JP2023513111A - 遠心分離機ロータのバランシングを行うためのシステムおよび方法 - Google Patents

遠心分離機ロータのバランシングを行うためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

遠心分離機で使用するためのロータ、およびロータのバランシングを行うための方法。ロータが、ロータの回転軸の周りに円周方向に配列された複数のアパーチャを含み、各アパーチャが、ウェイトを選択的に受容するように構成されている。臨界速度が、ロータに対して決定され、アンバランスが、臨界速度よりも低い試験速度でロータに対して判定される。トライアルウェイトが、基準アパーチャ内に設置され、試験速度で別のアンバランスが判定される。トライアルウェイトが、前のアパーチャから角度がついた状態で変位された別のアパーチャに繰り返し移動され、所定の数のアンバランス測定値が得られるまで、試験速度でアンバランスが測定される。ロータのバランシングを行うための目標質量および場所が、アンバランス測定値から決定され、目標質量および場所に基づいて、バランシングウェイトがアパーチャ内に設置される。バランシングプロセスが、複数の臨界振動数に対して繰り返され得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、同時係属中の2020年2月4日に出願された米国特許仮出願第62/969,932号、および同時係属中の2020年11月10日に出願された米国特許仮出願第63/112,018号の出願利益を主張し、その開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。
本発明は、概して、遠心分離機ロータに関し、より詳細には、遠心分離機とともに使用するためのロータのバランシングに関する。
ロータは一般には、ラボ用遠心分離機において使用されて、遠心分離中に試料を保持する。ロータは構成およびサイズが著しく多様であり得るが、1つの一般的なロータ構造はソリッドロータ本体を有する固定角ロータであり、ロータ本体内には、複数のキャビティが放射状に分布しており、回転軸を中心として対称に配列されている。このタイプのロータでは、試料がキャビティ内に配置され、複数の試料を遠心分離にかけることを可能にする。
従来の固定角ロータは、金属または様々な他の材料から作製され得る。しかしながら、ロータは、圧縮成形およびフィラメントワインディングプロセスを使用して構成され得、ここではロータは、複合炭素繊維などの好適な材料から製造される。例えば、固定角ロータは、樹脂でコーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形され得る。複合ロータの例は、米国特許第8,147,392号、同第8,273,202号、同第8,323,169号、および同第10,086,387号に記載されている。
遠心分離機は、遠心分離機内のスピンドル上に装着されたロータに回転トルクを与える、剛性ロータシャフトまたはスピンドルを特徴とし得る。しかしながら、毎分50,000回転(RPM)以上の回転速度でロータを回転させ得る超遠心分離機などの高速遠心分離機の場合、典型的には、剛性シャフトの代わりに可撓性シャフトが使用される。可撓性シャフトは、ロータの何らかのアンバランスまたは遠心分離機内の試料負荷の不十分な分布によって生成される、遠心分離機の枠組みへの振動の伝達を制限する。
例えば、毎分数万回転を超える速度で、高速用途で使用されるロータでは、高速回転中にロータが振動を引き起こす傾向を軽減するように、慎重にバランシングが行われる必要がある。ロータ負荷の質量が変動すると、ロータの高速動作時に、望ましくない力のアンバランスが生じる恐れがある。この力のアンバランスはスピンドルを歪ませ、遠心分離機の損傷、効率の低下、過度の摩耗、および不要なノイズを引き起こす場合がある。剛性スピンドルによって動作するロータの従来のバランシング技術では、試料と、すべて同じ重量を有するバランス管と、の組み合わせ、またはバランス管を追加せずに他の様々なバランシングパターンを使用する。
American Hofmann Corporation of Lynchburg,Virginiaにより、または、Schenck Corporation of Deer Park,New Yorkにより商業的に販売されているもののような、診断デバイスまたはバランシングマシンが、剛性スピンドル上に一般的に装着されているロータの、ロータアンバランスを検出するために使用され得、かつ、ロータのバランシングに追加のウェイトが必要とされる、ロータ本体上の具体的な場所を特定するために使用され得る。次に、ロータ本体中の特定された場所に手動で穴が開けられ、これらの穴に、診断デバイスにより提供された情報に従ってウェイトが圧入される。ウェイトは、例えば、各々が、診断デバイスにより検出されたアンバランスを補償する特定の質量を有する、金属の円柱体であり得る。
ロータは、その耐用期間にわたって複数回、リバランシングが行われる必要があり得る。例えば、ロータは年を経て摩耗するにつれ、ロータの質量分布が変化し得、それにより、ロータのリバランシングが求められる。これが発生した場合、典型的には、以前に設置したウェイトを以前に開けた穴から取り外す必要がある。次に、新たな穴がロータ本体に開けられ、ウェイトが新たな穴に圧入される。それ故に、以前に開けた穴は使用されなくなってしまう。構造上のかつ/または審美的な目的で、以前に開けた穴を塞ぐことが望ましいことが多々あるが、これには、ロータ本体の補修が求められる。ロータ本体に新たな穴を開けて、以前に開けた穴を塞ぐためにロータ本体を補修するというサイクルは、ロータのリバランシングが行われるたびに繰り返される。
したがって、従来のロータに関連するこれらおよび他の問題に対処する、ロータのバランシングを行うための、改善されたシステムおよび方法を提供することが望ましい。
本発明の一実施形態では、ロータが提供される。ロータは、回転軸を有するロータ本体と、回転軸の周りに円周方向に配列された複数のバランシングアパーチャと、を含む。各バランシングアパーチャは、ウェイトを選択的に受容するように構成されている。
本発明の一態様では、ロータ本体は、複数の円周方向に間隔を置いた管状キャビティ、およびバランシングアパーチャが形成されている蓋をさらに含み得る。各管状キャビティは、試料容器を受容するように構成された開放端を有し得る。蓋は、蓋がロータ本体上に位置決めされたときに、ロータ本体によって支持され、かつ管状キャビティの開放端の上に横たわるように構成されている。
本発明の別の態様では、蓋は、上面、および上面とは反対側の底面をさらに含み得、バランシングアパーチャが、上面または底面のうちの1つに形成され得る。
本発明の別の態様では、少なくとも1つのウェイトは、バランシングアパーチャのうちの少なくとも1つによって受容され得る。
本発明の別の態様では、少なくとも1つのウェイトは、ねじ山付き外面を含むねじであり得、バランシングアパーチャの各々が、ウェイトと螺合するように構成されたねじ山付き内面を含み得る。
本発明の別の態様では、各バランシングアパーチャは、他のバランシングアパーチャと、回転軸から同じ半径方向距離であり得る。
本発明の別の態様では、各バランシングアパーチャは、角度がついた状態で隣接するバランシングアパーチャの各々から同じ角距離だけ間隔を置き得る。
本発明の別の態様では、バランシングアパーチャは同一平面上にあり得る。
本発明の別の態様では、ロータ本体は、上部面および上部面とは反対側の下部面をさらに含み得、上部面は、第1の環状溝を含む。ロータは、第1の環状溝内に位置決めされたバランスリングをさらに含み得、バランスリングは、バランスリング上部面を含み得、バランシングアパーチャが、バランスリング上部面に形成されている。
本発明の別の態様では、ロータ本体は、ロータ本体の上部面とロータ本体の下部面との間の回転軸に沿って延在する細長いボアを含み得、ロータは、駆動ハブ、蓋ねじ、蓋、および弾性部材をさらに含み得る。駆動ハブは、細長いボア内に装着され、かつ細長いボアを通って上方に突出する円筒形シャフト、およびねじ山付き外面を有する上部を含み得る。蓋ねじは、駆動ハブのねじ山付き外面と螺合するように構成されたねじ山付き内面を有する下部ボア、および蓋ねじの下端から半径方向外向きに延在する蓋ねじフランジを含み得る。蓋は、半径方向外向きに延在しかつ第3の環状溝を備えた下部面を有する壁部を含み得る。弾性部材は、第3の環状溝内に位置決めされて、蓋ねじと駆動ハブとの螺合に応答してバランスリング上部面に対して圧縮され得る。
本発明の別の態様では、第1の環状溝は肩部を含み得、バランスリングが、半径方向内向きに突出して肩部に係合するバランスリングフランジを含み得る。
本発明の別の態様では、ロータ本体は、円周方向側壁を含み得、ロータは、円周方向側壁の周りに延在する補強材をさらに含み得る。
本発明の別の態様では、補強材は、ロータ本体の円周方向側壁の周りおよび上方に延在して、第1の環状溝を備えたチャネルを画定し得、バランスリングは、チャネル内に位置決めされ得る。
本発明の別の態様では、円周方向側壁は、円周方向の窪みを含み得、補強材は、円周方向の窪みに適合し得る。
本発明の別の態様では、バランスリングは、接着剤、焼きばめ、または接着剤および焼きばめの両方によって、第1の環状溝に動作可能に結合され得る。
本発明の別の態様では、ロータ本体は、ポリマー複合材料、炭素繊維材料、またはポリマー複合材料および炭素繊維材料の両方で、構成され得る。
本発明の別の実施形態では、各々が選択的にウェイトを受容するように構成された複数のアパーチャを含むロータのバランシングを行うための方法が提供される。方法は、遠心分離機内でロータを回転させながら、ロータのアンバランスを検出することと、アンバランスの検出に応答して、選択されたバランシングアパーチャ内にバランシングウェイトを選択的に設置することと、を含む。
本発明の一態様では、アンバランスを検出することは、ロータの臨界速度を識別することと、臨界速度よりも遅い試験速度でロータのアンバランスを判定することと、を含み得る。
本発明の別の態様では、臨界速度は、複数の臨界速度のうちの1つであり得、ロータのアンバランスは、複数の試験速度の各々について判定され得、各試験速度は、複数の臨界速度のそれぞれの臨界速度の分数である。
本発明の別の態様では、臨界速度を識別することは、複数の回転速度の各々について、ロータを回転速度でスピンさせ、ロータが回転速度でスピンしている間に、ロータに外力を加え、外力に対するロータの振動応答を測定かつ記録し、振動応答に基づいて、ロータの固有振動数を判定することを含み得る。次に、方法は、固有振動数に基づいて、ロータの1つ以上の臨界速度を識別し得る。
本発明の別の態様では、選択されたバランシングアパーチャ内にバランシングウェイトを選択的に設置することは、第1の試験速度でロータのアンバランスを測定することと、基準位置のバランシングアパーチャ内にトライアルウェイトを設置することと、トライアルウェイトが基準位置に設置された状態で、第1の試験速度でロータのアンバランスを測定することと、を含み得る。次に、方法は、トライアルウェイトを現在のバランシングアパーチャから所定の角距離の次のバランシングアパーチャに繰り返し移動して、次のバランシングアパーチャが基準位置にくるか、または基準位置を越えるまで、第1の試験速度でロータのアンバランスを測定することを含み得る。次に、測定されたアンバランスに基づいて、方法は、ロータのバランシングを行うために、第1の目標場所、および第1の目標場所に追加される第1の目標質量を決定し得る。
本発明の別の態様では、方法は、第1の目標場所における第1の目標質量によって提供される第1のバランスベクトルを決定することと、第1の目標場所の一方の側で第1のバランシングアパーチャ、および第1の目標場所の他方の側で第2のバランシングアパーチャを選択することと、第1のバランシング質量および第2のバランシング質量を決定することであって、第1のバランシング質量および第2のバランシング質量が、それぞれ、第1のバランシングアパーチャ内および第2のバランシングアパーチャ内に配置されたときに、第1のバランスベクトルと同等の第2のバランスベクトルを提供する、決定することと、をさらに含み得る。
本発明の別の態様では、方法は、第1のバランシングアパーチャ内に第1のバランシング質量を有する第1のウェイトを設置することと、第2のバランシングアパーチャ内に第2のバランシング質量を有する第2のウェイトを設置することと、第1のウェイトを第1のバランシングアパーチャ内に設置し、第2のウェイトを第2のバランシングアパーチャ内に設置した状態で、第1の試験速度でアンバランスを測定することと、をさらに含み得る。
本発明の別の態様では、方法は、第1の試験速度よりも速い第2の試験速度でロータのアンバランスを測定することと、基準位置のバランシングアパーチャ内にトライアルウェイトを設置することと、トライアルウェイトが基準位置に設置された状態で、第2の試験速度でロータのアンバランスを測定することと、をさらに含み得る。方法は、トライアルウェイトを現在のバランシングアパーチャから所定の角距離の次のバランシングアパーチャに繰り返し移動して、次のバランシングアパーチャが基準位置にくるか、または基準位置を越えるまで、第2の試験速度でロータのアンバランスを測定することをさらに含み得る。次に、測定されたアンバランスに基づいて、方法は、ロータのバランシングを行うために、第2の目標場所、および第2の目標場所に追加される第2の目標質量を決定し得る。
本発明の別の態様では、方法は、第1の目標場所における第1の目標質量と第2の目標場所における第2の目標質量との組み合わせのための第2のバランスベクトルを決定することと、第3の目標質量、および第2のバランスベクトルと同等の第3のバランスベクトルを提供する第3の目標場所を決定することと、をさらに含み得る。
本発明の別の態様では、方法は、第3の目標場所の一方の側に第3のバランシングアパーチャ、および第3の目標場所の他方の側に第4のバランシングアパーチャを選択することと、第3のバランシング質量および第4のバランシング質量を決定することであって、第3のバランシング質量および第4のバランシング質量が、それぞれ、第3のバランシングアパーチャ内および第4のバランシングアパーチャ内に配置されたときに、第3のバランスベクトルと同等の第4のバランスベクトルを提供する、決定することと、をさらに含み得る。
本発明の別の態様では、方法は、第3のバランシングアパーチャ内に第3のバランシング質量を有する第3のウェイトを設置することと、第4のバランシングアパーチャ内に第4のバランシング質量を有する第4のウェイトを設置することと、第3のウェイトを第3のバランシングアパーチャ内に設置し、第4のウェイトを第4のバランシングアパーチャ内に設置した状態で、第2の試験速度でアンバランスを測定することと、第2の試験速度で測定されたアンバランスを、第1の試験速度で測定されたアンバランスと比較することと、をさらに含み得る。
