JP2023517302A - 鎖骨の治療のためのキット、プレート、インサートおよび方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも１つのインサート（１０、２０）と、骨、具体的には鎖骨（Ｂ）を治療するためのプレート（１）とを備えるキットに関する。プレート（１）は、インサート（１０、２０）用のレセプタクル（６）を有する。インサート（１０、２０）は外側輪郭（Ｃ’’）を有し、および／またはレセプタクル（６）は、内側輪郭（Ｃ）を有し、外側輪郭（Ｃ’’）および内側輪郭（Ｃ）は、レセプタクル（６）に挿入されたインサート（１０、２０）がプレート上面（０）に実質的に平行に延びる軸を中心にして枢動できるように互いに嵌合する。

Description

本発明は、独立請求項の前文に記載の特徴を有する、骨、特に鎖骨を治療するためのキット、プレートおよびインサート、ならびに方法に関する。

骨、例えば人間の鎖骨を、特に骨折の場合に埋め込まれたプレートで治療することが知られている。

米国特許出願公開第２００７／０１８５４９３号明細書は、ねじを締結するための張出しウィングを有する鎖骨プレートを開示している。

米国特許出願公開第２００５／０８５８１９号明細書は、骨折を治療するためのマルチピースインプラントを開示している。

米国特許第９，１４９，３１２号明細書は、追加の本体部分を糸によってプレートに接続することができる鎖骨プレートを開示している。

しかしながら、既知のインプラントおよび方法は、様々な欠点を有する。例えば、埋め込まれるプレートを一時的に固定することは困難である。さらに、プレートを縫合糸と接続することはしばしば困難である。骨ねじによるプレートの骨への接続も、それほど柔軟ではない。

したがって、本発明の目的は、既知の欠点を回避すること、特に、移植が容易であり、したがって使用するのに安価であり、誤りが少なく、同時に患者の解剖学的構造に適合しやすいキット、プレート、および／またはインサートを提供することである。

本発明によれば、これらおよび他の課題は、キット、プレートおよびインサート、ならびに独立請求項の特徴を有する方法によって解決される。

本発明によるキットは、骨、特に鎖骨を治療するための少なくとも１つのインサートおよび１つのプレートを備える。プレートは、インサート用のレセプタクルを有する。インサートは外側輪郭を有し、レセプタクルは内側輪郭を有する。内側輪郭および外側輪郭は、レセプタクルに挿入されたインサートが軸を中心に枢動することができるように互いに適合される。軸は、プレートの上面に本質的に平行に延びる。

特に、インサートは、骨または他の身体部分との接続を形成するために使用することができる。これは、以下に詳述するように、様々な接続機構によって達成することができる。ねじまたは糸との接続が特に有利である。インサートは、挿入された状態で枢動することができるため、アンカー固定は、一般に、例えばその向きで移植中に調整することもできるため、より柔軟である。

インサートは、好ましくは、ねじまたは糸が挿入されたときに、最終挿入位置においてレセプタクル内で枢動可能なままであるように構成される。

特に、インサートは、プレートの上面に平行な正確に１つの軸を中心にレセプタクル内で枢動することができる。

好ましくは、インサートの外側輪郭および／またはレセプタクルの内側輪郭は、少なくとも部分的に丸みを帯びている。追加的または代替的に、外側輪郭および／または内側輪郭は、特に長手方向軸に垂直な断面において、少なくとも部分的に回転対称な形状、特に好ましくは少なくとも部分的に円筒形、段付き円筒形、円錐形、楕円形、双曲線形または放物線形を有してもよい。

長手方向軸に垂直な内側輪郭および／または外側輪郭の少なくとも部分的に、好ましくは完全に、回転対称な構造は、インサートの正確に画定された取り付けに有利であり、同時に正確に画定された枢動を可能にする。したがって、インサートの上面および底面は、好ましくはそのような回転対称のインサートにおいて異ならないので、インサートを迅速かつ確実に挿入することができる。したがって、インサートは、レセプタクル内で横方向に反転して配置することができない。あるいは、インサートの上面および下面は異なることもあり得る、すなわち、一方向のみの正しい配置が可能である。

さらに、インサートは、好ましくは、インサートがプレートのレセプタクル内に完全に配置され得るように成形される。

したがって、インサートは、レセプタクル内のプレートと面一に配置され、および／またはプレートまで下降され得る。したがって、プレートは、インサートに起因するいかなる凹凸も有さない。

さらに、この配置は、インサートの位置決めにかかわらず、プレートを骨と面一に配置することを可能にする。これにより、より容易に固定、特に仮固定を行うことができる。

部分的に丸みを帯びた形状は、特に、例えば長手方向軸に沿った円形断面を有する形状を含むものとする。同様に、縁部のない表面に沿って形成され、直線状ではないすべての形状は、丸みを帯びていると理解されるべきである。

そのような形状は、インサートをレセプタクル内で枢動させることを特に容易にする。
好ましくは、外側輪郭および内側輪郭は、レセプタクルに挿入されたインサートがプレートの長手方向に変位可能であるように互いに適合される。変位は、特に、インサートが長手方向に沿って異なる位置に安定して挿入され得るようなものである。この目的のために、レセプタクルは、特に長手方向に支持面を有し、支持面は、プレートの下面に平行に延び、長手方向におけるインサートの寸法よりも長い。

これにより、骨などの身体部分へのプレートおよびインサートの固定具のさらなるカスタマイズが可能になる。

変位可能性は、固定具を骨などの身体部分の形状に柔軟に適合させることを可能にする。したがって、鎖骨などの骨のサイズまたは湾曲を、固定において考慮に入れることができる。さらに、固定具の柔軟な取り付けは、固定具間の応力を回避することができる。

好ましくは、インサートは、糸を固定するように、および／またはねじを受け入れるように適合される。

本発明の第１の態様によれば、インサートは、好ましくは、糸を保持するように適合された少なくとも１つのストラットを備える。特に好ましくは、インサートは、厳密に１つのストラットを備える。

これにより、例えば結び目またはループによって、特に簡単な方法でインサートに糸を取り付けることが可能になる。特に、ストラットはまた、糸をインサートを介して配置することができるように、貫通開口部内に配置することができる。特に、これはまた、骨プレートを身体部分に固定することを可能にする。

好ましくは、ストラットは沈んでいる。沈下ストラットとは、ストラットが少なくとも１つの側でインサートの表面と面一にならないように開口部の内側に配置されることを意味する。したがって、沈下ストラットは、通常、インサートよりも薄くされる。しかしながら、一方の側のインサートの表面に対して面一に配置されてもよい。あるいは、開口部の両側から見たときに沈んでいるように、すなわちインサートのいずれの表面とも面一に配置されないように、開口部の内側に配置することができる。

貫通孔は、好ましくは、インサートがレセプタクル内に適切に配置されたときに、プレートの上部からプレートの底部まで糸またはねじを受け入れるための通路が存在するように、インサート上に配置される。

レセプタクル内のインサートの開口部は、好ましくはプレートの上部に配置することができる。

したがって、インサートは、ねじおよび／または糸によって容易に固定することができる。

特に、これにより、ノードをインサート内に沈めることが可能になり、組織の刺激の低減につながる可能性がある。

好ましくは、キットは、身体部分を固定するための縫合糸を備える。特に好ましくは、糸は、烏口骨を固定するように適合される。

あるいは、本発明の第２の態様によれば、インサートは、ねじ、特に骨ねじのレセプタクルのための開口部を備える。

特に、開口部をねじ山で設計することができる。しかしながら、ねじ山のない開口部を使用することも可能である。

特に、開口部は、本質的に円筒形であり、円形断面を有する形状の孔とすることができる。あるいは、正方形、楕円形、三角形、または長方形など、開口部の他の断面が考えられる。特に開口部が細長い孔として設計されている場合、孔の軸に垂直な軸に沿った断面は、円形、楕円形、長方形、正方形、または長方形であってもよい。開口部をインターロック孔として設計することも考えられる。

これにより、インサートをねじで骨に取り付けることができる。これにより、プレートを骨にさらに固定することができる。インサートの枢動性は、特に、骨へのねじの進入角度を調整することも可能にする。

