JP2023523324A - 抗体のプロテインaクロマトグラフィー精製 - Google Patents

抗体のプロテインaクロマトグラフィー精製 Download PDF

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Abstract

開示されるのは、宿主細胞タンパク質(HCP)混入の低下をもたらす、プロテインAクロマトグラフィーカラム及びアルギニン洗浄を使用して抗体を精製するための方法である。この方法は、抗体を含む組成物をプロテインAクロマトグラフィーカラムに負荷することと、カラムを洗浄溶液で洗浄することとを含むことができる。ある実施形態では、洗浄は、繰り返される。本開示は例えば、抗体を精製するための方法であって、抗体を含む組成物をプロテインAクロマトグラフィーカラムに負荷することと、前記カラムを洗浄溶液で洗浄することとを含む方法、を提供する。

Description

これは、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2020年4月27日に出願された米国仮特許出願第63/016,025号の優先権を主張する、特許協力条約に基づく国際出願である。
分野
本開示は、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーを使用して、抗体を精製する方法に関する。
関連技術の説明
プロテインAクロマトグラフィーは、プロテインAと抗体の結晶化可能断片(Fc)との間の強力且つ特異的な相互作用に依拠する、広く使用される高選択的な方法である。しかし、宿主細胞タンパク質(HCP)が、最終産物を汚染する可能性があり、これを処理中に除去することが好ましい。この技術的問題の解決法は、特許請求の範囲において特徴付けられる実施形態によって提供される。
本出願は、プロテインAを使用して抗体を単離し、宿主細胞タンパク質(HCP)混入の低下をもたらす方法に関する。
ある実施形態では、抗体を精製するための方法は、抗体を含む組成物をプロテインAクロマトグラフィーカラムに負荷することと、カラムを洗浄溶液で洗浄することとを含むことができる。ある実施形態では、洗浄は、繰り返される。
一実施形態では、抗体を精製するための方法は、(a)抗体発現細胞を産生するための予備培養;(b)抗体発現細胞をバイオリアクター中で増殖させること;(c)濾過によって抗体を回収すること;(d)3回の洗浄を含むプロテインAアフィニティークロマトグラフィーを実施すること;(e)ウイルス不活化のためにカラムを低pH保持にかけること;(f)陽イオン交換クロマトグラフィーを実施すること;(g)陰イオン交換クロマトグラフィーを実施すること;(h)ウイルス濾過;(i)限外濾過及び透析濾過;及び(j)最終調製及び最終濾過を含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸塩、酢酸塩、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、塩化ナトリウム(NaCl)、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホン酸(CHAPS)、塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC)、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む。ある実施形態では、洗浄溶液は、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、及びカプリル酸ナトリウムからなる群から選択される第2の成分をさらに含む。ある実施形態では、洗浄溶液は、アルギニン、TMAC、カプリル酸塩、又はその組み合わせを含む。ある実施形態では、洗浄溶液は、アルギニンを含む。ある実施形態では、洗浄溶液は、TRIS緩衝液を含む。
一実施形態では、第1の成分の濃度は、約1mM~約50mMである。ある実施形態では、第1の成分の濃度は、約1mM~約50mM、約5mM~約25mM、又は約2mM~約30mMである。ある実施形態では、第1の成分の濃度は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである。
一実施形態では、第2の成分の濃度は、約1mM~約50Mである。ある実施形態では、第2の成分の濃度は、約0.1mM~5M、10mM~1M、0.5M~2.5M、又は0.2M~1Mである。ある実施形態では、第2の成分の濃度は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである。
一実施形態では、第2の成分の濃度は、約0.1%~25%である。ある実施形態では、第2の成分は、約0.1%~5%、0.5%~16%、10%~20%、又は1%~25%である。ある実施形態では、第2の成分は、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である。
一実施形態では、洗浄溶液は、それぞれ独立に約0.1%~30%の濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む。ある実施形態では、各濃度は、独立に、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である。
一実施形態では、洗浄溶液は、それぞれ独立に約1mM~10Mの濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む。ある実施形態では、その濃度は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである。
一実施形態では、洗浄溶液は、約1mM~50mMの量の、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸、又は酢酸緩衝液を含む。ある実施形態では、その量は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである。
一実施形態では、洗浄溶液は、約pH1~11のpHを有する。ある実施形態では、洗浄溶液は、約pH1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は11のpHを有する。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び0.5アルギニンを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び15%プロピレングリコールを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1%ポリソルベート80を含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び20mM EDTAを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、5mMトリスを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH5の、5mM酢酸塩を含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH5の、25mM酢酸塩及び1M NaClを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1% CHAPSを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び0.5 TMACを含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1M尿素を含む。
