JP2023517930A - 製品内の任意の異物を製品の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法 - Google Patents

製品内の任意の異物を製品の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、製品(135)内の任意の異物を、前記製品(135)の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステム(100)であって、前記システム(100)が、前記走査領域(S)を横断するための予め規定された横断時間間隔(T)で、横断方向(L)に沿って前記走査領域(S)を通り抜けるように前記製品(135)を搬送するように適応されたコンベア手段(150)と、前記横断方向(L)を横切って配置された複数のアンテナ(200)であって、前記複数のアンテナ(200)の各アンテナ(210)が、マイクロ波領域で動作するように適応されており、各アンテナ(210)が、前記走査領域(S)内を伝搬して、前記製品(135)内で拡散するように適応された電磁走査信号を送信するように適応されている、複数のアンテナ(200)と、前記複数のアンテナ(200)のうちの少なくとも1つのアンテナ(210)により受信される少なくとも1つの拡散された電磁信号に基づいて、前記製品(135)の前記誘電特性を示す第1の値セットを生成するように適応された処理手段(250)であって、前記処理手段(250)が、前記第1の値セットを、いかなる異物も存在しない場合の前記製品(135)の前記誘電特性を示す第2の値セットと比較するように適応されている、処理手段(250)とを備え、前記複数のアンテナ(200)の各アンテナ(210)が、予め規定された送信シーケンスに従って、前記電磁走査信号を前記横断時間間隔(T)内に少なくとも1度送信するように適応されている、システム(100)に関する。

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルによる、製品内の任意の異物を空間的に検出するためのシステムに関する。詳細には、製品内の任意の異物を製品自体の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法が本明細書で説明される。例えば、こうした製品は、例えば、ジャー、ボトル、バイアルなどのガラスまたはプラスチック容器に含まれた、例えば、トマトソース、ジャム、ミルク、肉などの液体または固体の食料製品であり得る。また、こうした製品は、適当なガラス、紙、またはプラスチック容器に含まれた化粧製品(例えば、ソープバー)または医薬製品であり得る。本発明は、異物(例えば、骨片、ガラス破片、ゴム、石、プラスチックもしくは虫など)を含む、または、例えば、製品自体の中に豊富な空気が存在することによる不均質性により影響を及ぼされる任意の製品を自動的に検出および/または拒絶するために、例えば、こうした製品を生産する工場内で有利に使用することが可能である。
製品自体に接触すること、または、製品自体を変質させることなく、パッケージ化された製品内の任意の異物を非侵襲的に識別することは、消費者の負傷のリスクを避けるために特に有用であり、同時に、訴訟費用、商品ロット全体を撤収するのに発生するコスト、および、顧客の信用の喪失に対して製造者を保護する。それでもなお、現在使用されている方法には制限があるので、異物は生産者に対するリスクを示す。例えば、金属検出器は、導電材料のみ検出可能であり、X線は、電離放射線であるので作業者にとって有害であることに加えて、低密度プラスチックまたは木もしくはガラスの小さな破片を検出できず、赤外線ベースの技術には、解析が必要な製品の多くの中には水が存在することに起因して、透過が限定され、吸収が高いという問題がある。
最も一般的に使用される技術とは異なり、マイクロ波領域(300MHzから300GHz)の電磁波により、構造内に組み込まれた物体を検出/特定する技術(マイクロ波イメージング(MWI)としても知られている)は、密度ではなく、製品を構成する材料の誘電性質(例えば、誘電率)により区別する。この手法は、製品の中身との誘電コントラストが最小である条件で、低密度プラスチックおよびガラスの検出を可能にするので、X線デバイスの制限を解消することを可能にする。約10%のコントラスト値で行われた測定は、その有効性を証明している。さらに、こうしたマイクロ波デバイスの最終的なコストは、高価なアドホックのソースおよび受信器の必要がないことを考慮すると、X線システムのものよりも低くなるはずである。実際に、マイクロ波を生成し、捕捉するのに必要な構成部品は、電気通信技術市場で容易に入手可能である。
