JP2023530747A - ソフトゼラチンカプセル - Google Patents
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Abstract
本発明は、ソフトゼラチンカプセル、栄養補助食品、健康補助食品および健康補助品としての上記ソフトゼラチンカプセルの使用、上記ソフトゼラチンカプセルの調製方法、医薬に使用するための上記ソフトゼラチンカプセル、および疾患または病態の治療および/または予防に使用するための上記ソフトゼラチンカプセルに関する。
Description
本発明は、グリセロリン酸コリンおよび少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸を含むソフトゼラチンカプセルに関する。
コリンは、神経伝達物質の合成、脂質の生合成および輸送、解毒機構、および膜代謝に必要なビタミン様必須栄養素である。(Zeiselら,Nutr.Rev.2009年11月;67(11):615~623)。例えば、細胞膜に不可欠な2種の主要なリン脂質であるホスファチジルコリンおよびスフィンゴミエリンを体内で合成するためには、コリンが必要である。したがって、コリンが不足すると、筋肉の損傷、肝臓の損傷、および非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLDまたは肝脂肪症)を引き起こす可能性がある。コリンを必要とする可能性が最も高いのは、以下の群である:妊婦、特定の遺伝子変異を有する人、および完全静脈栄養を必要とする患者。前臨床研究では、コリンが胎児の脳、神経管、および神経系全体の発達に必要であることが示されている(Muddら、Curr Dev Nutr 2018;2)。食事からのコリン摂取量が最低四分位の妊婦は、神経管欠損症の乳児を出産するリスクが(最高四分位の妊婦に比べて)4倍高い。さらに、母体のコリン摂取量は胎児の神経発達に影響を与え、特に視覚記憶、処理速度、注意力を向上させ、乳児および小児の能力を向上させる。母体にとっても、胎盤の機能をサポートするために十分なコリンの摂取が必要である(Munら、Nutrients 2019,11,1125;Korsmoら、Nutrients 2019,11,1823)。さらに、授乳期には母乳中にコリンが生成され、乳幼児の成長および発達に寄与し続ける(Korsmoら、Nutrients 2019,11,1823)。したがって、妊婦および授乳婦におけるコリンの需要は増加し、1日の推奨摂取量は多くなる。重要なことには、疫学研究により、妊婦および授乳婦の集団におけるコリン摂取量の不足が明らかにされており、したがって、コリンを含む栄養補助食品または医薬製剤の設計が正当化されている。(Davenportら、J Nutr Biochem.2015年9月;26(9):903~11;EFSA Report,2017年8月16日)。コリンはいくつかの食品に天然に存在し、コリンのみの健康補助食品およびいくつかのマルチビタミン/マルチミネラル製品としても入手可能である。健康補助食品に含まれるコリンの形態としては、一般に、重酒石酸コリン、ホスファチジルコリン、およびレシチンなどが挙げられる。
ドコサヘキサエン酸(DHA)は、神経新生を調節し、神経伝達に影響を与え、シナプス活性を促進することにより、脳機能に必要とされる。さらに、DHAは、細胞シグナル伝達、脂質代謝および細胞膜機能など、ヒトの健康にとって重要な他の生理的プロセスに関与しており、眼の発生および機能にも重要である(Munら、Nutrients 2019,11,1125)。DHAは、健康な妊娠に、および胎児および小児の発達に、特に不可欠である。妊娠中、DHAを十分に補給することで、早産、低出生体重、周産期死亡、または新生児集中治療の必要性のリスクが低下する(Middletonら、Cochrane Database of Systematic Reviews 2018,Issue 11.Art.No.:CD003402)。胎児発育期における母体のDHAの状態は、生涯を通じて脳と眼の健康に永続的な影響を与える可能性がある。実際に、DHAは正常な視覚および脳の発達に不可欠であるため、まさに生後1000日間は十分なDHA摂取量を確保することが推奨されている(Munら、Nutrients 2019,11,1125)。
栄養補助食品は、凝縮された栄養源として人気が高まっている。栄養補助食品は、栄養学的または生理学的効果を有する幅広い栄養素および他の成分を含み、「用量」形態(例えば、錠剤、タブレット、カプセル、計量用量の液体)で市販されている。栄養補助食品は、栄養不足の解消、特定の栄養素の適切な摂取量の維持、または特定の生理機能のサポートを目的としている。
しかしながら、患者にとって許容できるサイズのカプセルに十分な量のコリンを含ませることが困難であること、さらに、いくつかのコリン供給源は、特にビタミンおよびミネラルなどの他の化合物との組み合わせでは経時安定性が低いことから、コリンを含む栄養補助食品または医薬の開発は困難である。したがって、適度なサイズで、経時安定性が高く、かつ製造コストが低減された、カプセル形態でコリンを含む新しい健康補助食品または医薬が明らかに必要とされている。
経口投与によるソフトカプセルの使用は、他の投与方法と比較して、非常に飲み込みやすく、味および匂いがなく、かつ、充填物を酸化および分解から保護できるという利点がある。しかし、ソフトカプセル形態でコリンを含む製剤の開発は困難である。
一方、レシチンまたはホスファチジルコリンのような、いくつかのコリン供給源のコリンの寄与は、その総質量に比べて非常に小さい。したがって、十分な量のコリンに到達するために添加されるべきこれらのコリン供給源の量は、カプセルを巨大化させ、飲み込みにくくする。この欠点は、他の活性成分、例えば不飽和脂肪酸および/またはビタミンおよびミネラルの供給源なども多量にカプセルに含ませなければならない場合に特に重要である。さらに、これらの複雑な混合物では望ましくない化学的相互作用が生じる可能性があり、栄養素の安定性の低下、ひいては効力の低下につながり得る。
一方、重酒石酸コリンなどの他のコリン供給源は、ソフトカプセル、特にソフトゼラチンカプセルに封入すると、特に不安定になることがある。ほとんどの場合、ソフトカプセルは、保管条件下で破損したり、かつ/または形状および色が変化したりすることがある。さらに、グリセロリン酸コリンは、他のコリン供給源と同様に、非常に吸湿性の高い化合物であり、これは、特に組成物中に多量に存在する場合に、技術的問題および安定性の問題を伴う。そのため、コリンを充填したソフトカプセルを調製するためには、高価かつ複雑な製造プロセスが必要となる。
驚くべきことに、本発明者らは、ソフトゼラチンカプセル充填におけるコリン供給源としてグリセロリン酸コリン(GPC)を用いることにより、適度な量のGPCを用いて十分な量のコリンに到達することができ、その高い吸湿性にもかかわらずカプセルの保管安定性の改善につながることを見いだした。グリセロリン酸コリンが、カプセルの充填物中の他の化合物、特に不飽和脂肪酸、ビタミンおよび/またはミネラルとともに組成物中に存在する場合であっても、カプセルの物理的および官能的安定性は維持される。さらに、GPCによって吸着された水の存在が、直接的に、または成分間の酸化還元反応などの相互作用を促進することによって分解の一因となり得るにもかかわらず、活性成分の化学的安定性も維持される。
したがって、本発明は、グリセロリン酸コリンを含む充填物を含むソフトゼラチンカプセル、栄養補助食品または健康補助食品としての上記ソフトゼラチンカプセルの使用、医薬に使用するための上記ソフトゼラチンカプセル、および上記ソフトゼラチンカプセルを調製するための方法に関する。
したがって、第1の態様によれば、本発明は、下記を含むソフトゼラチンカプセルに関する:
a)ソフトゼラチンカプセルシェル;および
b)下記を含むカプセル充填組成物:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン(humidity sensitive vitamin)。
a)ソフトゼラチンカプセルシェル;および
b)下記を含むカプセル充填組成物:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン(humidity sensitive vitamin)。
本発明の別の態様は、特に、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に苦しんでいる対象または苦しみ得る対象のための;特に、妊婦、授乳婦、胎児、乳幼児または小児における、栄養補助食品、健康補助食品、健康補助品または機能性食品としての上記で定義されたソフトゼラチンカプセルの非治療的使用に関する。
さらなる態様によれば、本発明は、医学、特に予防医学および/または予防医療に使用するための、上記で定義されたソフトゼラチンカプセルに関する。
本発明のさらなる態様は、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に関連する疾患または病態の治療および/または予防に使用するための、特に、上記疾患または病態に罹患している、または罹患し得る対象が、妊婦、授乳婦、胎児、乳幼児または小児である、上記で定義されたソフトゼラチンカプセルに関する。
一実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、栄養補助食品、健康補助食品、健康補助品または機能性食品として使用される。
本発明のさらなる態様は、本発明のソフトゼラチンカプセルを調製するための方法に関し、上記方法は、
a)下記を含むカプセル充填組成物を調製すること
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン;
b)ソフトゼラチンカプセルシェルを形成すること;
c)上記ソフトゼラチンカプセルシェルに工程a)の上記カプセル充填組成物を充填して、ソフトゼラチンカプセルを得ること、および
d)工程c)で得られた上記ソフトゼラチンカプセルを乾燥させること
を含む。
a)下記を含むカプセル充填組成物を調製すること
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン;
b)ソフトゼラチンカプセルシェルを形成すること;
c)上記ソフトゼラチンカプセルシェルに工程a)の上記カプセル充填組成物を充填して、ソフトゼラチンカプセルを得ること、および
d)工程c)で得られた上記ソフトゼラチンカプセルを乾燥させること
を含む。
本発明のさらなる任意の態様は、その特定の実施形態のいずれかにおいて本発明の方法によって得られるソフトゼラチンカプセルに関する。
本明細書で使用される用語に関して、別途定義されていない限り、本発明に関連して使用される科学技術用語は、当業者により一般的に理解される意味を有するものとする。これらの用語の意味および範囲は明確であるべきであるが、何らかの潜在的な多義性がある場合には、本明細書で提供される定義があらゆる辞書または外部の定義よりも優先される。
本明細書で使用される場合、用語「約」または「およそ」とは、所定値のわずかな変動、好ましくは所定値の10%以内の変動を意味する。そうは言うものの、用語「約」または用語「およそ」は、例えば使用される実験技術に応じて、より高い変動許容度を意味し得る。このような所定値の変動は、当業者には理解されるものであり、本発明の範囲内である。さらに、より簡潔に説明するために、本明細書で示される量的表現のいくつかは、用語「約」で修飾されていない。用語「約」が明示的に使用されているか否かにかかわらず、本明細書で示されるすべての量は、実際の所与の値を指すことを意図し、また、このような所与の値の実験条件および/または測定条件による等価値および近似値を含む、当該分野の通常の技術に基づいて合理的に推測されるこのような所与の値の近似値を指すことを意図すると理解される。
本発明の文脈において、用語「wt%」は重量パーセントを意味し、本文中に特に指示がない限り、一般にカプセルの総重量に対して表される。
ソフトゼラチンカプセル
第1の態様によれば、本発明は、下記を含むソフトゼラチンカプセルに関する:
a)ソフトゼラチンカプセルシェル;および
b)下記を含むカプセル充填組成物:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
第1の態様によれば、本発明は、下記を含むソフトゼラチンカプセルに関する:
a)ソフトゼラチンカプセルシェル;および
b)下記を含むカプセル充填組成物:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルの総重量は、300~2000mg;好ましくは500mg~1900mg;より好ましくは800~1800mgである。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、50~1000mg;詳細には50~900mg;より詳細には60~800mg;好ましくは70~700mg;より好ましくは100~600mgの量のグリセロリン酸コリンを含む。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、50~900mg;好ましくは70~700mg;より好ましくは100~500mgの量の少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;好ましくは少なくともDHAを含む。
カプセルシェル
本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルシェルを含む。用語「ソフトカプセル」は、当技術分野において周知であり、硬いシェルで構成されているハードカプセルとは対照的に、ソフトカプセルシェルを有するカプセルを指す。本発明において、ソフトカプセルは、シェルがその組成にゼラチンを含むソフトゼラチンカプセルである。ソフトカプセルシェルは、一般に、ゼラチン、水および可塑剤を異なる比率で含む混合物を形成した後、乾燥させることにより製造され得る。ソフトゼラチンカプセルは、半分のものが2つ一緒に取り付けられたものではなく、ゼラチンから製造された単一の容器であってもよい。さらに、ソフトゼラチンカプセルは、活性成分を溶解または分散させた油性溶液に使用してもよい。ソフトゼラチンカプセルは、単一プロセスの一部として、同じ機械を使用して製造および充填されてもよい。ハードゼラチンカプセルは、ソフトカプセルの形態とは異なり、一般に本体とキャップの2つの部分で構成されている。この形態のカプセルには、通常、乾燥成分が粉末状、ペレット状、またはあらかじめ作製されたミニタブレットの形態で入っている。ハードゼラチンカプセルの本体は、まず活性成分と使用される任意の賦形剤との混合物で充填され、次に手動または自動プレス機を使用してキャップで閉じられる。
本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルシェルを含む。用語「ソフトカプセル」は、当技術分野において周知であり、硬いシェルで構成されているハードカプセルとは対照的に、ソフトカプセルシェルを有するカプセルを指す。本発明において、ソフトカプセルは、シェルがその組成にゼラチンを含むソフトゼラチンカプセルである。ソフトカプセルシェルは、一般に、ゼラチン、水および可塑剤を異なる比率で含む混合物を形成した後、乾燥させることにより製造され得る。ソフトゼラチンカプセルは、半分のものが2つ一緒に取り付けられたものではなく、ゼラチンから製造された単一の容器であってもよい。さらに、ソフトゼラチンカプセルは、活性成分を溶解または分散させた油性溶液に使用してもよい。ソフトゼラチンカプセルは、単一プロセスの一部として、同じ機械を使用して製造および充填されてもよい。ハードゼラチンカプセルは、ソフトカプセルの形態とは異なり、一般に本体とキャップの2つの部分で構成されている。この形態のカプセルには、通常、乾燥成分が粉末状、ペレット状、またはあらかじめ作製されたミニタブレットの形態で入っている。ハードゼラチンカプセルの本体は、まず活性成分と使用される任意の賦形剤との混合物で充填され、次に手動または自動プレス機を使用してキャップで閉じられる。
ソフトゼラチンカプセルシェルは、製薬または栄養用途に認可されたものであればよく、好ましくは、ゼラチン、少なくとも1種の可塑剤、および、例えば不透明化剤、香料および着色剤などの任意成分でできている。
本発明のソフトゼラチンカプセルのソフトゼラチンカプセルシェルの製造に適したゼラチンは、製薬または栄養用途として地元当局に認可された任意のゼラチンである。これらのゼラチンは、主にアルカリ処理(Bタイプ)または酸処理(Aタイプ)の2つの異なるタイプであり、ゲル強度は中程度(150~200ブルームなどの中程度のブルーム)である。両方のタイプを組み合わせて使用しても、別々に使用してもよい。Aタイプゼラチンの非限定的な例としては、豚皮ゼラチン、酸処理皮ゼラチンおよび魚ゼラチンが挙げられる。ゼラチンBの非限定的な例としては、石灰処理(limed)骨ゼラチン、石灰処理皮ゼラチンおよび牛皮ゼラチンが挙げられる。
特定の実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルのソフトゼラチンカプセルシェルは、ゼラチンB、好ましくは牛ゼラチン、および/またはゼラチンA、好ましくは豚皮ゼラチンまたは魚ゼラチンを含む。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、50mg~500mg;好ましくは100mg~350mgの量のゼラチンを含む。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の5~30wt%;より好ましくは10~25wt%;さらにより好ましくはおよそ15wt%またはおよそ20wt%の量のゼラチンを含む。
