JP2023517741A - 多段フィルタ保護部を含むオストミーパウチ - Google Patents

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Abstract

オストミー器具は、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを含む。多段フィルタ保護部は、フォームから形成されたプレフィルタと、プレフィルタを覆う微細穿孔保護パネルとを含むことができる。

Description

以下の説明は、オストミー器具に関し、より詳細には、脱臭フィルタ及び多段フィルタ保護部を含むオストミーパウチに関する。
オストミーバッグ又はパウチは、ストーマから排出される液体、半固体又は固体の排泄物をパウチ内に収集するために受けるように構成された入口を含む。既知のパウチは、臭気のろ過とパウチからガスが出て行くのを容易にするフィルタアセンブリも含む。しかしながら、場合により、液体、半固体又は固体の内容物(すなわち、排泄物)が、フィルタアセンブリに流れ込んで閉鎖し、それによりフィルタアセンブリを通ってガスが出て行くのを制限する可能性がある。これにより、ガス圧の上昇及びパウチの望ましくない膨張によって引き起こされるパウチのバルーニング(膨らみ)に至る可能性がある。
パウチバルーニングからの生活の質の低下は、例えば、不安、慎重さの欠如、漏れの恐れ、夜間の配慮、ガス圧を解放するための不都合なユーザ介入等、オストメイトにとって重大なものであり得る。蓄積されたガスを解放する一般的な方法には、「バーピング(burping)」と呼ばれることが多いパウチ結合システムの開放、パウチの排水、及び皮膚バリアの剥離等がある。多くのオストメイトが、パウチバルーニング問題に対処するのに時間を費やし、現行のオストミーパウチシステムに諦めを感じていると報告している。
したがって、バルーニングを最小限にしながら、依然として同等以上の臭気ろ過を提供することができる、改良されたオストミーパウチシステムを提供することが望ましい。
1つの態様では、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを含むオストミーパウチが提供される。このオストミーパウチは、外側周縁部で接合されるとともに収集領域を含む内部容積部を画定する、身体側壁及び遠位側壁を含むことができる。オストミーパウチは、オストミー排出物を受ける入口と、収集領域に収集されたガスが出て行く出口とをさらに含むことができる。フィルタアセンブリは、出口を覆うように配置することができる。多段フィルタ保護部は、フィルタアセンブリを保護するように構成することができ、プレフィルタとプレフィルタを覆う保護パネルとを含むことができる。
一実施形態では、フィルタアセンブリは、身体側壁及び遠位側壁のうちの一方の外面に取り付けることができ、多段保護部は、パウチの内側に配置することができる。例えば、フィルタアセンブリは、遠位側壁の外面に取り付けることができ、プレフィルタ及び保護パネルは、遠位側壁の内面に取り付けることができる。他の実施形態では、フィルタアセンブリ及び多段保護部は、パウチの内側に配置してもよい。
保護パネルは、微細穿孔フィルム、エンボス加工フィルム又は微細穿孔エンボス加工フィルムから形成することができる。一実施形態では、保護パネルは、約100μm~500μmの直径を有する複数の開口部を含む微細穿孔フィルムから形成することができ、複数の開口部は、約25ppi~約300ppiの細孔密度を提供するように配置することができる。保護パネルは、外側周縁シールに沿って遠位側壁及び/又は身体側壁に封止することができる。複数の開口部は、保護パネルの一部に又は保護パネルの表面全体を通して設けることができる。例えば、複数の開口部は、保護パネルの下方部分又は上方部分に設けることができる。
一実施形態では、保護パネルは、約300μm~約500μmの直径を有する複数の開口部を含む第1組の微細穿孔と、約50μm~約200μmの直径を有する複数の開口部を含む第2組の微細穿孔とを含む微細穿孔フィルムから形成することができ、第1組の微細穿孔は、保護パネルの下側周縁部に近接して配置することができ、第2組の微細穿孔は、第1組の微細穿孔の上方に配置することができる。こうした実施形態では、第1組の微細穿孔は、保護パネルとパウチ壁との間に蓄積したオストミー排出物が収集領域に流れ落ちることができるように構成することができる。第2組の微細穿孔を、約100ppi~約200ppiの細孔密度で保護パネル領域の少なくとも約30%に設けて、微細穿孔のうちの一部がオストミー排出物によって閉鎖された後であっても、ガスが保護パネルを通って流れることができるようにすることができる。
保護パネルは、水平シールを提供するように下側周縁部に沿って遠位側壁に封止することができる。フィルタアセンブリに近接する保護パネルの一部には微細穿孔がなくてもよい。水平シールは、不連続ヒートシールであってもよく、又は、保護パネルは、保護パネルと遠位側壁との間に蓄積した液体が収集領域に流れ落ちることができるように構成された、下側周縁部に近接する少なくとも1つのスリット又は開口部を含んでもよい。
一実施形態では、プレフィルタは、網状フォーム又は連続気泡フォームから形成された第1層を含むことができる。例えば、第1層は、網状ポリウレタン(PU)フォームから形成することができる。いくつかの実施形態では、プレフィルタは第2層も含むことができる。こうした実施形態では、第1層を第2層に積層することができ、第2層を遠位壁の内面にヒートシールすることにより、プレフィルタを遠位壁に取り付けることができる。第2層は、ポリエステル不織布又はスパンボンド-メルトブローン-スパンボンドポリプロピレン(SMS PP)不織布から形成することができる。
