JP2023519802A - 石けん組成物 - Google Patents

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Abstract

組成物であって、C16:2-C18:2石けんとC16:1-C18:1石けんとを含み、前記組成物において、C16:1-C18:1石けんに対するC16:2-C18:2石けんの重量比率が0.7より高い組成物が開示される。また、それを含む最終用途組成物も企図される。

Description

本発明は、脂肪酸石けん組成物に関し、より詳細には、迅速な押出プロセスによって作られた固形石けんに関する。より詳細には、本発明は、固形物の生成速度、並びに硬度、泡立ち、摩滅率、粘着性及び皮膚へのマイルドさのような固形物特性を損なうことなく、非従来型の油(又は特定の脂肪酸の混合物)から調製された固形物に関する。
界面活性剤は、長い間、身体の洗浄用途に使用されてきた。身体洗浄市場には多くの種類の製品、例えばボディウォッシュ、洗顔料、ハンドウォッシュ、固形石けん、シャンプーなどがある。ボディウォッシュ、洗顔料、及びシャンプーとして市販されている製品は、一般に液体形態であり、合成アニオン性界面活性剤で作られている。それらは、一般に、プラスチックのボトル/容器で販売されている。固形石けん及びハンドウォッシュ製品は、一般に石けんを含有する。固形石けんは、プラスチック容器で販売される必要はなく、硬い固体の形態で構造化されることにより、独自の形状を保持することができる。固形石けんは、通常、厚紙製のカートンで販売されている。
固形石けんは、一般に、2つの経路のうちの1つによって調製される。一方は固形物キャスト成型経路と呼ばれ、他方は粉砕圧出(milled and plodded)経路(押出経路としても知られる)と呼ばれる。固形物キャスト成型経路は、本質的に、総脂肪物質(total fatty matter:TFM)が低い固形物の調製に非常に適している。総脂肪物質は、石けんの品質を規定する一般的な方法である。TFMは、鉱酸、通常は塩酸で分割した後に石けんの試料から分離することができる脂肪物質、主に脂肪酸の総量として定義される。固形石けんキャスト成型では、石けん混合物を多価アルコールと混合し、鋳型に注ぎ、冷却し、次いで固形石けんを鋳型から取り出す。固形物キャスト成型経路により、比較的低いスループット速度での生成が可能である。
粉砕圧出経路では、石けんは高い含水量で調製され、次いで噴霧乾燥されて水分含有量を減少させ、石けんを冷却し、その後に他の成分が添加され、次いで石けんは圧出機(plodder)を通して押出され、切断及び刻印されて、最終的な固形石けんが調製されてもよい。粉砕及び圧出された石けんは、一般に、60~80重量パーセントの範囲の高いTFMを有する。
粉砕及び圧出された固形石けんは、押出成形固形石けんとしても知られている。その固形石けんは、非常に多くの異なる種類の石けんから構成される。ほとんどの石けん組成物は、水不溶性石けん及び水溶性石けんの両方を含む。それらの構造は、一般に、れんがモルタル型構造を特徴とする。不溶性石けん(れんがと呼ばれる)は、通常、より長い鎖のC16及びC18の石けん(パルミチン酸及びステアリン酸の石けん)からなる。不溶性石けんは、一般に、構造化を有利にするために固形石けんに含まれており、すなわち不溶性石けんが固形物を形状化している。固形石けんはまた、水溶性石けん(モルタルとして作用する)からなり、水溶性石けんは、短鎖脂肪酸(一般にC~C12の石けん又はさらには最長C14までの石けん)と組み合わさった一般に不飽和のC18:1及びC18:2のナトリウム石けん(オレイン酸石けん)である。一般に、水溶性石けんが洗浄に役立っている。
石けんは、一般に、油のけん化、又は脂肪酸若しくは脂肪酸混合物の中和によって調製される。油源又は蒸留脂肪酸(distilled fatty acid:DFA)源は、天然(植物源若しくは動物源)、又は石油供給原料からのものであり得る。より好ましい供給源は、ココヤシ、パーム、パーム核、パームストレアリンから、又は獣脂/ラードのような動物源からの油のような天然源である。本発明は、代替の油源又はDFA源から調製される固形石けん組成物に関する。このような代替源は、従来の供給源が、低い農業収量に起因して、又は何らかの自然災害に起因して、又は輸出管理若しくは輸送問題の事業上の緊急事態に起因して利用できない場合に使用される可能性があり、これらのいずれも従来の供給源の利用度を制限し得る。最も一般的な供給源は、インドネシア又はマレーシアのような東南アジアの国々から供給されるパーム油である。代替の油源が石けんの製造に使用される場合、その多くが対照的な固形物特性を示す様々な脂肪酸(様々な鎖長を有する飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸)の組合せを調整することが、多くの場合、課題になる。例えば、固形物が非常に少量の短鎖脂肪酸(C~C12)石けんを用いて調製される場合、固形物は、許容できないほど少量の泡しか生成しない傾向がある。泡立ちの改善において、短鎖脂肪酸石けんを等量のより長い(C16-C18)鎖長の不飽和脂肪酸石けんで置換すると、泡立ちは改善されるが、石けんは柔らかすぎて、高速押出機を使用して固形物に加工できなくなることが認められる。したがって、従来とは異なる油から利用可能な脂肪酸資源を利用し、なおかつ消費者が所望する特性のすべてを満たし、高速押出機を使用して加工可能であり得る固形物を調製することが課題であった。本発明者らは、そのような代替源を探す際に、予想外にも、不飽和脂肪酸の特定の混合物が、ステアリン酸塩及びパルミチン酸塩のような「れんが」を形成する従来の脂肪酸石けんと共に特定の比率範囲で存在する場合、従来の固形石けんから一般に期待される所望の硬度、泡立ち、安定性及び他の特性を提供することを見出した。本発明の新規な石けんは、パーム油、ヤシ油、パーム核油、獣脂、パームオレイン又はパームステアリンのような油を少量使用して、又は使用しないで調製することができる。本発明者らは、これが主にダイズ油から出発して達成され得ることを見出した。あるいは、本発明の石けんは、トウモロコシ、米ぬか、綿実油及びベニバナ油のような従来とは異なる油源から調製された石けんを、追加的に含んでもよい。
ダイズ油は過去に使用されてきたが、ここでの本発明の進歩性は、リノール酸石けんとオレイン酸石けんとの(非自明の)特定の比の範囲、及び飽和C16:C18石けんの好ましい特定の比を確保する一方で、短鎖脂肪酸石けんの量を最小限、又はゼロにする必要があることである。これは、水素添加及び脱色したダイズ油と混合して生ダイズ油を適切に使用することによって達成される。
