JP2023512763A - 眼疾患の処置のための組成物 - Google Patents

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Abstract

本開示は、ある一定の眼疾患がエドネンタン結晶形態を使用して処置され得るという発見に関する。特定のエドネンタン結晶形態は、単独で、または眼内圧(IOP)低下剤、神経保護剤もしくは抗VEGF剤と組み合わせて使用することができる。エドネンタン結晶形態を単独でまたは追加の作用物質と組み合わせて使用することによって、ある一定の眼疾患において網膜への増加した灌流または低下したIOPがもたらされ、網膜細胞への損傷を低下させる。

Description

関連出願
本出願は、それぞれ2020年2月6日および2020年4月15日に出願された米国仮特許出願第62/971,002号および第63/010,212号の優先権を主張し、その全内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み入れられる。
分野
本開示は、医学の分野および眼疾患の処置に関する。より具体的には、本開示は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)の処置または改善におけるエドネンタン結晶形態を含むある一定の組成物の使用に関する。
背景
眼の疾患は、人間の生活の質に多大な影響を及ぼすが、大部分は、有効な処置がまだ見つかっていない。年間1000億ドルを超える経済的負担は、米国では、視力喪失、眼疾患および視力障害に起因すると推定される。消耗性眼疾患の例としては、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)が挙げられる。
緑内障は、視野欠損および視神経乳頭の陥凹を特徴とする眼障害である。異常に高い眼内圧は、眼に有害であることが一般に知られており、緑内障患者では、異常に高い眼内圧がおそらくは網膜の変性を引き起こす最も重要な身体的変化であるという明確な証拠が存在する。最終的には、処置されなければ、時間が経過するにつれて徐々に視力が失われる。しかしながら、緑内障の病態生理学的機構は依然として不明である。
緑内障には、原発性、続発性および先天性という3つの基本的なタイプが存在する。原発性緑内障は最も一般的なタイプであり、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分けることができる。原発性開放隅角緑内障(「POAG」;例えば、正常眼圧緑内障(NTG))は、米国で観察される最も頻度の高いタイプの緑内障である。POAGは通常、日常的な眼の検査中に初期段階で検出される。原発性閉塞隅角緑内障は、急性緑内障とも呼ばれ、通常、突然発症し、眼痛およびかすみ眼を特徴とする。続発性緑内障は、偽落屑症候群、損傷、炎症、全身性血管疾患および糖尿病などの様々な他の状態の合併症として起こる。先天性緑内障は、眼の排液機構の発育障害に起因する。
糖尿病性網膜症(DR)は、糖尿病の最も一般的な合併症であり、先進国の労働年齢人口における視力低下および失明の主な原因である。DRの発生率は、糖尿病の進行の時間とともに増加する。したがって、1型糖尿病患者の90%および2型糖尿病患者の60%は、20年の糖尿病の進行後にある程度のDRを有する。西洋諸国におけるDRの有病率は非常に類似しており、約30%であり、症例の10%において、DRは視力を著しく脅かす進行した段階にある。
DRは、血糖値の変化が網膜血管の変化を引き起こすときに起こる。いくつかの事例では、これらの血管は膨潤し(黄斑浮腫)、眼の後部に体液を漏出させる。他の事例では、異常な血管が網膜の表面上に成長する。処置されない限り、DRは徐々により深刻になり、「バックグラウンド網膜症」から視力に深刻な影響を及ぼすまで進行し、失明に至ることがあり得る。
網膜静脈閉塞症(RVO)は、網膜の血管障害であり、世界中で視力喪失の最も一般的な原因の1つである。具体的には、網膜静脈閉塞症(RVO)は、糖尿病性網膜症後の網膜血管疾患による失明の2番目に一般的な原因である。RVOは、多くの場合、根本的な健康問題(例えば、高血圧、高コレステロールレベル、糖尿病および他の健康問題)の結果である。2つのタイプの網膜静脈閉塞症が存在し、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)は網膜主静脈の閉塞であり、網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)はより小さい分枝静脈の1つの閉塞である。
現在、網膜静脈の閉塞を解除する方法は存在せず、受容されている処置は、網膜静脈閉塞症に関連する健康問題に対処することを対象としている。網膜静脈閉塞症を有していたいくつかの眼には、視力が復活することがある。約1/3はいくらかの改善を有し、約1/3は同じ状態を保ち、約1/3は徐々に改善するが、最終結果を判定するのに、1年以上を要することがあり得る。いくつかの事例では、閉塞した血管は網膜内に体液の蓄積をもたらす。他の事例では、虚血の発生は新しい血管の形成を引き起こす。RVOは現在、抗VEGF薬の硝子体内注射で処置されている。
未熟児網膜症(ROP)は、早産によって起こり得る。網膜における異常な漏出性血管成長(新生血管形成)は、未熟児に対する他の処置に続発して起こり、しばしば新生児失明に至り得る。妊娠中、血管は、母親の妊娠16週までに、発達中の胎児の網膜の中心から成長し、その後外向きに分岐し、妊娠8ヶ月までに網膜の縁に達する。早産で生まれた乳児では、正常な網膜血管の成長は不完全であり、したがってより容易に破壊され得る。
エンドセリン(「ET」)は、ET-1、ET-2およびET-3として同定された天然に存在するペプチドのファミリーである。血管の恒常性に重要な役割を有する内皮細胞内で主に産生されるETは、血管を収縮させ、腎臓の血圧を上昇させて、糸球体の血行動態ならびにナトリウムおよび水の恒常性に影響を及ぼす。過剰発現されると、ETは、高い血圧(高血圧)、心疾患、腎臓の障害に寄与し、眼疾患などの他の疾患に寄与する可能性がある。例えば、Salvatoreら、J Ophthalmol.2010,2010:354645参照。
エンドセリン受容体拮抗薬は、エンドセリン受容体を阻害する薬理学的作用物質である。いくつかの作用物質は、エンドセリンA受容体およびエンドセリンB受容体の両方を阻害し、他の作用物質は、2つの受容体の一方のみを選択的に阻害する(例えば、エンドセリンA受容体拮抗薬)。エンドセリン受容体拮抗薬は、実験モデル(例えば、心不全)において死亡率を低下させ、血行動態を改善することが示されている。
エドネンタン(BMS-207940)は、高度に選択的であり、非常に強力なエンドセリンA受容体拮抗薬である。エドネンタンは、鬱血性心不全(CHF)の処置のために開発されていた第1の臨床候補BMS-193884の中止後に第2世代類似体として開発された。エドネンタンは2002年4月までに第I相試験で試験されたが、その開発は中止された。
緑内障、DR、RVOおよびROPの発生率をより効果的に低下させるか、緑内障、DR、RVOおよびROPを処置するか、またはそうでなければ改善する必要性が依然として存在する。
Salvatoreら、J Ophthalmol.2010,2010:354645
概要
本発明は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)から選択される眼疾患を処置するための、エドネンタン結晶形態を含むある一定の組成物を使用する方法を提供する。
一局面において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2023512763000001
の固体形態であって、
前記固体形態は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する無水結晶形態(形態4)である、固体形態に関する。
固体形態のいくつかの態様において、無水結晶形態4は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°および21.9±0.2°を有する。
固体形態のいくつかの態様において、無水結晶形態4は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する。
固体形態のいくつかの態様において、無水結晶形態4は、DSC分析による約163℃のTを示す。
別の局面において、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2023512763000002
を含む組成物であって、
前記化合物は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する無水結晶形態(形態4)であり、
前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態4である、組成物を特徴とする。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、95重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物:
Figure 2023512763000003
を含有する組成物と接触させることを含み、
前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は結晶形態(形態4)であり、前記結晶形態4は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態4である、方法が本発明の範囲内にある。
本発明はさらに、式Iの化合物:
Figure 2023512763000004
の無水結晶形態(形態4)を調製する方法であって、
前記方法は、
(a)約40°C~約120℃の範囲の温度で、水溶液、有機溶媒またはこれらの混合物中で式Iの化合物を撹拌することと、
(b)得られた溶液を約0℃~室温(例えば、約25℃)の範囲の温度に冷却すること、および前記化合物が塩基性水溶液中に存在する場合には、そのpH値を(例えば、HClの添加によって)約3~約7の範囲に調整することと、
(c)このようにして得られた試料を濾過して結晶形態4を得ることと、
を含み、
前記結晶形態4は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、方法を包含する。
前記調製方法のいくつかの態様において、水溶液は水である。
前記調製方法のいくつかの態様において、水溶液は塩基性水溶液である。いくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は8またはそれを上回る。