一実施形態では、フィルタアセンブリは、膜層と、裏打ち層と、膜層と裏打ち層との間に配置されたろ材とを含むことができる。フィルタアセンブリは、膜層が出口を覆うように、身体側壁及び遠位側壁のうちの一方の外面、又は身体側壁及び遠位側壁のうちの一方の内面に取り付けることができる。裏打ち層は、低密度ポリエチレンフィルムから形成することができる。ろ材は、疎水性であり得る、活性炭含浸フォームから形成することができる。一実施形態では、ろ材は、活性炭網状PUフォームから形成することができる。膜層は、SMS PP不織布から形成することができる。一実施形態では、SMS PP不織布は、約40gsm~約80gsmの坪量を有することができる。
一実施形態では、フィルタアセンブリは、ろ材を通る放射状ガス流路を提供するように構成することができる。こうした実施形態では、フィルタアセンブリは、パウチ出口を通って出て行くガスを、膜層を通って流れ、ろ材を通って放射状に流れ、フィルタアセンブリの外側周縁部に近接して設けられた少なくとも1つのガス出口を通ってフィルタアセンブリから出るように導くように構成することができる。
一実施形態では、フィルタアセンブリ及び多段保護部は、収集領域に収集されたガスが、保護パネルの微細穿孔を通って流れ、プレフィルタを通って流れ、出口を通ってオストミーバッグから出て、膜層を通って流れ、ろ材を介してろ過された後、フィルタアセンブリを出ることができるように構成及び配置することができる。
別の実施形態では、フィルタアセンブリ及び多段保護部は、収集領域に収集されたガスが、保護パネルの微細穿孔を通って流れ、プレフィルタを通って流れ、ろ材を通って放射状に流れ、膜層を通って流れた後、出口を通ってオストミーパウチを出ることができるように構成及び配置することができる。
本開示の他の目的、特徴及び利点は、添付の図面シートと組み合わせて以下の説明から明らかとなろう。図面において、同様の数字は、同様の部分、要素、構成要素、ステップ及びプロセスを指す。
一実施形態による、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを備えたオストミー器具の斜視図である。 一実施形態による、フィルタアセンブリに隣接して配置されたフォームプレフィルタの概略断面図である。 一実施形態による、微細穿孔保護パネルの図である。 一実施形態による、菱形パターンを含むエンボス加工保護パネルの図である。 一実施形態による、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを備えたオストミーパウチの斜視図である。 別の実施形態による、フィルタアセンブリ及び多段フィルタ保護部の概略図である。 さらに別の実施形態による、多段フィルタ保護部を備えたフィルタアセンブリの概略図である。 一実施形態による、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを備えたオストミーパウチの部分分解図である。 一実施形態による、網状フォームの顕微鏡画像である。 一実施形態による、活性炭が充填された網状フォームの顕微鏡画像である。 一実施形態による、空気流量試験用の試験治具に取り付けられたオストミーパウチの図である。 一実施形態による、液体保持力試験セットアップの図である。 図12の液体保持試験セットアップにおける試験治具に締め付けられたオストミーフィルタの図である。 一実施形態による、穿孔フィルムから形成された保護パネルを含むオストミーパウチの概略斜視図である。 一実施形態による穿孔の概略図である。 一実施形態による穿孔の概略図である。 一実施形態による穿孔の概略図である。 一実施形態による穿孔の概略図である。 Sチャレンジガスを用いる揮発性分析試験結果のグラフである。 メチルメルカプタンチャレンジガスを用いる揮発性分析試験結果のグラフである。 別の実施形態による、フィルタアセンブリと多段フィルタ保護部とを備えるオストミーパウチの部分分解図である。
本開示はさまざまな形態で具体化が可能であるが、本開示は単に例示的であると見なされるべきであるとともに、記載又は図示するいかなる具体的な実施形態にも本開示を限定するようには意図されていないことを理解した上で、1つ又は複数の実施形態を図面に示し、それらについて以下説明する。
図1は、一実施形態によるオストミー器具10を示す。オストミー器具10は、オストミーパウチであり得る。オストミー器具10は、外側周縁部14でともに接合された身体側壁と遠位側壁とを含む外壁12を含むことができる。外壁12は、1つの実施形態によれば収集領域を含むことができる、内部容積部を画定することができる。オストミー器具10は、フィルタアセンブリ16も含むことができ、フィルタアセンブリ16は、外壁12のうちの1つにその外壁12に設けられたガス出口にわたって取り付けられている。フィルタアセンブリ16は、ガスがフィルタアセンブリ16を通って流れてガス出口を通って出ることができるように、収集領域に流体的に接続することができる。フィルタアセンブリ16は、通過するガスを脱臭する木炭、炭素又は他の適切な脱臭材料を備えたろ材18を含むことができる。
オストミー器具10は、オストミー排出物がフィルタアセンブリ16を詰まらせてオストミーパウチのバルーニングを引き起こすリスクを低減させる多段保護部を含むことができる。一実施形態では、オストミー器具10は、保護パネル20とプレフィルタ24とを含む2段保護部を含むことができる。第1段保護部は、2つの対向する外壁12の間に配置された保護パネル20であり得る。図1の実施形態では、フィルタアセンブリ16は、遠位側壁の上方部分に取り付けることができる。この実施形態では、保護パネル20は、オストミー器具10の上方部分に配置し、周縁シール14に沿って対向する外壁12に封止することができる。保護パネル20は、水平シール22を提供する下側周縁部に沿って遠位側壁に封止してもよい。
