーゼ58の治療部位への送達が完了される。
本発明は、その例示的態様を参照して具体的に示され、記載されるが、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲を逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更が本発明においてなされ得ることが当業者に理解される。
本明細書で引用される全ての参照文献ならびに米国特許第8,070,790号、第9,101,506号、第9,364,314号、第9,554,929号および第10,299,951号ならびに米国特許出願第16/413,916号(公開番号2019/0269539)の関連ある部分は、それらの全体において参照により援用される。

Claims (45)

  1. a)長手軸(22)、近位端(24)および遠位端(26)を有するハンドルボディ部(20);
    b)ハンドルボディ部(20)内に伸長するギアラック(106);
    c)ギアラック(106)の周囲に伸長し、歯(156)を画定する近位ハンドル(36)、該近位ハンドル(36)は、ハンドルボディ部(20)およびギアラック(106)の周囲で回転可能である;
    d)ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)で、ハンドルボディ部(20)の周りに伸長する遠位ハンドル(40);
    e)近位端(14)および遠位端(16)を有するガイドワイヤカテーテル(12)、該ガイドワイヤカテーテル(12)は、ハンドルボディ部(20)、近位ハンドル(36)および遠位ハンドル(40)を通って、かつ長手軸(22)に沿って伸長する;
    f)近位ハンドル(36)に対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)内からおよびガイドワイヤカテーテル(12)の周囲に伸長する遠位端(30)を有する送達カテーテル(28);
    g)送達カテーテル(28)が第1の引き込まれた位置にある場合に、遠位ハンドル(40)から遠位におよび送達カテーテル(28)の周囲に伸長する外側カテーテル(48);
    h)近位ハンドル(36)の歯(156)をギアラック(106)に連結するギアアセンブリ、ここで長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転により、近位ハンドル(36)および送達カテーテル(28)が、ギアラック(106)に対して、長手軸(22)に沿って移動される;ならびに
    i)ギアアセンブリでのクラッチ、該クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドル(36)の関係のある回転を偏らせる、
    を含む、送達デバイス(10)。
  2. クラッチが嵌合される場合に、長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転が、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイス(10)の残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗される、請求項1記載の送達デバイス。
  3. ギアアセンブリが長手軸に沿って近位方向に方向づけられる場合に、クラッチが嵌合する、請求項2記載の送達デバイス。
  4. ギアアセンブリが、
    a)近位ハンドル(36)と嵌合される上部ピニオンギア(166)、該上部ピニオンギア(166)は、非円形ピニオンギア開口部(182)を画定し、ピニオンギア軸(269)の周囲に回転可能である;および
    b)上部ピニオンギア(166)と軸方向に整列され、下部ピニオンギア開口部(263)を画定する下部ピニオンギア(168)、該下部ピニオンギア(168)は、ギアラック(106)と嵌合され、上部ピニオンギア(166)と選択的に嵌合され、ここでクラッチ(260)は、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合に、下部ピニオンギア(168)と嵌合する、
    を含む、ピニオンギアアセンブリ(164)を含む、請求項3記載の送達デバイス。
  5. クラッチが一方向ニードルローラークラッチを含む、請求項4記載の送達デバイス。
  6. ギアアセンブリがギアアセンブリソケットを画定し、一方向ニードルローラークラッチが、ギアアセンブリソケットに圧力ばめされ、ピニオンギアアセンブリがギアラックに沿って近位に方向づけられる場合に、一方向ニードルローラークラッチが、ギアアセンブリソケットと下部ピニオンギアを嵌合させる、請求項5記載の送達デバイス。
  7. ギアアセンブリソケット内の一方向ニードルローラーベアリングクラッチの回転に対する抵抗が、一方向ニードルローラークラッチが嵌合される場合に、一方向ニードルローラークラッチ内の下部ピニオンギアの回転に対する抵抗よりも大きい、請求項6記載の送達デバイス。
  8. ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長し、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有するハウジングをさらに含む送達デバイスであって、該ハウジング(81)が、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定し、近位ハンドルに回転的に連結され、該ハウジングがハウジングソケットも画定し、一方向ニードルローラークラッチがハウジングソケットに圧力ばめされる、請求項5記載の送達デバイス。
  9. 一方向ローラーニードルクラッチが嵌合される場合に、ソケット内の一方向ニードルローラークラッチの回転に対する抵抗が、一方向ニードルローラークラッチ内の下部ピニオンギアの回転に対する抵抗よりも大きい、請求項8記載の送達デバイス。
