JP2023527641A - 車両診断システムを動的に改善するシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、車両における車両診断システムを簡単かつ動的に改善するシステム及び方法から構成される。このシステムは、少なくとも一つの車両を有する。この車両は、車両のエラーに関連する入力を受信するように構成された入力ユニットと、入力ユニットを介して受信した入力に基づき、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットを作成するように構成された制御ユニットとを有する。この車両は、車両のエラーに関するフィードバックを取得するように構成されたフィードバックユニットを有し、このフィードバックの取得が、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を含み、このフィードバックユニットが、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成され、この取得したフィードバックがスナップショットに統合される。この車両は、作成したスナップショットをバックエンドに送るように構成された通信ユニットを有する。

Description

本発明は、車両診断システムを動的に改善するシステム及び方法に関する。

車両診断システムは周知である。それは、エラー分析時に車両内の電気コンポーネント及び電子コンポーネントにおいて発見されたものをエラーに精確に割り当てることを可能にするために、多数の技術手法とアプリケーションを有することができるシステムである。そのような診断システムの欠点は、電気コンポーネント及び電子コンポーネントにおけるエラーが機能を用いて記述されており、予め決めることが可能な、或いは予め決められた閾値範囲を上回った場合にエラーが検知されることである。その場合、各エラーには、所定のエラーコード（Ｅｒｒｏｒ ｃｏｄｅ）又は診断トラブルコード（ＤＴＣ）が割り当てられている。また、別の欠点は、既に所定のエラーコードを割り当てられている既知のエラーしか検知されないことである。そのことは、確かに顧客が車両の擾乱を感知しているが、その擾乱が、対応するエラーコードが存在しないので、閾値を上回らないか、エラーがそれとして検知されないか、或いはその両方のために、車両診断システムによりエラーとして検知されないことを引き起こす可能性がある。

ＢＡＳｔ刊行物「Ｆｏｒｓｈｕｎｇ ｋｏｍｐａｋｔ」、２０１２年１１月発行

本発明の課題は、車両における改善された動的なエラー検出を可能にし、それにより車両診断システムを改善する解決策を提供することである。

この課題は、独立請求項の特徴によって解決される。有利な実施構成は、従属請求項の対象である。

前記の課題は、少なくとも一つの車両を有する、車両診断システムを簡単かつ動的に改善するシステムによって解決され、この車両は、
車両のエラーに関連する入力を受信するように構成された入力ユニットと、
入力ユニットを介して受信した入力に基づき、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットを作成するように構成された制御ユニットと、
作成したスナップショットをバックエンドに送るように構成された通信ユニットと、
を有する。

本システムは、少なくとも一つの車両を有する。本文献の範囲内において、「車両」との用語は、人の運搬（人流）、物又は器具（機械又は補助手段）の運搬（物流）に役立つ移動交通手段から構成される。特に、この「車両」との用語は、自動車及び少なくとも部分的に電気駆動できる自動車（電気自動車、ハイブリッド車両）を包含する。

この車両は、車両の操縦者によって制御することができる。それに追加して、或いはそれに代わって、この車両は、少なくとも部分的に自動的に走行する車両であるとすることができる。本文献の範囲内において、「自動走行車両」又は「自動走行」との用語は、縦方向又は横方向の操縦が自動化された走行又は縦方向又は横方向の操縦が自動化された自律的な走行であると解釈することができる。この自動走行は、例えば、高速道路での時間的に長い走行、或いは駐車又は操車の範囲内における時間的に限られた走行であるとすることができる。「自動走行」との用語は、任意の自動化度合いでの自動化された走行を包含する。自動化度合いの例は、支援された走行、半自動化された走行、高度に自動化された走行又は全自動化された走行である。それらの自動化度合いは、ドイツ連邦道路交通研究所（ＢＡＳｔ）によって定義されている（非特許文献１を参照）。支援された走行では、運転者は、縦方向又は横方向の操縦を持続的に実行する一方、システムは、それぞれ別の機能を或る限度内で引き受ける。半自動化された走行では、システムは、或る時間期間の間及び／又は特定の状況下において縦方向及び横方向の操縦を引き受け、運転者は、支援された走行時のように、システムを持続的に監視しなければならない。高度に自動化された走行では、システムは、或る時間期間の間縦方向及び横方向の操縦を引き受けて、運転者は、システムを持続的に監視する必要は無いが、運転者は、或る時間には、車両の操縦を受けることができる。全自動化された走行では。システムは、特定の用途に関して、全ての状況下において走行を自動的に成し遂げることができ、その用途に関しては、運転者を最早必要としない。前記の四つの自動化度合いは、ＳＡＥ標準Ｊ３０１６のＳＡＥレベル１～４に相当する（ＳＡＥ：アメリカ自動車技術会）。更に、ＳＡＥ Ｊ３０１６では、ＢＡＳｔの定義に含まれないＳＡＥレベル５も、最も高い自動化度合いとして規定されている。そのＳＡＥレベル５は、システムが全走行中に人の運転者と同様に全ての状況に自動的に対処できる運転者の居ない走行に相当する。

