JP2023521121A - エンドカバーアセンブリ、電池セル、電池、電力消費用装置及び注液方法 - Google Patents

Abstract

本願は、エンドカバーアセンブリ、電池セル、電池、電力消費用装置及び注液方法に関し、そのうち、エンドカバーアセンブリ（１０）は、電池セル（６００）に用いられ、エンドカバー（１）、封止部材（２）及び蓋体（３）を備え、エンドカバー（１）には、電解液を注入するための第１孔（１１）が設けられ、封止部材（２）は第１孔（１１）を封止するのに用いられ、蓋体（３）は少なくとも一部の封止部材（２）を覆うことに用いられ、且つ蓋体（３）はエンドカバー（１）に対して回転可能であり、これにより蓋体（３）とエンドカバー（１）との取り外し可能な接続を実現し、封止部材（２）及び蓋体（３）のうちの一つには第２孔（２１）が設けられ、封止部材（２）及び蓋体（３）のうちのもう一つにはボス（３１）が設けられ、ボス（３１）は第２孔（２１）内に挿入され且つボス（３１）と第２孔（２１）とが相対的に回転可能であり、これにより封止部材（２）と蓋体（３）との回転可能な接続を実現する。【選択図】図２

Description

本願は、電池の技術分野に属し、特に、エンドカバーアセンブリ、電池セル、電池、電力消費用装置及び注液方法に関する。

リチウムイオンなどの電池は、エネルギー密度が高く、電力密度が高く、サイクル使用回数が多く、記憶時間が長いなどの利点を有し、電気自動車の方面で一般的に応用されている。

電気自動車の電池の耐用年数を如何に延長するかは、ずっと業界の一つの難題である。

本願は、性能が改善された電池セルを提供することを目的とする。

本願の第１態様によると、電池セルに用いられるエンドカバーアセンブリを提供し、前記エンドカバーアセンブリは、
電解液を注入するための第１孔が設けられているエンドカバーと、
第１孔を封止する封止部材と、
少なくとも一部の封止部材を覆う蓋体であって、蓋体がエンドカバーに対して回転可能であり、これにより蓋体とエンドカバーとの取り外し可能な接続を実現する蓋体と、
を備え、
封止部材及び蓋体のうちの一つには第２孔が設けられ、封止部材及び蓋体のうちのもう一つにはボスが設けられ、ボスが第２孔内に挿入され且つボスと第２孔とが相対的に回転可能であり、これにより封止部材と蓋体との回転可能な接続を実現する。

封止部材と蓋体を互いに接続されているように設けるすることにより、第１孔を開閉する時に、封止部材と蓋体を一体として取り外し又は取り付けることができ、操作工程を簡略化し、操作時間を短縮し、操作効率を向上させることができる。

いくつかの実施例において、ボスと第２孔とは、締り嵌めにより両者の接続を実現する。

ボスと第２孔との間に締り嵌めを使用することにより、封止部材と蓋体の接続を実現するだけでなく、封止部材と蓋体との間に相対的な回転を発生させることができる。締り嵌めの方式により、封止部材と蓋体の回転可能な接続を実現することができ、新たな部材及び新たな構造を追加する必要がなく、製造コストが低い。

いくつかの実施例において、ボスは第１挿入部を備え、第２孔の孔壁には第１収容部が設けられ、第１挿入部が第１収容部内に収容されて、封止部材と蓋体との離脱を制限する。

第１挿入部及び第１収容部を設けることにより、第１挿入部を第１収容部内に挿入し、第１挿入部と第１収容部の嵌め合いにより、封止部材と蓋体とが互いに離脱されることを制限し、封止部材と蓋体との安定的な接続を保証することができる。

いくつかの実施例において、第２孔の軸線に対して垂直な方向において、第１収容部の横断面積は、第２孔の被挿入端から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、第１挿入部は第１収容部に嵌め合わされて、封止部材と蓋体との離脱を制限する。

第１収容部の横断面積が第２孔の被挿入端から離れる方向に沿って徐々に大きくなることにより、第１挿入部が第１収容部から離脱する難度を増大させることができ、これにより封止部材と蓋体との離脱を制限する。

いくつかの実施例において、第２孔は、ブラインドホールである。

このような構造は不純物が第２孔を介して電池セルの内部に入ることを効果的に防止することができ、電池セル内の電解液が第２孔を介して漏れることを効果的に防止することができる。

いくつかの実施例において、封止部材とエンドカバーとは、第１孔の周方向において相対的に固定される。

封止部材とエンドカバーとが周方向において相対的な固定を保持することにより、蓋体がエンドカバーに対して回転する際に、封止部材が蓋体に連れてエンドカバーに対して回転することを回避することができ、封止部材とエンドカバーとの間の摩耗を減少させ、封止効果への影響を低減することができる。

いくつかの実施例において、蓋体の封止部材に対して回転する軸線と第１孔の軸線とは共線である。

蓋体が封止部材に対して回転する軸線と第１孔の軸線とが共線でない場合、蓋体が封止部材に対して回転する時に、偏心により封止部材を回転させ、封止部材とエンドカバーとの間の摩擦を引き起こすため、蓋体が封止部材に対して回転する軸線と第１孔の軸線とを共線であるように設けることにより、蓋体がエンドカバーに対して回転する際に封止部材が蓋体と共に回転しないことを効果的に保証し、封止部材とエンドカバーとの摩擦を減少させることができる。

いくつかの実施例において、封止部材は、第１孔内に挿入された封止柱を備える。封止部材は、封止柱によって第１孔を効果的に封止し、電解液の漏れ及び不純物の進入を防止する。

いくつかの実施例において、封止柱は非回転体であり、第１孔の形状は前記封止部材とマッチングする。

封止柱を非回転体として設けることにより、封止部材とエンドカバーとの間の相対的な固定を効果的に保証することができ、封止部材とエンドカバーとの間に相対的な回転が発生されて摩耗が発生されることを防止することができる。

いくつかの実施例において、封止柱と第１孔とは締り嵌めされる。

封止柱と第１孔との間の嵌め合いを締り嵌めとすることにより、封止柱が第１孔内で回転する難度を増大させ、封止部材とエンドカバーとの相対的な固定を実現することができる。

いくつかの実施例において、ボスと第２孔とは締り嵌めされ、且つ、封止柱と第１孔との接触面の摩擦係数は、ボスと第２孔との接触面の摩擦係数より大きい。

いくつかの実施例において、封止部材は、封止柱に接続されているスラスト止めテーブルをさらに備え、スラスト止めテーブルは、蓋体とエンドカバーとの間に位置し、スラスト止めテーブルは第１孔の端面と嵌め合いする。

封止柱と第１孔の間及びボスと第２孔の間にいずれも締り嵌めを使用する場合、封止柱と第１孔との接触面の摩擦係数をボスと第２孔との接触面の摩擦係数より大きく設けることにより、蓋体に印加された外力によって蓋体が封止部材に対して回転する際に、当該外力は封止部材をエンドカバーに対して回転させることができないため、封止部材とエンドカバーとの相対的な固定を保証し、封止部材とエンドカバーとの間の摩耗を減少させることができる。

いくつかの実施例において、ボスは、回転体である。このような構造は、第２孔内でのボスの回転を実現するのに有利である。

いくつかの実施例において、エンドカバーには、第１孔の周方向に沿って配置された第２収容部が設けられ、第２収容部は、少なくとも一部の蓋体を収容して蓋体に対する位置制限を実現し、第２収容部は、エンドカバーの、電池セルの内部から離れる一側に位置する。

第２収容部は、蓋体の一部を収容して、蓋体の位置を制限し、これにより蓋体の高さ方向での自由度を制限し、蓋体とエンドカバーとの離脱を防止し、蓋体とエンドカバーとの間の相対的な固定を実現することができる。同時に、蓋体はさらに少なくとも部分的に封止部材を覆うことができ、蓋体がエンドカバーにより高さ方向での自由度が制限された後、封止部材も蓋体の下面に押し当てられ、封止部材に対する固定も実現する。

いくつかの実施例において、蓋体は、エンドカバーに対して回転可能であり、且つ、位置制限部を備え、蓋体が第１位置に回転した時、位置制限部は第２収容部内に位置して、蓋体とエンドカバーとの分離を制限し、蓋体が第２位置に回転した時、位置制限部と第２収容部とは、第１孔の周方向に沿って位置がずれして、蓋体とエンドカバーとの分離を実現する。位置制限部を設けて第２収容部と嵌め合いすることにより、エンドカバーと蓋体との間の取り外し可能な接続を実現することができる。

いくつかの実施例において、ボス及び第２孔は、少なくとも蓋体が第１位置から第２位置に回転する過程において相対的に回転可能である。

いくつかの実施例において、エンドカバーは、第２収容部に連通されているガイド部をさらに備え、且つ、位置制限部は、ガイド部を介して第２収容部に進入するか、又は、ガイド部を介してエンドカバーから分離する。

ガイド部を設けることにより、位置制限部を第２収容部によりスムーズに進入させるか又はスムーズに分離させ、操作の利便性を向上させ、さらに操作効率を向上させることができる。

いくつかの実施例において、エンドカバーは、エンドカバー本体及び取付部材を備え、取付部材は、エンドカバー本体の表面に設けられ、且つ第１孔を取り囲んで設けられ、第２収容部は取付部材に設けられるか、又は、第２収容部は取付部材とエンドカバー本体とで囲まれて形成される。

いくつかの実施例において、封止部材は、第１孔内に挿入された封止柱を備え、封止柱の、電池セルの内部に近接する端部にはガイド傾斜面が設けられ、第１孔の軸線方向に沿ったガイド傾斜面の長さは、第１孔の軸線方向に沿った取付部材の長さより大きい。

エンドカバーが薄板状構造を呈するため複雑な構造に加工し難いが、取付部材を設けることにより第２収容部を形成し易く、エンドカバーの加工難度を低下させることができる。

本願の第２態様によると、電池セルに用いられるケースアセンブリを提供し、前記ケースアセンブリは、
エンドカバーに接続されて電池セルのハウジングを形成し、電解液を注入するための第１孔が設けられたケースと、
第１孔を封止する封止部材と、
少なくとも一部の封止部材を覆う蓋体であって、蓋体がエンドカバーに対して回転可能であり、これにより蓋体とエンドカバーとの取り外し可能な接続を実現する蓋体と、
を備え、
封止部材及び蓋体のうちの一つには第２孔が設けられ、封止部材及び蓋体のうちのもう一つにはボスが設けられ、ボスが第２孔内に挿入され且つボスと第２孔とが相対的に回転可能であり、これにより封止部材と蓋体との回転可能な接続を実現する。

本願の第３態様によると、電池セルを提供し、前記電池セルは、
電極アセンブリ及び電極アセンブリを収容するためのハウジングを備え、ハウジングは、ケース及び請求項１乃至１９のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリを備え、ケースの端部は開口を有し、エンドカバーアセンブリはケースの端部の開口を覆うか、又は、
電極アセンブリ及び電極アセンブリを収容するためのハウジングを備え、ハウジングは、エンドカバー及び請求項２０に記載のケースアセンブリを備え、ケースの端部は開口を有し、エンドカバーはケースの端部の開口を覆う。

本願の第４態様によると、複数の上記電池セルを備える電池を提供する。

本願の第５態様によると、上記電池セルを備える電力消費用装置を提供し、電池セルは、電気エネルギーを供給するために用いられる。

本願の第６態様によると、電池セルの注液方法を提供し、それは、
電池セルのハウジング上の第１孔によって電解液を注入する工程と、
接続状態を保持してる封止部材と蓋体を第１孔へ移動し、封止部材と蓋体が接続されている状態で封止部材によって第１孔を封止し、蓋体によって少なくとも一部の封止部材を覆う工程と、
蓋体を封止部材に対して回転させて、蓋体とハウジングとの相対的な固定を実現する工程と、を含む。

いくつかの実施例において、電池セルの注液方法は、接続状態を保持する蓋体と封止部材をハウジングから除去する工程をさらに含む。

いくつかの実施例において、封止部材には第２孔が設けられ、蓋体にはボスが設けられ、ボスは第２孔内に挿入され、第２孔はブラインドホールであり、電池セルのハウジング上の第１孔によって電解液を注入する工程の前に、注液方法は、
第２孔の底壁を突き刺させて、第２孔が電池セルの内部と外部環境とを連通させるようにし、これにより電池セルの内部の圧力を放出する工程と、
蓋体と封止部材をハウジングから除去する工程と、をさらに含む。

いくつかの実施例において、電池セルの注液方法は、
蓋体を第１位置から第２位置に回転させて、蓋体の位置制限部とハウジングの電池セルの内部から離れる一側の第２収容部とを第１孔の周方向に沿って位置がずれる工程と、
蓋体を第２位置から第１位置に回転させて、位置制限部を第２収容部内に進入させ、これにより蓋体及び封止部材とハウジングとの分離を制限する工程と、をさらに含む。

いくつかの実施例において、電池セルの注液方法は、
蓋体を第１位置から第２位置に回転させて、位置制限部と第２収容部とを第１孔の周方向に沿って位置ずれする工程と、
接続状態を保持する蓋体と封止部材をハウジングから除去する工程と、をさらに含む。