一実施形態において、ソフトカプセルシェルは、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、トリアセチン、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、およびそれらの混合物からなる群から選択される可塑剤;好ましくはグリセリン、ソルビトールおよびプロピレングリコールからなる群から選択される可塑剤;より好ましくはグリセリンおよび/またはソルビトールをさらに含む。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、5~300mg;好ましくは10~150mgの量の可塑剤を含む。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1~20wt%;より好ましくは2~10wt%の量の可塑剤を含む。
一実施形態において、ソフトカプセルシェルは、不透明化剤および/または着色剤;好ましくは着色剤をさらに含む。
本発明の文脈において、用語「不透明化剤」は、シェルを不透明にし、したがってソフトカプセル充填組成物を光から保護するためにソフトゼラチンカプセルシェルに添加され得る薬剤に関する。適切な不透明化剤は、当技術分野において公知であり、二酸化チタン、タルクなどが挙げられる。
特定の実施形態において、ソフトカプセルシェルは、不透明化剤を含まず、好ましくは二酸化チタンを含まない。
本発明の文脈において、用語「着色剤」は、シェルに所望の色を与えるためにソフトカプセルシェルに添加され得る薬剤に関する。適切な着色剤は、当技術分野において公知であり、サンセットイエローFCF(E-110)、カルミンレッド(E-120)、インジゴカルミン(E-132)、エリスロシン(E-127)、キノリンイエロー(E-104)、酸化鉄(E-172)など;好ましくはサンセットイエローFCF(E-110)、インジゴカルミン(E-132)および酸化鉄(E172);より好ましくは酸化鉄(E172)が挙げられる。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、0.01~10mg;好ましくは0.05~7mgの少なくとも1種の着色剤を含む。
一実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.10~0.50wt%;より好ましくは0.15~0.35wt%;さらにより好ましくは約0.25wt%の量で、少なくとも1種の着色剤を含む。
別の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルシェルは、下記を含む:
- 50~500mgのゼラチン、
- 5~300mgの可塑剤、および
- 場合により、0.01~10mgの着色剤。
- 50~500mgのゼラチン、
- 5~300mgの可塑剤、および
- 場合により、0.01~10mgの着色剤。
別の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルシェルは、下記を含む:
- 100~350mgのゼラチン、
- グリセリンおよび/またはソルビトールから選択される、10~150mgの可塑剤、
- 0.05~5mgの着色剤、好ましくは酸化鉄。
- 100~350mgのゼラチン、
- グリセリンおよび/またはソルビトールから選択される、10~150mgの可塑剤、
- 0.05~5mgの着色剤、好ましくは酸化鉄。
別の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルシェルは、
- 5~30wt%のゼラチン、
- 1~20wt%の少なくとも1種の可塑剤、および
- 場合により、着色剤
を含み、
上記重量による量は、ソフトゼラチンカプセルの総重量に対して表される。
- 5~30wt%のゼラチン、
- 1~20wt%の少なくとも1種の可塑剤、および
- 場合により、着色剤
を含み、
上記重量による量は、ソフトゼラチンカプセルの総重量に対して表される。
別の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルシェルは、
- 10~25wt%のゼラチン、
- 2~10wt%のグリセリンおよび/または1~10wt%のソルビトール、特に1~5wt%のソルビトール;
- 0,005~1wt%の着色剤;好ましくは酸化鉄
を含み、
上記重量による量は、ソフトゼラチンカプセルの総重量に対して表される。
- 10~25wt%のゼラチン、
- 2~10wt%のグリセリンおよび/または1~10wt%のソルビトール、特に1~5wt%のソルビトール;
- 0,005~1wt%の着色剤;好ましくは酸化鉄
を含み、
上記重量による量は、ソフトゼラチンカプセルの総重量に対して表される。
別の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルシェルは、ソフトゼラチンカプセルの20~30wt%;好ましくは約30wt%;より好ましくは100~500mg;さらにより好ましくは150~450mgの重さである。
カプセル充填組成物
本発明のソフトゼラチンカプセルは、カプセル充填組成物を含む。本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
本発明のソフトゼラチンカプセルは、カプセル充填組成物を含む。本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
グリセロリン酸コリン
本発明の文脈において、「グリセロリン酸コリン」(GPC)は、コリンアルホセラートとして、グリセリルホスホリルコリンとして、またはビス(2-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルエタナミニウム)2,3-ジヒドロキシプロピルリン酸として命名され得る(CAS番号28319-77-9)。
本発明の文脈において、「グリセロリン酸コリン」(GPC)は、コリンアルホセラートとして、グリセリルホスホリルコリンとして、またはビス(2-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルエタナミニウム)2,3-ジヒドロキシプロピルリン酸として命名され得る(CAS番号28319-77-9)。
本発明のソフトゼラチンカプセルには、製薬または栄養用途に認可されたもののうち、任意の適切なグリセロリン酸コリンを使用してよい。より特定の実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセル中の100mgのグリセロリン酸コリンは、およそ40.5mgのコリンを提供する。この関係から、必須栄養素であるコリンの量は、組成物に含まれるグリセロリン酸コリンの量から算出され得る。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセル充填組成物は、50~1000mg;詳細には50~900mg;より詳細には60~800mg;好ましくは70~700mg;より好ましくは100~600mgの量のグリセロリン酸コリンを含む。
より特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルまたは充填組成物中のグリセロリン酸コリンは、200~600mg、より好ましくは、およそ200mg、225mg、230mg、235mg、240mg、245mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mgまたは600mgである。
より特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルまたは充填組成物中のグリセロリン酸コリンは、100~300mg;より好ましくは、およそ100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、160mg、180mg、200mg、250mgまたは300mg;さらにより好ましくは、およそ100mgまたは200mgである。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセル中のグリセロリン酸コリンは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の少なくとも2.5wt%;好ましくは少なくとも3wt%;より好ましくは少なくとも4wt%;さらにより好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の少なくとも5wt%、6wt%、7wt%または8wt%;好ましくは少なくとも8.5wt%;より好ましくは少なくとも9wt%;さらになおより好ましくは、少なくとも10wt%である。
別の特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセル中のグリセロリン酸コリンは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の2.5~85wt%;特に3~85wt%;好ましくは3~82wt%;より好ましくは3.5~80wt%;さらにより好ましくは8~70wt%;好ましくは8~65wt%;より好ましくは9~65wt%;より詳細には9~60wt%;さらにより好ましくは10~60wt%;より詳細には10~50wt%である。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセル中のグリセロリン酸コリンは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の10~50wt%、好ましくは15~35wt%である。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセル中のグリセロリン酸コリンは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の8~35wt%、好ましくは10~20wt%である。
別の特定の実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の15wt%未満、好ましくは10wt%未満の、グリセロリン酸コリンとは異なる他のコリン供給源を含む。本発明の文脈において、他のコリン供給源としては、重酒石酸コリン、シチジン二リン酸コリン(CDP-コリン;シチコリン)、ホスファチジルコリン、およびレシチンが挙げられ;特に重酒石酸コリンが挙げられる。
脂肪酸
カプセル充填組成物は、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸をさらに含む。
カプセル充填組成物は、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸をさらに含む。
本発明の文脈において、用語「必須不飽和脂肪酸」とは、1個以上の二重結合(C=C)、好ましくは1個、2個、3個、4個、5個または6個の二重結合を有する、一端にカルボキシル基を有する直鎖炭化水素であって、最初の二重結合が、炭素鎖のCH3末端から3番目の炭素-炭素結合に存在するもの(オメガ3脂肪酸)、炭素鎖のCH3末端から6番目の炭素-炭素結合に存在するもの(オメガ6脂肪酸)、または炭素鎖のCH3末端から9番目の炭素-炭素結合に存在するもの(オメガ9脂肪酸)を意味する。必須不飽和脂肪酸の非限定的な例としては、オメガ3脂肪酸、例えば、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘキサデカトリエン酸(HTA)、ステアリドン酸(SDA)、エイコサトリエン酸(ETE)、エイコサテトラエン酸(eicosatetranoic acid)(ETA)、ヘンエイコサペンタエン酸(HPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、テトラコサペンタエン酸およびテトラコサヘキサエン酸、およびそれらの混合物;オメガ-6脂肪酸、例えばリノール酸(LA)、γ-リノレン酸(GLA)、カレンジン酸、エイコサジエン酸、ジホモ-γ-リノレン酸(DGLA)、アラキドン酸(AA)、ドコサジエン酸、アドレン酸、ドコサペンタエン酸、テトラコサテトラエン酸、テトラコサペンタエン酸、およびそれらの混合物;オメガ9脂肪酸、例えばオレイン酸、エライジン酸、ゴンドイン酸、ミード酸、エルカ酸およびネルボン酸、およびそれらの混合物が挙げられる。
特定の実施形態において、本発明の少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸は、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘキサデカトリエン酸(HTA)、ステアリドン酸(SDA)、エイコサトリエン酸(ETE)、エイコサテトラエン酸(eicosatetranoic acid)(ETA)、ヘンエイコサペンタエン酸(HPA)、ドコサペンタエン酸およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種のオメガ-3脂肪酸であって;上記オメガ-3脂肪酸が、遊離酸;好ましくはα-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘキサデカトリエン酸(HTA)であり;より好ましくはエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)である。
特定の実施形態において、必須不飽和脂肪酸は、必須不飽和脂肪酸の混合物である。特定の実施形態において、本発明の少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸は、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含む混合物;好ましくはエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含む混合物であって;好ましくは、上記EPAとDHAの混合物が、1:50~1:1.2;好ましくは1:20~1:2;より好ましくは約1:5のEPA:DHA重量比を有する。
特定の実施形態において、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸は、遊離必須不飽和脂肪酸である。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1%未満;好ましくは0.5wt%未満;より好ましくは0.3wt%未満の遊離必須不飽和脂肪酸の混合物を含む。カプセル充填組成物中の遊離脂肪酸の量は、脂肪1g中に存在する有機酸を中和するのに必要なKOHの重量(mg)として定義されるその酸価(AV)により測定され得る。
一実施形態において、カプセル充填組成物の少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸は、エステル化必須不飽和脂肪酸であり;好ましくは、モノアシルジセロール(monoacylgycerols)、ジアシルジセロール(diacylgycerols)、トリアシルジセロール(triacylgycerols)、エチルエステルおよびこれらの組み合わせのエステル化必須不飽和脂肪酸部分である。一実施形態において、カプセル充填組成物の少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸は、エステル化必須不飽和脂肪酸と必須不飽和脂肪酸の混合物としてである。
脂肪酸エステル
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸エステルをさらに含み;好ましくは、上記エステルが、アルキルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドおよび/またはそれらの混合物を含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸エステルをさらに含み;好ましくは、上記エステルが、アルキルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドおよび/またはそれらの混合物を含む。
特定の実施形態において、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸エステルは、エチルエステルである。
必須不飽和脂肪酸エステルの非限定的な例は、上記で定義された1種、2種または3種の必須不飽和脂肪酸と、グリセロールまたはアルキルアルコール、特にエタノールとの反応から得られるものであり;好ましくは、必須不飽和脂肪酸がオメガ-3脂肪酸であり;より好ましくはα-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘキサデカトリエン酸(HTA);より好ましくはエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)であり;さらにより好ましくはドコサヘキサエン酸(DHA);さらになおより好ましくは、EPA:DHAの重量比が、エステル中に存在する遊離脂肪酸から計算して、1:50~1:1.2;好ましくは1:20~1:2;より好ましくは約1:5である。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、必須不飽和脂肪酸と必須不飽和脂肪酸エステルの混合物を含み;好ましくは、上記エステルが、エチルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドおよび/またはこれらの組み合わせを含む。
