[0001]本出願は、データ処理の技術分野に関し、特に、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス、及び媒体に関する。
[0002]映像技術は、広く使用されている。映像技術の設計概念により、従来の映像技術は、現在の視覚的タスクの必要性を満たすのに、ますます役に立たなくなってきている。具体的には、従来の映像技術は、予め設定された固定周波数で場面の完全なサンプリングを特徴とする。このサンプリング手法は、場面の動的な変化を反映するのに失敗することが多く、場面をオーバーサンプリング又はアンダーサンプリングする傾向があり、映像データの大きな冗長性、低い時間領域分解能、及び高速の動き下でのぼけなどのさまざまな問題をもたらす。
[0003]一方、既存の表示デバイスの大部分は、8ビット又は16ビットRGBモードで従来の手段で取り込まれた画像シーケンス信号を表示する。これは、新しい視覚的情報表現手法であるターゲットパルスシーケンス信号に合致せず、信号源として役に立つターゲットパルスシーケンスを直接的に可視化することの失敗をもたらす。既存の表示システムを用いたターゲットパルスシーケンス信号の表示を実現するために、ターゲットパルスシーケンス信号を画像シーケンス信号へと再構成することが必要であることが多い。画像再構成プロセスは、元のパルス信号によって搬送される情報を失い、記録された場面の元の光信号の変化プロセスを正確に再現することはできない。
[0004]したがって、表示デバイスにパルスの形で入力信号を直接的に表示するための方法をどのようにして提供するかは、当業者によって解決されるべき問題になっている。
[0005]本出願の実施形態は、元の場面の光信号の変化プロセスを正確に再現することができる、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス、及び媒体を提供する。
[0006]本出願の実施形態の一態様は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことと、を含む、パルス信号に基づいた表示方法を提供する。
[0007]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度を含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0008]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示レートを含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0009]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度と、表示レートとを含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0010]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係を決定することと、この第1の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0011]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定することと、この第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0012]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係と、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定することと、第1の比例関係及び第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0013]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することは、ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定することと、表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を取得することと、蓄積されたパルス信号値に基づいて、表示状態情報を生成することとを含む。
[0014]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して、比較結果を取得することと、比較結果に基づいて表示状態情報を生成することとを含む。
[0015]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得することを含む。
[0016]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することは、ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定することと、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することとを含む。
[0017]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することは、第1の予め設定された条件が満たされたとき、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することと、現在の値と履歴値との間の数値関係を決定することであって、履歴値は、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である、決定することと、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することと、を含む。
[0018]任意選択で、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得することを含む。
[0019]任意選択で、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が、第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算することを含む。
[0020]任意選択で、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することは、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定することを含む。
[0021]任意選択で、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことは、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って、表示ユニットの表示状態を制御することを含む。
[0022]任意選択で、表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つを含む。
[0023]本出願の実施形態の別の態様は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、第1の取得モジュールと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得するように構成された第2の取得モジュールと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するように構成された決定モジュールと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように構成された表示モジュールと、を備える、パルス信号に基づいた表示装置を提供する。
[0024]本出願の実施形態のさらに別の態様は、実行可能命令を記憶するように構成されたメモリと、前述の表示方法実施形態のいずれかにおけるパルス信号に基づいた表示方法を実施するために実行可能命令を実行するように構成されたプロセッサとを備える、電子デバイスを提供する。
[0025]本出願の実施形態の別の態様は、コンピュータ可読命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は、実行されたとき、前述の実施形態のいずれかで説明されるパルス信号に基づいた表示方法を行わせる、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
[0026]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、ターゲット表示配列の情報が、取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスが、取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[0027]本出願の技術的解決策は、添付の図面及び実施形態を参照しながら以下でさらに詳細に説明される。
[0028]本明細書の一部を形成する添付の図面は、本出願の実施形態を示し、説明とともに、本出願の原理を説明する役割を果たす。
[0029]本出願は、以下の詳細な説明から、添付の図面を参照しながら、より明確に理解できる。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態における、蓄積されたパルス信号値を決定することの概略図である。
本出願の別の実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の一実施形態における、表示ユニットに対応するパルス信号の概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態における、蓄積されたパルス信号値を決定することの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示装置の概略構造図である。
本出願の一実施形態における電子デバイスの概略構造図である。
[0047]次に、本出願のさまざまな例示的な実施形態が、添付の図面を参照しながら詳細に説明される。これらの実施形態に記載される構成要素及びステップの相対的配置、数式及び数値は、別段に明記されていない限り、本出願の範囲を制限しないことが留意されるべきである。
[0048]一方、説明の都合上、添付の図面に示されるさまざまな部品の寸法は、実際の比例関係で描かれていないことが理解されるべきである。
[0049]少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、本質的に例示にすぎず、決して本出願、本出願の実装形態、又は使用を制限することを意図したものではない。
[0050]当業者に知られている技法、方法、及び装置は、詳細に論じられないことがあるが、そのような技法、方法、及び装置は、必要に応じて、本明細書の一部と考えられるべきである。
[0051]同じ数字及び文字は、以下の図の同じ品目を指すことが留意されるべきである。したがって、ある品目は、ある図で定められると、その後の図ではさらなる検討を必要としない。
[0052]さらに、本出願のさまざまな実施形態の技術的解決策は、互いと組み合わせ可能であるが、当業者による実施可能性に基づかなければならない。技術的解決策の組み合わせが矛盾するか又は実現不可能であるとき、技術的解決策の組み合わせは存在せず、本出願で特許請求される保護の範囲内にないことが理解されるべきである。
[0053]本出願の実施形態におけるあらゆる方向的指示(上、下、左、右、前、後ろなど)は、ある姿勢(添付の図面に示される)下でのさまざまな構成要素間の関係を説明するためにのみ使用されることが留意されるべきである。特定の姿勢が変化する場合、それに応じて方向的指示も変化する。
[0054]以下は、図1~図15を参照しながら、本出願の例示的な一実施形態におけるパルス信号に基づいた表示方法について説明する。以下の適用例シナリオは、本出願の趣旨及び原理の理解を容易にするためにのみ示されており、この点に関して本出願の実施形態は制限されないことが留意されるべきである。むしろ、本出願の実施形態は、適用可能な場合、任意のシナリオに適用可能である。
[0055]本出願はまた、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス(たとえば、ターゲット端末)、及び媒体を提唱するものである。
[0056]図1は、本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートを概略的に示す。図1に示されるように、方法は、以下を含む。
[0057]S101:表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得する。ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットから構成される。
[0058]ターゲット表示配列内の表示ユニットは、パルス信号を表示するために使用される。ターゲット表示配列の情報は、表示解像度及び/又は表示レートなどを含む。一実装形態では、表示ユニットは、ピクセルユニットであってもよい。本出願は、第1の数を具体的に制限しない。
[0059]S102:動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得する。
[0060]ターゲットパルスシーケンスは、複数のパルス信号を含んでもよい。一実装形態では、パルス信号は、0及び1によって表され得る。別の実装形態では、パルス信号は、山及び谷によって表され得る。たとえば、「0」又は「谷」はパルス信号の不在を示し、「1」又は「山」はパルス信号の存在を示す。
[0061]さらに、本出願におけるターゲットパルスシーケンスは、動的な時空間情報の獲得に基づいて生成される。動的な時空間情報は、表示ユニットに対応するエリア内の各ローカル空間位置の時空間信号であってもよい。時空間信号は、光信号であってもよい。
[0062]さらに、ターゲットパルスシーケンスの生成レート及び/又は生成解像度などの情報も、取得されてもよい。
[0063]S103:ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定する。
[0064]任意選択で、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて、並びに/又はターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて、決定される。たとえば、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいて決定される。ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて決定される。又は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて決定される。