本願の第７態様によると、電池セル用注液装置を提供し、前記注液装置は、
ハウジングに設けられている第１孔によって電解液をハウジング内に注入する注液機構と、
封止部材によって第１孔を封止する前に、接続状態を保持している封止部材と蓋体を第１孔へ移動し、封止部材と蓋体が接続されている状態で封止部材によって第１孔を封止し、蓋体によって少なくとも一部の封止部材を覆い、封止部材と第１孔とが嵌め合わされた後、蓋体が封止部材に対して回転するように駆動させて、蓋体とハウジングとの相対的な固定を実現する着脱機構と、備える。

本願の実施例のエンドカバーアセンブリは、封止部材により蓋体と回転可能に接続され、二次注液時に、封止部材及び蓋体を一体として第１孔に封止するか又は第１孔から離脱させることにより、第１孔を開閉することができ、二次注液を実現し、同時に二次注液の操作工程を簡略化し、操作時間を効果的に短縮し、操作効率を向上させることができる。

ここで説明された図面は本願へのさらなる理解を提供するために用いられ、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を説明するために用いられ、本願を不当に限定するものではない。

本願の電池セルを使用する車両のいくつかの実施例の外形概略図である。 本願の電池のいくつかの実施例の構造概略図である。 本願の電池モジュールのいくつかの実施例の構造概略図である。 本願の電池セルのいくつかの実施例の分解図である。 本願のエンドカバーアセンブリのいくつかの実施例の分解図である。 本願のエンドカバーアセンブリにおける封止部材及び蓋体のいくつかの実施例の組み立て概略図である。 本願のエンドカバーアセンブリのいくつかの実施例の断面図である。 第１実施例における封止部材のいくつかの実施例の構造概略図である。 第１実施例における封止部材のいくつかの実施例の断面図である。 第１実施例における蓋体のいくつかの実施例の構造概略図である。 第１実施例における蓋体のいくつかの実施例の別の角度での構造概略図である。 第１実施例における蓋体のいくつかの実施例の断面図である。 第２実施例における蓋体と封止部材の嵌め合い構造の断面図である。 第２実施例における封止部材のいくつかの実施例の断面図である。 第３実施例における蓋体と封止部材の嵌め合い構造の断面図である。 第３実施例における蓋体のいくつかの実施例の断面図である。 第３実施例における封止部材のいくつかの実施例の断面図である。 第４実施例における蓋体と封止部材の嵌め合い構造の断面図である。 第４実施例における封止部材のいくつかの実施例の断面図である。 第４実施例における蓋体のいくつかの実施例の構造概略図である。 第４実施例における蓋体のいくつかの実施例の断面図である。 第５実施例における封止部材の構造概略図である。 第５実施例における封止部材の底面図である。 本願における取付部材のいくつかの実施例の正面の構造概略図である。 本願における取付部材のいくつかの実施例の背面の構造概略図である。 本願における取付部材のいくつかの実施例の上面図である。 本願における取付部材のいくつかの実施例のＡ－Ａ断面図である。 本願におけるエンドカバー１の部分構造概略図である。 本願のいくつかの実施例におけるエンドカバー、封止部材及び蓋体の嵌め合い構造概略図である。 本願の電池セル用ハウジングアセンブリのいくつかの実施例の構造概略図である。 本願の電池セルの注液方法のいくつかの実施例のフローチャートである。 本願の注液装置のいくつかの実施例の構成概略図である。

以下、本願を詳細に説明する。以下の段落において、実施例の異なる点をより詳細に限定する。このように限定された各態様は、組み合わせることができないことを明確に説明しない限り、任意の他の一つの態様又は複数の態様と組み合わせることができ特に、好ましい又は有利な任意の特徴は他の一つ又は複数の好ましい又は有利な特徴と組み合わせることができると考えられる。

本願において現れる「第１」、「第２」などの用語は、説明の便宜上、同一な名称の異なる構成要素を区別するためのものであり、前後又は優先関係を示すものではない。

また、素子が他の素子の上に位置すると呼ばれる場合、当該素子は、他の素子の上に直接位置してもよく、又は、他の素子の上に間接的に位置してそれらの間に一つ以上の中間素子が挿入されてもよい。また、素子が他の素子に「接続される」場合、当該素子は、他の素子に直接接続されてもよく、又は、他の素子に間接的に接続されてそれらの間に一つ以上の中間素子が挿入されてもよい。以下では、同一な符号は、同一な素子を示す。

本願において現れる「複数」は二つ以上を指し、同様に、「複数組」は二組以上を指す。

以下の実施例において各方位を明確に説明するために、例えば図１－Ｄにおける座標系は電池の様々な方向を定義し、ｘ方向は、電池セル６００の長さ方向を示し、ｙ方向は、水平面内でｘ方向に対して垂直であり、電池セル６００の幅方向を示し、ｚ方向は、ｘ及びｙ方向で形成された平面に対して垂直であり、電池セル６００の高さ方向を示す。このような方位定義に基づいて、「上」、「下」、「頂」、「底」、「前」、「後」、「内」及び「外」などが示す方位又は位置関係を用いて説明を行い、これは本願を説明し易くするためであり、示される装置が必ず特定の方向を有し、特定の方向で構成され操作されることを明示又は暗示するものではないため、本願の保護範囲を限定するものと理解されてはいけない。

リチウムイオン電池の耐用年数の問題をもたらすことが多く、長年に当業者は多くの異なる角度から該問題を解決することを試みたが、所期の効果を達成することができなかった。

本願の発明の過程の一部として、発明者らは、分析及び研究により、電池の耐用年数の問題を引き起こす原因の一つとして、電池が使用中に複数回の充放電サイクルが行われて、電池内部の電解液が不可逆的な反応消費を不可避的に発生させ、電池の使用容量がそれに伴って低下されることを発見した。したがって、発明者らは、電池の使用過程において電池内部の電解液を補充することができれば、電池の容量低下の程度を効果的に緩和し、電池の耐用年数を向上させることができることを発見した。

リチウムイオン電池は、主に正極材料、負極材料、電解液、セパレータの四つの部分で構成され、ここで、電解液は電池の正極と負極の間で伝導作用を果たすイオン伝導体であり、一般的に電解質リチウム塩及び有機溶媒の二つの部分で構成される。使用過程において電解液が外部に漏れて周囲の空気及び環境を汚染させるか、又は水蒸気又は金属粒子が電池の内部に進入して正極と負極の短絡を引き起こすことを防止するために、電池の構造の封止性に対する要求が高い。発明者らに知られている関連技術において、電池の電解液注入は一般的に製造段階で行われ、電解液の注入を完了した後、電池の封止性を保証するために、一般的にレーザ溶接方式を使用して注液孔を封止する。

このような電池は使用過程において補液を行うことが困難であり、補液を行おうとすると、レーザ溶接継ぎ目の構造を破壊する必要があり、再び封止することが困難であり、且つ電池の構造に不可逆的な損傷をもたらし、電池の使用性能に影響を与える。

これに鑑みて、本願は、取り外し可能な注液部材を有する電池セルを提供して、電池の二次注液を容易に実現することができる。予め準備された注液孔によって、電解液を必要な量に応じて電池の内部に注入する過程は、一次注液及び二次注液に分けられる。二次注液はさらに補充注液やさらなる注液などとも呼ぶことができる。二次注液は、電池に電解液を補充するか又は交換し、又は電池に任意の固体、液体又は気体を添加するか又は補充する過程を意味する。本願は、二次注液を容易に実現することにより、電池コアの容量が低下する程度を効果的に緩和し、電池の耐用年数を向上させることができる。

電池は、使用過程において電解液が電池の内部で電気化学反応を起こすため、電池の封止性を保証し、電解液の漏れを防止する必要がある。従って、本願に係るエンドカバーアセンブリの実施例において、エンドカバーアセンブリは注液孔を封止するための封止部材及び封止部材を固定するための蓋体を備える。封止部材を設けることにより、注液孔を効果的に封止することができ、蓋体を設けることにより、封止部材の安定性を保証し、封止部材が注液孔から離脱することを防止することができる。

本願の発明の過程の一部として、発明者らはさらに、二次注液する時に、一般的にまず注液孔を開け、次に注液孔を介して電池の内部に電解液を注入し、最後に注液孔を封止することを発見した。具体的には、注液孔を開く時に、まず蓋体を取り外し、次に封止部材を取り外す必要があり、注液孔を封止する時に、まず封止部材を取り付け、次に蓋体を取り付ける必要がある。上記から分かるように、注液孔を開閉する時、操作工程が比較的複雑である。

発明者らは、注液孔を開閉するする時に操作工程が複雑であるという問題を発見した後に、注意深い分析及び研究を行い、操作工程が複雑である重要な原因は、以下の通りであることを発見した。封止部材及び蓋体は分離型構造であり、封止部材と蓋体を取り付けるか又は取り外す場合、一つずつ取り付け又は取り外す必要があり、電池セル製品に対して、封止性に対する要求が非常に高いため、組み立て時に封止部材と蓋体の位置決め精度にも高い要求があり、封止部材と蓋体を一つずつ取り付け又は取り外すことは、必然的に着脱の難度を増加させ、工程も比較的複雑である。

本願は、上記発見に基づいて、エンドカバーアセンブリ、電池セル、電池及び電力消費用装置を提供し、封止部材と蓋体を回転可能に接続することができ、二次注液する時に、封止部材及び蓋体を一体として第１孔に封止するか又は第１孔から離脱させることにより、第１孔を開閉することができ、二次注液を実現し、同時に二次注液の操作工程を簡略化し、二次注液する時の操作時間を短縮し、操作効率を向上させ、さらに封止効果を効果的に保証し、これにより電池セルの電解液が漏れることを防止し、電池セルの性能及び耐用年数を向上させることができる。

本願は、上記構想に基づいて、エンドカバーアセンブリ、ケースアセンブリ、電池セル、電池、電力消費用装置、注液方法及び注液装置を提供する。

電力消費用装置は、装置に電気エネルギーを供給するための電池セル６００を備え、図１－Ａに示すように、電力消費用装置は、例えば新エネルギー自動車のような車両１００であってもよく、新エネルギー自動車は、純電気自動車、ハイブリット車又はレンジエクステンデッド型自動車などであってもよく、或いは、電力消費用装置は、無人航空機又は船舶などであってもよい。車両１００は、モータ２００、コントローラ３００及び電池４００を備え、ここで、モータ２００は車両の運動を駆動するために用いられ、コントローラ３００は、車両の前進、後退及び車両の速度などを制御することができ、電池４００は、車両に電気動力を供給し、モータ２００の回転を駆動ために用いられ、モータ２００は、車輪の回転を駆動して、車両１００に対する駆動作用を実現する。

二次注液を実現できる電池セル６００は、電力消費用装置の電池セルの交換頻度を減少させ、コストを節約し、装置の動作の信頼性及び動力性能を向上させることができる。本願に係る電池セル６００の装置を使用すれば、さらに二次注液の操作工程を簡略化し、操作時間を短縮し、二次注液の効率を向上させることができる。

電池を高い電力に達させて使用の需要を満たすために、図１－Ｂに示すように、電力消費用装置に電池４００を設けることができる。いくつかの実施例において、電池４００は、複数の電池セル６００を含み得る。複数の電池セル６００は電池を直接構成してもよく、まず電池モジュール５００を構成して、電池モジュール５００がさらに電池を構成してもよい。電池４００は、第１ケース４０１及び第２ケース４０２を備え、ここで、第１ケース４０１及び第２ケース４０２は互いに合わせて、複数の電池セル６００は、第１ケース４０１及び第２ケース４０２で囲まれて形成された空間内に配列される。

図１－Ｃに示すように、電池モジュール５００は、複数の電池セル６００を備え、複数の電池セル６００は、直列、並列又は直並列の方式により接続されて大きな容量又は電力を実現することができる。例えば、図１－Ｃに示すように、電池セル６００を鉛垂に配置することができ、電池セル６００の高さ方向が垂直方向と一致し、複数の電池セル６００が幅方向に沿って並列に配置されるか、又は、電池セル６００を水平に配置することができ、電池セル６００の幅方向が垂直方向と一致し、複数の電池セル６００が幅方向に沿って少なくとも一層を積層することができ、各層において長さ方向に沿って間隔を隔てて配置された複数の電池セル６００を備える。

当業者に本願の改善点を明確に理解させるために、まず電池セル６００の全体構造を説明する。

図１－Ｄに示すように、電池セル６００は、エンドカバーアセンブリ１０、アダプタ２０、電極アセンブリ３０及びケース４０を備え、ここで、電極アセンブリ３０がタブ３０１を備え、アダプタ２０が電極アセンブリ３０に接続され、電極アセンブリ３０がケース４０内に設けられ、ケース４０内に電解液が充填される。ケース４０の頂部には開口４１が設けられ、エンドカバーアセンブリ１０は開口４１を密閉するのに用いられ、アダプタ２０及び電極アセンブリ３０はケース４０の内部に封止される。ケース４０は角形であってもよいし、円柱形又は他の形状であってもよい。