  10. 下部ピニオンギア(168)が、
    a)ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)に向かって伸長する下部部分;
    b)ギアラック(106)と嵌合するギア部分;
    c)上部ピニオンギア開口部(182)内に伸長するピニオンギア伸長部(265)、ここで該ピニオンギア伸長部(265)は、側方開口(180)を画定し、側方開口(180)および上部ピニオンギア(166)の上部ピニオンギア開口部(182)が一緒になって、占有される場合に、上部ピニオンギア(166)および下部ピニオンギア(168)の互いに対する回転を防ぐ干渉開口(183)を画定する;
    d)それぞれの側方開口(180)の少なくとも1つ内のボールベアリング(178)、該ボールベアリング(178)は、側方開口(180)を画定する壁の厚さより大きい直径を有する;
    e)ピニオンギア軸に沿ってかつ上部ピニオンギア開口部、下部ピニオンギア開口部およびピニオンギア伸長部開口部内で移動可能な中心ピン(170)、該中心ピン(170)は、下部ピニオンギア開口部内の第1の直径を有する基部部分と第1の直径よりも小さい第2の直径の間に円錐台状部分(176)を含み、上部ピニオンギア開口部内に配置され、中心ピン(170)の円錐台状部分(176)の移動が、干渉開口(183)へのボールベアリング(178)の半径方向に外側への転置を生じ、それにより上部ピニオンギア(166)と下部ピニオンギア(168)の回転の間に干渉関係を生じさせる;ならびに
    f)中心ピン(170)に、ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)から半径方向に外側の偏りを提供する下部ピニオンギア(168)でのばね(184)、ボールベアリング(178)は、側方開口(180)を通って半径方向に外側に方向づけられ、それにより上部ピニオンギア(166)と下部ピニオンギア(168)の間に干渉関係が生じ、中心ピン(170)を押し下げることにより、ボールベアリング(178)の外側の転置が除去され、上部ピニオンギア(166)と下部ピニオンギア(168)の回転の間の干渉関係が排除され、ハンドルボディ部(20)に対する、長手軸(22)に沿った送達カテーテル(28)の長手方向の移動から独立した近位ハンドル(36)の回転が生じる、
    を含む、請求項4記載の送達デバイス。
  11. ギアアセンブリが、
    a)ギアラック(106)と嵌合するピニオンギアアセンブリ(164);ならびに
    b)近位ハンドル(36)の歯(156)と嵌合する上部連結ギア(160)および上部連結ギア(160)に上部連結ギア(160)とハンドルボディ部(20)の長手軸(22)の間に固定される下部連結ギア(162)を含み、ピニオンギアアセンブリ(164)と嵌合する歯を有する連結ギアアセンブリ(158)、上部連結ギア(166)および下部連結ギア(162)は、ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)に対して垂直な共通の回転軸を有する、
    を含み、上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)がそれぞれ、共通の回転軸に沿った中心開口を画定する、請求項3記載の送達デバイス。
  12. a)ガイドワイヤカテーテル(12)の周囲かつ送達カテーテル(28)内に伸長する押し棒(32)、該押し棒(32)は、ハンドルボディ部(20)の近位にあるガイドワイヤカテーテル(12)の近位端でガイドワイヤカテーテル(12)に固定され、近位ハンドル(36)に選択的に固定される;ならびに
    b)押し棒の周囲に伸長する施錠機構アセンブリ、該施錠機構は、
    i. 施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構(38)、および
    ii. 施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒(32)をハンドルボディ部(20)に固定する、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)に固定される第2の施錠機構(132)
    を含み、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置は、互いに排他的である、
    をさらに含む、請求項11記載の送達デバイス。
  13. ギアアセンブリを含み、
    a)ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長し、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有するハウジング(81)、該ハウジング(81)は、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する;ならびに
    b)上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)の中心開口を通って伸長する中心ピン、該ピンは、施錠機構アセンブリおよびハウジング(81)にある反対側の末端を含み、ここでクラッチは、ピンと連結ギアアセンブリを選択的に嵌合させ、嵌合は、ハンドルボディ部(20)の周囲の近位ハンドル(36)の回転の方向に依存する、
    をさらに含む作動器(80)をさらに含む、請求項12記載の送達デバイス。
  14. ピンが、施錠機構アセンブリおよびハウジング(81)の少なくとも1つと一体化されるかまたは融合される、請求項13記載の送達デバイス(devise)。
  15. 第1の施錠機構(38)が第1のソケット(174)を画定し、ハウジング(81)が第2のソケットを画定し、ピンの反対側の末端が、第1のソケット(174)および第2のソケットに配置される、請求項13記載の送達デバイス。
