JP2023517471A - 複数のダウンリンク測位技法能力 - Google Patents

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Abstract

ユーザ機器(UE)は、測位信号を受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと含み、プロセッサは、ネットワークエンティティにトランシーバを介して、プロセッサが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を含む能力指示を送ることと、UEのための第1の位置情報を決定するために、測位方法の第1の組合せに従って、1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することとを行うように構成される。【選択図】図5

Description

1つまたは複数のサポートされた測位方法組合せと対応する周波数帯域と、または周波数帯域の組合せと対応する処理能力とを報告する技法に関する。
[0001]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
[0002]第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
[0003]一実施形態では、ユーザ機器(UE)は、測位信号を受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと含み、プロセッサは、ネットワークエンティティにトランシーバを介して、プロセッサが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を含む能力指示を送ることと、UEのための第1の位置情報を決定するために測位方法の第1の組合せに従って1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することとを行うように構成される。
[0004]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を含む。能力指示は、プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示とを含み、ここで、プロセッサは、UEのための第2の位置情報を決定するために測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理するように構成される。プロセッサは、UEのための第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を含むことをネットワークエンティティに報告するように構成される。
[0005]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、測位方法の第1の組合せに対応するUEの位置処理能力を示す。能力指示は、測位方法の第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、プロセッサが第1の測位方法または第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を含む。第1の測位方法と、第2の測位方法と、第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である。
[0006]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を含む。能力指示は、プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法と第2の測位方法との各々に対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、組み合わされた第1の測位方法と第2の測位方法とに対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法に対応するUEの第1の位置処理能力と第2の測位方法に対応するUEの第2の位置処理能力とを示す。
[0007]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位方法の第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA:downlink time difference of arrival)と、離脱角(AoD:angle of departure)と、到来角(AoA:angle of arrival)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT:multiple round-trip time)とのうちの少なくとも2つを含む。測位方法の第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを含み、能力指示は、プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を含み、測位方法の第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを含む。プロセッサは、UEのための第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することをネットワークエンティティに報告するように構成される。
[0008]一実施形態では、位置情報を決定する方法は、ユーザ機器(UE)からネットワークエンティティに、UEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を含む能力指示を送ることと、UEのための第1の位置情報を決定するために測位方法の第1の組合せに従って1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することとを含む。
[0009]そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を含む。能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示とを含む。本方法は、UEのための第2の位置情報を決定するために測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理することと、UEのための第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を含むことをネットワークエンティティに報告することとを含む。
[0010]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、測位方法の第1の組合せに対応するUEの位置処理能力を示す。能力指示は、測位方法の第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、UEが第1の測位方法または第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を含む。第1の測位方法と、第2の測位方法と、第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である。
[0011]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を含む。能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法と第2の測位方法との各々に対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、組み合わされた第1の測位方法と第2の測位方法とに対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法に対応するUEの第1の位置処理能力と第2の測位方法に対応するUEの第2の位置処理能力とを示す。
[0012]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位方法の第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを含む。測位方法の第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを含み、能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を含み、測位方法の第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを含む。本方法は、UEのための第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することをネットワークエンティティに報告することを含む。ネットワークエンティティは、ロケーションサーバである。
[0013]一実施形態では、UEは、ネットワークエンティティにUEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を含む能力指示を送るための能力手段と、UEのための第1の位置情報を決定するために測位方法の第1の組合せに従って1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理するための測位手段とを含む。
[0014]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を含む。能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示とを含み、ここで、測位手段は、UEのための第2の位置情報を決定するために測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理するための手段を含む。UEは、UEのための第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を含むことをネットワークエンティティに報告するための手段を含む。
[0015]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、測位方法の第1の組合せに対応するUEの位置処理能力を示す。能力指示は、測位方法の第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、UEが第1の測位方法または第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を含む。第1の測位方法と、第2の測位方法と、第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である。
[0016]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を含む。能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法と第2の測位方法との各々に対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、組み合わされた第1の測位方法と第2の測位方法とに対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法に対応するUEの第1の位置処理能力と第2の測位方法に対応するUEの第2の位置処理能力とを示す。
[0017]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位方法の第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを含む。測位方法の第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを含み、能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を含み、測位方法の第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを含む。UEは、UEのための第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することをネットワークエンティティに報告するための手段を含む。
[0018]一実施形態では、非一時的、プロセッサ可読記憶媒体は、UEのプロセッサに、ネットワークエンティティにUEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を含む能力指示を送ることと、UEのための第1の位置情報を決定するために測位方法の第1の組合せに従って1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
[0019]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を含む。能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示とを含み、ここで、命令は、プロセッサに、UEのための第2の位置情報を決定するために測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理することを行わせる命令を含む。命令は、プロセッサに、UEのための第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を含むことをネットワークエンティティに報告することを行わせる命令を含む。
[0020]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、測位方法の第1の組合せに対応するUEの位置処理能力を示す。能力指示は、測位方法の第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、UEが第1の測位方法または第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を含む。第1の測位方法と、第2の測位方法と、第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である。
[0021]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を含む。能力指示は、プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示とを含む。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法と第2の測位方法との各々に対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、組み合わされた第1の測位方法と第2の測位方法とに対応するUEの位置処理能力を示す。測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを含み、能力指示は、第1の測位方法に対応するUEの第1の位置処理能力と第2の測位方法に対応するUEの第2の位置処理能力とを示す。
[0022]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。測位方法の第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを含む。測位方法の第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを含み、能力指示は、プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を含み、測位方法の第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを含む。命令は、プロセッサに、UEのための第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することをネットワークエンティティに報告することを行わせる命令を含む。
[0023]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。 [0024]図1に示された例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。 [0025]図1に示された例示的な送信/受信点の構成要素のブロック図。 [0026]図1に示された例示的なサーバの構成要素のブロック図。 [0027]例示的なユーザ機器のブロック図。 [0028]測位能力を報告し、位置情報を決定し、報告するシグナリングおよびプロセスフロー。 [0029]サポートされた測位方法と対応する周波数帯域および処理能力とを示すサポートメッセージのコンテンツの簡略図。 [0030]サポートされた測位方法と対応する周波数帯域の組合せおよび処理能力とを示すサポートメッセージのコンテンツの簡略図。 [0031]位置情報を決定する方法のブロック流れ図。
[0032]本明細書では、1つまたは複数のサポートされた測位方法組合せと対応する周波数帯域と、または周波数帯域の組合せと対応する処理能力とを報告する技法について説明される。ユーザ機器(UE)は、UEが同時処理をサポートする、すなわち、同時に実装し得る測位方法の組合せを含むUEがサポートする周波数帯域と対応する測位方法とに関する情報を与え得る。UEは、同じく、または代替として、UEが同時処理をサポートする、すなわち、同時に実装し得る測位方法の組合せを含むUEがサポートする周波数帯域の組合せと対応する測位方法とに関する情報を与え得る。UEはまた、周波数帯域または周波数帯域の組合せが使用中であるときの測位方法のためのUEの処理能力の指示を与え得る。UEは、帯域または帯域の組合せに基づいて方法のために異なる能力を与えることが可能であり得る。サーバは、UEの測位処理能力を増加させるように測位信号構成を選択する(場合によっては、変更する)ためにUEによって与えられた情報を使用することが可能であり得る。周波数帯域の組合せは、UEの測位処理能力を増加するのを助けるために(たとえば、UEまたはサーバによって)要求され得る。しかしながら、他の構成が使用され得る。
[0033]本明細書において説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。ユーザ機器の測位処理能力の利用が改善され得る。UEの位置決定のために使用される電力は、たとえば、UEが少なくとも完全には処理しないであろう測位信号をUEに与える無駄にされるエネルギーを低減することによってより効率的に使用され得る。他の能力が与えられ得、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