多量のリノール酸(C18:2)を有するダイズ油及び落花生油を使用して調製された石けんは、以前に調製されている。中国特許出願公開第104745331号明細書には、以下の原料、すなわち重量で50~65部の天然石けん基剤及び30~40部のハーブ抽出物から調製される天然ハーブ石けんが開示されている。この特許の特定の例では、ダイズ油石けん及び落花生油石けんのみをその中の石けんとして使用することが開示されている。これらの石けんは最終的に粉末形態で生成される。そのような石けんは、本発明の高速押出プロセスを用いて固形物に押出すことはできない。中国特許出願公開第106916658号明細書には、けん化構成成分、クレンジング補強構成成分及びサポニン除去薬用構成成分を特徴とする除草性石けんが開示されている。けん化構成成分は、ダイズ油、ラード及び水酸化ナトリウムのけん化生成物であり、クレンジング補強構成成分は非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び除草剤の混合物であり、除草性中国医薬構成成分はティーツリー精油とベニバナ抽出物との混合物である。この公開特許における石けんは、最大20%の飽和C16~C24石けん(石けんを作るために使用される油としてラード及びダイズ油の混合物から)を有し、そのような石けんもまた、高速押出機で押出すことはできない。
米国特許第6846787号明細書には、合成界面活性剤濃度が低くても、固形物が良好に押出され、良好な特性(例えば泡立ち)を有することができるように(すなわち特定の三元系を介して)構造化された固形組成物が開示されている。ここに開示されている固形物は、高速押出機で良好に押出されることが示されているが、この特性は、特定の比率の不飽和石けん(オレイン酸石けん及びリノール酸石けん)ではなく、石けん、脂肪酸及び合成界面活性剤の適切な混合物によって達成されることが示されている。
米国特許出願公開第2792348号明細書には、固形物、フレーク又は粉末の形態の固体石けんの製造プロセスが開示されている。
国際公開第2018/222629号には、0.01wt%~26wt%の中和トール油脂肪酸、0.01~9wt%の溶媒、及び65~99.8wt%の水を含むクレンジング組成物が開示されており、すべての重量パーセント値は、中和トール油脂肪酸、溶媒、及び水の合計重量に基づいている。
米国特許第842323号明細書には、泡立ちが改善された固形石けんが開示されている。ミリスチン酸の量を制限し、C12脂肪酸に対するC~C10脂肪酸の具体的に規定された比率を維持することによって、実質的に改善された泡立ちを有する固形物が予想外に得られた。
中国特許出願公開第104745331号明細書 中国特許出願公開第106916658号明細書 米国特許第6846787号明細書 米国特許出願公開第2792348号明細書 国際公開第2018/222629号 米国特許第842323号明細書
したがって、本発明の目的は、優れた泡立ちを有し、従来とは異なる供給源からの石けんを使用しながらも、高速押出機で加工可能な所望の構造的完全性を提供する固形石けんを提供することである。
本発明の第1の態様は、
C16:2-C18:2石けんと、
C16:1-C18:1石けんとを含む組成物であって、
前記組成物において、C16:1-C18:1石けんに対するC16:2-C18:2石けんの重量比率が0.7より高い組成物に関する。
本発明の好ましい態様は、第1の態様の組成物であって、
(a)前記組成物の40~90重量%のC16~C24飽和石けんと、
(b)前記組成物の0.5~30重量%のC18不飽和石けんと、
(c)前記組成物の15重量%未満のC~C12石けんと
をさらに含み、オレイン酸(C18:1)石けんに対するリノール酸(C18:2)石けんの重量比率が0.7より高い組成物に関する。
本発明の組成物は、固形石けん組成物であることが好ましい。
上記及び他の態様、特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を読むことによって当業者に明らかになるであろう。疑義を回避するためであるが、本発明の一態様のいかなる特徴も、本発明の他のいかなる態様においても利用され得る。「含む(comprising)」という用語は、「含む(including)」を意味することを意図しているが、必ずしも「からなる(consisting of)」又は「から構成される(composed of)」を意味するものではない。言い換えれば、列挙された工程又は選択肢は網羅的である必要はない。下の説明で与えられる実施例は、本発明を明確にすることを意図しており、本発明をそれらの実施例自体に限定することを意図していないことに留意されたい。同様に、別段の指示がない限り、すべてのパーセンテージは重量/重量パーセンテージである。操作例及び比較例、又は他に明示的に示されている場合を除いて、材料の量又は反応の条件、材料の物理的特性及び/又は使用を示す本明細書及び特許請求の範囲のすべての数字は、「約」という語によって修飾されると理解されるべきである。「x~y」の形式で表される数値範囲は、x及びyを含むと理解されたい。特定の特徴について、複数の好ましい範囲が「x~y」の形式で記載されている場合、異なる終点を組み合わせたすべての範囲も企図されると理解されたい。
本発明は、石けん組成物、好ましくは固形石けん組成物に関する。固形石けん組成物とは、成形された固体の形態の石けんを含むクレンジング組成物を意味する。本発明の固形石けんは、任意の表面の洗浄に有用であり、例えば、衣類を洗浄する(例えば洗濯)ために、又は身体を清潔にするために使用されるものである。本発明の固形石けんは、身体を清潔にするのに特に有用である。
当該石けん組成物は、C16:2-C18:2石けん、及びC16:1-C18:1石けんを含み、前記組成物において、C16:1-C18:1石けんに対するC16:2-C18:2石けんの重量比率が0.7より高い。オレイン酸(C18:1)石けんに対するリノール酸(C18:2)石けんの重量比率が0.7より高いことが特に好ましい。
本発明の組成物は、好ましくは、当該組成物の重量%に基づいて、少なくとも50wt%のC16:2-C18:2石けん及び少なくとも50wt%のC16:1-C18:1石けんを含む。より好ましくは、当該組成物は、少なくとも75wt%のC16:2-C18:2石けん及び少なくとも75wt%のC16:1-C18:1石けんを含む。さらに好ましくは、当該組成物は、少なくとも90wt%のC16:2-C18:2石けん及び少なくとも90wt%のC16:1-C18:1石けんを含み、さらにより好ましくは、当該組成物は、少なくとも95wt%のC16:2-C18:2石けん及び少なくとも95wt%のC16:1-C18:1石けんを含む。
