JP2023517478A - アップリンク衝突処理 - Google Patents

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Abstract

本開示は、一般にワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器（ＵＥ）は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、を行い得、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。多数の他の態様が提供される。【選択図】図３

Description

優先権の主張
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「ＵＰＬＩＮＫ ＣＯＬＬＩＳＩＯＮ ＨＡＮＤＬＩＮＧ」と題する２０２０年２月１３日に出願された米国仮特許出願第６２／９７６，２３５号、および「ＵＰＬＩＮＫ ＣＯＬＬＩＳＩＯＮ ＨＡＮＤＬＩＮＧ」と題する２０２１年２月１１日に出願された米国非仮特許出願第１７／１７４，０１７号の優先権を主張する。
[0002]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、アップリンク衝突処理（handling）のための技法および装置に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース（たとえば、帯域幅、送信電力など）を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）システムと、時分割多元接続（ＴＤＭＡ）システムと、周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）システムと、直交周波数分割多元接続（ＯＦＤＭＡ）システムと、シングルキャリア周波数分割多元接続（ＳＣ－ＦＤＭＡ）システムと、時分割同期符号分割多元接続（ＴＤ－ＳＣＤＭＡ）システムと、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ（登録商標））とを含む。ＬＴＥ／ＬＴＥアドバンストは、第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ（登録商標））によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム（ＵＭＴＳ）モバイル規格の拡張のセットである。
[0004]ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器（ＵＥ）のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局（ＢＳ）を含み得る。ＵＥは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してＢＳと通信し得る。ダウンリンク（または、順方向リンク）はＢＳからＵＥへの通信リンクを指し、アップリンク（または、逆方向リンク）はＵＥからＢＳへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明されるように、ＢＳは、ノードＢ、ｇＮＢ、アクセスポイント（ＡＰ）、ラジオヘッド、送受信ポイント（ＴＲＰ）、新無線（ＮＲ）ＢＳ、５ＧノードＢなどと呼ばれることがある。
[0005]上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。５Ｇと呼ばれることもあるＮＲは、３ＧＰＰによって公表されたＬＴＥモバイル規格の拡張のセットである。ＮＲは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、ダウンリンク（ＤＬ）上でサイクリックプレフィックス（ＣＰ）を伴う直交周波数分割多重化（ＯＦＤＭ）（ＣＰ－ＯＦＤＭ）を使用して、アップリンク（ＵＬ）上でＣＰ－ＯＦＤＭおよび／または（たとえば、離散フーリエ変換拡散ＯＦＤＭ（ＤＦＴ－ｓ－ＯＦＤＭ）としても知られる）ＳＣ－ＦＤＭを使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力（ＭＩＭＯ）アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が高まるにつれて、ＬＴＥ、ＮＲ、および他の無線アクセス技術におけるさらなる開発が依然として有用である。
[0006]いくつかの態様では、ユーザ機器（ＵＥ）によって実行されるワイヤレス通信の方法は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、を含み得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0007]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのＵＥは、メモリと、メモリに動作可能に結合された１つまたは複数のプロセッサとを含み得る。メモリおよび１つまたは複数のプロセッサは、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、を行うように設定され得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0008]いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体が、ワイヤレス通信のための１つまたは複数の命令を記憶し得る。１つまたは複数の命令は、ＵＥの１つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、を１つまたは複数のプロセッサに行わせ得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0009]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別するための手段と、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルするための手段と、を含み得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、装置処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0010]態様は、概して、図面および明細書を参照しながら本明細書で実質的に説明され、添付の図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および／または処理システムを含む。
[0011]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。追加の特徴および利点について以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実施するために他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討すると以下の説明からよりよく理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
[0012]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
[0013]本開示による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図。 [0014]本開示による、ワイヤレスネットワークにおいてＵＥと通信している基地局の一例を示す図。 [0015]本開示による、アップリンク衝突処理の一例を示す図。 [0016]本開示による、アップリンク衝突処理に関連する一例を示す図。 [0017]本開示による、例示的な装置を示す図。
[0018]本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより完全に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化され得、本開示全体にわたって提示されるいずれかの特定の構造または機能に限定されると解釈されるべきではない。そうではなく、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲が、本開示のいずれかの他の態様とは無関係に実装されるか、本開示のいずれかの他の態様と組み合わされて実装されるかにかかわらず、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をも包含するものであることを諒解されたい。たとえば、本明細書に記載された任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載の本開示の様々な態様に加えて、または本開示の様々な態様以外の他の構造、機能、または構造と機能とを使用して実践される装置あるいは方法を包含するものである。本明細書で開示される開示のいかなる態様も、請求項の１つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0019]次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、（「要素」と総称される）様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
[0020]態様は、本明細書において、５ＧまたはＮＲ無線アクセス技術（ＲＡＴ）に一般に関連する専門用語を使用して説明されることがあるが、本開示の態様は、３Ｇ ＲＡＴ、４Ｇ ＲＡＴ、および／または５Ｇに続くＲＡＴ（たとえば、６Ｇ）など、他のＲＡＴに適用され得ることに留意されたい。
[0021]図１は、本開示による、ワイヤレスネットワーク１００の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク１００は、いくつかの例の中でも、５Ｇ（ＮＲ）ネットワークおよび／またはＬＴＥネットワークの要素であり得るか、またはこれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク１００は、（ＢＳ１１０ａ、ＢＳ１１０ｂ、ＢＳ１１０ｃ、およびＢＳ１１０ｄとして示されている）いくつかの基地局１１０と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局（ＢＳ）は、ユーザ機器（ＵＥ）と通信するエンティティであり、ＮＲ ＢＳ、ノードＢ、ｇＮＢ、５ＧノードＢ（ＮＢ）、アクセスポイント、送受信ポイント（ＴＲＰ）などと呼ばれることもある。各ＢＳは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。３ＧＰＰでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、このカバレージエリアをサービスするＢＳおよび／またはＢＳサブシステムのカバレージエリアを指すことができる。
