JP2023528880A - 線維芽細胞増殖因子受容体キナーゼの阻害剤 - Google Patents

線維芽細胞増殖因子受容体キナーゼの阻害剤 Download PDF

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Abstract

線維芽細胞増殖因子受容体キナーゼのヘテロアリール阻害剤、前記化合物を含む医薬組成物、および疾患の処置に前記化合物を使用する方法を本明細書に提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月5日に出願された米国特許出願公開第63/035,243号の利益を主張し、その全容がこれにより参照により本明細書に組み込まれる。
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、線維芽細胞増殖因子ファミリー・メンバーのタンパク質に結合する、受容体型チロシンキナーゼ(RTK)のサブファミリーである。腫瘍において、線維芽細胞増殖因子/FGF受容体ネットワークの制御不全が頻繁に発生する。したがって、異常なFGFRキナーゼ活性を標的とする治療が、がんおよび他の障害の処置における使用に所望される。
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼの阻害剤、前記化合物を含む医薬組成物、および疾患の処置に前記化合物を使用する方法を本明細書に提供する。
一実施形態は、式(I)
Figure 2023528880000001
(式中、
Xは、C-HまたはNであり、
Yは、C-HまたはNであり、
Zは、構造
Figure 2023528880000002
を有する基から選択され、
tは、1または2であり、
R1、R2、およびR3は、それぞれ独立して、水素、フッ素、必要に応じて置換されたC1~C4アルキル、または必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキルから選択され、
R4は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールであり、
Rは、水素、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC2~C7アルケニル、-CO2R5、-CONHR5、または-CON(R5)2から選択され、
各R5は、独立して、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、または必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルから選択される)
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
一実施形態は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における疾患または障害を処置する方法を提供する。別の実施形態は、疾患または障害が、がんである方法を提供する。
参照による組み込み
本明細書で言及する全ての刊行物、特許、および特許出願は、本明細書で明らかにされる特定の目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈により明確に別段の指示がない限り、複数の指示内容を含む。したがって、例えば、「薬剤(an agent)」への言及は、複数のそのような薬剤を含み、「細胞(the cell)」への言及は、1つまたは複数の細胞(または複数の細胞)および当業者に公知のそれらの等価物などへの言及を含む。本明細書で、分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性に関して範囲が使用される場合、範囲の全ての組合せおよび部分的組合せならびにその中の特定の実施形態が含まれることを意図する。用語「約」が数値または数値範囲を表す場合、表された数値または数値範囲は、実験上の可変性内(または統計的実験誤差内)の近似値であり、したがって、数値または数値範囲は、場合により、明記された数値または数値範囲の1%~15%の間で変化することを意味する。用語「含む(comprising)(および「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「有する(having)」または含む(including)などの関連用語)は、他の特定の実施形態、例えば、本明細書に記載される任意の組成の原料、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態において、記載された特色「からなる(consist of)」または「から本質的になる(consist essentially of)」ことを除外することを意図するものではない。
定義
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、それに反して規定されない限り、以下の用語は、以下に示す意味を有する。
「アミノ」は、-NH2ラジカルを指す。
「シアノ」は、-CNラジカルを指す。
「ニトロ」は、-NO2ラジカルを指す。
「オキサ」は、-O-ラジカルを指す。
「オキソ」は、=Oラジカルを指す。
「チオキソ」は、=Sラジカルを指す。
「イミノ」は、=N-Hラジカルを指す。
「オキシモ」は、=N-OHラジカルを指す。
「ヒドラジノ」は、=N-NH2ラジカルを指す。
「アルキル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、不飽和を含有せず、1~15個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカル(例えば、C~C15アルキル)を指す。特定の実施形態では、アルキルは、1~13個の炭素原子を含む(例えば、C~C13アルキル)。特定の実施形態では、アルキルは、1~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、1~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、1~4個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、1~3個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、1~2個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは1個の炭素原子を含む(例えば、Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、5~15個の炭素原子を含む(例えば、C~C15アルキル)。他の実施形態では、アルキルは、5~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、2~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキルは、3~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキル)。他の実施形態では、アルキル基は、メチル、エチル、1-プロピル(n-プロピル)、1-メチルエチル(イソ-プロピル)、1-ブチル(n-ブチル)、1-メチルプロピル(sec-ブチル)、2-メチルプロピル(イソ-ブチル)、1,1-ジメチルエチル(tert-ブチル)、1-ペンチル(n-ペンチル)から選択される。アルキルは、分子の残りの部分に単結合により結合している。本明細書において別段に明記されない限り、アルキル基は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アルコキシ」は、式-O-アルキルの酸素原子を介して結合したラジカルを指し、ここで、アルキルは上で定義したアルキル鎖である。
「アルケニル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含有し、2~12個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態では、アルケニルは、2~8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルケニルは、2~4個の炭素原子を含む。アルケニルは、分子の残りの部分に単結合により結合しており、例えば、エテニル(すなわち、ビニル)、プロパ-1-エニル(すなわち、アリル)、ブタ-1-エニル、ペンタ-1-エニル、ペンタ-1,4-ジエニルなどである。本明細書において別段に明記されない限り、アルケニル基は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アルキニル」は、炭素原子および水素原子のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含有し、2~12個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。特定の実施形態では、アルキニルは、2~8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルキニルは、2~6個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルキニルは、2~4個の炭素原子を含む。アルキニルは、分子の残りの部分に単結合により結合しており、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどである。本明細書において別段に明記されない限り、アルキニル基は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、炭素および水素のみからなり、不飽和を含有せず、1~12個の炭素原子を有する、分子の残りの部分をラジカル基に結び付ける直鎖または分岐鎖の2価の炭化水素鎖を指し、例えばメチレン、エチレン、プロプレン、n-ブチレンなどである。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に、かつ単結合を介してラジカル基に結合している。分子の残りの部分およびラジカル基とアルキレン鎖との結合点は、アルキレン鎖中の1個の炭素を介した、または鎖内の任意の2個の炭素を介した点である。特定の実施形態では、アルキレンは、1~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、1~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、1~4個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、1~3個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、1~2個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは1個の炭素原子を含む(例えば、Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、5~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、2~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。他の実施形態では、アルキレンは、3~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキレン)。本明細書において別段に明記されない限り、アルキレン鎖は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アルケニレン」または「アルケニレン鎖」は、炭素および水素のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含有し、2~12個の炭素原子を有する、分子の残りの部分をラジカル基に結び付ける直鎖または分岐鎖の2価の炭化水素鎖を指す。アルケニレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に、かつ単結合を介してラジカル基に結合している。特定の実施形態では、アルケニレンは、2~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは、2~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは、2~4個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは、2~3個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは2個の炭素原子を含む(例えば、Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは、5~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。他の実施形態では、アルケニレンは、3~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルケニレン)。本明細書において別段に明記されない限り、アルケニレン鎖は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アルキニレン」または「アルキニレン鎖」は、炭素および水素のみからなり、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含有し、2~12個の炭素原子を有する、分子の残りの部分をラジカル基に結び付ける直鎖または分岐鎖の2価の炭化水素鎖を指す。アルキニレン鎖は、単結合を介して分子の残りの部分に、かつ単結合を介してラジカル基に結合している。特定の実施形態では、アルキニレンは、2~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは、2~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは、2~4個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは、2~3個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは2個の炭素原子を含む(例えば、Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは、5~8個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。他の実施形態では、アルキニレンは、3~5個の炭素原子を含む(例えば、C~Cアルキニレン)。本明細書において別段に明記されない限り、アルキニレン鎖は、1つまたは複数の以下の置換基により必要に応じて置換されている、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-S(O)OR(ここで、tは1または2である)、-S(O)(ここで、tは1または2である)および-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、カルボシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、カルボシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)である。
「アリール」は、環炭素原子から水素原子を除去することによる、芳香族の単環式または多環式の炭化水素環系に由来するラジカルを指す。芳香族の単環式または多環式の炭化水素環系は、水素および5~18個の炭素原子の炭素のみを含有し、環系中の少なくとも1つの環は完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケル理論に基づいて、環状、非局在(4n+2)π電子系を含有する。アリール基が誘導される環系は、ベンゼン、フルオレン、インダン、インデン、テトラリンおよびナフタレンなどの基を含むが、これらに限定されない。本明細書において別段に明記されない限り、用語「アリール」または接頭辞「ar-」(「アラルキル」など)は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアラルキル、必要に応じて置換されたアラルケニル、必要に応じて置換されたアラルキニル、必要に応じて置換されたカルボシクリル、必要に応じて置換されたカルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)OR(ここで、tは1または2である)および-R-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)から独立して選択された1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されたアリール・ラジカルを含むことが意図され、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)であり、各Rは、独立して、直接結合または直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンもしくはアルケニレン鎖であり、かつRは、直鎖または分岐鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基のそれぞれは、別段の指示がない限り、非置換である。
「アラルキル」は、式-R-アリールのラジカルを指し、ここで、Rは、上で定義したアルキレン鎖、例えば、メチレン、エチレンなどである。アラルキル・ラジカルのアルキレン鎖部分は、アルキレン鎖に関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。アラルキル・ラジカルのアリール部分は、アリール基に関して上で記載したように必要に応じて置換されている。
「アラルケニル」は、式-R-アリールのラジカルを指し、ここで、Rは、上で定義したアルケニレン鎖である。アラルケニル・ラジカルのアリール部分は、アリール基に関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。アラルケニル・ラジカルのアルケニレン鎖部分は、アルケニレン基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「アラルキニル」は、式-R-アリールのラジカルを指し、ここで、Rは、上で定義したアルキニレン鎖である。アラルキニル・ラジカルのアリール部分は、アリール基に関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。アラルキニル・ラジカルのアルキニレン鎖部分は、アルキニレン鎖に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「アラルコキシ」は、式-O-R-アリールの酸素原子を介して結合したラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖、例えば、メチレン、エチレンなどである。アラルキル・ラジカルのアルキレン鎖部分は、アルキレン鎖に関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。アラルキル・ラジカルのアリール部分は、アリール基に関して上で記載したように必要に応じて置換されている。
「カルボシクリル」は、炭素原子および水素原子のみからなる、安定な非芳香族の単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指し、3~15個の炭素原子を有する縮合または架橋環系を含む。特定の実施形態では、カルボシクリルは、3~10個の炭素原子を含む。他の実施形態では、カルボシクリルは、5~7個の炭素原子を含む。カルボシクリルは、分子の残りの部分に単結合により結合している。カルボシクリルは、飽和(すなわち、単C-C結合のみを含有)または不飽和(すなわち、1つまたは複数の二重結合または三重結合を含有)である。完全飽和カルボシクリル・ラジカルはまた、「シクロアルキル」とも称される。単環式シクロアルキルの例は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。不飽和カルボシクリルはまた、「シクロアルケニル」とも称される。単環式シクロアルケニルの例は、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、およびシクロオクテニルを含む。多環式カルボシクリル・ラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル(すなわち、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル、デカリニル、7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルなどを含む。本明細書において別段に明記されない限り、用語「カルボシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアラルキル、必要に応じて置換されたアラルケニル、必要に応じて置換されたアラルキニル、必要に応じて置換されたカルボシクリル、必要に応じて置換されたカルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)OR(ここで、tは1または2である)および-R-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)から独立して選択された1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換されたカルボシクリル・ラジカルを含むことが意図され、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)であり、各Rは、独立して、直接結合または直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンもしくはアルケニレン鎖であり、かつRは、直鎖または分岐鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基のそれぞれは、別段の指示がない限り、非置換である。
「カルボシクリルアルキル」は、式-R-カルボシクリルのラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖である。アルキレン鎖およびカルボシクリル・ラジカルは、上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「カルボシクリルアルキニル」は、式-R-カルボシクリルのラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキニレン鎖である。アルキニレン鎖およびカルボシクリル・ラジカルは、上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「カルボシクリルアルコキシ」は、式-O-R-カルボシクリルの酸素原子を介して結合したラジカルを指し、ここで、Rは、上で定義したアルキレン鎖である。アルキレン鎖およびカルボシクリル・ラジカルは、上で定義したように、必要に応じて置換されている。
本明細書で使用される場合、「カルボン酸等価体(bioisostere)」は、カルボン酸部分と同様の物理的、生物学的および/または化学的な特性を示す官能基または部分を指す。カルボン酸等価体の例は、
Figure 2023528880000003
などを含むが、これらに限定されない。
「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨード置換基を指す。
「フルオロアルキル」は、上で定義したように、1つまたは複数のフルオロ・ラジカルにより置換された、上で定義したようなアルキル・ラジカルを指し、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-フルオロメチル-2-フルオロエチルなどである。一部の実施形態では、フルオロアルキル・ラジカルのアルキル部分は、アルキル基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「ヘテロシクリル」は、2~12個の炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を含む、安定な3~18員の非芳香環ラジカルを指す。本明細書において別段に明記されない限り、ヘテロシクリル・ラジカルは縮合または架橋環系を必要に応じて含む、単環式、二環式、三環式または四環式の環系である。ヘテロシクリル・ラジカル中のヘテロ原子は、必要に応じて酸化されている。1つまたは複数の窒素原子は、存在する場合、必要に応じて四級化されている。ヘテロシクリル・ラジカルは、部分的または完全に飽和している。ヘテロシクリルは、環の任意の原子を介して分子の残りの部分に結合している。そのようなヘテロシクリル・ラジカルの例は、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、および1,1-ジオキソ-チオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。本明細書において別段に明記されない限り、用語「ヘテロシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアラルキル、必要に応じて置換されたアラルケニル、必要に応じて置換されたアラルキニル、必要に応じて置換されたカルボシクリル、必要に応じて置換されたカルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)OR(ここで、tは1または2である)および-R-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)から選択された1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換された、上で定義したヘテロシクリル・ラジカルを含むことが意図され、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)であり、各Rは、独立して、直接結合または直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンもしくはアルケニレン鎖であり、かつRは、直鎖または分岐鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基のそれぞれは、別段の指示がない限り、非置換である。
「N-ヘテロシクリル」または「N-結合ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の窒素を含有する、上で定義したヘテロシクリル・ラジカルを指し、ヘテロシクリル・ラジカルと分子の残りの部分との結合点は、ヘテロシクリル・ラジカル中の窒素原子を介する。N-ヘテロシクリル・ラジカルは、ヘテロシクリル・ラジカルに関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。そのようなN-ヘテロシクリル・ラジカルの例は、1-モルホリニル、1-ピペリジニル、1-ピペラジニル、1-ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、およびイミダゾリジニルを含むが、これらに限定されない。
「C-ヘテロシクリル」または「C-結合ヘテロシクリル」は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、上で定義したヘテロシクリル・ラジカルを指し、ヘテロシクリル・ラジカルと分子の残りの部分との結合点は、ヘテロシクリル・ラジカル中の炭素原子を介する。C-ヘテロシクリル・ラジカルは、ヘテロシクリル・ラジカルに関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。そのようなC-ヘテロシクリル・ラジカルの例は、2-モルホリニル、2-または3-または4-ピペリジニル、2-ピペラジニル、2-または3-ピロリジニルなどを含むが、これらに限定されない。
「ヘテロシクリルアルキル」は、式-Rc-ヘテロシクリルのラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖である。ヘテロシクリルが、窒素含有のヘテロシクリルである場合は、ヘテロシクリルは、必要に応じて窒素原子においてアルキル・ラジカルと結合している。ヘテロシクリルアルキル・ラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。ヘテロシクリルアルキル・ラジカルのヘテロシクリル部分は、ヘテロシクリル基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「ヘテロシクリルアルコキシ」は、式-O-R-ヘテロシクリルの酸素原子を介して結合したラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖である。ヘテロシクリルが、窒素含有のヘテロシクリルである場合は、ヘテロシクリルは、必要に応じて窒素原子においてアルキル・ラジカルと結合している。ヘテロシクリルアルコキシ・ラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。ヘテロシクリルアルコキシ・ラジカルのヘテロシクリル部分は、ヘテロシクリル基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「ヘテロアリール」は、2~17個の炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子を含む、3~18員の芳香環ラジカル由来のラジカルを指す。本明細書で使用される場合、ヘテロアリール・ラジカルは、単環式、二環式、三環式または四環式の環系であり、環系中の少なくとも1つの環は完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケル理論に基づいて、環状、非局在(4n+2)π電子系を含有する。ヘテロアリールは、縮合または架橋環系を含む。ヘテロアリール・ラジカル中のヘテロ原子は、必要に応じて酸化されている。1つまたは複数の窒素原子は、存在する場合、必要に応じて四級化されている。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りの部分に結合している。ヘテロアリールの例は、アゼピニル、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾインドリル、1,3-ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル(benzooxazolyl)、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4-ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2-d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、5,6-ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6-ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2-c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、フロ[3,2-c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、5,8-メタノ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6-ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2-オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1-フェニル-1H-ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4-d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2-d]ピリミジニル、ピリド[3,4-d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8-テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3-d]ピリミジニル、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,5-c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3-d]ピリミジニル、チエノ[3,2-d]ピリミジニル、チエノ[2,3-c]プリジニル、およびチオフェニル(すなわち、チエニル)を含むが、これらに限定されない。本明細書において別段に明記されない限り、用語「ヘテロアリール」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアラルキル、必要に応じて置換されたアラルケニル、必要に応じて置換されたアラルキニル、必要に応じて置換されたカルボシクリル、必要に応じて置換されたカルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたヘテロアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)(ここで、tは1または2である)、-R-S(O)OR(ここで、tは1または2である)および-R-S(O)N(R(ここで、tは1または2である)から選択された1つまたは複数の置換基により必要に応じて置換された、上で定義したヘテロアリール・ラジカルを含むことが意図され、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)、またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、またはトリフルオロメチルで必要に応じて置換されている)であり、各Rは、独立して、直接結合または直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンもしくはアルケニレン鎖であり、かつRは、直鎖または分岐鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、ここで、上記置換基のそれぞれは、別段の指示がない限り、非置換である。
「N-ヘテロアリール」は、少なくとも1個の窒素を含有する、上で定義したヘテロアリール・ラジカルを指し、ヘテロアリール・ラジカルと分子の残りの部分との結合点は、ヘテロアリール・ラジカル中の窒素原子を介する。N-ヘテロアリール・ラジカルは、ヘテロアリール・ラジカルに関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。
「C-ヘテロアリール」は、上で定義したヘテロアリール・ラジカルを指し、ヘテロアリール・ラジカルと分子の残りの部分との結合点は、ヘテロアリール・ラジカル中の炭素原子を介する。C-ヘテロアリール・ラジカルは、ヘテロアリール・ラジカルに関して上で記載したように、必要に応じて置換されている。
「ヘテロアリールアルキル」は、式-R-ヘテロアリールのラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖である。ヘテロアリールが、窒素含有のヘテロアリールである場合は、ヘテロアリールは、必要に応じて窒素原子においてアルキル・ラジカルと結合している。ヘテロアリールアルキル・ラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。ヘテロアリールアルキル・ラジカルのヘテロアリール部分は、ヘテロアリール基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
「ヘテロアリールアルコキシ」は、式-O-R-ヘテロアリールの酸素原子を介して結合したラジカルを指し、ここで、Rcは、上で定義したアルキレン鎖である。ヘテロアリールが、窒素含有のヘテロアリールである場合は、ヘテロアリールは、必要に応じて窒素原子においてアルキル・ラジカルと結合している。ヘテロアリールアルコキシ・ラジカルのアルキレン鎖は、アルキレン鎖に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。ヘテロアリールアルコキシ・ラジカルのヘテロアリール部分は、ヘテロアリール基に関して上で定義したように、必要に応じて置換されている。
本明細書に開示される化合物は、一部の実施形態では、1つまたは複数の不斉中心を含有し、したがって、絶対立体化学の見地から、(R)-または(S)-と定義される、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態をもたらす。別段に明記されない限り、本明細書に開示される化合物の全ての立体異性形態が本開示により企図されることを意図する。本明細書に記載される化合物が、アルケン二重結合を含有し、かつ別段に規定されない限り、本開示は、EとZの幾何異性体(例えば、cisまたはtrans)の両方を含むことを意図する。さらに、全ての可能な異性体、同様にそれらのラセミ体および光学的に純粋な形態、ならびに全ての互変異性形態もまた含まれることを意図する。用語「幾何異性体」は、アルケン二重結合のEまたはZの幾何異性体(例えば、cisまたはtrans)を指す。用語「位置異性体」は、ベンゼン環周りのオルト-、メタ-、およびパラ-異性体などの、中心環周りの構造異性体を指す。
「互変異性体」は、分子の1つの原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動が可能である分子を指す。本明細書に示される化合物は、特定の実施形態では、互変異性体として存在する。互変異性化が可能である状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な比は、物理的状態、温度、溶媒、およびpHを含むいくつかの要因に依存する。互変異性平衡のいくつかの例は、
Figure 2023528880000004

を含む。
本明細書に開示される化合物は、一部の実施形態では、さまざまに富化された同位体、例えば、H、H、11C、13Cおよび/または14Cの含有量が富化された形態で使用される。特定の一実施形態では、化合物は、少なくとも1つの位置で重水素化されている。そのような重水素化形態は、米国特許第5,846,514号および同第6,334,997号に記載の手順により作製され得る。米国特許第5,846,514号および同第6,334,997号に記載されるように、重水素化は、代謝の安定性およびまたは有効性を改善することができ、したがって薬物の作用の持続時間を増加させる。
特に明記されない限り、本明細書に示された構造は、1つまたは複数の同位体的に富化された原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことを意図する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13C-もしくは14C-富化された炭素による炭素の置き換えを除いて本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。
本開示の化合物は、必要に応じて、そのような化合物を構成する1つまたは複数の原子において、非自然的な割合の原子同位体を含有する。例えば、化合物は、例えば、重水素(H)、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)または炭素-14(14C)などの同位体で標識され得る。H、11C、13C、14C、15C、12N、13N、15N、16N、16O、17O、14F、15F、16F、17F、18F、33S、34S、35S、36S、35Cl、37Cl、79Br、81Br、125Iでの同位体置換は全て企図される。一部の実施形態では、18Fでの同位体置換が企図される。本発明の化合物の全ての同位体変種は、放射性であってもまたはそうでなくても、本発明の範囲内に包含される。
特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、いくつかまたは全てのH原子が2H原子で置き換えられたものを有する。重水素含有化合物の合成方法は、当技術分野で公知であり、単に非限定的な例として、以下の合成方法を含む。
重水素置換化合物は、Dean、Dennis C.;Editor.Recent Advances in the Synthesis and Applications of Radiolabeled Compounds for Drug Discovery and Development.[Curr.,Pharm.Des.,2000年;6(10)]2000年、110頁;George W.;Varma、Rajender S.The Synthesis of Radiolabeled Compounds via Organometallic Intermediates、Tetrahedron、1989年、45(21)、6601-21;およびEvans,E.Anthony.Synthesis of radiolabeled compounds、J.Radioanal.Chem.,1981年、64(1-2)、9-32に記載されるものなどのさまざまな方法を使用して合成される。
重水素化出発材料は容易に入手でき、本明細書に記載される合成方法を施されて、重水素含有化合物の合成を提供する。多数の重水素含有試薬およびビルディング・ブロックは、Aldrich Chemical Co.などの化学販売業者から市販されている。
求核置換反応における使用に好適な、ヨードメタン-d(CDI)などの重水素移動試薬は容易に入手でき、求核置換反応条件下で、重水素置換炭素原子を反応基質に移動させるために利用され得る。単に一例として、以下の反応図式においてCDIの使用を例示する。
Figure 2023528880000005
重水素化リチウムアルミニウム(LiAlD4)などの重水素移動試薬を利用して、還元条件下で、重水素を反応基質に移動させる。単に一例として、以下の反応図式においてLiAlD4の使用を例示する。
Figure 2023528880000006
重水素化リチウムアルミニウム(LiAlD)などの重水素移動試薬を利用して、還元条件下で、重水素を反応基質に移動させる。単に一例として、以下の反応図式においてLiAlDの使用を例示する。
Figure 2023528880000007
一実施形態では、本明細書に開示される化合物は、1個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、2個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、3個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、4個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、5個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、6個の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、7個以上の重水素原子を含有する。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、重水素原子で完全に置換され、交換されていない1H水素原子を含有しない。一実施形態では、重水素取り込みのレベルを、重水素化合成のビルディング・ブロックを出発材料として使用する合成方法により決定する。
「薬学的に許容される塩」は、酸付加塩と塩基付加塩の両方を含む。本明細書に記載される線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)化合物の阻害剤のいずれか1つの薬学的に許容される塩は、任意のおよび全ての薬学的に好適な塩形態を包含することを意図する。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される酸付加塩および薬学的に許容される塩基付加塩である。
「薬学的に許容される酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的効果および特性を保持し、生物学的またはそれ以外で所望されないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸を用いて形成される塩を指す。脂肪族モノおよびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族のスルホン酸など、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む有機酸を用いて形成される塩もまた含まれる。したがって、例示的な塩は、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などを含む。アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクツロン酸塩などのアミノ酸の塩もまた企図される(例えば、Berge S.M.ら、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Science、66:1-19(1997)を参照されたい)。塩基性化合物の酸付加塩は、一部の実施形態では、当業者が精通している方法および技術に基づいて、遊離塩基形態を、塩を製造するのに十分な量の所望の酸と接触させることにより調製される。
「薬学的に許容される塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的効果および特性を保持し、生物学的またはそれ以外で所望されないものではない塩を指す。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に添加することから調製される。薬学的に許容される塩基付加塩は、一部の実施形態では、アルカリおよびアルカリ土類金属または有機アミンなどの金属またはアミンを用いて形成される。無機塩基に由来する塩は、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などを含むが、これらに限定されない。有機塩基に由来する塩は、第一級、第二級、および第三級のアミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂の塩、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン、N-メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などを含むが、これらに限定されない。Bergeらの前掲文献を参照されたい。
「薬学的に許容される溶媒和物」は、溶媒添加形態の物質の組成物を指す。一部の実施形態では、溶媒和物は、化学量論的または非化学量論的のいずれかの量の溶媒を含有し、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒を用いて作製するプロセス中に形成される。水和物は、溶媒が水である場合に形成され、またはアルコラートは、溶媒がアルコールである場合に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、好都合には、本明細書に記載されるプロセス中に調製されるか、または形成される。本明細書で提供される化合物は、必要に応じて、非溶媒和物と同様に溶媒和物のいずれかの形態で存在する。
用語「対象」または「患者」は、哺乳動物を包含する。哺乳動物の例は、哺乳綱の任意のメンバー、ヒト、チンパンジーなどの非ヒト霊長類、ならびに他の類人猿およびサル種、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物、ラット、マウス、およびモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物を含むがこれらに限定されない。一態様では、哺乳動物はヒトである。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置すること」または「緩和すること」または「軽快すること」は、互換的に使用される。これらの用語は、治療利益および/または予防利益を含むが、これらに限定されない、有益なまたは所望の結果を得るための手法を指す。「治療利益」により、処置される基礎障害の根絶または軽快が意図される。また、治療利益は、患者が基礎障害に依然として苦しんでいるにもかかわらず、患者において改善が見られるような、基礎障害に関連する1つまたは複数の生理学的症状の根絶もしくは軽快で達成される。予防利益のために、一部の実施形態では、特定の疾患を発症するリスクのある患者に、または疾患の診断がなされてないけれども、この疾患の1つまたは複数の生理学的症状を報告している患者に、組成物が投与される。
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)は、線維芽細胞増殖因子ファミリー・メンバーのタンパク質に結合する、受容体型チロシンキナーゼ(RTK)のサブファミリーである。FGFR遺伝子は、一般に、18個のエクソンを含有し、同様のエクソン-イントロン機構を持ち、ゲノム全体にわたりランダムに分散し、FGF遺伝子の位置との明らかな関連を持たない。FGFRは、発育期全体および成人期にかけて組織特異的に、差次的に発現し、細胞外リガンド結合ドメイン、1回膜貫通ドメイン、および分割細胞内キナーゼ・ドメインを含む。細胞外領域は、FGF結合に関与する2~3の免疫グロブリン(Ig)様ドメインを含有する。これらのIg様ドメインは、リガンド親和性とリガンド特異性の両方を制御する。細胞内領域は、FGFRチロシンキナーゼ活性に関与する機能的ドメイン、同様に受容体分子のタンパク質結合およびリン酸化または自己リン酸化において役割を果たす付加的部位を有する。線維芽細胞増殖因子受容体の薬理学は、Portaら、(Criticial Reviews in Oncology/Hematology 113 (2017)256-67)およびBabina and Turner(Nature Review-Cancer 2017 doi: 10.1038/nrc.2017.8)による科学文献に概説されている。
FGFRファミリーは、4つのファミリー・メンバー-FGFR1、FGFR2、FGFR3、およびFGFR4を含むが、4つのメンバーは、一次転写産物の選択的スプライシングを介して、複数の受容体アイソフォームを産生することが可能である。FGFシグナル伝達チロシンキナーゼ・ドメインを欠いている密接に関連する受容体、FGFR5(FGFRL1としても公知)が、線維芽細胞増殖因子(FGF)としても公知の、FGFR-結合リガンドとの相互作用に基づいて、近年発見された(Trueb B.Biology of FGFRL1、the fifth fibroblast growth factor receptor.Cell Mol Life Sci.2011年;68(6):951~964頁)。総合的に、FGFRシグナル伝達は、複数の細胞カスケードの活性化、ならびに細胞の成長、増殖、分化および生存などの応答と関連する(Thisse Bら、Functions and regulations of fibroblast growth factor signaling during embryonic development.Dev Biol.2005年;287(2):390~402頁;Wesche Jら、Fibroblast growth factors and their receptors in cancer. Biochem J. 2011年;437(2):199~213頁;Haugsten EMら、Roles of fibroblast growth factor receptors in carcinogenesis.Mol Cancer Res.2010年;8(11):1439~1452頁)。
多くのヒトの病理学的状態は、FGFRシグナル伝達の制御不全と関連する。異常なFGFRシグナル伝達は、遺伝子増幅、機能獲得コード突然変異(gain-of-function coding mutation)、遺伝子融合、一塩基多型(SNP)、リガンド利用能およびFGF-媒介シグナル伝達における終了プログラムの欠陥に関わるいくつかの基礎的機構に主に起因する(Tiong KHら、Functional roles of fibroblast growth factor receptors(FGFRs)signaling in human cancers.Apoptosis.2013年;18(12):1447~68頁)。加えて、FGFRが選択的スプライシングを施され、異なる状況下で、腫瘍発生を促進または抑制し得る複数のアイソフォームを生じるという事実により、複雑性のさらなる積み重ねが加わる。
FGFR融合
ヒトがんにおけるFGFR融合は、血液系悪性腫瘍における染色体転座により引き起される1型融合、および固形腫瘍における染色体再編により引き起こされる2型融合に分類される(FGFR inhibitors:Effects on cancer cells、tumor microenvironment and whole-body homeostasis(Review).Int J Mol Med.2016年;38(1):3~15頁)。両方の型のFGFR融合タンパク質は、リガンド非依存性二量体化の融合パートナーからのタンパク質-タンパク質-相互作用モジュールの獲得および/または異常基質の漸増を介して、潜在的な発癌性が付与される。ヒトFGFR融合タンパク質は、一般に、2つの主要なセグメント-パートナー遺伝子からの二量体化ドメインである前部および後部におけるチロシンキナーゼ・ドメインからなる(Garcia-Closas Mら、Heterogeneity of breast cancer associations with five susceptibility loci by clinical and pathological characteristics.PLoS Genet.2008年;4(4):e1000054)。野生型受容体とは異なり、突然変異FGFRは細胞内に発現し、サイトゾル中に保持されるため、突然変異FGFRは、典型的な受容体分解プロセスを回避し、活性化シグナルをさらに延長する。
腫瘍において、線維芽細胞増殖因子(FGF)/FGF受容体(FGFR)ネットワークの制御不全が頻繁に起こり、種々の基礎的、前臨床、および臨床研究の主眼として、FGF/FGFR-標的治療の開発をもたらす。
複素環式芳香族FGFR阻害化合物
一態様では、複素環式芳香族FGFR阻害化合物を本明細書で提供する。
一実施形態は、式(I)
Figure 2023528880000008
(I)
(式中、
Xは、C-HまたはNであり、
Yは、C-HまたはNであり、
Zは、構造
Figure 2023528880000009
を有する基から選択され、
tは、1または2であり、
、R、およびRは、それぞれ独立して、水素、フッ素、必要に応じて置換されたC1~C4アルキル、または必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキルから選択され、
は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールであり、
Rは、水素、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC2~C7アルケニル、-CO、-CONHR、または-CON(Rから選択され、
各Rは、独立して、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、または必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルから選択される)
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがC-Hであり、かつYがC-Hである、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがC-Hであり、かつYがNである、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがNであり、かつYがC-Hである、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがNであり、かつYがNである、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Zが、
Figure 2023528880000010
である、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素またはフッ素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、RおよびRが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1~C4アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1~C2アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたアルキルが、必要に応じて置換されたアミノ基で置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたアミノ基が、ジメチルアミノである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Rが、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾール、必要に応じて置換された1H-インダゾール、必要に応じて置換された2H-インダゾール、必要に応じて置換されたベンゾトリアゾール、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンから選択される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。一実施形態は、Rが、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、キノリン、キノキサリン、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-b]ピリダジン、またはピラゾロ[1,5-a]ピリジンから選択される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換された1H-インダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換された2H-インダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された1H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された2H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Rが水素である、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1~C6アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが-COである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、-CONHRまたは-CON(Rである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたC1~C6アルキルが、C1~C3アルコキシで置換されたC1~C3アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、式(II)
Figure 2023528880000011

(式中、
Xは、C-HまたはNであり、
Zは、構造
Figure 2023528880000012
を有する基から選択され、
tは、1または2であり、
、R、およびRは、それぞれ独立して、水素、フッ素、必要に応じて置換されたC1~C4アルキル、または必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキルから選択され、
は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールであり、
Rは、水素、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC2~C7アルケニル、-CO、-CONHR、または-CON(Rから選択され、
各Rは、独立して、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、または必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルから選択される)
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがC-Hである、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、XがNである、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Zが、
Figure 2023528880000013
である、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素またはフッ素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、RおよびRが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが水素である、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1-C4アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1-C2アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたアルキルが、必要に応じて置換されたアミノ基で置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたアミノ基が、ジメチルアミノである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Rが、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾール、必要に応じて置換された1H-インダゾール、必要に応じて置換された2H-インダゾール、必要に応じて置換されたベンゾトリアゾール、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンから選択される、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。一実施形態は、Rが、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、キノリン、キノキサリン、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-b]ピリダジン、またはピラゾロ[1,5-a]ピリジンから選択される、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換された1H-インダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換された2H-インダゾールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された1H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換された2H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、Rが水素である、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC1~C6アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが-COである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、Rが、-CONHRまたは-CON(Rである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。別の実施形態は、必要に応じて置換されたC1~C6アルキルが、C1~C3アルコキシで置換されたC1~C3アルキルである、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に開示される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物は、表1に提供される構造を有する。
Figure 2023528880000014
Figure 2023528880000015
Figure 2023528880000016
Figure 2023528880000017
Figure 2023528880000018
Figure 2023528880000019
Figure 2023528880000020
Figure 2023528880000021
Figure 2023528880000022
Figure 2023528880000023
Figure 2023528880000024
Figure 2023528880000025
Figure 2023528880000026
Figure 2023528880000027
Figure 2023528880000028
Figure 2023528880000029
Figure 2023528880000030
Figure 2023528880000031
Figure 2023528880000032
Figure 2023528880000033
Figure 2023528880000034
Figure 2023528880000035
Figure 2023528880000036
Figure 2023528880000037
Figure 2023528880000038
Figure 2023528880000039
Figure 2023528880000040
Figure 2023528880000041
Figure 2023528880000042
Figure 2023528880000043
Figure 2023528880000044
Figure 2023528880000045
Figure 2023528880000046
Figure 2023528880000047
Figure 2023528880000048
Figure 2023528880000049
Figure 2023528880000050
Figure 2023528880000051
Figure 2023528880000052
Figure 2023528880000053
Figure 2023528880000054
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Figure 2023528880000070
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Figure 2023528880000074
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Figure 2023528880000078
Figure 2023528880000079
化合物の調製
本明細書に記載される反応に使用される化合物は、市販の化学物質および/または化学文献に記載の化合物から出発し、当業者に公知の有機合成技術に基づいて作製される。「市販の化学物質」は、Acros Organics(Pittsburgh、PA)、Aldrich Chemical(Milwaukee、WI、Sigma ChemicalおよびFlukaを含む)、Apin Chemicals Ltd.(Milton Park、UK)、Avocado Research(Lancashire、U.K.)、BDH Inc.、(Toronto、Canada)、Bionet(Cornwall、U.K.)、Chemservice Inc.(West Chester、PA)、Crescent Chemical Co.(Hauppauge、NY)、Eastman Organic Chemicals、Eastman Kodak Company(Rochester、NY)、Fisher Scientific Co.(Pittsburgh、PA)、Fisons Chemicals(Leicestershire、UK)、Frontier Scientific(Logan、UT)、ICN Biomedicals、Inc.(Costa Mesa、CA)、Key Organics(Cornwall、U.K.)、Lancaster Synthesis (Windham、NH)、Maybridge Chemical Co. Ltd.(Cornwall、U.K.)、Parish Chemical Co.(Orem、UT)、Pfaltz & Bauer、Inc.(Waterbury、CN)、Polyorganix(Houston、TX)、Pierce Chemical Co.(Rockford、IL)、Riedel de Haen AG(Hanover、Germany)、Spectrum Quality Product、Inc.(New Brunswick、NJ)、TCI America(Portland、OR)、Trans World Chemicals、Inc.(Rockville、MD)、およびWako Chemicals USA、Inc.(Richmond、VA)を含む標準的な商業的供給源から得られる。