一実施形態では、洗浄溶液は、pH9の、25mM及び50mMカプリル酸ナトリウムを含む。
一実施形態では、この方法は、3回の洗浄を含む。ある実施形態では、第1の洗浄は、約10~20mMリン酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する。ある実施形態では、第2の洗浄は、約10~30mMトリス及び約0.1M~1Mアルギニンを含む洗浄溶液を使用する。ある実施形態では、第3の洗浄は、約10~30mM酢酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する。
ある実施形態では、洗浄溶液のpHは、約pH4~10である。一実施形態では、洗浄溶液のpHは、約pH4、pH5、pH6、pH6.1、pH6.2、pH6.3、pH6.4、pH6.5、pH6.6、pH6.7、pH7、pH7.1、pH7.2、pH7.3、pH7.4、pH7.5、pH8、pH9、又はpH10である。
一実施形態では、洗浄は、約0℃~50℃で行われる。ある実施形態では、洗浄は、約4℃で行われる。
一実施形態では、抗体は、モノクローナル、組換え、キメラ、又はヒト化抗体である。ある実施形態では、抗体は、線維反応性モノクローナル抗体である。ある実施形態では、抗体は、ヒト化されている。
一実施形態では、この方法は、抗体を精製することをさらに含む。一実施形態では、精製された抗体は、混入物を実質的に含まない。一実施形態では、この方法は、抗体を製剤化することをさらに含む。ある実施形態では、混入物は、宿主細胞タンパク質(HCP)である。
本開示の性質、目的、及び利点のさらなる理解のために、同様の数字が同様の要素を表す以下の図面と併用して、以下の詳細な説明に対して、参考文献が読まれるべきである。
抗体を製造するためのプロセスフロー図を示す。 アフィニティークロマトグラフィーを使用して抗体を調製する例示的方法のフローチャートを表す。 負荷、洗浄1、洗浄2、洗浄3、溶出、剥離(strip)、平衡化、及びクリーニングを示す、抗体を調製するための方法のクロマトグラム対照を表す。Aは、UV 1 280 Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washであり;Bは、pH Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washであり、Cは、Cond Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washである。 図3に示された洗浄2の代わりに0.5Mアルギニンでの洗浄を含む、抗体を調製するための本明細書に記載された方法のクロマトグラムを表す。Aは、UV 1 280 Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washであり;Bは、pH Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washであり;Cは、Cond Chrom.1:SPPD-20-0063-01C ProA Washである。 ELISAによって測定される、様々な「洗浄2」緩衝液を使用する結果を表す。0.5Mアルギニン洗浄を使用する試みが、最も低い宿主細胞タンパク質(HCP)混入を示した。
主題の開示をさらに記載する前に、本開示が、以下に記載される開示の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。なぜなら、これらの特定の実施形態の変更を行うことができ、また、これはやはり、添付の特許請求の範囲の範囲内であるからである。用いられる用語が、特定の実施形態を説明するためのものであり、制限的であることを意図したものではないことも理解されたい。代わりに、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって確立されることとなる。
この明細書及び添付の特許請求の範囲では、単数形「a」、「an」、及び「the」には、文脈によって他に明確に指示されない限り、複数の指示対象が含まれる。他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術及び科学は、この開示が属する当業者に共通に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書で使用する場合、要素の量を修飾する用語「約」は、例えば、実世界において溶液を使用するために使用される典型的な測定、計量、及び液体処理手順を通して;これらの手順における故意でない誤りを通して;組成物を作製するために又は方法を実施するために用いられる成分の製造、起源、又は純度の違いを通して;生じる可能性がある、数として表される量の変動を指す。用語「約」はまた、ある特定の最初の混合物に由来する組成物についての、異なる平衡条件に起因して異なる量を包含する。用語「約」によって修飾されるかどうかにかかわらず、特許請求の範囲には、その分量に対する等価物が含まれる。一実施形態では、用語「約」は、報告された数値の10%以内、好ましくは5%以内、より好ましくは2%以内、最も好ましくは1%以内を意味する。
抗体産生-クロマトグラフィー及び混入物
抗体を調製するための例示的方法の概要を、図1及び2に示す。抗体産生のための方法は、一般に、抗体産生細胞(限定はされないが:チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、NS0マウス骨髄腫細胞、Sp2/0マウス骨髄腫細胞、ヒト胎児由来腎臓293(HEK293)細胞、及びPER.C6(登録商標)細胞が含まれる)を培養すること、細胞培養物から抗体を収集すること、及び抗体を含む組成物をクロマトグラフィーカラムに負荷して、混入物、例えば宿主細胞タンパク質を洗い落とすことを含む。Ichihara et al.(2018)MABS 10(2):325-334。クロマトグラフィーカラムは、免疫グロブリン(Ig)-結合分子が共有結合的に付着(固定化)されている固定の基質を含有する。免疫グロブリン結合分子は、当技術分野で公知であり、これには、限定はされないが:プロテインA;プロテインG;プロテインA/G(遺伝子操作された組換え型のプロテインA及びプロテインG);及びプロテインLが含まれる。プロテインA、G、及びLは、すべて、十分に特徴付けられた抗体結合特性をもつ細菌タンパク質である。Ig結合分子への付着に適した固定の基質は、当技術分野で公知であり、これには、限定はされないが:磁気ビーズ;ビーズ状アガロース;及びポリスチレン-ジビニルベンゼンが含まれる。