上記の概要は、本発明のいくつかの実施形態の簡略化された大要を提示して、本明細書で論じられるその特定の態様の基本的な理解を提供する。概要は、本発明の広範な大要を提供することを意図するものでもなく、肝要な要素もしくは重要な要素を識別すること、または本発明の範囲を線引きすることを意図するものでもない。概要の唯一の目的は、以下に提示される詳細な説明の紹介として、いくつかの概念を簡略化した形式で単に提示することである。
本明細書に組み込まれ、かつ、本明細書の一部を成している、添付の図面は、本発明の実施形態を例示しており、上に提示された本発明の概略的な説明および以下に提示される詳細な説明とともに、本発明を解説する働きをする。
本発明の例示的な実施形態による、蓋を有するロータを含む遠心分離機の斜視図である。 図1のロータの斜視図である。 図2のロータの分解斜視図である。 図1~3の蓋の底面斜視図であり、蓋の様々なバランシングアパーチャに設置された様々なウェイトを示している。 図2のロータの断面図である。 図5のロータの一部の詳細図であり、蓋の底面に設置されたバランシングウェイトを示している。 図4の蓋の代替の実施形態の斜視図であり、蓋の上面にある複数のバランシングアパーチャを示している。 図7のロータの一部の詳細図であり、蓋の上面に設置されたバランシングウェイトを示している。 本発明の一実施形態による、ロータのバランシングを行うために実行され得る例示的なプロセスを示すフローチャートである。 図9のプロセスによって実行され得る例示的なサブプロセスを示すフローチャートである。 図9のプロセスによって実行され得る例示的なサブプロセスを示すフローチャートである。 図9のプロセスによって実行され得る例示的なサブプロセスを示すフローチャートである。 本発明の別の例示的な実施形態によるロータの斜視図である。 図10のロータの分解斜視図であり、ロータのロータ本体、バランスリング、駆動ハブ、および蓋を示している。 図11の蓋の追加の詳細を示す斜視図である。 図11のロータ本体の追加の詳細を示す上面斜視図である。 図11のロータ本体および駆動ハブの追加の詳細を示す底面斜視図である。 図10のロータの断面図である。 図15のロータの一部の分解断面図であり、蓋、バランスリング、およびロータ本体の追加の詳細を示している。 図10のロータの蓋を取り外した状態の上面図である。 図10のロータの蓋を取り外した状態の上面図である。 本発明の一実施形態による、モーダルバランシングされたロータの振動データを示すグラフである。 図19のデータを生成するために使用されたロータの斜視図である。 アンバランスなロータ、従来のバランシングされたロータ、およびモーダルバランシングされたロータの振動データを示すグラフである。 本発明の実施形態による1つ以上のプロセスを実行するために使用され得るコンピュータの線図である。
図1~6は、本発明の一実施形態による、ロータ102(例えば、8×100mLの容量の、固定角ロータ)の例示的な蓋212を示している。蓋212は、蓋212と取り外し可能に係合され得るトライアルウェイト433またはバランシングウェイト436を選択的に受容するように各々構成された、複数のバランシングアパーチャ432を含む。以下により詳細に説明するように、バランシングウェイト436は、モーダルバランシング方法によってロータ102のバランシングを行うために、蓋212上の様々な所定の場所に選択的に位置決めされ得る。
図1は、本発明の一実施形態による例示的な遠心分離機100を示している。遠心分離機100は、ハウジング101、駆動モータ106、ロータ駆動シャフトまたはスピンドル104、およびスピンドル104上に装着されたロータ102を含む。動作中、駆動モータ106は、スピンドル104に回転を与え、スピンドル104は、次に、ロータ102に回転トルクを提供して、ロータ102を所望の速度で回転させる。
最大15,000RPM、15,000RPMを超える最大40,000RPM、40,000RPMを超える最大90,000RPM、または90,000RPMを超える最大速度で動作する遠心分離機など、使用する遠心分離機100のタイプに応じて、スピンドル104は剛性または可撓性のいずれかであり得る。剛性スピンドル104は、低速遠心分離機100に使用され得る。しかしながら、高速、例えば、50,000RPM以上で動作する遠心分離機100の場合、遠心分離中の振動の伝達を低減するために、可撓性スピンドル104が使用され得る。加速度計などのセンサ108は、遠心分離機100またはその構成要素に動作可能に結合され、振動を測定するように構成され得る。センサ108は、例えば、回転スピンドル104を支持するベアリングにおいてモータ106に取り付けられ得る。センサ108は、ベアリングの可能な限り近くに配置されてもよく、ロータ102の回転中のベアリングにおける振動信号の正確な測定値を得るために、好ましくはベアリングと同じ平面に位置付けされ得る。
図2、図3、および図5は、本発明の一実施形態による例示的なロータ102を示している。ロータ102は、ロータ本体210およびロータハブ322を含む。ロータハブ322は、トルクをスピンドル104からロータ本体210に伝達するように構成されている。ロータハブ322は、チタンなどの金属材料で構成され得、ヘッド部548と、ヘッド部548から軸方向上向きに延在する細長いシャフト部546と、を含む。シャフト部546は、ねじ山付き外面550、ねじ山付き内面552、および内向きの円周面544を含む。内向きの円周面544は、ロータハブ322の一部の長さに沿って半径方向内向きかつ下向きにテーパ状になっていてもよい。ロータハブ322は、ロータハブ322のシャフト部546のねじ山付き外面550と動作可能に結合されたハブ保持器320によって、ロータ本体210に固定され得る。ハブ保持器320は、ロータハブ322がロータ本体210を通して挿入された後、シャフト部546のねじ山端上にねじ込まれ得る。
ロータ102はまた、ロータ本体210の上に横たわるようにロータハブ322に取り外し可能に結合された、例示的な蓋212を含む。蓋212は、概して、円盤状であり、中央ボア551と、Oリング430を受容するための環状周辺溝429と、を含む。Oリング430は、蓋212がロータ本体210に取り外し可能に結合されている場合、蓋212とロータ本体210との間に液密シールを提供し得る。蓋212は、炭素繊維材料、金属材料、または他の任意の好適な材料で構成され得る。例えば、蓋212は、樹脂コーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形され得る。ロータ本体210および蓋212はまた、指定された基準場所213を示すそれぞれのインジケータ(例えば、矢印438、440)を含み得る。基準場所213は、蓋212がロータ本体210に対して同じ基準場所213に並べられ得るように、ロータ本体210および蓋212上の特定の場所を指定し得る。基準場所213は、ロータ本体210および蓋212の両方上のマーキングまたはインジケータによって識別され得る。基準矢印が図2に示されているが、基準場所213は、ロータ本体210および蓋212をどこに並べるかをユーザに示す任意の好適な手段によって、ロータ本体210および蓋212上で識別できることが理解されるべきである。
図3、図5、図6、および図8に示すように、蓋212は、蓋ねじ214によってロータ本体210に取り外し可能に結合され得る。例示的な蓋ねじ214は、上部フランジ554と、ねじ山付き下部外面556と、蓋ねじ214を通って軸方向に延在する多段ボア558と、を含む。蓋ねじ214は、蓋ねじ214の一部の長さに沿って半径方向内向きかつ下向きにテーパ状になっている外向きの円周面542を含み得る。これにより、円周面542は、蓋ねじ214がロータ本体210と係合したときに、ロータハブ322の内向きの円周面544と向き合うように構成され得る。図示のように、ねじ山付き下部外面556は、ハブ322のねじ山付き内面552によって受容され、かつねじ山付き内面552と螺合し得、それにより上部フランジ554がワッシャ316を蓋212に対して押し付ける。保持クリップ318は、2つのワッシャ316の間に蓋212を挟むことによって、蓋ねじ214、ワッシャ316、および蓋212を一緒に保持し得る。蓋ねじ214とハブ322との係合および保持クリップ318と蓋212との係合を介して、ロータ本体210に結合されるとき、蓋212は、複数の管状キャビティ540および複数の管状キャビティ540内に包有された試料容器の上に横たわり得る。それにより、蓋212は、高速回転中など、キャビティ540内に保持された試料容器へのアクセスを遮断し得る。上記のロータ装着構成要素の各々は、任意の好適な金属材料または非金属材料で作製されてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に従って設置されたトライアルウェイト433を備えた、例示的な蓋212を示している。蓋212は、図5に最もよく示しているように、ロータ本体210によって支持され、かつロータ本体210の上部の上に横たわるように構成され得る。蓋212は、上面426、上面426とは反対側の底面424、および上面426と底面424との間に延在する外向きの円周方向側壁428を含む。円周方向側壁428は、蓋212の上面426の近くから半径方向内向きかつ下向きにテーパ状になっている。円周方向側壁428は、蓋212の上面426に対して約10°~30°の範囲のテーパ角でテーパ状になっていてもよい。好ましくは、円周方向側壁428は、蓋212の上面426に対して約10°のテーパ角でテーパ状になり得る。蓋212はまた、蓋212の円周方向側壁428によって支持されたOリング430を含み得る。蓋212はまた、蓋212の上面および底面426、424から延在する環状隆起434を含んで、ワッシャ316を収容するように構成されたキャビティを画定し得る。
蓋212は、蓋212上で互いに円周方向に離間した複数のバランシングアパーチャ432をさらに含み得る。各バランシングアパーチャ432は、ねじ山付き内面を含み、均一な構成であり得る。すなわち、バランシングアパーチャ432の各々は、例えば、同じ深さ、断面寸法、またはねじピッチを有し得る。したがって、バランシングアパーチャ432の各々は、同じタイプのバランシングウェイト436またはトライアルウェイト433を螺合受容するように構成され得る。バランシングアパーチャ432は、蓋212の底面424、上面426、または両方の面424、426上に位置付けられ得る。
図4に最もよく示される例示的な実施形態は、蓋212の底面424上に24個のバランシングアパーチャ432を含む。バランシングアパーチャ432は、中央ボア551の周りに円周方向に等しい間隔で互いに円周方向に離間している。したがって、バランシングアパーチャ432は、バランシングウェイト436またはトライアルウェイト433を受容するための所定の場所を蓋212上に画定する。しかしながら、任意の好適な数のバランシングアパーチャ432を任意の好適な間隔で使用してもよい。したがって、蓋212の断面寸法は、バランシングアパーチャ432にとっての利用可能な表面積に影響を及ぼし得、より多くのバランシングアパーチャ432を収容するための追加の表面積を提供するために増加され得る。バランシングアパーチャ432の数は、バランシングウェイト436またはトライアルウェイト433を設置するための選択肢の数と相関し得ることが理解されるべきである。したがって、バランシングアパーチャ432の数は、蓋212の重心の制御の程度と相関し得、これは、ロータ102の安定性に影響を及ぼし得る。図4は、基準場所213と称されるバランシングアパーチャ432に設置された単一のトライアルウェイト433を示している。さらに、蓋212内に設置されたバランシングウェイト436の数は、補正されるロータ102のアンバランスの量に応じて変動し得ることが理解されるべきである。
アンバランスは、ロータ102の重心が回転軸と一致しないときはいつでも発生し得る。アンバランスによって生成される力は、次のように特徴付けることができる。
imb=M×ε×ω
式中、Mはロータの質量、εはロータの回転軸(または「偏心」)からの重心の半径方向のオフセット量、(M×ε)はアンバランス、Fimbはアンバランスから引き起こされる力、ωは回転速度(rad/秒)である。回転速度ωは次の式によって与えられる。
Figure 2023513111000002
式中、N=回転速度(RPM)である。アンバランスベクトル
Figure 2023513111000003
は、回転軸から重心を通って外向きに向けられ、したがって、回転軸を中心にロータ102と同期して回転する。したがって、ロータ102は、バランスベクトル
Figure 2023513111000004
を生成する1つ以上の位置に、ロータにある量の質量を追加することによってバランシングを行うことができる。すなわち、ロータ102の完全なバランシングを行うために、バランスベクトルは、大きさがアンバランスベクトルと等しく、位相が逆である必要がある。
図4~4Dによって示される実施形態では、基準場所213は、図1~3に記載されている基準場所213に対応し得るが、蓋212の正反対側(底面424)にあることが理解されるべきである。図4Aおよび図4Bは、図3の蓋212の底面斜視図を示している。図4Aは、図4で設置されたトライアルウェイト433の基準場所213から120度(θ)に位置するバランシングアパーチャ432内に設置されたトライアルウェイト433を示している。図4Bは、図4で設置されたトライアルウェイト433の場所から時計回り方向に240度(2θ)、すなわち図4Aで設置されたトライアルウェイト433の基準場所213から時計回り方向に120度(θ)に位置するバランシングアパーチャ432内に設置されたトライアルウェイト433を示している。
図4Cおよび図4Dは各々、図3の蓋212の底面斜視図を示している。図4Cは、バランシングアパーチャ432内に設置された1つのバランシングウェイト436を示し、図4Dは、隣接するバランシングアパーチャ432内に設置された2つのバランシングウェイト436を示している。蓋212のバランシングアパーチャ432内に設置されたバランシングウェイト436の数は、ロータ102のアンバランスの量に依存し得る。設置されたバランシングウェイト436の数は、1つもないような少ない数から、蓋212に存在するバランシングアパーチャ432の数と同じくらいの数まで変動し得る。
