JP2023533203A - セレブロン結合化合物、その組成物及びそれによる治療方法 - Google Patents

セレブロン結合化合物、その組成物及びそれによる治療方法 Download PDF

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Abstract

以下の構造:TIFF2023533203000106.tif34164(式中、RN、R1、R2、R3、R4、RN、L、V、X、a、m及びnは、本明細書に定義される通りである)を有するピペリジンジオン化合物、有効量のピペリジンジオン化合物を含む組成物及びアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法が本明細書に提供される。【選択図】なし

Description

関連出願
本願は、2020年6月24日に出願された米国仮特許出願第63/043,555号明細書の利益を主張し、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
化合物、有効量のそのような化合物を含む組成物及びアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、有効量のそのような化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法が本明細書に提供される。これらの方法で使用するための化合物及び組成物も本明細書に提供される。
アンドロゲン受容体シグナリングは、前立腺癌の病因に重要な役割を果たすことが知られており、他のアンドロゲン受容体陽性癌の発症に関与している(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4)。アンドロゲン受容体と拮抗する抗アンドロゲン剤によるアンドロゲン受容体シグナリングの阻害が前立腺癌の治療に使用又は提案されている。
アンドロゲン受容体は、通常、HSP90などのシャペロンに結合した細胞質中に存在する(非特許文献5)。ジヒドロテストステロン(DHT)の結合と同時に、アンドロゲン受容体は、そのコンフォメーションを変え、核に移動し、そこでKLK3(前立腺特異抗原PSAとしても知られる)、TMPRSS2及びKLK2などの正規標的の転写を推進するアンドロゲン応答配列(ARE)と結合する(非特許文献6;非特許文献7)。
前立腺癌(PCa)は、米国の男性の間で最も頻繁に診断される非皮膚癌の1つであり、癌死の二番目に一般的な原因であり、米国で毎年20万を超える新たな症例及び3万を超える死亡がある。
アンドロゲン遮断療法(ADT)は、進行性PCaの治療の標準である。進行性PCaを有する患者は、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)アゴニスト、LHRHアンタゴニスト又は両側精巣摘除術のいずれかによりADTを受ける。ADTへの初期の反応にもかかわらず、疾患増悪が避けられず、癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)として現れる。放射線又は手術による一次治療を受ける前立腺癌を有する患者の最高30%は、一次治療の10年以内に転移性疾患を患うことになる。1年あたりおよそ5万人の患者が、転移性CRPC(mCRPC)と称される転移性疾患を患うことになる。
従来の療法と関連する毒性及び/又は副作用を減少させるか又は回避する一方、AR媒介性疾患、特に手術、放射線療法、化学療法及びホルモン療法などの標準的な治療に不応性であるAR媒介性疾患を治療、予防及び管理する安全で有効な方法が依然として著しく必要とされている。
本願のこの項での参考文献の引用又は特定は、その参考文献が本願の従来技術であるという承認として解釈されないものとする。
Chen Y et al.,Lancet Oncol,2009,10:981-91 Mills I G,Nat Rev Cancer,2014,14:187-98 Taplin M E,Nat Clin Pract Oncol,2007,4:236-44 Wirth M P et al.,Eur Urol,2007,51(2):306-13 Brinkmann A O et al.,J Steroid Biochem Mol Biol,1999,69:307-13 Tran C et al.,Science,2009,324:787-90 Murtha P et al.,Biochemistry(Mosc.),1993,32:6459-64
以下の式(I):
(式中、R、R、R、R、R、X、L、V、a、m及びnは、本明細書に定義される通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が本明細書に提供される。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体は、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防するために有用である。
一態様において、例えば表1中など、本開示に記載される化合物が本明細書に提供される。
一態様において、有効量の、本明細書に記載される化合物と、学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを含む医薬組成物が本明細書に提供される。一態様において、有効量の、本明細書に記載される化合物と、薬学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを含む医薬組成物が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、経口、非経口、粘膜、経皮又は外用投与に好適である。
一態様において、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物と;薬学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを投与することを含む方法が本明細書に提供される。一態様において、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物と;薬学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを投与することを含む方法が本明細書に提供される。別の態様において、アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療の方法で使用するための化合物が本明細書に提供される。別の態様において、アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療の方法で使用するための化合物が本明細書に提供される。
別の態様において、本明細書に記載される化合物を調製する方法が本明細書に提供される。別の態様において、本明細書に記載される化合物を調製する方法が本明細書に提供される。
本実施形態は、非限定的な実施形態を例示することが意図される詳細な説明及び実施例を参照して、より詳細に理解することができる。
定義
本明細書で使用される通り、用語「含む」及び「包含する」は、互換的に使用され得る。用語「含む」及び「包含する」は、言及される通り述べられる特徴又は成分の存在を明示すると解釈されるものとするが、1つ以上の特徴若しくは成分又はそれらの群の存在又は追加を除外しない。さらに、用語「含む」及び「包含する」は、用語「からなる」により包含される例を含むものとする。その結果、用語「からなる」は、用語「含む」及び「包含する」の代わりに使用されて、本発明のより具体的な実施形態を与え得る。
用語「からなる」は、主題が、少なくとも90%、95%、97%、98%又は99%の、それがなっている述べられる特徴又は成分を有することを意味する。別の実施形態において、用語「からなる」は、それに続く列挙の範囲から、達成される技術的効果にとって必須でないものを例外として、他の特徴又は成分を排除する。
本明細書で使用される通り、用語「又は」は、あらゆる1つ又はあらゆる組合せを意味する包括的な「又は」であると解釈されるものとする。したがって、「A、B又はC」は、以下のいずれかを意味する:「A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;A、B及びC」。この定義の例外は、要素、機能、工程又は行為の組合せが何らかの点で本質的に相互排他的である場合にのみ起こるであろう。
「アルキル」基は、1~10個の炭素原子、典型的には1~8個の炭素又はいくつかの実施形態では1~6、1~4若しくは2~6個の炭素原子を有する、飽和、部分飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の非環式炭化水素である。いくつかの実施形態において、アルキル基は、飽和アルキル基である。代表的な飽和アルキル基としては、-メチル、-エチル、-n-プロピル、-n-ブチル、-n-ペンチル及び-n-ヘキシルがあり;一方で、飽和分岐鎖アルキルとしては、-イソプロピル、-sec-ブチル、-イソブチル、-tert-ブチル、-イソペンチル、-ネオペンチル、tert-ペンチル、-2-メチルペンチル、-3-メチルペンチル、-4-メチルペンチル、-2,3-ジメチルブチルなどがある。いくつかの実施形態において、アルキル基は、アルケニル又はアルキニル基とも称される不飽和アルキル基である。「アルケニル」基は、1つ以上の炭素-炭素二重結合を含むアルキル基である。「アルキニル」基は、1つ以上の炭素-炭素三重結合を含むアルキル基である。不飽和アルキル基の例としては、とりわけ、ビニル、アリル、-CH=CH(CH)、-CH=C(CH、-C(CH)=CH、-C(CH)=CH(CH)、-C(CHCH)=CH、-C≡CH、-C≡C(CH)、-C≡C(CHCH)、-CHC≡CH、-CHC≡C(CH)及び-CHC≡C(CHCH)があるが、これらに限定されない。アルキル基は、置換又は非置換であり得る。本明細書に記載されるアルキル基が「置換されている」と言われる場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるものとしての任意の置換基又は複数の置換基並びにハロゲン;ヒドロキシ;アルコキシ;シクロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキルオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、ヘテロアリールアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシ;オキソ(=O);アミノ、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロシクリルアルキルアミノ、ヘテロアラルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアルキルアミノ;イミノ;イミド;アミジノ;グアニジノ;エナミノ;アシルアミノ;スルホニルアミノ;尿素、ニトロ尿素;オキシム;ヒドロキシルアミノ;アルコキシアミノ;アラルコキシアミノ;ヒドラジノ;ヒドラジド;ヒドラゾノ;アジド;ニトロ;チオ(-SH)、アルキルチオ;=S;スルフィニル;スルホニル;アミノスルホニル;ホスホナート;ホスフィニル;アシル;ホルミル;カルボキシ;エステル;カルバマート;アミド;シアノ;イソシアナト;イソチオシアナト;シアナト;チオシアナト;又は-B(OH)により置換され得る。特定の実施形態において、本明細書に記載されるアルキル基が「置換されている」と言われる場合、それらは、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるものとしての任意の置換基又は複数の置換基並びにハロゲン(クロロ、ヨード、ブロモ又はフルオロ);アルキル;ヒドロキシル;アルコキシ;アルコキシアルキル;アミノ;アルキルアミノ;カルボキシ;ニトロ;シアノ;チオール;チオエーテル;イミン;イミド;アミジン;グアニジン;エナミン;アミノカルボニル;アシルアミノ;ホスホナート;ホスフィン;チオカルボニル;スルフィニル;スルホン;スルホンアミド;ケトン;アルデヒド;エステル;尿素;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;イソシアナート;イソチオシアナート;シアナート;チオシアナート;B(OH)又はO(アルキル)アミノカルボニルにより置換され得る。
「シクロアルキル」基は、任意選択で置換され得る単一の環式環又は複数の縮合若しくは架橋環を有する、3~10個の炭素原子の飽和又は部分飽和の環式アルキル基である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~8個の環員を有し、他の実施形態において、環炭素原子の数は、3~5、3~6又は3~7の範囲である。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、飽和シクロアルキル基である。そのような飽和シクロアルキル基には、例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロペンチル、2-メチルシクロオクチルなどの単一の環構造又は1-ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチルなどの複数若しくは架橋した環構造がある。他の実施形態において、シクロアルキル基は不飽和シクロアルキル基である。非置換のシクロアルキル基の例としては、とりわけ、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニルがある。シクロアルキル基は、置換又は非置換であり得る。そのような置換シクロアルキル基としては、例としてシクロヘキサノールなどがある。
「アリール」基は、単環(例えば、フェニル)又は複数の縮合環(例えば、ナフチル又はアンスリル)を有する6~14個の炭素原子の芳香族炭素環式基である。いくつかの実施形態において、アリール基は、基の環部分において、6~14個の炭素及び他の場合には6~12又はさらに6~10個の炭素原子を含む。特定のアリールとしては、フェニル、ビフェニル、ナフチルなどがある。アリール基は、置換又は非置換であり得る。句「アリール基」は、縮合芳香族-脂肪族環系(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチルなど)などの縮合環を含む基も含む。
「ヘテロアリール」基は、ヘテロ芳香環系中に1~4個のヘテロ原子を環原子として有し、原子の残りが炭素原子である芳香環系である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、基の環部分において、3~6個の環原子及び他の場合に6~9又はさらには6~10個の原子を含む。好適なヘテロ原子としては、酸素、硫黄及び窒素がある。特定の実施形態において、ヘテロアリール環系は、単環式又は二環式である。非限定的な例としては、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]イソオキサゾリル)、チアゾリル、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、フラニル、ベンゾフラニル、インドリル(例えば、インドリル-2-オニル又はイソインドリン-1-オニル)、アザインドリル(ピロロピリジル又は1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル)、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル)、イミダゾピリジル(例えば、アザベンゾイミダゾリル又は1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジル)、ピラゾロピリジル、トリアゾロピリジル、ベンゾトリアゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンゾオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]オキサゾリル)、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イソオキサゾロピリジル、チアナフタレニル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル(例えば、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オニル)、テトラヒドロキノリニル、キノキサリニル及びキナゾリニル基などの基があるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換又は非置換であり得る。
「ヘテロシクリル」は、環炭素原子の1~4個が、O、S及びNからなる群からのヘテロ原子により独立に置き換えられている芳香族(ヘテロアリールとも称される)又は非芳香族シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、3~10個の環員を含むが、他のそのような基は、3~5、3~6又は3~8個の環員を有する。ヘテロシクリルは、あらゆる環原子(すなわち複素環のあらゆる炭素原子又はヘテロ原子)で他の基に結合することもできる。ヘテロシクロアルキル基は、置換又は非置換であり得る。ヘテロシクリル基は、例えば、イミダゾリル、イミダゾリニル及びイミダゾリジニル(例えば、イミダゾリジン-4-オン又はイミダゾリジン-2,4-ジオニル)基などの不飽和、部分飽和及び飽和環系を包含する。句ヘテロシクリルは、例えば、1-及び2-アミノテトラリン、ベンゾトリアゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンゾイミダゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル)、2,3-ジヒドロベンゾ[l,4]ジオキシニル及びベンゾ[l,3]ジオキソリルなど、縮合芳香族及び非芳香族基を含むものを含む縮合環種を含む。その句は、非限定的にキヌクリジルなど、ヘテロ原子を含む架橋多環式環系も含む。ヘテロシクリル基の代表例としては、アジリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、オキセタニル、ピロリジル、イミダゾリジニル(例えば、イミダゾリジン-4-オニル又はイミダゾリジン-2,4-ジオニル)、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソリル、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]イソオキサゾリル)、チアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピペリジル、ピペラジニル(例えば、ピペラジン-2-オニル)、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラニル)、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアニル、ジオキシル、ジチアニル、ピラニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、ジヒドロピリジル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル、インドリル(例えば、インドリル-2-オニル又はイソインドリン-1-オニル)、インドリニル、イソインドリル、イソインドリニル、アザインドリル(ピロロピリジル又は1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル)、インダゾリル、インドリジニル、ベンゾトリアゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンゾイミダゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル又は1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2(3H)-オニル)、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾジチイニル、ベンゾキサチイニル、ベンゾチアジニル、ベンゾオキサゾリル(すなわちベンゾ[d]オキサゾリル)、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[l,3]ジオキソリル、ピラゾロピリジル(例えば、1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジル、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジル)、イミダゾピリジル(例えば、アザベンゾイミダゾリル又は1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジル)、トリアゾロピリジル、イソオキサゾロピリジル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル(例えば、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オニル)、キノリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、チアナフタレニル、ジヒドロベンゾチアジニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロインドリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロインダゾリル、テトラヒドロベンゾイミダゾリル、テトラヒドロベンゾトリアゾリル、テトラヒドロピロロピリジル、テトラヒドロピラゾロピリジル、テトラヒドロイミダゾピリジル、テトラヒドロトリアゾロピリジル、テトラヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びテトラヒドロキノリニル基があるが、これらに限定されない。代表的な非芳香族ヘテロシクリル基は、縮合芳香族基を含む縮合環種を含まない。非芳香族ヘテロシクリル基の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、ピロリジル、イミダゾリジニル(例えば、イミダゾリジン-4-オニル又はイミダゾリジン-2,4-ジオニル)、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジル、ピペラジニル(例えば、ピペラジン-2-オニル)、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラニル)、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアニル、ジチアニル、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル又はテトラヒドロピリミジン-2(1H)-オンがある。代表的な置換ヘテロシクリル基は、非限定的に、二、三、四、五若しくは六置換であるか、又は以下に列記されるものなどの種々の置換基により二置換されるピリジル又はモルホリニル基など、一置換であるか又は2回以上置換され得る。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、「シクロアルキルアルキル」基は、式:-アルキル-シクロアルキルのラジカルであり、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、上記で定義されている。置換シクロアルキルアルキル基は、基のアルキル部分、シクロアルキル部分又はアルキル部分とシクロアルキル部分との両方で置換され得る。代表的なシクロアルキルアルキル基としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、シクロへキシルエチル、シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルプロピルなどがあるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、「アラルキル」基は、式:-アルキル-アリールのラジカルであり、ここで、アルキル及びアリールは、上記で定義されている。置換アラルキル基は、基のアルキル部分、アリール部分又はアルキル部分とアリール部分との両方で置換され得る。代表的なアラルキル基としては、ベンジル及びフェネチル基並びにインダン-4-イルエチルなど、アリール基がシクロアルキル基に縮合しているアラルキル基があるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、「ヘテロシクリルアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロシクリルの基であり、ここで、アルキル及びヘテロシクリルは、上記で定義されている。「ヘテロアリールアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロアリールのラジカルであり、ここで、アルキル及びヘテロアリールは、上記で定義されている。「ヘテロシクロアルキルアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロシクロアルキルのラジカルであり、ここで、アルキル及びヘテロシクロアルキルは、上記で定義されている。置換ヘテロシクリルアルキル基は、基のアルキル部分、ヘテロシクリル部分又はアルキル部分とヘテロシクリル部分との両方で置換され得る。代表的なヘテロシリルアルキル基としては、モルホリン-4-イルエチル、モルホリン-4-イルプロピル、フラン-2-イルメチル、フラン-3-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルエチル及びインドール-2-イルプロピルがあるが、これらに限定されない。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
「ヒドロキシアルキル」基は、1つ以上のヒドロキシ基により置換された上述のアルキル基である。
「アルコキシ」基は、-O-(アルキル)であり、ここで、アルキルは、上記で定義されている。
「アルコキシアルキル」基は、-(アルキル)-O-(アルキル)であり、ここで、アルキルは、上記で定義されている。
「アミノ」基は、式:-NH、-NH(R)又は-N(Rのラジカルであり、ここで、各Rは、独立に、上記で定義されたアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル(例えば、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル)又はヘテロシクリルアルキル(例えば、ヘテロアリールアルキル又はヘテロシクロアルキルアルキル)基であり、そのそれぞれは、独立に、置換又は非置換である。
一実施形態において、「アミノ」基は、「アルキルアミノ」基であり、式:-NH-アルキル又は-N(アルキル)のラジカルであり、ここで、各アルキルは、独立に、上記で定義されている。用語「シクロアルキルアミノ」、「アリールアミノ」、「ヘテロシクリルアミノ」、「ヘテロアリールアミノ」、「ヘテロシクロアルキルアミノ」などは、用語「アルキル」がそれぞれ「シクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロアリール」、「ヘテロシクロアルキル」などに置き換えられた場合の「アルキルアミノ」に関する上記の説明と同様である。
「カルボキシ」基は、式:-C(O)OHのラジカルである。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、「アシル」基は、式:-C(O)(R)又は-C(O)Hのラジカルであり、ここで、Rは、上記で定義されている。「ホルミル」基は、式:-C(O)Hのラジカルである。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、「アミド」基は、式:-C(O)-NH、-C(O)-NH(R)、-C(O)-N(R、-NH-C(O)H、-NH-C(O)-(R)、-N(R)-C(O)H又は-N(R)-C(O)-(R)のラジカルであり、ここで、各Rは、独立に、上記で定義されている。
一実施形態において、「アミド」基は、式:-C(O)-NH、-C(O)-NH(R)、-C(O)-N(Rのラジカルである「アミノカルボニル」基であり、ここで、各Rは、独立に、上記で定義されている。
一実施形態において、「アミド」基は、式:-NH-C(O)H、-NH-C(O)-(R)、-N(R)-C(O)H又は-N(R)-C(O)-(R)のラジカルである「アシルアミノ」基であり、ここで、各Rは、独立に、上記で定義されている。
「スルホニルアミノ」基は、式:-NHSO(R)又は-N(アルキル)SO(R)のラジカルであり、ここで、各アルキル及びRは、上記で定義されている。
「尿素」基は、式:-N(アルキル)C(O)N(R、-N(アルキル)C(O)NH(R)、-N(アルキル)C(O)NH、-NHC(O)N(R、-NHC(O)NH(R)又は-NH(CO)NHのラジカルであり、ここで、各アルキル及びRは、独立に、上記で定義された通りである。
アルキル基を例外として、本明細書に記載される基が「置換されている」と言われる場合、それらは、任意の適切な置換基又は複数の置換基により置換され得る。置換基の実例は、本明細書に開示される例示的な化合物及び実施形態に見られるもの並びにハロゲン(クロロ、ヨード、ブロモ又はフルオロ);アルキル;ヒドロキシル;アルコキシ;アルコキシアルキル;アミノ;アルキルアミノ;カルボキシ;ニトロ;シアノ;チオール;チオエーテル;イミン;イミド;アミジン;グアニジン;エナミン;アミノカルボニル;アシルアミノ;ホスホナート;ホスフィン;チオカルボニル;スルフィニル;スルホン;スルホンアミド;ケトン;アルデヒド;エステル;尿素;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;イソシアナート;イソチオシアナート;シアナート;チオシアナート;酸素(=O);B(OH)、O(アルキル)アミノカルボニル;単環式若しくは縮合若しくは非縮合多環式であり得るシクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル)又は単環式若しくは縮合若しくは非縮合多環式であり得るヘテロシクリル(例えば、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル又はチアジニル);単環式又は縮合若しくは非縮合多環式アリール又はヘテロアリール(例えば、フェニル、ナフチル、ピロリル、インドリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニル)アリールオキシ;アラルキルオキシ;ヘテロシクリルオキシ;及びヘテロシクリルアルコキシである。
本明細書で使用される通り、用語「薬学的に許容できる塩」は、無機酸及び塩基並びに有機酸及び塩基を含む薬学的に許容できる非毒性の酸又は塩基から調製される塩を指す。式(I)の化合物の好適な薬学的に許容できる塩基付加塩としては、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から作られた金属塩又はリジン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N-メチル-グルカミン)及びプロカインから作られた有機塩があるが、これらに限定されない。好適な非毒性の酸としては、酢酸、アルギン酸、アントラニル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロ酸、ガラクツロン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩化水素酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、硫酸、酒石酸及びp-トルエンスルホン酸などの無機及び有機酸があるが、これらに限定されない。具体的な非毒性の酸としては、塩化水素酸、臭化水素酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及びメタンスルホン酸がある。そのため、具体的な塩の例としては、塩酸塩、ギ酸塩及びメシル酸塩がある。他のものは、当技術分野で周知であり、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences,18th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1990)又はRemington:The Science and Practice of Pharmacy,19th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1995)を参照されたい。
本明細書で使用される通り且つ特記されない限り、用語「立体異性体」又は「立体異性体的に純粋」は、本明細書に提供される化合物の1つの立体異性体であって、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まないものを意味する。例えば、1つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の反対のエナンチオマーを実質的に含まないであろう。2個のキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の他のジアステレオマーを実質的に含まないであろう。典型的な立体異性体的に純粋な化合物は、約80重量%超のその化合物の一方の立体異性体及び約20重量%未満のその化合物の他方の立体異性体、約90重量%超のその化合物の一方の立体異性体及び約10重量%未満のその化合物の他方の立体異性体、約95重量%超のその化合物の一方の立体異性体及び約5重量%未満のその化合物の他方の立体異性体又は約97重量%超のその化合物の一方の立体異性体及び約3重量%未満のその化合物の他方の立体異性体を含む。化合物は、キラル中心を有し得、ラセミ体、個別のエナンチオマー又はジアステレオマー及びそれらの混合物として存在し得る。そのような異性体的な形態の全ては、それらの混合物を含んで、本明細書に開示される実施形態内に含まれる。
そのような化合物の立体異性体的に純粋な形態の使用並びにそれらの形態の混合物の使用は、本明細書に開示される実施形態により包含される。例えば、等しい又は等しくない量の特定の化合物のエナンチオマーを含む混合物は、本明細書に開示される方法及び組成物で使用され得る。これらの異性体は、不斉合成されるか、又はキラルカラム若しくはキラル分割剤などの標準的な技法を使用して分割され得る。例えば、Jacques,J.,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley-Interscience,New York,1981);Wilen,S.H.,et al.,Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill,NY,1962);Wilen,S.H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972);Todd,M.,Separation Of Enantiomers:Synthetic Methods(Wiley-VCH Verlag GmbH&Co.KGaA,Weinheim,Germany,2014);Toda,F.,Enantiomer Separation:Fundamentals and Practical Methods(Springer Science&Business Media,2007);Subramanian,G.Chiral Separation Techniques:A Practical Approach(John Wiley&Sons,2008);Ahuja,S.,Chiral Separation Methods for Pharmaceutical and Biotechnological Products(John Wiley&Sons,2011)を参照されたい。
化合物は、E及びZ異性体又はそれらの混合物並びにシス及びトランス異性体又はそれらの混合物を含み得ることが留意されるべきである。特定の実施形態において、化合物は、E異性体かZ異性体のいずれかに単離される。他の実施形態において、化合物は、E異性体とZ異性体との混合物である。