培養培地中の抗体は、カラム内の固定化されたIg結合分子に結合し、所望される通りに洗浄され、次いで、抗体は溶出される。次いで、溶出された抗体は、ウイルス不活化、及びその後の陰イオン交換クロマトグラフィー(AEX)及び陽イオン交換クロマトグラフィー(CEX)を受ける。次いで、生じた生成物を、濾過し(膜濾過を使用することが含まれる)、次いで、精製された抗体産生物の最終調製を行う。当技術分野で依然として残っている問題は、抗体組成物中に存在している容認できない量の宿主細胞タンパク質(HCP)である。
クロマトグラフィーは、抗体の調製において広く使用される分離及び精製技術である。抗体産生細胞を、バイオリアクター中で増殖させ、次いで、回収し、それに続いて、少なくとも3つの単位操作(第1の捕捉、第2の精製(purification)、及び最終のポリッシング(polishing)が含まれる)を行う。いくつかのモノクローナル抗体精製プロセスは、プロテインAベースのクロマトグラフィーでのモノクローナル抗体捕捉を利用する。
精製及びポリッシングステップは、一般に、陽イオン及び陰イオン交換クロマトグラフィーを組み込んでいるが、疎水性相互作用クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、又はヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーも使用することができる。これらのステップは、追加のウイルス、宿主細胞タンパク質(HCP)、及びDNAクリアランスを提供し、凝集体、所望されない産物バリアント種、及び他の微量混入物を除去することができる。各クロマトグラフィーステップ、すなわち陽イオン交換又は陰イオン交換は、標的タンパク質及び不純物の物理化学的特性に応じて、結合及び溶出、又はフロースルーモードで実施することができる。
クロマトグラフィーの頑強な性質にもかかわらず、混入物、特に宿主細胞タンパク質(HCP)は、依然として問題である。本発明者らは、驚いたことに、プロテインAクロマトグラフィー中にアルギニンを含む第2の洗浄を使用することが、最終産物中のHCP混入の量を、予想外且つ有意に低下させることを発見した。
抗体を調製するための例示的方法の概要を、図1及び図2に示す。プロテインAクロマトグラフィー部分では、宿主細胞タンパク質を含めた混入物を除去するために、3回の洗浄を実施することができる。第1の洗浄(洗浄1)は、pH7.2の、約20mMリン酸塩及び約150mM塩化ナトリウム(NaCl)を含む洗浄溶液を含むことができる。第2の洗浄(洗浄2)は、約25mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)及び約0.5Mアルギニン;約25mMトリス及び約0.5M塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC);約25mMトリス及び約50mMカプリル酸ナトリウム;約25mMトリス及び約1% 3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホン酸(CHAPS);約25mMトリス及び約1%ポリソルベート80(PS80);約25mMトリス及び約1M尿素;及び約25mMトリス及び約20mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)からなる群から、好ましくは約25mMトリス及び約0.5Mアルギニン;約25mMトリス及び約0.5M TMAC;及び約25mMトリス及び約50mMカプリル酸ナトリウムからなる群から、最も好ましくは約25mMトリス及び約0.5Mアルギニンから選択される、pH9.0の洗浄溶液を含むことができる。第3の洗浄(洗浄3)は、pH6.5の、約20mM酢酸塩及び約150mM NaClを含む洗浄溶液を含むことができる。洗浄は、連続的に行うことができる。本発明者らは、驚いたことに、第2の洗浄の追加及び/又は改変が、宿主細胞タンパク質混入を実質的に低下させることを発見した。
洗浄試薬
洗浄は、緩衝液(第1の成分)及び塩(第2の成分)を含むことができる。各洗浄溶液のための緩衝液は、独立に、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸、又は酢酸緩衝液であり得る。緩衝液は、約1~50mMトリスであり得る。緩衝液は、約1~50mM酢酸塩であり得る。緩衝液は、約1~50mMリン酸塩であり得る。濃度は、約1mM~50mM、5mM~25mM、又は2mM~30mMであり得る。濃度は、約0.1M~5M、0.5M~2.5M、又は0.2M~10Mであり得る。濃度は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、51mM、52mM、53mM、54mM、55mM、56mM、57mM、58mM、59mM、60mM、61mM、62mM、63mM、64mM、65mM、66mM、67mM、68mM、69mM、70mM、71mM、72mM、73mM、74mM、75mM、76mM、77mM、78mM、79mM、80mM、81mM、82mM、83mM、84mM、85mM、86mM、87mM、88mM、89mM、90mM、91mM、92mM、93mM、94mM、95mM、96mM、97mM、98mM、99mM、100mM、125mM、150mM、200mM、250mM、300mM、350mM、400mM、450mM、500mM、550mM、600mM、650mM、700mM、750mM、800mM、850mM、900mM、950mM、又は1Mであり得る。濃度は、約0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mであり得る。例えば、緩衝液は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30mMトリスであり得;緩衝液は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30mM酢酸塩であり得;緩衝液は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30mMリン酸塩であり得る。