保護パネル20は、ガスが通って流れるのを可能にしながらオストミー排出物を遮断するように構成された穿孔フィルムから形成することができる。一実施形態では、保護パネル20は、図3に示すように、マイクロ単位サイズの穿孔を有する複数の微細穿孔を含むことができる。いくつかの実施形態では、保護パネル20は、さまざまなサイズの穿孔及び/又はさまざまなパターンの穿孔を含むことができる。例えば、保護パネル20は、下方部分に微細穿孔を含んでもよく、フィルタアセンブリ16に近接する上方部分には穿孔がなくてもよい。
別の実施形態では、保護パネル20は、テクスチャ加工フィルムから形成して、フィルタアセンブリ16を保護するように配置してもよい。例えば、保護パネル20は、ガスが通って流れるのを可能にしながらオストミー排出物を遮断するように構成されたエンボス加工フィルムから形成してもよい。エンボス加工フィルムはまた、オストミーバッグが平たく潰れるのを最小限にするように構成することができ、保護パネル20は、外壁12が互いに貼り付くのを防止し、オストミー排出物がオストミーパウチの底部に落下するのを促進するように配置される。保護パネル20は、さまざまなパターンで、さまざまな深さで、且つ/又はさまざまな位置にエンボス加工することができる。一実施形態では、保護パネル20は、図4に示すように、菱形パターンでエンボス加工してもよい。菱形パターンは、フィルタアセンブリ16にガス経路を提供する斜方向のチャネルを画定するように構成することができる。斜方向のチャネルは、ガス経路がオストミー排出物によって閉鎖されるリスクを低減させるように構成することができる。こうした斜方向のチャネルは、市松模様パターンで画定されるチャネル等、真っ直ぐな垂直チャネル及び水平チャネルよりも、閉鎖される可能性が低い。一実施形態において、保護パネル20は、テクスチャ加工フィルムから形成してもよく、テクスチャ加工フィルムは、プレフィルタ24に近接するテクスチャ加工フィルムの少なくとも一部にはテクスチャがない。保護パネル20は、ガス入口開口部を含んでもよく、又は、ガス流路を提供するために外壁12に不連続に取り付けてもよい。
図5は、一実施形態によるオストミーパウチ100の部分斜視図である。オストミーパウチ100は、概して、フィルタアセンブリ116と、保護パネル120及びプレフィルタ124を含む2段保護部とを備え、オストミーパウチ10と同様に構成することができる。この実施形態では、保護パネル120は、菱形パターンを含むエンボス加工フィルムから形成することができ、エンボス加工フィルムは、ガス流路を提供するように不連続ヒートシール122を介してパウチ壁112に封止することができる。
一実施形態において、保護パネル20は、エンボス加工された穿孔フィルムから形成することができる。例えば、保護パネル20は、複数の微細穿孔を含むエンボス加工フィルムから形成することができる。こうした実施形態では、保護パネル20は、プレフィルタ24に近接してテクスチャ及び穿孔がなくてもよい。
いくつかの実施形態では、保護パネル20は、下方部分に、保護パネル20と外壁12との間に蓄積したいかなるオストミー排出物も収集領域に流れ落ちることができるようにする、少なくとも1つのスリット又は切れ目を含むことができる。一実施形態では、保護パネル20は、保護パネル20の下側周縁部に近接して配置された第1組の微細穿孔と、その上方に配置された第2組の微細穿孔とを含むことができ、第1組の微細穿孔は第2組の微細穿孔の直径よりも大きい直径を有する。こうした実施形態では、第1組の微細穿孔は、保護パネル20と外壁12との間に蓄積したオストミー排出物が収集領域まで流れ落ちることができるように構成することができる。
プレフィルタ24により、第2段のフィルタ保護部を提供することができる。図2は、フィルタアセンブリ16に隣接して設けられたプレフィルタ24の概略断面図である(プレフィルタ24の厚さは誇張されている)。プレフィルタは、ガスが通って流れるのを可能にしながら、より薄い(より低い粘性の)排出物を含むオストミー排出物を制限するように構成された、好適な材料から形成することができる。好適なプレフィルタ材料としては、限定されないが、網状連続気泡フォーム等のフォーム、テキスタイル、マイクロフリース、不織布等が挙げられる。ポリウレタンフォーム、テキスタイル及びマイクロフリース等、好適なプレフィルタ材料のうちのいくつかは、液体オストミー排出物をプレフィルタ24から離れるようにはじくことができる疎水性材料であり得る。
一実施形態では、プレフィルタ24は、網状ポリウレタンフォームから形成することができる。フォームは、約10個の細孔/インチ(ppi)~約250ppi、好ましくは約30ppi~約200ppiの細孔サイズを有することができる。例えば、フォームは、約40ppi~約60ppiの細孔サイズを有することができる。図1及び図2の実施形態において、プレフィルタ24は、フィルタアセンブリ16をおおよそ覆うようなサイズでありそのように配置することができる。別の実施形態では、プレフィルタ24は、フィルタアセンブリ16よりも実質的に大きいサイズであってもよい。さらに別の実施形態では、プレフィルタ24は、保護パネル20と遠位側壁との間に画定される区画を実質的に充填するように配置してもよい。プレフィルタ24は、オストミー器具10のかさばりを最小限にするように比較的薄くてもよい。一実施形態において、プレフィルタ24は、約1/32インチ~約1/2インチ、好ましくは約1/16インチ~約1/4インチ、より好ましくは約1/8インチの厚さを有する連続気泡フォームから形成してもよい。プレフィルタ24は、ユーザがパウチ外壁を介して圧力を加えることによって、プレフィルタ24に吸収された液体を絞り出すことができるように構成してもよい。
いくつかの実施形態では、オストミー器具10は、2段を超えるフィルタ保護部を含んでもよい。例えば、オストミー器具10は、フィルタアセンブリ16を保護するように構成及び配置され得る少なくとも1つのヒートシールを含んでもよい。一実施形態において、オストミー器具10は、保護パネル20を、フィルタアセンブリ16の下方に近接して又はフィルタアセンブリ16の下方部分を包囲して、外壁12のうちの1つに封止して、オストミー排出物がフィルタアセンブリ16及び/又はプレフィルタ24に達するのを抑止する、少なくとも一つのヒートシールを含んでもよい。