[0022]ＢＳは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および／または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア（たとえば、半径数キロメートル）をカバーし得、サービスに加入しているＵＥによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているＵＥによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア（たとえば、自宅）をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するＵＥ（たとえば、限定加入者グループ（ＣＳＧ）中のＵＥ）による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのＢＳは、マクロＢＳと呼ばれることがある。ピコセルのためのＢＳは、ピコＢＳと呼ばれることがある。フェムトセルのためのＢＳは、フェムトＢＳまたはホームＢＳと呼ばれることがある。図１に示されている例では、ＢＳ１１０ａは、マクロセル１０２ａのためのマクロＢＳであり得、ＢＳ１１０ｂは、ピコセル１０２ｂのためのピコＢＳであり得、ＢＳ１１０ｃは、フェムトセル１０２ｃのためのフェムトＢＳであり得る。ＢＳは、１つまたは複数（たとえば、３つ）のセルをサポートし得る。「ｅＮＢ」、「基地局」、「ＮＲ ＢＳ」、「ｇＮＢ」、「ＴＲＰ」、「ＡＰ」、「ノードＢ」、「５Ｇ ＮＢ」、および「セル」という用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
[0023]いくつかの態様では、セルは必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルＢＳのロケーションに従って移動することがある。いくつかの態様では、ＢＳは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなどの、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、および／あるいはワイヤレスネットワーク１００中の１つまたは複数の他のＢＳまたはネットワークノード（図示せず）に相互接続され得る。
[0024]ワイヤレスネットワーク１００はまた、リレー局を含み得る。リレー局は、上流局（たとえば、ＢＳまたはＵＥ）からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局（たとえば、ＵＥまたはＢＳ）に送ることができるエンティティである。リレー局はまた、他のＵＥのための送信を中継することができるＵＥであり得る。図１に示されている例では、リレーＢＳ１１０ｄは、ＢＳ１１０ａとＵＥ１２０ｄとの間の通信を可能にするために、マクロＢＳ１１０ａおよびＵＥ１２０ｄと通信し得る。リレーＢＳは、リレー局、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
[0025]ワイヤレスネットワーク１００は、マクロＢＳ、ピコＢＳ、フェムトＢＳ、リレーＢＳなどの異なるタイプのＢＳを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのＢＳは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク１００における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロＢＳは、高い送信電力レベル（たとえば、５～４０ワット）を有し得るが、ピコＢＳ、フェムトＢＳ、およびリレーＢＳは、より低い送信電力レベル（たとえば、０．１～２ワット）を有し得る。
[0026]ネットワークコントローラ１３０は、ＢＳのセットに結合し得、これらのＢＳの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ１３０は、バックホールを介してＢＳと通信し得る。ＢＳはまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
[0027]ＵＥ１２０（たとえば、１２０ａ、１２０ｂ、１２０ｃ）はワイヤレスネットワーク１００全体にわたって分散され得、各ＵＥは固定または移動であり得る。ＵＥは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。ＵＥは、セルラーフォン（たとえば、スマートフォン）、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ（ＷＬＬ）局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー／生体デバイス、ウェアラブルデバイス（スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー（たとえば、スマートリング、スマートブレスレット））、エンターテインメントデバイス（たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ）、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター／スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように設定された任意の他の好適なデバイスであり得る。
[0028]いくつかのＵＥは、マシンタイプ通信（ＭＴＣ）ＵＥあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信（ｅＭＴＣ）ＵＥと見なされ得る。ＭＴＣ ＵＥおよびｅＭＴＣ ＵＥは、たとえば、基地局、別のデバイス（たとえば、リモートデバイス）、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、および／またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク（たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク）のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのＵＥは、モノのインターネット（ＩｏＴ）デバイスと見なされ得、および／またはＮＢ－ＩｏＴ（狭帯域モノのインターネット）デバイスとして実装され得る。いくつかのＵＥは、顧客構内機器（ＣＰＥ：Customer Premises Equipment）と見なされ得る。ＵＥ１２０は、プロセッサ構成要素および／またはメモリ構成要素などの、ＵＥ１２０の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれ得る。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素およびメモリ構成要素は、ともに結合され得る。たとえば、プロセッサ構成要素（たとえば、１つまたは複数のプロセッサ）およびメモリ構成要素（たとえば、メモリ）は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、および／または電気的に結合され得る。
[0029]概して、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のＲＡＴをサポートし得、１つまたは複数の周波数上で動作し得る。ＲＡＴは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるＲＡＴのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のＲＡＴをサポートし得る。場合によっては、ＮＲまたは５ＧのＲＡＴネットワークが展開されてよい。
[0030]いくつかの態様では、（たとえば、ＵＥ１２０ａおよびＵＥ１２０ｅとして示されている）２つ以上のＵＥ１２０が、（たとえば、互いに通信するための媒介として基地局１１０を使用せずに）１つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接、通信し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、ピアツーピア（Ｐ２Ｐ）通信、デバイスツーデバイス（Ｄ２Ｄ）通信、（たとえば、車両対車両（Ｖ２Ｖ）プロトコルまたは車両対インフラストラクチャ（Ｖ２Ｉ）プロトコルを含み得る）車両対あらゆるモノ（Ｖ２Ｘ）プロトコル、および／またはメッシュネットワークを使用して通信し得る。この場合、ＵＥ１２０は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および／または基地局１１０によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実施し得る。
[0031]ワイヤレスネットワーク１００のデバイスは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク１００のデバイスは、４１０ＭＨｚから７．１２５ＧＨｚに及ぶことがある、第１の周波数範囲（ＦＲ１）を有する動作帯域を使用して通信し得る、および／または２４．２５ＧＨｚから５２．６ＧＨｚに及ぶことがある、第２の周波数範囲（ＦＲ２）を有する動作帯域を使用して通信し得る。ＦＲ１とＦＲ２との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることがある。ＦＲ１の一部分は６ＧＨｚよりも大きいが、ＦＲ１は、しばしば、「サブ６ＧＨｚ」帯域と呼ばれる。同様に、ＦＲ２は、国際電気通信連合（ＩＴＵ）によって「ミリメートル波」帯域と識別される超高周波数（ＥＨＦ）帯域（３０ＧＨｚ～３００ＧＨｚ）とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ６ＧＨｚ」などの用語は、本明細書で使用される場合、６ＧＨｚ未満の周波数、ＦＲ１内の周波数、および／または（たとえば、７．１２５ＧＨｚよりも大きい）ミッドバンド周波数を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、ＥＨＦ帯域内の周波数、ＦＲ２内の周波数、および／または（たとえば、２４．２５ＧＨｚ未満の）ミッドバンド周波数を広く表し得ることを理解されたい。ＦＲ１およびＦＲ２内に含まれる周波数は修正されてよく、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数帯域に適用可能であることが企図される。
[0032]上記のように、図１は一例として与えられている。他の例は、図１に関して説明されるものとは異なり得る。
[0033]図２は、本開示による、ワイヤレスネットワーク１００においてＵＥ１２０と通信している基地局１１０の一例２００を示す図である。基地局１１０は、Ｔ個のアンテナ２３４ａ～２３４ｔを装備し得、ＵＥ１２０は、Ｒ個のアンテナ２５２ａ～２５２ｒを装備し得、ここで、概して、Ｔ≧１およびＲ≧１である。