当該組成物は、組成物の重量%に基づいて、少なくとも50wt%のリノール酸(C18:2)石けん、好ましくは少なくとも75wt%のリノール酸石けん、より好ましくは少なくとも90wt%のリノール酸石けん、さらに好ましくは95wt%のリノール酸石けん、さらにより好ましくは100wt%のリノール酸石けんを含むC16:2-C18:2石けんを含む。当該組成物は、少なくとも50wt%のオレイン酸(C18:1)石けん、好ましくは少なくとも75wt%のオレイン酸石けん、より好ましくは少なくとも90wt%のオレイン酸石けん、さらに好ましくは少なくとも95wt%のオレイン酸石けん、さらにより好ましくは100wt%のオレイン酸を含むC16:1-C18:1石けんを含み、オレイン酸に対するリノール酸の重量比率が0.7より高い。
第1の態様の組成物は、好ましくは、C16:2-C18:2石けん及びC16:1-C18:1石けん以外の石けんを、組成物の重量%に基づいて、10wt%未満、より好ましくは5wt%未満、さらにより好ましくは1wt%未満で含むが、C16:2-C18:2石けん及びC16:1-C18:1石けん以外の石けんは、最も望ましくは組成物に存在しない。
本発明の組成物は、他の成分を含むことにより固形石けん組成物として配合されて、その固形石けん組成物を固形物の形態で構造化することが好ましい。
固形石けん組成物のこのような好ましい態様は、
(a)当該組成物の40~90重量%のC16~C24飽和石けんと、
(b)当該組成物の0.5~30重量%のC18不飽和石けんと、
(c)当該組成物の15重量%未満のC~C12石けんと
を含み、オレイン酸(C18:1)石けんに対するリノール酸(C18:2)石けんの重量比率が0.7より高い。
本発明の固形石けんは、好ましくは、固形石けん組成物の40~95重量%の石けん、好ましくは40~90重量%、より好ましくは50~85重量%の石けんを含む。石けんという用語は、脂肪酸の塩を意味する。好ましくは、石けんはC~C24脂肪酸の石けんであり、より好ましくは石けんの総重量の90%を超えるC16~C20石けんを含む。
カチオンは、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムイオン、好ましくはアルカリ金属であり得る。好ましくは、カチオンは、ナトリウム又はカリウムから選択され、より好ましくはナトリウムである。本発明のいくつかの態様では、当該石けんは、好ましくはナトリウム石けんとカリウム石けんとの混合物である。そのような場合、カリウム石けんは、石けんの総量の最大20wt%まで含まれる。本発明の石けんは、飽和石けんと不飽和石けんとの適切な混合物である。
当該石けんは、油、脂肪又は脂肪酸のけん化によって得られ得る。本発明の固形石けんを作るために一般に使用される脂肪又は油は、水素添加フラクションと原料油との適切な混合物であるダイズ油から選択される。そのような石けんの一部をヒマシ油の石けんとブレンドすることも可能である。
固形石けんは、アニオン性、非イオン性、カチオン性又は双性イオン性の界面活性剤のクラスから、好ましくはアニオン性界面活性剤の1つ又は複数から選択される合成界面活性剤を、追加的に含んでもよい。これらの合成界面活性剤は、本発明によれば、20%未満、好ましくは15%未満、さらにより好ましくは10%未満、さらに好ましくは5%未満、最も好ましくは1%未満で含まれ、すべてのパーセンテージは組成物の重量基準であり、場合により、合成界面活性剤は当該組成物に存在しない。
本発明の組成物は、成形された固体、例えば固形物の形態である。当該洗浄石けん組成物は、一般に、局所表面、例えば全身、毛髪及び頭皮又は顔のような所望の表面を清潔にするために使用されるのに十分な量の界面活性剤が含まれる洗い流し製品である。これを局所表面に塗布し、そこで数秒間又は数分間だけ放置し、その後多量の水で洗い流す。あるいは、衣類を洗濯するために使用されてもよい。通常、固形石けんを濡れた衣類にこすりつけ、ブラッシングしてもよく、次いで水ですすいで、残留する石けん及び汚れを除去する。
本発明の固形石けんは、飽和C16~C24石けんを含み、好ましくは組成物の40~90重量%の飽和C16~C24石けんを含む。本発明に含めるための飽和石けんは、好ましくはC16~C20、さらに好ましくはC16~C18飽和石けんであり、すなわち最も好ましくはパルミチン酸石けんとステアリン酸石けんとの混合物である。本発明の固形石けん中の飽和石けんは、範囲の下限に少なくとも50又は55又は60又は70wt%を含み、上限に最大90又は85又は80wt%を含み、任意の下限点を任意の上限点と組み合わせて好ましい範囲を規定してもよい。本発明に含めるための飽和石けんは、植物油フラクション又は動物性脂肪フラクションのような任意の油源のけん化によって、又は市場で入手可能なDFA(蒸留脂肪酸)混合物の中和によって調製されてもよい。好ましくは、本発明で使用するための飽和脂肪酸は、好ましくは脱色され得るダイズ油の水素添加によって調製される。
本発明の固形石けん組成物は、ステアリン酸石けんとパルミチン酸石けんの両方を含み、パルミチン酸石けん対ステアリン酸石けんの重量比が1:2~5:1の範囲、好ましくは1:1~2:1の範囲であることが特に好ましい。別の好ましい態様において、固形石けんは、ステアリン酸石けん及びパルミチン酸石けんの総量の20~90重量%、好ましくは20~70重量%、さらにより好ましくは30~40重量%でステアリン酸石けんを含む。
本発明の固形石けんは、好ましくは、一般に水溶性である低分子量石けん(C~C12石けん)を少量含む。このような低分子量石けんは、好ましくは、組成物の15重量%未満、より好ましくは10重量%未満、さらに好ましくは5重量%未満、さらにより好ましくは1重量%未満で本発明の固形組成物に含まれる。