本車両は、入力ユニットを有する。この入力ユニットは、例えば、車両のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる。この入力ユニットは、音声操作、タッチ操作、キー操作及び如何なる任意の別の操作手法の中の一つ以上により操作することができる。この入力ユニットは、車両のエラーに関連する入力を受信するように構成されている。例えば、車両のユーザーは、車両の電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントに関連する車両のエラーを検知した場合、入力ユニットを介して、この車両のエラーに関連する入力を実行することができる。これは、非常に快適な手法で行うことができる。例えば、車両内に予めインストールされたアプリケーション又はアプリを準備して、それを用いて、音声入力、タッチスクリーンによるタッチ入力及びそれ以外の好適な入力の中の一つ以上により、検知した車両のエラーを入力することができる。

本車両は、制御ユニットを有する。この制御ユニットは、入力ユニットを介して車両のエラーに関連して受信した入力に基づき、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットを作成するように構成されている。このスナップショットは、好適なデータ構造であり、入力ユニットを介して車両のエラーに関連して受信した入力の時点における電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態から構成することができる。このことは、車両のユーザーが、感知した車両のエラーの原因となる電気コンポーネント及び／又は電子コンポーネントに関する情報を持つことができないので、特に有利である。それにより、車両のユーザーが車両のエラーを感知した時点における電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネント全体のスナップショットが作成されて、その後の進行において、それを分析することができる。車両の電気コンポーネント及び／又は電子コンポーネントは、車両又は自動車の電子機器全体、即ち、車両内の全ての領域の電子機器を包含することができる。これらの制御機器は、車両内の計器盤、車両内のエンジン制御部、車両の運転者支援システム、車両内のエアバッグシステム、車両内のアラーム設備、車両内のマルチメディアシステムなどに関連する制御機器を包含することができる。

本車両は、フィードバックユニットを有する。このフィードバックユニットは、車両のエラーに関するフィードバックを取得するように構成されており、
このフィードバックの取得は、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を包み、
このフィードバックユニットは、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成されており、
この取得したフィードバックは、スナップショットに統合される。

更に、本車両は、フィードバックユニット又はフィードバックモジュールを有することができる。このフィードバックユニットは、車両のユーザー又は運転者から、車両のエラーに関連する更なる情報又はデータを取得するように構成されている。例えば、車両内の入出力ユニット、例えば、車両のインフォテイメントシステムを介して、予め定義された対話を実施することができる。それにより、特に、感知された車両のエラーに関連する、車両のユーザー又は運転者により感知された別の擾乱を取得することができる。フィードバックユニットにより取得したフィードバック又はフィードバックユニットにより取得したフィードバックデータは、スナップショットに統合することができる。

例えば、フィードバックユニットは、感知した車両のエラーに関連して感知した擾乱に関連する、車両のユーザー又は運転者のフィードバックを取得するために、音声対話システムを有することができる。本文献の範囲内において、音声対話システムとは、人が自然言語で対話を進めることができ、そのように入出力媒体として自然言語を利用できるシステムである。車両のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる音声対話システムを介したフィードバックの取得は、車両のユーザー又は運転者がフィードバックの入力のための操作部品を利用する必要無しにフィードバックを入手できるので、特に有利である。それによって、車両のユーザー又は運転者が道路交通によって注意を逸らされることが防止される。それに追加して、或いはそれに代わって、フィードバックユニットは、車両のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる入出力ユニットを有することができる。この場合、例えば、タッチ入力、操作部品を介した入力などによって、ウィンドウを介して、車両のエラーに関するフィードバックを取得することができる。

このフィードバックの取得は、所与の、或いは予め与えることができる問題記述構造へのフィードバックの区分を含むことができる。この問題記述構造は、以下の構成要素の中の一つ又は複数から構成することができる。
問題が感知された場所又は車両部分、例えば、ブレーキ、変速機など、
問題に関連する兆候又は手掛かり、例えば、煙の発生、物音など、
問題が発生した状況又は条件、例えば、エンジンスタート時、ブレーキプロセス時など、
問題の発生頻度。

フィードバックユニットは、フィードバックの処理から、問題の重大性又は重大度合いを導き出すことができ、この重大度合いは、異なる範囲に分類することができ、例えば、車両の乗客及び／又はそれ以外の交通参加者の健康に関連する場合には重度であり、或いは車両のナビゲーションモジュールにおける交通状況の情報の擾乱である場合には、軽度である。

交通状況の情報に関連する問題における、音声対話システムを介した車両のユーザー又は運転者によるフィードバックの提供の例は、
「表示されなかった道路封鎖が発生している」、
「何故、この道路封鎖が表示されなかったのか」、
「何故、この事故が表示されなかったのか」、
「何故、この事故を予測しなかったのか」、
などであるとすることができる。

機械的な問題に関連する、音声対話システムを介した車両のユーザー又は運転者によるフィードバックの提供の例は、
「私が車両をスタートする時は、いつも車両が奇妙な物音を出す」、
「私がエンジンを始動する時は、いつも私は奇妙な物音を聞く」、
「私が車両を停止する時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」、
「私がエンジンを切る時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」、
「走行中に、エンジンが時たまぜいぜいする音を出す」、
などであるとすることができる。

