JP2023520678A - Pbを含まないCu-Zn合金 - Google Patents

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Abstract

本発明は、潤滑条件下で使用される合金製品を製造するためのPbを含まないCu-Zn合金であって、以下の組成(データは重量%)を有するPbを含まないCu-Zn合金に関する:Cu:57~59%、Mn:1.7~2.7%、Al:1.3~2.2%、Si:0.4~1.0%、Ni:0.4~0.85%、Fe:0.3~0.7%、Sn:0.15~0.4%、残部は不可避不純物を伴ったZn。【選択図】なし

Description

本発明は、特に潤滑条件下で使用される合金製品を製造するためのPbを含まないCu-Zn合金に関する。
ドイツ銅研究所(German Copper Institute)の材料データシート(ステータス2005)に記載されている特殊真鍮CuZn37Mn3Al2PbSi(CW713R)は、長年にわたって広範に使用されており、高い耐摩耗性及び良好な熱間加工性を特徴とする合金である。この材料は、高い強度値及び平均機械加工性を有し、良好な耐食性を有する。このため、この合金は、機械工学における構造部品、自動車の構造におけるシンクロナイザーリング及びバルブガイドチューブ、並びに様々な滑り軸受要素及びホットプレス部品に使用される。これは、この合金から製造された合金製品が潤滑条件下で使用されることを意味する。可能な用途としては、常設的油浸(permanent immersion in oil)、又はこの目的のために設けられたチャネルと溝のシステムを介した潤滑剤の供給が挙げられる。シンクロナイザーリングは、油環境において見られる。この合金は、滑り軸受要素にも適用され得るが、滑り軸受要素は油を用いてのみ潤滑され得る。またこの合金は、定着板(distributor plate)などの油圧で使用される部品(component)を製造するためにも利用される。この従来公知の合金は、以下の組成(データは重量%)を有する:Cu:57.0~59.0%、Mn:1.5~3.0%、Al:1.3~2.3%、Si:0.3~1.3%、及び残部は不可避不純物を伴った亜鉛。許容可能な混和材(admixture)は容認される(データは重量%):Ni:最大1.0%、Fe:最大1.0%、Sn:最大0.4%、Pb:0.2~0.8%。
上記の材料説明から分かるように、この従来公知の合金はPbを含む。この元素(element)は、機械加工性を担い、トライボロジー層に組み込まれることにより、摺動用途(sliding application)におけるランニングイン挙動(running-in behavior)並びに摩擦及び摩耗に影響を及ぼす。
特殊な真鍮合金CW713Rは、高い耐摩耗性及びキャビテーション耐性、潤滑剤との適合性、並びに特に合金製品の強度及び延性に関する十分な機械的特性など、多様な応用特性を特徴とする。これらの特性には、良好な機械加工性も含まれる。Pb元素は、所望の機械加工性を得るために真鍮合金に導入される。
健康上の理由及び環境面から、最近では、鉛を含まない真鍮合金を設計する努力がなされている。可能であれば、Pb元素の特性を生かさないですむような合金にしたい。
独国特許出願公開第102005017574号明細書は、任意の鉛含有量を有するシンクロナイザーリング用の耐摩耗性真鍮合金を記載している。組成(データは重量%)は、銅57.5~59%、マンガン2~3.5%、アルミニウム1~3%、ケイ素0.9~1.5%、鉄0.15~0.4%、鉛0~1%、ニッケル0~1%、スズ0~0.5%、及び残部は亜鉛である。
国際特許出願公開第2014/152619号は、以下の組成を有するターボチャージャ用の真鍮合金を開示しており、任意で鉛を含有している(データは重量%):銅57~60%、マンガン1.5~3.0%、アルミニウム1.3~2.3%、ケイ素0.5~2.0%、ニッケル0~1%、鉄0~1%、スズ0~0.4%、鉛0~0.1%、及び残部は亜鉛。
摺動用途では、特開昭56-127741号公報は、以下の組成(データは重量%)を有する真鍮合金を開示している:銅54~66%、マンガン1.0~5.0%、アルミニウム1.0~5.0%、ケイ素0.2~1.5%、ニッケル0.5~4.0%、鉄0.1~2.0%、スズ0.2~2.0、及び残部は亜鉛。
上述の先行技術に基づいて、本発明は、先行技術について上述したCuZn37Mn3Al2PbSi合金も適していた用途又は使用に基本的に適したPbを含まないCu-Zn合金を提案するという目的に基づいている。この従来公知の特殊な真鍮合金と比較して、冷間及び熱間加工性並びに機械加工性に関して悪影響を受けることなく、機械的強度特性がさらに改善されることが望ましい。
この目的は、以下の組成(データは重量%)を有するPbを含まないCu-Zn合金によって達成される:
Cu:57~59%、
Mn:1.7~2.7%、
Al:1.3~2.2%、
Si:0.4~1.0%、