本発明の固形石けんは、固形石けんの0.5重量%~30重量%の不飽和C18脂肪酸を含む。本発明の固形物に含まれる不飽和脂肪酸石けんは、1つ、2つ又は3つの不飽和基を有するものであり、好ましくは1つの不飽和基を有する脂肪酸及び2つの不飽和基を有する脂肪酸を含む。1つの不飽和基を有するC18脂肪酸はオレイン酸として知られており、2つの不飽和基を有するものはリノール酸として知られている。本発明のように、オレイン酸に対するリノール酸の重量比率が0.7を超えるように、固形石けんがオレイン酸並びにリノール酸の石けんの両方を含むことが特に重要である。上記の比率は、好ましくは1.0より高い。この比率は、0.7~4.0の範囲であることが好ましく、より好ましくは1.0~2.5の範囲、さらに好ましくは1.0~2.0の範囲である。本発明者らは、広範囲にわたる実験を通して、上記の比率が、所望の特性のほとんどが得られる非常に慎重に策定された比率範囲であることを見出した。この比率が低すぎる場合、固形物は泡立ちが不良になることが認められる。この比率が高すぎると、固形物は、高温での長期安定性に劣ることが認められる。本発明の固形石けん組成物中のリノール酸石けん及びオレイン酸石けんの総量は、制限範囲の下限で少なくとも0.5%又は5%又は10%又は15wt%であり、上限で最大30%又は26%又は20wt%であることが好ましく、下限値のいずれか1つを任意の上限値と組み合わせて好ましい範囲を規定してもよい。さらに、多くの天然起源の油から調製された石けんは、リノレン酸としても知られるC18:3脂肪酸も含有する。これは、3つの不飽和結合を有する脂肪酸である。本発明の石けん組成物は、少量のC18:3石けんを、好ましくは2wt%未満、さらに好ましくは1wt%未満含むことが好ましい。多量のC18:3脂肪酸石けんが存在すると、組成物は不安定になる。上記範囲の不飽和石けんの総量もまた、重要であることがわかる。この量が多すぎると、固形石けんが粘着質になり、容易に刻印できないことが認められる。この量が低すぎると、固形物は硬すぎて所望の摩滅率にならない。したがって、本発明の特に好ましい態様は、35wt%より多く不飽和C18石けんを含有する従来の固形石けんと比較して、本発明の石けんは不飽和C18石けんを30%未満で含有するが、ほとんどの石けんが26wt%未満の不飽和C18石けんで調製できるというものである。したがって、そのような固形石けん組成物は、より安定であることが認められる。本発明のさらなる利点は、本発明に従って調製された固形石けんが、身体洗浄に使用される場合に皮膚に対してマイルドであると認められることである。固形石けんのマイルドさは、ゼイン溶解度を測定することによって決定される。
脂肪酸石けんブレンドは、不飽和脂肪酸石けんの量を低減し、それをリシノール酸石けんに置き換えることによって所望の特性を得るように微調整され得ることが好ましい。リシノール酸は、アルキル鎖にヒドロキシル基を有するC18脂肪酸である。主にヒマシ油系脂肪酸中に存在する。本発明の固形石けん組成物は、リシノール酸石けんが含まれる場合、石けん組成物の総重量の最大15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までのリシノール酸石けんを含むことが好ましい。リシオレイン酸石けんの量が多すぎると、固形石けんは粘着質になり、所望の量の泡を生成しないことが認められる。
本発明の目的は、従来の石けん製造油/脂肪酸ブレンドの使用を最小限にすることであるため、固形石けん組成物は、パーム油、パーム核油、ヤシ油、獣脂、パームオレイン又はパームステアリンの1つ又は複数から調製された5wt%未満の石けんを含むことが好ましく、より好ましい態様は、1wt%未満の上記のような油を含むことであり、最も望ましくは、そのような油は固形石けん組成物には存在しない。
石けんの一部を多価アルコール(ポリオールとも呼ばれる)又はポリオール類の混合物のような溶媒で置き換えることも可能である。ポリオールは、高度に水溶性である複数のヒドロキシル基(少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ)を有する化合物を表すために本明細書で使用される用語である。多くの種類のポリオールが利用可能であり、利用可能なポリオールとしては、グリセロール及びプロピレングリコールなどの比較的低分子量の短鎖ポリヒドロキシ化合物;ソルビトール、マンニトール、スクロース及びグルコースなどの糖;加水分解デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンなどの修飾炭水化物;並びにポリアルキレングリコール、例えばポリオキシエチレングリコール(polyoxyethylene glycol:PEG)及びポリオキシプロピレングリコール(polyoxypropylene glycol:PPG)などのポリマー合成ポリオールが挙げられる。特に好ましいポリオールは、グリセロール、ソルビトール及びそれらの混合物である。最も好ましいポリオールはグリセロールである。好ましい実施形態において、本発明の固形物は、0~10重量%、好ましくは1~10重量%、より好ましくは1~7.5重量%のポリオール(例えばグリセリン)を含む。これはまた、固形物のコストを低減することができ、マイルドさなどのさらなる有益性を消費者にもたらす可能性もある。
本発明の固形石けん組成物には、好ましくは電解質が含まれる。電解質は、水中で実質的にイオンに解離する化合物を含む。本発明による電解質はイオン性界面活性剤ではない。石けん製造プロセスに含めるのに好適な電解質は、アルカリ金属塩である。本発明の組成物に含めるための好ましいアルカリ金属塩としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、炭酸ナトリウム及び他のアルカリ土類金属のモノ塩又はジ塩又はトリ塩が挙げられ、より好ましい電解質は塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムであり、特に好ましい電解質は塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム若しくは硫酸ナトリウム、又はそれらの組合せである。総計で、電解質は、好ましくは組成物の0.1~8重量%、より好ましくは0.5~6重量%、さらに好ましくは0.5~5重量%、さらにより好ましくは0.5~3重量%、最も好ましくは1~3重量%で含まれる。本発明の固形物には、好ましくは水が含まれる。水は、好ましくは組成物の8~22重量%の範囲である。
上記に加えて、固形石けんは、水不溶性飽和石けん以外の0.05~35wt%の構造化剤を含んでもよい。好適な構造化剤は、デンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、無機微粒子物質(例えば、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト及びこれらのような微粒子の混合物)並びにそれらの混合物である。
固形石けん組成物は、2~15重量%、好ましくは4~12重量%の遊離脂肪酸を含んでもよい。遊離脂肪酸とは、炭化水素鎖とHに結合した末端カルボキシル基とを含むカルボン酸を意味する。好適な脂肪酸はC~C22脂肪酸である。好ましい脂肪酸は、C12~C18、好ましくは主に飽和直鎖脂肪酸である。しかし、いくつかの不飽和脂肪酸も使用することができる。