[0034]基地局１１０において、送信プロセッサ２２０は、１つまたは複数のＵＥについてデータソース２１２からデータを受信し、ＵＥから受信されたチャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）に少なくとも部分的に基づいて各ＵＥのための１つまたは複数の変調およびコーディング方式（ＭＣＳ）を選択し、そのＵＥのために選択されたＭＣＳに少なくとも部分的に基づいて各ＵＥのためのデータを処理（たとえば、符号化および変調）し、すべてのＵＥについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ２２０はまた、（たとえば、半静的リソース区分情報（ＳＲＰＩ：semi-static resource partitioning information）のための）システム情報と制御情報（たとえば、ＣＱＩ要求、許可、および／または上位レイヤシグナリング）とを処理し、オーバーヘッドシンボルと制御シンボルとを提供し得る。送信プロセッサ２２０はまた、基準信号（たとえば、セル固有基準信号（ＣＲＳ）または復調基準信号（ＤＭＲＳ））および同期信号（たとえば、１次同期信号（ＰＳＳ）または２次同期信号（ＳＳＳ））のための基準シンボルを生成し得る。送信（ＴＸ）多入力多出力（ＭＩＭＯ）プロセッサ２３０は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および／または基準シンボルに対して空間処理（たとえば、プリコーディング）を実施してよく、Ｔ個の出力シンボルストリームをＴ個の変調器（ＭＯＤ）２３２ａ～２３２ｔに提供してよい。各変調器２３２は、出力サンプルストリームを取得するために、（たとえば、ＯＦＤＭのために）それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器２３２は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理（たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート）し得る。変調器２３２ａ～２３２ｔからのＴ個のダウンリンク信号は、それぞれ、Ｔ個のアンテナ２３４ａ～２３４ｔを介して送信されてよい。
[0035]ＵＥ１２０において、アンテナ２５２ａ～２５２ｒが、基地局１１０および／または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器（ＤＥＭＯＤ）２５４ａ～２５４ｒに提供し得る。各復調器２５４は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整（たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化）し得る。各復調器２５４は、さらに、受信シンボルを取得するために、（たとえば、ＯＦＤＭのための）入力サンプルを処理し得る。ＭＩＭＯ検出器２５６は、すべてのＲ個の復調器２５４ａ～２５４ｒから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してＭＩＭＯ検出を実施し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ２５８は、検出されたシンボルを処理（たとえば、復調および復号）し、ＵＥ１２０のための復号データをデータシンク２６０に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ／プロセッサ２８０に提供し得る。「コントローラ／プロセッサ」という用語は、１つまたは複数のコントローラ、１つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指すことがある。チャネルプロセッサは、いくつかの例の中でも、基準信号受信電力（ＲＳＲＰ）パラメータ、受信信号強度インジケータ（ＲＳＳＩ）パラメータ、基準信号受信品質（ＲＳＲＱ）パラメータ、および／またはチャネル品質インジケータ（ＣＱＩ）パラメータを決定し得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０の１つまたは複数の構成要素は、ハウジング２８４中に含まれ得る。
[0036]ネットワークコントローラ１３０は、通信ユニット２９４と、コントローラ／プロセッサ２９０と、メモリ２９２とを含んでよい。ネットワークコントローラ１３０は、たとえば、コアネットワーク内に１つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ１３０は、通信ユニット２９４を介して基地局１１０と通信し得る。
[0037]アンテナ（たとえば、アンテナ２３４ａ～２３４ｔおよび／またはアンテナ２５２ａ～２５２ｒ）は、いくつかの例の中でも、１つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および／またはアンテナアレイを含み得るか、またはそれらの内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および／またはアンテナアレイは、１つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および／またはアンテナアレイは、共面アンテナ要素のセットおよび／または非共面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および／またはアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ要素、および／または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および／またはアンテナアレイは、図２の１つまたは複数の構成要素などの、１つまたは複数の送信構成要素および／または受信構成要素に結合された１つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
[0038]アップリンク上では、ＵＥ１２０において、送信プロセッサ２６４が、データソース２６２からのデータと、コントローラ／プロセッサ２８０からの（たとえば、ＲＳＲＰ、ＲＳＳＩ、ＲＳＲＱ、および／またはＣＱＩを含む報告のための）制御情報とを受信および処理し得る。送信プロセッサ２６４はまた、１つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成してよい。送信プロセッサ２６４からのシンボルは、適用可能な場合はＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ２６６によってプリコーディングされ、（たとえば、ＤＦＴ－ｓ－ＯＦＤＭ、またはＣＰ－ＯＦＤＭのために）変調器２５４ａ～２５４ｒによってさらに処理され、基地局１１０に送信され得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０の変調器および復調器（たとえば、ＭＯＤ／ＤＥＭＯＤ２５４）は、ＵＥ１２０のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ２５２、変調器および／または復調器２５４、ＭＩＭＯ検出器２５６、受信プロセッサ２５８、送信プロセッサ２６４、および／またはＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ２６６の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、たとえば、図３～図4を参照しながら説明するように、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ（たとえば、コントローラ／プロセッサ２８０）およびメモリ２８２によって使用され得る。
[0039]基地局１１０において、ＵＥ１２０および他のＵＥからのアップリンク信号は、アンテナ２３４によって受信され、復調器２３２によって処理され、適用可能な場合、ＭＩＭＯ検出器２３６によって検出され、ＵＥ１２０によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために受信プロセッサ２３８によってさらに処理され得る。受信プロセッサ２３８は、復号データをデータシンク２３９に提供し、復号制御情報をコントローラ／プロセッサ２４０に提供し得る。基地局１１０は、通信ユニット２４４を含み得、通信ユニット２４４を介してネットワークコントローラ１３０に通信し得る。基地局１１０は、ダウンリンクおよび／またはアップリンク通信のためにＵＥ１２０をスケジュールするためのスケジューラ２４６を含み得る。いくつかの態様では、基地局１１０の変調器および復調器（たとえば、ＭＯＤ／ＤＥＭＯＤ２３２）は、基地局１１０のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、基地局１１０はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ２３４、変調器および／または復調器２３２、ＭＩＭＯ検出器２３６、受信プロセッサ２３８、送信プロセッサ２２０、および／またはＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ２３０の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、たとえば、図３～図4を参照しながら説明されるように、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ（たとえば、コントローラ／プロセッサ２４０）およびメモリ２４２によって使用され得る。
[0040]図２の基地局１１０のコントローラ／プロセッサ２４０、ＵＥ１２０のコントローラ／プロセッサ２８０、および／または任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、アップリンク衝突処理に関連する１つまたは複数の技法を実行し得る。たとえば、図２の基地局１１０のコントローラ／プロセッサ２４０、ＵＥ１２０のコントローラ／プロセッサ２８０、および／または任意の他の構成要素は、たとえば、図４のプロセス４００および／または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実行または指示し得る。メモリ２４２および２８２は、それぞれ、基地局１１０およびＵＥ１２０のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ２４２および／またはメモリ２８２は、ワイヤレス通信のための１つまたは複数の命令（たとえば、コードおよび／またはプログラムコード）を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。たとえば、１つまたは複数の命令は、基地局１１０および／またはＵＥ１２０の１つまたは複数のプロセッサによって（たとえば、直接、またはコンパイル、変換、および／または解釈の後に）実行されたとき、１つまたは複数のプロセッサ、ＵＥ１２０、および／または基地局１１０に、たとえば、図４のプロセス４００および／または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示させ得る。いくつかの態様では、命令を実行することは、いくつかの例の中でも、命令を実行すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、および／または命令を解釈することを含み得る。
[0041]いくつかの態様では、ユーザ機器（ＵＥ）は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別するための手段、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；または、しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルするための手段を含み、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。ユーザ機器（ＵＥ）が本明細書で説明される動作を実行するための手段は、たとえば、アンテナ２５２、復調器２５４、ＭＩＭＯ検出器２５６、受信プロセッサ２５８、送信プロセッサ２６４、ＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ２６６、変調器２５４、コントローラ／プロセッサ２８０、またはメモリ２８２のうちの１つまたは複数を含み得る。