  16. ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合に、クラッチがピンと嵌合する、請求項15記載の送達デバイス。
  17. ギアアセンブリを近位方向に方向づける近位ハンドル(20)の回転が、ピンと、第1のソケットおよび第2のソケットの少なくとも1つの間の干渉関係により抵抗される、請求項16記載の送達デバイス。
  18. クラッチが一方向ニードルローラーベアリングクラッチである、請求項17記載の送達デバイス。
  19. 一方向ニードルローラーベアリングクラッチが、上部連結ギアに圧力ばめされる、請求項18記載の送達デバイス。
  20. クラッチが、ピンの周囲に伸長するコイルばねである、請求項17記載の送達デバイス。
  21. コイルばねが、一端で上部連結ギアに固定される、請求項20記載の送達デバイス。
  22. ギアアセンブリを近位方向に方向づける近位ハンドル(20)の回転が、クラッチと、第1のソケットおよび第2のソケットの少なくとも1つの間の干渉関係により抵抗される、請求項16記載の送達デバイス。
  23. ギアアセンブリを近位方向に方向づける近位ハンドル(20)の回転が、クラッチとピンの間の干渉関係により抵抗される、請求項16記載の送達デバイス。
  24. クラッチがコイルばねである、請求項23記載の送達デバイス。
  25. クラッチが一方向ニードルローラークラッチを含む、請求項23記載の送達デバイス。
  26. 連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間に、ピニオンギアアセンブリ(164)が、ギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に、連結ギアアセンブリ(158)が、連結ギアアセンブリ(158)とピンを嵌合させる第2のクラッチをさらに含む、請求項13記載の送達デバイス。
  27. 第2のクラッチが、ピンが伸長する第1のソケットまたは第2のソケットに圧力ばめされる第2の一方向ニードルローラークラッチベアリングであり、連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間に、ピニオンギアアセンブリ(163)がギアラック(106)に沿って近位に方向づけられる場合に、第2の一方向ニードルローラークラッチベアリングが、連結ギアアセンブリ(158)とピンを嵌合させ、第2の一方向ニードルローラークラッチが嵌合される間のピニオンギアアセンブリの近位の移動に対する抵抗が、一方向ニードルローラーベアリングが圧力ばめされるソケット内の第2のローラーニードルクラッチベアリングの回転に対する抵抗またはピンと第2の一方向ニードルローラークラッチの間の干渉の少なくとも1つにより引き起こされ、該抵抗が、第1のローラーニードルクラッチとピンの間の抵抗よりも小さい、請求項26記載の送達デバイス。
  28. 第2のクラッチが、第1の施錠機構(38)に対する一端で固定されるコイルばねであり、ピンがコイルばねを通って伸長し、連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間に、ピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に、コイルばねがピンと嵌合される、請求項26記載の送達デバイス。
  29. 第2のクラッチが、ハウジング(81)に対して一端で固定されるコイルばねであり、ピンがコイルばねを通って伸長し、連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間に、ピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に、コイルばねがピンと嵌合される、請求項26記載の送達デバイス。
  30. ピニオンギアアセンブリ(164)および連結ギアアセンブリ(158)が互いと選択的に嵌合され、ピニオンギアアセンブリ(164)の作動が、連結ギアアセンブリ(158)の回転と、ギアラック(106)に沿ったピニオンギアアセンブリ(164)の移動を解放する、請求項13記載の送達デバイス。
  31. ピニオンギアアセンブリ(158)が、
    a)下部連結ギア(162)と嵌合される上部ピニオンギア(166)、該上部ピニオンギアは、非円形ピニオンギア開口部(182)を画定し、ピニオンギア軸の周囲に回転可能である;および
    b)上部ピニオンギア(166)のピニオンギア軸と軸方向に整列され、下部ピニオンギア開口部を画定する下部ピニオンギア(168)、
    該下部ピニオンギア(168)が、
    i. ハンドルボディ部の長手軸に向かって伸長する下部部分、
    ii. ギアラック(106)と嵌合するギア部分、および
    iii. 上部ピニオンギア開口部内を伸長するピニオンギア伸長部、ここでピニオンギア伸長部は、ピニオンギア伸長部開口部および少なくとも1つの側方開口(180)を画定し、上部ピニオンギア(166)の側方開口(180)および非円形ピニオンギア開口部(182)は一緒になって、干渉開口(183)を画定し、干渉開口は、占有される場合に、互いに対する上部ピニオンギア(166)および下部ピニオンギア(168)の回転を防ぐ、
    iv. それぞれの側方開口(180)の少なくとも1つ内のボールベアリング(178)、該ボールベアリングは、側方開口(180)を画定する壁の厚さより大きい直径を有する、
    v. ピニオンギア軸に沿って、かつ上部ピニオンギア開口部、下部ピニオンギア開口部およびピニオンギア伸長部開口部内で移動可能である中心ピン(170)、該中心ピン(170)は、下部ピニオンギア開口部内の第1の直径を有する基部部分と、第1の直径よりも小さい第2の直径の間に円錐台状部分(176)を含み、上部ピニオンギア開口部内に配置され、中心ピン(170)の円錐台状部分(176)の移動は、干渉開口(183)内へのボールベアリングの半径方向に外側への転置を生じ、それにより上部ピニオンギアと下部ピニオンギアの回転の間で干渉関係を生じる、ならびに
