JP2023528246A - 混合c13~c14アルコールを含む組成物及び界面活性剤 - Google Patents

混合c13~c14アルコールを含む組成物及び界面活性剤 Download PDF

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Abstract

本開示は、組成物を提供する。一実施形態では、組成物は、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む。アルコール(1)は構造(1)を有し、アルコール(2)は構造(2)を有し、式中、aは、1又は2の整数であり、R1及びR2は、各々独立して、水素及びアルキル基からなる群から選択され、ただし、R1及びR2の炭素原子の総数は7であり、R3は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基からなる群から選択される。【選択図】図1

Description

パージされた炭化水素種の再生利用は、大規模なポリオレフィン生成が直面している最大の課題のうちの1つである。例えば、エチレン/オクテンコポリマーの重合生成におけるオクテンコモノマーの転化率は、一般に非常に低く、例えば、10~20%である。これは、オクテンの80~90%がポリマーに転化されることなく反応器を通過できるということを意味する。
したがって、当該技術分野では、単なる廃棄を回避する、パージ流の炭化水素種、特にオクテン/アルカンの工業パージ流を利用するための方法についての継続的な必要性が認識されている。パージ流に存在するオクテンモノマーを利用することが更に必要とされている。加えて、生分解性が容易で、高性能な界面活性剤材料を生成するために、費用対効果の高い軽度に分岐状の洗剤範囲アルコールを開発する必要性が存在する。
出願人は、オクテン/アルカンの工業パージ流のヒドロホルミル化によって、Cアルデヒド、未反応Cオレフィン、及び炭化水素溶媒の混合物が生成されることを見出した。次いで、このヒドロホルミル化生成物を、ブチルアルデヒド及び/又はバレルアルデヒドと交差アルドール反応させて、C~C18アルデヒドを生成し得る。後続の水素添加によって、これらのC~C18アルデヒドは、次いで、C~C18アルコールを生成するために使用され得る。次いで、C13~C14アルコールは、C~C18アルコールから分離される。C13~C14アルコールは、例えば、界面活性剤などの最終用途のための高需要の出発材料である。
本開示は、組成物を提供する。一実施形態では、組成物は、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む。アルコール(1)は、構造(1)を有し、
Figure 2023528246000002
アルコール(2)は、構造(2)を有し、
Figure 2023528246000003
式中、aは、1又は2の整数であり、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキル基からなる群から選択され、ただし、R及びRの炭素原子の総数は7であり、
は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基からなる群から選択される。
本開示の一実施形態による、ヒドロホルミル化条件を提供するためのヒドロホルミル化反応器システムの概略図である。 本開示の実施形態による、スピニングバンド蒸留カラム(spinning band distillation column、SBDC)の概略図である。 本開示の一実施形態による、オーバーヘッド留出物分離の温度-時間のグラフである。 本開示の一実施形態による、オーバーヘッド留出物分離の温度-時間のグラフである。
定義
元素周期表への任意の参照は、CRC Press,Inc.,1990-1991によって出版されたものへの参照である。この表での元素群への参照は、群に番号を付けるための新しい表記法によるものである。
米国特許実務の目的のために、任意の参照される特許、特許出願又は公開の内容は、特に定義の開示(具体的に本開示で提供されるいずれの定義とも矛盾しない範囲)及び当該技術分野での一般知識に関して、参照によりそれらの全体が組み込まれる(か、又はその同等の米国版がそのように参照により組み込まれる)。
本明細書に開示される数値範囲は、下限値及び上限値を含む、下限値及び上限値のすべての値を含む。明示的な値(例えば、1又は2、若しくは3~5、若しくは6、若しくは7)を含有する範囲の場合、任意の2つの明示的な値の間のあらゆるサブ範囲が含まれる(例えば、上記の1~7の範囲には、1~2、2~6、5~7、3~7、5~6などのサブ範囲が含まれる)。
別段その逆が記載されるか、文脈から暗示されるか、又は当該技術分野での慣習ではない限り、すべての部及びパーセントは、重量に基づき、すべての試験方法は、本開示の出願日時点で最新のものである。
「アルコール」は、炭化水素ラジカルに結合したヒドロキシル基(-OH)を有する化合物である。
「アルデヒド」は、1つの炭化水素ラジカル及び水素原子に結合したカルボニル官能基(C=O)を有する化合物である。
「アルケン」は、炭素-炭素二重結合を含有する炭化水素である。
本明細書で使用される「ブレンド」又は「ポリマーブレンド」という用語は、2つ以上のポリマーのブレンドである。そのようなブレンドは、混和性(分子レベルで相分離しない)であってもなくてもよい。そのようなブレンドは、相分離していても、していなくてもよい。このようなブレンドは、透過電子分光法、光散乱、X線散乱、及び当技術分野において既知の他の方法から決定される、1つ以上のドメイン構成を含んでいても、いなくてもよい。