[0065]具体的には、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて決定されてもよい。ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて決定されてもよい。
[0066]ターゲットパルスシーケンスの生成解像度は、W1*H1として表され得る。すなわち、ターゲットパルスシーケンスに対応するパルス平面の幅及び高さはそれぞれ、W1個のパルス位置及びH1個のパルス位置であり、各パルス位置は、1つの空間的場所の情報を表す、ターゲットパルスシーケンス内の1つのパルス信号に対応する。
[0067]生成レートは、毎秒当たりのパルス平面の数を表す。たとえば、生成レートが40,000フレーム毎秒である場合、毎秒当たり40,000のパルス平面があり、各パルス平面は、1/40,000秒間の光信号の情報を表す。
[0068]ターゲット表示配列の表示解像度は、W2*H2と表されてもよい。すなわち、ターゲット表示配列の幅はW2個の表示ユニットであり、高さは、H2個の表示ユニットである。
[0069]ターゲット表示配列の表示レートは、毎秒当たりに表示される写真の数を示す。たとえば、表示レートが毎秒1,000フレームである場合、毎秒当たり1,000個の写真が表示される。表示レートは、リフレッシュレートとも呼ばれることがある。
[0070]各表示ユニットの表示状態情報は、点灯、消灯、電圧値、輝度値、点灯の持続時間などのうちの少なくとも1つを含む。
[0071]S104:第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こす。
[0072]具体的には、表示ユニットの表示状態は、表示状態情報に従って表示ユニットの駆動回路に表示状態を表す信号を送信することによって制御可能であり、以て、パルス信号の可視化を実現する。
[0073]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、ターゲット表示配列の情報が、取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスが取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[0074]任意選択で、図2に示されるように、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するステップS103は、以下を含む。
[0075]S2031:ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定する。
[0076]S2032:表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を取得する。
[0077]S2033:蓄積されたパルス信号値に基づいて、表示状態情報を生成する。
[0078]各表示ユニットの表示状態は、表示状態情報に従って制御可能である。
[0079]本実施形態は、表示制御が固定リフレッシュ周波数において各表示ユニットで同期して行われる同期表示モードに適用されてもよい。
[0080]時空間関係は、パルス位置と表示ユニットとの間の空間的及び時間的な関係として表されてもよい。たとえば、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度とターゲット表示配列の表示解像度との間の第1の比例関係が決定され、この第1の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係が決定され、この空間的関係は、パルス平面上のどのパルス位置がターゲット表示配列の各表示ユニットに対応するかを示す。ターゲットパルスシーケンスの生成レートとターゲット表示配列の表示レートとの間の第2の比例関係が決定され、この第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係が決定され、この時間的関係は、どれくらい多くのパルス平面が各表示平面に対応するかを示す。時空間関係から、どのパルス信号が各表示ユニットに対応するかが決定可能である。
[0081]本出願のそのような一実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、第1の比例関係及び/又は第2の比例関係から決定されてもよい。
[0082]パルス信号の蓄積は、いくつかのパルス信号を蓄積することを含む。蓄積は、重み付けされた蓄積であってもよい。
[0083]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して、比較結果を取得することと、比較結果に基づいて表示状態情報を生成することとを含む。
[0084]表示状態情報は、点灯されているかどうかを含む。
[0085]具体的には、蓄積されたパルス信号値が第1の予め設定されたしきい値よりも大きいか第1の予め設定されたしきい値に等しい場合、生成される表示状態情報は、「点灯されている」である。そうでない場合は、生成される表示状態情報は、「点灯されていない」である。たとえば、各表示ユニットが1つのパルス位置に対応する場合、第1の予め設定されたしきい値は、1であってもよい。その場合、パルス信号がそのパルス位置に存在するとき、蓄積されたパルス信号値は、第1の予め設定されたしきい値に等しい1であり、したがって、表示状態情報は点灯されているである。パルス信号がそのパルス位置に存在しないとき、蓄積されたパルス信号値は、第1の予め設定されたしきい値よりも小さい0であり、したがって、表示状態情報は「点灯されていない」である。
[0086]任意選択で、表示状態情報は、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つも含んでもよい。たとえば、蓄積されたパルス信号値が第1のしきい値よりも大きいか第1のしきい値に等しい場合、表示状態情報は、第1の電圧値、第1の輝度値、及び/又は第1の点灯の持続時間であり、蓄積されたパルス信号値が第2のしきい値よりも大きいか第2のしきい値に等しい場合、表示状態情報は、第2の電圧値、第2の輝度値、及び/又は第2の点灯の持続時間である。
[0087]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得することを含む。表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間を含む。
[0088]具体的には、予め設定された関数は、正の比例関数であってもよく、その場合、蓄積された値に予め設定された値を乗算することによって取得される値は、点灯状態/若しくは消灯状態のためのトリガ値として使用可能である、又は、蓄積された値は、電圧値、輝度値、及び/若しくは点灯の持続時間として直接的に使用可能である。或いは、予め設定された関数は、他の複雑な関数であってもよく、その場合、蓄積された値は、点灯状態又は消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間のためのトリガ値を表示状態情報として取得するために、予め設定された関数に入力される。
[0089]任意選択で、図3に示されるように、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するステップS103は、以下を含む。
[0090]S3031:ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定する。
[0091]S3032:表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定する。
[0092]本実施形態は、異なる表示ユニット上で互いとは無関係に表示制御が行われる非同期表示モードに適用されてもよい。
[0093]ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて、並びに/又はターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係が決定される。
[0094]任意選択で、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度とターゲット表示配列の表示解像度との間の第1の比例関係が決定され、この第1の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係が決定される。空間的関係は、たとえば、パルス平面上のどのパルス位置がターゲット表示配列の各表示ユニットに対応するかを示してもよい。
[0095]本実施形態では、ターゲット表示配列の表示レートは、各表示ユニットの表示レート上限を指す。表示ユニットの表示レート上限は、ターゲットパルスシーケンスの生成レートよりも低いことがあるので、表示状態は、パルス信号の各変化により制御不可能であることが可能である。したがって、ターゲットパルスシーケンスの生成レートと表示ユニットの表示レート上限との間の第2の比例関係が決定され、第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係が決定される。すなわち、各表示ユニットは、いくつかのパルス信号に対応する。受信されるターゲットパルスシーケンスはパルス信号グループに分割され、パルス信号グループ内のパルス信号の数は、第2の比例関係に基づいて決定される。たとえば、生成レートが表示レートのN倍である場合、N(又はN超)個のすべてのパルス信号がパルス信号グループに分類される。N個のパルス信号はそれぞれ、N個のパルス平面に設置されてもよい。ターゲット表示配列内の表示ユニットは、異なる表示レート上限を有してもよく、各表示ユニットに対して、パルス信号グループは、異なる数のパルス信号を有してもよいことが留意されるべきである。
[0096]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することは、第1の予め設定された条件が満たされたとき、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することと、表示ユニットに対応する現在の値(すなわち、現在の値)と履歴値との間の数値関係を決定することであって、履歴値は、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である、決定することと、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することと、を含む。
[0097]任意選択で、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、以下を含む。
[0098]設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得すること。
[0099]或いは、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が、第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算することを含む。
[00100]たとえば、蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値M1よりも大きいか第2の予め設定されたしきい値M1に等しい時点が記録され、次いで、蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値M1よりも大きいか第2の予め設定されたしきい値M1に等しくなるたびに、最後に記録された時点からの時間間隔ΔT’が計算される。表示ユニットに対応する現在の値Lv(T)は、以下の式に従って計算される。
Lv(T)=C/ΔT’、ここで、Cは一定値である。
[00101]任意選択で、表示ユニットに対応する現在の値Lv(T)と履歴値Lv(T’)との間の数値関係は、Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))を含み、ここで、Q( )及びF( )は関数である。すなわち、数値関係は、2つの値のそれぞれの関数値間の差の関数値である。任意選択で、Q( )は絶対値を受け取る関数であり、F( )は値そのものを受け取る関数である。すなわち、数値関係は、|Lv(T)-Lv(T’)|と表される、現在の値と履歴値との差の絶対値である。
[00102]任意選択で、第2の予め設定された条件は、以下のうちの1つ又は複数などの、第3の予め設定されたしきい値、現在の値の関数値、及び/又は履歴値の関数値よりも大きいかそれらに等しい、を含む。
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))=M2
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>M3
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>Y(Lv(T))
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>Y(Lv(T’))
[00103]上記では、Q( )、F( )、及びY( )は関数であり、M2及びM3は予め設定されたしきい値である。一例では、パルス信号が、ある時間の期間にわたって蓄積された光度を表す場合、予め設定されたしきい値は、ここで、以前に記録された蓄積された光度と表示輝度の比であってもよい。これは、表示が一定の時間の期間にわたって元の光度を制限することを可能にする。
[00104]数値関係が第2の予め設定された条件を満たすと、表示状態情報が生成され、表示状態情報に従って表示ユニットの表示状態が制御される。表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間を含む。
[00105]表示状態情報は、表示ユニットに対応する現在の値、表示ユニットに対応する現在の値と履歴値との間の数値関係、及び/又は表示ユニットのための履歴値から計算され得る。
[00106]たとえば、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することは、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定することを含む。
[00107]さらに、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことは、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って、表示ユニットの表示状態を制御することを含む。
[00108]さらに、いくつかの実施形態は、本出願の技術的解決策の理解を容易にするために、例示の目的で以下にて説明される。以下では、実施形態1~3は同期表示モードに関し、実施形態4~7は非同期表示モードに関する。図中、「X」は、未知の状態を表す。