「互変異性体」は、互いに平衡にある異性体形態の化合物を指す。異性体形態の濃度は、化合物が存在する環境に依存し、例えば化合物が固体であるか、又は有機溶液若しくは水溶液中にあるかに依存して異なり得る。例えば、水溶液中において、ピラゾールは、互いの互変異性体と称される以下の異性体形態を示し得る。
当業者により容易に理解される通り、多様な官能基及び他の構造が互変異性を示し得、式(I)の化合物の全互変異性体は、本発明の範囲内にある。
本明細書に提供される化合物は、非天然の比率の原子同位元素を原子の1つ以上で含み得ることが留意されるべきである。例えば、化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)、硫黄-35(35S)若しくは炭素-14(14C)などの放射性同位元素により放射標識され得るか、又は重水素(H)、炭素-13(13C)若しくは窒素-15(15N)により同位体濃縮され得る。本明細書で使用される通り、「アイソトポログ」は、同位体濃縮された化合物である。用語「同位体濃縮された」は、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する原子を指す。「同位体濃縮された」は、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する少なくとも1種の原子を含む化合物も指し得る。用語「同位体組成」は、所与の原子に存在する各同位元素の量を指す。放射標識された化合物及び同位体濃縮された化合物は、治療剤、例えば癌治療剤、研究試薬、例えば結合アッセイ試薬及び診断薬、例えばインビボイメージング剤として有用である。放射性であるかどうかを問わず、本明細書に記載される化合物の全ての同位体変種は、本明細書に提供される実施形態の範囲内に包含されるものとする。いくつかの実施形態において、化合物のアイソトポログが提供され、例えば、アイソトポログは、重水素、炭素-13及び/又は窒素-15濃縮化合物である。本明細書で使用される通り、「重水素化された」は、少なくとも1つの水素(H)が重水素(D又はHにより示される)に置き換えられた化合物を意味し、すなわち、化合物は、少なくとも1つの位置において重水素で濃縮されている。
立体異性体組成又は同位体組成とは関係なく、本明細書に言及される各化合物は、本明細書に議論される薬学的に許容できる塩のいずれの形態でも提供され得ることが理解される。同様に、同位体組成は、本明細書に言及される各化合物の立体異性体組成とは独立に変わり得ることが理解される。さらに、同位体組成は、それぞれの化合物又はその塩に存在する元素に限定されるが、それぞれの化合物の薬学的に許容できる塩の選択とは独立に他の方法で変わり得る。
描写される構造とその構造の名称との間に不一致がある場合、描写される構造により重点が置かれるものとすることが留意されるべきである。
本明細書で使用される「治療する」は、障害、疾患若しくは病態又は障害、疾患若しくは病態と関連する症状の1つ以上の全体又は一部分の緩和又はそれらの症状のさらなる進行若しくは悪化を緩徐化若しくは停止すること或いは障害、疾患又は病態自体の原因を緩和又は根絶することを意味する。一実施形態において、障害は、本明細書に記載されるアンドロゲン受容体媒介性疾患又はその症状である。
本明細書で使用される「予防する」は、障害、疾患若しくは病態の全体若しくは一部分の発症、再発若しくは広がりを遅延させ、且つ/若しくは不可能にし;対象が障害、疾患若しくは病態を得ることを妨げ;又は障害、疾患若しくは病態を得る対象のリスクを減少させる方法を意味する。一実施形態において、障害は、本明細書に記載されるアンドロゲン受容体媒介性疾患若しくはその症状である。
化合物と関連する用語「有効量」は、本明細書に開示される、障害、疾患若しくは病態又はその症状を治療又は予防することが可能な量を意味する。
本明細書で使用される用語「対象」及び「患者」は、ウシ、サル、ウマ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ又はモルモットなどの動物、一実施形態では哺乳動物、別の実施形態ではヒトを含むが、これらに限定されない動物を含む。一実施形態において、対象は、アンドロゲン受容体媒介性疾患又はその症状を有するか又は有するリスクがあるヒトである。
本明細書で使用される用語「アンドロゲン受容体」、又は「AR」、又は「NR3C4」は、テストステロン又はジヒドロテストステロンを含む男性ホルモンの結合により活性化される核ホルモン受容体を指す。用語「アンドロゲン受容体」は、ヒトアンドロゲン受容体のヌクレオチド配列又はタンパク質配列(例えば、Entrez 367、Uniprot P10275、RefSeq NM_000044又はRefSeq NP_000035)を指し得る。
本明細書で使用される用語「AR-完全長」(AR-FL)は、N末端トランス活性化ドメイン(NTD、エクソン1)、DNA-結合ドメイン(DBD、エクソン2-3)、ヒンジドメイン(エクソン4)、C末端リガンド結合ドメイン(LBD、エクソン4-8)を含む全4種の機能ドメインを含むARタンパク質を指す。
用語「去勢抵抗性前立腺癌」(CRPC)は、患者がアンドロゲン遮断療法若しくはテストステロンを減少させる他の療法を受けている間に悪化若しくは進行する進行性前立腺癌又はホルモン不応性、ホルモンナイーブ、アンドロゲン非依存性若しくは化学的若しくは外科的去勢抵抗性と考えられる前立腺癌を指す。去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)は、進行中のADT及び/又は外科的去勢にもかかわらず発症した進行性前立腺癌である。去勢抵抗性前立腺癌は、以前の外科的去勢、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(例えば、ロイプロリド)又はアンタゴニスト(例えば、デガレリクス又はアバレリクス)、抗アンドロゲン剤(例えば、ビカルタミド、フルタミド、エンザルタミド、ケトコナゾール、アミノグルテタミド)、化学療法剤(例えば、ドセタキセル、パクリタキセル、カバジタキセル、アドリアマイシン、ミトキサントロン、エストラムスチン、シクロホスファミド)、キナーゼ阻害剤(イマチニブ(Gleevec)(登録商標))又はゲフィチニブ(Iressa(イレッサ)(登録商標))、カボザンチニブ(Cometriq(登録商標)、別名XL184))又は他の前立腺癌療法(例えば、ワクチン(シプリューセル-T(Provenge(登録商標))、GVAXなど)、植物性(PC-SPES)及びリアーゼ阻害剤(アビラテロン))による継続的治療にもかかわらず増加した又はより高い血清レベルの前立腺特異抗原(PSA)、転移、骨転移、疼痛、リンパ節侵襲、腫瘍成長のサイズ若しくは血清マーカー増加、予後の診断マーカーの悪化又は患者の状態により証明される通り、進行若しくは悪化又は患者の健康に悪影響を与え続ける前立腺癌と定義される。
化合物
以下の式(I):
(式中、
は、Hであり;
nは、0~4であり;
各Rは、ハロゲン、CN及びC1~3アルキルから独立に選択され;
aは、1又は2であり;
及びRは、H及びC1~3アルキルからそれぞれ独立に選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換若しくは非置換のC1~3アルキルであるか、又は2個のR基は、それらが結合されている同一の炭素原子若しくは隣接する炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成するか、又は2個のR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と共に、置換若しくは非置換の4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキであり
Lは、置換又は非置換の-O(C1~6アルキル)-、(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、ハロゲン及び置換又は非置換のC1~6アルキルから独立に選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキル若しくは3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
を有する化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が本明細書に提供される。
以下の式(I):
(式中、
は、Hであり;
nは、0~4であり;
各Rは、ハロゲン、CN及びC1~3アルキルから独立に選択され;
aは、1又は2であり;
及びRは、H及びC1~3アルキルからそれぞれ独立に選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換若しくは非置換のC1~3アルキルであるか、又は2個のR基は、それらが結合されている同一の炭素原子若しくは隣接する炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成するか、又は2個のR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と共に、置換若しくは非置換の4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキであり
Lは、置換又は非置換の-O(C1~6アルキル)-、(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、ハロゲン及び置換又は非置換のC1~6アルキルから独立に選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキル若しくは3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
を有する化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が本明細書に提供される。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、nは、0である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、各Rは、置換又は非置換のメチルである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、各Rは、メチル及びCFから独立に選択される。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、mは、0、1、2、3又は4である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、mは、1又は2である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Xは、Nである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Xは、CRであり、Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、置換又は非置換の-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、置換又は非置換の-O(CH-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、置換又は非置換の-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、2又は3である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、置換又は非置換の-O(CH-であり、及びpは、2又は3である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、置換又は非置換の-(CH-であり、及びpは、3又は4である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、-O(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)-である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Bは、CHである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Bは、Nである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、bは、0である。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Rは、CF、Cl又はSFである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、Rは、CFである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、R及びRは、メチルである。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
(式中、
は、Hであり;
各R4mは、独立に、水素又は置換若しくは非置換のメチルであり、置換基は、存在する場合、1~5個のハロから選択され;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
(式中、
は、Hであり;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
(式中、
は、Hであり;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物のいくつかの実施形態において、nは、0であり;Xは、N又はCRであり、Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;Lは、置換又は非置換の-O(CH-又は-(CH-であり、pは、1~4であり;Bは、CH又はNであり;bは、0であり;Rは、CF、Cl又はSFであり;Rは、CFであり;且つR及びRは、メチルである。
式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物のいくつかの実施形態において、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。
本明細書に提供されるさらなる実施形態は、上記に述べられた特定の実施形態の1つ以上のあらゆる組合せを含む。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、表1の化合物である。
表1に示される化合物は、本明細書に記載されるAR媒介性アッセイで試験され、それに活性を有することが見出された。一実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1μMの濃度で少なくとも約50%以上、ARタンパク質の分解をもたらす。
ピペリジンジオン化合物を製造する方法
本明細書に記載される化合物は、従来の有機合成及び市販の出発物質又は本明細書に提供される方法を使用して製造できる。限定ではなく、例として、R、R、R、R、R、R、R、R、R、L、V、X、n、m、a及びbが本明細書に定義される通りである式(I)の化合物は、以下に示されるスキーム及び本明細書に述べられる実施例に概説される通り調製することができる。当業者であれば、説明的なスキーム及び実施例に述べられている手順を改変して、所望の生成物に到達する方法を知っているであろうことが留意されるべきである。
スキーム1に示される通り、XがN又はCRであり、Lが-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である式(I)の化合物は、ピペリジン誘導体aを、エステル中間体b(ここで、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基であり、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約100℃)で反応させることにより出発して、中間体cを与えて調製することができる。いくつかの場合、ヨウ化物塩が使用されてこの変換が促進される(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体cからのエステル保護基の除去(例えば、alk=Me、Et若しくは他のアルキルの場合、溶媒中の水酸化物塩基、例えばTHF及び水中のLiOHによる処理により、又はalk=tert-ブチルの場合、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸若しくは1,4-ジオキサン中の塩化水素酸などの溶媒中の酸による処理により)により中間体dが与えられる。カップリング剤(例えば、HATU、HBTU又は任意選択でHOBtと組み合わせたEDC若しくはTCFH)及び塩基(例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はN-メチルイミダゾール)の存在下、溶媒中において、例えばDCM、DMF、NMP又はそれらの混合物)、0℃~約70℃の温度での中間体dとピペリジンジオン中間体eとのカップリングにより、XがN又はCRであり、Lが-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である式(I)の化合物が与えられる。代わりに、XがNであり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である中間体cは、誘導体V-L-LG(LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの適切な脱離基である)を、適切に誘導体化されたピペリジルエステル誘導体f(例えば、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約80℃)で反応させることにより出発して、中間体cを与えて調製することができる。
XがNであり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である式(I)の化合物は、誘導体V-L-LG(LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの適切な脱離基である)を、適切に誘導体化されたピペリジル誘導体gと、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約100℃)で反応させることにより、スキーム2に示される代わりのシーケンスに従っても調製することができる。いくつかの場合、ヨウ化物塩が使用されてこの変換が促進される(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。代わりに、XがN又はCRであり、Lが-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である式(I)の化合物は、化合物eを、適切に官能化されたカルボニル中間体h(ここで、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)と、塩基の存在下、溶媒(例えば、DCM中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はピリジン中のトリエチルアミン)中において、0℃~約60℃の温度で反応させることにより出発して、中間体iを与えて調製することができる。i(ここで、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)を、アミン中間体aと、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約80℃)で反応させると、XがN又はCRであり、Lが-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である式(I)の化合物が与えられる。
アミンgなどの中間体は、スキーム3に従って調製することができる。適切に官能化されたピペラジンjを、エステル中間体b(ここで、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基であり、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約100℃)で反応させることにより出発すると、中間体kが与えられる。いくつかの場合、ヨウ化物塩が使用されて、この変換が促進される(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体kからのエステル保護基の除去(例えば、alk=Me、Et若しくは他のアルキルの場合、溶媒中の水酸化物塩基、例えばTHF及び水中のLiOHによる処理により、又はalk=tert-ブチルの場合、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸若しくは1,4-ジオキサン中の塩化水素酸などの溶媒中の酸による処理により)により、中間体lが与えられる。カップリング剤(例えば、HATU、HBTU又は任意選択でHOBtと組み合わせたEDC若しくはTCFH)及び塩基(例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はN-メチルイミダゾール)の存在下、溶媒中において、例えばDCM、DMF、NMP又はそれらの混合物)、0℃~約70℃の温度で中間体lをピペリジンジオン中間体eとカップリングさせると、アミン中間体gが与えられる。アミンfなどの中間体は、中間体kからのN-保護基Pの除去により調製することができる(例えば、PがBocである場合、溶媒中の酸、例えば室温でのジオキサン若しくはEtOAc中のHCl若しくは室温でのDCM中のTFAによる処理により、又はPがBn若しくはCbzである場合、メタノール中のパラジウム炭素など、溶媒中の金属触媒による水素化により)。
XがNであり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-であるaなどの中間体は、スキーム4に従って調製することができる。V-L-LG(ここで、Lは、-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-であり、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)を、アミンnにより、塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中のKCO)中において、高温(例えば、約40℃~約100℃)で処理すると、中間体oが与えられる。いくつかの場合、ヨウ化物塩が使用されて、この変換が促進される(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体oからのN-保護基Pの除去(例えば、PがBocである場合、溶媒中の酸、例えば室温でのジオキサン若しくはEtOAc中のHCl若しくは室温でのDCM中のTFAによる処理により、又はPがBn若しくはCbzである場合、メタノール中のパラジウム炭素など、溶媒中の金属触媒による水素化により)により、XがNであり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である中間体aが与えられる。
がアルコール、保護されたアルコール、脱離基又は複素環(置換ピペリジン又はピペラジンなど)であるV-L-Rなどの中間体(例えば、中間体r)は、スキーム5に従って調製することができる。トリエチルアミンなどの塩基の存在下、EtOAcなどの溶媒中において、高温、例えば約70℃~約90℃でのエステル中間体p(ここで、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)の、適切に誘導体化された4-イソチオシアナトベンゾニトリル又は5-イソチオシアナトピコリノニトリルqによる処理により、中間体rが与えられる。LGが脱離基(Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなど)であり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-であるuなどの中間体は、中間体s(ここで、Pは、THP、TBS、アセタート又はベンジルなどのアルコール保護基である)から調製することができる。s中の保護基Pの除去(例えば、PがTHPである場合、溶媒中の触媒酸、例えばジオキサン中のHClによる処理による)により、アルコール中間体tが与えられる。t中のアルコール官能基の脱離基への活性化(例えば、LGがBrである場合、ジクロロメタン中のチオニルブロミドによるtの処理により)により、LGが脱離基(Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなど)であり、Lが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である中間体uが与えられ、それは、さらに反応されて、式(I)の化合物を与えることができる。
Lが-O(C1~3アルキル)-であり、Rが、保護されたアルコールOP(例えば、THPエーテル又はTBSエーテル)である中間体p、例えばaaは、スキーム6に従って調製することができる。アルコール中間体v(ここで、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、求電子試薬w(ここで、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基であり、Pは、THP又はTBSなどの酸素保護基である)と、任意選択で触媒と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、キシレン中のKOH及びテトラブチルアンモニウムブロミド)中において、高温、例えば70℃~130℃で反応させると、中間体xが与えられる。x中の保護基Pの除去(例えば、PがBnである場合、メタノール中のパラジウム炭素による水素化により、又はPがBocである場合、ジオキサン中のHCLによる処理により)により、アミン中間体yが与えられる。アミンyを、エステルz(ここで、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)と、塩基の存在下、場合によりヨウ化物塩と共に、溶媒(例えば、アセトニトリル中の炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)中において、高温(例えば、約70℃~130℃)で反応させると、中間体aaが与えられ、それは、さらに反応されて、L=-O(C1~3アルキル)-の式(I)の化合物を与えることができる。
Lが-(C1~3アルキル)-であり、Rがアルコール又は保護されたアルコール(例えば、THPエーテル又はTBSエーテル)である中間体p、例えばhhは、スキーム6に従って調製することができる。アルデヒド中間体bb(ここで、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、オレフィン化試薬と、塩基の存在下、溶媒(例えば、THF中のエチル2-(ジエトキシホスホリル)アセタート及び水素化ナトリウム)中において、0℃~60℃の温度で反応させると、オレフィン中間体ccが与えられる。触媒の存在下、溶媒(例えば、水素雰囲気下でのメタノール中のパラジウム炭素)中において、高圧(例えば、10~100psi)での水素化によるccの還元により、中間体ddが与えられる。エステル官能基の還元は、-78℃~25℃の温度において、溶媒中の還元剤(例えば、DCM中の水素化ジイソブチルアルミニウム)による処理により達成され得、RがHである中間体eeが与えられる。代わりに、中間体eeは、-78℃~25℃の温度での中間体ccの溶媒中の還元剤(例えば、DCM中の水素化ジイソブチルアルミニウム)による処理により調製することができ、中間体ffが与えられる。触媒の存在下、溶媒(例えば、水素雰囲気下でのメタノール中のパラジウム炭素)中において、高圧(例えば10~100psi)でのffの水素化により、中間体eeが与えられる。ee中の保護基Pの除去(例えば、PがBnである場合、メタノール中のパラジウム炭素による水素化により、又はPがBocである場合、ジオキサン中のHCLにより)により、アミン中間体ggが与えられる。アミンggを、エステルz(ここで、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)と、任意選択でヨウ化物塩と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、アセトニトリル中の炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)中において、高温(例えば、約70℃~130℃)で反応させると、RがH又はアルコール保護基(例えば、THP、TBS又はTr)である中間体hhが与えられ、それは、さらに反応されて、Lが-(C1~3アルキル)-である式(I)の化合物を与えることができる。
Lが-(C1~3アルキル)O-であり、Rが複素環又はシクロアルキル基である中間体p、例えばmmは、スキーム8に従って調製することができる。中間体ii(ここで、PN’は、アミン保護基、例えばBn又はBocであり)、LGは、脱離基、例えばCl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートである)から出発して、アルコールjj(ここで、Pは、アミン保護基、例えばBn又はBocである)と、任意選択で触媒と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、キシレン中のKOH及びテトラブチルアンモニウムブロミド)中において、高温(例えば、70℃~130℃)で反応させると、エーテル中間体kkが与えられる。kk中の保護基PN’の除去(例えば、PN’がBnである場合、メタノール中のパラジウム炭素による水素化により、又はPがBocである場合、ジオキサン中のHClによる処理により)により、アミン中間体llが与えられる。
アミンllを、エステルz(ここで、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)と、任意選択でヨウ化物塩と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、アセトニトリル中の炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)中において、高温(例えば、約70℃~130℃)で反応させると、中間体mmが与えられ、それは、さらに反応されて、Lが-(C1~3アルキル)O-である式(I)の化合物を与えることができる。
Lが-O(C1~3アルキル)-であり、Rが、保護された複素環又はシクロアルキル基である特定の中間体p、例えばqqでは、スキーム9に示される改変されたシーケンスを使用できる。アルコールv(ここで、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、求電子中間体nn(ここで、LGは、脱離基、例えばCl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートであり、PN’は、Bn又はBocなどのアミン保護基である)と、任意選択で触媒と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、キシレン中のKOH及びテトラブチルアンモニウムブロミド)中において、高温(例えば、70℃~130℃)で反応させると、エーテル中間体ooが与えられる。oo中の保護基Pの除去(例えば、PN’がBnである場合、メタノール中のパラジウム炭素による水素化により、又はPがBocである場合、ジオキサン中のHClによる処理により)により、アミン中間体ppが与えられる。アミンppを、エステルz(ここで、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、LGは、Cl、Br、I、トリフラート又はアルキルスルホナートなどの脱離基である)と、任意選択でヨウ化物塩と共に塩基の存在下、溶媒(例えば、アセトニトリル中の炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)中において、高温(例えば、約70℃~130℃)で反応させると、中間体qqが与えられ、それは、さらに反応されて、Lが-O(C1~3アルキル)-である式(I)の化合物を与えることができる。
XがCRである中間体nnの特定の例、例えばvvは、スキーム10に従って調製された。Pがアミン保護基(例えば、Bn、Boc又はCbz)であるケトン中間体rrの、オレフィン化試薬及び塩基による、溶媒(例えば、THF中のエチル2-(ジエトキシホスホリル)アセタート及び水素化ナトリウム)中において0℃~60℃の温度でのオレフィン化により、オレフィン中間体ssが与えられる。触媒の存在下、溶媒(例えば、水素雰囲気下のメタノール中のパラジウム炭素)中において、高圧(例えば、10~100psi)でのssの水素化により中間体ttが与えられる。tt中のエステル官能基の還元は、-78℃~25℃の温度において、溶媒中の還元剤(例えば、DCM中の水素化ジイソブチルアルミニウム)による処理により達成されて、中間体uuが与えられる。アルコールuuの脱離基LGへの活性化(例えば、LGがBrである場合、ジクロロメタン及びDMF中のチオニルブロミドによる処理により、又はLGがトリフラートである場合、ジクロロメタン中のトリフルオロメタンスルホン酸無水物による処理により)により、中間体vvが与えられ、それは、さらに反応されて、Lが-O(C1~3アルキル)-であり、XがCRである式(I)の化合物を与えることができる。
適切に誘導体化された3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオンeは、R-誘導体化された3-ニトロアニリンwwから調製されるが、それは、アミン保護基Pにより保護されて(Pが例えばBocである場合、TEA、DIEA又はDBUなどの塩基の存在下において、THF、NMP又はDMFなどの溶媒中でのBocOによる処理により)、中間体xxが形成される。中間体xx中のニトロ基は、還元されて(Pd/Cなどの触媒の存在下、EtOH若しくはMeOH溶媒中において還元剤、例えばHによる処理により;又はEtOH及びHOなどの溶媒中でFe及びNHClによる処理により)、モノ保護された誘導体化されたジアニリン中間体yyが与えられる。塩基の存在下、溶媒(例えば、DMF若しくはNMP中のNaHCO、CsCO若しくはKCO中での高温、例えば約50℃~約80℃;又はDMF若しくはNMP中のDIEA中での高温、例えば約150℃)中での中間体yyと3-ブロモピペリジン-2,6-ジオンとのカップリングと、それに続く保護基Pの除去(例えば、PがBocである場合、DCM中のTFAなどの溶媒中の酸による処理;又はジオキサン若しくはEtOAc中のHClによる処理)により、中間体eが与えられる。代わりに、中間体eは、中間体xx及び3-ブロモピペリジン-2,6-ジオンの、鉄により触媒される還元カップリング(例えば、Zn、TMSCl、FeCl*4HOの存在下、NMPなどの溶媒中において、高温、例えば約80℃~約100℃での反応により)により得られ、続いて保護基Pが除去される(例えば、PがBocである場合、DCM中のTFAなどの溶媒中の酸による処理;又はジオキサン若しくはEtOAc中のHClによる処理)。
使用方法
一実施形態において、本明細書に記載される化合物は、動物又はヒトにおける病態を治療、予防又は改善する医薬品として有用性を有する。本明細書に記載される化合物は、動物又はヒトにおける病態を治療、予防又は改善する医薬品としての有用性を有する。したがって、以下に述べられるこれらの疾患の治療又は予防を含む、化合物の多くの用途が本明細書に提供される。一実施形態において、本明細書に提供される方法は、有効量の化合物の、それを必要とする対象への投与を含む。
本明細書に提供される方法は、有効量の1種以上の化合物の、それを必要とする対象への投与を含む。
対象のアンドロゲン受容体(AR)媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
対象のAR媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物に投与することを含む方法が本明細書に提供される。