    vi. 中心ピン(170)にハンドルボディ部(20)の長手軸(22)から半径方向に外側の偏りを提供する下部ピニオンギア(168)でのばね(184)、少なくともボールベアリング(178)は、それぞれの側方開口(180)を通って干渉開口(183)へと半径方向に外側に方向づけられ、それにより上部ピニオンギア(166)と下部ピニオンギア(168)の間に干渉関係を生じ、中心ピン(170)を押し下げることにより、ボールベアリング(178)の外側の転置が除去され、上部ピニオンギア(166)と下部ピニオンギア(168)の回転の間の干渉関係が排除され、それによりハンドルボディ部(20)に対する、主要長手軸(22)に沿った送達カテーテル(28)の長手方向の移動から独立した近位ハンドル(20)の回転が生じる、を含む、
    を含む、請求項30記載の送達デバイス。
  32. a)ハンドルボディ部(12)の周囲で回転可能である遠位ハンドル(40)でのシフトノブ(42);および
    b)シフトノブ(42)と第1の施錠機構(38)を連結する駆動シャフト(88)、シフトノブ(42)の回転により、第1の施錠機構(38)が作動され、それにより近位ハンドル(36)と押し棒(32)が嵌合または解放され、近位ハンドル(36)と押し棒(32)の嵌合により、近位ハンドル(36)の遠位の移動が生じ、押し棒(32)および送達カテーテル(28)が、第1の引き込まれた位置から外側カテーテル(48)の遠位にある第2の伸長した位置に移動される、
    をさらに含む、請求項31記載の送達デバイス。
  33. 近位ハンドル(36)を押し棒(32)から解放する方向のシフトノブ(42)の回転が、第2の施錠機構(132)と押し棒(32)の嵌合を生じ、近位ハンドル(36)のその後の近位の移動が、押し棒(32)からの送達カテーテル(28)の引き込みを生じる、請求項32記載の送達デバイス。
  34. 第1の施錠機構(38)の押し棒(32)への固定と、第2の施錠機構(132)の押し棒(32)への固定の中間の位置へのシフトノブ(42)の回転により、押し棒(32)が、第1の施錠機構(38)または第2の施錠機構(132)のどちらにも固定されず、押し棒(32)が、近位ハンドル(36)の移動から独立して引き込まれ得る、請求項32記載の送達デバイス。
  35. a)遠位端(210)を有する頂部解放カテーテル(154)、該頂部解放カテーテル(154)は、ガイドワイヤカテーテル(12)の周囲にかつ押し棒(32)内に伸長する;および
    b) i. ガイドワイヤカテーテル(12)の遠位端(16)の近位にある遠位捕捉構成要素(56);および
    ii. 頂部解放カテーテル(154)の遠位端(210)に固定され、遠位捕捉構成要素(56)とかみ合い得る近位捕捉構成要素(54)
    を含む、頂部クラスプアセンブリ(52)
    をさらに含む、請求項34記載のデバイス。
  36. ハンドルボディ部(20)の近位にある押し棒(32)の近位端(34)で近位クラスプアセンブリ(184)をさらに含むデバイスであって、該近位クラスプアセンブリ(184)が、
    a)ガイドワイヤカテーテル(12)の遠位端(16)に固定された固定構成要素(188)、および
    b)固定構成要素(188)の遠位にある外側カップリング(186)、該外側カップリング(186)は、頂部解放カテーテル(154)に固定され、第1の位置にある遠位捕捉構成要素(56)とかみ合う関係にある近位捕捉構成要素(54)を固定する第1の位置にある固定構成要素(188)と干渉関係にあり、近位捕捉構成要素(54)を遠位捕捉構成要素(56)から離して移動させ、遠位捕捉構成要素(56)とかみ合う関係にない固定構成要素(188)に対して、第1の位置から第2の位置に移動可能である、
    を含む、請求項35記載のデバイス。
  37. 近位捕捉構成要素(54)が、遠位伸長タインを含み、遠位捕捉構成要素(56)が、かみ合う関係にあるタインを受ける陥凹を画定し、送達デバイス(10)内に装填される脈管プロテーゼ構成要素(58)の曝露されたステント(66)の頂端(68)が、植込み前に頂部クラスプアセンブリ(52)により捕捉され、近位クラスプアセンブリ(184)の外側カップリング(186)の第1の位置から第2の位置への移動により、外科的部位での脈管プロテーゼ構成要素(58)の植込みの間に、曝露されたステント(66)が解放される、請求項36記載の送達デバイス。
  38. ガイドワイヤカテーテル(12)の遠位端(16)でかつ遠位捕捉構成要素(56)の遠位にノーズコーン(50)をさらに含む、請求項37記載の送達デバイス。
  39. a)長手軸(22)、近位端(24)および遠位端(26)を有するハンドルボディ部(20);
    b)ハンドルボディ部(20)内に伸長するギアラック(106);
    c)ギアラック(106)の周囲に伸長し、歯(156)を画定する近位ハンドル(36)、該近位ハンドル(36)は、ハンドルボディ部(20)およびギアラック(106)の周囲で回転可能である;
    d)ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)で、ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長する遠位ハンドル(40);
    e)近位端(14)および遠位端(16)を有するガイドワイヤカテーテル(12)、該ガイドワイヤカテーテル(12)は、ハンドルボディ部(20)、近位ハンドル(36)、遠位ハンドル(40)を通ってかつ長手軸(22)に沿って伸長する;