2017から2018年度にPolytechnic Institute of Turinで、Alessandro Giordano、指導教官のFrancesca Vipiana教授により発表された「Microwave Imaging Technology for Food Contamination Monitoring」という表題の論文(https://webthesis.biblio.polito.it/7482/)は、ガラスジャーに含まれた食品(具体的には、オレンジマーマレードおよびヘーゼルナッツクリーム)を検査することを可能にするマイクロ波ベースの検出/特定システムを説明している。このシステムは、検査対象の製品の周りに配置されるアンテナのアレイからなる。こうしたアンテナは、マイクロ波領域の周波数で低電力電磁信号を発し、この低電力電磁信号が、審査対象の製品内で拡散して、こうした製品の誘電性質のマップを提供することが可能である。次いで、こうしたマップを解析することにより、製品内の任意の異物を識別することが可能である。
先に述べられたMWIシステムは、当技術では周知であり、下記で説明されるいくつかの欠点の問題がある。
1つ目の欠点は、製品の誘電性質のマップが2次元のものであることに関し、したがって、こうしたシステムは、製品全体の非侵襲的な検査を可能にせず、すなわち、先に述べられたシステムは、製品の誘電性質の3次元マップを提供することができず、この結果、効率が不十分の非侵襲的検査システムになる。
他の欠点は、製品の誘電性質の2次元マップが異物の材料を識別して、製品の2次元断面内に異物を特定することのみ可能であることにある。しかし、製品の誘電性質のこうした2次元マップは、異物の寸法も、製品内での異物の正確な位置も求めることはできない。この結果、その後の効果的な統計解析を行って、生産ラインに沿って製造される製品内の異物の存在の原因を減らすこと、または、無くすことができなくなる。
更なる欠点は、先に述べられたMWIシステムを、工業生産ライン内に容易に備え付けることができないことに関する。
したがって、本発明の目的の1つは、先行技術が被るこれらの課題および他の課題を解消すること、具体的には、製品内の任意の異物を製品自体の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法を提供することにより解消することであって、こうすることで、製品の誘電性質の3次元マップを求めることにより、製品全体を非侵襲的に検査することを可能にすることである。
本発明の他の目的は、製品内の任意の異物を製品自体の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法を提供することであって、こうすることで、生産ラインに沿って製造される製品内の異物の存在の原因を減らすための、または、完全に無くすための効果的な帰納的統計解析を行うことを可能にすることである。
本発明の更なる目的は、工業生産ラインに沿って製造されている製品内の任意の異物を、製品自体の誘電特性に基づいてリアルタイムで空間的に検出するためのシステムおよび方法を提供することである。
本明細書で説明される発明は、製品内の任意の異物を、製品の中身と任意の異物との間の誘電コントラストをリアルタイムで求めることにより、製品自体の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムおよび方法からなる。
本発明の更なる有利な特徴が、本明細書の不可欠な部分をなす添付の特許請求の範囲に記載されている。
ここで、本発明は、そのいくつかの非限定的な例示的実施形態を通じ、特には添付の図面を参照して詳細に説明される。
本発明の一実施形態による、製品内の任意の異物を空間的に検出するためのシステムの一例を概略的に示す。 図1のシステム内で使用されるアンテナのアレイの例示的構造図を示す。 図1のシステムの例示的ブロック図を示す。 図1のシステムに関連した、製品内の任意の異物を空間的に検出する方法の例示的フロー図を示す。
図1を参照すると、例えば、バイアル、フラコン、ボトルまたはジャーなど、ガラス、紙、プラスチックまたは他の適当な材料から作られ、食料製品、化粧製品、医薬製品、または化学製品を含んだ実質的に円筒形状または平行六面体形状を有する1つまたは複数の製品135内の任意の異物を空間的に検出するためのシステム100が概略的に示されている。上記システム100は、例えば、生産ユニット160と、第1の保管ユニット171と、第2の保管ユニット172と、コンベア手段150と、マイクロ波領域で動作するように適応された少なくとも1つの複数のアンテナ200と、1つまたは複数の異物を含んだ少なくとも1つの製品135を拒絶するための拒絶ユニット175とを備える。
生産ユニット160は、例えば、ジャムを含んだガラスジャーなどの少なくとも1つの製品135を生産するように適応される。生産ユニット160は、例えば、ガラス容器の洗浄および充填などの生産プロセスを実行して、製品135を作り出すように適応されたアクチュエータ手段を備え得る。これらの生産プロセス中に、例えば、誤って破壊された容器から生じる、例えばガラス破片などの異物が、危険なことに、少なくとも1つの製品135に含まれ得る。生産ユニット160は、少なくとも1つの製品135を送り出すアクチュエータ手段を備えることができ、アクチュエータ手段は、電気モータおよび/または油圧システムにより駆動されるサーボ機構を有することができる。