各バランシングまたはトライアルウェイトは、ねじ山付き外面、近位端、および遠位端を含む止めねじを備え得る。止めねじの近位端と遠位端の間の距離は、ウェイトの長さを画定し得る。アレンレンチなどの工具を受容して、バランシングアパーチャ432のうちの1つの内部にウェイトを進めるまたはそこから取り出すのを助けるために、六角ソケットまたは他の好適にキーイングされたボアを近位端に設けてもよい。ウェイトのねじ山付き外面は、蓋212に損傷を与えることなく、ウェイトをバランシングアパーチャ432のうちのいずれかに挿入したり、またはそこから取り外したりすることを可能にし得る。ウェイト433、436、およびバランシングアパーチャ432は、本明細書では、ウェイトが1つ以上のバランシングアパーチャ432と取り外し可能に係合し得るようにねじ山付きとして示しているが、本発明の実施形態はそのように限定されない。したがって、ウェイト433、436は、任意の好適な手段によって蓋212と取り外し可能に係合されてもよい。いくつかの実施形態では、異なるバランシング特性を有するバランシングウェイト436を特定のバランシングアパーチャ432に選択的に位置決めして、カスタマイズされたバランシングを達成できるように、様々な異なる長さまたは質量を有する複数のバランシングウェイト436を供給してもよい。例えば、圧入ダウエルピンなどの他の好適なデバイスも採用されてもよいことが理解されるべきである。したがって、本発明の実施形態は、図示された例示的なトライアルおよびバランシングウェイトに限定されない。
バランシングウェイト436、トライアルウェイト433、および対応するバランシングアパーチャ432は、図示の蓋212およびロータ102に関して説明されてきたが、バランシングウェイト436、トライアルウェイト433、およびバランシングアパーチャ432は、任意の好適な蓋に組み込んでもよい。代替の実施形態では、バランシングアパーチャ432は、ロータ本体210の環状リム439の上部環状面437内などで、ロータ本体210内に含まれ得る。バランシングウェイト436、トライアルウェイト433、およびバランシングアパーチャ432はまた、様々な設計の他の炭素繊維ロータ、または異なる材料で構成されたロータに組み込まれ得る。
図5は、本発明の一実施形態によるロータ102の側面断面図を示している。ロータ102は、ロータハブ322によって画定された回転軸を中心として対称であるロータ本体210を含む。試料容器(図示せず)に包有された試料は、回転軸の周りでロータ本体210内に位置決めされて、遠心回転され得る。図示のロータ本体210は、ロータ本体210と同時成形され得るロータインサート562を受容するための中央ボア560を含む。ロータインサート562は、ハブ322の少なくともねじ山付きシャフト部550に動作可能に係合して、ロータ本体210をハブ322にしっかりと着座させるように構成されたねじ山付き中央ボア564を含む。
ロータ本体210は、複数のキャビティ540を含み得る。本発明の一実施形態では、複数のキャビティ540は、複数の円周方向に間隔を置いた管状キャビティを備え得、各管状キャビティは、試料容器を受容するように構成された開放端を有する。複数のキャビティ540の各々は、上部キャビティからロータ本体210内に延在し得、回転軸を中心とした遠心回転用の試料容器うちの少なくとも1つを受容するのに好適なサイズおよび形状であり得る。図1~3、図5、図6、および図8に示す例示的なロータ102は、各々が100mLの試料容器を受け入れるサイズである8つのキャビティ540を有するが、任意の好適な数のキャビティ540が使用されてもよく、キャビティ540は、様々なサイズの試料容器にフィットするように構成され得ることが理解されるべきである。本明細書で使用される「管状」という用語は任意の好適な断面形状を指し、断面形状には、例えば、角を丸めた形状(例えば、楕円形、円形、または円錐形)、四辺形状、正多角形状もしくは変則的多角形状、または任意の他の好適な形状が含まれるが、これに限定されない。したがって、用語「管状」は、図に示される例示的なキャビティ540の、概して円形の断面プロファイルに限定されるようには意図されない。
一実施形態では、ロータ本体210は、ポリマー複合材料で構成され得る。例えば、ロータ本体210は、樹脂コーティングされた炭素繊維積層材料の層から圧縮成形され得る。ロータ本体210はまた、様々な他の材料を使用して、かつ様々な他の方法によって形成され得ることが理解されるべきである。例えば、ロータ本体210は、不連続な樹脂コーティングされた炭素繊維の小片から、または不連続な炭素繊維の小片と炭素積層体の積み重ねられた層との組み合わせから圧縮成形され得る。
ロータ本体210がロータハブ322と動作可能に係合している状態で、ハブ保持器320は、ハブ322に取り外し可能に締結されて、ロータ本体210、ロータハブ322、およびインサート562を互いに対して所定の位置に保持することをさらに容易にし得る。これに関して、ハブ保持器320は、ハブ322のシャフト部546の少なくともねじ山付き外面550を受容して、それと螺合するための内側ねじ山付きボア326を含み得る。
図6は、図5のロータ102の一部の詳細図を示しており、蓋212とロータ本体210との間の境界面を示している。蓋212は、蓋212の円周方向側壁428の環状周辺溝429に着座したOリング430を含み得る。蓋212は、蓋212が円周方向側壁538に寄りかかるように、ロータ本体210の内向きの円周方向側壁538内にフィットするように構成され得る。好ましくは、蓋212は、蓋212がロータ本体210の円周方向側壁538に寄りかかるとき、蓋212と円周方向側壁538との間に、蓋212の取り外しを妨げない摺動接触が存在するように形成され得る。堅固なシールを作成するために、蓋212は、前述のように、蓋ねじ214によって円周方向側壁538に対して下向きに押し付けられ得る。圧縮に応答して、Oリング430は、それが蓋212の円周方向側壁428およびロータ本体210の円周方向側壁538を圧迫するように半径方向に拡張し得、よって、シールを作成する。これにより、蓋212は、ロータ本体210の上端に近接してしっかりとシールされ得るが、蓋ねじ214を緩めて蓋212に加えられた下向きの力を解放することによって、容易に取り外し可能である。蓋ねじ214によって加えられた力が解放されると、蓋212とロータ本体210の円周方向側壁538との間に摺動接触のみが存在するように、Oリング430は、ロータ本体210の円周方向側壁538から離れて後退し得る。次いで、蓋212を容易に取り外すことができる。
図6はまた、蓋212のバランシングアパーチャ432内のバランシングウェイト436の向きを示している。図示の実施形態では、バランシングアパーチャ432は、蓋212の底面424上に位置付けられている。したがって、バランシングウェイト436は、蓋212をロータ本体210に固定する前に、蓋212のバランシングアパーチャ432内に設置されなければならない。蓋212にバランシングウェイト436またはトライアルウェイト433を追加、取り外し、または移動させるために、蓋212を取り外さなければならない。図7は、バランシングアパーチャ432が蓋212の上面426に位置付けられている蓋212の代替の実施形態を示している。この実施形態では、モーダルバランシングプロセス中に蓋212を取り外して交換する必要がない場合がある。
図8は、蓋212の上面426上にバランシングアパーチャ432が位置付けられた状態の、図7の蓋212を大きく取り上げた、ロータ102の一実施形態の詳細図を示している。詳細図は、蓋212とロータ本体210との間の境界面、および蓋212のバランシングアパーチャ432内のバランシングウェイト436の向きを示している。
図9は、遠心分離機100内のロータ102のバランシングを行うための例示的なモーダルバランシングプロセス945を示すフローチャートを示している。遠心分離機は、特定の臨界速度で定在波パターンをもたらし得る固有高調波共振周波数を有し得る。これらの定在波パターンは、「臨界モード」と称されることがよくある。有利なことに、ロータのアンバランスを最小限に抑えることにより、これらの臨界モードを中断することなく経て、高速での遠心分離機のスムーズな動作を達成することが可能性であり得る。プロセス945は、識別された臨界モードで発生するロータ102のアンバランスを検出し、蓋212上の少なくとも1つの目標場所、および目標場所での追加がロータ102の正しいバランシングを助ける、少なくとも1つの対応する目標ウェイト量を識別し得る。図示のプロセス945を使用して、図4~8に示す蓋212の様々な実施形態のうちのいずれかを含むロータ102のバランシングを行ってもよいが、明確にするために、参照は蓋212の特定の実施形態に限定され得る。
ブロック946において、プロセス945は、ロータ102がアンバランスとなり得る1つ以上の臨界モードを決定する。次に、プロセス945は、ブロック956に進み、遠心分離機100が入るブロック946で決定された臨界モードのうちの1つの臨界速度の分数(例えば、3/4すなわち75%)、例えば、最低臨界速度の分数である試験速度で、遠心分離機100内のロータ102をスピンさせ得る。臨界速度でロータ102をスピンさせると、臨界モードにある間に経験されるアンバランスな強さによって遠心分離機100が損傷する可能性があるため、試験速度は臨界速度よりも遅くてもよい。ロータ102をスピンさせる試験速度の許容できる値の範囲があり得る。例えば、ロータ102は、臨界速度の70%~95%の速度でスピンさせてもよい。例として、ロータ102は、臨界速度の70%または85%でスピンさせられ得る。
ブロック958において、プロセス945は、ブロック956においてロータ102がスピンさせられた試験速度におけるロータ102のアンバランスを補正し得る。試験速度で判定されたアンバランスを補正することにより、アンバランスが補正された前よりも高速でロータ102をスピンさせることが可能であり得る。
ブロック982において、プロセス945は、ブロック946で決定された別の(例えば、より高い)臨界速度の分数である別の試験速度で、遠心分離機100内のロータ102をスピンさせ得る。前述のように、ロータ102は、遠心分離機100の損傷を回避するために、他の臨界速度よりも遅い、この他の試験速度でスピンさせられ得る。ブロック984において、プロセス945は、ロータ102がブロック982においてスピンさせられた他の試験速度でのロータ102のアンバランスを補正し得る。
ブロック986において、プロセス945は、別の臨界速度が利用可能である場合、ブロック946で決定されたさらに別の臨界速度(すなわち、前の臨界速度より早い速度)の分数であるさらに別の試験速度でロータ102をスピンさせ得る。ブロック988において、プロセス945は再び、ロータ102がブロック986においてスピンさせられた試験速度でのロータ102のアンバランスを補正し得る。したがって、プロセス945は、ロータを臨界速度の分数まで反復してスピンさせ、その速度で発生するアンバランスを補正し、次に、ロータのバランシングを行う別の臨界速度を選択し得る。このプロセスは、所望のレベルのバランスが達成されるまで継続され得る。バランシング実施の数は変動する可能性があることが理解されるべきである(例えば、3回の実施より少なくてもよく、または多くてもよい)。例えば、場合によっては、プロセス945は、所望のレベルのバランスを達成するために、1回のバランシング実施のみを実行する必要があり得る。
ブロック990において、プロセス945は、遠心分離機100内の目標速度におけるロータ102のバランシングを評価することができる。目標速度は、好ましくは、ユーザが典型的に遠心分離機100を操作することとなる回転速度であり得る。代替の実施形態では、目標速度は、使用されている遠心分離機100のタイプに依存し得る、遠心分離機100の最大動作速度であり得る。
図9Aは、ブロック946においてロータシステムの臨界モードを決定するために使用され得る、例示的なサブプロセス947を示すフローチャートを示している。ブロック948において、サブプロセス947は、遠心分離機100の構成要素、例えば、モータ106に外力を加え得る。外力は、所定の振動数帯の振動数を含み得る。外力を加える1つの方法は、モーダルシェーカーによって生成されたチャープ信号またはサインスイープ信号をモータ106に動作可能に結合させることであり得る。代替の実施形態では、外力は、計装ハンマーによってモータ106に送達される衝撃的負荷荷重によって提供され得る。モータ106または所定の振動数帯の振動成分を有する遠心分離機100の他の構成要素に外力を加える他の方法も使用されてもよい。
ブロック950において、サブプロセス947は、加えられた外力に対するロータ102の振動応答を測定し得る。振動応答は、ロータ102が遠心分離機100内でスピンしている間に、回転スピンドル104を支持するモータベアリングにおいて測定され得る。振動応答の測定は、ロータ102の選択された回転速度で行われ得る。例えば、振動応答の測定は、遠心分離機100の典型的なまたは最大動作速度まで、1,000RPMの間隔で行われ得る。外力に対するベアリングの振動応答は、センサ108によって選択された回転速度の各々で測定され得る。センサ108の出力は、ダイナミックシグナルアナライザまたはデジタルデータ記録ソフトウェアを実行するコンピュータなど、出力信号を分析するための好適なデバイスに動作可能に結合され得る。
ブロック952において、サブプロセス947は、振動応答が記録されたロータ102の回転速度および加えられた力の振動数の両方の関数として、ブロック950で得られた測定された振動応答データをプロットまたは他の方法で分析し得る。プロットを生成するために使用されるデータは、例えば、モーダルシェーカーを使用して、所定の振動数帯にわたって掃引されるチャープ波または正弦波を介して外力を生成することによって得られ得る。プロットは、一般にキャンベル線図と称される、回転速度と励起振動数との関数として実験的に測定されたロータの振動応答のウォーターフォールプロットであり得る。キャンベル線図は、典型的には、各々がロータ102の回転速度に対応し、その回転速度で検出された振動の振動数のパワースペクトルを示す複数のスライスを含む。各スライスには、その回転速度でのロータの固有振動数に対応するピークが含まれ得る。回転速度が臨界モードに近づくにつれ、固有振動数での振動の強度が増加し得る。
ブロック954において、サブプロセス947は、キャンベル線図に基づいて、ロータ102の1つ以上の臨界回転振動数(すなわち、臨界速度)を識別し得る。本発明の例示的な実施形態では、臨界速度は、5,000、37,000、および55,000RPMで発生し得る。ロータ102の固有振動数から、ロータ102の臨界モードは、コンピュータ分析によって識別され得る。ロータ102の臨界モードは、ベアリングでの振動が最も激しい回転速度で発生し得る。ロータ102のアンバランスが最大になり得るのは、これらの回転速度である。したがって、これらの回転速度は、ロータ102がさらにバランシングが行われる必要があることとなる回転速度である。ロータ102のバランスを補正する必要がある速度についての知識をもって、プロセス945は、バランシングウェイト436をどこに配置するかの決定に進み得る。