[0034]ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスの位置を取得することは、たとえば、緊急通報、パーソナルナビゲーション、消費者向けアセットトラッキング、友人または家族の一員の位置を特定することなどを含む、多くの用途に有用であり得る。既存の測位方法は、衛星ビークル(SV:satellite vehicle)を含む種々のデバイス、ならびに、基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワークの中の地上の無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークの標準化は様々な測位方法のサポートを含むことが期待され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが場所決定のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有参照信号(CRS)を現在利用しているのと同様の方式で、基地局によって送信される参照信号を利用し得る。
[0035]説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに言及することがある。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施させることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な態様は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で実施され得る。
[0036]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないか、またはそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者向けアセットトラッキングデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介してなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。
[0037]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、一般的なノードB(gノードB、gNB)などと呼ばれることがある。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を与え得、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を与え得る。
[0038]UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、消費者向けアセットトラッキングデバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送ることができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
[0039]本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
[0040]図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)135と、第5世代(5G)次世代RAN(NG)(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカデバイス、セルラー電話、ビークル、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティとの間で信号を送信および/または受信するためにUE105と同様に構成および結合され得るが、そのようなシグナリングは、図の簡略化のために図1では示されていない。同様に、説明は、簡略化のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))またはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくは広域補強システム(WAAS)などのいくつかの他の地域もしくは局所のSPSのための衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素について以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
[0041]図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、それぞれ、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、それぞれ、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。BS110a、110b、114は、マクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth-low energy(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であり得る。BS110a、110b、114のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。BS110a、110b、114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
[0042]図1は、様々な構成要素の一般化された図を与え、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示された4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理的および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
[0043]図1は5Gベースのネットワークを示しているが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/または1つもしくは複数の他の通信技術および/もしくはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(もしくはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/または(GMLC125もしくは他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を与えること、ならびに/またはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、もしくはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを計算することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gNodeB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能に置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
[0044]システム100の構成要素が、たとえばBS110a、110b、114および/またはネットワーク140(および/または、1つもしくは複数の他のベーストランシーバ局などの、図示されない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられ得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよび有線接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例にすぎず、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または未来に開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるかどうかにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/または、UE105、BS110a、110b、114、コアネットワーク140、および/もしくは外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。コアネットワーク140は、たとえばUE105に関する位置情報を外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信し得る。
[0045]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、WiFi通信、Wi-Fi(登録商標)通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(Global System for Mobiles)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution)、V2X(ビークルツーエブリシング、たとえば、V2P(ビークルツーペデストリアン)、V2I(ビークルツーインフラストラクチャ)、V2V(ビークルツービークル)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(Cellular-V2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信し得る。各々の変調された信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによってUE間のサイドリンク(SL)通信を通して互いに通信し得る。
[0046]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。さらに、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者向けアセットトラッキングデバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、アセットトラッカ、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサ、スマートメーター、ウェアラブルトラッカ、またはいくつかの他のポータブルもしくは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえばインターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
[0047]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、または、たとえば、マップ、フロアプラン、もしくは建築物プラン上に示されたポイント、エリア、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る既知のロケーションにある何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを計算するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標に変換することが一般的である。
[0048]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなどの、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信点(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。
[0049]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを与え得る。図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を与えるための2次gNBとして働き得る。
[0050]図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介してNG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを与え得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
[0051]BS110a、110b、114はそれぞれ、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別々のアンテナを有し得る)。システム100はマクロTRPのみを含み得るか、またはシステム100は異なるタイプのTRP、たとえばマクロTRP、ピコTRP、および/もしくはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
[0052]述べられたように、図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを与える発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、図1のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
[0053]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、またはBS110a、110b、114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、補助GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティクス(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AoA)、離脱角(AoD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/または、たとえば、LMF120によってUE105に与えられた支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105とコアネットワーク140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を与え得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105の移動性をサポートし得、UE105への接続をシグナリングするのをサポートすることに参加し得る。
[0054]GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、LMF120にAMF115によってフォワーディングするためのそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つしか5GC140によってサポートされないことがある。
[0055]図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS 36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS 36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援型のおよび/またはUEベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bもしくはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/またはgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114からの指向性SS送信を定義するパラメータなどのロケーション関連情報をgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPと同じ位置にあるかもしくはそれと統合され得、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配設され、gNBおよび/もしくはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
[0056]UE支援型の位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝播時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
[0057]UEベースの位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援型の位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、またはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを計算し得る。
[0058]ネットワークベースの位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。
[0059]NRPPaを使用してLMF120にgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によって与えられた情報は、指向性SS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を与え得る。
[0060]LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々なもののうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するためのUE105のための命令を含んでいる可能性がある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
[0061]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC150中の非3GPPのインターワーキング機能(N3IWF、図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140との両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用したUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されたことに類似する方式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、場合によっては、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