Ni:0.4~0.85%、
Fe:0.3~0.7%、
Sn:0.15~0.4%、
残部は、不可避不純物を伴ったZn。
合金中の不可避不純物は、1元素当たり0.05重量%で許容され、不可避不純物の合計は0.15重量%を超えない。
この合金は、とりわけ、合金元素Ni、Fe及びSnの選択によって、並びに他の合金元素、とりわけMn、Al及びSiに対する合金組成中のこれらの元素の(特許請求の範囲に記載される)含有量によって、特徴付けられる。このバランスのとれた合金組成により、合金製品は、冷間及び熱間加工性、機械加工性、強度及び耐摩耗性に関して特に良好な特性を有するようになり、後者は特に潤滑条件下で良好となる。他の特殊な真鍮合金ではPbの代わりにBiが利用されるが、本発明による合金はBiを使用しないので、この結果は驚くべきことである。従来公知の合金CuZn37Mn3Al2PbSiも良好な熱間加工性を有するが、特許請求の範囲に記載される合金(subject)は、熱間加工性が特に良好なだけでなく、冷間加工性も良好である。後者は、従来公知の合金にはなかった。興味深いことに、この合金は鍛造品の製造に適している。次いでこの鍛造品に応力除去アニーリング(300℃と450℃との間の温度で行われる)を施せば、この手段は埋め込まれるα混晶(α-mixed crystal)の含有量を10~15%に増加させることができる。所望の特性を得るためには、温度範囲が350~380℃のアニーリングで十分であることが多い。このα混晶含有量の増加が、冷間成形性を向上させた理由である。このようなアニーリング工程がなければ、合金微細構造のα混晶含有量は3~5%未満である。押出製品の場合にも応力除去アニーリングの同様の利点が見られ、この場合も、前述の熱処理によってα混晶含有量が10~15%である微細構造を得ることができる。
この合金で達成可能な強度値、及び比較合金と比べて驚くほど著しく良好なキャビテーション耐性は、この合金の開発に関わった者達には予測できなかった。本発明の合金から鍛造により製造された合金製品の0.2%降伏力は330と350MPaとの間であり、これは、合金CuZn37Mn3Al2PbSiの鍛造によって典型的に得られたもの(230~300MPaの値)よりもはるかに大きい。本発明の合金から製造された合金製品の引張強度は、600~640MPaである。従来公知の合金CuZn37Mn3Al2PbSiの場合、引張強度値は通常590と670MPaとの間である。特別な処理を用いてわずかに高い引張強度値を達成することもできる。
研究により、元素Ni、Fe及びSnが互いに相互作用するだけでなく、Mn、Al及びSiとも相互作用し、金属間相の形成に関連して、Mn含有量を1.9~2.6%、Al含有量を1.4~2.1%、Ni含有量を0.45~0.75%及びFe含有量を0.3~0.6%に制御すると、特に良好な結果が得られることが判明した。合金組成が以下のように選択される場合、良好な冷間及び熱間加工性、機械加工性、強度及び耐摩耗性という特別な特性を有する所望の目的に特に適していることが分かった(データは重量%):
Cu:57.5~58.5%、
Mn:2.0~2.5%、
Al:1.5~2.0%、
Si:0.50~0.70%、
Ni:0.50~0.70%、
Fe:0.5~0.55%、
Sn:0.20~0.35%。
この合金から製造される合金製品の特別な特性は、Si含有量がNi含有量以上であることが好ましいという事実に基づいている。さらに、合金のSn含有量は、最大でもNi含有量の50%、又は最大でもSi含有量の50%ですむように調整されることが好ましい。Ni含有量は、好ましくはSi含有量以上であり、偏差は0.075%まで許容される。Fe含有量は、他の元素との関連でも影響を及ぼす。好ましくは、Fe含有量は、Ni含有量よりも約0.05重量%~0.1重量%少ない。
この合金から製造される合金製品の上記の特別な特性は、鍛造製品の場合及び押出製品の場合の両方で見られる。
押圧方向に沿った、プレス開始時からプレス状態にあるサンプル1の顕微鏡写真である。 押圧方向を横切る、プレス開始時からプレス状態にあるサンプル1の顕微鏡写真である。 プレス終了からの対応する顕微鏡写真である。 プレス終了からの対応する顕微鏡写真である。 上述した応力除去アニーリング後のサンプル2の顕微鏡写真である。 上述した応力除去アニーリング後のサンプル2の顕微鏡写真である。 サンプル2の顕微鏡写真に対応する、プレス状態にあるアニーリング処理後のサンプルCW713Rの顕微鏡写真である。 鍛造製品の周辺の微細構造を示す。 鍛造製品のコアの微細構造を示す。 油圧用途のための定着板を製造するためのアニーリング半製品の微細構造(周辺)を示す。 油圧用途のための定着板を製造するためのアニーリング半製品の微細構造(コア)を示す。
本発明の合金から幾つかの合金を鋳造し、次いで押出成形し、その部品を続く鍛造工程に供した。並行して、材料CW713Rからなる比較サンプルも同様に製造した。以下は、本発明による2つのサンプル(サンプル1及び2)の合金組成、並びに比較サンプル(CW713R)の組成に関する例である。