[0042]図２のブロックは別個の構成要素として示されているが、それらのブロックに関して上記で説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェアで、もしくは組合せ構成要素で、または構成要素の様々な組合せで実装され得る。たとえば、送信プロセッサ２６４、受信プロセッサ２５８、および／またはＴＸ ＭＩＭＯプロセッサ２６６に関して説明される機能は、コントローラ／プロセッサ２８０によって、またはコントローラ／プロセッサ２８０の制御下で実施され得る。
[0043]上記のように、図２は一例として提供されている。他の例は、図２に関して説明されるものとは異なり得る。
[0044]いくつかの通信システムでは、異なるアップリンクチャネルは、異なる優先度レベルに関連付けられ得る。たとえば、ＵＥは、高優先度の物理アップリンク制御チャネル（ＰＵＣＣＨ）などの高優先度のアップリンクチャネルと、低優先度の物理アップリンク共有チャネル（ＰＵＳＣＨ）などの低優先度のアップリンクチャネルとを識別する優先度指示を受信し得る。ＢＳは、動的許可ＰＵＳＣＨ、ハイブリッド自動再送要求（ＨＡＲＱ）確認応答メッセージ（ＡＣＫ）に関連するＰＵＣＣＨなどのための優先度指示を伝達するために、ダウンリンク制御情報（ＤＣＩ）を使用し得る。同様に、ＢＳは、優先度指示を伝達するために無線リソース制御（ＲＲＣ）設定情報を使用し得る。いくつかのアップリンクチャネルは、デフォルト優先度に関連付けられ得、ＵＥは、デフォルト優先度をオーバーライドするために明示的なインジケータが受信されない限り、デフォルト優先度を使用し得る。たとえば、周期的または半永続的なチャネル状態情報（ＣＳＩ）は、デフォルト条件として低優先度に関連付けられ得る。同様に、周期的または半永続的なサウンディング基準信号（ＳＲＳ）は、デフォルト条件として低優先度に関連付けられ得る。
[0045]異なる優先度の複数のアップリンクチャネルが時間領域において衝突するとき、ＵＥは、送信のために複数のアップリンクチャネルをともに多重化することができない場合がある。同様に、ＵＥは、複数のアップリンクチャネルを同時に送信することができない場合がある。結果として、ＵＥは、高優先度のチャネルの送信を可能にするために低優先度のチャネルを中断し得る。たとえば、ＵＥは、同じまたは異なるキャリア上での高優先度のＰＵＣＣＨの送信を可能にするために、低優先度のＰＵＳＣＨを中断し得る。同様に、ＵＥは、同じキャリア上での高優先度のＰＵＣＣＨの送信を可能にするために、低優先度のＰＵＣＣＨを中断し（drop）得る。
[0046]ＵＥが、（たとえば、高優先度のチャネルのための受信された動的許可に基づいて）高優先度のチャネルと低優先度のチャネルとの間の衝突を識別するとき、ＵＥは、仕様（specification）によって定義された時間に少なくとも部分的に基づいて、低優先度のチャネルおよび関連する低優先度のアップリンク送信を中断し得る。たとえば、ＵＥは、次の式によって表される時間に少なくとも部分的に基づいて低優先度のチャネルをキャンセルし得る。
Figure 2023517478000002
ここで、Ｔｄｒｏｐは、高優先度のチャネルをスケジュールする制御リソースセット（ＣＯＲＥＳＥＴ）または物理ダウンリンク制御チャネル（ＰＤＣＣＨ）の終了と、高優先度のチャネルの第１のシンボルとの間のギャップ（したがって、衝突が発生し得る最も早い時間）（または低優先度のチャネルが中断されるＰＤＣＣＨ後の最大時間）を表し、Ｔｐｒｏｃ，２は、低優先度のチャネルが伝達されるキャリアのためのＵＥ処理能力を表し、ｄ１は、ＵＥがＵＥ能力メッセージ中で報告し得る設定可能な値（たとえば、０シンボル、１シンボル、２シンボルなど）である。このようにして、ＵＥおよびＢＳは、低優先度のチャネルが中断されるべきときに関して同期されたままである。
[0047]場合によっては、ＵＥは、各々が異なるサブキャリア間隔を有し、各々が異なる最小処理タイムライン能力を有する、設定された複数のサブキャリアまたはサービングセルを有し得る。最小処理タイムライン能力は、チャネルのタイプに関係し得る。たとえば、特定のコンポーネントキャリアは、物理ダウンリンク共有チャネル（ＰＤＳＣＨ）のための第１の最小処理タイムライン能力ｎ１と、ＰＵＳＣＨのための第２の最小処理タイムライン能力ｎ２とを有し得る。ＵＥ処理能力Ｔｐｒｏｃ，２は、ＰＵＳＣＨのためのものであり、ｎ２に少なくとも部分的に基づいている。しかしながら、マルチキャリア展開では、ＵＥは、ＵＥ処理能力を計算するための異なるｎ２値を用いて設定され得る。
[0048]本明細書で説明されるいくつかの態様は、早期アップリンク衝突処理を可能にする。たとえば、ＵＥは、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク送信をキャンセルするための時間遅延を決定し得る。この場合、時間遅延の後、ＵＥは、たとえば、高優先度のアップリンク送信を優先させるために、たとえば、低優先度のアップリンク送信をキャンセルし得る。このようにして、ＢＳは、ＵＥが、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいて時間遅延を確定的に計算することを可能にすることに少なくとも部分的に基づいて、ＵＥと同期されたままである。さらに、低優先度のアップリンク送信のキャンセルを可能にすることに少なくとも部分的に基づいて、ＵＥは、ネットワークトラフィックの低減、干渉の尤度の低減などを可能にする。
[0049]図３は、本開示による、アップリンク衝突処理の一例３００を示す図である。図３に示されているように、例３００は、ＢＳ１１０とＵＥ１２０とを含む。
[0050]図３に参照番号３１０によってさらに示されているように、ＵＥ１２０は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を検出し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク送信と衝突する高優先度のアップリンク送信をスケジュールするシグナリングをＢＳ１１０から受信し得る。この場合、高優先度のアップリンク送信および低優先度のアップリンク送信は、スケジュールされたリソースに関して（たとえば、時間領域、周波数領域などにおいて）重複し得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、アップリンク送信のための優先度を識別するシグナリングを受信し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、動的許可物理アップリンク共有チャネル（ＰＵＳＣＨ）、ハイブリッド自動再送要求（ＨＡＲＱ）確認応答（ＡＣＫ）（ＨＡＲＱ－ＡＣＫ）メッセージを伝達する物理アップリンク制御チャネル（ＰＵＣＣＨ）などのための優先度を示すダウンリンク制御情報（ＤＣＩ）を受信し得る。追加または代替として、ＵＥ１２０は、設定された(configured)許可ＰＵＳＣＨ、スケジューリング要求などのための優先度を識別する無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングを受信し得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、記憶されたデフォルト設定に少なくとも部分的に基づいて優先度を決定し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、周期的もしくは半永続的なチャネル状態情報（ＣＳＩ）基準信号（ＲＳ）または周期的もしくは半永続的なサウンディング基準信号（ＳＲＳ）が低優先度を有すると決定し得る。
[0051]図３に参照番号３２０によってさらに示されているように、ＵＥ１２０は、しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて、低優先度のアップリンク送信をキャンセルし得る。しきい値遅延期間は、高優先度のアップリンク送信のためのトリガリングイベント（たとえば、高優先度のアップリンク送信をスケジュールする物理ダウンリンク制御チャネルまたは制御リソースセット）と、（低優先度のアップリンク送信と衝突し得る）高優先度のアップリンク送信の第１のシンボルとの間の時間の長さを識別し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、高優先度のアップリンク送信の第１の衝突するシンボルの前に低優先度のアップリンク送信をキャンセルし得、第１の衝突するシンボルは、しきい値遅延期間において、またはその後に（at or after the threshold delay period）発生し得る。このようにして、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク送信と衝突する高優先度のアップリンク送信を優先させる。いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、ＢＳ１１０と同期されたままであるように低優先度のアップリンク送信をいつキャンセルすべきかを決定するためにしきい値遅延期間を決定し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、上記で説明されたように、しきい値遅延期間をＴｄｒｏｐ＝Ｔｐｒｏｃ，２＋ｄ１として決定する。この場合、ＵＥ処理能力Ｔｐｒｏｃ，２は、上記で説明されたように、最小処理タイムライン能力ｎ２に少なくとも部分的に基づき得る。
[0052]いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、しきい値遅延期間を決定するために、ＵＥ処理能力Ｔｐｒｏｃ，２を決定し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク送信が伝達されるキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ処理能力を決定し得る。この場合、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク送信が伝達されるチャネルのために設定されたアップリンクタイミング能力に少なくとも部分的に基づいて、最小処理タイムライン能力を決定し得る。言い換えれば、低優先度のアップリンク送信が特定のサブキャリア上のＰＵＳＣＨ通信であるとき、ＵＥ１２０は、当該特定のキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいてＵＥ処理能力を決定し得、当該特定のキャリア上のＰＵＳＣＨ通信のためのアップリンクタイミング能力に少なくとも部分的に基づいて最小処理タイムライン能力を決定し得る。結果として、たとえば、ＵＥ１２０が複数のキャリア上で複数の低優先度のＰＵＳＣＨ通信を中断するとき、ＵＥ１２０は、それぞれのサブキャリア間隔およびアップリンクタイミング能力に少なくとも部分的に基づいて、異なるシンボルにおいて異なる低優先度のＰＵＳＣＨ通信を し得る。