[0062]上記のように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの例では、UEの位置を計算するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSビームを使用し得る。
[0063]また図2を参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサ213と、(ワイヤレストランシーバ240と有線トランシーバ250とを含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、測位デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサ213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および測位デバイス219は、バス220(たとえば、これは光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、測位デバイス219、および/またはセンサ213の1つもしくは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサプロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサプロセッサ234は、たとえばレーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続を(またはより多くのSIMすらも)サポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)は相手先ブランド製造業者(OEM)によって使用され得、別のSIMは接続のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書において説明される様々な機能を実施させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替として、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。この説明は、機能を実行するプロセッサ210のみに言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及することがある。説明は、機能を実施するUE200のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及することがある。プロセッサ210は、メモリ211に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより完全に論じられる。
[0064]図2に示されたUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、およびセンサ213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、ならびに/または有線トランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
[0065]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信されダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じく、または代替として、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
[0066]UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサ、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサ、1つもしくは複数の光センサ、1つもしくは複数の重みセンサ、および/または1つもしくは複数の高周波(RF)センサなどの、様々なタイプのセンサのうちの1つまたは複数を含み得る、センサ213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に全体として応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を備え得る。センサ213は、たとえば1つまたは複数のコンパス用途をサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真の北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の周辺光センサ、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。センサ213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
[0067]センサ213は、相対的な位置測定、相対的な位置決定、動き決定などにおいて使用され得る。センサ213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサベースの位置決定、および/またはセンサにより支援される位置決定のために使用され得る。センサ213は、UE200が固定されている(静止している)か、もしくは移動しているかを、および/または、UE200の移動性に関する何らかの有用な情報をLMF120に報告するかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、センサによって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が動きを検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサベースの位置決定、またはセンサ213によって可能にされるセンサにより支援される位置決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサ/IMUが使用され得る。
[0068]IMUは、相対的な位置決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定結果を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。動きの瞬時的な方向ならびにUE200の変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定結果が時間にわたり積分され得る。UE200の位置を追跡するために、動きおよび変位の瞬時的な方向が積分され得る。たとえば、UE200の参照位置は、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる加速度計およびジャイロスコープからの測定結果は、参照位置に対する相対的なUE200の動き(方向および距離)に基づいてUE200の現在地を決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
[0069]磁力計は異なる方向における磁場の強さを決定することができ、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。磁力計は、2つの直交する次元における磁場の強さの指示を検出して提供するように構成される、2次元磁力計であり得る。代替として、磁力計は、3つの直交する次元における磁場の強さの指示を検出して提供するように構成される、3次元磁力計であり得る。磁力計は、磁場を感知し、磁場の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
[0070]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成される、ワイヤレストランシーバ240および有線トランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号248から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(高度移動電話システム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。有線トランシーバ250は、たとえば、ネットワーク135との有線通信のために構成された有線送信機252と有線受信機254とを含み得る。有線送信機252は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、有線受信機254は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。有線トランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
[0071]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからの行動に応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)を備える、オーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じく、または代替として、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサを備え得る。
[0072]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信して取得することが可能であり得る。アンテナ262は、ワイヤレス信号260を有線信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200の位置を推定するための収集されたSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用した三辺測量によってUE200の位置を決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、取得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するために、および/またはUE200の推定される位置を計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から取得された信号)の指示(たとえば、測定結果)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200の位置を推定するために、測定結果を処理する際に使用するための位置特定エンジンを提供またはサポートし得る。
[0073]UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサ(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じく、または代替として、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえばユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/復元し得る。
[0074]測位デバイス(PD)219は、UE200の場所、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的な場所、ならびに/または時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部もしくはすべてを含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が測位方法に従って実施するように構成されること、または測位方法に従って実施することのみに言及し得る。同じく、または代替として、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、信号248の少なくともいくつか)を使用してUE200の位置を決定すること、SPS信号260の取得と使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、UE200の位置を決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告される位置(たとえば、UEの場所ビーコンの一部)に依存すること)を使用するように構成され得、UE200の位置を決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを感知して、その指示を提供し得るセンサ213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された場所および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。PD219の機能は、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機262、および/またはUE200の別の構成要素によって様々な方式および/または構成で与えられ得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの様々な組合せによって与えられ得る。
[0075]また図3を参照すると、BS110a、110b、114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。示される装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示された汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書において説明される様々な機能を実施させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替として、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能ではないことがあるが、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。この説明は、機能を実施するプロセッサ310のみに言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ310に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ310に言及することがある。説明は、機能を実施するTRP300のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがってBS110a、110b、114のうちの1つの)略記として、その機能を実施するTRP300に言及することがある。プロセッサ310は、メモリ311に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより完全に論じられる。
[0076]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340および/または有線トランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号348から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含み得る。したがって、送信機342は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機344は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(高度移動電話システム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200と、1つまたは複数の他のUEと、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ350は、LMF120、たとえば、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それから通信を受信するためにネットワーク135と通信するために利用され得る有線通信、たとえば、ネットワークインターフェースのために構成された有線送信機352と有線受信機354とを含み得る。送信機352は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機354は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。有線トランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
[0077]図3に示されたTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実行され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
[0078]また図4を参照すると、LMF120の例であるサーバ400は、プロセッサ410、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411、およびトランシーバ415を含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書において説明される様々な機能を実施させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替として、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能ではないことがあるが、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。この説明は、機能を実施するプロセッサ410のみに言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ410に言及することがある。説明は、機能を実施するサーバ400のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400に言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより完全に論じられる。