そのように、フィードバックユニットは、「私がエンジンを切る時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」とのフィードバックから、以下のことを導き出すことができる。
問題が感知された場所又は車両部分、エンジン、
問題に関連する兆候又は手掛かり、ノッキング音、
問題が発生する状況又は条件、エンジンの停止時、
問題の発生頻度、エンジンの停止毎、
問題の重大度合い、重大性が中程度の問題、早く修理工場を探すべきである。

前記の例と同様に、別の入力手法により入力された問題記述もフィードバックユニットによって分類することができる。

有利には、そのように、車両の電気コンポーネント及び／又は電子コンポーネントの技術的な状態データに追加して、車両のエラーに関連して車両のユーザー又は運転者により感知された擾乱を取得して、スナップショットに統合し、それと共に考え得るエラー診断のためにバックエンドに送ることができる。車両のエラーに関連する車両のユーザー又は運転者の感知は、車両のエラー及び／又は車両のエラーに関する原因を識別する際に、従来の車両診断システムと比べて著しい利点を提供する。フィードバックユニットによるフィードバックの分類によって、問題を記述するための統一したデータ構造を実現して、考え得るエラー診断のためにバックエンドに送ることができる。有利には、そのように、スナップショットとフィードバックを統一した全体的なデータ構造に集約又はマージすることができる。

本システムは、バックエンドを有する。このバックエンドは、少なくとも一つのバックエンドサーバーを有するか、インターネットを介してメモリ領域、計算能力及び／又はアプリケーションソフトウェアをサービスとして提供するクラウドコンピューティング又はＩＴインフラストラクチャー（サービスプロバイダー）の一部であるか、或いはその両方であることができる。

本車両は、通信ユニットを有する。この通信ユニットは、別の通信参加者、例えば、バックエンド及び／又は移動端末との通信接続を構築するように構成された、車両に配置された通信ユニットであるとすることができる。この通信ユニットは、移動無線システムを介した通信接続を構築する役割を果たす参加者識別モジュール（サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール）又はＳＩＭカードを有することができる。この場合、参加者識別モジュールは、移動無線網内において通信ユニットを一義的に識別する。この通信接続は、データ接続（例えば、パケット中継）及び／又は有線接続式通信接続（例えば、有線中継）であるとすることができる。この通信は、ＬＴＥ標準バージョン１４、４Ｇ標準及び／又は５Ｇ標準に基づくセルラー式車両対Ｘ（Ｃ－Ｖ２Ｘ）パラダイムにより行うことができる。更に、この通信ユニットは、移動無線網又はその時々に利用可能な移動無線網の十分な容量の利用可能性に関係無く、それ以外の無線インタフェース、例えば、ＷＬＡＮを介して通信することができる。そのために、車両対車両（Ｖ２Ｖ）通信におけるＩＳＴ－Ｇ５又はＩＥＥＥ８０２．１１ｐを使用することができる。それにより、この通信ユニットを介して、車両は、別の通信参加者のデータを受信するか、或いは別の通信参加者にデータを送ることができる。

この通信ユニットは、作成されたスナップショットをバックエンドに送るように構成されている。

有利には、そのように、一つ又は複数の電子車両コンポーネント又は電気車両コンポーネントに関して定義された、或いは定義されていないエラーコードに関係無く、並びに定義されたエラーコードに必要な閾値を上回るか否かに関係無く、車両のユーザーにより検知又は感知された車両のエラーに関連するデータを取得して、更なるエラー検出又はエラー処理のためにバックエンドに送ることができる。車両のユーザーがエラー又はエラー状態を感知しているにも関わらず、エラー状態がしばしば車両診断システムにより検知されないので、それによって、既知の車両診断システムが大幅に改善される。それによって、特に、道路交通における全ての交通参加者の安全性が向上する。

有利には、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットは、
全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態、
車両の車両識別番号、
車両のバッテリー状態、
車両の整備過程、
車両の地理的な位置、
車両のその時々の周囲条件、
車両のその時々の走行距離、
車両のエラーに関するフィードバック、
入力ユニットにより受信した入力の時点のタイムスタンプ、及び
車両又は車両の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン、
の中の一つ以上から構成される。

全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態は、特に、受信した入力の時点における、それらのその時々の状態から構成される。

車両の車両識別番号（ビークル・アイデンティフィケーション・ナンバー：ＶＩＮ）は、例えば、バックエンド及び／又はサービス協力業者による、スナップショットの更なる処理において、当該車両を識別する役割を果たす。

車両の地理的な位置は、例えば、車両側の位置検出ユニットによって検出することができる。この位置検出ユニットは、ナビゲーション衛星システムを用いて、車両のその時々の位置データを検出又は取得するように構成することができる。このナビゲーション衛星システムは、ナビゲーション衛星及び／又は疑似衛星からの信号の受信によって位置計測及びナビゲーションする如何なる流布している、並びに将来の全地球航法衛星システム又はグローバル・ナビゲーション・サテライト・システム（ＧＮＳＳ）であるとすることができる。例えば、全地球測位システム（ＧＰＳ）、全地球航法衛星システム（ＧＬＯＮＡＳＳ）、Ｇａｌｉｌｅｏ、測位システム及び／又はＢｅｉＤｏｕ航法衛星システムであるとすることができる。ＧＰＳの例では、位置検出ユニットは、入力ユニットによる入力時点における車両のその時々のＧＰＳ位置データを検出するように構成されたＧＰＳモジュールを有することができる。