[00109]実施形態1
[00110]図4の例では、ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は、ターゲット表示配列の表示レートV2と同じであり、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じである。発光状態信号は、オンと、オフとを含む。
[00111]生成レートV1と表示レートV2の比は1であり、生成解像度R1と表示解像度R2の比は1である。したがって、時空間関係は、以下の通り決定される。
[00112]ターゲット表示配列は、入力ターゲットパルスシーケンスの1つのパルス平面に対応し、各表示ユニットは、パルス平面上の1つのパルス位置での1つのパルス信号に対応する。表示ユニットは、たとえば、ピクセルユニットである。
[00113]しきい値は、1である。パルス信号が1である場合、蓄積されたパルス信号値は1であり、表示状態情報は、点灯するように対応する表示ユニットを制御するために、点灯である。パルス信号が0である場合、蓄積されたパルス信号値は0であり、表示状態情報は消灯である。
[00114]実施形態2
[00115]図5の例では、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、ターゲット表示配列の表示レートV2は8,000フレーム/秒に等しい。
[00116]5/40,000秒間のパルス信号の場合、パルス信号の入力順序に従って、図5に示されるターゲットパルスシーケンスが取得可能である(最初に入力されるパルス信号が最初になり、その後で入力されるパルス信号は後になる)。
[00117]6*6の解像度及び入力順序に従って、ターゲットパルスシーケンスは、図5に示されるように、5つのパルス平面(パルスフレーム)に対応し、最初に入力されたパルス平面は左にあり、後で入力されたパルス平面は右にある。図6に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応する。V1/V2=5であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の5つのパルス信号のパルス位置にある5つのパルス信号に時間的に対応する(すなわち、5つのパルス信号)。5つのパルス信号は蓄積され、蓄積された値(すなわち、蓄積されたパルス信号値)から、表示状態情報が生成される。ターゲットパルスシーケンス内の2つの領域(2,2)及び(6,2)を例にとると、しきい値は4に設定される。
[00118]図6に示されるように、位置(2,2)にある5つのパルス信号は{0 1 0 0 0}であり、蓄積された値は1であり、しきい値の値「4」よりも小さい。次いで、表示状態情報は、消灯であるように生成される。表示信号は、たとえば、(2,2,オフ)の形をとり、対応する表示ユニットは点灯されない。位置(6,2)にある5つのパルス信号は{1 1 1 1 1}であり、蓄積された値は5であり、しきい値の値「4」よりも大きい。次いで、表示状態情報は、点灯であるように生成される。表示信号は、たとえば、(6,2,オン)の形をとり、対応する表示ユニットは点灯される。
[00119]実施形態3
[00120]図7の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は6*6であり、ターゲット表示配列の表示解像度R2は2*2である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、ターゲット表示配列の表示レートV2は8,000フレーム/秒に等しい。表示状態情報は、電圧値を含む。
[00121]受信ターゲットパルスシーケンスは、実施形態2と同じである。解像度の比R1/R2=9であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の9つのパルス位置に対応する。V1/V2=5であれば、各表示ユニットは、5つのパルス平面内の同じ位置にあるパルス信号に対応する。この場合、5つのパルス平面内の同じ9つのパルス位置にあるパルス信号が蓄積される。異なるパルス位置にあるパルス信号が異なる重みを有する、重み付けされた蓄積が、使用される。重み行列は、以下の通りである。
[00122](1,1)及び(2,1)位置にある表示ユニットの場合、蓄積されたパルス信号値はそれぞれ、36及び40であり、予め設定された電圧値を乗算することによって生成される表示状態情報はそれぞれ、{1,1,36*V}及び{2,1,40*V}であり、ここで、Vは予め設定された電圧値である。或いは、関数計算によって生成される表示状態情報はそれぞれ、{1,1,0.45*V}及び{2,1,0.5*V}であり、ここで、0.45=36/80、0.5=40/80、及び80=(1*1+2*1+1*1+2*1+4*1+2*1+1*1+2*1+1*1)*5である。数80は、9つのパルス位置にあるパルス信号がすべて1であるときに到達可能である最大蓄積パルス信号の上限に対応する。Vは、予め設定された電圧値である。
[00123]本出願の実施形態では、表示状態情報は、発光持続時間も含んでもよく、発光持続時間の計算は電圧値の計算と同じであることが留意されるべきである。
[00124]実施形態4
[00125]図8の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1とターゲット表示配列の表示レート上限V2は両方とも、40,000フレーム/秒である。
[00126]5/40,000秒以内のパルス信号の場合、ターゲットパルスシーケンスは、解像度6*6及び入力順序に従って、5つのパルス平面(パルスフレーム)に対応する。図9に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応する。第1の予め設定された条件において設定された持続時間は1/40,000秒であり、設定された持続時間内で受信されるパルス信号の数は、2つの場合すなわち0又は1のどちらかを含む、表示ユニットのための現在の値として蓄積される。言い換えれば、表示ユニットに対応する現在の値は、表示ユニットのための現在のパルス信号から決定可能である。たとえば、パルス信号が0である場合、現在の値は0であり、パルス信号が1である場合、現在の値は1である。現在の値と履歴値との間の数値関係は、現在の値と履歴値との差の絶対値として計算される。第2の予め設定された条件は、絶対値が1に等しいかどうかを含む。第2の予め設定された条件が満たされるとき、現在の値から生成される表示状態情報は、現在の値が1であるときは点灯であり、現在の値が0であるときは消灯である。第2の予め設定された条件が満たされない場合、表示状態情報は生成されない。
[00127]図9に示されるように、時系列中の2つの連続したパルス信号が0 1であるとき、1つのパルス信号が現在受信され、現在の値は1であり、履歴値は0であり、差の絶対値は1である。したがって、第2の予め設定された条件が満たされ、表示状態情報は、点灯である(
によって表される)ように生成され、信号は、表示ユニットを点灯するために表示ユニットの駆動回路に送信される。時系列中の2つの連続したパルス信号が1 0であるとき、現在の値は0であり、履歴値は1であり、差の絶対値は1である。したがって、第2の予め設定された条件が満たされ、表示状態情報は、消灯である(
によって表される)ように生成され、信号は、表示ユニットをオフにするために表示ユニットの駆動回路に送信される。時系列中の2つの連続したフレームが0 0又は1 1であるとき、差の絶対値は0であり、したがって、第2の予め設定された条件は満たされず、表示状態情報は生成されない。表示状態情報の変化がない場合、図9で「X」によって示されるなど、表示信号は送信されない。
[00128]実施形態5
[00129]図10の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、表示ユニットの表示レート上限V2は10,000フレーム/秒である。
[00130]12/40,000秒間のパルス信号の場合、入力順序に従って、図10に示されるターゲットパルスシーケンスが取得可能である(最初に入力されるパルス信号が最初になり、その後で入力されるパルス信号は後になる)。
[00131]6*6の解像度及び入力順序であれば、ターゲットパルスシーケンスは、図10に示されるように、12のパルス平面(パルスフレーム)に対応し、最初に入力されたパルス平面は左にあり、後で入力されたパルス平面は右にある。図11に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応し、これは、各表示ユニットが4つのパルス平面内の1つのパルス位置にあるパルス信号に対応する第4の実施形態とは異なる。第1の予め設定された条件における設定された持続時間が4/40,000秒であれば、4つのパルス信号が蓄積され、取得された蓄積されたパルス信号値が、表示ユニットに対応する値として使用される。数値関係は差の絶対値であり、第2の予め設定された条件は、数値関係が1以上であることである。輝度値は、現在の値に予め設定された値Lを乗算することによって、表示状態情報として取得される。
[00132]図11に示されるように、ターゲットパルスシーケンス内の2つの領域(2,2)及び(5,2)を例にとると、位置(2,2)にある12のパルス信号は{0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0}であり、グループ当たり4つのパルス信号に基づいて生成される蓄積された情報のシーケンスは{1 1 0}である。表示ユニットのための現在の値が0であるとき、履歴値は1であり、第2の予め設定された条件が満たされる。次いで、輝度値が、表示状態情報として現在の値0から計算される。送信される表示信号は、たとえば、(輝度,0)の形をとる。位置(5,2)にある12のパルス信号は{0 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0}であり、グループごとに4つのパルス信号に基づいて生成される蓄積される情報のシーケンスは{2 2 0}である。同様に、表示ユニットのための現在の値が0であるとき、履歴値は2であり、(輝度,0)の表示信号が送信されることになる。一実施形態では、第2の予め設定された条件が満たされないとき、表示状態情報は生成されず、図12で「X」によって示されるなど、表示信号は送信されなくてよい。
[00133]いくつかの場合、現在の値が4であり、履歴値が2である場合、(輝度,4L)の表示信号が送信される。
[00134]実施形態6
[00135]図13の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)であり、ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しい。
[00136]15/40,000秒の期間中のパルス信号の場合、合計で540ビットからなるビットストリームは、パルスデータを表す。第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ方法によれば、位置(2,2)におけるパルス信号は{1,0,1,0,0,0,1,1,0,0,0,0,1,0,0}であり、位置(5,2)にあるパルス信号は{1,1,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0,1,0,1}であると仮定する。第1の予め設定された条件は、パルス信号の蓄積された値が、予め設定されたしきい値以上であることである。第1の予め設定された条件が満たされるとき、表示ユニットのための現在の値は、Lv(T)=C/ΔT’により計算され、ここで、C=8であり、ΔT’は、パルス信号の蓄積された値が予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔である。
[00137]図13に示されるように、「e」は、補助光の表示定数である。第1の予め設定された条件における予め設定されたしきい値が1であると仮定すると、パルス信号が受信されるたびに値が計算される。位置(2,2)にあるそれぞれのパルス信号に対応する値は{X,・,2,・,・,・,4,1,・,・,・,・,5,・,・}である。位置(5,2)にあるそれぞれのパルス信号に対応する値は{X,1,・,2,・,2,・,・,・,・,・,・,7,・,2}である。記号「・」は、第1の予め設定された条件が満たされていないことを表す。現在の値と履歴値との間の数値関係は、対数関数値間の差の絶対値である。数値関係が0.3よりも大きいとき、表示状態情報が送信され、表示状態情報は、現在の値に従って計算される輝度値である。すなわち、第2の予め設定された条件は、0.3よりも大きい数値関係である。第2の予め設定された条件が満たされたとき、輝度値は、e+8/現在の値として取得される。
[00138]実施形態7
[00139]図14の例では、ターゲットパルスシーケンスの解像度がターゲット表示配列の解像度と異なるとき、ターゲットパルスシーケンス平面上でのブロック蓄積の手法が採用される。特定の実装形態は以下の通りである。
[00140]入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は6*6であり、ターゲット表示配列の表示解像度R2は2*2である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は、40,000フレーム/秒に等しい。そして、受信ターゲットパルスシーケンスは、第1の種類の実施形態の受信ターゲットパルスシーケンスと同じである。
[00141]解像度R1/R2=9であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の9つのパルス位置に対応し、その場合、5つのパルス平面の9つのパルス位置は、重み付けされた蓄積方法を使用して蓄積される。重み行列は、
である。
[00142]図15に示されるように、2*2ターゲット表示配列平面の場合、位置(1,1)における蓄積されたパルス信号値は{8,11,6,4,7}であり、位置(2,1)における蓄積されたパルス信号値は{5,9,12,6,8}である。現在の値と履歴値との間の差の絶対値は、2.5という予め設定されたしきい値の値と比較される。絶対値が2.5以上であるとき、輝度値は、照明の輝度を制御するために表示状態情報として現在の値に従って計算される。本実施形態では、表示ユニットの表示状態情報は、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から決定される。たとえば、本実施形態では、設定された持続時間の経過は、第1の予め設定された条件として使用されてもよく、設定された持続時間は、画像の1つのフレームを表示するための持続時間であってもよい。設定された持続時間内で、9つのパルス位置におけるパルス信号の重み付け及び蓄積された値は、表示ユニットのための現在の値として使用可能である。履歴値は、設定された持続時間が最後に経過したときの表示ユニットに対応する値である。現在の値と履歴値との間の数値関係(差の絶対値)が第2の予め設定された条件(予め設定されたしきい値よりも大きいか予め設定されたしきい値に等しい)を満たすとき、輝度値は、e+現在の値として取得可能である。