[0079]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440および/または有線トランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号448から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、および有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442と受信機444とを含み得る。したがって、送信機442は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機444は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(高度移動電話システム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200と、1つまたは複数の他のUEと、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ450は、TRP300、たとえば、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それから通信を受信するためにネットワーク135と通信するために利用され得る有線通信、たとえば、ネットワークインターフェースのために構成された有線送信機452と有線受信機454とを含み得る。送信機452は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、受信機454は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。有線トランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
[0080]図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じく、または代替として、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
[0081]測位技法
[0082]セルラーネットワークにおけるUEの地上波測位の場合、アドバンストフォワードリンクトリラテラレーション(AFLT:Advanced Forward Link Trilateration)および観測到着時間差(OTDOA:Observed Time Difference Of Arrival)などの技法は、しばしば、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の測定が、UEによって行われ、次いで、ロケーションサーバに与えられる「UE支援型」モードで動作する。ロケーションサーバは、次いで、測定値と基地局の知られているロケーションとに基づいてUEの位置を計算する。これらの技法が、UEの位置を計算するためにUE自体ではなくロケーションサーバを使用するので、これらの測位技法は、カーナビゲーションまたはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションにおいて頻繁に使用されず、これらは、代わりに、一般に、衛星ベースの測位に依拠する。
[0083]UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティク(RTK:real time kinematic)技術を使用して高精度の測位のために衛星測位システム(SPS)(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))を使用し得る。これらの技術は、地上局から測定値などの支援データを使用する。LTE Release15は、サービスに加入したUEのみが情報を読み取ることができるようにデータを暗号化することを可能にする。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入したUEは、加入のために支払っていない他のUEにデータを移すこと(passing on)によって他のUEのために容易に「暗号化を解読すること」をし得ない。移すことは、支援データが変化するたびに繰り返される必要があることになる。
[0084]UE支援型の測位では、UEは、測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)に測定値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を送る。測位サーバは、セルごとに1つの記録で複数の「エントリ」または「記録」を含んでいる基地局アルマナック(BSA)を有し、ここで、各記録は、地理的なセルロケーションを含んでいるが、他のデータをも含み得る。BSA中の複数の「記録」のうちの「記録」の識別子が参照され得る。BSAとUEからの測定値とが、UEの位置を計算するために使用され得る。
[0085]従来のUEベースの測位では、UEは、それ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)に測定値を送るのを回避し、これは、次に、レイテンシおよびスケーラビリティを改善する。UEは、ネットワークからの関係するBSA記録情報(たとえば、gNB(より広く、基地局)のロケーション)を使用する。BSA情報は、暗号化され得る。しかし、BSA情報が、たとえば、前に説明されたPPPまたはRTK支援データよりもはるかに低い頻度で変化するので、加入しておらず、復号鍵に支払っていないUEにBSA情報を利用可能にすることは(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易であり得る。gNBによる基準信号の送信は、BSA情報をクラウドソーシングまたはウォードライビングに潜在的にアクセス可能にし、本質的に、現場でのおよび/またはオーバーザトップの観察に基づいてBSA情報を生成することを可能にする。
[0086]測位技法は、位置決定精度および/またはレイテンシなどの1つまたは複数の基準に基づいて特徴づけられ得、および/または査定され得る。レイテンシは、位置関連データの決定をトリガするイベントと測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースでのそのデータの利用可能性との間で経過される時間である。測位システムの初期化時に、位置関連データの利用可能性のためのレイテンシは、タイムツーファーストフィックス(TTFF:time to first fix)と呼ばれ、TTFF後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データの可用性の間で経過した時間の逆数は、更新レート、すなわち、位置関連データが最初のフィックス後に生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、UEは、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りの場合にUEがT時間量(たとえば、Tms)ごとに処理することができる時間単位(たとえば、ミリ秒)でのDL PRSシンボルの持続時間として、UEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響を及ぼし得る能力の他の例は、UEがPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
[0087]多数の異なる測位技法(測位方法とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの場所を決定するために使用され得る。たとえば、既知の場所決定技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、エンハンストセル識別情報(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の距離を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに伝わって戻ってくるのにかかる時間を使用する。この距離、ならびに、エンティティのうちの第1のエンティティの既知の位置および2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のエンティティの位置を決定するために使用され得る。マルチRTT(マルチセルRTTとも呼ばれる)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の距離および他のエンティティの既知の位置が、そのあるエンティティの位置を決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間での移動時間の差が、他のエンティティからの相対距離を決定するために使用され得、それらの相対距離が、他のエンティティの既知の位置と組み合わせて、そのあるエンティティの位置を決定するために使用され得る。エンティティの位置の決定を助けるために、到達角度(angle of arrival)および/または離脱角度(angle of departure)が使用され得る。たとえば、信号の到達角度または離脱角度は、デバイス間の距離(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)およびデバイスのうちの1つの既知の位置と組み合わせて、他のデバイスの位置を決定するために使用され得る。到達角度または離脱角度は、真の北などの参照方向に対する相対的な方位角であり得る。到達角度または離脱角度は、エンティティの真上に対する相対的な(すなわち、地球の中心から半径方向に外に向かう方向に対して相対的な)天頂角であり得る。E-CIDは、UEの位置を決定するために、サービングセルの識別情報、タイミング進み(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出された近隣セル信号の推定されるタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到達角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスの位置を決定するために、ソースの既知の位置およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到達時間の差が使用される。
[0088]ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つまたはそれ以上のネイバリング基地局(および、一般に、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、サービング基地局)のサービングセル上でRTT測定信号(たとえば、PRS)を走査/受信するように、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再使用リソース(たとえば、システム情報を送信するために基地局によって使用されるリソース)上でRTT測定信号を送信する。UEは、(たとえば、それのサービング基地局から受信されたDL信号からUEによって導出されたような)UEの現在のダウンリンクタイミングに対する各RTT測定信号の(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信時間(time of reception)、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)到着時間(arrival time)を記録し、(たとえば、それのサービング基地局によって命令されたときに)共通のまたは個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を1つまたは複数の基地局に送信し、各RTT応答メッセージのペイロード中に、RTT測定信号のToAとRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を含め得る。RTT応答メッセージは、基地局がRTT応答のToAをそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT測定信号の送信時間と基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→RxをUEによって報告された時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、基地局は、この伝搬時間中の光速を仮定することによってUEと基地局との間の距離を決定することができる。
[0089]UE中心RTT推定は、(たとえば、サービング基地局によって命令されたときに)UEが、UEの近傍にある複数の基地局によって受信されるアップリンクRTT測定信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様である。各関与する基地局はダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、ダウンリンクRTT応答メッセージは、RTT応答メッセージペイロード中に基地局におけるRTT測定信号のToAと基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差を含み得る。
[0090]ネットワーク中心手順とUE中心手順の両方の場合、RTT計算を実施する側(ネットワークまたはUE)は、(常にとは限らないが)一般に、最初のメッセージまたは信号(たとえば、RTT測定信号)を送信し、他方の側は、最初のメッセージまたは信号のToAとRTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
[0091]マルチRTT技法は、位置を決定するために使用され得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)は、1つまたは複数の信号(たとえば、基地局からのユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)を送出し得、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなどの他のTSP)は、第1のエンティティから信号を受信し、この受信信号に応答し得る。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなどの他のエンティティ)は、第2のエンティティまでの距離を決定するために第2のエンティティからの応答を使用し得、三辺測量(trilateration)によって第1のエンティティのロケーションを決定するために複数の距離と第2のエンティティの知られているロケーションとを使用し得る。
[0092]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局のロケーションからのUEについての)方向の範囲を定義する到来角(AoA)または離脱角(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交点は、UEについてのロケーションの別の推定値を与えることができる。
[0093]PRS(測位基準信号)信号を使用した測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの距離を決定するために、複数のTRPによって送信されるPRS信号が測定され、信号の到達時間、既知の送信時間、およびTRPの既知の位置が使用される。たとえば、RSTD(参照信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの場所(位置)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。測位基準信号は、PRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常同じ電力を使用して送信され、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉することがあり、その結果、より離れたTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号に埋もれることがあり、その結果、より離れたTRPからの信号が検出されないことがある。何らかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば0に減らし、したがってPRS信号を送信しない)ことによって干渉を減らすのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、そのより弱いPRS信号とより強いPRS信号が干渉することなく、UEによってより簡単に検出され得る。
[0094]測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRS)およびアップリンクPRS(UL PRS)(これは測位のためのSRS(サウンディング参照信号)と呼ばれることがある)を含む。PRSは、周波数層のPRSリソースまたはPRSリソースセットを備え得る。DL PRS測位周波数層(または単に周波数層)は、より高次の層のパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成される共通のパラメータを有する、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数層は、周波数層の中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数層は、周波数層の中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRS巡回プレフィックス(CP)を有する。また、DL PRS Point Aパラメータは、参照リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最低のサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースが、同じPoint Aを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットが、同じPoint Aを有する同じ周波数層に属する。周波数層はまた、同じDL PRS帯域幅、同じ開始PRB(および中心周波数)、および同じ値のコムサイズを有する。