図6は、一実施形態によるフィルタアセンブリ216及び多段フィルタ保護部217の概略図である。この実施形態では、フィルタアセンブリ216は、裏打ち層202と、活性炭フォームろ材218とを含むことができる。多段フィルタ保護部217は、膜層204と、フォーム材料から形成されたプレフィルタ224と、微細穿孔フィルムから形成された保護パネル220とを含むことができる。好適なガス透過性材料から形成することができる膜層204は、ろ材218とプレフィルタ224との間に配置することができる。膜層204のための好適なガス透過性材料としては、限定されないが、膜材料、ガス透過性ポリマーフィルム、不織布等を挙げることができる。
図7は、別の実施形態による、フィルタアセンブリ316及び多段フィルタ保護部317の概略図である。この実施形態では、フィルタアセンブリ316は、膜層304と、ガス不透過性材料から形成されたパケットフィルム302に封入された活性炭ポリエステル(PET)ろ材318とを含むことができ、パケットフィルム302にガス入口開口部306及びガス出口開口部308が設けられている。多段フィルタ保護部317は、フォームプレフィルタ324と微細穿孔フィルム保護パネル320とを含むことができる。
図8は、一実施形態によるオストミーパウチ400の部分分解図である。オストミーパウチ400は、概して、フィルタアセンブリ416と、保護パネル420及びプレフィルタ424を含む多段保護部417とを備え、オストミーパウチ10と同様に構成することができる。この実施形態では、フィルタアセンブリ416は、パウチ壁412の外面に取り付けることができ、一方で、多段保護部417は、パウチの内部に配置することができる。別の実施形態では、図18に示すように、フィルタアセンブリ416及び多段保護部417をパウチの内側に配置してもよい。
フィルタアセンブリ416は、裏打ち層402と、ろ材418と、膜層404とを含むことができる。フィルタアセンブリ416は、パウチ壁412に画定されたガス出口開口部406を覆うように配置し、例えばヒートシールを介してパウチ壁412に取り付けることができる。膜層404は、オストミー排出物に対する保護を提供しながら、ガスが通って流れるのを可能にするように構成された好適なガス透過性材料から形成することができる。ろ材418は、オストミーガスを脱臭するように構成された好適なフィルタ材料から形成することができる。裏打ち層402は、比較的低いガス透過性を有するか又はガス不透過性である好適な材料から形成し、フィルタアセンブリ416を通って放射状に流れるようにガスを向けるように構成することができる。この実施形態では、オストミーパウチ400に収集されたガスは、図8において矢印によって示すように、出口開口部406を通って出て行き、膜層404を通ってフィルタアセンブリ416に流れ込み、ろ材418を通って放射状に流れた後、フィルタアセンブリ416から出ることができる。フィルタアセンブリ416は、フィルタアセンブリ416の周縁部に近接する少なくとも1つのガス出口を含むことができる。例えば、フィルタアセンブリ416は、封止されていない周縁部によって画定されるガス出口を含むことができる。
ろ材418を通る放射状ガス流の長さは、出口開口部406のサイズと、ろ材のサイズによって影響され得る(出口開口部406が大きいほど、ろ材418を通るガス経路は短くなる)。さらに、フィルタアセンブリ116を通ってオストミーパウチ100を出て行くガスの流量は、出口開口部106のサイズと膜層104の多孔率等の膜層104のガス流特性とを構成することにより、調整することができる。一実施形態において、出口開口部406及び膜層404のサイズは、パウチのバルーニングを最小限にするのに十分なガスが出て行くのを可能にしながら、優れた臭気脱臭のためにろ材418を通るガス流の長さを依然として提供するように構成することができる。
一実施形態では、出口開口部406は、約0.02平方インチ~約0.15平方インチ、好ましくは約0.05平方インチ~約0.08平方インチ、より好ましくは0.06平方インチ~0.07平方インチの面積を有することができる。出口開口部406は、例えば、円形開口部、楕円形開口部、矩形開口部、正方形開口部等、さまざまな形状で提供することができる。一実施形態では、出口開口部406は、約0.0625平方インチ(0.25インチ×0.25インチ)の面積を有する正方形状の開口部によって画定することができる。
裏打ち層402に好適な材料としては、限定されないが、ろ材418と比較して実質的に低いガス透過性を有するポリマーフィルムを挙げることができる。例えば、裏打ち層402は、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム等のポリマーフィルムから形成することができる。裏打ち層402は、約2ミル~約10ミル、好ましくは約3ミル~約7ミル、より好ましくは約5ミルの厚さを有することができる。
ろ材418は、ガスを脱臭する木炭、炭素又は他の適切な脱臭材料を含む適切なフィルタ材料から形成することができる。ろ材418に好適なフィルタ材料としては、限定されないが、網状フォーム及び活性炭を含むフィルタ材料等の活性炭フォーム材料、活性炭不織布及び活性炭布等を挙げることができる。図9は、一実施形態による網状フォームの顕微鏡画像であり、図10は、一実施形態による活性炭が充填された網状フォームの顕微鏡画像である。ろ材418は、約0.03インチ~約0.15インチ、好ましくは約0.06インチ~約0.12インチ、より好ましくは約0.07インチ~約0.1インチの厚さを有することができる。