その時々の周囲条件は、例えば、その時々の外気温、その時々の気象状況、道路状況などから構成することができる。これらは、従来技術により周知の手法で、好適なセンサー（例えば、温度センサー、雨センサー、外部カメラなど）を用いて、入力ユニットによる入力時点において取得して、スナップショットに統合することができる。

有利には、バックエンドは、受信したスナップショットを評価するように構成されている。このバックエンドによる受信したスナップショットの評価は、好適な機械学習アルゴリズムを用いて行うことができる。例えば、機械学習方法を用いて、例えば、教師あり学習（ｓｕｐｅｒｖｉｓｅｄ ｌｅａｒｎｉｎｇ）又は教師なし学習（ｕｎｓｕｐｅｒｖｉｓｅｄ ｌｅａｒｎｉｎｇ）により作成されたモデルを用いて、多数の車両からの既に受信したスナップショットにより、車両のエラーに関して原因となる一つ又は複数の電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントを識別することができる。それに追加して、或いはそれに代わって、例えば、車両のエラーに関して明らかに原因となる電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントが検出できない場合には、スナップショットをサービス協力業者又は遠隔支援協力業者に送ることができる。この協力業者は、例えば、車両のエラーに関連する更なる情報を入手するために、車両のユーザーに問い合わせるか、車両のサービス予定日を提案するか、或いはその両方を行うことができる。それに追加して、或いはそれに代わって、問題の解決策を発見するために、修理工場及び／又は問題管理チームがスナップショットデータを使用することもできる。有利には、それにより、スナップショットから外部のサービス協力業者を特徴付けることもできる。それにより、リアルタイムかつ個別的に車両のエラーに対処することができるだけでなく、車両のユーザーに対する直接的な通信チャンネルを構築することもできる。バックエンドにおける取得したスナップショットの蓄積により、例えば、好適なアルゴリズムを用いて、パターンを識別することができ、それによって、多数の車両に関する技術的な改善手法が得られる。そのようにして、車両のエラーがそのように識別された場合に、その車両のエラーに関連する可能性のある別の車両を識別する手法が得られ、例えば、目的通りのソフトウェア更新によって、車両のエラーを除去することができる。

第二の観点では、ベースとなる課題は、車両診断システムを簡単かつ動的に改善する方法によって解決され、
この方法は、
車両の入力ユニットにより車両のエラーに関連する入力を受信する工程と、
車両の制御ユニットにより電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットを作成する工程と、
車両のフィードバックユニットにより車両のエラーに関するフィードバックを取得する工程であって、このフィードバックの取得が、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を含み、このフィードバックユニットが、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成されている工程と、
車両の通信ユニットを介して、作成したスナップショットをバックエンドに送る工程と、
を有する。

有利には、この電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショットは、
全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態、
車両の車両識別番号、
車両のバッテリー状態、
車両の整備過程、
車両の地理的な位置、
車両のその時々の周囲条件、
車両のその時々の走行距離、
車両のエラーに関するフィードバック、
入力ユニットにより受信した入力の時点のタイムスタンプ、及び
車両又は車両の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン、
の中の一つ以上から構成される。

有利には、バックエンドは、受信したスナップショットを評価するように構成されている。

本発明のこれらの課題と別の課題、特徴及び利点は、以下における有利な実施構成と添付図面の詳しい説明の考察から明らかになる。実施構成は別個に説明されているけれども、それらの個別の特徴を追加の実施構成として組み合わせ得ることは明らかである。

車両診断システムを簡単かつ動的に改善するシステムの模式図 車両診断システムを簡単かつ動的に改善する方法の例のフロー図 スナップショットの例の模式図 車両のエラーに関連する入力と車両のエラーに関連するフィードバックの例の模式図

図１は、車両１１０における車両診断システムを簡単かつ動的に改善するシステム１００を模式的に図示している。

このシステム１００は、少なくとも一つの車両１１０を有する。この車両１１０は、入力ユニット１１２を有する。この入力ユニット１１２は、例えば、車両１１０のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる。この入力ユニット１１２は、音声操作、タッチ操作、キー操作及び如何なる任意の別の操作手法の中の一つ以上により操作することができる。この入力ユニット１１２は、車両のエラーに関連する入力を受信するように構成されている。例えば、車両１１０のユーザーは、車両１１０の電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントに関連する車両のエラーを検知した場合、入力ユニット１１２により車両のエラーに関連する入力を実行することができる。これは、非常に快適な手法で行うことができる。例えば、車両に予めインストールされたアプリケーション又はアプリを準備して、それを用いて、音声入力、タッチスクリーンによるタッチ入力及びそれ以外の好適な入力の中の一つ以上によって、検知した車両のエラーを入力することができる。