[0095]TRPは、たとえばサーバから受信される命令によって、および/またはTRPの中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送信するように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば最初の送信から一定の間隔で定期的に、DL PRSを送信し得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送信するように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期、共通のミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)中にあり得る複数のリソース要素(RE)を備える。RBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量(5G RBの場合は12)とにわたるREの集合である。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数を用いて構成される。REオフセットは、周波数におけるDL PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにまたがって反復し得、各送信は反復と呼ばれ、その結果、PRSリソースの中に複数の反復があり得る。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースは同じTRPと関連付けられ、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームと関連付けられる(しかしTRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
[0096]PRSリソースは、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによっても定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータは、他の参照信号とのDL PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、参照点Aに関するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBという粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
[0097]PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期、同じのミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を伴う、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成される1つ1つの時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースに対する指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、その結果、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々に対して送信されると、インスタンスが完成する。インスタンスは、「機会」と呼ばれることもある。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成は、UEがDL PRSを測定するのを支援する(または可能にすらする)ためにUEに提供され得る。
[0098]PRSの複数の周波数層は、層の帯域幅のいずれか一つ一つよりも大きい有効な帯域幅を与えるためにアグリゲートされ得る。(連続および/または別個であり得る)コンポーネントキャリアの、擬似コロケートされている(QCLed)、同じアンテナポートを有するなどの基準を満たす複数の周波数層は、(DL PRSおよびUL PRSのための)より大きい有効なPRS帯域幅を与えるためにステッチングされ、増加した到着時間測定値精度を生じ得る。QCLedされると、異なる周波数層は同様に挙動し、PRSのステッチングがより大きい有効な帯域幅をもたらすことが可能になる。アグリゲートされたPRSの帯域幅またはアグリゲートされたPRSの周波数帯域幅と呼ばれることがあるより大きい有効な帯域幅は、(たとえば、TDOAの)より良い時間領域解像度を提供する。アグリゲートされたPRSは、PRSリソースの集合を含み、アグリゲートされたPRSの各PRSリソースは、PRS構成要素と呼ばれることがあり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数層上でまたは同じ帯域の異なる部分上で送信され得る。
[0099]RTT測位は、TRPによってUEに、およびUE(RTT測位に参加している)によってTRPに送信される測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブな測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送信し得、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送信し得る。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調した測位が使用され得、UEは、各TRPに対する測位のための別個のUL-SRSを送信するのではなく、複数のTRPによって受信される測位のための単一のUL-SRSを送信する。マルチRTTに参加するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプしているUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)を探し、近隣のTRP(近隣UE)にキャンプしているUEも探す。近隣TRPは、単一のBTS(たとえば、gNB)のTRPであり得るか、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであり得る。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(およびしたがって、UEとTRPとの間の距離を決定するために使用される)測位信号ペアに関するPRS/SRS中の測位信号に関するDL-PRS信号およびUL-SRSは、互いに時間的に近くに存在することがあり、その結果、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPのクロックドリフトによる誤差が許容可能な限界内にある。たとえば、測位信号ペアに関するPRS/SRS中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。測位に関するSRSがUEによって送信され、測位に関するPRSおよびSRSが互いに時間的に近くで搬送されると、多数のUEが同時に測位を試みる場合には特に、高周波(RF)信号の混雑が生じ得る(過剰なノイズなどを引き起こし得るなど)こと、および/または、多数のUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて計算の混雑が生じ得ることがわかっている。
[00100]RTT測位は、UEベースのものであるか、またはUE支援型のものであり得る。UEベースのRTTでは、TRP300までの距離およびTRP300の既知の位置に基づいて、RTTおよびTRP300の各々までの対応する距離およびUE200の場所を決定する。UE支援型のRTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定値情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび距離を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの距離を提供し、サーバは、たとえば異なるTRP300までの距離に基づいて、UE200の位置を決定する。RTTおよび/または距離は、UE200から信号を受信したTRP300によって、1つまたは複数の他のデバイス、たとえば1つまたは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、または、UE200から信号を受信したTRP300以外の1つまたは複数のデバイスによって決定され得る。
[00101]様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブの測位方法は、DLのみの測位方法、ULのみの測位方法、およびDL+ULの測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベースの測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。
[00102](たとえば、UEについての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地(geodetic)であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
[00103]ダウンリンクPRS処理
[00104](特に、LTEに関係する)潜在的な複雑性と測位信号のボリュームとにより、PRS処理(データバッファリングを含む)を制限するために、制限が測位信号に配置され得る。たとえば、NRの場合、各TRPは、複数のビームを有し、したがって、複数のPRSリソースを有し得る。たとえば、各TRPは、最高64個のビーム、したがって、FR2(24.25GHzから52.6GHzまでのミリ波帯域である周波数範囲2)のための最高64個のPRSリソースと、FR1(410MHzから7.125GHzまでの周波数範囲1)のための最高8つのPRSリソースとを構成し得る。NRのために使用される高速フーリエ変換(FFT)サイズは、4Kであり得、これは、LTEのために使用されるFFTサイズの2倍である。さらに、32個のスロットの繰り返しでスロットごとに最高12個のシンボルがあり得る(各スロットは、場合によっては、LTEサブフレームよりも8倍小さい)。したがって、NR PRSは、LTEよりも1000倍複雑であり得る。したがって、測位(たとえば、位置情報(たとえば、距離(たとえば、擬似距離)、1つまたは複数のPRS測定値、UEのロケーションなど)を決定するためにUEのロケーションを決定するための1つまたは複数の測位方法による測位信号の処理)のために複雑性を制約し、PRS処理を容易にする(たとえば、データバッファリングを低減することを含む処理を低減する)ために様々なUEの位置処理能力に1つまたは複数の制限が配置され得る。たとえば、指定され得るUEの位置処理能力は、周波数層の最大数(たとえば、1つまたは4つ)、周波数層ごとのTRPの最大数、周波数層ごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数、UEごとのDL PRSリソースの最大数、UEごとのすべての周波数層のためのTRPの最大数、周波数層ごとのPRSリソースの最大数などを含む。
[00105]PRS処理を容易にするために、たとえば、PRSを処理するための潜在的な処理能力を解放するために、(場合によっては、一度に1つの測定ギャップしかスケジュールされないことがあるが)測定ギャップがUEのためにスケジュールされ得る。たとえば、UEは、UEがアクティブなDL BWP(帯域幅部分)の外部にDL PRSを測定することができるように測定ギャップ構成を要求し得る。サーバ、たとえば、LMFは、たとえば、UEからの要求に応答して、または任意のそのような要求とは無関係に(たとえば、それがない場合に)1つまたは複数の測定ギャップをスケジュールし得る。UEによって要求され得る測定ギャップは、UEがデータまたは制御情報を受信せず、したがって、データまたは制御処理を実施する必要がない時間である。したがって、UEは、データおよび/または制御処理のために使用されるであろう処理能力をPRSの測位処理に専用して、位置情報を決定し得る。位置情報は、UEの位置(ロケーション)またはUEの位置を決定するために使用され得る他の情報(たとえば、1つもしくは複数の距離および/または1つもしくは複数のPRS測定値(たとえば、RSTD、RSRP、RxーTx))であり得る。測定ギャップを用いて、UEは、アクティブDL BWPの外のまたはアクティブDL BWPの数秘学(numerology)とは異なる数秘学を用いてDL PRSを測定し得、数秘学は、波形パラメータサブキャリア間隔とサイクリックプレフィックスサイズとの構成である。測定ギャップがない場合、UEは、アクティブBWPと同じ数秘学を用いてアクティブDL BWP内のDL PRSを測定することになる。さらに、UEは、他のDL信号およびチャネルがUEに送信される同じOFDM(直交周波数分割多重)シンボル中のDL PRSを処理すること、またはサービングTRPによってアップリンクとして示された任意のシンボル上のDL PRSを処理することを予想されないことになる。
[00106]測位周波数帯域ごとの測位方法
[00107]図5を参照すると、図1から図4をさらに参照すると、UE500は、バス540によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ510と、インターフェース520と、メモリ530とを含む。UE500は、図5に示されている構成要素を含み得、図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得、したがって、UE200は、UE500の一例であり得る。たとえば、プロセッサ510は、プロセッサ210の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。インターフェース520は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、インターフェース520は、有線送信機252および/または有線受信機254を含み得る。メモリ530は、たとえば、プロセッサ510に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。
[00108]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ510のみに言及し得るが、これは、プロセッサ510が(メモリ530中に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE500の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ510およびメモリ530)の略記として機能を実施するUE500に言及し得る。プロセッサ550は(場合によっては、メモリ530と併せて)、測位信号処理ユニット550と測位方法(および能力)報告ユニット560とを含む。測位信号処理ユニット550は、位置情報(たとえば、位置、距離、PRS測定値など)を生成するためにサポートされた測位方法に従って測位信号を処理するように構成される。測位方法(および能力)報告ユニット560は、サポートされた測位方法および、随意に、対応する位置処理能力を取得(たとえば、生成/発生および/または選択)し、TRP300またはサーバ400などのネットワークエンティティなどの適切な宛先にインターフェース520を介してこれらの指示を送るように構成される。説明は、ユニット550またはユニット560によって実施される機能を実施するプロセッサ510またはUE500に言及することがある。
[00109]UE500は、複数の測位方法の同時処理をサポートすることを含む複数の測位方法をサポートするように構成され得る。複数の測位方法の同時処理、たとえば、AoD、AoA、TDOA、またはマルチRTT方法のうちの2つ以上のための信号の同時処理は、並行して2つ以上の測位方法を使用した1つまたは複数の信号の処理(異なる方法のそれぞれの動作がこれまでに同時に実施されたのかどうかにかかわらず時間的に重複して2つの方法を使用した信号のそれぞれの全体的な処理)を伴う。たとえば、プロセッサ510(と適宜にメモリ530と)は、位置情報を決定するために時間的に重複する(本明細書で説明される測位方法などの)2つ以上の測位方法に従って測位信号(たとえば、PRS)を処理し得る。測位方法に従って測位信号を処理することによって、プロセッサ510は、UE500の位置、たとえば、位置自体ではないが、位置を決定するため使用され得る決定情報を決定することも決定しないこともある。たとえば、(PD219を含み得る)プロセッサ510は、(1つまたは複数の)測位信号の1つもしくは複数のソースまでの1つもしくは複数の距離を決定するために、および/または1つもしくは複数のPRS測定値を決定するために1つまたは複数のPRSを処理し得る。UE500は、たとえば、UE500は、単一の測位セッション中にトリガされる複数の測位方法を有し得、UE500は、同時に(たとえば、同時に(たとえば、並行して)および/もしくは(たとえば、インターリーブされた)異なる時間に実施される異なる方法の動作をもつ同じ時間ウィンドウ中に)複数の測位方法(の少なくともそれぞれの部分)を実施し得、ならびに/またはUE500は、(たとえば、同時に、単一のメッセージ中で)複数の測位方法(の少なくともそれぞれの部分)の結果を一緒に報告し得るという点で複数の測位方法の同時処理をサポートし得る。たとえば、UE500は、TDOA測位方法のための1つもしくは複数のRSTD測定値および/またはAoD測位方法のための1つもしくは複数のRSRP(基準信号受信電力)測定値を報告する可能性がある。
[00110]図6を参照すると、図1~図5をさらに参照すると、測位能力を報告し、位置情報を決定し、報告するシグナリングおよびプロセスフローは、図示された段階を含む。フロー600は、一例であり、本開示の限定ではない。フロー600は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、繰り返され、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得、そのような変更の例は以下でさらに説明される。
[00111]段階610において、測位能力が、UE500に要求され、それよって与えられる。サーバ400は、UE500の測位能力についての測位能力要求611をUE500に送り得る。要求611は、UE500が何の測位方法をサポートするのかと、場合によっては、UE500が測位方法および/または測位方法の組合せのために何の位置処理能力を有するのかとの指示を与えるようにUE500に要求するためにLPP(LTE測位プロトコル)を使用して送られ得る。
[00112]UE500は、1つまたは複数の対応する周波数帯域と、場合によっては、示された測位方法のうちの少なくともいくつかに対応する位置処理能力とについてUE500によってサポートされる1つまたは複数の測位方法を示す能力メッセージ612をサーバ400に送ることによって測位能力要求611に応答する。能力メッセージ612は、同様に、(たとえば、他の能力に関する)他の情報を含み得る。同じくまたは代替的に、UE500は、TRP300に能力メッセージ614を送り得、TRP300は、サーバ400に能力メッセージ616を送り得る。したがって、フロー600は、能力メッセージ612を送ることを含み得、および/または能力メッセージ614、616を送ることを含み得る。