前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液は水酸化カリウム水溶液または炭酸カリウム水溶液である。
前記調製方法のいくつかの態様において、有機溶媒は水溶性有機溶媒である。いくつかの態様において、有機溶媒は、テトラヒドロフランまたはイソプロパノールである。
前記調製方法のいくつかの態様において、撹拌することのための温度は、約80℃~約120℃(例えば、約80℃~約90℃、約90℃~約100℃、約100℃~約110℃または約110℃~約120℃)の範囲である。
前記調製方法のいくつかの態様において、撹拌することのための温度は、約40℃~約80℃(例えば、約40℃~約50℃、約50℃~約60℃、約60℃~約70℃または約70℃~約80℃)の範囲である。
前記調製方法のいくつかの態様において、撹拌することは、約20時間~約50時間(例えば、約20時間~約30時間、約30時間~約40時間、または約40時間~約50時間)行われる。
前記調製方法のいくつかの態様では、式Iの化合物のスラリーは撹拌するステップにおいて形成される。
前記調製方法のいくつかの態様において、前記方法は、ある量の結晶形態4をシーディングすること、および得られた溶液を約2時間保持することをさらに含む。
前記調製方法のいくつかの態様において、冷却することは約5℃で約15時間行われる。
前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約3~約4の範囲に調整される。前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約3~約5の範囲に調整される。前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約3~約6の範囲に調整される。前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約5~約6の範囲に調整される。前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約5.5~約6に調整される。前記調製方法のいくつかの態様において、塩基性水溶液のpH値は、約6~約7に調整される。
眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物、すなわち、エドネンタン

Figure 2023512763000005
を含有する組成物と接触させることを含み、
前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は、無水結晶形態(形態1)、一水和物結晶形態(形態2)および無水結晶形態(形態3)からなる群から選択され、
(i)無水結晶形態1は、2θに関して、6.3±0.2°、7.5±0.2°、11.7±0.2°、15.1±0.2°および17.3±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態1であり、
(ii)一水和物結晶形態2は、2θに関して、9.6±0.2°、10.4±0.2°、19.6±0.2°、19.7±0.2°、22.0±0.2°、22.9±0.2°および23.7±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態2であり、
(iii)無水結晶形態3は、2θに関して、7.8±0.2°、9.0±0.2°、11.6±0.2°、15.8±0.2°および19.1±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態3である、方法も本発明の範囲内にある。
いくつかの態様において、接触させることは、局所組成物を眼の表面またはその一部に投与することを含む。他の態様において、接触させることは、エドネンタン結晶形態を含有する組成物を広くまたは眼の特定の領域中に眼に注射することを含む。
いくつかの態様において、眼疾患は緑内障である。さらなる態様において、緑内障を処置する上での治療有効性は、眼内圧の低下、または視神経損傷の速度/網膜神経線維層の菲薄化の低下、コントラスト感度もしくは視野の喪失の低下、視神経損傷を緩和もしくは予防するのに十分な量を検出することによって決定される。他の態様において、緑内障を処置する治療有効性は、網膜、視神経乳頭または組織灌流の改善を測定することによって決定される。
緑内障の処置のためのいくつかの態様において、レジメンは、治療有効量の眼内圧(IOP)低下剤もしくは神経保護剤、または前記のもののいずれかの薬学的に許容され得る塩の添加をさらに含む。いくつかの態様において、IOP低下剤は、プロスタグランジン(ラタノプロストまたはトラボプロストなど)、β遮断薬(チモロールまたはベタキソロールなど)、αアドレナリン作動薬(ブリモニジン、アプラクロニジンなど)、炭酸脱水酵素阻害剤(ドルゾラミドまたはブリンゾラミドなど)、Rhoキナーゼ阻害剤(ネタルスジルなど)および縮瞳剤またはコリン作動剤(ピロカルピンなど)からなる群から選択される。いくつかの態様において、神経保護剤は、抗アポトーシス剤(カスパーゼ-2阻害剤など)および神経栄養因子(毛様体神経栄養因子など)からなる群から選択される。
いくつかの態様において、眼疾患は糖尿病性網膜症(DR)である。さらなる態様において、DRを処置する治療有効性は、糖尿病によって誘発される網膜新生血管形成、糖尿病性網膜症重症度スコアおよび神経変性の減少によって決定される。他の態様において、DRを処置する治療有効性は、網膜または脈絡膜灌流の改善を測定することによって決定される。
いくつかの態様において、疾患は網膜静脈閉塞症(RVO)である。さらなる態様において、RVOを処置する治療有効性は、組織灌流の改善、炎症の低下または前記のものの組み合わせを測定することによって決定される。
いくつかの態様において、眼疾患は未熟児網膜症(ROP)である。さらなる態様において、ROPを処置する治療有効性は、網膜灌流の改善および異常な新生血管形成の低下を測定することによって決定される。
いくつかの態様において、投与される組成物は、約1μg~約5mg(例えば、約1μg~約10μg、約10μg~約50μg、約50μg~約100μg、約100μg~約500μg、約500μg~約1mg、約1mg~約1.5mg、約1.5mg~約2mg、約2mg~2.5mg、約2.5mg~約3mg、約3mg~3.5mg、約3.5mg~4mg、約4mg~4.5mgおよび約4.5mg~5mg)の投与量のエドネンタン結晶形態を含有する。いくつかの態様において、投与される組成物は、約10μg~約3mg(例えば、約10μg~約100μg、約10μg~約500μg、約10μg~約1mg、約10μg~約2mg、約10μg、約25μg、約50μg、約75μg、約100μg、約125μg、約150μg、約175μg、約200μg、約250μg、約300μg、約350μg、約400μg、約450μg、約500μg、約550μg、約600μg、約650μg、約700μg、約750μg、約800μg、約850μg、約900μg、約950μg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg)の投与量のエドネンタン結晶形態を含有する。いくつかの態様において、投与される組成物は、約10μg~約1mgの投与量のエドネンタン結晶形態を含有する。いくつかの態様において、本明細書に記載される組成物は、単一の剤形で投与される。いくつかの態様において、本明細書に記載される組成物は、複数の剤形で投与される。
本発明は、式Iの化合物:
Figure 2023512763000006
の一水和物結晶形態(形態2)を調製する方法であって、
前記方法は、
(a)水性媒体(例えば、水)中で、約15℃~約35℃の範囲の温度で所定の期間(例えば、約15時間)にわたって式Iの化合物のスラリー(例えば、非晶質形態)を調製して、試料を得ることと、
(b)このようにして得られた前記試料を濾過して結晶形態2を得ることと、
を含み、
前記結晶形態2は、2θに関して、9.6±0.2°、10.4±0.2°、19.6±0.2°、19.7±0.2°、22.0±0.2°、22.9±0.2°および23.7±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、方法も包含する。
前記調製方法のいくつかの態様において、水性媒体は水である。
前記調製方法のいくつかの態様において、所定の期間は約15時間である。
本技術のさらなる特徴および利点は、以下の説明に記載され、その説明から部分的に明らかになるか、または本技術の実施によって習得され得る。本技術の利点は、書面による記述および態様において特に指摘されている構造によって実現および達成される。
本開示の1またはそれを超える態様の詳細は、以下の説明に記載されている。本開示の他の特徴、目的および利点は、以下の図面、説明および特許請求の範囲から明らかになる。
図面の簡単な説明
図1は、形態1~4の例示的なXRPDパターンを示す。
図2は、形態1の例示的なXRPDパターンを示す。
図3は、形態2の例示的なXRPDパターンを示す。
図4は、形態3の例示的なXRPDパターンを示す。
図5は、形態4の例示的なXRPDパターンを示す。
図6は、形態1の例示的なDSC曲線を示す。
図7は、形態2の例示的なDSC曲線を示す。
図8は、形態3の例示的なDSC曲線を示す。
図9は、形態4の例示的なDSC曲線を示す。
詳細な説明
本発明は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)を含むがこれらに限定されない眼疾患を予防し、処置し、または他の方法で改善するために、エドネンタン結晶形態を含むある一定の組成物を使用することができるという発見から生じる。本発明は、以下でさらに記載されている。
概要の項に提供されているように、本発明は、眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物を含有する組成物と接触させることを含み、前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は無水結晶形態(形態1)であり、前記無水結晶形態1は、2θに関して、6.3±0.2°、7.5±0.2°、11.7±0.2°、15.1±0.2°および17.3±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態1である、方法を包含する。