別の態様において、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の治療又は予防に使用するための化合物が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の治療に使用するための化合物が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載される化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の予防に使用するための化合物が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態において、本明細書の方法で使用される化合物は、本明細書に記載される化合物である。いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)の化合物である。いくつかの実施形態において、化合物は、式(II)の化合物である。いくつかの実施形態において、化合物は、式(III)の化合物である。いくつかの実施形態において、化合物は、式(IV)の化合物である。いくつかの実施形態において、化合物は、表1の化合物である。
いくつかの実施形態において、AR媒介性疾患は、AR野生型媒介性疾患である。他の実施形態において、AR媒介性疾患は、AR増幅の結果である。
特定の実施形態において、AR媒介性疾患は、前立腺癌である。そのようないくつかの実施形態において、前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である。そのようないくつかの実施形態において、前立腺癌は、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)である。さらに別の実施形態において、前立腺癌は、非転移性CRPC(nmCRPC)である。いくつかの実施形態において、前立腺癌は、ホルモン不応性である。いくつかの実施形態において、前立腺癌は、ARアンタゴニストによる治療に抵抗性がある。例えば、前立腺癌は、エンザルタミド、ビカルタミド、アビラテロン、ARN-509、ODM-201、EPI-001、EPI-506、AZD-3514、ガレテロン、ASC-J9、フルタミド、ヒドロキシフルタミド、ニルタミド、酢酸シプロテロン、ケトコナゾール又はスピロノラクトンによる治療に抵抗性がある。
ARレベルを減少させる方法であって、対象に有効量の化合物を投与することを含む方法が本明細書に提供される。細胞を有効量の化合物と接触させることを含む、インビボ、エクスビボ又はインビトロで細胞中のARレベルを減少させる方法で使用するための化合物も本明細書に提供される。一実施形態において、細胞は、患者内にある。一実施形態において、細胞は、患者内にない。一実施形態において、腫瘍内の野生型ARのレベルを減少させる方法であって、治療上有効な量の化合物を投与して、腫瘍内の野生型ARを減少させることを含む方法が本明細書に提供される。一実施形態において、腫瘍内のAR-完全長(AR-FL)のレベルを減少させる方法であって、治療上有効な量の化合物を投与して、腫瘍内のAR-完全長(AR-FL)のレベルを減少させることを含む方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、ARレベルは、化合物投与前のARレベルと比べて減少する。いくつかの実施形態において、ARレベルは、化合物投与前のARレベルと比べて、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%減少する。
それを必要とする患者のARのタンパク質活性を制御する方法であって、前記患者にある量の化合物を投与することを含む方法も本明細書に提供される。そのようないくつかの実施形態において、それを必要とする患者のARのタンパク質活性を減少させる方法であって、前記患者にある量の化合物を投与することを含む方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態において、ARのタンパク質活性は、化合物投与前のARのタンパク質活性と比べて減少する。いくつかの実施形態において、ARのタンパク質活性は、化合物投与前のARのタンパク質活性と比べて、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%減少する。
本明細書に記載される方法のいくつかの実施形態において、方法は、ARアンタゴニスト(酢酸シプロテロン、スピロノラクトン、ビカルタミド及びエンザルタミドなど)、5α-レダクターゼ阻害剤(フィナステリド及びデュタステリドなど)、CYP17A1阻害剤(アビラテロン酢酸エステルなど)、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)類似体(リュープロレリン及びセトロレリクスなど)及び抗ゴナドトロピン剤(酢酸メゲストロール及び酢酸メドロキシプロゲステロンなど)から選択される1種以上の第2の薬剤を投与することをさらに含む。
いくつかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、上述の方法のいずれにも使用され得る。
いくつかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、上述の方法のいずれにも使用され得る。
医薬組成物及び投与経路
本明細書に提供される化合物は、対象に、経口的に、外用により又は非経口的に、カプセル剤、マイクロカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、丸剤、坐剤、注射剤、懸濁剤、シロップ剤、パッチ剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤、ゲル剤、スプレー剤、液剤及び乳剤などの従来の形態の製剤で投与できる。
化合物は、対象に、経口的に、外用により又は非経口的に、カプセル剤、マイクロカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、丸剤、坐剤、注射剤、懸濁剤、シロップ剤、パッチ剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤、ゲル剤、スプレー剤、液剤及び乳剤などの従来の形態の製剤で投与できる。好適な製剤は、通常利用される方法により、賦形剤(例えば、スクロース、デンプン、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、グルコース、セルロース、タルク、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウム)、結合剤(例えば、セルロース、メチルセルロース、ヒロドキシメチルセルロース、ポリプロピルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、スクロース又はデンプン)、崩壊剤(例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム又はクエン酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タルク又はラウリル硫酸ナトリウム)、着香剤(例えば、クエン酸、メントール、グリシン又はオレンジパウダー)、保存剤(例えば、安息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メチルパラベン又はプロピルパラベン)、安定剤(例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム又は酢酸)、懸濁剤(例えば、メチルセルロース、ポリビニルピロリクロン又はステアリン酸アルミニウム)、分散剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、希釈剤(例えば、水)及び基材ワックス(例えば、カカオバター、白色ワセリン又はポリエチレングリコール)などの従来の有機又は無機添加剤を使用して調製することができる。医薬組成物中の化合物の有効量は、所望の効果を発揮するレベルであり得;例えば、経口及び非経口投与の両方で単位用量中に約0.005mg/対象の体重のkg~約10mg/対象の体重のkgである。
対象に投与される化合物の投与量は、かなり広く変動し得、医療従事者の判断を受けることができる。一般に、化合物は、1日あたり1~4回、約0.001mg/対象の体重のkg~約10mg/対象の体重のkgの投与量で投与できるが、上記の用量は、対象の年齢、体重及び病状並びに投与の種類に応じて適切に変えられ得る。一実施形態において、投与量は、約0.001mg/対象の体重のkg~約5mg/対象の体重のkg、約0.01mg/対象の体重のkg~約5mg/対象の体重のkg、約0.05mg/対象の体重のkg~約1mg/対象の体重のkg、約0.1mg/対象の体重のkg~約0.75mg/対象の体重のkg又は約0.25mg/対象の体重のkg~約0.5mg/対象の体重のkgである。一実施形態において、1投与量が1日あたり与えられる。いかなる場合にも、投与される化合物の量は、活性成分の溶解度、使用される製剤及び投与経路などの因子に依存するであろう。
別の実施形態において、約0.01mg/日~約750mg/日、約0.1mg/日~約375mg/日、約0.1mg/日~約150mg/日、約0.1mg/日~約75mg/日、約0.1mg/日~約50mg/日、約0.1mg/日~約25mg/日又は約0.1mg/日~約10mg/日の化合物の、それを必要とする対象への投与を含む、疾患又は障害の治療又は予防の方法が本明細書に提供される。
別の実施形態において、約0.1mg~500mg、約1mg~250mg、約1mg~約100mg、約1mg~約50mg、約1mg~約25mg又は約1mg~約10mgの化合物を含む単位用量製剤が本明細書に提供される。
特定の実施形態において、約0.1mg又は100mgの化合物を含む単位用量製剤が本明細書に提供される。
別の実施形態において、0.5mg、1mg、5mg、10mg、15mg、20mg、30mg、35mg、50mg、70mg、100mg、125mg、140mg、175mg、200mg、250mg、280mg、350mg、500mg、560mg、700mg、750mg、1000mg又は1400mgの化合物を含む単位用量製剤が本明細書に提供される。
化合物は、1日あたり1回、2回、3回、4回以上投与できる。特定の実施形態において、100mg以下の投与量は、1回1日量として投与され、100mgを超える投与量は、総1日量の半分に等しい量で1日2回投与される。
化合物は、簡便さの理由で経口投与できる。一実施形態において、経口投与される場合、化合物は、食事及び水と共に投与される。別の実施形態において、化合物は、水又はジュース(例えば、リンゴジュース又はオレンジジュース)又は任意の他の液体に分散され、溶液又は懸濁液として経口投与される。
化合物は、皮内、筋肉内、腹腔内、経皮的(percutaneously)、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、舌下、大脳内、膣内、経皮的(transdermally)、直腸内、粘膜により、吸入により又は外用により、耳、鼻、眼又は皮膚にも投与できる。投与様式は、医療従事者の判断に任せされ、ある程度病状の部位に依存し得る。
一実施形態において、追加の担体、賦形剤又はビヒクルなしに化合物を含むカプセル剤が本明細書に提供される。
別の実施形態において、有効量の化合物及び薬学的に許容できる担体又はビヒクルを含む組成物であって、薬学的に許容できる担体又はビヒクルは、賦形剤、希釈剤又はそれらの混合物を含み得る、組成物が本明細書に提供される。一実施形態において、組成物は、医薬組成物である。
組成物は、錠剤、チュアブル錠剤、カプセル剤、液剤、非経口液剤、トローチ剤、坐剤及び懸濁剤などの形態であり得る。組成物は、用量単位中に1日量又は1日量の簡便な分数を含むように製剤でき、それらは、単一の錠剤若しくはカプセル剤又は簡便な体積の液体であり得る。一実施形態において、液剤は、塩酸塩などの水溶性塩から調製される。一般に、組成物の全ては、製薬化学における公知の方法に従って調製される。カプセル剤は、化合物を好適な担体又は希釈剤と混合し、適切な量の混合物をカプセルに充填することにより調製することができる。通常の担体及び希釈剤としては、多くの異なる種類のデンプン、粉末セルロース、特に結晶性及び微結晶性セルロース、フルクトース、マンニトール及びスクロースなどの糖、穀粉及び類似の食用粉末などの不活性な粉末状物質があるが、これらに限定されない。
錠剤は、直接打錠、湿式造粒又は乾式造粒により調製することができる。それらの製剤は、通常、希釈剤、結合剤、滑沢剤及び崩壊剤並びに化合物を組み込んでいる。典型的な希釈剤としては、例えば、様々な種類のデンプン、ラクトース、マンニトール、カオリン、リン酸カルシウム又は硫酸カルシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩及び粉砂糖がある。粉末セルロース誘導体も有用である。典型的な錠剤結合剤は、デンプン、ゼラチン及びラクトース、フルクトース、グルコースなどの糖などの物質である。アラビアゴム、アルギナート、メチルセルロース、ポリビニルピロリジンなどを含む天然及び合成のゴムも簡便である。ポリエチレングリコール、エチルセルロース及び蝋も結合剤として作用し得る。
錠剤とパンチとがダイ内で固着することを防ぐために、滑沢剤が錠剤製剤中に必要になり得る。滑沢剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸カルシウム、ステアリン酸並びに水添植物油などの滑りやすい固体から選択できる。錠剤崩壊剤は、濡らされると膨潤して、錠剤を分解し、化合物を放出する物質である。それらには、デンプン、粘土、セルロース、アルギン及びゴムがある。より詳細には、例えば、トウモロコシ及びバレイショデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、木材セルロース、粉末状天然海綿、カチオン交換樹脂、アルギン酸、グアーガム、シトラスパルプ及びカルボキシメチルセルロース並びにラウリル硫酸ナトリウムが使用できる。錠剤は、香味料及びシーラントとしての糖又は錠剤の溶出性を調節する被膜形成保護剤により被覆できる。組成物は、例えば、マンニトールなどの物質を製剤に使用することにより、チュアブル錠剤としても製剤できる。
化合物を坐剤として投与することが望まれる場合、典型的な基剤を使用できる。カカオバターは、従来の坐剤基剤であり、蝋の添加により調節して、その融点をわずかに上げることができる。特に、種々の分子量のポリエチレングリコールを含む水混和性坐剤基剤が広く使用されている。
化合物の効果は、適切な製剤により遅延させるか又は長期に及び得る。例えば、化合物の徐々に溶解するペレットを調製して、錠剤若しくはカプセル剤に又は緩徐放出埋込み装置として組み込むことができる。技法は、数種の異なる溶出速度のペレットを製造し、カプセルにペレットの混合物を充填することも含む。錠剤又はカプセル剤は、予測可能な期間、溶出に抵抗するフィルムにより被覆できる。化合物をゆっくりと血清に分散させることが可能な油性又は乳化されたビヒクルに化合物を溶解又は懸濁させることにより、非経口調合物ですら長時間作用型にすることができる。
列挙される実施形態
本発明は、以下の列挙される、説明のための実施形態を参照して定義され得る。
1.式I
(式中、
は、Hであり;
nは、0~4であり;
各Rは、ハロゲン、CN及びC1~3アルキルから独立に選択され;
aは、1又は2であり;
及びRは、H及びC1~3アルキルからそれぞれ独立に選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換若しくは非置換のC1~3アルキルであるか、又は2個のR基は、それらが結合されている同一の炭素原子若しくは隣接する炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成するか、又は2個のR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と共に、置換若しくは非置換の4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、ハロゲン及び置換又は非置換のC1~6アルキルから独立に選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキル若しくは3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
2.nは、0である、実施形態1の化合物。
3.aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである、実施形態1又は2の化合物。
4.各Rは、置換又は非置換のメチルである、実施形態1~3のいずれか1つの化合物。
5.各Rは、メチル及びCFから独立に選択される、実施形態1~4のいずれか1つの化合物。
6.mは、0、1、2、3又は4である、実施形態1~5のいずれか1つの化合物。
7.mは、1又は2である、実施形態1~5のいずれか1つの化合物。
8.Xは、Nである、実施形態1~7のいずれか1つの化合物。
9.Xは、CRであり、Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である、実施形態1~7のいずれか1つの化合物。
10.Lは、置換又は非置換の-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
11.Lは、置換又は非置換の-O(CH-であり、及びpは、2又は3である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
12.Lは、置換又は非置換の-(CH-であり、及びpは、3又は4である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
13.Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
14.Lは、-O(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)-である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
15.Bは、CHである、実施形態1~14のいずれか1つの化合物。
16.Bは、Nである、実施形態1~14のいずれか1つの化合物。
17.bは、0である、実施形態1~16のいずれか1つの化合物。
18.Rは、CF、Cl又はSFである、実施形態1~17のいずれか1つの化合物。
19.Rは、CFである、実施形態1~17のいずれか1つの化合物。
20.R及びRは、メチルである、実施形態1~19のいずれか1つの化合物。
21.式II
(式中、
は、Hであり;
各R4mは、独立に、水素又は置換若しくは非置換のメチルであり、置換基は、存在する場合、1~5個のハロから選択され;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
22.式III
(式中、
は、Hであり;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
23.式IV
(式中、
は、Hであり;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
Vは、
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
24.表1から選択される、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
25.有効量の、実施形態1~24のいずれか1つの化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを含む医薬組成物。
26.アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療の方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、実施形態1~24のいずれか1つの化合物を投与することを含む方法。
27.アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療の方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、実施形態25の医薬組成物を投与することを含む方法。
28.アンドロゲン媒介性疾患は、前立腺癌である、実施形態26又は27の方法。
29.前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である、実施形態28の実施形態。
以下の実施例は、限定ではなく、実例として提示される。化合物は、立体化学のためのカーン・インゴルド・プレローグ則のサポートと共に化学構造の組織名を生成させる、ChemBiodraw Ultra(Cambridgesoft)に提供される自動名称発生ツールを使用して命名する。当業者は、実例に述べられる手順を改変して、所望の生成物に到達することができる。
本明細書に記載される化合物の塩は、クロマトグラフィー精製中の移動相に酸(例えば、TFA、ギ酸又はHCl)を含めること又はクロマトグラフィー精製後、生成物を酸の溶液(例えば、HCl水溶液)と撹拌することなどの標準的な方法により調製することができる。
使用した略語
実施例1:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール。アセトニトリル(900mL)中のtrans-4-アミノシクロヘキサン-1-オール(40g、347mmol、1.0当量)及び炭酸セシウム(339g、1.04mol、3当量)の混合物に臭化ベンジル(119g、698mmol、2.01当量)を滴加した。反応溶液を室温で撹拌した。48時間後、反応混合物を濾過し、濃縮した。生じた残渣をDCM(300mL)により希釈し、水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(77g、261mmol、収率75%)を薄紅色の固体として与える。粗生成物をさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 116.3[M+1]H NMR 400MHz DMSO-d δ 7.27-7.34(m,8H),7.19-7.21(m,2H),4.42(d,J=4.8Hz,1H),3.55(s,4H),2.33-2.36(m,1H),1.74-1.84(m,4H),1.40(dd,J=12.4Hz,2.0Hz,2H),0.98(d,J=13.2Hz,2H).
trans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン。THF(400mL)及び水(200mL)中のtrans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(60g、203mmol、1.0当量)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(13.8g、40.6mmol、0.2当量)の混合物に2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(84.9g、406mmol、61.5mL、2.0当量)及び水酸化ナトリウム(200g、5.00mol、24.6当量)を0℃で加えた。反応溶液を65℃に加熱した。12時間後、反応溶液を氷水(1.0L)に注ぎ、水相を酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた粗製物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中2-50%酢酸エチル)により精製すると、trans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(60g、142mmol、収率70%)を無色の油として与えた。H NMR 400MHz CDCl δ 7.37-7.39(m,4H),.7.28-7.32(m,4H),7.22(m,2H),4.63-4.67(m,1H),3.57-3.89(m,9H),3.23-3.25(m,1H),2.55(m,1H),2.08-2.11(m,2H),1.92-1.95(m,5H),1.58-1.64(m,6H),1.54-1.56(m,2H),1.20-1.39(m,2H).
trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン。メタノール(500mL)中のtrans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(65g、153mmol、1.0当量)の混合物に10%パラジウム炭素(6.5g)をN下で加えた。懸濁液を3回真空下で脱気して水素ガスでパージした。反応溶液を水素ガス(15psi)の雰囲気下において室温で撹拌した。1時間後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮すると、trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(46g)を灰白色の油として与えた。粗製物質をさらに精製せずに先に進めた。H NMR 400MHz CDCl δ 7.34-7.36(m,1H),.4.63-4.65(m,1H),3.82-3.91(m,3H),3.52-3.66(m,5H),3.28(m,1H),2.70-2.71(m,1H),2.01-2.04(m,2H),1.85-1.89(m,3H),1.58-1.59(m,1H),1.45-1.56(m,8H),1.29-1.32(m,2H),1.11-1.14(m,2H).
メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート。アセトニトリル(175mL)中のtrans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(25g、103mmol、1.0当量)の混合物にメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(37.2g、205mmol、26.6mL、2.0当量)、炭酸カリウム(28.4g、205mmol、2.0当量)及びヨウ化カリウム(1.71g、10.3mmol、0.1当量)を加えた。反応溶液を110℃に加熱した。16時間後、反応溶液を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中0-50%酢酸エチル)により精製すると、メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(18.6g、54mmol、収率53%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 344.4[M+1]H NMR(400MHz CDCl)δ 4.63(t,J=3.2Hz,1H),.3.82-3.87(m,2H),3.70(s,3H),3.61-3.63(m,4H),3.51-3.60(m,2H),3.22-3.24(m,1H),2.36(m,1H),1.99(m,2H),1.83-1.86(m,3H),1.62(m,1H),1.53-1.60(m,6H),1.30(m,6H),1.12-1.14(m,2H).
4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(18.6g、54.2mmol、1.0当量)の酢酸エチル(130mL)溶液に4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(24.7g、108mmol、2.0当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(14.0g、108mmol、2.0当量)を加えた。反応溶液を撹拌しながら90℃に加熱した。12時間後、反応溶液を濃縮し、生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-50%酢酸エチル)により精製すると、4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(25g、46.3mmol、収率86%)を黄色の油として与えた。
4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(42.5g、78.8mmol、1.0当量)のジクロロメタン(300mL)溶液に1,4-ジオキサン中の4M塩化水素酸(400mL)を滴加した。反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1-20%THF)により精製すると、4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(21g、46.1mmol、収率59%)を黄色ガラス状油として与えた。MS(ESI)m/z 456.4[M+1]H NMR(400MHz CDCl)δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.85(m,1H),7.72(dd,J=10.0Hz,1.6Hz,1H),3.73-3.77(m,4H),3.60-3.62(m,2H),3.37-3.39(m,1H),2.88-2.91(m,2H),2.21-2.24(m,2H),1.97(m,1H),1.83-1.88(m,3H),1.61(s,6H),1.33-1.41(m,2H).
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(80mL)中の4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(3.500g、7.72mmol、1.0当量)の混合物にN,N-ジメチルホルムアミド(8mL)及びチオニルブロミド(3.201g、15.43mmol、2.0当量)を0℃で加えた。12時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)に注ぎ、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9-20%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(4.200g、8.13mmol、粗製)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 518.1[M+1]
tert-ブチル(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(5.g、23.33mmol、1当量)、メチルブロモアセタート(3.57g、23.33mmol、1当量)及びトリエチルアミン(10.2mL、70mmol、3当量)のTHF溶液(100mL、0.23M)を50℃で撹拌した。18時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)により希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10-100%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(6.2g、21.6mmol、収率92%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 287.2[M+1]
メチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート。tert-ブチル(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(1g、3.49mmol、1当量)のジクロロメタン(3mL)の溶液に1,4-ジオキサン中の4M HCl(8.7mL、34.9mmol、10当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を濃縮し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(5×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮すると、メチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(510mg、2.72mmol、収率78%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 187.5[M+1]
メチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート。4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(208mg、0.400mmol、1当量)、メチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート塩酸塩(116mg、0.520mmol、1.3当量)及びヨウ化ナトリウム(79mg、0.5200mmol、1.3当量)の溶液にN,N-ジメチルホルムアミド(3.2mL、0.13M)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.960mmol、2.4当量)を加えた。反応物を60℃で撹拌した。48時間後、反応溶液を濃縮し、粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-100%酢酸エチル)により精製すると、メチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(250mg、0.40mmol、収率97%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 624.0[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸。3:1水/THF(5mL)中のメチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(250mg、0.400mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム(100mg、4.17mmol、10当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液を水により希釈し、1M塩酸の添加によりpH約4に調整した。溶液を酢酸エチル(4×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(218mg、0.358mmol、収率90%)を薄い橙色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 610.0[M+1]
tert-ブチル(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)カルバマート。tert-ブチルN-(3-アミノフェニル)カルバマート(290g、1.39mol、1当量)及び3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(294g、1.53mol、1.1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1500mL、0.93M)に炭酸水素ナトリウム(117g、1.9mol、1.4当量)を加えた。反応混合物を80℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を25℃に冷却し、氷水(4L)に注ぐと沈殿物が形成し、それを濾過し、乾燥させた。固体を酢酸エチル/石油エーテル(1:1、2000mL)で洗浄し、乾燥させると、tert-ブチル(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)カルバマート(400g、1.25mol、収率90%)を緑色の固体として与えた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),9.03(s,1H),6.95-6.83(m,2H),6.67-6.64(m,1H),6.31-6.29(m,1H),5.79(d,J=7.6Hz,1H),4.24-4.20(m,1H),2.73-2.50(m,2H),2.11-2.09(m,1H),1.89-1.68(m,1H),1.49(s,9H).