この車両１１０は、制御ユニット１１４を有する。この制御ユニット１１４は、入力ユニット１１２により受信した車両のエラーに関連する入力に基づき、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット３００を作成するように構成されている。このスナップショット３００は、好適なデータ構造であり、入力ユニット１１２により受信した車両のエラーに関連する入力の時点における電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態から構成することができる。このことは、車両１１０のユーザーが感知した車両のエラーの原因となる電気コンポーネント及び／又は電子コンポーネントに関する情報を持つことができないので、特に有利である。それにより、車両１１０のユーザーが車両のエラーを感知した時点における電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネント全体のスナップショット３００を作成して、その後の過程で、そのスナップショットを分析することができる。車両１１０の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントは、車両又は自動車の電子機器全体、即ち、車両１１０内の全領域の電気機器を包含することができる。これらは、車両１１０内に分散された制御機器全体を包含することができる。これらの制御機器は、車両１１０内の計器盤、車両１１０内のエンジン制御部、車両１１０内の運転者支援システム、車両内のエアバッグシステム、車両１１０内のアラーム設備、車両内のマルチメディアシステムなどに関連する制御機器を包含することができる。

この車両１１０は、更に、フィードバックユニット１１８を有する。このフィードバックユニット１１８は、以下において図４と関連して詳しく説明する通り、車両のエラーに関連する別の情報又はデータを車両１１０のユーザー又は運転者から取得するように構成されている。例えば、車両１１０内の入出力ユニット１１２、例えば、車両１１０のインフォテイメントシステムを介して、予め定義された対話を実施することができる。それによって、特に、感知された車両のエラーに関連する、車両１１０のユーザー又は運転者により感知された別の擾乱を取得することができる。フィードバックユニット１１８により取得したフィードバック又はフィードバックユニットにより取得したフィードバックデータは、スナップショット３００に統合することができる。

例えば、フィードバックユニット１１８は、感知された車両のエラーに関連して感知された擾乱に関連する車両１１０のユーザー又は運転者のフィードバックを得るために、音声対話システムを有することができる。本文献の範囲内において、音声対話システムとは、人が自然言語で対話を進めて、そのようにして自然言語を入出力媒体として利用できるシステムである。車両１１０のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる音声対話システムを介したフィードバックの取得は、車両のユーザー又は運転者がフィードバックの入力のための操作部品を利用する必要無しにフィードバックを入手できるので、特に有利である。それによって、車両のユーザー又は運転者が道路交通によって注意を逸らされることが防止される。それに追加して、或いはそれに代わって、このフィードバックユニット１１８は、車両１１０のインフォテイメントシステムの一部であるとすることができる入出力ユニットを有することができる。この場合、例えば、タッチ入力、操作部品を介した入力などによって、ウィンドウを介して、車両のエラーに関するフィードバックを取得することができる。

このフィードバックの取得は、所与の、或いは予め与えることができる問題記述構造へのフィードバック１１８の区分を含むことができる。この問題記述構造は、以下の構成要素の中の一つ又は複数から構成することができる。
問題が感知された場所又は車両部分、例えば、ブレーキ、変速機など、
問題に関連する兆候又は手掛かり、例えば、煙の発生、物音など、
問題が発生した状況又は条件、例えば、エンジンスタート時、ブレーキプロセス時など、
問題の発生頻度。

このフィードバックユニット１１８は、フィードバックの処理から、問題の重大性又は重大度合いを導き出すことができ、この重大度合いは、異なる範囲に分類することができ、例えば、車両の乗客及び／又はそれ以外の交通参加者の健康に関連する場合には重度であり、或いは車両１１０のナビゲーションモジュールにおける交通状況の情報の擾乱である場合には、軽度である。

交通状況の情報に関連する問題における音声対話システムを介した車両１１０のユーザー又は運転者によるフィードバックの提供の例は、
「表示されなかった道路封鎖が発生している」、
「何故、この道路封鎖が表示されなかったのか」、
「何故、この事故が表示されなかったのか」、
「何故、この事故を予測しなかったのか」、
などであるとすることができる。

機械的な問題に関連する、音声対話システムを介した車両１１０のユーザー又は運転者によるフィードバックの提供の例は、
「私が車両をスタートする時は、いつも車両が奇妙な物音を出す」、
「私がエンジンを始動する時は、いつも私は奇妙な物音を聞く」、
「私が車両を停止する時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」、
「私がエンジンを切る時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」、
「走行中に、エンジンが時たまぜいぜいする音を出す」、
などであるとすることができる。

そのように、フィードバックユニット１１８は、「私がエンジンを切る時は、いつもエンジンがノッキング音を出す」とのフィードバックから、以下のことを導き出すことができる。
問題が感知された場所又は車両部分、エンジン、
問題に関連する兆候又は手掛かり、ノッキング音、
問題が発生する状況又は条件、エンジンの停止時、
問題の発生頻度、エンジンの停止毎、
問題の重大度合い、重大性が中程度の問題、早く修理工場を探すべきである。