好ましくは、キットは、少なくとも１つのねじ、特に非ロックねじを備える。あるいは、ねじは係止することもできる。特に好ましくは、ねじは、この開口部を介してねじ込むことができるようにインサートの開口部に適合される。特に、ねじの直径は、インサートの開口部の内径に適合させることができ、および／またはねじの雄ねじは、インサートの開口部の雌ねじまたはロック輪郭に適合させることができる。

ねじは、インサートの開口部内の雌ねじまたはロック輪郭を介してねじ込むことができ、ねじの雄ねじは骨にねじ込むことができる。次いで、ねじの頭部のロック輪郭が、インサートの嵌合輪郭に固定される。したがって、ねじをインサートにしっかりとロックし、同時に骨に固定することができる。

ねじはまた、開口部を介して適合しないように寸法決めされたねじ頭を含むことができる。開口部がそれに応じて設計される場合、ねじ頭はまた、インサートの開口部に沈めることができるような形状およびサイズにすることができる。ねじ頭をロックヘッドとして成形することも考えられる。

好ましくは、インサートはホルダを有する。インサートおよびホルダは、所定の破断点を介して互いに接続される。

これにより、インサートを容易に保持し、所望の位置でレセプタクルに挿入することができる。所定の破断点は、例えばレセプタクルへの挿入後の所望の時点でインサートをホルダから取り外すことを可能にする。ホルダはまた、保持に加えて、同時に糸を通すように機能するように設計することもできる。

好ましくは、プレートは、その上面にプレートを貫通しない少なくとも１つの凹部を有する。これは、ツール、好ましくはプライヤの一時的な受け入れに適合している。

好ましくは、キットはツール、特に好ましくはプライヤの対を備える。ツールは、少なくとも１つの先端を備え、その形状およびサイズは、プレートの凹部と動作可能に接触することができるように適合される。

本発明はさらに、インサートに関する。インサートは、上記のようなキットでの使用に特に適している。したがって、当業者は、本明細書に記載のすべての特性をキットに適用することもできることを理解する。同様に、上記のインサートの特性のすべては、単一のインサートに加えて、または代替として、キットの一部として使用することができる。インサートは、骨プレート内のレセプタクルに適合され、少なくとも１つの開口部を含む。開口部は、ねじのレセプタクルおよび／または糸の固定のために適合される。インサートはまた、所定の破断点を介してホルダに接続される。

インサートは、特に好ましくは部分的に丸みを帯びている。長手方向軸に垂直な回転対称断面を有するインサートを設計することも可能である。インサートの断面がｎ回対称性を有することも考えられ、ｎは２より大きい任意の整数、特に好ましくは少なくとも３であり得る。例えば、長方形断面も考えられる。

好ましくは、インサートは、開口部内に配置され、かつ特にその中に沈められたストラットを含む。

好ましくは、少なくとも１つの開口部は、ねじを受け入れるように適合される。ねじのねじ径は、１～８ｍｍが好ましく、２～５ｍｍがより好ましく、２．５～３．５ｍｍがさらに好ましい。

本発明はさらに、骨、特に鎖骨を治療するためのプレートに関する。プレートは、上記のようなキットでの使用に特に適している。キットに関連して上述したプレートのすべての特徴を本発明によるプレートに使用することもできることも当業者には明らかである。プレートは、骨ねじを受け入れるための少なくとも１つのねじ孔を備える。プレートは、端部領域に少なくとも１つの張出しタブを有する。

タブは、個々の解剖学的構造への成形および骨または他の身体部分への固定に特に適している。したがって、それは異なる角度または位置からの固定を可能にし、治療をより柔軟にする。

好ましくは、プレートは、少なくとも１つ、より好ましくは少なくとも２つ、さらにより好ましくは正確に２つのタブを備える。

好ましくは、少なくとも１つのタブは、少なくとも１つの屈曲可能なブリッジを介してプレートに接続される。特に、タブは、骨ねじ用の受け入れ開口部を有する。

これにより、プレートを骨ねじによって骨に取り付けることができる。特に、ブリッジは、ねじを異なる位置および／または向きで骨に挿入できるように、異なる位置および／または向きで骨に適合させることができる。これにより、必要に応じて患者の解剖学的構造に特に適合させることができる特に有利な治療が可能になる。

骨構造が非常に不良である場合、ねじが引き裂かれる危険性がある。上述のタブによって、ねじを他の方向からさらに配置することができ、したがってこれらのねじの引き裂きを防止することができる。

ラグが２つ以上のブリッジによってプレートに接続されることも考えられる。例えば、１つのタブを二重ブリッジを介してプレートに接続することができる。

屈曲可能という用語は、材料が破断することなく塑性変形可能であるように、材料の少なくとも十分な延性を含むものとする。特に、屈曲可能性はまた、塑性変形が手持ちツールによって、または手のみによって、例えば対応する部品の適切な材料選択または寸法決定によって達成され得るように理解されるべきである。

好ましくは、プレートは、ねじ孔またはレセプタクルの領域において、ブリッジの領域よりも大きいプレート厚さを有する。

好ましくは、タブおよび／またはブリッジは、骨ねじのための受け入れ開口部の長手方向軸とプレートの表面に対する法線との間の角度が最大で１５０°であるように成形される。特に好ましくは、角度は最大で１２０°、さらにより好ましくは最大で９０°である。

本発明はさらに、骨、特に鎖骨を治療するためのプレートに関する。プレートは、上記のようなキットでの使用に特に適している。キットに関連して上述したプレートのすべての特徴を本発明によるプレートに使用することもできることも当業者には明らかである。同様に、プレートに関連して上述したすべての特徴は、本明細書に記載のプレートと組み合わせることができる。プレートは、骨ねじを受け入れるための少なくとも１つのねじ孔を有する。プレートは、上面および底面をさらに有し、プレートの底面は、骨と少なくとも部分的に接触するように成形される。プレートの上面は、プレートを貫通せず、かつツールを一時的に受け入れるように適合された少なくとも１つの凹部を有する。典型的には、ツールは、当業者に知られている外科用ツールである。

一時的な受け入れは、骨プレートに対するツールの変位を一時的に防止または阻止するツールとの形状および／または圧入を作成するために使用される。

したがって、プレートはツールによって特に簡単な方法で保持することができ、これにより外科医はプレートが骨に対して移動するのを防止することができるので、処置がより容易かつ安全になる。特に、プレートは、その中にツールが配置されるため、ねじ孔を塞ぐことなく保持することができる。さらに、この目的のために適合された凹部内にプレートを保持することにより、プレートを遊びなく保持することができる。対照的に、ツールを用いてねじ孔に保持されたプレートはいくらか移動可能であり、これにより、処置の安全性が低くなり、外科医にとってより厄介になり得る。

好ましくは、少なくとも１つの凹部は、プレートの長手方向に関して、ねじ孔の間に、特に好ましくはねじ孔の中間に配置される。

これにより、例えば所望に応じて、ねじを挿入する箇所に隣接してプレートを保持することができる。これにより、使用されるねじ孔の部位での滑りのリスクが最小限に抑えられ、治療がより安全になる。

好ましくは、プレート表面上の少なくとも１つの凹部は、長手方向に垂直な横方向に見て、プレートの外側境界の実質的に中間にある。

その結果、プレートが凹部に挿入されたツールによって保持されるとき、プレートはその重心の近くに保たれる。これにより、滑りのリスクが低減され、治療がより安全になる。

しかしながら、当然ながら、プレートの縁部に近い、またはプレート孔に近い凹部も考えられる。

好ましくは、凹部は、長手方向軸を有し、長手方向軸に対して実質的に回転対称な形状である。

回転対称性は、特に、ｎ回の回転対称性も含むべきであり、ここで、ｎは、任意の整数、好ましくは少なくとも２、特に好ましくは少なくとも３である整数であり得る。例えば、プレート面内に正方形または三角形の断面を有する凹部も考えられる。

