図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実施され得る例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する複数のアクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用いることができる。
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、いずれもステーション(station、STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイルステーション、固定又はモバイル加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、時計又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及び用途(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及び用途(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、消費者電子デバイス、IoT/MTCオブジェクト、超低電力(Ultra-Low Power、ULP)デバイス、ウェアラブル、フィットネストラッカ、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUE、端末、モバイルデバイスなどと称され得る。
通信システム100はまた、基地局114a、及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、NodeB、eNode B(eNode B、eNB)、ホームノードB、ホームeNode B、gNode B(gNode B、gNB)、新無線(new radio、NR)NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどの次世代NodeBであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又はライセンス及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、比較的固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクタ毎に1つを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用いることができ、セルのセクタ毎に複数のトランシーバを利用することができる。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、これは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
より具体的には、上記のように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ以上のチャネルアクセススキームを採用し得る。例えば、RAN104及びWTRU102a、102b、102cの基地局114aは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink (DL) Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink (UL) Packet Access、HSUPA)を含み得る。
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-APro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得る。
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアル接続性(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM Evolution(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNode B又はアクセスポイントであってもよく、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立することができる。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立することができる。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-APro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立することができる。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってもよいCN106と通信し得る。データは、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA又はWiFi無線技術を用いて別のRAN(図示せず)と通信し得る。
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得、これらは、送信制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いることができる1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含んでもよい(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用いることができる基地局114a、及びIEEE802無線技術を用いることができる基地局114bと通信するように構成され得る。
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136(又は測位及び測距の手段を提供するその他のコンポーネント(複数可)、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描写しているが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得ることが理解されよう。
送/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送/受信要素122は、例えば、IR、UV、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
送/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
トランシーバ120は、送/受信要素122によって送信される信号を変調し、送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えばNR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。更に、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、当該メモリにデータを記憶し得る。
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102における他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な場所決定方法によって場所情報を取得し得ることが理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、地理場所センサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信の半二重無線機を含み得る。
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例示するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信することができる。
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(packet data gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかは、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNode-B162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102c、ベアラアクティブ化/非アクティブ化のユーザを認証し、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択する役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングし、転送することができる。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの他の機能を実行することができる。
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、又はそれと通信し得る。更に、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
WTRUは、無線端末として図1A~図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じるSTAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとして見なされ、かつ/又は参照され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、一次チャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。一次チャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。一次チャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、一次チャネルを感知し得る。一次チャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAはバックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおける任意の所与の時間に送信し得る。
高スループット(High Throughput、HT)STAは、例えば、一次20MHzチャネルと隣接又は非隣接20MHzチャネルとの組み合わせを介して、通信のための40MHz幅のチャネルを使用して、40MHz幅のチャネルを形成し得る。
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzは、連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作を逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信され得る。
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahで低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、一次チャネルとして指定され得るチャネルを含む。一次チャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。一次チャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、一次チャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、一次チャネルの状態に依存し得る。例えば、一次チャネルがビジーである場合、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであると見なされ得る。
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
図1Dは、一実施形態によるRAN104及びCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信することができる。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信することができる。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信することができる。
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくは拡張可能な長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eNode-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用することができる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。非スタンドアロン構成WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続することができる。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービスするための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の相互作用、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかは、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、登録のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)シグナル伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低待ち時間(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106におけるAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106におけるUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び割り当てる機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実行することができる。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングなどの他の機能を実行することができる。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、又はそれと通信し得る。更に、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