前記の例と同様に、別の入力手法により入力された問題記述もフィードバックユニット１１８によって分類することができる。

有利には、そのように、車両１１０の電気コンポーネント及び／又は電子コンポーネントの技術的な状態データに追加して、車両のエラーに関連する車両１１０のユーザー又は運転者により感知された擾乱を取得して、スナップショット３００に統合し、それと共に考え得るエラー診断のためにバックエンド１２０（以下を参照）に送ることができる。車両のエラーに関連する車両のユーザー又は運転者の感知は、車両のエラー及び／又は車両のエラーに関する原因を識別する際に、従来の車両診断システムと比べて著しい利点を提供する。フィードバックユニット１１８によるフィードバックの分類によって、問題を記述するための統一したデータ構造を実現して、考え得るエラー診断のためにバックエンド１２０に送ることができる。有利には、そのように、スナップショット３００とフィードバックを統一した全体的なデータ構造に集約又はマージすることができる。

電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット３００は、
全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態３０１、
車両１１０の車両識別番号（ビークル・アイデンティフィケーション・ナンバー：ＶＩＮ）３０２、
車両１１０のバッテリー状態３０３、
車両１１０の整備過程３０４、
車両１１０の地理的な位置３０５、
車両１１０のその時々の周囲条件３０６、
車両１１０のその時々の走行距離３０７、
車両のエラーに関するフィードバック３０８、
車両１１０の入力ユニット１１２により受信した入力の時点のタイムスタンプ３０９、及び
車両１１０又は車両の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン３１０、
の中の一つ以上から構成される。

全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態３０１は、特に、車両のエラーに関連して受信した入力の時点における、それらのその時々の状態から構成される。

車両１１０の車両識別番号（ビークル・アイデンティフィケーション・ナンバー：ＶＩＮ）３０２は、例えば、バックエンド１２０及び／又はサービス協力業者による、スナップショットの更なる処理において、当該車両を識別する役割を果たすことができる。

車両１１０の地理的な位置３０５は、例えば、（図示されていない）車両側の位置検出ユニットによって検出することができる。この位置検出ユニットは、ナビゲーション衛星システムを用いて、車両１１０のその時々の位置データを検出又は取得するように構成することができる。このナビゲーション衛星システムは、ナビゲーション衛星及び／又は疑似衛星からの信号の受信によって位置計測及びナビゲーションする如何なる流布している、並びに将来の全地球航法衛星システム又はグローバル・ナビゲーション・サテライト・システム（ＧＮＳＳ）であるとすることができる。例えば、全地球測位システム（ＧＰＳ）、全地球航法衛星システム（ＧＬＯＮＡＳＳ）、Ｇａｌｉｌｅｏ、測位システム及び／又はＢｅｉＤｏｕ航法衛星システムであるとすることができる。ＧＰＳの例では、位置検出ユニットは、入力ユニット１１２による入力時点における車両１１０のその時々のＧＰＳ位置データを検出するように構成されたＧＰＳモジュールを有することができる。

その時々の周囲条件３０６は、例えば、その時々の外気温、その時々の気象状況、道路状況などから構成することができる。これらは、従来技術により周知の手法で、好適なセンサー（例えば、温度センサー、雨センサー、外部カメラなど）を用いて、入力ユニット１１２による入力時点において取得して、スナップショット３００に統合することができる。

以下において、図３と関連してスナップショット３００の例を詳しく説明する。

このシステム１００は、バックエンド１２０を有する。このバックエンド１２０は、少なくとも一つのバックエンドサーバーを有するか、インターネットを介してメモリ領域、計算能力及び／又はアプリケーションソフトウェアをサービスとして提供するクラウドコンピューティング又はＩＴインフラストラクチャー（サービスプロバイダー）の一部であるか、或いはその両方であることができる。

この車両１１０は、通信ユニット１１６を有する。この通信ユニット１１６は、別の通信参加者、例えば、バックエンド１２０及び／又は移動端末との通信接続を構築するように構成された、車両１１０に配置された通信ユニット１１６であるとすることができる。この通信ユニット１１６は、移動無線システムを介した通信接続を構築する役割を果たす参加者識別モジュール（サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール）又はＳＩＭカードを有することができる。この場合、参加者識別モジュールは、移動無線網内において通信ユニット１１６を一義的に識別する。この通信接続は、データ接続（例えば、パケット中継）及び／又は有線接続式通信接続（例えば、有線中継）であるとすることができる。この通信は、ＬＴＥ標準バージョン１４、４Ｇ標準及び／又は５Ｇ標準に基づくセルラー式車両対Ｘ（Ｃ－Ｖ２Ｘ）パラダイムにより行うことができる。更に、この通信ユニット１１６は、移動無線網又はその時々に利用可能な移動無線網の十分な容量の利用可能性に関係無く、それ以外の無線インタフェース、例えば、ＷＬＡＮを介して通信することができる。そのために、車両対車両（Ｖ２Ｖ）通信におけるＩＳＴ－Ｇ５又はＩＥＥＥ８０２．１１ｐを使用することができる。それにより、この通信ユニット１１６を介して、車両は、別の通信参加者のデータを受信するか、或いは別の通信参加者にデータを送ることができる。