「組成物」という用語は、組成物を含む材料の混合物、並びに組成物の材料から形成された反応生成物及び分解生成物を指す。
「含む(comprising)」」、「含む(including)」、「有する」という用語、及びそれらの派生語は、それが具体的に開示されているかどうかにかかわらず、任意の追加の成分、ステップ、又は手順の存在を除外することを意図しない。疑義を回避するために、「含む(comprising)」という用語の使用を通じて特許請求されるすべての組成物は、反対の記載がない限り、ポリマーであろうとなかろうと、任意の追加の添加剤、アジュバント、又は化合物を含み得る。対照的に、「から本質的になる」という用語は、操作性に必須ではないものを除き、あらゆる続く記述の範囲からあらゆる他の成分、ステップ、又は手順を除く。「からなる」という用語は、明確に描写又は列挙されていない任意の成分、ステップ、又は手順を除外する。「又は」という用語は、特に明記しない限り、列挙されたメンバーを個別に、並びに任意の組み合わせで指す。単数形の使用は複数形の使用を含み、その逆もまた同様である。
「エナール」は、炭素-炭素二重結合を含有するアルデヒド化合物である。エナールは、アルデヒドのアルドール(又は交差アルドール)縮合、その後に続く得られた中間化合物の脱水によって形成され得る。エナールの非限定的な例は、2-エチルヘキセナールであり、これは、以下に示されるようなCアルデヒドの自己縮合から生じる。
Figure 2023528246000004
「エノール」は、炭素-炭素二重結合を含有するアルコールである。エノールは、エナールの部分的水素添加によって形成され得る。
「エチレン系ポリマー」は、(重合性モノマーの総量に基づいて)50重量パーセント(重量%)を超える重合エチレンモノマーを含有し、任意選択的に、少なくとも1つのコモノマーを含有し得るポリマーである。エチレン系ポリマーは、エチレンホモポリマー、及びエチレンコポリマー(エチレン及び1つ以上のコモノマーに由来する単位を意味する)を含む。「エチレン系ポリマー」及び「ポリエチレン」という用語は、交換可能に使用され得る。
「炭化水素」は、水素原子及び炭素原子のみを含有する化合物である。「ヒドロカルボニル」(又は「ヒドロカルボニル基」)は、原子価(典型的には一価)を有する炭化水素である。「アルキル基」という用語は、「ヒドロカルボニル基」と互換的に称される。
本明細書で使用される場合、「1-オクテン」という用語は、分子式C16を有する不飽和炭化水素α-オレフィンであり、かつ不飽和がアルファ位にある。1-オクテンは、以下に示すような分子構造(A)を有する。
Figure 2023528246000005
本明細書で使用される場合、「オクテンの異性体」という用語は、分子式C16を有する不飽和炭化水素であり、かつ不飽和(二重結合)が、アルファ位にない。言い換えれば、「オクテンの異性体」という用語は、1-オクテンを除外して任意のオクテンである。オクテンの異性体の非限定的な例としては、シス-2-オクテン、トランス-2-オクテン、シス-3-オクテン、トランス-3-オクテン及びそれらの組み合わせ並びにシス-4-オクテン、トランス-4-オクテン、分岐オクテン異性体及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「直鎖状内部オクテン異性体」という用語は、炭素数8の鎖から構成される直鎖状不飽和炭化水素であり、不飽和(二重結合)は、アルファ位置にはない。直鎖状内部オクテン異性体としては、シス-2-オクテン、トランス-2-オクテン、シス-3-オクテン、トランス-3-オクテン、シス-4-オクテン、トランス-4-オクテン、及びそれらの組み合わせが挙げられる。本明細書で使用される場合、「分岐状Cオレフィン」という用語は、分子式C16及び7個以下の炭素原子の主鎖長さを有する不飽和炭化水素である。構造Aの直鎖状性質とは対照的に、分岐状Cオレフィンは、主鎖に直接結合した少なくとも1つの炭化水素ラジカルを含有する。分岐状Cオレフィンの非限定的な例としては、3-メチル-2-ヘプテン、3-メチル-3-ヘプテン、5-メチル-2-ヘプテン、5-メチル-3-ヘプテンなどのメチルヘプテンが挙げられる。分岐状Cオレフィンの追加の非限定的な例としては、3,4-ジメチル-2-ヘキセン、3,4-ジメチル-3-ヘキセン、2,3-ジメチル-3-ヘキセンなどのジメチルヘキセンが挙げられる。更なる非限定的な例としては、2-エチル-1-ヘキセンなどのエチルヘキセンが挙げられる。
「オレフィン」は、炭素-炭素二重結合を有する不飽和脂肪族炭化水素である。
「ポリマー」は、同一のタイプ又は異なるタイプであるかに関わらず、重合形態でポリマーを構成する複数の及び/若しくは繰り返しの「単位」又は「mer単位」を提供するモノマーを重合することによって調製される化合物である。したがって、一般的なポリマーという用語は、ただ1つのタイプのモノマーのみから調製されるポリマーを指すために通常使用されるホモポリマーという用語と、少なくとも2つのタイプのモノマーから調製されるポリマーを指すために通常使用されるコポリマーという用語と、を包含する。ポリマーはまた、例えば、ランダム、ブロックなどのすべての形態のコポリマーを包含する。「エチレン/α-オレフィンポリマー」及び「オクテン/α-オレフィンポリマー」という用語は、それぞれ、エチレン又はオクテンと、1つ以上の追加の重合性α-オレフィンモノマーとを重合することから調製された上述のコポリマーを意味している。ポリマーは、多くの場合、1つ以上の特定のモノマー「で作製され」、特定のモノマー又はモノマータイプに「基づいて」、特定のモノマー含有量を「含有する」などとして言及されるが、この文脈では、「モノマー」という用語は、特定のモノマーの重合残基を指し、非重合種を指すものではないと理解されることに留意されたい。一般に、本明細書におけるポリマーは、対応するモノマーの重合形態である「単位」に基づくものとして、言及される。