本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述するか、または調製を記載する論説に参照文献を提供する好適な参考文献および論文は、例えば、「Synthetic Organic Chemistry」、John Wiley & Sons, Inc.、New York、S.R.Sandlerら、「Organic Functional Group Preparations」、第2版、Academic Press、New York、1983年、H.O.House、「Modern Synthetic Reactions」、第2版、W.A.Benjamin、Inc.Menlo Park、Calif.1972年;T.L.Gilchrist、「Heterocyclic Chemistry」、第2版、John Wiley & Sons、New York、1992年、J.March、「Advanced Organic Chemistry:Reactions、Mechanisms and Structure」、第4版、Wiley-Interscience、New York、1992年を含む。本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述するか、または調製を記載する論説に参照文献を提供する追加の好適な参考文献および論文は、例えば、Fuhrhop,J.およびPenzlin G.「Organic Synthesis:Concepts、Methods、Starting Materials」、第2改訂増補版(1994年)John Wiley & Sons ISBN:3-527-29074-5;Hoffman、R.V.「Organic Chemistry、An Intermediate Text」(1996年)Oxford University Press、ISBN 0-19-509618-5;Larock、R.C.「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」第2版、(1999年)Wiley-VCH、ISBN:0-471-19031-4;March、J.「Advanced Organic Chemistry:Reactions、Mechanisms、and Structure」第4版、(1992年)John Wiley & Sons、ISBN:0-471-60180-2;Otera、J.(編集)「Modern Carbonyl Chemistry」(2000年)Wiley-VCH、ISBN:3-527-29871-1;Patai、S.「Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups」(1992年)Interscience ISBN:0-471-93022-9;Solomons、T.W.G.「Organic Chemistry」第7版(2000年)John Wiley & Sons、ISBN:0-471-19095-0;Stowell、J.C.、「Intermediate Organic Chemistry」第2版、(1993年)Wiley-Interscience、ISBN:0-471-57456-2;「Industrial Organic Chemicals:Starting Materials and Intermediates:An Ullmann’s Encyclopedia」(1999年)John Wiley & Sons、ISBN:3-527-29645-X、全8巻;「Organic Reactions」(1942-2000年)John Wiley & Sons、全55巻超;および「Chemistry of Functional Groups」 John Wiley & Sons、全73巻を含む。
特定の反応物および類似の反応物は、大部分の公共および大学の図書館で、同様にオンライン・データベース(より詳細はAmerican Chemical Society、Washington、D.C.に連絡されたい)を介して入手可能なAmerican Chemical SocietyのChemical Abstract Serviceにより調製される公知の化学物質の指標を介して必要に応じて同定される。公知であるがカタログ中で商業的に入手できない化学物質は、特注の化学合成場により必要に応じて調製され、多くの標準的な化学物質供給場(例えば、上に列記したもの)は、特注の合成サービスを提供している。本明細書に記載される化合物の医薬的塩の調製および選択に有用な参照文献は、P.H.Stahl & C.G.Wermuth「Handbook of Pharmaceutical Salts」、Verlag Helvetica Chimica Acta、Zurich、2002年である。
医薬組成物
特定の実施形態では、本明細書に記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物は、純粋な化学物質として投与される。他の実施形態では、本明細書に記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物は、選択された投与経路および例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro、第21版 Mack Pub.Co.、Easton、PA(2005年))に記載される標準的な薬務に基づいて選択された薬学的に好適なまたは許容される担体(また、本明細書では薬学的に好適な(または許容される)賦形剤、生理学的に好適な(または許容される)賦形剤、または生理学的に好適な(または許容される)担体とも称される)と組み合わせられる。
本明細書に記載される少なくとも1つの複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を、1つまたは複数の薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物を、本明細書に提供する。担体(または賦形剤)は、担体が、組成物の他の原料と適合し、組成物の受容者(すなわち、対象または患者)にとって有害でない場合、許容されるかまたは好適である。
一実施形態は、薬学的に許容される賦形剤および式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
一実施形態は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される担体を混合することを含む、医薬組成物を調製する方法を提供する。
特定の実施形態では、式(I)により記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、例えば、合成方法の1つまたは複数のステップにおいて生成される、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満の未反応の中間物質または合成副生成物などの他の有機小分子を含有するという点で、実質的に純粋である。
一実施形態は、薬学的に許容される賦形剤および式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
一実施形態は、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される担体を混合することを含む、医薬組成物を調製する方法を提供する。
特定の実施形態では、式(II)により記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、例えば、合成方法の1つまたは複数のステップにおいて生成される、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満の、未反応の中間物質または合成副生成物などの他の有機小分子を含有するという点で、実質的に純粋である。
好適な経口剤形は、例えば、錠剤、丸剤、小袋、またはハードもしくはソフトのゼラチン、メチルセルロースまたは消化管中で容易に溶解する別の好適な材料のカプセル剤を含む。一部の実施形態では、例えば、医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む、好適な非毒性の固体担体が使用される(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro、第21版、Mack Pub.Co.、Easton、PA(2005年)を参照されたい))。
一部の実施形態では、式(I)により記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、注射による投与用に製剤化される。場合により、注射製剤は、水性製剤である。場合により、注射製剤は、非水性製剤である。場合により、注射製剤は、ゴマ油などの油脂ベースの製剤である。
一部の実施形態では、式(II)により記載される複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、注射による投与用に製剤化される。場合により、注射製剤は、水性製剤である。場合により、注射製剤は、非水性製剤である。場合により、注射製剤は、ゴマ油などの油脂ベースの製剤である。
本明細書に記載される少なくとも1つの複素環式芳香族FGFRキナーゼ阻害化合物を含む組成物の用量は、対象または患者(例えば、ヒト)の状態に応じて異なる。一部の実施形態では、そのような要因は、一般的な健康状態、年齢および他の要因を含む。
医薬組成物は、処置される(または防止される)疾患に適切な手法で投与される。適切な用量および好適な持続時間および投与頻度は、患者の状態、患者の疾患の種類および重症度、有効成分の特定の形態、ならびに投与方法のような要因により決定される。一般に、適切な用量および処置レジメンは、組成物を、治療的および/または予防的な利益(例えば、より頻度の高い完全寛解もしく部分寛解、またはより長い無疾患および/もしくは全生存の期間、または症状の重症度の低下などの臨床転帰の改善)を提供するのに十分な量で提供する。最適用量は、一般に、実験モデルおよび/または臨床試験を使用して決定される。最適用量は、患者の肥満度、体重、または血液体積に依存する。
経口用量は、典型的には、約1.0mg~約1000mg、1日1~4回以上の範囲である。
処置方法
一実施形態は、ヒトまたは動物の身体の処置方法における使用のための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、がんまたは新生物性疾患の処置方法における使用のための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、がんまたは新生物性疾患の処置のための医薬の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一部の実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法を本明細書に記載する。一部の実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を、患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法を本明細書に記載する。
一実施形態は、ヒトまたは動物の身体の処置方法における使用のための、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、がんまたは新生物性疾患の処置方法における使用のための、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供する。
一実施形態は、がんまたは新生物性疾患の処置のための医薬の製造における、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一部の実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法を本明細書に記載する。一部の実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を、患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法を本明細書に記載する。
医薬組成物が経口的に投与される方法を、本明細書に提供する。医薬組成物が注射により投与される方法を、本明細書に提供する。
他の実施形態および使用は、本開示を考慮すれば、当業者には明らかであろう。以下の実施例は、さまざまな実施形態の単なる例示として提供され、本発明に何らかの制限を加えると考えられるべきではない。
I.化学合成
一部の実施形態では、本明細書に開示されるヘテロ芳香族FGFRキナーゼ阻害性化合物は、以下の実施例に従って合成される。以下で使用されるとおり、本発明の記載全体を通じて、以下の略語は、他に指示がない限り、以下の意味を有すると理解されるものとする。
℃ セルシウス度
δH テトラメチルシランからのダウンフィールドを100万分率で表した化学シフト
DCM ジクロロメタン(CH2Cl2)
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EA 酢酸エチル
ESI エレクトロスプレーイオン化
Et エチル
g グラム
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
Hz ヘルツ
J (NMR分光分析における)結合定数
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
μ マイクロ
m (分光の)多重線、メートル、ミリ
M モル
M+ 親分子イオン
Me メチル
MHz メガヘルツ
min 分
mol モル、分子(例えばmol wt(分子量)の)
mL ミリリットル
MS 質量分析
nm ナノメートル
NMR 核磁気共鳴
pH 水素イオン指数、水溶液の酸性度または塩基度の尺度
PE 石油エーテル
RT 室温
s (分光の)一重線
t (分光の)三重線
T 温度
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
中間体1:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000080
ステップ1:tert-ブチル(2R,4S)-4-[4-クロロ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(500.00mL)中のtert-ブチル(2R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(40.00g、172.94mmol)、4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(45.92g、164.29mmol)、およびPPh3(54.43g、207.53mmol)の撹拌溶液に、DIAD(41.14mL、203.46mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で25℃にて60分間濃縮した。残留物をEA(2000mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×1000mL)およびブライン(1000mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4(500g)上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、PE中のEA(10~45%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R,4S)-4-[4-クロロ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80g、94%)を淡黄色の固体として得た。C17H22ClIN4O3のMS ESI[M+H]+計算値493.04、実測値493.10。
ステップ2:tert-ブチル(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
鋼製密閉管に、tert-ブチル(2R,4S)-4-[4-クロロ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(40.00g、81.18mmol)、ジオキサン(100mL)およびNH3・H2O(300mL)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で25℃にて60分間濃縮し、乾燥させた。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM中のMeOH(0~4.5%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(32.3g、84%)を淡黄色の固体として得た。C17H24IN5N3のMS ESI[M+H]+計算値474.09;実測値474.25。
ステップ3:5-ヨード-7-[(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
EA(20.00mL、40.00mmol)中の2M塩化水素溶液中のtert-ブチル(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.79g、3.78mmol)とDCM(20.00mL)との混合物をアルゴン雰囲気下で室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を以下の条件の逆相カラム・クロマトグラフィーによって精製した、カラム、AQシリカゲル、移動相、水中MeCN(10mmol/LのNH4HCO3)、25分で10%から35%の勾配。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-ヨード-7-[(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(0.90g、64%)を淡黄色の固体として得た。C12H16IN5OのMS ESI[M+H]+計算値374.04、実測値374.05。
ステップ4:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
DCM(12.00mL)中の5-ヨード-7-[(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(0.80g、2.14mmol)およびDIEA(1.52mL、11.76mmol)の撹拌溶液に、塩化アクリロイル(0.62mL、1.93mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴン雰囲気下で0℃にて10分間撹拌した。反応物を0℃にて水(30mL)でクエンチした。得られた混合物をDCM(3x20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、PE中のEA(10~50%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.78g、85%)をオフホワイトの固体として得た。C15H18IN5O2のMS ESI[M+H]+計算値428.05;実測値428.10。
中間体2:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000081
ステップ1:tert-ブチル(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(500mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(5.00g、19.16mmol)およびtert-ブチル(2R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(6.65g、28.75mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にてPPh3(7.54g、28.75mmol)およびDIAD(5.81g、28.75mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×70mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM中のMeOH(0~6%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(6.8g、74%)を淡黄色の固体として得た。C16H23IN6O3のMS ESI[M+H]+計算値475.09、実測値475.15。
ステップ2:3-ヨード-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
DCM(17.00mL)中のtert-ブチル(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.50g、3.16mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にてEA中の2M塩化水素溶液(35mL)を滴下して添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で室温にて2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、3-ヨード-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(1.3g、100%)をオフホワイトの固体として得た。C11H15IN6OのMS ESI[M+H]+計算値375.04、実測値375.08。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(28.00mL)中の3-ヨード-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(1.25g、2.80mmol)の撹拌溶液に、0℃にて塩化アクリロイル(0.23g、2.57mmol)およびDIEA(1.95mL、11.20mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を逆相カラム・クロマトグラフィーで精製し、水中43%のACN(10mmol/L NH4HCO3)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(1.07g、89%)をオフホワイトの固体とし得た。C14H17IN6O2のMS ESI[M+H]+計算値429.05、実測値429.10。
中間体3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000082
ステップ1:4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン
DMF(45mL)中の4-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(5.00g、32.56mmol)の溶液に、NIS(14.65g、65.12mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で室温にて2日間撹拌した。得られた混合物を0℃にて水(150mL)で希釈した。析出した固体を濾過により回収し、飽和Na2S2O3溶液で洗浄し、乾燥させて、4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(9.4g、96%)をオフホワイトの固体として得、これをさらなる精製なしに次のステップにおいて直接使用した。C6H3ClIN3のMS ESI[M+H]+計算値279.91、281.90;実測値279.95、281.95。
ステップ2:N-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
1-ブタノール(120mL)中の4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(6.10g、21.83mmol)の撹拌混合物に、室温で1-(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(10.95g、65.48mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で110℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・クロマトグラフィーで精製し、CHCl3中アセトン(0~14%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を濃縮して、N-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(3.47g、38%)をオフホワイトの固体として得た。C15H15IN4O2のMS ESI[M+H]+計算値411.02,実測値411.05。
ステップ3:3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
TFA(15mL)中のN-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(3.47g、8.46mmol)の混合物を窒素雰囲気下で50℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO3(水溶液)でpH8に塩基性化し、得られた混合物をEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×80mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl3中のMeOH(0~12%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(2g、90%)をオフホワイトの固体として得た。
ステップ4:tert-ブチル(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(50mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(2.50g、9.61mmol)およびCs2CO3(6.26g、19.21mmol)の混合物に、tert-ブチル(2R,4R)-4-(メタンスルホニルオキシ)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.07g、12.50mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却させ、水(50mL)で希釈した。得られた混合物をEA(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM中のMeOH(0~8%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.92g、75%)を褐色の油として得た。C17H24IN5O3のMS ESI[M+H]+計算値474.09;実測値474.20。
ステップ5:3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
DCM(20.00mL)中のtert-ブチル(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.92g、6.24mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下0℃にてEA中4MのHCl(30.00mL)を滴下して添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム、C18シリカゲル、移動相、水中ACN(NH4HCO3 1g/L)、30分で10%から35%の勾配、検出器、UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(2.2g、81%)をオフホワイトの固体として得た。C12H16IN5OのMS ESI[M+H]+計算値374.04;実測値374.05。
ステップ6:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(3mL)中の3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(1.00g、2.68mmol)の撹拌溶液に、0℃にて塩化アクリロイル(21.83mg、0.241mmol)およびDIEA(1.87mL、10.736mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM中のMeOH(0~8%)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.99g、86%)をオフホワイトの固体として得た。C15H18IN5O2のMS ESI[M+H]+計算値428.05;実測値428.10。
中間体4:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000083
ステップ1:(2R,4R)-1-tert-ブチル2-メチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
DCM(1.5L)中の(2R,4R)-1-tert-ブチル2-メチル4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(100.0g、408.2mmol)とイミダゾール(39.0g、573.5mmol)の混合物に、0℃にてTBDPSCl(123.0g、448.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(1.5L)でクエンチし、DCM(1.0L)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(1.5L)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をPE(1.5L)でトリチュレーションして、(2R,4R)-1-tert-ブチル2-メチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(120.0g、60%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:484.2;実測値、484.2。
ステップ2:(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(150mL)中の(2R,4R)-1-tert-ブチル2-メチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(10.0g、20.7mmol)の混合物に、0℃にてTHF中2MのLiBH4(55mL、110mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(1.0L)でクエンチし、EA(1.0L)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(1.0L)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(PE/EA=4/1)で精製して、(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9.6g、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:456.2;実測値456.2。
ステップ3:(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(100mL)中の(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9.6g、20.7mmol)の混合物にNaH(1.3g、60%、32.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次にCH3I(6.0g、42.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水(1.0L)でクエンチし、EA(1.0L)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(1.0L)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(PE/EA=4/1)で精製して、(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(7.8g、81%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:470.3;実測値、470.3。
ステップ4:(2R,4R)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(200mL)中の(2R,4R)-tert-ブチル4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(20.0g、42.6mmol)の混合物に、THF中1MのTBAF(64.0mL、64.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(1.0L)でクエンチし、EA(1.0L)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(1.0L)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(PE/EA=2/1)で精製して、(2R,4R)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(5.0g、50%)を無色の油として得た。
ステップ5:(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート
DCM(50mL)中の(2R,4R)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、14.7mmol)およびTEA(4.4g、44.1mmol)の混合物に、0℃でMsCl(3.4g、29.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、100%、粗製)を黄色の油として得た。
ステップ6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(50mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(4.8g、14.7mmol)および粗製(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、14.7mmol)の溶液に、K2CO3(6.0g、34.9mmol)を添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を氷水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.7g、53%)を黄色の固体とし得た。[M+H]計算値:475.1;実測値、475.1。
中間体5:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000084
ステップ1:4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン
4-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(1.5g、9.8mmol)、1,4-ジオキサン(25mL)、水酸化カリウム(2.0g、35.7mmol)およびヨウ素(4.9g、19.5mmol)の溶液を75℃で4時間反応させた(stuffed)。反応混合物を飽和水性チオ硫酸ナトリウム五水和物(30mL)でクエンチし、固体を濾過により回収して、4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(2.5g、92%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:280.0;実測値、280.0
ステップ2:N-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
DMSO(100mL)中の4-クロロ-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(8.5g、30.0mmol)の溶液に、(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(15.3g、90.0mmol)を添加した。混合物を120℃で3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EA(200mL)で希釈し、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮してN-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(8.6g、70%)を黄色の油として得、これをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。[M+H]計算値:411.0;実測値、411.0
ステップ3:3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
TFA(50mL)中のN-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(8.6g、21.0mmol)の混合物を50℃に3時間加熱した。溶媒を除去した後、残留物を炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化し、EA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。残留物をカラム・クロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製して、3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(4.3g、60%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:260.7;実測値、260.7
ステップ4:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(50mL)中の3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(3.8g、14.7mmol)および粗製(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、14.7mmol)の溶液に、K2CO3(6.0g、34.9mmol)を添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、50%)を黄色の固体とし得た。[M+H]計算値:474.1;実測値、474.1。
中間体6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000085
ステップ1:4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン
DMF(50mL)中の4-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(10.0g、65.6mmol)の溶液に、0℃でNIS(22.2g、98.3mmol)を添加し、次に混合物を室温まで温め、5時間撹拌した。反応混合物を飽和含水チオ硫酸ナトリウム五水和物(50mL)でクエンチし、固体を濾過により回収し、4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(16.0g、87%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:278.9;実測値、278.9
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(50mL)中の4-クロロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(5.0g、18.0mmol)および粗製(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(7.1g、23.0mmol)の溶液に、室温でCs2CO3(11.7g、35.8mmol)を添加した。反応混合物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4,5g、51%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:492.1;実測値、492.1。
実施例1:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000086
ステップ1:2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(60mL)およびTEA(30mL)中の5-ブロモ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.0g、9.5mmol)およびCuI(200mg、1.05mmol)、Pd(Ph3)2Cl2(532mg、0.76mmol)の溶液に、エチニルトリメチルシラン(5.6g、56.9mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて一晩撹拌した。室温まで冷却後、溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/3)により精製して、2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(400mg、18%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:229.1;実測値、229.1。
ステップ2:5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(20mL)中の2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(400mg、1.75mmol)の溶液に、THF中1MのTBAF(2.40mL、2.40mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(210mg、77%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:157.1;実測値、157.1。
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(303mg,0.64mmol)、5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(100mg、0.64mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(44mg、0.04mmol)、PPh3(10mg、0.04mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を添加し、80℃にて10時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュ(100%EA)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(160mg,50%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:503.2;実測値、503.2。
ステップ4:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(160mg、0.32mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(128mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:403.2;実測値、403.2
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)およびTHF(10mL)中の1-(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(128mg、0.32mmol)およびDIEA(124mg、0.96mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(29mg、0.32mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(64.8mg、44%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.37-8.34 (m, 1H), 7.76-7.74 (m, 1H), 7.53-7.40 (m, 2H), 6.65-6.39 (m, 2H), 5.95 (br s, 2H), 5.83-5.67 (m, 2H), 4.66-4.53 (m, 1H), 4.22-4.04 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.55-3.51 (m, 1H), 3.40-3.39 (m, 3H), 2.66 (s, 3H), 2.51-2.46 (m, 2H).[M+H]計算値:457.2;実測値、457.2
実施例2:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000087
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.0g、2.1mmol)、5-エチニル-1H-インダゾール(300mg、2.11mmol)およびCuI(60mg、0.32mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(122mg、0.11mmol)、PPh3(28mg、0.11mmol)およびDIEA(816mg、6.33mmol)を添加し、80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を室温まで冷却し、水(50mL)で希釈し、DCM(50mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.0g、97%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:489.2;実測値、489.2。
ステップ2:3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(40mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.61mmol)の溶液に、HCl/EA(2mL)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(250mg、97%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:389.2;実測値、389.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン--1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(4mL)およびDMA(4mL)中の3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンの塩酸溶液(250mg、0.59mmol)およびDIEA(230mg、1.77mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(53mg、0.59mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロプ2エン-1-オン(109.0mg、42%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 13.32 (s, 1H), 8.27-8.16 (m, 3H), 7.65-7.60 (m, 2H), 6.78-6.53 (m, 1H), 6.20-6.14 (m, 1H), 5.69-5.62 (m, 2H), 4.59-4.46 (m, 1H), 4.08-3.81 (m, 2H), 3.64-3.47 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.67-2.55 (m, 1H), 2.50-2.37 (m, 1H).[M+H]計算値:443.2;実測値、443.2。
実施例3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000088
ステップ1:5-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールおよび6-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(30mL)中の5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.0g、7.8mmol)の混合物に、0℃でNaH(322mg、8.05mmol、60重量%)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次にCH3I(1.3g、9.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EA(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=25/1)で精製して、5-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(270mg、13%)および6-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(370mg、17%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:273.0;実測値、273.0
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(60mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(5.0g、10.5mmol)およびCuI(190mg、1.00mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(702mg、1.00mmol)の混合物に、エチニルトリメチルシラン(6.2g、63.0mmol)およびTEA(5.3g、52.8mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。室温まで冷却後、溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/3)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.5g、54%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:445.2;実測値、445.2。
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
THF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.0g、2.3mmol)の溶液に、THF中1MのTBAF(3.0mL、3.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(500mg、61%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値.:373.2;実測値、373.2。
ステップ4:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(223mg,0.60mmol)、5-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(136mg、0.50mmol)およびCuI(14mg、0.07mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(29mg、0.03mmol)、PPh3(7mg、0.03mmol)およびDIEA(193mg、1.50mmol)を添加し、80℃で5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R.4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、58%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:517.3;実測値、517.3。
ステップ5:3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R.4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.29mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(121mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:417.2;実測値、417.2
ステップ6:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(20mL)中の3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(121mg、0.29mmol)およびDIEA(112mg、0.87mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(26mg、0.29mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃から室温になるまで1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2エン-1-オン(55.2mg、41%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.26 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 6.78-6.71 (m, 1H), 6.60-6.53 (m, 1H), 6.19-6.14 (m, 1H), 5.71-5.58 (m, 2H), 4.59-4.46 (m, 1H), 4.11-3.83 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.64-3.47 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.67-2.55 (m, 4H), 2.38-2.35 (m, 1H).[M+H]計算値:471.2;実測値、471.2。
実施例4:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000089
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(262mg、0.72mmol)、6-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(160mg,0.60mmol)およびCuI(17mg、0.09mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(35mg、0.06mmol)、PPh3(8mg、0.06mmol)およびDIEA(232mg、1.80mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(230mg、58%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:517.3;実測値、517.3。
ステップ2:3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(230mg、0.44mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(185mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:417.2;実測値、417.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(20mL)中の3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(185mg、0.44mmol)およびDIEA(170mg、1.32mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(40mg、0.44mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃から室温になるまで1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2エン-1-オン(82.3mg、40%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.27 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.57-7.47 (m, 2H), 6.78-6.53 (m, 2H), 6.19-6.14 (m, 1H), 5.71-5.58 (m, 2H), 4.59-4.48 (m, 1H), 4.11-3.83 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.64-3.47 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.69-2.50 (m, 4H), 2.39-2.35 (m, 1H).[M+H]計算値:471.2;実測値、471.2。
実施例5:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000090
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.54mmol)、5-ヨード-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(224mg、0.65mmol)およびCuI(15mg、0.08mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(31mg、0.03mmol)、PPh3(7mg、0.03mmol)およびDIEA(210mg、1.62mmol)を添加し、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(185mg、71%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:489.2;実測値、489.2。
ステップ2:3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.37mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(150mg、95%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:389.2;実測値、389.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(1.5mL)およびDMA(1.5mL)中の3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(150mg、0.35mmol)およびDIEA(136mg、1.05mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(32mg、0.35mmol)の溶液をゆっくり添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2エン-1-オン(54.7mg、35%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.36-8.35 (m, 1H), 8.20-8.13 (m, 1H), 7.94-7.91 (m, 1H), 7.71-7.68 (m, 1H), 7.51-7.50 (m, 1H), 6.60-6.45 (m, 2H), 6.36-6.11 (m, 1H), 5.81-5.73 (m, 2H), 4.68-4.51 (m, 1H), 4.15-4.07 (m, 1H), 3.83-3.82 (m, 1H), 3.54-3.52 (m, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.97-2.75 (m, 1H), 2.51-2.49 (m, 1H).[M+H]計算値:443.2;実測値、443.2
実施例6:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000091
ステップ1:5-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールおよび6-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(20mL)中の5-ヨード-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.4g、10.0mmol)の混合物に、0℃でNaH(480mg、12.0mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次にCH3I(1.7g、12.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EA(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、5-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(180mg、7%)および6-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(200mg、8%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:259.0;実測値、259.0
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(235mg、0.63mmol)、5-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(163mg、0.63mmol)およびCuI(19mg、0.10mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(36mg、0.03mmol)、PPh3(8mg、0.03mmol)およびDIEA(244mg、1.89mmol)を添加し、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、38%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:503.2;実測値、503.2。
ステップ3:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.24mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(96mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:403.2;実測値、403.2
ステップ4:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(96mg、0.24mmol)およびDIEA(93mg、0.72mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(21mg、0.24mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(26mg、24%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.38-8.36 (m, 1H), 8.06-7.98 (m, 2H), 7.56-7.44 (m, 2H), 6.61-6.39 (m, 2H), 6.15-6.05 (m, 2H), 5.83-5.68 (m, 2H), 4.66-4.48 (m, 1H), 4.13-4.00 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.54-3.52 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.96-2.77 (m, 1H), 2.49-2.47 (m, 1H).[M+H]計算値:457.2;実測値、457.2
実施例7:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000092
ステップ1:(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(330mg、0.77mmol)、5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(100mg、0.64mmol)、およびCuI(19mg、0.10mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(37mg、0.03mmol)、PPh3(8mg、0.03mmol)およびDIEA(244mg、1.89mmol)を添加し、80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)で精製して、(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(170mg、58%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:459.2;実測値、459.2。
ステップ2:(S)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-(ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(170mg、0.37mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、(S)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-(ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(133mg、100%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:359.2;実測値、359.2
ステップ3:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(10mL)中の(S)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-(ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(133mg、0.37mmol)およびDIEA(143mg、1.11mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(33mg、0.37mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン(31.2mg、21%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.36 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.52-7.42 (m, 2H), 6.57-6.40 (m, 2H), 5.92 (br s, 2H), 5.75-5.53 (m, 2H), 4.11-3.98 (m, 3H), 3.82-3.75 (m, 1H), 2.66-2.49 (m, 5H).[M+H]計算値:413.2;実測値、413.2。
実施例8:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1オン
Figure 2023528880000093
ステップ1:2-メチル-5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-3H-1,3-ベンゾジアゾール
DMF(20.00mL)中の5-ブロモ-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(1.00g、4.74mmol)、CuI(0.18g、0.95mmol)およびPd(PPhCl(0.33g、0.47mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下でトリメチルシリルアセチレン(4.02mL、40.90mmol)およびTEA(13.17mL、130.16mmol)を滴下して添加した。反応混合物を3回窒素で脱気し、80℃にて24時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、CHCl/MeOH(20:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、2-メチル-5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.32g、27%)を褐色の固体として得た。C1316SiのMS ESI[M+H]計算値、229.11;実測値229.15。
ステップ2:5-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール
THF(2.70mL、33.33mmol)中の2-メチル-5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.27g、1.18mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にてTHF中1MのTBAF(1.77mL、1.77mmol)を滴下して添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM中のMeOH(20:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.12g、62%)を薄黄色の固体として得た。C10のMS ESI[M+H]計算値、157.07、実測値157.15。
ステップ3:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1オン
DMF(1.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.11g、0.26mmol)、5-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(60.32mg、0.39mmol)、CuI(9.81mg、0.05mmol)およびTEA(0.11mL、1.06mmol)の溶液に、Pd(PPhCl(18.07mg、0.03mmol)を添加した。反応混合物を窒素で脱気し、90℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈した。得られた混合物をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19×250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.75。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(43.2mg、35%)をオフホワイトの固体として得た。C2525のMS ESI[M+H]計算値、456.21、実測値456.30。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.17-8.16 (m, 2H), 7.77 -7.67 (m, 2H), 7.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.77-6.53 (m, 2H), 6.21-6.15 (m, 1H), 5.73-5.53 (m, 2H), 4.61-4.44 (m, 1H), 4.11-4.07 (m, 1H), 3.85-3.80 (m, 2H), 3.61-3.32 (m, 8H), 2.57-2.50 (m, 1H), 2.36-2.33 (m, 1H).