3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン。ジクロロメタン(1500mL、0.42M)中のtert-ブチル(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)カルバマート(200g、626mmol)の懸濁液にトリフルオロ酢酸(770g、6.75mol、10.8当量)を0℃で加えた。反応溶液を25℃で16時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をメチルtert-ブチルエーテル(2000mL)により希釈し、30分間室温で撹拌し、形成した固体を濾過し、乾燥させると、粗生成物約420gをトリフルオロ酢酸塩として与えた。塩を水(6L)に溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によりpHを7~8に調整した。溶液を濾過し、濾液を酢酸エチル(4×1500mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(172g、392mmol、収率62%)を与えた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),6.73(t,J=8.0Hz,1H),5.91-5.86(m,3H),5.41(d,J=7.2Hz,1H),4.72(s,2H),4.19-4.15(m,1H),2.72-2.51(m,2H),2.09-2.08(m,1H),1.20-1.85(m,1H).
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中の2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(2.500g、4.10mmol、1.0当量)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(1.079g、4.92mmol、1.2当量)の混合物にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.590g、12.30mmol、3当量)及びHATU(2.337g、6.15mmol、1.5当量)を加えた。反応物を60℃で12時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(1.150g、14.1mmol、収率35%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 811.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),9.33(s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.04-6.93(m,2H),6.81-6.75(m,1H),6.40(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),5.89(d,J=8.0Hz,1H),4.33-4.23(m,1H),3.92-3.74(m,1H),3.53(t,J=6.0Hz,2H),3.29-3.21(m,1H),3.19(s,2H),2.88-2.55(m,8H),2.41(br t,J=6.0Hz,2H),2.12-2.02(m,3H),1.92-1.82(m,3H),1.71(br d,J=10.4Hz,2H),1.54(s,6H),1.39-1.25(m,2H),0.96(d,J=6.0Hz,6H).
実施例2:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
tert-ブチル(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバマート。アセトニトリル(1.60L)中のtert-ブチル(trans-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバマート(240g、1.05mol、1当量)の混合物にIBX(352g、1.26mol、1.2当量)を15℃で加えた。反応物を65℃で1時間撹拌した。2個のバッチを後処理及び精製のために合わせた。反応混合物を濾過し、フィルターを真空中で濃縮すると、tert-ブチル(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバマート(470g、粗製)を白色の固体として与えた。粗製物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。H NMR(400MHz CDCl)δ 9.62(s,1H),4.43(s,1H),4.41(s,1H),2.10-2.14(m,3H),2.01-2.05(m,2H),1.45(s,9H),1.38-1.41(m,2H),1.14-1.18(m,2H).
エチル(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリラート。0℃のTHF(900mL)中の水素化ナトリウム(49.6g、1.24mol、純度60%、1.2当量)の混合物にエチル2-(ジエトキシホスホリル)アセタート(255g、1.14mol、1.1当量)を滴加した。反応物を0℃で1時間撹拌した。tert-ブチル(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバマート(235g、1.03mol、1当量)のTHF(500mL)溶液を0℃で滴加した。反応物を25℃で2時間撹拌した。反応溶液を氷水(3.0L)に注ぎ、20分間撹拌した。水相を酢酸エチル(800mL、500mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、エチル(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリラート(560g、粗製)を薄黄色の固体として与えた。物質をさらに精製せずに、さらに精製せずに先に進めた。H NMR(400MHz CDCl)δ 6.88(dd,J=15.6Hz,6.8Hz 1H),5.75-5.79(m,1H),4.40(s,1H),4.12-4.23(m,3H),3.39(s,1H),2.04-2.08(m,3H),1.81-1.85(m,2H),1.44(s,9H),1.33-1.35(m,1H),1.26-1.30(m,6H),1.10-1.16(m,3H).
tert-ブチル((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバマート。並行する2個の反応としての反応設定である。アルゴン雰囲気下で-78℃の化合物エチル(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリラート(280g、942mmol、1当量)のジクロロメタン(1.12L)溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(1M、1.88L、2当量)を加えた。反応物を-78℃で1時間撹拌した。反応物をMeOH(280mL)により-60℃でクエンチした。2個の反応混合物を合わせて、10℃未満の飽和クエン酸(4.0L HO中1.0kgクエン酸)に注いだ。混合物を酢酸エチル(2.0L、1.5L)で抽出した。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液(2.0L)、ブライン(2.0L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1-0/1)により精製すると、tert-ブチル((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバマート(420g、1.645mol、収率87%)を薄黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz CDCl)δ 5.58-5.60(m,2H),4.39(s,1H),4.06-4.07(m,2H),3.35(s,1H),1.80-2.00(m,3H),1.74-1.78(m,2H),1.42(s,9H),1.08-1.20(m,4H).
tert-ブチル((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバマート。4バッチのこの反応を並行して実施した。MeOH(600mL)中のtert-ブチル((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバマート(105g、411mmol、1当量)及びパラジウム炭素(10.5g、純度10%)の混合物を3回脱気してHでパージし、次いで混合物を25℃で12時間H(15psi)下で撹拌した。4つのバッチを後処理及び精製のために合わせた。反応溶液を濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=20/1-0/1)により精製した。白色の固体としてのtert-ブチル(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバマート(82g、収率19%)及びtert-ブチル(trans-4-(3-オキソプロピル)シクロヘキシル)カルバマート(200g、収率48%)である。H NMR(400MHz CDCl)δ 4.38(s,1H),3.63(t,J=6.4Hz,2H),3.37(s,1H),1.98-2.01(m,2H),1.60-1.79(m,2H),1.55-1.59(m,2H),1.44(s,9H),1.22-1.28(m,3H),0.95-1.05(m,4H).
3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩。2個の反応を並行して実施した。tert-ブチル(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバマート(115g、447mmol、1当量)のメタノール(200mL)溶液にメタノール中の4M塩化水素酸(500mL)を加えた。反応物を15℃で6時間撹拌した。2個のバッチを後処理及び精製のために合わせた。反応溶液を濾過し、濃縮すると、3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩(160g、収率92%)を薄黄色の固体として与えた。その物質をさらに精製せずに先に進めた。H NMR(400MHz DMSO-d)δ 8.09(s,4H),4.62(s,2H),3.35(t,J=6.8Hz,2H),2.87(d,J=4.4Hz,1H),1.93(d,J=10.8Hz,2H),1.73(d,J=12.8Hz,2H),1.38-1.42(m,2H),1.29-1.31(m,3H),1.13-1.17(m,3H),0.89-0.92(m,2H).
メチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート。アセトニトリル(750mL)中の3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩(120g、619mmol、1当量)の混合物に炭酸カリウム(428g、3.10mol、5当量)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(449g、2.48mol、4当量)を加えた。混合物を110℃で12時間撹拌した。反応溶液を濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5-100%酢酸エチル)により精製すると、メチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(54g、210mmol、収率34%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 258.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。メチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(54g、210mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(62.2g、273mmol、1.3当量)の酢酸エチル(350mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(54.2g、420mmol、2当量)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-100%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(63g、139mmol、収率66%)を黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz CDCl)δ 7.94-7.96(m,1H),7.85(m,1H),7.72-7.75(m,1H),3.64-3.67(m,2H),2.69(s,2H),1.95(d,J=12.8Hz,2H),1.84(d,J=11.2Hz,2H),1.61(s,7H),1.29-1.37(m,5H),1.05-1.08(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。N,N-ジメチルホルムアミド(0.800mL)及びジクロロメタン(8mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.820g、1.81mmol、1当量)の溶液にチオニルブロミド(0.752g、3.620mmol、2当量)をゆっくりと0℃で加えた。0℃で2時間撹拌後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15-25%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.650g、1.259mmol、収率70%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 516.1[M+1]
メチル2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート。4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(500mg、0.968mmol、1当量)及びメチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(270mg、1.45mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(4.8mL、0.2M)にN,N-ジイソプロプリエチルアミン(0.46mL、4.84mmol、5当量)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。18時間後、反応溶液を酢酸エチル(100mL)により希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1-10%メタノール)により精製すると、メチル2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(487mg、0.784mmol、収率81%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 622.3[M+1]
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸。メチル2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセタート(500mg、0.82mmol、1当量)の5:1 THF/水中の溶液(4mL、0.2M)に水酸化リチウム(59mg、2.46mmol、3当量)を与えた。反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(10mL)により希釈し、2M HClの添加によりpH5に調整し、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(364mg、0.599mmol、収率73%)を灰白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 608.4[M+1]H NMR(400MHz CDCl)δ 8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(s,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),3.83(s,1H),3.37(s,2H),3.14(s,2H),2.89(s,2H),2.73(s,2H),2.40(s,2H),2.00(s,2H),1.81(d,J=12.0Hz,2H),1.72(d,J=10.4Hz,2H),1.44-1.54(m,8H),1.15-1.19(m,3H),1.05-1.08(m,2H),1.01(d,J=6.4Hz,6H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(0.200g、0.33mmol、1.0当量)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.108g、0.49mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.128g、0.99mmol、3当量)及びHATU(0.188g、0.49mmol、1.5当量)を加えた。反応物を60℃で12時間撹拌した。混合物を標準的な手順により精製すると、2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.108g、0.036mmol、収率40%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 809.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.09-11.54(m,1H),10.79(s,1H),10.63-10.40(m,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.08-7.01(m,1H),6.99(s,1H),6.86(br d,J=8.0Hz,1H),6.47(dd,J=1.2,8.4Hz,1H),4.27(dd,J=4.8,11.2Hz,4H),3.90-3.63(m,4H),3.36-3.15(m,2H),3.05(s,2H),2.82-2.65(m,3H),2.64-2.55(m,1H),2.09(td,J=4.0,8.8Hz,1H),1.98-1.64(m,8H),1.55(s,6H),1.35(d,J=1.2Hz,6H),1.28-0.97(m,6H).
実施例3:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
(R)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン及び(S)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン。ラセミの3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(8g)をキラルSFCにより分離し、フラクションを35℃未満の温度で濃縮すると2個のピークを与えた。絶対配置を振動円二色性分光法(VCD)により決定した。(R)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(2.80g、収率35.0%、97.7%ee)及び(S)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(2.90g、収率36.3%、97.1%ee)を茶色の固体として単離した。SFC精製条件(カラム:Chiralpak IC-H、250×30mm i.d.5um;移動相:AにはCO及びBにはEtOH:アセトニトリル=2:1;勾配:B%=40%;流量:75g/分)。
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(250mg、0.41mmol、1当量)を収容しているバイアルに(R)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(107mg、0.49mmol、1.2当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(2.0mL、0.1M)、1-メチルイミダゾール(134mg、1.64mmol、8当量)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(230mg、0.82mmol、4当量)を加えた。反応混合物を25℃で90分間撹拌した。反応物をジメチルスルホキシドに吸収させ、水+0.1%トリフルオロ酢酸中の5-95%アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸を20分にわたり使用して半分取HPLCにより精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去すると、茶色の固体を与えた。固体をアセトニトリル:水(1:1)に吸収させ、1.0N HCl溶液(0.80mL)を加えた。溶液を凍らせ、凍結乾燥させると、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(139mg、0.157mmol、収率38%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 811.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),8.34(d,J=8.31Hz,1H),8.20(d,J=1.71Hz,1H),7.97(dd,J=1.71,8.19Hz,1H),7.02-7.09(m,1H),6.99(br s,1H),6.87(br d,J=7.95Hz,1H),6.47(dd,J=1.47,8.19Hz,1H),4.27(dd,J=4.89,11.37Hz,1H),3.97-4.24(m,3H),3.76-3.95(m,3H),3.69(br s,2H),3.22-3.43(m,5H),2.68-2.94(m,3H),2.55-2.65(m,1H),2.05-2.17(m,3H),1.91(dq,J=4.71,12.12Hz,1H),1.67-1.78(m,2H),1.55(s,6H),1.27-1.45(m,8H).
実施例4:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(2.g、5.82mmol、1当量)の酢酸エチル(1.3234mL)溶液に2-クロロ-4-イソチオシアナト-ベンゾニトリル(2.27g、11.65mmol、2当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.03mL、11.65mmol、2当量)を加えた。反応溶液を撹拌しながら90℃に加熱した。18時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-50%酢酸エチル)により精製すると、2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(2g、3.9521mmol、収率68%)を白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 506.2[M+1]
2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(4.0g、7.9mmol、1当量)のクロロホルム(5.7mL)溶液にジオキサン中の4M HCl(39.52mL、158.08mmol、20当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-40%酢酸エチル)により精製すると、2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.5g、2.883mmol、収率36%)を灰白色固体として与えた。MS(ESI)m/z 422.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル。ジクロロメタン(38mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3.8mL)中の2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.51g、3.06mmol)の溶液にチオニルブロミド(0.59mL、7.64mmol、2.5当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液を酢酸エチル(100mL)により希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-80%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(1.171g、2.42mmol、収率79%)を薄黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 484.0[M+1]
2-((2R,6S)-4-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸。tert-ブチル(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(2.27g、7.93mmol、1当量)のTHF(20mL)溶液に水(5mL)中の水酸化リチウム(208.8mg、8.7mmol、1.1当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。18時間後、反応溶液を真空下で濃縮し、クロロホルムと共に3回共沸させて残存水を除去すると、粗製の2-((2R,6S)-4-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(2.19g、7.8mmol、収率99%)を灰白色のガラス状固体を与えた。材料をさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 273.2[M+1]
tert-ブチル(3S,5R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート。2-((2R,6S)-4-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(2.00g、7.34mmol、1当量)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(1.61g、7.34mmol、1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)溶液にHATU(2.79g、7.34mmol、1当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.8mL、22.03mmol、3当量)を一度に窒素下で加え、反応溶液を15℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(800mL)により希釈し、酢酸エチル(100mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生じた粗製物質をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-2%メタノール)により精製すると、tert-ブチル(3S,5R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(2.45g、5.08mmol、収率69%)を薄黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 474.3[M+1]
2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。(3R,5S)-tert-ブチル4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシラート(2.30g、4.86mmol、1当量)のジクロロメタン(25mL)溶液に酢酸中の30%臭化水素(2mL、14.57mmol、3当量)を一度に窒素下で加え、反応溶液を15℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮すると、2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(3.000g、6.603mmol、粗製)を茶色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 374.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),10.47(br s,1H),9.56-9.16(m,2H),7.06(t,J=8.1Hz,1H),6.96(s,1H),6.87(br d,J=7.9Hz,1H),6.53-6.46(m,1H),4.46-4.21(m,3H),3.94(br s,2H),3.58(br d,J=13.0Hz,2H),2.81-2.69(m,1H),2.81-2.69(m,1H),2.81-2.69(m,1H),2.81-2.69(m,1H),2.65-2.54(m,1H),2.14-2.04(m,1H),1.90(s,4H),1.34(br s,6H).
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(179.5mg、0.40mmol、1.3当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(3.1mL、0.1M)に4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(150.mg、0.31mmol、1当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、1.55mmol、5当量)を加え、反応溶液を60℃に加熱した。18時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、濾過し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(113.2mg、0.13mmol、収率42%)を灰白色固体として与えた。MS(ESI)m/z777.4[M+1]H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 11.82(br s,1H),10.80(s,1H),10.49(br s,1H),8.14(d,1H,J=8.2Hz),7.93(d,1H,J=1.8Hz),7.61(dd,1H,J=1.8,8.3Hz),7.05(t,1H,J=7.4Hz),7.00(br s,1H),6.87(br d,1H,J=7.7Hz),6.48(dd,1H,J=1.5,8.2Hz),4.28(br dd,1H,J=4.8,11.4Hz),4.18(br s,5H),3.8-3.9(m,3H),3.71(br dd,2H,J=4.2,8.0Hz),3.37(tt,2H,J=3.7,10.8Hz),3.31(br s,2H),2.85(q,2H,J=11.6Hz),2.75(ddd,1H,J=5.2,12.1,17.6Hz),2.60(td,1H,J=4.0,17.5Hz),2.11(td,3H,J=4.2,8.4Hz),1.92(dq,1H,J=4.7,12.1Hz),1.72(br d,2H,J=10.8Hz),1.54(s,6H),1.3-1.4(m,8H).
実施例5:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(6.70g、19.51mmol、1当量)と、5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(8.94g、39.0mmol、2当量)と、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.8mL、39.0mmol、2当量)を酢酸エチル(56mL、0.35M)中で合わせ、密封されたチューブ中で16時間90℃に加熱した。反応物を酢酸エチル(100mL)により希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%-100%酢酸エチル)により精製すると、5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.5g、6.4743mmol、収率33%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 541.3[M+1]
5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.50g、6.47mmol、1当量)のジクロロメタン(30mL)溶液に4M塩化水素酸(16.2mL、64.7mmol、10当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。3時間後、反応溶液を濃縮すると、5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.20g、6.4mmol、収率99%)を赤味がかった油として与えた。粗製物質をさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 457.0[M+1]
5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(30mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.20g、6.49mmol)の溶液にチオニルブロミド(1.26mL、16.2mmol、2.5当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を濃縮し、粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%-80%酢酸エチル)により精製すると、5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(2.00g、3.85mmol、収率59%)を赤味がかった茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 519.8[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(200mg、0.36mmol)と、2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(192mg、0.47mmol、1.3当量)と、ヨウ化ナトリウム(108mg、0.72mmol、2当量)と、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.38mL、2.16mmol、6当量)をアセトニトリル(1.8mL、0.2M)中で合わせ、60℃で加熱した。7時間後、反応物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層をブラインで洗浄してから硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製した。生成物フラクションを4mLの3M HClにより処理してから、蒸発させると2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(90mg、0.11mmol、収率31%)を白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 812.0[M+1]+;1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.73-10.84(m,1H),9.15(d,J=1.96Hz,1H),8.75(d,J=1.96Hz,1H),6.94-7.11(m,2H),6.85(br d,J=7.82Hz,1H),6.46(br d,J=8.19Hz,1H),4.27(dd,J=11.31,4.83Hz,1H),3.85(br s,4H),3.47-3.75(m,2H),3.20-3.43(m,4H),2.58-2.95(m,4H),2.03-2.20(m,4H),1.91(qd,J=12.12,4.71Hz,1H),1.70-1.79(m,2H),1.58(s,6H),1.11-1.48(m,7H).
実施例6:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(100.mg、0.16mmol、1当量)及び(3R)-3-(3-アミノアニリノ)ピペリジン-2,6-ジオン(46.9mg、0.21mmol、1.3当量)の2ドラムバイアルにN,N-ジメチルホルムアミド(0.55mL、0.3M)を加え、固体が全て溶解するまで反応溶液を撹拌した。1-メチルイミダゾール(0.13mL、1.65mmol、10当量)、続いてN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(69.25mg、0.2500mmol、1.5当量)、反応溶液を室温で撹拌した。20分後、反応溶液をDMSOにより希釈して全体積4mLにして濾過し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(48mg、0.059mmol、収率36%)を灰白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 808.4[M+1]+;1H NMR(500MHz,DMSO-d6)δ 10.77(s,1H),9.41(s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(s,1H),7.97(dd,J=1.2,8.4Hz,1H),7.06-6.92(m,2H),6.79(d,J=8.0Hz,1H),6.40(d,J=7.6Hz,1H),5.89(d,J=7.6Hz,1H),4.33-4.22(m,1H),3.83(s,1H),3.29-3.19(m,2H),2.83-2.66(m,5H),2.64-2.55(m,2H),2.13-2.05(m,2H),1.95-1.67(m,7H),1.55(s,9H),1.30-1.05(m,7H),1.01(s,6H).
実施例7:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
4-ブロモ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)アニリン。3-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)アニリン(2.0g、9.12mmol、1当量)のジメチルホルムアミド(15mL)溶液に窒素雰囲気下でN-ブロモスクシンイミド(1.9g、10.95mmol、1.2当量)を一度に0℃で加えた。生じた混合物を室温で4時間撹拌した。反応溶液を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0-20%酢酸エチル)により精製すると、4-ブロモ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)アニリン(1.7g、5.7mmol、収率59%)を与えた。H NMR(CDCl,400MHz)δ 7.4-7.5(m,1H),7.1-7.2(m,1H),6.6-6.7(m,1H),3.8-4.0(m,2H).
4-アミノ-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)ベンゾニトリル。N-メチルピロリジノン(30mL)中に4-ブロモ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)アニリン(1.7g、5.7mmol、1当量)及びシアン化銅(I)(0.61g、6.84mmol、1.2当量)を収容する100mL丸底フラスコを撹拌しながら180℃に加熱した。4時間後、反応溶液を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(50gカラム上でヘキサン中0-20%酢酸エチル)により精製すると、4-アミノ-2-(ペンタフルオロ-λ6-スルファニル)ベンゾニトリル(1.0g、4.09mmol、収率72%)を白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 244.8[M+1]
4-イソチオシアナト-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル。水(10mL)中のチオホスゲン(0.94mL、12.29mmol、1.2当量)を収容する100mL丸底フラスコに橙色の溶液を与える。ジクロロメタン(10mL)中の4-アミノ-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)ベンゾニトリル(2.5g、10.24mmol、1当量)を加えた。生じた混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮すると、4-イソチオシアナト-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル(1.3g、4.54mmol、収率44%)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 286.9[M+1]
4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(1.0g、2.91mmol、1当量)の酢酸エチル(10mL)溶液に4-イソチオシアナト-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファニル)ベンゾニトリル(1.67g、5.82mmol、1.2当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.02mL、5.82mmol、3当量)を加えた。反応溶液を80℃で撹拌した。18時間後、反応溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0-50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリルを白色固体として与えた。中間体固体をジクロロメタン(1.5mL)に懸濁させ、続いてジオキサン中の4M塩化水素酸(4mL、16mmol、3当量)を加え、25℃で12時間撹拌させた。反応溶液を濃縮し、固体をジクロロメタンに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-40%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリルを灰白色固体として与えた(0.80g、1.33mmol、収率46%)。MS(ESI)m/z 513.8[M+1]
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル。4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル(1.0g、1.95mmol、1当量)のジクロロメタン(30mL)溶液にジメチルホルムアミド(5mL)及びチオニルブロミド(1.0g、4.87mmol、2.5当量)を連続的に加えた。反応溶液を室温で一晩撹拌した。16時間後、反応溶液をブライン(100mL)により希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-100%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル(0.59g、1.02mmol、収率53%)を薄茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 578.8[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)ベンゾニトリル(0.1g、0.18mmol、1当量)、2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.09g、0.23mmol、1.3当量)及びヨウ化ナトリウム(2.7mg、0.02mmol、0.1当量)を収容する1-ドラムバイアルにアセトニトリル(2mL)を加え、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.2mmol、6当量)を加えた。反応バイアルを撹拌しながら60℃に加熱した。16時間後、反応溶液をジメチルスルホキシドにより全体積3mLに希釈し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(ペンタフルオロ-λ-スルファネイル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.05g、0.06mmol、収率31%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 869.2[M+1]H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 10.7-10.9(m,1H),8.4-8.5(m,1H),8.3-8.4(m,1H),7.9-8.0(m,1H),7.0-7.1(m,1H),7.0-7.0(m,1H),6.8-6.9(m,1H),6.4-6.5(m,1H),4.5-4.6(m,1H),4.2-4.3(m,4H),3.8-3.9(m,4H),3.57(s,5H),3.4-3.5(m,1H),3.3-3.4(m,2H),2.8-2.9(m,2H),2.7-2.8(m,1H),2.5-2.7(m,1H),2.1-2.2(m,3H),1.8-2.0(m,1H),1.7-1.8(m,2H),1.5-1.6(m,6H),1.3-1.4(m,2H),1.2-1.3(m,6H).