いくつかの態様において、無水結晶形態1は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:6.3±0.2°、7.5±0.2°、11.7±0.2°および15.1±0.2°を有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態1は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:7.5±0.2°、11.7±0.2°および15.1±0.2°を有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態1は、DSC分析による約151℃のTを有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態1は、リン酸緩衝液中に、約pH7で約264μg/mLの溶解度を有する。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、95重量%またはそれより多くが結晶形態1である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態1である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態1である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態1である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態1である。
本発明は、眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物を含有する組成物と接触させることを含み、前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は一水和物結晶形態(形態2)であり、前記一水和物結晶形態2は、2θに関して、9.6±0.2°、10.4±0.2°、19.6±0.2°、19.7±0.2°、22.0±0.2°、22.9±0.2°および23.7±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態2である、方法も包含する。
いくつかの態様において、一水和物結晶形態2は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:19.6±0.2°、19.7±0.2°および9.6±0.2°を有する。
いくつかの態様において、一水和物結晶形態2は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:19.6±0.2°、19.7±0.2°、9.6±0.2°、10.4±0.2°、22.0±0.2°および22.9±0.2°を有する。
いくつかの態様において、一水和物結晶形態2は、DSC分析による約122℃のTを有する。
いくつかの態様において、一水和物結晶形態2は、リン酸緩衝液中に、約pH7で約35μg/mLの溶解度を有する。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、95重量%またはそれより多くが結晶形態2である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態2である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態2である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態2である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態2である。
本発明は、眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物を含有する組成物と接触させることを含み、前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は無水結晶形態(形態3)であり、前記無水結晶形態3は、2θに関して、7.8±0.2°、9.0±0.2°、11.6±0.2°、15.8±0.2°および19.1±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態3である、方法をさらに包含する。
いくつかの態様において、無水結晶形態3は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:9.0±0.2°、15.8±0.2°、7.8±0.2°および19.1±0.2°を有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態3は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:9.0±0.2°、15.8±0.2°および7.8±0.2°を有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態3は、DSC分析による約162℃のTを有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態3は、リン酸緩衝液中に、約pH7で約251μg/mLの溶解度を有する。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、95重量%またはそれより多くが結晶形態3である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態3である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態3である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態3である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態3である。
眼疾患を処置する方法であって、対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物を含有する組成物と接触させることを含み、前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、前記化合物は結晶形態(形態4)であり、前記結晶形態4は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、前記式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態4である、方法が本発明によってさらに包含される。
いくつかの態様において、無水結晶形態4は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°および21.9±0.2°を有する。
いくつかの態様において、無水結晶形態4は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターン:11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する。
いくつかの態様において、結晶形態4は、回折角(2θ)に関して表される以下のX線粉末回折パターンを有する。
Figure 2023512763000007
いくつかの態様において、無水結晶形態4は、DSC分析による約163℃のTを有する。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、95重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、式Iの化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態4である。
いくつかの態様において、上記処置の治療有効性は、(i)視神経損傷を緩和もしくは予防するのに十分な量での、眼内圧の低下もしくは視神経損傷の速度の低下を検出すること;(ii)視力もしくは視野の改善の程度を評価すること;(iii)糖尿病によって誘発される網膜神経変性の減少を測定すること;(iv)組織もしくは網膜灌流の改善を測定すること;または(v)組織もしくは網膜の灌流の改善、炎症の低下、もしくはこれらの組み合わせを測定することによって決定される。
本発明の方法は、エドネンタン結晶形態を含む治療有効量の組成物と(局所的にまたは眼内に)眼組織を接触させること、またはエドネンタン結晶形態を含む治療有効量の組成物の投与を含む。
エドネンタン(例えば、非晶質エドネンタン)を調製する方法は、当業者に周知である。適切な方法は、例えば、米国特許第6,043,265号および国際公開第2002/32884号に開示されている。エドネンタンは、N-[[2’-[[(4,5-ジメチル-3-イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル]-4-(2-オキサゾリル)[1,1’-ビフェニル]-2-イル]メチル]-N,3,3-トリメチルブタンアミド(536.6g/molの分子量)の化学名および上に示されている式Iの構造を有する。
エドネンタン結晶形態
本明細書に開示されるエドネンタンの結晶形態は、エドネンタンの非晶質形態と比較して実質的により安定であり得る。例えば、開示される結晶形態(例えば、形態4)は、剤形へと製造され得るように物理的特性を保持しながら、実用的かつ経済的な貯蔵条件下で貯蔵され得る。別の一連の例において、開示される結晶形態(例えば、形態1、形態2、形態3)は、開示される結晶形態(例えば、形態4)に変換される。例えば、イソプロパノールと水(1:2)の約20mLの混合物中、80℃で結晶形態1のスラリーを24時間加熱し、次いで、溶液から得られた試料を冷却および濾過すると、結晶形態4が得られる。別の例では、20mLの水中、25℃で15時間、式Iの化合物の非晶質形態を撹拌すると、結晶形態2が得られ、次いで、続いて結晶形態2を100℃で40時間加熱した後に濾過すると、結晶形態4が得られる。さらに別の例では、30mLの水中、80℃で40時間、無水結晶形態3のスラリーを加熱し、次いで溶液から得られた試料を冷却および濾過すると、結晶形態4が得られる。一態様において、結晶形態4は、ある一定の他の結晶形態より(例えば、熱力学的に)より安定である。一態様において、結晶形態4は、結晶形態1、結晶形態2および結晶形態3からなる群から選択される結晶形態より(例えば、熱力学的に)より安定である。一態様において、開示された結晶形態は、例えば非晶質形態と比較して、例えば医薬製剤中に配合された場合に、改善された化学的および/または物理的安定性を有し得る。いくつかの態様において、結晶形態は結晶形態4である。
