JP2023526992A - パーソナルケアデバイスのユーザのための視覚的ガイダンスを提供するための装置 - Google Patents

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Abstract

本開示の態様によれば、パーソナルケアデバイス2とともに使用するように構成された装置42が提供される。装置42は、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイス2の移動においてユーザに視覚的がダンスを提供するように構成されており、パーソナルケアデバイス2は、身体の複数の連続する処理領域のうちのそれぞれ1つにそれぞれ対応する身体上の複数の連続する処理位置にパーソナルケアデバイスを連続して移動させることによって、前記連続する処理領域にパーソナルケアオペレーションを行うように構成されている。装置42は、身体の表面に光パターンを投射するように構成された投射ユニット22と、処理ユニット46とを備える。処理ユニット46は、パーソナルケアデバイス2がユーザによって身体上の現在の処理位置から移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置において身体の表面に光パターンを投射するように投射ユニット22を制御するように構成されている。

Description

本開示は、対象者の身体のパーソナルケアオペレーションを実行するためのパーソナルケアデバイスに関し、詳細には、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動時にパーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供するための方法及び装置に関する。
望ましくない体毛の除去のための技術は、剃毛、電気分解、プラッキング、レーザ及び光治療(光脱毛として知られる)並びに治療的抗アンドロゲンの注入を含む。光ベースの技術は、発毛減少及びにきびの処理を含む、その他のタイプの皮膚処理においても使用される。
光エネルギーの適切な構成の使用により、すなわち、波長、強度及び/又はパルス継続時間(光がパルスである場合)の観点から、毛根の選択的加熱及び毛包へのその後の一時的又は永久的損傷を達成することができる。家庭用光脱毛デバイス、例えば、Philips Lumeaデバイスは、高強度光源、例えば、広いスペクトルの光の高出力バーストを発生するキセノンフラッシュランプからのインテンス・パルス・ライト(IPL)を使用する。
光脱毛処理は、光脱毛デバイスのユーザが、脱毛の目的で皮膚の比較的小さな領域を処理することによって特徴づけられる。光脱毛処理は、体毛及び毛根におけるメラニンを加熱するために強い光を使用し、これは、毛包を休止状態にし、体毛の再成長を防止する。除毛のためのこの技術の有効な使用のために、ユーザは、いかなる隙間も残さずに皮膚を完全に処理しなければならない。この効果は、限定された継続時間のものでしかないので、処理は、定期的に繰り返されなければならない。典型的には、約2ヶ月の初期期間に処理が2週間に一度行われた後、メンテナンス期間には4~8週間ごとに一度行われる。
典型的な光脱毛処理において、光脱毛デバイスのユーザは、身体部分全体(例えば、腕、脚など)をカバーするために、繰り返し手作業で光脱毛デバイスを皮膚の上に位置決めし、光パルスをトリガしなければならない。光脱毛処理による最適な結果を得るために、ユーザは、使用中に高い皮膚適用率を得なければならず、すなわち、皮膚表面のほとんどがデバイスによって処理されなければならない。しかしながら、光脱毛デバイスは、典型的には、既に処理された領域についてのいかなるフィードバックもユーザに提供せず、光パルスの適用時又は光パルスを提供した直後に皮膚又は体毛にユーザが認識可能な変化がほとんど又は全く生じないため、ユーザが身体の完全な適用率を達成すること及び/又は身体部分のある領域の過剰処理を回避することが困難である。
加えて、ユーザは、光脱毛処理の間に皮膚表面全体をカバーすることが困難であると感じる。なぜならば、フラッシュ間に光脱毛デバイスがどれだけ移動させられる必要があるかを推定することが困難であるからである。これは、幾つかの光脱毛デバイスにおいて、光脱毛デバイスの実際の処理窓(光出力範囲)が比較的小さく、実質的なエッジによって包囲されている、すなわち、フラッシュ窓が、皮膚と接触する光デバイスのノズルよりもかなり小さいことに関連する。さらに、前に処理された領域についての光脱毛デバイスのユーザへのガイダンスフィードバックが存在しない。処理される領域のいかなる指示もないことにより、有効な処理適用率を達成するために消費者に困難を生じる。局所的な視覚的又は触覚的フィードバックがないことにより、連続する露光(フラッシュ)の間に、処理される領域の最適な適用率を達成することが困難である。これは、その領域の処理不足又は過剰処理の両方につながる可能性があり、これらは両方とも、異なる理由から望ましくない。処理不足の場合、身体領域は部分的にしかカバーされず、処理されなかった領域において望ましくない体毛再成長を生じる。これは、消費者の不満、光脱毛デバイスの正確な使用における信頼性の低下、及び光脱毛製品の認識された低品質/不十分な機能のリスクにつながる可能性がある。過剰処理の場合、これは、光への過剰な曝露により皮膚の炎症につながる可能性がある。
同様の問題は、既に処理された又はまだ処理される必要がある領域の目に見える(又は他の方法でユーザが認識可能な)指示がない又はほとんどないその他のタイプのパーソナルケアオペレーションを実行するためのその他のタイプのパーソナルケアデバイスにも当てはまる。
国際公開第2019/224273号は、光パルスによって人体部分を処理するためのデバイスを開示している。デバイスは、身体部分に光パルスを適用するためのハンドピースを備える。ハンドピースは、身体部分に対して可動であり、出口窓を備え、この出口窓を通じて、光パルスが身体部分の局所的領域に適用される。ハンドピースは、さらに、動作検出器を備える。デバイスは、動作検出器によって提供される情報の少なくとも1つのピースによって決定された速度での身体部分上のハンドピースの移動中に光パルスを自動的にトリガするように構成された、光パルスの放出を制御するためのシステムも備える。デバイスは、さらに、処理中にデバイスのオペレータをガイドするために身体部分上にガイダンス情報及び/又はハンドピースを位置決めするのを助けるための情報を投射するための投射システムを備える。特に、投射システムは、身体部分の未処理領域から処理された領域を区別するために身体部分を少なくとも部分的に照明する。代替的又は追加的に、投射システムは、皮膚の各領域上のハンドピースの通過の回数によって皮膚の領域を区別するように構成された、身体部分上のイメージを生成する。
したがって、身体の適用率を高めるために及び/又は身体におけるパーソナルケアオペレーションの有効性を高めるために、対象者の身体において実行されるパーソナルケアオペレーションにおいてパーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供することができることが望ましい。
本明細書に記載された技術の実施形態は、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動においてパーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供することを目的とする。
第1の特定の態様によれば、パーソナルケアデバイスとともに使用するように構成された装置が提供される。装置は、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動においてユーザに視覚的ガイダンスを提供するように構成されており、パーソナルケアデバイスは、身体の複数の連続する処理領域のうちのそれぞれ1つに対応する身体上の複数の連続する現在の処理位置のうちのそれぞれ1つから、前記連続する処理領域のうちの次の処理領域に対応する身体上の次の処理位置へパーソナルケアデバイスを連続して移動させ、パーソナルケアデバイスを前記連続する処理位置のうちの前記次の処理位置に維持しながら前記連続する処理領域のうちの前記次の処理領域に対してパーソナルケアオペレーションを行うことによって、前記連続する処理領域にパーソナルケアオペレーションを行うように構成されている。装置は、身体の表面に光パターンを投射するように構成された投射ユニットと、処理ユニットとを備える。処理ユニットは、パーソナルケアデバイスがユーザによって身体上の現在の処理位置から移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置において身体の表面に光パターンを投射するように投射ユニットを制御するように構成されている。
幾つかの実施形態において、投射位置は、パーソナルケアデバイスがユーザによって移動させられる方向で見て、次の処理位置に対応する処理領域は、現在の処理位置に対応する処理領域に継ぎ目なく接続している。これにより、連続する処理領域の間に隙間が残される可能性が減じられる。
幾つかの実施形態において、処理ユニットは、パーソナルケアオペレーションが身体上のパーソナルケアデバイスの現在の処理位置において行われた後、投射位置において光パターンを投射するように投射ユニットを制御するように構成されている。これにより、パーソナルケアデバイスが次の処理位置へ移動させられるときに視覚的ガイダンスが提供される。
幾つかの実施形態において、処理ユニットは、ユーザからの第1の入力に応答して光パターンを投射するように投射ユニットを制御するように構成されている。これらの実施形態は、いつ光パターンが投射されるべきかについての制御をユーザに提供する。
幾つかの実施形態において、処理ユニットは、ユーザからの第2の入力に応答して光パターンの投射を停止するように投射ユニットを制御するように構成されている。これらの実施形態は、例えば、パーソナルケアデバイスが次に移動させられるところをユーザが視覚的に記憶してからユーザがパーソナルケアデバイスを移動させようとするとき、ユーザが光パターンの投射を停止することを可能にする。
幾つかの実施形態において、処理ユニットは、さらに、パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信し、いつパーソナルケアデバイスが身体上の現在の処理位置から移動し始めるかを決定するために、受信した信号を処理し、パーソナルケアデバイスが現在の処理位置から移動し始めていることが決定されたとき投射ユニットの動作を調整するように構成されている。これらの実施形態において、処理ユニットは、パーソナルケアデバイスが現在の処理位置から移動し始めるとき光パターンの投射を停止するように投射ユニットを制御することによって投射ユニットの動作を調整するように構成する。これらの実施形態は、光パターンの投射の自動的な作動停止を提供し、これにより、ユーザは、そうすることを覚えておかなくてもよく、また、光パターンが、パーソナルケアデバイスの移動とともに身体の表面に沿って移動させられることがないことを実現し、この移動は、正確な次の処理位置に関してユーザを混乱させる場合がある。代替的に、処理ユニットは、移動センサから受信した信号に基づいて投射ユニットを制御するように構成し、これにより、投射された光パターンの投射位置は、現在の処理位置から次の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動に応答して身体の表面に対して実質的に静止している。これらの実施形態は、光パターンが、パーソナルケアデバイスがその位置に向かって移動させられるときでさえも身体上の正しい位置に投射されることを実現する。