実際の使用需要に応じて、電極アセンブリ３０は、一つであってもよいし、複数であってもよい。図１－Ｄに示すように、電池内に少なくとも二つの独立して巻回された電極アセンブリ３０を設けることもできる。電極アセンブリ３０は、第１電極シート、第２電極シート、及び第１電極シートと第２電極シートとの間に位置するセパレータを共に巻回するか又は積層することにより本体部を形成することができ、ここで、セパレータは第１電極シートと第２電極シートとの間に介在する絶縁体である。本体部は、対向する両端面を有する。本実施例において、例示的に第１電極シートを正極シートとし、第２電極シートを負極シートとして説明する。正極活物質は正極シートの塗布領域に塗布され、負極活物質は負極シートの塗布領域に塗布される。本体部の塗布領域から延在した複数の未塗布領域を積層してタブとする。電極アセンブリ３０は、二つのタブ３０１、即ち正極タブ及び負極タブを備える。正極タブは正極シートの塗布領域から延在し、負極タブは負極シートの塗布領域から延在する。

エンドカバーアセンブリ１０は、電極アセンブリ３０の頂部に設けられ、図１－Ｄ及び図２に示すように、エンドカバーアセンブリ１０はエンドカバー１及び二つの電極端子５を備え、二つの電極端子５はそれぞれ正極端子及び負極端子であり、各電極端子５に対応して一つのアダプタ２０が設けられ、アダプタ２０はエンドカバーアセンブリ１０と電極アセンブリ３０との間に位置する。エンドカバー１の電極端子５に対応する位置には取付孔が設けられ、電極端子５は対応する取付孔内に固定され、且つ電極端子５と取付孔との間にはシールリングが設けられる。例えば，図１－Ｄにおいて電極アセンブリ３０のタブ３０１が頂部に位置し、正極タブは一つのアダプタ２０によって正極端子に接続され、負極タブはもう一つのアダプタ２０によって負極端子に接続される。

選択的に、他のいくつかの実施例において、電池セル６００は、ケース４０の両端にそれぞれ配置される二つのエンドカバーアセンブリ１０を備え、各エンドカバーアセンブリ１０には一つの電極端子５が配置される。

エンドカバー１にはさらに防爆部材６が配置されてもよく、電池セル６００内のガスが多すぎると電池セル６００内のガスをタイムリーに放出して、爆発の発生を回避する。エンドカバー１には排気孔が設けられ、排気孔はエンドカバー１の長さ方向に沿った中間位置に設けられてもよく、排気孔は電極端子５を取り付けるための二つの取付孔の間に位置してもよい。正常状態で、防爆部材６は排気孔に封止して取り付けられ、電池セル６００が充放電する時にガスを生成し、ハウジング内の気圧が所定値を超えるまで上昇すると、防爆部材６が開き、ガスが防爆部材６により外部に放出される。防爆部材６は、さらに、電池セル６００内の温度が高すぎる時に発破し、電池セル内のガスを放出する方式で降温防爆作用を達成するために用いられることができる。

いくつかの実施例において、図２に示すように、電池セル６００には電池セル６００の内部に電解液を注入するための第１孔１１が設けられ、電池セル６００は第１孔１１を封止するための注液部材をさらに備える。

電池セル６００の全体構造及び応用を説明した後、以下では本願の注液部材を詳細に説明し、まず注液部材をエンドカバー１に設けることを例として説明し、このような構造に基づいて本願は複数の実施例を提供し、以下ではまず各実施例の共通点を示す。

図１－Ｄ乃至図２５に示すように、本願は、電池セル６００に用いるエンドカバーアセンブリ１０を提供する。いくつかの実施例において、エンドカバーアセンブリ１０は、エンドカバー１、封止部材２及び蓋体３を備える。

図２に示すように、エンドカバー１には電解液を注入するための第１孔１１が設けられ、第１孔１１は円孔、楕円孔、多角形孔又は他の形状の孔を使用することができる。第１孔１１は電池セル６００の高さ方向に沿って配置されてもよく、即ちエンドカバー１の高さ方向に沿って配置されてもよく、又は、エンドカバー１の高さ方向に対して傾斜して配置されてもよい。第１孔１１は、電極端子５を取り付けるための取付孔と防爆部材６を取り付けるための排気孔との間に配置されてもよい。

封止部材２は、第１孔１１を封止するために用いられる。封止部材２は第１孔１１の周囲に封止されてもよく、第１孔１１内に挿入されてよく、これにより第１孔１１を効果的に封止して、電池セル６００内の電解液が第１孔１１を介して漏れることを防止する。

蓋体３は、少なくとも一部の封止部材２を覆うことにより、封止部材２がエンドカバー１から離脱することを防止するために用いられる。蓋体３は封止部材２を押圧することができ、封止部材２を変形させて封止効果を向上させ、又は封止部材２のみに接触することでそれの高さ方向に沿った自由度を制限する。封止部材２が第１孔１１に緊密に合わせられ且つ第１孔１１を独立して封止することができる場合に、蓋体３は封止部材２と高さ方向に間隔を隔てて配置されてもよい。蓋体３は封止部材２の全てを覆うことができ、封止部材２に圧力を印加すること、位置制限すること、又は外部不純物が電池セル６００の内部に入ることを防止することをようにする。封止部材２が第１孔１１に緊密に合わせられ且つ第１孔１１を独立して封止することができる場合に、蓋体３は封止部材２の一部を覆うことができる。

蓋体３はエンドカバー１に対して回転可能であり、蓋体３は回転の方式でエンドカバー１との取り外し可能な接続を実現する。例えば、蓋体３は高さ方向に対して垂直な平面内で回転することができ、且つ回転軸線は第１孔１１の軸線であってもよい。

本願は、蓋体３を回転させることにより蓋体３とエンドカバー１との分離を実現し、二次注液を実現することができる。二次注液を容易にすることにより、本願は電池セル６００の容量が低下する程度を効果的に緩和し、電池の耐用年数を向上させることができる。

さらに、注液部材は取り外し可能であり、注液部材を取り外した後、第１孔１１はケース４０の内部と外部の大気とを連通させ、ケース４０内のガス又は電極シート間の気泡を排出することができる。電極シート間の気泡を排出することにより、電極シートの間の隙間を短縮し、電池セル６００のサイクル性能を向上させ、さらに電池セル６００の耐用年数を向上させることができる。電池セル６００のケース内のガスを排出することにより、本願はさらにケース４０内の圧力を解放することができ、これにより防爆部材６に対するケース４０内のガスの持続的な付勢力を低減し、防爆部材６がクリープ破断することにより液体が電池セル６００から漏れるか又は水蒸気が進入して耐用年数が短縮されてしまうリスクを低減させ、電池コアの耐用年数をさらに向上させ、同時に電池セル６００の内部のガスが多くなって電池セル６００が膨張することによる他の構造に印加される作用力を低減させることができ、電池セル６００の大きすぎる膨張力によって他の構造に構造破損が発生されることを回避し、これにより電池の耐用年数を向上させる。

本願は、蓋体３の回転により蓋体３とエンドカバー１との結合又は分離を実現することができ、さらに第１孔１１の開閉を実現し、蓋体３とエンドカバー１との間に取り外し可能な構造を形成し、蓋体３を開放する時に注液構造を破壊せず、二次注液が完了した後にさらに第１孔１１を確実に封止することができ、電池セルの二次注液後の動作の信頼性を保証することができる。したがって電池セル６００の外観は注液前と一致し、二次注液後の使用に影響を与えない。さらに、蓋体３を直接回転することにより第１孔１１の封止を実現するため、レーザ溶接により第１孔１１の封止を実現する必要がなく、レーザ溶接前の第１孔１１に対する洗浄工程を減少させ、電池の生産効率を向上させる。

図３に示すように、封止部材２と蓋体３のうちの一つに第２孔２１が設けられ、封止部材２と蓋体３のうちのもう一つにボス３１が設けられ、ボス３１は第２孔２１内に挿入され且つボス３１と第２孔２１とは相対的に回転することができ、封止部材２と蓋体３との回転可能な接続を実現する。

具体的には、いくつかの実施例において、封止部材２には第２孔２１が設けられ、蓋体３にはボス３１が設けられ、ボス３１が第２孔２１内に挿入されることにより、封止部材２と蓋体３との回転可能な接続を実現する。別の実施例において、封止部材２にボス３１が設けられ、蓋体３に第２孔２１が設けられ、ボス３１が第２孔２１内に挿入されることにより、封止部材２と蓋体３との回転可能な接続を実現する。

封止部材２と蓋体３を互いに接続するように配置することにより、第１孔１１を開閉する時に、封止部材２と蓋体３を一体として脱着ことができ、操作工程を簡略化し、操作時間を短縮し、操作効率を向上させる。封止部材２及び蓋体３を取り付けた後、不純物が第１孔１１を介して電池セル６００の内部に入ることを回避することができる。

さらに、蓋体３はエンドカバー１に対して回転可能であり、封止部材２と蓋体３を回転可能に接続するように配置することにより、蓋体３を回転させる時に、封止部材２が回されて蓋体３と連動することを回避し、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を保持することに有利であり、封止部材２とエンドカバー１との相対的な回転によって摩耗が発生されて封止効果を低下させることを防止することができる。

以下、図４～図１９Ｂを参照して本願における封止部材２と蓋体３の合わせ構造を詳細に説明する。

図４～図１１に示すように、いくつかの実施例において、ボス３１と第２孔２１は締り嵌めで両者の接続を実現する。

ボス３１と第２孔２１との間は締り嵌め方式を使用し、封止部材２と蓋体３との接続を実現するだけでなく、封止部材２と蓋体３との間に相対的な回転を発生させることができる。締まり嵌め方式により封止部材２と蓋体３の回転可能な接続を実現し、新たな部材及び新たな構造を追加する必要がなく、製造コストが低い。

ボス３１と第２孔２１とは締り嵌めされ、即ちボス３１と第２孔２１との間はタイトフィットされ、ボス３１と第２孔２１の寸法の間に締め代を有し、第２孔２１の公差域はボス３１の公差域内にある。

いくつかの実施例において、ボス３１は回転体である。ボス３１は、第２孔２１内で封止部材２に対して回動可能である。ボス３１を回転体として配置し、封止部材２と蓋体３との間の回転可能な接続を実現することができる。第２の孔２１の形状とボス３１の形状とは互いにマッチングする。

ボス３１は回転体であり、具体的には円柱体、球体又は球体の一部などであってもよい。

ボス３１の形状と第２孔２１の形状が互いにマッチングされることにより、締り嵌めを実現する。例えば、図４～１１に示すように、ボス３１の形状は円柱体であり、第２孔２１の形状はボス３１に合わせる円柱形である。或いは、図１２～１４に示すように、ボス３１の形状は円錐台形であり、第２孔２１の形状はボス３１に合わせる円錐台形である。或いは、図１５～１８に示すように、ボス３１の形状は階段状の円柱体であり、第２孔２１の形状はボス３１に合わせる階段状の円形である。以下ではボス３１及び第２孔２１の複数の異なる実施例を詳細に説明する。

図１２～図１８に示すように、いくつかの実施例において、ボス３１は第１挿入部３１１を備え、第２孔２１の孔壁に第１収容部２１２が設けられ、第１挿入部３１１は第１収容部２１２内に収容されて、封止部材２と蓋体３との離脱を制限する。

第１挿入部３１１と第１収容部２１２を配置することにより、第１挿入部３１１を第１収容部２１２内に挿入させ、第１挿入部３１１と第１収容部２１２との合わせにより、封止部材２と蓋体３との離脱を制限することができ、封止部材２と蓋体３との安定的な接続を保証することができる。

ボス３１は第１挿入部３１１のみを備えてもよく、第１挿入部３１１以外に他の部分をさらに含んでもよい。第２孔２１は第１収容部２１２のみを備えてもよく、第１収容部２１２以外に他の部分をさらに含んでもよい。

第１挿入部３１１と第１収容部２１２との形状は互いにマッチングし、両者は互いに合わせてて封止部材２と蓋体３の離脱を制限する。電池セル６００が使用過程において振動する可能性があるため、封止部材２と蓋体３との接続の安定性を保持することは、電池セル６００が振動による抜止め問題に抵抗することができ、電池セル６００の耐用年数を向上させるのに有利である。

図１２～１４に示すように、いくつかの実施例において、第２孔２１の軸線に対して垂直な方向において、第１収容部２１２の横断面積は第２孔２１の被挿入端から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、第１挿入部３１１と第１収容部２１２とが合わせられて、封止部材２と蓋体３との離脱を制限する。

第１収容部２１２の横断面積は第２孔２１の被挿入端から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、第１挿入部３１１が第１収容部２１２から離脱する難度を増大させることができ、これにより封止部材２と蓋体３の離脱を制限する。第２孔２１の軸線と平行な方向において、第１収容部２１２の断面は台形形状である。

図１５～１８に示すように、ボス３１は第１挿入部３１１及び第２挿入部３１２を備え、第１挿入部３１１及び第２挿入部３１２はいずれも円柱体形状である。第２孔２１は第３延在部２１６及び第１収容部２１２を備え、第３延在部２１６は第２挿入部３１２に合わせて、第１収容部２１２は第１挿入部３１１に合わせる。第１挿入部３１１の直径は第２挿入部３１２の直径より大きく、第１収容部２１２の直径は第３延在部２１６の直径よりも大きいため、第１挿入部３１１と第１収容部２１２との合わせは封止部材２と蓋体３との離脱を制限することができる。

図４～１８に示すように、いくつかの実施例において、第２孔２１はブラインドホールであり、即ち第２孔２１の蓋体３から離れる一端は封止され、このような構造により不純物が第２孔２１を介して電池セル６００の内部に入ることを効果的に防止することができ、電池セル６００内の電解液が第２孔２１を介して漏れることを効果的に防止することができる。