    f)近位ハンドル(36)に対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)内からガイドワイヤカテーテル(12)の周囲に伸長する遠位端(30)を有する送達カテーテル(28);
    g)第1の引き込まれた位置において遠位ハンドル(40)から遠位にかつ送達カテーテル(28)の周囲に伸長する外側カテーテル(48);
    h)近位ハンドル(36)の歯(156)をギアラック(106)に連結するギアアセンブリ、長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転により、ギアラック(106)に対して、長手軸(22)に沿って、近位ハンドル(36)および送達カテーテル(28)が移動される、ここで該ギアアセンブリは、
    i. ギアラック(106)と嵌合するピニオンギアアセンブリ(164)、ならびに
    ii. 近位ハンドル(36)の歯(156)と嵌合する上部連結ギア(160)および上部連結ギア(160)に上部連結ギア(160)とハンドルボディ部(20)の長手軸(22)の間に固定される下部連結ギア(162)を含み、ピニオンギアアセンブリ(164)と嵌合する歯を有する連結ギアアセンブリ(158)を含む、
    ここで上部連結ギア(166)および下部連結ギア(162)は、ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)に垂直な共通の回転軸を有し、
    上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)はそれぞれ、共通の回転軸に沿った中心開口を画定する;
    i)ガイドワイヤカテーテル(12)の周囲にかつ送達カテーテル(28)内に伸長する押し棒(32)、該押し棒(32)は、ハンドルボディ部(20)の近位のガイドワイヤカテーテル(12)の近位端でガイドワイヤカテーテル(12)に固定され、近位ハンドル(36)に選択的に固定される;
    j)押し棒の周囲に伸長する施錠機構アセンブリ、該施錠機構は、
    i. 施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構(38)、ここで第1の施錠機構(38)は第1のソケット(174)を画定し、ハウジング(81)は第2のソケットを画定し、ピンの反対側の末端は、第1のソケット(174)および第2のソケット内に配置される、ならびに
    ii. 施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒(32)をハンドルボディ部(20)に固定する、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)に固定される第2の施錠機構(132)、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置は相互に排他的である、を含む;
    k)ギアアセンブリを含む作動器(80)、該作動器は、
    i. ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長し、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有するハウジング(81)、該ハウジング(81)は、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する、ならびに
    ii. 上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)の中心開口を通って伸長する中心ピン、該ピンは、施錠機構アセンブリおよびハウジング(81)にある反対側の末端を含む、をさらに含む;ならびに
    l)ギアアセンブリでのクラッチ、該クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドル(36)の関連のある回転を偏らせ、ここでクラッチが嵌合される場合に長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転は、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイス(10)の残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、ギアアセンブリが近位方向に方向づけられる場合にクラッチは、ピンと連結ギアアセンブリを嵌合させ、ギアアセンブリを近位方向に方向づける近位ハンドル(20)の回転は、ピンと、第1のソケットおよび第2のソケットの少なくとも1つの間の干渉関係により抵抗される、
    を含む、送達デバイス(10)。
  40. クラッチが一方向ローラーニードルクラッチである、請求項39記載の送達デバイス。
  41. 一方向ローラーニードルクラッチが上部連結ギアに圧力ばめされる、請求項40記載の送達デバイス。
  42. クラッチがコイルばねである、請求項39記載の送達デバイス。
  43. コイルばねが、ピンの周囲に伸長し、1つの末端で上部連結ギアに固定される、請求項42記載の送達デバイス。
  44. a)長手軸(22)、近位端(24)および遠位端(26)を有するハンドルボディ部(20);
    b)ハンドルボディ部(20)内に伸長するギアラック(106);
    c)ギアラック(106)の周囲に伸長し、歯(156)を画定する近位ハンドル(36)、該近位ハンドル(36)は、ハンドルボディ部(20)およびギアラック(106)の周囲で回転可能である;
    d)ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)で、ハンドルボディ部(20)の周りに伸長する遠位ハンドル(40);