幾つかの実施形態において、光パターンは、身体上のパーソナルケアデバイスの次の処理位置に関連した身体の表面上のパーソナルケアデバイスのエッジの位置を示す1つ又は複数の線を含む。
代替的な実施形態において、光パターンは、身体上のパーソナルケアデバイスの次の処理位置に対応する身体の処理領域を強調するように構成されている。
幾つかの実施形態において、処理ユニットは、さらに、(i)パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信し、(ii)パーソナルケアデバイスによって第1のパーソナルケアオペレーションが行われる第1の処理位置から、パーソナルケアデバイスによって第2のパーソナルケアオペレーションが行われる次の第2の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動量を決定するために、受信した前記信号を処理し、(iii)第1の処理位置から次の第2の処理位置へのパーソナルケアデバイスの複数の移動について(ii)を繰り返し、(iv)それぞれの決定された移動量を、それぞれの第1の処理位置からそれぞれの次の第2の処理位置への予想される移動量と比較するように構成されており、処理ユニットが、比較の結果に基づいてパーソナルケアデバイスが移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置において身体の表面に光パターンを投射するように投射ユニットを制御するように構成されている。これらの実施形態は、ユーザがパーソナルケアデバイスを正しい位置に移動させる可能性が高められるように、光パターンの投射が、ユーザによって次の処理位置へ移動させられる距離における前のエラーを考慮して適応させられることができるという利点を提供する。
幾つかの実施形態において、(i)装置は、さらに、身体の異なる部分にさらなる光パターンを投射するように構成された少なくとも1つのさらなる投射ユニットを備える、又は(ii)投射ユニットは、さらに、身体の異なる部分へさらなる光パターンを投射するように構成されている。
第2の態様によれば、対象者の身体においてパーソナルケアオペレーションを行うように構成されたパーソナルケアデバイスが提供される。パーソナルケアデバイスは、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動においてパーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供するように構成された、第1の態様又はそのいずれかの実施形態による装置を備える。
第3の態様によれば、パーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供するために装置を操作する方法が提供される。視覚的ガイダンスは、ユーザによる対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動をガイドするためのものであり、パーソナルケアデバイスが、身体の複数の連続する処理領域のうちのそれぞれ1つに対応する身体上の複数の連続する現在の処理位置のうちのそれぞれ1つから、前記連続する処理領域のうちの次の処理領域に対応する身体上の次の処理位置へパーソナルケアデバイスを連続して移動させ、パーソナルケアデバイスを前記連続する処理位置のうちの前記次の処理位置に維持しながら前記連続する処理領域のうちの前記次の処理領域に対してパーソナルケアオペレーションを行うことによって、前記連続する処理領域にパーソナルケアオペレーションを行うように構成されている。方法は、パーソナルケアデバイスがユーザによって身体上の現在の処理位置から移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置において身体の表面に光パターンを投射するように装置における投射ユニットを制御することを含む。
幾つかの実施形態において、投射位置は、パーソナルケアデバイスがユーザによって移動させられる方向で見て、次の処理位置に対応する処理領域が、現在の処理位置に対応する処理領域に継ぎ目なく接続するようになっている。これにより、連続する処理領域の間に隙間が残される可能性が低減される。
幾つかの実施形態において、制御するステップは、パーソナルケアオペレーションが身体上のパーソナルケアデバイスの現在の処理位置において行われた後、投射位置において光パターンを投射するように投射ユニットを制御することを含む。これにより、パーソナルケアデバイスが次の処理位置へ移動させられるときに視覚的ガイダンスが提供される。
幾つかの実施形態において、制御するステップは、ユーザからの第1の入力に応答して光パターンを投射するように投射ユニットを制御することを含む。これらの実施形態は、いつ光パターンが投射されるかについての制御をユーザに提供する。
幾つかの実施形態において、制御するステップは、ユーザからの第2の入力に応答して光パターンの投射を停止するように投射ユニットを制御するステップを含む。これらの実施形態は、パーソナルケアデバイスが次にどこへ移動させられるかをユーザが視覚的に記憶すると、例えばユーザがパーソナルケアデバイスを移動させようとするときに、ユーザが光パターンの投射を停止させることを可能にする。
幾つかの実施形態において、方法は、さらに、パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信するステップと、いつパーソナルケアデバイスが身体上の現在の処理位置から移動し始めるかを決定するために、受信した信号を処理するステップと、パーソナルケアデバイスが現在の処理位置から移動し始めていることが決定されたとき投射ユニットの作動を調整するステップとを含む。これらの実施形態において、投射ユニットの作動は、パーソナルケアデバイスが現在の処理位置から移動し始めるときに投射ユニットが光パターンの投射を停止するように調整される。これらの実施形態は、ユーザがそうすることを覚えておく必要がないように光パターンの投射の自動的な停止を提供し、また、光パターンがパーソナルケアデバイスの移動とともに身体の表面に沿って移動させられないことを提供する。この移動は、正確な次の処理位置に関してユーザを混乱させる恐れがある。代替的に、投射ユニットの作動は、現在の処理位置から次の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動に応答して、投射された光パターンの投射位置が身体の表面に対して実質的に静止しているように、移動センサから受信した信号に基づいて制御する。これらの実施形態は、パーソナルケアデバイスがその位置に向かって移動させられるときでさえ光パターンが身体上の正しい位置に投射されることを提供する。
幾つかの実施形態において、光パターンは、身体上のパーソナルケアデバイスの次の処理位置に関連した身体の表面上のパーソナルケアデバイスのエッジの位置を示す1つ又は複数の線を含む。
代替的な実施形態において、光パターンは、身体上のパーソナルケアデバイスの次の処理位置に対応する身体の処理領域を強調する。
幾つかの実施形態において、方法は、さらに、(i)パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信するステップと、(ii)パーソナルケアデバイスによって第1のパーソナルケアオペレーションが行われる第1の処理位置から、パーソナルケアデバイスによって第2のパーソナルケアオペレーションが行われる次の第2の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動量を決定するために、受信した信号を処理するステップと、(iii)第1の処理位置から次の第2の処理位置へのパーソナルケアデバイスの複数の移動について(ii)を繰り返すステップと、(iv)それぞれの決定された移動量を、それぞれの第1の処理位置からそれぞれの次の第2の処理位置への予想される移動量と比較するステップとを含み、処理ユニットが、比較の結果に基づいてパーソナルケアデバイスが移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置において身体の表面に光パターンを投射するように投射ユニットを制御するように構成されている。これらの実施形態は、ユーザがパーソナルケアデバイスを正しい位置へ移動させる可能性が高められるように、ユーザによって次の処理位置へ移動させられる距離における前のエラーを考慮して光パターンの投射を適応させるという利点を提供する。
幾つかの実施形態において、方法は、さらに、(i)身体の異なる部分へさらなる光パターンを投射するように少なくとも1つのさらなる投射ユニットを制御するステップ、又は(ii)身体の異なる部分へさらなる光パターンを投射するように投射ユニットを制御するステップを含む。
第4の態様によれば、コンピュータ可読コードが実施されているコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ可読コードは、適切なコンピュータ又はプロセッサによる実行時、コンピュータ又はプロセッサに第3の態様又はそのいずれかの実施形態による方法を実行させる、コンピュータプログラム製品が提供される。
これらの態様及びその他の態様は、以下に記載される実施形態から明らかとなり、以下に記載される実施形態を参照して説明される。
ここで以下の図面を参照して例示的な実施形態を例としてのみ説明する。
様々な実施形態による例示的なパーソナルケアデバイスの図である。 様々な実施形態による例示的なパーソナルケアデバイスの図である。 様々な実施形態による装置を備える例示的なシステムのブロック図である。 複数の光パルスが適用された後の腕の赤外線画像を示す。 身体の部分における連続する処理領域を示す。 様々な実施形態による身体の表面への光パターンの投射を示す。 様々な実施形態による身体の表面への光パターンの投射を示す。 本明細書に記載された技術によるパーソナルケアデバイスの実施形態の使用を示す。 様々な実施形態によるパーソナルケアデバイスが移動するときの投射された光パターンの変化を示す。 実施形態によるパーソナルケアデバイス及び光パターンを示す。 別の実施形態によるパーソナルケアデバイス及び光パターンを示す。 本明細書に記載された技術による例示的な方法を示すフローチャートである。
上述のように、本明細書に記載された技術は、身体においてパーソナルケアオペレーションを行うために対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動においてパーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供するために使用することができる。特に、投射ユニットは、パーソナルケアデバイスがユーザによって移動させられる次の処理位置を示すために、身体上に光パターンを投射するために使用される。