一実施形態において、ろ材418は、Freudenbergから入手可能なポリウレタン(PU)フォームフィルタ材料等、活性炭を含むとともに約0.089インチの厚さを有する、網状PUフォームから形成することができる。こうしたPUフォームフィルタ材料は、疎水性である可能性があり、パウチの外面に配置されたフィルタアセンブリ416にさらなる利点を提供することができる。例えば、疎水性ろ材418は、水に抵抗し、フィルタアセンブリ416が例えばシャワー中又は水泳中に水にさらされるとき、フィルタステッカーを不要にすることができる。
膜層404は、好適なガス透過性材料から形成することができる。膜層404のための好適なガス透過性材料としては、限定されないが、ePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)膜、UHMW PE(超高分子量ポリエチレン)膜、パルプ/ポリエステル膜、スパンメルトPP(ポリプロピレン)膜、SMS PP(スパンボンドメルトブローンスパンボンドポリプロピレン)不織布等を挙げることができる。膜層404は、約0.5ミル~約15ミル、好ましくは約0.8ミル~約12ミルの厚さを有することができる。一実施形態では、膜層404は、約10gsm~約500gsm、好ましくは約30gsm~約120gsm、より好ましくは約40gsm~約80gsmの坪量を有する、スパンボンドPP最上層、メルトブローンPP中間層、及びスパンボンドPP最下層を含む3層SMS PP不織布から形成することができる。例えば、膜層404は、Precision Fabrics Group Inc.からStyle T063-73960で入手可能な約44gsmの坪量を有するSMS PP不織布から形成してもよい。別の実施形態では、膜層104は、約1gsm~約20gsm、好ましくは約2gsm~約5gsmの坪量と、約10μm~約50μm、好ましくは約15μm~約40μmの厚さと、約60%~約90%、好ましくは約70%~約85%の多孔率とを有する微孔性UHMW PE膜から形成してもよい。例えば、膜層104は、約3gsmの坪量と、約20μmの厚さと、約83%の多孔率とを有する微孔性UHMW PE膜から形成してもよく、これはLydall Performance Materials B.V.からSolupor(登録商標)membranes 3P07Aの商品名で入手可能である。
一実施形態において、フィルタアセンブリ416は、バルーニングを最小限にしながら、依然として、優れた臭気ろ過を提供するとともにオストミー排出物の漏れを防止するように構成することができる。フィルタアセンブリのこうした特性は、フィルタアセンブリを通る空気流量と、液体がフィルタアセンブリの膜層を押し通される圧力を測定する液体保持力(hold-out)と、脱臭データとを分析することによって、評価することができる。
図8の実施形態において、フィルタアセンブリ416の空気流量及び液体保持力は、主に膜層404の特性によって決まる可能性がある。多くの従来技術によるフィルタアセンブリ、例えば、ePTFE膜又はUHMW PE膜から形成された膜層を含むフィルタアセンブリの場合の膜層のコストは、フィルタアセンブリの総材料コストの最も大きい部分であることが多い。例えば、ePTFE膜から形成された膜層のコストは、フィルタアセンブリの総材料コストの50%超を構成する可能性がある。
本出願の発明者らは、実質的なコスト削減で同等以上のフィルタ特性を提供することができるフィルタ膜層に好適な材料を特定するために、多数の異なる膜材料、不織布材料、布材料、及び他のガス透過性材料を研究及び分析した。研究開発に実質的な時間及び投資を費やした後、病院用ガウンに通常使用されているSMS PP不織布材料から形成された膜層を含むフィルタアセンブリが、実質的により低コストで、空気流量及び液体保持力等、驚くほど優れたフィルタ膜特性を提供することができることが発見された。例えば、SMS PP不織布材料のコストは、ePTFE膜材料のコストの約1%程度に低い可能性がある。表1に、さまざまな膜素材の空気流量及び液保持力のデータを示す。
Figure 2023517741000002
指定された圧力を維持するようにパウチを通る空気の質量流量を測定する、マスフローメーター(MFM)を搭載したIsaac HD Multi-Function Leak Tester(Isaacテスター)を使用して、空気流量を試験した。パウチを取り付けるために、隅の各々の近くに位置合せ用の穴があり、中央に空気がパウチに入るための開口部がある正方形でテフロン(登録商標)コーティングされた試験板を使用した。試験板と試験板に取り付けられたパウチを締め付けるために、2つのエアシリンダを含む試験治具を使用した。試験治具には、空気が圧力変換器からパウチの中に流れるのを可能にする穴が画定されていた。
表1の空気流量データは、ガス出口開口部を覆うために(表1に示すような)フィルタアセンブリ又は膜が取り付けられたサンプルパウチ内で0.18psi圧力を維持する空気流量を測定することによって収集した。バリア裏打ちを取り除き、バリアと試験板との間に空気流路が形成されないように、試験板の中心穴の上にパウチのスタータ穴を中心合せして、サンプルパウチを試験板に取り付けた。図11に示すように、パウチが取り付けられた試験板を、位置合せを誘導する位置決めピンを用いて試験治具に取り付け、空気圧で締め付ける。Isaacテスターを使用して、0.18±0.018psiの圧力を維持するための空気流量を測定し、記録した。
液体圧力タンク、空気源及び液体圧力計を含む試験機器システム(図12)を使用して、液体(表1に提供するデータには水が使用された)が膜又はフィルタアセンブリの膜層に押し通される圧力を測定することにより、液体保持力を試験した。治具の上に、(表1に示すような)サンプル膜又はサンプルフィルタアセンブリを配置し、図13に示すように膜又はフィルタアセンブリの上に位置合せされるように、フィルタクランプを治具の上に位置決めした。空気圧バルブを介してフィルタクランプを閉じた後、水がサンプル膜又はサンプルフィルタアセンブリの膜層に浸透するまでシステム圧を上昇させた。