実施例9:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000094
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(235mg、0.63mmol)、6-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(163mg、0.63mmol)およびCuI(19mg、0.10mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh(36mg、0.03mmol)、PPh(8mg、0.03mmol)およびDIEA(244mg、1.89mmol)を添加し、80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(170mg、54%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:503.2;実測値、503.2。
ステップ2:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(170mg、0.34mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(136mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:403.2;実測値、403.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の1-[(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(136mg、0.34mmol)およびDIEA(132mg、1.02mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(30mg、0.34mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(34.7mg、22%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.39-8.38 (m, 1H), 7.99-7.71 (m, 3H), 7.49 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.62-6.39 (m, 2H), 5.96 (br s, 2H), 5.84-5.67 (m, 2H), 4.66-4.48 (m, 1H), 4.16-4.06 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.84-3.82 (m, 1H), 3.55-3.52 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.96-2.77 (m, 1H), 2.51-2.48 (m, 1H).[M+H]計算値:457.2;実測値、457.2。
実施例10:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000095
ステップ1:5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
THF(10mL)およびTEA(5mL)中の5-ブロモ-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(2.0g、10,1mmol)およびCuI(200mg、1.05mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(532mg、0.76mmol)の溶液に、エチニルトリメチルシラン(9.8g、100.1mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて一晩撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=3/1)により精製して、5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(800mg、38%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:216.1;実測値、216.1。
ステップ2:5-エチニル-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール
THF(10mL)中の5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(800mg、3.72mmol)の溶液に、THF中1MのTBAF(3.72mL、3.72mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/1)により精製して、5-エチニル-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(350mg、66%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:144.1;実測値、144.1。
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(60mg、0.42mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(44mg、0.04mmol)、PPh3(10mg、0.04mmol)およびDIEA(248mg、1.92mmol)を添加し、80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(100mg、48%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:490.2;実測値、490.2。
ステップ4:3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
EA(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.20mmol)の溶液に、HCl/EA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(90mg、100%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:390.2;実測値、390.2。
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(80mg、0.21mmol)およびDIEA(52mg、0.40mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-30℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(18mg、0.21mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-30℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(3-((1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-5-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(64.8mg、44%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.39-8.35 (m, 1H), 8.16 (br s, 1H), 7.78-7.72 (m, 1H), 7.51-7.42 (m, 1H), 6.62-6.42 (m, 2H), 5.79-5.64 (m, 2H), 4.70-4.55 (m, 1H), 4.27-3.84 (m, 3H), 3.54-3.52 (m, 2H), 3.48 (s, 3H), 2.90-2.70 (m, 1H), 2.53-2.49 (m, 1H).[M+H]計算値:444.2;実測値、444.2。
実施例11:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000096
ステップ1:(S)-tert-ブチル3-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
無水THF(200mL)中の4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(10.1g、36.2mmol)、(R)-tert-ブチル3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(13.6g、72.4mmol)およびPPh3(17.1g、65.1mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で-10℃にて1時間かけてDIAD(10.9g、54.2mmol)をゆっくりと添加した。その後、得られた反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュ(PE/EA=5/1)により精製して、(S)-tert-ブチル3-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9.9g、60%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:449.0、実測値:449.0
ステップ2:(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
1,4-ジオキサン(10mL)中の(S)-tert-ブチル3-(4-クロロ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(5.0g、11.2mmol)およびNH4OH(20mL)の溶液をオートクレーブ内で100℃にて一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却させ、真空中で濃縮した。反応混合物に水(30mL)を添加した。得られた固体を濾過により回収し、真空中で乾燥させて、(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.5g、73%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:430.1、実測値:430.1
ステップ3:(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-ヨード-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、0.30mmol)、5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(57mg、0.30mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(17mg、0.02mmol)、PPh3(5mg、0.02mmol)およびDIEA(116mg、0.90mmol)を添加し、80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(40mg、29%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:458.2;実測値、458.2。
ステップ4:(S)-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(S)-tert-ブチル3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(40mg、0.09mmol)の溶液に、TFA(1mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、(S)-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(31mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:358.2;実測値、358.2。
ステップ5:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の(S)-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(31mg、0.09mmol)およびDIEA(35mg、0.27mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にてDCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(8mg、0.09mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(7.3mg、20%)を白色の固体とし得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.30 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.54-7.52 (m, 1H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 6.51-6.41 (m, 2H), 5.94-5.90 (m, 2H), 5.80-5.72 (m, 1H), 5.50-5.43 (m, 1H), 4.18-3.79 (m, 4H), 2.68 (s, 3H), 2.57-2.36 (m, 2H).[M+H]計算値:412.2;実測値、412.2。
実施例12:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000097
ステップ1:3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン
AcOH(10mL)中の3,5-ジフルオロ-2-ニトロアニリン(800mg、4.60mmol)およびNIS(1.1g、5.10mmol)の混合物を、70℃で3時間撹拌した。次にAcOHを除去し、飽和NaHCO3水溶液(50mL)を添加し、EA(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=5/1)で精製して、3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン(1.0g、65%)を黄色の固体として得た。
ステップ2:3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン
DMF(20mL)中の3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン(800mg、2.67mmol)およびCuI(51mg、0.27mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(94mg、0.13mmol)の溶液に、エチニルトリメチルシラン(523mg、5.34mmol)およびTEA(404mg、4.00mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=5/1)で精製して、3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(650mg、90%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:271.1;実測値、271.1。
ステップ3:3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン
EtOH(20mL)およびH2O(10mL)中の3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(650mg、2.41mmol)およびNH4Cl(1.3g、24.1mmol)の溶液に、50℃にて鉄(1.3g、24.1mmol)を添加した。混合物を50℃にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製し、3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン(270mg、47%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:241.1;実測値、241.1。
ステップ4:4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
MeOH(20mL)中の3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン(270mg、1.13mmol)の溶液に、0℃にて1,1,1-トリエトキシエタン(219mg、1.35mmol)およびZrCl4(26mg、0.11mmol)を添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製して、4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(160mg、54%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:265.1;実測値、265.1。
ステップ5:5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールおよび6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(10mL)中の4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(160mg、0.61mmol)の溶液に、0℃にてNaH(29mg、0.73mmol)を添加した。混合物を0℃にて30分間撹拌し、次にCH3I(103mg、0.73mmol)を滴下して添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水(10mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(100%EA)で精製して、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(50mg、40%)および6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(30mg、24%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:207.1;実測値、207.1。
ステップ6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(60mg、0.29mmol)およびCuI(9mg、0.05mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(17mg、0.02mmol)、PPh3(5mg、0.02mmol)およびDIEA(116mg、0.92mmol)を添加し、80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-(4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(50mg、30%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:553.2;実測値、553.2。
ステップ7:3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.09mmol)の溶液に、TFA(3mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(41mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:453.2;実測値、453.2
ステップ8:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(41mg、0.09mmol)およびDIEA(35mg、0.27mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にてDCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(8mg、0.09mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(19.2mg、42%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.42 (br s, 1H), 6.93-6.55 (m, 1H), 6.44-6.40 (m, 2H), 6.28 (br s, 2H), 5.85-5.67 (m, 2H), 4.66-4.50 (m, 1H), 4.20-4.14 (m, 2H), 4.03 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.54-3.51 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.95-2.76 (m, 1H), 2.62-2.45 (m, 4H).[M+H]計算値:507.2;実測値、507.2
実施例13:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000098
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(60mg、0.29mmol)およびCuI(9mg、0.05mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(17mg、0.02mmol)、PPh3(5mg、0.02mmol)およびDIEA(116mg、0.92mmol)を添加し、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-(5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(30mg、18%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:553.2;実測値、553.2。
ステップ2:3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3.4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(30mg、0.05mmol)の溶液に、TFA(3mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(25mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:453.2;実測値、453.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(10mL)中の3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(25mg、0.06mmol)およびDIEA(23mg、0.18mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にてDCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(5mg、0.06mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(7.6mg、27%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.39 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.57-6.41 (m, 2H), 5.83-5.68 (m, 3H), 4.67-4.48 (m, 1H), 4.13-4.05 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.80-3.77 (m, 1H), 3.54-3.51 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.93-2.76 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.50-2.45 (m, 1H).[M+H]計算値:507.2;実測値、507.2
実施例14:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000099
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、6-エチニル-1H-インダゾール(71mg、0.51mmol)およびCuI(2mg、0.01mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(243mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、75%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:489.2;実測値、489.2。
ステップ2:3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.31mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(119mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:389.2;実測値、389.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オン
DCM(15mL)中の3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(119mg、0.31mmol)およびDIEA(118mg、0.92mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-40℃にてDCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(25mg、0.28mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-40℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(3-((1H-インダゾール-6-イル)エチニル)-4-アミノ-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(21.7mg、16%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 13.32 (s, 1H), 8.27 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.40-6.52 (m, 4H), 6.19-6.18 (m, 1H), 5.86-5.65 (m, 2H), 4.61-4.47 (m, 1H), 4.05-3.96 (m, 2H), 3.82-3.47 (m, 3H), 3.31-3.29 (m, 2H), 2.68-2.50 (m, 1H), 2.40-2.37 (m, 1H).[M+H]計算値:443.2;実測値、443.2
実施例15:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000100
ステップ1:N-シクロプロピル-4-ヨード-2-ニトロアニリン
DEM(20mL)中の1-フルオロ-4-ヨード-2-ニトロベンゼン(3.0g、11.2mmol)およびシクロプロパンアミン(1.3g、22.4mmol)の混合物を80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を水(50L)でクエンチし、DCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製N-シクロプロピル-4-ヨード-2-ニトロアニリン(3.0g、98%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:305.0;実測値、305.0。
ステップ2:N1-シクロプロピル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン
EtOH(30mL)およびH2O(6mL)中のN-シクロプロピル-4-ヨード-2-ニトロアニリン(3.0g、10.0mmol)およびNH4Cl(2.2g、40.0mmol)の溶液に、鉄(2.2g、40.0mmol)を添加した。反応混合物を80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(PE/EA=3/1)で精製し、N1-シクロプロピル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(1.8g、67%)を茶色の油として得た。[M+H]計算値:275.0;実測値、275.0。
ステップ3:1-シクロプロピル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
MeOH(50mL)中のN1-シクロプロピル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(3.0g、10.9mmol)の溶液に、0℃にて1,1,1-トリエトキシエタン(3.5g、22.0mmol)およびZrCl4(233mg、1.09mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(PE/EA=3/1)により精製し、1-シクロプロピル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.5g、50%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:299.0;実測値、299.0。
ステップ4:1-シクロプロピル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(30mL)中の1-シクロプロピル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.2g、4.0mmol)およびCuI(76mg、0.40mmol)、Pd(Ph3)2Cl2(141mg、0.20mmol)の溶液に、エチニルトリメチルシラン(789mg、8.05mmol)およびTEA(610mg、6.04mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製して、1-シクロプロピル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(800mg、80%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:269.1;実測値、269.1。
ステップ5:1-シクロプロピル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(20mL)中の1-シクロプロピル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(800mg、2.97mmol)の混合物に、THF中1MのTBAF(3.6mL、3.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、EA(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(PE/EA=1/1)で精製して1-シクロプロピル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(420mg、72%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:197.1;実測値、197.1。
ステップ6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(99mg、0.51mmol)およびCuI(2mg、0.01mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(243mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(180mg、79%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:543.3;実測値、543.3。
ステップ7:3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.33mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのTFA塩(146mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:443.2;実測値、443.2
ステップ8:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(146mg、0.33mmol)およびDIEA(128mg、0.99mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-40℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(30mg、0.33mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-40℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(49.3mg、30%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.38 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.50-7.47 (m, 2H), 6.54-6.39 (m, 2H), 5.97 (br s, 2H), 5.81-5.66 (m, 2H), 4.66-4.46 (m, 1H), 4.13-4.06 (m, 2H), 3.81-3.79 (m, 1H), 3.54-3.51 (m, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.27-3.24 (m, 1H), 2.94-2.75 (m, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.47-2.44 (m, 1H), 1.29-1.27 (m, 2H), 1.08-1.07 (m, 2H).[M+H]計算値:497.3;実測値、497.3。
実施例16:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000101
ステップ1:4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン
4-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(1.5g、9.8mmol)、1,4-ジオキサン(25mL)、水酸化カリウム(2.0g、35.7mmol)およびヨウ素(4.9g、19.5mmol)の溶液を75℃で4時間反応させた。反応混合物を飽和含水チオ硫酸ナトリウム五水和物(30mL)でクエンチし、固体を濾過して回収し、4-クロロ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(2.5g、92%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:280.0;実測値、280.0。
ステップ2:N-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
DMSO(100mL)中の4-クロロ-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(8.5g、30.0mmol)の溶液に、(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(15.3g、90.0mmol)を添加した。混合物を120℃で3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EA(200mL)で希釈し、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮してN-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(8.6g、70%)を黄色の油として得、これをさらなる精製なしに次のステップのために使用した。[M+H]計算値:411.0;実測値、411.0
ステップ3:3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン
TFA(50mL)中のN-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(8.6g、21.0mmol)の混合物を50℃に3時間加熱した。溶媒を除去した後、残留物を炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化し、EA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。残留物をカラム・クロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製して、3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(4.3g、60%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:260.7;実測値、260.7。
ステップ4:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(50mL)中の3-ヨード-lH-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(3.8g、14.7mmol)および粗製(2R,4R)-tert-ブチル2-(メトキシメチル)-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、14.7mmol)の溶液に、K2CO3(6.0g、34.9mmol)を添加した。反応混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをシリカゲル・カラム・クロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)で精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.4g、50%)を黄色の固体とし得た。[M+H]計算値:474.1;実測値、474.1。
ステップ5:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.63mmol)、6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(155mg、0.76mmol)およびCuI(18mg、0.09mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(364mg、0.32mmol)、PPh3(8mg、0.03mmol)およびDIEA(244mg、1.89mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、57%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:552.2;実測値、552.2
ステップ6:3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.37mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩(163mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:452.2;実測値、452.2
ステップ7:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(163mg、0.36mmol)およびDIEA(139mg、1.08mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(33mg、0.36mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(39.1mg、21%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.13 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.77-6.60 (m, 3H), 6.18-6.13 (m, 1H), 5.71-5.65 (m, 1H), 5.50-5.48 (m, 1H), 4.59-4.48 (m, 1H), 4.04-3.75 (m, 5H), 3.60-3.47 (m, 2H), 2.69-2.55 (m, 1H), 2.51-2.49 (m, 7H).[M+H]計算値:506.2;実測値、506.2
実施例17:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000102
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(125mg、0.26mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(61mg、0.32mmol)およびCuI(7mg、0.04mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(151mg、0.13mmol)、PPh3(3mg、0.01mmol)およびDIEA(102mg、0.79mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(65mg、28%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:542.3;実測値、542.3
ステップ2:3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(65mg、0.12mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩(53mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:442.2;実測値、442.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩(53mg、0.12mmol)およびDIEA(45mg、0.35mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(10mg、0.11mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(16.6mg、28%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.85 (s, 1H), 7.79 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.49-7.46 (m, 1H), 6.95 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.76-6.53 (m, 1H), 6.37 (s, 2H), 6.17-6.13 (m, 1H), 5.72-5.64 (m, 1H), 5.49-5.46 (m, 1H), 4.58-4.45 (m, 1H), 4.07-3.78 (m, 2H), 3.60-3.33 (m, 6H), 2.60-2.50 (m, 4H), 2.41-2.38 (m, 1H), 1.21-1.96 (m, 2H), 1.04-1.02 (m, 2H).[M+H]計算値:496.2;実測値、496.2
実施例18:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000103
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(15mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、6-エチニル-5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(97mg、0.51mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(243mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、35%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:538.2;実測値、538.2
ステップ2:3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、0.15mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩(65mg、100%)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:438.2;実測値、438.2
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)およびDMA(2mL)中の3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩(65mg、0.15mmol)およびDIEA(45mg、0.35mmol)の溶液に、窒素雰囲気下0℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(10mg、0.11mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を0℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((5,7-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(22.1mg、30%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 13.21-12.91 (m, 1H), 7.81 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.97 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.77-6.50 (m, 3H), 6.18-6.14 (m, 1H), 5.69-5.66 (m, 1H), 5.52-5.48 (m, 1H), 4.60-4.47 (m, 1H), 4.08-3.77 (m, 2H), 3.60-3.54 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.67-2.50 (m, 4H), 2.42-2.38 (m, 1H).[M+H]計算値:492.2;実測値、492.2
実施例19:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000104
ステップ1:(R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(66mg、0.42mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(140mg、66%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:502.2;実測値、502.2
ステップ2:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのHCl塩
EA(5mL)中の(R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.28mmol)の溶液に、室温にてHCl/EA(15mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空下で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンの粗製HCl塩(130mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:402.2;実測値、402.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのHCl塩(105mg、0.24mmol)およびDIEA(102mg、0.72mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(24mg、0.26mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(52.7mg、30%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.49 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.63-7.44 (m, 3H), 6.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.51-6.42 (m, 2H), 5.74 (dd, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 5.54-5.31 (m, 1H), 4.68-4.51 (m, 1H), 4.16-4.04 (m, 2H), 3.95-3.92(m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.56-3.55 (m, 1H), 3.56-3.40 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.79-2.71 (m, 1H), 2.47-2.42 (m, 1H).[M+H]計算値:456.2;実測値、456.2。
実施例20:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000105
ステップ1:N-エチル-4-ヨード-2-ニトロアニリン
無水DMF(80mL)中の4-ヨード-2-ニトロアニリン(10.0g、37.9mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にて鉱油中60重量%の水素化ナトリウム(1.5g、37.9mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を0℃にて30分間撹拌し、次にヨードエタン(5.9g、37.9mmol)を添加し、0℃にて30分間撹拌した。反応混合物を水(240mL)でクエンチし、EA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、N-エチル-4-ヨード-2-ニトロアニリン(10.8g、98%)を赤色の固体として得た。[M+H]計算値:293.1;実測値、293.1
ステップ2:N1-エチル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン
EtOH(150mL)およびH2O(30mL)中のN-エチル-4-ヨード-2-ニトロアニリン(5.0g、1.7mmol)の溶液に、室温でFe(3.8g、68.4mmol)およびNH4Cl(3.6g、68.4mmol)を添加した。次に、混合物を80℃にて4時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液をEA(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して、N1-エチル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(4.25g、95%)を黒色の固体として得た。[M+H]計算値:263.1;実測値、263.1
ステップ3:1-エチル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
MeOH(20mL)中のN1-エチル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(3.2g、12.2mmol)、1,1,1-トリエトキシエタン(2.4g、14.8mmol)およびZrCl4(280mg、1.22mmol)の混合物を30℃にて1時間撹拌した。次に、反応混合物を水(30mL)に溶解させ、DCM(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(PE/EA=5/1)により精製して、1-エチル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.50g、72%)を赤色の固体として得た。[M+H]計算値:287.0;実測値、287.0。
ステップ4:1-エチル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(15mL)中の1-エチル-5-ヨード-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.5g、8.7mmol)、エチニルトリメチルシラン(1.7g、17.4mmol)およびCuI(247mg、1.30mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)2Cl2(308mg、0.44mmol)およびTEA(1.3g、13.1mmol)を添加した。反応混合物を30℃にて4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して、1-エチル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.0g、93%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:257.2;実測値、257.2
ステップ5:1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(20mL)中の1-エチル-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.0g、7.8mmol)の溶液に、THF中のTBAF(7.8mL、7.8mmol)の溶液を添加した。次に、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、EA(30mL*3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して、1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.4g、96%)を赤色の固体として得た。[M+H]計算値:185.1;実測値、185.1
ステップ6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.40mmol)、1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(81mg、0.44mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、94%)を茶色の固体とし得た。[M+H]計算値:531.2;実測値、531.2
ステップ7:3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのHCl塩
EA(5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)の溶液に、室温にてHCl/EA(15mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンの粗製HCl塩(170mg、97%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:431.2;実測値、431.2。
ステップ8:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミンのHCl塩(170mg、0.36mmol)およびDIEA(140mg、1.08mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(33mg、0.36mmol)溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R、4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(52.7mg、30%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.36 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.45-6.40 (m, 2H), 6.18 (br s, 2H), 5.85-5.67 (m, 2H), 4.67-4.65 (m, 1H), 4.22-4.04 (m, 4H), 3.82 (dd, J = 4.0, 9.2 Hz, 1H), 3.54-3.49 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 2.83-2.76 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.50-2.45 (m, 1H), 1.44 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:485.3;実測値、485.3
実施例21:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000106
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.40mmol)、1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(74mg、0.40mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、((2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(140mg、66%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:530.2;実測値、530.2
ステップ2:3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩
EA(5mL)中の((2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.26mmol)の溶液に、室温でHCl/EA(15mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(112mg、93%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:430.2;実測値、430.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(112mg、0.20mmol)、DIEA(78mg、0.60mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(18mg、0.20mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(57.6mg、57%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.56 (s, 1H), 7.94-7.65 (m, 3H), 7.47-7.27 (m, 2H), 6.75-6.72 (m, 1H), 6.57-6.41 (m, 2H), 6.45-6.40 (m, 2H), 5.76-5.70 (m, 1H), 5.52-5.30 (m, 1H), 4.66-4.50 (m, 1H), 4.22-4.10 (m, 2H), 3.93-3.87 (m, 1H), 3.02-3.43 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 3.02-2.71 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.54-2.40 (m, 1H), 1.44 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:484.2;実測値、484.2。
実施例22:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000107
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.40mmol)、5-エチニル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(70mg、0.44mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(180mg、90%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:502.2;実測値、502.2
ステップ2:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩
EA(5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.36mmol)の溶液に、室温にてHCl/EA(15mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(150mg、95%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:402.2;実測値、402.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(150mg、0.34mmol)、DIEA(132mg、1.02mmol)の溶液に窒素雰囲気下-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(31mg、0.34mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(11mg、7%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.50-8.00 (m, 1H), 7.62 (s, 1 H), 7.51-7.44 (m, 2H), 7.29-7.25 (m, 1H), 6.69-6.65 (m,1H), 6.53-6.34 (m, 2H), 5.72-5.64 (m, 1H), 5.42-5.25 (m, 1H), 4.60-4.43 (m, 1H), 4.10-4.03 (m, 2H), 3.84 (dd, J = 2.4, 9.6 Hz, 1H), 3.48-3.40 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.86-2.60 (m, 4H), 2.53-2.34 (m, 1H).[M+H]計算値:456.2;実測値、456.2。
実施例23:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000108
ステップ1:1-エチル-5-ヨード-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
トリエトキシメタン(15mL)およびMeOH(15mL)中のN1-エチル-4-ヨードベンゼン-1,2-ジアミン(2.2g、8.40mmol)およびTsOH(145mg、0.84mmol)の混合物を室温で4時間撹拌した。次に、混合物を濃縮して残留物を得、これを飽和NaHCO3(20mL)水溶液中に溶解させ、EA(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=5/1)により精製して1-エチル-5-ヨード-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.90g、83%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:273.0;実測値、273.0。
ステップ2:1-エチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(25mL)中の1-エチル-5-ヨード-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.75g、10.1mmol)、エチニルトリメチルシラン(1.98g、20.2mmol)、CuI(290mg、1.52mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)2Cl2(358mg、0.55mmol)およびTEA(1.54g、15.2mmol)を添加し、30℃にて4時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EA(60mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して1-エチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.30g、95%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:243.1;実測値、243.1。
ステップ3:1-エチル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(20mL)中の1-エチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.3g、9.5mmol)の溶液に、THF中1MのTBAF(9.5mL、9.5mmol)を添加した。次に、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、EA(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して1-エチル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.35g、96%)を赤色の固体として得た。[M+H]計算値:171.1;実測値、171.1
ステップ4:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.40mmol)、1-エチル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(82mg、0.48mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して、((2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(190mg、93%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:516.3;実測値、516.3。
ステップ5:3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩
EA(5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(190mg、0.37mmol)の溶液に、室温にてHCl/EA(15mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(160mg、96%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:416.2;実測値、416.2。
ステップ6:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(160mg、0.35mmol)、DIEA(136mg、1.05mmol)の溶液に、窒素雰囲気下-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(33mg、0.36mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(5mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オンホルメート(75.2mg、46%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.36 (s, 1H), 8.14 (s, 0.4H), 8.01 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 0.8, 8.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.79-6.52 (m, 1H), 6.40 (br s, 2H), 6.20-6.13 (m, 1H), 5.72-5.65 (m, 1H), 5.50-5.46 (m, 1H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.32 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.09-3.81 (m, 2H), 3.61-3.48 (m, 2H), 3.33-3.22 (m, 3H), 2.67-2.57 (m, 1H), 2.42-2.37 (m, 1H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:470.2;実測値、470.2。
実施例25:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000109
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(91mg、0.51mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、54%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:528.3;実測値、528.3。
ステップ2:3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンのTFA塩
DCM(2mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.23mmol)の溶液に、室温でTFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、TFA塩3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(97mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:428.2;実測値、428.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(97mg、0.23mmol)、DIEA(89mg、0.39mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(17mg、0.18mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(10mg、9.1%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.35 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.80 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.76-6.54 (m, 1H), 6.38 (br s, 2H), 6.18-6.14 (m, 1H), 5.70-5.66 (m, 1H), 5.54-5.42 (m, 1H), 4.59-4.48 (m, 1H), 4.07-3.81 (m, 2H), 3.57-3.48 (m, 5H), 2.66-2.50 (m, 2H), 2.42-2.38 (m, 1H), 1.13-1.06 (m, 4H).[M+H]計算値:481.8;実測値、481.8。
実施例25:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000110
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(86mg、0.51mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(23mg、0.02mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(155mg、1.20mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、36%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:516.2;実測値、516.2。
ステップ2:3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(2mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、0.15mmol)の溶液に、室温でTFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(44mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:416.2;実測値、416.2。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オンホルメート
DCM(15mL)中の3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(97mg、0.23mmol)、DIEA(89mg、0.39mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(17mg、0.18mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート(5.8mg、8%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.17 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.79 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.47 (dd, J =0.8, 8.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 6.4 Hz,1H), 6.79-6.53 (m, 1H), 6.38 (br s, 2H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.69-5.65 (m, 1H), 5.48-5.46 (m, 1H), 4.58-4.48 (m, 1H), 4.08-3.77 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.60-3.48 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.67-2.65 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.42-2.37 (m, 1H).[M+H]計算値:470.9;実測値、470.9
実施例26:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000111
ステップ1:4,6-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
MeOH(15mL)およびトリエトキシメタン(15mL)中の3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン(2.2g、9.17mmol)の溶液に、0℃にてTsOH(157mg、0.92mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をEA(100mL)中に溶解させ、水(30mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製して、4,6-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.64g、71%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:251.1;実測値、251.1。
ステップ2:6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールおよび5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(35mL)中の4,6-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.64g、6.51mmol)の溶液に、0℃にてNaH(312mg、7.818mmol、60重量%)を添加し、混合物を0℃にて20分間撹拌し、次にCH3I(1.11g、7.81mmol)を滴下して添加した。混合物を室温にて4時間撹拌した。混合物を水(10mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/1)により精製して6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールおよび5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾールの混合物を得た。混合物をキラルHPLCでさらに精製し、6-エチニル-5,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(290mg、24%)および5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(300mg、25%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:193.1;実測値193.1。
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(97mg、0.51mmol)、CuI(9mg、0.05mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(243mg、0.21mmol)、PPh3(5mg、0.02mmol)およびDIEA(223mg、1.51mmol)を添加し、80℃にて16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、これをフラッシュ(DCM/meOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、57%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:538.2;実測値、538.2。
ステップ4:3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(2mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、0.24mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(105mg、粗製)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:438.2;実測値、438.2
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(125mg、0.24mmol)、DIEA(93mg、0.72mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(19mg、0.24mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロピ-2-エン-1-オン(56mg、47%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.38 (s, 1H), 7.82 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.76-6.50 (m, 3H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.72-5.65 (m, 1H), 5.52-5.47 (m, 1H), 4.60-4.46 (m, 1H), 4.11-3.89 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.63-3.47 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.71-2.55 (m, 1H), 2.43-2.38 (m, 1H).[M+H]計算値:491.8;実測値、491.8