本明細書に記載された技術を実施する装置が記載されている。装置は、処理ユニットと、視覚的ガイダンスを提供するための投射ユニットとを備える。幾つかの実施形態において、装置は、パーソナルケアデバイスとは別個であり、装置及びパーソナルケアデバイスはシステムを形成する。その他の実施形態において、装置は、パーソナルケアデバイスの一部である。その他の実施形態において、装置の処理ユニットは、パーソナルケアデバイスの一部であり、装置の投射ユニットは、パーソナルケアデバイスとは別個である。装置(又は少なくとも処理ユニット)がパーソナルケアデバイスとは別個である実施形態において、装置は、例えば、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ラップトップ、コンピュータ、サーバなどの形式であることができる。
図1(a)及び図1(b)は、本明細書に記載された技術によるパーソナルケアデバイスの2つの実施形態を示す。図1に示された実施形態において、装置は、パーソナルケアデバイスの一部である。図1(a)及び図1(b)に示された実施形態は、パーソナルケアデバイスのハウジングにおける投射ユニットの位置を除き、概して同じである。以下で概して図1を引用した場合、図1(a)及び図1(b)の両方を指す。
したがって、図1は、皮膚の領域にエネルギー又はエネルギーパルス(例えば、光又は光パルス)を適用するために使用することができる例示的なパーソナルケアデバイス2の図である。図1におけるパーソナルケアデバイス2は、発明を使用することができる手持ち式パーソナルケアデバイス2の一例として単に提示されており、パーソナルケアデバイス2は、図1に示された形態又は手持ち式パーソナルケアデバイスであることに限定されないことが認められるであろう。パーソナルケアデバイス2は、対象者(例えば、人又は動物)の身体において使用するためのものであり、使用中にユーザの片手又は両手で保持される。パーソナルケアデバイス2は、パーソナルケアデバイス2が対象者の身体部分と接触又は接近したときエネルギー(例えば、光)又は1つ若しくは複数のエネルギーパルス(例えば、光パルス)を使用して対象者の皮膚又は身体にパーソナルケアオペレーションを行うためのものである。パーソナルケアオペレーションは、レーザ及び/又は光治療による望ましくない体毛の除去(光脱毛処理又は超短パルス光(IPL)処理として知られる)である。代替的に、パーソナルケアオペレーションは、皮膚科学的(皮膚)処理、にきびの処理、その他のタイプの皮膚状態の光療法処理、皮膚若返り、肌の引き締め、又はポートワイン母斑処理など、体毛の除去又は成長の防止以外の理由によるレーザ及び/又は光療法である。パーソナルケアオペレーションは、本明細書では「処理オペレーション」とも呼ばれる。
本明細書に記載されているように、パーソナルケアデバイス2は、「ユーザ」によって操作又は使用され、パーソナルケアデバイス2は、「対象者」の身体上で使用される。幾つかの場合、ユーザ及び対象者は同じ人であり、すなわち、パーソナルケアデバイス2は、手に持たれ、ユーザによってその人自身において使用される(例えば、脚の皮膚において使用される)その他の場合、ユーザ及び対象者は異なる人であり、例えば、パーソナルケアデバイス2は、手に持たれ、他の人に対してユーザによって使用される。それぞれの場合において、ユーザが、身体部分の完全な適用率を達成すること及び/又は身体部分のある領域を過剰処理することを回避することは困難である。なぜならば、エネルギー又はエネルギーパルスを適用するとき又は適用した直後、皮膚にはユーザに認識可能な変化はほとんど又は全くないからである。
例示的なパーソナルケアデバイス2は、少なくともハンドル部分5及びヘッド部分6を含むハウジング4を備える。ハンドル部分5は、ユーザが片手でパーソナルケアデバイス2を保持することを可能にするように成形されている。ヘッド部分6はヘッド端部8を有し、ヘッド端部8は、ヘッド端部8が身体又は皮膚と接触する位置において対象者の身体又は皮膚においてパーソナルケアオペレーションが行われるために、対象者と接触して配置される。ヘッド部分6は、上面9a及び底面9bを有する。上面9aは、概してハンドル部分5から反対に面したヘッド部分6の部分にあり、底面9bは、ヘッド部分6の反対側の部分にあり、概してハンドル部分5に面している。
図1に示されたパーソナルケアデバイス2は、光パルスを使用してパーソナルケアオペレーションを行うためのものであり、図1の説明の残りは、光パルスに関する。しかしながら、本明細書に記載された技術は、より一般的には、パーソナルケアオペレーションを行うために光、エネルギー又はエネルギーパルスの使用に適用可能であることが認められるであろう。したがって、図1において、ヘッド部分6は、ハウジング4内又はハウジング4上に配置された開口10を備え、開口10は、対象者の皮膚に隣接して又は皮膚上に(すなわち、皮膚と接触して)配置することができる。パーソナルケアデバイス2は、開口10を通じて対象者の皮膚に適用され且つパーソナルケアオペレーションを行うための光パルスを生成するための1つ又は複数の光源12を含む。1つ又は複数の光源12は、光パルスが、開口10を通じて1つ又は複数の光源12から提供されるようにハウジングに配置されている。開口10は、ハウジング4のヘッド端部8における開口部の形式であるか、又は光パルスに対して透明又は半透明の窓(導波管を含む)の形式である(すなわち、光パルスは窓を通過することができる)。開口10を通過する光パルスによって処理される身体の部分の領域は、本明細書では「処理領域」と呼ばれる。
図1に示された例示的な実施形態において、開口10は、概して矩形であり、その結果、皮膚上に概して矩形の皮膚処理領域を生じる。開口10が、あらゆるその他の所望の形状を有することが認められるであろう。例えば、開口10は、正方形、楕円形、円形又は任意の他の多角形である。
図1に示されていないが、パーソナルケアデバイス2は、それぞれが開口10を含むパーソナルケアデバイス2のヘッド部分6のための1つ又は複数の取り外し可能なアタッチメントを有してもよい。アタッチメントは、異なる身体部分において使用するためのものであり、様々なサイズの開口10を有する。例えば、1つのアタッチメントは、脚などの大きな身体部分における使用のためのものであり、したがって、大きな開口10を有するのに対し、別のアタッチメントは、上唇の上側の皮膚/体毛において使用するためのものであり、したがって、小さな開口10を有する。
1つ又は複数の光源12は、あらゆる適切な若しくは所望の波長(又は波長の範囲)及び/又は強度の光パルスを生成する。例えば、光源12は、可視光、赤外(IR)光及び/又は紫外(UV)光を生成する。各光源12は、1つ又は複数の発光ダイオード(LED)、(キセノン)フラッシュランプ、1つ又は複数のレーザなど、あらゆる適切なタイプの光源を含む。光源12は、約2.5ミリ秒(ms)の継続時間にわたって560~1200ナノメートル(nm)のスペクトル成分を有する光パルスを提供する。なぜならば、これらの波長は、吸収によって体毛及び毛根におけるメラニンを加熱し、毛包を休止状態にさせ、体毛の再成長を防止する。光パルスの強度は、開口10に隣接する皮膚又は身体部分においてパーソナルケアオペレーションを行うために十分に高くなければならない。
例示されたパーソナルケアデバイス2は、任意選択的に、ヘッド部分6が皮膚と接触しているかどうかを決定するために使用される、ヘッド部分6上又はヘッド部分6内に位置決めされた2つの皮膚接触センサ14,16をも含む。皮膚接触センサ14,16は、ヘッド部分6が皮膚と接触しているかどうかを示すパラメータを測定し、パラメータの測定値の時系列を含むそれぞれの測定信号を生成する。測定信号は、ヘッド部分6が皮膚と接触しているかどうかを判定するために処理される。典型的には、皮膚接触センサは、光パルスがユーザ又は対象者の目に向けられることを回避するために、光パルスが生成される前にパーソナルケアデバイス2が正しく皮膚と接触することを保証するように、パーソナルケアデバイス2、特に光脱毛器において使用される。
幾つかの実施形態において、パラメータは静電容量であり、したがって、皮膚接触センサ14,16は、ヘッド部分6の表面における電気接点又は電極のそれぞれの対を介して静電容量を測定し、測定された静電容量は、皮膚接触が生じているかどうかを示している。代替的な実施形態において、パラメータは光の強度又はレベルであり、したがって、皮膚接触センサ14,16は、光センサに入射する光の強度又はレベルを測定する光センサであり、測定された強度又はレベルは、皮膚接触が生じているかどうかを示している(例えば、皮膚が光センサ14,16を遮るため、より少ない光/光がないことは、皮膚接触を示し、その逆もある)。その他の代替的な実施形態において、パラメータは、接触圧の測定値であり、したがって、皮膚接触センサ14,16は、それぞれの圧力センサ又は機械的スイッチを介して接触圧を測定し、測定された接触圧は、皮膚接触が生じているかどうかを示している。
示されたパーソナルケアデバイス2は、ヘッド部分6が接触する皮膚のトーンを決定するために使用され、ヘッド部分6上又はヘッド部分6内に位置決めされた光学皮膚トーンセンサ18も含む。皮膚トーンセンサ18は、皮膚の皮膚トーンを示すパラメータを測定し、パラメータの測定値の時系列を含む測定信号を生成する。測定信号は、ヘッド部分6が接触する皮膚の皮膚トーンを決定するために処理される。典型的には、皮膚トーンセンサは、パーソナルケアデバイス2、特に光脱毛器において使用され、それにより、光パルスが、処理されている皮膚のタイプに適した強度を有することを保証し、又はさらには皮膚タイプが光パルスに適していない場合(例えば、著しくより高いメラニン含有量を有するより暗色の皮膚)、光パルスが生成されることを防止する。
幾つかの実施形態において、光学皮膚トーンセンサ18は光センサであり、光センサによって測定されるパラメータは、皮膚から反射された特定の波長又は複数の波長における光の強度又はレベルである。特定の波長における反射された光の測定された強度又はレベルは、皮膚トーンを示す。反射された光の測定された強度又はレベルは、皮膚におけるメラニンの濃度に基づき、したがって、測定された強度又はレベルは、メラニン濃度を示す。メラニン濃度は、例えば、660nm(赤)及び880nm(赤外)波長における光反射の測定値から導き出される。
示されたパーソナルケアデバイス2は、ヘッド部分6が対象者の身体において所要のパーソナルケアオペレーション(例えば、1つ又は複数の光源12による1つ又は複数の光パルスの生成)を行うようにパーソナルケアデバイス2を作動させるためにユーザによって操作できるユーザ制御装置20をも含む。ユーザ制御装置20は、スイッチ、ボタン、タッチパッドなどの形態である。