いくつかの実施例において、封止部材２とエンドカバー１は第１孔１１の周方向において相対的に固定される。

封止部材２とエンドカバー１との間は周方向において相対的に固定され、蓋体３がエンドカバー１に対して回転する時に封止部材２が蓋体３に連動されてエンドカバー１に対して回転することを回避することができ、封止部材２とエンドカバー１との間の摩耗を減少させ、封止効果への影響を低減することができる。

本願に係る電池セル６００において、封止部材２は第１孔１１に封止され、且つエンドカバー１の下側に押し当てられ、実際の使用過程において、蓋体３をエンドカバー１に対して回転させる時、蓋体３が封止部材２の大部分を覆うか又は封止部材２を完全に覆うと、蓋体３の下方に位置する封止部材２がエンドカバー１に対して回転したか否かを直感的に見ることができない可能性がある。この問題を解決するために、封止部材２の外面と第１孔１１の孔壁のそれぞれにマークを作成し、蓋体３を回転させる前に、封止部材２と第１孔１１のそれぞれの合わせ位置でのマークを記録し、その後に蓋体３を回転させた後、蓋体３を再び開き、マークの位置を見ることにより封止部材２と第１孔１１の相対位置が変化したか否かを判断することができる。マークは、スクライブライン、ラベル付けなどの形式を使用することができる。

いくつかの実施例において、蓋体３が封止部材２に対して回転する軸線は第１孔１１の軸線と共線である。

蓋体３が封止部材２に対して回転する軸線は第１孔１１の軸線と共線でない場合、蓋体３が封止部材２に対して回転する時、偏心により封止部材２を回転させ、封止部材２とエンドカバー１との間の摩擦を引き起こすため、蓋体３が封止部材２に対して回転する時の軸線と第１孔１１の軸線とを共線に設定し、蓋体３がエンドカバー１に対して回転する時に封止部材２が蓋体３に連動して回転しないことを効果的に保証し、封止部材２とエンドカバー１との間の摩擦を減少させることができる。

いくつかの実施例において、封止部材２は第１孔１１内に挿入された封止柱２２を備える。封止部材２は、封止柱２２により第１孔１１を効果的に封止して、電解液の漏れ及び不純物の進入を防止する。

封止柱２２は第１孔１１の内部に挿入され、第１孔１１に対して高い封止効果を実現することができる。

いくつかの実施例において、封止柱２２は非回転体であり、第１孔１１の形状は封止部材２とマッチングする。

封止柱２２を非回転体として配置することにより、封止部材２とエンドカバー１との間の相対的な固定を効果的に保証することができ、封止部材２とエンドカバー１との間に相対的回転が発生して摩耗が発生することを防止する。第１孔１１の形状は封止部材２とマッチングし、第１孔１１に対する封止を実現するのに有利である。

図１９Ａ及び図１９Ｂに示すように、封止柱２２の横断面の形状は楕円形であり、第１孔１１の形状は封止部材２に合わせるように配置され、封止柱２２は第１孔１１に合わせられた後に第１孔１１内で回転することができず、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を実現する。

楕円形以外に、他のいくつかの実施例において、封止柱２２の横断面形状は多角形又は不規則な形状であってもよい。

いくつかの実施例において、封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされる。封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされ、即ち封止柱２２と第１孔１１との間はタイトフィットとされ、封止柱２２と第１孔１１の寸法との間に締め代を有し、第１孔１１の公差域は封止柱２２の公差域内にある。

封止柱２２と第１孔１１との間の合わせを締り嵌めとすることにより、封止柱２２が第１孔１１内で回転する難度を増大させ、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を実現することができる。

いくつかの実施例において、封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされ、ボス３１は第２孔２１と締り嵌めされ、且つ封止柱２２と第１孔１１との間の摩擦力はボス３１と第２孔２１との間の摩擦力より大きい。このように配置した後、蓋体３に印加された外力が蓋体３を封止部材２に対して回転させることができる場合、当該外力は、封止部材２とエンドカバー１との間の摩擦力を克服して封止部材２とエンドカバー１を相対的に回転させることができないため、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を保証し、封止部材２とエンドカバー１との間の摩耗を減少させることができる。

いくつかの実施例において、封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされ、ボス３１は第２孔２１と締り嵌めされ、且つ封止柱２２と第１孔１１との接触面の摩擦係数はボス３１と第２孔２１との接触面の摩擦係数より大きい。

封止柱２２と第１孔１１との間及びボス３１と第２孔２１との間にいずれも締り嵌めを使用する場合、封止柱２２と第１孔１１との接触面の摩擦係数はボス３１と第２孔２１との接触面の摩擦係数より大きく設けられ、蓋体３に印加された外力が蓋体３を封止部材２に対して回転させることができる時、摩擦係数が異なるため、蓋体３が回転する時に封止部材２に生成された力は封止部材２をエンドカバー１に対して回転させることができず、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を保証し、封止部材２とエンドカバー１との間の摩耗を減少させることができる。

別の実施例において、封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされ、ボス３１は第２孔２１と締り嵌めされ、且つ封止柱２２と第１孔１１との間の締め代はボス３１と第２孔２１との間の締め代より大きい。

封止柱２２と第１孔１１との間の締め代が比較的大きいため、封止柱２２と第１孔１１との間の摩擦力を大きくすることができ、これにより封止部材２及びエンドカバー１は、蓋体３と封止部材２との相対的な回転時よりも大きな外力を受けて回転することができるため、蓋体３が封止部材２に対して回転する時に、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を実現することができる。

封止柱２２と第１孔１１との間の摩擦力がボス３１と第２孔２１との間の摩擦力より大きいことを保証する前提下で、封止柱２２と第１孔１１との間の締め代がボス３１と第２孔２１との間の締め代より大きいいくつかの実施例において、封止柱２２と第１孔１１との接触面の摩擦係数はボス３１と第２孔２１との接触面の摩擦係数以上であってもよい。

封止柱２２と第１孔１１との間の摩擦力がボス３１と第２孔２１との間の摩擦力より大きいことを保証する前提下で、封止柱２２と第１孔１１との接触面の摩擦係数はボス３１と第２孔２１との接触面の摩擦係数より大きいいくつかの実施例において、封止柱２２と第１孔１１との間の締め代はボス３１と第２孔２１との間の締め代以上であってもよい。

さらにいくつかの実施例において、封止柱２２は第１孔１１と締り嵌めされ、ボス３１は第２孔２１と締り嵌めされ、封止柱２２と第１孔１１との接触面の摩擦係数はボス３１と第２孔２１との接触面の摩擦係数より大きく、且つ封止柱２２と第１孔１１との間の締め代はボス３１と第２孔２１との間の締め代より大きい。このような構造は、蓋体３が封止部材２に対して回転する過程において、封止部材２とエンドカバー１とが相対的に固定されることをより効果的に保持することができる。

いくつかの実施例において、封止部材２は封止柱２２に接続されたスラスト止めテーブル２３をさらに備え、スラスト止めテーブル２３は蓋体３とエンドカバー１との間に位置し、スラスト止めテーブル２３は第１孔１１の端面に合わせる。

スラスト止めテーブル２３は予め設定された厚さを有し、第１孔１１の外端面に封止することができる。第１孔１１の軸線方向に対して垂直な方向において、スラスト止めテーブル２３の断面積は第１孔１１の断面積以上である。スラスト止めテーブル２３を配置することにより、第１孔１１の外端を効果的に封止することができ、電解液が封止柱２２と第１孔１１との間の隙間から流出することを防止し、不純物が封止柱２２と第１孔１１との間の隙間を通って電池セル６００の内部に入ることを防止することができる。

いくつかの実施例において、スラスト止めテーブル２３と第１孔１１の端面との間の合わせ面は平面である。このような構造は、スラスト止めテーブル２３を第１孔１１の端面と緊密に接触させて、スラスト止めテーブル２３と第１孔１１の端面との間の効果的な封止を実現し、電解液の漏れ又は不純物の進入を防止するに有利である。

以下、本願における蓋体３とエンドカバー１との合わせ構造を説明する。

図４に示すように、いくつかの実施例において、エンドカバー１には第１孔１１の周方向に沿って配置された第２収容部１２が設けられ、第２収容部１２は少なくとも一部の蓋体３を収容して蓋体３に対する位置制限を実現するために用いられ、第２収容部１２はエンドカバー１の、電池セル６００の内部から離れる一側に位置する。

第２収容部１２は蓋体３の一部を収容することができ、これにより蓋体３を制限し、蓋体３の高さ方向での自由度を制限し、蓋体３がエンドカバー１から離脱することを防止し、蓋体３とエンドカバー１との間の相対的な固定を実現する。同時に、蓋体３は少なくとも部分的に封止部材２を覆うことができるため、蓋体３の高さ方向での自由度がエンドカバー１で制限された後、封止部２も蓋体３の下部に押し当てられ、封止部材２に対する固定を実現する。

第２収容部１２は、エンドカバー１のケース４０から離れる一側に位置し且つ第１孔１１の周方向に沿って配置され、第２収容部１２は第１孔１１の一部の周方向に沿って延在するキャビティであってもよい。第２収容部１２とエンドカバー１のケース４０の内部に近接する面との間に予め設定された距離を有し、予め設定された距離の大きさは限定されず、例えば、第２収容部１２は、エンドカバー１の上部領域、中部領域又は下部領域に配置されて、エンドカバー１の少なくとも一部を第２収容部１２と電極アセンブリ３０との間に位置させることができ、第２収容部１２をエンドカバー１の底面に直接開設しない。

図４～１８に示すように、いくつかの実施例において、蓋体３はエンドカバー１に対して回転可能であり且つ位置制限部３３を含み、蓋体３が第１位置に回転した時、位置制限部３３は第２収容部１２内に位置して蓋体３とエンドカバー１との分離を制限し、蓋体３が第２位置に回転した時、位置制限部３３と第２収容部１２は第１孔１１の周方向に沿って位置がずれ、蓋体３とエンドカバー１との分離を実現する。

位置制限部３３を配置して第２収容部１２に合わせることにより、エンドカバー１と蓋体３との間の取り外し可能な接続を実現することができる。蓋体３は、少なくとも一部の封止部材２を覆うための蓋体本体部３２を備え、例えば、蓋体本体部３２はディスク状又は環状構造などを呈することができる。位置制限部３３は、カバー本体部３２の周方向側面に設けられ、径方向外方に延びている。位置制限部３３の数は、第２収容部１２の数とマッチングしている。図４～１８に示す実施例において、蓋体本体部３２の側面に二つの間隔を隔てて配置された位置制限部３３が設けられ、エンドカバー１には二つの第２収容部１２が設けられ、二つの位置制限部３３は二つの第２収容部１２と一対一に対応して配置される。他の実施例において、第２収容部１２及び位置制限部３３の数は二つ以上であってもよく、例えば三つ、四つなどである。

複数の位置制限部３３を配置することにより、蓋体３は第１位置にある時に複数の位置制限支持を有し、第２収容部１２に安定的に係合されて、位置制限部３３が受ける係合力を低減し、位置制限部３３の強度を保証する。例えば、複数の位置制限部３３は蓋体本体部３２の周方向に沿って均一に分布することができ、蓋体３の周方向全体に沿った応力分布をより均一にし、蓋体３が傾斜することを防止し、二次注液時に蓋体３を第１位置から第２位置にスムーズに回転させるのに有利であり、蓋体３が封止部材２を押し付ける構造に対して、さらに位置制限部３３が回転する時に封止部材２を傷つけることを防止することができる。

位置制限部３３と第２収容部１２との間に係合構造が形成され、ここで、蓋体３が第１位置に回転した時、位置制限部３３の一部又は全部が第２収容部１２内に位置して蓋体３とエンドカバー１との分離を制限し、これにより第１孔１１を封止し、蓋体３が時計回り又は反時計回り方向に沿って第２位置に回転した時、位置制限部３３と第２収容部１２が第１孔１１の周方向に沿って位置がずれ、且つ位置制限部３３が第２収容部１２から完全に離脱して、蓋体３とエンドカバー１との分離を実現し、当該状態で電解液を注入することができる。

蓋体３は回転により第２収容部１２との位置制限又は分離を実現し、回転する過程において、位置制限部３３と第２収容部１２の内壁との間に摩擦が発生し、金属粒子が生成される可能性がある。本願において第２収容部１２がエンドカバー１のケース４０から離れる一側に位置し、回転過程で生成された金属粒子がケース４０内に直接落ちて電池セル６００の短絡を引き起こすことがなく、電池セル６００の安全性をさらに向上させる。

位置制限部３３の、第１孔１１の周方向に沿った延在長さ及び第１孔１１の径方向に沿った延在幅は、係合構造の強度を保証し、着脱回数が多い場合にも、係合構造が損傷することを防止することができる。また、電池セル６００が車両１００に適用される時、車両１００が動作中に振動するため、本願は位置制限部３３と第２収容部１２との係合強度を向上させることにより、位置制限部３３と第２収容部１２が長期に振動を受けて破損することを防止することができ、電池セル６００の動作の信頼性及び耐用年数を保証することができる。

本願は蓋体３の回転により位置制限部３３と第２収容部１２との合わせ又は離脱を実現し、構造が簡単であり、合せ精度に対する要求が低く、繰り返し使用することができ、加工方面で、蓋体３上の位置制限部３３の配置やエンドカバー１上の第２収容部１２の配置がいずれも加工しやすく、全体のサイズが小さいリチウムイオン電池に適し、組み立てメンテナンス方面で、蓋体３の着脱操作が容易であり、製造時に電池の組み立て効率を向上させることができ、二次注液する時にメンテナンス時間を短縮することができる。