    e)近位端(14)および遠位端(16)を有するガイドワイヤカテーテル(12)、該ガイドワイヤカテーテル(12)は、ハンドルボディ部(20)、近位ハンドル(36)、遠位ハンドル(40)を通って、かつ長手軸(22)に沿って伸長する;
    f)近位ハンドル(36)に対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)内からガイドワイヤカテーテル(12)の周囲に伸長する遠位端(30)を有する送達カテーテル(28);
    g)第1の引き込まれた位置において、遠位ハンドル(40)から遠位にかつ送達カテーテル(28)の周囲に伸長する外側カテーテル(48);
    h)近位ハンドル(36)の歯(156)をギアラック(106)に連結するギアアセンブリ、長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転は、ギアラック(106)に対して、長手軸(22)に沿って、近位ハンドル(36)および送達カテーテル(28)を移動させ、該ギアアセンブリは、
    i. ギアラック(106)と嵌合するピニオンギアアセンブリ(164)、ならびに
    ii. 近位ハンドル(36)の歯(156)と嵌合する上部連結ギア(160)および上部連結ギア(160)に上部連結ギア(160)とハンドルボディ部(20)の長手軸(22)の間に固定される下部連結ギア(162)を含み、ピニオンギアアセンブリ(164)と嵌合する歯を有する連結ギアアセンブリ(158)を含む、
    ここで上部連結ギア(166)および下部連結ギア(162)は、ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)に垂直な共通の回転軸を有し、
    上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)はそれぞれ、共通の回転軸に沿って中心開口を画定する;
    i)ガイドワイヤカテーテル(12)の周囲かつ送達カテーテル(28)内に伸長する押し棒(32)、該押し棒(32)は、ハンドルボディ部(20)の近位のガイドワイヤカテーテル(12)の近位端でガイドワイヤカテーテル(12)に固定され、近位ハンドル(36)に選択的に固定される;
    j)押し棒の周囲に伸長する施錠機構アセンブリ、該施錠機構は、
    i. 施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構(38)、ならびに
    ii. 施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒(32)をハンドルボディ部(20)に固定する、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)に固定される第2の施錠機構(132)、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置は相互に排他的である、を含む;
    k)ギアアセンブリを含む作動器(80)、該作動器は、
    i. ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長し、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有するハウジング(81)、該ハウジング(81)は、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する、ならびに
    ii. 上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)の中心開口を通って伸長するピン、該ピンは、施錠機構アセンブリおよびハウジング(81)にある反対側の末端を含む、をさらに含む;
    l)ギアアセンブリでのクラッチ、該クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドル(36)の関連のある回転を偏らせ、クラッチが嵌合される場合に長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転は、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイス(10)の残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、クラッチは、ピンと連結ギアアセンブリを選択的に嵌合させ、嵌合は、ハンドルボディ部(20)の周囲の近位ハンドル(36)の回転の方向に依存する;ならびに
    m)連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間にピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に連結ギアアセンブリ(158)とピンを嵌合させる第2のクラッチ、ここで該第2のクラッチは、一端で第1の施錠機構(38)に固定されるコイルばねであり、ピンは、コイルばねを通って伸長し、コイルばねは、連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間にピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に、ピンと嵌合される、
    を含む、送達デバイス。
  45. a)長手軸(22)、近位端(24)および遠位端(26)を有するハンドルボディ部(20);
    b)ハンドルボディ部(20)内に伸長するギアラック(106);
    c)ギアラック(106)の周囲に伸長し、歯(156)を画定する近位ハンドル(36)、該近位ハンドル(36)は、ハンドルボディ部(20)およびギアラック(106)の周囲で回転可能である;
    d)ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)で、ハンドルボディ部(20)の周りに伸長する遠位ハンドル(40);