示された実施形態において、パーソナルケアデバイス2は、パーソナルケアデバイス2が対象者において使用されているときに身体の表面に光パターンを投射するように構成された投射ユニット22も備える。図1(a)はエレメント22aを含み、図1(b)はエレメント22bを含み、エレメント22a,22bはそれぞれ、これらの実施形態において投射ユニットのそれぞれの位置又はロケーションを示している。投射ユニットは、図1(a)においてはエレメント22aとして、図1(b)においては22bとして示されているが、幾つかの実施形態において、投射ユニットはハウジング4内にあってもよく、その場合、エレメント22a及び22bは、代わりにパーソナルケアデバイス2のハウジング4における窓又は開口であり、この窓又は開口を通って、投射ユニットが光パターンを投射することが認められるであろう。
前記のように、投射ユニット22a,22bは、パーソナルケアデバイス2が対象者において使用されているとき、すなわち、パーソナルケアデバイス2のヘッド部分6及び開口10が対象者の表面(皮膚)と接触している又はさもなければ近接しているときに、身体の表面(例えば、皮膚)に光パターンを投射するように構成されている。特に、パーソナルケアデバイス2が対象者の身体上の現在の処理位置に位置決めされているとき、光パターンは、パーソナルケアデバイスが移動させられる身体上の次の処理位置を示す身体の表面上の投射位置に投射される。したがって、投射ユニット22a,22bは、光パターンが、パーソナルケアデバイス2が次の処理位置へ移動させられる方向でパーソナルケアデバイス2から投射されるように、ハウジング4内又はハウジング4上に構成されている。
図1(a)に示された実施形態において、投射ユニット22aは、ハウジング4の上面9a(すなわち、ハンドル5から最も遠いハウジング4の表面)にあり、概して破線によって示された方向に光パターン24aを投射する。したがって、光パターン24aがパーソナルケアデバイス2のための次の処理位置を示すので、図1(a)におけるパーソナルケアデバイス2は、矢印26aによって示されるように、左へ移動させられる。
図1(b)に示された実施形態において、投射ユニット22bは、ハウジング4の底面9b(すなわち、概してハンドル5に面したハウジング4の表面)にあり、概して破線によって示された方向に光パターン24bを投射する。したがって、光パターンがパーソナルケアデバイス2のための次の処理位置を示すので、図1(b)におけるパーソナルケアデバイス2は、矢印26bによって示されるように、右へ移動させられる。
幾つかの実施形態において、パーソナルケアデバイス2は、ヘッド部分6の両面9a,9bに投射ユニット22a,22bを備え(又はパーソナルケアデバイス2は、一度に一方向又は両方向に選択的に投射する単一の投射ユニット22を備える)、これにより、パーソナルケアデバイス2がいずれかの方向(すなわち、方向26a又は26b)へ移動させられるときにガイダンスを提供する。
幾つかの実施形態において、パーソナルケアデバイス2は、パーソナルケアオペレーションの間にパーソナルケアデバイス2を移動させる様々な方向に面するようにヘッド端部8の周囲に配置された2つ以上の投射ユニット22を備え、それにより、所望の移動方向に光パターンを投射する。代替的に、パーソナルケアデバイス2は、ヘッド端部8から複数の方向にパーソナルケアデバイス2から選択的に投射するように構成される単一の投射ユニット22を備え、それにより、所望の移動方向に光パターンを投射する。
図2は、対象者の身体に沿ったパーソナルケアデバイスの移動においてユーザに視覚的ガイダンスを提供するための装置42を備える例示的なシステム40のブロック図である。幾つかの実施形態において、システム40は、時間の経過とともにパーソナルケアデバイス2の移動についての情報を含む測定信号を提供するための1つ又は複数の移動センサ44を備える。装置42及びパーソナルケアデバイス2の実装に応じて、1つ又は複数の移動センサ44は、装置42の一部であるか又は装置42とは別個である。図2に示したシステム40において、1つ又は複数の移動センサ44は、装置42とは別個である。
幾つかの実装形態において、パーソナルケアデバイス2は、システム40の一部であると考えられるが、パーソナルケアデバイス2は図2には示されていない。上述のように、幾つかの実施形態において、装置42は、パーソナルケアデバイス2とは別個のデバイスであり、したがって、装置42は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、リモートサーバ、スマートミラーなどの電子デバイスの形態である。その他の実施形態において、装置42、特に装置42によって提供される発明による機能は、パーソナルケアデバイス2の一部である。
1つ又は複数の移動センサ44が存在する実施形態において、移動センサ44からの信号(移動信号)は、パーソナルケアデバイス2が移動している/移動したかどうか及び/又はいつパーソナルケアデバイス2が移動している/移動したか、パーソナルケアデバイス2が移動している/移動した距離、並びにパーソナルケアデバイスが移動している/移動した方向のうちのいずれかを決定するために処理又は分析される。
1つ又は複数の移動センサ44は、パーソナルケアデバイス2の移動を測定し、これらの移動を表すそれぞれの測定信号を出力する、加速度計、ジャイロスコープ、空気圧センサ(高度変化を測定するために使用される)、磁力計、超音波センサ、光学移動センサなどを含む、又は、である。1つ又は複数の移動センサ44は、パーソナルケアデバイス2の一部であるか又はパーソナルケアデバイス2の中にある。より一般的には、1つ又は複数の移動センサ44は、慣性計測装置(IMU)の一部である。1つ又は複数の移動センサ44が加速度計を備える場合、加速度計44は、複数の瞬間にパーソナルケアデバイス2の移動を表す複数の加速度測定サンプルを含む測定信号を生成する。加速度計44は、三次元において加速度を測定する加速度計であり、加速度計44によって生成された測定信号は、三次元のそれぞれの次元における加速度を表すそれぞれの測定信号を含む。例えば、加速度計44は、デカルト座標系のx軸、y軸及びz軸のそれぞれのためのそれぞれの測定信号を出力する。
1つ又は複数の移動センサ44は、複数の画像又はビデオシーケンスを取得するイメージングユニット(例えば、カメラ又はイベントカメラ)を含む又は代替的にイメージングユニットである。イベントカメラは、センサの各ピクセルが、明るさの変化が生じるときに独立して明るさの変化を示すイメージングセンサである。複数の画像(イベントカメラからの明るさ指示から形成された画像を含む)又はビデオシーケンスは測定信号として出力され、測定信号(画像/ビデオシーケンス)は、パーソナルケアデバイス2の移動を識別するために画像処理技術を使用して処理する。幾つかの実施形態において、イメージングユニット44は、パーソナルケアデバイス2に取り付ける又はその一部であり、その場合、画像/ビデオシーケンスは、画像/ビデオシーケンスにおいて見られる物体(例えば、身体部分又は皮膚)の移動に基づいてパーソナルケアデバイス2の移動を抽出するために処理する。その他の実施形態において、イメージングユニット44は、パーソナルケアデバイス2とは別個であり、例えば、イメージングユニット4は、装置44にあるか、又はスマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、スマートミラーなどの別個のデバイスにある。この場合、イメージングユニット44は、離れたところからパーソナルケアデバイス2及び身体部分の両方を観察する。イメージングユニット44は、画像をキャプチャするためのあらゆる適切な構成要素、例えば、電荷結合デバイス(CCD)及び1つ若しくは複数のレンズ及び/又はミラーを含む。幾つかの実施形態において、イメージングユニット44は、デジタルカメラ又はイベントカメラなどのカメラである。
装置42は、身体の表面に光パターンを投射するように構成された投射ユニット22を備える。投射ユニット22は、光を生成するための少なくとも1つの光源(例えば、発光ダイオード(LED)、レーザダイオードなど)を含む。投射ユニット22は、光パターンの位置及び/又はその他の特性(例えば、形状、色など)を変化させるように構成されている。例えば、投射ユニット22は、所望の光パターンが身体の表面に生成及び投射されるように、光源の前にフィルタ、格子、開口、レンズ又はその他の適切な配置を含む。所望の光パターンは、線、複数の線、並列に配置された複数の線、例えば、開口10の形状に似た、ある形状の輪郭に配置された複数の線、形状、例えば、開口10の形状に似た矩形などである。所望の光パターンは、1つ又は複数の色を有し、投射ユニット22は、光パターンの色を変化させるように構成されている。幾つかの実施形態において、光パターンの色は、様々な色を有する光源を使用することによって変化させるのに対し、その他の実施形態において、光パターンの色は、異なる色の光フィルタを使用して変化する。
幾つかの実施形態において、投射ユニット22が光パターンを投射する方向/角度は固定されている。しかしながら、その他の実施形態において、投射ユニット22は、光パターンが投射される方向/角度を変化させるように制御可能である。これは、以下でさらに説明するように、パーソナルケアデバイス2に対する表面上の光パターンの位置が調整されることを可能にする。これらの実施形態において、投射ユニット22は、光パターンの方向/角度が、投射ユニット22における光源の位置を調整することによって、光源の前のフィルタ、格子、開口、レンズ又はその他の適切な配置のいずれかの位置又は光学的特性を調整することによって、又はパーソナルケアデバイス自体における投射ユニット22の方向/角度を調整することによって、調整する又は変化させるように構成されている。これらの実施形態のいずれかにおいて、光源、フィルタ、格子、開口、レンズ、その他の適切な配置、又は投射ユニット22の位置を調整するために、適切な作動機構を提供する。幾つかの実施形態において、作動機構は、パーソナルケアデバイス2において投射ユニット22を機械的に傾斜させるホイール機構又は磁気グライダを含む。
幾つかの実施形態において、投射ユニット22は、ピコプロジェクタ又は微小電気機械システム(MEMS)ピコプロジェクタなどのプロジェクタである。
装置42は、処理ユニット46を備え、処理ユニット46は、概して装置42のオペレーションを制御し、装置42が本明細書に記載された方法及び技術を実行することを可能にする。処理ユニット46は、投射ユニット22のオペレーションを制御し、特に投射ユニット22に制御信号を出力し、それにより、投射ユニット22を制御して、身体の表面に光パターンを投射する。例えばパーソナルケアデバイス2の移動中に光パターンを変化させる実施形態において、処理ユニット46は、投射ユニット22によって、投射される光パターンの調整を制御する。処理ユニット46は、投射ユニット22のための制御信号を出力するための1つ又は複数の出力ポート又はワイヤを含む又は備える。処理ユニット46は、1つ又は複数のセンサ44から測定値又は信号を受信するための1つ又は複数の入力ポート又はワイヤを含む又は備える。処理ユニット46は、ユーザ制御装置20から、又はパーソナルケアデバイス2におけるその他の制御回路からトリガ信号を受信するための1つ又は複数の入力ポート又はワイヤをも含む又は備え、トリガ信号は、パーソナルケアオペレーション(例えば、光パルス)がいつユーザによってトリガされたかを示す。