図9Bは、臨界速度の分数、例えば、5,000、37,000、または55,000RPMの分数で、プロセス945のブロック958、984、および988でのロータのアンバランスを補正するために使用され得る、例示的なアンバランス補正サブプロセス963を示すフローチャートを示す。サブプロセス963を使用して、後続の臨界速度(例えば、37,000、55,000)でロータのアンバランスを補正するたびに、補正措置は、以下で詳細に説明するように、初期または前の臨界速度(例えば、5,000RPM)について判定された結果と少なくとも1つの詳細において異なる場合がある。
ブロック960において、サブプロセス963は、ロータ102を初期臨界速度の分数である初期試験速度でスピンさせ得る。有利なことに、初期臨界速度の分数である試験速度を使用することにより、サブプロセス963は、臨界モードでの動作を経験する可能性のあるアンバランスのレベルの強さによる遠心分離機100の損傷を回避し得る。
ブロック962において、サブプロセス963は、ロータ102が初期試験速度でスピンしている間に経験したロータ102のアンバランスを測定かつ記録し得る。ロータ102のアンバランスは、例えば、センサ108によって測定され得る。この目的のために、サブプロセス963は、測定された振動応答のパワースペクトル図の二乗平均平方根(「RMS」)値を決定し得る。パワースペクトル図のRMS値が記録され得、ロータのアンバランスを判定するための好ましい測定パラメータとなり得る。
サブプロセス963のブロック964において、既知の質量を有するトライアルウェイト433が、蓋212上の基準場所213のバランシングアパーチャ432内に設置され得る。好ましくは、トライアルウェイト433は、ロータ102のバランシングを行うために使用されるバランシングウェイト436と質量が類似し得る。基準場所213は、蓋212のリムの周りに円周方向に位置するバランシングアパーチャ432のうちのいずれかの場所が可能である。基準場所213が選択されると、同じ基準場所213が使用されるべきであり、バランシングプロセスの残りの間、蓋212は、ロータ本体210に対して一貫した円周方向位置に維持されるべきである。
ブロック966において、サブプロセス963は、トライアルウェイト433が所定の位置にある状態で、初期臨界速度の分数でロータ102を再びスピンさせる。ロータ102が速度に達すると、サブプロセス963はブロック968に進み、この速度でスピンしている間のロータ102のアンバランスを再び測定し、記録する。次に、サブプロセス963は、測定された振動応答のパワースペクトルのRMS値を決定し、記録することができる。
サブプロセス963のブロック970において、トライアルウェイト433は、基準場所213から別のバランシングアパーチャ432に移動され得る。一実施形態では、トライアルウェイトは、蓋212上の前の場所から時計回り方向に120度オフセットされたバランシングアパーチャに移動され得る。トライアルウェイトを120度移動させることにより、サブプロセス963は、3回の実施でロータのアンバランスを補正することが可能になり得る。代替の実施形態では、トライアルウェイト433は、毎回時計回り方向に60°移動され得、その場合、サブプロセス963は、6回の実施を実行する必要があり得る。さらに別の実施形態では、トライアルウェイト433は、毎回時計回り方向に90度移動され得、その場合、サブプロセス963は、4回の実施を含み得る。トライアルウェイト433をより小さな増分で移動させ、より多くの実施を実行するサブプロセス963の実施形態は、選択されたバランシングウェイト436をどこに置くかを決定するためのより多くのデータを有し得る。しかしながら、120度の半径方向変位を伴う3回の測定は、通常、選択されたバランシングウェイト436の位置決めおよび質量を決定するのに十分であると判断されている。
トライアルウェイト433が移動されたことに応答して、サブプロセス963は、ブロック972に進み、臨界速度の分数でロータ102をスピンさせ得る。ロータ102が速度に達すると、サブプロセス963は、ブロック974に進み、ロータ102のアンバランスを測定かつ記録し、振動のパワースペクトル成分のRMS値を決定して、RMS値を記録し得る。
サブプロセス963は、ブロック970に戻り、トライアルウェイトが蓋212内の複数の位置の各々に配置されるまで、トライアルウェイト433の移動、ロータ102のスピン、ならびにアンバランスデータの測定および記録を反復して繰り返し得る。120度の増分オフセット角度の場合、トライアルウェイト433が、蓋212上の前のトライアルウェイト433の場所からさらに120度、すなわち、元の基準場所213から240°移動するように、1つの追加の実施が実行され得る。各実施は、追加のアンバランスデータポイントを提供する。蓋212上の3つの場所に設置されているトライアルウェイト433からのアンバランスデータとともに、トライアルウェイト433がない蓋212の初期アンバランス情報は、ロータ102の固有のアンバランスに対抗するために、バランシングウェイト436を蓋212上のどこに設置すべきか、およびバランシングウェイト436がどのくらいの質量を有するべきかを決定するために必要な情報をユーザに提供し得る。増分オフセット角度θは、360度がオフセット角度θの整数倍になるように選択され得る。つまり、増分オフセット角度θ=360/nであり、式中、nは1より大きい整数である。
十分なアンバランスデータが収集されると、サブプロセス963は、ブロック976に進み、バランシングウェイト436を蓋212上のどこに設置すべきか、およびそのバランシングウェイト436がどのくらいの質量を有するべきかを決定するために、連立方程式を解き得る。解かれる連立方程式は、一実施形態では、以下の3つの方程式を含み得る。
Figure 2023513111000005
Figure 2023513111000006
Figure 2023513111000007
式中、αは、バランシングウェイト436をトライアルウェイト433で割った比率である影響係数として定義され、U=ε・Mは、アンバランスとして定義され、εは、回転の中心線からの質量の偏心であり、Mは、ロータ102の質量である。ロータ102のアンバランスは、大きさおよび位相を有するベクトルとして表すことができる。ベクトル形式では、ロータ102のアンバランスは次のように記述することができる。
Figure 2023513111000008
例えば、ロータ102の初期アンバランスの値は、上記の方程式を利用して、
Figure 2023513111000009
のようにベクトル形式で表すことができる。方程式で示すように、アンバランスベクトル
Figure 2023513111000010
は、その成分-アンバランスの大きさ、|A|、および選択された基準場所213に対するアンバランスの位相、
Figure 2023513111000011
に分解することができる。トライアルウェイト433がロータ102に導入される各インスタンスのアンバランスの値についても同じことが行われ得る。しかしながら、トライアルウェイト433がロータ102に導入される各インスタンスについて、指定された場所にトライアルウェイト433を追加することによってロータ102に追加されるアンバランスの追加の「量」を決定するために、ロータ102自体に固有の初期アンバランスの値が差し引かれ得る。アンバランスベクトルの各々を方程式4の形式で(すなわち、大きさおよび方向に関して)記述し、方程式1~3に示すような連立方程式を解くことにより、必要なバランシングウェイト436の半径(R)および位相(Φ)を決定できる。決定された半径(R)から、次の方程式を使用して、バランシングウェイト436に必要なウェイトを決定できる。
Figure 2023513111000012
式中、Wは、バランシングウェイト436の質量であり、Tは、ロータ102の試験に使用されるトライアルウェイト433の質量である。上で決定された位相(Φ)は、バランシングウェイト436が設置されることになる選択された基準場所213に対する角度を表す。補正ウェイトの質量Wは、特定のモードでロータ102のバランシングを行うために設置されるバランシングウェイト436がどれだけ重くなければならないかを表す。
例として、ロータ102のアンバランスを測定および記録している間に、サブプロセス963によって以下の測定が行われたと仮定する。
=0.225
=0.357
=0.184
=0.395
=1.01グラム
これらの測定量を上で提供された方程式に挿入すると、以下が得られる。
|R|=0.178
Figure 2023513111000013
半径(R)の決定された値を取得し、それを上で提供された方程式に代入すると、以下が得られる。
=1.44グラム
したがって、特定の選択された臨界モードでロータ102のバランシングを行うのに必要なバランシングウェイト436は、1,44グラムの重さであり、前に選択された基準場所213から109.57°にあるバランシングアパーチャに配置されるべきである。
再び図9Bを参照すると、サブプロセス963のブロック978において、識別されたバランシングウェイト436は、モーダルバランシングプロセスによって決定された指定された場所に設置され得る。次に、目標場所に対応する好適なバランシングアパーチャ432、およびモーダルバランシング方法によって決定された目標ウェイト量に比較的近いウェイトを有する、バランシングウェイト436が選択され得る。一般に、ユーザは、適切な質量のバランシングウェイト436を取得し、それを指定された場所に対応するバランシングアパーチャ432内に設置し得る。上記の例に戻ると、使用されている蓋212が、基準場所213から109.57°に位置するバランシングアパーチャ432を有する場合、ユーザは、その特定のバランシングアパーチャ432に適切な質量のバランシングウェイト436を単に設置し得る。
蓋212が、モーダルバランシング方法によって決定された場所に特に位置するバランシングアパーチャ432を有さない場合、ベクトル計算を使用して、バランシングウェイト436を配置するおおよその場所を決定し得る。複数のバランシングウェイト436の結果として生じるバランスベクトルは、指定された場所での単一のバランシングウェイト436のバランスベクトルと同等であり得る。上記の例に戻って参照すると、蓋212が基準場所213から109.57度のバランシングアパーチャ432を有さない場合、ベクトル計算を使用して、109.57°のマークの近くの場所、例として、目標場所に最も近い2つのバランシングアパーチャ432に必要なバランシングウェイト436の質量を決定することができる。(図4に示すように)蓋212のリムの周りに円周方向に互いに15度間隔を置いた24個のバランシングアパーチャ432を有する蓋212の場合、選択されたバランシングアパーチャ432は、105度および120度に位置し得、これらは、109.57度のマークがあるいずれかの側のバランシングアパーチャ432である。バランシングウェイト436を105度のバランシングアパーチャ432および120°のバランシングアパーチャ432に配置することから生じるベクトルを計算することができる。この例では、基準場所213から時計回りに105度のバランシングアパーチャ432に位置する重量1.01グラムの1つのバランシングウェイト436、および基準場所213から時計回りに120°のバランシングアパーチャ432に位置する重量0.44グラムの1つのバランシングウェイト436から結果として生じるベクトルはそれぞれ、基準場所213から109.57度に位置する1.44グラムのバランシングウェイト436のベクトルと同等のベクトルを提供する。本発明の特定の実施形態では、最適なバランスベクトルを提供するために計算された質量に近い所定の質量を有するバランシングウェイト436が選択され得る。例えば、上記の場合、1.00グラムおよび0.50グラムの質量を有するウェイトは、0.25グラムの増分で所定の質量を有する一組のバランシングウェイトから選択することが可能である。いずれにせよ、決定された補正ウェイトW、および位相Φに等しい結果として生じるベクトルを計算するこの方法は、一般化され、バランシングウェイト436の適切な数、質量、および場所を決定するために使用することができる。
ブロック980において、サブプロセス963は、バランシングが十分であるかどうかを判定するために、適切なバランシングアパーチャ432内に設置されたバランシングウェイト436を用いてロータ102を試験し得る。この目的のために、ロータ102は、前に決定された臨界速度の分数までスピンされ、振動応答が測定され、振動応答のパワースペクトル成分のRMS値が決定および記録され得る。このRMS値は、サブプロセス963を開始する前のロータ102のアンバランスのRMS値と比較することができる。バランシングが正しく実行された場合、バランシング後のアンバランスのRMS値は、モーダルバランシング前のアンバランスのRMS値よりも小さくなるはずである。さらに、バランシング後のアンバランスは、遠心分離機100の動作の許容公差内に収まらなければならない。
再び図9を参照すると、ロータ102を使用するための目標速度が初期臨界速度よりも大きい場合、プロセス945は、ブロック982に進み、ロータ102を別の臨界速度(例えば、次に増分的に高い)の分数までスピンさせ得る。ブロック984において、プロセス945は、サブプロセス963に関して上記のようにアンバランスを補正し得るが、ロータ102の蓋112に前に追加された(図4Cに示すような)バランシングウェイト436または(図4Dに示すような)複数のバランシングウェイト436は、モーダルバランシングプロセス中に示されたバランシングアパーチャ432内に留まっていることを除く。
したがって、サブプロセス963のブロック964において、トライアルウェイト433は、蓋212が実質上図4Cまたは図4Dに示すように設置されたバランシングウェイト433を有している状態で、蓋212の基準場所213に設置され得る。ブロック966において、サブプロセス963は、次の(例えば、より高い)臨界速度の分数でロータ102をスピンさせ得る。ブロック970において、トライアルウェイト433は、増分オフセット角度θだけ時計回りに、例えば、図4Aに示す位置に対して120度移動され得る。アンバランス補正サブプロセス963のこの反復の間、前のモーダルバランシングプロセスからのバランシングウェイト436または複数のウェイト436は所定の位置に留まっている。次に、サブプロセス963は、ブロック972に進み、現在選択されている臨界速度の分数でロータ102を再びスピンさせ得る。これにより、サブプロセス963は、初期臨界速度に関して上記のようにバランシングプロセスを繰り返し得るが、現在選択されている臨界速度において、前のバランシング実施からのバランシングウェイト436または複数のウェイト436はまだ所定の位置にある。次に、初期モーダルバランシングについての図4Cに関して上述された、測定されたアンバランスを補正するために必要な位置およびウェイトの分析が、現在のモーダルバランシングに対して繰り返され得る。