[00113]能力メッセージ612、614、616は、様々なフォーマットおよび/またはコンテンツを有し得、能力メッセージ612、614、616はすべて、同じフォーマットまたはコンテンツを有していないことがある。また図7を参照すると、能力メッセージ700は、能力メッセージ612、614、616の一例であり、周波数帯域フィールド710と、測位方法フィールド720とを含み、位置処理能力フィールド730をも含み得る。周波数帯域フィールド710は、1つまたは複数の周波数帯域の1つまたは複数の周波数帯域指示を含み、その各々について、UE500は、1つまたは複数の測位方法をサポートし、すなわち、UE500は、それぞれの測位方法の1つまたは複数の動作を実施し、得られた位置情報を与え得る。ここで、能力メッセージ700は、UE500が帯域1と帯域2との各々のための1つまたは複数の測位方法をサポートすることを示す周波数帯域指示712、714を含む。これらの帯域は、データおよび制御情報のために使用される通信周波数帯域とは別個の(だが、場合によっては、それと重複する)測位信号帯域である。たとえば、帯域1は、FR1であり得、帯域2は、FR2であり得る。
[00114]測位方法フィールド720は、位置情報を決定するために測位信号を処理するためにUE500によってサポートされる測位方法の1つまたは複数の指示を含む。この例では、測位方法フィールド720は、UE500が4つの可能な測位方法、すなわち、DL-TDOA測位方法、AoD測位方法、AoA測位方法、またはマルチRTT方法のうちの1つまたは複数をサポートするのかどうかを示すために使用される。これは、一例であり、測位方法フィールド720は、UE500がより多いまたはより少ない測位方法および/または測位方法の異なるセットをサポートするのかどうかを示すために使用される可能性がある(すなわち、リストされた測位方法のうちの1つもしくは複数が省略され、および/または1つもしくは複数の他の測位方法が含まれる)。ここで、4つの測位方法のいずれかのサポートを示す測位方法フィールド720の場合、測位方法フィールド720は、4ビットの文字列である測位方法指示721、722、723、724、725を含む。各ビットは、対応する測位方法がサポートされるのかどうかを示し、ここで、0の値はサポートされていないことを示し、1の値は、サポートされていることを示す。この例では、4ビットは、それぞれ、DL-TDOA、AoD、AoA、およびマルチRTTの4つの方法に対応する。4ビットの文字列の各々はそれぞれ、それぞれの周波数帯域指示712、714によって示されるそれぞれの周波数帯域についてUE500がサポートするように構成される4つの可能な測位方法のうちの1つまたは複数を示す。したがって、周波数帯域指示712、714は、対応する測位方法指示721~725が適用可能であるそれぞれの周波数帯域を示す。
[00115]測位方法フィールド720中の測位方法指示の各々は、UE500がサポートするように構成される個々の測位方法、またはUE500が同時にサポートするように構成される測位方法の組合せを示し得る。能力メッセージは、同時処理のために複数の測位方法がサポートされる明示的指示を含み得る。同じくまたは代替的に、複数の測位方法がサポートされるという指示は、UEが示された測位方法の同時処理をサポートするという暗黙的指示であり得る。図7に示されている例では、帯域1について、0100の測位方法指示721は、UE500がAoD測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、1000の測位方法指示722は、UE500がDL-TDOA測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、1100の測位方法指示723は、UE500がDL-TDOA測位方法とAoD測位方法とを同時にサポートするように構成されていることを示す。帯域2について、0001の測位方法指示724は、UE500がマルチRTT測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、0101の測位方法指示725は、UE500がAoD測位方法とマルチRTT測位方法とを同時にサポートするように構成されていることを示す。したがって、能力メッセージ700は、位置情報を決定するために測位信号を同時に処理するためにUE500(たとえば、(PD219を実装し得る)プロセッサ210)がサポートするように構成される測位方法の組合せ(この例では、帯域1および帯域2について測位方法の同じ組合せ)を示し得る。
[00116]位置処理能力フィールド730は、測位方法指示の各々によって示されるUE500によってサポートされるそれぞれの測位方法または測位方法の組合せのための位置処理能力の1つまたは複数の指示を含む。この例では、位置処理能力フィールド730は、周波数層の最大数(X1)、周波数層ごとのTRPの最大数(X2)、周波数層ごとのTRPごとのPRSリソースセットの最大数(X3)、PRSリソースセットごとのPRSリソースの最大数(X4)、UEごとのDL PRSリソースの最大数(X5)、UEごとのすべての周波数層のためのTRPの最大数(X6)、および周波数層ごとのPRSリソースの最大数(X7)の測位方法能力に対応する。能力メッセージ700は、測位方法指示721~725の各々に対応する測位方法能力X1~X7の値をそれぞれ含む位置処理能力指示731、732、733、734、735、736を含む。図示のように、2つ以上の位置処理能力指示が同じ測位方法指示に対応し得、ここで、位置処理能力指示735、736は両方とも、測位方法指示725に対応する。測位方法能力X1~X7の値のうちの1つもしくは複数、さらには、それらの値のすべては、複数の位置処理能力指示中で同じであり得る。
[00117]サポートされた測位方法の組合せに対応する位置処理能力指示は、測位方法の組合せのための能力または測位方法それぞれの各々のための能力を示し得る。たとえば、値X1~X7は、DL-TDOA方法とAoD方法との組合せのための能力であり得るか、またはDL-TDOA方法またはAoD方法それぞれの各々のための能力であり得る。位置処理能力指示の値が、測位方法の組合せに対応する場合、能力は、たとえば、UE500とサーバ400との両方によって等しく(またはほぼ等しく)知られるデフォルト割振りによって異なる測位方法に割り振られ得る。位置処理能力指示の値が、測位方法の組合せに対応するのか、測位方法それぞれに対応するのかは、UE500とサーバ400とによって知られ得(たとえば、プログラムされ得)、および/または位置処理能力指示によって示され得る。
[00118]サポートされた測位方法の単一の組合せに対応する複数の位置処理能力指示は測位方法それぞれの各々のための能力を示し得る。たとえば、位置処理能力指示735、736は両方とも、UE500がAoD方法とマルチRTT方法とを同時にサポートするように構成されることを示す測位方法指示725に対応する。位置処理能力指示735の値X1~X7は、UE500がDL-TDOA測位方法のための与えることになる能力の値であり得、位置処理能力指示736の値X1~X7は、UE500がAoD方法のための与えることになる能力であり得、DL-TDOA方法とAoD方法とは同時に実装される。
[00119]スケジュールされた測定ギャップがある場合、位置処理能力フィールド730中の位置処理能力指示の値は異なり得る。測位方法能力X1~X7のうちの1つまたは複数の値は、測定ギャップのないときと比較して測定ギャップのときに(場合によっては、さらなるバッファリング能力を含む)さらなる処理能力を提供し得る。したがって、位置処理能力指示は、測定ギャップがあるときと測定ギャップがないときとのための測位方法能力X1~X7の値を含み得る。
[00120]周波数帯域の組合せに鑑みた測位方法
[00121]測位信号(たとえば、測位のためのPRS、SL-SRSなど)の処理は、現在使用されている通信周波数帯域の組合せによって影響を及ぼされ得る。たとえば、プロセッサ510の処理能力は、どの通信周波数帯域が現在使用中であるのかに応じて別様に影響を及ぼされ得る。したがって、測位信号を処理するためのプロセッサ510の利用可能な処理容量は、現在使用中である通信周波数帯域に基づいて影響を及ぼされ得る。したがって、UE500は、現在の通信周波数帯域に基づいて異なる測位方法および/もしくは測位方法の異なる組合せをサポートし得、ならびに/または現在の通信周波数帯域に基づいて異なる位置処理能力を有し得る。本明細書の説明は、PRSに言及し得るが、説明は、他の形態の測位信号(たとえば、測位のためのSL-SRSなど)に適用可能であり得る。
[00122]フロー600の段階620において、1つまたは複数のサポートされた周波数帯域の組合せと1つまたは複数の対応する測位方法との報告がトリガされ、実施される。たとえば、副段階622において、UE500が通信周波数帯域の組合せのためのサポートされた測位方法と関連する位置処理能力とを報告するためのトリガは、UE500がサーバ400に測位セッションを求める要求624を送ることであり得る。別の例として、UE500が通信周波数帯域の組合せのためのサポートされた測位方法と関連する位置処理能力とを報告するためのトリガは、サーバ400が、UE500に測位セッション開始メッセージ626を送ることによってUE500との測位セッションを開始することであり得る。別のトリガは、(たとえば、プロセッサ510によって実装される)タイマーの満了であり得る。さらに他のトリガは、たとえば、サポート指示のオンデマンドトリガまたはサポート指示の間欠的(たとえば、周期的)トリガについて可能である。
[00123]トリガに応答して、UE500は、1つまたは複数のサポートされた周波数帯域の組合せと1つまたは複数の対応するサポートされた測位方法とを示す能力メッセージ628をサーバ400に送る。能力メッセージ628は、LPPシグナリングを使用して送られ、様々なフォーマットおよび/またはコンテンツを有し得る。また図8を参照すると、能力メッセージ800は、能力メッセージ628の一例であり、UE500によってサポートされる測位方法と、対応する通信周波数帯域の組合せと、場合によっては、示された測位方法と周波数帯域の組合せとに対応する位置処理能力とを示す。能力メッセージ800は、周波数帯域の組合せフィールド810と、測位方法フィールド820とを含み、位置処理能力フィールド830を含み得る。(図6には示されていないが)能力メッセージ700の場合と同様に、能力メッセージ800は、(RRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して)UE500からTRP300に送られ、次いで、(NRPPa(新無線測位プロトコルA)シグナリングを使用して)TRP300からサーバ400に送られ得る。
[00124]周波数帯域の組合せフィールド810は、周波数帯域の組合せの1つまたは複数の周波数帯域の組合せ指示を含み、その各々について、UE500は、1つまたは複数の測位方法をサポートし、すなわち、UE500は、それぞれの測位方法の1つまたは複数の動作を実施し、得られた位置情報を与え得る。たとえば、周波数帯域の組合せフィールド810は、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)によって定義されたBandCombinationList中に含まれている周波数帯域の組合せの指示を含み得る。ここで、能力メッセージ800は、UE500が、3つの周波数帯域の組合せ、すなわち、周波数帯域1(FB1)と周波数帯域2(FB2)との組合せと、FB1と周波数帯域3(FB3)との組合せと、周波数帯域4(FB4)と周波数帯域5(FB5)と周波数帯域6(FB6)との組合せの各々のための1つまたは複数の測位方法をサポートすることを示す周波数帯域の組合せ指示812、814、816を含む。標示FB1~FB6は、一般的な標示であり、帯域のいかなる関係も暗示しない(たとえば、FB1は、必ずしもFB2に連続しているとは限らず、さらにはそれに近いとも限らず、FB2は、必ずしも、FB1よりも高い周波数帯域であるとは限らない)。これらの帯域の組合せは、(同じより大きい帯域、たとえば、FR1、内での、周波数で連続する)帯域内連続であり得るか、(同じより大きい帯域内でだが、ある程度の量の周波数によって分離された)帯域内不連続であり得るか、または(2つのより大きい帯域がおそらくある程度の量の周波数によって分離された状態で、1つのより大きい帯域中の1つまたは複数の帯域と、別のより大きい帯域、たとえば、FR2、中の1つまたは複数の他の帯域との内での)帯域間であり得る。帯域の組合せは、2つ以上の帯域のものであり得る。
[00125]測位方法フィールド820は、位置情報を決定するために測位信号を処理するためにUE500によってサポートされる測位方法の1つまたは複数の指示を含む。測位方法フィールド820は、測位方法フィールド720と同様であるが、周波数帯域の組合せフィールド810のそれぞれの周波数帯域の組合せに対応するエントリをもつ。測位方法フィールド820中に示される測位方法は、たとえば、周波数帯域の組合せ中の通信情報(データおよび/または制御情報)を処理する際に使用され得、および/またはその際に使用するために指定され得る(予約され得る)処理能力および/または他のUEのリソースにより、能力メッセージ700の測位方法フィールド720中に示される測位方法よりも限定され得る。この例では、測位方法フィールド820は、UE500が、DL-TDOA測位方法、AoD測位方法、AoA測位方法、またはマルチRTT方法のうちの1つまたは複数をサポートするのかどうかを示すために使用される。これは、一例であり、測位方法フィールド820は、UE500がより多いまたはより少ない測位方法および/または測位方法の異なるセットをサポートするのかどうかを示すために使用される可能性がある(すなわち、リストされた測位方法のうちの1つもしくは複数が省略され、および/または1つもしくは複数の他の測位方法が含まれる)。ここで、4つの測位方法のいずれかのためのサポートを示す測位方法フィールド820の場合、測位方法フィールド820は、UE500が、それぞれの周波数帯域の組合せ指示812、814、816によって示されるそれぞれの周波数帯域の組合せのサポートのために構成された4つの示された測位方法のうちの1つまたは複数をそれぞれ示す4ビットの文字列である測位方法指示821、822、823、824、825、826、827を含む。したがって、周波数帯域の組合せ指示812、814、816は、対応する測位方法指示821~827が適用可能であるそれぞれの周波数帯域を示す。
[00126]測位方法フィールド820中の測位方法指示の各々は、UE500が同時にサポートするように構成された測位方法の組合せをサポートするようにUE500が構成される個々の測位方法を示し得る。図8に示されている例では、FB1~FB2の帯域の組合せについて、測位方法指示821は、UE500がAoD測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、測位方法指示822は、UE500がDL-TDOA測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、測位方法指示823は、UE500がDL-TDOA測位方法とマルチRTT測位方法とを同時にサポートするように構成されていることを示す。FB1~FB3の帯域の組合せについて、測位方法指示824は、UE500がマルチRTT測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、測位方法指示825は、UE500がAoD測位方法とマルチRTT測位方法とを同時にサポートするように構成されていることを示す。FB4~FB5~FB6の帯域の組合せについて、測位方法指示826は、UE500がDL-TDOA測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示し、測位方法指示827は、UE500がマルチRTT測位方法を単独でサポートするように構成されていることを示す。したがって、能力メッセージ800は、UE500が位置情報を決定するために測位信号を同時に処理するためにサポートするように構成される測位方法の組合せを示し得る。
[00127]位置処理能力フィールド830は、測位方法指示の各々によって示されるUE500によってサポートされるそれぞれの測位方法または測位方法の組合せのための位置処理能力の1つまたは複数の指示を含む。この例では、測位処理能力フィールド830は、上記で説明された測位方法能力X1~X7に対応する。能力メッセージ800は、測位方法指示821~827の各々に対応する測位方法能力X1~X7の値をそれぞれ含む位置処理能力指示831、832、833、834、835、836を含む。図示のように、2つ以上の位置処理能力指示が同じ測位方法指示に対応し得、ここで、位置処理能力指示833、834は両方とも、測位方法指示825に対応する。測位方法能力X1~X7の値のうちの1つもしくは複数、さらには、それらの値のすべては、複数の位置処理能力指示中で同じであり得る。能力メッセージ800中の測位方法能力X1~X7のうちの1つまたは複数の値は、たとえば、通信周波数帯域の組合せが使用中のときに本明細書で説明された測位処理のための低減された容量により、能力メッセージ700中の測位方法能力X1~X7の値よりも限定的であり、たとえば、1つまたは複数のより低い最大値を与え得る。UE500は、それぞれの周波数帯域の組合せが使用中で、使用をUE500によって単にサポートされないときにのみ、位置処理能力指示831~836のうちの1つ(または他のそのような指示)によって与えられた能力に限定され得る。
[00128]サポートされた測位方法の組合せに対応する位置処理能力指示は、測位方法の組合せのための能力または測位方法それぞれの各々のための能力を示し得る。たとえば、値X1~X7は、(測位方法指示823によって示されるように)DL-TDOA方法とマルチRTT方法との組合せのための能力であり得るか、またはDL-TDOA方法またはマルチRTT方法それぞれの各々のための能力であり得る。位置処理能力指示の値が、測位方法の組合せに対応する場合、能力は、たとえば、UE500とサーバ400との両方によって等しく(またはほぼ等しく)知られるデフォルト割振りによって異なる測位方法に割り振られ得る。位置処理能力指示の値が、測位方法の組合せに対応するのか、測位方法それぞれに対応するのかは、UE500とサーバ400とによって知られ得(たとえば、プログラムされ得)、および/または位置処理能力指示によって示され得る。
[00129]サポートされた測位方法の単一の組合せに対応する複数の位置処理能力指示は測位方法それぞれの各々のための能力を示し得る。たとえば、位置処理能力指示833、834は両方とも、UE500がAoD方法とマルチRTT方法とを同時にサポートするように構成されることを示す測位方法指示825に対応する。位置処理能力指示833の値X1~X7は、UE500がDL-TDOA測位方法のための与えることになる能力の値であり得、位置処理能力指示834の値X110~X710は、UE500がAoD方法のための与えることになる能力であり得、DL-TDOA方法とAoD方法とは同時に実装される。