処理ユニット46は、本明細書に記載された様々な機能を実行するために、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって多くの方式で実装される。処理ユニット46は、所要の機能を実行するために及び/又は所要の機能を行うために処理ユニット46の構成要素を制御するためにソフトウェア又はコンピュータプログラムコードを用いてプログラムされる1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を備える。処理ユニット46は、その他の機能を実行するために、幾つかの機能を実行するための専用のハードウェア(例えば、増幅器、前置増幅器、アナログ-デジタル変換器(ADC)及び/又はデジタル-アナログ変換器(DAC))及びプロセッサ(例えば、1つ又は複数のプログラムされたマイクロプロセッサ、制御装置、DSP及び関連する回路)の組合せとして実装される。本開示の様々な実施形態において使用される構成要素の例は、従来のマイクロプロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ニューラルネットワークを実装するためのハードウェア及び/又はいわゆる人工知能(AI)ハードウェアアクセラレータ(すなわち、メインプロセッサと並行して使用することができるAI用途のために特別に設計されたプロセッサ又はその他のハードウェア)及び/又は同時位置決め地図作成(SLAM:simultaneous localisation and mapping)技術のために特別に設計されたハードウェアを含むが、これらに限定されない。
処理ユニット46は、メモリユニット48を備える又はメモリユニット48に関連付けられる。メモリユニット48は、装置42のオペレーションを制御する場合及び/又は本明細書に記載された方法を行う若しくは実行する場合に処理ユニット46によって使用するためのデータ、情報及び/又は信号を記憶する。幾つかの実装形態において、メモリユニット48は、処理ユニット46によって実行するコンピュータ可読コードを記憶しており、これにより、処理ユニット46は、本明細書に記載された方法を含む1つ又は複数の機能を実行する。特定の実施形態において、プログラムコードは、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ又はサーバ用のアプリケーションの形式であることができる。メモリユニット48は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)及び電気的に消去可能なPROM(EEPROM)などの揮発性及び不揮発性コンピュータメモリを含むキャッシュ又はシステムメモリなどの、あらゆるタイプの非一時的機械可読媒体を含み、メモリユニットは、メモリチップ、光ディスク(コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)又はBlu-Rayディスクなど)、ハードディスク、テープ記憶装置ソリューション、又はソリッドステートデバイスであって、メモリスティック、ソリッドステートドライブ(SSD)、メモリカードなどを含むものの形式で実装できる。
装置42は、他のデバイスへのデータ接続及び/又は他のデバイスとのデータ交換を可能にするインターフェース回路50も含み、これは、移動センサ44(例えば、図2に示したように、1つ又は複数の移動センサ44が装置42とは別個である場合)、投射ユニット22(例えば、投射ユニット22がパーソナルケアデバイス2の一部であるが、処理ユニット46がパーソナルケアデバイス2とは別個である場合)、より一般的にはパーソナルケアデバイス2、コンシューマエレクトロニックデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ラップトップなど)又はリモートサーバ及びデータベース、のうちのいずれか1つ又は複数を含む。インターフェース回路50は、他の構成要素又はデバイスと直接的又は間接的に(例えば、インターネットを介して)データ接続を確立するように構成されており、したがって、インターフェース回路50は、あらゆる所望の有線又は無線通信プロトコルを介して、装置42とネットワークとの間の接続、又は直接的に装置42と別のデバイス(移動センサ44、投射ユニット22又はパーソナルケアデバイス22など)との間の接続を可能にする。例えば、インターフェース回路50は、WiFi、Bluetooth、Zigbee又はあらゆるセルラー通信プロトコル(Global System for Mobile Communications(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advancedなどを含むが、これらに限定されない)を使用して動作する。無線接続の場合、インターフェース回路50(ひいては装置42)は、伝送媒体(例えば、空気)によって送受信するための1つ又は複数の適切なアンテナを含む。代替的に、無線接続の場合、インターフェース回路50は、インターフェース回路50が、伝送媒体(例えば、空気)による送受信のために装置42の外部の1つ又は複数の適切なアンテナに接続されることを可能にするための手段(例えば、コネクタ又はプラグ)を含む。インターフェース回路50は、処理ユニット46に接続されている。
したがって、インターフェース回路50は、装置42/処理ユニット46が移動センサ44から測定信号を受信し(これらのセンサ44がシステム40に存在する場合)、投射ユニット22が処理ユニット46とは別個である場合に投射ユニット22に投射ユニット制御信号を送信することを可能にする。
図2には示されていないが、装置42及び/又はパーソナルケアデバイス2は、装置42及び/又はパーソナルケアデバイス2のユーザが、装置42及び/又はパーソナルケアデバイス2内へ情報、データ及び/又はコマンドを入力することを可能にし、かつ/又は装置42及び/若しくはパーソナルケアデバイス2が装置42及び/又はパーソナルケアデバイス2のユーザに情報又はデータを出力することを可能にする1つ又は複数の構成要素を含む1つ又は複数のユーザインターフェース構成要素を含む。ユーザインターフェースは、キーボード、キーパッド、1つ又は複数のボタン、スイッチ又はダイアル、マウス、トラックパッド、タッチスクリーン、スタイラス、カメラ、マイクロフォンなどを含むがこれらに限定されないあらゆる適切な入力構成要素を含むことができ、ユーザインターフェースは、ディスプレイユニット又はディスプレイスクリーン、1つ若しくは複数のライト又は光要素、1つ又は複数のラウドスピーカ、振動要素などを含むがこれらに限定されないあらゆる適切な出力構成要素を含む。
装置42の実用的な実装形態は、図2に示されたものに対する追加的な構成要素を含むことが認められるであろう。例えば、装置42は、バッテリなどの電源、又は装置42が主電源に接続されることを可能にするための構成要素も含む。
背景のセクションに記載したように、典型的な光ベースの処理において、パーソナルケアデバイス2のユーザは、パーソナルケアデバイス2を皮膚に沿って次の処理位置へ手動で移動させ、光パルスをトリガしなければならない。しかしながら、光パルスを適用するとき又は光パルスを適用した直後、皮膚又は体毛にユーザが認識可能な変化はほとんど又は全く生じず、実際の開口10のサイズ及びパーソナルケアデバイス2のヘッド端部8のサイズの違いにより、フラッシュ間にどれだけパーソナルケアデバイス2が移動させられる必要があるかを推定することは困難である。これは、ユーザが、身体部分の完全な適用率を達成すること及び/又は既に処理された皮膚の領域において光パルスを繰り返すことによって身体部分のある領域を過剰処理することを回避することを困難にする。パーソナルケアデバイス2のユーザに提供されるいかなるフィードバックガイダンスもなしに得られる典型的な処理適用率を示すために、図3は、複数の光パルスが適用された後の腕60の赤外線画像を示している。この赤外線画像は、サーマルカメラを使用して得られた。この画像は、開示された技術によって対処される問題を示すことを容易にするために含まれており、パーソナルケアデバイス2、装置42及びシステム40はサーマル(赤外線)カメラを含まないことが認められるであろう。図3の画像において、画像の部分の明るさは、その部分の温度に依存し、より明るい(より白い)部分はより高い温度に対応し、より暗い(より黒い)部分はより低い温度に対応する。より高い温度の領域に対応する複数の明るい領域62(そのうちの幾つかののみが図3において符号付けされている)が腕60に存在することが見られる。これらの領域は、パーソナルケアデバイス2によって最近適用された光パルスにより、より高い温度を有する。光パルスは、光パルスが適用された皮膚の部分の温度の小さな(一時的な)上昇を生じる。図3において、腕60の多くの部分が光パルスによって最近処理されておらず、特に、明るい領域62の間に隙間(符号64)が存在することが見られる。しかしながら、光パルスによって生じる皮膚に対する視覚的変化は生じにくいので、パーソナルケアデバイス2のユーザは、腕60のどの部分に光パルスが適用されたかを見ることができない。これは、ユーザが身体部分のどの部分が光パルスによって既に処理されたかを識別するように、パーソナルケアデバイス2のユーザのためのガイダンスの必要性を示している。
上述のように、パーソナルケアデバイスは、現在の処理領域に対応する身体上の処理位置に配置され、パーソナルケアデバイスが前記処理位置に維持されながらパーソナルケアオペレーション(例えば、光パルス)が現在の処理領域に適用される。パーソナルケアデバイスは、次の処理領域に対応する新たな処理位置へ移動させられ、パーソナルケアデバイスが前記新たな処理位置に維持されながらパーソナルケアオペレーションが次の処理領域に対して行われる。これは、パーソナルケアオペレーションが身体の所望の領域(例えば、腕、脚、胸など)において行われるまで繰り返される。有効なパーソナルケアオペレーションのために、光パルスは、身体の所望の領域の各部分に適用されるべきである。したがって、典型的には、ユーザは、次の処理領域が前の処理領域に隣接する(すなわち、処理領域間に間隙又はスペースなしで)又はさらには前の処理領域と部分的に重なり合うように、光パルスの適用の間にパーソナルケアデバイスを移動させることを目標とすべきである。これは、図4を参照して示される。図4は、身体の部分70(例えば、腕又は脚)と、身体部分70における一連の連続する処理領域72とを示している。この図において、ユーザは、パーソナルケアデバイスを身体部分70上で概して直線に沿って移動させ、連続する処理領域72が互いに隣接するようにパーソナルケアオペレーションを行う。パーソナルケアデバイスが所望の領域の末端に到達すると、ストローク74が完了し、ユーザは、新たなストローク76を開始するためにパーソナルケアデバイスを身体部分70上で再位置決めする。好ましくは、次のストローク76の処理領域72は、第1のストローク74の処理領域72に隣接している。図4は、第1のストローク74が終了した身体部分70の末端において開始する第2のストローク76を示しているが、これは単に一例であり、第2のストローク76は、第1のストロークが開始したのと同じ末端において開始する。