主な焦点が第2の臨界速度またはそれに近いモーダルバランシングにある場合、サブプロセス963はブロック978に進み、識別されたバランシングウェイト436の全量が識別された位置(または複数の位置)に設置され得る。次に、サブプロセス963は、ブロック980に進み、初期臨界速度またはその近くで起こり得るアンバランスの量を推定および試験し得る。試験は、初期臨界速度およびその後の臨界速度の両方の定義された分数で試験バランシングを実行することを含み得る。初期臨界速度またはその近くにおいてアンバランスの量が過剰になった場合、バランシングウェイト436の質量を減らし、両方の臨界速度でバランスを再試験して、アンバランスが各回転速度に対して許容レベルにあるかどうかを判定し得る。
再び図9を参照すると、ロータ102の所望の動作範囲内に1つ以上のより高い臨界速度がある場合、モーダルバランシングプロセス945は、ブロック988に進み、上記のようにアンバランス補正サブプロセス963を繰り返し得るが、アンバランス補正サブプロセス963の前の反復の各々からのバランシングウェイト436が所定の位置にある状態である。したがって、アンバランスを補正するプロセスは、回転速度の所望の動作範囲にわたって遠心分離機の動作を最適化するような方法で、ロータ102のバランスが取れるまで、1つ以上の臨界モードに対して実行され得る。
アンバランス補正サブプロセス963の先行する反復からのバランシングウェイト436を所定の位置に残しながら、追加のバランシングウェイト436がモーダルバランシングプロセス945の間に追加されるという、前述の説明の言及が存在する。しかしながら、前に設置されたバランシングウェイト436を取り外した後、より少ない数のバランシングウェイト436を使用して同等のバランスベクトルを計算し、次に実行することによって同じ結果が達成され得ることを理解すべきである。
図9Cは、ブロック990におけるモーダルバランシングプロセス945によって実行され得るバランス評価サブプロセス991のフローチャートを示している。バランス評価サブプロセス991を使用して、目標速度でのロータ102のバランシングを評価し得る。ブロック992において、サブプロセス991は、遠心分離機100に、目標速度でロータ102をスピンさせ得る。目標速度は、ユーザが遠心分離機100を操作しようとする回転速度であり得る。あるいは、目標速度は、遠心分離機100の最大動作速度であり得る。遠心分離機100の最大速度は、使用されている遠心分離機100のタイプ、およびロータ102がどれだけうまくバランスが取れているかに依存し得る。
ブロック994において、サブプロセス991は、ロータ102が上記のように遠心分離機100内で目標速度でスピンさせられたときに経験するロータ102のアンバランスを測定かつ記録し得る。次に、サブプロセス991は、ブロック996に進み、目標速度で記録されたアンバランスを、バランシング後の初期臨界速度について記録されたアンバランスと比較し得る。この目的のために、目標速度でのアンバランスのRMS値は、その速度でロータ102のバランシングを行った後の初期臨界速度の分数でのアンバランスのRMS値と比較され得る。
ブロック998において、サブプロセス991は、バランシングのレベルが適切であるかどうかを判定し得る。例えば、目標速度でのアンバランスのRMS値が、その速度でロータ102のバランシングを行った直後の初期臨界速度の分数でのアンバランスのRMS値とほぼ等しい場合、バランシングは適切に実行されたと見なされ得る。これは、アンバランス補正サブプロセス963のさらなる反復の前である。ほぼ等しいRMS値は、後続の臨界速度でのロータ102のバランシングが、前の臨界速度でのロータ102のバランシングに干渉しなかったことを実証し得る。言い換えれば、後続の臨界速度でのロータ102のバランシングは、初期臨界速度で前に実行されたバランシングを狂わせることはなかった。さらに、ロータ102のバランシング後のアンバランスは、遠心分離機100の動作の許容公差内に収まらなければならない。
続いて、ロータ102は、例えば、ロータ102の新たなアンバランスを検出し、かつ1つ以上のバランシングウェイト436をそれぞれのバランシングアパーチャ432から螺合を解除するか、取り外したバランシングウェイト436を異なるバランシングアパーチャ432に再位置付けするか、1つ以上の異なるバランシングウェイト436を1つ以上の異なるバランシングアパーチャ432に螺合させるか、または取り外したバランシングウェイト436を、異なる長さもしくは質量を有する1つ以上のバランシングウェイト436に置き換えるかによって、リバランシングが行われ得る。バランシングウェイト436およびバランシングアパーチャ432の使用により、ロータ本体210に穴を繰り返し開ける必要性、または、このような開けられた穴がリバランシング中に使用されなくなったときに塞ぐ必要性を解消し得る。
図10~18は、本発明の別の例示的な実施形態による例示的なロータ1010(例えば、12×1.5mLの固定角ロータ)を示している。ロータ1010は、ロータ本体1012、補強材1014、バランスリング1016、蓋1018、駆動ハブ1020、および蓋ねじ1022を含む。ロータ1010は、回転軸1024を有し、遠心分離機で使用されるときにロータ1010がそれを中心に回転するように構成されており、ロータ1010の構成要素がそれの周りに同心円状に配列されている。
ロータ本体1012は、炭素繊維複合材料または他の好適な軽量かつ剛性の材料から作製され得、上部面1026、下部面1028、円周方向側壁1030、ならびに上部面および下部面1026、1028を通過する細長いボア1032を含む。細長いボア1032は、回転軸1024と軸方向に整列され得、ロータ本体1012の上部面1026の上部窪み1034および下部面1028の下部ボア開口1036と交差する。以下でより詳細に説明するように、下部ボア開口1036は、駆動ハブ1020に対するロータ本体1012の回転を防ぐために、駆動ハブ1020にキーイングされた水平断面形状を有し得る。
ロータ本体1012の上部面1026は、環状面1038、環状面1038に対して軸方向下向きに凹んだ中央面1040、および環状溝1042を含み得る。環状溝1042は、環状面1038の外周1044および円周方向側壁1030の上縁1046を画定し得る。環状溝1042は、重なり合って肩部1052を画定する上部ラベット1048および下部ラベット1050によって画定され得る。中央面1040は、連結面1054によって環状面1038に連結され得る。連結面1054は、中央面1040の外周から環状面1038の内周まで軸方向上向きおよび半径方向外向きに延在し得る。連結面1054は、それが軸方向上向きおよび半径方向内向きに面するように向けられ得、下部1056および上部1058を含み得る。連結面1054の上部1058は、連結面1054に垂直な方向に下部1056より上に高くされ得る。
ロータ本体1012は、連結面1054の下部1056からロータ本体1012内に軸方向下向きおよび半径方向外向きに各々延在する複数のキャビティ1060(例えば、12個のキャビティ)をさらに含み得る。本発明の一実施形態では、複数のキャビティ1060は、円周方向に間隔を置いた複数の管状キャビティを備え得、各管状キャビティは、試料容器を受容するように構成された開放端を有する。各キャビティ1060は、連結面1054に垂直な中心軸を有し得、試料容器1062を受容するのに好適なサイズおよび形状であり得る。各キャビティ1060は、そのそれぞれの試料容器1062を、遠心分離に適した位置および向きで、例えば、回転軸1024に対して45度の角度で保持するように構成され得る。
各試料容器1062は、ある量の試料懸濁液(例えば、1.5ml)を保持するように構成され得、閉位置に押し込まれたときに試料容器1062をシールするキャップ1064を含む。キャップ1064は、試料容器1062の開放を容易にするように構成されたタブ1066を含み得る。キャビティ1060、試料容器1062、およびキャップ1064は、試料容器1062がそのそれぞれのキャビティ1060内に完全に挿入されたときに、タブ1066が連結面1054の上部1058によって支持されるように構成され得る。キャビティ1060の上部分はまた、キャップ1064の円筒形スカートを受け入れるように構成された座ぐり1067を含み得る。有利なことに、座ぐり1067および蓋1018の底面からのキャップ1064の上面への圧力は、遠心分離によって生成される高いg力下でのキャップ1064の変形を防ぐのに十分な支持を提供し得る。それによって、これらの特徴は、キャップ1064と試料容器1062の本体との間のシールが損なわれること、または試料容器1062自体への損傷を防ぎ得る。
補強材1014は、ロータ本体1012の円周方向側壁1030の周囲かつ上方に延在する1つ以上のヘリカル巻線を含み得る。補強材1014の内面1068は、ロータ本体1012の環状溝1042と協調して動作して、バランスリング1016が位置決めされるチャネル1070を画定し得る。補強材1014は、フィラメントワインディングプロセス、およびそれに続くエポキシコーティングされた炭素繊維などの好適な材料を使用する圧縮成形プロセスによって、形成され得る。例えば、補強材1014は、樹脂コーティングされた炭素繊維積層材料の層を配置するか、または炭素繊維の1つ以上のストランドを円周方向側壁1030の外向きの面に巻き付けた後、ロータ本体1012およびバランスリング1016上に圧縮成形され得る。
補強材1014が軸方向に移動するのを防ぐために、円周方向側壁1030は、円周方向側壁1030中に円周方向の窪み1072を画定する内向きテーパを含み得る。補強材1014の内面1068は、補強材1014がロータ本体1012に対する軸方向の動きに抵抗するように、円周方向の窪み1072に適合し得る。補強材1014は、ロータ1010にかけられる遠心力の大部分に耐えるように構成され得る。フィラメントワインディングプロセスを使用して遠心ロータの補強材を形成する方法は、2012年12月4日に発行された米国特許第8,323,169号によって詳細に説明されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。
バランスリング1016は、長方形の断面を有する本体1074およびフランジ1076を含み得る。図15によって最もよく示されるように、フランジ1076は、バランスリング1016の本体1074の上部から半径方向内向きに突出し得、ロータ本体1012の肩部1052と係合するように構成され得る。本発明の一実施形態では、バランスリング1016は、補強材1014の内面1068の直径に等しいか、またはそれよりもわずかに大きい外径を有し得る。この実施形態では、バランスリング1016は、バランスリング1016がその外径が補強材1014の内面1068の直径を下回るように十分に収縮するように、バランスリング1016を周囲温度よりも低い温度に冷却することによって、ロータ1010に動作可能に結合され得る。次に、バランスリング1016はチャネル1070に配置され、周囲温度まで暖め戻されることが可能になり得る。それが温まると、バランスリング1016は、それが所定の位置に堅く保持されるように、バランスリング1016が補強材1014の内面1068を圧迫するまで膨張し得る。本発明の代替の実施形態では、バランスリング1016は、それを環状溝1042上に配置する前にそれが膨張するように加熱され、それが焼きばめによってロータ本体1012に保持されるように、所定の位置において冷却され得る。この場合、バランスリング1016は、補強材1014を形成する前に、ロータ本体1012の環状溝1042に配置され得る。いずれの場合も、補強材1014は、バランスリング1016を所定の位置に保持し得る。接着剤もまた使用して、バランスリング1016をロータ本体1012の環状溝1042に動作可能に結合してもよい。
バランスリング1016は、各々がバランシングウェイト1080を受容するように構成された複数のバランシングアパーチャ1078を含み得る。1つ以上のバランシングウェイト1080が、ロータ1010のバランスを取るために、バランスリング1016のバランシングアパーチャ1078のうちの1つ以上内に選択的に位置決めされ得る。本発明の一実施形態では、各バランシングウェイト1080は、ねじ山付きシャンク1082およびヘッド1084を含み得る。各バランシングアパーチャ1078は、バランシングウェイト1080のねじ山付きシャンク1082を受容するように構成されたねじ山付きボア1086、およびバランシングウェイト1080のヘッド1084を受容するように構成されたレセプタクル1088(例えば、皿穴、または座ぐりなど)を含み得る。これにより、レセプタクル1088は、バランシングウェイト1080がバランシングアパーチャ1078内に完全に挿入されたときに、バランシングウェイト1080の上部がバランスリング1016の上面1090と同一平面になるか、またはその下に凹むことを可能にし得る。
バランスリング1016は、バランスリング1016のバランシングアパーチャ1078がキャビティに対して対称に位置決めされるように、ロータ本体1012に対して回転軸1024を中心として角度がついた状態で位置決めされ得る。この対称性により、ロータ本体1012のそれぞれのキャビティ1060に最も近い2つのバランシングアパーチャ1078の各々が、回転軸1024から半径方向外向きに延在してキャビティ1060の中心軸を通過する線から、等距離であり、かつその両側にある。バランスリング1016のこの角度に関する位置決めは、ロータ本体1012の各キャビティ1060が、キャビティ1060に最も近いバランスリング1016の2つのバランシングアパーチャ1078の間で角度がついた状態で中心に置かれ、ロータ本体1012のキャビティ1060とバランスリング1016のバランシングアパーチャ1078との間の位置対称性を確実にするような向きを有するリングを提供し得る。