図1A~図1D及び図1A~図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a-d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a-b、SMF183a-b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全部は、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験し、かつ/又は試験を実行する目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
図1A、1B、1C、及び1Dの例示的なシステム及びデバイスでは、WTRUは、衛星ベース測位の代替手段を含む技術を採用し得る。更に、ハンドヘルド及びIoT/MTCオブジェクト、超低電力(Ultra-Low Power、ULP)デバイス、ウェアラブル、及びフィットネストラッカなどのデバイスにおける衛星ベース測位の代替手段の使用事例及び技術的ニーズが存在する。例えば、LTE/NRを使用するデバイスは、モールなどの様々な屋内環境において、GNSS受信が不十分である又は全く受信しない場合がある。ゼロエネルギー(ZE)デバイスとしても知られるULPデバイスは、レガシーデバイスと比較して電力消費の劇的な節約を可能にする。しかしながら、ショットキーダイオード及びMEMなどのいわゆる「パッシブな」コンポーネントなどの電子的コンポーネントは、所与の使用事例に対するエネルギー需要を満たし得ないだけでなく、衛星ベースの測位の能力を有していない場合がある。
概して、以下は、本明細書で使用される用語の略語として機能し得る:ANアクセスノードNode;BW帯域幅;CRSセル固有基準信号;CRT中国剰余定理;C-V2Xセルラー自動車と全てのものの間;CW無変調連続波;CW-RS CW基準信号;D2Dデバイス間通信;DLダウンリンク;EDエネルギー検出;FTM精密時間測定;IE情報要素;IoTモノのインターネット;IIoT産業IoT;LOS見通し線;MF-PDOA到着多周波位相差;MTCマシン型通信;NR新無線(5G);NWネットワーク;ProSe近接サービス;PRS測位基準信号;RBリソースブロック;RF無線周波数;RTTラウンドトリップ時間;SCSサブキャリア間隔;TAタイミングアドバンス;ToF飛行時間;TRS追跡基準信号;TRXトランシーバ;UEユーザ機器;ULアップリンク;ULP超低電力;ZEゼロエネルギー。
到着多周波位相差(Multifrequency Phase Difference of Arrival、MF-PDOA)は、ULP/ZEデバイスなどのいくつかのデバイスを構成する基本的な電子的コンポーネントを利用する距離推定に適した無線測位ベースの測位技術/方法である。一例では、後方散乱を介したMF-PDOAが、RFIDと共に使用され得る。更に、本明細書で論じられるように、MF-PDOAは、LTE/NRハンドセットと共に、GNSSのない環境で使用され得る。屋内又は屋外などの様々な環境を考慮すると、MF-PDOAは、IoT及び他の電子オブジェクトなどのLTE/NRデバイスにとって魅力ある解決策であり得る。
本明細書に記載されるように、WTRUは、MF-PDOA技術及び/又はレガシー技術を利用するデバイスであり得る。これは、2つの技術のための同じハードウェアを利用する、又は技術毎に別個のハードウェアを利用することによって、それぞれ可能であり得る。本明細書に記載されるように、ネットワークデバイスは、ネットワーク上のノードであり得る。
ダウンリンク(DL)で用いられる到着位相差(Phase difference of Arrival、PDOA)は、一対の無変調連続波(CW)を送信するネットワークデバイスと、2つの到着するCW間の位相差を測定して、受信デバイスは、ネットワークデバイスまでの間隔(すなわち、距離)を推定する受信デバイスと、を含み得る。MF-PDOAは、複数対のCWの位相差測定(複数可)を行うことを含み得る。
上記で説明したように、MF-PDOAを使用して、ULP/ZEデバイスと特定のANとの間の距離を計算し得る。更に、MF-PDOA対が異なるANから送信されて、ULP/ZEデバイスと各ANとの間の距離の差を計算する測位スキーム(例えば、差分MF-PDOA)を利用して、ULP/ZEデバイスが局部発振器の必要性を回避することを可能にする。本明細書で論じられるように、WTRUは、ULP/ZEデバイスと交換可能であり得る。
図2は、それぞれ周波数f0、fiを有する一対の無変調連続波202及び204の位相差の一例を示すグラフ200である。PDOAにおいて、周波数f0及びfi(周波数差Δfiの一対のCWは、一端から放射され、対間の位相は、他端で測定される。(往復伝播の場合)2つの端部は同じであり得る。本明細書に記載されるように、CWは、アクセスノード(AN)から放射され、観察される位相差Δφi206は、WTRU(例えば、ULP/ZEデバイス)で測定され得る。一般に、距離d=c・tdにわたって伝搬する一対のCWの場合(ただし、c及びtdはそれぞれ光の速度及び伝搬時間である)、総位相差は以下のようになり得る:ΔΦi=2π・Δfi・td。
Δφi=mod(ΔΦi,2π)であるため、総位相差は、以下のように書き換えられ得る。
実際の/真の距離RTは、以下のように示され得る。
しかしながら、0と2πの間にラップアラウンドされるΔφiが、測定され得る全てであり、したがって、見かけの/測定距離RAのみが測定され得る(値は最大距離Rmax,i未満である)。
本発明の実施形態は、真の距離がRmax,i未満であるとき、見かけの距離のみが正しく、そのため、測定可能な距離は、Rmax,iによって上限が定められ、次に一対のCWのΔfiによって判定される。
最大明確距離を増加させる1つの方法は、各対が位相差を提供する複数対の周波数(MF-PDOAの「MF」)を活用して、中国剰余定理(Chinese Remainder Theorem、CRT)などの数学的技法を使用して位相差を組み合わせることである。
CRTは、互いに素である共素数{ξk}(互いに素であるため、最大公約数(gcd)が1である数字)のセット、例えば、3、5、及び8が与えられると述べている。共素数に対するdの係数は、以下のように、剰余{ak}のセットによって与えられる場合、
次いで、d+m・Nの形の解があり、mは整数である。
式中、lcd(・)は、最小公倍数関数である。
本発明者らの場合、次の一連の式が存在する。
式中、Rは式5のdに対応し、RA,iはaiに対応し、Rmax,iはξiに対応し、R、RA,i、及びRmax,iは、後述するパラメータΔrの倍数である個別の値で表される。
距離ビン分解能(「距離ビン分解能」という用語は、実際の個々のビン又は「距離ビン」と区別するために使用される)は、共素数と以下の関係を有するように定義され得る。
パラメータΔrは、式(7)のCRTリストの単位元に相当する。言い換えれば、それは、距離が定義される粒度である。Δrは全てのiにわたって一定であるので、以下の式は周波数と共素数との関係を定義する。
次に、最も高い共素数値は、デバイスが所与のチャネル条件について達成することができるΔφiの信頼できる分解能によって判定され得る。
概して、有効Rmax、すなわち、最大有効明確距離は、周波数対iに関する最大明確距離であるRmax,iに対して係数N/ξi
式6及び9を使用すると、
であることが既知であるため、
以下を意味する。
式中、gcd(・)は最大公約数であり、
図3に見られるように、差分PDOAスキーム300では、2対のCWが一度に送信され得る。すなわち、周波数f_0及びf_iを有する第1の対のCW302が、AN A310から放射され、周波数
を有するCWの第2の対304が、AN B320から放射される。両方の対は、同じ周波数差、例えば、
を有し得る。この対の組を使用して、一方でWTRU340(例えば、ZEデバイス)とAN A310の間の距離の差、他方でWTRU(例えば、ZEデバイス)とAN Bとの間の距離の差を計算し得る。また、本明細書に開示されるように、Δf
iと関連付けられた制限された最大明確距離が存在してもよく、したがって、異なるΔf
iを有する対の別の組を利用して、最大明確(差分)距離を拡張し得る。したがって、MF-PDOAとは対照的に、差分MF-PDOAという用語は、CWの対の複数組(例えば、各組は異なるΔf
iを使用する)を活用して、WTRU(ZEデバイス)340とAN A310及びAN B320との間の距離の差を取得し得る場所特定スキームを参照することができる。
差分MF-PDOAの1つの利点は、MF-PDOAと比較して、任意の局部発信器の必要性をなくすことができる。その代わりに、各ANの各PDOA対内で、2つのCWを一緒に乗算することができる。差分MF-PDOAについて詳述すると、AN A310から送信され、WTRU(例えば、ZEデバイス)340で受信される、周波数f1及びf2を有するCWはそれぞれ、
として示され得る。式中、α
Aは、AN A310とWTRU(例えば、ZE装置)340との間の総経路減衰(フェージング、経路損失、及びシャドーイングを含む)であり、t
Aとd
Aはそれぞれ、(WTRU340に対する)AN A310での遅延、及びAN A310とWTRU340との間の伝搬遅延である。2つのCW信号を一緒に乗算することができ、積中の高周波成分は、フィルタリングされて(図4の左上角を参照)、以下を生成し得る。
このコサインの独立変数は、AN Aから受信した2つの信号間の位相差である。
同様に、AN B320から送信され、WTRU340で受信される、同じ周波数差
が、乗算され、フィルタリングされる(図4の右半分参照)。
したがって、位相差の変化(BとAとの間)は、(図4のθBA=∇Δφ21,BAである。
図4の90度位相シフト440は、等式12をもたらすが、コサイン関数の代わりにサイン関数を伴う。最終的に、これを使用して、「測定値」sinθBAとcosθBAをアークタンジェントモジュールに供給することによってコサイン/サインの独立変数を見出し得る。また、式15は、(πと2πとの間ではなく)-πとπとの間の範囲である。
AN間の時間同期性を確保すると(例えば、tA=tB)、差分距離dBA=dB-dAは、次のように与えられ得る。
dBAは、(それぞれA又はBへの近接度に応じて)正又は負の値のいずれかであることができるので、範囲は、[-πとπ]であり得る。
その後、このスキームは、別の対のAN(例えば、A及びC)を使用して適用され得る。同じ位相差∇Δφ21,BA(又は差分距離dBA)を有する位置は、AN A及びB.において焦点を有する双曲線をトレースすることに留意されたい。次いで、別の双曲線は、AN A及びCから発せられる信号のために同じ位相差を有する場所によってトレースされ得る。次に、WTRU(例えば、ZEデバイス)の位置は、これら2つの双曲線の交点によって判定され得る。差分MF-PDOAに関連して記載されるそのような手順は、LORAN-C及びOTDOAに類似するが、MF-PDOAを用いる「双曲線測位」(又は双曲線三辺測量)アプローチと同等であり得る。
図4は、差分MF-PDOAを実行するための1つの方法を示す概略図である。同図に示されるような高Q MEMS昇圧変圧器411、412、413、414は、感度を改善しながら狭帯域CWを可能にし、乗数/ミキサはCW’を乗算し、ローパスフィルタ431、432は、乗数によって生成された二重周波数成分を除去する。別の可能性は、(PDOA用の)一対のCWを可能にするのに十分な帯域幅のMEMS変圧器を有することであり、これにより、変換器の数が半分になる。しかしながら、これは、(例えば、低電圧ブースト、熱ノイズ、及び広い帯域幅により)感度を低減させる可能性がある。
場合によっては、CWはANから放射され、WTRUから後方散乱されて、ANにおいてPDOAを測定し得る。
後方散乱を介してANでPDOAを測定する際、各CWは、(ANとWTRUとの間の)距離dの倍である距離にわたって伝播し得る。周波数f0及びfiのCW(周波数差Δfi)を使用する際、WTRUで処理遅延が存在しない(例えば、CWは変調されないので、処理する必要がない)場合、観測される位相差Δφiは、ANに戻って測定されてもよく、式1のように、ΔΦi=4π・Δfi・d/cとして示され、以下のように書き換えることができる。
次に、実際の/真の距離RTは、次のように示され得る。
式3を想起すると、
見かけの/測定された距離RA及び最大距離Rmax,iはそれぞれ、次のようになる。
また、MF-PDOAに関連する本明細書で論じられるCRTアプローチは(すなわち、DL中のMF-PDOAの最大明確距離を増加させるために)、遅延なしの後方散乱に適用可能であり得る。
後方散乱中にWTRU受信機で遅延がある場合、1つのアプローチは、差分MF-PDOAを使用して、代わりに差分一方向距離がULにおいてAN A及びBで測定される(例えば、後方散乱信号が、AN A及びBで処理され得る)ことであり得る。(例えば、UL内の1方向距離について)、以下のように示され得る。
測位関連測定を含むようにZEデバイスの役割を拡張することは、バッテリ寿命を更に改善することができるが、それらの適度な電子能力は、これらの能力のネットワーク、並びにサポートされる距離ビン分解能、共素数、最大周波数分離についての好適な/サポート値を通知することを必要とする。更に、適度な電子能力は、MF-PDOAを介したUEでの距離推定を容易にするために、CWのセットを含む測位基準信号(PRS)を調整するネットワークを必要とする。
ZEデバイスは、限定されたRF能力を有し得る、及び/又はMF-PDOA測位スキームを定義するパラメータの特定値、及びMF-PDOA測位スキームに必要な信号のRF特性のみをサポートし得る。ZEデバイスの制限されたRF能力は、ULP距離測定値を割り当てる必要がある無線リソースの量に関してネットワークに過度の負担をかける可能性がある。
したがって、手順は、デバイス能力をネットワークに通知し、デバイス仕様/能力に合わせて調整されたMF-PDOAベースのPRS信号を設計する際にネットワークを支援して、次いで、距離を判定する際にWTRUを最適に支援する必要がある。この手順は、ネットワークが効率的な無線リソース管理を達成するのを更に支援し得る。
本明細書で論じられるように、ネットワークのRANセグメントは、eNB、gNB、アクセスポイント、基地局、マイクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセルなどを指すことができ、互換可能であるアクセスノード(AN)と呼ばれる。ANは、LTE、NR、Wi-Fi、又はULP/ZE通信をサポートし得る。加えて、ANは、モバイル(すなわち、モバイルバックホールを備えた車両に共に配置されている)であり得る。
この用語は、WTRUだけでなく、IoT/MTC物体、車両などを指し得る。