第1の保管ユニット171は、まだ本発明に従って検査されていない少なくとも1つの製品135、すなわち、少なくとも1つの異物を含んでいないと推測して除外することができない製品135を保管するように適応される。第1の保管ユニット171と上記生産ユニット160とは、少なくとも1つの製品135が生産ユニット160から第1の保管ユニット171に移動可能になるように動作可能に接続することができる。第1の保管ユニット171は、少なくとも1つの製品135を送り出すアクチュエータ手段を備えることができ、アクチュエータ手段は、電気モータおよび/または油圧システムにより駆動されるサーボ機構を有することができる。
第2の保管ユニット172は、本発明に従って検査された少なくとも1つの製品135を保管するように適応される。第2の保管ユニット172は、いかなる異物も存在しないことが確認された少なくとも1つの製品135を送り入れるアクチュエータ手段を備えることができ、アクチュエータ手段は、電気モータおよび/または油圧システムにより駆動されるサーボ機構を有することができる。
コンベア手段150は、走査領域S(図2中に見ることができる)を横断するための予め規定された横断時間間隔Tで、横断方向Lに沿って上記走査領域Sを通り抜けるように上記製品135を搬送するように適応される。例えば、コンベア手段150は、検査対象の少なくとも1つの製品135を第1の保管ユニット171から第2の保管ユニット172に搬送することで、上記製品135を約0.5m/sの一定速度で移動させることができる。コンベア手段150は、第1の保管ユニット171および第2の保管ユニット172に動作可能に接続することができ、例えば、ゴムおよび/または金属で作られた、例えば、ベルト、チェーンなどを備え得る。コンベア手段150は、電気モータおよび/または油圧システムにより駆動されるサーボ機構を備え得る。
複数のアンテナ200(図2を参照して詳細に説明される)は、走査領域Sの横断方向Lを横切って配置される。複数のアンテナ200の各アンテナ210は、マイクロ波領域で動作するように適応され、走査領域S内を伝搬して、走査領域S内を通過している上記製品135内で拡散するように適応された電磁走査信号を送信するように適応される。本発明の1つの実施形態では、上記複数のアンテナ200のアンテナ210は、全て同等であってもよい。複数のアンテナ200は、例えば、少なくとも1つの製品135が検査されて第1の保管ユニット171から第2の保管ユニット172に移動するように、コンベア手段150に動作可能に接続され得る。
拒絶ユニット175は、1つまたは複数の異物を含んだ少なくとも1つの製品135を、コンベア手段150に沿った動きの中で拒絶するように適応される。拒絶ユニット175は、上記複数のアンテナ200の下流、かつ、場合によっては第2の保管ユニット172の上流に位置する。拒絶ユニット175は、製品135内の少なくとも1つの異物の検出を示すシグナリング手段(例えば、可聴および/または視覚シグナリングデバイスなど)、少なくとも1つの異物の存在が確認された少なくとも1つの製品135を、図1には示されていない取出しゾーンに搬送するアクチュエータ手段を備え得る。アクチュエータ手段は、電気モータおよび/または油圧システムにより駆動されるサーボ機構を有し得る。
しかしながら、上記システム100に生産ユニット160が含まれもしないこともあるが、これは、第1の保管ユニット171内に含まれる製品135が、本明細書で説明されるシステム100が使用されている場所以外の異なる場所で製造されたケースである。
図2は、図1のシステム100内で使用される複数のアンテナ200(アンテナアレイとも称される)の例示的構造図を示す。複数のアンテナ200の各アンテナ210は、300MHzから300GHzの電磁スペクトル領域である少なくとも1つの電磁信号を送信または受信するように適応される。すなわち、複数のアンテナ200の各アンテナ210は、マイクロ波領域で動作するように適応される。
複数のアンテナ200は、走査領域Sの横断方向Lを横切って配置され、製品135を少なくとも部分的に囲むように適応された少なくとも3つのアンテナ210を有し、上記少なくとも3つのアンテナ210は、例えば、0.5m/sの速度で駆動手段150により製品135が駆動され横断方向Lに沿って移動することが可能なように配置される。
本発明の1つの実施形態では、複数のアンテナ200のアンテナ210は、横断方向Lを横切る平面内で弧または円周を形成するように配置され得る。本発明のこの実施形態では、走査領域Sは、上記アンテナ210の配置により形成された上記弧または上記円周内に中心を置いた空間領域として画定され得、横断方向Lに沿った製品135の第1の寸法と等しく、第1のガード長に加えられる横断方向Lに沿った延在部分を有し得、上記空間領域は、横断方向Lに垂直な方向に沿った製品135の第2の寸法と等しく、第2のガード長に加えられる横断方向Lに垂直な方向に沿った延在部分を有し、上記空間領域の高さは、上記アンテナ210の配置により形成された弧または円周により範囲を定められる。例えば、製品135が、直径8cmの円筒形状を有すると想定すると、製品135の第1の寸法および第2の寸法は共に、その直径、すなわち8cmと一致することとなる。第1のガード長および第2のガード長の両方は、それぞれ、製品135の第1の寸法および第2の寸法の2つの分数(例えば、1/2および1/4)として規定され得る。この結果、走査領域Sは、上記アンテナ210の配置により形成された弧または円周により高さの範囲を定められた12cm×10cmの空間部分により画定されることとなる。本発明の他の実施形態では、複数のアンテナ200のアンテナ210が、横断方向Lを横切る平面内で破線、または、矩形もしくは台形状の外周を形成するように配置され得る。このために、本発明のこれらの実施形態の両方では、アンテナ210が、支持構造内に収容され得る。こうした構造は、コンベア手段150に装着された側方支持体に固定されてもよい。本発明の先に述べられた実施形態の両方において、横切る平面は、横断方向Lに実質的に垂直であってもよい。