[00143]さらに、パルス平面(複数可)の例示は、上述の実施形態では時空間関係を明らかにするために使用されているが、パルス平面(複数可)は、方法では実際には生成されてなくてもよいことが留意されるべきである。代わりに、表示ユニットに対応するパルス信号は、パルス平面内のパルス信号の位置情報に従って直接的に決定されてもよい。
[00144]本出願の別の実施形態では、図16に示されるように、パルス信号に基づいた表示装置1600がさらに提供される。パルス信号に基づいた表示装置1600は、第1の取得モジュール1601と、第2の取得モジュール1602と、判定モジュール1603と、表示モジュール1604とを含む。
[00145]第1の取得モジュール1601は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得するように構成され、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットから構成される。第2の取得モジュール1602は、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得するように構成される。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するように構成される。表示モジュール1604は、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすように構成される。
[00146]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、ターゲット表示配列の情報が、取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるために使用されるターゲットパルスシーケンスが取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係に従って決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[00147]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度を含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00148]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示レートを含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成解像度に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00149]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度及び表示レートを含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00150]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係を決定し、この第1の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00151]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定し、この第2の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00152]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係と、表示レートに対する生成レートの第2の比例関係を決定し、第1の比例関係及び第2の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00153]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して蓄積されたパルス信号値を取得し、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成するために、時空間関係に従って、ターゲットパルスシーケンスから第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定するように構成される。
[00154]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して比較結果を取得し、この比較結果に基づいて表示状態情報を生成するように構成される。
[00155]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得するように構成される。
[00156]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、時空間関係に従って、ターゲットパルスシーケンスから第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定し、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定するように構成される。
[00157]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、第1の予め設定された条件が満たされたときに表示ユニットに対応するパルス信号から表示ユニットに対応する現在の値を計算し、現在の値と、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である履歴値との間の数値関係を決定し、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすときに表示状態情報を決定するように構成される。
[00158]本出願の別の実施形態では、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得するために、設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積するように構成される。
[00159]本出願の別の実施形態では、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、決定モジュール1603は、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算するように構成される。
[00160]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定するように構成される。
[00161]本出願の別の実施形態では、表示モジュール1604は、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って表示ユニットの表示状態を制御するように構成される。
[00162]本出願の別の実施形態では、表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つを含む。
[00163]図17は、例示的な一実施形態における電子デバイスの論理構造を示すブロック図である。たとえば、電子デバイス400は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末、表示デバイスなどであってもよい。
[00164]例示的な一実施形態では、命令を含むメモリなどの、命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体も提供され、命令は、上述のパルス信号に基づいた表示方法を完了するために電子デバイスプロセッサによって実行可能であり、この方法は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットから構成される、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすこととを含む。任意選択で、上述の命令はまた、上述の例示的な実施形態に関与する他のステップを完了するために電子デバイスのプロセッサによって実行されてもよい。たとえば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスなどであってもよい。
[00165]例示的な一実施形態では、1つ又は複数の命令を含むアプリケーションプログラム/コンピュータプログラム製品も提供され、1つ又は複数の命令は、上述のパルス信号に基づいた表示方法を実施するために電子デバイスのプロセッサによって実行可能である。方法は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、第1の数の表示ユニットから構成される、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことと、を含む。任意選択で、命令はまた、上述の例示的な実施形態に関与する他のステップを実施するために電子デバイスのプロセッサによって実行されてもよい。
[00166]当業者は、図17は、電子デバイス(又はコンピュータデバイス)400の一例にすぎず、電子デバイス400に対する制限を構成するものではないことを理解することができる。電子デバイス400は、示される構成要素よりも多い若しくは少ない構成要素を含んでもよく、又はいくつかの構成要素若しくは異なる構成要素を組み合わせてもよい。たとえば、電子デバイス400は、入出力デバイス、ネットワークアクセスデバイス、バスなどをさらに含んでもよい。電子デバイス400は、プロセッサ401と、メモリ402とを含んでもよい。
[00167]いわゆるプロセッサ401は、中央処理ユニット(CPU)であってもよく、また、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができる、又はプロセッサ401も、任意の従来のプロセッサなどとすることができる。プロセッサ401は、電子デバイス400の制御センタであり、さまざまなインタフェース及び回路を用いて電子デバイス400全体のさまざまな部品に接続する。
[00168]メモリ402は、コンピュータ可読命令を記憶するために使用可能であり、プロセッサ401は、メモリ402に記憶されたコンピュータ可読命令又はモジュールを動作させる又は実行し、メモリ402に記憶されたデータを呼び出すことによって、電子デバイス400のさまざまな機能を実施する。メモリ402は、記憶されたプログラムエリアと、記憶されたデータエリアとを主に含んでもよく、記憶されたプログラムエリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要とされるアプリケーションプログラム(サウンド再生機能、画像再生機能など)など、電子デバイス400の使用によって作成されたデータなどを記憶してもよい。さらに、メモリ402は、ハードディスク、メモリ、プラグインハードディスク、スマートメディアカード(SMC)、セキュアデジタル(SD)カード、フラッシュカード(Flash Card)、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の不揮発性/揮発性記憶デバイスを含んでもよい。
[00169]電子デバイス400に統合されたモジュールが、ソフトウェア機能モジュールの形で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。この理解に基づいて、本発明は、上記の実施形態の方法におけるプロセスのすべて又は一部を実施することができ、コンピュータ可読命令を通して関連ハードウェアに命令することによっても完了可能であり、コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶可能である。コンピュータ可読命令は、プロセッサによって実行されるとき、上記で説明されたさまざまな方法実施形態のステップを実施することができる。
[00170]本出願の他の実施形態は、本明細書で開示される本発明の仕様及び実施を考慮すると、当業者には容易に想到するであろう。本出願は、本出願の一般的原理に従い、本出願に開示されていない技術分野における一般的な知識又は従来の技法を含む、本出願の任意の変形、使用、又は適応を包含することを意図したものである。本明細書及び実施形態は、例にすぎないと考えられるべきであり、本出願の真の範囲及び趣旨は、本出願の特許請求の範囲によって示される。
[00171]本出願は、上記で説明され、添付の図面に示される正確な構造に限定されず、さまざまな修正及び変更が、本出願の範囲から逸脱することなくなされてもよいことが理解されるべきである。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
[0001]本出願は、データ処理の技術分野に関し、特に、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス、及び媒体に関する。
[0002]映像技術は、広く使用されている。映像技術の設計概念により、従来の映像技術は、現在の視覚的タスクの必要性を満たすのに、ますます役に立たなくなってきている。具体的には、従来の映像技術は、予め設定された固定周波数で場面の完全なサンプリングを特徴とする。このサンプリング手法は、場面の動的な変化を反映するのに失敗することが多く、場面をオーバーサンプリング又はアンダーサンプリングする傾向があり、映像データの大きな冗長性、低い時間領域分解能、及び高速の動き下でのぼけなどのさまざまな問題をもたらす。
[0003]一方、既存の表示デバイスの大部分は、8ビット又は16ビットRGBモードで従来の手段で取り込まれた画像シーケンス信号を表示する。これは、新しい視覚的情報表現手法であるターゲットパルスシーケンス信号に合致せず、信号源として役に立つターゲットパルスシーケンスを直接的に可視化することの失敗をもたらす。既存の表示システムを用いたターゲットパルスシーケンス信号の表示を実現するために、ターゲットパルスシーケンス信号を画像シーケンス信号へと再構成することが必要であることが多い。画像再構成プロセスは、元のパルス信号によって搬送される情報を失い、記録された場面の元の光信号の変化プロセスを正確に再現することはできない。
[0004]したがって、表示デバイスにパルスの形で入力信号を表示するための方法をどのようにして提供するかは、当業者によって解決されるべき問題になっている。
[0005]本出願の実施形態は、元の場面の光信号の変化プロセスを正確に再現することができる、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス、及び媒体を提供する。