[00130]スケジュールされた測定ギャップがある場合、位置処理能力フィールド830中の位置処理能力指示の値は異なり得る。測位方法能力X1~X7のうちの1つまたは複数の値は、測定ギャップのないときと比較して測定ギャップのときに(場合によっては、さらなるバッファリング能力を含む)さらなる処理能力を提供し得る。したがって、位置処理能力指示は、測定ギャップがあるときと測定ギャップがないときとのための測位方法能力X1~X7の値を含み得る。
[00131]図6を再び参照し、さらに図1~図5、図7、および図8を参照すると、段階630において、UE500は、TRP300が特定の通信周波数帯域の組合せにUE500を構成する要求632を送り得る。同じくまたは代替的に、(破線634によって示されているように)サーバ400は、TRP300が特定の通信周波数帯域の組合せにUE500を構成することを要求し得る。たとえば、特定の通信周波数帯域の組合せについての要求は、UE500が、より多くの測位信号を受け入れ、処理し得、および/またはより多くの測位方法をサポートし得、および/または異なる測位方法をサポートし得、および/または測位方法の所望の組合せをサポートし得、および/または(たとえば、現在の能力に対して)1つまたは複数のより良い位置処理能力を与え得るように送られ得る。周波数帯域の組合せは、UE500の潜在的な処理能力の利用を改善する(たとえば、測位のために使用され得るUE500の処理取り組みを増加させるために現在の周波数帯域の組合せを変更する)ために選択され、要求され得る。
[00132]段階640において、UE500は、サーバ400に現在のキャリアアグリゲーション(CA)ステータスメッセージ642を送る。現在のCAステータスメッセージ642は、TRP300と通信するためにUE500によって現在使用中の周波数帯域の組合せを示す。代替的に、TRP300は、サーバ400にUE500の現在のCAステータスを与え得る。現在のCAステータスは、能力メッセージ628とともに段階620においてUE500によって与えられ得る。現在のCAステータスメッセージ642は、現在のCAステータスが変更し得るので、サーバ400に繰り返し、たとえば、周期的になど送られ得る(たとえば、オンデマンドでトリガされ得る)。現在のCAステータスメッセージ642を送るためのオンデマンドトリガは、たとえば、CAステータスの変更、(たとえば、メッセージ626に応答した)測位セッションの開放、測位セッションについての要求624などであり得る。
[00133]段階650において、サーバ400は、UE500のためのPRS構成を決定し、UE500にPRS構成652を送り得る。サーバ400は、使用されるPRS構成(たとえば、PRSのタイプおよび/またはPRSの量)を決定するために能力メッセージ700および/または能力メッセージ800(および能力メッセージ800を使用する場合、段階640において報告される現在の周波数帯域の組合せ)からの情報(たとえば、サポートされた測位方法および/または位置処理能力)を使用し得る。PRS構成は、(たとえば、測位のために使用され得るUE500の処理取り組みを増加させるようにPRSを構成するために)UE500の潜在的な処理能力の利用を改善するために決定され得る。同じくまたは代替的に、PRS構成は、無駄、たとえば、不十分な容量によりUE500が(少なくとも完全に)処理しないことになるUE500にPRSを送るためのTRP300の処理能力を低減するために選択され得る。PRS構成652は、LPPシグナリングを使用してサーバ400からUE500に直接送られ得、および/またはNRPPaシグナリングを使用してサーバ400からTRP300に、および、LPPシグナリングを使用してTRP300からUE500に送られ得る。
[00134]段階660において、TRP300は、UE500にPRS662を与え得、UE500は、副段階664において、位置情報を決定するためにPRSを測定し、同時に処理し得る。たとえば、UE500は、測定ギャップが現在あるのかどうかに従うことを含め、適宜に能力メッセージ700または能力メッセージ800中に示される測位能力に従って、段階660において受信されたPRS662を同時に処理し得る。UE500は、(たとえば、1つまたは複数の対応する測位信号ソースの1つまたは複数の知られているロケーションまでの1つまたは複数の決定された距離に基づいて)1つまたは複数のPRS測定値、1つまたは複数の距離(たとえば、TRP300までの範囲)、またはUE500の位置推定値などの位置情報を決定し得る。
[00135]段階670において、UE500は、UE500の位置を決定するためにサーバ400が使用し得る副段階664において決定された位置情報672をサーバ400に与え得る。たとえば、位置情報672がUE500の位置を含む場合、サーバ400は、UE500の位置としてこれを使用し得るか、またはUE500の位置を決定するために他の情報(たとえば、1つまたは複数の距離(range)、1つまたは複数のPRS測定値)と組み合わせてこれを使用し得る。別の例として、サーバ400は、位置情報672中にUEのロケーションが与えられることなしにUE500のロケーションを決定するために位置情報672の1つもしくは複数の距離および/または1つもしくは複数のPRS測定値を使用し得る。UE500は、位置情報672とともに、位置情報672が位置情報672を決定するために使用された測位方法の特定の組合せに対応するという1つまたは複数の指示を含み得る。
[00136]図9を参照し、図1~図8をさらに参照すると、位置情報を決定する方法900は、図示された段階を含む。しかしながら、方法900は例にすぎず限定するものではない。方法900は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
[00137]段階910において、方法900は、ユーザ機器(UE)からネットワークエンティティに、UEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を備える能力指示を送ることを含む。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530およびインターフェース520と併せて)、位置情報を決定するためにUE500が同時処理をサポートするように構成された特定の測位方法でUEによってサポートされる測位方法を報告するために能力メッセージ612(および/または能力メッセージ614)を送る。UE500は(たとえば、プロセッサ510(たとえば、測位方法報告ユニット560)は、場合によってはメモリ530およびインターフェース520と組み合わせて)、たとえば、サーバ400に能力メッセージ700の測位方法指示721~725のうちの少なくとも1つを送り得、および/またはUE500は、サーバ400に能力メッセージ800の測位方法指示821~827のうちの少なくとも1つを送り得る。UE500は、報告トリガに応答して能力指示を送り得る。報告トリガは、UE500の外部にあり、たとえば、サーバ400から受信された要求(たとえば、要求611もしくは図6に示されている要求626)であり得るか、またはUE500の内部にあり得る(たとえば、測位セッションを要求することもしくはタイマーの満了など)。報告トリガは、オンデマンド(たとえば、サポートされた方法についての受信された要求、サーバ400もしくはUE500による測位セッションについての要求)であるか、もしくは、たとえば、スケジュールされ得る(たとえば、タイマーの満了)。能力指示は、第1の測位方法指示よりも多くの情報を備え得る。プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530およびインターフェース520と併せて、能力指示を送るための手段を備え得る。
[00138]920において、方法900は、UEのための第1の位置情報を決定するために測位方法の第1の組合せに従って1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することを含む。たとえば、プロセッサ510(たとえば、測位信号処理ユニット550)は、たとえば、副段階664に示されているように複数の方法の処理が時間的に重複した状態で複数の(2つ以上の)測位方法に従って1つまたは複数の測位信号を同時に処理し得る。プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530と併せて、UEのための位置情報(たとえば、UE500のためのロケーションおよび/または1つもしくは複数の測定値(たとえば、RSTD、RSRP、Rx-Tx))を決定するために測位方法の組合せに従って1つまたは複数の測位信号を同時に処理するための手段を備え得る。
[00139]方法900の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、能力指示、たとえば、能力メッセージ612中に第1の帯域指示に対応する能力メッセージ700の測位方法指示721~725のうちの少なくとも1つを含み得る。別の例示的な実装形態では、同時サポート指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示とを備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、たとえば、能力メッセージ612の能力指示中に測位方法指示721~725のうちの複数の指示と対応する帯域指示712、714とを含み得る。別の例示的な実装形態では、方法900は、UEのための第2の位置情報を決定するために測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理することと、UEのための第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を備えることをネットワークエンティティに報告することとを備え得る。プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530と組み合わせて、測位方法の第2の組合せに従って1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理するための手段を備え得る。プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530およびインターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第2の位置情報が測位方法の第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を備えることを報告するための手段を備え得る。
[00140]同じく、または代替として、方法900は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、能力指示は、測位方法の第1の組合せに対応するUEの位置処理能力を示す。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、能力メッセージ700中の測位方法指示723中の方法の組合せに対応する位置処理能力指示733を含み得、および/または能力メッセージ800中の測位方法指示823中の方法の組合せに対応する位置処理能力指示831を含み得る。別の例示的な実装形態では、能力指示は、測位方法の第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示とを備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、能力メッセージ700中のそれぞれ測位方法指示723、725中の方法の組合せに対応する位置処理能力指示733および/もしくは位置処理能力指示735、736を含み得、ならびに/または能力メッセージ800中のそれぞれ測位方法指示823、825中の方法の組合せに対応する位置処理能力指示831および/もしくは位置処理能力指示834、834を含み得る。
[00141]同じく、または代替として、方法900は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備える、ここにおいて、能力指示は、UEが第1の測位方法または第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、(たとえば、測位方法指示723または測位方法指示825によって示されるように別の方法とともにこの方法を実装することが可能であり得るが)別の方法を実装することなしにプロセッサ510が実装し得る測位方法を示す測位方法指示721または測位方法指示821などの測位方法指示を含み得る。別の例示的な実装形態では、第1の測位方法と、第2の測位方法と、第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である。
[00142]同じく、または代替として、方法900は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、能力指示は、第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、測位方法指示821に関連する周波数帯域の組合せ指示812を含み得る。別の例示的な実装形態では、能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示とを備える。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、少なくとも1つの対応する測位方法指示にそれぞれ関連する複数の周波数帯域の組合せ指示を含み得、たとえば、能力メッセージ800中で、周波数帯域の組合せ指示812、814、816が、測位方法指示821~827の各々に関連付けられる。別の例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、ここにおいて、能力指示は、第1の測位方法と第2の測位方法との各々に対応するUEの位置処理能力を示す。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、方法の組合せごとに位置処理能力を与え得、たとえば、位置処理能力指示831は、測位方法指示823によって示される方法の組合せに適用され、ここで、能力は、測位方法指示823によって示される方法の各々に等しく適用される。別の例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、ここにおいて、能力指示は、組み合わされた第1の測位方法と第2の測位方法とに対応するUEの位置処理能力を示す。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、方法の組合せごとに位置処理能力を与え得、たとえば、位置処理能力指示831は、測位方法指示823によって示される方法の組合せに適用され、ここで、能力は、測位方法指示823によって示される方法の組み合わされた要求に適用される。別の例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、ここにおいて、能力指示は、第1の測位方法に対応するUEの第1の位置処理能力と第2の測位方法に対応するUEの第2の位置処理能力とを示す。たとえば、UE500は(たとえば、プロセッサ510は、場合によってはメモリ530と併せて)、方法の組合せごとに複数の位置処理能力指示を与え得、たとえば、位置処理能力指示833、834は、測位方法指示825によって示された方法の組合せに適用され、ここで、位置処理能力指示833の能力は、測位方法指示825によって示される組合せ中の第1のリストされた方法に適用され、位置処理能力指示834の能力は、測位方法指示825によって示される組合せ中の第2のリストされた方法に適用される。能力指示は、2つの方法を超え得る組合せ中の各方法のために与えられる可能性がある。異なる能力指示の能力のうちの1つまたは複数は異なり得る。方法の組合せ中に3つ以上の方法がある場合、複数の方法は同じ能力を有し得るが、少なくとも1つの方法は、異なるセットの能力を有し得る(すなわち、少なくとも1つの能力値は他のセットの能力と異なる)。
[00143]同じく、または代替として、方法900は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを備える。したがって、測位方法の組合せは、これらの方法のうちの任意の2つ、またはこれらの方法のうちの任意の3つ、またはこれらの方法のうちの4つすべてを含み得る。別の例示的な実装形態では、測位方法の第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを備え、能力指示は、UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を備え、測位方法の第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを備える。
[00144]同じく、または代替として、方法900は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法900は、UEのための第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することをネットワークエンティティに報告することを含む。たとえば、UE500は、位置情報672とともに、位置情報672を決定するために使用される測位方法の組合せに位置情報672が対応するという1つまたは複数の指示を含み得る。プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530およびインターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第1の位置情報が測位方法の第1の組合せに対応することを報告するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバである。
[00145]他の考慮事項
[00146]他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に位置し得る。別段に記載されていない限り、互いに接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
[00147]本明細書において使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形も含む。本明細書において使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在もしくは追加を排除しない。