各洗浄溶液は、独立に、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソベート(polysobate)80、EDTA、NaCl、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその混合物をさらに含むことができる。各洗浄溶液は、約1mM~10Mの濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその混合物を含むことができる。濃度は、約1mM~50mM、5mM~25mM、又は2mM~30mMであり得る。濃度は、約0.1M~5M、0.5M~2.5M、又は0.2M~10Mであり得る。濃度は、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、51mM、52mM、53mM、54mM、55mM、56mM、57mM、58mM、59mM、60mM、61mM、62mM、63mM、64mM、65mM、66mM、67mM、68mM、69mM、70mM、71mM、72mM、73mM、74mM、75mM、76mM、77mM、78mM、79mM、80mM、81mM、82mM、83mM、84mM、85mM、86mM、87mM、88mM、89mM、90mM、91mM、92mM、93mM、94mM、95mM、96mM、97mM、98mM、99mM、100mM、125mM、150mM、200mM、250mM、300mM、350mM、400mM、450mM、500mM、550mM、600mM、650mM、700mM、750mM、800mM、850mM、900mM、950mM、又は1Mであり得る。濃度は、約0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mであり得る。
各洗浄溶液は、独立に、約0.1%~30%の濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその混合物を含むことができる。濃度は、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%であり得る。
洗浄溶液のpHは、独立に、約4~約10であり得る。pHは、約5~約9、約6~約9、約7~約9、及び約8~約9であり得る。pHは、約5、6、7、8、9、又は10であり得る。pHは、約7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、又は10.0であり得る。
洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び0.5アルギニンを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び15%プロピレングリコールを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1%ポリソルベート80を含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び20mM EDTAを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の5mMトリスを含むことができる。洗浄溶液は、pH5の5mM酢酸塩を含むことができる。洗浄溶液は、pH5の、25mM酢酸塩及び1M NaClを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1% CHAPSを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び0.5 TMACを含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mMトリス及び1M尿素を含むことができる。洗浄溶液は、pH9の、25mM及び50mMカプリル酸ナトリウムを含むことができる。
実施例1-3回洗浄方法を使用するCAEL-101精製
図1に概要を示した方法を使用して、CAEL-101抗体(軽鎖線維反応性モノクローナル抗体)を調製した。各ステップでのHCP混入を、図3及び4に概要を示した通りに測定した。精製プロセス中、生成物の品質を改善するために、プロテインAクロマトグラフィーステップに第2の洗浄を導入した。11種の異なる洗浄溶液を試験した:
1. pH9の、25mMトリス及び0.5アルギニン;
2. pH9の、25mMトリス及び15%プロピレングリコール;
3. pH9の、25mMトリス及び1%ポリソルベート80;
4. pH9の、25mMトリス及び20mM EDTA;
5. pH9.0の、5mMトリス;
6. pH5の、5mMトリス;
7. pH5の、25mM酢酸塩及び1M NaCl;
8. pH9の、25mMトリス及び1% CHAPS;
9. pH9の、25mMトリス及び0.5 TMAC;
10. pH9の、25mMトリス及び1M尿素;及び
11. pH9の、25mM及び50mMカプリル酸ナトリウム。
第1の洗浄溶液(図3及び4、「洗浄1」)は、pH7.2の、20mMリン酸塩、150mM NaClを含んでおり、第3の洗浄溶液(図3及び4、「洗浄3」)は、pH6.5の、20mM酢酸塩、150mM NaClを含んでいた。
11種の実験用第2洗浄溶液と、20mMリン酸塩、1M NaCl、pH7.2を含む対照洗浄溶液との間で、プロセス性能の結果を測定した。
Figure 2023523324000002
11種の実験用第2洗浄溶液及び対照溶液(3連で試験)はすべて、ほとんど同一の溶出濃度、溶出体積、及び回収率を示した。これは、第2洗浄溶液はいずれも、抗体の潜在的回収率に不都合な影響を与えなかったことを示唆する。
11種の実験用第2洗浄溶液及び対照溶液を、HCP混入の量、回収率、及び回収物による対数減少値(LRV)について試験した。
Figure 2023523324000003
表2のHCP結果を、図5にも示す。
本発明者らは、驚いたことに、第2洗浄溶液として、(すべてpH9.0の)25mMトリス及び0.5Mアルギニン、25mMトリス及び0.5M TMAC、25mMトリス及び50mMカプリル酸ナトリウム、25mMトリス及び1% CHAPS、25mMトリス及び1% PS80、25mMトリス及び1M尿素、又は25mMトリス及び20mM EDTAを使用することが、HCPクリアランスを、対照に対して少なくとも2倍高めることを発見した。本発明者らはまた、驚いたことに、(すべてpH9.0の)25mMトリス及び0.5Mアルギニン、25mMトリス及び0.5M TMAC、又は25mMトリス及び50mMカプリル酸ナトリウムを使用することが、HCPクリアランスを、対照に対して少なくとも5倍高めることを発見した。本発明者らは、驚いたことに、これらの第2洗浄溶液を使用することが、追加の単位コストをかけずに、抗体精製プロセスにHCP頑強性をもたらすことができることを発見した。
この明細書に引用したすべての参考文献を、それぞれの参考文献が、あたかも具体的且つ個々に参照によって組み込まれることが示されるがごとく、参照によって本明細書に組み込む。あらゆる参考文献の引用は、出願日よりも前のその開示に関するものであり、本開示が、先行発明という理由でこうした参考文献に先行する権利を有しないことを認めるものと解釈されるべきでない。