実施例27:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000112
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(600mg、1.2mmol)、5-エチニル-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(267mg、1.7mmol)、CuI(15mg、0.07mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(71mg、0.06mmol)、PPh3(16mg、0.06mmol)およびDIEA(473mg、3.66mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(60mg、9%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:520.2;実測値、520.2。
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
トルエン(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(600mg、1.15mmol)、ジフェニルメタニミン(420mg、2.32mmol)、Pd2(dba)3(212mg、0.23mmol)、BINAP(144mg、0.23mmol)およびt-BuONa(333mg、3.45mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で90℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(330mg、43%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:665.3;実測値、665.3
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
MeOH(4mL)およびH2O(4mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.45mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(790mg、11.3mmol)およびNaHCO3(949mg、11.3mmol)を添加し、10℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCで精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(225mg、100%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:501.2実測値501.2
ステップ4:1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩
THF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(225mg、0.45mmol)の溶液に、EA/HCl(10mL)を室温にて添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(210mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:401.2;実測値、401.2。
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の1-(3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン塩酸塩(210mg、0.48mmol)、DIEA(187mg、1.44mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(43mg、0.48mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート(58.4mg、60%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.27 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.85-7.77 (m, 2H), 7.71-7.62 (m, 2H), 7.44 (dd, J = 1.2, 9.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.76-6.53 (m, 1H), 6.29-6.11 (m, 3H), 5.74-5.56 (m, 1H), 5.31-5.28 (m, 1H), 4.46-4.45 (m, 1H), 4.10-4.07 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.78-3.74 (m, 1H), 3.62-3.49 (m, 2H), 3.31(s, 3H), 2.67-2.55 (m, 1H), 243-2.40 (m, 1H).[M+H]計算値:454.9;実測値、454.9。
実施例28:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000113
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.37mmol)、6-ヨード-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(122mg、0.45mmol)、CuI(21mg、0.12mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(86mg、0.07mmol)、PPh3(97mg、0.04mmol)およびDIEA(148mg、1.12mmol)を添加し、50℃にて5時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(100mg、39%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:679.3;実測値679.3。
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
MeOH(5mL)およびH2O(3mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.14mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(258mg、0.68mmol)およびNaHCO3(309mg、3.68mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(50mg、46%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:515.2;実測値、515.2。
ステップ3:3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(0.5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.097mmol)の溶液に、室温でTFA(0.2mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(40mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:415.2;実測値、415.2。
ステップ4:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)およびDMA(0.5mL)中の3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(40mg、0.097mmol)、DIEA(37mg、0.29mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(7mg、0.078mmol)をゆっくり添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(10.6mg、23%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.71-7.67 (m, 3H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.90-6.88 (m, 1H), 6.82-6.53 (m, 1H), 6.22-6.15 (m, 1H), 5.99 (br s, 2H), 5.74-5.67 (m, 1H), 5.31-5.21 (m, 1H), 4.60-4.45 (m, 1H), 4.09-3.75 (m, 5H), 3.60-3.48 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.60-2.55 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.40-2.35 (m, 1H).[M+H]計算値:469.2;実測値、469.2
実施例29:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000114
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(30mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(736mg、1.5mmol)、5-エチニル-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(255mg、1.5mmol)、CuI(85mg、0.45mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(173mg、0.15mmol)、PPh3(39mg、0.15mmol)およびDIEA(585mg、4.53mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(370mg、39%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:534.2;実測値534.2。
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
トルエン(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(370mg、0.7mmol)、ジフェニルメタニミン(253mg、1.4mmol)、Pd2(dba)3(128mg、0.14mmol)、BINAP(87mg、0.14mmol)およびt-BuONa(202mg、2.1mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で90℃にて10時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(370mg、78%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:679.3;実測値、679.3
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
MeOH(20mL)およびH2O(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(370mg、0.54mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(945mg、13.5mmol)およびNaHCO3(1.10g、13.5mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(110mg、40%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:515.2 実測値、515.2
ステップ4:3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(2mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(110mg、0.21mmol)の溶液に、室温でTFA(1mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(97mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:415.2;実測値、415.2。
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート
DCM(1mL)およびDMA(1mL)中の3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(97mg、0.21mmol)、DIEA(82mg、0.63mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(20mg、0.21mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オンホルメート(58.4mg、60%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.15 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.71-7.70 (m, 2H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 1.2, 8.4 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.80-6.53 (m, 1H), 6.42-6.38 (m, 2H), 6.21-6.15 (m, 2H), 5.74-5.66 (m, 1H), 5.31-5.27 (m, 1H), 4.63-4.45 (m, 1H), 4.12-4.08 (m, 1H), 3.80-3.75 (m, 3H), 3.62-3.40 (m, 3H), 3.32 (s, 3H), 2.60-2.58 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.41-2.35 (m, 1H).[M+H]計算値:469.3;実測値、469.3。
実施例30:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000115
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(660mg、1.34mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(290mg、1.60mmol)、CuI(76mg、0.40mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(150mg、0.13mmol)、PPh3(34mg、0.13mmol)およびDIEA(516mg、4.02mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=50/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(680mg、81%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:546.2;実測値、546.2
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
トルエン(30mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(680mg、1.25mmol)、ジフェニルメタニミン(453mg、2.50mmol)、Pd2(dba)3(230mg、0.25mmol)、BINAP(156mg、0.25mmol)およびt-BuONa(360mg、3.25mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で90℃にて10時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(570mg、66%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:691.2;実測値、691.2
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
MeOH(20mL)およびH2O(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレートの溶液(570mg、0.83mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.40g、20.7mmol)およびNaHCO3(1.70g、20.7mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(310mg、71%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:527.2実測値、527.2
ステップ4:3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(2mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(310mg、0.59mmol)の溶液に、室温でTFA(2mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(270mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:427.2;実測値、427.2。
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(270mg、0.57mmol)、DIEA(221mg、1.71mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(52mg、0.57mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート(79.6mg、29%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.32 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.88-7.83 (m, 2H), 7.72-7.65 (m, 2H), 7.47 (dd, J = 1.2, 8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.80-6.53 (m, 3H), 6.21-6.15 (m, 1H), 5.74-5.67 (m, 1H), 5.35-5.27 (m, 1H), 4.64-4.45 (m, 1H), 4.13-4.08 (m, 1H), 3.82-3.75 (m, 2H), 3.62-3.46 (m, 2H), 3.33(s, 3H), 2.64-2.52 (m, 1H), 243-2.36 (m, 1H), 1.14-1.02 (m, 4H).[M+H]計算値:481.3;実測値、481.3
実施例31:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000116
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-ヨード-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(900mg、1.8mmol)、1-エチル-5-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(374mg、2.2mmol)、CuI(103mg、0.54mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(208mg、0.18mmol)、PPh3(47mg、0.18mmol)およびDIEA(700mg、5.4mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(800mg、83%)をオレンジ色の固体として得た。[M+H]計算値:534.2;実測値、534.2
ステップ2:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
トルエン(20mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-クロロ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(850mg、1.59mmol)、ジフェニルメタニミン(575mg、3.18mmol)、Pd2(dba)3(293mg、0.32mmol)、BINAP(199mg、0.32mmol)およびt-BuONa(458mg、4.77mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で90℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(700mg、65%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:679.3;実測値、679.3。
ステップ3:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
MeOH(50mL)およびH2O(30mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(800mg、1.18mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.06g、29.4mmol)およびNaHCO3(2.50g、29.4mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(480mg、79%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:515.2 実測値、515.2
ステップ4:3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(4mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(260mg、0.51mmol)の溶液に、室温でTFA(2mL)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(230mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:415.2;実測値、415.2。
ステップ5:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オンホルメート
DCM(2mL)およびDMA(2mL)中の3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(210mg、0.50mmol)、DIEA(194mg、1.50mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(45mg、0.50mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、これを分取HPLCで精製して1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1オンホルメート(33.7mg、14%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.35 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.89-7.86 (m, 2H), 7.73-7.67 (m, 2H), 7.44 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.80-6.53 (m, 3H), 6.21-6.15 (m, 1H), 5.74-5.67 (m, 1H), 5.36-5.28 (m, 1H), 4.64-4.45 (m, 1H), 4.30 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.13-3.73 (m, 2H), 3.62-3.44 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.67-2.61 (m, 1H), 249-2.39 (m, 1H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:469.2;実測値、469.2
実施例32:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000117
ステップ1:N-エチル-3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン
AcOH(10mL)およびTHF(10mL)中の3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン(3.0g、10.0mmol)の溶液に、アセトアルデヒド(440mg、10.0mmol)を添加し、30℃にて20分間撹拌した。次に、混合物にNaBH(OAc)3(4.20g、20.0mmol)を添加し、40℃にて3時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl(20mL)水溶液でクエンチし、EA(50mL)で3回抽出し、合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=10/1)で精製してN-エチル-3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン(2.3g、70%)を黄色の固体とし得た。[M+H]計算値:329.0;実測値、329.0。
ステップ2:N-エチル-3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン
DMF(20mL)中のN-エチル-3,5-ジフルオロ-4-ヨード-2-ニトロアニリン(2.30g、7.01mmol)、CuI(133mg、0.70mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(246mg、0.35mmol)の混合物に、エチニルトリメチルシラン(1.37g、14.0mmol)およびTEA(1.35g、10.5mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。室温まで冷却した後、溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=5/1)で精製して、N-エチル-3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(1.0g、50%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:299.1;実測値、299.1。
ステップ3:N1-エチル-3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン
EtOH(20mL)およびH2O(20mL)中のN-エチル-3,5-ジフルオロ-2-ニトロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(1.0g、3.35mmol)およびNH4Cl(1.8g、33.5mmol)の溶液に、50℃にて鉄(1.9g、33.5mmol)を添加した。50℃にて2時間撹拌した後、混合物を濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュ(PE/EA=10/1)で精製して、N1-エチル-3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン(700mg、77%)を白色の固体として得た。[M+H]計算値:269.1;実測値、269.1。
ステップ4:1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
MeOH(20mL)中のN1-エチル-3,5-ジフルオロ-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼン-1,2-ジアミン(700mg、2.61mmol)の溶液に、0℃にて1,1,1-トリメトキシエタン(508mg、3.15mmol)およびZrCl4(61mg、0.26mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュ(PE/EA=1/3)により精製して、1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(670mg、87%)をオフホワイトの固体として得た。[M+H]計算値:293.1;実測値、293.1。
ステップ5:1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(20mL)中の1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(670mg、2.29mmol)の溶液に、THF中1MのTBAF(2.75mL、2.75mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を除去して残留物を得、これをフラッシュ(PE/EA=1/1)で精製して、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(430mg、85%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:221.1;実測値、221.1。
ステップ6:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(112mg、0.50mmol)、CuI(12mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(243mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、これをフラッシュ(DCM/MeOH=10/1)により精製して(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、54%)を茶色の固体として得た。[M+H]計算値:567.3;実測値、567.3。
ステップ7:3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン2,2.2-トリフルオロアセテート
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、0.23mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(107mg、粗製)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:467.2;実測値、467.2
ステップ8:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)中の3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(105mg、0.22mmol)、DIEA(142mg、1.11mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(18mg、0.20mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(19.2mg、42%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.42-8.36 (m, 1H), 6.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65-6.40 (m, 2H), 6.04 (br s, 2H), 5.80-5.65 (m, 2H), 4.71-4.48 (m, 1H), 4.19-3.96 (m, 4H), 3.86-3.78 (m, 1H), 3.57-3.48 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 3.03-2.78 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.52-2.42 (m, 1H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:521.2;実測値、521.2。
実施例33:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000118
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(112mg、0.50mmol)、CuI(76mg、0.40mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(242mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.021mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EA(30mL)で3回抽出し、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュ(100%EA)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、50%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:566.3;実測値、566.3。
ステップ2:3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.21mmol)の溶液に、室温でTFA(1mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(98mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:466.3;実測値、466.3。
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DCM(15mL)およびDMA(5mL)中の3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1-((3S,5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン2,2,2-トリフルオロアセテート(95mg、0.20mmol)、DIEA(129mg、1.00mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(17mg、0.18mmol)をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(45.4mg、42%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.82 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.79-6.50 (m, 3H), 6.20-6.14 (m, 1H), 5.72-5.65 (m, 1H), 5.52-5.47 (m, 1H), 4.66-4.52 (m, 1H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.12-3.80 (m, 2H), 3.63-3.48 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.72-2.52 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.43-2.38 (m, 1H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:520.2;実測値、520.2
実施例34:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000119
DMF(3.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.23mmol)および1-エチル-5-エチニルインダゾール(59.62mg、0.35mmol)の撹拌混合物に、室温にてPd(PPh3)4(26.9mg、0.02mmol)、CuI(8.89mg、0.05mmol)およびTEA(70.89mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:Atlantis T3 OBD分取カラム、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分間で25%Bから55%Bまで;検出器:UV254および210nm;RT:5.58分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(39.5mg、34%)を薄黄色の固体として得た。C25H26N8O2のMS ESI[M+H]+、計算値471.22;実測値471.10。1H-NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.49-8.08 (m, 3H), 7.81-7.67 (m, 2H), 6.83-6.55 (m, 1H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.82-5.57 (m, 2H), 4.48 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 4.11-3.92 (m, 1H), 3.66-3.43 (m, 6H), 2.71-2.55 (m, 1H), 2.43-2.30 (m, 1H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例35:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000120
ステップ1:5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-1H-インダゾール
DMF(100.00mL)中の5-ブロモ-1H-インダゾール(5.00g、25.38mmol)、トリメチルシリルアセチレン(10.76mL、109.54mmol)、CuI(0.97g、5.08mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(3.56g、5.08mmol)の撹拌混合物に、室温でTEA(70.54mL、697.15mmol)を滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、80℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×300mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-1H-インダゾール(4.68g、68%)を褐色の固体として得た。C12H14N2SiのMS ESI[M+H]+計算値、215.09、実測値215.20。
ステップ2:5-エチニル-1H-インダゾール
THF(45.00mL)中の5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-1H-インダゾール(4.68g、21.83mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にてTBAF(32.19mL、32.19mmol)を滴下して添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(3:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-1H-インダゾール(2.3g、66%)をオフホワイトの固体として得た。C9H6N2のMS ESI[M+H]+計算値、143.05、実測値143.20。
ステップ3:5-エチニル-1-メチルインダゾールおよび5-エチニル-2-メチルインダゾール
アセトン(16.00mL)中の5-エチニル-1H-インダゾール(0.80g、5.62mmol)およびK2CO3(2.33g、16.88mmol)の撹拌溶液に、CH3I(0.53mL、3.70mmol)を窒素雰囲気下で0℃にて滴下して添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(3×40mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE中23%のEAで溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-1-メチルインダゾール(0.50g、54%)をオフホワイトの固体として得た。C10H8N2のMS ESI[M+H]+計算値、157.07、実測値157.15。PE中40%のEAでも溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-2-メチルインダゾール(0.30g、30%)をオフホワイトの固体として得た。C10H8N2のMS ESI[M+H]+計算値、157.07、実測値157.10。
ステップ4:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
DMF(1.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.1g、0.23mmol)、5-エチニル-1-メチルインダゾール(54.84mg、0.35mmol)、CuI(8.92mg、0.05mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(16.43mg、0.02mmol)の撹拌混合物に、室温でTEA(0.10mL、0.96mmol)を滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で20Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.65。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(55.4mg、51%)を淡黄色の固体として得た。C25H25N7O2のMS ESI[M+H]+計算値、456.21、実測値456.15。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.22 (s, 1H), 8.16-8.13 (m, 1H), 7.84-7.55 (m, 5H), 7.29-7.24 (m, 1H), 6.78-6.51 (m, 1H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.74-5.57 (m, 2H), 4.61-4.47 (m, 1H), 4.12-4.09 (m, 3H), 3.89-3.63 (m, 2H), 3.58-3.42 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.69-2.61 (m, 1H), 2.39-2.32 (m, 1H).
実施例36:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(70.00mg、0.16mmol)の撹拌混合物に、5-エチニル-2-メチルインダゾール(38.38mg、0.25mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(11.50mg、0.07mmol)、CuI(6.24mg、0.03mmol)およびTEA(49.74mg、0.492mmol)を室温で添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で30Bから55Bまで;210/254nm;RT1:5.58。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(40.90mg、54%)をオフホワイトの固体として得た。C25H25N7O2のMS ESI[M+H]+計算値456.21、実測値456.10。H-NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.27-8.00 (m, 3H), 7.76 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.62 (dd, J = 8.8, 1.5 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.66-6.62 (m, 1H), 6.22-6.10 (m, 1H), 5.76-5.62 (m, 1H), 5.52-5.48 (m, 1H), 4.49-4.43 (m, 3H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.96-3.59 (m, 2H), 3.31 (d, J = 3.4 Hz, 3H), 2.45-2.33 (m, 1H), 1.52-1.08 (m, 4H).
実施例37:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000121
DMF(3.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.23mmol)および1-エチル-5-エチニルインダゾール(59.76mg、0.35mmol)の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(16.43mg、0.02mmol)、CuI(8.9mg、0.05mmol)およびTEA(71.05mg、0.70mmol)を室温で滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:Atlantis T3 OBD分取カラム、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分間で30%Bから55%Bまで;検出器:UV254および210nm;RT:5.58分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(33mg、29%)を薄黄色の固体として得た。C26H27N7O2のMS ESI[M+H]+計算値、470.22 実測値470.10。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.21-8.13 (m, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 7.13-7.08 (m, 1H), 6.95-6.90 (m, 1H), 6.59-6.52 (m, 1H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.71-5.66 (m, 1H), 5.55-5.51 (m, 1H), 4.48 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 4.11-4.07 (m, 1H), 3.94-3.84 (m, 1H), 3.64-3.53 (m, 1H), 3.53-3.47 (m, 1H), 3.45-3.41 (m, 1H), 3.33 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.43-4.39 (m, 1H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例38:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-エチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000122
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(70.00mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、2-エチル-5-エチニルインダゾール(41.83mg、0.25mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(11.50mg、0.02mmol)、CuI(6.24mg、0.03mmol)およびTEA(49.74mg、0.492mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で30Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.58。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-エチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(41.1mg、53%)をオフホワイトの固体として得た。C26H27N7O2のMS ESI[M+H]+計算値470.23、実測値470.05。H-NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.54 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.09-7.78 (m, 3H), 7.69 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.56-7.32 (m, 2H), 6.83-6.46 (m, 1H), 6.24-6.10 (m, 1H), 5.79-5.54 (m, 2H),4.69-4.41 (m, 3H), 4.14-3.79 (m, 2H), 3.74-3.41 (m, 4H), 3.17-3.12 (m, 1H), 2.77-2.62 (m, 1H), 2.43-2.37 (m, 1H), 1.52 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
実施例39:2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル
Figure 2023528880000123
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(105mg、0.51mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、Pd(PPh3)4(242mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を窒素雰囲気下で添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(70mg、30%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:547.2;実測値、547.2。
ステップ2:2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(5mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(70mg、0.12mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート(57mg、粗製)を黄色の油として得た。[M+H]計算値:447.2;実測値、447.2。
ステップ3:2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリルホルメート
DCM(10mL)中の2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート(57mg、0.12mmol)およびDIEA(77mg、0.60mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(10mg、0.11mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリルホルメート(17.8mg、28%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.13 (s, 0.3H), 7.84 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.86-6.79 (m, 2H), 5.59 (dd, J = 10.0, 16.4 Hz, 1H), 6.19 (dd, J = 2.0, 16.8 Hz, 1H), 5.73-5.61 (m, 2H), 4.87-4.50 (m, 1H), 4.15-3.99 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.18-3.00 (m, 2H), 2.82-2.70 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.42-2.37 (m, 1H).[M+H]計算値:501.3;実測値501.3。
実施例40:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000124
DMF(3.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.1g、0.23mmol)および5-エチニル-1-メチルインダゾール(54.71mg、0.35mmol)の混合物に、窒素雰囲気下で室温にてPd(PPh3)2Cl2(16.39mg、0.02mmol)、CuI(8.89mg、0.05mmol)およびTEA(70.89mg、0.701mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラム:XBridge C18 OBD分取カラム、10μm、19mm×250mm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で40%Bから80%Bまで;検出器:UV254および210nm;RT:5.55分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-1-オン(18.6mg、16%)を白色の固体として得た。C24H24N8O2のMS ESI[M+H]+計算値、457.20 実測値457.20。1H-NMR (300 MHz, CD3OD) δ 8.27 (s, 1H), 8.08 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 6.83-6.53 (m, 1H), 6.34-6.25 (m, 1H), 5.82-5.69 (m, 2H), 4.62 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 4.10-4.05 (m, 4H), 3.92-3.77 (m, 1H), 3.62-3.51 (m, 2H), 3.41 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 2.90-2.70 (m, 1H), 2.54-2.50 (m, 1H).
実施例41:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000125
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(70.00mg、0.16mmol)の撹拌混合物に、5-エチニル-2-メチルインダゾール(38.30mg、0.25mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(11.47mg、0.02mmol)、CuI(6.23mg、0.03mmol)およびTEA(49.62mg、0.49mmol)を室温で添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を濾過し、濾液を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分間で30Bから60Bまで;210/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(17.50mg、23%)をオフホワイトの固体として得た。C24H24N8O2のMS ESI[M+H]+計算値、457.21、実測値457.10。H-NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.46 (s, 1H), 8.26-8.20 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.67-6.60 (m, 1H), 6.18-6.12 (m, 1H), 5.68-5.62 (m, 1H), 4.55-4.50 (m, 1H), 4.19 (s, 3H), 3.90-3.85 (m, 1H), 3.73-3.31 (m, 7H), 2.70-2.65 (m, 1H), 2.40-2.36 (m, 1H).
実施例42:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000126
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(70.00mg、0.16mmol)の撹拌混合物に、2-エチル-5-エチニルインダゾール(41.74mg、0.25mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(11.47mg、0.02mmol)、CuI(6.23mg、0.03mmol)およびTEA(49.62mg、0.49mmol)を室温で添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中NH4HCO3、10分で0%から33%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を褐色の固体として得た。粗生成物(168.00mg)を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で40Bから65Bまで;210/254nm;RT1:5.95。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-エチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(28.10mg、36%)をオフホワイトの固体として得た。C25H26N8O2のMS ESI[M+H]+計算値、471.23,;実測値471.10。H-NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.50 (s, 1H), 8.25-8.21 (m, 2H), 7.66 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.9, 1.6 Hz, 1H), 6.67-6.62 (m, 1H), 6.19-6.12 (m, 1H), 5.75-5.55 (m, 2H), 4.50-4.40 (m, 3H), 4.17-3.74 (m, 2H), 3.71-3.45 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.75-2.55 (m, 1H), 2.39-2.35 (m, 1H), 1.51 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例43:2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル
Figure 2023528880000127
ステップ1:(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
DMF(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.42mmol)、5-エチニル-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(87mg、0.51mmol)およびCuI(11mg、0.06mmol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh3)4(242mg、0.21mmol)、PPh3(6mg、0.02mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加し、80℃にて5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これをフラッシュ(DCM/MeOH=20/1)により精製して、(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、36%)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:511.3;実測値、511.3。
ステップ2:2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート
DCM(10mL)中の(2R,4S)-tert-ブチル4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、0.16mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート(64mg、粗製)を黄色の固体として得た。[M+H]計算値:411.2;実測値、411.2。
ステップ3:2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル
DCM(10mL)中の2-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル2,2,2-トリフルオロアセテート(40mg、0.09mmol)およびDIEA(58mg、0.45mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で-50℃にて、DCM(0.5mL)中の塩化アクリロイル(8mg、0.08mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を-50℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残留物を得、これを分取HPLCで精製して、2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル(7mg、15%)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.85 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J =6.4 Hz, 1H), 6.59 (dd, J = 10.0, 16.8 Hz, 1H), 6.39 (br, 2H), 6.19 (dd, J = 2.0, 16.8 Hz, 1H), 5.71 (dd, J = 1.6, 6.4 Hz, 1H), 5.59-5.57 (m, 1H), 4.87-4.49 (m, 1H), 4.13 (dd, J = 6.4, 11.2 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 4.0, 10.8 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.19-2.97 (m, 2H), 2.73-2.67 (m, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.40-2.33 (m, 1H).[M+H]計算値:465.2;実測値、465.2。
実施例44:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000128
DMF中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.23mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール(89.75mg、0.47mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(16.39mg、0.023mmol)およびCuI(8.89mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(70.89mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラムSunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で35Bから60Bまで;254/210nm;RT:4.35。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(43.4mg、38%)を白色の固体として得た。C24H22F2N8O2のESI[M+H]+計算値、493.18;実測値493.20。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 9.7, 1.9 Hz, 1H), 7.10-7.16 (m, 1H), 6.74-6.53 (m, 1H), 6.12-6.18 (m, 1H), 5.77-5.50 (m, 2H), 4.54 (d, J = 57.2 Hz, 1H), 4.27 (s, 3H), 4.15-3.80 (m, 2H), 3.66-3.45 (m, 2H), 3.33 (d, J = 5.8 Hz, 3H), 2.77-2.57 (m, 1H), 2.42 (d, J = 3.6 Hz, 1H).
実施例45:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000129
ステップ1:4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-カルバルデヒド
THF(70.00mL)中のLDA(7.03mL、14.06mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で-78℃にてTHF(15.00mL)中の4,6-ジフルオロ-2-メチルインダゾール(1.75g、10.41mmol)を滴下して添加した。反応混合物を-78℃にて2時間撹拌した。上記の混合物に、DMF(1.61mL、20.81mmol)を-78℃で滴下して添加した。得られた混合物をさらに2時間撹拌した。得られた混合物を0℃にて飽和NHCl(水溶液)でクエンチし、EtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(3:2)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-カルバルデヒド(1.09g、53%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 10.34 (s, 1H), 7.3-7.26 (m, 1H), 6.98-6.85 (m, 1H), 4.52 (d, J = 1.2 Hz, 3H).
ステップ2:5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール
MeOH(30.00mL)中の4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-カルバルデヒド(1.09g、5.56mmol)およびKCO(2.30g、16.64mmol)の撹拌混合物に、アルゴン雰囲気下で室温にてジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(1.67mL、11.13mmol)を滴下して添加した。反応混合物を一晩撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(3:2)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチルインダゾール(0.88g、82%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.14 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1H), 6.57-6.68 (m, 1H), 4.24 (s, 3H), 3.92 (s, 1H).
ステップ3:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DMF(1mL)中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.10mg、0.23mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール(90.0mg、0.47mmol)、Pd(PPhCl(16.4mg、0.023mmol)およびCuI(8.92mg、0.047mmol)の混合物に、TEA(71.05mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で分取HPLCにより精製した:カラムXselect CSH F-フェニルOBDカラム 19*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:meOH-HPLC;流量:20mL/分;勾配:5.3分で35Bから65B;254/210nm;RT:5.3。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-2-メチル-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(68.8mg、55%)を白色の固体として得た。C2523のESI[M+H]計算値、492.19;実測値492.20。H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.86 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.12-7.16 (m, 1H), 7.03 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.84-6.39 (m, 3H), 6.18 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.70 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 5.55 (s, 1H), 4.55 (d, J = 39.8 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 4.15-3.76 (m, 2H), 3.67-3.49 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.69-2.75 (m, 1H), 2.42-2.40 (m, 1H).
実施例46:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000130
ステップ1:4-ヨード-N-メチル-2-ニトロアニリン
TEA(26.53g、262.18mmol)中の1-フルオロ-4-ヨード-2-ニトロベンゼン(10.00g、37.45mmol)の混合物に、メチルアミン(5.82g、187.27mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて一晩撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(400mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。この結果、4-ヨード-N-メチル-2-ニトロアニリン(10.5g、96%)を黄色の固体として得、これをさらなる精製なしに次のステップで使用した。CBrNのMS ESI[M+H]計算値、248.98、実測値249.00。
ステップ2:4-ヨード-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン
EtOHおよび水(watera)中の4-ヨード-N-メチル-2-ニトロアニリン(5.00g、17.98mmol)およびNH4Cl(4.81g、89.91mmol)の混合物に、Fe(4.02g、71.93mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で70℃にて一晩撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOH(3×200mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(400mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、乾燥させて、4-ヨード-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(4.5g、98%)を黒油として得、これをさらなる精製なしに次ステップで使用した。C7H9BrN2のMS ESI[M+H]+計算値、200.99;実測値201.00。
ステップ3:5-ブロモ-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
4-ブロモ-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1.00g、4.97mmol)およびTFA(5.00mL)の溶液を窒素雰囲気下75℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO3(水溶液)(30mL)の添加によりクエンチし、得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(6:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-ブロモ-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(0.90g、65%)を薄茶色の固体として得た。C9H6BrF3N2のMS ESI[M+H]+計算値、278.97;実測値279.00。
ステップ4:1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
DMF(25.00mL、342.01mmol)中の5-ブロモ-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.50g、7.67mmol)、CuI(0.29g、1.53mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.54g、0.77mmol)の撹拌混合物に、トリメチルシリルアセチレン(3.25mL、33.10mmol)およびTEA(21.31mL、210.64mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、85℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を水(150mL)で希釈し、EA(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE中14%のEAで溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.1g、83%)を茶黄色の固体として得た。C14H15F3N2SiのMS ESI[M+H]+計算値、297.10、実測値297.10。
ステップ5:5-エチニル-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール
THF(21.00mL)中の1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-5-((トリメチルシリル)エチニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(2.10g、7.09mmol)の撹拌溶液に、TBAF(10.63mL)を窒素雰囲気下0℃にて滴下して添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水(80mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(5:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(1.48g、84%)をオフホワイトの固体として得た。C11H7F3N2のMS ESI[M+H]+計算値、225.06、実測値225.05。
ステップ6:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
DMF(1mL)中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.16mmol)、5-エチニル-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(89.6mg、0.33mmol)、Pd(PPhCl(16.4mg、0.02mmol)およびCuI(8.9mg、0.03mmol)の撹拌混合物に、TEA(52.5mg、0.49mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で50Bから70Bまで;210/254nm;RT:4.02。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(31.5mg、37%)を白色の固体として得た。C2523のMS ESI[M+H]計算値、525.19;実測値525.10。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 6.52-6.83 (m, 1H), 6.12-6.25 (m, 1H), 5.76-5.55 (m, 2H), 4.70-4.40 (m, 1H), 4.12-4.08 (dd, J = 10.7, 7.5 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 3.97-3.92 (m, 1H), 3.86-3.3.79 (m, 1H), 3.68-3.60 (m, 1H), 3.55-3.45 (m, 1H), 3.34 (s, 3H), 2.76-2.57 (m, 1H), 2.46-2.32 (m, 1H).
実施例47:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000131
DMF(1mL)中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.16mmol)、5-エチニル-1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(89.2mg、0.34mmol)、Pd(PPhCl(16.5mg、0.02mmol)およびCuI(11.5mg、0.03mmol)の撹拌混合物に、TEA(50.11mg、0.50mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19*250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で30Bから60Bまで;210/254nm;RT:5.58。所望の生成物を含有する画分を合わせて濃縮し、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(48.4mg、56%)を白色の固体として得た。C2624のESI[M+H]+計算値、524.19、実測値524.05。H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.20 (d, J = 24.5 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.83-7.79 (m, 2H), 7.08-6.91 (m, 1H), 6.86-6.50 (m, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.18 (d, J = 16.4 Hz, 2H), 5.71 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 5.51 (s, 1H), 4.56 (d, J = 40.7 Hz, 1H), 4.30-3.97 (m, 4H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.72-3.44 (m, 2H), 3.35 (d, J = 3.3 Hz, 3H), 2.65-2.64 (m, 1H), 2.49-2.45 (m, 1H).