一実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1wt%以下の遊離必須不飽和脂肪酸を含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、必須不飽和脂肪酸エステルの混合物を含み;ここで、上記必須不飽和脂肪酸エステルの混合物が、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)から得られるエステルを含み;好ましくは、EPAとDHAの混合物が、1:50~1:1.2;好ましくは1:20~1:2;より好ましくは約1:5のEPA:DHA重量比(エステル中に存在する遊離脂肪酸から計算して)を有し;好ましくは、上記エステルが、エチルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドおよび/またはそれらの組み合わせを含む。
本発明の実施形態に適した非限定的な必須不飽和脂肪酸、必須不飽和脂肪酸エステルまたはそれらの混合物は、藻類、魚類、動物、植物、またはそれらの組み合わせから得てもよく;好ましくは、これらの生物から得られた天然油から得てもよい。
いくつかの実施形態において、適切な必須不飽和脂肪酸、必須不飽和脂肪酸エステルまたはそれらの混合物は、魚油、(例えば、メンハーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、およびタラ油)、微細藻類オメガ-3油またはそれらの組み合わせで提供され得る。特定の実施形態において、適切なオメガ-3脂肪酸は、Microalgae DHA油(Martek,Columbia,MDから)、OmegaPure(Omega Protein,Houston,TXから)、Marinol C-38(Lipid Nutrition,Channahon,ILから)、Bonito油およびMEG-3(Ocean Nutrition,Dartmouth,NSから)、Evogel(Symrise,Holzminden,ドイツから}、マグロまたはサケ由来のMarine Oil(Arista Wilton,CTから)、OmegaSource 2000、メンハーデン由来のMarine Oilおよびタラ由来のMarine Oil(OmegaSource,RTP,NCから)などの市販のオメガ-3脂肪酸油から得てもよい。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、50mg~2000mgの油;好ましくは100~1500mg;より好ましくは150~1000mg;特に170~750mg;さらにより好ましくは180~750mgの好ましくは魚油(例えば、メンハーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、タラ油およびそれらの混合物)、より好ましくは35~85wt%、好ましくはおよそ50wt%のDHA含有量の魚油を含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、魚油、(例えば、メンハーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、タラ油およびそれらの混合物)を含み;好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の5~75wt%;より好ましくは10~65wt%;さらにより好ましくは15~55wt%;さらになおより好ましくは17~50wt%の魚油を含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、魚油、(例えば、メンハーデン油、マグロ油、サケ油、カツオ油、タラ油およびそれらの混合物)を含み;好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の10~50wt%;より好ましくは15~30wt%または20~40wt%の魚油を含む。
特定の実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、50mg~750mgの魚油;より好ましくは50mg~600mgの魚油、さらにより好ましくは100~600mgの魚油を含み、上記魚油がドコサヘキサエン酸(DHA)を含み;好ましくは、上記魚油がエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含み;より好ましくは、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2;好ましくは1:3~1:8であり;場合により、EPAまたはDHAが必須不飽和脂肪酸としておよび/または上記脂肪酸由来の必須不飽和脂肪エステルとして上記魚油中に存在し;好ましくは、上記エステルが、エチルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドおよび/またはそれらの組み合わせを含む。
一実施形態において、魚油は、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1%未満の;好ましくは0.5wt%未満の;より好ましくは0.3wt%未満の遊離必須不飽和脂肪酸の混合物を含む。油中の遊離脂肪酸の量は、脂肪1g中に存在する有機酸を中和するのに必要なKOHの重量(mg)として定義されるその酸価(AV)により測定され得る。一実施形態において、魚油には、最大酸価1mgKOH/gの魚油が含まれる。一実施形態において、魚油1gは、およそ90mgのEPAおよび450mgのDHAを含む。特定の実施形態において、魚油は、Omega3-H(商標)魚油である。
特定の実施形態において、ソフトカプセル充填組成物は、少なくともDHAを50~700mgの量で、好ましくは70~500mgで;特に100~500mgの量で;より好ましくはDHAを50~700mgの量およびEPAを10~140mgの量で;さらにより好ましくはDHAを100~500mgの量およびEPAを20~100mgの量で含む。
特定の実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- 50~700mgのDHA;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- 50~700mgのDHA;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
好ましい実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 100~600mgのグリセロリン酸コリン;および
- 70~500mgのDHA(EPA:DHAの重量比は1:50~1:1.2である);および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
- 100~600mgのグリセロリン酸コリン;および
- 70~500mgのDHA(EPA:DHAの重量比は1:50~1:1.2である);および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
好ましい実施形態において、本発明のソフトゼラチンカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、
EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、
EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン。
元素
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ニッケル、銅、セレン、鉄、モリブデン、クロム、ヨウ素、マグネシウム、マンガン、リン、カリウム、亜鉛および/またはそれらの組み合わせから選択される少なくとも1種の元素をさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ニッケル、銅、セレン、鉄、モリブデン、クロム、ヨウ素、マグネシウム、マンガン、リン、カリウム、亜鉛および/またはそれらの組み合わせから選択される少なくとも1種の元素をさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ニッケル、銅、セレン、鉄、モリブデン、クロム、ヨウ素、マグネシウム、マンガン、リン、カリウム、亜鉛および/またはそれらの組み合わせから選択される元素;好ましくは銅、鉄またはそれらの組み合わせから選択される元素を含む、少なくとも1種の化合物をさらに含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ニッケル、銅、鉄、亜鉛および/またはそれらの組み合わせから;より好ましくは銅、鉄、亜鉛および/またはそれらの組み合わせから;さらにより好ましくは銅、鉄および/またはそれらの組み合わせから選択される、少なくとも1種の金属元素をさらに含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.020~0.600wt%;さらにより好ましくは0.03~0.50wt%の量で、銅を含む。好ましい実施形態において、銅の量は、0.05~5mg;好ましくは0.1~3mg;さらにより好ましくは0.2~2mgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、銅を含む化合物をさらに含む。銅を含む適切な化合物の非限定的な例は、酸化銅、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、およびグルコン酸銅であり;好ましくは硫酸銅;より好ましくは無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;さらにより好ましくは、無水硫酸銅の総重量の40%の元素銅を含む無水硫酸銅または約35.78%の元素銅を含む硫酸銅一水和物である。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、硫酸銅を;好ましくは無水硫酸銅または硫酸銅一水和物を、0.5~5mg、好ましくは1~3mgの量で含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、鉄をさらに含む。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.1~10wt%;より好ましくは0.3~7wt%;さらにより好ましくは0.5~5wt%の量で、鉄を含む。好ましい実施形態において、鉄の量は、1~100mg;好ましくは2~80mg;さらにより好ましくは5~35mgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、鉄を含む化合物を含む。鉄を含む適切な化合物の非限定的な例は、クエン酸第二鉄アンモニウム、リン酸第二鉄、ピロリン酸第二鉄、フェリチン、フェロコリネート、アスコルビン酸第一鉄、アスパラギン酸第一鉄、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、酒石酸第一鉄、フマル酸第一鉄、グルコン酸第一鉄、グルセプト酸第一鉄、ビスグリシン酸第一鉄キレート、硫酸グリシン第一鉄、乳酸第一鉄、シュウ酸第一鉄およびコハク酸第一鉄であり;好ましくは、フマル酸第一鉄、硫酸第一鉄、ビスグリシン酸第一鉄およびグルコン酸第一鉄である。
他の好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、フマル酸第一鉄を;さらにより好ましくは、フマル酸第一鉄の総重量の32%の元素鉄を含むフマル酸第一鉄を、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.1~20wt%;より好ましくは1~10wt%の量で含む。他の好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、フマル酸第一鉄を;さらにより好ましくは、フマル酸第一鉄の総重量の32%の元素鉄を含むフマル酸第一鉄を、15~150mg;特に10~150mg;好ましくは20~100mg;より好ましくは15~100mgの量で含む。
他の好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、ビスグリシン酸第一鉄キレート(例えば、Ferrochel(登録商標))を、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1~10wt%;より好ましくは2~8wt%;さらにより好ましくは3~7wt%の量で含む。他の好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、ビスグリシン酸第一鉄キレート(例えば、Ferrochel(登録商標))を1~150mg;より好ましくは10~150mg;特に10~100mg;より詳細には20~100mgの量で含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、カプセル化された鉄を含む化合物を;好ましくはマイクロカプセル化されたピロリン酸鉄(例えば、Lipofer(登録商標))を、ソフトゼラチンカプセルの総重量の25~35wt%の量でさらに含む。他の好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、マイクロカプセル化されたピロリン酸鉄(例えば、Lipofer(登録商標))を、1~1000mgの量で;好ましくは100~500mgの量で含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、亜鉛をさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~10wt%;より好ましくは0.1~5wt%;さらにより好ましくは0.2~2wt%である。好ましい実施形態において、亜鉛の量は、1~30mg;好ましくは2~20mg;より好ましくは3~15mgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、亜鉛を含む化合物を含む。亜鉛を含む適切な化合物の非限定的な例は、酸化亜鉛、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、および酢酸亜鉛であり;好ましくは酸化亜鉛;より好ましくは酸化亜鉛の総重量の78wt%の元素亜鉛を含む酸化亜鉛である。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、1~30mg;好ましくは2~20mgの量で酸化亜鉛(酸化亜鉛の総重量の78wt%の元素亜鉛)を含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、鉄を含む化合物を、好ましくはビスグリシン酸第一鉄キレート、フマル酸第一鉄、マイクロカプセル化されたピロリン酸鉄またはそれらの混合物からなる群から選択される化合物を;より好ましくは15~100mgのフマル酸第一鉄および/または20~100mgのビスグリシン酸第一鉄キレートをさらに含む。
好ましい実施形態において、カプセル充填組成物は、亜鉛および/または鉄、および場合により銅をさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 亜鉛を含む化合物;
- 鉄を含む化合物;および
- 場合により、銅を含む化合物。
- 亜鉛を含む化合物;
- 鉄を含む化合物;および
- 場合により、銅を含む化合物。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 酸化亜鉛;
- ビスグリシン酸第一鉄キレート、マイクロカプセル化されたピロリン酸鉄またはフマル酸第一鉄からなる群から選択される化合物;および
- 場合により、硫酸銅。
- 酸化亜鉛;
- ビスグリシン酸第一鉄キレート、マイクロカプセル化されたピロリン酸鉄またはフマル酸第一鉄からなる群から選択される化合物;および
- 場合により、硫酸銅。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄;および
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅。
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄;および
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅。
さらになおより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 20~100mgのフマル酸第一鉄;および
- 場合により、1~3mgの無水硫酸銅。
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 20~100mgのフマル酸第一鉄;および
- 場合により、1~3mgの無水硫酸銅。
別の特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;および
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅。
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;および
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅。