最終的な固形石けん組成物を構成する様々な任意選択の成分は、下記の通りである。
固形組成物に使用される補助材料の総濃度は、一般に、固形石けん組成物の50重量%以下、好ましくは1~50重量%、より好ましくは3~45重量%の量である。
使用されてもよい好適なデンプン質材料としては、天然デンプン(トウモロコシ、小麦、米、ジャガイモ、タピオカなどから)、アルファ化デンプン、物理的及び化学的に修飾された様々なデンプン、並びにそれらの混合物が挙げられる。天然デンプンという用語は、化学的又は物理的な修飾を受けていないデンプンを意味し、生デンプン又は天然デンプンとしても知られている。生デンプンは直接使用することができ、又はデンプンが部分的に又は完全に糊化されるように固形組成物を作るプロセス中に修飾して、使用することができる。
補助剤の系は、材料の1つ又は組合せを含む不溶性粒子を含んでもよい。不溶性粒子とは、固体微粒子の形態で存在し、身体洗浄に好適な材料を意味する。好ましくは、鉱物(例えば無機)又は有機の粒子がある。
不溶性粒子は、ざらざら感又は粒状感として知覚されるべきではなく、したがって、粒径が、一般に300ミクロン未満、より好ましくは100ミクロン未満、最も好ましくは50ミクロン未満である。
好ましい無機微粒子材料としては、タルク及び炭酸カルシウムが挙げられる。タルクは、化学式がMgSi10(OH)である水和ケイ酸マグネシウムから構成される粘土鉱物であり、水和形態で入手可能であり得る。これは板状の形態を有し、本質的に親油性/疎水性であり、すなわち水ではなく油で濡れる。
炭酸カルシウム又はチョークは、カルサイト、アラゴナイト及びバテライトの3つの結晶形態で存在する。カルサイトの天然の形態は、菱面体状又は立方状であり、アラゴナイトについては針状又は樹枝状であり、バテライトについては球状である。
任意選択の他の不溶性無機微粒子材料の例としては、アルミン酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、不溶性硫酸塩、及び粘土(例えば、カオリン、陶土)並びにそれらの組合せが挙げられる。
有機微粒子材料としては、高架橋デンプン又は不溶化デンプン(例えば、コハク酸オクチルなどの疎水性物質との反応による)及びセルロースなどの不溶性多糖類、様々なポリマー格子及び懸濁ポリマーなどの合成ポリマー、不溶性石けん、並びにそれらの混合物が挙げられる。
固形組成物は、固形組成物の好ましくは0.1~25重量%、好ましくは5~15重量のこれらの鉱物又は有機粒子を含む。
当該身体ケア組成物中には、乳濁剤が存在してもよい。乳濁剤が存在する場合、クレンジング固形物は一般に不透明である。乳濁剤の例としては、二酸化チタン、酸化亜鉛などが挙げられる。不透明な石けん組成物が所望である場合に使用することができる特に好ましい乳濁剤は、例えば20wt%のラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液の形態のモノステアリン酸エチレングリコール又はジステアリン酸エチレングリコールである。代替の乳濁化剤はステアリン酸亜鉛である。
当該製品は、無色透明な、すなわち透き通った石けんの形態をとることができ、この場合、製品は乳濁剤を含有しない。
本発明の好ましい固形石けんのpHは、8~11、より好ましくは8~10.5、最も好ましくは8.5~10.5である。
好ましい固形物は、最大30wt%までの有益剤を追加的に含んでもよい。好ましい有益剤としては、保湿剤、皮膚軟化剤、日焼け止め剤及び老化防止化合物が挙げられる。これらの薬剤は、固形物を作るプロセス中の適切な工程で添加されてもよい。いくつかの有益剤は、マクロドメインとして導入されてもよい。
酸化防止剤、香料、ポリマー、キレート剤、着色剤、デオドラント、染料、酵素、泡ブースタ、殺菌剤、抗菌剤、泡立ち剤、真珠光沢剤、皮膚コンディショナ、安定剤又は過脂肪剤のような他の任意選択の成分を、本発明のプロセスにおいて好適な量で添加してもよい。好ましくは、上記成分はけん化工程の後に添加される。メタ重亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(ethylene diamine tetra acetic acid:EDTA)、又はエチレンヒドロキシジホスホン酸(ethylene hydroxy diphosphonic acid:EHDP)が、好ましくは配合物に添加される。レチノイド又はレゾルシノールのような脂肪可溶性スキンケア活性物質もまた、本発明の固形石けん組成物に含まれてもよい。ビタミンB3のような水溶性皮膚美白剤もまた、含まれてもよい。
本発明の組成物は、抗菌効果を得るために使用することが可能である。この効果を得るために好ましく含まれる抗菌剤としては、微量作用金属又はその化合物が挙げられる。好ましい金属は、銀、銅、亜鉛、金又はアルミニウムである。銀が特に好ましい。イオンの形態では、銀は、任意の妥当な酸化状態で塩又は任意の化合物として存在し得る。好ましい銀化合物は、酸化銀、硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、安息香酸銀、サリチル酸銀、炭酸銀、クエン酸銀又はリン酸銀であり、酸化銀、硫酸銀及びクエン酸銀は、1つ又は複数の実施形態において特に着目されるものである。少なくとも1つの好ましい実施形態では、銀化合物は酸化銀である。微量作用金属又はその化合物は、好ましくは組成物の0.0001~2重量%、好ましくは0.001~1重量%で含まれる。あるいは、精油抗菌活性物質が本発明の組成物に含まれてもよい。含まれてもよい好ましい精油活性物質は、テルピネオール、チモール、カルバコル、(E)-2(プロパ-1-エニル)フェノール、2-プロピルフェノール、4-ペンチルフェノール、4-sec-ブチルフェノール、2-ベンジルフェノール、オイゲノール又はそれらの組合せである。さらに、好ましい精油活性物質は、テルピネオール、チモール、カルバクロール又はチモールであり、最も好ましくはテルピネオール又はチモールであり、理想的にはこれら2つの組合せである。精油活性物質は、好ましくは組成物の0.001~1重量%、好ましくは0.01~0.5重量%で含まれる。あるいは、クロロキシレノール、トリクロロカルバン又は塩化ベンザルコニウムのような一般的に使用される他の抗菌活性物質が含まれてもよい。