[0006]本出願の実施形態の一態様は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットを含む、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことと、を含む、パルス信号に基づいた表示方法を提供する。
[0007]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度を含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0008]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示レートを含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0009]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度と、表示レートとを含む。方法は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することをさらに含む。
[0010]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係を決定することと、この第1の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0011]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定することと、この第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0012]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することは、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係と、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定することと、第1の比例関係及び第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定することとを含む。
[0013]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することは、ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定することと、表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を取得することと、蓄積されたパルス信号値に基づいて、表示状態情報を生成することとを含む。
[0014]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して、比較結果を取得することと、比較結果に基づいて表示状態情報を生成することとを含む。
[0015]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得することを含む。
[0016]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することは、ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定することと、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することとを含む。
[0017]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することは、第1の予め設定された条件が満たされたとき、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することと、現在の値と履歴値との間の数値関係を決定することであって、履歴値は、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である、決定することと、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することと、を含む。
[0018]任意選択で、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得することを含む。
[0019]任意選択で、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が、第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算することを含む。
[0020]任意選択で、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することは、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定することを含む。
[0021]任意選択で、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことは、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って、表示ユニットの表示状態を制御することを含む。
[0022]任意選択で、表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つを含む。
[0023]本出願の実施形態の別の態様は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットを含む、第1の取得モジュールと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得するように構成された第2の取得モジュールと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するように構成された決定モジュールと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように構成された表示モジュールと、を備える、パルス信号に基づいた表示装置を提供する。
[0024]本出願の実施形態のさらに別の態様は、実行可能命令を記憶するように構成されたメモリと、前述の表示方法実施形態のいずれかにおけるパルス信号に基づいた表示方法を実施するために実行可能命令を実行するように構成されたプロセッサとを備える、電子デバイスを提供する。
[0025]本出願の実施形態の別の態様は、コンピュータ可読命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は、実行されたとき、前述の実施形態のいずれかで説明されるパルス信号に基づいた表示方法を行わせる、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
[0026]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットを含むターゲット表示配列、の情報が取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスが、取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[0027]本出願の技術的解決策は、添付の図面及び実施形態を参照しながら以下でさらに詳細に説明される。
[0028]本明細書の一部を形成する添付の図面は、本出願の実施形態を示し、説明とともに、本出願の原理を説明する役割を果たす。
[0029]本出願は、以下の詳細な説明から、添付の図面を参照しながら、より明確に理解できる。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態における、蓄積されたパルス信号値を決定することの概略図である。
本出願の別の実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態におけるターゲットパルスシーケンスの概略図である。
本出願の一実施形態における、表示ユニットに対応するパルス信号の概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の別の実施形態における、蓄積されたパルス信号値を決定することの概略図である。
本出願の別の実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略表示図である。
本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示装置の概略構造図である。
本出願の一実施形態における電子デバイスの概略構造図である。
[0047]次に、本出願のさまざまな例示的な実施形態が、添付の図面を参照しながら詳細に説明される。これらの実施形態に記載される構成要素及びステップの相対的配置、数式及び数値は、別段に明記されていない限り、本出願の範囲を制限しないことが留意されるべきである。
[0048]一方、説明の都合上、添付の図面に示されるさまざまな部品の寸法は、実際の比例関係で描かれていないことが理解されるべきである。
[0049]少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、本質的に例示にすぎず、決して本出願、本出願の実装形態、又は使用を制限することを意図したものではない。
[0050]当業者に知られている技法、方法、及び装置は、詳細に論じられないことがあるが、そのような技法、方法、及び装置は、必要に応じて、本明細書の一部と考えられるべきである。
[0051]同じ数字及び文字は、以下の図の同じ品目を指すことが留意されるべきである。したがって、ある品目は、ある図で定められると、その後の図ではさらなる検討を必要としない。
[0052]さらに、本出願のさまざまな実施形態の技術的解決策は、互いと組み合わせ可能であるが、当業者による実施可能性に基づかなければならない。技術的解決策の組み合わせが矛盾するか又は実現不可能であるとき、技術的解決策の組み合わせは存在せず、本出願で特許請求される保護の範囲内にないことが理解されるべきである。
[0053]本出願の実施形態におけるあらゆる方向的指示(上、下、左、右、前、後ろなど)は、ある姿勢(添付の図面に示される)下でのさまざまな構成要素間の関係を説明するためにのみ使用されることが留意されるべきである。特定の姿勢が変化する場合、それに応じて方向的指示も変化する。
[0054]以下は、図1~図15を参照しながら、本出願の例示的な一実施形態におけるパルス信号に基づいた表示方法について説明する。以下の適用例シナリオは、本出願の趣旨及び原理の理解を容易にするためにのみ示されており、この点に関して本出願の実施形態は制限されないことが留意されるべきである。むしろ、本出願の実施形態は、適用可能な場合、任意のシナリオに適用可能である。
[0055]本出願はまた、パルス信号に基づいた表示方法、装置、電子デバイス(たとえば、ターゲット端末)、及び媒体を提唱するものである。
[0056]図1は、本出願の一実施形態における、パルス信号に基づいた表示方法の概略フローチャートを概略的に示す。図1に示されるように、方法は、以下を含む。
[0057]S101:表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得する。ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットを含む。
[0058]ターゲット表示配列内の表示ユニットは、パルス信号を表示するために使用される。ターゲット表示配列の情報は、表示解像度及び/又は表示レートなどを含む。一実装形態では、表示ユニットは、ピクセルユニットであってもよい。本出願は、第1の数を具体的に制限しない。
[0059]S102:動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得する。
[0060]ターゲットパルスシーケンスは、複数のパルス信号を含んでもよい。一実装形態では、パルス信号は、0及び1によって表され得る。別の実装形態では、パルス信号は、山及び谷によって表され得る。たとえば、「0」又は「谷」はパルスの不在を示し、「1」又は「山」はパルスの存在を示す。
[0061]さらに、本出願におけるターゲットパルスシーケンスは、動的な時空間情報の獲得に基づいて生成される。動的な時空間情報は、表示ユニットに対応するエリア内の各ローカル空間位置の時空間信号であってもよい。時空間信号は、光信号であってもよい。上記パルスシーケンスに関連する情報は、本発明者による米国特許10,523,972B2(タイトル「“METHOD AND DEVICE FOR ENCODING SPACE-TIME SIGNALS”」)に見つけられる。
[0062]さらに、ターゲットパルスシーケンスの生成レート及び/又は生成解像度などの情報も、取得されてもよい。
[0063]S103:ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定する。
[0064]任意選択で、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて、並びに/又はターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて、決定される。たとえば、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいて決定される。ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて決定される。又は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて決定される。
[0065]具体的には、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて決定されてもよい。ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係は、ターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて決定されてもよい。
[0066]ターゲットパルスシーケンスの生成解像度は、W1*H1として表され得る。すなわち、ターゲットパルスシーケンスに対応するパルス平面の幅及び高さはそれぞれ、W1個のパルス位置及びH1個のパルス位置であり、各パルス位置は、1つの空間的場所の情報を表す、ターゲットパルスシーケンス内の1つのパルス信号に対応する。
[0067]生成レートは、毎秒当たりのパルス平面の数を表す。たとえば、生成レートが40,000フレーム毎秒である場合、毎秒当たり40,000のパルス平面があり、各パルス平面は、1/40,000秒間の光信号の情報を表す。