別の特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 15~100mgのフマル酸第一鉄および/または20~100mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;および
- 場合により、1~3mgの無水硫酸銅。
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 15~100mgのフマル酸第一鉄および/または20~100mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;および
- 場合により、1~3mgの無水硫酸銅。
他の元素
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、セレンをさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0001~0.1wt%;より好ましくは0.0003~0.1%;さらにより好ましくは0.0005~0.1wt%である。好ましい実施形態において、セレンの量は、1~500μg(マイクログラム);好ましくは5~100μg;さらにより好ましくは10~70μgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、セレンをさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0001~0.1wt%;より好ましくは0.0003~0.1%;さらにより好ましくは0.0005~0.1wt%である。好ましい実施形態において、セレンの量は、1~500μg(マイクログラム);好ましくは5~100μg;さらにより好ましくは10~70μgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、セレンを含む化合物を含む。セレンを含む適切な化合物の非限定的な例は、亜セレン酸ナトリウム(Se+4)、セレン酸ナトリウム(Se+6)、セレン化ナトリウム(Se-2)、およびSe0、SeMet、SeCysおよびMeSeCys;好ましくは亜セレン酸ナトリウム;より好ましくは、亜セレン酸ナトリウムの総重量の45%の元素セレンを含む亜セレン酸ナトリウムである。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、10~200μg、好ましくは20~150μgの量の亜セレン酸ナトリウム(亜セレン酸ナトリウムの総重量の45%の元素セレン)を含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ヨウ素をさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.001~0.1wt%;より好ましくは0.005~0.05wt%である。好ましい実施形態において、ヨウ素の量は、10~1000μg;好ましくは30~500μg;より好ましくは50~300μgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ヨウ素を含む少なくとも1種の化合物をさらに含む。ヨウ素を含む適切な化合物の非限定的な例は、カリウム、カルシウムまたはナトリウムのヨウ化物またはヨウ素酸塩であり;好ましくはヨウ素酸カリウムまたはヨウ化カリウムであり;より好ましくは、ヨウ素酸カリウムの総重量のおよそ60wt%の元素状ヨウ素を含むヨウ素酸カリウムまたはヨウ化カリウムの総重量のおよそ75wt%の元素状ヨウ素を含むヨウ化カリウムである。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、50~500μg、好ましくは100~400μgの量のヨウ素酸カリウム(59.9%I)、または100~300μgの量のヨウ化カリウム(76.4%I)を含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、カルシウムをさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の2~40wt%;より好ましくは5~20wt%;さらにより好ましくは約10wt%である。好ましい実施形態において、カルシウムの量は、50~500mg;好ましくは70~250mg;より好ましくはおよそ80mg、100mg、120mg、140mg、160mg、180mg、200mgまたは220mgである。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、カルシウムを含む少なくとも1種の化合物をさらに含む。カルシウムを含む適切な化合物の非限定的な例は、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化カルシウム六水和物、クエン酸カルシウム、ギ酸カルシウム、グリシン酸カルシウム、ビスグリシン酸塩、グルコヘプトン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グルコノ乳酸カルシウム、グルタミン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム(calcium hydrogenophosphate)、乳酸カルシウム、ラクトビオン酸カルシウム、ラクトリン酸カルシウム、レブリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム、一塩基性または三塩基性リン酸カルシウム、ピドール酸カルシウム、硫酸カルシウムおよびそれらの混合物である。好ましくは、カルシウムは、グリシン酸カルシウム、ビスグリシン酸カルシウム、水酸化カルシウムまたはそれらの混合物;好ましくは炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよびクエン酸カルシウム;より好ましくは炭酸カルシウムまたはリン酸水素カルシウム;より好ましくは、炭酸カルシウムの総重量の40wt%の元素カルシウムを含む炭酸カルシウム、29.5wt%の元素カルシウムを含むリン酸水素カルシウムおよび/またはそれらの混合物として提供される。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、50~700mg、好ましくは100~500mgの量の炭酸カルシウム(40%Ca)、および/または100~1000mg、好ましくは150~750mgの量のリン酸水素カルシウム(29,5%Ca)を含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、マグネシウムをさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の1~10wt%;より好ましくは3~9wt%である。好ましい実施形態において、マグネシウムの量は、10~100mg;好ましくは35~75mgである。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、マグネシウムを含む少なくとも1種の化合物をさらに含む。マグネシウムを含む適切な化合物の非限定的な例は、酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム;グリシン酸マグネシウムおよびそれらの組み合わせ;好ましくは酸化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウムおよび酢酸マグネシウム;より好ましくは酸化マグネシウム;さらにより好ましくは重質酸化マグネシウムである。特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、10~300mg、好ましくは50~150mgの量の重質酸化マグネシウム(60%Mg)を含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、マンガンをさらに含み、好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~1.00wt%;より好ましくは0.05~0.50wt%である。好ましい実施形態において、マンガンの量は、0.5~5mg;好ましくは約2mgである。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、マンガンを含む少なくとも1種の化合物をさらに含む。マンガンを含む適切な化合物の非限定的な例は、グルコン酸マンガン、硫酸マンガン、アスコルビン酸マンガン、マンガンのアミノ酸キレートおよびそれらの組み合わせ;好ましくは硫酸マンガン;より好ましくは硫酸マンガン(II)水和物である。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、セレンおよび/またはヨウ素、および場合によりカルシウムをさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- セレンを含む化合物;
- ヨウ素を含む化合物;および
- 場合により、カルシウムを含む化合物。
- セレンを含む化合物;
- ヨウ素を含む化合物;および
- 場合により、カルシウムを含む化合物。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;および
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム。
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;および
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 20~150μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 100~400μgのヨウ素酸カリウム;および
- 場合により、100~500mgの炭酸カルシウム。
- 20~150μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 100~400μgのヨウ素酸カリウム;および
- 場合により、100~500mgの炭酸カルシウム。
ビタミン類
カプセル充填組成物は、少なくとも1種の感湿ビタミンを含む。
カプセル充填組成物は、少なくとも1種の感湿ビタミンを含む。
本発明の文脈において、「感湿ビタミン」とは、例えば通常の室温またはその付近(20~35℃)で、例えば1ヶ月間、例えば50%の相対湿度に曝露されるなど、湿気のある、湿気を帯びた、または湿った条件に曝露されると分解され得る、および/または生物活性を失うビタミンとして理解される。特に、感湿ビタミンは、吸湿性化合物[すなわち、周囲から水を吸収または吸着することができる化合物]の存在下で分解されるかまたは活性を失い得る。特定の実施形態において、吸湿性化合物は、グリセロリン酸コリン(GPC)である。さらに、GPCによって吸着された水の存在は、直接的に、または他の成分との相互作用を促進することによって、ビタミンの分解の一因となり得る。
特定の実施形態において、「感湿ビタミン」は、好ましくは室温(例えば20~35℃)および10~60%の相対湿度で1、2、3または4ヶ月間保管後に;より好ましくは30~31℃および12~58%の相対湿度で環境制御された保管室中に4か月間保管後に;特に約30.8℃で、ビタミンの初期総重量の少なくとも0.5wt%、少なくとも1wt%、少なくとも2wt%、少なくとも3wt%、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%または少なくとも30wt%が分解されるビタミンである。
特定の実施形態において、ビタミンは暗所に保管される。
特定の実施形態において、「感湿ビタミン」は、好ましくは少なくとも25℃の温度および少なくとも60%の相対湿度で少なくとも3ヶ月間保管後に、ビタミンの初期総重量の少なくとも0.5wt%、少なくとも1wt%、少なくとも2wt%または少なくとも3wt%が分解されるビタミンである。
特定の実施形態において、「感湿ビタミン」は、好ましくは少なくとも25℃の温度および少なくとも60%の相対湿度で少なくとも3ヶ月間保管後に、ビタミンの初期総重量の少なくとも5wt%が分解されるビタミンである。
特定の実施形態において、「感湿ビタミン」は、好ましくは少なくとも25℃の温度および少なくとも60%の相対湿度で少なくとも3ヶ月間保管後に、ビタミンの初期総重量の少なくとも10wt%が分解されるビタミンである。
特定の実施形態において、「感湿ビタミン」は、好ましくは少なくとも25℃の温度および少なくとも60%の相対湿度で少なくとも3ヶ月間保管後に、ビタミンの初期総重量の少なくとも20wt%が分解されるビタミンである。
特定の実施形態において、少なくとも1種の感湿ビタミンは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンKおよびそれらの組み合わせ;好ましくはビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択され;好ましくはビタミンA、ビタミンD、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
別の特定の実施形態において、少なくとも1種の感湿ビタミンは、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB5、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
本発明のカプセル充填組成物に適したビタミンの非限定的な例は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、例えばチアミン(B1)、リボフラビン(B2)、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、ピロキシジン(pyroxidine)(B6)、ビオチン(B8)、葉酸(B9)、コバラミン(B12)など、およびそれらの混合物;好ましくは、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンEおよび/またはそれらの混合物である。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.005~0.200wt%;好ましくは0.01~0.10wt%の量でビタミンAまたはプロビタミンA、好ましくはβカロテンをさらに含み;より好ましくは、100~1500μg RE(レチノール当量、REで表される);特に100~1000μg RE;好ましくは200~1000μg RE;特に200~800μg REの量でビタミンAを含む。特に、カプセル充填組成物は、0.5mg~5mg;好ましくは1~3mgの量でビタミンA(1MM UI)パルミテートを含む。
本発明の文脈において、用語「ビタミンA」は、当技術分野において公知のとおりであり、レチノール、レチンアルデヒド、レチノイン酸、レチノイド、レチナールおよび/またはレチノイン酸エステルも指し、プロビタミンAは、β-カロテン、α-カロテンおよびβ-クリプトキサンチンも指す。カプセル充填組成物は、パルミチン酸レチニル、オレイン酸レチニル、ステアリン酸レチニル、リノール酸レチニルまたはそれらの組み合わせなどのレチニルエステルの形態でビタミンAを含み得る。