実施例8:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル。5-アミノ-3-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(10.00g、65.12mmol、1当量)のトルエン(20mL)溶液にチオホスゲン(5.96mL、78.14mmol、1.2当量)を加えた。混合物を110℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中20-50%酢酸エチル)により精製すると、3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(8.000g、40.89mmol、収率63%)を赤色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 196.2[M+1]
3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル。メチル3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(4.000g、20.45mmol、1当量)及びメチル2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(7.720g、22.49mmol、1.1当量)の酢酸エチル(100mL、0.2M)中の混合物にトリエチルアミン(5.7mL、40.89mmol、2当量)を加えた。反応溶液を90℃で撹拌した。6時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-50%酢酸エチル)により精製すると、3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(4.000g、7.89mmol、収率39%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 507.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.92-8.72(m,1H),8.62-8.31(m,1H),4.68-4.50(m,1H),3.91-3.63(m,4H),3.62-3.52(m,3H),3.50-3.39(m,3H),2.91-2.73(m,3H),2.10-2.03(m,2H),1.75-1.68(m,3H),1.55(s,6H),1.50-1.43(m,4H).
3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル。3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(4.000g、7.89mmol、1当量)のメタノール溶液(30mL、0.27M)に2M塩酸水溶液(3mL、15.78mmol、2当量)を加えた。反応溶液を25℃で撹拌した。2時間後、飽和炭酸ナトリウムの添加により、混合物のpHを8に調整した。水相を酢酸エチル(250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中33-100%酢酸エチル)により精製すると、3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.400g、0.01mmol、収率69%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 423.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.59(s,1H),7.43-7.33(m,2H),7.15(br d,J=7.0Hz,1H),6.57(br s,1H),4.40(t,J=6.7Hz,2H),2.98(s,3H),2.70-2.55(m,2H),1.53(s,5H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H).
5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル。3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.150g、5.08mmol、1当量)のジクロロメタン(5mL、1M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.50mL)中の溶液にチオニルブロミド(0.65mL、10.17mmol、2当量)を0℃で加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物のpHを飽和炭酸ナトリウムにより8に調整した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50-100%酢酸エチル)により精製すると、5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(2.3g、4.73mmol、収率93%)を赤色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 485.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.90-8.72(m,1H),8.60-8.44(m,1H),3.93-3.81(m,1H),3.79-3.72(m,2H),3.61-3.53(m,2H),3.34(br s,1H),2.90-2.74(m,2H),2.12-2.02(m,2H),1.76-1.67(m,2H),1.59-1.52(m,6H),1.44-1.28(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(0.120g、0.25mmol、1当量)、2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(6-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)ピリジン-3-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(112mg、0.25mmol、1当量)及びヨウ化ナトリウム(0.004g、0.02mmol、8mol%)の混合物にN,N-ジメチルホルムアミド(4mL 0.06M)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.096g、0.74mmol、3当量)を加えた。混合物を60℃で撹拌した。16時間後、反応溶液をDMSO(1mL)により希釈し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.070g、0.09mmol、収率36%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 778.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.87-10.80(m,1H),10.76-10.46(m,1H),8.87-8.74(m,1H),8.58-8.47(m,1H),7.08-7.03(m,1H),7.02-6.98(m,1H),6.91-6.86(m,1H),6.52-6.46(m,1H),4.31-4.26(m,2H),4.23-4.13(m,2H),3.95-3.81(m,6H),3.43-3.26(m,6H),2.94-2.81(m,2H),2.79-2.70(m,1H),2.63-2.56(m,1H),2.17-2.06(m,3H),1.97-1.86(m,1H),1.76-1.67(m,2H),1.58-1.53(m,6H),1.43-1.27(m,8H).
実施例9:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
trans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン。trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサノール(60.00g、203.1mmol、1当量)のキシレン(450mL、0.45M)溶液に2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(113.28g、507.75mmol、2.5当量)、テトラ-N-ブチルアンモニウムブロミド(13.09g、40.62mmol、0.2当量)及び水酸化カリウム(52.42g、934.26mmol、4.6当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。24時間後、反応溶液を酢酸エチル(500mL)により希釈し、水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%石油エーテル)により精製すると、trans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(40.0g、91.4mmol、収率45%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 438.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38-7.32(m,4H),7.31-7.28(m,4H),7.24-7.22(m,2H),4.61-4.57(m,1H),3.88-3.84(m,2H),3.63(s,4H),3.55-3.52(m,4H),3.51-3.16(m,1H),2.54-2.09(m,1H),2.08-2.07(m,2H),1.92-1.90(m,2H),1.61-1.60(m,2H),1.59-1.57(m,6H),1.55-1.53(m,2H),1.38-1.16(m,2H)
trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン。trans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(20.0g、45.7mmol、1当量)のメタノール(100mL)溶液に10%パラジウム炭素(10.0g、9.39mmol)を加えた。反応フラスコを3回排気して水素ガスによりパージし、次いで水素雰囲気(15psi)下において室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮すると、trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(11.00g、42.74mmol、収率94%)を薄黄色の油として与えた。その物質をさらに精製せずに先に進めた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.52(m,1H),3.79-3.61(m,2H),3.50-3.30(m,4H),3.18-3.05(m,1H),1.94-1.83(m,2H),1.77-1.65(m,6H),1.64-1.55(m,1H),1.53-1.38(m,4H),1.20-0.91(m,4H).
メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート。trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(7.00g、27.2mmol、1当量)及びメチル2-ブロモ-2-メチル-プロパノアート(12.5mL、108.79mmol、4当量)のアセトニトリル(10mL)溶液にヨウ化カリウム(0.451g、2.72mmol、0.1当量)及び炭酸カリウム(7.518g、54.4mmol、2当量)を加えた。反応容器を密封し、撹拌しながら110℃に加熱した。12時間後、反応溶液を濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-80%酢酸エチル)により精製すると、メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(8.00g、22.4mmol、収率82%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 358.4[M+1]
2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(10.0g、28.0mmol、1当量)の酢酸エチル(100mL、0.28M)溶液に2-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(10.9g、56.0mmol、2当量)及びトリエチルアミン(7.8mL、56.0mmol、2当量)を加え、反応溶液を80℃で撹拌した。8時間後、反応溶液を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9-20%酢酸エチル)により精製すると、2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(8.50g、16.3mmol、収率58%)を赤色の油として与えた。MS(ESI)m/z 542.2[M+23]
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(6.80g、13.1mmol)のメタノール(50mL)溶液に1M塩化水素酸(5mL、13.07mmol)を加え、反応溶液を25℃で攪拌した。2時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)により希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル20-70%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.60g、12.8mmol、収率98%)を黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.12(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.61(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),3.89-3.76(m,1H),3.48-3.42(m,4H),3.24-3.16(m,1H),2.79(d,J=11.2Hz,2H),2.04(d,J=10.8Hz,2H),1.70(d,J=10.8Hz,2H),1.65-1.59(m,2H),1.53(s,6H),1.34-1.25(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル。ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.8g、13.3mmol)の溶液にチオニルブロミド(2.1mL、26.6mmol、2当量)を0℃で加えた。8時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)により希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-35%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(4.8g、9.6mmol、収率72%)を黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.14-8.11(m,1H),7.93(d,J=1.6Hz,1H),7.61(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),3.84(s,1H),3.58-3.51(m,4H),3.27-3.21(m,1H),2.81(d,J=11.6Hz,2H),2.06(m,2H),1.71(d,J=11.6Hz,2H),1.53(s,6H),1.33(d,J=13.2Hz,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(0.150g、0.300mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.168g、0.450mmol、1.5当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.900mmol、3当量)を加えた。反応混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.087g、0.110mmol、収率37%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 791.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),7.93(d,J=1.9Hz,1H),7.61(dd,J=1.8,8.3Hz,1H),7.09-7.02(m,1H),6.99(s,1H),6.86(d,J=7.3Hz,1H),6.48(d,J=7.9Hz,1H),4.28(dd,J=4.8,11.3Hz,2H),4.19-4.06(m,2H),3.98-3.63(m,4H),3.52(t,J=5.8Hz,2H),3.30-3.23(m,2H),3.12(s,2H),2.87-2.60(m,4H),2.13-1.91(m,6H),1.75-1.68(m,2H),1.53(s,6H),1.42-1.26(m,8H).
実施例10:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(5.00g、14.0mmol、1当量)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボニトリル(6.41g、28.0mmol、2当量)の酢酸エチル(50mL、0.28M)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.62mL、28.0mmol、2当量)を加え、反応溶液を90℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-50%酢酸エチル)により精製すると、5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(7.00g、12.6mmol、収率90%)を茶色の油として与えた。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.95(s,1H),8.23(s,1H),4.55-4.51(m,1H),3.81-3.78(m,2H),3.70-3.68(m,1H),3.57-3.54(m,2H),3.48-3.45(m,2H),3.29-2.87(m,1H),2.85(d,J=10.8Hz,2H),1.85-1.80(m,8H),1.60(s,6H),1.56-1.52(m,4H),1.32-1.29(m,2H).
5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(7.00g、12.6mmol、1当量)のメタノール(50mL)溶液に1M塩化水素(5.0mL、5mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)により希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(5.00g、10.6mmol、収率84%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 471.2[M+1]
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(5.00g、10.6mmol、1当量)の溶液にチオニルブロミド(1.7mL、21.3mmol、2当量)を0℃で加えた。12時間撹拌した後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)により希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-20%酢酸エチル)により精製すると、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリルを薄黄色の固体として与えた。(ESI)m/z 535.1[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.24(d,J=2.0Hz,1H),3.76-3.65(m,1H),3.62(t,J=5.6Hz,2H),3.53(t,J=6.4Hz,2H),3.40-3.29(m,1H),2.89(s,2H),2.30-2.18(m,2H),2.16-2.05(m,2H),1.83(d,J=12.4Hz,2H),1.63(s,6H),1.45-1.24(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.150g、0.280mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.128g、0.280mmol、1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL、0.07M)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.24mL、1.41mmol、5当量)及びヨウ化ナトリウム(0.008g、0.060mmol、2当量)を一度に窒素下で加えた。混合物を60℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を水(80mL)により希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.089g、0.107mmol、収率38%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 826.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.76-11.23(m,1H),12.31-11.21(m,1H),10.80(s,1H),10.54(br s,1H),9.14(d,J=1.7Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.08-7.02(m,1H),6.99(br s,1H),6.86(br d,J=7.9Hz,1H),6.50-6.44(m,1H),4.27(br dd,J=4.8,11.4Hz,3H),4.16(br s,3H),3.92-3.69(m,3H),3.51(br t,J=5.8Hz,2H),3.26(br t,J=10.6Hz,2H),3.18-3.05(m,1H),3.12(br s,1H),2.90-2.76(m,1H),2.90-2.76(m,1H),2.90-2.76(m,1H),2.76-2.68(m,1H),2.64-2.55(m,1H),2.14-2.03(m,3H),2.02-1.85(m,3H),1.72(br d,J=10.3Hz,2H),1.57(s,6H),1.44-1.26(m,8H).
実施例11:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。メチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(1.47g、5.71mmol、1当量)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.44g、6.28mmol、1.1当量)の酢酸エチル溶液(15mL、0.38M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.21g、17.13mmol、3当量)を加え、反応溶液を80℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を減圧下で濃縮し、粗製物質を標準的な方法により精製すると、5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.80g、3.96mmol、収率69%)を茶色の固体を与えた。MS(ESI)m/z 455.0[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.99(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),3.80-3.72(m,1H),3.65(t,J=6.4Hz,2H),2.72-2.70(m,2H),1.97-1.94(m,2H),1.85-1.82(m,2H),1.63(s,6H),1.58-1.54(m,1H),1.42-1.29(m,4H),1.12-1.02(m,2H).
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(18mL、0.22M)及びN,N-ジメチルフロムアミド(1.8mL)中の5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.80g、3.96mmol、1当量)の溶液にチオニルブロミド(1.650g、7.92mmol、2当量)をゆっくりと0℃で加えた。反応溶液を0℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5-80%酢酸エチル)により精製すると、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.75g、3.38mmol、収率85%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 516.9[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.99(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),3.80-3.71(m,1H),3.42(t,J=6.8Hz,2H),2.74-2.72(m,2H),1.96-1.79(m,6H),1.63(s,6H),1.40-1.33(m,3H),1.13-1.04(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.232mmol、1当量)及び2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.158g、0.350mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1mL、0.23M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL、1.16mmol、5当量)を一度に窒素下で加えた。混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(80mL)により希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.129g、0.157mmol、収率68%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 810.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.08(br s,1H),10.80(s,1H),10.64(br s,1H),9.15(d,J=1.9Hz,1H),8.75(d,J=2.0Hz,1H),7.12-6.96(m,2H),6.88(br d,J=7.9Hz,1H),6.53-6.44(m,1H),6.53-6.44(m,1H),4.32-4.11(m,5H),3.92-3.70(m,3H),3.29(br s,2H),3.06(br s,2H),2.74(ddd,J=5.1,12.0,17.4Hz,3H),2.64-2.55(m,1H),2.09(td,J=4.1,8.5Hz,1H),1.98-1.88(m,1H),1.87-1.70(m,6H),1.57(s,6H),1.38(br d,J=3.0Hz,6H),1.21(br d,J=7.1Hz,4H),1.16-1.06(m,1H),1.16-1.06(m,1H).
実施例12:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパノアート(5.0g、14.0mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.4g、28.0mmol、2当量)の酢酸エチル(50mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.6mL、28.0mmol、2当量)を加え、反応溶液を90℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-50%酢酸エチル)により精製すると、4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.5g、11.7mmol、収率84%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 554.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.74-7.71(m,1H),4.60-4.58(m,1H),3.84-3.82(m,2H),3.71-3.61(m,1H),3.60-3.52(m,2H),3.50-3.49(m,2H),3.47-3.32(m,1H),2.22-2.20(m,2H),2.19(d,J=12.0Hz,2H),1.88-1.87(m,6H),1.85-1.84(m,2H),1.60(s,6H),1.56-1.55(m,2H),1.54-1.35(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.5g、11.7mmol)のメタノール(50mL)溶液に1M塩酸(5.0mL、5mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)により希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、10.7mmol、収率91%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 470.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、10.7mmol、1当量)の溶液にチオニルブロミド(1.7mL、21.3mmol、4当量)を0℃で加え、反応溶液を徐々に室温に温めた。12時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)により希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、9.4mmol、収率88%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 534.1[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.74-7.71(m,1H),3.71-3.61(m,1H),3.60-3.53(m,2H),3.52(t,J=6.4Hz,2H),3.35-3.32(m,1H),2.21(d,J=12.0Hz,2H),2.19-2.05(m,2H),1.83(d,J=12.0Hz,2H),1.65(s,2H),1.60(s,6H),1.35-1.32(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.150g、0.280mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.158g、0.420mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(3mL、0.01M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.85mmol、3当量)を加えた。反応混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.058g、0.069mmol、収率25%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 825.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.79(s,1H),8.34(d,J=8.3Hz,1H),8.19(d,J=1.4Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.3Hz,1H),7.12-6.94(m,2H),6.87(d,J=6.3Hz,1H),6.48(d,J=5.3Hz,1H),4.37-4.24(m,4H),3.96-3.61(m,4H),3.51(t,J=5.7Hz,2H),3.26(t,J=10.6Hz,2H),3.12(s,2H),2.84-2.56(m,4H),2.09-1.84(m,6H),1.72(d,J=10.6Hz,2H),1.55(s,6H),1.41-1.23(m,8H).
実施例13:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル。酢酸エチル(100mL)中のメチル3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(1.600g、8.18mmol、1当量)及びメチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(2.320g、9mmol、1.1当量)の混合物にトリエチルアミン(2.28mL、16.36mmol、2当量)を加え、反応溶液を90℃で撹拌した。6時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10-100%酢酸エチル)により精製すると、3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.000g、4.75mmol、収率58%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 421.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.67-8.50(m,1H),7.98-7.83(m,1H),3.80-3.48(m,4H),2.75-2.52(m,2H),1.93-1.60(m,6H),1.51-1.28(m,3H),1.27-1.15(m,5H),1.06-0.89(m,3H).
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル。3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.000g、4.75mmol、1当量)のジクロロメタン(5mL、0.1M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.50mL)中の溶液にチオニルブロミド(0.61mL、9.5mmol、2当量)を0℃で加えた。反応溶液を25℃で撹拌した。16時間後、飽和炭酸ナトリウムの添加により反応溶液のpHを8に調整した。水相を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50-100%酢酸エチル)により精製すると、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(1.600g、3.31mmol、収率70%)を赤色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 483.1[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.73-8.50(m,1H),7.98-7.82(m,1H),3.78-3.65(m,1H),3.37-3.29(m,2H),2.77-2.49(m,2H),1.93-1.80(m,4H),1.57-1.52(m,6H),1.30(br t,J=5.6Hz,3H),1.08-0.97(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(0.100g、0.210mmol、1当量)及び2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.141g、0.310mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(3mL、0.07M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.03mmol、5当量)を一度に窒素下で加えた。混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応混合物を水(80mL)により希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.073g、0.094mmol、収率45%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 776.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.24-11.28(m,1H),10.79(s,1H),10.43(br s,1H),8.82(d,J=2.0Hz,1H),8.53(d,J=2.0Hz,1H),7.08-7.01(m,1H),7.08-7.01(m,1H),7.08-7.01(m,1H),6.98(s,1H),6.85(br d,J=7.9Hz,1H),6.47(br d,J=9.8Hz,1H),4.27(br dd,J=4.8,11.3Hz,1H),4.23-4.14(m,2H),3.75(br s,6H),3.21(br s,2H),3.05(br s,2H),2.74(ddd,J=5.3,12.0,17.4Hz,3H),2.64-2.55(m,1H),2.09(td,J=4.3,8.7Hz,1H),1.97-1.66(m,7H),1.55(s,6H),1.34(br s,6H),1.22(br s,3H),1.09(q,J=11.0Hz,2H).
実施例14:2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。メチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(1.31g、5.1mmol、1当量)及び2-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1.08g、5.57mmol、1.1当量)の酢酸エチル(25mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.51mL、15.18mmol、3当量)を加え、反応混合物を80℃で撹拌した。18時間後、反応溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15-50%酢酸エチル)により精製すると、2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.26g、3.01mmol、収率59%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 420.1[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル。N,N-ジメチルホルムアミド(0.30mL)及びジクロロメタン(3mL)中の2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.26g、3.01mmol)の溶液にチオニルブロミド(1.88g、9.03mmol、3当量)をゆっくりと0℃で加えた。12時間後、反応溶液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15-30%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(1.21g、2.50mmol、収率83%)を黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.79(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=2.0Hz,1H),7.42(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),3.87(m,1H),3.43(t,J=6.8Hz,2H),2.70(s,2H),1.94-1.82(m,6H),1.59(s,6H),1.39-1.36(m,3H),1.12-1.03(m,2H).
2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(0.100g、0.210mmol)及び2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.141g、0.310mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.04mmol、5当量)を一度に窒素下で加えた。混合物を50℃で6時間撹拌した。反応混合物を水(80mL)により希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.083g、0.106mmol、収率51%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 775.6[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.30-11.70(m,1H),10.80(s,1H),10.59(br s,1H),8.13(d,J=8.3Hz,1H),7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.61(dd,J=1.9,8.4Hz,1H),7.09-7.02(m,1H),7.00(s,1H),6.87(br d,J=7.7Hz,1H),6.48(dd,J=1.5,8.2Hz,1H),4.28(br dd,J=4.8,11.3Hz,1H),4.01-3.58(m,7H),3.27(br s,2H),3.05(br s,2H),2.84-2.65(m,3H),2.64-2.55(m,1H),2.09(td,J=4.3,8.7Hz,1H),1.97-1.88(m,1H),1.87-1.67(m,6H),1.53(s,6H),1.37(br d,J=4.4Hz,6H),1.22(br s,3H),1.15-1.02(m,2H).
実施例15:2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン。3-オキソペンタン二酸(100.0g、684.5mmol、1当量)の水(200mL)溶液にアセトアルデヒド(150.8g、1368.9mmol、2当量)を20℃で加えた。反応物を20℃で20分間撹拌し、次いで0℃に冷却し、フェニルメタンアミン(74.61mL、684.5mmol、1当量)を滴加した。反応溶液を放置して室温に温め、48時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル3000mL(1000mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン500mLで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン(27.70g、127.5mmol、収率19%)を黄色の油として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.42(d,J=7.2Hz,2H),7.37-7.29(m,2H),7.27-7.20(m,1H),3.86(s,2H),3.17-3.09(qd,J=6.4,13.2Hz,2H),2.42-2.28(m,4H),1.16(d,J=6.4Hz,6H).