    e)近位端(14)および遠位端(16)を有するガイドワイヤカテーテル(12)、該ガイドワイヤカテーテル(12)は、ハンドルボディ部(20)、近位ハンドル(36)、遠位ハンドル(40)を通って、かつ長手軸(22)に沿って伸長する;
    f)近位ハンドル(36)に対して軸方向に固定され、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)内からかつガイドワイヤカテーテル(12)の周囲に伸長する遠位端(30)を有する送達カテーテル(28);
    g)第1の引き込まれた位置において遠位ハンドル(40)から遠位にかつ送達カテーテル(28)の周囲に伸長する外側カテーテル(48);
    h)近位ハンドル(36)の歯(156)をギアラック(106)に連結するギアアセンブリ、長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転は、長手軸(22)に沿って、ギアラック(106)に対して、近位ハンドル(36)および送達カテーテル(28)を移動させる、ここでギアアセンブリは、
    i. ギアラック(106)と嵌合するピニオンギアアセンブリ(164)、ならびに
    ii. 近位ハンドル(36)の歯(156)と嵌合する上部連結ギア(160)および上部連結ギア(160)に固定され、上部連結ギア(160)とハンドルボディ部(20)の長手軸(22)の間に、下部連結ギア(162)を含み、ピニオンギアアセンブリ(164)と嵌合する歯を有する連結ギアアセンブリ(158)を含む、
    ここで上部連結ギア(166)および下部連結ギア(162)は、ハンドルボディ部(20)の長手軸(22)に垂直な共通の回転軸を有し、
    上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)はそれぞれ、共通の回転軸に沿って中心開口を画定する;
    i)ガイドワイヤカテーテル(12)の周囲かつ送達カテーテル(28)内に伸長する押し棒(32)、該押し棒(32)は、ハンドルボディ部(20)の近位のガイドワイヤカテーテル(12)の近位端でガイドワイヤカテーテル(12)に固定され、近位ハンドル(36)に選択的に固定される;
    j)押し棒の周囲に伸長する施錠機構アセンブリ、該施錠機構は、
    i. 施錠機構が第1の施錠位置にある場合に送達カテーテルを押し棒に固定する第1の施錠機構(38)、ならびに
    ii. 施錠機構アセンブリが第2の施錠位置にある場合に押し棒(32)をハンドルボディ部(20)に固定する、ハンドルボディ部(20)の遠位端(26)に固定される第2の施錠機構(132)、ここで第1の施錠位置および第2の施錠位置は互いに排他的である、を含む;
    k)ギアアセンブリを含む作動器(80)、該作動器は、
    i. ハンドルボディ部(20)の周囲に伸長し、近位開口を画定する近位端および遠位開口を画定する遠位端を有するハウジング(81)、該ハウジング(81)は、近位開口と遠位開口の間の孔をさらに画定する、ならびに
    ii. 上部連結ギア(160)および下部連結ギア(162)の中心開口を通って伸長するピン、該ピンは、施錠機構アセンブリおよびハウジング(81)にある反対側の末端を含む、をさらに含む;
    l)ギアアセンブリでのクラッチ、該クラッチは、ギアアセンブリと近位ハンドルを嵌合させ、それによりギアアセンブリの長手方向の移動および長手軸の周囲の近位ハンドル(36)の関連のある回転を偏らせ、クラッチが嵌合される場合に長手軸(22)の周囲の近位ハンドル(36)の回転は、クラッチと、ギアアセンブリおよび送達デバイス(10)の残りの部分の少なくとも1つの間の摩擦により抵抗され、クラッチは、ギアアセンブリが近位の方向に方向づけられる場合に、ピンと連結ギアアセンブリを選択的に嵌合させる、
    m)連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間にピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に連結ギアアセンブリ(158)とピンを嵌合させる第2のクラッチ、該第2のクラッチは、一端でハウジング(81)に固定されるコイルばねであり、ピンは、コイルばねを通って伸長し、コイルばねは、連結ギアアセンブリ(158)とピニオンギアアセンブリ(164)の嵌合の間にピニオンギアアセンブリ(164)がギアラック(106)に沿って遠位に方向づけられる場合に、ピンと嵌合される、
    を含む、送達デバイス。
JP2022577213A 2020-06-24 2021-03-12 脈管プロテーゼ送達デバイスのための逆回転防止構成要素 Pending JP2023533437A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063043197P 2020-06-24 2020-06-24
US63/043,197 2020-06-24
PCT/US2021/022134 WO2021262264A1 (en) 2020-06-24 2021-03-12 Anti-backspin component for vascular prosthesis delivery device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023533437A true JP2023533437A (ja) 2023-08-03

Family

ID=75396872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022577213A Pending JP2023533437A (ja) 2020-06-24 2021-03-12 脈管プロテーゼ送達デバイスのための逆回転防止構成要素