いくつかの実施例において、ボス３１及び第２孔２１は少なくとも蓋体３が第１位置から第２位置に回転する過程において相対的に回転することができる。

ボス３１及び第２孔２１は回転の周方向に部分的に相対的に回転するように配置されてもよく、例えば第２孔２１内に位置制限ボスを配置してボス３１の周方向の回転を制限することができ、ボス３１及び第２孔２１は回転の周方向に全周で相対的に回転するように配置されてもよい。ボス３１及び第２孔２１を周方向に部分的に相対的に回転するように配置することにより、回転範囲を効果的に制限することができ、ボス３１及び第２孔２１を予め設定された回転範囲内で回転させることができ、回転の限界位置を制御するのに有利である。ボス３１と第２孔２１を全周で相対的に回転するように配置すれば、回転の柔軟性を向上させることができ、操作がさらに容易である。

いくつかの実施例において、エンドカバー１は、第２収容部１２に連通するガイド部１３をさらに備え、位置制限部３３は、ガイド部１３を介して第２収容部１２に進入するか、又はガイド部１３を介してエンドカバー１から分離するために用いられる。ガイド部を配置することにより、位置制限部３３を第２収容部１２へよりスムーズに進入させるか又はエンドカバー１から分離させ、操作の利便性を向上させ、さらに操作効率を向上させることができる。

ガイド部１３は、第２収容部１２とエンドカバー１の外部とを連通する通路を形成する。例えば、第２収容部１２は周方向に沿って複数設けられ、ガイド部１３は隣接する第２収容部１２の間に形成された開口領域であり、蓋体３が第２位置にある場合、位置制限部３３と第２収容部１２とは周方向に位置がずれ、ガイド部１３内に位置する。或いは、第２収容部１２は周方向に沿って一つだけ設けられ、ガイド部１３は周方向において第２収容部１２以外の開口領域である。

ガイド部１３の周方向の長さは位置制限部３３の周方向の長さより大きくてもよく、第２収容部１２の周方向の長さを超えなくて位置制限部３３と第２収容部１２との係合長さをできるだけ増加させ、位置制限の安定性を向上させ、且つガイド部１３の周方向の長さは位置制限部３３をガイド部１３にスムーズに進入させることができる。

いくつかの実施例において、エンドカバー１に第１凹槽１４が設置され、第１凹槽１４が第１孔１１と連通し、第１凹槽１４の開口面積が第１孔１１の開口面積より大きく、第１凹槽１４が蓋体３を収容するために用いられ、第１凹槽１４がガイド部１３に連通し、蓋体３を第１凹槽１４内に配置し且つ蓋体３を回転させることにより蓋体３がガイド部１３により第２収容部１２内に進入できるようにする。

いくつかの実施例において、エンドカバー１はエンドカバー本体１Ａ及び取付部材４を備え、取付部材４はエンドカバー本体１Ａの表面に配置され、且つ第１孔１１を取り囲んで配置され、第２収容部１２は取付部材４に配置されるか又は第２収容部１２は取付部材４及びエンドカバー本体１Ａで囲まれて形成される。取付部材４は、第１凹溝１４内に取り付けられている。

エンドカバー１が薄板状構造を呈するため複雑な構造に加工し難いが、取付部材４を設けることにより第２収容部１２を形成し易く、エンドカバー１の加工難度を低下させることができる。

以下、図面２０Ａ～２１Ｂを参照して本願における取付部材４の具体的な構造を説明する。

図２０Ａに示すように、いくつかの実施例における取付部材４の正面構造概略図であり、図２０Ｂに示すように、いくつかの実施例における取付部材４の背面構造概略図であり、図２１Ａに示すように、いくつかの実施例における取付部材４の底面図であり、図２１Ｂに示すように、いくつかの実施例における取付部材４のＡ－Ａ断面図である。

第２収容部１２は、取付部材４に配置されている。取付部材４は取付リング４１及び位置制限台４３を備え、位置制限台４３は取付リング４１の内壁に接続され且つ径方向に沿って内側へ延在し、取付リング４１はエンドカバー本体１Ａに固定され、位置制限台４３とエンドカバー本体１Ａとの間に第２収容部１２が形成される。取付リング４１は円環状構造であってもよく、第１凹溝１４は取付リング４１の中心に配置される。

第２収容部１２は位置制限壁１２３と位置制限壁１２３に接続されている側壁１２４を含み、位置制限台４３の底面は位置制限壁１２３とする。蓋体３が第１位置に回転した時、位置制限壁１２３は位置制限部３３に当接し、位置制限壁１２３は、頂壁であり、蓋体３が高さ方向に沿って上側に運動する自由度を制限することができ、蓋体３とエンドカバー１との分離を制限することができる。

位置制限壁１２３には傾斜面１２２が配置され、第２位置から第１位置に達する蓋体３の回転方向に沿って、傾斜面１２２は蓋体３との間の距離が徐々に減少するように構成される。傾斜面１２２は第２収容部１２の周方向に沿った一端又は両端に設けられてもよく、位置制限部３３を第２収容部１２にスムーズに進入させることができる。例えば、傾斜面１２２は平面又は弧状面などであってもよい。

傾斜面１２２を配置することにより、位置制限部３３が第２収容部１２にスムーズに入ることができ、アライメント調整を行う必要がなく、組み立て効率を向上させることができ、さらに位置制限部３３が第２収容部１２の入口に衝突することを防止することができるため、注液部材の耐用年数を向上させ、且つ金属屑の生成を低減することができる。

第２収容部１２内にストッパ部１２５が設けられ、位置制限部３３の最大回転ストロークを制限するように配置される。各第２収容部１２にはいずれにもストッパ部１２５が配置されてもよい。ストッパ部１２５は位置制限部３３の回転を阻止し、位置制限部３３が第２収容部１２から直接的に回転することを防止することができる。

最大回転ストロークに達した状態で、位置制限部３３は周方向に沿った側面がストッパ部１２５に完全に貼り合わせる。例えば、蓋体本体部３２には周方向に沿って二つの位置制限部３３が均一に配置され、位置制限部３３の周方向に沿った二つの側面はいずれも蓋体３の中心平面に対して平行であり、相応的に、二つの第２収容部１２のストッパ部１２５は第２孔２１の中心平面に対して中心対称を呈し、二つのストッパ部１２５は互いに平行である。選択的に、位置制限部３３の周方向に沿った側面とストッパ１２５とは部分的に当接することができる。

取付部材４は取付られる時に第１凹溝１４に対して周方向に回転することを防止するために、図２０Ａ～２１Ｂに示すように、取付部材４の底部には第２凹溝４２が設けられてもよく、例えば、第２凹溝４２は取付リング４１の底部に設けられてもよい。相応的に、図２２に示すように、第１凹溝１４の底壁と側壁との接続位置に係止部１４１が設けられ、係止部１４１が第２溝４２に合わせて、取付部材４が第１凹槽１４に対して周方向に回転することを制限することができる。

いくつかの実施例において、封止部材２は変形を発生することができ、電解液に耐性のある高弾性材料、例えばゴム又は他の弾性プラスチックなどを選択する。

蓋体３を取り付ける必要がある時、蓋体３に対して下方に向く作用力を印加し、封止部材２の変形により位置制限部３３と位置制限壁１２３との間に隙間が生じ、この時に蓋体３を回転させて位置制限部３３を第２収容部１２にスムーズに入るようにし、第１位置に達した後、蓋体３を緩め、位置制限部３３の頂面が位置制限壁１２３に当接するまでに、蓋体３は封止部材２の弾性作用下で上方へ移動する。

蓋体３を取り外す必要がある時、蓋体３に対して下方に向く作用力を印加し、封止部材２の変形により位置制限部３３と位置制限壁１２３との間に隙間が生じ、この時に蓋体３を回転させて位置制限部３３を第２収容部１２の周方向にスムーズに位置がずれさせ且つ全体がガイド部１３内に位置し、この時に第２位置に到達し、蓋体３を取り外すことができる。

いくつかの実施例において、位置制限部３３と第２収容部１２との間に位置制限構造が設けられ、蓋体３が第１位置にある時に第２収容部１２と位置がずれて分離することを制限するように配置される。電池セル６００を使用する装置が動作中に大きな振動又は衝撃が発生されると、位置制限構造は位置制限部３３と第２収容部１２を第１位置にある時に確実に係合させ、位置制限部３３が周方向に回転して第２収容部１２から離脱することを防止し、蓋体３とエンドカバー１との接続をより確実にさせ、電解液に対する封止性を向上させ、これにより電池動作の信頼性を保証する。

図２０Ａ及び図２１Ａに示すように、位置制限構造は、第３収納部３３２及び位置制限突起部１２１を備える。ここで、第３収容部３３２は位置制限部３３及び第２収容部１２のうちの一つに設けられ、第３収容部３３２は孔又は溝などであってもよく、位置制限突起部１２１は第３収容部３３２と係合し、且つ位置制限部３３及び第２収容部１２のうちのもう一つに設けられる。蓋体３が第１位置にある時、封止部材２の弾性作用下で、第３収容部３３２及び制限突起部１２１が係止され、位置制限部３３と第２収容部１２との間が振動、衝撃などの外力を受けて回転による抜け止めることがなく、又は、蓋体３が第３収容部３３２及び位置制限突起部１２１の締り嵌めにより係止される。

図２０Ａに示すように、位置制限突起部１２１は第２収容部１２の位置制限壁１２３に設けられ、図８に示すように、位置制限部３３の頂面には第３収容部３３２が設けられ、蓋体３が第１位置にある時、位置制限突起部１２１は第３収容部３３２内に嵌め込まれて、蓋体３の回転を制限する。

いくつかの実施例において、封止部材２は第１孔１１内に挿入された封止柱２２を含み、封止柱２２の電池セル６００の内部に近接する端部にはガイド傾斜面が設置され、第１孔１１の軸線方向に沿ったガイド傾斜面の長さは、第１孔１１の軸線方向に沿った取付部材４の長さよりも大きい。このように設置した後、封止柱２２を第１孔１１に挿入する前に、封止柱２２と第１孔１１の孔壁との間の接触を封止部材２とエンドカバー１の外面との間の接触に先行させることができ、これにより封止部材２とエンドカバー１との間の摩耗を低減し、封止部材２の封止効果を保証する。同時に、ガイド傾斜面は、封止柱２２を第１孔１１に挿入する操作に対してガイド作用を有し、操作の利便性を向上させることができ、さらに操作正確率及び操作効率を向上させることができる。

以下、図面２３を参照して、本願における蓋体３とエンドカバー１の別の合わせ構造を説明する。

図２３に示すように、エンドカバー１は、エンドカバー本体１Ａ及び注液ベース１５を備え、エンドカバー本体１Ａには第１孔１１及び第１凹溝１４が設けられ、第１凹溝１４の溝底には第１孔１１と連通する孔が設けられている。

注液ベース１５は、底部支持板１５１と、底部支持板１５１に取り付けられた注液部１５２とを備えている。底部支持板１５１は第１凹溝１４内に配置され、底部支持板１５１の底面は第１凹溝１４の溝底面に接触する。注液部１５２の少なくとも一部は、エンドカバー１の電池セル６００の内部から離れる一側の外面より高い。

第１孔１１は、注液ベース１５に設けられた第１孔セグメント１１Ａとエンドカバー本体１Ａに設けられた第２孔セグメント１１Ｂを備え、第１孔セグメント１１Ａと第２孔セグメント１１Ｂとは連通されている。第２収容部１２は注液部１５２の外側面に配置され、蓋体３の内側には係合部が配置され、蓋体３は円形のキャップ状を呈する。

封止柱２２は第１孔セグメント１１Ａ及び第２孔セグメント１１Ｂ内に挿入され、スラスト止めテーブル２３の底面は注液部１５２の上面に当接され、蓋体３は封止部材２の上部にカバーされ、蓋体３を回転することにより、係合部は第２収容部１２内に入り、係合部と第２収容部１２との合わせにより蓋体３とエンドカバー１との接続を実現し、同時に封止部材２を蓋体３とエンドカバー１との間に押し付けて、封止部材２の固定を実現する。

ここで、係合部及び第２収容部１２の数は等しく、例えばいずれも一つ、二つ又は三つなどである。

以下、図面４～１９Ｂを参照して、本願における封止部材２と蓋体３合わせ構造の異なる実施例を詳細に説明する。

図４～９は、第１実施例の構造概略図を示す。

第１実施例において、図５及び図６に示すように、封止部材２に第２孔２１が設けられ、封止部材２は封止柱２２と封止柱２２に接続されているスラスト止めテーブル２３とを備える。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、互いに接続された二つの独立した部分であってよい。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、一体成形された一体構造であってもよい。

第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端から封止柱２２に近づく方向に延在し、第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３を貫通して封止柱２２に延在する。第２孔２１は、ブラインドホールである。

スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端に位置する第２孔２１の孔壁には、面取り部２１１が配置され、面取り部２１１を配置することにより、第２孔２１内に挿入されたボス３１をガイドすることができ、組み立て効率を向上させることができる。面取り部２１１は弧形状であり、面取り部２１１の開口面積は封止柱２２から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、これによりボス３１がスムーズに挿入される。第２孔２１は、面取り部２１１以外にも、直径が等しい円柱状孔セグメント及び縮径孔セグメントを備え、縮径孔セグメントは、円筒状孔セグメントの面取り部２１１から離れる一端に配置される。