処理領域72は互いに隣接しているが、連続する処理領域72は互いに部分的に重なっていることが望ましい。これは、処理領域のエッジにおけるパーソナルケアオペレーションの有効性が、処理領域の中央部におけるよりも小さいからである(例えば、開口10の中央部における光パルスのエネルギーの集中による)。いずれの場合にも、次の処理領域が現在の処理領域に継ぎ目なく接続していることが有益である。
図5(a)及び図5(b)は、様々な実施形態による身体の表面への光パターンの投射を示す。図5(a)は、身体部分70(例えば、腕、脚など)に配置された図1(a)における実施形態によるパーソナルケアデバイス2の側面図を示す。パーソナルケアデバイス2は、開口10が身体部分70に隣接する又は身体部分70と接触するように位置決めされている。パーソナルケアデバイス2のこの現在の位置において、パーソナルケアオペレーションが現在の処理領域78において行われる。現在の処理領域78におけるパーソナルケアオペレーションを行った後、パーソナルケアデバイス2は次の処理領域80へ移動させられる。この実施形態において、次の処理領域80は現在の処理領域78と部分的に重なっている。図4(b)は、パーソナルケアデバイス2が省略された表面70の「上面」図であり、現在の処理領域78と次の処理領域80との重なりをより明らかに見ることができる。
本明細書に記載された技術によれば、パーソナルケアデバイス2における投射ユニット22aは、身体部分70上のパーソナルケアデバイス2の次の処理位置におけるパーソナルケアデバイス2のユーザに対するガイダンスを提供するために、身体部分70の表面に光パターンを投射するために使用される。光パターンの投射は光ビーム24aによって示されており、光パターンは、身体部分70上の投射位置82へ投射される。投射位置82は、パーソナルケアデバイス2がユーザによって身体70上の現在の処理位置から移動させられる身体70上のパーソナルケアデバイス2の次の処理位置を示している。この示された実施形態において、投射される光パターンは、処理領域のエッジとほぼ同じサイズの線であり、投射位置82は、パーソナルケアデバイス2から最も遠い次の処理領域80のエッジに相当する。これにより、ユーザには、次の処理領域80のエッジがどこに位置すべきかの視覚的ガイダンスが提供され、ユーザは、パーソナルケアデバイス2を正確な次の処理位置へ移動させる。代替的な実施形態において、特に開口10の周囲に実質的なエッジが存在し、パーソナルケアデバイス2が、パーソナルケアオペレーションによって処理されるよりも大きな身体部分70の領域と接触することを意味する場合、投射位置82は、パーソナルケアデバイス2のヘッド端部8のエッジが次の処理位置においてどこに位置すべきかを示す。代替的な実施形態において、線を投射するのではなく、投射ユニット22は、身体部分70上の次の処理領域を強調するために光パターンを投射する。
図6は、本明細書に記載された技術によるパーソナルケアデバイスの実施形態の使用を示す。図6は、身体部分70(例えば、腕、脚など)に配置された図1(b)の実施形態によるパーソナルケアデバイス2の側面図を示す。図6(a)において、パーソナルケアデバイス2は、開口が身体部分70に隣接する又は身体部分70と接触するように位置決めされている。パーソナルケアデバイス2のこの現在の位置において、図6(a)に光パルス84によって示したように、パーソナルケアオペレーションが現在の処理領域78において行われる。ユーザによる第1の入力に応答して光パルスがトリガされる。この第1の入力は、ユーザ制御装置20を使用するユーザである。現在の処理領域78においてパーソナルケアオペレーションを行った後、パーソナルケアデバイス2は、この実施形態では、図6(b)において破線の矢印86によって示したように図面の右側にある次の処理領域80へ移動させられる。パーソナルケアデバイス2が移動させられる距離は、Δdで示されている。隣接する処理領域が「継ぎ目なし」であるために、Δdは、パーソナルケアデバイス2の移動方向における開口10の関連する寸法(例えば、高さ又は幅)以下であるべきである。例えば、開口10が15ミリメートル(mm)の高さを有する場合、継ぎ目なし処理は、Δd≦15mm、例えば13mmによって達成できる。
本明細書に記載された技術によれば、光パルス84が現在の処理領域78に適用されるとき及び/又は適用された直後に光パターン24bを投射する投射ユニット22bによってユーザに視覚的ガイダンスが提供される。これは、図6(b)に示されている。幾つかの実施形態において、光パターン24bは、図5に示した実施形態と同様に、次の処理領域80のエッジを示し、その他の実施形態では、光パターン24bは、身体部分70の表面上の適切な位置に位置決めされた、次の処理領域80の形状である。次いで、ユーザは、光パルスを次の処理領域80に適用できるように、投射された光パターン24bによって示された次の処理位置へパーソナルケアデバイス2を移動させる。したがって、ユーザは、処理位置の間の移動に必要とされる短い時間スケールで、投射された光パターンが最初にどこにあったかを視覚的に記憶し、パーソナルケアデバイス2をその次の処理位置へ移動させる。これは、図6(c)に示されている。
幾つかの実施形態において、投射ユニット22aによる光パターン24bの投射は、ユーザからの第1の入力に応答して、例えば、ユーザがユーザ制御装置20を作動させ、ユーザ制御装置20が光パルス84の生成をトリガすることに応答して、又は光パルス84自体の生成によって自動的にトリガされる(例えば、ユーザがユーザ制御装置20を作動させることと、光パルス84の生成との間には、パーソナルケアデバイス2におけるコンデンサが十分に帯電されていない、又は皮膚接触が不十分である、など、トリガ条件が満たされていないことにより遅延が生じる可能性があるからである)。代替的な実施形態において、ユーザは、投射ユニット22a,22bによって視覚的ガイダンスを作動させるためにのみ提供された別個のユーザ制御装置を操作することによって第1の入力を提供する。
実施形態のいずれかのセットにおいて、光パターン24a,24bは、ユーザがユーザ制御装置20を作動させた後、ユーザが別個の専用のガイダンス制御装置(例えば、ボタン又はスイッチ)を作動させた後、又は現在の処理領域へのパーソナルケアオペレーション(例えば、光パルス)の適用後、所定の期間にわたって投射ユニット22a,22bによって投射される。例えば、光パターン24a,24bは、2秒間、又はパーソナルケアデバイス2のユーザがパーソナルケアデバイス2のために必要な移動の量及び/又は方向を見てかつ理解することを可能にするのに十分なあらゆるその他の期間だけ投射される。代替的に、光パターン24a,24bは、投射を停止させるための第2の入力をユーザが手動で提供するまで投射ユニット22a,22bによって投射される。例えば、ユーザは、ユーザ制御装置20を解放することによって投射を手動で停止させるために第2の入力を提供する(例えば、ユーザ制御装置20は、光パルス84をトリガするためにユーザが押す又は引くトリガであり、ユーザによってトリガが解放されるまで光パターン24a,24bを投射することができる)。別の例として、ユーザは、別個の専用のガイダンス制御装置を解放することによって、又は別個のガイダンス作動停止制御装置を作動させることによって投射を手動で停止させるために第2の入力を提供する。その他の代替的な実施形態において、投射ユニット22a,22bの停止は、パーソナルケアデバイス2の移動に基づく。特定の実施形態において、パーソナルケアデバイス2が現在の処理領域78から移動し始めたとき、パーソナルケアデバイス2が現在の処理領域78から最小距離だけ移動したとき、及び/又はパーソナルケアデバイス2が速度しきい値よりも高い速度で移動しているとき、投射ユニット22a,22bは光パターン24a,24bの投射を停止する。したがって、図6の例において、パーソナルケアデバイス2が次の処理領域80に向かって移動し始めると、図6(b)に示された光パターン24bを停止する。上記の実施形態において、光パターン24a,24bを自動的に停止させることは有益である。なぜならば、パーソナルケアデバイス2の移動に伴う身体部分70に沿った投射された光パターン24a,24bの移動が、正確な次の処理位置に関してユーザを混乱させることを防止するからである。すなわち、光パターン24a,24bが一定の方向にパーソナルケアデバイス2から投射される場合、パーソナルケアデバイス2が身体部分70の表面に沿って移動させられるとき、光パターン24a,24bがパーソナルケアデバイス2の前方の一定の距離/位置にとどまり、このことがユーザを混乱させる恐れがある。適切な時点に(例えば、パーソナルケアデバイス2が移動し始めたとき)光パターン24a,24bを自動的に停止することによって、混乱のリスクが低減される。
したがって、光パターンの投射の実施形態の作動原理は、ユーザがパーソナルケアデバイス2を移動させるところを一時的に指し(すなわち、ユーザがパーソナルケアデバイス2を移動させる瞬間まで、ユーザがパーソナルケアデバイス2を移動させるところを指し)、ユーザが、処理位置の間を移動するために必要とされる短い時間スケールで、投影された光パターンがあったところを容易に視覚的に覚えることができるということである。
パーソナルケアデバイス2が移動するときに光パターンの投射を停止する実施形態において、パーソナルケアデバイス2に関連した1つ又は複数の移動センサ44からの測定値を処理ユニット46によって分析し、いつパーソナルケアデバイス2が移動しているかを決定する。これらの実施形態において、移動の速度又は距離/変位量を正確に決定する必要はなく、その代わりに、例えば、移動センサ44が加速度計を含む場合、処理ユニット46が、測定された加速度(例えば、重力による加速度が減算された後)が所定のしきい値よりも高いことを検出すれば十分である。より具体的には、処理ユニット46は、加速度の大きさを決定し、重力による加速度を減算し、結果的に得られた加速度をしきい値と比較する。結果的に得られた加速度がしきい値よりも高い場合、処理ユニット46は、投射ユニット22a,22bを停止させる。当業者は、パーソナルケアデバイスが移動させられているかどうか/移動させられているときを決定するためにその他のタイプの移動センサ44(例えば、光学移動センサ)からの測定信号を処理する方式に気づくであろう。代替的な実施形態において、処理ユニット46は、例えば加速度信号を二回積分することによってパーソナルケアデバイス2の変位の距離又は量を決定するために、及び/又は例えば加速度信号を積分することによってパーソナルケアデバイスの移動のスピード又は速度を決定するために、移動センサ44からの測定信号を処理する。
投射ユニットが異なる方向に光パターンを投射する実施形態において(例えば、両投射ユニット22a,22b又は両方向24a,24bに投射する投射ユニット22を含むパーソナルケアデバイス2の実施形態において)、処理ユニット46は、移動センサ44からの測定信号を処理して、パーソナルケアデバイス2が移動している又はそれまでに移動した方向を決定することができ(例えば、現在の処理位置に到着するためにパーソナルケアデバイス2が移動した方向を決定し)、処理ユニット46は、この情報を使用して、光パターンの投射を対応して制御することができる。例えば、処理ユニット46は、移動方向で表面に光パターンを投射するために、関連する投射ユニット22a,22bを作動させるか、又は処理ユニット46は、移動方向に光パターンを投射するために投射ユニット22を制御する。