本明細書で論じられる測位基準信号(PRS)という用語は、UEのMF-PDOAを介した距離推定の目的で、ANによって放射される無変調連続波のアンサンブル(CWのアンサンブル)を指す。PRSは、ビン分解能Δrの距離に従って定義され得、そのような場合、各Δr値に対してPRSリソースを区別するために、PRS層という用語(Δr値毎に1つのPRS層)が本文書で使用される。
本明細書で論じられるように、所与の対のCWの位相差は、PDOAと呼ばれる。MF-PDOAを介したDLベースの距離推定は、全てのCW対、それぞれの共素数因子、及び距離ビンについて測定されたPDOAから得られる。
更に、差分MF-PDOAの場合、1つ以上の理由から、例えば次のような手順が必要であり得る:1)WTRUの近傍に位置するファシリテータ、チャネル特性、及び位置関連測定値を改善するのにより好適な周波数を発見する、2)ファシリテータを同期させる、3)WTRUがPDOA測定を実行することができるように、適切な周波数かつ適切なタイミングでCW対を送信するようにファシリテータを採用し、構成する、4)PDOA測定値をより堅牢にし、測位の精度を高めるため、信号の属性をカスタマイズし、それらのチャネル条件及び能力に従って各デバイスのシステムパラメータをカスタマイズする、及び/又は5)フレームワークを提供して、ファシリテータ及びWTRUにおいて周波数掃引及びビーム掃引などの追加のアプローチを可能にする。
本明細書に開示される1つ以上の実施形態では、PRSは常時(例えば、常に放射される)又はオンデマンドで(例えば、WTRUからの要求毎に放射される)放射され得る。加えて、PRSは、より厳しいWTRU要件を満たす(例えば、チャネル障害に対する堅牢性を高めるか、又はより高精度の距離分解能を達成する)ために、粗距離推定のためのデフォルト/ベースライン構成、又は追加の若しくは代替的なCW及び特定の特性でカスタマイズされた構成を有し得る。PRSリソースの要求は、WTRUのULP/ZEハードウェア及びMF-PDOA測定能力に基づいて、デバイス又はグループ固有であり得る。例えば、各ULP/ZEモデムは、特定の能力セットに固有の識別子を指し得る。次いで、識別子を使用して、適切なPRSリソースを要求し、判定し得る。PRSリソースの特定のセットの適合性は、WTRUの能力及び測距精度要件に基づき判定することができることを理解されたい。能力及び測距精度要件は、WTRUがサポートすることができる可能な周波数対及び周波数分離、並びにWTRUが必要とするサービングセルからの距離を含むことができる。したがって、1つの例示的な実施形態では、WTRUは、最小サポート周波数分離Δfminに関する制約を有することができ、{1、2、...,N}の全てのiについて、周波数分離Δfiを有するN個の周波数対のセットを含むPRSリソースを提示され得る。この例では、WTRUは、サポートされる最小周波数分離よりも小さい周波数分離の全ての周波数対を廃棄し、次いで、式11に従って残りの周波数対によってサポートされる最大明確距離を評価することができる。判定された最大距離が予想サービングセルカバレッジ距離を下回る条件では、PRSリソースは、適切ではないと判定することができる。判定された最大明確距離が予想サービングセルカバレッジ距離を超えると判定される場合、PRSリソースは、適切であると判定することができる。したがって、特定のPRSリソースの適合性は、測距要件及びパラメータ、並びにPRSが送信されるWTRUの能力に依存することができる。PRSリソースがWTRUによる使用に適していないと判定される場合、別のPRSリソースを要求することができることを理解されたい。
ULPデバイス又はZEデバイスは、主モデム(例えば、NR、LTE、又はWi-Fiなどの別の既存の技術をサポートする)及びULP/ZEモデムからなるハイブリッドデバイスを指し得る。位相測定は、ULP/ZEモデムによって実行される。ULP又はZEデバイスは、一種のWTRUと称され得るが、別段の指定がない限り、本明細書では概してデバイスと称される。
本明細書で論じられるように、オンデマンドPRSを伴うMD-PDOA及びパス遅延測定を伴うハイブリッド(MF-)PDOAを用いる距離推定など、PDOA測定値のみを利用して、デバイスとANとの間の距離を判定するための1つ以上のスキームが存在し得る。単に例示のため、これらのスキームは、それぞれ第1のスキーム及び第2のスキームと称され得る。これらのスキームでは、PRSリソースは、要求に応じてのみ利用可能であり得る。
第1のスキームでは、PRSリソースは、総(有効)Rmaxを満たすのに十分な周波数対を有するCWを含むことができ、例えば、最小数の共素数が、所望の
第2のスキームでは、PRSリソースは、所望のRmaxを満たすのに十分以上であるCWを含み得る。次いで、判定された追加の対を使用して、距離推定誤差を検出/補正して、続いてチャネル障害に対する堅牢性を高め得る。
加えて、デバイスがPDOA推定値をネットワークに伝達し、ネットワークが距離を計算する、第1のスキーム又は第2のスキームのいずれかの変形が存在し得る。
PRSが要求に応じて利用可能である場合のMF-PDOAベースの距離推定の第1のスキームでは、ANは、無変調連続波(CW)を含むPRSを放射するようにデフォルトで構成され得ない。その代わりに、ULPは、ネットワークに要求を送信して、PRSに通信することができる。このPRS要求は、以下のプロセスを含み得る:ステップ1)WTRUは、PRSの要求をネットワークに送信する。ステップ2)ネットワークは、PRSを送信(例えば、通信)し、及び/又は必要に応じて、ステップ3)WTRUは、追加のPRSを要求するネットワークに別の要求を送信する。要求を送信する最初のステップでは、PRSのWTRUからの要求は、WTRU(例えば、ZEデバイス)のRF能力及びその分解能要件を満たすパラメータのリストを含み得る。このリストは、RF及びベースバンド能力、例えば、総システム帯域幅ΔF(例えば、最低周波数CWと最高周波数CWとの間の周波数差);最低CW周波数f0;一対のCWについての最小サポート周波数分離Δfmin;サポートされる同時PDOA測定の数(位相差の数);連続PDOA測定間に必要な最小遅延;サポート/要求される共素数及び最大共素数値{ξk};及び/又は、デバイスが近傍セル、中間距離、セルエッジ条件について計算し得る位相粒度又は位相値の数として与えられる位相感度、を含み得る。これは、他のパラメータであってもよく、例えば、1つの値又は複数の値であってもよい所望される範囲ビン分解能;観察されるRSSI;移動状態;要求される距離精度であってもよい。
ΔrはWTRUによって要求されなくてもよく、ネットワークは、WTRUの代わりにこの判定を行うことができ、値は、共素数及び周波数の選択から暗黙的であり得る(式8)。
第1のスキームの第1のステップでは、WTRUがより少ないパラメータを明示的に送信するか、又は代替的に、標準化されたパラメータセットの識別子を送信することも可能であり得る。WTRUは、どの周波数及び共素数因子を送信するかを指定することも可能であり得る。
第1のスキームの第3のステップでは(例えば、第2の要求)、チャネル条件又は距離推定要件の変化に起因して、(例えば、最初の要求、例えば、第1のステップに対して)パラメータのうちのいくつかの値の変化が存在し得る。
ネットワークがPRSを送信すると(例えば、第2のステップ)、上記のパラメータでの要求の受信後、ANは、要求されたパラメータに従ってPRSを調整し、各距離ビン分解能のPRS層の放射を開始し得る。また、ネットワークは、使用する周波数をWTRUと単に共有し得、ネットワークは、ネットワークが他のデバイス(例えば、WTRU)と共有している追加のCWを放射し得る。
周波数対は、以下の2つの構成を有し得る。1)順次:対は、{f0,f1}、{f1,f2}、...、{fk-1,fk}の形態であり、この構成では、周波数は単調に増加する(f0<f1<...<fk-1<fk)。したがって、f0及びfkは、システム帯域幅の下側及び上側エッジになる可能性がある。2)共拡張:対は、{f0,f1}、{f0,f2}、...、{f0,fk}であり、この構成では、f0は全ての対に存在する。この場合、任意の周波数fi(i>0)は、システム帯域幅の上側エッジであり得る。本明細書で論じられるように、共拡張構成は、実証目的で想定され得る。
また、共素数及び周波数の値は、iと共に増加しなくてもよい(例えば、ξ1=8、ξ2=5、ξ3=7)。最も高精度の達成可能な距離ビン分解能については、対iは、(fi-f0)が最大ΔFに対応するように設定され得る。同様に、最大有効Rmaxについては、CW対のうちの1つに対する周波数差(fi-f0)が、可能な最小周波数分離に設定される。
送信ステップ(例えば、第1のスキームのステップ1)に関して、表1及び後続の段落では、共素数及び周波数選択、並びにそれらと距離ビン分解能及び最大距離との関係を示すいくつかの例がある。また、受信機の位相感度について説明する。
共素数の最大値は、ULP/ZE受信機の位相感度によって制限され得る。位相分解能(位相感度)が高いほど、可能な最大共素数が大きくなる。可能な共素数の値が大きくなるほど、式6中、Nの値は大きくなり、したがって、式10におけるように、RmaxとΔrとの比が大きくなる。また、周波数分離が広いほど、距離分解能が高精度になる。表1のf)及びg)の場合、受信機は、良好なチャネル条件(高RSSI、ANへの近接)に起因して、0~2π(例えば、2π/16=π/8の分解能)の範囲内の16の位相値を確実に区別することができるため、16を超えない共素数値が使用され得る。事例f)と比較して、事例g)は、最大達成可能距離の1/14倍の低下を犠牲にして、広い周波数分離を使用して14倍の精度の分解能を達成する。事例d)及びe)は、幾分不良なチャネル条件(例えば、中間距離、実質的な干渉)に適用することができるため、受信機の分解能はπ/4であり、すなわち、8を超えない共素数が使用され得る。しかしながら、デバイスが好ましいチャネル条件にある場合であっても、高い共素数値を要求する必要はなく、デバイスは、追加の測距信頼性のために距離分解能をトレードし得る。一方、デバイスは、チャネル条件又はおおよその距離に関するいかなる知識も欠いている場合、異なるパラメータセット(例えば、異なるPRS層)を要求し得る。最後に、第1のスキームのステップ1に関連する別の点は、特に、Δfminに近い狭い周波数分離について、ZEモデムは位相感度が低下する場合がある。
第1のスキームのステップ2に関して、ANがPRS(又はPRS層)の放射を開始するとき、ANは、i)PRSの周波数及び時間特性を提供するパラメータ、及び/又はii)ULPデバイスがPDOA測定を行うことを補助する情報を送信し得る。これらのパラメータ及び情報は、システム帯域幅、最小周波数間隔、共素数因子、又は使用される周波数のリストなどのスペクトル特性;波形、変調スキーム、帯域幅、送信期間などの無変調連続波からなるセットの場合のPRSフォーマット;PRS機会のタイミング、PRS機会の持続時間、連続したPRS機会の数、PRS機会間の遅延、全てのPRS機会の総持続時間、及び/又は距離ビン分解能などの時間的特性、であり得る。
デバイスは、これらのPRSリソース及びそれらを特徴付けるパラメータを受信し、引き続き、各周波数対のPDOA推定値を取得し、おおよその距離を取得する。デバイスが、分解能を狭めるなどの距離推定値を更に精緻化する必要がある場合、又はデバイスが、既存のPRSを使用して距離推定値を適切に判定し得ない場合、第1のスキームのステップ3に従って、デバイスは、能力及び分解能要件を有するメッセージを再び送信し得る。しかしながら、このメッセージの長さを最小限に抑えるために、メッセージは、最後の要求に対する変更のみを記載する差分フォーマットで送信され得、ΔF、Δfmin、Δfminなどのパラメータの多くは更新する必要がない。更に、いくつかの共素数は変化しない場合がある。
図5を参照すると、実施形態のうちの1つによる方法500が示されている。1つの例示的な状況では、第1のスキームによる方法500は、502で、ZE受信機を備えたデバイス(例えば、WTRU又はSTA)は、所望のPRSパラメータと共に、そのZEモデム電子能力及びMF-PDOA測定能力を報告する。これらのパラメータは、特定のPRSセットIDを参照することによって要求され得る。したがって、502で、デバイスは、その能力を報告し得、主トランシーバを介してZE関連構成を受信し得、ZEエアインターフェースに移行し得る。504で、デバイスは、PRSを特徴付けるパラメータと共に、ネットワークからPRSリソースを受信する。デバイスが受信するアクティブなPRSは、デフォルトでアクティブ化されているPRSであってもよく、又は他のデバイスによってアクティブ化されているPRSであってもよい。506で、PRS及びパラメータの受信は、PRSがデバイスの能力及び測位要件に適しているかどうかの判定を可能にする。506で、PRS及びパラメータが適切である(すなわち、デバイスの能力及び/又は要件に一致する)と判定された場合、デバイスは、512で、利用可能な周波数対のPDOAを測定し、それらを組み合わせて514で距離推定値を生成する。距離推定値を得た後、514で、デバイスは、PDOAの信頼性及び距離推定値を判定し得る。516で、デバイスが、1つ以上のPDOAが信頼できないと判定した場合、デバイスは508に進み、そこで、同じPRSセットIDを介して同じリソースの別の要求を行う。デバイスによるPRSリソースの要求は、要求されているPRSリソース及び関連パラメータを指すPRSセットIDを参照することによって、又は特定のデバイスに準拠するPRSリソース及びパラメータを示すデバイスIDを参照することによって行うことができることを理解されたい。言い換えれば、デバイスは、PRSリソースの特定のセットを要求するために、要求にPRSセットID又はデバイスIDを含むことができる。508でデバイスが要求プロセスを実行する場合、510で、デバイスは再びPRSリソースを受信し、512でPDOAを測定し、514で距離を推定する。516で、デバイスが、PDOA及び距離推定値の信頼性が十分に正確であると判定した場合、518で、デバイスは、ネットワークへの距離又は位置を報告することができる。デバイスは、その能力及び所望のPRSパラメータを、それらが変更されていないときには伝達しなくてもよい。デバイスは、新しいPDOA測定値を第2のステップからの測定値と組み合わせるオプションを有する。新しい距離が、第2のステップで計算された距離と非常に類似している場合(1つの距離ビン分解能の差)、デバイスは、2つの平均をとり得る。
ZE受信機を備えたデバイスは、以下のパラメータのうちの1つ以上を使用して、502で、その電子能力及びMF-PDOA測定能力を報告し得る:CWに対してサポートされる最低及び最高周波数、この情報は、最低CW周波数f0と総システム帯域幅ΔFの形態で表され得る;任意の時間に存在する全てのCWの周波数の間に最小差があるかどうかにかかわらず、任意の対のCWの最小周波数分離;順次又は共拡張周波数対構成のサポート;同時に処理することができるCW対又はCWの数(CWがPRS機会で処理される)、共拡張構成が使用される場合、N個のPDOAが、N+1個のCWを介して測定され、順次構成が使用される場合、N個のPDOAは、2・N個の対を介して測定され得る;連続するPRS機会の間にサポートされる最小遅延、及び/又はサポートされる共素数値の範囲。