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20210401602A1 (ja)
EP (1) EP4171449A1 (ja)
JP (1) JP2023533437A (ja)
WO (1) WO2021262264A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7763063B2 (en) 2003-09-03 2010-07-27 Bolton Medical, Inc. Self-aligning stent graft delivery system, kit, and method
US11596537B2 (en) 2003-09-03 2023-03-07 Bolton Medical, Inc. Delivery system and method for self-centering a proximal end of a stent graft
CN104688385B (zh) 2008-06-30 2018-01-26 波顿医疗公司 用于腹主动脉瘤的系统和方法
ES2618221T3 (es) 2012-04-12 2017-06-21 Bolton Medical Inc. Dispositivo de administración de prótesis vascular y método de uso
US9439751B2 (en) 2013-03-15 2016-09-13 Bolton Medical, Inc. Hemostasis valve and delivery systems
EP4355273A1 (en) 2021-06-14 2024-04-24 Bolton Medical, Inc. Support ring, aortic prosthesis and method of forming
WO2022265989A1 (en) 2021-06-14 2022-12-22 Bolton Medical, Inc. Support ring vascular aortic repair and methods of use

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010619A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Sato Corp ラベルプリンターのラベル剥離装置
US7763063B2 (en) 2003-09-03 2010-07-27 Bolton Medical, Inc. Self-aligning stent graft delivery system, kit, and method
CN104688385B (zh) 2008-06-30 2018-01-26 波顿医疗公司 用于腹主动脉瘤的系统和方法
CN102413794B (zh) 2009-03-13 2017-02-08 波顿医疗公司 用于在手术部位部署腔内假体的系统和方法
ES2618221T3 (es) 2012-04-12 2017-06-21 Bolton Medical Inc. Dispositivo de administración de prótesis vascular y método de uso
DE102015103240A1 (de) * 2015-03-05 2016-09-08 Phenox Gmbh Implantateinführsystem
US10307276B2 (en) * 2016-07-18 2019-06-04 Cook Medical Technologies Llc Pistol stent delivery device and method of operating same

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021262264A1 (en) 2021-12-30
US20210401602A1 (en) 2021-12-30
EP4171449A1 (en) 2023-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023533437A (ja) 脈管プロテーゼ送達デバイスのための逆回転防止構成要素
US11998469B2 (en) Vascular prosthetic delivery device and method of use
US9937070B2 (en) Delivery device handle assembly for the sequential deployment of a prosthesis
US9486350B2 (en) Stent-graft delivery system having handle mechanism for two-stage tip release
EP3134037B1 (en) Delivery system with a retractable outer sheath
EP1703862B1 (en) Integrated mechanical handle with quick slide mechanism
JP4448697B2 (ja) 短縮する管腔内デバイスの配置のためのデリバリー・システム
US20120172963A1 (en) Delivery device
CN105832452A (zh) 具有环状锁的可再约束支架输送系统及方法
JP2015515887A (ja) 経カテーテル心臓弁送達のための装置および方法
US9827124B2 (en) Magnetic handle assembly for prosthesis delivery device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240305