実施例48:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000132
ステップ1:3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩
DCM(50.00mL)中のtert-ブチル(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(5.40g、11.39mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下0℃にてEA(4M)中のHCl(50.00mL)を滴下して添加した。得られた混合物を室温にて1時間撹拌した。析出した固体を濾過により収集し、DCM(3×30mL)で洗浄した。残留物を減圧下で乾燥させ、3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(4.8g、92%)を薄黄色の固体として得た。C11H16ClIN6OのMS ESI[M+H-HCl]+計算値、375.04,実測値375.10。
ステップ2:1-[(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
DCM(19.00mL)中の3-ヨード-1-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩(0.57g、1.39mmol)およびDIEA(1.21mL、6.95mmol)の撹拌混合物に、塩化アクリロイル(4.16mL、1.04mmol)(DCM中0.25M)をアルゴン雰囲気下で0℃にて滴下して添加した。得られた混合物を10分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、CHCl/MeOH(10:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.41g、68%)をオフホワイトの固体として得た。C1417INのMS ESI[M+H]計算値、429.05、実測値428.95。
ステップ3:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン)
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.15g、0.35mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール(0.13g、0.70mmol)、CuI(13.34mg、0.07mmol)およびPd(PPhCl(24.59mg、0.04mmol)の混合物に、TEA(0.15mL、1.48mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で濾過し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で逆相フラッシュにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で20Bから50Bまで;210/254nm;RT1:4.02。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(65.1mg、38%)をオフホワイトの固体として得た。C2422のMS ESI[M+H]計算値、493.18、実測値493.20。H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.37-8.28 (m, 2H), 7.74 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6.69-6.65 (m, 1H), 6.19-6.15 (m 1H), 5.75-5.58 (m, 2H), 4.54 (d, J = 54.4 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 4.02-3.92 (m, 1H), 3.84-3.78 (m, 1H), 3.67-3.45 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.74-2.55 (m, 1H), 2.44-2.36 (m, 1H).
実施例49:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-エチル-4,6-ジフルオロ-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000133
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.30mmol)、2-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロインダゾール(93.89mg、0.45mmol)、Pd(PPhCl(21.31mg、0.03mmol)およびCuI(11.56mg、0.06mmol)の撹拌溶液に、TEA(92.16mg、0.91mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相ACN、水中NHHCO0.01mmol、20分で20%から40%までの勾配;検出器、UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-エチル-4,6-ジフルオロインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(10.2mg、6%)を白色の固体として得た。C2524のESI[M+H]計算値、507.2;実測値507.2。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.59-7.36 (m, 1H), 7.14-6.95 (m, 1H), 6.68-6.45 (m, 1H), 6.18-5.96 (m, 1H), 5.89-5.48 (m, 2H), 4.62 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 4.28-3.77 (m, 2H), 3.71-3.43 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.67-2.45 (m, 1H), 2.40-2.45 (m, 1H), 1.69-1.33 (m, 3H).
実施例50:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000134
ステップ1:4,6-ジフルオロ-1H-インダゾール
DME(260.00mL)中の2,4,6-トリフルオロベンズアルデヒド(20.00g、124.93mmol)およびO-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(10.96g、131.17mmol)の混合物に、KCO(26.07g、188.64mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン雰囲気下で50℃にて一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(3×100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。上記の混合物に、NHNH・HO(6.68mL、133.42mmol)およびDME(260.00mL)を室温にて添加した。得られた混合物を100℃にてさらに2時間撹拌した。LCMSは40%の生成物を示した。NHNH・HO(6.68mL、133.42mmol)を添加した。得られた混合物を100℃にてさらに2時間撹拌した。LCMSは主要な生成物を示した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/PE(9:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、4,6-ジフルオロ-1H-インダゾール(15.4g、80%)をオフホワイトの固体として得た。C[M-H]のMS ESI計算値、153.03、実測値153.00。
ステップ2:4,6-ジフルオロ-2-メチルインダゾールおよび6-ジフルオロ-2-メチルインダゾール
アセトン(10.00mL)中の4,6-ジフルオロ-1H-インダゾール(0.50g、3.24mmol)およびKCO(1.35g、9.73mmol)の撹拌混合物に、アルゴン雰囲気下で0℃にてCHI(0.30mL、2.12mmol)を滴下して添加した。得られた混合物を2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(3×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(5:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール(0.29g、53%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.02 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 6.88-6.86 (m, 1H), 6.65-6.62 (m, 1H), 4.04 (s, 3H).
所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、4,6-ジフルオロ-2-メチルインダゾール(0.20g、37%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (s, 1H), 7.15-7.10 (m, 1H), 6.59-6.55 (m, 1H), 4.20 (s, 3H).
ステップ3:4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-カルバルデヒド
THF(100.00mL)中のLDA(10.70mL、21.40mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で-78℃にてTHF(25.00mL)中の4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール(2.4g、14.27mmol)を滴下して添加した。反応混合物を-78℃にて2時間撹拌した。上記混合物に、N-メチル-N-フェニルホルムアミド(3.61mL、28.85mmol)を滴下して添加した。得られた混合物を-78℃にてさらに2時間撹拌した。得られた混合物を飽和NHCl(水溶液)で0℃にてクエンチし、EtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(4:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-カルバルデヒド(2g、71%)を淡黄色の固体として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.40 (t, J = 1.2 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 10.8, 1.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H).
ステップ4:5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール
MeOH(60.00mL)中の4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-カルバルデヒド(2.00g、10.20mmol)およびKCO(2.82g、20.39mmol)の撹拌混合物に、アルゴン雰囲気下で室温にてジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(2.30mL、11.95mmol)を滴下して添加した。反応混合物を16時間撹拌した。得られた混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EtOAc(5:1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール(0.84g、38%)を薄茶色の固体として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.08-8.03 (m, 1H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.50 (s, 1H).
ステップ5:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.15g、0.35mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール(0.13g、0.70mmol)、CuI(13.37mg、0.07mmol)およびPd(PHCl(24.64mg、0.04mmol)の混合物に、TEA(0.15mL、1.08mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で逆相フラッシュにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で30Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.56。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチルインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(57mg、33%)をオフホワイトの固体として得た。C2523のMS ESI[M+H]計算値492.19、実測値492.20。H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.35 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 6.0, 1.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.82-6.53 (m, 1H), 6.51 (s, 2H), 6.19-6.15 (m, 1H), 5.69-5.65 (m, 1H), 5.50 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.67-4.39 (m, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.95-3.86 (m, 1H), 3.84-3.77 ( m, 1H), 3.64-3.57 (m, 1H), 3.56-3.47 (m, 1H), 3.33 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.74-2.55 (m, 1H), 2.45-2.31 (m, 1H).
実施例51:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((2-エチル-4,6-ジフルオロ-2H-インダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000135
DMF(2.00mL)中の1-[(2R)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.1g、0.23mmol)、2-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロインダゾール(72.39mg、0.35mmol)、Pd(PPh3)Cl(16.43mg、0.02mmol)およびCuI(8.92mg、0.05mmol)の撹拌溶液に、TEA(71.05mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相ACN、水中NHHCO0.01mmol、20分で20%から40%までの勾配;検出器、UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(2-エチル-4,6-ジフルオロインダゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(11.3mg、9%)を淡黄色の固体として得た。C2625のESI[M+H]計算値、506.2;実測値506.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.85 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.46-7.25 (m, 2H), 7.14-6.95 (m, 1H), 6.65-6.43 (m, 1H), 6.29-6.14 (m, 1H), 5.80-5.48 (m, 2H), 4.61 (q, J = 7.3 Hz, 3H), 4.18-3.78 (m, 2H), 3.68-3.48 (m, 2H), 3.32 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 2.81-2.57 (m, 1H), 2.46-2.29 (m, 1H), 1.55 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例52:2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル
Figure 2023528880000136
DMF(2.00mL)中の2-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル(0.15g、0.35mmol)、1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(97.95mg、0.53mmol)、Pd(PPh3)Cl(24.88mg、0.04mmol)およびCuI(13.50mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.11g、1.06mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相ACN、水中NHHCO0.01mmol、20分で20%から40%の勾配;検出器、UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、2-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル(29.5mg、17%)を白色の固体として得た。C2625OのESI[M+H]計算値、480.2;実測値480.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 7.95 (s, 2H), 7.71-7.42 (m, 2H), 6.71-6.52 (m, 2H), 6.32-6.14 (m, 1H), 5.90-5.64 (m, 2H), 4.96-4.46 (m, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.21-3.78 (m, 2H), 3.22-3.18 (m, 1H), 3.10-2.94 (m, 1H), 2.93-2.65 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.40-2.01 (m, 1H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例53:2-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル;ギ酸
Figure 2023528880000137
DMF(1.50mL)中の2-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル(70.00mg、0.17mmol)、1-エチル-5-エチニル-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(61.09mg、0.33mmol)、Pd(PPhCl(11.64mg、0.02mmol)およびCuI(6.31mg、0.03mmol)の撹拌混合物に、TEA(50.33mg、0.50mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/L NHHCO)、20分で25%から40%までの勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、2-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル;ギ酸(18.50mg、21%)を白色の固体として得た。C2726OのMS ESI[M+H]計算値479.20、実測値479.21。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.17 (s, 1H), 7.82 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.60 (dd, J = 16.7, 10.3 Hz, 1H), 6.41 (s, 2H), 6.21-5.92 (m, 1H), 5.75-5.63 (m, 1H), 5.59-5.23 (m, 1H), 4.55-4.32 (m, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.15-4.10 (m, 1H), 3.96-3.75 (m, 1H), 3.19-3.13 (m, 1H), 3.06-3.02 (m, 1H), 2.80-2.66 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.40-2.35 (m, 1H), 1.31-1.19 (m, 3H).
実施例54:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000138
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.27mmol)および5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(51.81mg、0.27mmol)の撹拌混合物に、室温にてPd(PPhCl(18.92mg、0.02mmol)、CuI(10.27mg、0.05mmol)およびTEA(81.84mg、0.80mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19×250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(75.70mg、50%)をオフホワイトの固体として得た。C2419のMS ESI[M+H]計算値、547.16、実測値547.00;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (s, 1H), 8.32 (s, 1H),7.66 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.68-6.62 (m, 1H), 6.20-6.16 (m, 1H), 5.86-5.50 (m, 2H), 4.73-4.61 (m, 1H), 4.46-4.44 (m, 1H), 4.39-4.20 (m, 1H), 4.09-4.05 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.90-2.65 (m, 1H), 2.47-2.45 (m, 1H).
実施例55:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000139
DMF(2.00mL)中の5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(58.34mg、0.30mmol)、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.30mmol)、CuI(11.56mg、0.06mmol)およびPd(PPhCl(21.31mg、0.03mmol)の撹拌混合物に、TEA(92.16mg、0.91mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、以下の条件で逆相クロマトグラフィーにより精製した:カラム:Spherical C18、20~40μm、40g;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;流量:40mL/分;勾配(B%):35分以内に5%から40%、検出器:UV254/220nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(54.40mg、36%)をオフホワイトの固体として得た。C2422のMS ESI[M+H]+計算値、493.18、実測値493.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 8.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.79-6.54 (m, 1H), 6.20-6.14 (m, 1H), 5.75-5.57 (m, 2H), 4.54 (d, J = 54.8 Hz, 1H), 4.14-3.91 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.69-3.46 (m, 2H), 3.32-3.31(m, 3H), 2.73-2.69 (m, 1H), 2.43-2.38 (m, 1H).
実施例56:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000140
DMF(3.00mL)中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-エチニル-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.20g、0.42mmol)および5-ヨード-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(77.00mg、0.49mmol)の撹拌混合物に、室温にてPd(PPhCl(28.76mg、0.04mmol)、CuI(16.37mg、0.08mmol)およびTEA(0.17mL、1.30mmol)を添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Atlantis Prep T3 OBDカラム、19×250mm、10μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で15Bから55Bまで;210/254nm;RT:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(66.00mg、27%)をオフホワイトの固体として得た。C2421のMS ESI[M+H]計算値、511.17、実測値511.25;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.56 (s, 1H), 8.30 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 5.71 (d, J = 10.3Hz, 1H), 5.60-5.69 (m, 1H), 4.62 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.48-4.45 (m, 1H), 4.36-4.23 (m, 1H), 4.13-4.09 (m, 1H), 4.05-4.02 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.65-2.60 (m, 1H), 2.43-2.39 (m, 1H).
実施例57:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000141
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2420のMS ESI[M+H]計算値、529.16、実測値529.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 8.15 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.59 (dd, J = 16.8, 10.3 Hz, 1H), 6.19 (dd, J = 16.7, 2.4 Hz, 1H), 5.79-5.66 (m, 1H), 5.66-5.58 (m, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.51-4.46 (m, 1H), 4.36-4.24 (m, 1H), 4.15-3.99 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.72-2.65 (m, 1H), 2.46-2.43 (m, 1H).
実施例58:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート
Figure 2023528880000142
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.23g、0.48mmol)、5-エチニル-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(74.65mg、0.48mmol)、CuI(18.21mg、0.10mmol)およびPd(PPhCl(33.55mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.20mL、1.97mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:MeOH-HPLC;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから30Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート(63.30mg、24%)をオフホワイトの固体として得た。C2624のMS ESI[M+H-46]計算値、510.18、実測値510.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 8.14-8.02 (m, 2H), 7.69-7.66 (m, 2H), 7.57-7.55 (m, 1H), 6.97 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 6.62-6.55 (m, 1H), 6.43 (s, 2H), 6.21 (dd, J = 16.9, 2.3 Hz, 1H), 5.79-5.67 (m, 1H), 5.55-5.49 (m, 1H), 4.97-4.51 (m, 1H), 4.51-4.19 (m, 2H), 4.10-3.94 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 2.71-2.59 (m, 1H), 2.46-2.39 (m 1H).
実施例59:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート
Figure 2023528880000143
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.20g、0.42mmol)、5-エチニル-6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(72.39mg、0.42mmol)、CuI(15.83mg、0.08mmol)およびPd(PPhCl(29.17mg、0.04mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.17mL、1.22mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:MeOH-HPLC;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから30Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-((トリフルオロメチル)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オンホルメート(39.20mg、16%)をオフホワイトの固体として得た。C2623のMS ESI[M+H-46]計算値528.17、実測値528.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.34 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.12-8.02 (m, 1H), 7.82-7.77(m, 1H), 7.72-7.65 (m, 1H), 7.03 (dd, J = 6.4, 4.0 Hz, 1H), 6.73 (s, 2H), 6.62-6.55 (m, 1H), 6.21-6.16 (m, 1H), 5.79-5.67 (m, 1H), 5.56-5.48 (m, 1H), 4.86-4.61 (m, 1H), 4.51-4.20 (m, 2H), 4.10-4.08 (m, 1H), 3.98-3.95 (m, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.82-2.60 (m, 1H), 2.48-2.40 (m, 1H).
実施例60:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000144
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.27mmol)および5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(51.91mg、0.27mmol)の撹拌混合物に、室温にてPd(PPhCl(18.96mg、0.02mmol)、CuI(10.29mg、0.05mmol)およびTEA(82.01mg、0.81mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:MeOH-HPLC;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.53分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(62.10mg、41%)をオフホワイトの固体として得た。C2520のMS ESI[M+H]計算値546.17、実測値545.95;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 7.84 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 6.85-6.51 (m, 3H), 6.19 (dd, J = 16.7, 2.3 Hz, 1H), 5.85-5.65 (m, 1H), 5.63-5.46 (m, 1H), 4.75-4.73 (m, 1H), 4.44-4.43 (m, 1H), 4.37-4.22 (m, 1H), 4.09-4.08 (m, 1H), 3.98-3.95 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 2.85-2.62 (m, 1H), 2.43-2.41 (m, 1H).
実施例61:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000145
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.30mmol)と5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(58.47mg、0.30mmol)の撹拌混合物に、室温にてPd(PPhCl(21.36mg、0.03mmol)、CuI(11.59mg、0.06mmol)およびTEA(92.37mg、0.91mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件での逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した:カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、10分間で10%から50%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(58.90mg、38%)をオフホワイトの固体として得た。C2523のMS ESI[M+H]計算値492.20、実測値492.05;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.53-6.49 (m, 1H), 6.27-6.08 (m, 1H), 5.81-5.64 (m, 1H), 5.47-5.43 (m, 1H), 4.53-4.51 (m, 1H), 4.08-4.07 (m, 1H), 3.84-3.82 (m, 4H), 3.62-3.43 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 2.51-2.41 (m, 1H), 2.38-2.34 (m, 1H).
実施例62:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000146
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.20g、0.47mmol)、5-エチニル-6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(81.35mg、0.47mmol)、Pd(PPhCl(32.78mg、0.05mmol)およびCuI(17.79mg、0.09mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.19mL、1.93mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を、以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーによりさらに精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm5μm10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で25Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(72.40mg、32%)をオフホワイト色の固体として得た。C2423FNのMS ESI[M+H]計算値475.19、実測値475.25;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.48-8.22 (m, 2H), 8.14 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 6.68-6.65 (m, 2H), 6.19-6.15 (m, 1H), 5.73-5.42 (m, 2H), 4.55-4.52 (m, 1H), 4.12-4.08 (m, 1H), 3.96-3.92 (m, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.67-3.45 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.66-2.63 (m, 1H), 2.46-2.32 (m, 1H).
実施例63:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000147
DMF(2.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.20g、0.47mmol)、5-エチニル-6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(81.54mg、0.47mmol)、Pd(PPhCl(32.86mg、0.05mmol)およびCuI(17.83mg、0.09mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.20mL、1.93mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件での逆フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、40分で10%から40%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(70.70mg、31%)をオフホワイトの固体として得た。C2524FNのMS ESI[M+H]計算値474.20、実測値474.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 8.20-8.17 (m, 1H), 7.92-7.90 (m, 1H), 7.81 (d, J = 18.2 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.78-6.72 (m, 1H), 6.59-6.55 (m, 1H), 6.19-6.16 (m, 1H), 5.72-5.69 (m, 1H), 5.59-5.35 (m, 1H), 4.66-4.36 (m, 1H), 4.13-4.09 (m, 1H), 3.85-3.83 (m, 4H), 3.64-3.44 (m, 2H), 3.33-3.31 (m, 3H), 2.76-2.55 (m, 1H), 2.42-2.30 (m, 1H).
実施例64:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000148
DMF(4.00mL)中の1-(ジフルオロメチル)-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(80.00mg、0.35mmol)、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.15g、0.35mmol)、Pd(PPhCl(24.61mg、0.04mmol)およびCuI(13.36mg、0.07mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.11g、1.05mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出して粗生成物を得、これを以下の条件で逆相フラッシュによりさらに精製した。カラム:Spherical C18、20~40μm、330g;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配(B%):20分で26%から36%;検出器:254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、68%)を白色の固体として得た。C2420のMS ESI[M+H]計算値529.17、実測値529.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.80 (s, 1H), 8.31-8.27 (m, 1H), 8.05 (d, J = 58.5 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 8.5, 1.1 Hz, 1H), 6.75 (dd, J = 16.7, 10.3 Hz, 1H), 6.60-6.52 (m, 1H), 6.21-6.17 (m, 1H), 5.74-5.57 (m, 2H), 4.62-4.44 (m, 1H), 4.12-3.79 (m, 2H), 3.66-3.46 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.73-2.56 (m, 1H), 2.45-2.32 (m, 1H).
実施例65:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000149
DMF(4.00mL)中の1-(ジフルオロメチル)-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(53.40mg、0.23mmol)、Pd(PPhCl(16.43mg、0.02mmol)、CuI(8.92mg、0.02mmol)および1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.23mmol)の撹拌混合物に、室温にてTEA(71.05mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して粗生成物を得た。次に、粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:X-Bridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で35Bから60Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して、1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(86.10mg、69%)を白色の固体として得た。C2521のMS ESI[M+H]計算値528.17、実測値528.09;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.81 (s, 1H), 8.15-8.12 (m, 1H), 7.84-7.78 (m, 2H), 7.00-6.99 (m, 1H), 6.79-6.54 (m, 3H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.72-5.68 (m, 1H), 5.55-5.49 (m, 1H), 4.83-4.43 (m, 1H), 4.11-3.78 (m, 2H), 3.68-3.44 (m, 2H), 3.32-3.29 (m, 3H), 2.78-2.54 (m, 1H), 2.41-2.30 (m, 1H).
実施例66:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000150
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.25g、0.52mmol)、5-エチニル-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(89.26mg、0.57mmol)、Pd(PPhCl(36.46mg、0.05mmol)およびCuI(19.79mg、0.10mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.22mL、2.14mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:XBridge分取フェニルOBDカラム、19×150mm、5μm、13nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で30Bから70Bまで;254/210nm;RT1:4.23分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(38.20mg、14%)をオフホワイトの固体として得た。C2522のMS ESI[M+H]計算値510.18、実測値510.20;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 7.97 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 7.57-7.35 (m, 2H), 7.20 (s, 1H), 6.53-6.33 (m, 2H), 5.79 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 5.61-5.50 (m, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.52-4.49 (m, 1H), 4.21-4.18 (m, 2H), 3.93-3.89 (m, 4H), 2.76-2.57 (m, 2H).
実施例67:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000151
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.25g、0.52mmol)、5-エチニル-6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(90.49mg、0.52mmol)、CuI(19.79mg、0.11mmol)、Pd(PPhCl(36.46mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.22mL、2.14mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、以下の条件の分取HPLCによって精製した。カラム:XBridge分取フェニルOBDカラム、19×150mm、5μm、13nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で30Bから50Bまで;254/210nm;RT1:4.25分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(41.00mg、15%)をオフホワイト色の固体として得た。C2521のMS ESI[M+H]計算値528.17、実測値528.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.94-7.78 (m, 2H), 7.68-7.66 (m, 1H), 6.63-6.56 (m, 2H), 6.24-6.19 (m, 1H), 5.74-5.71 (m, 1H), 5.52-5.38 (m, 1H), 4.85-4.59 (m, 1H), 4.42-4.38 (m, 1H), 4.28-4.13 (m, 2H), 3.93-3.91 (m, 1H), 3.89-3.84 (m, 3H), 2.70-2.67 (m, 1H), 2.51-2.40 (m, 1H).
実施例68:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000152
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.23g、0.48mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(91.85mg、0.48mmol)、CuI(18.21mg、0.10mmol)、Pd(PPhCl(33.55mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.22mL、2.14mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件の分取HPLCによって精製した。カラム:XBridge分取フェニルOBDカラム、19×150mm、5μm、13nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:4.3分で30Bから50Bまで;254/210nm;RT1:4.25分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((4,6-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(41.00mg、15%)をオフホワイトの固体として得た。C2520のESI[M+H]計算値546.16、実測値546.15。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.92-7.86 (m, 1H), 7.63-7.60 (m, 1H), 6.63-6.56 (m, 1H), 6.23-6.19 (m, 1H), 5.74-5.71 (m, 1H), 5.54-5.51 (m, 1H), 4.85-4.59 (m, 1H), 4.42-4.38 (m, 1H), 4.28-4.13 (m, 2H), 3.94-3.86 (m, 4H), 2.70-2.67 (m, 1H), 2.51-2.40 (m, 1H).
実施例69:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000153
1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-[2-[1-(ジフルオロメチル)-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2521のMS ESI[M+H]計算値528.27、実測値528.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (s, 1H), 8.31-8.11 (m, 2H),7.96-7.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.74-7.71 (m, 1H), 6.81-6.72 (m, 1H), 6.61-6.52 (m, 1H), 6.20-6.14 (m, 1H), 5.74-5.66 (m, 1H), 5.57-5.43 (m, 1H), 4.61-4.46 (m, 1H), 4.13-4.07(m, 2H), 3.62-3.45 (m, 2H), 3.43-3.40 (m, 3H), 2.86-2.60 (m, 1H), 2.49-2.35 (m, 1H).
実施例70:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000154
DMF(2.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.13g、0.27mmol)、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(55.59mg、0.27mmol)、Pd(PPhCl(18.92mg、0.02mmol)およびCuI(10.27mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(81.84mg、0.81mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出して粗生成物(0.15g)を得、これを以下の条件で分取HPLCによりさらに精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で35Bから60Bまで;210/254nm;RT1:5.56分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-4,6-ジフルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(74.50mg、48%)をオフホワイト色の固体として得た。C2521のMS ESI[M+H]計算値561.48、実測値561.00;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.74 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.76-6.60 (m, 1H), 6.20 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 5.87-5.47 (m, 2H), 4.56 (d, J = 36.8 Hz,1H), 4.42-4.23 (m, 3H), 4.10 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 3.85-3.78 (m, 1H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.49-2.42 (m, 1H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例71:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000155
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2522のMS ESI[M+H]計算値543.18、実測値543.25;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.41 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.06-7.97 (m, 2H), 7.19 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.75-6.55 (m, 2H), 6.17-6.14 (m, 1H), 5.76-5.65 (m, 2H), 4.78 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.49-4.25 (m, 4H), 4.15-4.07 (m, 2H), 2.82-2.67 (m, 1H), 2.43-2.39 (m, 1H), 1.57 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
実施例72:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000156
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2624のMS ESI[M+H]計算値519.20、実測値519.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.43-8.04 (m, 2H), 6.76-6.41 (m, 2H), 6.27-6.20 (m, 2H), 5.95-5.63 (m, 2H), 4.76-4.48 (m, 1H), 4.26-3.94 (m, 2H), 3.99-3.85 (m, 1H), 3.60-3.42 (m, 6H), 3.07-2.77 (m, 1H), 2.51-2.47 (m, 1H), 1.28-1.23 (m, 2H), 1.12-1.08 (m, 2H).
実施例73:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン;ギ酸
Figure 2023528880000157
DMF(2.00mL)中の1-シクロプロピル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(51.31mg、0.23mmol)、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-プロピルピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.10g、0.23mmol)、Pd(PPhCl(16.50mg、0.02mmol)およびCuI(8.96mg、0.05mmol)の撹拌混合物に、TEA(71.38mg、0.70mmol)を添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCMmeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:Sun-Fire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で35Bから50Bまで;210/254nm;RT:5.36分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン;ギ酸(40.20mg、30%)を白色の固体として得た。C2827[M+H-46]、518.20、実測値518.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (s, 1H), 7.70-7.53 (m, 2H), 7.19 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.76-6.72 (m, 1H), 6.45-6.42 (m, 2H), 5.79-5.68 (m, 1H), 5.56-5.30 (m, 1H), 4.65-4.52 (m, 1H), 4.17-4.08 (m, 2H), 3.93-3.90 (m, 1H), 3.55 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.49-3.45 (m, 1H), 3.43-3.34 (m, 4H), 2.80-2.69 (m, 1H), 2.58-2.39 (m, 1H), 1.28-1.20 (m, 2H), 1.12-1.05 (m, 2H).
実施例74:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000158
DMF(20.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(2.00g、4.68mmol)、5-エチニル-6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(0.98g、5.62mmol)、Pd(PPhCl(0.33g、0.47mmol)およびCuI(0.18g、0.94mmol)の撹拌混合物に、TEA(2.00mL、14.41mmol)を周囲温度で添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、DCM(4×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物をACN(25mL)と共に粉砕することにより精製した。固体を濾過により回収し、ACN(3×10mL)で洗浄し、乾燥させて、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.07g、48%)をオフホワイト色の固体として得た。C2524FNのMS ESI[M+H]計算値474.20、実測値474.35;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 8.07 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.76-6.53 (m, 3H), 6.18-6.13 (m, 1H), 5.72-5.65 (m, 1H), 5.51 (s, 1H), 4.60-4.47 (m, 1H), 4.09-4.08 (m, 1H), 3.92-3.81 (m, 4H), 3.60-3.48 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.50-2.33 (m, 2H).
実施例75:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000159
DMF(3.00mL)中の1-シクロプロピル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.15g、0.69mmol)および1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メタキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.29g、0.69mmol)との撹拌混合物に、Pd(PPhCl(48.25mg、0.07mmol)、CuI(26.18mg、0.14mmol)およびTEA(0.21g、2.06mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。粗生成物(0.18g)を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で35%Bから50%Bまで;210/254nm;RT:5.58分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(75.50mg、21%)を淡黄色固体として得た。C2725のMS ESI[M+H]計算値518.20、実測値518.25;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.30 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.38 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.60-6.33 (m, 4H), 5.90-5.40 (m, 2H), 4.68-4.37 (m, 1H), 4.28-4.17 (m, 1H), 3.86-3.52 (m, 3H), 3.44-3.41 (m, 4H), 2.64-2.51 (m, 2H), 1.29-1.25 (m, 2H), 1.14-1.04 (m, 2H).
実施例76:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000160
DMF(3.00mL)中の1-シクロプロピル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.15g、0.69mmol)および1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.33g、0.69mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(48.25mg、0.07mmol)、CuI(26.18mg、0.14mmol)およびTEA(0.21g、2.06mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。粗生成物(0.18g)を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で35%Bから50%Bまで;210/254nm;RT:5.58分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(60.5mg、15%)を薄黄色の固体として得た。C2621のMS ESI[M+H]計算値573.17、実測値573.20;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.41 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 6.14 (s, 2H), 5.81-5.60 (m, 2H), 4.79 (s, 1H), 4.58-4.45 (m, 1H), 4.16 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 3.45-3.40 (m, 1H), 3.08-2.96 (m, 1H), 2.52-2.48 (m, 1H), 1.28-1.24 (m, 2H), 1.14-1.11 (m, 2H).
実施例77:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000161
DMF(40.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(2.00g、4.67mmol)、1-[4-アミノ-3-ヨード-3-ピリミジン-2]ピロリジン-1-イル(2.67mmol)、1-エチル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.88g、4.67mmol)、Pd(PPhCl(0.33g、0.46mmol)およびCuI(0.18g、0.93mmol)の撹拌溶液に、TEA(1.42g、14.01mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。次に、粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:30分で25Bから40Bまで;220/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.58g、69%)を白色の固体として得た。C2525FNのMS ESI[M+H]計算値489.21、実測値489.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.10-7.93 (m, 2H), 7.19 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.67-6.37 (m, 2H), 6.26 (s, 2H), 5.88-5.80 (m, 1H), 5.74-5.67 (m, 1H), 4.75-4.45 (m, 1H), 4.26-3.98 (m, 4H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.66-3.47 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 3.00-2.76 (m, 1H), 2.63-2.46 (m, 1H), 1.57-1.55 (m, 3H).
実施例78:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000162
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((トリフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2622のMS ESI[M+H]計算値555.18、実測値555.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J = 28.1 Hz, 2H), 8.16 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.70-7.55 (m, 2H), 6.86-6.50 (m, 2H), 6.19 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 5.83-5.53 (m, 2H), 4.86-4.73 (m, 1H), 4.48-4.45 (m, 1H), 4.36-4.20 (m, 1H), 4.17-3.97 (m, 2H), 3.55-3.50 (m, 1H), 2.74-2.66 (m, 1H), 2.49-2.37 (m, 1H), 1.21-0.97 (m, 4H).
実施例79:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000163
DMF(80.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(4.00g、9.36mmol)、1-エチル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(1.76g、9.36mmol)、Pd(PPhCl(0.66g、0.93mmol)、CuI(0.36g、1.87mmol)の溶液に、TEA(2.84g、28.08mmol)を周囲温度で滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を水(300mL)で希釈し、EA(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。粗生成物を以下の条件で逆相フラッシュにより精製した。カラム:Spherical C18、20~40um、330g;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:100mL/分;勾配(B%):40分以内に20%から40%まで;検出器:UV254/220nm;RT:40分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.13g、24%)を白色の固体として得た。C2626FNのMS ESI[M+H]計算値488.21、実測値488.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06-7.99 (m, 2H), 7.89 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 7.19 (dd, J = 9.2, 1.7 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 6.58-6.41 (m, 2H), 5.84-5.71 (m, 3H), 5.57-5.31 (m, 1H), 4.68-4.47 (m, 1H), 4.27-4.09 (m, 4H), 3.92-3.89 (m, 1H), 3.57-3.47 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.06-2.67 (m, 1H), 2.60-2.40 (m, 1H), 1.58 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
実施例80:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000164
DMF(40.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.80g、4.21mmol)および1-エチル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.79g、4.21mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(0.30g、0.42mmol)、CuI(0.16g、0.84mmol)およびTEA(1.28g、12.64mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で10%から50%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.13g、54%)を薄黄色の固体として得た。C2626FNのMS ESI[M+H]計算値488.21、実測値488.30;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 8.00-7.81 (m, 2H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.55-6.35 (m, 2H), 5.95 (s, 2H), 5.83-5.51 (m, 2H), 4.71-4.37 (m, 1H), 4.27-4.03 (m, 3H), 3.87-3.49 (m, 3H), 3.41 (s, 3H), 2.64-2.48 (m, 2H), 1.58 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
実施例81:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000165
DMF(70.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(4.00g、8.31mmol)、1-エチル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(1.56g、8.31mmol)、Pd(PPhCl(0.58g、0.83mmol)およびCuI(0.32g、1.66mmol)の撹拌溶液に、TEA(2.52g、24.93mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。次に、粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:30分で25Bから45Bまで;220/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-[(トリフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(1.17g、26%)を白色の固体として得た。C2623のMS ESI[M+H]計算値542.18、実測値542.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.10-7.94 (m, 2H), 7.89 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 6.55-6.36 (m, 2H), 5.88 (s, 2H), 5.80-5.73 (m, 1H), 5.40-5.32 (m, 1H), 4.78 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.62-4.59 (m, 1H), 4.35-4.06 (m, 5H), 2.92-2.84 (m, 1H), 2.51-2.45 (m, 1H), 1.59-1.55 (m, 3H).