オストミーパウチのバルーニング現象と、オストミーフィルタを通る排出物の漏れと、オストミーガスのろ過との詳細な検討及び慎重な研究、並びに多数の膜材料及びフィルタアセンブリの空気流量及び液体保持力のデータの分析の後、約10cc/sよりも大きく約40cc/ssよりも小さい、0.18psiでの空気流量と、約0.9psiよりも大きい液体(水)保持力とを有するように構成されたフィルタアセンブリを備えるオストミーパウチが、パウチのバルーニングを最小限にしながら、依然としてオストミー排出物の漏れを防止することができることが発見された。
一実施形態において、フィルタアセンブリ416は、約5ミルの厚さを有するLDPEフィルムから形成された裏打ち層402と、(ISO 845に従って試験した)約26kg/m~約30kg/mの純密度を有する活性炭網状PUフォームから形成されたろ材418と、約44gsmの坪量を有するSMS PP不織布から形成された膜層404とを含むことができ、フィルタアセンブリ416は、約0.06平方インチ~約0.07平方インチの面積を有する出口開口部406を覆い、約10cc/sよりも大きく約40cc/sよりも小さい、0.18psiでの空気流量と、約0.9psiよりも大きく約3.0psiよりも小さい液体(水)保持力とを有するように構成することができる。一実施形態では、フィルタアセンブリ416は、約0.0625平方インチの面積を有する出口開口部406を覆い、約15cc/sよりも大きく約35cc/sよりも小さい、0.18psiでの空気流量と、約1.0psiよりも大きく約2.0psiよりも小さい液体(水)保持力とを有するように構成することができる。フィルタアセンブリ416は、さまざまな形状、例えば、円形、楕円形、矩形又は正方形の形状で提供してもよい。
1.165インチの辺長を有する正方形状の本体を有し、約5ミルの厚さを有するLDPEフィルムから形成された裏打ち層402と、(ISO 845に従って試験した)約26kg/m~約30kg/mの純密度を有する活性炭網状PUフォームから形成されたろ材418と、約44gsmの坪量を有するSMS PP不織布から形成された膜層404とを含む、フィルタアセンブリ416のサンプルを準備し、従来技術によるフィルタアセンブリとともに脱臭特定について試験した。乾燥窒素中に5ppmのHSを含むチャレンジガスと乾燥窒素中に5ppmのメチルメルカプタン(MM)を含むチャレンジガスとを用いる揮発性分析を行った。試験パラメータには、25%RH(相対湿度)まで加湿されたチャレンジガスと、15cc/sのフィルタへのチャレンジガスの流量と、0.8psiの背圧とが含まれていた。図16は、HSチャレンジガスを用いた揮発性分析試験結果のグラフであり、図17は、MMチャレンジガスを用いた揮発性分析試験結果のグラフである。図16及び図17に示すように、フィルタアセンブリ416のサンプル(「サンプル1」及び「サンプル2」と称する)は、e-PTFE膜を含むColoplast SenSura(登録商標)Mioフィルタアセンブリサンプル及びe-PTFE膜を含むSalt Healthcare Confidence BE(登録商標)フィルタアセンブリサンプルと比較してより優れた脱臭特性を示し、UHMW PE膜を含むDansac NovaLifeフィルタアセンブリサンプルと比較して同様の脱臭特性を示した。
図8に戻ると、多段フィルタ保護部417は、ガス出口開口部406を覆うように配置されるとともにパウチ壁412の内面に封止されたプレフィルタ424と、プレフィルタ424を覆うとともにパウチ壁412の内面に封止された保護パネル420とを含むことができる。こうした実施形態では、パウチに収集されたオストミー排出物からのフィルタアセンブリ416の多重保護部を提供するように、保護パネル420は、粗いプレフィルタ及び第1保護ラインとして機能することができ、プレフィルタ424は、細かいプレフィルタ及び第2保護ラインとして機能することができる。
一実施形態において、プレフィルタ424は、第1層425と任意選択的な第2層423とを含むことができる。第1層425は、微粒子を遮断するように構成し、任意選択的な第2層423又は膜層404と比較して実質的に低いガス流抵抗を提供するように十分なガス流路/チャネルを含む任意の好適な材料から形成することができる。第1層425に好適な材料としては、限定されないが、約10ppi~約250ppi、好ましくは約30ppi~約200ppiを含む連続気泡フォーム及び網状フォームを挙げることができる。例えば、第1層425は、約200ppiを含む網目状フォームから形成してもよい。第1層425に好適な材料は、フォーム材料に限定されず、微細な特定の遮断及び比較的低いガス流動抵抗に対して構成された他の同様の材料を含んでもよい。第1層425は、約1/32インチ~約1/2インチ、好ましくは約1/16インチ~約1/4インチ、より好ましくは約1/8インチの厚さを有することができる。一実施形態において、第1層425は、約45ppi及び約1/8インチの厚さを有する網状PUフォームから形成してもよい。いくつかの実施形態では、第1層425は、第2層423に積層することができる。
第2層423は、取扱い及び加工中に第1層425に何らかの支持を与えるとともに、パウチ壁412にヒートシール性を与えるように構成された好適な材料から形成することができる。第2層423に好適な材料としては、限定されないが、不織布材料、膜材料、ガス透過性ポリマー材料等が挙げられる。例えば、第2層423は、約10gsm~約500gsm、好ましくは約20gsm~約100gsm、より好ましくは約30gsm~約50gsmの坪量を有するポリエステル(PET)不織布又はSMS PP不織布から形成することができる。プレフィルタ424は、ユーザがパウチ壁を通して圧力を加えて、第1層425に吸収されたいかなる液体も絞り出すことができるように構成することができる。第2層423は任意選択的である。プレフィルタ424が第2層423を含まない実施形態では、第1層425をパウチ壁412に直接封止してもよい。