エチル2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)アセタート。水素化ナトリウム(8.283g、207.1mmol、1.5当量)のTHF(50mL)溶液にTHF(100mL)中のエチル2-(ジエトキシホスホリル)アセタート(40.23g、179.5mmol、1.3当量)を0℃で滴加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。THF(200mL)中の(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン(30.00g、138.1mmol、1当量)を上記溶液に滴加して、反応溶液を室温に温めた。12時間後、反応溶液を塩化アンモニウム飽和溶液の添加により中和し、氷水(200mL)に注いだ。水相を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中2.0%酢酸エチル)(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf:0.65)により精製し、次いでセミ分取逆相HPLC(水中55-85%アセトニトリル+0.05%水酸化アンモニウム、20分にわたる)により再精製した。回収したフラクションを濃縮し、水相を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、濾過し、濃縮すると、エチル2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)アセタート(11.7g、40.7mmol、収率30%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 288.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.45-7.35(m,2H),7.30(t,J=7.6Hz,2H),7.26-7.16(m,1H),5.63(s,1H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),3.82(s,2H),3.57(dd,J=2.8,14.0Hz,1H),2.84-2.62(m,2H),2.29-2.08(m,3H),1.33-1.23(m,3H),1.14(dd,J=6.4,16.4Hz,6H).
tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。エチル2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)アセタート(5.300g、18.44mmol、1当量)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(6.037g、27.66mmol、1.5当量)のTHF溶液(80mL、0.23M)に10%パラジウム炭素(1.500g、1.84mmol、10mol%)を窒素下で加えた。反応混合物を室温において12時間水素(50psi)下で撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮すると残渣を与え、それをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中1%酢酸エチル、石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製すると、tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.630g、8.784mmol、収率48%)を黄色の油として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.26(s,1H),4.21(m,1H),4.17-4.10(m,2H),2.26-2.18(m,2H),2.13-2.05(m,1H),1.99-1.84(m,1H),1.66-1.55(m,1H),1.47(s,9H),1.36-1.29(m,1H),1.29-1.25(m,3H),1.24-1.19(m,6H),1.15-1.02(m,2H).
tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。リチウムアルミニウムヒドリド(0.500g、13.18mmol、1.5当量)のTHF(10mL)溶液にtert-ブチル(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.630g、8.780mmol、1当量)のTHF(40mL)溶液を0℃で加えた。反応溶液をゆっくりと室温に1時間にわたり温めた。反応溶液を水0.5mL、15%水酸化ナトリウム溶液(1mL)及び水1.5mLの添加によりクエンチした。スラリーを0.5時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質を水100mLにより希釈し、酢酸エチル100mL×3で抽出した。合わせた有機層をブライン100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.180g、8.470mmol、収率96%)を黄色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.40-4.25(m,1H),4.24-4.07(m,1H),3.77-3.65(m,2H),2.12-2.03(m,1H),1.68-1.56(m,2H),1.55-1.49(m,2H),1.49-1.42(m,9H),1.33-1.26(m,1H),1.25-1.17(m,6H),1.05(m,1H).
tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.180g、8.470mmol、1当量)及びトリフェニルホスフィン(3.332g、12.71mmol、1.5当量)のジクロロメタン溶液(40mL、0.21M)に対するものである。反応溶液に四臭化炭素(4.214g、12.71mmol、1.5当量)を0℃で加えた。反応混合物を静置してゆっくりと室温に温めた。2時間後、反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)に注ぎ、水相をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中1%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.160g、6.744mmol、収率80%)を透明で無色の油として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.45-4.27(m,1H),4.26-4.06(m,1H),3.51-3.29(m,2H),2.18-1.96(m,2H),1.89-1.75(m,2H),1.73-1.53(m,2H),1.48-1.39(m,9H),1.33-1.25(m,1H),1.24-1.19(m,6H),1.13-0.97(m,1H).
tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサノール(12.18g、41.22mmol、2当量)及びtert-ブチル(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(6.600g、20.61mmol、1当量)のキシレン溶液(120mL、0.17M)に水酸化カリウム(5.318g、94.80mmol、4.6当量)及びテトラブチルアンモニウムブロミド(1.328g、4.120mmol、0.2当量)を加えた。反応物を30℃で攪拌した。24時間後、反応溶液を水(200mL)により希釈し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中2.5-3%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.800g、5.236mmol、収率25%)を黄色の油として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.42-7.33(m,4H),7.33-7.27(m,4H),7.24-7.17(m,2H),4.36-4.23(m,2H),4.22-4.15(m,1H),3.62(s,4H),3.48(t,J=6.4Hz,1H),3.45-3.37(m,1H),3.19-3.06(m,1H),2.53(m,1H),2.09-2.04(m,3H),2.01-1.86(m,3H),1.63-1.59(m,1H),1.57-1.51(m,2H),1.47-1.46(m,9H),1.43-1.33(m,2H),1.28-1.24(m,2H),1.21(s,2H),1.17(d,J=7.0Hz,6H),1.14-1.08(m,1H),1.07-0.92(m,1H).
tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.800g、5.240mmol、1当量)のメタノール(60mL)溶液にパラジウム炭素(2.000g)を窒素下で加えた。反応物を室温において12時間水素(15psi)下で撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮すると、tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(1.837g、5.180mmol、収率98%)を黄色の油として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.23-4.08(m,2H),4.08-3.93(m,1H),3.50-3.40(m,2H),3.40-3.33(m,1H),3.18-3.04(m,1H),2.55-2.51(m,2H),2.49(br s,1H),2.05-1.83(m,4H),1.82-1.68(m,2H),1.67-1.47(m,2H),1.46-1.32(m,16H),1.29-1.15(m,2H),1.15-1.07(m,9H),1.07-0.87(m,3H).
tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(1.837g、5.180mmol、1当量)のアセトニトリル溶液(10mL、0.5M)にヨウ化カリウム(0.086g、0.520mmol、10mol%)、炭酸カリウム(2.148g、15.54mmol、3当量)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(3.75mL、25.91mmol、5当量)を加えた。反応物を110℃で撹拌した。48時間後、反応溶液を濾過し、濃縮すると、tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.400g、5.279mmol、粗製)を黄色の油として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 455.5[M+1]
tert-ブチル(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート及びtert-ブチル(2R,4r,6S)-4-(2-(((1r,4R)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.160g、4.750mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(1.084g、4.750mmol、1当量)の酢酸エチル溶液(10mL、0.47M)にN,N-ジイソプロプリエチルアミン(1.660mL、9.500mmol、2当量)を加えた。反応物を90℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、ジアステレオマーの混合物を与え、それをSFC(DAICEL CHIRAL PAK IG:250mm×30mm.10um、20%メタノール+0.1%NH.HO)により分離すると、tert-ブチル(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(1.060g、1.629mmol、収率34%)及びtert-ブチル(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(0.360g、0.553mmol、収率12%)を与えた。tert-ブチル(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート:H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),4.38-4.22(m,2H),3.72-3.59(m,1H),3.54(t,J=6.4Hz,2H),3.37-3.24(m,1H),3.03-2.75(m,2H),2.21(br d,J=12.4Hz,2H),2.03-1.90(m,1H),1.89-1.77(m,2H),1.61(s,6H),1.58(m,2H),1.54-1.48(m,2H),1.47(s,9H),1.40-1.26(m,4H),1.19(d,J=7.2Hz,6H).tert-ブチル(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート:H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),4.28-4.10(m,2H),3.76-3.58(m,1H),3.49(t,J=6.0Hz,2H),3.30(m,1H),3.03-2.76(m,2H),2.19(br d,J=12.0Hz,2H),2.12-1.98(m,2H),1.89-1.76(m,2H),1.61(s,6H),1.52(br t,J=6.4Hz,2H),1.47(s,9H),1.40-1.25(m,3H),1.22(d,J=6.8Hz,6H),1.03(m,2H).
4-(3-(trans-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。tert-ブチル(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(1.060g、1.630mmol、1当量)のジクロロメタン(5mL)溶液に1,4-ジオキサン中の4M塩化水素酸(20mL、80.00mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を濃縮した。生じた黄色固体を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に吸収させ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、4-(3-(trans-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.920g、1.67mmol、収率99%)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 551.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),3.74-3.59(m,1H),3.51(t,J=6.8Hz,2H),3.31(m,1H),2.92(m,4H),2.20(br d,J=12.0Hz,2H),2.02-1.92(m,1H),1.82(br d,J=12.0Hz,2H),1.70(q,J=6.8Hz,2H),1.64-1.56(s,6H),1.51(br d,J=12.8Hz,2H),1.40-1.27(m,4H),1.09(br d,J=6.0Hz,6H).
2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド。3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.000g、3.870mmol、1当量)のジクロロメタン溶液(20mL、0.2M)にトリエチルアミン(1.62mL、11.62mmol、3当量)及び2-クロロアセチルクロリド(0.46mL、5.810mmol、1.5当量)を一度に0℃において窒素下で加えた。2時間後、反応溶液を水(150mL)により希釈し、酢酸エチル(4×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-100%酢酸エチル)により精製すると、2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.750g、2.240mmol、収率58%)を灰色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 335.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.27(s,1H),7.65(d,J=7.6Hz,1H),7.18-7.08(m,2H),4.39(s,2H),4.21(m,1H),4.06(s,3H),2.71-2.61(m,2H),2.43-2.32(m,1H),2.21-2.14(m,1H).
2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(2-((2S,4s,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.100g、0.180mmol、1当量)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.081g、0.270mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2mL、0.1M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.910mmol、5当量)及びヨウ化ナトリウム(0.027g、0.180mmol、1当量)を加えた。反応物を80℃で撹拌した。13時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.081g、0.099mmol、収率55%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 810.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.80(d,J=4.0Hz,1H),10.60(s,1H),10.17-9.89(m,1H),9.04(br s,1H),8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.96(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),7.12-6.95(m,2H),6.86(t,J=6.8Hz,1H),6.56-6.39(m,1H),4.27(dd,J=5.2,11.6Hz,1H),4.23-4.18(m,1H),4.15(br d,J=3.6Hz,1H),3.81-3.68(m,3H),3.62-3.54(m,1H),3.48(br t,J=6.0Hz,2H),3.22(m,1H),2.94-2.75(m,2H),2.75-2.68(m,1H),2.65-2.54(m,1H),2.15-2.01(m,3H),2.01-1.84(m,3H),1.79-1.60(m,6H),1.54(d,J=1.2Hz,6H),1.39-1.33(m,3H),1.33-1.23(m,2H),1.19(d,J=6.4Hz,3H).
実施例16:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
4-(3-(trans-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。tert-ブチル(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(0.360g、0.550mmol、1当量)のジクロロメタン溶液(3mL、0.12M)に1,4-ジオキサン中の4M塩化水素酸(12mL、48mmol)を加え、反応溶液を15℃で撹拌した。14時間後、反応溶液を濃縮した。生じた固体を飽和炭酸水素塩溶液(20mL)によりpH8~9に希釈し、水性液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、4-(3-(trans-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.330g、0.56mmol)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 551.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),3.73-3.59(m,1H),3.52(t,J=6.4Hz,2H),3.30(m,1H),3.03-2.80(m,2H),2.74(m,2H),2.20(br d,J=12.4Hz,2H),1.82(br d,J=11.6Hz,2H),1.68(br d,J=13.2Hz,2H),1.61(s,6H),1.54-1.48(m,2H),1.41-1.27(m,3H),1.14(br d,J=6.4Hz,6H),0.92-0.76(m,2H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(2-((2S,4r,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.060g、0.110mmol、1当量)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.048g、0.160mmol、1.5当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1mL、0.11M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.540mmol、5当量)及びヨウ化ナトリウム(0.016g、0.110mmol、1当量)を加えた。反応物を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.041g、0.0498mmol、収率46%)を与えた。MS(ESI)m/z 810.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),10.67-10.31(m,1H),9.67-9.38(m,1H),9.06(br s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.18(s,1H),7.96(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.10-7.00(m,1H),6.99-6.89(m,1H),6.83(br d,J=8.0Hz,1H),6.47(m,1H),4.30-4.22(m,1H),4.21-4.15(m,1H),4.09-4.02(m,1H),3.90-3.79(m,2H),3.53-3.42(m,4H),3.28-3.17(m,1H),2.90-2.68(m,3H),2.65-2.56(m,1H),2.15-2.00(m,3H),1.99-1.79(m,3H),1.78-1.64(m,3H),1.58-1.50(m,6H),1.49-1.36(m,3H),1.34(br d,J=5.2Hz,3H),1.30-1.22(m,1H),1.20(d,J=6.4Hz,3H),1.15-1.06(m,1H).
実施例17:2-((2R,6S)-4-(4-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
tert-ブチル(trans-4-(2-(メトキシ(メチル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート。2-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)酢酸(2.000g、7.770mmol、1当量)及びN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.830g、8.550mmol、1.1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(20mL、0.38M)にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.94mL、38.86mmol)及びHATU(4.430g、11.66mmol、5当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(100mL)により希釈し、酢酸エチル(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-30%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(trans-4-(2-(メトキシ(メチル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート(2.200g、7.323mmol、収率94%)を白色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.41(s,1H),3.66(s,3H),3.37(s,1H),3.17(s,3H),2.31-2.29(d,J=6.4Hz,2H),2.04-1.97(m,2H),1.85-1.79(m,3H),1.43(s,9H),1.18-1.02(m,4H).
tert-ブチル(trans-4-(2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート。tert-ブチル(trans-4-(2-(メトキシ(メチル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート(2.2g、7.320mmol、1当量)のジクロロメタン(10mL)溶液にナトリウム、0℃の70%ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドのトルエン溶液(4.08mL、14.65mmol、2当量)を加えた。2時間撹拌した後、反応溶液を水(20mL)及び飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)により希釈した。溶液をジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製の油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-25%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(trans-4-(2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート(1.450g、6.008mmol、収率82%)を白色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.65-9.64(t,J=2.0Hz,1H),6.69-6.64(m,1H),3.19-3.13(m,1H),2.55-2.52(m,1H),2.29-2.27(m,2H),1.75-1.64(m,5H),1.36(s,9H),1.17-1.08(m,2H),1.06-0.83(m,2H).
エチル(E)-4-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)ブタ-2-エノアート。tert-ブチル(trans-4-(2-オキソエチル)シクロヘキシル)カルバマート(1.450g、6.010mmol、1当量)のトルエン溶液(10mL、0.6M)にエチル2-(トリフェニルホスホラニリデン)アセタート(2.300g、6.610mmol、1.1当量)を加え、反応混合物を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、生じた粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-20%酢酸エチル)により精製すると、エチル(E)-4-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)ブタ-2-エノアート(0.890g、2.858mmol、収率48%)を白色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 6.95-6.88(m,1H),5.82-5.78(m,1H),4.36(s,1H),4.24-4.14(m,2H),3.37(s,1H),2.12-2.08(m,2H),2.05-1.99(m,2H),1.79-1.76(m,2H),1.46-1.36(m,10H),1.31-1.27(t,J=7.2Hz,3H),1.13-0.99(m,4H).
tert-ブチル(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)カルバマート。エタノール(16mL)及びTHF(16mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.811g、21.43mmol、7.5当量)の溶液に無水塩化リチウム(0.900g、21.43mmol、7.5当量)を0℃で加え、溶液を10分間撹拌した。反応溶液にエチル(E)-4-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)ブタ-2-エノアート(0.890.g、2.860mmol、1当量)のTHF(8mL)溶液を加え、反応溶液を15℃で撹拌した。12時間後、1M塩酸(10mL)をゆっくり加えることにより反応溶液をクエンチし、溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-25%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)カルバマート(0.750g、2.763mmol、収率96%)を白色の固体として与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.37(s,1H),3.66-3.62(t,J=6.8Hz,2H),3.36(s,1H),2.00-1.98(m,2H),1.78-1.75(m,2H),1.58-1.51(m,2H),1.44(s,9H),1.40-1.32(m,2H),1.28-1.14(m,4H),1.08-0.94(m,4H).
4-(trans-4-アミノシクロヘキシル)ブタン-1-オール。tert-ブチル(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)カルバマート(0.750.g、2.760mmol、1当量)のジクロロメタン(2mL)溶液に1,4-ジオキサン中の4M塩化水素酸(4mL、16mmol、5.8当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮して有機溶媒を除去し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)により希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、4-(trans-4-アミノシクロヘキシル)ブタン-1-オール(0.410g、2.394mmol、収率87%)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 3.62-3.59(t,J=6.4Hz,2H),2.61-2.54(m,1H),1.85-1.81(m,2H),1.75-1.72(m,2H),1.56-1.49(m,4H),1.39-1.31(m,2H),1.25-1.12(m,3H),1.10-1.00(m,2H),0.97-0.87(m,2H).
メチル2-((trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート。メチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(1.733g、9.570mmol、4当量)及び4-(trans-4-アミノシクロヘキシル)ブタン-1-オール(0.410.g、2.390mmol、1当量)のアセトニトリル(3mL)溶液に炭酸カリウム(0.993g、7.180mmol、3当量)及びヨウ化ナトリウム(0.072g、0.480mmol、0.2当量)を加え、反応溶液を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を酢酸エチルにより希釈し、濾過し、濃縮すると、粗製のメチル2-((trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(1.000g、粗製)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 272.3[M+1]
4-(3-(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。メチル2-((trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパノアート(1.000.g、2.320mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.556g、2.440mmol、1.1当量)の酢酸エチル(12mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.15mL、6.960mmol、3当量)を加え、反応混合物を80℃で撹拌した。3時間後、反応溶液を酢酸エチル(20mL)により希釈し、濃縮した。生じた粗製の油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-35%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.360g、0.736mmol、収率32%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 468.1[M+1]
4-(3-(trans-4-(4-ブロモブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。4-(3-(trans-4-(4-ヒドロキシブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.360.g、0.770mmol、1当量)のジクロロメタン(3mL)溶液にN,N-ジメチルホルムアミド(0.30mL)及びチオニルブロミド(0.400g、1.920mmol、2.5当量)を加え、反応溶液を15℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0-20%酢酸エチル)により精製すると、4-(3-(trans-4-(4-ブロモブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.280g、0.517mmol、収率67%)を茶色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 530.0[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96-7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.86-7.85(d,J=1.6Hz,1H),7.75-7.72(d,J=8.4,1.6Hz,1H),3.85(s,1H),3.45-3.41(t,J=6.8Hz,2H),2.69(s,2H),1.95-1.92(m,2H),1.88-1.83(m,4H),1.61(s,6H),1.50-1.44(m,2H),1.36-1.34(m,1H),1.27-1.25(m,2H),1.11-1.01(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(4-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。4-(3-(trans-4-(4-ブロモブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.075g、0.140mmol、1当量)及び2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.084g、0.180mmol、1.3当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.710mmol、5当量)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(20mL)により希釈し、20:1ジクロロメタン/メタノール(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(4-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.034g、0.041mmol、収率29%)を白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 823.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.79(s,1H),8.35-8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.20(s,1H),7.99-7.97(d,J=8.0Hz,1H),7.06-7.02(m,1H),6.98(s,1H),6.84-6.82(d,J=8.0Hz,1H),6.46-6.44(m,1H),4.29-4.25(m,1H),3.95-3.72(m,8H),3.04(m,4H),2.79-1.71(m,2H),2.62-2.58(m,1H),2.12-2.08(m,1H),1.95-1.89(m,1H),1.84-1.81(m,2H),1.74-1.71(m,4H),1.55(s,6H),1.33-1.24(m,11H),1.13-1.07(m,2H).
実施例18:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(200mg、0.33mmol)及び(S)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(93.8mg、0.43mmol、1.3当量)を収容している2ドラムバイアルにN,N-ジメチルホルムアミド(1.65mL、0.2M)を加え、固体が全て溶解するまで撹拌した。1-メチルイミダゾール(0.26mL、3.29mmol、10当量)を加え、続いてN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(138.5mg、0.49mmol、1.5当量)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。20分後、反応溶液をDMSOにより全体積4mLに希釈し、濾過し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(62mg、0.076mmol、収率23%)を与えた。MS(ESI)m/z 809.4[M+1]+;1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=10.77(s,1H),9.34(s,1H),8.34(d,J=8.3Hz,1H),8.20(d,J=1.7Hz,1H),7.98(dd,J=1.7,8.3Hz,1H),7.08-6.95(m,2H),6.81-6.77(m,1H),6.40(dd,J=1.7,8.1Hz,1H),5.90(d,J=7.9Hz,1H),4.35-4.22(m,1H),3.90-3.72(m,1H),3.20(s,2H),2.82-2.54(m,8H),2.26-2.17(m,2H),1.96-1.68(m,7H),1.55(s,6H),1.51-1.38(m,2H),1.30-1.03(m,5H),0.98(d,J=6.1Hz,6H)
実施例19:2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
tert-ブチル(R)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。40mLバイアルにtert-ブチル(R)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.5g、1.97mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.69mL、3.93mmol、2当量)、メチルブロモアセタート(1.09mL、11.8mmol、6当量)及びTHF(20mL、0.1M)を加えた。反応溶液を室温で撹拌した。18後、溶液を100mL酢酸エチル及び100mL水により希釈した。有機層を除き、水層を2×50mL酢酸エチルで抽出した。次いで、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中1-50%酢酸エチル)により精製すると、tert-ブチル(R)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.557g、1.71mmol、収率88%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 227[M-99]
メチル(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート。tert-ブチル(R)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(250mg、0.7mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.58mL、7.6mmol、10当量)をジクロロメタン(7.6mL、1M)中で合わせ、室温においてスクリューキャップのシンチレーションバイアル中で撹拌した。1時間後、溶液を濃縮して、黄色の油としてのメチル(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(255mg、0.75mmol、収率98%)とし、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 227[M+1]
メチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート。4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.5g、0.96mmol、1当量)、メチル(S)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(0.33g、0.96mmol、1当量)及びヨウ化ナトリウム(2.7mg、0.02mmol、0.1当量)を収容している1-ドラムバイアルにアセトニトリル(5mL)を加え、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.8mL、4.82mmol、5当量)を加えた。反応バイアルを撹拌しながら60℃に加熱した。16時間後、反応溶液を酢酸エチル(100mL)により希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0-100%酢酸エチル)により精製すると、メチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(0.6g、0.89mmol、収率91%)を与えた。MS(ESI)m/z 664.2[M+1]
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸。テトラヒドロフラン/メタノール/水(3:1:1、5mL)の混合物中のメチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(0.6g、0.9mmol、1当量)の冷却された溶液に水酸化リチウム一水和物(0.58g、1.3mmol、1.5当量)を一度に0℃で加えた。生じた溶液を室温で撹拌した。3時間後、反応溶液を水(20mL)により希釈し、ジクロロメタン中10%メタノール(4×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.33g、0.46mmol、収率51%)を与え、それを(wjich)さらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 650.2[M+1]
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.12g、0.19mmol、1当量)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.05g、0.22mmol、1.2当量)を収容している2ドラムバイアルにアセトニトリル(1.5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.5mL)を加え、固体が全て溶解するまで反応溶液を撹拌した。反応溶液に1-メチルイミダゾール(0.07mL、0.84mmol、5当量)を加え、続いてN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.12g、0.41mmol、2.2当量)を加えて、反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液をジメチルスルホキシドにより全体積3mLに希釈し、濾過し、標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.09g、0.11mmol、収率58%)を与えた。MS(ESI)m/z 851.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.73(s,1H),9.68(s,1H),8.27(d,J=8.2Hz,1H),8.13(d,J=1.5Hz,1H),7.90(dd,J=1.6,8.2Hz,1H),7.04-6.89(m,2H),6.77(br d,J=6.5Hz,1H),6.36(br d,J=8.2Hz,1H),4.20(br dd,J=4.5,10.9Hz,2H),3.87-3.44(m,8H),3.30(br d,J=11.2Hz,4H),3.06(br d,J=9.7Hz,3H),2.89-2.51(m,4H),2.10-1.97(m,3H),1.84(dq,J=4.7,12.1Hz,1H),1.72-1.61(m,2H),1.48(s,6H),1.38-1.19(m,2H).
実施例20:2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
メチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート。5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(375mg、0.72mmol、1当量)及びメチル(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタートトリフルオロ酢酸塩(491.3mg、1.44mmol、2当量)を収容している1-ドラムバイアルにN,N-ジメチルホルムアミド(3.6101mL、0.2M)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.75mL、4.33mmol、6当量)を加えた。反応溶液を撹拌しながら55℃に加熱した。16時間後、反応溶液を75mL酢酸エチルにより希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させると、黄色味を帯びた油を与えた。粗製物質を逆相HPLCにより精製すると、標記化合物をギ酸塩として与えた。その物質を酢酸エチルに吸収させ、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、メチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(310mg、0.4664mmol、収率65%)にした。MS(ESI)m/z 655.2[M+1]H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 1.62(s,6H)1.81(br d,J=11.86Hz,2H)2.20(br d,J=10.76Hz,2H)2.48(ddd,J=11.03,7.92,3.30Hz,1H)2.52-2.69(m,4H)2.81-2.94(m,4H)2.94-3.03(m,1H)3.27-3.38(m,1H)3.46(dd,J=17.85,0.98Hz,1H)3.56-3.70(m,5H)3.71(s,3H)8.23(d,J=2.20Hz,1H)8.97(d,J=2.20Hz,1H)
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート。メチル2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(200mg、0.30mmol)を収容している2-ドラムバイアルに1,4-ジオキサン(1mL、0.3M)を加え、続いて水酸化リチウムの1M水溶液(0.36mL、0.36mmol、1.2当量)を加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、この時点でLCMSにより残存している出発物質はない。反応溶液を濃縮し、生じた物質をジオキサンとの共沸除去により乾燥させると、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(193mg、0.29mmol、収率98%)をガラス質の黄色の油として与えた。物質をさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 651.2[M+1]
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。N-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(112.2mg、0.40mmol、2当量)を収容している1-ドラムバイアルに2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセタート(131.31mg、0.20mmol、1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1.0mL、0.2M)を加え、続いて3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(66mg、0.30mmol、1.5当量)及び1-メチルイミダゾール(98.5mg、1.2mmol、6当量)を加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液をDMSOにより全体積2mLに希釈し、濾過し、標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(98mg、0.11mmol、収率53%)を灰白色固体として与えた。MS(ESI)m/z852.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=10.80(s,1H),10.72(br s,1H),9.72(s,1H),9.15(d,J=1.8Hz,1H),8.75(d,J=2.0Hz,1H),7.06-6.94(m,2H),6.89-6.77(m,1H),6.42(br d,J=7.6Hz,1H),4.16-4.14(m,1H),3.86(br s,4H),3.62(br s,5H),3.45-3.29(m,4H),3.21-3.03(m,3H),2.95-2.66(m,3H),2.19-2.07(m,3H),1.98-1.84(m,1H),1.80-1.69(m,2H),1.58(s,6H),1.44-1.29(m,2H).