[0053]追加または代替として、ＵＥ１２０は、最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいてＵＥ処理能力を決定し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、高優先度のダウンリンク送信（たとえば、ＰＤＣＣＨ）が高優先度のアップリンク送信（たとえば、ＰＵＣＣＨ）をトリガするダウンリンクキャリアと、低優先度のアップリンク通信が伝達されるアップリンクキャリアとの間の最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ処理能力を計算するためのサブキャリア間隔を決定し得る。この場合、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク通信が伝達されるアップリンクキャリアのチャネルのアップリンクタイミング能力に少なくとも部分的に基づいて最小処理タイムライン能力を決定し得る。追加または代替として、ＵＥ１２０は、高優先度のアップリンク送信（たとえば、高優先度のＰＵＣＣＨ）に関連するＰＤＳＣＨのためのＰＤＳＣＨ処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいて、最小処理タイムライン能力を決定し得る。
[0054]追加または代替として、ＵＥ１２０は、低優先度のアップリンク送信のセットが伝達されるキャリアのセットのためのＵＥ処理能力のセットを、（たとえば、キャリアのセットのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて）決定し得る。この場合、ＵＥ１２０は、ＵＥ処理能力のセット中の最大値に少なくとも部分的に基づいてＵＥ処理能力を決定し得る。いくつかの態様では、ＵＥ処理能力のセットを決定するために、ＵＥ１２０は、高優先度のアップリンク送信をトリガする高優先度のダウンリンク送信と、低優先度のアップリンク送信が伝達されるアップリンクキャリアの低優先度のチャネルとのためのサブキャリア間隔のセットのうちの最小サブキャリア間隔を使用し得る。いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、本明細書で説明されるように、高優先度のチャネルのＵＥ処理能力と低優先度のチャネルのＵＥ処理能力（たとえば、低優先度のチャネルＵＥ処理能力のセットの最大値）とを決定し得、たとえば、高優先度のチャネルのＵＥ処理能力と低優先度のチャネルのＵＥ処理能力との間の最大値を選択し得る。追加または代替として、ＵＥ１２０は、高優先度のチャネルの間の最小サブキャリア間隔を決定し、最小処理能力に少なくとも部分的に基づいてＵＥ処理能力を決定し得る。
[0055]追加または代替として、ＵＥ１２０は、サブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ処理能力のためのサブキャリア間隔を決定し得る。この場合、サブキャリア間隔のセットは、低優先度のアップリンク送信が伝達されるキャリアに関連付けられた低優先度のチャネルのサブキャリア間隔、高優先度のアップリンク送信をトリガする高優先度のＰＤＣＣＨのサブキャリア間隔、ＰＵＣＣＨサブキャリア間隔、高優先度のアップリンク送信のサブキャリア間隔、低優先度のアップリンク送信をトリガする低優先度のＰＤＣＣＨのサブキャリア間隔などを含み得る。さらに、ＵＥ１２０は、１つまたは複数のキャリアの設定に少なくとも部分的に基づいて、最小処理タイムライン能力を決定し得る。たとえば、チャネルのセット（たとえば、すべての設定されたチャネル、低優先度のチャネル、ＰＵＣＣＨに関連付けられたＰＤＳＣＨなど）のチャネルが、上記で説明した決定されたサブキャリア間隔に関係するｎ２のための特定の能力を用いて設定されるとき、ＵＥ１２０は、ｎ２のための特定の能力を使用し得る。そうでない場合、ＵＥ１２０は、最小処理タイムライン能力および関連するＵＥ処理能力を決定するために異なる能力ｎ２を選択し得る。より詳細には、すべての設定されたキャリアのうちの、またはキャンセルされるべき低優先度のチャネルを有するキャリアのみのうちの、または（高優先度のアップリンク送信のための）高優先度の許可とキャンセルされるべき低優先度のチャネルとを有するキャリアのうちの１つのキャリアが、（アップリンク上のｎ２またはダウンリンク上のｎ１のいずれかのための）Ｃａｐ＃２を用いて設定される場合、ＵＥ１２０は、第１のステップからのサブキャリア間隔のｃａｐ＃２ ｎ２（たとえば、サブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔）に少なくとも部分的に基づいてＴｐｒｏｃ，２を計算し得る。そうでない場合、ＵＥ１２０は、第１のステップからのサブキャリア間隔のｃａｐ＃１ ｎ２に基づいてＴｐｒｏｃ，２を計算し得る。したがって、最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力（たとえば、ｎ２）であり得、第１のアップリンク送信および第２のアップリンク送信に関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づき得る。キャリアのセットは、上記で説明されたＰＤＣＣＨ、ＰＤＳＣＨ、ＰＵＳＣＨ、またはＰＵＣＣＨのうちの１つまたは複数を搬送するキャリアを含み得る。１つまたは複数のタイミング能力は、上記で説明されたｃａｐ＃１ ｎ２、ｃａｐ＃２ ｎ２、ｃａｐ＃１ ｎ１、および／またはｃａｐ＃２ ｎ１を含み得る。
[0056]さらに、最小処理タイムライン能力の決定は、アップリンク処理能力（たとえば、ｎ２）およびダウンリンク処理能力（たとえば、ｎ１）の設定に少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、アップリンク処理能力は、ＰＵＳＣＨ（たとえば、高優先度のアップリンク送信）のための処理能力時間であり得、ダウンリンク処理能力は、（たとえば、低優先度のアップリンク送信に関連付けられた）ＰＤＳＣＨのための処理能力であり得る。
[0057]いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、ＵＥ内優先度付けのための能力を報告し得、共通の優先度付けをもつ重複するＰＵＣＣＨ送信および／またはＰＵＳＣＨ送信を有し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、スケジューリング要求を伝達するより大きい優先度のインデックスをもつ第１のＰＵＣＣＨと、より小さい優先度のインデックスをもつ第２のＰＵＣＣＨとを送信し得、その結果、第１のＰＵＣＣＨと第２のＰＵＣＣＨとが時間的に重複する。この場合、ＵＥ１２０は、第１の重複するシンボルまでに開始する第２のＰＵＣＣＨをキャンセルし得る。追加または代替として、ＵＥ１２０は、ＰＤＣＣＨによってスケジュールされたＰＤＳＣＨのためのＨＡＲＱ－ＡＣＫフィードバックを報告するためにより大きい優先度のインデックスをもつ第１のＰＵＣＣＨまたはＰＤＣＣＨによってスケジュールされたより大きい優先度のインデックスをもつＰＵＳＣＨと、より小さい優先度のインデックスをもつ第２のＰＵＣＣＨとを送信し得る。この場合、ＵＥ１２０は、第１のＰＵＣＣＨ送信またはＰＵＳＣＨ送信を示すＰＤＣＣＨの最後のシンボルの終了後、シンボルのしきい値量までに第２のＰＵＣＣＨをキャンセルし得る。
[0058]いくつかの態様では、ＵＥ１２０は、アップリンク能力またはダウンリンク能力に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ処理能力を決定し得る。たとえば、ＵＥ１２０は、ダウンリンク処理能力とアップリンク処理能力とを識別し得る。この場合、いずれかの処理能力が特定のキャリアに関連付けられたｎ２のための特定の能力である場合、ＵＥ１２０は、ｎ２のための特定の能力に少なくとも部分的に基づいてＵＥ処理能力を決定し得る。
[0059]上記のように、図３は一例として提供されている。他の例は、図３に関して説明されるものとは異なり得る。
[0060]図４は、本開示による、たとえば、ＵＥによって実行される例示的なプロセス４００を示す図である。例示的なプロセス４００は、ＵＥ（たとえば、ＵＥ１２０など）がアップリンク衝突処理に関連する動作を実行する一例である。
[0061]図４に示されているように、いくつかの態様では、プロセス４００は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することを含み得、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信である（ブロック４１０）。たとえば、ＵＥは（たとえば、受信プロセッサ２５８、送信プロセッサ２６４、コントローラ／プロセッサ２８０、メモリ２８２などを使用して）、上記で説明されたように、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別し得る。いくつかの態様では、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信である。
[0062]図４にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス４００は、しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることを含み得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる（ブロック４２０）。たとえば、ＵＥは（たとえば、受信プロセッサ２５８、送信プロセッサ２６４、コントローラ／プロセッサ２８０、メモリ２８２などを使用して）、上記で説明されたように、しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルし得る。いくつかの態様では、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、ここにおいて、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0063]プロセス４００は、以下で説明される、および／または本明細書の他の場所で説明される１つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様もしくは態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
[0064]第１の態様では、ＵＥ処理能力は、第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている。
[0065]第２の態様では、単独でまたは第１の態様と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、キャリアのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリアのうちの少なくとも１つを含む。
[0066]第３の態様では、単独でまたは第１および第２の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力（たとえば、Ｎ２に関係するＰＵＳＣＨ処理能力）であり、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信とに関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている。
[0067]第４の態様では、単独でまたは第１から第３の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、第２のアップリンク送信が伝達されるキャリアのセットのために決定されたＵＥ処理能力のセットの最小ＵＥ処理能力である。