保護パネル420は、好適な微細穿孔フィルムから形成し、周縁シールを介してパウチ壁412に封止することができる。一実施形態において、保護パネル420は、プレフィルタ423の周囲を覆って封止するように、プレフィルタ423よりもわずかに大きく構成するとともにそのようなサイズとすることができる。他の実施形態では、保護パネルは、オストミーパウチの上方部分の約1/5~約2/3、好ましくは、オストミーパウチの上方部分の約1/4~約1/2を覆うように構成することができる。微細穿孔フィルムは、パウチ壁412にヒートシールするように構成された好適なポリマー材料から形成することができる。一実施形態では、保護パネル420は、約8%のエチレン-酢酸ビニル(EVA)を含むコポリマーから形成してもよい。保護パネル420は、約0.5ミル~約10ミル、好ましくは約1ミル~約5ミルの厚さを有することができる。
保護パネル420は、保護パネル420の一部分、複数の部分、又は全領域を通して微細穿孔を含むことができる。図8の実施形態では、保護パネル420は、保護パネル420の下方部分にのみ微細穿孔430を含むことができる。こうした実施形態では、オストミーパウチ400に収集されたガスは、図8の矢印によって示すように、保護パネル420の下方部分の微細穿孔430を通って流れ、プレフィルタ424を通って上方に流れ、ガス出口開口部406を通ってパウチを出て、膜層404を流れ、ろ材418を介してろ過された後、フィルタアセンブリ416を出ることができる。
保護パネル420は、約50μm~約500μm、好ましくは約100μm~約450μm、より好ましくは約150μm~約400μmの直径を有する複数の略円形の円筒状開口部によって画定された微細穿孔を含むことができる。一実施形態では、保護パネル420は、保護パネル420の下方部分に微細穿孔を含むことができ、微細穿孔は、約10個/インチ(ppi)~約500ppi、好ましくは約100ppi~約300ppiの細孔密度を有する。いくつかの実施形態では、保護パネル420は、さまざまなサイズ、さまざまなパターン、さまざまな形状、及び/又は保護パネル420の選択された部分における微細穿孔を含むことができる。
図14は、一実施形態による保護パネル520を備えたオストミーパウチを示し、保護パネル520は、保護パネル520の下方部分における第1組の微細穿孔530と、第1組の微細穿孔530の上方に配置された第2組の微細穿孔532とを含む。第1組の微細穿孔530は、第2組の微細穿孔532の直径よりも大きい直径を有する複数の開口部によって画定することができる。例えば、第1組の微細穿孔530は、約250μm~約500μm、好ましくは約300μm~約400μm、より好ましくは約350μm~約380μmの直径を有する複数の略円形の円筒状開口部によって画定することができる。第2組の微細穿孔532は、約50μm~約300μm、好ましくは約100μm~約250μm、より好ましくは約125μm~約175μmの直径を有する略円形の円筒状開口部によって画定することができる。
一実施形態において、保護パネル520は、約8%のEVAを含み、約2.1ミルの厚さを有するコポリマーフィルムから形成することができ、微細穿孔を含むことができ、微細穿孔は、2列に配置された約380μmの直径を有する複数の開口部によって画定された第1組の微細穿孔530と、24列で配置された約150μmの直径を有する複数の開口部によって画定された第2組の微細穿孔532とを含み、微細穿孔は約100ppiの細孔密度を有する。保護パネル520は、粗粒子を遮断するとともにその周縁部に沿ってパウチ壁にヒートシールするように構成することができる。いくつかの実施形態では、保護パネル520に、保護パネルとパウチ壁の間に蓄積されたいかなる液体が流れ落ちることができるように、下側周縁部に近接してスリット又は開口部を設けることができる。
保護パネルは、図15A~15Dに示す3D形状等、保護パネルの厚さを貫通するさまざまな3D形状を有する開口部によって形成された微細穿孔を含むことができる。
上述した相対的な方向、例えば、「上方」、「下方」、「上側」、「下側」、「上」、「下」は、単に例示の目的で使用され、オストミーパウチ及び/又は患者の向きに応じて変化する可能性があることが理解される。したがって、この用語法は、本質的に非限定的である。加えて、上記の実施形態の1つ又は複数のさまざまな特徴は、本明細書に記載する異なる実施形態の他の特徴において使用し、そうした特徴と組み合わせ、又は置き換えることができることが理解される。
本明細書で参照するすべての特許は、本開示の本文において具体的に示されているか否かに関わらず、参照によりその全体が本明細書に援用される。
本開示において、「1つの、ある(a、an)」という語は、単数形及び複数形の両方を含むと解釈されるべきである。逆に、複数の項目へのいかなる言及も、適切な場合は、単数形を含むものとする。
上述したことから、本発明の新規な概念の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多数の変更及び変形を実現することができることが理解されよう。図示する具体的な実施形態に関するいかなる限定も意図されておらず、又は推測されるべきではないことが理解されるべきである。本開示は、添付の特許請求の範囲によって、請求項の範囲内にあるすべての変更形態を包含するように意図されている。

Claims (21)

  1. 外側周縁部で接合されるとともに収集領域を含む内部容積部を画定する、身体側壁及び遠位側壁と、
    オストミー排出物を受ける入口と、
    前記収集領域に収集されたガスが出て行く出口と、
    前記出口を覆うフィルタアセンブリと、
    前記フィルタアセンブリを保護するように構成された多段フィルタ保護部と、
    を備え、
    前記多段フィルタ保護部が、プレフィルタと前記プレフィルタを覆う保護パネルとを含む、オストミーパウチ。