本発明の文脈において、1レチノール当量(RE)は、当技術分野において公知のとおり、1μgのオールトランスレチノールに関連する生物活性として定義され、例えば、1333UIのビタミンAは400μgのREである。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB複合体の少なくとも1種のビタミンをさらに含む。より特定の実施形態において、ビタミンB複合体は、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビンまたはビタミンG)、ビタミンB3(ナイアシン、ニコチン酸(nicontinin acid)またはビタミンPP)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサールまたはピリドキサミン)、ビタミンB8(ビオチンまたはビタミンH)、ビタミンB9(葉酸、葉酸塩、フォラシン、プテロイル-L-グリタミン酸(pteroyl-L-glitamic acid)、またはビタミンM)およびビタミンB12(コバラミンまたはシアノコバラミン(cyanocombalamin))の混合物を含む。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB1をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.005~1.000wt%;好ましくは0.001~0.50wt%であり;より好ましくはその量が、0.05~3mg;特に0.1~3mg;より詳細には0.2~2.5mg;好ましくは0.1~2mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB1」は、当技術分野において公知のとおりであり、チアミンおよびその塩(例えば、硝酸チアミン)も指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB2をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.005~1.000wt%;好ましくは0.001~0.500wt%であり;より好ましくはその量が、0.30~5mg;好ましくは0.5~3mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB2」は、当技術分野において公知のとおりであり、リボフラビンも指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB3をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.05~5.00wt%;好ましくは0.30~3.00wt%であり;より好ましくはその量が、1~50mg、特に5~35mg;好ましくは5~30mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB3」は、当技術分野において公知のとおりであり、ビタミンPP、ナイアシン、ニコチン酸およびその誘導体(例えば、ニコチンアミドまたはナイアシンアミド)も指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB5をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~2.00wt%;好ましくは0.10~1.50wt%であり;より好ましくはその量が、1~15mg、特に1.5~10mg;好ましくは3~10mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB5」は、当技術分野において公知のとおりであり、ビタミンW、パントテン酸およびその誘導体(例えば、D-パントテン酸カルシウム)も指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB6をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.005~1.000wt%;好ましくは0.001~0.50wt%であり;より好ましくはその量が、0.1~5mg;好ましくは0.5~3mg;より好ましくは0.5~3.5mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB6」は、当技術分野において公知のとおりであり、チアミンおよびその塩(硝酸チアミン)も指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB8をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0005~0.10wt%;好ましくは0.001~0.05wt%であり;より好ましくはその量が、10~100μg;好ましくは20~80μgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB8」は、当技術分野において公知のとおりであり、ビタミンHまたはビオチン(biotine)も指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、葉酸(ビタミンB9)または(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩(Quatrefolic(登録商標))をさらに含む。好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.001~0.100wt%;より好ましくは0.0005~0.05wt%の量で;さらにより好ましくは0.01~1.00mg;好ましくは0.05~1.00mg;より好ましくは0.05~0.70mg;さらにより好ましくは0.1~0.7mgの量で葉酸を含むか;または好ましくは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~0.10wt%;さらにより好ましくは0.05~2.00mg;好ましくは0.10~1.00mgの量で(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩を含む。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB12をさらに含み、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0001~0.010wt%であり;より好ましくはその量が、0.5~10μg;好ましくは1~7μg;より好ましくは1~5μgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンB8」は、当技術分野において公知のとおりであり、コバラミンも指す。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンCをさらに含み;好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.10~10wt%;好ましくは1.00~5.00wt%であり;さらにより好ましくはその量が、10~300mg;特に10~200mg;好ましくは20~200mg;より好ましくは20~100mgである。
本発明の文脈において、用語「ビタミンC」は、当技術分野において公知のとおりであり、アスコルビン酸も指す。カプセル充填組成物は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸パルミテート、またはそれらの組み合わせの形態でビタミンCを含み得る。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンDをさらに含み;好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0001~0.0100wt%である。
本発明の文脈において、用語「ビタミンD」は、D1~D5ビタミンから選択される場合があり、したがって、カルシフェロール、コレカルシフェロール、ルミステロール、エルゴカルシフェロール、ジヒドロタキステロール、7-デヒドロコレステロールおよび/またはそれらの組み合わせを指す。より特定の実施形態において、ビタミンDはビタミンD3(コレカルシフェロール)であり;好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.0005~0,005wt%、さらにより好ましくはその量が、0.5~50μg;好ましくは1~35μg;より好ましくは1~30μgである。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンEをさらに含み;好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.10~5.00wt%である。本発明の文脈において、用語「ビタミンE」は、当技術分野において公知のとおりであり、4種のトコフェロールおよび4種のトコトリエノールを含み、それぞれ、アルファ型、ベータ型、ガンマ型およびデルタ型である。より特定の実施形態において、ビタミンEはアルファトコフェロール;好ましくはアルファトコフェロールアセテートであり;好ましくは0.20~2.00wt%;さらにより好ましくはその量が、1~30mg;好ましくは5~15mgである。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンの混合物をさらに含み;好ましくは、ビタミンの混合物の量は、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~5wt%;好ましくは0.02~2wt%である。
別の特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、およびビタミンD3の混合物と、場合により、ビタミンAおよび/またはビタミンCとをさらに含む。
より特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンKおよびそれらの組み合わせ;好ましくは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12、およびそれらの組み合わせ;より好ましくは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるビタミンをさらに含む。
別の実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB1、ビタミンB5、ビタミンB12、ビタミンC、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるビタミンをさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンD3および、場合によりビタミンCの混合物をさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンD3、ビタミンEおよび、場合によりビタミンCの混合物をさらに含む。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;および
- 0.3~5mgのビタミンB2;または1~15mgのビタミンB5;または0.1~5mgのビタミンB6;50~1000μgのビタミンB9または100~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;または0.5~10μgのビタミンB12;または1~30μgのビタミンD3;
および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA。
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;および
- 0.3~5mgのビタミンB2;または1~15mgのビタミンB5;または0.1~5mgのビタミンB6;50~1000μgのビタミンB9または100~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;または0.5~10μgのビタミンB12;または1~30μgのビタミンD3;
および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;および
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 50~1000μgのビタミンB9または100~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA。
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;および
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 50~1000μgのビタミンB9または100~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.05~3mgのビタミンB1;および
- 場合により、10~300mgのビタミンC。
- 0.05~3mgのビタミンB1;および
- 場合により、10~300mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 5~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
- 5~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;および
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;特に無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;および
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 1~50μgのビタミンD3;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9;および/または
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA。
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 1~50μgのビタミンD3;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9;および/または
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1.0mgのビタミンB9または0.1~2.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~50μgのビタミンD3;および/または
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1.0mgのビタミンB9または0.1~2.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~50μgのビタミンD3;および/または
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.5~2mgのビタミンB1;
- 1~2.5mgのビタミンB2;
- 10~30mgのビタミンB3;
- 5~10mgのビタミンB5;
- 1~3mgのビタミンB6;
- 30~60μgのビタミンB8;
- 0.3~0.5mgのビタミンB9または0.5~1.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 2~5μgのビタミンB12;
- 10~30μgのビタミンD3;
- および、場合により、30~50mgのビタミンC。
- 0.5~2mgのビタミンB1;
- 1~2.5mgのビタミンB2;
- 10~30mgのビタミンB3;
- 5~10mgのビタミンB5;
- 1~3mgのビタミンB6;
- 30~60μgのビタミンB8;
- 0.3~0.5mgのビタミンB9または0.5~1.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 2~5μgのビタミンB12;
- 10~30μgのビタミンD3;
- および、場合により、30~50mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.5mg~5mgのパルミチン酸ビタミンA;および/または
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.01~0.5mgのビタミンB9または0.02~1.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~5μgのビタミンB12;および/または
- 場合により、10~200mgのビタミンC;および/または
- 0.5~30μgのビタミンD3;および/または
- 1~30mgのビタミンE。
- 0.5mg~5mgのパルミチン酸ビタミンA;および/または
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.01~0.5mgのビタミンB9または0.02~1.0mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~5μgのビタミンB12;および/または
- 場合により、10~200mgのビタミンC;および/または
- 0.5~30μgのビタミンD3;および/または
- 1~30mgのビタミンE。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 1~3mgのパルミチン酸ビタミンA;
- 0.3~1.5mgのビタミンB1;
- 0.5~1.5mgのビタミンB2;
- 5~15mgのビタミンB3;
- 2~6mgのビタミンB5;
- 0.5~1.5mgのビタミンB6;
- 20~40μgのビタミンB8;
- 0.05~0.3mgのビタミンB9または0.1~0.6mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 1~3μgのビタミンB12;
- 場合により、30~50mgのビタミンC;
- 1~10μgのビタミンD3;および
- 5~10mgのビタミンE。
- 1~3mgのパルミチン酸ビタミンA;
- 0.3~1.5mgのビタミンB1;
- 0.5~1.5mgのビタミンB2;
- 5~15mgのビタミンB3;
- 2~6mgのビタミンB5;
- 0.5~1.5mgのビタミンB6;
- 20~40μgのビタミンB8;
- 0.05~0.3mgのビタミンB9または0.1~0.6mgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 1~3μgのビタミンB12;
- 場合により、30~50mgのビタミンC;
- 1~10μgのビタミンD3;および
- 5~10mgのビタミンE。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 0.1~3mgのビタミンB1;または
- 1~15mgのビタミンB5;または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 0.1~3mgのビタミンB1;または
- 1~15mgのビタミンB5;または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 50~900mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9;および/または
- 0.5~50μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA。
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9;および/または