この通信ユニット１１６は、作成されたスナップショットをバックエンド１２０に送るように構成されている。

有利には、そのように、一つ又は複数の電子車両コンポーネント又は電気車両コンポーネントに関して定義された、或いは定義されていないエラーコードに関係無く、並びに定義されたエラーコードに必要な閾値を上回るか否かに関係無く、車両１１０のユーザーにより検知又は感知された車両のエラーに関連するデータを取得して、更なるエラー検出又はエラー処理のためにバックエンド１２０に送ることができる。車両のユーザーがエラー又はエラー状態を感知しているにも関わらず、エラー状態がしばしば車両診断システムにより検知されないので、それによって、既知の車両診断システムが大幅に改善される。それによって、特に、道路交通における全ての交通参加者の安全性が向上する。

このバックエンド１２０は、受信したスナップショットを評価するように構成されている。

このバックエンド１２０による受信したスナップショットの評価は、好適な機械学習アルゴリズムを用いて行うことができる。例えば、機械学習方法を用いて、教師あり学習（ｓｕｐｅｒｖｉｓｅｄ ｌｅａｒｎｉｎｇ）又は教師なし学習（ｕｎｓｕｐｅｒｖｉｓｅｄ ｌｅａｒｎｉｎｇ）により作成されたモデルを用いて、多数の車両１１０からの既に受信したスナップショット３００により、車両のエラーに関して原因となる一つ又は複数の電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントを識別することができる。それに追加して、或いはそれに代わって、例えば、車両のエラーに関して明らかに原因となる電子コンポーネント及び／又は電気コンポーネントが検出できない場合には、スナップショット３００をサービス協力業者又は遠隔支援協力業者に送ることができる。この協力業者は、例えば、車両のエラーに関連する更なる情報を入手するために、車両１１０のユーザーに問い合わせるか、車両１１０のサービス予定日を提案するか、或いはその両方を行うことができる。それに追加して、或いはそれに代わって、問題の解決策を発見するために、修理工場及び／又は問題管理チームがスナップショットデータを使用することもできる。有利には、それにより、スナップショットによって、外部のサービス協力業者を特徴付けることもできる。それにより、リアルタイムかつ個別的に車両のエラーに対処することができるだけでなく、車両１１０のユーザーに対する直接的な通信チャンネルを構築することもできる。バックエンド１２０における取得したスナップショットの蓄積により、例えば、好適なアルゴリズムを用いて、パターンを識別することができ、それによって、多数の車両１１０に関する技術的な改善手法が得られる。そのようにして、車両のエラーがそのように識別された場合に、その車両のエラーに関連する可能性のある別の車両１１０を識別する手法が得られ、例えば、目的通りのソフトウェア更新によって、車両のエラーを除去することができる。

図２は、図１と関連して説明した通りのシステム１００によって実施することができる、車両診断システムを簡単かつ動的に改善する方法２００を図示している。

この方法２００は、
車両１１０の入力ユニット１１２により車両のエラーに関連する入力を受信する工程２１０と、
車両１１０の制御ユニット１１４により電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット３００を作成する工程２２０と、
車両１１０のフィードバックユニット１１８により車両のエラーに関するフィードバックを取得する工程２４０であって、このフィードバックの取得が、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を含み、
このフィードバックユニット１１８が、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成されている工程と、
車両１１０の通信ユニット１１６を介して、作成したスナップショット３００をバックエンド１２０に送る工程２３０と、
を有する。

この電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット３００は、
全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態３０１、
車両１１０の車両識別番号３０２、
車両１１０のバッテリー状態３０３、
車両１１０の整備過程３０４、
車両１１０の地理的な位置３０５、
車両１１０のその時々の周囲条件３０６、
車両１１０のその時々の走行距離３０７、
車両のエラーに関するフィードバック３０８、
入力ユニット１１２により受信した入力の時点のタイムスタンプ３０９、及び
車両１１０又は車両１１０の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン３１０、
の中の一つ以上から構成される。

このバックエンド１２０は、受信したスナップショット３００を評価するように構成することができる。

図３は、図１及び２と関連して説明した通りのスナップショット３００の例を図示している。

このスナップショット３００の例は、全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態３０１、車両１１０の車両識別番号３０２、車両１１０のバッテリー状態３０３、車両１１０の整備過程３０４、車両１１０の地理的な位置３０５、車両１１０のその時々の周囲条件３０６、車両１１０のその時々の走行距離３０７、車両のエラーに関するフィードバック３０８、入力ユニット１１２により受信した入力の時点のタイムスタンプ３０９、及び車両１１０又は車両１１０の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン３１０から構成される。

このスナップショット３００は、この車両１１０及び／又は多数の別の車両の別の（問題の）スナップショットと共にメモリユニット３２０に保存されている。図１と関連して説明した通り、この、或いはこれらのスナップショットを処理するために、バックエンド１２０が、メモリユニット３２０を有するか、或いはそれにアクセスすることができる。

図４は、図１及び図２と関連して説明した通り、車両のエラーに関連する入力と車両のエラーに関連するフィードバックの例を図示している。この取得したフィードバックは、図１と関連して説明した通り、フィードバックユニット１１８によって分類されて、スナップショット３００と共に、単一の統一したデータ構造にマージすることができる。