実施例21:2-((2S,4r,6R)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
5-(3-((trans)4-(2-((2S,4r,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。(2S,4r,6R)-tert-ブチル4-(2-(((1r,4R)-4-(3-(6-シアノ-5-(1,1-ジフルオロエチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(2.000g、3.070mmol)のDCM(5mL)溶液にジオキサン中の45M HCl(30.0mL、120mmol)を加えた。反応混合物を15℃で3時間撹拌し、反応物を濃縮すると残渣を与えた。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)によりpH8~9に希釈し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、5-(3-((1R,4r)-4-(2-((2S,4r,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.940g、3.517mmol)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z:552.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.97(d,J=2.0Hz,1H),8.24(d,J=2.0Hz,1H),3.79-3.58(m,1H),3.56-3.46(m,2H),3.30(m,1H),3.03-2.83(m,2H),2.78(m,2H),2.26-2.15(m,2H),1.89-1.75(m,2H),1.69(br d,J=13.2Hz,2H),1.62(s,6H),1.52(q,J=6.8Hz,2H),1.41-1.29(m,2H),1.27-1.11(m,6H),0.88(q,J=11.2Hz,2H).
2-((2S,4r,6R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。5-(3-((1R,4r)-4-(2-((2S,4r,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.220mmol)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.096g、0.330mmol)のDMF(1mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.19mL、1.090mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.033g、0.220mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間撹拌し、次いで水(30mL)により希釈した。水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を標準的な方法により精製すると、2-((2S,4r,6R)-4-(2-(((1r,4R)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.075g、0.090mmol、収率41.2%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z:811.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.91(s,1H),10.80(s,1H),10.68-10.53(m,1H),10.24-9.95(m,1H),9.14(d,J=2.0Hz,1H),9.07(br s,1H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.05(m,1H),6.99(br d,J=7.2Hz,1H),6.87(br d,J=8.0Hz,1H),6.57-6.36(m,1H),4.26(m,1H),4.21(br s,1H),4.12(br d,J=3.6Hz,1H),3.92-3.77(m,1H),3.70-3.56(m,1H),3.56-3.39(m,3H),3.23(m,1H),2.92-2.68(m,3H),2.64-2.55(m,1H),2.14-2.00(m,3H),1.98-1.82(m,2H),1.82-1.63(m,4H),1.56(d,J=1.6Hz,6H),1.50(m,1H),1.47-1.38(m,2H),1.38-1.22(m,5H),1.20(d,J=6.4Hz,3H),1.17-1.07(m,1H).
実施例22:2-((2S,4s,6R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
5-(3-((trans)-4-(2-((2S,4s,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。(2S,4s,6R)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシラート(0.885g、1.360mmol)のDCM(3mL)溶液にジオキサン中の4M HCl(20mL、80mmol)を加え、反応溶液を15℃で撹拌した。12時間後、溶液を濃縮し、生じた残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液により希釈した。水溶液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮すると、5-(3-((trans)-4-(2-((2S,4s,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.750g、1.360mmol)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z:552.5[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.97(d,J=2.0Hz,1H),8.24(d,J=2.0Hz,1H),3.78-3.59(m,1H),3.51(t,J=6.8Hz,2H),3.31(m,1H),3.02-2.72(m,4H),2.21(br d,J=12.4Hz,2H),2.01-1.95(m,1H),1.82(br d,J=12.0Hz,2H),1.70(q,J=6.8Hz,2H),1.63(s,6H),1.52(br d,J=13.6Hz,2H),1.41-1.26(m,4H),1.10(d,J=6.4Hz,6H).
2-((2S,4s,6R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。5-(3-((trans)-4-(2-((2S,4s,6R)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.220mmol)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.095g、0.330mmol)のDMF(0.500mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.19mL、1.090mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.033g、0.220mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)により希釈し、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を標準的な方法により精製すると、2-((2S,4s,6R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.064g、0.079mmol、収率36.1%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z:811.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.95(s,1H),10.80(br d,J=3.6Hz,1H),10.62(s,1H),10.27-9.86(m,1H),9.14(d,J=1.2Hz,1H),9.08-8.97(m,1H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.17-6.94(m,2H),6.93-6.73(t,J=6.8Hz,1H),6.57-6.37(m,1H),4.30-4.25(m,1H),4.21(br s,1H),4.17(m,1H),3.87-3.78(m,2H),3.59(br s,1H),3.48(br t,J=6.0Hz,2H),3.30-3.11(m,1H),2.93-2.67(m,3H),2.63-2.57(m,1H),2.16-1.86(m,6H),1.82-1.59(m,7H),1.56(d,J=1.2Hz,6H),1.35(br s,3H),1.33-1.25(m,2H),1.19(br d,J=6.0Hz,3H).
実施例23:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド。4-(3-((1R,4R)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.150g、0.290mmol)及びN-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)-2-((S)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.150g、0.350mmol)のDMF(3mL)溶液にヨウ化カリウム(0.048g、0.290mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.15mL、0.870mmol)を加えた。反応混合物を50℃で12時間撹拌した。反応溶液を水(30mL)により希釈し、水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた残渣を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド(0.062g、0.070mmol、収率24.2%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z:869.6[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.81(s,1H),9.93(s,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.8Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.3Hz,1H),6.80-6.59(m,2H),6.22(d,J=12.1Hz,1H),4.45-4.31(m,1H),4.30-4.24(m,1H),3.87(s,2H),3.82-3.56(m,8H),3.25-3.03(m,4H),2.92-2.61(m,4H),2.10-1.87(m,1H),1.75-1.67(m,2H),1.54(s,6H),1.39-1.29(m,2H).
実施例24:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド
(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。(S)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.263g、0.840mmol)及びHATU(0.641g、1.69mmol)のDMF(5mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.44mL、2.53mmol)及び3-((3-アミノ-5-フルオロフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.200g、0.840mmol)を加えた。反応混合物を50℃で12時間撹拌した。混合物を水(30mL)により希釈し、水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。生じた残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0-4%メタノール)により精製すると、(3S)-tert-ブチル4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.340g、0.640mmol、収率75.9%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z:554.4[M+23]
N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド。(3S)-tert-ブチル4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.340g、0.640mmol)のDCM(5mL)溶液に酢酸(0.5mL)中の33%臭化水素を加え、反応混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮すると、N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)-2-((S)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.270g、0.626mmol、収率97.8%)を茶色の油として与え、さらに精製せずに次の工程に使用した。MS(ESI)m/z 432.3[M+1]
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド。5-(3-((1R,4R)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.190mmol)及びN-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)-2-((S)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.100g、0.230mmol)のDMF(3mL)溶液にヨウ化カリウム(0.032g、0.190mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.1mL、0.580mmol)を加えた。反応混合物を50℃で12時間撹拌し、DMSOにより希釈し、標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド(0.062g、0.071mmol、収率36.8%)を緑色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 870.6[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.53-10.98(m,1H),10.79(s,1H),9.94(br s,1H),9.14(d,J=1.9Hz,1H),8.74(d,J=1.9Hz,1H),6.85-6.57(m,2H),6.22(d,J=11.9Hz,1H),4.40(s,1H),4.28(dd,J=4.7,11.2Hz,3H),3.74-3.50(m,6H),3.47-3.28(m,4H),3.20-3.11(m,2H),2.94-2.79(m,2H),2.73(ddd,J=4.7,12.2,17.0Hz,1H),2.63-2.54(m,1H),2.14-2.03(m,3H),1.94-1.84(m,1H),1.72(br d,J=11.3Hz,2H),1.56(s,6H),1.41-1.29(m,2H).
実施例25:2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.180g、0.360mmol)及び5-(3-((trans)-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.188g、0.360mmol)のDMF(1mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.32mL、1.820mmol)を加えた。反応混合物を50℃で12時間撹拌した。反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.078g、0.090mmol、収率25%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 850.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.27-11.00(m,1H),10.79(s,1H),9.80-9.59(m,1H),9.15(d,J=2.0Hz,1H),8.75(d,J=2.0Hz,1H),7.09-6.95(m,2H),6.90-6.75(m,1H),6.43(br d,J=8.0Hz,1H),4.38(br s,1H),4.27(br dd,J=4.8,11.2Hz,1H),3.67-3.55(m,4H),3.54-3.43(m,2H),3.22-2.94(m,5H),2.90-2.68(m,3H),2.64-2.54(m,1H),2.16-2.03(m,1H),1.96-1.81(m,3H),1.81-1.66(m,4H),1.57(s,6H),1.33-1.15(m,3H),1.15-0.99(m,2H).
実施例26:N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド
N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド。N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.172g、0.390mmol)のDMF(1mL)溶液に5-(3-((trans)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.190mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.026g、0.960mmol)を加えた。次いで、反応混合物を50℃で12時間撹拌した。反応溶液をDMSOにより希釈し、標準的な方法により精製すると、N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.072g、0.075mmol、収率39%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 886.0[M+1]HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.83-10.77(m,1H),9.97-9.66(m,1H),9.15(d,J=1.6Hz,1H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.02-6.74(m,2H),6.46(s,1H),4.43-4.25(m,2H),3.87(s,3H),3.75-3.57(m,5H),3.36-3.32(m,2H),3.27-2.99(m,4H),2.92-2.61(m,4H),2.16-2.02(m,3H),1.98-1.84(m,1H),1.78-1.68(m,2H),1.57(s,6H),1.44-1.31(m,2H).
実施例27:N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド
(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。3-(3-アミノ-5-クロロ-アニリノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.162g、0.640mmol)及び(R)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.200g、0.640mmol)のピリジン(1mL)溶液にEDCI(0.246g、1.28mmol)を加え、反応溶液を50℃に加熱した。12時間後、反応溶液を濃縮し、水(40mL)により希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、標準的な方法により精製すると、(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.250g、0.456mmol、収率71.2%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 548.1[M+1]
(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.250g、0.460mmol)のAcOH中33%HBr(0.5mL、0.460mmol)中の溶液を25℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮すると、(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.200g、0.447mmol、収率97.9%)を緑色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 448.1[M+1]
N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド。4-[3-[4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル]-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソ-イミダゾリジン-1-イル]-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.100g、0.190mmol)のDMF(1mL)溶液にN-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.172g、0.390mmol)、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.124g、0.960mmol)を加え、反応溶液を50℃に加熱した。12時間後、反応溶液をDMSOにより希釈し、標準的な方法により精製すると、N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.083g、0.089mmol、収率46.0%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 885.0[M+1]HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,2H),10.01-9.67(m,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J=1.6Hz,1H),8.01-7.93(m,1H),7.05-6.72(m,2H),6.46(s,1H),4.47-4.23(m,2H),3.92-3.79(m,3H),3.77-3.47(m,7H),3.20-3.06(m,3H,3.00-2.76(m,3H),2.75-2.66(m,1H),2.64-2.53(m,1H),2.14-2.02(m,3H),1.98-1.83(m,1H),1.74(dd,J=12Hz,2H),1.55(s,6H),1.45-1.30(m,2H).
実施例28:2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
tert-ブチル(3R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。ピリジン(2mL)中の3-(3-アミノアニリノ)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(0.737g、2.88mmol)及び2-[(2R)-4-tert-ブトキシカルボニル-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル]酢酸(0.600g、1.92mmol)の混合物にN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.737g、3.84mmol)を加え、反応溶液を50℃に加熱した。16時間後、反応溶液を水(25mL)により希釈し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製残渣を標準的な方法により精製すると、tert-ブチル(3R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.450g、0.88mmol、収率46%)を黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 514.2[M+1]
N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩。tert-ブチル(3R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.450g、0.88mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に酢酸中30%臭化水素(0.60mL、8.76mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。16時間後、反応溶液を濃縮すると、粗製のN-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.500g、1.01mmol)を与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 414.1[M+1]
2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中の5-(3-((1r,4r)-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.129g、0.24mmol)及びN-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.120g、0.24mmol)の混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.73mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製残渣を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.045g、0.05mmol、収率20.7%)を与えた。MS(ESI)m/z 866.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.08(br d,J=5.6Hz,1H),10.80(s,1H),9.82-9.56(m,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.20(s,1H),7.98(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),7.01(br t,J=8.0Hz,2H),6.92-6.72(m,1H),6.43(br d,J=8.0Hz,1H),4.44-4.23(m,2H),3.91-3.76(m,1H),3.71-3.41(m,5H),3.40-2.91(m,6H),2.85-2.67(m,3H),2.64-2.56(m,1H),2.15-2.04(m,1H),1.92-1.70(m,7H),1.55(s,6H),1.42-0.91(m,6H).
実施例29:2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中の4-(3-((1r,4r)-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.126g、0.24mmol)及びtert-ブチル(3R)-4-(2-((3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート臭化水素酸塩(0.120g、0.24mmol)の混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.73mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.057g、0.06mmol、収率26.7%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 849.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.14-10.94(m,1H),10.79(br s,1H),9.82-9.50(m,1H),9.14(br s,1H),8.74(br s,1H),7.01(br s,2H),6.90-6.73(m,1H),6.50-6.34(m,1H),4.30-4.24(m,2H),3.66-3.45(m,7H),3.29-3.00(m,7H),2.91-2.64(m,5H),2.15-1.83(m,7H),1.77-1.68(m,2H),1.57(br d,J=3.2Hz,6H),1.42-1.24(m,2H).
実施例30:2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。4-(3-((1r,4r)-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.258g、0.480mmol)及びN-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.200g、0.480mmol)のDMF(3mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.25mL、1.45mmol)及びヨウ化カリウム(80.31mg、0.4800mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.059g、0.068mmol、収率14.1%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 865.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.78(s,1H),9.71(s,1H),8.33(d,J=8.3Hz,1H),8.18(d,J=1.6Hz,1H),7.96(dd,J=1.6,8.2Hz,1H),7.05-6.94(m,2H),6.87-6.74(m,1H),6.41(br d,J=8.5Hz,1H),4.43-4.27(m,1H),4.27-4.22(m,1H),3.91-3.74(m,2H),3.66(s,4H),3.32-3.00(m,8H),2.90-2.61(m,4H),2.07(dd,J=2.5,6.0Hz,3H),1.99-1.82(m,3H),1.71(d,J=11.1Hz,2H),1.54(s,6H),1.36-1.25(m,2H).
実施例31:N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド
(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート。(R)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.128g、0.410mmol)及びHATU(311.34mg、0.8200mmol)のDMF(3mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.21mL、1.23mmol)及び3-アミノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)ベンゾニトリル(100.mg、0.4100mmol)を加えた。反応混合物を50℃で12時間撹拌した。混合物を水(30mL)により希釈し、水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL))で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(140mg、0.2600mmol、収率63%)を茶色の油として与えた。MS(ESI)m/z 539.3[M+1]
N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド。(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.470g、0.870mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.0mL、12.89mmol)を加え、反応混合物を25℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮すると、粗製のN-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.380g、0.867mmol、収率99%)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 439.2[M+1]
N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド。5-(3-((1r,4r)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.213g、0.410mmol)及びN-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.180g、0.410mmol)のDMF(3mL)溶液にヨウ化カリウム(0.068g、0.410mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.21mL、1.23mmol)を加え、50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、標準的な方法により精製すると、N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.059g、0.0675mmol、収率16%)を緑色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 877.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.82(s,1H),9.76(s,1H),9.14(d,J=1.8Hz,1H),8.74(d,J=1.8Hz,1H),7.22(s,2H),6.77(s,1H),6.50(d,J=8.0Hz,1H),4.43-4.36(m,1H),3.94-3.81(m,1H),3.71-3.57(m,2H),3.54(t,J=5.6Hz,2H),3.40(d,J=16.1Hz,2H),3.32-3.22(m,8H),2.90-2.75(m,4H),2.11-2.03(m,3H),1.96-1.86(m,1H),1.71(d,J=11.4Hz,2H),1.56(s,6H),1.36-1.24(m,2H).
実施例32:2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((1r,4R)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.150g、0.240mmol)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.079g、0.360mmol)のピリジン(2mL)溶液にEDCI(0.086g、0.480mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.068g、0.080mmol、収率33.4%)を灰色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 824.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.73-10.62(m,1H),10.50(s,1H),9.14(br s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.05(q,J=8.0Hz,1H),6.94(br d,J=6.0Hz,1H),6.84(d,J=8.0Hz,1H),6.53-6.38(m,1H),4.29-4.22(m,1H),4.19(br s,1H),4.12(m,1H),3.93-3.73(m,2H),3.46-3.34(m,4H),2.82-2.67(m,3H),2.64-2.55(m,1H),2.19-2.03(m,3H),1.98-1.87(m,1H),1.81(m,2H),1.77-1.61(m,3H),1.55(s,6H),1.52-1.43(m,2H),1.36(d,J=6.0Hz,2H),1.29(m,2H),1.21(br d,J=6.4Hz,6H),1.14-0.97(m,2H).
実施例33:2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.090g、0.160mmol)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.094g、0.320mmol)のDMF(1mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.14mL、0.800mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.024g、0.160mmol)を加え、反応溶液を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水により希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.059g、0.070mmol、収率44%)を灰色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 825.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.54-10.38(m,1H),9.15(m,2H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.11-7.00(m,1H),6.91(s,1H),6.85-6.77(m,1H),6.51-6.41(m,1H),4.30-4.22(m,1H),4.17(br s,1H),4.09-4.02(m,1H),3.90-3.78(m,1H),3.64-3.57(m,1H),3.50(br s,2H),3.41(m,2H),2.84-2.68(m,3H),2.64-2.56(m,1H),2.18-2.04(m,3H),1.99-1.87(m,1H),1.86-1.76(m,2H),1.76-1.61(m,3H),1.57(s,6H),1.51(m,2H),1.35(br d,J=6.4Hz,2H),1.33-1.24(m,2H),1.21(br d,J=6.4Hz,6H),1.15-1.00(m,2H).
実施例34:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。4-(3-((trans)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.213g、0.410mmol)及びN-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.180g、0.410mmol)のDMF(1mL)溶液にヨウ化カリウム(68.16mg、0.4100mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.21mL、1.23mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-シアノ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.048g、0.054mmol、収率13%)を緑色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 876.5[M+1];1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.89-10.79(m,1H),9.76(s,1H),8.34(d,J=8.2Hz,1H),8.20(d,J=1.8Hz,1H),7.98(dd,J=1.7,8.2Hz,1H),7.25-7.21(m,2H),6.78(s,1H),6.51(d,J=8.2Hz,1H),4.40(ddd,J=4.7,7.6,12.3Hz,1H),3.91-3.79(m,1H),3.71-3.58(m,2H),3.55(t,J=5.7Hz,2H),3.41(d,J=16.6Hz,2H),3.33-3.22(m,8H),2.97-2.77(m,4H),2.10-2.01(m,3H),1.96-1.85(m,1H),1.75-1.65(m,2H),1.55(s,6H),1.34-1.24(m,2H).
実施例35:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.220mmol)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.129g、0.440mmol)のDMF(2mL)溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.19mL、1.090mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.033g、0.220mmol)を加え、反応溶液を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水により希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(0.086g、0.104mmol、収率47%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 811.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.87(s,1H),10.80(s,1H),10.60(s,1H),10.36-10.05(m,1H),9.25-9.00(m,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.10-7.01(m,1H),6.98(br d,J=10.4Hz,1H),6.86(d,J=8.0Hz,1H),6.52-6.39(m,1H),4.30-4.23(m,1H),4.22-4.14(m,2H),3.86-3.82(m,1H),3.55-3.37(m,5H),2.84-2.66(m,3H),2.64-2.55(m,1H),2.22-2.12(m,1H),2.12-2.02(m,2H),1.98-1.86(m,1H),1.81(br d,J=12.0Hz,2H),1.76-1.62(m,3H),1.56(s,6H),1.47-1.27(m,7H),1.22(d,J=6.4Hz,3H),1.17-1.01(m,2H).
実施例36:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.120g、0.200mmol)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.065g、0.300mmol)のピリジン(2mL)溶液にEDCI(0.070g、0.390mmol)を加え、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.071g、0.087mmol、収率44%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 810.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.88(s,1H),10.80(s,1H),10.60(s,1H),10.42-10.12(m,1H),9.13(br s,1H),8.34(d,J=8.0Hz,1H),8.20(d,J=2.0Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.11-7.01(m,1H),6.98(br d,J=10.0Hz,1H),6.86(d,J=7.6Hz,1H),6.57-6.36(m,1H),4.25(m,1H),4.19(m,2H),3.88-3.79(m,1H),3.71-3.62(m,1H),3.58-3.39(m,4H),2.83-2.64(m,3H),2.63-2.55(m,1H),2.21-2.02(m,3H),1.91(m,1H),1.81(br d,J=12.4Hz,2H),1.76-1.62(m,3H),1.55(s,6H),1.47-1.28(m,7H),1.22(d,J=6.4Hz,3H),1.16-0.99(m,2H).
実施例37:N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((trans)-4-(3-((1r,4S)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセトアミド
N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセトアミド塩酸塩。2 2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(100.mg、0.1600mmol)及び3-((3-アミノ-5-クロロフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(52.52mg、0.1800mmol)を収容するフラスコにMeCN(1mL)、1-メチルイミダゾール(0.05mL、0.6600mmol)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(92.34mg、0.3300mmol)を加えた。反応混合物を25℃で30分間撹拌した。反応物をDMSO(1.0mL)により希釈し、標準的な方法により精製すると、N-(3-クロロ-5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセトアミド塩酸塩(76.9mg、0.0858mmol、収率52%)を灰色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 844.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),8.34(d,J=8.31Hz,1H),8.19(d,J=1.59Hz,1H),7.97(dd,J=1.65,8.25Hz,1H),6.96(s,1H),6.90(br s,1H),6.49(s,1H),4.34(br dd,J=4.89,11.62Hz,5H),3.74-3.92(m,3H),3.52-3.65(m,2H),2.90-3.11(m,4H),2.68-2.83(m,3H),2.54-2.63(m,1H),2.01-2.11(m,1H),1.88-1.97(m,1H),1.80-1.88(m,2H),1.74(br d,J=9.29Hz,4H),1.49-1.61(m,6H),1.16-1.33(m,9H),1.01-1.15(m,2H).
実施例38:2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド
2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド。2 2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(100mg、0.1600mmol)及び3-((3-アミノ-5-フルオロフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(42.9mg、0.1800mmol)を収容しているフラスコにMeCN(1mL)、1-メチルイミダゾール(0.05mL、0.6600mmol)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(92.34mg、0.3300mmol)を加えた。反応混合物を25℃で30分間撹拌した。反応物をDMSO(1.0mL)により希釈し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-5-フルオロフェニル)アセトアミド塩酸塩(70.4mg、0.08mmol、収率49%)を灰白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 827.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),8.34(d,J=8.19Hz,1H),8.19(d,J=1.59Hz,1H),7.97(dd,J=1.59,8.19Hz,1H),6.67-6.81(m,2H),6.27(br d,J=11.98Hz,1H),4.31(br dd,J=4.89,11.62Hz,1H),2.93-3.11(m,4H),2.68-2.82(m,3H),2.55-2.62(m,1H),2.03-2.13(m,2H),1.87-1.97(m,1H),1.80-1.87(m,2H),1.68-1.80(m,4H),1.51-1.59(m,6H),1.16-1.33(m,9H),1.02-1.15(m,3H).