上記実施形態において、パーソナルケアデバイス2に対する光パターン24a,24bの投射角度は一定である(すなわち、光パターン24a,24bが投射されると、光パターン24a,24bは変化せず、停止させられるだけである)。しかしながら、代替的な実施形態において、パーソナルケアデバイス2に対する光パターン24a,24bの投射角度は、次の処理領域80に向かうパーソナルケアデバイス2の移動に基づいて動的に変化させ、これにより、ユーザに提供される視覚的ガイダンスは、次の処理位置へのパーソナルケアデバイス2の移動を通じて身体部分70の表面に対して実質的に静的となる。すなわち、これらの実施形態において、パーソナルケアデバイス2が現在の処理位置から移動させられる前に、光パターン24a,24bは、パーソナルケアデバイス2のための次の処理位置を示しており、パーソナルケアデバイス2が次の処理位置に向かって移動しながら、移動中に光パターン24a,24bが実質的に同じ処理位置を示すように、投射ユニット22による光パターン24a,24bの投射が調整される。これは、図7を参照して示される。図7は、身体部分70の表面と接触したパーソナルケアデバイス2における投射ユニット22を示す簡略化した図である。投射ユニット22は、距離dpsだけ身体部分70の表面から離隔させられており、最初は現在の処理位置88の上方にある。次の処理位置82は、現在の処理位置88から距離d0に示されている。投射ユニット22は、最初、鉛直方向に対して角度α1で光パターン24を次の処理位置82に投射し、角度α1は、
α1=arctan(d0/dps) (1)
によって与えられる。
パーソナルケアデバイス2が表面に沿って次の処理位置82に向かって移動させられるとき、処理ユニット46は、1つ又は複数の移動センサ44による測定から移動した距離を決定し、これを用いて、光パターン24が次の処理位置82を示し続けるように、光パターン24が投射される角度を調整する。したがって、現在の処理位置88から距離xにおける任意の位置88xにおいて(ここで、xはd0未満である)、光パターン24が投射される角度α(図7において光パターン24xとして符号付けされている)は、
α(x)=arctan((d0-x)/dps) (2)
によって与えられる。
したがって、処理ユニット46は、測定信号からxを決定し、式(2)を用いてαを決定する。パーソナルケアデバイス2が次の処理位置に向かって移動するとき、光パターン24を次の処理位置82に維持するために角度αが減少する。
上述のように、光パターン24の投射の角度は、複数の異なる方式で変化する。例えば、パーソナルケアデバイス2における投射ユニット22自体の位置及び/又は角度は作動機構を使用して調整するか、又は投射ユニット22における光学構成要素の位置及び/又は角度を調整する。
幾つかの実施形態において、処理ユニット46は、パーソナルケアデバイス2が次の処理位置82に向かって移動するときに、投射される光パターン24を変化させるように投射ユニット22を制御する。例えば、処理ユニット46は、パーソナルケアデバイス2が移動するときに、投射される光パターン24の色を変化させるように投射ユニット22を制御する(例えば、最初、光パターン24は緑であり、パーソナルケアデバイス2が次の処理位置82に接近するにつれてパターンは赤になる)。この実施形態は、別個に、又は移動した距離により投射の角度が調整される実施形態との組合せで使用される。
図7を参照して上記に記載した動的投射角度調整実施形態の代わりに、ある実施形態は、光パターンにおける要素の静的配置を使用し、パーソナルケアデバイス2が移動するときにそれらを選択的に停止させ、これにより、ユーザに提供される視覚的ガイダンスは、次の処理位置へのパーソナルケアデバイス2の移動中、概して一貫している。この実施形態の例は図8に示されている。
図8は、図1(b)に示された実施形態と同様のパーソナルケアデバイス2の側面図を示す。この実施形態において、投射される光パターン24bは、図5におけるような単一の線の代わりに、複数の平行な線24-1,24-2,24-3,24-4を含む。この場合、最初、線24-1~24-4のそれぞれが投射され、線24-4(パーソナルケアデバイス2から最も遠い)が、次の処理位置においてパーソナルケアデバイス2のエッジが位置すべきところを示す。パーソナルケアデバイス2が移動させられると、処理ユニット46は、変位の量を決定し、線投射は、その後、最も遠い24-4から最も近い24-1までパーソナルケアデバイス2へスイッチオフされ、これにより、最も遠い照明された線24は、次の処理位置においてパーソナルケアデバイス2のエッジが位置すべきところとほぼ整列させられる。最後の投射された線24-1(すなわち、パーソナルケアデバイス2に最も近い線)の停止は、パーソナルケアデバイス2の移動をいつ停止させるかをユーザに示すことができる。複数の別個の線の投射は、独立してスイッチオン及びオフすることができるパーソナルケアデバイス2におけるそれぞれの固定された光源(LEDなど)を使用して比較的容易に達成できる。図8に示された実施形態の変形例において、パーソナルケアデバイス2から最も遠い線24-4から始まって、二番目に遠い線24-3に続くなど、線24-1~24-4のうちの1つのみが所与の時点で投射される。
図9は、ユーザの手90によって保持された、本明細書に記載された技術によるパーソナルケアデバイス2の別の実施形態を示す。この実施形態において、パーソナルケアデバイス2は、少なくとも3つの方向、つまり、パーソナルケアデバイス2の前方(光パターン92a)、パーソナルケアデバイス2の左側(光パターン92b)及びパーソナルケアデバイス2の右側(光パターン92c)へ光パターン92を投射する。これらの光パターン92は、パーソナルケアデバイス2における単一の投射ユニット22によって又はそれぞれの投射ユニット22によって投射される。パーソナルケアデバイス2の前方の光パターン92aは、次のパーソナルケアオペレーションのためにパーソナルケアデバイス2をどこへ移動させるかをユーザに示し、パーソナルケアデバイス2は、同時に、パーソナルケアデバイス2の側部において光パターン92b及び92cも同時に示す。これは、新たなストロークが開始される場合にパーソナルケアデバイス2を左又は右へどれだけ移動させるかの指示をユーザに提供する。これは、ストローク間の未処理の隙間を防止することを助ける。
上述のように、幾つかの実施形態において、投射ユニット22は、プロジェクタ又はピコプロジェクタである。ピコプロジェクタは、上記の実施形態に従って身体部分70の表面に1つ又は複数の線を投射するために使用し、かつ/又はパーソナルケアデバイス2が次の処理位置へ移動させられるべき方向を示す矢印、パーソナルケアオペレーションに関連する数(例えば、それまでに処理された身体の領域の数、残りの数など)などの情報を身体部分79に投射する。幾つかの実施形態において、ピコプロジェクタを使用して投射される情報は、パーソナルケアオペレーションを行うためにユーザがパーソナルケアデバイス2を適切に使用することを促すことを助けるために「ゲーム化」できる。別の実施形態において、ピコプロジェクタは、身体部分の表面に格子状構造を投射する。幾つかの実施形態において、格子状構造における要素は、概して処理領域と同じサイズである。リモートカメラベースの同時位置決め地図作成(SLAM)ソリューションを備えるパーソナルケアデバイスを使用するパーソナルケアセッションの間、動作中に皮膚領域マップを生成することができ、皮膚領域マップは、処理適用率(処理された領域、過剰処理された領域、通過した領域、不十分に処理された領域など)についての情報を含む。この情報は、パーソナルケアオペレーションがどれだけ有効であったかを示すために格子状構造に投射する。幾つかの実施形態において、格子要素のための関連する情報を示すために異なる色を格子要素に投射する(例えば、正しく処理された領域に対しては緑、過剰処理された領域に対しては赤、通過した領域に対しては無色、不十分に処理された領域に対して黄色)。
更なる実施形態において、移動センサ測定信号の分析に基づき、処理ユニット46は、次の処理位置へ移動するときにユーザがパーソナルケアデバイスを移動させすぎたかどうか(これは、連続する処理領域の間に隙間が生じることを意味する)又は十分に移動させていないかどうか(これは、連続する処理領域の間に重なりが生じすぎることを意味する)に基づいて、ユーザに対するフィードバックを決定する。
関連する実施形態において、移動センサ測定信号の分析に基づき、処理ユニット46は、ユーザがパーソナルケアデバイスを正確な量だけ移動させる可能性を高めるために、次の投射された光パターンの位置に対する調整を決定する。特に、処理ユニット46は、次の投射される光パターンの位置を調整する又は適応させるために学習制御モジュール又はアルゴリズムを実装できる。したがって、処理ユニット46は、パーソナルケアオペレーションがパーソナルケアデバイスによって行われる現在の処理位置から、次のパーソナルケアオペレーションがパーソナルケアデバイスによって行われる次の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動の量を決定するために移動センサ信号を処理することができる。これは、次の処理位置を示す光パターンの位置決めに対する調整を決定するために処理ユニット46が十分なデータを有するまで、パーソナルケアデバイスの移動の回数だけ数回繰り返される。次いで、処理ユニット46は、現在の処理位置から次の処理位置へのパーソナルケアデバイスの移動のそれぞれの決定された量を、これらの処理位置の間で予測される移動量と比較する。この比較の結果に基づいて、処理ユニット46は、身体上の次の処理位置を示す光パターンの投射位置を調整するために投射ユニット22を制御する。例えば、比較は、光パターンが次の処理領域のエッジに投射されるときユーザが一貫してパーソナルケアデバイスを量Dだけ移動させすぎることを示し、したがって、処理ユニット46は、光パターンをパーソナルケアデバイスのより近くに投射するように投射ユニット22を制御する幾つかの実装形態では距離Dだけより近く、又は代替的に処理ユニット46が時間の経過とともに調整を繰り返すことができるようにD未満の距離だけより近く)。ユーザが一貫してパーソナルケアデバイスを移動させすぎる場合、投射される光パターンをパーソナルケアデバイスのより近くに移動させることにより、ユーザは、パーソナルケアデバイスを毎回より短い(より適切な)距離だけ移動させることになる。他方で、比較が、光パターンが次の処理領域のエッジに投射されるときにユーザがパーソナルケアデバイスを移動させる距離が一貫して量Eだけ所要の距離よりも短いことを示す場合、処理ユニット46は、パーソナルケアデバイスからさらに離れたところに光パターンを投射するように投射ユニット22を制御する(幾つかの実装形態では距離Eだけさらに離れて、又は代替的に処理ユニットが時間の経過とともに調整を繰り返すようにE未満の距離だけさらに離れて)。ユーザが一貫してパーソナルケアデバイスを十分に遠くへ移動させない場合、投射される光パターンをパーソナルケアデバイスからさらに遠くへ移動させることにより、ユーザは、毎回より長い(より適切な)距離だけパーソナルケアデバイスを移動させることになる。上記で概説した学習プロセスは、投射される光パターンの位置に対する最適な調整が見つかるまで繰り返す。最適な調整は、異なる身体部分において及び/又は身体部分における異なるストロークにおいて異なることが認められるであろう(例えば、ユーザは、パーソナルケアデバイスを脚に沿って下方へ連続して移動させながらパーソナルケアオペレーションを行う場合は視覚的ガイダンスに従うことは容易であると感じるが、パーソナルケアデバイスを脚に沿って上方へ移動させる場合、連続する処理の間でパーソナルケアデバイスを一貫して移動させすぎる)。