本明細書で使用される場合、「非晶質」という用語は、その分子の位置が長距離秩序を有さない固体材料を指す。非晶質固体は、一般に、明確に定義された配置、例えば分子充填が存在せず、長距離秩序が存在しないように分子が無作為に配置されている過冷却液体である。非晶質固体は、一般に等方性である、すなわち、すべての方向で類似の特性を示し、明確な融点を有さない。例えば、非晶質材料は、そのX線粉末回折(XRPD)パターン中に鋭い特徴的な結晶ピークを有しない(すなわち、XRPDによって判定した場合に結晶性ではない)固体材料である。代わりに、1つまたはいくつかの広いピーク(例えば、ハロー)がそのXRPDパターン中に現れる。
結晶性エドネンタンの水和物形態、例えば、エドネンタン・(HO)が企図され、mは、約0~約4(両端を含む)の分数または整数である。例えば、本明細書では、結晶性エドネンタンの無水物または一水和物形態が企図される。一態様において、エドネンタンの開示された結晶形態は、約1~10重量%(例えば、3~9重量%または5~8重量%)の水レベルを有し得る。
結晶形態1または結晶形態2を調製する一般的な方法が以下に提供されている:非晶質(粗製)エドネンタンをイソプロピルアルコール(IPA)中に溶解する。溶液を濾過し、フィルターを少量のIPAで洗浄する。得られた溶液を60℃に加熱し、激しく撹拌しながら温水を滴下添加し、溶液を同じ温度で1~2時間撹拌する。溶液を室温までゆっくり冷却して、IPA対水の比に応じて結晶形態1または形態2を得る。あるいは、好ましい方法においては、非晶質(粗製)エドネンタンを20mLの水中で25℃にて15時間スラリー化し、次いで濾過して結晶形態2を得る。
結晶形態3を調製する一般的な方法が以下に提供されている:非晶質(粗製)エドネンタンを酢酸エチル(EA)中に溶解する。得られた溶液を濾過し、50~60℃に加熱する。激しく撹拌しながらヘキサンを滴下添加する。さらなるEAを添加して溶液を清澄化した後、同じ温度で1~2時間撹拌する。溶液を室温までゆっくり冷却して、結晶形態3を得る。
結晶形態4を調製する一般的な方法が以下に提供されている:非晶質(粗製)エドネンタンを有機溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)と水の混合溶媒に添加する。得られた混合物を高温で撹拌し、冷却し、濾過して形態4を得る。あるいは、非晶質のエドネンタンを塩基性水溶液(例えば、水酸化カリウム水溶液または炭酸カリウム水溶液)中に溶解する。得られた溶液を50~60℃に加熱し、温かく濾過し、酸(例えば、HCl)で酸性化する。次いで、得られた混合物を撹拌し、冷却し、濾過して形態4を得る。あるいは、好ましい方法では、非晶質(粗製)エドネンタンを60℃で8mLのイソプロパノール中に溶解する。得られた溶液を57℃に冷却し、次いで、結晶形態4の小さな結晶を添加する。2時間後、溶液を5℃に冷却し、15時間保持し、濾過して結晶形態4を得る。
眼疾患
本開示の方法は、以下に記載される緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)から選択される眼疾患の処置および改善における上記のエドネンタン結晶形態を含む組成物の使用を含む。
緑内障
本明細書に記載されるエドネンタン結晶形態を含む組成物を使用する緑内障の処置において、「治療有効量」は、標準的治療(眼内圧(IOP)の低下)によって達成され得るものを超える網膜血流(RBF)の改善を評価することによって決定することができる。緑内障適応については、健康なウサギ眼モデルにおける血流の改善を、ヒトにおける薬力学的応答(PD)の予測として使用することができる。ウサギとヒトの眼の解剖学的および機能的類似性のために、ウサギは、ヒト眼疾患を標的とする化合物についての眼のPK/PD関係を評価するために一般的に使用される。以前に、ウサギの眼へのET-1の硝子体内投与は、有意な血管収縮および視神経損傷を誘発することが示されている(Sasaoka M.ら、Exp Eye Res 2006;Sugiyama T.ら、Arch Ophthalmol 2009)。硝子体内ET-1投与によって誘発される灌流障害の逆転に基づくこのモデルにおける薬力学的応答は、ET-1レベルが血漿および房水中で上昇していることが観察されるヒト緑内障患者における標的薬力学的応答に対してモデル化することができる(Li S.ら、Journal of Ophthalmology 2016)。
適切な動物緑内障モデルの他の例は、慢性的に上昇したIOPのモリソンのラットモデルおよびレーザー誘発非ヒト霊長類(NHP)緑内障モデルである。モリソンのラットモデルにおける緑内障は、上強膜静脈を介した高張食塩水投与によるIOPの持続的上昇によって誘発される。レーザー誘発NHP緑内障モデルでは、IOPの持続的上昇後に、視神経乳頭血流が低下することが示されている(Wang L.ら、Invest Ophthalmol Vis Sci 2012)。さらに、視神経乳頭血流の低下は、視神経の長期の構造的変化と相関することが示されている(Cull G.ら、Invest Ophthalmol Vis Sci 2013)。エドネンタンは、レーザー誘発NHP緑内障モデルにおいて用量依存的に視神経乳頭血流を改善することができる。
上記緑内障モデルにおける有効性は、エドネンタン結晶形態を含有する組成物での処置後の、IOPの低下、ベースラインからの視神経乳頭または網膜血流の改善、光干渉断層撮影(OCT)またはフラットマウントでの網膜神経節細胞数によって測定される網膜神経線維層の厚さなどの構造的神経変性変化および網膜電図検査(ERG)またはコントラスト感度などの機能的変化の進行の予防または遅延として定義される。
網膜血流に対するエドネンタン結晶形態を含む組成物の効果は、ポアズイユの法則における血管半径(r)によって評価することができると考えられている。エンドセリン拮抗薬による(r)の増加は、IOP低下を通じた灌流圧の増加によって達成され得るものより顕著な血流の増加を誘導するであろう:
血流=(灌流圧×πr)/(8ηl)
式中:
l:血管長
r:血管半径
η:血液粘度
灌流圧:平均動脈圧-IOP
さらに、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、網膜/視神経乳頭組織灌流の改善とは独立した機序を通じてIOPを低下させ得、および/またはRGC死を予防し得る。したがって、ある一定の特定のエドネンタン結晶形態(例えば、形態4)を含有する組成物を使用することによって、RBFを改善し、それによって緑内障を処置する上での治療効果を達成するために、上記パラメータの1つ(r)および/またはそれより多く(IOP)を変更することができる。
いくつかの態様において、緑内障患者は、診断されるとすぐに処置を開始される。いくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、3~12ヶ月ごと(例えば、3~6ヶ月ごとまたは4~6ヶ月ごと)の頻度で、硝子体内、脈絡膜上またはインプラント送達プラットフォームを使用して眼の後ろに局所的に投与される。緑内障を処置するいくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、局所形態(例えば、点眼剤)で投与される。
糖尿病性網膜症(DR)
糖尿病は、微小血管症性(網膜症、神経障害および糖尿病性腎症)および大血管症性(心血管疾患)として分類される重篤な後期合併症を引き起こし得る。糖尿病性網膜症は、網膜の小血管およびニューロンに対する損傷の結果である。糖尿病性網膜症につながる最も初期の変化には、低下した網膜血流を伴う網膜動脈の狭窄;その後の段階において外側網膜の機能の変化が後続し、視覚機能のわずかな変化を伴う内側網膜のニューロンの機能不全;網膜神経網中への血液成分の漏出をもたらす、血液中の多くの物質(毒素および免疫細胞を含む)から網膜を保護する血液網膜関門の機能不全が含まれる。その後、網膜血管の基底膜が肥厚し、毛細血管が変性し、細胞、特に周皮細胞および血管平滑筋細胞を喪失する。これは、血流の喪失および進行性虚血、ならびに炎症細胞を動員する、毛細血管壁から突き出したバルーン様構造のように見える顕微鏡的動脈瘤をもたらし、網膜のニューロンおよびグリア細胞の進行した機能不全および変性をもたらす。
DRにおいて観察される虚血および酸化的傷害は血流および組織虚血を損なうが、本発明者らは、これらがエドネンタン結晶形態を含む組成物によって逆転され得ることを発見した。DR適応については、網膜灌流の改善は、低酸素を低減し、血管内皮成長因子(VEGF)の上方調節を抑制し、その結果、血管増殖性変化、新生血管形成および/または黄斑浮腫合併症を遅らせるという利点を有すると予想される。
DRにおいて観察される虚血性網膜症変化の代理モデルとして、未熟児網膜症(ROP)の前臨床マウスモデルを使用することができる。マウスにおける酸素誘発性網膜症は、ROPおよびDRを含む他の血管病理学における網膜の新生血管形成の病態形成および治療的介入を調べるのに適した再現可能かつ定量可能な増殖性網膜新生血管形成モデルである。このモデルは、1週齢のC57BL/6Jマウスを75%酸素に5日間曝露し、次いで先に記載したように室内空気に曝露することによって誘導される(Smith LEHら、Invest Ophthalmol Vis Sci 1994)。ROPのこの前臨床モデルにおける有効性は、網膜低酸素および新生血管形成を研究することによって評価することができる。DRにおける現在の標準的治療には、疾患の進行した血管合併症に対処するに過ぎない抗VEGF療法が含まれる。いくつかの態様において、DRを有する患者は、疾患の非増殖段階の間にこの処置が開始される。いくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、3~12ヶ月ごと(例えば、3~6ヶ月ごとまたは4~6ヶ月ごと)の頻度で、硝子体内、脈絡膜上またはインプラント送達プラットフォームを使用して眼の後ろに局所的に投与される。DRを処置するいくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、局所形態(例えば、点眼剤)で投与される。
網膜静脈閉塞症(RVO)
網膜の血管障害である網膜静脈閉塞症(RVO)は、黄斑浮腫を引き起こす成長因子を阻害するための抗VEGF薬の硝子体内注射および浮腫を引き起こす炎症性成分と戦うためのコルチコステロイドで現在処置されている。ステロイドの全身性免疫抑制の望ましくない影響および/または局所的有害作用を回避しながら、組織灌流を改善し、炎症を軽減することによってRVOを処置するためにエドネンタン結晶形態を含む組成物を使用することが非常に望ましい。