石けん組成物は、最初に脂肪充填物(fat charge)をアルカリでけん化し、続いて従来の圧出機で混合物を押出すことを含むプロセスによって固形物にしてもよい。次いで、圧出された塊を所望のサイズに切断し、望ましい証印を刻印してもよい。本発明の特に重要な有益性は、このように押出しによって調製された固形石けん組成物が、望ましい証印を刻印するのが容易であると認められることである。典型的には1分あたり200個超の固形物を押出して刻印する高速押出機で、本発明の固形石けんを調製することが可能である。
ここで、本発明を以下の非限定的な実施例によって説明する。
[実施例]
下のすべての表における構成要素は、測定された特性でない限り、その試料中に存在するwt%で表されており、測定された特性である場合は、特性の単位はその表に示されている。
実施例A~C、1~5:固形物特性へのC18:1に対するC18:2の比率の影響
以下の石けんを、表-1に示すように、以下の脂肪充填物を使用して調製した。
Figure 2023519802000001
上記の石けんを他の成分と共に配合した。各配合物を下の表-2Aに示すと共に、それぞれに存在する様々な種類の脂肪酸石けんの情報を表-2Bに示す。
Figure 2023519802000002
上の表において、キレート剤は、1:2の重量比のEHDP+EDTAの混合物である。
上の表の微量物質には、香料、顔料、及び乳濁剤のような他の微量成分が含まれる。
Figure 2023519802000003
上記の固形石けん配合物を押出機に通し、押出性及び刻印の有効性について記載した。また、固形石けんの硬度を、以下のプロトコルを用いて測定した。
硬度試験プロトコル
原理
石けん/合成洗剤の試料に、30°円錐形プローブを所定の深さまで規定の速度で貫入させる。特定の深さで生じた抵抗を記録する。固形物/ビレットが円錐体(15mm)の貫入よりも大きく、十分な面積を有していること以外、試験試料のサイズ又は重量の要件はない。記録された抵抗数は降伏応力にも関係し、応力は下に記載するように計算することができる。硬度(及び/又は計算された降伏応力)は、様々な異なる針入度計の方法によって測定することができる。本発明では、上記のように、15mmの深さまで貫入するプローブを使用する。
装置及び器具
TA-XT Express(Stable Micro Systems)
30°円錐形プローブ-Part#P/30c(Stable Micro Systems)
サンプリング技術
この試験は、圧出機からのビレット、完成した固形物、又は石けん/合成洗剤の小片(ヌードル、ペレット又はビット)に適用することができる。ビレットの場合、TA-XTに好適なサイズ(9cm)の片をより大きな試料から切り出すことができる。小さすぎてTA-XTに取り付けられないペレット又はビットの場合、圧縮固定具を使用して、試験するのに十分な大きさの単一のパスティルにいくつかのヌードルを形成する。
手順
TA-XT Expressの設定
これらの設定は、システムに一度だけ挿入される必要がある。設定は保存され、機器が再びオンになるたびに読み込まれる。これにより、確実に、設定が一定になり、すべての実験結果が容易に再現可能になる。
試験方法の設定
MENUを押す。
TEST SETTINGSを選択する(1を押す)。
TEST TPEを選択する(1を押す)。
オプション1(CYCLE TEST)を選択し、OKを押す。
MENUを押す。
TEST SETTINGSを選択する(1を押す)。
PARAMETERSを選択する(2を押す)。
PRE TEST SPEEDを選択する(1を押す)。
2(mm s-1)を入力し、OKを押す。
TRIGGER FORCEを選択する(2を押す)。
5(g)を入力し、OKを押す。
TEST SPEEDを選択する(3を押す)。
1(mm s-1)を入力し、OKを押す。
RETURN SPEEDを選択する(4を押す)。
10(mm s-1)を入力し、OKを押す。
DISTANCEを選択する(5を押す)。
石けんビレットの場合は15(mm)を入力し、石けんパスティルの場合は3(mm)を入力し、OKを押す。
TIMEを選択する(6を押す)。
1(CYCLE)を入力。
較正
プローブをプローブキャリアにねじ込む。
MENUを押す。
OPTIONSを選択する(3を押す)。
CALIBRATE FORCEを選択する(1を押す)-この機器は、較正プラットフォームがクリアであるかどうかを確認するようにユーザに求める。
OKを押して続行し、機器の準備ができるまで待つ。
2kgの較正重りを較正プラットフォーム上に置き、OKを押す。
「calibration completed」というメッセージが表示されるまで待ち、プラットフォームから重りを取り除く。
試料測定
ビレットを試験プラットフォーム上に置く。
上向き矢印又は下向き矢印を押すことによって、(ビレットに触れずに)ビレットの表面にプローブを近づける。
RUNを押す。
目標距離(Fin)で表示値(g又はkg)を読み取る。
計測が実施された後、プローブはその元の位置に戻る。
プラットフォームから試料を取り除き、その温度を記録する。
計算及び結果の表記
出力値
この試験からの出力値は、試料温度測定値と組み合わせた、目標貫入距離におけるg又はkgの単位の「力」(R)としてのTA-XTの読出し値である。(本発明では、力は、40℃、15mmの距離においてKgで測定される。)
力の表示値は、下の式に従って伸長応力に変換することができる。
TX-XT読出し値を伸長応力に変換する式は、
Figure 2023519802000004
式中、σ=伸長応力
C=「拘束係数」(30°円錐体の場合は1.5)
=重力加速度
A=円錐体の投影面積=
Figure 2023519802000005
15mmの貫入での30°円錐体の場合、式2は次のようになる。
Figure 2023519802000006
この応力は、針入度計によって測定される静的降伏応力と同等である。
伸長率は、
Figure 2023519802000007
式中、ε=伸長率(s-1
V=円錐体速度
1mm/sで動く30°円錐体の場合、ε=0.249s-1
温度補正
皮膚クレンジング固形配合物の硬度(降伏応力)は、温度感受性である。意味のある比較のために、目標距離(R)での表示値は、以下の式に従って標準基準温度(通常40℃)に補正されるべきである。
Figure 2023519802000008
式中、R40=基準温度(40℃)での表示値
=温度Tでの表示値
α=温度補正のための係数
T=試料を分析した温度
この補正は、伸長応力に適用することができる。
生データ及び処理データ
最終的な結果は温度補正された力又は応力であるが、機器の表示値及び試料温度も記録することが望ましい。
少なくとも1.2Kgの硬度値(40℃で測定)は許容できる。