実施例82:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000166
DMF(8.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.40g、0.93mmol)および1-(ジフルオロメチル)-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.20g、0.93mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(65.56mg、0.09mmol)、CuI(35.58mg、0.18mmol)およびTEA(0.28g、2.80mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を、以下の条件での逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、10分間で0%から45%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.30g、62%)をオフホワイトの固体として得た。C2421のMS ESI[M+H]計算値511.18、実測値511.10;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.10-8.07 (m, 1H), 7.64-7.33 (m, 2H), 6.68-6.37 (m, 2H), 6.21 (s, 2H), 5.96-5.63 (m, 2H), 4.65-4.45 (m, 1H), 4.15-4.02 (m, 2H), 3.94-3.48 (m, 2H), 3.42 (s, 3H), 3.07-2.71 (m, 1H), 2.53-2.48 (m, 1H).
実施例83:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000167
DMF(5.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.30g、0.70mmol)、1-(ジフルオロメチル)-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.15g、0.70mmol)、Pd(PPhCl(49.29mg、0.07mmol)およびCuI(26.75mg、0.14mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.21g、2.11mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。次に、粗生成物を、以下の条件のカラムで分取HPLCにより精製した。Sun-Fire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:30分で20Bから45B;220/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-1-オン(0.24g、68%)を白色の固体として得た。C2522のMS ESI[M+H]計算値510.18、実測値510.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.19 (s, 1H), 8.09 (dd, J = 6.2, 4.0 Hz, 1H), 7.92-7.87 (m, 1H), 7.46-7.44 (m, 1H), 6.42 (d, J = 63.86 Hz, 1H), 6.77-6.76 (m, 1H), 6.61-6.41 (m, 2H), 5.85-5.72 (m, 3H), 5.59-5.31 (m, 1H), 4.68-4.52 (m, 1H), 4.19-3.93 (m, 3H), 3.58-3.48 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 2.82-2.73 (m, 1H), 2.63-2.38 (m, 1H).
実施例84:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000168
1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-[2-[1-(ジフルオロメチル)-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2522のMS ESI[M+H]計算値510.18、実測値510.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.34 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.96 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.35-7.27 (m, 1H), 6.55-6.35 (m, 2H), 5.95-5.90 (m, 2H), 5.82-5.54 (m, 2H), 4.67 (dd, J = 7.9, 4.0 Hz, 1H), 4.21 (dd, J = 10.6, 7.4 Hz, 1H), 4.12-4.02 (m, 1H), 3.87-3.48 (m, 3H), 3.41 (s, 3H), 2.77-2.19 (m, 2H).
実施例85:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000169
DMF(5.00mL)の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.50g、1.17mmol)、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.29g、1.40mmol)、CuI(44.47mg、0.23mmol)およびPd(PPhCl(81.95mg、0.12mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.49mL、3.53mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件カラムで分取HPLCにより精製した。C18シリカゲル;移動相:水中MeCN(10mmol/LNHHCO)、40分で25%から50%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.19g、33%)をオフホワイトの固体として獲得した。C2524のMS ESI[M+H]計算値507.20、実測値507.35;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (s, 1H), 8.31-7.93 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.90-6.25 (m, 2H), 6.24-6.05 (m, 1H), 5.73-5.63 (m, 2H), 4.68-4.41 (m, 1H), 4.31 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.14-3.85 (m, 2H), 3.82-3.60 (m, 2H), 3.33-3.32 (s, 3H), 2.80-2.53 (m, 1H), 2.42-2.39 (m, 1H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例86:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000170
DMF(80.00mL)中の1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-ヨード-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)と1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.22g、1.05mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(73.93mg、0.11mmol)、CuI(40.12mg、0.21mmol)およびTEA(0.32g、3.16mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で5%から70%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.35g、65%)を薄黄色の固体として得た。C2625のMS ESI[M+H]計算値506.21、実測値506.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.86-7.71 (m, 2H), 7.00 (dd, J = 6.7, 2.5 Hz, 1H), 6.81-6.54 (m, 3H), 6.17 (m, 1H), 5.69 (m, 1H), 5.52 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 4.66-4.44 (m, 1H), 4.31 (m, 2H), 4.13-3.74 (m, 2H), 3.65-3.44 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.77-2.52 (m, 1H), 2.46-2.35 (m, 1H), 1.42 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
実施例87:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000171
DMF(5.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.50g、1.17mmol)、1-エチル-5-エチニル-4,6-ジフロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.29g、1.40mmol)、CuI(44.58mg、0.23mmol)およびPd(PPhCl(82.14mg、0.12mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.50mL、3.60mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件カラムで分取HPLCにより精製した。C18シリカゲル;移動相:水中MeCN(10mmol/LNHHCO)、40分で25%から50%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-エチル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.39g、66%)をオフホワイトの固体として得た。C2625のMS ESI[M+H]計算値506.20、実測値506.35;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 1H), 8.20 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 20.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.82-6.71 (m, 1H), 6.62-6.54 (m, 1H), 6.21-6.15 (m, 1H), 5.71-5.67 (m, 1H), 5.60-5.39 (m, 1H), 4.67-4.41 (m, 1H), 4.36-4.30 (m, 2H), 4.16-3.78 (m, 2H), 3.65-3.42 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.76-2.54 (m, 1H), 2.43-2.31 (m, 1H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例88:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000172
DMF(5.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)および6-クロロ-1-エチル-5-エチニル-1,3-ベンゾジアゾール(0.22g、1.05mmol)の撹拌混合物に、CuI(40.12mg、0.21mmol)、Pd(PPhCl(73.93mg、0.11mmol)およびTEA(0.32g、3.16mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm、10nm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO);移動相B:ACN;流量:50mL/分;40分以内に5%から15%;検出器:UV254/210nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.24g、45%)を白色の固体として得た。C2626ClNのMS ESI[M+H]計算値504.18、実測値504.05;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.09-8.02 (m, 3H), 7.58 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.45 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 5.80-5.71 (m, 3H), 5.56-5.50 (m, 1H), 4.66 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 4.16-4.12 (m, 2H), 3.95-3.91 (m, 1H), 3.53-3.49 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 2.82-2.74 (m, 1H), 2.47-2.42 (m, 1H), 1.62-1.58 (m, 3H).
実施例89:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000173
DMF(4.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)、5-クロロ-6-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.20g、1.05mmol)、Pd(PPhCl(73.93mg、0.11mmol)およびCuI(40.12mg、0.21mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.44mL、3.16mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンガスで3回脱気し、90℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製した。カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、移動相A:水(10mmoLNHHCO)、移動相B:ACN;流量:80mL/分;勾配:30分で10Bから40Bまで;210/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.23g、44%)をオフホワイトの固体として得た。C2524ClNのMS ESI[M+H]計算値490.17、実測値490.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 7.66 (d, J = 35.2 Hz, 2H), 7.26 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 6.70-6.33 (m, 2H), 6.02 (brs, 2H), 5.85-5.67 (m, 1H), 5.59-5.51 (m, 1H), 4.71-4.52 (m, 1H), 4.19-4.07 (m, 2H), 3.88-3.74 (m, 1H), 3.61-3.47 (m, 1H), 3.40 (d, J = 3.6 Hz, 3H), 2.73-2.40 (m, 5H).
実施例90:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000174
DMF(9.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.55g、1.28mmol)および6-クロロ-5-エチニル-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(0.25g、1.28mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(90.15mg、0.13mmol)、CuI(48.92mg、0.26mmol)およびTEA(0.53mL、3.84mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。粗生成物を以下の条件で分取HPLCによりさらに精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で35Bから60Bまで;210/254nm;RT1:5.85分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.18g、29%)をオフホワイトの固体として得た。C2423ClNのMS ESI[M+H]計算値491.16、実測値491.05;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (s, 1H), 8.29 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.67-6.54 (m, 2H), 6.27-6.17 (m, 1H), 5.76-5.57 (m, 2H), 4.67-4.54 (m, 1H), 4.14-3.78 (m, 5H), 3.66-3.46 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.75-2.53 (m, 1H), 2.48-2.39 (m, 1H).
実施例91:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000175
DMF(4.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)、6-クロロ-5-エチニル-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール(0.20g、1.05mmol)、Pd(PPh)2Cl(73.93mg、0.11mmol)およびCuI(40.12mg、0.21mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.44mL、3.16mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出して粗生成物(0.15g)を得、これを以下の条件で分取HPLCによりさらに精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で35Bから50Bまで;210/254nm;RT1:5.58分。所望の生成物を含む画分を合わせて濃縮し、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.26g、56%)を白色の固体として得た。C2524ClNのMS ESI[M+H]計算値490.17、実測値490.96;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 8.00-7.80 (m, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.29 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 6.63-6.36 (m, 2H), 5.90 (s, 2H), 5.81-5.54 (m, 2H), 4.53 (d, J = 73.8 Hz, 1H), 4.27-3.94 (m, 1H), 3.88-3.74 (m, 5H), 3.58-3.55 (m, 1H), 3.39 (s, 3H), 2.58-2.52 (m, 2H).
実施例92:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000176
DMF(11.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)および6-クロロ-1-エチル-5-エチニル-1,3-ベンゾジアゾール(0.22mg、1.05mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPh)2Cl(73.76mg、0.11mmol)、CuI(40.03mg、0.21mmol)およびTEA(0.32g、3.15mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で5%から70%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含む画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.24g、43%)をオフホワイトの固体として得た。C2525ClNのMS ESI[M+H]計算値505.19、実測値505.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (s, 1H), 8.32-8.16 (m, 2H), 8.04 (s, 1H), 6.81-6.58 (m, 1H), 6.58-6.20 (m, 1H), 6.20-6.13 (m, 1H), 5.69 (m, 2H), 4.55 (d, J = 57.1 Hz, 1H), 4.37-4.31 (m, 2H), 3.96 (m, 2H), 3.65-3.62 (m, 1H), 3.56-3.46 (m, 2H), 3.33 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.76-2.54 (m, 1H), 2.43-2.34 (m, 1H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例93:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000177
DMF(12.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-ヨードピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.50g、1.17mmol)および6-クロロ-1-エチル-5-エチニル-1,3-ベンゾジアゾール(0.24g、1.17mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(82.14mg、0.12mmol)、CuI(44.58mg、0.23mmol)およびTEA(0.36g、3.51mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で5%から70%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.23g、39%)をオフホワイトの固体として得た。C2626ClNのMS ESI[M+H]計算値504.19、実測値504.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 8.02 (s, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.31-7.29 (m, 1H), 6.65-6.31 (m, 2H), 5.93 (s, 2H), 5.77-5.53 (m, 2H), 4.68-4.36 (m, 1H), 4.26-4.00 (m, 3H), 3.87-3.76 (m, 1H), 3.60-3.45 (m, 1H), 3.39 (s, 3H), 2.66-2.45 (m, 2H), 1.89-1.81 (m, 1H), 1.62-1.48 (m, 3H).
実施例94:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000178
DMF(8.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.47g、1.10mmol)、5-エチニル-4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール(0.21g、1.10mmol)、Pd(PPhCl(77.04mg、0.11mmol)およびCuI(20.90mg、0.11mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.33g、3.29mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出し、粗生成物を得た。次に、粗生成物を、以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:5.8分で35Bから55Bで;210/254nm;RT1:5.58分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.15g、27%)をオフホワイトの固体として得た。C2422のMS ESI[M+H]計算値493.18、実測値493.05;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.55-6.28 (m, 3H), 5.91-5.56 (m, 2H), 4.75-4.55 (m, 1H), 4.44-3.77 (m, 3H), 3.67-3.33 (m, 4H), 3.05-2.74 (m, 1H), 2.64 (d, J = 13.6 Hz, 3H), 2.60-2.41 (m, 1H).
実施例95:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000179
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2523のMS ESI[M+H]計算値492.19、実測値492.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.83-7.80 (m, 1H), 7.12-7.04 (m, 1H), 6.74 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 6.68-6.34 (m, 2H), 6.19-6.12 (m, 2H), 5.84-5.63 (m, 1H), 5.54-5.17 (m, 1H), 4.76-4.46 (m, 1H), 4.28-3.85 (m, 3H), 3.61-3.32 (m, 4H), 2.83-2.34 (m, 5H).
実施例96:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000180
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2525ClNのMS ESI[M+H]計算値505.14、実測値505.15;1H NMR (400 MHz,CDCl3) δ 8.40 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.66-6.39 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.95-5.63 (m, 2H), 4.75-4.49 (m, 1H), 4.26-3.97 (m, 2H), 3.88-3.82 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.58-3.49 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.04-2.77 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.52-2.47 (m, 1H).
実施例97:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000181
DMF(11.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、1.05mmol)および6-クロロ-5-エチニル-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール(0.22g、1.05mmol)の撹拌混合物に、Pd(PPhCl(73.93mg、0.11mmol)、CuI(40.12mg、0.21mmol)およびTEA(0.32g、3.16mmol)を室温にて添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、70℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で10%から50%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.16g、30%)をオフホワイトソリッドとして得た。C2626ClNのMS ESI[M+H]計算値504.19、実測値504.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.99 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.72 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.51-6.38 (m, 2H), 5.83-5.66 (m, 3H), 5.53 (m, 1H), 4.66 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.20-4.07 (m, 2H), 3.94-3.91 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.58-3.47 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 2.78 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.57-2.40 (m, 1H).
実施例98:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000182
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C25H24ClN7O2のMS ESI[M+H]+計算値490.17、実測値490.05;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.91 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 6.77-6.69 (m, 1H), 6.52-6.38 (m, 2H), 5.86-5.66 (m, 3H), 5.53-5.50 (m, 1H), 4.66-4.64 (m, 1H), 4.20-4.00 (m, 2H), 3.93-3.89 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.57-3.47 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 2.78-2.73 (m, 1H), 2.49-2.45 (m, 1H).
実施例99:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000183
DMF(1.00mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.40g、0.93mmol)、5-クロロ-6-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.18g、0.93mmol)、Pd(PPhCl(65.56mg、0.09mmol)およびCuI(35.58mg、0.18mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.28g、2.80mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンガスで3回脱気し、90℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。残留物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol/LNHHCO)、30分で10%から40%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.18g、39%)を白色の固体として得た。C2423ClNのMS ESI[M+H]計算値491.20、実測値491.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 6.66-6.32 (m, 2H), 6.16-5.96 (m, 1H), 5.67-5.31 (m, 2H), 4.73-4.40 (m, 1H), 4.18-3.73 (m, 2H), 3.70-3.43 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.75-2.58 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.38-2.12 (m, 1H).
実施例100:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000184
DMF(1.50mL)中の1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.50g、1.17mmol)、5-クロロ-6-エチニル-2-メチル-3H-1,3-ベンゾジアゾール(0.22g、1.17mmol)、Pd(PPhCl(82.14mg、0.12mmol)およびCuI(44.58mg、0.23mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.35g、3.51mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物をアルゴンガスで3回脱気し、90℃にて40分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。粗生成物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で35Bから55Bまで;210/254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.21g、36%)を白色の固体として得た。C2524ClNのMS ESI[M+H]計算値490.20、実測値490.05;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.66 (d, J = 18.1 Hz, 1H), 7.99-7.86 (m, 1H), 7.81 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.76-7.67 (m, 1H), 6.97 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 6.86-6.46 (m, 3H), 6.17-5.96 (m, 1H), 5.79-5.64 (m, 1H), 5.50 (s, 1H), 4.48 (s, 1H), 4.10-4.01 (m, 1H), 3.97-3.75 (m, 2H), 3.67-3.43 (m, 3H), 3.30 (s, 1H), 2.55 (s, 1H), 2.52 (s, 3H), 2.40 (s, 1H).
実施例101:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000185
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2626ClNのMS ESI[M+H]計算値504.18、実測値504.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.68-6.35 (m, 2H), 5.95 (s, 2H), 5.84-5.69 (m, 1H), 5.69-5.59 (m, 1H), 4.67 (s, 1H), 4.29-4.13 (m, 1H), 4.13-3.95 (m, 1H), 3.82 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.63-3.48 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 2.71-2.48 (m, 5H).
実施例102:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000186
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2524ClFNのMS ESI[M+H]計算値523.17、実測値523.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 7.81 (s, 1H), 6.97-5.96 (m, 3H), 5.80-5.50 (m, 2H), 4.73-4.33 (m, 1H), 4.16-3.80 (m, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.67-3.45 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.76-2.59 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.39 (d, J = 5.7 Hz, 1H).
実施例103:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000187
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2625ClFNのMS ESI[M+H]計算値522.17、実測値522.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.84-7.77 (m, 2H), 6.98 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.83-6.46 (m, 3H), 6.16 (dd, J = 16.8, 3.1 Hz, 1H), 5.69-5.65 (m, 1H), 5.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.69-4.39 (m, 1H), 4.16-3.75 (m, 5H), 3.68-3.43 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.77-2.61 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.43-2.39 (m, 1H).
実施例104:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000188
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2422ClFNのMS ESI[M+H]計算値509.15、実測値509.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.51-6.37 (m, 2H), 6.32-5.95 (m, 1H), 5.92-5.80 (m, 1H), 5.78-5.68 (m, 1H), 4.77-4.46 (m, 1H), 4.24-3.98 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.87-3.80 (m, 1H), 3.59-3.49 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.05-2.78 (m, 1H), 2.57-2.45 (m, 1H).
実施例105:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000189
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2523ClFNのMS ESI[M+H]計算値508.16、実測値508.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95-7.83 (m, 2H), 7.39-7.33 (m, 1H), 6.76-6.68 (m, 1H), 6.52-6.38 (m, 2H), 5.79-5.69 (m, 3H), 5.60-5.24 (m, 1H), 4.71-4.46 (m, 1H), 4.19-3.99 (m, 2H), 3.95-3.90 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.58-3.47 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.08-2.68 (m, 1H), 2.57-2.40 (m, 1H).
実施例106:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000190
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-4-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2523ClFNのMS ESI[M+H]計算値508.16、実測値508.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.34 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.70-6.31 (m, 2H), 5.91 (s, 2H), 5.82-5.69 (m, 1H), 5.70-5.55 (m, 1H), 4.71-4.39 (m, 1H), 4.30-4.17 (m, 1H), 4.06 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.85-3.79 (m, 1H), 3.61-3.49 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 2.64-2.53 (m, 2H).
実施例107:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000191
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(4,6-ジフルオロ-2-メチル-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2523のMS ESI[M+H]計算値492.19、実測値492.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.31 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.43 (d, J = 8.7 Hz, 3H), 5.79-5.52 (m, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.28-4.19 (m, 1H), 4.09 (s, 1H), 3.90-3.82 (m, 1H), 3.57-3.52 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.57 (m, 2H).
実施例108:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000192
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2625FNのMS ESI[M+H]計算値501.22、実測値501.30;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.41 (s, 1H), 8.09 (s, 2H), 7.48 (s, 1H), 6.53-6.38 (m, 2H), 6.19 (s, 2H), 5.90-5.82 (m, 1H), 5.79-5.65 (m, 1H), 4.68 (s, 1H), 4.22-4.00 (m, 2H), 3.86-3.82 (m, 1H), 3.57-3.51 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.90-2.73 (m, 1H), 2.52-2.49 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 1.11-1.07 (m, 2H).
実施例109:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000193
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2726FNのMS ESI[M+H]計算値500.22、実測値500.30;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.09-7.79 (m, 3H), 7.39-7.31 (m, 1H), 6.80-6.63 (m, 1H), 6.49-6.37 (m, 2H), 5.89-5.63 (m, 3H), 5.59-5.22 (m, 1H), 4.74-4.44 (m, 1H), 4.21-3.99 (m, 2H), 3.96-3.82 (m, 1H), 3.62-3.45 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.41-3.35 (m, 1H), 2.87-2.65 (m, 1H), 2.57-2.32 (m, 1H), 1.27-1.13 (m, 2H), 1.13-0.93 (m, 2H).
実施例110:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000194
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2726FNのMS ESI[M+H]計算値500.22、実測値500.15;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.35 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.50-7.16 (m, 3H), 6.69-6.32 (m, 2H), 5.93 (s, 2H), 5.83-5.68 (m, 1H), 5.68-5.49 (m, 1H), 4.74-4.34 (m, 1H), 4.27-4.01 (m, 1H), 3.88-3.46 (m, 3H), 3.41 (s, 4H), 2.57 (s, 2H), 1.30-1.12 (m, 2H), 1.08 (s, 2H).
実施例112:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イルエチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000195
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-(ベンゾ[d]チアゾール-5-イルエチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2321SのMS ESI[M+H]計算値460.15、実測値460.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.50 (s, 1H), 8.56-8.51 (m, 1H), 8.31-8.24 (m, 2H), 7.80 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.69-6.64 (m, 1H), 6.17-6.10 (m, 1H), 5.75-5.57 (m, 2H), 4.54-4.45 (m, 1H), 4.24-3.75 (m, 2H), 3.70-3.42 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.74-2.56 (m, 1H), 2.45-2.34 (m, 1H).
実施例113:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000196
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-クロロ-4-フルオロ-1,2-ジメチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2625ClFNのMS ESI[M+H]計算値522.17、実測値522.20;H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 22.0 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 6.76 (dd, J = 16.7, 10.3 Hz,1H), 6.57 (dd, J = 16.7, 10.3 Hz, 1H), 6.19-6.17 (m, 1H), 5.80-5.64 (m, 1H), 5.52-5.48 (m, 1H), 4.66-4.38 (m, 1H), 4.14-3.80 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.66-3.40 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.37-2.33 (m, 1H).
実施例114:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-(2-[[1,2,4]トリアゾーロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]エチニル)ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000197
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-(2-[[1,2,4]トリアゾーロ[1,5-α]ピリジン-7-イル]エチニル)ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2221のMS ESI[M+H]計算値444.18、実測値444.30;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.09-9.01 (m, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.31 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.1, 1.7 Hz, 1H), 6.77-6.58 (m, 1H), 6.25-6.11 (m, 1H), 5.77-5.59 (m, 2H), 4.62-4.59 (m, 1H), 4.12-3.83 (m, 2H), 3.64-3.42 (m, 2H), 3.32-3.29 (m, 3H), 2.75-2.52 (m, 2H).
実施例115:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000198
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2321のMS ESI[M+H]計算値444.20、実測値444.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.08-8.05 (m, 1H), 7.66-6.96 (m, 2H), 6.73-6.35 (m, 2H), 5.96 (s, 2H), 5.91-5.68 (m, 2H), 4.79-4.46 (m, 1H), 4.23-3.95 (m, 2H), 3.91-3.49 (m, 2H), 3.42 (s, 3H), 2.89-2.66 (m, 1H), 2.51-2.32 (m, 1H).
実施例116:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000199
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2524ClFNのMS ESI[M+H]計算値523.17、実測値523.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.67-6.45 (m, 1H), 6.46-6.09 (m, 2H), 5.92-5.79 (m, 1H), 5.78-5.67 (m, 1H), 4.75-4.46 (m, 1H), 4.30-3.97 (m, 4H), 3.88-3.79 (m, 1H), 3.59-3.49 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.07-2.76 (m, 1H), 2.56-2.45 (m, 1H), 1.60 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例117:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000200
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2625ClFNのMS ESI[M+H]計算値522.17、実測値522.30;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.91-7.86 (m, 1H), 7.37 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.76-6.68 (m, 1H), 6.49-6.38 (m, 2H), 5.82-5.69 (m, 3H), 5.59-5.46 (m, 1H), 4.71-4.45 (m, 1H), 4.28-4.21 (m, 2H), 4.14 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.07-3.88 (m, 1H), 3.58-3.47 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.06-2.71 (m, 1H), 2.57-2.40 (m, 1H), 1.59 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例118:1-1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000201
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-エチル-4-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2625ClFNのMS ESI[M+H]計算値522.17、実測値522.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.35 (s, 2H), 6.71-6.37 (m, 2H), 6.00 (s, 2H), 5.81-5.56 (m, 2H), 4.74-4.37 (m, 1H), 4.29-4.18 (m, 3H), 4.10-4.03 (m, 1H), 3.87-3.77 (m, 1H), 3.61-3.49 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 2.64-2.54 (m, 2H), 1.59 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例119:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000202
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2320FNのMS ESI[M+H]計算値462.46、実測値462.16;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.04 (t, J = 24 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.60-6.42 (m, 2H), 6.10 (s, 2H), 5.88-5.83 (m, 1H), 5.76-5.70 (m, 1H), 4.70-4.52 (m, 1H), 4.19-4.03 (m, 2H), 3.87-3.84 (m, 1H), 3.57-3.52 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.95-2.77 (m, 1H), 2.54-2.49 (m, 1H).
実施例120:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000203
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2422のMS ESI[M+H]計算値493.18、実測値493.20;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.51-8.16 (m, 2H), 8.03 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.35-6.81 (m, 1H), 6.17 (dd, J = 16.7, 2.4 Hz, 1H), 5.83-5.49 (m, 2H), 4.55 (d, J = 40.2 Hz, 1H), 4.27-3.75 (m, 5H), 3.70-3.41 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.85-2.56 (m, 1H), 2.42 (s, 1H).
実施例121:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000204
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2422ClFNのMS ESI[M+H]計算値509.15、実測値509.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.98-7.91 (m, 2H), 6.70-6.36 (m, 2H), 6.20-6.10 (m, 2H), 5.90-5.70 (m, 2H), 4.42-4.00 (m, 6H), 3.87-3.83 (m, 1H), 3.57-3.52 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.12-2.70 (m, 1H), 2.53-2.48 (m, 1H).
実施例122:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000205
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2524のMS ESI[M+H]計算値507.52、実測値507.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (s, 1H), 7.67 (d, J = 4 Hz, 1H), 6.60-6.42 (m, 2H), 6.09 (s, 2H), 5.86-5.69 (m, 2H), 4.67-4.52 (m, 1H), 4.19-4.03 (m, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.87-3.82 (m, 1H), 3.57-3.53 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.96-2.62 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.54-2.47 (m, 1H).
実施例123:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000206
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2524のMS ESI[M+H]計算値507.20、実測値507.30;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.80 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.48-6.35 (m, 2H), 6.09 (s, 2H), 5.90-5.77 (m, 1H), 5.71-5.70 (m, 1H), 4.70-4.63 (m, 1H), 4.39-4.38 (m, 2H), 4.14-4.11 (m, 1H), 4.10-3.95 (m, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.57-3.48 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.79-2.78 (m, 1H), 2.49-2.48 (m, 1H), 1.63-1.55 (m, 3H).
実施例124:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000207
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2321FNのMS ESI[M+H]計算値461.18、実測値461.15;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.36-8.23 (m, 2H), 8.07 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 6.51-6.87 (m, 1H), 6.10-6.23 (m, 1H), 5.78-5.55 (m, 2H), 4.55 (d, J = 40.6 Hz, 1H), 4.18-3.77 (m, 2H), 3.72-3.45 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.79-2.54 (m, 1H), 2.47-2.35 (m, 1H).
実施例125:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000208
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2524ClFNのMS ESI[M+H]計算値523.17、実測値523.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.47-6.34 (m, 2H), 6.20 (s, 2H), 5.88-5.83 (m, 1H), 5.72-5.67 (m, 1H), 4.66-4.56 (m, 1H), 4.20-4.04 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.85-3.82 (m, 1H), 3.56-3.51 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 3.02-2.77 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.54-2.40 (m, 1H).
実施例126:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000209
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2625ClNのMS ESI[M+H]計算値517.18、実測値517.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.49-6.35 (m, 2H), 6.18 (s, 2H), 5.85-5.83 (m, 1H), 5.72-5.70 (m, 1H), 4.74-4.37 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.12-3.96 (m, 1H), 3.86-3.82 (m, 1H), 3.55-3.54 (m, 1H), 3.40 (s, 3H), 3.39-3.37 (m, 1H), 2.83-2.80 (m, 1H), 2.50-2.48 (m, 1H), 1.28-1.19 (m, 2H), 1.19-1.03 (m, 2H).
実施例127:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000210
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-5-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2726ClNのMS ESI[M+H]計算値516.18、実測値516.20;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.91-7.78 (m, 2H), 6.83-6.54 (m, 4H), 6.24-6.16 (m, 1H), 5.75-5.68 (m, 1H), 5.59-5.45 (m, 1H), 4.72-4.36 (m, 1H), 4.18-3.77 (m, 1H), 3.70-3.41 (m, 3H), 3.34(s, 3H), 2.76-2.55 (m, 1H), 2.45-2.30 (m, 1H), 1.14-1.08 (m, 4H).
実施例128:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000211
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2524ClFNのMS ESI[M+H]計算値523.17、実測値523.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.23-6.10 (m, 1H), 5.78-5.57 (m, 2H), 4.53-4.45 (m, 1H), 4.39-4.31 (m, 2H), 4.12-4.05 (m, 1H), 4.03-3.91 (m, 1H), 3.81 (m, 1H), 3.70-3.58 (m, 1H), 3.48 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.32 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 2.73-2.54 (m, 1H), 2.34 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 1.45 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例129:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000212
1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2523ClFのMS ESI[M+H]計算値540.96、実測値540.16;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41-8.39 (m, 1H), 8.03-8.02 (m, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.45-7.30 (m, 1H), 6.60-6.34 (m, 4H), 5.89-5.85 (m, 1H), 5.76-5.70 (m, 1H), 4.7-4.53 (m, 1H), 4.19-4.04 (m, 2H), 3.86-3.83 (m, 1H), 3.57-3.52 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.86-2.78 (m, 1H), 2.75 (s, 3H), 2.53-2.49 (m, 1H).
実施例130:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000213
1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-3-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2624ClFのMS ESI[M+H]計算値540.16、実測値540.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, J = 4Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 6.75 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.57-6.43 (m, 2H), 5.87-5.71 (m, 3H), 5.56-5.35 (m, 1H), 4.68-4.52 (m, 1H), 4.19-3.91 (m, 3H), 3.57-3.43 (m, 4H), 2.83-2.75 (m, 4H), 2.49-2.42 (m, 1H).
実施例131:1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000214
1-[(2R,4S)-4-(4-アミノ-5-{2-[6-クロロ-1-(ジフルオロメチル)-2-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]エチニル}ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2624ClFのMS ESI[M+H]計算値540.16、実測値540.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 (d, J = 12 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.43-7.33 (m, 1H), 6.57-6.39 (m, 1H), 6.20 (s, 2H), 5.79-5.57 (m, 2H), 4.68-4.21 (m, 1H), 4.21-4.19 (m, 1H), 4.10-4.06 (s, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.57-3.52 (m, 1H), 3.42 (s, 3H), 2.72 (s, 3H), 2.58-2.51 (m, 2H).
実施例132:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000215
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2321ClNOのMS ESI[M+H]計算値461.15、実測値461.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.57-7.87 (m, 5H), 6.62-6.32 (m, 1H), 6.17-5.86 (m, 1H), 5.69-5.56 (m, 1H), 5.51-5.21 (m, 1H), 4.39-4.32 (m, 2H), 4.18-3.52 (m, 4H), 2.47-2.32 (m, 2H), 1.41-1.20 (m, 3H).
実施例133:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000216
(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2422ClNOのESI[M+H]計算値460.16、実測値460.25;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 6.1, 1.2 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 7.2, 6.1 Hz, 1H), 6.74-6.46 (m, 3H), 6.13-6.27 (m, 1H), 5.63-5.78 (m, 1H), 5.53-5.34 (m, 1H), 4.27-4.39 (m, 2H), 4.19-3.55 (m, 4H), 2.30-2.47 (m, 2H), 1.36-1.48 (m, 3H).