[0068]ターゲット表示配列の表示解像度は、W2*H2と表されてもよい。すなわち、ターゲット表示配列の幅はW2個の表示ユニットであり、高さは、H2個の表示ユニットである。
[0069]ターゲット表示配列の表示レートは、毎秒当たりに表示される写真の数を示す。たとえば、表示レートが毎秒1,000フレームである場合、毎秒当たり1,000個の写真が表示される。表示レートは、リフレッシュレートとも呼ばれることがある。
[0070]各表示ユニットの表示状態情報は、点灯、消灯、電圧値、輝度値、点灯の持続時間などのうちの少なくとも1つを含む。
[0071]S104:第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こす。
[0072]具体的には、表示ユニットの表示状態は、表示状態情報に従って表示ユニットの駆動回路に表示状態を表す信号を送信することによって制御可能であり、以て、パルス信号の可視化を実現する。
[0073]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットを含む、ターゲット表示配列の情報が、取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスが取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[0074]任意選択で、図2に示されるように、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するステップS103は、以下を含む。
[0075]S2031:ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定する。
[0076]S2032:表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を取得する。
[0077]S2033:蓄積されたパルス信号値に基づいて、表示状態情報を生成する。
[0078]各表示ユニットの表示状態は、表示状態情報に従って制御可能である。
[0079]本実施形態は、表示制御が固定リフレッシュ周波数において各表示ユニットで同期して行われる同期表示モードに適用されてもよい。
[0080]時空間関係は、パルス位置と表示ユニットとの間の空間的及び/又は時間的な関係として表されてもよい。たとえば、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度とターゲット表示配列の表示解像度との間の第1の比例関係が決定され、この第1の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係が決定され、この空間的関係は、パルス平面上のどのパルス位置がターゲット表示配列の各表示ユニットに対応するかを示す。ターゲットパルスシーケンスの生成レートとターゲット表示配列の表示レートとの間の第2の比例関係が決定され、この第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係が決定され、この時間的関係は、どれくらい多くのパルス平面が各表示平面に対応するかを示す。時空間関係から、どのパルス信号が各表示ユニットに対応するかが決定可能である。
[0081]本出願のそのような一実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係は、第1の比例関係及び/又は第2の比例関係から決定されてもよい。
[0082]パルス信号の蓄積は、いくつかのパルス信号を蓄積することを含む。蓄積は、重み付けされた蓄積であってもよい。
[0083]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して、比較結果を取得することと、比較結果に基づいて表示状態情報を生成することとを含む。
[0084]表示状態情報は、点灯されているかどうかを含む。
[0085]具体的には、蓄積されたパルス信号値が第1の予め設定されたしきい値よりも大きいか第1の予め設定されたしきい値に等しい場合、生成される表示状態情報は、「点灯されている」である。そうでない場合は、生成される表示状態情報は、「点灯されていない」である。たとえば、各表示ユニットが1つのパルス位置に対応する場合、第1の予め設定されたしきい値は、1であってもよい。その場合、パルスがそのパルス位置に存在するとき、蓄積されたパルス信号値は、第1の予め設定されたしきい値に等しい1であり、したがって、表示状態情報は点灯されているである。パルスがそのパルス位置に存在しないとき、蓄積されたパルス信号値は、第1の予め設定されたしきい値よりも小さい0であり、したがって、表示状態情報は「点灯されていない」である。
[0086]任意選択で、表示状態情報は、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つも含んでもよい。たとえば、蓄積されたパルス信号値が第1のしきい値よりも大きいか第1のしきい値に等しい場合、表示状態情報は、第1の電圧値、第1の輝度値、及び/又は第1の点灯の持続時間であり、蓄積されたパルス信号値が第2のしきい値よりも大きいか第2のしきい値に等しい場合、表示状態情報は、第2の電圧値、第2の輝度値、及び/又は第2の点灯の持続時間である。
[0087]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成することは、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得することを含む。表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間を含む。
[0088]具体的には、予め設定された関数は、正の比例関数であってもよく、その場合、蓄積された値に予め設定された値を乗算することによって取得される値は、点灯状態/若しくは消灯状態のためのトリガ値として使用可能である、又は、蓄積された値は、電圧値、輝度値、及び/若しくは点灯の持続時間として直接的に使用可能である。或いは、予め設定された関数は、他の複雑な関数であってもよく、その場合、蓄積された値は、点灯状態又は消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間のためのトリガ値を表示状態情報として取得するために、予め設定された関数に入力される。
[0089]任意選択で、図3に示されるように、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するステップS103は、以下を含む。
[0090]S3031:ターゲットパルスシーケンスから、時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定する。
[0091]S3032:表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定する。
[0092]本実施形態は、異なる表示ユニット上で互いとは無関係に表示制御が行われる非同期表示モードに適用されてもよい。
[0093]ターゲットパルスシーケンスの生成解像度及びターゲット表示配列の表示解像度に基づいて、並びに/又はターゲットパルスシーケンスの生成レート及びターゲット表示配列の表示レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係が決定される。
[0094]任意選択で、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度とターゲット表示配列の表示解像度との間の第1の比例関係が決定され、この第1の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の空間的関係が決定される。空間的関係は、たとえば、パルス平面上のどのパルス位置がターゲット表示配列の各表示ユニットに対応するかを示してもよい。
[0095]本実施形態では、ターゲット表示配列の表示レートは、各表示ユニットの表示レート上限を指す。表示ユニットの表示レート上限は、ターゲットパルスシーケンスの生成レートよりも低いことがあるので、表示状態は、パルス信号の各変化により制御不可能であることが可能である。したがって、ターゲットパルスシーケンスの生成レートと表示ユニットの表示レート上限との間の第2の比例関係が決定され、第2の比例関係に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時間的関係が決定される。すなわち、各表示ユニットは、いくつかのパルス信号に対応する。受信されるターゲットパルスシーケンスはパルス信号グループに分割され、パルス信号グループ内のパルス信号の数は、第2の比例関係に基づいて決定される。たとえば、生成レートが表示レートのN倍である場合、N(又はN超)個のすべてのパルス信号がパルス信号グループに分類される。N個のパルス信号はそれぞれ、N個のパルス平面に設置されてもよい。ターゲット表示配列内の表示ユニットは、異なる表示レート上限を有してもよく、各表示ユニットに対して、パルス信号グループは、異なる数のパルス信号を有してもよいことが留意されるべきである。
[0096]任意選択で、本出願の上記の方法に基づいた別の実施形態では、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定することは、第1の予め設定された条件が満たされたとき、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することと、表示ユニットに対応する現在の値(すなわち、現在の値)と履歴値との間の数値関係を決定することであって、履歴値は、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である、決定することと、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することと、を含む。
[0097]任意選択で、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、以下を含む。
[0098]設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得すること。
[0099]或いは、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が、第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、表示ユニットに対応するパルス信号から、表示ユニットに対応する現在の値を計算することは、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算することを含む。
[00100]たとえば、蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値M1よりも大きいか第2の予め設定されたしきい値M1に等しい時点が記録され、次いで、蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値M1よりも大きいか第2の予め設定されたしきい値M1に等しくなるたびに、最後に記録された時点からの時間間隔ΔT’が計算される。表示ユニットに対応する現在の値Lv(T)は、以下の式に従って計算される。
Lv(T)=C/ΔT’、ここで、Cは一定値である。
[00101]任意選択で、表示ユニットに対応する現在の値Lv(T)と履歴値Lv(T’)との間の数値関係は、Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))を含み、ここで、Q( )及びF( )は関数である。すなわち、数値関係は、2つの値のそれぞれの関数値間の差の関数値である。任意選択で、Q( )は絶対値を受け取る関数であり、F( )は値そのものを受け取る関数である。すなわち、数値関係は、|Lv(T)-Lv(T’)|と表される、現在の値と履歴値との差の絶対値である。
[00102]任意選択で、第2の予め設定された条件は、以下のうちの1つ又は複数などの、第3の予め設定されたしきい値、現在の値の関数値、及び/又は履歴値の関数値よりも大きいかそれらに等しい、を含む。
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))=M2
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>M3
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>Y(Lv(T))
Q(F(Lv(T))-F(Lv(T’)))>Y(Lv(T’))
[00103]上記では、Q( )、F( )、及びY( )は関数であり、M2及びM3は第3の予め設定されたしきい値である。一例では、Y( )は、例えば多項式の関数といった、二次の又はより高次の一連の関数である。一例では、パルス信号が、ある時間の期間にわたって蓄積された光度を表す場合、上記第3の予め設定されたしきい値は、ここで、以前に記録された蓄積された光度と表示輝度の比であってもよい。これは、表示が一定の時間の期間にわたって元の光度を制限することを可能にする。
[00104]数値関係が第2の予め設定された条件を満たすと、表示状態情報が生成され、表示状態情報に従って表示ユニットの表示状態が制御される。表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び/又は点灯の持続時間を含む。
[00105]表示状態情報は、表示ユニットに対応する現在の値、表示ユニットに対応する現在の値と履歴値との間の数値関係、及び/又は表示ユニットのための履歴値から計算され得る。
[00106]たとえば、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、表示状態情報を決定することは、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定することを含む。
[00107]さらに、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことは、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って、表示ユニットの表示状態を制御することを含む。
[00108]さらに、いくつかの実施形態は、本出願の技術的解決策の理解を容易にするために、例示の目的で以下にて説明される。以下では、実施形態1~3は同期表示モードに関し、実施形態4~7は非同期表示モードに関する。図中、「X」は、未知の状態を表す。
[00109]実施形態1
[00110]図4の例では、ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は、ターゲット表示配列の表示レートV2と同じであり、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じである。発光状態信号は、オンと、オフとを含む。