[0068]第５の態様では、単独でまたは第１から第４の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、ＵＥ処理能力のセットのためのサブキャリア間隔は、チャネルのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔であり、チャネルのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、または第２のアップリンク送信が伝達されるチャネルのうちの少なくとも１つを含む。
[0069]第６の態様では、単独でまたは第１から第５の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、チャネルのセットのためのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、ここにおいて、チャネルのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、第２のアップリンク送信が伝達される第２のチャネル、第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第３のチャネル、または第１のアップリンク送信が伝達される第４のチャネルのうちの少なくとも１つを含む。
[0070]第７の態様では、単独でまたは第１から第６の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、最小タイムライン処理能力は、キャリアの選択されたセットに少なくとも部分的に基づいている。
[0071]第８の態様では、単独でまたは第１から第７の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、キャリアの選択されたセットは、すべての設定されたキャリア、第２のアップリンク送信を伝達する１つもしくは複数のキャリア、または高優先度の許可に関連付けられた１つもしくは複数のキャリアのうちの少なくとも１つを含み、ここにおいて、最小タイムライン処理能力は、キャリアの選択されたセットに関係するアップリンク処理能力およびダウンリンク処理能力の設定に少なくとも部分的に基づいている。
[0072]第９の態様では、単独でまたは第１から第８の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、第１のアップリンク送信または第２のアップリンク送信のうちの少なくとも１つに関連付けられたキャリアのためのダウンリンク処理能力またはアップリンク処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている。
[0073]第１０の態様では、単独でまたは第１から第９の態様のうちの１つもしくは複数と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、第１のチャネルの第１のＵＥ処理能力または第２のチャネルの第２のＵＥ処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている。
[0074]図４はプロセス４００の例示的なブロックを示しているが、いくつかの態様では、プロセス４００は、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または図４に示されているものとは別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス４００のブロックのうちの２つ以上が並列に実行され得る。
[0075]図５は、ワイヤレス通信のための例示的な装置５００のブロック図である。装置５００はＵＥであり得るか、またはＵＥは装置５００を含み得る。いくつかの態様では、装置５００は、（たとえば、１つもしくは複数のバスおよび／または１つもしくは複数の他の構成要素を介して）互いに通信している場合がある、受信構成要素５０２と送信構成要素５０４とを含む。図示のように、装置５００は、受信構成要素５０２および送信構成要素５０４を使用して別の装置５０６（ＵＥ、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど）と通信し得る。さらに示されているように、装置５００は、いくつかの例の中でも、識別構成要素５０８またはキャンセル構成要素５１０のうちの１つまたは複数を含み得る。
[0076]いくつかの態様では、装置５００は、図３に関して本明細書で説明した１つまたは複数の動作を実行するように設定され得る。追加または代替として、装置５００は、図４のプロセス４００などの本明細書で説明される１つまたは複数のプロセスを実行するように設定され得る。いくつかの態様では、図５に示された装置５００および／または１つもしくは複数の構成要素は、図２に関して上記で説明されたＵＥの１つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図５に示された１つまたは複数の構成要素は、図２に関して上記で説明された１つまたは複数の構成要素内に実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットの１つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素（または構成要素の一部分）は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実行するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
[0077]受信構成要素５０２は、装置５０６から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素５０２は、受信された通信を装置５００の１つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素５０２は、受信された通信に対する信号処理（いくつかの例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号など）を実行し得、処理された信号を装置５０６の１つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素５０２は、図２に関して上記で説明されたＵＥの、１つまたは複数のアンテナ、復調器、ＭＩＭＯ検出器、受信プロセッサ、コントローラ／プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
[0078]送信構成要素５０４は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置５０６に送信し得る。いくつかの態様では、装置５０６の１つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置５０６への送信のために送信構成要素５０４に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素５０４は、生成された通信に対する信号処理（いくつかの例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化など）を実行し得、処理された信号を装置５０６に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素５０４は、図２に関して上記で説明されたＵＥの、１つまたは複数のアンテナ、変調器、送信ＭＩＭＯプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ／プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素５０４は、トランシーバ中で受信構成要素５０２とコロケートされ得る。
[0079]識別構成要素５０８は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別し得、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信である。キャンセル構成要素５１０は、しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルし得、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0080]図５に示されている構成要素の数および構成は、一例として与えられている。実際には、図５に示されているものと比べて、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素があり得る。さらに、図５に示されている２つ以上の構成要素は単一の構成要素内で実装され得、または図５に示されている単一の構成要素は複数の分散された構成要素として実装され得る。追加または代替として、図５に示されている（１つまたは複数の）構成要素のセットが、図５に示されている構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される１つまたは複数の機能を実行し得る。
[0081]以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
[0082]態様１：ユーザ機器（ＵＥ）によって実行されるワイヤレス通信の方法は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり；しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、を備え、ここにおいて、しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、第２のアップリンク送信は、第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる。
[0083]態様２：ＵＥ処理能力は、第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている、態様１に記載の方法。
[0084]態様３：単独でまたは第１の態様と組み合わせて、ＵＥ処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、ここにおいて、キャリアのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリアのうちの少なくとも１つを含む、態様１または２のいずれかに記載の方法。
[0085]態様４：最小処理タイムライン能力は、第２のアップリンク送信が伝達されるチャネルのアップリンクタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている、態様１から３のいずれかに記載の方法。
[0086]態様５：ＵＥ処理能力は、第２のアップリンク送信が伝達されるキャリアのセットのために決定されたＵＥ処理能力のセットの最小ＵＥ処理能力である、態様１から４のいずれかに記載の方法。
[0087]態様６：ＵＥ処理能力のセットのためのサブキャリア間隔は、チャネルのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔であり、ここにおいて、チャネルのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、または第２のアップリンク送信が伝達されるチャネルのうちの少なくとも１つを含む、態様５に記載の方法。