[00148]また、本明細書において使用されるとき、「のうちの少なくとも1つ」で終わる、または「のうちの1つまたは複数」で終わる項目の列挙において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つ」という列挙、または「A、B、またはCの1つまたは複数」という列挙が、AもしくはBもしくはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または1つより多くの特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、アイテム、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳は、アイテムがAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAとBとに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」の句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定しBを測定するように構成され得る(およびAとBとのどちらをまたはそれらの両方を測定すべきか選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の記載は、Aを測定するための手段(Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを測定するための手段(AおよびBのどちらを測定するか、または両方を測定するかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、アイテム、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、アイテムが、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することと機能Yを実施することとを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」の句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することとYを測定することとを行うように構成され得る(およびXとYとのどちらをまたはそれらの両方を測定すべきか選択するように構成され得る)ことを意味する。
[00149]具体的な要件に従って、かなりの変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用されることがあり、および/または、特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装されることがある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの、他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。
[00150]上で論じられた方法、システム、およびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々な手順または構成要素を省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様の方式で組み合わせられ得る。また、技術は発展するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
[00151]本明細書で使用されるとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または状態「に基づく」という文は、その機能または動作が、述べられた項目または状態に基づき、述べられた項目または状態に加えて1つまたは複数の項目および/または状態に基づき得ることを意味する。
[00152]ワイヤレス通信システムは、通信がワイヤレスに、すなわち有線接続または他の物理的接続ではなく空間を通じて伝播する電磁波および/または音波によって運ばれるような通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるようにはしないことがあり、少なくとも一部の通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が通信だけのためのものであること、もしくはデバイスの機能が均等に主に通信のためのものであることを要求せず、またはデバイスがモバイルデバイスであることを要求せず、デバイスがワイヤレス通信能力(片方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線(各無線は送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
[00153]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解が得られるように具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細を伴わずに示されている。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。本開示の範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
[00154]本明細書において使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様態で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用すると、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のためにプロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/または、そのような命令/コード(たとえば、信号のような)を記憶および/もしくは担持するために使用され得る。多くの実装において、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はされないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はされないが、ダイナミックメモリを含む。
[00155]いくつかの例示的な構成を説明してきたが、様々な修正、代替構成、および均等物が、本開示の範囲から逸脱することなく使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、ここにおいて、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本発明の適用例を変更し得る。また、いくつかの動作は、上記の要素が考慮される前、考慮される間に、またはその後に、行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
[00156]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値未満である(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。

Claims (38)

  1. ユーザ機器(UE)であって、
    測位信号を受信するように構成されたトランシーバと、
    メモリと、
    前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと、
    を備え、前記プロセッサは、
    ネットワークエンティティに前記トランシーバを介して、前記プロセッサが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を備える能力指示を送ることと、
    前記UEのための第1の位置情報を決定するために、測位方法の前記第1の組合せに従って、1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することと、
    を行うように構成された、UE。
  2. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を備える、請求項1に記載のUE。
  3. 前記能力指示は、
    前記プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、
    前記第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示と、
    を備え、
    前記プロセッサは、前記UEのための第2の位置情報を決定するために、測位方法の前記第2の組合せに従って、1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理するように構成される、請求項2に記載のUE。
  4. 前記プロセッサは、前記UEのための前記第2の位置情報が測位方法の前記第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を備えることを、前記ネットワークエンティティに報告するようにさらに構成された、請求項3に記載のUE。
  5. 前記能力指示は、測位方法の前記第1の組合せに対応する前記UEの位置処理能力を示す、請求項1に記載のUE。
  6. 前記能力指示は、測位方法の前記第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の前記第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示と、を備える、請求項5に記載のUE。
  7. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記プロセッサが前記第1の測位方法または前記第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を備える、
    請求項1に記載のUE。
  8. 前記第1の測位方法と、前記第2の測位方法と、前記第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である、請求項7に記載のUE。
  9. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を備える、請求項1に記載のUE。
  10. 前記能力指示は、
    前記プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、
    前記第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示と、
    を備える、請求項9に記載のUE。
  11. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記第1の測位方法と前記第2の測位方法との各々に対応する前記UEの位置処理能力を示す、
    請求項9に記載のUE。
  12. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、組み合わされた前記第1の測位方法と前記第2の測位方法とに対応する前記UEの位置処理能力を示す、
    請求項9に記載のUE。
  13. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記第1の測位方法に対応する前記UEの第1の位置処理能力と、前記第2の測位方法に対応する前記UEの第2の位置処理能力とを示す、
    請求項9に記載のUE。
  14. 測位方法の前記第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを備える、請求項1に記載のUE。
  15. 測位方法の前記第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを備え、
    前記能力指示は、前記プロセッサが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を備え、
    測位方法の前記第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを備える、
    請求項14に記載のUE。
  16. 前記プロセッサは、前記UEのための前記第1の位置情報が測位方法の前記第1の組合せに対応することを、前記ネットワークエンティティに報告するようにさらに構成された、請求項1に記載のUE。
  17. 位置情報を決定する方法であって、
    ユーザ機器(UE)からネットワークエンティティに、前記UEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を備える能力指示を送ることと、
    前記UEのための第1の位置情報を決定するために、測位方法の前記第1の組合せに従って、1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することと、
    を備える、方法。
  18. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を備える、請求項17に記載の方法。
  19. 前記能力指示は、
    前記UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、
    前記第2の測位方法指示が適用可能である第2の周波数帯域を示す第2の帯域指示と、
    を備える、請求項18に記載の方法。
  20. 前記UEのための第2の位置情報を決定するために、測位方法の前記第2の組合せに従って、1つまたは複数の第2の測位信号を同時に処理することと、
    前記UEのための前記第2の位置情報が測位方法の前記第2の組合せに対応する1つまたは複数の測定値を備えることを、前記ネットワークエンティティに報告することと、
    をさらに備える、請求項19に記載の方法。
  21. 前記能力指示は、測位方法の前記第1の組合せに対応する前記UEの位置処理能力を示す、請求項17に記載の方法。
  22. 前記能力指示は、測位方法の前記第1の組合せの第1の測位方法に対応する第1の位置処理能力指示と、測位方法の前記第1の組合せの第2の測位方法に対応する第2の位置処理能力指示と、を備える、請求項21に記載の方法。
  23. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記UEが前記第1の測位方法または前記第2の測位方法を同時に実装することなしに実装するように構成された第3の測位方法を示す第3の測位方法指示を備える、
    請求項17に記載の方法。
  24. 前記第1の測位方法と、前記第2の測位方法と、前記第3の測位方法とはすべて、異なる測位方法である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を備える、請求項17に記載の方法。
  26. 前記能力指示は、
    前記UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示と、
    前記第2の測位方法指示が適用可能である第2のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第2の帯域の組合せ指示と、
    を備える、請求項25に記載の方法。
  27. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記第1の測位方法と前記第2の測位方法との各々に対応する前記UEの位置処理能力を示す、
    請求項25に記載の方法。
  28. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、組み合わされた前記第1の測位方法と前記第2の測位方法とに対応する前記UEの位置処理能力を示す、
    請求項25に記載の方法。
  29. 測位方法の前記第1の組合せは、第1の測位方法と第2の測位方法とを備え、
    前記能力指示は、前記第1の測位方法に対応する前記UEの第1の位置処理能力と、前記第2の測位方法に対応する前記UEの第2の位置処理能力とを示す、
    請求項25に記載の方法。
  30. 測位方法の前記第1の組合せは、ダウンリンクの到着時間差(DL-TDOA)と、離脱角(AoD)と、到来角(AoA)と、複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)とのうちの少なくとも2つを備える、請求項17に記載の方法。
  31. 測位方法の前記第1の組合せは、AoDとDL-TDOAとを備え、
    前記能力指示は、前記UEが測位方法の第2の組合せの同時処理をサポートすることを示す第2の測位方法指示を備え、
    測位方法の前記第2の組合せは、マルチRTTとAoDとを備える、
    請求項17に記載の方法。
  32. 前記UEのための前記第1の位置情報が測位方法の前記第1の組合せに対応することを、前記ネットワークエンティティに報告することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
  33. 前記ネットワークエンティティがロケーションサーバである、請求項17に記載の方法。
  34. ユーザ機器(UE)であって、
    ネットワークエンティティに、前記UEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を備える能力指示を送るための能力手段と、
    前記UEのための第1の位置情報を決定するために、測位方法の前記第1の組合せに従って、1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理するための測位手段と、
    を備える、UE。
  35. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1の周波数帯域を示す第1の帯域指示を備える、請求項34に記載のUE。
  36. 前記能力指示は、前記第1の測位方法指示が適用可能である第1のキャリアアグリゲーション周波数帯域の組合せを示す第1の帯域の組合せ指示を備える、請求項34に記載のUE。
  37. ユーザ機器(UE)のプロセッサに、
    ネットワークエンティティに、前記UEが測位方法の第1の組合せの同時処理をサポートすることを示す第1の測位方法指示を備える能力指示を送ることと、
    前記UEのための第1の位置情報を決定するために、測位方法の前記第1の組合せに従って、1つまたは複数の第1の測位信号を同時に処理することと、
    を行わせるためのプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  38. 前記命令は、前記プロセッサに、前記UEのための前記第1の位置情報が測位方法の前記第1の組合せに対応することを、前記ネットワークエンティティに報告することを行わせるための命令をさらに備える、請求項37に記載の記憶媒体。
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