凹部は、任意の回転対称底面を有する円筒形として成形することができる。例えば、凹部を正方形または三角形の底面を有する円筒として成形することが考えられる。あるいは、凹部はピラミッドとして成形することもでき、それによって底部領域も基本的に任意であり得る。円錐形の凹部も考えられる。

しかしながら、凹部を円錐形または円筒形に成形する必要はない。特にプレート平面内の凹部の断面積が円形または楕円形である場合、球形または楕円形も考えられる。

あるいは、凹部は、細長い形状として成形される。これにより、ツールを凹部の長手方向軸に沿って凹部内で案内することができ、それに応じて、ツールを凹部から取り外す必要なくプレートを移動させることができる。

凹部の深さは、０．０１～２ｍｍが好ましく、０．１～１ｍｍがより好ましく、０．２～０．５ｍｍがさらに好ましい。

好ましくは、プレートの表面に平行な少なくとも一方向における少なくとも１つの凹部は、０．１～３ｍｍ、より好ましくは０．５～１．５ｍｍ、さらにより好ましくは０．８～１．２ｍｍの範囲のサイズを有する。

特に、非円形凹部の場合、最短側壁は、言及された範囲内の値を有することができる。
特に、パネル表面の平面内の方向の少なくとも１つの凹部は、前記範囲内の値を有することができる。

好ましくは、プレートは、骨、特に人間の鎖骨にサイズおよび形状が適合される。
したがって、好ましくは、プレートは、３０～１５０ｍｍの長さおよび６～４０ｍｍの幅を有する。プレートは、プレート表面に平行な平面内で少なくとも部分的に湾曲することができる。特に、曲率半径は３０～２５０ｍｍであってもよい。

好ましくは、プレートは、生体適合性材料を含み、特に好ましくは生体適合性材料からなる。特に、生体適合性材料は、インプラント鋼、チタン、チタン合金、セラミックおよびプラスチックの群から選択されてもよい。特に適切なプラスチックには、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、ＵＨＭＷポリエチレン（ＰＥ－ＵＨＭＷ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、およびポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）が含まれる。

本発明はさらに、骨、特に鎖骨、好ましくはヒト鎖骨を治療するための方法に関する。特に、本方法は、上記のプレートおよび／またはインサートまたはキットを用いて実施することができる。

Ｚ第１に、方法は、プレートを提供するステップを含む。
好ましくは、プレートは、タブに接続された少なくとも１つのタブおよび／またはブリッジを備え、タブおよび／またはブリッジはプレート上に配置される。したがって、好ましくは、タブおよび／またはブリッジは、さらなるステップにおいて骨に対して曲げられる。

好ましくは、プレートは、特に骨に少なくとも一時的に固定されたツールによって定位置に保持される。特に、プライヤを使用することができる。ツールは、好ましくは、プレートを横切らない凹部内に導入され、凹部の断面積、特にプレート平面内の断面積は、ツールの先端の直径に適合される。

さらに、プレートは、プレートのねじ孔を介して鎖骨にねじ込まれた少なくとも１つのねじによって鎖骨に取り付けられる。

好ましくは、追加のねじが、少なくとも１つのタブ、特にタブのねじ用の受け入れ開口部を介して鎖骨にねじ込まれる。特に、タブは、可撓性ブリッジによってプレートに接続することができる。追加的または代替的に、２つ以上のねじが、このようにして各々１つのタブまたはいくつかのタブを介して鎖骨にねじ込まれる。特に好ましくは、１つのタブを介して合計２つのねじがねじ込まれる。

好ましくは、インサートは、この目的のために適合されたプレートのレセプタクルに挿入される。インサートは、所定の破断点を介してホルダに接続することができる。特に好ましくは、インサートはホルダによって挿入され、方法は、所定の破断点を破断することによってホルダを取り外すステップをさらに含むことができる。インサートは、プレートの上部に実質的に平行な軸を中心にさらに枢動してもよい。特に、縫合糸は、インサートの開口部を通過することができ、縫合糸は、身体部分、好ましくは、烏口骨に接続される。特に、インサートの開口部を通過した後、糸は、特に結び目によって、そのために設けられたストラットに接続されてもよい。

別のねじを、インサートの開口部を介して鎖骨にねじ込むことができる。あるいは、糸は、インサートの開口部にこの目的のために設けられたストラットおよび糸の固定を介して、身体部分、好ましくは烏口骨に接続することができる。これにより、身体部分を安定させることができる。

本発明は、以下の図面および実施形態を参照して以下により詳細に説明される。

鎖骨プレートの第１の実施形態の斜視図およびこのプレートの長手方向に垂直な断面図である。 鎖骨プレートの第１の実施形態の斜視図およびこのプレートの長手方向に垂直な断面図である。 鎖骨プレートの第１の実施形態の斜視図およびこのプレートの長手方向に垂直な断面図である。 鎖骨プレートの第２の実施形態の斜視図である。 ねじが挿入された状態の側面図および底面図を含む図１の鎖骨プレートの斜視図である。 ねじが挿入された状態の側面図および底面図を含む図１の鎖骨プレートの斜視図である。 ねじが挿入された状態の側面図を含む図２の鎖骨プレートの斜視図である。 インサートを糸に固定するための方法のステップの図である。 インサートを糸に固定するための方法のステップの図である。 インサートを糸に固定するための方法のステップの図である。 異なる視点から長手方向軸に沿った断面での糸固定のためのインサートの第１の実施形態を示す。 異なる視点から長手方向軸に沿った断面での糸固定のためのインサートの第１の実施形態を示す。 異なる視点から長手方向軸に沿った断面での糸固定のためのインサートの第１の実施形態を示す。 異なる視点から長手方向軸に沿った断面での糸固定のためのインサートの第１の実施形態を示す。 異なる視点から長手方向軸に沿った断面での糸固定のためのインサートの第１の実施形態を示す。 図２の鎖骨プレートを保持するためのツールの使用を示す。 上面図および長手方向に垂直な断面における図７の鎖骨プレートを示す。 上面図および長手方向に垂直な断面における図７の鎖骨プレートを示す。 上面図および長手方向に垂直な断面における図７の鎖骨プレート、および図２の鎖骨プレートをツールで保持するための本発明によらない方法を示す。 上面図および長手方向に垂直な断面における図７の鎖骨プレート、および図２の鎖骨プレートをツールで保持するための本発明によらない方法を示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第２の実施形態を異なる視点および長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第２の実施形態を異なる視点および長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第２の実施形態を異なる視点および長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第２の実施形態を異なる視点および長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第２の実施形態を異なる視点および長手方向軸に沿った断面図で示す。 図２の鎖骨プレートを図９ａ～９ｅのインサートと共に使用するための方法ステップを示す。 図２の鎖骨プレートを図９ａ～９ｅのインサートと共に使用するための方法ステップを示す。 図２の鎖骨プレートを図９ａ～９ｅのインサートと共に使用するための方法ステップを示す。 図２の鎖骨プレートを図９ａ～９ｅのインサートと共に使用するための方法ステップを示す。 図２の鎖骨プレートを図９ａ～９ｅのインサートと共に使用するための方法ステップを示す。 各々がインサートありおよびインサートなしで、上面図および断面図で示され、インサートは各々の場合でわずかに傾斜して示されている、インサートのためのレセプタクルの様々な実施形態を示す。 各々がインサートありおよびインサートなしで、上面図および断面図で示され、インサートは各々の場合でわずかに傾斜して示されている、インサートのためのレセプタクルの様々な実施形態を示す。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 ねじ孔に受け入れられ、糸に固定され、各々が側面図、底面図、上面図、および斜視図で示されている様々な代替的なインサート。 図１２ａ、１２ｃおよび１２ｆのインサートを有する鎖骨プレートの使用を示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１２ｌのインサートを使用するための方法のステップを示す。 縫合糸固定のためのインサートの第２の実施形態を示す。 図１５のインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１５のインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１５のインサートを使用するための方法のステップを示す。 図１５のインサートを使用するための方法のステップを示す。 糸固定用インサートの第３および第４の実施形態を側面視、上面図および斜視図で示す。 糸固定用インサートの第３および第４の実施形態を側面視、上面図および斜視図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 糸固定のためのインサートの第５の実施形態を上面図、斜視図、側面図および断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第６の実施形態を、上面図、斜視図、側面図、ならびに長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第６の実施形態を、上面図、斜視図、側面図、ならびに長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第６の実施形態を、上面図、斜視図、側面図、ならびに長手方向軸に沿った断面図で示す。 ねじを受け入れるためのインサートの第６の実施形態を、上面図、斜視図、側面図、ならびに長手方向軸に沿った断面図で示す。 骨に固定された図１の鎖骨プレートを斜視図で示す。 骨に固定された図１の鎖骨プレートを斜視図で示す。