[00111]生成レートV1と表示レートV2の比は1であり、生成解像度R1と表示解像度R2の比は1である。したがって、時空間関係は、以下の通り決定される。
[00112]ターゲット表示配列は、入力ターゲットパルスシーケンスの1つのパルス平面に対応し、各表示ユニットは、パルス平面上の1つのパルス位置での1つのパルス信号に対応する。表示ユニットは、たとえば、ピクセルユニットである。
[00113]第1の予め設定されたしきい値は、1である。パルス信号が1である場合、蓄積されたパルス信号値は1であり、表示状態情報は、点灯するように対応する表示ユニットを制御するために、点灯である。パルス信号が0である場合、蓄積されたパルス信号値は0であり、表示状態情報は消灯である。
[00114]実施形態2
[00115]図5の例では、ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、ターゲット表示配列の表示レートV2は8,000フレーム/秒に等しい。
[00116]5/40,000秒間のパルス信号の場合(ここでの数字「5/40,000」は、1つのパルスフレームが1/40,000秒ごとに生成され、図5に5つのパルスフレームが示されているという事実に基づく)、パルス信号の入力順序に従って、図5に示されるターゲットパルスシーケンスが取得可能である(最初に入力されるパルス信号が最初になり、その後で入力されるパルス信号は後になる)。
[00117]6*6の解像度及び入力順序に従って、ターゲットパルスシーケンスは、図5に示されるように、5つのパルス平面(パルスフレーム)に対応し、最初に入力されたパルス平面は左にあり、後で入力されたパルス平面は右にある。図6に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応する。V1/V2=5であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の5つのパルス信号のパルス位置にある5つのパルス信号に時間的に対応する(すなわち、5つのパルス信号)。5つのパルス信号は蓄積され、蓄積された値(すなわち、蓄積されたパルス信号値)から、表示状態情報が生成される。ターゲットパルスシーケンス内の2つの領域(2,2)及び(6,2)を例にとると、上記第1の予め設定されたしきい値は4に設定される。
[00118]図6に示されるように、位置(2,2)にある5つのパルス信号は{0 1 0 0 0}であり、蓄積された値は1であり、上記第1の予め設定されたしきい値の値「4」よりも小さい。次いで、表示状態情報は、消灯であるように生成される。表示信号は、たとえば、(2,2,オフ)の形をとり、対応する表示ユニットは点灯されない。位置(6,2)にある5つのパルス信号は{1 1 1 1 1}であり、蓄積された値は5であり、上記第1の予め設定されたしきい値の値「4」よりも大きい。次いで、表示状態情報は、点灯であるように生成される。表示信号は、たとえば、(6,2,オン)の形をとり、対応する表示ユニットは点灯される。
[00119]実施形態3
[00120]図7の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は6*6であり、ターゲット表示配列の表示解像度R2は2*2である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、ターゲット表示配列の表示レートV2は8,000フレーム/秒に等しい。表示状態情報は、電圧値を含む。
[00121]受信ターゲットパルスシーケンスは、実施形態2と同じである。解像度の比R1/R2=9であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の9つのパルス位置に対応する。V1/V2=5であれば、各表示ユニットは、5つのパルス平面内の同じ位置にあるパルス信号に対応する。この場合、5つのパルス平面内の同じ9つのパルス位置にあるパルス信号が蓄積される。異なるパルス位置にあるパルス信号が異なる重みを有する、重み付けされた蓄積が、使用される。重み行列は、以下の通りである。
[00122](1,1)及び(2,1)位置にある表示ユニットの場合、蓄積されたパルス信号値はそれぞれ、36及び40であり、予め設定された電圧値を乗算することによって生成される表示状態情報はそれぞれ、{1,1,36*V}及び{2,1,40*V}であり、ここで、Vは予め設定された電圧値である。或いは、関数計算によって生成される表示状態情報はそれぞれ、{1,1,0.45*V}及び{2,1,0.5*V}であり、ここで、0.45=36/80、0.5=40/80、及び80=(1*1+2*1+1*1+2*1+4*1+2*1+1*1+2*1+1*1)*5である。数80は、9つのパルス位置にあるパルス信号がすべて1であるときに到達可能である最大蓄積パルス信号の上限に対応する。Vは、予め設定された電圧値である。
[00123]本出願の実施形態では、表示状態情報は、発光持続時間も含んでもよく、発光持続時間の計算は電圧値の計算と同じであることが留意されるべきである。
[00124]実施形態4
[00125]図8の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1とターゲット表示配列の表示レート上限V2は両方とも、40,000フレーム/秒である。
[00126]5/40,000秒以内のパルス信号の場合(ここでの数字「5/40,000」は、1つのパルスフレームが1/40,000秒ごとに生成され、図8に5つのパルスフレームが示されているという事実に基づく)、ターゲットパルスシーケンスは、解像度6*6及び入力順序に従って、5つのパルス平面(パルスフレーム)に対応する。図9に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応する。第1の予め設定された条件において設定された持続時間は1/40,000秒であり、設定された持続時間内で受信されるパルス信号の数は、2つの場合すなわち0又は1のどちらかを含む、表示ユニットのための現在の値として蓄積される。言い換えれば、表示ユニットに対応する現在の値は、表示ユニットのための現在のパルス信号から決定可能である。たとえば、パルス信号が0である場合、現在の値は0であり、パルス信号が1である場合、現在の値は1である。現在の値と履歴値との間の数値関係は、現在の値と履歴値との差の絶対値として計算される。第2の予め設定された条件は、絶対値が1に等しいかどうかを含む。第2の予め設定された条件が満たされるとき、現在の値から生成される表示状態情報は、現在の値が1であるときは点灯であり、現在の値が0であるときは消灯である。第2の予め設定された条件が満たされない場合、表示状態情報は生成されない。
[00127]図9に示されるように、時系列中の2つの連続したパルス信号が0 1であるとき、1つのパルス信号が現在受信され、現在の値は1であり、履歴値は0であり、差の絶対値は1である。したがって、第2の予め設定された条件が満たされ、表示状態情報は、点灯である(
によって表される)ように生成され、信号は、表示ユニットを点灯するために表示ユニットの駆動回路に送信される。時系列中の2つの連続したパルス信号が1 0であるとき、現在の値は0であり、履歴値は1であり、差の絶対値は1である。したがって、第2の予め設定された条件が満たされ、表示状態情報は、消灯である(
によって表される)ように生成され、信号は、表示ユニットをオフにするために表示ユニットの駆動回路に送信される。時系列中の2つの連続したフレームが0 0又は1 1であるとき、差の絶対値は0であり、したがって、第2の予め設定された条件は満たされず、表示状態情報は生成されない。表示状態情報の変化がない場合、図9で「X」によって示されるなど、表示信号は送信されない。
[00128]実施形態5
[00129]図10の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しく、表示ユニットの表示レート上限V2は10,000フレーム/秒である。
[00130]12/40,000秒間のパルス信号の場合(ここでの数字「12/40,000」は、1つのパルスフレームが1/40,000秒ごとに生成され、図10に12個のパルスフレームが示されているという事実に基づく)、入力順序に従って、図10に示されるターゲットパルスシーケンスが取得可能である(最初に入力されるパルス信号が最初になり、その後で入力されるパルス信号は後になる)。
[00131]6*6の解像度及び入力順序であれば、ターゲットパルスシーケンスは、図10に示されるように、12のパルス平面(パルスフレーム)に対応し、最初に入力されたパルス平面は左にあり、後で入力されたパルス平面は右にある。図11に示されるように、解像度が同じであれば、各表示ユニットは、パルス平面内の1つのパルス位置に空間的に対応し、これは、各表示ユニットが4つのパルス平面内の1つのパルス位置にあるパルス信号に対応する第4の実施形態とは異なる。第1の予め設定された条件における設定された持続時間が4/40,000秒であれば、4つのパルス信号が蓄積され、取得された蓄積されたパルス信号値が、表示ユニットに対応する現在の値として使用される。数値関係は差の絶対値であり、第2の予め設定された条件は、数値関係が1以上であることである。輝度値は、現在の値に予め設定された値Lを乗算することによって、表示状態情報として取得される。
[00132]図11に示されるように、ターゲットパルスシーケンス内の2つの領域(2,2)及び(5,2)を例にとると、位置(2,2)にある12のパルス信号は{0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0}であり、グループ当たり4つのパルス信号に基づいて生成される蓄積された情報のシーケンスは{1 1 0}である。表示ユニットのための現在の値が0であるとき、履歴値は1であり、第2の予め設定された条件が満たされる。次いで、輝度値が、表示状態情報として現在の値0から計算される。送信される表示信号は、たとえば、(輝度,0)の形をとる。位置(5,2)にある12のパルス信号は{0 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0}であり、グループごとに4つのパルス信号に基づいて生成される蓄積される情報のシーケンスは{2 2 0}である。同様に、表示ユニットのための現在の値が0であるとき、履歴値は2であり、(輝度,0)の表示信号が送信されることになる。一実施形態では、第2の予め設定された条件が満たされないとき、表示状態情報は生成されず、図12で「X」によって示されるなど、表示信号は送信されなくてよい。
[00133]いくつかの場合、現在の値が4であり、履歴値が2である場合、(輝度,4L)の表示信号が送信される。
[00134]実施形態6
[00135]図13の例では、入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は、ターゲット表示配列の表示解像度R2と同じであり、R1とR2の両方は6*6(すなわち、W=H=6)であり、ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は40,000フレーム/秒に等しい。
[00136]15/40,000秒の期間中のパルス信号の場合(ここでの数字「15/40,000」は、1つのパルスフレームが1/40,000秒ごとに生成され、この例で15個のパルスフレームが示されているという事実に基づく)、合計で540ビットを含むビットストリームは、パルスデータを表す。第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ方法によれば、位置(2,2)におけるパルス信号は{1,0,1,0,0,0,1,1,0,0,0,0,1,0,0}であり、位置(5,2)にあるパルス信号は{1,1,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0,1,0,1}であると仮定する。第1の予め設定された条件は、パルス信号の蓄積された値が、第2の予め設定されたしきい値以上であることである。第1の予め設定された条件が満たされるとき、表示ユニットのための現在の値は、Lv(T)=C/ΔT’により計算され、ここで、C=8であり、ΔT’は、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔である。
[00137]図13に示されるように、「e」は、補助光の表示定数である。第1の予め設定された条件における第2の予め設定されたしきい値が1であると仮定すると、パルスが受信されるたびに現在の値が計算される。位置(2,2)にあるそれぞれのパルス信号に対応するΔT’は{X,・,2,・,・,・,4,1,・,・,・,・,5,・,・}である。位置(5,2)にあるそれぞれのパルス信号に対応するΔT’は{X,1,・,2,・,2,・,・,・,・,・,・,7,・,2}である。記号「・」は、第1の予め設定された条件が満たされていないことを表す。現在の値と履歴値との間の数値関係は、対数関数値間の差の絶対値である。数値関係が0.3よりも大きいとき、表示状態情報が送信され、表示状態情報は、現在の値に従って計算される輝度値である。すなわち、第2の予め設定された条件は、0.3よりも大きい数値関係である。第2の予め設定された条件が満たされたとき、輝度値は、e+現在の値として取得される。
[00138]実施形態7
[00139]図14の例では、ターゲットパルスシーケンスの解像度がターゲット表示配列の解像度と異なるとき、ターゲットパルスシーケンス平面上でのブロック蓄積の手法が採用される。特定の実装形態は以下の通りである。
[00140]入力ターゲットパルスシーケンスの生成解像度R1は6*6であり、ターゲット表示配列の表示解像度R2は2*2である。ターゲットパルスシーケンスの生成レートV1は、40,000フレーム/秒に等しい。そして、受信ターゲットパルスシーケンスは、第1の種類の実施形態の受信ターゲットパルスシーケンスと同じである。
[00141]解像度R1/R2=9であれば、各表示ユニットは、パルス平面内の9つのパルス位置に対応し、その場合、5つのパルス平面の9つのパルス位置は、重み付けされた蓄積方法を使用して蓄積される。重み行列は、
である。