RVOは現在、硝子体内ステロイドおよび抗VEGF剤で処置されている。本発明者らは、既存の血管の灌流を改善することが、黄斑浮腫およびVEGFの上方調節の程度ならびにRVOとして現れる下流の不適応変化を低下させると仮定する。有効性を試験するために、虚血性網膜症の前臨床マウスモデルを使用することができる。マウスにおける酸素誘発性網膜症は、RVOを含む多くの虚血性網膜症における網膜の新生血管形成の病態形成および治療的介入を調べるのに適した再現可能かつ定量可能な増殖性網膜新生血管形成モデルである。このモデルは、1週齢のC57BL/6Jマウスを75%酸素に5日間曝露し、次いで先に記載したように室内空気に曝露することによって誘導される(Smith LEHら、Invest Ophthalmol Vis Sci 1994)。虚血性網膜症のこの前臨床モデルにおける有効性は、網膜低酸素および新生血管形成を研究することによって評価することができる。本明細書に記載されるエドネンタン結晶形態を含む組成物の「治療有効量」は、局所ステロイドの望ましくない影響を回避しながら、組織灌流を改善し、ET-1によって媒介される炎症を軽減することによって、現在の標準治療に追加することができる。RVOを処置するいくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、硝子体内、脈絡膜上またはインプラント送達プラットフォームを使用して眼の後ろに局所的に投与される。投与の頻度は、患者の疾患経過および治療に対する応答に基づいて変動する。RVOを処置するいくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、局所形態(例えば、点眼剤)で投与される。
未熟児網膜症(ROP)
未熟児網膜症(ROP)は、未熟児が罹患する網膜血管増殖性疾患である。ROPは、世界的に失明および視覚障害の予防可能な主要原因であり続けている。周産期医療の改善、満期に近い早産児の生存率の改善、ならびに酸素送達およびモニタリングのための資源の制約により、より成熟した早産児が発展途上国において重度のROPを発症している。
ROPの病態生理学は、2つの段階によって特徴付けられる。第I段階のROPは、血管内皮成長因子(VEGF)およびインスリン様成長因子-1(IGF-1)の著しい減少に続いて、出生直後に始まる血管閉塞に起因する。第II段階は、33週の月経後年齢(PMA)付近に開始する。この段階の間、特に異常な血管増殖をもたらす増加した網膜代謝および酸素要求に伴って網膜低酸素が存在する場合には、VEGFレベルが増加する。ROPの進行した段階に対しては、中心視野を保護し、網膜剥離を予防するために、無血管網膜のレーザーアブレーション、ROPの早期処置(ETROP)プロトコル、抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)の硝子体内注射および硝子体切除が使用される。屈折異常、ROPの再発および網膜剥離のリスクなどの長期合併症は、青年期以降も眼科医による継続的な経過観察を必要とする。
ROPは、早産に続発する網膜血管の発育不全に起因する重度の虚血によって誘発される。したがって、本発明の一局面として、エドネンタン結晶形態を含む組成物で既存の血管の灌流を改善させることは、虚血およびVEGF上方調節の程度ならびにROPとして現れる下流の不適応変化を低下させると考えられる。有効性を試験するために、ROPの前臨床マウスモデルが使用され得る。マウスにおける酸素誘発性網膜症は、ROPにおける網膜の新生血管形成の病態形成および治療的介入を調べるのに適した再現可能かつ定量可能な増殖性網膜新生血管形成モデルである。このモデルは、1週齢のC57BL/6Jマウスを75%酸素に5日間曝露し、次いで先に記載したように室内空気に曝露することによって誘導される(Smith LEHら、Invest Ophthalmol Vis Sci 1994)。ROPのこの前臨床モデルにおける有効性は、網膜低酸素および新生血管形成を研究することによって評価することができる。本明細書に記載される、エドネンタン結晶形態を含む組成物の「治療有効量」は、組織灌流を改善し、VEGFによって誘導される病的新生血管形成を軽減することによって、現在の標準治療に追加される。いくつかの態様において、医薬は、患者の疾患経過および治療に対する応答に基づいて、必要に応じて、4~6週ごとの頻度で、硝子体内、脈絡膜上またはインプラント送達プラットフォームを使用して眼の後ろに局所的に投与される。例えば、医薬は、患者の疾患経過および治療に対する応答に基づいて、必要に応じて、5週間ごとの頻度で硝子体内注射を用いて眼の後ろに局所的に投与される。ROPを処置するいくつかの態様において、エドネンタン結晶形態を含む組成物は、局所形態(例えば、点眼剤)で投与される。
医薬組成物
本明細書に記載されるいくつかの態様は、治療有効量の本明細書に記載されるエドネンタン結晶形態と、薬学的に許容され得る担体、希釈剤、賦形剤またはこれらの組み合わせとを含む(例えば、から調製される)ことができる医薬組成物に関する。
「医薬組成物」という用語は、本明細書に開示される一方または両方の化合物と、希釈剤または担体などの他の化学成分との混合物を指す。医薬組成物は、生物への化合物の投与を容易にする。医薬組成物は、一般に、特定の意図された投与経路に合わせて調整される。
「薬学的に許容され得る」という用語は、その意図される用途に関して安全かつ有効であり、所望の生物学的および薬理学的活性を有する担体、希釈剤、賦形剤、塩または組成物を定義する。
本明細書で使用される場合、「担体」は、細胞または組織中への化合物の取り込みを容易にする化合物を指す。例えば、限定されないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、対象の細胞または組織中への多くの有機化合物の取り込みを促進する一般的に利用される担体である。
本明細書で使用される場合、「希釈剤」は、薬理学的活性を欠くが、薬学的に必要であり得るまたは望ましいことがあり得る医薬組成物中の成分を指す。例えば、その質量が製造および/または投与には小さすぎる強力な薬物の嵩を増加させるために、希釈剤が使用され得る。また、希釈剤は、注射、摂取または吸入によって投与される薬物を溶解するための液体でもあり得る。当技術分野における希釈剤の一般的な形態は、限定されないが、ヒト血液の組成を模倣するリン酸緩衝食塩水などの緩衝水溶液である。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、限定されないが、嵩、稠度、安定性、結合能力、潤滑、崩壊能力、遅延溶解などを組成物に付与するために医薬組成物に添加される不活性物質を指す。「希釈剤」は、賦形剤の一種である。
本明細書において使用される場合、「約」は、当業者によって理解され、本用語が使用される文脈に応じて、ある程度、変動し得る。本用語が使用されている文脈に鑑みて、当業者にとって明確でない本用語の使用が存在する場合、「約」は、当該用語の最大プラスまたはマイナス10%を意味する。
本明細書に記載される医薬組成物は、それ自体で、または併用治療におけるように他の活性成分、または担体、希釈剤、賦形剤もしくはこれらの組み合わせと混合される医薬組成物でヒト患者に投与することができる。適切な製剤は、選択される投与経路に依存する。本明細書に記載される化合物の製剤化および投与のための技術は、当業者に公知である。
本明細書に開示される医薬組成物は、それ自体公知の様式で、例えば従来の混合、溶解、造粒、研和、乳化、カプセル化または封入プロセスによって製造され得る。例えば、Encapsulation Processes,in:Food Powders,2005,199-299を参照されたい。さらに、活性成分は、その意図された目的を達成するのに有効な量で含有される。本明細書中に開示される薬学的組み合わせにおいて使用される化合物は、薬学的に許容され得る塩として提供され得る。
局所眼用製剤として、または化合物もしくは医薬組成物の眼組織への直接注射を介して、しばしばデポー製剤または徐放製剤で、本発明の化合物または医薬組成物を局所的に投与することが好ましい。局所投与の様式は、製剤の硝子体内、脈絡膜上、眼周囲もしくは結膜下注射、またはインプラント技術の使用もしくは局所適用であり得る。例えば、化合物は、所望の薬理学的効果を持続する化合物をゆっくり放出するリポソーム調製物で投与される。あるいは、ポリビニルアルコールナノ粒子は、局所または眼内適用のための徐放製剤または持続放出製剤を得るための周知の方法によって調製することができる。
いくつかの態様において、医薬組成物は、治療有効量の本明細書に記載されるエドネンタン結晶形態を含む組成物を含む眼用調製物である。本明細書で使用される場合、「眼用調製物」は、眼の外面上に滴注される(局所)ように、眼の内部に(眼内)もしくは眼に隣接して(眼周囲)投与されるように、または眼用デバイスと組み合わせて使用されるように設計された特殊な剤形を指す。いくつかの態様において、眼用調製物は、液剤、懸濁剤または軟膏剤の形態である。他の態様において、眼用調製物は、ゲル剤、ゲル形成液剤、眼球インサート、局所もしくは好ましくは硝子体内注射用のマイクロ/ナノ粒子調製物またはインプラントの形態である。
いくつかの態様において、眼用調製物は防腐剤を含む。適切な防腐剤の例としては、限定されないが、カチオン性湿潤剤(例えば、塩化ベンザルコニウム)、有機水銀剤(例えば、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀)、有機酸またはそのエステル(例えば、ソルビン酸、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピルなどのp-ヒドロキシ安息香酸のエステル)およびアルコール代替物(例えば、クロロブタノール、フェニルエタノール)が挙げられる。防腐剤は、約0.002%w/v~約0.5%w/v(例えば、0.01~0.25%w/v)の範囲の量で眼用調製物中に存在することができる。眼用調製物は、防腐助剤をさらに含むことができる。適切な防腐助剤の例としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が挙げられるが、これに限定されない。
いくつかの態様において、眼用調製物は、粘度もしくは潤滑性を付与し、分解に対して活性成分を安定化させ、活性成分もしくは不活性成分の溶解度を増加させ、張度を調整し、または溶媒として作用するための1またはそれを超える追加の賦形剤または作用物質を含む。粘度または潤滑性を付与するための賦形剤または作用物質の例としては、ヒプロメロース、カルボマー974P、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、Carbopol 940、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポロキサマー、キシログルカン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ジェランガム、酢酸フタル酸セルロースおよびキサンタンガムが挙げられる。安定剤としての賦形剤または作用物質の例としては、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウム/硫酸が挙げられ、これらは抗酸化剤として作用することができる。可溶化剤としての賦形剤または作用物質の例としては、プロビドン、グリセロール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ステアリン酸PEG、ポロキサマー407、チロキサポール、ポリソルベート80、クレアチニン、シクロデキストリンおよびヒマシ油が挙げられる。張度を調整するための賦形剤または作用物質の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム脱水物(calcium chloride dehydrate)、塩化マグネシウム六水和物、糖類(例えば、スクロース、マルトース、デキストロースなど)、グリセリン、プロピレングリコール、マンニトール、アスコルビン酸およびアセチルシステインが挙げられる。