試験方法
ガスクロマトグラフィー(Gas Chromatography、GC)。
使用済み溶媒及びヒドロホルミル化反応生成物の組成は、以下の条件を使用するガスクロマトグラフィー(GC)によって決定される。
Figure 2023528246000006
表1(以下の実施例の項中)及び実施例の項の項Aのデータの定量は、既知の濃度で標準溶液に由来する応答係数を使用した重量パーセントに基づく。
交差アルドール反応生成物及び粗アルコール生成物の組成は、以下の条件を使用してGC及びガスクロマトグラフィー/質量分析(Gas Chromatography/Mass Spectrometry、GC/MS)の両方によって決定される。
Figure 2023528246000007
実施例の項の項B~Eの定量は、FID信号からのGC面積パーセント(「GC面積」又は「GC」と互換的に称される)に基づく。ピーク同一性/成分構造の確認は、米国国立標準試験所(National Institute of Standards and Testing)ライブラリに一致する電子イオン化質量選択検出器(Electron Ionization Mass Selective Detector)信号に基づく。
N:I比率。3個以上の炭素原子を有するオレフィンのヒドロホルミル化反応は、直鎖状及び分岐状異性体の両方の混合物を生成する。本明細書で使用される場合、「N:I比率」という用語は、直鎖状又はノルマル(N)アルデヒド異性体と分岐状又はイソアルデヒド(I)異性体との比率である。N:I比率は、ノルマルアルデヒドの濃度(重量%)をイソアルデヒドの濃度(重量%)で除算することによって計算される。各アルデヒド異性体の重量パーセント濃度は、ガスクロマトグラフィー(GC)によって決定される。
詳細な説明
本開示は、組成物を提供する。一実施形態では、組成物は、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む。アルコール(1)は、構造(1)を有し、
Figure 2023528246000008
アルコール(2)は、構造(2)を有し、
Figure 2023528246000009
式中、
aは、1又は2の整数であり、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキル基から選択され、ただし、R及びRの炭素原子の総数は7であり、
は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基から選択される。
一実施形態では、本組成物は、オクテン異性体から構成されるパージ流の反応生成物であるか、又はさもなければパージ流から誘導される。パージ流は、一連の化学反応、すなわちヒドロホルミル化反応、交差アルドール縮合反応、及び水素添加に供されて、本組成物を生成する。
パージ流は、オクテン異性体を含む。本明細書で使用される場合、「パージ流」は、重合反応が発生した後に重合反応器を出る流出物から分離されるか、又はその他の方法で回収されるいくつかの画分のうちの1つである。重合反応器を出る液体流出物は、固体(粒状)ポリマー生成物を含有し、この生成物は除去される。流出物からは再循環流も除去されるが、これは更に処理され、重合反応器に戻される。パージ流は、(i)ポリマー生成物が流出物から回収された後、かつ(ii)再循環流が流出物から分離された後、に残る流れである。パージ流は、重合反応中に利用される、オクテン異性体を含む未反応のオレフィンモノマー及び他の炭化水素を含有する。パージ流は、その中に固体ポリマー生成物を含まないか、又は実質的に含まないということが理解されよう。
一実施形態では、パージ流は、エチレンがオクテンと共重合される重合反応器からの流出物である。パージ流は、未反応のオクテン異性体及び他の炭化水素を含む。
一実施形態では、パージ流は、次のものを含む:
(i)20重量%~55重量%、又は25重量%~50重量%の1-オクテン、
(ii)20重量%~60重量%の直鎖状内部オクテン異性体、
(iii)2重量%~8重量%の分岐状Cオレフィン、及び
(iv)5重量%~60重量%の炭化水素溶媒、そこで、重量パーセントは、パージ流の総重量に基づく。成分(i)~(iv)を合計すると、パージ流の100重量%になるということが理解されよう。
一実施形態では、パージ流は、ヒドロホルミル化反応器システムに供給される。ヒドロホルミル化反応器システムでは、ヒドロホルミル化反応は、ホルミル基(-CH=O)及び水素原子をアルケン(すなわち、オレフィン)の炭素-炭素二重結合に結合させて、アルデヒドを生成する。パージ流がオクテン異性体を含有するため、パージ流をヒドロホルミル化条件に供することによって、ノナナールから構成される反応生成物が形成される。「ノナナール」は、9個の炭素原子を含有するアルデヒドである。パージ流は、アルケン(主にオクテン異性体)とアルカンとの混合物であり、その結果、ヒドロホルミル化反応からの反応生成物は、ノナナールに加えて他の成分を含む。ヒドロホルミル化反応生成物中の他の成分の非限定的な例としては、Cオレフィン、C~Cアルカン、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