バランスリング1016は、アルミニウムまたは任意の他の好適な軽量剛性材料から作製され得る。1つ以上のバランシングウェイト1080が、ロータ1010のアンバランスをオフセットするために、それぞれのバランシングアパーチャ1078に選択的に配置され得る。例えば、バランシングウェイト1080を追加して、ロータ1010の重心を回転軸1024と整列させるか(すなわち、静的バランスを達成するために)、ロータの慣性モーメントの主軸を回転軸1024と一直線にさせるか(すなわち、動的バランス)、またはロータ1010が静的および動的の両方でバランスが取れるようにし得る。図9~9Cに関して上記で説明したように、モーダルバランシングプロセス中に、バランシングウェイト1080をバランスリング1016に追加してもよい。
ロータ1010の蓋1018は、環状壁部1092、中央壁部1093、および円錐壁部1094を含み得、炭素繊維複合材料、アルミニウム、または任意の他の好適な剛性低質量材料から作製され得る。蓋1018の円錐壁部1094は、環状壁部1092の内縁1095を中央壁部1093の外縁1096に連結し得る。円錐壁部1094は、環状壁部1092が中央壁部1093から軸方向にオフセットされ、それに平行になるように、鈍角で蓋1018の中央壁および環状壁部1092、1093の各々に接合され得る。結果として生じる蓋1018の形状は、一般に、ロータ本体1012の上部面1026の形状に一致し得る。
蓋1018の環状壁部1092は、弾性部材1102、例えば、Oリングを受容するように構成された環状溝1100を有する下部面1098を含み得る。弾性部材1102は、任意の好適な材料(例えば、シリコーン)で作製することができ、蓋1018がロータ1010に動作可能に結合されるときに、バランスリング1016の上面1090と係合するように構成され得る。
蓋1018の中央壁部1093は、上部面1104、中央ボア1106、および上部面1104から軸方向上向きに突出する蓋持ち上げハンドル1108を含み得る。中央ボア1106は、ボアが駆動ハブ1020によって軸方向に整列されるように、ロータ本体1012の細長いボア1032と同じ直径を有し得る。蓋持ち上げハンドル1108は、その下端で蓋1018に接合され、かつ内面1110を有する円筒形壁1109、および蓋1018の中央壁部1093から離れた円筒形壁1109の自由端で、蓋持ち上げハンドル1108の上部から半径方向外向きに突出するフランジ1112を含み得る。蓋持ち上げハンドル1108のフランジ1112は、ロータ1010を把持するための把持部を提供し得る。この把持部は、この機能を欠くロータと比較して、遠心分離機へのロータ1010の設置および遠心分離機からのロータ1010の取り外しの使い勝手を改善し得る。円筒形壁1109の内面1110は、上部面1104に近接または隣接するネック1114を含み得る。ネック1114は、内面1110の主要部分の直径dよりも小さい直径dを有し得る。内面1110の主要部分は、ベベル1116によってネック1114に接合され得る。
駆動ハブ1020は、シャフト1120、シャフト1120の底部から半径方向外向きに突出するフランジ1122、およびシャフト1120の底端内に軸方向に延在する中心ボア1124を含み得る。駆動ハブ1020の中心ボア1124は、ロータ1010の回転軸1024と軸方向に整列され、底面1130を含み、遠心分離機のスピンドルを受容するように構成され得る(図示せず)。シャフト1120の上部1126は、蓋ねじ1022を受容するように構成され得る。この目的のために、シャフト1120の上部1126は、蓋ねじ1022と螺合するように構成されたねじ山付き外面1128を含み得る。
ねじ山付き外面1128に隣接し、ねじ山付き外面1128の下にあるシャフト1120の部分は、ねじ山の逃げを提供するために小さい半径を有し得る(例えば、アンダーカット)。このねじ山の逃げは、蓋ねじ1022が駆動ハブ1020と螺合されるときに、シャフト1120からの干渉なしに、フランジ1146の下部面1148が蓋ねじ1018の中央壁部1093の上部面1104と係合することを確実にし得る。シャフト1120の上部1126は、その上部に突出端1129を含み得る。突出端1129は、ねじ山付き外面1128の短径とほぼ同じ直径を有し得、ねじ山付き外面1128のねじ山を超えて1.5から2.5ねじ幅の距離を延ばすことができる。駆動ハブ1020は、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工、または任意の他の好適なプロセスを使用して、金属の固体ビレットから製造され得る。
駆動ハブ1020がスピンドルに対して回転するのを防ぐために、1つ以上の駆動ピン1132が、中心ボア1124の底面1130から軸方向下向きに延在し得る。各駆動ピン1132は、遠心分離機のスピンドルのそれぞれのレセプタクルと係合するように構成され得る。各駆動ピン1132は、中心ボア1124の底面1130内に軸方向に延在するそれぞれのボア1136内に挿入されたロッド1134を備え得る。各ボア1136は、中心ボア1124の中心軸から半径方向にオフセットされ得、その結果、駆動ピン1132は、駆動ピン1132がない場合にスピンドルと駆動ハブ1020との間に滑りを引き起こすのに十分なトルクをロータ1010に加えるスピンドルに応答して、剪断力を受けることとなり得る。
ハブ1020の駆動部1138は、フランジ1122から軸方向上向きに、かつシャフト1120から半径方向外向きに延在し得る。ハブ1020の駆動部1138は、ロータ本体1012の下部ボア開口1036の水平断面形状にキーイングされた、または別様に補完する、水平断面形状を有し得る。駆動部1138を下部ボア開口1036にキーイングすることで、角加速度の下で、ロータ本体1012の角度位置が駆動ハブ1020に対してシフトするのを防ぎ得る。この目的のために、駆動部1138の断面形状は、下部ボア開口1036の断面形状と同じであり得、下部ボア開口1036内にフィットし、下部ボア開口1036の側壁中の対応する面1141と係合する1つ以上の面1139を有するか、または下部ボア開口1036の断面形状に別様にキーイングされた、異なる形状であり得る。
例えば、駆動部1138の断面形状は、下部ボア開口1036の形状と同数の面1139、またはより多くの面1139を有する多角形(例えば、正方形)であり得る。例として、正方形の水平断面を有する下部ボア開口1036の場合、駆動部1138は、正方形、八角形、または1つ以上の面1139が下部ボア開口1036の面1141を補完する他の断面形状を有し得る。下部ボア開口1036はまた、それ以外の場合では面1141の頂点が、駆動ハブ1020の駆動部1138の下部ボア開口1036への挿入を容易にするように位置決めされる、1つ以上の軸方向に整列したチャネル1143を含み得る。
蓋ねじ1022は、任意の好適な材料(例えば、アルミニウム)から作製され得、円筒形本体を備え、円筒形本体は、外面1140、上部ボア1142、下部ボア1144、および円筒形本体の下端から半径方向外向きに突出するフランジ1146を有する。フランジ1146は、ネック1114の直径dと同じかそれよりわずかに小さい外径を有し得る。ベベル1116は、フランジ1146が蓋持ち上げハンドル1108内に挿入され、蓋ねじ1022が駆動ハブ1020上にねじ込まれるときに、フランジ1146をネック1114内に誘導し得る。これにより、ネック1114およびベベル1116は、フランジ1146と協調して動作して、蓋ねじ1022を蓋1018および駆動ハブ1020と同心円状に位置決めし、それにより、蓋ねじ1022の駆動ハブ1020との係合中に、蓋1018をロータ1010の回転軸1024と整列させる。蓋1018とロータ1010の回転軸1024との間の最終的な整列は、駆動ハブ1020のシャフト1120と蓋1018の中央ボア1106との係合によって画定され得る。
フランジ1146は、弾性部材1152を受容するように構成された環状溝1150を有する下部面1148を含み得る。弾性部材1152は、シリコーンなどの好適な材料で作製されたOリングまたは他のタイプのガスケットであり得る。弾性部材1152は、駆動ハブ1020に対する蓋ねじ1022の締め付けに応答して、蓋1018の中央壁部1093の上部面1104に対して圧縮され得る。それにより、弾性部材1152は、蓋1018をロータ1010と動作可能に係合させるように促し得る。
蓋ねじ1022は、上部ボア1142の反対側に放射状に整列した穴1156の1つ以上の対をさらに含み得る。半径方向に整列した穴1156は、蓋ねじ1022にトルクを加えるためのロッドまたは他の工具を受容するように構成され得る。これにより、半径方向に整列した穴1156は、蓋ねじ1022を駆動ハブ1020に締め付けること、および蓋ねじ1022を駆動ハブ1020から緩めることを容易にし得る。
蓋ねじ1022の下部ボア1144は、駆動ハブ1020のねじ山付き外面1128と螺合するように構成されたねじ山付き内面1158を含み得る。シャフト1120の突出端1129は、シャフト1120のねじ山付き外面1128と下部ボア1144のねじ山付き内面1158との間の係合の巧みな開始を提供することによって、駆動ハブ1020と蓋ねじ1022との間のこの螺合を容易にし得る。蓋ねじ1022が駆動ハブ1020と螺合することにより、蓋1018をロータ本体1012の上部面1026の少なくとも一部に対して促し得る。蓋ねじ1022はまた、蓋1018を試料容器1062のキャップ1064に対して促し、それにより、キャップ1064を試料容器1062上に完全に着座させたままにする。このようにして、蓋1018はまた、各キャップ1064の面に公称力を加えることによって、試料容器1062をそれらのそれぞれのキャビティ1060内の完全に着座した位置に保持し得る。
バランスリングを含む本発明の実施形態は、図9~9Dに関して上述したものと同様の方法で、モーダルバランシングプロセス945を使用してバランシングが行われ得る。すなわち、プロセス945は、ロータ1010が複数の回転速度の各々で回転されている間にロータ1010に外力を加えることによって、ロータ1010の1つ以上の臨界モードを決定し得る。プロセス945は、各回転速度での振動応答を測定かつ記録し得る。このデータに基づいて、プロセス945は、各回転速度での振動の重大度を決定し得る。次に、プロセス945は、振動が最も激しい回転速度を臨界速度として識別し得る。
臨界速度が識別されると、プロセス945は、遠心分離機100内のロータ1010を、臨界速度のうちの1つの分数、例えば、最低臨界速度である初期試験速度でスピンさせ得る。プロセス945は、ロータ1010が初期試験速度でスピンしている間に経験したロータ1010のアンバランスを、例えば、遠心分離機100の構成要素、例えば、モータベアリングで検出された振動のパワースペクトル密度のRMS値として、測定かつ記録し得る。
次に、既知の質量のトライアルウェイトが、バランスリング1016上の基準場所のバランシングアパーチャ1078内に設置され得、これは、同じバランシングアパーチャ1078が残りのバランシングプロセスの基準アパーチャとして使用される限り、バランスリング1016の任意のバランシングアパーチャ1078の場所であり得る。バランスリング1016内のウェイトの一貫した配置を容易にするために、ロータ本体1014およびバランスリング1016の一方または両方は、バランシングアパーチャ1078のうちの1つに近接する基準マークを含み得る。ロータ1010の使用中にロータ本体1014に対して同じ位置に蓋1018を設置することを容易にするために、1つ以上の基準マークもまた蓋1018およびロータ本体1014上に含めてもよい。
次に、バランシングプロセス945は、初期試験速度でロータ1010をスピンさせ、例えば、測定された振動応答のパワースペクトルのRMS値を決定かつ記録することによって、トライアルウェイトが所定の位置にあるロータ1010のアンバランスを測定かつ記録し得る。次に、トライアルウェイトを別のバランシングアパーチャ1078に移動させ、結果として生じるアンバランスが上記のように測定かつ記録され得る。トライアルウェイトを移動し、ロータのアンバランスを測定するプロセスは、十分なアンバランスの測定値が記録されるまで繰り返され、バランスリング1016のどこに補正質量を設置する必要があるか、かつロータ1010の固有のアンバランスに対抗するために、補正質量はどれくらいの大きさでなければならないかを決定し得る。次に、1つ以上のバランシングウェイト1080を、例えば、バランシングウェイト436を蓋212に追加することに関して上記の連立方程式を使用して、補正質量に近いまたは同等のバランシング質量を提供する、バランスリング1016のそれぞれのバランシングアパーチャ1078内に設置し得る。
バランスリング1016のバランシングアパーチャ1078内にトライアルウェイトを設置し、試験速度でロータ1010をスピンさせ、アンバランスを測定かつ記録し、ロータのバランシングを行うためにバランスリング1016内にバランシングウェイト1080を設置する、上記のプロセスは、適切なレベルのバランスを達成するために、1つ以上の追加の臨界速度に対して1010が繰り返され得る。次に、ロータ1010のバランシングが適切に行われているかどうかを判断するために、ロータ1010を目標速度でスピンさせ、アンバランスを測定かつ記録し、アンバランスがある他の回転速度(例えば、初期試験速度)で記録されたアンバランスと比較され得る。
実験結果
図19は、回転速度および励起振動数の関数として実験的に測定されたロータの振動応答の三次元プロット1160(ウォーターフォールプロットと称されることもある)を含むグラフを示している。振動データは、本発明の一実施形態に従って、バランスリングを含むロータをスピンさせるためにSORVAL MX Plus micro-ultracentrifugeを使用して生成された。SORVAL MX Plus micro-ultracentrifugeは、Thermo Fisher Scientific of Waltham,Massachusetts,United Statesから入手できる。プロット1160に示す振動データを測定する前に、バランスリングのバランシングアパーチャにバランシングウェイトを選択的に追加することにより、5,000、37,000、および55,000RPMの臨界速度について、ロータにモーダルバランシングを行った。
プロット1160は一般にキャンベル線図と称され、ロータの回転速度に対応する1つの横軸1162、振動センサによって検出された振動の振動数に対応する別の横軸1164、および基準レベルに対するデシベル単位(dB)の検出された振動の振幅に対応する縦軸1166を含む。プロット1160は、各々がロータの回転速度に対応する複数のスライス1168を含む。各スライス1168は、その回転速度でのロータの固有振動数に対応するピーク1170を含む。例えば、スライス1168aは、5,000RPMの回転速度に対応し、83Hzで発生するピーク1170aを有する。他のピーク1170は、37,000RPMの回転速度の617Hzの固有振動数に対応するスライス1168b上のピーク1170b、および55,000RPMの回転速度の917Hzの固有振動数に対応するスライス1168c上のピーク1170cを含む。見てわかるように、モーダルバランシングされたロータの振動応答は、5,000~55,000RPMの試験範囲全体にわたって良好に作用した。