硬度に関するデータ及び押出性に関する観察結果を、上の表から計算されるC18:1に対するC18:2の重量比率と共に下の表3にまとめる。
Figure 2023519802000009
上の表のデータは、本発明による固形石けん試料(計算量のオレイン酸及び/又は水素添加ダイズ油とブレンドしたダイズ油で作られた実施例1~5)により、対照試料(従来の油のけん化で作られた固形石けんである実施例A)と比較して、許容できる硬度及び良好な押出性が得られたことを示す。オレイン酸に対するリノール酸の重量比率(0.7より高くするべき)の重要性は、上の表で明らかである(実施例B、Cに対する実施例1~5)。
実施例6~11:本発明の範囲内の固形物中のパルミチン酸石けん(飽和C16):ステアリン酸石けん(飽和C18)の重量比の影響:
表-4に示すように、以下の脂肪充填物を使用して以下の石けんを調製した。
Figure 2023519802000010
上記の石けんを他の成分と共に配合した。各配合物を下の表-5Aに示すと共に、それぞれに存在する様々な種類の脂肪酸石けんの情報を表-5Bに示す。
Figure 2023519802000011
上の表の微量物質には、香料、顔料、及び乳濁剤のような他の微量成分が含まれる。
Figure 2023519802000012
上記の固形石けん配合物を押出機に通し、押出性及び刻印の有効性が許容できるものであることがわかった。また、上記の詳細なプロトコルを用いて、固形石けんの硬度を測定した。
硬度に関するデータを、上の表から計算される飽和C18石けんに対する飽和C16石けんの重量比率と共に下の表6にまとめる。
Figure 2023519802000013
上の表5A、表5B及び表6のデータは、本発明によるすべての固形石けん試料により、許容できる硬度及び良好な押出性が得られたことを示している。上記のデータはまた、1:2~5:1の範囲のパルミチン酸石けん:ステアリン酸石けんの重量比が好ましいことを示している。
実施例12~14:本発明の範囲内の固形物中のナトリウム石けん:カリウム石けんの比の影響:
表-7に示すように、以下の脂肪充填物を使用して以下の石けんを調製した。
Figure 2023519802000014
上記の石けんを他の成分と共に配合した。各配合物を下の表-8Aに示すと共に、それぞれに存在する様々な種類の脂肪酸石けんの情報を表-8Bに示す。
上記の固形石けん配合物を押出機に通し、押出性及び刻印の有効性が許容できるものであることがわかった。また、固形石けんの硬度を上記の詳細なプロトコルを用いて測定した。硬度に関するデータを同じ表-8Aにまとめる。
Figure 2023519802000015
上の表の微量物質には、香料、顔料、及び乳濁剤のような微量成分が含まれる。
Figure 2023519802000016
上記表8A及び表8Bのデータは、本発明によるすべての固形石けん試料により、たとえ石けんの20%がカリウム石けんである場合でも許容できる硬度が得られたことを示している。
実施例15~18:石けん混合物にリシノール酸塩を含めることの効果
表-9に示すように、以下の脂肪充填物を使用して以下の石けんを調製した。
Figure 2023519802000017
上記の石けんを他の成分と共に配合した。各配合物を下の表-10Aに示すと共に、それぞれに存在する様々な種類の脂肪酸石けんの情報を表-10Bに示す。上記の固形石けん配合物を押出機に通し、押出性及び刻印の有効性が許容できるものであることがわかった。また、上記の詳細なプロトコルを用いて、固形石けんの硬度を測定した。硬度に関するデータも同じ表-10Aにまとめる。
Figure 2023519802000018
上の表の微量物質には、香料、顔料、及び乳濁剤のような微量成分が含まれる。
Figure 2023519802000019
上の表10A及び表10Bのデータは、本発明による固形石けんにより、最大15wt%までリンシノール酸石けんを含んでも許容できる固形石けんを得ることが可能であることを示している。
実施例A、D、E、1、4、19、20:固形石けん組成物の泡立ちへの影響
表-11に示すように、以下の脂肪充填物を使用して以下の石けんを調製した。固形石けんのいくつか(A及び1、4)は表-1と同じであるが、生成される泡への影響を実証するために、ここで繰り返し用いられる。
Figure 2023519802000020
上記の石けんを他の成分と共に配合した。各配合物を下の表-12Aに示すと共に、それぞれに存在する様々な種類の脂肪酸石けんの情報を表-12Bに示す。
Figure 2023519802000021
上の表において、キレート剤は、1:2の重量比のEHDP+EDTAの混合物である。
上の表の微量物質には、香料、顔料、及び乳濁剤のような他の微量成分が含まれる。
Figure 2023519802000022
上記の固形石けん配合物を押出機に通し、押出性及び刻印の有効性が許容できるものであることがわかった。また、固形石けんによって生じる泡を、下に示す方法を用いて測定した。泡立ちに関するデータを下の同じ表13にまとめる。
泡体積
泡体積は、所与の固形石けん組成物が標準条件に供されたときに捕捉することができる空気の量に関係する。下に示す標準化された方法を用いて、訓練された技術者によって泡を生じさせる。泡を収集し、その体積を測定する。
装置及び器具:
洗浄用ボウル-1人のオペレータにつき1つ、容量10リットル
石けん水切り皿-1つの試料につき1つ
外科医のゴム手袋-英国規格BS 4005又は同等物(注記14iiを参照されたい)。
すべての技術者に適合するサイズの範囲
背の高い円筒形ガラスビーカー-400mL、25mL目盛り付き(Pyrex n1000)
温度計-水銀の種類は承認されていない
ガラス棒-ガラスビーカー内での撹拌が可能な十分な長さ
手順:
タブレット前処理:
普通石けんで十分に洗浄された規定の種類の手袋を着用し、系列試験を開始する少なくとも10分前にすべての試験タブレットを洗い流す。これは、流水下で180°にわたって試験タブレットを約20回ねじることによって行うのが最も良い。既知の硬度(硬度は一連の試験を通して一定であるべき)の約5リットルの30℃の水をボウルに入れる。硬度は、例えばフランス硬度(°fH又は°f)の単位で測定することができる。フランス硬度は10mg/リットルのCaCOとして定義される場合もあり、それは10パーツパーミリオン(ppm)に相当する。硬度は、典型的には、5~60°fHの範囲であり得る。本発明の試験を18°fHで行った。各石けん固形物を試験した後に水を交換する。
タブレットを取り、水に浸し、取り出す。タブレットを両手の間で180°にわたって15回ねじる。タブレットを石けん皿に置く(注記を参照されたい)。