所望のPRSパラメータは、チャネル条件毎に、位相感度及び観察されるRSSI;最大共素数;及び/又は距離ビン分解能、距離精度、及び/又は所望の最大有効距離である。
電子能力及び測定能力の標準化セットを指す(及び一般的な所望のPRSパラメータを含み得る)PRSセットIDは、アタッチ(LTE)又は登録(NR)手順、又はSIBメッセージの又はZEデバイスへの配信中に取得され得る。
ネットワークが504又は510で、PRSリソースと共に送信するPRSパラメータは、順次又は共拡張などの周波数対構成;PRS機会、PRS機会の持続時間、連続したPRS機会の数、及び/又はPRS機会間の遅延、及び/又はPRS機会毎の分解能距離ビン、使用される周波数、及びそれぞれの共素数、を含み得る。
516で、デバイスは、全ての対にわたるRSSI値の関数(例えば、平均、最大、最小、...など)の計算により、PDOA値の信頼性を判定し得る。デバイスは、平均が以下の3つの距離に対応すると判定することができる:PDOA測定値が信頼できる近傍セル(強いRSSI);PDOA測定値を検証するためにPRSリソースの再送信が必要である中間範囲(平均RSSI);及び/又は複数(例えば、少なくとも3つ)のPRS再送信が必要である近傍エッジ(不良RSSI)。PDOAは、送信及び再送信で得られた値にわたって平均化され得る。
PDOA値の信頼性は、全ての周波数対に共通する距離ビン内のPDOAの変動、及び距離ビンの下限又は上限への任意のPDOAの近接度を判定することによって推測され得る。
第1のスキームの代替的な例示的な状況では、ZE受信機を備えたデバイスは、502で、その能力を、前述の例のように、所望のPRSパラメータと共に、又は特定のPRSセットIDを介して報告し得る。次いで、デバイスは、504で、前の実施形態のように、PRSリソース及びそれらを特徴付けるパラメータを受信し得、512に進んでPDOAを測定するが、代替的に、不十分なRSSIにより、デバイスは、516で、チャネル障害に対する堅牢性を高めるために異なるパラメータセットを必要とする。この状況では、デバイスは、508で、異なるPRSセットIDを指す要求、又は変更されたパラメータのみを提供する差分フォーマットを含む要求を行う。次いで、デバイスは、更新されたPRSリソースを利用して、512でPDOA測定を実行し、514で距離推定を実行する。
場合によっては、距離推定値及び場所(複数可)をネットワーク内で判定し得る。ZE/ULPデバイスモデム設計を可能な限り簡易かつ電力効率的に保つという目的で、代替アプローチは、PDOA測定値をネットワークに転送することであり、ネットワークは、そのPDOA値を処理して距離を判定し得る。測定値は、量子化フォーマット(例えば、整数+小数部)でネットワークに提供され得る。
場合によっては、最終目標は、単なる測距ではなく、測位であり得る。測位の場合、PRSを放射する各ANの座標と共に距離を知る必要がある。
ネットワークは、1つのANからのPRS送信の終了時に、異なるANからスケジュールされたPRS送信を開始し得る(例えば、デバイスは、現在、PDOA測定値の新しいセットを提供する)。サイクル(例えば、PRSの送信、PDOAの測定、ネットワークへの報告、ネットワークによる距離の計算を含み得る)は、ULPデバイスの場所が判定されるまで少なくとも3回繰り返され得る。
場合によっては、絶対位置を必要とせず、トラック、ルート、又はモールに沿って配置されたわずか2つのANに対する相対位置又は相対距離を必要とし得る。モールでは、例えば、エンドユーザは、デパートからの徒歩の分、又は計算された歩数を知る必要があり得る。ランニングトラックでは、アスリートは、正確な座標ではなく、ランニングトラックに沿ってどのくらいの距離まで到達したかを知るだけでよい。それに応じて、ネットワークは、PRSリソースを2つ以上のANから送信することを指示し得る。
第2のスキームでは、ノイズに対する堅牢性を高めるために、多数のPDOAが存在し得る。この構成では、追加の対のCWが提供され、距離を増加させるのではなくノイズから保護するために、異なる周波数についてのそれぞれの追加のPDOAが測定される。すなわち、距離推定値の信頼性を高める目的で、任意の明確な有効Rmaxについて、より多くのPDOAが測定され得る。
デバイスは、1つ以上のアプローチにおいて追加のPDOA(複数可)を活用し得る。追加のPDOA(複数可)を活用する第1のアプローチでは、距離を明確に判定するために所与の数のPDOA(「必須PDOA」)が必要であり得る。1つの追加のPDOA(例えば、異なる周波数対の場合)が、チェックとして提供され得る。追加のPDOAによって計算された値が、必須PDOAから得られた距離と一致しない場合、デバイスは、同じPRSリソースの再送信又は要求されるPRSパラメータの変更を要求し得る。1つのオプションは、(例えば、位相ノイズを平均化するために)最初の送信で計算された値を再送信の値と組み合わせることである。
追加のPDOA(複数可)を活用する第2のアプローチでは、(「必須PDOA」に加えて)多数の追加のPDOAが提供され得る。デバイスは、選択ルールに従うことができ、それによると、特定数のPDOA(例えば、「必須PDOA」の数を超える数)が一致する場合、測定値が信頼できると判定され得る。代替のルールは、距離に著しく影響を与えない場合(例えば、結果として、全体距離が1距離ビン離れる)場合、異なるPDOAを無視することであってもよい。
追加のPDOA(複数可)を活用する第3のアプローチでは、「必須PDOA」の複数のセットが提供され、各セットは、個々に距離を判定することができる。これらの2つのセットは、ΔrとRmaxについて、同じ、同様、又は異なる値を有し得る。2つの計算された距離が一致しない場合、不一致のPDOAの数が判定され得る。不一致PDOAが1つのみである場合、それは無視することができ、距離は残りのPDOAを使用して推定され得る。2つの不一致PDOAが存在するが、2つのセットについて計算された2つの距離が類似している場合、平均が推定され得る。また、選択ルールに従うこともできる。
図6の第2のスキームの第3のアプローチの一例。それぞれが約105mの正しい距離を判定し得る以下のセットを考慮する。必須セット#1{ξ1=8、ξ2=13、Δf1=34.125,Δf2=21MHz}620及び必須セット#2{ξ3=3、ξ4=5、ξ5=7、Δf3=91MHz,Δf4=54.6MHz,Δf5=39MHz}640。Δr=100m/(7・13)=1.099mであり、セット1及びセット2のRmaxはそれぞれ104・Δr及び105・Δrである。Δrは、100KHz(セット2)及び125KHz(セット1)の倍数である周波数差を許容するように選択された。
図6は、2つの必須セット620、640について推定されたPDOAの一例を示す図600である。図示されるように、異なる周期で変化するPDOAが示され得る。この周期は、Rmax,iであるξi・Δrによって与えられる。例えば、ξ1=8の場合、周期は8.792mであり、これは0と2πとの間の位相の変動をカバーする。この期間内には、ξ1=8距離ビンが存在する。各ξiについて測定される位相は、様々な距離ビンに対応する(例えば、周期Rmax,iで同じξi内で円602が繰り返される)。目的は、全てのξiについての円602を含む距離ビンを発見することであり得る。
図6の例では、真の距離は、81.6mになると想定される。しかしながら、ξ3=3についてのPDOAにおける誤差(測定された位相が異なるビンをもたらした)のために、ボトムセット(ξ3=3、ξ4=5、ξ5=7)は、43.13mの距離(左側の線)を選択する。トップセット(ξ1=8、ξ2=13)は81.6mを正しく選択する。しかしながら、ξ4及びξ5のPDOAは、ξ1及びξ2のPDOAと一致する1つの距離ビンを有することに留意されたい。これにより、ξ3は拒否される。距離はこれらの4つのPDOAを使用して選択されるため、推定距離は81.6mである。また、距離推定値を選択するためのより簡単な方法は、例えば、PDOAの大部分が一致する距離ビンを発見するために、多数決原理を適用することであることにも留意されたい。
図5を再び参照すると、1つの例示的な状況では、502で、ZEモデムを装備したデバイスは、そのZEモデム電子能力及びMF-PDOA測定能力を、必要な対N(「必須」対)を含むPRSパラメータ、及び周波数のM個の「冗長」対を含むPRSパラメータ(これらの対は一緒に、十分長くないRmaxをもたらすために冗長と呼ばれる)と共に報告する。504で、デバイスは、必須対とM個の冗長対の両方に関するPRSを特徴付けるパラメータと共に、ネットワークからPRSリソースを受信する。受信されたPRSパラメータは、ネットワークによって現在サービスを受けているデバイスに基づいて、要求されたものとは異なり得ることに留意されたい。次いで、デバイスは、512で、必須対を使用してPDOAを測定して、「必須」距離を得て、冗長対のPDOAを計算する。514で、デバイスは、必須対及び冗長対が全て一致しているかどうかをチェックし、「必須距離」と一致する冗長対の各々について選択された距離ビンが存在する場合、推定距離は、516で有効であると宣言され、推定は、518で完了する。そうではなく、必須対と冗長対が不一致であり、全ての対にわたって一致する一意の距離ビンが存在しない場合、デバイスは、514で、距離推定値の妥当性を判定するために多数決原理を検討する。その後、デバイスは、少なくともJ個の距離ビン(J<M+N)が一致するかどうかをチェックし、デバイスは、514で、最終的な距離推定値を判定するために、J個の距離ビンにわたって一致する距離ビンを選択する。パラメータJは、デバイスによって判定されてもよく、又はネットワークによって提供されてもよい。あるいは、デバイスは、(M+N-J)個の異なる距離ビン(複数可)を利用して距離推定値を判定し、過半数Jによってそれが判定される距離推定値に近いかどうかを判定し、次いで、514で、全てのM+N個の選択された距離ビンの加重平均を使用して、距離推定値を計算し得る。J個未満の距離ビンが一致しているという条件で、デバイスは手順を繰り返し、508で、再び同じ又は異なるPRSリソースを要求し、結果として得られた測定値及び推定値を、個々に、又は以前のものと組み合わせて利用し得る。
別の例示的な状況では、502で、ZEを装備したデバイスは、そのZEモデム電子能力及びMF-PDOA測定能力を、2セットの「必須」対を要求するPRSパラメータと共に報告し、各必須対は、それ自体で距離を判定するのに十分である。504で、デバイスは、両方の必須対のPRSを特徴付けるパラメータと共に、両方の必須対についてネットワークからPRSリソースを受信する。受信されたPRSパラメータは、ネットワークによって現在サービスを受けているデバイスに基づいて要求されたものとは異なる場合があることに留意されたい。次いで、デバイスは、512でPDOAを計算し、514でこれら2つの必須対のセットについて、距離推定値を計算する。距離推定値が一致する場合、測定は完了したと宣言される。距離が不一致であるが、1つのPDOAのみが一致しない場合、選択ルールが適用され、残りのPDOAを使用して距離が推定される(例えば、距離ビンは、異なる対を除く全ての対にわたって一致するように選択される)。2つのPDOAが残りと一致しないが、結果として生じる推定距離の差がわずかである、又は許容可能である場合、デバイスは、2つの平均として距離推定値を宣言し得る。そうでなければ、デバイスは手順を繰り返し、508で、再び同じ又は異なるPRSリソースを要求し、結果として得られた測定値及び推定値を、個々に、又は以前のものと組み合わせて利用し得る。
補足的な構成では、PRS関連情報は、アタッチ/登録手順中に交換され得る。前述のスキームでは、一方でWTRU能力でネットワークを更新し、他方でPRS特性に関してWTRUに通知することは、UL又はDLにおいてULP/ZEデバイスにとって負担になり得る。
ULP/ZEデバイスのULでは、送信は、通常のRF送信を介して、又は(ネットワークからの信号の)UL後方散乱を介して行われ得る。前者は、ULP/ZEデバイスに利用可能な(例えば、エネルギー採取によって収集される)適度なエネルギー消費を必要とする。後方散乱は、低データレートをもたらし、ULP/ZEデバイスのUL通信をネットワークに完全に依存させ得る。いずれの技術も、大きなデータ転送を回避することが好ましい場合がある。
ULP/ZEデバイスのDLでは、モデムは狭い帯域幅を有し、したがってデータレートを制限する場合がある。更に、入力データの処理には電力消費が発生する。
対照的に、主モデム(すなわち、LTE及びNR)は、そのようなデータレート制限を有さないため、デバイスがZEモードに入る前に、PDOAを測定することができるように手順の一部を早めるために使用され得る。
1つの代替案は、主モデムが通信の初期段階にある(無線オン後の登録)、デバイスが登録エリアの外側の追跡エリアに移動する、及び/又はWTRU能力の変化がある(エンドユーザが「ULP/ZEモードのサポート」を切り替える)ときには常に、i)デバイスの能力及び必要性、及びii)関連PRS特性を判定することである。これらの手順は、MF-PDOA動作に必要な情報を伝えるために便利に使用され得る。
デバイスの能力及び必要性、並びにその関連PRS特性情報は、既に利用可能である/ネットワークに記憶されているはずなので、定期的な追跡エリア更新(例えば、NRにおける定期的な登録更新)中にやり取りする必要はない。
図7は、アタッチ手順700中のPRS関連情報の交換を示す図である。一般に、アタッチ手順700の場合、以下のステップのうちの1つ以上が行われ得る。最初に、デバイスがULP/ZEモード/モデム(及びULP/ZE測位)をサポートすることを通知する「ULP/ZEビット」を含むことができるアタッチ要求(LTE)又は登録要求(NR)メッセージ702が存在する。次に、EUTRA、EUTRA-NR、及びNRのためのクエリと共に、ZE/ULP能力についてのWTRU能力メッセージクエリ(例えば、UE能力問い合わせ)704が存在し得る。次に、WTRU能力情報メッセージ706は、ZE/ULP測位サポート技術(MF-PDOA)及びそれぞれのRF及びベースバンド能力を詳述する情報要素(IE)(例えば、共素数、システムBWなど)を、測位パラメータ(例えば、分解能)の所望の値と共に含み得る。次に、PRSを特徴付けるIE(例えば、実際の周波数、共素数因子、タイミングデータなど)を含むRRC接続再構成(LTE)又はRRC再構成(NR)メッセージ708が存在し得る。次に、デバイスは、RRC接続再構成完了/拒否メッセージ(LTE)、又はRRC再構成完了/拒否(NR)710で応答し得る。最後に、WTRU主モデムからネットワークへのアタッチ完了メッセージ712があり得る。