上に記載した要素のそれぞれ、又は2つ以上は、共に、上に記載した型とは異なる他の型の方法においても、有用に適用することができることが理解されよう。さらに分析しなくとも、前述のものは、本開示の主旨を十分に明らかにすることとなるので、他の人は、現在の知識を適用することによって、添付の特許請求の範囲に記述されるこの開示の包括的又は特定の態様の基本的特性をかなり構成する、従来の技術の見地からの特徴を省かずに、これを様々な用途に容易に適用することができる。前述の実施形態は、例として示されるに過ぎず;本開示の範囲は、次の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。

Claims (100)

  1. 抗体を精製するための方法であって、抗体を含む組成物をプロテインAクロマトグラフィーカラムに負荷することと、前記カラムを洗浄溶液で洗浄することとを含む方法。
  2. 前記洗浄溶液が、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸塩、酢酸塩、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、塩化ナトリウム(NaCl)、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホン酸(CHAPS)、塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC)、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記洗浄溶液が、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記洗浄溶液が、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、及びカプリル酸ナトリウムからなる群から選択される第2の成分をさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記洗浄溶液が、アルギニン、TMAC、カプリル酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記洗浄溶液が、アルギニンを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記洗浄溶液が、TRIS緩衝液を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1の成分の濃度が、約1mM~約50mMである、請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1の成分の濃度が、約1mM~約50mM、約5mM~約25mM、又は約2mM~約30mMである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の成分の濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである、請求項8に記載の方法。
  11. 前記第2の成分の濃度が、約1mM~約50Mである、請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第2の成分の濃度が、約0.1mM~5M、10mM~1M、0.5M~2.5M、又は0.2M~1Mである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の成分の濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである、請求項11に記載の方法。
  14. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%~25%である、請求項2~10のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%~5%、0.5%~16%、10%~20%、又は1%~25%である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である、請求項14に記載の方法。
  17. 前記洗浄溶液が、それぞれ独立に約0.1%~30%の濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 各濃度が、独立に、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記洗浄溶液が、それぞれ独立に約1mM~10Mの濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである、請求項19に記載の方法。
  21. 前記洗浄溶液が、約1mM~50mMの量の、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸、又は酢酸緩衝液を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記量が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記洗浄溶液が、約pH1~11のpHを有する、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記洗浄溶液が、約pH1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は11のpHを有する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び0.5アルギニンを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び15%プロピレングリコールを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1%ポリソルベート80を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び20mM EDTAを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記洗浄溶液が、pH9の、5mMトリスを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記洗浄溶液が、pH5の、5mM酢酸塩を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記洗浄溶液が、pH5の、25mM酢酸塩及び1M NaClを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1% CHAPSを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び0.5 TMACを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1M尿素を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mM及び50mMカプリル酸ナトリウムを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記方法が、3回の洗浄を含む、請求項1~35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記第1の洗浄が、約10~20mMリン酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する、請求項36に記載の方法。