実施例134:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(2H3)メトキシメチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000217
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(2H)メトキシメチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2419D3FのMS ESI[M+H]計算値496.20、実測値496.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.10-7.04 (m, 1H), 6.49-6.37 (m, 2H), 6.25 (brs, 2H), 5.92-5.70 (m, 2H), 4.74-4.65 (m, 1H), 4.21-4.05 (m, 2H), 3.89-3.82 (m, 4H), 3.55-3.49 (m, 1H), 2.89-2.76 (m, 1H), 2.50-2.48 (m, 1H).
実施例135:1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(2H3)メトキシメチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000218
1-[(2R,4S)-4-[4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル]-2-[(2H)メトキシメチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2522D3ClNのMS ESI[M+H]計算値508.20、実測値508.25;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.46 (s, 1H), 8.31 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 6.81-6.55 (m, 2H), 6.21-6.16 (m, 1H), 5.81-5.52 (m, 2H), 4.61-4.48 (m, 1H), 4.34-4.29 (m, 2H), 4.17-3.77 (m, 2H), 3.69-3.43 (m, 2H), 2.76-2.57 (m, 1H), 2.46-2.31 (m, 1H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例136:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000219
(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2421ClFNOのMS ESI[M+H]計算値478.15、実測値478.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 6.67-6.63 (m, 1H), 6.51 (s, 2H), 6.20-6.17 (m, 1H), 5.78-5.70 (m, 1H), 5.49-5.44 (m, 1H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.17-3.84 (m, 2H), 3.82-3.53 (m, 2H), 2.46-2.41 (m, 2H), 1.46 (t, J = 7.2 Hz, 3H)
実施例137:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000220
(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2320ClNOのMS ESI[M+H]計算値446.14、実測値446.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 7.1, 6.2 Hz, 1H), 6.76-6.38 (m, 3H), 6.20-6.17 (m, 1H), 5.79-5.70 (m, 1H), 5.44-5.34 (m, 1H), 4.19-3.88 (m, 2H), 3.79 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.46-2.42 (m, 2H).
実施例138:1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000221
1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2726ClNのMS ESI[M+H]計算値516.18、518.18、実測値516.05、518.05;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.79-7.70 (m, 1H), 7.71 (s, 1H), 6.78 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 6.64-6.39 (m, 2H), 5.79-5.69 (m, 1H), 5.59-5.31 (m, 1H), 4.70-4.48 (m, 1H), 4.18-4.02 (m, 2H), 3.95-3.92 (m, 1H), 3.60-3.38 (m, 5H), 3.02-2.72 (m, 1H), 2.59-2.41 (m, 1H), 1.31-1.20 (m, 2H), 1.13-1.06 (m, 2H).
実施例139:1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-2-[(ジフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000222
1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(4,6-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-2-[(ジフルオロメトキシ)メチル]ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2420のMS ESI[M+H]計算値529.16、実測値529.15;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 8.29 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.04-6.67 (m, 1H), 6.62-6.45 (m, 1H), 6.16-6.11 (m, 1H), 5.7-5.52 (m, 2H), 4.63-4.45 (m, 1H), 4.25-4.09 (m, 1H), 4.09-3.90 (m, 3H), 3.85 (s, 3H), 2.86-2.57 (m, 1H), 2.45-2.31 (m, 1H).
実施例140:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000223
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。MS ESIはC2219FNOのMS ESI[M+H]計算値431.17、実測値431.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 8.16 (dd, J = 6.3, 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.65-6.56 (m, 1H), 6.19-6.15 (m, 1H), 5.72-5.67 (m, 1H), 5.63-5.41 (m, 1H), 4.24-3.78 (m, 6H), 3.77-3.55 (m, 1H), 2.41-2.30 (m, 2H).
実施例141:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000224
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2320FNOのMS ESI[M+H]計算値430.17、実測値430.05;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.34 (s, 1H), 8.07 (dd, J = 6.4, 2.1 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 35.8, 7.9 Hz, 2H), 6.97-6.92 (m, 1H), 6.78-6.40 (m, 3H), 6.22-6.13 (m, 1H), 5.73-5.68 (m, 1H), 5.56-5.33 (m, 1H), 4.14-4.01 (m, 1H), 3.98-3.55 (m, 6H), 2.48-2.25 (m, 2H).
実施例142:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000225
(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2320FNOのMS ESI[M+H]計算値430.17、実測値430.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 8.19 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 6.4, 3.4 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 6.53-6.72 (m, 2H), 6.13-6.23 (m, 1H), 5.65-5.77 (m, 1H), 5.24-5.41 (m, 1H), 4.18-3.86 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.80-3.66 (m, 2H), 3.48-3.59 (m, 1H), 2.49-2.30 (m, 2H).
実施例143:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000226
(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2422ClNOのMS ESI[M+H]計算値460.16、実測値460.25;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 6.1, 1.2 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 7.2, 6.1 Hz, 1H), 6.74-6.46 (m, 3H), 6.13-6.27 (m, 1H), 5.63-5.78 (m, 1H), 5.53-5.34 (m, 1H), 4.27-4.39 (m, 2H), 4.19-3.55 (m, 4H), 2.30-2.47 (m, 2H), 1.36-1.48 (m, 3H).
実施例144:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000227
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2320ClFNOのMS ESI[M+H]計算値479.14、実測値479.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 4 Hz, 2H), 6.57-6.42 (m, 2H), 6.17 (s, 2H), 5.75-5.71 (m, 1H), 5.69-5.53 (m, 1H), 4.42 (q, J = 48 Hz, 2H), 4.15-4.01 (m, 3H), 3.82-3.74 (m, 1H), 2.71-2.63 (m, 1H), 2.56-2.45 (m, 1H), 1.60 (t, J = 16 Hz, 3H).
実施例145:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000228
(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2218ClFNOのMS ESI[M+H]計算値465.13、実測値465.25;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (s, 1H), 8.30 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 6.63-6.61 (m, 1H), 6.17-6.04 (m, 1H), 5.86-5.39 (m, 2H), 4.35-3.40 (m, 7H), 2.38-2.31 (m, 2H).
実施例146:(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000229
(S)-1-(3-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2421FNOのMS ESI[M+H]計算値457.18、実測値457.25;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 6.3, 2.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.63-6.58 (m, 1H), 6.19-6.13 (m, 1H), 5.78-5.35 (m, 2H), 4.03-3.77 (m, 2H), 3.76-3.46 (m, 2H), 2.54 (s, 1H), 2.40-2.36 (m, 2H), 1.09-1.03 (m, 4H).
実施例147:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000230
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2219ClNOのMS ESI[M+H]計算値447.14、実測値447.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.37 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 6.57-6.40 (m, 2H), 6.40-5.75 (m, 2H), 5.75-5.68 (m, 1H), 5.68-5.53 (m, 1H), 4.15-4.00 (m, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.83-3.73 (m, 1H), 2.74-2.63 (m, 1H), 2.54-2.45 (m, 1H).
実施例148:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000231
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2319ClFNOのMS ESI[M+H]464.13、実測値464.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 6.75 -6.50 (m, 3H), 6.23-6.11 (m, 1H), 5.71 (m, 1H), 5.45 (m, 1H), 4.16 (m, 1H), 4.02 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 3.93-3.86 (m, 1H), 3.82-3.47 (m, 2H), 2.49-2.26 (m, 2H).
実施例149:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000232
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2522FNOのMS ESI[M+H]計算値456.19、実測値456.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.81-7.79 (m, 1H), 7.67-7.62 (m, 1H), 7.02-6.95 (m, 1H), 6.74-6.44 (m, 3H), 6.18 (m, 1H), 5.70 (m, 1H), 5.54-5.33 (m, 1H), 4.14-4.05 (m, 1H), 4.00-3.46 (m, 5H), 2.44-2.27 (m, 1H), 1.18-0.96 (m, 4H).
実施例150:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000233
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2422FNOのMS ESI[M+H]計算値444.19、実測値444.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.41 (s, 1H), 8.07 (dd, J = 6.4, 2.2 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 10.7, 8.0 Hz, 2H), 6.97-4.94 (m, 1H), 6.77-6.40 (m, 3H), 6.23-6.16 (m, 1H), 5.76-5.58 (m, 1H), 5.53-5.35 (m, 1H), 4.29 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.17-3.54 (m, 4H), 2.46-2.26 (m, 2H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例151:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000234
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-メチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.3s (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.14 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.51-6.73 (m, 1H), 6.11-6.20 (m, 1H), 5.57-5.73 (m, 2H), 4.38-4.54 (m, 1H), 3.96-4.16 (m, 1H), 3.90 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.67-2.75 (m, 1H), 2.10-2.22 (m, 1H). 1.28-1.30 (m, 3H).[M+H]計算値:445.2;実測値445.2。
実施例152:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000235
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2321FNOのMS ESI[M+H]計算値445.18、実測値445.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.42 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 6.4, 2.2 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.65-6.59 (m, 1H), 6.19-6.11 (m, 1H), 5.80-5.40 (m, 2H), 4.30-4.26 (m, 2H), 4.18-3.61 (m, 4H), 2.41-2.35 (m, 2H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例153:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000236
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2320OのMS ESI[M+H]計算値463.17、実測値463.15;1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 8.27-8.22 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 6.66-6.56 (m, 1H), 6.31-6.25 (m, 1H), 5.77 (s, 1H), 5.55 (s, 1H), 4.45 (m, 2H), 4.28-3.47 (m, 4H), 2.55 (m, 2H), 1.55 (m, 3H).
実施例154:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000237
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2218OのMS ESI[M+H]計算値449.16、実測値449.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (d, J = 18.6 Hz, 2H), 8.01 (s, 1H), 6.66-6.61 (m, 1H), 6.20-6.16 (m, 1H), 5.78-5.40 (m, 2H), 4.19-3.53 (m, 7H), 2.49-2.28 (m, 2H).
実施例155:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000238
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2421OのMS ESI[M+H]計算値462.18、実測値462.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.89-6.26 (m, 3H), 6.19-6.11 (m, 1H), 5.71-5.65 (m, 1H), 5.59-5.31 (m,1H), 4.40 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.23-3.52 (m, 4H), 2.40-2.35 (m, 2H), 1.47 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
実施例156:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000239
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2319OのMS ESI[M+H]計算値448.16、実測値448.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 7.93-7.79 (m, 2H), 6.98-6.95 (m, 1H), 6.68-6.58(m, 1H), 6.47 (s, 2H), 6.21-6.13 (m, 1H), 5.73-5.64 (m, 1H), 5.56-5.37 (m, 1H), 4.19-3.55 (m, 7H), 2.50-2.33 (m, 2H).
実施例157:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000240
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2521O のMS ESI[M+H]計算値502.18、実測値502.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.42 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 6.45-6.39 (m, 2H), 6.19 (s, 2H), 5.80-5.70 (m, 2H), 4.80-4.75 (m, 1H), 4.46-4.38 (m, 2H), 4.28-4.16 (m, 2H), 3.32-3.28 (m, 1H), 3.03-2.96 (m, 1H), 2.85-2.80 (m, 1H), 2.56-2.51 (m, 1H), 1.61-1.59 (m, 3H).
実施例158:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エンoyl)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000241
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2419OのMS ESI[M+H]計算値488.17、実測値488.10;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 8.02 (dd, J = 5.3, 1.4 Hz, 1H), 6.90-6.54 (m, 1H), 6.20 (dd, J = 16.7, 2.3 Hz, 1H), 5.84-5.60 (m, 2H), 4.69-4.62 (m, 1H), 4.25-4.08 (m, 1H), 4.02-3.96 (m, 3H), 3.21-3.28 (m, 1H), 3.03-2.95 (m, 1H), 2.79-2.71 (m, 1H), 2.42-2.37 (m, 2H).
実施例159:2-((2R,4S)-1-Acryloyl-4-(4-アミノ-3-((6,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル
Figure 2023528880000242
2-((2R,4S)-1-アクリロイル-4-(4-アミノ-3-((6,7-ジフルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)ピロリジン-2-イル)アセトニトリル。C2520OのMS ESI[M+H]計算値487.17、実測値487.15;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.35 (s, 1H), 7.99-7.90 (m, 1H), 7.84 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 6.69-6.41 (m, 3H), 6.20 (dd, J = 16.6, 2.4 Hz, 1H), 5.82-5.53 (m, 2H), 4.55 (s, 1H), 4.14-4.01 (m, 1H), 4.02-3.95 (m, 4H), 3.22-2.97 (m, 2H), 2.81-2.66 (m, 1H), 2.44-2.25 (m, 1H).
実施例160:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000243
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-エチル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エンoyl)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2622OのMS ESI[M+H]計算値501.19、実測値501.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.92 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.43-6.40 (m, 2H), 6.09 (s, 2H), 5.77 (dd, J = 4, 4 Hz, 1H), 5.54-5.51 (m, 1H), 4.76 (s, 1H), 4.42 (q, J = 60 Hz, 2H), 4.28-4.23 (m, 1H), 4.14-4.09 (m, 1H), 3.47-3.41 (m, 1H), 3.00-2.97 (m, 1H), 2.73-2.68 (m, 1H), 2.53-2.50 (m, 1H), 1.59 (t, J = 32 Hz, 3H).
実施例161:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000244
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2419ClFNOのMS ESI[M+H]計算値504.14、506.14、実測値504.10、506.10;1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.40 (s, 1H), 7.94 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 6.42 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 6.25 (s, 2H), 5.76-5.68 (m, 2H), 4.80 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.31-4.19 (m, 2H), 4.08-4.01 (m, 3H), 3.34-3.26 (m, 1H), 3.06-3.00 (m, 1H), 2.86-2.80 (m, 1H), 2.58-2.50 (m, 1H).
実施例162:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000245
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2622ClFNOのMS ESI[M+H]計算値517.16、実測値517.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.94-7.89 (m, 3H), 6.76 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.48-6.42 (m, 2H), 5.97 (s, 2H), 5.79-5.71 (m, 1H), 5.55-5.45 (m, 1H), 4.78-7.72 (m, 2H), 4.29-4.15 (m, 2H), 3.45-3.38 (m, 1H), 3.05-2.98 (m, 1H), 2.83-2.71 (m, 1H), 2.56-2.50 (m, 1H), 1.62-1.59 (m, 3H), 1.28-1.22 (m, 1H).
実施例163:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000246
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.40 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.14 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.78-6.51 (m, 1H), 6.16 (t, J = 13.2 Hz, 1H), 5.76-5.52 (m, 2H), 4.57-4.37 (m, 3H), 4.19-3.87 (m, 2H), 2.79-2.68 (m, 1H), 2.21-2.09 (m, 1H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.28-1.30 (m, 3H).[M+H]計算値:455.2;実測値459.2。
実施例164:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000247
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.39 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.93-7.29 (m, 2H), 6.75-6.50 (m, 1H), 6.10 (t, J = 13.2 Hz, 1H), 5.74-5.57 (m, 2H), 4.58-4.35 (m, 1H), 4.10-3.90 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.81-2.64 (m, 1H), 2.30-2.09 (m, 1H), 1.28-1.30 (m, 3H).[M+H]計算値:461.2;実測値461.2。
実施例165:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000248
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.33 (s, 1H), 8.05 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.71 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.04-7.02 (m, 1H), 6.72-6.47 (m, 3H), 6.11-6.20 (m, 1H), 5.73-5.62 (m, 1H), 5.52 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.53-4.40 (m, 1H), 4.15-3.81 (m, 5H), 2.75-2.60 (m, 1H), 2.24-2.08 (m, 1H), 1.31-1.29 (m, 3H).[M+H]計算値:444.1;実測値444.1。
実施例166:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000249
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.48 (s, 1H), 8.04-8.08 (m, 1H), 7.81-7.69 (m, 2H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.73-6.42 (m, 3H), 6.16 (t, J = 13.2 Hz, 1H), 5.78-5.71 (m, 1H), 5.60-5.49 (m, 1H), 4.58-4.49 (m, 1H), 4.35-4.32 (m, 2H), 4.22-3.78 (m, 2H), 2.80-2.70 (m, 1H), 2.20-2.06 (m, 1H), 1.46 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.31-1.30 (m, 3H).[M+H]計算値:458.2;実測値458.2。
実施例167:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000250
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.36 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.81 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.05-7.03 (m, 1H), 6.73-6.53 (m, 3H), 6.17 (t, J = 16.4 Hz, 1H), 5.68 (dd, J = 10.4, 29.6 Hz, 1H), 5.57-5.51 (m, 1H), 4.55-4.40 (m, 1H), 4.18-3.78 (m, 5H), 2.76-2.59 (m, 1H), 2.33-2.09 (m, 1H), 1.32-1.27 (m, 3H).[M+H]計算値:460.2;実測値460.2。
実施例168:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000251
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.50 (br s, 1H), 8.30-8.22 (m, 3H), 8.05 (s, 1H), 6.73-6.51 (m, 2H), 6.21-6.11 (m, 1H), 5.73-5.57 (m, 2H), 4.54-4.37 (m, 1H), 4.34-4.29 (m, 2H), 4.17-3.97 (m, 1H), 3.91 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.26-2.10 (m, 1H), 1.41 (t, J = 7.6 Hz, 3H). 1.31-1.28 (m, 3H).[M+H]計算値:475.2;実測値475.2。
実施例169:1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000252
1-((2S,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.46 (br s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.82 (brs, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.73-6.52 (m, 3H), 6.21-6.12 (m, 1H), 5.73-5.62 (m, 1H), 5.56-5.52 (m, 1H), 4.53-4.40 (m, 1H), 4.34-4.29 (m, 2H), 4.18-3.80 (m, 2H), 2.76-2.61 (m, 1H), 2.25-2.08 (m, 1H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.32-1.30 (m, 3H).[M+H]計算値:474.2;実測値474.2。
実施例170:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000253
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.40 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.85-6.19 (m, 4H), 5.76-5.73 (m, 1H), 5.63-5.58 (m, 1H), 4.98-4.72 (m, 1H), 4.31-4.26 (m, 2H). 4.13-3.80 (m, 2H), 2.80-2.54 (m, 2H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:495.2;実測値495.2。
実施例171:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000254
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.51 (s, 1H), 8.07-8.05 (m, 1H), 7.82-7.77 (m, 2H), 6.98 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.81-6.50 (m, 3H), 6.41-6.13 (m, 2H), 5.77-5.72 (m, 1H), 5.50-5.47 (m, 1H), 4.97-4.69 (m, 1H), 4.32-4.26 (m, 2H), 4.14-3.77 (m, 2H), 2.80-2.54 (m, 2H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:494.2;実測値494.2。
実施例172:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000255
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.38 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.08 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.88-6.74 (m, 2H), 6.65-6.55 (m, 1H), 6.41-6.13 (m, 2H), 5.77-5.73 (m, 1H), 5.53-5.50 (m, 1H), 4.96-4.71 (m, 1H), 4.15-3.78 (m, 5H), 2.81-2.57 (m, 2H).[M+H]計算値:496.1;実測値496.1。
実施例173:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000256
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-エチル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2521ClFNOのMS ESI[M+H]計算値518.15、実測値518.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.94 (s, 1H), 7.26 (d, J = 4 Hz, 2H), 6.41-6.39 (m, 2H), 6.15 (s, 2H), 5.76-5.70 (m, 2H), 4.79-4.77 (m, 1H), 4.43-4.37 (m, 2H), 4.25-4.19 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 1H), 3.06-2.99 (m, 1H), 2.83-2.78 (m, 1H), 2.62-2.51 (m, 1H), 1.61-1.57 (m, 3H).
実施例174:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000257
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-7-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2520ClFNOのMS ESI[M+H]計算値503.14、505.14、実測値503.10、505.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95-7.84 (m, 3H), 6.73 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 6.46-6.39 (m, 2H), 5.83 (s, 2H), 5.77-5.74 (m, 1H), 5.53-5.50 (m, 1H), 4.77-4.74 (m, 1H), 4.27-4.22 (m, 1H), 4.20-4.13 (m, 1H), 4.06 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 3.45-3.40 (m, 1H), 3.00-2.95 (m, 1H), 2.74-2.69 (m, 1H), 2.54-2.47 (m, 1H).
実施例175:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000258
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.37 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.74-6.51 (m, 1H), 6.21-6.11 (m, 1H), 5.76-5.58 (m, 2H), 4.63-4.46 (m, 1H), 4.17-3.92 (m, 2H), 3.55-3.50 (m, 1H), 2.76-2.57 (m, 1H), 2.26-2.11 (m, 1H), 1.30-1.38 (m, 3H), 1.14-1.03 (m, 4H).C2522OのMS ESI[M+H]計算値:507.2;実測値507.2。
実施例176:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000259
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.37 (s, 1H), 8.06 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.04-7.02 (m, 1H), 6.73-6.47 (m, 3H), 6.21-6.12 (m, 2H), 5.74-5.63 (m, 1H), 5.55-5.50 (m, 1H), 4.55-4.38 (m, 1H), 4.18-3.79 (m, 2H), 3.56-3.51 (m, 1H), 2.78-2.58 (m, 1H), 2.25-2.08 (m, 1H), 1.32-1.30 (m, 3H), 1.13-1.06 (m, 4H).C2523OのMS ESI[M+H]計算値.:506.2;実測値506.1。
実施例177:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000260
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.33 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.14 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.80-6.54 (m, 2H), 6.80-6.19 (m, 2H), 5.76-5.73 (m, 1H), 5.62-5.58 (m, 1H), 4.98-4.68 (m, 1H), 4.16-4.04 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 2.79-2.54 (m, 2H).[M+H]計算値:481.2;実測値481.1。
実施例178:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000261
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.37 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.80-6.20 (m, 4H), 5.76-5.73 (m, 1H), 5.63-5.58 (m, 1H), 4.75-4.68 (m, 1H), 4.15-4.05 (m, 2H), 3.55-3.50 (m, 1H), 2.67-2.57 (m, 2H), 1.14-1.03 (m, 4H).C2522O[M+H]計算値:507.2;実測値507.1。
実施例179:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000262
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.36 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 6.80-6.20 (m, 4H), 5.77-5.74 (m, 1H), 5.62-5.60 (m, 1H), 4.97-4.68 (m, 1H), 4.14-3.87 (m, 4H), 2.78-2.55 (m, 2H).[M+H]計算値:497.1;実測値497.1。
実施例180:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000263
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-エチル-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.44 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 6.80-6.24 (m, 4H), 5.75 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.63-5.58 (m, 1H), 4.96-4.68 (m, 1H), 4.34-4.28 (m, 2H). 4.16-3.78 (m, 2H), 2.81-2.56 (m, 2H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:511.1;実測値511.2。
実施例181:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000264
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.33 (s, 1H), 8.06-8.03 (m, 1H), 7.80 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.81-6.49 (m, 3H), 6.41-6.20 (m, 2H), 5.76-5.72 (m, 1H), 5.50-5.47 (m, 1H), 4.97-4.70 (m, 1H), 4.14-3.77 (m, 5H), 2.80-2.56 (m, 2H).[M+H]計算値:480.2;実測値480.2。
実施例182:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000265
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.39 (s, 1H), 8.13-7.86 (m, 2H), 7.67 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.81-6.55 (m, 3H), 6.41-6.13 (m, 2H), 5.77-5.73 (m, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 4.96-4.68 (m, 1H), 4.13-3.76 (m, 2H), 3.55-3.50 (m, 1H), 2.80-2.56 (m, 2H), 1.13-1.09 (m, 4H).C2523OのMS ESI[M+H]計算値.:506.2;実測値506.1。
実施例183:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000266
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((6-クロロ-1-エチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-2-(ジフルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.44 (s, 1H), 8.16 (s, 0.4 H), 8.11 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.80 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.81-6.54 (m, 3H), 6.40-6.11 (m, 2H), 5.76-5.73 (m, 1H), 5.50-5.47 (m, 1H), 4.98-4.70 (m, 1H), 4.34-4.28 (m, 2H), 4.15-4.00 (m, 2H), 2.80-2.56 (m, 2H), 1.41 (t, J = 7.2 Hz, 3H).[M+H]計算値:510.2;実測値510.2。
実施例184:1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000267
1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2320OのMS ESI[M+H]計算値463.17、実測値463.25;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.38-8.28 (m, 2H), 8.17-7.92 (m, 1H), 7.72-7.42 (m, 1H), 6.62-6.42 (m, 1H), 6.21-5.96 (m, 1H), 5.84-5.48 (m, 2H), 4.92-4.44 (m, 3H), 4.09-3.94 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.83-2.58 (m, 1H), 2.50-2.41 (m, 1H).
実施例185:1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000268
1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1-メチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル}-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2421OのMS ESI[M+H]計算値462.18、実測値462.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (s, 1H), 8.06 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.86-7.51 (m, 3H), 7.08-6.38 (m, 4H), 6.19 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.71 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 5.58-5.38 (m, 1H), 4.88-4.44 (m, 3H), 4.12 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.68 (t, J = 22.4 Hz, 1H), 2.33 (s, 1H).
実施例186:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000269
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-5-((6-フルオロ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2421OのMS ESI[M+H]計算値462.18、実測値462.15;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.39-8.11 (m, 2H), 8.01-7.55 (m, 3H), 6.69-6.64 (m, 1H), 6.20-6.16 (m, 1H), 5.76-5.72 (m, 1H), 5.49-5.46 (m, 1H), 4.89-4.37 (m, 3H), 4.16-4.14 (m, 1H), 3.84 (s, 4H), 2.81-2.58 (m, 1H), 2.42 (d, J = 7.2 Hz, 1H).
実施例187:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000270
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2622ClNOのMS ESI[M+H]計算値512.16、実測値512.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (s, 1H), 8.08-7.96 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 6.47-6.39 (m, 2H), 6.26 (s, 2H), 5.75-5.46 (m, 2H), 4.79 (s, 1H), 4.2-4.17 (m, 2H), 3.52-3.24 (m, 2H), 3.05-2.96 (m, 1H), 2.86-2.65 (m, 1H), 2.56-2.13 (m, 1H), 1.25-1.16 (m, 2H), 1.14-1.06 (m, 2H).
実施例188:2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル
Figure 2023528880000271
2-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}-1-(プロパ-2-エノイル)ピロリジン-2-イル]アセトニトリル。C2623OのMS ESI[M+H]計算値478.20、実測値478.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (s, 1H), 8.06 (brs, 2H), 7.65-7.57 (m, 2H), 6.47-6.39 (m, 2H), 5.97 (s, 2H), 5.79-5.68 (m, 2H), 4.80-4.73 (m, 1H), 4.28-4.16 (m, 2H), 3.50-3.34 (m, 1H), 3.35-3.31 (m, 1H), 3.10-3.08 (m, 1H), 2.90-2.86 (m, 1H), 2.61-2.54 (m, 1H), 1.30-1.06 (m, 4H).
実施例189:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000272
DMF(2.00mL)中の1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-ヨードピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.20g、0.52mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で室温にて6,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-5-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-1,3-ベンゾジアゾール(0.17g、0.63mmol)、KCO(0.22g、1.56mmol)、TBAI(0.29g、0.78mmol)、CuI(19.83mg、0.10mmol)およびPd(PPhCl(36.54mg、0.05mmol)を添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、100℃にて3.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出して粗生成物を得、これを以下の条件で分取HPLCによりさらに精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:6分で15Bから50B;210/254nm;RT:5.75分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6,7-ジフルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(42.30mg、17%)を白色の固体として得た。C2320OのMS ESI[M+H]計算値463.17、実測値463.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 (s, 1H), 7.87-7.85 (m, 1H), 6.71-6.56 (m, 1H), 6.21-6.15 (m, 1H), 5.74-5.66 (m, 1H), 5.58-5.45 (m, 1H), 3.90-3.34 (m, 7H), 2.55 (s, 3H), 2.53-2.50 (m, 2H).
実施例190:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000273
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-7-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2420ClFNOのMS ESI[M+H]計算値491.14、実測値491.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 6.63-6.38 (m, 2H), 6.31 (brs, 1H), 5.82-5.50 (m, 2H), 4.19-3.93 (m, 3H), 3.80-3.75 (m, 1H), 3.64-3.61 (m, 1H), 2.60-2.55 (m, 2H), 1.36-1.22 (m, 4H).
実施例191:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000274
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-クロロ-1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2421ClNOのMS ESI[M+H]計算値473.15、実測値473.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (s, 1H), 8.08-7.96 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 6.63-6.39 (m, 2H), 6.28 (brs, 2H), 5.86-5.47 (m, 2H), 4.19-3.98 (m, 3H), 3.88-3.71 (m, 1H), 3.41-3.21 (m, 1H), 2.83-2.37 (m, 2H), 1.30-1.06 (m, 4H).
実施例192:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000275
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(6-フルオロ-1,2-ジメチル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2321FNOのMS ESI[M+H]計算値445.18、実測値445.10;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.29 (s, 1H), 7.97 (dd, J = 6.3, 2.9 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 6.64-6.59 (m, 1H), 6.18-6.11 (m, 1H), 5.70-5.62 (m, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 4.19-3.78 (m, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.70-3.57 (m, 1H), 2.54 (s, 4H), 2.42-2.27 (m, 1H).
実施例193:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000276
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2422OのMS ESI[M+H]計算値439.19、実測値439.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.06 (brs, 2H), 7.65-7.54 (m, 2H), 6.55-6.50 (m, 1H), 6.48-6.37 (m, 1H), 5.97-5.91 (m, 2H), 5.73-5.70 (m, 1H), 5.57-5.55 (m, 1H), 4.19-4.07 (m, 3H), 3.87-3.71 (m, 1H), 3.44-3.31 (m, 1H), 2.78-2.60 (m, 1H), 2.55-2.41 (m, 1H), 1.27-1.18 (m, 2H), 1.12-1.08 (m, 2H).
実施例194:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000277
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-6,7-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2420OのMS ESI[M+H]計算値475.17、実測値475.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.80-7.78 (m, 1H), 6.55-6.42 (m, 2H), 6.06 (s, 2H), 5.77-5.70 (m, 1H), 5.60-5.56 (m, 1H), 4.15-4.03 (m, 3H), 3.81-3.76 (m, 1H), 3.66-3.62 (m, 1H), 2.76-2.60 (m, 1H), 2.58-2.44 (m, 1H), 1.28-1.18 (m, 4H).
実施例195:1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000278
1-[(3S)-3-{4-アミノ-3-[2-(1-シクロプロピル-4,6-ジフルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン。C2420OのMS ESI[M+H]計算値475.17、実測値475.15;1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.49-8.44 (s, 1H), 8.32-8.30 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.67-7.58 (m, 1H), 6.79-6.64 (m, 1H), 6.20-6.18 (m, 1H), 5.80-5.70 (m, 1H), 5.51-5.49 (s, 1H), 4.2-3.81 (m, 3H), 3.73-3.51 (m, 2H), 2.40-2.30 (m, 2H), 1.17-1.04 (m, 4H).
実施例196:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((ジフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000279
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-((ジフルオロメトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2623のMS ESI[M+H]計算値537.19、実測値537.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.51-6.39 (m, 3H), 6.33-6.10 (m, 2H), 5.74-5.71 (m, 2H), 4.71 (d, J = 39.9 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 10.5, 4.1 Hz, 1H), 4.17-4.12 (m, 2H), 4.04 (dd, J = 10.2, 2.8 Hz, 1H), 3.48-3.31 (m, 1H), 2.91 (q, J = 9.3, 8.8 Hz, 1H), 2.54 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 1.32-1.17 (m, 2H), 1.09-1.00 (m, 2H).
実施例197:1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000280
1-((2R,4S)-4-(4-アミノ-3-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-2-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン。C2522OのMS ESI[M+H]計算値489.19、実測値489.25;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.40 (s, 1H), 8.19-7.92 (m, 2H), 7.41 (s, 1H), 6.64-6.38 (m, 2H), 6.29 (s, 2H), 5.86-5.62 (m, 2H), 4.98-4.87 (m, 1H), 4.82-4.44 (m, 2H), 4.25-4.09 (m, 2H), 3.56-3.32 (m, 1H), 2.90 (d, J = 12.6, 8.9 Hz, 1H), 2.66-2.45 (m, 1H), 1.19-1.15 (m, 4H).