RRC接続再構成完了メッセージ710では、ネットワークは、PRSリソースがi)常時オンである、ii)需要に応じて利用可能である、及び/又はiii)特定のパターンに従って断続的であるかを指定し得る。更に、ネットワークは、複数の距離を計算することができるように、様々なANのPRSリソースを指定し得る。このメッセージで指定されるPRSパラメータは、定期的に、又は登録、追跡、若しくはRAN通知エリアの変更時に、WTRUで再構成され得るデフォルトのPRS層に関するものであってもよい。構成はまた、サポートされる各PRS層毎に1セットずつ設定されるパラメータセットと識別子との間のマッピングとして提供され得る。
更に、RRC接続再構成(LTE)又はRRC再構成(NR)メッセージ708は、異なるPRSリソースのセットを含み得る。デバイスがULP/ZEモードに入ると、チャネル状況及び場所(例えば、屋外、モール)に応じて、それらのセットのうちの1つを選択し得る。更に、再構成メッセージ708内のセットのいずれもチャネル条件及び場所に適用可能でない場合、デバイスは、本明細書に記載の第1及び第2のスキームに概説されるように、リソースを要求し得る。
本明細書で論じられるように、経路遅延測定を伴うハイブリッド(MF-)PDOAに関連するスキームが存在し得る。具体的には、これらのスキームは、PDOA測定値をタイミング情報と組み合わせ得る。また、デバイスのANへの実際の距離が、使用されるCWの明確な対のRmax,iよりも大きい場合、エイリアシングが発生する場合がある。このエイリアシングは、mによってモデル化され得る式3を参照)。PDOAは、真の距離を明確に判定することができない。
複数対についてPDOAを計算することにより有効Rmaxを増加させることができるが、この値は依然として制限され得、実際の距離が有効Rmaxを超えるときに、依然としてエイリアシングが存在する可能性がある。
それに加えて、たとえ真の距離が有効Rmax未満であることが既知である場合でも、PDOAの測定にエラーが生じて、誤った距離ビンの判定をもたらすことがある。1つのPDOAに対して、直に隣接する距離ビンを選択している場合でも、計算された距離に大きな誤差が生じる可能性がある。対応策は、距離を明確に判定するために必要な対を使用して、PDOAが測定される時間長を延長すること、及び/又はPRS及びそれぞれの測定を繰り返すことを含む。
1つの代替案は、タイミングアドバンス(TA)及び飛行時間(ToF)などのラウンドトリップタイム(RTT)データをPDOA測定値と組み合わせることである。PDOA測定値が精度を提供する一方、ラウンドトリップタイムデータは、不明確性を除去する(例えば、有効RmaxをANによってサービスされるセルの半径であり得る値に拡張する)。1つのCW対のみを使用している場合、Rmax,iは、RTTの分解能よりも大きくすることができる。
更に、複数対の場合、RTTタイミングデータは、有害なチャネル条件に起因して、1つの誤ったビンの判定が、MF-PDOA距離推定値をRTT推定と矛盾させるとき、エラーを検出するのに役立ち得る冗長性の形態として機能することができ、例えば、式5を参照すると、ξ1=3、ξ2=5である。dの真の値は14であるため、dに対して(測定される)mod値は、a1=mod(14,3)=2、a2=mod(14,5)=4になると推定される。しかしながら、位相誤差に起因して、上記の測定値は1及び4である。その代わりに、dの演算値は、mod(4,3)=1、mod(4,5)=4として4になる。
上述したように、PDOAをRTT測定値と組み合わせることにより、最大距離及び精度を改善し、汎用性を高め、チャネル障害に対する堅牢性を強化することができる。
一例では、LTE及びNRにおけるUL及びDL同期がどのように達成されるかについての技術(複数可)であり得るハイブリッド(MF-)PDOA-TAスキームが存在し得る。
電源投入時、デバイスは、最初に、PSS及びSSS同期基準信号を介してシステム取得及びDL同期を試みることができる。この同期は、受信されたフレーム、サブフレーム、スロット、及び/又はシンボルレベルであり得、ブロードキャストシステムメッセージの読み取りを可能にし得る。次に、システムメッセージからRACHパラメータを判定した後、デバイスは、RACH手順を試み得る、特に、UL同期を達成し得る。
デバイスが、受信されたDL信号のタイミングに従って、ULにおいてRACH MSG1を最初に送信するUL同期が達成され得る。しかしながら、(例えば、ANで)送信されたフレームと(例えば、デバイスで)受信されたフレームとの間にはtd遅延(例えば、距離/cに等しい)が生じ得る。最初に受信フレームと同期するUL信号は、ANにおいて、追加のtd伝搬遅延で受信され得る。ネットワークは、デバイスが第1のRACH MSG1を送信するときに、このRTT=2・tdを判定し得、ネットワークは、RACH MSG2でLTEにおける16・Tsの倍数で表されるTAコマンドに対応し得る。Ts(例えば、サンプリング周期、すなわちLTEにおける基本単位)の値が1/(2048・15kHz)=1/30720msと定義され、RTTを考慮すると、TAコマンドは78.125mの距離粒度に対応し得る。TAコマンドの精度も78.125mである、すなわち、TAコマンドが場所78.125・n±39.0625mを指定すると仮定され得る。言い換えれば、TAが0になる原点を除いて、TA距離ビンのサイズ(ΔrTA)は78.125mである。
NRにおいて、サブキャリア間隔(SCS)は、2μ・15KHzの形態である。TAコマンド粒度は、LTEと同じであってもよいが、2μで割ったものと同じであり得る。タイミングTAコマンドは、64・16・tc/2μの倍数であり得、ここで、Tc=1/(4096・480KHz)=64・Tsである。15KHz,μ=0のSCSの場合、距離の粒度は、LTEと同じであり得る。しかしながら、30KHz,μ=1のSCSの場合、距離の粒度は、39.0625mであり得る。LTE/NRデバイスが周囲を動き回ると、ネットワークは、その後、TA更新値(例えば、小さな差分値)を送信して、ネットワークと整合させたデバイスのULタイミングを維持し得る。ネットワークは、いずれの場合も、任意の瞬間に総タイミングアドバンスを知り得る。
ULP/ZEデバイスの一部として、PRSの要求は、TAの要求を含み得る。別のオプションは、ネットワークがタイミングアドバンスを自動的に提供することである。どちらの場合も、デバイスは、TAをPDOA測定値と組み合わされ得る。
チャネル条件、距離値、及びサポートされる周波数に応じて、デバイスは、MF-PDOAエラーを検出するために、1つのPDOA+TA、MF-PDOA+TA、及び/又はTAなどの様々なPDOA+TAの組み合わせオプションを有し得る。
1つのPDOA+TAオプションの場合、Rmax,iがΔrTAよりもわずかに大きくなるようにPDOA周波数対が選択され得る。PDOA測定は、TAよりも良好な分解能を提供し得る一方、TAは、距離の不明確性を除去する。
図8は、位相不明確性の一例を示すグラフ800である。同図では、PDOAの測定は、80+150・mメートルの可能な距離をもたらす。TAデータは、距離が約664~772mであると判定し、したがって、m=4であり、距離は680mと計算される。同図で、円802は、PDOA測定から判定される可能な距離を示す一方、TAデータは正しい円マークを選択する。
この状況における実際の距離精度は、位相感度に依存し得る。デバイスが位相をπ/8で区別し得る場合、精度が約10mである、すなわち150/(16位相値)であることを意味し、距離は約680±5mである。
MF-PDOA+TAオプションの場合、複数のPDOA周波数対をTAと組み合わされ得、有効Rmaxは、ΔrTAよりも幾分大きくなるように選択される。MF-PDOA+TAオプションよりも高精度の分解能が取得され得るが、TAは冗長性を除去する。例えば、π/8の位相分解能をサポートするデバイスについては、次の値が要求される:ξ1=4、ξ2=15,f1-f0=50MHz、f2-f0=13.333MHz,Δr=1.5m。
MF-PDOAの有効Rmaxは90mである。したがって、このパラメータの組み合わせを使用するデバイスは、TA(セル半径)によって判定される最大範囲を提供し得る。また、RSSIの良好な値(例えば、ANに近接する)では、デバイスは、1.5mの距離分解能を提供し得る。
あるいは、デバイスは、ξ1=3、ξ2=5、ξ3=8、Δr=1m、f1-f0=100MHz、f2-f0=60MHz、f3-f0=37.5MHzを要求し得る。
MF-PDOAの有効Rmaxは120mである。距離分解能は1mである。8の最大共素数値を使用することにより、ΔrがPDOA推定において少なくともπ/4を占めることを確実にする。したがって、これらのパラメータでは、デバイスは、前の実施例よりもRSSIの低い値に耐えることができる。
再び図5を参照すると、1つの例示的な状況では、502で、ZE受信機を備えたデバイスは、そのZEモデム電子能力及びMF-PDOA測定能力を報告し、最大有効距離がタイミングアドバンスの分解能よりわずかに大きいタイミングアドバンス及びPRSパラメータを要求する。504で、デバイスは、PRSリソース、PRSリソースを特徴付けるパラメータ、及びタイミングアドバンスを受信する。次いで、デバイスは、512でPDOAを計算し、514でそれらを組み合わせて距離推定値を見出す。TAが、粗距離バケットを判定する一方、PDOAは、TA距離バケット内のより高精度の距離分解能を提供する。
前述の例示的な状況の変形例では、デバイスは、サービングANからTA値を受信し、次いで、そのTA値を使用して、初期距離推定値及び対応する予想RSSIを判定する。その後、デバイスは、判定されたRSSI値及び初期距離推定値を利用して、508で、堅牢性を提供しながら精度を改善する特定のPRS構成を選択し、要求する。要求されるPRSの最大有効距離は、i)タイミングアドバンスの分解能よりも幾分大きくてもよく、又はii)タイミングアドバンスに無関係であってもよい。次いで、デバイスは、510で、ネットワークからPRSリソースを、PRSリソースを特徴付けるパラメータと共に受信する。次いで、デバイスは、512で、利用可能な周波数対のPDOAを測定する。事例i)の場合、デバイスは、PDOAを測定し、514でそれらを組み合わせて距離推定値を見出す。TAは、粗距離バケットを判定する一方、PDOAは、TA距離バケット内のより高精度の距離分解能を提供する。事例ii)の場合、デバイスは、PDOAを計算し、514で、TAのみを使用して距離推定値を判定し、この距離推定値を検証する。
TAがMF-PDOAエラーを検出するために使用されるオプションの場合、TAの役割は、MD-PDOAを介して得られた結果を検証及びチェックすることである。図9は、MF-PDOAからの結果を検証するためにTAが使用される実施例900を示す2つのグラフを示す。同図において、ξ1=3及びξ2=4、Δr=50mを使用してPDOAについて計算された全体距離は約560mであり、これは、選択されたTA範囲ビン902と一致する。
最後に、第1のスキームと同様に、ネットワークにPDOA測定値を報告することができ、ネットワークは距離及び測位計算を行う。そのような場合、ネットワークは、TA値を共有する必要がない場合がある。
一例では、ハイブリッド(MF-)PDOA-ToFスキームが存在し得る。飛行時間(ToF)方法は、一方向に送信される信号のラウンドトリップ時間(RTT)を計算し、反対方向の応答を受信する。それらの方法はまた、受信信号の処理、すなわち、処理遅延の測定も説明し得る。図10は、ハイブリッドPDOA-ToFスキーム1000におけるタイムスタンプの使用の一例を示す図である。同図では、タイムスタンプT1及びT4はそれぞれ、信号がULP/ZEアンテナ1002を出る瞬間と当該アンテナに到達する瞬間に対応する。一方、タイムスタンプT2及びT3は、信号がANアンテナ1004に到達する瞬間と当該アンテナを出る瞬間に対応する。
無線信号のRTTは、RTToF=(T4-T1)-(T3-T2)である。したがって、距離は、
RTToFを介して得られる距離の精度は、本明細書に記載のTAスキームの精度よりも良好であり得るため、(例えば、PDOAのみの性能を改善するために)TAスキームで要求されたものとは異なる共素数、周波数、及び距離ビン値の使用を可能にし得る。例えば、ToFのみで5mの精度を可能にし、デバイスがπ/8の位相精度をサポートする場合、f1-f0=60MHzのPDOA値は、Rmax,i=5m、及び0.625mの分解能を達成する。
図10のタイムスタンプは、WTRUがPRSリソースの要求を送信し、ネットワークがPRSリソース及びそれらの特性で応答するときに計算され得る。パラメータT2及びT3、又は数量T3-T2は、PRSリソースの特性を含むメッセージに含まれ得る。デバイスがネットワークにPDOAを提供して距離推定を行う場合、デバイスは、PDOAと共に、T1及びT4の値、又は数量T4ーT1を送信する必要があり得る。
あるいは、PRSリソースの要求が後方散乱を介して行われる場合、ネットワークは、ANアンテナを出る後方散乱信号及びANアンテナで受信される後方散乱信号のタイムスタンプを判定し得る。デバイスは、信号がアンテナに到達する瞬間と、送信された応答がアンテナを離れる瞬間とを判定し、処理遅延を測定し得る。ネットワークが距離推定を行う場合、デバイスは、処理遅延と共にPDOAを提供し得る。
場合によっては、距離推定は、従来のCRS及びTRSでMF-PDOAを利用し得る。具体的には、LTE及びNR基準信号は、MF-PDOA PRSの代わりに、又はそれと共に使用されて、距離推定のために複数のPDOAを取得し得る。
LTEのCRSを介したMF-PDOAの場合、セル固有基準信号(Cell-Specific Reference Signal、CRS)は、LTEの本質的なコンポーネントであり、無線リソース管理(例えば、選択、再選択、ハンドオーバ)、チャネル状態情報測定、周波数ドメイン等化、及びデジタル自動利得制御、周波数、時間追跡、及びデータ復調のために使用されるため、常にオンである。
一方、未使用のサブ-6GHzスペクトルの不足により、NRは、二重スペクトル共有(Dual-Spectrum Sharing、DSS)と呼ばれるスキームを介してLTEとスペクトルを共有することができる。DSSは、NRデバイスを意図したデータが、常時オンのLTE信号付近でレートマッチングされることを必要とする。結果として、NRデバイスは、NRサブフレーム毎にCRSを検出し得る。
1つのアプローチでは、CRSは、以下のようにMF-PDOAを介したDLベースの測距/測位のためのリソースであり得る。
CRSは、システム帯域幅全体を通して、全てのリソースブロック(RB)に存在するサブキャリア信号を含む。eNBが1つのポートを使用している場合、RB毎に2つのCRSサブキャリアがあり、それぞれが互いに90KHz離れて位置する。したがって、1つのポートについてCRSに使用されるサブキャリアの周波数分離は、90・nKHzの形態で表すことができ、ここで、nは{1...2・NRB-1}であり、NRBは、システム帯域幅におけるリソースブロックの数である。