- 0.5~50μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、10~50mgのタウリン。
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、10~50mgのタウリン。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.05~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 5~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1.0mgのビタミンB9;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および/または
- 場合により、10~300mgのビタミンC;
- および、場合により、0.30~1.00mgのプロビタミンA。
- 0.05~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 5~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1.0mgのビタミンB9;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および/または
- 場合により、10~300mgのビタミンC;
- および、場合により、0.30~1.00mgのプロビタミンA。
さらにより特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらに下記を含む:
- 0.5~1.5mgのビタミンB1;
- 1~2mgのビタミンB2;
- 10~20mgのビタミンB3;
- 5~7mgのビタミンB5;
- 1~2mgのビタミンB6;
- 40~60μgのビタミンB8;
- 0.3~0.5mgのビタミンB9;
- 2~5μgのビタミンB12;
- 10~20μgのビタミンD3;場合により30~50mgのビタミンC;
- および、場合により、0.50~0.70mgのプロビタミンA。
- 0.5~1.5mgのビタミンB1;
- 1~2mgのビタミンB2;
- 10~20mgのビタミンB3;
- 5~7mgのビタミンB5;
- 1~2mgのビタミンB6;
- 40~60μgのビタミンB8;
- 0.3~0.5mgのビタミンB9;
- 2~5μgのビタミンB12;
- 10~20μgのビタミンD3;場合により30~50mgのビタミンC;
- および、場合により、0.50~0.70mgのプロビタミンA。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、フィロキノンおよび/またはナフトキノンなどのビタミンKをさらに含む。
他の活性成分
一実施形態において、カプセル充填組成物は、いくつかの当局によってビタミンとして(または擬似ビタミンとして)分類される他の化合物、例えば、限定されないが、ユビキノン(コエンザイムQlO)、パンガミン酸、ジメチルグリシン、タエストリル(taestrile)、アミグダリン、フラバノイド、パラアミノ安息香酸、アデニン、アデニル酸、s-メチルメチオニン(s-methylmethioninc)およびそれらの組み合わせなどをさらに含む。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、いくつかの当局によってビタミンとして(または擬似ビタミンとして)分類される他の化合物、例えば、限定されないが、ユビキノン(コエンザイムQlO)、パンガミン酸、ジメチルグリシン、タエストリル(taestrile)、アミグダリン、フラバノイド、パラアミノ安息香酸、アデニン、アデニル酸、s-メチルメチオニン(s-methylmethioninc)およびそれらの組み合わせなどをさらに含む。
一実施形態において、カプセル充填組成物は、タウリン(2-アミノエタンスルホン酸)をさらに含み;好ましくはその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0,1~10wt%;好ましくは0.5~5wt%;より好ましくは10~50mg;好ましくは15~35mgである。
賦形剤
ソフトカプセル充填組成物は、薬学的に許容される賦形剤などの非活性成分をさらに含み得る。
ソフトカプセル充填組成物は、薬学的に許容される賦形剤などの非活性成分をさらに含み得る。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ワックスを;好ましくは蜜蝋(bee wax)を、より好ましくはイエロー蜜蝋(yellow beewax)をさらに含む。一実施形態において、ワックスは、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.01~10wt%;好ましくは0.1~5wt%;より好ましくは1~100mg;さらにより好ましくは10~80mg;さらになおより好ましくは20~70mg;特に20~60mgである。
用語「ワックス」は、当技術分野において公知であり、室温付近で可塑性(可鍛性)である化学化合物のクラスを指す。特徴的には、ワックスは、45℃を超えると溶融して、低粘度の液体となる。ワックスは、水に不溶であるが、有機非極性溶媒には可溶である。ワックスは、例えば長鎖脂肪酸と第一級アルコールなど、カルボン酸と長鎖アルコールのエステルまたは置換炭化水素の混合物を含み得る(上記置換炭化水素は、20個を超える炭素原子を含む炭化水素鎖を有する)。合成ワックスは、官能基を持たない長鎖炭化水素である。本発明に適したワックスの非限定的な例は、合成ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、カルナウバワックス、蜜蝋、中国蝋(虫白蝋)、シェラックワックス(schellac wax)、(ラックワックス)、鯨蝋、ラノリン(羊毛蝋)、ウリクリワックス(ouricuri wax)、カンデリラワックス、エスパルトワックス、オゾケライト、およびモンタンワックスである。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、植物油を;好ましくは亜麻仁(flaxseed)油(亜麻仁(linseed)油としても知られる)またはヒマワリ油を;より好ましくは亜麻仁油を、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.50~20.00wt%;より好ましくは1~10wt%;さらにより好ましくは50~200mg;さらになおより好ましくは約80~100mgの量でさらに含む。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、ソフトゼラチンカプセルの総重量に対して好ましくは0.05~10wt%;特に0.1~7wt%;より好ましくは0.1~5wt%;特に5~100mg;より詳細には10~70mg;好ましくは5~60mg;さらにより好ましくは10~50mgの乳化増強剤(乳化剤)、例えばトリカプリン、トリラウリン、トリミリスチン(trimyrstin)、トリパルミチン、トリステアリンまたはそれらの混合物;好ましくはアクリル酸トリグリセリル、カプリン酸トリグリセリル、ミリスチン酸トリグリセリル、およびステアリン酸トリグリセリルの混合物(Sofistan(登録商標)など)をさらに含む。
別の好ましい実施形態において、ソフトカプセルのカプセル充填組成物は、界面活性剤を含む。用語「界面活性剤」は、両親媒性の化合物、すなわち疎水基(尾部)と親水基(頭部)の両方を含む化合物を指し、したがって、界面活性剤は、水不溶性(または油溶性)成分すなわち尾部と、水溶性成分すなわち頭部の両方を含む。界面活性剤の例としては、レシチン、水添植物油のポリオキシエチレン生成物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなど、例えば、Nikkol(登録商標)の商標で商品化されているポリオキシエチレン(50)水添ヒマシ油(Nikkol HCO-50)、ポリオキシエチレン(40)水添ヒマシ油(Nikkol HCO-40)、ポリオキシエチレン(60)水添ヒマシ油(Nikkol HCO-60);Tween(登録商標)の商標で商品化されているポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)(Tween20)、ポリソルベート21(Tween21)、ポリソルベート40(Tween40)、ポリソルベート60(Tween60)、ポリソルベート80(Tween80)、ポリソルベート81(Tween81);ソルビタンモノオレエート(Span80);ポリオキシ-35-ヒマシ油(Cremophor(登録商標)EL);ポリオキシエチル化グリセリド(Labrafil(登録商標)M2125 Cs)、ポリオキシエチル化オレイン酸グリセリド(Labrafil(登録商標)M1944 Cs);カプリロカプロイルポリオキシ-8-グリセリド(Labrasol(登録商標));D-α-トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩(TPGS)が挙げられる。
特定の実施形態において、カプセル充填組成物は、さらにレシチンを含み;特にその量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の0.05~8.00wt%;好ましくは0.10~6.00wt%;より好ましくは1.00~5.00wt%;さらにより好ましくは2.00~4.00wt%である。本発明の賦形剤として適したレシチンの非限定的な例は、卵レシチン、大豆レシチンおよびヒマワリレシチン;好ましくはヒマワリレシチンであり、その量が、ソフトゼラチンカプセルの総重量の10wt%未満;特に10~100mg;より詳細には20~60mg;好ましくは10~50mg;より好ましくは15~45mgである。
別の好ましい実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、5~20N;好ましくは8~15N;より好ましくは9~12Nの硬度を有する。ソフトゼラチンカプセルの硬度は、当技術分野において公知の試験を用いて測定される。本発明のソフトカプセルは、5~20N;好ましくは8~15N;より好ましくは9~12Nの硬度に達するまで乾燥される。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、液体または半固体の組成物(油性の溶液または懸濁液)である。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~1000mgの量のグリセロリン酸コリン;
- および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚油であって、好ましくは、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2であり、50~2000mgの量である、魚油;
- および
- ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD3などのビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される;好ましくは、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1種の感湿ビタミン;
- および場合により、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレンおよび/またはそれらの組み合わせから選択される元素を含む;好ましくは、銅、鉄、亜鉛、ヨウ素、セレンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される元素を含む、少なくとも1種の化合物。
- 50~1000mgの量のグリセロリン酸コリン;
- および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚油であって、好ましくは、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2であり、50~2000mgの量である、魚油;
- および
- ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD3などのビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される;好ましくは、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1種の感湿ビタミン;
- および場合により、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレンおよび/またはそれらの組み合わせから選択される元素を含む;好ましくは、銅、鉄、亜鉛、ヨウ素、セレンおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される元素を含む、少なくとも1種の化合物。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;
- 0.05~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6を;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1mgのビタミンB9;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA;および
- 場合により、10~300mgのビタミンC;および/または
- 場合により、1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;
- 0.05~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6を;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 0.05~1mgのビタミンB9;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 1~30μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA;および
- 場合により、10~300mgのビタミンC;および/または
- 場合により、1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 50~900mgの量のグリセロリン酸コリン;
および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2であり、50~2000mgの量である、魚油;
および
- ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1種の感湿ビタミン;
および、場合により、
- 銅、鉄、ニッケル、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレンおよび/またはそれらの組み合わせから選択される元素を含む、少なくとも1種の化合物;
および、場合により、
- タウリン。
- 50~900mgの量のグリセロリン酸コリン;
および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2であり、50~2000mgの量である、魚油;
および
- ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1種の感湿ビタミン;
および、場合により、
- 銅、鉄、ニッケル、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレンおよび/またはそれらの組み合わせから選択される元素を含む、少なくとも1種の化合物;
および、場合により、
- タウリン。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~750mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 場合により、10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~750mgの魚油であって、EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄および/または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;
- 場合により、10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC。
一実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- 50~700mgのDHA;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;好ましくは無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9および/または50~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 0.5~50μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC;および/または
- 場合により、1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、15~50mgのタウリン。