明確にするために、図内の同一の特徴は、同じ参照符号で繰り返しマークされていない。

図１ａは、鎖骨プレート１を斜視図で示す。プレート１は、人間の鎖骨の形状に沿うように長手方向（Ｌ）に沿って湾曲している。プレートは、９つの丸ねじ孔７を有する。さらに、プレート１は、実質的に長手方向（Ｌ）に沿って配置された長孔８を有する。長孔８は、従来の骨ねじを受け入れるのに適している。さらに、プレート１は、インサート（以下の図の１０、２０）用のレセプタクル６を備える。レセプタクルは、部分的に丸みを帯びた輪郭Ｃ’を有する。この場合、丸みは、長手方向（Ｌ）に垂直な平面Ｐ１における円弧状の断面として設計される（図１ｂ参照）。

プレートは、その上面に凹部２’、２’’を有する。ここに示すプレートでは、いくつかの凹部２’は、各々が２つのねじ孔７、８の間の中間に長手方向に沿って配置されている。長手方向（Ｌ）に垂直な方向から見ると、これらの凹部２’は、プレート縁部間の中間に配置されている。さらなる凹部２’’は、ねじ孔７の近くに配置されているが、長手方向（Ｌ）の中間または長手方向に垂直な方向には配置されていない。

凹部は、円形状である。平面Ｏ（図１ｃ参照）における凹部２’、２’’の直径は、１ｍｍである。プレート１の厚さＤは、長手方向（Ｌ）に沿って変化する。プレート１の端部でより小さく、長手方向（Ｌ）に沿って増加し、レセプタクル６の領域で最大に達する。

プレート１は、各々がブリッジ４を介してプレート１に接続されている２つのタブ５をさらに備える。タブ５は環状形状であり、したがってねじを受け入れるのに適している。ブリッジ４は、長方形の断面プロファイルを有する。したがって、それらは、非常に強い力でも長手方向（Ｌ）に平行な方向にわずかにしか曲がらない。しかしながら、長手方向（Ｌ）に垂直に、ブリッジ４は屈曲可能である。図示の実施形態では、タブ５は、タブ５に挿入されたねじが長手方向（Ｌ）に実質的に垂直であり、プレート表面に平行になるように配置される。しかしながら、ブリッジ４を曲げることによって、挿入されたねじがプレート表面に対して０°に等しくない角度で配置されることが達成され得る。長手方向（Ｌ）の方向におけるわずかな屈曲性のために、タブ５に挿入されたねじは、ブリッジ４が曲げられても横方向の力に対して安定したままである。プレートは、チタンまたはチタン合金からなる。

図１ｂは、平面Ｐ１に沿った図１ａのプレート１の断面図を示す。レセプタクル６は、平面Ｐ１と交差する。断面において、プレートは、真っ直ぐな底面Ｕと、それに平行に延びる上面Ｏとを有する。図１ａに関連して既に説明したように、長手方向Ｌに沿ったプレート厚Ｄは一定ではない。上面Ｏおよび底面Ｕは、長手方向Ｌの方向において互いに角度をなして部分的に配置されている（図１ａ参照、平面Ｐ１の左側）。レセプタクル６は、部分的に丸みを帯びた形状であり、表面が凹状に湾曲し、かつ約３．５ｍｍの曲率半径を有する凹部２３を含む。凹部は、レセプタクル６の側壁を上面Ｏに接続し、両側に約４５°の角度で配置されている。丸みを帯びた縁部Ｅ’、Ｅ’’も、プレートの上部に配置されている。

図１ｃは、平面Ｐ２に沿った図１ａのプレート１の断面図を示す。凹部２’は、縁部Ｅ’、Ｅ’’の間の中間で上面Ｏに配置されている。凹部２’は、台形の断面を有するように円錐台として設計されている。凹部の深さは０．３ｍｍである。平面Ｏにおける円錐の底面の直径は、上述のように１ｍｍである。凹部の凹面の直径は０．６ｍｍである。

図２は、図１ａに示すプレート１と同様の鎖骨プレート１の代替実施形態を示す。図１ａに示すプレート１とは異なり、図示の本プレートは、タブ（図１ａの４）またはブリッジ（図１ａの５）を有していない。

図３ａは、ねじ孔７にねじ３が挿入された図１ａの鎖骨プレートを斜視図で示す。図示の本実施形態では、ねじ孔は、ねじが各々角度範囲に配向され得るように角度可変設計である。このような角度可変孔は、例えば、国際公開第２００６／０９９７６６号明細書に開示されている。しかしながら、代替的に、雌ねじを有する従来の本質的に円筒形の孔としてねじ孔を設計することも可能である。この場合、ねじ３の向きは、孔の長手方向軸の向きに実質的に対応する。さらに、長方形の孔８には、角度が安定しないねじ３’が挿入されている。そのねじ頭は、ねじ３’に対してプレートが長孔８に沿って変位することができるように、長孔８内に変位可能に取り付けられている。各タブ５には、ねじ３が挿入されている。タブ５は各々、ブリッジ４を介してプレートに接続されており、１に示す実施形態と比較して曲げられていない。したがって、図示の実施形態では、ねじは鎖骨プレート１の下面Ｕに平行に向けられている。

図３ｂは、図３ａの鎖骨プレート１の底面図を示す。タブからの横方向ねじは、他のねじ軸の間をそれらに接触することなく通過する。これらの横方向ねじは、質の低い骨におけるねじの脱落のリスクを低減することを可能にする。

図４は、ねじ孔にねじ３が挿入された図２ａの鎖骨プレート１を斜視図で示す。ねじ孔７は、ここでは、たとえば国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットに示されているように、ねじの角度可変レセプタクル用に設計されている。ねじ３は、中立位置に対して±１５°の角度範囲でねじ込むことができる。もちろん、１つまたは複数のねじ孔７は、代替的に、可変でない角度で成形されてもよい。長孔８内のねじ３’は、プレートの長手方向に沿って変位することができるように、変位可能に取り付けられ、角度的に安定していない。

図５ａ～図５ｄは、図２ａに示す鎖骨プレート１と共にインサート１０を使用する方法を示す。もちろん、本明細書に示されている以外の鎖骨プレートおよび／またはインサート１０の他の実施形態で、および／または異なる骨で同じ手順を実行することができる。さらに、プレート１は、概観のために骨なしで示されている（図２０ａ、図２０ｂ参照）。しかしながら、この手順はもちろん、ねじ３が骨にねじ込まれた後に実行され得る。

図５ａは、糸９が最初にレセプタクル６を介して供給される方法を示す。糸９は、ＵＨＭＷＰＥで作ることができる。糸９は、プレートの下面Ｕからレセプタクル６を介して案内される２つの自由端Ｆを有する。

図５ｂは、次に糸９がインサート１０を介してどのように案内されるかを示す。インサート１０は、糸９に固定するように適合され、この目的のために、沈下ストラット（見えない）および丸みを帯びた外側輪郭Ｃ’’を有する。インサート１０は、所定の破断点１３（図６ａ～図６ｃ参照）を介してホルダ１２に接続されている。ホルダは、一方では挿入時にインサート１０のどちら側がプレートＯの上部と同じ方向を向くべきかをユーザに示し、他方では通し番号を有する２つのマーキング１６を有する。後者は、治療中に保持することができ、したがって、治療のより容易な文書化を可能にする。これは誤り率を低減し、したがって治療の安全性を高める。糸９は、ストラットの両側の一端Ｆでインサート１０を通過する（例えば、図６ａ、６ｂ参照）。