CRSは単に、デバイスが生成することができる所定長-31疑似ランダムゴールドシーケンスc(n)で変調される。上記のように定義されるnの場合、同相及び直交シーケンスは、それぞれ、
MF-PDOA測位のためにデバイスがサポートする信号間の最小分離はΔfminであり、これは、使用され得る周波数の組み合わせを制限し得る。
デバイスが最小分離をサポートすると仮定すると、Δfmin=2MHzであり、システム帯域幅ΔFは20MHzであり、したがってNRB=100である。1.8MHz(10RB)の倍数であるΔfiを使用することにより、以下のようなパラメータセットのいずれかを選択することができ、いずれの場合も、取得されるRmaxは166.67mである(式11を参照):a)ξ1=5、ξ2=3,f1-f0=5.4MHz、f2-f0=9MHz、Δr=11.11m;b)ξ1=5、ξ2=8,f1-f0=14.4MHz、f2-f0=9MHz、Δr=4.167m。
0.54MHz(3RB)の倍数であるΔfi値を使用して、下記のいずれかのセットは、Rmax=555mをもたらす:c)ξ1=7、ξ2=8,f1-f0=4.32MHz、f2-f0=3.78MHz、Δr=9.92m;d)ξ1=15、ξ2=14,f1-f0=7.56MHz、f2-f0=8.1MHz、Δr=2.65m。
事例c及びdは、デバイスが、それぞれπ/4及びπ/8の位相感度をサポートするときに使用され得る。あるいは、CRSは、ネットワークから要求されたMF-PDOAと併せて使用されて、異なる周波数対を介してPDOAの数を増加させることができる。また、CRSは、RTTタイミングと併せて使用され得る。
2×2MIMOの共通構成である2つのポートの場合、RB毎に4つのサブキャリアがあり、各サブキャリアは45KHz離れている、しかしながら、2つの異なるポートに属するサブキャリアは、異なるアンテナに属すると想定され得る。したがって、同じポート内から選択されたサブキャリアの対のみが使用されてもよく、したがって、利用可能な周波数差は上記のままである。
CRSから得られたMF-PDOA距離推定値は、オンデマンドPRSリソースから得られたものとして信頼できないことがある。CRS周波数はデバイスのハードウェア能力と一致しない可能性があるため、測定されたPDOAはエラーを起こしやすい可能性がある。一例は、デバイス内の帯域通過フィルタによって適切に除去することができない基準信号によって汚染され得るPDOA測定値である。
NRにおけるTRSを介したMF-PDOAの場合、TRSは、CSI-RSリソースを使用して、デバイスでのファインタイム追跡及び周波数追跡を可能にする基準信号のタイプである。TRSは、常時オンではなく、PDSCHデータと共にのみ送信される。しかしながら、プロセス予約を使用して、ネットワークは、PDSCHチャネルを任意に切り分けて、それを「将来に使える」ようにすることができる。したがって、予約を使用して、ダミー/空のデータがTRSと共に送信され得る。
TRSは、2つの連続するスロット内でポート毎にRB当たり3個のサブキャリアを有し得、4個のサブキャリア離れて位置する各TRSサブキャリアは、15及び30KHzのSCSの場合、それぞれ60及び120KHzに対応する。しかしながら、全てのLTE RBに存在し得るCRSとは異なり、TRSの周期は少なくとも10msである。再開中、RB毎の3個のサブキャリアは、MF-PDOA測定を行うために少なくとも10ms毎に利用可能であり得る。TRSのためのRBの最小数は52である。SCSが15KHzであると想定され、最小数のRBがTRSに使用される場合、MF-PDOAに利用可能な周波数差は、60・nKHzであり、nは{1...(3・52=156)-1}である。
再び図5を参照すると、1つの例示的な状況では、最初に512で、デバイスは、サービングANに存在するCRS又はTRS内のサブキャリア対のPDOA値を計算し、デバイスは、514で、これらのPDOAを使用して、初期距離推定値を見出す。この距離推定値は、一般にデバイスのハードウェア能力に対応しない場合があるため、516で、信頼できないと判定される可能性が高いが、デバイスは、508で、PRSリソースのより標的化された/正確な要求のためのRSSI値と組み合わせてそれを使用し得る。したがって、508で、デバイスは、初期推定値を利用して、初期距離推定値と一致する特定のカスタマイズされたPRS構成をネットワークから要求する。510で、デバイスは、PRSの特性と共に、ネットワークからPRSリソースを受信する。次いで、512で、デバイスは、PDOAを測定して、514の距離を判定する。初期距離と一致する場合、518で、距離推定は、完了したと宣言され、ネットワークに報告され得る。そうではなく、516で推定距離が初期推定値と一致する場合、デバイスは508に進み、そこで同じ又は異なるパラメータを用いて再びPRSリソースを要求し得る。次いで、デバイスは、新しい距離推定値を以前の距離推定値と比較する。
差分MF-PDOAスキームでは、i)WTRU(例えば、ZE WTRU)とANとの間、及びii)ファシリテータ(例えば、他のWTRU)とANとの間で行われる構成及びデータ転送があり得る。複数のANのCW対及び周波数差を使用して、ANの対間の差分距離、及びそこからWTRUの位置を計算し得る。
PDOAは、「所与の対のCWの位相差」として予め定義されているため、差分MF-PDOAスキームは、(例えば、2つのANの間の差分距離を一度に取得するために)複数のANについて、及び(例えば、この差分距離の最大明確値を増加させるために)複数の周波数差について、PDOAを取得することを含み得る。しかしながら、ANの代わりに、ベースライン差分MF-PDOA及びサイドリンクにサポートされる差分MF-PDOAに関連して本明細書で説明される例では、ファシリテータ、又は他のWTRU(ZE WTRUの近傍にある)を使用してCWを生成し得る。すなわち、近傍のファシリテータは、WTRUがPDOAを取得する必要があるCWを放射し得る。場合によっては、多数のWTRUが2つ以上のANを検出することができないか、又は2つ以上のANからのCWを使用してPDOAを取得することができないため、WTRUの近傍のファシリテータがANよりも好ましい場合がある。追加的/代替的に、これは、WTRU及び/又はファシリテータの代わりにANによって行われ得る。
差分距離を達成するためのステップは、1)ファシリテータの発見及びリソースの選択のための単一CWの送信、2)ファシリテータ同期、及び3)差分MF-PDOA測定のためのCWの対(例えば、ファシリテータ当たり1対のCW)の送信からなる。ファシリテータの同期はアクション3)に先行するだけでよいため、アクション1)及び2)の順序は反転されてもよい。
AN1102と、CWを放射するファシリテータの選択セットと、を含むネットワーク1100を図11に示す。ファシリテータ発見及びリソース選択のステージ(本明細書で論じられるようなファシリテータの発見に関連するものと称され得る)中、各ファシリテータ(例えば、携帯電話アイコン)1104は、CW1120を所定周波数で送信することができ、任意のZE WTRU(IoTアイコン)1106は、(例えば、ファシリテータ1104とZEデバイス1106との間の)良好なチャネル条件でファシリテータ1104を発見するという意図でCWを検出し(チャネル条件は、ZE WTRU1106への経路喪失/近接度、シャドーイング、フェージングを含む)、最良のチャネル条件をもたらす周波数(及び可能性としてはその他のパラメータ)を判定する。
1つの例示的なアプローチは、ZE WTRU1106が(図11のように)固有の固定周波数で放射するファシリテータ1104を検出し、次いでそれらのRSSIに従って検出されたファシリテータをランク付けすることである。標的ZE WTRU1106の近傍にあるいくつかのファシリテータ1104は、単にそれらの信号がそれらのCWに対して選択された周波数で「フェードアウト」する可能性があるため、ZE WTRU1106によって検出されない可能性がある。1つの対応策は、ファシリテータ1104が複数の周波数でCWを送信することである。次いで、より複雑なアプローチでは、ファシリテータ1104が周波数を介してステップ又は掃引することができる場合、ファシリテータ及び周波数毎のRSSI測定を必要とし得る。
ファシリテータ同期は、1)AN1102から送信された少なくとも2つの基準CW(「CW-RS」)、及び2)AN1102へのそれぞれの距離(及び、場合によっては、ファシリテータ1104の位置)に関する各ファシリテータ1104の知識、から達成され得る。例えば、AN1102は、900及び903MHzでCW-RS信号を放射することができ、次いで、それを使用して、周波数シンセサイザを介して(例えば、周波数乗算器及びミキサを利用して)、ファシリテータ1104において周波数903+3mMHz(m ∈N)でCWを生成し得る。次に、各CWは、AN1102とファシリテータ1104との間の伝搬遅延、例えば、-mod(dA/c,2π)で位相シフトされ得る。
あるいは、ファシリテータ同期は、以下の方法(A~D)又はそれらの組み合わせのうちの1つで達成することができる。A)LTE/NRサンプリング期間の時間精度を有する値を含むタイミングアドバンスコマンドを送信するAN1102(例えば、LTEに対して、Ts=1/30.48MHz)。しかしながら、このタイミングアドバンスは、ファシリテータ1104信号が(例えば、LTE/NRのように同時にANに到達するのではなく)同時に送信されることを確実にするように、(例えば、LTE/NRのように双方向距離ではなく)一方向距離であり得る。B)5GのWTRUのための高帯域幅PRS信号、C)GPS測位。D)産業用IoT(IIoT)及びURLLCのための部分NRリリース16サポートとしての時間依存ネットワーク(TSN)。
差分MF-PDOA測定ステージに関する詳細を本明細書で更に説明する。
一般に、ベースライン差分MF-PDOA及びサイドリンクサポート差分MF-PDOAに関連する本明細書で論じられる例は、位置の計算に使用されるリソース及び構成が動的である測位のための差分MF-PDOAを使用することに相当し、リソース及び構成は、位置の推定を最適化するために最良の可能なチャネル条件を利用するように動的に選択される。
図13に示されるように、ファシリテータ発見ステージ1320は、このスキームの場合、周期的アプローチに従うことができ、このアプローチでは、期間Tp毎に、セル内の全てのファシリテータが同時に1つのCWを、持続時間T1送信し、各ファシリテータはCWに対して、自由裁量でN個の周波数のうちの1番目の異なる周波数を使用する。次いで、位置が(例えば、AN又はZE WTRU自体によって)判定される必要があるエリアにおける任意のZE WTRUは、T1の間に検出する1322周波数を、各周波数についてのRSSIと共に、ANに報告する1328。これは、RSSIが固定閾値Pdを超えるか又は等しい場合にのみ、ZE WTRUが周波数を報告する1328構成であってもよい。(図12に示される)これらの周波数レポート1200の受信時1332、ANは、報告された周波数を実際のファシリテータにトレースし、それにより、ZE WTRUがファシリテータの識別情報を報告する必要性を回避し得る。一時停止又は時間間隙の後、ZE WTRUから報告を受信し、ANにおける測定レポートの処理1334を完了させるため、ファシリテータは、その後、N個の周波数のうち2番目を使用して、期間T1にわたってCWを同時に送信し得る。ここでも、問題のZE WTRUは、RSSI値と共に検出することができる周波数を報告し得る1328。N個全ての入力周波数が循環されるまでのそのような反復(例えば、サイクル)は計N回である。このシステムは、各ファシリテータが、差分MF-PDOA測定ステージ1330の間に少なくとも2対のCW(2つの周波数差Δfiをサポートする必要があるという理解から(1つの周波数は、第2の対で再利用することができる)、N=3の最小値に設定され得る。あるいは、N=3の値は、帯域/サブ帯域内の低、中間、及び高周波に対応し得る。最終的に、値が大きいほど、深いフェードを有する周波数点を更に良好に回避することができ、最適なフェージング特性を有する周波数点が選択される。
別の代替案は、全体的な手順を単純に緩和させて、N=1又はN=2を可能にし、それらのN個の周波数で検出されるか否かにかかわらず検出され得るファシリテータを選択することである(送信された周波数でCWが深いフェードにあるため、ZE WTRUに近接しているにもかかわらず検出されない)。そのような手順(例えば、N=1又はN=2)は、セル全体(又は問題のZE WTRUの近傍)にファシリテータが高密度に存在する場合に実行可能であり得る。
周波数及びRSSIを有するリストを含む周波数レポート1200は、N個の反復の各々又は全ての完了後にANに後方散乱され得る。
N個の反復全てをリストアップする際、周波数レポートは、N個の反復の各々について、検出された周波数(及び閾値を超えるマージンとして表されるそれぞれのRSSI)の各々を含む反復フィールド1202を含み得る。各反復フィールドに続いて、第Nのフィールドを除いて、空のフィールド1204が続くことができる。
レポート1200にリストアップされた周波数の総数が特定の目標を下回っている場合、ANは、ファシリテータに対してNサイクルファシリテータ送信手順を繰り返し、ZE WTRUに対して所与の下限閾値で再測定するように指示し得る。周波数レポート1200から、ANは、デバイスが配置されている近傍を判定することができ、したがって、ZE WTRU近傍のみのファシリテータのサブセットに対して、(セル全体ではなく)ファシリテータ発見手順1320の繰り返しに関与するように指示することができる。あるいは、ANは、繰り返しをスキップすることができるが、差分MF-PDOA測定ステージ1330でCW-RSを含む。
周波数レポート1200の処理1334後、ANは、差分MF-PDOA測定ステージにおいてCWの対を送信するファシリテータを選択し、使用される周波数と共に、ファシリテータ及びZE WTRUにその選択を通知し得る。この時点で、ANは、そのCW-RSの送信を開始し得る。これらのCW基準は、(ANへの距離に関する知識と共に)ファシリテータによって使用され得、ANに同期されるCWを合成する。ANはまた、使用される周波数の対の組(及び、最終的にZE WTRUが自身の位置を計算するか1336、又は現場のマップに測定値をトレースし、したがって、ANへ位置を報告しない場合、ファシリテータの識別情報)を各ZE WTRUに通知し得る。
続いて、差分MF-PDOA測定ステージに関与するようにANによって選択された各ファシリテータは、CWのそれぞれの第1の対を送信し得る。ZE WTRUは、2つの異なるファシリテータからの一対のCW(計4つのCW)を使用して、第1のセット(セットs=1)の測定値1338(図4のsinθBA及びcosθBA)を取得し得る。その後、ANは、次いで、第2の対のCW(別の周波数差を有する)を送信するように各ファシリテータに命令することができ、そこから、ZE WTRUは、測定値1338の第2のセット(セットs=2)を取得する。
以前の手順を繰り返して、ファシリテータの新たな組(j番目の組)のための測定値1338の第1及び第2のセットを取得し得る。