ウィンドウ４１０は、車両のインフォテイメントシステムとすることができる、車両１１０の入出力ユニット１１２を表す。ウィンドウ４２０は、車両１１０に予めインストールされたアプリが入出力ユニット１１２により表示される領域を表す。このアプリは、図１と関連して説明した通り、車両のエラーに関連する入力を行う役割を果たすアプリ４１１から構成される。

例えば、音声入力、タッチ入力、操作部品を介した入力などによるアプリ４１１の作動後に、ウィンドウ４１２が開かれる。（前記の好適な入力手段による）「登録する（Ｒｅｇｉｓｔｅｒ ｉｔ）」との考え得る入力４１２の作動によって、スナップショット３００が作成される。これは、車両のユーザーが特に速い、効率的で、複雑でない手法で車両のエラーを通報することを可能にする。

（前記の好適な入力手段による）「更なる情報を提供する（Ｐｒｏｖｉｄｅ ｍｏｒｅ ｄｅｔａｉｌｓ）」との考え得る入力４１３の作動によって、図１と関連して説明した通り、車両のエラーに関するフィードバックを取得するために、フィードバック１１８が作動される。この場合、更なる情報は、「車両の何処で問題が発生したのか」との質問により開始される形で問い合わされる。

Claims (6)

1. 少なくとも一つの車両（１１０）を有する、車両診断システムを簡単かつ動的に改善するシステム（１００）であり、
   この車両（１１０）が、
   車両のエラーに関連する入力を受信するように構成された入力ユニット（１１２）と、
   入力ユニット（１１２）を介して受信した入力に基づき、電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット（３００）を作成するように構成された制御ユニット（１１４）と、
   フィードバックユニット（１１８）であって、
   このフィードバックユニットが車両のエラーに関するフィードバックを取得するように構成され、
   このフィードバックの取得が、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を含み、
   このフィードバックユニット（１１８）が、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成され、
   この取得したフィードバックがスナップショット（３００）に統合される、
   フィードバックユニットと、
   作成したスナップショット（３００）をバックエンド（１２０）に送るように構成された通信ユニット（１１６）とを有する当該システム。
2. 請求項１に記載のシステム（１００）において、
   電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット（３００）が、
   全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態（３０１）、
   車両（１１０）の車両識別番号（３０２）、
   車両（１１０）のバッテリー状態（３０３）、
   車両（１１０）の整備過程（３０４）、
   車両（１１０）の地理的な位置（３０５）、
   車両（１１０）のその時々の周囲条件（３０６）、
   車両（１１０）のその時々の走行距離（３０７）、
   車両のエラーに関するフィードバック（３０８）、
   入力ユニット（１１２）により受信した入力の時点のタイムスタンプ（３０９）、及び
   車両（１１０）又は車両（１１０）の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン（３１０）、
   の中の一つ以上から構成される当該システム。
3. 請求項１又は２に記載のシステム（１００）において、
   バックエンド（１２０）が、受信したスナップショット（３００）を評価するように構成されている当該システム。
4. 車両診断システムを簡単かつ動的に改善する方法（２００）であって、
   車両（１１０）の入力ユニット（１１２）により車両のエラーに関連する入力を受信する工程（２１０）と、
   車両（１１０）の制御ユニット（１１４）により電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット（３００）を作成する工程（２２０）と、
   車両（１１０）のフィードバックユニット（１１８）により車両のエラーに関するフィードバックを取得する工程（２４０）であって、
   このフィードバックの取得が、所与の問題記述構造へのフィードバックの区分を含み、
   このフィードバックユニット（１１８）が、フィードバックを処理して、フィードバックから問題の重大度合いを導き出すように構成されている工程と、
   この取得したフィードバックをスナップショット（３００）に統合する工程（２５０）と、
   車両（１１０）の通信ユニット（１１６）を介して、作成したスナップショット（３００）をバックエンド（１２０）に送る工程（２３０）と、
   を有する当該方法。
5. 請求項４の記載の方法（２００）であって、
   電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのスナップショット（３００）が、
   全ての電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントのその時々の状態（３０１）、
   車両（１１０）の車両識別番号（３０２）、
   車両（１１０）のバッテリー状態（３０３）、
   車両（１１０）の整備 過程（３０４）、
   車両（１１０）の地理的な位置（３０５）、
   車両（１１０）のその時々の周囲条件（３０６）、
   車両（１１０）のその時々の走行距離（３０７）、
   車両のエラーに関するフィードバック（３０８）、
   入力ユニット（１１２）により受信した入力の時点のタイムスタンプ（３０９）、及び
   車両（１１０）又は車両（１１０）の電気車両コンポーネント及び／又は電子車両コンポーネントにインストールされた、実行されるソフトウェアバージョン（３１０）、
   の中の一つ以上から構成される当該方法。
6. 請求項４又は５の記載の方法（２００）であって、
   バックエンド（１２０）が、受信したスナップショット（３００）を評価するように構成されている当該方法。

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