図５ｃは、インサート１０がリテーナ１２を用いて鎖骨プレートのレセプタクル６内にどのように案内されるかを示す。リテーナ１２は、曲げによって所定の破断点１３を破断することによってインサート１０から取り外すことができる。リテーナ１２は、取り外し後に保管することができ、挿入されたインサートが、後に、シリアル番号を含むマーキング１６を介して識別されることを可能にする。この場合、レセプタクル６の内側輪郭Ｃ’は部分的に成形され、インサート１０の外側輪郭Ｃ’’は断面が完全に円筒形に成形され、それによってインサート１は、インサート１および／またはレセプタクル６の軸を中心としてレセプタクル６内で枢動することができる。

図５ｄは、糸９が結び目１５によってインサート１０に最終的にどのように取り付けられるかを示す。いくつかの結び目を使用することも考えられる。縫合糸９が、例えばさらなる結び目を介して、またはループを介して、烏口骨に取り付けられる場合、これは、烏口骨と鎖骨との間の距離が一定かつ生理学的に正確に保たれるように、鎖骨プレート１のインサート１０を介して接続される。

図６ａは、図５ａ～５ｄによるプロセスで使用することができるインサート１０の底面図を示す。インサート１０は、糸で固定するように適合されており、したがってストラット１４を有し、ストラットは沈められており、糸９を通すことができる２つの開口部１１を形成し、その結果、結び目またはループによってストラット１４に接続することができる。インサート１０は、所定の破断点１３を介してホルダ１２に接続されている。インサート１０は、チタン合金からなり、ホルダ１２に一体的に接続されている。

図６ｂは、図６ａのインサートを斜視図で示す。ホルダ１２は、２つのマーキングを有する。一方で、「ＴＯＰ」というマーキングは、鎖骨プレート１のレセプタクル６に挿入されたときに、この面がプレート１の上面と同じ方向に向くべきであることを示す。他方で、例えばシリアル番号またはバーコードの形態の第２のマーキング１６が設けられ、これは、インサート１０の使用前、使用中、および使用後にインサートを識別するのに役立つ。

図６ｃは、図６ａおよび図６ｂのインサート１０を側面図で示す。
図６ｄは、図６ａ～図６ｃのインサート１０を図６ｃと同じ側面図で示す。所定の破断点１３が破断されることにより、インサート１０とホルダとが互いに接続されなくなる。

図６ｅは、図６ｃのインサートをインサート１０およびホルダ１２の長手方向軸に沿った断面図で示す。ストラット１４は沈ませてあり、糸９を通すことができる２つの開口部１１を形成する。

図７は、ツール１７による鎖骨プレート１の保持を概略的に示す。この場合のツール１７は、２本の指で把持することができるハンドル３０’、３０’’を備える外科用プライヤである。プライヤ１７は、ロックラチェット３１と、少なくとも１つの先端３２とをさらに備える。先端３２は、凹部２’に挿入することができ、したがって、確実な嵌合によってプレート１に対して移動することが防止される。さらに、ロックルーバ３１によって、プライヤの開口部をこの位置にロックすることができ、それによってプレートが一時的に固定され、ユーザ、例えば医師はさらなる治療のためにプライヤを保持する必要がない。これにより手が自由になり、例えば、ねじ回し１８によってねじ孔７を介して骨ねじ３を骨にねじ込む。

図８ａは、図７に示すように凹部２’に挿入された６ツール１７の先端３２の上面図を示す。プライヤがプレート孔の間の凹部２’に配置されているため、骨ねじを問題なくこれらのプレート孔にねじ込むことができる。

図８ｂは、図８ａの平面Ｐ３に沿ったツール１７およびプレート１の断面図を示す。ツールは、設計が実質的に同一である２つの先端３２を含む。したがって、ツール１７は、両方の先端３２で凹部２’に挿入することができる。あるいは、異なる端部を有するツールの一方の側を実装することも可能である。例えば、浅いグリッパを使用して、組織への損傷を低減しながら組織を把持することができる。

図８ｃは、ツールでプレート１を保持するための本発明によらない方法を示す。ここでは、ツールの先端３２をねじ孔７に挿入してプレート１を一時的に固定する。これが、ツール１７に対するプレート１の移動を制限することは事実である。しかしながら、ねじ孔７はツール１７に適合しないサイズおよび形状を有するため、いくらかの移動は依然として可能である。さらに、使用済みねじ孔７には、少なくとも一時的にねじ３を挿入することができない。

図８ｄは、ツールでプレート１を保持するための本発明によらない別の方法を示す。ここで、先端３２は、プレートＯの上部に配置される。プレート１とツール１７とは、摩擦接続によってのみ接続される。したがって、プレート１は容易に滑ることができる。さらに、先端３２およびプレートは、損傷する、例えば引っ掻かれる可能性がある。

図９ａは、インサート２０の第２の実施形態を上面図で示す。インサートは、ねじを受け入れるように適合されている。この目的のために、それは、ねじを挿入することができる開口部２１を有する。インサート２０は、２つのマーキング１６を有する所定の破断点１３を介してホルダ１２に接続されている。ホルダ１２は、図６ａのホルダに本質的に対応する。

図９ｂは、図９ｂのインサート２０を斜視図で示す。ねじのレセプタクルのための開口部２１は、ここではねじ山なしで設計されている。しかしながら、当然、開口部は、ねじの角度的に安定したレセプタクル、特に国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットによるレセプタクルのための雌ねじまたは別の輪郭を有することが考えられる。開口部は、本質的に円筒形状を有し、止まり孔２４としても設計される。

図９ｃは、図９ａおよび図９ｂのインサートを側面図で示す。止まり孔２４は、インサート２０が側面図で窪みを有するように成形されている。

図９ｄは、図９ａ～図９ｃのインサート２０を示し、所定の破断点１３が破断されており、したがってホルダ１２がインサート２０から分離されている。

図９ｅは、図９ａ～図９ｄのインサートをホルダ１２およびインサート２０の長手方向軸に沿った断面図で示す。

図１０ａ～図１０ｅは、図９ａ～図９ｅのインサート２０を、図２ａに示す鎖骨プレート１を有するねじ３’と共に使用するために使用する方法を概略的に示す。もちろん、本明細書に示されている以外の鎖骨プレート１および／またはインサート２０の他の実施形態で、および／または本明細書に示されている以外の他の骨で同じ手順を実行することができる。さらに、プレート１は、概観のために骨なしで示されている（図２０ａ、図２０ｂ参照）。この手順は、典型的には、ねじ３が骨にねじ込まれた後に行われる。

図１０ａは、ねじ孔７、８にねじ３がねじ込まれたプレート１を示す。インサート２０は、図９ａ～図９ｅと本質的に同じである。

図１０ｂは、インサート２０がこの目的のために設けられたレセプタクル６にどのように挿入されるかを示す。マーキング１６は、インサートがどのように配向されなければならないかを示し、すなわち、マーキング「ＴＯＰ」１６は、プレート１の上面Ｏと同じ方向を向いている。しかしながら、インサート２０をレセプタクル６内で旋回させることが可能である。この場合、開口部２１は、それに挿入されたねじ３を所望の角度で骨にねじ込むことができるように配向することができる。ホルダ１２を曲げることによって、所定の破断点１３を破断することができ、したがってインサート２０がホルダ１２から分離される。

図１０ｃは、ねじ３’がインサート２０の開口部２１にどのように挿入されるかを示す。

図１０ｄは、ねじ３’がインサート２０の開口部２１に完全に挿入された様子を示す。
図１０ｅは、平面Ｐ４における図１０ｄのインサート２０、ねじ３’およびプレート１の断面を示す。インサート２０がレセプタクル６内で枢動されているため、ねじ３’はプレート１に対してある角度で配向されている。インサート２０の開口部２１は、ねじ３’が開口部２１内に隙間を有し、必要に応じて開口部２１およびインサート２０に対して枢動することもできるように設計されている。これは、特に、ねじ３’のシャフトよりも大きい直径を有する開口部によっても達成される。