実施例39:2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-2-フルオロフェニル)アセトアミド
2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-2-フルオロフェニル)アセトアミド塩酸塩。2 2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(100mg、0.1600mmol)及び3-((3-アミノ-4-フルオロフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(42.9mg、0.1800mmol)を収容しているフラスコにMeCN(1mL)、1-メチルイミダゾール(0.05mL、0.6600mmol)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(92.34mg、0.3300mmol)を加えた。反応混合物を25℃で30分間撹拌した。反応物をDMSO(1.0mL)により希釈し、標準的な方法により精製すると、2-((2R,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(5-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)-2-フルオロフェニル)アセトアミド塩酸塩塩酸塩(66mg、0.076mmol、収率46%)を黄褐色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 827.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),8.34(d,J=8.19Hz,1H),8.19(d,J=1.59Hz,1H),7.97(dd,J=1.65,8.25Hz,1H),7.21(br d,J=3.67Hz,1H),7.01(t,J=9.78Hz,1H),6.38-6.54(m,1H),4.24(br dd,J=4.77,11.25Hz,2H),3.02(br s,3H),2.68-2.82(m,3H),2.54-2.64(m,1H),2.02-2.13(m,1H),1.87-1.95(m,1H),1.84(br d,J=11.37Hz,2H),1.68-1.79(m,4H),1.50-1.59(m,6H),1.16-1.31(m,8H),1.02-1.16(m,3H).
実施例40:2-((S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(40.mg、0.0600mmol)を3 3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(16.2mg、0.0700mmol)、1-メチルイミダゾール(0.03mL、0.3100mmol)、N-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(38.01mg、0.1400mmol)並びにMeCN(0.7738mL)及びDMF(0.7738mL)と合わせ、反応物を25℃で攪拌した。18時間後、反応溶液を水により希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(9mg、0.01mmol、収率16%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 851.3[M+1]H NMR(DMSO-d,400MHz)δ 10.9-11.0(m,1H),10.6-10.8(m,1H),9.5-9.7(m,1H),8.2-8.3(m,1H),8.0-8.2(m,1H),7.8-8.0(m,1H),6.9-7.0(m,2H),6.7-6.8(m,1H),6.2-6.4(m,1H),4.4-4.7(m,6H),4.2-4.2(m,1H),3.7-3.9(m,3H),3.6-3.7(m,1H),3.5-3.6(m,1H),3.4-3.5(m,1H),3.2-3.3(m,2H),3.0-3.1(m,2H),2.6-2.9(m,3H),2.5-2.6(m,1H),2.0-2.1(m,3H),1.8-1.9(m,1H),1.6-1.7(m,2H),1.4-1.5(m,6H),1.2-1.3(m,2H).
実施例41:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(5.000g、7.68mmol)及び(S)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(1.850g、8.45mmol)のDMF(50mL)溶液にHATU(2.920g、7.68mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(4.01mL、23.05mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を水により希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((S)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(1539.8mg、1.78mmol、収率23%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 852.0[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.62-11.15(m,1H),10.80(s,1H),9.87-9.63(m,1H),9.14(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.14-6.97(m,2H),6.94-6.78(m,1H),6.44(d,J=8.0Hz,1H),4.42(s,1H),4.35-4.21(m,1H),3.89(s,3H),3.71(d,J=11.2Hz,1H),3.60(s,2H),3.51(d,J=11.2Hz,2H),3.36(d,J=10.8Hz,4H),3.25-3.08(m,3H),2.93-2.79(m,2H),2.77-2.68(m,1H),2.65-2.55(m,1H),2.16-2.04(m,3H),1.96-1.86(m,1H),1.72(d,J=10.0Hz,2H),1.57(s,6H),1.44-1.35(m,2H).
実施例42:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(5.000g、7.685mmol)及び(R)-3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(1.853g、8.450mmol)のDMF(50mL)溶液にHATU(2.922g、7.680mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4mL、23.05mmol)を加え、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を水により希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(((R)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(4.594g、5.376mmol、収率70%)を灰白色固体として与えた。MS(ESI)m/z 852.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.98(br s,1H),10.80(s,1H),9.76-9.56(m,1H),9.16(d,J=1.6Hz,1H),8.76(d,J=1.6Hz,1H),7.04-6.94(m,2H),6.80(br d,J=8.0Hz,1H),6.40(br d,J=8.0Hz,1H),4.41(br s,1H),4.24(br dd,J=4.4,11.2Hz,1H),3.87(br s,3H),3.72(br d,J=11.2Hz,1H),3.61(br s,2H),3.52(br s,2H),3.45-3.26(m,1H),3.36(br s,3H),3.12(br d,J=10.4Hz,3H),2.88(br d,J=11.2Hz,2H),2.79-2.68(m,1H),2.64-2.54(m,1H),2.08(br dd,J=4.0,8.8Hz,3H),1.96-1.85(m,1H),1.72(br d,J=10.0Hz,2H),1.57(s,6H),1.42-1.31(m,2H).
実施例43:2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.080g、0.130mmol)及び3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.042g、0.190mmol)のピリジン(2mL)溶液にEDCI(0.098g、0.510mmol)を加え、反応溶液を60℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。生じた粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.048g、0.0555mmol、収率43%)を緑色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 826.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.77(s,1H),9.48-9.39(s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.2Hz,1H),8.03-7.91(m,1H),7.06-6.93(m,2H),6.85-6.77(m,1H),6.45-6.32(m,1H),5.87(d,J=8.0Hz,1H),4.34-4.20(m,1H),3.93-3.72(m,1H),3.51(s,4H),3.15(s,2H),2.89-2.75(m,2H),2.74-2.63(m,3H),2.62-2.54(m,1H),2.13-1.98(m,3H),1.95-1.82(m,3H),1.71(br d,J=11.2Hz,2H),1.54(s,6H),1.39-1.29(m,2H),1.28-1.18(m,2H),1.18-1.09(m,2H),1.05(d,J=6.2Hz,6H).
実施例44:2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.81g、5.27mmol)のキシレン(30mL)溶液に(trans4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(3.11g、10.54mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.340g、1.054mmol)及び水酸化カリウム(1.479g、26.4mmol)を加えた。反応混合物を30℃に24時間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、薄黄色固体を与えた。固体を酢酸エチルに吸収させ、シリカゲルカラムで2000mLにわたりヘキサン中0-75%酢酸エチルを使用して精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.79g、3.30mmol、収率63%)を無色の油として与えた。MS(ESI)m/z 543.2[M+1]
tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(2.65g、4.88mmol)のメタノール(50mL)溶液にパラジウム炭素(500mg、4.70mmol)を加えた。フラスコ内の空気を排気し、水素(3×、15psi、バルーン)で置換した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応物をセライトに通して濾過した。フィルターケーキをさらなるメタノールで洗浄した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.72g、4.75mmol、収率97%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 363.2[M+1]
tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.72g、4.75mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液にメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(1.718g、9.49mmol)、ヨウ化カリウム(0.079g、0.475mmol)及び炭酸カリウム(1.312g、9.49mmol)を加えた。反応混合物を110℃で20時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(2.20g、4.76mmol)を黄色の油として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 463.2[M+1]
tert-ブチル-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(0.730g、1.578mmol)の酢酸エチル(7mL)溶液に4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.360g、1.578mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.827mL、4.73mmol)を加えた。反応バイアルを密封し、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。5mLのブラインを加えて、エマルションを減少させた。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、泡立った濃い橙色の半固体を与えた。固体を酢酸エチルに吸収させ、シリカゲルカラムで1000mLにわたりヘキサン中0-100%酢酸エチルを使用して精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(396mg、0.601mmol、収率38%)を泡立った橙色の半固体として与えた。MS(ESI)m/z 559.2[M-99]
4-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル塩酸塩。4-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、HCl(395mg、0.664mmol、収率110%)の1,4-ジオキサン(3.0mL)溶液にHCl(2.0mL、8.00mmol)(ジオキサン中4.0M)を加えた。反応物を周囲温度で90分間撹拌した。揮発性有機液を減圧下で除去すると、4-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(395mg、0.664mmol)を泡立った橙色の半固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 559.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。4-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(100mg、0.179mmol)及び2-クロロ-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(68.8mg、0.233mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2mL、0.09M)にジイソプロピルエチルアミン(0.094mL、0.537mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.027g、0.180mmol、1当量)を加えた。反応溶液を80℃で撹拌した。22時間後、反応溶液を水(50mL)により希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(55mg、0.066mmol、収率37%)を与えた。MS(ESI)m/z 818.2[M+1]H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 10.7-10.9(m,1H),10.2-10.4(m,1H),8.3-8.4(m,1H),8.2-8.2(m,1H),7.9-8.0(m,1H),7.0-7.1(m,1H),6.9-7.0(m,1H),6.7-6.9(m,1H),6.4-6.5(m,1H),4.2-4.3(m,1H),3.9-4.2(m,2H),3.8-3.9(m,2H),3.2-3.3(m,3H),2.7-2.9(m,3H),2.6-2.7(m,1H),2.2-2.3(m,2H),2.0-2.2(m,4H),1.9-2.0(m,2H),1.6-1.8(m,3H),1.5-1.6(m,6H),1.4-1.5(m,1H),1.3-1.4(m,2H),1.2-1.3(m,2H).
実施例45:2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド。ピリジン(2mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.100g、0.160mmol)の混合物に3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(0.042g、0.190mmol)及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(0.02mL、0.640mmol)を加え、反応溶液を50℃に加熱した。8時間後、反応溶液を水(80mL)により希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗製物質を標準的な方法により精製すると、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド(0.070g、0.083mmol、収率52%)を黄色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 827.6[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.79(s,1H),9.41(s,1H),9.15(d,J=2.0Hz,1H),8.75(d,J=1.6Hz,1H),7.02-6.97(m,2H),6.82(d,J=7.6Hz,1H),6.40(d,J=7.6Hz,1H),5.89(d,J=8.0Hz,1H),4.32-4.26(m,1H),3.84(d,J=8.0Hz,1H),3.52(s,4H),3.32-3.23(m,2H),3.16(s,2H),2.81(m,2H),2.74-2.65(m,3H),2.63-2.58(m,1H),2.10-2.02(m,3H),1.92-1.85(m,3H),1.74-1.68(m,2H),1.57(s,6H),1.34(d,J=12.0Hz,2H),1.14(q,J=11.2Hz,2H),1.05(d,J=6.4Hz,6H).
実施例46:2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩
tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.81g、5.27mmol)のキシレン(30mL)溶液に(1r,4r)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(3.11g、10.54mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.340g、1.054mmol)及び水酸化カリウム(1.479g、26.4mmol)を加えた。反応混合物を30℃に24時間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、薄黄色固体を与えた。固体を酢酸エチルに吸収させ、シリカゲルカラムで2000mLにわたりヘキサン中0-75%酢酸エチルを使用して精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.79g、3.30mmol、収率63%)を無色の油として与えた。MS(ESI)m/z 543.2[M+1]
tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(2.65g、4.88mmol)のメタノール(50mL)溶液にパラジウム炭素(500mg、4.70mmol)を加えた。フラスコ内の空気を排気し、水素(3×、15psi、バルーン)で置換した。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応物をセライトに通して濾過した。フィルターケーキをさらなるメタノールで洗浄した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.72g、4.75mmol、収率97%)を薄黄色の油として与えた。MS(ESI)m/z 363.2[M+1]
tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.72g、4.75mmol)のアセトニトリル(20mL)溶液にメチル2-ブロモ-2-メチルプロパノアート(1.718g、9.49mmol)、ヨウ化カリウム(0.079g、0.475mmol)及び炭酸カリウム(1.312g、9.49mmol)を加えた。反応混合物を110℃で20時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(2.20g、4.76mmol)を黄色の油として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 463.2[M+1]
tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート。tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.47g、3.18mmol)の酢酸エチル(14mL)溶液に5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.728g、3.18mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.665mL、9.53mmol)を加えた。反応バイアルを密封し、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。数mLのブラインを加えてエマルションを減少させた。有機層を除き、水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液をとり、揮発性有機液を減圧下で除去すると、泡立った濃い橙色の半固体を与えた。固体を酢酸エチルに吸収させ、シリカゲルカラムで1800mLにわたってヘキサン中0-100%酢酸エチルを使用して精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.10g、1.667mmol、収率52%)を泡立った薄橙色の半固体として与えた。MS(ESI)m/z 560.2[M-99]
5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル塩酸塩。tert-ブチル4-(2-(((1r,4r)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシラート(1.10g、1.667mmol)の1,4-ジオキサン(5.0mL)溶液にHCl(5.0mL、20.00mmol)(ジオキサン中4.0M)を加えた。反応物を周囲温度で90分間撹拌した。揮発性有機液を減圧下で除去すると、5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル塩酸塩(1.08g、1.812mmol)を泡立った橙色の半固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 560.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセタート。5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル、HCl(1.08g、1.812mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液にトリエチルアミン(0.758mL、5.44mmol)及びtert-ブチル2-ブロモアセタート(1.338mL、9.06mmol)を加えた。反応容器を密封し、70℃で18時間撹拌した。揮発性有機液を減圧下で除去すると、橙色の固体を与えた。固体をジクロロメタンに吸収させ、シリカゲルカラムで2200mLにわたりヘキサン中0-100%酢酸エチルを使用して精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、揮発性有機液を減圧下で除去すると、tert-ブチル2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセタート(0.997g、1.480mmol、収率82%)を泡立った橙色の半固体として与えた。MS(ESI)m/z 674.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩酸塩。tert-ブチル2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセタート(1.0g、1.484mmol)を収容しているフラスコにHCl(10.0mL、40.0mmol)(ジオキサン中4.0M)を加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。揮発性有機液を減圧下で除去すると、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩酸塩(1.14g、1.743mmol)を薄茶色の固体として与え、それをさらに精製せずに先に進めた。MS(ESI)m/z 618.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩。2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸、HCl(100mg、0.153mmol)のアセトニトリル(1.0mL)溶液に3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン(40.2mg、0.183mmol)、1-メチル-1H-イミダゾール(0.049mL、0.612mmol)、N-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(86mg、0.306mmol)及び1mL DMFを加え、反応溶液を室温で撹拌した。18時間後、反応溶液をDMSOにより希釈し、標準的な方法により精製すると、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)アセトアミド塩酸塩(50mg、0.058mmol、収率38%)を白色の固体として与えた。MS(ESI)m/z 819.2[M+1]H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 10.79(s,1H),9.14(d,1H,J=2.0Hz),8.74(d,1H,J=2.0Hz),7.0-7.1(m,1H),6.95(s,1H),6.8-6.8(m,1H),6.45(dd,1H,J=1.5,8.1Hz),4.26(dd,1H,J=4.6,11.2Hz),4.0-4.2(m,1H),3.8-3.9(m,1H),3.7-3.8(m,1H),3.4-3.6(m,3H),3.3-3.4(m,1H),3.2-3.3(m,1H),3.0-3.2(m,1H),2.7-2.9(m,3H),2.6-2.6(m,1H),2.0-2.1(m,4H),1.8-2.0(m,2H),1.6-1.8(m,3H),1.57(s,6H),1.4-1.5(m,1H),1.3-1.4(m,2H).
アッセイ
細胞ベースアッセイ
VCAP AR分解アッセイ。試験化合物を、Corning CellBind 96ウェルクリアボトムプレート(カタログ番号3300)にアコースティックディスペンサーを使用して事前分注して、各化合物で1:3希釈の10点の濃度系列を作った。各化合物の最終的な最高濃度は5μMであった。0.1%の最終濃度のDMSOを対照として使用した。8%ウシ胎児血清(FBS)を有するDMEM中で培養したVCaP細胞を200μL体積中のウェルあたり50K細胞で化合物プレートに播種し、COインキュベーター内において24時間37℃でインキュベートした。培地を注意深く細胞から除き、プレートを氷上に配置した。100μLのCell Sinaling Technologiesの氷冷1x細胞溶解緩衝液(カタログ番号9803)を細胞の各ウェルに加え、プレートを4℃において攪拌器上で1時間インキュベートした。15μLの細胞溶解物を、PathScan Total Sandwich AR ELISA kit(Cell Signaling Technology、カタログ番号12580)を使用したAR ELISA検出に使用した。化合物処理されたウェル中のARレベルをDMSO対照のものに正規化し、制御のパーセント(PoC)(y)として表した。4パラメーターロジスティックモデル(シグモイダル用量-応答モデル)を使用して、以下の式を利用して、化合物のDC50及びEC50を決定した。
y=(A+((B-A)/(1+((C/x)^D))))
A=YMin(化合物処理に反応したDMSO対照に正規化した最低ARレベル、カーブフィットにより決定)
B=YMax(カーブフィットにより決定した最大ARレベル)
C=EC50
D=ヒル勾配
x=化合物濃度
EC50=y=(YMax-YMin)/2の場合の化合物の濃度
DC50=y=DMSO対照の50%(50%AR分解)の場合の化合物の濃度
y=DMSO対照に正規化したARタンパク質レベル
Y値と称される、化合物処理に反応したDMSO対照に正規化した最低ARレベル測定値を使用して、化合物により媒介されるAR分解効率を特性化した。
表1中の化合物のそれぞれをVCAP AR分解アッセイで試験し、それにおいて活性を有することが見出された。表1中の化合物の全ては、DC50<1μM及びY<DMSO対照の50%を有することが示された。
前立腺癌細胞増殖アッセイ。VCAP又はENZR細胞をウェルあたり10K細胞で96ウェルCellBind(Costar)プレート中において、DMEM+8%FBS培地を使用して播種した。細胞を一晩37℃でインキュベートし、試験化合物を段階希釈してウェルに加えた。7日間のインキュベーション後、アッセイ培地を倒置により除去し、プレートを一晩-80℃で凍結させた。プレートを室温で解凍し、100μL脱イオン水(ddHO)を各ウェルに加えた。プレートを37℃において非COインキュベーター内で1時間インキュベートし、次いで-80℃で一晩凍結させた。プレートを室温に解凍し、100-μL TNE緩衝液(NaCl、Tris、EDTA)+Hoescht染料(1.0mg/ml、1:400)を各ウェルに加えた。蛍光シグナルを460nmで測定した。全てのデータをDMSO対照に対するパーセンテージとして正規化した。4パラメーターロジスティックモデル(シグモイダル用量-応答モデル)を使用して、以下の式を利用して、化合物のGI50値を決定した。
y=(A+((B-A)/(1+((C/x)^D))))
A=YMin(カーブフィットにより決定した、化合物処理に反応したDMSO対照に正規化した発光単位での最低細胞生存率)
B=YMax(カーブフィットにより決定したDMSO対照に正規化した発光単位として測定した最大細胞生存率)
C=EC50
D=ヒル勾配
GI50=Y=(YMax+Yt0)/2の場合の化合物の濃度
EC50=y=(YMax-YMin)/2の場合の化合物の濃度
IC50=Y=DMSO対照の50%の場合の化合物の濃度
y=発光単位として測定し、DMSO対照に対するパーセンテージとして正規化した細胞生存率
=化合物を加えた時間
t0=t0でのyの値
本明細書に提供された化合物は、前立腺癌細胞増殖アッセイで試験されたか又は試験される予定であり、それにおいて活性を有すると示したか又は示すであろう。
インビボアッセイ
AR分解アッセイ。インビボAR分解アッセイを、VCaP前立腺癌異種移植片腫瘍を有するNSGマウスで実施した。雄のNSGマウスにVCaP細胞を右肢上の脇腹領域に接種した。動物の接種後、腫瘍をおよそ500mmまで成長させてから無作為割付した。無作為割付された動物に、20%Labrasol、80%25mMクエン酸緩衝液pH3中に製剤された試験化合物を投与した。化合物を1日1回3日間経口投与した。化合物投与の最後の投与後、血漿及び腫瘍を収集し、AR分解アッセイのために処理した。ウェスタンブロット分析を使用して、腫瘍内ARレベルを測定した。一元配置分散分析(ANOVA)を使用して統計分析を実施した。
本明細書に提供される化合物は、インビボAR分解アッセイで試験されたか又は試験される予定であり、それにおいて活性を有すると示されたか又は示されるであろう。
VCaP前立腺癌異種移植片モデル。異種移植片試験を、VCaP前立腺癌異種移植片腫瘍を有する雄のNSGマウスで実施した。雄のNSGマウスにVCaP細胞を右後肢上の脇腹領域に皮下接種した。動物の接種後、腫瘍をおよそ200mmに成長させてから、無作為割付した。無作為割付中、75~250mmの範囲のVCaP腫瘍を有するマウスをプールし、種々の処置群に無作為割付した。20%Labrasol、80%25mMクエン酸緩衝液pH3中に製剤された試験化合物を5mL/kgの投与体積で投与した。化合物を、試験の継続期間中、1日1回経口投与した。カリパスを使用して腫瘍を週に2回測定し、腫瘍体積を、式W×L/2を使用して計算した。一元又は二元の分散分析(ANOVA)を使用して統計分析を実施した。
本明細書に提供される化合物は、VCAP前立腺癌異種移植片モデルで試験されたか又は試験される予定であり、モデルにおける前立腺癌の治療法として有効であると示されたか又は示されるであろう。
活性表
表1中の化合物のそれぞれを、上記に示されるAR分解アッセイの1つ以上、例えばVCAP AR分解アッセイで試験し、それにおいて活性を有することが見出された。
表1中の化合物の全ては、DC50≦1μM及びY<DMSO対照の50%を有することが示され、化合物の一部は、DC50値C:DC50≦0.005μM、一部は、DC50値B:0.005μM<DC50≦0.010μMを有し、他の化合物は、DC50値A:0.010μM<DC50≦0.1μMを有する。
さらに、化合物は、AR分解効率Y値<DMSO対照の50%を有することが示され、化合物の一部は、0<Y≦15%(*で示す)を有し、化合物の一部は15%<Y≦20%(**で示す)を有し、他の化合物は25%<Y<50%(***で示す)を有する。
いくつかの参考文献が引用されたが、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。

Claims (15)

  1. 式I
    [式中、
    は、Hであり;
    nは、0~4であり;
    各Rは、ハロゲン、CN及びC1~3アルキルから独立に選択され;
    aは、1又は2であり;
    及びRは、H及びC1~3アルキルからそれぞれ独立に選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成し;
    mは、0~8であり;
    各Rは、独立に、置換若しくは非置換のC1~3アルキルであるか、又は2個のR基は、それらが結合されている同一の炭素原子若しくは隣接する炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキルを形成するか、又は2個のR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と共に、置換若しくは非置換の4~7員ヘテロシクリルを形成し;
    Xは、N又はCRであり;
    は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
    Lは、置換又は非置換の-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
    Vは、
    であって、式中、
    Bは、N、CH又はCRであり;
    各Rは、ハロゲン及び置換又は非置換のC1~6アルキルから独立に選択され;
    は、ハロゲン、CF又はSFであり;
    及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と共に、置換若しくは非置換のC3~6シクロアルキル若しくは3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
    bは、0~2である]
    の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  2. nが、0であり、aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 各Rが、メチル及びCFから独立に選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. mが、0、1、2、3又は4である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Xが、N又はCRであり、Rが、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Lが、置換又は非置換の-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpが、1~4である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Bが、CH又はNである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、CF、Cl又はSFである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 及びRが、メチルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 式II
    [式中、
    は、Hであり;
    各R4mは、独立に、水素又は置換若しくは非置換のメチルであり、置換基は、存在する場合、1~5個のハロから選択され;
    Xは、N又はCRであり;
    は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
    Lは、置換又は非置換の-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
    Vは、
    であり、
    Bは、N又はCHであり;
    は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
    及びRは、C1~3アルキルである]
    を有する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  11. 表1から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  12. 有効量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、賦形剤又はビヒクルとを含む、医薬組成物。
  13. アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療の方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又は請求項12に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  14. 前記アンドロゲン媒介性疾患が、前立腺癌である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記前立腺癌が、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である、請求項14に記載の方法。
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