  2. 前記フィルタアセンブリが、前記身体側壁及び前記遠位側壁のうちの一方の外面に取り付けられ、
    前記多段保護部が、前記パウチの内側に配置されている、請求項1に記載のオストミーパウチ。
  3. 前記フィルタアセンブリが、前記遠位側壁の外面に取り付けられ、
    前記プレフィルタ及び前記保護パネルが、前記遠位側壁の内面に取り付けられている、請求項1~2のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  4. 前記フィルタアセンブリ、前記プレフィルタ及び前記保護層が、前記遠位側壁の内面に取り付けられている、請求項1に記載のオストミーパウチ。
  5. 前記保護パネルが、微細穿孔フィルム、エンボス加工フィルム又は微細穿孔エンボス加工フィルムから形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  6. 前記保護パネルが、約100μm~500μmの直径を有する複数の開口部を含む微細穿孔フィルムから形成され、
    前記複数の開口部が、約25ppi~約300ppiの細孔密度を提供するように配置され、
    前記保護パネルが、外側周縁シールに沿って前記遠位側壁及び/又は前記身体側壁に封止されている、請求項5に記載のオストミーパウチ。
  7. 前記保護パネルが、約300μm~約500μmの直径を有する複数の開口部を含む第1組の微細穿孔と、約50μm~約200μmの直径を有する複数の開口部を含む第2組の微細穿孔とを含む微細穿孔フィルムから形成され、
    前記第1組の微細穿孔が前記保護パネルの下側周縁部に近接して配置され、
    前記第2組の微細穿孔が前記プレフィルタにより近い前記第1組の微細穿孔の上方に配置されている、請求項5~6のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  8. 前記保護パネルが、水平シールを提供するように下側周縁部に沿って前記遠位側壁に封止されており、
    前記フィルタアセンブリに近接する前記保護パネルの少なくとも一部には開口部がない、請求項6~7のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  9. 前記水平シールが、不連続ヒートシールであり、又は、
    前記保護パネルが、前記保護パネルと前記遠位側壁との間に蓄積した液体が前記収集領域に流れ落ちることができるように構成された、前記下側周縁部に近接する少なくとも1つのスリット又は開口部を含む、請求項8に記載のオストミーパウチ。
  10. 前記プレフィルタが、網状フォーム又は連続気泡フォームから形成された第1層を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  11. 前記第1層が、網状ポリウレタン(PU)フォームから形成されている、請求項10に記載のオストミーパウチ。
  12. 前記プレフィルタが第2層をさらに含み、
    前記第1層が前記第2層に積層され、
    前記プレフィルタが、前記第2層を前記遠位壁の内面にヒートシールすることにより前記遠位壁に取り付けられている、請求項10~11のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  13. 前記第2層が、ポリエステル不織布又はスパンボンド-メルトブローン-スパンボンドポリプロピレン(SMS PP)不織布から形成されている、請求項12に記載のオストミーパウチ。
  14. 前記フィルタアセンブリが、膜層と、裏打ち層と、前記膜層と前記裏打ち層との間に配置されたろ材とを含み、
    前記フィルタアセンブリが、前記膜層が前記出口を覆うように、前記身体側壁及び前記遠位側壁のうちの一方の外面又は内面に取り付けられている、請求項1~13のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  15. 前記裏打ち層が、低密度ポリエチレンフィルムから形成されている、請求項14に記載のオストミーパウチ。
  16. 前記ろ材が、活性炭含浸フォームから形成され、
    前記活性炭含浸フォームが疎水性である、請求項12~13のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  17. 前記ろ材が活性炭網状PUフォームから形成されている、請求項16に記載のオストミーパウチ。
  18. 前記膜層がSMS PP不織布から形成されている、請求項14~17のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  19. 前記SMS PP不織布が約40gsm~約80gsmの坪量を有する、請求項18に記載のオストミーパウチ。
  20. 前記フィルタアセンブリが、前記ろ材を通る放射状ガス流路を提供するように構成され、
    前記フィルタアセンブリが、前記出口を通って出て行く前記ガスを、前記膜層を通って流れ、前記ろ材を通って放射状に流れ、前記フィルタアセンブリの外側周縁部に近接して設けられた少なくとも1つのガス出口を通って前記フィルタアセンブリから出るように導くように構成されている、請求項14~19のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
  21. 前記フィルタアセンブリ及び前記多段保護部は、前記収集領域に収集されたガスが、前記保護パネルに設けられた微細穿孔を通って流れ、前記プレフィルタを通って流れ、前記出口を通って前記オストミーパウチから出て、前記膜層を通って流れ、前記ろ材を放射状に流れた後、前記フィルタアセンブリを出ることができるように構成され、かつ配置されている、請求項14~20のいずれか一項に記載のオストミーパウチ。
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