また、ZE WTRUは、後方散乱を介して、2(j=2)対のファシリテータについての第1及び第2のセットの測定値1338をANに報告し得る1339。次いで、ANは、第1の対のファシリテータ間の差分距離を判定し、次いで、第2の対のファシリテータ対の間の差分距離を判定し得る。2つの差分距離を使用して、デバイスの2-D場所を判定し得る1336。これらの2対のファシリテータは、1つのファシリテータを再使用してもよく、又は再使用しなくてもよく、再使用するかしないかによりそれぞれ、結果的に計3つのファシリテータ(第1の対の場合、ファシリテータA及びB、次いで第2の対の場合、ファシリテータA及びC)又は4つのファシリテータ(ファシリテータA及びB、次いでファシリテータC及びD)となる。3-D場所の場合、3組(j=3)のファシリテータからの測定値が必要とされる。
あるいは、ZE WTRUは、デバイスが存在する現場、例えば、モール、病院内、高層ビル内、スタジウムなどのマップ上で、ファシリテータの識別情報と共に、測定値を検索し得る。マップは、(例えば、ZE WTRUが最初に現場に入るとき)ZE WTRUと関連付けられた主トランシーバを使用して事前にダウンロードされ得る1304。ZE WTRUは、マップから座標を取得し、それらをANに報告し得る。
ファシリテータのみを使用する代わりに、WTRU(又はWTRUとファシリテータの組み合わせ)もまた、2-D又は3-D場所の判定に利用され得る。更に、ファシリテータ発見ステージ1320の間、WTRUは、UL内でLTE又はNRリソースブロックなどの変調キャリアを送信し得る。送信は、制御プレーンデータ(例えば、追跡エリア更新)及び/又は小さなユーザプレーンデータ(例えば、バッテリ情報、現在位置、及びフラグを、差分MF-PDOAスキームに関与する意向を示すフラグ)を伝達し得る。
更に、周期的なアプローチの代わりに、ZE WTRU自体は、後方散乱を介して、要求に応じて差分MF-PDOA手順の開始を要求し得る。永続的な周期的CWリソースを有するのではなく、これらのリソースは、半永続的に提供され得る。必要に応じて(NW又はZE WTRUで)、ファシリテータ発見ステージのCWリソース(及び周期性などのそれらの構成)は、アクティブ化及び非アクティブ化され得る。
一実施形態1300では、WTRUは、固定周波数MEMS変圧器のバンク、調整可能なMEMS変圧器のバンク、又は調整可能な固定周波数MEMS変圧器のバンクを含む、主トランシーバ及びコンパニオンZE受信機を備え得る(本明細書ではZE WTRUと称され得る)。動作中、このZE WTRUは、MEMS変圧器のバンクを使用して、CWを永久的に受信し得る。このZE WTRUはまた、エネルギー検出(ED)回路、ミキサ、ローパスフィルタ、アークタンジェントモジュール、及び他のコンポーネントを含み得る。最初に、1302でZE WTRUが最初に現場に入るとき、1304で、ファシリテータの場所も含む現場のマップをダウンロードし得る。ZE WTRUはまた、システムパラメータを受信し、その能力を共有し得る。1322で、CWが送信されるとき常に、ZE WTRUは、ED回路を介してCWを検出し得る。ZE WTRUがその位置を判定する必要がある場合、又はANによってその位置を判定するように促される場合、ZE WTRUは、それぞれのRSSI値と共に、検出することができる周波数の値(例えば、異なるファシリテータに属する各周波数)を後方散乱させ得る1328。1322及び1328におけるアクションは、計N回繰り返すことができ、ここで、Nは、既知の事前構成されたシステムパラメータである。1328で、ZE WTRUは、全てのN個のステップについて周波数及びRSSI値を含む周波数レポートを後方散乱させ得る。1332で、ZE WTRUは、CWを送信するファシリテータ(例えば、全ての対又は一対のファシリテータ)の識別情報と共に、CWの周波数についてANによって通知され得る。1334で、ZE WTRUは、期間TMにわたってCWを聴取し、対のCWの組(各対は同じ周波数差Δfsを有し、s=1であり、異なるファシリテータに属する)についてのPDOAを計算し、第1のセット(s=1)の測定値1338(「同相」値cosθBA及び「直交」値sinθBA)を取得し得る。ZE WTRUはまた、後方散乱を介して、測定値1338をANと共有し得る1339。その後、ZE WTRUは、1332でアクションを繰り返し、新しいCW周波数及び関連するファシリテータ識別子を通知され得る。あるいは、第1のセット1338からの周波数が再利用され得るが、順序を変更して、新しい周波数差Δfs(s=2)をもたらし得る。これは、第1のファシリテータに進む第1のセットの第1及び第3の周波数などを介して行うことができる。次いで、ZE WTRUは、1334で新しいCWについてアクションを繰り返し、同じ対のファシリテータの第2のセット(s=2)の測定値1338を取得し得る。ANが要求する場合、ZE WTRUは、測定値の第2のセット1338を提供し得る。1332、1334、及び1339でのアクションは、新たな対のファシリテータに対して繰り返され得る。代替的に、ZE WTRUは、第1及び第2の対のファシリテータの第1及び第2のセットの測定値1338を、ダウンロードされたマップ内の場所にトレースし、その関連座標をANと共有し得る。
更に別の実施形態では、ファシリテータには、いずれかの場合に、N個の周波数のうちのいずれかでCWを放射することができる送信機が装備され得る。これらのCWは、1)永続的かつ周期的に、又は2)半永続的に(例えば、必要に応じて、リソース構成がアクティブ化及び非アクティブ化される)提供され得る。第1のステップでは、ファシリテータ(例えば、ZE WTRU又は問題のWTRUに対する他のWTRU)は、ANからのコマンドを受信して、N個の周波数のうちの1番目の周波数でCWを送信し得る。あるいは、期間Tp毎に、ファシリテータは、CWの送信を開始するように準備し得る。第2のステップでは、ファシリテータは、期間T1にわたって、割り当てられた周波数でCWを送信し得る。また、ファシリテータは、計N-1回、第2のステップを繰り返し得る。第3のステップでは、ファシリテータは、ファシリテータが送信する必要がある一対のCWを通知され得る。第4のステップでは、ファシリテータは、期間TMにわたって、一対のCWを送信し得る。第3及び第4のステップは、異なる周波数及び異なる周波数差について少なくとも1回繰り返され得る。
別の実施形態では、第1のステップで、アクセスノード(AN)は、N個の周波数のうちの1番目の周波数で(例えば、永続的かつ周期的に、又は半周期的かつ必要に応じて)CWの送信を開始するように、セルエリア内のファシリテータに命令し得る。第2のステップでは、ANは、任意のZE WTRUに、それが検出することができる周波数を報告するように命令し得る。第1及び第2のステップは、計N-1回繰り返されてもよい。第3のステップでは、ANは、各ZE WTRUのレポートを処理し得る。第4のステップでは、ANは、期間TMにわたって、所与の周波数で(例えば、所与の周波数差を用いて)送信するようにファシリテータに命令し得る。ANは、任意のZE WTRUに、行われた測定値を報告するように促し得る。第4のステップは、新しい周波数(例えば、新しい周波数差で)について第3のステップを繰り返し得る。第3及び第4のステップは、新しい周波数及び新しい周波数差で繰り返され得る。ZE WTRUの観点から、異なる対のファシリテータが含まれ得る。しかしながら、ANの観点から、同じファシリテータが送信を行うが、ANは、現在は、送信が異なるZE WTRUを対象としていることを確実にし得る。第5のステップでは、測定レポートを使用して、ANは、任意のデバイスの位置を計算し得る、又はその位置の座標を報告するようにデバイスに命令し得る。
ZE WTRUは、本明細書に開示されるようなデフォルトのリソース内の属性を補足又は置換する属性を有する部分的又は完全なリソースを要求し得る。完全なリソースとは、リソースが2-D(又は3-D)場所を得るのに十分であることを意味する。部分的なリソースとは、リソースがデフォルトのリソースを単に補うことを意味する。発見ステージに関して変更することができる属性/リソースは、周波数、周波数の総数、及び/又は測定レポートのための閾値を含み、差分MF-PDOAステージに関しては、変更することができる属性/リソースは、周波数対の数、CWの周波数及びそれらの周波数差、及び/又はCWの持続時間である。
一実施形態では、ファシリテータを発見する及び/又はそれ自体の位置を判定するためにデフォルトのリソースを既に受信したZE WTRUは、追加のリソースを要求することができ、追加のリソースは以下を含む:測定レポートのための別の閾値;追加のCW対;非デフォルトの周波数差Δfi(例えば、大きな値、又は1MHzの分数の倍数);各ファシリテータ組について、距離を精緻化する、又は明確距離を更に向上させるCW対の追加の組(追加のΔfiを使用);場合によっては、他の帯域又は保護帯域での非デフォルトの周波数;増加したCWの持続時間;一度に複数対のCWの複数組(例えば、デバイスは、一度に3つ以上のファシリテータについての測定値を取得する、例えば、一度に2つ以上の差分距離についての測定値を提供することができる)。
後方散乱を使用して、ZE WTRUからANに要求、検出/発見結果、及び測定結果を送信することは、距離、信頼性、データレート、輻輳/競合、及び待ち時間に関する問題を呈する場合がある。一方、ZE WTRUと近隣のファシリテータとの間の直接通信は、より堅牢で汎用性が高く、競合がより少なくなり、待ち時間がより短くなる可能性が高い。更に、直接ZE WTRUファシリテータ通信は、ANの負担を低減するのに役立ち得る。より重要なことに、ファシリテータ、周波数、及び他のパラメータ選択に対してより動的でカスタマイズされたZE-WTRUアプローチを有することが可能になり、差分MF-PDOA測定値を最終的に最適化することができる。更に、ファシリテータは、ファシリテータ発見ステージの前に、ZE WTRUを発見することができてもよい。
いくつかのシナリオでは、最良のCW対を選択し、構成/パラメータを共有し、差分MF-PDOA測定値を改善及び共有するために、ZE WTRUとファシリテータ/WTRUとの間の直接的な通信が存在し得る。直接通信は、ULにおける後方散乱、DL/ULにおける(D2D/ProSe及びC-V2Xのような)サイドリンク、802.11baで使用されるのと同様のDLにおけるZEエアインターフェース、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。本明細書で論じられるように、複数のANのCW対及び周波数差Δfiを使用して、差分距離及びZE WTRUの位置を最終的に計算し得る。
一方、概して屋内環境では、チャネルはマルチパス(LOS及び/又は反射)によって影響を受け、したがって、CWから得られるPDOAは、マルチパスによって影響を受ける。マルチパスチャネルを介して送信されるCWは、有効振幅又はフェージング振幅、及び有効遅延(例えば、1)LOS伝播遅延(すなわち、距離)と、2)マルチパス遅延拡散の正味効果との合計である遅延))を有する正味CWをもたらし得る。この振幅及びこの有効遅延は、どのようにマルチパスの個々の成分(例えば、LOS及び反射)が、ベクトル的に(例えば、振幅及び位相)合算するか、例えば、それらがコヒーレントに/弱め合うように、強め合うように、又はその間で結合するかに応じて変動し得る。結果として、オプションが利用可能である場合、目的は、マルチパスによる遅延を最小限に抑える周波数を選択することであるべきである(例えば、反射が強め合うように合算されて、LOSのみが残るときに最良のシナリオが発生する)。
更に、最も正確な差分距離測定(例えば、有効遅延の正確な推定において精密である)は、マルチパスの成分(例えば、LOS及び/又は反射)が、コヒーレント又はほぼコヒーレントに、すなわち、フェージング振幅が高い(例えば、信号が「フェードインする」)周波数及び場所で合算されるときに取得され得る。フェージング振幅が低い(信号が「フェードアウト」するとき)、反対が真であり得る。したがって、様々な/多数の周波数、特に、広く離れた(例えば、チャネルのコヒーレンス帯域幅を超えて分離された)周波数点の選択は、差分距離測定を改善する周波数の取得を可能にし得る。したがって、このアプローチにおけるCW発見ステージはまた、最良のフェージング状況(例えば、システム伝達関数の最高振幅レベル)、最小のマルチパス、最小の遅延、及び/又はより良好な差分距離計算をもたらす周波数を選択する目的を有してもよい。
実施形態では、ZE WTRUとファシリテータとの間の直接通信と併せて使用され、マルチパスの影響を軽減するために利用され得るいくつかのアプローチが存在し得る。
1つのアプローチでは、後方散乱(例えば、変調なし)を使用して、CWをファシリテータに反射し、次に、最良の周波数を選択する目的で双方向チャネルマルチパス及びフェージング状況を推定することができる(例えば、ファシリテータは、ZE WTRUではなくCWの適合性に関する判定を行う)。後方散乱はまた、測定値をファシリテータと共有するために使用され得る。指向性後方散乱を利用して、最良のフェージング状況又は最小の経路遅延で、ZE WTRUからの方向を判定し得る。
1つのアプローチでは、ZE WTRUにおける指向性アンテナ又はマルチビームアンテナは、マルチパスを低減し、最小の経路遅延をもたらすビームが選択され得る。
1つのアプローチでは、サイドリンク(LTE又はNRベース)は、ZE WTRUとファシリテータとの間で情報(例えば、選択された周波数、構成/パラメータ、測定値)を共有するため、またファシリテータ間の通信のために使用され得る。あるいは、情報は、802.11baで使用されるものと同様のZEエアインターフェースを介して、ファシリテータからZE WTRUに伝達され得る。
いくつかのシナリオでは、目的は、直接ZE WTRU-ファシリテータ間通信を活用して、差分MF-PDOAに関与する測定のために使用される最良のリソース及びチャネル条件の選択を更に改善し、それにより、測位精度を更に向上させることであり得る。
ファシリテータが、発見ステージ中に静的周波数で送信するスキームでは、各ファシリテータは、ファシリテータに固有の1つ以上の周波数で送信する。次いで、ZE WTRUは、後方散乱を介して、又はZEエアインターフェースを介して、どのファシリテータ及び周波数が選択されたかをファシリテータに通知し得る。発見ステージの前に、ファシリテータは後方散乱を行って、どのZE WTRUが存在するかを判定し得る。次に、ZE WTRUを検出する各ファシリテータからCWを順次送信し得る。第1のファシリテータは、CWを順次送信し、次いで、(例えば、後方散乱又はサイドリンクを介して)ZE WTRUに問い合わせて、測定値又は選択された周波数を報告する。次いで、第2のファシリテータは、CWを順次送信し、クエリを実行する。この手順は、ZE WTRUを検出した全てのファシリテータが使い果たされるまで繰り返され得る。ファシリテータは、収集された情報をANと共有し得る。次に、ANは、CW-RSの放射を開始し、差分MF-PDOA測定に関与するファシリテータを編成(例えば、選択及び構成)し得る。