本発明の他の実施形態では、走査領域Sは、上記複数のアンテナ200の各アンテナ210の放射ダイアグラム同士の重なりにより画定され得、これにより、上記複数のアンテナ200の各アンテナ210により走査領域S内で照射される電力が、予め規定された電力値を越えることとなる。例えば、図2に示されるように、本発明の1つの実施形態では、走査領域Sは、複数のアンテナ200のアンテナ210の間に含まれる空間部分により画定され、アンテナ210自体の寸法により範囲を定められ得、上記複数のアンテナ200の各アンテナ210により照射される電力は、予め規定された電力値を越える。
複数のアンテナ200の各アンテナ210は、マイクロ波領域で動作するように適応される。各アンテナ210は、電磁走査信号を送信するように適応され、この信号は、走査領域S内を伝搬し、製品135内で拡散する(すなわち、電磁走査信号が、製品135の少なくとも一部分内で拡散する)。
具体的には、製品135は、予め規定された横断時間間隔Tで走査領域Sを完全に横断するように走査領域Sを通過するように適応される。横断時間間隔Tは、コンベア手段150により搬送されている製品135の動きの速度と、走査領域Sの寸法とに依存し得る。製品135が上記走査領域Sを横断時間間隔Tで通過する際に、複数のアンテナ200の各アンテナ210は、予め規定された送信シーケンスに従って電磁走査信号を少なくとも1度送信するように適応される。各アンテナ210により順次送信される電磁走査信号は、製品135内で拡散する(すなわち、製品135の少なくとも一部分内で拡散する)。この結果、少なくとも1つの拡散された電磁信号が、送信を行っていない残りのアンテナ210により受信される。拡散された電磁信号のセットを用いて、製品135の誘電性質の3次元マップを求めることが可能である。電磁走査信号の周波数および電力は、解析対象の製品135の中身のサイズおよび誘電特性に依存し、製品135に含まれる材料の導電性は、製品135内への電磁走査信号の十分な透過を確実にするために特に重要である。
複数のアンテナ200による送信のシーケンスは、例えば、複数のアンテナ200のアンテナ210の予め規定された順序に基づく順次送信として規定され得る。例えば、アンテナ210がラインに沿って配置されていると想定すると、送信シーケンスは、上記ラインの一端に位置する1つ目のアンテナから始まり得、上記ラインの他端に位置する最後のアンテナで終了し得る。本発明の他の実施形態では、製品135の幾何形状および/または走査領域Sの幾何形状に基づいて、他の走査シーケンスが考慮され得る。
図3は、図1のシステム100の例示的ブロック図を示す。上記システム100は、インタフェース手段220と、通信手段230と、メモリ手段240と、処理手段250とを備え得、これらは、通信バス201を介して動作可能に相互接続され得る。
インタフェース手段220は、複数のアンテナ200を管理するように適応される。インタフェース手段220は、例えば、マイクロ波領域の電磁信号を送信および受信するように適応されたデバイスと、電気モータにより駆動され、複数のアンテナ200のアンテナ210を空間的に方向付けて、走査領域Sでの電磁信号の送信および受信を最適化するように適応されたそれぞれの制御ユニットおよび/またはサーボ機構とを備え得る。インタフェース手段220は、例えば、走査領域Sの入口での製品135の存在を検出するための光電セル、RFIDセンサ、およびビデオカメラなどのセンサ手段を備え得る。
図4のフロー図を参照して下記で例として説明されるように、通信手段230は、本発明の主題である、製品135内の任意の異物を空間的に検出する方法により取得された情報をシステム100から出力するように適応される。通信手段230は、例えば、遠隔の管理システムおよび/またはサーバと通信するように適応された通信ユニットを備え得る。上記通信ユニットは、例えば、イーサーネットインタフェース、WiFiインタフェース、GSM(登録商標)、UMTS、LTEインタフェースなどを有し得る。通信ユニットは、例えば、コンピュータ、スマートフォン、タブレットなど、システム100を管理またはモニタするための外部装置との接続を確立し得る。通信手段230は、ユーザがシステム100と対話することを可能にし得る。例えば、通信手段230は、出力手段および入力手段(それぞれ、例えばディスプレイおよび英数字キーボード)、あるいは、英数字キーボードおよび対話シンボルを表示するタッチスクリーンディスプレイを備え得る。本発明の他の実施形態では、通信手段230は、例えば、RS232インタフェースまたはUSBインタフェースなど、システム100の外部の端末に接続される通信ポートを備え得る。システム100の外部の端末は、例えば、ユーザまたはオペレータにより制御されるスマートフォンであり得る。