いくつかの態様において、眼用調製物は、pHを調整するために1またはそれを超えるバッファーを含む。pHを調整するためのバッファーの例としては、クエン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、ホウ酸、七水和物(hepatahydrate)、酢酸ナトリウム三水和物、クエン酸ナトリウム二水和物、ヒスチジン、およびリン酸緩衝食塩水(PBS)が挙げられるが、これらに限定されない。得られた組成物は、5.0~8.5(例えば、5.0~6.0、5.2~5.8、6.0~8.0、6.6~7.8、6.2~8.2および6.2~7.5)のpH値を有することができる。
いくつかの態様において、眼用調製物は、1またはそれを超える界面活性剤を含む。界面活性剤の例としては、オレイン酸のソルビタンエーテルエステル(例えば、ポリソルベートまたはTween(登録商標)20および80)およびチロキサポールが挙げられる。
一度にヒトの眼に注射することができる体積は、硝子体内経路を通じて約50~90μL、網膜下経路を通じて最大450μL、脈絡膜上経路を介して最大200μLである。これらの経路で使用される針は、典型的には27~30Gのサイズである。用量は、各適応症について、この体積、効力、目標とする有効性および薬物動態プロファイルに適合するように調合することができる濃度に依存する。一般に、眼への注射は、眼あたり1ヶ月あたり1回を超える頻度で投与されない。いくつかの態様において、本発明の組成物が局所形態(すなわち、点眼剤)で投与される場合、一度にヒトの眼に投与される体積は約50μLであり得る(点眼剤の濃度は約5mg/mLであり得る)。
いくつかの態様において、硝子体内製剤は、約1μg~約1mgの範囲のエドネンタン結晶形態を含む組成物の用量を含む。第1の例示的製剤は、上記エドネンタン結晶形態、約10mMヒスチジンHCl、約10%α、α-トレハロース二水和物および約0.01%ポリソルベート20を含む約1μg~約1mgの組成物を含む。第2の例示的製剤は、エドネンタン結晶形態、約10mMリン酸ナトリウム、約40mM塩化ナトリウム、約0.03%ポリソルベート20および約5%スクロースを含む約1μg~約1mgの組成物を含む。
さらなる詳細な説明がなくとも、当業者は、上記に基づいて、本発明を最大限に利用することができると考えられる。以下の具体的な実施例は、したがって、単なる例示として解釈されるべきであり、決して、本開示の残りの箇所を限定するものではない。
実施例
本明細書に記載される発明がより完全に理解され得るように、以下の実施例を記載する。本出願に記載された実施例は、本明細書で提供される本発明の局面およびそれらの態様を例示するために提供され、それらの範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。
本明細書で提供される結晶化の対象となる化合物は、既知の手順を使用して容易に入手可能な出発材料から調製することができる。化合物は、本明細書に記載される手順を使用して結晶化することができる。
略語:
DSC 示差走査熱量測定
EA 酢酸エチル
IPA イソプロピルアルコール
PBS リン酸緩衝食塩水
XRPD X線粉末回折
実施例1:結晶形態1を調製する例示的な方法
非晶質エドネンタン(840mg)を12mLのIPAに溶解した。得られた溶液を濾過し、さらに2.5mLのIPAでフィルターを洗浄した。濾液を濃縮乾固し、11.8mLのIPAに溶解し、撹拌しながら60℃に加熱した。次いで、激しく撹拌しながら18mLの温水を60℃で滴下添加し、溶液を60℃で1時間撹拌した。溶液をゆっくり25℃に冷却し、濾過し、真空下25℃で乾燥させて、660mgの結晶形態1を得た(それぞれ、図2および図6にXRPDおよびDSC)。
実施例2:結晶形態2を調製する例示的な方法
非晶質エドネンタン(250mg)を3.5mLのIPAに溶解した。得られた溶液を濾過し、フィルターをさらに0.25mLのIPAで洗浄した。次いで、溶液を60℃に加熱し、直ちに、激しく撹拌しながら7.5mLの温水を60℃で滴下添加し、次いで、60℃で1時間撹拌した。25℃にゆっくり冷却した後、混合物を濾過して結晶形態2を得た(それぞれ、図3および図7にXRPDおよびDSC)。
あるいは、結晶形態2を調製する好ましい方法は以下のとおりである。非晶質エドネンタン(1g)を20mLの水に25℃で15時間スラリー化した。次いで、溶液を濾過して、結晶形態2を得た(それぞれ、図3および図7にXRPDおよびDSC)。
実施例3:結晶形態3を調製する例示的な方法
非晶質エドネンタン(250mg)を0.5mLの酢酸エチルに溶解した。得られた溶液を濾過し、60℃に加熱し、激しく撹拌しながら1.5mLのヘキサンを60℃で滴下添加した。得られたわずかに濁った溶液に、0.1mLの酢酸エチルを添加して透明な溶液を得、次いで、これを60℃で1時間撹拌した。溶液を25℃にゆっくり冷却し、得られた沈殿物を濾過して結晶形態3を得た(それぞれ、図4および図8にXRPDおよびDSC)。
実施例4:結晶形態4を調製する例示的な方法
0.2mLのテトラヒドロフラン(THF)を含有する2mLの水に、非晶質エドネンタン(100mg)を加えた。得られた混合物を50℃で24時間撹拌し、冷却し、濾過して形態4を得て、これは、XRPD(図5)およびDSC(図9)によって形態1、2および3とは異なることが確認された。
別の方法では、107mgの非晶質エドネンタンを1mLの水に添加した後、水1mL中の同量のKOHを添加した。得られた溶液を20分間60℃に加熱し、温かく濾過し、1mLの0.2N HClで酸性化した。得られた混合物を60℃で5時間撹拌し、冷却し、濾過して形態4を得て、これをXRPDによって確認した。
別の方法では、150mgのエドネンタン(形態3)をイソプロパノールおよび水(それぞれ、1mLおよび2mL)の混合物に添加した。得られたスラリーを15℃で48時間撹拌した後、濾過した。試料はXRPD分析によって形態4であることが確認され、これらの条件下で、形態4が形態3より熱力学的により安定であることを実証した。
別の方法では、200mgのエドネンタン(形態1)をイソプロパノールおよび水(それぞれ、1.3mLおよび2.6mL)の混合物に添加した。得られた溶液を80℃に加熱し、24時間撹拌し、次いで、冷却し、濾過した。このようにして得られた試料は、XRPD分析によって形態4であることが確認され、これらの条件下で、形態4が形態1より熱力学的により安定であることを実証した。
別の方法では、100mgのエドネンタン(非晶質)を10mLの水でスラリー化し、40時間100℃に加熱した。得られた溶液を周囲温度に冷却し、濾過して形態4を得た。
別の方法では、非晶質(粗製)エドネンタンを60℃で8体積のイソプロパノールに溶解する。得られた溶液を57℃に冷却し、次いで、結晶形態4の小さな結晶を添加する。2時間後、溶液を5℃に冷却し、15時間保持し、濾過して結晶形態4を得る。
実施例5:結晶形態のXRPDパターン
結晶形態1~4のXRPDパターンを図1~5に示す。本明細書に記載される結晶形態のXRPDパターンは、Polycrystalline X-ray回折装置(Bruker、D8 ADVANCE)を使用して記録した。CuKa放射線は、1.0mmの透過スリットおよび0.4°のケーブルで支えられたスリットを用いて、40kvの電圧および40mAの電流で動作していた。試料ホルダ溝の中央に試料を置き、試料ホルダの表面を試料ホルダの表面と同じ高さにした。lynxeye検出器を使用して、0.02°のステップサイズおよび8°/分の速度で連続走査にわたってデータを収集した。
以下の表1~4は、それぞれ結晶形態1~4に対するある一定のXRPD特徴的ピークを列挙する。
表1.結晶形態1の例示的なXRPDパターン
Figure 2023512763000008
表2.結晶形態2の例示的なXRPDパターン
Figure 2023512763000009
表3.結晶形態3の例示的なXRPDパターン
Figure 2023512763000010
表4.結晶形態4の例示的なXRPDパターン
Figure 2023512763000011
以下の表5は、図5に示される結晶形態4のXRPD特徴的ピークを列挙する。
表5.結晶形態4のXRPD特徴的ピーク
Figure 2023512763000012
実施例6:結晶形態の物理化学的特性
結晶形態の例示的な物理化学的特性が本明細書で提供される。本明細書に記載される融点は、以下の手順を用いて測定することができる。
融点プロトコル
DSCを使用して、各結晶形態の最大融点ピーク(T)を決定した。本明細書に記載される結晶形態のDSCは、TAインスツルメントのDSC Q2000を使用して測定した。試料(1.3010mg)をアルミニウムるつぼに秤量し、10℃/分の加熱速度で30℃から300℃まで加熱した。結晶融解ピーク開始、ピーク開始、ピーク最大およびピーク終了時の温度を収集した。
本明細書に記載される溶解度は、以下の手順を用いて測定することができる。
溶解度分析プロトコル
1.2.0mg以上の試料を、whatmanミニユニプレップバイアル(GE Healthcare)の下方チャンバー中に秤量する。450μLの緩衝液を各チャンバー中に添加した。
2.ミニユニプレップバイアルのフィルターピストンを配置し、液面の位置まで圧縮して、インキュベーション中に緩衝液および化合物のフィルターとの接触を可能にする。
3.試料を2分間ボルテックスした後、500rpmで振盪しながら室温(約25±2℃)で24時間インキュベートする。
4.ミニユニプレップを圧縮して、HPLCシステム中に注入するための濾液を調製する。すべてのバイアルは、濾過前の目に見える非溶解材料および濾過後の漏れについて検査される。
5.上清を緩衝液で100倍に希釈して、HPLCで分析される希釈液を作製する。
以下の表6に、結晶形態1~4の例示的な物理化学的特性が提供されている。物理化学的特性は、上記の方法を用いて得ることができる。