アルデヒド、Cアルデヒド、及びそれらの組み合わせ(以下、「C/Cアルデヒド」)から選択されるアルデヒドは、ノナナールから構成される反応生成物(以下、「ノナナール生成物」)に添加されて、混合物である混合物Aを形成する。混合物Aの交差アルドール縮合は、交差アルドール生成物を形成する。交差アルドール生成物は、アルコール、溶媒、水、及びCエナール、C10エナール、C13エナール、C14エナール、C18エナールから選択される成分、並びにそれらの組み合わせから構成される。
一実施形態では、Cアルデヒドは、ノナナールから構成される反応生成物(以下、「ノナナール生成物」)に添加されて、混合物である混合物A4を形成する。混合物A4の交差アルドール縮合は、交差アルドール生成物を形成する。交差アルドール生成物は、アルコール、溶媒、水、及びCエナール、C13エナール、C18エナールから選択される成分、並びにそれらの組み合わせから構成される。
一実施形態では、Cアルデヒドは、ノナナールから構成される反応生成物(以下、「ノナナール生成物」)に添加されて、混合物である混合物A5を形成する。混合物A5の交差アルドール縮合は、交差アルドール生成物を形成する。交差アルドール生成物は、アルコール、溶媒、水、及びC10エナール、C14エナール、C18エナールから選択される成分、並びにそれらの組み合わせから構成される。
交差アルドール生成物は、水素添加されている。交差アルドール生成物は、Cエナール、C10エナール、C13エナール、C14エナール、C18エナール、及びそれらの組み合わせを含む。交差アルドール生成物の水素添加は、粗アルコール生成物を形成する。粗アルコール生成物は、Cアルコール、C10アルコール、C13アルコール、C14アルコール、C18アルコール、アルカン成分、他の種、及びそれらの組み合わせから構成される。本明細書で使用される場合、「種」という用語は、アルコール、エナール、エノール、及びアルデヒドの混合物であり、そこで、種中の各アルコール、エナール、エノール、及びアルデヒドは、同じ数の炭素原子を有する。
「C種」は、Cアルコール、Cエナール、Cエノール、及びCアルデヒドの混合物である。「C10種」は、C10アルコール、C10エナール、C10エノール、及びC10アルデヒドの混合物である。「C13種」は、C13アルコール、C10エナール、C13エノール、及びC13アルデヒドの混合物である。「C14種」は、C14アルコール、C14エナール、C14エノール、及びC14アルデヒドの混合物である。「C18種」は、C18アルコール、C18エナール、C18エノール、及びC18アルデヒドの混合物である。
一実施形態では、交差アルドール生成物は、Cエナール、C13エナール、C18エナール、及びそれらの組み合わせから構成される。交差アルドール生成物の水素添加は、粗アルコール生成物を形成する。粗アルコール生成物は、Cアルコール、C13アルコール、C18アルコール、アルカン成分、他の種、及びそれらの組み合わせから構成される。アルカン成分の粗アルコール生成物からの分離によって、Cアルコール、C13アルコール、C18アルコール、及びそれらの組み合わせから構成される残留生成物が残る。
一実施形態では、C13アルコールは、C、C13、及びC18アルコールの混合物から、分離、精製される。
一実施形態では、交差アルドール生成物は、C10エナール、C14エナール、C18エナール、及びそれらの組み合わせから構成される。交差アルドール生成物の水素添加は、粗アルコール生成物を形成する。粗アルコール生成物は、C10アルコール、C14アルコール、C18アルコール、アルカン成分、他の種、及びそれらの組み合わせから構成される。アルカン成分の粗アルコール生成物からの分離によって、C10アルコール、C14アルコール、C18アルコール、及びそれらの組み合わせから構成される残留生成物が残る。
一実施形態では、C14アルコールは、C、C14、及びC18アルコールの混合物から、分離、精製される。
一実施形態では、分離、精製されたC13アルコール及び/又はC14アルコールは、ノニオン性界面活性剤としてエトキシル化される。
一実施形態では、分離、精製されたC13アルコール及び/又はC14アルコールは、硫酸化又はリン酸化されて、アルキルサルフェート又はアルキルホスフェートアニオン性界面活性剤となる。
一実施形態では、分離、精製されたC13アルコール及び/又はC14アルコールは、ノニオン性界面活性剤としてランダム又はブロックコポリマー中のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、及び/又はブチレンオキサイドと反応させることによって、アルコキシル化される。
一実施形態では、C13アルコールエトキシレート及び/又はC14アルコールアルコキシレートは、硫酸化又はリン酸化されて、アルキルエーテルサルフェート又はアルキルエーテルホスフェートアニオン性界面活性剤となる。
1.混合アルコール組成物
本組成物は、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む。アルコール(1)は、構造(1)を有し、