メモリ手段240は、システム100に入力される、かつ/または、そこから出力される情報、および、本発明の本実施形態を実装する命令を格納することを可能にする。メモリ手段240は、例えば、フラッシュ型のソリッドステートメモリを備え得る。こうした情報は、例えば、複数のアンテナ200の動作状態、および/または、いくつかの物理量の値(例えば、走査領域Sを通り抜ける製品135の速度、ならびに、電磁走査信号の周波数および電力など)など、本発明の主題である、製品135内の任意の異物を空間的に検出する方法を実装するのに有用な値および/またはパラメータのセットを含み得る。メモリ手段240に格納される命令は、図4のフローチャートを参照して下記で詳細に説明される。
処理手段250は、メモリ手段240に格納された、かつ/または、上記インタフェース手段220および通信手段230を介して受信された情報および命令を処理することを可能にし、例えば、ARMプロセッサ、アルドゥイーノマイクロコントローラ、x86またはx64アーキテクチャを有するプロセッサなどを備え得る。
図4について、以下では、製品135内の任意の異物を空間的に検出する例示的方法を図1のシステム100を参照して説明する。
ステップ400では、システム100を動作させるために、システム100を初期化する段階が実行される。このステップ中、例えば、処理手段250は、例えば、上記生産ユニット160、第1の保管ユニット171、第2の保管ユニット172、コンベア手段150、複数のアンテナ200、拒絶ユニット175、インタフェース手段220、通信手段230、メモリ手段240など、システム100の要素の動作状態を確認する。
ステップ410では、処理手段250が、搬送段階を実行するために構成される。この段階中、処理手段250は、予め規定された横断時間間隔Tで、横断方向Lに沿って走査領域Sを通り抜けるように製品135を搬送するコンベア手段150を制御する。走査領域Sを横断するための横断時間間隔Tは、製品135の動きの速度と、走査領域Sの寸法とに依存し得る。製品135の動きの速度は、例えば、約0.5m/sの実質的に一定の速度であり得る。この段階中、処理手段250は、走査領域Sの入口における製品135の存在を示す情報を、インタフェースユニット220のセンサ手段から受信し得る。次いで、処理手段250は、製品135が走査領域Sを横断するのに必要な横断時間間隔TをカウントするためのタイマTMを初期化することが可能である。
ステップ420では、処理手段250が、走査段階を実行するために構成される。この段階中、処理手段250は、複数のアンテナ200の各アンテナ210によりマイクロ波領域の電磁走査信号が送信されるようにインタフェース手段220を制御する(複数のアンテナ200は、横断方向Lを横切って配置されている)。このようにして、電磁走査信号は、走査領域S内を伝搬して、上記製品135内で拡散する(すなわち、電磁走査信号が、製品135の少なくとも一部分内で拡散する)。上記走査段階中に、複数のアンテナ200の各アンテナ210は、予め規定された送信シーケンスに従って、電磁走査信号を横断時間間隔T内で少なくとも1度送信する。
例えば、製品135がコンベア手段150により搬送され、走査領域Sに入ることで、製品135が走査領域Sを横断するのに必要な横断時間間隔TをカウントするためのタイマTMが作動される。製品135が上記走査領域Sを通過する際に、複数のアンテナ200の各アンテナ210は、予め規定された送信シーケンスに従って電磁走査信号を少なくとも1度送信するように適応される。製品135全体を、横断時間間隔T内で走査することが可能なように、製品135の動きの速度および走査領域Sの寸法に基づいて求められた横断時間間隔Tの値にタイマTMが達すると、送信シーケンスは止まる。
送信シーケンスは、推測的に(例えば、製品135の幾何形状および/または走査領域Sの幾何形状に基づいて)規定される。例えば、図2を参照して、複数のアンテナ200が、横断方向Lに対して左から右に順序正しく配置された6個のアンテナ210を備えると想定すると、製品135が走査領域Sを横断するのに必要な横断時間間隔T中の送信シーケンスは、(1,2,3,4,5,6,6,5,4,3,2,1,1,2,3,4,5,6,6,5,4,3,2,1)になり得る。