図10は、様々な実施形態に従ってパーソナルケアデバイス2のユーザに視覚的ガイダンスを提供するために装置を操作する方法を示すフローチャートである。第1のステップであるステップ101において、パーソナルケアデバイス2が身体上の現在の処理位置にあるとき、処理ユニット46は、身体の表面に光パターンを投射するように投射ユニット22を制御する。光パターンは、パーソナルケアデバイスがユーザによって現在の処理位置から移動させられる身体上の次の処理位置を示す投射位置へ投射される。この光パターンは、ユーザがパーソナルケアデバイス2を次の処理位置へどれだけ移動させるかを示すためにパーソナルケアデバイス2のユーザに視覚的ガイダンスを提供する。
ステップ103において、処理ユニット46は、身体上の光パターンの投射を停止するように投射ユニット22を制御する。上述のように、ステップ103は、処理ユニット46が、パーソナルケアデバイスが現在の処理位置から移動させられていることを決定したとき、パーソナルケアオペレーションをトリガするために使用されるユーザ制御装置20をユーザが解放したことを決定したとき、視覚的ガイダンスオペレーションを作動させるためにユーザによって使用される制御装置をユーザが解放したことを決定したとき、視覚的ガイダンスオペレーションを停止するためにユーザが制御装置を作動させたことを決定したとき、又は視覚的ガイダンスが所定の時間だけ投射されたことを決定したとき、行われる。
図面、開示及び添付の請求の範囲を検討することにより、本明細書に記載された原理及び技術を実施することにおいて、開示された実施形態に対する変更が当業者によって理解されかつ行うことができる。請求の範囲において、「含む」という語句は、他の要素又はステップを排除せず、単数形」は複数を排除しない。単一のプロセッサ又はその他のユニットは、請求の範囲に記載された複数のアイテムの機能を満たす。ある手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを有利に使用することができないことを示さない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又は他のハードウェアの一部として提供される光学記憶媒体又は固体媒体などの適切な媒体に記憶又は分配されるが、インターネット又はその他の有線又は無線遠隔通信システムなどを介して、その他の形式でも分配される。請求の範囲におけるあらゆる参照符号は、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

  1. パーソナルケアデバイスとともに使用する装置であって、前記装置が、対象者の身体に沿った前記パーソナルケアデバイスの移動においてユーザに視覚的ガイダンスを提供し、前記パーソナルケアデバイスが、前記身体の複数の連続する処理領域のうちのそれぞれ1つに対応する前記身体上の複数の現在の処理位置のうちのそれぞれ1つから、前記連続する処理領域のうちの次の処理領域に対応する前記身体上の次の処理位置へ前記パーソナルケアデバイスを連続して移動させ、前記パーソナルケアデバイスを前記処理位置のうちの前記次の処理位置に維持しながら前記連続する処理領域のうちの前記次の処理領域に対してパーソナルケアオペレーションを行うことによって、前記連続する処理領域に前記パーソナルケアオペレーションを行い、前記装置が、
    前記身体の表面に光パターンを投射する投射ユニットと、
    投射位置において前記身体の表面上に前記光パターンを投射するように前記投射ユニットを制御する処理ユニットと、を備える、装置において、
    前記パーソナルケアデバイスが前記ユーザによって前記身体上の前記現在の処理位置から移動させられる前記身体上の前記次の処理位置を前記投射位置が示すことを特徴とする、装置。
  2. 前記投射位置は、前記パーソナルケアデバイスが前記ユーザによって移動させられる方向で見て、前記次の処理位置に対応する前記処理領域が前記現在の処理位置に対応する前記処理領域に継ぎ目なく接続するようになっている位置である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記パーソナルケアオペレーションが前記身体上の前記パーソナルケアデバイスの前記現在の処理位置において行われた後、前記処理ユニットは、前記投射位置に前記光パターンを投射するように前記投射ユニットを制御する、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記処理ユニットは、前記ユーザからの第1の入力に応答して前記光パターンを投射するように前記投射ユニットを制御する、請求項1又は2に記載の装置。
  5. 前記処理ユニットは、前記ユーザからの第2の入力に応答して前記光パターンの投射を停止するように前記投射ユニットを制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記処理ユニットは、さらに、
    前記パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信し、
    いつ前記パーソナルケアデバイスが前記身体上の前記現在の処理位置から移動し始めるかを決定するために、受信した前記信号を処理し、
    前記パーソナルケアデバイスが前記現在の処理位置から移動し始めることが決定されたとき、前記投射ユニットの動作を調整する、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記処理ユニットは、前記パーソナルケアデバイスが前記現在の処理位置から移動し始めたとき前記光パターンの投射を停止するように前記投射ユニットを制御することによって、前記投射ユニットの動作を調整する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記処理ユニットは、前記現在の処理位置から前記次の処理位置への前記パーソナルケアデバイスの移動に応答して、投射される前記光パターンの前記投射位置が前記身体の表面に対して実質的に静止しているように、前記移動センサから受信した前記信号に基づいて前記投射ユニットを制御する、請求項6に記載の装置。
  9. 前記光パターンが、前記身体上の前記パーソナルケアデバイスの前記次の処理位置に関連した、前記身体の表面上の前記パーソナルケアデバイスのエッジの位置を示す1つ又は複数の線を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記光パターンが、前記身体上の前記パーソナルケアデバイスの前記次の処理位置に対応する前記身体の前記処理領域を強調する、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記処理ユニットは、さらに、
    i.前記パーソナルケアデバイスに関連した移動センサから信号を受信し、
    ii.前記パーソナルケアデバイスによって第1のパーソナルケアオペレーションが行われる第1の処理位置から、前記パーソナルケアデバイスによって第2のパーソナルケアオペレーションが行われる次の第2の処理位置への前記パーソナルケアデバイスの移動量を決定するために、受信した前記信号を処理し、
    iii.第1の処理位置から次の第2の処理位置への前記パーソナルケアデバイスの複数の移動についてiiを繰り返し、
    iv.それぞれの決定された移動量を、それぞれの第1の処理位置からそれぞれの次の第2の処理位置への予想される移動量と比較し、
    前記処理ユニットは、前記比較の結果に基づいて前記パーソナルケアデバイスが移動させられる前記身体上の次の処理位置を示す投射位置において前記身体の表面に前記光パターンを投射するように前記投射ユニットを制御する、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. i.前記装置が、さらに、前記身体の異なる部分に別の光パターンを投射する少なくとも1つの別の投射ユニットを備えるか、又は
    ii.前記投射ニットが、さらに、前記身体の異なる部分に別の光パターンを投射する、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 対象者の身体上にパーソナルケアオペレーションを行うパーソナルケアデバイスであって、
    前記対象者の前記身体に沿って前記パーソナルケアデバイスの移動において前記パーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供する請求項1から12のいずれか一項に記載の装置を備える、パーソナルケアデバイス。
  14. パーソナルケアデバイスのユーザに視覚的ガイダンスを提供するための装置を操作する方法であって、前記視覚的ガイダンスが、前記ユーザによる対象者の身体に沿った前記パーソナルケアデバイスの移動をガイドし、前記パーソナルケアデバイスが、前記身体の複数の連続する処理領域のうちのそれぞれ1つに対応する前記身体上の複数の連続する現在の処理位置のうちのそれぞれ1つから、前記連続する処理領域のうちの次の処理領域に対応する前記身体上の次の処理位置へ前記パーソナルケアデバイスを連続して移動させ、前記パーソナルケアデバイスを前記連続する処理位置のうちの前記次の処理位置に維持しながら前記連続する処理領域のうちの前記次の処理領域に対してパーソナルケアオペレーションを行うことによって、前記連続する処理領域に前記パーソナルケアオペレーションを行い、
    投射位置において前記身体の表面に光パターンを投射するように前記装置における投射ユニットを制御するステップを有する、方法において、
    前記投射位置が、前記パーソナルケアデバイスが前記ユーザによって前記身体上の前記現在の処理位置から移動させられる前記身体上の前記次の処理位置を示すことを特徴とする、方法。
  15. コンピュータ可読コードが埋め込まれたコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読コードは、適切なコンピュータ又はプロセッサによる実行時、前記コンピュータ又はプロセッサに請求項14に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読媒体。
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