Figure 2023528246000010
アルコール(2)は、構造(2)を有し、
Figure 2023528246000011
式中、aは、1又は2の整数であり、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキル基から選択され、ただし、R及びRの炭素原子の総数は7であり、
は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基から選択される。
一実施形態では、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む組成物は、1である「a」を含み、Rは、ブチル基及びイソブチル基から選択される。
一実施形態では、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む組成物は、2である「a」を含み、Rは、ペンチル基及びイソペンチル基から選択される。
一実施形態では、組成物は、アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む。アルコール(1)は、構造(1a)を有し、
Figure 2023528246000012
アルコール(2)は、構造(2)を有し、
Figure 2023528246000013
式中、
aは、1又は2の整数であり、
は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基から選択される。
一実施形態では、構造(1a)を有するアルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む組成物は、1である「a」を含み、Rは、ブチル基及びイソブチル基から選択される。
一実施形態では、構造(1a)を有するアルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含む組成物は、2である「a」を含み、Rは、ペンチル基及びイソペンチル基から選択される。
2.界面活性剤組成物
本開示は、別の組成物、すなわち界面活性剤組成物を提供する。本明細書で使用される場合、「界面活性剤」は、疎水性基(テール)及び親水性基(ヘッド)の両方を含有する化合物である。したがって、界面活性剤は、水不溶性成分及び水溶性成分の両方を含有する化合物である。組成物は、構造(3)を有する成分を含み、
Figure 2023528246000014
式中、
Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせから選択され、
は、メチル基及びエチル基から選択され、
Mは、水素、SO 、PO -2、及びポリグルコシドから選択され、
mは、0~30の整数であり、
nは1~70、又は3~40、又は3~15の整数である。ポリグルコシドの酸化物単位は、ランダム構造、又はブロック構造であり得る。ポリグルコシドの酸化物単位がブロック構造である場合、ブロック構造は、異なる配置であり得る。
一実施形態では、構造(3)を有する組成物は、2-エチルウンデカニル基及び2-ブチルノナニル基を含むRを有する。組成物は、1.2:1である2-エチルウンデカニルと2-ブチルノナニルとの比率を有する。
3.エトキシレート組成物
本開示は、別の組成物、すなわちエトキシレート組成物を提供する。組成物は、構造(4)を有するエトキシレートを含み、
Figure 2023528246000015
式中、
Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせから選択され、
nは1~70、又は3~40、又は3~15の整数である。
一実施形態では、構造(4)を有する組成物は、2-エチルウンデカニル基及び2-ブチルノナニル基を含むRを有する。組成物は、1.2:1である2-エチルウンデカニルと2-ブチルノナニルとの比率を有する。
4.アルキルサルフェート組成物
本開示は、別の組成物、すなわちアルキルサルフェート組成物を提供する。組成物は、構造(5)を有するアルキルサルフェートを含み、
Figure 2023528246000016
式中、
Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせから選択される。
5.アルキルエチルサルフェート組成物
本開示は、別の組成物、すなわちアルキルエチルサルフェート組成物を提供する。組成物は、構造(6)を有するアルキルエチルサルフェートを含み、
Figure 2023528246000017
式中、
Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせから選択され、
nは、1~20の整数である。
限定ではなく例として、ここで、本開示のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
エチレン/オクテン重合生成プロセスから回収されたパージ流の組成を以下の表1に提供する。重量パーセントは、パージ流の総重量に基づく。
Figure 2023528246000018
本発明の実施例(inventive example、IE)で使用されるヒドロホルミル化触媒の配位子を以下の表2に提供する。
Figure 2023528246000019
A.パージ流をヒドロホルミル化条件に供する