[0088]態様７：ＵＥ処理能力は、チャネルのセットのためのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、ここにおいて、チャネルのセットは、第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、または第２のアップリンク送信が伝達されるチャネルを含む、態様１から６のいずれかに記載の方法。
[0089]態様８：最小タイムライン処理能力は、キャリアの選択されたセット中のキャリアの量に少なくとも部分的に基づいている、態様７に記載の方法。
[0090]態様９：キャリアの選択されたセットは、すべての設定されたキャリア、第２のアップリンク送信を伝達する１つもしくは複数のキャリア、または高優先度の許可に関連付けられた１つもしくは複数のキャリアのうちの少なくとも１つを含む、態様８に記載の方法。
[0091]態様１０：ＵＥ処理能力は、第１のアップリンク送信または第２のアップリンク送信のうちの少なくとも１つに関連付けられたキャリアのためのダウンリンク処理能力またはアップリンク処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、態様１から９のいずれかに記載の方法。
[0092]態様１１：ＵＥ処理能力は、第１のチャネルの第１のＵＥ処理能力または第２のチャネルの第２のＵＥ処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、態様１０に記載の方法。
[0093]態様１２：デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令は、態様１～１１のうちの１つまたは複数の態様に記載の方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
[0094]態様１３：ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された１つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび１つまたは複数のプロセッサは、態様１～１１のうちの１つまたは複数の態様に記載の方法を実行するように設定される、デバイス。
[0095]態様１４：ワイヤレス通信のための装置であって、態様１～１１のうちの１つまたは複数の態様に記載の方法を実行するための少なくとも１つの手段を備える、装置。
[0096]態様１５：ワイヤレス通信のためのコードを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様１～１１のうちの１つまたは複数の態様に記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[0097]態様１６：ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶している非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの１つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様１～１１のうちの１つまたは複数の態様に記載の方法をデバイスに実行させる１つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[0098]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
[0099]本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、および／またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他で呼ばれるかどうかにかかわらず、いくつかの例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および／または関数を意味するものと、広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、および／またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。本明細書で説明されるシステムおよび／または方法は、ハードウェア、および／またはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムおよび／または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび／または方法の動作および挙動について、本明細書では特定のソフトウェアコードを参照せずに説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび／または方法を実装するように設計され得ることが理解される。
[0100]本明細書で使用されるしきい値を満たすことは、コンテキストに応じて、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指すことがある。
[0101]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されおよび／または本明細書で開示されるが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際は、これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されずおよび／または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。以下に記載される各従属請求項は、１つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも１つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「ａ、ｂ、またはｃのうちの少なくとも１つ」は、ａ、ｂ、ｃ、ａ－ｂ、ａ－ｃ、ｂ－ｃ、およびａ－ｂ－ｃ、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ（たとえば、ａ－ａ、ａ－ａ－ａ、ａ－ａ－ｂ、ａ－ａ－ｃ、ａ－ｂ－ｂ、ａ－ｃ－ｃ、ｂ－ｂ、ｂ－ｂ－ｂ、ｂ－ｂ－ｃ、ｃ－ｃ、およびｃ－ｃ－ｃ、またはａ、ｂ、およびｃの任意の他の順序）を包含するものとする。
[0102]本明細書で使用されるいかなる要素、行為、または命令も、明示的にそのように説明されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「ａ」および「ａｎ」は、１つまたは複数の項目を含むものであり、「１つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される冠詞「ｔｈｅ」は、冠詞「ｔｈｅ」に関して参照される１つまたは複数の項目を含むことが意図され、「１つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、１つまたは複数の項目（たとえば、関係する項目、無関係の項目、または関係する項目と無関係の項目の組合せ）を含むものであり、「１つまたは複数」と互換的に使用され得る。１つの項目のみが意図される場合、「１つの～のみ（only one）」という句または同様の言い回しが使用される。また、本明細書で使用される「有する（ｈａｓ）」、「有する（ｈａｖｅ）」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」などの用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づいている」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいている」を意味するものである。また、本明細書で使用される「または（or）」という用語は、連続して使用されるとき包括的であることが意図され、別段に明記されていない限り、（たとえば、「いずれか（either）または「のうちの１つのみ（only one of）と組み合わせて使用される場合）「および／または（and/or）」と互換的に使用され得る。

Claims (30)

  1. ワイヤレス通信のためのユーザ機器（ＵＥ）であって、
    メモリと、
    前記メモリに動作可能に結合された１つまたは複数のプロセッサと、を備え、前記メモリおよび前記１つまたは複数のプロセッサは、
    第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、前記第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、前記第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり、
    しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて前記第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、
    を行うように構成され、
    前記しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、前記第２のアップリンク送信は、前記第１のアップリンク送信と前記第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる、ＵＥ。
  2. 前記ＵＥ処理能力は、前記第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている、請求項１に記載のＵＥ。
  3. 前記ＵＥ処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    キャリアの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリア、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のＵＥ。
  4. 前記最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力であり、前記第１のアップリンク送信および前記第２のアップリンク送信に関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている、請求項１に記載のＵＥ。
  5. 前記ＵＥ処理能力は、前記第２のアップリンク送信が伝達されるキャリアのセットのために決定されたＵＥ処理能力のセットの最小ＵＥ処理能力である、請求項１に記載のＵＥ。
  6. ＵＥ処理能力の前記セットのためのサブキャリア間隔は、チャネルのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔であり、
    チャネルの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、または
    前記第２のアップリンク送信が伝達されるチャネル、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項５に記載のＵＥ。
  7. 前記ＵＥ処理能力は、チャネルのセットのためのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    チャネルの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のチャネル、
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第３のチャネル、または