  38. 前記第2の洗浄が、約10~30mMトリス及び約0.1M~1Mアルギニンを含む洗浄溶液を使用する、請求項36に記載の方法。
  39. 前記第3の洗浄が、約10~30mM酢酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する、請求項36に記載の方法。
  40. 前記洗浄溶液のpHが、約pH4~10である、請求項36~39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記洗浄溶液のpHが、約pH4、pH5、pH6、pH6.1、pH6.2、pH6.3、pH6.4、pH6.5、pH6.6、pH6.7、pH7、pH7.1、pH7.2、pH7.3、pH7.4、pH7.5、pH8、pH9、又はpH10である、請求項40に記載の方法。
  42. 前記洗浄が、約0℃~50℃で行われる、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記抗体が、モノクローナル、組換え、キメラ、又はヒト化抗体である、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記抗体が、線維反応性モノクローナル抗体である、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記抗体が、ヒト化されている、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記抗体を精製することをさらに含む、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記抗体を製剤化することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
  48. 前記精製された抗体が、混入物を実質的に含まない、請求項46に記載の方法。
  49. 前記混入物が、宿主細胞タンパク質(HCP)である、請求項48に記載の方法。
  50. 前記洗浄ステップが、繰り返される、請求項1~49のいずれか一項に記載の方法。
  51. (a)抗体発現細胞を産生するための予備培養;
    (b)抗体発現細胞をバイオリアクター中で増殖させること;
    (c)濾過によって抗体を回収すること;
    (d)3回の洗浄を含むプロテインAアフィニティークロマトグラフィーを実施すること;
    (e)ウイルス不活化のためにカラムを低pH保持にかけること;
    (f)陽イオン交換クロマトグラフィーを実施すること;
    (g)陰イオン交換クロマトグラフィーを実施すること;
    (h)ウイルス濾過;
    (i)限外濾過及び透析濾過;及び
    (j)最終調製及び最終濾過
    を含む、抗体を精製するための方法。
  52. 前記洗浄溶液が、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸塩、酢酸塩、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、塩化ナトリウム(NaCl)、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホン酸(CHAPS)、塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC)、尿素、カプリル酸ナトリウム、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む、請求項51に記載の方法。
  53. 前記洗浄溶液が、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせからなる群から選択される第1の成分を含む、請求項52に記載の方法。
  54. 前記洗浄溶液が、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、及びカプリル酸ナトリウムからなる群から選択される第2の成分をさらに含む、請求項51~53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記洗浄溶液が、アルギニン、TMAC、カプリル酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項51~54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記洗浄溶液が、アルギニンを含む、請求項51~55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記洗浄溶液が、TRIS緩衝液を含む、請求項51~56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記第1の成分の濃度が、約1mM~約50mMである、請求項52~56のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記第1の成分の濃度が、約1mM~約50mM、約5mM~約25mM、又は約2mM~約30mMである、請求項58に記載の方法。
  60. 前記第1の成分の濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである、請求項58に記載の方法。
  61. 前記第2の成分の濃度が、約1mM~約50Mである、請求項52~60のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記第2の成分の濃度が、約0.1mM~5M、10mM~1M、0.5M~2.5M、又は0.2M~1Mである、請求項61に記載の方法。
  63. 前記第2の成分の濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである、請求項61に記載の方法。
  64. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%~25%である、請求項52~60のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%~5%、0.5%~16%、10%~20%、又は1%~25%である、請求項64に記載の方法。
  66. 前記第2の成分の濃度が、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である、請求項64に記載の方法。