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- 50~700mgのDHA;
- 10~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの硫酸銅;好ましくは無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;
- 0.1~3mgのビタミンB1;および/または
- 0.3~5mgのビタミンB2;および/または
- 1~50mgのビタミンB3;および/または
- 1~15mgのビタミンB5;および/または
- 0.1~5mgのビタミンB6;および/または
- 10~100μgのビタミンB8;および/または
- 10~1000μgのビタミンB9および/または50~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;および/または
- 0.5~10μgのビタミンB12;および/または
- 0.5~50μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1000μg REのビタミンA;および
- 場合により、10~200mgのビタミンC;および/または
- 場合により、1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、15~50mgのタウリン。
好ましい実施形態において、本発明のソフトカプセルのカプセル充填組成物は、下記を含む:
- 100~600mgのグリセロリン酸コリン;
- 100~500mgのDHA;
- 15~100mgのフマル酸第一鉄または10~100mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 場合により、1~3mgの硫酸銅;
- 20~150μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 100~400μgのヨウ素酸カリウム;
- 0.2~2.5mgのビタミンB1;
- 0.5~3mgのビタミンB2;
- 5~35mgのビタミンB3;
- 1.5~10mgのビタミンB5;
- 0.5~3.5mgのビタミンB6;
- 20~80μgのビタミンB8;
- 50~700μgのビタミンB9または100~1000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 1~5μgのビタミンB12;
- 1~35μgのビタミンD3;および
- 場合により、200~800μg REのビタミンA;および
- 場合により、20~100mgのビタミンC;および/または
- 場合により、5~15mgのビタミンE;および
- 場合により、15~35mgのタウリン。
- 100~600mgのグリセロリン酸コリン;
- 100~500mgのDHA;
- 15~100mgのフマル酸第一鉄または10~100mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 2~20mgの酸化亜鉛;
- 場合により、1~3mgの硫酸銅;
- 20~150μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 100~400μgのヨウ素酸カリウム;
- 0.2~2.5mgのビタミンB1;
- 0.5~3mgのビタミンB2;
- 5~35mgのビタミンB3;
- 1.5~10mgのビタミンB5;
- 0.5~3.5mgのビタミンB6;
- 20~80μgのビタミンB8;
- 50~700μgのビタミンB9または100~1000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;
- 1~5μgのビタミンB12;
- 1~35μgのビタミンD3;および
- 場合により、200~800μg REのビタミンA;および
- 場合により、20~100mgのビタミンC;および/または
- 場合により、5~15mgのビタミンE;および
- 場合により、15~35mgのタウリン。
用途
本発明の別の態様は、特に、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に苦しんでいる、または苦しみ得る対象のための;好ましくは、妊婦または授乳婦、胎児、乳幼児または小児における、栄養補助食品;健康補助食品、健康補助品または機能性食品としての、その特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義されたソフトゼラチンカプセルの非治療的使用に関する。
本発明の別の態様は、特に、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に苦しんでいる、または苦しみ得る対象のための;好ましくは、妊婦または授乳婦、胎児、乳幼児または小児における、栄養補助食品;健康補助食品、健康補助品または機能性食品としての、その特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義されたソフトゼラチンカプセルの非治療的使用に関する。
用語「対象」または「患者」は、典型的にはヒトを含む。好ましい実施形態において、対象は、任意の人種または年齢の男性または女性のヒト対象である。特定の実施形態において、対象は女性;特に妊婦または授乳婦、胎児、乳幼児(すなわち、1歳未満の子供)または小児(すなわち、幼年期と思春期の間の人)である。
本明細書で使用される場合、用語「栄養補助食品」、「健康補助食品」、および「健康補助品」は、通常の食事を補い、欠乏のリスクがある個人の必要量を満たすことを目的とする、栄養素または栄養学的もしくは生理学的効果を有するその他の物質の供給源を指す。これらは少量の測定量で摂取され、カプセルなどの「用量」形態で市販され得る。
EU栄養補助食品指令2002/46ECでは、「栄養補助食品」とは、通常の食事を補うことを目的とする食料品であって、栄養素または栄養学的もしくは生理学的効果を有するその他の物質を単独または組み合わせた濃縮供給源であり、用量形態で、すなわち、例えばカプセル、錠剤、タブレット、丸薬といった形態、粉末の小袋、液体のアンプル、ドロップディスペンサーボトルといった、測定された少量単位で摂取するように設計された液体および粉末の形態で市販されている食料品を意味する。
米国ダイエタリーサプリメント健康教育法(1994年)では、用語「健康補助食品」は、下記の栄養成分の1つ以上を含む、食事を補うことを目的とする製品を意味する:a)ビタミン;b)ミネラル;c)ハーブまたはその他の植物性の栄養成分;d)アミノ酸;e)総食事摂取量を増やすことにより食事を補うために人が使用するための栄養物質;または、a)、b)、c)、d)、またはe)に記載の任意の成分の濃縮物、代謝物、構成成分、抽出物、またはそれらの組み合わせ。健康補助食品は、丸薬、カプセル、タブレット、または液体の形態で摂取することを意図しており、従来の食品として、または食事または食物の唯一の品目として使用することを表すものではない。
ASEAN標準化・品質管理諮問評議会伝統医薬および健康補助製品ワーキンググループ(ACCSQ TMHS PWG)によると、「健康補助品」とは、食事を補い、人体の健康機能を維持、強化および改善するために使用される任意の製品を意味する。健康補助品は、カプセル、錠剤、粉末、液体などの少量単位用量で投与される剤形で提供され、いかなる無菌製剤も含まないものとする。
本発明の文脈において、用語「機能性食品」は、その基本的な栄養価に加えて健康上の利点を提供する栄養強化食品または健康補助食品などの食料品を意味する。
本発明の別の態様は、その特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義されたソフトゼラチンカプセルを、栄養補助食品;健康補助食品、健康補助品または機能性食品として提供する工程を含む方法に関する。
医学的用途
さらなる態様において、本発明は、医学、特に予防医学または予防衛生に使用するための、特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義されたソフトゼラチンカプセルに関する。
さらなる態様において、本発明は、医学、特に予防医学または予防衛生に使用するための、特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義されたソフトゼラチンカプセルに関する。
本発明のさらなる態様は、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に関連する疾患または病態の治療および/または予防に使用するための、特に、上記疾患または病態に罹患している、または罹患し得る対象が、妊婦、授乳婦、胎児、乳幼児または小児である、上記で定義されたソフトゼラチンカプセルに関する。
一実施形態において、上記で定義されたゼラチンカプセルは、コリン不足に関連する先天性欠損症、または健康、成長および/または発達の障害、疾患または病態の予防に使用するためのものであって、特に、上記障害、疾患または病態に罹患している、または罹患し得る対象が、胎児、乳幼児または小児である。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、
- 胎児における神経管欠損症および/または口腔顔面裂および/または神経発達障害、疾患または病態の予防;および/または
- 妊婦における胎盤発達障害、疾患または病態の予防;および/または
- 乳幼児および小児の認知発達障害、記憶および学習機能の障害、疾患または病態の予防
に使用するためのものである。
- 胎児における神経管欠損症および/または口腔顔面裂および/または神経発達障害、疾患または病態の予防;および/または
- 妊婦における胎盤発達障害、疾患または病態の予防;および/または
- 乳幼児および小児の認知発達障害、記憶および学習機能の障害、疾患または病態の予防
に使用するためのものである。
より特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、認知発達、記憶および学習機能;好ましくは視覚記憶、処理速度、注意力および認知能力向上のサポートに;より好ましくは乳幼児および小児のサポートに使用するためのものである。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、早産、低出生体重、周産期死亡、新生児集中治療、および/または胎児、乳幼児および小児の視覚障害および脳発達障害の予防に使用するためのものである。
特定の実施形態において、ソフトゼラチンカプセルは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)および非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLDまたは肝脂肪症)などの肝臓損傷、筋肉損傷または高いホモシステインレベルに関連する任意の心血管疾患の治療および/または予防に使用するためのものである。
本発明のさらなる態様は、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に関連する疾患または病態の治療および/または予防のための医薬の製造における、上記で定義されたソフトゼラチンカプセルの使用に関し、特に、上記疾患または病態に罹患している、または罹患し得る対象が、妊婦または授乳婦、乳幼児、または小児である。
さらなる態様において、本発明は、コリンおよび/またはDHAおよび/またはビタミンの不足に関連する疾患または病態の治療および/または予防の方法であって、そのような治療または予防を必要とする患者に、上記のソフトゼラチンカプセルを投与することを含む、上記方法に関する。
本明細書の文脈における用語「治療」または「治療する」は、疾患または上記疾患に関連する1つ以上の症状を改善または排除するための、本発明による化合物または製剤(すなわち、ソフトゼラチンカプセル)の投与を意味する。「治療」には、疾患の生理学的後遺症を改善または排除することも含まれる。
本発明の文脈における用語「改善する」は、治療を受けた患者の状況に対する任意の改善を意味するものと理解される。
用語「予防」または「予防する」は、所定の疾患または障害を獲得または発症するリスクの低減、または再発または疾患または障害の低減または阻止を指す。
用語「サポートする」は、所定の疾患または障害を発症するリスクを回避または最小化し、治療を受けた患者の正常なまたは改善された進展に貢献することを指す。
特に、特定の実施形態のいずれかにおいて上記で定義された使用のためのソフトゼラチンカプセルは、3ヶ月に1回、2ヶ月に1回、1ヶ月に1回、3週間に1回、2週間に1回、1週間に1回、1日に1回、1日に2回、1日に3回または1日に4回;好ましくは1日に1回または2回投与するためのものである。
プロセス
本発明のソフトカプセルは、ロータリーダイプロセスによるなど、ソフトカプセルの調製のために当技術分野において公知の任意の従来の製造プロセスによって調製され得る。
本発明のソフトカプセルは、ロータリーダイプロセスによるなど、ソフトカプセルの調製のために当技術分野において公知の任意の従来の製造プロセスによって調製され得る。
本発明のさらなる態様は、本発明のソフトゼラチンカプセルを調製するための方法に関し、上記方法は、下記を含む:
a)下記を含むカプセル充填組成物を調製すること
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン;
b)ソフトゼラチンカプセルシェルを形成すること;
c)上記ソフトゼラチンカプセルシェルに工程(a)の上記カプセル充填組成物を充填して、ソフトゼラチンカプセルを得ること、および
d)工程(c)で得られた上記ソフトゼラチンカプセルを乾燥させること。
a)下記を含むカプセル充填組成物を調製すること
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン、
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン;
b)ソフトゼラチンカプセルシェルを形成すること;
c)上記ソフトゼラチンカプセルシェルに工程(a)の上記カプセル充填組成物を充填して、ソフトゼラチンカプセルを得ること、および
d)工程(c)で得られた上記ソフトゼラチンカプセルを乾燥させること。
ソフトゼラチンカプセルを調製する方法の工程(a)のカプセル充填組成物は、本発明の実施形態のいずれかに記載のカプセル充填組成物である(すなわち、同一の組成を有する)。
ソフトゼラチンカプセルを調製する方法の工程(b)のソフトゼラチンカプセルシェルは、本発明の実施形態のいずれかに記載のソフトゼラチンカプセルシェルである(すなわち、同一の組成を有する)。
工程(a)を工程(b)の前に行ってもよく、工程(b)を工程(a)の前に行ってもよく、または工程(a)と(b)を同時に行ってもよい。
好ましくは、工程(b)と(c)は、例えばロータリーダイ技術を用いて同時に実施される。
特定の実施形態において、工程(a)、(b)、(c)および/または工程(d)は、制御された相対湿度(RH)条件下で、例えば15%~35%RH、好ましくは20~30%RH、より好ましくはおよそ25%RHで実施される。
任意選択の実施形態において、工程(d)は、前の工程で得られたカプセルを、例えば、ロータリーオーブン、回転式乾燥機およびトンネル乾燥機で乾燥させることを含む。特定の実施形態において、工程(d)は、制御された相対湿度(RH)条件下で、例えば10%~30%RH、好ましくは15%~25%RH、より好ましくは22%RHで実施される。
任意選択の実施形態において、工程(d)は、前の工程(c)で得られたカプセルを、5~20N;好ましくは8~15N;より好ましくは9~12Nの硬度に達するように乾燥させることを含む。ソフトゼラチンカプセルの硬度は、当技術分野において公知の試験を用いて測定される。
本発明のさらなる任意選択の態様は、その特定の実施形態のいずれかにおける本発明の方法によって得られるソフトゼラチンカプセルに関する。その特定の実施形態のいずれかにおいてソフトゼラチンカプセルについて上述したすべての特性は、本発明の方法によって得られるソフトゼラチンカプセルに適用され得る。
以下の実施例によって本発明を説明するが、これらの実施例は、いかなる場合にも本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1.ソフトカプセル
A)グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルAを調製した。調製後のカプセルは、以下のとおりソフトゼラチンカプセルシェル1および充填組成物1を含んでいた。
A)グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルAを調製した。調製後のカプセルは、以下のとおりソフトゼラチンカプセルシェル1および充填組成物1を含んでいた。
B)グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルBを調製した。調製後のカプセルは、以下のとおりソフトゼラチンカプセルシェル2および充填組成物2を含んでいた。
C)グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルCを調製した。調製後のカプセルは、以下のとおりソフトゼラチンカプセルシェル3および充填組成物3を含んでいた。
ソフトカプセルの調製