表6.結晶形態1~4の例示的な物理化学的特性
Figure 2023512763000013
4つの結晶形態のうち、形態4は、形態1および形態2よりも高い融点(T)を示した。形態4は、形態1および形態3よりも低い溶解度を示した。形態4は、上に示されるように、形態1、形態2および形態3と比較して、より高い熱力学的安定性を示した。好ましい態様において、形態4が医薬の開発のために好ましい。
その他の態様
本明細書に開示される特徴のすべては、任意の組み合わせで組み合わされ得る。本明細書に開示される各特徴は、同一の、同等のまたは同様の目的を果たす代替的な特徴によって置き換えられ得る。したがって、特に明記しない限り、開示される各特徴は、同等または同様の特徴の一般的な一連の例にすぎない。
さらに、上記から、当業者は、本発明の本質的な特徴を容易に確認することができ、その趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明を様々な用途および条件に適合させるために本発明の様々な変更および修正を行うことができる。したがって、他の態様も特許請求の範囲内である。

Claims (81)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2023512763000014
    の固体形態であって、
    前記固体形態は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する無水結晶形態(形態4)である、固体形態。
  2. 前記無水結晶形態4が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する、請求項1に記載の固体形態。
  3. 前記無水結晶形態4が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する、請求項1に記載の固体形態。
  4. 前記結晶形態4が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピークを有する、請求項1に記載の固体形態。
    Figure 2023512763000015
  5. 前記無水結晶形態4が、DSC分析による約163℃のTを有する、請求項1に記載の固体形態。
  6. 式Iの化合物:
    Figure 2023512763000016
    を含む組成物であって、
    前記化合物は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する無水結晶形態(形態4)であり、
    前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態4である、組成物。
  7. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項6に記載の組成物。
  9. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項6に記載の組成物。
  10. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項6に記載の組成物。
  11. 眼疾患を処置する方法であって、
    対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物:
    Figure 2023512763000017
    を含有する組成物と接触させることを含み、
    前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、
    前記化合物は無水結晶形態(形態4)であり、前記結晶形態4は、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、
    前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態4である、方法。
  12. 前記無水結晶形態4が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記無水結晶形態4が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:11.4±0.2°、17.7±0.2°および19.3±0.2°を有する、請求項11に記載の方法。
  14. 前記無水結晶形態4が、DSC分析による約163℃のTを有する、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記無水結晶形態4が、リン酸緩衝液中に、約pH7で約138μg/mLの溶解度を有する、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態4である、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記眼疾患が緑内障である、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記眼疾患が糖尿病性網膜症(DR)である、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記眼疾患が網膜静脈閉塞症(RVO)である、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記眼疾患が未熟児網膜症(ROP)である、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記処置の治療有効性が、(i)視神経損傷を緩和もしくは予防するのに十分な量での、眼内圧の低下もしくは視神経損傷の速度の低下を検出すること;(ii)視力もしくは視野の改善の程度を評価すること;(iii)糖尿病によって誘発される網膜神経変性の減少を測定すること;(iv)組織もしくは網膜灌流の改善を測定すること;または(v)組織もしくは網膜の灌流の改善、炎症の低下、もしくはこれらの組み合わせを測定することによって決定される、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記組成物が、治療有効量の眼内圧(IOP)低下剤もしくは神経保護剤、またはその薬学的に許容され得る塩をさらに含む、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記組成物が、治療有効量の眼内圧(IOP)低下剤またはその薬学的に許容され得る塩をさらに含み、前記IOP低下剤は、プロスタグランジン(ラタノプロストまたはトラボプロストなど)、β遮断薬(チモロールまたはベタキソロールなど)、αアドレナリン作動薬(ブリモニジン、アプラクロニジンなど)、炭酸脱水酵素阻害剤(ドルゾラミドまたはブリンゾラミドなど)、Rhoキナーゼ阻害剤(ネタルスジルなど)および縮瞳剤またはコリン作動剤(ピロカルピンなど)からなる群から選択される、請求項11~19のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記組成物が、治療有効量の神経保護剤またはその薬学的に許容され得る塩をさらに含み、前記神経保護剤が、抗アポトーシス剤(カスパーゼ-2阻害剤など)および神経栄養因子(毛様体神経栄養因子など)からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記組成物が、1μg~5mgの投与量で投与される、請求項11に記載の方法。
  29. 前記接触させることが、前記組成物を眼の表面またはその一部に局所的に投与することを含む、請求項11に記載の方法。
  30. 前記接触させることが、組成物を眼またはその成分中に注射することを含む、請求項11に記載の方法。
  31. 前記組成物が、1またはそれを超える、保存剤、保存助剤、粘度もしくは潤滑調整剤、張度調整剤、可溶化剤、バッファー、界面活性剤、安定剤またはこれらの組み合わせを含有する眼用調製物を含む、請求項11に記載の方法。
  32. 式Iの化合物:
    Figure 2023512763000018
    の無水結晶形態(形態4)を調製する方法であって、
    (a)約40°C~約120℃の範囲の温度で、水溶液、有機溶媒またはこれらの混合物中で式Iの化合物を撹拌することと、
    (b)得られた溶液を約0℃~約室温の範囲の温度に冷却すること、および前記化合物が塩基性水溶液中に存在する場合には、そのpH値を約3~約7の範囲に調整することと、
    (c)このようにして得られた試料を濾過して結晶形態4を得ることと、
    を含み、
    前記結晶形態4が、2θに関して、5.6±0.2°、11.4±0.2°、17.7±0.2°、19.3±0.2°、21.1±0.2°および21.9±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、方法。
  33. 前記水溶液が水である、請求項32に記載の方法。
  34. 前記水溶液が塩基性水溶液である、請求項32に記載の方法。
  35. 前記塩基性水溶液が8またはそれを上回るpHを有する、請求項34に記載の方法。
  36. 前記塩基性水溶液が、水酸化カリウムおよび炭酸カリウム溶液から選択される、請求項34に記載の方法。
  37. 前記有機溶媒が水溶性有機溶媒である、請求項32に記載の方法。
  38. 前記有機溶媒がテトラヒドロフランおよびイソプロパノールから選択される、請求項32に記載の方法。
  39. 前記撹拌することのための前記温度が約80℃~約120℃の範囲である、請求項32に記載の方法。
  40. 前記撹拌することのための前記温度が約40℃~約80℃の範囲である、請求項32に記載の方法。
  41. 前記撹拌することが約20時間~約50時間行われる、請求項32に記載の方法。
  42. 前記撹拌するステップにおいて前記式Iの化合物のスラリーが形成される、請求項32に記載の方法。
  43. ある量の結晶形態4をシーディングすること、および得られた溶液を約2時間保持することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
  44. 前記冷却することが約5℃で約15時間行われる、請求項32に記載の方法。
  45. 眼疾患を処置する方法であって、
    対象の眼の組織を、治療有効量の式Iの化合物:
    Figure 2023512763000019
    を含有する組成物と接触させることを含み、
    前記眼疾患は、緑内障、糖尿病性網膜症(DR)、網膜静脈閉塞症(RVO)および未熟児網膜症(ROP)からなる群から選択され、