実施例198:1-[(2R,4R)-4-{4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[4,3-f][1,2,4]トリアジン-7-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000281
ステップ1:ベンジル(2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000282
DMF(10.00mL)中のベンジル(2R)-4-(4-アミノ-5-ヨードイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.00g、1.97mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(79g、3.93mmol)、Pd(PPhCl(0.14g、0.20mmol)およびCuI(74.86mg、0.39mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.82mL、5.90mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて1.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、DCM中5%のMeOHで溶出させ、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、ベンジル(2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.01g、88%)を黄色の固体として得た。C3129FNのMS ESI[M+H]計算値581.23、実測値581.15。
ステップ2:5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-((5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 2023528880000283
20mLバイアルに、ベンジル(2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.01g、1.74mmol)およびTFA(6.06mL)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を60℃にて2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に塩基化した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で分取HPLCにより精製した。カラム:XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:20mL/分;勾配:7分で10Bから65Bまで;210/254nm;RT1:6.50分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-((5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.61g、79%)を淡黄色の固体として得た。C2323FNOのMS ESI[M+H]計算値447.20、実測値447.10;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 7.89 (s, 1H), 7.32 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.76 (s, 2H), 3.94-3.90 (m, 1H), 3.88 (s, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.50 (s, 3H), 3.41-3.36 (m, 4H), 3.31-3.29 (m, 1H), 2.09-2.00 (m, 1H), 1.27-1.19 (m, 2H), 1.09-1.05 (m, 2H).
ステップ3:1-((2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000284
DCM(5.00mL)中の5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-((5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.48g、1.09mmol)の撹拌溶液に、DIEA(0.76mL、4.36mmol)および塩化アクリロイル(3.94mL、0.98mmol)を0℃にて滴下して添加した。反応混合物を0℃にて5分間撹拌した。反応混合物を0℃にてMeOH(5mL)でクエンチした。得られた混合物を水(50mL)中に溶解させ、EA(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させ、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-((2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.45g、82%)を白色の固体として得た。C2625FNのMS ESI[M+H]計算値501.21、実測値501.10。
ステップ4:1-[(2R,4R)-4-{4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[4,3-f][1,2,4]トリアジン-7-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000285
最後のステップから得た粗生成物(1-((2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン)を以下の条件でキラルHPLCクロマトグラフィーによって精製した。カラム:CHIRALPAK IF、2×25cm、5μm;移動相A:Hex:DCM=1:1(0.5%2MのNH-MeOH)-HPLC、移動相B:EtOH-HPLC;流量:16mL/分;勾配:20分で50%Bから50%Bまで;波長:220/254nm;RT1:13.11分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4R)-4-{4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[4,3-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(96.30mg、21%)を白色の固体として得た。C2625FNのMS ESI[M+H]計算値501.21、実測値501.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.74 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.09 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 4 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.75-6.58 (m, 1H), 6.20-6.14 (s, 1H), 5.70-5.67 (m, 1H), 4.48-4.36 (m, 1H), 4.23-4.05 (m, 2H), 3.91-3.84 (m, 1H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.40 (s, 1H), 2.43-2.25 (m, 1H), 1.14-1.04 (m, 4H).
実施例199:1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[4,3-f][1,2,4]トリアジン-7-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000286
粗生成物(1-((2R)-4-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン)を以下の条件でキラルHPLCクロマトグラフィーにより精製した。カラム:CHIRALPAK IF、2×25cm、5μm;移動相A:Hex:DCM=1:1(0.5%2MのNH-MeOH)-HPLC、移動相B:EtOH-HPLC;流量:16mL/分;勾配:20分で50%Bから50%Bまで;波長:220/254nm;RT2:16.44分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-{4-アミノ-5-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[4,3-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.16g、36%)を白色の固体として得た。
2625FNのMS ESI[M+H]計算値501.21、実測値501.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.75 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.10 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.65 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.76-6.61 (m, 1H), 6.20-6.14 (m, 1H), 5.72-5.68 (m, 1H), 4.41-4.36 (m, 1H), 4.28-4.18 (m, 1H), 3.90-3.72 (m, 2H), 3.56-3.49 (m, 1H), 3.47-3.41 (m, 2H), 3.07 (s, 3H), 2.35-2.27 (m, 1H), 1.15-1.04 (m, 4H).
実施例200:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000287
ステップ1:1-(tert-ブチル)3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)(S)-ピロリジン-1,3-ジカルボキシレート
Figure 2023528880000288
1,4-ジオキサン(80.00mL)中の(3S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-カルボン酸(8.04g、37.35mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下で室温にてN-ヒドロキシスクシンイミド(4.30g、37.35mmol)を滴下して添加した。上記混合物にDCC(7.71g、37.35mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキを1,4-ジオキサン(3×200mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-(tert-ブチル)3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)(S)-ピロリジン-1,3-ジカルボキシレート(11.00g、粗製)を黄色の油として得た。C1420のMS ESI[M+H-56]計算値257.13、実測値257.05。
ステップ2:tert-ブチル(S)-3-(((3-アミノ-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-イル)メチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000289
O(112.50mL)中の3-アミノ-6-(アミノメチル)-4H-1,2,4-トリアジン-5-オン二塩酸塩(8.02g、56.80mmol)の撹拌溶液に、空気雰囲気下0℃にてHO(56.30mL)中のNaHCO(6.28g、74.73mmol)を滴下して添加した。上記混合物に、ACN(46.69mL)およびTHF(46.68mL)中の1-(tert-ブチル)3-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)(S)-ピロリジン-1,3-ジカルボキシレート(11.67g、37.36mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を室温にて2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(8/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(S)-3-(((3-アミノ-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-イル)メチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.60g、36%)をオフホワイトの固体とし得た。C1422のMS ESI[M+H]計算値339.17、実測値339.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.04 (s, 1H), 8.13 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.79 (s, 2H), 4.08 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.42-3.39 (m, 1H), 3.25 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 3.18 (d, J = 4.1 Hz, 2H), 2.98 (s, 1H), 2.07-1.82 (m, 2H), 1.40 (s, 9H).
ステップ3:(S)-2-アミノ-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4(3H)-オン
Figure 2023528880000290
ACN(36.00mL)中のtert-ブチル(S)-3-(((3-アミノ-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-トリアジン-6-イル)メチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.60g、10.64mmol)の撹拌溶液に、室温にてPOCl(13.05g、85.12mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて3.5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を以下の条件で逆フラッシュ・クロマトグラフィーにより精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中のMeCN(10mmolのNHHCO)、20分で0%から20%の勾配;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、(S)-2-アミノ-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4(3H)-オン(6.40g、粗製)を白色の固体として得た。C12OのMS ESI[M+H]計算値221.11、実測値221.20。
ステップ4:ベンジル(S)-3-(2-アミノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000291
THF(20.00mL)中の(S)-2-アミノ-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4(3H)-オン(2.27g、10.31mmol)の撹拌溶液に、大気雰囲気下で0℃にて水(20.00mL)中のNaHCO(2.60g、30.92mmol)を滴下して添加した。3分後、上記混合物に、ベンジル2,5-ジオキソピロリジン-1-イルカーボネート(3.85g、15.47mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を室温にて0.5時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)中に溶解させ、EA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×60mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(9/1)で溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、ベンジル(S)-3-(2-アミノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.80g、49%)をオフホワイトの固体として生じた。1718のMS ESI[M+H]計算値355.14、実測値355.05;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.48 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.44-7.30 (m, 4H), 5.25-5.10 (m, 2H), 5.08-4.90 (m, 2H), 4.13-4.02 (m, 1H), 3.93-3.63 (m, 3H), 3.58-3.52 (m, 1H), 2.51-2.25 (m, 2H).
ステップ5:ベンジル(S)-3-(2-アミノ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000292
DMF(18.00mL)中のベンジル(S)-3-(2-アミノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.80g、5.08mmol)の撹拌溶液に、室温にてNIS(2.29g、10.16mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(40mL)中に溶解させ、EA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×40mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させ、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、ベンジル(S)-3-(2-アミノ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(3.10g、95%)を茶色の油として得た。C1717INのMS ESI[M+H]計算値481.04、実測値481.00;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 7.40-7.28 (m, 4H), 5.12 (d, J = 19.3 Hz, 4H), 4.06-3.50 (m, 5H), 2.39-2.32 (m, 3H).
ステップ6:ベンジル(S)-3-(5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000293
THF(120.00mL)中のベンジル(S)-3-(2-アミノ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.30g、4.79mmol)の撹拌溶液に、室温にてDMF(30.00mL)中のtBuONO(2.47g、23.94mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて2時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)中に溶解させ、EA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×40mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させ、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、ベンジル(S)-3-(5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1,76g、79%)を茶色の油として得た。C1716INのMS ESI[M+H]計算値466.03、実測値466.05;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.37 (q, J = 12.4, 8.8 Hz, 5H), 5.17 (s, 2H), 4.07-3.47 (m, 3H), 2.79 (s, 1H), 2.43 (d, J = 46.4 Hz, 2H).
ステップ7:ベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-ヨードイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000294
ピリジン(30.00mL)中の1H-1,2,4-トリアゾール(1.20g、17.37mmol)の撹拌溶液に、室温にてPOCl(1.78g、11.58mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて15分間撹拌した。上記混合物に、ピリジン(12.00mL)中のベンジル(S)-3-(5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.90g、1.93mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を3回窒素で脱気し、室温にてさらに16時間撹拌した。NH・HO(115.00mL)の激しく撹拌された溶液に、温度が0℃未満になった時点で、上記の反応混合物を滴下して添加した。得られた混合物をEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出させ、所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、ベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-ヨードイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.48g、53%)をオフホワイトの固体として得た。C1717INのMS ESI[M+H]計算値465.05、実測値465.00;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.85 (s, 1H), 7.42-7.31 (m, 5H), 6.79-6.75 (m, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.97 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 3.76 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 3.56 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 2.39 (s, 2H).
ステップ8:ベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000295
DMF(5.00mL)中のベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-ヨードイミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.43g、0.93mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.37g、1.86mmol)、Pd(PPhCl(65.01mg、0.09mmol)およびCuI(35.28mg、0.18mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.28g、2.79mmol)を室温にて滴下添加した。反応混合物をアルゴンで3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーにより精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出し、所望の生成物を含む分画を合わせ、濃縮して、ベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.49g、99%)を白色の固体として得た。C2925FNのMS ESI[M+H]計算値537.21、実測値537.40。
ステップ9:(S)-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 2023528880000296
100mLの瓶に、ベンジル(S)-3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.49g、0.92mmol)およびTFA(15.00mL)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を大気雰囲気下で60℃にて2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO(水溶液)でpH8に塩基化した。得られた混合物を、以下の条件の逆フラッシュ・クロマトグラフィーによって精製した。カラム:C18シリカゲル;移動相:水中ACN(10mmol NHHCO)、20分間で95%;検出器:UV254nm。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、(S)-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.30g、81%)を茶色の固体として得た。C2119FNのMS ESI[M+H]計算値403.17、実測値403.10。
ステップ10:(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000297
DCM(5.00mL)中の(S)-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)-7-(ピロリジン-3-イル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.25g、0.63mmol)の撹拌溶液に、DIEA(0.32g、2.52mmol)および塩化アクリロイル(45.52mg、0.50mmol)を0℃にて滴下して添加した。反応混合物を大気雰囲気下で0℃にて5分間撹拌した。得られた混合物を水(15mL)中に溶解させ、CHCl(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、CHCl/MeOH(10/1)で溶出して粗生成物を得、これを以下の条件で分取HPLCによりさらに精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:8分で20%Bから40%Bまで;波長:254nm;RT:7.2分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、(S)-1-(3-(4-アミノ-5-((1-シクロプロピル-6-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)エチニル)イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(50.70mg、18%)を白色の固体として得た。C2421FNOのMS ESI[M+H]計算値457.18、実測値457.20;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.77 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.08 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.64 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.57-6.69 (m, 1H), 6.09-6.33 (m, 1H), 5.54-5.64 (m, 1H), 4.14-3.84 (m, 3H), 3.83-3.58 (m, 2H), 3.48-3.57 (m, 1H), 2.47-2.12 (m, 2H), 1.32-1.16 (m, 4H).
実施例201:1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000298
ステップ1:tert-ブチル(3S)-3-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000299
DCM(600.00mL)中の1-(3-クロロピラジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(10.00g、55.54mmol)、DIEA(23.69g、0.17mol)、HATU(21.33g、56.10mmol)の撹拌混合物に、室温にて(3R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-カルボン酸(10.00g、46.45mmol)を分割して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)でクエンチし、DCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(3S)-3-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}ピロリジン-1-カルボキシレート(21.70g、crude)を淡黄色の油として得た。C1521ClN[M+H-56]計算値285.13、実測値285.20。
ステップ2:tert-ブチル(3S)-3-{8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000300
DMF(20.00mL)およびEA(400.00mL)中のtert-ブチル(3S)-3-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}ピロリジン-1-カルボキシレート(20.00g、58.68mmol)の撹拌溶液に、0℃にてPOCl(71.98g、0.47mol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて45分間撹拌した。得られた混合物をNaHCO(水溶液)(100mL)で希釈し、EA(3×150mL)で抽出した。残留物をNaOH(水溶液)でpH9に塩基化した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EA(1/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(3S)-3-{8-クロロイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(12.70g、67%)を淡黄色の油として得た。C1519ClNのMS ESI[M+H]計算値323.12、実測値323.00。
ステップ3:tert-ブチル(3S)-3-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000301
DMF(60.00mL)中のtert-ブチル(3S)-3-{8-クロロイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(12.00g、37.17mmol)の撹拌溶液に、室温にてNIS(8.36g、37.17mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EA(1/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を濃縮して、tert-ブチル(3S)-3-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(15.00g、89%)を淡黄色の油として得た。C1518ClINのMS ESI[M+H]計算値449.02、実測値448.90;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.71 (d, J = 45.5 Hz, 2H), 3.90-3.51 (m, 4H), 3.46-3.42 (m, 1H), 2.25 (d, J = 35.0 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H).
ステップ4:tert-ブチル(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000302
1,4-ジオキサン(16.00mL)中のtert-ブチル(3S)-3-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(8.00g、17.83mmol)の撹拌溶液に、室温にてNHO(64.00mL)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)中に溶解させ、EA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(3.00g、39%)を黄色の油として得た。C1520INのMS ESI[M+H]計算値430.07、実測値430.00;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.27 (s, 1H), 7.09 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.79 (s, 2H), 3.96-3.81 (m, 1H), 3.69-3.65 (m, 3H), 3.48 (q, J = 9.0 Hz, 1H), 2.53-2.15 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
ステップ5:1-ヨード-3-[(3S)-ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-アミン塩酸塩
Figure 2023528880000303
DCM(7.00mL)中のtert-ブチル(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-カルボキシレート(0.76mg、1.77mmol)の撹拌溶液に、0℃にてEA(4M)中HCl(7.00mL、28.00mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-ヨード-3-[(3S)-ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-8-アミン塩酸塩(0.70g、粗製)をオフホワイトの固体として得た。C1013ClINのMS ESI[M+H-HCl]計算値330.01、実測値329.90。
ステップ6:1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000304
DCM(7.00mL)中の1-ヨード-3-[(3S)-ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-8-アミン塩酸塩の撹拌溶液に、0℃にてDIEA(0.82g、6.38mmol)および塩化アクリロイル(6.81mL、1.70mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、0℃にて10分間撹拌した。反応物をMeOH(2mL)でクエンチした。得られた混合物を水(5mL)中に溶解させ、EA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル}プロパ-2-エン-1-オン(0.40g、49%)を薄黄色の油として得た。C1314INOのMS ESI[M+H]計算値384.02、実測値384.20
ステップ7:1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000305
DMF(7.00mL)中の1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.35g、0.91mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.19g、0.91mmol)、Pd(PPhCl(64.11mg、0.09mmol)およびCuI(34.79mg、0.18mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.27g、2.73mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出して粗生成物を得、これを以下の条件で逆相フラッシュによりさらに精製した。カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/LNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:8分で20%Bから35%Bまで;波長:254nm;RT1:7.05分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(3S)-3-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.14g、35%)を白色の固体として得た。C2522FNOのMS ESI[M+H]計算値456.19、実測値456.35;1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.10-7.90 (m, 2H), 7.36-7.31 (m, 1H), 7.27-6.83 (m, 2H), 6.79-6.33 (m, 2H), 6.03 (s, 2H), 5.78-5.67 (m, 1H), 4.39-3.46 (m, 5H), 3.38-3.32 (m, 1H), 2.84-2.21 (m, 2H), 1.33-1.11 (m, 2H), 1.14-0.75 (m, 2H).
実施例202:1-[(2R,4R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000306
最終ステップから得た残留生成物(1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-1-1))を以下の条件のキラルHPLCクロマトグラフィーにより精製した。カラム:CHIRAL ART Cellulose-SB、2×25cm、5μm;移動相A:Hex(0.5%2MのNH-MeOH)-HPLC、移動相B:MeOH:EtOH=1:1-HPLC;流量:20mL/分;勾配:16.5分で50%Bから50%Bまで;波長:220/254nm;RT2:14.52分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル]-2-{4-アミノ-1-[2-アミノ-6-エチニル]イミダゾ-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(56.80mg、7%)をオフホワイトの固体として得た。C2726FNのMS ESI[M+H]計算値500.21、実測値500.40;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03-7.94 (m, 2H), 7.35 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.83-6.58 (m, 1H), 6.57-6.35 (m, 2H), 5.75 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 4.71-4.35 (m, 1H), 4.14-4.09 (m, 1H), 3.77 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.70-3.46 (m, 3H), 3.41-3.39 (m, 1H), 3.37 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 2.81-2.52 (m, 2H), 1.29-1.19 (m, 2H), 1.14-1.04 (m, 2H).
実施例203:1-[(2R,4S)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000307
ステップ1:tert-ブチル(2R)-4-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000308
DCM(0.43L)中の(5R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-カルボン酸(5.98g、23.05mmol)、HATU(10.67g、28.05mmol)および1-(3-クロロピラジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(5.00g、27.77mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下で室温にてDIEA(11.85g、91.65mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)でクエンチし、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(10/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R)-4-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9.10g、85%)を黄色の油として得た。C1725ClNのMS ESI[M+H]計算値385.16、実測値385.30。
ステップ2:tert-ブチル(2R)-4-{8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン
Figure 2023528880000309
DMF(9.00mL)およびEA(180.00mL)中のtert-ブチル(2R)-4-{[(3-クロロピラジン-2-イル)メチル]カルバモイル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(9.00g、23.38mmol)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で0℃にてPOCl(7.17g、46.77mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(水溶液)(100mL)で希釈し、EA(4×150mL)で抽出した。残留物をNaOH(水溶液)でpH10に塩基化した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EA(1/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R)-4-{8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン(4.00g、64%)を淡黄色油として得た。C1723ClNのMS ESI[M+H]計算値367.15、実測値367.10;1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.83-7.58 (m, 2H), 7.36-7.34 (m, 1H), 4.32-3.38 (m, 9H), 2.65-2.26 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
ステップ3:tert-ブチル(2R)-4-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000310
DMF(20.00mL)中のtert-ブチル(2R)-4-{8-クロロイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン(4.00g、10.90mmol)の撹拌溶液に、室温にてNIS(2.45g、10.90mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、EA(5×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、PE/EA(1/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R)-4-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.50g、83%)を淡黄色油として得た。C1722ClINのMS ESI[M+H]計算値493.04、実測値493.15;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37-7.39 (m, 1H), 4.14-4.19 (m, 1H), 3.85-3.94 (m, 1H), 3.70 (d, J = 28.0 Hz, 2H), 3.50-3.43 (m, 1H), 3.40 (d, J = 12.2 Hz, 3H), 2.97 (s, 1H), 2.69-2.26 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
ステップ4:tert-ブチル(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2023528880000311
1,4-ジオキサン(9.20mL)中のtert-ブチル(2R)-4-{8-クロロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(4.60g、9.33mmol)の撹拌溶液に、室温にてNHO(36.80mL、0.94mol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて16時間撹拌した。得られた混合物を水(20mL)で希釈し、EA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、tert-ブチル(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.70g、61%)を黄色の固体として得た。C1724INのMS ESI[M+H]計算値474.09、実測値474.20;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.28 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 4.1 Hz, 1H), 5.84 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.77-3.61 (m, 2H), 3.51-3.41 (m, 2H), 3.39 (d, J = 14.3 Hz, 3H), 2.65-2.19 (m, 2H), 1.48 (s, 9H).
ステップ5:1-ヨード-3-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-アミン塩酸塩
Figure 2023528880000312
DCM(10.00mL)中のtert-ブチル(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.00g、2.11mmol)の撹拌溶液に、0℃にてEA中のHCl(4M)(10.00mL、40.00mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、室温にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。所望の生成物1-ヨード-3-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-8-アミン塩酸塩(0.90g、粗製)をさらに精製せずに次ステップで直接使用した。C1217ClINOのMS ESI[M+H-HCl]計算値374.04、実測値374.20。
ステップ6:1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000313
DCM(9.18mL)中の1-ヨード-3-[(5R)-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-アミン塩酸塩の撹拌溶液に、0℃にてDIEA(0.95g、7.37mmol)および塩化アクリロイル(7.87mL、1.96mmol)を滴下して添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で0℃にて10分間撹拌した。得られた混合物をMeOH(2mL)の添加によりクエンチし、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.60g、57%)を淡黄色油として得た。C1518INのMS ESI[M+H]計算値428.05、実測値428.05。
ステップ7:1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000314
DMF(12.00mL)中の1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-ヨードイミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロプ2-エン-1-オン(0.60g、1.40mmol)、1-シクロプロピル-5-エチニル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール(0.29g、1.47mmol)、Pd(PPhCl(98.57mg、0.14mmol)およびCuI(53.49mg、0.28mmol)の撹拌混合物に、TEA(0.43g、4.21mmol)を室温にて滴下して添加した。反応混合物を窒素で3回脱気し、90℃にて1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル・カラム・クロマトグラフィーで精製し、DCM/MeOH(20/1)で溶出させた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.35g、49%)を得た。C2726FNのMS ESI[M+H]計算値500.21、実測値500.35。
ステップ8:1-[(2R,4S)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023528880000315
最後のステップから得た残留物(1-[(2R)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン)を以下の条件でキラルHPLCクロマトグラフィーにより精製した。カラム:CHIRAL ART Cellulose-SB、2×25cm、5μm;移動相A:Hex(0.5%2MのNH-MeOH)-HPLC、移動相B:MeOH:EtOH=1:1-HPLC;流量:20mL/分;勾配:16.5分で50%Bから50%Bまで;波長:220/254nm;RT1:11.20分。所望の生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して、1-[(2R,4S)-4-{8-アミノ-1-[2-(1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル)エチニル]イミダゾ[1,5-α]ピラジン-3-イル}-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]プロパ-2-エン-1-オン(0.14g、21%)をオフホワイトの固体として得た。C2726FNのMS ESI[M+H]計算値500.21、実測値500.40;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97 (t, J = 3.1 Hz, 2H), 7.30 (s, 1H), 7.27-7.12 (m, 2H), 6.60-6.31 (m, 2H), 6.18-5.88 (m, 2H), 5.72-5.78 (m, 1H), 4.65-4.36 (m, 1H), 4.18-4.04 (m, 2H), 3.95-3.79 (m, 1H), 3.62-3.49 (m, 1H), 3.47-3.32 (m, 4H), 2.54-2.25 (m, 2H), 1.25-0.97 (m, 4H).
II.生物学的評価
実施例1:FGFR2キナーゼ・プロトコール-条件1
Reaction Biology HotSpotアッセイ・プラットフォーム(http://www.reactionbiology.com)を使用して、以前に記載したようにキナーゼ/阻害剤相互作用を測定した(Anastassiadisら、2011)。簡単に言えば、各反応について、キナーゼおよび基質を、20mMのHEPES(pH7.5)、10mMのMgCl2、1mMのEGTA、0.02%のBrij35、0.02mg/mLのBSA、0.1mMのNa3VO4、2mMのDTTおよび1%のDMSOを含有する緩衝液中に混合した。すべての化合物は粉末状であり、アッセイ用に新たにDMSO中に溶解させた。次に、ECHO550ナノリットル・ディスペンサーを用いたアコースティック分注により、各反応混合物に化合物を添加した。ヒトFGFR2野生型試験のために、ペプチド基質であるポリ[Glu:Tyr](4:1)を0.2mg/mlの濃度で使用して反応を促進させた。ヒトFGFR2(V564F)試験では、ペプチド基質であるポリ[Glu:Tyr](4:1)を用いて0.2mg/mlの濃度で反応を促進させた。すべてのアッセイにおけるATP濃度を100マイクロモルに維持した。化合物を3倍連続希釈による10回投与IC50モードで試験した。20分間のインキュベーション後、ATP(Sigma-Aldrich、St.Louis、MO63178)およびPerkinElmer(Boston、MA、02118 Cat# BLU 003H250UC)で購入した[g33P]ATP(比活性10マイクロCi/マイクロリットル)を最終合計濃度10mMとなるように添加した。反応を室温にて2時間行い、P81イオン交換セルロース・クロマトグラフィー紙(Reaction Biology社製)にスポットした。濾紙を0.75%リン酸で洗浄し、取り込まれていないATPを除去した。各キナーゼ/阻害剤ペアについて、ビヒクル含有(DMSO)キナーゼ反応に対する残存キナーゼ活性の割合を算出した。IC50値を、Dotmatics Knowledge Solutions Studiesカーブ・フィッティング(Dotmatics、Bishops Stortford、UK、CM23)を用いて算出した。
実施例2:FGFR2キナーゼ・プロトコール-条件2
Reaction Biology HotSpotアッセイ・プラットフォーム(http://www.reactionbiology.com)を使用して、以前に記載したようにキナーゼ/阻害剤相互作用を測定した(Anastassiadisら、2011)。簡単に言えば、各反応について、キナーゼおよび基質を、20mMのHEPES(pH7.5)、10mMのMgCl2、1mMのEGTA、0.02%のBrij35、0.02mg/mLのBSA、0.1mMのNa3VO4、2mMのDTTおよび1%のDMSOを含有する緩衝液中に混合した。すべての化合物は粉末状であり、アッセイ用に新たにDMSO中に溶解させた。次に、ECHO550ナノリットル・ディスペンサーを用いたアコースティック分注により、各反応混合物に化合物を添加した。ヒトFGFR2野生型試験のために、ペプチド基質であるポリ[Glu:Tyr](4:1)を0.2mg/mlの濃度で使用して反応を促進させた。ヒトFGFR2(V564F)試験では、ペプチド基質であるポリ[Glu:Tyr](4:1)を用いて0.2mg/mlの濃度で反応を促進させた。すべてのアッセイにおけるATP濃度を100マイクロモルに維持した。化合物を3倍連続希釈による10回投与IC50モードで試験した。化合物をプレートに添加し、ATPをウェルに直接添加した。ATP(Sigma-Aldrich、St.Louis、MO63178)とPerkinElmer(Boston、MA、02118 Cat# BLU 003H250UC)で購入した[g33P]ATP(比活性10マイクロCi/マイクロリットル)を最終合計濃度100マイクロMで各ウェルにプレインキュベーションなしで添加した。反応を室温にて2時間行い、P81イオン交換セルロース・クロマトグラフィー紙(Reaction Biology社製)にスポットした。濾紙を0.75%リン酸で洗浄し、取り込まれていないATPを除去した。各キナーゼ/阻害剤ペアについて、ビヒクル含有(DMSO)キナーゼ反応に対する残存キナーゼ活性の割合を算出した。IC50値を、Dotmatics Knowledge Solutions Studiesカーブ・フィッティング(Dotmatics、Bishops Stortford、UK、CM23)を用いて算出した。
Figure 2023528880000316
Figure 2023528880000317
Figure 2023528880000318
Figure 2023528880000319
Figure 2023528880000320
Figure 2023528880000321
Figure 2023528880000322
III.医薬品製剤の調製
実施例1:経口カプセル
活性成分は、表1の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。経口投与用のカプセルは、1~1000mgの活性成分をデンプンまたは他の好適な粉末ブレンドと混合することにより調製される。混合物は、経口投与に適した、硬質ゼラチンカプセルなどの経口投与ユニットに組み込まれる。
実施例2:注射用溶液
活性成分は、表1の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、50mg当量/mLの濃度でゴマ油中の溶液として製剤化する。
本明細書に記載された例および実施形態は、説明のためのものであり、当業者に示唆された種々の修正または変更は、本願の趣旨および範囲ならびに添付された請求項の範囲に含まれる。

Claims (41)

  1. 式(I)
    Figure 2023528880000323
    (式中、
    Xは、C-HまたはNであり、
    Yは、C-HまたはNであり、
    Zは、構造
    Figure 2023528880000324

    を有する基から選択され、
    tは、1または2であり、
    、R、およびRは、それぞれ独立して、水素、フッ素、必要に応じて置換されたC1~C4アルキル、または必要に応じて置換されたヘテロシクリルアルキルから選択され、
    は、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールであり、
    Rは、水素、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC2~C7アルケニル、-CO、-CONHR、または-CON(Rから選択され、
    各Rは、独立して、必要に応じて置換されたC1~C6アルキル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリル、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキル、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリル、または必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルから選択される)
    の構造を有する、化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. XがC-Hであり、かつYがC-Hである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  3. XがC-Hであり、かつYがNである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  4. XがNであり、かつYがC-Hである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  5. XがNであり、かつYがNである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  6. Zが
    Figure 2023528880000325

    である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  7. が水素である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  8. が水素またはフッ素である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  9. およびRが水素である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  10. が水素である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  11. が、必要に応じて置換されたC1~C4アルキルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  12. が、必要に応じて置換されたC1~C2アルキルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  13. が、必要に応じて置換されたC1アルキルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  14. 必要に応じて置換されたアルキルが、必要に応じて置換されたアミノ基で置換されている、請求項11、12、または13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  15. 必要に応じて置換されたアミノ基が、ジメチルアミノである、請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  16. が、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾール、必要に応じて置換された1H-インダゾール、必要に応じて置換された2H-インダゾール、必要に応じて置換されたベンゾトリアゾール、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンから選択される、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  17. が、必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールから選択され、キノリン、キノキサリン、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン、イミダゾ[1,2-b]ピリダジン、またはピラゾロ[1,5-a]ピリジンから選択される、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  18. が、必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  19. が、必要に応じて置換された1H-インダゾールである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  20. が、必要に応じて置換された2H-インダゾールである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  21. が、必要に応じて置換されたベンゾオキサゾール、必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-c]ピリジン、または必要に応じて置換されたイミダゾ[4,5-b]ピリジンである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  22. 必要に応じて置換された窒素含有の9または10原子ヘテロアリールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、請求項16または17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  23. 必要に応じて置換されたベンゾイミダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、請求項18に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  24. 必要に応じて置換された1H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、請求項19に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  25. 必要に応じて置換された2H-インダゾールが、アルキル、シクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されている、請求項20に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  26. Rが水素である、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  27. Rが、必要に応じて置換されたC1~C6アルキルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  28. Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  29. Rが、必要に応じて置換されたC3~C7カルボシクリルアルキルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  30. Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  31. Rが、必要に応じて置換されたC3~C7ヘテロシクリルアルキルである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  32. Rが-COである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  33. Rが、-CONHRまたは-CON(Rである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  34. 必要に応じて置換されたC1~C6アルキルが、C1~C3アルコキシで置換されたC1~C3アルキルである、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  35. 請求項1から34のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物。
  36. 請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される担体を混合することを含む、医薬組成物を調製する方法。
  37. ヒトまたは動物の身体の処置方法における使用のための、請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  38. がんまたは新生物性疾患の処置方法における使用のための、請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  39. がんまたは新生物性疾患の処置のための医薬の製造における、請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
  40. 請求項1から34のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法。
  41. 請求項1から34のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を、患者に投与することを含む、それを必要とする患者におけるがんを処置する方法。
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