  67. 前記洗浄溶液が、それぞれ独立に約0.1%~30%の濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項51~66のいずれか一項に記載の方法。
  68. 各濃度が、独立に、約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、又は30%である、請求項67に記載の方法。
  69. 前記洗浄溶液が、それぞれ独立に約1mM~10Mの濃度の、アルギニン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、EDTA、NaCl、CHAPS、TMAC、尿素、カプリル酸ナトリウム、トリス、リン酸塩、酢酸塩、又はその組み合わせを含む、請求項51~68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記濃度が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、50mM、0.1M、0.2M、0.3M、0.4M、0.5M、0.6M、0.7M、0.8M、0.9M、1M、2M、3M、4M、5M、6M、7M、8M、9M、又は10Mである、請求項69に記載の方法。
  71. 前記洗浄溶液が、約1mM~50mMの量の、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、リン酸、又は酢酸緩衝液を含む、請求項51~70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記量が、約1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、6mM、7mM、8mM、9mM、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、又は50mMである、請求項71に記載の方法。
  73. 前記洗浄溶液が、約pH1~11のpHを有する、請求項51~72のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記洗浄溶液が、約pH1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は11のpHを有する、請求項51~73のいずれか一項に記載の方法。
  75. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び0.5アルギニンを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び15%プロピレングリコールを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  77. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1%ポリソルベート80を含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  78. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び20mM EDTAを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  79. 前記洗浄溶液が、pH9の、5mMトリスを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記洗浄溶液が、pH5の、5mM酢酸塩を含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記洗浄溶液が、pH5の、25mM酢酸塩及び1M NaClを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  82. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1% CHAPSを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び0.5 TMACを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  84. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mMトリス及び1M尿素を含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記洗浄溶液が、pH9の、25mM及び50mMカプリル酸ナトリウムを含む、請求項51~74のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記方法が、3回の洗浄を含む、請求項51~85のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記第1の洗浄が、約10~20mMリン酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する、請求項86に記載の方法。
  88. 前記第2の洗浄が、約10~30mMトリス及び約0.1M~1Mアルギニンを含む洗浄溶液を使用する、請求項86に記載の方法。
  89. 前記第3の洗浄が、約10~30mM酢酸塩及び約100~200mM NaClを含む洗浄溶液を使用する、請求項86に記載の方法。
  90. 前記洗浄溶液のpHが、約pH4~10である、請求項86~89のいずれか一項に記載の方法。
  91. 前記洗浄溶液のpHが、約pH4、pH5、pH6、pH6.1、pH6.2、pH6.3、pH6.4、pH6.5、pH6.6、pH6.7、pH7、pH7.1、pH7.2、pH7.3、pH7.4、pH7.5、pH8、pH9、又はpH10である、請求項90に記載の方法。
  92. 前記洗浄が、約0℃~50℃で行われる、請求項51~91のいずれか一項に記載の方法。
  93. 前記抗体が、モノクローナル、組換え、キメラ、又はヒト化抗体である、請求項51~92のいずれか一項に記載の方法。
  94. 前記抗体が、線維反応性モノクローナル抗体である、請求項51~92のいずれか一項に記載の方法。
  95. 前記抗体が、ヒト化されている、請求項51~92のいずれか一項に記載の方法。
  96. 前記抗体を精製することをさらに含む、請求項51~92のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記抗体を製剤化することをさらに含む、請求項96に記載の方法。
  98. 前記精製された抗体が、混入物を実質的に含まない、請求項96に記載の方法。
  99. 前記混入物が、宿主細胞タンパク質(HCP)である、請求項98に記載の方法。
  100. 前記洗浄ステップが、繰り返される、請求項1~99のいずれか一項に記載の方法。
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