ソフトカプセルは、以下のとおり調製した。まず、実施例1の充填組成物1または2の混合物を調製した。次に、ソフトゼラチンカプセルシェルを形成し、当技術分野において公知のロータリーダイプロセスにより、シェルに充填組成物混合物を充填した。形成されたソフトゼラチンカプセルを、次に(場合により)、21℃~24℃で相対湿度20%~30%の強制調整空気で、平衡含水率になり9~12Nの硬度に達するまで、空気中または真空下のロータリーオーブンで乾燥させた。乾燥技術は、プロセスをスピードアップするために赤外線乾燥工程を用いて進行してもよい。
ソフトカプセルは、以下のとおり調製した。まず、実施例1の充填組成物1または2の混合物を調製した。次に、ソフトゼラチンカプセルシェルを形成し、当技術分野において公知のロータリーダイプロセスにより、シェルに充填組成物混合物を充填した。形成されたソフトゼラチンカプセルを、次に(場合により)、21℃~24℃で相対湿度20%~30%の強制調整空気で、平衡含水率になり9~12Nの硬度に達するまで、空気中または真空下のロータリーオーブンで乾燥させた。乾燥技術は、プロセスをスピードアップするために赤外線乾燥工程を用いて進行してもよい。
実施例2.グリセロリン酸コリン(GPC)を含むソフトカプセルの安定性調査
アルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC250/60ミクロンのブリスター包装内に包装された実施例1に記載のソフトゼラチンカプセル(組成物1)の安定性を、加速条件チャンバー(40℃/75%相対湿度(RH))および長期条件チャンバー(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)でカプセルを数ヶ月間保持することによって試験した。加速条件下での保管月数を、T1、T2などで表す。例えば、加速条件下での3ヶ月間の保管は、T3と表す。
アルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC250/60ミクロンのブリスター包装内に包装された実施例1に記載のソフトゼラチンカプセル(組成物1)の安定性を、加速条件チャンバー(40℃/75%相対湿度(RH))および長期条件チャンバー(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)でカプセルを数ヶ月間保持することによって試験した。加速条件下での保管月数を、T1、T2などで表す。例えば、加速条件下での3ヶ月間の保管は、T3と表す。
その結果、ソフトゼラチンカプセルは、調査した様々な保管条件で最大24ヶ月間(T24)良好な安定性を示すことがわかった。図1は、25℃、60%RHで24ヶ月後のソフトゼラチンカプセルを含むブリスターを示す。
実施例3.重酒石酸コリンを含むソフトカプセルの安定性調査
実験1に記載のとおりソフトゼラチンカプセルシェルと組成物1を含むソフトゼラチンカプセルを調製したが、本実験では、グリセロリン酸コリン(GPC)を同量の重酒石酸コリンに置き換えた。
実験1に記載のとおりソフトゼラチンカプセルシェルと組成物1を含むソフトゼラチンカプセルを調製したが、本実験では、グリセロリン酸コリン(GPC)を同量の重酒石酸コリンに置き換えた。
アルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC250/60ミクロンのブリスター包装内に包装されたソフトゼラチンカプセルの安定性を、加速条件チャンバー(40℃/75%RH)および長期条件(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)でカプセルを保持した後に試験した。
その結果、わずか3ヶ月間(T3)の保管後に、いくつかのソフトカプセルが劣化したことがわかった。特に、膨張した後、いくつかのカプセルが破裂(破損)し、充填物の一部が失われていることが観察された。さらに、カプセルの色がより暗い色合いになった(図2、3参照)。
したがって、重酒石酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルは不安定であるという結果が示された。
実施例4.充填物中に金属元素を含まない、重酒石酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルの安定性調査
実施例3と同様に、ただし充填組成物中に金属化合物を含まずに、重酒石酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルを調製した。特に、フマル酸第一鉄、酸化亜鉛、亜セレン酸ナトリウムおよびは、組成物1の充填組成物中に存在させなかった。
実施例3と同様に、ただし充填組成物中に金属化合物を含まずに、重酒石酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルを調製した。特に、フマル酸第一鉄、酸化亜鉛、亜セレン酸ナトリウムおよびは、組成物1の充填組成物中に存在させなかった。
アルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC250/60ミクロンのブリスター内に包装されたソフトゼラチンカプセルの安定性を、加速条件チャンバー(40℃/75%RH)および長期条件(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)で上記包装されたソフトカプセルを最大9ヶ月間(T9)保持した後に試験した。その結果、重酒石酸コリンを含むカプセルは、40℃/75%RHの加速条件チャンバーで保管された場合、3ヶ月持続しないことがわかった。さらに、9ヶ月間保管(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)したソフトゼラチンカプセルは、外観(形状)および色に変化が見られ、シェル表面に暗い領域が見られた(図4参照)
したがって、金属元素を含む化合物を充填組成物から除去しても、重酒石酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルは不安定であるという結果が示された。
実施例5.グリセロリン酸コリン(GPC)を含むソフトカプセル中のビタミンの安定性調査
本実施例では、ソフトゼラチンカプセルのいくつかの化合物の経時安定性を試験した。グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルを、実施例1Aに記載のとおり調製した。
本実施例では、ソフトゼラチンカプセルのいくつかの化合物の経時安定性を試験した。グリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルを、実施例1Aに記載のとおり調製した。
調製後、ソフトゼラチンカプセルをアルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC250/60ミクロンのブリスター包装内に包装し、それらのカプセル内の活性化合物の安定性を、カプセルを加速条件チャンバー(40℃/75%相対湿度(RH))および長期条件チャンバー(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)で数ヶ月間保持することにより試験した。加速条件下での保管月数「n」を「Tn」で表し、例えば、T0は試験開始時の元の組成を指し、T3は加速条件下での3ヶ月間の保管を指す。なお、コリンの量は、グリセロリン酸コリン(GPC)から求められる。
その結果、カプセルの化合物は、40℃/75%RHの加速条件チャンバーで少なくとも6ヶ月間保管しても、(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)で少なくとも24ヶ月間保管しても、顕著な変化なく持続することが示された。
いずれの場合も、カプセルの色、匂い、形状、崩壊時間、および1カプセル当たりの重量は、経時的に維持された。過酸化物指数は、いずれの場合も5mEq/kgO2未満であった。
さらに、微生物学的試験は、いずれの場合も十分に合格した。特に、黄色ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、またはリステリア菌は検出されなかった。
すべての活性成分は、いずれの保管条件でも安定であった。特に、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12などの湿度に敏感なビタミンは、約204mgのGPC(約81mgのコリンに相当)とともにソフトカプセルの組成物中に存在する場合であっても安定であった(すなわち、1カプセル当たりの量が所定の範囲に維持された)。
実施例6.グリセロリン酸コリン(GPC)を含むソフトカプセル中のビタミンの安定性調査
本実施例では、実施例1Cに記載のとおりグリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルの経時安定性および様々な条件下での安定性を調査した。
本実施例では、実施例1Cに記載のとおりグリセロリン酸コリンを含むソフトゼラチンカプセルの経時安定性および様々な条件下での安定性を調査した。
調製したカプセルを、アルミニウム(20ミクロン)とPVC/PVDC(250/60ミクロン)のブリスター包装内に包装し、上記カプセルを加速条件チャンバー(40℃/75%相対湿度(RH))および長期条件チャンバー(25℃/60%RHおよび30℃/65%RH)で数ヶ月間保管することにより、活性化合物の安定性をテストした。
加速条件下での保管月数「n」を「Tn」で表し、例えば、T0は試験開始時の元の組成を指し、T3は加速条件下での3ヶ月間の保管を指す。
約123,46mgを含むソフトカプセルの組成物中の湿度に敏感なビタミンについて、上記のすべての保管条件で上記カプセルの安定性を試験したところ、実施例5と同様の結果が観察された。コリンは、試料中にGPCとして提供されている。
いずれの場合も、カプセルの色、匂い、形状、崩壊時間および1カプセル当たりの重量は、長期条件チャンバーで経時的に維持された。さらに、微生物学的試験は、いずれの場合も十分に合格した。特に、黄色ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、またはリステリア菌は検出されなかった。すべての活性成分は、いずれの保管条件でも安定であった。特に、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12などの湿度に敏感なビタミンは、約123mgのGPC(約41mgのコリン)とともにソフトカプセルの組成物中に存在する場合であっても安定であった(すなわち、1カプセル当たりの量が所定の範囲に維持された)。
Claims (19)
- ソフトゼラチンカプセルであって、
a)ソフトゼラチンカプセルシェル;および
b)下記を含むカプセル充填組成物:
- 50~1000mgのグリセロリン酸コリン;
- 少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および
- 少なくとも1種の感湿ビタミン
を含む、ソフトゼラチンカプセル。 - 前記少なくとも1種の感湿ビタミンが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9、ビタミンB12、ビタミンKおよびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記カプセル充填組成物が、亜鉛、銅および/または鉄から選択される元素をさらに含む、請求項1または2に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記カプセル充填組成物が、セレン;好ましくは亜セレン酸ナトリウムをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記グリセロリン酸コリンが、前記ソフトゼラチンカプセルの総重量の少なくとも8wt%含まれる、請求項1~4のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸が、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA)、ヘキサデカトリエン酸(HTA)、ステアリドン酸(SDA)、エイコサトリエン酸(ETE)、エイコサテトラエン酸(eicosatetranoic acid)(ETA)、ヘンエイコサペンタエン酸(HPA)、ドコサペンタエン酸およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種のオメガ-3脂肪酸であり;好ましくは、前記少なくとも1種のオメガ-3脂肪酸がドコサヘキサエン酸(DHA)である、請求項1~5のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記少なくとも1種のオメガ-3脂肪酸が、1:50~1:1.2;好ましくは約1:5のEPA:DHAの重量比を有する脂肪酸の混合物である、請求項1~6のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記カプセル充填組成物(b)が、
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;および
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、前記EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油
を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。 - 前記カプセル充填組成物が、銅、ヨウ素、カルシウムおよびそれらの組み合わせから選択される元素をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記充填組成物が、
- 70~700mgのグリセロリン酸コリン;
- エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む100~1500mgの魚油であって、前記EPA:DHAの重量比が1:50~1:1.2である、魚油;
- 15~150mgのフマル酸第一鉄または1~150mgのビスグリシン酸第一鉄キレート;
- 1~30mgの酸化亜鉛;
- 場合により、0.5~5mgの無水硫酸銅または硫酸銅一水和物;
- 10~200μgの亜セレン酸ナトリウム;
- 50~500μgのヨウ素酸カリウム;
- 場合により、50~700mgの炭酸カルシウム;および
〇 0.05~3mgのビタミンB1;または
〇 0.3~5mgのビタミンB2;または
〇 1~15mgのビタミンB5;または
〇 0.1~5mgのビタミンB6;または
〇 50~1000μgのビタミンB9および/または50~2000μgの(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩;または
〇 0.5~10μgのビタミンB12;または
〇 1~50μgのビタミンD3;好ましくは1~30μgのビタミンD3;および
- 場合により、100~1500μg REのビタミンA;および
- 場合により、10~300mgのビタミンC
を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。 - 前記充填組成物が、
- 5~50mgのビタミンB3;および/または
- 10~100μgのビタミンB8
をさらに含む、請求項10に記載のソフトゼラチンカプセル。 - 前記充填組成物が、
- 1~30mgのビタミンE;および
- 場合により、好ましくは10~50mgの量のタウリン
をさらに含む、請求項11に記載のソフトゼラチンカプセル。 - 前記ソフトカプセルシェルのゼラチンが、ゼラチンA、ゼラチンBおよびそれらの混合物から選択される、請求項1~12のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 前記ソフトゼラチンカプセルシェルが、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、トリアセチン、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、およびそれらの混合物からなる群から選択される可塑剤を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 栄養補助食品、健康補助食品または機能性食品としての、請求項1~14のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセルの非治療的使用。
- 妊婦、授乳婦、胎児、乳幼児または小児における、請求項15に記載のソフトゼラチンカプセルの非治療的使用。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセルを調製するための方法であって、
a)50~1000mgのグリセロリン酸コリン、少なくとも1種の必須不飽和脂肪酸;および少なくとも1種の感湿ビタミンを含むカプセル充填組成物を調製する工程;
b)ソフトゼラチンカプセルシェルを形成する工程;
c)前記ソフトゼラチンシェルに工程a)の前記カプセル充填組成物を充填して、ソフトゼラチンカプセルを得る工程、および
d)工程c)で得られた前記ソフトゼラチンカプセルを乾燥させる工程
を含む、方法。 - 医薬に使用するための、請求項1~14のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
- 妊婦、授乳婦、胎児、乳幼児および/または小児におけるコリン不足に関連する疾患または病態の治療および/または予防に使用するための、請求項1~14のいずれか一項に記載のソフトゼラチンカプセル。
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