ヒドロホルミル化条件は、図1に示されるような反応器システム中に提供される。反応器システムは、直列に接続された3つの1リットルのステンレス鋼撹拌槽反応器(Rx1、Rx2、Rx3)からなる。各反応器には、垂直方向に取り付けられた撹拌機と、オレフィン及び/又は合成ガスを反応器に供給するための底部付近の円筒形スパージャーが装備されている。スパージャーは、液体本体に、所望のガス流を提供するのに十分な大きさの複数の穴を含有する。各反応器は、反応器温度を制御するための方法としてシリコーン油シェルを有する。反応器1~2及び反応器2~3は、未反応ガスを移送し、アルデヒド生成物及び触媒を含有する液体溶液の一部が、反応器1から反応器2へ、かつ反応器2から反応器3へ(例えば、圧力差又はポンプによって)流れるように、ラインを介して更に接続されている。したがって、反応器1の未反応オレフィンは、反応器2において、続いて反応器3において更にヒドロホルミル化される。代替の構成では、反応器3(Rx3)は、2つの反応器のみが用いられるようにバイパスされ得る。
各反応器はまた、反応器内で所望の液体レベルを維持するための空気圧液面制御器も含有する。反応器1は、オレフィン、一酸化炭素、及び水素を、スパージャーを通して導入するためのラインを更に含有する同時に、構成された一酸化炭素及び水素は、反応器1から反応器2へ、かつ反応器2から反応器3へ未反応ガスも運ぶ移送ラインを介して反応器2及び3に送られる。各反応器はまた、必要に応じて、未反応ガスの制御された除去のための吹き出し口も含む。液体反応溶液の一部は、直列の最終反応器から気化器に連続的にポンプ移送され、気化器は、加熱ゾーンからなり、そこで、流動ガス(ストリップガス)の流れを利用して、揮発性成分の一部を水冷式凝縮器に掃引し、そこで、液体として生成物レシーバーに収集され得る(粗製品)。非揮発性物質は、接触領域及び分離ゾーンからなる水性抽出ゾーンを通過する。水性抽出の目的は、酸性副生成物を抽出し、それによって、米国特許第5741944号に記載されるように、ホスファイト配位子の追加の加水分解を防止することである。水性抽出後、有機非揮発性物質を再循環ラインを通して反応器1にポンプで戻す。
パージ流を反応器1に導入する(図1の「オレフィン」は、パージ流を表す)。パージ流は、エチレン-オクテン重合生成プロセスからのものである。パージ流の組成を上記の表1に提供する。
ヒドロホルミル化反応(すなわち、パージ流のヒドロホルミル化条件への曝露は、2つの反応器(Rx1及びRx2、Rx3はバイパスされる)を使用して行われる。ロジウムジカルボニルアセチルアセトネート(394ppmロジウム)、配位子A(上記の表2)(0.7重量%、ロジウム1モル当たり2.0モル当量の配位子A)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(約15重量%)、及び混合Cアルデヒド(約85重量%、Cアルデヒドの総重量に基づいて約30:1のn-ブチルアルデヒドとイソ-ブチルアルデヒドとの比率)から構成される2リットルの触媒溶液を、図1に示される反応器システムに充填する。次いで、反応器を流動合成ガス(H:CO比率=1:1)下で70℃に加熱する。反応器1及び反応器2の圧力は、それぞれ244psig及び220psigに維持される。使用済み溶媒は、138グラム/時間の速度で反応器1に供給される。気化器システムは、790sLphの流量で1:1の合成ガスから構成されるストリップガスで操作され、気化器圧力は、101℃の触媒温度で7psigに維持される。
連続操作の数日後、ブチルアルデヒド及びテトラエチレングリコールジメチルエーテルは、オーバーヘッドで除去され、ノナナール、アルデヒド重質分(インサイチュアルドール縮合の副生成物)、未反応オレフィン、及び炭化水素溶剤(使用済み溶媒の一部として継続的に導入)から構成される反応プロセス流体が残る。ノナナールから構成される反応生成物(ノナナール反応生成物)は、155グラム/時の速度で収集される。パージ流ヒドロホルミル化反応生成物(「ノナナール生成物」と互換的に称される)の組成が以下の表3に示される。
表3.ノナナール生成物の組成。表3の重量パーセントは、ノナナール生成物の総重量に基づく。
Figure 2023528246000020
B.交差アルドール縮合
イソプロパノール(IPA:37.5g)、水(4.7g)、及びNaOH(1.2g)の溶液を、300mLのParr反応器に充填し、窒素で3回パージし、封止する。溶液を激しく撹拌しながら60℃に加熱する。(i)Cアルデヒド(25.2g、0.35モル)及び(ii)ノナナール生成物(上記の表3)(38.2g、0.175モルのn-ノナナール)の混合物を、40mL/分の供給速度で小さなラボポンプでParr反応器に導入する。添加後、温度を1時間撹拌しながら60℃に維持し、交差アルドール縮合反応を完了し、Cエナール、C13エナール、C18エナール、及び他の種から構成される交差アルドール生成物を形成する。次いで、交差アルドール生成物を40℃に冷却し、0.9当量の酢酸でクエンチする。
交差アルドール生成物を分液ロートに移し、30分間分離させる。少量の水相(底相)を除去する。交差アルドール縮合反応(上記段落に記載)を3回繰り返し、混合された有機相(320.5g)を、50℃、146mbarのロータリーエバポレーターで濃縮する。残渣(208g)を水(104g)で洗浄し、有機相を3.58重量%の水含有量で残す。水の共沸除去を促進するために、追加のIPA(60g)を有機相に添加する。混合物を、ロータリーエバポレーターで、50℃、146mbarで2回濃縮して、交差アルドール生成物(187.8g)を得る、交差アルドール生成物の組成を、以下の表4に示す。