第１実施例において、第２孔２１の長さが封止部材２の全長に占める割合は５０％より小さい。第２孔２１の長さは、ボス３１の長さより少々大きい。

封止柱２２は、封止本体部２２１と封止本体部２２１に接続されている錐部２２２とを備え、封止本体部２２１及び錐部２２２は、互いに接続された相対的に独立する二つの部分であってもよく、一体成形されてもよい。錐部２２２の横断面積は、スラスト止めテーブル２３から離れる方向に向かって徐々に小さくなる。錐部２２２のスラスト止めテーブル２３から離れる一端は、平面である。

錐部２２２を配置することにより、封止柱２２を第１孔１１に挿入する時にガイドすることができ、封止柱２２の挿入を容易にし、組み立て効率を向上させることができる。

封止柱２２にさらに肉抜き凹部２２３が設けられ、肉抜き凹部２２３は封止本体部２２１に配置されてもよい。肉抜き凹部２２３は、封止本体部２２１の外面から封止本体部２２１の中心軸線に近づく方向に延在している。封止柱２２の周方向に複数の肉抜き凹部２２３を配置して、封止部材２全体の重量を軽減させることができる。

スラスト止めテーブル２３も円柱体形状を呈し、スラスト止めテーブル２３の高さは、封止柱２２の高さより小さい。

図７～９に示すように、蓋体３にボス３１が設置され、蓋体３は蓋体本体部３２と蓋体本体部３２に接続されている位置制限部３３とを備える。位置制限部３３及び蓋体本体部３２は、互いに接続された二つの相対的に独立する部分であってもよく、一体成形されてもよい。第１実施例では、蓋体本体部３２の外周には二つの位置制限部３３が接続されている。

蓋体本体部３２の第１端には、第１端の端面から蓋本体本体部３２の内部に向かって延在する第３凹溝３２１が設けられ、例えば、第３凹溝３２１の断面形状が六角形であり、工具を使用して蓋体３を回転操作しやすい。位置制限部３３の蓋体本体部３２に近い第１端の一側には、当該側の側面から位置制限部３３の内部に延在する第３収容部３３２が設けられ、例えば、第３収容部の横断面形状は楕円形である。

ボス３１は、蓋体本体部３２の第１端と対向する第２端に配置され、蓋体本体部３２の第２端には第２端から蓋体本体部３２の内部に延在する第４収容部３３１が配置され、ボス３１は第４収容部３３１の底壁に配置される。ボス３１は、第４収容部３３１の底壁から、蓋体本体部３２から離れる方向に延在している。

第４収容部３３１の開口面積は、ボス３１の横断面積より大きい。第４収容部３３１の開口面積は封止部材２のスラスト止めテーブル２３の横断面積よりも大きく、これによりスラスト止めテーブル２３を第４収容部３３１内に収容する。第４収容部３３１を配置することにより、スラスト止めテーブル２３の空間を予め残すことができる。

第２孔２１の軸線方向に沿って、第４収容部３３１の高さはスラスト止めテーブル２３の高さ以下であり、このような構造は、封止部材２と蓋体３を組み立てる時にスラスト止めテーブル２３を押圧し、封止効果を向上させることができる。

第１実施例において、ボス３１は円柱体形状を呈し、且つ等径の円柱体形状である。ボス３１の蓋体本体部３２から離れる一端には円弧状の面取り部が配置され、ボス３１が第２孔２１に挿入される時に衝突されて粒子状物質が生成されることを回避する。

図４に示すように、封止柱２２は第１孔１１内に挿入され、封止柱２２の長さは第１孔１１の長さより大きく、封止柱２２の一部は、エンドカバー１の、電池セル６００の内部に近接する一側に伸びる。スラスト止めテーブル２３の封止柱２２に近接する端面は、エンドカバー１の電池セル６００の内部から離れる端面に接触する。ボス３１は第２孔２１内に挿入され、スラスト止めテーブル２３は第４収容部３３１内に収容される。

図１０～１１は、第２実施例の構造概略図を示す。

第２実施例において、図１１に示すように、封止部材２に第２孔２１が設けられ、封止部材２は封止柱２２と封止柱２２に接続されているスラスト止めテーブル２３とを備える。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は互いに接続されている二つの独立する部分であってもよく、封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は一体成形された一体構造であってもよい。

第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端から封止柱２２に近づく方向へ延在し、第２孔２１はスラスト止めテーブル２３を貫通して封止柱２２へ延在する。第２孔２１は、ブラインドホールである。

第２孔２１には、スラスト止めテーブル２３の、封止柱２２から離れる一端に面取り部２１１が配置され、面取り部２１１を配置することにより、第２孔２１内に挿入されたボス３１をガイドすることができ、組み立て効率を向上させる。面取り部２１１は弧形状であり、面取り部２１１の開口面積は封止柱２２から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、これによりボス３１がスムーズに挿入される。第２孔２１は、面取り部２１１以外にも、等径の円柱状孔セグメント及び縮径孔セグメントを含み、縮径孔セグメントは円筒状孔セグメントの面取り部２１１から離れる一端に配置される。

第２実施例において、第２孔２１の長さが封止部材２の全長に占める割合は９０％より大きい。第２孔２１の底壁と封止柱２２の底壁との間に薄壁２２２１が形成され、このような構造により、作業者が針状部材を介して封止部材２をより容易に突き刺すことができ、封止部材２を取り外す前に、まず薄壁２２２１を貫通して形成された小孔により電池セル６００内部の気圧を放出し、封止部材２を直接に取り外す時に内部気圧が大きすぎて作業者に衝撃を与えることを防止する。

封止柱２２は、封止本体部２２１と封止本体部２２１に接続されている錐部２２２とを備え、封止本体部２２１及び錐部２２２は、互いに接続されている相対的に独立する二つの部分であってもよく、一体成形されてもよい。錐部２２２の横断面積は、スラスト止めテーブル２３から離れる方向に向かって徐々に小さくなる。錐部２２２のスラスト止めテーブル２３から離れる一端は平面である。

錐部２２２を配置することにより、封止柱２２を第１孔１１に挿入する時にガイドすることができ、封止柱２２の挿入を容易にさせ、組み立て効率を向上させる。

封止柱２２にさらに肉抜き凹部２２３が設けられ、肉抜き凹部２２３は封止本体部２２１に設けられることができる。肉抜き凹部２２３は、封止本体部２２１の外面から封止本体部２２１の中心軸線に近づく方向へ延在している。封止柱２２の周方向に複数の肉抜き凹部２２３を配置して、封止部材２全体の重量を軽減することができる。

スラスト止めテーブル２３も円柱体形状を呈し、スラスト止めテーブル２３の高さは封止柱２２の高さより小さい。

図１０に示すように、蓋体３の構造及び蓋体３と封止部材２との嵌め合い方式は第１実施例における蓋体３の構造と同じであり、説明を省略する。

図１２～１４は、第３実施例の構造概略図を示す。

図１３に示すように、封止部材２に第２孔２１が設けられ、封止部材２は封止柱２２と封止柱２２に接続されているスラスト止めテーブル２３とを備える。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、互いに接続されている二つの独立する部分であってもよい。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、一体成形された一体構造であってもよい。

第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端から封止柱２２に近づく方向へ延在し、第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３を貫通して封止柱２２に延在する。第２孔２１は、ブラインドホールである。

スラスト止めテーブル２３の、封止柱２２から離れる一端の第２孔２１の孔壁に面取り部２１１が設けられ、面取り部２１１を配置することにより、第２孔２１に挿入されたボス３１をガイドすることができ、組み立て効率を向上させる。面取り部２１１は弧形状であり、面取り部２１１の開口面積は封止柱２２から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、これによりボス３１がスムーズに挿入される。

第２孔２１は、面取り部２１１から順に接続されている第１収容部２１２、第２収容部２１３、第１延在部２１４及び第２延在部２１５を備え、第２孔２１の軸線方向に対して垂直な方向において、第１収容部２１２の横断面積は、面取り部２１１から離れる方向に沿って徐々に増大し、第２収容部２１３の横断面積は面取り部２１１から離れる方向に沿って先に増大した後に減少し、第１延在部２１４は、等径の円柱形孔セグメントであり、第２延在部２１５の横断面積は面取り部２１１から離れる方向に沿って徐々に減少する。

第１延在部２１４及び第２延在部２１５を配置することにより、第２孔２１の長さが封止部材２の全長に占める割合は９０％より大きい。第２孔２１の底壁と封止柱２２の底壁との間に薄壁２２２１が形成され、このような構造により、作業者が針状部材により封止部材２をより容易に突き刺すことができ、封止部材２を取り外す前に、まず薄壁２２２１を貫通して形成された小孔により電池セル６００内部の気圧を放出し、内部気圧が大きすぎて作業者に衝撃を与えることを防止する。

第３実施例において、第２孔２１の長さが封止部材２の全長に占める割合は９０％より大きい。第２孔２１の底壁と封止柱２２の底壁との間に薄肉２２２１が形成され、このような構造により、作業者が針状部材により封止部材２をより容易に突き刺すことができ、封止部材２を取り外す前に、まず薄壁２２２１を貫通して形成された小孔により電池セル６００内部の気圧を放出し、内部気圧が大きすぎて作業者に衝撃を与えることを防止する。

封止柱２２は、封止本体部２２１と封止本体部２２１に接続されている錐部２２２とを備え、封止本体部２２１及び錐部２２２は、互いに接続されている相対的に独立する二つの部分であっててもよく、一体成形されてもよい。錐部２２２の横断面積は、スラスト止めテーブル２３から離れる方向に向かって徐々に減少している。錐部２２２のスラスト止めテーブル２３から離れる一端は平面である。

錐部２２２を配置することにより、封止柱２２を第１孔１１に挿入する時にガイドすることができ、封止柱２２の挿入を容易にし、組み立て効率を向上させる。

封止柱２２にさらに肉抜き凹部２２３が設けられ、肉抜き凹部２２３は封止本体部２２１に設けられる。肉抜き凹部２２３は、封止本体部２２１の外面から封止本体部２２１の中心軸線に近づく方向へ延在している。封止柱２２の周方向に複数の肉抜き凹部２２３を配置して、封止部材２全体の重量を軽減することができる。

スラスト止めテーブル２３も円柱体形状を呈し、スラスト止めテーブル２３の高さは封止柱２２の高さより小さい。

図１４に示すように、蓋体３にボス３１が設けられ、蓋体３は蓋体本体部３２と蓋体本体部３２に接続されている位置制限部３３とを備える。位置制限部３３及び蓋体本体部３２は、互いに接続されている二つの相対的に独立する部分であってもよく、一体成形されてもよい。第３実施例において、蓋体本体部３２の外周には二つの位置制限部３３が接続されている。

蓋体本体部３２の第１端には、第１端の端面から蓋本体本体部３２の内部に向かって延在する第３凹溝３２１が設けられ、例えば、第３凹溝３２１の断面形状が六角形であり、工具を使用して蓋体３を回転操作しやすい。位置制限部３３の、蓋体本体部３２の第１端に近接する一側には、当該側の側面から位置制限部３３の内部へ延在する第３収容部３３２が設けられ、例えば、第３収容部の横断面形状は楕円形である。

ボス３１は、蓋体本体部３２の、第１端と対向する第２端に配置され、蓋体本体部３２の第２端には、第２端から蓋体本体部３２の内部へ延在する第４収容部３３１が配置され、ボス３１は第４収容部３３１の底壁に配置される。ボス３１は、第４収容部３３１の底壁から、蓋体本体部３２から離れる方向へ延在している。

第４収容部３３１の開口面積は、ボス３１の横断面積より大きい。第４収容部３３１の開口面積は封止部材２のスラスト止めテーブル２３の横断面積より大きく、これによりスラスト止めテーブル２３を第４収容部３３１内に収容する。第４収容部３３１を配置することにより、スラスト止めテーブル２３の空間を予め残すことができる。

第２孔２１の軸線方向に沿って、第４収容部３３１の高さはスラスト止めテーブル２３の高さ以下であり、このような構造は、封止部材２と蓋体３を組み立てる時にスラスト止めテーブル２３を押圧し、封止効果を向上させることができる。

第３実施例において、ボス３１は第１挿入部３１１を備え、第２孔２１の軸線方向に対して垂直な方向において、第１挿入部３１１の横断面積は蓋体本体部３２から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、第１挿入部３１１の第２孔２１の軸線方向に沿った断面形状は台形である。

第１挿入部３１１の蓋体本体部３２から離れる一端に円弧状面取りが設けられ、ボス３１が第２孔２１に挿入される時に衝突されて粒子状物質が生成されることを回避する。

図１２に示すように、第１挿入部３１１は第２孔２１の第１収容部２１２内に挿入され、第１延在部２１４及び第２延在部２１５にはエンティティ構造が挿入されず、スラスト止めテーブル２３は第４収容部３３１内に収容される。このような構造は、第１挿入部３１１と第１収容部２１２との合わせにより、封止部材２と蓋体３とが互いに離脱することを効果的に制限することができる。