「1」から「6」の番号を付けられた、複数のアンテナ200の各アンテナ210は、横断時間間隔Tよりも短い送信時間間隔tの間、走査信号を順次送信し、例えば、各アンテナ210についての送信時間間隔tは、横断時間間隔Tを送信シーケンス内の要素の数(この例では24)で割ったものよりも短くなるように、または、それと等しくなるように規定され得る。送信時間間隔tは、例えば、約10msであり得る。1つ目のアンテナ「1」から最後のアンテナ「6」までの各アンテナ210により順次送信される電磁走査信号は、製品135内で拡散する(すなわち、製品135の少なくとも一部分内で拡散する)。この結果、少なくとも1つの拡散された電磁信号が、送信を行っていない残りのアンテナ210(例えば、1つ目のアンテナ「1」が送信を行っている場合は「2」から「6」)により受信される。電磁走査信号の周波数および電力は、解析対象の製品135の中身のサイズおよび誘電特性に依存し、製品135に含まれる材料の導電性は、製品135内での電磁走査信号の十分な透過を確実にするために特に重要である。本発明の他の実施形態では、例えば、(1,2,3,4,5,6,1,2,3,4,5,6,1,2,3,4,5,6,1,2,3,4,5,6)および(6,5,4,2,1,6,5,4,2,1,6,5,4,2,1,6,5,4,2,1,6,5,4,2,1)などの他の走査シーケンスが考慮され得る。
ステップ430では、処理手段250が、解析段階を実行するために構成される。この段階中、処理手段250は、複数のアンテナ200の少なくとも1つのアンテナ210により受信される少なくとも1つの拡散された電磁信号に基づいて、製品135の誘電特性を示す第1の値セットを生成する。この段階中、処理手段250は、上記第1の値セットを、いかなる異物も存在しない場合の上記製品135の誘電特性を示す第2の値セットと比較する。
例えば、複数のアンテナ200がN個のアンテナ210を備えると想定すると、第1の値セットは、走査される製品135により拡散される各電磁信号を用いて求めることが可能であり、拡散される各電磁信号は、複数のアンテナ200の各アンテナ210により受信される。送信アンテナと受信アンテナとが一致するケースである自己相互作用項を除き、考えられる全てのアンテナ210のペアのうち、こうした受信電磁信号の位相と振幅との両方として(例えば、複素数を用いて)表されたN-N個の相互作用を含む第1の相互作用行列を求めることが可能である。第1の相互作用行列は、上記製品135の誘電特性を示す第1の値セットを表す。同様に、いかなる異物も存在しない場合の製品135により拡散される各電磁信号を用いて第2の値セットを求めることが可能であり、拡散される各電磁信号は、複数のアンテナ200の各アンテナ210により受信される。自己相互作用項を除き、考えられる全てのアンテナ210のペアのうち、こうした受信電磁信号の位相と振幅との両方として(例えば、複素数を用いて)表されたN-N個の相互作用を含む第2の相互作用行列を求めることが可能である。第2の相互作用行列は、いかなる異物も存在しない場合の上記製品135の誘電特性を示す第2の値セットを表す。第2の値セットは、ステップ400で説明された初期化段階中に予め決定され、上記処理手段250によりメモリ手段に格納されてもよい。同様に、本明細書で説明される解析段階中に、第1の値セットは、上記処理手段250によりメモリ手段240に格納されてもよい。
処理手段250は、第1の値セットと第2の値セットとを、例えば、第1の相互作用行列と第2の相互作用行列との差により比較し、これにより、走査された製品内に存在し得る1つまたは複数の異物の誘電特性を示す差分相互作用行列を取得する。同様に、差分相互作用行列も、上記処理手段250によりメモリ手段240に格納されてもよい。
処理手段250は、先に述べられた文献から知られる打ち切り特異値分解に基づくアルゴリズムを使用して差分相互作用行列を固有ベクトルに分解可能である。この変換は、有用な情報をフィルタリングして、上記アルゴリズムの適用を通して認識できるノイズ成分を打ち消すことを可能にする。ボルン近似を使用することにより、走査領域S内での入射電磁走査信号と全電磁場とがほぼ同等であると考えることが可能であり、この考えに基づいて、測定される電磁場の変動、すなわち、差分相互作用行列が、製品135のボリューム内の誘電性質の変動(少なくとも1つの異物の存在により生じさせられ得る)に線形従属すると想定することが可能である。これにより、審査対象の製品135のボリュームの誘電性質の3次元マップを差分相互作用行列から求めることが可能になり、よって、走査された製品135の3次元トモグラフィが構築される。
ステップ440では、処理手段250は、製品135が少なくとも1つの異物を内部に含むかどうかを確認する。このために、例えば、処理手段250は、差分相互作用行列の値の全てがゼロであることはないことをチェックしてもよい。もしそうであれば、処理手段250はステップ450を実行することとなり、そうでなければ、ステップ460を実行することとなる。
ステップ450では、処理手段250は、上記通信手段230を介してシグナリング情報を出力する。例えば、シグナリング情報は画面上に表示してもよく、これにより、オペレータは、1つまたは複数の製品135内の1つまたは複数の異物の存在をリアルタイムでモニタすることが可能である。こうしたシグナリング情報は、拒絶ユニット175のアクチュエータ手段を作動させて、少なくとも1の異物を含むそれらの製品135を拒絶することができる。例えば、拒絶された製品135を収集コンパートメント内に落とす空気圧シリンダを用いて、製品135が拒絶されてもよい。こうしたシグナリング情報は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、GSM(登録商標)、イーサネット(登録商標)などの通信インタフェースを介して、システム100の管理システム(遠隔のものであってもよい)に送られてよい。処理手段250は、差分相互作用行列の値をメモリ手段240に格納して、1つまたは複数の製品135内で検出された異物の寸法、位置、およびタイプについての情報を収集してもよい。このことは、1つまたは複数の製品135内の1つまたは複数の異物の存在の原因を解析するのに有用である。続いて、処理手段250は、ステップ460を実行することとなる。