図１１ａは、様々なレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８を示す。これらは、より良い例示および概要のために鎖骨プレート１には示されていない。しかしながら、図示のレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８のいずれかは、本明細書に記載の鎖骨プレート１のいずれか、特に図１ａおよび図２ａのものと組み合わせることができ、インサート１０、２０を受け入れるのに適している。レセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８を平面図で以下に示す。真上には、各レセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８の断面が平面Ｐ５に示されている。すべてのレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８は各々、２つの端部Ｂ’で丸みを帯びている。一方、中間部分Ｂ’’は、特に２つの鏡面対称の側壁を有する、平面視直線部を有する。

すべてのレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８は、内壁Ｉが少なくとも部分的に上面から底面に向かって先細になるという共通点を有する。また、端部Ｂ’は丸みを帯びており、中間部分Ｂ’’は鏡面対称の側面を有する平面視直線である。

レセプタクルＬ１は、中央領域Ｂ’’において台形状の断面を有する。中央領域Ｂ’の内壁Ｉは、上面Ｏから底面Ｕに先細になるように、互いに角度をなしている直線面として成形されている。中央領域Ｂ’’の内壁Ｉは、上面Ｏから底面Ｕに先細になるように、互いに角度をなしている直線面として成形されている。したがって、レセプタクルＬ１は、中央領域Ｂ’’においてプリズムのような形状である。

レセプタクルＬ２は、底面Ｕに隣接する領域において先細りの形状ではない。代わりに、中央領域Ｂ’’の内壁Ｉは、（下面Ｕに隣接する領域において）互いに平行に部分的に成形されている。この真上で、上面Ｏに隣接する領域において、レセプタクルは、レセプタクルＬ１と本質的に同じ形状を有する。

レセプタクルＬ３は、部分的に球形であり、部分的に円筒形の内面Ｉを有する。球状内面Ｉの曲率半径は、インサート１の外側輪郭Ｃ’’の曲率半径に対応する（図１１ｂ参照）。

レセプタクルＬ４は、２つの長方形に対応する断面を有する。上面Ｏの長方形はより広い。幅が異なる２つの領域は、上面Ｏに平行な境界面によって分離されている。２つの長方形は、同じ面に配置されている。

レセプタクルＬ５はレセプタクルＬ４と同様であるが、異なる幅の２つの領域は、上面Ｏに平行な形状ではない界面によって分離されている。

レセプタクルＬ６は、レセプタクルＬ３と同様である。しかしながら、球状内面Ｉの曲率半径は、インサートの外側輪郭Ｃ’’の曲率半径とは異なる。

レセプタクルＬ７はレセプタクルＬ４およびＬ５と同様であり、異なる幅の２つの領域は楕円形の断面によって分離されている。

ここに示されている断面の形状は単なる例示であり、他の形状を有することもできる。特に、双曲線、放物線および／または多段設計が考えられる。

図１１ｂは、ねじを受け入れるためのインサート２０が挿入された図１１ａのレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８を示す。図示の例示的なインサート２０は、図９ａのインサート２０に対応するが、本明細書に記載のインサート１０、２０のいずれも、図示のレセプタクル６、Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８のいずれかにおけるレセプタクルに適している。インサート２０の外側輪郭Ｃ’’は、丸みを帯びた形状である。インサート２０の長手方向軸に垂直な断面は、インサート２０が実質的に直線状のフライス加工部分３７を備えるので、円のセグメントである。したがって、インサート２０の丸みを帯びた外側輪郭Ｃ’は、インサート２０がインサート２０およびレセプタクルＬ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４、Ｌ５、Ｌ６、Ｌ７、Ｌ８の長手方向軸に垂直な平面内で枢動することができるように、図示の内側輪郭Ｃ’’のすべてに適合されている。さらに、インサートは、レセプタクル６の長手方向軸に沿って摺動可能であり、レセプタクルを介して滑ることができない。

あるいは、異なる形状、例えば角形の形状を有するインサート１０、２０を、図１１ａおよび図１１ｂに示すレセプタクルＬ３、Ｌ６、Ｌ７に挿入することができる。レセプタクルＬ３、Ｌ６、Ｌ７の部分的に丸みを帯びた内側輪郭Ｃ’のおかげで、枢動性が保証される。

図１２ａ～図１２ｌは、国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットによるねじ孔７内のレセプタクルに適した糸固定用の様々なインサート１０を示す。したがって、図１２ａ～図１２ｌに示すインサートの使用は、特別に適合されたレセプタクル６を必要としない。

図１２ａ～図１２ｌに示すインサート１０は、プレートの従来のねじ孔にねじ込まれるように適合されている。この目的のために、それらは、国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットによるロック領域と、ツール用のレセプタクルとを有する。好ましくは、レセプタクルは、トルクス（登録商標）ドライブとして設計されている。インサート１０は、糸を保持するように適合され、好ましくは、この目的のためにアンダーカットを有する少なくとも１つの孔および／または頭部を有する。好ましくは、インターロック領域は、ねじ込まれたときに、糸を案内することができるねじ孔の内側形状までの距離を有する少なくとも１つの領域が存在するように成形される。好ましくは、頭部は、糸を案内することができる少なくとも１つの凹部を有する。特に、そのようなインサートは、結び目によって糸を固定することを可能にし、その結果、結び目はねじ孔に沈めて配置される。

図１２ａは、国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットに示されているような角度可変ねじ孔７に受け入れるための連結領域１９を有するインサート１０の実施形態を示す。したがって、インサート１０は、異なる角度でねじ孔に挿入することができる。これは、頭部２２と、これに隣接する首部２５とを備え、首部は、糸を取り付けることができ、かつ円筒形部分を介して連結領域部分１９に接続されるセンタリングカラーを備える。この実施形態では、糸はプレート縁部を覆って案内される。ここに示すインサートは、下側にセンタリングカラー３９を有する。これにより、インサートは、孔軸にしたがって孔内でそれ自体を整列させることができ、糸が引っ張られたときに先端が外れる危険性が少なくなる。

図１２ｂは、図１２ａに示すインサート１０と同様のインサート１０を示す。この場合、首部領域は球形である。このバージョンでは、糸はプレート縁部を覆って案内される。図１２ａに示す設計とは対照的に、ここに示すインサートはセンタリングカラーを有していない。

図１２ｃは、糸固定のためのインサート１０の別の実施形態を示す。それは、頭部２２と、連結部分１９に直接隣接する湾曲首部２５とを含む。したがって、図示のインサート１０は、円筒形部分（図１２ａおよび図１２ｂ参照）を欠いており、首部２５に保持された糸を必要に応じてねじ孔７に沈めることを可能にする。頭部２２は、特にインサートが沈められたときに糸を通すことができる６つの窪み２６を含む。この実施形態では、糸は、プレートの縁部を越えて案内され得る。

図１２ｄは、図１２ｃに示すものと同様のインサート１０を示す。頭部２２は、４つの窪みと、スロット２７とを有する。インサートに孔を開ける、すなわち、縫合糸を骨に通すことができる。スロット２７は、インサートがプレート孔にねじ込まれるときに縫合糸がねじドライバブレードの側を通過することを可能にし、その後、縫合糸がインサートの首部に固定されることを可能にする。

図１２ｅは、図１２に示すインサート１０と同様であり、２つの孔２８をさらに備えるインサート１０を示す。２つの孔は、平面Ｐ６に関して対称であり、連結領域１９内で平面Ｐ６と平行に延びる。首部２５において、孔２８は、連結部分１９の孔に対して垂直であり、このインサート１０を、一方の孔２８を介して糸を受け入れるのに適したものにし、それによって、それを首部２５の周りに巻き付け、他方の孔２８を介して出すことができる。同様に、この配置は、ねじドライバブレードの挿入を可能にする。

図１２ｆは、（国際公開第２００６／０９９７６６号パンフレットに示されるような）ねじ孔７内の非ロック角度可変配置に使用されるインサート１０を示す。糸固定は、糸を２つの連動部分２９の間でインサート１０を横方向に通過させることによって行うことができる。連結部分１９によってインサート１０をプレート（図示せず）に固定することによって、糸は横方向に保持され、例えば結び目によってインサートの上方に保持することができる。