図１５～１８は、第４実施例の構造概略図を示す。

図１６に示すように、封止部材２に第２孔２１が設けられ、封止部材２は封止柱２２と封止柱２２に接続されているスラスト止めテーブル２３とを備える。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、互いに接続されている二つの独立する部分であってもよい。封止柱２２及びスラスト止めテーブル２３は、一体成形された一体構造であってもよい。

第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端から封止柱２２に近づく方向へ延在し、第２孔２１は、スラスト止めテーブル２３を貫通して封止柱２２に延在する。第２孔２１は、ブラインドホールである。

第２孔２１には、スラスト止めテーブル２３の封止柱２２から離れる一端に面取り部２１１が配置され、面取り部２１１を配置することにより、第２孔２１に挿入されたボス３１をガイドすることができ、組み立て効率を向上させる。面取り部２１１は弧形状であり、面取り部２１１の開口面積は封止柱２２から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、これによりボス３１がスムーズに挿入される。

第２孔２１は、面取り部２１１から順に接続された第３延在部２１６、第１収容部２１２、第１延在部２１４及び第２延在部２１５を備え、第２孔２１の軸線方向に対して垂直な方向において、第３延在部２１６は等径の円柱形孔セグメントであり、第１収容部２１２も等径の円柱形孔セグメントであるが、第１収容部２１２の直径は第３延在部２１６の直径より大きく、第１延在部２１４は等径の円柱形孔セグメントであり、第１延在部２１４と第３延在部２１６の直径は等しく、第２延在部２１５の横断面積は面取り部２１１から離れる方向に沿って徐々に減少する。

第１延在部２１４及び第２延在部２１５を配置することにより、第２孔２１の長さが封止部材２の全体の長さに占める割合は９０％より大きい。第２孔２１の底壁と封止柱２２の底壁との間に薄肉２２２１が形成され、このような構造により、作業者が針状部材により封止部材２をより容易に突き刺すことができ、封止部材２を取り外す前に、まず薄壁２２２１を貫通して形成された小孔により電池セル６００内部の気圧を放出し、内部気圧が大きすぎて作業者に衝撃を与えることを防止する。

第４実施例において、第２孔２１の長さが封止部材２の全長に占める割合は９０％より大きい。第２孔２１の底壁と封止柱２２の底壁との間に薄壁２２２１が形成され、このような構造により作業者が針状部材により封止部材２をより容易に突き刺すことができ、封止部材２を取り外す前に、まず薄壁２２２１を貫通して形成された小孔により電池セル６００内部の気圧を放出し、内部気圧が大きすぎて作業者に衝撃を与えることを防止する。

封止柱２２は封止本体部２２１と封止本体部２２１に接続された錐部２２２とを備え、封止本体部２２１及び錐部２２２は、互いに接続された相対的に独立する二つの部分であってもよく、一体成形されてもよい。錐部２２２の横断面積は、スラスト止めテーブル２３から離れる方向に沿って徐々に減少している。錐部２２２におけるスラスト止めテーブル２３から離れる一端は平面である。

錐部２２２を設けることにより、封止柱２２を第１孔１１に挿入する時にガイドすることができ、封止柱２２の挿入を容易にさせ、組み立て効率を向上させる。

封止柱２２にさらに肉抜き凹部２２３が設けられ、肉抜き凹部２２３は封止本体部２２１に設けられる。肉抜き凹部２２３は、封止本体部２２１の外面から封止本体部２２１の中心軸線に近づく方向へ延在している。封止柱２２の周方向に複数の肉抜き凹部２２３を配置して、封止部材２全体の重量を軽減することができる。

スラスト止めテーブル２３も円柱体形状を呈し、スラスト止めテーブル２３の高さは封止柱２２の高さより小さい。

図１７及び図１８に示すように、蓋体３にはボス３１が設けられ、蓋体３は蓋体本体部３２と蓋体本体部３２に接続されている位置制限部３３とを備える。位置制限部３３及び蓋体本体部３２は、互いに接続されている二つの相対的に独立する部分であってもよく、一体成形されてもよい。第４実施例では、蓋体本体部３２の外周はに二つの位置制限部３３が接続される。

蓋体本体部３２の第１端には、第１端の端面から蓋本体本体部３２の内部に向かって延在する第３凹溝３２１が設けられ、例えば、第３凹溝３２１の断面形状が六角形であり、工具を使用して蓋体３を回転操作しやすい。位置制限部３３の、蓋体本体部３２の第１端に近接する一側には、当該側の側面から位置制限部３３の内部へ延在する第３収容部３３２が設けられ、例えば、第３収容部の横断面形状は楕円形である。

ボス３１は蓋体本体部３２の第１端と対向する第２端に配置され、蓋体本体部３２の第２端には第２端から蓋体本体部３２の内部へ延在する第４収容部３３１が配置され、ボス３１は第４収容部３３１の底壁に配置される。ボス３１は、第４収容部３３１の底壁から、蓋体本体部３２から離れる方向へ延在している。

第４収容部３３１の開口面積は、ボス３１の横断面積より大きい。第４収容部３３１の開口面積は封止部材２のスラスト止めテーブル２３の横断面積より大きく、これによりスラスト止めテーブル２３を第４収容部３３１内に収容する。第４収容部３３１を配置することにより、スラスト止めテーブル２３の空間を予め残すことができる。

第２孔２１の軸線方向に沿って、第４収容部３３１の高さはスラスト止めテーブル２３の高さ以下であり、このような構造により、封止部材２と蓋体３を組み立てる時にスラスト止めテーブル２３を押圧し、封止効果を向上させることができる。

第４実施例において、ボス３１は蓋体本体部３２に接続されている第２挿入部３１２と第２挿入部３１２に接続されている第１挿入部３１１とを備え、第２挿入部３１２は第１挿入部３１１の蓋体本体部３２から離れる一端に接続される。第１挿入部３１１及び第２挿入部３１２はいずれも等径の円柱体形状であり、且つ第１挿入部３１１の直径は第２挿入部３１２の直径より大きい。第１挿入部３１１の長さは、第２挿入部３１２の長さより小さい。

第１挿入部３１１の蓋体本体部３２から離れる一端に円弧状の面取りが配置され、ボス３１が第２孔２１に挿入される時に衝突されて粒子状物質が生成されることを回避する。

図１５に示すように、第２挿入部３１２は第３延在部２１６内に挿入され、第１挿入部３１１は第２孔２１の第１収容部２１２内に挿入され、第１延在部２１４及び第２延在部２１５にはエンティティ構造が挿入されず、スラスト止めテーブル２３は第４収容部３３１内に収容される。このような構造の第１挿入部３１１と第１収容部２１２との合わせにより、封止部材２と蓋体３とが互いに離脱することを効果的に制限することができる。

図１９Ａ及び図１９Ｂは、第５実施例の構造概略図を示す。

第５実施例において、封止部材２に第２孔２１が配置され、封止部材２は封止柱２２と封止柱２２に接続されているスラスト止めテーブル２３とを備える。第２孔２１の軸線方向に対して垂直な方向において、封止柱２２の横断面は楕円形を呈し、即ち封止柱２２は非回転体であり、このような構造により、封止柱２２がエンドカバー１に対して回転することを効果的に防止し、封止部材２の摩耗を減少させることができる。

封止部材２の他の構造及び蓋体３の構造は上記第１乃至第４実施例を参照することができ、説明を省略する。

上記各実施例に基づいて、エンドカバーアセンブリ１０を改善するために、本願はさらに電池セル６００に用いられるケースアセンブリを提供し、図２４に示すように、当該ケースアセンブリはケース４０、封止部材２及び蓋体３を備え、ケース４０はエンドカバー１に接続されて電池セル６００のハウジング５０を形成し、ケース４０には電解液を注入するための第１孔１１が設けられ、封止部材２は第１孔１１を封止するために用いられ、蓋体３は少なくとも一部の封止部材２を覆うために用いられ、且つ蓋体３はエンドカバー１に対して回転することにより蓋体３とエンドカバー１との取り外し可能な接続を実現する。

ここで、封止部材２及び蓋体３のうちの一つに第２孔２１が配置され、封止部材２及び蓋体３のうちのもう一つにボス３１が配置され、ボス３１は第２孔２１内に挿入され且つボス３１と第２孔２１とは相対的に回転することができ、これにより封止部材２と蓋体３との回転可能な接続を実現することができる。

いくつかの実施例において、第１孔１１はケース４０の側面に配置され、封止部材２及び蓋体３は対応してケース４０の側面に配置される。当該構造は電解液の注入を容易にすることができ、同時にエンドカバー１上の電極端子５及び防爆部材６の配置により大きな空間を提供することができる。

ケースアセンブリとエンドカバーアセンブリ１０の一つの相違点とは、ケースアセンブリにおいて、第１孔１１がケース４０に設けられるが、エンドカバーアセンブリ１０において、第１孔１１がエンドカバー１に設けられることである。ケースアセンブリにおいて、封止部材２及び蓋体３の構造はエンドカバーアセンブリ１０における封止部材２及び蓋体３の構造を参照することができ、ここでは説明を省略する。

上記エンドカバーアセンブリ１０又はケースアセンブリに基づいて、本願はさらに電池セル６００を提供する。

いくつかの実施例において、本願に係る電池セル６００は電極アセンブリ３０と電極組立体３０を収容するためのハウジング５０とを備え、ハウジング５０はケース４０及びエンドカバーアセンブリ１０を備え、ケース４０の端部に開口４１を有し、エンドカバーアセンブリ１０はケース４０の端部の開口４１を覆う。

別のいくつかの実施例において、本願に係る電池セル６００は電極アセンブリ３０と電極アセンブリ３０を収容するためのハウジング５０とを備え、ハウジング５０はエンドカバー１及びケースアセンブリを含み、ケース４０の端部に開口４１を有し、エンドカバー１はケース４０の端部の開口４１を覆う。

本願に係る電池セル６００において封止部材２と蓋体３は回転可能に接続され、封止部材２と蓋体３を一体として着脱することができ、操作工程を大幅に簡略化し、操作時間を短縮し、操作効率を向上させる。

図２５に示すように、本願はさらに電池セル６００的注液方法を提供し、それは以下を含む。
工程Ｓ１０１において、電池セル６００のハウジング５０上の第１孔１１を介して電解液を注入する。
工程Ｓ１０２において、接続状態を保持している封止部材２と蓋体３を第１孔１１へ移動し、封止部材２と蓋体３が接続されている状態で封止部材２により第１孔１１を封止し、蓋体３により少なくとも一部の封止部材２を覆う。
工程Ｓ１０３において、蓋体３を封止部材２に対して回転させて、蓋体３とハウジング５０との相対的な固定を実現する。

封止部材２と蓋体３を組み立てる時に、接続状態を保持している封止部材２と蓋体３を一緒に第１孔１１へ移動し、封止部材２を移してから蓋体３を移す操作工程に比べて、移す時間を大幅に節約することができ、同時に封止部材２と蓋体３を一緒に組み立てることができ、注液した後に封止する時に封止部材２と蓋体３を一緒に組み立てる時間を節約することができ、これにより組み立て効率を向上させることができる。

いくつかの実施例において、注液方法は、接続状態を保持している蓋体３と封止部材２をハウジング５０から除去する工程をさらに含む。

蓋体３と封止部材２を取り外す時に、両者を一体として除去し、一つずつの単独で取り外す方式と比較して、操作工程を明らかに簡略化し、操作効率を向上させることができる。

いくつかの実施例において、封止部材２には第２孔２１が設けられ、蓋体３にはボス３１が設けられ、ボス３１は第２孔２１内に挿入され、第２孔２１はブラインドホールであり、電池セル６００のハウジング５０上の第１孔１１により電解液を注入する工程の前に、注液方法は、
第２孔２１の底壁を突き刺させて、第２孔２１が電池セル６００の内部と外部環境とを連通させるようにし、これにより電池セル６００の内部の圧力を放出する工程と、
蓋体３と封止部材２をハウジング５０から除去する工程と、をさらに含む。

当該実施例において、第２孔２１の底壁に突き刺す方式を追加させることにより、蓋体３及び封止部材２をハウジング５０から取り外すことにより、第１孔１１を開放する前に、まず電池セル６００内部の気圧を放出し、気圧が大きすぎることにより作業者に衝撃又は傷害をもたらすことを防止し、電解液が気圧下で電池セル６００外に流出されて電解液の損失をもたらすことを回避することができる。

いくつかの実施例において、注液方法は、
蓋体３を第１位置から第２位置に回転させて、蓋体３の位置制限部３３とハウジング５０における電池セル６００の内部から離れる一側の第２収容部１２とを第１孔１１の周方向に沿って位置がずれる工程と、
蓋体３を第２位置から第１位置に回転させて、位置制限部３３を第２収容部１内に進入させ、これにより蓋体３及び封止部材２とハウジング５０との分離を制限する工程と、をさらに含む。

当該実施例において、蓋体３とエンドカバー１は回転する方式で取り外し可能に接続され、操作しやすい。蓋体３とエンドカバー１が回転方式で着脱される前提で、蓋体３と封止部材２は回転可能に接続され、蓋体３がエンドカバー１に対して回転する過程で、蓋体３を同時に封止部材２に対して回転させることができ、封止部材２とエンドカバー１との相対的な固定を保持するのに有利であり、封止部材２とエンドカバー１との間の摩耗を減少させ、封止部材２の封止効果を保証するのに有利である。