Figure 2023528246000021
アルデヒド及び粗Cアルデヒド生成物の転化率は、それぞれ97.2及び93.5%である。
C.交差アルドール生成物の水素添加(連続)
水素添加反応は、水素で活性化された8mlのNi-3288で充填された3/8インチのステンレス鋼チューブの8インチ部分を含むチューブ反応器内で行われる。Ni-3288は、BASFから入手可能な60重量%のニッケル含有トリローブ押出物から構成される水素添加固定床触媒である。交差アルドール生成物(表4)を水素と混合し、水素飽和液相としてNi-3288触媒床を通してポンプ移送する。水素添加反応を、140℃、500psig、2.2hr-1の液体時間空間速度(liquid hourly space velocity、LHSV)、600hr-1の気体時間空間速度(gas hourly space velocity、GHSV)で行い、混合アルコール/アルカン生成物を生成する。粗混合アルコール/アルカン生成物を、冷却したキャッチポットに収集する。供給物及び混合アルコール/アルカン生成物組成物を、以下の表5に示す。
表5.連続水素添加からの交差アルドール生成物(供給物)及び粗アルコール生成物。表5のデータは、連続水素添加プロセスにおけるアルデヒドのアルコールへの有効な単一パス転化率を示す。
Figure 2023528246000022
D.C13アルコール混合物の分離
13アルコールを、表5の粗混合アルコール生成物から、図2に示されるようなスピニングバンド蒸留カラム(SBDC)を使用して分離した。SBDCの主要成分としては、真空ジャケット付きカラム、スピニングバンド、スピニングバンドモーター、オーバーヘッド凝縮器、反応釜、加熱マントル、及びオーバーヘッド留出物画分収集器が挙げられる。合計703グラムの粗アルコール生成物混合物を、1Lの反応釜に充填した。混合物がひとたび充填されると、反応釜をスピンニングバンドカラムの底部に接続し、加熱マントルに入れた。磁気撹拌子を使用して、良好な混合及び均一な沸騰を達成した。
軽質画分を粗アルコール混合物から最初に除去した。カラム圧力を100mmHgに設定し、8:1の還流比率を確立した。反応釜内の液体の温度は、62.0℃(蒸留の開始)~153.7℃(軽質分カット完了)の範囲であり、オーバーヘッド蒸気温度は、この同時期間中、32.9~57.5℃の範囲であった。軽質画分(72.4g)をオーバーヘッド留出物カット#1として収集した。
オーバーヘッド蒸気の温度が上昇すると(図3の蒸気温度)、2-EHが、オーバーヘッドに集まり始める。カラム圧力及び留出物と還流との比を同じに保った。2つの2-EHカットを採取する。オーバーヘッド蒸気温度は、第1の2EHカット(カット#2)中で96.5~106.4℃の範囲であり、第2の2EHカット(カット#3)の終了に近づくと約80℃に低下した。合計131.6グラムの2EHを収集し、その純度は、カット#2において92.3%~カット#3において94.8%の範囲であった。
2EH分離後に蒸留を停止し、C13アルコールを、蒸留圧力を20mmHgに下げ、一方で還流比率を8:1に維持した翌日の実行において、残りの反応釜液体混合物から分離した。図4は、C13アルコール分離実験中の、反応釜液体、オーバーヘッド蒸気、及び加熱マントルの温度履歴を示す。
1つの小さな一過性カット(カット#4)を最初に取り出して、オーバーヘッド留出物としてのC13アルコールを収集する前に、任意の残りの2EH及び同様の成分を除去した。3つのC13アルコールカットを取り出した(カット#5~7)。合計244.8グラムのC13アルコール生成物を収集し、これらのカットにおいて、C13濃度は、67%~88%の範囲であった。C13アルコールを分離した後、2つの小さな一過性カット(カット#8及び9)を取り出して、反応釜中でC18画分を更に濃縮した。
E.C13混合アルコール/アルカン生成物からのC13のエトキシル化
エトキシル化反応を、磁気駆動式インペラを装備したジャケット付きバッフル付き9LのSSオートクレーブ反応器内で行った。各供給の前に、エチレンオキシドを、計量セル上に位置付けられた指定された供給物(designated feed、DF)タンクに充填した。エチレンオキシドを、130℃の反応温度で流量計を通してDFタンクから反応器に移送した。固体ペレット形態の水酸化カリウム(85%)を触媒として使用し、その後に続くカールフィッシャー滴定によって測定される水のレベルが1000ppm未満になるまで脱水ステップを行った。
13アルコール試料(209.2g)及び水酸化カリウムペレット(5.02g、85%最小純度)を、事前に窒素パージされた9L反応器に充填した。混合物を撹拌及び窒素スパージしながら100℃に加熱した。反応器圧力が100mmHgになるまで、真空を2時間徐々に適用した。反応器試料を取り出し、カールフィッシャー滴定(513ppm)によって水を測定した。反応器を加圧して、次いで、7回通気して、大気酸素を除去し、次いで、周囲温度で窒素で16~20psiaに加圧した。残りの191.0gの触媒作用が及ぼされた脱水アルコールを撹拌しながら130℃に加熱し、次いで、エチレンオキシド(合計282g)を130℃で約4時間にわたって反応器に計量供給した。EO供給が完了した後、反応器の内容物を反応温度で更に2時間撹拌して、未反応の酸化物(消化物)を消費し、次いで、60℃に冷却した。曇り点測定のための酢酸による中和のために、反応器の内容物の一部(50グラム)を取り出した。曇り点(1重量%水溶液で測定)は、25℃未満であった。反応器を撹拌しながら130℃に加熱した。エチレンオキシド(合計200g)を、130℃で約4時間にわたって反応器に計量供給した。EO供給が完了した後、反応器の内容物を反応温度で更に2時間撹拌して、未反応の酸化物(消化物)を消費し、次いで、60℃に冷却した。4.6gの酢酸を添加することによって反応を中和し、最終的なエトキシル化界面活性剤生成物を得る。曇り点(1重量%水溶液中)は、69℃と測定された。