図１２ｇは、図１２ｆに示すものと同様のインサート１０を示す。このインサート１０は、機械での製造中にインサートをより良好に把持するためのカラー３０をさらに備える。

図１２ｈは、図１２ｇに示すものと同様のインサート１０を示す。このインサートは、カラー２０に凹部３１をさらに有し、これにより、ねじ込みの後に糸をねじ孔７に挿入することができ、したがって損傷を引き起こすことなく連結領域間の部分２９に案内することができる。

図１２ｉは、図１２ｆに示すものと同様のインサート１０を示す。これは、機械での製造中のより良好な把持のために、連結領域１９にフライス加工された凹部３８をさらに含む。

図１２ｊは、糸固定のために従来のねじ孔７に挿入することができるインサート１０のさらなる実施形態を示す。これは、所定の破断点１３を介してホルダ１２に接続されている。これは、金属シートからの切り欠きとしてレーザ切断によって形成され、インサート１０をねじ孔７内で配向させるのに役立つマーキング１６をさらに備える。

図１２ｋは、図１２ｉに示すインサート１０と本質的に同様に設計されたインサート１０を示す。これは、分離のためにインサート１０から離れるように曲げることができるホルダ１２をさらに備える。

図１２ｌは、図１２ｊに示すものと同様のインサート１０を示す。ホルダ１２、１２’は、各々が所定の破断点１３、１３’を介してインサート１０に接続された２つの部分を備える。ツーピースホルダ１２、１２’は、レーザ切断によってシートから形成される。

図１２ｌのインサートは、２つのホルダを有する。ホルダは一緒になって、好ましくはインサート上に保持することができる糸のためのガイドを形成する。両方のホルダは、互いに独立して破断され得るように、所定の破断点を介してインサートに接続されている。好ましくは、インサートは、糸を受け入れることができる凹部を有する。特に好ましくは、凹部内の糸は、力なしで取り外すことができない。

図１３は、鎖骨プレートの従来のねじ孔７における縫合糸固定のための図１２のインサート１０の使用を概略的に示す。

鎖骨プレート１は、複数のねじ孔７に加えて、長孔８を有する。
図１２ｆのインサート１０は、位置Ｘに挿入されている。あるいは、図１２ｇ～図１２ｌのインサートも同様に使用することができる。これは、２つの糸９、９’を固定し、各々は、糸ループとして一方の側からプレート孔に挿入される。インサートにねじ込んだ後、それらは喪失から保護され、糸９は、プレート縁部を覆って案内され、例えば、結び目を付けることができる。糸９’は、同じ方法であるが反対方向にプレート孔内に固定され、したがってプレート縁部を越えて案内されない。あるいは、糸９、９’は、骨を介して案内され、プレート孔内のインサートによって喪失から保護され、インサート上に結び付けることができる。

位置Ｙにおいて、図１２ａのインサート１０が挿入されている。糸９’’は、インサート１０の首領域２５に固定されたループを備える。より良好な概観のために、インサート１０は、完全にねじ込まれていない状態で示されている。これをさらにねじ込むことにより、糸９’’をプレートＯの上部に押し付けることができる。糸９は、プレートＯの上部およびプレート１の一方の縁部の上に案内される。

図１２ｃのインサート１０は、位置Ｚにおいてねじ込まれている。より良い概観のために、このインサートは糸なしで示されている。

図１４ａ～図１４ｈは、図１２ｌのインサート１０を使用する方法を概略的に示す。
図１４ａは、２つの切り欠きを備える一体型ホルダ１２、１２’の第１の部分に沿って、各々一方の挿入スロットを介してインサート１０の側に供給される２つの糸９を示す。それぞれの挿入スロットは、ホルダ１２、１２’の２つのピースの間に形成されている。この時点で、縫合糸９は既に骨に保持されており、鎖骨および鎖骨プレート（図示せず）を通過していてもよい。

図１４ｂは、糸９がインサート１０の近くにどのように案内されるかを示す。
図１４ｃは、インサート１０が所望のねじ孔７の上に配置されるように、インサートが鎖骨プレート１に対してどのように配置されるかを示す。糸９は、それらがインサート１０にスナップ嵌めされるように締め付けられる。インサート１０は、マーキング１６が上方（プレートの底部からプレートＯの上部への方向）を向くように配置される。

図１４ｄは、ねじドライバのブレード１８がインサートにどのように挿入されるかを示す。

図１４ｅは、ホルダの第１のピース１２が所定の破断点１３で破断されて取り外される様子を示す。

図１４ｆは、ホルダの第２のピース１２’も他の所定の破断点１３’で破断されて取り外される様子を示す。インサート１０は、ブレード１８の助けを借りてこの状態に保持することができる。

図１４ｇは、ブレード１８を使用してインサート１０が所望のねじ孔にどのようにねじ込まれるかを示す。

図１４ｈは、インサート１０がねじ込まれたプレート１を示し、それによって糸９はインサートを過ぎて横方向に案内される。これらは、例えば、結び目（図示せず）によってインサートの上方に保持することができる。

図１５は、従来のねじ孔に糸固定するためのインサート１０の別の実施形態を示す。これは、所定の破断点１３を介してインサート１０に接続されたホルダ１２を備える。これは、ホルダの長手方向軸に沿ってねじ孔に圧入するように成形される。

図１６ａ～図１６ｄは、図１５のインサート１０を使用する方法を概略的に示す。
図１６ａは、第１のステップにおいて、２つの糸９がねじ孔７にどのように通されるかを示す。

図１６ｂは、インサート１０が２つの糸の間でねじ孔７に向かってどのように案内されるかを示す。

図１６ｃは、インサート１０のねじ孔７への圧入を示しており、これにより、これはこのねじ孔７に回転可能にしっかりと固定される。圧入中、インサート１０は圧縮され、次いでインサートはプレート孔７内に摩擦的に保持される。ここに示す段階は、所定の破断点１３を破断することによってリテーナ１２を取り外すのに特に適している。

図１６ｄは、ホルダの取り外し後のインサート１０が挿入されたプレート１を示す。２つの糸９は、インサート１０の上の結び目によって一緒に結ばれることができ、したがって、糸９がインサート１０上に保持されるようにインサート１０の周りに巻き付けることができる。同時に、糸の引っ張りは、インサートがプレート孔から滑り落ちるのを防止する。

図１７ａは、糸固定のためのインサート１０のさらなる実施形態を側面図、上面図および斜視図で示す。図示のインサートは、特別に設計されたレセプタクル（例えば、図１ａの例６）での使用に適合されている。インサート１０は、所定の破断点によってインサート１０に接続されたリテーナ１２を含む。インサートは、設計が実質的に平坦であり、部分的に丸みを帯びた形状を有する。インサート１０は、糸を通すことができる２つの孔１１を有する。所定の破断点１３において、インサートは、孔１１の方向に凹部３５を有する。その結果、所定の破断点１３の破断に起因する表面の凹凸は、凹んでおり、インサート１０用のレセプタクルと接触しない。

図１７ｂは、ホルダなしで設計されたインサート１０の別の変形例を示す。しかしながら、このインサートに、例えば所定の破断点を介して接続されたホルダを装備することが考えられる。図示のインサート１０は、図１７ａに示すものと同様である。上述の欠落したホルダに加えて、このインサートはまた、図１７ａに示すものと比較して横方向の凹部３４を有し、この凹部においてインサートはツール（ピンセットまたは他の保持ツール）によって把持することができる。

図１８ａは、糸固定のためのインサート１０のさらなる実施形態を底面図で示す。インサート１０は、図６ａ～図６ｅのインサート１０と同様である。しかしながら、それは、端部に球状部分３６’、３６’’を含む。球状部分３６’’は、所定の破断点１３を介して支持体に接続されている。ストラット１４は、糸（図示せず）を通すことができる２つの開口部１１を形成する。ストラット１４は、下面においてインサート１０の表面と面一である。インサートはまた、上面に平坦化を有さない。