いくつかの実施例において、注液方法は、
蓋体３を第１位置から第２位置に回転させて、位置制限部３３と第２収容部１２とを第１孔１１の周方向に沿って位置がずれる工程と、
接続状態を保持している蓋体３と封止部材２をハウジング５０から除去する工程と、をさらに含む。

図２６に示すように、本願はさらに電池セル６００に用いられる注液装置７００を提供し、それは、
ハウジング５０に設けられた第１孔１１により電解液をハウジング５０内に注入する注液機構７０１と、
封止部材２により第１孔１１を封止する前に、接続状態を保持している封止部材２と蓋体３を第１孔１１へ移動し、封止部材２と蓋体３が接続されている状態で封止部材２により第１孔１１を封止し、蓋体３により少なくとも一部の封止部材２を覆い、封止部材２と第１孔１１とが合わせられた後、蓋体３が封止部材２に対して回転するように駆動させて、蓋体３とハウジング５０との相対的な固定を実現する着脱機構７０２と、備える。

当該実施例において、封止部材２と蓋体３は常に接続状態を保持し、着脱機構７０２により封止部材２と蓋体３全体を迅速に着脱することができ、操作効率が高い。

本願の上記各保護主題及び各実施例における特徴の間は相互に参考することができ、構造が許可される状況で、当業者は異なる実施例における技術的特徴を柔軟に組み合わせることにより、より多くの実施例を形成することができる。

以上は、本願に係る電池エンドカバーアセンブリ、電池及び電力消費用装置を詳細に説明した。本明細書において具体的な実施例を適用して本願の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例の説明は本願の方法及びその核心思想を理解することを助けるためのものである。指摘すべきことは、当業者であれば、本願の原理から逸脱しない前提下で、さらに本願に対して複数の改善及び修飾を行うことができ、これらの改善及び修飾も本願の特許請求の範囲の保護範囲内に含まれる。

Claims (29)

1. 電池セル（６００）に用いられるエンドカバーアセンブリ（１０）であって、
   電解液を注入するための第１孔（１１）が設けられているエンドカバー（１）と、
   前記第１孔（１１）を封止する封止部材（２）と、
   少なくとも一部の前記封止部材（２）を覆う蓋体（３）であって、前記蓋体（３）が前記エンドカバー（１）に対して回転可能であり、これにより前記蓋体（３）と前記エンドカバー（１）との取り外し可能な接続を実現する蓋体（３）と、
   を備え、
   前記封止部材（２）及び前記蓋体（３）のうちの一つには第２孔（２１）が設けられ、前記封止部材（２）及び前記蓋体（３）のうちのもう一つにはボス（３１）が設けられ、前記ボス（３１）が前記第２孔（２１）内に挿入され且つ前記ボス（３１）と前記第２孔（２１）とが相対的に回転可能であり、これにより前記封止部材（２）と前記蓋体（３）との回転可能な接続を実現する、
   エンドカバーアセンブリ（１０）。
2. 前記ボス（３１）と前記第２孔（２１）とは、締り嵌めにより両者の接続を実現する、
   請求項１に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
3. 前記ボス（３１）は第１挿入部（３１１）を備え、前記第２孔（２１）の孔壁には第１収容部（２１２）が設けられ、前記第１挿入部（３１１）が前記第１収容部（２１２）内に収容されることで、前記封止部材（２）と前記蓋体（３）との離脱を制限する、
   請求項１又は２に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
4. 前記第２孔（２１）の軸線に対して垂直な方向において、前記第１収容部（２１２）の横断面積は、前記第２孔（２１）の被挿入端から離れる方向に沿って徐々に大きくなり、前記第１挿入部（３１１）は前記第１収容部（２１２）に合わせられることで、前記封止部材（２）と前記蓋体（３）との離脱を制限する、
   請求項３に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
5. 前記第２孔（２１）は、ブラインドホールである、
   請求項２乃至４のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
6. 前記封止部材（２）と前記エンドカバー（１）とは、前記第１孔（１１）の周方向において相対的に固定される、
   請求項１乃至５のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
7. 前記蓋体（３）が前記封止部材（２）に対して回転する軸線と前記第１孔（１１）の軸線とは共線である、
   請求項１乃至６のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
8. 前記封止部材（２）は、前記第１孔（１１）内に挿入された封止柱（２２）を備える、
   請求項１乃至７のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
9. 前記封止柱（２２）は非回転体であり、前記第１孔（１１）の形状は前記封止部材（２）に合わせる、
   請求項８に記載の的エンドカバーアセンブリ（１０）。
10. 前記封止柱（２２）と前記第１孔（１１）とは締り嵌めされる、
    請求項８又は９に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
11. 前記ボス（３１）と前記第２孔（２１）とは締り嵌めされ、且つ、前記封止柱（２２）と前記第１孔（１１）との接触面の摩擦係数は、前記ボス（３１）と前記第２孔（２１）との接触面の摩擦係数より大きい、
    請求項１０に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
12. 前記封止部材（２）は、前記封止柱（２２）に接続されているスラスト止めテーブル（２３）をさらに備え、前記スラスト止めテーブル（２３）は、前記蓋体（３）と前記エンドカバー（１）との間に位置し、前記スラスト止めテーブル（２３）は前記第１孔（１１）の端面に合わせる、
    請求項８に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
13. 前記ボス（３１）は、回転体である、
    請求項１乃至１２のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
14. 前記エンドカバー（１）には、前記第１孔（１１）の周方向に沿って配置された第２収容部（１２）が設けられ、前記第２収容部（１２）は、少なくとも一部の前記蓋体（３）を収容して前記蓋体（３）に対する位置制限を実現し、前記第２収容部（１２）は、前記エンドカバー（１）の、前記電池セル（６００）の内部から離れる一側に位置する、
    請求項１乃至１３のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
15. 前記蓋体（３）は、前記エンドカバー（１）に対して回転可能であり、且つ、位置制限部（３３）を備え、前記蓋体（３）が第１位置に回転した時、前記位置制限部（３３）は前記第２収容部（１２）内に位置して前記蓋体（３）と前記エンドカバー（１）との分離を制限し、前記蓋体（３）が第２位置に回転した時、前記位置制限部（３３）と前記第２収容部（１２）とは前記第１孔（１１）の周方向に沿って位置がずれして、前記蓋体（３）と前記エンドカバー（１）との分離を実現する、
    請求項１４に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
16. 前記ボス（３１）及び前記第２孔（２１）は、少なくとも前記蓋体（３）が前記第１位置から前記第２位置に回転する過程において相対的に回転可能である、
    請求項１５に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
17. 前記エンドカバー（１）は、前記第２収容部（１２）に連通されるガイド部（１３）をさらに備え、且つ、前記位置制限部（３３）は、前記ガイド部（１３）を介して前記第２収容部（１２）に進入する、又は、前記ガイド部（１３）を介して前記エンドカバー（１）から分離する、
    請求項１５に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
18. 前記エンドカバー（１）は、エンドカバー本体（１Ａ）及び取付部材（４）を備え、前記取付部材（４）は、前記エンドカバー本体（１Ａ）の表面に設けられ、且つ前記第１孔（１１）を取り囲んで設けられ、前記第２収容部（１２）は前記取付部材（４）に設けられる、又は、前記第２収容部（１２）は前記取付部材（４）と前記エンドカバー本体（１Ａ）とで囲まれて形成される、
    請求項１５に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
19. 前記封止部材（２）は、前記第１孔（１１）内に挿入された封止柱（２２）を備え、前記封止柱（２２）の、前記電池セル（６００）の内部に近接する端部にはガイド傾斜面が設けられ、前記第１孔（１１）の軸線方向に沿った前記ガイド傾斜面の長さは、前記第１孔（１１）の軸線方向に沿った前記取付部材（４）の長さより大きい、
    請求項１８に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）。
20. 電池セル（６００）に用いられるケースアセンブリであって、
    エンドカバー（１）に接続されて前記電池セル（６００）のハウジング（５０）を形成し、電解液を注入するための第１孔（１１）が設けられているケース（４０）と、
    前記第１孔（１１）を封止する封止部材（２）と、
    少なくとも一部の前記封止部材（２）を覆う蓋体（３）であって、前記蓋体（３）が前記エンドカバー（１）に対して回転可能であり、これにより前記蓋体（３）と前記エンドカバー（１）との取り外し可能な接続を実現する蓋体（３）と、
    を備え、
    前記封止部材（２）及び前記蓋体（３）のうちの一つには第２孔（２１）が設けられ、前記封止部材（２）及び前記蓋体（３）のうちのもう一つにはボス（３１）が設けられ、前記ボス（３１）が前記第２孔（２１）内に挿入され且つ前記ボス（３１）と前記第２孔（２１）とが相対的に回転可能であり、これにより前記封止部材（２）と前記蓋体（３）との回転可能な接続を実現する、
    ケースアセンブリ。
21. 電極アセンブリ（３０）及び前記電極アセンブリ（３０）を収容するためのハウジング（５０）を備え、前記ハウジング（５０）は、ケース（４０）及び請求項１乃至１９のいずれか一項に記載のエンドカバーアセンブリ（１０）を備え、前記ケース（４０）の端部は開口（４１）を有し、前記エンドカバーアセンブリ（１０）は前記ケース（４０）の端部の開口（４１）を覆うか、又は、
    電極アセンブリ（３０）及び前記電極アセンブリ（３０）を収容するためのハウジング（５０）を備え、前記ハウジング（５０）は、エンドカバー（１）及び請求項２０に記載のケースアセンブリを備え、前記ケース（４０）の端部は開口（４１）を有し、前記エンドカバー（１）は前記ケース（４０）の端部の開口（４１）を覆う、
    電池セル（６００）。
22. 複数の請求項２１に記載の電池セル（６００）を備える、
    電池（４００）。
23. 請求項２１に記載の電池セル（６００）を備え、
    前記電池セル（６００）は、電気エネルギーを供給するために用いられる、
    電力消費用装置。
24. 電池セル（６００）の注液方法であって、
    電池セル（６００）のハウジング（５０）上の第１孔（１１）を介して電解液を注入する工程と、
    接続状態を保持している封止部材（２）と蓋体（３）を前記第１孔（１１）へ移動し、前記封止部材（２）と前記蓋体（３）が接続されている状態で前記封止部材（２）により前記第１孔（１１）を封止し、前記蓋体（３）により少なくとも一部の前記封止部材（２）を覆う工程と、
    前記蓋体（３）を前記封止部材（２）に対して回転させて、前記蓋体（３）と前記ハウジング（５０）との相対的な固定を実現する工程と、
    を含む電池セル（６００）の注液方法。
25. 接続状態を保持している前記蓋体（３）と前記封止部材（２）を前記ハウジング（５０）から除去する工程をさらに含む、
    請求項２４に記載の注液方法。
26. 前記封止部材（２）には第２孔（２１）が設けられ、前記蓋体（３）にはボス（３１）が設けられ、前記ボス（３１）は前記第２孔（２１）内に挿入され、前記第２孔（２１）はブラインドホールであり、
    電池セル（６００）のハウジング（５０）上の第１孔（１１）により電解液を注入する工程の前に、前記注液方法は、
    前記第２孔（２１）の底壁を突き刺させて、前記第２孔（２１）が前記電池セル（６００）の内部と外部環境とを連通させるようにし、これにより前記電池セル（６００）の内部の圧力を放出する工程と、
    前記蓋体（３）と前記封止部材（２）を前記ハウジング（５０）から除去する工程と、
    をさらに含む、
    請求項２４に記載の注液方法。
27. 前記蓋体（３）を第１位置から第２位置に回転させて、前記蓋体（３）の位置制限部（３３）と前記ハウジング（５０）の、前記電池セル（６００）の内部から離れる一側の第２収容部（１２）とを前記第１孔（１１）の周方向に沿って位置がずれる工程と、
    前記蓋体（３）を前記第２位置から第１位置に回転させて、前記位置制限部（３３）を前記第２収容部（１２）内に進入させ、これにより前記蓋体（３）及び前記封止部材（２）と前記ハウジング（５０）との分離を制限する工程と、
    をさらに含む、
    請求項２４に記載の注液方法。
28. 前記蓋体（３）を第１位置から第２位置に回転させて、前記位置制限部（３３）と前記第２収容部（１２）とを前記第１孔（１１）の周方向に沿って位置がずれる工程と、
    接続状態を保持している前記蓋体（３）と前記封止部材（２）を前記ハウジング（５０）から除去する工程と、
    をさらに含む、
    請求項２７に記載の注液方法。
29. 電池セル（６００）に用いられる注液装置（７００）であって、
    ハウジング（５０）に設けられている第１孔（１１）を介して電解液を前記ハウジング（５０）内に注入する注液機構（７０１）と、
    封止部材（２）により前記第１孔（１１）を封止する前に、接続状態を保持している前記封止部材（２）と蓋体（３）を前記第１孔（１１）へ移動し、前記封止部材（２）と前記蓋体（３）が接続されている状態で前記封止部材（２）により前記第１孔（１１）を封止し、前記蓋体（３）により少なくとも一部の前記封止部材（２）を覆い、前記封止部材（２）と前記第１孔（１１）とが合わせられた後、前記蓋体（３）が前記封止部材（２）に対して回転するように駆動させることで、前記蓋体（３）と前記ハウジング（５０）との相対的な固定を実現する着脱機構（７０２）と、
    備える注液装置（７００）。
    

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