図20は、上記の試験データを生成するために使用された12×1.5mLの固定角ロータ1172を示している。ロータ1172は、24個のバランシングアパーチャ1176を有するバランスリング1174を含み、12個の試料容器1178を包有する。モーダルバランシングプロセス中に、5,000RPMでのアンバランスを補償するために1つのバランスウェイト1180aが設置され、37,000RPMでのアンバランスを補償するために別のバランスウェイト1180bが設置され、55,000RPMでのアンバランスを補償するために最後のバランスウェイト1180cが設置された。
図21~23は、ロータの実験的に測定された振動応答のグラフ1182~1184を示しており、ロータに何らかのバランシングを実行する前(グラフ1182)、ロータにハードベアリング上でバランシングが行われた後(グラフ1183)、および本発明の実施形態によるロータのモーダルバランシング後(グラフ1184)を示している。振動データは、SORVAL WX+Series micro-ultracentrifugeを使用して37,000RPMでロータをスピンさせることによって生成された。この遠心分離機は、Thermo Fisher Scientific Inc.からも入手できる。使用したロータは、24個のバランシングアパーチャを有する蓋を含む8×100mLのロータであった。
各グラフ1182~1184は、秒単位の時間に対応する横軸1186と、重力に相当するgの単位での振動による加速度に対応する縦軸1188と、を含む。各グラフ1182~1184は、ロータの振動応答のそれぞれのプロット1190~1192を含む。バランシングが行われていない、プロット1190に示す振動加速度のRMS値(すなわち、アンバランスなロータの振動)は約0.43gであり、ピーク値は0.60gをわずかに上回っている。プロット1191に示されている振動加速度のRMS値は、約0.20gであり、すなわち、アンバランスなロータのRMS振動量の半分よりわずかに少ない値である。対照的に、プロット1192に示されている振動加速度のRMS値は、約0.06gである。したがって、モーダルバランシングされたロータの振動加速度は、従来のバランシングされたロータの約28%にすぎず、アンバランスなロータの約13%にすぎない。
図24は、振動RMSレベルと回転速度の関係を示すグラフ1193を示している。グラフ1193は、ロータの回転速度(RPM×1,000)に対応する横軸1194と、感知された振動のRMS値(g)に対応する縦軸1195と、を含む。プロット1196は、図22に示すデータを生成した従来のバランシングされたロータの振動レベルを示しており、プロット1197は、図23に示すデータを生成したモジュール式のバランシングされたロータの振動レベルを示している。下位閾値1198は、遠心分離機の許容可能な振動公差限界の例示的な0.3gの閾値を示しており、上位閾値1199は、遠心分離機がシャットダウンされ得る例示的な0.7gのアンバランススイッチトリガー限界を示している。見てわかるように、従来のバランシングされたロータのRMS振動は、回転速度の増加とともに上昇する。対照的に、モーダルバランシングされたロータのRMS振動は、すべての速度において従来のバランシングされたロータよりも低くなる。示されている特定の例では、RMS振動は15,000~20,000RPMの最大値に達し、その後、回転速度の増加とともに低下する。ただし、同じロータモデルの異なるシリアル番号によって、様々な速度においてわずかな変動がある場合がある。したがって、図24のグラフ1193は、遠心分離機ロータ、特に可撓性スピンドルによって駆動されるロータでのモーダルバランシングの有効性の概観を示している。いずれにせよ、モーダルバランシングされたロータは、従来のバランシングされたロータよりも高い回転速度かつ少ない振動で動作され得ることは明らかなはずである。
ここで図25を参照すると、上記の本発明の実施形態またはその一部は、例示的なコンピュータ1200などの1つ以上のコンピュータデバイスまたはシステムを使用して実行され得る。コンピュータ1200は、プロセッサ1202、メモリ1204、入力/出力(I/O)インターフェース1206、およびヒューマンマシンインターフェース(HMI)1208を含み得る。コンピュータ1200はまた、I/Oインターフェース1206またはネットワーク1212を介して1つ以上の外部リソース1210に動作可能に結合され得る。外部リソースには、サーバ、データベース、マスストレージデバイス、周辺デバイス、クラウドベースのネットワークサービス、またはコンピュータ1200によって使用され得る任意の他のリソースが含まれ得るが、これらに限定されない。
プロセッサ1202は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックデバイス、ステートマシン、ロジック回路、アナログ回路、デジタル回路、またはメモリ1204に記憶された動作命令に基づいて信号(アナログまたはデジタル)を操作する任意の他のデバイスから選択された、1つ以上のデバイスを含み得る。メモリ1204は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、またはハードドライブ、光ドライブ、テープドライブ、揮発性もしくは不揮発性ソリッドステートデバイスなどのデータストレージデバイス、またはデータを記憶できる任意の他のデバイスを含む、単一のメモリデバイスもしくは複数のメモリデバイスを含み得るが、これらに限定されない。
プロセッサ1202は、メモリ1204にするオペレーティングシステム1214の制御下で動作し得る。オペレーティングシステム1214は、メモリ1204内に常駐するアプリケーション1216などの1つ以上のコンピュータソフトウェアアプリケーションとして具体化されたコンピュータプログラムコードがプロセッサ1202によって実行される命令を有し得るように、コンピュータリソースを管理し得る。代替の実施形態では、プロセッサ1202は、アプリケーション1216を直接実行し得、その場合、オペレーティングシステム1214は省略され得る。1つ以上のデータ構造1218はまた、メモリ1204内に常駐し得、データを記憶または操作するために、プロセッサ1202、オペレーティングシステム1214、またはアプリケーション1216によって使用され得る。
I/Oインターフェース1206は、プロセッサ1202を、外部リソース1210またはネットワーク1212などの他のデバイスおよびシステムに動作可能に結合するマシンインターフェースを提供し得る。それにより、アプリケーション1216は、I/Oインターフェース1206を介して通信することによって外部リソース1210またはネットワーク1212と協調して動作して、本発明の実施形態を含む様々な特徴、機能、アプリケーション、プロセス、またはモジュールを提供し得る。アプリケーション1216はまた、1つ以上の外部リソース1210によって実行されるか、または、コンピュータ1200の外部の他のシステムもしくはネットワーク構成要素によって提供される機能もしくは信号に依拠する、プログラムコードを有し得る。実際、可能なほぼ無限のハードウェアおよびソフトウェア構成を考えると、当業者は、本発明の実施形態は、コンピュータ1200の外部に位置するか、複数のコンピュータもしくは他の外部リソース1210に分配されるか、またはクラウドコンピューティングサービスなどのネットワーク1212を介してサービスとして提供されるコンピューティングリソース(ハードウェアおよびソフトウェア)によって提供される、アプリケーションを含み得ることを理解するであろう。
HMI1208は、コンピュータ1200のプロセッサ1202に動作可能に結合されており、ユーザがコンピュータ1200と直接やり取りすることを可能にし得る。HMI1208は、ビデオまたは英数字ディスプレイ、タッチスクリーン、スピーカー、ならびにユーザにデータを提供できる任意のその他の好適なオーディオおよびビジュアルインジケータを含み得る。HMI1208はまた、英数字キーボード、ポインティングデバイス、キーパッド、プッシュボタン、制御ノブ、マイクロフォンなどの、ユーザからのコマンドまたは入力を受け入れ、入力された入力をプロセッサ1202に送信することができる入力デバイスおよび制御部を含み得る。
データベース1220は、メモリ1204内に常駐し得、本明細書で説明する様々なシステムおよびモジュールによって使用されるデータを収集かつ編成するために使用され得る。データベース1220は、データおよびデータを記憶かつ編成するサポートデータ構造を含み得る。特に、データベース1220は、リレーショナルデータベース、階層型データベース、ネットワークデータベース、またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意のデータベース組織または構造で配列され得る。プロセッサ1202上で命令として実行されるコンピュータソフトウェアアプリケーションの形態のデータベース管理システムを使用して、クエリに応答してデータベース1220のレコードに記憶された情報またはデータにアクセスし得、これは、オペレーティングシステム1214、他のアプリケーション1216、または1つ以上のモジュールによって動的に決定されて実行され得る。
一般に、本発明の実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムまたは特定のアプリケーション、構成要素、プログラム、オブジェクト、モジュール、もしくは一連の命令、またはそれらのサブセットの一部として実行されるかどうかにかかわらず、本明細書では「コンピュータプログラムコード」、または単に「プログラムコード」と称され得る。プログラムコードは典型的には、コンピュータ内の様々なメモリおよびストレージデバイス内に様々な時点において常駐し、かつコンピュータ内の1つ以上のプロセッサによって読み取られて実行されるとき、そのコンピュータに、本発明の実施形態の様々な態様を具体化する動作または要素を実行するために必要な動作を実行させる、コンピュータ可読命令を含む。本発明の実施形態の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、例えば、アセンブリ言語、ソースコード、または1つ以上のプログラミング言語のうちの任意の組み合わせで記述されたオブジェクトコードであり得る。
本明細書で説明される様々なプログラムコードは、それが本発明の特定の実施形態内で実行されるアプリケーションに基づいて識別され得る。しかしながら、以下の特定のプログラム命名法は単に便宜のために使用され、したがって、本発明は、そのような命名法によって識別または暗示される特定の用途でのみ使用することに限定されるべきではないことが理解されるべきである。さらに、コンピュータプログラムをルーチン、手順、方法、モジュール、オブジェクトなどに編成し得る一般的に無限の数の様式、ならびにプログラム機能が、典型的なコンピュータ内に常駐する様々なソフトウェア層(例えば、オペレーティングシステム、ライブラリ、API、アプリケーション、アプレットなど)の間で割り当てられ得る、様々な様式を考えると、本発明の実施形態は、本明細書に記載のプログラム機能の特定の編成および割り当てに限定されないことが理解されるべきである。
本明細書に記載のアプリケーション/モジュールのうちのいずれかで具体化されたプログラムコードは、様々な異なる形態のコンピュータプログラム製品として個別にまたは集合的に配布することができる。特に、プログラムコードは、プロセッサに本発明の実施形態の態様を実行させるために、コンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体を使用して配布され得る。
本質的に非一時的であるコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどのデータを保存するための任意の方法または技術で実装された、揮発性もしくは不揮発性、ならびに取り外し可能および取り外し不可能な有形媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくは他のソリッドステートメモリ技術、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、またはその他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、もしくはその他の磁気ストレージデバイス、またはデータの記憶に使用でき、コンピュータで読み取ることができる任意の他の媒体を、さらに含み得る。コンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、それ自体が一時的な信号(例えば、電波もしくは他の伝播する電磁波、導波管などの伝送媒体を介して伝播する電磁波、またはワイヤを介して送信される電気信号)として解釈されるべきではない。コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、別のタイプのプログラム可能なデータ処理装置、または別のデバイスに、コンピュータ可読記憶媒体から、またはネットワークを介して外部コンピュータまたは外部ストレージデバイスにダウンロードされ得る。
コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のタイプのプログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイスに、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、フローチャート、シーケンス図、またはブロック図で指定された機能、行為、または動作を実行する命令を含む製造品を生産するように、特定の様式で機能するように命令するために使用され得る。コンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置の1つ以上のプロセッサに提供されて、1つ以上のプロセッサを介して実行される命令が、仕様書、フローチャート、シーケンス図、またはブロック図のテキストで指定されている機能、行為、または動作を実行するために一連の計算を実行させるような、マシンを生産する。