図１８ｂは、図１８ａのインサート１０を斜視図で示す。
図１８ｃは、図１８ａのインサートを側面図で示す。

図１８ｄは、図１８ａのインサートをインサート１０およびホルダ１２の長手方向軸に平行な平面における断面図で示す。ストラット１４は沈ませてあり、糸９を通すことができる２つの開口部１１を形成する。

図１８ｅは、図１８ａのインサート１０の詳細図を示す。
図１８ｆは、糸の通過のための開口部１１のうちの１つを有する平面Ｐ７（図１８ｅ参照）における図１８ａのインサート１０の断面を示す。開口部１１は、実質的に円筒形状である。インサート１０は、実質的に円形の断面を有する。しかしながら、断面が円のセグメントの形状を有するように、インサート１０の片側を直線で成形することも考えられる（例えば図６ａ～図６ｅのインサートの場合のように）。

図１８ｇは、ストラット１４を通過する平面Ｐ８における図１８ｅのインサート１０の断面を示す。ストラット１４は、インサート１０の外側と面一に形成され、沈められている。

図１９ａは、ねじを固定するためのインサート２０の別の変形例を示す。これは、ここではねじ山なしで設計され、ねじのレセプタクルに適合された開口部２１を備える。これは、所定の破断点１３を介してホルダ１２に接続されている。

図１９ｂは、図１９ａのインサート２０を斜視図で示す。インサート２０は、図９ａ～図９ｅのものと同様である。しかしながら、図１８ａ～図１８ｇのインサート１０のように、これは、ホルダ１２およびインサート２０の長手方向軸に垂直な平面内に実質的に円形の断面を有する。同様に、インサートは、その上面に平坦化を有していない。開口部２１は、開口部２１がねじ用の皿孔として成形されるように、その上面に凹部２４を有するように成形されている。

図１９ｃは、図１９ａのインサート２０を側面図で示す。
図１９ｄは、図１９ａのインサート２０をホルダ１２およびインサート２０の長手方向軸に垂直な平面における断面図で示す。

図２０ａは、人間の鎖骨Ｂにねじ込まれた状態の図１ａの鎖骨プレート１を示す。プレート１は、ねじ孔７に９個のねじ３で固定されている。また、骨には、各タブ５を介して２本のねじ３が固定され、長孔８を介して別のねじ３’が固定されている。ここに示す治療は、インサート１０、２０を使用せずに実施した。しかしながら、この目的のために適合されたレセプタクル６にインサート１０を挿入し、縫合糸を固定するか、またはインサート２０を介して骨Ｂにさらなるねじ３をねじ込むことが考えられる。

図２０ｂは、図２０ａの鎖骨プレート１を示し、明確にするために骨Ｂは透明で示されている。

Claims (18)

1. 少なくとも１つのインサート（１０、２０）と、骨、特に鎖骨（Ｂ）を治療するためのプレート（１）であって、前記インサート（１０、２０）用のレセプタクル（６）を有するプレート（１）と、を備えるキットであって、
   －前記インサート（１０、２０）は、外側輪郭（Ｃ’’）を有し、
   －前記レセプタクル（６）は、内側輪郭（Ｃ’）を有し、
   －前記外側輪郭（Ｃ’’）および前記内側輪郭（Ｃ’）は、前記レセプタクル（６）に挿入された前記インサート（１０、２０）がプレート上面（Ｏ）に実質的に平行な軸を中心に枢動することができるように互いに適合されている、キット。
2. 前記インサート（１０、２０）の前記外側輪郭（Ｃ’’）および／または前記レセプタクル（６）の前記内側輪郭（Ｃ’）は、少なくとも部分的に丸みを帯び、特に少なくとも部分的に回転対称形状、好ましくは少なくとも部分的に、特に長手方向軸に垂直な断面において、円筒形、段付き円筒形、円錐形、楕円形、双曲線形または放物線形を有する、請求項１に記載のキット。
3. 前記外側輪郭（Ｃ’’）および前記内側輪郭（Ｃ’）は、前記レセプタクル（６）に挿入された前記インサート（１０、２０）が前記プレートの長手方向（Ｌ）に変位可能であるように互いに適合されている、先行する請求項のいずれか１項に記載のキット。
4. 前記インサート（１０）は、糸（９）を保持するための少なくとも１つのストラット（１４）、好ましくは正確に１つのストラット（１４）を備える、先行する請求項のいずれか１項に記載のキット。
5. 前記少なくとも１つのストラット（１４）は沈められている、請求項４に記載のキット。
6. 前記インサート（２０）は、ねじ（３）を受け入れるための開口部（２１）を有する、請求項１から３のいずれか１項に記載のキット。
7. 前記インサート（１０、２０）はホルダ（１２）を備え、少なくとも１つの所定の破断点（１３）を介してそれに接続されている、先行する請求項のいずれか１項に記載のキット。
8. 前記プレートは、その上面に、前記プレート（１）を貫通せず、ツール（１７）、好ましくはプライヤを一時的に受け入れるように適合された少なくとも１つの凹部（２）を有する、先行する請求項のいずれか１項に記載のキット。
9. ツール（１７）、好ましくはプライヤをさらに備え、前記ツール（１７）は少なくとも１つの先端（３２）を備え、そのサイズは前記プレートの前記凹部（２）と動作可能に係合するように適合されている、請求項８に記載のキット。
10. 骨プレート内に受け入れられるインサート（１０、２０）であって、前記インサート（２０）は少なくとも１つの開口部（１１、２１）を備え、前記開口部（１１、２１）は、ねじ（３）を受け入れるかまたは糸を固定するように適合され、所定の破断点（１３）を介して少なくとも１つのホルダ（１２）に接続されている、インサート。
11. 特に鎖骨（Ｂ）の治療用の、特に請求項１から１２のいずれか１項に記載のキット用のプレート（１）であって、骨ねじ（３）を受け入れるための少なくとも１つのねじ孔（７）を有し、一端に少なくとも１つの張出しタブ（５）を有する、プレート（１）。
12. 前記少なくとも１つのタブ（５）は、少なくとも１つの屈曲可能なブリッジ（４）を介して前記プレート（１）に接続され、前記タブ（５）は、骨ねじ（３）のための受け入れ開口部を有する、請求項１１に記載のプレート（１）。
13. 前記プレートは、少なくとも１つのねじ孔（７）の領域において、前記ブリッジ（４）の領域よりも大きいプレート厚さを有する、請求項１２に記載のプレート（１）。
14. 前記タブ（５）は、骨ねじ（３）のための前記受け入れ開口部の長手方向軸と前記プレートの表面の法線との間の角度が最大で１５０°、好ましくは最大で１２０°、特に好ましくは最大９０°であるように成形される、請求項１２から１３のいずれか１項に記載のプレート（１）。
15. 骨（Ｂ）を治療するための、特に鎖骨（Ｂ）を治療するための、特に請求項１から９のいずれか１項に記載のキット用のプレート（１）、好ましくは請求項１１から１４のいずれか１項に記載のプレート（１）であって、骨ねじ（３）を受け入れるための少なくとも１つのねじ孔（７）を有し、上面（Ｏ）および底面（Ｕ）をさらに備え、前記プレート（１）の前記底面（Ｕ）は、骨（Ｂ）と接触するようにその形状が適合され、前記プレート（１）は、その上面（Ｏ）に、前記プレート（１）を貫通せず、ツール（１７）を一時的に受け入れるように適合された少なくとも１つの凹部（２）を有する、プレート（１）。
16. 前記少なくとも１つの凹部（２）は、前記プレート（１）の長手方向（Ｌ）に関して、ねじ孔（７）の間に、好ましくはねじ孔（７）の中間に位置する、請求項１５に記載のプレート（１）。
17. 前記少なくとも１つの凹部（２）は、前記プレート（１）の外側境界に対して実質的に中央の前記長手方向（Ｌ）に垂直な横方向において前記プレート表面上に配置されている、請求項１５または１６のいずれか１項に記載のプレート（１）。
18. 凹部（２）は、長手方向軸を有し、前記長手方向軸に対して実質的に回転対称な形状である、請求項１５から１７のいずれか１項に記載のプレート（１）。

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