ファシリテータが周波数掃引を実行するスキームでは、ファシリテータは、ZE WTRUが各ファシリテータにとって最適なチャネル条件の周波数を判定することができるように(例えば、マルチパス成分が強め合うように合算する際、信号が「フェードイン」する)、1つ以上の帯域全体(例えば、ISM帯域)又はその大部分にわたって周波数を掃引する能力を有し得る。
ファシリテータは、後方散乱を実行して、近傍に存在するZE WTRUを発見し得る。後方散乱メッセージは、ZE WTRUの識別情報を含み得る。所与のZE WTRUから応答を受信するこれらのファシリテータは、この情報をANに報告し得る。次に、ANは、ファシリテータが周波数掃引を実行する順序を管理し得る。各ファシリテータは、周波数掃引を完了した後、後方散乱又はサイドリンクを介して標的ZE WTRUを問い合わせて、選択した周波数を報告し得る。周波数は、好みの順で提供され得る。あるいは、周波数及び対応するRSSI値が提供され得る。あるいは、ファシリテータは、異なる周波数をカバー(例えば、掃引)し、各周波数の後方散乱信号の強度及び遅延を測定しながら後方散乱させ得る。
1つのスキームでは、離散周波数掃引が行われ得る(例えば、ファシリテータは、距離をカバーする所定の離散周波数値で放射し、これらの値は、ZE WTRUにとって既知である)。あるいは、連続周波数掃引が行われ得る(例えば、ファシリテータは、徐々に変化する周波数、すなわち、図14の「線形周波数チャープ」でCWを放射する)。このアプローチでは、最良の周波数の判定は、後方散乱を介してのみ行われ得る。後方散乱での連続周波数掃引は、状況によっては、ファシリテータが、フェージングの観点からだけでなく、デバイスからのアンテナ/RFE応答の観点から最良の周波数点を判定できるという利点を有し得る。
続いて、この手順(例えば、CWの周波数掃引と、その後に続く後方散乱を介した問い合わせ又は単なるCWの後方散乱)は、当初、問題のZE WTRUから後方散乱を検出できなかった各ファシリテータについて繰り返され得、情報はANと共有され得る。ANは、差分MF-PDOA測定に関与するファシリテータを編成し得る。
ZE WTRUがビーム掃引を実行するスキームでは、ZE WTRUは、ビームスイッチアンテナを使用して、(例えば、マルチパスの影響を低減するために)最良のゲイン又は最も低い経路遅延を有するビームを選択する、又は選択を支援し得る。発見及びPDOA測定は、ZE WTRUで行われ、後方散乱、サイドリンク、又はZEエアインターフェースを介してファシリテータに報告され得る。発見のためのCWの持続時間T1とPDOA測定値TMは、ZE WTRUによってサポートされるビームの数に等しい係数だけ増加させ得る。あるいは、測定は、後方散乱を介してファシリテータで実行され得る。
各ファシリテータは、発見に使用するため限られた数の周波数、場合によっては1つのみの周波数を有し得る。各周波数について、ファシリテータはCWを放射する。
ZE WTRUは、ファシリテータがサポートすることができるビームの数をファシリテータに通知する必要があり得る。
周波数掃引とビーム掃引が存在するスキームでは、本明細書で論じられるような手順があり得、例えば、ファシリテータに関連する実施例は周波数掃引を実行し、ZE WTRUはビーム掃引を実行し、それらが組み合わされる結果、ファシリテータでの掃引とZE WTRUでの掃引の両方が、発見ステージ中及び測定ステージ中に実行される。図15は、周波数及びビーム掃引の例示的なフローチャートを示す。
一実施形態1500では、MEMS変圧器のバンク(例えば、所与の周波数範囲を適切にカバーする濃度/数及び変圧器帯域幅)と多方向アンテナを備えたZE WTRUは、1つ又は複数の受信ビーム/方向を介して永続的にCWを傍受し続け得る。周期Tpで、CWは、ファシリテータから受信される。あるいは、CWは、ZE WTRU又はファシリテータの要求に応じて、非周期的に放射され得る。1502で、ZE WTRUが最初に現場に到達すると、1504で、主トランシーバを使用して現場のマップを取得し、そのZE WTRU能力(例えば、ビームの数、ビーム毎に費やされる時間、帯域幅、及び各変圧器の中心周波数、ZE WTRUが同時に検出できるファシリテータの数など)をANと共有し、システムパラメータ(例えば、周期性、発見に使用されるCWの持続時間、離散又は連続周波数掃引、ファシリテータ又はZE WTRUが最良の周波数を判定する、及びその他のパラメータ)を受信し得る。更に、ZE WTRUは、現場周辺をローミングし、異なるファシリテータの近傍に到達すると、ANによって共有されるシステムパラメータとは異なる場合、ファシリテータの個々のシステムパラメータを(例えば、サイドリンク又はZEエアインターフェースを介して)受信し得る。ZE WTRUデバイスはまた、近傍のファシリテータにその識別情報を提供し得る(例えば、ファシリテータは、予めANによって共有されたZE WTRU情報と関連付けることができる)。
1506で、ZE WTRUは、(例えば、発見ステージの)CWの放射が、周期的な送信の検出から、又はサイドリンク又はZEエアインターフェースを介して受信されたファシリテータからの直接情報のいずれかから開始されたと判定し得る。ZE WTRUは、第1のビーム/方向を試行し得る。放射は、一度に1つのファシリテータで順次行い得る、又はより多くのファシリテータで行い得る。次いで、ZE WTRUは、CWの周波数が変化する前に残りのビームを試行し得る。その後、CWの周波数を変更することができ、ZE WTRUは再び、ZE WTRUがサポートすることができる全てのビーム/方向を試行し得る。その後、ZE WTRUは、最も強い周波数及びビーム/方向、又は最も短い経路をもたらす周波数とビームの組み合わせを判定し得、周波数及びファシリテータの識別情報毎のビーム数を記録し得る。1510で、ZE WTRUは、後方散乱又はサイドリンクを介して、周波数及び対応するRSSI、場合によってはビーム/方向をファシリテータに報告し得る(例えば、この時点で、ZE WTRUは、ファシリテータの識別情報を取得し得る)。次いで、異なるファシリテータの場合、ZE WTRUは、全てのビーム/方向並びに周波数に対してプロセスを繰り返し、報告アクションを繰り返し得る。1512で、サイドリンク又はZEエアインターフェースを介して、ZE WTRUは、測定ステージに使用されるファシリテータ毎に、(例えば、1ファシリテータから)周波数、周波数差、及び場合によってはファシリテータの持続時間及び識別情報/場所を取得し得る。1514で、ZE WTRUは、最良のビームを使用して(例えば、第4のステップで判定されたファシリテータ当たりの周波数毎のビーム数を参照することによって)、又は全てのビームを使用して、測定を実行し得る。場合によっては、ファシリテータは、測定を要求し得る。デバイスは、後方散乱又はサイドリンクを介して報告し返してもよい。その後、1512及び1514のアクションは、様々な周波数及び周波数差に対して繰り返し、異なる組のファシリテータに対して繰り返し得る。ZE WTRUは、サイドリンク、後方散乱、又はZEエアインターフェースを介して、1516で、追加の周波数、周波数差、ファシリテータの追加の組(複数可)を要求し、更なる測定を行い得る。1518で、ZE WTRUは、全ての測定値を以前にダウンロードされたマップにトレースし得る。
あるいは、発見ステージにおけるビーム及び周波数選択は、以下のように後方散乱を介して行われ得る。1506で、CWは、周波数毎にファシリテータから順次受信され得る。周波数毎に、ZE WTRUは、各ビームを順次試み得る。1510で、ZE WTRUは、RSSI(例えば、RSSIがファシリテータで測定されるとき)又はビーム(例えば、ファシリテータが、ビームを後方散乱されたCWのタイミングから、及び場合によっては後方散乱されたRSSIの変化の検出から推定するとき)を報告する必要がない場合がある。しかしながら、1512で、ZE WTRUは、各周波数に使用するためにビームに関する情報を受信し得る。
あるいは、発見ステージにおけるビーム及び周波数選択は、ビーム切り替えを適用するZE WTRUを用いた連続周波数掃引後方散乱、及び/又は指向性後方散乱を介して行われ得る。ZE WTRUは、1つのビーム/方向を維持することができる一方で、1つのファシリテータから周波数を徐々に変化させてCWを受信し得る。その後、ZEデバイスは再び(例えば、異なるビーム/方向を使用して)同じファシリテータから同じCWの再送信を受信し得る。次いで、異なるファシリテータに対して手順を繰り返し得る。
別の実施形態では、1504で、ファシリテータは、セルエリア内のZE WTRUの能力(例えば、サポートされる周波数、ビーム数、CW測定持続時間などの能力)をANから受信し得る。その後、ファシリテータは、標的ZE WTRUのビームの数を考慮に入れた所与の時間にわたって、固定された初期の離散周波数(周波数ラスタの一部である周波数)で、一度に近隣の1つのファシリテータからCWの送信を周期的に開始し得、次いで短い一時停止を観察する。次に、ファシリテータは、ラスタの残りの周波数で第2のステップにおいてCW送信を繰り返し得る。1510で、ファシリテータは、後方散乱又はサイドリンクを介して、周波数、ビーム、及び/又はRSSI値を含むZE WTRUからの周波数レポートを受信し得る。短い一時停止をおいて、周波数ラスタ内の全ての周波数をカバーし、この手順は、近傍の他のファシリテータに対して繰り返され得る。その後、ファシリテータは、全ての周波数レポートをANと共有する。1512で、ファシリテータは、CW周波数のスケジュール、送信する周波数差、及びZE WTRUからの測定レポートの後方散乱に関する情報を受信し得る。1514で、ファシリテータは、要求された周波数及び周波数差で一対のCWを送信し得る。次に、ファシリテータは、ZE WTRUを後方散乱させて測定レポートを受信し得る。1512で受信されたスケジュール内の全てのアイテムが完了するまで、送信及び後方散乱アクションが繰り返され得る。
あるいは、1504で、ファシリテータは、後方散乱を使用してもよく、CWは所与の周波数であり、ZE WTRUから後方散乱された信号が測定される。
あるいは、固定された初期離散周波数でCWを送信する代わりに、ファシリテータは、デバイスが1つのビーム/方向を試行する間、及びその後のアクションが、残りのビーム/方向に対して繰り返され得る間、線形周波数チャープCWを送信し得る。
あるいは、1510で、ファシリテータは、周波数レポートを介して既にいくつかの最良の周波数を通知されており、これにより、CWの開始又は送信を再実行してもよいが、より細かい周波数間隔(例えば、本質的に、微細周波数選択と呼ばれることができるアプローチ)を使用して、それらの最良周波数辺りに周波数範囲を集束させている。
別の実施形態では、まず1504で、ANは、最初に現場に入ると、ZE WTRU自体又は現場をカバーする他のANから能力情報を受信し得、能力情報がZE WTRUから直接得られるとき、エリア内のファシリテータからのシステム情報をZE WTRUと共有し得る。次いで、ANは、能力情報をエリア内の関連ファシリテータに配布し得る。その後、ANは、関連ファシリテータが送信する順序を管理/調整しする。ANは、任意のZE WTRUが次のCWを待機してアイドル状態にある時間を短縮すると同時に、ファシリテータが特定の最小ファシリテータ間距離を満たす場合にのみCWを並列に送信することを確実にする(例えば、同時チャネルCW干渉がないことを確実にする)。1510で、ANは、各ZE WTRUの測定ステージで使用される周波数及び周波数差を判定するため、ZE WTRUからの周波数レポート(例えば、ファシリテータ、周波数、ビーム)を処理することを支援し得る。
図16に示される一実施形態1600では、1602で、ZE WTRUは、現場に入り、1604で、能力をANと共有し、システム情報及びシステム構成情報(例えば、ファシリテータの座標を含む)を共有し得る。次いで、1606で、ZE WTRUは要求し、サイドリンク、後方散乱、又はZEエアインターフェースを介して要求を受信して、その位置を取得し得る。あるいは、ZE WTRUは、その位置を定期的に報告する。1622で、ZE WTRUは、ファシリテータから特定の周波数でCWを受信し得る。ZE WTRUは、ビームを循環し、周波数及びファシリテータ毎に最良のビームを記録し得る。1622のアクションは、近傍の他のファシリテータ(例えば、後方散乱を介してデバイスを発見したファシリテータ)に対して繰り返され得る。1628で、ZE WTRUは、周波数及びファシリテータ毎にRSSI値を含む周波数レポート1200を提供し得る。1632で、ZE WTRUは、CW対をすぐに放射することのできるファシリテータの識別情報とCWの周波数とを受信し得る。1634で、デバイスは、ファシリテータの組当たりの第1のCW対(例えば、所与の周波数差で)を使用してPDOA測定を実行する。ZE WTRUは、第2のCW対(例えば、異なる周波数差で)に対してPDOA測定アクションの実行を繰り返し得る。その後、ZE WTRUは、異なるファシリテータの組に対して1634の動作を繰り返し得る。1638で、ZE WTRUは、全ての電流測定値を統合及び処理して、任意の追加の測定の必要性を判定し得る。1639で、ZE WTRUは、他の周波数及び周波数差とファシリテータの組で追加のCWを要求し、1632、1634、及び1638のアクションを繰り返し得る。1636で、ZE WTRUは、ファシリテータの全ての測定値及び座標を使用してその位置を計算し、サイドリンク、後方散乱、又はZEエアインターフェースを介してネットワークに位置を報告し得る。
一度にファシリテータの組に対するZE WTRUでのPDOA測定に加えて、測定は、後方散乱を介してファシリテータにおいて行い得、1つのファシリテータが、ZE WTRUによって後方散乱される1つ以上のCWを送信し、信号は、複数のファシリテータで受信され得る。
1つのファシリテータの場合、例えば、適切な周波数差で3つのCWは、ファシリテータで測定されたZE WTRU及びPDOAから後方散乱され得る。次いで、CRT及び式20が、特定の最大明確距離未満の距離を得るために適用され得る。プロセスは、他のファシリテータに対して繰り返されて追加の距離を取得し得、全て合わせて位置を判定する。
別の可能性は、ANが900及び903MHzでCW-RSを送信し、1つのファシリテータが906及び909MHzで(例えば、3MHzの周波数差で)CWを送信する。後方散乱信号は、ソースファシリテータ及び近隣ファシリテータで受信され得る。差分距離は、各ファシリテータで、(例えば、ANへの遅延に関して調整された)CW-RSと共に受信信号を活用し、1つのファシリテータからの結果を別のファシリテータからの結果と比較することによって得ることができる。
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。更に、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。