    前記化合物は、無水結晶形態(形態1)、一水和物結晶形態(形態2)および無水結晶形態(形態3)からなる群から選択され、
    前記無水結晶形態1は、2θに関して、6.3±0.2°、7.5±0.2°、11.7±0.2°、15.1±0.2°および17.3±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、
    前記一水和物結晶形態2は、2θに関して、9.6±0.2°、10.4±0.2°、19.6±0.2°、19.7±0.2°、22.0±0.2°、22.9±0.2°および23.7±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、
    前記無水結晶形態3は、2θに関して、7.8±0.2°、9.0±0.2°、11.6±0.2°、15.8±0.2°および19.1±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有し、
    前記化合物が前記無水結晶形態1である場合、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態1であり、
    前記化合物が前記一水和物結晶形態2である場合、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態2であり、
    前記化合物が前記無水結晶形態3である場合、前記化合物は、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、90重量%またはそれより多くが結晶形態3である、方法。
  46. 前記無水結晶形態1が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:6.3±0.2°、7.5±0.2°、11.7±0.2°および15.1±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  47. 前記無水結晶形態1が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:7.5±0.2°、11.7±0.2°および15.1±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  48. 前記無水結晶形態1が、DSC分析による約151℃のTを有する、請求項45~47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 前記無水結晶形態1が、リン酸緩衝液中に、約pH7で約264μg/mLの溶解度を有する、請求項45~48のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態1である、請求項45~48のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態1である、請求項45~48のいずれか一項に記載の方法。
  52. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態1である、請求項45~48のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態1である、請求項45~48のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記一水和物結晶形態2が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:19.6±0.2°、19.7±0.2°および9.6±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  55. 前記一水和物結晶形態2が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:19.6±0.2°、19.7±0.2°、9.6±0.2°、10.4±0.2°、22.0±0.2°および22.9±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  56. 前記一水和物結晶形態2が、DSC分析による約122℃のTを有する、請求項45および54~55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記一水和物結晶形態2が、リン酸緩衝液中に、約pH7で約35μg/mLの溶解度を有する、請求項45および54~56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態2である、請求項45および54~57のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態2である、請求項45および54~57のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態2である、請求項45および54~57のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態2である、請求項45および54~57のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記無水結晶形態3が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:9.0±0.2°、15.8±0.2°、7.8±0.2°および19.1±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  63. 前記無水結晶形態3が、回折角(2θ)に関して表される以下の特徴的なピーク:9.0±0.2°、15.8±0.2°および7.8±0.2°を有する、請求項45に記載の方法。
  64. 前記無水結晶形態3が、DSC分析による約162℃のTを有する、請求項45および62~63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記無水結晶形態3が、リン酸緩衝液中に、約pH7で約251μg/mLの溶解度を有する、請求項45および62~64のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、96重量%またはそれより多くが結晶形態3である、請求項45および62~65のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、97重量%またはそれより多くが結晶形態3である、請求項45および62~65のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、98重量%またはそれより多くが結晶形態3である、請求項45および62~65のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記化合物が、前記組成物中に存在する前記化合物の総重量に基づいて、99重量%またはそれより多くが結晶形態3である、請求項45および62~65のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記眼疾患が緑内障である、請求項45~69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記眼疾患が糖尿病性網膜症(DR)である、請求項45~69のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記眼疾患が網膜静脈閉塞症(RVO)である、請求項45~69のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記眼疾患が未熟児網膜症(ROP)である、請求項45~69のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記処置の治療有効性が、(i)視神経損傷を緩和もしくは予防するのに十分な量での、眼内圧の低下もしくは視神経損傷の速度の低下を検出すること;(ii)視力もしくは視野の改善の程度を評価すること;(iii)糖尿病によって誘発される網膜神経変性の減少を測定すること;(iv)組織もしくは網膜灌流の改善を測定すること;または(v)組織もしくは網膜の灌流の改善、炎症の低下、もしくはこれらの組み合わせを測定することによって決定される、請求項45に記載の方法。
  75. 前記組成物が、治療有効量の眼内圧(IOP)低下剤もしくは神経保護剤、またはその薬学的に許容され得る塩をさらに含む、請求項45に記載の方法。
  76. 前記組成物が、治療有効量の眼内圧(IOP)低下剤またはその薬学的に許容され得る塩をさらに含み、前記IOP低下剤は、プロスタグランジン(ラタノプロストまたはトラボプロストなど)、β遮断薬(チモロールまたはベタキソロールなど)、αアドレナリン作動薬(ブリモニジン、アプラクロニジンなど)、炭酸脱水酵素阻害剤(ドルゾラミドまたはブリンゾラミドなど)、Rhoキナーゼ阻害剤(ネタルスジルなど)および縮瞳剤またはコリン作動剤(ピロカルピンなど)からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。
  77. 前記組成物が、1μg~5mgの投与量で投与される、請求項45に記載の方法。
  78. 前記接触させることが、前記組成物を眼の表面またはその一部に局所的に投与することを含む、請求項45に記載の方法。
  79. 前記接触させることが、組成物を眼またはその成分中に注射することを含む、請求項45に記載の方法。
  80. 前記組成物が、1またはそれを超える、保存剤、保存助剤、粘度もしくは潤滑調整剤、張度調整剤、可溶化剤、バッファー、界面活性剤、安定剤またはこれらの組み合わせを含有する眼用調製物を含む、請求項45に記載の方法。
  81. 式Iの化合物:
    Figure 2023512763000020
    の一水和物結晶形態(形態2)を調製する方法であって、
    (a)水性媒体中で、約15℃~約35℃の範囲の温度で所定の期間にわたって式Iの化合物のスラリーを調製して、試料を得ることと、
    (b)このようにして得られた前記試料を濾過して結晶形態2を得ることと、
    を含み、前記結晶形態2は、2θに関して、9.6±0.2°、10.4±0.2°、19.6±0.2°、19.7±0.2°、22.0±0.2°、22.9±0.2°および23.7±0.2°におけるピークから選択される少なくとも3つの特性決定ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、方法。
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