Figure 2023520678000001
鋳造(連続鋳造)後、ブロックを切り取り、次にブロックを用いて直径50mm、長さ20mのバーをプレスした。一連のテストサンプルの押出温度は685℃と710℃との間であった。記載されたサンプルの押出温度は約700℃であった。得られた微細構造は、プレスバーの全長にわたり、長手方向及び横方向の両方において、押出バー全体にわたって非常に均質である。観察され得る唯一のことは、押出成形において通常観察されるように、プレス開始からプレス終了までに粒径がいくらか減少することである。微細構造は概ね、金属間化合物が埋め込まれたβ相(プレス方向に調整された混合ケイ化物)のみからなる。金属間化合物の含有量は約3~4%である。
図1a、1bは、プレス開始時からプレス状態にあるサンプル1の顕微鏡写真である(図1aは押圧方向に沿ったもの、図1bは押圧方向を横切るもの)。図2a、2bは、プレス終了からの対応する顕微鏡写真である。次の工程では、プレスバーから切り取ったサンプルを、熱応力除去、すなわち360℃で3時間処理した。応力除去アニーリングの結果、微細構造中にα混晶相が形成され、α混晶含有量が約14%であるβ混晶が支配的な微細構造が形成された。金属間相含有量は約3%である。
図3a、3bは、上述した応力除去アニーリング後のサンプル2の顕微鏡写真である。
上記の微細構造のパラメータ及びこれらのサンプルの強度値を以下の表に示す。
Figure 2023520678000002
IMPは金属間相を示す。硬度HBWは、HBW2.5/62.5として測定した。
プレス状態にある比較サンプルCW713Rの微細構造は、α混晶相含有量が約10%であるβ相が支配的である。この合金に含まれるPbは、細粒化効果を有し、チップブレーカとして機能する。図4は、サンプル2の顕微鏡写真に対応する、プレス状態にあるアニーリング処理後のサンプルCW713Rの顕微鏡写真である。α混晶相含有量は約40~45%である。
定着板を製造するための次の工程では、連結ピース(connecting piece)を予備鍛造製品としてプレスバーから分離し、熱間鍛造した。サンプルシリーズの鍛造品は、635℃と670℃との間の温度で鍛造した。サンプル2及び比較サンプルは、約650℃で鍛造した。油圧用途の定着板のためにこのように鍛造された半製品の微細構造を図5a、図5bに示す。図5aは、鍛造製品の周辺の微細構造を示し、図5bは、鍛造製品のコアの微細構造を示す。これらの画像は、鍛造半製品の直径にわたって非常に均質な微細構造を示す。前記半製品は、概ねβ相のみからなり、約3%の金属間相が埋め込まれている。
次の工程では、このタイプのサンプルを360℃で3時間アニーリングした。このアニーリングプロセスの過程で、含有量約12%のα相が形成された。金属間相含有量は約3.7%に増加した。油圧用途のための定着板を製造するためのアニーリング半製品の微細構造を図6a、6bに示す(図6aは周辺、図6bはコア)。そこに含まれるα相は明らかに顕著である。
これらのサンプルの微細構造のパラメータ及び機械的強度値を以下の表に示す。
Figure 2023520678000003
鍛造した比較サンプル(CW713R)を上記のようにアニーリングプロセスにかけると、α相含有量が最大約40%まで大幅に増加する。
また、サンプル2の合金及び比較合金(CW713R)の合金から、押出によりパイプも作製した。チューブから切片を切り出し、次いで、2つの合金の機械加工性を比較するために旋盤加工によってチューブを機械加工した。この旋盤加工処理の過程で、リングを作製した。興味深いことに、サンプル2の合金から作製されたリングの機械加工性は、比較合金から作製されたリングの機械加工性と少なくとも同程度に良好である。比較サンプルの合金組成とは対照的に、本発明のサンプル(サンプル2)はPbを含有しないため、すなわち比較サンプル中の合金元素Pbがこの合金の良好な機械加工性を担うため、これは注目に値する。
本発明による合金製品は、直接延伸することができる。しかし、可能な限り応力のない合金製品を得るために、延伸前に中間アニーリングを行うことが好ましい。さらに、サンプル1及び2の合金組成で、異なる設定の材料状態について追加調査を行った結果、直接延伸した試験片又は中間アニーリング工程の後に延伸した試験片でも、比較合金CW713Rから作製された半製品と比較して、引張強度R、0.2%降伏力、破断点伸び及び硬度HBが著しく向上したことが判明した。2種類のサンプルの最終的な応力除去アニーリング後の材料状態についても、結果は同じであった。これは、合金から製造された鍛造品、並びにプレス後に引抜加工(延伸加工)された押出半製品にも見られた。いずれの場合においても、その後のアニーリングは、加工物における応力を低減するのに役立ち得る。