図に示すフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、またはコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、または動作を示している。これに関して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、モジュール、セグメント、または命令の一部を表し得、これは、指定された単一または複数の論理機能を実装するための1つ以上の実行可能命令を含む。
特定の代替の実施形態では、フローチャート、シーケンス図、またはブロック図で指定された機能、行為、または動作は、本発明の実施形態と一致して、並べ替え、連続処理、または同時に処理することができる。さらに、フローチャート、シーケンス図、またはブロック図のいずれも、本発明の実施形態と一致して図示されたものよりも多いまたは少ないブロックを含み得る。ブロック図もしくはフローチャートの各ブロック、またはブロック図もしくはフローチャート内のブロックのうちの任意の組み合わせは、指定された機能もしくは行為を実行するように構成された専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得るか、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実行され得ることもまた理解されるべきである
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、単数形および複数形の両方を含むことを意図し、「および」および「または」という用語は、各々、文脈が明確に別のことを示さない限り、代替および接続詞の組み合わせの両方を含むことを意図する。さらに、本明細書で使用される場合、「備える」または「備えている」という用語は、記載されている機能、整数、行動、ステップ、動作、要素、または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の機能、整数、行動、ステップ、動作、要素、構成要素、もしくはそれらのグループの存在または追加を除外しないことを理解されたい。さらに、「含む」、「有している」、「有する」、「備える」、「で構成される」という用語、またはそれらの変形が、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される範囲において、このような用語は、「備えている」という用語と同類として包括的であることが意図されている。
本発明のすべては、例示的な実施形態の説明によって例示され、これらの実施形態をかなり詳細に記載してきたが、出願人の意図は、添付された特許請求の範囲をかかる詳細に制限または多少なりとも限定するものではない。追加の利点および改変が、当業者には容易に明らかとなろう。したがって、本発明は、そのより広い態様において、特定の詳細、代表的な装置および方法、ならびに図示および記載された例示的な例に限定されない。したがって、出願人の一般的な発明の概念の趣旨または範囲から逸脱することなく、そのような詳細から逸脱し得る。

Claims (28)

  1. 遠心分離機で使用するためのロータであって、
    回転軸を含むロータ本体と、
    前記回転軸の周りに円周方向に配列された複数のバランシングアパーチャであって、各バランシングアパーチャが、ウェイトを選択的に受容するように構成されている、複数のバランシングアパーチャと、を備える、
    ロータ。
  2. 前記ロータ本体は、複数の円周方向に間隔を置いた管状キャビティをさらに含み、各管状キャビティは、試料容器を受容するように構成された開放端と、
    前記ロータ本体上に位置決めされるときに、前記ロータ本体によって支持され、かつ前記管状キャビティの前記開放端の上に横たわるように構成されている、蓋と、を有し、
    前記バランシングアパーチャは、前記蓋に形成されている、
    請求項1に記載のロータ。
  3. 前記蓋は、上面と、該上面とは反対側の底面とを含み、前記バランシングアパーチャは、前記上面または前記底面のうちの1つに形成されている、請求項2に記載のロータ。
  4. 前記バランシングアパーチャのうちの少なくとも1つによって受け入れられている少なくとも1つのウェイトをさらに備える、請求項1~3のいずれかに一項に記載のロータ。
  5. 前記少なくとも1つのウェイトは、ねじ山付き外面を含むねじであり、前記バランシングアパーチャの各々は、前記少なくとも1つのウェイトと螺合するように構成されたねじ山付き内面を含む、請求項4に記載のロータ。
  6. 各バランシングアパーチャは、他のバランシングアパーチャと、前記回転軸から同じ半径方向距離にある、請求項1~5のいずれか一項に記載のロータ。
  7. 各バランシングアパーチャは、各角度がついた状態で隣接するバランシングアパーチャから同じ角距離だけ間隔を置いている、請求項1~6のいずれか一項に記載のロータ。
  8. 前記バランシングアパーチャは、同一平面上にある、請求項1~7のいずれか一項に記載のロータ。
  9. 前記ロータ本体は、上部面と、該上部面とは反対側の下部面とをさらに含み、前記上部面は、第1の環状溝を含み、
    当該ロータは、前記第1の環状溝内に位置決めされ、かつバランスリング上部面を含む、バランスリングをさらに含み、前記バランシングアパーチャは、前記バランスリングの前記上部面に形成されている、請求項1に記載のロータ。
  10. 前記ロータ本体は、前記ロータ本体の前記上部面と前記ロータ本体の前記下部面との間の前記回転軸に沿って延在する細長いボアを含み、
    当該ロータは、
    前記細長いボア内に装着され、かつ前記細長いボアを通って上方に突出する円筒形シャフトを含む、駆動ハブであって、前記円筒形シャフトは、ねじ山付き外面を有する上部を含む、駆動ハブと、
    蓋ねじであって、前記駆動ハブの前記ねじ山付き外面と螺合するように構成されたねじ山付き内面を有する下部ボアと、前記蓋ねじの下端から半径方向外向きに延在する蓋ねじフランジとを含む、蓋ねじと、
    半径方向外向きに延在し、かつ第3の環状溝を備えた下部面を有する壁部を含む、蓋と、
    前記蓋ねじと前記駆動ハブとの螺合に応答して前記バランスリング上部面に対して圧縮される、前記第3の環状溝内に位置決めされた、弾性部材と、をさらに備える、
    請求項9に記載のロータ。
  11. 前記第1の環状溝は、肩部を含み、前記バランスリングは、半径方向内向きに突出して前記肩部に係合するバランスリングフランジを含む、請求項9または10に記載のロータ。
  12. 前記ロータ本体は、円周方向側壁を含み、該円周方向側壁の周りに延在する補強材をさらに備える、請求項9~11のいずれか一項に記載のロータ。
  13. 前記補強材は、前記ロータ本体の前記円周方向側壁の周りおよび上方に延在して、前記第1の環状溝を備えたチャネルを画定し、前記バランスリングは、前記チャネル内に位置決めされている、請求項12に記載のロータ。
  14. 前記円周方向側壁は、円周方向の窪みを含み、前記補強材は、前記円周方向の窪みに適合する、請求項12または13に記載のロータ。
  15. 前記バランスリングは、接着剤、焼きばめ、または前記接着剤および前記焼きばめの両方によって、前記第1の環状溝に動作可能に結合されている、請求項9~14のいずれか一項に記載のロータ。
  16. 前記ロータ本体は、ポリマー複合材料、炭素繊維材料、または前記ポリマー複合材料および前記炭素繊維材料の両方で、構成されている、請求項1~15のいずれか一項に記載のロータ。
  17. 各々が選択的にウェイトを受け入れるように構成された複数のバランシングアパーチャを含むロータのバランシングを行うための方法であって、
    遠心分離機内で前記ロータを回転させながら、前記ロータのアンバランスを検出することと、
    前記アンバランスの検出に応答して、選択されたバランシングアパーチャ内にバランシングウェイトを選択的に設置することと、を含む、
    方法。
  18. 前記アンバランスを検出することは、
    前記ロータの臨界速度を識別することと、
    前記臨界速度よりも遅い試験速度で前記ロータの前記アンバランスを判定することと、を含む、
    請求項17に記載の方法。
  19. 前記臨界速度は、複数の臨界速度のうちの1つであり、前記ロータの前記アンバランスは、複数の試験速度の各々について判定され、各試験速度は、前記複数の臨界速度のそれぞれの臨界速度の分数である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記臨界速度を識別することは、
    複数の回転速度の各々について、
    前記ロータを前記回転速度でスピンさせ、
    前記ロータが前記回転速度でスピンしている間に、前記ロータに外力を加え、
    前記外力に対する前記ロータの振動応答を測定かつ記録し、
    前記振動応答に基づいて、前記ロータの固有振動数を判定することと、
    前記固有振動数に基づいて、前記ロータの1つ以上の臨界速度を識別することと、を含む、
    請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記選択されたバランシングアパーチャ内に前記バランシングウェイトを選択的に設置することは、
    第1の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    基準位置のバランシングアパーチャ内にトライアルウェイトを設置することと、
    前記トライアルウェイトが前記基準位置に設置された状態で、前記第1の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    前記トライアルウェイトを現在のバランシングアパーチャから所定の角距離の次のバランシングアパーチャに繰り返し移動して、前記次のバランシングアパーチャが前記基準位置にくるか、または前記基準位置を越えるまで、前記第1の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    前記測定されたアンバランスに基づいて、前記ロータのバランシングを行うために、第1の目標場所、および前記第1の目標場所に追加される第1の目標質量を決定することと、を含む、
    請求項17~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第1の目標場所における前記第1の目標質量によって提供される第1のバランスベクトルを決定することと、
    前記第1の目標場所の一方の側で第1のバランシングアパーチャ、および前記第1の目標場所の他方の側で第2のバランシングアパーチャを選択することと、
    第1のバランシング質量および第2のバランシング質量を決定することであって、前記第1のバランシング質量および前記第2のバランシング質量は、それぞれ、前記第1のバランシングアパーチャ内および前記第2のバランシングアパーチャ内に配置されたときに、前記第1のバランスベクトルと同等の第2のバランスベクトルを提供する、決定することと、をさらに含む、
    請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1のバランシングアパーチャ内に前記第1のバランシング質量を有する第1のウェイトを設置することと、
    前記第2のバランシングアパーチャ内に前記第2のバランシング質量を有する第2のウェイトを設置することと、
    前記第1のウェイトを前記第1のバランシングアパーチャ内に設置し、前記第2のウェイトを前記第2のバランシングアパーチャ内に設置した状態で、前記第1の試験速度で前記アンバランスを測定することと、をさらに含む、
    請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1の試験速度よりも速い第2の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    前記基準位置の前記バランシングアパーチャ内に前記トライアルウェイトを設置することと、
    前記トライアルウェイトが前記基準位置に設置された状態で、前記第2の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    前記トライアルウェイトを前記現在のバランシングアパーチャから前記所定の角距離の前記次のバランシングアパーチャに繰り返し移動して、前記次のバランシングアパーチャが前記基準位置にくるか、または前記基準位置を越えるまで、前記第2の試験速度で前記ロータの前記アンバランスを測定することと、
    前記測定されたアンバランスに基づいて、前記ロータのバランシングを行うために、第2の目標場所、および前記第2の目標場所に追加される第2の目標質量を決定することと、をさらに含む、
    請求項23に記載の方法。
  25. 前記第1の目標場所における前記第1の目標質量と前記第2の目標場所における前記第2の目標質量との組み合わせのための第2のバランスベクトルを決定することと、
    第3の目標質量、および前記第2のバランスベクトルと同等の第3のバランスベクトルを提供する第3の目標場所を決定することと、をさらに含む、
    請求項24に記載の方法。
  26. 前記第3の目標場所の一方の側に第3のバランシングアパーチャ、および前記第3の目標場所の他方の側に第4のバランシングアパーチャを選択することと、
    第3のバランシング質量および第4のバランシング質量を決定することであって、前記第3のバランシング質量および前記第4のバランシング質量は、それぞれ、前記第3のバランシングアパーチャ内および前記第4のバランシングアパーチャ内に配置されたときに、前記第3のバランスベクトルと同等の第4のバランスベクトルを提供する、決定することと、をさらに含む、
    請求項25に記載の方法。
  27. 前記第3のバランシングアパーチャ内に前記第3のバランシング質量を有する第3のウェイトを設置することと、
    前記第4のバランシングアパーチャ内に前記第4のバランシング質量を有する第4のウェイトを設置することと、
    前記第3のウェイトを前記第3のバランシングアパーチャ内に設置し、前記第4のウェイトを前記第4のバランシングアパーチャ内に設置した状態で、前記第2の試験速度で前記アンバランスを測定することと、
    前記第2の試験速度で測定された前記アンバランスを、前記第1の試験速度で測定された前記アンバランスと比較することと、をさらに含む、
    請求項26に記載の方法。
  28. 前記ロータは、垂直遠心分離機ロータであり、かつ可撓性シャフトによって前記遠心分離機に結合されている、請求項17~27のいずれか一項に記載の方法。
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