[00142]図15に示されるように、2*2ターゲット表示配列平面の場合、位置(1,1)における蓄積されたパルス信号値は{8,11,6,4,7}であり、位置(2,1)における蓄積されたパルス信号値は{5,9,12,6,8}である。現在の値と履歴値との間の差の絶対値は、2.5という第3の予め設定されたしきい値の値と比較される。絶対値が2.5以上であるとき、輝度値は、照明の輝度を制御するために表示状態情報として現在の値に従って計算される。本実施形態では、表示ユニットの表示状態情報は、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から決定される。たとえば、本実施形態では、設定された持続時間の経過は、第1の予め設定された条件として使用されてもよく、設定された持続時間は、画像の1つのフレームを表示するための持続時間であってもよい。設定された持続時間内で、9つのパルス位置におけるパルス信号の重み付け及び蓄積された値は、表示ユニットのための現在の値として使用可能である。履歴値は、設定された持続時間が最後に経過したときの表示ユニットに対応する値である。現在の値と履歴値との間の数値関係(差の絶対値)が第2の予め設定された条件(第3の予め設定されたしきい値よりも大きいか予め設定されたしきい値に等しい)を満たすとき、輝度値は、e+現在の値として取得可能である。
[00143]さらに、パルス平面(複数可)の例示は、上述の実施形態では時空間関係を明らかにするために使用されているが、パルス平面(複数可)は、方法では実際には生成されてなくてもよいことが留意されるべきである。代わりに、表示ユニットに対応するパルス信号は、パルス平面内のパルス信号の位置情報に従って直接的に決定されてもよい。
[00144]本出願の別の実施形態では、図16に示されるように、パルス信号に基づいた表示装置1600がさらに提供される。パルス信号に基づいた表示装置1600は、第1の取得モジュール1601と、第2の取得モジュール1602と、判定モジュール1603と、表示モジュール1604とを含む。
[00145]第1の取得モジュール1601は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得するように構成され、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットを含む。第2の取得モジュール1602は、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得するように構成される。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定するように構成される。表示モジュール1604は、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすように構成される。
[00146]本出願では、表示デバイス上の、配置された第1の数の表示ユニットを含む、ターゲット表示配列の情報が、取得可能である。動的な時空間情報を特徴づけるために使用されるターゲットパルスシーケンスが取得される。各表示ユニットの表示状態情報は、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係に従って決定される。表示デバイス上のパルス信号の可視化は、各表示ユニットの表示状態情報に基づいて実現される。本出願の技術的解決策は、ターゲットパルスシーケンスに記録された光信号情報の完全な表示を実現することにより、元の場面の光信号の変化プロセスの正確な再現を容易にするように、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、表示デバイス上の各表示ユニットの表示状態情報を決定することができる。プロセスは、従来の画像再構成を伴わないので、従来技術における、元のパルス信号によって搬送される情報を失う欠点も、回避される。
[00147]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度を含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00148]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示レートを含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成解像度に基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00149]本出願の別の実施形態では、ターゲット表示配列の情報は、ターゲット表示配列の表示解像度及び表示レートを含む。決定モジュール1603は、ターゲットパルスシーケンスの表示解像度及び生成解像度、並びにターゲットパルスシーケンスの表示レート及び生成レートに基づいて、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するようにさらに構成される。
[00150]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係を決定し、この第1の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00151]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成レートと表示レートとの間の第2の比例関係を決定し、この第2の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00152]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、生成解像度と表示解像度との間の第1の比例関係と、表示レートに対する生成レートの第2の比例関係を決定し、第1の比例関係及び第2の比例関係に基づいてターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係を決定するように構成される。
[00153]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積して蓄積されたパルス信号値を取得し、蓄積されたパルス信号値に基づいて表示状態情報を生成するために、時空間関係に従って、ターゲットパルスシーケンスから第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定するように構成される。
[00154]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値を第1の予め設定されたしきい値と比較して比較結果を取得し、この比較結果に基づいて表示状態情報を生成するように構成される。
[00155]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値の予め設定された関数から表示状態情報を取得するように構成される。
[00156]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、時空間関係に従って、ターゲットパルスシーケンスから第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットに対応するそれぞれのパルス信号を決定し、表示ユニットに対応するパルス信号の変化から表示状態情報を決定するように構成される。
[00157]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、第1の予め設定された条件が満たされたときに表示ユニットに対応するパルス信号から表示ユニットに対応する現在の値を計算し、現在の値と、第1の予め設定された条件が最後に満たされたときの表示ユニットに対応する値である履歴値との間の数値関係を決定し、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすときに表示状態情報を決定するように構成される。
[00158]本出願の別の実施形態では、第1の予め設定された条件は、設定された持続時間の経過であり、決定モジュール1603は、蓄積されたパルス信号値を現在の値として取得するために、設定された持続時間内の表示ユニットに対応するパルス信号を蓄積するように構成される。
[00159]本出願の別の実施形態では、第1の予め設定された条件は、表示ユニットによって受信されたパルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上であることであり、決定モジュール1603は、パルス信号の蓄積された値が第2の予め設定されたしきい値以上である2つの隣接する時点間の時間間隔から現在の値を計算するように構成される。
[00160]本出願の別の実施形態では、決定モジュール1603は、数値関係が第2の予め設定された条件を満たすとき、現在の値に基づいて表示状態情報を決定するように構成される。
[00161]本出願の別の実施形態では、表示モジュール1604は、表示デバイス上のターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を実現するように、表示状態情報に従って表示ユニットの表示状態を制御するように構成される。
[00162]本出願の別の実施形態では、表示状態情報は、点灯状態、消灯状態、電圧値、輝度値、及び点灯の持続時間、のうちの少なくとも1つを含む。
[00163]図17は、例示的な一実施形態における電子デバイスの論理構造を示すブロック図である。たとえば、電子デバイス400は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末、表示デバイスなどであってもよい。
[00164]例示的な一実施形態では、命令を含むメモリなどの、命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体も提供され、命令は、上述のパルス信号に基づいた表示方法を完了するために電子デバイスプロセッサによって実行可能であり、この方法は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、配置された第1の数の表示ユニットを含む、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係に従って、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすこととを含む。任意選択で、上述の命令はまた、上述の例示的な実施形態に関与する他のステップを完了するために電子デバイスのプロセッサによって実行されてもよい。たとえば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスなどであってもよい。
[00165]例示的な一実施形態では、1つ又は複数の命令を含むアプリケーションプログラム/コンピュータプログラム製品も提供され、1つ又は複数の命令は、上述のパルス信号に基づいた表示方法を実施するために電子デバイスのプロセッサによって実行可能である。方法は、表示デバイス上のターゲット表示配列の情報を取得することであって、ターゲット表示配列は、第1の数の表示ユニットを含む、取得することと、動的な時空間情報を特徴づけるためのターゲットパルスシーケンスを取得することと、ターゲットパルスシーケンスとターゲット表示配列との間の時空間関係から、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報を決定することと、第1の数の表示ユニット内の各表示ユニットの表示状態情報に基づいて、表示デバイス上でのターゲットパルスシーケンス内のパルス信号の可視化を引き起こすことと、を含む。任意選択で、命令はまた、上述の例示的な実施形態に関与する他のステップを実施するために電子デバイスのプロセッサによって実行されてもよい。
[00166]当業者は、図17は、電子デバイス(又はコンピュータデバイス)400の一例にすぎず、電子デバイス400に対する制限を構成するものではないことを理解することができる。電子デバイス400は、示される構成要素よりも多い若しくは少ない構成要素を含んでもよく、又はいくつかの構成要素若しくは異なる構成要素を組み合わせてもよい。たとえば、電子デバイス400は、入出力デバイス、ネットワークアクセスデバイス、バスなどをさらに含んでもよい。電子デバイス400は、プロセッサ401と、メモリ402とを含んでもよい。
[00167]いわゆるプロセッサ401は、中央処理ユニット(CPU)であってもよく、また、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができる、又はプロセッサ401も、任意の従来のプロセッサなどとすることができる。プロセッサ401は、電子デバイス400の制御センタであり、さまざまなインタフェース及び回路を用いて電子デバイス400全体のさまざまな部品に接続する。
[00168]メモリ402は、コンピュータ可読命令を記憶するために使用可能であり、プロセッサ401は、メモリ402に記憶されたコンピュータ可読命令又はモジュールを動作させる又は実行し、メモリ402に記憶されたデータを呼び出すことによって、電子デバイス400のさまざまな機能を実施する。メモリ402は、記憶されたプログラムエリアと、記憶されたデータエリアとを主に含んでもよく、記憶されたプログラムエリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要とされるアプリケーションプログラム(サウンド再生機能、画像再生機能など)など、電子デバイス400の使用によって作成されたデータなどを記憶してもよい。さらに、メモリ402は、ハードディスク、メモリ、プラグインハードディスク、スマートメディアカード(SMC)、セキュアデジタル(SD)カード、フラッシュカード(Flash Card)、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の不揮発性/揮発性記憶デバイスを含んでもよい。
[00169]電子デバイス400に統合されたモジュールが、ソフトウェア機能モジュールの形で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。この理解に基づいて、本発明は、上記の実施形態の方法におけるプロセスのすべて又は一部を実施することができ、コンピュータ可読命令を通して関連ハードウェアに命令することによっても完了可能であり、コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶可能である。コンピュータ可読命令は、プロセッサによって実行されるとき、上記で説明されたさまざまな方法実施形態のステップを実施することができる。
[00170]本出願の他の実施形態は、本明細書で開示される本発明の仕様及び実施を考慮すると、当業者には容易に想到するであろう。本出願は、本出願の一般的原理に従い、本出願に開示されていない技術分野における一般的な知識又は従来の技法を含む、本出願の任意の変形、使用、又は適応を包含することを意図したものである。本明細書及び実施形態は、例にすぎないと考えられるべきであり、本出願の真の範囲及び趣旨は、本出願の特許請求の範囲によって示される。
[00171]本出願は、上記で説明され、添付の図面に示される正確な構造に限定されず、さまざまな修正及び変更が、本出願の範囲から逸脱することなくなされてもよいことが理解されるべきである。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。