ステップ460では、処理手段250は、例えば、ビデオカメラ、光電セルなどのセンサを用いて、走査が必要な他の製品135があるかどうかをチェックする。もしあれば、処理手段はステップ410を実行することとなり、そうでなければ、ステップ470を実行することとなる。
ステップ470では、処理手段250は、システム100の動作を完了させるのに必要な全ての動作を実行する。このステップ中、処理手段250は、例えば、視覚指示(例えば、LED指示灯)、および/または、可聴指示(例えば、ブザーもしくはラウドスピーカ)を用いて、システム100の不動作状態を知らせてもよい。
本発明の利点は、上記説明から明らかである。
本発明の主題である、製品内の任意の異物を空間的に検出するためのシステムおよび方法は、製品全体の非侵襲的検査と、こうした製品の誘電性質の3次元マップを求めることとを有利になるように可能にする。
本発明の他の利点は、製品内の任意の異物が、製品自体の誘電特性に基づいて検出されることで、製品に含まれる異物の寸法、位置およびタイプなどの情報を収集することが可能になり、これにより、生産ラインに沿って製造される製品内の任意の異物の存在の原因を減らすための、または、完全に無くすための効果的な解析を行うことができることにある。
本発明の更なる利点は、それが、複数のアンテナのうちのいくつかのアンテナと、アンテナの電磁走査信号の送信のシーケンスとを適宜構成することにより、製品自体の誘電特性に基づいて製品内の任意の異物をリアルタイムで空間的に検出することを可能にするシステムおよび方法を提供することにある。
当然、本発明の原理を損なうことなく、実施形態の形および実装詳細を、非限定的な例としてのみ本明細書で説明および例示されたものから大規模に変化させることもできるが、添付の特許請求の範囲で記載される本発明の保護範囲からは逸脱はしない。

Claims (18)

  1. 製品内の任意の異物を、前記製品の誘電特性に基づいて空間的に検出するためのシステムであって、前記システムが、
    走査領域を横断するための予め規定された横断時間間隔で、横断方向に沿って前記走査領域を通り抜けるように前記製品を搬送するように適応されたコンベア手段と、
    前記横断方向を横切って配置された複数のアンテナであって、前記複数のアンテナの各アンテナが、マイクロ波領域で動作するように適応されており、各アンテナが、前記走査領域内を伝搬して、前記製品内で拡散するように適応された電磁走査信号を送信するように適応されている、複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナのうちの少なくとも1つのアンテナにより受信される少なくとも1つの拡散された電磁信号に基づいて、前記製品の前記誘電特性を示す第1の値セットを生成するように適応された処理手段であって、前記処理手段が、前記第1の値セットを、いかなる異物も存在しない場合の前記製品の前記誘電特性を示す第2の値セットと比較するように適応されている、処理手段と
    を備え、
    前記複数のアンテナの各アンテナが、予め規定された送信シーケンスに従って、前記電磁走査信号を前記横断時間間隔内に少なくとも1度送信するように適応されている、
    システム。
  2. 前記複数のアンテナが、前記製品を少なくとも部分的に囲むように適応された少なくとも3つのアンテナを有する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記複数のアンテナのうちの前記アンテナが、前記横断方向を横切る平面内で弧または円周を形成するように配置されている、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記走査領域が、前記アンテナの前記配置により形成された前記弧または前記円周内に中心を置いた空間領域として画定されており、前記横断方向に沿った前記製品の第1の寸法と等しく、第1のガード長に加えられる前記横断方向に沿った延在部分を有し、前記空間領域が、前記横断方向に垂直な方向に沿った前記製品の第2の寸法と等しく、第2のガード長に加えられる前記横断方向に垂直な前記方向に沿った延在部分を有し、前記空間領域の高さが、前記アンテナの前記配置により形成された前記弧または円周により範囲を定められている、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記電磁走査信号の周波数および電力が、前記製品の中身のサイズ、誘電特性、および電気伝導度に依存している、請求項1から4のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載のシステム。