手袋に残っている石けんで泡を生じさせる。
段階1:一方の手を他方の手の上で(2つの手を同方向に)、同じように10回こすり合わせる(注記を参照されたい)。
段階2:右手を左手で、又はその逆で握り、泡を指先に寄せ集める。
この操作を5回繰り返す。
段階1及び段階2を繰り返す。
泡をビーカーに入れる。
段落iiiからの泡生成の全手順をさらに2回繰り返し、ビーカー内のすべての泡を合わせる。
合わせた泡を穏やかに撹拌して、大きな空気ポケットを放出する。体積を読み取り、記録する。
計算及び結果の表記:
得られたデータは、試験用の各固形物について6つの結果からなる。
データ分析は、二元配置分散分析、続いてテューキーの検定によって実施される。
オペレータ:
経験豊富な技術者は、±10%より良好に泡体積を再現することができるべきである。技術者は、異なる配合物の種類の範囲から再現可能な結果を達成できるまで訓練されることが推奨される。
注記:
上記のように、一連の試験について、水硬度を一定にし、記録するべきである。可能な場合、好適な水硬度を固持することが好ましい。例えば、軟水市場で使用される固形物は、理想的には軟水(例えばフランス硬度スケールの下限)で試験されるべきである。
こすり/ねじりの回数を一定に保つことが重要である。
Figure 2023519802000023
上の表のデータは、本発明実施例(1,4,19,20)による試料の固形石けんは、従来の固形物(実施例A)と比較して泡立ちが非常に優れていることを示している。本発明以外の試料(C18:1に対するC18:2の重量比率が0.7未満である実施例D及びE)は、泡立ちが200ml未満と不良である。

Claims (15)

  1. C16:2-C18:2石けんと、
    C16:1-C18:1石けんと
    を含む組成物であって、
    前記組成物は、前記組成物の重量%に基づいて、C16~C24飽和石けん、好ましくは40~90wt%の飽和石けんと、30wt%未満のC18不飽和石けんとを含み、
    前記組成物において、C16:1-C18:1石けんに対するC16:2-C18:2石けんの重量比率が0.7より高い、組成物。
  2. 前記組成物が、前記組成物の重量%に基づいて、少なくとも50wt%のC16:2-C18:2石けんと少なくとも50wt%のC16:1-C18:1石けんとを含み、好ましくは、前記組成物が、少なくとも75wt%のC16:2-C18:2石けんと少なくとも75wt%のC16:1-C18:1石けんとを含み、より好ましくは、前記組成物が、少なくとも90wt%のC16:2-C18:2石けんと少なくとも90wt%のC16:1-C18:1石けんとを含み、さらにより好ましくは、前記組成物が、少なくとも95wt%のC16:2-C18:2石けんと少なくとも95wt%のC16:1-C18:1石けんとを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記C16:2-C18:2石けんが、前記組成物の重量%に基づいて、少なくとも50wt%のリノール酸(C18:2)石けん、好ましくは少なくとも75wt%のリノール酸石けん、より好ましくは少なくとも90wt%のリノール酸石けん、さらに好ましくは95wt%のリノール酸石けん、さらにより好ましくは100wt%のリノール酸石けんを含み、前記C16:1-C18:1石けんが、前記組成物のwt%に基づいて、少なくとも50wt%のオレイン酸(C18:1)石けん、好ましくは少なくとも75wt%のオレイン酸石けん、より好ましくは少なくとも90wt%のオレイン酸石けん、さらに好ましくは少なくとも95wt%のオレイン酸石けん、さらにより好ましくは100wt%のオレイン酸を含み、オレイン酸に対するリノール酸の重量比率が0.7より高い、請求項2に記載の組成物。
  4. (a)前記組成物の40~90重量%のC16~C24飽和石けんと、
    (b)前記組成物の0.5~30重量%のC18不飽和石けんと、
    (c)前記組成物の15重量%未満のC~C12石けんと
    をさらに含み、
    オレイン酸(C18:1)石けんに対するリノール酸(C18:2)石けんの重量比率が0.7より高い、請求項1から3のいずれか一項に記載の
    組成物。
  5. 前記組成物の1重量%未満のC8~12石けんを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. オレイン酸石けんに対するリノール酸石けんの前記重量比率が1.0~4.0の範囲である、請求項3から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記石けんが、ステアリン酸石けんとパルミチン酸石けんとを含み、パルミチン酸石けん対ステアリン酸石けんの重量比が1:2~5:1の範囲である、請求項4から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 60~90wt%のパルミチン酸石けんとステアリン酸石けんとの混合物を含む、請求項4から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. ナトリウム石けんとカリウム石けんとの組合せを含み、カリウム石けんが石けんの総量の最大20wt%までを構成する、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. リシノール酸(C18:1 OH)石けんを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記石けんがダイズ油から調製される、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. パーム油、パーム核油、ヤシ油、獣脂、パームオレイン又はパームステアリンの1つ又は複数から調製された5wt%未満の石けんを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 1~10wt%の多価アルコール、好ましくはグリセロールを含む、請求項4から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. リノール酸石けん及びオレイン酸石けんの総量が0.5~30wt%である、請求項3から14のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を含む固形石けん。
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