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第４のチャネル、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載のＵＥ。
  8. 前記最小タイムライン処理能力は、キャリアの選択されたセットに少なくとも部分的に基づいている、請求項７に記載のＵＥ。
  9. キャリアの前記選択されたセットは、
    すべての設定されたキャリア、
    前記第２のアップリンク送信を伝達する１つもしくは複数のキャリア、または
    高優先度の許可に関連付けられた１つもしくは複数のキャリア
    のうちの少なくとも１つを含み、
    前記最小タイムライン処理能力は、キャリアの前記選択されたセットに関係するダウンリンク処理能力およびアップリンク処理能力の設定に少なくとも部分的に基づいている、請求項８に記載のＵＥ。
  10. 前記ＵＥ処理能力は、前記第１のアップリンク送信または前記第２のアップリンク送信のうちの少なくとも１つに関連付けられたキャリアのためのダウンリンク処理能力またはアップリンク処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、請求項１に記載のＵＥ。
  11. 前記ＵＥ処理能力は、第１のチャネルの第１のＵＥ処理能力または第２のチャネルの第２のＵＥ処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、請求項１０に記載のＵＥ。
  12. ユーザ機器（ＵＥ）によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
    第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別することと、ここにおいて、前記第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、前記第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり、
    しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて前記第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、
    を備え、
    前記しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、前記第２のアップリンク送信は、前記第１のアップリンク送信と前記第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる、方法。
  13. 前記ＵＥ処理能力は、前記第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている、請求項１２に記載の方法。
  14. 前記ＵＥ処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    キャリアの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリア、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項１２に記載の方法。
  15. 前記最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力であり、前記第１のアップリンク送信および前記第２のアップリンク送信に関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている、請求項１２に記載の方法。
  16. 前記ＵＥ処理能力は、前記第２のアップリンク送信が伝達されるキャリアのセットのために決定されたＵＥ処理能力のセットの最小ＵＥ処理能力である、請求項１２に記載の方法。
  17. ＵＥ処理能力の前記セットのためのサブキャリア間隔は、チャネルのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔であり、
    チャネルの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、または
    前記第２のアップリンク送信が伝達されるチャネル、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項１６に記載の方法。
  18. 前記ＵＥ処理能力は、チャネルのセットのためのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    チャネルの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のチャネル、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のチャネル、
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第３のチャネル、または
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第４のチャネル、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項１２に記載の方法。
  19. 前記最小タイムライン処理能力は、キャリアの選択されたセットに少なくとも部分的に基づいている、請求項１８に記載の方法。
  20. キャリアの前記選択されたセットは、
    すべての設定されたキャリア、
    前記第２のアップリンク送信を伝達する１つもしくは複数のキャリア、または
    高優先度の許可に関連付けられた１つもしくは複数のキャリア、
    のうちの少なくとも１つを含み、
    前記最小タイムライン処理能力は、キャリアの前記選択されたセットに関係するダウンリンク処理能力およびアップリンク処理能力の設定に少なくとも部分的に基づいている、請求項１９に記載の方法。
  21. 前記ＵＥ処理能力は、前記第１のアップリンク送信または前記第２のアップリンク送信のうちの少なくとも１つに関連付けられたキャリアのためのダウンリンク処理能力またはアップリンク処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、請求項１２に記載の方法。
  22. 前記ＵＥ処理能力は、第１のチャネルの第１のＵＥ処理能力または第２のチャネルの第２のＵＥ処理能力のうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づいている、請求項２１に記載の方法。
  23. ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、
    ユーザ機器（ＵＥ）の１つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ＵＥに、
    第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別すること、ここにおいて、前記第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、前記第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり、
    しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて前記第２のアップリンク送信をキャンセルすることと、
    を行わせ、
    前記しきい値遅延期間は、ＵＥ処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、前記第２のアップリンク送信は、前記第１のアップリンク送信と前記第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる、非一時的コンピュータ可読媒体。
  24. 前記ＵＥ処理能力は、前記第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている、請求項２３に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  25. 前記ＵＥ処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    キャリアの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリア、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項２３に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  26. 前記最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力であり、前記第１のアップリンク送信および前記第２のアップリンク送信に関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている、請求項２３に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  27. ワイヤレス通信のための装置であって、
    第１のアップリンク送信と第２のアップリンク送信との間の衝突を識別するための手段と、ここにおいて、前記第１のアップリンク送信は高優先度のアップリンク送信であり、前記第２のアップリンク送信は低優先度のアップリンク送信であり、
    しきい値遅延期間に少なくとも部分的に基づいて前記第２のアップリンク送信をキャンセルするための手段と、
    を備え、
    前記しきい値遅延期間は、装置処理能力および最小処理タイムライン能力に少なくとも部分的に基づいており、前記第２のアップリンク送信は、前記第１のアップリンク送信と前記第２のアップリンク送信との第１の重複するシンボルの前にキャンセルされる、装置。
  28. 前記装置処理能力は、前記第２のアップリンク送信を伝達するキャリアのアップリンクサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいている、請求項２７に記載の装置。
  29. 前記装置処理能力は、キャリアのセットのサブキャリア間隔のセットの最小サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいており、
    キャリアの前記セットは、
    前記第１のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第１のキャリア、
    前記第２のアップリンク送信が伝達される第２のキャリア、
    前記第１のアップリンク送信が伝達される第３のキャリア、または
    前記第２のアップリンク送信をトリガする物理ダウンリンク制御チャネルが伝達される第４のキャリア、
    のうちの少なくとも１つを含む、請求項２７に記載の装置。
  30. 前記最小処理タイムライン能力は、アップリンク共有チャネル処理能力であり、前記第１のアップリンク送信および前記第２のアップリンク送信に関連付けられたキャリアのセットの１つまたは複数のタイミング能力に少なくとも部分的に基づいている、請求項２７に記載の装置。
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