さらに、鍛造及びアニーリングを施したサンプル2を用いてキャビテーション調査を行った。この目的のために、サンプル2から得られた試験片の表面をまず1000メッシュの粒径で研磨し、次いで蒸留水中でASTM G32に従って実施されたキャビテーション試験に使用した。比較合金CW713Rの高評価のキャビテーション耐性をさらに大きく増加させることができることが分かった。水中でのキャビテーション傾向がこのように低減することは、本発明の組成から製造された合金製品が、例えばアキシャルピストンポンプのシリンダライナで生じるような潤滑剤環境での高い動的負荷(dynamic load)下でも安定性が向上することを示している。このようなシリンダライナは、押出成形した後に冷間引抜加工(延伸加工)された半製品から製造される。したがって、そのような用途のシリンダライナは、本発明の合金から製造するのに特に適している。

Claims (14)

  1. 潤滑条件下で使用される合金製品を製造するためのPbを含まないCu-Zn合金であって、以下の組成(データは重量%);
    Cu:57~59%、
    Mn:1.7~2.7%、
    Al:1.3~2.2%、
    Si:0.4~1.0%、
    Ni:0.4~0.85%、
    Fe:0.3~0.7%、
    Sn:0.15~0.4%、
    残部は不可避不純物を伴ったZn、
    を有する、Pbを含まないCu-Zn合金。
  2. 請求項1に記載のPbを含まないCu-Zn合金であって、
    Mn:1.9~2.6%、
    Al:1.4~2.1%、
    Ni:0.45~0.75%、
    Fe:0.3~0.6%
    によって特徴付けられる、Pbを含まないCu-Zn合金。
  3. 請求項2に記載のPbを含まないCu-Zn合金であって、
    Cu:57.5~58.5%、
    Mn:2.0~2.5%、
    Al:1.5~2.0%、
    Si:0.50~0.70%
    Ni:0.50~0.70%、
    Fe:0.35~0.55%、
    Sn:0.20~0.35%
    によって特徴付けられる、Pbを含まないCu-Zn合金。
  4. Si含有量がNiの含有量以上であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  5. Sn含有量が最大でNi含有量の50%であり、かつ最大でSi含有量の50%であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  6. Fe含有量がNi含有量よりも0.05%~0.1%低いことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  7. 合金から製造された合金製品が、β微細構造を有し、埋め込まれたα混晶の含有量が5%未満であり、金属間相含有量が2.5~4.5%である鍛造製品であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  8. 合金から製造された合金製品が、β微細構造を有し、埋め込まれたα混晶の含有量が5%未満であり、金属間相含有量が2.5~4.5%である押出製品であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  9. 合金製品がアニーリングプロセスによって熱応力除去され、微細構造において、α混晶の含有量が10~30%、特に10~15%に増加し、含有量3~5%の金属間相がこのプロセスによって形成されることを特徴とする、請求項7又は8のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  10. 合金製品の硬度が160~190HBW2.5/62.5、特に170~185HBW2.5/62.5であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  11. 合金製品の0.2%降伏力が300と400MPaとの間、特に300と350Mpaとの間、及び引張強さが600~700MPa、特に600~640MPaであることを特徴とする、請求項7から10のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  12. 合金製品の破断点伸びが10~30%の間、特に13~20%であることを特徴とする、請求項7及び11に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  13. 合金製品の破断点伸びが10~16%であることを特徴とする、請求項8及び11に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
  14. 合金製品の導電率が9と11MS/mとの間、特に9.3と10.0MS/mとの間であることを特徴とする、請求項7から13のいずれか一項に記載のPbを含まないCu-Zn合金。
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