本開示は、本明細書に含まれる実施形態及び例示に限定されず、実施形態の一部、及び異なる実施形態の要素の組み合わせを含むそれらの実施形態の変更された形態を、以下の特許請求の範囲に該当する範囲で含むことが特に意図されている。

Claims (15)

  1. 組成物であって、
    アルコール(1)とアルコール(2)との混合物を含み、
    アルコール(1)が、構造(1)を有し、
    Figure 2023528246000023
    アルコール(2)が、構造(2)を有し、
    Figure 2023528246000024
    式中、aは、1又は2の整数であり、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキル基からなる群から選択され、ただし、R及びRの炭素原子の総数は7であり、
    は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基からなる群から選択される、組成物。
  2. aが、1であり、Rが、ブチル基及びイソブチル基からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. aが、2であり、Rが、ペンチル基及びイソペンチル基からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  4. 構造(1a)を有するアルコール(1)と、
    Figure 2023528246000025
    構造(2)を有するアルコール(2)と、を含み、
    Figure 2023528246000026
    式中、
    aは、1又は2の整数であり、
    は、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、及びイソペンチル基からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. aが、1であり、
    が、ブチル基及びイソブチル基からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. aが、2であり、
    が、ペンチル基及びイソペンチル基からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
  7. 組成物であって、
    構造(3)を有する界面活性剤を含み、
    Figure 2023528246000027
    式中、
    Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
    は、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、
    Mは、水素、SO 、PO -2、及びポリグルコシドからなる群から選択され、
    mは、0~30の整数であり、
    nは、1~70の整数である、組成物。
  8. Rが、前記2-エチルウンデカニル基及び前記2-ブチルノナニル基を含み、前記組成物が、1.2:1の2-エチルウンデカニルと2-ブチルノナニルとの比率を有する、請求項7に記載の組成物。
  9. nが、3~40の整数である、請求項7又は8に記載の組成物。
  10. nが、3~15の整数である、請求項7又は8に記載の組成物。
  11. 組成物であって、
    構造(4)を有するエトキシレートを含み、
    Figure 2023528246000028
    式中、
    Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
    nは、1~70の整数である、組成物。
  12. nが、3~40の整数である、請求項11に記載の組成物。
  13. nが、3~15の整数である、請求項11に記載の組成物。
  14. 組成物であって、
    構造(5)を有するアルキルサルフェートを含み、
    Figure 2023528246000029
    式中、
    Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、組成物。
  15. 組成物であって、
    構造(6)を有するアルキルエチルサルフェートを含み、
    Figure 2023528246000030
    式中、
    Rは、2-エチルウンデカニル基、2-ブチルノナニル基、2-ペンチルノナニル基、2-プロピルウンデカニル基、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
    nは、1~20の整数である、組成物。
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