  6. 前記複数のアンテナの前記送信シーケンスが、前記複数のアンテナのうちの前記アンテナの予め規定された順序に従う順次送信として規定されている、請求項1から5のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載のシステム。
  7. 前記製品全体を前記横断時間間隔内で走査することが可能なように、前記横断時間間隔が、前記製品の動きの速度および前記走査領域の寸法に基づいて求められている、請求項1から6のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載のシステム。
  8. 前記複数のアンテナの各アンテナが、300MHzから300GHzに含まれる電磁スペクトル帯である少なくとも1つの電磁信号を送信または受信するように適応されている、請求項1から7のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載のシステム。
  9. 前記第1の値セットおよび/または前記第2の値セットを格納するように適応されたメモリ手段を備える、請求項1から6のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載のシステム。
  10. 製品内の任意の異物を、前記製品の誘電特性に基づいて空間的に検出する方法であって、前記方法が、
    コンベア手段が、走査領域を横断するための予め規定された横断時間間隔で、横断方向に沿って前記走査領域を通り抜けるように前記製品を搬送する搬送段階と、
    前記横断方向を横切って配置された複数のアンテナの各アンテナにより、マイクロ波領域の電磁走査信号が送信され、前記電磁走査信号が、前記走査領域内を伝搬して、前記製品内で拡散する、走査段階と、
    処理手段が、前記複数のアンテナのうちの少なくとも1つのアンテナにより受信される少なくとも1つの拡散された電磁信号に基づいて、前記製品の前記誘電特性を示す第1の値セットを生成し、前記処理手段が、前記第1の値セットを、いかなる異物も存在しない場合の前記製品の前記誘電特性を示す第2の値セットと比較する、解析段階と
    を備え、
    前記走査段階中に、前記複数のアンテナの各アンテナが、予め規定された送信シーケンスに従って、前記電磁走査信号を前記横断時間間隔内で少なくとも1度送信する、
    方法。
  11. 前記複数のアンテナが、前記製品を少なくとも部分的に囲むように適応された少なくとも3つのアンテナを有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記複数のアンテナのうちの前記アンテナが、前記横断方向を横切る平面内で弧または円周を形成するように配置される、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記走査領域が、前記アンテナの前記配置により形成された前記弧または前記円周内に中心を置いた空間領域として画定されており、前記横断方向に沿った前記製品の第1の寸法と等しく、第1のガード長に加えられる前記横断方向に沿った延在部分を有し、前記空間領域が、前記横断方向に垂直な方向に沿った前記製品の第2の寸法と等しく、第2のガード長に加えられる前記横断方向に垂直な前記方向に沿った延在部分を有し、前記空間領域の高さが、前記アンテナの前記配置により形成された前記弧または円周により範囲を定められている、請求項12に記載の方法。
  14. 前記電磁走査信号の周波数および電力が、前記製品の中身のサイズ、誘電特性、および電気伝導度により規定される、請求項10から13のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載の方法。
  15. 前記複数のアンテナの前記送信シーケンスが、前記複数のアンテナのうちの前記アンテナの予め規定された順序に従う順次送信として規定されている、請求項10から14のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載の方法。
  16. 前記製品全体を、前記横断時間間隔内で走査することが可能なように、前記横断時間間隔が、前記製品の動きの速度および前記走査領域の寸法に基づいて規定されている、請求項10から15のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載の方法。
  17. 前記複数のアンテナの各アンテナが、300MHzから300GHzに含まれる電磁スペクトル帯である少なくとも1つの電磁信号を送信または受信するように適応されている、請求項10から16のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載の方法。
  18. 前記処理手段が、前記第1の値セットおよび/または前記第2の値セットをメモリ手段に格納する格納段階を備える、請求項10から17のうちのいずれか1つまたは複数の項に記載の方法。
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